JP2505374Y2 - ホルマリンガス簡易殺菌装置 - Google Patents

ホルマリンガス簡易殺菌装置

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JP2505374Y2 JP1990054993U JP5499390U JP2505374Y2 JP 2505374 Y2 JP2505374 Y2 JP 2505374Y2 JP 1990054993 U JP1990054993 U JP 1990054993U JP 5499390 U JP5499390 U JP 5499390U JP 2505374 Y2 JP2505374 Y2 JP 2505374Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えば腹腔鏡、尿道鏡、手術用顕微鏡等の各
種検査鏡、カメラ各種、麻酔器具とか人工呼吸器具等の
各種治療器具あるいは器材、ベッド、感染病室等の感染
媒体となり得る種々の被殺菌物からの二次感染を予防す
るために衛生的かつ簡易に殺菌することのできるホルマ
リンガス簡易殺菌装置に関する。
〔従来の技術〕
例えば腹腔鏡、尿道鏡、手術用顕微鏡等の各種検査
鏡、カメラ各種、麻酔器具とか人工呼吸器具等のごとき
使用済みの被殺菌物からの二次感染を予防するため、被
殺菌物を殺菌力に優れたホルマリンガスを利用して殺菌
することは既に知られている。このような装置として、
例えば殺菌室が固定式に構成された殺菌装置、あるいは
殺菌ボックスが移動式に構成された殺菌装置がそれぞれ
提案されていた。
殺菌室が固定式の場合は、殺菌ボックス内を隔壁で仕
切ることにより複数段の殺菌室がそれぞれ形成され、こ
れらの殺菌室と、該殺菌室外に装備したホルマリン気化
槽、中和槽、消臭槽とをそれぞれ循環パイプで接続し、
殺菌室内にホルマリンガスあるいは中和、消臭ガスを必
要に応じて循環せしめる構成であった。このように、殺
菌室が固定式の場合は、殺菌室と殺菌ガス発生装置とが
一体構造となっていたため、殺菌に際しては被殺菌物で
ある例えば手術用顕微鏡、カメラ各種、麻酔器具とか人
工呼吸器具のごとき被殺菌物を当該装置の設置場所まで
運び、殺菌室に入れ、殺菌ガス発生装置で発生させたホ
ルマリンガスを殺菌室内に一定時間循環せしめて殺菌を
行い、さらに殺菌終了後に必要に応じ中和・消臭ガスを
循環せしめて殺菌ガスの中和・消臭を行う構成であっ
た。
また、移動式の殺菌ボックスとしては、例えば実開昭
60−49843号および実開昭60−49844号に開示されてい
る。これらの装置は、殺菌ガス発生装置と、何処にでも
移動させることができる殺菌ボックスとが分離された構
造であって、遠隔操作により殺菌ガス発生装置で発生さ
せたホルマリン殺菌ガスを殺菌ボックスに循環させ、ま
た、殺菌終了後は殺菌ボックス内に残存する殺菌ガスを
遠隔操作により排気する構造であった。
これらの装置は、空気吸い込み口と殺菌ガス発生装置
とを連絡する空気供給回路に押し込みブロワを組み込
み、また殺菌ガス発生器と殺菌ボックスとはホースで接
続し、さらにまた殺菌ボックスは上記の空気供給回路に
接続された循環回路とホースで接続し、該循環回路は殺
菌ガスの排気回路に接続し、バルブの切り換えにより殺
菌回路と残留殺菌ガスの排気回路とが必要に応じてそれ
ぞれ切り換え形成される構造である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、殺菌室が固定式の場合は、例えば手術
用顕微鏡、カメラ各種、麻酔器具とか人工呼吸器具など
の殺菌すべき被殺菌物を当該装置の設置場所まで運ばな
ければならない。それ故、設置場所によっては著しく不
