JP2506257B2 - 碍子洗浄装置 - Google Patents

碍子洗浄装置

Info

Publication number
JP2506257B2
JP2506257B2 JP34073692A JP34073692A JP2506257B2 JP 2506257 B2 JP2506257 B2 JP 2506257B2 JP 34073692 A JP34073692 A JP 34073692A JP 34073692 A JP34073692 A JP 34073692A JP 2506257 B2 JP2506257 B2 JP 2506257B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
insulator
cleaning
water discharge
relay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP34073692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0745148A (ja
Inventor
洋 藤村
弘司 山田
英樹 可知
努 湯浅
健司 三原
一二 萩野
久男 竹内
喜久男 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHUGOKU DENRYOKU KK
NIPPON GAISHI KK
OGAWA HONPU KOGYO KK
Original Assignee
CHUGOKU DENRYOKU KK
NIPPON GAISHI KK
OGAWA HONPU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHUGOKU DENRYOKU KK, NIPPON GAISHI KK, OGAWA HONPU KOGYO KK filed Critical CHUGOKU DENRYOKU KK
Priority to JP34073692A priority Critical patent/JP2506257B2/ja
Publication of JPH0745148A publication Critical patent/JPH0745148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2506257B2 publication Critical patent/JP2506257B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Insulators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、変電設備等において
既設碍子を活線状態で洗浄する車を用いた碍子洗浄装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車を用いた碍子洗浄装置により変
電設備等の既設碍子を活線状態で洗浄する場合には、タ
ンク内の水を採水して散水前にポータブル式の水質計を
使用して、水の抵抗を計測してから、碍子の洗浄作業を
行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来装
置においては、作業者がポータブル式水質計によりタン
ク内の水を採水して散水前に水の抵抗を計測してから、
碍子の洗浄作業を行っているため、水の抵抗が変化した
場合計測できず、閃絡事故につながるおそれがあるとい
う問題もあった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、その目的
とするところは、碍子の放水洗浄中に、使用する水の抵
抗を自動的に常時リアルタイムで検出することができる
と共に、その抵抗の検出値が所定値を下回ったとき、放
水動作を直ちに停止させることができて、洗浄作業を容
易化することができると共に、碍子に閃絡が発生する危
険を確実に防止することができる車を用いた碍子洗浄装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、噴射装置から変電設備等の既設碍
子に活線状態で放水して、その碍子の洗浄を行う車を用
いた碍子洗浄装置において、前記碍子の放水洗浄中に、
洗浄に使用する水の電気抵抗を検出する抵抗検出装置
を設け、その抵抗検出装置による電気抵抗の検出値が
所定値を下回ったとき、碍子に閃絡が発生する危険を防
止するために放水動作を停止させる停止装置を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された車を用いた碍子洗浄装
置により、変電設備等の既設碍子を活線状態で洗浄する
場合には、噴射装置から碍子に放水して洗浄を行う。こ
の碍子の放水洗浄中には、洗浄に使用する水の電気抵抗
が抵抗検出装置により検出され、その電気抵抗の検
