JP2024520609A - 限定的ターゲットウェイトタイム(r-twt:restricted target wait time)セットアップを含むストリーム分類サービス(scs) - Google Patents

限定的ターゲットウェイトタイム(r-twt:restricted target wait time)セットアップを含むストリーム分類サービス(scs) Download PDF

Info

Publication number
JP2024520609A
JP2024520609A JP2023574202A JP2023574202A JP2024520609A JP 2024520609 A JP2024520609 A JP 2024520609A JP 2023574202 A JP2023574202 A JP 2023574202A JP 2023574202 A JP2023574202 A JP 2023574202A JP 2024520609 A JP2024520609 A JP 2024520609A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
twt
scs
request
field
sta
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023574202A
Other languages
English (en)
Inventor
リャンシャオ シン
モハメド アブエルサウード
リ-シャン スン
チン シア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Sony Group Corp
Original Assignee
Sony Corp
Sony Group Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp, Sony Group Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JP2024520609A publication Critical patent/JP2024520609A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/02Power saving arrangements
    • H04W52/0209Power saving arrangements in terminal devices
    • H04W52/0251Power saving arrangements in terminal devices using monitoring of local events, e.g. events related to user activity
    • H04W52/0258Power saving arrangements in terminal devices using monitoring of local events, e.g. events related to user activity controlling an operation mode according to history or models of usage information, e.g. activity schedule or time of day
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/0268Traffic management, e.g. flow control or congestion control using specific QoS parameters for wireless networks, e.g. QoS class identifier [QCI] or guaranteed bit rate [GBR]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/56Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on priority criteria
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/54Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/54Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria
    • H04W72/543Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria based on requested quality, e.g. QoS
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • H04W76/15Setup of multiple wireless link connections
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/51Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on terminal or device properties
    • H04W72/512Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on terminal or device properties for low-latency requirements, e.g. URLLC
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access
    • H04W74/08Non-scheduled access, e.g. ALOHA
    • H04W74/0808Non-scheduled access, e.g. ALOHA using carrier sensing, e.g. carrier sense multiple access [CSMA]
    • H04W74/0816Non-scheduled access, e.g. ALOHA using carrier sensing, e.g. carrier sense multiple access [CSMA] with collision avoidance
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/10Small scale networks; Flat hierarchical networks
    • H04W84/12WLAN [Wireless Local Area Networks]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

SCSのセットアップ及びターゲットウェイトタイムの予約(R-TWT)を別個に行うことを取り巻く必要及び問題が除去されるIEEE 802.11プロトコル。本開示では、局(STA)が、SCSのセットアップ手順中にストリーム分類サービス(SCS)のトラフィック送信に対してR-TWTをスケジュールすることを要求することができる新しいデータ構造及び処理が実行される。本開示の技術を使用する時に、STAは、1つのリンク上でTWTセットアップフレームを交換して、複数のリンク上でR-TWTをスケジュールすることができる。【選択図】図22

