JP2024529944A - 電気モータのロータ上に補強スリーブを押圧するための方法および装置 - Google Patents

電気モータのロータ上に補強スリーブを押圧するための方法および装置 Download PDF

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Abstract

電気モータのロータ(5)上に補強スリーブ(6)を押圧するための方法であって、停止部(10)を有するプレスリング(7)を前記補強スリーブ(6)に取り付け、その結果、前記停止部(10)が前記補強スリーブ(6)の端面(11)に当接し、前記プレスリング(7)の少なくとも1つの環状および/またはリングセグメント形状部分(9)が、前記補強スリーブ(6)の前記端面(11)で終端する前記補強スリーブ(6)の少なくとも1つの環状および/またはリングセグメント形状部分(8)を取り囲むステップと、前記補強スリーブ(6)を前記ロータ(5)に押圧するステップであって、前記補強スリーブ(6)の長手方向軸(L)が前記ロータ(5)の長手方向軸(L)と一直線になるように、前記補強スリーブ(6)が前記ロータ(5)に対して中央配置され、押圧力が前記停止部(10)を介して前記補強スリーブ(6)に伝えられるように、前記一直線になった長手方向軸(L)の方向に、前記押圧力が、前記補強スリーブ(6)に取り付けられた前記プレスリング(7)に加えられる、ステップとを含む、方法。【選択図】図1

Description

本発明は、電気モータのロータ上に補強スリーブを押圧するための方法に関する。本発明はまた、そのような方法を実行するための装置に関する。
電気モータのロータは、高速でかなりの遠心力を受ける可能性がある。したがって、特に、複数の構成要素で構成されるロータは、非常に安定するように設計されるべきである。
例えば、特定の電気モータのロータに複数の磁石を取り付けることができる。磁石は、例えば、キャリア本体の適切な収容ポケット内で、軸方向のキャリア本体によって保持されてもよい。磁石がキャリア本体から外れること、および/または大きな遠心力によって過度の応力を受けることを防止するために、またはロータ全体を剛性化するために、ロータは、遠心力を打ち消す圧縮力で、磁石またはロータの他の構成要素に予圧を与える補強スリーブと組み合わされてもよい。バンデージとしても知られているそのような補強スリーブは、例えば、金属または炭素繊維強化プラスチック(carbon-fiber-reinforced plastic:CFRP)で作られていてもよい。
補強スリーブは、例えば、ロータ上に押圧され、それによってロータとの締まり嵌めを形成することができる。所望の予圧に応じて、これは非常に高い軸方向の押圧力を必要とする可能性があり、その結果、補強スリーブが損傷する可能性がある。同時に、ロータの速度安定性を改善するために、可能な限り最も高い予圧が望ましい。
出願人が先に出願した国際特許出願PCT/EP2020/080224号明細書には、補強スリーブを電気モータのロータに接合するための方法および装置が記載されており、この方法および装置によれば、真空吸着装置が補強スリーブの外周面に取り付けられ、その力を用いて押圧方向に作用する力が補強スリーブに伝達される。
国際特許出願PCT/EP2020/080224号明細書
したがって、補強スリーブを電気モータのロータ上に押圧する方法が必要とされる場合があり、それによってロータへの押圧中の補強スリーブの損傷を回避することができる。対応する装置も必要とされ得る。
そのような必要性は、独立請求項の主題によって満たされ得る。有利な実施形態は、従属請求項、以下の説明および添付の図面に提示される。