出値が所定値を下回ったとき、停止装置により放水動作
が停止される。
【0007】このため、碍子の放水洗浄中、水の電気
を自動的に検出することができると共に、その電気
抵抗の検出値が所定値を下回ったとき、放水動作を直
ちに停止させることができる。従って、洗浄作業を容易
化することができると共に、碍子に閃絡が発生する危険
を確実に防止することができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を具体化した車を用いた碍子
洗浄装置の一実施例を、図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0009】図3〜図6に示すように、この実施例の碍
子洗浄装置は洗浄車から構成され、その車体1の前部に
は運転席2が設けられている。載置台3は車体1の後部
に設けられ、その上面には収納ボックス4及び貯水タン
ク5が載置固定されている。放水用ポンプ6は収納ボッ
クス4内に配設され、その近傍には放水用ポンプ6に呼
び水を行うための真空ポンプ7が付設されている。
【0010】また、前記放水用ポンプ6は、図示しない
自動車用エンジンの回転数を変更することにより、変電
設備用の運転状態と配電設備用の運転状態とに切り換え
て駆動される。そして、変電設備用の運転状態では、吐
出圧力が9.0kg/cm2で、吐水量が400リット
ル/分となり、配電設備用の運転状態では、吐出圧力が
50kg/cm2 で、吐水量が50リットル/分とな
る。
【0011】吐水口8は前記収納ボックス4の両側に設
けられ、その下部近傍には吸水口9が設けられている。
ホース収納部10は載置台3の後部上面に設けられ、そ
の内部には変電設備用吐水ホース11が収納されると共
に、後面には手持ち式噴射装置12が着脱可能に取り付
けられている。可搬式噴射装置13は収納ボックス4の
上面に着脱可能に取り付けられ、その側部近傍には配電
設備用吐水ホース15を巻き取るためのホースリール1
4が設けられている。吸水ホース16は貯水タンク5の
後面に着脱可能に取り付けられている。
【0012】そして、図3に示すように、変電設備にお
ける鉄塔T1 及び電力機器用架台T 2 上の既設碍子Iを
洗浄する場合には、図11に示すように、貯水タンク5
内に貯留された水を水源として吸水を行う。また、図7
及び図8に示すように、接続金具17を介して変電設備
用吐水ホース11を吐水口8に接続すると共に、そのホ
ース11の先端に手持ち式噴射装置12または可搬式噴
射装置13を選択的に接続する。そして、この噴射装置
12,13の放出口にアダプタ18を介してノズル19
を取り付け、この状態で碍子Iに向けて放水を行う。
【0013】一方、配電設備における電柱T3 上の既設
碍子Iを洗浄する場合には、図12に示すように、前記
貯水タンク5内に貯留された水を水源として使用する。
そして、ホースリール14から配電設備用吐水ホース1
5の先端に噴射装置等を接続し、この状態で碍子Iに向
けて放水を行う。
【0014】図9及び図10に示すように、前記変電設
備用吐水ホース11は内張体20と、その外側に設けら
れた外套体21とから構成されている。差込み用金具2
2はホース11の先端内部に嵌合され、ホース11の先
端外周に化粧用ハカマ23を介して締付リング24を取
り付けることにより、この差込み用金具22がホース1
1に対して固定されている。
【0015】漏洩電流を接地するための2本の接地線2
5は前記ホース11の軸線方向に沿って延びるように、
内張体20と外套体21との間に介装され、その先端が
差込み用金具25に接続されている。そして、変電設備
の碍子洗浄中に、放水を通して噴射装置12,13に流
れる漏洩電流が、この接地線25を介して洗浄車の車体
1に導かれた後に接地されるようになっている。
【0016】図4〜図6に示すように、バッテリ収納部
26は前記収納ボックス4の一側に設けられ、その内部
にはバッテリ27が収納されている。制御装置収納部2
8は収納ボックス4の他側に設けられ、その内部には図
1及び図2に示すような制御装置29の諸部品が収納さ
れている。水抵抗検出用電極30は収納ボックス4の一
側に設けられ、碍子の放水洗浄中に、この電極30にお
いて使用する水の電気抵抗を検出する。
【0017】前記発電機収納部31は収納ボックス4の
一側に設けられ、その内部には夜間照明装置32の発電
機33が収納されている。夜間照明装置32の照明灯3
4は収納ボックス4の上面に設けられ、夜間に碍子の洗
浄作業を行う場合に、この夜間照明装置32の発電機3
3及び照明灯34を使用して、洗浄位置等を明るく照ら
し出すことができる。
【0018】次に、前記のように構成された車を用いた
碍子洗浄装置の配管構成について説明する。図11及び
図12に示すように、前記放水用ポンプ6の吸水側に
は、一対の吸水口9が吸水弁41を介して接続されると
共に、貯水タンク5がタンク吸水コック42を介して接
続されている。放水用ポンプ6の吐水側には逆流防止弁
