JP2026515630A - ピリド[4,3-d]ピリミジン化合物 - Google Patents

ピリド[4,3-d]ピリミジン化合物

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Abstract

本発明は、式(I)~(III)の化合物およびその薬学的に許容できる塩、医薬品におけるそれらの使用;それらを含有する組成物;それらを調製するためのプロセス;ならびにそのようなプロセスにおいて使用される中間体に関する。本発明の化合物は、がんなどの疾患、障害および状態の処置、予防、抑制および寛解において有用であり得る。

Description

本発明は、Kirstenラット肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログ(KRAS)阻害薬としての新規のピリド[4,3-d]ピリミジン化合物に関する。本発明はまた、化合物の調製、その調製において使用される中間体、化合物を含有する組成物、およびがんなどのKRAS関連疾患を処置するための化合物の使用に関する。
KRAS、HRAS(Harveyラット肉腫ウイルス)およびNRAS(神経芽腫RASウイルス癌遺伝子ホモログ)は、複雑なシグナル伝達カスケードを通じた細胞の生存および増殖において非常に重要であるGTPアーゼの群に属する。すべてのがんのうちのおよそ30%において、変異RAS遺伝子が見出される(Hyunら、2021 Int.J.Mol.Sci.22(22)、12142)。KRASが、がん細胞において最も頻繁に変異しているRASアイソフォーム(最高85%)であり、非小細胞肺癌(NSCLC)、結腸直腸および膵臓癌を含むがんの発生をもたらし、それらは集団でも個人でも、罹患した患者にとって著しく満たされていない医学的必要性を有する。KRAS変異は、膵臓管状腺癌(PDAC)において広く見られる。肺癌の主な形態(80%)であるNSCLC症例の30%において、KRASにおける変異が観察されている。NSCLCにおいて見られるKRAS変異は、G12Cを39%、G12Vを18~21%、およびG12Dを17~18%含む。KRAS変異は、結腸癌の35~45%において起こり、薬物耐性をもたらす。
KRASの阻害薬が、数十年間にわたって捜し求められており、最近の前進は、試験においてソトラシブおよび後続のKRAS G12C標的化合物の承認が見られたことである(Palmerら、2021 NPJ Precision Oncology、5、98)。ソトラシブは、12位にある変異体システインの共有結合修飾によりKRASの変異を特異的に標的とする。そのため、同じ作用機序に依存するソトラシブおよび他の現在公知のKRAS阻害薬は、G12VおよびG12Dなどの他の主なKRAS変異を考慮すると、処置範囲が狭く、使用が限られ得る。
G12C以外の変異を標的とすることができる活性なKRAS変異体阻害薬の大多数は、フェノール構成成分に依存して、適正な結合効力を得ている。フェノールは、腸および肝臓において抱合代謝を受ける性向を有し、それにより、生物学的利用能の低下が生じ得る。したがって、フェノールを欠いた化学型は、生物学的利用能および投薬に関して利点を有し得る(Fellら、2020 J.Med.Chem 63、6679~6693)。
したがって、より広い範囲のがんを処置するために使用することができる新しいKRAS阻害薬が依然として必要とされている。
本発明は一部では、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩を提供する。本発明の化合物は、KRAS G12C、KRAS G12D、および KRAS G12V受容体のすべての活性を阻害することができ、KRAS G12C、KRAS G12D、およびKRAS G12V受容体、またはそれらの組合せのいずれかにより媒介されるがん、障害および病態などの疾患の処置、予防、抑制、および寛解において有用であり得る。特に、本発明は、1つまたは複数のKRAS G12C、KRAS G12D、およびKRAS G12V受容体に対して予想外に高い細胞効力を有する、インダゾール構成成分を含有する化合物を提供する。本発明の化合物または塩を単独で、または追加の抗がん治療薬との組合せで含む医薬組成物も提供する。本発明はまた一部では、本発明のそのような化合物、薬学的に許容できる塩および組成物を調製する方法、ならびに上述のものを使用する方法を提供する。この概要は、詳細な説明で下でさらに記載される概念のうちの選択されたものを、簡略化された形態で導入するために提供されている。この概要は、特許請求の範囲に記載された主題の重要な特徴または必須の特徴を同定するために意図されたものではなく、また、特許請求の範囲に記載された主題の範囲を決定する際の助けとして孤立して使用されることを意図されたものでもない。
本発明の一実施形態により、式(I)の化合物:
またはその薬学的に許容できる塩を提供する
[式中、
R1は、C3~C10シクロアルキルまたはN、O、およびSからなる群から選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を含む4~12員ヘテロシクロアルキルであり、C3~C10シクロアルキルまたは4~12員ヘテロシクロアルキルはそれぞれ、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキリデニル、C1~C3ハロアルキリデニル、C1~C3アルキル(ここで、存在する場合、C1~C3アルキルのうちの2個は、それらが結合している炭素と一緒に、スピロ環式環を形成してもよい)、C1~C3アルコキシ、-OC(O)NH2、-OC(O)NHCH3、-OC(O)N(CH3)2からなる群から独立に選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、C1~C3アルキル、C1~C3アルコキシ、C1~C3ハロアルキリデニルまたはC1~C3アルキリデニルは、1、2または3個のR11置換基でそれぞれさらに置換されていてもよく、
R2は、Hであるか、または-OH、-CN、-NH2、-NH(C1~C3アルキル)、-N(C1~C3アルキル)2、-SH、-(C1~C4アルキレン)-CN、-(C1~C4アルキレン)-OH、ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C3フルオロアルキル、およびC1~C3アルコキシからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい-(C1~C6アルキレン)-OH、-(C1~C6アルキレン)-CN、-(C1~C6アルキレン)-SH、-(C1~C3アルキレン)-S-(C1~C3アルキル)、-(C1~C3アルキレン)-(S=O)-(C1~C3アルキル)、-(C1~C3アルキレン)-(SO2)-(C1~C3アルキル)、C1~C6アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C6フルオロアルキル、C3~C6フルオロシクロアルキル、およびC1~C6アルコキシからなる群から選択され、
R3は、
であり、
R3は、1、2または3個のR10で置換されていてもよく、
R4は、H、ハロゲン、-CN、C1~C3アルキル、C1~C3アルコキシ、またはC1~C3フルオロアルキルであり、
R5は、H、-OH、ハロゲン、-NH2、CNであるか、またはそれぞれ-OH、-CN、-NH2、-SH、-(C1~C4アルキレン)-CN、ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C3フルオロアルキル、およびC1~C3アルコキシからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよい-(C1~C6アルキレン)-OH、-(C1~C6アルキレン)-CN、-(C1~C6アルキレン)-SH、-(C1~C3アルキレン)-S-(C1~C3アルキル)、-(C1~C3アルキレン)-(S=O)-(C1~C3アルキル)、-(C1~C3アルキレン)-(SO2)-(C1~C3アルキル)、C1~C6アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C6フルオロアルキル、C3~C6フルオロシクロアルキル、およびC1~C6アルコキシからなる群から選択されるか、あるいは、R5およびR5が結合している炭素、ならびにR2およびR2が結合している窒素は一緒に、N、O、およびSからなる群から選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子、またはN(C1~C6アルキル)、-(S=O)-、および-(SO2)-からなる群から選択されるヘテロ原子含有基を含む4~8員ヘテロシクロアルキルを形成しており、前記4~8員ヘテロシクロアルキルは、-OH、-OCH3、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキル、-(C1~C6アルキレン)-CN、および-(C1~C6アルキレン)-OHからなる群から選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、
R6は、出現するごとに独立に、H、-OH、ハロゲン、CNであるか、または-OH、-CN、-(C1~C4アルキレン)-CN、ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C3フルオロアルキル、およびC1~C3アルコキシからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい-(C1~C6アルキレン)-OH、-(C1~C6アルキレン)-CN、C1~C6アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C6フルオロアルキル、C3~C6フルオロシクロアルキル、およびC1~C6アルコキシからなる群から選択され、
Lは、L1-L2-L3であり、L1、L2およびL3のそれぞれは、結合、-O(CH2)n-(ここで、nは、0または1である)、-S-、-NR7-、および-CR8R9-からなる群から独立に選択されるが、ただし、L1、L2およびL3のうちの少なくとも1個は結合ではないことを条件とし、
R7、R8、およびR9はそれぞれ独立に、HまたはC1~C3アルキルであり、
R10は、-NH2、ハロゲン、-CN、C1~C3アルキル、C1~C3フルオロアルキル、C1~C3アルコキシ、C2~C3アルキニル、C3~C5シクロアルキル、ならびにN、O、およびSからなる群から選択される1または2個のヘテロ原子を含む4~6員ヘテロシクロアルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、C1~C3アルキル、C3~C5シクロアルキルまたは4~6員ヘテロシクロアルキルは、-OH、C1~C3アルコキシ、C1~C3アルキルおよびハロゲンからなる群から独立に選択される1または2個の置換基でさらに置換されていてもよく、あるいは、2個のR10は、それらが結合しているC原子と一緒に、1、2または3個のR12でさらに置換されていてもよいC3~C6シクロアルキル環を形成していてもよく、
R11は、H、-CN、-OH、メチル、-OCH3、C1~C3アルコキシ、-シクロプロピル、-オキセタン、-C(O)NR7R8、-SO2R9およびハロゲンからなる群からそれぞれ独立に選択されるか、あるいは、2個のR11は、それらが結合している炭素と一緒に、C3~C6シクロアルキル環または3~6員ヘテロシクロアルキル環を形成しており、
R12は、-OH、C1~C3アルコキシ、-C1~C3アルキルおよびハロゲンからなる群からそれぞれ独立に選択され、
Xは、O、N、またはSであり、
lは、1または2であり、
xは、1または2である]。
本発明の実施形態を下に記載するが、便宜的に、実施形態1(E1)は、上に提示された式(I)の実施形態と同一である。
上述の一般的な説明および次の詳細な説明は両方とも例示で、説明に過ぎず、特許請求の範囲に記載されているとおりの本発明を限定するものではないことは理解されるべきである。
本明細書に含まれる本発明の実施形態および実施例の次の詳細な説明を参照することにより、本発明は、より容易に理解され得る。本発明は、作製する具体的な合成方法に限定されず、合成方法はもちろん変化し得ることは理解されるべきである。本明細書において使用される専門用語は、具体的な実施形態を説明することのみを目的としたものに過ぎず、限定的であることを意図されたものではないことも理解されるべきである。
E1
上で定義されたとおりの式(I)の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
E2
リンカーLが、-(O-CH2)-である、実施形態E1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E3
R1が、NおよびOからなる群から選択される1または2個のヘテロ原子を含む5~10員ヘテロシクロアルキルであり、前記5~10員ヘテロシクロアルキルが、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキリデニル、C1~C3ハロアルキリデニル、C1~C3アルキル(ここで、存在する場合、C1~C3アルキルのうちの2個は、それらが結合している炭素と一緒に、スピロ環式環を形成していてもよい)、C1~C3アルコキシ、-OC(O)NH2、-OC(O)NHCH3、-OC(O)N(CH3)2からなる群から独立に選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、C1~C3アルキル、C1~C3アルコキシ、C1~C3ハロアルキリデニルまたはC1~C3アルキリデニルは、1、2または3個のR11置換基でそれぞれさらに置換されていてもよい、実施形態E1または実施形態E2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E3a
L-R1が、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキリデニル、C1~C3ハロアルキリデニル、C1~C3アルキル(ここで、存在する場合、C1~C3アルキルのうちの2個は、それらが結合している炭素と一緒に、スピロ環式環を形成していてもよい)、C1~C3アルコキシ、-OC(O)NH2、-OC(O)NHCH3、-OC(O)N(CH3)2からなる群から独立に選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい
であり、C1~C3アルキル、C1~C3アルコキシ、C1~C3ハロアルキリデニルまたはC1~C3アルキリデニルが、1、2または3個のR11置換基でそれぞれさらに置換されていてもよい、実施形態E1または実施形態E2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E3b
L-R1が、1、2または3個のハロゲンで置換されていてもよい
である、実施形態E1または実施形態E2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E3c
L-R1が、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキルからなる群から独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい
であり、アルキリデニルが、1または2個のR11置換基でさらに置換されていてもよい、実施形態E1または実施形態E2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E3d
L-R1が、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキルからなる群から独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい
であり、R11が、H、-CN、-OH、メチル、-OCH3、C1~C3アルコキシ、-シクロプロピル、-オキセタン、-C(O)NR7R8、-SO2R9およびハロゲンからなる群からそれぞれ独立に選択されるか、または、R11が、それらが結合している炭素と一緒に、C3~C6シクロアルキル環または3~6員ヘテロシクロアルキル環を形成している、実施形態E1または実施形態E2の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E3e
L-R1が、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキルからなる群から独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい
である、実施形態E3dの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E4
L-R1が、
からなる群から選択される、実施形態E3の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E4b
L-R1が、
からなる群から選択される、実施形態E3の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E5
L-R1が、
からなる群から選択される、実施形態E3の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E6
L-R1が、
からなる群から選択される、実施形態E3の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E7
R2が、Hであるか、または-OH、-CN、およびハロゲンからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい-(C1~C5アルキレン)-OHおよびC1~C5アルキルからなる群から選択される、実施形態E1からE6のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E8
R3が、1、2または3個のR10で置換されていてもよい
である、実施形態E1からE7のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E9
R3が、
である、実施形態E1からE8のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E9a
R3が、
である、実施形態E1からE8のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E9b
R3が、
であり、R10が、-NH2、ハロゲン、-CN、C1~C3アルキル、C1~C3フルオロアルキル、C1~C3アルコキシ、C2~C3アルキニル、C3~C5シクロアルキル、ならびにN、O、およびSからなる群から選択される1または2個のヘテロ原子を含む4~6員ヘテロシクロアルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、C1~C3アルキル、C3~C5シクロアルキルまたは4~6員ヘテロシクロアルキルが、-OH、C1~C3アルコキシ、-C1~C3アルキルおよびハロゲンからなる群から独立に選択される1または2個の置換基でさらに置換されていてもよい、実施形態E1からE8もしくはE9aのいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E10
R3が、
である、実施形態E1からE9のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E10a
R3が、
である、E9aからE9bの実施形態のいずれか1つの化合物、またはその薬学的塩。
E11
R3が、1個のR10または1、2もしくは3個のR12でさらに置換されていてもよい
である、実施形態E1からE9aのいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E11a
R3が、
である、実施形態E11の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E11b
R3が、
である、実施形態E11の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E11c
R3が、
である、実施形態E11の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E11d
R3が、
である、実施形態E11の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E11e
R3が、
である、実施形態E11もしくはE11bの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E11f
R3が、
である、実施形態E11もしくはE11bの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E11g
R3が、
である、実施形態E11もしくはE11bの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E11h
R3が、
である、実施形態E11もしくはE11bの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E12
R4が、ClまたはFである、実施形態E1からE11hのいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E13
R5およびR6が、出現するごとに、H、-OH、-CN、およびハロゲンからなる群からそれぞれ独立に選択されるか、またはR5およびR6が、出現するごとに、-(C1~C5アルキレン)-OHおよびC1~C5アルキルからなる群から独立に選択され、-(C1~C5アルキレン)-OHおよびC1~C5アルキルがそれぞれ、-OH、-CN、およびハロゲンからなる群から独立に選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、実施形態E1からE12のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E14
式(II):
[式中、Yは、CH2、O、N(C1~C6アルキル)、S、(S=O)、および(SO2)からなる群から選択され、R13は出現するごとに、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキル、-(C1~C6アルキレン)-CN、および-(C1~C6アルキレン)-OHからなる群から独立に選択され、mおよびnはそれぞれ独立に、0、1、2または3であり、yは、1、2、または3であり、m+nは、1、2、3、4、または5である]
を有する、実施形態E1からE13のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E15
Yが、-CH2-またはOである、実施形態E14の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E16
YがOである、実施形態E15の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E17
R3が、
からなる群から選択される、実施形態E1からE8もしくはE14からE16のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E17a
R3が、
からなる群から選択される、実施形態E1からE8もしくはE14からE16のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E17b
R3が、
からなる群から選択される、実施形態E1からE8もしくはE14からE16のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E18
式(III):
を有する、実施形態E1からE17bのいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E18a
ではない、実施形態E1からE17のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E19
からなる群から選択される、実施形態E1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E20
からなる群から選択される、実施形態E1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E21
からなる群から選択される、実施形態E1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E21a
からなる群から選択される、実施形態E1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E21b
からなる群から選択される、実施形態E1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E21c
からなる群から選択される、実施形態E1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E21d
からなる群から選択される、実施形態E1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E21e
からなる群から選択される、実施形態E1の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E22
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E23
である、化合物。
E24
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E25
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E26
である、化合物。
E27
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E28
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E29
である、化合物。
E30
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E31
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E32
である、化合物。
E33
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E34
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E35
である、化合物。
E36
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E37
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E38
である、化合物。
E39
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E40
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E41
である、化合物。
E42
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E42a
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E42b
である、化合物。
E42c
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E42d
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E42e
である、化合物。
E42f
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E42g
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E42h
である、化合物。
E42i
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E42j
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E42k
である、化合物。
E42l
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E42m
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E42n
である、化合物。
E42o
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E42p
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E42q
である、化合物。
E42r
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E42s
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E42t
である、化合物。
E42u
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E42v
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E42w
である、化合物。
E42x
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E42y
またはその薬学的に許容できる塩である、化合物。
E42a1
である、化合物。
E42a2
である、化合物の薬学的に許容できる塩。
E43
実施形態E1からE42のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、少なくとも1つの薬学的に許容できる添加剤とを含む、医薬組成物。
E44
それを必要とする対象に、治療有効量の実施形態E1からE42のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩を投与することを含む、がんを処置するための方法。
E45
それを必要とする対象に、治療有効量の実施形態E1からE42のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩を単一の薬剤として投与することを含む、がんを処置するための方法。
E46
それを必要とする対象に、治療有効量の実施形態E1からE42のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩を投与することを含み、さらに、治療有効量の追加の抗がん治療薬を投与することを含む、がんを処置するための方法。
E47
がんが小細胞肺癌(NSCLC)、膵臓癌、または結腸直腸癌である、実施形態E22からE42のいずれか1つのがんを処置するための方法。
E48
医薬として使用するための、実施形態E1からE42のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E49
がんの処置において使用するための、実施形態E1からE42のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
E50
前記がんが小細胞肺癌(NSCLC)、膵臓癌、または結腸直腸癌である、実施形態E22からE42のいずれか1つによるがんの処置において使用するための化合物またはその薬学的に許容できる塩。
E51
がんを処置するための医薬を製造するための、実施形態E1からE42のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩の使用。
E52
がんが小細胞肺癌(NSCLC)、膵臓癌、または結腸直腸癌である、実施形態E22からE42のいずれか1つによるがんを処置するための医薬を製造するための、化合物、またはその薬学的に許容できる塩の使用。
E53
対象において、KRAS G12C、KRAS G12D、およびKRAS G12V受容体の阻害により媒介される障害を処置するための方法であって、それを必要とする対象に、実施形態E1からE42のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩を、障害を処置するために有効である量で投与することを含む方法。
E54
実施形態E1からE42のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、少なくとも1つの追加の治療薬またはその薬学的に許容できる塩とを含む医薬組合せであって、固定された、または固定されていない組合せである、医薬組合せ。
E55
実施形態E54の医薬組合せと、少なくとも1つの添加剤とを含む、医薬組成物。
本明細書において記載される実施形態のそれぞれは、本明細書において記載される、組み合わされる実施形態と矛盾しない任意の他の実施形態と組み合わせることができる。加えて、実施例において記載される化合物のいずれか、またはその薬学的に許容できる塩を個別に、または実施例の1つもしくは複数の他の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と一緒にグループとして特許請求することもある。
さらに、本明細書において記載される実施形態のそれぞれは、その範囲内に、本明細書において記載される化合物の薬学的に許容できる塩、化合物の立体異性体、化合物の水和物、および立体異性体の薬学的に許容できる塩を企図している。
定義
本明細書において別段に定義されていない限り、本発明と関連して使用される科学および専門用語は、当業者により共通して理解される意味を有する。
本明細書において記載される本発明は、本明細書において具体的に開示されていない任意の要素の非存在下でも適切に実行することができる。
「本発明の化合物」には、式(I)、(II)または(III)の化合物およびその調製において使用される新規の中間体が含まれる。当業者であれば、本発明の化合物には、存在し得る場合には、配座異性体(例えば、シスおよびトランス異性体)およびすべての光学異性体(例えば、鏡像異性体およびジアステレオ異性体)、そのような異性体のラセミ体、ジアステレオ異性体および他の混合物、その互変異性体が含まれることを認めるであろう。当業者であれば、本発明の化合物には、形成され得る場合には、その溶媒和物、水和物、同形体、多形体、エステル、塩形態、プロドラッグ、および同位体標識されたバージョンが含まれることも認めるであろう。
本明細書において使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、別段に示されていない限り、複数形の言及も含む。例えば、「a」置換基は、1個または複数の置換基を含む。
本明細書において使用される場合、「約」という用語は、数値で定義されるパラメーター(例えば、5mgの用量)を修飾するために使用される場合、パラメーターが、そのパラメーターについて記述された数値よりも10%上か、または下に変動し得ることを意味する。例えば、約5mgの用量は、5mg±10%を意味し、すなわち、4.5mgから5.5mgの間で変動していてもよい。
置換基が群から「独立に選択される」と記載されている場合、各置換基は、他とは独立に選択される。したがって各置換基は、他の置換基とは同一でも、または異なってもよい。
「任意選択の」または「任意選択で」は、後に記載される事象または状況が、起きてもよいが、起きる必要はなく、その記載が、その事象または状況が起こる事例と、起こらない事例とを含むことを意味する。
「置換されていてもよい」および「置換されている、または非置換である」という用語は、記載されている特定の基が非水素置換基を有さなくてもよいし(すなわち、非置換である)、またはその基が1個または複数の非水素置換基を有してもよい(すなわち、置換されている)ことを示すために互換的に使用される。別段に指定されていない場合、存在し得る置換基の総数は、記載されている基の非置換形態上に存在するH原子の数に等しい。オキソ(=O)置換基など、任意選択の置換基が二重結合を介して結合している場合、その基は、2つの利用可能な価を占めており、したがって含まれる他の置換基の総数は、2個減少する。任意選択の置換基が選択肢のリストから独立に選択される場合、選択される基は、同じでも、または異なってもよい。本開示を通じて、任意選択の置換基の個数および性質は、そのような置換が、当業者にとって化学的な意味を成す限りに限定されるであろうことは理解されるであろう。明確さのために、「置換されていてもよい」は、ゼロ個の置換基またはそれ以上で置換されていることを意味する。
「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード(F、Cl、Br、I)を指す。
「シアノ」は、三重結合により窒素原子と一緒になっている炭素原子を有する置換基、すなわち、-C≡N(本明細書では「-CN」とも示される)を指す。
「ヒドロキシ」は、-OH基を指す。
「オキソ」は、二重結合した酸素(=O)を指す。
「アルキル」は、直鎖または分枝鎖基を含む、指定された数の炭素原子を有する飽和した一価脂肪族炭化水素ラジカルを指す。アルキル基は、これに限定されないが、1~6個の炭素原子(「C1~C6アルキル」)、1~3個の炭素原子(「C1~C3アルキル」)、または1~2個の炭素原子(「C1~C2アルキル」)を含有していてもよい。例には、これに限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、および同様のものが含まれる。
「フルオロアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの1個から全部がフッ素原子により置き換えられている、本明細書において定義されるとおりのアルキル基を指す。例には、これに限定されないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、およびテトラフルオロエチルが含まれる。完全に置換されているフルオロアルキル基(ペルフルオロアルキル基とも称される)の例には、トリフルオロメチル(-CF3)およびペンタフルオロエチル(-C2F5)が含まれる。
「アルキレン」は、指定された数の炭素原子を有する二価脂肪族炭化水素ラジカルを指す。アルキレン基は、これに限定されないが、1~6個の炭素原子(「C1~C6アルキレン」)、または1~2個の炭素原子(「C1~C2アルキレン」)を含有していてもよい。例には、-(CH2)-(メチレン)および-(CH2-CH2)-(エチレン)が含まれる。
「アルコキシ」は、酸素原子に単結合している、本明細書において定義されるとおりのアルキル基を指す。分子へのアルコキシラジカルの結合点は、酸素原子を介してである。アルコキシラジカルは、アルキル-O-と示されることもある。アルコキシ基は、これに限定されないが、1~6個の炭素原子(「C1~C6アルコキシ」)、または1~3個の炭素原子(「C1~C3アルコキシ」)を含有していてもよい。アルコキシ基には、これに限定されないが、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、および同様のものが含まれる。
「アルキニル」は、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも1つの炭素-炭素三重結合からなる、本明細書において定義されるとおりのアルキル基を指す。アルキニルは、2~3個の炭素原子(「C2~C3アルキニル」)を含有していてもよい。例には、これに限定されないが、エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、および同様のものが含まれる。
「シクロアルキル」は、指定された数の炭素原子を有し、シクロアルキル環の炭素原子を介して基礎分子に連結している単環式架橋または縮合二環式または多環式環系であってよい完全に飽和した炭化水素環系を指す。シクロアルキル基は、これに限定されないが、3~10個の炭素原子(「C3~C10シクロアルキル」)、3~8個の炭素原子(「C3~C8シクロアルキル」)、3~6個の炭素原子(「C3~C6シクロアルキル」)、3~5個の炭素原子(「C3~C5シクロアルキル」)または3~4個の炭素原子(「C3~C4シクロアルキル」)を含有していてもよい。例には、これに限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、アダマンタニル、および同様のものが含まれる。シクロアルキル基は、本明細書においてさらに定義されるとおり、置換されていてもよいし、非置換であってもよいし、置換されていてよい。
「アルキリデニル」は、式=CR’R”を有し、R’およびR”が、Hまたはアルキル基から独立に選択されてよい直鎖または分枝鎖一価炭化水素ラジカルを指す。例示的なアルキリデニルラジカルには、これに限定されないが、メチリデニル(=CH2)、エチリデニル(=CHCH3)、イソ-プロピリデニル(=C(CH3)2、およびプロピリデニル(=CH-CH2-CH3)が含まれる。R’およびR”は、上で記載されたとおりにさらに置換されていてもよい。
「ハロアルキリデニル」は、式=CR’R”を有し、R’またはR”が、アルキリデニルについて定義されるとおりであり、少なくとも1個のハロゲン原子をさらに含む直鎖または分枝鎖一価炭化水素ラジカルを指す。例示的なハロアルキリデニルラジカルには、これに限定されないが、フルオロメチリデニル(=CHF)、ジフルオロメチリデニル(=CF2)、フルオロエチリデニル(=CFCH3)、およびフルオロプロピリデニル(=CF-CH2-CH3)が含まれる。R’およびR”は、上で記載されたとおりにさらに置換されていてもよい。
「アルキリデニルシクロプロピル」は、式=CR’R”を有し、R’またはR”が、アルキリデニルについて定義されるとおりであり、R’およびR’が、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピル環を構成している直鎖または分枝鎖一価炭化水素ラジカルを指す。
「アルキリデニルオキセタン」は、式=CR’R”を有し、R’またはR”が、アルキリデニルについて定義されるとおりであり、R’およびR’が、それらが結合している炭素と一緒に、オキセタンを構成している直鎖または分枝鎖一価炭化水素ラジカルを指す。
「フルオロシクロアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの1個から全部がフルオロ原子により置き換えられている、本明細書において定義されるとおりのシクロアルキル基を指す。例には、これに限定されないが、フルオロシクロプロピル、フルオロシクロブチル、フルオロシクロペンチルおよびフルオロシクロヘキシルが含まれる。
「ヘテロシクロアルキル」は、指定された数の環原子を含有し、N、OおよびSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を環員として含有し、環S原子が1または2個のオキソ基により置換されていてもよく(すなわち、S(O)q、ここで、qは0、1または2である)、ヘテロシクロアルキル環が、CまたはNであってよい環原子を介して基礎分子に連結している、完全に飽和した環系を指す。ヘテロシクロアルキル環には、二環式環などの単環式または多環式が含まれる。ヘテロシクロアルキル環には、スピロ環式であり、架橋しており、および/または1つもしくは複数の他のヘテロシクロアルキル、もしくは炭素環式環に縮合しており、そのようなスピロ環式、架橋、および/または縮合環自体も、飽和しているか、不飽和または芳香族性が化学的意味を成す程度まで部分的に不飽和であるか、または芳香族であってよい環も含まれるが、ただし、基礎分子への結合点は、その環系のヘテロシクロアルキル部分の原子であることを条件とする。ヘテロシクロアルキル環は、環員としてN、O、およびS(O)qから選択される1~4個のヘテロ原子、または1~3個の環ヘテロ原子、または1~2個の環ヘテロ原子を含有していてもよいが、ただし、そのようなヘテロシクロアルキル環が、2個の隣接する酸素または硫黄原子を含有しないことを条件とする。
ヘテロシクロアルキル環は、本明細書においてさらに定義されるとおり、置換されていてもよいし、非置換であってもよいし、または置換されていてよい。そのような置換基は、基礎分子に結合している複素環式環上に、またはそれに結合している単環式、二環式、三環式、スピロ環式、架橋もしくは縮合環上に存在していてもよい。
ヘテロシクロアルキル環には、これに限定されないが、本明細書における定義に従って4~12員ヘテロシクリル基、例えば5~8または4~6員ヘテロシクロアルキル基が含まれ得る。本発明のヘテロシクロアルキル環基の例には、これに限定されないが、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アゼパニル、オキサアゼパニル、チエアゼパニル(thieazepanyl)、ヘキサヒドロ-1H-ピロリジン環のラジカル、8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン環のラジカル、3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン環のラジカル、6-アザビシクロ[3.2.1]オクタン環のラジカル、または3-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン環のラジカルが含まれ得る。
「アリール」または「芳香族」は、指定された数の環原子を含有し、環中のすべての炭素原子がsp2ハイブリダイズしていて、パイ電子が共役している、単環式、二環式(例えば、ビアリール、縮合)または多環式環系を指す。アリール基は、これに限定されないが、6~10個の炭素原子(「C6~C10アリール」)を含有していてもよい。縮合アリール基は、別のアリール環に縮合しているアリール環(例えば、フェニル環)を含んでもよい。例には、これに限定されないが、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、インダニル、およびインデニルが含まれる。アリール基は、本明細書においてさらに定義されるとおり、置換されていてもよいし、非置換であってもよいし、または置換されていてよい。
