JP2024517277A - 非水電解質用添加剤を含む非水電解質およびそれを含むリチウム二次電池 - Google Patents

非水電解質用添加剤を含む非水電解質およびそれを含むリチウム二次電池 Download PDF

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Abstract

本発明は、LiPF6を含むリチウム塩と、有機溶媒と、下記化学式1で表される非水電解質用添加剤と、を含む非水電解質を提供する。JPEG2024517277000020.jpg64170前記化学式1中、Rは、ハロゲン元素および炭素数1~10のハロアルキル基からなる群から選択されるいずれか1つであってもよい。

Description

本出願は、2021年12月21日付けの韓国特許出願第10-2021-0183693号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として組み込まれる。
本発明は、非水電解質用添加剤を含む非水電解質およびそれを含むリチウム二次電池に関する。
近年、リチウム二次電池の応用領域が、電気、電子、通信、コンピュータのような電子機器の電力供給だけでなく、自動車や電力貯蔵装置のような大面積機器の電力貯蔵供給まで急速に拡大するにつれ、高容量、高出力でありながらも高安定性を有する二次電池に対する要求が増加している。
特に、自動車用途のリチウム二次電池においては、高容量、高出力、長期寿命特性が重要となっている。二次電池の高容量化のために、エネルギー密度が高いものの安定性の低いニッケル高含量正極活物質を用いるか、または二次電池を高電圧で駆動することができる。
しかしながら、上記の条件下で二次電池を駆動する場合、充放電が進行するにつれ、電解質の劣化により発生する副反応により、正極/負極の表面に形成された被膜もしくは電極の表面構造が劣化し、正極表面から遷移金属イオンが溶出し得る。このように、溶出した遷移金属イオンは、負極に電着(electro-deposition)し、SEIの不動態(passivation)能力を低下させるため、負極が劣化するという問題が発生する。
このような二次電池の劣化現象は、正極の電位が高くなるか、または電池が高温にさらされる際にさらに加速化する傾向を示す。
また、リチウム二次電池を長時間連続して使用するかまたは高温に放置すると、ガスが発生して電池の厚さが増大する、いわゆる、膨潤現象が発生するが、この際、発生するガスの量は、このようなSEIの状態により左右されることが知られている。
したがって、このような問題を解決するために、正極での金属イオンの溶出を抑制し、負極に安定したSEI膜を形成して、二次電池の膨潤現象を減少させ、高温での安全性を高めることができる方法に関する研究開発が試みられている。
上記の問題を解決するために多角的に研究を行った結果、本発明においては、正極の劣化を抑制し、正極と電解質との副反応を減少させ、負極に安定したSEI膜を形成することができる非水電解質用添加剤を提供することを目的とする。
また、本発明においては、前記非水電解質用添加剤を含むことで、高温での安全性を高めた非水電解質を提供することを目的とする。
そして、本発明においては、前記非水電解質を含むことで、高温サイクル特性および高温貯蔵特性が改善され、性能が向上したリチウム二次電池を提供することを目的とする。
一実施形態によると、上記の目的を達成するために、本発明は、LiPFを含むリチウム塩と、有機溶媒と、下記化学式1で表される非水電解質用添加剤と、を含む非水電解質を提供する。
前記化学式1中、Rは、ハロゲン元素および炭素数1~10のハロアルキル基からなる群から選択されるいずれか1つであってもよい。
他の実施形態によると、本発明は、前記非水電解質を含むリチウム二次電池を提供する。
本発明の非水電解質用添加剤として提供される前記化学式1で表される化合物は、ベンゼン環にイミダゾール基とともにハロゲン元素またはハロアルキル基が置換された化合物であり、リチウム二次電池の抵抗が増加するのを最小化しながらも、負極の表面に安定したSEI(Solid Electrolyte Interphase)被膜を形成することができる。したがって、高温でのSEIの不動態(passivation)能力の低下を抑制し、負極の劣化を防止することができる。
また、リチウム塩として用いられるLiPFの充放電副産物であるPF、および水分とPFとの追加反応により生成されるHFは、電池の正極、負極、および被膜成分を攻撃して寿命特性を劣化させる。具体的には、正極ではHFにより遷移金属が溶出し、溶出した遷移金属が再電着(re-deposition)して正極の抵抗を増加させる。負極ではHFが電着し、負極の自己放電、SEI被膜の破壊、SEIの再形成による追加のリチウムイオンの消費、二次電池の抵抗増加、およびガス発生などの種々の問題を引き起こす。本発明の非水電解質用添加剤として提供される前記化学式1で表される化合物は、HFを生成させるPFとの高い結合エネルギーを有するため、PFの分解反応を抑制し、電池耐久性を増加させるという効果がある。
したがって、前記化学式1の化合物を含む本発明の非水電解質を用いると、高温でも安定であり、抵抗の低い電極-電解質界面を形成することができるため、高温サイクル特性および高温貯蔵特性が改善され、性能が向上したリチウム二次電池を実現することができる。
本明細書および特許請求の範囲で用いられている用語や単語は、通常のもしくは辞書的な意味に限定して解釈してはならず、発明者らは、自分の発明を最善の方法で説明するために、用語の概念を適切に定義することができるという原則に則って、本発明の技術的思想に合致する意味と概念として解釈すべきである。
