JP2024517426A - モバイルソフトアクセスポイントマルチリンク装置への二次リンクアクセス - Google Patents

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Abstract

一次/基本リンク(リンク1)が他のSTA/MLDによって占有されている時に、非アクセスポイントマルチリンク装置(非AP MLD)が条件付きリンク(リンク2)を介してソフトAP MLD(例えば、同時送受信(STR)のために構成されていないMLD)にアクセスすることを可能にするIEEE802.11無線プロトコル。非AP MLDがソフトAP MLDにアクセスする能力を支援するMLD間のさらなるフレーム交換についても説明する。このアプローチを利用することで、単一BSS又はOBSSにおける全体的なネットワークスループットを高めることができる。【選択図】 図9

Description

〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2022年2月24日に出願された米国特許出願シリアル番号第17/679,795号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この文献はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。本出願は、2021年11月3日に出願された米国仮特許出願シリアル番号第63/263,497号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この文献はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。本出願は、2021年4月22日に出願された米国仮特許出願シリアル番号第63/178,359号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この文献はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
〔連邦政府が支援する研究又は開発に関する記述〕
該当なし
〔著作権保護を受ける資料の通知〕
本特許文献中の資料の一部は、アメリカ合衆国及びその他の国の著作権法の下で著作権保護を受けることができる。著作権の権利所有者は、合衆国特許商標庁の一般公開ファイル又は記録内に表される通りに第三者が特許文献又は特許開示を複製することには異議を唱えないが、それ以外は全ての著作権を留保する。著作権所有者は、限定ではないが米国特許法施行規則§1.14に従う権利を含め、本特許文献を秘密裏に保持しておく権利のいずれも本明細書によって放棄するものではない。
本開示の技術は、一般にマルチリンク装置(MLD)におけるマルチリンク動作(MLO)に関し、具体的には、マルチリンク装置(MLD)におけるソフトアクセスポイント(AP)要件を緩和することに関する。
IEEE P802.11be/D0.3は、(1)例えば1対のリンク上のSTRアクセスポイント(AP)マルチリンク装置(MLD)内でリンク1上での送信及びリンク2上での受信及び/又はこの逆を同時送受信(STR)として行うことができるAP MLD、(2)1対のリンク上のSTRである非AP MLD、(3)1対のリンク上の非STRである非AP MLD、というシナリオをサポートするためのマルチリンク動作を定義している。本文書では、一次リンクのことを基本リンク又はリンク1とも呼び、非一次リンクのことを条件付きリンク又はリンク2と呼ぶ。
IEEE802.11beタスクグループ(TGbe)は、非STR APに関する別の提案において提案されたソフトAP MLDの概念には合意したが、現時点ではAP MLDとの間のアクセス手順については合意されていない。ソフトAP MLDは非STR MLDである。
ソフトAP MLD動作に関するマルチリンク動作(MLO)のための提案の中には、例えば非一次リンク(リンク2)を占有する拡張分散チャネルアクセス(EDCA)送信の送信側が一次リンク(リンク1)も占有しなければならないといった、AP MLDとの間のアクセス手順について記述しているものもある。上記の提案は、以下の非AP要件を有する1つの提案を示す。非AP MLDに所属するSTAは、一次リンク内の同じMLDに所属するSTAが同じ開始時刻を使用してTXOP所有者としてPPDUも開始する場合に限り、その関連するソフトAPに対して非一次リンク内でPPDU送信を開始することができる。
現在のソフトAP MLDのための要件はいくつかの活動を不当に制限し、全体的なネットワークスループットを低下させている。
従って、ソフトAP MLDに対処する改善されたマルチリンク動作MLOが必要とされている。本開示は、これらの問題点を克服してさらなる利点を提供するものである。
本開示は、IEEE802.11プロトコルに関し、特に802.11be(Wi-Fi)に関する。無線802.11プロトコルには、マルチリンク動作のための異なる制約を有することが記述されている。一次/基本リンク(リンク1)が別のSTA/MLDによって占有されている時に非AP MLDがソフトAP MLDにアクセスできるようにする手順が記述されている。非AP MLDがソフトAP MLDへのアクセス手順を使用しやすくするさらなるフレーム交換も記述されている。
ソフトAP MLD及びその関連する非AP MLDのための現在の要件では、レガシーSTA又は二次リンク上で送信を行わないSTA MLDによってAPが使用されている場合、二次リンクは未使用のままである。提案する技術は、条件付きリンクの非AP MLD使用を容易にするさらなるフレーム交換を提案するものである。
本明細書の以下の部分では、本明細書で説明する技術のさらなる態様が明らかになり、この詳細な説明は、本技術の好ましい実施形態を限定することなく完全に開示するためのものである。
本明細書で説明する技術は、例示のみを目的とする以下の図面を参照することによって十分に理解されるであろう。
本開示の少なくとも1つの実施形態による無線局(STA)ハードウェアのハードウェアブロック図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、マルチリンク装置(MLD)ハードウェアなどに含まれる局構成のハードウェアブロック図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、リンク1が占有されている時に非AP MLDがリンク2にアクセスするフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、リンク1が占有されている時に非AP MLDがリンク2にアクセスするフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、リンク1が占有されている時にソフトAP MLDがリンク2上のアクセスを支援するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、リンク1が占有されている時にソフトAP MLDがリンク2上のアクセスを支援するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、UL PPDU1の送信側動作のフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、ソフトAP ULアクセス問題を説明する上で使用されるトポロジー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、条件付きリンク上のソフトAP ULアクセスの第1の事例の通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、条件付きリンク上のソフトAP ULアクセスの第2の事例の通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、基本リンク上でRTS/CTSを使用するMLO例のトポロジー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、基本リンク上でRTS/CTSを使用する事例の通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、RTS/CTSの代用としてトリガー要求フレームを使用する基本リンク上のMLO例のトポロジー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、RTS/CTSの代用としてトリガー要求(RFT)フレームを使用する基本リンクの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、RFTを使用する長所及び短所の通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態に従って利用されるリンク2上のフレームw及びzの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、基本リンク上でTXOPバーストが実行される時のリンク2上のフレームzの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、x及びwを伝えるフレームのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、y及びzのフレームフォーマットのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、フレームyのフォーマットのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、フレームy及びzのフォーマットのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、シミュレーションのための単一BSS例のトポロジー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、図20に示すような単一BSSシナリオ3の5つの事例についてのFTPトラフィックの結果のソースSTA毎の棒グラフである。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、図20に示す単一BSSシナリオ3の5つの事例についてのCBR遅延のプロットである。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、終了同調を伴わずにリンク2にアクセスする複数のMLDの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、同じTXOP内の次のデータが同じ期間を有する旨の指示を有するPPDUの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、リンク2上で他のPPDUを送信するために所与のPPDUとの終了同調を実行して衝突が発生した複数のMLDの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、別のSTA/MLDからのリンク1上のPPDUとの終了同調を伴い、MPDUにおけるNAVがリンク1上の次のPPDUのプリアンブルの期間をカバーする、リンク2上でのMLDアクセスの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、OBSSによって生じたリンク1上のCCAビジーを検出し、RTS/CTSを使用してリンク2上でアクセスを実行する非AP MLDの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、異なるMLDに異なる二次リンクを割り当てるAP MLDの通信図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、別のMLDが一次リンクPPDUに終了同調した状態で二次リンクアクセスを使用すること、及び隠れノード問題を克服するために十分な電力で送信することを要求するAP MLDの通信トポロジー図である。
1.序文
本開示は、一次リンク上でAP MLDへの送信が既に進行中である場合にソフトAP MLDにアクセスすることに関して高度なマルチリンク動作を提供するものである。ソフトAP MLDでは、1つのリンク上の送信が別のリンク上の受信側に自己干渉を引き起こす恐れがある。
2.実施形態
2.1.局ハードウェア構成
図1に、本開示のプロトコルを実行するように構成されたSTAハードウェアの実施形態例10を示す。外部I/O接続14が回路12の内部バス16に結合し、内部バス16上には、通信プロトコルを実装する(単複の)プログラムを実行するためにCPU18及びメモリ(例えば、RAM)20が接続されることが好ましい。ホストマシンは、1又は複数のアンテナ29、26a、26b、26c~26nにそれぞれが接続された少なくとも1つのRFモジュール24、28に結合された、通信をサポートする少なくとも1つのモデム22を収容する。複数のアンテナ(例えば、アンテナアレイ)を有するRFモジュールは、送信及び受信中にビームフォーミングを実行することを可能にする。このように、STAは、複数組のビームパターンを使用して信号を送信することができる。
バス14は、センサ及びアクチュエータなどの様々な装置をCPUに接続することができる。プロセッサ18上では、STAがアクセスポイント(AP)局又は通常の局(非AP STA)の機能を実行することを可能にするように実行される通信プロトコルを実装するプログラムを実行するための、メモリ20からの命令が実行される。また、このプログラミングは、現在の通信状況でどのような役割を果たしているかに応じて異なるモード(TXOP所有者、TXOP共有参加者、ソース、中間、宛先、第1のAP、他のAP、第1のAPに関連する局、他のAPに関連する局、調整機(coordinator)、被調整機(coordinatee)、OBSS内のAP、及びOBSS内のSTAなど)で動作するように構成されると理解されたい。
従って、図示のSTA HWは、少なくとも1つのモデムと、少なくとも1つの帯域上での通信を提供するための関連するRF回路とを使用して構成される。本開示は、主にサブ6GHz帯を対象とする。
なお、本開示は、それぞれが任意の数のRF回路に結合された複数のモデム22を使用して構成することができると理解されたい。一般に、使用するRF回路の数が多ければ多いほど、アンテナビーム方向のカバレッジは広くなる。なお、利用するRF回路の数及びアンテナの数は、特定の装置のハードウェア制約によって決まると理解されたい。RF回路及びアンテナの一部は、STAが近隣STAと通信する必要がないと判定した時に無効にすることができる。少なくとも1つの実施形態では、RF回路が周波数変換器及びアレイアンテナコントローラなどを含み、送受信のためにビームフォーミングを実行するように制御される複数のアンテナに接続される。このように、STAは、各ビームパターン方向がアンテナセクタとみなされる複数のビームパターンの組を使用して信号を送信することができる。