43が接続され、その吐水側には貯水タンク5が送水管
44及びタンク送水コック45を介して接続されてい
る。また、逆流防止弁43の吐水側には、一対の吐水口
8が吐水弁46を介して接続されると共に、ホースリー
ル14がリールバルブ47を介して接続されている。そ
して、貯水タンク5の底部にはドレーンバルブ48が設
けられている。
【0019】前記送水管44には低圧用逃し通路49及
び高圧用逃し通路50が、タンク送水コック45を迂回
するように接続されている。低圧用逃し通路49には、
通路を開閉するための作動バルブ51と、送水管44内
の水圧が所定の低圧力を越えたときに開放される低圧用
安全弁52とが接続されている。高圧用逃し通路50に
は、通路を開閉するための作動バルブ53と、送水管4
4内の水圧が所定の高圧力を越えたときに開放される高
圧用安全弁54とが接続されている。
【0020】次に、前記制御装置29の回路構成につい
て説明する。図1及び図2に示すように、コンバータ6
1は電源スイッチ62を介して前記バッテリ27に接続
され、その入力側には一対の直流回線63が延出される
と共に、出力側には一対の交流回線64が延出されてい
る。電流検出装置を構成するディジタル指示計65は交
流回線64間に接続され、その入力側には切換スイッチ
66を介して変電設備用吐水ホース11内の接地線25
または配電設備用吐水ホース15内の接地線が接続され
る。また、このディジタル指示計65の入力側は短絡ス
イッチ67を介して接地されるようになっている。
【0021】第1検出スイッチ65aは前記ディジタル
指示計65内に設けられ、碍子Iの放水洗浄中に、放水
を通して噴射装置12,13に流れる漏洩電流が5mA
を越えたとき、この第1検出スイッチ65aが閉じられ
る。第2検出スイッチ65bはディジタル指示計65内
に設けられ、碍子Iの放水洗浄中に、漏洩電流が15m
Aを越えたとき、この第2検出スイッチ65bが閉じら
れる。
【0022】第1リレー68は前記第1検出スイッチ6
5aと直列になるように交流回線64間に接続され、漏
洩電流が5mAに達して第1検出スイッチ65aが閉じ
られたとき、この第1リレー68が励磁されて、リレー
接点68aが閉じられる。停止装置を構成する第2リレ
ー69は前記第2検出スイッチ65bと直列になるよう
に交流回線64間に接続され、漏洩電流が15mAに達
して第2検出スイッチ65bが閉じられたとき、この第
2リレー69が励磁されて、リレー接点69aが閉じら
れる。
【0023】抵抗検出装置を構成する導電率計70は前
記交流回線64間に接続され、その入力側には水抵抗検
出用電極30が接続されている。検出スイッチ70aは
導電率計70内に設けられ、碍子Iの放水洗浄中に、使
用する水の電気抵抗率が5kΩ−cmを下回ったとき、
この検出スイッチ70aが閉じられる。
【0024】第3リレー71は前記検出スイッチ70a
と直列になるように交流回線64間に接続され、水の抵
抗が5k−cmよりも小さくなって検出スイッチ70a
が閉じられたとき、この第3リレー71が励磁されて、
リレー接点71aが閉じられる。停止装置を構成する第
4リレー72はリレー接点71aと直列になるように交
流回線64間に接続され、第3リレー71の励磁により
リレー接点71aが閉じられたとき、この第4リレー7
2が励磁されて、リレー接点72aが閉じられる。
【0025】警報ブザー73は前記リレー接点68a,
69a,72aと共に直流回線63間に接続され、これ
らのリレー接点68a,69a,72aのいずれかが閉
じられたとき、警報ブザー73が鳴動される。ポンプ停
止回路74はリレー接点69a,72aを並列に接続し
て構成され、碍子Iの放水洗浄中に、これらのリレー接
点69a,72aのいずれかが閉じられたとき、前記放
水用ポンプ6が停止される。
【0026】電源ランプ75は前記交流回線64間に接
続され、電源スイッチ62が閉じられたとき、この電源
ランプ75が点灯される。漏電表示ランプ76はリレー
接点68a,69aと共に交流回線64間に接続され、
リレー接点68a,69aのいずれかが閉じられたと
き、この漏電表示ランプ76が点灯される。水質低下表
示ランプ77はリレー接点72aと共に交流回線64間
に接続され、リレー接点72aが閉じられたとき、この
水質低下表示ランプ77が点灯される。
【0027】第5リレー78は警報停止スイッチ79と
共に前記交流回線64間に接続され、警報停止スイッチ
79を閉じることにより、この第5リレー78が励磁さ
れて、常閉形のリレー接点78aが開かれる。そして、
このリレー接点78aの開放により、前記第1リレー6
8、第2リレー69及び第4リレー72が自己保持励磁
状態から開放される。
【0028】次に、前記のように構成された車を用いた
碍子洗浄装置について動作を説明する。さて、この実施
例の車を用いた碍子洗浄装置により、変電設備における
鉄塔T 1 及び電力機器用架台T2 上の既設碍子Iを活線
状態で洗浄する場合には、図11に示すように、貯水タ
