JP2503013Y2 - ケ―ブルリ―ル - Google Patents

ケ―ブルリ―ル

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JP2503013Y2 JP6170790U JP6170790U JP2503013Y2 JP 2503013 Y2 JP2503013 Y2 JP 2503013Y2 JP 6170790 U JP6170790 U JP 6170790U JP 6170790 U JP6170790 U JP 6170790U JP 2503013 Y2 JP2503013 Y2 JP 2503013Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車のステアリング装置等に用いられ、
固定体と可動体との間の電気的接続をケーブルを利用し
て行うケーブルリールに関する。
〔従来の技術〕
ケーブルリールは、固定体と、この固定体に対して回
動自在に装着された可動体との間を可撓性ケーブルにて
連結したもので、例えば自動車のステアリング装置等に
おける電気的接続装置として用いられる。
従来より、この種のケーブルリールとして、固定体と
可動体との間に設けられたケーブル収納部に、複数条の
導電体を一対の帯状フイルムにラミネートしたフラツト
ケーブルを渦巻状に巻回した状態で緩やかに収納し、こ
のフラツトケーブルの一端を前記固定体または可動体の
いずれか一方に形成された外輪壁に、また他端を他方の
部材に形成された内輪壁に固着したものが知られてい
る。
このケーブルリールは、可動体を回転したとき、その
回転方向に応じて、ケーブル収納部に収納されたフラツ
トケーブルを内輪壁側に巻き込んだり、あるいは外輪壁
側に巻き戻したりすることができる。従つて、フラツト
ケーブルが全て内輪壁側に巻き込まれた状態からフラツ
トケーブルが全て外輪壁側に巻き戻された状態に至る範
囲においては、フラツトケーブルにほとんど張力を作用
することがなく、相対的に回転する固定体と可動体との
間の電気的接続を常時保持すことができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記構成のケーブルリールは、外輪壁と内輪壁の直径
の差を利用してフラツトケーブルの巻き込み巻き戻しを
行うので、可動体の回転量を一定とした場合、前記直径
の差を大きくするほど使用するフラツトケーブルの長さ
を短くすることができる。しかしながら、内輪壁の直径
はこのケーブルリールを取り付けようとする回転軸、例
えば自動車のステアリング軸の直径から一義的に定ま
り、一方、外輪壁の直径は装置小型化の要請からあまり
大きくすることができないので、これら外輪壁と内輪壁
の直径の差をあまり大きくすることができない。このた
め、この種のケーブルリールは一般に長大なフラツトケ
ーブルを必要とし、周知のように長大なフラツトケーブ
ルは製造上の困難性を伴うため、ケーブルリールのトー
タルコストが高くなるという問題があつた。
本考案は、このような従来技術の実情に鑑みてなされ
たものであつて、その目的は、必要とされるケーブルの
長さを格段に短かくすることができ、組立作業性が良好
なケーブルリールを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、固定体と、こ
の固定体に対して回動自在に装着された可動体と、これ
ら固定体および可動体によって画成されるケーブル収納
部に収納されたケーブルとを備え、前記ケーブルの一端
を前記固定体に固定して外部に導出すると共に他端を前
記可動体に固定して外部に導出するケーブルリールにお
いて、前記ケーブルが互いに巻回方向を逆向きにする第
1のケーブルと第2のケーブルとからなり、前記固定体
と前記可動体との間に回転体を回動自在に介設し、この
回転体の回動軌跡によって二分される前記ケーブル収納
部のそれぞれに、複数条の同心円状の固定側ケーブル収
納溝と可動側ケーブル収納溝とを設け、これら固定側お
よび可動側ケーブル収納溝のいずれか一方のそれぞれに
前記第1および第2のケーブルを正逆二方向に分けて巻
回すると共に、各ケーブルの残部を前記回転体で反転さ
せていずれか他方のそれぞれへ逆向きに巻回したこと
を、最も主要な特徴としている。
〔作用〕
例えば、第1のケーブルを可動側ケーブル収納溝内に
時計回り方向に巻回した場合、該第1のケーブルは回転