便となる。更に殺菌室は殺菌ケーシング内に仕切り壁に
よって複数段に形成されるため、殺菌室の大きさにも限
度があり、それに収容される被殺菌物の大きさも制約さ
れる。それ故、例えばベッドとか、感染病室全体のごと
き大型の被殺菌物に対しては殺菌が実施できなかった。
移動式の殺菌ボックスの場合は、移動性、組立および格
納等の観点から殺菌ボックス自体を柔軟性の材料により
形成することが好ましい。このような殺菌ボックスは例
えばベッド等のごとき大型の被殺菌物の場合でも、それ
をすっぽりと包囲せしめて困難なく実施することができ
る。
上記のように、殺菌に使用されるホルマリンガスは刺
激が強くかつ人体に有害であるため、ベッドとか感染病
室等の殺菌の場合は、殺菌終了後、被殺菌物に残留する
殺菌ガスを除去しなければならない。それ故、前記に述
べた殺菌ボックスが移動式の装置は、殺菌回路および残
留殺菌ガスの排気回路の切り換えが遠隔操作により行え
るので、殺菌終了後に作業者が殺菌ボックスにいちいち
立ち入って殺菌ガスの除去作業を行う必要がなく、した
がって安全性に優れた理想的な装置といえる。
そこで、上記のごとき理想的な装置である移動式のボ
ックス内に残留する殺菌ガスの除去作業を、本考案者ら
が実際に試みたところ、意外な結果が確認された。すな
わち、殺菌ガス発生装置から殺菌ボックスに到る回路の
抵抗と殺菌ボックスから循環回路を経て排気回路に到る
回路の抵抗とに極めて大きな差があることから、空気供
給回路に吸い込まれた空気は押し込みブロワによって殺
菌ガス発生装置内に押し込まれ、さらに空気はホースを
経て殺菌ボックスに入り、該ボックス内を洗浄しながら
その出口からホースを介して循環回路に導出され、そし
て排気回路に流されて装置外へ排気されるとき、殺菌ボ
ックス内に供給される空気の供給量と殺菌ボックスから
排気される排気量とのバランスが大きく崩れることが判
明した。すなわち、殺菌ボックスへ供給される空気の供
給量に比べて、殺菌ボックスから排気される残留殺菌ガ
スの排気量が大幅に少なくなるため、大量の洗浄空気が
殺菌ボックスに貯留される結果となり、殺菌ボックスが
異常に膨張せしめられて、ついには破裂という極めて重
大な問題を招来することになる。
このような問題を解決するため、本考案者は上記とは
逆に殺菌ボックスの排気回路側に吸い込み用のブロワを
組み込み、殺菌ボックス内の空気を吸引することを試み
たところ、今度は前記とは反対に殺菌ボックスに対する
空気の供給量より殺菌ボックスからの殺菌ガスの排気量
が大となって、殺菌ボックス内が真空下におかれ、柔軟
性に富む殺菌ボックスが縮小変形されてしまうことが確
認された。
このような問題は、殺菌ボックスを剛構造にすること
により解決することができるが、しかしながら、移動
性、格納性等の点を考慮すると、剛構造の殺菌ボックス
では不向きである。
本考案は上記のごとく種々の課題を解決するために研
究開発されたもので、殺菌ボックスの移動性、格納性等
の点を考慮して全体を柔軟性の材料で成形するにもかか
わらず、残留殺菌ガスの排気作用時に殺菌ボックスの破
裂とか型崩れの問題を解決し、殺菌ガスの循環および残
留殺菌ガスの排気が、極めて能率的に行えるようにした
ホルマリンガス簡易殺菌装置を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記のごとき本考案の課題は、殺菌ガス発生装置と移
動可能な殺菌ボックスとを分離し、殺菌ガス発生装置で
発生せしめた殺菌ガスを被殺菌物を収容した殺菌ボック
スに供給して殺菌するシステムにおいて、殺菌ガス発生
装置の入口に接続されかつ中途に押し込みブロワを組み
込みしかもその出口側に吸い込みバルブを組み込んだ空
