JP2024517375A - ミリ波トランシーバアーキテクチャのためのデジタル前処理チップ - Google Patents
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Abstract
提供されるデジタル前処理チップは、複数のアナログ無線周波数チップとの間でアナログ信号を送受信するアナログインターフェースと、ベースバンドチップとの間でデジタル信号を送受信するデジタルインターフェースと、アナログインターフェースを介して受信した複数のアナログ信号を複数のRXデジタル信号に変換する複数のアナログデジタルコンバータと、アナログインターフェースを介して複数のアナログRFチップに送信される複数のアナログ信号に複数のTXデジタル信号を変換する複数のデジタルアナログコンバータと、デジタルインターフェースを介してベースバンドチップに送信され前処理デジタル信号形成用に複数のADCから受信した複数のRXデジタル信号を前処理する前処理回路要素と、を備え、前処理回路要素は、複数のDACに送信される複数のTXデジタル信号形成用にデジタルインターフェースを介して受信したデジタル信号を前処理する。【選択図】図1
Description
本開示は、一般にマルチアンテナトランシーバシステムの分野に関し、具体的には、マルチアンテナトランシーバアーキテクチャのためのデジタル前処理チップに関する。
ワイヤレス通信は、より高いデータレートについての要件を満たすために、新規無線スペクトル部分まで拡大している。例えば、新しく定義された第5世代(5G)の新規無線(NR)規格は、新規サービス(例えば低遅延高信頼性サービス)を導入するだけでなく、増加した容量及びより高いデータレートもサポートする。
容量の増加を容易にするために、NRは、ミリメートル波長(mmW)無線周波数(例えば、28GHz周波数帯又は39GHz周波数帯などの、10GHzより上の周波数帯)上のワイヤレス通信を導入する。ミリ波無線周波数は、典型的には、より低い周波数シグナリングより高い経路損失を伴うという事実に起因して、ミリ波セルラワイヤレス通信システムのセルは、典型的には、より低い周波数通信システムのエリアより小さいエリアをカバーすることになる。したがって、ミリ波周波数レンジ内の5G NRをサポートしている通信デバイスは、典型的には、カバレッジのためにより低い(例えば6GHzより下の)周波数を使用するワイヤレス通信もサポートすることになる。
ミリ波伝送に伴う1つの利点は、短波長は小型アンテナの使用を可能にし、次に、小型の(例えばハンドヘルド型の)ワイヤレス通信デバイスに含まれる大規模MIMOトランシーバ配置構成を有することを可能にすることである。例えば、およそ25×16mmのサイズを有するモジュール内に、例えば4×2アンテナを伴うアンテナパネルをフィットさせることが可能であり得る。この利点は、セルラ容量及び/又はカバレッジを著しく増加させ得る、ミリ波のためのビームフォーミングの適用例を可能にする。大規模MIMO及びビームフォーミングのためのトランシーバアーキテクチャは、一般に、2つの異なる方式、即ちアナログ及びデジタルのビームフォーミングで実現される。しかしながら、いくつかの適用例では、この2つの組み合わせとして理解され得るハイブリッドビームフォーミングが採用される。
しかしながら、当分野における欠陥のうちの1つ以上を緩和、軽減、又は除去する、新しい解決策が求められる。
したがって、当分野における欠陥及び欠点のうちの1つ以上を単独で、又は任意の組み合わせで、緩和、軽減、又は除去することを求める、デジタル前処理チップ、マルチアンテナトランシーバシステム、こうしたマルチアンテナトランシーバシステムを備えるネットワークノード、及び、こうしたマルチアンテナトランシーバシステムを備えるワイヤレスデバイスを提供することが、本開示の目的である。
本目的は、添付の特許請求の範囲内に定義されるような、デジタル前処理チップ、マルチアンテナトランシーバシステム、こうしたマルチアンテナトランシーバシステムを備えるネットワークノード、及び、こうしたマルチアンテナトランシーバシステムを備えるワイヤレスデバイスを用いることによって、達成される。例示的な、という用語は、本文脈では、インスタンス、例、又は例示として働くものとして理解されるべきである。
本開示の第1の態様によれば、デジタル前処理チップが提供され、デジタル前処理チップは、複数のアナログ無線周波数(RF)チップとの間でアナログ信号を送信及び受信するためのアナログインターフェースと、ベースバンドチップとの間でデジタル信号を送信及び受信するためのデジタルインターフェースと、を備える。デジタル前処理チップは、アナログインターフェースを介して受信した複数のアナログ信号を、複数のRXデジタル信号に変換するための、複数のアナログデジタルコンバータ(ADC)と、複数のTXデジタル信号を、アナログインターフェースを介して複数のアナログRFチップに送信されるべき複数のアナログ信号に変換するための、複数のデジタルアナログコンバータ(DAC)と、を更に備える。デジタル前処理チップは、デジタルインターフェースを介してベースバンドチップに送信されるべき前処理デジタル信号を形成するために、複数のADCから受信した複数のRXデジタル信号を前処理するように構成された前処理回路要素を更に備える。前処理回路要素は、複数のDACに送信されるべき複数のTXデジタル信号を形成するために、デジタルインターフェースを介して受信したデジタル信号を前処理するように更に構成される。
本開示の別の態様によれば、本明細書で開示される実施形態のうちのいずれか1つに従った、複数のアナログRFチップ、ベースバンドチップ、及び、少なくとも1つのデジタル前処理チップを備える、マルチアンテナトランシーバシステムが提供される。より具体的に言えば、各デジタル前処理チップは、アナログインターフェースを介して複数のアナログRFチップとの間でアナログ信号を送信及び受信するように構成され、また、デジタルインターフェースを介してベースバンドチップとの間でデジタル信号を送信及び受信するように、構成される。本開示の本態様を用いる場合、前に考察した本開示の第1の態様と同様の利点及び好ましい特徴が存在する。
本開示の更に別の態様によれば、本明細書で開示される実施形態のうちのいずれか1つに従った、マルチアンテナトランシーバシステムを備えるネットワークノードが提供される。本開示の本態様を用いる場合、前に考察した本開示の第1の態様と同様の利点及び好ましい特徴が存在する。
本開示の更に別の態様によれば、本明細書で開示される実施形態のうちのいずれか1つに従った、マルチアンテナトランシーバシステムを備えるワイヤレス通信デバイスが提供される。本開示の本態様を用いる場合、前に考察した本開示の第1の態様と同様の利点及び好ましい特徴が存在する。
本開示の更なる実施形態は、従属請求項において定義される。本明細書で使用されるとき、「備える/備えている」という用語は、示される特徴、整数、ステップ、又は構成要素の存在を指定するために用いられることが強調されるべきである。これは、他の特徴、整数、ステップ、構成要素、又はそれらのグループのうちの1つ以上の存在又は追加を除外するものではない。
本開示のこれら及び他の特徴及び利点は、以下に記載される実施形態を参照しながら下記で更に明らかにされよう。
本開示の実施形態の更なる目的、特徴、及び利点は、添付の図面を参照しながら行われる下記の詳細な説明から明らかとなろう。