同様に、「ヘテロアリール」または「ヘテロ芳香族」は、指定された数の環原子を含有し、N、OおよびSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を環中の環員として含み、環中のすべての炭素原子がsp2ハイブリダイズしていて、パイ電子が共役している、単環式、二環式(例えば、ヘテロビアリール、縮合)または多環式環系を指す。ヘテロアリール基は、これに限定されないが、5~14個の環原子(「5~14員ヘテロアリール」)、5~12個の環原子(「5~12員ヘテロアリール」)、5~10個の環原子(「5~10員ヘテロアリール」)、5~9個の環原子(「5~9員ヘテロアリール」)、または5~6個の環原子(「5~6員ヘテロアリール」)を含有していてもよい。ヘテロアリール環は、ヘテロ芳香族環の環原子を介して基礎分子に結合している。したがって、5または6員ヘテロアリール環のいずれかが単独で、または縮合構造で、環CまたはN原子を介して基礎分子に結合していてよい。ヘテロアリール基の例には、これに限定されないが、ピロリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピリジジニル(pyridizinyl)、ピリミジニル、ピラジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、ピロロ[2,3-c]ピリジニル、ピロロ[3,2-c]ピリジニル、ピロロ[3,2-b]ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、プリニル、トリアジニル、ナフチリジニル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、カルバゾリル、イミダゾ[4,5-b]ピリジニル、イミダゾ[4,5-c]ピリジニル、ピラゾロ[4,3-d]ピリジニル(pyidinyl)、ピラゾロ[4,3-c]ピリジニル、ピラゾロ[3,4-c]ピリジニル、ピラゾロ[3,4-b]ピリジニル、イソインドリル、プリニル、インドリニニル、イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、イミダゾ[1,5-a]ピリジニル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジニル、ピロロ[1,2-b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2-c]ピリミジニル、アザキナゾリニル、フタラジニル、(ピリド[3,2-d]ピリミジニル、(ピリド[4,3-d]ピリミジニル、(ピリド[3,4-d]ピリミジニル、(ピリド[2,3-d]ピリミジニル、ピリド[2,3-b]ピラジニル、ピリド[3,4-b]ピラジニル、ピリミド[5,4-d]ピリミジニル、ピラジノ[2,3-b]ピラジニル、ピリミド[4,5-d]ピリミジニルが含まれる。5-または6員ヘテロアリール基の例には、これに限定されないが、ピロリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルおよびピリダジニル環が含まれる。ヘテロアリール基は、本明細書においてさらに定義されるとおり、置換されていてもよいし、非置換であってもよいし、または置換されていてよい。
「アミノ」は、非置換である-NH2基を指す。アミノが置換されている、または置換されていてもよいと記載されている場合、その用語には、-NRxRyの形態の基が含まれ、ここで、RxおよびRyのそれぞれは、本明細書においてさらに記載されるとおりに定義される。例えば、「アルキルアミノ」は、RxおよびRyの一方がアルキル部分であり、他方がHである-NRxRy基を指し、「ジアルキルアミノ」は、RxおよびRyの両方がアルキル部分であり、そのアルキル部分が指定された数の炭素原子を有する-NRxRyを指す(例えば、-NH(C1~C4アルキル)または-N(C1~C4アルキル)2)。
本開示において化学構造中で使用される波線「
」は、置換基の結合点を指す。
「薬学的に許容できる」という用語は、物質(例えば、本明細書において記載される化合物)およびその任意の塩、または本発明の物質もしくは塩を含有する組成物が、対象または患者への投与に好適であることを意味する。
本明細書において使用される場合の「重水素濃縮係数」は、それぞれ水素存在量に対する重水素存在量と重水素の天然存在量との間の比を意味する。重水素を有すると示された原子配置は典型的には、特定の実施形態では、少なくとも1000(重水素15%導入)、少なくとも2000(重水素30%導入)、少なくとも3000(重水素45%導入)、少なくとも3500(重水素52.5%導入)、少なくとも3500(それぞれ示された重水素原子で重水素52.5%導入)、少なくとも4000(重水素60%導入)、少なくとも4500(重水素67.5%導入)、少なくとも5000(重水素75%導入)、少なくとも5500(重水素82.5%導入)、少なくとも6000(重水素90%導入)、少なくとも6333.3(重水素95%導入)、少なくとも6466.7(重水素97%導入)、少なくとも6600(重水素99%導入)、または少なくとも6633.3(重水素99.5%導入)の重水素濃縮係数を有する。
塩
「薬学的に許容できる塩」という用語の範囲内に含まれる塩は、一般に、遊離塩基または遊離酸をそれぞれ、好適な有機もしくは無機酸、または好適な有機もしくは無機塩基と反応させて、対象または患者に投与するために好適である本発明の化合物の塩を得ることにより調製される本発明の化合物を指す。
加えて、式(I)~(III)の化合物には、そのような化合物の他の塩も含まれ得て、それらは必ずしも薬学的に許容できる塩ではなく、次の1つまたは複数のための中間体として有用であり得る:1)式(I)の化合物を調製するため;2)式(I)の化合物を精製するため;3)式(I)の化合物の鏡像異性体を分離するため;または4)式(I)の化合物のジアステレオ異性体を分離するため。
好適な酸付加塩は、非毒性塩を形成する酸から形成される。例には、これに限定されないが、酢酸塩、アジピン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、炭酸水素塩/炭酸塩、硫酸水素塩/硫酸塩、ホウ酸塩、カンシル酸塩、クエン酸塩、シクラミン酸塩、エジシル酸塩、エシル酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヒベンズ酸塩、塩酸塩/塩化物、臭化水素酸塩/臭化物、ヨウ化水素酸塩/ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メシル酸塩、メチル硫酸塩、ナフチル酸塩、2-ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オロチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素塩/リン酸二水素塩、ピログルタミン酸塩、サッカリン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩、トリフルオロ酢酸塩、1,5-ナフタレンジスルホン酸およびキシノホ酸塩が含まれる。
好適な塩基塩は、非毒性塩を形成する塩基から形成される。例には、これに限定されないが、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジオラミン、グリシン、リシン、マグネシウム、メグルミン、オラミン、カリウム、ナトリウム、トロメタミンおよび亜鉛塩が含まれる。
酸および塩基の半塩、例えば、半硫酸塩および半カルシウム塩も形成され得る。
好適な塩の概説については、Paulekun,G.S.ら、Trends in Active Pharmaceutical Ingredient Salt Selection Based on Analysis of the Orange Book Database、J.Med.Chem.2007;50(26)、6665~6672を参照されたい。
本発明の化合物の薬学的に許容できる塩は、これに限定されないが、次の手順を含む、当業者に周知の方法により調製することができる
(i)本発明の化合物を所望の酸もしくは塩基と反応させることによる手順;
(ii)酸もしくは塩基不安定性保護基を本発明の化合物の好適な前駆体から除去するか、もしくは所望の酸もしくは塩基を用いて、好適な環式前駆体、例えば、ラクトンもしくはラクタムを開環することによる手順;または
(iii)本発明の化合物のある塩を別の塩に変換することによる手順。これは、適切な酸もしくは塩と反応させることによるか、もしくは好適なイオン交換手順を用いることにより達成することができる。
これらの手順は典型的には、溶液中で実施される。得られた塩を沈殿させて濾取することができるか、または溶媒の蒸発により回収することができる。
溶媒和物
本発明の化合物、およびその薬学的に許容できる塩は、非溶媒和および溶媒和形態で存在し得る。「溶媒和物」という用語を本明細書では、本発明の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、1種または複数の薬学的に許容できる溶媒分子、例えば、エタノールとを含む分子複合体を記述するために使用している。「水和物」という用語は、前記溶媒が水である場合に使用される。
加えて、式(I)~(III)の化合物には、そのような化合物の他の溶媒和物も含まれ得て、それらは必ずしも薬学的に許容できる溶媒和物ではなく、次の1つまたは複数のための中間体として有用であり得る:1)式(I)~(III)の化合物を調製するため;2)式(I)~(III)の化合物を精製するため;3)式(I)の化合物の鏡像異性体を分離するため;または4)式(I)~(III)の化合物のジアステレオ異性体を分離するため。
有機水和物に関して現在認められている分類体系は、孤立部位(isolated site)、チャネル、または金属イオン配位水和物を定義する分類体系である。K.R.MorrisによるPolymorphism in Pharmaceutical Solids(H.G.Brittain編、Marcel Dekker、1995)を参照されたい。孤立部位水和物は、水分子が、有機分子の介在により相互の直接的な接触から孤立している水和物である。チャネル水和物では、水分子は格子チャネル内に存在し、そこで他の水分子に隣接している。金属イオン配位水和物では、水分子は金属イオンに結合している。
溶媒または水が緊密に結合している場合、複合体は、湿度とは独立に、十分に定義される化学量論を有し得る。しかしながら、チャネル溶媒和物および吸湿性化合物においてのように、溶媒または水の結合が弱い場合、水/溶媒含有率は、湿度および乾燥状態に左右され得る。そのようなケースでは、非化学量論が標準となる。
複合体
薬物および少なくとも1つの他の構成成分が化学量論的または非化学量論的量で存在する多成分複合体(塩および溶媒和物以外)も、本発明の範囲内に含まれる。この種類の複合体には、クラスレート(薬物-ホスト包接錯体)および共結晶が含まれる。後者は典型的には、非共有結合性相互作用により一緒に結合している中性分子成分の結晶複合体として定義され、例えば、水素結合複合体(共結晶)は、中性分子と、または塩と形成され得る。共結晶は、溶融結晶化により、溶媒からの再結晶化により、または成分同士の物理的粉砕により調製することができる。O.Almarsson and M.J.Zaworotko(2004)によるChem Commun、17;1889~1896を参照されたい。多成分複合体の一般概説については、Haleblian(1975年8月)によるJ Pharm Sci、64(8)、1269~1288を参照されたい。
固体形態
本発明の化合物は、完全な非結晶性から完全な結晶性までの範囲の連続した固体状態で存在し得る。「非結晶性」という用語は、その材料が、分子レベルで長距離秩序を欠いていて、温度に応じて固体または液体の物理的特性を示し得る状態を指す。典型的には、そのような材料は、特有のX線回折パターンを示さず、固体の特性を示しながらも、より形式的には液体として記述される。加熱すると、固体特性から液体特性への変化が生じ、これは、典型的には二次の状態変化により特徴づけられる(「ガラス遷移」)。「結晶性」という用語は、その材料が、分子レベルで規則的に配列している内部構造を有し、規定のピークを有する特有のX線回折パターンを示す固相を指す。そのような材料は十分に加熱されると、液体の特性も示すが、固体から液体への変化は、典型的には一次の相変化により特徴づけられる(「融点」)。
本発明の化合物は、好適な条件に置いた場合に、中間状態(中間相または液晶)でも存在し得る。中間状態は、真の結晶状態と真の液体状態(溶融体または溶液のいずれか)との中間であり、分子レベルでは二次元秩序からなる。温度変化の結果として生じる中間状態は、「サーモトロピック」と記載され、水または別の溶媒などの第2の成分を加えると生じるものは、「リオトロピック」と記載される。リオトロピック中間相を形成する可能性を有する化合物は、「両親媒性」と記載され、イオン性(-COO-Na+、-COO-K+、または-SO3 -Na+など)または非イオン性(-N-N+(CH3)3など)極性ヘッド基を持つ分子からなる。さらなる情報については、Crystals and the Polarizing Microscope、N.H.Hartshorne and A. Stuart、第4版(Edward Arnold、1970)を参照されたい。
立体異性体
本発明の化合物は、2つまたはそれ以上の立体異性体として存在し得る。化合物の立体異性体には、シスおよびトランス異性体(幾何異性体)、RおよびS鏡像異性体などの光学異性体、ジアステレオ異性体、回転異性体、アトロプ異性体、および配座異性体が含まれ得る。例えば、1個または複数の不斉炭素原子を含有する本発明の化合物は、2つまたはそれ以上の立体異性体として存在し得る。
本発明の化合物の薬学的に許容できる塩は、光学的に活性(例えば、d-ラクテートまたはl-リシン)またはラセミ(例えば、dl-タルトレートまたはdl-アルギニン)である対イオンも含有し得る。
シス/トランス異性体は、当業者に周知の従来の技術、例えば、クロマトグラフィーおよび分別結晶化により分離され得る。
個々の鏡像異性体を調製/単離するための従来の技術には、好適な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、または例えば、キラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用してのラセミ体(または塩もしくは誘導体のラセミ体)の分割が含まれる。別法では、ラセミ体(またはラセミ前駆体)を好適な光学的に活性な化合物、例えば、アルコールと、または本発明の化合物が酸性もしくは塩基性部分を含有する場合には、1-フェニルエチルアミンもしくは酒石酸などの塩基もしくは酸と反応させることができる。得られたジアステレオ異性体の混合物を、クロマトグラフィー、分別結晶化により、または前記技術の両方を使用することにより分離し、そのジアステレオ異性体の一方または両方を、当業者に周知の手段により、対応する純粋な鏡像異性体に変換することができる。クロマトグラフィーを使用して、本発明のキラル化合物(およびそのキラル前駆体)を鏡像異性的に濃縮された形態で得ることができ、典型的には、溶離液をHPLC濃縮すると、濃縮混合物が得られる。亜臨界および超臨界流体を使用するキラルクロマトグラフィーを用いることができる。一部の本発明の実施形態において有用なキラルクロマトグラフィーのための方法は、当技術分野で公知である(例えば、Smith,Roger M.、Loughborough University、Loughborough、UK;Chromatographic Science Series(1998)、75(Supercritical Fluid Chromatography with Packed Columns)、223~249頁およびそこで引用されている参照文献を参照されたい)。
任意のラセミ体が結晶化すると、2種の異なる種類の結晶が起こり得る。第1の種類は、両方の鏡像異性体を等モル量で含有する1種の均一な形態の結晶が生じる、上で言及されたラセミ化合物(真のラセミ化合物)である。第2の種類は、それぞれ単一の鏡像異性体を含む2種の結晶形態が等モル量で生じるラセミ混合物または集合体である。ラセミ混合物中に存在する結晶形態の両方は、同一の物理的特性を有するが、それらは、真のラセミ体と比較して、異なる物理的特性を有することがある。ラセミ混合物は、当業者に公知の従来の技術により分離することができる。例えば、E.L.ElielおよびS.H.WilenによるStereochemistry of Organic Compound(Wiley、New York、1994)を参照されたい。
互変異性
構造異性体が低エネルギー障壁を介して相互変換可能である場合、互変異性(tautomeric isomerism)(「互変異性(tautomerism)」)が生じ得る。これは、例えば、イミノ/アミノ、ケト/エノール、またはオキシム/ニトロソ基、ラクタム/ラクチムを含有する本発明の化合物ではプロトン互変異性、または芳香族部分を含有する化合物ではいわゆる原子価互変異性の形態を取り得る。単一の化合物が1つよりも多い種類の異性を示し得るということになる。
簡潔にするために、本発明の化合物は本明細書において、単一の互変異性型において図示されているが、起こり得る互変異性型のすべてが、本発明の範囲内に含まれることは強調する必要がある。
同位体
本発明は、1個または複数の原子が、同じ原子番号を有するが、天然において優勢である原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子により置き換えられている、本発明の薬学的に許容できる同位体標識化合物のすべてを含む。
本発明の化合物に含まれるために好適な同位体の例には、2Hおよび3Hなどの水素、11C、13Cおよび14Cなどの炭素、36Clなどの塩素、18Fなどのフッ素、123Iおよび125Iなどのヨウ素、13Nおよび15Nなどの窒素、15O、17Oおよび18Oなどの酸素、32Pなどのリン、ならびに35Sなどの硫黄の同位体が含まれ得る。
本発明のある特定の同位体標識化合物、例えば、放射性同位体を組み込んだものは、薬物または基質組織分布研究の一方または両方において有用である。放射性同位体トリチウム、すなわち、3H、および炭素-14、すなわち、14Cは、それらの組込みの容易さおよび検出の迅速な手段を考慮すると、この目的のために特に有用である。
重水素、すなわち、2Hでの置換は、より大きな代謝安定性から生じるある特定の治療上の利点を与え得る。
陽電子放射性同位体、例えば11C、18F、15Oおよび13Nでの置換は、基質受容体占有率を検査するための陽電子放出断層撮影(PET)研究において有用であり得る。
一部の実施形態では、本開示は、そのような化合物および塩の式および変項がそれぞれ、かつ独立に本明細書において記載されるとおりである、重水素標識(または重水素化)化合物および塩を提供する。「重水素化」は、その化合物中の原子のうちの少なくとも1個が、重水素の天然の存在量(典型的には、およそ0.015%)よりも高い存在量で、重水素であることを意味する。熟練した実務者が、水素原子を含む化学化合物において、水素原子は実際には、HおよびDの混合物で存在し、約0.015%がDであることを認めた。本発明の重水素標識化合物および塩に組み込まれた重水素の濃度は、重水素濃縮係数により定義され得る。1個または複数の重水素が生理学的条件下で水素と交換され得ることは理解される。
一部の実施形態では、重水素化合物は、実施例セクションにおいて示されている表2に記述されている化合物のいずれか1つから選択される。
一部の実施形態では、本発明の化合物上のある特定の代謝部位上の1個または複数の水素原子を重水素化する。
本発明の同位体標識化合物は一般に、当業者に公知の従来の技術により、または添付の実施例および調製例に記載されているプロセスと類似のプロセスにより、以前に用いられた非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用して調製することができる。
本発明による薬学的に許容できる溶媒和物には、結晶化の溶媒が同位体置換されていてよいもの、例えば、D2O、d6-アセトン、d6-DMSOであってよいものが含まれる。
プロドラッグ
本発明の化合物は、プロドラッグの形態で投与することができる。したがって、それ自体は薬理活性をほとんど有さないか、または全く有さなくてよい本発明の化合物のある特定の誘導体は、身体内または身体上に投与された場合に、例えば加水分解切断、特にエステラーゼまたはぺプチダーゼ酵素により促進される加水分解切断により、所望の活性を有する本発明の化合物へと変換され得る。そのような誘導体は、「プロドラッグ」と称される。プロドラッグの使用についてのさらなる情報は、「The Expanding Role of Prodrugs in Contemporary Drug Design and Development、Nature Reviews Drug Discovery、17、559~587(2018)(J. Rautioら)において見出され得る。
本発明によるプロドラッグは、例えば、H.Bundgaardによる「Design of Prodrugs」(Elsevier、1985)において記載されているとおり、例えば、本発明の化合物中に存在する適切な官能基を、「プロ部分」として当業者に公知のある特定の部分に置き換えることにより、生成することができる。
したがって、本発明によるプロドラッグは、(a)本発明の化合物中に存在する場合に、カルボン酸のエステルまたはアミド誘導体;(b)本発明の化合物中に存在する場合に、ヒドロキシル基のエステル、カルボネート、カルバメート、ホスフェートもしくはエーテル誘導体;(c)本発明の化合物中に存在する場合に、アミノ基のアミド、イミン、カルバメートもしくはアミン誘導体;(d)本発明の化合物中に存在する場合に、チオール基のチオエステル、チオカルボネート、チオカルバメートもしくはスルフィド誘導体;または(e)本発明の化合物中に存在する場合に、カルボニル基のオキシムもしくはイミン誘導体であり得る。
本発明によるプロドラッグのいくつかの具体的な例には:
(i)本発明の化合物がカルボン酸官能基(-COOH)を含有する場合に、そのエステル、例えば、化合物のカルボン酸官能基の水素がC1~C8アルキル(例えば、エチル)または(C1~C8アルキル)C(=O)OCH2-(例えば、tBuC(=O)OCH2-)により置き換えられている化合物;
(ii)本発明の化合物がアルコール官能基(-OH)を含有する場合に、そのエステル、例えば、化合物のアルコール官能基の水素が-CO(C1~C8アルキル)(例えば、メチルカルボニル)により置き換えられているか、またはアルコールがアミノ酸でエステル化されている化合物;
(iii)本発明の化合物がアルコール官能基(-OH)を含有する場合に、そのエーテル、例えば、化合物のアルコール官能基の水素が(C1~C8アルキル)C(=O)OCH2-または-CH2OP(=O)(OH)2により置き換えられている化合物;
(iv)本発明の化合物がアルコール官能基(-OH)を含有する場合に、そのホスフェート、例えば、化合物のアルコール官能基の水素が-P(=O)(OH)2または-P(=O)(O-Na+)2または-P(=O)(O-)2Ca2+により置き換えられている化合物;
(v)本発明の化合物が第一級または第二級アミノ官能基(-NH2または-NHR、ここで、R≠H)を含有する場合に、そのアミド、例えば、場合によって、化合物のアミノ官能基の水素の一方または両方が(C1~C10)アルカノイル、-COCH2NH2により置き換えられているか、またはアミノ基がアミノ酸で誘導体化されている化合物;
(vi)本発明の化合物が第一級または第二級アミノ官能基(-NH2または-NHR、ここで、R≠H)を含有する場合に、そのアミン、例えば、場合によって、化合物のアミノ官能基の水素の一方または両方が-CH2OP(=O)(OH)2により置き換えられている化合物
が含まれる。
本発明のある特定の化合物はそれ自体が、本発明の他の化合物のプロドラッグとして作用し得る。本発明の2つの化合物が一緒になってプロドラッグの形態になっていることも可能である。ある特定の状況では、本発明の化合物のプロドラッグは、本発明の化合物中の2個の官能基を内部で連結することにより、例えばラクトンを形成することにより作製することができる。
代謝産物
本発明の化合物の活性な代謝産物、すなわち、薬物を投与すると、多くの場合に酸化または脱アルキル化によりin vivoで形成される化合物も、本発明の範囲内に含まれる。本発明による代謝産物の一部の例には、これに限定されないが:
(i)本発明の化合物がアルキル基を含有する場合、そのヒドロキシアルキル誘導体(-CH > -COH):
(ii)本発明の化合物がアルコキシ基を含有する場合、そのヒドロキシ誘導体(-OR → -OH);
(iii)本発明の化合物が第三級アミノ基を含有する場合、その第二級アミノ誘導体(-NRR’ → -NHRまたは-NHR’);
(iv)本発明の化合物が第二級アミノ基を含有する場合、その第一級誘導体(-NHR → -NH2);
(v)本発明の化合物がフェニル部分を含有する場合、そのフェノール誘導体(-Ph → -PhOH);
(vi)本発明の化合物がアミド基を含有する場合、そのカルボン酸誘導体(-CONH2 → COOH);および
(vii)化合物がヒドロキシまたはカルボン酸基を含有する場合、その化合物は、例えばグルクロン酸との共役により代謝されて、グルクロニドを形成し得る
が含まれる。接合代謝の他の経路が存在する。これらの経路は、第2相代謝として多くの場合に公知であり、例えば、硫酸化またはアセチル化が含まれる。NH基などの他の官能基も、共役を受け得る。
医薬組成物
別の実施形態では、本発明は医薬組成物を含む。医薬組成物の目的では、化合物そのものまたはその薬学的に許容できる塩を単純に、本発明の化合物と称することとする。
「医薬組成物」は、活性成分としての本発明の化合物、またはその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、水和物もしくはプロドラッグの1種または複数と、少なくとも1種の薬学的に許容できる添加剤との混合物を指す。
「添加剤」という用語は、本発明の化合物以外の任意の成分を記載するために本明細書において使用される。添加剤の選択は、投与様式、溶解性および安定性に対する添加剤の作用、ならびに剤形の性質などの因子に大きく依存することとなる。
本明細書において使用される場合、「添加剤」には、生理学的に適合性であるあらゆるすべての溶媒、分散媒体、コーティング、抗菌剤および抗真菌剤、等張化および吸収遅延剤、担体、希釈剤および同様のものが含まれる。添加剤の例には、水、生理食塩水、リン酸緩衝溶液、デキストロース、グリセロール、エタノールおよび同様のもののうちの1種または複数、さらにはそれらの組合せが含まれ、等張化剤、例えば、糖、塩化ナトリウム、またはポリアルコール、例えばマンニトール、またはソルビトールを組成物中に含んでもよい。添加剤の例には、様々な有機溶媒(水和物および溶媒和物など)も含まれる。医薬組成物は、所望の場合には、追加の添加剤、例えば、着香剤、結合剤(binder)/結合剤(binding agent)、滑沢剤、崩壊剤、甘味剤または着香剤、着色剤または色素、および同様のものを含有してもよい。例えば、経口投与では、クエン酸などの様々な添加剤を含有する錠剤を、デンプン、アルギン酸およびある特定の複雑ケイ酸塩などの様々な崩壊剤と、スクロース、ゼラチンおよびアラビアゴムなどの結合剤と一緒に用いることができる。限定ではないが、添加剤の例には、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、様々な糖およびデンプンの種類、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油およびポリエチレングリコールが含まれる。加えて、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクなどの滑沢剤が多くの場合に、製錠の目的では有用である。同様の種類の固体組成物を、充填軟および硬ゼラチンカプセル内で用いることもできる。したがって、添加剤の非限定的例には、ラクトースまたは乳糖および高分子量ポリエチレングリコールも含まれる。水性懸濁剤またはエリキシル剤が経口投与のために望ましい場合には、その中の活性化合物を様々な甘味剤または着香剤、着色剤または色素および、所望の場合には、乳化剤または懸濁化剤と共に、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、またはそれらの組合せなどの追加の添加剤と一緒に組み合わせることができる。
添加剤の例には、化合物の貯蔵寿命または有効性を増強する薬学的に許容できる物質、例えば、湿潤剤または少量の補助物質、例えば、湿潤剤もしくは乳化剤、防腐剤、または緩衝剤も含まれる。
本発明の組成物は、様々な形態であってよい。これらには、例えば、液体液剤(例えば、注射用および注入用液剤)、分散剤または懸濁剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、散剤、リポソーム剤および坐剤などの液体、半固体および固体剤形が含まれる。形態は、意図されている投与様式および治療適用に依存する。
典型的な組成物は、一般に抗体でのヒトの受動免疫化のために使用されるものと同様の組成物などの注射用または注入用液剤の形態である。投与様式の1つは、非経口(例えば、静脈内、皮下、腹腔内、筋肉内)である。別の実施形態では、化合物を静脈内注入または注射により投与する。また別の実施形態では、化合物を筋肉内または皮下注射により投与する。
固体剤形の経口投与は、例えば、所定の量の少なくとも1つの本発明の化合物をそれぞれ含有する硬もしくは軟カプセル剤、丸剤、カシェ剤、ロゼンジ剤、または錠剤などの別個の単位で提供することができる。別の実施形態では、経口投与は、散剤または顆粒剤形態であってよい。別の実施形態では、経口剤形は、例えば、ロゼンジ剤などの舌下用である。そのような固体剤形では、本発明の化合物は普通、1種または複数の補助剤と組み合わされる。そのようなカプセル剤または錠剤は、制御放出製剤を含んでよい。カプセル剤、錠剤、および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤を含んでもよいし、または腸溶コーティングを伴って調製されてもよい。
別の実施形態では、経口投与は、液体剤形であってよい。経口投与用の液体剤形には、例えば、当技術分野で一般に使用される不活性な希釈剤(例えば、水)を含有する薬学的に許容できる乳剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、およびエリキシル剤が含まれる。そのような組成物は、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、香味剤(例えば、甘味剤)、または芳香剤の1種または複数などの補助剤を含んでもよい。
別の実施形態では、本発明は、非経口剤形を含む。「非経口投与」には、例えば、皮下注射剤、静脈内注射剤、腹腔内、筋肉内注射剤、胸骨内注射剤、および注入剤が含まれる。注射用調製物(すなわち、滅菌注射用水性または油性懸濁剤)は、公知の技術に従って好適な分散化剤、湿潤剤、または懸濁化剤の1種または複数を使用して製剤化することができる。
別の実施形態では、本発明は局所剤形を含む。「局所投与」には、例えば、経皮貼付剤もしくはイオン泳動デバイスを介するような皮膚および経皮投与、眼内投与、または鼻腔内もしくは吸入投与が含まれる。局所投与のための組成物には、例えば、局所ゲル、スプレー、軟膏、およびクリームも含まれる。局所製剤は、皮膚または他の罹患領域を介しての活性成分の吸収または浸透を増強する化合物を含んでよい。本発明の化合物を経皮デバイスにより投与する場合、投与は、レザバーおよび多孔膜タイプ、または固体マトリックス変種のいずれかの貼付剤を使用して達成されることとなる。この目的での典型的な製剤には、ゲル剤、ヒドロゲル剤、ローション剤、液剤、クリーム剤、軟膏剤、散布剤、包帯剤、フォーム剤、フィルム剤、皮膚パッチ剤、ウェハ剤、インプラント剤、スポンジ剤、ファイバー剤、絆創膏およびマイクロエマルジョン剤が含まれる。リポソームも使用することができる。典型的な添加剤には、アルコール、水、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、グリセリン、ポリエチレングリコールおよびプロピレングリコールが含まれる。透過促進剤を組み込むことができる。例えば、B.C.FinninおよびT.M.Morgan、J.Pharm.Sci.、vol.88、955~958頁、1999を参照されたい。
眼への局所投与に好適な製剤には、例えば、本発明の化合物が好適な添加剤に溶解または懸濁している点眼剤が含まれる。眼または耳投与に好適な典型的な製剤は、等張性のpH調整された滅菌生理食塩水中の超微粉砕懸濁液または溶液の滴剤の形態であってよい。眼および耳投与に好適な他の製剤には、軟膏剤、生分解性(すなわち、吸収性ゲルスポンジ、コラーゲン)および非生分解性(すなわち、シリコーン)インプラント剤、ウェハ剤、レンズ剤ならびにニオソームまたはリポソームなどの微粒子またはベシクル系が含まれる。架橋ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸、セルロース系ポリマー、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、もしくはメチルセルロース、またはヘテロ多糖ポリマー、例えば、ゲランゴムなどのポリマーを塩化ベンザルコニウムなどの防腐剤と一緒に組み込むことができる。そのような製剤をイオン泳動により送達することもできる。
鼻腔内投与では、本発明の化合物を好都合には、患者が絞るか、もしくはポンピングするポンプ型スプレー容器から溶液もしくは懸濁液の形態で、または好適な噴射剤を用いる加圧容器もしくは噴霧器からのエアロゾルスプレー給付として送達する。鼻腔内投与に好適な製剤を典型的には、乾燥粉末吸入器から乾燥粉末の形態で(単独か、混合物としてのいずれか、例えば、ラクトースとの乾燥ブレンドで、または混合構成成分粒子として、例えば、ホスファチジルコリンなどのリン脂質と混合して)、または加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザー(好ましくは、微細なミストを生じさせるために電機流体力学を使用するアトマイザー)、または1,1,1,2-テトラフルオロエタンもしくは1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパンなどの好適な噴射剤を用いるか、もしくは用いないネブライザーからエアロゾルスプレーとして投与する。鼻腔内使用では、粉末は、生体用粘着剤、例えば、キトサンまたはシクロデキストリンを含んでよい。
別の実施形態では、本発明は、直腸剤形を含む。そのような直腸剤形は、例えば、坐剤の形態であってよい。カカオバターが従来の坐剤基剤であるが、適切であれば様々な代替物を使用することができる。
医薬分野で公知の他の添加剤および投与様式も使用することもできる。本発明の医薬組成物は、有効な処方および投与手順などの薬学の周知の技術のいずれかにより調製することができる。有効な処方および投与手順に関する上記の検討は当技術分野で周知であり、標準的な教科書に記載されている。薬物の処方は、例えば、Hoover,John E.、Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Co.、Easton, Pennsylvania、1975;Libermanら編、Pharmaceutical Dosage Forms、Marcel Decker、New York,N.Y.、1980;およびKibbeら編、Handbook of Pharmaceutical Excipients(第三版)、American Pharmaceutical Association、Washington、1999において論述されている。
許容できる添加剤は、使用される投薬量および濃度で対象に対して非毒性であり、次の1種または複数を含んでよい:1)リン酸塩、クエン酸塩、および他の有機酸などの緩衝剤;2)塩化ナトリウムなどの塩;3)アスコルビン酸およびメチオニンなどの抗酸化剤;4)オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、塩化ヘキサメトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、フェノール、ブチルもしくはベンジルアルコールなどの防腐剤;5)メチルもしくはプロピルパラベン、カテコール、レソルシノール、シクロヘキサノール、3-ペンタノール、もしくはm-クレゾールなどのアルキルパラベン;6)低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;7)血清アルブミン、ゼラチン、もしくは免疫グロブリンなどのタンパク質;8)ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;9)グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、もしくはリシンなどのアミノ酸;10)グルコース、マンノース、もしくはデキストリンを含む単糖、二糖、および他の炭水化物;11)EDTAなどのキレート化剤;12)スクロース、マンニトール、トレハロースもしくはソルビトールなどの糖;13)ナトリウムなどの塩形成対イオン、金属錯体(例えば、Zn-タンパク質錯体)、または14)ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20もしくはポリソルベート80)、ポロキサマーもしくはポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン性界面活性剤。
経口投与では、組成物を、患者に対する投与量の対症調整(symptomatic adjustment)のために、活性成分0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、75.0、100、125、150、175、200、250、500または1000ミリグラムを含有する錠剤またはカプセル剤の形態で提供することができる。医薬は典型的には、活性成分約0.01mg~約500mgを、または別の実施形態では、活性成分約1mg~約100mgを含有する。静脈内では、用量は、定速度注入中に約0.01~約10mg/kg/分の範囲であってよい。
本発明の化合物を含有するリポソームを、当技術分野で公知の方法により調製することができる(例えば、Chang,H.I.;Yeh,M.K.;Clinical development of liposome-based drugs:formulation,characterization, and therapeutic efficacy;Int J Nanomedicine 2012;7;49~60を参照されたい)。特に有用なリポソームは、ホスファチジルコリン、コレステロールおよびPEG誘導体化ホスファチジルエタノールアミン(PEG-PE)を含む脂質組成物を用いる逆相蒸発法により生成することができる。リポソームを、規定の空孔サイズのフィルターを通して押し出して、所望の直径を有するリポソームを得る。
本発明の化合物を、例えば、コアセルベーション技術により、または界面重合により調製されたマイクロカプセル、例えば、ヒドロキシメチルセルロースまたはゼラチン-マイクロカプセルおよびポリ-(メチルメタクリラート)マイクロカプセル中に、それぞれ、コロイド薬物送達系(例えば、リポソーム、アルブミンマイクロスフェア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子およびナノカプセル剤)で、またはマクロエマルジョンで封入することもできる。そのような技術は、Remington、The Science and Practice of Pharmacy、第20版、Mack Publishing(2000)において開示されている。
持続放出調製物を使用することができる。持続放出調製物の好適な例は、本発明の化合物を含有する固体疎水性ポリマーの半透過性マトリックスを含み、そのマトリックスは、成形品、例えば、フィルム、またはマイクロカプセルの形態である。持続放出マトリックスの例には、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2-ヒドロキシエチル-メタクリラート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド、L-グルタミン酸および7エチル-L-グルタメートのコポリマー、非分解性エチレン-酢酸ビニル、デポー懸濁液のために酢酸ロイプロリドにおいて使用されているものなどの分解性乳酸-グリコール酸コポリマー(乳酸-グリコール酸コポリマーおよび酢酸ロイプロリドからなる注射用マイクロスフェア)、スクロースアセテートイソブチレート、ならびにポリ-D-(-)-3-ヒドロキシ酪酸が含まれる。
静脈内投与に使用される製剤は、無菌でなければならない。これは例えば、滅菌濾過膜を通しての濾過により容易に達成される。本発明の化合物は一般に、滅菌アクセスポートを有する容器、例えば、皮下注射針により貫通され得るストッパーを有する静脈液バッグまたはバイアル内に入れられる。
好適な乳剤は、市販の脂質エマルジョン、例えば、ダイズ油を含む脂質エマルジョン、静脈内投与のための脂質エマルジョン(例えば、水中のベニバナ油、ダイズ油、卵リン脂質およびグリセリンを含む)、大豆油および中鎖トリグリセリドを含有するエマルジョン、ならびに綿実油の脂質エマルジョンを使用して調製することができる。活性成分を、事前混合されたエマルジョン組成物に溶解することができるか、または別法では、油(例えば、ダイズ油、ベニバナ油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油または扁桃油)ならびにリン脂質(例えば、卵リン脂質、ダイズリン脂質またはダイズレシチン)および水と混合すると形成するエマルジョンに溶解することができる。エマルジョンの張性を調整するために、他の成分、例えば、グリセロールまたはグルコースを添加することができることは分かるであろう。好適なエマルジョンは典型的には、最大20%、例えば、5~20%の間の油を含有するはずである。脂質エマルジョンは0.1~1.0μmの間、特に0.1~0.5μmの間の脂肪滴を含み、5.5~8.0の範囲のpHを有し得る。
例えば、エマルジョン組成物は、本発明の化合物を、ダイズ油またはその構成成分(ダイズ油、卵リン脂質、グリセロールおよび水)を含む脂質エマルジョンと混合することにより調製されるものであり得る。
吸入または吹送のための組成物には、薬学的に許容できる水性もしくは有機溶媒、またはその混合物中の液剤および懸濁剤、ならびに散剤が含まれる。液体または固体組成物は、上に提示されたとおりの好適な薬学的に許容できる添加剤を含有していてもよい。一部の実施形態では、組成物を、局所または全身作用のために経口または経鼻呼吸経路により投与する。好ましくは滅菌の薬学的に許容できる溶媒中の組成物を、ガスの使用により噴霧化することができる。噴霧化溶液を噴霧化デバイスから直接呼吸することができるか、または噴霧化デバイスを、フェイスマスク、テントまたは間欠的正圧人工呼吸器に取り付けることができる。溶液、懸濁液または粉末組成物を、製剤を適切な手法で送達するデバイスから、好ましくは経口または経鼻で投与することができる。
製剤中間体(DPI)は、バルクの製剤になる前に、さらなる処理ステップを施される必要がある、部分的に処理された物質である。本発明の化合物は、活性成分を結晶形態よりも高い自由エネルギー形態で含有する製剤中間体DPIに製剤化することができる。DPIを使用する理由の1つは、低い溶解性に起因する経口吸収の特徴、緩慢溶解、上皮細胞に隣接するムチン層を介しての改善された物質輸送、ならびに一部の場合には、代謝および輸送体などの生物学的障壁に起因する制限を改善することである。他の理由は、固体状態安定性および下流での製造可能性の改善が含まれ得る。一実施形態では、製剤中間体は、非結晶性状態で単離および安定化された本発明の化合物(例えば、非結晶性固体分散物(ASD))を含有する。バルク製剤、例えば、噴霧乾燥分散物(SDD)、溶融押出物(多くの場合に、HMEと称される)、共沈殿物、非結晶性薬物ナノ粒子、およびナノ吸着質に組み込むために好適な物質を生産するASDを製造するために、当技術分野で公知の多くの技術が存在する。一実施形態では、非結晶性固体分散物は、本発明の化合物およびポリマー添加剤を含む。他の添加剤、さらには、前記添加剤および本発明の化合物の濃度は当技術分野で周知であり、標準的な教科書において記載されている。例えば、Navnit Shahらによる「Amorphous Solid Dispersions Theory and Practice」を参照されたい。
投与および投薬
本明細書において使用される場合の「処置すること」、「処置する」または「処置」という用語は、予防的、すなわち、保護的、および姑息的処置の両方を、すなわち、患者の疾患(もしくは病態)または疾患に関連する何らかの組織損傷を軽減する、それを緩和する、またはその進行を減速させることを包含する。
本明細書において使用される場合、互換的に使用される「対象」、「個体」または「患者」という用語は、哺乳類を含む任意の動物を指す。本発明による哺乳類には、イヌ、ネコ、ウシ、ヤギ、ウマ、ヒツジ、ブタ、げっ歯類、ウサギ、霊長類、ヒトおよび同様のものが含まれ、子宮内の哺乳類を包含する。一実施形態では、ヒトが好適な対象である。ヒト対象は、任意の性別で、任意の発生段階であってよい。
本明細書において使用される場合、「治療有効量」という語句は、次のうちの1つまたは複数が含まれる、研究者、獣医師、医師または他の臨床医により求められている組織、系、動物、個体またはヒトにおける生物学的または医学的応答を誘発する活性化合物または医薬作用物質の量を指す:
(1)疾患を予防すること;例えば、疾患、病態、または障害に罹患しやすいが、病理または総体的症状をまだ経験または呈示していない個体において、疾患、病態、または障害を予防すること;
(2)疾患を阻害すること;例えば、疾患、病態、または障害の病理または総体的症状を経験または呈示している個体において、疾患、病態、または障害を阻害すること(すなわち、病理もしくは総体的症状またはその両方のさらなる展開を阻止すること(または減速させること));および
(3)疾患を寛解すること;例えば、疾患、病態、または障害の病理または総体的症状を経験または呈示している個体において、疾患、病態、または障害を寛解すること(すなわち、病理もしくは総体的症状またはその両方を逆転させること)。
