JP2024526947A - ガラスリボンからエッジ部分を分離する装置及び方法 - Google Patents

ガラスリボンからエッジ部分を分離する装置及び方法 Download PDF

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Abstract

エッジ部分分離アセンブリを含む成形装置を含むガラス製造装置。エッジ部分分離アセンブリは、スコアリングツールが結合されたスコアリングデバイスと、補助ローラと、間にガラスリボンの中心部分を間に挟み込むように構成された一対の安定化ローラと、ガラスリボンのエッジ部分に対して分離力を付与して中心部分からエッジ部分を分離するように構成された分離ローラとを含む。エッジ部分分離装置は、分離したエッジ部分を中心部分から離して導くように配置された第1の複数のガイドローラと、中心部分を案内するように構成された第2の複数のガイドローラとをさらに含むことができる。成形装置は、中心部分からガラスシートを分離するように構成されたクロスカットアセンブリをさらに含む。【選択図】図4

Description

〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2021年7月20日に出願された米国仮出願シリアル番号第63/223,736号の米国特許法第119条に基づく優先権の利益を主張するものであり、この文献の内容は信頼に足るものであってその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
本開示は、一般にガラス製造装置及び方法に関し、具体的には、溶融材料からガラスリボンが延伸されている間にリボンからエッジ部分を分離する製造装置及び方法に関する。
ガラスリボンの幅にわたってスコアリング(scoring)した後に別のハンドリング装置(handling apparatus)を使用してスコア(score)全体にわたってリボンを曲げることによってリボンを分離してガラスシートを生成することが知られている。通常は、ハンドリング装置を使用してガラスリボンを曲げると、スコアリングされていないエッジ部分に部分的に起因してガラスリボン内に不要な過度の曲げ応力及び/又は不均等な曲げ応力が発生する。分離時には、このような過度の及び/又は不均等な曲げ応力がガラスリボンの振動、反り及び/又は捩れを生じさせ、これらが粘性ゾーン(viscous zone)及び/又は硬化ゾーン(setting zone)までガラスリボンを上向きに伝播して、ガラスリボンの形成時にガラスリボン内に欠陥が生じることがある。その後、これらの欠陥は、弾性ゾーン(elastic zone)でガラスリボン内に凍結する(frozen)恐れがある。ガラスシートの形成後には、下流の仕上げプロセスにおいてガラスシートのエッジ部分が除去される。
以下、詳細な説明で説明するいくつかの実施形態の基本的な理解をもたらすために本開示の概要を示す。添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、これらの及びその他の特徴、態様及び利点がより良く理解される。
様々な実施形態によれば、成形体であって、成形体から延伸面内に存在する延伸経路に沿って延伸方向に降下するガラスリボンを形成するように構成された、成形体と、成形体の下方に配置され、ガラスリボンの中心部分からガラスリボンのエッジ部分を分離するように構成されたエッジ部分分離アセンブリと、を備えたガラス製造装置が開示される。エッジ部分分離アセンブリは、成形体の下方に配置され、ガラスリボンの長さに沿って延伸方向に第1のスコアを形成するように構成されたスコアリングデバイスを含むことができる。スコアリングデバイスは、延伸面に対して移動可能であることができる。
実施形態では、エッジ部分分離アセンブリが、スコアリングデバイスの下流に配置され、第1のスコアの外寄りのガラスリボンのエッジ部分に力を付与して、ガラスリボンのエッジ部分を中心部分から分離するように構成された分離ローラをさらに含むことができる。様々な実施形態では、エッジ部分分離アセンブリが、分離ローラに近接して配置され、第1のスコアの内寄りのガラスリボンの中心部分を間に挟み込むように配置された一対の安定化ローラをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、一対の安定化ローラの少なくとも一方の安定化ローラが、延伸方向に垂直な方向に移動可能であることができる。一対の安定化ローラの各安定化ローラは回転軸を含む。安定化ローラ軸は互いに平行であることができる。分離ローラの回転軸は、第1の水平面の下流に配置することができ、安定化ローラの回転軸のうちの1つ又は2つ以上と平行であることができる。分離ローラの回転軸は、第2の水平面内で回転可能であることができる。
いくつかの実施形態では、ガラス製造装置が、分離ローラの下方に配置され、分離したエッジ部分を延伸経路とは異なる第2の経路に沿って案内するように配置された第1の複数のガイドローラをさらに含むことができる。第1の複数のガイドローラは、延伸方向に垂直な方向に移動可能であることができる。例えば、第1の複数のガイドローラの各ガイドローラはアクチュエータに結合される。
いくつかの実施形態では、ガラス製造装置が、第1のスコアリング装置の下流に配置され、延伸方向に直角な中心部分の幅にわたって第2のスコアを形成するように構成された第2のスコアリング装置をさらに含むことができる。
いくつかの実施形態では、ガラス製造装置がシュートをさらに含むことができ、シュートは、分離したエッジ部分をシュートの下方に配置された回収容器に導くように構成される。
他の実施形態では、移動するガラスリボンからエッジ部分を分離する方法であって、延伸面に沿った延伸方向に延伸経路に沿って移動するガラスリボンであって、第1の厚みを有する中心部分と、ガラスリボンの外側エッジを含み、中心部分に隣接し、第1の厚みよりも大きな第2の厚みを有する第1のエッジ部分とを含むガラスリボンを、成形装置を使用して形成することを含む方法について説明する。
この方法は、スコアリングツールに対向する第2の主表面を補助ローラで支持しながら、外側エッジから所定の距離でガラスリボンの長さに沿って延伸方向と実質的に平行にガラスリボンにスコアを形成するスコアリングツールを使用してガラスリボンをスコアリングすることをさらに含むことができる。方法は、スコアリング中に、スコアに隣接するガラスリボンの中心部分を一対の安定化ローラ間に挟み込むことと、スコアリングツールの下流でガラスリボンのエッジ部分を分離ローラに接触させ、分離ローラがスコア全体にわたって引張応力を形成してスコアリングツールの下流で中心部分からエッジ部分を分離させる力を付与することと、をさら含む。
いくつかの実施形態では、方法が、分離したエッジ部分を第1の複数のガイドローラに接触させ、エッジ部分を中心部分から離して案内することをさらに含むことができる。例えば、第1の複数のガイドローラを使用して、分離したエッジ部分をシュート内に案内し、シュートは、分離したエッジ部分を回収容器内に導くことができる。
いくつかの実施形態では、方法が、延伸面に隣接して延伸方向に配置された第2の複数のガイドローラに中心部分を接触させることを含むことができる。
様々な実施形態では、方法が、中心部分をクロスカットして中心部分からガラスシートを分離することをさらに含むことができる。
本開示の複数の実施形態による例示的なガラス製造装置の概略図である。 ガラスリボンを形成するように構成された成形体の断面図である。 拡大したエッジ部分を示すガラスリボンの横断面図である。 例示的なエッジ部分分離アセンブリを示す成形装置の一部の概略図である。 分離したエッジ部分をガラスリボンの中心部分から離れて分流させるように構成された複数のエッジ部分ガイドローラの概略図である。 ガラスリボンの中心部分からエッジ部分を分離した後に中心部分を安定させて案内するように構成された複数の中心部分ガイドローラの概略図である。 ガラスリボンに対するコンポーネントの相対的配置を示すエッジ部分分離アセンブリの様々なコンポーネントの斜視図である。 ガラスリボンに対するエッジ部分分離アセンブリの様々なコンポーネントの相対的配置を示すガラスリボンの正面図である。 アクチュエータを使用してアームを回転させることによってエッジ部分分離アセンブリのコンポーネントをガラスリボンに向けて又はガラスリボンから離して移動させるように構成された回転可能アームの概略図である。 アクチュエータを使用してアームを回転させることによってエッジ部分分離アセンブリのコンポーネントをガラスリボンに向けて又はガラスリボンから離して移動させるように構成された回転可能アームの概略図である。 回転可能アームを使用し、アクチュエータを使用してそれぞれのアームを回転させることによってエッジ部分分離アセンブリのコンポーネントをガラスリボンに向けて又はガラスリボンから離して移動させる例示的な実施形態の一部の斜視図である。 中心部分からエッジ部分を分離した後にガラスリボンの中心部分からガラスシートを分離するように構成されたクロスカット装置(cross-cutting apparatus)の概略図である。