本開示の態様を、添付の図面を参照しながら下記でより十分に説明する。しかしながら、本明細書で開示される制御デバイス及び方法は、多くの異なる形で実現可能であり、本明細書に示される態様に限定されるものと解釈されるべきではない。図面内の同様の番号は全体を通じて同様の要素を指す。
本明細書で使用される用語は、本開示の特定の態様を説明するためのみのものであり、必ずしも範囲を限定することは意図されていない。本明細書で使用される際、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明白に示していない限り、複数形も含むことが意図される。
当業者であれば、本明細書で説明されるステップ、サービス、及び機能は、個々のハードウェア回路要素を使用して、プログラミングされたマイクロプロセッサ又は汎用コンピューティングデバイスと共に機能するソフトウェアを使用して、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)を使用して、及び/又は、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用して、実装され得ることを理解されよう。
また一般に、本明細書においてアンテナ要素に言及される場合、例えば、マルチアンテナ配置構成(例えば、アンテナアレイ、及びアンテナマトリクス、アンテナパネルなど)の構成成分アンテナであり得る。
更に、本明細書においてトランシーバチェーンの機能単位に言及される場合(例えば、ADC、DAC、周波数コンバータ、ミキサ、フィルタ、など)、こうした言及は、同相/直角位相処理のための機能単位のペアを含み得ることを理解されたい。
マルチアンテナトランシーバは、多入力多出力(MIMO;例えば、大規模MIMO又は従来型MIMO)通信のため、及び/又は、ビームフォーミングされた通信(例えば、送信プリコーディング及び/又は受信組み合わせ)のため、に使用され得る。こうした適用例では、ベースバンドコンテンツは、典型的には、いくつかの(例えばすべての)トランシーバチップについて同じであるが、送信/受信される信号は、典型的にはアンテナ要素間で異なる。したがって、ベースバンド処理は、典型的には、同じ搬送波周波数上で異なるアンテナ要素によって同時に受信又は送信される無線信号の処理を含み得る。
本明細書で提示されるマルチアンテナトランシーバシステム及びデジタル前処理チップ、又はそれらの一部は、大規模MIMO及び/又はビームフォーミングに特に適切であり得る。更に、本明細書で説明されるマルチアンテナトランシーバシステム及びデジタル前処理チップのうちのいずれかは、任意の適切な通信装置内で使用され得る(例えば、含まれ得る、組み込まれ得るなど)。例示の適切な通信装置は、ネットワークノード(例えば、基地局、アクセスポイント(AP)、固定ワイヤレスアクセス(FWA)ユニット、ラージインテリジェントサーフェス(例えば「RadioWeaves」)、人工衛星又は無人航空機(UAV)などの地球外トランシーバ、など)、及び、ワイヤレス通信デバイス(例えば、ユーザ機器(UE)、局(STA)、モノのインターネット(IoT)デバイス、など)を含む。
前述のように、大規模MIMO及び/又はビームフォーミングのための汎用トランシーバアーキテクチャは、アナログマルチアンテナ制御、デジタルマルチアンテナ制御、又はハイブリッドマルチアンテナ制御を使用して、実装され得る。
アナログビームフォーミングは、典型的には、無線周波数(RF)チップにおいて、アンテナ要素ごとに1つのシフタのバンク、並びに、アナログ電力コンバイナ(受信器)及び電力スプリッタ(送信器)を介して実行される。アンテナアレイの組み合わされた無線信号のビーム方向は、位相シフタを調節することによって制御可能である。異なるか又は同じ方向が送信及び受信に適用され得る。本アーキテクチャは、受信器及び送信器において、1対のアナログデジタルコンバータ(ADC)及びデジタルアナログコンバータ(DAC)のみを必要とするため、複雑さを低減させる。アンテナ要素は、典型的には、アンテナパネルにおいてクラスタ化及び実装される。
アナログビームフォーミングに伴う欠点は、アンテナアレイが同時に単一の(送信及び/又は受信)ビームのみを印加できるという点である。これにより、同時マルチユーザのシナリオは不可能であることにつながる。更に、チャネル条件の(例えば、アンテナのブロック、トランシーバの回転などに起因する)急激な変化は、単一ビーム制限を用いて追跡することは難しい。したがって、チャネル条件の急激な変化に関連した、高リスクの信号停止が存在する。
デジタルビームフォーミングは、アナログビームフォーミングに比べて柔軟性が増加し得る。デジタルビームフォーミングの実装において、ビームフォーミングは典型的には、デジタルベースバンド(BB)チップにおいて実行される。各トランシーバチェーンは、1対の受信器におけるADC及び送信器におけるDACを有し、トランシーバが所与の時点で理論的には同時にビームを無数の方向に誘導できるようにする。それにより、いくつかのビームを同時に追跡可能であり、チャネル条件の高速の変化に追従することが可能であり得、それによって、受信器及び/又は送信器の性能を向上させる。更に、デジタルビームフォーミングは、特にハンドヘルドデバイスにおいて、アンテナ配置の柔軟性の観点から利点を提供し、アンテナは一般的に、例えば、デバイスを取り扱う間に、手作業での配置によって生じるミリ波無線信号のブロックに対抗するために、デバイス全体に分散させる必要がある。
更に、いくつかのデジタルビームフォーミングアーキテクチャは、アナログインターフェースを介してベースバンドチップに接続された複数(N)のアナログミリ波RFチップ又はモジュールを備える。各アナログミリ波RFチップは、1つ以上のアンテナ、フロントエンド受信器(RX)、及びフロントエンド送信器(TX)、並びに、アナログベースバンド受信器及び送信器フィルタを備える。(各ミリ波RFチップからの)出力アナログベースバンド信号は、ベースバンドチップのN個の入力の各々に入力される。ベースバンドチップには、これに応じてN個のADC/DAC及び適切な前処理及びコーディング/デコーディング回路要素が提供される。
しかしながら、他のデジタルビームフォーミングアーキテクチャは、N個のミリ波RFチップとベースバンドチップとの間のデジタルインターフェースを利用する。アナログインターフェース実現とは対照的に、デジタルインターフェース実現では、回路要素(例えば、ADC、DAC、及びデジタルフィルタ)のうちのいくつかが、ベースバンドチップの代わりにミリ波RF内に提供される。各ミリ波RFチップからの出力は、これに応じて前処理回路要素及びコーディング/デコーディング回路要素を備える、ベースバンドチップの入力に提供される、デジタルインターフェースを介したデジタル信号である。
デジタルビームフォーミングアーキテクチャのためのアナログインターフェース実現は、電力消費に関してデジタルインターフェース実現よりも有利であるが、インターフェース信号処理における柔軟性に関して不利である。更に、どちらの選択肢も、ミリ波RFチップからベースバンドチップへのインターフェース接続のすべてをルーティングする際に課題が存在するため、単一デバイス内に相対的に多数のアンテナ要素が存在する適用例において、特に、アンテナがデバイス全体にわたって分散される適用例において、依然として難点を被る。例えば、すでに混み合ったプリント回路板(PCB)上で16又は64のインターフェースをルーティングすることは、場合によっては克服できないタスクであり得る。
