JP2507471B2 - 表面モデル構成装置 - Google Patents

表面モデル構成装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコンピユータグラフイツクス(以下CGと略記
する)における表示対象となる物体のモデル化技術に係
り、特に3次元空間内の海洋波や湖水等の波面のリアル
な描写に好適である。
〔従来の技術〕
以下では、計算機処理を経て作成された数値データに
もとづき画像表示用デイスプレイに文字や図形或いは画
像を表示するための技術の総称としてCGという用語を用
いる。
CGにおけるデータ入力から画像表示までの表示処理の
流れは機械設計等のCAD(Computer Aided Design)にお
けるそれと同様で、表示対象の形状データ生成処理とレ
ンダリング処理に大別される。このうち前者は(膨大
な)数値データの入力など利用者の負荷が非常に大きい
部分であり、操作性の良さ・高速処理の双方が要求され
る。後者は形状データにもとづく表示対象の陰影づけ
(シエーデイング処理)や影つけのための計算機処理を
経て表示画像の各画素の色の値を決定する迄をいう。3
次元CGで自然物を表す場合は、対象をリアルに見せたい
という要求のために、前者の形状データは非常に膨大と
なる。したがつてこの形状データそのものをより少数の
パラメータの入力とデータ発生機構により構成出来るこ
とが、先述の利用者の負担を軽減するうえで切望されて
いる。
これに対し、近年マンデルブロート(B.Mandelbrot)
らの提案するフラクタル幾何学に触発されて、自然物の
形状をごく少数のパラメータで記述し、非常にリアルな
画像が出力可能となつてきた。例えばエー・フルニエら
によるコミユニケーシヨンズ・オブ・エー・シー・エム
第25巻6号(1982年)の第371頁から第384頁に掲載の論
文(A.Fournier et al.Comm.ACM 25 No.6 pp371-384:19
82)に、山岳のリアルな描写の説明がある。
一般に、自然物の形状モデルを効率よく構成する手法
に、物体表面を2変数の確率過程として表す方法があ
る。即ち、山岳の表面などはゆらぎを伴うランダムな曲
面として表すもので、先のフルニエらの論文でもこの方
法をとつている。今後もこの種の確率論的アプローチは
発展してゆくと思われるが、ごく最近になつてジー・エ
ー・マステインらはアイトリプルイーの雑誌コンピユー
タグラフイツクスアンドアプリケーシヨンズ 1987年3
月号の第16頁から第23頁(G.A.Mastin et al:IEEE Comp
uter Graphics and Applications1987.March.pp16-2
3.)に、海洋波のモデルを発表した。これもやはり確率
論的アプローチをとるもので、水面のリアルなモデル化
手法を提案している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記の海面波モデル化手法では、2次元
の高速フーリエ変換を用いて計算の高速化を計つている
ものの、先述のフルニエらの手法と比べて形状データ生
成に要する計算時間が多過ぎるという欠点があつた。一
方先のフルニエらの論文では海洋波のモデルについては
言及されていない。
本発明の目的は海洋波等の波面の形状データを高速に
構成し、かつ高品位な出力結果を生成する方法及び装置
を提案するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、波面形状を2変数確率過程の軌跡として
表し、この2変数確率過程は、複数個の1変数確率過程
と2変数関数との合成関数として構成し、これら1変数
確率過程の各々は下記の形のパワースペクトルS() で規定するという方法で達成される。また、このパワー
スペクトルS()を用いて規定した数値モデルを波面
の形状データとする装置をも特徴とする。なお(1)式
で変数は周波数を意味し、定数である正の数c、およ
び自然数l,m,nは上記の(複数個の)1変数の確率過程
ごとに異なる値でよい。
〔作用〕
本発明により波面モデルの形状データは格子領域上の データとして与えられる。入力としては複数個の(1)
式の定数値(c,m,n)をもとに(1)式の形のパワース
ペクトルS()を持つ1変数の確率過程のモデルをま
ず構成する。次にこれらのモデルの積和計算によつて2
変数確率過程のモデルを作る。形状データはN個の格子
点の高さとすれば、1変数の確率過程のモデルの計算は
Nに特に依存せず、これらの積和計算で2変数の確率過
程を作るところでNの定数倍ほどの乗算があるので、結
局データ構成に必要な計算量はNのオーダ(以下これを
O(N)と略記)となり、非常に高速である。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を示す。
第2図に、本発明が適用出来るコンピユータグラフイ
ツクスシステムの構成例を示した。(201)は最終出力
画像を表示するためのデイスプレイであり、コントロー
ラ(202)を介して計算機処理部(203)に接続される。
また表示用のデータフアイル(204)も計算機処理部(2
03)に直結している。デイスプレイ(201)に表示する
内容を規定するデータを入力する入力装置(205)も計
算機処理部につながつている。ここで表示内容を規定す
るデータとは、表示シーンに現れる物体の形状や色のデ
ータのみならず、光源や視点の位置に関する情報も含
む。またこのうちの一部は先述のデータフアイル(20
4)に蓄えられていてもよい。
第1図は上記グラフイツクシステムを用いて海洋波の
形状データを作成する際の処理の流れを示している。先
述のように形状データは2次元格子領域上の高さデータ
であるから、例えば2次元配列{H(I,J)}の形で構
成される。まず海洋波モデルの定義域はNI×NJ個の点か
らなる矩形領域とする(101)。次にこのモデルの構成
要素となる複数個(以下では2q個とする)の1変数確率
過程の数値モデルx1,x2,…,x2qが作られる(第1図