Description

〔関連出願の相互参照〕
[0001] 本出願は、2022年7月21日に出願された米国特許出願第17/814,166号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。本出願は、2022年2月1日に出願された米国仮特許出願第63/267,397号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この仮特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。本出願は、2021年11月10日に出願された米国仮特許出願第63/263,862号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この仮特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。本出願は、2021年8月11日に出願された米国仮特許出願第63/260,173号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この仮特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
〔連邦政府が支援する研究又は開発に関する記述〕
[0002] 適用なし
〔著作権保護を受ける資料の通知〕
[0003] 本特許文書中の資料の一部は、米国及びその他の国の著作権法の下で著作権保護を受けることができる。著作権の権利所有者は、米国特許商標庁の一般公開ファイル又は記録内に表されるとおりに第三者が特許文献又は特許開示を複製することには異議を唱えないが、それ以外は全ての著作権を留保する。著作権所有者は、限定するわけではないが、米国特許法施行規則§1.14に従う権利を含め、本特許文献を秘密裏に保持しておくあらゆる権利を本明細書によって放棄するものではない。
[0005] 本開示の技術は、一般に、802.11の下で動作する無線ローカルエリアネットワークに関し、具体的には、SCSセットアップ中にストリーム分類サービス(SCS)のトラフィック送信に対する限定的ターゲットウェイトタイム(R-TWT)のスケジューリングを要求することを可能にするCSMA/CAプロトコルに関する。
[0007] CSMA/CAを使用する現在の無線技術(IEEE 802.11beなど)は、ネットワークの高スループット性能に焦点を当てているが、高レベルの低レイテンシ(低遅延)性能を提供しない。しかしながら、リアルタイムアプリケーション(RTA)などの多数のアプリケーションは、低レイテンシ能力を必要とするので、技術ギャップが存在する。
[0008] リアルタイムアプリケーション(RTA)は、低レイテンシ通信を必要とし、ベストエフォート通信に依拠する。RTAから生成されるデータは、RTAトラフィックと呼ばれ、送信機STAにおいてRTAパケットとしてパケット化される。また、非時間依存アプリケーションから生成されるデータは、非RTAトラフィックと呼ばれ、送信機STAにおいて非RTAパケットとしてパケット化される。
[0009] RTAパケットは、パケット配信時の高い適時性要件に起因して、低レイテンシを必要とする。RTAパケットは、特定の期間内に配信された時に有効である。
[0010] したがって、RTAパケットのために低レイテンシを提供するとともに、非RTAパケットトラフィックのために高スループットを提供することができる強化されたCSMA/CA WLANプロトコルに対するニーズが存在する。本開示は、このニーズを満たすとともに、更なる利点をもたらす。
[0011] CSMA/CA WLANのための本開示のプロトコルは、局(STA)が、SCSのセットアップ手順中にストリーム分類サービス(SCS)のトラフィック送信に対する限定的ターゲットウェイトタイム(R-TWT)のスケジューリングを要求できるようにする。したがって、STAは、1つのリンク上でTWTセットアップフレームを交換して、複数のリンク上でR-TWTをスケジュールすることができる。
[0012] 本明細書の以下の部分では、本明細書で説明する技術の更なる態様が明らかになり、この詳細な説明は、本技術の好ましい実施形態を制限することなく完全に開示するためのものである。
[0013] 本明細書で説明する技術は、例示のみを目的とする以下の図面を参照することによって十分に理解されるであろう。
IEEE 802.11で規定されるような従来のTSPEC要素のデータフィールド図である。 図1のTSPEC要素のTS情報フィールドのデータフィールド図である。 IEEE 802.11で規定されるTCLAS要素のデータフィールド図である。 IEEE 802.11で規定されるようなTCLAS処理要素のデータフィールド図である。 IEEE 802.11で規定されるようなTWT要素のデータフィールド図である。 図5のTWT要素の制御フィールドのデータフィールド図である。 図5のブロードキャストTWTパラメータ情報のデータフィールド図である。 図7に示すブロードキャストTWTパラメータ情報フィールド内の要求タイプフィールドのデータフィールド図である。 図7に示すブロードキャストTWTパラメータ情報フィールド内のブロードキャストTWT情報フィールドのデータフィールド図である。 IEEE 802.11beで規定されるようなSCSセットアップ手順のレベル間通信図である。 SCS要求フレームのデータフィールド図である。 SCS記述子要素フォーマットのデータフィールド図である。 SCS応答フレームのデータフィールド図である。 SCSステータスフィールドのデータフィールド図である。 TWTセットアップシグナリングのレベル間通信図である。 図5に見られるようなTWT要素を搬送するTWTセットアップフレームのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による無線局(STA)ハードウェアのハードウェアブロック図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、マルチリンクデバイス(MLD)ハードウェアに含まれるような局構成のハードウェアブロック図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、検討する局トポロジを示す図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、非APが、R-TWTメンバーシップ要求情報を含むSCS要求フレームを送信するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、非APが、R-TWTメンバーシップ要求情報を含むSCS要求フレームを送信するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、APが、R-TWTメンバーシップ応答を含むSCS応答フレームで応答するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、R-TWTセットアップ要求を含む修正されたSCS記述子要素のデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態によるRTA-TSPEC要素のデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態によるRTA-TSPEC要素内の修正されたTS情報フィールドフォーマットのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、デフォルトユースケースを設定する時の例示的なRTA-TSPEC要素フォーマットのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による修正されたSCSステータスのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による修正されたTWT要素のデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態によるR-TWTを含むSCSセットアップの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、SCSのセットアップ手順中にSCSトラフィックストリームに対してR-TWTをスケジュールしない通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、1つのSCSトラフィックストリームに対して複数のR-TWTをスケジュールする通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、他のリンクのためのR-TWTを含むSCSセットアップの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、修正されたTWT要素を使用するR-TWTセットアップの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、修正されたTWT要素を使用するブロードキャストTWTセットアップの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、修正されたTWT要素を使用するウェイクTBTTネゴシエーションの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、修正されたTWT要素を使用する個別ネゴシエーションの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、非AP MLDが、SCSに対するR-TWTスケジューリングを要求するSCSセットアップ手順を開始するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、非AP MLDが、SCSに対するR-TWTスケジューリングを要求するSCSセットアップ手順を開始するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、AP MLDが、SCS応答フレームを送信して、SCSに対するメンバーシップを割り当てるフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、QoS特性要素内にR-TWT要求フィールドを含むSCS記述子要素のデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、SCSIDサブフィールドを含む修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、AP1が、リンク1上でSCSxトラフィックストリームに対してR-TWT SPをスケジュールする通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、AP1が、異なるリンク上でSCSxトラフィックストリームに対してR-TWT SPをスケジュールする通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、MLD1が、複数のリンク上でSCSxトラフィックストリームに対してR-TWT SPをスケジュールする通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、MLD3が、タイムアウトの前にSCSxに対するR-TWTメンバーシップを受け取らない通信図である。
1.IEEE 802.11データ要素の概論
1.1.トラフィック仕様(TSPEC)要素
[0059] 図1に、IEEE 802.11で規定され、以下のフィールドを有するTSPEC要素内の内容を示す。要素IDフィールドは、要素のタイプ、例えばこの場合にはTSPEC要素を示す。長さフィールドは、TSPEC要素の長さを示す。TS情報(info)フィールドは、図2で以下に説明するようなトラフィックストリーム情報を提供する。
[0060] 公称MSDUサイズフィールドは、このTSPECの下でTSに属するMSDU又はA-MSDUの公称サイズを示す。最大MSDUサイズフィールドは、このTSPECの下でTSに属するMSDU又はA-MSDUの最大サイズを示す。最小サービス間隔フィールドは、2つの連続するサービス期間(SP)の開始時間の間の最小時間を示す。最大サービス間隔フィールドは、2つの連続するSPの開始時間の間の最大時間を示す。不活動間隔フィールドは、TSが削除される前のTSに属するMSDUの送信到着の前の最大時間間隔を示す。中断間隔フィールドは、TSに対して連続するQoS(+)CF-Pollの生成が停止される前にTSに属するMSDUの到着又は送信のいずれかがない最大時間間隔を示す。
[0061] サービス開始時間フィールドは、最初のSPの開始時間を示す。最小データレートフィールドは、このTSPECの下でTSに属するMSDU又はA-MSDUを送信するためにMAC SAPによって特定される最低データレートを示す。平均データレートフィールドは、このTSPECの下でTSに属するMSDU又はA-MSDUを送信するためにMAC SAPによって特定される平均データレートを示す。ピークデータレートフィールドは、このTSPECの下でTSに属するMSDU又はA-MSDUを送信するためにMAC SAPによって特定される最大データレートを示す。バーストサイズフィールドは、ピークデータレートにおいてこのTSPECの下でTSに属するMSDU又はA-MSDUの最大バーストを示す。遅延限界フィールドは、このTSPECの下でTSに属するMSDU又はA-MSDUを送信することを許可される最大時間である。
[0062] 最小PHYレートフィールドは、このTSPECの下でTSに属するMSDU又はA-MSDUを送信するための最低PHYレートを示す。余剰帯域幅許容フィールドは、このTSPECの下でTSに属するMSDU又はA-MSDUを送信すること及びその再送信のために使用される帯域幅と、最小PHYレートでそのMSDU又はA-MSDUを1回送信するために使用される帯域幅との比を含む。媒体時間フィールド(毎秒時間)は、媒体にアクセスするために許可される時間を示す。DMG属性フィールドは、TSPECが指向性マルチギガビット(DMG)BSSに適用された時に提示される。
[0063] 図2に、IEEE 802.11で規定されるような図1のTSPEC要素のTS情報フィールド内の内容を示す。この要素は、以下のサブフィールドを有する。トラフィックタイプサブフィールドは、トラフィックが周期的であるか否かを特定する。TSIDは、TSを識別するためのID番号を示す。方向サブフィールドは、データ送信の方向を特定する。アクセスポリシーサブフィールドは、チャネルアクセスを獲得するための方法を特定する。アグリゲーションサブフィールドは、アグリゲーションスケジュールが必要であるかどうかを特定する。APSDサブフィールドは、自動PS配信が使用されるかどうかを示す。ユーザ優先度サブフィールドは、TSに属するMSDU又はA-MSDUのユーザ優先度を示す。TS情報ACKポリシーサブフィールドは、確認応答(ACK)が必要であるかどうか、及びどのような形式のACKが使用されるべきかを示す。スケジュールサブフィールドは、スケジュールのタイプを示す。
1.2.トラフィック分類(TCLAS)要素
[0065] 図3に、IEEE 802.11で規定され、以下のフィールドを有するTCLAS要素の内容を示す。要素IDフィールドは、要素のタイプを示し、この場合には、TCLAS要素として示す。長さフィールドは、TCLAS要素の長さを示す。ユーザ優先度フィールドは、上位レイヤからのユーザ優先度を示す。フレーム分類法フィールドは、上位レイヤからのフレームを分類するための方法を示す。
1.3.トラフィック分類(TCLAS)処理要素
[0067] 図4に、IEEE 802.11で規定され、以下のフィールドを有するTCLAS処理要素内の内容を示す。要素IDフィールドは、要素のタイプを示し、この場合には、TCLAS処理要素である。長さフィールドは、TCLAS処理要素の長さを示す。処理フィールドは、複数のTCLAS要素が存在する時に、上位レイヤからのトラフィックを分類する方法を示す。
1.4.TWT要素
[0069] 図5に、IEEE 802.11axで規定され、以下のフィールドを有するTWT要素のフォーマットを示す。要素ID及び長さは、前述したのと同じ目的にかなう。制御フィールドは、制御情報を提供する。TWT要素内の制御フィールド内のネゴシエーションタイプフィールドが「2」又は「3」の値に設定された時に、TWT要素内のTWTパラメータ情報フィールドは、図7に示すようなブロードキャストTWTパラメータ情報フィールドを搬送する。
[0070] この要素に関連するIEEE 802.11be(Draft P802.11be_D1.01)に更新が存在することに留意されたい。ブロードキャストTWTパラメータ情報フィールド内の要求タイプフィールド内のブロードキャストTWT推薦フィールドが「4」の値に設定された時に、これは、ブロードキャストTWTパラメータ情報フィールドに示されるブロードキャストTWT(B-TWT)が限定的TWT(R-TWT:restricted TWT)であることを表す。
[0071] 図6に、NDPページングインジケータ、レスポンダPMモード、ネゴシエーションタイプ、TWT情報フレーム無効化、ウェイク継続時間ユニット、及び予約フィールドというサブフィールドを有するTWT要素の制御フィールドを示す。
[0072] 図7に、ブロードキャストTWTパラメータ情報フィールド(ネゴシエーションタイプが2又は3である時のTWT要素内のTWTパラメータ情報フィールド)を示す。サブフィールドは、要求タイプ、ターゲットウェイクタイム(Target Wake Time)、公称最小TWTウェイク継続時間、TWTウェイク間隔仮数部、及びブロードキャストTWT情報を含む。
[0073] 図8に、図7に示すブロードキャストTWTパラメータ情報フィールド内の要求タイプフィールドを示す。サブフィールドは、TWT要求、TWTセットアップコマンド、トリガ、最後のブロードキャストパラメータセット、フロータイプ、ブロードキャストTWT推薦、TWTウェイク間隔指数部、及び予約サブフィールドを含む。
[0074] 図9に、図7に示すブロードキャストTWTパラメータ情報フィールド内のブロードキャストTWT情報サブフィールドを示す。サブフィールドは、予約サブフィールド、及びブロードキャストTWT IDサブフィールド及びブロードキャストTWT持続サブフィールドを含む。
1.5.ストリーム分類サービス(SCS)シグナリング
[0076] 図10に、IEEE 802.11be(Draft P802.11be_D1.01)で規定されるストリーム分類サービス(SCS)セットアップの例を示す。STAの相互作用モデルは、IEEE 802.11標準で規定されるものと同じとすることができる。
[0077] 非AP STAが、APに対してSCSセットアップ手順を開始することを決定する。非AP STAの局管理エンティティ(SME)が、非AP STAのMACサブレイヤ管理エンティティ(MLME)にMLME-SCS.requestメッセージを送信する。非AP STAのMLMEは、MLME-SCS.requestメッセージを受け取った時に、MLME-SCS.requestメッセージ内の情報を収集して、APにSCS要求フレームを送信する。APのMLMEがフレームを受け取り、APのSMEに対してMLME-SCS.indicationメッセージを生成し、APのSMEは要求を処理する。
[0078] 次に、APのSMEは、APのMLMEに、SCSセットアップ結果を含むMLME-SCS.responseメッセージを送信する。次に、APのMLMEは、非AP STAにSCS応答フレームを送信する。非AP STAのMLMEは、フレームを受け取り、非AP STAのSMEにMLME-SCS.confirmメッセージを送信する。次に、この時点で、非APは、SCSセットアップが成功したか否かを認識することができる。
[0079] 図11~図14では、SCS要求フレーム及び関連するデータについて説明する。
[0080] 図11に、フレーム制御、アドレスフィールド(1~3)、シーケンス制御、アクション、及びフレームチェックシーケンス(FCS)というフィールドを有するSCS要求フレームを示す。図示のアクションフィールドは、以下のサブフィールド、すなわち、カテゴリ、ロバストアクション、ダイアログトークン、及びSCS記述子リストを含み、各々は図12に示すフィールドを含む。SCS記述子リストフィールドは複数のSCS記述子要素を搬送することができると理解されたい。
[0081] 図12に示すように、各記述子要素は、要素ID、長さ、SCSID、要求タイプ、イントラアクセスカテゴリ優先度、TCLAS、TCLAS処理(任意選択)、TSPEC、及び任意選択のサブエレメントというフィールドを有する。
[0082] 図13に、フレーム制御、継続時間、アドレス(1~3)、シーケンス制御、アクション、及びFCSというサブフィールドを有するSCS応答フレームを示す。図示のアクションサブフィールドは、カテゴリ、ロバストアクション、ダイアログトークン及びSCSステータスリストというサブフィールドを有する。SCSステータスリストサブフィールドは、図14に示すような複数のSCSステータスサブフィールドを搬送することができる。
[0083] 図14に、SCSID及びステータスサブフィールドを含むSCSステータスフィールドを示す。ステータスは、SCSIDフィールドに示されるSCSのSCSセットアップ結果(例えば、受け入れ、拒絶、理由を含む拒絶、終了など)を表す。
1.6.TWTシグナリング
[0085] 図15に、IEEE 802.11axで規定されるTWTセットアップシグナリングの例を示す。STAの相互作用モデルは、IEEE 802.11標準で規定されるものと同じとすることができる。
[0086] 非AP STAが、APとのTWTセットアップ手順を開始することを決定する。非AP STAの局管理エンティティ(SME)が、非AP STAのMACサブレイヤ管理エンティティ(MLME)にMLME-TWTSETUP.requestメッセージを送信する。非AP STAのMLMEは、MLME-TWTSETUP.requestメッセージを受け取った時に、MLME-TWTSETUP.requestメッセージ内の情報を収集して、APにTWTセットアップフレーム(すなわち、TWT要求フレーム)を送信する。APのMLMEがフレームを受け取り、APのSMEに対してMLME-TWTSETUP.indicationメッセージを生成し、APのSMEは要求を処理する。
[0087] 次に、APのSMEは、APのMLMEに、TWTセットアップ結果を含むMLME-TWTSETUP.responseメッセージを送信する。次に、APのMLMEは、非AP STAにTWTセットアップフレーム(すなわち、TWT応答フレーム)を送信する。非AP STAのMLMEは、フレームを受け取り、非AP STAのSMEにMLME-TWTSETUP.confirmメッセージを送信する。次に、非AP STAは、TWTセットアップが成功したか否かを認識(判断)することができる。
[0088] 図16に、図5に示したようなフレーム内のTWT要素を搬送するTWTセットアップフレームを示す。TWTセットアップのサブフィールドは、フレーム制御、継続時間、アドレス(1~3)、シーケンス制御、データ、及びFCSである。図示のデータフィールドは、カテゴリ、アクション、ダイアログトークン、及びTWT要素というサブフィールドを有する。
2.課題の記述及び本開示の寄与
[0090] 現在のIEEE 802.11プロトコルは、SCSセットアップ及びR-TWTセットアップを別個にサポートする。しかしながら、これは、例えば、SCSのセットアップに成功したが、そのSCSのトラフィック送信に対してR-TWTをスケジュールすることができないことによって、SCSのQoS要件が満たされない場合がある時に、問題を引き起こす可能性がある。
[0091] 多くの場合、高スループット性能と低レイテンシ性能との間にトレードオフが必要とされる。というのは、これらは、全てのトラフィックにわたって同時に達成することができない場合があるからである。リアルタイムアプリケーション(RTA)パケットトラフィック及び非RTAパケットトラフィックの異なる要件を満たすために、ネットワークは、RTAパケットを送信する時に低レイテンシ性能を向上させるためのいくつかの特徴を使用する一方で、非RTAパケットを送信する時にスループットを最大にするための他のいくつかの特徴を利用することができる。
[0092] したがって、この目的のために、送信機STAによって、RTAトラフィックと非RTAトラフィックとを識別すべきであり、一方、時には、受信機STAが、RTAパケットと非RTAパケットとを区別することから利益を得ることもある。そして、ネットワークは、RTAトラフィック及び非RTAトラフィックの要件を別個に満たすために異なる特徴を使用することを選択することができる。
[0093] 多くの場合、RTAトラフィックは、コネクション型通信のように、周期的に生成される。STA間にアプリケーションによって確立されるRTAコネクション型通信は、RTAセッションと呼ばれる。いくつかの例では、STAは、ネットワーク内の複数のRTAセッションを有することができ、STAは、それらのRTAセッションを管理することができなければならない。
[0094] WLANネットワークにおいてそれらのRTAセッションを管理するために、本開示は、RTAセッションを、IEEE 802.11におけるストリーム分類サービス(SCS)トラフィックストリームとしてみなすように構成される。そして、SCSトラフィックストリームのRTAトラフィックを、他のトラフィックから区別することができる。一方、限定的ターゲットウェイトタイム(R-TWT)を使用して、RTAトラフィックの送信のためのチャネルリソースをスケジュールして予約することができる。本開示は、SCSセットアップ手順の中にR-TWTセットアップを含む。RTAセッションに対してSCSトラフィックストリームが確立された場合、チャネルリソースを予約して、R-TWTを介してRTAトラフィックストリームのQoS品質(レイテンシ、ジッタ、及びパケット損失など)を保証する。
[0095] 本開示は、STAが、SCSのセットアップ手順中にSCSのトラフィック送信に対してR-TWTをスケジュールすることを要求することができるプロトコルを提供する。この構成を利用することによって、STAは、1つのリンク上でTWTセットアップフレームを交換して、複数のリンク上でR-TWTをスケジュールすることができる。
3.本開示の実施形態
3.1.通信局(STA及びMLD)ハードウェア
[0098] 図17に、本開示のプロトコルを実行するように構成されるSTAハードウェアの実施形態例10を示す。外部I/O接続14は、好ましくは、回路12の内部バス16に結合し、内部バス16上に、CPU18及びメモリ(例えばRAM)20が接続されて、通信プロトコルを実装するプログラムを実行するようになっている。ホストマシンは、通信をサポートするための少なくとも1つのモデム22を収容し、モデム22は、少なくとも1つのRFモジュール24、28に結合され、RFモジュール24、28の各々は、1又は複数のアンテナ29、26a、26b、26c、…、26nに接続される。複数のアンテナ(例えばアンテナアレイ)を含むRFモジュールは、送信及び受信中にビームフォーミングを実行することを可能にする。このように、STAは、複数のビームパターンのセットを使用して、信号を送信することができる。
[0099] バス14は、CPUに様々な装置を接続すること、例えば、センサ、アクチュエータなどへの接続を可能にする。プロセッサ18上では、通信プロトコルを実装するプログラムを実行するための、メモリ20からの命令が実行され、通信プロトコルが実行されて、STAがアクセスポイント(AP)局又は通常の局(非AP STA)の機能を実行できるようにする。また、プログラミングは、現在の通信文脈においてどのような役割を実行しているかによって、異なるモード(TXOP保持者、TXOP共有参加者、送信元、中間、送信先、第1のAP、他のAP、第1のAPと関連付けられる局、他のAPと関連付けられる局、コーディネータ、コーディネーティ(coordinatee)、OBSS内のAP、OBSS内のSTAなど)で動作するように構成されると理解されたい。
[00100] したがって、図示のSTA HWは、少なくとも1つの帯域で通信を提供するために、少なくとも1つのモデム及び関連するRF回路を含むように構成される。本開示は、主にsub-6GHz帯を対象とする。
[00101] 本開示は、各々が任意の数のRF回路に結合された複数のモデム22を含むように構成することができると理解されたい。一般に、使用するRF回路の数が多ければ多いほど、アンテナビーム方向のカバレッジが広くなる。なお、利用するRF回路の数及びアンテナの数は、特定の装置のハードウェア制約によって決まると理解されたい。RF回路及びアンテナの中には、STAが近隣STAと通信する必要がないと判断した時に無効にできるものもある。少なくとも1つの実施形態では、RF回路が、周波数変換器及びアレイアンテナコントローラなどを含み、送受信のためにビームフォーミングを実行するように制御される複数のアンテナに接続される。このように、STAは、複数のビームパターンのセットを使用して信号を送信することができ、各ビームパターン方向がアンテナセクタとみなされる。
[00102] 更に、なお、図に示すような局ハードウェアの複数の例は、マルチリンクデバイス(MLD)に組み合わせることができ、マルチリンクデバイス(MLD)は、通常、活動を調整するためのプロセッサ及びメモリを有するが、MLD内の各STAに別個のCPU及びメモリが常に必要であるとは限らない。
[00103] 図18に、マルチリンクデバイス(MLD)ハードウェア構成を示す。
[00104] 図18に、マルチリンクデバイス(MLD)ハードウェア構成の実施形態例40を示す。ソフトAP MLDは、APとして動作させる1又は2以上の提携STAからなるMLDである。ソフトAP MLDは、2.4GHz、5GHz及び6GHzでの複数の無線動作をサポートする。複数の無線の中で、基本リンクセットは、同時送受信(STR)モードを満たすリンクペア、例えば、基本リンクセット(2.4GHz及び5GHz)、基本リンクセット(2.4GHz及び6GHz)である。
[00105] 条件付きリンクは、いくつかの基本リンクを含む非同時送受信(NSTR)リンクペアを形成するリンクである。例えば、これらのリンクペアは、5GHzが基本リンクである時に、5GHzリンクに対応する条件付きリンクとして6GHzリンクを含むことができ、6GHzが基本リンクである時には、5GHzリンクが、6GHzリンクに対応する条件付きリンクである。ソフトAPは、Wi-Fiホットスポット及びテザーリング(tethering)を含む異なるシナリオにおいて使用される。
[00106] 複数のSTAが、MLDと提携しており、その各STAは、異なる周波数のリンク上で動作する。MLDは、アプリケーションへの外部I/Oアクセスを有し、このアクセスは、CPU62及びメモリ(例えばRAM)64を有するMLD管理エンティティ48に接続して、MLDレベルにおいて通信プロトコルを実装するプログラムを実行できるようにする。MLDは、MLDが接続される各提携局(ここでは、STA 1 42、STA 2 44、…、STA N 46として例示する)にタスクを分散し、各提携局から情報を収集して、提携STA間で情報を共有することができる。
[00107] 少なくとも1つの実施形態では、MLDの各STAは、それ自身のCPU50及びメモリ(RAM)52を有し、CPU50及びメモリ(RAM)52は、バス58を通じて、少なくとも1つのモデム54に結合され、モデム54は、少なくとも1つのRF回路56に接続され、RF回路56は、1又は2以上のアンテナを有する。本例では、RF回路は、例えばアンテナアレイの複数のアンテナ60a、60b、60c、…、60nを有する。モデムは、RF回路及び関連するアンテナと共同して、近隣STAとの間でデータフレームを送信/受信する。少なくとも1つの実装では、RFモジュールは、周波数変換器と、アレイアンテナコントローラと、そのアンテナとインターフェイスするための他の回路とを含む。
[00108] MLDの各STAは、特定のMLD実装に応じて、リソースを、互いに及び/又はMLD管理エンティティと共有することができるので、それ自身のプロセッサ及びメモリを必ずしも必要としないと理解されたい。上記のMLDの図は、限定ではなく一例として示したものであるが、本開示は、広範囲のMLD実装で動作することができると理解されたい。
3.2.検討するネットワークトポロジ
[00110] 図19に、本開示の実施例において検討する例示的なSTAトポロジを示す。図は、提案する技術の理解を向上させることに関与する及び向上させるための技術の説明を助けるために提供される。プロトコルは、任意の所望のトポロジのWLAN STA及びMLDの間の通信に利用することができるので、本開示は、この例のトポロジに決して限定されないと理解されたい。
[00111] MLDは、1よりも多くの提携STAを有し、1つのMACデータサービスを含む論理リンク制御(LLC)に対する1つのMACサービスアクセスポイント(SAP)を有するデバイスである。
[00112] APがMLDと提携している場合、そのMLDはAP MLDである。非AP STAがMLDと提携している場合、そのMLDは非AP MLDである。
[00113] 図19に示すように、例示のシナリオは、合計7つの局を有し、そのうちの6つは、会議室内のMLD72、74及び76内に存在する。AP1 78及びAP2 80は、マルチリンクデバイス72(MLD)#1と提携し、STA1 82及びSTA4 88は、MLD #2 74と提携し、STA3 86及びSTA5 90は、MLD #3 76と提携している。STA2 84は、リンク1 92上で動作する非AP STA、又は単一リンクMLD(すなわち、1つのSTAのみを有し、1つのリンク上で動作する特別なMLD)を含むことができる。STA1、STA2、及びSTA3は、リンク1 94、98を通じてAP1と関連付けられ、STA4及びSTA5は、リンク2 96及び100を通じてAP2と関連付けられる。全てのSTAは、全てのリンク上でランダムチャネルアクセスのためにEDCAを使用する。
3.3.SCSセットアップ手順/R-TWTメンバーシップ交換
[00115] この節では、SCSのトラフィックに対するR-TWTメンバーシップ交換を含むSCSセットアッププロセスについて説明する。SCSセットアップ手順にR-TWTメンバーシップ交換を追加する目的は、R-TWT SPをスケジュールして、SCSのトラフィックを送信し、そのQoS要件(スループット、レイテンシ、ジッタ、及びパケット損失など)を満たし、その後にSCSを確立することである。SCSのトラフィックを送信するためにR-TWTサービス期間(SP)をスケジュールすることができない場合、SCSセットアップ要求を断ることができる。
[00116] なお、所望される場合、SCSセットアップ手順とR-TWTセットアップ手順とを分離することができ、SCSトラフィックストリームのQoS要件を満たすように、R-TWT SPをスケジュールする。
[00117] 本開示では、非AP STA及びそれと関連付けられるAPがSCSセットアップ手順を開始した時に、以下のことが実行される。(a)非AP STAによって送信されるSCS要求フレームのTWT要素内のSCS(SCSxで表す)のSCS記述要素に、R-TWTメンバーシップ要求を含めることができる。この場合、R-TWTメンバーシップ要求は、SCSxのトラフィック送信に対するR-TWTパラメータ要求を示す。
[00118] (b)APによって送信される対応するSCS応答フレームのTWT要素内のSCSxのSCSステータス要素に、R-TWTメンバーシップ応答を含めることができる。この場合、R-TWTメンバーシップ応答は、以下の応答のうちの1つを示す。
[00119] (b)(i)R-TWTメンバーシップ要求が受け入れられ、非AP STAが、受け入れられたR-TWTスケジューリングに従って、SCSxのトラフィックを送信する。SCSのトラフィックは、受け入れられたR-TWT SP中に送信するようにスケジュールされる。例えば、トリガベースのR-TWTである場合、APは、そのSCSxトラフィックストリームに対してトリガベースの送信をスケジュールする。非AP STAは、受け入れられたR-TWTのメンバーSTAになる。SCSxは、受け入れられたR-TWTのメンバーSTAとして示される。少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、R-TWTのメンバーSCSに属さないトラフィックは、そのR-TWTのSP中に送信することを許可されないか、又はそのR-TWTのSP中に送信するためのR-TWTのメンバーSCSのトラフィックよりも低い優先度が与えられるかのいずれかである。少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、R-TWTのメンバーSCSと同じTIDを有し、かつ再送信する必要があるが、R-TWTのいかなるメンバーSCSにも属さないフレームが存在する場合、APは、そのR-TWTのSP中に、それらのフレームを送信することができる。APは、そのTIDのためにブロック確認応答が使用される時に、そのR-TWTのSP中に、同じTIDを有するR-TWTのメンバーSCSのフレームよりも早く、それらのフレームを送信すべきである。これは、それらのフレームのシーケンス番号が割り当てられており、これらは、同じTIDを有するそのR-TWTのメンバーSCSのフレームよりも小さいからである。
[00120] (b)(ii)R-TWTメンバーシップ要求が受け入れられないが、APによって、提案されたR-TWTパラメータが与えられる。非AP STAは、提案されたR-TWTパラメータに基づいて、メンバーシップを再要求することができる。特定の場合には、提案されたR-TWTパラメータは、非AP STAがメンバーであるR-TWTに関連しない場合があるか、或いは非AP STAがメンバーであるR-TWTに関連する提案されたR-TWTパラメータは、そのR-TWTの非AP STAのメンバーシップに影響を及ぼさない。
[00121] (b)(iii)R-TWTメンバーシップ要求が拒絶され、非APは、そのR-TWTにおいてメンバーシップを再要求すべきではない。
[00122] この節では、提案する技術は、SCSのセットアップ手順中のSCSに対するR-TWTスケジューリングを検討する。SCSセットアップ手順中に、他のタイプのTWT(個別TWT及びブロードキャストTWTなど)をセットアップすることができることを許可することもできる。他のタイプのTWTのセットアップシグナリング交換は、SCSセットアップ手順におけるR-TWTメンバーシップ交換と同じとすることができる。というのは、全てのタイプのTWTセットアップシグナリング情報は、TWT要素によって搬送されるからである。SCS手順中の他のタイプのTWTのTWTセットアップ手順は、1.6節に示したのと同じとすることができる。
[00123] SCSセットアップ手順は、SCS要求フレーム及びSCS応答フレームのフォーマットが修正されて、TWTメンバーシップを追加することを除いて、図10に示したものと同じとすることができることに留意されたい。
3.3.1.非APがSCS要求フレーム/R-TWTメンバーシップ要求情報を送信する
[00125] この節では、非AP STA側におけるR-TWTセットアップ要求を含むSCSに対するセットアップ手順を示す。この節では、以下の動作について詳細を説明する。
[00126] (a)非AP STAが、SCSに対するR-TWTセットアップ要求を搬送するSCSセットアップ要求を送信するプロセスは、以下の通りである。少なくとも1つの実施形態では、R-TWTセットアップ要求を含むSCS要求は、図23に示すような修正されたSCS記述子要素で搬送することができる。非AP STAは、図12に示すようなSCS要求フレームを送信することができ、それによって、SCS記述子リストフィールドは、APに、1又は2以上の修正されたSCS記述子を搬送することができる。各修正されたSCS記述子要素は、SCS IDフィールドに示される1つのSCSに対するSCSセットアップ要求を表す。
[00127] (b)APが、SCSのためのR-TWTセットアップ要求を搬送するSCSセットアップに応答するプロセスは、以下の通りである。少なくとも1つの実施形態では、そのSCSに対するR-TWTスケジューリングを含むSCSセットアップへの応答は、図27に示すような修正されたSCSステータス要素で搬送することができる。APは、図25に示すようなSCS応答フレームを送信し、それによって、SCSステータスリストは、図27に示すような1又は2以上の修正されたSCSステータス要素を搬送することができる。各修正されたSCSステータス要素は、SCS IDフィールドに示される1つのSCSに対するセットアップ応答を表す。
