JP2509203Y2 - 薬液噴霧ノズル - Google Patents

薬液噴霧ノズル

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JP2509203Y2
JP2509203Y2 JP2248190U JP2248190U JP2509203Y2 JP 2509203 Y2 JP2509203 Y2 JP 2509203Y2 JP 2248190 U JP2248190 U JP 2248190U JP 2248190 U JP2248190 U JP 2248190U JP 2509203 Y2 JP2509203 Y2 JP 2509203Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、たとえば点鼻薬のような薬液をスプレー
状に噴霧するために、薬液容器に一体に組込み可能な薬
液噴霧ノズルに関する。
従来技術 点鼻薬のような薬剤は、スプレー状に噴霧して使用す
るものであり、したがって、この種の薬剤を収納する薬
液容器には、種々の形式の噴霧ノズルが組み込まれ、使
用されている(たとえば、特開昭60-85759号公報、実公
昭58-15012号公報、同60-36356号公報)。
この第1のものは、ノズル孔を有するニップルにロッ
ドを内装し、ロッドの周囲に形成される薬液通路を介し
てノズル孔に到達した薬液は、ノズル孔の接線方向に設
けられた薬液溝を通してノズル孔に旋回しながら供給さ
れ、ノズル孔からスプレー状に外部に噴出する。このと
き、ロッドは、ニップルの内部容積の大部分を占めるか
ら、使用後、ニップルの内部に残留する薬液の量を最少
にすることができ、したがって、薬液がノズル孔を通し
て不用意に汚染される機会を最少にすることができる。
第2のものは、ロッドに代えて中空の中子を使用し、
薬液は、中子に形成した薬液通路と、中子の先端面に形
成した薬液溝を介してノズル孔に供給される。また、中
子の先端面には、ノズル孔に対応する位置に円錐突起を
形成するので、ノズルチップと中子との相対間隔を調整
することにより、薬液の噴霧角を広く調整することがで
きる。
第3のものは、ロッドの先端面とノズルチップとの間
に弾性体からなる膜状の弁体を介装する。薬液は、ロッ
ドの周囲の薬液通路を経て、弁体の外周部から、弁体と
ノズルチップとの間に供給され、弁体の撓みによってノ
ズル孔が開口するようになっている。
考案が解決しようとする課題 而して、これらの従来技術の第1のものは、全体構造
が簡単で製作し易いという利点があるものの、ロッド
が、ノズル孔に対向する位置に円錐突起を有しないの
で、薬液が安定なスプレー状となり難く、薬液が棒状に
噴出しがちであるという欠点がある。第2、第3のもの
は、中子または弁体に円錐突起を有するから、かかる欠
点はないが、中子自身の構造、または、弾性体の弁体を
含む全体構造が著しく複雑であるという欠点がある。ま
た、第1、第2のものは、ノズル孔が単純な直管状であ
るために、噴霧性能が必ずしも良好ではなく、特に、薬
液が高粘度であるときは、適正なスプレー状の噴霧が得
られ難いという問題があった。
そこで、この考案の目的は、かかる従来技術の問題に
鑑み、ロッドの端面に円錐突起を設けるとともに、ノズ
ル孔と円錐突起との相対関係や、ノズルチップに形成す
る薬液溝の形状を工夫することによって、全体構造が極
めて簡単で、しかも、高粘度の薬液に対しても優れた噴
霧性能を実現することができる新規の薬液噴霧ノズルを
提供することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの考案の構成は、一端
から薬液を圧送するニップルと、ニップルの先端に装着
するノズルチップと、ニップルに内装し、ニップルの内
面との間に薬液通路を形成するロッドとからなり、ノズ
ルチップは、内面側に円錐台形に開拡するノズル孔を有
するとともに、ノズル孔の接線方向に薬液を供給する薬
液溝を内面側に形成し、ロッドは、ノズル孔に向けて突
出する円錐突起を端面に備える一方、薬液溝は、ノズル
孔に向けて断面積が漸減し、円錐突起は、ノズル孔の内
面より急勾配の側面を有することをその要旨とする。
なお、ロッドは、上下対称形に形成することができ
る。
作用 この考案の構成によるときは、薬液は、ニップルの一
端から供給されると、ロッドの周囲の薬液通路を介して
ロッドの先端にまで到達し、その後、薬液溝を介し、ノ
ズルチップの内面に沿って流れて、ノズル孔に供給され
る。このとき、薬液溝は、ノズル孔の接線方向に薬液を
供給するから、薬液は、まず、ノズル孔に付随する円錐
