JP2501384B2 - Icカ―ド - Google Patents

Icカ―ド

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JP2501384B2
JP2501384B2 JP3329095A JP32909591A JP2501384B2 JP 2501384 B2 JP2501384 B2 JP 2501384B2 JP 3329095 A JP3329095 A JP 3329095A JP 32909591 A JP32909591 A JP 32909591A JP 2501384 B2 JP2501384 B2 JP 2501384B2
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茂 古田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電源を内蔵し、電波に
より端末装置等の外部装置との間でデータの通信を可能
とした非接触式のICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の非接触式のICカードを
示すブロック図であり、図中1はICカード本体を示し
ている。ICカード本体1はカード内の信号制御及びデ
ータ処理を行うCPU2、プログラムを格納するROM
3、データメモリであるRAM4、電池5、パラレル・
シリアル変換/シリアル・パラレル変換を行う入出力回
路6およびアンテナ10等を備えている。
【0003】CPU2、ROM3、RAM4および入出
力回路6はバス7を介して相互にデータの送受が可能な
ように接続されている。また、入出力回路6とアンテナ
10との間には変復調回路8、さらにこの変復調回路8
とアンテナ10との間に接続された送信回路9および受
信回路11が介装されている。入出力回路6から出力さ
れたデータは変復調回路8で変調され、送信回路9を経
てアンテナ10から電波として出力される。またアンテ
ナ10で受信された信号は受信回路11で増幅され、
源電圧と接地電圧に振れる信号(以下ロジックレベル)に
変換され、トリガ信号は直接CPU2へ入力され、また
データ信号は変復調回路8で復調され、入出力回路6か
らバス7を経てCPU2に入力され処理されるようにな
っている。なお、電池5は各回路の電源となるものであ
るが、その接続に関しては図示を省略した。
【0004】次にこのようなICカードの動作について
説明する。通常、電池5からは常時、受信回路11等へ
給電が行われているが、カードリーダ等の外部装置と通
信を行っていない場合にはCPU2内の発振回路を停止
させて待機状態となっている。いま、外部装置からIC
カードのCPU2を活性化するためのトリガ電波がアン
テナ10で受信されると、受信した電波に応じたアナロ
グ信号がアンテナ10から受信回路11へ出力され、こ
の電圧が受信回路11のしきい値電圧を越えているとき
は受信回路11はロジックレベルのトリガ信号を発生し
てCPU2へ入力する。CPU2にトリガ信号が入力さ
れると、CPU2内の発振回路が動作すると共に、デー
タ信号は受信回路11でディジタル信号に変換され、さ
らに変復調回路8にて復調されて入出力回路6へ入力さ
れる。入出力回路6に入力されたデータはバス7を介し
てCPU2に読み取られる。また動作クロックが各回路
に与えられ、データ信号はROM3に格納されているプ
ログラムに従ってデータ処理される。処理中、一時的に
格納が必要なデータはRAM4へ格納される。受信回路
11には差動増幅回路等が用いられ、しきい値電圧は数
百mV程度であり、この差動増幅回路の基準電圧はIC
カード内部で発生せしめられる。
【0005】一方、データの処理中又は処理後、外部装
置に応答すべき送信データはバス7を介して入出力回路
6へ入力される。入出力回路6はディジタル信号である
データを変復調回路8へ入力し、変復調回路8ではディ
ジタル信号を変調して送信回路9へ入力する。そして送
信回路9ではディジタル信号をアナログ信号に変換し
て、このアナログ信号をアンテナ10へ出力し、電波と
して外部装置へ送信する。
【0006】図13にはアンテナ10、受信回路11お
よび変復調回路8のそれぞれの出力信号を示した。アン
テナ10からは図13(a)に示すようなアナログ信号が
受信回路11に入力される。受信回路11では例えばし
きい値VTHが設定されており、これに従ってアナログ信
号が直接、(b)に示すようなディジタル信号に変換され
る。次にこのディジタル信号は受信回路11から変復調
回路8に送られ、復調されて(c)に示すような信号とな
り、さらにあらかじめ設定された1ビット巾に伸張され
て入出力回路6に送られる。図の右側に示すように細か
いパルス群の中の1つのパルスが抜けている場合には、
これを補うようにしてパルスが発生される。逆にICカ
ードがアンテナ10から送信を行う場合は、入出力回路
6から送られてきた図13の(c)に示すようなディジタ
ル信号が変復調回路8で(b)に示すような信号に変調さ
れ、この信号によって送信回路9が駆動され、アンテナ
10に電流供給し、(a)に示すようなアナログ信号に変
換されて送信が行われる。
【0007】そして、外部装置との間の通信が終了する
とCPU2の発振回路が停止し、再び待機状態に戻り、
電力消費を抑制する。ただこの状態においてもトリガ電
波を受信する必要上、受信回路11には常にバイアス電
流が通流せしめられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなタイプのI
Cカードの電力消費は、1つは定常的に流れるバイアス
電流、もう1つはアンテナ10が電波を受信すると、電
波の強度に応じて電圧を発生し、受信回路のしきい値電
