JP2509268C - - Google Patents
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【発明の詳細な説明】産業上の利用分野
本発明は、無機材料、特に壁材、コンクリートおよびファサードの外壁モルタ
ルの疎水性改良剤であって、アルキルトリアルコキシシランもしくはその縮合生
成物を主成分とする疎水性改良剤に関する。 従来の技術 炭素原子数1〜6のアルキルトリアルコキシシランもしくはその縮合生成物を
炭素原子数1〜3のアルカノール、好ましくはエタノールを溶剤とする20〜8
0wt%の溶液として壁材、コンクリートおよびファサードの外壁モルタルに含浸
させる方法が知られている(西独国特許公報DE−PS2029446号)。炭
素原子数1〜6のアルキルトリアルコキシシランには公知のメチル−、エチル−
、プロピル−、ブチル−、ペンチル−およびヘキシルトリアルコキシシランが包
含される。被含浸基材としては、Si−O−結合が解離する部位となり得る水酸
基含有成分を有するセメントおよび石灰含有物が適用対象となる。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、上記の特許公報に記載の方法によって達成されるよりも著しく大き
な撥水効果と無機材料によって吸収される水分量の大きな減少効果をもたらす無
機材料用疎水性改良剤を提供するためになされたものである。 問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、炭素原子数が8〜18のアルキル残基および炭素原子数が各
々1〜3のアルコキシ残基を有する少なくとも1種のアルキルトリアルコキシシ
ランまたは珪素原子あたり平均0〜2個のアルコキシ残基を有するこれらの縮合
生成物(a)と共に、溶剤としてのアルコールまたは炭化水素もしくは炭化水素
混合物(b)、または該成分(b)と炭素原子数が1〜7のアルキル残基および
炭素原子数が各々1〜3のアルコキシ残基を有する少なくとも1種のアルキルト
リアルコキシシランまたは珪素原子あたり平均0〜2個のアルコキシ残基を有す
るこれらの縮合生成物(c)を含有する無機材料用疎水性改良剤[但し、該改良
剤が成分(c)を含有しないときの成分(a)のアルキル残基の炭素原子数は1 0〜18である]に関する。 上記の成分(a)のアルキル残基の好ましい炭素原子数は10〜12である。 好ましくは、本発明による疎水性改良剤は、炭素原子数8〜18のアルキル残
基を有するアルキルトリアルコキシシランもしくはその縮合生成物を1〜30wt
%、特に1〜15wt%、炭素原子数1〜7のアルキル残基を有するアルキルトリ
アルコキシシランもしくはその縮合生成物を0〜99wt%およびアルコールまた
は炭化水素もしくは炭化水素混合物を0〜95wt%含有する。 溶剤としては、前述のように、アルコールまたは炭化水素もしくは炭化水素混
合物を使用する。アルコールとしては炭素原子数1〜3のアルコール、特にエタ
ノールが好ましい。好ましい炭化水素としては、絶対圧1×105Paのもとでの
沸点が120〜180℃の範囲にあるアルカン、例えばn−オクタン、n−ノナン、n
−デカンおよびこれらの種々の異性体、アルキルベンゼン、例えばトルエン、キ
シレン異性体、トリメチロールベンゼン異性体およびスチレン等が例示される。
適当な炭化水素混合物としては、炭素原子数が9もしくは10の芳香族炭化水素
を約99wt%まで含有し、絶対圧1×105Paのもとでの沸点が155〜175℃
の範囲にある混合物が例示される。この種の混合物はテキサコ社(Firma Texaco 混合物としてはミネラルスピリット、シェル社(Firma Shell)の市販品シェル ド(Stoddard)溶剤」と呼ばれている石油留出物(引火点が約38〜43℃で、
C10H22〜C15H32の炭化水素を含有する溶剤)等が例示される。 本発明による疎水性改良剤は好ましくはさらに少なくとも1種の加水分解触媒
