JP2502860Y2 - 釣り用リ―ルの制御装置 - Google Patents
釣り用リ―ルの制御装置Info
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- JP2502860Y2 JP2502860Y2 JP1989132795U JP13279589U JP2502860Y2 JP 2502860 Y2 JP2502860 Y2 JP 2502860Y2 JP 1989132795 U JP1989132795 U JP 1989132795U JP 13279589 U JP13279589 U JP 13279589U JP 2502860 Y2 JP2502860 Y2 JP 2502860Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、釣り用リールに備えられた電気機器の制御
を行う制御機構を密封型のケースの内部に配置すると共
に、この制御機構に対して所望の動作信号を発するため
のスイッチング系が、ケースの外部において少なくとも
第1操作位置と第2操作位置との間で移動可能な操作具
と、前記操作具と一体的に移動する永久磁石と、この永
久磁石からの磁束の増減に基づき操作具の位置を判別す
るためケースの内部に配置された磁気感知手段とで構成
されて成る釣り用リールの制御装置釣り用リールの制御
装置に関し、詳しくは、操作具の設置位置の検出精度を
向上させる技術に関するものである。
を行う制御機構を密封型のケースの内部に配置すると共
に、この制御機構に対して所望の動作信号を発するため
のスイッチング系が、ケースの外部において少なくとも
第1操作位置と第2操作位置との間で移動可能な操作具
と、前記操作具と一体的に移動する永久磁石と、この永
久磁石からの磁束の増減に基づき操作具の位置を判別す
るためケースの内部に配置された磁気感知手段とで構成
されて成る釣り用リールの制御装置釣り用リールの制御
装置に関し、詳しくは、操作具の設置位置の検出精度を
向上させる技術に関するものである。
従来からの釣り用リールとして、スプールの巻き取り
作動を電動モータで行う、所謂、電動リールを例に挙げ
ると、この種の電動リールでは電動モータの駆動速度を
複数段に変更できるものも存在し、例えば、操作具の設
定位置に対応して電動モータの駆動速度を三段に切換え
るものを挙げると、この種のリールのスイッチング系で
は操作具、永久磁石、磁気感知手段夫々の配置が第6図
のように表されるものも存在する。
作動を電動モータで行う、所謂、電動リールを例に挙げ
ると、この種の電動リールでは電動モータの駆動速度を
複数段に変更できるものも存在し、例えば、操作具の設
定位置に対応して電動モータの駆動速度を三段に切換え
るものを挙げると、この種のリールのスイッチング系で
は操作具、永久磁石、磁気感知手段夫々の配置が第6図
のように表されるものも存在する。
つまり、この電動リールでは、ケース(6)の内部に
電動モータ(図示せず)の駆動速度を制御する制御機構
としてのマイクロプロセッサ等を有した基板(8)が収
められると共に、この基板(8)の側部位置に磁気感知
手段としての2つのホール素子(9a),(9b)等が設け
られ、又、このケース(6)の外部には操作具(11)と
一体的に移動する永久磁石(12)が備えられている。
電動モータ(図示せず)の駆動速度を制御する制御機構
としてのマイクロプロセッサ等を有した基板(8)が収
められると共に、この基板(8)の側部位置に磁気感知
手段としての2つのホール素子(9a),(9b)等が設け
られ、又、このケース(6)の外部には操作具(11)と
一体的に移動する永久磁石(12)が備えられている。
そして、この構成のものでは2つのホール素子(9
a),(9b)等で操作具(11)の3つの設定位置を検出
するため、同図に示す上側の素子(9a)に作用する磁束
が一定値以上となり、下側の素子(9b)に作用する磁束
が一定値以下の場合には、電動モータの駆動速度を高速
モードに設定し、下側の素子(9b)に作用する磁束が一
定値以上となり、素子(9a)に作用する磁束が一定値以
下の場合には、電動モータの駆動速度を低速モードに設
定し、いずれの素子(9a),(9b)に作用する磁束が双
方とも一定値以下、あるいは一定値以上の場合には電動
