JP2504784Y2 - 電着塗装用の隔膜電極装置 - Google Patents

電着塗装用の隔膜電極装置

Info

Publication number
JP2504784Y2
JP2504784Y2 JP1989125940U JP12594089U JP2504784Y2 JP 2504784 Y2 JP2504784 Y2 JP 2504784Y2 JP 1989125940 U JP1989125940 U JP 1989125940U JP 12594089 U JP12594089 U JP 12594089U JP 2504784 Y2 JP2504784 Y2 JP 2504784Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polar liquid
diaphragm
diaphragm electrode
electrode
holding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989125940U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0367073U (ja
Inventor
則久 仁平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Trinity Industrial Corp filed Critical Trinity Industrial Corp
Priority to JP1989125940U priority Critical patent/JP2504784Y2/ja
Publication of JPH0367073U publication Critical patent/JPH0367073U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2504784Y2 publication Critical patent/JP2504784Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、極液が流通する複数の隔膜電極ユニットを
備えた電着塗装用の隔膜電極装置に関する。
[従来の技術] 電着塗装装置には、電極から溶出した金属イオンを除
去するためにいわゆる隔膜電極装置が用いられている。
この隔膜電極装置は、複数の隔膜電極ユニットと極液
管理ユニットから形成され、電着槽内に配設された各隔
膜電極ユニットに外部配設された極液管理ユニットから
極液を供給し、隔膜電極ユニット内の極液性状を一定に
維持するように構成されている。
かかる隔膜電極ユニットの中枢をなす隔膜構造とし
て、本出願人は、完全シール性と隔膜破損防止等の観点
からある種高分子物質を管状に射出成形した隔膜体11を
提案(実願平1-98550号(実開平3-38364号))してい
る。
この管状隔膜体11を用いた隔膜電極ユニット1の一般
的構造を第5図と第6図に示す。
両図において、電極8を収容する隔膜構造は、一方
(上部)および他方(下部)保持部材2,5と、これら間
にシール配設された管状隔膜体11とからなる。なお、9
は給電バーである。
そして、かかる複数の隔膜電極ユニット1と、第5図
に示す極液管理ユニット40(タンク41,ポンプ42,吐出弁
43,ドレン弁44,逆止弁45や図示しない酢酸補給手段,純
水補給手段等々からなる。)とを極液供給管21と極液排
出管31とで連結して隔膜電極装置が構成されている。
ここに、第5図に示すものは、電極8をシール部材8a
とその上方に設けた通液孔8bとを有する有底筒体構造と
し、また、一方保持部材2に排液口2aを設け、極液供給
管21の供給口22を他方保持部材5側に突出するように電
極8内を貫通させかつ排液口2aに極液排出管31の吸込口
32を接続し、極液を下方から上方へ向う一方向に流通さ
せる構成とされている。なお、ユニット1内の極液レベ
ルLQは、排液口2aの高さ位置で規制される。
一方、第6図に示すものは、中空筒体の電極8内へ極
液供給管21から極液を供給し、他方保持部材5内で下降
流の極液を反転させて電極8外を上昇流とさせるように
形成されている。
いずれも、電着槽100外で配管接続ができるよう作業
便宜上から構築されたものと考えられる。
[考案が解決しようとする課題] ところで、隔膜電極ユニット1は、第7図,第8図に
示す如く、電着槽100内において自動車車体等ワークW
に対する他方極(側部電極)を形成するものであるか
ら、電着槽100やワークの大きさによって50〜100本を使
用することになる。
したがって、上記従来の第5図,第6図に示すいずれ
の型でも、極液供給管21と極液排出管31との総本数が10
0〜200本となり、配管レイアウト,設備コストの不利不