したがって、別の問題は、広範なミリ波デバイスをカバーするようにベースバンドチップが展開され得ることであり、そのため、最多数のミリ波RFチップシナリオに順応するために、ピン出力/入力の設計が選択される。例えば、ハンドヘルドデバイス(例えばスマートフォン)は16のミリ波RFチップを有し得る一方で、固定ワイヤレスデバイス(例えばネットワークノード)は64のミリ波RFチップを有し得る。したがって、ベースバンドチップはハンドヘルドデバイスの適用例において大き過ぎる可能性があり、したがって、不必要なコスト及びサイズが加えられる。
手短に言えば、本明細書では、デジタル前処理チップ、転じて、マルチアンテナトランシーバシステムが提示され、複数のミリメートル波(mmW)RFチップを伴う単一ベースバンドチップの従来のアーキテクチャが、「区分化」アーキテクチャに置き換えられる。より詳細には、本明細書で提案されるミリ波トランシーバアーキテクチャは、前述のデジタルビームフォーミングアーキテクチャについてアナログ及びデジタルのインターフェース実現の利点のうちの少なくともいくつかを活用することを目指しながら、2つの欠点のうちのすべて又は少なくともいくつかを緩和することを試行している。
したがって、本明細書では、マルチアンテナトランシーバアーキテクチャの従来の2つのセグメント(ミリ波RFチップ及びベースバンドチップ)を3つのセグメント(ミリ波RFチップ、1つ以上のデジタル前処理チップ、及びベースバンドチップ)に「区分化」することが提案される。ここでデジタル前処理チップは、アナログインターフェースを介してミリ波RFチップに、及びデジタルインターフェースを介してベースバンドチップに、接続される。
いくつかの実施形態に従ったデジタル前処理チップに伴う利点は、サイズ及びコストに関して最適化された無線トランシーバアーキテクチャが、様々な種類のデバイス、特に、2から256の間のアナログRFチップを含むデバイスに対して達成され得るという点である。
いくつかの実施形態に従ったデジタル前処理チップに伴う利点は、チップインターフェースに関連付けられた電力消費が、アナログRFチップに向けた多くの低電力アナログインターフェース、及び、ベースバンドチップに向けたいくつかの(高電力)デジタルインターフェースを可能にすることによって、最適化され得る。
いくつかの実施形態に従ったデジタル前処理チップに伴う利点は、デジタル前処理チップが、ベースバンドチップからアナログRFチップを分離し、それによって潜在的に、それぞれのトランシーバチップ及びベースバンドチップの柔軟かつ独立した設計を可能にするという点である。
いくつかの実施形態に従ったデジタル前処理チップに伴う利点は、例えば、チャネル推定、ビーム追跡、RF較正、及び/又はFFTを、デジタル前処理チップに含めることによって、デジタル前処理チップとベースバンドチップとの間のシグナリング及び情報転送を減少させ、それによって潜在的に、チップインターフェースに関連付けられた電力消費を更に減少させるという点である。
いくつかの実施形態に従ったデジタル前処理チップに伴う利点は、デジタル前処理チップとアナログRFチップとの間のRF較正制御シグナリングが、トランシーバ電力消費及び/又はトランシーバ性能を最適化し得、それによって、より長い使用時間及び向上したユーザ体験が達成され得るという点である。
図1は、本開示のいくつかの実施形態に従った、マルチアンテナトランシーバシステム10を示す概略ブロック図である。マルチアンテナトランシーバシステム10は、複数のアナログ無線周波数(RF)チップ200、ベースバンドチップ(BBC)300、及びデジタル前処理チップ(DPPC)100を備える。デジタル前処理チップ100は、アナログインターフェース101を介して、複数のアナログRFチップ200との間でアナログ信号を送信及び受信するように配置又は構成される。デジタル前処理チップ100は、デジタルインターフェース102を介して、ベースバンドチップ300との間でデジタル信号を送信及び受信するように(例えば図2の参照番号23を参照)、更に配置又は構成される。
マルチアンテナトランシーバシステム10は、例えば、いくつかの実施形態に従った、マルチアンテナトランシーバシステム10を示す概略ブロック図を示す図2に示されるように、複数のデジタル前処理チップ100を備え得ることに留意されたい。各デジタル前処理チップ100は、複数のアナログRFチップ200からのアナログRFチップ200の(サブ)セットに関連付けられ得る。「セット」とは、本文脈では、「1つ以上」又は「少なくとも1つ」として理解されるべきである。複数のDPPCからの各DPPC100は、これに応じて異なる数のアナログRFチップに関連付けられ得る。これは例えば、ハンドヘルドデバイスにとって有利であり得、アンテナ又はアンテナ要素は、手作業での配置に起因するミリ波無線信号のブロックに対抗するために、ハンドヘルドデバイス全体にわたって分散される必要がある。より詳細には、この「分散された」配置において、DPPCはこれに応じて、関連付けられたアナログRFチップに近接して(近くに)配置され、それにより、複数のアナログベースバンド信号を(デバイス全体にわたって分散された)アナログRFチップ200からベースバンドチップ300へとルーティングする問題を、少なくとも部分的に軽減する。
次に進むと、各アナログRFチップ200は、フロントエンド(FE)214、共通トランシーバ経路(TRX)212の下に示された受信器経路(RX)及び送信器経路(TX)、並びにアナログインターフェース(AIF)211を備える、例示のアーキテクチャを用いて示される。アナログRFチップは、好ましくは、(即ち、ミリ波レンジ内の無線信号を受信及び送信するように構成された)アナログミリ波RFチップである。アナログインターフェース211は、デジタル前処理チップ100への接続のためのものであり、当分野で既知の任意の適切な機能及び/又は物理構成要素を備え得る。アナログRFチップ200の各々からのアナログインターフェース211を介した出力は、好ましくは、アナログベースバンド信号であり(例えば図2の参照番号22を参照)、典型的には、1GHzより低いベースバンド帯域幅であるが限定されない。例えば、アナログRFチップ200の各々からのアナログインターフェース211を介した出力は、200~800MHzのレンジ内のアナログベースバンド信号であり得る。
アナログRFチップ200のトランシーバ(TRX)経路212は、一般に、任意の適切な機能及び/又は物理構成要素を備え得る。より詳細には、各アナログRFチップ200の受信器(RX)経路は、例えば、低雑音増幅器(LNA)、(ダウンコンバージョンのための)ミキサ回路要素、局所発振器(LO)、1つ以上のフィルタ(例えば低域アナログフィルタ)、可変利得増幅器などを備え得る。送信器(TX)経路は、例えば、1つ以上のフィルタ(例えば低域アナログフィルタ)、(ダウンコンバージョンのための)ミキサ回路要素、局所発振器、電力増幅器(PA)などを備え得る。フロントエンド214は、1つ以上のアンテナ要素への接続のためのものであり得るか、又は、1つ以上のオンチップアンテナ要素を備え得る。したがって、マルチアンテナトランシーバシステム10の各アナログRFチップ200は、1つ以上の対応するアンテナ要素に関連付けられる。フロントエンド214は、任意の適切な機能及び/又は物理構成要素を備え得る。