を含有し、この種の好ましい触媒としてはカルボン酸の金属塩、混合有機金属化
合物(少なくとも1個の有機残基が炭素原子を介して金属原子に直接接合し、さ
らに少なくとも1個の残基もしくはイオンが炭素原子を介さずに金属原子に結合
した化合物)、チタン酸エステル、珪酸エステル、酸または塩基性の有機窒素化
合物が例示される。 特に好適な触媒はチタンから鉛までの電気化学的起電列に含まれる金属の化合
物である。このような触媒としてはカドミウム、チタン、ジルコニウム、錫、鉛
、マンガン、鉄またはコバルトの塩、例えばオクタン酸錫(II)、オクタン酸鉛
、ラウリン酸鉛、オクタン酸鉄(III)、ステアリン酸鉄(II)およびナフテン
酸コバルト等が挙げられる。また、混合有機金属化合物、例えばジブチル錫ジラ
ウレートおよびジブチル錫ジアセテート等も好適な触媒である。チタン酸エステ
ルとしてはテトラプロピルオルトチタネート、テトライソプロピルオルトチタネ
ートおよびテトラブチルオルトチタネート等が例示される。次式: (式中、R1、R2、R3およびR4は同一もしくは異なった飽和もしくは不飽和な
脂肪族残基もしくは脂環式残基、アリール残基もしくはアラルキル残基を示し、
nは1〜10の数を示す) で表わされる珪酸エステルも有用である。さらにまた、塩酸等の酸並びにモノエ
タノールアミン、トリエタノールアミンおよびピペリジン等の塩基性有機窒素化
合物も使用できる。 本発明による疎水性改良剤への上記触媒の配合量は、1種もしくはそれ以上の
アルキルトリアルコキシシランまたはこれらの縮合生成物の重量に基づいて、好
ましくは0.01〜10wt%、特に0.1〜5wt%である。 本発明による疎水性改良剤に配合するアルキルトリアルコキシシランは既知の
方法、即ちR−SiCl3(式中、Rは炭素原子数8〜18または1〜7のアルキ
ル残基を示す)で表わされる相当するクロールシランをメタノール、エタノール
またはプロパノールを用いてエステル化することによって調製される。縮合生成
物はアルキルトリアルコキシシランと水を反応させ、所望により遊離のメタノー ル、エタノールまたはプロパノールを分留することによって調製することができ
る。 本発明による疎水性改良剤は種々の無機材料、例えばコンクリートやその他の
人造石材、天然石材、煉瓦、非凝結砂および粉末状もしくは固形状の無機酸化物
等の疎水性を改良するのに使用できる。この場合、アルコール溶液または炭化水
素溶液として塗装されるアルキルトリアルコキシシランの加水分解は、処理され
た材料上において自動的におこなわれる。 本発明による疎水性改良剤は噴霧法または浸漬法によって被処理無機材料上に
塗装することができる。刷毛またはローラーを用いる塗布法は、噴霧法または浸
漬法に比較して、固形状材料の場合の含浸層の厚さが小さくなるので好ましくな
い。非凝結砂および粉末状無機酸化物は本発明による疎水性改良剤に浸漬するの
が好ましい。 充分な撥水効果は処理後、約24時間で表われる。 本発明を以下の実施例によって説明するが、本発明は実施例に記載の実施態様
に限定されるものではない。これらの実施例は、前記特許公報に記載の処理液と
比較して本発明による疎水性改良剤が優れていることを示す。 実施例 ルファシャー砂岩(Ruffacher Sandstein)または赤色のヴォゲーゼン砂岩(
Vogesensandstein)製の試験体(15×15×5cm)を本発明による疎水性改良
剤を用いて処理した。この場合、該改良剤は試験体の表面積1cm2あたり1lの割
合で使用した。24時間経過後、水位10cmの水浴中における30分間の吸水量
(g/m2)を秤量した。測定結果を以下の表−1〜表−3に示す。 表中、C3、C4、C8、C10、C12、C14およびC16はそれぞれn
−プロピルトリメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、n−オクチル
トリメトキシシラン、n−デシルトリメトキシシラン、n−ドデシルトリメトキ
シシラン、n−テトラデシルトリメトキシシランおよびn−ヘキサデシルトリメ