また、図示のような局ハードウェアの複数のインスタンスはマルチリンク装置(MLD)に組み合わせることができ、通常、このMLDは活動を協調させるためにプロセッサ及びメモリを有するが、必ずしもMLD内の各STAに別々のCPU及びメモリが必要なわけではない。
図2に、マルチリンク装置(MLD)ハードウェア構成の実施形態例40を示す。MLDには複数のSTAが所属し、各STAは異なる周波数のリンク上で動作する。MLDは、アプリケーションへの外部I/Oアクセスを有し、このアクセスは、CPU62及びメモリ(例えば、RAM)64を有するMLD管理エンティティ48に接続して、MLDレベルで通信プロトコルを実装する(単複の)プログラムの実行を可能にする。MLDは、ここではSTA1 42、STA2 44~STA N 46として例示する接続先の各所属する局にタスクを配分してこれらから情報を収集し、所属するSTA間で情報を共有することができる。
少なくとも1つの実施形態では、MLDの各STAが独自のCPU50及びメモリ(RAM)52を有し、これらは、1又は2以上のアンテナを有する少なくとも1つのRF回路56に接続された少なくとも1つのモデム54にバス58を通じて結合される。本例では、RF回路が、アンテナアレイなどの形の複数のアンテナ60a、60b、60c~60nを有する。RF回路及び関連する(単複の)アンテナと組み合わせたモデムは、近隣のSTAとの間でデータフレームを送信/受信する。少なくとも1つの実装では、RFモジュールが、周波数変換器、アレイアンテナコントローラ、及びそのアンテナと連動するためのその他の回路を含む。
MLDの各STAは、特定のMLD実装に応じて互いに及び/又はMLD管理エンティティとリソースを共有することができるので、必ずしも独自のプロセッサ及びメモリを必要としないと理解されたい。なお、上記のMLD図は限定ではなく一例として示すものであり、本開示は、幅広いMLD実装と共に動作することができると理解されたい。
3.動作の概要
以下、本開示のMLO動作の特性を以下の要素で大まかに概説する。一次/基本リンクはリンク1と呼ばれることがあり、二次/条件付きリンクはリンク2と呼ばれることがある。
(1)第1のリンク(リンク1)上での送信及び第2のリンク(リンク2)上での受信又はこの逆を同時に行うことができないAPマルチリンク装置(MLD)が、1又は2以上のSTAからリンク1上でUL PPDU1を受信する。
(2)リンク1及びリンク2をモニタする非AP MLDがUL PPDU1の長さを決定し、以下に従って、UL PPDU2の終了をUL PPDU1の終了時刻にほぼ同調させてリンク2上でUL PPDU2のULアクセスを実行することができる。(a)非AP MLDがULアクセスの前にリンク2がCCAアイドルであるかどうかを判定し、(b)非AP MLDがUL PPDU1のプリアンブルを使用してUL PPDU1の長さを決定し、或いは(c)非AP MLDが、UL PPDU1の前にAP MLDによってリンク1上で送信されたフレームyからUL PPDU1の長さを決定する。
(3)(a)リンク1の非AP MLDに所属するSTAが同じ開始時刻にTXOP所有者としてPPDUを開始している場合、又は(b)リンク1の非AP MLDに所属するSTAがTXOP所有者としてPPDUを開始しておらず、かつ特性要素2の条件が満たされている場合、非AP MLDは、リンク2上のAP MLDに対して拡張分散チャネルアクセス(EDCA)ULアクセスを実行することができる。
(4)上記2cにおいてAP MLDによってリンク1上で送信されるフレームyは、(a)トリガーフレーム、又は(b)ブロック確認応答(BA)又は確認応答(ACK)フレーム、又は(c)UL PPDU1の送信側がUL PPDU1の送信前に送信したフレームxに対する応答であるフレームであることができる。(a)の場合にフレームyがSUトリガーフレームである場合、PPDU1の送信側は、PPDU1の開始前に制御フレームを送信することができる。
(5)上記要素2cにおいてリンク1上のAP MLDによって送信されるフレームyは、(a)UL PPDU1の(時間的)長さ、(b)予想されるUL PPDU1の確認応答の(最小の)(時間的)長さ、(c)リンク1上のAP MLDに所属するAPのアイデンティティ又はAP MLDのアイデンティティ、(d)リンク2のアイデンティティ、(e)リンク2上のAP MLDに所属するAPのNAV(又はCCAステータス)、(f)(f)(i)リンク2上のAP MLDに所属するAPがTXOP所有者又は応答者である(すなわち、直接通信に関与している)こと、又は(f)(ii)リンク2上のAP MLDに所属するAPがリンク2上のTXOPのサードパーティであり、従って直接通信には関与していないが通信範囲内にあること、を理由に上記要素5eのNAVが設定されたかどうか、のうちの一部又は全部を導出するための情報を含むことができる。
(6)上記4cのUL PPDU1の送信側によって送信されるフレームxは、(a)UL PPDU1の(時間的)長さ、(b)予想されるUL PPDU1の確認応答の(時間的)長さ、(c)送信側によって占有されている又は占有されないと予想される(単複の)リンク、を導出するための情報を含むことができる。
(7)AP MLDは、上記要素6で取得された情報から上記要素5の情報を決定することができる。
(8)要素2の非AP MLDは、リンク2上のUL PPDU2へのACK/BAがUL PPDU1へのACK/BA後のリンク1上のPPDUの期間と時間的に重ならないように(例えば、UL PPDU2に応答するリンク2上のACK/BAの終了がUL PPDU1に応答するリンク1上のACK/BAの終了よりも遅くならないように)、要素5において又はUL PPDU1のプリアンブルから取得された情報、及びUL PPDU2の開始時刻に基づいて、UL PPDU2の以下の特性を決定することができる。これらの特性は、(a)PPDU内のTIDの数、(b)PPDU内のMPDUの数、(c)PPDU内のFEC前(Pre-FEC)パディング及び/又はFEC後(post-FEC)パディングなどのFECパディング、(d)PPDUのMCS又は空間ストリーム/帯域幅の数、である。
(9)AP MLDは、上記要素2cにおいてAP MLDがリンク1上で送信したフレームyの開始/終了時刻と同じ開始/終了時刻にリンク2上でフレームzを送信することができる。リンク2上で送信されるフレームzは、要素5のものと同じ情報を含むことができる。(a)要素2の非AP MLDは、要素2の方法に加えて、リンク2上で送信されたフレームzを使用してUL PPDU1の長さを決定することもできる。(b)リンク1をモニタしていないリンク2上のSTAは、リンク2上で送信されたフレームzを使用してUL PPDU1の長さを決定し、UL PPDU1上のPPDUの終了に同調させてリンク2上でULアクセスを実行することができる。(c)フレームzは、フレームyとは異なるフレームフォーマットであることができる。フレームzは、フレームyと同じ終了時刻を有するようにパディングすることができる。
(10)UL PPDU1の送信側は、リンク1上で送信された要素4cのフレームxの開始時刻及び/又は終了時刻と同じ開始時刻及び/又は終了時刻にリンク2上でフレームwを送信することができる。リンク2上で送信されるフレームwは、要素6のものと同じ情報を含むことができる。
(11)UL PPDU1の(時間的)長さが所定の閾値未満である場合、UL PPDU1の送信側は、要素4cのフレームxの送信をリンク1上で実行することも、要素10のフレームwをリンク2上で送信することも行うべきではない。
(12)要素2の非AP MLDは、UL PPDU1の時間長が所定の閾値未満であることを除き、たとえ要素2の条件が全て満たされた場合でもリンク2上でULアクセスを実行すべきではない。
(13)要素4cのフレームx及びyは、UL PPDU1の保護に使用することができる。
(14)要素2の非AP MLDは、リンク1上での送信及びリンク2上での受信及び/又はこの逆を実行できないことがある。
(15)本例の基本リンク上の本セクション例におけるトリガー要求(RTF)フレームはフレームxのものである。
(16)本例の基本リンク上のSUトリガーフレームはフレームyのものである。
(17)本セクション例における条件付きリンク上のトリガー要求(RTF)フレームはフレームwの例である。
(18)本セクション例における条件付きリンク上のSUトリガーフレームはフレームzの例である。この事例では、PPDU2の送信側がPPDU2の開始前に制御フレームを送信することができる。
(19)本セクション例における条件付きリンク上のBA1フレームはフレームzの例である。
(20)本セクション例における基本リンクはリンク1の例である。
(21)本セクション例における条件付きリンクはリンク2の例である。
(22)要素2aの非AP MLDは、情報要素5eを使用して、リンク2上のAP MLDにおいてCCAがアイドルであるかどうかを判定することができる。
(23)要素2では、UL PPDU1の送信側が、リンク1上の非AP MLDに所属するSTAであることができ、以下の特徴を有する。(a)非AP MLDは、リンク1上での送信及びリンク2上での受信、並びにこの逆を同時に行うことができる。(b)UL PPDU1の長さ及び対応するACK期間は非AP MLD内で決定され、フレームx、y、w、zの手順は適用しないことができる。
(24)UL PPDU1の送信側は、UL PPDU1の送信時に同時にリンク2を使用しない場合には、UL PPDU1のEDCAアクセス前にリンク1上でフレームx(及び/又はリンク2上でフレームw)を送信することが必要になり得る。
(25)要素5bにおいて予想確認応答長情報が提供されない場合、要素2cの非AP MLDは、所定のACK長を使用して要素8の可能な値を導出することができる。
(26)要素2bの非AP MLDは、所定のACK長を使用して要素8の可能な値を導出することができる。
(27)要素25及び26では、UL PPDU1のMCS、固定ACKビットマップ/フレームサイズ、リンク1の基本レートセット、及び/又はUL PPDU1に対するACK/BAのPPDUフォーマット、のうちの一部又は全部によって所定のACK長を決定することができる。
(28)AP MLDは、UL PPDU1にACK/BAを送信しない限り、UL PPDU2にもACK/BAを送信しないことができる。
(29)UL PPDU2を送信する非AP MLDは、UL PPDU1への予想されるACK/BAの終了までUL PPDU2においてNAVを設定することができる。UL PPDU2を送信する非AP MLDは、UL PPDU1へのACK/BA後の次のPPDUのプリアンブル期間をカバーするために、UL PPDU1に対する予想されるACK/BAの終了を超えてUL PPDU2においてNAVを設定することができる。
(30)UL PPDU2に応答するAP MLDは、UL PPDU1に応答するACK/BAの終了とほぼ同時に終了するようにリンク2上で応答ACK/BAフレームをパディングすることができる。応答ACK/BAフレームは、特殊AID毎のTID情報(per-AID TID Info)サブフィールドをパディングとするマルチSTA BAフレームのフォーマットであることも、或いは集約MACプロトコルデータユニット(Aggregated MAC Protocol Data Unit:AMPDU)に含めることもできる。
(31)ソフト/モバイルAP MLDは、最大AMPDUサイズ又は最大PPDUサイズSを期間として告知することができる。(a)Sは、一次リンク(リンク1)のみを占有する非AP MLD/STAの送信/TXOPのみに適用可能であることができる。(b)Sは、ブロードキャストTWT、制限付きTWTなどの特定のサービス期間のみにおいて適用可能であることができる。c)Sは、二次リンク(リンク2)にマッピングされるULトラフィック/TIDの負荷/遅延時間目標、及び/又は一次リンクの負荷に基づいて選択することができる。(c)(i)Sが短ければ短いほど、リンク1上のPPDUに終了同調(end alignment)されたアクセス機会がより多くリンク2上に提供される。(d)APは、サイズSに従うPPDUに応答するAP MLDからのBAの期間を固定して告知することができる。(e)サイズSに従うPPDUに応答するAP MLDからのBAの期間は、APによって告知された固定サイズのビットマップ/PPDUフォーマットに基づくことができ、この期間は、STAがPPDUのプリアンブルを観察することによって(例えば、PPDUのMCS及び一次/代替レートから)決定することができる。(f)APは、リンク1上で送信されたPPDUとの終了同調を実行する際に、リンク2上でTXOP制限0を有するリンク2にマッピングされたTIDのUL ACを告知し又は必要とすることができる。
(32)ソフトAP MLDは、上記要素31の機構及び要素2の機構を使用する際に、遅延時間に強いUL TIDのTID-リンクマッピングを一次リンク(リンク1)上でのみ実行することができ、及び/又は遅延時間に弱いUL TIDのTID-リンクマッピングを一次リンク及び二次リンク上で実行することができる。(a)遅延時間に弱いトラフィック及び遅延時間に強いトラフィックは、異なるTIDを使用している。(b)遅延時間に強いULトラフィックは、上記マッピングに基づいて二次リンク上で送信することができない。
(33)要素32のマッピングは、例えばブロードキャストTWT又は制限付きTWTなどの特定のサービス期間内でのみ有効であることができる。(a)上記要素31における最大サイズSの制限は、(単複の)サービス期間内でのみ有効であることができる。(b)サービス期間は、2で説明した別のSTA/MLDからの一次リンク(リンク1)上のUL PPDUに終了時刻が同調した二次リンク(リンク2)上でのULアクセスを許可することができる。c)要素32で説明したTIDリンクマッピングは、サービス期間内でのみ有効であることができる。
(34)MLDxは、別のULデータPPDUがリンク1を占有していることという条件なくリンク2上のソフトAP MLDにアクセスすることができる。(a)このアクセスは、リンク2上のAPとのRTS/CTSなどのショートフレーム交換から開始することができる。(b)このアクセスは、リンク1及びリンク2の両方におけるAPとのRTS/CTSなどのショートフレーム交換から開始することができる。(b)(i)ショートフレームは、データPPDUの終了時刻を含むことができる。(c)リンク1(一次リンク)にアクセスする意図を有するMLD/STA「y」は、リンク2上のPPDUのプリアンブルを観察することによって、或いはリンク1上又はリンク2上のショートフレームに基づいて、リンク1上で送信されるPPDUの終了をリンク2上で進行中のPPDUに同調させることができる。