ンク5内に貯留された水を水源として使用する。また、
図7及び図8に示すように、吐水口8に変電設備用吐水
ホース11を接続すると共に、そのホース11の先端に
手持ち式噴射装置12または可搬式噴射装置13を選択
的に接続する。
【0029】その後、図11に示すように、タンク吸水
コック42、吐水弁46及び低圧用逃し通路49の作動
バルブ51を開放させる。この状態で、電源スイッチ6
2を閉じて、図示しない自動車用エンジンを起動させ、
放水用ポンプ6を変電設備用の運転状態で駆動すると、
貯水タンク5内の水が放水用ポンプの吸水側に吸引され
る。そして、吸引された水が吐水口8から吐出され、変
電設備用吐水ホース11及び噴射装置12,13を介し
て碍子Iに放水されて洗浄が行われる。
【0030】この変電設備の放水洗浄時においては、放
水用ポンプ6の吐水側における吐出圧力が9.0kg/
cm2 で、吐水量が400リットル/分となるように設
定されている。そして、放水用ポンプ6からの吐出圧力
が9.0kg/cm2 を越えて上昇したときには、低圧
用安全弁52が開放されて、放水用ポンプ6からの吐水
の一部が送水管44及び低圧用逃し通路49を通して、
貯水タンク5内に導入される。
【0031】また、この碍子Iの放水洗浄中には、図1
及び図2に示すように、放水を通して噴射装置12,1
3に流れる漏洩電流が、変電設備用吐水ホース11内の
接地線25を介して制御装置29のディジタル指示計6
5に入力されると共に、短絡スイッチ67を介して接地
される。そして、漏洩電流が5mAを越えたときには、
ディジタル指示計65の第1検出スイッチ65aが閉じ
られ、第1リレー68が励磁されて、そのリレー接点6
8aが閉じられる。それにより、警報ブザー73が鳴動
されると共に、漏電表示ランプ76が点灯される。
【0032】さらに、漏洩電流が15mAを越えたとき
には、ディジタル指示計65の第2検出スイッチ65b
が閉じられ、第2リレー69が励磁されて、そのリレー
接点69aが閉じられる。それにより、警報ブザー73
が鳴動されると共に、漏電表示ランプ76が点灯され、
しかも、ポンプ停止回路74を介して放水用ポンプ6が
停止される。
【0033】このため、碍子Iの放水洗浄中には、漏洩
電流を自動的に検出することができると共に、その漏洩
電流の検出値が所定値を越えたとき、放水動作を直ちに
停止させることができる。従って、洗浄作業を容易化す
ることができると共に、人体に許容限界値以上の漏洩電
流が長時間に亘って流れる危険を確実に防止することが
でき、高度な安全機能を有している。
【0034】また、この碍子Iの放水洗浄中には、使用
する水の電気抵抗が水抵抗検出用電極30で検出され
て、制御装置29の導電率計70に入力される。そし
て、水の電気抵抗率が5kΩ−cmよりも小さくなった
ときには、導電率計70の検出スイッチ70aが閉じら
れ、第3リレー71が励磁されて、そのリレー接点71
aが閉じられる。それにより、第4リレー72が励磁さ
れて、そのリレー接点72aが閉じられ、警報ブザー7
3が鳴動されると共に、水質低下表示ランプ77が点灯
される。それ共に、ポンプ停止回路74を介して放水用
ポンプ6が停止される。
【0035】このため、碍子Iの放水洗浄中には、水の
電気抵抗を自動的に常時リアルタイムで検出すること
ができると共に、その電気抵抗の検出値が所定値を下
回ったとき、放水動作を直ちに停止させることができ
る。従って、洗浄作業を容易化することができると共
に、閃絡が発生する危険を確実に防止することができ
る。
【0036】なお、放水用ポンプ6の停止動作は、漏洩
電流が15mAを越えたときにリレー接点69aが閉じ
るか、又は水の電気抵抗率が5kΩ−cmを下回ったと
きにリレー接点72aが閉じるか、いずれか早い方によ
り行われる。
【0037】次に、この実施例の車を用いた碍子洗浄装
置により、配電設備における電柱T 3 上の既設碍子Iを
活線状態で洗浄する場合には、図12に示すように、貯
水タンク5内に貯留された水を水源として使用する。そ
して、ホースリール14から配電設備用吐水ホース15
の先端に噴射装置を接続する。その後、タンク吸水コッ
ク42、リールバルブ47及び高圧用逃し通路50の作
動バルブ53を開放させる。
【0038】この状態で、電源スイッチ62を閉じ、図
示しない自動車用エンジンを起動させて、放水用ポンプ
6を配電設備用の運転状態で起動させると、貯水タンク
5内の水が放水用ポンプ6の吸水側に吸引される。そし
て、吸引された水が放水用ポンプ6の吐水側から吐出さ
れ、配電設備用吐水ホース15及び噴射装置を介して碍
子Iに放水されて洗浄が行われる。
【0039】この配電設備の放水洗浄時においては、放
水用ポンプ6の吐水側における吐出圧力が50kg/c
2 で、吐水量が50リットル/分となるように設定さ
れている。そして、放水用ポンプ6からの吐出圧力が5
0kg/cm2 を越えて上昇したときには、高圧用安全
弁54が開放されて、放水用ポンプ6からの吐水の一部