ベースバンドチップ300は、(例えば、8b/10b SerDes、ビットインターリーブSerDes、及び組み込みクロックSerDesなど)のシリアライザ/デシリアライザ(SerDes)インターフェースの形であり得る、対応するデジタルインターフェース102、301を介して、DPPC100との間でデジタル信号を送信及び受信するように(例えば図2の参照番号23を参照)構成される。しかしながら、いくつかの実施形態において、デジタルインターフェースは、システムパケットインターフェースレベル3(SPI-3)、SPI-4.2インターフェース、又は共通電気I/O(CEI)インターフェースの形であり得る。デジタルインターフェースは、システム使用率との関連、及び、例えば、信号インテグリティ、システム柔軟性、及び電力消費などの、それに関連付けられた仕様に基づいて、構成され得る。
ベースバンドチップ300は、DPPC100から受信した信号をデコーディングし、DPPC100に送信するべき情報をコーディングするようにそれぞれ構成された、デコーディング回路要素302及びコーディング回路要素303を、更に備える。コーディング及びデコーディング回路要素は、例えば、ターボコーディング/デコーディング、低密度パリティチェック(LDPC)コーディング/デコーディング、畳み込みコーディング/デコーディング、又は、当業者であれば容易に理解されるような任意の他の適切なコーディング技法を実行するために、構成され得る。
デジタル前処理チップ(DPPC)100は、複数のアナログRFチップ200との間でアナログ信号を送信及び受信する(例えば図2の参照番号22を参照)ための、アナログインターフェース(AIF)100、及び、ベースバンドチップとの間でデジタル信号を送信及び受信する(例えば図2の参照番号23を参照)ための、デジタルインターフェース102を備える。DPPC100は、アナログインターフェース101を介して受信した複数のアナログ信号を、複数のRXデジタル信号に変換するための、複数のアナログデジタルコンバータ(ADC)103を更に有する。DPPCは、複数のTXデジタル信号を、アナログインターフェース101を介して複数のアナログRFチップ200に送信されるべき、複数のアナログ信号に変換する(例えば図2の参照番号22を参照)ための、デジタルアナログコンバータ(DAC)104を更に有する。「RX」デジタル信号及び「TX」デジタル信号という用語は、本明細書において、例えば、システム内の異なる信号経路を強調することによって、単に用語を容易に理解するために使用されること、並びに、用語は、添付の特許請求の範囲を限定するものとして、又はこれに反する任意の他の手法において、解釈されるべきではないことに、留意されたい。
更に、図1などの図は、ADC103及びDAC104の数(正の整数Nによって表される数)が、デジタル前処理チップ100に接続されるアナログRFチップ200の数に等しいことを示し得るにもかかわらず、いくつかの中から1つの例示の実施形態として理解されるべきである。したがって、いくつかの実施形態において、デジタル前処理チップ100に含まれるADC103及びDAC104の数は、デジタル前処理チップ100に接続されたアナログRFチップ200の数に等しい。
しかしながら、いくつかの実施形態において、デジタル前処理チップ100に含まれるADC103及びDAC104の数は、デジタル前処理チップ100に接続されたアナログRFチップ200の数の2倍である。したがって、DPPC100がN個のアナログRFチップ200に接続される場合、DPPCは、2NのADC103及び2NのDACを備え得、ここでNは、1に等しいか又は1より大きい正の整数である。しかしながら、いくつかの実施形態において、Nは2に等しいか又は2より大きい正の整数である。これは例えば、各アナログRFチップ200が単一のアンテナ/トランシーバ(TRX)に関連付けられる場合、及び、DPPC100が、アナログインターフェース101を介して同相及び直角位相信号を送信及び受信するように構成される場合であり得る。言い換えれば、各アナログRFチップ200は、同相及び直角位相変換のために1対のADC103及び1対のDACに関連付けられる。
更に、いくつかの実施形態において、デジタル前処理チップ100に含まれるADC103及びDAC104の数は、デジタル前処理チップ100に接続されたアナログRFチップ200の数の4倍である。したがって、DPPC100がN個のアナログRFチップ200に接続される場合、DPPCは、4NのADC103及び2NのDACを備え得、ここでNは、1に等しいか又は1より大きい正の整数である。しかしながら、いくつかの実施形態において、Nは2に等しいか又は2より大きい正の整数である。これは例えば、各アナログRFチップ200が2つのアンテナ要素/トランシーバ、例えば、アンテナの各分極について1つのトランシーバを備える場合、及び、DPPC100が、アナログインターフェース101を介して同相及び直角位相信号を送信及び受信するように構成される場合であり得る。言い換えれば、各アナログRFチップ200は、同相及び直角位相変換のために2対のADC103及び2対のDACに関連付けられ、各対は、それぞれのアンテナ分極に関連付けられる。
したがって、本開示との関連において、「複数」のアナログRFチップ200並びに「複数」のADC103及びDAC104は、上記で例示したように異なる数のうちの同じ数を表し得る。
次に進むと、デジタル前処理チップ100は、デジタルインターフェース102を介してベースバンドチップ300に送信されるべき前処理デジタル信号を形成するために、複数のADC103から受信された複数のRXデジタル信号を前処理するように構成された前処理回路要素(PPC)105を更に備える。前処理回路要素105は、複数のDAC104に送信されるべき複数のTXデジタル信号を形成するように、デジタルインターフェース102を介して受信されたデジタル信号を前処理するように、更に構成される。いくつかの実施形態において、PPC105は、複数のRXデジタル信号をダウンサンプリングするように構成された、ダウンサンプリング回路要素(図示せず)と、複数のTXデジタル信号をアップサンプリングするように構成された、アップサンプリング回路要素(図示せず)と、を備える。
更に、いくつかの実施形態において、デジタル前処理チップ100は、デジタルフィルタリング回路要素(DF)106を更に備える。デジタルフィルタリング回路要素は、複数のADC103から受信された複数のRXデジタル信号上にデジタルフィルタリングを適用するように、及び、複数のDAC104に送信されるべき複数のTXデジタル信号上にデジタルフィルタリングを適用するように、構成される。言い換えれば、DPPC100は、前処理回路要素105とADC/DAC103、104との間に配置されたデジタルフィルタ106のセットを備え得る。しかしながら、いくつかの実施形態において、前処理回路要素105は、デジタルフィルタリング回路要素(DF)106を備える。言い換えれば、DF106は、PPC105(又はその一部)に含まれ得る。