典型的には、本発明の化合物を、本明細書において記載されるとおりの病態を処置するために有効な量で投与する。本発明の化合物を、化合物自体として、または別法では、薬学的に許容できる塩として投与することができる。投与および投薬の目的では、化合物自体またはその薬学的に許容できる塩を単純に、本発明の化合物と称することとする。
本発明の化合物を任意の好適な経路により、そのような経路に適応させた医薬組成物の形態で、かつ意図されている処置に有効な用量で投与する。本発明の化合物は、経口、直腸、膣、非経口、局所、鼻腔内で、または吸入により投与することができる。
本発明の化合物は、経口投与することができる。経口投与は、化合物が消化管に入るような嚥下を伴ってもよいし、または化合物が口から直接、血流に入る頬側もしくは舌下投与を使用してもよい。
別の実施形態では、本発明の化合物を非経口で、例えば、血流、筋肉、または内臓に直接投与してもよい。非経口投与に好適な手段には、静脈内、動脈内、腹腔内、髄腔内、脳室内、尿道内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内および皮下が含まれる。非経口投与に好適なデバイスには、針(微細針を包含する)注射器、無針注射器、および点滴技術が含まれる。
別の実施形態では、本発明の化合物を、皮膚または粘膜に局所で、すなわち、皮膚に、または経皮で投与することもできる。別の実施形態では、本発明の化合物を鼻腔内で、または吸入により投与することもできる。別の実施形態では、本発明の化合物を直腸または膣で投与することができる。別の実施形態では、本発明の化合物を眼または耳に直接投与することもできる。
本発明の化合物または前記化合物を含有する組成物での投与レジメンは、患者の種、年齢、体重、性別および医学的状態;状態の重症度;投与経路;ならびに用いられる特定の化合物の活性を含む、様々な因子に基づく。したがって、投与レジメンは広く変化し得る。一実施形態では、本発明の化合物の総1日用量は典型的には、本明細書において論述されている適応条件の処置で約0.01~約100mg/kg(すなわち、体重1kgあたりの本発明の化合物mg)である。別の実施形態では、本発明の化合物の総1日用量は、約0.1~約50mg/kg、別の実施形態では、約0.5~約30mg/kgである。本発明の化合物の投与を1日に複数回(典型的には4回以内)繰り返すことは珍しいことではない。所望の場合には、総1日用量を増加させるために、1日あたり複数回の用量を典型的には使用することができる。
治療方法および使用
本発明の化合物は、KRAS G12C、KRAS G12D、およびKRAS G12V受容体のうちの1つまたは複数の活性を阻害することができ、KRAS G12C、KRAS G12D、およびKRAS G12V受容体、またはそれらの組合せのいずれかにより媒介されるがん、障害および病態などの疾患の処置、予防、抑制、および寛解において有用であり得る。
処置されるがんには、扁平上皮細胞癌、基底細胞癌、骨髄腫、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、神経膠腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、多発性骨髄腫、胃腸(tract)癌、腎臓癌、卵巣癌、肝臓癌、リンパ芽球性白血病、リンパ球性白血病、結腸直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、前立腺癌、甲状腺癌、黒色腫、軟骨肉腫、神経芽腫、膵臓癌、多形性神経膠芽腫、子宮頸癌、脳腫瘍、胃癌、子宮癌、筋層非侵襲性膀胱癌を含む膀胱癌、肝細胞癌、乳癌、および頭頚部癌が含まれる。
好ましくは、本発明の化合物は、非小細胞肺癌(NSCLC)などの肺癌、膵臓癌、結腸直腸癌、乳癌、血液がん、婦人科癌、前立腺癌、または皮膚癌を処置するために有用であり得る。Mustachio,L.、Targeting KRAS in Cancer:Promising Therapeutic Strategies、Cancers、2021、13、1204を参照されたい。
より好ましくは、本発明の化合物は、非小細胞肺癌(NSCLC)、膵臓癌、および結腸直腸癌を処置するために有用であり得る。
共投与
本発明の化合物は単独でも、または1種または複数の他の治療薬と組み合わせても使用することができる。本発明は、本発明の化合物、またはその薬学的に許容できる塩を本明細書において論述される1種または複数の他の治療用抗がん薬と組み合わせて使用する、本明細書において定義されるとおりの使用、方法または組成物のいずれかを提供する。
「組合せでの」2種またはそれ以上の化合物の投与は、化合物のすべてを、対象の処置に影響を及ぼすために時間的に十分に近接させて投与することを意味する。2種またはそれ以上の化合物を処置レジメンに応じて、同じか、または異なる投与経路を介して、同じか、または異なる投与スケジュールで、具体的な時限を伴って、または伴わずに同期に、または連続的に投与することができる。加えて、同期投与を、投与前に化合物を混合することにより、または化合物を同じ時点で、ただし同じか、または異なる投与部位で別々の剤形で投与することにより実施することができる。「組合せでの」の例には、これに限定されないが、「同時投与」、「共投与」、「同期投与」、「連続投与」および「同期で投与される」が含まれる。
本発明の化合物および1種または複数の他の治療薬を、活性成分の固定または非固定組合せとして投与することができる。「固定組合せ」という用語は、本発明の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、1種または複数の治療薬とを両方とも、単一の組成物または投薬量で同期で対象に投与することを意味する。「非固定組合せ」という用語は、本発明の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、1種または複数の治療薬を別々の組成物または投薬として製剤化して、それらを、それを必要とする対象に同期で、またはそのような投与が対象の体内で2種またはそれ以上の化合物の有効なレベルをもたらすことができる変動する介在時限で異なる時間に投与できるようにすることを意味する。
本発明の化合物と組み合わせて投与することができる追加の化学療法薬の群には、これに限定されないが:アルキル化薬、代謝拮抗薬、キナーゼ阻害薬、紡錘体阻害植物アルカロイド、細胞傷害性/抗腫瘍抗生物質、トポイソメラーゼ阻害薬、光増感薬、抗エストロゲンおよび選択的エストロゲン受容体調節物質(SERM)、抗プロゲステロン、エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(ERD)、エストロゲン受容体アンタゴニスト、黄体形成ホルモン放出ホルモンアゴニスト;IL-2受容体アゴニスト(組換えサイトカインまたはサイトカイン受容体のためのアゴニスト);ならびに異常な細胞増殖または腫瘍成長に関与する遺伝子の発現を阻害するアンチセンスオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド誘導体が含まれる。
他の追加の化学治療薬には、タキサンまたは白金製剤だけではなく、HER2標的薬、例えば、トラスツズマブも含まれる。
別の実施形態では、そのような追加の抗がん治療薬には、次の群から誘導される化合物が含まれる:有糸分裂阻害薬、アルキル化薬、代謝拮抗薬、抗腫瘍抗生物質、抗血管新生薬、トポイソメラーゼIおよびII阻害薬、植物アルカロイド、紡錘体阻害植物アルカロイド、MCT4阻害薬;MAT2a阻害薬;alk/c-Met/ROS阻害薬(クリゾチニブまたはロルラチニブを含む);mTOR阻害薬(テムシロリムスまたはゲダトリシブを含む);src/abl阻害薬(ボスチニブを含む);サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害薬(パルボシクリブ、PF-06873600を含む);erb阻害薬(ダコミチニブを含む);PARP阻害薬(タラゾパリブを含む);SMO阻害薬(グラスデギブを含む);EGFR T790M阻害薬;PRMT5阻害薬;TGFβR1阻害薬;成長因子阻害薬;細胞周期阻害薬、生体応答修飾物質;酵素阻害薬;ならびに細胞傷害薬。
別の実施形態では、そのような追加の抗がん治療薬には、例えば、チロシンキナーゼ/血管内皮成長因子(VEGF)受容体(VEGFR)阻害薬を含む抗血管新生薬(スニチニブ、アキシチニブ、ソラフェニブ、およびチボザニブを含む)、TIE-2阻害薬、PDGFR阻害薬、アンギオポエチン阻害薬、PKCβ阻害薬、COX-2(シクロオキシゲナーゼII)阻害薬、インテグリン(アルファ-v/ベータ-3)、MMP-2(マトリックス-メタロプロテイナーゼ2)阻害薬、およびMMP-9(マトリックス-メタロプロテイナーゼ9)阻害薬から誘導される化合物が含まれる。好ましい抗血管新生薬には、スニチニブ(Sutent(商標))、ベバシズマブ(Avastin(商標))、アキシチニブ(Inlyta(商標))、SU14813(Pfizer)、およびAG13958(Pfizer)が含まれる。追加の抗血管新生薬には、バタラニブ(CGP79787)、ペガプタニブオクタナトリウム(Macugen(商標))、バンデタニブ(Zactima(商標))、PF-0337210(Pfizer)、SU14843(Pfizer)、AZD2171(AstraZeneca)、ラニビズマブ(Lucentis(商標))、Neovastat(商標)(AE941)、テトラチオモリブダータ(tetrathiomolybdata(Coprexa(商標))、AMG706(Amgen)、VEGF Trap(AVE0005)、CEP7055(Sanofi-Aventis)、XL880(Exelixis)、テラチニブ(BAY57-9352)、およびCP-868,596(Pfizer)が含まれる。他の抗血管新生薬には、エンザスタウリン(LY317615)、ミドスタウリン(CGP41251)、ペリホシン(KRX0401)、テプレノン(Selbex(商標))およびUCN 01(Kyowa Hakko)が含まれる。抗血管新生薬の他の例には、セレコキシブ(Celebrex(商標))、パレコキシブ(Dynastat(商標))、デラコキシブ(SC59046)、ルミラコキシブ(Preige(商標))、バルデコキシブ(Bextra(商標))、ロフェコキシブ(Vioxx(商標))、イグラチモド(Careram(商標))、IP751(Invedus)、SC-58125(Pharmacia)およびエトリコキシブ(Arcoxia(商標))が含まれる。まださらなる抗血管新生薬には、エキシスリンド(Aptosyn(商標))、サルサラート(Amigesic(商標))、ジフルニサル(Dolobid(商標))、イブプロフェン(Motrin(商標))、ケトプロフェン(Orudis(商標))、ナブメトン(Relafen(商標))、ピロキシカム(Feldene(商標))、ナプロキセン(Aleve(商標)、Naprosyn(商標))、ジクロフェナク(Voltaren(商標))、インドメタシン(Indocin(商標))、スリンダク(Clinoril(商標))、トルメチン(Tolectin(商標))、エトドラク(Lodine(商標))、ケトロラック(Toradol(商標))、およびオキサプロジン(Daypro(商標))が含まれる。まださらなる抗血管新生薬には、ABT510(Abbott)、アプラタスタット(TMI005)、AZD8955(AstraZeneca)、インサイクリニド(Metastat(商標))、およびPCK3145(Procyon)が含まれる。まださらなる抗血管新生薬には、アシトレチン(Neotigason(商標))、プリチデプシン(aplidine(商標))、シレングチド(EMD121974)、コンブレタスタチンA4(CA4P)、フェンレチニド(4HPR)、ハロフギノン(Tempostatin(商標))、Panzem(商標)(2-メトキシエストラジオール)、PF-03446962(Pfizer)、レビマスタット(BMS275291)、カツマキソマブ(Removab(商標))、レナリドマイド(Revlimid(商標))、スクアラミン(EVIZON(商標))、サリドマイド(Thalomid(商標))、Ukrain(商標)(NSC631570)、Vitaxin(商標)(MEDI522)、およびゾレドロン酸(Zometa(商標))が含まれる。
別の実施形態では、そのような追加の抗がん治療薬には、ホルモン薬およびアンタゴニストから誘導される化合物が含まれる。例には、抗ホルモン薬が腫瘍に対するホルモン作用を調節または阻害するように作用する場合、例えば、抗エストロゲンおよび選択的エストロゲン受容体調節物質(SERM)、ならびに選択的エストロゲン受容体デグレーダー(SERD)が含まれ、それには、タモキシフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4-ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、トレミフェン(Fareston)、およびフルベストラントが含まれる。例には、副腎においてエストロゲン産生を調節する酵素アロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害薬も含まれ、4(5)-イミダゾール、アミノグルテチミド、メゲストロール酢酸塩、エキセメスタン、ホルメスタン、ファドロゾール、ボロゾール、レトロゾール、およびアナストロゾール;ならびにフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、フルリジル、アパルタミド、エンザルタミド、シメチジンおよびゴセレリンなどの抗アンドロゲンのような化合物が含まれる。
別の実施形態では、そのような追加の抗がん治療薬には、タンパク質チロシンキナーゼおよび/またはセリン/トレオニンキナーゼの阻害薬などのシグナル伝達阻害薬:シグナル伝達阻害薬(例えば、細胞内で伝達される細胞増殖、分化、および生存の基本的なプロセスを調節分子がそれにより支配する手段を阻害)から誘導される化合物が含まれる。シグナル伝達阻害薬には、低分子、抗体、およびアンチセンス分子が含まれる。シグナル伝達阻害薬には、例えば、キナーゼ阻害薬(例えば、チロシンキナーゼ阻害薬またはセリン/トレオニンキナーゼ阻害薬)および細胞周期阻害薬が含まれる。より具体的には、シグナル伝達阻害薬には、例えば、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害薬、EGF阻害薬、ErbB-1(EGFR)、ErbB-2、pan erb、IGF1R阻害薬、MEK(ビニメチニブ(Mektovi(商標))を含む)、c-Kit阻害薬、FLT-3阻害薬、K-Ras阻害薬、PI3キナーゼ阻害薬、JAK阻害薬、STAT阻害薬、Rafキナーゼ阻害薬、BRAF(エンコラフェニブ(Braftovi(商標))を含む)、Akt阻害薬、mTOR阻害薬、P70S6キナーゼ阻害薬、WNT経路の阻害薬および多標的キナーゼ阻害薬が含まれる。
別の実施形態では、そのような追加の抗がん治療薬には、ドセタキセル、パクリタキセル、パクリタキセルタンパク質結合粒子、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、カペシタビン、ゲムシタビンまたはビノレルビンが含まれる。
別の実施形態では、そのような追加の抗がん治療薬には、エピジェネティックモジュレーターから誘導される化合物が含まれ、その際、例には、EZH2(PF-06821497を含む)、SMARCA4、PBRM1、ARID1A、ARID2、ARID1B、DNMT3A、TET2、MLL1/2/3、NSD1/2、SETD2、BRD4、DOT1L、HKMTsanti、PRMT1-9、LSD1、UTX、IDH1/2またはBCL6の阻害薬が含まれる。
別の実施形態では、そのような追加の抗がん治療薬には、免疫調節薬を含むがん免疫薬である化合物が含まれる。
別の実施形態では、パターン認識受容体(PRR)との組合せが企図される。PRRは、免疫系の細胞により発現されて、病原体および/または細胞損傷もしくは死と関連する様々な分子を認識する受容体である。PRRは、自然免疫応答および適応免疫応答の両方に関与している。PRRアゴニストを使用して、対象において免疫応答を刺激することができる。toll様受容体(TLR)、RIG-I様受容体(RLR)、ヌクレオチド結合オリゴマー化ドメイン(NOD)様受容体(NLR)、C型レクチン受容体(CLR)、およびインターフェロン遺伝子刺激因子(STING)タンパク質を含む複数の群のPRR分子が存在する。
STINGタンパク質は、1型インターフェロンシグナル伝達においてサイトゾルDNAセンサーおよびアダプタータンパク質の両方として機能する。「STING」および「インターフェロン遺伝子刺激因子」という用語は、STINGタンパク質の任意の形態、さらには、STINGの活性の少なくとも一部を維持しているバリアント、アイソフォーム、および種ホモログを指す。ヒトSTINGへの具体的な言及などにより別に示されていない限り、STINGには、天然配列STINGのすべての哺乳類種が含まれ、例えば、ヒト、サル、およびマウスSTINGも、-TMEM173として公知である。
本明細書において使用される場合の「STINGアゴニスト」は、STINGに結合すると(1)STINGを刺激する、もしくは活性化する、(2)STINGの活性、機能、もしくは存在を増強する、増大させる、促進する、誘導する、もしくは延長する、または(3)STINGの発現を増強する、増加させる、促進する、もしくは誘導する任意の分子を意味する。本発明の処置方法、医薬および使用のいずれかにおいて有用なSTINGアゴニストには、例えば、STINGに結合する核酸リガンドが含まれる。
本発明の処置方法、医薬および使用において有用なSTINGアゴニストの例には、合成二本鎖DNAなどの様々な免疫賦活性核酸、環式ジ-GMP、環式-GMP-AMP(cGAMP)、MK-1454およびADU-S100(MIW815)などの合成環式ジヌクレオチド(CDN)、ならびにWO2019027858、WO20180093964、WO2017175156、WO2017175147などの低分子が含まれる。
治療用抗体は、様々な異なる抗原に対して特異性を有し得る。例えば、治療用抗体は腫瘍関連抗原を指向することができ、その抗体の抗原への結合が、抗原を発現している細胞の死滅を促進する。他の例では、治療用抗体は免疫細胞上の抗原を指向することができ、その抗体の結合が、抗原を発現している細胞の活性の下方制御を予防する(そしてそれにより、抗原を発現している細胞の活性を促進する)。一部の状況では、治療用抗体は、複数の異なる機構を介して機能し得る(例えば、i)抗原を発現している細胞の死滅を促進すること、およびii)抗原が、抗原を発現している細胞と接触している免疫細胞の活性の下方制御を引き起こすことを妨げることの両方が可能である)。
別の実施形態では、そのような追加の抗がん治療薬には、標的において遮断性または阻害性であろう抗体が含まれる:CTLA-4(イピリムマブまたはトレメリムマブを含む)、PD-1またはPD-L1(アテゾリズマブ、アベルマブ、セミプリマブ、デュルバルマブ、ニボルマブ、ササンリマブ、またはペムブロリズマブを含む)、LAG-3、TIM-3、またはTIGIT。
別の実施形態では、そのような追加の抗がん治療薬には、4-1BB、OX40、GITR、ICOS、またはCD40のアゴニストである抗体が含まれる。
別の実施形態では、抗がん治療は、CAR-T-細胞治療であってもよい。
治療用抗体の例には、抗OX40抗体、抗4-1BB抗体、抗HER2抗体(抗HER2抗体-薬物コンジュゲート(ADC)を含む)、二重特異性抗CD47/抗PD-L1抗体、および二重特異性抗P-カドヘリン/抗CD3抗体が含まれる。ADCに組み込むことができる細胞傷害薬の例には、アンスラサイクリン、オーリスタチン、ドラスタチン、コンブレタスタチン、デュオカルマイシン、ピロロベンゾジアゼピン二量体、インドリノ-ベンゾジアゼピン二量体、エンジイン、ゲルダナマイシン、メイタンシン、ピューロマイシン、タキサン、ビンカアルカロイド、カンプトテシン、ツブリシン、ヘミアスタリン、スプリセオスタチン、プラジエノライド、およびその立体異性体、同配体、類似体、または誘導体が含まれる。ADCに組み込むことができる例示的な免疫調節薬には、ガンシクロビル、エタネルセプト、タクロリムス、シロリムス、ボクロスポリン、シクロスポリン、ラパマイシン、シクロフォスファミド、アザチオプリン、ミコフェノール酸モフェチル、メトトレキサート、グルココルチコイドおよびその類似体、サイトカイン、幹細胞成長因子、リンホトキシン、腫瘍壊死因子(TNF)、造血因子、インターロイキン(例えば、インターロイキン-1(IL-1)、IL-2、IL-3、IL-6、IL-10、IL-12、IL-15、IL-18、およびIL-21)、コロニー刺激因子(例えば、顆粒球-コロニー刺激因子(G-CSF)および顆粒球マクロファージ-コロニー刺激因子(GM-CSF))、インターフェロン(例えば、インターフェロン-アルファ、-ベータおよび-ガンマ)、「S1因子」と呼ばれている幹細胞成長因子、エリスロポイエチンおよびトロンボポイエチン、またはそれらの組合せが含まれる。
治療用抗体の追加の例は、次の抗原を含むことができ、その際、その抗原を指向する例示的な抗体も下には(抗原の後ろの括弧(brackets)/(parenthesis)内に)含まれる。次の抗原は、本明細書において「標的抗原」などと称されることもある。本明細書における治療用抗体のための標的抗原には、例えば:4-1BB(例えば、ウトミルマブ);5T4;A33;アルファ-葉酸受容体1(例えば、ミルベツキシマブ・ソラブタンシン);Alk-1;BCMA[例えば、US9969809を参照されたい];BTN1A1(例えば、WO2018222689を参照されたい);CA-125(例えば、アバゴモマブ);カルボアンヒドラーゼIX;CCR2;CCR4(例えば、モガムリズマブ);CCR5(例えば、レロンリマブ);CCR8;CD3[例えば、ブリナツモマブ(CD3/CD19二重特異性)、CD3/P-カドヘリン二重特異性、CD3/BCMA二重特異性]CD19(例えば、ブリナツモマブ、MOR208);CD20(例えば、イブリツモマブ・チウキセタン、オビヌツズマブ、オファツムマブ、リツキシマブ、ウブリツキシマブ);CD22(イノツズマブ・オゾガマイシン、モキセツモマブ・パスドトックス);CD25;CD28;CD30(例えば、ブレンツキシマブ・ベドチン);CD33(例えば、ゲムツズマブ・オゾガマイシン);CD38(例えば、ダラツムマブ、イサツキシマブ)、CD40;CD-40L;CD44v6;CD47(例えば、Hu5F9-G4、CC-90002、SRF231、B6H12);CD52(例えば、アレムツズマブ);CD56;CD63;CD79(例えば、ポラツズマブベドチン);CD80;CD123;CD276/B7-H3(例えば、オムブルタマブ);CDH17;CEA;ClhCG;CTLA-4(例えば、イピリムマブ、トレメリムマブ)、CXCR4;デスモグレイン4;DLL3(例えば、ロバルピツズマブ・テシリン);DLL4;E-カドヘリン;EDA;EDB;EFNA4;EGFR(例えば、セツキシマブ、デパツキシズマブ マホドチン、ネシツムマブ、パニツムマブ);EGFRvIII;エンドシアリン;EpCAM(例えば、オポルツズマブ・モナトクス);FAP;胎児アセチルコリン受容体;FLT3(例えば、WO2018/220584を参照されたい);GD2(例えば、ジヌツキシマブ、3F8);GD3;GITR;GloboH;GM1;GM2;HER2/neu[例えば、マルゲツキシマブ、ペルツズマブ、トラスツズマブ;ado-トラスツズマブ・エムタンシン、トラスツズマブ・デュオカルマジン、[US8828401を参照されたい];HER3;HER4;ICOS;IL-10;ITG-AvB6;LAG-3(例えば、レラトリマブ);ルイス-Y;LG;Ly-6;M-CSF[US7326414を参照されたい];MCSP;メソテリン;MUC1;MUC2;MUC3;MUC4;MUC5AC;MUC5B;MUC7;MUC16;Notch1;Notch3;ネクチン-4(例えば、エンフォルツマブ・ベドチン);OX40[US7960515を参照されたい];P-カドヘリン[WO2016/001810を参照されたい];PCDHB2;PDGFRA(例えば、オララツマブ);形質細胞抗原;ポリSA;PSCA;PSMA;PTK7[US9409995を参照されたい];Ror1;SAS;SCRx6;SLAMF7(例えば、エロツズマブ);SHH;SIRPa(例えば、ED9、Effi-DEM);STEAP;TGF-ベータ;TIGIT;TIM-3;TMPRSS3;TNF-アルファ前駆体;TROP-2(例えば、サシツズマブ・ゴビテカン);TSPAN8;VEGF(例えば、ベバシズマブ、ブロルシズマブ);VEGFR1(例えば、ラニビズマブ);VEGFR2(例えば、ラムシルマブ、ラニビズマブ);Wue-1が含まれる。
ADCに含まれてもよい例示的なイメージング剤には、フルオレセイン、ローダミン、ランタニド蛍光体、およびそれらの誘導体、またはキレート薬に結合している放射性同位体が含まれる。フルオロフォアの例には、これらに限定されないが、イソチオシアン酸フルオレセイン(FITC)(例えば、5-FITC)、フルオレセインアミダイト(FAM)(例えば、5-FAM)、エオシン、カルボキシフルオレセイン、エリスロシン、Alexa Fluor(登録商標)(例えば、Alexa350、405、430、488、500、514、532、546、555、568、594、610、633、647、660、680、700、または750)、カルボキシテトラメチルローダミン(TAMRA)(例えば、5,-TAMRA)、テトラメチルローダミン(TMR)、およびスルホロダミン(SR)(例えば、SR101)が含まれる。キレート薬の例には、これらに限定されないが、1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-N,N’,N”,N”’-テトラ酢酸(DOTA)、1,4,7-トリアザシクロノナン-1,4,7-三酢酸(NOTA)、1,4,7-トリアザシクロノナン、1-グルタル酸-4,7-酢酸(デフェロキサミン)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、および1,2-ビス(o-アミノフェノキシ)エタン-N,N,N’,N’-テトラ酢酸)(BAPTA)が含まれる。
ADCに含まれてもよい例示的な治療用タンパク質には、毒素、ホルモン、酵素、および成長因子が含まれる。
ADCに組み込まれていてもよい例示的な生体適合性ポリマーには、ポリエチレングリコール(PEG)またはその誘導体などの水溶性ポリマー、および双性イオン含有生体適合性ポリマー(例えば、ホスホリルコリン含有ポリマー)が含まれる。
ADCに組み込まれていてもよい例示的な生体適合性ポリマーには、アンチセンスオリゴヌクレオチドが含まれる。
本発明はまた、本明細書において投与される任意の抗がん治療薬と組み合わせての放射線の使用に関する。より具体的には、本発明の化合物を、放射線治療および/または化学治療などの追加の治療と組み合わせて投与することができる。
これらの薬剤および本発明の化合物を、生理食塩水、リンゲル液、デキストロース溶液、および同様のものなどの薬学的に許容できるビヒクルと組み合わせることができる。特定の投与レジメン、すなわち、用量、タイミングおよび反復は、特定の個体およびその個体の病歴に依存することとなる。
キット
本発明の別の態様は、本発明の化合物または本発明の化合物を含む医薬組成物を含むキットを提供する。キットは、本発明の化合物またはその医薬組成物に加えて、診断または治療薬を含んでもよい。キットは、診断または治療方法において使用するための取扱説明書を含んでもよい。一部の実施形態では、キットは、化合物またはその医薬組成物および診断薬を含む。他の実施形態では、キットは、化合物またはその医薬組成物と、1種または複数の治療薬とを含む。
また別の実施形態では、本発明は、本明細書において記載される処置方法を行う際に使用するために好適であるキットを含む。一実施形態では、キットは、本発明の方法を実施するために十分な量の1種または複数の本発明の化合物を含む第1の剤形を含有する。別の実施形態では、キットは、本発明の方法を実施するために十分な量の1種または複数の本発明の化合物と、投薬量のための容器および投薬量のための容器とを含む。
合成方法
本発明の化合物は、化学分野において周知のプロセスと類似のプロセスを含む合成経路により、特に、本明細書に含まれる説明に照らして合成することができる。出発物質は一般的に、市販品供給元から入手可能であるか、または当業者に周知の方法を使用して調製することができる。本明細書において使用される化合物の多くは、科学的重要性または商業的必要性の1つまたは複数が生じている化合物に関連しているか、そこから誘導され得る。したがって、そのような化合物は、1)市販されているもの;2)文献において報告されているもの、または3)他の市販の物質から、文献において報告されている材料を使用して当業者により調製されるもののうちの1つまたは複数であってよい。
例示の目的のために、下に示される反応スキームは、本発明の化合物、さらには重要な中間体を合成するための有望な経路を提供する。個別の反応ステップのより詳細な説明については、以下の実施例セクションを参照されたい。当業者であれば、他の合成経路を使用して本発明の化合物を合成することができることは分かるであろう。特定の出発物質および試薬を以下では論じているが、他の出発物質および試薬と置き換えて、様々な誘導体の1つまたは複数または反応条件を得ることができる。加えて、下記の方法により調製される化合物のうちの多くは、本開示に照らして、当業者に周知の従来の化学作用を使用してさらに修飾することができる。
当業者は、以下のスキームに記載の実験条件は、示されている変換を行うために適切な条件の実例であり、本発明の化合物を調製するために用いられる正確な条件を変えることが必要であるか、または望ましいことがあることが分かるであろう。さらに、スキームに記載されている順序とは異なる順序で変換を実施すること、または変換の1つまたは複数を変更して、所望の本発明の化合物を得ることが必要であるか、望ましいことがあることが分かるであろう。
本発明の化合物の調製において、本明細書において記載される化合物を調製するために有用な調製方法のうちのいくつかは、遠隔の官能基(例えば、本発明の化合物の前駆体中の第一級アミン、第二級アミン、カルボキシルなど)の保護を必要とすることがあることに注意する。そのような保護についての必要性は、遠隔の官能基の性質およびその調製方法の条件に応じて変化するはずである。当業者は、そのような保護についての必要性を容易に決定する。そのような保護/脱保護方法の使用も、当技術分野における技能の範囲内である。保護基およびそれらの使用の概説については、March’s Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure、第8版を参照されたい。
例えば、化合物がアミンまたはカルボン酸官能基を含有する場合、そのような官能基は、保護されないままであれば、その分子の他の部位での反応を妨害し得る。したがって、そのような官能基は、その後のステップにおいて除去することができる適切な保護基(PG)により保護され得る。アミンおよびカルボン酸保護のための好適な保護基には、ペプチド合成において一般に使用される保護基(アミンではN-tert-ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、および9-フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)ならびにカルボン酸では低級アルキルまたはベンジルエステルなど)が含まれ、それらは一般に、記載されている反応条件下で化学的に反応性ではなく、典型的には、本発明の化合物中の他の官能基を化学的に変化させることなく除去することができる。
一般的な実験詳細
1Hおよび19F核磁気共鳴(NMR)スペクトルをBruker XWIN-NMR(400または700MHz)分光計で記録した。1Hおよび19F共鳴は、テトラメチルシランから低磁場に百万分率(ppm)で報告されている。1H NMRデータは、多重性として報告されている(例えば、s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;quint、五重線;dd、二重二重線; dt、三重二重線;br s、ブロード一重線)。CDCl3、DMSO-d6、およびCD3ODで得られたスペクトルでは、残留プロトン(それぞれ7.27、2.50、および3.31ppm)を内部基準として使用した。観察された結合定数、Jはすべて、ヘルツ(Hz)で報告されている。交換可能プロトンは常には観察されていない。
旋光性は、Jasco P-2000またはRudolph Autopol IV旋光計で決定された。最終化合物はすべて、別段に指定されていない限り純度≧95%まで精製された。絶対立体化学が既知ではない場合には、ソフトウェアが生成した名称は、旋光性に従って接頭辞(+)-および(-)-を含むように修飾され、相対立体配置を示すためには(R*/S*)標識が使用される。
質量スペクトル、MS(m/z)を、エレクトロスプレーイオン化(ESI)または大気圧化学イオン化(APCI)のいずれかを使用して記録した。関連する場合、別段に述べられていない限り、提示されているm/zデータは、同位体19F、35Cl、79Brおよび127Iについてである。
命名は、IUPAC(International Union of Pure and Applied Chemistry)により記載されているとおり、Perkin Elmers Chemdraw 18.0.0.231内で生成して書かれている。Perkin Elmers Chemdraw 18.0.0.231が備えている命名規則は当業者に周知であり、Perkin Elmers Chemdraw 18.0.0.231が備えている命名規則は、有機化学命名法についてのIUPAC(International Union for Pure and Applied Chemistry)の勧告およびCAS Index規則とおおむね適合すると考えられる。
略語:
CH3CNは、アセトニトリルであり、
aqは、水性であり;
Bnは、ベンジルであり;
Bocは、tert-ブトキシカルボニルであり;
Boc2Oは、二炭酸ジ-tert-ブチルであり;
brは、ブロードであり;
tBuは、tert-ブチルであり;
℃は、摂氏温度であり;
CDCl3は、重水素化クロロホルムであり;
δは、化学シフトであり;
dは、二重線であり;
ddは、二重二重線であり;
dddは、二重線の二重二重線であり;
dtは、三重線の二重線であり;
DCMは、ジクロロメタンであり;塩化メチレンであり;
DHPは、ジヒドロピランであり、
DIPEAは、N,N-ジイソプロピルエチルアミンとしても公知のN-エチルジイソプロピルアミンであり;
DMAPは、4-ジメチルアミノピリジンであり;
DMFは、N,N-ジメチルホルムアミドであり;
DMSOは、ジメチルスルホキシドであり;
DMSO-d6は、重水素化ジメチルスルホキシドであり;
EAは、酢酸エチルであり、
eeは、鏡像異性体過剰率であり;
ESIは、エレクトロスプレーイオン化であり;
Et2Oは、ジエチルエーテルであり;
EtOAcは、酢酸エチルであり;
EtOHは、エタノールであり;
Et3Nは、トリエチルアミンであり;
gは、グラムであり;
HPLCは、高圧液体クロマトグラフィーであり;
hrは、時間であり;
Lは、リットルであり;
LCMSは、液体クロマトグラフィー質量分析法であり;
mは、多重線であり;
Mは、モルであり;
m-CPBAは、3-クロロ過安息香酸であり;
MeOD_d4は、重水素化メタノールであり;
MeOHは、メタノールであり;
2-MeTHFは、2-メチルテトラヒドロフランであり;
mgは、ミリグラムであり;
MHzは、メガヘルツであり;
minは、分であり;
mLは、ミリリットルであり;
mmolは、ミリモルであり;
molは、モルであり;
MOMは、メトキシメチルエーテル基であり;
MS(m/z)は、質量スペクトルピークであり;
NMRは、核磁気共鳴であり;
Pd/Cは、炭素上のパラジウムであり;
Pd(dppf)Cl2は、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジ
クロロパラジウム(II)であり;
PEは、石油エーテルであり;
pHは、水素イオン指数であり;
ppmは、百万分率であり;
psiは、ポンド毎平方インチであり;
qは、四重線であり;
rpmは、毎分回転数であり;
rtは、室温であり;
RTは、保持時間であり;
RuPhos Pd G3は、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(CAS Number:1445085-77-7)であり;
sは、一重線であり;
SEMClは、2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリドであり;
SEMは、2-(トリメチルシリル)エトキシメチルであり;
SFCは、超臨界流体クロマトグラフィーであり;
tは、三重線であり;
TBAFは、tert-ブチルアンモニウムフルオリドであり;
TFAは、トリフルオロ酢酸であり;
THFは、テトラヒドロフランであり;
THPは、テトラヒドロピランであり;
TLCは、薄層クロマトグラフィーであり;
TMSCNは、トリメチルシリルシアニドであり;
TsOHは、p-トルエンスルホン酸であり;
TsClは、p-トルエンスルホニルクロリドであり;
μLは、マイクロリットルであり;
μmolは、マイクロモルである。
下に記載されるスキームでは、本発明の化合物の調製において用いられる方法の概説を提供することが意図されている。本発明の化合物のうちの一部は、単一のキラル中心を含有する。次のスキームでは、化合物を調製するための一般方法は、ラセミ体またはエナンチオ濃縮された形態のいずれかで示されている。合成変換はすべて、その物質がエナンチオ濃縮されているか、またはラセミであるかに関わらず、全く同様の手法で行うことができることは、当業者には明らかであろう。さらに、所望の光学的に活性な物質への分割は、シークエンスの任意の所望の時点で、本明細書および化学文献において記載されている方法などの周知の方法を使用して行うことができる。
一般方法:
スキーム1において例示されているとおり、4,5,7-トリクロロ-8-フルオロ-2-(メチルチオ)ピリド[4,3-d]ピリミジンを有効な塩基(DIPEAなど)の存在下で、適切な溶媒(THFなど)中で、アミノアルコール(環式または非環式)で処理すると、4-クロロ位でのSnAr反応により付加物を得ることができ、次いで、LiOtBuなどの強塩基で処理すると、四環を形成することができる。ジアルキルスズ試薬およびパラジウム触媒作用を使用して、スタンナン形成を達成する。ジオキサンなどの好適な溶媒中でパラジウム触媒(テトラキスなど)および銅ヨウ素を使用しての、好適な保護インダゾールブロミドとのスティル反応は、インダゾール基を導入する。NaHCO3とアセトンまたはメチルエチルケトンのいずれかとを含有する緩衝水性溶媒中で酸化剤(オキソンなど)を使用すると、2-チオメチル基からスルホンへの酸化を達成することができる。得られたスルホン基を、好適な塩基(LiHMDSまたはLiOTMSなど)を使用して好適な溶媒(CH3CNまたはDCMなど)中で、アルコール求核試薬(((2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール、CAS# 2097518-76-6など)により置き換えることができる。別法では、チオールまたはアミンを使用して、チオエーテルまたはアミノ生成物を得ることができる。脱保護を、当技術分野で公知の標準的な方法(March’s Advanced Organic Chemistry: Reactions、Mechanisms, and Structure 8th Edition or Protecting Groups、10 Georg Thieme Verlag、1994)により達成する。各ステップでの化合物を、カラムクロマトグラフィー、結晶化、逆相HPLCまたはSFCなどの標準的な技術により精製することができる。このスキームは、代表に過ぎず、一般的な例示的な経路を示している。
スキーム2において例示されているとおり、別法では、スタンナン化学作用を回避するワン-ポット手順を使用して、インダゾールと核とのカップリングを達成する。クロロ核およびインダゾールを、ホウ素試薬(B2pin2など)と好適な塩基(CsFなど)と共に溶媒(DMFなど)中で、高温で、好適な触媒(CataCXium A Pd G3など)で処理して、直接、カップリングされた生成物を得る。次いで、これをスキーム1により、実施例に入れることができる。
スキーム3において例示されているとおり、別法では鈴木法を使用して、インダゾールと四環式核とのカップリングを達成する。パラジウム触媒(酢酸パラジウムなど)と塩基(リン酸カリウムなど)と追加のホスフィンリガンド(トリフェニルホスフィンなど)と共に、好適な溶媒(tert-アミルアルコールなど)中で、B2Pin2で処理するなど、当技術分野で公知の標準的な条件下で、臭化アリールからボロン酸エステルへの変換を達成する。パラジウム触媒をホスフィンリガンドおよび好適な塩基と共に、水を含む好適な溶媒中で使用して、ボロン酸エステルとクロロ四環とのカップリングを達成する。次いで、得られた中間体をスキーム1により詳述されているとおり、対応する実施例に入れることができる。
スキーム4において例示されているとおり、塩素化酸化剤(N-クロロスクシンイミド、NCSなど)でインダゾール中間体を処理して、3-クロロインダゾール誘導体を、酸化チオエーテルおよび2-クロロ核生成物の混合物として得る。次いで、この粗製の混合物を、記載されているとおりのSnArおよび脱保護により、スキーム1により実施例に入れることができる。
スキーム5において例示されているとおり、チオエーテルをオキソンまたはmCPBAのいずれかで酸化させて、スルホンを得、これを次いで、溶媒(アセトニトリルなど)中で求核試薬(アルコール)および好適な塩基(LiOTMSなど)で処理して、SnAr反応により付加物を得た。インダゾールボロン酸またはボロネートのその後のカップリングを、当技術分野で公知の条件下でのパラジウム触媒作用による鈴木化学により達成した。
スキーム1、スキーム2、スキーム3、スキーム4およびスキーム5における変項および置換基は、本明細書における式(I)、(II)および(III)実施形態において定義されているものと同じである。
上のスキームにおいて一般に定義される合成中間体は、本発明の化合物を調製するために有用であり、そのような市販されていない中間体の合成は、本発明のさらなる態様として提供される。
中間体の合成:
中間体1(I-1):4,5,7-トリクロロ-8-フルオロ-2-(メチルチオ)ピリド[4,3-d]ピリミジン
ステップ1:4-ブロモ-2,6-ジクロロ-5-フルオロピリジン-3-カルボン酸、I-1aの合成。
ジイソプロピルアミン(44.1mL、314mmol)をTHF(300mL)に溶解し、溶液を-78℃に冷却した。n-BuLi(ヘキサン中2.5M 114mL、286mmol)を15分かけて添加した。混合物を45分間にわたって撹拌し、2,6-ジクロロ-5-フルオロピリジン-3-カルボン酸(CAS:82671-06-5、30g、143mmol)をTHF(75mL)中の溶液として6分かけて添加した。混合物を30分間にわたって-78℃で撹拌した。1,2-ジブロモ-1,1,2,2-テトラクロロエタン(CAS:630-25-1、69.8g、214mmol)をTHF(120mL)中の溶液として10分かけて添加した。反応物を2時間にわたって-78℃で維持し、反応物をLCMSによりチェックした。M-H=242(生成物 - CO2H)を有する新たなピークが観察された(ネガティブイオンモード)。混合物を、水(120mL)を添加することによりクエンチした。10分間にわたって-78℃で撹拌した後に、冷却浴を取り外し、6N HCl(90mL)を添加した。pH=1水層をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(×2)で洗浄し、MgSO4上で乾燥した。溶媒の除去により固体を得、それをヘプタン(250mL)中で1時間にわたって撹拌して、テトラクロロエチレン副産物を除去した。濾過の後に、固体をヘプタン(3×100mL)で洗浄し、乾燥して、4-ブロモ-2,6-ジクロロ-5-フルオロピリジン-3-カルボン酸、I-1a、30.3g(73%)をクリーム色に着色した固体として得た。19F NMR (376 MHz, DMSO) d -114.17.
ステップ2:メチルN-(4-ブロモ-2,6-ジクロロ-5-フルオロピリジン-3-カルボニル)カルバムイミドチオエート、I-1bの合成。
4-ブロモ-2,6-ジクロロ-5-フルオロピリジン-3-カルボン酸、I-1a(30.2g、104mmol)の溶液をDCM(420mL)に懸濁した。塩化オキサリル(25.0mL、300mmol)、続いて、DMF(40mg)を添加した。2時間の撹拌の後に、固体がまだ存在し、気泡が形成しているのをまだ見ることができた。そこで、混合物を終夜(16時間)撹拌した。16時間にわたって室温で撹拌した後に、固体は溶解していて、混合物は黄色の溶液になった。溶媒を真空中で除去して、酸塩化物33.3gを淡褐色の固体として得た。別の500mL丸底フラスコ内で、メチルイミドチオカルバメートスルフェート(33.2g、177mmol)を、半飽和Na2CO3(80mL)と共に撹拌して、透明な溶液を得た。Et2O(60mL)をこの溶液に添加し、それを10℃に冷却した。次いで、I-1aの酸塩化物をEtOAc(120mL)中の溶液としてゆっくり添加し、内部温度計で温度をモニターした。非常にわずかな発熱が観察され、添加が完了した後に、氷浴を取り外した。室温に加温した後に、混合物を30分間にわたって撹拌し、その間、ネガティブモードイオン化を使用して酸塩化物の消費をモニターし、さらなるI-1aが存在しなくなるのを待った(LCMSの間に加水分解が起こり、酸が得られる)。反応が完了した後に、クリーンな生成物の形成が観察され、複数のハロゲンパターンを伴ってM+H=360で新たなピークが観察された。混合物を水(100mL)とEtOAc(150mL)との間で分配し、水層をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO3(×1)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濃縮して、メチルN-(4-ブロモ-2,6-ジクロロ-5-フルオロピリジン-3-カルボニル)カルバムイミドチオエート、I-1b 35g(93%)を淡褐色の固体として得、それをさらに精製せずに次の反応で使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.03 (br s, 1 H), 9.53 (br s, 1 H), 2.40 (s, 3 H).
