JP2024527987A - 熱エネルギーを機械的及び/又は電気的エネルギーに変換する設備及び方法 - Google Patents

熱エネルギーを機械的及び/又は電気的エネルギーに変換する設備及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024527987A
JP2024527987A JP2024505033A JP2024505033A JP2024527987A JP 2024527987 A JP2024527987 A JP 2024527987A JP 2024505033 A JP2024505033 A JP 2024505033A JP 2024505033 A JP2024505033 A JP 2024505033A JP 2024527987 A JP2024527987 A JP 2024527987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compartment
working fluid
pump
evaporator
closed circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2024505033A
Other languages
English (en)
Inventor
ザンピエーリ,ジーノ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Star Engine Srl
Original Assignee
Star Engine Srl
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Star Engine Srl filed Critical Star Engine Srl
Publication of JP2024527987A publication Critical patent/JP2024527987A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K25/00Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for
    • F01K25/08Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for using special vapours
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K17/00Using steam or condensate extracted or exhausted from steam engine plant
    • F01K17/04Using steam or condensate extracted or exhausted from steam engine plant for specific purposes other than heating
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K17/00Using steam or condensate extracted or exhausted from steam engine plant
    • F01K17/06Returning energy of steam, in exchanged form, to process, e.g. use of exhaust steam for drying solid fuel or plant
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K25/00Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for
    • F01K25/06Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for using mixtures of different fluids
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K7/00Steam engine plants characterised by the use of specific types of engine; Plants or engines characterised by their use of special steam systems, cycles or processes; Control means specially adapted for such systems, cycles or processes; Use of withdrawn or exhaust steam for feed-water heating
    • F01K7/34Steam engine plants characterised by the use of specific types of engine; Plants or engines characterised by their use of special steam systems, cycles or processes; Control means specially adapted for such systems, cycles or processes; Use of withdrawn or exhaust steam for feed-water heating the engines being of extraction or non-condensing type; Use of steam for feed-water heating
    • F01K7/36Steam engine plants characterised by the use of specific types of engine; Plants or engines characterised by their use of special steam systems, cycles or processes; Control means specially adapted for such systems, cycles or processes; Use of withdrawn or exhaust steam for feed-water heating the engines being of extraction or non-condensing type; Use of steam for feed-water heating the engines being of positive-displacement type

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

熱エネルギーの電気・機械的エネルギーへの変換の方法及び設備(1)に関する。閉回路(2)、閉回路内で作動流体を循環させるポンプ(13)、作動流体を加熱して気体に変化させる蒸発器(3)、閉回路内で蒸発器の下流で作動し、気体の入力流体としての作用を受ける容積式膨張機(4)、液体への移行を確定する作動流体の凝縮のため、閉回路上の容積式膨張機の下流かつポンプの上流で作動の凝縮器(16)を備える。ポンプは、液体の作動流体を蒸発器に送るため、ポンプ(13)の下流かつ蒸発器の上流に延在の閉回路の第1の部分(2a)と連通する第1の区画と、蒸発器で生成の気体状態の作動流体を受け取るために容積式膨張機の上流かつ第1の部分の下流に延在の閉回路の第2の部分(2b)と流体連通する第2の区画を備える。蒸発器(3)に対する液体状態の作動流体の圧送を促し、気体の作動流体で第2の区画が拡張し、第1の区画の容積が減少する。

Description

本発明は、高温源から熱を回収し、変換することによって、電気的及び/又は機械的動力を生成するために、作動流体が熱力学サイクル、具体的には閉熱力学サイクル、例えばランキンサイクルを実行する設備、及び関連する方法を対象とする。特に、本発明が対象とする設備及び方法では、作動流体のポンプ系統に電力を供給する必要がない(又は最小限の電力供給で済む)ことから、自立型のサイクルを実現することができる。
更に、本明細書に記載され、特許請求される方法及び設備では、過度に高くない温度、例えば130℃以下、特に液体(典型的には水)が100℃以下、例えば35℃から80℃の温度で存在することを特徴とする「高温」源からでさえ、エネルギーを効率的に抽出することができる。
本発明は、コージェネレーションプロセスによって廃熱を回収するバイオガス/バイオマス設備、中/小規模熱源を利用する地熱設備、廃熱を回収する工業設備(工業プロセスからの廃熱の変換)、及び電気を生産し衛生的に熱を利用する家庭用途で、使用することができる。
膨張機及びその設備の更なる用途として、太陽エネルギー捕捉システムによって熱源が供給される、家庭用及び産業用のシステムが挙げられる。
例えば、エンジンからの熱回収など、自動車分野で、この設備を利用することも想定される。
ピストン式、スクリュー式、スクロール式の容積式膨張機、あるいはガスタービンのような反応膨張機を採用した設備では、熱エネルギーを回収し、次いで電気を生産することが知られている。
そのような設備の一般的な実施形態は、1つ又はそれ以上のタービンを、膨張チャンバとして使用するものである。しかしながら、このソリューションには、以下のような制約及び欠点がある。
・タービン、及び関連する検査機関が高コストである。
・頻繁なメンテナンスと、それに伴う負担が必要である。
・作動流体は、常に非常に高温かつ気体状態でなければならず、さもなければ、取り返しがつかないほどタービンが損傷してしまう。
・膨張する流体の流量が非常に正確であり、回転速度が規定されている場合にのみ、最大効率が得られる。特に、回転速度が最適値から少しでも変動すると、タービンの効率が劇的に低下するという点で、このことは、おそらくタービンシステムの最大の制約である。
また、現時点で利用できる可能性のある、数多くの熱源(工業廃水や工場冷却水などが考えられる)は、温度が極端に高いものではなく、100℃を大幅に下回ることが多く、また、時間とともに流量が変化することにも、留意すべきである。このような熱源から供給される熱を、タービンを使用して電力に変換することは、生産されるエネルギーに関して費用効率が低い。実際に、タービンは中低温の熱源(例えば35から90℃)の利用には不向きであり、しかも、熱出力が大きく変動することが多い。この条件が、熱エネルギー変換にタービンを採用することを、更に不都合にしている。
上述した欠点を克服するために、往復式又は回転式の容積式膨張機を使用することが知られている。この膨張機では、極端に高温でない熱源からエネルギーを抽出することができ、また、効率を極端に低下させることなく、比較的小さめ流体流量で運転することができる。
国際出願第2010102874号及び第2014141072号には、100℃未満、例えば、35℃から130℃程度の温度で熱源を使用することができる、熱エネルギーを機械エネルギー及び/又は電気エネルギーに変換するための、代替的な(例えば、単式ピストン又は複式ピストンの)容積式膨張機設備の実施例が記載されている。こうした公知の代替設備は、特に言及した中低温の熱源条件下で、従来のタービンを使用した設備よりも改善されていることが判明しているが、本出願人は、更に改善することのできる点を明らかにした。
特に、閉ループで作動流体を循環させる設備では、その作動流体を循環させるポンプ系統が必要となる。現在使用されているポンプは、一般的に電気を動力源としているため、そのシステムで発生させることができる機械エネルギー及び/又は電気エネルギーの一部が、実際にはポンプで消費され、システム全体の効率に負担をかけている。
更に、多段遠心ポンプ、ベーンポンプ、ギヤポンプ、又はオービタルスクリューポンプやスパイラルポンプ(スクロール式)といった、現在使用されているポンプは、効率が悪く、ここで議論されている熱力学サイクルに典型的な高圧の仕組みでは漏洩の問題があり、また、すべてのポンプが大きなキャビテーションの問題を抱えている。
したがって、本発明の課題は、前述したソリューションの欠点及び/又は制約の少なくとも1つを、実質的に解決することである。
本発明の第1の課題は、高効率の設備及び方法であり、特に、中低温(例えば、35℃から130℃程度)の高温源で運転しながらも、熱エネルギーを機械エネルギー及び/又は電気エネルギーに変換して高効率を達成することのできる、設備及び方法を実現することである。
また、利用可能な熱源を効果的に利用し、優れた効率で最大電力を供給できるように、様々な運転条件に適合させることができる、例えばランキンサイクル型の設備及び関連方法を利用できるようにすることも、本発明の目的である。
更に、簡単に導入することに適した、シンプルでコンパクトな構造であり、その結果、生産コスト、メンテナンスコスト、及び組立コストが極めて低い、例えばランキンサイクル式の設備及び関連する方法を利用できるようにすることも、本発明の目的である。
作動流体のポンプ系統の効率が改善された、ランキンサイクル式などの設備及び関連する方法を提供することも、本発明の課題である。
作動流体のポンプ系統に電力を供給する必要がない(あるいは最小限の電力供給で済む)、自立型のサイクルを実現できる設備及び方法を提供することも、更なる課題である。
本発明の更なる課題は、作動流体のポンプ系統に信頼性の問題が現れず、本明細書で説明したサイクルの圧力の仕組みで使用することに適しており、作動流体が気体及び液体の両方の状態で存在する、例えばランキンサイクル式の設備及び関連する方法を、利用できるようにすることである。
キャビテーションの問題を最小限に抑えるポンプ系統を使用した、設備及び方法を利用できるようにすることも、本発明の付随的な目的である。
最後に、本発明の課題は、容易に実装され、優れたエネルギー変換効率を達成することができる、熱エネルギーを電気的及び/又は機械的エネルギーに変換するための、設備及び方法を利用できるようにすることである。
以下の説明からより明らかになる、これらの目的及びその他の目的は、1つ又はそれ以上の添付の請求項、及び/又は以下の態様の単独のものに従って、あるいは、それらを互いに組み合わせたもの、請求項のいずれか1つと組み合わせたもの、及び/又は、以下に説明する更なる態様又は特徴のいずれか1つとの組み合わせたものに従った、容積式膨張機、閉ループ設備、及び熱エネルギーを電気エネルギーに変換する方法によって、実質的に達成される。
本発明の態様について、以下に説明を行う。
第1の態様では、以下のものを備える設備(1)が提供される。
・少なくとも1つの作動流体を循環させる、閉回路(2)。
・閉回路(2)内で作動し、作動流体を回路内で循環させるように配置された、少なくとも1つのポンプ(13)。
・気体状態の作動流体を、入力として受け取るように構成された、少なくとも1つの膨張機(4)。
ここで、ポンプ(13)には、以下のものが含まれる。
