JP2506711Y2 - 生体内吸収性医用材料の切断具 - Google Patents

生体内吸収性医用材料の切断具

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JP2506711Y2 JP40207790U JP40207790U JP2506711Y2 JP 2506711 Y2 JP2506711 Y2 JP 2506711Y2 JP 40207790 U JP40207790 U JP 40207790U JP 40207790 U JP40207790 U JP 40207790U JP 2506711 Y2 JP2506711 Y2 JP 2506711Y2
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/14Surgical saws ; Accessories therefor
    • A61B17/15Guides therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/30Joints
    • A61F2/46Special tools or methods for implanting or extracting artificial joints, accessories, bone grafts or substitutes, or particular adaptations therefor
    • A61F2/4644Preparation of bone graft, bone plugs or bone dowels, e.g. grinding or milling bone material

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、生体内において吸収さ
れる医用材料の切断具に関する。
【0002】
【0001】
【0003】
【従来の技術】近年、生体内において分解吸収される材
料が、手術用の縫い合わせ糸、縫い合わせ糸をメッシュ
にした圧迫止血材や腸管懸垂材、ボルトやプレートとい
った剛性を有する接骨材といった医用材料として用いら
れている。このような医用材料は用途等に応じて所望の
大きさや形状に成形する必要がある。この場合、縫い合
わせ糸やメッシュ等は柔軟であることから通常のはさみ
で切断することができる。しかし、ボルトやプレート等
は剛性が大きいことから通常のはさみによっては切断す
ることができない。
【0004】
【0002】そこで、特公平1 ‐12497 号公報には生体
内において分解吸収される医用材料の成形方法が開示さ
れている。これは、乳酸および/またはグリコール酸を
主たる構成単位とする重合体より形成された剛性を有す
る医用材料を、50℃から120℃に加熱して軟化させ所望
の形状に変更した後、加熱温度以下の環境下においてそ
の形状を固定することを特徴とするものである。
【0005】
【0003】
【0006】
【考案が解決しようとする課題】例えば、生体内吸収性
材料を用いた髄内釘を用いて骨の接合手術を行なったよ
うな場合、その髄内釘が長すぎると患者に対して不必要
な痛みを与えることになる。また、骨の固定に用いた生
体内吸収性材料で作られたプレートの形状が患部に適合
していないような場合にも、患者に対して無用の痛みを
与えることになり、さらには骨接合部位に偽関節を形成
するなど骨癒合に失敗することもある。そのため、生体
内の使用箇所に応じて種々の形状や大きさの医用材料が
必要となり、医用材料の切断作業が手術時等の治癒現場
においても必要となる。
【0007】
【0004】しかし、従来の生体内吸収性医用材料の成
形方法では、形状を変更することはできても切断をする
ことはできないものである。
【0008】また、図6に示すように、生体内吸収性の
医用材料101 を糸状の鋸刃102 で切断しようとすると、
医用材料101 は切断の際の摩擦熱により融解し、一旦切
断された部分101aが再び癒着してしまうという問題があ
る。
【0009】
【0005】また、図7に示すように板状の鋸刃103 で
医用材料101 を切断した場合、摩擦熱により融解された
医用材料101 の切断面が冷却後に再び癒着してしまうと
いう問題はないが、融解した医用材料101 の一部が鋸刃
103 に付着し、途中で切断が困難になってしまう。ま
た、たとえ切断できたとしても切断面が粗く、使用する
生体内の周辺組織を傷つけるといった問題が生じる。
【0010】
【0006】これは、生体内吸収性医用材料として用い
られる乳酸および/またはグリコール酸を主たる構成単
位とする重合体の融点が、金属等に比べて低いことによ