以下、添付図面に例を示す本開示の実施形態を詳細に参照する。図面全体を通じ、可能な場合には常に同じ参照番号を使用して同一又は同様の部品を示す。しかしながら、本開示は多くの異なる形態で具体化することができ、本明細書に示す実施形態に限定されるものではないと解釈されたい。
本明細書で使用する「約(about)」という用語は、数量、サイズ、組成、パラメータ、並びにその他の量及び特性が厳密なものではなく又は厳密である必要がなく、必要に応じて公差、換算係数、四捨五入及び測定誤差など、並びに当業者に周知の他の因子を反映した近似的なもの及び/又は大きめ又は小さめのものであることを意味する。
本明細書では、「約」1つの特定の値から、及び/又は「約」別の特定の値までとして範囲を表していることがある。このような範囲を表す場合、別の実施形態は一方の特定の値から他方の特定の値までを含む。同様に、「約」という先行詞を使用して値を近似値として表している場合、この値は別の実施形態を形成するものであると理解されるであろう。さらに、各範囲の端点は、他方の端点に関連して意味を成すことも、他方の端点とは無関係に意味を成すこともあると理解されるであろう。
本明細書で使用する、上、下、右、左、前、後、上部、底部などの方向を示す用語は図を参照して使用するものにすぎず、絶対的な向きを意味するものではない。
別途明示していない限り、本明細書に示すいずれかの方法については、決してそのステップを特定の順序で実行する必要があるものと解釈すべきではなく、いずれかの装置についても、決して特定の向きが必要であると解釈すべきではない。従って、方法の請求項においてそのステップが従うべき順序を実際に記載していない場合、又はいずれかの装置の請求項において個々のコンポーネントに対する順序又は向きを実際に記載していない場合、或いは特許請求の範囲又は本明細書においてステップを特定の順序に限定すべき旨を別途具体的に示していない場合、或いは装置のコンポーネントに対する特定の順序又は向きを記載していない場合は、いかなる点においても順序又は向きが暗示されるものではない。このことは、ステップの配列、動作フロー、コンポーネントの順序又はコンポーネントの向きに関する論理事項、文法構成又は句読点から導出される一般的意味、及び本明細書で説明する実施形態の数又はタイプを含む、解釈のためのあらゆる可能な非明示基準(non-express basis)に当てはまる。
本明細書で使用する単数形の英文不定冠詞(「a」、「an」)及び英文定冠詞(「the」)は、文脈によって別途明確に決定付けられない限り複数形の照応を含む。従って、例えば「あるコンポーネント(a component)」という表現は、文脈によって別途明確に決定付けられない限り2又は3以上のこのようなコンポーネントを有する態様を含む。
本明細書で使用する「例示的な」、「例」又はその様々な形態は、一例、事例又は例示の役割を果たすことを意味する。本明細書で「例示的な」又は「例」として説明する態様又は設計は、いずれも他の態様又は設計よりも好ましい又は有益なものとして解釈すべきではない。さらに、例は明確性及び理解を目的として示すものにすぎず、開示する主題又は本開示の関連部分をいずれかの形で限定又は制約することを意味するものではない。様々な範囲の無数の追加例又は代替例を提示することもできたが、簡潔にするために省略したと理解することができる。
本明細書で使用する「含む、含む(comprising、including)」という用語、及びその変化形は、別途示していない限り同義的かつ包括的なものとして解釈されたい。「含む、備える(comprising又はincluding)」という移行句の後の要素のリストは非排他的リストであり、従ってリスト内に具体的に記載しているもの以外の要素が存在することもできる。
本明細書で使用する「実質的な(substantial)」、「実質的に(substantially)」という用語、及びその変化形は、説明する特徴がある値又は記載に等しいこと又はほぼ等しいことを表すものである。例えば、「実質的に平面的な」表面は、平面的又はほぼ平面的な表面を表すように意図される。さらに、「実質的に」は、2つの値が等しいこと又はほぼ等しいことを表すように意図される。いくつかの実施形態では、「実質的に」が、互いの約5%以内又は互いの約2%以内などの、互いの約10%以内の値を表すことができる。
本明細書で使用する「耐火物(refractory)」は、538℃を上回る環境に曝される構造、又はシステムのコンポーネントへの適用を可能にする化学的及び物理的特性を有する非金属材料を意味する。
図1に、例示的なガラス製造装置10を示す。ガラス製造装置10は、溶融容器14を含むガラス溶融炉12を含む。ガラス溶融炉12は、溶融容器14に加えて、原料を加熱して以下では溶融ガラスと呼ぶ溶融材料に原料を変換するように構成された発熱体(例えば、燃焼バーナー及び/又は電極)などの1又は2以上のさらなるコンポーネントを任意に含むことができる。例えば、溶融容器14は、燃焼バーナーと、原料に電流を流すことによって原料のジュール加熱を介して電流がエネルギーを加える直接加熱との両方によって原料にエネルギーが加えられる電気ブースト型溶融容器(electrically-boosted melting vessel)であることができる。
さらなる実施形態では、ガラス溶融炉12が、溶融容器からの熱損失を抑える他の熱管理装置(例えば、断熱コンポーネント)を含むことができる。さらなる実施形態では、ガラス溶融炉12が、原料のガラス融液への溶融を容易にする電子及び/又は電気機械装置を含むことができる。ガラス溶融炉12は、支持構造(例えば、支持シャーシ、支持部材など)又はその他のコンポーネントを含むこともできる。
溶融容器14は、例えばアルミナ又はジルコニアを含む耐火性材料から形成することができるが、耐火性セラミック材料は、代わりに又はいずれかの組み合わせで使用される、イットリウム(例えば、イットリア、イットリア安定化ジルコニア、リン酸イットリウム)、ジルコン(ZrSiO4)又はアルミナ-ジルコニア-シリカ、或いは酸化クロムなどの他の耐火性材料を含むこともできる。いくつかの実施例では、溶融容器14を耐火セラミックレンガから構築することができる。
いくつかの実施形態では、ガラス溶融炉12を、例えばガラスリボンなどのガラス物品を製造するように構成されたガラス製造装置のコンポーネントとして組み込むことができるが、さらなる実施形態では、ガラス製造装置を、他の多くのガラス物品も想定されるが、ガラスロッド、ガラス管、ガラスエンベロープ(例えば、電球などの照明装置用のガラスエンベロープ)及びガラスレンズなどの他のガラス物品を制限なく形成するように構成することもできる。いくつかの例では、溶融炉12を、スロットドロー装置、フロートバス装置、ダウンドロー装置(例えば、フュージョンダウンドロー装置)、アップドロー装置、押圧(pressing)装置、圧延(rolling)装置、管引抜(tube drawing)装置、又は本開示の恩恵を受ける他のいずれかのガラス製造装置を含むガラス製造装置に含めることができる。一例として、図1には、ガラスリボンをその後に個々のガラスシートに加工するために又はガラスリボンをスプール上に巻くためにガラスリボンをフュージョンドロー(fusion drawing)するフュージョンダウンドロー式ガラス製造装置10のコンポーネントとしてのガラス溶融炉12を概略的に示す。本明細書で使用するフュージョンドロー法は、溶融ガラスを成形体の傾斜した、例えば収束する側面上に流し、結果として得られる溶融材料の2つの流れが成形体の底部で交わり又は「融合」してリボンを形成するようにすることを含む。
任意に、ガラス製造装置10は、溶融容器14の上流に配置された上流ガラス製造装置16を含むことができる。いくつかの例では、上流ガラス製造装置16の一部又は全体をガラス溶融炉12の一部として組み込むことができる。
図1に示す実施形態に示すように、上流ガラス製造装置16は、原料貯蔵ビン18と、原料送出装置20と、原料送出装置20に接続されたモータ22とを含むことができる。原料貯蔵ビン18は、矢印26で示すように1又は2以上の供給ポートを通じてガラス溶融炉12の溶融容器14に供給できる原料24を貯蔵するように構成することができる。通常、原料24は、1又は2種類以上のガラス形成金属酸化物及び1又は2種類以上の変性剤を含む。いくつかの例では、原料送出装置20を、原料貯蔵ビン18から溶融容器14に所定量の原料24を送出するようにモータ22によって駆動することができる。さらなる例では、モータ22が、溶融ガラスの流れ方向に対して溶融容器14から下流で検知された溶融ガラスのレベルに基づいて原料24を制御された速度で導入するように原料送出装置20を駆動することができる。その後、溶融容器14内の原料24を加熱して溶融ガラス28を形成することができる。通常、原料は、例えば様々な「砂」などの粒子状物質として溶融容器に加えられる。原料24は、以前の溶融及び/又は成形作業からのくずガラス(すなわち、カレット)を含むこともできる。溶融プロセスは、燃焼バーナーを使用して開始することができる。電気ブースト式溶融プロセスでは、燃焼バーナーによって原料の電気抵抗が十分に低下すると、原料に接触して配置された電極間に電位を発生させることによって電気ブーストを開始することができ、この結果、通常は溶融状態に入る又は溶融状態にある原料を通じて電流が確立される。
