JP2024515763A - 通信方法及び装置、記憶媒体並びにチップ・システム - Google Patents
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Abstract
通信方法及び装置、記憶媒体並びにチップ・システムであって、通信装置に取り付けられている通信プロセッサを使用することによってURSP機能を実施して、製品におけるURSP機能の用法を改善するように構成されるものが開示される。本件出願において、ワイヤレス通信装置は、通信プロセッサとアプリケーション・プロセッサとを含み、通信プロセッサはアプリケーション・プロセッサに結合される。通信プロセッサは、アプリケーション・プロセッサにより送信された第1のリクエストを受信するように構成され、第1のリクエストは経路選択ディスクリプタを照会するために使用される。第1のリクエストは、伝送される対象のデータに対応する経路情報パラメータを含む。通信プロセッサは、第2のリクエストをネットワーク・デバイスに送信するように構成される。第2のリクエストはPDUセッションをアクティベートするために使用される。第2のリクエストは、経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを含む。経路選択ディスクリプタは経路情報パラメータに合致する。URSP機能は、取り付けられている通信プロセッサを使用することによって実施される。このようにして、製品におけるURSP機能の用法を改善することができる。
Description
[0001] 本件出願は、通信技術の分野に関連し、特に、通信方法及び装置、記憶媒体、並びにチップ・システムに関連する。
[0002] 第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3rd generation partnership project, 3GPP)は、ユーザー経路選択ポリシー(UE route selection policy,URSP)を定義している。URSPは、ネットワーク・スライス(network slice,NS)、データ・ネットワーク名(Data Network Name,DNN)、並びにセッション及びサービス継続性(session service continuity,SSC)モードのような、様々なアプリケーション(application,APP)及びデータ・パケットによって要求される経路選択ディスクリプタ(Route Selection Descriptor,RSD)を決定するために使用される。端末デバイスは、URSPを使用することによって、APPのネットワーク要件に基づいて対応するRSDを決定し、決定されたRSDに基づいてプロトコル・データ・ユニット(protocol data unit,PDU)セッションを確立し、次いで、確立されたPDUセッションを使用することによってAPPのデータを伝送することが可能である。
[0003] 現在、プロトコルは、URSPの用法を指定していない。3GPP 27.007プロトコルのみが、2つの関連するATコマンドを定義している。モデム(Modem)は、+CRUEPOLICYコマンドを使用することによって、URSPを含む情報であってネットワークにより配信される情報、例えば、ユーザー・ポリシー情報(UE policy section)を含む情報を、オリジナル・コード・ストリームの形態で上位レイヤ・システムへ報告する(上位レイヤ・システムは、通常、オペレーティング・システム又はアプリケーション制御レイヤを指す)。上位レイヤ・システムは、オリジナル・コード・ストリームをデコードし、+CSUEPOLICYコマンドを使用することによって、デコードされたオリジナル・コード・ストリームをモデムへ返す。次いで、モデムは、デコードされたオリジナル・コード・ストリームを、ネットワークへ転送する。
[0004] 3GPP 27.007プロトコルによれば、URSP関連動作は、上位レイヤ・システムにおいて実行される傾向がある。しかしながら、携帯電話製造業者のような一部の通信装置製造業者の場合、製造業者により使用されるアンドロイド(Android)のようなオペレーティング・システムは、システム・パブリッシャーによって制御されており、あるタイプの機能に対する制御レイヤ・コードを修正することは困難である。URSP機能が通信装置で使用されることを必要とする場合、各製造業者は自身でURSP機能を開発及び維持することを必要とし、オペレーティング・システムにおけるプロトコル解析コードは、3GPPプロトコルのアップグレードと同期して修正されることを必要とする。従って、開発及び保守コストは高い。これに基づいて、各製造業者は、通信装置にURSPを実装することを望んでいない。非・携帯電話製造業者のような一部の小型通信装置製造業者の場合、彼らの製品の多くは、オペレーティング・システムを有しておらず、唯1つのアプリケーション制御レイヤを有し、基本的には、3GPPプロトコルを解析し且つプロトコルに従ってURSP機能を完全に実施する能力を有しておらず、また、3GPPプロトコルのアップグレードに伴ってアップグレードすることはより困難である。従って、現在、URSP機能は、そのような通信装置において実装することはできない。
[0005] これに基づいて、製品におけるURSP機能の用法をどのように改善するかが、解決されるべき緊急の問題となる。
[0006] 本件出願は、通信装置に取り付けられている通信プロセッサを使用することによって、URSP機能を実施するための通信方法及び装置、記憶媒体、並びにチップ・システムを提供する。
[0007] 本件出願の実施形態で提供される解決策において、通信装置は、ワイヤレス通信デバイスであってもよいし、或いはワイヤレス通信デバイス内の何らかの構成要素、例えば、システム・チップ又は通信チップのような集積回路製品であってもよい、ということが理解されるべきである。ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレス通信機能をサポートするコンピュータ・デバイスであってもよい。
[0008] 具体的には、ワイヤレス通信デバイスは、スマートフォンのような端末であってもよいし、或いは基地局のような無線アクセス・ネットワーク・デバイスであってもよい。また、システム・チップは、システム・オン・チップ(system on chip,SoC)と呼ばれてもよいし、或いは、簡単にSoCチップと呼ばれてもよい。通信チップは、ベースバンド処理チップ及び無線周波数処理チップを含む可能性がある。また、ベースバンド処理チップは、時折、モデム(modem)又はベースバンド・チップとも呼ばれる。また、無線周波数処理チップは、時折、無線周波数トランシーバ(transceiver)又は無線周波数チップとも呼ばれる。物理的な実装において、通信チップのうちの一部又は全部のチップは、SoCチップに統合されてもよい。例えば、ベースバンド処理チップはSoCチップに統合されるが、無線周波数処理チップはSoCチップに統合されない。
[0009] 第1の態様によれば、通信プロセッサを含むワイヤレス通信装置が提供される。通信プロセッサは処理回路と処理回路に結合されたインターフェース回路とを含む。処理回路は、アプリケーション・プロセッサにより送信された第1のリクエストを、インターフェース回路により受信し;及び、インターフェース回路により、第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信するように構成されている。第1のリクエストは経路選択ディスクリプタを照会するために使用される。第1のリクエストは、伝送される対象のデータに対応する経路情報パラメータを含む。第2のリクエストはセッションをアクティベートするために使用される。第2のリクエストは経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを含む。経路選択ディスクリプタは経路情報パラメータに合致している。通信プロセッサは、第1のリクエストに基づいて、経路選択ディスクリプタを照会する動作をトリガすることが可能であり、次いで、経路情報パラメータに合致する発見された経路選択ディスクリプタに基づいて、ネットワーク・デバイスからのセッションの確立を要求する、ということを知ることができる。このようにして、URSP機能がワイヤレス通信装置上で実施される。更に、この解決策は、オペレーティング・システム・レイヤでURSP機能を開発及び維持することを、他のベンダーに要求せず、それによってベンダーのコストを削減する。更に、オペレーティング・システムを有しない、或いは、そのオペレーティング・システムがURSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームに基づいてデコーディングを実行する能力を有しない、ワイヤレス通信装置の場合、URSP機能は、代替的に、取り付けられている通信プロセッサを使用することによって実施されることが可能である。このようにして、製品におけるURSP機能の用法を改善することが可能である。
[0010] 可能な実装において、経路情報パラメータは、ターゲットURSPルール内のトラフィック・ディスクリプタに含まれているパラメータと同じである。経路選択ディスクリプタは、ターゲットURSPルール内の経路選択ディスクリプタである。経路情報パラメータは、ターゲットURSPルールを発見するために、ターゲットURSPルール内のトラフィック・ディスクリプタと照合され、次いで、経路情報パラメータに合致する経路選択ディスクリプタを取得する。このようにして、経路情報パラメータは、規格におけるURSP機能と、より互換性があるものになる可能性がある。