[00128] 図20及び図21に、非APが、それと関連付けられるAPに、R-TWTセットアップ要求を含むSCS要求フレームを送信して、R-TWTメンバーシップ要求情報を含むSCSセットアップを要求する実施形態例110を示す。
[00129] 非APは、APにSCS要求フレームを送信して(112)、SCS(SCSxで表す)を確立するようにする。非AP STAは、SCSx中にSCSxのトラフィック送信に対するR-TWTセットアップ要求を示すことができる。例えば、SCS要求フレーム内のSCSxのSCS記述子要素内で、非AP STAは、R-TWT要求フィールドを、RTA-TSPEC要素内のTS情報フィールドフォーマット(又はIEEE 802.11beで規定されるQoS特性要素内の制御情報フィールド)において「必須」又は「任意選択」に設定して、非AP STAがSCSxのトラフィック送信に対するR-TWTスケジューリングを要求することを示すことができる。
[00130] 次に、SCSxのSCS記述子要素にTWT要素を含ませて、SCSxのためのR-TWTスケジューリング要件を示すことができる。TWT要素の制御フィールド内のネゴシエーションタイプフィールドを「3」に設定して、TWT要素がメンバーシップ交換のためのものであることを示すべきである。非APがSCSxのトラフィック送信のためのR-TWTxのメンバーシップを要求していると仮定する。次に、TWT要素は、R-TWTxのブロードキャストTWTパラメータセットフィールドを含む。R-TWTxのブロードキャストTWTパラメータセットフィールドの要求タイプフィールド内のTWT要求フィールド及びブロードキャストTWT推薦フィールドを、それぞれ、「1」及び「4」に設定して、TWT要素がR-TWTメンバーシップ要求のためのものであることを示すべきである。R-TWTxのブロードキャストTWTパラメータセットフィールドの要求タイプフィールド内のブロードキャストTWT推薦フィールドを、値「4」又は他の値に設定して、R-TWTxがR-TWTであることを示すことができる。なお、非APは、1つのSCS記述子要素内の1又は2以上のTWT要素内に複数のブロードキャストTWTパラメータセットフィールドを有し、異なるR-TWTのメンバーシップを要求することができる。
[00131] 少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、非AP STAは、R-TWT要求フィールドを、RTA-TSPEC要素内のTS情報フィールドフォーマットにおいて「必須」又は「任意選択」に設定する一方で、SCSxのSCS記述子要素にTWT要素を追加しないこともできる。次に、少なくとも1つの実施形態によれば、APは、SCSセットアップ要求を受け入れた場合、SCSxに対する非送信請求R-TWTスケジューリングを送信することができる。
[00132] 非APは、R-TWT要求フィールドを「必須ではない」に設定することができ、SCS要求フレームは、IEEE 802.11で規定されるように、SCSセットアップのみのためのものである。SCS要求フレーム内のSCS記述子要素によって搬送されるTWT要素は無い。これは、既存のプロトコルとの後方互換性を提供する。次に、非AP STAは、SCSxのセットアップ結果を示すためのSCS応答フレームを受け取る。
[00133] ブロック114において、APがSCSセットアップ要求を拒絶したと判断した場合、SCSセットアップは、関連付けられるR-TWTセットアップ要求とともに、失敗している(124)(図21)。
[00134] 実行はブロック126に進んで、APは、提案されたパラメータ設定を含むことができる。非APは、提案されたパラメータ設定を使用して別のSCS要求フレームを再送信して、SCSセットアップを再び要求することができる。少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、SCSxセットアップが拒絶された時に、APは、SCS応答フレーム内の対応するSCSステータス要素にTWT要素を含めない。
[00135] 図20のブロック114において、非APが、APから、APがSCSxセットアップを受け入れたというSCS応答フレームを受け取った場合、SCSxセットアップは成功して、ブロック116において、非APは、SCSのトラフィックを他のトラフィックから区別することができる。SCSxの確立が成功した場合、非AP STAは、APによってSCSに対するR-TWTセットアップ要求が受け入れられたか否かをチェック(118)(図21)する。
[00136] ブロック118において、R-TWTセットアップ要求が受け入れられた場合、ブロック122において、非AP STAは、SCS応答フレーム内のSCSxのステータス要素内のTWT要素で示されるR-TWTのメンバーになる。SCSのトラフィックは、それらのR-TWTのメンバーSCSになる。
[00137] ブロック118において、R-TWTセットアップ要求が受け入れられなかった場合、ブロック120において、非AP STAは、APによって通知されるR-TWTの非AP STAのメンバーシップを変更しない。
[00138] SCSが既存のSCSを変更するように要求された場合、そのSCSのSCS記述子要素にTWT要素を追加することができない。
[00139] SCSセットアップ要求が受け入れられたが、そのSCSに対するR-TWTセットアップ要求が拒絶された場合、非AP STAは、TWTセットアップフレームを送信して、R-TWTのメンバーシップを要求することができる。
[00140] 図22に、APが、SCSのためのR-TWTセットアップ応答を含むSCS応答フレームで応答する実施形態例130を示す。
[00141] APが、非AP STAから、SCS(SCSxで表す)を確立するためのR-TWTセットアップ要求を含むSCS要求フレームを受け取り(132)、SCSxに属するトラフィックを送信するようにR-TWT SPをスケジュールした時に、APは、非AP STAに、R-TWTセットアップ応答を含むSCS応答フレームを送信(134)する。
[00142] ブロック136において、APがSCS要求及びR-TWTセットアップ要求を受け入れたかどうかを判断する。APによって行われるSCSxセットアップは、SCS応答フレーム内のSCSxのSCSステータス要素に示すことができる。SCSxのSCSステータス要素内に、SCSxのためのR-TWTセットアップへの応答を含めることもできる。少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、APは、SCSxのSCSステータス要素にいかなるTWT要素も含まないことによって、R-TWTセットアップの拒絶を示すと理解されたい。
[00143] SCS及びR-TWTが受け入れられた場合、ブロック138において、非AP STAは、R-TWTのメンバーになり、SCSに属するトラフィックは、R-TWT SP中に送信するようにスケジュールされる。一方で、ブロック136において、要求が受け入れられなかった場合、ブロック140において、SCSに属するトラフィックは、許可されないか、又はR-TWT SP中に送信するものよりも低い優先度が与えられる。
[00144] 具体的には、少なくとも1つの実施形態では、APは、非APに応答するための以下のオプションを有する。
[00145] (a)APは、SCSxセットアップと、SCSxに対するR-TWTセットアップ要求とを受け入れる。この場合、SCSxの確立が成功して、SCSxのトラフィックを他のトラフィックから区別することができる。APは、また、SCSxのトラフィックを送信するようにR-TWTを割り当てる。APは、SCSxの修正されたSCSステータスフィールドにTWT要素を追加して、SCSxのトラフィック送信に対するR-TWTスケジューリングを示す。具体的には、R-TWT SPがトリガベースである時に、APは、そのR-TWTのSP中に、SCSに属するトラフィックの送信をスケジュールする。
[00146] (b)APは、SCSxセットアップ要求を受け入れるが、SCSxに対するR-TWTセットアップ要求を拒絶する。なお、この場合は、APが、SCSxのSCS記述子要素内のRTA-TSPEC要素内のTS情報フィールドフォーマット内のR-TWT要求フィールドが「任意選択」に設定されたSCS要求フレームを受け取った時にのみ、生じ得る。この場合、SCSxの確立は成功するが、SCSxのトラフィック送信に対してR-TWTはスケジュールされない。SCSxに対するR-TWTセットアップ要求を拒絶するために、APは、(1)SCSxに対するSCSステータス要素にTWT要素を含めないか、又は(2)SCSxに対するSCSステータス要素に、「拒絶TWT(reject TWT)」を示すTWTセットアップコマンドフィールドを含むTWT要素を追加して、そのSCSに対するR-TWTセットアップ要求の拒絶を示すか、又は(3)SCSに対するSCSステータス要素に、「代替TWT(Alternate TWT)」又は「指令TWT(Dictate TWT)」を示すTWTセットアップコマンドフィールドを含むTWT要素を追加して、R-TWTセットアップ要求を拒絶する時にSCSに対するR-TWTセットアップに対する提案されたパラメータを示す、ことができる。
[00147] (c)そうでない場合には、APは、SCSxセットアップ要求を拒絶し、SCSxに対するR-TWTセットアップ要求を拒絶する。この場合、SCSxセットアップは失敗したが、SCSxのトラフィック送信に対してR-TWTはスケジュールされない。SCSxに対するR-TWTセットアップ要求を拒絶するために、APは、(1)SCSxに対するSCSステータス要素にTWT要素を含めないか、又は(2)SCSxに対するSCSステータス要素に、「拒絶TWT(reject TWT)」を示すTWTセットアップコマンドフィールドを含むTWT要素を追加して、そのSCSに対するR-TWTセットアップ要求の拒絶を示すか、又は(3)SCSに対するSCSステータス要素に、「代替TWT(Alternate TWT)」又は「指令TWT(Dictate TWT)」を示すTWTセットアップコマンドフィールドを含むTWT要素を追加して、R-TWTセットアップ要求を拒絶する時にSCSに対するR-TWTセットアップに対する提案されたパラメータを示す、ことができる。
3.3.2.通信フレームフォーマット
[00149] 図23に、SCS IDフィールドに示されるSCSの修正されたSCS記述子要素の実施形態例150を示す。修正されたSCS記述子要素は、SCSに示されるSCSのトラフィック送信に対するR-TWTセットアップ要求を搬送することができる。図13に示すようなSCS記述子要素と比較して、この修正されたSCS記述子要素の修正について、以下のように説明する。以下にいかなる説明もないフィールドについては、図13のものと同じとするか又は予約することができる。
[00150] 要求タイプフィールドを設定して、SCS記述子要素の要求タイプを示す。非AP STAは、要求タイプフィールドを「追加」に設定した時に、新たなSCSを追加することを要求する。次に、APは、要求が受け入れられたか否かを応答する。また、APは、RTA-TSPEC要素内のTS情報フィールド内のR-TWT要求フィールドが「必須」に設定されたSCS要求を受け入れた場合、新たなSCSに対するR-TWTセットアップ要求を受け入れるべきである。RTA-TSPEC要素内のTS情報フィールド内のR-TWT要求フィールドが「任意選択」に設定された場合、APは、R-TWTメンバーシップ要求を断ることができる。RTA-TSPECは、IEEE 802.11beで規定されるQoS特性要素に取って代わられることができることに留意されたい。
[00151] 非AP STAは、要求タイプフィールドを「変更」に設定した時に、既存のSCSのタイプを変更することを要求している。APは、このフィールドを受け取った時に、タプル<SCSID、非AP STA MACアドレス>を使用して、SCSを見つけることができる。次に、APは、そのSCSのパラメータを変更することを受け入れるか、又はそれを拒絶する。APが、以前に受け入れられたSCSを変更する要求を断った場合、このSCSのために、(存在する場合には)以前に受け入れられた分類及びR-TWTスケジューリングを使用して、動作し続ける。
[00152] 非AP STAは、要求タイプを「除去」に設定した時に、既存のSCSを除去することを要求する。APは、このフィールドを受け取った時に、タプル<SCSID、非AP MLD MACアドレス(なお、非APがSTAである場合は、非AP STA MACアドレスである)>によってSCSを識別し、そのSCSを除去することができる。このSCSに対してスケジュールされるR-TWT SPを変更又は除去することができる。例えば、このSCSに対してR-TWT SPがスケジュールされた場合、このSCSが除去された時に、このSCSに属するトラフィックを送信するのに必要な時間量だけ、R-TWT SPの継続時間を低減すべきである。このSCSのみに対してR-TWT SPがスケジュールされた場合、R-TWT SPを取り消すべきである。APは、TWT要素を追加して、R-TWTスケジューリングの変更を示すことができる。
[00153] 非AP STAによって、RTA-TSPECを設定して、SCSのトラフィックの仕様及びQoS要件を示す。APは、このフィールドを受け取った時に、このフィールド内の情報を使用して、SCS要求を受け入れるべきか又は拒絶すべきかどうかを決定することができる。APは、R-TWTセットアップも必要とするSCS要求を受け取った場合、SCSのトラフィックを送信するように、かつそのQoS要件を満たすように、R-TWT SPをスケジュールすべきである。
[00154] 修正されたTWT要素フィールドは、図28に示すフォーマットを有し、非AP STAは、このフィールドを設定して、SCSのトラフィック送信に対するR-TWTセットアップ要求を示す。APは、このフィールドを受け取った時に、TWT要素で示される要件に従って、SCS記述子要素(すなわちSCSID)で示されるSCSのトラフィック送信に対してR-TWTをスケジュールする。この要素のパラメータ設定及び機能は、R-TWTのメンバーシップを要求するためのTWTシグナリングのものと同じとすることができる。
[00155] 非AP STAは、修正されたTS情報フィールド内のR-TWT要求サブフィールドが「必須」又は「任意選択」に設定された時に、1つのSCS記述子要素に1又は2以上のTWT要素を追加すべきかどうかを決定することができる。修正されたTS情報フィールド内のR-TWT要求サブフィールドが「必須ではない」に設定された場合、SCS記述子要素にTWT要素を追加すべきではない。非AP STAが、修正されたTS情報フィールド内のR-TWT要求サブフィールドを「必須」又は「任意選択」に設定したが、SCS記述子要素にTWT要素を追加しなかった場合、APは、依然として、SCS記述子要素で示されるSCSのトラフィック送信のためのR-TWTをスケジュールする。SCS応答フレーム内の対応するSCSステータスフィールドで、R-TWTスケジューリングを搬送することができる。
[00156] TWT要素のネゴシエーションタイプサブフィールドは「3」であり、非AP STAがR-TWTメンバーシップのためのものであることを示す。
[00157] SCS記述子要素内の要求タイプが「追加」に設定された時に、TWT要素内のブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWTセットアップコマンドフィールドを、「要求TWT(Request TWT)」、「提案TWT(Suggest TWT)」、又は「請求TWT(Demand TWT)」に設定しなければならない。TWT要素内のブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWT要求サブフィールドは、「1」に設定されて、R-TWTメンバーシップ要求を示す。
[00158] 少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、SCS記述子要素内の要求タイプは「変更」に設定されるが、TWT要素がSCS記述子要素に追加される可能性はない。
[00159] SCS記述子要素内の要求タイプが「除去」に設定された時に、SCSのトラフィックが、いくつかのR-TWTによって送信するようにスケジュールされる非AP STAのトラフィックストリームのみである場合、TWT要素内のTWTセットアップコマンドフィールドを「拒絶TWT(Reject TWT)」に設定することができる。その後、非AP STAは、もはやそれらのR-TWTのメンバーではなくなる。
[00160] 少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、1つの修正されたSCS記述子フィールドで、複数のTWT要素を搬送して、同じR-TWTに対して、単一の値又は値の範囲、例えば、ターゲットウェイクタイム(TWT)フィールド、公称最小TWTウェイク継続時間フィールド、及びTWTウェイク間隔パラメータを示すことができる。パラメータに対して単一の値を示すために、STAは、そのパラメータの値を、同じリンク上の同じR-TWTに対する各TWT要素において同じであるように設定する。値の範囲を表現することもできる。例えば、少なくとも1つの実施形態では、STAが、パラメータの値を、同じリンク上の同じR-TWTに対する各TWT要素において異なって設定することによって、パラメータに対する値の範囲を示す。パラメータに対して示される範囲は、TWTウェイク間隔仮数部及びTWTウェイク間隔指数部フィールドを除いて、TWT要素における順番に関係なく、低い方の値から開始して、高い方の値までの全ての値を含む範囲である。TWTウェイク間隔に対して示される範囲は、2つのTWTウェイク間隔値のうちの低い方の値から開始して、2つのTWTウェイク間隔値のうちの高い方の値で終了し、ここで、TWTウェイク間隔は、(Draft P802.11ax D8.0からコピーされる)TWTウェイク間隔仮数部及びTWTウェイク間隔指数部フィールドから決定される。
[00161] 図24に、RTA-TSPEC要素の実施形態例170を示し、RTA-TSPEC要素は、2つの部分、すなわち、オリジナルのTSPECと、本開示のRTA属性とを組み込むことができ、RTA属性は、公称サービス間隔、信頼性、ジッタ、MSDU寿命及び決定論的サービスというサブフィールドで例示される。上記のサブフィールドのサブセット又はスーパーセットは、本開示の教示から逸脱することなく利用することができると理解されたい。
[00162] 図25に、RTA-TSPEC要素内の修正されたTS情報フィールドの実施形態例190を示す。TSPECは、TS情報フィールドが、図2の代わりに図25に示す通りであることを除いて、図1に示したものと同じとすることができる。
[00163] TSPECのTS情報フィールド内のTSIDフィールドの値は、図1に示したような8~15の代わりに0~15の値に設定することができる。
[00164] 同じSCS記述子要素内に、少なくとも1つのTCLAS要素又はイントラAC優先度要素が存在する時に、TSPECのTS情報フィールド(又はQoS特性要素の制御情報フィールド)内のユーザ優先度を予約することができる。同じSCS記述子要素にTCLAS要素が存在しない時に、ユーザ優先度(又はTID)を設定して、トラフィックのユーザ優先度(又はTID、それぞれ)を示すことができる。SCSセットアップが成功した場合、そのユーザ優先度(又はTID、それぞれ)のトラフィックは、そのSCSに属する。例えば、このユーザ優先度(又はTID、それぞれ)が、SCSセットアップのために「6」すなわちUP6(又はTID6、それぞれ)に設定された場合、UP6(又はTID6、それぞれ)の全てのトラフィックは、該SCSに属する。TIDが0~7の間である場合、UPは、TIDと同じ値でなければならない。
[00165] TS情報フィールド(又はQoS特性要素の制御情報フィールド)に、デフォルトユースケースフィールドを追加することができる。このフィールドを設定して、トラフィックのいくつかの古典的なユースケース、例えば、AR/VR、オンラインゲーム、ロボット工学などを示すことができる。デフォルトユースケースは、「0」に設定された時に、ユースケースが特定されていないこと、及びRTA-TSPEC要素内のパラメータを手動で設定すべきことを示す。デフォルトユースケースフィールドが、特定のユースケース、例えばAR/VRに設定された場合、RTA-TSPEC要素内のいくつかのパラメータをデフォルトで設定することができる。少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、デフォルトユースケースは、RTA-TSPECのフォーマットを制御することができる。RTA-TSPECから、RTA-TSPEC要素内の特定のユースケースのためのデフォルトパラメータ設定を含むいくつかのフィールドを除去することができ、いくつかの追加のフィールドを追加することができる。
[00166] R-TWT要求フィールドを設定して、APがSCSトラフィックストリームのトラフィック送信に対してR-TWT SPをスケジュールする必要があるかどうかを示す。
[00167] このフィールドが「必須」に設定された場合、APは、SCSのトラフィック送信に対してR-TWTをスケジュールしなければならない。APは、SCSのトラフィック送信に対してR-TWTをスケジュールすることができない場合、非AP STAからのSCSセットアップ要求を断らなければならない。
[00168] このフィールドが「任意選択」に設定された場合、APは、SCSのトラフィック送信に対してR-TWTをスケジュールしようと試みる。APは、SCSのトラフィック送信に対してR-TWT SPをスケジュールすることができない場合でも、非APからのSCSメンバーシップ要求を受け入れることができる。
[00169] このフィールドが「必須ではない」に設定された場合、APは、SCSセットアップ手順中にSCSに対してR-TWTスケジューリングを検討する必要がない。RTA-TSPEC要素の同じ修正されたSCS記述子要素又は同じ修正されたSCSステータスフィールドに、TWT要素を含めない。
[00170] このフィールドが「必須」又は「任意選択」に設定された場合、非AP STAは、RTA-TSPEC要素の同じ修正されたSCS記述子要素にTWT要素を含ませて、TWTセットアップ要求を示すことができる。
[00171] このフィールドが「必須」又は「任意選択」に設定された場合、少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、非AP STAは、RTA-TSPEC要素の同じ修正されたSCS記述子要素に、いかなるTWT要素も含めない。その後、APは、依然として、その応答フレームでTWT要素を送信して、SCSのトラフィック送信に対してR-TWT SPをスケジュールすることができる。
[00172] 図24に戻ると、RTA属性フィールドは、このRTA-TSPECの下でのレイテンシに敏感なトラフィックに対する追加のQoS要件を示す。少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、このフィールドは、非AP STA及びAPの両方でRTA-TSPECが実装される時にのみ、TWT要素と共に又はその中に現れる。
[00173] 信頼性フィールドは、非AP STAによって設定されて、このRTA-TSPECの下でのレイテンシに敏感なトラフィックのパケット損失要件を示す。APは、このフィールドを受け取った時に、このRTA-TSPECの下でのトラフィックの送信に対するリソース分散を推定して、このRTA-TSPECの下でのトラフィックのパケット損失が、信頼性フィールドに示されるパケット損失よりも小さいことを保証すべきである。パケット損失は、限界のあるレイテンシ(bounded latency)(又はMSDU寿命)内に配信されないこのRTA-TSPECの下でのパケットの比とすることができる。このフィールドは、限界のあるレイテンシ(又はMSDU寿命)内に配信されるこのRTA-TSPECの下でのパケットの比を表すこともできることに留意されたい。
[00174] ジッタフィールドは、非AP STAによって設定されて、このRTA-TSPECの下でのトラフィックのジッタ要件を示す。APは、このフィールドを受け取った時に、好ましくは、このRTA-TSPECの下でのトラフィックの送信に対するリソース分散の推定を実行して、このRTA-TSPECの下でのトラフィックのジッタ要件を満たすことができることを保証する。
[00175] MSDU寿命フィールドは、MSDUをキューに記憶することができる時間を表す。非AP STAが、このフィールドを設定して、決定論的サービスフィールドが第1の状態(例えば「1」)に設定された時に、このRTA-TSPECの下でのトラフィックのMSDU又はA-MSDU寿命を示す。非AP STAがこのフィールドを受け取り、かつ決定論的サービスフィールドがこの第1の状態に設定された時に、寿命内にMSDU又はA-MSDUの送信が成功しなかった場合、MSDU又はA-MSDUは破棄される。決定論的サービスフィールドが第2の状態(例えば「0」)に設定された時に、このフィールドは予約される。このフィールドは、TSPEC要素内の遅延限界(Delay Bound)フィールドに取って代わられることができることに留意されたい。
[00176] 決定論的サービスフィールドは、非AP STAによって設定されて、MSDUの寿命が満了した時に、このRTA-TSPECの下でのトラフィックのMSDUを破棄するかどうかを示す。非AP STAがこのフィールドを第1の状態(例えば「1」)に設定した場合、このRTA-TSPECの下でのトラフィックのMSDU又はA-MSDUは、その寿命が満了した時に破棄される。そうでない場合には、非AP STAは、このフィールドを第2の状態(例えば「0」)に設定する。APが値「1」を含むこのフィールドを受け取った時に、このRTA-TSPECの下でのトラフィックのMSDUは、その寿命が満了した時に破棄される。APが「0」に設定されたこのフィールドを受け取った時に、このRTA-TSPECの下でのトラフィックのMSDUの寿命は存在しない。なお、MSDU寿命フィールドの値、例えば「0」が、MSDU寿命が特定されていないことを表す場合、このフィールドは不要であり、このRTA-TSPECの下でのトラフィックのMSDUは、MSDU寿命の満了に起因して破棄されない。
[00177] 図27に、SCS IDフィールドに示されるようなSCSの修正されたSCSステータスフィールドの実施形態例230を示す。修正されたSCSステータスフィールドは、SCSで示されるSCSのトラフィック送信に対するR-TWTセットアップ応答を搬送することができる。図14に示すものと比較して、修正されたSCSステータスフィールドの修正について、以下に説明する。以下にいかなる説明もないフィールドについては、図1のものと同じであるか又は予約する。SCSステータスのフィールドは、以下の通りである。
[00178] 要素IDフィールドは、これが修正されたSCSステータス要素であることを示す。長さフィールドは、修正されたSCSステータス要素の長さを示す。
[00179] TCLASフィールド、TCLAS処理フィールド、及びRTA-TSPECフィールドを設定して、APが非AP STAによるSCSセットアップ要求を拒絶した時に、それらのフィールドで提案されたパラメータを示す。非AP STAは、提案されたパラメータを使用して、SCSセットアップ要求を再送信することができる。APは、SCSセットアップを受け入れた場合、SCSセットアップ要求から受け取られるそれらのフィールドからのパラメータを複製することができるか、又はSCSステータスフィールドにそれらのフィールドを含めないことを決定することができる。
[00180] 修正されたTWT要素フィールドは、図28に示すように構成することができる。APは、このフィールドを設定して、SCSのトラフィック送信に対するR-TWTセットアップ応答を示す。非AP STAは、このフィールドを受け取った時に、SCSのトラフィック送信に対していくつかのR-TWTがスケジュールされるかどうかを判断する。この要素のパラメータ設定及び機能は、R-TWTのメンバーシップ要求に応答するためのTWTシグナリングのものと同じとすることができる。
[00181] TWT要求が受け入れられた場合、非AP STAは、SCSのトラフィック送信に対するTWT要素で示されるようなR-TWTスケジューリングに従うべきである。
[00182] TWT要求が受け入れられなかった場合、TWT要素内の情報は、TWT要素内の提案されたパラメータ設定を示して、SCSトラフィックストリームに対するR-TWTメンバーシップを要求する。非AP STAは、別個のTWT要求フィールドを送信して、R-TWTメンバーシップを要求することができる。TWT要素のネゴシエーションタイプサブフィールド(図6に示す)は、「3」である。
[00183] 少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、APは、1つの修正されたSCSステータス要素に、1よりも多くの修正されたTWT要素を追加して、SCSトラフィックストリームのトラフィック送信に対して複数のR-TWTをスケジュールする。少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、1つの修正されたTWT要素が設定されて、TWTセットアップを受け入れた場合、同じSCSステータス要素内の他の修正されたTWT要素も設定して、TWTセットアップを受け入れなければならない。
[00184] SCSセットアップの結果(例えば、SCSセットアップの受け入れ又は拒絶)は、図14のように、修正されたSCSステータス内のステータスフィールドで報告されることに留意されたい。
[00185] 図28に、修正されたTWT要素の実施形態例250を示す。修正されたTWT要素内の全てのフィールドは、各(修正された)ブロードキャストTWTパラメータセットフィールドにリンクIDフィールドが追加されたことを除いて、図5に示すようなTWT要素内のものと同じとすることができる。なお、修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドは、図15に示すようなTWTシグナリングで使用することができる。
[00186] リンクIDフィールドを設定して、対応するブロードキャストTWTパラメータセットフィールドに示されるTWT情報が効力を生じるリンクを示す。例えば、修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のリンクIDがリンク2に設定された時に、修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドは、リンク2上で効力を生じる。
[00187] ブロードキャストTWTパラメータセットフィールドにおいてパラメータを設定する時に、パラメータ設定は、リンクIDフィールドに示されるリンクの時間基準に基づくことができる。例えば、修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のリンクIDがリンク2に設定され、かつ修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドがリンク1を通じて送信された時に、そのターゲットウェイクタイムフィールドを、リンク2上の非AP STA(又はAP)のタイミング同期機能(TSF)時間に設定することができ、その時間に、リンク2上の非AP STAは、ウェイクアップするように指示される。
[00188] TWTパラメータ情報フィールドは、複数の修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドを有することができる。いくつかの例では、ブロードキャストTWTパラメータセットフィールドは、異なるTWT IDを有することができる。各ブロードキャストTWTパラメータセットフィールドは、独立したTWTに対するTWTセットアップコマンドを表す。
[00189] いくつかのブロードキャストTWTパラメータセットフィールドが、同じTWT IDを共有するが、異なるリンクIDを使用することができることを許可することもできる。これを使用して、異なるリンク上で同じ期間中にSPがスケジュールされたTWT(すなわち、異なるリンク上のTWT SPが、同じ時間に開始及び終了する)を示すことができる。この場合、TWT IDは、MLDレベルにおいてAPによって管理することができる。すなわち、リンク1上にのみ、AP MLDによって作成されTWT IDが3であるTWTが存在する場合、同じAP MLDの他のリンク上に、TWT IDが3である別のTWTが存在すべきではない。TWT ID 0は例外とすることができることに留意されたい。
[00190] 図8に示すようなブロードキャストTWTパラメータ情報フィールド内の要求タイプフィールド内のトリガフィールドは、修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内に存在する時に、異なることができることも理解されたい。このフィールドは、R-TWTの修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドにおいて第1の状態(例えば「1」)に設定された時に、R-TWT SPがトリガ可能なR-TWT SPであることを示す。修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドにスケジュールされるトリガ可能なR-TWT SP中に、R-TWT SPのメンバーSTAではない非AP STAは、このフィールドを受け取った時に、そのフィールドが、R-TWT SP中にAPと非AP STA(この場合、該APと関連付けられ、R-TWTのメンバーである非AP STA)との間でDL送信及びトリガベースのUL送信のみが許可されることを特定する場合、そのR-TWT SP中にチャネルを求めて競合することを許可されない。したがって、APのみが、R-TWT SP中にチャネルを求めて競合することを許可され、R-TWTのメンバーは許可されない。なお、R-TWT動作をサポートしない非AP STAは、このルールに従うことを強いられない。一方で、このフィールドを第2の状態(例えば「0」)に設定して、任意の数のR-TWTが、R-TWT SP中にUL送信を開始するためのチャネルを求めて競合することができる。このフィールドは、要求タイプフィールド内のトリガフィールドを再使用する代わりに、新たなフィールドを含むことができることに留意されたい。
[00191] 少なくとも1つの実施形態では、AP又はAP MLDは、そのブロードキャストTWT及びR-TWTに、別個のTWT IDを割り当てることができる。すなわち、APは、TWT ID 1を含むブロードキャストTWTを作成した場合、TWT ID 1を別のR-TWTに、及びその逆に割り当てるべきではない。
[00192] ブロードキャストTWTパラメータセットフィールドは、任意のタイプのTWTパラメータセットフィールド、例えば、個別TWTシグナリングのための個別TWTパラメータセットフィールドに取って代わられることができると理解されたい。また、リンクIDフィールドが添付された(修正された)個別TWTパラメータセットフィールドは、リンクIDフィールドに示されるリンクのための個別TWTパラメータセットを表す。個別TWTパラメータセットフィールドにおける時間設定(例えば、ターゲットウェイクタイム)は、リンクIDフィールドに示されるリンク上のTSF時間に基づいて設定される。
3.3.3.SCSセットアップ中にR-TWT SPをセットアップする例
[00194] この節では、SCSセットアップ手順中にR-TWT SPをセットアップするいくつかの例を示す。
[00195] 表1に、図29~図32に示す例について、R-TWTスケジューリングAPにおける3つのSCSトラフィックストリーム(SCS1、SCS2及びSCS3)についての詳細を示す。
[00196] SCS1では、SCSIDが第1の状態(例えば「1」)に設定され、このSCSは、STA2とAP1(又はMLD1)との間に確立される。このSCSトラフィックストリームの方向は、アップリンクである。このSCSのトラフィック識別子(TID)は「8」であり、ユーザ優先度値は「5」である。2つのTWT(すなわちTWTID 1及び3)がスケジュールされて、このSCSトラフィックストリームを送信する。両方のTWTは、リンク1上でスケジュールされる。
[00197] SCS2では、SCSIDが「2」に設定され、このSCSは、MLD2とMLD1との間に確立される。このSCSトラフィックストリームの方向は、ダウンリンクである。このSCSのTIDは「9」であり、ユーザ優先度は「6」である。1つのTWT(すなわちTWTID 1)がスケジュールされて、リンク1上でこのSCSトラフィックストリームを送信する。
[00198] SCS3では、SCSIDが「3」に設定され、このSCSは、MLD3とMLD1との間に確立される。このSCSトラフィックストリームの方向は、ダウンリンクである。このSCSのTIDは「10」であり、ユーザ優先度は「3」である。1つのTWT(すなわちTWTID 2)がスケジュールされて、リンク2上でこのSCSトラフィックストリームを送信する。
[00199] SCSIDは、TWTにリンクされるTIDにマッピングすることができると理解されたい。また、TID 0~TID 7は、UP 0~UP 7と同じとすることができることに留意されたい。
[00200] 表2に、AP MLD1によってスケジュールされた他のTWTについての詳細を示し、MLD3は、それらのTWTのメンバーである。それらのTWTのSPは、リンク1及びリンク2上でスケジュールされる。それらのTWTの例を、図33~図36に示す。例示のターゲットウェイトタイムは、TWT IDが「4」である限定的TWTであるR-TWT4、TWT IDが「5」であるブロードキャストTWTとしてのB-TWT5、及びTWT IDが「6」である個別TWTを含むI-TWT6である。
[00201] 図29に、SCSのセットアップ手順中にSCSトラフィックストリームに対してR-TWTをスケジュールする実施形態例270を示す。この図は、MLD1のAP1 272とMLD2のSTA1 274との間の通信を示す。
[00202] 図に示すように、R-TWTを含むSCSセットアップ(276)を開始して、STA1が、AP1にSCS要求フレーム(278)を送信して、SCS2を確立するように求める。SCS要求フレームのフォーマットは、図12に示すものと同じとすることができ、それによって、SCS要求フレーム内のSCS記述子リストフィールドは、SCS2の修正されたSCS記述子要素(図23に示す)を搬送することができる。
[00203] STA1は、R-TWT要求フィールドを、SCS2の修正されたSCS記述子要素のRTA-TSPEC要素のTS情報フィールドにおいて「必須」又は「任意選択」に設定することができる。次に、STA1は、SCS2の修正されたSCS記述子要素に修正されたTWT要素を含ませて、R-TWT1に対するR-TWTメンバーシップ要求を示すことができる。STA1がSCS2のSCS記述子要素に修正されたTWT要素を含めないことを許可することもできる。修正されたTWT要素が含まれる場合、修正されたTWT要素におけるパラメータ設定の例は、以下に説明するようにすることができる。
[00204] 修正されたTWT要素の制御フィールド内のネゴシエーションタイプサブフィールドを「3」に設定して、メンバーシップ管理を提供するためのものであることを示す。TWT要素において、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドを使用することができ、それによって、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のブロードキャストTWT情報フィールド内のブロードキャストTWT IDフィールドを、R-TWT1のTWT IDに設定して、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドがR-TWT1のためのものであることを示す。
[00205] R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内の要求サブフィールドを、第1の状態(例えば「1」)に設定して、R-TWT1メンバーシップ要求を示す。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWTセットアップコマンドサブフィールドを、「要求TWT(Request TWT)」、「提案TWT(Suggest TWT)」又は「請求TWT(Demand TWT)」に設定して、STA1が、R-TWT1のための修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の提案されたTWTパラメータのセットを含むR-TWT1メンバーシップを要求することを示す。