便のみならず点検・修理等の作業が非常に煩わしいとい
う問題がある。この問題は、一層の高品質が求めに応じ
て第9図,第10図に示す如くワークのルーフ部分や底部
に対応させて隔膜電極ユニット1をルーフ補助電極や底
部補助電極として配設する場合には、その本数および電
着槽100内に突出されたり、浸漬される部分の増大から
一層深刻となる。また、その他の周辺機器のレイアウト
的制約や容量増大化を招く原因となる。
さらに、第5図に示す従来一方向流通型では通液孔8b
が目詰りし、第6図に示す反転流通型では電極8の周面
に腐蝕による貫通孔8hが生ずると、それより下方の隔膜
構造内や電極8内で極液の停滞が起り、所期の性能を発
揮できないという問題がある。
なお、以上の問題は、隔膜体(11)を、管状隔膜体11
に代えて例えば実公昭64-4531号に示された、一定の剛
性を持つ多孔質材料からなる隔膜保持体17(第5図、第
6図に2点鎖線で示してある。)の外周面に、厚さ0.5m
m程度のポリアミドフィルム等から形成された隔膜(1
1)を巻回させた構造においても同様である。
本考案の目的は、上記従来問題点を解消し、極液の円
滑流通を保障しつつ管数を半減して設備コスト低減と点
検・修理等作業の容易な隔膜電極装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 本考案は複数の隔膜電極ユニットを直列配設して極液
を完全一方向に流通させるとともに極液供給管・極液排
出管を各1本とする構成とし、前記目的を達成するもの
である。
具体的には、一方保持部材と他方保持部材と両保持部
材間に配設された隔膜体とからなる隔膜構造内に筒形状
の電極を配設し、極液供給管と極液排出管とを接続して
隔膜構造内に極液を流通させるように形成された複数の
隔膜電極ユニットを含み構成された電着塗装用の隔膜電
極装置において、 前段隔膜電極ユニットの他方保持部材と後段隔膜電極
ユニットの一方保持部材とを連結管で接続し、前段隔膜
電極ユニットの一方保持部材に前記極液供給管を接続し
かつ後段隔膜電極ユニットの他方保持部材に前記極液排
出管を直接又は間接に接続し、両隔膜電極ユニットを通
じて極液を一方向に流通させるように構成したことを特
徴とする。
[作用] 本考案では、前段隔膜電極ユニットの一方保持部材に
接続された極液供給管から極液を供給すると、極液は前
段隔膜電極ユニット〜連結管〜後段隔膜電極ユニットの
順序で一方向に流通し、後段膜電極ユニットの他方保持
部材に接続された極液排出管から外部に排出される。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
(第1実施例) 第1実施例は、第1図(縦断面図)に示す如く、2本
の隔膜電極ユニット1,1を組としたいわゆるペア隔膜電
極構造であり、前出第7図,第8図に示した態様として
使用される。
第1図で左側(以下、前段という。)の隔膜電極ユニ
ット1は、蓋部材3を有する一方保持部材2と管状隔膜
体11と他方保持部材5とからなる隔膜構造に、円筒形状
の電極8を収容した構成とされている。
一方、右側(以下、後段という。)の隔膜電極ユニッ
ト1も全く同一の構成とされているが、この実施例で
は、極液の供給側を一方保持部材2とし、排出側を他方
保持部材5と定義するので上下反対と見るものとする。
したがって、前段ユニットの他方保持部材5に穿設され
た穴5aに対し後段ユニットの一方保持部材2の穴は2aと
符号を記してある。なお9,9は、それぞれ給電バーであ
る。
ここに、両隔膜電極ユニット1,1は、極液流れの点か
ら直列に連結される。穴5aと穴2aとを連結管50で接続す
ることにより達成される。
そして、前段ユニット1の一方保持部材2に極液供給
管21が接続され、後段ユニット1の他方保持部材5には
極液排出管31が直接接続されている。
したがって、前段隔膜電極ユニット1の一方保持部材
2に接続された極液供給管21から極液を供給すると、極
液は前段隔膜電極ユニット1〜連結管50〜後段隔膜電極
ユニット1の順序で一方向に流通し、後段隔膜電極ユニ
ット1の他方保持部材5に接続された極液排出管31から
外部に排出される。
しかして、この実施例によれば、一対の隔膜電極ユニ
ット1,1が極液流に関して直列配設されたペア構造とさ
れているので、極液が両ユニット1,1内を連結管50を通
して一方向に円滑流通されかつ極液供給管21と極液排出
管31とが各1本ですむから、配管(21,31)を半減でき
コストを大幅に低減し、レイアウト自由度の拡大と点検
・修理作業を容易とすることができる。一方の隔膜電極
ユニット1の電極8や極液供給管21,極液排出管31等
は、他の隔膜電極ユニット1に延設されていないので、
一方の隔膜電極ユニットを点検・修理等する場合には、
連結管50による連結を解除して、当該一方のユニット1
