JP2025106984A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2025106984A JP2024000645A JP2024000645A JP2025106984A JP 2025106984 A JP2025106984 A JP 2025106984A JP 2024000645 A JP2024000645 A JP 2024000645A JP 2024000645 A JP2024000645 A JP 2024000645A JP 2025106984 A JP2025106984 A JP 2025106984A
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良一 高畑
Ryoichi Takahata
植 王
Zhi Wang
潤之介 中津川
Junnosuke Nakatsugawa
友理 藤間
Yuri FUJIMA
龍一郎 岩野
Ryuichiro Iwano
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Abstract

【課題】モータ強度が確保され、かつ冷却性能が向上された回転電機およびこの回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機10は固定子130、回転子150に接続されるシャフト160、円筒状のロータコア保持部155を介して接続される回転子コア151、回転子コア151に挿入される複数の永久磁石152及び回転子150を備える。シャフト160は第1の冷媒流路161、第1の冷媒流路161とロータコア保持部155とを連通する連通孔170を有し、ロータコア保持部155は連通孔170を介して回転子150の外周側に延在する第2の冷媒流路162と、第2の冷媒流路162から回転子150の周方向に分岐する第3の冷媒流路163と、第3の冷媒流路163から永久磁石152に到達する第4の冷媒流路164と、第4の冷媒流路164から永久磁石152に沿って延在する第5の冷媒流路165と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、航空機、輸送機器、建設機械などモビリティ全般の電動推進システムに使用される回転電機に関する。
昨今のCO削減の流れから、ゼロカーボン社会の実現に向け、各国においてCO排出規制が強く求められている。COを排出する化石燃料を使用するエンジンの代替として、動力系統の運転時にCOを排出しない電動化が盛んに進められている。あらゆるエンジン駆動のモビリティ製品において、将来のパワエレ機器に対する出力密度の向上が求められている。
そのため、世界中のあらゆる気候に対応できること、また、航空機においては、急激な高度の変化に対応できる耐環境性が必須となる。同時に、冷却性能向上、高電圧化ならびに軽量化、高速化などへの技術対応が求められている。
ここで、モータの冷却方式として、冷却性能が高い油冷方式がある。これは、モータの内部に油を流通し、永久磁石やロータコア、ステータのコイル等の発熱箇所を冷却するものである。この油冷方式は流路を設けて発熱箇所を直接冷やせるため、冷却性能の向上が図れるものの、一方で油の流路を形成するために構造が複雑になる場合がある。
特許文献1では、モータの出力側と出力軸との間にフライホイールを形成し、このフライホイールに対し、モータのコア部材を固定するための固定ピンと、固定ピン内部に油を供給するための流路を設けている。すなわち、ロータコア、永久磁石を冷却するための構成で、冷却性能の高いモータを提供することが目的である。
また、特許文献2では、シャフトの中心軸に沿って設けられた流路と、ロータコアと軸が接続される部分にシャフト軸と直行する方向に設けられた貫通した流路と、永久磁石の内側面に沿ってロータコアを貫通して設けられた流路が互いに接続しており、これら一連の貫通した流路を形成している。オイルポンプがこの流路に冷却油を供給することで、ロータコア、永久磁石が冷却される。すなわち、特許文献1と同様に、冷却性能の高いモータを提供することが目的である。
特開2009-261214号公報 特開2003-324901号公報
しかしながら、上記従来技術では、モータの固定部材に貫通する流路を設けて、冷媒油が流れる構成としているため、構造が複雑で加工し難い問題がある。さらに、航空機向けのモータでは、回転数が高く負荷トルクも大きいため、モータの固定部材に貫通穴が複数ある場合、モータ強度が低下して、電動システムの故障を招く恐れがある。