ステップ3:5,7-ジクロロ-8-フルオロ-2-(メチルスルファニル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン、I-1cの合成。
N-(4-ブロモ-2,6-ジクロロ-5-フルオロピリジン-3-カルボニル)カルバムイミドチオエート、I-1b(14.7g、40.7mmol)をDMF(45mL)に溶解し、DIEA(14.2mL、81.4mmol)を添加した。反応物をN2下で3時間にわたって95℃に加熱し、その時点で、LCMS分析は、生成物のクリーンな変換をで示した。室温への冷却後に、混合物溶液を水性pH5緩衝液および氷100gに注ぎ入れ、得られた溶液を6N HClを使用してpH3に調節した。冷水溶液に添加した後に、淡黄色の固体が溶液から沈殿した。この沈澱物をブフナー漏斗に収集し、水(×3)で洗浄して、乾燥した後に、5,7-ジクロロ-8-フルオロ-2-(メチルスルファニル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン、I-1c 9.6g(84%)を得た。19F NMR (376 MHz, DMSO) d 135.4.
ステップ4:4,5,7-トリクロロ-8-フルオロ-2-(メチルスルファニル)ピリド[4,3-d]ピリミジン、I-1の合成。
5,7-ジクロロ-8-フルオロ-2-(メチルスルファニル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン、I-1c(5.6g、20mmol)を含有するフラスコに、DIEA(7.1mL、28.6mmol)を添加し、懸濁液をN2下で0℃に冷却した。POCl3(30mL、320mmol)を一度に添加し、氷浴を取り外した。次いで、混合物を4時間にわたって90℃に加熱した。LCMS分析(MeOHに溶解した試料)は、M+H=294で、Cl2同位体パターンを伴って2つのモノメタノール付加物を示した。トルエンおよびDCMの混合物(×2)で過剰のPOCl3を追い出して、POCl3を真空中で除去した。揮発性物質をすべて除去した後に、得られたオレンジ色の固体を80g ISCOシリカカラムにドライローディングし、ヘプタン中0~100%EtOAcの勾配を使用して精製し、生成物がカラムからゆっくり流出するときには100%EtOAcを7カラム体積にわたって維持した。画分を濃縮して、4,5,7-トリクロロ-8-フルオロ-2-(メチルスルファニル)ピリド[4,3-d]ピリミジン、I-1(5.7g、95%)をオレンジ色の固体として得た。13C NMR (101 MHz, DMSO-d6) δ ppm 165.5, 157.2, 148.6, 146.7, 146.0, 143.2, 137.4, 137.3, 114.8,
12.9; 19F NMR (376 MHz, DMSO) d -135.5.
中間体2(I-2):(S)-2-クロロ-1-フルオロ-12-(メチルチオ)-5a,6,9,10-テトラヒドロ-5H,8H-4,7-ジオキサ-3,10a,11,13-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
4,5,7-トリクロロ-8-フルオロ-2-(メチルスルファニル)ピリド[4,3-d]ピリミジン(I-1、450mg、1.51mmol)をCH3CN(10mL)に懸濁した。DIPEA(276uL、1.59mmol)を添加し、懸濁液をN2下で0℃に冷却した。別のバイアルで、[(3R)-1,4-オキサゼパン-3-イル]メタノールヒドロクロリド(CAS1262409-55-1-HCl塩、232mg、1.39mmol)をDCM(1mL)に懸濁し、DIPEA(276uL、1.59mmol)を添加して、アミン-HCl塩を溶解した。THF(6mL)を、得られた溶液に添加して、乳状の混合物を得た。この溶液を、I-1の冷溶液を含有するフラスコに添加した。0℃での約45分後に、LCMS分析は、当初反応が完了したことを示した。LiOtBu(THF中1M 4.5mL、4.5mmol)を滴下添加し、氷浴を取り外した。氷浴を油浴と取り換え、反応物を30分間にわたって50℃で加熱した。LCMS分析は、環化ステップが完了したことを示した。溶液を室温に冷却し、蒸発させた。飽和NaHCO3水溶液(10mL)を添加し、混合物をDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し、蒸発させた。上に記載されたプロセスを同じ規模で、同じ観察および結果で再度繰り返した。両方の反応からの粗製物を合わせ、ヘプタン中0~100%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーを使用して、シリカカートリッジ上に粗製物をローディングするためにDCMを使用して精製した。所望の生成物を含有する画分を貯留し、濃縮して、(S)-2-クロロ-1-フルオロ-12-(メチルチオ)-5a,6,9,10-テトラヒドロ-5H,8H-4,7-ジオキサ-3,10a,11,13-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン、I-2 483mg(70%)を淡褐色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 5.22 (ddd, J = 2.9, 6.8, 13.8 Hz,
1H), 4.65 (dd, J = 4.6, 13.4 Hz, 1H), 4.42 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 4.22 - 4.17
(m, 1H), 4.09 - 3.98 (m, 2H), 3.72 (dd, J = 9.8, 12.6 Hz, 1H), 3.43 - 3.24 (m,
2H), 2.62 (s, 3H), 2.26 - 2.12 (m, 1H), 2.05 - 1.92 (m, 1H). 19F NMR
(376 MHz, クロロホルム-d) δ = -140.51
(s, 1F).
中間体3(I-3):(8aS)-5-クロロ-4-フルオロ-2-(メチルスルファニル)-8,8a,9,10,11,12-ヘキサヒドロ-7-オキサ-1,3,6,12a-テトラアザベンゾ[4,5]シクロヘプタ[1,2,3-de]ナフタレン
4,5,7-トリクロロ-8-フルオロ-2-(メチルスルファニル)ピリド[4,3-d]ピリミジン(I-1、1.25g、3.70mmol)をCH3CN(24mL)に懸濁し、DIEA(0.668mL、3.83mmol)を添加した。混合物を0℃に冷却し、(S)-ピペリジン-2-イルメタノール(421mg、3.65mmol)をTHF中の溶液(18mL)として添加した。LCMSにより観察されたとおり、8分後に、第1の窒素-炭素結合が形成された。LiOtBu(877mg、11.0mmol)をTHF(22mL)中の溶液として添加し、混合物を50℃に加温した。50℃での4時間後に、LCMS分析は、生成物への変換を示した。次いで、反応混合物を水200mLで希釈し、生成物をDCM(50mL×4)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗製の固体を得た。精製を、DCM中0~10%MeOHの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより達成して、(8aS)-5-クロロ-4-フルオロ-2-(メチルスルファニル)-8,8a,9,10,11,12-ヘキサヒドロ-7-オキサ-1,3,6,12a-テトラアザベンゾ[4,5]シクロヘプタ[1,2,3-de]ナフタレン、I-3(1.13g、91%)を得た。1H NMR (クロロホルム-d,
400 MHz) d 4.8-4.9 (m, 1H), 4.4-4.5 (m, 2H), 3.7-3.8 (m, 1H), 2.97 (dt, 1H,
J=2.5, 12.8 Hz), 2.7-2.7 (m, 1H), 2.6-2.7 (m, 2H), 2.0-2.1 (m, 1H), 1.7-1.8 (m,
3H), 1.5-1.7 (m, 2H), MS: 341.1 [M+H]+.
中間体4(I-4):(S)-4-フルオロ-2-(メチルチオ)-5-(トリブチルスタンニル)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
トルエン(980mL)中の(S)-2-クロロ-1-フルオロ-12-(メチルチオ)-5a,6,9,10-テトラヒドロ-5H,8H-4,7-ジオキサ-3,10a,11,13-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(I-2、7.0g、19.6mmol)の溶液に、1,1,1,2,2,2-ヘキサブチルジスタンナン(11.38g、9.9mL、19.6mmol)、CataCXium A(880mg、2.454mmol)およびPd(OAc)2(276mg、1.226mmol)を20℃で添加した。反応物を90℃で16時間にわたって、N2雰囲気下で撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成したことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル80g、石油エーテル中0%~30%EtOAc)により精製して、(S)-4-フルオロ-2-(メチルチオ)-5-(トリブチルスタンニル)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン、I-4(5.65g、47.1%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.20 (ddd, J = 13.7, 6.9, 2.6 Hz, 1H), 4.64 (dd, J = 13.4, 4.4 Hz,
1H), 4.37 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 12.6, 3.5 Hz, 1H), 4.06 - 3.97
(m, 2H), 3.74 (dd, J = 12.6, 9.9 Hz, 1H), 3.39 - 3.24 (m, 2H), 2.60 (s, 3H),
2.26 - 2.14 (m, 1H), 2.03 - 1.90 (m, 1H), 1.63 - 1.51 (m, 6H), 1.38 - 1.19 (m,
12H), 0.87 (t, J = 7.3Hz,9H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -132.84. MS: 613.2 [M+H]+.
中間体5iおよび5ii(I-5iおよびI-5ii):4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2H-インダゾールおよび4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-3a,7a-ジヒドロ-1H-インダゾール
ステップ1:4-クロロ-5-シクロプロピル-2-フルオロアニリン(I-5a)の合成
1,4-ジオキサン(200mL)中の5-ブロモ-4-クロロ-2-フルオロアニリン(CAS111010-07-2、8.06g 35.9mmol)の溶液に、シクロプロピルボロン酸(4.63g、53.9mmol)、K3PO4(15.2g、71.8mmol)、およびPdCl2(dppf)(3.15g、4.31mmol)を添加した。混合物を90℃でN2下で、8時間にわたって撹拌した。TLCによる分析は、反応が完了したことを示した。水(100mL)を添加し、生成物をEtOAc(2×150mL)に抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、有機溶媒を濃縮した。粗生成物を、石油エーテル中0~40%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4-クロロ-5-シクロプロピル-2-フルオロアニリン、I-5a(5.4g、81%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.02 (d, J=10.5 Hz, 1H), 6.38 (d, J=9.3 Hz, 1H), 4.24 - 2.95 (m,
2H), 2.13 - 2.01 (m, 1H), 1.01 - 0.89 (m, 2H), 0.64 - 0.48 (m, 2H).
ステップ2:3-ブロモ-1-クロロ-2-シクロプロピル-5-フルオロ-4-ヨードベンゼン(I-5b)の合成
DMF(50mL)中の4-クロロ-5-シクロプロピル-2-フルオロアニリン(I-5a、5.40g 29.1mmol)の溶液を0℃に冷却し、NBS(5.18g 29.1mmol)をN2下で少しずつ添加した。混合物を室温に加温し、1時間にわたって撹拌した。TLCによる分析は、出発物質の消費を示した。混合物を飽和NaHCO3水溶液で希釈し、生成物をEtOAc(2×150mL)に抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し、濾過して、粗製のブロモアニリン中間体を得、それを石油エーテル中0~40%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、ブロモアニリン中間体(7.2g、93.6%)を茶色の油状物として得た。水(65mL)中の濃H2SO4(17mL)の溶液に、ブロモアニリン(6.55g、24.8mmol)を添加し、溶液を5℃に冷却した。水(6mL)中のNaNO2(1.88g、27.2mmol)を滴下添加した。得られた混合物を5℃で20分間にわたって撹拌した。得られたジアゾ溶液を、水(14mL)中のKI(16.4g 99.0mmol)の溶液に5℃で添加した。反応物を5℃で20分間にわたって撹拌し、次いで、室温に加温した。撹拌を室温で18時間にわたって継続した。TLCによる分析は、ブロモアニリンがほとんど消費されたことを示した。混合物を水(100mL)でクエンチし、生成物をEtOAc(2×110mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を飽和Na2SO3水溶液、ブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製により、3-ブロモ-1-クロロ-2-シクロプロピル-5-フルオロ-4-ヨードベンゼン、I-5b(6.03g、65%)を油状物として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) d 7.14 (d, J=7.5 Hz, 1H), 1.86 - 1.74 (m, 1H), 1.30 - 1.21 (m,
2H), 0.78 - 0.72 (m, 2H).
ステップ3:2-ブロモ-4-クロロ-3-シクロプロピル-6-フルオロベンズアルデヒド(I-5c)の合成
THF(25mL)中の3-ブロモ-1-クロロ-2-シクロプロピル-5-フルオロ-4-ヨードベンゼン(I-5b、5.0g 13mmol)の溶液に、n-BuLi(2.5Mの5.3mL、13.3mmol)を-78℃でアルゴン下で滴下添加した。混合物を30分間にわたって撹拌し、無水DMF(1.07g 14.7mmol)を添加し、その間、撹拌を-78℃で20分間にわたって継続した。TLCによる分析は、出発物質の消費と、新たなスポットが形成したこととを示した。混合物を1N HCl(2mL)でクエンチし、室温にゆっくり加温した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、生成物をEtOAc(2×150mL)に抽出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮した。石油エーテル中0~40%EtOAcの勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、2-ブロモ-4-クロロ-3-シクロプロピル-6-フルオロベンズアルデヒド、I-5c(2.55g、69%)を黄色の固体として得、加えて、3-ブロモ-1-クロロ-2-シクロプロピル-5-フルオロ-4-ヨードベンゼン(I-5b、1.03g、21%)を回収した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.19 (s, 1H), 7.71 (d, J=10.3 Hz, 1H), 1.88 - 1.76 (m, 1H), 1.28 -
1.19 (m, 2H), 0.74 - 0.65 (m, 2H); LCMS (ESI) m/z: 277.0 [M+H]+.
ステップ4:4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2H-インダゾール(I-5d)の合成
1,4-ジオキサン(25mL)中の2-ブロモ-4-クロロ-3-シクロプロピル-6-フルオロベンズアルデヒド(I-5c、2.05g、7.38mmol)の混合物に10℃で、85%N2H4-H2O(2.21g、37.6mmol)を添加した。反応物を16時間にわたって90℃に加熱した。混合物を、別に実行された同じ反応の粗生成物と合わせた。合わせた反応混合物を水(50mL)にゆっくり添加して、クリーム色の懸濁液を得、それを濾過し、水で洗浄した。濾液をMTBE(150mL)に溶解し、有機層をNa2SO4上で乾燥した。濃縮の後に、物質を石油エーテル中0~30%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2H-インダゾール、I-5d(1.88g、83%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 13.43 (br s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 1.84 (tt, J=5.6, 8.3
Hz, 1H), 1.22 - 1.17 (m, 2H), 0.73 - 0.68 (m, 2H); LCMS (ESI) m/z: 271.9
[M+H]+.
ステップ5:4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール(I-5i)および4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール(I-5ii)の合成
DCM(40mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2H-インダゾールI-5d(2.1g、7.9mmol)の溶液に、ジヒドロピラン(999mg 11.9mmol)、p-TsOH(136mg、0.792mmol)を添加した。反応混合物を16時間にわたって30℃で撹拌した。LCMS分析は、同じ質量を有する2つの生成物の形成を示した。反応混合物をDCM(40mL)で希釈し、飽和NaHCO3水溶液(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機抽出物を乾燥し、濃縮して、粗製の混合物を得、それを石油エーテル中0~10%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール(I-5i、1.9g、68%)を黄色のゴム状物として、および4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール(I-5ii、335mg、12%)を黄色のゴム状物として得た。1H NMR I-5i (400MHz, クロロホルム-d) d 8.21 - 8.12 (m, 1H), 7.73 (s, 1H), 5.65 (dd, J=3.0, 9.0 Hz,
1H), 4.20 - 4.12 (m, 1H), 3.80 (dt, J=3.1, 11.0 Hz, 1H), 2.29 - 2.12 (m, 2H),
2.09 - 2.01 (m, 1H), 1.88 - 1.82 (m, 1H), 1.80 - 1.69 (m, 3H), 1.25 - 1.19 (m,
2H), 0.85 - 0.79 (m, 2H), MS: 313.9 [M+H-シクロプロピル]+.
1H NMR
I-5ii (400 MHz, CDCl3) δ 7.98 (s, 1H), 7.62
(s, 1H), 5.62 (dd, J = 9.1, 2.7 Hz, 1H), 4.06 - 3.95 (m, 1H), 3.80 - 3.67 (m,
1H), 2.54 - 2.41 (m, 1H), 2.19 - 2.01 (m, 2H), 1.89 - 1.65 (m, 5H), 1.24 - 1.17
(m, 2H), 0.81 - 0.72 (m, 2H). MS: 354.9, 356.9 [M+H]+.
中間体6(I6):4-ブロモ-6-クロロ-5-イソプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール
ステップ1:3-ブロモ-5-クロロ-4-ヨード-2-メチルアニリン(I-6b)の合成
CH3CN(113mL)中の3-ブロモ-5-クロロ-2-メチルアニリン(10g、45mmol)の撹拌溶液に、インジウム(III)トリフルオロメタンスルホネート(12.7g、22.7mmol)、続いて、ICl(7.36g、45.4mmol)を0℃で滴下添加した。反応物を0℃で2時間にわたって撹拌した。次いで、25℃に加温し、25℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が検出されたことを示した。反応物をTEA(9.48mL、68mmol)でクエンチし、次いで、15分間にわたって撹拌した。固体をセライト上で濾過により除去した。濾過ケーキをEtOAc(100mL)ですすいだ。濾液を収集し、飽和NaCl(70mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル120g、石油エーテル中0~5%EtOAc)により精製して、標題の中間体(9.5g、60%)を固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.85 (s, 1H), 3.82 (s, 2H), 2.38 (s, 3H). MS: 345.9, 347.8 [M+H]+.
ステップ2:3-ブロモ-5-クロロ-2-メチル-4-(プロパ-1-エン-2-イル)アニリン(I-6c)の合成
1,4-ジオキサン(20mL)およびH2O(4mL)中の3-ブロモ-5-クロロ-4-ヨード-2-メチルアニリン(1.4g、4.0mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(プロパ-1-エン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1.02g、6.06mmol)、およびK3PO4(2.57g、12.1mmol)の混合物に、Pd(dppf)Cl2(296mg、0.404mmol)を添加した。混合物を80℃で、窒素下で3時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費されたことを示し、所望の化合物が見出された。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル10g、石油エーテル中0~7%EtOAc)により精製して、標題の中間体(820mg、78%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 6.73 (s, 1H), 5.41 (s, 2H), 5.31 - 5.23 (m, 1H), 4.80 - 4.68 (m,
1H), 2.15 (s, 3H), 1.90 (s, 3H). MS: 260.0, 262.0 [M+H]+.
ステップ3:3-ブロモ-5-クロロ-4-イソプロピル-2-メチルアニリン(I-6d)の合成
EtOAc(14mL)およびイソプロピルアルコール(14mL)中の3-ブロモ-5-クロロ-2-メチル-4-(プロパ-1-エン-2-イル)アニリン(500mg、1.92mmol)の溶液に、PtO2(218mg、0.959mmol)を25℃で添加した。反応物を45℃で水素雰囲気下で、4atmで24時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の化合物の40%が見出されたことを示した。反応物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル10g、石油エーテル中0~12%EtOAc)により精製して、標題の中間体(300mg、粗製物60%)を茶色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.67 (s, 1H), 3.95 - 3.82 (m, 3H), 2.28 (s, 3H), 1.37 (d, J = 7.1
Hz, 6H). MS: 262.0, 264.0 [M+H]+.
ステップ4:3-ブロモ-5-クロロ-4-イソプロピル-2-メチルベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(I-6e)の合成
BF3・Et2O(243mg、1.71mmol、0.217mL)を、DCM(8mL)に溶解し、窒素雰囲気下で-5℃に冷却した。DCM(1mL)中の3-ブロモ-5-クロロ-4-イソプロピル-2-メチルアニリン(300mg、1.14mmol)の溶液を上の反応混合物に添加し、0.5時間にわたって-5℃で撹拌した。DCM(1mL)中の亜硝酸tert-ブチル(177mg、1.71mmol)を滴下添加した。反応混合物を25℃にゆっくり加温し、同じ温度で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を0.5mLまで濃縮し、その後、MTBE(10mL)を添加した。懸濁液を濾過して、標題の中間体(290mg、粗製物70%)を白色の固体として得た。MS: 273.0, 275.0 [M]+。
ステップ5:4-ブロモ-6-クロロ-5-イソプロピル-1H-インダゾール(I-6f)の合成
クロロホルム(5mL)中の18-クラウン-6(63.6mg、0.241mmol)の混合物に、KOAc(110mg、1.12mmol)を25℃で添加した。次いで、3-ブロモ-5-クロロ-4-イソプロピル-2-メチルベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(290mg、0.803mmol)をゆっくり添加した。次いで、反応混合物を25℃で1時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が検出され、出発物質が消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル4g、石油エーテル中0~70%EtOAc)により精製して、標題の中間体(120mg、55%)を黄色のゴム状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.05 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 4.07 - 3.96 (m, 1H), 1.47 (d, J = 6.6
Hz, 6H). MS:273.0, 274.9 [M+H]+.
ステップ6:4-ブロモ-6-クロロ-5-イソプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(I-6)の合成
DCM(7mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-5-イソプロピル-1H-インダゾール(120mg 0.439mmol)の溶液に、DHP(55.3mg 0.658mmol)、続いて、p-トルエンスルホン酸一水和物(8.34mg、0.0439mmol)を添加した。反応混合物を25℃で12時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、飽和NaHCO3(30mL)およびブライン(30mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル4g、石油エーテル中0~4%EtOAc)により精製して、標題の中間体(130mg、83%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.96 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 5.62 (dd, J = 9.1, 2.5 Hz, 1H), 4.08 -
3.92 (m, 2H), 3.80 - 3.69 (m, 1H), 2.54 - 2.44 (m, 1H), 2.18 - 2.01 (m, 3H),
1.77 - 1.71 (m, 2H), 1.46 (d, J = 6.9 Hz, 6H).MS: 357.0, 359.0 [M+H]+.
中間体7(I-7):(2S,7aR)-7a-(ヒドロキシメチル)-6-メチレンヘキサヒドロ-1H-ピロリジン-2-オール
ステップ1:1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,4R)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-7b)の合成
DMF(90mL)中の1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-7a、22g、90mmol)の溶液に、イミダゾール(9.16g、135mmol)およびTBSCl(17.6g、117mmol)を0℃で添加した。反応物を20℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を水(200mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で抽出し、水(20mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage、シリカゲル120g、石油エーテル中0~8%EtOAc)により精製して、1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,4R)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(32g、99%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.43 - 4.25 (m, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.60 (ddd, J = 27.1, 11.1, 5.4
Hz, 1H), 3.30 (ddd, J = 21.3, 11.1, 3.4 Hz, 1H), 2.36 - 2.20 (m, 1H), 2.14 -
2.04 (m, 1H), 1.47および1.41 (2 s, 9H, 各々副回転異性体および主回転異性体), 0.85および0.84 (2 s, 9H, 各々副回転異性体および主回転異性体), 0.06 - 0.01 (m, 6H). MS: 382.1 [M+Na]+.
ステップ2:1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,4R)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(2-(クロロメチル)アリル)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-7c)の合成
THF(15mL)中の1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,4R)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-7b、5.00g、13.9mmol)の溶液に、LiHMDS(16.7mL、ヘキサン中1M、16.7mmol)を-78℃で滴下添加した。混合物を-78℃で30分間にわたって撹拌し、その後、THF(17.3mL)中の3-クロロ-2-(クロロメチル)プロパ-1-エン(4.35g、34.8mmol)を添加した。反応物を20℃にゆっくり加温し、20℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応物を飽和NH4Cl(水溶液)(10mL)で0℃でクエンチした。得られた混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出し、合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。濾過の後に、濾液を真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage、シリカゲル80g、石油エーテル中0~10%EtOAc)により精製して、1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,4R)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(2-(クロロメチル)アリル)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-7c、5.0g、80%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.40 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 5.11および5.10 (2 s,
1H, 各々主回転異性体および副回転異性体), 4.29 - 4.20 (m, 1H), 4.05 -
3.93 (m, 2H), 3.75 - 3.69 (m, 3H), 3.67 - 3.54 (m, 1H), 3.35 - 3.13 (m, 2H),
2.65 (dd, J = 14.4, 3.0 Hz, 1H), 2.34 - 2.16 (m, 1H), 2.14 - 2.01 (m, 1H), 1.45および1.44 (2 s, 9H, 各々副回転異性体および主回転異性体), 0.86および0.85 (2 s, 9H, 各々副回転異性体および主回転異性体), 0.04 -
0.00 (m, 6H). MS: 470.1 [M+Na]+.
ステップ3:1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,4R)-2-(2-(クロロメチル)アリル)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-7d)の合成
THF(37.2mL)中の1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,4R)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(2-(クロロメチル)アリル)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-7c、5.0g、11mmol)の溶液に、TBAF(13.4mL、THF中1M、13.4mmol)を20℃で滴下添加した。反応物を25℃で20時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAc(100mL)に溶解し、飽和NaHCO3(水溶液)(30mL×7)で洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage、シリカゲル80g、石油エーテル中45~55%EtOAc)により精製して、1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,4R)-2-(2-(クロロメチル)アリル)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-7d、3.0g、80%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.42 (s, 1H), 5.06 (s, 1H), 4.21 (s, 1H), 4.04 - 3.92 (m, 2H), 3.90
- 3.73 (m, 4H), 3.43 - 3.24 (m, 2H), 2.58 (t, J = 13.6 Hz, 1H), 2.44 (ddd, J =
29.5, 14.5, 5.2 Hz, 1H), 2.11 (d, J = 15.2 Hz, 1H), 1.47 (s, 9H). MS: 356.5
[M+Na]+.
ステップ4:1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,4S)-2-(2-(クロロメチル)アリル)-4-((4-ニトロベンゾイル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-7e)の合成
THF(66mL)中の1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,4R)-2-(2-(クロロメチル)アリル)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-7d、6.6g、20mmol)、4-ニトロ安息香酸(3.97g、23.7mmol)およびPPh3(6.22g、23.7mmol)の溶液に、DEAD(4.13g、23.7mmol)を0℃で窒素下で添加した。混合物を20℃で3時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を飽和NaHCO3(水)溶液(15mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濾液を濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage、シリカゲル120g、石油エーテル中15~25%EtOAc)により精製して、メチル(2R,4S)-2-(2-(クロロメチル)アリル)-4-((4-ニトロベンゾイル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレート(I-7e、9.0g、94%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.31 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 8.23 - 8.14 (m, 2H), 5.55 - 5.41 (m, 1H),
5.32および5.24 (2 s, 1H, 各々副回転異性体および主回転異性体), 5.07および5.04 (2 s, 1H, 各々副回転異性体および主回転異性体), 4.16 - 4.05 (m, 3H), 3.78および3.76 (2 s,
3H, 各々主回転異性体および副回転異性体), 3.65 - 3.51 (m, 1H), 3.44 -
3.21 (m, 1H), 2.81 (dd, J = 22.0, 14.7 Hz, 1H), 2.64 - 2.43 (m, 2H), 1.47 (s,
9H). MS: 505.1 [M+Na]+.
ステップ5:メチル(2R,4S)-2-(2-(クロロメチル)アリル)-4-((4-ニトロベンゾイル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレート(I-7f)の合成
DCM(41mL)中のメチル(2R,4S)-2-(2-(クロロメチル)アリル)-4-((4-ニトロベンゾイル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレート(I-7e、6.0g、12mmol)の溶液に、TFA(9.5mL)を0℃で添加した。混合物を20℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。次いで、反応混合物を濃縮して、粗生成物メチル(2R,4S)-2-(2-(クロロメチル)アリル)-4-((4-ニトロベンゾイル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレート(I7f、8.2g、粗製物)を黄色の油状物として得た。MS: 383.1 [M+H]+。
ステップ6:メチル(6S,7aR)-2-メチレン-6-((4-ニトロベンゾイル)オキシ)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-7g)の合成
CH3CN(5mL)中のメチル(2R,4S)-2-(2-(クロロメチル)アリル)-4-((4-ニトロベンゾイル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレート(I-7f、200mg、0.522mmol)の溶液に、K2CO3(361mg、2.61mmol)およびKI(8.67mg、0.0522mmol)を25℃で添加した。反応混合物を25℃で1時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、生成物メチル(6S,7aR)-2-メチレン-6-((4-ニトロベンゾイル)オキシ)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-7g、170mg、94%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.30 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 8.16 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 5.58 (s, 1H),
5.02 (s, 1H), 4.98 (s, 1H), 3.94 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.62 (dd,
J = 12.6, 5.1 Hz, 1H), 3.52 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.15 (d, J = 16.2 Hz, 2H),
3.08 (dd, J = 12.6, 1.8 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 14.6, 6.7 Hz, 1H), 2.75 (d, J =
16.2 Hz, 1H), 2.20 (dd, J = 14.6, 2.7 Hz, 1H). MS: 347.1 [M+H]+.
ステップ7:(2S,7aR)-2-ヒドロキシ-6-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボン酸(I-7h)の合成
メタノール(10mL)中のメチル(6S,7aR)-2-メチレン-6-((4-ニトロベンゾイル)オキシ)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-7g、500mg、1.44mmol)およびK2CO3(2000mg、14.4mmol)の溶液を20℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物(2S,7aR)-2-ヒドロキシ-6-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボン酸(I-7h、300mg、粗製物)を薄黄色の油状物として得た。MS: 184.1 [M+H]+。
ステップ8:(2S,7aR)-7a-(ヒドロキシメチル)-6-メチレンヘキサヒドロ-1H-ピロリジン-2-オール(I-7)の合成
THF(6.8mL)中の(2S,7aR)-2-ヒドロキシ-6-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボン酸(I-7h、250mg、1.36mmol)の撹拌溶液に、LiAlH4(8.19mL、8.19mmol、THF中1M)を0℃で滴下添加した。得られた混合物を3時間にわたって60℃で撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。反応物をNa2SO4・10H2O固体(0.5g)でクエンチし、20℃で2時間にわたって撹拌した。懸濁液を、セライトを通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage、4g、DCM中15~30%MeOH(MeOH中1%NH4OH))により精製して、(2S,7aR)-7a-(ヒドロキシメチル)-6-メチレンヘキサヒドロ-1H-ピロリジン-2-オール(I-7、70mg、30%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.98 - 4.90 (m, 2H), 4.49 (dq, J = 10.5, 5.2 Hz, 1H), 3.68 (d, J =
15.4 Hz, 1H), 3.46 (dd, J = 14.6, 1.3 Hz, 1H), 3.31 (dd, J = 10.8, 5.3 Hz, 1H),
3.25 (s, 2H), 2.73 (dd, J = 10.8, 5.2 Hz, 1H), 2.63 (dd, J = 15.8, 1.4 Hz, 1H),
2.41 (dd, J = 15.8, 0.9 Hz, 1H), 2.29 (dd, J = 13.4, 6.7 Hz, 1H), 1.77 (dd, J =
13.4, 4.9 Hz, 1H). MS: 170.2 [M+H]+.
中間体8(I-8):[(2Z,7aS)-2-(2-メトキシエチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール
ステップ1:エチル(S)-2-(2-(tert-ブトキシ)-2-オキソエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-8a)の合成
THF(40mL)中のtert-ブチル2-(ジメトキシホスホリル)アセテート(2340mg、10.4mmol)の撹拌溶液に、NaH(417mg、10.4mmol)を0℃でゆっくりと添加した。懸濁液を0℃で10分間にわたって撹拌した。次いで、THF(5mL)中のエチル(S)-2,5-ジオキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(2000mg、9.47mmol)を0℃で滴下添加した。得られた混合物を25℃まで徐々に加温し、さらに2時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage、シリカゲル80g、石油エーテル中0%~30%EtOAc)により精製して、粗製のエチル(S)-2-(2-(tert-ブトキシ)-2-オキソエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(1870mg、粗製物)を無色の油状物として得た。LCMS(ESI) m/z:310.1 [M+H]+。
ステップ2:(S)-2-(7a-(エトキシカルボニル)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)酢酸(I-8b)の合成
DCM(8mL)中のエチル(S)-2-(2-(tert-ブトキシ)-2-オキソエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(700mg、2.26mmol)の溶液に、HCl(6mL、ジオキサン中4.0M)を添加した。次いで、混合物を25℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。溶液を減圧下で濃縮して、(S)-2-(7a-(エトキシカルボニル)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)酢酸(550mg、粗製物)を薄黄色の油状物として得た。LCMS(ESI) m/z:254.1 [M+H]+。
ステップ3:エチル(S)-2-(2-ヒドロキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-8c)の合成
THF(33mL)中の(S)-2-(7a-(エトキシカルボニル)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)酢酸(970mg、3.83mmol)およびNMM(774mg、7.65mmol)の溶液に、THF(4mL)中のクロロギ酸イソブチル(784mg、5.74mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で40分間にわたって撹拌した。沈殿が生じ、LCMSは、混合無水中間体が形成されたことを示した。固体を濾過した。水(5mL)中のNaBH4(247mg、6.53mmol)を濾液に0℃で添加した。得られた混合物を0℃で15分間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。溶液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage、シリカゲル25g、石油エーテル中0~100%EtOAc)により精製して、エチル(S)-2-(2-ヒドロキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(220mg、24%、E/Z混合物)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.71 - 5.57 (m, 1H), 4.33 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 4.21 (q, J = 7.1
Hz, 2H), 4.16 - 4.08 (m, 2H), 3.78 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 3.24 (d, J = 15.7 Hz,
0.2H, 副異性体), 3.07 (d, J = 15.8 Hz, 0.8H, 主異性体), 2.84 - 2.73 (m, 1H), 2.67 - 2.57 (m, 1H), 2.55 - 2.37 (m, 2H),
2.18 - 2.06 (m, 1H), 1.28 (t, J = 7.1 Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z 240.1 [M+H]+.
ステップ4:エチル(S)-2-(2-メトキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-8d)の合成
CH3CN(10mL)中のエチル(S)-2-(2-ヒドロキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(180mg、0.752mmol)およびAg2O(872mg、3.76mmol)の溶液に、ヨードメタン(1070mg、7.52mmol)を添加した。反応混合物を25℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質の約50%が残留し、所望の生成物の約50%が形成されたことを示した。別のポーションのAg2O(436mg、1.88mmol)を添加し、混合物をさらに16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、粗製のエチル(S)-2-(2-メトキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(200mg、粗製物、E/Z混合物)を薄黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.54 - 5.45 (m, 1H), 4.31 - 4.21 (m, 1H), 4.13 (q, J = 7.1 Hz, 2H),
3.86 - 3.77 (m, 2H), 3.71 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 3.24 (s, 3H), 3.15 (d, J = 16.7
Hz, 0.2H, 副異性体), 3.00 (d, J = 15.8 Hz, 0.8H, 主異性体), 2.79 - 2.66 (m, 1H), 2.61 - 2.50 (m, 1H), 2.49 - 2.33 (m, 2H),
2.11 - 2.00 (m, 1H), 1.20 (t, J = 7.1 Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z: 254.1 [M+H]+.
ステップ5:エチル(S,Z)-2-(2-メトキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-8e)の分離
エチル(S)-2-(2-メトキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(200mg、0.79mmol)のE/Z混合物をキラルSFC(機器:SFC 150;カラム:Daicel CHIRALPAK IC、250mm×30mm I.D.、10μm;移動相:CO2/MeOH[0.2%NH3(MeOH中7M溶液)]=90/10;流速:120g/分;波長:UV214nm;温度:35℃)により分離して、エチル(S,Z)-2-(2-メトキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(91mg、46%、Rt:2.406分、ピーク 1)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.63 - 5.52 (m, 1H), 4.32 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 4.20 (q, J = 7.1
Hz, 2H), 3.87 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 3.78 (d, J = 15.9 Hz, 1H), 3.31 (s, 3H),
3.07 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 2.78 (dt, J = 16.7, 9.7 Hz, 1H), 2.61 (ddd, J =
13.2, 9.1, 1.8 Hz, 1H), 2.56 - 2.40 (m, 2H), 2.18 - 2.05 (m, 1H), 1.27 (t, J =
7.1 Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z: 254.1 [M+H]+.
ステップ6:(S,Z)-(2-(2-メトキシエチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(化合物I-8)の合成
THF(3.2mL)中のエチル(S,Z)-2-(2-メトキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(80mg、0.32mmol)の溶液に、LAH(0.63mL、THF中1M)を0℃で窒素下で添加した。得られた混合物を70℃に加温し、70℃で1時間にわたって撹拌した。
TLC(DCM/MeOH=10:1、ヨウ素染色)は、出発物質が消費されたことを示し、新たなポイントが観察された。混合物をNa2SO4.10H2Oでクエンチし、懸濁液を25℃で2時間にわたって撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗製の(S,Z)-(2-(2-メトキシエチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(58mg、93%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.52 - 5.42 (m, 1H), 3.88 - 3.81 (m, 2H), 3.68 (d, J = 15.6 Hz,
1H), 3.36 - 3.21 (m, 6H), 3.15 - 3.05 (m, 1H), 2.67 (dt, J = 10.1, 7.1 Hz, 1H),
2.50 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 2.38 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 1.93 - 1.78 (m, 3H), 1.72
- 1.65 (m, 1H). LCMS (ESI) m/z 198.3 [M+H]+.
(注:別に、同様の様式で純粋なE-エステルからLAH還元により、E異性体も調製された)
中間体9(I9-iおよびI9-ii):(5R)-4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾールおよび(5S)-4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール
ステップ1:(E)-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンO-メチルオキシム(I-9a)の合成
CH3CN(20mL)中の6-フルオロ-1-テトラロン(4.00g、24.4mmol)、塩酸メトキシルアミン(3.05g、36.5mmol)およびピリジン(2.89g、36.5mmol)の溶液を25℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、2M HCl水溶液(100mL×2)およびブライン(200mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、(E)-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンO-メチルオキシム(4.90g、粗製物)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.96 (dd, J = 8.8, 6.0 Hz, 1H), 6.88 (td, J = 8.6, 2.7 Hz, 1H),
6.82 (dd, J = 9.3, 2.6 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 2.76 - 2.67 (m, 4H), 1.88 - 1.77
(m, 2H). LCMS (ESI) m/z: 194.1 [M+H]+.
ステップ2:(E)-8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンO-メチルオキシム(I-9b)の合成
酢酸(121mL)中の(E)-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンO-メチルオキシム(4.90g、25.4mmol)およびNBS(5.42g、30.4mmol)の混合物に、酢酸パラジウム(422mg、2.54mmol)を窒素下で添加した。次いで、反応物を90℃で3時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費されたことを示し、所望の化合物が見出された。混合物をセライトパッドで濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル80g、石油エーテル中0~5%EtOAc)により精製して、(E)-8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンO-メチルオキシム(5.60g、81%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.27 (dd, J = 8.5, 2.7 Hz, 1H), 6.84 (dd, J = 8.3, 2.6 Hz, 1H),
4.02 (s, 3H), 2.75 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.65 - 2.57 (m, 2H), 1.81 - 1.70 (m,
2H). LCMS (ESI) m/z: 272.1, 274.0 [M+H]+.