本明細書において、「含む」、「備える」、または「有する」などの用語は、実施された特徴、数字、ステップ、構成要素、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴、数字、ステップ、構成要素、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除するものではないことを理解しなければならない。
また、本明細書において、「炭素数a~b」の記載において、「a」および「b」は、具体的な官能基に含まれる炭素原子の個数を意味する。すなわち、前記官能基は、「a」~「b」個の炭素原子を含むことができる。例えば、「炭素数1~5のアルキレン基」は、炭素数1~5の炭素原子を含むアルキレン基、すなわち、-CH-、-CHCH-、-CHCHCH-、-CH(CH)CH-、-CH(CH)CH-、および-CH(CH)CHCH-などを意味する。
また、本明細書において、前記「アルキレン基」という用語は、分岐もしくは未分岐の2価の飽和炭化水素基を意味する。
また、本明細書において、アルキル基またはアルキレン基は、いずれも置換されていても置換されていなくてもよい。前記「置換」とは、別に定義しない限り、炭素に結合した少なくとも1つ以上の水素が水素以外の元素で置換されていることを意味し、例えば、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基、炭素数2~20のアルキニル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数3~12のシクロアルキル基、炭素数3~12のシクロアルケニル基、炭素数3~12のヘテロシクロアルキル基、炭素数3~12のヘテロシクロアルケニル基、炭素数6~12のアリールオキシ基、ハロゲン原子、炭素数1~20のフルオロアルキル基、ニトロ基、炭素数6~20のアリール基、炭素数2~20のヘテロアリール基、炭素数6~20のハロアリール基などで置換されていることを意味する。
以下、本発明をより詳細に説明する。
非水電解質
本発明の一実施形態に係る非水電解質は、添加剤として下記化学式1で表される化合物を含む。本発明の添加剤化合物を用いる非水電解質を含む二次電池は、高温での界面反応による劣化が抑制され、高温サイクル特性および高温貯蔵特性に優れる。
前記化学式1の化合物は、イミダゾール構造を含むことで、リチウム二次電池の抵抗が増加するのを最小化しながらも、負極の表面に安定したSEI(Solid Electrolyte Interphase)被膜を形成することができる。したがって、高温でのSEIの不動態(passivation)能力の低下を抑制し、負極の劣化を防止することができる。特に、化学式1の化合物は、イミダゾールの窒素原子に結合するHがベンゼン環で置換されており、窒素にHが結合している場合に比べて水素発生量が少ないため、ガス低減効果に優れる。
また、前記化学式1の化合物は、分子構造内に含まれた難燃性および不燃性に優れたハロゲン元素により優れた耐酸化性を確保可能な不動態被膜を形成することができる。その結果、電極と電解液との副反応が制御され、寿命特性が向上したリチウム二次電池を提供することができる。化学式1の化合物のように、イミダゾール基に直接ハロゲンが置換されず、ベンゼン環を介在してハロゲン元素が置換されている場合、ベンゼン構造からFが容易に離脱することができるため、被膜形成がさらに容易となる。
前記化学式1中、Rは、ハロゲン元素および炭素数1~10のハロアルキル基からなる群から選択されるいずれか1つであってもよい。前記ハロアルキル基は、1つ以上のハロゲン元素が置換されたアルキル基を意味する。具体的には、Rは、F、Cl、および炭素数1~5のハロアルキル基からなる群から選択されるいずれか1つであってもよく、好ましくは、F、CF、およびCFCFからなる群から選択されるいずれか1つであってもよく、最も好ましくは、Fであってもよい。ベンゼン環にFが直接連結している場合、Fが容易に離脱してSEIの形成に参加するため、高温でのガス低減および容量維持効果にさらに優れる。
好ましくは、前記化学式1の化合物が、下記化学式1-1で表される化合物または下記化学式1-2で表される化合物であってもよい。
前記化学式1-1および1-2中、Rは、ハロゲン元素および炭素数1~10のハロアルキル基からなる群から選択されるいずれか1つであってもよい。具体的に、Rは、F、Cl、および炭素数1~5のハロアルキル基からなる群から選択されるいずれか1つであってもよく、好ましくは、F、CF、およびCFCFからなる群から選択されるいずれか1つであってもよく、最も好ましくは、Fであってもよい。ベンゼン環にFが直接連結している場合、Fが容易に離脱してSEIの形成に参加するため、高温でのガス低減および容量維持効果にさらに優れる。
本発明に係る非水電解質用添加剤は、下記化学式2-1~2-4で表される化合物のうちいずれか1つであってもよい。
本発明に係る非水電解質用添加剤は、非水電解質100重量部に対して0.1重量部~5重量部の含量で含まれてもよく、好ましくは0.1重量部~1重量部、より好ましくは0.1重量部~0.5重量部の含量で含まれてもよい。前記化学式1で表される化合物の含量が上記の範囲を満たす場合、負極への被膜形成効果が十分であって、正極活物質から溶出した遷移金属が負極に吸着するのを抑制するという効果があり、電解質の粘度が適切なレベルを維持し、高温貯蔵時にレート特性や寿命特性に優れるという効果がある。