モータの駆動速度を中速モードに設定するよう夫々素子
(9a),(9b)からの信号に基づいて論理判断を行うた
めの系が構成されている。
a),(9b)等で操作具(11)の3つの設定位置を検出
するため、同図に示す上側の素子(9a)に作用する磁束
が一定値以上となり、下側の素子(9b)に作用する磁束
が一定値以下の場合には、電動モータの駆動速度を高速
モードに設定し、下側の素子(9b)に作用する磁束が一
定値以上となり、素子(9a)に作用する磁束が一定値以
下の場合には、電動モータの駆動速度を低速モードに設
定し、いずれの素子(9a),(9b)に作用する磁束が双
方とも一定値以下、あるいは一定値以上の場合には電動
モータの駆動速度を中速モードに設定するよう夫々素子
(9a),(9b)からの信号に基づいて論理判断を行うた
めの系が構成されている。
ここで、第6図に示す如く構成されたスイッチング系
について考えるに、この構成では制御機構に対して海水
等の浸入を防止するという観点から、密封型のケース内
の内部にホール素子等を備えて、このスイッチング系を
非接触型に構成してあるものの、このようにケースの内
部にホール素子等の磁気感知手段を配置したものでは、
この磁気感知手段と永久磁石とが最も接近した状態での
相対距離の短縮が困難であり、例えば、長期の使用によ
り操作具の設定位置に誤差を生じた場合等には、この誤
差が僅かなものであっても、誤検出を生ずることもあ
る。
について考えるに、この構成では制御機構に対して海水
等の浸入を防止するという観点から、密封型のケース内
の内部にホール素子等を備えて、このスイッチング系を
非接触型に構成してあるものの、このようにケースの内
部にホール素子等の磁気感知手段を配置したものでは、
この磁気感知手段と永久磁石とが最も接近した状態での
相対距離の短縮が困難であり、例えば、長期の使用によ
り操作具の設定位置に誤差を生じた場合等には、この誤
差が僅かなものであっても、誤検出を生ずることもあ
る。
尚、このように磁気感知手段と永久磁石との相対距離
の拡大が誤差検出に繋がることの理由としては、第6図
に示すように永久磁石(12)で生ずる磁力線は破線で表
す如く一方の磁極から他方の磁極に向けてループ状に形
成され、夫々の磁力線同士は反発し合うという物理上の
性質から、磁気感知手段としてホール素子(9a),(9
b)と永久磁石(12)との距離が多少大きくとも、ホー
ル素子(9a),(9b)は磁気の作用を受け得るという現
象のためであり、特に同図に示す如く2つのホール素子
(9a),(9b)の中間位置に永久磁石(12)が存在する
ことを確実に検出しようとすれば、ホール素子(9a),
(9b)からの出力電圧が入力されるコンパレータの閾値
を精密に設定する必要を生ずる等、調節に手間が掛かる
ものとなり改善の余地がある。
の拡大が誤差検出に繋がることの理由としては、第6図
に示すように永久磁石(12)で生ずる磁力線は破線で表
す如く一方の磁極から他方の磁極に向けてループ状に形
成され、夫々の磁力線同士は反発し合うという物理上の
性質から、磁気感知手段としてホール素子(9a),(9
b)と永久磁石(12)との距離が多少大きくとも、ホー
ル素子(9a),(9b)は磁気の作用を受け得るという現
象のためであり、特に同図に示す如く2つのホール素子
(9a),(9b)の中間位置に永久磁石(12)が存在する
ことを確実に検出しようとすれば、ホール素子(9a),
(9b)からの出力電圧が入力されるコンパレータの閾値
を精密に設定する必要を生ずる等、調節に手間が掛かる
ものとなり改善の余地がある。
そこで、磁気感知手段同士の間の距離の拡大を図るこ
とも考えられるが、このように距離の拡大を図ると、操
作具の設定位置を多数形成しようとする際に操作具の操
作ストロークが大きくなり過ぎることになり実用には困
難な面が存在する。
とも考えられるが、このように距離の拡大を図ると、操
作具の設定位置を多数形成しようとする際に操作具の操
作ストロークが大きくなり過ぎることになり実用には困
難な面が存在する。
本考案の目的は、前述の如く、ケース内に配置された
ホール素子等の磁気感知手段で、永久磁石の位置変化に
伴う磁束の増減を検出するよう構成さたスイッチング系
の合理的な改造により、所望のスイッチング動作を確実
に行う制御装置を合理的に構成する点にある。