[00206] R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のブロードキャストTWT推薦サブフィールドを「4」に設定して、要求がR-TWTに対するものであることを示す。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドを、リンク1上のTSF時間に設定して、その時間に、STA1は、SCS2に対する第1のR-TWT1 SPを開始することを提案する。非AP STAは、それをゼロに設定して、APが決定できるようにすることができる。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のTWTウェイク間隔仮数部及びTWTウェイク間隔指数部フィールドを、STA1によって提案されるR-TWT1 SP間の間隔に設定する。非AP STAは、それをゼロに設定して、APに決定させることができる。
[00207] R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の公称最小TWTウェイク継続時間フィールドを、STA1によって提案される1つのR-TWT1 SP時間に設定する。非AP STAは、それをゼロに設定して、APに決定させることができる。修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のリンクIDサブフィールドを、リンク1に設定する。
[00208] AP1は、STA1からSCS要求フレームを受け取った時に、要求を受け入れるべきかどうかを決定することができる。この例では、AP1は、SCS要求を受け入れて、SCS2トラフィックストリームの送信に対してR-TWT1をスケジュールする。AP1は、STA1にSCS応答フレーム(280)を返送する。SCS応答フレームのフォーマットは、図14に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のSCSステータスリストフィールドは、SCS2の修正されたSCSステータスフィールド(図27に示す)を搬送する。SCS2の修正されたSCSステータスフィールドに、R-TWT1のブロードキャストパラメータセットフィールドを搬送する修正されたTWT要素を含ませて、SCS2トラフィックストリームを送信するようにR-TWT1がスケジュールされることを示す。修正されたTWT要素におけるパラメータ設定の例は、以下に説明するようにすることができる。
[00209] TWT要素の制御フィールド内のネゴシエーションタイプサブフィールドを「3」に設定して、メンバーシップ管理のためのものであることを示す。
[00210] 修正されたTWT要素において、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドを使用することができ、それによって、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のブロードキャストTWT情報フィールド内のブロードキャストTWT IDフィールドを、R-TWT1のTWT IDに設定して、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドがR-TWT1のためのものであることを示す。
[00211] R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内の要求サブフィールドを、第2の状態(例えば「0」)に設定して、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドがR-TWT1メンバーシップ要求に応答するためのものであることを示す。
[00212] R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWTセットアップコマンドサブフィールドを、「受諾TWT(Accept TWT)」に設定して、AP1がR-TWT1メンバーシップ要求を受け入れることを示す。
[00213] R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWTブロードキャストTWT推薦サブフィールドを設定して、応答がR-TWTに対するものであることを示す。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドを、リンク1上のTSF時間に設定して、その時間に、SCS2に対する第1のR-TWT1 SPを開始する。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のTWTウェイク間隔仮数部及びTWTウェイク間隔指数部フィールドを、R-TWT1 SP間の間隔に設定する。
[00214] R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の公称最小TWTウェイク継続時間フィールドを、1つのR-TWT1 SP時間に設定する。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドのリンクIDサブフィールドを、リンク1に設定する。図に、トリガ可能なR-TWT1 SP(282)の例を示す。AP1は、R-TWT1 SP(284)に対するチャネルアクセスを取得して、R-TWT1 SP中に、STA1に、SCS2トラフィックストリームを搬送するDL PPDU(288)及び(292)を送信することを開始し、確認応答(例えばブロック確認応答(BA))(290)及び(294)を受け取ることができる。
[00215] いくつかの例では、R-TWT SP時間は、R-TWT SP中に送信するようにスケジュールされるSCSトラフィックストリームによって必要とされる送信時間よりも大きくあるべきではない。例えば、この場合、STA1がSCS2トラフィックストリームを送信するためのR-TWT1 SPの唯一のメンバーである場合、R-TWT1 SP時間は、SCS2トラフィックストリームによって必要とされる送信時間に等しくあるべきである。例えば、毎秒のR-TWT1 SP時間は、SCS2セットアップ中にRTA-TSPEC要素で示される媒体時間に等しくあるべきである。
[00216] SCSのトラフィック送信に対して、1つの及びただ1つのR-TWTがスケジュールされた場合、R-TWTの間隔(286)(同じR-TWTの2つの連続するSP間の間隔)を、そのSCSの(SCSセットアップ中にRTA-TSPEC要素で示される)最小サービス間隔と最大サービス間隔との間にすべきである。例えば、間隔=(最小サービス間隔+最大サービス間隔)/2である。図に示すように、R-TWT1の間隔(R-TWT1 SP間の間隔)を、SCS2の最小サービス間隔と最大サービス間隔との間にすべきである。図に、R-TWT1 SP(284)と後続のR-TWT1 SP(296)との間の間隔(286)を示す。
[00217] 図30に、SCSのセットアップ手順中にSCSトラフィックストリームに対してR-TWTをスケジュールしない場合を示す実施形態例310を示す。この図は、MLD1のAP1 272とMLD2のSTA1 274との間の通信を示す。
[00218] 図は、別個のSCSセットアップ及びR-TWTセットアップ(312)の使用を示す。STA1が、AP1にSCS要求フレーム(314)を送信して、SCS2を確立するように求める。SCS要求フレームのフォーマットは、図12に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のSCS2のためのSCS記述子要素は、図23に示すようにすることができる。
[00219] STA1は、R-TWT要求フィールドを、SCS要求フレーム内のSCS2の修正されたSCS記述子要素のRTA-TSPEC要素のTS情報フィールドにおいて「任意選択」又は「必須ではない」に設定することができる。STA1は、R-TWT要求フィールドを「任意選択」に設定した場合、SCS2の修正されたSCS記述子要素に修正されたTWT要素を含ませて、R-TWT1又は他のR-TWTに対するR-TWTメンバーシップ要求を示すことができる。
[00220] いくつかの場合では、STA1は、SCS2の修正されたSCS記述子要素に修正されたTWT要素を含めないことができる。R-TWT要求フィールドが「必須ではない」に設定された場合、SCS記述子要素には、修正されたTWT要素が含まれないことに留意されたい。R-TWT要求フィールドが「任意選択」に設定され、かつSCS2のSCS記述子要素に修正されたTWT要素が含まれる場合、修正されたTWT要素内のパラメータは、以下に説明するように設定することができる。
[00221] TWT要素の制御フィールド内のネゴシエーションタイプサブフィールドを「3」に設定して、メンバーシップ管理のためのものであることを示すことができる。
[00222] 修正されたTWT要素内に、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドが存在することができ、それによって、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のブロードキャストTWT情報フィールド内のブロードキャストTWT IDフィールドを、R-TWT1のTWT IDに設定して、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドがR-TWT1のためのものであることを示す。
[00223] R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内の要求サブフィールドを、第2の状態(例えば「0」)に設定して、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドがR-TWT1メンバーシップ要求に応答するためのものであることを示す。
[00224] R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWTセットアップコマンドサブフィールドを、「受諾TWT(Accept TWT)」に設定して、AP1がR-TWT1メンバーシップ要求を受け入れることを示す。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWTブロードキャストTWT推薦サブフィールドを設定して、応答がR-TWTに対するものであることを示す。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドを、リンク1上のTSF時間に設定して、その時間に、SCS2に対する第1のR-TWT1 SPを開始する。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のTWTウェイク間隔仮数部及びTWTウェイク間隔指数部フィールドを、R-TWT1 SP間の間隔に設定する。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の公称最小TWTウェイク継続時間フィールドを、1つのR-TWT1 SP時間に設定する。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドのリンクIDサブフィールドを、リンク1に設定する。
[00225] AP1は、STA1からSCS要求フレームを受け取った時に、要求を受け入れてSCS応答フレームを返送すべきかどうかを決定することができる。SCS応答フレーム(316)のフォーマットは、図14に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のSCSステータスリストフィールドは、図27に示すようなSCS2の修正されたSCSステータスフィールドを搬送する。SCS2のSCSステータスフィールドに、修正されたTWT要素を含ませて、STA1がSCS2に対するR-TWTのセットアップを要求した場合、SCS1トラフィックストリームに対するR-TWTセットアップ結果を示すことができる。
[00226] この例では、APは、SCS要求を受け入れるが、その時にSCS2トラフィックストリームの送信に対してR-TWTをスケジュールしない。例えば、以下のシナリオに例示する通りである。
[00227] STA1は、R-TWT1以外のR-TWTのメンバーシップを要求するが、AP1は、そのメンバーシップ要求を受け入れない。代わりに、AP1は、TWT要素を含むSCS応答フレームをSTA1に返送して、AP1がR-TWT1に対するメンバーシップを要求することを提案する。修正されたTWT要素におけるパラメータ設定は、以下に説明するようにすることができる。
[00228] TWT要素の制御フィールド内のネゴシエーションタイプサブフィールドを「3」に設定して、メンバーシップ管理を目的とするものであることを示すことができる。修正されたTWT要素内に、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドが存在することができ、それによって、ブロードキャストパラメータセットフィールド内のブロードキャストTWT情報フィールド内のブロードキャストTWT IDフィールドを、R-TWT1のTWT IDに設定して、ブロードキャストパラメータセットフィールドがR-TWT1のためのものであることを示す。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内の要求サブフィールドを「0」に設定して、SCS2に対するR-TWT1メンバーシップ要求に応答する。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWTセットアップコマンドサブフィールドを、「指令TWT(Dictate TWT)」に設定して、AP1がSCS2に対するR-TWT1メンバーシップ要求を受け入れないが、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のパラメータがR-TWTセットアップ要求を再送信するための提案されたパラメータを含むことを示す。R-TWT1の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWTブロードキャストTWT推薦サブフィールドを設定して、R-TWT1がR-TWTであることを示す。R-TWT1のブロードキャストパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドを、リンク1上のTSF時間に設定して、その時間に、SCS2に対する第1のR-TWT1 SPを開始する。R-TWT1のブロードキャストパラメータセットフィールド内のTWTウェイク間隔仮数部及びTWTウェイク間隔指数部フィールドを、R-TWT1 SP間の間隔に設定する。R-TWT1のブロードキャストパラメータセットフィールド内の公称最小TWTウェイク継続時間フィールドを、1つのR-TWT1 SP時間に設定する。
[00229] SCS2の確立が成功した後に、STA1は、TWTセットアップフレームを送信して、R-TWT1などのR-TWTのメンバーシップを要求(318)することができる。次に、AP1は、IEEE 802.11axで規定されるような要求を受け入れる又は拒絶することを決定することができる。TWTセットアップフレームのフォーマットは、図16に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のTWT要素のフォーマットは、図28に示すようにすることができる。R-TWTセットアップ(R-TWT要求(318)及びR-TWT応答(320))をいつでも独立して実行することができると理解されたい。
[00230] 図に、トリガ可能なR-TWT1 SPの例を示す。図示のAP1は、SCS2に対する第1のR-TWT1 SP(282)に対するチャネルアクセスを取得して、R-TWT1 SP(284)を開始して、R-TWT1 SP中に、STA1に、SCS2トラフィックストリームを搬送するDL PPDU(288)及び(292)を送信し、STA1からBA(290)及び(294)を受け取る。
[00231] R-TWT SP間の間隔(286)は、第1のR-TWT SP(284)と第2のR-TWT SP(296)との間である。少なくともいくつかの場合、R-TWT SP時間は、R-TWT SP中に送信するようにスケジュールされるSCSトラフィックストリームによって必要とされる送信時間よりも大きくあるべきではない。例えば、この場合、STA1がSCS2トラフィックストリームを送信するためのR-TWT1 SPの唯一のメンバーである場合、R-TWT1 SP時間は、SCS2トラフィックストリームによって必要とされる送信時間に等しくあるべきである。例えば、毎秒のR-TWT1 SP時間は、SCS2セットアップ中にRTA-TSPEC要素で示される媒体時間に等しくあるべきである。
[00232] SCSのトラフィック送信に対して、1つの及びただ1つのR-TWTがスケジュールされた場合、少なくともいくつかの場合、R-TWTの間隔(同じR-TWTの2つの連続するSP間の間隔)は、そのSCSの(SCSセットアップ中にRTA-TSPEC要素で示される)最小サービス間隔と最大サービス間隔との間に限定されるべきである。例えば、間隔=(最小サービス間隔+最大サービス間隔)/2である。図に示すように、R-TWT1の間隔を、SCS2の最小サービス間隔と最大サービス間隔との間にすべきである。
[00233] 図31に、SCSのセットアップ手順中に1つのSCSトラフィックストリームに対して複数のR-TWTをスケジュールする実施形態例350を示す。この図は、MLD1のAP1 352、STA2 354、及びMLD2のSTA1 356の間の通信を示す。
[00234] 図に示すように、R-TWTを含むSCSセットアップ(358)を実行して、STA2が、AP1にSCS要求フレーム(360)を送信して、SCS1を確立するように求める。SCS要求フレームのフォーマットは、図12に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のSCS記述子リストフィールドは、図23に示すようなSCS1の修正されたSCS記述子要素を搬送することができる。
[00235] STA2は、R-TWT要求フィールドを、SCS要求フレーム内のSCS1の修正されたSCS記述子要素のRTA-TSPEC要素のTS情報フィールドにおいて「必須」又は「任意選択」に設定することができる。次に、STA2は、SCS1の修正されたSCS記述子要素に、複数のブロードキャストTWTパラメータセットフィールド(R-TWT1に対する一方のフィールドと、R-TWT3に対する他方のフィールド)を含む修正されたTWT要素を含ませて、R-TWT1及びR-TWT3に対するR-TWTメンバーシップ要求を示すことができる。特定の場合、STA2は、SCS1の修正されたSCS記述子要素に、いかなる修正されたTWT要素も含めないことができる。
[00236] AP1は、STA2からSCS要求フレームを受け取った時に、要求を受け入れるべきか否かを決定することができる。この例では、AP1は、SCS要求を受け入れて、SCS1トラフィックストリームの送信に対してR-TWT1及びR-TWT3をスケジュールする。AP1は、STA2にSCS応答フレーム(362)を返送する。SCS応答フレームのフォーマットは、図14に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のSCSステータスリストフィールドは、図27に示すようなSCS1の修正されたSCSステータスフィールドを搬送する。SCS1の修正されたSCSステータスフィールドに、複数の修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド(R-TWT1に対する一方のフィールドと、R-TWT3に対する他方のフィールド)を含む修正されたTWT要素を含ませて、SCS1トラフィックストリームを送信するようにR-TWT1及びR-TWT3がスケジュールされることを示す。
[00237] 図に、トリガ可能なR-TWT1 SP(364)の例を示す。この例では、STA2及びSTA1は、R-TWT1のメンバーであり、R-TWT1 SP中に送信するように、SCS1及びSCS2のトラフィック送信をスケジュールする。AP1は、チャネルアクセスを取得して、STA2にバッファステータスレポートポール(Buffer Status Report Poll)(BSRP)フレーム(368)を送信して、STA2のバッファステータスを要求する。STA2は、バッファステータスレポート(BSR)フレーム(370)を返送して、そのバッファステータスを報告する。次に、AP1は、まずR-TWT1 SP中に、STA1に、SCS2トラフィックストリームを搬送するDL PPDU(372)を送信する。この送信を行うことができるのは、SCS2のUPがSCS1のUPよりも高い優先度であるからである。STA1は、ブロック確認応答(374)で応答する。次に、AP1は、STA2にトリガフレーム(376)を送信して、SCS1トラフィックストリームのバッファステータスに従ってSCS1トラフィックストリームに対するUL送信(378)をトリガし、AP1は、BA(380)で応答して、SCS1に対する第1のR-TWT3 SP(365)を終了する。
[00238] 同様に、R-TWT3 SP(382)を開始した時に、AP1は、R-TWT3 SP中にSCS1トラフィックストリームのUL送信をスケジュールする。図示のように、AP1は、BSRP(384)を送信して、STA2からBSR(386)を返送してもらい、その後に、AP1は、基本トリガ(388)を生成して、STA2をトリガして、後でUL PPDU(390)を送信する。
[00239] 多くの例では、R-TWT SP時間は、R-TWT SP中に送信するようにスケジュールされるSCSトラフィックストリームによって必要とされる送信時間よりも大きくあるべきではない。例えば、この場合、STA1及びSTA2がSCS2及びSCS1トラフィックストリームを送信するためのR-TWT1 SPのメンバーである場合、R-TWT1 SP時間は、SCS2及びSCS1トラフィックストリームによって必要とされる送信時間に等しくあるべきである。例えば、毎秒のR-TWT1 SP時間は、SCS2及びSCS1セットアップ中にRTA-TSPEC要素で示される媒体時間の総和に等しくあるべきである。
[00240] SCSのトラフィック送信に対して、複数のR-TWTがスケジュールされた場合、R-TWT SPは、そのSCSの(SCSセットアップ中にRTA-TSPEC要素で示される)最小サービス間隔と最大サービス間隔との間に設定される時間間隔に対してスケジュールされるべきである。図に示すように、2つの連続するR-TWT SP間の間隔(392)(2つのSPが異なるR-TWTからのものである場合でも)(ここではR-TWT1及びR-TWT3として示す)を、SCS1の最小サービス間隔と最大サービス間隔との間にすべきである。例えば、R-TWT1の間隔=R-TWT3の間隔=(SCS1の最小サービス間隔+SCS1の最大サービス間隔)である。R-TWT1 SPとその近隣のR-TWT3 SPとの間の間隔は、SCS1の最小サービス間隔と最大サービス間隔との間であり、例えば(SCS1の最小サービス間隔+SCS1の最大サービス間隔)/2である。SCS2は、図29又は図30に示すように確立されていることに留意されたい。
[00241] 図32に、SCSトラフィックストリームの送信に対して他のリンク上のR-TWTをセットアップするSCSセットアップ手順の実施形態例410を示す。この図は、リンク1上のSTA3 442とAP1 448との間の、及びリンク2上のSTA5 444とAP2 450との間の通信の両側412、413を示す。STA3及びSTA5はMLD3 440の一部であり、一方、AP1及びAP2はMLD1 446の一部である。
[00242] 図に示すように、STA3が、AP1 448にSCS要求フレーム(416)を送信して、SCS+R-TWTセットアッププロセス(414)においてSCS3を確立するように求める。SCS要求フレームのフォーマットは、図12に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のSCS記述子リストフィールドは、図23に示すようなSCS3のSCS記述子要素を搬送する。
[00243] STA3は、R-TWT要求フィールドを、SCS要求フレーム内のSCS3の修正されたSCS記述子要素のRTA-TSPEC要素のTS情報フィールドにおいて「必須」又は「任意選択」に設定することができる。次に、STA3は、SCS3の修正されたSCS記述子要素に修正されたTWT要素を含ませて、リンク2上のR-TWT2に対するR-TWTメンバーシップ要求を示すことができる。少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、STA3は、SCS2の修正されたSCS記述子要素に、TWT要素を含めない。修正されたTWT要素が含まれる場合、R-TWT2セットアップ要求に対する修正されたTWT要素におけるパラメータ設定の例は、以下に示すようにすることができる。
[00244] 修正されたTWT要素の制御フィールド内のネゴシエーションタイプサブフィールドを「3」に設定して、メンバーシップ管理のためのものであることを示す。TWT要素内に、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドが存在することができ、それによって、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のブロードキャストTWT情報フィールド内のブロードキャストTWT IDフィールドを、R-TWT2のTWT IDに設定して、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドがR-TWT2のためのものであることを示す。
[00245] R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内の要求サブフィールドを、第1の状態(例えば「1」)に設定して、R-TWT2メンバーシップ要求を示す。R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWTセットアップコマンドサブフィールドを、「要求TWT(Request TWT)」、「提案TWT(Suggest TWT)」又は「請求TWT(Demand TWT)」に設定して、MLD3が、R-TWT2のための修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の提案されたTWTパラメータのセットを含むR-TWT2メンバーシップを要求することを示す。R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWTブロードキャストTWT推薦サブフィールドを「4」に設定して、要求がR-TWTに対するものであることを示す。R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドを、リンク2上のTSF時間に設定して、その時間に、STA5は、SCS3に対する第1のR-TWT2 SPを開始することを提案する。非AP STAは、それをゼロに設定して、APが決定できるようにすることができる。
[00246] R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のTWTウェイク間隔仮数部及びTWTウェイク間隔指数部フィールドを、MLD3によって提案されるR-TWT2 SP間の間隔に設定する。また、非AP STAは、それをゼロに設定して、APに間隔を決定させることができる。
[00247] R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の公称最小TWTウェイク継続時間フィールドを、MLD3によって提案される1つのR-TWT2 SP時間に設定する。非AP STAは、それをゼロに設定して、APに決定させることができる。修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のリンクIDサブフィールドを、リンク2に設定する。
[00248] AP1は、STA3からSCS要求フレームを受け取った時に、要求を受け入れるべきかどうかを決定することができる。この例では、AP1は、SCS要求を受け入れて、SCS3トラフィックストリームの送信に対してR-TWT2をスケジュールする。AP1は、リンク2上のSCS3、R-TWT2について、STA3にSCS応答フレーム(418)を返送する。SCS応答フレームのフォーマットは、図14に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のSCSステータスリストフィールドは、図27に示すようなSCS3の修正されたSCSステータスフィールドを搬送する。SCS3の修正されたSCSステータスフィールドに、R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドを搬送する修正されたTWT要素を含ませて、SCS3トラフィックストリームを送信するようにR-TWT2がスケジュールされることを示す。修正されたTWT要素におけるパラメータ設定の例は、以下に説明するようにすることができる。
[00249] TWT要素の制御フィールド内のネゴシエーションタイプサブフィールドを「3」に設定して、メンバーシップ管理のためのものであることを示す。修正されたTWT要素に、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドが存在することによって、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のブロードキャストTWT情報フィールド内のブロードキャストTWT IDフィールドを、R-TWT2のTWT IDに設定して、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドがR-TWT2のためのものであることを示す。
[00250] R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内の要求サブフィールドを、第2の状態(例えば「0」)に設定して、修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドがR-TWT2メンバーシップ要求に応答するためのものであることを示す。R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWTセットアップコマンドサブフィールドを、「受諾TWT(Accept TWT)」に設定して、MLD1がR-TWT2メンバーシップ要求を受け入れることを示す。R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の要求タイプフィールド内のTWTブロードキャストTWT推薦サブフィールドを設定して、応答がR-TWTに対するものであることを示す。
[00251] R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドを、リンク2上のTSF時間に設定して、その時間に、SCS3に対する第1のR-TWT2 SPを開始する。R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内のTWTウェイク間隔仮数部及びTWTウェイク間隔指数部フィールドを、R-TWT2 SP間の間隔に設定する。R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールド内の公称最小TWTウェイク継続時間フィールドを、1つのR-TWT2 SP時間に設定する。R-TWT2の修正されたブロードキャストパラメータセットフィールドのリンクIDサブフィールドを、リンク2に設定する。
[00252] 図に、トリガ可能なR-TWT2 SP(420)の例を示す。AP2 450は、R-TWT2 SP間の間隔(424)においてチャネルアクセスを取得することができ、R-TWT2 SP(426)中に、STA5に、SCS3トラフィックストリームを搬送するDL PPDU(428)、(432)を送信することを開始する。STA5は、BA(430)及び(434)でPPDUに応答を返す。
[00253] 図示のように、R-TWT2 SP間の間隔後に、別のR-TWT2 SP(436)を開始する。
[00254] 図33に、1つのリンク上で修正されたTWT要素を使用して、複数のリンク上でR-TWTをセットアップするR-TWTセットアップ手順(484)の実施形態例470を示す。この図は、リンク1上のSTA3 476とAP1 480との間の、及びリンク2上のSTA5 478とAP2 482との間の通信を示す。STA3及びSTA5はMLD3 472の一部であり、一方、AP1及びAP2はMLD1 474の一部である。
[00255] 図に示すように、STA3は、リンク1上でAP1にR-TWT要求(セットアップ)フレーム(486)を送信して、R-TWT4のメンバーシップを要求する。R-TWT4は、SPが複数の異なるリンクを通じてスケジュールされるR-TWTである。TWT要求フレームのフォーマットは、図16に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のTWT要素は、図28に示すようにすることができる。
[00256] R-TWT要求フレーム(486)は、1つのTWT要素内のTWTパラメータ情報フィールドにおいてR-TWT4の複数の修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドを搬送して、SPが複数の異なるリンク上でスケジュールされるR-TWT4に対するメンバーシップ要求であることを示すことができる。R-TWT4の修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のリンクIDフィールドは、修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドに示されるR-TWT4スケジューリングがスケジュールされるように提案されるリンクを示す。R-TWT4の修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドは、好ましくは、R-TWT4の同じ修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドのリンクIDフィールドに示されるリンク上のTSFに基づいて設定される。TWTウェイク間隔及び公称最小TWTウェイク継続時間は、全ての修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドにおいて同じに設定することができる。また、R-TWT4の全てのブロードキャストTWTパラメータセットフィールドの要求タイプフィールド内のTWTセットアップコマンドフィールドは、同じ値に設定される。
[00257] AP1は、STA3からR-TWT要求フレームを受け取った時に、要求を受け入れるべきかどうかを決定する。この例では、AP1は、R-TWT4要求を受け入れる。応答において、AP1は、STA3にR-TWT応答フレーム(488)を返送する。R-TWTセットアップ(応答)フレームのフォーマットは、図16に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のTWT要素は、図28に示すようにすることができる。1つのTWT要素内のTWTパラメータ情報フィールドに、R-TWT4の複数の修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドを含ませて、R-TWT4のメンバーシップ応答であることを示すことができる。修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドは、好ましくは、修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内の同じターゲットウェイクタイムフィールドのリンクIDフィールドに示されるリンク上のTSFに基づいて設定される。例えば、図に示すように、リンク1上のR-TWT4の修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールド(490)は、リンク1上の第1のR-TWT4 SPを開始するリンク1のTSF時間に設定されるべきである。リンク2上のR-TWT4の修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールド(492)は、好ましくは、リンク2上の第1のR-TWT4 SPを開始するリンク2のTSF時間に設定される。TWTウェイク間隔及び公称最小TWTウェイク継続時間は、好ましくは、R-TWT4の全ての修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドにおいて同じに設定される。また、R-TWT4の全ての修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドの要求タイプフィールド内のTWTセットアップコマンドフィールドは、同じ値に設定される。
[00258] 図に、トリガ可能なR-TWT4 SPの例を示す。AP1及びAP2は、図に例示するように、R-TWT4 SP(496)においてチャネルアクセスを取得することができ、R-TWT4 SP中に、リンク1及びリンク2の両方で、STA3及びSTA5にDL PPDU(498)、(500)、(506)及び(508)を同時に送信することを開始し、BA(502)、(504)、(510)及び(512)でAPに応答を返す。
[00259] また、図に、R-TWT4 SP間の間隔(494)を示し、次のR-TWT4 SP(514)を開始する位置を示す。
[00260] 図34に、1つのリンク上で修正されたTWT要素を使用して、複数のリンク上でブロードキャストTWTをセットアップするブロードキャストTWTセットアップ手順の実施形態例530を示す。この図は、リンク1上のSTA3 476とAP1 480との間の、及びリンク2上のSTA5 478とAP2 482との間の通信を示す。STA3及びSTA5はMLD3 472の一部であり、一方、AP1及びAP2はMLD1 474の一部である。
[00261] 図に示すように、B-TWTセットアップ(532)中に、STA3は、リンク1上でAP1にB-TWT要求(セットアップ)フレーム(534)を送信して、B-TWT5のメンバーシップを要求する。B-TWT5は、SPが複数の異なるリンクを通じてスケジュールされるブロードキャストTWTである。TWT要求フレームのフォーマットは、図16に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のTWT要素は、図28に示すようにすることができる。
[00262] B-TWT要求フレーム(534)は、1つのTWT要素内のTWTパラメータ情報フィールドに、B-TWT5の複数の修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドを組み込んで、SPが複数の異なるリンク上でスケジュールされるB-TWT5に対するメンバーシップ要求であることを示すことができる。B-TWT5の修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のリンクIDフィールドは、B-TWT5スケジューリングが、修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドにおいて、スケジュールされるように提案されるものとして示されるリンクを示す。B-TWT5の修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドは、B-TWT5の同じ修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドのリンクIDフィールドに示されるリンク上のTSFに基づいて設定することができる。TWTウェイク間隔及び公称最小TWTウェイク継続時間は、B-TWT5の全ての修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドにおいて同じに設定することができる。また、B-TWT5の全てのブロードキャストTWTパラメータセットフィールドの要求タイプフィールド内のTWTセットアップコマンドフィールドは、同じ値に設定される。
[00263] AP1は、STA3からB-TWT要求フレームを受け取った時に、要求を受け入れるべきかどうかを決定することができる。この例では、AP1は、B-TWT5要求を受け入れ、STA3にB-TWT応答フレーム(536)を返送する。B-TWTセットアップ(応答)フレームのフォーマットは、図16に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のTWT要素は、図28に示すようにすることができる。