[0011] 可能な実装において、経路情報パラメータは、以下のパラメータ:伝送される対象のデータの宛先アドレス・パラメータ;伝送される対象のデータに対応するデータ・ネットワーク・パラメータ;伝送される対象のデータに対応するアプリケーション・ディスクリプタ;又は伝送される対象のデータに対応するコネクション能力パラメータ;のうちの少なくとも1つを含む。経路選択ディスクリプタは、複数のタイプのパラメータに基づいて照会されることが可能であるので、解決策の柔軟性を改善することが可能である。
[0012] 可能な実装において、トラフィック・ディスクリプタは、以下のパラメータ:宛先アドレス・パラメータ;データ・ネットワーク・パラメータ;アプリケーション・ディスクリプタ;又はコネクション能力パラメータ;のうちの少なくとも1つを含む。トラフィック・ディスクリプタのパラメータ・タイプは、基本的には、経路情報パラメータのパラメータ・タイプと同じである。従って、要求される経路選択ディスクリプタは、2つのパラメータを照合することによって発見される。
[0013] 可能な実装において、宛先アドレス・パラメータは、以下のパラメータ:伝送される対象のデータに対応するドメイン・ディスクリプタ;伝送される対象のデータに対応するインターネット・プロトコルIPディスクリプタ;又は伝送される対象のデータに対応する非IPディスクリプタ;のうちの少なくとも1つを含む。複数のタイプの宛先アドレス・パラメータが存在するので、解決策の柔軟性を改善することが可能である。
[0014] 可能な実装において、データ・ネットワーク・パラメータはDNNを含む。このようにして、伝送される対象のデータによって要求されるデータ・ネットワークは、DNNに基づいて決定されることが可能である。
[0015] 可能な実装において、経路選択ディスクリプタにおけるパラメータは、合致していることをセッションが必要とするパラメータを含む。合致していることをセッションが必要とするパラメータは、以下の内容:セッションにより要求されるネットワークのパラメータ;セッションにより要求されるネットワーク・スライスのパラメータ;又は、セッションにより要求されるセッション・サービスのパラメータ;のうちの少なくとも1つを含む。経路選択ディスクリプタには大量のパラメータ・タイプが存在するので、セッション作成要件は、複数の観点から満たされる可能性があり、よりパーソナライズされたサービスをユーザーに提供することが可能になる。
[0016] 可能な実装において、ネットワークのパラメータは、以下のパラメータ:セッション・タイプ;データ・ネットワーク名DNN;アクセス・タイプ優先性;又は非シームレス・オフロード指示のうちの少なくとも1つを含む。ネットワークのパラメータのタイプは大量に存在するので、解決策の柔軟性を改善することが可能になり、よりパーソナライズされたサービスをユーザーに提供することが可能になる。
[0017] 可能な実装において、ネットワーク・スライスのパラメータは、以下のパラメータ:ネットワーク・スライス・タイプ、又はネットワーク・スライス名のうちの少なくとも少なくとも1つを含む。このようにして、セッションによって要求されるネットワーク・スライス・パラメータは、ネットワーク・スライス・タイプ又は名称に基づいて決定されることが可能である。
[0018] 可能な実装において、セッション・サービスのパラメータは、セッション及びサービス継続性SSCパラメータを含む。セッション・ベースのサービス・パラメータは、セッション特性に適したサービス・モードをユーザーに提供することができる。
[0019] 可能な実装において、第1のリクエストは、セッションをアクティベートするために更に使用される。このように、第1のリクエストは、経路選択ディスクリプタを照合すること、及び、セッションをアクティベートすること、という2つの機能を含む可能性がある。通信プロセッサは、次いで、第1のリクエストに基づいて、2つの動作:経路選択ディスクリプタを照会すること、及び、セッションをアクティベートすることを実行することが可能である。この解決策では、アプリケーション・プロセッサに対する変更はほとんど無く、第1のリクエストが送信されることを必要とするだけである、ということを知ることができる。URSP機能は、通信プロセッサによって実装され、これは、オペレーティング・システムを修正する様々なベンダーの作業負担を低減することが可能である。
[0020] 可能な実装において、第1のリクエストは、以下の内容:+CACT;+CPSDIAL;+CACT;+CEST;又は+CCONNのうちの少なくとも1つを含む。このようにして、第1のリクエストの機能は、新たに定義されたATコマンドを使用することによって、従来技術とより互換性があるように実装されることが可能である。また、このコマンドにおける“ACT”は、セッションをアクティベートする意味を含んでおり、ユーザーにとって、このコマンドの意味を理解することはより実用的で理解しやすい。
[0021] 可能な実装において、処理回路は、更に、アプリケーション・プロセッサにより送信された第1のリクエストを受信した後であって、第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信する前に、インターフェース回路により、第1のレスポンスをアプリケーション・プロセッサへ返すように構成されており、ここで、第1のレスポンスは経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを含んでいる。このようにして、通信プロセッサは、発見された経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを、アプリケーション・プロセッサに返すことができ、その結果、アプリケーション・プロセッサは、セッションをアクティベートする場合にそのパラメータをダイヤリング・パラメータとして使用し、それによってURSP機能を実施する。
[0022] 可能な実装において、第1のリクエストは、以下の内容:+C5GRSDQRY;+C5GURSPQRY;+CURSPQRY;+CQRSD;+C5GQRSD;又は+C5GRURSPのうちの少なくとも1つを含む。このようにして、第1のリクエストの照会機能は、新たに定義されたATコマンドを使用することによって、従来技術とより互換性があるように実装されることが可能である。また、このコマンドにおける“5GRSDQRY”は、5Gネットワークに“5GRSDQRY”を含めることによって使用され、機能は、経路選択ディスクリプタを照会するという意味であり、これはより実用的であり、ユーザーにとって理解しやすい。
[0023] 可能な実装において、第1のレスポンスは、経路選択ディスクリプタの優先性を更に含む。このようにして、アプリケーション・プロセッサは、セッションを作成するために、様々な経路選択ディスクリプタの優先性に基づいて、順次選択し、ダイヤリングを実行することが可能である。
[0024] 可能な実装において、第1のレスポンスを返した後であって、第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信する前に、通信プロセッサは、更に:アプリケーション・プロセッサにより送信された第3のリクエストを受信するように構成されており、ここで、第3のリクエストはセッションをアクティベートするために使用され、及び、第3のリクエストは経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを含んでいる。この実装において、第3のリクエストは、通信プロセッサから照会された経路選択ディスクリプタを搬送することが可能である。従って、経路選択ディスクリプタは、アプリケーション・プロセッサによって選択されることが可能である。更に、解決策はURSP機能を実装するように追加されるので、本件出願のこの実施形態の多様性を改善することが可能であり、より多くの代替実装解決策をユーザーに提供することが可能になり、それによって柔軟性を改善する。
[0025] 可能な実装において、第2のリクエストはセッション確立リクエストである。通信プロセッサによって送信される第2のリクエストは、既存のプロトコルにおいて定義されるセッション確立リクエストであってもよい。5G技術が一例として使用される。第2のリクエストは、PDUセッション確立リクエストであってもよく、ダイヤリング・パラメータとして、経路選択ディスクリプタにおいて少なくとも1つのパラメータを搬送する。このようにして、経路選択ディスクリプタは、既存のプロトコルと、より互換性があるものとなる可能性がある。
[0026] 可能な実装において、更に、処理回路は、ネットワーク・デバイスにより配信される少なくとも1つのURSPルールであって、ワイヤレス通信装置に対応するものを、インターフェース回路により受信するように構成されており、ここで、少なくとも1つのURSPルール内のURSPルールは、トラフィック・ディスクリプタと、少なくとも1つの経路選択ディスクリプタとを含み;及び、処理回路は、インターフェース回路により、第1のメッセージをアプリケーション・プロセッサへ送信するように構成されており、ここで、第1のメッセージは、少なくとも1つのURSPルール内の少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタのパラメータを含む。このようにして、URPSルールのオリジナル・コード・ストリームのデコーディングは、実施のために通信プロセッサに移行されることが可能であり、それによって、アプリケーション・プロセッサの要件を軽減する。更に、トラフィック・ディスクリプタをアプリケーション・プロセッサに送ることは、予備フィルタリングを実行するための基礎をアプリケーション・プロセッサに提供する可能性がある。