体で反転して固定側ケーブル収納溝内に反時計回り方向
に巻回される。この場合、第2のケーブルは可動側ケー
ブル収納溝内に反時計回り方向に巻回され、回転体で反
転して固定側ケーブル収納溝内に時計回り方向に巻回さ
れる。
いま、可動体を時計回り方向に回転すると、可動側ケ
ーブル収納溝内において可動体の回転方向と同方向に巻
回された第1のケーブルが、可動体の回転量の約半量だ
け可動側ケーブル収納溝から繰り出され、回転体で反転
して固定側ケーブル収納溝へ巻き込まれる。この時、可
動側ケーブル収納溝内において可動体の回転方向と逆方
向に巻回された第2のケーブルは、可動体の回転量の約
半量だけ固定側ケーブル収納溝から繰り出されて可動側
ケーブル収納溝へ巻き込まれるが、その反転部分が回転
体に当接してこれを回転駆動するため、第1および第2
のケーブルは回転体の回転に追従して円滑に繰り出され
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本考案の一実施例に係るケーブルリールの分
解斜視図、第2図はその平面図、第3図はその縦断面
図、第4図は上ケースの底面図、第5図および第6図は
可撓性ケーブルの動作説明図である。
第1図ないし第3図に示すように、ケーブルリール
は、下ケース1と、この下ケース1に対して回動自在に
保持された上ケース2と、これら両ケース1,2間に回動
自在に挟持されたスペーサ3と、両ケース1,2に巻回さ
れた可撓性ケーブル4,5とで概略構成されている。
下ケース1は、中央にセンタ孔6が開設された底板7
と、この底板7の内・外周に立設された内周壁8と外周
壁9とを有し、全体的に有底円筒状に形成されている。
前記底板7には、前記センタ孔6を中心とする複数条の
突堤10が同心円状に立設されており、隣接する突堤10に
よつて複数(本実施例では5条)の同心円状の第1ケー
ブル収納溝11が形成されている。これら第1ケーブル収
納溝11の底部にはそれぞれケーブル導出孔(図示せず)
が穿設されており、また、前記内周壁8の上端には鍔部
12が形成されている。
第4図に示すように、上ケース2は、中央にセンタ孔
13が開設された天板14を有し、前記内周壁8の鍔部12の
内側にスナツプ結合することにより、前記下ケース1に
回動自在に連結されている。前記天板14には、前記セン
タ孔13を中心とする複数条の突堤15が同心円状に垂設さ
れており、隣接する突堤15によつて複数条(本実施例で
は5条)の同心円状の第2のケーブル収納溝16が形成さ
れている。この第2ケーブル収納溝16と前記第1ケーブ
ル収納溝11とは後述するスペーサ3を介して対峙してお
り、各第2ケーブル収納溝16の上部にもケーブル導出孔
17が穿設されている。
スペーサ3は合成樹脂成形体等の滑性に優れた材料か
らなり、円盤状の一部に開口18を有する形状を呈してお
り、前記下ケース1の第1ケーブル収納溝11と前記上ケ
ース2の第2ケーブル収納溝16との間に回転可能に挟持
されている。
可撓性ケーブル4,5は、導線を絶縁体で被覆したワイ
ヤーハーネスと呼ばれるものからなり、本実施例の場合
は5本のワイヤーハーネスが使用されている。これら可
撓性ケーブルは互いに巻回方向が逆向きの第1の可撓性
ケーブル4(2本)と第2の可撓性ケーブル5(3本)
とからなり、各第1の可撓性ケーブル4は、前記下ケー
ス1の内側から2番目と4番目の第1ケーブル収納溝11
内にそれぞれ反時計回り方向に巻回され、その一端が前
記開口18で約半周反転され、他端が前記上ケース2の対
向する各第2ケーブル収納溝16に沿つて時計回り方向に
巻回されている。一方、各第2の可撓性ケーブル5は、
内側から1番目と3番目および5番目の第1ケーブル収
納溝11内にそれぞれ時計回り方向に巻回され、その一端
が開口18で約半周反転され、他端が対向する各第2ケー
ブル収納溝16に沿つて反時計回りに巻回されている。こ
れらの可撓性ケーブル4,5の一端は、図示省略したケー
ブル導出孔を介して下ケース1の外部に導出され、下ケ
ース1の底板7下面に取付けられたホルダ19内でクラン
ク状に折曲げられて固定されたのち、一まとめに束ねら
れて下部コネクタ(図示せず)に接続されている。一
方、これら可撓性ケーブル4,5の他端は、ケーブル導出
孔17を介して上ケース2の外部に導出され、上ケース1
の天板14上面に取付けられたホルダ20内でクランク状に