圧を越えるとトリガ信号を発生して、CPU2が動作を
開始する場合であり、数mAの大きな電流が消費され
る。ところが、このようなしきい値電圧を越える電圧は
所定の外部装置からのトリガ電波のみに限らず、他の電
子機器が発生するノイズによっても生じ、同様にICカ
ードを活性化させることがあり、ノイズ発生の多い環境
ではCPU2の頻繁な活性化によって電池の消耗が早く
保証期間前に消耗してデータの揮発等の不具合を招く恐
れがあった。しかもICカード本体1は薄い板状である
ため電池5の容量が小さく、その上ICカード本体1に
は外装を施して電池5を密閉状態とするため電池の交換
が出来ない。従来のICカードには以上のような問題点
があった。
【0009】この発明はかかる事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、外部ノイズ等に
よる誤動作のため電池が保証期間前に消耗し、内部デー
タが揮発する等の不都合を防止できるようにしたICカ
ードを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この
発明は、電池を内蔵し、電波により外部装置とのデータ
および信号の送受信を行う、外部装置からのトリガ信号
によりデータ処理手段が待機状態から動作状態に起動さ
れるICカードであって、プログラムを格納する不揮発
性記憶手段と、データを記憶する揮発性記憶手段と、少
なくとも上記データ処理手段の全起動回数を計数し記憶
する起動回数計数記憶手段と、上記プログラムに従って
カード内の信号制御およびデータ処理を行うと共に、上
記カード外部からのトリガ信号によって起動し、上記起
動回数計数記憶手段の計数値が設定値に達すると制御信
号を発生するデータ処理手段と、上記処理手段、不揮発
性記憶手段、揮発性記憶手段および起動回数計数記憶手
段を相互に接続するバスと、カードからの電気的な送信
信号を電波に変換してカード外部に送信し、カード外部
から受信した電波を電気的なアナログ受信信号に変換す
るアンテナと、上記起動回数計数記憶手段の計数値が設
定値に達したことに基づいて上記データ処理手段から与
えられる制御信号に従って、受信可能な信号レベルの下
限のしきい値を高するようにした、上記アンテナと上記
バスとの間に接続された入出力制御手段と、上記各手段
の電源である電池と、を備えたICカードにある。さら
にこの発明では、起動回数が設定値に達した場合には上
記入出力制御手段においてしきい値を高くすると同時に
バイアス電流を流す必要のないようにした。
【0011】さらにこの発明では、上記起動回数計数記
憶手段において起動回数および連続誤起動回数をそれぞ
れ計数記憶し、これらのいずれかが設定値に達した場合
に入出力制御手段のしきい値を高くするようにした。さ
らにこの発明では、データ処理手段が起動回数が設定値
に達したことを示すコードをカード外部に送信するよう
にし、外部装置側にはこのコードを受信した時にこのこ
とを使用者に知らせる手段を設けた。さらにこの発明で
は、上記外部装置がダンプコマンドを定期的に発生する
ものとし、ICカードでは起動回数が設定値に達した時
にデータ処理手段の制御により、ダンプコマンドに応答
して揮発性記憶手段に記憶されている全てのデータを外
部装置に読み出し、その後、設定値に達したことを示す
コードを送信するようにした。さらにこの発生では、デ
ータ処理手段がさらに、トリガ信号によって起動される
度に入出力制御手段の受信可能な信号レベルの下限のし
きい値を平常のものにするための第2制御信号を発生す
るようにした。
【0012】
【作用】この発明では、データ処理手段の起動回数が設
定値に達した時には入出力制御手段のしきい値を高くす
ることにより、より高いレベルのトリガ信号を与えない
とカードが起動しないようし、ノイズの影響を受けない
ようにした。さらに、起動回数が設定値に達した時に入
出力制御手段でのバイアス電流を止めてカード内での電
力消費を無くすようにした。さらにこの発明では、連続
誤起動回数も計数して記憶し、外部ノイズ等による影響
により誤起動する回数が設定値に達した場合も、同様に
入出力制御手段のしきい値を高くして、以後、外部ノイ
ズでは起動せず、より高いトリガ信号を与えない限り起
動しないようにした。さらにこの発明では、起動回数が
設定値に達したことを示すコードを外部装置に送信し、
外部装置側ではこのことを表示或は音により使用者に知
らせるようにした。さらにこの発明では、起動回数が設
定値に達した時に、入出力制御手段の受信可能な信号の
しきい値を高くする前に、データ処理手段の制御により
外部装置からのダンプコマンドに応答して記憶されてい
る全てのデータを外部装置に読み出し、ICカード内の
データが完全に消滅するのを防止するようにした。さら
にこの発明ではデータ処理手段が、入出力制御手段の受
信信号のしきい値を平常のものにするための第2制御信
号を起動される度に発生するので、入出力制御手段のし
きい値が高い状態になったカードでも、例えば専用の装
置等により高いレベルのトリガ信号を与えることにより
平常のしきい値に戻し、再び使用することができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はこの発明のICカードの第1実施例
を示すブロック図であり、図中、1はカード本体を示し
ている。カード本体1は、カード全体の制御を行うデー
タ処理手段であるCPU2、プログラムを格納する不揮
発性記憶手段であるROM3、データを格納する揮発性
記憶手段であるRAM4、電源である電池5、パラレル
・シリアル変換/シリアル・パラレル変換を行う入出力
回路6およびアンテナ10等を内蔵している。CPU
2、ROM3、RAM4および入出力回路6はバス7を
介して相互にデータの送受が可能なように接続されてい