トキシシランを表わす。 実施例1〜3は、本発明による疎水性改良剤を用いることによって、前記特許
公報に開示された処理剤を用いる場合よりも実質上改良された吸水量減少効果が
得られることを示す。これらと同様の結果が、炭素原子数1、2、5、6、7の
アルキル残基および炭素原子数9、11、13、15、17または18のアルキ
ル残基を有するアルキルトリアルコキシシランを含有する改良剤を用いることに
よって得られた。 さらにまた、C10およびC12を用いて処理した砂岩試験体の吸水量は、C
3およびC4を用いて処理した砂岩試験体の吸水量に比べて、前者の使用量が後
者の使用量の4分の1であるにもかかわらず、約10倍の撥水効果が認められた
。また、C10またはC12を当初の使用量の8分の1の量でC3およびC4に
添加する場合には、吸水量を増加させることなく、C3とC4の使用量を2分の
1に減少させることができる。 炭化水素または炭化水素混合物に溶解させたアルキルトリアルコキシシランを
用いても、相当するエタノール溶液の場合と比較し得る結果が得られた。 炭素原子数1〜7のアルキル残基を有するアルキルトリアルコキシシランを単
独で使用しても、非処理無機材料の表面に十分な撥水性を付与することはできな
い。このような欠点が、炭素原子数が8〜18のアルキル残基を有するアルキル
トリアルコキシシランもしくはこれらの混合物を、炭素原子数が1〜7のアルキ
ル残基を有するアルキルトリアルコキシシランと併用することによって解消され
ることが判明した。 ドイツ工業規格DIN52111による塩噴霧試験の結果、C10またはC1
2を用いて処理した試験体はC3またはC4を用いて処理した試験体に比べて8
〜20倍優れた安定性を示した。スイス技術建築規格SIA215によって調製
し、C10およびC12を用いて処理したコンクリート試験体はC3またはC4
を用いて処理した試験体に比べて、NaOHに対して10〜50倍優れた安定性
を示した。 珪素原子あたり平均して0〜2個のアルコキシ残基を有するアルキルトリアル コキシシランの縮合生成物を用いることによって、アルキルトリアルコキシシラ
ン自体を用いる場合と類似の特性が得られる。 本発明による疎水性改良剤の効果は縮合触媒、例えば前記の縮合触媒を添加す
ることによってさらに改良される。本発明による疎水性改良剤の個々の被処理無
機材料に対する最適な組成は予備実験によって決定することができる。
ルの疎水性改良剤であって、アルキルトリアルコキシシランもしくはその縮合生
成物を主成分とする疎水性改良剤に関する。 従来の技術 炭素原子数1〜6のアルキルトリアルコキシシランもしくはその縮合生成物を
炭素原子数1〜3のアルカノール、好ましくはエタノールを溶剤とする20〜8
0wt%の溶液として壁材、コンクリートおよびファサードの外壁モルタルに含浸
させる方法が知られている(西独国特許公報DE−PS2029446号)。炭
素原子数1〜6のアルキルトリアルコキシシランには公知のメチル−、エチル−
、プロピル−、ブチル−、ペンチル−およびヘキシルトリアルコキシシランが包
含される。被含浸基材としては、Si−O−結合が解離する部位となり得る水酸
基含有成分を有するセメントおよび石灰含有物が適用対象となる。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、上記の特許公報に記載の方法によって達成されるよりも著しく大き
な撥水効果と無機材料によって吸収される水分量の大きな減少効果をもたらす無
機材料用疎水性改良剤を提供するためになされたものである。 問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、炭素原子数が8〜18のアルキル残基および炭素原子数が各
々1〜3のアルコキシ残基を有する少なくとも1種のアルキルトリアルコキシシ
ランまたは珪素原子あたり平均0〜2個のアルコキシ残基を有するこれらの縮合
生成物(a)と共に、溶剤としてのアルコールまたは炭化水素もしくは炭化水素