ステップ3:8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(I-9c)の合成
1,4-ジオキサン(80mL)中の(E)-8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンO-メチルオキシム(5.00g、18.3mmol)の溶液に、希硫酸(92mL、4M)を25℃で添加した。混合物を110℃で20時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物をNaOH水溶液(1M)でpH8に塩基性にし、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル80g、石油エーテル中EtOAcの0~5%勾配)により精製して、8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(3.00g、67%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.31 (dd, J = 8.3, 2.5 Hz, 1H), 6.96 - 6.91 (m, 1H), 2.98 (t, J =
6.2 Hz, 2H), 2.72 - 2.65 (m, 2H), 2.15 - 2.06 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z: 243.0,
245.0 [M+H]+.
ステップ4:8-ブロモ-6-フルオロ-1-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(I-9d)の合成
THF中のMeMgBrの溶液(3M、12.3mL、37.0mmol)を、THF(50mL)中の8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(3.00g、12.3mmol)の溶液に0℃で滴下添加した。添加の完了後に、溶液を25℃でさらに30分間にわたって撹拌した。LCMSは、大部分の出発物質がほとんど消費され、アルコール中間体が検出されたことを示した。反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(25mL)によりクエンチした。混合物をEtOAc(100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をDCM(50mL)に溶解した。トリエチルシラン(5.01g、43.2mmol)およびトリフルオロ酢酸(3.3mL)を-60℃で添加した。反応混合物を3時間にわたって25℃で撹拌した。LCMSは、中間体が消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物を飽和NaHCO3水溶液の添加によりクエンチし、DCM(100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル80g、石油エーテル中EtOAcの0~2%勾配)により精製して、8-ブロモ-6-フルオロ-1-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(2.25g、75%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.12 (dd, J = 8.1, 2.6 Hz, 1H), 6.77 - 6.72 (m, 1H), 3.23 - 3.14
(m, 1H), 2.84 - 2.67 (m, 2H), 1.91 - 1.72 (m, 4H), 1.21 (d, J = 7.0 Hz, 3H).
ステップ5:1-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボアルデヒド(I-9e)の合成
THF(20mL)中の2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(2.09g、14.8mmol)の溶液を-78℃に冷却した。次いで、n-BuLi(2.5M、4.3mL,10.9mmol)を、上の溶液に添加した。反応混合物を30分間にわたって-60℃で撹拌した。次いで、THF(20mL)中の8-ブロモ-6-フルオロ-1-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(1.2g、4.9mmol)の溶液を、上の溶液に添加し、撹拌を-60℃で30分間にわたって継続した。次いで、DMF(1.1mL、14.8mmol)を上の溶液に-60℃で添加した。混合物を15℃に加温し、15℃で3時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望のMSが検出されたことを示した。混合物を飽和NH4Cl水溶液(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を別のバッチと合わせ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル12g、DCM中0~15%石油エーテル)により精製して、1-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボアルデヒド(900mg、40%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.38 (s, 1H), 6.86 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 3.41 - 3.32 (m, 1H), 2.93
- 2.73 (m, 2H), 1.96 - 1.76 (m, 4H), 1.24 (d, J = 7.0 Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z:
271.1, 273.0 [M+H]+.
ステップ6:4-ブロモ-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I-9f)の合成
エチレングリコール(10mL)中の1-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボアルデヒド(700mg、2.58mmol)の混合物に、ヒドラジン水和物(1.62g、25.8mmol)を10℃で添加し、次いで、混合物を130℃で48時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。水(10mL)を添加した。水相をEtOAc(20mL)で抽出し、Na2SO4上で乾燥し、濾過した。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル4g、石油エーテル/EtOAc=90:10)により精製して、4-ブロモ-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(330mg、48%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.16 (s, 1H), 3.48 - 3.40 (m, 1H), 3.04 - 2.88 (m,
2H), 1.90 - 1.80 (m, 4H), 1.28 (d, J = 7.0 Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z: 265.1,
267.0 [M+H]+.
ステップ7:4-ブロモ-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾールのキラル分離(I-9f-iおよびI-9f-iiを得るため)
ラセミの4-ブロモ-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(300mg、1.13mmol)をキラルSFC(機器:SFC 80;カラム:Daicel CHIRALCEL AD、250mm×30mm I.D.、10μm;移動相:CO2/MeOH[0.2%NH3(MeOH中7M溶液)]=80/20;流速:70g/分;波長:UV214nm;温度:35℃)により分離して、2つの異性体を得た:
(R)-4-ブロモ-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I9f-i)(90mg、30%、Rt:1.487分、ピーク1)を白色の固体として。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.03 (s, 1H), 7.18 (s, 1H), 3.50 - 3.40 (m, 1H), 3.04 - 2.84 (m,
2H), 2.01 - 1.74 (m, 4H), 1.28 (d, J = 7.0 Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z: 265.0,
267.0 [M+H]+.[α]D 25=-29.09(c 0.11、MeOH)。この異性体を、実施例29を得るために取り上げた。(S)-4-ブロモ-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I9f-ii)(80mg、27%、Rt:1.860分、ピーク2)を白色の固体として。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.16 (s, 1H), 3.48 - 3.39 (m, 1H), 3.04 - 2.82 (m,
2H), 1.98 - 1.79 (m, 4H), 1.27 (d, J = 7.0 Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z: 265.0,
266.9 [M+H]+.[α]D 25=+17.00(c 0.1、MeOH)。この異性体を、実施例32を得るために取り上げた。
ステップ8:(5R)-4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I-9-i)の合成
THF(3.0mL)中の(R)-4-ブロモ-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I-9f-i)(50mg、0.19mmol)の溶液に、DHP(47mg 0.56mmol)、続いて、p-トルエンスルホン酸一水和物(36mg、0.19mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。混合物を冷却し、飽和NaHCO3水溶液(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層を乾燥し、濃縮した。残渣を、別のバッチの粗生成物と合わせ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル4g、0から10%への石油エーテル中のEtOAc)により精製して、(5R)-4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(70mg、89%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.96 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 5.63 (dt, J = 9.3, 2.8 Hz, 1H), 4.04 -
3.94 (m, 1H), 3.77 - 3.69 (m, 1H), 3.54 - 3.41 (m, 1H), 3.07 - 2.88 (m, 2H),
2.60 - 2.46 (m, 1H), 2.20 - 1.75 (m, 9H), 1.26 - 1.24 (m, 3H). LCMS (ESI) m/z:
349.1, 351.1 [M+H]+.
ステップ9:(5S)-4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I-9-ii)の合成
THF(4.0mL)中の(S)-4-ブロモ-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I9f-ii)(80mg 0.30mmol)の溶液に、DHP(76mg 0.905mmol)、続いて、p-トルエンスルホン酸一水和物(57mg、0.302mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。混合物を冷却し、飽和NaHCO3水溶液(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層を乾燥し、濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル4g、0から10%への石油エーテル中のEtOAc)により精製して、(5S*)-4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1Hベンゾ[f]インダゾール)(72mg、68%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.96 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 5.64 (dt, J = 9.3, 2.9 Hz, 1H), 4.04 - 3.99
(m, 1H), 3.76 - 3.69 (m, 1H), 3.46 - 3.39 (m, 1H), 3.04 - 2.91 (m, 2H), 2.59 -
2.45 (m, 1H), 2.18 - 1.77 (m, 9H), 1.26 - 1.24 (m, 3H). LCMS (ESI) m/z: 349.0,
351.0 [M+H]+.
中間体10(I-10):rac-4-ブロモ-6-クロロ-5-(cis-2-メチルシクロプロピル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール
ステップ1:3-ブロモ-5-クロロ-4-ヨード-2-メチルアニリン(I-10a)の合成
CH3CN(113mL)中の3-ブロモ-5-クロロ-2-メチルアニリン(10g、45mmol)の撹拌溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸インジウム(III)(12.7g、22.7mmol)、続いて、一塩化ヨウ素(7.36g、45.4mmol)を0℃で滴下添加した。反応物を0℃で2時間にわたって撹拌した。次いで、それを25℃に加温し、25℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、ほとんどの出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。反応物をトリエチルアミン(9.5mL、68mmol)でクエンチし、次いで、15分間にわたって撹拌した。固体を、セライトでの濾過により除去した。濾過ケーキをEtOAc(100mL)ですすいだ。濾液を収集し、ブライン(70mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、石油エーテル中0~5%EtOAc)により精製して、3-ブロモ-5-クロロ-4-ヨード-2-メチルアニリン(9.5g、60%)を固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.85 (s, 1H), 3.82 (s, 2H), 2.38 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 345.9,
347.8 [M+H]+.
ステップ2:3-ブロモ-5-クロロ-4-ヨード-2-メチルベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(I-10b)の合成
三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(2.46g、17.3mmol)を、DCM(35mL)に溶解し、窒素雰囲気下で-5~-10℃に冷却した。DCM(5mL)中の3-ブロモ-5-クロロ-4-ヨード-2-メチルアニリン(4g、11.6mmol)の溶液を、上の反応混合物に添加し、0.5時間にわたって撹拌した。次いで、亜硝酸tert-ブチル(1.79g、17.3mmol)を滴下添加し、反応混合物を-5~-10℃で1.5時間にわたって撹拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc=5:1、UV254nm)は、出発物質(Rf=0.15)が完全に消費されたことを示した。MTBE(50mL)を反応混合物に添加して、沈澱物を形成し、それを真空濾過し、冷MTBE(10mL×2)で洗浄して、3-ブロモ-5-クロロ-4-ヨード-2-メチルベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(4.6g、90%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.79 (s, 1H), 2.94 (s, 3H).
ステップ3:4-ブロモ-6-クロロ-5-ヨード-1H-インダゾール(I-10c)の合成
クロロホルム(50mL)中の18-クラウン-6(819mg、3.1mmol)の溶液に、KOAc(1.42g、14.5mmol)を添加し、混合物を0℃に冷却した。次いで、3-ブロモ-5-クロロ-4-ヨード-2-メチルベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(4.6g、10.3mmol)をゆっくり添加した。次いで、反応混合物を25℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物を氷冷水(100mL)に注ぎ入れ、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO3水溶液(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、石油エーテル中9%EtOAc)により精製して、4-ブロモ-6-クロロ-5-ヨード-1H-インダゾール(1.95g、53%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.68 (d, J = 0.9 Hz, 1H). LCMS (ESI) m/z: 356.8,
358.7 [M+H]+.
ステップ4:4-ブロモ-6-クロロ-5-ヨード-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(I-10d)の合成
DCM(50mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-5-ヨード-1H-インダゾール(1.95g、5.45mmol)の溶液に、DHP(688mg、8.18mmol)、続いて、p-トルエンスルホン酸一水和物(104mg、0.546mmol)を添加し、反応混合物を30℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費されたことを示した。混合物を飽和NaHCO3水溶液(30mL)およびブライン(30mL)で連続して洗浄した。有機層を乾燥し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0~5%のPE中EtOAc)により精製して、4-ブロモ-6-クロロ-5-ヨード-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(2.1g、87%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.92 (s, 1H), 7.78 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 5.65 (dd, J = 8.9, 2.7 Hz,
1H), 4.04 - 3.92 (m, 1H), 3.84 - 3.62 (m, 1H), 2.55 - 2.38 (m, 1H), 2.16 - 2.02
(m, 2H), 1.80 - 1.67 (m, 3H). LCMS (ESI) m/z: 356.8および358.9
[M-THP+H]+.
ステップ5:rac-4-ブロモ-6-クロロ-5-((1R,2S)-2-メチルシクロプロピル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(I-10)の合成
1,4-ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-5-ヨード-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(217mg、0.49mmol)、第三リン酸カリウム(209mg、0.98mmol)およびrac-cis-4,4,5,5-テトラメチル-2-(cis-2-メチルシクロプロピル)-1,3,2-ジオキサボロラン(268mg、1.47mmol)の混合物に、Pd(dppf)Cl2(36mg、0.05mmol)を添加した。混合物を窒素で2分間にわたって脱気し、次いで、110℃で16時間にわたって撹拌した。別の3つの反応を同じ規模で平行して設定した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物の約25%が検出されたことを示した(UV214nm)。4つの反応すべての混合物を合わせ、水(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、石油エーテル中3%EtOAcで溶離)、続いて、フラッシュ逆相カラムクロマトグラフィー(40g C18、水(0.1%FA)中0~70%CH3CNの勾配で溶離)により精製して、rac-4-ブロモ-6-クロロ-5-(cis)-2-メチルシクロプロピル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(200mg、27%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.98 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 5.63および5.62 (2
dd, J = 9.2, 2.7 Hz, 1H, 各々主ジアステレオマーおよび副ジアステレオマー), 4.08
- 3.93 (m, 1H), 3.81 - 3.66 (m, 1H), 2.59 - 2.40 (m, 1H), 2.18 - 2.03 (m, 2H),
1.95 (td, J = 8.5, 6.7 Hz, 1H), 1.82 - 1.63 (m, 3H), 1.46 - 1.32 (m, 2H), 1.31
- 1.21 (m, 1H), 0.89 - 0.84 (m, 1H), 0.81および0.81 (2 d,
J = 6.0 Hz, 3H, 各々主ジアステレオマーおよび副ジアステレオマー). LCMS (ESI)
m/z: 369.0, 370.9 [M+H]+.
注:この中間体を、スキームAにより最終生成物に入れた。最終の類似体の分離を、キラル-HPLC(カラム:CHIRALPAK IK 2.5cm I.D.×25cm L、10μm;移動相:CH3CN/DEA=100/0.1(V/V);流速:30mL/分)、続いて、分取HPLC精製により達成して、実施例30および31を得た。
中間体11(I-11):4-ブロモ-6-クロロ-5-エチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール
ステップ1:4-ブロモ-6-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-ビニル-1H-インダゾール(I-11a)の合成
1,4-ジオキサン(10mL)および水(1mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-5-ヨード-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(450mg、1.02mmol)および4,4,5,5-テトラメチル-2-ビニル-1,3,2-ジオキサボロラン(314mg、2.04mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(75mg、0.102mmol)および第三リン酸カリウム(649mg、3.06mmol)を添加した。次いで、混合物を窒素により脱気し、60℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物をEtOAc(50mL)に注ぎ入れ、層を分配した。有機層を水(30mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。濾過の後に、濾液を真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル12g、石油エーテル中0~10%EtOAc)により精製して、4-ブロモ-6-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-ビニル-1H-インダゾール(220mg、63%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI) m/z:340.9, 343.0 [M+H]+。
ステップ2:4-ブロモ-6-クロロ-5-エチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(I-11)の合成
EtOAc(5mL)およびイソプロパノール(5mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-ビニル-1H-インダゾール(220mg、0.644mmol)の溶液に、酸化白金(IV)(146mg、0.644mmol)を添加した。次いで、反応混合物を45℃で水素(15psi)雰囲気下で3時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをEtOAc(30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(EtOAc/石油エーテル=1/15、UV254nm)により精製して、4-ブロモ-6-クロロ-5-エチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(80mg、36%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.89 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 5.61 - 5.53 (m,
1H), 3.93 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.67 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 3.00 (dt, J = 14.7,
5.4 Hz, 2H), 2.41 (dd, J = 11.1, 8.5 Hz, 1H), 2.07 (s, 1H), 1.77 - 1.60 (m,
4H), 1.12 (td, J = 7.4, 3.8 Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z: 343.0, 345.0 [M+H]+.
中間体12(I-12):(8aS,13S)-5-クロロ-4-フルオロ-13-メチル-2-(メチルチオ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
ステップ1:(S)-3-(ベンジルアミノ)ブタン-1-オール(I-12a)の合成
メタノール(30mL)中の(3S)-3-アミノブタン-1-オール(1.765g、1.90mL、1.00当量、19.80mmol)の溶液に、ベンズアルデヒド(2.10g、2.01mL、1当量、19.8mmol)を添加した。混合物を室温で1時間にわたって撹拌した。次いで、反応物を氷浴内で冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(749mg、1当量、19.8mmol)を少しずつ添加して、発泡を制御下に維持した。20分後に、反応物を氷浴から取り外し、室温で2時間にわたって撹拌した。LCMSは所望の質量およびベンズアルデヒドピークの残留がないことを示す。水を添加し、反応物を真空下で濃縮した。白色の固体を水(40mL)に入れ、DCM(2×40mL)で抽出した。合わせたDCM層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、(S)-3-(ベンジルアミノ)ブタン-1-オール(3.41g、96%)を透明な油状物として得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ = 7.38 - 7.28 (m, 4H),
7.28 - 7.21 (m, 1H), 3.84 - 3.79 (m, 1H), 3.75 - 3.58 (m, 3H), 2.87 (sxt, J =
6.4 Hz, 1H), 1.76 (tdd, J = 6.2, 7.8, 14.0 Hz, 1H), 1.56 (qd, J = 5.8, 14.0 Hz,
1H), 1.13 (d, J = 6.3 Hz, 3H). LCMS (ES-API) m/z: 180.1 [M+H]+.
ステップ2:(S)-3-(ベンジル(オキセタン-3-イル)アミノ)ブタン-1-オール(I-12b)の合成
トルエン(30mL)中の(S)-3-(ベンジルアミノ)ブタン-1-オール(3.28g、1当量、18.3mmol)の溶液を、オキセタン-3-オン(1.52g、1.35mL、1.15当量、21.1mmol)で処理し、3時間にわたって105℃に加熱した。反応物を35℃に冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.21g、1.60当量、29.3mmol)を添加した。反応を終夜、35℃で継続した。反応物を2N Na2CO3(40mL)でクエンチし、室温で1時間にわたって激しく撹拌した。層を分離した。水層を再度、トルエンで抽出した。合わせたトルエン層を真空下で40℃で濃縮して、(S)-3-(ベンジル(オキセタン-3-イル)アミノ)ブタン-1-オール(4.14g、96%)を透明な油状物として得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ = 7.37 - 7.33 (m, 2H),
7.32 - 7.26 (m, 2H), 7.25 - 7.20 (m, 1H), 4.68 - 4.63 (m, 1H), 4.56 (t, J = 6.6
Hz,1H), 4.45 - 4.35 (m, 2H), 4.30 - 4.20 (m, 1H), 3.92 (d, J = 14.0 Hz, 1H),
3.66 - 3.52 (m, 3H), 2.89 - 2.78 (m, 1H), 1.79 (qd, J = 7.1, 14.5 Hz, 1H),1.41
(qd, J = 6.1, 13.9 Hz, 1H), 0.99 (d, J = 6.6 Hz, 3H). LCMS (APCI) m/z:
236.1 [M+H]+.
ステップ3:((3R,5S)-4-ベンジル-5-メチル-1,4-オキサゼパン-3-イル)メタノール(I-12c-ii)の合成
トルエン(40mL)中の(S)-3-(ベンジル(オキセタン-3-イル)アミノ)ブタン-1-オール(3.916g、1当量、16.64mmol)の溶液に、リン酸水素ジブチル(3.8g、3.5mL、1.1当量、18mmol)を添加した。反応物を20時間にわたって108℃(油浴温度)に加熱した。反応物を室温に冷却し、2N Na2CO3(40mL)を添加した。混合物を1時間にわたって激しく撹拌した。層を分離し、トルエン層を真空下で濃縮した。粗製の1H NMRは、ジアステレオ異性体の2.1対1混合物を薄黄色の油状物(3.61g、15.3mmol、92%)として示す。
ジアステレオ異性体をキラルSFC(カラム:Chiralpak IG SFC 5um 30mm×250mm、移動相A:CO2、移動相B:MeOH+10mm NH3 12%B定組成、120バール、120mL/分)により分離して、((3S,5S)-4-ベンジル-5-メチル-1,4-オキサゼパン-3-イル)メタノール(1.53g、6.50mmol、39%)(I-12c-i、トランス生成物)>99.0% de、[a]D22=-70.7°(C 0.1、MeOH)。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4 ) δ = 7.38 - 7.33 (m, 2H),
7.32 - 7.25 (m, 2H), 7.23 - 7.17 (m, 1H), 4.06 (dd, J = 5.0, 12.9 Hz, 1H), 4.00
- 3.90 (m, 2H), 3.70 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.67 - 3.59 (m, 2H), 3.43 - 3.33 (m,
2H), 2.94 (dq, J = 5.1, 7.5 Hz, 1H), 1.97 (dtd, J = 5.3, 9.3, 14.7 Hz, 1H),
1.79 - 1.70 (m, 1H), 1.24 (d, J = 6.9 Hz, 3H) 1Hは溶媒ピークに隠れている. LCMS (APCI): 236.1 [M+H]+および((3R,5S)-4-ベンジル-5-メチル-1,4-オキサゼパン-3-イル)メタノール(0.739g、3.14mmol、19%)(I-12c-ii、シス生成物) >99.0% de、[a]D22=-14.8°(C 0.1、MeOH)を得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4 ) δ = 7.39 (d, J = 7.6 Hz,
2H), 7.30 - 7.23 (m, 2H), 7.20 - 7.13 (m, 1H), 3.90 - 3.76 (m, 5H), 3.68 (ddd,
J = 2.6, 9.8, 12.6 Hz, 1H), 3.40 - 3.34 (m, 1H), 3.29 - 3.21 (m, 2H), 3.20 -
3.12 (m, 1H), 1.97 - 1.86 (m, 1H), 1.75 (qdd, J = 2.6, 3.5, 15.0 Hz, 1H), 1.12
(d, J = 6.6 Hz, 3H). LCMS (APCI): 236.1 [M+H]+.
ステップ4:((3R,5S)-5-メチル-1,4-オキサゼパン-3-イル)メタノール(I-12d)の合成
メタノール(20mL)中の((3R,5S)-4-ベンジル-5-メチル-1,4-オキサゼパン-3-イル)メタノール(737mg、1当量、3.13mmol)の溶液に、二水酸化パラジウム(II)(44.0mg、0.1当量、313μmol)を添加した。反応物をH2下で18時間にわたって激しく撹拌した。反応物を濾過し、真空下で濃縮した。得られた透明な油状物((3R,5S)-5-メチル-1,4-オキサゼパン-3-イル)メタノール(433mg、2.98mmol、95%)をさらに精製せずに使用した。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4 ) δ = 5.41 (t, J = 5.4 Hz,
1H), 4.50 (dd, J = 3.4, 11.7 Hz, 1H), 4.47 - 4.42 (m, 2H), 4.07 - 3.91 (m, 3H),
3.73 - 3.58 (m, 2H), 2.61 - 2.50 (m, 2H), 2.25 (dddd, J = 5.7, 7.1, 9.4, 14.2
Hz, 1H), 1.85 (d, J = 6.4 Hz, 3H). LCMS (APCI): 146.2 [M+H]+.
ステップ5:((3R,5S)-4-(5,7-ジクロロ-8-フルオロ-2-(メチルチオ)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4-イル)-5-メチル-1,4-オキサゼパン-3-イル)メタノール(I-12e)の合成
氷浴内のアセトニトリル(50mL)中の((3R,5S)-5-メチル-1,4-オキサゼパン-3-イル)メタノール(430mg、1当量、2.96mmol)の溶液に、ヒューニッヒ塩基(1.53g、2.06mL、4当量、11.8mmol)、次いで、4,5,7-トリクロロ-8-フルオロ-2-(メチルチオ)ピリド[4,3-d]ピリミジン(I-1、884mg、1当量、2.96mmol)を添加した。反応物を氷浴内で撹拌し、それを室温に加温した。3時間後に、反応は、LCMSによると完了した。CH3CNを真空下で除去し、得られた明オレンジ色の固体をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Isco Gold、シリカゲルカラム80g、DCM中0~5.5%MeOHの勾配、次いで、生成物が溶離するまで5.5%MeOHで保持)により精製して、((3R,5S)-4-(5,7-ジクロロ-8-フルオロ-2-(メチルチオ)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4-イル)-5-メチル-1,4-オキサゼパン-3-イル)メタノール(1.23g、94%)をオレンジ色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ = 4.57 (dd, J = 5.5, 11.0 Hz, 1H),
4.45 (dd, J = 6.6, 11.0 Hz, 1H), 4.01 (dd, J = 3.8, 12.3 Hz, 1H), 3.88 - 3.65
(m, 4H), 3.54 - 3.46 (m, 1H), 3.19 - 3.08 (m, 1H), 2.66 (s, 3H), 1.93 - 1.83
(m, 1H), 1.76 - 1.64 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.4 Hz, 3H). 19F NMR (377
MHz, クロロホルム-d) δ = -137.17 (s,
1F). LCMS (APCI): 407.0 [M+H]+.
ステップ6:(8aS,13S)-5-クロロ-4-フルオロ-13-メチル-2-(メチルチオ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(I-12)の合成
アセトニトリル(65mL)中の((3R,5S)-4-(5,7-ジクロロ-8-フルオロ-2-(メチルチオ)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4-イル)-5-メチル-1,4-オキサゼパン-3-イル)メタノール(1.07g、1当量、2.62mmol)の濁った溶液に、DBU(1.198g、1.186mL、3.0当量、7.867mmol)を添加した。反応物を50℃で20時間にわたって撹拌した。CH3CNを真空下で除去して、濃厚な油状物を得、それは放置すると固化した。固体を50℃でCH3CNで摩砕した。スラリーを1時間にわたって撹拌した後に、それを油浴から取り外し、室温に冷却した。固体を濾取し、MTBEで洗浄し、真空下で乾燥して、(8aS,13S)-5-クロロ-4-フルオロ-13-メチル-2-(メチルチオ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(0.614g、63%)をオフホワイト色の粉末として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 4.60 (dd, J = 5.1, 13.3 Hz, 1H),
4.38 (dd, J = 1.1, 13.3 Hz, 1H), 4.32 - 4.19 (m, 2H), 4.14 - 4.02 (m, 2H), 3.65
(dd, J = 10.4, 12.8 Hz, 1H), 3.28 (ddd, J = 4.6, 11.6, 12.8 Hz, 1H), 2.63 (s,
3H), 2.53 - 2.43 (m, 1H), 2.10 (dddd, J = 5.5, 6.5, 11.7, 14.0 Hz, 1H), 1.76
(d, J = 6.9 Hz, 3H). 19F NMR (377 MHz, クロロホルム-d) δ = -140.42 (s, 1F). LCMS (APCI): 371.0
[M+H]+.
中間体13(I-13):4-ブロモ-6-クロロ-5-(1-メチルシクロプロピル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール
ステップ1:4-クロロ-2-フルオロ-5-(プロパ-1-エン-2-イル)アニリン(I-13a)の合成
1,4-ジオキサン(90mL)および水(9mL)中の5-ブロモ-4-クロロ-2-フルオロアニリン(2500mg、11.14mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(プロパ-1-エン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(2810mg、16.7mmol)およびK3PO4(7090mg、33.4mmol)に、Pd(dppf)Cl2(815mg 1.11mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間にわたって窒素雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が消費されたことを示した。反応物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、PE中EtOAcの0~5%勾配)により精製して、標題の中間体(1500mg、73%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.00 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 5.19 - 5.17
(m, 1H), 4.94 - 4.91 (m, 1H), 3.65 (br, 2H), 2.06 - 2.05 (m, 3H). LCMS (ESI)
m/z: 186.1 [M+H]+.
ステップ2:N-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(プロパ-1-エン-2-イル)フェニル)アセトアミド(I-13b)の合成
1,4-ジオキサン(40mL)中の4-クロロ-2-フルオロ-5-(プロパ-1-エン-2-イル)アニリン(1500mg、8.08mmol)の溶液に、無水酢酸(1150mg、11.3mmol)およびDIPEA(1040mg、8.08mmol)を25℃で添加した。混合物を50℃で20時間にわたって撹拌した。LCMSは、SMが消費されたことを示した。混合物をEtOAc(3×40mL)で抽出し、有機層を合わせ、ブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、N-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(プロパ-1-エン-2-イル)フェニル)アセトアミド(1700mg、92%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.20 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 5.26 - 5.21
(m, 1H), 4.97 (d, J = 0.7 Hz, 1H),2.22 (s, 3H), 2.08 - 2.05 (m, 3H). LCMS (ESI)
m/z: 228 [M+H]+.
ステップ3:N-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(1-メチルシクロプロピル)フェニル)アセトアミド(化合物I-13c)の合成
DCE(40mL)中のジエチル亜鉛(8300mg、67.2mmol、67.2mL、1.0 M)の溶液に、DCE(15mL)中のTFA(7660mg、67.2mmol、5.15mL)の溶液を0℃で窒素雰囲気下で添加した。30分後に、DCE(10mL)中のCH2I2(18000mg、67.2mmol、5.41mL)の溶液を混合物に添加し、30分間にわたって撹拌した。次いで、DCE(15mL)中のN-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(プロパ-1-エン-2-イル)フェニル)アセトアミド(1700mg、7.467mmol)の溶液を混合物に添加した。反応物を25℃で4時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質がほとんど消費されたことを示した。溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、石油エーテル中0~10%EtOAc)により精製して、N-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(1-メチルシクロプロピル)フェニル)アセトアミド(1500mg、83%)を薄黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.28 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 2.24 (s, 3H),
1.32 (s, 3H), 0.83 - 0.79 (m, 2H),0.78 - 0.73 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z: 242.1
[M+H]+.
ステップ4:4-クロロ-2-フルオロ-5-(1-メチルシクロプロピル)アニリン(I-13d)の合成
EtOH(50mL)中のN-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(1-メチルシクロプロピル)フェニル)アセトアミド(1500mg、6.206mmol)の溶液に、NaOH(9190mg、230mmol)を添加し、混合物を75℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費されたことを示した。EtOHの大部分を減圧下で除去した。残渣を氷水(50mL)で希釈し、2M HClでpH=5に調節した。混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、石油エーテル中0~10%EtOAc)により精製して、4-クロロ-2-フルオロ-5-(1-メチルシクロプロピル)アニリン(870mg、70%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.97 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 1.30 (s, 3H),
0.78 - 0.74 (m, 2H), 0.72 - 0.68 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z: 200.1 [M+H]+.
ステップ5:2-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-3-(1-メチルシクロプロピル)アニリン(I-13e)の合成
DMF(35mL)中の4-クロロ-2-フルオロ-5-(1-メチルシクロプロピル)アニリン(1040mg、5.209mmol)の溶液に、NBS(927mg 5.21mmol)を0℃で窒素雰囲気下で少しずつ添加した。混合物を20℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費されたことを示した。混合物を飽和NaHCO3水溶液(5mL)で希釈し、EtOAc(25mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-3-(1-メチルシクロプロピル)アニリン(1320mg、91%)を茶色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.02 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 1.29 (s, 3H), 0.96 - 0.87 (m, 4H). LCMS
(ESI) m/z: 278 [M+H]+.
ステップ6:3-ブロモ-1-クロロ-5-フルオロ-4-ヨード-2-(1-メチルシクロプロピル)ベンゼン(I-13f)の合成
CH3CN(20mL)を含有するフラスコに、CuI(1130mg、5.92mmol)および亜硝酸tert-ブチル(611mg、5.92mmol)を添加した。混合物を25℃で30分間にわたって撹拌した。CH3CN(10mL)中の2-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-3-(1-メチルシクロプロピル)アニリン(1100mg、3.95mmol)を滴下添加し、それを5℃で20分間にわたって撹拌し、次いで、40時間にわたって25℃に加温した。LCMSは、出発物質がほとんど消費されたことを示した。混合物をHCl(5mL、1M)でクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和Na2SO3水溶液(20mL)、ブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、石油エーテル)により精製して、3-ブロモ-1-クロロ-5-フルオロ-4-ヨード-2-(1-メチルシクロプロピル)ベンゼン(1150mg、75%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.11 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 1.31 (s, 3H), 0.98 - 0.85 (m, 4H).
ステップ7:2-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-3-(1-メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド(I-13g)の合成
THF(40mL)中の3-ブロモ-1-クロロ-5-フルオロ-4-ヨード-2-(1-メチルシクロプロピル)ベンゼン(1050mg、2.696mmol)の溶液に、n-BuLi(225mg、3.51mmol)を-78℃で窒素雰囲気下で滴下添加した。混合物をその温度で10分間にわたって撹拌した。次いで、無水DMF(394mg、5.39mmol)を、上の混合物に添加し、混合物を-78℃で1時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、新たなピークが形成されたことを示した。混合物を1N HCl(3mL)でクエンチし、20℃にゆっくり加温した。次いで、反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。有機層を合わせ、水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、PE)により精製して、2-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-3-(1-メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド(440mg、56%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.18 (s, 1H), 7.70 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 1.30 (s, 3H), 1.06 - 1.00
(m, 2H), 0.92 - 0.84 (m, 2H).
ステップ8:4-ブロモ-6-クロロ-5-(1-メチルシクロプロピル)-1H-インダゾール(I-13h)の合成
1,4-ジオキサン(16mL)中の2-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-3-(1-メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド(480mg 1.65mmol)の混合物に、85%N2H4.H2O(291mg 4.94mmol)を0℃で添加し、次いで、混合物を95℃で90時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費されたことを示した。反応物を25℃に冷却し、次いで、水(10mL)にゆっくり注ぎ入れた。混合物をMTBE(3×10mL)で抽出した。有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、PE)により精製して、4-ブロモ-6-クロロ-5-(1-メチルシクロプロピル)-1H-インダゾール(300mg、58%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 1.37 (s, 3H), 1.02 - 0.90 (m, 4H). LCMS
(ESI) m/z: 285.0 [M+H]+.
ステップ9:4-ブロモ-6-クロロ-5-(1-メチルシクロプロピル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(中間体I-13)の合成
DCM(9mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-5-(1-メチルシクロプロピル)-1H-インダゾール(270mg 0.945mmol)の溶液に、DHP(119mg 1.42mmol)、続いて、p-トルエンスルホン酸一水和物(18mg 0.0945mmol)を添加した。反応混合物を30℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費されたことを示した。反応物を飽和NaHCO3水溶液(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、0%から5%のPE中EtOAc)により精製して、4-ブロモ-6-クロロ-5-(1-メチルシクロプロピル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(300mg、77%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.98 (s, 1H), 7.63 - 7.60 (m, 1H), 5.63 - 5.61 (m, 1H), 4.03 - 3.95
(m, 1H), 3.73 (ddd, J = 15.2, 7.2, 3.9 Hz, 1H), 2.53 - 2.42 (m, 1H), 2.18 -
2.05 (m, 2H), 1.78 - 1.68 (m, 3H), 1.36 (s, 3H), 1.00 - 0.88 (m, 4H). LCMS
(ESI) m/z: 369.0 [M+H]+.
中間体14(I-14):エチル(S)-(2-シクロプロピリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール
ステップ1:1-(tert-ブチル)-1,4-ジヒドロ-5H-テトラゾール-5-チオン(I-14a)の合成
2-プロパノール(30mL)中の2-イソチオシアナト-2-メチルプロパン(2300mg、19.97mmol)の溶液に、H2O(20mL)中のアジ化ナトリウム(1630mg、24.0mmol)を25℃で添加した。反応物を110℃で16時間にわたって窒素雰囲気下で撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応物を濃HClを滴下添加することによりクエンチし、25℃で1時間にわたって撹拌した。混合物を固体NaHCO3の添加により中和し、EtOAc(5×50mL)で抽出し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、石油エーテル中0~20%EtOAc)により精製して、1-(tert-ブチル)-1,4-ジヒドロ-5H-テトラゾール-5-チオン(850mg、27%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 5.62 (s, 1H), 1.76 (s, 9H). LCMS (ESI) m/z 159.1 (M+H)+.
ステップ2:5-((3-ブロモプロピル)チオ)-1-(tert-ブチル)-1H-テトラゾール(I-14b)の合成
THF(40mL)中の1-(tert-ブチル)-1,4-ジヒドロ-5H-テトラゾール-5-チオン(700mg、4.42mmol)の溶液に、DEAD(1160mg、6.64mmol)およびPPh3(1740mg、6.64mmol)を添加した。混合物を0℃に冷却し、3-ブロモプロパン-1-オール(738mg、6.64mmol)を添加した。得られた反応混合物を25℃で3時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、石油エーテル中0~10%EtOAc)により精製して、5-((3-ブロモプロピル)チオ)-1-(tert-ブチル)-1H-テトラゾール(500mg、35%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.59 - 3.49 (m, 4H), 2.49 - 2.36 (m, 2H), 1.73 (s, 9H). LCMS (ESI)
m/z 279.0, 281.0 (M+H)+.
ステップ3:5-((3-ブロモプロピル)スルホニル)-1-(tert-ブチル)-1H-テトラゾール(I-14c)の合成
EtOH(10mL)中の5-((3-ブロモプロピル)チオ)-1-(tert-ブチル)-1H-テトラゾール(400mg 1.43mmol)の溶液に、H2O2(30%、5mL)中のMo7O24(NH4)6.×H2O(334mg、0.287mmol)の溶液を0℃で添加した。得られた反応混合物を25℃で3時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物を飽和Na2SO3水溶液(30mL)に注ぎ入れ、EA(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、石油エーテル中0~10%EtOAc)により精製して、5-((3-ブロモプロピル)スルホニル)-1-(tert-ブチル)-1H-テトラゾール(500mg、90%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.04 - 3.96 (m, 2H), 3.59 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.63 - 2.53 (m, 2H),
1.86 (s, 9H). LCMS (ESI) m/z 311.0, 313.0 (M+H)+.
ステップ4:1-(tert-ブチル)-5-(シクロプロピルスルホニル)-1H-テトラゾール(I-14d)の合成
THF(15mL)中の5-((3-ブロモプロピル)スルホニル)-1-(tert-ブチル)-1H-テトラゾール(450mg 1.45mmol)の溶液に、NaHMDS(1.08mL、THF中2.0M、2.17mmol)を-78℃で添加した。得られた反応混合物を-78℃で1時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)に注ぎ入れ、EA(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、DCM中0~2%MeOH)により精製して、1-(tert-ブチル)-5-(シクロプロピルスルホニル)-1H-テトラゾール(340mg、92%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.28 (tt, J = 7.9, 4.9 Hz, 1H), 1.85 (s, 9H), 1.53 - 1.48 (m, 2H),
1.42 - 1.35 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z 231.1 (M+H)+.