・ポンプの下流に延在する、閉回路(2)の第1の部分(2a)と流体連通して配置することができ、閉回路内で液体状態の作動流体を第1の部分に向かって推進させる、少なくとも1つの第1の区画(20)。
・第1の部分(2a)の下流かつ膨張機(4)の上流に延在する、閉回路の第2の部分(2b)と流体連通して配置することができ、閉回路の第2の部分に存在する、気体状態の作動流体を受け取る、少なくとも1つの第2の区画(21)。
第2の態様では、必須ではないが第1の態様に従って、以下のものを備える設備(1)が提供される。
・少なくとも1つの作動流体を循環させる、閉回路(2)。
・閉回路(2)内で作動し、作動流体を回路内で循環させるように配置された、少なくとも1つのポンプ(13)。
・閉回路(2)上で作動可能状態にあり、高温源(H)から熱を受け取り、作動流体を加熱して液体から気体状態への移行を引き起こすように構成された、少なくとも1つの蒸発器(3)。
・閉回路(2)内の蒸発器(3)の下流で作動可能状態にあり、気体状態の作動流体を入力として受け取るように構成された、少なくとも1つの膨張機(4)。
・閉回路(2)上の、膨張機(4)の下流かつポンプ(13)の上流で作動し、気体状態から液体状態への作動流体の移行を確定することによって、作動流体を凝縮させるように構成された、少なくとも1つの凝縮器(16)。
ここで、ポンプ(13)には、以下のものが含まれる。
・少なくとも、ポンプ(13)の下流かつ蒸発器(3)の上流に延在する、閉回路(2)の第1の部分(2a)と流体連通して配置され、液体状態の作動流体を蒸発器(3)に送るように構成された、第1の区画(20)。
・少なくとも、第1の部分(2a)の下流、かつ膨張機(4)の上流に延在する、閉回路の第2の部分(2b)と流体連通して配置され、蒸発器(3)によって生成された、気体状態の作動流体を受け取るように構成された、第2の区画(21)。
前述した態様のいずれか1つによる第3の態様では、膨張機(4)は、1つ又はそれ以上の、ピストン式(往復式又は回転式のもの)、スクリュー式、スクロール式、又はその他のタイプの容積式膨張機である。
第1又は第2の態様のいずれか1つによる第4の態様では、膨張機(4)は、1つ又はそれ以上のガスタービンを含む、反応膨張機である。
前述した態様のいずれか1つによる第5の態様では、設備は、熱エネルギーを電気的及び/又は機械的エネルギーに変換するように構成される。
前述した態様のいずれか1つによる第6の態様では、ポンプは、第2の部分(2b)から気体状態の作動流体が第2の区画(21)へ流入することに続いて、第2の区画(21)で容積が増加することを確定し、その結果、第1の区画(20)の容積が減少することを促し、液体状態の作動流体を蒸発器(3)に向かって移送させるように構成される。
前述した態様のいずれか1つによる第7の態様では、閉回路(2)の第1の部分(2a)と流体連通する、対応する第1の作動状態、並びに、凝縮器(16)から液体状態の作動流体を受け取るために、凝縮器(16)の下流かつポンプ(13)の上流に延在する、閉回路(2)の第3の部分(2c)と流体連通する、対応する第2の作動状態に、第1の区画(20)を選択的に構成することができる。
前述した態様のいずれか1つによる第8の態様では、閉回路(2)の第2の部分(2b)と流体連通する、対応する第1の作動状態、並びに、第3の部分(2c)に気体状態の作動流体を排出するために、ポンプ(13)の上流にある閉回路(2)の第3の部分(2c)と流体連通する、対応する第2の作動状態に、第2の区画(21)を選択的に構成することができる。
前述した2つの態様のいずれか1つによる第9の態様では、設備は、第2の区画(21)が対応する第1の作動状態にあるとき、第1の区画(20)を対応する第1の作動状態に保持し、かつ、第2の区画(21)が対応する第2の作動状態にあるとき、第1の区画(20)を対応する第2の作動状態に保持するように構成される。
前述した態様のいずれか1つによる第10の態様では、設備には、閉回路(2)の第3の部分(2c)で作動し、凝縮器(16)とポンプ(13)との間に介在する、少なくとも1つの回収タンク(17)が含まれる。この回収タンク(17)は、凝縮器(16)から作動流体を受け取り、気体状態の作動流体と平衡状態にある、液体状態の作動流体を収容するように構成される。
前述した態様による第11の態様では、第1の区画(20)は、対応する第2の作動状態において、液体状態の作動流体を回収タンクから受け取るために、回収タンク(17)の区域、特に液体状態の作動流体が存在する、回収タンクの下部区域(17a)と流体連通する。
前述した2つの態様のいずれか1つによる第12の態様では、第2の区画(21)は、対応する第2の作動状態において、気体状態の作動流体を回収タンクに排出するために、回収タンク(17)の区域、特に気体状態の作動流体が存在する、回収タンクの上部区域(17b)と流体連通する。
前述した態様のいずれか1つによる第13の態様では、ポンプ(13)には、筐体と、その筐体内で作動する少なくとも1つのピストンとが含まれる。
前述した態様による第14の態様では、ピストンは、筐体と連係して第1の区画(20)を画定する第1の頂部と、筐体と連係して第2の区画(21)を画定する第2の頂部と、を有する。
前述した態様による第15の態様では、第1の頂部と第2の頂部とは、互いに接続される。
前述した態様による第16の態様では、第1の頂部と第2の頂部とは、堅個に接続される。
第15又は第16の態様による第17の態様では、第1の頂部と第2の頂部とは、以下のように互いに接続される。
第1の区画(20)及び第2の区画(21)のそれぞれが、対応する第1の作動状態にあるとき、第2の区画(21)に流入する、蒸発器(3)によって生成された気体の作動流体が、ピストンの第2の頂部の移動をもたらし、かつ、第1の頂部を移動させ、第1の区画(20)から液体の作動流体を排出させ、それを蒸発器(3)に向けて送出することを決定する。
第15又は第16又は第17の態様による第18の態様では、第1の頂部と第2の頂部とは、以下のように互いに接続される。
第1の区画(20)及び第2の区画(21)のそれぞれが、対応する第2の作動状態にあるとき、第1の区画(20)に流入する液体の作動流体が、ピストンの第1の頂部の移動をもたらし、第2の頂部を移動させ、第2の区画(21)からの気体状態の作動流体を排出させ、凝縮器(16)の下流かつポンプ(13)の上流に延在する閉回路(2)の第3の部分(2c)に向けて、これを送出することを決定する。
前述した4つの態様のいずれか1つによる第19の態様では、ポンプは、ピストンに作用して、筐体内で所定のストロークに沿ってピストンを往復運動させる、駆動部材を備える。この駆動部材には、電動モータ、油圧モータ、電動アクチュエータ、油圧アクチュエータ、又は空気圧アクチュエータが、選択的に含まれる。
第15から第18の態様のいずれか1つによる第20の態様では、液圧によって互いに分離され、作動流体で満たすことができる、対応する容積をそれぞれが画定する少なくとも第1及び第2の作動チャンバが、筐体によって画定される。ここで、第2のチャンバの容積は、第1のチャンバの容積よりも大きい。
前述した態様による第21の態様では、第2のチャンバの容積は、第1のチャンバの容積よりも少なくとも1.5倍大きく、例えば1.5倍、1.75倍、2倍、2.25倍、2.5倍、2.75倍、3倍である。
第20又は第21の態様による第22の態様では、第1のチャンバ及び第2のチャンバは、軸方向に等しく延在する。言い換えれば、ピストン運動方向に等しく延在し、断面が異なる。
第20又は第21又は第22の態様による第23の態様では、第1のピストン頂部が、第1のチャンバに摺動自在に収容され、第2のピストン頂部が、第2のチャンバに摺動自在に収容される。
前述した態様による第24の態様では、第1の頂部及び第2の頂部は堅個に接続され、第1の頂部の有効断面積は、第2の頂部の有効断面積より小さい。
前述した態様による第25の態様では、第1の頂部及び第2の頂部は、それらに横方向に延在し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の隔壁を液密に貫通するロッドによって、堅個に接続される。
第20から第25の態様のいずれか1つによる第26の態様では、第1のピストン頂部は、第1のチャンバをポンプの第1の区画(20)と第3の区画(22)とに分離する。これら第1の区画及び第3の区画(22)は、第1のピストン頂部の両側に延在し、第1のチャンバ内で第1の頂部の位置が変化するにつれて、容積の変化を引き起こす。
第20から第26の態様のいずれか1つによる第27の態様では、第2のピストン頂部は、第2のチャンバをポンプの第2の区画(21)と第4の区画(23)とに分離する。第2の区画及び第4の区画(23)は、第2のピストン頂部の両側に延在し、第2のチャンバ内で第2頂部の位置が変化するにつれて、容積の変化を引き起こす。
第26又は第27の態様のいずれか1つによる第28の態様では、第1の区画(20)は第3の区画(22)に、第3の区画(22)は第4の区画(23)に、第4の区画(23)は第2の区画(21)に、順次隣接している。
第26又は第27又は第28の態様のいずれか1つによる第29の態様では、第3の区画(22)は、ポンプ(13)の上流で、閉回路(2)の第3の部分(2c)、特に、気相の作動流体が存在する、回収タンク(17)の上部区域と流体連通する。
第26又は第27又は第28又は第29の態様のいずれか1つによる第30の態様では、閉回路(2)の第2の部分(2b)と流体連通する、対応する第1の作動状態、並びに、気体状態の作動流体を第3の部分(2c)に排出するために、ポンプ(13)の上流にある閉回路(2)の第3の部分(2c)、特に、気体状態の作動流体が存在する、回収タンク(17)の上部区域と流体連通する、対応する第2の作動状態に、第4の区画(23)を選択的に構成することができる。
第26又は第27又は第28又は第29又は第30の態様のいずれか1つによる第31の態様では、設備(1)は、第2の区画(21)が対応する第1の作動状態にあるときに、第4の区画(23)を対応する第2の作動状態に保持し、かつ、第2の区画(21)が対応する第2の作動状態にあるときに、第4の区画(23)を対応する第1の作動状態に保持するように構成される。
上述した態様のいずれか1つによる第32の態様には、ポンプ(13)と連係する、少なくとも1つのバルブアセンブリ(50)が含まれる。
前述した態様による第33の態様では、バルブアセンブリ(50)は、以下のように構成される。
・ポンプ(13)の第1の区画(20)を、対応する第1又は第2の作動状態に、選択的に設定する。
・ポンプ(13)の第2の区画(21)を、対応する第1又は第2の作動状態に、選択的に設定する。
前述した態様による第34の態様では、バルブアセンブリ(50)は、第2の区画(21)が対応する第1の作動状態にあるときに、ポンプ(13)の第1の区画(20)を対応する第1の作動状態に設置し、かつ、第2の区画(21)が対応する第2の作動状態にあるときに、第1の区画(20)を対応する第2の作動状態に設置するように構成される。
第32又は第33又は第34の態様による第35の態様では、バルブアセンブリ(50)には、第1の区画(20)から流出する液体状態の作動流体を、蒸発器(3)に供給することができるように、必要に応じて閉回路(2)の第1の部分(2a)で作動する、第1の逆止弁(51)が含まれる。
前述した態様による第36の態様では、バルブアセンブリ(50)には、第3の部分(2c)から到来する液体状態の作動流体が、第1の区画(20)に流入することができるように、閉回路(2)の第3の部分(2c)で必要に応じて作動する、第2の逆止弁(52)が含まれる。
第35又は第36の態様による第37の態様では、バルブアセンブリ(50)には、蒸発器(3)によって生成された気体状態の作動流体が、第2の区画(21)に流入することができるように、必要に応じて、第2の区画(21)と閉回路(2)の第2の部分(2b)とを接続する供給管(32)上で作動する、第3の逆止弁(56)が含まれる。
第35又は第36又は第37の態様による第38の態様では、バルブアセンブリ(50)には、閉回路の第2の区画(21)から第3の部分(2c)へ、気体状態の作動流体を排出することができるように、必要に応じて、閉回路(2)の第2の区画(21)と第3の部分(2c)とを接続する更なる供給管(33)上で作動する、第4の逆止弁(57)が含まれる。
第32から第34までの態様のいずれか1つによる第39の態様では、バルブアセンブリ(50)は、第4の区画(23)を、対応する第1の作動状態又は第2の作動状態に選択的に設置し、かつ、第2の区画(21)が対応する第1の作動状態にあるときには、第4の区画(23)を対応する第2の作動状態に設置し、逆に、第2の区画(21)が対応する第2の作動状態にあるときには、第4の区画(23)を対応する第1の作動状態に設置するように、更に構成される。
第32から第34、又は第39の態様のいずれか1つによる第39-2の態様では、バルブアセンブリ(50)には、第1の区画(20)から流出する液体状態の作動流体を蒸発器(3)に供給できるようにするために、必要に応じて、閉回路(2)の第1の部分(2a)で作動する、第1の逆止弁(51)が含まれる。
第32から第34、又は第39、又は第39-2の態様のいずれか1つによる第40の態様では、バルブアセンブリ(50)には、第3の部分(2c)から到来する液体状態の作動流体が、第1の区画(20)に流入することができるようにするために、必要に応じて、閉回路(2)の第3の部分(2c)で作動する、第2の逆止弁(52)が含まれる。
第32から第34、又は第39、又は第39-2、又は第40の態様のいずれか1つによる第41の態様では、バルブアセンブリ(50)には、第1の位置において、第4の区画(23)を対応する第2の作動状態に設定するのと同時に、第2の区画(21)を対応する第1の作動状態に設定し、かつ、第2の位置において、第4の区画(23)を対応する第1の作動状態に設定するのと同時に、第2の区画(21)を対応する第2の作動状態に設定する、少なくとも4つの方向及び2つの位置を有する、セレクタスイッチ(53)が含まれる。
前述した態様のいずれか1つによる第42の態様では、設備には、蒸発器(3)に関連するレベルセンサ(3c)が含まれる。
前述した態様のいずれか1つによる第43の態様では、設備には、タンク(17)に関連するレベルセンサ(17c)が含まれる。
前述した2つの態様のいずれか1つによる第44の態様には、蒸発器に関連するレベルセンサ(3c)と通信可能に接続された、制御ユニット(100)が含まれる。レベルセンサは、蒸発器内の液位(又は、蒸発器に関連する液体回収区画内の液位)に関連する、少なくとも対応する信号を、制御ユニット(100)に送信する。制御ユニット(100)は、その信号を受信し、信号に応じて、例えば、セレクタ(53)の位置決めを操作することによって、又は少なくとも信号に基づいて、駆動部材(70)を作動させることによって、ポンプ(13)の作動を制御する、又は制御しないように構成される。