る。これらの構成は図12に示す従来のICカードと実
質的に同じである。本発明に係るICカードにあっては
RAM4内にCPU2の全起動回数を計数しこれを記憶
するためのレジスタである起動回数レジスタ4a、およ
び連続誤起動回数を計数しこれを記憶するための誤起動
回数レジスタ4bが設けられている。また入出力回路6
とアンテナ10との間には変復調回路8と、この変復調
回路8とアンテナ10との間に介装された送信回路9、
第1受信回路11、第2受信回路12、および切換スイ
ッチ13が設けられている。送信回路9は従来のものと
同じである。第1受信回路11および第2受信回路12
に関しては後述するが、第2受信回路12は第1受信回
路11より高いしきい値を有する。切換スイッチ13は
トランジスタ等の電子スイッチで構成されたもので、C
PU2からの切換信号に従って開閉が行われる。これら
の入出力回路6、変復調回路8、送信回路9、第1受信
回路11、第2受信回路12および切換スイッチ13は
入出力制御手段を構成する。
【0014】入出力回路6にてシリアル・パラレル変換
されたデータ信号は変復調回路8で変調され、さらに送
信回路9でアナログ信号に変換され、アンテナ10から
外部装置へ電波として出力される。一方電波がアンテナ
10で受信されるとアンテナ10からの受信電波に対応
したアナログ信号が第1受信回路11および第2受信回
路12のいずれかでディジタル信号に変換され、変復調
回路8で復調され、更には入出力回路6へ入力され、パ
ラレルディジタル信号に変換されてCPU2へ入力され
ることとなる。
【0015】図2の(a)はRAM4における起動回数レ
ジスタ4a、図2の(b)は同じく誤起動回数レジスタ4
bのビット構成を示す概念図である。起動回数レジスタ
4aは、例えば8ビットレジスタが用いられて、ビット
0〜ビット7までをカウンタとして使用し、カードがト
リガ信号を受けて起動する都度、その計数値を読み出
し、この計数値に1を加えるインクリメントを行った
後、その値を書込む動作を行ってCPU2の起動回数を
誤起動回数も含めて計数し記憶するようになっている。
また誤起動回路レジスタ4bは同じく8ビットレジスタ
が用いられ、ビット0〜6までをカウンタとして使用
し、ビット7は連続誤動作を表すビットとしてあり、ビ
ット7は誤起動した場合に「1」がセットされ、正常起動
した場合には「0」にクリアされると共に、レジスタ4b
のカウント値もクリアされて0となる。従っていまビッ
ト7が「1」にセットされている場合には、前回が誤起動
したことを示しており、今回の起動が誤起動の場合は誤
起動回数レジスタ4bのカウント値が読み出され、+1
するインクリメントを行った後、その値を書込む動作を
行い、CPU2の誤起動の連続回数を計数し記憶するよ
うになっている。
【0016】図3は第1受信回路11の一例を示す回路
図であり、一対の同サイズのpチャネルMOSトランジ
スタ31、32はカレントミラー部を構成し、同サイズ
のnチャネルMOSトランジスタ33、34は差動部を
構成し、nチャネルトランジスタ35は定電流源を構成
する。さらにnチャネルMOSトランジスタ33のゲー
トにはpチャネルMOSトランジスタ36およびnチャ
ネルMOSトランジスタ37からなる基準電圧発生回路
の出力端が接続され、全体として差動増幅器が構成され
ている。38、39はそれぞれCMOSインバータであ
る。
【0017】このような受信回路11は、CPU2が受
信回路11を選択すると切換スイッチ13の接点13a
が閉鎖され、端子T6にハイレベルの信号「H」が与えら
れ、nチャネルMOSトランジスタ35がオンし、トラ
ンジスタ31〜35からなる回路に所定のバイアス電流
が流れる。一方CMOSインバータ38からは反転した
ローレベルの信号「L」がpチャネルMOSトランジスタ
36のゲートに与えられ、pチャネルMOSトランジス
タ36およびnチャネルMOSトランジスタ37がオン
し、基準電圧(しきい値電圧)が差動部を構成するnチャ
ネルMOSトランジスタ33のゲートに与えられる。
【0018】端子T5はアンテナ10へ接続されてお
り、外部装置からの電波がアンテナ10で受信されると
アンテナ10の出力が差動部を構成するnチャネルMO
Sトランジスタ34のゲートに与えられる。これによっ
て差動部はnチャネルMOSトランジスタ33のゲート
に与えられた基準電圧と、nチャネルMOSトランジス
タ34のゲートに与えられたアンテナ10の出力とを比
較し、アンテナ10からの出力が基準電圧より高いとき
はCMOSインバータ39を介して端子T4にハイレベ
ルの信号「H」が出力され、また基準電圧より低い場合は
端子T4にローレベルの信号「L」が出力される。基準電
圧は通常数100mVの低い電圧であるため、受信回路
11はアンテナ10に受信された微小電圧をロジックレ
ベルに変換することが可能となる。一方、受信回路11
の非選択時においては接点13bが閉鎖されると共に接
点13aが開放されCPU2から端子T6にローレベル
の信号「L」が与えられ、nチャネルMOSトランジスタ
35がオフとなり、バイアス電流が遮断され、またCM
OSインバータ38からは反転してハイレベルの信号
「H」がpチャネルMOSトランジスタ36のゲートに与
えられ、pチャネルMOSトランジスタ36およびnチ
ャネルMOSトランジスタ37が共にオフとなり、端子
4からはローレベルの信号「L」が出力される。
【0019】図4は第1受信回路11より高いしきい値
を有する第2受信回路12の一例を示す回路図であり、
シュミットトリガ回路を構成するCMOSインバータ4
1、42、43、このシュミットトリガ回路に対する非
選択時の入力を「L」に固定する回路を構成するnチャネ
ルMOSトランジスタ45、およびこのnチャネルMO