混合物(b)、または該成分(b)と炭素原子数が1〜7のアルキル残基および
炭素原子数が各々1〜3のアルコキシ残基を有する少なくとも1種のアルキルト
リアルコキシシランまたは珪素原子あたり平均0〜2個のアルコキシ残基を有す
るこれらの縮合生成物(c)を含有する無機材料用疎水性改良剤[但し、該改良
剤が成分(c)を含有しないときの成分(a)のアルキル残基の炭素原子数は1 0〜18である]に関する。 上記の成分(a)のアルキル残基の好ましい炭素原子数は10〜12である。 好ましくは、本発明による疎水性改良剤は、炭素原子数8〜18のアルキル残
基を有するアルキルトリアルコキシシランもしくはその縮合生成物を1〜30wt
%、特に1〜15wt%、炭素原子数1〜7のアルキル残基を有するアルキルトリ
アルコキシシランもしくはその縮合生成物を0〜99wt%およびアルコールまた
は炭化水素もしくは炭化水素混合物を0〜95wt%含有する。 溶剤としては、前述のように、アルコールまたは炭化水素もしくは炭化水素混
合物を使用する。アルコールとしては炭素原子数1〜3のアルコール、特にエタ
ノールが好ましい。好ましい炭化水素としては、絶対圧1×105Paのもとでの
沸点が120〜180℃の範囲にあるアルカン、例えばn−オクタン、n−ノナン、n
−デカンおよびこれらの種々の異性体、アルキルベンゼン、例えばトルエン、キ
シレン異性体、トリメチロールベンゼン異性体およびスチレン等が例示される。
適当な炭化水素混合物としては、炭素原子数が9もしくは10の芳香族炭化水素
を約99wt%まで含有し、絶対圧1×105Paのもとでの沸点が155〜175℃
の範囲にある混合物が例示される。この種の混合物はテキサコ社(Firma Texaco 混合物としてはミネラルスピリット、シェル社(Firma Shell)の市販品シェル ド(Stoddard)溶剤」と呼ばれている石油留出物(引火点が約38〜43℃で、
C10H22〜C15H32の炭化水素を含有する溶剤)等が例示される。 本発明による疎水性改良剤は好ましくはさらに少なくとも1種の加水分解触媒
を含有し、この種の好ましい触媒としてはカルボン酸の金属塩、混合有機金属化
合物(少なくとも1個の有機残基が炭素原子を介して金属原子に直接接合し、さ
らに少なくとも1個の残基もしくはイオンが炭素原子を介さずに金属原子に結合
した化合物)、チタン酸エステル、珪酸エステル、酸または塩基性の有機窒素化
合物が例示される。 特に好適な触媒はチタンから鉛までの電気化学的起電列に含まれる金属の化合
物である。このような触媒としてはカドミウム、チタン、ジルコニウム、錫、鉛
、マンガン、鉄またはコバルトの塩、例えばオクタン酸錫(II)、オクタン酸鉛
、ラウリン酸鉛、オクタン酸鉄(III)、ステアリン酸鉄(II)およびナフテン
酸コバルト等が挙げられる。また、混合有機金属化合物、例えばジブチル錫ジラ
ウレートおよびジブチル錫ジアセテート等も好適な触媒である。チタン酸エステ
ルとしてはテトラプロピルオルトチタネート、テトライソプロピルオルトチタネ
ートおよびテトラブチルオルトチタネート等が例示される。次式: (式中、R1、R2、R3およびR4は同一もしくは異なった飽和もしくは不飽和な
脂肪族残基もしくは脂環式残基、アリール残基もしくはアラルキル残基を示し、
nは1〜10の数を示す) で表わされる珪酸エステルも有用である。さらにまた、塩酸等の酸並びにモノエ
タノールアミン、トリエタノールアミンおよびピペリジン等の塩基性有機窒素化
合物も使用できる。 本発明による疎水性改良剤への上記触媒の配合量は、1種もしくはそれ以上の
アルキルトリアルコキシシランまたはこれらの縮合生成物の重量に基づいて、好
ましくは0.01〜10wt%、特に0.1〜5wt%である。 本発明による疎水性改良剤に配合するアルキルトリアルコキシシランは既知の
方法、即ちR−SiCl3(式中、Rは炭素原子数8〜18または1〜7のアルキ
ル残基を示す)で表わされる相当するクロールシランをメタノール、エタノール
またはプロパノールを用いてエステル化することによって調製される。縮合生成