前述した3つの態様のいずれか1つによる第45の態様には、タンクに関連するレベルセンサ(17c)と通信可能に接続された、制御ユニット(100)が含まれる。レベルセンサは、タンク内の液位に関連する、少なくとも対応する信号を制御ユニット(100)に送信する。制御ユニット(100)は、その信号を受信し、信号に応じて、例えば、セレクタ(53)の位置決めを操作することによって、又は少なくとも信号に基づいて、駆動部材(70)を作動させることによって、ポンプ(13)の作動を制御する、又は制御しないように構成される。
前述した態様のいずれか1つによる第46の態様では、設備には、ピストン(15)が対応するストローク端位置に到達したことを検出する、ポンプに関連する少なくとも1つのストローク端センサ(60)が含まれる。
前述した態様による第47の態様では、ストローク端センサは、例えば、セレクタ又は駆動部材にコマンド信号を送信することによって、ピストン運動の反転を直接制御するように構成される。
第46又は第47の態様による第48の態様では、ストローク端センサは、制御ユニット(100)に対して、対応するコマンド信号を発するように構成される。制御ユニット(100)は、例えば、セレクタ(53)の位置決めを操作することによって、又は、駆動部材(70)の作動を指令することによって、ピストン(15)の運動の反転を指令するように構成される。
前述した態様のいずれか1つによる第49の態様では、制御ユニット(100)は、例えばセレクタ(53)の位置決めを操作することによって、又は、駆動部材(70)の作動を制御することによって、ピストン(15)の運動の反転を、所定の一定時間間隔で制御するように構成される。
前述した態様のいずれか1つによる第50の態様では、蒸発器(3)には、高温源(H)から熱を受け取るように構成された側、及び、閉回路の第2の部分(2b)と交差する側を有する第1の熱交換器が、少なくとも含まれる。
前述した態様のいずれか1つによる第51の態様では、凝縮器(16)には、膨張機(4)とポンプ(13)との間に介在する、閉回路(2)の第3の部分(2c)と交差する側、並びに、低温源(C)と相互作用するように構成され、その部分を横切る作動流体の凝縮をもたらし、気体状態から液体状態への推移を確定する側を有する第2の熱交換器が、少なくとも含まれる。
前述した2つの態様による第52の態様では、設備には、ポンプ(13)を出て蒸発器(3)に向かう液体状態の作動流体の予熱を決定するために、膨張機(4)と凝縮器(16)との間に介在する、閉回路の断面が交差する側、並びに、閉回路の第1の部分(2a)の断面が交差する側を有する、第3の熱交換器(18)が、少なくとも含まれる。
前述した態様のいずれか1つによる第53の態様では、設備は、閉ランキンサイクルを実施するように構成される。
前述した態様のいずれか1つによる第54の態様では、設備は、電気を使用することなく、ポンプを駆動するように構成される。
前述した態様のいずれか1つによる第55の態様では、高温源及び低温源を除けば、他のエネルギー源からのエネルギー供給は使用されないという意味で、この設備はエネルギー自立型である。
前述した態様のいずれか1つによる第56の態様では、設備には、容積式膨張機(4)の主シャフト(11)に接続された、少なくとも1つの電力発生装置(12)が含まれる。この発生装置(12)は、主シャフト(11)の回転の結果として、電気エネルギーを生成するように構成される。
前述した態様のいずれか1つによる第57の態様では、容積式膨張機(4)には、以下のものが含まれる。
・容積が可変の膨張チャンバ(6)を画定する、少なくとも1つのピストン(5)。
・ピストン(5)に運動学的に接続され、主軸線を中心に回転するように構成された、主シャフト(11)。
・膨張チャンバ(6)への導入口及び排出口(9、10)を選択的に開閉するように構成された、少なくとも1つのバルブ(8)。
前述した態様による第58の態様では、バルブ(8)は、少なくとも、以下の状態を実現するように構成され、制御される。
・膨張チャンバ(6)へ、作動流体を導入する状態。
・膨張チャンバ(6)内で、作動流体を膨張させる状態。
・膨張チャンバ(6)から、作動流体を排出する状態。
第59の態様は、前述した態様のいずれか1つによる設備を使用して、熱エネルギーを電気エネルギーに変換するための方法に関する。
第60の態様は、第1から第58の態様の、いずれか1つの態様による設備を使用して、熱エネルギーを機械エネルギーに変換するための方法に関する。
特に第59又は第60の態様による第61の態様では、以下のものを含む方法がもたらされる。
・第1から第58のいずれか1つの態様による、設備(1)を設置すること。
・液体状態の作動流体を、閉回路(2)に圧送するために、閉回路自体から供給される気体状態の作動流体を利用する、ポンプ(13)を使用すること。
第61の態様による第62態様では、液体状態の作動流体を圧送するためにポンプによって使用される、気体状態の作動流体は、機械的及び/又は電気な発電に使用される膨張機の上流にある、回路(2)の部分から到来する。
前述した4つの態様のいずれか1つによる第63の態様では、本方法には、以下のものが含まれる。
・作動流体を、蒸発器(3)内で蒸発させること。
・蒸発器(3)から流出する作動流体を容積式膨張機(4)内で膨張させることで、容積式膨張機と機械的に接続された発生装置(12)によって、機械的又は電気的エネルギーを生成すること。
・容積式膨張機(4)から流出する作動流体を、凝縮器(16)内で凝縮させること。
・ポンプ(13)を使用して、凝縮器(16)から到来する液体状態の作動流体を、蒸発器(3)に圧送すること。
前述した態様による第64の態様では、ポンプは、蒸発器(3)によって生成され、かつ蒸発器(3)自体から、又は蒸発器(3)と容積式膨張機(4)との間に含まれる閉回路(2)の第2の部分(2b)から引き出された、気体状態の作動流体を使用して、凝縮器(16)から到来する液体の作動流体を、蒸発器(3)に向けて圧送する。
第58から第64の態様のいずれか1つによる第65の態様では、本方法には、以下のことが含まれる。
・ポンプの第2の区画(21)で、閉回路(2)の第2の部分(2b)から加圧された気体の作動流体を受け取り、ピストン(15)を移動させて、第2の頂部が、回路の第3の部分(2c)、特にタンク(17)への排出において、第4の区画(23)内に存在する気体状態の作動流体を押し進め、一方、第1の頂部が、第1の区画(20)内に存在する液体状態の作動流体を、第1の部分(2a)、特に蒸発器(3)に押し進めること。
・ストローク端に到達すると、セレクタスイッチ(53)を移動させる制御装置などによって、ピストン(15)の運動を反転させ、第1の区画(20)の容積を増加させ、液体状態の作動流体を第1の区画に引き戻すように、第1の頂部を移動させ、回路の第2の部分(2b)と接続された第4の区画(23)が、蒸発器によって生成された気体状態かつ高圧下の流体を受け取り、第2の区画(21)が、気体状態の作動流体を、回路の第3の部分(2c)、特にタンク(17)に排出すること。
第58から第64の態様のいずれか1つによる第66の態様では、本方法には、以下のことが含まれる。
・ポンプの第2の区画(21)内で、閉回路2の第2の部分(2b)から到来する、気体状態かつ圧力下の作動流体を受け取ること。
・第1の頂部が、第1の区画(20)内に存在する液体状態の作動流体を蒸発器(3)へと押し進めるのと同時に、蒸発器(3)によって生成された気体の高圧の作動流体を、第2の区画(21)に充填するように、駆動部材(70)を作動させて、ピストン(15)を移動させること。
・ストローク端に達すると、例えば駆動部材(70)の動きを反転させる制御によって、ピストン(15)の動きを反転させ、第1の頂部を移動させ、第1の区画(20)の容積を増加させ、液体状態の作動流体を回路(2)の第3の部分(2c)から第1の区画に引き込むのと同時に、気体状態の流体を回路の第2の区画(21)から第3の部分(2c)に排出すること。
本発明の実施形態及び態様は、非限定的な実施例として提供される添付の図面を参照して、以下の説明から明らかになるであろう。
第1の作動状態における、本発明の第1の実施形態の、閉ループ設備の概略図である。 第2の作動状態における、図1の設備の概略図である。 第1の作動状態における、本発明の第2の実施形態の、閉ループ設備の概略図である。 第2の作動状態における、図3の設備の概略図である。
定義及び規則
本発明の詳細な説明において、様々な図に示されている相当する部分は、同じ参照符号で示されていることに留意されたい。
図面では、縮尺によらない表現によって本発明の対象を説明することができる。したがって、本発明の対象に関連する、図示された部品及び構成要素は、概略的表現のみに関するものであり得る。
作動流体という用語は、例えば、有機タイプの流体(ORC流体)を意味すると理解される。特に、説明した設備と共に使用することのできる作動流体には、90%から99%、特に95%から99%、更により具体的には約98%の量で構成された、有機流体が含まれる。有機タイプの流体は、好ましくは、容積式膨張機内部の移動要素の潤滑を可能にするように構成された、少なくとも1つのオイルと混合される。例えば、使用される有機流体には、R134A、R245FA、R1234FY、R1234FZ、R245 sas 3G、R744、R32、R420、R520からなる群の中から選択される、少なくとも1つの流体(単独のASHRAE冷媒)を含めることができる。
本明細書に記載の設備及び方法で使用するのに適した、他の作動流体を使用する可能性が排除される訳ではない。
以下の説明及び特許請求の範囲において、上流及び下流という用語は、設備1の閉回路2内で、作動流体が循環する方向を指す。
図1,2及び3,4で共通の部品
図1、図2、及び、図3、図4の例示的な設備に共通する部分
以下の説明における第1の部分は、図1及び図2の設備、並びに、図3及び図4の設備に、共通する態様を示すものである。
添付の図1から図4を参照すると、参照番号1は、熱エネルギーを電気的及び/又は機械的エネルギーに変換するための閉サイクル設備、例えば、ランキンサイクルを示している。設備1は、例えば、コージェネレーションプロセスによって廃熱を回収するバイオガス/バイオマス設備、中/小熱源を利用する地熱設備、廃熱を回収(工業プロセスからの廃熱の変換)する工業設備、電気を生産し衛生的に熱を利用する家庭用途に、適用することができる。設備1の更なる用途は、家庭用及び工業用の両方のシステムに関し、ここでは、太陽エネルギーを利用するシステムによって、熱源が提供される。例えば、エンジン、又は排ガスによる熱や、ラジエータによって放散される熱を回収するなど、自動車分野における設備の使用も想定することができる。
設備1には、その内部で作動流体を循環させる、閉回路2が含まれる。特に、この作動流体は、上記にて定義されたタイプの流体である。
図1から図4の概略図から分かるように、設備1には、回路2内に配置され、作動流体を所定の循環方向に従って移動させるのに適した、少なくとも1つのポンプ13が含まれる。
ポンプ13に流入する作動流体は、所定の圧力、具体的には、実質的に回路の最小圧力に相当する圧力で、液体状態にある。ポンプ13は、作動流体に所定の圧力ジャンプを用い、それを実質的に回路2の最大圧力にするように構成される。ポンプ13に用いられる圧力ジャンプは、ポンプ13のサイズに依存し、好ましくは5バールより大きく、特に5バールから25バールの間に含まれ、更により具体的には、5バールから20バールの間のものである。ポンプ13に用いられる圧力ジャンプにより、作動流体は回路2内を循環し、特にポンプ13から流出すると、回路2上で作動可能状態にある第1の熱交換器又は蒸発器3に到達する。実際には、ポンプ13によって押し進められた液体状態の作動流体は、蒸発器3に供給され、蒸発器3は、液体から気体状態への移行を確定する時点まで、流体を加熱するように構成される。
より詳細には、蒸発器3は、作動流体を流路で受け取るのに適しており、更に、作動流体の状態を変化させることで、流体を加熱できるようにするのに適した、高温源Hから熱を受け取る。蒸発器3の排出口では、作動流体は蒸気状態、特に飽和蒸気状態にある。構造的には、蒸発器3は、例えば、1つ又はそれ以上の(液相を収容するのに適した)回収タンク、並びに、作動流体を液体から気体に転換するために、例えば異なる産業設備から到来する更なる作動流体(例えば、産業廃液)を高温源Hとして利用するのに適した、1つ又はそれ以上の熱交換器を備えることができる。あるいは、蒸発器3には、燃焼によって得られる高温源Hによって、作動流体の状態を変化させるのに適した、ボイラを含めることができる。高温源からの加熱流体は、150℃未満、特に25℃から130℃の間の温度にすることができる。図示した実施例では、蒸発器3は、第1の交換器を備え、作動流体は、第1の交換器の第1の側3aを通って流れ、第1の交換器3の第2の側3bに接続された高温源Hからの高温流体によって、徐々に気体に転換される。図から分かるように、図示された非限定的な実施例では、これらの流体は互いに移動する。
蒸発器3、特に蒸発器の液体回収領域には、蒸発器内(例えば、それに関連するタンク内)の液位を通知することができる、レベルセンサ3cを関連付けることができる。例えば、レベルセンサ3cには、対応するレベルに達したときに作動するのに適した、1つ又はそれ以上のセンサ素子、又は、液位に比例した電気的若しくは電磁的信号を発するのに適したトランスデューサ、又は、液位を検知し、電気的若しくは機械的制御を作動させるのに適した、単純な機械的フロート装置を含めることができる。レベルセンサ3cからの信号(複数可)は、少なくとも1つの対応するプログラムでプログラムされた、あるいは、蒸発器内の液位に応じて、流体循環のためにポンプ13の作動又は停止を選択的に命令するように構成された、制御ユニット100に送信することができる(例えば、制御ユニット100は、対応するメモリに関連付けられた、1つ又はそれ以上のデジタルCPU、あるいは、1つ又はそれ以上のアナログユニット、あるいは、対応するメモリに関連付けられた1つ又はそれ以上のデジタルユニットと、1つ又はそれ以上のアナログ回路との組み合わせ、を備える)。あるいは、制御ユニット100は、センサ3aによって検知されたレベルに応じて、ポンプ自体を回路2から液圧的に接続又は分離するためにポンプ13に関連付けられた、バルブアセンブリ50に指令するように、又は、ポンプ13の駆動部材70に指令するように、構成することができる。レベルセンサ3aがフロートなどの機械的装置である場合、装置は、ポンプ53の作動又は不作動の切替えを制御するためのポンプのスイッチ、あるいは、前述した駆動部材70のスイッチ、あるいは、ポンプと関連付けられた少なくとも1つのバルブアセンブリに運動学的に接続され、センサ17cによって検知されたレベルに応じて、ポンプ自体を回路2から液圧的に分離する、又は分離しないことができる。
回路2内の作動流体の循環方向に沿って、蒸発器3から流出する気体状態の作動流体が、作動流体の熱エネルギーを機械的エネルギーに変換するように構成された容積式膨張機4に、どのように流入するかは、注目すべき点である。