更に、いくつかの実施形態において、デジタル前処理チップ100は、制御回路要素120及び制御インターフェース107を備える。したがって制御回路要素120は、制御信号(例えば図2の参照番号21を参照)を、制御インターフェースを介して複数のアナログRFチップ200(即ち、DPPC100に関連付けられたアナログRFチップ200のセット)に送信するように構成され得る。制御インターフェースは、デジタルインターフェース及び/又は直列並列(SPI)インターフェースを備え得る。制御信号は、例えば、RF較正情報をアナログRFチップ200に送信するために使用され得る。RF較正情報は、例えば、前処理回路要素105によって構成/決定され得、制御回路要素120に送信され得、制御回路要素120は、較正情報を示す制御信号21をアナログRFチップ100に送信するように構成される。
制御回路要素120は、制御信号を、(事前)定義されたタイムスロットにおいて、制御インターフェースを介して複数のアナログRFチップ200に送信するように、更に構成され得る。例えば、制御信号は、パイロット送信/受信に関するタイムスロット中に送信され得る。いくつかの実施形態において、送信される制御信号は、搬送波周波数、帯域選択、送信又は受信機能、個々のトランシーバブロック212に対するバイアス制御及び周波数制御、トランシーバブロック212の送信器(TX)及び受信器(RX)に対する利得制御、並びに、送信器(TX)及び受信器(RX)フィルタリングのための帯域幅制御のうちの、少なくとも1つを示す。制御シグナリングに関する更なる例及び詳細は、下記で、図4を参照しながら提供される。
次に、図3及び図4に進むと、いくつかの実施形態に従った、マルチアンテナトランシーバシステム10の概略ブロック図を示す。図1を参照しながら考察した実施形態と同様に、マルチアンテナトランシーバシステム10は、複数のアナログ無線周波数(RF)チップ200、ベースバンドチップ(BBC)300、及び、デジタル前処理チップ(DPPC)100を備える。デジタル前処理チップ100は、アナログインターフェース101を介して、複数のアナログRFチップ200との間でアナログ信号を送信及び受信するように配置又は構成される。デジタル前処理チップ100は更に、デジタルインターフェース102を介してベースバンドチップ300との間でデジタル信号を送信及び受信する(例えば図2の参照番号23を参照)ように配置又は構成される。
更に、いくつかの実施形態によれば、DPPC100は、前処理されたデジタル信号を形成するために、複数のADCから受信された複数のRXデジタル信号を組み合わせるように構成された、組み合わせ回路要素110を備える、前処理回路要素(PPC)105を有する。前処理回路要素105は、デジタルインターフェースを介して受信されたデジタル信号を、複数のDACに送信されるべき複数のTXデジタル信号に分割するように構成された、分割回路要素111を更に備える。
前述のように、RFチップ200は、分極化されたアンテナ要素、例えば、1つ以上の垂直に分極されたアンテナ要素及び1つ以上の水平に分極されたアンテナ要素を備え得る。したがって、いくつかの実施形態によれば、垂直に分極されたアンテナを用いて受信された無線信号から発信されたRXデジタル信号の第1のサブセットのRXデジタル信号が組み合わされ、水平に分極されたアンテナを用いて受信された無線信号から発信されたRXデジタル信号の第2のサブセットのRXデジタル信号が組み合わされる。こうした実施形態において、DPPC100は、第1の前処理されたデジタル信号を形成するために、垂直に分極されたアンテナを用いて受信されたRXデジタル信号の第1のサブセットを組み合わせるように構成され、第2の前処理されたデジタル信号を形成するために、水平に分極されたアンテナを用いて受信されたRXデジタル信号の第2のサブセットを組み合わせるように構成された、組み合わせ回路要素110を備える、前処理回路要素(PPC)105を備える。前処理回路要素105は、デジタルインターフェース102を介して受信されたデジタル信号を、垂直に分極されたアンテナを介して送信されるべき第1の複数のTXデジタル信号に、及び、水平に分極されたアンテナを介して送信されるべき第2の複数のTXデジタル信号に、分割するように構成された分割回路要素111を更に備え得る。
更に、いくつかの実施形態において、トランシーバシステム10は、DPPC100に接続された複数のアナログRFチップ200を形成する、複数のアナログRFチップのサブセットを備える。言い換えれば、各DPPC100は、アナログRFチップ200の第1のサブセット及びアナログRFチップ200の第2のサブセットに接続され得、各サブセットは、1つ以上のアナログRFチップ200を備える。DPPC100に接続された複数のRFチップ200の複数のサブセットへの「区分化」は、例えば、トランシーバシステム10が搬送波アグリゲーション又は二重接続性のために構成される場合に利用され得る。
より詳細には、アナログRFチップ200の第1のサブセットは、第1の搬送波周波数上で動作するように構成され得、RFチップ200の第2のサブセットは第2の搬送波周波数上で動作するように構成され得る。更に、RFチップ200の第1及び第2のサブセットの各々は、DPPC100のADC103及びDAC104の対応するセットに関連付けられ得る。
したがって、組み合わせ回路要素110は、第1の前処理されたデジタル信号を形成するために、RFチップの第1のサブセットに関連付けられた複数のADC103から受信された複数のRXデジタル信号の第1の組み合せを実行するように構成され得る。更に、組み合わせ回路要素は、第2の前処理されたデジタル信号を形成するために、アナログRFチップ200の第2のサブセットに関連付けられた複数のADC103から受信された複数のRXデジタル信号の第2の組み合せを実行するように構成され得る。
更に、いくつかの実施形態において、前処理回路要素105は、デジタルインターフェース102を介して受信されたデジタル信号の、アナログRFチップ200の第1のサブセットに関連付けられた複数のDAC104に送信されるべき第1の複数のTXデジタル信号への第1の分割を実行するように構成された、分割回路要素111を更に備える。更に、分割回路要素111は、デジタルインターフェースを介して受信されたデジタル信号の、アナログRFチップ200の第2のサブセットに関連付けられた複数のDAC104に送信されるべき第2の複数のTXデジタル信号への第2の分割を実行するように構成され得る。したがって、デジタルインターフェース102は、いくつかの実施形態において、2つのRXストリーム及び2つのTXストリームを備え、RX/TXストリームの各対は、それぞれの第1及び第2の搬送波周波数に関連付けられる。アナログRFチップ200の第1及び第2のサブセットを割り振ること、及び、DPPC100におけるそれぞれのサブセットについての信号を組み合わせ/分割すること、の利点が、搬送波アグリゲーション又は二重接続性動作向けの汎用トランシーバの設計を簡略化する。
また更に、いくつかの実施形態において、前処理回路要素105は、複数のADCから受信された複数のRXデジタル信号の第1の(複素数値)スケーリング(wi、ここでi=1、2、・・・、N)を実行するように構成された、第1のスケーリング回路要素113aを更に有する。前処理回路要素は、複数のTXデジタル信号の第2の(複素数値)スケーリング(vi、ここでi=1、2、・・・、N)を実行するように構成された、第2のスケーリング回路要素113bを更に備え得る。更に、いくつかの実施形態において、第1のスケーリングは第2のスケーリングとは異なる(即ちwi≠vi)。しかしながら、いくつかの実施形態において、第1のスケーリングは第2のスケーリングと同じである(即ちwi=vi)。