本発明の目的は、簡易で加工し易い冷却構造とすることにより、モータ強度が確保され、かつ冷却性能が向上された回転電機およびこの回転電機を搭載した電動航空機を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、次のように構成される。
回転電機は、円筒状の固定子コアと、前記固定子コアに装着されるコイルと、を有する固定子と、ハウジング内部に回転可能に設けられたシャフトと、前記シャフトを中心とした円筒状のロータコア保持部を介して接続される回転子コアと、前記回転子コアに挿入される複数の永久磁石と、を有し、前記固定子とギャップを介して配置される回転子と、を備え、前記シャフトは、冷媒が流れる第1の冷媒流路と、前記第1の冷媒流路と前記ロータコア保持部とを連通する連通孔と、を有し、前記ロータコア保持部は、前記第1の冷媒流路から前記連通孔を介して連通し、前記ロータコア保持部表面に設けられ前記回転子の径方向外周側に延在する第2の冷媒流路と、前記第2の冷媒流路と連通し、前記ロータコア保持部表面に設けられ前記第2の冷媒流路から前記回転子の周方向に分岐する第3の冷媒流路と、前記第3の冷媒流路から前記回転子の径方向外周側に延在し、前記永久磁石に到達する第4の冷媒流路と、前記第4の冷媒流路から前記永久磁石に沿って延在する第5の冷媒流路と、を有する。
また、電動航空機は、上記回転電機を搭載する。
本発明によれば、モータのロータコア保持部において、簡易で加工し易い溝や流路を設けることにより、モータ強度が確保され、かつ冷却性能が向上された回転電機およびこの回転電機を搭載した電動航空機を提供することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1に係る回転電機を備えた電動航空機を上から見た模式的平面図である。 実施例1に係る回転電機の冷却回路の一部を示す模式図である。 実施例1に係る回転電機の冷却回路の一部を示す模式図である。 実施例1に係る回転電機の冷却回路の一部を示す模式図である。 実施例1に係る回転電機を真横から見た模式的断面図である。 実施例1に係る回転電機のロータを軸方向真上から見た模式的平面図である。 実施例1に係る回転電機のロータの一部を真横から見た模式的断面図である。 実施例1に係る回転電機のロータの一部を径方向真横から見た模式的断面図である。 実施例1に係る回転電機のロータを軸方向真上から見た、一部を破断した模式的平面図である。 実施例2に係る回転電機のロータを軸方向真上から見た模式的平面図である。 実施例3に係る回転電機のロータの一部を真横から見た模式的断面図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜、図面を参照しながら詳細に説明する。
<実施例1>
図1~図6を参照して、本発明の実施例1に係る回転電機(モータ)について説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るモータを備えた電動航空機100を上から見た模式的平面図である。
本実施形例1では、プロペラを回転させるモータ10(図2参照)、モータ10へ電力を供給するインバータ20(図2参照)を用いてプロペラのロータ201~203、301~303で推力を発生させる電動航空機100を想定する。
図2は、本発明の第1実施形態に係るモータ(回転電機)10およびインバータ20など冷却回路の一部を示す模式図を示したものである。
図1に示すように、電動航空機100は、モータ10へ電力を供給するインバータ20(図2参照)を用いてプロペラ201~203、301~303を駆動し、推力を発生させる。また、図1に示すように、電動航空機100は、胴体(機体)101と、胴体101の左側のプロペラ201、202、203と、胴体101の右側のプロペラ301、302、303とを備えている。
左側のプロペラ201~203と右側のプロペラ301~303を駆動するための電動システム(電力コンポーネント)は、モータ10(10a~10f)とインバータ20(20a~20f)とを備えている。インバータ20(20a~20f)は、電源の直流電力を交流電力に変換して駆動電流をモータ10(10a~10f)に供給する。
インバータ20は、複数のパワー半導体素子(不図示)と、パワー半導体素子を制御する制御回路(不図示)とを有している。インバータ20は、電源の蓄電装置(不図示)に接続されている。インバータ20は、蓄電装置からの直流電力を、モータ10(10a~10f)に適合した交流電力に変換する。
蓄電装置は、例えば、キャパシタ、あるいはリチウムイオン電池、ニッケル水素電池などの二次電池により構成される。蓄電装置とモータ10との間の電力の授受は、インバータ20を介して行われる。