本発明の第1の態様は、電気モータのロータ上に補強スリーブを押圧するための方法に関する。本方法は、少なくとも以下のステップ、すなわち、停止部を有するプレスリングを補強スリーブに取り付け、その結果、停止部が補強スリーブの端面に当接し、プレスリングの少なくとも1つの環状および/またはリングセグメント形状部分が、補強スリーブの端面で終端する補強スリーブの少なくとも1つの環状および/またはリングセグメント形状部分を取り囲むステップと、補強スリーブをロータ上に押圧するステップであって、補強スリーブの長手方向軸がロータの長手方向軸と一直線になるように、補強スリーブがロータに対して中央配置され、押圧力が停止部を介して補強スリーブ内に伝えられるように、一直線になった長手方向軸の方向に、押圧力が、補強スリーブに取り付けられたプレスリングに加えられる、ステップとを含む。
本発明の第2の態様は、電気モータのロータ上に補強スリーブを押圧するための装置に関する。この装置は、少なくとも以下の構成要素、すなわち、停止部を有するプレスリングであって、停止部が補強スリーブの端面に当接し、プレスリングの少なくとも1つの環状および/または環状セグメント部分が、補強スリーブの端面で終端する補強スリーブの少なくとも1つの環状および/またはリングセグメント形状部分を取り囲むように、補強スリーブに取り付け可能であるプレスリングと、補強スリーブに取り付けられたプレスリングに押圧力を加えるためのプレス機とを含む。
上記および下記の方法の特徴はまた、上記および下記の装置の特徴として理解されてもよく、逆もまた同様であることに留意されたい。
補強スリーブは、管状、環状、または円筒状の本体であってもよく、ロータの少なくとも1つの部分に、その円周の周りで押圧された状態で半径方向内向きの圧縮力によって予圧を与える。補強スリーブは、例えば、プラスチックや、炭素、アラミド、またはガラス繊維強化プラスチックなどの繊維-プラスチック複合材や、金属や、金属合金や、前述の例のうちの少なくとも2つの組み合わせから作られてもよい。補強スリーブの内径は、ロータの外径よりも特定の許容値だけ小さくてもよく、その許容値は、実現される予圧力に応じて選択され、それによってロータは半径方向に予圧を与えられる。
プレスリングはまた、管状、環状もしくは円筒状の本体またはリングセグメント形状の本体であってもよい。後者の場合、プレスリングは、少なくとも1つの場所にスロットが設けられてもよく、その直径は、例えば、1つもしくは複数のねじまたは他の適切なクランプ手段によって、それぞれのスロットのサイズを縮小することによって変化してもよい。したがって、プレスリングは、半径方向に良好な弾性変形能を有する。これにより、必要に応じて、プレスリングを補強スリーブに固定、すなわちクランプすることも可能になる。いくつかの実施形態では、プレスリングはクランプリングと呼ばれることもある。しかしながら、プレスリングが半径方向に特定の弾性変形能を有する限り、プレスリングにはスロットがなくてもよい。圧入中の補強スリーブの拡張に起因して、プレスリングによって補強スリーブに及ぼされる半径方向の圧縮力は、任意の割合で、補強スリーブに作用する押圧力の結果として、プレスリングによって取り囲まれる補強スリーブの部分の半径方向の膨張または座屈を防止するのに十分に高くなければならない。プレスリングは、1つ、2つ、またはそれ以上の部品であってもよい。例えば、プレスリングは、リングまたはリングセグメントを形成するために互いに組み合わせることができる2つ以上の環状および/またはリングセグメント形状のプレスリング部品を含むことができる。プレスリングは、補強スリーブと同じまたは類似の1つまたは複数の材料で作られてもよい。
例えば、プレスリングは、特に補強スリーブが比較的薄肉である場合、圧入前に、力を全くまたはほとんど加えずに補強スリーブに押し付けることができる。圧入の結果として補強スリーブが拡張することにより、プレスリングは、それによって取り囲まれた補強スリーブの部分に半径方向に対応する圧縮力を加える。あるいは、プレスリングは、スリーブが十分に安定していれば、圧入前に補強スリーブにクランプされてもよい。このようにして、補強スリーブは、プレスリングによって取り囲まれた部分において、半径方向に圧縮され、すなわち半径方向の圧縮力で予圧を与えられ得る。