言い換えれば、前処理回路要素105は、複数の受信されたデジタル信号を、ベースバンドチップ300に出力される組み合わせられたデジタル信号に組み合わせるように構成される。組み合わせは、それぞれの同相及び直角位相構成要素(図示せず)のために行われ得る。前処理回路要素105は、ベースバンドチップ300から受信されたデジタル信号を、DAC104を介してアナログRFチップ200に供給されるべき複数の送信されたデジタル信号に分割するようにも構成され得る。同様に、分割は、それぞれの同相及び直角位相信号について分離され得る。前処理回路要素105は更に、それぞれのADC103から出力されたそれぞれのデジタル信号の複素数値スケーリング、及び、それぞれのDAC104に入力されたそれぞれの分割デジタル信号上での複素数値スケーリングも、実行し得る。スケーリングは、受信器側及び送信器側の両方で同じであり得、即ち、受信器入力i及び送信出力iは、同じ因数wiでスケーリングされる。しかしながら、他の実施形態では、スケーリングは異なり得る。
いくつかの実施形態において、前処理回路要素105は、ADC103から複数のRXデジタル信号のサブセットを抽出するように構成された抽出器ユニット(抽出器回路要素-EXTとも呼ばれ得る)119を含む/備える。抽出されたサブセットは、(同期信号ブロックSSBにおける)同期信号などの参照信号、チャネル状態情報参照記号(CSI-RS)などの参照記号、又は、復調参照信号(DM-RS)に対応し得る。受信された複数のRXデジタル信号の抽出されたサブセットは、前処理されたデジタル信号と共に、デジタルインターフェース102を介してベースバンドチップ300に送信される。
更に、いくつかの実施形態において、前処理回路要素105は、少なくとも1つの(複素数値)スケーリング因数を取得するように、並びに、取得された少なくとも1つの(複素数値)スケーリング因数に基づいて第1のスケーリング及び第2のスケーリングを推定/決定するように構成された、推定回路要素(EsC)114を更に備える。本明細書で使用される取得するという用語は、広義に解釈されるべきであり、受信、取り出し、収集、獲得などを包含する。
前処理回路要素105は、複数のADC103から取得されたそれぞれのRXデジタル信号について無線チャネルを推定するように構成された、無線チャネル推定回路要素(RCE)112を更に備え得る。これに応じて推定回路要素114は、推定された無線チャネルに基づいて1つ以上のスケーリング因数を推定/決定するように構成され得る。更に、推定回路要素114は、推定/決定された1つ以上のスケーリング因数及び/又は推定された無線チャネルを、デジタルインターフェース102を介してベースバンドチップ300に送信するように、更に構成され得る。ベースバンドチップ300は、これに応じてベースバンドチップ300は、推定/決定された1つ以上のスケーリング因数、及び/又は、コーディング及びデコーディングプロセスにおいて推定された無線チャネルを、利用するように構成され得る。
しかしながら、いくつかの実施形態において、1つ以上のスケーリング因数は、ベースバンドチップ300の制御回路要素304によって決定され、前処理回路要素105は、デジタルインターフェース102を介して1つ以上のスケーリング因数をベースバンドチップ300から受信するように構成され得る。したがって、ベースバンドチップ300は、1つ以上のスケーリング因数を決定するように、及び、決定された1つ以上のスケーリング因数を、デジタルインターフェースを介してDPPCの前処理回路要素105に送信するように、構成された制御回路要素を備え得る。
また更に、いくつかの実施形態において、前処理回路要素105は、RXデジタル信号及びTXデジタル信号上でビーム追跡を実行するように構成された、ビーム追跡回路要素115を更に備える。したがって、ビーム追跡回路要素115は、エンドポイント/ターゲットを追跡するために(例えば、マルチアンテナトランシーバシステム10が基地局又は他のネットワークノードで採用される場合、UEを追跡するために)、信号が送られるか又は信号が受信される方向を、動的に計算するように構成され得る。
いくつかの実施形態において、前処理回路要素は、複数のRXデジタル信号を時間領域信号から周波数領域信号に変換するように構成された、高速フーリエ変換処理回路要素(FFT/IFFT)117を更に備える。高速フーリエ変換処理回路要素114は、複数のTXデジタル信号を周波数領域信号から時間領域信号に変換するように、更に構成される。言い換えれば、一般に、高速フーリエ変換処理回路要素117は、値のシーケンスの離散フーリエ変換(DFT)又は逆(IDFT)を計算するように構成された機能構成要素である。
異なる言い方をすれば、前処理回路要素105は、受信器(RX)側で時間領域デジタル信号を周波数領域デジタル信号に変換するか、又は送信器(TX)側でその逆に変換するように構成された、離散フーリエ変換回路要素(DFT/FFT、逆DFT/FFT)を備え得る。それにより、周波数領域信号は、デジタルインターフェース102を介してベースバンドチップ300に送信され得る。いくつかの実施形態において、高速フーリエ変換処理回路要素117は、第1及び第2のスケーリング回路要素113a、113bの前に置かれ得、「前」とは、それぞれの信号経路に関するものである。しかしながら、いくつかの実施形態において、高速フーリエ変換処理回路要素117は、第1及び第2のスケーリング回路要素113a、113bの後に置かれ得、「後」とは、それぞれの信号経路に関するものである。しかしながら、高速フーリエ変換処理回路要素117が「スケーリング」の前に置かれる実施形態では、スケーリングは異なる周波数副搬送波について異なり得る。
また更に、いくつかの実施形態において、前処理回路要素105は、デジタルインターフェースを介して送信するためのリソースブロックの合計数のサブセットを抽出するように構成された、リソースブロック選択回路要素116を更に備える。言い換えれば、リソースブロック選択回路要素は、デジタルインターフェース102を介してベースバンドチップ300に移送されるべき周波数領域信号のサブセットを、抽出/選択するように構成される。サブセットは、例えば、100の合計数又はそれ以上のリソースブロックの中からの単一又は数個のリソースブロックであり得る。
リソースブロックは、副搬送波のセットに対応し、セットとは、前述のように1つ以上と理解されるべきであることに留意されたい。したがって、リソースブラックは、単一の副搬送波(即ち1対1マッピング)、又は複数の副搬送波(例えば、5G-NRの周波数領域内での12の連続副搬送波)に対応し得る。したがって、「デジタルインターフェースを介した送信のためのリソースブロックの合計数のサブセットを抽出するように構成された」という言い回しは、いくつかの実施形態において、「デジタルインターフェースを介した送信のために副搬送波の合計数のサブセットを抽出するように構成された」として理解され得る。
更に、リソースブロック選択回路要素116は、ベースバンドチップ300から信号を受信するように構成され得、信号は、リソースブロック選択又は搬送波選択(即ち、デジタルインターフェースを介した送信のためのリソースブロック又は副搬送波のサブセット)を示す。より詳細には、ベースバンドチップ300は、受信された制御チャネルのデコーディングに基づいて、リソースブロック選択又は副搬送波選択を決定するように構成された、制御回路要素300を備え得る。