本発明に係る非水電解質は、リチウム塩、有機溶媒、またはその他の電解質添加剤を含んでもよい。
本発明に係る非水電解質は、高温安定性に優れるという面で、リチウム塩としてLiPFを含んでもよい。この場合、前記化学式1で表される化合物は、リチウム塩として用いられるLiPFの充放電副産物であるPFとの高い結合エネルギーを有するため、PFの追加の分解反応を抑制し、電池耐久性を増加させるという効果がある。
また、本発明の非水電解質は、前記LiPF以外のリチウム塩として、LiCl、LiBr、LiI、LiBF、LiClO、LiB10Cl10、LiAlCl、LiAlO、LiSOCH、LiSOCF、LiCOCH、LiCOCF、LiAsF、LiSbF、LiN(SOF)(リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド;LiFSI)、LiN(SOCFCF(リチウムビス(パーフルオロエタンスルホニル)イミド;LiBETI)、およびLiN(SOCF(リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド;LiTFSI)からなる群から選択されたリチウム塩を含んでもよい。これらの他にも、リチウム二次電池の電解質として通常用いられるリチウム塩が制限なく用いられ得る。
本発明の非水電解質に含まれるリチウム塩は、通常、使用可能な範囲内で適宜変更してもよいが、最適な電極表面の腐食防止用の被膜形成効果を得るために、電解質中に0.5M~4.0Mの濃度、好ましくは0.5M~3.0Mの濃度、より好ましくは0.8M~2.0Mの濃度で含まれてもよい。前記リチウム塩の濃度が上記の範囲を満たす場合、リチウム二次電池の高温貯蔵時のサイクル特性の改善効果が十分であり、非水電解質の粘度が適しており、電解質含浸性が改善される。
前記有機溶媒は、環状カーボネート系有機溶媒、直鎖状カーボネート系有機溶媒、直鎖状エステル系有機溶媒、および環状エステル系有機溶媒からなる群から選択された少なくとも1つ以上の有機溶媒を含んでもよい。
具体的には、前記有機溶媒は、環状カーボネート系有機溶媒、直鎖状カーボネート系有機溶媒、またはこれらの混合有機溶媒を含んでもよい。
前記環状カーボネート系有機溶媒は、高粘度の有機溶媒として、誘電率が高く、電解質中のリチウム塩をよく解離可能な有機溶媒であり、その具体的な例として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、1,2-ブチレンカーボネート、2,3-ブチレンカーボネート、1,2-ペンチレンカーボネート、2,3-ペンチレンカーボネート、およびビニレンカーボネートからなる群から選択される少なくとも1つ以上の有機溶媒を含んでもよく、中でも、エチレンカーボネートを含んでもよい。
また、前記直鎖状カーボネート系有機溶媒は、低粘度および低誘電率を有する有機溶媒であり、その代表的な例として、ジメチルカーボネート(dimethyl carbonate、DMC)、ジエチルカーボネート(diethyl carbonate、DEC)、ジプロピルカーボネート、エチルメチルカーボネート(EMC)、メチルプロピルカーボネート、およびエチルプロピルカーボネートからなる群から選択される少なくとも1つ以上の有機溶媒を用いてもよく、具体的に、エチルメチルカーボネート(EMC)を含んでもよい。
また、前記有機溶媒は、高いイオン伝導率を有する電解質を製造するために、前記環状カーボネート系有機溶媒および直鎖状カーボネート系有機溶媒からなる群から選択された少なくとも1つ以上のカーボネート系有機溶媒に、直鎖状エステル系有機溶媒および環状エステル系有機溶媒からなる群から選択された少なくとも1つ以上のエステル系有機溶媒をさらに含んでもよい。
このような直鎖状エステル系有機溶媒の具体的な例として、メチルアセテート、エチルアセテート、プロピルアセテート、メチルプロピオネート、エチルプロピオネート、プロピルプロピオネート、およびブチルプロピオネートからなる群から選択される少なくとも1つ以上の有機溶媒が挙げられる。
また、前記環状エステル系有機溶媒としては、γ-ブチロラクトン、γ-バレロラクトン、γ-カプロラクトン、σ-バレロラクトン、およびε-カプロラクトンからなる群から選択される少なくとも1つ以上の有機溶媒が挙げられる。
一方、前記有機溶媒には、必要に応じて、非水電解質に通常用いられる有機溶媒を制限なく追加して用いてもよい。例えば、エーテル系有機溶媒、グリム系溶媒、およびニトリル系有機溶媒のうち少なくとも1つ以上の有機溶媒をさらに含んでもよい。
前記エーテル系溶媒としては、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、メチルエチルエーテル、メチルプロピルエーテル、エチルプロピルエーテル、1,3-ジオキソラン(DOL)、および2,2-ビス(トリフルオロメチル)-1,3-ジオキソラン(TFDOL)からなる群から選択されるいずれか1つまたはこれらの2種以上の混合物を用いてもよいが、これに限定されない。
前記グリム系溶媒は、直鎖状カーボネート系有機溶媒に比べて高い誘電率および低い表面張力を有し、金属との反応性が低い溶媒であり、ジメトキシエタン(グリム、DME)、ジエトキシエタン、ジグリム(diglyme)、トリ-グリム(Triglyme)、およびテトラ-グリム(TEGDME)からなる群から選択された少なくとも1つ以上を含んでもよいが、これに限定されない。
