JP2024517334A - コロナウイルス疾患(covid-19)における急性呼吸窮迫症候群(ards)の治療のための医薬組成物及び方法 - Google Patents

コロナウイルス疾患(covid-19)における急性呼吸窮迫症候群(ards)の治療のための医薬組成物及び方法 Download PDF

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Abstract

コロナウイルス疾患2019(COVID-19)を有する患者における急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、多臓器不全及び重篤かつ生命を脅かす状態の生存を治療するための医薬組成物であって、(a)センタキンと、(b)SARS-CoV-2感染に対する抗ウイルス療法(レムデシビル、イベルメクチン、クロロキン、ヒドロキシクロロキン、アジスロマイシン、テノホビル、エムトリシタビン、リトナビル、ロピナビル、ASC09、ファビピラビル、ダノプレビル、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACEI)、アンジオテンシン受容体遮断剤(ARB)、組換えヒトアンジオテンシン変換酵素2(rhACE2)、喜炎平(xiyanping)、アルファ-インターフェロン、フルダーゼ(DAS 181)、エイコサペンタエン酸遊離脂肪酸(EPA-FFA)、一酸化窒素、PUL-042、Pam2CSK4アセテート、TLR2、TLR6及びTLR9のアゴニスト)、回復期血漿、幹細胞又はそれらのエキソソーム、免疫調節及びサイトカイン標的療法(イトリズマブ、トシリズマブ、サリルマブ、アカラブルチ二ブ、ピクリデノソン、トラジピタント、CD24Fc、エマパルマブ、アナキンラ、TJ003234、BLD-2660、血液浄化システム、Spectra Optiaアフェレーシスシステム、コルチコステロイド)、酸素濃縮器及び発生器、T89、ダントニック、プラスミノーゲン補充、プラスミノーゲン活性化因子、アルテプラーゼと、(c)ブデソニド、発熱を軽減するための支持療法(アセトアミノフェン又はイブプロフェン等)、ステロイド(デキサメタゾン、プレドニゾロン)、抗凝固剤(アスピリン、ヘパリン、アルガトロバン、ビバリルジン、ダナパロイド、フォンダパリヌクス等の非ヘパリン抗凝固剤、又は直接経口抗凝固剤(DOAC)と、(d)吸入用合成サーファクタント、エンドトキシンに対する抗体、インターフェロン-ベータ-1a、IVプロスタグランジンEL、好中球エラスターゼ阻害剤、一酸化窒素と、(e)賦形剤と、を含む、医薬組成物。肺の浮腫の軽減、吸気酸素分圧に対する動脈酸素分圧の比(PaO2ZFiO2又はSpO2ZFiO2)、血中酸素飽和度(SpO2)の改善、呼吸数の正常化、肺浸潤の減少、ARDSスコア、MODSの改善、COVID-19の順序尺度、並びにより良好な血流及び組織の酸素化の機序による、センタキン及びその類似体化合物を使用した、急性呼吸窮迫症候群、多臓器不全及びコロナウイルス感染、特にSARS-CoV-2、MERS-CoV及びSARS-CoVによって引き起こされるショック症状を治療するための組成物を調製するための方法。【選択図】図5

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年5月11日に出願された米国仮出願第63/187,077号の優先権及びその利益を主張し、その開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
開示される実施形態の態様は、肺の浮腫の軽減、吸気酸素分圧に対する動脈酸素分圧の比(PaO2/FiO2又はSpO2/FiO2)、血中酸素飽和度(SpO2)の改善、COVID-19の順序尺度の改善、呼吸数の正常化、肺浸潤の減少、ARDSスコア、MODSの改善、並びにより良好な血流及び組織の酸素化のための方法及び組成物に関しそれにより、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、多臓器不全及びコロナウイルス疾患(COVID-19)のショック症状並びにARDSを引き起こす他の疾患を治療又は予防する。これまでのところ、ARDSにおいて生存率を改善することが見出された唯一の治療は、低一回換気量(理想体重に基づいて6mL/kg)を使用する機械式人工呼吸戦略である。特に、本開示は、コロナウイルス感染、特にSARS-CoV-2、MERS-CoV及びSARS-CoVによって引き起こされるARDS、多臓器不全及びショック症状を治療するための、所定の量のセンタキン及びその類似体、及び/又は抗ウイルス療法、回復期血漿、幹細胞若しくはそれらのエキソソーム、免疫調節及びサイトカイン標的療法、血液浄化システム、酸素濃縮器及び発生器、プラスミノーゲン補充、プラスミノーゲン活性化因子、抗凝固剤、ステロイド、吸入用合成サーファクタント、エンドトキシンに対する抗体、インターフェロン-ベータ-1a、IVプロスタグランジンE1、好中球エラスターゼ阻害剤、一酸化窒素を投与することを含む方法及び医薬組成物を開示する。
ヒトコロナウイルス(CoV)感染症は、伝統的に、低い割合の年間呼吸器感染症を引き起こしている。HCoV-OC43、HCoV-229E、HCoV-NL63及びHCoV-HKU1があり、これらは軽度の呼吸器の病気を引き起こす(1,2)。過去20年間にわたって、2つの新型コロナウイルス、重症急性呼吸器症候群CoV(SARS-CoV)及び中東呼吸器症候群CoV(MERS-CoV)が出現し、重症ヒト疾患を引き起こした(3、4)。2019-nCoV感染は、クラスター形成の発症であり、併存症を有する高齢男性に影響を及ぼす可能性がより高く、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)等の重度及びさらには致死的な呼吸器疾患をもたらし得る。
コロナウイルス疾患2019(SARS-CoV-2)につながる重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(COVID-19)感染症は、世界的に流行している。COVID-19病は、軽症の疾患から、集中治療室(ICU)への入院を必要とする重症肺炎及び急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を含む重症の生命を脅かす段階まで顕在化し得る。WHO-中国合同調査団による、中国における55,924の検査室で確認された症例のレビューでは、6.1%が重篤として分類され、13.8%が重篤として分類された。重篤な段階は、呼吸不全、ショック、及び多臓器機能障害又は不全がある場合である。重症の疾患は、呼吸困難、呼吸数≧30呼吸/分、血中酸素飽和度(SpO2)≦93%、24~48時間以内の吸気酸素分圧に対する動脈酸素分圧の比(PaO2/FiO2)<300、又は肺浸潤物>50%として定義される。したがって、合計で約20%の患者が生命を脅かす状況にあった。症及び重篤な症例の約25%は機械式人工呼吸を必要とし、残りの75%は酸素補充のみを必要とした。