モータ10による回転トルクは、減速機(不図示)と差動装置(不図示)を介してプロペラ201、202、203、301、302、303に伝達される。これにより、図1に示す電動航空機100のプロペラ201、202、203、301、302、303が回転し、機体(胴体101)が巡航する。
図2A~図2Cに示すインバータ20(20a~20f)は、統合制御装置(不図示)からのトルク指令に基づき、指令通りのトルク出力あるいは発電電力が発生するようにモータ10(10a~10f)を制御する。
インバータ20の制御回路は、統合制御装置(不図示)からの指令に基づきパワー半導体素子のスイッチング動作を制御する。パワー半導体素子のスイッチング動作により、モータ10は電動機として運転される。
モータ10を電動機として運転する場合、蓄電装置からの直流電力がインバータ20の直流端子に供給される。インバータ20の制御回路は、パワー半導体素子のスイッチング動作を制御して直流電力を3相交流電力に変換し、モータ10に供給する。なお、実施例1に係るモータ10は、永久磁石埋込型の三相同期電動機である。
また、図2A~図2Cに示すように、本発明に係る電動システムは、電気系統ならびに機械系統と連動し、対となるプロペラ201、301、プロペラ202、302およびプロペラ203、303と合わせて冷却システム700a、700b、700cを構成している。
図2Aに示す左側のプロペラ201の稼働機構と右側のプロペラ303の稼働機構を有する冷却システム700aは、ラジエータ50aを、左側のモータ10aとインバータ20aおよび、右側のモータ10fとインバータ20fの冷却のために有している。
図2Bに示す左側のプロペラ202の稼働機構と右側のプロペラ302の稼働機構を有する冷却システム700bは、ラジエータ50bを、左側のモータ10bとインバータ20bおよび右側のモータ10eとインバータ20eの冷却のために有している。
図2Cに示す左側のプロペラ203の稼働機構と右側のプロペラ301の稼働機構を有する冷却システム700cは、ラジエータ50cを、左側のモータ10cとインバータ20cおよび右側のモータ10dとインバータ20dの冷却のために有している。
上述の構成により、冷却システム700a、700b、700cは、複数のモータ10a~10fと複数のインバータ20a~20fとを冷却する冷媒を流す冷媒配管70a~70cと、冷媒配管70a~70cと接続し冷媒を送出するポンプ60a~60fと、冷媒配管70a~70cと接続し冷媒の熱を放出するラジエータ50a~50cと、を備え、簡素で軽い冷却システムを提供している。
図3は、実施例1に係るモータ10を真横から見た模式的断面図であり、図4は、実施例1に係るモータのロータ150をシャフト160の軸方向真上から見た模式的平面図である。図5は、実施例1に係るモータ10のロータ150の一部を真横から見た模式的断面図であり、図6は、実施例1に係るモータ10のロータ150の一部を径方向真横から見た模式的断面図である。
図3に示すように、モータ10は、ハウジング191に固定される円筒状のステータ(固定子)130と、ステータ130とギャップを介して回転可能に配置される円筒状のロータ150(回転子)と、ロータ150に接続されるシャフト160と、を有する。ロータ150は、ステータ130の内周側に配置されている。
なお、本明細書において、「軸方向」、「周方向」、「径方向」とは、次のとおりである。「軸方向」とは、ロータ150の回転中心軸(以下、回転軸とも記す)O(図3に示す)に沿う方向である。「周方向」とは、ロータ150の回転方向に沿う方向、すなわち回転軸Oを中心とする円周方向である。「径方向」とは、回転軸Oに直交する方向、すなわち回転軸Oを中心とする円の半径方向である。また、「内周側」は径方向内側を指し、「外周側」はその逆方向、すなわち径方向外側のことを指す。
ステータ130は、円筒状のステータコア131と、ステータコア131に装着されるコイル132と、を有する。ステータコア131は、例えば、円環形状の電磁鋼板を複数枚積層することにより形成される。ステータコア131は、ハウジング191の内側に嵌合固定される。
ステータコア131の内周部には、ステータコア131の中心軸方向に平行な複数(本実施例1では72個)のスロットが形成される。スロット間にはティースが形成される。スロットは、ステータコア131の径方向に沿って互いに平行な側面を有する平行スロットである。つまり、スロットは、外周端からティースの先端まで一定の周方向幅を有する。スロットには、コイル132を構成するU相、V相、W相の複数の相巻線が配置される。複数のスロットは、ステータコア131の周方向に等間隔で形成される。