「停止」という用語は、補強スリーブをプレスリングに最大限に押し込むことができる段階を意味すると理解することができる。停止部は、例えば、プレスリングの長手方向軸に対して斜めまたは垂直に配向された平面内に延在する、以下で停止面とも呼ばれる、環状および/またはリングセグメント形状の段付き押圧面として形成されてもよい。そのような停止部は、例えば、プレスリングの端面に沿った対応する凹部によって設けられてもよい。押圧面は、環状、特に円形であってもよい。押圧面の幅、すなわち押圧面の外半径と内半径との差は、押圧される補強スリーブの壁厚にほぼ対応し得る。例えば、押圧面の幅は、補強スリーブの壁厚の30%~300%、好ましくは70%~130%であってもよい。多くの用途では、これは、押圧面の幅が0.1mm~10mm、好ましくは0.5mm~3mmであることを意味する。押圧面の幅は、プレスリングの壁厚の比較的小さい割合のみを占めることができ、すなわち、押圧面の幅は、通常、プレスリングの壁厚の半分未満、好ましくは20%未満に相当する。残りの壁厚で、プレスリングは、環状および/またはリングセグメント形状部分を形成することができ、環状および/またはリングセグメント形状部分によって、プレスリングが、補強スリーブの環状および/またはリングセグメント形状部分を取り囲み、それを外側から半径方向に支持することができる。プレスリングのこの支持部分は、停止部の押圧面の幅と同様のまたはそれより大きい幅を有することができ、その結果、プレスリングの支持部分は、補強スリーブの圧入中に、損傷することなく、半径方向に加えられる力を吸収することができる。
ロータに対する補強スリーブの中央配置は、例えば、ロータに対する補強スリーブの移動を案内するための対応するガイドによって、および/またはセンタリングコーンによって、手動および/または機械的に行うことができる。
「プレス機」という用語は、押圧力を生成および印加し、対応する反力を吸収するための装置を意味すると理解することができる。例えば、プレス機は、油圧プレス機またはハンドレバープレス機であってもよい。
上記および下記の方法または装置を使用すると、長手方向の圧入を得るために補強スリーブがロータ上に押圧されるときに補強スリーブに作用する軸方向の力は、特に補強スリーブの縁部に近い領域において、補強スリーブに対して関連する損傷を与えることなく、大幅に増加させることができる。これにより、ロータと比較してはるかに寸法が小さい補強スリーブの使用が可能になり、その結果、ロータの半径方向の予圧がさらに強くなる。これにより、ロータの速度安定性をさらに向上させることができる。特に、これにより、補強スリーブとしての比較的薄肉の(炭素)繊維強化プラスチックスリーブの効率的な処理が可能になる。このような補強スリーブは、例えば、3mm以下、特に2mm以下の壁厚、および50mm以下、特に25mm以下の直径を有することができる。
「圧入」は、補強スリーブに押圧力を加えることによってロータと補強スリーブとが互いに反対の軸方向に移動される押圧プロセスとして上記および下記で理解することができる。これは、固定されたロータに向かって補強スリーブを移動させること、固定された補強スリーブに向かってロータを移動させること、または補強スリーブとロータとを互いに向かって同時に移動させることによって行うことができる。
本発明の範囲を決して限定するものではないが、本発明の実施形態に関する考えおよび可能な特徴は、とりわけ、以下に記載される考えおよび知見に基づいていると考えられ得る。
一実施形態によれば、繊維強化プラスチックスリーブを補強スリーブとして使用することができる。プラスチックスリーブは、例えば、炭素繊維、アラミド繊維および/またはガラス繊維で強化されてもよい。プラスチックスリーブは、適切なプラスチックマトリックスによって一緒に保持されたそのような繊維の複数の層から形成されてもよい。プラスチックマトリックスは、例えば、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂、特にエポキシ樹脂を含んでもよい。そのような補強スリーブは、半径方向において非常に高い剛性および耐荷重能力を有し、比較的軽量で非常に高い強度を有する。そのような補強スリーブがロータ上に押圧される場合、ロータは半径方向に特に強く予圧を与えられる可能性があり、これはその速度安定性にプラスの効果を有する。繊維強化プラスチックの比較的低い膨張係数により、ロータが補強スリーブによって予圧を与えられる半径方向の予圧力の温度関連の変動を最小限に抑えることができる。言い換えれば、例えば、炭素繊維強化プラスチックで作られた補強スリーブは、変動する温度で非常にわずかな寸法変化しか受けないため、一時的に上昇した動作温度であっても、非常に良好なロータの安定性を提供することができる。
