JP2504450Y2 - 間接灸用台座 - Google Patents

間接灸用台座

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JP2504450Y2
JP2504450Y2 JP1993038889U JP3888993U JP2504450Y2 JP 2504450 Y2 JP2504450 Y2 JP 2504450Y2 JP 1993038889 U JP1993038889 U JP 1993038889U JP 3888993 U JP3888993 U JP 3888993U JP 2504450 Y2 JP2504450 Y2 JP 2504450Y2
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Inventor
押谷幸治郎
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株式会社山正
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、筒体の中央部に周囲に
空間を設けた状態でもぐさを装着して使用する間接灸用
台座に関する。
【0002】
【従来の技術】間接灸として、素人の使用に適したもの
として、厚紙に上に筒状もぐさを貼着したものが広く使
用されている(実公昭63−23084号公報参照)
が、これはもぐさの量を調整できないので、業務用とし
ては不適当であった。また、もぐさを適量使用できる間
接灸用灸座として、セラミックペーパーを使用したもの
も開発されているが(実公平3−17864号公報参
照)、粘着剤上にもぐさを設置するため、使用できるも
ぐさの量及び形態に限度があり、また、セラミックペー
パーも、台紙上で孔を覆っているだけであり、その使用
効果にも欠けるものであった。更に、これらは、いずれ
も燃焼したもぐさの灰の始末が悪いものであった。もぐ
さの量を加減して装着でき、灰の始末も比較的容易なも
のとして、筒体の内部にもぐさを設置できるようにした
間接灸用具の開発もなされたが(実公平3−8289号
公報参照)、生産性に欠け、また、筒体が直接皮膚に触
れるため、施灸時の皮膚への密着性が悪く、安定して使
用し難いものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、皮膚に安定
して密着させて使用でき、しかも、もぐさの量や位置を
加減し易く、施灸効果に非常に優れ、施灸後の灰の始末
も容易である、扱い易い間接灸用台座を提供することを
課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の間接灸用台座
は、筒体の中央部に周囲に空間を設けた状態でもぐさを
装着して使用するものであり、前記筒体が上方を開口し
た状態で、裏面に遠赤外線放射性セラミックシートを貼
着した断熱性シート上に取り付けられており、前記筒体
の内部底面には、実質的に不燃性の層が形成され、その
上に、周囲に空間を有する状態で、もぐさを設置できる
ように複数個のピン5からなるもぐさ装着用具Aが存在
すること、及びもぐさ装着用具Aの中心部には、上記セ
ラミックシートに至る貫通孔が設けられていること、及
び上記断熱性シートが筒体より大きな径を有するもので
あることを特徴とする。
【0005】即ち、本考案の間接灸用台座は、ピンにも
ぐさを装着し、点火使用するものであり、もぐさの量は
任意に加減でき、また、もぐさをピンに差し込む深さ
で、熱を加減することもできる。更に、もぐさ装着用具
Aの周囲には、空間をもって、筒体が存在するため、
焼性に富み、蓄熱効果が高く、燃焼後に生ずる灰も、筒
体内部に留まり、外部に飛び散ることなく、始末がよ
い。また、筒体は直接皮膚に接することなく、その下に
断熱シートを介して存在する遠赤外線放射性セラミック
シートが皮膚に接するため、密着性よく、安定して使用
でき、しかも、もぐさの燃焼熱により生ずる遠赤外線に
よって、施灸時の薬効が非常に効率よく体内に浸透し、
治療効果が高められる。
【0006】なお、本考案においては、ベースとなる断
熱性シートを筒体より大きく形成するため、もぐさの燃
焼によって筒体が熱くなっても、断熱性シートの部分を
指で挟んで移動等の操作がきるので、非常に扱い易い。
断熱性シート及び筒体の共に、その形状は特に限られ
ず、四角形、五角形、六角形等の角形、丸形等のいずれ
でもよいが、断熱性シートを角形に形成し、筒体を丸形
に形成するのが扱い易い。
【0007】筒体は、紙、木、金属、プラスチックのい
ずれから形成されてもよいが、その高さは、もぐさの燃
焼効率及び取扱易さ等の点から、5〜15mm程度、特
に8〜12mm程度であるのが好ましい。
【0008】本考案の間接灸用台座は、セラミックシー
トを皮膚に当てた状態で使用するものであるが、離型シ
ートを剥離して、直ぐ患部に貼着して施灸できるよう
に、裏面(セラミックシート面)に粘着剤層を介して離