ガラス製造装置10は、溶融ガラス28の流れ方向に対してガラス溶融炉12の下流に配置された下流ガラス製造装置30を含むこともできる。いくつかの例では、下流ガラス製造装置30の一部をガラス溶融炉12の一部として組み込むことができる。しかしながら、いくつかの事例では、後述する第1の接続導管32、又は下流ガラス製造装置30の他の部分をガラス溶融炉12の一部として組み込むことができる。
下流ガラス製造装置30は、溶融容器14の下流に配置され、上述した第1の接続導管32によって溶融容器14に結合された、清澄容器(fining vessel)34などの第1の調整(conditioning)チャンバを含むことができる。いくつかの例では、第1の接続導管32の内部通路を介して溶融容器14から清澄容器34に溶融ガラス28を重力供給(gravity fed)することができる。従って、第1の接続導管32は、溶融容器14から清澄容器34への溶融ガラス28の流路を提供する。しかしながら、溶融容器14の下流の、例えば溶融容器14と清澄容器34との間などに、他の調整チャンバを配置することもできる。いくつかの実施形態では、溶融容器と清澄チャンバとの間に調整チャンバを採用することができる。例えば、一次溶融容器からの溶融ガラスを二次溶融(調整)容器内でさらに加熱し、或いは清澄チャンバに入る前に二次溶融容器内で一次溶融容器内の溶融ガラスの温度よりも低い温度に冷却することができる。
溶融ガラス28からは、様々な技術によって気泡を除去することができる。例えば、原料24は、加熱時に化学的還元反応を受けて酸素を放出する酸化スズなどの多価化合物(multivalent compounds)(すなわち、清澄剤)を含むことができる。他の好適な清澄剤としては、限定するわけではないが、ヒ素、アンチモン、鉄及び/又はセリウムを挙げることができるが、ヒ素及びアンチモンには毒性があるため、用途によっては環境的理由で使用が推奨されない場合もある。清澄容器34は、例えば溶融容器の内部温度よりも高い温度に加熱され、これによって清澄剤が加熱される。溶融プロセス中に生じた気泡内には、溶融ガラスに含まれる1又は2種類以上の清澄剤の温度誘発型の化学的還元によって生じた酸素が拡散することができる。この結果、拡大して浮力が高まった気泡が清澄容器内の溶融ガラスの自由表面に上昇し、その後にこれらを清澄容器から、例えば自由表面の上方の雰囲気と流体連通する排気管を通じて排出することができる。
下流ガラス製造装置30は、清澄容器34から下流に流れる溶融ガラスを混ぜ合わせるための混合装置36などの別の調整チャンバ、例えば攪拌容器をさらに含むことができる。混合装置36は、均質なガラス溶融組成物を提供することにより、清澄容器から出た溶融ガラス内に存在し得るはずの化学的及び/又は熱的不均一性を抑えるために使用することができる。図示のように、清澄容器34は、第2の接続導管38を介して混合装置36に結合することができる。従って、溶融ガラス28は、清澄容器34から第2の接続導管38の内部通路を通じて混合装置36に重力供給することができる。例えば、重力によって溶融ガラス28を清澄容器34から混合装置36に駆動することができる。通常、混合装置36内の溶融ガラスは自由表面を含み、自由表面と混合装置の頂部との間には自由(例えば、気体)体積が拡がる。混合装置36は、溶融ガラス28の流れ方向に対して清澄容器34の下流に示しているが、他の実施形態では、混合装置36を清澄容器34の上流に配置することもできる。いくつかの実施形態では、下流ガラス製造装置30が、例えば清澄容器34から上流の混合装置及び清澄容器34から下流の混合装置などの複数の混合装置を含むことができる。複数の混合装置を使用する場合、これらは同じ設計であることも、或いは互いに異なる設計であることもできる。いくつかの実施形態では、容器及び/又は導管のうちの1つ又は2つ以上が、溶融材料の混合及びその後の均質化を促すように内部に配置された静的混合羽根(static mixing vanes)を含むことができる。
下流ガラス製造装置30は、混合装置36の下流に配置された送出容器40などの別の調整チャンバをさらに含むことができる。送出容器40は、出口導管44を介して成形体42への溶融ガラス28の一貫した流れを調整及び/又は提供するためのアキュムレータ及び/又はフローコントローラとして機能することができる。いくつかの実施形態では、送出容器40内の溶融ガラスが自由表面を含むことができ、自由表面からは、送出容器の頂部へと上向きに自由体積が拡がる。図示のように、混合装置36は、第3の接続導管46を介して送出容器40に結合することができる。いくつかの例では、溶融ガラス28を、混合装置36から第3の接続導管46の内部通路を通じて送出容器40に重力供給することができる。
下流ガラス製造装置30は、入口導管50を含む上述した成形体42を含む成形装置48をさらに含むことができる。出口導管44は、送出容器40から成形装置48の入口導管50に溶融ガラス28を送出するように配置することができる。フュージョンダウンドロー式ガラス製造装置における成形体42は、成形体の上面内に配置されたトラフ52と、成形体の下端部(根底部(root))58に沿って延伸方向(draw direction)56に収束する、対向する収束成形面(converging forming surfaces)54とを含むことができる。送出容器40、出口導管44及び入口導管50を介して成形体トラフ52に送出された溶融ガラスは、トラフ52の壁から溢れ、溶融ガラスの別々の流れとして収束成形面54に沿って降下する。溶融ガラスの別々の流れは、根底部58の下方で根底部58に沿って合流して溶融ガラスのリボン60を生成し、このリボン60が、重力及び/又は逆方向に回転する対向する引張ロール(pulling roll)(図2を参照)などによってガラスリボンに下向きの張力を加えることによって根底部58から延伸面62(図2を参照)内の延伸経路に沿って延伸方向56に延伸される。溶融材料が冷えて材料の粘度が増すにつれ、下向きの張力及び溶融材料の温度を使用してリボン(以下、ガラスリボン)の寸法を制御することができる。従って、ガラスリボン60は、粘性状態から粘弾性状態へ、さらには弾性状態への粘度遷移を経て、ガラスリボン60に安定した寸法特性を与える機械的特性を獲得する。
接続導管32、38、46、清澄容器34、混合装置36、送出容器40、出口導管44又は入口導管50のうちのいずれか1つ又は2つ以上を含む下流ガラス製造装置30のコンポーネントは、貴金属から形成することができる。好適な貴金属としては、白金、イリジウム、ロジウム、オスミウム、ルテニウム及びパラジウムから成る群から選択される白金族金属、又はこれらの合金が挙げられる。例えば、ガラス製造装置の下流コンポーネントは、約70重量%~約90重量%の白金と約10重量%~約30重量%のロジウムとを含む白金-ロジウム合金から形成することができる。一方で、ガラス製造装置の下流コンポーネントを形成するための他の好適な金属として、モリブデン、レニウム、タンタル、チタン、タングステン及びこれらの合金を挙げることもできる。
成形プロセス中にガラス成形環境が安定に保たれるように、成形体42及び成形体の下方のガラスリボンの移動経路の少なくとも一部は、底部が開放されたエンクロージャ66内に収容することができる。エンクロージャ66は、ガラスリボンが成形体から降下して冷める際にガラスリボンが移動する制御された環境をもたらす。
いくつかの実施形態では、ガラス分離装置70によってガラスリボン60を個々のガラスシート68に分離することができる。他の実施形態では、ガラスリボンをスプール上に巻いてさらなる加工のために保管することができる。
ガラス製造装置10のコンポーネントについては、フュージョンダウンドロー式ガラス製造コンポーネントとして図示し説明しているが、本開示の原理は様々なガラス製造プロセスに適用することができる。例えば、本開示の実施形態による溶融容器は、フュージョンプロセス、スロットドロー(slot draw)プロセス、圧延プロセス、押圧プロセス、及びフロート(float)プロセスなどの多様なガラス製造プロセスで使用することができる。
図3は、弾性粘度領域(elastic viscosity region)内のガラスリボンの幅Wを横切る例示的なガラスリボン60の断面図である。ガラスリボン60は、第1の主表面72と、第1の主表面72に対向する第2の主表面74と、ガラスリボン60の長さに沿って延伸方向56に延びる第1の外側エッジ76と、第1の外側エッジ76に対向してガラスリボン60の長さに沿って延伸方向56に延びる第2の外側エッジ78とを含む。幅Wは、延伸方向56とは直角に、第1の外側エッジ76と第2の外側エッジ78との間に延びる。