COVID-19病の発生率の増加は、医療提供者が適切な治療決定を提供することを困難にしている。現在のところ、COVID-19患者の薬物療法に関する広く受け入れられている標準治療はない。それは満たされていない医学的必要性であり、潜在的な治療戦略が優先的に特定されることが重要である。臨床試験中であるか、又は緊急使用又はコンパッショネート使用によって入手可能な多数の新規な薬剤がある。これらの薬剤のほとんどは、転用の抗ウイルス剤及び免疫調節療法である(5)。2020年3月31日に、米国食品医薬品局はニュースリリースで、特定のウイルスを治療する可能性のあるレムデシビル等の抗ウイルス薬、並びにCOVID-19患者の肺炎症を軽減し、肺機能を改善するのに有用であり得るインターロイキン-6(IL-6)受容体阻害剤等の宿主標的を含む、評価されている多くの治療領域があると述べた。FDAはまた、回復期血漿及び高免疫グロブリン、ウイルスから回復した人々によって提供された血液から採取された抗体に富む血液製剤等の治療法が、病気の期間を短縮するか又は重症度を軽減することができるかどうかを調べることに関心がある。FDAはまた、クロロキン及びヒドロキシクロロキン等の既存の治療法がCOVID-19患者の治療に役立つかどうかを評価する作業を行っている。さらに、中国の製薬会社及びバイオテクノロジー会社は、コロナウイルスの大流行の治療として既存の薬物を転用する準備を進めている。
コロナウイルス疾患(COVID-19)は、2019年12月に出現し、特に肺炎を有する重症患者の急速な増加及び根治的治療の欠如において、世界的な課題を呈している。2020年3月19日現在、241,000例を超える症例が確認され、9980例を超える死亡が確認されている。死亡率は約3~4%であるようであり、早期に公開されたデータは、SARS-CoV-2肺炎の25.9%がICU入院を必要とし、20.1%がARDSを発症したことを示している(6)。
ワクチン
いくつかの企業は、体内に注射されると、SARS-CoV-2によって使用されるタンパク質を産生する細胞を開始させるRNA又はDNAの製剤を使用するというアイデアに取り組んでいる(7)。COVID-19感染を予防するように設計されたDNAワクチン候補であるINO-4800は、イノビオ・ファーマシューティカルズ社によって開発されている。健常成人ボランティアにおける皮内注射とそれに続くエレクトロポレーションによって投与されたINO-4800の安全性、耐容性及び免疫学的プロファイルを評価するための非盲検試験が進行中である(NCT04336410)。モデルナセラピューティクス及びキュアバックは、ヒト試験におけるCOVID-19に対するDNA及びRNAワクチンで急速に動いている。モデルナのmRNA-1273は、SARS-CoV-2の完全長の融合前安定化スパイク(S)タンパク質をコードする新規脂質ナノ粒子(LNP)カプセル化mRNAベースのワクチンである。国立アレルギー感染症研究所(NIAID)によって治験依頼されたmRNA-1273の第I相試験は、アトランタのエモリー大学で開始された(NCT04283461)。ビオンテック(ファイザーと提携)及びCureVacは、今後数週間以内にメッセンジャーRNAを使用して開発されたワクチンのヒト試験を開始する予定である。ビオンテックは、そのCDMOパートナーであるポリマンの支援を受けて、そのヨーロッパのmRNA製造施設でそのワクチンであるBNT162を製造する。しかしながら、mRNAワクチンは市場に存在せず、このアプローチはより未知のものとなっている。合成生物学的アプローチを使用するワクチンは、ウイルスの表面上のタンパク質分子をコードするRNA又はDNAの合成鎖を含む。ビル&メリンダ・ゲイツ財団及び米国国立衛生研究所(NIH)は、COVID-19ウイルスに対する新しいワクチンを考案するために合成生物学に賭けている。北京生物工学研究所とカンシノ・バイオロジクス社によって製造された組換え新型コロナウイルスワクチン(アデノウイルス5型ベクター(Ad5-nCoV))の安全性、反応原性及び免疫原性を評価するために、健康な対象における単一施設非盲検用量漸増第I相臨床試験が行われている(NCT04313127)。SARS-CoV-2の完全長スパイク(S)タンパク質をコードするAd5-nCoVの免疫原性及び安全性を評価するための健常成人(500人の対象)における無作為化二重盲検プラセボ対照試験が進行中である(NCT04341389)。シンバイオ社は、COVID-19の予防のためのbacTRL-Spikeワクチンの安全性、忍容性及び免疫原性を評価している(NCT04334980)。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、米国生物医学先端研究開発局と協力して開発中のリードCOVID-19ワクチン候補を明らかにした。
安全で効果的なワクチンを見つけて生産するための競争が始まっており、楽観的には12~18ヶ月で入手可能であり得る。COVID-19に対する複数のワクチンが、来年の第2四半期までに限定的に利用可能になる可能性がある。しかしながら、需要に対応するのに十分なワクチンを製造することができない可能性があるという警告がある(7)。
抗ウイルス剤
SARS-CoV-2感染症に対する抗ウイルス療法は、盛んに研究されている。レムデシビル及びクロロキンは、in vitroでSARS-CoV-2を効果的に阻害することが示されている(8)。ウイルスRNAポリメラーゼを阻害するヌクレオチド類似体プロドラッグであるレムデシビルは、SARS-CoV-2に対してin vitro活性を示している(9、10)。重症のCOVID-19に対するレムデシビルの安全性及び抗ウイルス活性を評価するための2400人の患者における第III相無作為化研究が進行中である(NCT04292899)。ギリアド・サイエンシズはまた、標準治療と比較したレムデシビルの2つのレジメンの有効性を評価することを主目的として1600人の患者で試験を実施しており、臨床状態評価は中等度のCOVID-19患者の治療11日目に行われる(NCT04292730)。さらに、米国国立アレルギー感染症研究所は、COVID-19と診断された入院成人患者の潜在的な治療法としてレムデシビルを評価するための第II相適応無作為化二重盲検プラセボ対照試験を開始した(NCT04280705)。Gileadは、COVID-19が確認された入院患者にコンパッショネート使用基準でレムデシビルを提供し、臨床的改善が53人の患者のうち36人(68%)で観察され、53人の患者のうち7人(13%)が死亡した(11)。
クロロキンは抗マラリア薬及び自己免疫疾患薬として承認されているが、in vitro試験は、クロロキンがエンドソーム酸性化融合阻害剤として作用し、SARS-CoV-2の臨床分離株の感染を阻止することを示した。SARS-CoV-2(8)に対するクロロキンの有望なin vitro活性を示す結果は、様々な重症度のCOVID-19患者におけるこの薬物の有効性を決定するためのパイロット臨床研究を促進した。研究はフランスで行われ、COVID-19患者を毎日600mgのヒドロキシクロロキンを投与する単一群プロトコルに含め、病院環境で鼻咽頭ぬぐい液中のウイルス量を毎日試験した。この研究では20例を治療し、対照と比較して、発症後6日目にウイルス保有者の有意な減少を示した(12)。これらの結果は陽性に見えるが、研究は、ヒドロキシクロロキン群の6人の患者の研究を完了しなかったために除外した(すなわち、1人の患者が死亡し、3人がICUに移され、2人が離脱した)。一方、対照群の16人の患者のいずれも死亡しなかったか、退院しなかったか、又はICUでのケアを必要としなかった。中等度~重度のCOVID-19肺炎(NCT04329572)を治療するためのヒドロキシクロロキン及びアジスロマイシンの有効性を評価するために、400人の患者で探索研究が行われる。