しかしながら、特に薄肉繊維強化プラスチックスリーブは、圧入中に生じる軸力にいつも容易に耐えることができるとは限らず、その結果、これまで、圧入中にプラスチックスリーブが損傷する危険性があることが観察された。
上記および下記のプレスリングによって、特に補強スリーブの外側繊維層がロータ上に押圧されたときに損傷または変形するのを防止することが可能である。
一実施形態によれば、補強スリーブの外径は、50mmより小さく、特に25mmより小さくてもよい。追加的または代替的に、補強スリーブの内径は、ロータの外径よりも少なくとも0.1mm、特に少なくとも0.2mm小さくてもよい。補強スリーブは、例えば、2mm未満、好ましくは1mm未満、さらには0.5mm未満の壁厚を有することができる。特定の用途では、0.3mmの壁厚しかない補強スリーブであっても、ロータ用のバンデージとして役立つことできる。このような寸法を有する補強スリーブは、増大した押圧力に特に敏感であり得る。さらに、それに応じて縮小する補強スリーブの周面により、例えば前述の国際出願PCT/EP2020/080224号明細書に記載されているように、補強スリーブの外側に追加のホルダを取り付けることは困難であり、したがって、補強スリーブの端面に作用する押圧力の一部を低減する可能性がある。そのような補強スリーブに対する非常に高い押圧力の悪影響がこのようにして完全に回避され得ることが観察されているので、このような対策は、上記および下記のプロセスのおかげで不要である。しかしながら、特定の状況では、方法をこのような対策と組み合わせることが理にかなっている場合がある。
一実施形態によれば、押圧力は、少なくとも20kN、特に少なくとも30kNであってもよい。この大きさの押圧力では、補強スリーブが従来の方法で押圧されたときに、補強スリーブは、より頻繁に損傷することが観察されている。一方、そのような高い押圧力は、それに応じたロータの強い半径方向の予圧を実現するために望ましい。しかしながら、上記および下記の方法を用いて補強スリーブを圧入した場合、そのような押圧力で補強スリーブが損傷しないことが試験により示されている。
一実施形態によれば、補強スリーブは、補強スリーブとロータとの間に配置されてロータに向かって広がっているセンタリングコーンを介して、ロータに対して中央配置され、および/またはロータ上に押圧されてもよい。センタリングコーンは、例えば、少なくとも部分的に円錐形または円錐台形であってもよい。センタリングコーンの幅は、ロータに向かって徐々に増加してもよい。幅は、線形および/または非線形に増加してもよい。このようにして、補強スリーブは、追加の対策なしにロータに対して非常に正確に配置することができ、その結果、例えば、補強スリーブが傾くのを回避することができる。さらに、そのようなセンタリングコーンを使用して、補強スリーブをロータの外径まで徐々に広げることができ、ロータの半径方向の予圧を維持しながら、補強スリーブの圧入に必要な押圧力を低減することができる。
一実施形態によれば、センタリングコーンの最大外径は、補強スリーブの内径よりも大きくてもよい。追加的または代替的に、センタリングコーンの最大外径は、ロータの外径と少なくとも同じ大きさであってもよい。言い換えれば、その最も広い地点において、センタリングコーンは、少なくともロータと同じ幅であってもよい。ロータは、一定の外径を有する円筒形であってもよい。これにより、ロータ上への補強スリーブの圧入をさらに簡単にすることができる。