ガラスリボン60が成形体42から延伸されるとガラスリボン幅Wは減少し(薄くなり)、その後にガラスリボンは、ガラスリボンの中心部分の厚みよりも大きな厚みのエッジ部分を生じる。従って、ガラスリボン60は、第1の外側エッジ76を含む、中心部分82の厚みT1と比べて厚みを増した第1のエッジ部分80aと、第2の外側エッジ78を含む、厚みを増した第2のエッジ部分80bとを含むことができる(T1は、第1の外側エッジ76と第2の外側エッジ78との間のガラスリボン60の中間長手方向軸に沿って定められる)。中心部分82は、延伸方向56とは直角な幅W1に沿って第1のエッジ部分80aと第2のエッジ部分80bとの間に延びる。幅W1a及びW1bは、ガラスリボンの中心部分に厚みT1などの実質的に均一な厚みをもたらすために除去されるように指定されるガラスリボン60のエッジ部分におけるガラスリボン60の部分を定める。厚みT1は、例えば約0.05mm~約2.5mmの範囲、約0.1mm~約2mmの範囲、約0.5mm~約1.5mmの範囲などの、約0.01ミリメートル(mm)~約3mmまでの範囲内であることができる。
通常、第1及び第2のエッジ部分80a、80bは、ガラスリボン60からガラスシートが切断された後にガラスシート68から除去される。すなわち、最初にクロスカット作業においてガラスリボン60からガラスシート68が分離され、その後にさらなる下流切断プロセスにおいて、分離したガラスシートから第1及び第2のエッジ部分80a、80bが除去される。クロスカット作業中には、ガラスリボンの中心部分82が、例えば延伸方向56とは直角にスコアリングされ、第1及び第2のエッジ部分80a、80bはスコアリングされない。厚みを増したエッジ部分にわたって正確なスコアリングを行うことは、その不均等な形状に起因して困難な場合がある。スコアリングが完了すると、スコア全体にわたってガラスリボンに屈曲部を形成することにより、ガラスリボンの幅Wに沿って亀裂を伝播させてガラスリボン60からガラスシート68を分離する引張応力をスコア全体にわたって生じさせることができる。しかしながら、第1及び第2のエッジ部分80a、80bはスコアリングされていないので、エッジ部分が破断する際の大きなエネルギー放出によってガラス粒子が発生し、これらが切断部の上流のガラスリボン60及び切断部の下流のガラスシート68の両方に付着することで、ガラスシート及びガラスリボンから生成される後続のガラスシートの洗浄が困難になることがある。さらに、このエネルギー放出によってガラスリボンに摂動が生じ、この摂動がガラスリボンを通じて上向きに伝わって粘性ゾーンと弾性ゾーンとの間の遷移ゾーン(すなわち、粘弾性ゾーン)におけるリボン厚に変動が生じ、この変動がガラスリボン内に凍結することがある。また、下流切断プロセスが工場の床面積を奪うとともに、全体的なガラス製造プロセスにさらなる時間を加える。従って、ガラスリボンのクロスカット前の連続的なインラインエッジ部分除去のための装置及び方法について説明する。
図4~図8に示すように、例示的な実施形態では、成形装置48が、ガラスリボン60が根底部58から延伸方向56に進む際にガラスリボン60のエッジ部分を除去するように構成されたエッジ部分分離アセンブリ100を含む。エッジ部分分離アセンブリ100は、スコアリングアセンブリ102、補助ローラ(backing roller)104、一対の対向するリボン安定化ローラ106a及び106b、及び/又はスコアリングアセンブリ102の下流でガラスリボン60からエッジ部分を分離する分離力をエッジ部分に付与するように構成された分離ローラ108を含むことができる。様々な実施形態では、成形装置48が、ガラスリボンの対向する外側エッジの各々からエッジ部分を除去するように配置された一対のこのようなコンポーネントを含むことができる。本明細書では、別途示していない限り、ガラスリボン60から第1のエッジ部分80aを除去するように構成された1つのこのようなエッジ部分分離アセンブリ100(例えば、第1のエッジ部分分離アセンブリ100a、図1を参照)について説明するが、成形装置48は、第1のエッジ部分分離アセンブリ100aの側方に対向して配置されガラスリボンから第2のエッジ部分80bを除去するように構成された第2のこのようなエッジ部分分離アセンブリ100(例えば、エッジ部分分離アセンブリ100b、図1を参照)を含むこともできると理解されたい。エッジ部分分離アセンブリ100bは、エッジ部分分離アセンブリ100aと同様又は同一であることができる。
図4に示すように、スコアリングアセンブリ102は、本体部分110と、本体部分110に結合されたスコアリングツール112とを含むスコアリングデバイス103を含む。スコアリングアセンブリ102は、ガラスリボン60に沿って延伸方向56と平行に又は実質的に平行に縦方向に延びるスコア114(図7を参照)を第1の主表面72に生成するように構成される。スコアリングツール112は、ダイヤモンド又はカーバイドスクライバなどの機械的スコアホイール又はスクライバを含むことができる。例えば、様々な実施形態では、スコアリングツール112が、回転軸116を中心に回転可能なスコアホイールであることができる。いくつかの実施形態では、スコアリングツール112を、例えば第1の表面72に向かって又は第1の表面72から離れてガラスリボン60に対して移動するように構成することができる。例えば、スコアリングアセンブリ102は、スコアリングデバイス103をフレーム又はその他の支持部材に結合する第1のアクチュエータ118を含むことができる。第1のアクチュエータ118は、スコアリングデバイス103(例えば、本体部分110及びスコアリングツール112)がガラスリボン60の近くに移動する第1の伸長位置と、スコアリングデバイス103が第1の主表面72から離れて移動する第2の後退位置との間でスコアリングデバイス103を移動させることができる、空気圧式ピストンなどの空気圧式アクチュエータ、リニアモータ又は他のいずれかの好適な変位機構を含むことができる。
スコアリングアセンブリ102は、スコアリングツール112を本体部分110に結合し、スコアリングツール112をガラスリボン60(例えば、第1の主表面72)に向けて又はガラスリボン60から離して本体部分110に対して移動させる、空気圧ピストンなどの第2のアクチュエータ120をさらに含むことができる。様々な実施形態では、第2のアクチュエータ120を、第1のアクチュエータ118が本体部分110を移動させる場合よりも短い距離だけ及び/又は遅い移動速度でスコアリングツール112を移動させるように構成することができる。従って、様々な実施形態では、第1のアクチュエータ118を使用してスコアリングデバイス103をガラスリボン60(例えば、第1の表面72)に向けて又はガラスリボン60から離して移動させることによってスコアリングツール112の粗い動きを達成し、第2のアクチュエータ120を使用してスコアリングツール112を本体部分110に対して移動させることによってスコアリングツール112の微調整を達成することができる。第1のアクチュエータ118又は第2のアクチュエータ120の少なくとも一方は、ガラスリボンがスコアリングツール112を過ぎて延伸方向56に移動する際にスコア114を生成するのに十分な力でスコアリングツール112をガラスリボン60に接触させて配置するために使用ことができる。いくつかの実施形態では、第1のアクチュエータ118を使用してスコアリングツール112を第1の表面72の近くに運ぶ一方で、第2のアクチュエータ120を使用してスコアリングツール112を第1の表面72に接触させ、第1の表面72に所定のスコアリング力を付与することができる。第2のアクチュエータ120は、スコアリングツール112から第1の主表面72上への実質的に一定のスコアリング力を生成するように構成することができる。例えば、スコアリングデバイス103は、第2のアクチュエータ120によって付与される力を変化させることによってガラスリボン60に対して一定の力を維持するように構成されたコントローラと信号通信する力センサを含むことができる。さらなる実施形態では、第1のアクチュエータ118を使用してスコアリングツール112を第1の表面72に接触させる一方で、第2のアクチュエータ120を使用して第1の表面72に対して一定のスコアリング力を維持することができる。