折曲げられて固定されたのち、一まとめに束ねられて上
部コネクタ(図示せず)に接続されている。
次に、前記下ケース1を固定体として用い、前記上ケ
ース2を可動体として用いた場合を例にとつて、上記実
施例に係るケーブルリールの動作を主に第5図と第6図
に基づいて説明する。なお、これらの図は各可撓性ケー
ブル4,5の1ずつ模式的に示したものであり、下ケース
1や上ケース2等については図示省略してある。
まず第5図は、第1の可撓性ケーブル4のほとんどが
下ケース1の第1ケーブル収納溝11に巻回され、第2の
可撓性ケーブル5のほとんどが上ケース2の第2ケーブ
ル収納溝16に巻回された状態を示している。
第5図の状態から、例えば上ケース2を反時計回り方
向(矢印A方向)に所定量回転すると、第1および第2
の可撓性ケーブル4,5の反転部分4′,5′は上記回転量
の半量だけ矢印A方向に移動し、この移動量に等しい長
さの第1の可撓性ケーブル4が下ケース1を出て上ケー
ス2の第2ケーブル収納溝16に繰り出されると共に、こ
れと同量の第2の可撓性ケーブル5が上ケース2を出て
下ケース1の第1ケーブル収納溝11に繰り出される。こ
の場合、スペーサ3は、第1の可撓性ケーブル4の反転
部分4′が開口18の周縁に当接することにより矢印A方
向に上ケース2回転量の半量だけ回転駆動されるため、
開口18はは各可撓性ケーブル4,5の反転部分4′,5′に
追従して回転することになる。
従つて、上ケース2を矢印A方向にN回転すると、第
6図に示すように、各反転部分4′,5′とスペーサ3は
矢印A方向にN/2回転し、N/2周分の第2の可撓性ケーブ
ル5が第2ケーブル収納溝16から開口18を通つて第1ケ
ーブル収納溝11に巻き込まれると共に、N/2周分の第1
の可撓性ケーブル4が第1ケーブル収納溝11から開口18
を通つて第2ケーブル収納溝16に巻き込まれる。
以下、上ケース2の第2ケーブル収納溝16内に巻回さ
れた第2の可撓性ケーブル5の全てが下ケース1の第1
ケーブル収納溝11内に巻き込まれるまで、すなわち上ケ
ース2に巻回された第2の可撓性ケーブル5の巻回数の
2倍にわたり上ケース2を矢印A方向に回転することが
でき、この状態で、第1ケーブル収納溝11内に巻回され
ていた第1の可撓性ケーブル4の全てが第2ケーブル収
納溝16に巻き込まれる。
上記とは逆に、第1の可撓性ケーブル4のほとんどが
上ケース2の第2ケーブル収納溝16内に巻回され、第2
の可撓性ケーブル5のほとんどが下ケース1の第1ケー
ブル収納溝11内に巻き込まれた状態から、上ケース2を
反時計回り方向(第5図の矢印B方向)に回転すると、
今度は第2の可撓性ケーブル5の反転部分5′が開口18
の周縁に当接してスペーサ3を矢印B方向に回転駆動す
るため、上ケース2の回転量の半量だけ各可撓性ケーブ
ル4,5の反転部分4′,5′とスペーサ3とが矢印B方向
に回転し、スペーサ3の移動量に等しい長さの第2の可
撓性ケーブル5が下ケース1の第1ケーブル収納溝11か
ら開口18を通つて上ケース2の第2ケーブル収納溝16に
巻き込まれると共に、これと等しい長さの第1の可撓性
ケーブル4が第2ケーブル収納溝16から開口18を通つて
第1ケーブル収納溝11に巻き込まれる。
なお、上記動作中、ステアリング(ハンドル)の回転
中立位置において、可撓性ケーブル4,5はその全長の約
半分が第1ケーブル収納溝11内に、残りの約半分が第2
ケーブル収納溝16内にそれぞれ巻回されている。
このように、上記一実施例にあつては、必要とされる
回転量の約半周分の第1および第2の可撓性ケーブル4,
5を備えれば良いので、従来品に比べて可撓性ケーブル
4,5を極端に短くすることができ、しかも可撓性ケーブ
ル4,5としてワイヤーハーネスを使用することができ、
ケーブルリールのトータルコストを大幅に下げることが
可能になる。また、使用する可撓性ケーブル4,5の長さ
が短いことから、ケーブル収納部の直径を小さくするこ
とができ、ケーブルリールの小型化に有利である。
また、下ケース1と上ケース2の対向面にそれぞれ溝
間ピツチが同じ同心円状の第1ケーブル収納溝11と第2
ケーブル収納溝16を形成し、これらケーブル収納溝11,1
6間に平板状のスペーサ3を介設したため、各可撓性ケ
ーブル4,5同志がからみ合うことを防止できるのは勿論
のこと、一本の可撓性ケーブル4または5についてもこ
れが第1ケーブル収納溝11と第2ケーブル収納溝16間で