気供給回路と、殺菌ガス発生装置の出口に一端が接続さ
れかつ他端が接続口に接続されたパイプと、接続口に一
端が接続され他端が殺菌ボックスの給気口に接続された
ホースと、この殺菌ボックスの排気口に一端が接続され
かつ他端が循環口に接続されたホースと、前記の空気供
給回路に接続されかつ循環バルブおよび排気バルブを組
み込んだ排気回路と、これらの循環バルブと排気バルブ
との間の排気回路に接続されかつ吸い込みブロワを組み
込んで前記の循環口に接続された循環回路とを有する構
成とするものである。
以下図面に示した本考案の実施例について詳細に説明
する。
〔実施例〕
本考案によるホルマリンガス簡易殺菌装置Aは遠隔操
作スイッチ群Bにより制御される。第1図において符号
1は殺菌ガス発生装置であり、2は殺菌ボックスであ
る。殺菌ガス発生装置1は装置本体3の底部に加熱ヒー
タ4を備えている。加熱ヒータ4はサーモスタット5に
より自動制御される。装置本体3には殺菌用(ホルマリ
ン水またはパラホルムアルデヒドの錠剤)入口6と中和
・消臭用のアンモニア水注入口7とがそれぞれ設けてあ
る。これらの入口6と注入口7から投入されたホルマリ
ン水またはパラホルムアルデヒドの錠剤あるいは中和・
消臭用アンモニア水は加熱ヒータ4で必要に応じて加熱
することにより、それぞれ用途に応じたガスが発生せし
められる。
8は空気吸い込みパイプ9(空気供給回路ともいう)
の入口に設けられた除菌性能を有するエアーフイルタで
あり、吸い込まれる空気は除菌されて空気供給回路9内
に供給される。この空気供給回路9は前記の装置本体3
の上部に設けた入口10に接続してある。空気供給回路9
には押し込みブロワ11が組み込んであり、該押し込みブ
ロワ11は残留殺菌ガスを排気する際に使用される。押し
込みブロワ11の出口側には殺菌回路の形成時に閉弁され
るバルブ12が組み込んである。装置本体3の上部に設け
た出口13にはパイプ14の一端が接続され、他端は接続口
15に接続してある。装置本体3内で発生せしめられた例
えば殺菌ガスはパイプ14を介して接続口15に供給され
る。接続口15にはフレキシブルなホース16の一端が着脱
可能に接続され、他端は殺菌ボックス2の上部側面に設
けた給気口17に着脱可能に接続される。殺菌ボックス2
は、移動とか格納などに便利なように柔軟性の材料たと
えば透明な合成樹脂あるいはその他これに類する材料に
より気密構造に成形される。殺菌ボックス2内にはフア
ン18が設けられ、該ボックス2内に供給された殺菌ガス
の攪拌を行い、被殺菌物に対して均一に殺菌ガスを供給
するようにしてある。
殺菌ボックス2の底部に設けた排気口19にはフレキシ
ブルなホース20の一端が着脱可能に取りつけられ、他端
は循環口21に着脱可能に取りつけてある。循環口21は循
環パイプ22により吸い込みブロワ23に接続され、吸い込
みブロワ23は排気パイプ24(排気回路ともいう)に接続
してある。排気回路24はその一端が前記の空気供給回路
9に接続され、他端は排気出口25に接続してある。排気
出口25にはフレキシブルなホース26が接続してある。
27は循環バルブであり、28は排気バルブであって、殺
菌回路の形成のときには循環バルブ27が開弁され、排気
バルブ28は閉弁される。また、殺菌残留ガスの排気回路
を形成するときには、循環バルブ27が閉弁され、排気バ
ルブ28が開弁される。29はキャスタである。殺菌ボック
ス2は第2図に示されるように、本例においては被殺菌
物30であるベッドの全体を包囲することのできる袋状の
形状に成形してある。
被殺菌物30の殺菌について説明すると、被殺菌物30の
ところに殺菌ボックス2を移動させ、被殺菌物の全体を
すっぽりと包囲せしめる(第2図参照)。また、装置本