型シートを貼着した状態に製造するのが好ましい。
【0009】なお、遠赤外線放射性セラミックシートと
しては、貫通孔を通じて伝わる、もぐさの燃焼熱により
遠赤外線を放射しうるセラミックシートがいずれも使用
できる。また、断熱性シートとしては、一般に厚紙が使
用される。
【0010】更に、筒体内部に設けられる実質的に不燃
性の層は、アルミ箔等の不燃性シートの貼着で形成され
ても、不燃性塗料の塗装によって形成されてもよく、ま
た、もぐさ設置用のピンを構成する金属薄板がそのまま
使用されてもよい。
【0011】なお、もぐさ設置用のピンは、もぐさを筒
体の中央に保持できるように、筒体の底面中央に設けら
れた貫通孔を中心とした円周上に複数個設けられるのが
好ましい。
【0012】
【実施例】次に、図面に従って、本考案の一例を説明す
る。図1の間接灸用台座は、ベースとなる遠赤外線放射
性セラミックシート1を貼着した断熱性シート2を一辺
2.5cmの正方形に形成し、その上に直径2.5c
m、高さ1cmの紙管を筒体3として貼着したものであ
る。筒体3の内部底面には、アルミ箔の貼着により不燃
性の層4を設け、その上に3本のピン5を取り付けて、
もぐさ装着用具Aを構成している。また、もぐさ装着用
具Aの中心部には、上記セラミックシート1に至る貫通
孔6が設けられている。この台座は、図2の如く、もぐ
さ9−この例では紙で筒状に包んだもぐさを使用してい
る−をピン5の間に挟持させて、セラミックシート1が
皮膚に接するように置いて使用するものであるが、断熱
性シート2の角が筒体3の周囲にはみ出して存在するた
め、この角を持って、台座を操作できるので、非常に扱
い易い。また、筒体3は適度の高さに形成されているた
め、もぐさ9の燃焼により生じた灰は、筒体3の内部に
留まり、しかも、もぐさ9は、外気の流れに影響される
ことなく、効率よく燃焼し、燃焼により生じた気味は貫
通孔6を通じて、皮膚に接するセラミックシート1側に
送られる。セラミックシート1は遠赤外線を放射するの
で、気味は、皮膚を通して深く浸透し、優れた薬効を示
すものとなる。
【0013】更に、本考案の製品は、図3の如く、粘着
剤7を介して、離型シート8上に貼着した状態で形成し
てもよい。この場合、一枚の離型シート8上に複数の製
品を存在させ、断熱性シート2及びセラミックシート1
に、製品毎に切り込み線10を設け、この切り込み線が
離型シート8に及ばないようにすることによって、離型
シート8側から、貫通孔6の部分を押し上げ、本考案の
製品を、裏面に粘着剤7を付けた状態で、容易に取り出
すことができる。この製品は粘着剤7により、身体の適
当な位置に貼着して、容易に、安定して使用できる。
【0014】なお、図3の例では、図1の場合と同様に
アルミ箔が存在するが、その上に更にピン5を構成する
金属薄板4’が広がり、筒体3内の不燃性を高めてい
る。
【0015】
【考案の効果】本考案の製品は、ベースとなる断熱性シ
ートを持って、操作できるので、扱い易く、また、ピン
の存在によって、もぐさの量及び取り付け位置を任意に
加減して使用できる。更に、もぐさは、周囲に筒体が存
在する状態で使用できるため、安定した燃焼が確保で
き、蓄熱効果に富み、更に、燃焼後に生ずる灰の飛散が
問題となることもない。なお、皮膚に接する面に遠赤外
線放射性セラミックシートが存在するので、施灸時の薬
効が非常に効率よく体内に浸透し、治療効果が高める効
果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例を示す断面図である。
【図2】図1の製品の使用状態を示す斜視図である。
【図3】本考案の一例を示すものであり、Aは平面図、
Bは断面図である。
【符号の説明】
1 セラミックシート 2 断熱性シート 3 筒体 4 不燃性の層 5 ピン 6 貫通孔 7 粘着剤 8 離型シート 9 もぐさ 10 切り込み線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に遠赤外線放射性セラミックシート
    1を貼着した断熱性シート2上に、筒体3が上方開口
    した状態で取り付けられているものであり、筒体3の内
    部底面には、実質的に不燃性の層4が形成され、その上
    、筒体3の中央部に、周囲に空間を有する状態で、も
    ぐさを設置できるように複数個のピン5からなるもぐさ
    装着用具Aが取り付けられており、かつもぐさ装着用具
    Aの中心部には、上記セラミックシート1に至る貫通孔
    6が設けられていること、及び上記断熱性シート2が筒
    体3より大きな径を有するものであることを特徴とする
    間接灸用台座。
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JPH073641U JPH073641U (ja) 1995-01-20
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