一実施形態によれば、プレスリングは、プレスリングの第1の端面を第1の端面の反対側のプレスリングの第2の端面に接続する少なくとも1つのスロットと、スロットの幅を調整するための調整装置とを有することができる。スロットは、例えば、軸方向のスロットであってもよいし、第1の端面と第2の端面との間の斜面上に斜めに延びるスロットであってもよい。最も単純な場合には、調整装置は、ねじ接続によって実現することができる。しかしながら、例えば、レバーによって動作可能なクイッククランプ装置、または、ばね力によってプレスリングに半径方向の予圧を与えるためのばねクランプ装置を有することも可能である。このようにして、プレスリングの直径は、異なるサイズの補強スリーブに正確に適合させることができる。
一実施形態によれば、プレスリングは、その外面に2つのリブを有することができ、各リブはスロットの長手方向縁部に沿って延在する。この場合、調整装置は、スロットの幅が縮小するように2つのリブを一緒に押圧するように構成されてもよい。「リブ」は、プレスリングの外周面上の細長い突起を意味すると理解することができる。2つのリブは、互いに実質的に平行に延びていてもよい。プレスリングの内径は、そのような狭持フランジを用いて非常に簡単かつ効果的に縮小することができる。
一実施形態によれば、停止部は、プレスリングの内周に沿って少なくとも部分的に延在する環状および/またはリングセグメント形状の停止面を備えることができる。停止面は、プレスリングの端面に対して軸方向にオフセットされてもよく、端面を停止面に接続するプレスリングの内周面の一部は、補強スリーブの外周面の少なくとも一部を取り囲むためのクランプ面として作用する。そのような停止部は、例えば、プレスリングの一方の端面に対応する段付き凹部を形成することによって、非常に容易に設けることができる。
本発明の実施形態の可能な特徴および利点は、電気モータのロータ上に補強スリーブを押圧する方法を部分的に参照して、およびこの方法を実行するように特に設計された装置を部分的に参照して、上記および下記に記載されていることに留意されたい。当業者であれば、個々の実施形態について記載された特徴は、本発明のさらなる実施形態および場合によっては相乗効果に到達するために、他の実施形態に類似かつ適切な方法で移行、適合および/または交換され得ることを認識するであろう。
本発明の有利な実施形態は、添付の図面を参照して以下でさらに説明され、図面も説明も決して本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
本発明の一実施形態による電気モータのロータ上に補強スリーブを押圧するための装置を示す図である。 図1のプレスリングの背面図である。 図1のプレスリングの横断線III-IIIに沿った断面図である。
図面は単に概略的なものであり、縮尺通りではない。異なる図面における同一の参照符号は、同一または同等に作用する特徴を示す。
図1は、プレス機2を有する装置1を示し、プレス機2は、この例では、水平支持面3と、垂直方向に移動され得る押圧部品4とを備える。支持面3には、電気モータ(図示せず)のロータ5が配置されている。補強スリーブ6は、ロータ5と押圧部品4との間に配置され、この場合は炭素繊維強化プラスチックスリーブであり、補強スリーブ6をロータ5上に軸方向、この場合は垂直方向に押圧することによって、ロータ5に巻き付けられる。
圧入された補強スリーブ6によって、十分に高い予圧力でロータ5に半径方向に予圧を与えるために、補強スリーブ6は、ロータ5と比較して著しく寸法が小さく(underdimensioned)、その結果、それに応じて、補強スリーブ6を圧入するために高い押圧力、例えば少なくとも20kN、特に少なくとも30kNの押圧力が必要である。補強スリーブ6は、50mm未満、特に25mm以下の外径Dと、ロータ5の外径Dよりも少なくとも0.1mm、例えば少なくとも0.2mm小さい内径Dとを有することができる。