容積式膨張機4は、公知のタイプのものであり、例えば、容積が可変の少なくとも1つの膨張チャンバ6を画定するのに適した、少なくとも1つのピストン5を備える。容積式膨張機4には、一方の側でピストンに接続され、他方の側で対応する軸線の周りを回転するように構成された主シャフト11に接続された、伝達部材、例えばクランクギア7を、更に備えることができる。容積式膨張機4には、好ましくは、作動流体が少なくとも1つの導入口9を通ってチャンバ6に流入すること、チャンバ6内で流体が膨張すること、及び、少なくとも1つの排出口10を通って、膨張チャンバ6から作動流体を排出することを選択的に可能にし、したがって、ピストン5の運動を生成するように構成された、少なくとも1つのバルブ8が含まれ、その結果、主シャフト11をその軸線を中心に回転させることができる。作動流体の導入口の状態、膨張の状態、及び排出の状態を主シャフト11の回転と同期させるために、一方でバルブ8に、他方で主シャフト11に接続された、伝達部(図示せず)を設けることができることに留意されたい(あるいは、電気又は電子システムによって、この同期を管理することができる)。
例えば、図1及び図2から分かるように、設備1には、主シャフト11に接続され、主シャフトの回転を電気エネルギーに変換するのに適した、少なくとも1つの電力発生装置12が更に含まれる。特に、発生装置12には、主シャフト11に接続され、ステータに対する回転によって移動することのできる、少なくとも1つのロータを含めることができる。ロータとステータとの間の相対運動により、電気エネルギーを発生させることができる。
容積式膨張機4には、明らかに2つ以上のピストンを含めることができ、容積式膨張機4は、例えば、国際出願第2010102874号及び国際出願第2014141072号に記載されたタイプのものとすることができる。
設備1には、回路2内で作動流体が移動する方向に沿って、回路2自体で作動可能状態にある、第2の熱交換器又は凝縮器16が、少なくとも含まれることが分かる。例えば図1に見られるように、凝縮器16は、膨張機4とポンプ13との間に介在する。第2の熱交換器又は凝縮器16は、膨張機4から流出する作動流体を受け取り、それを気体状態から液体状態に変化させることができるように配置される。より詳細には、凝縮器16は、第1の側16aで作動流体を受け取り、かつ、凝縮器16を流れる流体から熱を取り去るのに適した、低温源Cと連通するように構成される。この低温源は、例えば環境であってもよく、かつ、好ましくは、第1の側16aを通って流れる作動流体の流れと向流で、冷気(すなわち、室温で)を熱交換器又は凝縮器16の第2の側16bに向けて吹きつけるのに適した、1つ又はそれ以上のファンを備えることができる。凝縮器16から流出する作動流体は、液体状態で、ポンプ13の導入口に戻る。
これ以降の説明及び特許請求の範囲は、以下のものを示す。
・ポンプ13の下流及び蒸発器3の上流に延在する閉回路の一部であり、液体状態の作動流体をポンプ13から蒸発器3自体に送るのに適した、閉回路2の第1の部分2a。
・容積式膨張機4の上流及び第1の部分2aの下流に延在する閉回路の一部であり、蒸発器3によって生成された気体状態の作動流体を受け取り、膨張機4に送ることに適した、閉回路2の第2の部分2b。
・凝縮器16の下流かつポンプ13の上流に延在する閉回路の一部であり、凝縮器16からポンプに向かって到来する液体状態の作動流体を送るのに適しており、かつ、(以下に見られるように)後述するタンク17内に作動流体を回収するのに適した、閉回路2の第3の部分2c。
・膨張機4の下流かつ凝縮器16の上流に延在する閉回路の一部であり、膨張した、依然として気体状態の作動流体を凝縮器16に送るのに適した、閉回路2の第4の部分2d。
更なる態様によれば、液体状態の作動流体は、回路2上で凝縮器16とポンプ13との間に配置された、回収タンク17に導かれる。回収タンク17の機能は、添付の図に示すように、ポンプ13が気泡を伴わずに液体を引き込むように、タンク自体の下部区域17aで凝縮器16から流出する液体状態の作動流体を回収して、収容することである。具体的には、設備1全体の不具合をもたらすおそれのある、気泡をはらむ作動流体が圧送されることが、タンク17によって防止される。実際には、タンク17内には気相が収容され、タンク自体の上部区域17bにおいて、外部環境とは接続されず、閉回路の一部と接続される。レベルセンサ17cは、タンク17、特にタンク内の液位を示すのに適した、タンク下部の液体回収領域17aに関連付けることができる。例えば、レベルセンサ17cは、対応するレベルに達したときに作動することができる、1つ又はそれ以上のセンサ素子、あるいは、液位に比例する電気的若しくは電磁的信号を発することができるトランスデューサ、あるいは、液位を検知し、電気的若しくは機械的コマンドを作動させることができる、単純な機械的フロート装置で構成することができる。レベルセンサ17cからの信号は、タンク17内の液位に応じて、流体循環ポンプ13又は駆動部材70の作動又は不作動を選択的に命令するようにプログラムされた、若しくは構成された、制御ユニット100に送信することができる。あるいは、制御ユニット100は、ポンプ13に関連するバルブアセンブリ50を制御して、センサ17cによって検知されたレベルに応じて、ポンプ自体を回路2から液圧的に接続又は分離するように、構成することができる。レベルセンサ17cがフロートなどの機械的装置である場合、この装置は、センサ17cによって検知されたレベルに応じて、ポンプ13又は前述した駆動部材70の作動又は不作動を制御するための、ポンプスイッチ、あるいは、ポンプ自体を回路2から分離するか否かを制御するためにポンプに関連付けられた、少なくとも1つのバルブに、運動学的に接続することができる。
更なる態様によれば、ポンプ13から流出し、膨張機4からの高温ガスによって蒸発器3に導かれる、液体状態の作動流体の予熱を決定するために、設備1には、膨張機4と凝縮器16との間に介在する、閉回路の第4の部分2dの断面と交差する第1の側18a、並びに、閉回路の第1の部分2aの断面と交差する第2の側18bを有する、第3の熱交換器18が少なくとも含まれる。
図1及び図2の実施形態
ここで、図1及び図2の、ポンプ13のより詳細な説明を参照すると、本明細書には、単一のポンプ13を有する設備が記載されているが、例えば並列若しくは直列に、又は適切に挿入及び同期された他の構成で作動する、複数のポンプ13が存在し得ることに、まず留意されたい。
図1及び図2に示すポンプ13は、互いに液圧的に分離され、作動流体で満たすことができる、対応する容積をそれぞれが画定する、少なくとも第1の作動チャンバ14a及び第2の作動チャンバ14bを内部に画定する、筐体14を備える。図1及び図2に示すように、第2のチャンバ14bの容積は、第1のチャンバ14aの容積よりも大きい。例えば、第2のチャンバの容積は、第1のチャンバの容積の、少なくとも1.5倍、又は、少なくとも2.0倍であり得る。
筐体14の内部では、第1の頂部15a及び第2の頂部15bがある、ピストン15が作動する。ピストンの第1の頂部15aは、第1のチャンバ14aに摺動可能に収容され、ピストンの第2の頂部15bは、第2のチャンバ14bに摺動可能に収容される。第1及び第2の頂部は、更に、互いに堅固に接続される。具体的な事例では、第1及び第2の頂部は、第1及び第2の頂部15a、15bに対して横方向に延在し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間にある分離壁40を液密に貫通する、ロッド15dによって接続される。図1及び図2に見られるように、ピストン15は、所定の軸線Xに沿って筐体14内を前後に移動し、第1及び第2の頂部15a、15bもまた、対応する第1及び第2のチャンバ14a、14b内を前後に移動する。第1及び第2のチャンバは、角柱形状、特に円柱形状であり、第1及び第2の頂部も、多角形又は、好ましくは円形の(軸線Xに垂直な)断面を有する。第1及び第2の頂部は、対応するチャンバ内で液密に摺動しなければならないため、対応するチャンバの内面に対してフィットする輪郭を有する。第1のチャンバにある第1の頂部のストローク長は、第2のチャンバにある第2の頂部のストローク長と、等しいことが好ましい。同様に、図示した実施例では、第1のチャンバの軸線Xに沿った延長部は、第2のチャンバの同じ軸線Xに沿った延長部に等しいが、第2のチャンバは、第1のチャンバよりも径方向の占有面積が著しく大きく、例えば、第2のチャンバの軸線Xに垂直な断面の面積は、第1のチャンバの軸線Xに垂直な対応する断面の面積の、少なくとも1.5倍、又は少なくとも2.0倍であり得る。その結果、第1の頂部は、第2の頂部の有効断面積よりも小さい有効断面積(すなわち、軸線Xに直交して測定された、流体を有効に推進する面の面積)を有し、例えば、第2の頂部の有効断面積の面積は、第2の頂部の有効断面積の面積の、少なくとも1.5倍、又は少なくとも2.0倍であり得る。
ピストンの第1の頂部15aは、筐体14と連係して、第1の区画20と、第1の頂部15aに対して第1の区画の反対側にある、第3の区画22とを画定する(第1及び第3の区画20、22は、第1のチャンバ14aの一部である)。更に、第2の頂部15bは、前述した筐体と連係して、第2の区画21と、第2の頂部15bに対して第2の区画の反対側にある、第4の区画23とを画定する(ここでは、第2及び第4の区画21、23は、第2のチャンバ14bの一部である)。分離壁40は、実際には、第3及び第4の区画22、23を分離する。図示の例では、それら互いに隣接しているが、液圧的に別個のチャンバ部分、すなわち、それぞれ第1のチャンバ14a及び第2のチャンバ14bである。要約すると、ピストンの第1の頂部15aは、第1のチャンバ14aを、実際には第1の頂部の両側にあり、第1のチャンバ内で第1の頂部の位置が変化するにつれて容積が変化する、ポンプの第1及び第3の区画20、22に分離する。一方、ピストンの第2の頂部15bは、第2のチャンバを、第2のピストン頂部の両側にあり、第2のチャンバ内で第2の頂部の位置が変化するにつれて容積が変化する、ポンプの第2及び第4の区画21、23に分離する。
図示の実施例では、ポンプ13は、ピストンロッド15dに堅固に接続され、第1の頂部の反対側に配置された、第3の頂部15cも場合によって含む、ピストン15を有する(実際には、図示の実施例では、ポンプ13、したがってピストン15及び筐体14は対称構造であり、第2の頂部は、第1の頂部と第3の頂部との間の、ピストンの中央に位置する)。筐体14は、第3の頂部15cが作動する第3のチャンバ14cも画定し、かつ第3のチャンバを、第5及び第6の区画24及び25に分割する。第6の区画25は、例えば、第2の区画21に隣接し、ピストンロッド15dが液密に流れる更なる分離壁41によって、第2の区画21から分離され、第5の区画24は、第6の区画25に隣接し、かつ第1の区画20の反対側にある。
第1の区画20は、液体状態の作動流体を蒸発器3に送出するために、ポンプ13の下流及び蒸発器3の上流に延在する、閉回路2の第1の部分2aと流体連通して設置することができる。例えば、第1の区画20は、回路2の第1の部分2aにある供給管30が接続される、排出口の通路開口部を提供することができる。第1の区画20は、閉回路2の第3の部分2cと接続することもできる。例えば、第1の区画20は、凝縮器16から、より正確にはタンク17の下部区域17aから到来する、液体状態の作動流体を受け取るために、ポンプ13の上流で、回路2の第3の部分2cにある供給管31に接続された、導入口の通路開口部を提供することができる。より詳細には、供給管30、したがって閉回路2の第1の部分2aと流体連通する、対応する第1の作動状態(図1)、並びに、タンク17から液体状態の作動流体を受け取るために、ポンプ13の上流で閉回路2の第3の部分2cにある供給管31と流体連通する、対応する第2の作動状態(図2)に、第1の区画を選択的に構成することができる。
第2の区画21は、蒸発器3によって生成された気体状態の作動流体を受け取るための、供給管32によって、あるいは、タンク内の作動流体を排出するための、タンクの上部区域17bを伴う供給管33によって、閉回路2の第2の部分2bと、流体連通して設置することができる。より詳細には、(供給管32を介して)閉回路2の第2の部分2bと流体連通する、対応する第1の作動状態(図1)、並びに、気体状態の作動流体を第3の部分、特にタンク17内に排出するために、(供給管33を介して)閉回路2の第3の部分2cと流体連通する、対応する第2の作動状態(図2)に、第2の区画21を選択的に構成することができる。
本発明の一態様によれば、ポンプ13は、第2の区画21も対応する第1の作動状態にあるときに、第1の区画20が対応する第1の作動状態にあり、かつ、第2の区画21も対応する第2の作動状態にあるときに、第1の区画20が対応する第2の作動状態にあるように、設備によって構成及び制御される。このようにして、第2の部分2bから到来する、蒸発器3によって生成された加圧ガスは、したがって高圧(例えば、典型的にはタンク17内の液体又は気体の圧力よりも、5から10バール、約20から25バール高い圧力)であり、第2のピストン15bのサイズがより大きいことから、第2のポンプ区画を膨張させ、その結果、液体の作動流体を蒸発器に押し進めることになる、第1のチャンバの容積の減少を引き起こす傾向がある。実際には、上述したピストン15、並びに、頂部15a及び15bにより、ポンプ13は、第1及び第2の区画における内部容積の変化が連係するように構成される。言い換えれば、閉回路の第2の部分2bから第2の区画21への気体状態の作動流体が導入されると、(図1の右側に向かって)第2の頂部が移動し、第2の区画自体の容積が増加する。これにより、(同じく図1の右に向かって、等しいストロークで)第1の頂部の対応する移動が促されるため、第1の区画20の容積が減少し、液体状態の作動流体が、第1の区画から蒸発器3に移動する。
このソリューションのおかげで、液体状態の作動流体を圧送するために、回路の第2の部分2bに存在する高温高圧ガスの熱エネルギーの、(実際には比較的小さい)一部を利用することができる。そのため、電気エネルギーを全く利用することなくサイクル効率が大幅に向上し、したがってサイクル効率を改善することができる。
上述したように、一態様によれば、第1及び第2の頂部は互いに接続される。特に、図1及び図2の非限定的な実施例では、第1及び第2の頂部15a及び15bは、ロッド15dによって互いに堅固に接続されるため、それらは同時に前後に移動する。このことは、第1の区画及び第2の区画が、それぞれ対応する第1の作動状態にあるとき、蒸発器3によって生成された気体状態の作動流体が第2の区画21に流入することで、ピストンの第2の頂部15bが第1の区画の方向に移動することをもたらし、また、第1の頂部15aが移動し、かつ、液体状態の作動流体が第1の区画20から排出されることを決定し、それを蒸発器3に向かって送出することを意味する。
図示の実施例では、ポンプ13は、場合によって第3の頂部15cも含むピストン15を有する。第3の頂部15cは、ロッド15dに堅固に接続され、第1の頂部の反対側に設置され、ポンプ13、ひいてはピストン15及び筐体14に、第1の頂部と第3の頂部との間のピストンの中央に第2の頂部が設置された、対称構造をもたらす。第3の頂部は、第3のチャンバ14c内で作動し、それを第5の区画24と第6の区画25とに分割する。