台形の空間内において、大きな旋回速度を与えられる。
なお、この空間には、ロッドの円錐突起が突出している
から、空間内の薬液の形状は、薄い略円錐状で、しか
も、旋回速度の小さな中心部分が欠落したものとなるか
ら、薬液が高粘度の場合であっても、外部に噴出すると
き、ノズル孔の空間内の円錐形状をそのまま外部に延長
した極薄の円錐形状に拡がり易い。薬液は、このように
してノズル孔から円錐形状に外部に放出されると、その
後、その円錐の周縁部から細かい粒子となって分散し、
良好な噴霧を得ることができる。
なお、薬液溝の断面積がノズル孔に向けて漸減し、円
錐突起の側面がノズル孔の内面より急勾配であるから、
薬液は、薬液溝に流入した後、ノズル孔に向けて連続的
に流速が増大し、大きな速度で外部に放出されることに
なる。したがって、高粘度の薬液でも、噴霧動作の開始
から終了まで良好な噴霧を得ることが可能である。
ロッドを上下対称にすれば、組立ての際に上下の選別
が不要であるから、パーツフィーダを著しく簡素化する
ことができる。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
薬液噴霧ノズルは、容器カバーCと一体に形成された
ニップル11と、ニップル11に内装するロッド12と、ニッ
プル11の先端部に装着するノズルチップ13とからなる
(第1図)。
容器カバーCは、内部にニップル11を垂設し、全体と
してスカート状に形成されている。容器カバーCは、下
部に、大きな切欠きC1を形成するとともに、内部に薬液
容器Pを収納することができる。薬液容器Pには薬液を
収容し、その先端のノズル部P1をニップル11の下端部の
ソケットC2に着脱自在に挿着することにより、容器カバ
ーCと一体に組み立てることができる。薬液容器Pには
図示しないポンプ機構を組み込み、薬液容器Pの底部を
押し上げることにより(第1図の二点鎖線)、薬液をニ
ップル11の下端に圧送することができる。
ニップル11の下部には、仕切り11aが形成され、仕切
り11aには、ソケットC2に連通する透孔11a1と、ロッド1
2の下端面を支持する段部11a2、11a2…が形成されてい
る(第1図、第2図)。
ロッド12は、中央の円柱部12aの両端に、変形円柱部1
2b、12b、短い小径円柱部12c、12cを形成し、上下両端
面に円錐突起12d、12dを形成して(第7図)、上下対称
形となっている(第1図)。
ニップル11の内部は、3個所に平面部11b、11b…を形
成した略円形断面となっており(第3図、第4図)、ロ
ッド12の円柱部12aは、この平面部11b、11b…に内装す
る外径になっている。そこで、ロッド12とニップル11の
内面との間には、薄い弓形の薬液通路14、14…が形成さ
れている。
ロッド12の変形円柱部12b、12bは、円柱部12aよりや
や小径であり(第1図、第3図)、その外周の3個所に
は、平面部12b1、12b1…が形成されている。
小径円柱部12c、12cは、変形円柱部12b、12bよりさら
に小径の短い円柱部分であり(第1図、第5図、第7
図)、両者間には、斜面部12e、12eが形成されている
(第7図)。
ノズルチップ13は、ニップル11の先端部に装着されて
いる(第1図、第7図)。
ノズルチップ13は、ノズル孔13aを形成した頂面部
と、環状の戻り止め13bを有する周側部とからなり、頂
面部の外周には、大径の段部13cが形成されている。ノ
ズル孔13aは、外面側が大きな頂角の円錐台形に開拡
し、内面側は、やや小さな頂角の円錐台形に開拡してお
り、したがって、ノズル孔13aの実質的な長さは、極く
短いものとなっている。
ノズルチップ13の内面側には、外周部の円環13dと、
ノズル孔13aの接線方向に向かう薬液溝13e、13e…とが
形成されている(第6図)。薬液溝13e、13e…は、ノズ
ル孔13aに向けて、その幅を直線的に狭めることによ
り、断面積が漸減するようになっている。
ニップル11の先端部には、ノズルチップ13の段部13c
が嵌合する大径部11cと、戻り止め13bが係合するアンダ
カット11dが形成され(第7図)、ノズルチップ13は、
ニップル11に圧入されると、戻り止め13bがアンダカッ
ト11dにおいて変形して係合し、取外し不能となるもの
とする。ノズルチップ13をニップル11に装着すると、ロ
ッド12の上端面は、ノズルチップ13の頂面部に当接し、
ロッド12の動きが固定される。このとき、ロッド12の円
錐突起12dは、ノズル孔13a内に突出し(第8図)、ま
た、円錐突起12dの側面は、ノズル孔13aの内面より急勾
配となっているものとする(同図)。なお、ノズルチッ