(35)リンク1(一次)及びリンク2(二次)のTXOP所有者であるMLDは、リンク1上で即時の(迅速な)応答が受け取られない場合にはTXOPを中止/終了することができる。(a)AP MLDは、TXOPを切り捨てるためにリンク1上又はリンク2上でCFエンドフレームを送信することができる。
(36)要素2で説明したリンク2上の同調は、リンク2上で送信されるPPDUのパディングによって、又はPPDUのパディングを伴わないEDCAアクセスの遅延によって、或いはこれらの2つの手法の組み合わせによって実行することができる。
(37)要素9のフレームzは、リンク1上でアクセスするMLD/STAとは異なるMLD/STAにリンク2上のULリソースを割り当てるトリガーフレームであることができる。(a)(リンク1上での)フレームx及び(リンク2上での)フレームwを送信するMLDが両リンク上でTXOPを取得することという要素24の要件は、リンク2にマッピングされずにリンク1にマッピングされるAC/EDCAF/TIDにも適用可能であることができる。フレームwを用いたリンク2上でのアクセスは、TXOPを取得してトリガーフレームを逆方向に送信するためにAP MLDによって使用され、或いはフレームwにフレームzで応答しないことによってリンク2 CCAがビジーであることを示すためにAP MLDによって使用される。
(38)要素2における二次リンク(リンク2)上の拡張分散チャネルアクセス(EDCA)アクセスのクリアチャネル評価(CCA)は、RTS/CTSフレーム交換を使用してアクセスを実行できないため、より高い閾値を有する(例えば、ED閾値を低下させる)ことができる。
(39)要素2の方法は、UL PPDU1及びULPPDU2の受信側APが同じAP MLDに所属している場合、或いは異なるAP MLDに所属しているが同じ場所に位置している場合に限定することができる。
(40)要素2の代用として、要素2の非AP MLDは、リンク1 PPDUとの近似的なPPDU終了同調を使用することにより、リンク1上のPPDU1の終了時刻よりも早い終了時刻を有するUL PPDU2を送信することができる。(a)PPDU2に対する確認応答は、PPDU1に対する確認応答と共に集約されてリンク1上で送信され、(a)(i)異なるSTA/MLDに対するACKはMU-PPDUであることができ、及び/又は(a)(ii)異なるSTA/MLDに対するACKはマルチSTA BAフレームであることができる。(a)(iii)PPDU2内のMPDUは即時のACKを要求する必要はなく、後の時点でACKを要求する。(b)このため、PPDU1の終了前に別のMLDがリンク2を使用してULを送信することができる。(b)このため、PPDU1の終了前に別のMLDがリンク2をUL送信に使用することができる。(c)PPDU1よりも早く終了してACKを要求するPPDU2を送信する非AP MLDは、PPDU2の一次ACのためのリンク2上のEDCAカウントダウン動作をリンク1上のPPDU1及びPPDU2に対する応答の終了まで中止することができる。その後、MLDは、PPDU2に対するACKステータスを使用して、CWなどのリンク2のための新たなEDCAパラメータを決定することができる。
(41)PPDUの送信側は、PPDUに対する応答が受け取られない場合にはTXOPを終了することが必要となり得る。(a)この要件は、TXOPが低優先度アクセスクラス(AC)に対応していてTXOP所有者が高優先度トラフィックをバッファしていない場合に適用することができる。(b)この要件は、TXOPの開始時又はその最中に他のリンクがCCAビジーである場合に適用することができる。
(42)要素2のPPDU1は、同じTXOP内のTXOP所有者からの後続の(単複の)PPDUが同じPPDU期間を有する旨の指示を有することができる。(a)PPDU1に対する制御応答も、PPDU1で示される場合には同じ指示を伝達/表明(echo)することができる。(b)リンク2上でのPPDU2の送信に要素2の機構を使用するMLDは、PPDU2に対する制御応答後に別のPPDU SIFSを開始することができる。(c)PPDU2に対する制御応答も、PPDU1で示される場合には同じ指示を伝達/表明することができる。(d)AP MLDは、リンク1及びリンク2がほぼ同じ期間になるように、リンク1又はリンク2の制御応答に対してパディングを実行することができる。
(43)要素2のリンク2にアクセスする機構を使用するMLDは、PPDU2に対する確認応答を受け取らないことがある。応答が失われる理由は、衝突又は別の要因であることができる。(a)MLDは、要素2の機構を使用する際に連続試行回数が閾値を超えた後に、別のSTA/MLDからのリンク1上のPPDUmとの終了同調を伴わずにリンク2上でPPDUnを送信することができる。(b)リンク1上のPPDU(m-1)に対する制御応答は、同じリンク1 TXOP内でリンク2が終了同調を伴わずにリンク1上の次のPPDUmにアクセスできることを示すことができる。(c)リンク2上のPPDU衝突に対する応答としてAP MLDによってリンク2上で送信されるフレームは、同じリンク1 TXOP内でリンク2が終了同調を伴わずにリンク1上の次のPPDUmへのアクセスを実行するのを許可していることを示すことができる。(d)AP MLDは、自己干渉及び終了同調の欠如に起因して、リンク1上で受け取ったPPDUmの一部を欠落させながらリンク2上のPPDUnに制御応答を送信することができる。(e)AP MLDは、PPDUmの受信後に、要素40の機構を使用してリンク1上のPPDUnに対する制御応答を送信することができる。
(44)要素2におけるPPDU2のNAV期間の終了は、PPDU2に対する制御応答の終了よりも後であることができる。(a)さらなる期間は、リンク1上のPPDU1のプリアンブルに等しく又はこれよりも長いことが必要となり得る。(b)同じBSSからの同じ又は異なるMLDにリンク2上での別のアクセスが必要である場合には、要素2bの手順中にさらなるNAVを使用してOBSSからのアクセスを防ぐことができる。
(45)リンク2上のアクセスは、APまでの経路損失/距離を条件とすることができる。(a)AP MLDから遠く離れた、互いに隠れノードである2つのMLDは、同じPPDU1に基づいて要素2の機構を使用することができ、これによって衝突が生じる。(b)PPDU2の最小電力は、リンク1又はリンク2上で受け取られたフレームの受信電力を入力とする式に基づいて計算することができる。PPDU2の潜在的送信側は、この電力要件を満たすことができない場合、少なくとも1つのモード又は実施形態ではリンク2にアクセスするための要素2の手順の実行が許可されないことがある。
(46)要素2のPPDU1がOBSS PPDUである場合には、終了同調を使用したリンク2上のアクセスが許可されないことがある。(a)非AP MLDは、AP MLDがリンク1上でのBSS内活動(intra-BSS activity)を一定期間にわたって中止する意図があることを知った場合でも依然としてリンク2にアクセスすることができる。(b)RTSフレームなどの初期ショートフレームは、リンク2上のTXOPを取得して、リンク1の活動を中止するAP MLDの意図を尋ねることが必要となり得る。(b)(i)リンク2上で初期フレームを使用する要件は、リンク1のCCAがOBSSによってビジーであることを条件とすることができる。(c)リンク2上のAP MLDの(CTSフレームなどの)応答フレームは、初期フレームによって設定されたNAVを訂正/短縮することができる。(c)(i)リンク2上の応答フレームのNAVは、OBSS STAによって設定されたAP MLDにおけるリンク1(基本)NAVに基づくことができる。応答フレーム内のNAVは、(訂正された)リンク2 NAVの終了前にAP MLDがリンク1上でPDUを送信する予定/BSS内PPDUを受信する予定がないというAPからの合意を表すことができる。(d)a.において初期フレームを送信するMLDは、上記要素(b)の応答フレームを受け取らなければリンク2 TXOPを継続しないことができる。(e)a.において初期フレームを送信するMLDは、b.における応答フレームの受信後にリンク2 TXOPを継続することができる。ただし、このMLDは、応答フレームのNAVによって示される時点までにTXOPを終了しなければならない。(e)(i)例えば、初期フレームからのNAV終了が応答フレームによって訂正された場合には、応答フレームのNAVによって示される時点までにリンク2上でCF-Endフレームを送信する。(f)リンク1にアクセスするSTAは、TXOPを取得するためにRTS/初期フレームを送信することが必要となり得る。リンク1上でのBSS内活動を中止すると決定したAPは、RTS/初期フレームに応答しないことができる。
(47)リンクの動作帯域幅(BW)は、20/40/80/160(80+80)/320MHzではない数値であることができる。(a)例えば、ソフトAP MLDは、80MHzの帯域幅で動作する場合には、60MHzを一次リンク(リンク1)として割り当て、2つの20MHzチャンネルを二次リンク(リンク2)として割り当てることができる。APは、一次リンク上でレガシー動作BWを40MHzとして告知する。(a)(i)20/40/80/160(80+80)/320MHzの組に含まれない動作BWの割り当ては、パンクチャリングを伴う20/40/80/160(80+80)/320MHz BWを使用して、場合によっては他の(単複の)リンクに割り当てられたパンクチャリング済みのBWを使用して実行することができる。(b)AP MLDは、関連する異なる非AP MLDに異なる二次リンクを割り当てることができるが、これらの異なる非AP MLDは同じ一次リンクを共有する。(b)(i)より高い帯域幅を有する同じ二次リンクを割り当てることに比べ、それぞれが狭い帯域幅を有する異なる二次リンクを異なる非AP MLDに割り当てることにより、異なる非AP MLDが要素2の手順を使用する場合の二次リンク上での衝突が低減され、一次リンク上のPPDU1との終了同調のためのパディングオーバーヘッドが抑えられる。(c)AP MLDは、非AP MLDに複数の二次リンクを割り当てることができる。(c)(i)非AP MLDは、要素2の手順を使用してリンク2(二次リンク)の1つにアクセスして応答/衝突が発生しなかった場合には、要素2の手順を使用して異なる二次リンク上でアクセスを再試行することができる。
(48)リンク1(一次リンク)上でTXOPを開始する非AP MLDは、リンク2上でフレームfを送信することができる。(a)非AP MLDがNSTRリンク1及びリンク2のペアを有する場合、リンク2上のフレームfを伝えるPPDUの開始はリンク1上のPPDUの開始と同調することができる。b)フレームfは、2の手順を実行したいと望むBSS内MLDが無視できるNAVを示す一方で、このNAVは、リンク2を占有するOBSS STAを防ぐ。(c)TXOPのAC/TIDは、リンク1のみにマッピングすることができる。
(49)APは、リンク1上で送信されたPPDUとの終了同調を実行する際に、リンク2上のTXOP制限0を有するリンク2/二次/条件付きリンクにマッピングされたUL TIDのUL ACを告知し又は必要とすることができる。AP MLDは、一次リンク又は二次リンク上のダウンリンクではACに異なるEDCAパラメータセットを使用することができるが、アップリンクアクセスでは関連するSTAが同じACに同じリンク上で異なるEDCAパラメータセットを使用することを必要とすることができる。
4.フローチャート
図3A及び図3Bに、リンク1が占有されている時に非AP MLDがリンク2にアクセスする実施形態例110を示す。フレームy及びzは、セクション3の要素2及び要素9で説明したようなUL PPDU1の直前のリンク1及びリンク2上のDLフレームであり、フレームy及びzで伝えられる情報についてはセクション3の要素5で説明している。
チェック112において、リンク1又はリンク2BSS内PPDUが受け取られたかどうかを判定する。これらのリンクの一方が受け取られていない場合には、チェック112を繰り返す。なお、これらのフローチャート及び開示するプロトコルの他の説明では、チェック112の繰り返し及びその他のこのようなループ又は他の実行経路制御を、説明を簡潔にするために示していない境界チェック(例えば、イベント/タイミング制約)の文脈で示していると理解されたい。
一方で、リンクが受け取られると、チェック114において、リンク1上で受け取られたUL PPDU1のプリアンブルを復号できるかどうかを判定する。条件が満たされた場合、実行はブロック116に到達してUL PPDU1の終了時刻「T」を決定する一方で、任意に(a)UL PPDUのACK期間「t」を決定し、及び/又は(b)APリンク2NAVを決定することができる。
ブロック114の条件が満たされない場合、実行はブロック118に到達し、関連するAP MLDからリンク1上でフレームyを含むDLが受け取られたかどうかを判定する。条件が満たされた場合、実行はブロック116に進む。そうでなければ、実行は判定ブロック120に到達し、関連するAP MLDからリンク2上でDLフレームzが受け取られたかどうかを判定する。条件が満たされた場合、実行はブロック116に到達する。そうでなければ、実行はブロック112に戻る。
実行は、ブロック116から図3Bのブロック122に進んで、T-現在時刻が許容閾値よりも大きいかどうかを判定し、ブロック124において、(a)現在時刻がT未満の状態でリンク2EDCAバックオフが終了するかどうか、及び(b)APリンク2NAV満了期間が現在時刻未満であるかどうかを判定する。
いずれの条件も満たされなければ、実行は図3Aのブロック112に戻り、そうでなければ、ブロック126において、データ伝送のための時間が十分である場合、Tを終了時刻としてリンク2上でUL PPDU2送信を実行する。
図4A及び図4Bに、リンク1が占有されている時にソフトAP MLDがリンク2上でのアクセスを支援する実施形態例130を示す。セクション3の説明要素4cで説明したように、フレームxは、リンク1及びリンク2上のフレームy及びzの直前のリンク1上のULフレームである。フレームxで伝えられる情報については、セクション3の説明要素6において説明している。
ブロック132において、リンク1上のAPがULをスケジュールする送信機会(TXOP)を開始したかどうかを判定する。条件が満たされており、ULをスケジュールするTXOPが開始されている場合、実行は図4Bのブロック140に進む。