任意の現在好ましいソリューションでは、第3の区画22は、ポンプ13の上流で閉回路2の第3の部分2cと流体連通する。具体的には、ピストン15が、第1の区画20から液体の作動流体を排出することを決定する、(例えば、図1を参照して右に向かう)第1の方向に移動しているか、あるいは、液体状態の作動流体を第1の区画20に引き込むことによって、第1の方向とは反対の、(図2を参照して左に向かう)第2の方向に移動しているかにそれぞれ応じて、気相の作動流体を、受け取る、又は排出するために、第3の区画22は、供給管34によって回収タンクの上部区域17bと流体連通して設置される。タンク17からの気体が第3の区画に供給され、(例えば、部分2bからの)高温ガスがないことにより、第1の区画内で液体が過熱することが防防止され、したがって、圧送中に気泡が形成されることが防止される。同様に、(存在する場合)第6の区画26は、ポンプ13の上流で閉回路2の第3の部分2cと流体連通する。具体的には、ピストン15が、第6の区画25から液体の作動流体の排出をもたらす、(例えば、図1を参照して右に向かう)第1の方向に対応して移動しているか、あるいは、液体状態の作動流体を第6の区画25に引き込むための、(図2を参照して左に向かう)第1の方向とは反対の第2の方向に移動しているかにそれぞれ応じて、気相の作動流体を受け取る、又は排出するために、第6の区画22は、供給管34(又は他の供給管)によって回収タンクの上部区域17bと流体連通して設置される。ここでも、タンク17からの気体が第3の区画(及び場合によっては第6の区画)に供給され、かつ、高温ガスではないことにより、第1の区画(及び、存在する場合には第5の区画)内で液体が過熱することが防止され、したがって、圧送中に気泡が形成されることが防止される。
あるいは、現在のところあまり好ましくないソリューションでは、第1の区画20(又は、存在する場合には第5の区画24)が第1の作動状態にあり、液体を蒸発器3に押し出すとききには、第3の区画22(及び、場合によって存在する場合には第6の区画25)を、回路の第2の部分2bに選択的に接続し、あるいは、第1の区画(又は、存在する場合には第5の区画)が第2の作動状態にあり、回路2の第3の部分2cから液体を引き出すときには、第3の区画22(及び、場合によって存在する場合には第6の区画25)を、回路2の第3の部分2cに選択的に接続することができる。
最後に、第2の区画21と同様に、例えば供給管32を介して、(後述する図2に示す状態に見られるように、バルブアセンブリが介在することによって)閉回路2の第2の部分2bと流体連通する、対応する第1の作動状態、並びに、気体状態の作動流体をタンクに排出するために、例えば回収タンク17の上部区域17bに通じる供給管33を介して、(後述する図1に示す状態の、バルブアセンブリが介在することによって)ポンプ13の上流にある、閉回路2の第3の部分2cと流体連通する、対応する第2の作動状態に、第4の区画23を選択的に構成することができる。
図1及び図2に示すように、ポンプ13は、第2の区画がその第1の作動状態にあり、第4の区画が対応する第2の作動状態にあるときに、第1の区画が第1の作動状態にあるように駆動される。更に、ポンプ13は、第2の区画がその第2の作動状態にあり、第4の区画が対応する第1の作動状態にあるときに、第1の区画が第2の作動状態にあるように駆動される。第3の区画は、上述したように、場合によって、常にタンク17と同じ作動状態に保たれる。
(図1及び図2のように)第3の頂部15c及び第3のチャンバ14cがポンプ13内に存在する場合、これらは、実際にはそれぞれ第1の頂部15a及び第1のチャンバ14aに適合して、寸法決めされる。第1の区画20が第1の作動状態にあり、液体を第2の部分2bに圧送するとき、第5の区画はその第2の作動状態にあり、例えば供給管35を介して、第3の部分2cから(具体的にはタンク17から-図1参照)液体を引き出すように、それらは回路2に接続される。同様に、第1の区画20が第2の作動状態にあるとき、第5の区画24は、例えば、供給管30と同様に蒸発器3に接続された供給管30’を介して、回路の第2の部分2bに液体を押し進める、第1の作動状態にある(図2参照)。
当業者が理解するように、ポンプ13を駆動し、上述したような様々な区画の作動状態を与えるために、様々なシステムを提供することができる。図1及び図2に示す非限定的な実施例では、設備には、ポンプ13と連係し、以下のように構成される、少なくとも1つのバルブアセンブリ50を含めることが求められる。
・ポンプの第1の区画20を、選択的に、対応する第1又は第2の作動状態に設置する。
・ポンプの第2の区画21を、選択的に、対応する第1又は第2の作動状態に設置する。具体的には、ポンプの第2の区画20も対応する第1の作動状態にあるときに、ポンプの第1の区画21を対応する第1の作動状態に設置し、かつ、ポンプの第2の区画21も対応する第2の作動状態にあるときに、ポンプの第1の区画20を対応する第2の作動状態に設置する。
・第4の区画23を、選択的に、対応する第1の作動状態又は第2の作動状態に設置する。具体的には、第2の区画(したがって、同じく第1の区画)が対応する第1の作動状態にあるときに、第4の区画23を、対応する第2の作動状態に設置し、第2の区画(したがって、同じく第1の区画)が対応する第2の作動状態にあるとき、第4の区画を対応する第1の作動状態に設置する。
・第5の区画24が存在する場合、第1の区画20がその第1の作動状態にあるとき、第5の区画24をその第2の作動状態に設置し、第1の区画がその第2の作動状態にあるとき、第5の区画24をその第1の作動状態に設置する(これは、ピストン13の、一方向のストロークと反対方向のストロークとの両方で、蒸発器3に作動流体を圧送するためのものである)。
詳細には、図1及び図2に例示するバルブアセンブリ50には、第1の逆止弁51が含まれる。第1の逆止弁51は、ポンプ13の本体によって物理的に担持することができ(例えば、第1の区画の出口開口部にも直接関連付けられる)、すなわち、閉回路の第1の部分2a(例えば、供給管30上)で作動して、第1の区画20から流出する液体状態の作動流体を、蒸発器3に供給することを可能にする(一方で、流体が第1の区画に逆流することを防止する)。例えば、バルブアセンブリ50には、第2の逆止弁52も含まれる。この逆止弁52は、ポンプの本体によって担持することができ、例えば、第1の区画20の入口開口部にも直接関連付けることができ、すなわち、(例えば、供給管31上に世知されて)閉回路の第3の部分2cで作動して、第1の区画への作動流体の充填段階中に、第3の部分2c(特に、タンク17)からの液体状態の作動流体が、第1の区画に流入することを可能にする。図1及び図2に示すバルブアセンブリ50には、第3の逆止弁54も含まれる。この逆止弁54は、ポンプ13の本体によって物理的に担持することができ(例えば、第5の区画の出口開口部に直接関連付けることができ)、すなわち、閉回路の第1の部分2a(例えば、供給管30’上)で作動して、液体状態の作動流体が第5の区画の外側で、蒸発器3に流れることを可能にする(一方で、流体が第5の区画に向かって逆流することを防止する)。バルブアセンブリ50には、例えば、第4の逆止弁55も含まれる。この逆止弁55は、ポンプの本体によって担持することができ、例えば、第5の区画24の入口開口部に直接関連付けることができ、すなわち、(例えば、供給管35上に配置されて)閉回路の第3の部分2cで作動して、第5の区画を作動流体で充填する段階の間に、第3の部分2c(特に、タンク17)からの液体状態の作動流体が、第5の区画に流入することを可能にする。
バルブアセンブリ50は、第1の位置(図1)又は第2の位置(図2)に選択的に設置することができる、少なくとも4つの方法及び2つの位置を有する、セレクタスイッチ53を提供することもできる。セレクタスイッチ53は、第1の位置において、第4の区画23を対応する第2の作動状態(すなわち、供給管33と流体連通する状態)に設置し、同時に、第2の区画21を対応する第1の作動状態(すなわち、供給管32と流体連通する状態。図1参照)に設置する。セレクタスイッチ53は、第2の位置において、第4の区画23を対応する第1の作動状態(すなわち、供給管32と流体連通する状態)に設置し、同時に、第2の区画を対応する第2の作動状態(すなわち、供給管33と流体連通する状態)に設置する。実際には、セレクタスイッチ53は、第2又は第4の区画を、供給管32、したがって回路2の第2の部分2bに存在する気体状態の作動流体と、あるいは、タンク17へのガス排出供給管33と、交互に連通させる。セレクタスイッチ53には、スイッチが第4及び第2の区画の両方からの、流体の導入口及び排出口を閉じてポンプ13を効果的に遮断する、第3の位置を含めることもできる(図1及び図2の実施例では、そのような第3の位置が設けられてはいるが、選択されていない)。
セレクタスイッチ53の調整、したがって上述した様々な位置の間での切替えは、電子的、電気機械的、又は完全に機械的制御システムによって行うことができる。
例えば、制御ユニット100によって、セレクタスイッチにコマンドを送信し、セレクタスイッチを上述した位置のうちの1つに、位置決めすることができる。例えば、ポンプ13に関連するストローク端センサ60によって、ピストン(15)が対応するストローク端位置に到達したことを検出し、対応するコマンド信号を制御ユニット100に発することができる。制御ユニットは、ストローク端センサ60からの信号に基づいて、セレクタの第1の位置から第2の位置への切替えを指令するように、構成することができる。あるいは、ストローク端センサ60は、第1の位置と第2の位置との間を移動するように、セレクタスイッチ53に直接指令することができ、その逆も可能である。
既に述べたように、制御ユニット100は、センサ17cによって検知されたレベルに応じて、及び/又は、蒸発器3で作動するレベルセンサ3cによって検知されたレベルに応じて、回路2に対してポンプ自体を適切に接続する、又は液圧で分離するように、バルブアセンブリ50、特にポンプ13に関連するセレクタスイッチ53を制御するようにも、構成することができる。例えば、レベルセンサ3cによって検知されたレベルが高液位を示す場合、制御ユニットは、例えばセレクタスイッチを第3の液圧ロック位置に切り替えることによって、ポンプを不作動にするように構成することができる。更に、制御ユニットは、レベルセンサ3cが蒸発器自体の液位が低すぎることを示す場合、ポンプを再始動させ、次いで、セレクタスイッチを、液体状態の流体を蒸発器に圧送するための第1又は第2の位置に(交互に)設定するように、構成することができる。同様に、レベルセンサ17cによって検出されたレベルが高液位を示す場合、制御ユニットは、例えば、第3の液圧ロック位置から、第1及び第2の位置にセレクタスイッチを交互に切り替えることによって、ポンプを作動させるように構成することができる。更に、制御ユニットは、レベルセンサ17cがタンク17の液位が低すぎることを示す場合、ポンプ13を停止させ、次いで、セレクタスイッチを第3の作動位置に設定するように、構成することができる。
レベルセンサ3c又は17cがフロートなどの機械的装置である場合、装置は、センサ3c又は17cによってそれぞれ検知されたレベルに応じて、第3の位置に向かう移動、又は、第3の位置から外れる移動、及び、ポンプ自体を回路2から分離するか否かを制御するために、セレクタスイッチ53に運動学的に接続することができる。
最後に、更なる変形例では、単に所定の一定間隔でセレクタスイッチの切替えを決定する時間ベースにて、制御ユニットによってポンプ13を制御することができる。
図3及び図4に示す実施形態
図3及び図4を参照すると、ポンプ13が、少なくとも1つのチャンバ14aを画定する筐体14を備える実施形態が示されている。筐体14内で、第1及び第2の頂部15a、15bを有するピストン15が作動し、チャンバ14a内に摺動可能に収容される。特定の事例では、第1及び第2の頂部、15a及び15bは、それらから横方向に延在するロッド、又は別の剛性体15dによって連結される。図3及び図4から分かるように、ピストン15は、第1及び第2の頂部15a、15bと共に、所定の軸線Xに沿って筐体14内を前後に移動し、更にチャンバ14a内を前後に移動する。チャンバ14aは、角柱形状、特に好ましくは円筒形状を有し、第1及び第2の頂部も、チャンバ14a内で流体密となるために、多角形又は好ましくは円形の(軸線Xに垂直な)断面を有し、したがって、それぞれのチャンバの内面に対してフィットする輪郭を有する。
ピストンの第1の頂部15aは、筐体14と連係して、第1の区画20を画定する。同様に、第2の頂部15bは、筐体と連係して、第2の区画21を画定する。要約すると、第1の頂部15a及び第2の頂部15bは、ピストン15の位置が変化するにつれて容積が変化する、区画20及び21を画定する。
第1の区画20は、液体状態の作動流体を蒸発器3に送るために、ポンプ13の下流及び蒸発器3の上流に延在する、閉回路2の第1の部分2aと、流体連通して設置することができる。例えば、第1の区画20は、回路2の第1の部分2aにある供給管30が接続される、出口通路開口部を提供することができる。第1の区画20は、閉回路2の第3の部分2cとも接続することができる。例えば、第1の区画20は、凝縮器16から、より正確にはタンク17の下部区域17aから到来する液体状態の作動流体を受け入れるために、ポンプ13の上流で、回路2の第3の部分2cにある供給管31に接続された、入口通路開口部を提供することができる。より詳細には、供給管30、したがって閉回路2の(第3の部分2cではなく)第1の部分2aと流体連通する、対応する第1の作動状態(図3)、並びに、(第1の部分2からではなく)タンク17から液体状態の作動流体を受け取るために、ポンプ13の上流で閉回路2の第3の部分2cにある供給管31と流体連通する、対応する第2の作動状態(図4)に、第1の区画を選択的に構成することができる。
第2の区画21は、蒸発器3によって生成された気体状態の作動流体を受け取るために、例えば供給管32によって、閉回路2の第2の部分2bと流体連通して、あるいは、作動流体をタンク自体に排出するために、例えば供給管33によって、第3の部分2c、特にタンクの上部区域17bと流体連通して、設置することができる。より詳細には、第2の区画が、(供給管32を介して)閉回路2の第2の部分2bと流体連通する、対応する第1の作動状態(図3)、並びに、第3の部分及び特にタンク17内の気体状態の作動流体を排出するために、閉回路2の第3の部分2cと(例えば、供給管33を介して)流体連通する、対応する第2の作動状態(図4)に、第2の区画21を選択的に構成することができる。
