JP2506107B2 - コアンダスパイラルフロ−制御装置 - Google Patents

コアンダスパイラルフロ−制御装置

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JP2506107B2
JP2506107B2 JP9712087A JP9712087A JP2506107B2 JP 2506107 B2 JP2506107 B2 JP 2506107B2 JP 9712087 A JP9712087 A JP 9712087A JP 9712087 A JP9712087 A JP 9712087A JP 2506107 B2 JP2506107 B2 JP 2506107B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) この発明は、コアンダスパイラルフローの制御装置に
関するものである。さらに詳しくは、この発明は、渦流
の安定化、バックフローの防止等を図ることのできるコ
アンダスパイラルフロー制御装置に関するものである。
(背景技術) 流体の輸送、混合、乾燥、さらには流通式化学反応等
に有用なコアンダスパイラルフローについては、その生
成段階において、コアンダ流の安定した生成と、スパイ
ラルモーションの安定化、さらにはその流速等の制御の
ための方策がこの発明の発明者らによって様々提案され
てきている。
このコアンダスパイラルフローは、従来の運動の概念
としての層流または乱流とは全く異なり、乱流領域に属
する流体の運動条件下にありながらも乱流とは異なるも
のとしてこの発明の発明者によって見出されたものであ
る。
すなわち、この発明の発明者は、管方向の流体のベク
トルに管半径方向のベクトルを加えると流体が旋回し、
この旋回流に基づいて管内壁近傍に動的境界層が形成さ
れ、流体はスパイル(螺旋)を描きつつ管路方向に高速
で進行するという事実を見出した。このようなコアンダ
スパイラルフローにおいては、流体は高速で進行し、し
かも動的境界層の存在によって固体粒子が存在しても乱
流の場合のように管内壁と衝突することはない。このた
め、流体のスパイラルモーションの過程において、流体
はその状態が均一に保持され、内壁との衝突、接触によ
る局所的変質も抑制される。
このような優れた特長は、流体、たとえば粉粒体、ス
ラリー、繊維状物の輸送をはじめとして、化学的、物理
的なユニットプロセス、あるいはそのシステムとして極
めて有益なものである。
この発明の発明者は、このコアンダスパイラルフロー
の生成について、たとえば、添付した図面の第7図に示
したような装置をすでに提案している。
この第7図に示した例においては、コアンダスパイラ
ルフロー生成装置(ア)は、管路(イ)に接続し、この
管路(イ)に接続する円筒管(ウ)は、反対の方向に向
って次第に径が大きくなっている。円筒管(ウ)には、
横方向から導入管(エ)を通じて加圧流体、たとえば、
ガス、空気、あるいは液体の圧縮流を送入する。この加
圧流体を管路(イ)の方向に送入するために、環状のス
リット(オ)が設けられている。また、このスリット
(オ)からは、管路(イ)に向って、滑らかに湾曲した
壁面(カ)を形成している。
湾曲壁面(カ)と反対の側には、直角または鋭角状に
折り曲げた折曲壁面(キ)を設けている。スリット
(オ)は、その間隔を自在に調整できるようにしてい
る。さらにまた、スリット(オ)に加圧流体を均一に供
給するための分配室(ク)を設けてもいる。
管路(イ)と反対の端面は、導入口(ケ)になってお
り、流体をこの導入口(ケ)より導入することができ
る。
このような構造のコアンダスパイラルフロー生成装置
においては、スリット(オ)からの加圧流体の運動ベク
トルと導入口(ケ)からの流体の運動ベクトルとが合成
されてスパイラルモーション(コ)を生じる。その際
に、スリット(オ)の出口で加圧流体はコアンダ効果に
よって矢印(α)の流線を描いて移動し、管路内壁面近
傍に動的境界層を形成する。また、スリット(オ)の導
入口(ケ)側には大きな負圧域が生じ、導入口(ケ)か
らの流体の流入を促進する。
このようなコアンダスパイラルフロー生成装置(ア)
においては、従来、しばしば、スリット(オ)の導入口
(ケ)側近傍にバックフロー(逆流)が発生したり、ス
パイラルモーション(コ)が不安定になり、場合によっ
ては破壊されるという問題があった。このような問題に
対処するものとして、この発明の発明者らによって、導
入口(ケ)に、略円錐状の制御手段(サ)を出入自在と
することが有効であることが見出されている。
しかしながら、このような制御手段も必ずしも有効で
ない場合があり、コアンダスパイラルフローの渦流の安
定化、バックフローの防止のためのさらに新しい方策の
実現が望まれていた。
(発明の目的) この発明は、以上の通りの事情を鑑みてなされたもの
であり、従来の方策の不十分さを改善し、コアンダスパ
イラルフローの渦流の安定化、バックフローの防止、さ
らにはスパイラルフローの流速等の制御等を可能とする
コアンダスパイラルフロー制御装置を提供することを目
的としている。
(発明の開示) この発明のコアンダスパイラルフロー制御装置は、上
記の目的を実現するために、管路に向って滑らかに湾曲
した壁面を有し、該壁面の端部に加圧流体を導入するた
めの環状スリットと、管路の反対方向に開放端を有する
コアンダスパイラルフロー生成装置において、該環状ス
リットを部分シールするシール部材を設けてなることを
特徴としている。
添付した図面に沿って、この発明の装置について説明
する。