ホール素子等の磁気感知手段で、永久磁石の位置変化に
伴う磁束の増減を検出するよう構成さたスイッチング系
の合理的な改造により、所望のスイッチング動作を確実
に行う制御装置を合理的に構成する点にある。
本考案の特徴は、前述の如く、電気機器の制御手段を
密封型のケースに収め、このケースの外部に操作具と一
体的に移動する永久磁石を配置し、ケースの内部に磁気
感知手段を配置して成る釣り用リールの制御装置におい
て、相対向する壁面に亘って間隙を有し前記間隙内に永
久磁石を配置する磁気回路材が、前記操作具と一体的に
移動可能に備えられており、前記間隙の一部分は、前記
永久磁石から発する磁束を前記壁面に導く空隙に形成し
てあり、前記磁気感知素子は前記操作具の第1操作位置
において前記磁気回路材の前記空隙に前記磁気感知素子
が収まるように位置決めされており、かつ、前記操作具
の第2操作位置において前記磁気感知素子は前記磁気回
路材の空隙から離脱するように構成してある点にあり、
その作用、及び、効果は次の通りである。
密封型のケースに収め、このケースの外部に操作具と一
体的に移動する永久磁石を配置し、ケースの内部に磁気
感知手段を配置して成る釣り用リールの制御装置におい
て、相対向する壁面に亘って間隙を有し前記間隙内に永
久磁石を配置する磁気回路材が、前記操作具と一体的に
移動可能に備えられており、前記間隙の一部分は、前記
永久磁石から発する磁束を前記壁面に導く空隙に形成し
てあり、前記磁気感知素子は前記操作具の第1操作位置
において前記磁気回路材の前記空隙に前記磁気感知素子
が収まるように位置決めされており、かつ、前記操作具
の第2操作位置において前記磁気感知素子は前記磁気回
路材の空隙から離脱するように構成してある点にあり、
その作用、及び、効果は次の通りである。
上記特徴構成によれば、操作具の第1操作位置におい
て、前記磁気回路材の空隙には磁気感知素子が収まるこ
ととなり、永久磁石−>前記磁気回路材−>磁気感知素
子−>永久磁石と流れる磁束は大きく広がらず高い磁束
密度を得ることができる。このことにより、永久磁石と
前記磁気回路材とが比較的離間していても、確実に操作
具の第1操作位置における永久磁石に対する磁気感知素
子の磁気的応答は得られる。勿論、外部磁界による悪影
響も抑制される。さらに、操作具の第2操作位置におい
て、前記磁気回路材の間隙には永久磁石だけが収まり、
磁気感知素子はその空隙から離脱することになる。永久
磁石は前記磁気回路材に収まっているので、永久磁石か
ら出た磁束が磁気感知素子に対して与える影響は低減さ
れる。
て、前記磁気回路材の空隙には磁気感知素子が収まるこ
ととなり、永久磁石−>前記磁気回路材−>磁気感知素
子−>永久磁石と流れる磁束は大きく広がらず高い磁束
密度を得ることができる。このことにより、永久磁石と
前記磁気回路材とが比較的離間していても、確実に操作
具の第1操作位置における永久磁石に対する磁気感知素
子の磁気的応答は得られる。勿論、外部磁界による悪影
響も抑制される。さらに、操作具の第2操作位置におい
て、前記磁気回路材の間隙には永久磁石だけが収まり、
磁気感知素子はその空隙から離脱することになる。永久
磁石は前記磁気回路材に収まっているので、永久磁石か
ら出た磁束が磁気感知素子に対して与える影響は低減さ
れる。
従って、本考案による制御装置では、第1操作位置と
第2操作位置との間隔を小さくしても、操作具が第1操
作位置に設定される際と第2操作位置に設定される際と
では、磁気感知素子の磁気的応答の差異は大きなものと
なり、確実に安定したスイッチングが実現する。特に、
釣り用リールのように、コンパクトな構造ゆえに操作具
の操作ストロークを大きくとれない場合に、この本願の
特徴は大きな利点となる。
第2操作位置との間隔を小さくしても、操作具が第1操
作位置に設定される際と第2操作位置に設定される際と
では、磁気感知素子の磁気的応答の差異は大きなものと
なり、確実に安定したスイッチングが実現する。特に、
釣り用リールのように、コンパクトな構造ゆえに操作具
の操作ストロークを大きくとれない場合に、この本願の
特徴は大きな利点となる。
つまり、永久磁石に磁気回路材を設けるという比較的
簡単な改造により、ケース内の磁気感知素子に対しケー
スの外部から永久磁石の磁束を作用させるものでありな