COVID-19に曝露された医療従事者における化学予防のためのヒドロキシクロロキンを決定するための無作為化二重盲検プラセボ対照臨床試験が実施されている(NCT04328285)。COVID-19の治療としてのヒドロキシクロロキンの有効性を評価するために、二重盲検無作為化臨床試験が設計されている。研究者らは、ヒドロキシクロロキン400mg/日の10日間の用量が、重症呼吸器COVID-19疾患(NCT04315896)患者の全原因病院死亡率を低下させると仮定している。並行群(ヒドロキシクロロキン200mg/日対プラセボ)を用いた三重盲検第III相無作為化比較試験は、COVID-19患者に曝露された医療従事者に対する予防処置としてのヒドロキシクロロキンの安全性及び有効性を証明することを目的としている(NCT04318015)。サノフィは、COVID-19を有する外来患者の成人における鼻咽頭SARS-CoV-2ウイルス量に対するヒドロキシクロロキン対プラセボの効果を評価するための臨床研究をスポンサーしている(NCT04333654)。SARS-CoV2ウイルス(NCT04321278)より肺炎で入院した患者におけるヒドロキシクロロキン単独療法と比較したアジスロマイシンと組み合わせたヒドロキシクロロキンの有効性及び安全性を評価する研究が進行中であり、入院しているが重症ではない患者におけるCOVID-19感染症に対するヒドロキシクロロキン及びアジトロマイシンの有効性を決定する別の研究(NCT 04322123)が進行中である。
米国食品医薬品局は、covid-19で入院した患者にクロロキン及びヒドロキシクロロキンを処方する権限を臨床医に与えている。2020年3月28日に発行された緊急使用許可で、当局は、その承認が「限られたin-vitro及び事例の臨床データ」に基づいていたことを認めた。この緊急使用許可の下では、クロロキン及びヒドロキシクロロキンは、少なくとも50kgの体重の成人においてCOVID-19を治療するために病院環境でのみ使用することができる。フランスは、COVID-19患者のためのクロロキン及びヒドロキシクロロキンの使用を許可している別の国である。しかしながら、欧州医薬品庁及びWHOからの異議がある。
公的病院及び民間病院における18歳から65歳までの病院医療従事者の間で、(1)症候性疾患の発生率を低下させること、及び(2)COVID-19の臨床重症度を軽減することにおいて、12週間の間に、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)(245mg)/エムトリシタビン(FTC)(200mg)の毎日の単回用量、ヒドロキシクロロキン(HC)(200mg)の毎日の単回用量、TDF(245mg)/FTC(200mg)+HC(200mg)の毎日の単回用量のプラセボに対する有効性を評価することを目的とする研究が、スペインで行われる(NCT04334928)。アッヴィは、ロピナビル/リトナビルを400mg/100mg経口投与(又は小児用の体重ベースの用量調整)して14日間の経過又は退院までのいずれか早い方で投与する研究をスポンサーした。この研究は、COVID-19に対する標準治療支持処置からなる対照群、又は治験製品であるロピナビル/リトナビル+標準治療(NCT04330690)のいずれかに1:1の比で無作為化された2群を有する。アスクレティス・ファーマは、COVID-19を治療するために2つのHIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル及びASC09)を試験するために中国当局に申請した。彼らは、COVID-19によって引き起こされる肺炎におけるASC09/リトナビル及びロピナビル/リトナビルの安全性及び効率を評価するための無作為化非盲検多施設治験を実施している(NCT04261907)。ファビピラビルは、T-705又はアビガンとしても公知であり、ウイルスRNA依存性RNAポリメラーゼの阻害剤として作用するピラジン誘導体である(13)。ファビピラビルはインフルエンザウイルスに対する活性を実証しており、新規インフルエンザウイルス感染症の治療のために日本及び中国で承認されており、したがってCOVID-19患者における研究の魅力的な候補である。2018年6月に中国で承認された経口C型肝炎ウイルスプロテアーゼ阻害剤であるダノプレビルは、SARS-CoV-2に感染した入院患者におけるその有効性及び安全性を評価するために調査されている(NCT04291729)。
SARS-CoV-2は、標的細胞への進入のために受容体アンジオテンシン変換酵素(ACE)2を使用し(Hoffmann et al.,2020)、ACEIとARBの両方が心臓ACE2のmRNA発現を有意に増加させ得ることを示す(14)。COVID-19患者又はCOVID-19感染のリスクがある患者におけるACEI/ARBの使用は、現在激しい議論の対象である。外来患者設定(NCT04311177)及び入院患者設定(NCT04312009)のCOVID-19患者においてロサルタンを開始する多施設二重盲検プラセボ対照第II相無作為化臨床試験が現在計画されている。さらに、アペイロン・バイオロジクスは、ウイルス侵入を阻止し、ウイルス複製を減少させるためのCOVID-19患者の治療薬として組換えヒトアンジオテンシン変換酵素2(rhACE2)を使用する研究を開始している(NCT04335136)。
江西青峰薬業有限公司の喜炎平(Xiyanping)注射は、抗炎症及び免疫調節効果を有する。COVID-19感染症を有する患者を治療するための無作為化された並行対照臨床研究が、喜炎平の有効性及び安全性を判定するために複数の施設で進行中である(NCT04295551)。研究デザインは、喜炎平あり(実験)又はなし(対照)のロピナビル/リトナビル錠剤を有する2つの群を有する。別の臨床試験もまた、コロナウイルス感染肺炎患者における喜炎平の安全性及び有効性を決定するために計画されている。この研究では、ロピナビル/リトナビル、アルファ-インターフェロン吸入投与が比較群であるが、実験群はロピナビル/リトナビル、アルファ-インターフェロン吸入+喜炎平注射を受ける(NCT 04275388)。Ansun BioPharma(カリフォルニア州サンディエゴ)は、リード候補Fludase(DAS181)を開発しており、これはパラインフルエンザ、インフルエンザ及び他のウイルスの治療の可能性を示しており、重症COVID-19患者に対してコンパッショネート使用基準で試みられている(NCT04324489)。オメガ-3-脂肪酸である、エイコサペンタエン酸遊離脂肪酸(EPA-FFA)は、S.L.A.Pharma AGによって開発中であり、SARS-CoV-2が確認された入院対象を治療するための無作為化比較研究を実施することを計画している(NCT04335032)。
一酸化窒素は、様々なウイルス感染に対して阻害効果を有し、その吸入は安全であることが示されている。ブリティッシュコロンビア大学は、Mallinckrodtと共同で、COVID-19感染症の吸入ガス状一酸化窒素抗菌治療を使用して研究を行っている(NCT03331445)。Sanotize Research and Development社は、Emmes Company,LLCと共同で、医療従事者及び感染リスクのある個人におけるCOVID-19の予防及び治療に対する一酸化窒素放出溶液治療の有効性を決定するための多施設無作為化対照研究を行うことを計画している(NCT04337918)。PUL-042は、2つのtoll様受容体リガンドであるPam2CSK4アセテート、TLR2及びTLR6のアゴニスト、並びに潜在的な免疫刺激活性を有するTLR9アゴニストオリゴデオキシヌクレオチドの組み合わせからなる吸入溶液である。Pulmotect社は、COVID-19の重症度を軽減する際のPUL-042吸入溶液の有効性及び安全性を評価するための2つの臨床試験を実施している(NCT04312997;NCT04313023)。
