JP2502007Y2 - グリ―スろ過装置 - Google Patents

グリ―スろ過装置

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JP2502007Y2
JP2502007Y2 JP1990403057U JP40305790U JP2502007Y2 JP 2502007 Y2 JP2502007 Y2 JP 2502007Y2 JP 1990403057 U JP1990403057 U JP 1990403057U JP 40305790 U JP40305790 U JP 40305790U JP 2502007 Y2 JP2502007 Y2 JP 2502007Y2
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Japan
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grease
filter
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reinforcing plate
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JP1990403057U
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JPH0487711U (ja
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征勇 鈴木
裕之 伊藤
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案の装置は、電算機のスピ
ンドル用軸受、VTRのスピンドル用軸受など、特に異
物混入の少ないグリース封入を必要とされる場合のグリ
ース中の異物の除去に使用されるグリースろ過装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】グリース中の異物除去については、従来
は必要に応じて目の細かい金網を用い、グリースを金網
を通過させることにより、ある程度の大きさの異物除去
は可能であり、通常の軸受に使用されるグリースについ
ては問題は生じなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、軸受に
使用されるグリースの異物が、特に回転精度に影響を及
ぼす上記のようなスピンドル用軸受については、従来の
ようなグリースろ過装置では、仕様を満たすことができ
なかった。
【0004】即ち、音響や回転精度の厳しい軸受につい
ては、特に異物の少ないグリース封入が要求されるよう
になったが、これに適応できるグリースの入手は厳し
く、また従来の金網によるグリース中の異物の除去では
到底要求する条件を満足することは出来なくなった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案はこれら
の問題を解決するために、以下の技術的構成をとるもの
である。密封状態となるように設けたろ過部材内をグリ
ースを強制的に通過させることにより、グリース内の異
物をろ過するろ過装置において、ろ過用部材としてのフ
ィルタは厚さが1.3〜1.7mm、細孔サイズが3〜
7μmの焼結体より成り、上記フィルタを補強するため
のフィルタ補強板は多数のグリース吐出孔をもち、前記
フィルタとフィルタ補強板とを密着状態に挾持するため
の第1のフランジ状部材はグリースを加圧供給するため
の円筒状穴部とフィルタ支持部をもち、前記第1のフラ
ンジ状部材と共同使用される第2のフランジ状部材はグ
リース排出用の円筒状穴部とフィルタ補強板の支持部を
もち、前記第1及び第2のフランジ状部材に直接設けた
結合手段又は間接的に設けた結合手段により両フランジ
部材を結合することによりフィルタとフィルタ補供板を
密着状態とし、グリース供給側にグリースを供給し、フ
ィルタ、フィルタ補強板を通過させて排出側にグリース
を吐出するグリースのろ過装置としたものである。
【0006】
【作用】本考案の装置を使用することにより、焼結体の
フィルタにより、グリースの性能を損なう事なく、グリ
ース中の一定の大きさ以上の異物は確実に除去され、効
率良く、異物の少ない精製されたグリースを得ることが
できる。
【0007】
【実施例】第1図はこの考案の第1の実施例をブロック
図により簡単に示したもので、市販のグリースをグリー
スポンプ10を使用して60〜80kg/cm程度に
加圧してろ過部30においてろ過し、異物の除去された
グリースをグリース収容部に吐出する装置である。グリ
ース加圧供給部20には市販の空気駆動式高粘度材料用
ポンプを使用し、ろ過部は下記のようなろ過用部品によ
り構成されている。
【0008】第2図において、1は第1のフランジ状部
材であり、2は第2のフランジ状部材であり、この第2
のフランジ状部材は、前記第1のフランジ状部材1の外
周部に設けられたねじ部11に螺合するめねじ部21を
もち、前記第1のフランジ状部材1とともに下記の焼結
体のフィルタ3及びフィルタ補強板4を挾持している。
なお、焼結体のフィルタ3は銅製であるが、鉄またはグ
ラファイト系またはアルミナ系でも良い。
【0009】このフィルタ3のみを用いる場合、強度が
不足するので、フィルタ補強板4を密着させた状態で使
用するが、このフィルタ補強板4には、フィルタ3を通
過したグリースを吐出するための多数の貫通孔が設けら
れている。フィルタ3及びフィルタ補強板4は同径の外
径寸法をもち、第1のフランジ状部材1の支持部12に
装着され、第2のフランジ状部材との螺合部を締めつけ
ることにより、フィルタ3及びフィルタ補強板4は密着
状態となる。また第1のフランジ状部材1はグリース供
給用穴部13及びグリース圧入用パイプの接合用ねじ部
14をもっている。
【0010】一方、第2のフランジ状部材2には、グリ
ース排出用穴部22と、グリース吐出用パイプの接合用
ねじ部23が設けられている。24はフィルタ補強板4
の反りを防止するための複数本のピンである。また高圧
のグリース漏洩防止用のOリング15を第1のフランジ
状部材1に、さらに第2のフランジ状部材2にもOリン
グ25を設け、グリースろ過中の漏れを防止するように
構成されている。
【0011】このろ過装置において、グリースポンプ1
0によりグリース供給収容部20より掻き揚げられ、加
圧されたグリースはろ過部30へ供給される。ろ過部の
第1のフランジ状部材1のグリースの供給用円筒穴部1
3に加圧供給されたグリースはフィルタ3中に圧入さ
れ、焼結体の微細な空隙部を通過する間に異物が除去さ