スコアリングアセンブリ102は、スコアリングツール112をガラスリボン60に向けて又はガラスリボン60から離して移動させるように構成することができるが、スコアリングアセンブリは、一般に延伸方向56などの垂直方向には移動しない。従って、スコアリングツール112は、スコアリング作業中に実質的に垂直方向に固定されたままである。本明細書で使用する、実質的に垂直方向に固定されるとは、スコアリング作業中にスコアリングツールが意図的に垂直方向に移動しないことを意味する。従って、スコア114を生成するためのスコアリングツール112とガラスリボン60との間の相対的な動きは、ガラスリボン60が引張ロール64などによって下向きに延伸方向56に延伸される時のガラスリボン60の動きによってもたらされる。いずれにせよ、スコアリングデバイス103は、第1の外側エッジ76から所定の距離でガラスリボンに沿って縦方向に延びるスコアを生成する。本明細書では、基準点(例えば、スコア114)からリボンの長手方向中心線(第1の外側エッジ76と第2の外側エッジ78との中間においてリボンの長さに沿って延びる中心線)に向かって延びる方向を示すためにスコアの「内寄り(inboard)」という用語を使用するのに対し、スコアの「外寄り(outboard)」という用語は、基準点から第1の外側エッジ76に向かって延びる方向を意味する。従って、基準点が第1の外側エッジである場合、スコア114は第1の外側エッジ76の内寄りに生成される。
エッジ部分分離アセンブリ100は、スコアリングツール112に対向して配置されて回転軸122(図7を参照)を中心に回転可能な補助ローラ104をさらに含むことができ、補助ローラ104は、ガラスリボン60に対する補助支持体(例えば、アンビル)として機能し、スコアリングツール112によって付与されるスコアリング力に等しい正反対の反力を第2の主表面74に及ぼす。従って、ガラスリボン60は、補助ローラ104によって支持され、スコアリングツール112によって第1の主表面72に付与されるスコアリング力に応答して移動しないようにされる。本文脈における対向して配置されるとは、スコアリングツールとガラスリボンとの間の接触が、補助ロールとガラスリボンとの間の接触と同じ垂直及び水平位置ではあるがガラスリボンの反対側で行われることを意味する。
上記では、スコアリングアセンブリ102について機械的スコアリングツールを含むものとして説明したが、別の実施形態では、スコアリングアセンブリ102が、ガラスリボンを加熱するとともに、ガラスリボンが延伸方向に移動するにつれてガラスリボンに沿って縦方向に延びる亀裂をガラスリボン表面内に生成する応力を形成するレーザービームをガラスリボン表面上に作用するように向けるレーザーを含むこともできる。このような事例では、補助ローラが不要であることができる。
エッジ部分分離アセンブリ100は、一対の安定化ローラ106a及び106bをさらに含むことができる。安定化ローラ106a及び106bは、それぞれ回転軸124a及び124bを中心に回転可能であり、スコアリングツール112が第1の主表面72に適用される時に、対向する安定化ローラ間にガラスリボン60を挟み込むことによってガラスリボン60の位置を安定化するように配置される。すなわち、第1の安定化ローラ106aは、ガラスリボン60の第1の主表面72に接触するように配置することができ、第2の安定化ローラ106bは、ガラスリボン60の第2の主表面74に接触するように配置することができる。様々な実施形態では、回転軸124a及び124bが互いに平行であることができる。また、回転軸124a及び124bは延伸方向56に垂直であることができる。
両安定化ローラ106a、106bは、同じ垂直及び水平位置で互いに正反対にガラスリボン60に接触し、これらの間にはガラスリボン60を受け取るようなサイズの間隙が存在する。安定化ローラ106a、106bは、フリーホイールローラ(非駆動式)であることができるが、さらなる実施形態では、これらの安定化ローラの一方又は両方が駆動式ローラであることもできる。安定化ローラ106a及び106bは、例えば補助ローラ104の下流などの、スコアリングアセンブリ102から下流に配置することができる。図示してはいないが、安定化ローラ106a及び106bは、ガラスリボンに対する挟力(pinch force)を所定の値などに制御できるように、延伸面62に対して個別に移動可能であることができる。例えば、安定化ローラ間の間隙を狭め又は拡げることができる。また、安定化ローラの少なくとも一方を延伸面から離して移動させる能力は、安定化ローラ間へのガラスリボンの最初の装着を容易にすることもできる。装着されると、安定化ローラの少なくとも一方を移動させて、ガラスリボンのそれぞれの表面に対して所定の挟力を付与することができる。例えば、安定化ローラ106a又は106bの少なくとも一方は、それぞれの安定化ローラを延伸面(例えば、ガラスリボン60)に向けて又は延伸面から離して移動させるように構成されたアクチュエータに結合することができる。いくつかの実施形態では、各安定化ローラを、それぞれの安定化ローラを延伸面に向けて又は延伸面から離して移動させるように構成されたアクチュエータに結合することができる。いずれの場合にも、ガラスリボンは所定の挟力で安定化ローラ間に捕捉される。
エッジ部分分離アセンブリ100は、例えば補助ローラ104の下流などのスコアリングアセンブリ102の下流に配置されて回転軸126を中心に回転可能な分離ローラ108をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、分離ローラ108の表面が延伸面に対して傾くように、回転軸126が延伸面62と平行であることができる。しかしながら、さらなる実施形態では、回転軸126が延伸面62と非平行であることもできる。分離ローラ108は、スコア114の外寄りの第1の主表面72に対して、すなわち第1のエッジ部分80aに対して分離力を付与するように構成することができる。分離ローラ108によって第1のエッジ部分80aに付与される分離力は、ガラスリボン60の完全な厚みを通じてスコアに亀裂を引き起こす引張応力をスコア114全体にわたって生じることにより、例えばスコアリングツール112の下方でガラスリボン60から第1のエッジ部分80aを分離することができる。換言すれば、分離ローラ108によって付与される分離力は、第1のエッジ部分を中心部分82に対して曲げる効果を奏し、この曲げによってスコア114の両側に引張応力が発生する。これに加えて又は代えて、分離ローラ108は樽形であることもでき、すなわち分離ローラの円周に対して直角な曲率を含む曲面を有することもできる(図6を参照)。すなわち、分離ローラの円周は、分離ローラの長さに沿って変化することができる。いくつかの実施形態では、分離ローラ108の最大円周を分離ローラの中心(ローラの両端の中間)付近に配置することができる。分離ローラ108は、安定化ローラ106a、106bの下流に配置して、回転軸138が位置する水平面が、安定化ローラ106a及び106bの回転軸124a、124bが位置する水平面の下方に配置されるようにすることができる。分離ローラ108は、フリーホイール(非駆動式)ローラであることができる。
いくつかの実施形態では、分離ローラ108を延伸面62の近くに又は遠くに移動させることができるアクチュエータに分離ローラ108を結合することができる。例えば、分離ローラ108は、分離ローラ108を延伸面62に向けて又は延伸面62から離して移動させるアクチュエータに結合することができる。分離ローラ108は、アクチュエータに結合されたスライドに結合することができ、アクチュエータは、延伸面62に向かってガラスリボン60に接触するような第1の方向と、延伸面62から離れることによって分離ローラ108がガラスリボン60と接触しなくなる第2の方向との間でスライドに沿って分離ローラを移動させる。
いくつかの実施形態では、スコアリングアセンブリ102が、回転運動を利用してスコアリングアセンブリのコンポーネントをガラスリボン60に向けて又はガラスリボン60から離して移動させる1又は2以上の回転可能アームを含むことができる。例えば、図9A及び図9Bに示すように、回転可能アーム128を好適なシャフト130上に取り付け、延伸面62に直角な平面内で垂直回転軸などの回転軸132を中心に回転するように配置することができる。回転可能アーム128は、シャフト130が支点を形成するように構成することができる。従って、回転可能アーム128は、第1の端部134と、第1の端部134に対向する第2の端部136とを含み、シャフト130(及び回転軸132)は第1の端部134と第2の端部136との間に配置される。シャフト130は、回転可能アーム128内の好適なサイズの通路を貫通することができる。図9A及び図9Bには、第1の端部134において回転可能アーム128に結合された汎用デバイス(generic device)138と、第2の端部136において回転可能アーム128に結合された第1のアクチュエータ118とを示す。汎用デバイス138は、スコアリングデバイス103、補助ローラ104、安定化ローラ106a及び106b、及び/又は分離ローラ108のうちのいずれか1つであることができる。上述したように、第1のアクチュエータ118は、回転軸132を中心とする回転可能アーム128の第1の回転方向への回転によって汎用デバイス138(例えば、スコアリングツール112)が第1の主表面72の近くに移動して例えば第1の主表面72に接触する、図9Aに示す実施形態における伸長位置などの第1の位置から移動可能であるとともに、回転軸132を中心とする回転可能アーム128の第1の回転方向と反対の第2の回転方向への回転によって汎用デバイスが第1の主表面72から離れて移動する、図9Bに示す実施形態における後退位置などの第2の位置からも移動可能である、例えば空気圧ピストンなどの空気圧アクチュエータ、リニアモータ、又はその他の好適な機構を含むことができる。第1のアクチュエータ118は、第1のアクチュエータ118と回転可能アーム128との間の回転を可能にするヒンジ結合部140によって回転可能アーム128に結合することができる。