前述のように、デジタル前処理チップ100は、制御回路要素120及び制御インターフェース107を更に備え得る。これに応じて制御回路要素120は、制御インターフェース107を介して複数のアナログRFチップ200に制御信号を送信するように構成され得る。これに応じて各アナログRFチップ200には、デジタル前処理チップ100によって送信された制御信号を受信するための対応する制御インターフェース(CIF)が提供される。制御インターフェース(CIF)107は、デジタルインターフェース及び/又は直列並列インターフェース(SPI)の形であり得る。いくつかの実施形態において、制御回路要素120は、デジタルインターフェース102を介してベースバンドチップ300から制御信号を受信するように、及び、受信した制御信号を、制御インターフェース107を介して複数のアナログRFチップ200に送信するように、構成される。
次に進むと、いくつかの実施形態において、前処理回路要素105は、複数のアナログRFチップ200についての較正データを制御回路要素120に送信するように構成されたRF較正回路要素(RFCC)118を更に備え、制御回路要素120は、較正データを示す制御信号を、制御インターフェース107を介して複数のアナログRFチップ200に送信するように構成される。言い換えれば、RFCC118は、較正データを生成し、較正データをDPPC100の制御回路要素120に送るように構成され、DPPC100の制御回路要素120は、生成された較正データを示す制御信号を、制御インターフェース107を介してアナログRFチップ200に送信する。
更に、いくつかの実施形態において、較正データは、アナログRFチップ200の送信器ブロック及び/又は受信器ブロックについてのミキサ及び/又はベースバンド直交位相誤り訂正パラメータ、受信器直線性強化パラメータ、並びに、送信器直線性及び効率性強化パラメータのうちの、少なくとも1つを示す。ミキサ及び/又はベースバンド直交位相誤り訂正パラメータは、デカルト領域又は極性領域に関するものであり得る。更に、受信器直線性強化パラメータは、相互変調の取り消し、ブロッカ抑制/フィルタリング、及び圧縮点ブースティングについての、1つ以上のパラメータを含み得る。送信器直線性及び効率性強化パラメータは、ピーク対平均電力比(PAPR)削減、振幅対振幅(AM-AM)及び振幅対位相(AM-PM)削減、及び電力増幅器(PA)効率性強化についての、1つ以上のパラメータを含み得る。
更に、いくつかの実施形態において、DPPCの制御回路要素120は、制御インターフェース107を介してアナログRFチップ200の各々から監視制御信号を受信するように構成される。例えば、処理電圧温度(PVT)監視についてなどの処理監視に関して、監視制御信号は、アナログRFチップ200からデジタル前処理チップ100へと送られ得る。監視制御信号と共に搬送されるデータは、各アナログRFチップ200(図示せず)上に提供されるオンチップ較正マルチプレクサ(MUX)を用いて、アナログRFチップ上で収集され得る。
更に、いくつかの実施形態において、受信された監視制御信号は、アナログRFチップのトランシーバブロック212の(即ち、送信器及び受信器の両方のブロックの)信号強度及び/又は直線性を示す。したがって、監視制御信号は、受信信号強度インジケータ(RSSI)、送信信号強度インジケータ(TSSI)、及び、ベースバンド信号インジケータ(BBSI)のうちの1つ以上を示し得る。
また更に、いくつかの実施形態において、アナログRFチップ200からの制御シグナリング(即ち監視制御信号)は、ベースバンドチップ300へとデジタル前処理チップ100を通過する。より詳細には、アナログRFチップ200からの制御シグナリング(即ち監視制御信号)は、DPPC100内で、同じデジタルインターフェース102を介してベースバンドチップ300へと送信されるべき他のデジタル信号と共に多重化され得る。
様々な機能ブロック(例えば、ビーム追跡回路要素115、推定回路要素114、RF較正回路要素118など)は、独立機能ブロックとして示されていることに留意されたい。しかしながら、当業者であれば、これらの機能ブロックは特定の実現及び実装に応じて、1つ以上のブロックに組み合わせられ得ること、及び、添付の図面におけるそれらの独立性は、特定の図示された実施形態に限定するものと解釈されるべきではなく、本明細書の教示の理解を容易にするものであることを、容易に理解されよう。例えば、前述のように、前処理回路要素105は、各RXデジタル信号について無線チャネルを推定するように構成された、無線チャネル推定器回路要素112を備え得る。次いで、推定された無線チャネルに基づき、例えば(専用推定回路要素とは対照的に)ビーム追跡回路要素においてスケーリング因数が決定され得る。代替として、スケーリング因数は、組み合わされたビーム追跡回路要素及びRF較正回路要素によって決定され得る。
更に、本開示の態様によれば、複数のアナログRFチップとの間でアナログ信号を送信及び受信するためのアナログインターフェースを備えるデジタル前処理チップ、及び、ベースバンドチップとの間でデジタル信号を送信及び受信するためのデジタルインターフェースが提供される。デジタル前処理チップは、複数のRFチップとの間で(デジタル)制御信号を送信及び受信するための制御インターフェースを更に備える。デジタル前処理チップは、本明細書で説明する特徴/構成要素のうちの任意の1つ以上を更に備え得る。
更に、ベースバンドチップは、拡張ベースバンドチップを形成するデジタル前処理チップ内に/によって含まれ得る。したがって、本開示の別の態様によれば、複数のアナログRFチップとの間でアナログ信号を送信及び受信するためのアナログインターフェース、及び、複数のRFチップとの間で(デジタル)制御信号を送信及び受信するための(別々の)制御インターフェースを備える、拡張ベースバンドチップが提供される。拡張ベースバンドチップは、これに応じて、本明細書に記載されるデジタル前処理チップの特徴/構成要素のうちの1つ以上を更に備える。したがって、いくつかの実施形態において、外部ベースバンドチップとの間で信号を送信及び受信するためのデジタルインターフェースを除き、本明細書で開示される実施形態のうちのいずれか1つに従ったDPPCを備える、拡張ベースバンドチップが提供される。
図4は、ネットワークノード51(ここでは基地局51の形)及びワイヤレス通信デバイスのセット52(ここではモバイル通信デバイス52の形)の概略図であり、その各々は、本明細書で開示される実施形態の任意の1つに従ったマルチアンテナトランシーバシステム10を備える。言い換えれば、本明細書で開示される実施形態は、本明細書に記載される実施形態のうちのいずれかに従った、配置、回路要素、及び/又は論理を備える(ワイヤレス通信デバイス52又はネットワークノード51などの)電子装置内に出現し得る。
本説明は、非常に一般的な形において、ワイヤレス通信デバイス(ユーザ機器、ワイヤレスデバイス、又は端末も指し得る)について与えられ得、当業者であれば、「ワイヤレス通信デバイス」は、DL内で受信すること及びULにおいて送信することが可能な、任意のワイヤレスデバイス、端末、又はノード(例えば、PDA、ラップトップ、モバイル、センサ、固定リレー、あるいは無線基地局、例えばフェムト基地局)を意味する、非限定的な用語であることを理解されたい。本明細書で使用される際、ワイヤレス通信デバイスという用語は、スマートセンサ、スマート電化製品などのモノのインターネット(IoT)デバイスも包含する。