からみ合うことを防止でき、可撓性ケーブル4,5の巻き
込み、巻き戻しを円滑に行うことができる。
また、第1および第2の可撓性ケーブル4,5の巻回方
向を逆にし、上ケース2の回転時にいずれか一方の可撓
性ケーブル(4または5)によつてスペーサ3を回転駆
動するようにしたため、スペーサ3の駆動機構が極めて
簡略化され、この点からもケーブルリールの小型化を図
ることができる。
さらに、巻回方向が逆の第1の可撓性ケーブル4と第
2の可撓性ケーブル5とを交互に配列したため、第1の
可撓性ケーブル4によつてスペーサ3を回転駆動する時
と第2の可撓性ケーブル5によつてスペーサ3を回転駆
動する時とのバランスを良好に保つことができ、上ケー
ス2の回転方向に拘らずスペーサ3を円滑に駆動するこ
とができる。
なお、上記実施例では、第1および第2の可撓性ケー
ブル4,5をスペーサ3の共通の開口18内に位置させた場
合について説明したが、開口18の数はこれに限定され
ず、例えば第7図に示すように、スペーサ3に2つの開
口21,22を設け、いずれか一方の開口21で第1の可撓性
ケーブル4を反転し、いずれか他方の開口22で第2の可
撓性ケーブル5を反転するように構成することも可能で
ある。この場合、第1および第2の可撓性ケーブル4,5
の反転部分4′,5′が両開口21,22に振り分けられるた
め、両反転部分4′,5′同志の干渉を確実に防止するこ
とができる。
また、上記実施例では、第1および第2ケーブル収納
溝11,16を下ケース1と上ケース2にそれぞれ一体成形
した場合について説明したが、例えばスペーサ3の上下
両面に突堤10,15を一体成形することにより、両ケーブ
ル収納溝11,16をスペーサ3に設けることも可能であ
り、あるいは両ケーブル収納溝11,16のいずれか一方を
スペーサ3に設けることも可能である。
第8図は本考案の他の実施例に係るケーブルリールの
分解斜視図、第9図はそのケーブルリールの要部縦断面
図であり、第1図ないし第7図に対応する部分には同一
符号を付してある。
この実施例が前述した第1の実施例と異なる点は、ス
ペーサ3の代わりにローラ23を回転体として用いたこと
にあり、その余の構成は基本的に同じである。すなわ
ち、下ケース1の突堤10と上ケース2の突堤15との間の
内・外には軸受24が挟持されており、これら軸受24間に
架設された軸25にローラ23が回転自在に支承され、この
ローラ23の周面で第1および第2の可撓性ケーブル4,5
がそれぞれ約半周反転されている。したがつて、上ケー
ス2を正・逆いずれかの方向へ回転すると、第2ケーブ
ル収納溝16内においてその回転方向と逆向きに巻回され
た第1または第2の可撓性ケーブル4,5の反転部分がロ
ーラ23を回転駆動し、これと巻回方向が逆の第1または
第2の可撓性ケーブル4,5はローラ23の回転に追従して
円滑に繰り出される。
なお、上記各実施例では、下ケース1を固定体とし、
上ケース2可動体として用いた場合について説明した
が、これとは反対に、上ケース2を固定体とし、下ケー
ス1を可動体として用いることも可能である。
また、上記各実施例では、第1および第2の可撓性ケ
ーブル4,5として複数本のワイヤーハーネスを用いた場
合について説明したが、これに代えて、絶縁体で被覆さ
れない裸の導線や偏平状の被覆導線等を用いることも可
能である。
また、上記各実施例では、2本の第1の可撓性ケーブ
ル4と3本の第2の可撓性ケーブル5の合計5本の可撓
性ケーブル4,5をこれと同数条の第1および第2ケーブ
ル収納溝11,16に巻回した場合について説明したが、こ
れらの数が限定されるものでないとはいうまでもない。
また、複数条の第1および第2ケーブル収納溝11,16の
全てに可撓性ケーブル4,5を巻回せず、ケーブル収納溝1
1,16の一部を選択して第1および第2の可撓性ケーブル
4,5の少なくとも1本ずつを巻回することも可能であ
る。この場合は、共通のケーブルリールを2回路ないし
回路(nは第1および第2ケーブル収納溝11,16の数)
用として利用することができる。
また、上記各実施例では、巻回方向が反対の第1およ
び第2の可撓性ケーブル4,5を第1および第2ケーブル
収納溝11,16に交互に配列した場合について説明した
が、第1および第2の可撓性ケーブル4,5の配列はこれ
に限定されるものでない。特に、第1および第2の可撓
性ケーブル4,5のいずれか一方を内側の各ケーブル収納