一方で、判定ブロック132においてTXOPが開始されていないと判定された場合、実行はブロック134に到達して、リンク1上でフレームxが受け取られたかどうかをチェックする。条件が満たされていなければ、実行はブロック132に戻る。一方で、条件が満たされており、リンク1上でフレームxが受け取られた場合、実行は図4Bのブロック140に進んで、(a)UL PPDU1の終了時刻T及びACK長tを決定し、(b)リンク1がアイドルである場合、終了時刻T、及び任意にt、及びリンク2 AP NAV、及びこの未使用リンクのリンク2識別に関する情報を有するフレームyをリンク1上で送信し、(c)リンク2CCAがアイドルである場合、任意にフレームxではなくフレームwであることを除き同じ情報を伝えるフレームzをリンク2上で送信する。このチェック138後に、図4Aにおいてリンク1TXOPが終了したかどうかを判定する。TXOPが終了していれば実行はブロック132に進み、そうでなければブロック134に進む。
図5に、UL PPDU1の送信側動作の実施形態例150を示す。フレームxは、セクション3の説明要素4cで説明したように、リンク1及びリンク2上のフレームy及びzの直前のリンク1上のULフレームである。フレームxで伝えられる情報については、セクション3の説明要素6において説明している。
このプロセスでは、送信側がリンク1上でトリガーフレーム(TF)を受け取ったかどうかを判定するチェックを行う(152)。条件が満たされた場合、実行はブロック158に進む。一方で、TFが受け取られていない場合、ブロック154においてリンク1上で拡張分散チャネルアクセス(EDCA)を実行した後にチェック156に到達し、送信側が送信機会(TXOP)を開始するためにリンク1上のフレームxを使用しているかどうかを判定する。
チェック156において、送信機会(TXOP)を開始するためにリンク1上のフレームxが使用されていないと判定された場合、ブロック158において送信側がUL PPDU1を送信し、関連するブロック確認応答(BA)を受け取った後に、実行はブロック152に戻る。
一方で、ブロック156において、送信側がTXOPを開始するためにリンク1上のフレームxを使用していると判定された場合、実行はブロック160に到達して、送信側がリンク1上でフレームxを送信し、その後にチェック162において、送信側がフレームyを受け取ったかどうかを判定する。フレームyが受け取られた場合、実行はやはりブロック158進み、そうでなければ直接ブロック152に戻る。
5.アクセス動作の例
5.1.ソフトAP ULアクセス問題
図6に、ソフトAPアップリンク(UL)アクセス問題を説明するトポロジー例170を示す。ソフトAP MLD(MLD1)としてのマルチリンク装置(MLD)174が、STAx172の範囲178内でSTAxとの基本リンク173をモニタする。MLD2 176は、条件付きリンク175に接続されていなことが分かる。範囲178は、基本リンク173をモニタするMLD2をカバーすることも又はしないこともできる。
ソフトAP MLDは基本リンクと条件付きリンクの両方で動作している。ソフトAP MLD AP1は、STAxに関連する基本リンク上で動作しているのに対し、ソフトAP MLD AP2は、例えばMLD2 STA2と通信する条件付きリンク上で動作している。
AP MLDは、基本/条件付きリンクペア上で動作する同時送受信(STR)MLD又は非STR(NSTR)MLDのいずれかである。AP MLDは、基本/条件付きリンクペア上で動作する非STR(NSTR)MLDの場合にはソフトAP MLDである。AP MLDは、STR MLDである場合には、リンクペアのうちの第1のリンク上で受信(RX)しながら別のリンク上で送信(TX)することができる。AP MLDは、NSTR MLDである場合には、リンクペアのうちの第1のリンク上で受信しながら別のリンク上でTXすることができない。
STAxが基本リンク上で非STR MLDとしてソフトAP MLDにアクセスする場合、MLD2は、基本リンクがビジーである間は条件付きリンク上でソフトAP MLDにアクセスすることができない。
5.2.条件付きリンクのみにおけるソフトAP ULアクセス
基本リンクが、遅延に弱い新たに到着したトラフィックを有する非AP NSTR/STRに所属するソフトAP MLD2に対する進行中のULアクセスを有する場合、MLD2は、基本リンク上で行われている現在のPPDU送信と終了同調できる場合には条件付きリンク上でEDCAアクセスを実行することができる。
図7及び図8に、図6に示すトポロジーのMLD2 176における条件付きリンクに所属するSTAであるSTA2の条件付きリンク上のみのULアクセスの第1の事例(事例(1))及び第2の事例の例190及び210を示す。
図7には、終了同調したPPDUを条件付きリンク上のみに有するソフトAP ULアクセスの第1の事例190を示す。この図には、基本リンク204を介したSTAx172からソフトAP MLD174のAP1 175aへのEDCAアップリンク(UL)PPDU1 196としての通信を示す。このシナリオでは、基本リンク上でのアップリンク中に、MLD2のSTA2 176が条件付きリンク206を介したAP2 175bへのアップリンクEDCA UL PPDU2 198を実行する。この第1の事例では、MLD2が、基本リンク上のSTAxプリアンブル及び条件付きリンクのCCAを基準として条件付きリンクにアクセスする。条件付き長さ上のPPDU198は、送信196と同じ時点201で完了するように開始する。その後、AP1及びAP2はブロック確認応答(BA)200及び202を送信する。
なお、事例(1)(第1の事例)は、MLD2が基本リンク上でSTAxから受信(感知)できない場合には正しく動作しない。
図8には、条件付きリンク上でのソフトAP ULアクセスの第2の事例210を示す。この事例では、ソフトMLD174のMLD AP1 175aが基本リンク204上でトリガーフレーム(TF)212を送信することにより、図示のようなNAV216を開始する。この時点では、条件付きリンクはCCAアイドルである。STAx172はTF212を受け取り、MLD AP1へのトリガーベース(TB)UL PPDU1214を開始する。基本リンク上でのUL中に条件付きリンク206がアクティブになり、EDCA UL PPDU2281の終了がTB UL PPDU1214の終了と同時に終了するように決定された時点でMLD2 STA2 176がMLD AP2にEDCA UL PPDU2218を送信する。MLD AP1及びAP2は、これらのアップリンクに応答してブロック確認応答220及び222を送信する。
なお、両事例190及び210では、MLD2が両リンク上でEDCAを実行しており、基本リンク上のBAがNAVを同期させるので、MLD2に所属する基本リンクSTAは、条件付きリンク上での送信後に基本リンク上で盲目的回復(blindness recovery)を実行する必要はない。盲目的回復では、NSTR MLDがリンク2上での送信時にリンク1上でNAV情報を受け取ることができないので、NSTR MLDがリンク2/条件付きリンクのみで発生した送信を終えた後にリンク1/基本リンク上で送信できない期間が存在する。なお、上記の例では、STAx及びMLD2 STA2が異なる装置に所属している。事例210(第2の事例)は、MLD2が基本リンク上でSTAxからのナビ情報を受信(感知)できない場合でも正しく動作する。
5.3.基本リンク上でRTS/CTSを使用する事例(1)
図9及び図10に、図7に示す事例(1)の、ただし基本リンク上でRTS/CTSを使用する事例230及び250を示す。
図9には、このシナリオではMLD2 242に関連するSTA2を含まない(に到達しない)送信範囲232を有するSTAx236との間でソフトAP MLD234が基本リンクを介してRTS/CTS 238及び240を実行することにより、MLD2においてCTS 240のみが受け取られるトポロジー例230を示す。
図10には、AP1 235a及びAP2 235bを有するソフトAP MLD234を用いた通信250を示す。MLD AP1 235aは、STAx 236から送信要求(Ready-To-Send:RTS)252を受け取ったことに対して送信許可(Clear-To-Send)254を送信し、CTSはNAV256を開始する。
しかしながら、MLD2はCTS254を受け取ったものの、CTSフレームにはAP MLDを送信側として示す送信側アドレス(TA)255が含まれておらず、従ってMLD2は、CTSフレームの後にBSS内UL PPDU1が存在すると判定できないという理由でRTS252はSTAx236の送信範囲232から外れているため、このRTS252はMLD2 242によって受け取られない。
STAxは、CTS 254を受け取ると、基本リンク266上でEDCA UL PPDU1258としてのUpLinkを送信する。MLD2は、UL PPDU1をBSS内UL PPDUであると判定することができず、またMLD2がSTAxからの範囲外であるため、UL PPDU1の終了を判定することもできない。従って、UL PPDU1に終了同調したEDCA UL PPDU2260の送信、及び応答BA264は不可能である。
事例(1)では、MLD2がSTAxを感知(すなわち、STAxからの通信を受信)できない場合、(a)MLD2がCTSのNAVからUL PPDU1のPPDU長を導出できず、(b)CTSが送信側アドレス(TA)を有していないため、基本リンク上で通信されるRTS/CTSは有益でない場合がある。従って、MLD2は、CTSが関連するソフトAP MLDからのものであると結論付けることができない。
5.4.ソフトAP基本リンク代替RTS/CTS
図11及び図12に、事例(1)の、ただし基本リンク上でRTS/CTSの代わりにRFT(トリガー要求)フレームを使用する例270及び290を示す。
図11には、このシナリオではMLD2 282を含まない範囲272を有するSTAx276との間でソフトAP MLD274が基本リンクを介してRFT278及びSU TF280を実行することにより、MLD2においてSU TFのみが受け取られるトポロジー例270を示す。
図12には、基本リンク306上でSTAx276によって送信されるトリガー要求292を(RTS/CTSの代用として)使用する通信290を示す。STAxは、RTSの代用としてトリガー要求(RFT)フレームを使用する。このRFT内のフレームは、全てが読むことができるNAVを有する非HTフォーマットであることができ、フレームはPPDU期間及び予想されるBA1期間を示すことができる。
AP1は、基本リンク306上のシングルユーザ(SU)トリガーフレーム(TF)294でSTAx276に応答する。SU TFフレームは、(a)全てが読むことができるNAVを有する非HTフォーマットであることができ、(b)UL PPDU1期間及び予想されるBA1期間を示し、(c)どの条件付きリンクが使用されていないかを示し、(d)使用されていない(単複の)条件付きリンクのAP NAVを示し、(e)条件付きリンク上のNAVがAPへの/APからのものではないトラフィックによって生じたものであるかどうかについての指示を提供し、(f)ソフトAP基本リンクアドレスをターゲットアドレス(TA)として含む、という特徴のうちの1つ又は2つ以上を有する。
STAxは、SU TFを受け取った後に基本リンク306上でUL PPDU1298を開始する。MLD2に所属するSTA2 282は、(a)やはり条件付きリンクが使用されなかったことを示すSUトリガーを基本リンク上で確認した(すなわち、受信/検出した)場合、EDCA UL PPDU2 300として示すEDCAアクセスを条件付きリンク308上で終了時刻を同調させて実行することができる。次に、(b)STA2は、終了時刻の同調を満たすためにUL PPDU2をパディングすることができる。(c)STA2は、BA2長がBA1長以下であることを満たすように、EDCA UL PPDU2内のMCS、BW、TID数、MPDU数を選択する。
条件付きリンク308上での送信(例えば、EDCA UL PPDU2)をパディングする能力は、STA2が自機の裁量でUL300を開始し、基本リンク上の送信(例えば、UL PPDU1)と同じ時刻に終了するように必要に応じてデータをパディングすることを可能にすると理解されるであろう。
ソフトAP MLD AP1及びAP2は、これらの送信後にそれぞれブロック確認応答(BA)302及び304を生成する。
5.5.ソフトAP ULアクセスの利点及び限界
5.5.1.利点
説明したソフトAP ULアクセスは、(a)基本リンクが同じBSSのSTAxによって占有されている場合、及び(b)STAxがアクセスを開始した時には条件付きリンクがビジーであったが、後で図13に示すようにアイドル状態になった場合に、MLD2 STA2によって例示されるように条件付きリンク上での迅速なアクセスを提供する。
この手法は、条件付き/基本リンク上でのTX後の基本/条件付きリンク上での盲目的回復の問題を(ソフトAP MLD及びNSTR MLD2の両方について)克服(迂回)することができる。
5.5.2.限界
このように実行される条件付きリンクアクセスは、隠れノード保護(hidden node protection)を有していない。
5.6.リンク2上のフレームw及びzの例
図14に、リンク2上のフレームw及びzの実施形態例370を示す。局は前回の図と同じものである。STA1は、基本リンク及び条件付きリンク上でトリガー要求を送信する際に開始/終了時刻を同調させることができる。STAxは、どの条件付きリンク(フレームx及びw)がトリガー要求でのアクセスに使用されていないか、及びUL PPDU/BA長を示す。
ソフトAP MLDは、(a)STAxからのUL PPDU/BA長、及び(b)条件付きリンクCCAがビジーの場合には条件付きリンク上のAP NAVなどの情報を示す応答、SUトリガー、又は未承諾のSUトリガーを全てのリンク(フレームy及びz)上で送信することができる。
条件付きリンクでは、バックオフカウンタが未だ0でない場合、ソフトAPは、そのリンク上でSUトリガーを送信する前に、条件付きリンクのバックオフカウントダウンを0まで待つことなくPIFSセンシングを使用してCCAアイドルを決定することができる。
ソフトAP MLD274は、基本リンク(リンク1)390を介してSTAx276と通信するAP1 275aと、条件付きリンク(リンク2)392を介してMLD2 STA2 282と通信するAP2 275bとを有する。
限られた範囲を有するSTAx276は、基本リンク390を介して、このシナリオではMLD2への到達を含まないRFT372を生成する。AP1は、RFTに応答してSTAxにSUトリガー376を送信する。一方で、AP2は、MLD2が感知しないことがあるUL PPDU1に関する情報を提供するために未承諾のSUトリガー378を送信する。
STAxは、上記の情報を含むRFTを基本リンク上のみで送信することができる。ソフトAPは、全てのリンク上でSUトリガーで応答することができる。条件付きリンクでは、ソフトAPが、PCFフレーム間隔(PIFS)センシングを使用してそのリンク上でのSUトリガーの送信を判定することができる。
従って、この図には、UL PPDU1382及びEDCA UL PPDU2384が同じ時刻に終了し、その後にMLD AP1及びAP2からBA 386及び388が送信されることを示す。