[00264] 1つのTWT要素内のTWTパラメータ情報フィールドに、B-TWT5の複数の修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドが存在して、B-TWT5のメンバーシップ応答であることを示すことができる。修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドは、好ましくは、修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内の同じターゲットウェイクタイムフィールドのリンクIDフィールドに示されるリンク上のタイミング同期機能(TSF)(538)及び(540)に基づいて設定される。TWTウェイク間隔及び公称最小TWTウェイク継続時間は、B-TWT5の全ての修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドにおいて同じ値に設定することができる。また、B-TWT5の全ての修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドの要求タイプフィールド内のTWTセットアップコマンドフィールドは、同じ値に設定される。
[00265] 図に、B-TWT5 SP(542)、(544)の例を示す。この例では、図示のAP1及びAP2は、チャネルアクセスを取得して、B-TWT5 SP中に、リンク1及びリンク2の両方で、STA3及びSTA5にDL PPDU(546)、(548)、(554)及び(556)を同時に送信する。
[00266] また、図に、B-TWT4 SP間の間隔(542)を示し、次のB-TWT4 SP(562)を開始する位置を示す。
[00267] 図35に、修正されたTWT要素を使用するウェイクTBTT及びウェイク間隔のネゴシエーションの実施形態例590を示す。この図は、リンク1上のSTA3 476とAP1 480との間の、及びリンク2上のSTA5 478とAP2 482との間の通信を示す。STA3及びSTA5はMLD3 472の一部であり、一方、AP1及びAP2はMLD1 474の一部である。
[00268] 図に示すように、TBTTネゴシエーション(592)中に、STA3は、リンク1上でAP1にTWT要求(セットアップ)フレーム(594)を送信して、リンク1及びリンク2上のウェイクTBTT及びウェイク間隔のネゴシエーションを要求する。TWT要求フレームのフォーマットは、図16に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内の修正されたTWT要素は、図27に示すようにすることができる。但し、図28のブロードキャストTWTパラメータセットフィールドが、IEEE 802.11axで規定されるような個別TWTパラメータセットフィールドに取って代わられることを除く。修正されたTWT要素の制御フィールドのネゴシエーションタイプフィールドを第1の状態(例えば「1」)に設定して、ウェイクTBTT及びウェイク間隔のネゴシエーションであることを示す。
[00269] TWT要求フレーム(594)は、TWT要素内の修正されたTWTパラメータ情報フィールドにおいて、複数の修正された個別TWTパラメータセットフィールドを搬送して(1つの修正された個別TWTパラメータセットフィールドは、IEEE 802.11axで規定されるような1つの個別TWTパラメータセットフィールドと、1つのリンクIDフィールドとを搬送する)、複数のリンク上のウェイクTBTT及びウェイク間隔のネゴシエーションを示すことができる。各修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のリンクIDフィールドは、同じ修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のパラメータが、非APが設定することを提案するものであるリンクを示す。修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドは、同じ修正された個別TWTパラメータセットフィールドのリンクIDフィールドに示されるリンク上のTSFに基づいて設定される。
[00270] AP1は、STA3からTWT要求(セットアップ)フレームを受け取った時に、要求を受け入れるべきか否かを決定する。この例では、AP1は、ネゴシエーション要求を受け入れ、STA3にTWT応答(セットアップ)フレーム(596)を返送する。TWT応答フレームのフォーマットは、図16に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のTWT要素は、図28と同様とすることができる。但し、図28のブロードキャストTWTパラメータセットフィールドが、IEEE 802.11axで規定されるような個別TWTパラメータセットフィールドに取って代わられることを除く。修正されたTWT要素の制御フィールド内のネゴシエーションタイプフィールドを第1の状態(例えば「1」)に設定して、ウェイクTBTT及びウェイク間隔のネゴシエーションであることを示す。TWT応答フレームは、修正されたTWT要素内のTWTパラメータ情報フィールドにおいて、複数の修正された個別TWTパラメータセットフィールドを搬送して(1つの修正された個別TWTパラメータセットフィールドは、IEEE 802.11axで規定されるような1つの個別TWTパラメータセットフィールドと、1つのリンクIDフィールドとを搬送する)、複数のリンク上のウェイクTBTT及びウェイク間隔のネゴシエーションを示すことができる。各修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のリンクIDフィールドは、同じ修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のパラメータが、APが設定するものであり、かつ非AP STAが準拠する(従う)ように指示されるリンクを示す。修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドは、同じ修正された個別TWTパラメータセットフィールドのリンクIDフィールドに示されるリンク上のTSFに基づいて設定される。
[00271] ターゲットウェイクタイム(TWT)に設定されるリンク1上の第1のTBTT(598)は、STA3が、リンク1上のB-TWT5 SPの開始時間を決定するために、AP1からビーコンフレーム(608)を受け取るためにウェイクする必要がある(ウェイクを要求した)時間を示す。これは、リンク1に設定されるリンクIDフィールドを含む修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドにおいて設定される。ターゲットウェイクタイムフィールドは、リンク1上のTSF時間(すなわち、STA3及びAP1のTSF時間)に設定することができる。TBTT(598)の後に、ビーコン(B-TWT IE)(608)に対するリッスン間隔(606)を開始することが分かる。
[00272] ターゲットウェイクタイムに設定されるリンク2上の第1のTBTT(600)は、STA5が、リンク2上のB-TWT5 SPの開始時間を決定するために、AP2からビーコンフレーム(604)を受け取るためにウェイクする必要がある(ウェイクを要求した)時間を示す。これは、リンク2に設定されるリンクIDフィールドを含む修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドにおいて設定される。ターゲットウェイクタイムフィールドは、リンク2上のTSF時間(すなわち、STA5及びAP2のTSF時間)に設定することができる。TBTT(608)の後に、ビーコン(B-TWT IE)(604)に対するリッスン間隔(602)を開始することが分かる。
[00273] 図に、トリガ可能なB-TWT4 SP(610)の例を示す。この例では、AP1及びAP2は、チャネルアクセスを取得して、STA3及びSTA5にそれぞれトリガフレーム(612)及び(614)(例えば、基本トリガフレーム又はUAPSDトリガ)を送信することができる。次に、STA3及びSTA5は、PSポール(PS-Poll)フレーム(616)及び(618)を返送して、STA3及びSTA5がアウェイク状態であり、トラフィックを受け取る準備ができていることを示す。次に、AP1及びAP2は、確認応答のためのBA(マルチユーザBA又はAck)(620)及び(622)を送信して、R-TWT2 SP中にSTA3及びSTA5にそれぞれDL MU PPDU(624)、(626)を送信することを開始し、APから確認応答(BA)(628)及び(630)を受け取る。
[00274] リンク上のビーコン(B-TWT IE)とトリガフレームとの間のチャネル時間中に、そのリンク上のSTAは、ビーコン(632)、(634)、(636)及び(638)で例示するように、スリープに移ることができることに留意されたい。
[00275] 図36に、修正されたTWT要素を使用する個別TWTセットアップの実施形態例650を示す。この図は、リンク1上のSTA3 476とAP1 480との間の、及びリンク2上のSTA5 478とAP2 482との間の通信を示す。STA3及びSTA5はMLD3 472の一部であり、一方、AP1及びAP2はMLD1 474の一部である。
[00276] 図に示すように、I-TWTセットアップ(652)中に、STA3は、リンク1上でAP1にTWT要求(セットアップ)フレーム(654)を送信して、リンク1及びリンク2上の個別TWTセットアップを要求する。TWT要求フレームのフォーマットは、図16に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内の修正されたTWT要素は、図28に示すようにすることができる。但し、図28のブロードキャストTWTパラメータセットフィールドが、IEEE 802.11axで規定されるような個別TWTパラメータセットフィールドに取って代わられることを除く。修正されたTWT要素の制御フィールド内のネゴシエーションタイプフィールドを第2の状態(例えば「0」)に設定して、個別TWTセットアップのネゴシエーションであることを示す。
[00277] TWT要求フレームは、TWT要素内の修正されたTWTパラメータ情報フィールドにおいて、複数の修正された個別TWTパラメータセットフィールドを搬送して(1つの修正された個別TWTパラメータセットフィールドは、IEEE 802.11axで規定されるような1つの個別TWTパラメータセットフィールドと、1つのリンクIDフィールドとを搬送する)、複数のリンク上で個別TWT(I-TWT6で表す)のネゴシエーションを示すことができる。各修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のリンクIDフィールドは、同じ修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のパラメータが、非APによって提案されるものであるリンクを示す。修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドは、同じ修正された個別TWTパラメータセットフィールドのリンクIDフィールドに示されるリンク上のTSFに基づいて設定される。
[00278] AP1は、STA3からTWT要求フレームを受け取った時に、要求を受け入れるべきか否かを決定することができる。この例では、AP1は、ネゴシエーション要求を受け入れ、STA3にTWT応答フレーム(656)を返送する。TWT応答フレームのフォーマットは、例えば、図16に示すものと同じとすることができ、それによって、フレーム内のTWT要素は、図28と同様とすることができる。但し、図28のブロードキャストTWTパラメータセットフィールドが、IEEE 802.11axで規定されるような個別TWTパラメータセットフィールドに取って代わられることを除く。修正されたTWT要素の制御フィールド内のネゴシエーションタイプフィールドを第1の状態(例えば「1」)に設定して、個別TWTセットアップのネゴシエーションであることを示す。TWT応答フレームは、修正されたTWT要素内のTWTパラメータ情報フィールドにおいて、複数の修正された個別TWTパラメータセットフィールドを搬送して(1つの修正された個別TWTパラメータセットフィールドは、IEEE 802.11axで規定されるような1つの個別TWTパラメータセットフィールドと、1つのリンクIDフィールドとを搬送する)、複数のリンク上で個別TWTセットアップのネゴシエーションを示すことができる。各修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のリンクIDフィールドは、同じ修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のパラメータが、APが設定するものであり、かつ非AP STAが従わなければならないリンクを示す。修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドは、同じ修正された個別TWTパラメータセットフィールドのリンクIDフィールドに示されるリンク上のTSFに基づいて設定される。
[00279] ターゲットウェイクタイムに設定されるリンク1上の第1のTBTTは、STA3が、リンク1上の第1のI-TWT6 SP(658)の開始のためにウェイクする必要がある(ウェイクを要求した)時間を示す。これは、リンク1に設定されるリンクIDフィールドを含む修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドにおいて設定される。ターゲットウェイクタイムフィールドは、リンク1上のTSF時間(すなわち、STA3及びAP1のTSF時間)に設定することができる。
[00280] ターゲットウェイクタイムに設定されるリンク2上の第1のTBTTは、STA5が、リンク2上の第1のI-TWT6 SP(660)の開始のためにウェイクする必要がある(ウェイクを要求した)時間を示す。これは、リンク2に設定されるリンクIDフィールドを含む修正された個別TWTパラメータセットフィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドにおいて設定される。ターゲットウェイクタイムフィールドは、リンク2上のTSF時間(すなわち、STA5及びAP2のTSF時間)に設定することができる。
[00281] 図に、I-TWT6 SP(661)の例を示す。この例では、AP1及びAP2は、チャネルアクセスを取得して、例示するように、STA3及びSTA5にそれぞれトリガフレーム(662)及び(664)(例えば、基本トリガフレーム又はU-APSDトリガ)を送信することができる。次に、STA3及びSTA5は、PSポール(PS-Poll)フレーム(666)及び(668)を返送して、STA3及びSTA5がアウェイク状態であり、トラフィックを受け取る準備ができていることを示す。次に、AP1及びAP2は、確認応答のためのBA(670)及び(672)を送信して、R-TWT2 SP中にSTA3及びSTA5にそれぞれDL PPDU(674)及び(676)を送信することを開始し、その後に、確認応答(例えばBA)(678)及び(680)を受け取る。
3.4.R-TWTメンバーシップのための代替のSCSセットアップ手順
[00283] この節では、3.3節とは異なる、R-TWTメンバーシップのための代替のSCSセットアップ手順について述べる。
[00284] この節では、SCSセットアップがマルチリンク(ML)動作を含み、一方、R-TWTセットアップがリンクレベル動作であるシナリオについて検討する。したがって、SCSのセットアップ手順(すなわち、SCSセットアップフレーム交換)は、任意の数のリンクを通じて行うことができ、一方、R-TWTのセットアップ手順(すなわち、R-TWTセットアップフレーム交換)は、そのR-TWTがスケジュールされるリンクを通じてのみ行うことができる。
3.4.1.代替のSCSセットアップ手順の動作
[00286] 図37及び図38に、非AP MLDがSCS要求フレームを送信して、フレームにおいてSCSに対してR-TWTスケジューリングが必要である(要求される)ことを示す実施形態例710を示す。
[00287] 図37では、非AP MLDが、AP MLDに、SCSをセットアップするためのフレームを送信(712)して、フレームにおいてSCSに対してR-TWTスケジューリングが必要である(要求される)ことを示す。
[00288] 次に、ブロック714において、AP MLDがSCS要求を受け入れたことを示すフレームを、非AP MLDが受け取ったかどうかを判断する。SCS要求が受け入れられなかった場合、ブロック718において、SCSセットアップは失敗して、このプロセスを終了する。
[00289] 一方で、SCSセットアップが受け入れられた場合、ブロック716において、SCSの確立が成功して、非AP MLDは、AP MLDからの応答を待って、任意の可能なリンク(非AP MLDがAP MLDと関連付けられたリンク)上でR-TWTのメンバーシップを割り当てる。非AP MLDは、SCSのR-TWTメンバーシップに対する応答を待つ時に、いかなるリンク上においてもSCSに対するR-TWT要求フレームを送信しないことに留意されたい。
[00290] 次に、図38のチェック720において、AP MLDがR-TWTのメンバーシップを受け入れたことを示すフレームを、非AP MLDと提携しているSTAが受け取ったかどうかを判断する。
[00291] 条件が満たされない場合、ブロック722において、非AP MLDは、SCSトラフィックストリームに対する、R-TWTメンバーシップ要求フレーム、又は別のSCS要求フレーム(R-TWT要求を含む)を送信することができる。したがって、AP MLDがSCS要求を受け入れたが、非AP MLDがタイムアウトの前にR-TWTのメンバーシップを割り当てるフレームを受け取らなかった場合、非AP MLDは、SCSに対するR-TWTメンバーシップ要求を送信するか、又はSCSトラフィックストリームに対するSCS要求フレームを再送信することができる。いくつかの場合では、非AP MLDは、異なるリンクを通じてSCS要求フレームを再送信することができることに留意されたい。また、非AP MLDが、AP MLDが(タイムアウト内に)SCS要求を受け入れたことを示すフレームを受け取らなかった場合、SCSセットアップは失敗している。非AP MLDは、現在のSCSセットアップルールに従って、SCSトラフィックストリームに対するSCS要求フレームを再送信することができる。
[00292] 一方で、ブロック720において、R-TWTメンバーシップが受け入れられたと判断した場合、そのSTAは、そのR-TWTのメンバーSTAになり(724)、SCSトラフィックストリームからのフレームは、そのR-TWTのSP中に送信することを許可されるか又は送信するように優先される。少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、AP MLDは、同じSCSトラフィックストリームに対して複数のR-TWTのメンバーシップを割り当てることに留意されたい。少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、同じSCSトラフィックストリームに対する複数のR-TWTは、異なるリンク上でスケジュールすることができる。
[00293] なお、また、少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、SCSセットアップ手順のフレーム交換は、例えばリンク1を通じて送信され、一方、R-TWTメンバーシップを割り当てるフレームは、リンク1以外のリンク、例えば、リンク2、リンク3などを通じて送信される。
[00294] 図39に、AP MLDがSCS応答フレームを送信して、SCSに対するメンバーシップを割り当てる実施形態例750を示す。
[00295] AP MLDが、非AP MLDから、SCSトラフィックストリームをセットアップするための要求フレームを受け取る(752)。フレームにおいて、SCSトラフィックストリームに対してR-TWTをスケジュールすることを要求する。
[00296] チェック754において、AP MLDがSCS要求を受け入れたかどうかを判断する。AP MLDがSCS要求を受け入れなかった場合、ブロック756において、AP MLDは、SCS要求を拒絶するためのSCS応答フレームを生成する。なお、AP MLDがSCSを拒絶することができる1つの理由として、AP MLDが、SCSトラフィックストリームに対して、いかなるリンク上においても、R-TWT SPをスケジュールすることができないことが考えられる。AP MLDは、SCS応答フレームにおいて、拒絶の理由を示すことができる。例えば、この理由は、図14に示すようなステータスフィールドに示すことができる。
[00297] 一方で、チェック754の条件が満たされた場合、AP MLDは、非AP MLDに、SCS要求を受け入れるためのSCS応答フレームで応答(758)する。次に、AP MLDは、タイムアウト間隔内にSCSトラフィックストリームに対して少なくとも1つのリンク上でR-TWTメンバーシップを割り当てるためのフレームを送信(760)する。少なくとも1つの実施形態/モード/ケースでは、R-TWTメンバーシップを割り当てるフレームフォーマットは、IEEE 802.11be(図16に示すもの)と同じとすることができ、それによって、TWT要素は、図41に示すような修正されたフォーマットを使用することに取って代わられることができる。なお、特定の例では、AP MLDは、同じSCSトラフィックストリームに対して複数のR-TWTのメンバーシップを割り当てることができる。特定の例では、同じSCSトラフィックストリームに対する複数のR-TWTが、異なるリンク上でスケジュールされることを許可することもできる。
3.4.2.R-TWTフレームフォーマットを含むSCS記述子
[00299] 図40に、QoS特性要素内にR-TWT要求フィールドを含むSCS記述子要素の実施形態例770を示す。SCS記述子要素内のフィールドは、SCSトラフィックストリームに対してR-TWTが必要であるかどうかを示すための1つのフィールド(R-TWT要求フィールドなど)を有することを除いて、IEEE 802.11be[P802.11be_D1.31]のものと同じとすることができる。
[00300] QoS特性要素フィールドは、この要素に少なくとも新たなR-TWT要求フィールドが追加されることを除いて、IEEE 802.11beで規定されるのと同じとすることができる。R-TWT要求フィールドは、QoS特性要素の制御情報フィールドに存在することができる。
[00301] R-TWT要求フィールドは、非AP MLDによって設定されて、SCSトラフィックストリームからのフレームの送信に対してR-TWTスケジューリングが必要である(要求される)かどうかを示す。このフィールドは、1ビットの指示を含むことができる。このフィールドが第1の状態(例えば「1」)に設定された場合、非AP MLDは、SCSトラフィックストリームの送信に対してR-TWT SPをスケジュールすることを要求する。このフィールドを受け取ったAP MLDは、SCS要求を受け入れた場合、非AP MLDに、非送信請求TWT応答フレームを送信して、タイムアウト期間内に少なくとも1つのリンク上でSCSトラフィックストリームの送信に対してR-TWTメンバーシップを割り当てて、SCSトラフィックストリームのQoS要件を満たすことを目指す。タイムアウトは、AP及び非AP MLDによって予め決定するか又は交渉することができることに留意されたい。一方で、このフィールドが第2の状態(例えば「0」)に設定された場合、AP MLDは、SCSトラフィックストリームに対してR-TWT SPをスケジュールする必要がない。非AP MLDは、SCSトラフィックストリームに対してR-TWT SPをスケジュールする必要がある(スケジュールすることを決定した)場合、リンクを通じてAP MLDとのR-TWTメンバーシップネゴシエーションを開始する。
[00302] 図41に、図40に見られる修正されたTWT要素の実施形態例790を示す。修正されたTWT要素内の全てのフィールドは、各(修正された)ブロードキャストTWTパラメータセットフィールドにSCSIDフィールドが追加されることを除いて、図5に示すようなTWT要素内のそれらと同じとすることができる。APは、このフィールドを設定して、修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドに示されるR-TWTスケジューリングが、SCSIDフィールドに示されるSCSトラフィックストリームの送信に対するものであることを示す。APが修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドを設定して、非AP STAのメンバーシップを受け入れた場合、非AP STAのSCSIDフィールドに示されるSCSトラフィックストリームに、より高い優先度が与えられて、修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールドに示されるR-TWT SP中に送信する。
3.4.3.R-TWTスケジューリングを要求するSCSセットアップの例
[00304] この節では、R-TWTスケジューリングを要求することを含むSCSセットアップ手順のいくつかの例を示す。
[00305] 図42に、AP1がリンク1上でSCSxトラフィックストリームに対してR-TWT SPをスケジュールする例において、R-TWTスケジューリングを要求することを含むSCSセットアップ手順の実施形態例810を示す。この図は、リンク1上のSTA3 813aとAP1 841aとの間の、及びリンク2上のSTA5 813bとAP2 841bとの間の通信を示す。STA3及びSTA5はMLD3 812の一部であり、一方、AP1及びAP2はMLD1 840の一部である。
[00306] MLD3は、MLD1と、SCSトラフィックストリーム(SCSxで表す)をセットアップするつもりである。この例では、SCSxはDLトラフィックストリームである。MLD3と提携しているSTA3は、チャネルアクセスを取得して、MLD1と提携しているAP1とのSCSセットアップ手順(814)を開始する。STA3は、AP1にSCS要求フレーム(816)を送信して、SCSxトラフィックストリームをセットアップするようにする。SCS要求フレームのフォーマットは、図11に示すようにすることができ、そのSCS記述子リストフィールドは、図40に示すようなSCS記述子要素を搬送する。SCS記述子要素は、SCSxトラフィックストリームの送信に対してR-TWTが必要である(要求される)旨の指示を含む。
[00307] AP1は、SCSxに対するSCS要求フレームを受け取った後に、SCS応答フレーム(818)で応答して、SCSxトラフィックストリームを受け入れることを決める(決定する)。SCSxトラフィックストリームの確立が成功(820)して、MLD3は、そのバックオフ(BO)タイマ(822)をカウントダウンすることを開始して、MLD1からのR-TWT応答フレームを待って、タイムアウトの前にSCSxトラフィックストリームに対してR-TWTメンバーシップを割り当てる。
[00308] この例では、MLD1は、SCSxトラフィックストリームに対して、リンク1上でR-TWT(R-TWTyで表す)のメンバーシップを割り当てることを決定する。次に、MLD1と提携しているAP1は、非送信請求TWT応答フレーム(すなわちTWTセットアップフレーム)(824)を送信して、STA3のR-TWTyメンバーシップを割り当てる/受け入れる。TWT応答フレームのフレームフォーマットは、図16に示すようにすることができ、それは、図41に示すような修正されたTWT要素を搬送する。R-TWTyのメンバーシップを受け入れる修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のSCSIDサブフィールドを、SCSxのSCS IDに設定して、このR-TWTyメンバーシップがSCSxに対するものであることを示すべきである。
[00309] 次に、STA3は、R-TWTyのメンバーSTAになり(826)、第1のR-TWTy SP(832)を待ち(828)、ここで、SCSxトラフィックストリームのフレームは、送信されることを許可されるか、又は送信するためのより高い優先度を有する。図に示すように、AP1は、リンク1上でR-TWTy SP中にSCSxトラフィックストリームのPPDU(830)、(836)を送信し、STA3は、確認応答(BA)(834)及び(838)で応答する。
[00310] 図43に、異なるリンク上でSCSxトラフィックストリームに対してR-TWT SPをスケジュールする実施形態例850を示す。この図は、リンク1上のSTA3 813aとAP1 841aとの間の、及びリンク2上のSTA5 813bとAP2 841bとの間の通信を示す。STA3及びSTA5はMLD3 812の一部であり、一方、AP1及びAP2はMLD1 840の一部である。
[00311] 図42と比較して、この例では、SCSxトラフィックストリームはULトラフィックストリームであり、SCSxのSCSセットアップ手順はリンク2上で行われ、一方、R-TWTyのAPメンバーシップ割り当てはリンク1上で行われる。
[00312] MLD3は、MLD1と、SCSトラフィックストリーム(SCSxで表す)をセットアップするつもりである。この例では、SCSxはULトラフィックストリームである。MLD3と提携しているSTA5は、チャネルアクセスを取得して、リンク2上で、MLD1と提携しているAP2とのSCSセットアップ手順(852)を開始する。STA5は、AP2にSCS要求フレーム(854)を送信して、SCSxトラフィックストリームをセットアップするようにする。SCS要求フレームのフォーマットは、図11に示すようにすることができ、そのSCS記述子リストフィールドは、図40に示すようなSCS記述子要素を搬送する。SCS記述子要素内に、SCSxトラフィックストリームの送信に対してR-TWTが必要である(要求される)旨の指示が存在する。
[00313] AP2は、SCSxに対するSCS要求フレームを受け取った後に、SCS応答フレーム(856)で応答して、SCSxトラフィックストリームを受け入れることを決定する。SCSxトラフィックストリームの確立が成功(858)して、MLD3は、MLD1からのR-TWT応答フレーム(862)を待って、タイムアウトの前にSCSxトラフィックストリームに対してR-TWTメンバーシップを割り当てる。
[00314] この例では、MLD1は、SCSxトラフィックストリームに対して、リンク1上でR-TWT(R-TWTyで表す)のメンバーシップを割り当てることを決定する。次に、MLD1と提携しているAP1は、チャネルを求めて競合(860)して、非送信請求TWT応答フレーム(すなわちTWTセットアップフレーム)(862)を送信して、STA3のR-TWTyメンバーシップを割り当てる/受け入れる。TWT応答フレームのフレームフォーマットは、図16に示すようにすることができ、それは、図41に示すような修正されたTWT要素を搬送する。R-TWTyのメンバーシップを受け入れるための修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のSCSIDサブフィールドを、SCSxのSCS IDに設定して、このR-TWTyメンバーシップがSCSxに対するものであることを示すべきである。
[00315] 次に、STA3は、R-TWTyのメンバーSTAになり(864)、R-TWTy SP(868)を待ち(866)、ここで、SCSxトラフィックストリームのフレームの送信は、送信することを許可されるか、又は送信するためのより高い優先度が与えられる。図に示すように、AP1は、リンク1上でR-TWTy SP中にSCSxトラフィックストリームのPPDU(872)の送信をトリガ(870)する。
[00316] 図44に、MLD1が複数のリンク上でSCSxトラフィックストリームに対してR-TWT SPをスケジュールする実施形態例890を示す。この図は、リンク1上のSTA3 813aとAP1 841aとの間の、及びリンク2上のSTA5 813bとAP2 841bとの間の通信を示す。STA3及びSTA5はMLD3 812の一部であり、一方、AP1及びAP2はMLD1 840の一部である。
[00317] 図43と比較して、この例では、SCSxトラフィックストリームはP2Pトラフィックストリームであり、SCSxのSCSセットアップ手順はリンク2上で行われ、一方、APは、リンク1及びリンク2上で、それぞれ、R-TWTy及びR-TWTzのメンバーシップを割り当てる。
[00318] MLD3は、MLD1と、SCSトラフィックストリーム(SCSxで表す)をセットアップ(892)するつもりである。この例では、SCSxはP2Pトラフィックストリームである。MLD3と提携しているSTA5は、チャネルアクセスを取得して、リンク2上で、MLD1と提携しているAP2とのSCSセットアップ手順を開始する。具体的には、STA5は、AP2にSCS要求フレーム(894)を送信して、SCSxトラフィックストリームをセットアップするようにする。SCS要求フレームのフォーマットは、図11に示すようにすることができ、そのSCS記述子リストフィールドは、図40に示すようなSCS記述子要素を搬送する。SCS記述子要素内に、SCSxトラフィックストリームの送信に対してR-TWTが必要である(要求される)旨の指示が存在する。
[00319] AP2は、SCSxに対するSCS要求フレームを受け取った後に、SCS応答フレーム(896)で応答して、SCSxトラフィックストリームを受け入れることを決定する。SCSxトラフィックストリームの確立が成功(898)して、MLD1からのR-TWT応答フレームを待つことを開始して、タイムアウトの前にSCSxトラフィックストリームに対してR-TWTメンバーシップを割り当てる。
[00320] この例では、MLD1は、SCSxトラフィックストリームに対して、リンク1及びリンク2上で、それぞれ、2つのR-TWT(R-TWTy及びR-TWTzで表す)のメンバーシップを割り当てることを決定する。次に、MLD1と提携しているAP1は、バックオフタイマ(900)をカウントダウンすることを開始して、非送信請求TWT応答フレーム(すなわちTWTセットアップフレーム)を送信して、リンク1を通じてSTA3のR-TWTyメンバーシップを割り当てる/受け入れる。一方、MLD1と提携しているAP2は、バックオフタイマ(902)をカウントダウンして、非送信請求TWT応答フレーム(すなわちTWTセットアップフレーム)(906)を送信して、リンク2を通じてSTA5のR-TWTyメンバーシップを割り当てる/受け入れる。
[00321] TWT応答フレームのフレームフォーマットは、図16に示すようにすることができ、それは、図41に示すような修正されたTWT要素を搬送する。R-TWTy(又はR-TWTz)のメンバーシップを受け入れるための修正されたブロードキャストTWTパラメータセットフィールド内のSCSIDサブフィールドを、SCSxのSCS IDに設定して、このR-TWTy(又はR-TWTz)メンバーシップがSCSxに対するものであることを示すべきである。
[00322] 次に、STA3は、リンク1上でR-TWTyのメンバーSTAになる(908)。R-TWTy SP中に、SCSxトラフィックストリームのフレームは、送信することを許可されるか、又は送信するためのより高い優先度を有する。図に示すように、間隔(912)の後に、AP1は、(IEEE 802.11beで規定されるような)MU-RTS TXSトリガフレーム(916)を送信して、TXOPをSTA3と共有し、STA3は、リンク1上でR-TWTy SP中にCTS(918)で応答した後に、SCSxトラフィックストリームのPPDU(920)の送信を開始する。
[00323] STA5は、リンク2上でR-TWTzのメンバーSTAになる(910)。R-TWTz SP中に、間隔(914)の後に、SCSxトラフィックストリームのフレームは、送信することを許可されるか、又は送信するためのより高い優先度を有する。図に示すように、AP2は、MU-RTS TXSトリガフレーム(922)を送信して、TXOPをSTA5と共有し、STA5は、リンク2上でR-TWTz SP中にCTS(922)で応答した後に、SCSxトラフィックストリームのPPDU(926)の送信を開始する。
[00324] P2P(又はDL/UL)SCSトラフィックストリームは、SCSトラフィックストリームが、SCSトラフィックストリームのQoS特性要素の制御情報フィールド内のリンクIDフィールド(又はリンクビットマップフィールド)(又はTIDとリンクとのマッピング)に起因して、特定のリンクを通じてのみ送信することができることを示すことができることに留意されたい。SCSトラフィックストリームは、P2Pである場合、そのトンネリングされたダイレクトリンクセットアップ(TDLS)リンクを通じてのみ送信することができる。AP MLDは、それらの特定のリンクを通じてのみ、SCSトラフィックストリームの送信に対してR-TWT SPをスケジュールすることができる。
[00325] 図45に、MLD3が、タイムアウトの前にSCSxに対するR-TWTメンバーシップを受け取らない実施形態例950を示す。この図は、リンク1上のSTA3 813aとAP1 841aとの間の、及びリンク2上のSTA5 813bとAP2 841bとの間の通信を示す。STA3及びSTA5はMLD3 812の一部であり、一方、AP1及びAP2はMLD1 840の一部である。
[00326] MLD3は、MLD1と、SCSトラフィックストリーム(SCSxで表す)をセットアップするつもりである。この例では、SCSxはULトラフィックストリームである。MLD3と提携しているSTA5は、チャネルアクセスを取得して、リンク2上で、MLD1と提携しているAP2とのSCSセットアップ手順(952)を開始する。STA5は、AP2にSCS要求フレーム(954)を送信して、SCSxトラフィックストリームをセットアップするようにする。SCS要求フレームのフォーマットは、図11に示すようにすることができ、そのSCS記述子リストフィールドは、図40に示すようなSCS記述子要素を搬送する。SCS記述子要素は、SCSxトラフィックストリームの送信に対してR-TWTが必要である(要求される)旨の指示を含む。
[00327] AP2は、SCSxに対するSCS要求フレームを受け取った後に、応答することを決定して、SCS応答フレーム(955)を送信してSCSxトラフィックストリームを受け入れる。SCSxトラフィックストリームの確立が成功(956)して、MLD1からのR-TWT応答フレームを待って(958)、SCSxに対してR-TWTメンバーシップを割り当てる。R-TWT応答は、設定されたタイムアウト期間(958)内に、MLD3によって受け取られなかった(960)。
[00328] タイムアウト(958)の後に、MLD3は、そのBOタイマ(962)をカウントダウンすることを開始して、SCSxトラフィックストリームに対してSCSセットアップ手順を再開始する。再開始は、任意のリンク上で実行することができる。この例では、再開始はリンク1上で行われ、別のSCSセットアッププロセス(964)を含み、STA3がSCS要求(966)を送信して、これに対してSCS応答(968)が受け取られる。
4.実施形態の一般的範囲
[00330] 本明細書では、コンピュータプログラム製品としても実装できる、本技術の実施形態による方法及びシステム、及び/又は手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式又はその他の計算表現のフロー図を参照して本技術の実施形態を説明することができる。この点、フローチャートの各ブロック又はステップ、及びフローチャートのブロック(及び/又はステップ)の組み合わせ、並びにあらゆる手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現は、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はコンピュータ可読プログラムコードの形で具体化された1又は2以上のコンピュータプログラム命令を含むソフトウェアなどの様々な手段によって実装することができる。理解されるように、このようなあらゆるコンピュータプログラム命令は、以下に限定されるわけではないが、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、又は機械を生産するための他のプログラマブル処理装置を含む1又は2以上のコンピュータプロセッサによって実行して、(単複の)コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で実行されるコンピュータプログラム命令が、(単複の)特定される機能を実装するための手段を生み出すようにすることができる。