ステップ5:エチル(S)-2-シクロプロピリデン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-14e)の合成
THF(15mL)中の1-(tert-ブチル)-5-(シクロプロピルスルホニル)-1H-テトラゾール(260mg 1.13mmol)およびエチル(S)-2,5-ジオキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(238mg 1.13mmol)の溶液に、KHMDS(1.69mL、THF中1.0M、1.69mmol)を-78℃で添加した。得られた反応混合物を25℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)に注ぎ入れ、EA(3×30mL)で抽出し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、DCM中0~2%MeOH)により精製して、(S)-2-シクロプロピリデン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(160mg、52%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.36 (d, J = 15.2 Hz, 1H), 4.27 - 4.13 (m, 3H), 3.78 (dd, J = 14.9,
7.7 Hz, 1H), 3.17 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 3.04 - 2.94 (m, 1H), 2.86 - 2.75 (m,
1H), 2.67 - 2.41 (m, 4H), 2.25 - 2.10 (m, 2H), 1.33 - 1.26 (m, 3H). LCMS (ESI)
m/z 236.1 (M+H)+.
ステップ6:エチル(S)-(2-シクロプロピリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(中間体I-14)の合成
THF(10mL)中の(S)-2-シクロプロピリデン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(140mg 0.595mmol)の溶液に、LiAlH4(90mg、2.38mmol)を25℃で添加した。得られた反応混合物を70℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物にNa2SO4.10H2O(2g)を添加し、25℃で10分間にわたって撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、DCM中0~10%MeOH)により精製して、(S)-(2-シクロプロピリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(40mg、33%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.33 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.94 - 3.79 (m, 3H), 3.59 (d, J = 13.8
Hz, 1H), 2.95 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 2.91 - 2.79 (m, 1H), 2.56 (d, J = 15.2 Hz,
1H), 2.40 - 2.27 (m, 1H), 2.24 - 1.99 (m, 6H), 1.91 - 1.77 (m, 1H). LCMS (ESI)
m/z 180.1 (M+H)+.
中間体15(I-15):(S)-(2-(オキセタン-3-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール
ステップ1:5-(オキセタン-3-イルチオ)-1-フェニル-1H-テトラゾール(I-15a)の合成
DMF(10mL)中の1-フェニル-1,4-ジヒドロ-5H-テトラゾール-5-チオン(500mg 2.81mmol)の溶液に、K2CO3(968mg、7.01mmol)および3-ヨードオキセタン(1040mg、14.0mmol)を添加した。得られた反応混合物を90℃で2時間にわたって撹拌した。反応物をH2O(10mL)に注ぎ入れ、EA(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、石油エーテル中0~30%のEtOAc)により精製して、5-(オキセタン-3-イルチオ)-1-フェニル-1H-テトラゾール(710mg、98%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.66 - 7.51 (m, 5H), 5.22 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 5.08 - 4.97 (m, 1H),
4.76 - 4.64 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z: 235.2 [M+H]+.
ステップ2:5-(オキセタン-3-イルスルホニル)-1-フェニル-1H-テトラゾール(I-15b)の合成
EtOH(36mL)中の5-(オキセタン-3-イルチオ)-1-フェニル-1H-テトラゾール(650mg、2.77mmol)の溶液に0℃で、H2O2(18mL)中のMo7O24(NH4)6(596mg、0.56mmol)の溶液を5分かけて添加した。反応混合物を20℃で12時間にわたって撹拌した。反応混合物をNa2SO3水溶液(10mL)でクエンチし、次いで、EA(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(3×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、石油エーテル中0~20%のEtOAc)により精製して、5-(オキセタン-3-イルスルホニル)-1-フェニル-1H-テトラゾール(650mg、88%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.74 (dd, J = 4.0, 2.0 Hz, 2H), 7.67 - 7.61 (m, 3H), 5.30 - 5.22
(m, 1H), 5.09 (d, J = 6.8 Hz, 4H). LCMS (ESI) m/z: 267.0 [M+H]+.
ステップ3:エチル(S)-2-(オキセタン-3-イリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-15c)の合成
THF(15mL)中の5-(オキセタン-3-イルスルホニル)-1-フェニル-1H-テトラゾール(250mg、0.94mmol)の溶液に-78℃で、KHMDS(1.13mL、1.13mmol、THF中1M)を5分かけて添加した。反応混合物を-78℃で50分間にわたって窒素雰囲気下で撹拌した。次いで、THF(5mL)中のエチル(S)-2,5-ジオキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(198mg、0.94mmol)を混合物に添加し、0℃で2時間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)でクエンチし、次いで、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(3×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、石油エーテル中0~80%のEtOAc)により精製して、エチル(S)-2-(オキセタン-3-イリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(155mg、66%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.14 (s, 4H), 4.23 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.15 (d, J = 15.3 Hz, 1H),
3.54 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 2.88 (d, J = 15.7 Hz, 1H), 2.83 - 2.74 (m, 1H), 2.66
- 2.57 (m, 1H), 2.46 (dd, J = 16.7, 9.4 Hz, 1H), 2.27 (d, J = 15.9 Hz, 1H),
2.18 - 2.07 (m, 1H), 1.29 (t, J = 7.1 Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z: 252.1
[M+H]+.
ステップ4:(S)-(2-(オキセタン-3-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(I-15)の合成
THF(8mL)中のエチル(S)-2-(オキセタン-3-イリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(110mg、0.44mmol)の溶液に、LiAlH4(0.88mL、0.88mmol、THF中1M)を添加した。混合物を70℃で1時間にわたって窒素雰囲気下で撹拌した。次いで、反応物をNa2SO4・10H2Oでクエンチし、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、(S)-(2-(オキセタン-3-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(85mg、99%)を白色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 5.18 - 5.14 (m, 4H), 3.58 - 3.55 (m, 2H), 3.48 - 3.40 (m, 1H), 3.18
- 3.10 (m, 1H), 3.05 - 2.98 (m, 1H), 2.67 - 2.60 (m, 1H), 2.49 - 2.37 (m, 1H),
2.20 - 2.08 (m, 1H), 1.98 - 1.87 (m, 2H), 1.78 - 1.67 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z
:196.1 [M+H]+ .
中間体16(I-16):(S)-(2-(テトラヒドロ-4H-ピラン-4-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール
ステップ1:1-フェニル-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)チオ)-1H-テトラゾール(I-16a)の合成
DMF(5mL)中の1-フェニル-1,4-ジヒドロ-5H-テトラゾール-5-チオン(500mg、2.81mmol)の溶液に、K2CO3(968mg、7.01mmol)および4-ブロモテトラヒドロ-2H-ピラン(1160mg、7.01mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で3時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応物を50mgの出発物質1からのバッチと合わせ、H2O(20mL)に注ぎ入れ、EA(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、石油エーテル中EtOAcの0~30%勾配)により精製して、1-フェニル-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)チオ)-1H-テトラゾール(630mg、78%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.63 - 7.49 (m, 5H), 4.25 - 4.16 (m, 1H), 3.99 (dt, J = 12.0, 3.8
Hz, 2H), 3.59 (td, J = 11.9, 2.3 Hz, 2H), 2.23 (dd, J = 11.6, 1.6 Hz, 2H), 1.91
- 1.77 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z: 263.2 [M+H]+.
ステップ2:1-フェニル-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)スルホニル)-1H-テトラゾール(I-16b)の合成
EtOH(16mL)中の1-フェニル-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)チオ)-1H-テトラゾール(630mg 2.4mmol)の溶液に、H2O2(30%、8mL)中のMo7O24(NH4)6.×H2O(559mg、0.480mmol)の溶液を0℃で添加した。得られた混合物を25℃で3時間にわたって撹拌した。LCMSは、ほとんどの出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物を飽和Na2SO3水溶液(30mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、石油エーテル中0~10%のEtOAc)により精製して、1-フェニル-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)スルホニル)-1H-テトラゾール(524mg、74%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.72 - 7.56 (m, 5H), 4.22 - 4.10 (m, 3H), 3.52 (t, J = 11.8 Hz,
2H), 2.21 - 2.13 (m, 2H), 2.05 (td, J = 12.1, 4.5 Hz, 2H). LCMS (ESI) m/z:
295.2 [M+H]+.
ステップ3:エチル(S)-5-オキソ-2-(テトラヒドロ-4H-ピラン-4-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I16c)の合成
THF(20mL)中の1-フェニル-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)スルホニル)-1H-テトラゾール(200mg、0.680mmol)の溶液に-78℃で、LiHMDS(THF中1M、1.02mL、1.02mmol)を5分かけて添加した。反応混合物を-78℃で50分間にわたって窒素雰囲気下で撹拌した。次いで、THF(5mL)中のエチル(S)-2,5-ジオキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(172mg、0.815mmol)を混合物に添加し、0℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、ほとんどの出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。反応物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)でクエンチし、次いで、EA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(3×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、石油エーテル中0~100%のEtOAc)により精製して、エチル(S)-5-オキソ-2-(テトラヒドロ-4H-ピラン-4-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(52mg、粗製物)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.32 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 4.25 - 4.18 (m, 2H), 3.74 - 3.66 (m,
3H), 3.65 - 3.58 (m, 2H), 3.14 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 2.83 - 2.75 (m, 1H), 2.66
- 2.58 (m, 1H), 2.50 - 2.42 (m, 2H), 2.35 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 2.23 - 2.14 (m,
4H), 1.30 - 1.27 (m, 3H). LCMS (ESI) m/z: 280.3 [M+H]+.
ステップ4:(S)-(2-(テトラヒドロ-4H-ピラン-4-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(中間体I-16)の合成
THF(5mL)中のエチル(S)-5-オキソ-2-(テトラヒドロ-4H-ピラン-4-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(52mg、0.19mmol)の溶液に、LiAlH4(0.372mL、0.372mmol)を窒素雰囲気下で添加した。次いで、反応物を70℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。混合物をNa2SO4.10H2Oでクエンチし、25℃で1時間にわたって撹拌した。混合物を濾過し、濃縮して、(S)-(2-(テトラヒドロ-4H-ピラン-4-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(43mg)を油状物として得、それをさらに精製せずに次のステップのために使用した。LCMS(ESI) m/z: 224.3 [M+H]+。
中間体17(I-17):(S,Z)-2-(7a-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)-N,N-ジメチルアセトアミド
ステップ1:(S)-7a-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-オン(I-17a)の合成
(S)-(2-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(800mg、5.22mmol)を、TFA(22mL)およびDCM(22mL、c=0.2M)の混合物に溶解し、-20℃に冷却した。オゾンを混合物に-20℃で20分間にわたって吹き込んだ。-20℃は、1:3の比のNaClと氷水とにより達成した。LCMSは、ほとんどの出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。次いで、窒素を混合物に30分間にわたって吹き込んで、反応物をクエンチした。溶液を減圧下で濃縮して、粗製の(S)-7a-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-オン(2.4g、粗製物)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.31 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 4.17 - 4.04 (m, 2H), 3.84 (d, J = 12.7
Hz, 1H), 3.52 (d, J = 17.9 Hz, 1H), 3.21 - 3.08 (m, 2H), 2.63 (d, J = 18.9 Hz,
1H), 2.34 - 2.23 (m, 3H), 2.18 - 2.10 (m, 1H). LCMS(ESI) m/z: 156.1 [M+H]+.
ステップ2:(S)-7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-オン(I-17b)の合成
DCM(40mL)中の(S)-7a-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-オン(2.4g、8.915mmol)およびDIPEA(6.9g、53.5mmol)の溶液に、DCM(10mL)中のTBSCl(1.75g、11.6mmol)を0℃で滴下添加した。次いで、混合物を25℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応物をDCM(50mL)で希釈し、水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、石油エーテル中0~60%EtOAc)により精製して、(S)-7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-オン(925mg、38.5%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.60 - 3.39 (m, 3H), 3.33 - 3.22 (m, 1H), 3.07 (d, J = 18.7 Hz,
1H), 2.69 - 2.57 (m, 1H), 2.47 (d, J = 18.2 Hz, 1H), 2.20 (dd, J = 18.2, 1.1
Hz, 1H), 1.85 - 1.83 (m, 4H), 0.83 (s, 9H), 0.02 - 0.00 (m, 6H). LCMS(ESI) m/z:
270.2 [M+H]+
ステップ3:メチル(S)-2-(7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)アセテート(I-17c)の合成
THF(20mL)中のメチル2-(ジメトキシホスホリル)アセテート(1050mg、5.79mmol)の溶液に、n-BuLi(1.74mL、4.34mmol、ヘキサン中1.2M)を0℃で添加した。混合物を0℃で10分間にわたって撹拌した。次いで、THF(5mL)中の(S)-7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-オン(780mg、2.89mmol)を0℃で滴下添加した。得られた混合物を20℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応物を水(2mL)でクエンチし、EA(80mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、石油エーテル中0~60%EtOAc)により精製して、メチル(S)-2-(7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)イリデン)アセテート(560mg、59%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.82および5.74 (2s, 1H, 副異性体および主異性体), 3.71および3.69 (2s, 3H, 主異性体および副異性体), 3.48 - 3.39 (m, 2H), 3.33 - 3.03 (m, 2H), 2.88 - 2.52 (m, 2H),
1.96 - 1.82 (m, 3H), 1.78 - 1.57 (m, 3H), 0.87および0.86
(2s, 9H, 副異性体および主異性体), 0.03および0.02
(2s, 6H, 主異性体および副異性体). LCMS(ESI) m/z: 326.1 [M+H]+
ステップ4:(S)-2-(7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)酢酸(I-17d)の合成
THF/MeOH/H2O(6mL/6mL/6mL)中のメチル(S)-2-(7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)アセテート(480mg、1.47mmol)およびLiOH(106mg、4.42mmol)の溶液を25℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応物を水(30mL)で希釈し、0.3M HClでPHを6に調節した。溶液を凍結乾燥して、粗製の(S)-2-(7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)酢酸(480mg、粗製物)を白色の固体として得た。LCMS(ESI) m/z: 312.1 [M+H]+
ステップ5:(S)-2-(7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)-N,N-ジメチルアセトアミド(I-17e)の合成
DCM(30mL)中の(S)-2-(7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)酢酸(480mg、1.54mmol)およびDIPEA(996mg、7.70mmol)の溶液に、HATU(703mg、1.85mmol)および塩酸ジメチルアミン(251mg、3.08mmol)を添加した。次いで、混合物を25℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。反応物をDCM(20mL)で希釈し、水(40mL×3)で洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、15分で石油エーテル中0~50%EtOAc、5分間にわたって保持、次いで、15分で0~20%のDCM中MeOH)により精製して、(S)-2-(7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)-N,Nジメチルアセトアミド(197mg、38%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.48 (s, 1H), 3.73 - 3.70 (m, 4H), 3.30 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 3.11
- 3.01 (m, 5H), 2.99 - 2.95 (m, 4H), 2.09 - 1.99 (m, 3H), 1.86 (s, 1H), 0.89
(d, J = 2.9 Hz, 9H), 0.10 (d, J = 4.0 Hz, 6H). LCMS(ESI) m/z: 339.2 [M+H]+
ステップ6:(S,Z)-2-(7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)-N,N-ジメチルアセトアミド(I-17f)のキラル分離
(S)-2-(7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)-N,N-ジメチルアセトアミド(197mg、0.270mmol)を、キラル分離(SFC150;カラム:Daicel CHIRALCEL IC、250mm×30mm I.D.、10μM;移動相:CO2/MeOH[0.2%NH3(MeOH中7M溶液)]=70/30;流速:780g/分;波長:UV214nm;温度:35℃)により精製して、(S,Z)-2-(7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)-N,Nジメチルアセトアミド(95mg、48%、Rt:2.997分、ピーク2)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.50 (s, 1H), 3.81 (d, J = 15.2 Hz, 1H), 3.47 - 3.39 (m, 2H), 3.34
(d, J = 15.2 Hz, 1H), 3.19 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 3.16 - 3.10 (m, 1H), 3.07 (d,
J = 15.3 Hz, 1H), 2.98 (s, 3H), 2.93 (s, 3H), 2.56 (dt, J = 9.7, 7.1 Hz, 1H),
1.91 - 1.83 (m, 1H), 1.78 - 1.69 (m, 2H), 1.64 - 1.53 (m, 1H), 0.86 (d, J = 2.7
Hz, 9H), 0.00 (d, J = 2.8 Hz, 6H). LCMS(ESI) m/z: 339.3 [M+H]+
ステップ7:(S,Z)-2-(7a-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)-N,N-ジメチルアセトアミド(中間体I-17)の合成
DCM(5mL)中の(S,Z)-2-(7a-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)-N,N-ジメチルアセトアミド(70mg、0.21mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4.0M、2mL)を滴下添加し、混合物を25℃で30分間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。混合物をDCM(5mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄し、続いて、水(10mL×2)で抽出した。水相を凍結乾燥して、(S,Z)-2-(7a-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-2(3H)-イリデン)-N,N-ジメチルアセトアミド(55mg、粗製物)を黄色の油状物として得る。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 5.55 (s, 1H), 4.39 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 3.95 (d, J = 15.3 Hz, 1H),
3.75 (dd, J = 29.2, 12.1 Hz, 2H), 3.68 - 3.56 (m, 1H), 3.45 - 3.34 (m, 2H),
3.29 - 3.25 (m, 1H), 3.07 (s, 3H), 2.95 (d, J = 3.8 Hz, 3H), 2.23 - 1.97 (m,
4H). LCMS (ESI) m/z 225.1 [M+H]+.
中間体18(I-18):(S,Z)-(2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール
ステップ1:エチル(S)-2-(2-アセトキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-18a)の合成
DCM(13mL)中のエチル(S)-2-メチレン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(450mg、2.15mmol)および(Z)-ブタ-2-エン-1,4-ジイルジアセテート(741mg、4.30mmol)の溶液に、第2世代グラブス触媒(183mg、0.215mmol)を添加した。次いで、混合物を40℃で16時間にわたって窒素雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。溶液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、石油エーテル中0~80%EtOAc)により精製して、エチル(S)-2-(2-アセトキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(373mg、62%)を黒色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.58 (ddd, J = 6.8, 5.6, 2.6 Hz, 1H), 4.57 - 4.45 (m, 2H), 4.42 -
4.31 (m, 1H), 4.25 - 4.08 (m, 2H), 3.83 (d, J = 16.1 Hz, 0.7H, 主異性体), 3.74 (d, J = 12.8 Hz, 0.3H, 副異性体), 3.27
(d, J = 16.4 Hz, 0.3H, 副異性体), 3.07 (d, J = 16.0 Hz,
0.7H, 主異性体), 2.85 - 2.73 (m, 1H), 2.70 - 2.57 (m, 1H),
2.56 - 2.37 (m, 2H), 2.19 - 2.09 (m, 1H), 2.06 - 2.04 (m, 3H), 1.27 (t, J = 7.1
Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z: 282.1
ステップ2:エチル(S)-2-(2-ヒドロキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-18b)の合成
EtOH(10mL)中のエチル(S)-2-(2-アセトキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(350mg、1.24mmol)の溶液に、K2CO3(344mg、2.49mmol)を添加した。次いで、反応物を25℃で1時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。次いで、反応物を濾過して、塩基を除去し、濾液をH2O(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。次いで、有機層を合わせ、減圧下で濃縮して、粗製のエチル(S)-2-(2-ヒドロキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(185mg、粗製物)を黒色の油状物として得、それをさらに精製せずに次のステップのために使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.70 - 5.55 (m, 1H), 4.33 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 4.21 (q, J = 7.1
Hz, 2H), 4.17 - 4.06 (m, 2H), 3.85 - 3.69 (m, 1H), 3.23 (d, J = 16.0 Hz, 0.3H, 副異性体), 3.07 (d, J = 15.8 Hz, 0.7H, 主異性体), 2.85 -
2.73 (m, 1H), 2.67 - 2.57 (m, 1H), 2.55 - 2.41 (m, 2H), 2.18 - 2.07 (m, 1H),
1.28 (t, J = 7.1 Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z: 240.7 [M+H]+.
ステップ3:エチル(S)-2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-18c)の合成
DCM(5mL)中のエチル(S)-2-(2-ヒドロキシエチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(100mg、0.418mmol)の溶液に、TBSCl(126mg、0.836mmol)、TEA(84.6mg、0.836mmol)およびDMAP(21.4mg、0.176mmol)を添加した。次いで、反応物を25℃で48時間にわたって、窒素雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物をH2O(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4.0g、PE中0%~100%DCM)により精製して、エチル(S)-2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(141mg、95%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.52 - 5.44 (m, 1H), 4.22 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 4.18 - 4.04 (m,
4H), 3.73 - 3.63 (m, 1H), 3.12 (d, J = 16.0 Hz, 0.3H, 副異性体), 2.98 (d, J = 15.6 Hz, 0.7H, 主異性体), 2.72
(dt, J = 16.6, 10.0 Hz, 1H), 2.60 - 2.50 (m, 1H), 2.46 - 2.34 (m, 2H), 2.11 -
2.03 (m, 1H), 1.21 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H). LCMS (ESI)
m/z: 354.3 [M+H]+.
ステップ4:エチル(S,Z)-2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-18d)の合成
エチル(S)-2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(120mg)をキラル分離(機器:SFC 150;カラム:Daicel CHIRALCEL AS、250mm×30mm I.D.、10μm;移動相:CO2/MeOH[0.2%NH3(MeOH中7M溶液)]=90/10;流速:80g/分;波長:UV214nm;温度:35℃)により精製して、エチル(S,Z)-2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(50mg、2つのうちのピーク1、Rt:1.584分、収率:43%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.52 - 5.43 (m, 1H), 4.21 (d, J = 15.9 Hz, 1H), 4.13 (q, J = 7.1
Hz, 2H), 4.06 (dd, J = 3.8, 1.2 Hz, 2H), 3.69 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 2.98 (d, J
= 15.6 Hz, 1H), 2.71 (dt, J = 16.7, 10.0 Hz, 1H), 2.53 (ddd, J = 13.1, 9.1, 1.7
Hz, 1H), 2.47 - 2.33 (m, 2H), 2.12 - 2.01 (m, 1H), 0.83 (s, 9H), -0.00 (s, 6H).
ステップ5:(S,Z)-(2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(I-18)の合成
THF(5mL)中のエチル(S,Z)-2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(50mg、0.14mmol)の溶液に、LAH(0.283mL、THF中1M)を0℃で窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を70℃まで加温し、70℃で1時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物をNa2SO4.10H2Oでクエンチし、25℃で2時間にわたって撹拌した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、生成物(S,Z)-(2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(60mg、粗製物)を淡黄色の油状物として得、それをさらに精製せずに次のステップのために使用した。LCMS(ESI) m/z: 298.3 [M+H]+。これを、一般スキームAによるステップにより、25℃でジオキサン中のHClを使用する最終全体脱保護ステップを伴って実施した。
中間体19(I-19):(1R,7aS*)-7a-(ヒドロキシメチル)-6-メチレンヘキサヒドロ-1H-ピロリジン-1-オール
ステップ1:2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)プロパ-2-エン-1-オール(I-19a)の合成
THF(400mL)中の2-メチレン-1,3-プロパンジオール(10g、113.5mmol)の混合物に、水素化ナトリウム(4.99g、125mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間にわたって窒素雰囲気下で撹拌した。tert-ブチルジメチルシリルクロリド(18.0g、119mmol)を1つのバッチで添加した。混合物を25℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物(UV214、Rt=1.360分)が形成されたことを示した。水(200mL)を添加した。混合物をEtOAc(400mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮乾固した。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0%~30%のPE中のCH2Cl2)により精製して、2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)プロパ-2-エン-1-オール(23.2g、粗製物)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.11 - 5.09 (m, 1H), 5.08 (dd, J = 2.4, 1.2 Hz, 1H), 4.25 (s, 2H),
4.17 (s, 2H), 0.91 (d, J = 2.6 Hz, 9H), 0.10 - 0.08 (m, 6H). LCMS(m/z) =203.2
(M+H)+
ステップ2:tert-ブチル((2-(ヨードメチル)アリル)オキシ)ジメチルシラン(I-19b)の合成
CH2Cl2(300mL)中の2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)プロパ-2-エン-1-オール(13.3g、65.72mmol)の混合物に、イミダゾール(5.37g、78.9mmol)およびPPh3(20.7g、78.9mmol)を0℃で添加した。I2(20g、78.9mmol)を一度に添加した。反応物を0℃で撹拌し、次いで、25℃で3時間にわたって撹拌した。TLC(PE=100%、I2、Rf=0.8)は、出発物質が消費され、新たなスポットが検出されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をCH2Cl2(50mL)で希釈した。次いで、ヘキサン(300mL)を添加した。混合物をセライトにより濾過した。濾液を濃縮乾固した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル220g、PE=100%)により精製して、tert-ブチル((2-(ヨードメチル)アリル)オキシ)ジメチルシラン(15.3g、75%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.31 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 5.19 (dd, J = 2.8, 1.4 Hz, 1H), 4.31 (s,
2H), 3.95 (s, 2H), 0.92 (s, 9H), 0.10 (d, J = 3.1 Hz, 6H).
ステップ3:1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,3R)-3-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-19c)の合成
DMF(50mL)中の(2R,3R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-ヒドロキシピロリジン-2-カルボン酸(2g、8.65mmol)の溶液に、K2CO3(3.6g、25.9mmol)およびCH3I(3.68g、25.9mmol)を0℃で添加した。反応混合物を25℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を飽和LiCl水溶液(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。濾過の後に、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0%~35%のPE中のEtOAcで溶離)により精製して、1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,3R)-3-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(2.3g、粗製物)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.44 (s, 1H), 4.31 - 4.22 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.69 - 3.52 (m,
2H), 2.16 - 2.04 (m, 1H), 1.92 - 1.90 (m, 1H), 1.44 (m, 9H). LCMS (ESI) m/z
268.1 (M+Na)+.
ステップ4:1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,3R)-3-メトキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-19d)の合成
CH3CN(75mL)中の1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,3R)-3-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(4.4g、17.9mmol)、CH3I(25.2g、179mmol)およびAg2O(24.9g、108mmol)の混合物を20℃で20時間にわたって撹拌した。LCMSは、多少の出発物質が残留し、所望の生成物が検出されたことを示した。Ag2O(6.24g、26.9mmol)を、上の溶液に添加し、さらに24時間にわたって撹拌した。LCMSは、大部分の出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾過ケーキをCH3CN(30mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0%~25%のPE中のEtOAcで溶離)により精製して、1-(tert-ブチル)2-メチル(2R,3R)-3-メトキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(3.95g、85%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.42 - 4.26 (m, 1H), 3.96 - 3.84 (m, 1H), 3.75 (d, J = 2.8 Hz, 3H),
3.70 3.42 (m, 2H), 3.38 (s, 3H), 2.10 - 1.94 (m, 2H), 1.45 - 1.43 (m, 9H). LCMS
(ESI) m/z 282.0 (M+Na).
ステップ5:1-(tert-ブチル)2-メチル(3R)-2-(2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)アリル)-3-メトキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(I-19e)の合成
THF(65mL)中の1-(tert-ブチル)2-メチル(2S,3S)-3-メトキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(3.9g、15.04mmol)の混合物に、LiHMDS(30.1mL、30.1mmol、THF中1M)を-65℃で添加した。混合物を-65℃で1時間にわたって撹拌した。THF(5mL)中のtert-ブチル((2-(ヨードメチル)アリル)オキシ)ジメチルシラン(9.39g、30.1mmol)を、上の溶液に-65℃で滴下添加した。混合物を20℃に加温し、20℃で16時間にわたって窒素雰囲気下で撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(60mL)でクエンチし、次いで、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(60mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0%~5%のPE中のEtOAcで溶離)により精製して、1-(tert-ブチル)2-メチル(3R)-2-(2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)アリル)-3-メトキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(2.2g、33%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.39 - 5.25 (m, 1H), 4.97 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 4.17 - 3.97 (m,
3H), 3.75 - 3.68 (m, 3H), 3.51 - 3.28 (m, 4H), 3.26 - 3.08 (m, 1H), 3.02 - 2.77
(m, 1H), 2.61 - 2.54 (m, 1H), 2.13 - 1.87 (m, 2H), 1.45 - 1.41 (m, 9H), 0.91
(s, 9H), 0.05 (s, 6H).
LCMS(ESI) m/z = 466.1 (M+Na)+
ステップ6:メチル(3R)-2-(2-(クロロメチル)アリル)-3-メトキシピロリジン-2-カルボキシレート(I-19f)の合成
SOCl2(4.2mL)を、CH2Cl2(10mL)中の1-(tert-ブチル)2-メチル(3R)-2-(2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)アリル)-3-メトキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(0.3g、0.67mmol)の溶液にゆっくりと添加した。反応混合物を20℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。混合物を減圧下で濃縮して、メチル(3R)-2-(2-(クロロメチル)アリル)-3-メトキシピロリジン-2-カルボキシレート(230mg、粗製物)を茶色の油状物として得、それをそのまま、次のステップのために使用した。LCMS(ESI) m/z 248.1(M+H)+。
ステップ7:メチル(1R,7aS*)-1-メトキシ-6-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-19gおよびI-19h)の合成
25mL丸底フラスコに、CH3CN(70mL)中の粗製のメチル(3R)-2-(2-(クロロメチル)アリル)-3-メトキシピロリジン-2-カルボキシレート(1600mg、6.45mmol)、炭酸水素ナトリウム(2.71g、32.2mmol)およびヨウ化カリウム(107mg、0.64mmol)を添加した。混合物を20℃で1.5時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。濃縮して、大部分のCANを除去し、次いで、H2O(50mL)で希釈し、i-PrOH/CH2Cl2(1/5、50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0%~40%のPE(0.1%NH4OH)中のEtOAcで溶離)により精製して、メチル(1R,7aS*)-1-メトキシ-6-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(中間体I-19g)(150mg、15%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 5.06 - 4.91 (m, 2H), 4.13 - 4.07 (m, 1H), 3.92 - 3.86 (m, 1H), 3.75
(s, 3H), 3.46 - 3.41 (m, 1H), 3.35 (s, J = 3.7 Hz, 3H), 3.24 - 3.18 (m, 1H),
3.16 - 3.09 (m, 1H), 2.88 - 2.78 (m, 1H), 2.75 - 2.68 (m, 1H), 2.11 - 2.01 (m,
2H).[α]D 25=+2.31(c 0.13、MeOH)。そしてメチル(1R,7aR*)-1-メトキシ-6-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(中間体I-19h)(370mg、21%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 5.06 - 4.93 (m, 2H), 3.97 - 3.91 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.70 - 3.65
(m, 1H), 3.41 - 3.34 (m, 2H), 3.30 (s, 3H), 3.09 - 3.00 (m, 1H), 2.78 - 2.68
(m, 1H), 2.62 - 2.56 (m, 1H), 2.24 - 2.14 (m, 1H), 2.05 - 1.96 (m, 1H).
LCMS(ESI) m/z = 212 (M+1).α]D 25=-24.62(c 0.13、MeOH)。
ステップ8:((1R,7aS*)-1-メトキシ-6-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(I-19j)の合成
THF(15mL)中のメチル(1R,7aS*)-1-メトキシ-6-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(中間体I-19g)(150mg、0.71mmol)の溶液に、DIBALH(4.73mL、トルエン中1.5M)を0℃で窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を25℃に加温し、25℃で45分間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物をMeOH(1mL)で-50℃でクエンチし、次いで、20℃に加温し、20℃で30分間にわたって撹拌した。次いで、混合物を酒石酸ナトリウムカリウム四水和物水溶液(10mL、2M)に20℃で注ぎ入れ、20℃で2時間にわたって撹拌した。有機層を分離し、水層をi-PrOH/CH2Cl2(1/5、15mL×4)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、((1R,7aS*)-1-メトキシ-6-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(化合物8-1)(130mg、粗製物)を油状物として得、それをさらに精製せずに次のステップのために使用した。LCMS(ESI) m/z 184.1(M+H)+。
(1R,7aS*)-7a-(ヒドロキシメチル)-6-メチレンヘキサヒドロ-1H-ピロリジン-1-オール(中間体I-19)の合成
CH2Cl2(5mL)中の((1R,7aS*)-1-メトキシ-6-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(化合物10-1)(130mg、0.71mmol)の溶液に、BBr3(1.78g、7.09mmol)を0℃で添加した。混合物を20℃に加温し、20℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望のMSを有する主要なピークが検出されたことが示された。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をCH2Cl2(10mL)で希釈し、MeOH(1mL)でクエンチし、次いで、NaHCO3で0℃で塩基性にした。分離された水層を濃縮し、次いで、MeOH/CH2Cl2(50mL、1/20)で希釈した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、15%~100%のCH2Cl2(0.1%NH4OH)中のMeOHで溶離)により精製して、粗生成物を得た。粗製物をMeOH/CH2Cl2(20mL、1/10)で希釈し、次いで、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をCH3CN(50mL)で希釈し、次いで、超音波洗浄し、濾過し、減圧下で濃縮して、(1R,7aR*)-7a-(ヒドロキシメチル)-6-メチレンヘキサヒドロ-1H-ピロリジン-1-オール(化合物11-1)(75mg、粗製物)を黄色の油状物として得た。LCMS(ESI) m/z: 170.1 [M+H] +。
中間体20(I-20):6-クロロ-5-シクロプロピル-1-(オキサン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール
tert-アミルアルコール(401mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-1-(オキサン-2-イル)-1H-インダゾール(I-5ii、30.0g、81.8mmol)の溶液に、ビス(ピナコラト)ジボラン(41.6g、163mmol)、酢酸パラジウム(1.15g、5.11mmol)、トリフェニルホスフィン(2.68g、10.2mmol)およびK3PO4(52.1g、245mmol)を添加した。得られた混合物をArで3回脱気し、次いで、油浴内で16時間にわたって90℃で加熱した。LCMSによる分析は、所望の生成物が形成されたことを示した。混合物を、セライトを通して濾過し、EtOacですすいだ。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ISCO、シリカゲル120g、ヘプタン0~10%中のEtOAc)により精製して、標題中間体、I-20(26.3g、80%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.14 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 5.64 (dd, J = 9.0,
2.9 Hz, 1H), 3.98 (dtd, J = 11.5, 3.7, 1.4 Hz, 1H), 3.77 - 3.60 (m, 1H), 2.57 -
2.39 (m, 1H), 2.13 (tt, J = 8.4, 5.6 Hz, 2H), 2.07 - 1.97 (m, 1H), 1.83 - 1.59
(m, 3H), 1.45 (s, 12H), 1.11 - 1.01 (m, 2H), 0.61 - 0.50 (m, 2H). MS: 403.2,
[M+H]+.
(注:この手順は、インダゾール臭化物をボロネートに変換するための一般方法を概説しており、重大ではない変更および/または置換を伴って適用して、そこに記載されているインダゾール臭化物から必要なボロネートを得ることができる。)
中間体21(I-21):(8aS)-5-クロロ-4-フルオロ-2-(メタンスルホニル)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
(S)-2-クロロ-1-フルオロ-12-(メチルチオ)-5a,6,9,10-テトラヒドロ-5H,8H-4,7-ジオキサ-3,10a,11,13-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(I-2、3.0g、8.4mmol、1当量)を、メチルエチルケトン(84mL)および飽和NaHCO3水溶液(42mL)に溶解し、次いで、オキソン(11.6g、18.9mmol)を室温で添加した。追加のオキソン(14.1g)を2時間かけて少しずつ添加して、完全な変換を達成し、その時点で、層を分離し、水層をEtOAc(3×5mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をCH3CN(2×5mL)と共沸し、再び濃縮して、所望の生成物を得、それを精製せずに粗製物で採取した。
中間体22(I-22):4-ブロモ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾールの合成
ステップ1:5-ブロモ-7-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(I-22a)の合成
TFA(2mL)中の8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(500mg、2.06mmol)の撹拌溶液に、0℃で窒素下でEt3SiH(1200mg、10.3mmol)を滴下添加した。混合物を20℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮し、飽和NH4Cl水溶液(10mL)でクエンチし、EtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、石油エーテル中0~2%EtOAc)により精製して、5-ブロモ-7-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(460mg、97.6%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.13 (dd, J = 8.1, 2.6 Hz, 1H), 6.76 (dd, J = 9.1, 2.5 Hz, 1H),
2.75 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.68 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.87 - 1.78 (m, 2H), 1.77 -
1.67 (m, 2H).
ステップ2:1-ブロモ-3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボアルデヒド(I-22b)の合成
窒素の雰囲気下の、磁気撹拌棒を備えたオーブン乾燥したバイアルに、THF(8mL)に溶解した2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(425mg、3.01mmol)を添加し、溶液を-65℃に冷却した。次いで、n-BuLi(0.80mL、2.0mmol)を、上の溶液に添加した。反応混合物を30分間にわたって-40℃で撹拌した。THF(5mL)中の5-ブロモ-7-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(230mg、1.0mmol)の溶液を、上の溶液に-60℃で添加し、撹拌を-60℃で1時間にわたって継続した。次いで、DMF(147mg、2.0mmol)を、上の溶液に-60℃で添加した。反応物を-60℃で1時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、新たなピークが検出されたことを示した。混合物を飽和NH4Cl水溶液(2mL)でクエンチし、EtOAc(10mL×2)で抽出した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、石油エーテル中0~25%EtOAc)により精製して、1-ブロモ-3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボアルデヒド(230mg、89.1%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.38 (s, 1H), 6.88 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 2.82 (t, J = 6.2 Hz, 2H),
2.76 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.91 - 1.81 (m, 2H), 1.80 - 1.69 (m, 2H).
ステップ3:4-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I-22c)の合成
1,4-ジオキサン(5mL)中の1-ブロモ-3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボアルデヒド(230mg、0.895mmol)の撹拌溶液に、N2H4.H2O(158mg 2.68mmol)を添加し、次いで、混合物を密封管内で120℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を飽和NH4Cl水溶液(2mL)でクエンチし、EtOAc(10mL×2)で抽出した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、石油エーテル中0~25%EtOAc)により精製して、4-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(95mg、42%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.03 (s, 1H), 7.18 (s, 1H), 2.94 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.89 (t, J =
6.6 Hz, 2H), 1.90 - 1.84 (m, 2H), 1.83 - 1.77 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z 251, 253
[M+H]+.