れ、フィルタ補強板4の多数の貫通孔から吐出され、第
2のフランジ状部材2のグリース排出用円筒穴部22に
圧入され、さらにパイプを通過して、グリース収納部4
0に吐出収容される。
【0012】第3図は、この考案の第2の実施例を示す
装置の概略の断面図で、1は第1のフランジ状部材で、
この第1のフランジ状部材1はピストン6と嵌合し、グ
リースを加圧供給するためのシリンダ状部13と、上記
第1の実施例におけると同様のフィルタ3やフィルタ補
強板4を下記の第2のフランジ状部材2とともに挾持す
る鍔状部16をもっている。第2のフランジ状部材2は
前記第1のフランジ状部材1の鍔状部16に対応する鍔
状部26と前記フィルタ3やフィルタ補強板4を装着収
容するための支持部27をもち、鍔状部26に直接設け
られたねじ穴に螺合する複数本のボルト5を締めつける
ことにより、フィルタ3とフィルタ補強板4を密着状態
に挾持する。この挾持については、両フランジ状部材の
鍔状部をボルトとナットにより締めつけるように構成し
ても良い。
【0013】上記第1のフランジ状部材1のシリンダ状
部13に嵌合するピストン6にはOリング61が装着さ
れており、グリース中の異物をろ過する場合の圧力の大
きさに応じて、前記Oリングは1本のこともあり、2本
の場合もある。
【0014】フィルタ3はろ過する異物の大きさによ
り、適当なろ過精度の焼結体の板状部材を選定する。ろ
過精度の選定が適切でなく、ろ過精度が不足する場合
は、期待どうりのろ過ができなかったり、逆に、ろ過精
度がよすぎるものを選んだ場合には、異物のろ過は完全
にできてもグリースの油分が分離してグリースの性状、
性質を損なう心配がある。表1にフィルタの細孔サイズ
と厚さを変えた場合のグリース中の異物の数(5μm以
上)と100gのグリースをろ過する時間の関係を示
す。なお、実用的な目安として、グリース中の異物の数
(5μm以上)を1500個以下、100gのグリース
をろ過する時間を20分以内とした。
【0015】焼結体のフィルタ3のみでは、使用圧力に
もよるが、強度が不足するので、前記第1の実施例と同
様にフィルタ補強板4を用いて強度を補強する。このフ
ィルタ補強板4にはろ過されたグリースが吐出できるよ
うに多数の貫通孔41が設けられ、外径寸法はフィルタ
3と同寸法としている。62は第1のフランジ状部材1
の鍔状部16の端面に設けられたグリースの漏洩防止用
のOリングである。
【0016】この第2の実施例の装置において、シリン
ダ状部13とピストン6とで形成する空間部にグリース
7を封入し、空圧や油圧によりピストン6を駆動し、グ
リース7を加圧するとグリース7は焼結体のフィルタ3
を通過し、フィルタ補強板4の貫通孔41からグリース
収納器40に吐出収容される。この貫通孔41から吐出
されたグリース7は適当なろ過精度のフィルタ3を通過
するので、異物は確実にろ過され、しかもグリースの性
能は十分備えたグリースが得られる。
【0017】
【考案の効果】この考案のろ過装置は構造が簡単であ
り、焼結体のフィルタにより、今までろ過できなかった
ような小さな異物を確実に除去でき、しかもグリースの
性状、性質の損なわないグリースを得ることができる。
またこの装置はフィルタの交換が容易であり、異物の少
ないグリースを比較的多量に供給できるので、小径の密
封軸受のような大量生産の製造ライン用にも使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示すブロック図
【図2】図1におけるろ過部を示す断面図
【図3】第2の実施例を示す概略の断面図
【符号の説明】
1 第1のフランジ状部材 2 第2のフランジ状部材 3 フィルタ 4 フィルタ補強板 5 ボルト 6 ピストン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】密封状態となるように設けたろ過部材内を
    グリースを強制的に通過させることにより、グリース内
    の異物をろ過するろ過装置において、ろ過用部材として
    のフィルタは厚さが1.3〜1.7mm、細孔サイズが
    3〜7μmの焼結体より成り、上記フィルタを補強する
    ためのフィルタ補強板は多数のグリース吐出孔をもち、
    前記フィルタとフィルタ補強板とを密着状態に挾持する
    ための第1のフランジ状部材はグリースを加圧供給する
    ための円筒状穴部とフィルタ支持部をもち、前記第1の
    フランジ状部材と共同使用される第2のフランジ状部材
    はグリース排出用の円筒状穴部とフィルタ補強板の支持
    部をもち、前記第1及び第2のフランジ状部材に直接設
    けた結合手段又は間接的に設けた結合手段により両フラ
    ンジ部材を結合することによりフィルタとフィルタ補供
    板を密着状態とし、グリース供給側にグリースを供給
    し、フィルタ、フィルタ補強板を通過させて排出側にグ
    リースを吐出するグリースのろ過装置。
JP1990403057U 1990-12-13 1990-12-13 グリ―スろ過装置 Expired - Lifetime JP2502007Y2 (ja)

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JPH0487711U JPH0487711U (ja) 1992-07-30
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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2572266Y2 (ja) * 1993-01-28 1998-05-20 株式会社栗田機械製作所 筒型濾過器
JP2007155045A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Kyowa:Kk 逆止弁
JP2010194477A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Hitachi Chem Co Ltd ろ過装置
JP5535093B2 (ja) * 2011-01-07 2014-07-02 日立建機株式会社 すべり軸受およびこれを備えた建設機械

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JPS61815U (ja) * 1984-06-06 1986-01-07 惠一 村上 ポリマ−ろ過装置
JPH0217609U (ja) * 1988-07-22 1990-02-05

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