体1の入口6および注入口7からそれぞれホルマリン水
またはパラホルムアルデヒドの錠剤およびアンモニア水
をそれぞれ注入しておく。
そこで、殺菌ボックス2内に収容した被殺菌物30の殺
菌にあたっては、遠隔操作スイッチ群Bにより循環バル
ブ27を開弁し、バルブ12および排気バルブ28は閉弁す
る。また、遠隔操作スイッチ群Bにより加熱ヒータ4を
スイッチ・オンするとともに吸い込みブロワ23をスイッ
チ・オンし、さらに殺菌ボックス2内のフアン18をスイ
ッチ・オンして殺菌作業の準備を完了する。
スイッチ・オンされた加熱ヒータ4により、装置本体
1内にホルマリン殺菌ガスが発生される。また、スイッ
チ・オンされた吸い込みブロワ23により殺菌ボックス2
内に殺菌ガスが送り込まれるとともに殺菌ボックス2内
の殺菌ガスが吸引される。すなわち、吸い込みブロワ23
により装置本体1内に循環せしめられた空気は殺菌ガス
とともに装置本体1の出口13からパイプ14へ供給され、
その接続口15からホース16を通って殺菌ボックス2内に
供給される。殺菌ボックス2内に供給された殺菌ガスは
フアン18により充分に攪拌されて殺菌ボックス2内の隅
々までゆきわたり、被殺菌物30の殺菌作用を充分に行
う。殺菌ボックス2内の殺菌ガスは排気口19からホース
20を通って循環口21から、循環パイプ22を通り、吸い込
みブロワ23により排気回路24に入って、循環バルブ27を
経て、空気供給回路9から再び装置本体1内に供給され
る。
以上のように、吸い込みブロワ23により殺菌ガスを発
生せしめる装置本体1−パイプ14−ホース16−殺菌ボッ
クス2−ホース20−循環口21−循環パイプ22−吸い込み
ブロワ23−空気供給回路9−装置本体1の殺菌回路(第
1図の実線矢印参照)が形成される。したがって、被殺
菌物30は殺菌回路に循環される殺菌ガスにより殺菌ボッ
クス2内において隅々まで殺菌作用を受けることにな
る。
特に、被殺菌物30が本実施例のようにベッドの場合、
殺菌終了後、残留するホルマリンガスの臭気を完全に除
去する必要があり、この場合はあらかじめアンモニア水
を注入してある注入口7の下部に取りつけられたアンモ
ニア注入弁を開き、加熱ヒータ4の熱で蒸発させ、殺菌
作用時と同様の循環回路にて循環させ、殺菌ボックス2
内の被殺菌物に付着したホルマリンガスと中和させ、臭
気の残留を防止する。なお、ガスの含侵性の無い金属製
の被殺菌物の場合は、この中和は省略されることもあ
る。殺菌ガスの装置外への除去は、加熱ヒータ4を遠隔
操作によりスイッチ・オフする。また、遠隔操作により
バルブ12および排気バルブ28を開弁し、循環バルブ27を
閉弁する。さらに、遠隔操作スイッチ群Bにより押し込
みブロワ11および吸い込みブロワ23をスイッチ・オンす
る。
スイッチ・オンされた押し込みブロワ11により、吸い
込まれた外気はエアーフイルタ8を通って除菌され、バ
ルブ12を通り空気供給回路9に送り込まれ、さらに装置
本体1内を通過して、パイプ14から接続口15に送られ
る。接続口15からホース16を通して殺菌ボックス2内に
無菌の洗浄空気が供給され、洗浄空気はフアン18により
充分に攪拌されて、被殺菌物30に付着あるいは含浸され
ている残留殺菌ガスを洗浄除去する。除去された残留殺
菌ガスは、ホース20を通して循環口21へ供給され、循環
パイプ22から吸い込みブロワ23により吸い込まれ、排気
バルブ28を介して出口25からホース26を介して排気され
る。
以上のように、残留殺菌ガスの排気のために使用され
る外気は、押し込みブロワ11の押し込みおよび吸い込み
ブロワ23の吸い込みによる殺菌ボックスの給気口側と排
気口側とのバランスが均等に保たれた状態となる。すな