回復期血漿
回復した患者からの回復期血漿は、SARS-CoV-2感染患者において安全かつ有効であることが示唆されている。COVID-19及びARDSの5人の重症患者の非対照の症例シリーズでは、中和抗体を有する回復期血漿が臨床状態の改善を示した(15)。重症肺炎を有するCOVID-19と、回復期血漿注入で治療されたARDSの2人の患者で行われた研究は、好ましい転帰を示した(16)。米国食品医薬品局(FDA)は2020年3月24日に、COVID-19ウイルスから回復した人々から提供された血液から採取された抗体を豊富に含む血液製剤である回復期血漿へのアクセスを促進しており、COVID-19患者の病気の期間を短縮するか又は重症度を軽減することができると発表した。FDAによる治験用新規薬物としての回復期血漿の分類により、重篤又は生命を脅かすCOVID-19感染症(17)を有する患者を緊急の治験用新規薬物適用(eIND)によって治療するための臨床試験及びコンパッショネート使用が可能になる。赤十字はFDAから、有望なドナーを特定し、COVID-19患者を治療している病院へのこれらの製品の配布を管理するのを助けるように要請されている。
幹細胞
実験研究により、間葉系幹細胞(MSC)又はそれらのエキソソーム(MSC-Exo)が、異なるタイプの肺傷害に起因する肺炎症及び病理学的障害を有意に軽減したことが実証された。新規コロナウイルス性肺炎の重症患者の治療において、同種異系脂肪間葉系幹細胞由来のエキソソームのエアロゾル吸入を使用して、パイロット臨床研究が行われている(NCT04276987)。Tianhe Stem Cell Biotechnologies社は、ヒト多能性臍帯血幹細胞を使用して自己免疫応答を逆転させるためのStem Cell Educator(SCE)技術を開発した。SCE療法は、免疫バランスを回復させ、免疫応答の過剰反応を矯正する試みであり、したがって、研究者らは、SCE療法でCOVID-19患者を治療することを計画している(NCT04299152)。CAR-T(Shanghai)Biotechnology社は、24人の対象において、非盲検単施設単一群により、歯髄間葉系幹細胞による新規コロナウイルス誘発重症肺炎を治療するための臨床研究を行っている(NCT04302519)。Cellavitaによって製造された間葉系幹細胞療法は、重度のCOVID-19肺炎患者を治療するための標準的な治療への追加療法としてのその有効性を評価することである(NCT 04315987)。
炎症反応
特定の危険因子を有するCOVID-19患者は、ウイルスに対する免疫系の圧倒的な反応によって死亡すると思われ、サイトカイン放出症候群(CRS)、及びマクロファージ活性化症候群(MAS)、及びARDSの特徴を有するサイトカインストームを引き起こす。サイトカイン標的療法がCRS又はMASの転帰を改善し得るという証拠がある。IL-6によって誘導される炎症経路の中和は、CRS及びARDSを起こしやすい重度のCOVID-19患者の死亡率を低下させ得る。トシリズマブ(Genentech、Rocheによって開発された)は、抗IL-6 R生物学的療法であり、CRSの治療に承認されており、MAS患者に使用されている。CRS及びARDSを起こしやすい重度のCOVID-19患者の死亡率を低下させることができると仮定される。この研究の全体的な目的は、トシリズマブによる治療がCOVID-19患者の重症度及び死亡率を低下させるかどうかを評価することである。COVID-19の治療におけるトシリズマブの有効性及び安全性を決定するための多施設二重盲検無作為化第II相試験が100人の患者で行われている(NCT04335071)。重症COVID-19肺炎患者におけるトシリズマブの安全性及び有効性を評価するための別の無作為化二重盲検プラセボ対照多施設研究が進行中である(NCT04320615)。
サリルマブは、リジェネロン及びサノフィによって共同開発されており、IL-6受容体に結合してこれを遮断することによってIL-6経路を阻害する完全ヒト型モノクローナル抗体である。IL-6は、罹患率及び死亡率をもたらす炎症反応、並びにARDSを発症するCOVID-19患者の駆動において重要な役割を果たし得る。サリルマブの入院患者に対するCOVID-19の有効性及び安全性を評価する適応第II/III相無作為化二重盲検プラセボ対照研究は、400人の患者を登録中である(NCT04315298)。別の研究は、重度のCOVID-19で入院している成人患者における対照群に対するサリルマブの有効性を評価することを主な目的として進行中である(NCT04327388)。アストラゼネカは、アカラブルチ二ブの治療法として評価することを目的としたCOVID-19の新しい臨床試験を開始するであろう。アカラブルチニブは、自己免疫疾患を抑制することができるブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤と呼ばれる種類の薬物に属し、この試験は、COVID-19患者においてサイトカインストームを引き起こす免疫系の過剰反応を予防できるかどうかを判定することになる。
ピクリデノソンは、強い抗炎症効果を誘導する抗炎症剤であるため、COVID-19を有する入院患者を1:1に無作為化し、標準ケア(介入群)又は標準ケアのみ(対照群)でピクリデノソンを投与する試験が提案されている(NCT04333472)。トラジピタントは、ヴァンダ・ファーマシューティカルズによって開発されているNK-1Rアンタゴニストである。重度又は重篤なCOVID-19感染症に関連する炎症性肺傷害を治療するためのトラジピタントの有効性及び安全性を調査するための無作為化二重盲検プラセボ対照試験が計画されている(NCT04326426)。オンコイミューン社は、COVID-19治療における非抗ウイルス性免疫調節薬としてのCD24Fcの有効性を決定するための第III相試験を実施している(NCT04317040)。この試験は、腫瘍評価項目として重篤な症状から軽度の症状への臨床的改善までの時間を用いる、盲検プラセボ群及びCD24Fc群に無作為化された230人の患者を含む。スウェディッシュ・オーファン・バイオビトラムは、SARS-CoV-2感染症を有する患者の過炎症及び呼吸窮迫を軽減することにおける、標準治療に対する抗インターフェロンガンマ(抗IFNγ)モノクローナル抗体であるエマパルマブ及びインターロイキン-1(IL-1)受容体アンタゴニストであるアナキンラの静脈内投与の有効性及び安全性を調査する第II/III相無作為化非盲検並行群3アーム多施設研究の治験依頼者である(NCT04324021)。I-Mab Biopharma社は、支持療法下で重度のCOVID-19を有する対象において静脈内注入として投与されたTJ003234(抗GM-CSFモノクローナル抗体)の安全性及び有効性を評価し、サイトカインレベルに対するその効果を評価するために、無作為化二重盲検プラセボ対照多施設治験を実施している(NCT04341116)。動物ブレオマイシン肺傷害モデルにおけるカルパイン阻害による抗ウイルス活性の可能性は、BLD-2660(Blade Therapeutics)が組織IL-6レベルを正常化することを実証した。したがって、BLD-2660をCOVID-19を有する入院対象における標準治療への追加療法として評価する研究が120名の患者で計画されている(NCT04334460)。