プ13をニップル11に装着するに際しては、あらかじめ、
ロッド12の変形円柱部12bをノズルチップ13の周側部に
挿入し、ロッド12とノズルチップ13とを一体に組み立て
た後、ノズルチップ13をニップル11に装着するようにし
てもよい。
いま、薬液容器Pを押し上げてポンプ機構を作動させ
ると、薬液は、ニップル11の下端から透孔11a1を介して
供給され、ロッド12の周囲の薬液通路14、14…を通し
て、ロッド12の上端部に至る。その後、薬液は、ノズル
チップ13の薬液溝13e、13e…を介してノズル孔13aに到
達し、ノズル孔13aから外部に噴出する。
このとき、薬液溝13e、13e…は、ノズル孔13aの接線
方向に向けて形成されているから、薬液は、ノズル孔13
aの内面と、ロッド12の円錐突起12dとの間に形成される
空間15内においては、薬液溝13e、13e…の形成方向によ
って決まる方向の旋回流となり、しかも、この空間15
は、ノズル孔13aの内面と円錐突起12dの側面とによって
形成される薄い略円錐状となるから、ノズル孔13aを介
して外部に放出される薬液は、この空間15を外部に延長
するような円錐形状を形成する(第8図の矢印A、
A)。薬液は、その後、この円錐の周縁部から微細粒子
となって分散し、良好なスプレー状の噴霧となる。
また、薬液溝13e、13e…は、ノズル孔13aに向けて、
その断面積が漸減し、円錐突起12dの側面は、ノズル孔1
3aの内面より急勾配となっているから、ロッド12の上端
部に到達した薬液の流速は、ノズル孔13aから放出され
るまでに滑らかに加速され、したがって、ノズル孔13a
から放出される際の薬液の流速は、常に十分高速であ
る。また、ノズル孔13aの内面側の空間15は、円錐突起1
2dにより、その中心部分が欠落しており、したがって、
空間15内の薬液は、ノズル孔13aの軸線方向に放出され
ることがない。よって、この薬液噴霧ノズルは、たとえ
ば100〜200cps程度以上の高粘度薬液に対しても、極め
て良好な噴霧性能を得ることができる。
なお、この考案に係る薬液噴霧ノズルは、薬液容器P
自体に組み込むことができる。また、容器カバーC、薬
液容器Pの全体形状は、図示以外の任意の形状でもよい
ものとする。
考案の効果 以上説明したように、この考案によれば、ノズルチッ
プのノズル孔は円錐台形に内面側に開拡し、ロッドの端
面の円錐突起はノズル孔に向けて突出する一方、ノズル
チップの内面側の薬液溝は、ノズル孔に向けて断面積が
漸減し、円錐突起は、ノズル孔の内面より急勾配の側面
を有することによって、薬液は、ノズル孔に至るまでに
十分加速されて、ノズル孔に付随する円錐台形の空間内
において、薄い略円錐状の高速旋回流となり、それがそ
のまま延長されるようにして外部に放出された上、微細
粒子となって分散するから、全体構造が極めて簡単であ
るにも拘らず、薬液が高粘度の場合であっても、良好な
噴霧性能を得ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は実施例を示し、第1図は全体中央
縦断面図、第2図ないし第6図は、それぞれ第1図のX1
-X1、X2-X2、X3-X3、X4-X4、X5-X5矢視相当の拡大断面
図、第7図は要部分解拡大図、第8図は第1図の要部拡
大説明図である。 11……ニップル 12……ロッド 12d……円錐突起 13……ノズルチップ 13a……ノズル孔 13e……薬液溝 14……薬液通路

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端から薬液を圧送するニップルと、該ニ
    ップルの先端に装着するノズルチップと、前記ニップル
    に内装し、該ニップルの内面との間に薬液通路を形成す
    るロッドとからなり、前記ノズルチップは、内面側に円
    錐台形に開拡するノズル孔を有するとともに、該ノズル
    孔の接線方向に薬液を供給する薬液溝を内面側に形成
    し、前記ロッドは、前記ノズル孔に向けて突出する円錐
    突起を端面に備える一方、前記薬液溝は、前記ノズル孔
    に向けて断面積が漸減し、前記円錐突起は、前記ノズル
    孔の内面より急勾配の側面を有することを特徴とする薬
    液噴霧ノズル。
  2. 【請求項2】前記ロッドは、上下対称形に形成すること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の薬液
    噴霧ノズル。
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