物はアルキルトリアルコキシシランと水を反応させ、所望により遊離のメタノー ル、エタノールまたはプロパノールを分留することによって調製することができ
る。 本発明による疎水性改良剤は種々の無機材料、例えばコンクリートやその他の
人造石材、天然石材、煉瓦、非凝結砂および粉末状もしくは固形状の無機酸化物
等の疎水性を改良するのに使用できる。この場合、アルコール溶液または炭化水
素溶液として塗装されるアルキルトリアルコキシシランの加水分解は、処理され
た材料上において自動的におこなわれる。 本発明による疎水性改良剤は噴霧法または浸漬法によって被処理無機材料上に
塗装することができる。刷毛またはローラーを用いる塗布法は、噴霧法または浸
漬法に比較して、固形状材料の場合の含浸層の厚さが小さくなるので好ましくな
い。非凝結砂および粉末状無機酸化物は本発明による疎水性改良剤に浸漬するの
が好ましい。 充分な撥水効果は処理後、約24時間で表われる。 本発明を以下の実施例によって説明するが、本発明は実施例に記載の実施態様
に限定されるものではない。これらの実施例は、前記特許公報に記載の処理液と
比較して本発明による疎水性改良剤が優れていることを示す。 実施例 ルファシャー砂岩(Ruffacher Sandstein)または赤色のヴォゲーゼン砂岩(
Vogesensandstein)製の試験体(15×15×5cm)を本発明による疎水性改良
剤を用いて処理した。この場合、該改良剤は試験体の表面積1cm2あたり1lの割
合で使用した。24時間経過後、水位10cmの水浴中における30分間の吸水量
(g/m2)を秤量した。測定結果を以下の表−1〜表−3に示す。 表中、C3、C4、C8、C10、C12、C14およびC16はそれぞれn
−プロピルトリメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、n−オクチル
トリメトキシシラン、n−デシルトリメトキシシラン、n−ドデシルトリメトキ
シシラン、n−テトラデシルトリメトキシシランおよびn−ヘキサデシルトリメ
トキシシランを表わす。 実施例1〜3は、本発明による疎水性改良剤を用いることによって、前記特許
公報に開示された処理剤を用いる場合よりも実質上改良された吸水量減少効果が
得られることを示す。これらと同様の結果が、炭素原子数1、2、5、6、7の
アルキル残基および炭素原子数9、11、13、15、17または18のアルキ
ル残基を有するアルキルトリアルコキシシランを含有する改良剤を用いることに
よって得られた。 さらにまた、C10およびC12を用いて処理した砂岩試験体の吸水量は、C
3およびC4を用いて処理した砂岩試験体の吸水量に比べて、前者の使用量が後
者の使用量の4分の1であるにもかかわらず、約10倍の撥水効果が認められた
。また、C10またはC12を当初の使用量の8分の1の量でC3およびC4に
添加する場合には、吸水量を増加させることなく、C3とC4の使用量を2分の
1に減少させることができる。 炭化水素または炭化水素混合物に溶解させたアルキルトリアルコキシシランを
用いても、相当するエタノール溶液の場合と比較し得る結果が得られた。 炭素原子数1〜7のアルキル残基を有するアルキルトリアルコキシシランを単
独で使用しても、非処理無機材料の表面に十分な撥水性を付与することはできな
い。このような欠点が、炭素原子数が8〜18のアルキル残基を有するアルキル
トリアルコキシシランもしくはこれらの混合物を、炭素原子数が1〜7のアルキ
ル残基を有するアルキルトリアルコキシシランと併用することによって解消され
ることが判明した。 ドイツ工業規格DIN52111による塩噴霧試験の結果、C10またはC1
2を用いて処理した試験体はC3またはC4を用いて処理した試験体に比べて8
〜20倍優れた安定性を示した。スイス技術建築規格SIA215によって調製
し、C10およびC12を用いて処理したコンクリート試験体はC3またはC4
を用いて処理した試験体に比べて、NaOHに対して10〜50倍優れた安定性