米国食品医薬品局は、2020年4月10日に、呼吸不全が確認された又は切迫した状態でICUに入院したCOVID-19患者を治療するための血液浄化システムの緊急使用許可を発行した。Terumo BCT Inc.及びMarker Therapeutics AGによって開発されたSpectra Optiaアフェレーシスシステム及びDepuro D 2000吸着カートリッジは、血液を濾過し、濾過した血液を患者に戻すことによって、血流中のサイトカインストームに関連するサイトカイン及び他の炎症性メディエーターの量を減少させることによって機能する。
他の治療法
コルチコステロイドは、ウイルス性肺炎を含むARDSの様々なシナリオで試みられており、デキサメタゾンの早期使用は、ARDS患者における機械式人工呼吸の期間を短縮するようである。COVID-19による中等度及び重度のARDSを有する患者の人工呼吸器非装着日におけるデキサメタゾンの有効性を対照(コルチコステロイドなし)と比較して評価する研究(NCT04327401)。
臨床研究が、Tasly Pharmaceuticals社によって開始された。これは、非重篤なタイプのCOVID-19肺炎患者における酸素飽和度及び臨床症状の改善に対するT89(ダントニック)の効果を調査することを目的とした、非盲検、無作為化、ブランク対照治療臨床研究である。主な有効性パラメータには、正常レベルまでの酸素飽和度回復までの時間(≧97%)、治療後に正常レベルの酸素飽和度を有する患者の割合、及び酸素吸入の総持続時間が含まれる(NCT 04285190)。
COVID-19感染肺炎患者に対する補助療法としてAsclepius Meditech社したネブライザー付き水素酸素発生器(AMS-H-03型)の有効性と安全性を評価する研究が患者を募集している(NCT04336462)。これは、Respironics,Inc.USA製のEverFlo Oxygen Concentrator(登録証明書番号:NMPA登録基準:20162542389)の参考装置と比較して、この装置が臨床症状を改善し、重度の肺炎の発生率を減少させるかどうかを決定する試みである。
プラスミノーゲンは、ARDS患者において有意に増加することが報告されており、フィブリンを含む細胞外マトリックスのコア成分を分解するのに重要である(18、19)。静脈内プラスミノーゲン補充は、未熟児ARDS及び死亡の減少に有効であった(20~22)。COVID-19患者の肺はARDSの典型的な徴候を示しており、硝子膜形成は主にフィブリンから構成されるため、プラスミノーゲン補充がCOVID-19感染中の肺病変及び低酸素血症の治療に有効であり得るかどうかを決定するために13人の患者で研究を行った。プラスミノーゲン(2ml滅菌水に溶解した10mg)の吸入を、重症の場合は1日2回、中等症のCOVID-19患者には1日1回行った。5人の患者がすりガラス陰影の濃度の改善を示し、6人の患者が酸素飽和度の改善を示したことが分かった。この研究には適切な対照群がないという大きな限界があるが、重症患者がCOVID-19と戦う可能性のあるという希望を示している(23)。
凝固系及び線維素溶解系は、ARDSを改善すると考えられてきた(24、25)。プラスミノーゲン活性化因子は、前臨床研究において、ARDSの進行及び死を減弱させることが示されている(26、27)。tPAの投与は、コンパショネート・アプローチとして、ARDSを患っているCOVID-19患者の死亡率が高いため、価値があると提案されている(28)。ARDS及び呼吸不全を患っているCOVID-19患者に対してtPA(アルテプラーゼ)のオフラベル静脈内投与を行った3つの症例の報告において。PaO2/FiO2(P/F)又はSpO2/FiO2(S/F)比の改善は、38%~100%の範囲の3人の患者全てで観察された。しかしながら、改善は一過性であり、tPA注入の完了後に3人の患者全員で失われた(29)。さらに、ARDSを有するCOVID-19患者では死亡率が高いにもかかわらず、tPAからの致命的な出血の高いリスクを慎重に考慮しなければならない。
ARDS、多臓器不全及びコロナウイルス感染、特にSARS-CoV-2、MERS-CoV及びSARS-CoVによって引き起こされるショック症状を治療するための、所定量のセンタキン及びその類似体、及び/又は抗ウイルス薬、及び/又は発熱を軽減するための支持療法、及び/又は肺の浮腫の軽減、吸気酸素分圧に対する動脈酸素分圧の比(PaO2/FiO2又はSpO2/FiO2)、血中酸素飽和度(SpO2)の改善、呼吸数の正常化、肺浸潤の減少、ARDSスコア、MODSの改善及びより良好な血流、並びに組織の酸素化するための抗凝固剤を含む方法及び医薬組成物を開発する必要性が存在する。
本開示は、ARDS、多臓器不全及びコロナウイルス感染によって引き起こされるショック症状、特にSARS-CoV-2、MERS-CoV及びSARS-CoVを予防又は治療するための、抗ウイルス療法、回復期血漿、幹細胞又はそれらのエキソソーム、免疫調節及びサイトカイン標的療法、吸気酸素分圧に対する動脈酸素分圧の比(PaO2/FiO2又はSpO2/FiO2)、血中酸素飽和度(SpO2)の改善、呼吸数の正常化、肺浸潤の減少、ARDSスコア、MODSの改善、並びにより良好な血流及び組織の酸素化のための、血液浄化システム、酸素濃縮器及び発生器、プラスミノーゲン補充、プラスミノーゲン活性化剤、抗凝固剤、ステロイドと共に又はこれらを含まずに、センタキンを含む方法及び医薬組成物を想定している。
本開示のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、及び添付の図面に関してよりよく理解されるであろう。
図1は、血行動態安定性を提供し、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、多臓器機能不全スコア(MODS)を改善し、死亡率を低下させるための追加治療としてセンタキンを使用する提案を示す。 図2は、0.01mg/kgの用量のセンタキンの静脈内投与によるCOVID-19患者の酸素飽和度(SpO2)の有意な改善が観察されたことのグラフ表示を示す。 図3は、患者の年齢に関係なく、10人の患者全てにおけるセンタキンにより改善されたSpO2/FiO2のグラフ表示を示す。ベースのSpO2/FiO2は高齢患者ではわずかに不良であることが判明し、勾配は-1.062であったが、センタキンによる治療は勾配を2時間で-0.5905及び4時間のセンタキンによる治療で-0.2718に平坦化し始めた。 図4は、COVID-19患者におけるセンタキンにより改善されたSpO2/FiO2のグラフ表示を示す。SpO2/FiO2は、センタキン投与後に2時間以内に34.48単位及び4時間以内に41.42単位改善することが分かった。 図5は、WHO順序尺度によって決定されたCOVID-19患者のセンタキンにより改善された臨床転帰のグラフ表示を示す。センタキンによる治療後24時間で改善が始まりし、治療72時間において統計学的に有意な(p=0.0169)改善が観察された。