前記ニトリル系溶媒は、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル、カプリロニトリル、ヘプタンニトリル、シクロペンタンカルボニトリル、シクロヘキサンカルボニトリル、2-フルオロベンゾニトリル、4-フルオロベンゾニトリル、ジフルオロベンゾニトリル、トリフルオロベンゾニトリル、フェニルアセトニトリル、2-フルオロフェニルアセトニトリル、および4-フルオロフェニルアセトニトリルからなる群から選択される1種以上であってもよいが、これに限定されない。
また、本発明の非水電解質は、高出力の環境で非水電解質が分解されることで負極崩壊が誘発されることを防止したり、低温高レート放電特性、高温安定性、過充電の防止、高温での電池の膨張抑制効果などをさらに向上させたりするために、必要に応じて、前記非水電解質中に公知の電解質添加剤をさらに含んでもよい。
このようなその他の電解質添加剤は、その代表的な例として、環状カーボネート系化合物、ハロゲン置換されたカーボネート系化合物、スルトン系化合物、サルフェート系化合物、ホスフェート系化合物、ボレート系化合物、ニトリル系化合物、ベンゼン系化合物、アミン系化合物、シラン系化合物、およびリチウム塩系化合物からなる群から選択された少なくとも1つ以上のSEI膜形成用添加剤を含んでもよい。
前記環状カーボネート系化合物としては、ビニレンカーボネート(VC)またはビニルエチレンカーボネートが挙げられる。
前記ハロゲン置換されたカーボネート系化合物としては、フルオロエチレンカーボネート(FEC)が挙げられる。
前記スルトン系化合物としては、1,3-プロパンスルトン(PS)、1,4-ブタンスルトン、エテンスルトン、1,3-プロペンスルトン(PRS)、1,4-ブテンスルトン、および1-メチル-1,3-プロペンスルトンからなる群から選択された少なくとも1つ以上の化合物が挙げられる。
前記サルフェート系化合物としては、エチレンサルフェート(Ethylene Sulfate;Esa)、トリメチレンサルフェート(Trimethylene sulfate;TMS)、またはメチルトリメチレンサルフェート(Methyl trimethylene sulfate;MTMS)が挙げられる。
前記ホスフェート系化合物としては、リチウムジフルオロ(ビスオキサラト)ホスフェート、リチウムジフルオロホスフェート、テトラメチルトリメチルシリルホスフェート、トリメチルシリルホスファイト、トリス(2,2,2-トリフルオロエチル)ホスフェート、およびトリス(トリフルオロエチル)ホスファイトからなる群から選択された1種以上の化合物が挙げられる。
前記ボレート系化合物としては、テトラフェニルボレート、リチウムオキサリルジフルオロボレート(LiODFB)、リチウムビスオキサレートボレート(LiB(C、LiBOB)が挙げられる。
前記ニトリル系化合物としては、スクシノニトリル、アジポニトリル、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル、カプリロニトリル、ヘプタンニトリル、シクロペンタンカルボニトリル、シクロヘキサンカルボニトリル、2-フルオロベンゾニトリル、4-フルオロベンゾニトリル、ジフルオロベンゾニトリル、トリフルオロベンゾニトリル、フェニルアセトニトリル、2-フルオロフェニルアセトニトリル、および4-フルオロフェニルアセトニトリルからなる群から選択される少なくとも1つ以上の化合物が挙げられる。
前記ベンゼン系化合物としては、フルオロベンゼンが挙げられ、前記アミン系化合物としては、トリエタノールアミンまたはエチレンジアミンなどが挙げられ、前記シラン系化合物としては、テトラビニルシランが挙げられる。
前記リチウム塩系化合物としては、前記非水電解質に含まれるリチウム塩とは異なる化合物であり、リチウムジフルオロホスフェート(LiDFP)、LiPO、またはLiBFなどが挙げられる。
このようなその他の電解質添加剤の中でも、ビニレンカーボネート(VC)、1,3-プロパンスルトン(PS)、エチレンサルフェート(Esa)の組み合わせをさらに含む場合、二次電池の初期活性化工程時に負極の表面にさらに堅固なSEI被膜を形成することができ、高温での電解質の分解により生成し得るガス発生を抑制し、二次電池の高温安定性を向上させることができる。
一方、前記その他の電解質添加剤は、2種以上混合して用いられてもよく、非水電解質の全重量を基準として0.1~10重量%、具体的には0.2~8重量%で含まれてもよく、好ましくは0.5~8重量%であってもよい。前記その他の電解質添加剤の含量が上記の範囲を満たす場合、イオン伝導率およびサイクル特性の改善効果にさらに優れる。
リチウム二次電池
また、本発明は、前記非水電解質を含むリチウム二次電池を提供する。
具体的に、前記リチウム二次電池は、正極活物質を含む正極と、負極活物質を含む負極と、前記正極と負極との間に介在したセパレータと、前述した非水電解質と、を含む。
この際、本発明のリチウム二次電池は、当該技術分野で周知の通常の方法により製造することができる。例えば、正極、負極、および正極と負極との間にセパレータを順次積層して電極組立体を形成した後、前記電極組立体を電池ケースの内部に挿入し、本発明に係る非水電解質を注入して製造することができる。
(1)正極
前記正極は、正極集電体上に正極活物質、バインダー、導電材、および溶媒などを含む正極合剤スラリーをコーティングして製造することができる。