[00331] したがって、本明細書で説明したフローチャートのブロック、並びに手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現は、(単複の)特定の機能を実行する手段の組み合わせ、(単複の)特定の機能を実行するステップの組み合わせ、及びコンピュータ可読プログラムコード論理手段の形で具体化されるような、(単複の)特定の機能を実行するコンピュータプログラム命令をサポートする。また、本明細書で説明したフロー図の各ブロック、並びにあらゆる手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現、及びこれらの組み合わせは、(単複の)特定の機能又はステップを実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ可読プログラムコードとの組み合わせによって実装することもできると理解されるであろう。
[00332] 更に、コンピュータ可読プログラムコードなどの形で具体化されるこれらのコンピュータプログラム命令を、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置に特定の態様で機能するように指示することができる1又は2以上のコンピュータ可読メモリ又はメモリデバイスに記憶して、これらのコンピュータ可読メモリ又はメモリデバイスに記憶された命令が、(単複の)フローチャートの(単複の)ブロック内に指定される機能を実装する命令手段を含む製造の物品を生産するようにすることもできる。コンピュータプログラム命令をコンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置によって実行し、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で一連の動作ステップが実行されるようにしてコンピュータで実装される処理を生成し、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で実行される命令が、(単複の)フローチャートの(単複の)ブロック、(単複の)手順、(単複の)アルゴリズム、(単複の)ステップ、(単複の)演算、(単複の)数式、又は(単複の)計算表現に特定される機能を実装するためのステップを提供するようにすることもできる。
[00333] 更に、本明細書で使用する「プログラム」又は「プログラム実行文」という用語は、本明細書で説明した1又は2以上の機能を実行するために1又は2以上のコンピュータプロセッサが実行できる1又は2以上の命令を意味すると理解されるであろう。命令は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで具体化することができる。命令は、装置の非一時的媒体に局所的に記憶することも、又はサーバなどに遠隔的に記憶することもでき、或いは命令の全部又は一部を局所的に又は遠隔的に記憶することもできる。遠隔的に記憶された命令は、ユーザが開始することによって、或いは1又は2以上の要因に基づいて自動的に装置にダウンロード(プッシュ)することができる。
[00334] 更に、本明細書で使用するプロセッサ、ハードウェアプロセッサ、コンピュータプロセッサ、中央処理装置(CPU)及びコンピュータという用語は、命令、並びに入力/出力インターフェイス及び/又は周辺装置との通信を実行できる装置を示すために同義的に使用されるものであり、プロセッサ、ハードウェアプロセッサ、コンピュータプロセッサ、CPU及びコンピュータという用語は、単一の又は複数の装置、シングルコア装置及びマルチコア装置、及びこれらの変種を含むように意図するものであると理解されるであろう。
[00335] 本明細書の説明から、本開示は、限定ではないが以下の内容を含む技術の複数の実装を含むと理解されるであろう。
[00336] ネットワーク内の無線通信のための装置であって、前記装置は、(a)無線通信回路であって、前記無線通信回路は、別個のSTAである無線局(STA)としてのものであるか、又はマルチリンクデバイス(MLD)内のSTAとしてのものであり、前記無線通信回路は、通常のSTA又はアクセスポイント(AP)STAのいずれかとして動作して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上のキャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)機構を使用して、他の無線局(STA)と無線通信するためのものである、無線通信回路と、(b)前記WLAN上で動作するための前記無線通信回路に結合されるプロセッサと、(c)他のSTAと通信するための前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、を備え、(d)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記無線通信回路のための無線通信プロトコルのステップを実行し、前記ステップは、(d)(i)非AP STAとして動作するSTAによって、AP局に、ストリーム分類サービス(SCS)要求フレームを送信して、予約された限定的ターゲットウェイトタイム(R-TWT:restricted target wait time)をスケジュールすることに加えてSCSセットアップを開始するように求めるステップであって、前記SCS要求フレームは、トラフィック仕様(TSPEC)要素又はQoS特性要素を含む、ステップと、(d)(ii)前記非AP STAから前記SCS要求フレームを受け取るステップであって、前記APは、前記SCS要求フレームを受け取ると、要求を受け入れるべきか否かを決定する、ステップと、(d)(iii)前記APによって、前記非AP STAにSCS応答フレームを送信して、前記要求についての決定を示すステップと、(d)(iv)前記要求が受け入れられた場合、R-TWTサービス期間(SP)中に、前記AP及び前記非AP STAによって、優先度を上げて送信すべきSCSトラフィックをスケジュールするステップであって、前記SCSトラフィックは、ダウンリンク(DL)と、アップリンク(UL)と、ピアツーピア(P2P)とからなる通信トラフィックのグループから選択される、ステップと、を含む、装置。
[00337] ネットワーク内の無線通信のための装置であって、前記装置は、(a)無線通信回路であって、前記無線通信回路は、別個のSTAである無線局(STA)としてのものであるか、又はマルチリンクデバイス(MLD)内のSTAとしてのものであり、前記無線通信回路は、通常のSTA又はアクセスポイント(AP)STAのいずれかとして動作して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上のキャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)機構を使用して、他の無線局(STA)と無線通信するためのものである、無線通信回路と、(b)前記WLAN上で動作するための前記無線通信回路に結合されるプロセッサと、(c)他のSTAと通信するための前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、を備え、(d)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記無線通信回路のための無線通信プロトコルのステップを実行し、前記ステップは、(d)(i)TWT要素にリンク識別(ID)フィールドを組み込むターゲットウェイトタイム(TWT:target wait time)パラメータセットフィールドを利用して、この修正されたTWTパラメータセットフィールドが設定されるリンクを示すステップと、(d)(ii)非AP STAが、1つのリンク上で、前記TWT要素内の前記修正されたTWTパラメータセットフィールドで、APにTWTセットアップフレームを送信して、前記APによって複数のリンク上でTWTセットアッププロセスを開始するようにするステップと、(d)(iii)前記APが、1つのリンク上で、前記TWT要素内の前記修正されたTWTパラメータセットフィールドを使用して、TWT応答フレームを送信して、要求に対する決定を示すステップと、(d)(iv)前記非AP STAが、前記TWTセットアップフレームで前記APから前記決定を受け取り、前記APによって指示されるような前記APとのフレーム交換に対してTWTスケジューリングを実行するステップと、を含む、装置。
[00338] ネットワーク内の無線通信のための装置であって、前記装置は、(a)無線通信回路であって、前記無線通信回路は、別個のSTAである無線局(STA)としてのものであるか、又はマルチリンクデバイス(MLD)内のSTAとしてのものであり、前記無線通信回路は、通常のSTA又はアクセスポイント(AP)STAのいずれかとして動作して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上のキャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)機構を使用して、他の無線局(STA)と無線通信するためのものである、無線通信回路と、(b)前記WLAN上で動作するための前記無線通信回路に結合されるプロセッサと、(c)他のSTAと通信するための前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、を備え、(d)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記無線通信回路のための無線通信プロトコルのステップを実行し、前記ステップは、(d)(i)非AP STAによって、AP局に、QoS特性要素を含むストリーム分類サービス(SCS)要求フレームを送信して、SCSに対して限定的ターゲットウェイトタイム(R-TWT:restricted target wait time)をスケジュールすることに加えてSCSセットアップを開始するように求めるステップと、(d)(ii)前記非AP STAから前記SCS要求フレームを受け取るステップであって、前記APは、前記SCS要求フレームを受け取ると、要求を受け入れるべきか否かを決定する、ステップと、(d)(iii)前記APによって、前記非AP STAにSCS応答フレームを送信して、前記要求についての決定を示すステップと、(d)(iv)前記SCS応答フレームが前記SCS要求を受け入れた場合、前記APによってTWT応答フレームを送信して、対応するR-TWTサービス期間(SP)中にSCSトラフィックの送信をスケジュールするようにR-TWTメンバーシップを割り当てるステップと、(d)(v)前記要求が受け入れられた場合、前記対応するR-TWT SP中に、前記AP及び前記非AP STAによって、優先度を上げて送信すべきSCSトラフィックをスケジュールするステップと、を含む、装置。
[00339] ネットワーク内の無線通信のための装置であって、前記装置は、(a)無線通信回路であって、前記無線通信回路は、別個のSTAである無線局(STA)としてのものであるか、又はマルチリンクデバイス(MLD)内のSTAとしてのものであり、前記無線通信回路は、通常のSTA又はアクセスポイント(AP)STAのいずれかとして動作して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上のキャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)機構を使用して、他の無線局(STA)と無線通信するためのものである、無線通信回路と、(b)前記WLAN上で動作するための前記無線通信回路に結合されるプロセッサと、(c)他のSTAと通信するための前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、を備え、(d)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記無線通信回路のための無線通信プロトコルのステップを実行し、前記ステップは、(d)(i)非AP STAによって、AP局に、QoS特性要素を含むストリーム分類サービス(SCS)要求フレームを送信して、SCSに対して送信をスケジュールすることに加えてSCSセットアップを開始するように求めるステップと、(d)(ii)前記非AP STAから前記SCS要求フレームを受け取るステップであって、前記APは、前記SCS要求フレームを受け取ると、要求を受け入れるべきか否かを決定する、ステップと、(d)(iii)前記APによって、前記非AP STAにSCS応答フレームを送信して、前記要求についての決定を示すステップと、(d)(iv)前記SCS要求が受け入れられた場合、前記AP及び前記非AP STAによって送信すべきSCSトラフィックをスケジュールするステップと、を含む、装置。
[00340] パケットの送信を実行するための無線通信装置/方法であって、システム/装置にCSMA/CAが適用され、以下のことを含む。(a)非AP STAが、SCS要求フレームを送信して、APとのSCSセットアップ及びR-TWTセットアップを開始するように求める。(b)APが、SCS応答フレームを送信して、要求に対する決定を示す。(c)要求が受け入れられた場合、R-TWT SP中に送信するようにSCSのトラフィックをスケジュールする。
[00341] 前記R-TWT SPは、トリガ可能である、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00342] 前記非APは、TWT要素を含む前記SCS要求フレームを送信して、SCSに対するR-TWTセットアップを要求する、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00343] 前記APは、TWT要素を含む前記SCS応答フレームを送信して、SCSに対するR-TWTセットアップの結果を示す、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00344] 前記APによってスケジュールされる毎秒の合計R-TWT SP時間は、前記R-TWT SP中に送信又は優先すべきトラフィックによって必要とされる時間を超えることを許可されない、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00345] R-TWTをスケジュールする前記APは、SCSトラフィックストリームに対する2つの連続するR-TWT SP間の間隔を、前記SCSトラフィックストリームの最小サービス間隔と最大サービス間隔との間に設定することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00346] 前記修正されたTWTパラメータセットフィールドのパラメータは、前記リンク識別(ID)フィールドに示されるリンク上のタイミング同期機能(TSF)時間値に基づいて設定される、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00347] 前記TWTセットアップフレームは、TWT要素を搬送し、それによって、前記TWT要素内の複数の修正されたTWTパラメータセットフィールドは、同じTWT IDを有するが、異なるリンクIDを有し、SPが異なるリンク上でスケジュールされるTWTを示す、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00348] 前記TWTセットアップフレームは、複数のTWT要素を搬送し、それによって、同じTWT及び異なるTWT要素内のリンクに対する前記修正されたTWTパラメータセットフィールド内のパラメータは、該リンク上の該TWTに対するパラメータの範囲を表す、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00349] 前記TWT応答フレームは、SCSトラフィックストリームに対してR-TWT SPがスケジュールされる任意のリンク上で、AP MLDによって送信することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00350] 前記TWT応答フレームは、タイムアウト内にAP MLDによって送信することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00351] 非AP MLDは、R-TWTスケジューリングを要求するSCSトラフィックストリームの確立が成功してからタイムアウト内に、前記SCSトラフィックストリームに対するTWT要求フレームを送信すべきではない、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00352] 非AP MLDは、R-TWTスケジューリングを要求するSCSトラフィックストリームの確立が成功してからタイムアウト内に、前記SCSトラフィックストリームに対するTWT応答フレームを受け取らなかった場合、SCS要求フレームを再送信する、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00353] 非AP MLDは、R-TWTスケジューリングを要求するSCSトラフィックストリームの確立が成功してからタイムアウト内に、前記SCSトラフィックストリームに対するTWT応答フレームを受け取らなかった場合、前記SCSトラフィックストリームに対するTWT要求フレームを送信する、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00354] AP MLDは、SCSトラフィックストリームを送信するようにR-TWT SPをスケジュールする、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00355] AP MLDは、長さがSCSトラフィックストリームの最小サービス間隔と最大サービス間隔との間に設定される時間間隔において、アップリンク(UL)又はピアツーピア(P2P)SCSトラフィックストリームの送信をトリガする、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00356] SCSセットアップを要求する非APは、フレーム内のTSPEC要素の全てのフィールドを設定して、SCSを要求することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00357] ULトラフィックに対するSCSセットアップを要求する非APは、フレーム内のTSPEC要素の余剰帯域幅許容フィールドを設定して、SCSを要求することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00358] DLトラフィックに対するSCSセットアップを要求する非APは、フレーム内のTSPEC要素の余剰帯域幅許容フィールドを予約して、SCSを要求することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00359] SCSセットアップを要求するAPは、フレーム内のTSPEC要素の媒体時間フィールドを予約して、SCSを要求することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00360] APは、フレーム内のTSPEC要素の媒体時間フィールドを設定して、SCSを受け入れることができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00361] 非APは、TWT要素を含むSCS要求フレームを送信して、SCSに対するR-TWTセットアップを要求することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00362] 非APは、TWT要素を含むSCS応答フレームを送信して、SCSに対するR-TWTセットアップの結果を示すことができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00363] R-TWTをスケジュールするAPは、新たなSCSが確立された場合、追加のR-TWT SP時間をスケジュールすることができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00364] R-TWTをスケジュールするAPは、既存のSCSが除去された場合、R-TWT SP時間を低減することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00365] R-TWTをスケジュールするAPは、既存のSCSが変更された場合、R-TWT SP時間を更新することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00366] APによってスケジュールされる毎秒の合計R-TWT SP時間は、上限を超えることができない、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00367] R-TWTをスケジュールするAPは、2つの連続するR-TWT SP間の間隔を、R-TWT SP中に送信するようにスケジュールされるトラフィックを有するSCSのTSPECの全ての最小SIフィールドの最大値よりも長く設定することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00368] R-TWTをスケジュールするAPは、2つの連続するR-TWT SP間の間隔を、R-TWT SP中に送信するようにスケジュールされるトラフィックを有するSCSのTSPECの全ての最大SIフィールドの最小値よりも短く設定することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00369] R-TWTをスケジュールするAPは、2つの連続するR-TWT SP間の間隔を、ビーコン間隔の約数として設定することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00370] R-TWTをスケジュールするAPは、APがMLDと提携している場合、MLDレベルにおいて、R-TWT IDを一意の値に設定することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00371] R-TWTをスケジュールするAPは、STAレベルにおいて、R-TWT IDを一意の値に設定し、MLDレベルにおいて、タプル<R-TWT ID、リンクID>を使用して、R-TWTを識別することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00372] R-TWTをスケジュールするAPは、2つの連続するR-TWT SP間の間隔を、R-TWT SP中に送信するようにスケジュールされるトラフィックを有するSCSのTSPECの最大SIフィールドと最小SIフィールドとの間に設定することができる、前出のいずれかの実装の装置又は方法。
[00373] 本明細書で説明する技術のありとあらゆる実装、並びに本明細書で説明する任意の実施形態の任意の態様、構成要素又は要素、及び本明細書で説明する任意の実施形態の態様、構成要素又は要素の任意の組み合わせ。
[00374] 本明細書で使用する「実装」という用語は、以下に限定されるわけではないが、本明細書で説明する技術を実施する実施形態、実施例又はその他の形態を含むように意図するものである。
[00375] 本明細書で使用する単数語「a」、「an」、及び「the」は、文脈によって別途明確に指定しない限り、複数の参照物を含むことができる。単数形による物への言及は、明述しない限り「唯一」を意味するものではなく、「1又は2以上」を意味するものである。
[00376] 本開示内の「A、B及び/又はC」などの語句の構成体は、A、B、又はCのいずれかが存在することができる場合、又は項目A、B及びCの任意の組み合わせを説明する。「~のうちの少なくとも1つ」の後に要素を列挙したグループが続くような語句の構成体は、これらのグループ要素のうちの少なくとも1つが存在し、適用可能な場合、これらの列挙された要素の任意の可能な組み合わせを含むことを示す。
[00377] 本明細書中の「ある実施形態」、「少なくとも1つの実施形態」又は同様の実施形態の用語への言及は、説明された実施形態に関連して説明する特定の特徴、構造又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを示す。したがって、これらの様々な実施形態の語句は、必ずしも全てが同じ実施形態、又は説明されている他の全ての実施形態と異なる特定の実施形態について言及するものではない。実施形態の語句は、所与の実施形態の特定の特徴、構造又は特性を、開示する装置、システム又は方法の1又は2以上の実施形態にあらゆる好適な態様で組み合わせることができることを意味すると解釈すべきである。
[00378] 本明細書で使用する「組(set)」という用語は、1又は2以上の物体の集合を意味する。したがって、例えば物体の組は、単一の物体又は複数の物体を含むことができる。
[00379] 第1の(first)及び第2の(second)、上部の(top)及び下部の(bottom)などの関係語は、ある実体又は動作を別の実体又は動作と区別するためだけに使用することができ、このような実体又は動作間にこのような実際の関係又は順序が存在することを必ずしも必要とし、又は暗示するものではない。
[00380] 「含む(comprises)」、「含んでいる(comprising)」、「有する(has)」、「有している(having)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」、「含む(contains)」、「含んでいる(containing)」という用語、又はこれらの用語の他のあらゆる変化形は、要素の列挙を含む(comprises、includes、contains)、有する(has)プロセス、方法、物品、又は装置が、これらの要素しか含んでいないのではなく、明確に列挙されていない、又はこのようなプロセス、方法、物品、又は装置に固有のその他の要素を含むことができるように非排他的な包含を含むことが意図されている。「~を含む(comprises...a)」、「~を有する(has...a)」、「~を含む(includes...a)」、「~を含む(contains...a)」によって導かれる要素は、これ以上の制約が無い場合、その要素を含む(comprises、includes、contains)、有する(has)プロセス、方法、物品、又は装置内に更なる同一の要素が存在することを否定するものではない。
[00381] 本明細書で使用する「近似的に(approximately)」、「近似の(approximate)」、「実質的に(substantially)」、「本質的に(essentially)」及び「約(about)」という用語、又はこれらの用語の他のあらゆるバージョンは、わずかな変動の記述及び説明のために使用するものである。これらの用語は、事象又は状況に関連して使用した時には、これらの事象又は状況が間違いなく発生する場合、及びこれらの事象又は状況が発生する可能性が非常に高い場合を意味することができる。これらの用語は、数値に関連して使用した時には、その数値の±5%以下、±4%以下、±3%以下、±2%以下、±1%以下、±0.5%以下、±0.1%以下、又は±0.05%以下などの、±10%以下の変動範囲を意味することができる。例えば、「実質的に」整列しているということは、±5°以下、±4°以下、±3°以下、±2°以下、±1°以下、±0.5°以下、±0.1°以下、又は±0.05°以下などの、±10%以下の角度変動範囲を意味することができる。
[00382] また、本明細書では、量、比率及びその他の数値を範囲形式で示すこともある。このような範囲形式は、便宜的に簡略化して使用するものであり、範囲の限界として明確に指定された数値を含むが、この範囲に含まれる全ての個々の数値又は部分的範囲も、これらの各数値及び部分的範囲が明確に示されているかのように含むものであると柔軟に理解されたい。例えば、約1~約200の範囲内の比率は、約1及び約200という明確に列挙した限界値を含むが、約2、約3、約4などの個々の比率、及び約10~約50、約20~約100などの部分的範囲も含むと理解されたい。
[00383] 本明細書で使用する「結合される(coupled)」という用語は、「接続 される」と定義されるが、必ずしも直接的な、また必ずしも機械的な接続ではない。特定の方法で「構成される(configured)」装置又は構造は、少なくともその方法で構成されるが、列挙されていない方法で構成することもできる。
[00384] 利益、利点、問題の解決法、及びあらゆる利益、利点、又は解決法を生じる又はより明確にすることができるあらゆる(単複の)要素が、本明細書で説明する技術又は一部の又は全ての請求項の重要な、必要な、又は不可欠な特徴又は要素であると解釈すべきではない。
[00385] 更に、上記の開示では、開示を簡潔にするために、様々な実施形態において様々な特徴を互いにグループ化することができる。この開示の方法は、特許請求される実施形態が各請求項で明白に記載されるものよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものと解釈されるべきではない。本発明の主題は、単一の開示される実施形態の全ての特徴未満のものの中にあり得る。
[00386] 読者が技術的開示の性質を迅速に確認できるように、要約書を提供する。要約書は、特許請求の範囲の範囲又は意味を解釈又は限定するためには使用されないという理解と共に提示される。
[00387] いくつかの管轄の実施は、出願後に本開示の1又は2以上の部分の削除を必要とする場合があると理解されるであろう。したがって、読者は、本開示の当初の内容として提出された出願を参照すべきである。本開示の内容のいかなる削除も、当初提出された出願の主題の放棄、喪失又は一般への公開であると解釈すべきではない。
[00388] 以下の特許請求の範囲は、本明細書によって本開示に組み込まれ、各請求項は別個に特許請求される主題として自立する。
[00389] 本明細書の説明は多くの詳細を含んでいるが、これらは本開示の範囲を限定するものではなく、現在のところ好ましい実施形態の一部を例示するものにすぎないと解釈すべきである。したがって、本開示の範囲は、当業者に明らかになると考えられる他の実施形態も完全に含むと理解されるであろう。
[00390] 当業者に周知の本開示の実施形態の要素の全ての構造的及び機能的同等物も、引用によって本明細書に明確に組み入れられ、本特許請求の範囲に含まれるように意図される。更に、本開示の要素、構成要素又は方法ステップは、これらが特許請求の範囲に明示されているかどうかにかかわらず、一般に公開されるように意図するものではない。本明細書における請求項の要素については、その要素が「~のための手段」という表現を使用して明確に示されていない限り、「ミーンズプラスファンクション」の要素として解釈すべきではない。また、本明細書における請求項の要素については、その要素が「~のためのステップ」という表現を使用して明確に示されていない限り、「ステッププラスファンクション」の要素として解釈すべきではない。
R-TWTスケジューリングAPにおけるSCSの例
Figure 2024520609000002
他のTWTの例
Figure 2024520609000003
10 実施形態例
12 回路
14 外部I/O接続/バス
16 内部バス
18 CPU/プロセッサ
20 メモリ
22 モデム
24,28 RFモジュール
26a,26b,26c,…26n,29 アンテナ
40 実施形態例
50 CPU
52 メモリ(RAM)
54 モデム
56 RF回路
58 バス
60a,60b,60c,…,60n アンテナ
62 CPU
64 メモリ(RAM)
72,74,76 MLD
72 MLD #1
74 MLD #2
76 MLD #3
78 AP1
80 AP2
82 STA1
84 STA2
86 STA3
88 STA4
90 STA5
92,94,98 リンク1
96,100 リンク2
110 実施形態例
112 非AP STAが、APに、SCSに対するR-TWTセットアップ要求を含むSCSをセットアップする要求を送信
114 APによってSCSセットアップ要求が受け入れられたか?
116 SCSの確立が成功し、SCSのトラフィックを他のトラフィックから区別
118 APによってSCSに対するR-TWTセットアップ要求が受け入れられたか?
120 SCSのトラフィックは、R-TWT SP中に送信するようにスケジュールされない
122 非AP STAがR-TWTのメンバーになり、SCSのトラフィックは、R-TWT SP中に送信するようにスケジュールされる
124 SCSセットアップが失敗
126 非AP STAは、APからSCSの推薦されたパラメータ設定を受け取った場合、別のSCSセットアップ要求を再送信することができる
130 実施形態例
132 APが、非APから、R-TWTセットアップ要求を含むSCS要求フレームを受け取る
134 APが、非APに、R-TWTセットアップ応答を含むSCS応答フレームを送信
136 APがSCS要求及びR-TWTセットアップ要求を受け入れたか?
138 非AP STAはR-TWTのメンバーになり、SCSに属するトラフィックは、R-TWT SP中に送信するようにスケジュールされる
140 SCSに属するトラフィックは、R-TWT SP中に送信されることを許可されないか又は低い優先度を有する
150 実施形態例
170 実施形態例
190 実施形態例
230 実施形態例
250 実施形態例
270 実施形態例
272 AP1
274 STA1
276 R-TWTを含むSCSセットアップ
278 SCS要求
280 SCS応答
282 SCS2に対する第1のR-TWT1 SP
284 R-TWT1 SP
286 R-TWT1 SP間の間隔
288 DL PPDU
290 BA
292 DL PPDU
294 BA
296 R-TWT1 SP
310 実施形態例
312 別個のSCSセットアップ及びR-TWTセットアップ
314 SCS要求
316 SCS応答
318 R-TWT要求
320 R-TWT応答
350 実施形態例
352 AP1
354 STA2
356 STA1
358 R-TWTを含むSCSセットアップ
360 SCS要求
362 SCS応答
364 SCS1に対する第1のR-TWT1 SP
365 SCS1に対する第1のR-TWT3 SP
368 BSRP
370 BSR
372 DL PPDU
374 BA
376 基本トリガ
378 UL PPDU
380 BA
382 R-TWT3 SP
384 BSRP
386 BSR
388 基本トリガ
390 UL PPDU
392 R-TWT SP間の間隔
410 実施形態例
412,413 通信の両側
414 R-TWTを含むSCSセットアップ
416 SCS要求
418 SCS応答
420 SCS3に対する第1のR-TWT2 SP
424 R-TWT2 SP間の間隔
426 R-TWT2 SP
428,432 DL PPDU
430,434 BA
436 R-TWT2 SP
440 MLD3
442 STA3
444 STA5
446 MLD1
448 AP1
450 AP2
470 実施形態例
472 MLD3
474 MLD1
476 STA3
478 STA5
480 AP1
482 AP2
484 R-TWTセットアップ
486 R-TWT要求
488 R-TWT応答
490 第1のR-TWT4 SP
492 第1のR-TWT4 SP
494 R-TWT4 SP間の間隔
496 R-TWT4 SP
498,500,506,508 DL PPDU
502,504,510,512 BA
514 R-TWT4 SP
530 実施形態例
532 B-TWTセットアップ
534 B-TWT要求
536 B-TWT応答
538 第1のB-TWT5 SP
540 第1のB-TWT5 SP
542 B-TWT5 SP間の間隔
544 B-TWT5 SP
546,548,554,556 DL PPDU
590 実施形態例
592 TBTTネゴシエーション
594 TWT要求
596 TWT応答
598 リンク1の第1のTBTT
600 リンク2の第1のTBTT
602 リッスン間隔
604 ビーコン
606 リッスン間隔
608 ビーコン
610 B-TWT4 SP
612,614 トリガフレーム
616,618 PSポール(PS-Poll)
620,622 BA
624,626 DL MU PPDU
628,630 BA
632,634,636,638 ビーコン
650 実施形態例
652 I-TWTセットアップ
654 TWT要求
656 TWT応答
658 リンク1上の第1のI-TWT6 SP
660 リンク2上の第1のI-TWT6 SP
661 I-TWT6 SP
662,664 トリガフレーム
666,668 PSポール(PS-Poll)
670,672 BA
674,676 DL PPDU
678,680 BA
710 実施形態例
712 非AP MLDが、AP MLDに、SCSをセットアップするためのフレームを送信して、フレームにおいてSCSに対してR-TWTが必要であることを示す
714 AP MLDによってSCS要求が受け入れられたことを示すフレームを、非AP MLDが受け取ったか?
716 SCSの確立が成功して、非AP MLDは、AP MLDからの応答を待って、任意の可能なリンク上でR-TWTのメンバーシップを割り当てる
718 SCSセットアップが失敗
720 非AP MLDが、タイムアウト内にリンク上でAP MLDからSCSに対するR-TWTメンバーシップを受け取ったか?
722 非AP MLDは、SCSトラフィックストリームに対するR-TWTメンバーシップ要求又はSCS要求フレームを送信することができる
724 非AP MLD(又はそのリンク上の提携STA)は、R-TWTのメンバーになり、SCSに属するトラフィックは、そのリンク上でR-TWT SP中に送信することを許可/優先される
750 実施形態例
752 AP MLDが、非AP MLDから、SCSをセットアップするための要求フレームを受け取り、フレームにおいて、SCSはR-TWTスケジューリングを必要とする
754 AP MLDがSCS要求を受け入れたか?
756 AP MLDは、SCS要求を拒絶するためのSCS応答フレームを送信
758 AP MLDは、非AP MLDに、SCS要求を受け入れるためのSCS応答フレームで応答
760 AP MLDは、タイムアウト内にSCSに対して少なくとも1つのリンク上でR-TWTメンバーシップを割り当てるためのフレームを送信
770 実施形態例
790 実施形態例
810 実施形態例
812 MLD3
813a STA3
813b STA5
814 SCSセットアップ
816 SCS要求
818 SCS応答
820 SCSxトラフィックストリームの確立が成功
822 BO
824 TWT応答
826 STA3はR-TWTyのメンバーSTAであり、SCSxからのフレームはR-TWTy中に送信するように優先される
828 第1のR-TWTy SP
830,836 PPDU
832 第1のR-TWTy SP
834,838 BA
840 MLD1
841a AP1
841b AP2
850 実施形態例
852 SCSセットアップ
854 SCS要求
856 SCS応答
858 SCSxトラフィックストリームの確立が成功
860 BO
862 R-TWT応答
864 STA3はR-TWTyのメンバーSTAであり、SCSxからのフレームはR-TWTy中に送信するように優先される
866 R-TWTy SP
868 R-TWTy SP
870 トリガ
872 PPDU
890 実施形態例
892 SCSセットアップ
894 SCS要求
896 SCS応答
898 SCSxトラフィックストリームの確立が成功
900 BO
902 BO
906 TWT応答
908 STA3はR-TWTyのメンバーSTAであり、SCSxからのフレームはR-TWTy中に送信するように優先される
910 STA5はR-TWTzのメンバーSTAであり、SCSxからのフレームはR-TWTz中に送信するように優先される
912 第1のR-TWTy SP
914 第1のR-TWTz SP
916 MU-RTS TXS
918 CTS
920 P2P PPDU
922 MU-RTS TXS
926 P2P PPDU
950 実施形態例
952 SCSセットアップ
954 SCS要求
955 SCS応答
956 SCSxトラフィックストリームの確立が成功
958 タイムアウト
960 R-TWT応答は、設定されたタイムアウト期間内にMLD3によって受け取られなかった
962 BO
964 別のSCSセットアッププロセス
966 SCS要求
968 SCS応答