[0027] 可能な実装において、第1のメッセージは、以下の内容:+C5GTDRPT;+CTDRPT;+CURSPRPT;又は+C5GTDのうちの少なくとも1つを含む。このようにして、第1のリクエストの照会機能は、新たに定義されたATコマンドを使用することによって、従来技術とより互換性があるように実装されることが可能である。また、コマンドは、トラフィック・ディスクリプタを返すという意味を含むことが可能であり、これは、ユーザーにとって、このコマンドの意味を理解することはより実用的で理解しやすい。
[0028] 可能な実装においてワイヤレス通信装置は、更に、アプリケーション・プロセッサを含み、通信プロセッサはアプリケーション・プロセッサに結合される。アプリケーション・プロセッサは、具体的には、事前に設定された条件に合致するトラフィック・トラフィック・ディスクリプタは、受信した少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタ内に存在するかどうかを判断するように構成されており、事前に設定された条件は:トラフィック・ディスクリプタのパラメータが経路情報パラメータに合致することを含む。事前に設定された条件に合致するトラフィック・ディスクリプタが存在する場合、第1のリクエストは送信される。このように、アプリケーション・プロセッサは予備スクリーニングを実行することが可能であるので、アプリケーション・プロセッサは、経路情報パラメータに対応するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在する、と判断した後に、第1のリクエストを送信してもよい。
別の可能な実装において、経路情報パラメータに合致するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在しないことが判明した場合、元来の解決策が使用されてもよい。具体的には、PDUセッション・アクティベーション・リクエストを受信した後に、通信プロセッサは、経路選択ディスクリプタを照会せず、ネットワークに対するPDUセッションを直接的に開始する。しかしながら、経路選択ディスクリプタのパラメータは、もはやPDUセッションにおけるダイヤリング・パラメータとして使用されない。
更に別の可能な実装において、経路情報パラメータに合致するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在しない場合、セッションは首尾良くアクティベートされていない、と判断される可能性がある。
別の可能な実装において、経路情報パラメータに合致するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在しないことが判明した場合、元来の解決策が使用されてもよい。具体的には、PDUセッション・アクティベーション・リクエストを受信した後に、通信プロセッサは、経路選択ディスクリプタを照会せず、ネットワークに対するPDUセッションを直接的に開始する。しかしながら、経路選択ディスクリプタのパラメータは、もはやPDUセッションにおけるダイヤリング・パラメータとして使用されない。
更に別の可能な実装において、経路情報パラメータに合致するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在しない場合、セッションは首尾良くアクティベートされていない、と判断される可能性がある。
[0029] 可能な実装において、更に、処理回路は、第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信した後に、インターフェース回路により、第2のレスポンスを受信するように構成されており、ここで、第2のレスポンスは、セッションが首尾良くアクティベートされていることを示し;処理回路は、第3のレスポンスをアプリケーション・プロセッサへ返すように構成されており、ここで、第3のレスポンスは、セッションが首尾良くアクティベートされていることを示す。セッションが首尾良くアクティベートされていることを示すメッセージを受信した後、通信プロセッサは、セッションが首尾良くアクティベートされていることを、アプリケーション・プロセッサに示し、セッション・メッセージを送信してもよく、その結果、アプリケーション・プロセッサは、アクティベートされたセッションに基づいてデータを送信する。
[0030] 別の可能な実装において、処理回路は、更に:セッションが首尾良くアクティベートされていないことを示すメッセージが、インターフェース回路により受信された場合に、通信プロセッサは、セッションが首尾良くアクティベートされるまで、又は全ての合致した経路選択ディスクリプタが使い果たされるまで、第2の優先性を有する経路選択ディスクリプタを自動的に選択して、セッション・アクティベーション手順を開始し続けることが可能であるように構成されている。このように、通信プロセッサは、セッションが首尾良くアクティベートされていないことを示すメッセージを、アプリケーション・プロセッサにフィードバックすることを選択してもよいし、或いは、セッションが首尾良くアクティベートされていないことを示すメッセージを、フィードバックしなくてもよい。
[0031] 更に別の可能な実装において、処理回路は、インターフェース回路により、セッションが首尾良くアクティベートされていないことを示すメッセージを、アプリケーション・プロセッサに返すように更に構成されており、その結果、セッションが首尾良くアクティベートされるまで、又は、全ての合致した経路選択ディスクリプタが使い果たされるまで、アプリケーション・プロセッサは、第2の優先性を有する経路選択ディスクリプタを選択して、セッション・アクティベーション手順を開始し続ける。
[0032] 可能な実装において、処理回路は、インターフェース回路により、ワイヤレス通信装置に対応する少なくとも1つのURSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームであって、ネットワーク・デバイスによって配信されるものを受信し;少なくとも1つのURSPルールを取得するために、URSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームをデコードし;及び、少なくとも1つのURSPルールをメモリ内に記憶するように構成される。このようにして、URPSルールのオリジナル・コード・ストリームのデコーディングは、実施のために通信プロセッサに移行されることが可能であり、それによって、アプリケーション・プロセッサの要件を軽減する。
[0033] 可能な実装において、アプリケーション・プロセッサは、URSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームに基づいて、デコーディングを実行することが可能ではない。こうして、URPSルールのオリジナル・コード・ストリームのデコーディングは、実施のために通信プロセッサに移行されることが可能であり、それによって、アプリケーション・プロセッサの要件を軽減する。これは、アプリケーション・プロセッサが、乏しい能力を有するワイヤレス通信デバイスにおいてURSP機能を普及させるための基礎を提供する。
[0034] 第2の態様によれば、本件出願の実施形態は、通信プロセッサを含むワイヤレス通信装置に適用可能な通信方法を提供する。方法は:アプリケーション・プロセッサにより送信された第1のリクエストを、通信プロセッサにより受信するステップ;及び、通信プロセッサにより、第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信するステップを含む。第1のリクエストは経路選択ディスクリプタを照会するために使用され、第1のリクエストは、伝送される対象のデータに対応する経路情報パラメータを含む。第2のリクエストはセッションをアクティベートするために使用され、第2のリクエストは経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを含む。経路選択ディスクリプタは経路情報パラメータに合致している。通信プロセッサは、第1のリクエストに基づいて、経路選択ディスクリプタを照会する動作をトリガすることが可能であり、次いで、経路情報パラメータに合致する発見された経路選択ディスクリプタに基づいて、ネットワークからのセッションの確立を要求する、ということを知ることができる。このようにして、URSP機能がワイヤレス通信装置上で実施される。更に、この解決策は、オペレーティング・システム・レイヤでURSP機能を開発及び維持することを、他のベンダーに要求せず、それによってベンダーのコストを削減する。更に、オペレーティング・システムを有しないワイヤレス通信装置、又はそのオペレーティング・システムがURSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームに基づいてデコーディングを実行する能力を有しないワイヤレス通信装置の場合、URSP機能は、代替的に、取り付けられている通信プロセッサを使用することによって実施されることが可能である。このようにして、製品におけるURSP機能の用法を改善することが可能である。
[0035] 可能な実装において、経路情報パラメータは、ターゲットURSPルール内のトラフィック・ディスクリプタに含まれているパラメータと同じである。経路選択ディスクリプタは、ターゲットURSPルール内の経路選択ディスクリプタである。経路情報パラメータは、ターゲットURSPルールを発見するために、URSPルール内のトラフィック・ディスクリプタと照合され、次いで、経路情報パラメータに合致する経路選択ディスクリプタを取得する。このようにして、経路情報パラメータは、規格におけるURSP機能と、より互換性があるものになる可能性がある。
[0036] 可能な実装において、経路情報パラメータは、以下のパラメータ:伝送される対象のデータの宛先アドレス・パラメータ;伝送される対象のデータに対応するデータ・ネットワーク・パラメータ;伝送される対象のデータに対応するアプリケーション・ディスクリプタ;又は伝送される対象のデータに対応するコネクション能力パラメータ;のうちの少なくとも1つを含む。経路選択ディスクリプタは、複数のタイプのパラメータに基づいて照会されることが可能であるので、解決策の柔軟性を改善することが可能である。