(102))。詳細は後述するが各xiの定義域を全整数に
わたるものに拡張し、それをxiと記す(103)。なおxi
ごとにスペクトル(1)式の定数値(c,l,m,n)は異な
つても良いことに注意のこと。また4q個の定数(Ki,Li,
Mi,Ni)i=1,2,…,q(Ki,Li,Mi,Niは整数)の指定によ
つて2変数(I,J)の1次関数πi,τi πi:(I,J)→Ki*I+Li*J …(2) τi:(I,J)→Mi*I+Ni*J …(3) を定め(104)(*は乗算を表す)、 とおく。((4)式のΣの中の○は関数の合成を意味す
る。すなわち、一般的に関数f:A→Bと関数g:B→Cが与
えられたときの関数e:A→Cをe:a→g(f(a))と定
義した場合、関数eを関数fと関数gの合成であると言
い、本明細書では関数の合成とはこの意味で用いる。)
(4)式のΣの中のX2p-1oπpやX2poτpのことを二変
数基本数値モデルと呼ぶことにすると、Zはこれらの積
和で表されていることになる。各Xiを0Xi1.0に正
規化しておくと、高さパラメータhを導入して、 H(I,J)=h*Z(I,J) …(5) と表せる(105)。
ここでスペクトルS()を(1)式の形に特定した
理由を述べておくと次のようである。従来から提唱され
ている海洋波等のスペクトルS0()は である(例えば前掲のマステインの記事にある)。ここ
で∝は左辺が右辺に比例するの意で、k,wは自然数で、
Aは正の定数で風速等に依存する項である。一般に、ex
p(−X)は十分に大きな整数uを用い で近似できるので、この近似を上記(6)式に適用し、
wu−k=n,w=l,u=m, とおくことで、(1)式を得ることができる。謂わば
(1)式は(6)式の簡易表現として用いている。
次に先の1変数確率過程(X1,X2,…,)の数値モデ
ルの構成例を示しておく。ここでは日野幹雄著「スペク
トル解析」(1977年,朝倉書店)の143頁に示される手
法を引用する:正値偶関数S()に対し、これをパワ
ースペクトルとする確率過程Y(t)は次式で求まる。
ここに Δkkk-10=1,k≧1),である。また{θk〕は一様乱数
列,ΔtはYのパラメータtのきざみ幅であり、Sは分
割数である。(7)式のY(jΔt)の値をx(j)と
書くと、x(j)は1≦j≦Nにつき定義される。これ
をN≦j≦2Nにつきx(j)=x(2N−j)とすれば、
x(1)=x(2N−1)となるので、これは全整数を定
義域とする周期関数に拡張できる。それを先述の1変数
確率過程の数値モデルXiの値Xi(j)としている。Xi
添字では(1)式のスペクトルの形ごとに決まるもので
あるが、(7)式ではより一般化した形で、即ちS
()としては正値偶関数という制約のみの下で確率過
程Y(t)を記述していることに注意。
第3図では c=0.01 l=2 m=10 n=14 の場合の(1)式のスペクトルの図(301)と、(7)
式によるシミユレート結果を示した(但し(310)はス
ペクトルの大きさを正規化して表示してある)。
さて波のモデルは(4)式及び(5)式で与えられる
が、(4)式のqの値は2〜3程度で十分リアルな波の
表示が得られる。形状データ生成に要する計算量もO
(NI*NJ)であり高速である。
本発明は上述の波面に限らず、各種の材質感を持つ物
体の表面の形状を表わすのにも充分応用できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、波面モデルの高さの としての形状モデルが定義域内の格子点数にほぼ比例す
る計算量で構成されるので、従来より高速であり、しか
も海洋波のスペクトル((1)式)に従つて構成される
ので高品位な画像を出力できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による一実施例における波面形状データ
モデル構成処理の流れを示す図、第2図は上記実施例を
実行するコンピユータグラフイツクスシステムの一例を
示す図、第3図は本発明で用いるパワースペクトルの形
とその確率過程の数値モデルのグラフである。 101……定義域の設定、102……変数確率過程の数値モデ
ルの構成、103……変数確率過程の数値モデルの周期関
数化、104……一次関数の定義、105……2変数数値モデ
ルの構成。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像表示用ディスプレイと計算機と該表示
    用ディスプレイに表示する内容を規定するデータの入力
    装置とを少なくとも備えたものにおいて、正の数cと自
    然数l,m,nを該入力装置に入力することにより周波数
    を変数とする正値偶関数 をパワースペクトルとする一変数確率過程の一変数数値
    モデルを構成する手段と、該一変数数値モデルと二変数
    関数との合成により二変数基本数値モデルを構成し、該
    基本数値モデルの複数個の積和により二変数数値モデル
    を構成する手段とを設け、該二変数数値モデルを波面の
    形状データとする表面のモデルを前記表示用ディスプレ
    イに表示することを特徴とする表面モデル構成装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、前記一変
    数数値モデルを整数を変数とする周期関数とし、該数値
    モデル1つに対し2つの整数を入力する手段と、該2つ
    の整数と変数としての2つの整数との線形和で表される
    関数と該数値モデルとの合成関数として二変数基本数値
    モデルを構成する手段と、該二変数基本数値モデルの複
    数個の積和で表される二変数数値モデルを構成する手段
    とを設け、該二変数数値モデルを表面の形状データとす
    る表面のモデルを前記表示用ディスプレイに表示するこ
    とを特徴とする表面モデル構成装置。
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