がら、磁気感知素子に対しては高い磁束密度の磁気を作
用させ得る結果、誤検出を低減して、所望のスイッチン
グ動作を確実に行う制御装置が合理的に構成されたので
ある。
簡単な改造により、ケース内の磁気感知素子に対しケー
スの外部から永久磁石の磁束を作用させるものでありな
がら、磁気感知素子に対しては高い磁束密度の磁気を作
用させ得る結果、誤検出を低減して、所望のスイッチン
グ動作を確実に行う制御装置が合理的に構成されたので
ある。
その他の特徴: 本考案の好的な実施形態の1つとして、前記ケース内
に別な磁気感知素子が配置されているとともに、前記操
作具がさらに第3操作位置に移動可能であり、前記別な
磁気感知素子は前記操作具の第3操作位置において前記
磁気回路材の空隙に前記別な磁気感知素子が収まるよう
に位置決めされており、かつ、前記操作具の第1・第2
操作位置において前記別な磁気感知素子は前記磁気回路
材の空隙から離脱するように構成してあるものがある。
に別な磁気感知素子が配置されているとともに、前記操
作具がさらに第3操作位置に移動可能であり、前記別な
磁気感知素子は前記操作具の第3操作位置において前記
磁気回路材の空隙に前記別な磁気感知素子が収まるよう
に位置決めされており、かつ、前記操作具の第1・第2
操作位置において前記別な磁気感知素子は前記磁気回路
材の空隙から離脱するように構成してあるものがある。
このような構成においても、前述した作用と同様の作
用が磁気感知素子と永久磁石の間に働き、第2操作位置
と第3操作位置との間隙を小さくしても、操作具が第2
操作位置に設定される際と第3操作位置に設定される際
とでは、磁気感知素子の磁気的応答の差異は大きなもの
となり、結果的に第1・第2・第3操作位置において、
確実に安定したスイッチングが実現する。
用が磁気感知素子と永久磁石の間に働き、第2操作位置
と第3操作位置との間隙を小さくしても、操作具が第2
操作位置に設定される際と第3操作位置に設定される際
とでは、磁気感知素子の磁気的応答の差異は大きなもの
となり、結果的に第1・第2・第3操作位置において、
確実に安定したスイッチングが実現する。
同様にさらに別な特徴及びその効果は以下の実施例の
説明により明らかになるだろう。
説明により明らかになるだろう。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第4図及び第5図に示すように、リール本体の側部に
設けられたハンドル(1)からの回動操作力をスプール
(2)に伝える手動巻き取り系と、スプール(2)に内
装された直流型の電動モータ(3)(電気機器の一例)
からの動力をスプール(2)に伝える電動巻き取り系
と、スプール(2)の回転と連係して駆動されるレベル
ワインド機構(4)とを備え、更に、リール本体(B)
の上部に電動モータ(3)の駆動速度の調節、及び、釣
り糸の繰り出し量から棚のレベルを表示するための制御
機構(5)を収めた密封型のケース(6)を備えて電動
リールが構成されている。
設けられたハンドル(1)からの回動操作力をスプール
(2)に伝える手動巻き取り系と、スプール(2)に内
装された直流型の電動モータ(3)(電気機器の一例)
からの動力をスプール(2)に伝える電動巻き取り系
と、スプール(2)の回転と連係して駆動されるレベル
ワインド機構(4)とを備え、更に、リール本体(B)
の上部に電動モータ(3)の駆動速度の調節、及び、釣
り糸の繰り出し量から棚のレベルを表示するための制御
機構(5)を収めた密封型のケース(6)を備えて電動
リールが構成されている。
第1図及び第2図に示すように、前記ケース(6)の
内部には前記制御機構(5)を構成するマイクロプロセ
ッサ、及び、棚のレベルをデジタル数字で表示する液晶
ディスプレイ(7)夫々を備えた基板(8)が収めら
れ、更に、この基板(8)の側部には磁気感知手段とし
て2つのホール素子(9a),(9b)が設けられている。
内部には前記制御機構(5)を構成するマイクロプロセ
ッサ、及び、棚のレベルをデジタル数字で表示する液晶
ディスプレイ(7)夫々を備えた基板(8)が収めら
れ、更に、この基板(8)の側部には磁気感知手段とし
て2つのホール素子(9a),(9b)が設けられている。
このケース(6)の上面には、、前記液晶ディスプレ
イ(7)の表示状況を把握するため透明板(10)を嵌め