本発明の一態様によれば、ポンプ13は、第2の区画21も対応する第1の作動状態にあるときに、第1の区画20が対応する第1の作動状態にあり、かつ、第2の区画21も対応する第2の作動状態にあるときに、第1の区画20が対応する第2の作動状態にあるように、設備によって構成され、かつ制御される。このようにして、ポンプの第2の区画に流入する高圧(例えば、タンク17内の作動流体の圧力よりも5から10バール、典型的には20から25バール高い圧力)である、第2の部分2bからの、蒸発器3によって生成された加圧ガスによって、第1の区画内の圧力が一様となる傾向がある。前述したピストン15、及び頂部15a、15bにより、ポンプ13は、第1及び第2の区画の内部容積の変動が、相互に連係するように構成される。言い換えれば、ポンプ13に関連する駆動部材70によって与えられる小さな(摩擦の打ち勝つには足りる)力は、ピストン15の変位を引き起こすのに十分なものであり、第2の区画21において、閉回路の第2の部分2bから気体状態の作動流体が流入することで、第2の区画自体の容積が増加することに伴い、(図3では右に向かって)第2の頂部15bを移動させる。これにより、(同じく、図3では右に向かう)第1の頂部15aの対応する移動が促されるため、第1の区画20の容積が減少し、液体状態の作動流体が、第1の区画から蒸発器3に移動する。
このソリューションにより、作動流体の圧送を促すために、回路の第2の部分2bに存在する、高温高圧ガスの熱エネルギーの(実際には比較的小さい)一部を利用することができる。
図3及び図4の実施例で述べたように、ポンプ13には、駆動部材70が含まれる。駆動部材70は、任意選択的に、電気モータ、又は油圧モータ、又は電気アクチュエータ、又は油圧アクチュエータ、又は空気圧アクチュエータとすることができる。駆動部材70は、非常に低いエネルギー消費(例えば、電気消費)で、筐体内の所定のストロークに沿った前後の移動を決定するために、ピストン15上で作動可能状態にある。例えば、図3及び図4では、作動ストロークに沿ってピストン自体を前後に移動させ、それによって、蒸発器へ液体の作動流体を圧送することを決定するために、ピストン13によって担持されたラック72に作用するピニオン71に接続された、駆動部材70を示してある。部材70とピストン11との間には、その他の接続部を設けることができる。制御ユニット100は、ポンプによって担持され、ユニット100と通信可能に接続された、1つ又はそれ以上のストローク端センサ60からの信号に基づいて、あるいは、所定の時間間隔に基づいて移動の反転を指令することによって、駆動部材70を、一方向又は他の方向に制御することができる。
また、図3及び図4の実施例では、バルブアセンブリ50が、ポンプ13と連係して設けられ、以下のように構成される。
・ポンプの第1の区画を、対応する第1又は第2の作動状態に、選択的に設置する。
・ポンプの第2の区画を、対応する第1又は第2の作動状態に、選択的に設置する。具体的には、第2の区画が対応する第1の作動状態にあるときに、第1の区画を対応する第1の作動状態に設置し、かつ、第2の区画が対応する第2の作動状態にあるときに、第1の区画を対応する第2の作動状態に設置する。
バルブアセンブリ50には、例えば、第1の逆止弁51を備えることができる。この逆止弁51は、ポンプ13の本体によって物理的に担持され(例えば、第1の区画の出口開口部にも直接関連付けられ)、すなわち、(例えば、供給管30上に位置する)閉回路の第1の部分2aで作動して、液体状態の作動流体を、第1の区画から蒸発器3に供給することを可能にする(一方で、流体が第1の区画に逆流することを防止する)。バルブアセンブリ50には、例えば、第2の逆止弁52も含まれる。この逆止弁52は、ポンプの本体によって担持され、例えば、第1の区画20の入口開口部にも直接関連付けけることができ、すなわち、閉回路の第3の部分2c上(例えば、供給管31上)で作動することができ、第1の区画を作動流体で充填する段階の間に、第3の部分2cから(特にタンク17から)の液体状態の作動流体が、第1の区画に流入することを可能にする。
バルブアセンブリ50には、第3の逆止弁56を備えることもできる。この逆止弁56は、ポンプ13の本体によって物理的に担持する(例えば、第2の区画の入口開口部に直接関連付ける)ことができ、すなわち、閉回路の第2の部分2b(例えば、供給管32)上で作動して、蒸発器3によって生成された気体状態の作動流体を、第2の区画に供給することを可能にする(一方で、流体が蒸発器に逆流することを防止する)。バルブアセンブリ50には、第4の逆止弁57を備えることもできる。この逆止弁57は、ポンプの本体によって担持する、例えば、第2の区画21からの出口開口部に直接関連付けることができ、すなわち、例えば、閉回路の第3の部分2c(例えば、供給管33)上で作動して、第2の区画から作動流体を排出する段階の間に、気体状態の作動流体を、第2の区画の外側の、第3の部分2cに(特にタンク17に向かって)流すことを可能にする。
上記の代わりに、バルブアセンブリ50には、セレクタスイッチを含めることができる。このセレクタスイッチは、例えばユニット100によって制御される、例えば、4つの方向及び2つの位置のスイッチ(又は他のバルブセレクタ)であり、上述した作動状態下で、第1及び第2の区画の位置決めを行うことができる。
上記に示した実施例では、複数の頂部を有するピストンを使用するポンプについて説明したが、上記に示したように作動する区画を有し、上記と同様のポンプ機能を保証することができる、互いに運動学的に接続された、(頂部として作用し、様々な区画を画定する)膜板又は薄膜を、ピストンの代わりに使用することができる。
また、上記の実施例では、往復動式のピストンを用いたポンプについて説明したが、「回転ピストン」方式を用いる可能性を排除するものではない。
電気的及び/又は機械的エネルギーの生成方法
本発明は、熱エネルギーを機械的又は電気的エネルギーに変換するために、上述した設備の1つ、又は、添付の特許請求の範囲のいずれか一項に記載の設備を、使用する方法も対象とする。本方法には、ポンプ13によって運動が与えられる作動流体を、循環させるステップが含まれる。ポンプ13によって押し進められた作動流体は、蒸発器3に到達し、蒸発器3は、高温源Hによって、作動流体を蒸発するまで加熱する。
本方法には、燃料節約装置又は第3の熱交換器18を用いた、作動流体の予熱段階があってもよい。例えば、この予熱段階では、作動流体を蒸発させることなく、加熱することが可能となる。予熱のために使用する熱は、膨張機4から流出する膨張ガスから取り出される。
蒸発段階に続いて、気体状態の作動流体が膨張機4に到達する。ここで流体が膨張し、モータシャフト11を回転させ、直接使用することのできる機械的エネルギーを発生させる。詳細には、この膨張の結果として、膨張機のピストン5は、公知の方法で、(往復膨張機では)交互方向に、又は、(回転膨張機では)回転方向に移動され、したがって、例えば、シャフト11がユーザ装置又はシステムに接続されている場合に直接使用することができる、機械的エネルギーを生成するシャフト11を回転させる。あるいは、シャフト11を電力発生装置12と接続して、適切に貯蔵することができ、電力網に分配することができ、又は直ちに使用することのできる、電気を生成することができる。膨張機4から流出するガスの流れは、次いで、存在する場合には燃料節約装置18の高温側に到達し、次いで凝縮器16に進み、そこで流体が凝縮されて、タンク17に送出される。
タンク17はポンプ13と流体連通しており、ポンプはタンクの下部区域17aから作動流体を直接引き込み、循環させて回路に戻す。より詳細には、タンク17は、凝縮器16とポンプ13との間に介在し、液体状態の作動流体を蓄積することができる。この状態では、タンク17は、ポンプ13に、気泡が引き込まれることを防止しつつ、液体が引き込まれることを確実にし、したがって連続した液体の供給を確実にする。
図1及び図2の実施例の場合、液体の圧送は以下のように行われる。例えば、ポンプ13のピストン15がストローク端の位置にあり、そのストロークの1つ(例えは、図1に示すように左から右)において、反対側のストローク端部に移動する状態から開始して、ポンプの第2の区画21は、供給管32から、すなわち閉回路2の第2の部分2bから、加圧ガスを受け取る。第1の頂部15aと比較して、第2の頂部15bの断面積が大きいため、排出時に、第2の頂部が第4の区画23内に存在する気体状態の流体をタンク17に向かって押し進め、一方で、第1の頂部15aが第1の区画20内に存在する液体状態の作動流体を蒸発器3に向かって、具体的には供給管30を介して、押し進めるように、ピストンは移動される。この段階で、タンクの上部区域17bからの気体状態の流体は、好ましくは常にタンクの上部区域と流体接続している第3のチャンバ22に、同時に充填される。図1及び図2の実施例では、第3の頂部15cが第3のチャンバ14c内に移動して、例えば供給管35によって、タンク17の下部区域17aから気体状態の流体を引き込む、第5の区画24の容積を増加させることも予定されている。同時に、第6の区画は、好ましくはタンク17自体と常に流体連通しているため、第6の区画25内に存在する気体状態の流体は、タンクの上部区域17bに排出される。
ストローク端(図1に示すストロークの右端)に達すると、ピストン15の動きは反転し(既に説明したように、例えば、セレクタスイッチ53を図1の位置から図2の位置に移動させるコマンドによって)、第1の頂部15aが第1の区画20の容積を増加させるように移動し、次いで、液体状態の作動流体を、第1の区画21に引き込む(図2参照)。同時に、(存在する場合)第3の頂部15cは、例えば供給管30’を介して、第5の区画に収容された作動流体を、蒸発器3に向かって押し進める。この段階で、セレクタスイッチを適切に操作すること(図2)に従って、第4の区画23は、回路の第2の部分2bに接続され、蒸発器によって生成された、気体状態かつ高圧の流体を受け取る。第1及び第3の頂部と比較して、第2の頂部15bの断面積が大きいため、第4の区画に流入する流体は、第2のチャンバ21の容積を徐々に減少させるように、図1のものとは反対の方向に第2の頂部15bを押し進め、この段階で、気体状態の流体を、タンク17の上部区域17bに排出する。同時に、上述したように、このピストン15の動きは、(存在する場合)第5の区画24に含まれる気体状態の流体を、膨張機3に向かって圧送することをもたらす。記載された段階(図2)では、好ましくはタンクの上部区域と常に流体連結している、第3のチャンバ22内にある気体状態の流体が、タンク内に排出される。同時に、第6の区画は、好ましくはタンク17自体と常に流体連通しているため、タンクの上部区域17bからの気体状態の流体が、第6の区画25内に受け入れられる。
説明したステップの間、逆止弁51、52、54、及び55により、以下のような一方向にのみ、流体が移動することが可能となる。
・バルブ51により、第1の区画20から蒸発器3へ液体状態の流体を供給することが可能となるが、蒸発器から第1の区画20へ、作動流体が戻ることが防止される。
・第2のバルブ52により、タンク17から第1の区画20へ液体状態の作動流体を供給することが可能となるが、第1の区画20からタンク17へ、流体が排出されることが防止される。
・第3のバルブ54により、第5の区画24から蒸発器3へ、液体状態の作動流体の流れがもたらされるが、蒸発器から第5の区画24へ、作動流体が戻ることが防止される。
・最後に、バルブ55により、タンク17から第5の区画24へ液体状態の作動流体を供給すること可能となるが、第5の区画24からタンク17へ、流体が排出されることが防止される。
図3及び図4の実施例の場合、液体の圧送は、以下のように行われる。例えば、ポンプ13のピストン15がストローク端の位置にあり、そのストロークの1つ(例えば、図3に示すように左から右)において、反対側のストローク端部に移動する状態から開始して、ポンプの第2の区画21は、供給管32から、すなわち閉回路2の第2の部分2bから、加圧ガスを受け取る。駆動部材70が作動することによって、並びに、第1の区画20内の圧力が第2の区画内の圧力よりも高くないことによって、第1の頂部15aが、第1の区画20内に存在する液体状態の作動流体を、蒸発器3に向かって、具体的には供給管30を通って押し進めるように、ピストンは移動する。
ストローク端(図3に示すストロークの右端)に達すると、ピストン15の動きは反転し(上述したように、例えば、駆動部材70の動きを反転させるコマンドによって)、第1の頂部15aが、第1の区画20の容積を増加させるように移動し、次いで、第1の区画はタンク17の下部区域17aから到来する液体状態の作動流体を、第1の区画(図4参照)内に引き込む。同時に、第2の区画21内にある気体状態の流体が、タンク17の上部区域17bに排出される。
説明したステップの間、逆止弁51、52、56、及び57により、以下のような一方向にのみ、流体が移動することが可能となる。
・バルブ51により、第1の区画20から蒸発器3へ、液体状態の流体を供給することが可能となるが、蒸発器から第1の区画20へ、作動流体が戻ることが防止される。
・第2のバルブ52により、タンク17から第1の区画20へ、液体状態の作動流体を供給することが可能となるが、第1の区画20からタンク17へ、流体が排出されることが防止される。
・第3のバルブ56により、蒸発器3から第2の区画へ、気体状態の作動流体の流れがもたらされるが、第2の区画21から蒸発器へ、作動流体が戻ることが防止される。
・最後に、第4のバルブ57により、第2の区画21からタンク17へ、気体状態の作動流体を排出することが可能となるが、タンクから第2の区画21へ、流体が戻ることが防止される。
記載され、特許請求されるソリューションによって、閉回路2において流体を圧送するために、又はそれを支援するために、作動流体中のエネルギーの一部を利用することが可能となり、その結果、サイクルの全体的な効率が向上する。
更に、上述したピストン13を備えるタイプのポンプは、設計が単純であり、シールの問題がなく、同様にメンテナンスをほとんど必要とせずに、高い圧力ジャンプ値で作動することができるため、確実に使用するのに適している。
本設備及び本方法が、完全に、又はほぼ完全に、エネルギーに関して自立型であることにも留意されたい。
更に、ポンプ13を適切に駆動することによって、キャビテーションの問題を完全に回避することができる。

Claims (46)

  1. 熱エネルギーを電気的及び/又は機械的エネルギーに変換するための設備(1)であって、
    少なくとも1つの作動流体を、循環させるための閉回路(2)と、
    前記閉回路(2)内で作動し、前記閉回路内で前記作動流体を循環させるように設計された、少なくとも1つのポンプ(13)と、
    前記閉回路(2)上で作動可能状態にあり、高温源(H)から熱を受け取り、前記作動流体を加熱して、液体状態から気体状態に移行させるように構成された、少なくとも1つの蒸発器(3)と、
    前記閉回路(2)内の、前記蒸発器(3)の下流で作動し、気体状態で流入する作動流体を受け取るように構成された、少なくとも1つの、場合によっては容積式の膨張機(4)と、
    前記閉回路(2)上の、前記膨張機(4)の下流かつ前記ポンプ(13)の上流で作動可能状態にあり、前記気体状態から前記液体状態への前記作動流体の移行を確定することによって、前記作動流体を凝縮させるように構成された、少なくとも1つの凝縮器(16)と、を備え、
    前記ポンプ(13)が、少なくとも