Sトランジスタ45のゲートに接続されているCMOS
インバータ46を備えている。このような受信回路12
は非選択時においてはCPU2から端子T3にローレベ
ルの信号「L」が与えられ、CMOSインバータ46にて
反転され、nチャネルMOSトランジスタ45のゲート
にハイレベルの信号「H」を与え、これをオンしてシュミ
ットトリガ回路への入力を“L"とする。これによって
アンテナ10から端子T2に入力される信号に無関係
に、出力端子T1にはローレベルの信号「L」が出力され
ることとなる。
【0020】一方、受信回路12が選択されたときはC
PU2から端子T3にハイレベルの信号「H」が与えら
え、CMOSインバータ46にて反転され、nチャネル
MOSトランジスタ45のゲートにローレベルの信号
「L」を与えてこれをオフとする。これにより、アンテナ
10に接続された端子T2からの入力信号がシュミット
トリガ回路に入力され、端子T1に入力信号に対応した
信号が出力される。この受信回路12のしきい値はCM
OSレベルであり、受信回路11のしきい値と比較して
格段に大きく、またCMOSインバータ41、42、4
3、46等にて構成されるため、バイアス電流は不必要
であり、受信回路12のしきい値を越える高いトリガ信
号が入力されない限り電池5を消費しない。
【0021】図5は本発明の第1実施例によるICカー
ドの動作順序を示すフローチャートであり、これらの動
作はICカード内の例えばROM内に記憶されているプ
ログラム(図示せず)に従って行われる。以下、図に従っ
て動作を説明する。先ずICカードの通常の使用状態で
はCPU2およびこれに含まれる発振回路(図示せず)は
停止している。また図1に示す切換スイッチ13はCP
U2の操作によって接点13aが閉鎖されて第1受信回
路11が選択され、第1受信回路11では微弱なトリガ
電波を受信するためにバイアス電流が流れている状態に
なっている。このような待機状態下では、ICカードの
回路はCMOS論理回路で構成されているから消費電流
はこの受信回路11のバイアス電流のみである。
【0022】外部装置からトリガ電波が発信され、図1
に示すアンテナ10がこれを受信すると受信回路11お
よび切換スイッチ13を経てCPU2にトリガ信号が与
えられ、CPU2内の発振回路が動作し、CPU2が起
動される(ステップS1)。CPU2が動作を開始すると
それが正常起動か誤起動かに無関係に、まず、RAM4
に設定してある起動回数レジスタ4aの値をカウントア
ップする(ステップS2)。そして外部装置から与えられ
る識別情報の受信待ち状態となる。この状態で外部装置
から、例えば識別コード等が受信されると、識別コード
等の受信信号が正規のものか否かを照合し、また所定時
間内に識別コード等を受信しない時はタイムアウトか否
かを判断する(ステップS3)。受信信号が正規なものの
場合には誤起動回路レジスタ4bのカウント値をクリア
し(ステップS4)、外部装置との間でデータの送受を行
う(ステップS5)。
【0023】一方、ステップS3の判定において、受信
データが誤ったデータである場合、もしくは所定時間内
に正規データを受信しなかった場合には誤起動回数レジ
スタ4bの図2に示すビット7の値b7が「1」か「0」か
を判断し(ステップS6)、「0」の時はビット7の値b7
を「1」にセットして誤動作したことを表し(ステップS
7)、その後、誤起動回数レジスタ4bのカウントアッ
プを行う(ステップS8)。また、ステップS6の判断で
誤起動回数レジスタ4bのビット値b7が「1」のときは
前回および今回の起動がいずれも誤起動、即ち連続誤起
動であり、誤起動回数レジスタ4bを直ちにカウントア
ップする(ステップS8)。
【0024】正常起動の場合は外部装置との通信が終了
した後、また誤起動時には誤起動回数レジスタの更新後
に、起動回数レジスタ4aのカウント値が設定値に達し
たか否かを判断し(ステップS9)、設定値に達していな
い場合は誤起動回数レジスタ4bのカウント値が設定値
に達したか否かを判断し(ステップS10)、同じく設定
値に達していない時は第1受信回路11を選択した後
(ステップS11)、CPU2およびその発振回路を停止
させて待機状態に戻る(ステップS13)。一方、ステッ
プS9、S10における判断において起動回数レジスタ
4aおよび誤起動回数レジスタ4bのいずれかのカウン
ト値が設定値に達している場合はCPU2が切換スイッ
チ13に制御信号を与えて第2受信回路12を選択し
(ステップ12)、その後、CPU2およびその発振回路
を停止して待機状態に戻る(ステップ13)。
【0025】第2受信回路12が選択されるとしきい値
がCMOSレベルとなり、通常の外部装置からのトリガ
電波ではICカードは起動せず、ICカードを駆動させ
る際には送信信号レベルの大きい外部装置を使用する
か、或はICカードのアンテナに外部装置を近接させて
トリガ電波を送らないとならず、これにより使用者はI
Cカードの電池5の消耗が進んだことを知ることとな
る。また使用者がICカードを使用しない状態でも第2
受信回路12ではCPU2すなわちICカードの誤起動
が抑制され、しかもバイアス電流を必要としないからこ
れ以上電池の消耗が進むこともない。このような状態で
はカード発行者のもとで別の送信信号レベルの大きい外
部装置によってCPU2を起動させて内容を読み出し、
起動回数レジスタ4aのオーバーフローであれば新しい
ICカードを発行し、また誤起動回数レジスタ4bのオ
ーバーフローであれば受信回路12を受信回路11に変
更して使用者に再発行する。
【0026】なお、CPU2は全起動回数および連続の
誤起動回数が設定値に達した時に、切換スイッチ13に
第2受信回路12を選択する制御信号を与えるが、さら
に外部からのトリガ信号により起動される度に切換スイ