る。
【0011】
【0007】本考案は、上記従来技術の問題を解決する
ことのできる切断具を提供することを目的とする。
【0012】
【0008】
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案の特徴とするとこ
ろは、乳酸および/またはグリコール酸を主たる構成単
位とする重合体より形成された生体内吸収性医用材料の
切断具であって、把持体と、この把持体に取付けらる一
対の板状の刃と、この一対の刃を温度調節可能に加熱す
る加熱手段とを備え、その一対の刃が、両刃の間に配置
された前記医用材料のせん断方向に相対移動自在とされ
ている点にある。
【0014】
【0009】
【0015】
【作 用】本考案は、乳酸および/またはグリコール酸
を主たる構成単位とする重合体より形成された生体内吸
収性の高分子材料が、その融点近傍においては、その温
度を有する物質に触れると瞬時に融解することに基づく
ものである。
【0016】
【0010】すなわち、本考案の構成による加熱手段に
より、一対の板状の刃を医用材料の融点近傍に加熱し、
その板状の刃の間に医用材料を配置し、両刃によりその
医用材料をせん断すれば、医用材料は融解しつつ切断さ
れることになる。この際、一対の刃は板状であるため
に、医用材料は融解するものであっても、その切断面は
刃により互いに接合しないように分離されるために癒着
することはない。
【0017】
【0011】また、従来のような鋸刃を用いて切断する
のではなく、融解させつつ切断するものであるために、
その切断面は滑らかなものとなり、生体内において用い
られる周辺組織を傷付けることはない。
【0018】
【0012】また、刃の加熱温度があまりに高くなる
と、医用材料が炭化して褐変を生じて生体内吸収性が低
下するため好ましくなく、刃の温度が低いと円滑な切断
を行なうことができない。そのために刃の加熱温度は調
節可能とされている。
【0019】
【0013】
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0021】
【0014】図1に示す切断具1 は、把持体2 と、一対
の刃3,4 と、加熱手段5 とを備えている。
【0022】
【0015】その把持体2 は一対の取付部材6,7 を有
し、両取付部材6,7 は一対のガイドロッド8,9 により連
結されている。各ガイドロッド8,9 は各取付部材6,7 に
長手方向相対移動自在に挿入され、両ガイドロッド8,9
を覆う圧縮コイルバネ10が両取付部材6,7 に接するもの
とされている。これにより、両取付部材6,7 はガイドロ
ッド8,9 に案内されて対向方向に相対移動自在とされ、
また、圧縮コイルバネ10の弾性力により両取付部材6,7
は離反方向に付勢される。
【0023】
【0016】そして、一方の取付部材6 に一方の刃3
が、他方の取付部材7 に他方の刃4 が取付られている。
各刃3,4 は板状であって、両取付部材6,7 の対向端面に
取付けられている。各刃3,4 の対向端部の刃先3A,4A は
円弧形とされている。この刃先3A,4A の曲率は、切断の
対象となる医用材料の形状に応じたものとすることが好
ましい。例えば、図3に示すような棒状材料12を切断す
る場合はその曲率を大きくし、図4に示すような湾曲し
たプレート材料13を切断する場合はその曲率を小さくす
る。そして、図2に示すように、各刃3,4 は取付部材6,
7 の対向方向への相対移動により重合するように配置さ
れている。これにより、把持体2 を手で持って両取付部
材6,7 を近接させることで、両刃3,4 は、両刃3,4 の間
に配置された医用材料のせん断方向に相対移動すること
になる。
【0024】
【0017】前記加熱手段5 は、例えばサーモスタット
等の温度調節機構を備えたヒータであって、刃3,4 を温
度調節可能に加熱するものであり、電源11に接続されて
いる。
【0025】
【0018】そして、医用材料としては乳酸および/ま
たはグリコール酸を主たる構成単位とする重合体により
形成された剛性を有するものを用いる。重合体はホモ重
合体であってもよいし共重合体であってもよい。また、
少量ならば他の成分が共重合されていてもよい。あるい
は、材料表面に他の成分が塗布されていても構わない。
これらの重合体は、例えば特公昭41‐2734号公報、特公
昭43‐5192号公報或いは特開昭48‐48717 号公報等に記
載されている公知の方法で製造することができる。
【0026】
【0019】上記の重合体は、150 ℃以上に加熱するこ
とで切断具1 により切断することができる。その切断温
度は、あまりに高温になると切断面近傍に褐変を生じて