込んだ窓部が形勢され、又、このケース(6)の下面に
は、前記ホール素子(9a),(9b)が嵌まり込むよう下
方に向けて突出する突出部(6a)が形成され、又、ホー
ル素子(9a),(9b)が配置された側のケース(6)の
外部には電動モータ(3)の駆動速度、即ち、釣り糸の
巻き取り速度を「低速」、「中速」、「高速」の三種の
モードに設定するための操作具(11)がスライド操作自
在に設けられている。
イ(7)の表示状況を把握するため透明板(10)を嵌め
込んだ窓部が形勢され、又、このケース(6)の下面に
は、前記ホール素子(9a),(9b)が嵌まり込むよう下
方に向けて突出する突出部(6a)が形成され、又、ホー
ル素子(9a),(9b)が配置された側のケース(6)の
外部には電動モータ(3)の駆動速度、即ち、釣り糸の
巻き取り速度を「低速」、「中速」、「高速」の三種の
モードに設定するための操作具(11)がスライド操作自
在に設けられている。
尚、この操作具(11)は、ケース(6)に形成された
3つの凹部(6b)に係入するようバネ付勢された突出片
(Da)を有したデテント機構(D)により前記した3つ
の操作位置に保持されている。
3つの凹部(6b)に係入するようバネ付勢された突出片
(Da)を有したデテント機構(D)により前記した3つ
の操作位置に保持されている。
第1図及び第2図に示すように操作具(11)には、永
久磁石(12)、及び、この永久磁石(12)からの磁束を
空隙(G)(所謂、エアギャップ)に導くため、鉄、ニ
ッケル等の磁性体で成る磁気回路材(13)夫々が取付け
られ、この空隙(G)は前記突出部(6a)を挟み込む位
置に配置されると共に、操作具(11)が「高速」、「中
速」、「低速」夫々の位置に設定された際には、夫々空
隙(G)内に一方のホール素子(9a)を収め、又、空隙
(G)が夫々のホール素子(9a),(9b)の中間に位置
し、又、空隙(G)内に他方のホール素子(9b)を収め
るよう、操作具(11)、操作ストローク、及び、三種の
設定位置が決められている。
久磁石(12)、及び、この永久磁石(12)からの磁束を
空隙(G)(所謂、エアギャップ)に導くため、鉄、ニ
ッケル等の磁性体で成る磁気回路材(13)夫々が取付け
られ、この空隙(G)は前記突出部(6a)を挟み込む位
置に配置されると共に、操作具(11)が「高速」、「中
速」、「低速」夫々の位置に設定された際には、夫々空
隙(G)内に一方のホール素子(9a)を収め、又、空隙
(G)が夫々のホール素子(9a),(9b)の中間に位置
し、又、空隙(G)内に他方のホール素子(9b)を収め
るよう、操作具(11)、操作ストローク、及び、三種の
設定位置が決められている。
尚、この操作具(11)、永久磁石(12)、ホール素子
(9a),(9b)、及び、第3図に示すコンパレータ(14
a),(14b)を併せてスイッチング系と称し、前記制御
機構(5)は、このスイッチング系からの信号により電
動モータ(3)の駆動速度を設定するように動作する。
(9a),(9b)、及び、第3図に示すコンパレータ(14
a),(14b)を併せてスイッチング系と称し、前記制御
機構(5)は、このスイッチング系からの信号により電
動モータ(3)の駆動速度を設定するように動作する。
又、この電動リールでは、第3図に示すように、制御
系の構成の概要を表わすことが可能であり、この構成で
は前記スイッチング系からの信号を制御機構(5)に入
力する信号系、制御機構(5)からの出力信号をドライ
バ(15)で増幅して前記電動モータ(3)に伝える信号
系、スプール(2)の側面に設けられたマグネット(1
6)・・の磁気に反応するセンサ(17)からの信号に基
づいてスプール(2)の回転数を把握するためのフィー
ドバック信号系、スプール(2)から繰出された釣り糸
の長さを計測するカウンタ(18)(構造は詳記せず)か
らの信号を制御機構(5)に入力する信号系、このカウ
ンタ(18)からの信号に基づく数値をドライバ(19)を
付して前記液晶ディスプレイ(7)に出力する信号系夫
々を備えて構成されている。
系の構成の概要を表わすことが可能であり、この構成で
は前記スイッチング系からの信号を制御機構(5)に入
力する信号系、制御機構(5)からの出力信号をドライ
バ(15)で増幅して前記電動モータ(3)に伝える信号