図10に、エッジ部分分離アセンブリ100の、様々なコンポーネントが回転可能アーム上に配置された一部の例示的な実施形態を示す。例えば、様々な実施形態によれば、エッジ部分分離アセンブリは、第1の端部134aと第2の端部136aとを含む第1の回転可能アーム128aを含むことができる。第1の回転可能アーム128aはシャフト130に回転可能に結合され、シャフト130は支持部材142によってさらに支持される。第1の端部134aにはスコアリングデバイス103を取り付けることができ、第2の端部136aには、例えばヒンジ結合部140aによってアクチュエータ118aを結合することができる。アクチュエータ118aは、スコアリングツール112がガラスリボン60(例えば、第1の主表面72)に接触して配置される第1の位置と、スコアリングツール112がガラスリボン60に接触しなくなる第2の位置との間でシャフト130を中心に第1のアーム128aを回転させるように構成することができる。
また、第1の端部134b及び第2の端部136bを含み、第1の端部134bと第2の端部136bとの間でシャフト130に回転可能に結合された第2の回転可能アーム128bも示す。第2の回転可能アーム128bには、第1の端部134bにおいて補助ローラ104が回転可能に結合される。図示してはいないが、第2の端部136bにアクチュエータを結合し、補助ローラ104がガラスリボン60(例えば、第2の主表面74)に接触して配置される第1の位置と、補助ローラがガラスリボン60に接触しなくなる第2の位置との間でシャフト130を中心に第2の回転可能アーム128bを回転させるように構成することもできる。
また、第1の端部134cと、第1の端部134cに対向する第2の端部136cとを含む第3の回転可能アーム128cも示す。第3の回転可能アーム128cは、第1の端部134cと第2の端部136cとの間でシャフト130に回転可能に結合される。第3の回転可能アーム128cには、第1の端部134cにおいて第1の安定化ローラ106aを回転可能に結合することができる。第2の端部136cには、例えばヒンジ結合器140cを使用してアクチュエータ118cを取り付け、第1の安定化ローラ106aをガラスリボン60(例えば、第1の主表面72)に接触して配置できる第1の位置と、第1の安定化ローラ106aがガラスリボン60に接触しなくなる第2の位置との間でシャフト130を中心に第3の回転可能アーム128cを回転させるように構成することができる。
また、第1の端部134dと、図では見えないが第1の端部134dに対向する第2の端部とを含む第4の回転可能アーム128dも示す。第4の回転可能アーム128dは、第1の端部134dと第2の端部との間でシャフト130に回転可能に結合される。第4の回転可能アーム128dには、第1の端部134dにおいて第2の安定化ローラ106bを回転可能に結合することができる。図示してはいないが、第2の端部には、例えばヒンジ結合器を使用してアクチュエータを取り付け、第2の安定化ローラ106bをガラスリボン60(例えば、第2の主表面74)に接触して配置できる第1の位置と、第2の安定化ローラ106bがガラスリボン60に接触しなくなる第2の位置との間でシャフト130を中心に第4の回転可能アーム128dを回転させるように構成することができる。
また、第1の端部134eと、第1の端部134eに対向する第2の端部136eとを含む第5の回転可能アーム128eも示す。第4の回転可能アーム128eは、第1の端部134eと第2の端部136eとの間でシャフト130に回転可能に結合される。第4の回転可能アーム128eには、第1の端部134eにおいて分離ローラ108を回転可能に結合することができる。第2の端部136eには、例えばヒンジ結合器140eを使用してアクチュエータ118eを取り付け、分離ローラ108をガラスリボン60(例えば、第1のエッジ部分80aにおける第1の主表面72)に接触して配置できる第1の位置と、分離ローラが第1のエッジ部分80aに接触しなくなる第2の位置との間でシャフト130を中心に第5の回転可能アーム128eを回転させるように構成することができる。
図4及び図5で最も良く分かるように、エッジ部分分離アセンブリ100は、回転軸146a~146e(図7を参照)を中心に回転可能なエッジ部分ガイドローラ144a~144eなどの第1の複数のガイドローラ144をさらに含むことができ、エッジ部分ガイドローラは、分離ローラ108の下流に配置されて、第1のエッジ部分80aがガラスリボン60から除去された時に分離した第1のエッジ部分80aに接触してガラスリボン60の中心部分82から離して案内するように配置される。図4、図5、図7及び図8には5つのエッジ部分ガイドローラを示しているが、他の実施形態では、例えば1つのエッジ部分ガイドローラ、2つのエッジ部分ガイドローラ、3つのエッジ部分ガイドローラ、4つのエッジ部分ガイドローラ、6つのエッジ部分ガイドローラなどの、5つよりも少ない又は多くのエッジ部分ガイドローラが存在することもできる。エッジ部分ガイドローラ144は、延伸方向56に沿った各後続のエッジ部分ガイドローラが先行するエッジ部分ガイドローラの下方に位置するように配置することができる。各後続のエッジ部分ガイドローラは、先行するエッジ部分ガイドローラから、ガイド軸に沿って延伸面62に向けて又は延伸面62から離して(例えば、延伸方向56及び延伸面62に直角に)オフセットさせることができる。従って、第1のエッジ部分80aは、中心部分82から分離されると、中心部分82が辿る移動経路とは異なる移動経路に沿ってガラスリボン60(例えば、中心部分82)から徐々に離れて案内されるようにすることができる。エッジ部分ガイドローラ144は、それぞれのエッジ部分ガイドローラ144a~144eをそれぞれのガイド軸150a~150eに沿って移動させることによって中心部分82から分離した後の第1のエッジ部分80aの移動経路を設定するように構成されたアクチュエータ148a~148eなどのそれぞれのアクチュエータ148に結合することができる。従って、いくつかの実施形態では、アクチュエータ148を、図5に双方向矢印で示すように第1のエッジ部分80aを延伸面62及びガラスリボン60の中心部分82の近くに又は遠くに移動させるように配置することができる。複数の回転軸146a~146eの各回転軸は、別のエッジ部分ガイドローラ回転軸146a~146eに平行であることができる。分離した第1のエッジ部分80aを中心部分82から離して分流させることにより、中心部分82の新たに形成された外側エッジ面152と第1のエッジ部分80aとの間の接触によって中心部分82の新たに形成された外側エッジ面などの中心部分82が損傷する可能性を回避することができる。エッジ部分ガイドローラ144は、フリーホイール(非駆動式)ローラであることができる。
図4及び図6に示すように、エッジ部分分離アセンブリ100は、分離ローラ108の下流に配置された、それぞれの回転軸156a~156eを中心に回転可能な中心部分ガイドローラ154a~154eなどの第2の複数のガイドローラ154をさらに含むことができる。中心部分ガイドローラ154は、ガラスリボン60からエッジ部分(図6では、明確にするためにエッジ部分ガイドローラを省略している)が分離した後に、ガラスリボン60の中心部分82に接触して案内するように配置される。図4及び図6には5つの中心部分ガイドローラ154を示しているが、他の実施形態では、例えば1つの中心部分ガイドローラ、2つの中心部分ガイドローラ、3つの中心部分ガイドローラ、4つの中心部分ガイドローラ、6つの中心部分ガイドローラなどの、5つよりも少ない又は多くの中心部分ガイドローラが存在することもできる。中心部分82は、中心部分ガイドローラ154により、ガラスリボン60から、具体的には中心部分82からガラスシートを分離するように構成された下流のクロスカットスコアリング装置70に案内することができる。中心部分ガイドローラ154は、延伸面62に沿って延伸面62に隣接して延伸方向56に垂直に配置することができ、後続の中心部分ガイドローラ154は先行する中心部分ガイドローラ154の下方に配置される(例えば、中心部分ガイドローラ154bは中心部分ガイドローラ154aの下方に配置することができる)。従って、中心部分ガイドローラは、垂直に整列したアレイ状に配置することができる。中心部分ガイドローラ154は、中心部分82の新たに形成された外側エッジ面152のすぐ内寄りで外側エッジ面152に隣接して中心部分82に接触するように配置することができる。いくつかの実施形態では、中心部分ガイドローラ154が共通フレーム157に回転可能に結合して、1又は2以上のアクチュエータによってグループとして移動可能であることができる。しかしながら、図示してはいないが、中心部分ガイドローラ154は、エッジ部分ガイドローラ144と同様にそれぞれのアクチュエータに個々に結合することもでき、従って中心部分ガイドローラ154は、クロスカットスコアリング装置70内への中心部分82の適切な移動経路を提供するように個々に配置することができる。