前記正極集電体は、当該電池に化学的変化を誘発せず、かつ、導電性を有するものであれば特に制限されず、例えば、ステンレススチール、アルミニウム、ニッケル、チタン、焼成炭素、またはアルミニウムやステンレススチールの表面を、炭素、ニッケル、チタン、銀などで表面処理したものが用いられてもよい。
前記正極活物質は、リチウムの可逆的なインターカレーションおよびデインターカレーションが可能な化合物であり、具体的には、コバルト、マンガン、ニッケル、またはアルミニウムのような1種以上の金属とリチウムとを含むリチウム金属酸化物を含んでもよい。より具体的には、前記リチウム金属酸化物は、リチウム-マンガン系酸化物(例えば、LiMnO、LiMnなど)、リチウム-コバルト系酸化物(例えば、LiCoOなど)、リチウム-ニッケル系酸化物(例えば、LiNiOなど)、リチウム-ニッケル-マンガン系酸化物(例えば、LiNi1-YMn(ここで、0<Y<1)、LiMn2-ZNi(ここで、0<Z<2)など)、リチウム-ニッケル-コバルト系酸化物(例えば、LiNi1-Y1CoY1(ここで、0<Y1<1)など)、リチウム-マンガン-コバルト系酸化物(例えば、LiCo1-Y2MnY2(ここで、0<Y2<1)、LiMn2-Z1CoZ1(ここで、0<Z1<2)など)、リチウム-ニッケル-マンガン-コバルト系酸化物(例えば、Li(NiCoMn)O(ここで、0<p<1、0<q<1、0<r<1、p+q+r=1)、またはLi(Nip1Coq1Mnr1)O(ここで、0<p1<2、0<q1<2、0<r1<2、p1+q1+r1=2)など)、またはリチウム-ニッケル-コバルト-遷移金属(M)酸化物(例えば、Li(Nip2Coq2Mnr2s2)O(ここで、Mは、Al、Fe、V、Cr、Ti、Ta、Mg、およびMoからなる群から選択され、p2、q2、r2、およびs2は、それぞれ独立した元素の原子分率であって、0<p2<1、0<q2<1、0<r2<1、0<s2<1、p2+q2+r2+s2=1である)など)などが挙げられ、これらのいずれか1つまたは2つ以上の化合物が含まれてもよい。
中でも、電池の容量特性および安全性を向上できるという点で、前記リチウム金属酸化物は、LiCoO、LiMnO、LiNiO、リチウムニッケルマンガンコバルト酸化物(例えば、Li(Ni1/3Mn1/3Co1/3)O、Li(Ni0.6Mn0.2Co0.2)O、Li(Ni0.5Mn0.3Co0.2)O、Li(Ni0.7Mn0.15Co0.15)O、およびLi(Ni0.8Mn0.1Co0.1)Oなど)、リチウムニッケルコバルトアルミニウム酸化物(例えば、Li(Ni0.8Co0.15Al0.05)Oなど)、またはリチウムニッケルマンガンコバルトアルミニウム酸化物(例えば、Li(Ni0.86Co0.05Mn0.07Al0.02)O)などであってもよく、これらのいずれか1つまたは2つ以上の混合物が用いられてもよい。
中でも、電池の容量特性を最も向上できるという点で、ニッケル含有量が80atm%以上の正極活物質が用いられてもよい。例えば、前記リチウム遷移金属酸化物は、下記[化学式2]で表されるものを含んでもよい。
[化学式2]
LiNiCo
前記化学式2中、前記Mは、MnおよびAlから選択される1種以上であり、好ましくは、Mn、またはMnおよびAlの組み合わせであってもよい。
は、Zr、B、W、Mg、Ce、Hf、Ta、La、Ti、Sr、Ba、F、P、およびSからなる群から選択される1種以上であってもよい。
前記xは、リチウム遷移金属酸化物中のリチウムの原子分率を示すものであり、0.90≦x≦1.1、好ましくは0.95≦x≦1.08、より好ましくは1.0≦x≦1.08であってもよい。
前記aは、リチウム遷移金属酸化物中のリチウムを除いた金属元素のうちニッケルの原子分率を示すものであり、0.80≦a<1.0、好ましくは0.80≦a≦0.95、より好ましくは0.80≦a≦0.90であってもよい。ニッケル含有量が上記の範囲を満たす場合、高容量特性を実現することができる。
前記bは、リチウム遷移金属酸化物中のリチウムを除いた金属元素のうちコバルトの原子分率を示すものであり、0<b<0.2、0<b≦0.15、または0.01≦b≦0.10であってもよい。
前記cは、リチウム遷移金属酸化物中のリチウムを除いた金属元素のうちMの原子分率を示すものであり、0<c<0.2、0<c≦0.15、または0.01≦c≦0.10であってもよい。
前記dは、リチウム遷移金属酸化物中のリチウムを除いた金属元素のうちMの原子分率を示すものであり、0≦d≦0.1、または0≦d≦0.05であってもよい。
前記正極活物質は、正極合剤スラリー中の溶媒を除いた固形分の全重量を基準として60~99重量%、好ましくは70~99重量%、より好ましくは80~98重量%で含まれてもよい。
前記バインダーは、活物質と導電材などの結合および集電体に対する結合に助力する成分である。
このようなバインダーの例としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース(CMC)、デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、再生セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン-ジエンモノマー、スルホン化エチレン-プロピレン-ジエンモノマー、スチレン-ブタジエンゴム、フッ素ゴム、多様な共重合体などが挙げられる。
通常、前記バインダーは、正極合剤スラリー中の溶媒を除いた固形分の全重量を基準として1~20重量%、好ましくは1~15重量%、より好ましくは1~10重量%で含まれてもよい。