[0037] 可能な実装において、トラフィック・ディスクリプタは、以下のパラメータ:宛先アドレス・パラメータ;データ・ネットワーク・パラメータ;アプリケーション・ディスクリプタ;又はコネクション能力パラメータ;のうちの少なくとも1つを含む。トラフィック・ディスクリプタのパラメータ・タイプは、基本的には、経路情報パラメータのパラメータ・タイプと同じである。従って、要求される経路選択ディスクリプタは、2つのパラメータを照合することによって発見される。
[0038] 可能な実装において、宛先アドレス・パラメータは、以下のパラメータ:伝送される対象のデータに対応するドメイン・ディスクリプタ;伝送される対象のデータに対応するインターネット・プロトコルIPディスクリプタ;又は伝送される対象のデータに対応する非IPディスクリプタ;のうちの少なくとも1つを含む。複数のタイプの宛先アドレス・パラメータが存在するので、解決策の柔軟性を改善することが可能である。
[0039] 可能な実装において、データ・ネットワーク・パラメータはDNNを含む。このようにして、伝送される対象のデータによって要求されるデータ・ネットワークは、DNNに基づいて決定されることが可能である。
[0040] 可能な実装において、経路選択ディスクリプタにおけるパラメータは、合致していることをセッションが必要とするパラメータを含む。合致していることをセッションが必要とするパラメータは、以下の内容:セッションにより要求されるネットワークのパラメータ;セッションにより要求されるネットワーク・スライスのパラメータ;又は、セッションにより要求されるセッション・サービスのパラメータ;のうちの少なくとも1つを含む。経路選択ディスクリプタには大量のパラメータ・タイプが存在するので、セッション作成要件は、複数の観点から満たされる可能性があり、よりパーソナライズされたサービスをユーザーに提供することが可能になる。
[0044] 可能な実装において、ネットワークのパラメータは、以下のパラメータ:セッション・タイプ;データ・ネットワーク名DNN;アクセス・タイプ優先性;又は非シームレス・オフロード指示のうちの少なくとも1つを含む。ネットワークのパラメータのタイプは大量に存在するので、解決策の柔軟性を改善することが可能になり、よりパーソナライズされたサービスをユーザーに提供することが可能になる。
[0042] 可能な実装において、ネットワーク・スライスのパラメータは、以下のパラメータ:ネットワーク・スライス・タイプ、又はネットワーク・スライス名のうちの少なくとも少なくとも1つを含む。このようにして、セッションによって要求されるネットワーク・スライス・パラメータは、ネットワーク・スライス・タイプ又は名称に基づいて決定されることが可能である。
[0043] 可能な実装において、セッション・サービスのパラメータは、セッション及びサービス継続性SSCパラメータを含む。セッション・ベースのサービス・パラメータは、セッション特性に適したサービス・モードをユーザーに提供することができる。
[0044] 可能な実装において、第1のリクエストは、セッションをアクティベートするために更に使用される。このように、第1のリクエストは、経路選択ディスクリプタを照合すること、及び、セッションをアクティベートすること、という2つの機能を含む可能性がある。通信プロセッサは、次いで、第1のリクエストに基づいて、2つの動作:経路選択ディスクリプタを照会すること、及び、セッションをアクティベートすることを実行することが可能である。この解決策では、アプリケーション・プロセッサに対する変更はほとんど無く、第1のリクエストが送信されることを必要とするだけである、ということを知ることができる。URSP機能は、通信プロセッサによって実装され、これは、オペレーティング・システムを修正する様々なベンダーの作業負担を低減することが可能である。
[0045] 可能な実装において、アプリケーション・プロセッサにより送信された第1のリクエストを受信した後であって、第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信する前に、通信プロセッサは、更に、第1のレスポンスをアプリケーション・プロセッサへ返し、第1のレスポンスは経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを含んでいる。このようにして、通信プロセッサは、発見された経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを、アプリケーション・プロセッサに返すことができ、その結果、アプリケーション・プロセッサは、セッションをアクティベートする場合にそのパラメータをダイヤリング・パラメータとして使用し、それによってURSP機能を実施する。
[0046] 可能な実装において、第1のレスポンスは、経路選択ディスクリプタの優先性を更に含む。このようにして、アプリケーション・プロセッサは、セッションを作成するために、様々な経路選択ディスクリプタの優先性に基づいて、順次選択し、ダイヤリングを実行することが可能である。
[0047] 可能な実装において、通信プロセッサにより第1のレスポンスを返した後であって、第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信する前に、方法は、更に:アプリケーション・プロセッサにより送信された第3のリクエストを、通信プロセッサにより受信するステップを含み、ここで、第3のリクエストはセッションをアクティベートするために使用され、及び、第3のリクエストは経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを含んでいる。この実装において、第3のリクエストは、通信プロセッサから照会された経路選択ディスクリプタを搬送することが可能である。従って、経路選択ディスクリプタは、アプリケーション・プロセッサによって選択されることが可能である。更に、解決策はURSP機能を実装するように追加されるので、本件出願のこの実施形態の多様性を改善することが可能であり、より多くの代替実装解決策をユーザーに提供することが可能になり、それによって柔軟性を改善する。
[0048] 可能な実装において、第2のリクエストはセッション確立リクエストであり、第2のリクエストは、経路選択ディスクリプタにおいて少なくとも1つのパラメータを含む。通信プロセッサによって送信される第2のリクエストは、既存のプロトコルにおいて定義されるセッション確立リクエストであってもよい。5G技術が一例として使用される。第2のリクエストは、PDUセッション確立リクエストであってもよく、ダイヤリング・パラメータとして、経路選択ディスクリプタにおいて少なくとも1つのパラメータを搬送する。このようにして、経路選択ディスクリプタは、既存のプロトコルと、より互換性があるものとなる可能性がある。
[0049] 可能な実装において、アプリケーション・プロセッサによって送信された第1のリクエストを通信プロセッサにより受信するステップの前に、方法は、更に:ネットワーク・デバイスにより配信される少なくとも1つのURSPルールであって、ワイヤレス通信装置に対応するものを、通信プロセッサにより受信するステップであって、少なくとも1つのURSPルール内のURSPルールは、トラフィック・ディスクリプタと、少なくとも1つの経路選択ディスクリプタとを含む、ステップ;及び、通信プロセッサにより、第1のメッセージをアプリケーション・プロセッサへ送信するステップであって、第1のメッセージは、少なくとも1つのURSPルール内の少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタのパラメータを含む、ステップを含む。このようにして、URPSルールのオリジナル・コード・ストリームのデコーディングは、実施のために通信プロセッサに移行されることが可能であり、それによって、アプリケーション・プロセッサの要件を軽減する。更に、トラフィック・ディスクリプタをアプリケーション・プロセッサに送ることは、予備フィルタリングを実行するための基礎をアプリケーション・プロセッサに提供する可能性がある。
[0050] 可能な実装において、第1のメッセージをアプリケーション・プロセッサに送信した後、方法は、更に:事前に設定された条件に合致するトラフィック・トラフィック・ディスクリプタは、受信した少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタ内に存在するかどうかを、アプリケーション・プロセッサにより判断するステップであって、事前に設定された条件は:トラフィック・ディスクリプタのパラメータが経路情報パラメータに合致することを含む、ステップ;及び、事前に設定された条件に合致するトラフィック・ディスクリプタが存在する場合、第1のリクエストを送信するステップを含む。このように、アプリケーション・プロセッサは予備スクリーニングを実行することが可能であるので、アプリケーション・プロセッサは、経路情報パラメータに対応するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在する、と判断した後に、第1のリクエストを送信してもよい。
別の可能な実装において、経路情報パラメータに合致するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在しないことが判明した場合、元来の解決策が使用されてもよい。具体的には、セッション・アクティベーション・リクエストを受信した後に、通信プロセッサは、経路選択ディスクリプタを照会せず、ネットワークに対するセッションを直接的に開始する。しかしながら、経路選択ディスクリプタのパラメータは、もはやセッションにおけるダイヤリング・パラメータとして使用されない。