4-ブロモ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I-22)の合成
DCM(2mL)中の4-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(95mg、0.38mmol)の撹拌溶液に、p-トルエンスルホン酸(7.2mg、0.038mmol)およびDHP(95mg、1.13mmol)を0℃で窒素雰囲気下で添加した。混合物を20℃で1時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物をEtOAc(5mL)に注ぎ入れ、水(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、石油エーテル中0~30%EtOAc)により精製して、4-ブロモ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(95mg、収率:75%)を黄色の油状物として得た。1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.10 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 5.70 (dd, J = 9.4, 2.8 Hz, 1H), 3.86
(dd, J = 10.7, 8.0 Hz, 1H), 3.55 - 3.46 (m, 1H), 2.91 - 2.87 (m, 4H), 1.92 -
1.80 (m, 4H), 1.80 - 1.70 (m, 6H). LCMS (ESI) m/z 335, 337 [M+H]+.
中間体23(I-23iおよびI-23ii):rel-4-ブロモ-6-クロロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾールの合成
ステップ1:(E)-4-クロロ-2-フルオロ-5-(プロパ-1-エン-1-イル)アニリン(I-23a)の合成
1,4-ジオキサン(70mL)およびH2O(14mL)中の5-ブロモ-4-クロロ-2-フルオロアニリン(3400mg、15.1mmol)、(E)-プロパ-1-エン-1-イルボロン酸(2600mg、30.27mmol)、およびK3PO4(9640mg、45.4mmol)の混合物に、Pd(dppf)Cl2(1110mg、1.51mmol)を添加した。混合物を110℃で16時間にわたって窒素雰囲気下で撹拌した。LCMSは、所望の生成物が検出され、出発物質が残留していないことを示した。反応混合物を濾過した。濾液をEtOAc(200mL)で希釈し、ブライン(100mL×2)で洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、石油エーテル中0~10%のEtOAc)により精製して、(E)-4-クロロ-2-フルオロ-5-(プロパ-1-エン-1-イル)アニリン(3140mg、収率97%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.11 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 6.53 (dd, J =
15.7, 1.7 Hz, 1H), 6.09 - 6.05 (m, 1H), 5.41 - 5.07 (br, 2H), 1.86 (dd, J =
6.7, 1.6 Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z: 186.0 [M+H]+.
ステップ2:(E)-N-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(プロパ-1-エン-1-イル)フェニル)アセトアミド(I-23b)の合成
ジオキサン(75mL)中の(E)-4-クロロ-2-フルオロ-5-(プロパ-1-エン-1-イル)アニリン(2600mg、14.01mmol)の溶液に、無水酢酸(2140mg、21.0mmol)およびDIPEA(2720mg、21.0mmol)を25℃で添加した。混合物を60℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応物をEtOAc(150mL)で希釈し、ブライン(150mL×2)で洗浄した。有機物をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAcに溶解した。次いで、固体が形成されなくなるまで、石油エーテルを滴下添加した。濾過して、白色の固体を(E)-N-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(プロパ-1-エン-1-イル)フェニル)アセトアミド(2200mg、58%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.81 (s, 1H), 8.14 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 10.5 Hz, 1H),
6.61 (dd, J = 15.7, 1.7 Hz, 1H), 6.30 - 6.10 (m, 1H), 2.09 (s, 3H), 1.88 (dd, J
= 6.6, 1.6 Hz, 3H). LCMS(ESI) (m/z): 228.1 [M+H]+.
ステップ3:rac-N-(4-クロロ-2-フルオロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)フェニル)アセトアミド(I-23c)の合成
DCE(15mL)中のZnEt2(67.2mmol、67.2mL、1.0M)の溶液に、DCE(20mL)中のTFA(67.2mmol、5.15mL)の溶液を0℃で窒素雰囲気下で添加した。30分後に、DCE(15mL)中のCH2I2(67.2mmol、5.41mL)の溶液を混合物に添加した。30分間の撹拌の後に、DCE(57mL)中の(E)-N-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(プロパ-1-エン-1-イル)フェニル)アセトアミド(1700mg、7.467mmol)の溶液を混合物に添加した。反応物を0℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、石油エーテル中0~10%のEtOAc)により精製して、rac-N-(4-クロロ-2-フルオロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)フェニル)アセトアミド(1800mg、100%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.78 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H),
1.80 - 1.74 (m, 1H), 1.22 (d, J =5.7 Hz, 3H), 0.99 - 0.93 (m, 2H), 0.77 - 0.72
(m, 1H). LCMS(ESI) (m/z): 241.9 [M+H]+.
ステップ4:rac-4-クロロ-2-フルオロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)アニリン(I-23d)の合成
EtOH(130mL)中のrac-N-(4-クロロ-2-フルオロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)フェニル)アセトアミド(3200mg、13.24mmol)の溶液に、NaOH(21200mg、530mmol)を添加し、混合物を75℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。EtOHの大部分を減圧下で蒸発させた。次いで、残渣を氷水(50mL)で希釈し、2M HClでPH=5に調節した。混合物をEtOAc(40mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、石油エーテル中0~10%のEtOAc)により精製して、rac-4-クロロ-2-フルオロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)アニリン(1100mg、42%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.99 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 6.34 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 1.76 - 1.70
(m, 1H), 1.21 (d, J = 5.8 Hz, 3H),0.92 - 0.85 (m, 1H), 0.83 - 0.78 (m, 1H),
0.72 - 0.66 (m, 1H). LCMS (ESI) m/z: 200.2 [M +H]+.
ステップ5:rac-2-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-3-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)アニリン(I-23e)の合成
DMF(27mL)中のrac-4-クロロ-2-フルオロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)アニリン(1100mg、5.51mmol)の溶液に、NBS(981mg 5.51mmol)を0℃で窒素雰囲気下で添加した。混合物を20℃で16時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を飽和NaHCO3水溶液(15mL)で希釈し、EtOAc(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、rac-2-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-3-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)アニリン(1400mg、91%)を茶色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.02 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 1.38 - 1.32 (m, 1H), 1.28 (d, J = 5.9
Hz, 3H), 1.06 - 0.99 (m, 1H), 0.96 - 0.85 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z: 278.0, 280.0
[M+H]+.
ステップ6:rac-3-ブロモ-1-クロロ-5-フルオロ-4-ヨード-2-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)ベンゼン(I-23f)の合成
CH3CN(20mL)の溶液に、CuI(1440mg、7.54mmol)および亜硝酸tert-ブチル(778mg、7.54mmol)を添加した。混合物を25℃で30分間にわたって撹拌した。CAN(20mL)中のrac-2-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-3-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)アニリン(1400mg、5.026mmol)を滴下添加し、それを5℃で20分間にわたって撹拌し、次いで、40時間にわたって25℃に加温した。LCMSは、出発物質が消費され、新たなピークが形成されたことを示した。混合物をHCl(10mL、1M)でクエンチし、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和Na2SO3水溶液(30mL)、ブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、石油エーテル)により精製して、rac-3-ブロモ-1-クロロ-5-フルオロ-4-ヨード-2-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)ベンゼン(1300mg、66%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.11 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 1.46 - 1.40 (m, 1H), 1.29 (d, J = 5.6 Hz,
3H), 1.07 - 0.98 (m, 2H), 0.90 - 0.84 (m, 1H).
ステップ7:rac-2-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-3-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド(I-23g)の合成
THF(40mL)中のrac-3-ブロモ-1-クロロ-5-フルオロ-4-ヨード-2-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)ベンゼン(1500mg 3.852mmol)の溶液に、n-BuLi(321mg 5.01mmol)を-78℃で窒素下で滴下添加し、10分間にわたって撹拌した。次いで、無水DMF(563mg、7.7mmol)を、上の混合物に添加し、混合物を-78℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、新たなピークが形成されたことを示した。混合物を1N HCl(10mL)でクエンチし、20℃にゆっくり加温した。次いで、混合物を水で希釈し、EA(20×3mL)で抽出した。合わせた有機層をH2Oで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、石油エーテル)により精製して、rac-2-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-3-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド(510mg、45%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.33 (s, 1H), 7.20 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 1.41 - 1.39 (m, 1H), 1.32
(d, J = 4.8 Hz, 3H), 1.10 - 1.01 (m, 2H), 0.95 - 0.87 (m, 1H).
ステップ8:rac-4-ブロモ-6-クロロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)-1H-インダゾール(I-23h)の合成
1,4-ジオキサン(17mL)中のrac-2-ブロモ-4-クロロ-6-フルオロ-3-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド(510mg、1.75mmol)の混合物に、85%N2H4.H2O(309mg、5.25mmol)を20℃で添加し、次いで、混合物を95℃で24時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応物を25℃に冷却し、水(10mL)にゆっくり添加した。混合物をMTBE(30mL)で抽出した。有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、PE)により精製して、rac-4-ブロモ-6-クロロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)-1H-インダゾール(270mg、54%)を薄黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/z:285.0, 287.0 [M+H]+。
ステップ9:rel-4-ブロモ-6-クロロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)-1H-インダゾール(I-23i-1およびI-23i-2)の合成
rac-4-ブロモ-6-クロロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)-1H-インダゾール(350mg、1.23mmol)を、キラル分離(機器:SFC 150;カラム:CHIRALPAK IK、0.46cm I.D.×25cm L、0.5ul;移動相:A/B:ヘキサン/IPA=95/5;流速:1mL/分;波長:UV214nm;温度:35度)により精製して、rel-4-ブロモ-6-クロロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)-1H-インダゾールを得た。ピーク1は無色の油状物(135mg、38.6%)、[α]25D=+288.00(c=0.05、MeOH)であった。LCMS (ESI) m/z: 285.0, 287.0 [M+H]+. 1H NMR
(400 MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 7.52 (d, J
= 0.8 Hz, 1H), 1.49 (dt, J = 8.4, 5.4 Hz, 1H), 1.33 (d, J = 5.9 Hz, 3H), 1.14 -
1.06 (m, 1H), 1.03 - 0.94 (m, 2H).ピーク2は、無色の油状物(142mg、40.6%)、[α]25D=-226.00(c=0.05、MeOH)であった。LCMS (ESI) m/z: 285.0, 287.0 [M+H]+. 1H NMR
(400 MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 7.52 (d, J
= 0.7 Hz, 1H), 1.49 (dt, J = 8.4, 5.4 Hz, 1H), 1.33 (d, J = 5.9 Hz, 3H), 1.14 -
1.06 (m, 1H), 1.03 - 0.93 (m, 2H).
ステップ10:rel-4-ブロモ-6-クロロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(I-23iおよびI23ii)の合成
DCM(4mL)中のrel-4-ブロモ-6-クロロ-5-((1R,2R)-2-メチルシクロプロピル)-1H-インダゾール(100mg 0.35mmol、I-23i-1)の溶液に、DHP(44.2mg 0.525mmol)、続いて、p-トルエンスルホン酸一水和物(6.66mg 0.0350mmol)を添加し、反応混合物を25℃で2時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応物を飽和NaHCO3水溶液(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、rel-4-ブロモ-6-クロロ-5-((1R*,2R*)-2-メチルシクロプロピル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(I-23i、120mg、Y:93%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.97 (s, 1H), 7.62 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 5.62 (dd, J = 9.1, 2.8 Hz,
1H), 4.04 - 3.95 (m, 1H), 3.78 - 3.69 (m, 1H), 2.53 - 2.42 (m, 1H), 2.18 - 2.10
(m, 1H), 2.09 - 2.02 (m, 1H), 1.81 - 1.68 (m, 4H), 1.32 (d, J = 5.9 Hz, 3H),
1.11 - 1.04 (m, 1H), 1.00 - 0.92 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z: 369 [M+H]+.
同様に、I-23i-2を上のとおりに処理して、rel-4-ブロモ-6-クロロ-5-((1R*,2R*)-2-メチルシクロプロピル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(I-23ii、90mg、70%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.97 (s, 1H), 7.61 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 5.62 (dd, J = 9.1, 2.8 Hz,
1H), 4.04 - 3.95 (m, 1H), 3.77 - 3.68 (m, 1H), 2.53 - 2.41 (m, 1H), 2.17 - 2.02
(m, 2H), 1.76 - 1.65 (m, 3H), 1.42 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 1.33 (d, J = 6.1 Hz,
3H), 1.13 - 1.03 (m, 1H), 1.00 - 0.92 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z: 369 [M+H]+.
中間体24(I-24iおよびI-24ii):(R*)-4-ブロモ-5-メトキシ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾールの合成
ステップ1:6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンO-メチルオキシム(I-24a)の合成
CH3CN(500mL)中の6-フルオロ-1-テトラロン(90g、548.19mmol)、NH2OMe・HCl(68.7g、822mmol)、ピリジン(65g、822mmol)の混合物を25℃で2時間にわたって撹拌した。TLC(PE、UV)は、出発物質が消費され、所望のスポットが検出されたことを示した。反応物にH2O(1000mL)を添加し、MTBE(500mL×2)で抽出した。次いで、合わせた有機層をH2O(500mL)およびブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。茶色の泡状物をトルエン(40mL)で摩砕して、6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンO-メチルオキシム(98g、92.5%)を薄茶色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.96 (dd, J = 8.8, 6.0 Hz, 1H), 6.88 (td, J = 8.6, 2.7 Hz, 1H),
6.82 (dd, J = 9.2, 2.6 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 2.77 - 2.65 (m, 4H), 1.88 - 1.79
(m, 2H). LCMS (ESI) m/z: 194.1 [M+H]+.
ステップ2:8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンO-メチルオキシム(I-24b)の合成
酢酸(800mL)中の6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンO-メチルオキシム(98g、510mmol)およびNBS(108g、609mmol)の溶液に、酢酸パラジウム(8.44g、50.7mmol)をN2下で添加した。次いで、反応物を30℃で12時間にわたって撹拌した。LCMSは、大部分の出発物質が消費され、所望の質量を伴う主要なピークが検出されたことを示した。混合物を水(1000mL)およびTBME(800mL)で希釈した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。茶色の泡状物をCH3CN(100mL)で摩砕して、粗生成物8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンO-メチルオキシム(130g、94%)を茶色の油状物として得、それをそのまま、次のステップのために使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.30 - 7.26 (m, 1H), 6.84 (dd, J = 8.3, 2.6 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H),
2.75 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.65 - 2.58 (m, 2H), 1.79 - 1.71 (m, 2H). LCMS (ESI)
m/z: 272.0 [M+H]+
ステップ3:8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(I-24c)の合成
1,4-ジオキサン(2000mL)中の粗製の8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンO-メチルオキシム(130g、478mmol)に、H2SO4(2460mL、4M)を25℃で添加した。混合物を110℃で3時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。反応物をNaOH水溶液(1M、10L)でpH=8まで塩基性にした。混合物をEtOAc(1000mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(1000mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル中0~3%のEtOAc)により精製して、8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(66g、56.8%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.31 (dd, J = 8.3, 2.5 Hz, 1H), 6.94 (dd, J = 8.4, 2.5 Hz, 1H),
2.98 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.73 - 2.66 (m, 2H), 2.10 (dt, J = 12.8, 6.5 Hz, 2H).
LCMS (ESI) m/z: 243 [M+H]+.
ステップ4:8-ブロモ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-オール(I-24d)の合成
MeOH(20mL)中の8-ブロモ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(1g、4.114mmol)の溶液に、NaBH4(311mg、8.23mmol)を0℃で添加した。混合物を25℃で12時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物を水(10mL)でクエンチした。残渣をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲルカラム25g、石油エーテル中0~10%のEtOAc)により精製して、8-ブロモ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-オール(846mg、83.9%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.18 (dd, J = 8.0, 2.5 Hz, 1H), 6.82 (dd, J = 9.0, 2.5 Hz, 1H),
4.99 (t, J = 3.2 Hz, 1H), 2.84 (dd, J = 17.2, 5.2 Hz, 1H), 2.76 - 2.65 (m, 1H),
2.28 (s, 1H), 2.24 - 2.16 (m, 1H), 2.04 - 1.91 (m, 1H), 1.81 - 1.69 (m, 2H).
LCMS (ESI) m/z :227 [M-17]+.
ステップ5:8-ブロモ-6-フルオロ-1-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(I-24e)の合成
THF(15mL)中のNaH(122mg、3.04mmol)の溶液に、8-ブロモ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-オール(745mg、3.04mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間にわたって撹拌した。次いで、CH3I(647mg、4.56mmol)を0℃で添加した。混合物を25℃で12時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物をNH4Cl水溶液(5mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲルカラム12g、石油エーテル中0~10%のEtOAc)により精製して、8-ブロモ-6-フルオロ-1-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(700mg、89%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.41 (dd, J = 8.4, 2.6 Hz, 1H), 7.04 (dd, J = 9.5, 2.6 Hz, 1H),
4.29 (t, J = 2.8 Hz, 1H), 3.36 (s, 3H), 2.84 - 2.76 (m, 1H), 2.65 (ddd, J =
17.5, 11.1, 6.6 Hz, 1H), 2.30 - 2.21 (m, 1H), 1.77 - 1.63 (m, 2H), 1.52 - 1.42
(m, 1H). LCMS (ESI) m/z :227[M-31]+.
ステップ6:1-ブロモ-3-フルオロ-8-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボアルデヒド(I-24f)の合成
窒素の雰囲気下の、磁気撹拌棒を備えたオーブン乾燥したバイアルに、THF(10mL)に溶解した2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(3590mg、25.5mmol)を添加し、溶液を-65℃に冷却した。次いで、n-BuLi(6.79mL、17mmol)を次いで、上の溶液に添加した。反応混合物を30分間にわたって-40℃で撹拌した。次いで、THF(40mL)中の8-ブロモ-6-フルオロ-1-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(2200mg、8.49mmol)の溶液を、上の溶液に添加した。そして、撹拌を-60℃で1時間にわたって継続した。次いで、DMF(1240mg、17mmol)を、上の溶液に-60℃で添加した。得られた混合物を-60℃で1時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の質量を伴う小さいピークが検出されたことを示した。混合物を飽和NH4Cl(10mL)でクエンチし、EA(30mL×2)で抽出した。有機層をブライン(40mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル45g、石油エーテル中0~25%のEA)により精製して、1-ブロモ-3-フルオロ-8-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボアルデヒド(1300mg、53.3%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.42 - 10.36 (m, 1H), 6.90 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 4.54 (t, J = 2.7
Hz, 1H), 3.50 (s, 3H), 2.89 (dd, J = 17.8, 5.3 Hz, 1H), 2.81 - 2.66 (m, 1H),
2.46 - 2.35 (m, 1H), 1.99 - 1.86 (m, 1H), 1.80 - 1.69 (m, 1H), 1.58 - 1.44 (m,
1H). LCMS (ESI) m/z :287 [M+H]+.
ステップ7:4-ブロモ-5-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I-24g)の合成
DMSO(10mL)中の1-ブロモ-3-フルオロ-8-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボアルデヒド(1300mg、4.528mmol)の溶液に、ヒドラジン水和物(2180mg、67.9mmol)を25℃で添加した。次いで、反応物を12時間にわたって125℃で撹拌した。LCMSは、所望の生成物が形成されたことを示した。混合物を水(5mL)でクエンチした。残渣をEA(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、石油エーテル中0~40%のEtOAc)により精製して、4-ブロモ-5-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(700mg、55%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.11 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 4.71 (t, J = 2.8 Hz, 1H), 3.49 (s, 3H),
3.10 - 2.99 (m, 1H), 2.89 - 2.78 (m, 1H), 2.39 (dd, J = 14.2, 3.8 Hz, 1H), 2.10
- 1.94 (m, 1H), 1.79 - 1.70 (m, 1H), 1.68 - 1.56 (m, 1H). LCMS (ESI) m/z
281[M+H]+.
ステップ8:4-ブロモ-5-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I-24hiおよびI-24h-ii)のSFCキラル分離
粗製のジアステレオ異性体混合物800mgをSFCにより精製して(分離条件:カラム:Daicel CHIRALCEL AD、250mm×30mm I.D.、10μm;移動相:CO2/MeOH[0.2%NH3(MeOH中7M溶液)]=80/20;流速:80g/分;波長:UV214nm;温度:35℃)、未知の絶対立体配置(R*として示される)を有する2つの異性体が得られた。
(R*)-4-ブロモ-5-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I-24h-i)(380mg、47.5%、Rt:1.418分、ピーク1)を白色の固体として。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 7.99 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 4.73 (s, 1H), 3.48 (d, J = 0.8 Hz, 3H),
3.04 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 2.86 (ddd, J = 16.9, 11.3, 5.9 Hz, 1H), 2.46 - 2.37
(m, 1H), 1.95 (td, J = 12.6, 6.3 Hz, 1H), 1.80 - 1.70 (m, 1H), 1.68 - 1.58 (m,
1H). LCMS (ESI) m/z: 281 [M+H]+.[α] D25=+ 5.50(c=0.20、CH3OH)。
(R*)-4-ブロモ-5-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I-24h-ii)(400mg、50%、Rt:1.731分、ピーク2)を白色の固体として。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 7.99 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 4.73 (s, 1H), 3.48 (s, 3H), 3.04 (d, J
= 16.5 Hz, 1H), 2.91 - 2.80 (m, 1H), 2.46 - 2.37 (m, 1H), 2.02 - 1.88 (m, 1H),
1.79 - 1.71 (m, 1H), 1.69 - 1.58 (m, 1H). LCMS (ESI) m/z: 281 [M+H]+,[α] D25=- 5.50(c=0.20、CH3OH)。
ステップ9:(R*)-4-ブロモ-5-メトキシ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(I-24iおよびI-24ii)の合成
DMF(3mL)中の(R*)-4-ブロモ-5-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(80mg、0.28mmol)の溶液に、NaH(22.8mg、0.569mmol)を0℃でN2下で添加した。混合物を0℃で1時間にわたって撹拌した。次いで、DMF(1mL)中のSEMCl(94.9mg、0.569mmol)の溶液を、上の溶液に0℃で添加した。得られた混合物を20℃で1時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示した。混合物をNH4Cl水溶液(0.5mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル5g、石油エーテル中0~20%のEtOAc)により精製して、(R*)-4-ブロモ-5-メトキシ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(100mg、85%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 5.74 (s, 2H), 4.77 (t, J = 2.8 Hz, 1H),
3.61 - 3.50 (m, 5H), 3.16 - 3.07 (m, 1H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.47 - 2.39 (m,
1H), 2.06 (ddd, J = 8.9, 8.2, 2.7 Hz, 1H), 1.90 - 1.76 (m, 1H), 1.72 - 1.63 (m,
1H), 0.97 - 0.89 (m, 2H), 0.01 - -0.02 (m, 9H). LCMS (ESI) m/z 411 [M+H]+.
中間体25(I-25):((7aS,Z)-2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノールの合成
ステップ1:(S)-5-オキソ-2-(2-オキソプロピリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-25a)の合成
DMC(20mL)中のエチル(S)-2-メチレン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(1g、4.779mmol)および(E)-ペンタ-3-エン-2-オン(2010mg、23.9mmol)の溶液に、1,4-ベンゾキノン(52mg、0.478mmol)および第2世代グラブス触媒(406mg、0.478mmol)を添加した。次いで、混合物を40℃で14時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中0~100%のEtOAc)により精製して、エチル(S)-5-オキソ-2-(2-オキソプロピリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(250mg、21%)を茶色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.33 - 6.26 (m, 1H), 4.80 (d, J = 19.9 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 8.9,
5.4 Hz, 2H), 4.13 (d, J = 20.1 Hz, 1H), 3.21 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 2.88 - 2.79
(m, 1H), 2.71 - 2.60 (m, 2H), 2.54 - 2.46 (m, 1H), 2.23 (s, 3H), 2.13 (dd, J =
10.1, 2.9 Hz, 1H), 1.26 (t, J = 7.1 Hz, 3H). LCMS (ESI) m/z: 252.1 [M+H]+.
ステップ2:エチル(S,Z)-5-オキソ-2-(2-オキソプロピリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-25b)の合成
エチル(S)-5-オキソ-2-(2-オキソプロピリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(250mg、0.995mmol)を、35℃でCO2/MeOH[0.2%NH3(MeOH中7M溶液)]=70/30で溶離するSFC(機器:SFC80;カラム:CHIRALPAK IE-3 3mm×150mm、3um;流速:80g/分)により精製して、エチル(S,Z)-5-オキソ-2-(2-オキソプロピリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(75mg、30%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.29 (s, 1H), 4.81 (d, J = 19.9 Hz, 1H), 4.23 - 4.17 (m, 2H), 4.11
(s, 1H), 3.21 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 2.93 - 2.78 (m, 1H), 2.73 - 2.57 (m, 2H),
2.56 - 2.44 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 2.18 - 2.09 (m, 1H), 1.26 (t, J = 7.1 Hz,
3H). LCMS (ESI) m/z: 252.2 [M+H]+.
ステップ3:エチル(7aS,Z)-2-(2-ヒドロキシプロピリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-25c)の合成
メタノール(3mL)中のエチル(S,Z)-5-オキソ-2-(2-オキソプロピリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(65mg、0.26mmol)の溶液に0℃で、塩化セリウム(III)(77mg、0.31mmol)、続いて、NaBH4(11mg、0.285mmol)を添加した。反応混合物を20℃まで加温し、20℃で15分間にわたって撹拌した。反応混合物をH2O(10mL)でクエンチし、次いで、DCM(20mL×5)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、粗製のエチル(7aS,Z)-2-(2-ヒドロキシプロピリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(60mg、92%)を無色の油状物として得た。LCMS(ESI) m/z: 254.2 [M+H]+
ステップ4:エチル(7aS,Z)-2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(I-25d)の合成
DCM(3mL)中のエチル(7aS,Z)-2-(2-ヒドロキシプロピリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(55mg、0.22mmol)の溶液に、TBSCl(43mg、0.282mmol)、TEA(66mg、0.651mmol)およびDMAP(13mg、0.109mmol)を添加した。反応混合物を20℃で14時間にわたってN2下で撹拌した。LCMSは、DPが形成されたことを示した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中0~30%のEtOAc)により精製して、エチル(7aS,Z)-2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(45mg、56%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.52 - 5.31 (m, 1H), 4.27 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 4.19 - 4.13 (m,
3H), 3.78 - 3.66 (m, 1H), 2.95 (dd, J = 22.8, 15.5 Hz, 1H), 2.79 - 2.69 (m,
1H), 2.63 - 2.53 (m, 1H), 2.49 - 2.38 (m, 2H), 2.09 (ddd, J = 9.6, 8.3, 2.9 Hz,
1H), 1.24 - 1.23 (m, 3H), 1.15 (dd, J = 6.2, 4.3 Hz, 3H), 0.84 (d, J = 2.3 Hz,
9H), 0.02 - -0.02 (m, 6H). LCMS (ESI) m/z: 390.13 [M +Na]+.
ステップ5:((7aS,Z)-2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(I-25)の合成
THF(2mL)中のエチル(7aS,Z)-2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピリデン)-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(40mg、0.11mmol)の溶液に、1M LiAlH4(0.22mL、0.218mmol)を添加した。反応混合物を70℃で1時間にわたってN2下で撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が形成されたことを示した。硫酸ナトリウム十水和物を混合物に添加し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、粗製の((7aS,Z)-2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(35mg)を黄色の油状物として得た。LCMS(ESI) m/z: 312.2 [M+H]+。
中間体26iおよび26ii(I-26iおよびI-26ii):[(2Z,7aS)-2-エチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノールおよび[(2E,7aS)-2-エチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノールの合成
ステップ1:エチル(7aS)-2-エチリデン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(中間体I-26a)の合成
DCM(5mL)中のエチル(S)-2-メチレン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(CAS# 2820536-98-7、627mg、3.00mmol)および第2世代グラブス触媒(254mg、0.300mmol)の溶液に、プロピレン(15mL、15.0mmol)を添加した。次いで、混合物を0℃で20時間にわたって撹拌した。溶液を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、エチル(7aS)-2-エチリデン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(中間体I-26a、230mg、34%)を茶色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 5.43 - 539 (m, 1H), 4.16 - 3.98 (m, 3H), 3.66 - 3.48 (m, 1H), 3.06
- 2.81 (m, 1H), 2.60 - 2.56 (m, 1H), 2.45 - 2.14 (m, 4H), 1.61 - 1.49 (m, 3H),
1.23 - 1.14 (m, 3H). LCMS (ESI) m/z: 224.1
ステップ2:エチル(2Z,7aS)-2-エチリデン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(中間体I-26b)およびエチル(2E,7aS)-2-エチリデン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(中間体I-26c)の合成
エチル(7aS)-2-エチリデン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(中間体I-26a、450mg)をキラル分離(機器:SFC 150;カラム:Daicel CHIRALCEL AS、250mm×30mm I.D.、10μm;移動相:CO2/MeOH[0.2%NH3(MeOH中7M溶液)]=90/10;流速:80g/分;波長:UV214nm;温度:35℃)により精製して、(2Z,7aS)-2-エチリデン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(中間体I-26b、180mg、2つのうちのピーク1、Rt:1.902分、収率:40%)1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.48 - 5.42 (m, 1H), 4.30 - 4.11 (m, 3H), 3.72 (d, J = 15.6 Hz,
1H), 3.00 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 2.86 - 2.71 (m, 1H), 2.63 - 2.53 (m, 1H), 2.51
- 2.40 (m, 2H), 2.11 (ddd, J = 13.2, 10.8, 9.6 Hz, 1H), 1.63 - 1.55 (m, 3H),
1.31 - 1.23 (m, 3H)およびエチル(2E,7aS)-2-エチリデン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(中間体I-26c、230mg、2つのうちのピーク2、Rt:2.415分、収率:51%)1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.49 - 5.39 (m, 1H), 4.32 - 4.15 (m, 3H), 3.69 (d, J = 15.0 Hz,
1H), 3.18 - 3.08 (m, 1H), 2.77 (dt, J = 16.5, 10.0 Hz, 1H), 2.62 (ddd, J =
13.0, 9.1, 1.4 Hz, 1H), 2.49 - 2.38 (m, 1H), 2.35 - 2.24 (m, 1H), 2.18 - 2.12
(m, 1H), 1.67 - 1.58 (m, 3H), 1.27 (t, J = 7.1 Hz, 3H).を得た。
ステップ3:[(2Z,7aS)-2-エチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール(中間体I-26i)の合成
THF(20mL)中のエチル(2Z,7aS)-2-エチリデン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(中間体I-26b、150mg、0.672mmol)の溶液に、LiAlH4(1.3mL、1.3mmol、THF中1M)を20℃で窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を70℃まで加温し、1時間にわたって撹拌した。混合物をNa2SO4・10H2O(2g)でクエンチし、濾過し、減圧下で濃縮して、[(2Z,7aS)-2-エチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール(中間体I-26i、120mg、89%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.93 - 4.83 (m, 2H), 4.80 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.21 (d, J = 3.2 Hz,
1H), 3.51 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 3.34 (d, J = 13.9 Hz, 2H), 3.07 (dd, J = 9.8,
5.3 Hz, 1H), 3.02 (s, 2H), 2.46 (dd, J = 9.7, 8.4 Hz, 2H), 2.10 (dd, J = 12.8,
6.6 Hz, 1H), 1.52 (dd, J = 12.8, 6.3 Hz, 1H). LCMS (ESI) m/z: 168.3 [M+H]+.
ステップ3’:[(2E,7aS)-2-エチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール(中間体I-26ii)の合成
THF(20mL)中のエチル(2E,7aS)-2-エチリデン-5-オキソテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-カルボキシレート(中間体I-26c、180mg、0.806mmol)の溶液に、LiAlH4(1.6mL、1.6mmol、THF中1M)を20℃で窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を70℃まで加温し、1時間にわたって撹拌した。混合物をNa2SO4・10H2O(2g)でクエンチし、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、DCM中0~20%MeOH(MeOH中5%NH4OH))により精製して、[(2Z,7aS)-2-エチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール(中間体I-26ii、70mg、41%)を無色の油状物として得た。LCMS(ESI) m/z: 168.3 [M+H]+。
実施例および一般方法。
重要な調製例および手順を図示して、実施例を合成するための方法を例示する。
(実施例1(一般方法A))
(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-{[(2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
実施例1の調製:
ステップ1:(8aS)-5-[6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール-4-イル]-4-フルオロ-2-(メチルスルファニル)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(1a)の調製。
1,4-ジオキサン(3mL)中の(S)-4-フルオロ-2-(メチルチオ)-5-(トリブチルスタンニル)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(I-4、295mg、0.482mmol)および4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール(I-5i、172mg、0.482mmol)の溶液に、CuI(91.9mg、0.482mmol)およびPd(PPh3)4(55.8mg、0.0482mmol)を添加した。反応物をN2下で110℃で3時間にわたって撹拌し、濃縮し、残渣を、石油エーテル中0~100%EtOAcの勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、1aを1bから分離した。(8aS)-5-[6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール-4-イル]-4-フルオロ-2-(メチルスルファニル)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(1a、38mg、13%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.86 (dd, J =
28.4, 5.9 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 5.69 (dd, J = 18.8, 7.1 Hz, 1H),
5.29 - 5.17 (m, 1H), 4.60 (dd, J = 36.6, 20.6 Hz, 2H), 4.22 (d, J = 11.4 Hz,
2H), 4.03 (s, 2H), 3.91 - 3.67 (m, 2H), 3.49 (dd, J = 22.9, 9.5 Hz, 2H), 2.62
(d, J = 5.4 Hz, 2H), 2.24 (s, 1H), 2.05 (s, 3H), 1.83 - 1.61 (m, 3H), 0.89
(ddd, J = 17.5, 11.4, 6.3 Hz, 1H), 0.69 (s, 1H), 0.33 - 0.08 (m, 2H), MS: 597
[M+H]+.(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-2H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-(メチルスルファニル)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(1b、45mg、18%)も黄色の固体として回収したが、次のステップには入れなかった。
ステップ2:(8aS)-5-[6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール-4-イル]-4-フルオロ-2-{[(2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(1c)の調製
DCM(2mL)中の(8aS)-5-[6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール-4-イル]-4-フルオロ-2-(メチルスルファニル)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(1a、38mg、0.046mmol)の溶液に、mCPBA(12mg、0.069mmol)を添加した。反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。LCMS分析は、出発物質が消費され、スルホキシドが検出されたことを示した。混合物をNa2SO3水溶液(10mL)でクエンチし、DCM(20mL)で希釈した。有機層をNaHCO3水溶液(20mL)、続いて、飽和NaCl水溶液(20mL)で洗浄した。NaSO4上で乾燥し、濃縮した後に、スルホキシド32mgを黄色の固体、MS 613 [M+H]+として得た。DCM(2mL)中のスルホキシド(32mg、0.052mmol)および((2S,7aR)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール、CAS 2097518-76-6(16.6mg、0.104mmol)の溶液を0℃に冷却した。LiHMDS(THF中1M 0.0626mL、0.0626mmol)を添加し、混合物を25℃で1時間にわたって撹拌した。LCMS分析は、生成物の形成を示した。反応混合物をEA(2×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を水(10mL)で洗浄した。濃縮した後に、残渣を、DCM/MeOH 10/1を使用する分取TLCにより精製して、(8aS)-5-[6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール-4-イル]-4-フルオロ-2-{[(2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(1c、20mg)を黄色の固体、MS:708 [M+H]+として得た。
ステップ3:(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-{[(2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン、実施例1の合成。
DCM(1mL)中の(8aS)-5-[6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール-4-イル]-4-フルオロ-2-{[(2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(1c、15mg、0.021mmol)の溶液を1,4-ジオキサン中HCl(4M 0.5mL、2.0mmol)で処理し、混合物を室温で1時間にわたって撹拌した。混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、実施例1を白色の固体(5.5mg)として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.53 (s, 1H), 7.87および7.81 (2 s, 各々主回転異性体および副回転異性体, 1H), 7.75 (s, 1H), 5.38 (d, J = 53.6 Hz, 1H), 5.24 (dtd, J = 9.4,
6.8, 2.8 Hz, 1H), 4.76 (ddd, J = 13.4, 4.1, 2.1 Hz, 1H), 4.61 (t, J = 13.0 Hz,
1H), 4.50 - 4.28 (m, 3H), 4.26 - 4.15 (m, 1H), 4.00 (dt, J = 10.9, 5.1 Hz, 1H),
3.83 (ddd, J = 34.2, 12.3, 10.0 Hz, 1H), 3.64 - 3.55 (m, 1H), 3.50 - 3.37 (m,
4H), 3.19 - 3.08 (m, 1H), 2.51 - 2.28 (m, 2H), 2.28 - 2.15 (m, 2H), 2.14 - 1.89
(m, 5H), 0.99 - 0.81 (m, 1H), 0.74 - 0.62 (m, 1H), 0.34 - 0.10 (m, 2H), MS 624
[M+H]+.
(実施例24(一般方法B))
(8aS)-5-[6-クロロ-5-(プロパン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル]-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
実施例24を実施例1と同様に調製したが、しかしながら、スタンナン化学を用いずに、ワン-ポット鈴木カップリング方法を使用した。ワン-ポット手順を一般スキーム2(方法B)に例示する。
(8aS)-5-(6-クロロ-5-イソプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-(メチルチオ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(I-24a)の合成
DMF(3.2mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-5-イソプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(I-6、45.3mg、0.127mmol)の溶液に、(S)-5-クロロ-4-フルオロ-2-(メチルチオ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(I-2、40mg、0.11mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(41.9mg、0.165mmol)、CsF(66.8mg、0.44mmol)およびcataCXium A Pd G3(8.16mg、0.0112mmol)を25℃で窒素下で添加した。得られた混合物を70℃で20時間にわたって撹拌した。LCMSは、所望の生成物が検出され、原料が消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combi-Flash、シリカゲル12g、石油エーテル中0~100%EtOAc)により精製して、標題の中間体(45mg、59%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.76および7.72 (2 s, 1H, 各々主回転異性体および副回転異性体), 7.59 - 7.46 (m, 1H), 5.73 - 5.62 (m, 1H), 5.31 - 5.19 (m, 1H),
4.74 - 4.47 (m, 2H), 4.31 - 4.13 (m, 2H), 4.07 - 3.96 (m, 2H), 3.85 - 3.70 (m,
2H), 3.56 - 3.14 (m, 3H), 2.63 (s, 3H), 2.52 - 2.43 (m, 1H), 2.31 - 2.11 (m,
3H), 1.78 - 1.65 (m, 4H), 1.47 - 1.39 (m, 3H), 1.37 - 1.29 (m, 3H). 19F
NMR (376 MHz, CDCl3) δ -140.59. MS:599.2
[M+H]+.
