JP2510238Y2 - 竪型多段式発酵装置 - Google Patents

竪型多段式発酵装置

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JP2510238Y2
JP2510238Y2 JP1993040765U JP4076593U JP2510238Y2 JP 2510238 Y2 JP2510238 Y2 JP 2510238Y2 JP 1993040765 U JP1993040765 U JP 1993040765U JP 4076593 U JP4076593 U JP 4076593U JP 2510238 Y2 JP2510238 Y2 JP 2510238Y2
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JP
Japan
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sludge
tank
stage
supply port
vertical
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JP1993040765U
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JPH077800U (ja
Inventor
義勝 川本
Original Assignee
関西特殊産業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、排水処理の過程等で
発生する一般廃棄物、産業廃棄物等の有機性汚泥や、海
底の有機性汚泥等を脱水し、これに微生物を加え、発酵
させ、有機肥料等を生産する竪型多段式発酵装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、微生物の加わった汚泥を発酵さ
せ、有機肥料を生産する設備は、種々有るが、大抵は、
広大な面積を要する平面槽に、汚泥を広げて発酵させる
ものが多かった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の設備は、広大な土地・空間を要し、多大な費
用を必要とした。また、大気中に、塵埃、臭気を飛散さ
せる場合が多く、重大な環境問題となっていた。さら
に、発酵の進度が、天候、温度、湿度等自然条件に影響
を受けやすく、このような条件が悪いと、大幅に発酵が
遅れたり、場合によっては失敗する恐れがあった。その
ため、肥料の生産販売計画も立てにくかった。
【0004】この考案は、上記欠点を除去するためなさ
れたものであり、竪型のタンクにして、通気量や温度の
調整も容易にでき、肥料製造が天候・季節に関係なくで
き、販売計画が可能になり、発酵期間が短縮でき、塵埃
・臭気の飛散が防止でき、狭い土地空間を有効に利用で
きる竪型多段式発酵装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案の竪型多段式発
酵装置は、微生物の加わった脱水汚泥を発酵させ、有機
肥料を生産する装置において、竪型のタンクを設け、該
タンクの上部に汚泥の供給口を設け、該供給口の下方の
上記タンク内に、横向きの長さ方向に回転軸を有し、
方向に沿う2枚の羽根を該羽根が互いに最も遠くなる位
置に有し、動力によりそれぞれ回転する羽根付き回転ド
ラムを、平行に横方向に列設した堆積棚を、上下方向に
間隔を置いて、複数段設け、該回転ドラム列が、順次上
段から下段に向けて、かつ、各段においては一端から他
端に向けて、順次時間差を有して回転することを特徴と
する。
【0006】
【作用】上記構成による竪型多段式発酵装置において
は、供給口から最上段の堆積棚上に汚泥を積み上げた
後、最上段の堆積棚の羽根付き回転ドラムを、端に近い
ドラムから順次回転させて、徐々に端から端まで、汚泥
を落下させる。
【0007】第2段の堆積棚上に、汚泥が一面に積もっ
たら、今度は、第2段の回転ドラムを、端から回転させ
て行き、最上段と同様に、徐々に汚泥を下の段に落下さ
せる。
【0008】以上の落下を最下段の堆積棚まで繰り返
し、これにより、発酵中の汚泥の混合切り返しを行い、
各段にふんわりと発酵中の汚泥を積むことができる。従
って、発酵の促進ができる。タンクの最下部に汚泥が落
下し、溜まったら、排出することができる。
【0009】尚、回送手段により、最下部に溜まった汚
泥を再び供給口へ返送し、汚泥をタンク内に循環させる
こともできる。
【0010】タンク内の温度や通気は、調節用の手段を
設けてあり、容易に調節できる。
【0011】
【実施例】この考案の竪型多段式発酵装置の一実施例
を、図面を参照して説明する。
【0012】図1に、この考案の一実施例を示す。竪型
のタンク1を設け、タンク1の上部に、汚泥の供給口2
を設け、供給口2の下方のタンク1内に、汚泥を堆積さ
せる堆積棚3,3,・・を上下方向に間隔を置いて設け
る。
【0013】堆積棚3は、横向きの長さ方向に回転軸を
有し、油圧モーター4によりそれぞれ回転する羽根付き
回転ドラム5,5,・・を、平行に横方向に並列して形
成されている。
【0014】 各堆積棚3において、並列した羽根付き回
転ドラム5,5,・・は、それぞれ端部にギアを有し、
クラッチによって連結させたり切り離したりでき、一端
の羽根付き回転ドラムから他端の羽根付き回転ドラムま
で回転力が順次伝わるように連結できる構造になってい