再び図4を参照すると、第1のエッジ部分80aは、エッジ部分ガイドローラ144によって、例えばビン又はその他の好適なコンテナなどの回収容器158に導くことができる。第1のエッジ部分80aは、シュート160によって回収容器158内にさらに案内することができる。例えば、エッジ部分ガイドローラ144を使用して第1のエッジ部分80aをシュート160内に案内し、シュート160が第1のエッジ部分を回収容器158内に案内することができる。第1のエッジ部分80aは、シュート160の内面との接触、回収容器158との接触、又は回収容器158内の内容物との接触によってさらに小さな部分に砕くことができる。しかしながら、必要に応じて、他の機械的方法を使用して、分離したエッジ部分をさらに小さな部分に砕くこともできる。回収容器158内に回収されたガラス(以下、カレット162)は再使用することができる。例えば、回収容器158に回収されたカレット162は、原料(バッチ材料)24と組み合わせて再び溶融容器14内に供給することができる。
図7は、回転軸116を中心に回転可能であって第1の主表面72にスコア114を生成するように構成されたスコアリングホイールなどのスコアリングツール112と、スコアリングツール112に対向し、第2の主表面74に隣接して配置され、回転軸122を中心に回転可能な補助ローラ104とを含む、例示的なエッジ部分分離アセンブリ100の斜視図である。スコアリングデバイス103の本体部分110については、スコアリングツール112、及び補助ローラ104に対するスコアリングツール112の配置をより明確に示すために省略している。実施形態では、スコアリングツール112の回転軸116が補助ローラ104の回転軸122に平行であることができ、例えば根底部58に対して回転軸122の垂直位置と等しい垂直位置に配置することができる。回転軸116は、延伸面62と平行であることができる。
図7には、スコアリングツール112の垂直方向下流に配置された安定化ローラ106a、106bも示しており、これらの安定化ローラ106a、106bは、第1の安定化ローラ106aが第1の主表面72に隣接して配置され、第2の安定化ローラ106bが第1の安定化ローラ106aに対向して第2の主表面74に隣接して配置される。様々な実施形態では、回転軸124aが回転軸124bに平行であり、回転軸124bの垂直位置に等しい垂直位置に配置される。
図7には、回転軸126を中心に回転可能であるとともに、第1のエッジ部分80a、すなわちスコア114の外寄りに対して分離力を付与するように配置された分離ローラ108をさらに示す。いくつかの実施形態では、回転軸126が、回転軸124a又は回転軸124bのいずれか一方又は両方に平行であることができる。しかしながら、他の実施形態では、回転軸126が回転軸124a及び/又は回転軸124bと非平行であることができる。例えば、回転軸126は、延伸面62と交わるように延伸面62に対して非ゼロの角度で傾くことができる。延伸面62に対する回転軸126の傾きは、スコア114全体にわたって付与される引張力を高めることができる。
図7には、各々がそれぞれの回転軸(例えば、146a~146e)を中心に回転可能な第1の複数のエッジ部分ガイドローラ144(例えば、144a~144e)も示す。回転軸146a~146eは、延伸面62と平行であることができる。中心部分ガイドローラ154は、明確にするために図7から省略している。
図8は、スコアリングデバイス103及び補助ローラ104と、安定化ローラ106a、106bと、分離ローラ108と、エッジ部分ガイドローラ144(例えば、144a~144e)と、中心部分ガイドローラ154(例えば、54a~154b)とを含むエッジ部分分離アセンブリ100の様々なコンポーネントの配置を示すガラスリボン60の正面図である。
再び図4を参照すると、成形装置48は、ガラスリボン60からガラスシート68を分離するように構成されたガラス分離装置70を含むことができる。具体的には、分離装置70は、エッジ部分が中心部分から除去された後に中心部分82からガラスシートを分離するように構成されたクロスカットガラス分離装置である。
図11を参照すると、様々な実施形態では、クロスカットガラス分離装置70が、延伸方向56に直角なスコアリング軸に沿って中心部分82の幅にわたって中心部分をスコアリングするように構成された第2のスコアリングアセンブリ200を含む。例えば、第2のスコアリングアセンブリ200は、好適な駆動装置によって第2のスコアリングアセンブリ200を駆動できるレール又はその他の部材に結合することができる。
第2のスコアリングアセンブリ200は、第2のスコアリングデバイス202を含む。第2のスコアリングデバイス202は、本体206に結合された第2のスコアリングツール204を含むとともに、中心部分82が根底部58から降下している時に中心部分82の第1の主表面72に延伸方向56とは直角にスコアを生成するように構成することができる。例えば、第2のスコアリングツール204は、例えばダイヤモンドスクライバ又はカーバイドスクライバなどの機械的スコアホイール又はスクライバを含むことができる。複数の実施形態では、第2のスコアリングツール204を第1の表面72に向けて又は第1の表面72から離して移動させるように配置されたアクチュエータ208によって第2のスコアリングツール204を本体206に結合することができる。第2のスコアリングアセンブリ200は、第2のスコアリングツール204に対向して配置された補助部材210をさらに含むことができ、補助部材210は、支持部材212と、例えばポリマー材料が接触した場合にガラスリボン60への損傷を防ぐように選択された硬度を有するポリマーリボンなどの弾性ノージング(resilient nosing)214とを含む。補助部材210は、中心部分82を支持するとともに、第2のスコアリングツール204によって第1の主表面72に対して付与されたスコアリング力に応答する中心部分82の移動を防ぐように構成される。従って、第2のスコアリングツール204が第1の主表面72に押し付けられると、補助部材208は、付与されたスコアリング力に抗する対向力を第2の主表面74にもたらす。
様々な実施形態では、スコアリング作業中に1又は2以上のノージングアセンブリ216を使用して中心部分82を安定化することができる。いくつかの実施形態では、各ノージングアセンブリ216が、支持部材218と、支持部材に結合された弾性ノージング部材220とを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、支持部材218が細長い金属部材を含むことができ、ノージング部材220は、ポリマー材料が接触した場合にガラスリボン60への損傷を防ぐように選択された硬度を有するポリマーリボンであることができる。
様々な実施形態では、クロスカットガラス分離装置70を、ガラスリボン60の速度に一致する速度で延伸方向に移動するように構成されたガントリー上に取り付けることができる。従って、スコアリング作業中に第2のスコアリングデバイス202とガラスリボン60との間に相対的な動きが発生しない。従って、スコアリングデバイスは、中心部分82の幅にわたって水平方向などの横向きに移動しながら延伸速度(移動するガラスリボンの速度)で下向きに移動することにより、例えば幅全体にわたって中心部分をスコアリングする。第2のスコアリングデバイス202は、例えばガントリーに結合されたカートリッジアセンブリ上に取り付けることができ、スコアリング作業中には、カートリッジアセンブリ及びスコアリングデバイスが中心部分の幅W1を横切る。
図1に示すように、クロスカットガラス分離装置70は、ロボットアーム302と、ロボットアーム302に結合されたガラスハンドリングツール304とを含む少なくとも1つのロボット300をさらに含むことができる。ガラスハンドリングツール304は、ロボットアーム302の遠位端が結合されるとともに両端に係合アーム308a、308bが結合された中心横材(central cross-member)306を含む。一方又は両方の係合アーム308a、308bは、横材306から外向きに延びるように構成することができる。例えば、少なくとも1つの係合アームは、横材306に平行な方向に移動可能であることができる。図1を参照すると2つの係合アームを示しており、少なくとも一方の係合アームは、係合アーム及び横材に結合されたアクチュエータを介して対向する係合アームに向かう(そこから離れる)方向に移動可能である。係合アームは、ガラス製品(例えば、ガラスリボン又はガラスシート)に係合して保持するのに役立つ、真空源と連通する吸着カップ310を含むことができる。