補強スリーブ6への損傷を防止するために、押圧力は、押圧部品4から補強スリーブ6に直接伝達されるのではなく、押圧部品4に面する補強スリーブ6の環状の外側部分8に取り付けられたプレスリング7を介して伝達される。外側部分8は、プレスリング7のリングセグメント形状の内側部分9によって取り囲まれる。
図1に示される、補強スリーブ6の外側部分8と残りの部分との間、およびプレスリング7の内側部分9と残りの部分との間のサイズ比は、それぞれ単なる例として理解されるべきであり、用途に応じて図1とは大きく異なり得る。
さらに、プレスリング7は停止部10を有し、補強スリーブ6は、その端面11が停止部10に当接する程度までプレスリング7に挿入される。
この例では、プレスリング7は、プレスリング7の2つの端面の間に連続的に延在する軸方向のスロット12を有する。プレスリング7から半径方向外側に突出するリブ13(図2および図3参照)は、スロット12の長手方向縁部の各々に沿って延在する。スロット12の幅を縮小するために、2つのリブ13は、2つのねじ接続14によって一緒に締め付けられてもよい。
リブ13を締め付けることによって、例えば、外側部分8は、内側部分9を介して半径方向のクランプ力で予圧を与えられるように、例えば、プレスリング7を補強スリーブ6にクランプすることも可能である。
実際の押圧プロセス中、補強スリーブ6は、それぞれの長手方向軸Lが互いに一直線になるようにロータ5に対して中央配置される。この例では、中央配置は、センタリングコーン15を用いて実行され、センタリングコーン15は、ロータ5と補強スリーブ6との間に配置され、ロータ5に向かって次第に広くなっていく。補強スリーブ6が傾くのを防止し、補強スリーブ6を適切に広げるために、センタリングコーン15は、ロータ5に面する端部にその最大外径Dを有し、最大外径Dは、便宜上、ロータ5の外径Dと少なくとも同じ大きさである。
押圧部品4と支持面3との間の垂直距離を、例えば油圧でまたは機械的に減少させることによって、プレスリング7は、必要な押圧力を受け、押圧力は、停止部10を介して、補強スリーブ6にのみ、または少なくとも大部分に伝えられ、その結果、補強スリーブ6がロータ5上に押圧される。押圧プロセス中に外側部分8がプレスリング7によって圧縮されることにより、非常に高い軸方向の荷重下であっても、例えば座屈または膨出による外側部分8の半径方向の膨張が効果的に防止される。
弾性のねじ接続14により、プレスリング7は、プレスリング7を破損あるいは損傷することなく、センタリングコーン15によって増大していく補強スリーブ6の広がりに追従することできる。
図3のプレスリング7の断面図は、停止部10が、リングセグメント形状の停止面16を備えてもよいことを示しており、この例では、停止面16は、スロット12を除いてプレスリング7の内周17に沿って連続的に延在する。(明確にするために、ねじ接続14は図3から省略されている。)
最後に、「有する(having)」、「備える(comprising)」などの用語は、他の要素またはステップを排除するものではなく、「1つの(one)」または「1つの(a)」などの用語は、複数を排除するものではないことが指摘される。上記実施形態のうちの1つを参照して説明された特徴またはステップはまた、前述の上記実施形態の他の特徴またはステップと組み合わせて使用されてもよいことにさらに留意されたい。特許請求の範囲における参照符号は、限定と見なされるべきではない。
1 装置
2 プレス機
3 支持部
4 押圧部品
5 ロータ
6 補強スリーブ
7 プレスリング
8 外側部分
9 内側部分
10 停止部
11 端面
12 スロット
13 リブ
14 ねじ接続
15 センタリングコーン
16 停止面
17 内周
補強スリーブの外径
補強スリーブの内径
ロータの外径
センタリングコーンの最大外径
L 長手方向軸

Claims (10)

  1. 電気モータのロータ(5)上に補強スリーブ(6)を押圧するための方法であって、前記方法が、