[開示された実施形態の詳細な説明]
本明細書において使用される場合、「~するのに十分な量」とは、所期の効果を奏することができる量をいう。そのような量は、意図された効果に基づいて当技術分野で公知の様々なアッセイによって決定され得る。本明細書で使用される場合、「適用する」又は「投与する」という用語は、特定の薬剤、組成物、又は力を特定の領域又は対象に導入する全ての手段を指す。「投与」又は「適用」は、治療の過程を通して連続的又は断続的に、1回の用量で行うことができる。最も有効な投与手段及び投与量を決定する方法は当業者に公知であり、治療に使用される組成物、治療の目的、治療される標的細胞、及び治療される対象によって異なる。単回投与又は複数回投与は、治療する医師によって選択される用量レベル及びパターンで行うことができる。適切な投与製剤及び薬剤を投与する方法は、当技術分野で公知である。投与経路も決定することができ、最も有効な投与経路を決定する方法は当業者に公知であり、治療に使用される組成物、治療の目的、治療される対象の健康状態又は疾患段階、及び標的細胞又は組織によって異なる。
投与経路の非限定的な例としては、経口投与、経鼻投与、吸入、注射及び局所適用が挙げられる。投与は、工業的用途並びに治療的用途における使用のためのものであり得る。本明細書で使用される場合、「生分解性」という用語は、使用中に分解することを意図したポリマー、組成物、及び製剤等の物質を説明するために本明細書で使用される。生分解性物質はまた、「生体適合性」、すなわち生体組織に有害ではない可能性がある。
本明細書で使用される場合、「治療有効量」という用語は、所望の効果を達成するのに十分な量を指す。治療用途に関連して、有効量は、問題の状態の種類及び重症度、並びに個々の対象の特徴、例えば、全身健康状態、年齢、性別、体重、及び医薬組成物に対する忍容性に依存する。当業者は、これら及び他の要因に応じて適切な量を決定することができるであろう。in vitro用途の場合、いくつかの実施形態では、有効量は、問題の用途のサイズ及び性質に依存する。それはまた、in vitro標的及び使用中の方法の性質及び感度に依存する。当業者は、これら及び他の考慮事項に基づいて有効量を決定することができる。有効量は、実施形態に応じて組成物の1回以上の投与を含み得る。センタキンの用量範囲は、0.00001~約1mg/kgであってもよく、1日又は数週間又は数ヶ月に1回又は複数回投与され得る。
本明細書で使用される場合、「治療する」又は「治療」という用語は、疾患、障害及び/又は状態に罹患しやすい、又は疾患、障害及び/又は状態を有する対象において疾患、障害又は状態を予防すること;疾患、障害又は状態を阻害すること、例えば、その進行を妨げること;疾患、障害又は状態を軽減又は回復させること、例えば、疾患、障害及び/又は状態の後退を引き起こすことを含む。疾患又は状態を治療することはまた、特定の疾患又は状態の少なくとも1つの症状を改善することを含み得る。
「ARDS」という用語は、肺における広範囲の炎症の急速な発症を特徴とする呼吸不全の一種である急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を指す(30)。ARDSの徴候及び症状は、起因事象の2時間以内に始まることが多いが、1~3日後に起こる場合もある。徴候及び症状には、息切れ、速い呼吸、及び異常な換気による血液中の低酸素レベルが含まれ得る(31)。他の一般的な症状には、筋肉疲労及び全身衰弱、低血圧、乾性の空咳、及び発熱が含まれる(31)。
いくつかの実施形態では、基本組成物を、レムデシビル、又はロピナビル、又はリトナビル、又はアルビドール、又はファビピラビル、又はリバビリン、又はインターフェロンベータ1B若しくはアルファ-インターフェロン、又は間葉系幹細胞若しくはそれらのエキソソーム、又はクロロキン若しくはクロロキンホスフェート、又はヒドロキシクロロキン、又はピルフェニドン、又は抗体、例えばREGN3048及びREGN3051、又はmRNA-1273、又はベバシズマブ、又はブロムヘキシン、又はフィンゴリモド、又はT89、又はエクリズマブ、又はキャリマイシン、又は酸素治療、又はコルチコステロイド、又はメチルプレドニゾロン、又は吸入用一酸化窒素ガス、又はロサルタン、又はダルナビル、又はトシリズマブ、又はテトランドリン、又はアビパジル、又はサリドマイド、又はサリルマブ、又はビタミンC、又は血漿療法と組み合わせてもよい。
前臨床研究及び臨床研究は、センタキンがCOVID-19に関連する大きな課題に効果的に対処することを実証している。第1に、ショックのブタモデルにおける研究は、センタキンが肺水腫を有意に減少させ、ホロヴィッツ指数、PaO2/FiO2比を改善した。第2に、センタキンによる改善された組織血流は、炎症性サイトカインを迅速に除去し、酸化的及びアポトーシス的損傷を防止することができる。第3に、第III相臨床試験では、センタキンはARDS及びMODSの減少に有効であった。第4に、臨床研究において、センタキンは患者の死亡率を統計学的に有意に低下させる。
センタキン)は、インドにおける承認の最終段階であるファースト・イン・クラスの蘇生剤である。センタキンは、既存の蘇生剤のいずれとも全く異なる独特の作用機序によって作用する。センタキンは、心臓への静脈血灌流(静脈アルファ2B-アドレナリン受容体刺激)を増強することによって血圧及び心拍出量を増加させる(32~36)。センタキンはまた、中枢性α2A-アドレナリン受容体に作用して交感神経活性及び全身性血管抵抗を低下させることによって動脈拡張をもたらす(37)。かなりの数のCOVID-19患者がICUに収容され、それらの多くは挿管され、陽圧換気を受けたままである。非常に高い死亡率は、人工呼吸器の支持を受けている患者に関連する。患者の約30%は、気管内挿管及び/又は陽圧換気(38、39)後の心臓への静脈灌流量の減少により、生命を脅かす低血圧に遭遇する。その独特の作用機序の結果として、センタキンは、陽圧換気によって誘発される心臓への静脈灌流量の減少を抑制させ、生命を脅かす低血圧症を予防すると予想される。センタキンは、COVID-19患者において血行動態安定性を提供し、組織酸素化を改善し、肺水腫を減少させ、ARDSを減少させ、MODSを減少させ、死亡率を減少させる可能性がある。
最近、COVID-19を有する重症成人の管理に関するガイドラインが公開された(40、41)。12カ国からの36人の専門家によって書かれたこれらのガイドラインは、敗血症生存キャンペーン(SSC)によって策定された。ガイドラインは、(1)感染管理及び試験;(2)血行動態支持;(3)換気補助及び(4)治療の4つのカテゴリーに分類されている。ショックを伴う成人の急性蘇生は、保有性の輸液の投与で行い、膠質液よりも晶質液を優先することが推奨される。ノルエピネフリンは第一選択の血管作動薬として示唆されており、ノルエピネフリン単独では目標(60~65mmHg)平均動脈圧を達成できない場合、第二選択薬としてバソプレシンを追加することが示唆される(40、41)。従来の酸素療法にもかかわらず、急性低酸素呼吸不全は綿密な監視を必要とし、悪化が起こる場合、陽圧換気と共に早期挿管が推奨される。COVID-19患者の集中治療室(ICU)での死亡率は79%を超えると報告されている(42)。ショック(血液量減少性)において蘇生剤としてセンタキンを使用すると、28日間の全原因死亡率が、標準的な治療を受けている患者の11.76%から、センタキンを受けた患者の2.94%に有意に減少することが分かった(P=0.0742)。血液量減少性ショックにおけるセンタキンの第II相及び第III相試験のメタ分析では、死亡率は10.71%から2.20%に減少した(オッズ比5.340、95%CI 1.27~26.50、p=0.0271)。蘇生剤としてのセンタキンは、COVID-19患者を助け、死亡率を低下させる可能性が非常に高い。