のみを修理(又は交換)すれば良く、この点からも設備
コストの低減や点検・修理等作業を容易に行なえる。
また、各隔膜電極ユニット1,1内では、極液が筒形状
の電極8内外を流通するので、電極8の周面に腐蝕穴
(8h)が生じたとしても極液流の停滞を引起すことがな
く、隔膜構造内の性状を一定に維持できかつ電極8を十
分に冷却できる。
さらに、連結管50の長さを適宜変更することによっ
て、両ユニット1,1間の位置間隔を自由に調整できる。
(第2実施例) この実施例は、第2図(外観斜視図)および第3図
(縦断面図)に示され、ペア隔膜電極構造(1,1)を底
部補助電極として使用するものである。
第2図において、両ユニット1,1は水平面内に並列配
設され、極液供給管21と極液排出管31とは垂直に立上げ
られ、前出第9図,第10図に2点鎖線で示す態様の使用
に適するものと構成されている。また、連結管50には緩
衝用蛇腹管51が付設されている。
なお、両隔膜電極ユニット1,1は、第1実施例の構造
と全く同一とされているが、両管21,31の立上げ上端は
盲蓋15,15で密閉され、給電バー9,9はこれを貫通するも
のとされている。
したがって、第1実施例と同様な作用効果を奏する。
さらに、この実施例では、極液供給管21には分枝管24
が設けられ、かつ極液排出管31には分枝管34が設けられ
ている。そして、分枝管34の下端の排出口31aは大気開
放され、その下方には図示しない極液管理ユニットのタ
ンクにパイプで結ばれた極液受け35が配設されている。
ここにおいて、分枝管24の高さは、第3図に示す如く、
分枝管34の水平部33の高さで規制される両管21,31内の
極液のレベルLQより上方とされている。
すなわち、本実施例では、極液管理ユニット側の配管
系統に故障があり、ポンプ(42)を停止させた場合等に
おいて、分枝管24にサイホン作用が働いても両隔膜電極
ユニット1,1内の極液が逆流されない構成とされてい
る。
つまり、前出第5図に示した従来の一方向流通型で
は、極液供給管21にサイホン作用が働くと、極液が逆流
し、両管状隔膜体11,11内が空となってしまう。そし
て、隔膜体11,11が電着液の外力により変形・破損する
欠点があるが、本実施例では、この問題を巧みに解消し
ているわけで、この点からも隔膜構造(2,11,5)内の機
器・部品異常に影響されない完全で安定した極液の一方
向流れが確約される。
(第3実施例) 第3実施例は、第4図に示され、第1及び第2実施例
がペア型であったのに対して、多連(3本直列接続)型
とし、前出第9図,第10図に実線で示したワークのルー
フ部分に対応配設するルーフ補助電極として使用するの
に好適な構成としている。すなわち、第4図に実線で示
す前段及び後段隔膜電極ユニット(1,1)に図中2点鎖
線で示す同様構成の隔膜電極ユニット1が連結管50を介
して直列に接続されている。この場合、後段隔膜電極ユ
ニット1には、付加された隔膜電極ユニット1を介して
極液排出管(31)が間接的に接続されることになる。
したがって、第1図及び第2実施例と同様な作用効果
を奏するほか、さらに従来に比べて管21,31の本数を1/3
に減らすことができる。
なお、以上の各実施例では隔膜体11を管状成形のもの
とされていたが、隔膜体(11)は隔膜保持体17にフィル
ムを巻回させた隔膜電極ユニット(1)の場合にも、本
考案は適用される。
[考案の効果] 本考案は、極液を流通させた複数の隔膜電極ユニット
を含む電着塗装用の隔膜電極装置において、前段ユニッ
トと後段ユニットを連結管で結び両ユニット内に極液を
完全一方向に流通させる構成とされているので、極液の
円滑流通を保障しつつ極液供給管・排出管を半減してコ
ストを大幅に引下げることができる、とともに電着槽廻
りのレイアウトの自由度拡大、機器の小型化が図れ、点
検・保守作業を簡易・迅速に行え、さらには連結管の長
さを変更することによって両ユニット間の位置間隔を自
由に調整できるという、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す全体構成図、第2
図、第3図は第2実施例を示して第2図が外観斜視図、
第3図が縦断面図、第4図は第3実施例を示す図、第5
図〜第10図は従来電極塗装用の隔膜電極装置を示し、第
5図は管状隔膜体を用いた一方向流通型、第6図は同じ
く反転流通型、第7図はユニットを縦配設した場合の平
面図、第8図は同じく正面図、第9図はユニットを水平
配設した場合の平面図および第10図は同じく正面図であ
る。 1……隔膜電極ユニット、2……一方保持部材、5……
他方保持部材、8……電極、11……管状隔膜体(隔膜
体)、21……極液供給管、22……供給口、31……極液排
出管、31a……水平部、32……吸込口、33……排出口、4
0……極液管理ユニット、50……連結管、100……電着