Claims (19)

  1. ネットワーク内の無線通信のための装置であって、前記装置は、
    (a)無線通信回路であって、前記無線通信回路は、別個のSTAである無線局(STA)としてのものであるか、又はマルチリンクデバイス(MLD)内のSTAとしてのものであり、前記無線通信回路は、通常のSTA又はアクセスポイント(AP)STAのいずれかとして動作して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上のキャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)機構を使用して、他の無線局(STA)と無線通信するためのものである、無線通信回路と、
    (b)前記WLAN上で動作するための前記無線通信回路に結合されるプロセッサと、
    (c)他のSTAと通信するための前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、
    を備え、
    (d)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記無線通信回路のための無線通信プロトコルのステップを実行し、前記ステップは、
    (i)非AP STAとして動作するSTAによって、AP局に、ストリーム分類サービス(SCS)要求フレームを送信して、予約された限定的ターゲットウェイトタイム(R-TWT:restricted target wait time)をスケジュールすることに加えてSCSセットアップを開始するように求めるステップであって、前記SCS要求フレームは、トラフィック仕様(TSPEC)要素又はQoS特性要素を含む、ステップと、
    (ii)前記非AP STAから前記SCS要求フレームを受け取るステップであって、前記APは、前記SCS要求フレームを受け取ると、要求を受け入れるべきか否かを決定する、ステップと、
    (iii)前記APによって、前記非AP STAにSCS応答フレームを送信して、前記要求についての決定を示すステップと、
    (iv)前記要求が受け入れられた場合、R-TWTサービス期間(SP)中に、前記AP及び前記非AP STAによって、優先度を上げて送信すべきSCSトラフィックをスケジュールするステップであって、前記SCSトラフィックは、ダウンリンク(DL)と、アップリンク(UL)と、ピアツーピア(P2P)とからなる通信トラフィックのグループから選択される、ステップと、
    を含む、
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記R-TWT SPは、トリガ可能であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記非APは、TWT要素を含む前記SCS要求フレームを送信して、SCSに対するR-TWTセットアップを要求することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  4. 前記APは、TWT要素を含む前記SCS応答フレームを送信して、SCSに対するR-TWTセットアップの結果を示すことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  5. 前記APによってスケジュールされる毎秒の合計R-TWT SP時間は、前記R-TWT SP中に送信又は優先すべきトラフィックによって必要とされる時間を超えることを許可されないことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  6. R-TWTをスケジュールする前記APは、SCSトラフィックストリームに対する2つの連続するR-TWT SP間の間隔を、前記SCSトラフィックストリームの最小サービス間隔と最大サービス間隔との間に設定することができることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  7. ネットワーク内の無線通信のための装置であって、前記装置は、
    (a)無線通信回路であって、前記無線通信回路は、別個のSTAである無線局(STA)としてのものであるか、又はマルチリンクデバイス(MLD)内のSTAとしてのものであり、前記無線通信回路は、通常のSTA又はアクセスポイント(AP)STAのいずれかとして動作して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上のキャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)機構を使用して、他の無線局(STA)と無線通信するためのものである、無線通信回路と、
    (b)前記WLAN上で動作するための前記無線通信回路に結合されるプロセッサと、
    (c)他のSTAと通信するための前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、
    を備え、
    (d)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記無線通信回路のための無線通信プロトコルのステップを実行し、前記ステップは、
    (i)TWT要素にリンク識別(ID)フィールドを組み込むターゲットウェイトタイム(TWT:target wait time)パラメータセットフィールドを利用して、この修正されたTWTパラメータセットフィールドが設定されるリンクを示すステップと、
    (ii)非AP STAが、1つのリンク上で、前記TWT要素内の前記修正されたTWTパラメータセットフィールドで、APにTWTセットアップフレームを送信して、前記APによって複数のリンク上でTWTセットアッププロセスを開始するようにするステップと、
    (iii)前記APが、1つのリンク上で、前記TWT要素内の前記修正されたTWTパラメータセットフィールドを使用して、TWT応答フレームを送信して、要求に対する決定を示すステップと、
    (iv)前記非AP STAが、前記TWTセットアップフレームで前記APから前記決定を受け取り、前記APによって指示されるような前記APとのフレーム交換に対してTWTスケジューリングを実行するステップと、
    を含む、
    ことを特徴とする装置。
  8. 前記修正されたTWTパラメータセットフィールドのパラメータは、前記リンク識別(ID)フィールドに示されるリンク上のタイミング同期機能(TSF)時間値に基づいて設定されることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
  9. 前記TWTセットアップフレームは、TWT要素を搬送し、それによって、前記TWT要素内の複数の修正されたTWTパラメータセットフィールドは、同じTWT IDを有するが、異なるリンクIDを有し、SPが異なるリンク上でスケジュールされるTWTを示すことを特徴とする、請求項7に記載の装置。
  10. 前記TWTセットアップフレームは、複数のTWT要素を搬送し、それによって、同じTWT及び異なるTWT要素内のリンクに対する前記修正されたTWTパラメータセットフィールド内のパラメータは、該リンク上の該TWTに対するパラメータの範囲を表すことを特徴とする、請求項7に記載の装置。
  11. ネットワーク内の無線通信のための装置であって、前記装置は、
    (a)無線通信回路であって、前記無線通信回路は、別個のSTAである無線局(STA)としてのものであるか、又はマルチリンクデバイス(MLD)内のSTAとしてのものであり、前記無線通信回路は、通常のSTA又はアクセスポイント(AP)STAのいずれかとして動作して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上のキャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)機構を使用して、他の無線局(STA)と無線通信するためのものである、無線通信回路と、
    (b)前記WLAN上で動作するための前記無線通信回路に結合されるプロセッサと、
    (c)他のSTAと通信するための前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、
    を備え、
    (d)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記無線通信回路のための無線通信プロトコルのステップを実行し、前記ステップは、
    (i)非AP STAによって、AP局に、QoS特性要素を含むストリーム分類サービス(SCS)要求フレームを送信して、SCSに対して限定的ターゲットウェイトタイム(R-TWT:restricted target wait time)をスケジュールすることに加えてSCSセットアップを開始するように求めるステップと、
    (ii)前記非AP STAから前記SCS要求フレームを受け取るステップであって、前記APは、前記SCS要求フレームを受け取ると、要求を受け入れるべきか否かを決定する、ステップと、
    (iii)前記APによって、前記非AP STAにSCS応答フレームを送信して、前記要求についての決定を示すステップと、
    (iv)前記SCS応答フレームが前記SCS要求を受け入れた場合、前記APによってTWT応答フレームを送信して、対応するR-TWTサービス期間(SP)中にSCSトラフィックの送信をスケジュールするようにR-TWTメンバーシップを割り当てるステップと、
    (v)前記要求が受け入れられた場合、前記対応するR-TWT SP中に、前記AP及び前記非AP STAによって、優先度を上げて送信すべきSCSトラフィックをスケジュールするステップと、
    を含む、
    ことを特徴とする装置。
  12. 前記TWT応答フレームは、SCSトラフィックストリームに対してR-TWT SPがスケジュールされる任意のリンク上で、AP MLDによって送信することができることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  13. 前記TWT応答フレームは、タイムアウト内にAP MLDによって送信することができることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  14. 非AP MLDは、R-TWTスケジューリングを要求するSCSトラフィックストリームの確立が成功してからタイムアウト内に、前記SCSトラフィックストリームに対するTWT要求フレームを送信すべきではないことを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  15. 非AP MLDは、R-TWTスケジューリングを要求するSCSトラフィックストリームの確立が成功してからタイムアウト内に、前記SCSトラフィックストリームに対するTWT応答フレームを受け取らなかった場合、SCS要求フレームを再送信することを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  16. 非AP MLDは、R-TWTスケジューリングを要求するSCSトラフィックストリームの確立が成功してからタイムアウト内に、前記SCSトラフィックストリームに対するTWT応答フレームを受け取らなかった場合、前記SCSトラフィックストリームに対するTWT要求フレームを送信することを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  17. ネットワーク内の無線通信のための装置であって、前記装置は、
    (a)無線通信回路であって、前記無線通信回路は、別個のSTAである無線局(STA)としてのものであるか、又はマルチリンクデバイス(MLD)内のSTAとしてのものであり、前記無線通信回路は、通常のSTA又はアクセスポイント(AP)STAのいずれかとして動作して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上のキャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)機構を使用して、他の無線局(STA)と無線通信するためのものである、無線通信回路と、
    (b)前記WLAN上で動作するための前記無線通信回路に結合されるプロセッサと、
    (c)他のSTAと通信するための前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、
    を備え、
    (d)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記無線通信回路のための無線通信プロトコルのステップを実行し、前記ステップは、
    (i)非AP STAによって、AP局に、QoS特性要素を含むストリーム分類サービス(SCS)要求フレームを送信して、SCSに対して送信をスケジュールすることに加えてSCSセットアップを開始するように求めるステップと、
    (ii)前記非AP STAから前記SCS要求フレームを受け取るステップであって、前記APは、前記SCS要求フレームを受け取ると、要求を受け入れるべきか否かを決定する、ステップと、
    (iii)前記APによって、前記非AP STAにSCS応答フレームを送信して、前記要求についての決定を示すステップと、
    (iv)前記SCS要求が受け入れられた場合、前記AP及び前記非AP STAによって送信すべきSCSトラフィックをスケジュールするステップと、
    を含む、
    ことを特徴とする装置。
  18. AP MLDは、SCSトラフィックストリームを送信するようにR-TWT SPをスケジュールすることを特徴とする、請求項17に記載の装置。
  19. AP MLDは、長さがSCSトラフィックストリームの最小サービス間隔と最大サービス間隔との間に設定される時間間隔において、アップリンク(UL)又はピアツーピア(P2P)SCSトラフィックストリームの送信をトリガすることを特徴とする、請求項17に記載の装置。
JP2023574202A 2021-08-11 2022-08-04 限定的ターゲットウェイトタイム(r-twt:restricted target wait time)セットアップを含むストリーム分類サービス(scs) Pending JP2024520609A (ja)