急速に進化し拡大しているCOVID-19疾患のアウトブレイクは、蘇生努力に対する大きな課題をもたらしている。重症COVID-19患者は、ARDS及び継続的な集中治療管理のために管理される。COVID-19患者は通常、血液量減少症を有し、前負荷応答性を念頭に置いて輸液が慎重に投与される。心筋機能障害の高い発生率がCOVID-19患者で報告されている(43~45)。病院での心停止のブタモデルにおいても非常に有効であることが示されているため(46)、蘇生剤としてセンタキンを使用することは有益であり得る。
改善された血液灌流は、COVID-19患者における過剰活性免疫反応の結果として産生される毒性サイトカインのクリアランスを増強する。血漿サイトカインレベルは、いくつかの因子:産生の強度、細胞受容体の利用可能性の数、サイトカインのクリアランス、サイトカインに対する受容体の親和性に依存する(47)。センタキンは、これらのサイトカインの迅速なクリアランスを助け、促進することができる。センタキンは、サイトカインストームを引き起こす、ウイルスに対する免疫系の圧倒的な反応に対抗するために利用可能であるか又は開発中である様々な薬剤と組み合わせた場合に、特に有用であろう。大量の連続血液濾過、又はサイトカイン及び/又は内毒素除去等のサイトカインを除去する血液浄化システムが提案されているが、ほとんど成功していない(47)。血液循環からサイトカインを除去するために、Cytosorb(体外サイトカイン除去)、Hemofeel(持続的静静脈血液透析濾過)及びEMiC2(持続的静静脈血液透析)等の装置を使用していくつかの方法が開発されている(48、49)。これらの装置のほとんどは、非常に高価であり、操作が複雑であり、限られた数の機関でしか利用できない。センタキンは、血液量減少性ショックのラット、ウサギ及びブタモデルにおいて、一回拍出量、心拍出量(32、36、50、51)及び重要臓器への血流を増加させ、臓器不全を予防し、生存を改善する(32、36、50、51)。組織灌流の増強は、蘇生の体積を減少させ、輸液の血管外漏出及び肺水腫の有害作用を防止する上で重要な利点である。センタキンはベータ-アドレナリン受容体に作用しないため、不整脈のリスクが軽減される。改善された組織血液灌流は、毒性サイトカインを除去するだけでなく、酸素化及び栄養を組織に提供することから、センタキンにはいくつかの利点がある。この生命を脅かす状態の治療選択肢は限られているため、センタキンは、このパンデミックのアウトブレイク中にCOVID-19の深刻な生命を脅かす状態に対する満たされていない必要性を満たす可能性がある。センタキンは、サイトカインストームを発症するCOVID-19患者において、免疫バランスを回復させ、免疫応答の過剰反応を矯正する可能性が高い。
ショックのブタモデルにおける研究は、センタキンが肺水腫を有意に減少させ、ホロヴィッツ指数(血液中の酸素分圧と吸入空気中の酸素分率との比を改善することを示した(36)。
ARDS及びMODSの改善:血液量減少性ショックを有する無作為化対照多施設臨床試験患者(N=155)において、センタキンはARDSスコア及びMODSスコアを有意に改善した(MODS)。血液量減少性ショックの第3相研究では、ARDS及びMODSが副次的評価項目であり、それらは両方とも、センタキンで有意なp値で達成された(33、52)。
ショック患者(N=105)におけるARDS:急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を蘇生の1日目(蘇生前)と3日目とで比較した。標準的な治療を受けている対照患者では、平均間の差は0.04839±0.05696であった(P=0.4023)。一方、センタキン治療群では、平均値間のARDS差は0.1065±0.04464であった(P=0.0202)。これらの結果は、センタキン治療が蘇生後のARDSを有意に改善したが、対照群では有意ではない改善があったことを示している。
ショック患者(N=105)におけるMODS:多臓器機能不全スコア(MODS)を蘇生の3日目と7日目とで比較した。対照群ではMODSの改善はなく、平均値間の差は0.00±0.2697(P>0.999)であったが、センタキン群では平均値間の差は0.9091±0.1964(P=0.0001)であった。センタキン治療はMODSを有意に減少させたが、対照では改善は有意ではなかった。
センタキンは、単回及び複数回用量、並びに急性並びに慢性曝露について、様々な種におけるその安全性、感受性及び毒性について評価されている(33)。センタキンは、前臨床研究及び臨床研究において安全で忍容性が高いことが分かっている。その安全性はまた、25人のヒト対象における第I相研究(NCT02408731)で実証されている(53、54)。第II相(NCT04056065)及び第III相(NCT04045327)の臨床試験で報告されたセンタキンに関連する有害事象はなかった。
臨床第II相研究(CTRI/2017/03/008184;NCT04056065)の結果は、センタキンが血圧の改善(p<0.0001)、乳酸レベルの改善(p=0.0012)、塩基欠乏の改善(p<0.0001)、血管収縮薬の使用の減少及び死亡率の減少(33、55~57)において非常に有意な有効性を示したため、センタキンが血液量減少性ショックのための新規なファースト・イン・クラスの非常に有効な蘇生剤であることを示している。105人の患者の無作為化盲検多施設研究(CTRI/2019/01/017196号;NCT04045327)では、対照群の合計34人(男性22人及び女性12人)の患者と、センタキン群の68人(男性41人及び女性27人)の患者が研究を完了した。蘇生の3日目の血中乳酸レベルは、標準治療を受けた対照群と比較して、センタキン群で有意に低いことが分かった(P=0.046)。塩基欠乏は、標準治療を受けている対照患者と比較して、センタキンで治療された患者で1.430±1.047mmol/L改善した(33)。合計で180人のヒト対象が研究されており(第I相、第II相及び第III相の組み合わせ)、そのうち155人が血液量減少性ショックを有する患者であった。センタキンは、死亡率を、標準的な治療を受けた患者における9.68%から、センタキンを受けた患者における2.15%に低下させた(オッズ比4.875;95%CI 1.162~24.18;P=0.0190)。
第II相及び第III相臨床試験の結果は、センタキン治療が血行動態安定性を提供し、COVID-19に感染した患者のARDS、MODS及びショック症状を改善するのに有益であることが証明され得ることを示している。センタキンは、肺の浮腫の減少、ARDSスコアの改善及びより良好な組織の酸素化によって、COVID-19の罹患率及び死亡率を減少させることができる。
センタキンは、単回及び複数回用量、並びに急性並びに慢性曝露について、様々な種におけるその安全性、感受性及び毒性について評価されている(33)。センタキンは、健康なヒト対象において安全で忍容性が高いことが分かった(53、54)。センタキンの安全性及び有効性が確立される(第I相、第II相及び第III相臨床試験)