前記導電材は、正極活物質の導電性をさらに向上させるための成分であり、正極合剤スラリー中の固形分の全重量を基準として1~20重量%で添加されてもよい。このような導電材は、当該電池に化学的変化を誘発せず、かつ、導電性を有するものであれば特に制限されず、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、またはサーマルブラックなどの炭素粉末;結晶構造が非常に発達した天然黒鉛、人造黒鉛、またはグラファイトなどの黒鉛粉末;炭素繊維や金属繊維などの導電性繊維;フッ化カーボン粉末、アルミニウム粉末、ニッケル粉末などの導電性粉末;酸化亜鉛、チタン酸カリウムなどの導電性ウィスカー;酸化チタンなどの導電性金属酸化物;ポリフェニレン誘導体などの導電性素材などが用いられてもよい。
通常、前記導電材は、正極合剤スラリー中の溶媒を除いた固形分の全重量を基準として1~20重量%、好ましくは1~15重量%、より好ましくは1~10重量%で含まれてもよい。
前記溶媒は、NMP(N-メチル-2-ピロリドン)などの有機溶媒を含んでもよく、前記正極活物質、および選択的にバインダーおよび導電材などを含む際に好ましい粘度になる量で用いられてもよい。例えば、正極活物質、および選択的にバインダーおよび導電材を含む固形分の濃度が50~95重量%、好ましくは70~95重量%、より好ましくは70~90重量%となるように含まれてもよい。
(2)負極
前記負極は、例えば、負極集電体上に負極活物質、バインダー、導電材、および溶媒などを含む負極合剤スラリーをコーティングして製造するか、または炭素(C)からなる黒鉛電極または金属自体を負極として用いてもよい。
例えば、前記負極集電体上に負極合剤スラリーをコーティングして負極を製造する場合、前記負極集電体は、一般的に3~500μmの厚さを有する。このような負極集電体は、当該電池に化学的変化を誘発せず、かつ、高い導電性を有するものであれば特に制限されず、例えば、銅、ステンレススチール、アルミニウム、ニッケル、チタン、焼成炭素、銅やステンレススチールの表面を炭素、ニッケル、チタン、銀などで表面処理したもの、アルミニウム-カドミウム合金などが用いられてもよい。また、正極集電体と同様に、表面に微細な凹凸を形成して負極活物質との結合力を強化させてもよく、フィルム、シート、箔、網、多孔質体、発泡体、不織布体などの多様な形態で用いられてもよい。
また、前記負極活物質は、リチウム金属、リチウムイオンを可逆的にインターカレーション/デインターカレーション可能な炭素物質、金属またはこれらの金属とリチウムの合金、金属複合酸化物、リチウムをドープおよび脱ドープ可能な物質、および遷移金属酸化物からなる群から選択された少なくとも1つ以上を含んでもよい。
前記リチウムイオンを可逆的にインターカレーション/デインターカレーション可能な炭素物質としては、リチウムイオン二次電池に一般的に用いられる炭素系負極活物質であれば特に制限なく用いてもよく、その代表的な例としては、結晶質炭素、非晶質炭素、またはこれらを共に用いてもよい。前記結晶質炭素の例としては、無定形、板状、鱗片状(flake)、球状、または繊維状の天然黒鉛または人造黒鉛のような黒鉛が挙げられ、前記非晶質炭素の例としては、ソフトカーボン(soft carbon:低温焼成炭素)またはハードカーボン(hard carbon)、メソフェーズピッチ炭化物、焼成コークスなどが挙げられる。
前記金属またはこれらの金属とリチウムの合金としては、Cu、Ni、Na、K、Rb、Cs、Fr、Be、Mg、Ca、Sr、Si、Sb、Pb、In、Zn、Ba、Ra、Ge、Al、およびSnからなる群から選択される金属またはこれらの金属とリチウムの合金が用いられてもよい。
前記金属複合酸化物としては、PbO、PbO、Pb、Pb、Sb、Sb、Sb、GeO、GeO、Bi、Bi、Bi、LiFe(0≦x≦1)、LiWO(0≦x≦1)、およびSnMe1-xMe’(Me:Mn、Fe、Pb、Ge;Me’:Al、B、P、Si、周期律表の1族、2族、3族元素、ハロゲン;0<x≦1;1≦y≦3;1≦z≦8)からなる群から選択されるものが用いられてもよい。
前記リチウムをドープおよび脱ドープ可能な物質としては、Si、SiO(0<x≦2)、Si-Y合金(前記Yは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、13族元素、14族元素、遷移金属、希土類元素、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される元素であり、Siではない)、Sn、SnO、Sn-Y(前記Yは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、13族元素、14族元素、遷移金属、希土類元素、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される元素であり、Snではない)などが挙げられ、また、これらのうち少なくとも1つとSiOを混合して用いてもよい。前記元素Yは、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra、Sc、Y、Ti、Zr、Hf、Rf、V、Nb、Ta、Db、Cr、Mo、W、Sg、Tc、Re、Bh、Fe、Pb、Ru、Os、Hs、Rh、Ir、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、B、Al、Ga、Sn、In、Ge、P、As、Sb、Bi、S、Se、Te、Po、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されてもよい。