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202163260173P 2021-08-11 2021-08-11
US63/260,173 2021-08-11
US202163263862P 2021-11-10 2021-11-10
US63/263,862 2021-11-10
US202263267397P 2022-02-01 2022-02-01
US63/267,397 2022-02-01
US17/814,166 US20230058871A1 (en) 2021-08-11 2022-07-21 Stream classification service (scs) with restricted target wait time (r-twt) setup
US17/814,166 2022-07-21
PCT/IB2022/057269 WO2023017377A1 (en) 2021-08-11 2022-08-04 Stream classification service (scs) with restricted target wait time (r-twt) setup

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024520609A true JP2024520609A (ja) 2024-05-24

Family

ID=83004645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023574202A Pending JP2024520609A (ja) 2021-08-11 2022-08-04 限定的ターゲットウェイトタイム(r-twt:restricted target wait time)セットアップを含むストリーム分類サービス(scs)

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20230058871A1 (ja)
EP (1) EP4367926A1 (ja)
JP (1) JP2024520609A (ja)
KR (1) KR20230172590A (ja)
WO (1) WO2023017377A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230180047A1 (en) * 2021-12-07 2023-06-08 Qualcomm Incorporated Dynamic selection of parameters for enhanced quality of service (qos) and reliability
US12047873B2 (en) * 2021-12-22 2024-07-23 Qualcomm Incorporated Low latency solutions for restricted target wake time (r-TWT) during multi-link operation (MLO)
US11700191B1 (en) * 2022-03-11 2023-07-11 Dell Products L.P. Packet replication for delay-sensitive traffic
WO2024177364A1 (ko) * 2023-02-21 2024-08-29 엘지전자 주식회사 무선랜 시스템에서 특정 유형의 트래픽을 위한 링크를 지시하는 방법 및 장치
WO2024186468A1 (en) * 2023-03-03 2024-09-12 Sony Group Corporation Tid to link mapping for tdls direct link

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20190141631A1 (en) * 2017-11-03 2019-05-09 Qualcomm Incorporated Indicating validity of a broadcast target wake time schedule
US11729670B2 (en) * 2019-08-28 2023-08-15 Qualcomm Incorporated Flexible negotiation of parameters in setup exchanges for wireless communication sessions
US11382035B2 (en) * 2019-11-11 2022-07-05 Nxp Usa, Inc. Target wake time negotiation in a multi-link wireless LAN system

Also Published As

Publication number Publication date
EP4367926A1 (en) 2024-05-15
WO2023017377A1 (en) 2023-02-16
US20230058871A1 (en) 2023-02-23
KR20230172590A (ko) 2023-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2024520609A (ja) 限定的ターゲットウェイトタイム(r-twt:restricted target wait time)セットアップを含むストリーム分類サービス(scs)
JP7427170B2 (ja) 時間内及び周波数内rtaパケット重複
US20230199847A1 (en) Fast restricted target wait time update
JP2024528304A (ja) 制限付きターゲットウェイクタイムサービス期間の終了
JP2024511187A (ja) Rtaトラフィックとのedca txopの共有
US20220322460A1 (en) Sharing an edca txop with rta traffic
CN114303411B (zh) 用于rta会话管理的ts操作
US20240080891A1 (en) Enhanced quality of service status report that supports latency requirements
CN114651475A (zh) 用于rta分组的edca队列
US20230199647A1 (en) Multiple station access in a reserved target-wait-time service period
US20230047705A1 (en) Restricted target wake time service period termination
US20230269788A1 (en) Dynamic edca in r-twt initial access
US20230139168A1 (en) Multi-link restricted twt
WO2023114246A1 (en) Enhanced multi-link power save mode
CN116830650A (zh) 具有受限目标等待时间(r-twt)设置的流分类服务(scs)
CN116889071A (zh) 受限目标唤醒时间服务周期终止
US20240163916A1 (en) Termination of Target Wake Time Service Period
US20240276382A1 (en) Enhanced Power Save Mode and Fallback Operation Thereof
WO2023114673A1 (en) Multiple station access in a reserved target-wait-time service period
WO2023224940A1 (en) Restricted target wake time service period extension
WO2023200660A1 (en) Rescheduling of restricted target wake time service period
JP2024520014A (ja) ソフトap mldの条件付きリンクにおけるレガシー(非eht)局の動作可能化
CN116762459A (zh) 使遗留(非eht)站能够在软ap mld的条件链路上操作

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240909