複数のティースは環状のコアバックから回転軸Oに向かって突出するように形成されている。ティースは径方向の磁路を形成し、コアバックは周方向の磁路を形成する。ティースは、コイル132によって発生した回転磁界をロータ150に導き、ロータ150に回転トルクを発生させる。
また、図3に示すように、ロータ150は、ロータコア(回転子コア)151と、ロータコア151に固定される複数の永久磁石152と、円筒状のロータコア保持部155と、を備える。
シャフト160は、ロータコア保持部155の貫通孔に圧入または焼嵌めにより固定される。図3に示すように、シャフト160がハウジング191に設けられた複数の軸受200によって支承されることにより、ロータ150がステータコア131の内側で回転可能に保持される。
図3および図4に示すように、ロータコア151は、例えば、円環形状の電磁鋼板を複数枚積層することにより形成される。永久磁石152は、ロータ150の界磁極を形成する。永久磁石152には、ネオジウム系、サマリウム系の焼結磁石、フェライト磁石、ネオジウム系のボンド磁石などを用いることができる。
ロータコア151には、直方体形状の磁石挿入孔が外周部近傍において周方向に等間隔で形成されている。各磁石挿入孔には永久磁石152が埋め込まれ、接着剤などで固定されている。本実施例1では、図7に示すように、径方向に延びるI字状の永久磁石152aと、周方向に一文字状の永久磁石152bを交互に配置し、ハルバッハ配列を構成している(本実施例1では66極)。これにより、モータのトルク向上を図っている。図3、図4及び図5においては、図示の都合上、永久磁石152aおよび永久磁石152bは永久磁石152として簡略化して示している。
また、ロータコア保持部155は、円環形状であり、磁石挿入孔の一部を塞ぐように、ロータコア151と合わせて取り付けられる。このロータコア保持部155によってロータコア151および永久磁石152が軸方向に押さえられ、軸方向の位置が規制される。ロータコア保持部155には、アルミなどを用いることができる。
また、図3および図4に示すように、シャフト160は、軸方向に沿って延在する円筒状の部材であり、内部に冷媒としての油が流れる流路(以下、第1の冷媒流路とも記す)161を有している。すなわち、シャフト160には、第1の冷媒流路161とシャフト160の外部とを連通する連通孔170が複数形成される。この連通孔170はロータコア保持部155の表面に設けられ回転子150の径方向外周側に延在する(以下、第2の冷媒流路と記す)162と繋がっている。第2の冷媒流路162は連通孔170を介して第1の冷媒流路161と連通している。第1の冷媒流路161は、使用する冷媒の流量と、圧力損失に基づいて寸法、幅、形状が決定される。
また、図4および図5に示すように、この第2の冷媒流路162は、磁石挿入孔の外周部近傍で、且つロータコア保持部155の円弧部近傍で分岐させて形成した溝(以下、第3の冷媒流路と記す)163と繋がっている。第3の冷媒流路163は、第2の冷媒流路162と連通し、第2の冷媒流路162から回転子150の周方向に分岐する。この周方向に分岐させる第3の冷媒流路163によって径方向に延在する第2の冷媒流路162の数を、永久磁石152の個数よりも少なくすることができ、ロータ強度の確保を可能としている。第3の冷媒流路163の数も永久磁石152の個数よりも少ない。
図6に示すように、永久磁石152aと152bは、交互に配置され、永久磁石152aには第4の冷媒流路164aに接続された第5の冷媒流路165aが配置され、永久磁石152bには第4の冷媒流路164bに接続された第5の冷媒流路165bが配置されている。
また、第2の冷媒流路162の本数は、本発明における永久磁石152の極数と、溝寸法および圧力損失の影響を鑑みて決定している。ただし、適宜、運転条件(要求仕様、要求出力)に合わせて本数を変更してもよく、同様の効果が得られる。また、第2の冷媒流路162は、使用する冷媒の流量と、圧力損失に基づいて寸法・幅・形状が決定される。
さらに、図4および図5に示すように、この第3の冷媒流路163は、周方向に配置された複数の磁石挿入孔の略軸中央部へと延在する貫通穴つまり第4の冷媒流路164と繋がっている。第3の冷媒流路163は、使用する冷媒の流量と、圧力損失に基づいて寸法・幅・形状が決定される。