系、スプール(2)の側面に設けられたマグネット(1
6)・・の磁気に反応するセンサ(17)からの信号に基
づいてスプール(2)の回転数を把握するためのフィー
ドバック信号系、スプール(2)から繰出された釣り糸
の長さを計測するカウンタ(18)(構造は詳記せず)か
らの信号を制御機構(5)に入力する信号系、このカウ
ンタ(18)からの信号に基づく数値をドライバ(19)を
付して前記液晶ディスプレイ(7)に出力する信号系夫
々を備えて構成されている。
尚、この制御機構(5)は前記スイッチング系を構成
する2つのコンパレータ(14a),(14b)からの信号を
論理的に判断することで電動モータ(3)の駆動モード
の設定を行い、又、電動モータ(3)の駆動速度は、制
御機構(5)から出力される間歇パルス信号のディーテ
ィサイクルの設定により調節され、又、この駆動速度は
前記センサ(17)からのフィードバック信号に基づいて
精度高く維持されるようになっている。
する2つのコンパレータ(14a),(14b)からの信号を
論理的に判断することで電動モータ(3)の駆動モード
の設定を行い、又、電動モータ(3)の駆動速度は、制
御機構(5)から出力される間歇パルス信号のディーテ
ィサイクルの設定により調節され、又、この駆動速度は
前記センサ(17)からのフィードバック信号に基づいて
精度高く維持されるようになっている。
そして、以上のように、永久磁石(12)からの磁束が
磁気回路材(13)を介して空隙(G)に導かれるので、
空隙(G)の内部では磁束密度が高い状態に維持できる
結果、ケース(6)の外部からでもホール素子(9a),
(9b)に対して高い密度の磁束を作用させ得ることとな
り、操作具(11)の位置の誤検出が極めて低いものとな
っている。
磁気回路材(13)を介して空隙(G)に導かれるので、
空隙(G)の内部では磁束密度が高い状態に維持できる
結果、ケース(6)の外部からでもホール素子(9a),
(9b)に対して高い密度の磁束を作用させ得ることとな
り、操作具(11)の位置の誤検出が極めて低いものとな
っている。
本考案は上記実施例以外に例えば、磁気感知手段とし
て、磁気抵抗素子(MR素子)、リードスイッチ等を用い
ることが可能であり、又、操作具の操作位置を多段に構
成して、夫々の設定位置に対応して設定位置の数に等し
い数の磁気感知手段を用いることが可能であり、又、本
考案の構成を電気機器として液晶ディスプレイの作動、
非作動を選択するために用いる等、様々の形態で実施で
きる。
て、磁気抵抗素子(MR素子)、リードスイッチ等を用い
ることが可能であり、又、操作具の操作位置を多段に構
成して、夫々の設定位置に対応して設定位置の数に等し
い数の磁気感知手段を用いることが可能であり、又、本
考案の構成を電気機器として液晶ディスプレイの作動、
非作動を選択するために用いる等、様々の形態で実施で
きる。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
図面は本考案に係る釣り用リールの制御装置の実施例等
を示し、第1図はスイッチング系の構成を表す縦断面
図、第2図はスイッチング系の構成を表す横断面図、第
3図は制御系の構成を表すブロック回路図、第4図はケ
ースの平面図、第5図はリールの斜視図であり、第6図
は従来のスイッチング系の構成を表す横断面図である。 (3)……電気機器、(5)……制御機構、(6)……
ケース、(9)……磁気感知手段、(11)……操作具、
(12)……永久磁石、(13)……磁気回路材、(G)…
…空隙。
を示し、第1図はスイッチング系の構成を表す縦断面
図、第2図はスイッチング系の構成を表す横断面図、第
3図は制御系の構成を表すブロック回路図、第4図はケ
ースの平面図、第5図はリールの斜視図であり、第6図
は従来のスイッチング系の構成を表す横断面図である。 (3)……電気機器、(5)……制御機構、(6)……
ケース、(9)……磁気感知手段、(11)……操作具、
(12)……永久磁石、(13)……磁気回路材、(G)…
…空隙。
Claims (2)
- 【請求項1】釣り用リールに備えられた電気機器(3)
の制御を行う制御機構(5)を密封型のケース(6)の
内部に配置すると共に、この制御機構(5)に対して所
望の動作信号を発するためのスイッチング系が、ケース
(6)の外部において少なくとも第1操作位置と第2操