重大ではない変更および/または置換を伴う一般方法A、実施例1に概説および例示された方法により、化合物I-24aを実施例24に変換した。実施例の特性解析については表1を参照されたい。
(実施例40(一般方法C))
(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-2-{[(7aS)-2-シクロプロピリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-4-フルオロ-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
実施例1と同様に、しかしながら、鈴木カップリング方法をインダゾールボロネート誘導体と共に使用して、実施例40を調製した。手順は、一般スキーム3(方法c)において例示されている。
(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-(メチルチオ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンの合成
100mLバイアルに、6-クロロ-5-シクロプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(I-20、4.38g、9.8mmol、1当量)、(S)-5-クロロ-4-フルオロ-2-(メチルチオ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(3.84g、10.8mmol、1.1当量)、Pd(OAc)2(137mg、0.6mmol、0.0625当量)、CsF(5.95g、39.2mmol、4当量)、Ph2P(2-MeO)Ph(358mg、1.22mmol、0.125当量)、水(1760mg、97.9mmol、10当量)およびt-アミルOH(50mL)を装入した。反応物を窒素で3回パージし、16時間にわたって窒素下で70℃に加熱した。LCMSは、大部分の出発物質が消費され、所望のMSを伴う主要なピークが検出されたことを示した。反応混合物を濾過した。濾液を水(200mL)で希釈し、CH2Cl2(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮乾固した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(120シリカゲル、DCM中0~25%のEtOAc)により精製して、(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-(メチルチオ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(40a、1.8g、31%)を灰色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 7.94 - 7.89 (m,
1H), 7.85および7.80 (2 s, 1H, 各々主回転異性体および副回転異性体), 5.90 - 5.74 (m, 1H), 5.32 - 5.20 (m, 1H), 4.78 - 4.69 (m, 1H),
4.67 - 4.55 (m, 1H), 4.38 - 4.26 (m, 1H), 4.21および4.19
(2 dd, J = 12.6, 4.2 Hz, 1H, 各々主回転異性体および副回転異性体), 3.99
(dt, J = 12.5, 5.1 Hz, 2H), 3.92 - 3.73 (m, 2H), 3.62 - 3.53 (m, 1H), 3.51 -
3.38 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.51 - 2.38 (m, 1H), 2.28 - 1.95 (m, 5H), 1.90 -
1.61 (m, 3H), 0.97 - 0.83 (m, 1H), 0.78 - 0.65 (m, 1H), 0.34 - 0.09 (m, 2H).
LCMS (ESI) m/z: 597.3 (M+H) +.
重大ではない変更および/または置換を伴う一般方法A、実施例1に概説および例示された方法により、化合物40aを実施例40に変換した。実施例の特性解析については表1を参照されたい。
(実施例46(一般方法D))
(8aS)-5-(3,6-ジクロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
実施例1と同様に実施例46を調製したが、しかしながら、塩素化および酸化をN-クロロスクシンイミドでのインダゾール前駆体の処理により達成した。手順は、一般スキーム4(方法D)において例示されている。
(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-(メチルチオ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン中間体(40a、300mg、0.50mmol)をDMF(2.5mL)に溶解した。N-クロロスクシンアミド(168mg、1.26mmol)を添加し、反応物を室温で3時間にわたって撹拌した。LCMSによると、生成物の混合物が得られた。反応物をEtOAc(30mL)および水(5mL)で希釈した。層の分離の後に、有機抽出物を水(3×10mL)で洗浄して、すべてのDMFを除去した。Na2SO4上で乾燥した後に、抽出物を濃縮し、粗製物を精製せずに、次のステップに入れた。塩素化ステップからの粗製物および(S)-(2-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(97.0mg、0.63mmol)をCH3CN(4.52mL)に溶解した。溶液を0℃に冷却し、LiOtBu(2.2Mを0.31mL、0.68mmol)を30秒かけて急速添加して、懸濁液を得た。15分間にわたって撹拌した後に、反応物を氷浴から取り出し、室温で20分間にわたって撹拌した。LCMS分析は、THP保護された実施例46が形成されたことを示し、1滴のHOAcを添加した。5分間にわたって撹拌した後に、TFA(2mL)を混合物に添加し、反応物を室温で16時間にわたって撹拌した。部分的な脱保護が起こり、THP基の脱保護が完了するまで、混合物を4時間にわたって50℃に加熱した。混合物を濃縮し、DCM中0~10%MeOHの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより分取精製した。純粋な画分を収集し、濃縮して、白色の泡を得、それを、HPLC(Phenemonex Gemini NX C18、150×21.2mm、5um、AXIA Pack 移動相A:水+10mM酢酸アンモニウム、移動相B:8.0分でアセトニトリル20~70%B、40mL/分)をさらに使用して精製した。キラルカラムで、アトロプ異性体の証拠が観察され、アトロプ異性体の分離を試みると、室温で再び混合物への平衡化が生じた。(8aS)-5-(3,6-ジクロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(実施例46)は単一の化合物(19mg、5.8%)として提示された。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.82 (s, 1H), 7.33 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 5.09 - 4.95 (m, 1H), 4.92
(d, J = 3.7 Hz, 2H), 4.66 (dd, J = 13.1, 4.5 Hz, 1H), 4.55 (dd, J = 13.2, 7.0
Hz, 1H), 4.33 (dt, J = 9.8, 5.1 Hz, 1H), 4.09 (ddd, J = 16.6, 8.4, 4.7 Hz, 4H),
3.95 - 3.83 (m, 1H), 3.66 - 3.55 (m, 3H), 3.03 (dt, J = 10.7, 5.2 Hz, 2H), 2.69
- 2.53 (m, 2H), 2.42 - 2.28 (m, 2H), 2.10 - 1.94 (m, 3H), 1.84 - 1.63 (m, 3H),
0.88 - 0.57 (m, 2H), 0.37 - 0.12 (m, 2H); LCMS m/z: 652.2 [M+H]+.
(実施例3(一般方法E))
(8aS)-4-フルオロ-2-{[(2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-5-(1H-インダゾール-4-イル)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
実施例3を、一般スキーム5(方法E)により調製した。
ステップ1:(8aS)-5-クロロ-4-フルオロ-2-{[(2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(3b)の合成
アセトニトリル(29.9mL、0.3M)中の粗製の(8aS)-5-クロロ-4-フルオロ-2-(メタンスルホニル)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(3.2g、8.97mmol、1当量)の溶液に、((2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール、CAS# 2097518-76-6(1.71g、10.7mmol)、続いて、リチウムトリメチルシラノレート(2.5g、26.8mmol)を添加した。完全な変換が達成されるまで、混合物を60℃に加温し、次いで、氷浴内で0℃に冷却し、水(100mL)でクエンチした。水性混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、所望の生成物(3.88g、2ステップで92%)を固体として得、それを精製せずに粗製で使用した。
ステップ2:(8aS)-4-フルオロ-2-{[(2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-5-(1H-インダゾール-4-イル)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(実施例3)の合成。
(8aS)-5-クロロ-4-フルオロ-2-{[(2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(70mg、0.15mmol、1.0当量)、1H-インダゾール-4-ボロン酸(31.5mg、0.194mmol、1.3当量)、RuPhos PdG4(25.4mg、0.03mmol 0.2当量)、K2CO3(62.0mg、0.45mmol、3.0当量)の混合物をジオキサン(0.748mL)およびH2O(0.0748mL)に溶解し、次いで、撹拌されている混合物に窒素を5分間にわたって吹き込むことにより脱気した。反応物のキャップを締め、反応が完了するまで、90℃に加熱した。得られたスラリーを室温に冷却し、その時点で、H2O(2mL)を滴下添加した。スラリーを濾過し、H2Oですすぎ、固体をクロマトグラフィーにより精製して、標題生成物(24.5mg)を固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 13.16 (s, 1H), 8.26 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.1 Hz, 1H),
7.59 - 7.54 (m, 1H), 7.43 (dd, J = 8.3, 7.2 Hz, 1H), 5.34 - 5.12 (m, 1H), 4.93
(ddd, J = 13.7, 6.4, 3.3 Hz, 1H), 4.64 (dd, J = 13.4, 4.4 Hz, 1H), 4.47 (d, J =
13.2 Hz, 1H), 4.24 (dt, J = 9.1, 4.2 Hz, 1H), 4.11 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 4.06
(dd, J = 12.3, 4.0 Hz, 1H), 4.03 - 3.98 (m, 1H), 3.82 (dt, J = 12.6, 5.0 Hz,
1H), 3.59 (dd, J = 12.3, 9.8 Hz, 1H), 3.34 (dddd, J = 28.2, 13.9, 9.1, 4.7 Hz,
2H), 3.10 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.06 - 3.00 (m, 2H), 2.96 (d, J = 2.2 Hz, 1H),
2.77 (q, J = 8.1 Hz, 1H), 2.10 - 1.89 (m, 4H), 1.88 - 1.66 (m, 4H).
19F NMR (377 MHz, DMSO) δ -145.28, -171.96, -171.99, -172.05, -172.10, -172.12, -172.15,
-172.20, -172.22, -172.26, -172.29.
実施例56および57を一般スキームAにより調製したが、しかしながら、生成物を得るためには追加の脱保護ステップが必要であった(スキームA+):
(実施例56)
(8aS)-4-フルオロ-5-((R*)-5-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル)-2-(((S)-2-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メトキシ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンの合成
TBAF(0.858mL、0.858mmol)中の(8aS)-4-フルオロ-5-((R*)-5-メトキシ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル)-2-(((S)-2-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メトキシ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(スキームA、実施例1により中間体I-24iまたはI-24iiを中間体I-4とカップリングすることから得られた(50mg、0.066mmol))の溶液を50℃で3時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されたことを示し、反応混合物を分取HPLC(カラム:WELCH Xtimate C18 21.2×250mm 10um;移動相:CH3CN-H2O(0.1%NH4HCO3);勾配:30%CH3CNから100%CH3CNへ;流速:30mL/分)により精製して、生成物(8aS)-4-フルオロ-5-((R*)-5-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル)-2-(((S)-2-メチレンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メトキシ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(9.04mg、Y:22%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 7.78および7.68 (2 s, 1H, 各々副回転異性体および主回転異性体), 7.42 (s, 1H), 5.29 - 5.18 (m, 1H), 5.00 (s, 2H), 4.86 - 4.71 (m,
2H), 4.63および4.59 (2 d, J = 13.1 Hz, 1H, 各々副回転異性体および主回転異性体), 4.59 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 4.40 - 4.29 (m, 3H), 4.18 (dd, J =
12.4, 4.0 Hz, 1H), 4.04 - 3.95 (m, 1H), 3.85 - 3.71 (m, 2H), 3.61 - 3.52 (m,
1H), 3.51 - 3.40 (m, 1H), 3.39 - 3.35 (m, 1H), 3.21 - 3.07 (m, 2H), 2.98 - 2.85
(m, 4H), 2.81 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 2.77 - 2.70 (m, 1H), 2.50 (d, J = 15.8 Hz,
1H), 2.24 - 2.13 (m, 3H), 2.05 - 1.83 (m, 6H), 1.80 - 1.67 (m, 1H).LCMS (ESI)
m/z 628 [M+1]+.
(実施例62)
(8aS)-5-[(5R)-3-クロロ-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
DMF(1.5mL)中の(8aS)-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-5-[(5R)-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(実施例29、50mg、0.049mmol)およびN-クロロスクシンイミド(13mg、0.098mmol)の溶液に、水中3M水酸化カリウム溶液(0.065mL、0.2mmol)を添加した。混合物を14時間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が2つのアトロプ異性体の混合物として形成されたことを示した。反応混合物を酢酸エチル(6mL)で希釈した。水(5mL)およびブライン(5mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Waters XSELECT CSH Prep C18 OBD、100×30mm、5um。移動相A:水+10mM酢酸アンモニウム。移動相B:アセトニトリル。8.5分かけて35%Bから100%Bへの勾配)により精製して、(8aS)-5-[(5R)-3-クロロ-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンを2つのアトロプ異性体(18mg、57%)の混合物としてクリーム色の固体として得た。1H NMR (600 MHz,DMSO 120OC)
δ ppm 8.51 (br s, 1 H), 7.35 (s, 1 H), 4.98 - 5.12 (m,
1 H), 4.92 (d, J=1.00 Hz, 2 H), 4.63 - 4.71 (m, 1 H), 4.50 - 4.63 (m, 1 H),
4.25 - 4.38 (m, 1 H), 4.09 - 4.24 (m, 3 H), 3.89 - 3.99 (m, 1 H), 3.68 - 3.78
(m, 1 H), 3.52 - 3.65 (m, 2 H), 3.41 - 3.52 (m, 1 H), 3.26 -3.36 (m, 1 H), 3.22
(d, J=1.00 Hz, 1 H), 3.04 - 3.12 (m, 2 H), 2.89 - 3.02 (m, 2 H), 2.56 - 2.73
(m, 2 H), 2.36 - 2.45 (m, 1 H), 1.94 (br dd, J=5.18, 1.73 Hz, 4 H), 1.66 - 1.86
(m, 5 H), 1.06 (dd, J=1.00 Hz, 3 H). LCMS (ESI) m/z: 646.2 [M+H]+.
示されているとおりのスキームAからEにより調製された先行する実施例と同様の条件下で、当業者が認め得るであろう重大ではない変更または置換を伴って、次の実施例を作製した。分析データについては、表1を参照されたい:
(実施例2)
(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
スキームAにより(実施例1で完全に例示されているとおり)、しかしながら、フルオロアミン((2S,7aR)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(CAS# 2097518-76-6)の代わりにアルケンアミン[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール(CAS# 2820536-99-8)を用いて実施例2を調製して、標題化合物、(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンを得た。
(実施例26)
(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-2-{[(2Z,7aS)-2-エチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-4-フルオロ-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
スキームAにより(実施例1で完全に例示されているとおり)、しかしながら、フルオロ-アミン((2S,7aR)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(CAS# 2097518-76-6)の代わりにアルケンアミン[(2Z,7aS)-2-エチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール(中間体I-26i)を用いて実施例26を調製して、標題化合物、(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-2-{[(2Z,7aS)-2-エチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-4-フルオロ-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンを得た。
(実施例28)
(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-{[(2Z,7aS)-2-(2-メトキシエチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
スキームAにより(実施例1で完全に例示されているとおり)、しかしながら、フルオロアミン((2S,7aR)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(CAS# 2097518-76-6)の代わりにアルケンアミン[(2Z,7aS)-2-(2-メトキシエチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール(中間体8)を用いて実施例28を調製して、標題化合物、(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-{[(2Z,7aS)-2-(2-メトキシエチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンを得た。
(実施例29)
(8aS)-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-5-[(5R)-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
スキームAにより(実施例1で完全に例示されているとおり)、しかしながら、4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール(中間体I-5i)の代わりに(5R)-4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(中間体I-9i)を用いて、加えて、フルオロアミン((2S,7aR)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(CAS# 2097518-76-6)の代わりにアルケンアミン[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール(CAS# 2820536-99-8)を用いて実施例29を調製して、標題化合物、(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-{[(2Z,7aS)-2-(2-メトキシエチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンを得た。
(実施例36)
(8aS)-4-フルオロ-2-{[(2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-5-[(5R)-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
スキームAにより(実施例1で完全に例示されているとおり)、しかしながら、4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール(中間体I-5i)の代わりに(5R)-4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(中間体I-9i)を用いて実施例36を調製して、標題化合物、(8aS)-4-フルオロ-2-{[(2R,7aS)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-5-[(5R)-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンを得た。
(実施例37)
(8aS)-4-フルオロ-2-{[(2Z,7aS)-2-(2-メトキシエチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-5-[(5R)-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
スキームAにより(実施例1で完全に例示されているとおり)、しかしながら、4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール(中間体I-5i)の代わりに(5R)-4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(中間体I-9i)を用いて、加えて、フルオロアミン((2S,7aR)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(CAS# 2097518-76-6)の代わりにアルケンアミン[(2Z,7aS)-2-(2-メトキシエチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール(中間体8)を用いて実施例37を調製して、標題化合物、(8aS)-4-フルオロ-2-{[(2Z,7aS)-2-(2-メトキシエチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-5-[(5R)-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンを得た。
(実施例39)
(8aS)-5-[6-クロロ-5-(1-メチルシクロプロピル)-1H-インダゾール-4-イル]-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
スキームAにより(実施例1で完全に例示されているとおり)、しかしながら、4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール(中間体I-5i)の代わりに4-ブロモ-6-クロロ-5-(1-メチルシクロプロピル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(中間体I-13)を用いて、加えて、フルオロアミン((2S,7aR)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(CAS# 2097518-76-6)の代わりにアルケンアミン[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール(CAS# 2820536-99-8)を用いて実施例39を調製して、標題化合物、(8aS)-5-[6-クロロ-5-(1-メチルシクロプロピル)-1H-インダゾール-4-イル]-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-メチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンを得た。
(実施例41)
(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-(オキセタン-3-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
スキームCにより(実施例40で完全に例示されているとおり)、(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-(メチルチオ)-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン(中間体40a)から、しかしながら、その後の、実施例1でのスキームAに詳述されているとおりのスルホンのアルコール置換を、フルオロアミン((2S,7aR)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(CAS# 2097518-76-6)の代わりに(S)-(2-(オキセタン-3-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(中間体I-15)を用いて行って、実施例41を調製して、標題生成物、(8aS)-5-(6-クロロ-5-シクロプロピル-1H-インダゾール-4-イル)-4-フルオロ-2-{[(7aS)-2-(オキセタン-3-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンを得た。
(実施例47)
(8aS)-4-フルオロ-5-[(5R)-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-2-{[(7aS)-2-(オキセタン-3-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
スキームAにより(実施例1で完全に例示されているとおり)、しかしながら、4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール(中間体I-5i)の代わりに(5R)-4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(中間体I-9i)を用いて、かつスルホン置換をフルオロアミン((2S,7aR)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(CAS# 2097518-76-6)の代わりに(S)-(2-(オキセタン-3-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(中間体I-15)を用いて行って、実施例47を調製して、標題生成物、(8aS)-4-フルオロ-5-[(5R)-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-2-{[(7aS)-2-(オキセタン-3-イリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンを得た。
(実施例53)
(8aS)-2-{[(2Z,7aS)-2-エチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-4-フルオロ-5-[(5R)-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
スキームAにより(実施例1で完全に例示されているとおり)、しかしながら、4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール(中間体I-5i)の代わりに(5R)-4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(中間体I-9i)を用いて、かつスルホン置換を、フルオロアミン((2S,7aR)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(CAS# 2097518-76-6)の代わりに[(2Z,7aS)-2-エチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール(中間体I-26i)を用いて行って実施例53を調製して、標題生成物、(8aS)-2-{[(2Z,7aS)-2-エチリデンテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-4-フルオロ-5-[(5R)-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンを得た。
(実施例54)
(8aS)-4-フルオロ-2-{[(2Z,7aS)-2-(フルオロメチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-5-[(5R)-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレン
スキームAにより(実施例1で完全に例示されているとおり)、しかしながら、4-ブロモ-6-クロロ-5-シクロプロピル-2-(オキサン-2-イル)-2H-インダゾール(中間体I-5i)の代わりに(5R)-4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール(中間体I-9i)を用いて、かつスルホン置換を、フルオロアミン((2S,7aR)-2-フルオロテトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル)メタノール(CAS# 2097518-76-6)の代わりに[(2Z,7aS)-2-(フルオロメチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メタノール(CAS# 2820537-73-1)を用いて行って実施例54を調製して、標題生成物、(8aS)-4-フルオロ-2-{[(2Z,7aS)-2-(フルオロメチリデン)テトラヒドロ-1H-ピロリジン-7a(5H)-イル]メトキシ}-5-[(5R)-5-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[f]インダゾール-4-イル]-8a,9,12,13-テトラヒドロ-8H,11H-7,10-ジオキサ-1,3,6,13a-テトラアザナフト[1,8-ab]ヘプタレンを得た。
当業者が認めるであろう重大ではない変更を伴って、一般方法A、B、C、DまたはEにより、表1において報告される追加の実施例を調製した。中間体が追加の保護基を含有する実施例では、別段に示されていない限り、単一の最終ステップでの全体脱保護が用いられる。
追加の本発明の化合物を、本明細書において例示されている方法を変更することにより調製した。別段に示されている場合を除いて、キラル中心を有するすべての化合物を調製し、および/または既知の相対立体配置を有する単一の鏡像異性体として単離した。「絶対立体化学は未知」と表示されている化合物は典型的には、ラセミ中間体から調製され、特性解析および試験の前に適切なキラル分取SFC方法により単一の鏡像異性体に分割された。
実施例およびそれらの対応する特性解析データを下の表1にすべて表す。
SPRによる結合親和性およびキネティックス測定
Biacore 8Kまたは8K+(Cytiva、Marlborough、MA)機器を使用して、結合親和性およびキネティックスを表面プラスモン共鳴(SPR)により測定した。組換えC末端部位特異的ビオチン化された野生型(WT)KRASGDP(aa1-185)、G12DGDP KRAS(aa1-185)、G12CGDP KRAS(aa2-184)、G12VGDP KRAS(aa2-184)、WT HRASGDP(aa2-184)およびWT NRASGDP(aa2-185)タンパク質を1μMのGDPの存在下で精製した。
GDP負荷KRASタンパク質を、アルカリホスファターゼビーズの存在下で、GTPγS(GTPの非加水分解性類似体)とのヌクレオチド交換に掛けて、WTGTPγS KRAS(aa1-185)、G12DGTPγS KRAS(aa1-185)、G12CGTPγS KRAS(aa2-184)、G12VGTPγS KRAS(aa2-184)、WT HRASGTPγS(aa2-184)およびWT NRASGTPγS(aa2-185)を得た。
結合の測定は、WT/G12D/G12C/G12V KRASまたはWT K/H/N RASタンパク質のいずれかの平行したセットにおいて、GDPおよび/またはGTPγS負荷された形態で行った。
Biacore機器を脱着し、Series S Sensor Chip SAとドッキングさせた。タンパク質をアッセイバッファー(50mM HEPES、150mM NaCl、GDP負荷されるタンパク質では10μM GDPまたはGTPγS負荷されるタンパク質では10μM GTPγS、5mM MgCl2、0.5mM TCEP、5%グリセロール、0.02% Tween-20、2% DMSO、pH7.2)で50μg/mLまで希釈し、3μL/分の流速で、10℃で、3~10分の接触時間で固定化して、タンパク質の約3000~4000RUを表面上で捕捉した。次いで、官能化表面を、およそ1時間にわたってアッセイバッファーで平衡化させた。固定化されたタンパク質を含まない非官能化SA表面は、結合キネティック分析のための参照として役立った。化合物結合キネティックスを、マルチサイクルまたはシングルサイクルキネティック形式のいずれかで測定した。
マルチサイクルキネティック分析(MCK):試験化合物の2倍10ポイント系列希釈液を、10μMまたは100μMのいずれかの最高濃度で96ウェルマイクロプレート(Greiner;Cat # 650101)内で準備した。10℃で、化合物の系列希釈液を100μL/分の流速および90秒の会合時間で、参照およびRAS固定化チャネルの両方に注入することにより、結合キネティックスを測定した。化合物解離を、各サイクル中に少なくとも400秒間にわたってモニターした。追加の再生は用いなかった。化合物分析の前後に、アッセイバッファー中0~4%のDMSOを注入することにより、DMSO較正曲線を得た。表面上で捕捉されるタンパク質の活性を評価するための陽性対照として、各実験において一度、既知の親和性およびキネティックスを有する好適な化合物を試験した。
シングルサイクルキネティック分析(SCK):化合物の3倍6ポイント系列希釈液を、1μMの最高濃度(濃度範囲:0.004~1μM)で深型96ウェルマイクロプレート(Greiner Bio;Cat # 780201)内で準備した。10℃で、化合物の系列希釈液を漸増順序で、100μL/分の流速および120秒の会合時間で参照に、さらには、RAS固定化チャネルに注入することにより、結合キネティックスを測定した。化合物解離を少なくとも3600秒間にわたってモニターした。2つのバッファーブランクもシングルサイクルキネティックス形式で流し、その後、化合物を二重参照(double referencing)のために流した。追加の再生は用いなかった。化合物分析の前後に、アッセイバッファー中0~4%のDMSOを注入することにより、DMSO較正曲線を得た。表面上で捕捉されるタンパク質の活性を評価するための陽性対照として、各実験において一度、既知の親和性およびキネティックスを有する好適な化合物を試験した。
MCKおよびSCKデータの両方を処理し、Biacore Insight Evaluation Software(Cytiva、Marlborough、MA))を使用して解析した。二重参照および溶媒補正されたデータを1:1 Langmuirモデルにフィットさせて、キネティック結合定数(KD)、会合速度(kon)および解離速度(koff)を測定した。解離半減期(t1/2)を、測定されたkoffから、標準式(t1/2=0.693/koff)を使用して計算した。フィットの妥当性をc2値および残留分布のランダム性(randomness of residue distribution)により判断した。
実施例についてのKrasGDP SPRおよびKRasGTPgS SPR結合アッセイ結果をそれぞれ表2および表3に提示する。実施例が1回よりも多く試験された場合には、結合定数KDの幾何平均を提示した。空白のセルまたは「nd」は、その特異的アッセイにおいて記載の時点で、その実施例についてデータが得られなかったことを示している。
結合定数KDは、例示された化合物が、KRAS G12C、KRAS G12D、およびKRAS G12V受容体のうちの1つまたは複数に対して強力な結合能力を有し、HRASおよびNRAS受容体を上回る(少なくとも10倍強力な)選択性を有し得ることを示している。
KRAS Cell Titer Glo(CTG)アッセイ
CellTiter-Glo(登録商標)(CTG)Luminescent Cell Viability Assayは、代謝的に活性な細胞の指標である、存在するATPの定量に基づき、培養物における生細胞の数を決定する均一系法である。CTGは、マルチウェル形式で使用するために設計されており、自動ハイスループットスクリーニング(HTS)、細胞増殖および細胞傷害性アッセイのために理想的なものとなっている。均一系アッセイ手順は、単一の試薬(CellTiter-Glo(登録商標)試薬)を、血清補充された培地中で培養されている細胞に直接添加することを伴う。細胞の洗浄、培地の除去、および複数回のピペッティングステップは必要ない。このシステムは、試薬の添加および混合から10分で、384ウェルフォーマットにおいて1ウェルあたりわずか15の細胞を検出する。
細胞を加湿5%CO2インキュベーター内で、37℃で、下に概説する培養条件を使用して増殖させる。細胞培養培地試薬はすべて、Gibcoから購入した。細胞系は、ATCCから購入した:H358(非小細胞肺癌細胞系)、SW620(結腸直腸癌細胞系)、PANC08.13(RPMI1640+10%FBS+インスリン10単位/mL、膵臓癌細胞系)。試験および対照化合物を、0.1%DMSO中の所望の最終濃度でのナノリットル滴として、Echo Acoustic Dispenserを使用して、384アッセイプレート(Corning、Cat#3764)上に分注し、その後、細胞を播種する。細胞を1ウェルあたり40μL体積で、次の細胞密度(1ウェルあたりの細胞数)で播種した:H358(300)、SW620(750)、PANC 08.13(600)。細胞を化合物の存在下で7日間にわたってインキュベートする。生存率を7日目に、CellTiter-Glo(登録商標)(CTG)Luminescent Cell Viability Assay(Promega)を使用して決定する。CTGを1ウェルあたり20μlの最終体積まで添加し、室温で15分間にわたってインキュベートし、その後、ルミネセンスを、EnVision Readerを使用してLUM384 USプロトコルで捕捉した。データを、Activity Baseを使用して解析して、化合物応答を決定し、記載されているとおり作用パーセント(PCTEFF)または対照パーセント(PCTOCTL)のいずれかとして表すこととする:作用ゼロパーセント対照(ZPE)(陰性対照)-DMSO100%。作用100パーセント(HPE)(陽性対照)-1uMトラメチニブ(GSK1120212、MEK阻害薬)(1ウェルあたり10mM 4nlおよびDMSO36nl)。次の式/命名法を使用する(作用%;PCTEFF)および(対照の%;PCTOCTL):PCTEFF:100×(生データ値 - HPE / ZPE - HPE)、PCTOCTL:100×生データ値 / User_Defined_Array)、ここで、User_Defined_Arrayは、集約されたHPEまたはZPEのいずれかである。
実施例についてのCTGアッセイ結果を表4に提示する。実施例を1回よりも多く試験した場合には、IC50(nM)の相乗平均を提示した。「nd」を含むセルは、化合物がその特異的アッセイにおいて記載の時点で試験されなかったことを示している。幾何平均IC50データが、繰返しデータが増える(すなわち:n#が増える)につれて、経時的にわずかに変化することがあることは理解されるべきである。
CTGアッセイは、選択された本発明の例示化合物が、膵臓癌、非小細胞肺癌、および結腸直腸癌について実証される抗がん活性を有することを示している。
提示された実施例は、フェノール/ナフトール類似体と非常に類似した強力な細胞活性を示す。これは、文献の開示からは予測されない。Fellら、2020 J.Med.Chem 63、6679~6693を参照されたい。
本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本発明を様々に変更および変化させることができることは、当業者には明らかであろう。本明細書において開示される本発明の明細および実施を検討することで、当業者には本発明の他の実施形態は明らかであろう。本明細書および実施例は例示としてのみ考慮されるものであって、本発明の真の範囲および精神は、次の特許請求の範囲により示されることが意図されている。
特許、特許出願、書類、教科書、および同様のものを含む本明細書において引用されるすべての参照文献、ならびにそこで引用される参照文献は、まだ援用されていない限りにおいて、それらの全体が参照により本明細書に援用される。これに限定されないが、定義された用語、用語の使用法、記載された技術、または同様のものを含めて、援用される文献および同様の材料の1つまたは複数が本出願とは異なる、または矛盾する場合には、本出願が優先される。

Claims (45)

  1. 式(III)の化合物:
    またはその薬学的に許容できる塩
    [式中、
    R1は、C3~C10シクロアルキルまたはN、O、およびSからなる群から選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を含む4~12員ヘテロシクロアルキルであり、C3~C10シクロアルキルまたは4~12員ヘテロシクロアルキルはそれぞれ、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキリデニル、C1~C3ハロアルキリデニル、C1~C3アルキル(ここで、存在する場合、前記C1~C3アルキルのうちの2個は、それらが結合している炭素と一緒に、スピロ環式環を形成してもよい)、C1~C3アルコキシ、-OC(O)NH2、-OC(O)NHCH3、-OC(O)N(CH3)2からなる群から独立に選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、前記C1~C3アルキル、C1~C3アルコキシ、C1~C3ハロアルキリデニルまたはC1~C3アルキリデニルは、1、2または3個のR11でそれぞれさらに置換されていてもよく、
    R3は、
    であり、
    R3は、1、2または3個のR10で置換されていてもよく、
    Lは、L1-L2-L3であり、L1、L2およびL3のそれぞれは、結合、-O(CH2)n-(ここで、nは、0または1である)、-S-、-NR7-、および-CR8R9-からなる群から独立に選択されるが、ただし、L1、L2およびL3のうちの少なくとも1個は、結合ではないことを条件とし、
    R7、R8、およびR9はそれぞれ独立に、HまたはC1~C3アルキルであり、
    R10は、-NH2、ハロゲン、-CN、C1~C3アルキル、C1~C3フルオロアルキル、C1~C3アルコキシ、C2~C3アルキニル、C3~C5シクロアルキル、ならびにN、O、およびSからなる群から選択される1または2個のヘテロ原子を含む4~6員ヘテロシクロアルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、前記C1~C3アルキル、C3~C5シクロアルキルまたは4~6員ヘテロシクロアルキルは、-OH、C1~C3アルコキシ、C1~C3アルキルおよびハロゲンからなる群から独立に選択される1または2個の置換基でさらに置換されていてもよく、あるいは、2個のR10は、それらが結合しているC原子と一緒に、1、2または3個のR12でさらに置換されていてもよいC3~C6シクロアルキル環を形成していてもよく、
    R11は、-CN、-OH、メチル、-OCH3、C1~C3アルコキシ、-シクロプロピル、-オキセタン、-C(O)NR7R8、-SO2R9およびハロゲンからなる群からそれぞれ独立に選択されるか、あるいは、2個のR11は、それらが結合している炭素と一緒に、C3~C6シクロアルキル環または3~6員ヘテロシクロアルキル環を形成しており、
    R12は、-OH、C1~C3アルコキシ、-C1~C3アルキルおよびハロゲンからなる群からそれぞれ独立に選択される]。
  2. 前記リンカーLが、-(O-CH2)-である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  3. R1が、NおよびOからなる群から選択される1または2個のヘテロ原子を含む5~10員ヘテロシクロアルキルであり、前記5~10員ヘテロシクロアルキルが、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキリデニル、C1~C3ハロアルキリデニル、C1~C3アルキル(ここで、存在する場合、前記C1~C3アルキルのうちの2個は、それらが結合している炭素と一緒に、スピロ環式環を形成していてもよい)、C1~C3アルコキシ、-OC(O)NH2、-OC(O)NHCH3、-OC(O)N(CH3)2からなる群から独立に選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、前記C1~C3アルキル、C1~C3アルコキシ、C1~C3ハロアルキリデニルまたはC1~C3アルキリデニルは、1、2または3個のR11置換基でそれぞれさらに置換されていてもよい、請求項1もしくは2に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  4. L-R1が、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキリデニル、C1~C3ハロアルキリデニル、C1~C3アルキル(ここで、存在する場合、前記C1~C3アルキルのうちの2個は、それらが結合している炭素と一緒に、スピロ環式環を形成していてもよい)、C1~C3アルコキシ、-OC(O)NH2、-OC(O)NHCH3、-OC(O)N(CH3)2からなる群から独立に選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい
    であり、前記C1~C3アルキル、C1~C3アルコキシ、C1~C3ハロアルキリデニルまたはC1~C3アルキリデニルが、1、2または3個のR11置換基でそれぞれさらに置換されていてもよい、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  5. L-R1が、1、2または3個のハロゲンで置換されていてもよい
    である、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  6. L-R1が、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキルからなる群から独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい
    であり、前記C1~C3アルキリデニルが、1または2個のR11置換基でさらに置換されていてもよい、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  7. L-R1が、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキルからなる群から独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい
    であり、R11が、H、-CN、-OH、メチル、-OCH3、C1~C3アルコキシ、-シクロプロピル、-オキセタン、-C(O)NR7R8、-SO2R9およびハロゲンからなる群からそれぞれ独立に選択されるか、または、前記R11が、それらが結合している炭素と一緒に、C3~C6シクロアルキル環または3~6員ヘテロシクロアルキル環を形成している、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  8. L-R1が、-OH、-CN、ハロゲン、C1~C3アルキリデニル、C1~C3ハロアルキリデニル、およびC1~C3アルキルからなる群から独立に選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい
    である、請求項7に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  9. L-R1が、
    からなる群から選択される、請求項4に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  10. L-R1が、
    からなる群から選択される、請求項4に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  11. L-R1が、
    からなる群から選択される、請求項4に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  12. L-R1が、
    からなる群から選択される、請求項4に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  13. R3が、1、2または3個のR10で置換されていてもよい
    である、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  14. R3が、
    である、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  15. R3が、
    であり、
    R10が、-NH2、ハロゲン、-CN、C1~C3アルキル、C1~C3フルオロアルキル、C1~C3アルコキシ、C2~C3アルキニル、C3~C5シクロアルキル、ならびにN、O、およびSからなる群から選択される1または2個のヘテロ原子を含む4~6員ヘテロシクロアルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され、前記C1~C3アルキル、C3~C5シクロアルキルまたは4~6員ヘテロシクロアルキルが、-OH、C1~C3アルコキシ、-C1~C3アルキルおよびハロゲンからなる群から独立に選択される1または2個の置換基でさらに置換されていてもよい、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  16. R3が、
    である、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  17. R3が、
    である、請求項15に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  18. R3が、1個のR10または1、2もしくは3個のR12で置換されていてもよい
    である、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  19. R3が、
    である、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  20. R3が、
    である、請求項1から13のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  21. R3が、
    である、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  22. R3が、
    である、請求項20に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  23. R3が、
    である、請求項20に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  24. R3が、
    である、請求項20に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  25. R3が、
    である、請求項20に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  26. R3が、
    である、請求項20に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  27. R3が、
    からなる群から選択される、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  28. R3が、
    からなる群から選択される、請求項1から13または15のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  29. からなる群から選択される、化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  30. からなる群から選択される、化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  31. からなる群から選択される、化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  32. からなる群から選択される、化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  33. からなる群から選択される化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  34. 請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、少なくとも1つの薬学的に許容できる添加剤とを含む、医薬組成物。
  35. それを必要とする対象に、治療有効量の請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩を投与することを含む、がんを処置するための方法。
  36. それを必要とする対象に、治療有効量の請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩を単一の薬剤として投与することを含む、がんを処置するための方法。
  37. それを必要とする対象に、治療有効量の請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩を投与することを含み、さらに、治療有効量の追加の抗がん治療薬を投与することを含む、がんを処置するための方法。
  38. 前記がんが、小細胞肺癌(NSCLC)、膵臓癌、または結腸直腸癌である、請求項1から33のいずれか一項に記載のがんを処置するための方法。
  39. 医薬として使用するための、請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  40. がんの処置において使用するための、請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  41. 前記がんが、小細胞肺癌(NSCLC)、膵臓癌、または結腸直腸癌である、請求項1から33のいずれか一項に記載のがんの処置において使用するための化合物またはその薬学的に許容できる塩。
  42. がんを処置するための医薬を製造するための、請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩の使用。
  43. 対象において、KRAS G12C、KRAS G12D、およびKRAS G12V受容体の阻害により媒介される障害を処置するための方法であって、それを必要とする対象に、請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩を、前記障害を処置するために有効である量で投与することを含む方法。
  44. 請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩と、少なくとも1つの追加の治療薬またはその薬学的に許容できる塩とを含む医薬組合せであって、固定された、または固定されていない組合せである、医薬組合せ。
  45. 請求項44に記載の医薬組合せと、少なくとも1つの添加剤とを含む医薬組成物。
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