更に別の可能な実装において、経路情報パラメータに合致するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在しない場合、セッションは首尾良くアクティベートされていない、と判断される可能性がある。
別の可能な実装において、経路情報パラメータに合致するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在しないことが判明した場合、元来の解決策が使用されてもよい。具体的には、セッション・アクティベーション・リクエストを受信した後に、通信プロセッサは、経路選択ディスクリプタを照会せず、ネットワークに対するセッションを直接的に開始する。しかしながら、経路選択ディスクリプタのパラメータは、もはやセッションにおけるダイヤリング・パラメータとして使用されない。
更に別の可能な実装において、経路情報パラメータに合致するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在しない場合、セッションは首尾良くアクティベートされていない、と判断される可能性がある。
[0051] 可能な実装において、通信プロセッサにより第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信した後に、通信プロセッサは、更に、第2のレスポンスを受信し、第3のレスポンスをアプリケーション・プロセッサへ返す。第2のレスポンスは、セッションが首尾良くアクティベートされていることを示す。第3のレスポンスは、セッションが首尾良くアクティベートされていることを示す。セッションが首尾良くアクティベートされていることを示すメッセージを受信した後、通信プロセッサは、セッションが首尾良くアクティベートされていることを、アプリケーション・プロセッサに示し、セッション・メッセージを送信してもよく、その結果、アプリケーション・プロセッサは、アクティベートされたセッションに基づいてデータを送信する。
[0052] 別の可能な実装において、セッションが首尾良くアクティベートされていないことを示すメッセージが受信された場合に、通信プロセッサは、セッションが首尾良くアクティベートされるまで、又は全ての合致した経路選択ディスクリプタが使い果たされるまで、第2の優先性を有する経路選択ディスクリプタを選択して、セッション・アクティベーション手順をそれ自体で開始し続けることが可能である。このように、通信プロセッサは、セッションが首尾良くアクティベートされていないことを示すメッセージを、アプリケーション・プロセッサにフィードバックすることを選択してもよいし、或いは、メッセージをフィードバックしなくてもよい。
[0053] 更に別の可能な実装において、通信プロセッサは、セッションが首尾良くアクティベートされていないことを示すメッセージを、アプリケーション・プロセッサに返すことが可能であり、また、セッションが首尾良くアクティベートされるまで、又は、全ての合致した経路選択ディスクリプタが使い果たされるまで、アプリケーション・プロセッサは、2番目に高い優先性を有する経路選択ディスクリプタを選択して、セッション・アクティベーション手順を開始し続ける。
[0054] 可能な実装において、アプリケーション・プロセッサにより送信された第1のリクエストを、通信プロセッサにより受信する前に、通信プロセッサは、通信プロセッサにより、ワイヤレス通信装置に対応する少なくとも1つのURSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームであって、ネットワーク・デバイスによって配信されるものを受信し;少なくとも1つのURSPルールを取得するために、URSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームをデコードし;及び、少なくとも1つのURSPルールをメモリ内に記憶する。このようにして、URPSルールのオリジナル・コード・ストリームのデコーディングは、実施のために通信プロセッサに移行されることが可能であり、それによって、アプリケーション・プロセッサの要件を軽減する。
[0055] 可能な実装において、アプリケーション・プロセッサは、URSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームに基づいて、デコーディングを実行することが可能ではない。こうして、URPSルールのオリジナル・コード・ストリームのデコーディングは、実施のために通信プロセッサに移行されることが可能であり、それによって、アプリケーション・プロセッサの要件を軽減する。これは、アプリケーション・プロセッサが、乏しい能力を有するワイヤレス通信デバイスにおいてURSP機能を普及させるための基礎を提供する。
[0056] 本件出願は、プロセッサとメモリを含む通信装置を更に提供する。メモリはプログラム命令を記憶するように構成されている。プロセッサは、メモリに記憶されているプログラム命令を実行して、第2の態様における任意の可能な方法を実行するように構成されている。
[0057] 本件出願は、プロセッサとインターフェース回路を含む通信装置を更に提供する。インターフェース回路はメモリにアクセスするように構成されており、メモリはプログラム命令を記憶している。プロセッサは、インターフェース回路を介してメモリにアクセスし、メモリに記憶されているプログラム命令を実行して、第2の態様における任意の可能な方法を実行するように構成されている。
[0058] 本件出願は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な命令を記憶している。コンピュータがコンピュータ読み取り可能な命令を読み込んで実行すると、コンピュータは前述の可能な設計のうちの任意の何れかにおける方法を実行することが可能になる。
[0059] 本件出願は、コンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータがコンピュータ・プログラム製品を読み込んで実行すると、コンピュータは、前述の可能な設計の可能な設計のうちの任意の何れかにおける方法を実行することが可能になる。
[0060] 本件出願は、チップを提供する。チップは、メモリに接続され、メモリに記憶されたソフトウェア・プログラムを読み込んで実行し、前述の可能な設計のうちの任意の何れかにおける方法を実施するように構成されている。
[0067] 以下、添付図面を参照しながら本件出願の実施形態を説明する。
[0068] 本件出願の実施形態における技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution,LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex,FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex,TDD)、第5世代(5th Generation,5G)システム、ニュー・ラジオ(New Radio,NR)、将来の第6世代(6th Generation,6G)システムなどに適用される可能性がある。これは本件において限定されない。
[0069] 図1は、本件出願の実施形態が適用可能である通信システムの一例のアーキテクチャの概略図である。図1に示されるように、通信システムは、端末デバイス10とネットワーク・デバイスとを含む。ネットワーク・デバイスは、典型的には、キャリア又はインフラストラクチャ・プロバイダによって所有され、これらのベンダーによって運用又は維持される。ネットワーク・デバイスは、(無線)アクセス・ネットワーク(radio access network,(R)AN)デバイス20とコア・ネットワーク(core network,CN)デバイス30とに更に分割される可能性がある。RANデバイスは、基地局(base station,BS)、スモール・セル、5Gルーターなどを含む。
[0070] 本件出願の実施形態で提供される解決策において、ワイヤレス通信装置は、ワイヤレス通信デバイスであってもよいし、或いは、ワイヤレス通信デバイス内の何らかの構成要素、例えば、システム・チップ又は通信チップのような集積回路製品であってもよい、ということが理解されるべきである。ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレス通信機能をサポートするコンピュータ・デバイスであってもよい。
[0071] 具体的には、ワイヤレス通信デバイスは、端末デバイス10(例えば、スマートフォンのような端末)であってもよいし、或いは、(R)ANデバイス20(例えば、基地局のような(R)ANデバイス)であってもよい。また、システム・チップは、システム・オン・チップ(system on chip,SoC)と言及される可能性もあり、或いは、SoCチップと簡潔に言及される可能性もある。通信チップは、ベースバンド処理チップ及び無線周波数処理チップを含む可能性がある。また、ベースバンド処理チップは、時折、モデム(modem)又はベースバンド・チップと言及される。また、無線周波数処理チップは、時折、無線周波数トランシーバ(transceiver)又は無線周波数チップと言及される。物理的な実装において、通信チップの一部又は全部のチップは、SoCチップに統合される可能性がある。例えば、ベースバンド処理チップはSoCチップに統合されるが、無線周波数処理チップはSoCチップに統合されない。
[0072] 以下、図1を参照しながら、本件出願の実施形態に関連するデバイスを説明する。
[0073] (1)端末デバイス10