ッチ13に、第1受信回路11を選択するための制御信
号(第2制御信号)を与えるようにすれば、送信信号レベ
ルの大きい外部装置でCPU2にトリガ信号を与えれ
ば、しきい値が高い状態のICカードを容易に平常のし
きい値に戻して再生することができる。
【0027】また、上述した実施例はRAM4内に起動
回数レジスタ4a、誤起動回数レジスタ4bを設けた場
合を示したが、電気的に書き換え可能なメモリを用い、
或は別のカウンタロジックを設けてもよい。また連続誤
動作を示すビットを、誤起動回数レジスタ4bにおける
ビット7に設定した場合を示したが、別のレジスタとし
て設けてもよい。さらに上記実施例は電波にて外部装置
とデータの送受を行う場合について説明したが、光を媒
体としてデータの送受を行う場合にも適用し得ることは
勿論である。これらは後述する実施例においても同様で
ある。
【0028】図6には本発明のICカードと共に使用さ
れる外部装置の構造を概略的に示すブロック図を示し
た。外部装置100は一般にはコンピュータシステムの
端末機或はセンサ等であり、ICカードとほぼ同じ構成
の内部構造を有している。外部装置100はCPU10
2、ROMおよびRAMを含むメモリ103、バス10
7、アンテナ110、送信回路109、受信回路11
1、変復調回路108、入出力回路106等を含む。こ
れらの部分の構成はICカード1のものと対応するもの
であり説明は省略する。また本発明で使用される外部装
置100はさらに、後述する実施例で特に使用されるデ
ィスプレイ121およびアラーム発生部123を備えて
いる。これらはそれぞれ入出力インターフェース12
0、122を介してバス107に接続されている。アラ
ーム発生部123は例えば音を発生する音源等である。
【0029】図7には本発明の第2実施例によるICカ
ードのブロック図を示す。図1のICカードとハードウ
ェアに関して異なる部分は、変復調回路8とアンテナ1
0との間に送信回路9、受信回路11aおよび抑止回路
14を設けた点である。送信回路9および受信回路11
aは従来のものと同一である。受信回路11aは例えば
図3に示した受信回路の受信回路端子T6に常にハイレ
ベルの信号「H」を与えたものであってもよい。抑止回路
14はCPU2に制御されてアンテナ10の受信電圧を
抑止するものであり、これに関しては後述する。そして
この実施例では入出力回路6、変復調回路8、送信回路
9、受信回路11aおよび抑止回路14が入出力制御手
段を構成する。なお、RAM4に設けられた、CPU2
の起動回数を計数して記憶する起動回数レジスタ4aお
よび連続誤起動回数を計数して記憶する誤起動回数レジ
スタ4bはいずれか一方だけを設けてもより。これは図
1〜図5に示す第1実施例においても同様である。
【0030】第2実施例では入出力回路6にてパラレル
信号からシリアル信号に変換されたデータ信号は変復調
回路8で変調され、送信回路9でディジタル信号からア
ナログ信号に変換された後、アンテナ10から外部装置
へ電波として出力される。一方、電波がアンテナ10で
受信されると受信電波に対応するアナログ信号が抑止回
路14および受信回路11aへ送られてここでディジタ
ル信号に直接変換され、さらに変復調回路8で復調さ
れ、入出力回路6でパラレルディジタル信号に変換され
た後、CPU2へ入力されることとなる。なお、RAM
4に設けられた2つのレジスタ4a、4bの動作は図2
で説明したものと同じであり説明は省略する。
【0031】図8は図7のアンテナ10と抑止回路14
の回路の一例を示したもので、アンテナ10はコイル1
0aとコンデンサ10bの共振回路で構成されている。
抑止回路14はpチャンネルMOSトランジスタ14a
と、CPU2からの抑止信号/抑止解除信号でセット/
リセットするフリップフロップ14bとにより構成され
ている。CPU2よりローレベル信号「L」の抑止信号が
セット端子Sに入力されるとフリップフロップ14bは
セットされる。これにより、フリップフロップ14bの
出力Qバーは「L」レベルとなり、トランジスタ14aは
導通状態(オン)となり、アンテナ10の受信電圧を抑止
しする。一方、CPU2よりローレベル信号「L」の抑止
解除信号がリセット端子Rに入力されるとフリップフロ
ップ14bはリセットされる。これにより、フリップフ
ロップ14bの出力Qバーは「H」レベルとなり、トラン
ジスタ14aは非導通状態(オフ)となり、アンテナ10
の受信電圧の抑止が解除される。なお、CPU2の起動
時にはCPU2が抑止解除信号を必ず出力するものとす
る。また、トランジスタ14aはしきい値電圧の低い
(0.1V程度)ものを用い、さらにオン状態での抵抗が
ICカードと外部装置とを極近接した場合にのみ受信回
路11aがトリガ信号を受信できるような値に設定する
必要がある。
【0032】図9は本発明の第2実施例によるICカー
ドの動作順序を示すフローチャートであり、これらの動
作はICカード内の例えばROM内に記憶されているプ
ログラム(図示せず)に従って行われる。この実施例では
誤起動回数レジスタ4bは使用されていない。以下、図
2、図6〜図9に従って第2実施例の動作を説明する。
先ずICカードの通常の使用状態ではCPU2およびこ
れに含まれる発振回路(図示せず)は停止している。しか
しながら受信回路11aには微弱なトリガ電波を受信す
るために、バイアス電流が流れている状態になってい
る。このような待機状態下では、ICカードでの消費電
流はこの受信回路11aのバイアス電流のみである。
【0033】外部装置からトリガ電波が発信され、図7
に示すアンテナ10がこれを受信すると受信回路11を
経てCPU2にトリガ信号が与えられ、CPU2内の発
振回路が動作し、CPU2が起動される(ステップS
1)。CPU2が動作を開始するとそれが正常起動か誤