前記遷移金属酸化物としては、リチウム含有チタン複合酸化物(LTO)、バナジウム酸化物、リチウムバナジウム酸化物などが挙げられる。
中でも、前記負極活物質は、黒鉛およびSiO(0<x≦2)の混合物であってもよい。リチウム二次電池の容量を向上させるという面で、前記黒鉛およびSiO(0<x≦2)は97:3~70:30の重量比で含まれてもよい。
前記負極活物質は、負極合剤スラリー中の固形分の全重量を基準として60~99重量%、好ましくは70~99重量%、より好ましくは80~98重量%で含まれてもよい。
前記バインダーは、導電材、活物質、および集電体間の結合に助力する成分である。このようなバインダーの例としては、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース(CMC)、デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、再生セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン-ジエンモノマー、スルホン化エチレン-プロピレン-ジエンモノマー、スチレン-ブタジエンゴム、フッ素ゴム、これらの多様な共重合体などが挙げられる。
通常、前記バインダーは、負極合剤スラリー中の溶媒を除いた固形分の全重量を基準として1~20重量%、好ましくは1~15重量%、より好ましくは1~10重量%で含まれてもよい。
前記導電材は、負極活物質の導電性をさらに向上させるための成分であり、負極合剤スラリー中の固形分の全重量を基準として1~20重量%で添加されてもよい。このような導電材は、当該電池に化学的変化を誘発せず、かつ、導電性を有するものであれば特に制限されず、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、またはサーマルブラックなどの炭素粉末;結晶構造が非常に発達した天然黒鉛、人造黒鉛、またはグラファイトなどの黒鉛粉末;炭素繊維や金属繊維などの導電性繊維;フッ化カーボン粉末、アルミニウム粉末、ニッケル粉末などの導電性粉末;酸化亜鉛、チタン酸カリウムなどの導電性ウィスカー;酸化チタンなどの導電性金属酸化物;ポリフェニレン誘導体などの導電性素材などが用いられてもよい。
前記導電材は、負極合剤スラリー中の溶媒を除いた固形分の全重量を基準として1~20重量%、好ましくは1~15重量%、より好ましくは1~10重量%で含まれてもよい。
前記溶媒は、水またはNMP(N-メチル-2-ピロリドン)などの有機溶媒を含んでもよく、前記負極活物質、および選択的にバインダーおよび導電材などを含む際に好ましい粘度になる量で用いられてもよい。例えば、負極活物質、および選択的にバインダーおよび導電材を含む固形分の濃度が50重量%~95重量%、好ましくは70重量%~90重量%となるように含まれてもよい。
前記負極として、金属自体を用いる場合、金属薄膜自体または前記負極集電体上に金属を物理的に接合、圧延、または蒸着などを行う方法で製造することができる。前記蒸着する方式は、金属の電気的蒸着法または化学的蒸着法(chemical vapor deposition)を用いてもよい。
例えば、前記金属薄膜自体または前記負極集電体上に接合/圧延/蒸着される金属は、リチウム(Li)、ニッケル(Ni)、スズ(Sn)、銅(Cu)、およびインジウム(In)からなる群から選択される1種の金属または2種の金属の合金などを含んでもよい。
(3)セパレータ
また、セパレータとしては、従来のセパレータとして用いられている通常の多孔性高分子フィルム、例えば、エチレン単独重合体、プロピレン単独重合体、エチレン/ブテン共重合体、エチレン/ヘキセン共重合体、およびエチレン/メタクリレート共重合体などのようなポリオレフィン系高分子から製造した多孔性高分子フィルムを単独でまたはこれらを積層して用いてもよく、または通常の多孔性不織布、例えば、高融点のガラス繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維などからなる不織布を用いてもよいが、これに限定されない。また、耐熱性または機械的強度を確保するために、セラミック成分または高分子物質が含まれたコーティングされたセパレータが用いられてもよく、選択的に単層または多層構造として用いられてもよい。
本発明のリチウム二次電池の外形は特に制限されないが、缶を用いた円筒型、角型、パウチ(pouch)型、またはコイン(coin)型などであってもよい。
以下において、具体的な実施例により本発明をより具体的に説明する。ただし、下記の実施例は、本発明の理解を助けるための例示にすぎず、本発明の範囲を限定するためのものではない。本記載の範囲および技術思想の範囲内で多様な変更および修正が可能であることは当業者にとって明らかであり、このような変更および修正が添付の特許請求の範囲に属することはいうまでもない。
実施例
実施例1
(非水電解質の製造)
有機溶媒(エチレンカーボネート(EC):エチルメチルカーボネート(EMC)=30:70の体積比)に、LiPFが1.0M、ビニレンカーボネート(VC)を0.5重量%、1,3-プロパンスルトン(PS)を0.5重量%、エチレンサルフェート(Esa)を1.0重量%となるように溶解して非水溶媒を製造し、前記非水溶媒99.7gに下記化学式2-1の化合物0.3gを投入し、非水電解質を製造した。