[0074] 端末デバイス10はまた端末(terminal)とも言及される可能性がある。端末は、ネットワーク・デバイスに対するコネクションを確立し、ネットワーク・デバイスのサービスに基づいて、特定のワイヤレス通信サービスをユーザーに提供することが可能である。端末は、ユーザーとのより近い関係性を有するので、端末はまたユーザー装置(user equipment,UE)又は加入者ユニット(subscriber unit,SU)としばしば言及される、ということが理解されるべきである。更に、通常は固定された位置に配置される基地局と比較して、端末は、通常、ユーザーとともに移動し、時折、移動局(mobile station,MS)とも言及される。更に、中継ノード(relay node,RN)又は無線ルーターのような一部のネットワーク・デバイスはまた、そのネットワーク・デバイスがUE識別子を有していたり或いはユーザーに属していたりするので、時折、端末と考えられる可能性もある。
[0074] 端末デバイス10はまた端末(terminal)とも言及される可能性がある。端末は、ネットワーク・デバイスに対するコネクションを確立し、ネットワーク・デバイスのサービスに基づいて、特定のワイヤレス通信サービスをユーザーに提供することが可能である。端末は、ユーザーとのより近い関係性を有するので、端末はまたユーザー装置(user equipment,UE)又は加入者ユニット(subscriber unit,SU)としばしば言及される、ということが理解されるべきである。更に、通常は固定された位置に配置される基地局と比較して、端末は、通常、ユーザーとともに移動し、時折、移動局(mobile station,MS)とも言及される。更に、中継ノード(relay node,RN)又は無線ルーターのような一部のネットワーク・デバイスはまた、そのネットワーク・デバイスがUE識別子を有していたり或いはユーザーに属していたりするので、時折、端末と考えられる可能性もある。
[0075] 具体的には、端末は、モバイル・フォン(mobile phone)、タブレット・コンピュータ(tablet computer)、ラップトップ・コンピュータ(laptop computer)、ウェアラブル・デバイス(例えば、スマート・ウォッチ、スマート・バンド、スマート・ヘルメット、又はスマート・グラス)、無線アクセス能力を有するその他のデバイス、例えば、インテリジェント車両、様々なモノのインターネット(internet of things,IOTs)デバイスであって様々なスマート・ホーム・デバイス(スマート・メータ及びスマート家電など)及びスマート・シティ・デバイス(セキュリティ又は監視デバイス及びインテリジェント道路交通設備など)を含むもの等である可能性がある。
[0076] (2)(R)ANデバイス20
[0077] (R)ANデバイス20は、特定のエリア内の認可された端末デバイスにネットワーク・アクセス機能を提供するように構成され、且つ、端末デバイスのレベル、サービス要件などに基づいて、異なる品質の伝送トンネルを使用することができる、ということが理解されるべきである。(R)ANデバイス20は、無線リソースを管理し、端末デバイスにアクセス・サービスを提供し、更に、端末デバイスとコア・ネットワークとの間で制御信号及び端末デバイス・データの転送を完了することが可能である。アクセス・ネットワーク・デバイスは、マクロ基地局、マイクロ基地局(スモール・セルとも言及される)、中継局、及びアクセス・ポイントのような様々な形態の基地局を含む可能性がある。
[0077] (R)ANデバイス20は、特定のエリア内の認可された端末デバイスにネットワーク・アクセス機能を提供するように構成され、且つ、端末デバイスのレベル、サービス要件などに基づいて、異なる品質の伝送トンネルを使用することができる、ということが理解されるべきである。(R)ANデバイス20は、無線リソースを管理し、端末デバイスにアクセス・サービスを提供し、更に、端末デバイスとコア・ネットワークとの間で制御信号及び端末デバイス・データの転送を完了することが可能である。アクセス・ネットワーク・デバイスは、マクロ基地局、マイクロ基地局(スモール・セルとも言及される)、中継局、及びアクセス・ポイントのような様々な形態の基地局を含む可能性がある。
[0078] また、基地局は、時折、ワイヤレス・アクセス・ポイント(access point,AP)又は送信受信ポイント(transmission reception point,TRP)と言及される可能性がある。具体的には、基地局は、5Gニュー・ラジオ(new radio,NR)システムにおけるユニバーサル・ノードB(generation NodeB,gNB)、又は4Gロング・ターム・エボリューション(long term evolution,LTE)システムにおけるエボルブドNodeB(evolved NodeB,eNB)であってもよい。基地局は、基地局の様々な物理的形態又は伝送電力に基づいて、マクロ基地局(macro base station)又はマイクロ基地局(micro base station)に分類されてもよい。また、マイクロ基地局は、時折、スモール基地局又はスモール・セル(small cell)とも言及される。
[0079] 異なる通信システムでは、(R)ANデバイス20は具体的に相違している可能性がある。
[0080] 例えば、5Gアクセス・ネットワーク・デバイスは、次世代ノードB(next generation NodeB,gNB)である可能性がある。gNBは端末デバイスに接続される可能性があり、gNBと端末デバイスは、ニュー・ラジオ(new radio,NR)アクセス技術を使用することによって互いに通信する。即ち、gNBは、NRリンクを介して端末デバイスと通信する。
[0081] 4Gアクセス・ネットワーク・デバイスは、エボルブド・ノードB(evolved NodeB,eNB)である可能性がある。端末デバイスは、4Gアクセス・ネットワーク・デバイスの信号カバレッジ・エリア内に位置する可能性がある。端末デバイスは、4Gアクセス・ネットワーク・デバイスに接続され、LTEリンクを介して4Gアクセス・ネットワーク・デバイスと通信する可能性がある。
[0082] 2Gアクセス・ネットワーク・デバイスは、ベース・トランシーバ局(base transceiver station,BTS)又は基地局コントローラ(base station controller,BSC)である可能性がある。3Gアクセス・ネットワーク・デバイスは、ノードB(NodeB)であってもよいし、或いは、基地局又は無線ネットワーク・コントローラ(radio network controller,RNC)と言及されてもよい。
[0083] (3)コア・ネットワーク(core network,CN)デバイス30
[0084] コア・ネットワーク・デバイスは、ユーザー・コネクションを提供し、ユーザー管理及びサービス搬送を実行するように構成される。例えば、ユーザー・コネクションの確立は、モビリティ管理(mobile management,MM)及びページング(paging)のような機能を含む。ユーザー管理は、ユーザー記述、QoS、及びセキュリティを含む(認証センターによって提供される対応するセキュリティ対策は、モバイル・サービスのセキュリティ管理及び外部ネットワーク・アクセスにおけるセキュリティ処理を含む)。ベアラ・コネクションは、外部に接続された公衆交換電話網(public switched telephone network,PSTN)、外部回線データ・ネットワーク、外部パケット・データ・ネットワーク、インターネット(Internet)などを含む。
[0084] コア・ネットワーク・デバイスは、ユーザー・コネクションを提供し、ユーザー管理及びサービス搬送を実行するように構成される。例えば、ユーザー・コネクションの確立は、モビリティ管理(mobile management,MM)及びページング(paging)のような機能を含む。ユーザー管理は、ユーザー記述、QoS、及びセキュリティを含む(認証センターによって提供される対応するセキュリティ対策は、モバイル・サービスのセキュリティ管理及び外部ネットワーク・アクセスにおけるセキュリティ処理を含む)。ベアラ・コネクションは、外部に接続された公衆交換電話網(public switched telephone network,PSTN)、外部回線データ・ネットワーク、外部パケット・データ・ネットワーク、インターネット(Internet)などを含む。
[0085] 異なる通信システムでは、コア・ネットワーク・デバイス30は具体的に相違している可能性がある。
[0086] 例えば、5G通信システム内のコア・ネットワーク・デバイスはまた、5Gコア・ネットワーク(5G core network,5GC)と言及される可能性もある。5GCにおけるネットワーク要素は、機能的な仮想ユニットであり、また、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function,AMF)に使用されるユニット、セッション管理機能(session management function,SMF)に使用されるユニット、統合されたデータ管理(unified data management,UDM)に使用されるネットワーク要素などを含む可能性があるが、これらに限定されない。