第1図は、この装置の例の断面を示したものである。
この第1図に示したように、コアンダスパイラルフロ
ー生成装置(1)が管路(2)に接続している。生成装
置(1)の円筒管(3)は、この管路(2)に接続し、
反対の方向に次第に径が大きくなっている。、この円筒
管(3)には、横方向から導入管(4)を通じて加圧流
体が送入される。加圧流体の管路(2)への送入のため
に、環状スリット(5)を設けている。このスリット
(5)からは、管路(2)に向って滑らかに湾曲した湾
曲面(6)を形成している。湾曲面(6)と反対の側に
は直角または鋭角状に折り曲げた折曲壁面(7)を設け
ている。この折曲壁面(7)はねじ部(8)によって移
動自在とし、これによってスリット(5)の間隔を自在
に調整できるようにしている。加圧流体の均一供給のた
めの分配室(9)を設けてもいる。
この発明のコアンダスパイラルー制御装置は、以上の
生成装置(1)にシール部材(10)を装着したことを特
徴としている。このシール部材(10)は、環状スリット
(5)を所要によって部分シールするものである。
シール部材(10)は、第1図の例においては、ねじ
(11)によって、突出自在になっている。シールが必要
でない場合は、空間(12)内に移動させ、必要な場合に
のみ、突出させて環状スリット(5)を部分シールす
る。
このシール部材(10)と折曲壁面(7)とを有する補
助筒(12)を示したものが第2図である。シール部材
(10)は、前後に突出自在になっている。このシール部
材(10)を突出自在とすることにより、環状スリット
(5)からの加圧流体の送入量,送入速度をコントロー
ルし、コアンダスパイラルフローを制御する。安定した
コンダスパイラルフローとするためには、このシール部
材(10)は、環状スリット(5)の全周の対称位置にお
いて、第2図に示したように複数設けてなることが好ま
しい。
また、その際に、第3図に示したように、シール部材
(13)の端面接線が管中心に対して偏向している(角度
θ)ようにすることも有効である。他方の端面にも傾
斜(角度θ)を形成し、θ=θとすることが好ま
しい。
シール部材の装着については、第1図および第2図に
示したようにするほかに、様々な態様が可能である。
たとえば、第4図および第5図に示したように、シー
ル部材(14)を、補助筒(15)に係合する円筒状物とし
て形成することもできる。シール部材の円筒は、ねじ部
(16)において補助筒(15)に係合している。この円筒
を示したものが第5図である。
シール部材の突起(17)を有する円筒(18)は、ねじ
山(19)において補助筒(15)に係合する。
このようなシール部材(14)を、必要に応じて使用す
ることによりコアンダスパイラルフローの制御を行う。
また、このシール部材(14)により、スリット(5)の
間隔をコントロールすることも同時に可能であり、第6
図に示したようにして、スリット(5)の間隔と、シー
ルとを同時にコントロールする。
もちろん、この発明は、以上のような例に限定される
ものではない。様々な態様が可能であることはいうまで
もない。
この発明の装置では、たとえば、1〜10kg/cm2の加圧
空気を送入して、30〜150m/secの流速のコアンダスパイ
ラル流を生成させる場合にも、従来しばしばみられた、
バックフロー(逆流)や、スパイラルの破壊などを完全
に防止することができる。環状スリットを部分シールす
る場合、スリットの間隔は大きな範囲で可変的である。
またスリットの全周でのシールの割合も適宜に選択で
き、たとえば10〜80%程度までシールすることもでき
る。。
(発明の効果) この発明により、以上の通り、従来の生成装置では避
けることのできなかったバックフロー(逆流)やコアン
ダスパイラルフローの破壊などを効果的に防止すること
ができ、スパイラルフローの流速、スパイラルのピッチ
などの制御も容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の例を示した断面図である。第2図は
シール部材について示した正面図である。第3図はシー
ル部材の他の例を示した正面図である。第4図,第5図
および第6図は、この発明の他の例を示した断面図、部
分斜視図および部分断面図である。 第7図は、従来装置を示した断面図である。 1……コアンダスパイラルフロー生成装置、2……管
路、3……円筒管、4……導入路、5……環状スリッ
ト、6……湾曲面、9……折曲壁面、10……シール部
材、11……ねじ、12……空間、13……シール部材、14…
…シール部材、15……補助筒、16……ねじ部、17……突
起、18……円筒、19……ねじ山。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管路に向って滑らかに湾曲した壁面を有
    し、該壁面の端部に加圧流体を導入するための環状スリ
    ットと、管路の反対方向に開放端を有するコアンダスパ
    イラルフロー生成装置において、該環状スリットを部分
    シールするシール部材を設けてなることを特徴とするコ
    アンダスパイラルフロー制御装置。
  2. 【請求項2】シール部材を環状スリットの全周の対称位
    置に複数設けてなる特許請求の範囲第(1)項記載のコ
    アンダスパイラルフロー制御装置。
  3. 【請求項3】シール部材の端面接線が管中心に対して偏
    向している特許請求の範囲第(1)項記載のコアンダス
    パイラルフロー制御装置。
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