が送水管44及び高圧用逃し通路50を通して、貯水タ
ンク5内に導入される。
【0040】また、この配電設備の碍子洗浄時において
も、前述した変電設備の碍子洗浄時と同様に、放水を通
して噴射装置に流れる漏洩電流が、制御装置29のディ
ジタル指示計65により検出されて、その検出値が所定
値を越えたときに、放水動作が停止される。さらに、使
用する水の電気抵抗が制御装置29の導電率計70に
より検出されて、その検出値が所定値を下回ったときに
も、放水動作が停止される。従って、洗浄作業を容易化
することができると共に、その洗浄作業中に人体に許容
限界値以上の漏洩電流が長時間に亘って流れたり、閃絡
が発生したりする危険を確実に防止することができる。
【0041】一方、前記変電設備の碍子洗浄作業、また
は配電設備の碍子洗浄作業を夜間に行う場合には、車を
用いた碍子洗浄装置に設けられた夜間照明装置32の発
電機33及び照明灯34を使用して、洗浄位置等を明る
く照らし出すことができる。従って、電源設備や照明灯
を別に準備する必要がなく、洗浄作業を速やかに開始す
ることができると共に、機動性も良好である。
【0042】また、この実施例の車を用いた碍子洗浄装
置においては、変電設備の碍子洗浄機能と配電設備の碍
子洗浄機能とを備えて、その機能を選択的に使用できる
ようになっているため、両機能を別々に備えた従来の車
を用いた碍子洗浄装置に比較して、構造を単一化して機
動性を高めることができる。
【0043】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、例えば、放水用ポンプ6の吐水側
に放水制御弁を設け、漏洩電流の検出値が所定値を越え
たり、水の電気抵抗の検出値が所定値を下回ったと
き、放水制御弁を閉じて放水動作を停止させるように構
成したり、水源として防火水槽等の貯水槽や河川等の水
を使用したり、洗浄装置を多分野産業の電気設備におけ
る碍子洗浄に活用したり等、この発明の趣旨から逸脱し
ない範囲で、各部の構成を任意に変更して具体化するこ
とも可能である。
【0044】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、碍子の放水洗浄中に、使用する水の電気
抵抗を自動的に検出することができると共に、その
抵抗の検出値が所定値を下回ったとき、放水動作を
直ちに停止させることができて、洗浄作業を容易化する
ことができると共に、閃絡が発生する危険を確実に防止
することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した車を用いた碍子洗浄装置
の一実施例を示すもので、特にその制御装置の一部を示
す電気回路図である。
【図2】同じく制御装置の他の部分を示す電気回路図で
ある。
【図3】車を用いた洗浄装置により変電設備における鉄
塔上の既設碍子を洗浄している状態を示す側面図であ
る。
【図4】車を用いた洗浄装置を拡大して示す側面図であ
る。
【図5】同じく車を用いた洗浄装置の平面図である。
【図6】同じく車を用いた洗浄装置の背面図である。
【図7】変電設備の碍子の洗浄において、吐水口に変電
設備用吐水ホース及び手持ち式噴射装置を接続する状態
を示す分解側面図である。
【図8】変電設備の碍子の洗浄において、吐水口に変電
設備用吐水ホース及び可搬式噴射装置を接続する状態を
示す分解側面図である。
【図9】変電設備用吐水ホースの一部を拡大して示す部
分断面図である。
【図10】図9のA−A線における断面図である。
【図11】変電設備の碍子を洗浄する場合の配管構成を
示す配管図である。
【図12】配電設備の碍子を洗浄する場合の配管構成を
示す配管図である。
【符号の説明】
1…車体、11…変電設備用吐水ホース、12…手持ち
式噴射装置、13…可搬式噴射装置、30…水抵抗検出
用電極、70…抵抗検出装置を構成する導電率計、72
…停止装置を構成する第4リレー、74…ポンプ停止回
路、I…碍子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 弘司 広島県広島市中区小町4番33号 中国電 力株式会社 内 (72)発明者 可知 英樹 広島県広島市中区小町4番33号 中国電 力株式会社 内 (72)発明者 湯浅 努 広島県広島市中区小町4番33号 中国電 力株式会社 内 (72)発明者 三原 健司 広島県広島市中区小町4番33号 中国電 力株式会社 内 (72)発明者 萩野 一二 愛媛県伊予郡松前町東古泉344 (72)発明者 竹内 久男 愛知県安城市安城町拝木22番地9 (72)発明者 高橋 喜久男 愛知県名古屋市港区川間2丁目124番地

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射装置から変電設備等の既設碍子に活
    線状態で放水して、その碍子の洗浄を行う車を用いた碍
    子洗浄装置において、 前記碍子の放水洗浄中に、洗浄に使用する水の電気抵抗