[0087] また、4G通信システムにおけるコア・ネットワーク・デバイスは、エボルブド・パケット・システム(evolved packet core,EPC)と言及される可能性もある。EPCは、主に、以下のネットワーク要素:モビリティ管理エンティティ(mobility management entity,MME)、サービング・ゲートウェイ(serving gateway,SGW)、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(packet data network gateway,PGW)、ホーム加入者サーバー(home subscriber server,HSS)、アプリケーション・サーバーなどを含む。MMEの主な機能は、アクセス制御、モビリティ管理、アタッチ及びデタッチ、セッション管理(例えば、ベアラ確立、修正、及び解放)などを含む。SGWは、主に、データ・パケットをルーティング及び転送するように構成される。PGWの主な機能は、ユーザー・ベースのパケット・フィルタリング機能、合法的傍受機能、IPアドレス割り当て機能などを含む。HSSは、ユーザー加入情報、ユーザー加入データ、モバイル・ユーザーの位置情報などを記憶するように構成される。
[0088] 2G/3Gコア・ネットワーク・デバイスは、モバイル交換センター(Mobile Switching Center,MSC)、基地局コントローラ(base station controller,BSC)などである可能性がある。
[0089] 図2aは、本件出願の実施形態によるワイヤレス通信装置の構造の概略図の例である。
[0090] 図2aに示されるように、ワイヤレス通信装置はプロセッサ100を含む可能性がある。本件出願のこの実施形態におけるプロセッサ100は、アプリケーション・プロセッサ110及び通信プロセッサ1501を含む可能性がある。通信プロセッサ1501は、モデム15011である可能性がある。ワイヤレス通信装置は、通信インターフェース120、メモリ130、アンテナ1、アンテナ2(アンテナ1及びアンテナ2は、図2aにおいて例として使用されており、オプションとして、別のアンテナが更に含まれてもよい)、モバイル通信モジュール150、ワイヤレス通信モジュール140などを更に含む可能性がある。通信プロセッサ1501は、モバイル通信モジュール150内に配置されてもよいし、或いは、別の場所に配置されてもよい。例えば、通信プロセッサ1501とアプリケーション・プロセッサ110とは、同じチップ上に配置される可能性がある。図面では、通信プロセッサ1501がモバイル通信モジュール150内に位置する例が使用されている。
[0091] 以下、図2aを参照しながらワイヤレス通信装置の構成要素を詳細に説明する。
[0092] (1)プロセッサ100
[0093] 本件出願のこの実施形態におけるプロセッサ100は、1つ以上の処理ユニットを含む可能性がある。例えば、プロセッサ100は、アプリケーション・プロセッサ(application processor,AP)110、通信プロセッサ1501(例えば、モデム15011)、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit,GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor,ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオ・コーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、ベースバンド・プロセッサ、及び/又はニューラル・ネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit,NPU)を含む可能性がある。様々な処理ユニットは、独立した構成要素であってもよいし、或いは、1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。コントローラは、端末デバイスの神経中枢及びコマンド・センターであってもよい。コントローラは、命令オペレーション・コード及び時系列信号に基づいて、オペレーション制御信号を生成して、命令の読み込み及び命令の実行の制御を完了することが可能である。図1では、通信プロセッサ1501がモバイル通信モジュール150内に配置される例が、説明のために使用されている。特定の実装において、通信プロセッサ1501は、代替的に、プロセッサ100内に配置されてもよい。
[0093] 本件出願のこの実施形態におけるプロセッサ100は、1つ以上の処理ユニットを含む可能性がある。例えば、プロセッサ100は、アプリケーション・プロセッサ(application processor,AP)110、通信プロセッサ1501(例えば、モデム15011)、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit,GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor,ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオ・コーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、ベースバンド・プロセッサ、及び/又はニューラル・ネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit,NPU)を含む可能性がある。様々な処理ユニットは、独立した構成要素であってもよいし、或いは、1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。コントローラは、端末デバイスの神経中枢及びコマンド・センターであってもよい。コントローラは、命令オペレーション・コード及び時系列信号に基づいて、オペレーション制御信号を生成して、命令の読み込み及び命令の実行の制御を完了することが可能である。図1では、通信プロセッサ1501がモバイル通信モジュール150内に配置される例が、説明のために使用されている。特定の実装において、通信プロセッサ1501は、代替的に、プロセッサ100内に配置されてもよい。
[0094] (2)モバイル通信モジュール150
[0095] 端末デバイスのワイヤレス通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、ワイヤレス通信モジュール140、通信プロセッサ1501(例えば、モデム15011)、ベースバンド・プロセッサなどを使用することによって実施される可能性がある。
[0095] 端末デバイスのワイヤレス通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、ワイヤレス通信モジュール140、通信プロセッサ1501(例えば、モデム15011)、ベースバンド・プロセッサなどを使用することによって実施される可能性がある。
[0096] アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信及び受信するように構成される。端末デバイス内の各アンテナは、1つ以上の通信周波数バンドをカバーするように構成される可能性がある。異なるアンテナは、アンテナ利用性を改善するために、更に多重化される可能性がある。例えば、アンテナ1は、無線ローカル・エリア・ネットワークのダイバーシティ・アンテナとして多重化される可能性がある。一部の他の実施形態において、アンテナは、チューニング・スイッチと組み合わせて使用されてもよい。
[0097] モバイル通信モジュール150は、2G,3G,4G,5Gなどのワイヤレス通信を含む、端末デバイスにおいて使用されるワイヤレス通信解決策を提供する可能性がある。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低雑音増幅器(low noise amplifier,LNA)などを含む可能性がある。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信した電磁波に対してフィルタリングや増幅のような処理を実行し、電磁波を復調のために通信プロセッサ1501へ伝送する可能性がある。また、モバイル通信モジュール150は、通信処理部1501によって変調された信号を更に増幅し、その信号を、アンテナ1から放射するために電磁波に変換する可能性がある。一部の実施形態において、モバイル通信モジュール150のうちの少なくとも幾つかの機能モジュール(例えば、通信プロセッサ1501)は、プロセッサ内に配置される可能性がある。一部の実施形態において、モバイル通信モジュール150の少なくとも幾つかの機能モジュール、及びプロセッサの少なくとも幾つかのモジュールは、同じ構成要素内に配置される可能性がある。
[0098] (3)通信プロセッサ1501
[0099] 通信プロセッサ1501は、例えば、モデム15011である。モデム15011は、変調器(modulator)及び復調器(demodulator)に対する略語であり、中国語におけるモデムとして言及される。モデムのハーモニック・トーンに従って、モデム15011は、“cat”というニックネームが付けられ、通信に要求される変調及び復調の機能を実装することが可能な電子デバイスである。モデム15011は、典型的には、変調器及び復調器を含む。変調器は、送信される対象の低周波ベースバンド信号を、中高周波数信号に変調するように構成される。復調器は、受信した電磁波信号を、低周波ベースバンド信号に復調するように構成される。その後、復調器は、復調により取得した低周波ベースバンド信号を、処理のためにベースバンド・プロセッサへ伝送する。低周波ベースバンド信号は、ベースバンド・プロセッサによって処理され、次いで、アプリケーション・プロセッサ110へ伝送される。一部の実施形態において、モデム15011は、独立した構成要素であってもよい。一部の他の実施形態において、モデム15011は、プロセッサとは独立していてもよく、モバイル通信モジュール150又は別の機能モジュールと同じデバイス内に配置される。