第4の冷媒流路164は、第3の冷媒流路163から回転子150の径方向外周側に延在し、永久磁石152に到達する。また、第4の冷媒流路164は、永久磁石152に沿って延在する第5の冷媒流路165と繋がっている。第5の冷媒流路165は、第4の冷媒流路164との接続部から、永久磁石152の上面部まで延在する上部冷媒流路165Uと、永久磁石152の下面部まで延在する下部冷媒流路165Lと、を有する。また、第5の冷媒流路165は、上下に分岐するのみならず、永久磁石152の上面部に形成された上面部流路152SU、永久磁石152の下面部に形成された下面部流路152SL、永久磁石152のロータコア151の軸方向に延びる流路を有している。第5の冷媒流路165により、永久磁石152を冷却する面積を広くし、冷却効果を向上することができる。第5の冷媒流路165は上下方向(軸方向)に開放された開口部が形成され、この開口部から、冷媒が排出されて、油排出孔300から排出され、冷媒配管70aを介して循環される。第4の冷媒流路164および第5の冷媒流路165は、使用する冷媒の流量と、圧力損失に基づいて寸法・幅・形状が決定される。
図5、図6に示すように、第5の冷媒流路165a、165bは、シャフト160から各冷媒流路を介して導かれた油がI字状の永久磁石152a、一文字状の永久磁石152bへ直接塗布されるため、冷却性能の向上が可能となる。また、第5の冷媒流路165a、165bの幅は、圧力損失の影響を鑑みて、分岐する上下で同じ寸法・幅としている。ただし、適宜、運転条件(要求仕様、要求出力)に合わせて両者の寸法・幅を変更してもよく、同様の効果が得られる。
上述の構成により、ロータコア保持部155への溝や貫通孔の数を極力減らしているため、モータ10を高回転で駆動しても、ロータ強度の確保が可能となる。
したがって、本発明の実施例1によれば、簡易で加工し易い冷却構造とすることができ、モータ強度の確保と、冷却性能の向上とが可能な回転電機およびこの回転電機を搭載した電動航空機を提供することができる。
<実施例2>
図8を参照して、本発明の実施例2に係るモータ10について説明する。なお、図8中、実施例1と同一もしくは相当部分には同一の参照符号を付し、相違点について述べる。
図8は、実施例2に係るモータ10のロータ150を軸方向真上から見た模式的平面図である。
実施例2においては、第2の冷媒流路162および第3の冷媒流路163の表面溝は、ゴムパッキン材等の樹脂材でカバーされた配管流路400となっている。これにより、第1の冷媒流路161および連通孔170からロータ150の遠心効果によって外周側へ油を導くことができるとともに、ロータコア保持部155の加工溝をより減らすことができ、密閉性が向上するため、冷媒油をより効率良くロータコア151や永久磁石152へと導くことができ、モータ強度の確保と、冷却性能の向上を図ることができる。
なお、ゴムパッキンの配管通路400は、第3の冷媒流路163まで延在せず、途中まで延ばした状態で使用してもよい。
実施例2によれば、実施例1と同様な効果密を得ることができる他、上述した効果を得ることができる。
<第3の実施例>
図9を参照して、本発明の実施例3に係るモータ10について説明する。なお、図9中、実施例1と同一もしくは相当部分には同一の参照符号を付し、相違点について述べる。
図9は、実施例3に係る回転電機のロータの一部を真横から見た模式的断面図である。
図9に示した実施例3と、図3に示した実施例1との相違点について、説明する。図3に示した実施例1においては、第5の冷媒流路165が第4の冷媒流路164から両方向(図9の上下方向)に分岐しているが、図9に示した実施例3においては、冷媒流路165は、第4の冷媒流路164から一方向(図9の下方向)に延びている。つまり、冷媒流路165は、下部冷媒流路165Lを有しているが、上部冷媒流路165Uは有していない。他の構成は、図3に示した例と同様である。
モータ10を電動航空機100に適用した場合、冷媒は下方向に比較して上方向には流れにくい。このため、第4の冷媒流路164から一方向に延びる構成とすることにより、冷媒の循環速度が速くなり冷却効果を向上することができる。
実施例3においても、実施例1と同様な効果を得ることができる。
<実施例3の変形例>
実施例3においては、冷媒流路165は、第4の冷媒流路164から一方向に延びている。
実施例3の変型例は、実施例1と同様に、第5の冷媒流路165が上部冷媒流路165Uと、下部冷媒流路165Lと、を有しているが、上部冷媒流路165Uの径より、下部冷媒流路165Lの径を大とする。
モータ10を電動航空機100に適用した場合、冷媒は下方向に比較して上方向には流れにくい。よって、上記構成とすることにより、冷媒の循環速度が速くなり冷却効果を向上することができる。
実施例3に変形例においても、実施例3と同様な効果を得ることができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、上記実施例は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施例の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本発明は、上記した実施例の構成に限られることなく、添付の特許請求の範囲内で様々な変形例、具体的例が可能である。