溝11,16に巻回し、いずれか他方を外側の各ケーブル収
納溝11,16に巻回した場合、巻回方向を同じくする複数
本の第1または第2の可撓性ケーブル4,5を一括して取
扱うことができるため、各可撓性ケーブル4,5の巻回作
業を含む組立作業性を向上することが可能になる。
さらに、上記各実施例において、巻回方向を逆にする
第1および第2の可撓性ケーブル4,5の表面(絶縁体)
を、例えば赤色と黒色というように互いに異なる色で色
分けすると、第1および第2の可撓性ケーブル4,5の巻
回作業時にいずれのケーブルであるかを瞬時に見分ける
ことができ、この点からも組立作業性を向上することが
可能となる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案のケーブルリールによれ
ば、必要とされるケーブルの長さを格段に短くすること
ができるばかりでなく、ケーブルの巻き込みと巻回戻し
動作を円滑に行うことができ、さらに組立作業性を高め
ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案の一実施例に係り、第1図
はケーブルリール全体の分解斜視図、第2図はそのケー
ブルリールの一部を破断した平面図、第3図はそのケー
ブルリールの縦断面図、第4図は上ケースの底面図、第
5図および第6図は可撓性ケーブルの動作説明図、第7
図はスペーサの変形例を示す平面図、第8図は本考案の
他の実施例に係るケーブルリール全体の分解斜視図、第
9図はそのケーブルリールの要部縦断面図である。 1……下ケース(固定体)、2……上ケース(可動
体)、3……スペーサ(回転体)、4……第1の可撓性
ケーブル(ケーブル)、5……第2の可撓性ケーブル
(ケーブル)、10,15……突堤、11……第1ケーブル収
納溝(固定側ケーブル収納溝)、16……第2ケーブル収
納溝(可動側ケーブル収納溝)、18,21,22……開口、23
……ローラ(回転体)、24……軸受、25……軸。

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定体と、この固定体に対して回動自在に
    装着された可動体と、これら固定体および可動体によっ
    て画成されるケーブル収納部に収納されたケーブルとを
    備え、前記ケーブルの一端を前記固定体に固定して外部
    に導出すると共に他端を前記可動体に固定して外部に導
    出するケーブルリールにおいて、 前記ケーブルが互いに巻回方向を逆向きにする第1のケ
    ーブルと第2のケーブルとからなり、前記固定体と前記
    可動体との間に回転体を回動自在に介設し、この回転体
    の回動軌跡によって二分される前記ケーブル収納部のそ
    れぞれに、複数条の同心円状の固定側ケーブル収納溝と
    可動側ケーブル収納溝とを設け、これら固定側および可
    動側ケーブル収納溝のいずれか一方のそれぞれに前記第
    1および第2のケーブルを正逆二方向に分けて巻回する
    と共に、各ケーブルの残部を前記回転体で反転させてい
    ずれか他方のそれぞれへ逆向きに巻回したことを特徴と
    するケーブルリール。
  2. 【請求項2】前記回転体が開口を有する平板状のスペー
    サからなり、前記第1および第2のケーブルが前記開口
    の周縁で反転していることを特徴とする請求項(1)記
    載のケーブルリール。
  3. 【請求項3】前記回転体がローラからなり、前記第1お
    よび第2のケーブルが前記ローラの周面で反転している
    ことを特徴とする請求項(1)記載のケーブルリール。
  4. 【請求項4】前記第1のケーブルと第2のケーブルとが
    交互に巻回されていることを特徴とする請求項(1),
    (2)または(3)記載のケーブルリール。
  5. 【請求項5】前記記第1または第2のケーブルのいずれ
    か一方が内側に向きを同じくして巻回され、いずれか他
    方が外側に逆向きに巻回されていることを特徴とする請
    求項(1),(2)または(3)記載のケーブルリー
    ル。
  6. 【請求項6】前記第1のケーブルと第2のケーブルとが
    互いに色分けされていることを特徴とする請求項(1)
    ないし(5)のうち1記載のケーブルリール。
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