5.8.リンク2上のフレームzの例
図15に、基本リンク上でTXOPバーストが実行され、TXOPの開始時に条件付きリンク上でCCAビジーである場合のリンク2上のフレームzの実施形態例410を示す。TXOPバーストの原理は、チャネルアクセス権を獲得(取得)した局がバーストの最大許容期間まで複数のパケット送信を実行するのを可能にするものであると理解されるであろう。
この図は前回の例と同じ局を有するが、この事例では条件付きリンク436がCCAビジー412から開始する。基本リンク上では、STAx434がRFT414を送信し、AP1からのSUトリガー416を受信し、この時点でUP PPDU420及びUL PPDU1 426を使用してバーストを実行する。なお、UL PPDU420後には、AP1がブロック確認応答BA1 422 424を送信する。その後に、MLD2 STA2 282が、UL PPDU1426と終了が一致するEDCA UL PPDU 428を送信し、ソフトAPがブロックACK BA2 430及びBA3 432を送信する。
次のPPDU/次のBA(ULPPDU1/BA2)のための情報は、基本リンク及び条件付きリンクの両方においてBA1で伝えることができる。条件付きリンク上のBA1送信は、このリンク上のCCAアイドルを感知するPIFSに基づく。条件付きリンク上でBA1を送信する代わりに、開始/終了をBA1と同調させる可能なパディングを使用してBA1とは異なるフレームを条件付きリンク上で送信することもできる。
5.9.リンク1上のUL PPDU長閾値
UL PPDU長が閾値よりも小さい場合、STAxは、トリガー要求(フレームx)を送信せずに直接UL PPDU1を送信することができる。
MLD2 STA2は、閾値よりも短い長さのUL PPDUを基本リンク上で感知(受信)した場合、基本リンク上でのPPDU及び対応するBAの終了前に条件付きリンク上でのEDCAアクセスを許可されないことがある。
6.通信フレーム例
6.1.フレームx及びwのフレームフォーマット
図16に、セクション3の要素6で説明したようなx及びwを伝えるフレームの実施形態例450を示す。このフレームは、同じTXOP内の次のPPDUの情報を提供するULPPDU1内のAMPDU内のMPDUであることができる。なお、本明細書で説明するこの及びその他のフィールドのフィールド名、位置、他のプログラム的詳細は、本開示の教示から逸脱することなく幅広く変化し、これらの機能の組み合わせ又は分離も可能であると理解されたい。
以下のフィールドを有するフレームを例示する。フレーム制御(Frame Control:FC)フィールドの後にネットワーク割り当てベクトル(NAV)の値を伝える期間(Duration)フィールドが続き、この期間中は媒体へのアクセスが制限される。受信側アドレス(Recipient Address:RA)フィールド及び送信側アドレス(Transmitter Address:TA)フィールドも含まれる。フレームは、フレームチェックシーケンス(Frame Check Sequence:FCS)で終了する。なお、FC、期間、RA、TA及びTCSフィールドは、多くのタイプの既存の802.11フレームに存在する。
アップリンク(UL)長(UpLink(UL)Length)フィールドは、UL PPDU1の長さを示す。この情報は、リンク2にアクセスするMLDがそのPPDUの終了をUL PPDU1の終了に同調させるために使用する。
ブロック確認応答(BA)長(Block Acknowledgement (BA) length)フィールドは、リンク1上のUL PPDU1に応答する予想されるBAの長さを示す。この情報は、リンク2にアクセスするMLDが、セクション3の要素8で説明したULPPDU2の特性を決定するために使用する。
占有リンクビットマップ(Occupied Link Bitmap)フィールドは、UL PPDU1によって占有されていると予想される1又は複数のリンクを示す。この情報は、UL PPDU1によって占有される予定でないリンク2のアイデンティティを決定する際にMLDが使用する。
6.2.フレームy及びzのフォーマット
図17に、y及びzのフレームフォーマットの実施形態例470を示す。このフレームはMU-RTSの変形であることができる。ガードインターバル(GI)及びロングトレーニングフィールド(LTF)(Guard Interval (GI) and Long-Training Field (LTF))は、以下のフィールドが典型的なMU-RTSフレームと異なることを識別するために特定の値に設定することができる。リンク2にアクセスしようと試みる非AP MLDは、この情報を使用して後述するフィールドの存在を判定することができる。
TAフィールドは、セクション3の要素5cの情報に対応するリンク1又はリンク2上のAP MLDのアイデンティティにそれぞれ設定することができる。RAフィールドは、ブロードキャストアドレス、又はリンク1上のUL PPDU1の送信側のアドレスに設定することができる。リンクID(Link ID)フィールドは、リンク2のアイデンティティに関するセクション3の要素5dの情報に対応する。非AP MLDは、この情報を使用して、セクション3の要素2及び要素5dと同様にリンク2にアクセスすることができる。
リンクNAV(Link NAV)フィールドは、セクション3の要素5eの情報、例えばAP MLDにおけるリンク2NAVに対応する。リンク2にアクセスしようと試みる非AP MLDは、リンク2 NAVがアイドルになった後にこの情報を使用してUL PPDU2を開始することができる。
APサードパーティ(AP third party)フィールドは、AP MLDがリンク2上のTXOP所有者/応答者であるという理由でリンク2 NAVが設定されるか、それともサードパーティであるであるという理由でリンク2 NAVが設定されるかなどの、セクション3の要素5fの情報に対応する。
例えばリンク2であるための基準を満たすリンクが複数存在する場合などの、セクション3の要素5の情報が複数のリンクについて報告される必要がある場合には、後のユーザ情報フィールドでさらなるリンクのためのセクション3の要素5の追加情報を報告することができる。
最初の特殊AID12(special AID12)フィールドは、ユーザ情報を識別するために使用される。UL長(UL Length)フィールド及びBA長(BA Length)フィールドは、フレームx及びwのフレームフォーマット例で説明したものと同じである。
6.3.フレームyのフレームフォーマット
図18に、フレームyのフォーマットの実施形態例490を示す。このフレームは、基本トリガーフレームの変形であることができる。セクション3の要素5aに示すようなUL長情報フィールドは、既に基本トリガーで定義している。特殊AID12を含むユーザ情報(user information)フィールドは、リンクID(Link ID)/リンクNAV(Link NAV)/APサードパーティ(AP 3rd party)/BA長(BA length)フィールドを伝えるユーザ情報フィールドを識別するために使用することができる。リンクID/リンクNAV/APサードパーティ/BA長フィールドは、フレームy及びzのフレームフォーマット例で説明したものと同じである。
6.4.フレームy及びzのフォーマット
図19に、フレームy及びzのフォーマットの実施形態例510を示す。このフレームは、マルチSTAブロックACK(Multi-STA Block ACK)(BA)フレームの変形であることができる。このフレームは、セクション3の要素5で説明した情報を伝え、以下のフィールドを有する。
TAフィールドは、セクション3の要素5cの情報に対応するリンク1又はリンク2上のAP MLDのIDにそれぞれ設定される。AID11フィールドは、リンクID/リンクNAV/APサードパーティ/BA長フィールドを伝えるビットマップサブフィールドを識別する特別な値に設定される。リンクID/リンクNAV/APサードパーティ/BA長フィールドは、フレームy及びzのフレームフォーマット例で説明したものと同じである。
開始シーケンス制御(Start Sequence Control)内のフラグメント番号は、セクション3の要素5(この例では、リンクID/リンクNAV/APサードパーティ/BA長フィールド)による情報を伝えるのに十分なサイズを有するビットマップ長を定める値に設定される。レガシーSTAは、この値を使用して次のAID TID毎の情報(Per AID TID Info)サブフィールドにスキップすることができる。
7.さらなる例
7.1.トポロジー
図20に、MLD2 614、MLD3 616、MLD4 618をソフトAP MLD1 612に関連付けるシミュレーショントポロジーの実施形態例610を示す。一次(リンク1/Wifi1)及び二次(リンク2/Wifi2)の2つのリンクを示しており、各リンクは、データのための固定MCS QPSK3/4、ブロック確認応答(BA)のためのBPSK1/2を含む80MHzの帯域幅(BW)を有する。試験したMLDのトラフィックソースは、50MBファイルを有するUL FTPソース(AC0)及び1400B/msのUL CBRソース(AC3)であった。FTP/AC0のTXOP制限は5msであった。このシミュレーションにおける最も近いSTA間の距離は10mである。これらの値は一例として示すものであり、シミュレーションの実行を制限するものではないと理解されたい。
7.2.シナリオ
試験では、ソース毎の供給されるFTPトラフィック量、及びCBR e2e遅延のCDFを5秒間にわたって測定する。トラフィックソースは、MLD3 CBR、MLD2 FTP、MLD4 CBRである。
事例
(1)ベースライン:ベースラインソフトAP、二次リンクは、一次リンクが非同時送受信(NSTR)非AP MLDの開始及び終了同調などを送信する時にのみ送信を行うことができる。各集約MACプロトコルデータユニット(Aggregated MAC Protocol Data Unit:AMPDU)は、最大12.4KB(20MPDU)に収まることができる。
(2)tlm:ベースラインと同じであるが、AC0は一次リンクのみにマッピングされ、AC3は一次リンク及び二次リンクの両方にマッピングされる。
(3)tlm+ula_12.4:tlmと同じであるが、一次リンクがBSS内UL PPDUを有している場合、すなわち異なるMDLのための終了同調の場合にはUL AC3二次リンクEDCAアクセスを許可する。
(4)tlm+ula_6.2:tlm+ula_12.4と同じであるが、各AMPDUは最大6.2KB(10MPDU)に収まる。
(5)tlm+ula_3.1:tlm+ula_12.4と同じであるが、各AMPDUは最大3.1KB(5MPDU)に収まる。
7.3.結果
図21及び図22に、tlm+ula_3.1及びtlm+ula_6.2の遅延性能はベースライン事例及びtlmに比べて改善されているが、ベースライン事例に比べてFTPスループットに不利点があることを示すシミュレーション結果710及び810を示す。遅延性能とFTPスループットとの間のトレードオフは、セクション3の要素32においてFTPを一次リンクのみにマッピングすることによって発生する。しかしながら、FTPに少ない帯域幅を与えることによって要素32を適用しただけでは、事例tlm(リンク2がリンク1と終了同調していない事例)に見られるような遅延の改善は不可能である。すなわち、改善された遅延性能は、要素32と異なるMLDからの終了同調との組み合わせに由来する。また、セクション3の要素31で説明したような小さなPPDUサイズがFTPスループットのさらなる大幅な不利点を伴わない遅延の低減に役立つこと(すなわち、一次リンクのTXOPの期間が同じ状態でのtlm+ula_3.1遅延<tlm+ula_6.2遅延<tlm+ula_12.4遅延)も観察される。すなわち、APは、セクション3の要素31に基づいて、遅延時間に弱いトラフィックの特定の遅延限界を目標にするようにPPDU期間を調整することができる。
7.4.さらなる通信例
図23に、MLD2及びMLD3が終了同調を伴わずにリンク2にアクセスしているセクション3の要素40の実施形態例910を示す。
この図には、リンク1 914(一次リンク)及びリンク2 912(二次リンク)を示す。リンク1上でSTA1からPPDU1 916が送信され、リンク2上でMLD2からPPDU2 918が送信され、その後にリンク2上でMLD3からPPDU3 920が送信されていることが分かる。PPDU1、PPDU2、PPDU3として例示するこれらの複数のPPDUに対するACK又はブロックAck(BA)がリンク1上で複数のSTAブロックAck(MBA)922として送信されていることが分かる。
図24に、同じTXOP内の次のデータ(例えば、PPDU1.2)がPPDU(例えば、PPDU1.1)と同じ期間を有する旨の指示をPPDU1.1が有するセクション3の要素42の動作の実施形態例930を示す。
この図には、リンク1 914(一次リンク)及びリンク2 912(二次リンク)を示す。PPDU1.1の期間がPPDU1.2と同じであることをSTA1に示すPPDU1.1 932がリンク1上で送信される。MLD2からPPDU1.2 934が送信され、その後にPPDU1.1と同じ指示を有するBA 936及び938が見られる。従って、リンク1上及びリンク2上のAP MLDからのBAは同じ指示を有し、APは、BAを伝えるリンク1上及びリンク2上のPPDUの期間を同調させる。
その後に、MLD2は、リンク1上のPPDU1.2のプリアンブルの観察を待つことなくリンク2上のBAの直後にPPDU2.2 940を送信することによってTXOPを拡張し、STA1はPPDU1.2 942を送信していることが分かる。
図25に、MLD2及びMLD3がPPDU1.1との終了同調を実行してリンク2上でPPDU2.1及びPPDU3.1を送信し、その最中に衝突が発生する、セクション3の要素43の実施形態例950を示す。
この図には、リンク1 914(一次リンク)及びリンク2 912(二次リンク)を示す。リンク1上でSTA1からPPDU1.1 952が送信された後に、リンク2上でMLD3からPPDU3.1が送信され、その後にMLD2からPPDU2.1 956が送信され、これがPPDU3.1と衝突する。リンク1上でのみBA958が送信されていることが分かる。
リンク2上の次のアクセスでは、MLD2及びMLD3がより多くのアクセス機会を可能にするために終了同調を実行せず、その代償としてリンク2上のAPからのBAがPPDU1.2の自己干渉の少なくとも一部を発生させる。従って、リンク1上でSTA1からPPDU1.2 960が送信され、その最中にリンク2上でMLD2からPPDU2.2 962が送信された後にBA 964が送信され、次にMLD3からPPDU3.2 966が送信された後にBA 968が送信されていることが分かる。