起動かに無関係に、まず、RAM4に設定してある起動
回数レジスタ4aの値をカウントアップする(ステップ
S2)。さらにCPU2は抑止解除信号(第2制御信号)
を抑止回路14のフリップフロップ14bに出力してリ
セットし、トランジスタ14aをオフさせて抑止機能を
停止させる。ただし、抑止機能が停止していた場合は抑
止解除信号が出力されても何等変化がないことは言うま
でもない。次に起動回数レジスタ4aが設定値以上であ
るか否かの判定を行い(ステップS3)、設定値に達して
いなければステップS4に進み、外部装置から与えられ
る識別情報待ち状態となる。この状態で外部装置から、
例えば識別コード等が与えられると、識別コード等の受
信信号が正規なものか否かを判断し、また所定時間内に
識別コード等を受信しない時はタイムアウトと判断する
(ステップS4)。受信信号が正規なものであると判断さ
れた場合にはデータの送受信を行う(ステップS7)。ま
た、識別コードが誤りである場合或はタイムアウトの場
合は、直ちにCPU2の発振回路の発振を停止して、再
び待機状態となる(ステップS8)。
【0034】一方、ステップS3で起動回数レジスタ4
aの値が設定値以上になった場合はステップS5に進
み、CPU2が抑止回路14のフリップフロップ14b
に抑止信号(制御信号)を与えてトランジスタ14aをオ
ン状態にしてアンテナ10での受信電圧を抑止する(ス
テップS5)。その後、起動回数が設定値以上になった
ことを示すコードAを外部装置に送信し(ステップS
6)、ステップS8でCPU2の発振回路の発振を停止
して、一連の動作を完了する。また、外部装置ではコー
ドAを受信すると、図6のディスプレイ121或はアラ
ーム発生部123で表示或は警告音を発生して使用者に
ICカード1の寿命がつきたことを告知する。
【0035】図10は本発明の第3実施例によるICカ
ードの動作順序を示すフローチャートである。この実施
例では図6の外部装置100および図7のICカード1
が使用され、ICカード1内のプログラムが第2実施例
のものと異なる。さらにこの実施例のICカード1では
起動回数レジスタ4aおよび誤起動回数レジスタ4bの
両方を使用する。以下、図2、図6〜図8および図10
に従って第3実施例の動作を説明する。
【0036】図10のステップS1からステップS3の
起動回数レジスタ4aの判定までは第2実施例の動作と
同様であり、さらにステップS3でレジスタ4aの値が
設定値に達したと判定された場合のステップ(S5→S
6→S8)の動作も同様であり、説明を省略する。ステ
ップS3で設定値に達していなければステップS4に進
み、外部装置から与えられる識別情報待ち状態となる。
この状態で外部装置から識別コードが与えられると、識
別コードの受信信号が正規なものか否かを判断し、また
所定時間内に識別コードを受信しない時はタイムアウト
と判断する(ステップS4)。受信信号が正規なものであ
ると判断された場合には、誤起動回数レジスタ4bをク
リア(リセット)して(ステップS9)、データの送受信を
行う(ステップS7)。そしてデータの送受信が完了する
と、CPU2の発振回路の発振を停止して、再び待機状
態(トリガ待ち状態)となる(ステップS8)。
【0037】ステップS4で識別コードが誤りである場
合或はタイムアウトの場合は、誤起動回数レジスタ4b
の図2に示すビット7の値b7が「1」か「0」かを判断し
(ステップS10)、「0」の時はビット7の値b7を「1」
にセットして誤動作したことを表し(ステップS11)、
その後、誤起動回数レジスタ4bのカウントアップを行
う(ステップS12)。また、ステップS10の判断で誤
起動回数レジスタ4bのビット値b7が「1」のときは前
回および今回の起動がいずれも誤起動、即ち連続誤起動
であり、誤起動回数レジスタ4bを直ちにカウントアッ
プする(ステップS12)。
【0038】次に、ステップ13で連続誤起動回数レジ
スタ4bが設定値に達したか否かを判断し、設定値に達
していない場合には直ちにステップS8で発振を停止し
て待機状態となる。ステップ13で設定値に達している
と判断された場合は、抑止信号を抑止回路14(図8参
照)に抑止信号を発生し抑止機能を動作させ(ステップS
5)、その後、CPU2の発振回路の発振を停止して待
機状態となる(ステップS8)。
【0039】図11は本発明の第4実施例によるICカ
ードの動作順序を示すフローチャートである。この実施
例では図6の外部装置100および図7のICカード1
が使用され、ICカード1内のプログラムが上記実施例
のものと異なる。さらにこの実施例のICカード1では
起動回数レジスタ4aだけを使用する。以下、図2、図
6〜図8および図11に従って第4実施例の動作を説明
する。
【0040】第4実施例は図9に示す第2実施例にステ
ップS14、S15を追加したものであり、ステップS
3で起動回数レジスタ4aが設定値に達した場合にはス
テップ14に進み、外部装置からのダンプコマンド待ち
となる。所定時間内にダンプコマンドが受信されなけれ
ばステップS5に進み、第2実施例の動作と同様のステ
ップ(S5→S6→S8)の処理を行う。一方、ステップ
S14において所定時間内に外部装置からのダンプコマ
ンドを受信した場合は、メモリ(RAM4)に記憶されて
いるデータを外部装置側にダンプすなわち送信する。そ
してその後、ステップS5に進むようにする。なおこの
実施例では、ICカードの故障に対する保護として、外
部装置がICカードに定期的にダンプコマンドを与え、
記憶しているデータを読み出すようにする機能を有して
いるものとする。なお、4つの実施例について説明した
が、各実施例での機能は必要に応じて組み合わせること
ができ、この発明は上記4つの実施例に限定されるもの
ではなく請求範囲によって限定されるものである。