る。この構造は一般的なものであり、ここでは図示しな
い。
【0015】 羽根付き回転ドラム5には、周囲に回転軸
方向に沿って2枚の羽根5a,5aが設けられており、
2枚の羽根5a,5aどうしは最も遠い位置関係にあ
る。これらの羽根は、汚泥の供給を受ける際には水平方
向に位置し、汚泥の落下を防止する。羽根付き回転ドラ
ム5の2枚の羽根5a,5aどうしが最も遠い位置関係
にあるため、汚泥が落下する際には、羽根の間に汚泥が
詰まることを防止でき、スムーズに汚泥が落下できる。
【0016】 羽根付き回転ドラム5,5,・・は、図の
矢印の方向に順に回転を開始して、下の段に少しずつ汚
泥を落下させて行くようになっている。これにより、汚
泥の混合切り返しができる。すなわち、まず上段に堆積
している汚泥のうち一端付近の汚泥が落下し、落下する
ときに上部と下部に堆積していたものが上下に混合で
き、次に、先に落下した上段の隣の部位に堆積していた
汚泥が落下し、上下混合するとともに、先に落下したも
のの上にも降りかかり、ふんわりと積み重なる。このよ
うに次々と隣の部位の堆積汚泥が落下して上段の最後の
汚泥が落下すると、次の段には混合され切り返しできた
汚泥がふんわりと堆積し、効果的に発酵が進む。このよ
うな自然落下による混合切り返しと発酵を、次の段から
次の段へと繰り返し、最下部まで汚泥が落下すると、
下部より発酵した汚泥を排出し、受取容器又はコンベア
等で運び出し、肥料として出荷できる。
【0017】 尚、図1に示す如く、タンク1の最下部に
降下した汚泥を、再び供給口2へ返送するコンベア等の
回送手段6を設け、タンク内あるいは、タンク外を通っ
て、回送手段により、汚泥を再び供給口へ戻し、汚泥を
タンク内に循環させても良い。この実施例における回送
手段6の内訳は、最下部の汚泥を運び出すベルトコンベ
ア、及び、そこから上方へ運ぶバケットコンベア、及
び、そこから供給口2へ運ぶベルトコンベアであり、す
べてカバーがかけてある。これらは一般的なものであ
り、これらに限定するものではない。
【0018】 さらに、各堆積棚3,3,・・の間には、
外部の送風源からバルブを介して通気パイプが配置され
ており、タンク内へ通気量をバルブによって調節して送
気できる。これにより温度や湿度の調節もできる。ま
た、タンク内の温度や湿度や圧力は温度計、湿度計、圧
力計等計器で管理されている。これらの装置、計器等は
一般的なものであり、図示はしない。
【0019】
【考案の効果】この考案によると、全体を竪型のタンク
に納めたため、コンパクトになり、狭い土地空間を有効
に利用できる。また、塵埃・臭気の飛散を防止できる。
通気量や温度の調整が容易にでき、肥料製造が天候・季
節に関係なくでき、販売計画が可能になる。多段式に
し、羽根付き回転ドラムの羽根を2枚にし、汚泥の落下
をスムーズにし、端から端へ順次時間差を有して発酵中
の汚泥を落下させていき、混合切り返しを行うため発酵
の効率が高くなる。さらに、通気や温湿度を好適にし、
発酵の効率を高めたため、発酵期間を30パーセント程
度短縮でき、加えて、汚泥の肥料化による資源活用、発
酵熱利用にもつながる等極めて有益なる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す側面断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1 タンク 2 供給口 3 堆積棚 4 油圧モーター 5 羽根付き回転ドラム 5a 羽根 6 回送手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物の加わった脱水汚泥を発酵させ、
    有機肥料を生産する装置において、竪型のタンクを設
    け、該タンクの上部に汚泥の供給口を設け、該供給口の
    下方の上記タンク内に、横向きの長さ方向に回転軸を有
    し、該方向に沿う2枚の羽根を該羽根が互いに最も遠く
    なる位置に有し、動力によりそれぞれ回転する羽根付き
    回転ドラムを、平行に横方向に列設した堆積棚を、上下
    方向に間隔を置いて、複数段設け、該回転ドラム列が、
    順次上段から下段に向けて、かつ、各段においては一端
    から他端に向けて、順次時間差を有して回転することを
    特徴とする竪型多段式発酵装置。
JP1993040765U 1993-06-28 1993-06-28 竪型多段式発酵装置 Expired - Lifetime JP2510238Y2 (ja)

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JPH077800U JPH077800U (ja) 1995-02-03
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JPS5011718U (ja) * 1973-06-04 1975-02-06
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JPS60239379A (ja) * 1984-05-15 1985-11-28 木村 治人 有機質汚泥の堆肥化方法

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JPH077800U (ja) 1995-02-03

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