JP2502859Y2 - 浴 室 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、スチームサウナとしても利用可能な浴室に
関する。

（従来の技術） 近時、スチームサウナを家庭に設置することが次第に
広がって来ている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、スチームサウナ室を独立して設けるに
は、空間的な余裕が必要であり、便宜上浴室内をサウナ
室として兼用することが多用されているが、独立したベ
ンチを、スチームサウナ室として使用する場合に、浴室
に搬入すると共に、使用後は浴室外に搬出する手間が必
要であり、搬出しない場合には入浴時に邪魔になるとい
う問題点があった。

本考案浴室は、上記の欠点を解消し、スチームサウナ
室としても好適に使用可能な浴室を提供することを目的
としてなされたものである。

（課題を解決するための手段） 本考案の要旨は、洗い場に隣接して設置された浴槽と
洗い場との間に垂設されたエプロンの前面に、前記浴槽
と前記エプロンとの間の空間に突出して凹陥部が設けら
れ、該凹陥部に、座部に対して脚部を折畳むことが出来
る折畳ベンチが収納可能に取着されていることを特徴と
する浴室に存する。

本考案に於ける折畳ベンチの座部の材質としては、合
板、ガラス繊維強化熱硬化性樹脂発泡体等が使用可能で
ある。

（作用） 本考案に於いては、洗い場に隣接して設置された浴槽
と洗い場との間に垂設されたエプロンの前面に、前記浴
槽と前記エプロンとの間の空間に突出して凹陥部が設け
られ、該凹陥部に折畳ベンチが収納可能に取着されてい
るから、ベンチは、不使用時にはエプロン前面の凹陥部
内に収納することが出来、使用時には脚を立てることに
より、容易に設置することが出来る。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明す
る。

第１図は本考案の一実施例を示す部分斜視図、第２図
は同上の使用状態を示す部分断面図である。１は組立浴
室であって、洗い場11に隣接して浴槽２が設置されてお
り、浴槽２の洗い場11側の折返し縁21の内方から、エプ
ロン22が垂設されている。エプロン22の前面には、浴槽
２とエプロン22との間の空間に突出して凹陥部23が設け
られ、該凹陥部23には折畳ベンチ３が収納可能に螺着さ
れている。折畳ベンチ３の座部は、厚み25mmの合板31を
３枚、エプロン22と平行に間隔を置いて並設してなり、
支持脚32は、折畳ベンチ３の長手方向内側に向かって回
動され、座部の下方に折畳まれる。

（考案の効果） 本考案浴室は、叙上の通り構成されているので、ベン
チは、入浴時にも邪魔にならず、浴室をスチームサウナ
室として使用する際には容易に設置することが出来、独
立したベンチを、使用の前後に搬入、搬出することを要
しない。また、ベンチを収納する凹陥部は、浴槽とエプ
ロンとの間の空間に突出して設けられているので、収納
のための特別の空間を必要とせず、デッドスペースを有
効に活用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す部分斜視図、第２図は
同上の使用状態を示す部分断面図である。 １……組立浴室、２……浴槽、３……折畳ベンチ、22…
…エプロン、23……凹陥部。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】洗い場に隣接して設置された浴槽と洗い場
   との間に垂設されたエプロンの前面に、前記浴槽と前記
   エプロンとの間の空間に突出して凹陥部が設けられ、該
   凹陥部に、座部に対して脚部を折畳むことが出来る折畳
   ベンチが収納可能に取着されていることを特徴とする浴
   室。