【0041】
【発明の効果】以上のようにこの発明によるICカード
ではカード(CPU)の全起動回数および連続誤起動回数
を計数して記憶し、いずれかの計数値が設定値に達した
時に、カードでの受信を許可する受信信号レベルの下限
のしきい値を高くするようにしたので、以後、外部ノイ
ズ等でカードが誤起動することがなくなる。また、しき
い値を高くすると同時に受信回路でのバイアス電流を必
要ないようにしたので、電池の消耗によりカード内の記
憶されたデータが損なわれることがない。さらに、しき
い値を極端に高くすれば平常使用されている外部装置で
はICカードは起動しなくなる。この場合は、送信信号
レベルの高い専用の外部装置にカードを極近接させてカ
ードにトリガ信号を与えることによりカードを再生(元
に戻す)することができる。さらにアラーム機能およに
ダンプ機能を付加することが可能であり等、信頼性の高
いICカードが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例によるICカードの構成
を示すブロック図である。
【図2】図1のRAMに形成されたレジスタの説明図で
ある。
【図3】図1の第1受信回路の回路図である。
【図4】図1の第2受信回路の回路図である。
【図5】この発明の第1実施例によるICカードの動作
を示すフローチャートである。
【図6】この発明のICカードと共に使用される外部装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】この発明の別の実施例によるICカードの構成
を示すブロック図である。
【図8】図7のICカードの抑止回路の回路図である。
【図9】この発明の第2実施例によるICカードの動作
を示すフローチャートである。
【図10】この発明の第3実施例によるICカードの動
作を示すフローチャートである。
【図11】この発明の第4実施例によるICカードの動
作を示すフローチャートである。
【図12】従来のICカードの構成を示すブロック図で
ある。
【図13】図12のICカードの動作を説明するための
波形図である。
【符号の説明】
1 ICカード 2 CPU 3 ROM 4 RAM 4a 起動回数レジスタ 4b 誤起動回数レジスタ 5 電池 6 入出力回路 7 バス 8 変復調回路 9 送信回路 11 第1受信回路 11a 受信回路 12 第2受信回路 13 切換スイッチ 14 抑止回路 100 外部装置 121 ディスプレイ 123 アラーム発生部

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を内蔵し、電波により外部装置との
    データおよび信号の送受信を行う、外部装置からのトリ
    ガ信号によりデータ処理手段が待機状態から動作状態に
    起動されるICカードであって、 プログラムを格納する不揮発性記憶手段と、 データを記憶する揮発性記憶手段と、 少なくとも上記データ処理手段が起動された全回数を計
    数し記憶する起動回数計数記憶手段と、 上記プログラムに従ってカード内の信号制御およびデー
    タ処理を行うと共に、上記カード外部からのトリガ信号
    によって起動し、上記起動回数計数記憶手段の計数値が
    設定値に達すると制御信号を発生するデータ処理手段
    と、 上記処理手段、不揮発性記憶手段、揮発性記憶手段およ
    び起動回数計数記憶手段を相互に接続するバスと、 カードからの電気的な送信信号を電波に変換してカード
    外部に送信し、カード外部から受信した電波を電気的な
    アナログ受信信号に変換するアンテナと、 上記起動回数計数記憶手段の計数値が設定値に達したこ
    とに基づいて上記データ処理手段から与えられる制御信
    号に従って、受信可能な信号レベルの下限のしきい値を
    高するようにした、上記アンテナと上記バスとの間に接
    続された入出力制御手段と、 上記各手段の電源である電池と、 を備えたICカード。
  2. 【請求項2】 上記入出力制御手段が、送信回路と、バ
    イアス電流が必要な第1受信回路と、この第1受信回路
    より高いしきい値を有する第2受信回路と、上記起動回
    数計数記憶手段の計数値が設定値に達した時に上記デー
    タ処理手段から与えられる制御信号に従って上記第1受
    信回路に代わって上記第2受信回路を上記アンテナとバ
    スの間に接続させる切換スイッチとからなり、上記第2
    受信回路に切り換えられた時に第1受信回路のバイアス
    電流も停止されるものであり、 上記起動回数計数記憶手段が上記揮発性記憶手段に形成
    された上記全起動回数を計数する起動回数レジスタから
    なり、このレジスタは上記データ処理手段が起動される
    度にこのデータ処理手段の制御により+1ずつカウント
    アップされる請求項1のICカード。
  3. 【請求項3】 上記入出力制御手段が、送信回路と、バ
    イアス電流が必要な受信回路と、この受信回路とアンテ
    ナとの間に接続され、上記起動回数計数記憶手段の計数
    値が設定値に達した時に上記データ処理手段から与えら
    れる制御信号に従って上記アンテナの受信信号を所定の
    抵抗を介して接地する抑止回路とからなり、 上記起動回数計数記憶手段が上記揮発性記憶手段に形成
    された上記全起動回数を計数する起動回数レジスタから
    なり、このレジスタは上記データ処理手段が起動される
    度にこの処理手段の制御により+1ずつカウントアップ
    される請求項1のICカード。
  4. 【請求項4】 上記データ処理手段が上記起動回数計数
    記憶手段の計数値が設定値に達すると上記入出力制御手
    段に上記制御信号を発生すると同時に、上記アンテナを