わち、吸い込まれた外気は押し込みブロワ11−空気供給
回路9−装置本体1−パイプ14−ホース16−殺菌ボック
ス2−ホース20−循環口21−循環パイプ22−吸い込みブ
ロワ23−排気回路24−バルブ28−ホース26の排気回路
(第1図の点線矢印参照)に流される。したがって、被
殺菌物30に残留する殺菌ガスは確実に洗浄除去される。
上記の残留殺菌ガスの排気に際して特に重要なこと
は、排気時において、殺菌ボックスに供給される供給圧
は、押し込みブロワ11により形成され、殺菌ボックス2
からの排気圧は、吸い込みブロワ23によりそれぞれ発生
せしめられるので、殺菌ボックス2の給気口側および排
気口側におけるバランス圧が常に一定に保持される結果
となり、柔軟性の材料からなる殺菌ボックス2は、常に
一定の形状に保持され型崩れのおそれがなくなるととも
に殺菌ボックスの異常膨張による破裂という問題も解消
することができる。
被殺菌物が各種検査鏡、各種治療器具のように小さい
場合には、例えば第3図に示すごとき組立および分解可
能なフレーム枠のまわりに柔軟性の材料からなる殺菌ボ
ックス2を配置し、内部に適宜の殺菌棚を配置して、こ
れに被殺菌物をセットして前記の実施例と同様に殺菌ガ
スを供給して殺菌作用を行えばよい。
第3図において符号32はパイプからなるフレーム枠で
あり、本例においては4本の支柱33、34および35、36を
備え、これらの支柱33、34および35、36の上下端には桟
37、38および39、40がそれぞれ着脱可能に取りつけてあ
る。支柱33、34および35、36の下端にはそれぞれキャス
タ41が取りつけてあり、フレーム枠32をどこにでも移動
することができる。桟37、38にはその軸線方向に適当な
間隔を保って多数の噴出孔42が明けてあり、また桟39、
40にはその軸線方向に適当な間隔を保って多数の吸い込
み孔43が明けてある。44および45は支柱と桟との取りつ
け部のところに着脱可能に取りつけた固定用桟である。
46は殺菌ボックス2に設けられた開閉扉であり、その開
閉部は気密構造になっていて、これより出入りできるよ
うになっている。支柱34には殺菌ガスあるいは洗浄空気
の入口47が設けてあり、また支柱36には出口48がそれぞ
れ設けてある。入口47は、第1図に示したホース16の他
端が接続されるようになっており、出口48には第1図に
示したホース20の一端が接続されるようになっている。
ホース16から供給される殺菌ガスあるいは洗浄用空気は
支柱34内を通って桟37、38の噴出孔42から殺菌ボックス
2内に噴出され、噴出された殺菌ガスあるいは洗浄用空
気は、桟39、40の吸い込み孔43から吸い込まれ、支柱36
を通って出口48からホース20に吸い込まれる。なお、そ
の他の作用は前記実施例の作用と同じであるため、その
説明は省略する。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明したように、被殺菌物に残留する残
留殺菌ガス除去用の空気の供給は、空気供給回路に組み
込んだ押し込みブロワにより行い、また残留殺菌ガスの
排気は吸い込みブロワによりそれぞれ行うので、殺菌ボ
ックスの入口側および出口側における圧力が常に均等に
保持される結果となり、以下に列挙する種々の効果が得
られる。
(1)、空気供給回路に吸い込まれた残留殺菌ガスの除
去用空気が押し込みブロワによって殺菌ガス発生装置か
ら殺菌ボックス内へ押し込まれ、かつまた、殺菌ボック
ス内の除去用空気が吸い込みブロワの吸い込みにより循
環回路に入り、排気回路へ流されて装置外へ排気される
とき、殺菌ボックスの入口側と出口側との圧力が均等に
保持されるから、殺菌ボックスの供給側のみに押し込み