10(10a、10b、10c、10d)・・・モータ(回転電機)、20(20a、20b、20c、20d、20e、20f)・・・インバータ、50(50a、50b、50c)・・・ラジエータ、60・・・ポンプ、70・・・冷媒配管、100・・・電動航空機、101・・・導体、130・・・ステータ、131・・・ステータコア、132・・・コイル、150・・・ロータ、151・・・ロータコア、152(152a、152b)・・・永久磁石、152SU・・・上面部流路、152SL・・・下面部流路、155・・・ロータコア保持部、160・・・シャフト、161・・・第1の冷媒流路、162・・・第2の冷媒流路、163・・・第3の冷媒流路、164・・・第4の冷媒流路、165・・・第5の冷媒流路、165L・・・下部冷媒流路、165U・・・上部冷媒流路、170・・・連通孔、191・・・ハウジング、200・・・軸受け、201、202、203、301、302、303・・・プロペラ、300・・・油排出口、400・・・ゴムパッキン材の配管流路、700(700a、700b、700c)・・・冷却システム

Claims (9)

  1. 円筒状の固定子コアと、前記固定子コアに装着されるコイルと、を有する固定子と、
    ハウジング内部に回転可能に設けられたシャフトと、
    前記シャフトを中心とした円筒状のロータコア保持部を介して接続される回転子コアと、前記回転子コアに挿入される複数の永久磁石と、を有し、前記固定子とギャップを介して配置される回転子と、
    を備える回転電機であって、
    前記シャフトは、
    冷媒が流れる第1の冷媒流路と、
    前記第1の冷媒流路と前記ロータコア保持部とを連通する連通孔と、を有し、
    前記ロータコア保持部は、
    前記第1の冷媒流路から前記連通孔を介して連通し、前記ロータコア保持部表面に設けられ前記回転子の径方向外周側に延在する第2の冷媒流路と、
    前記第2の冷媒流路と連通し、前記ロータコア保持部表面に設けられ前記第2の冷媒流路から前記回転子の周方向に分岐する第3の冷媒流路と、
    前記第3の冷媒流路から前記回転子の径方向外周側に延在し、前記永久磁石に到達する第4の冷媒流路と、
    前記第4の冷媒流路から前記永久磁石に沿って延在する第5の冷媒流路と、を有することを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記第2の冷媒流路の数および前記第3の冷媒流路の数は、前記永久磁石の数よりも少ないことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記第1の冷媒流路、前記第2の冷媒流路、前記第3の冷媒流路、前記第4の冷媒流路、および前記第5の冷媒流路は、使用する冷媒の流量と、圧力損失に基づいて寸法・幅・形状が決定されることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記第2の冷媒流路は、樹脂材でカバーされていることを特徴とする回転電機。
  5. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記第5の冷媒流路は、前記第4の冷媒流路から分岐して前記永久磁石の上面部まで延在する上部冷媒流路と、前記永久磁石の下面部まで延在する下部冷媒流路と、を有することを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記第5の冷媒流路は、前記第4の冷媒流路から前記永久磁石の下面部まで延在する下部冷媒流路を有することを特徴とする回転電機。
  7. 請求項5に記載の回転電機において、
    前記上部冷媒流路の径より、前記下部冷媒流路の径が大であることを特徴とする回転電機。
  8. 請求項1から請求項7のうちのいずれか一項に記載の回転電機を搭載した電動航空機。
  9. 請求項8に記載の電動航空機において、
    複数の前記回転電機により回転される複数のプロペラと、
    複数の前記回転電機へ電力を供給する電力変換器と、
    複数の前記回転電機および複数の前記電力変換器を冷却する冷媒を流す複数の冷媒配管と、
    前記複数の冷媒配管と接続し前記冷媒を送出する複数のポンプと、
    前記複数の冷媒配管と接続し前記冷媒の熱を放出する複数のラジエータと、
    を備えることを特徴とする電動航空機。
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