センタキンは、循環血液量減少性ショックの重篤で生命を脅かす状態におけるARDS、MODS及び生存の改善に有効性を示しており、COVID-19患者の罹患率及び死亡率を改善する可能性がある。前臨床研究及び臨床研究は、センタキンがCOVID-19に関連する大きな課題に効果的に対処することを実証している。
第1に、ショックのブタモデルにおける研究は、センタキンが肺水腫を有意に減少させ、ホロヴィッツ指数、PaO2/FiO2比を改善した。第2に、センタキンによる改善された組織血流は、炎症性サイトカインを迅速に除去し、酸化的及びアポトーシス的損傷を防止することができる。第3に、第III相臨床試験では、センタキンはARDS及びMODSの減少に有効であった。第4に、臨床研究において、センタキンは患者の死亡率を統計学的に有意に低下させる。
センタキンは、循環血液量減少性ショックの重篤な生命を脅かす状態におけるARDS、MODS及び生存の改善において有効性を示し、したがって、COVID-19患者の罹患率及び死亡率を改善することができる。前臨床研究及び臨床研究は、センタキンがCOVID-19に関連する大きな課題に効果的に対処することを実証している。ショックのブタモデルにおける研究では、センタキンは肺水腫を有意に減少させ、ホロヴィッツ指数(PaO/FiO比)を改善した。センタキンによる改善された組織血流は、炎症性サイトカインを迅速に除去し、酸化的及びアポトーシス的損傷を防止することができる。第III相臨床試験では、センタキンはARDS及びMODSの減少に有効であった。臨床研究において、センタキンは患者の死亡率を統計学的に有意に低下させる。本発明者らは、適格基準を満たす患者に投与するために、標準治療と共に0.01mg/kgの用量でセンタキンを使用することを提案する。重症COVID-19患者の現在の標準治療に変更はない。患者は標準治療を受け続け、センタキンは血行動態安定性を提供し、ARDS、MODSスコアを改善し、死亡率を低下させるための追加治療となる。
センタキン(Lyfaquin(登録商標))の効果をCOVID-19患者において決定した。0.01mg/kgの用量のセンタキンの静脈内投与によるCOVID-19患者の酸素飽和度(SpO2)の有意な改善が観察された(図2)。センタキンの投与から2時間以内にSpO2が12.40単位改善し、さらにセンタキンで治療すると、SpO2が約20単位改善した。10人の患者のうち4人は、72時間のセンタキンによる治療でも酸素療法を必要としなかった。
本発明者らはまた、センタキン投与後のSpO2とFiO2の比(SpO2/FiO2)の改善に対する年齢の影響を決定した(図3)。本発明者らは、患者の年齢に関係なく、全ての患者において、センタキンがSpO2/FiO2を改善することを見出した。ベースのSpO2/FiO2は高齢患者ではわずかに不良であることが判明し、勾配は-1.062であったが、センタキンによる治療は勾配を2時間で-0.5905及び4時間のセンタキンによる治療で-0.2718に平坦化し始めた(図3)。センタキン(Lyfaquin(登録商標))はCOVID-19患者においてSpO2/FiO2を改善した。SpO2/FiO2は、センタキン投与後に2時間以内に34.48単位及び4時間以内に41.42単位改善することが分かった(図4)。
WHO順序尺度を使用して、センタキン(Lyfaquin(登録商標))がCOVID-19患者の転帰を改善したかどうかを判定した(図5)。WHO順序尺度における統計学的に有意な(平均差0.7444、95%0.1010~1.388、p=0.0169;N=10)改善が、COVID-19患者においてセンタキン(Lyfaquin(登録商標))による蘇生の72時間で観察された。
開示された実施形態を例示的な実施形態を参照して説明したが、この説明は限定的な意味で解釈されることを意図していない。例示的な実施形態並びに本開示の他の実施形態の様々な修正形態及び組み合わせは、説明を参照すれば当業者には明らかであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、任意のそのような修正又は実施形態を包含することが意図される。
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Claims (6)

  1. 急性呼吸窮迫症候群を治療するための医薬組成物であって、
    (a)所定量のセンタキン又はその類似体と、
    (b)SARS-CoV-2感染のための抗ウイルス療法(レムデシビル、イベルメクチン、クロロキン、ヒドロキシクロロキン、アジスロマイシン、テノホビル、エムトリシタビン、リトナビル、ロピナビル、ASC09、ファビピラビル、ダノプレビル、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACEI)、アンジオテンシン受容体遮断剤(ARB)、組換えヒトアンジオテンシン変換酵素2(rhACE2)、喜炎平(xiyanping)、アルファ-インターフェロン、フルダーゼ(DAS181)、エイコサペンタエン酸遊離脂肪酸(EPA-FFA)、一酸化窒素、PUL-042、Pam2CSK4アセテート、TLR2、TLR6及びTLR9のアゴニスト)、回復期血漿、幹細胞又はそれらのエキソソーム、免疫調節及びサイトカイン標的療法(イトリズマブ、トシリズマブ、サリルマブ、アカラブルチ二ブ、ピクリデノソン、トラジピタント、CD24Fc、エマパルマブ、アナキンラ、TJ003234、BLD-2660、血液浄化システム、Spectra Optiaアフェレーシスシステム、コルチコステロイド)、酸素濃縮器及び発生器、T89、ダントニック、プラスミノーゲン補充、プラスミノーゲン活性化因子、及びアルテプラーゼと、
    (c)ブデソニド、発熱を軽減するための支持療法(アセトアミノフェン又はイブプロフェン等)、ステロイド(デキサメタゾン、プレドニゾロン)と、
    (d)抗凝固剤(アスピリン、ヘパリン、アルガトロバン、ビバリルジン、ダナパロイド、フォンダパリヌクス等の非ヘパリン抗凝固剤、又は直接経口抗凝固剤(DOAC)と、
    (e)吸入用合成サーファクタント、エンドトキシンに対する抗体、インターフェロン-ベータ-1a、IVプロスタグランジンE1、好中球エラスターゼ阻害剤、一酸化窒素と、
    (f)賦形剤と、
    を含む、急性呼吸窮迫症候群を治療するための医薬組成物。
  2. センタキン又はその類似体を使用する、肺の浮腫の減少、吸気酸素分圧に対する動脈酸素分圧の比(PaO2/FiO2又はSpO2/FiO2)、血中酸素飽和度(SpO2)の改善、呼吸数の正常化、肺浸潤の減少、ARDSスコア、MODSの改善、並びに良好な血流及び組織の酸素化のための方法。
  3. センタキン及び/又はその類似体が、直接注射、浸透圧ミニポンプ及び往復灌流システムによる手順によって静脈内、経口、筋肉内、皮下に送達される、請求項2に記載の方法。
  4. センタキン又はその類似体が、マイクロ粒子又はナノ粒子のいずれかとコンジュゲートされる、請求項2に記載の方法。
  5. センタキン又はその類似体の用量範囲が、約0.00001~1mg/kgである、請求項2に記載の方法。
  6. 前記センタキン又はその類似体の投与量が、1日又は数週間又は数ヶ月に1回又は複数回投与され得る、請求項2に記載の方法。
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