    停止部(10)を有するプレスリング(7)を前記補強スリーブ(6)に取り付け、その結果、前記停止部(10)が前記補強スリーブ(6)の端面(11)に当接し、前記プレスリング(7)の少なくとも1つの環状および/またはリングセグメント形状部分(9)が、前記補強スリーブ(6)の前記端面(11)で終端する前記補強スリーブ(6)の少なくとも1つの環状および/またはリングセグメント形状部分(8)を取り囲むステップと、
    前記補強スリーブ(6)を前記ロータ(5)上に押圧するステップであって、前記補強スリーブ(6)の長手方向軸(L)が前記ロータ(5)の長手方向軸(L)と一直線になるように、前記補強スリーブ(6)が前記ロータ(5)に対して中央配置され、押圧力が前記停止部(10)を介して前記補強スリーブ(6)内に伝えられるように、前記一直線になった長手方向軸(L)の方向に、前記押圧力が、前記補強スリーブ(6)に取り付けられた前記プレスリング(7)に加えられる、ステップと
    を含む、方法。
  2. 繊維強化プラスチックスリーブが、前記補強スリーブ(6)として使用される、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記補強スリーブ(6)の外径(D)が、50mmよりも小さく、特に25mmよりも小さい、および/または、
    前記補強スリーブ(6)の内径(D)が、前記ロータ(5)の外径(D)よりも少なくとも0.1mm、特に少なくとも0.2mm小さい、
    請求項1から2のいずれか一項に記載の方法。
  4. 前記押圧力が、少なくとも20kN、特に少なくとも30kNである、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記補強スリーブ(6)が、前記補強スリーブ(6)と前記ロータ(5)との間に配置されて前記ロータ(5)に向かって広がっているセンタリングコーン(15)を介して、前記ロータ(5)に対して中央配置され、および/または前記ロータ(5)上に押圧される、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記センタリングコーン(15)の最大外径(D)が、前記補強スリーブ(6)の内径(D)よりも大きく、および/または前記ロータ(5)の外径(D)と少なくとも同じ大きさである、
    請求項5に記載の方法。
  7. 電気モータのロータ(5)上に補強スリーブ(6)を押圧するための装置(1)であって、前記装置(1)が、
    停止部(10)を有するプレスリング(7)であって、前記停止部(10)が前記補強スリーブ(6)の端面(11)に当接し、前記プレスリング(7)の少なくとも1つの環状および/またはリングセグメント形状部分(9)が、前記補強スリーブ(6)の前記端面(11)で終端する前記補強スリーブ(6)の少なくとも1つの環状および/またはリングセグメント形状部分(8)を取り囲むように、前記補強スリーブ(6)に取り付け可能であるプレスリング(7)と、
    前記補強スリーブ(6)に取り付けられた前記プレスリング(7)に押圧力を加えるためのプレス機(2)と
    を備える、装置(1)。
  8. 前記プレスリング(7)が、前記プレスリング(7)の第1の端面を前記第1の端面の反対側の前記プレスリング(7)の第2の端面に接続する少なくとも1つのスロット(12)と、前記スロット(12)の幅を調整するための調整装置(14)とを有する、
    請求項7に記載の装置(1)。
  9. 前記プレスリング(7)が、その外面に2つのリブ(13)を有し、各リブ(13)が、前記スロット(12)の長手方向縁部に沿って延在し、
    前記調整装置(14)が、前記スロット(12)の幅が縮小するように前記2つのリブ(13)を一緒に圧縮するように構成される、
    請求項8に記載の装置(1)。
  10. 前記停止部(10)が、前記プレスリング(7)の内周(17)に沿って、少なくとも部分的に延在する環状および/またはリングセグメント形状の停止面(16)を備える、
    請求項7から9のいずれか一項に記載の装置(1)。
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