槽。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方保持部材と他方保持部材と両保持部材
    間に配設された隔膜体とからなる隔膜構造内に筒形状の
    電極を配設し、極液供給管と極液排出管とを接続して隔
    膜構造内に極液を流通させるように形成された複数の隔
    膜電極ユニットを含み構成された電着塗装用の隔膜電極
    装置において、 前段隔膜電極ユニットの他方保持部材と後段隔膜電極ユ
    ニットの一方保持部材とを連結管で接続し、前段隔膜電
    極ユニットの一方保持部材に前記極液供給管を接続しか
    つ後段隔膜電極ユニットの他方保持部材に前記極液排出
    管を直接又は間接に接続し、両隔膜電極ユニットを通じ
    て極液を一方向に流通させるように構成したことを特徴
    とする電着塗装用の隔膜電極装置。
JP1989125940U 1989-10-27 1989-10-27 電着塗装用の隔膜電極装置 Expired - Lifetime JP2504784Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989125940U JP2504784Y2 (ja) 1989-10-27 1989-10-27 電着塗装用の隔膜電極装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989125940U JP2504784Y2 (ja) 1989-10-27 1989-10-27 電着塗装用の隔膜電極装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0367073U JPH0367073U (ja) 1991-06-28
JP2504784Y2 true JP2504784Y2 (ja) 1996-07-10

Family

ID=31673785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989125940U Expired - Lifetime JP2504784Y2 (ja) 1989-10-27 1989-10-27 電着塗装用の隔膜電極装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2504784Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6453767U (ja) * 1987-09-30 1989-04-03

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0367073U (ja) 1991-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4409693A (en) Bubble bath device
JP2504784Y2 (ja) 電着塗装用の隔膜電極装置
CN110101933B (zh) 一种便捷式肛肠外科临床冲洗设备
US5217612A (en) Apparatus for diffusion dialysis
JP4902912B2 (ja) マニホールドバルブ
JP2008013986A (ja) 排水管継手及びカートリッジ部材
US7422673B2 (en) Membrane electrode assemblies and electropaint systems incorporating same
JP2003004151A (ja) マニホールドバルブ
CN219260299U (zh) 多点型单丝平滑剂添加设备
JP2619102B2 (ja) 隔膜電極構造
CN212687592U (zh) 用于净水机的储水装置以及净水机
JP3626981B2 (ja) 非常用給水装置
CN214662233U (zh) 一种恒温三通阀
JP3409989B2 (ja) 定量送液装置
CN106286275A (zh) 净水器水泵及净水器
CN216555682U (zh) 一种水利施工管道固定结构
CN216367431U (zh) 一种膜清洗装置
CN215440115U (zh) 一种污泥调理池溢流管道安装结构
CN215982021U (zh) 用于集中供液系统的连接装置
CN218066901U (zh) 一种纸杯渗漏性视觉检测装置
CN213145681U (zh) 一种适用于水泵的高密封性法兰
CN213374256U (zh) 透析浓缩液集中供液系统负压供液装置
CN218297511U (zh) 一种焊接管件加工用密封检测装置
CN218287694U (zh) 一种车辆防疫立体消毒装置
CN213296517U (zh) 一种密封节能性好的气压供水设备