ガラスリボン60は、根底部58から降下して冷えると、安定化ローラ106a及び106b間に捕捉される。例えば、結合されたアクチュエータを使用して安定化ローラの少なくとも一方を作動させることによって安定化ローラ間の間隙を狭めることにより、安定化ローラ間に中心部分82を挟み込むことができる。一方で、第1及び第2の安定化ローラの上方に位置する補助ローラ104が作動して第2の主表面74に接触するようになる。また、スコアリングデバイス103が作動して、第1のスコアリングツール112が所定のスコアリング力で第1の主表面72に接触するようになる。スコアリングデバイス103の作動は、アクチュエータ118及び/又は第2のアクチュエータ120を使用して達成することができる。この結果、第1のスコアリングツール112は、ガラスリボン60がスコアリングツール112に対して下向きに移動している時に、延伸方向56と平行な経路に沿って第1の主表面72にスコア114を生成する。分離ローラ108が作動して第1のエッジ部分80aに接触するようになる。分離ローラ108は、スコア114にわたって引張力を形成し、ガラスリボンの厚みを通じて亀裂を引き起こし、第1のスコアリングツール112の下方で中心部分82から第1のエッジ部分80aを分離する十分な力で第1のエッジ部分80aに押し付けられる。
ガラスリボン60が降下し続けると、第1のスコアリングツール112の接触点の下方の第1のエッジ部分80aと、この時点で中心部分82から解放されているガラスリボン60とが、エッジ部分ガイドローラ144によって延伸面から抜け出して案内される。例えば、アクチュエータ148がエッジ部分ガイドローラを移動させ、従ってエッジ部分ガイドローラが第1のエッジ部分80aに接触し、第1のエッジ部分80aを延伸面62から外へ、中心部分82の新たに形成された外側エッジ面152から離して曲げることができる。
第1のスコアリングツール112の接触点の上方で中心部分82に結合されていた第1のエッジ部分80aが降下し続け、第1のカレットシュート160によって捕捉されて回収容器158に送出される。
スコアが完了すると、ロボットアーム302がガラスリボン60に移動し、ガラスハンドリングツール304が第1の主表面72に接触して配置される。吸着カップ310に真空が供給されて、吸着カップが第1の主表面72を把持する。(単複の)アクチュエータが、少なくとも1つの移動可能な係合アームを対向する係合アームから離して外向きに延ばすことにより、横方向スコアの下方のガラスリボンの中心部分82を引張させて中心部分を平坦にする。ロボット300は、ロボットアーム302を傾斜させ、中心部分82を曲げ、スコア全体にわたる引張応力を形成して、ガラスシート68が中心部分82から分離されるまで中心部分の厚みを通じて亀裂を引き起こす。その後、ロボットは、分離したガラスシートを収容ステーションに移動させ、後続のガラスシートを受け取る準備を整える。
当業者には、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本開示の実施形態に様々な修正及び変形を行えることが明らかであろう。従って、本開示は、添付の特許請求の範囲及びその同等物の範囲内に入ることを条件に、このような修正及び変形も対象とするように意図される。
56 延伸方向
60 溶融ガラスリボン
62 延伸面
70 ガラス分離装置
72 ガラスリボンの第1の主表面
74 ガラスリボンの第2の主表面
80a 第1のエッジ部分
82 中心部分
100 エッジ部分分離アセンブリ
102 スコアリングアセンブリ
103 スコアリングデバイス
104 補助ローラ
106a、106b リボン安定化ローラ
108 分離ローラ
110 スコアリングデバイスの本体部分
112 スコアリングツール
118 第1のアクチュエータ
120 第2のアクチュエータ
144 エッジ部分ガイドローラ
148 アクチュエータ
154 中心部分ガイドローラ
158 回収容器
160 シュート
162 カレット
200 第2のスコアリングアセンブリ
202 第2のスコアリングデバイス
204 第2のスコアリングツール
206 第2のスコアリングデバイスの本体
210 補助部材

Claims (15)

  1. ガラス製造装置であって、
    成形体であって、該成形体から延伸面内に存在する延伸経路に沿って延伸方向に降下するガラスリボンを形成するように構成された、成形体と、
    前記成形体の下方に配置され、前記ガラスリボンの中心部分から前記ガラスリボンのエッジ部分を分離するように構成されたエッジ部分分離アセンブリと、
    を備え、前記エッジ部分分離アセンブリは、
    前記成形体の下方に配置され、前記ガラスリボンの長さに沿って前記延伸方向に第1のスコアを形成するように構成されたスコアリングデバイスと、
    前記スコアリングデバイスの下流に配置され、前記第1のスコアの外寄りの前記ガラスリボンの前記エッジ部分に力を付与して、前記ガラスリボンの前記エッジ部分を前記中心部分から分離するように構成された分離ローラと、
    を含む、
    ことを特徴とするガラス製造装置。
  2. 前記分離ローラに近接して配置され、前記第1のスコアの内寄りの前記ガラスリボンの前記中心部分を間に挟み込むように配置された一対の安定化ローラをさらに含む、
    請求項1に記載のガラス製造装置。
  3. 前記分離ローラの下方に配置され、前記分離したエッジ部分を前記延伸経路とは異なる第2の経路に沿って案内するように配置された第1の複数のガイドローラをさらに含む、
    請求項1に記載のガラス製造装置。
  4. 前記第1のスコアリング装置の下流に配置され、前記延伸方向に直角な前記中心部分の幅にわたって第2のスコアを形成するように構成された第2のスコアリング装置をさらに含む、
    請求項1に記載のガラス製造装置。
  5. 前記第1のスコアリング装置はシュートをさらに含み、該シュートは、前記分離したエッジ部分を前記シュートの下方に配置された回収容器に導くように構成される、
    請求項1に記載のガラス製造装置。
  6. 前記第1の複数のガイドローラは、前記延伸方向に垂直な方向に移動可能である、
    請求項3に記載のガラス製造装置。
  7. 前記第1の複数のガイドローラの各ガイドローラはアクチュエータに結合される、
    請求項6に記載のガラス製造装置。
  8. 前記一対の安定化ローラの少なくとも一方の安定化ローラは、前記延伸方向に垂直な方向に移動可能である、
    請求項1に記載のガラス製造装置。
  9. 前記スコアリングデバイスは、前記延伸面に対して移動可能である、
    請求項1に記載のガラス製造装置。
  10. 移動するガラスリボンからエッジ部分を分離する方法であって、
    延伸面に沿った延伸方向に延伸経路に沿って移動するガラスリボンであって、第1の厚みを有する中心部分と、前記ガラスリボンの外側エッジを含み、前記中心部分に隣接し、前記第1の厚みよりも大きな第2の厚みを有する第1のエッジ部分とを含むガラスリボンを、成形装置を使用して形成することと、
    前記ガラスリボンを補助ローラで支持しながら、スコアリングツールを使用して、前記外側エッジから所定の距離で前記ガラスリボンの長さに沿って前記延伸方向と実質的に平行に前記ガラスリボンをスコアリングすることと、
    前記スコアリング中に、前記スコアの内寄りの前記ガラスリボンの前記中心部分を一対の安定化ローラ間に挟み込むことと、
    前記スコアリングツールの下流で前記ガラスリボンの前記エッジ部分を分離ローラに接触させ、前記分離ローラが、前記スコア全体にわたって引張応力を形成して前記スコアリングツールの下流で前記中心部分から前記エッジ部分を分離させる力を前記スコアの外寄りの前記エッジ部分に付与することにより、分離したエッジ部分を形成することと、
    含むことを特徴とする方法。
  11. 前記分離したエッジ部分を第1の複数のガイドローラに接触させ、前記エッジ部分を前記中心部分から離して案内することをさらに含む、
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記第1の複数のガイドローラは、前記分離したエッジ部分をシュート内に案内する、
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記シュートは、前記分離したエッジ部分を回収容器内に導く、
    請求項12に記載の方法。
  14. 前記分離ローラの下流で前記中心部分を第2の複数のガイドローラに接触させることをさらに含む、
    請求項11に記載の方法。
  15. 前記エッジ部分が前記中心部分から分離した後に前記中心部分をクロスカットして、前記中心部分からガラスシートを分離することをさらに含む、
    請求項14に記載の方法。
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