生体内吸収性が低下し、また、低温になると円滑な切断
ができず、治療中にすばやく切断することが要求される
ことと相反する。そのため、刃3,4 の加熱温度は好まし
くは180 ℃から200 ℃の温度が良く、190 ℃程度が最も
望まれる。このような温度条件が要求されることから、
加熱手段5 は刃3,4 を温度が不安定にならないように温
度調節可能に加熱する。
【0027】
【0020】具体的な実施例として、純度90%のL‐乳
酸500 gを丸型フラスコに仕込み、減圧(10〜20mmH
g)下、120 〜160 ℃にて水分蒸発を行った。脱水後、
三酸化アンチモン5gを添加し、減圧(0.1 〜1.0 mmH
g)下、180 〜220 ℃にて縮合反応を行ない環状二量体
のラクチドを得た。
【0028】
【0021】得られたラクチド300 gにオクチル酸スズ
5μlを加え、減圧(10-2〜10-3mmHg)下、130 〜13
8 ℃にて約15時間加熱し、分子量10〜15万のポリL‐乳
酸を得た。得られたポリL‐乳酸を成形し、直径3 mm長
さ40mmの釘と、図4に示すような湾曲板状のプレート13
とを得た。これらを、190 ℃に保温した刃3,4 を持つ切
断具1 により切断すると、2、3秒でスムーズに切断す
ることができた。この際、刃3,4 は板状であるため、図
3に示すように、医用材料12の一旦切断された部分12a
が融解しても、その切断面は刃3,4 により互いに分離さ
れるために癒着することはない。
【0029】
【0022】なお、ポリL‐乳酸の融点は略178.5 ℃で
あって分子量に拘らず略一定であるため、医用材料がポ
リL‐乳酸の場合は加熱手段5 による刃3,4 の調節温度
は略一定にすればよい。また、刃3,4 の温度と切断状態
とをポリL‐乳酸について検討したところ、150 ℃、16
0 ℃、 170℃、175 ℃では切断には相当大きな力と長時
間を要し、178 ℃、180 ℃では切断にはやや大きな力と
ある程度の時間を要し、183 ℃、185 ℃、190 ℃、200
℃では円滑に数秒で切断を行うことができた。ここで、
図5に分子量30万のポリL‐乳酸の吸収熱量と刃3,4 の
温度との分析結果を示す。これは、横軸に刃の温度を、
縦軸にポリL‐乳酸の吸収熱量を取っている。これよ
り、融点近傍においてはポリL‐乳酸の吸収熱量が急激
に減少して融解に用いられることから、融解が急速に進
んで円滑な切断が可能になることがわかる。
【0030】
【0023】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば把持体や板状の刃の形状や大きさは
用途等に応じて任意のものとできる。
【0031】
【0024】
【0032】
【考案の効果】本考案による切断具によれば、生体内吸
収性医用材料を、所望の形状や大きさに容易に変形する
ことができ、治療現場で使用目的に応じた微妙な成形が
可能になる。また、使用目的に応じた多種類の材料を予
め用意する必要がないために、医用材料の製造コストを
低減することもできる。さらに、治療現場において容易
に医用材料の変形や切断を行なうことができるため、治
療効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例に係る切断具の側面図
【図2】 本考案の実施例に係る切断具の正面図
【図3】 本考案の実施例に係る切断具による切断状態
を示す図
【図4】 プレート状の医用材料の斜視図
【図5】 ポリL‐乳酸の吸収熱量と刃の温度との関係
を示す図
【図6】 従来例に係る切断具による切断状態を示す図
【図7】 従来例に係る切断具による切断状態を示す図
【符号の説明】
1 切断具 2 把持体 3,4 刃 5 加熱手段 12,13 医用材料

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳酸および/またはグリコール酸を主た
    る構成単位とする重合体より形成された生体内吸収性医
    用材料の切断具であって、把持体と、この把持体に取付
    けらる一対の板状の刃と、この一対の刃を温度調節可能
    に加熱する加熱手段とを備え、その一対の刃が、両刃の
    間に配置された前記医用材料のせん断方向に相対移動自
    在とされていることを特徴とする生体内吸収性医用材料
    の切断具。
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JP5824351B2 (ja) * 2011-12-20 2015-11-25 富士フイルム株式会社 医療シート切断方法及び切断治具

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