図26に、別のSTA/MLDからのリンク1上のPPDU1.1との終了同調を伴うリンク2上でのMLD2アクセスを示す、セクション3の要素44の実施形態例990を示す。PPDU2.1におけるMPDUのNAVは、リンク1上のTXOPにおける次のPPDU1.2のプリアンブルの期間をカバーする。
この図には、リンク1 914(一次リンク)及びリンク2 912(二次リンク)を示す。リンク1でプリアンブル992を含むPPDU1.1 994が送信され、その最中にPPDU1.1との終了同調を伴ってPPDU2.1 996が開始する。これらのPPDUの最後に、リンク2上でNAV1001が開始する。NAV中には、リンク1及びリンク2上でBA998及び1000が送信される。その後、リンク2上でのNAV中に、リンク1上でプリアンブル1002を含むPPDU1.2 1004が開始する。
従って、このさらなるNAV保護は、終了同調を伴うリンク2を使用するBSS内MLDがPPDU1.2のプリアンブル/期間を観察する時間を可能にしながら、PPDU1.2のプリアンブルが送信されている時点でリンク2を占有している重複BSS(Overlapped BSS:OBSS)STAからPPDU1.2を保護することができる。
図27に、OBSS内の局によって生じたリンク1上のCCAビジーを検出し、RTSを使用してリンク2上でアクセスを実行する非AP MLDを表すセクション3の要素46の実施形態例1030を示す。
この図には、リンク1 914(一次リンク)及びリンク2 912(二次リンク)を示す。リンク1上にはOBSSのTXOP1030が見られる。これが確認された後に、非AP MLDがNAV1034を有するRTS1032を送信し、これに対してAPがCTS1036で応答し、NAVをリンク1上のAP MLDの訂正済みNAV1040に訂正する。APは、リンク1上でTXOPを開始するためにRTSを必要とし得る。リンク1上の訂正済みNAV期間中、AP MLDは、リンク1上でRTSを受け取っている場合にはCTSで応答しないことができる。
リンク2上でアクセスする非AP MLDは、データ1038を送信してACK1042を受信し、TXOPは訂正済みNAV1040の最後までに終了する。その後、CFエンド(CF-end)1044によって競合なし期間の終了が示される。
図28に、AP MLDが異なるMLDに異なる二次リンクを割り当てるセクション3の要素47の実施形態例1070を示す。具体的には、この図には、二次リンク1680が異なる動作チャネルに分割されることを示す。
この図には、一次リンク上のモバイルAP MLD AP1 1072、二次リンクのチャネル1上のモバイルAP MLD AP2 1074、二次リンクのチャネル2上のモバイルAP MLD AP2 1076、及び二次リンクのチャネル3上のモバイルAP MLD AP2 1078間の通信を示しており、これらはそれぞれMLDx 1100、MLDx 1102、MLD3 1104及びMLD4 1106と通信しており、例えばMLDx、MLD3、MLD4には異なる二次リンクが効果的に割り当てられている。
限定ではなく一例として、この例では、BSSが利用できる総BWが160MHzであり、一次リンクの動作BWが100MHzであり、各二次リンクのBWが20MHzである、限られた利用可能帯域幅(BW)について検討する。
優先度の低いNSTR MLDxはベースラインルールに従い、一次リンク及び割り当てられた二次リンクを占有するPPDU 1082、1084を送信する。その後に、優先度の高いMLD3及びMLD4が、PPDU1との終了同調を使用してPPDU3 1088及びPPDU4 1086を送信する。ほぼ同じ時刻に終了するPPDUの後に、BA1088、1090、1092及び1094が見られる。
MLD3及びMLD4は、終了同調を使用して二次リンクアクセスを実行する際に競合せず、BWの狭い二次リンクの方がパディングオーバーヘッドが小さい。MLDxからのものとして例示するような優先度の低いトラフィックは、この事例ではBW全体の約4分の3(3/4)などのBWの大部分を依然として利用することができる。
図29に、MLD1158が別のSTA/MLDからの一次リンクPPDU1に終了同調した二次リンクアクセスを使用して、APからの距離r1154内で、従って範囲1156内で同じアクセスを実行したいと望む他のMLDが送信を検出して隠れノード問題を回避できる確率が高まるように十分な電力で送信することをAP MLD1152が要求できる、セクション3の要素45の実施形態例1150を示す。
従って、MLDxは、リンク1上で正規化電力p(dBm単位)でメッセージMを伝えるPPDUを受け取る。メッセージMは以下の関数を定め、
Figure 2024517426000002
ここで、
Figure 2024517426000003
はリンクn上の逆経路損失関数(inverse pathloss function)であり、PLn()はリンクn上の経路損失関数(pathloss function)p0はメッセージMの正規化送信(tx)電力(dBm単位)であり、PminはCCAビジーを検出するための正規化受信電力(dBm単位)である。
MLDxは、セクション3の要素2によるPPDU2をリンク2以上の正規化電力で送信しなければならない。そうでなければ、MLDxは、リンク1上のPPDU1と終了同調して二次リンクアクセスを実行する資格がない。
NSTRモバイルAP MLDに関連する非AP MLDに所属する STA及びNSTRモバイルAP MLDに所属するAPは、以下のさらなる制約及び以下の例外(a)及び(b)を伴う非一次リンクでの送信を意図する場合、開始時刻同期PPDU媒体アクセス(start time sync PPDUs medium access)の手順に従わなければならない。
非AP MLDに所属するSTAは、一次リンク内の同じMLDに所属するSTAもTXOP所有者として同じ開始時刻でのPPDUを開始している場合に限り、NSTRモバイルAP MLDに所属する関連するAPに非一次リンクでPPDU送信を開始することができる。
NSTRモバイルAP MLDに所属するAPは、一次リンク内の同じNSTRモバイルAP MLDに所属するAPもTXOP所有者として同じ開始時刻でのPPDUを開始している場合に限り、非一次リンク内の関連する非AP STAにPPDU送信を開始することができる。
(a)非一次リンク上で動作するとともに、STRリンクペアである設定リンクのペアを有する非AP MLDに所属するSTAは、両リンクのPPDU終了時刻同調のためのチャネルアクセス手順を実行することができ、或いは(b)非AP MLDが一次リンク上で進行中のULBSS内PPDU送信を検出した場合、非一次リンク上で動作するとともに非AP MLDに所属するSTAは、STAのバックオフカウンタが0に到達した時に、TXOP制限が0に等しいと仮定してチャネルアクセスを実行することができる。
チャネルアクセス内のPPDUは、進行中の一次リンクPPDUと終了同調されるべきであり、PDDUは、一次リンクの最も高い基本レートを使用して非HTフォーマットで送信されるAckフレームよりも長いTXTIMEでの即時応答を要求してはならない。非一次リンク上で動作するとともに非AP MLDに所属するSTAは、非AP MLDが一次リンク上で進行中のULBSS内PPDUを検出し、かつSTAが既に0に到達したバックオフカウンタを有した時点で、CW[AC]及びQSRC[AC]をそのままにした状態で新たなバックオフ手順を実行することができる。
8.実施形態の一般的範囲
本明細書では、コンピュータプログラム製品としても実装できる、本技術の実施形態による方法及びシステム、及び/又は手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式又はその他の計算表現のフローチャートを参照して本技術の実施形態を説明することができる。この点、フローチャートの各ブロック又はステップ、及びフローチャートのブロック(及び/又はステップ)の組み合わせ、並びにいずれかの手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現は、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はコンピュータ可読プログラムコードの形で具体化された1又は2以上のコンピュータプログラム命令を含むソフトウェアなどの様々な手段によって実装することができる。理解されるように、このようないずれかのコンピュータプログラム命令は、以下に限定されるわけではないが、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、又は機械を生産するための他のいずれかのプログラマブル処理装置を含む1又は2以上のコンピュータプロセッサによって実行して、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で実行されるコンピュータプログラム命令が、(単複の)特定される機能を実施するための手段を生み出すようにすることができる。
従って、本明細書で説明したフローチャートのブロック、並びに手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現は、(単複の)特定の機能を実行する手段の組み合わせ、(単複の)特定の機能を実行するステップの組み合わせ、及びコンピュータ可読プログラムコードロジック手段の形で具体化されるような、(単複の)特定の機能を実行するコンピュータプログラム命令をサポートする。また、本明細書で説明したフローチャートの各ブロック、並びにいずれかの手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現、及びこれらの組み合わせは、(単複の)特定の機能又はステップを実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ可読プログラムコードとの組み合わせによって実装することもできると理解されるであろう。
さらに、コンピュータ可読プログラムコードなどの形で具体化されるこれらのコンピュータプログラム命令を、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置に特定の態様で機能するように指示することができる1又は2以上のコンピュータ可読メモリ又はメモリ装置に記憶して、これらのコンピュータ可読メモリ又はメモリ装置に記憶された命令が、(単複の)フローチャートの(単複の)ブロック内に指定される機能を実施する命令手段を含む製造の物品を生産するようにすることもできる。コンピュータプログラム命令をコンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置によって実行し、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で一連の動作ステップが実行されるようにしてコンピュータで実施される処理を生成し、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で実行される命令が、(単複の)フローチャートの(単複の)ブロック、(単複の)手順、(単複の)アルゴリズム、(単複の)ステップ、(単複の)演算、(単複の)数式、又は(単複の)計算表現に特定される機能を実施するためのステップを提供するようにすることもできる。
さらに、本明細書で使用する「プログラム」又は「プログラム実行文」という用語は、本明細書で説明した1又は2以上の機能を実行するために1又は2以上のコンピュータプロセッサが実行できる1又は2以上の命令を意味すると理解されるであろう。命令は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで具体化することができる。命令は、装置の非一時的媒体に局所的に記憶することも、又はサーバなどに遠隔的に記憶することもでき、或いは命令の全部又は一部を局所的に又は遠隔的に記憶することもできる。遠隔的に記憶された命令は、ユーザが開始することによって、或いは1又は2以上の要因に基づいて自動的に装置にダウンロード(プッシュ)することができる。
さらに、本明細書で使用するプロセッサ、ハードウェアプロセッサ、コンピュータプロセッサ、中央処理装置(CPU)及びコンピュータという用語は、命令、並びに入力/出力インターフェイス及び/又は周辺装置との通信を実行できる装置を示すために同義的に使用されるものであり、プロセッサ、ハードウェアプロセッサ、コンピュータプロセッサ、CPU及びコンピュータという用語は、単一の又は複数の装置、シングルコア装置及びマルチコア装置、及びこれらの変種を含むように意図するものであると理解されるであろう。
本明細書の説明から、本開示は、限定ではないが以下の内容を含む複数の技術実装を含むと理解されるであろう。
ネットワークにおける無線通信のための装置であって、(a)非アクセスポイント(非AP)マルチリンク装置(MLD)内で動作し、同時送受信(STR)を行うことができない非STR MLDとしてのAP MLDと通信する無線局(STA)としての無線通信回路であって、前記MLDは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上でIEEE802プロトコルに従ってマルチリンク動作(MLO)を実行する際に他の無線局(STA)と無線で通信するように構成される、無線通信回路と、(b)前記無線通信回路に結合されてWLAN上でSTAとして動作するプロセッサと、(c)前記プロセッサによって実行可能な、他のSTAと通信するための命令を記憶する非一時的メモリと、を備え、(d)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、(d)(i)前記非AP MLDの一次リンクとしての第1のリンク及び条件付きリンクとしての第2のリンクをモニタすることと、(d)(ii)前記第1のリンク上での前記非AP MLDによる第1のデータ伝送の予想される長さを決定することと、(d)(iii)前記第1のデータ伝送が、前記非AP MLDが通信しようと試みているAP MLDと同じAP MLDに送信される予定であると判定することと、(d)(iv)前記第1のリンク上での前記第1のデータ伝送中に前記第2のリンクにアクセスし、前記第2のリンク上で第2のデータ伝送を送信することと、含む1又は2以上のステップを実行する、装置。