「備える(comprising)」という語は、列挙された以外の他の要素又はステップの存在を除外するものではないこと、及び、要素に先行する「a」又は「an」という語は、複数のこうした要素の存在を除外するものではないことに留意されたい。任意の参照符号は特許請求の範囲を限定するものではないこと、本開示はハードウェア及びソフトウェアの両方を用いて少なくとも部分的に実装され得ること、及び、いくつかの「手段」又は「単位」はハードウェアの同じアイテムによって表され得ることに、更に留意されたい。
実施形態の説明において、機能ブロックの特定単位への区分化は、決して限定的ではないことに留意されたい。これに反して、これらの区分化は単なる例である。本明細書で説明する機能ブロックは、2つ以上の単位に分割され得る。同様に、本明細書で2つ以上の単位として実装されているものと説明される機能ブロックは、特許請求の範囲を逸脱することなく単一の単位として実装され得る。しかしながら、これはすでに上記で例示してきた。
図面及び明細書において例示の実施形態を開示してきた。しかしながら、これらの実施形態には多くの変形及び改変が可能である。したがって、特定の用語が採用されているが、それらは限定の目的ではなく包括的及び説明的な意味のみで使用され、実施形態の範囲は下記の特許請求の範囲によって定義される。
Claims (15)
- 複数のアナログ無線周波数、RF、チップ(200)との間でアナログ信号を送信及び受信するためのアナログインターフェース(101)と、
ベースバンドチップ(300)との間でデジタル信号を送信及び受信するためのデジタルインターフェース(102)と、
前記アナログインターフェースを介して受信した複数のアナログ信号を、複数のRXデジタル信号に変換するための複数のアナログデジタルコンバータADC(103)と、
複数のTXデジタル信号を、前記アナログインターフェース(101)を介して前記複数のアナログRFチップ(200)に送信されるべき複数のアナログ信号に変換するための複数のデジタルアナログコンバータDAC(104)と、
前記デジタルインターフェース(102)を介して前記ベースバンドチップ(300)に送信されるべき前処理デジタル信号を形成するために、前記複数のADC(103)から受信した前記複数のRXデジタル信号を前処理するように構成され、かつ、前記複数のDAC(104)に送信されるべき前記複数のTXデジタル信号を形成するために、前記デジタルインターフェース(102)を介して受信したデジタル信号を前処理するように構成された前処理回路要素(105)と、
を備える、デジタル前処理チップ(100)。 - 前記前処理回路要素(105)は、
前記前処理されたデジタル信号を形成するために、前記複数のADCから受信された前記複数のRXデジタル信号を組み合わせるように構成された組み合わせ回路要素(110)と、
前記デジタルインターフェースを介して受信された前記デジタル信号を、前記複数のDACに送信されるべき前記複数のTXデジタル信号に分割するように構成された分割回路要素(111)と、
を更に備える、請求項1に記載のデジタル前処理チップ(100)。 - 前記前処理回路要素(105)は、
前記複数のADCから受信された前記複数のRXデジタル信号の第1のスケーリングを実行するように構成された第1のスケーリング回路要素(113a)と、
前記複数のTXデジタル信号の第2のスケーリングを実行するように構成された第2のスケーリング回路要素(113b)と、
を更に備える、請求項1又は2に記載のデジタル前処理チップ(100)。 - 前記第1のスケーリングは、前記第2のスケーリングとは異なる、請求項3に記載のデジタル前処理チップ(100)。
- 前記第1のスケーリングは、前記第2のスケーリングと同じである、請求項3に記載のデジタル前処理チップ(100)。
- 前記前処理回路要素(105)は、少なくとも1つのスケーリング因数を取得するように、かつ、前記取得された少なくとも1つのスケーリング因数に基づいて前記第1のスケーリング及び前記第2のスケーリングを推定するように、構成された推定回路要素(114)を更に備える、請求項3から5の何れか一項に記載の、デジタル前処理チップ(100)。
- 前記前処理回路要素(105)は、
前記複数のRXデジタル信号を時間領域信号から周波数領域信号に変換するように構成され、かつ、前記複数のTXデジタル信号を周波数領域信号から時間領域信号に変換するように更に構成された高速フーリエ変換、FFT、処理回路要素(117)、
各RXデジタル信号について無線チャネルを推定するように構成された無線チャネル推定器回路要素(112)、
前記RXデジタル信号及び前記TXデジタル信号上でビーム追跡を実行するように構成されたビーム追跡回路要素(115)、及び、
前記デジタルインターフェースを介して送信するためのリソースブロックの合計数のサブセットを抽出するように構成されたリソースブロック選択回路要素(116)、
のうちの少なくとも1つを更に備える、請求項1から6の何れか一項に記載の、デジタル前処理チップ(100)。 - 制御回路要素(120)及び制御インターフェース(107)を更に備え、
前記制御回路要素は、前記制御インターフェースを介して前記複数のアナログRFチップ(200)に制御信号を送信するように構成される、請求項1から7の何れか一項に記載の、デジタル前処理チップ(100)。 - 前記制御インターフェース(107)は、デジタルインターフェース及び直列並列インターフェース、SPIのうちの少なくとも1つを備える、請求項8に記載のデジタル前処理チップ(100)。
- 前記前処理回路要素(105)は、前記複数のアナログRFチップ(200)についての較正データを前記制御回路要素(120)に送信するように構成され、
前記制御回路要素は、前記較正データを示す制御信号を、前記制御インターフェース(107)を介して前記複数のアナログRFチップ(200)に送信するように構成されたRF較正回路要素(118)を更に備える、請求項8又は9に記載のデジタル前処理チップ(100)。 - 前記較正データは、
アナログRFチップ(200)の前記送信器及び/又は受信器についてのミキサ及び/又はベースバンド直交位相誤り訂正パラメータ、
受信器直線性強化パラメータ、
送信器直線性及び効率性強化パラメータ、
のうちの少なくとも1つを示す、請求項10に記載のデジタル前処理チップ(100)。 - 複数のアナログRFチップ(200)と、ベースバンドチップ(300)と、請求項1から11の何れか一項に記載の少なくとも1つのデジタル前処理チップ(100)と、を備え、
各デジタル前処理チップは、前記アナログインターフェースを介して前記複数のアナログRFチップとの間でアナログ信号を送信及び受信するように構成され、かつ、前記デジタルインターフェースを介して前記ベースバンドチップとの間でデジタル信号を送信及び受信するように構成されている、
マルチアンテナトランシーバシステム(10)。 - 請求項12に記載の前記マルチアンテナトランシーバシステム(10)を備える、ネットワークノード(51)。
- 請求項12に記載の前記マルチアンテナトランシーバシステム(10)を備える、ワイヤレス通信デバイス(52)。
- 前記ワイヤレス通信デバイスは、モバイル通信デバイスである、請求項14に記載の前記ワイヤレス通信デバイス(52)。
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