    介して上記外部装置にこのことを知らせるコードを発生
    する請求項1のICカード。
  5. 【請求項5】 上記起動回数計数記憶手段が、上記デー
    タ処理手段が起動した全回数および連続して誤起動した
    回数をそれぞれ計数して記憶し、上記データ処理手段が
    上記全起動回数および連続誤起動回数のいずれかがそれ
    ぞれの設定値に達した時に上記制御信号を発生する請求
    項1のICカード。
  6. 【請求項6】 上記データ処理手段が上記起動回数計数
    記憶手段の全起動回数および連続誤起動回数のいずれか
    が設定値に達すると上記入出力制御手段に上記制御信号
    を発生すると同時に、上記全起動回数が設定値に達した
    時にはさらに上記アンテナを介してカード外部にこれを
    知らせるコードを発生する請求項5のICカード。
  7. 【請求項7】 上記起動回数計数記憶手段が上記揮発性
    記憶手段に形成された上記全起動回数を計数記憶する起
    動回数レジスタおよび連続誤起動回数を計数記憶する誤
    起動回数レジスタからなり、これらのレジスタは上記デ
    ータ処理手段の制御によりカウントアップ或はクリア
    れる請求項6のICカード。
  8. 【請求項8】 上記外部装置はトリガ信号を発生した後
    に識別コードを発生するものであり、 上記起動回数レジスタが処理手段の全起動回数を計数す
    るための複数のビットを含み、上記誤起動回数レジスタ
    が連続誤起動回数を計数するための複数のビットおよび
    前回の起動が誤起動であったことを示す1つのビットを
    含み、 上記データ処理手段は、上記アンテナを介してトリガ信
    号を受信して起動する度に上記起動回数レジスタを+1
    カウントアップし、その後に上記外部装置から送られて
    くる識別コードが正規のものでない場合および上記識別
    コードが所定時間内に受信されなかった場合には、前回
    の起動が誤起動であれば上記誤起動回数レジスタの誤起
    動計数用のビットを+1カウントアップし、一方、上記
    識別コードが正規のものである場合には上記誤起動回数
    レジスタの誤起動計数用のビットをクリアする請求項7
    のICカード。
  9. 【請求項9】 上記データ処理手段がさらに、上記トリ
    ガ信号によって起動される度に上記入出力制御手段の受
    信可能な信号レベルのしきい値を平常のものにするため
    の第2制御信号を発生するものである請求項1のICカ
    ード。
  10. 【請求項10】 外部装置とこの外部装置からのトリガ
    信号によりデータ処理手段が待機状態から動作状態に起
    動されるICカードとの間で電波によりデータおよび信
    号の送受信を行うICカードシステムであって、 ICカードに起動させるためのトリガ信号を発生させた
    後に識別コードを発生し、また定期的にダンプコマンド
    を発生すると共に、さらに、上記ICカードから送られ
    るコードに従って上記ICカードの全起動回数が設定値
    に達したことを表示および音のいずれかで示す手段を有
    する外部装置と、 プログラムを格納する不揮発性記憶手段と、データを記
    憶する揮発性記憶手段と、上記データ処理手段の全起動
    回数および連続誤起動回数を計数し記憶する起動回数計
    数記憶手段と、上記プログラムに従ってカード内の信号
    制御およびデータ処理を行うと共に、上記外部装置から
    のトリガ信号によって起動し、上記起動回数計数記憶手
    段の計数値のいずれかが設定値に達すると制御信号を発
    生し、かつ上記全起動回数が設定値に達した時には上記
    外部装置からのダンプコマンドに従って上記揮発性記憶
    手段に記憶された全てのデータを上記外部装置に読み出
    し、その後、起動回数が設定値に達したこを示すコード
    を上記外部装置に発生するデータ処理手段と、上記処理
    手段、不揮発性記憶手段、揮発性記憶手段および起動回
    数計数記憶手段を相互に接続するバスと、カードからの
    電気的な送信信号を電波に変換して上記外部装置に送信
    し、上記外部装置から受信した電波を電気的なアナログ
    受信信号に変換するアンテナと、上記起動回数計数記憶
    手段の計数値のいずれかが設定値に達したことに基づい
    て上記データ処理手段から与えられる制御信号に従っ
    て、受信可能な信号レベルの下限のしきい値を高するよ
    うにした、上記アンテナと上記バスとの間に接続された
    入出力制御手段と、上記各手段の電源である電池と、を
    備えたICカードと、 からなるICカードシステム。
JP3329095A 1990-12-28 1991-12-12 Icカ―ド Expired - Lifetime JP2501384B2 (ja)

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EP91121878A EP0492482B1 (en) 1990-12-28 1991-12-20 Non contact type IC-card
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JP2-408751 1990-12-28
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JPH0567254A JPH0567254A (ja) 1993-03-19
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