ネットワークにおける無線通信のための装置であって、(a)非アクセスポイント(非AP)マルチリンク装置(MLD)内で動作し、同時送受信(STR)を行うことができない非STR MLDとしてのAP MLDと通信する無線局(STA)としての無線通信回路であって、前記MLDは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上でIEEE802プロトコルに従ってマルチリンク動作(MLO)を実行する際に他の無線局(STA)と無線で通信するように構成される、無線通信回路と、(b)前記無線通信回路に結合されてWLAN上でSTAとして動作するプロセッサと、(c)前記プロセッサによって実行可能な、他のSTAと通信するための命令を記憶する非一時的メモリと、備え、(d)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、(d)(i)前記非AP MLDの一次リンクとしての第1のリンク及び条件付きリンクとしての第2のリンクをモニタすることと、(d)(ii)前記第1のリンク上での前記非AP MLDによる第1のデータ伝送の予想される長さを決定することと、(d)(iii)前記第1のデータ伝送が、前記非AP MLDが通信しようと試みているAP MLDと同じAP MLDに送信される予定であると判定することと、(d)(iv)前記第1のリンク上での前記第1のデータ伝送中に前記第2のリンクにアクセスし、前記第2のリンク上で第2のデータ伝送の開始及び/又は終了を前記第1のデータ伝送のそれぞれの開始及び/又は終了と同調させて前記第2のデータ伝送を送信することと、含む1又は2以上のステップを実行し、(d)(v)前記第1のデータ伝送及び前記第2のデータ伝送の各々は、プリアンブル及びデータフィールドを含む物理層プロトコルデータユニット(PPDU)を含む、装置。
ネットワークにおける無線通信方法であって、(a)非アクセスポイント(非AP)マルチリンク装置(MLD)内で動作する無線局(STA)としての無線通信回線と、同時送受信(STR)を行うことができない非STR MLDとしてのAP MLDとの間で通信を行うことであって、前記MLDは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上でIEEE802プロトコルに従ってマルチリンク動作(MLO)を実行する際に他の無線局(STA)と無線で通信するように構成される、ことと、(b)前記非AP MLDの一次リンクとしての第1のリンク及び条件付きリンクとしての第2のリンクをモニタすることと、(c)前記第1のリンク上での前記非AP MLDによる第1のデータ伝送の予想される長さを決定することと、(d)前記第1のデータ伝送が、前記非AP MLDが通信しようと試みているAP MLDと同じAP MLDに送信される予定であると判定することと、(e)前記第1のリンク上での前記第1のデータ伝送中に前記第2のリンクにアクセスし、前記第2のリンク上で第2のデータ伝送を送信することと、を含む方法。
前記第1のデータ伝送及び前記第2のデータ伝送の各々は、プリアンブル及びデータフィールドを含む物理層プロトコルデータユニット(PPDU)を含む、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
前記第2のデータ伝送の終了は、前記第1のデータ伝送の終了と同調する、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
前記非AP MLDは、(a)一次リンクとしての前記第1のリンク内の前記非AP MLDに所属するSTAが、同じ開始時刻に送信機会(TXOP)所有者としてデータ伝送を開始している場合、又は(b)前記第1のリンク内の前記非AP MLDに所属するSTAがTXOP所有者としてデータ伝送を開始していない場合のいずれかに、条件付きリンクとしての前記第2のリンク上で前記AP MLDに対して拡張分散チャネルアクセス(EDCA)アップリンク(UL)アクセスを実行する、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
前記AP MLDは、同時送受信(STR)を行うことができない非STR MLDとしてのAP MLDとの前記通信中に、トリガーフレーム、確認応答(ACK)フレーム、ブロック確認応答(BA)フレーム、又は前記第1のデータ伝送前に非AP装置によって送信されたフレームに応答して送信されるフレームから成る一群のフレームから選択されるフレームを前記第1のリンク上で送信する、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
前記AP MLDは、データ伝送を送信する前に、制御フレームとしてのシングルユーザ(SU)トリガーフレームを含むフレームを前記第1のリンク上でトリガーフレームとして送信する、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
前記第1のリンク上で前記非AP装置によって送信される前記フレームは、(a)データ伝送の予想期間、(b)前記データ伝送の確認応答の予想期間、及び(c)送信側による予想リンク占有率に関する情報、を導出できる情報を含む、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
前記制御フレームは、(a)データ伝送の予想期間、(b)前記データ伝送の確認応答の予想最小期間、(c)前記第1のリンク上の前記AP MLDに所属するAPのアイデンティティ又は前記AP MLDのアイデンティティ、(d)前記第2のリンクのアイデンティティ、(e)前記第2のリンク上の前記AP MLDに所属するAPのネットワーク割り当てベクトル(NAV)又はクリアチャネル評価(CCA)ステータス、(f)(f)(i)前記第2のリンク上の前記AP MLDに所属する前記APがTXOP所有者又はレスポンダであること、又は(f)(ii)前記第2のリンク上の前記AP MLDに所属する前記APが前記第2のリンク上のTXOPに対するサードパーティであり、従って直接通信には関与しないが通信範囲内にあること、を理由に前記NAVが設定されたかどうかに関する情報、から成る一群の情報から選択される情報を含む、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
請求項1に記載の前記非AP MLDは、前記第2のリンク上でのデータ伝送に対する確認応答/ブロック確認応答(ACK/BA)が前記第1のリンク上で実行されているデータ伝送と重複するのを防ぐために、前記制御フレームを受け取って、前記データ伝送のプリアンブル及び開始時間から前記データ伝送の予想特性を決定する、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
前記データ伝送の予想特性は、(a)前記データ伝送におけるトラフィック識別子(TID)の数、(b)前記データ伝送における物理層プロトコルデータユニット(PPDU)を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)の数、(c)前記PPDU内のFEC前パディング又はFEC後パディングとしての、又はFEC前パディングとFEC後パディングとの組み合わせとしての前方誤り訂正(FEC)パディング、(d)前記PPDUの変調符号化スキーム(MCS)又は空間ストリーム数/帯域幅に関する情報、から選択される、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
AP MLDは、同時送受信(STR)を行うことができない非STR MLDとしてのAP MLDとの前記通信中に、前記第1のリンク上で送信されたフレームの開始及び/又は終了時刻に一致する開始及び/又は終了時刻を有するフレームも前記第2のリンク上で送信する、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
前記第2のリンク上で送信されるフレームは、前記第1のリンク上で送信されるフレームと同一の情報を含む、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
前記第1のデータ伝送の予想期間が所定の閾値未満である場合、前記第1のデータ伝送の送信側は、前記第1のデータ伝送前に制御情報を送信する必要がない、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
前記第1のデータ伝送の予想期間が所定の閾値未満である場合、前記非AP MLDは、たとえ他の全ての条件が満たされている場合でも前記第2のリンク上でアップリンク(UL)アクセスを実行することができない、いずれかの先行する実装の装置又は方法。
本明細書で使用する「実装」という用語は、本明細書で説明する技術を実践するための実施形態、実施例、又はその他の形態を制限なく含むように意図される。
本明細書で使用する単数形の「a、an(英文不定冠詞)」及び「the(英文定冠詞)」は、文脈において別途明確に示されていない限り複数形の照応を含む。ある物体に対する単数形での言及は、明確にそう述べていない限り「唯一」を意味するものではなく、「1又は2以上」を意味する。
本開示における「A、B及び/又はC」などの表現構造は、A、B又はCのいずれか、或いは項目A、B及びCのいずれかの組み合わせが存在し得ることを表す。「~のうちの少なくとも1つ(at least one of)」の後にリストされた一群の要素が続くものなどを示す表現構造は、該当する際にはこれらのリストされた要素のいずれかの考えられる組み合わせを含む、これらの一群の要素のうちの少なくとも1つが存在することを示す。
本開示における「ある実施形態」、「少なくとも1つの実施形態」又は同様の実施形態という言い回しについて言及する参照は、説明する実施形態に関連して説明した特定の特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを示す。従って、これらの様々な実施形態の表現は、必ずしも全てが同じ実施形態、又は説明されている他の全ての実施形態とは異なる特定の実施形態を意味するわけではない。実施形態という表現は、所与の実施形態の特定の特徴、構造又は特性を、開示する装置、システム又は方法の1又は2以上の実施形態においていずれかの好適な形で組み合わせることができることを意味するものとして解釈すべきである。
本明細書で使用する「組(set)」という用語は、1又は2以上の物体の集合を意味する。従って、例えば物体の組は、単一の物体又は複数の物体を含むことができる。
本文書における第1及び第2、頂部及び底部などの関係語は、1つの実体又は行動を別の実体又は行動と区別するために使用しているにすぎず、必ずしもこのような実体又は行動同士のこのようないずれかの実際の関係又は順序を必要としたり、又は意味したりするものではない。
「備える、有する、含む(comprises、comprising、has、having、includes、including、contains、containing)」という用語、又はこれらの用語の他のあらゆる変化形は、非排他的包含を含むことが意図されており、従って、ある要素リストを備える、有する又は含むプロセス、方法、物品又は装置は、これらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙していない、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に特有の他の要素を含むこともできる。「~を備える、有する、又は含む(comprises … a、has … a、includes … a、contains … a)」に続く要素は、その要素を備える、有する又は含むプロセス、方法、物品又は装置にさらなる同一要素が存在することを、さらなる制約を受けることなく除外するものではない。
本明細書で使用する「近似的に(approximately)」、「近似する(approximate)」、「実質的に(substantially)」、「基本的に(essentially)」及び「約(about)」という用語、又はこれらのいずれかの変形形態は、わずかな変動の記述及び説明のために使用するものである。これらの用語は、事象又は状況に関連して使用した時には、これらの事象又は状況が間違いなく発生する場合、及びこれらの事象又は状況が発生する可能性が非常に高い場合を意味することができる。これらの用語は、数値に関連して使用した時には、その数値の±5%以下、±4%以下、±3%以下、±2%以下、±1%以下、±0.5%以下、±0.1%以下、又は±0.05%以下などの、±10%以下の変動範囲を意味することができる。例えば、「実質的に」整列しているということは、±5°以下、±4°以下、±3°以下、±2°以下、±1°以下、±0.5°以下、±0.1°以下、又は±0.05°以下などの、±10°以下の角度変動範囲を意味することができる。
また、本明細書では、量、比率及びその他の数値を範囲形式で示すこともある。このような範囲形式は、便宜的に単純化して使用するものであり、範囲の限界として明確に指定された数値を含むが、この範囲に含まれる全ての個々の数値又は部分的範囲も、これらの各数値及び部分的範囲が明確に示されているかのように含むものであると柔軟に理解されたい。例えば、約1~約200の範囲内の比率は、約1及び約200という明確に列挙した限界値を含むが、約2、約3、約4などの個々の比率、及び約10~約50、約20~約100などの部分的範囲も含むと理解されたい。
本明細書で使用する「結合される(coupled)」という用語は、「接続される」と定義されるが、必ずしも直接的な機械的接続ではない。特定の形で「構成される(configured)」装置又は構造は、少なくともその形で構成されるが、列挙していない形で構成することもできる。
利点、長所、問題解決手段、及びいずれかの利点、長所又は解決手段を生じさせる、又はより顕著にするいずれかの(単複の)要素は、本明細書で説明した技術、或いは一部又は全部の請求項の重要な、必要な又は不可欠な特徴又は要素として解釈すべきでない。
また、上述した開示では、開示を合理化する目的で様々な実施形態において様々な特徴を共にグループ化することができる。本開示の方法は、請求項に記載する実施形態が、各請求項に明示的に記載する特徴よりも多くの特徴を必要とするという意図を反映したものであると解釈すべきではない。本発明の主題は、開示した単一の実施形態の全ての特徴よりも少ないものによって成立することができる。
本開示の要約書は、読者が技術開示の本質を素早く確認できるように示すものである。要約書は、特許請求の範囲又はその意味を解釈又は限定するために使用されるものではないという理解の下で提示するものである。
管轄によっては、出願後に本開示の1又は2以上の部分の削除を求める慣行もあると理解されたい。従って、読者は、本開示の元々の内容については出願日時点の出願を参照すべきである。開示内容のいずれかの削除は、当初出願時の出願のいずれかの主題の放棄、失権又は公衆への献呈として解釈すべきではない。
以下の特許請求の範囲は、各請求項が単独の発明主題として自立した状態で本開示に組み込まれる。
本明細書の説明は多くの詳細を含んでいるが、これらは本開示の範囲を限定するものではなく、現在のところ好ましい実施形態の一部を例示するものにすぎないと解釈すべきである。従って、本開示の範囲は、当業者に明らかになると考えられる他の実施形態も完全に含むと理解されるであろう。