    液体状態の作動流体を前記蒸発器(3)に送るために、前記ポンプ(13)の下流かつ前記蒸発器(3)の上流に延在する、前記閉回路(2)の第1の部分(2a)と流体連通して配置された、第1の区画(20)と、
    前記蒸発器(3)によって生成された気体状態の作動流体を受け入れるために、前記第1の部分(2a)の下流かつ前記膨張機(4)の上流に延在する、前記閉回路の第2の部分(2b)と流体連通して配置された、第2の区画(21)とを備える
    設備(1)。
  2. 前記第2の部分(2b)から到来する気体状態の前記作動流体が、前記第2の区画(21)に流入すると、前記第2の区画(21)の容積が増加することを確定し、その結果、前記第1の区画(20)の容積が減少することを促し、前記蒸発器(3)に向かう液体状態の作動流体の移動を引き起こすように、前記ポンプが構成される、請求項1に記載の設備。
  3. 前記第1の区画(20)が前記閉回路(2)の前記第1の部分(2a)と流体連通する、対応する第1の作動状態、並びに、前記凝縮器(16)から到来する液体状態の作動流体を受け取るために、前記第1の区画(20)が前記凝縮器(16)の下流かつ前記ポンプ(13)の上流に延在する、前記閉回路(2)の第3の部分(2c)と流体連通する、対応する第2の作動状態に、前記第1の区画(20)を選択的に構成することができる、請求項1又は2に記載の設備。
  4. 前記閉回路(2)の前記第2の部分(2b)と流体連通する、対応する第1の作動状態、並びに、気体状態の作動流体を前記第3の部分(2c)に排出するために、前記第2の区画(21)が前記ポンプ(13)の上流で前記閉回路(2)の前記第3の部分(2c)と流体連通する、対応する第2の作動状態に、前記第2の区画(21)を選択的に構成することができる、請求項1から3のいずれか一項に記載の設備。
  5. 前記第2の区画(21)が前記対応する第1の作動状態にあるとき、前記第1の区画(20)を前記対応する第1の作動状態に保持し、かつ、前記第2の区画(21)が前記対応する第2の作動状態にあるとき、前記第1の区画(20)を前記対応する第2の作動状態に保持するように構成される、請求項3又は4に記載の設備。
  6. 前記閉回路(2)の前記第3の部分(2c)で作動し、前記凝縮器(16)と前記ポンプ(13)との間に介在する、少なくとも1つの回収タンク(17)を備え、前記回収タンク(17)が、前記凝縮器(16)から作動流体を受け取り、前記液体状態の作動流体が、前記気体状態の作動流体と平衡した状態で収容するように構成される、請求項1から5のいずれか一項に記載の設備。
  7. 前記第1の区画(20)が、前記対応する第2の作動状態において、前記回収タンクから液体状態の作動流体を受け取るために、前記回収タンク(17)の区域、特に、液体状態の作動流体が存在する前記回収タンクの下部区域(17a)と流体連通する、請求項6に記載の設備。
  8. 前記第2の区画(21)が、前記対応する第2の作動状態において、気体状態の作動流体を前記回収タンクに排出するために、前記回収タンク(17)の区域、特に、気体状態の作動流体が存在する前記回収タンクの上部区域(17b)と流体連通する、請求項6又は7に記載の設備。
  9. 前記ポンプ(13)が、筐体と、前記筐体内で作動する少なくとも1つのピストンとを備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の設備。
  10. 前記ピストンが、前記筐体と連係して前記第1の区画(20)を画定する第1の頂部と、前記筐体と連係して前記第2の区画(21)を画定する第2の頂部と、を有する、請求項9に記載の設備。
  11. 前記第1及び第2の頂部が、互いに接続され、特に互いに堅固に接続され、その結果、
    前記第1の区画(20)及び前記第2の区画(21)のそれぞれが、対応する第1の作動状態にあるとき、前記蒸発器(3)によって生成されて前記第2の区画(21)に流入する気体状態の作動流体が、前記ピストンの前記第2の頂部の移動をもたらし、かつ、前記第1の頂部を移動させ、前記第1の区画(20)から液体の作動流体を排出させ、前記蒸発器(3)に向けて送出することも決定する、請求項9又は10に記載の設備。
  12. 前記第1及び第2の頂部が、互いに接続され、特に互いに堅固に接続され、その結果、
    前記第1の区画(20)及び前記第2の区画(21)のそれぞれが、対応する第2の作動状態にあるとき、前記第1の区画(20)に流入する液体作動流体が、前記ピストンの前記第1の頂部の移動をもたらし、かつ、前記第2の頂部を移動させ、気体状態の作動流体の前記第2の区画(21)から排出させ、前記凝縮器(16)の下流かつ前記ポンプ(13)の上流に延在する、前記閉回路(2)の第3の部分(2c)に向けて送出することも決定する、請求項9又は10又は11に記載の設備。
  13. 前記ポンプが、前記筐体内の所定のストロークに沿って、前記ピストンを前後に移動させるように前記ピストンに作用する、駆動部材(70)を備え、前記駆動部材(70)が、任意選択的に電気モータ、又は油圧モータ、又は電気アクチュエータ、又は油圧アクチュエータ、又は空気圧アクチュエータである、請求項9又は10又は11又は12に記載の設備。
  14. 前記筐体が、互いに液圧的に分離された、少なくとも第1及び第2の作動チャンバを画定し、それぞれが前記作動流体で満たすことができる、対応する容積を画定する、請求項9から13のいずれか一項に記載の設備。
  15. 前記第2のチャンバの容積が、前記第1のチャンバの容積よりも大きく、具体的には、前記第1のチャンバの前記容積よりも少なくとも1.5倍大きい、請求項14に記載の設備。
  16. 前記第1及び第2のチャンバが、等しい軸方向延在部、すなわち、ピストン運動の方向において等しい延在部を有し、かつ、異なる断面を有する、請求項14又は15に記載の設備。
  17. 前記第1のピストン頂部が、前記第1のチャンバ内に摺動可能に収容され、前記第2のピストン頂部が、前記第2のチャンバ内に摺動可能に収容され、前記第1及び第2の頂部が、任意選択的に、前記第1及び第2の頂部に対して横方向に延在し、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバとの間にある分離壁を液密に貫通するロッドによって堅固に接続され、前記第1の頂部が、前記第2の頂部よりも小さい有効断面積を有する、請求項14又は15又は16に記載の設備。
  18. 前記第1のピストン頂部によって、前記第1のチャンバが、前記ポンプの前記第1の区画(20)と第3の区画(22)とに分離され、前記第1及び第3の区画(22)が、前記第1のピストン頂部の両側に延在し、前記第1のチャンバ内で前記第1の頂部の位置が変化するにつれて、容積の変化を見せる、請求項14から17のいずれか一項に記載の設備。
  19. 前記第2のピストン頂部によって、前記第2のチャンバが、前記ポンプの前記第2の区画(21)と第4の区画(23)とに分離され、前記第2及び第4の区画(23)が、前記第2のピストン頂部の両側に延在し、前記第2のチャンバ内で前記第2の頂部の位置が変化するにつれて、容積の変化を見せる、請求項14から18のいずれか一項に記載の設備。
  20. 前記第1の区画(20)は前記第3の区画(22)に、前記第3の区画(22)は前記第4の区画(23)に、前記第4の区画(23)は前記第2の区画(21)に順次隣接している、請求項18又は19に記載の設備。
  21. 前記第3の区画(22)が、前記ポンプ(13)の上流で、前記閉回路(2)の前記第3の部分(2c)、特に、気相の作動流体が存在する、前記回収タンク(17)の上部区域と流体連通する、請求項18から20のいずれか一項に記載の設備。
  22. 前記閉回路(2)の前記第2の部分(2b)と流体連通する、対応する第1の作動状態、並びに、気体状態の作動流体を前記第3の部分(2c)に排出するために、前記ポンプ(13)の上流で、前記閉回路(2)の前記第3の部分(2c)、特に、気相の作動流体が存在する前記回収タンク(17)の上部区域と流体連通する、対応する第2の作動状態に、前記第4の区画(23)を選択的に構成することができる、請求項19から21のいずれか一項に記載の設備。
  23. 設備(1)は、前記第2の区画(21)が、前記対応する第1の作動状態にあるとき、前記第4の区画(23)を、前記対応する第2の作動状態に保持し、かつ、前記第2の区画(21)が前記対応する第2の作動状態にあるとき、前記第4の区画(23)を、前記対応する第1の作動状態に保持するように構成される、請求項19から22のいずれか一項に記載の設備。
  24. 請求項3及び4と組み合わされたときに、前記ポンプ(13)と連係し、
    前記ポンプ(13)の前記第1の区画(20)を、前記対応する第1又は第2の作動状態に選択的に設定し、
    前記ポンプ(13)の前記第2の区画(21)を、前記対応する第1又は第2の作動状態に選択的に設定する
    ように構成された、少なくとも1つのバルブアセンブリ(50)を備える、請求項1から23のいずれか一項に記載の設備。
  25. 前記第2の区画(21)が前記対応する第1の作動状態にあるとき、前記ポンプ(13)の前記第1の区画(20)を、前記対応する第1の作動状態に設置し、かつ、前記第2の区画(21)が前記対応する第2の作動状態にあるとき、前記第1の区画(20)を、前記対応する第2の作動状態に設置するように、前記バルブアセンブリ(50)が構成される、請求項24に記載の設備。
  26. 前記バルブアセンブリ(50)が、
    前記第1の区画(20)から流出する液体状態の作動流体を、前記蒸発器(3)に供給することを可能にするために、任意選択的に前記閉回路(2)の前記第1の部分(2a)で作動する第1の逆止弁(51)と、
    前記第3の部分(2c)から到来する液体状態の作動流体が、前記第1の区画(20)へ流入することを可能にするために、任意選択的に前記閉回路(2)の前記第3の部分(2c)で作動する、第2の逆止弁(52)と、
    前記蒸発器(3)によって生成された気体状態の作動流体が、前記第2の区画(21)に流入することを可能にするために、前記第2の区画(21)を前記閉回路(2)の前記第2の部分(2b)と接続する、供給管(32)上で任意選択的に作動する、第3の逆止弁(56)と、
    前記第2の区画(21)から、気体状態の作動流体を前記閉回路の前記第3の部分(2c)に排出することを可能にするために、前記第2の区画(21)を前記閉回路(2)の前記第3の部分(2c)と接続する、更なる供給管(33)上で任意選択的に作動する、第4の逆止弁(57)と、を備える、請求項24又は25に記載の設備。
  27. 前記バルブアセンブリ(50)が、
    前記第4の区画(23)を、前記対応する第1の作動状態又は第2の作動状態に選択的に設置し、かつ、
    前記第2の区画(21)が前記対応する第1の作動状態にある場合に、前記第4の区画(23)を、前記対応する第2の作動状態に設置し、逆に、前記第2の区画(21)が前記対応する第2の作動状態にある場合に、前記第4の区画(23)を、前記対応する第1の作動状態に設置するように更に構成される、請求項24又は25又は26のいずれか一項に記載の設備。
  28. 前記バルブアセンブリ(50)が、
    前記第1の区画(20)から流出する液体状態の作動流体を、前記蒸発器(3)に供給することを可能にするために、任意選択的に前記閉回路(2)の前記第1の部分(2a)で作動する第1の逆止弁(51)と、
    前記第3の部分(2c)から到来する液体状態の作動流体が、前記第1の区画(20)へ流入することを可能にするために、任意選択的に前記閉回路(2)の前記第3の部分(2c)で作動する、第2の逆止弁(52)と、
    少なくとも4つの方向及び2つの位置を有するセレクタスイッチ(53)であって、第1の位置において、前記第4の区画(23)を前記対応する第2の作動状態に設定し、同時に、前記第2の区画(21)を前記対応する第1の作動状態に設定し、かつ、第2の位置において、前記第4の区画(23)を前記対応する第1の作動状態に設定し、同時に、前記第2の区画(21)を前記対応する第2の作動状態に設定する、セレクタスイッチ(53)と、
    を含む、請求項27に記載の設備。
  29. 前記蒸発器(3)に関連するレベルセンサ(3c)、及び/又は、前記タンク(17)に関連するレベルセンサ(17c)を備える、請求項1から28のいずれか一項に記載の設備。
  30. 制御ユニット(100)であって、
    前記蒸発器に関連付けられた前記レベルセンサ(3c)であって、前記蒸発器内の液位に関する少なくとも対応する信号を、前記制御ユニット(100)に送信し、前記制御ユニット(100)が、前記信号を受信し、前記信号に応じて、例えば、前記セレクタ(53)の位置決めを操作することによって、又は、少なくとも前記信号に基づいて前記駆動部材(70)を作動させることによって、前記ポンプ(13)の作動を制御する、又は制御しないように構成される、レベルセンサ(3c)と、
    前記タンクに関連付けられた前記レベルセンサ(17c)であって、前記タンク内の液位に関する少なくとも対応する信号を、前記制御ユニット(100)に送信し、前記制御ユニットが、前記信号を受信し、前記信号に応じて、例えば、前記セレクタ(53)の位置決めを操作することによって、又は、少なくとも前記信号に基づいて前記駆動部材(70)を作動させることによって、前記ポンプ(13)の作動を制御する、又は制御しないように構成される、レベルセンサ(17c)のうちの、少なくとも1つと通信可能に接続される、制御ユニット(100)を備える、請求項29に記載の設備。
  31. 前記ピストン(15)が、
    対応するストローク端の位置に到達したことを検出するための、前記ポンプに関連する少なくとも1つのストローク端センサ(60)であって、
    例えば、前記セレクタ又は前記駆動部材にコマンド信号を送信することによって、前記ピストンの動きの反転を直接制御するように構成され、かつ/又は、
    例えば、前記セレクタ(53)の前記位置決めを操作すること、又は、前記駆動部材(70)の作動を命令することによって、前記ピストン(15)の動きの反転を命令するように構成された前記制御ユニット(100)に、対応するコマンド信号を発するように構成される、
    ストローク端センサ(60)を備えること、あるいは、
    前記制御ユニット(100)が、例えば前記セレクタ(53)の前記位置決めを操作することによって、又は、前記駆動部材(70)の作動を制御することによって、所定の一定の時間間隔で、前記ピストン(15)の動きの反転を制御するように構成されること
    の、いずれか1つを含む、請求項1から30のいずれか一項に記載の設備。
  32. 前記蒸発器(3)が、高温源(H)から熱を受け取るように構成された側、及び、前記閉回路の前記第2の部分(2b)と交差する側を有する、第1の熱交換器を少なくとも備える、請求項1から31のいずれか一項に記載の設備。
  33. 前記凝縮器(16)が、前記膨張機(4)と前記ポンプ(13)との間に介在する、前記閉回路(2)の前記第3の部分(2c)の断面と交差する側、並びに、低温源(C)と相互作用し、前記断面を横切る前記作動流体を凝縮することを可能にし、前記気体状態から前記液体状態への推移を確定するように構成された側を有する、第2の熱交換器を少なくとも備える、請求項1から32のいずれか一項に記載の設備。