を示した。 珪素原子あたり平均して0〜2個のアルコキシ残基を有するアルキルトリアル コキシシランの縮合生成物を用いることによって、アルキルトリアルコキシシラ
ン自体を用いる場合と類似の特性が得られる。 本発明による疎水性改良剤の効果は縮合触媒、例えば前記の縮合触媒を添加す
ることによってさらに改良される。本発明による疎水性改良剤の個々の被処理無
機材料に対する最適な組成は予備実験によって決定することができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.炭素原子数が8〜18のアルキル残基および炭素原子数が各々1〜3のア
ルコキシ残基を有する少なくとも1種のアルキルトリアルコキシシランまたは珪
素原子あたり平均0〜2個のアルコキシ残基を有するこれらの縮合生成物(a)と
共に、溶剤としてのアルコールまたは炭化水素もしくは炭化水素混合物(b)、ま
たは該成分(b)と炭素原子数が1〜7のアルキル残基および炭素原子数が各々1
〜3のアルコキシ残基を有する少なくとも1種のアルキルトリアルコキシシラン
または珪素原子あたり平均0〜2個のアルコキシ残基を有するこれらの縮合生成
物(c)を含有する無機材料用疎水性改良剤[但し、該改良剤が成分(c)を含有し
ないときの成分(a)のアルキル残基の炭素原子数は10〜18である]。 2.成分(a)のアルキル残基の炭素原子数が10〜12である第1項記載の
疎水性改良剤。 3.炭素原子数が8〜18のアルキル残基を有するアルキルトリアルコキシシ
ランもしくはその縮合生成物1〜30wt%、炭素原子数1〜7のアルキル残基を
有するアルキルトリアルコキシシランもしくはその縮合生成物0〜99wt%およ
びアルコールまたは炭化水素もしくは炭化水素混合物0〜95wt%含有する第1
項または第2項記載の疎水性改良剤。 4.炭素原子数8〜18のアルキル残基を有するアルキルトリアルコキシシラ
ンもしくはその縮合生成物を1〜15wt%含有する第3項記載の疎水性改良剤。 5.アルコールがエタノールである第1項から第4項いずれかに記載の疎水性
改良剤。 6.炭化水素が、絶対圧1×105Paのもとでの沸点が120〜180℃のア
ルカン、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼンまたはスチレンである第1項
から第4項いずれかに記載の疎水性改良剤。 7.炭化水素混合物が、炭素原子数9もしくは10の芳香族炭化水素を約99wt
%まで含有し、その沸点が絶対圧1×105Paのもとで155〜175℃の混合
物である第1項から第4項いずれかに記載の疎水性改良剤。 8.少なくとも1種の加水分解触媒を含有する第1項から第7項いずれかに記
載の疎水性改良剤。 9.触媒がカルボン酸の金属塩、混合有機金属化合物、チタン酸エステル、珪
酸エステル、酸または塩基性有機窒素化合物である第8項記載の疎水性改良剤。 10.触媒がオクタン酸錫(II)、オクタン酸鉛、ラウリン酸鉛、オクタン酸
鉄(III)、ステアリン酸鉄(II)、ナフテン酸コバルト、ジブチル錫ジラウレ
ート、ジブチル錫ジアセテート、テトラプロピルオルトチタネート、テトライソ
プロピルオルトチタネート、テトラブチルオルトチタネート、次式: (式中、R1、R2、R3およびR4は同一もしくは異なった飽和もしくは不飽和な
脂肪族残基もしくは脂環式残基、アリール残基もしくはアラルキル残基を示し、
nは1〜10の数を示す) で表わされる珪酸エステル、塩酸、モノエタノールアミン、トリエタノールアミ
ンまたはピペリジンである第9項記載の疎水性改良剤。 11.触媒をアルキルトリアルコキシシランもしくはその縮合生成物の重量に
基づいて0.01〜10wt%含有する第8項から第10項いずれかに記載の疎水
性改良剤。 12.触媒をアルキルトリアルコキシシランもしくはその縮合生成物の重量に
基づいて0.1〜5wt%含有する第11項記載の疎水性改良剤。
Family
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