当業者に周知の本開示の実施形態の要素の構造的及び機能的同等物も、引用によって本明細書に明確に組み入れられ、本特許請求の範囲に含まれるように意図される。さらに、本開示の要素、構成要素又は方法ステップは、これらが特許請求の範囲に明示されているかどうかにかかわらず、一般に公開されるように意図するものではない。本明細書における請求項の要素については、その要素が「~のための手段」という表現を使用して明確に示されていない限り、「ミーンズプラスファンクション」の要素として解釈すべきではない。また、本明細書における請求項の要素については、その要素が「~のためのステップ」という表現を使用して明確に示されていない限り、「ステッププラスファンクション」の要素として解釈すべきではない。
230 トポロジー例
232 送信範囲
234 ソフトAP MLD
236 STAx
238 RTS
240 CTS
242 MLD2

Claims (25)

  1. ネットワークにおける無線通信のための装置であって、
    (a)非アクセスポイント(非AP)マルチリンク装置(MLD)内で動作し、同時送受信(STR)を行うことができない非STR MLDとしてのAP MLDと通信する無線局(STA)としての無線通信回路であって、前記MLDは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上でIEEE802プロトコルに従ってマルチリンク動作(MLO)を実行する際に他の無線局(STA)と無線で通信するように構成される、無線通信回路と、
    (b)前記無線通信回路に結合されてWLAN上でSTAとして動作するプロセッサと、
    (c)前記プロセッサによって実行可能な、他のSTAと通信するための命令を記憶する非一時的メモリと、
    を備え、(d)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、
    (i)前記非AP MLDの一次リンクとしての第1のリンク及び条件付きリンクとしての第2のリンクをモニタすることと、
    (ii)前記第1のリンク上での前記非AP MLDによる第1のデータ伝送の予想される長さを決定することと、
    (iii)前記第1のデータ伝送が、前記非AP MLDが通信しようと試みているAP MLDと同じAP MLDに送信される予定であると判定することと、
    (iv)前記第1のリンク上での前記第1のデータ伝送中に前記第2のリンクにアクセスし、前記第2のリンク上で第2のデータ伝送を送信することと、
    含む1又は2以上のステップを実行する、
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記第1のデータ伝送及び前記第2のデータ伝送の各々は、プリアンブル及びデータフィールドを含む物理層プロトコルデータユニット(PPDU)を含む、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記第2のデータ伝送の終了は、前記第1のデータ伝送の終了と同調する、
    請求項1に記載の装置。
  4. 前記非AP MLDは、
    (a)一次リンクとしての前記第1のリンク内の前記非AP MLDに所属するSTAが、同じ開始時刻に送信機会(TXOP)所有者としてデータ伝送を開始している場合、又は、
    (b)前記第1のリンク内の前記非AP MLDに所属するSTAがTXOP所有者としてデータ伝送を開始していない場合、
    のいずれかに、条件付きリンクとしての前記第2のリンク上で前記AP MLDに対して拡張分散チャネルアクセス(EDCA)アップリンク(UL)アクセスを実行する、請求項1に記載の装置。
  5. 前記AP MLDは、同時送受信(STR)を行うことができない非STR MLDとしてのAP MLDとの前記通信中に、トリガーフレーム、確認応答(ACK)フレーム、ブロック確認応答(BA)フレーム、又は前記第1のデータ伝送前に非AP装置によって送信されたフレームに応答して送信されるフレームから成る一群のフレームから選択されるフレームを前記第1のリンク上で送信する、
    請求項1に記載の装置。
  6. 前記AP MLDは、データ伝送を送信する前に、制御フレームとしてのシングルユーザ(SU)トリガーフレームを含むフレームを前記第1のリンク上でトリガーフレームとして送信する、
    請求項5に記載の装置。
  7. 前記第1のリンク上で前記非AP装置によって送信される前記フレームは、(a)データ伝送の予想期間、(b)前記データ伝送の確認応答の予想期間、及び(c)送信側による予想リンク占有率に関する情報、を導出できる情報を含む、
    請求項5に記載の装置。
  8. 前記制御フレームは、(a)データ伝送の予想期間、(b)前記データ伝送の確認応答の予想最小期間、(c)前記第1のリンク上の前記AP MLDに所属するAPのアイデンティティ又は前記AP MLDのアイデンティティ、(d)前記第2のリンクのアイデンティティ、(e)前記第2のリンク上の前記AP MLDに所属するAPのネットワーク割り当てベクトル(NAV)又はクリアチャネル評価(CCA)ステータス、(f)(f)(i)前記第2のリンク上の前記AP MLDに所属する前記APがTXOP所有者又はレスポンダであること、又は(f)(ii)前記第2のリンク上の前記AP MLDに所属する前記APが前記第2のリンク上のTXOPに対するサードパーティであり、従って直接通信には関与しないが通信範囲内にあること、を理由に前記NAVが設定されたかどうかに関する情報、から成る一群の情報から選択される情報を含む、
    請求項6に記載の装置。
  9. 前記非AP MLDは、前記第2のリンク上でのデータ伝送に対する確認応答/ブロック確認応答(ACK/BA)が前記第1のリンク上で実行されているデータ伝送と重複するのを防ぐために、前記制御フレームを受け取って、前記データ伝送のプリアンブル及び開始時間から前記データ伝送の予想特性を決定する、
    請求項8に記載の装置。
  10. 前記データ伝送の予想特性は、(a)前記データ伝送におけるトラフィック識別子(TID)の数、(b)前記データ伝送における物理層プロトコルデータユニット(PPDU)を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)の数、(c)前記PPDU内のFEC前パディング又はFEC後パディングとしての、又はFEC前パディングとFEC後パディングとの組み合わせとしての前方誤り訂正(FEC)パディング、(d)前記PPDUの変調符号化スキーム(MCS)又は空間ストリーム数/帯域幅に関する情報、から選択される、
    請求項9に記載の装置。
  11. AP MLDは、同時送受信(STR)を行うことができない非STR MLDとしてのAP MLDとの前記通信中に、前記第1のリンク上で送信されたフレームの開始及び/又は終了時刻に一致する開始及び/又は終了時刻を有するフレームも前記第2のリンク上で送信する、
    請求項5に記載の装置。
  12. 前記第2のリンク上で送信されるフレームは、前記第1のリンク上で送信されるフレームと同一の情報を含む、
    請求項11に記載の装置。
  13. 前記第1のデータ伝送の予想期間が所定の閾値未満である場合、前記第1のデータ伝送の送信側は、前記第1のデータ伝送前に制御情報を送信する必要がない、
    請求項1に記載の装置。
  14. 前記第1のデータ伝送の予想期間が所定の閾値未満である場合、前記非AP MLDは、たとえ他の全ての条件が満たされている場合でも前記第2のリンク上でアップリンク(UL)アクセスを実行することができない、
    請求項1に記載の装置。
  15. ネットワークにおける無線通信のための装置であって、
    (a)非アクセスポイント(非AP)マルチリンク装置(MLD)内で動作し、同時送受信(STR)を行うことができない非STR MLDとしてのAP MLDと通信する無線局(STA)としての無線通信回路であって、前記MLDは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上でIEEE802プロトコルに従ってマルチリンク動作(MLO)を実行する際に他の無線局(STA)と無線で通信するように構成される、無線通信回路と、
    (b)前記無線通信回路に結合されてWLAN上でSTAとして動作するプロセッサと、
    (c)前記プロセッサによって実行可能な、他のSTAと通信するための命令を記憶する非一時的メモリと、
    を備え、(d)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、
    (i)前記非AP MLDの一次リンクとしての第1のリンク及び条件付きリンクとしての第2のリンクをモニタすることと、
    (ii)前記第1のリンク上での前記非AP MLDによる第1のデータ伝送の予想される長さを決定することと、
    (iii)前記第1のデータ伝送が、前記非AP MLDが通信しようと試みているAP MLDと同じAP MLDに送信される予定であると判定することと、
    (iv)前記第1のリンク上での前記第1のデータ伝送中に前記第2のリンクにアクセスし、前記第2のリンク上で第2のデータ伝送の開始及び/又は終了を前記第1のデータ伝送のそれぞれの開始及び/又は終了と同調させて前記第2のデータ伝送を送信することと、
    含む1又は2以上のステップを実行し、
    (v)前記第1のデータ伝送及び前記第2のデータ伝送の各々は、プリアンブル及びデータフィールドを含む物理層プロトコルデータユニット(PPDU)を含む、
    ことを特徴とする装置。
  16. 前記非AP MLDは、
    (a)一次リンクとしての前記第1のリンク内の前記非AP MLDに所属するSTAが、同じ開始時刻に送信機会(TXOP)所有者としてデータ伝送を開始している場合、又は、
    (b)前記第1のリンク内の前記非AP MLDに所属するSTAがTXOP所有者としてデータ伝送を開始していない場合、
    のいずれかに、条件付きリンクとしての前記第2のリンク上で前記AP MLDに対して拡張分散チャネルアクセス(EDCA)アップリンク(UL)アクセスを実行する、請求項15に記載の装置。
  17. 前記AP MLDは、同時送受信(STR)を行うことができない非STR MLDとしてのAP MLDとの前記通信中に、トリガーフレーム、確認応答(ACK)フレーム、ブロック確認応答(BA)フレーム、又は前記第1のデータ伝送前に非AP装置によって送信されたフレームに応答して送信されるフレームから成る一群のフレームから選択されるフレームを前記第1のリンク上で送信する、
    請求項15に記載の装置。
  18. 前記AP MLDは、データ伝送を送信する前に、制御フレームとしてのシングルユーザ(SU)トリガーフレームを含むフレームを前記第1のリンク上でトリガーフレームとして送信する、
    請求項17に記載の装置。
  19. 前記第1のリンク上で前記非AP装置によって送信される前記フレームは、(a)データ伝送の予想期間、(b)前記データ伝送の確認応答の予想期間、及び(c)送信側による予想リンク占有率に関する情報、を導出できる情報を含む、
    請求項17に記載の装置。
  20. 前記制御フレームは、(a)データ伝送の予想期間、(b)前記データ伝送の確認応答の予想最小期間、(c)前記第1のリンク上の前記AP MLDに所属するAPのアイデンティティ又は前記AP MLDのアイデンティティ、(d)前記第2のリンクのアイデンティティ、(e)前記第2のリンク上の前記AP MLDに所属するAPのネットワーク割り当てベクトル(NAV)又はクリアチャネル評価(CCA)ステータス、(f)(f)(i)前記第2のリンク上の前記AP MLDに所属する前記APがTXOP所有者又はレスポンダであること、又は(f)(ii)前記第2のリンク上の前記AP MLDに所属する前記APが前記第2のリンク上のTXOPに対するサードパーティであり、従って直接通信には関与しないが通信範囲内にあること、を理由に前記NAVが設定されたかどうかに関する情報、から成る一群の情報から選択される情報を含む、
    請求項18に記載の装置。
  21. 前記非AP MLDは、前記第2のリンク上でのデータ伝送に対する確認応答/ブロック確認応答(ACK/BA)が前記第1のリンク上で実行されているデータ伝送と重複するのを防ぐために、前記制御フレームを受け取って、前記データ伝送のプリアンブル及び開始時間から前記データ伝送の予想特性を決定する、
    請求項20に記載の装置。
  22. 前記データ伝送の予想特性は、(a)前記データ伝送におけるトラフィック識別子(TID)の数、(b)前記データ伝送における物理層プロトコルデータユニット(PPDU)を含む媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)の数、(c)前記PPDU内のFEC前パディング又はFEC後パディングとしての、又はFEC前パディングとFEC後パディングとの組み合わせとしての前方誤り訂正(FEC)パディング、(d)前記PPDUの変調符号化スキーム(MCS)又は空間ストリーム数/帯域幅に関する情報、から選択される、
    請求項21に記載の装置。
  23. 前記第1のデータ伝送の予想期間が所定の閾値未満である場合、前記第1のデータ伝送の送信側は、前記第1のデータ伝送前に制御情報を送信する必要がない、
    請求項15に記載の装置。
  24. 前記第1のデータ伝送の予想期間が所定の閾値未満である場合、前記非AP MLDは、たとえ他の全ての条件が満たされている場合でも前記第2のリンク上でアップリンク(UL)アクセスを実行することができない、
    請求項15に記載の装置。
  25. ネットワークにおける無線通信方法であって、
    (a)非アクセスポイント(非AP)マルチリンク装置(MLD)内で動作する無線局(STA)としての無線通信回線と、同時送受信(STR)を行うことができない非STR MLDとしてのAP MLDとの間で通信を行うことであって、前記MLDは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上でIEEE802プロトコルに従ってマルチリンク動作(MLO)を実行する際に他の無線局(STA)と無線で通信するように構成される、ことと、
    (b)前記非AP MLDの一次リンクとしての第1のリンク及び条件付きリンクとしての第2のリンクをモニタすることと、
    (c)前記第1のリンク上での前記非AP MLDによる第1のデータ伝送の予想される長さを決定することと、
    (d)前記第1のデータ伝送が、前記非AP MLDが通信しようと試みているAP MLDと同じAP MLDに送信される予定であると判定することと、
    (e)前記第1のリンク上での前記第1のデータ伝送中に前記第2のリンクにアクセスし、前記第2のリンク上で第2のデータ伝送を送信することと、
    を含むことを特徴とする方法。
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