  34. 前記膨張機(4)と前記凝縮器(16)との間に介在する、前記閉回路の断面と交差する側、並びに、前記ポンプ(13)から流出して前記蒸発器(3)に向かう、液体状態の前記作動流体の予熱を決定するために、前記閉回路の前記第1の部分(2a)の断面と交差する側を有する、第3の熱交換器(18)を少なくとも備える、請求項1から33のいずれか一項に記載の設備。
  35. 前記容積式膨張機(4)に接続された、少なくとも1つの電力発生装置(12)を備える、請求項1から34のいずれか一項に記載の設備。
  36. 前記容積式膨張機(4)が、
    容積が可変の膨張チャンバ(6)を画定する、少なくとも1つのピストン(5)と、
    前記ピストン(5)に運動学的に接続され、主軸線を中心に回転するように構成された、主シャフト(11)と、
    前記膨張チャンバ(6)の導入口及び排出口(9、10)を選択的に開閉するように構成された、少なくとも1つのバルブ(8)であって、
    前記膨張チャンバ(6)内へ作動流体が流入する状態と、
    前記膨張チャンバ(6)内で前記作動流体が膨張する状態と、
    前記膨張チャンバ(6)から作動流体が排出される状態と、
    を少なくとももたらすバルブ(8)と、
    を備える、請求項1から35のいずれか一項に記載の設備。
  37. 前記電力発生装置が、前記主シャフトに接続される、請求項35及び36に記載の設備。
  38. 閉ランキンサイクルを実施するように構成された、請求項1から37のいずれか一項に記載の設備。
  39. 熱エネルギーを、電気的及び/又は機械的エネルギーに変換する方法であって、
    上述した請求項のいずれか一項に記載の設備(1)を設置するステップと、
    前記蒸発器(3)内で、前記作動流体を蒸発させるステップと、
    前記蒸発器(3)から流出する作動流体を、前記容積式膨張機(4)の内部で膨張させ、その結果、前記容積式膨張機に機械的に接続された発生装置(12)によって、機械的又は電気的エネルギーを生成するステップと、
    前記凝縮器(16)内で、前記容積式膨張機(4)から流出する前記作動流体を凝縮させるステップと、
    前記ポンプ(13)を使用して、前記凝縮器(16)から前記蒸発器(3)に、液体の作動流体を圧送するステップと、を含み、
    前記ポンプが、前記蒸発器(3)によって生成され、同じく前記蒸発器(3)から、又は前記蒸発器(3)と前記容積式膨張機(4)との間にある、前記閉回路(2)の第2の部分(2b)から引き出された、気体状態の作動流体を使用して、前記凝縮器(16)からの前記液体の作動流体を、前記蒸発器(3)に向かって圧送する、方法。
  40. 請求項1から38のいずれか一項に記載の設備を使用して、熱エネルギーを、電気的及び/又は機械的エネルギーに変換する方法。
  41. 熱エネルギーを、電気的及び/又は機械的エネルギーに変換する方法であって、
    前記請求項のいずれか一項に記載の設備(1)を、設置するステップと、
    ポンプ(13)を使用して、前記液体状態の作動流体を閉回路(2)に圧送し、前記ポンプが、圧送を行うために、前記閉回路自体から到来する気体状態の作動流体を利用するステップと
    を含む、方法。
  42. 前記液体状態の作動流体を圧送するために前記ポンプによって使用される、前記気体状態の前記作動流体が、機械的及び/又は電気的な動力を発生させるために使用される、前記膨張機の上流にある前記回路(2)の部分から到来する、請求項41に記載の方法。
  43. 前記方法が、
    前記作動流体を、前記蒸発器(3)内で蒸発させることと、
    前記蒸発器(3)から流出する前記作動流体を、前記容積式膨張機(4)内で膨張させ、その結果、前記容積式膨張機と機械的に接続された前記発生装置(12)によって、機械的又は電気的エネルギーを生成することと、
    容積式膨張機(4)から流出する前記作動流体を、前記凝縮器(16)内で凝縮させることと、
    前記ポンプ(13)を使用して、前記凝縮器(16)から到来する前記液体状態の作動流体を、前記蒸発器(3)に圧送することと、
    を含む、請求項40から42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 前記ポンプが、前記凝縮器(16)から前記蒸発器(3)に向かって、前記液体の作動流体を圧送するために、前記蒸発器(3)によって生成され、前記蒸発器(3)自体から、又は前記蒸発器(3)と前記容積式膨張機(4)との間に含まれる前記閉回路(2)の前記第2の部分(2b)から採取された、前記気体状態の作動流体を使用する、請求項43に記載の方法。
  45. 前記ポンプの前記第2の区画(21)で、前記閉回路(2)の前記第2の部分(2b)から加圧された気体の作動流体を受け取り、前記第2の頂部が、前記回路の前記第3の部分(2c)、特に前記タンク(17)への排出において、前記第4の区画(23)内に存在する前記気体状態の前記作動流体を押し進め、一方、前記第1の頂部が、前記第1の区画(20)に存在する、前記液体状態の前記作動流体を、前記第1の部分(2a)、特に前記蒸発器(3)に押し進めるように、前記ピストン(15)を移動させることと、
    前記ピストン(15)がストローク端に到達すると、前記セレクタスイッチ(53)を移動させる制御装置などによって、前記ピストン(15)の動きを反転させ、前記第1の区画(20)の容積を増加させ、前記液体状態の作動流体を前記第1の区画内に引き戻すように、前記第1の頂部を移動させ、前記回路の前記第2の部分(2b)と接続された、前記第4の区画(23)が、前記蒸発器によって生成された、前記気体状態かつ高圧下の流体を受け取り、前記第2の区画(21)が、前記気体状態の作動流体を、前記回路の前記第3の部分(2c)、特に前記タンク(17)に排出することと、
    を含む、請求項40から44のいずれか一項に記載の方法。
  46. 前記ポンプの前記第2の区画(21)内に、前記閉回路2の前記第2の部分(2b)から到来する、気体状態かつ圧力下の作動流体を受け入れることと、
    前記第1の頂部が、前記第1の区画(20)内に存在する前記液体状態の前記作動流体を、前記蒸発器(3)へと押し進め、同時に、前記蒸発器(3)によって生成された、気体状態かつ高圧下の作動流体を、前記第2の区画(21)に充填するように、前記駆動部材(70)を作動させて、前記ピストン(15)を移動させることと、
    前記ピストン(15)がストローク端に到達すると、例えば、駆動部材(70)の動きを反転させる制御装置によって、前記ピストン(15)の動きを反転させ、かつ、前記第1の区画(20)の前記容積を増加させ、前記液体状態の作動流体を、前記回路(2)の前記第3の部分(2c)から、前記第1の区画内に引き込み、同時に、前記第2の区画(21)から前記回路の前記第3の部分(2c)に、前記気体状態の流体を排出するように、前記第1の頂部を移動させることと、
    請求項40から45のいずれか一項に記載の方法。
JP2024505033A 2021-07-27 2022-07-27 熱エネルギーを機械的及び/又は電気的エネルギーに変換する設備及び方法 Pending JP2024527987A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT102021000019994A IT202100019994A1 (it) 2021-07-27 2021-07-27 Impianto e processo di conversione di energia termica in energia meccanica e/o elettrica
IT102021000019994 2021-07-27
PCT/IB2022/056916 WO2023007380A1 (en) 2021-07-27 2022-07-27 Plant and process of converting thermal energy into mechanical and/or electrical energy

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024527987A true JP2024527987A (ja) 2024-07-26

Family

ID=78212517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2024505033A Pending JP2024527987A (ja) 2021-07-27 2022-07-27 熱エネルギーを機械的及び/又は電気的エネルギーに変換する設備及び方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP4377559A1 (ja)
JP (1) JP2024527987A (ja)
IT (1) IT202100019994A1 (ja)
WO (1) WO2023007380A1 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5461858A (en) * 1994-04-04 1995-10-31 Energy Conversation Partnership, Ltd. Method of producing hydroelectric power
IT1393264B1 (it) 2009-03-10 2012-04-12 Newcomen S R L Macchina integrata a ciclo rankine
ITMI20130375A1 (it) 2013-03-12 2014-09-13 Newcomen S R L Impianto a ciclo chiuso
DE102015003773A1 (de) * 2015-02-12 2016-08-18 Volker Wissing Druck-Energiespeicher auf Basis Wärmeenergiespeicherung und thermischer Kondensatpumpe
SE1550274A1 (en) * 2015-03-06 2016-09-07 Greel Ab Energy conversion system and method
DE102015224416A1 (de) * 2015-12-07 2017-06-08 Robert Bosch Gmbh Abwärmerückgewinnungssystem einer Brennkraftmaschine
US10982568B2 (en) * 2016-04-29 2021-04-20 Spirax-Sarco Limited Pumping apparatus
DE102016113007B4 (de) * 2016-07-14 2018-06-07 Mathias Jörgensen Rückführungsanordnung und Verfahren zur Rückführung

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023007380A1 (en) 2023-02-02
EP4377559A1 (en) 2024-06-05
IT202100019994A1 (it) 2023-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2633321C2 (ru) Установка замкнутого цикла
US5833446A (en) Deriving mechanical power by expanding a liquid to its vapour
US4739620A (en) Solar energy power system
CN108474272B (zh) 将热源废热转换成机械能的orc及采用orc的冷却系统
US20060059912A1 (en) Vapor pump power system
US20160201658A1 (en) Thermal compressor
UA92229C2 (uk) Спосіб і система для виробництва енергії з теплового джерела
JP6534012B2 (ja) 熱電併給システム
WO2006113902A2 (en) Waste heat recovery generator
CN103850734B (zh) 旋转机驱动系统
US4480654A (en) Multipressure compressor
RU2358114C2 (ru) Способ и устройство контроля потока в расширительном устройстве
JP2024527987A (ja) 熱エネルギーを機械的及び/又は電気的エネルギーに変換する設備及び方法
US9850783B2 (en) Liquid pump including a gas accumulation area and rankine cycle device including a liquid pump
WO2016178229A1 (en) System and method for dynamic mechanical power management
EP2920433B1 (en) Rotary expander and cogeneration plant of electrical and heat energy comprising the rotary expander
RU2581292C1 (ru) Компрессорная установка для сжатия газов
WO2018020459A1 (en) Volumetric expander, process of starting the volumetric expander, closed-cycle plant, and process for converting thermal energy into electric energy using said plant
WO2022093102A1 (en) Energy machine for transformation of thermal energy to mechanical energy
RU2763637C1 (ru) Система подогрева горячей воды с гидромеханическим приводом теплового насоса
KR102002066B1 (ko) 향상된 펌프 유닛 및 상기 펌프 유닛의 제어 방법
CN111706399B (zh) 一种用于有机朗肯循环的膨胀压缩一体机
KR100664843B1 (ko) 난방용 히트펌프
WO2023014326A1 (en) A heat transfer system
GB2614564A (en) Multistage compression system