ブロワを組み込んだ装置と異なり、殺菌ボックスが異常
に膨張されて、ついには破裂という極めて重大な問題も
未然に解消することができる。
(2)、殺菌ボックスの供給側と排気側との圧力が常に
均等に保持される構造であるため、排気側のみに吸い込
みブロワを組み込んで排気を行うシステムに比較して、
柔軟性に富む殺菌ボックスの縮小変形による型崩れの問
題の解消することができる。
(3)、残留殺菌ガスの排気に際して、殺菌ボックスの
異常膨張とか縮小変形のおそれが全くないため、殺菌ボ
ックスの全体を柔軟性の材料で成形することができ、従
って殺菌ボックスの移動、格納等の場合、小さく折り畳
むことが可能となり所期する目的が達成される。
【図面の簡単な説明】 図面は本考案の実施例を示したものであり、第1図は本
考案によるホルマリンガス簡易殺菌装置のフローチャー
トであり、第2図は被殺菌物を殺菌する状態の一例を示
した説明図、第3図は殺菌ボックスの他の変形例を示し
た断面説明図である。 符号の説明 1……殺菌ガス発生装置 2……殺菌ボックス 9……空気供給回路 10……入口 11……押し込みブロワ 12……バルブ 13……出口 14……パイプ 15……出口 16……ホース 17、47……入口 19、48……排気口 21……循環口 22……循環回路 23……吸い込みブロワ 24……排気回路 27……循環バルブ 28……排気バルブ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】殺菌ガス発生装置と移動可能な殺菌ボック
    スとを分離し、殺菌ガス発生装置で発生せしめた殺菌ガ
    スを被殺菌物を収容した殺菌ボックスに供給して殺菌す
    るシステムにおいて、殺菌ガス発生装置(1)の入口
    (10)に接続されかつ中途に押し込みブロワ(11)を組
    み込みしかもその出口側に吸い込みバルブ(12)を組み
    込んだ空気供給回路(9)と、殺菌ガス発生装置(1)
    の出口(13)に一端が接続されかつ他端が接続口(15)
    に接続されたパイプ(14)と、接続口(15)に一端が接
    続され他端が殺菌ボックス(2)の給気口(17、47)に
    接続されたホース(16)と、この殺菌ボックス(2)の
    排気口(19、48)に一端が接続されかつ他端が循環口
    (21)に接続されたホース(20)と、前記の空気供給回
    路(9)に接続されかつ循環バルブ(27)および排気バ
    ルブ(28)を組み込んだ排気回路(24)と、これらの循
    環バルブ(27)と排気バルブ(28)との間の排気回路
    (24)に接続されかつ吸い込みブロワ(23)を組み込ん
    で前記の循環口(21)に接続された循環回路(22)とを
    有することを特徴とするホルマリンガス簡易殺菌装置。
  2. 【請求項2】殺菌ボックス(2)内に供給される殺菌ガ
    スおよび洗浄用空気の給気口(42)および排気口(43)
    がフレーム枠(32)の桟(37、38)および(39、40)の
    長手方向に沿って多数形成されたことを特徴とする請求
    項1記載のホルマリンガス簡易殺菌装置。
  3. 【請求項3】フレーム枠(32)は複数の支柱(33、34、
    35、36)に取りつけられた桟(37、38、39、40)とから
    成り、上記支柱(33、34、35、36)の下端にはキャスタ
    (41)をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載
    のホルマリンガス簡易殺菌装置。
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