    を検出する抵抗検出装置を設け、その抵抗検出装置に
    よる電気抵抗の検出値が所定値を下回ったとき、碍子
    に閃絡が発生する危険を防止するために放水動作を停止
    させる停止装置を設けたことを特徴とする碍子洗浄装
    置。
JP34073692A 1992-12-21 1992-12-21 碍子洗浄装置 Expired - Lifetime JP2506257B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34073692A JP2506257B2 (ja) 1992-12-21 1992-12-21 碍子洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34073692A JP2506257B2 (ja) 1992-12-21 1992-12-21 碍子洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0745148A JPH0745148A (ja) 1995-02-14
JP2506257B2 true JP2506257B2 (ja) 1996-06-12

Family

ID=18339820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34073692A Expired - Lifetime JP2506257B2 (ja) 1992-12-21 1992-12-21 碍子洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2506257B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104998849A (zh) * 2014-09-10 2015-10-28 山东鲁能智能技术有限公司 一种用于变电站水冲洗机器人的水冲洗系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0745148A (ja) 1995-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5244351A (en) System for protecting a liquid pump
CA3115486A1 (en) Thermal management sensors
CA3115471A1 (en) Thermal management controls
US7246640B2 (en) Fuel-discharge protection system for preventing electrostatic hazard
JP2506257B2 (ja) 碍子洗浄装置
CN107074523A (zh) 农业无人机加液装置
US6588286B1 (en) NoFoam system for testing a foam delivery system on a vehicle
CN208243947U (zh) 一种火电厂脱硫塔检修消防系统
JPH0745147A (ja) 碍子洗浄方法及び洗浄装置
US3785439A (en) Tractor canopy sprinkler system
JPH0745149A (ja) 碍子洗浄装置
US6615675B1 (en) Nofoam system for testing a foam delivery system on a vehicle
CN209451183U (zh) 一种高安全性的消防箱
US6715373B2 (en) NoFoam system for testing a foam delivery system on a vehicle
CN215025615U (zh) 一种可视压室内消火栓调压稳压装置
CN2936310Y (zh) 一种医用氧舱内细水雾灭火系统的喷淋测试装置
JPS6138699Y2 (ja)
CN219481407U (zh) 一种港口自动检测灭火消防装置
CN207493089U (zh) 一种新型消防栓
CN109045515B (zh) 一种车载式可智能监测的自动灭火装置
US5553780A (en) Spraying system with low liquid level warning
JPS6232609Y2 (ja)
CN220329500U (zh) 一种带吹气装置的疏通清洗系统
CN217830954U (zh) 一种带近电提醒功能的高压清洗枪
CN204219656U (zh) 公交车喷淋灭火装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 16

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 17

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 17