作位置との間で移動可能な操作具(11)と、前記操作具
(11)と一体的に移動する永久磁石(12)と、この永久
磁石(12)からの磁束の増減に基づき操作具(11)の位
置を判別するためケース(6)の内部に配置された磁気
感知手段(9)とで構成されて成る釣り用リールの制御
装置であって、 相対向する壁面に亘って間隙を有し前記間隙内に永久磁
石(12)を配置する磁気回路材(13)が、前記操作具
(11)と一体的に移動可能に備えられており、前記間隙
の一部分は、前記永久磁石(12)から発する磁束を前記
壁面に導く空隙(G)に形成してあり、前記磁気感知素
子(9a)は前記操作具(11)の第1操作位置において前
記磁気回路材(13)の前記空隙(G)に前記磁気感知素
子(9a)が収まるように位置決めされており、かつ、前
記操作具(11)の第2操作位置において前記磁気感知素
子(9a)は前記磁気回路材(13)の空隙(G)から離脱
するように構成してある釣り用リールの制御装置。 - 【請求項2】前記ケース(6)内に別な磁気感知素子
(9b)が配置されているとともに、前記操作具(11)が
さらに第3操作位置に移動可能であり、前記別な磁気感
知素子(9b)は前記操作具(11)の第3操作位置におい
て前記磁気回路材(13)の空隙(G)に前記別な磁気感
知素子(9b)が収まるように位置決めされており、か
つ、前記操作具(11)の第1・第2操作位置において前
記別な磁気感知素子(9b)は前記磁気回路材(13)の空
隙(G)から離脱するように構成してある釣り用リール
の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989132795U JP2502860Y2 (ja) | 1989-11-14 | 1989-11-14 | 釣り用リ―ルの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989132795U JP2502860Y2 (ja) | 1989-11-14 | 1989-11-14 | 釣り用リ―ルの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0371767U JPH0371767U (ja) | 1991-07-19 |
JP2502860Y2 true JP2502860Y2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=31680230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989132795U Expired - Fee Related JP2502860Y2 (ja) | 1989-11-14 | 1989-11-14 | 釣り用リ―ルの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2502860Y2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5632326U (ja) * | 1979-08-21 | 1981-03-30 | ||
JPS5640132U (ja) * | 1979-09-06 | 1981-04-14 | ||
JPS607124U (ja) * | 1983-06-25 | 1985-01-18 | 株式会社ノーリツ | 浴室用スライドスイツチ |
JPS60121758U (ja) * | 1984-01-25 | 1985-08-16 | ダイワ精工株式会社 | 魚釣用リ−ル |
JPS60151369U (ja) * | 1984-03-21 | 1985-10-08 | 株式会社 ミヤマエ | 電動リ−ル |
JPH0545177Y2 (ja) * | 1987-12-16 | 1993-11-17 |
-
1989
- 1989-11-14 JP JP1989132795U patent/JP2502860Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0371767U (ja) | 1991-07-19 |
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