(リチウム二次電池の製造)
正極活物質(LiNi0.90Co0.03Mn0.06Al0.01):導電材(カーボンブラック):バインダー(ポリビニリデンフルオライド)を97.6:0.8:1.6の重量比で、溶剤であるN-メチル-2-ピロリドン(NMP)に添加し、正極スラリー(固形分60重量%)を製造した。前記正極スラリーを厚さ13.5μmの正極集電体(Al薄膜)の一面に塗布し、乾燥およびロールプレス(roll press)を行い、正極を製造した。
負極活物質(グラファイト:SiO=90:10の重量比):導電材(カーボンブラック):バインダー(SBR-CMC)を95.6:1.0:3.4の重量比で、溶剤であるN-メチル-2-ピロリドン(NMP)に添加し、負極スラリー(固形分60重量%)を製造した。前記負極スラリーを厚さ6μmの負極集電体(Cu薄膜)の一面に塗布し、乾燥およびロールプレス(roll press)を行い、負極を製造した。
ドライルームにおいて、前述の製造された正極と負極との間に多孔性高分子セパレータを介在した後、前述の製造された非水電解質を注液し、二次電池を製造した。
実施例2
前記実施例1で製造された非水溶媒99.7gに前記化学式2-4の化合物0.3gを投入して非水電解質を製造することを除いては、前記実施例1と同様の方法で二次電池を製造した。
比較例1
前記実施例1で製造された非水溶媒100gで非水電解質を製造することを除いては、前記実施例1と同様の方法で二次電池を製造した。
比較例2
前記実施例1で製造された非水溶媒99.7gにN-フェニルイミダゾール0.3gを投入して非水電解質を製造することを除いては、前記実施例1と同様の方法で二次電池を製造した。
実験例-高温貯蔵特性の評価
実施例1、2および比較例1、2で製造された二次電池それぞれに対し、サイクル特性を評価した。
具体的には、前記実施例1、2および比較例1、2で製造された電池をそれぞれ0.1Cの定電流(CC)で活性化した後、脱気を行った。
次に、25℃で定電流-定電圧(CC-CV)充電条件で4.20Vまで0.33C CCで充電した後、60℃で4週間貯蔵した。4週間の高温貯蔵後、リチウム二次電池内のガス発生量を測定した。また、高温貯蔵前に測定された容量を基準として高温貯蔵後の容量維持率を測定した。その結果を下記表1に示した。
表1に示されたように、本願発明の非水電解質用添加剤を用いた実施例1および2は、それを用いていない比較例1に比べて、高温でのガス発生量が低減され、容量維持効果に優れることが確認された。
また、本願発明の非水電解質用添加剤を用いた実施例1および2は、N-フェニルイミダゾールを添加剤として用いた比較例2に比べて、ガス発生量が低減され、容量維持効果に優れることが確認された。これは、化学式1の化合物のようにベンゼン環にFが置換されている場合、Fが容易に脱離し、LiF被膜形成が容易であるためであると考えられる。

Claims (11)

  1. LiPFを含むリチウム塩と、
    有機溶媒と、
    下記化学式1で表される非水電解質用添加剤と、を含む非水電解質。
    前記化学式1中、Rは、ハロゲン元素および炭素数1~10のハロアルキル基からなる群から選択されるいずれか1つである。
  2. 前記Rは、F、Cl、および炭素数1~5のハロアルキル基からなる群から選択されるいずれか1つである、請求項1に記載の非水電解質。
  3. 前記Rは、F、CF3、およびCFCFからなる群から選択されるいずれか1つである、請求項1に記載の非水電解質。
  4. 前記化学式1で表される非水電解質用添加剤は、下記化学式1-1および化学式1-2からなる群から選択されるいずれか1つである、請求項1に記載の非水電解質。
    前記化学式1-1および1-2中、Rは、ハロゲン元素および炭素数1~10のハロアルキル基からなる群から選択されるいずれか1つである。
  5. 前記化学式1で表される非水電解質用添加剤は、下記化学式2-1~2-4で表される化合物のうちいずれか1つである、請求項1に記載の非水電解質。
  6. 前記非水電解質用添加剤は、非水電解質100重量部に対して0.1重量部~5重量部の含量で含まれる、請求項1に記載の非水電解質。
  7. 前記非水電解質は、LiCl、LiBr、LiI、LiBF、LiClO、LiB10Cl10、LiAlCl、LiAlO、LiSOCH、LiSOCF、LiCOCH、LiCOCF、LiAsF、LiSbF、LiN(SOF)、LiN(SOCFCF、およびLiN(SOCFから選択される1つ以上のリチウム塩をさらに含む、請求項1に記載の非水電解質。
  8. 前記リチウム塩は、0.5M~4.0Mの濃度で含まれる、請求項1に記載の非水電解質。
  9. 前記有機溶媒は、環状カーボネート系有機溶媒、直鎖状カーボネート系有機溶媒、直鎖状エステル系有機溶媒、および環状エステル系有機溶媒からなる群から選択された少なくとも1つ以上の有機溶媒を含む、請求項1に記載の非水電解質。
  10. 添加剤として、環状カーボネート系化合物、ハロゲン置換されたカーボネート系化合物、スルトン系化合物、サルフェート系化合物、ホスフェート系化合物、ボレート系化合物、ニトリル系化合物、ベンゼン系化合物、アミン系化合物、シラン系化合物、およびリチウム塩系化合物からなる群から選択された1種以上の化合物をさらに含む、請求項1に記載の非水電解質。
  11. 請求項1~10のいずれか一項に記載の非水電解質を含むリチウム二次電池。
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