[0099] 通信プロセッサ1501は、例えば、モデム15011である。モデム15011は、変調器(modulator)及び復調器(demodulator)に対する略語であり、中国語におけるモデムとして言及される。モデムのハーモニック・トーンに従って、モデム15011は、“cat”というニックネームが付けられ、通信に要求される変調及び復調の機能を実装することが可能な電子デバイスである。モデム15011は、典型的には、変調器及び復調器を含む。変調器は、送信される対象の低周波ベースバンド信号を、中高周波数信号に変調するように構成される。復調器は、受信した電磁波信号を、低周波ベースバンド信号に復調するように構成される。その後、復調器は、復調により取得した低周波ベースバンド信号を、処理のためにベースバンド・プロセッサへ伝送する。低周波ベースバンド信号は、ベースバンド・プロセッサによって処理され、次いで、アプリケーション・プロセッサ110へ伝送される。一部の実施形態において、モデム15011は、独立した構成要素であってもよい。一部の他の実施形態において、モデム15011は、プロセッサとは独立していてもよく、モバイル通信モジュール150又は別の機能モジュールと同じデバイス内に配置される。
[0100] モデム15011はチップである可能性がある。例えば、モデム15011は、集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有する。実施プロセスにおいて、モデム15011によって実施されるステップは、モデム15011内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形態の命令を使用することによって完了される可能性がある。
[0101] アプリケーション・プロセッサ110及び通信プロセッサ1501は、同じワイヤレス通信デバイス又は同じ大きなチップ(例えば、携帯電話内の共通SoC(system on a chip)チップ)に統合される可能性がある。
[0102] (4)ワイヤレス通信モジュール140
[0103] ワイヤレス通信モジュール140は、端末デバイスに適用される解決策を、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area network,WLAN)(例えば、ワイヤレス・フィデリティ(wireless fidelity,Wi-Fi)ネットワーク)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth,BT)、グローバル・ナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system,GNSS)、周波数変調(frequency modulation,FM)、近距離無線通信(near field communication,NFC)、赤外線(infrared,IR)技術などを含むワイヤレス通信のために提供する可能性がある。ワイヤレス通信モジュール140は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つ以上の構成要素であってもよい。ワイヤレス通信モジュール140は、アンテナ2により電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を実行し、処理された信号をプロセッサ100へ送信する。ワイヤレス通信モジュール140は、更に、送信される対象の信号をプロセッサ100から受信し、信号に対して周波数変調及び増幅を実行し、その信号を、アンテナ2を介して放射するために電磁波に変換する可能性がある。
[0103] ワイヤレス通信モジュール140は、端末デバイスに適用される解決策を、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area network,WLAN)(例えば、ワイヤレス・フィデリティ(wireless fidelity,Wi-Fi)ネットワーク)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth,BT)、グローバル・ナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system,GNSS)、周波数変調(frequency modulation,FM)、近距離無線通信(near field communication,NFC)、赤外線(infrared,IR)技術などを含むワイヤレス通信のために提供する可能性がある。ワイヤレス通信モジュール140は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つ以上の構成要素であってもよい。ワイヤレス通信モジュール140は、アンテナ2により電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を実行し、処理された信号をプロセッサ100へ送信する。ワイヤレス通信モジュール140は、更に、送信される対象の信号をプロセッサ100から受信し、信号に対して周波数変調及び増幅を実行し、その信号を、アンテナ2を介して放射するために電磁波に変換する可能性がある。
[0104] (5)メモリ130
[0105] メモリ130は、プロセッサ内に更に配置される可能性があり、また、命令及びデータを記憶するように構成される。一部の実施形態において、プロセッサ内のメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ100によって使用された、又は周期的に使用される命令又はデータを記憶する可能性がある。プロセッサが命令又はデータを再び使用することを必要とする場合、プロセッサは、命令又はデータをメモリから直接的に呼び出して、繰り返されるアクセスを回避し、プロセッサの待ち時間を低減する可能性がある。従って、システム効率を向上させることが可能である。
[0105] メモリ130は、プロセッサ内に更に配置される可能性があり、また、命令及びデータを記憶するように構成される。一部の実施形態において、プロセッサ内のメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ100によって使用された、又は周期的に使用される命令又はデータを記憶する可能性がある。プロセッサが命令又はデータを再び使用することを必要とする場合、プロセッサは、命令又はデータをメモリから直接的に呼び出して、繰り返されるアクセスを回避し、プロセッサの待ち時間を低減する可能性がある。従って、システム効率を向上させることが可能である。
[0106] ワイヤレス通信装置は、端末デバイスの記憶能力を拡張するために、外部メモリ・カード、例えば、マイクロSDカードに接続するように構成された外部メモリ・インターフェースを更に含む可能性がある。
[0107] 内部メモリは、コンピュータ実行可能プログラム・コードを記憶するように構成されることが可能である。実行可能プログラム・コードは命令を含む。内部メモリは、プログラム記憶エリアとデータ記憶エリアとを含む可能性がある。プログラム記憶エリアは、オペレーティング・システム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能又は画像再生機能)によって要求されるアプリケーションなどを記憶する可能性がある。更に、内部メモリ121は、高速ランダム・アクセス・メモリを含んでもよいし、或いは、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュ・メモリ、又はユニバーサル・フラッシュ・ストレージ(universal flash storage,UFS)を含んでもよい。プロセッサ100は、内部メモリ130に記憶された命令及び/又はプロセッサに配置されたメモリに記憶された命令を実行することによって、端末デバイスの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。
[0108] (6)通信インターフェース120
[0109] 一部の実施形態において、ワイヤレス通信装置は、1つ以上の通信インターフェース120を含む可能性がある。例えば、通信インターフェース120は、集積回路間(inter-integrated circuit,I2C)インターフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound,I2S)インターフェース、パルス・コード変調(pulse code modulation,PCM)インターフェース、ユニバーサル非同期受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter,UART)インターフェース、モバイル業界プロセッサ・インターフェース(mobile industry processor interface,MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output,GPIO)インターフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module,SIM)インターフェース、ユニバーサル・シリアル・バス(universal serial bus,USB)インターフェース及び/又はこれに類するものを含む可能性がある。
[0109] 一部の実施形態において、ワイヤレス通信装置は、1つ以上の通信インターフェース120を含む可能性がある。例えば、通信インターフェース120は、集積回路間(inter-integrated circuit,I2C)インターフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound,I2S)インターフェース、パルス・コード変調(pulse code modulation,PCM)インターフェース、ユニバーサル非同期受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter,UART)インターフェース、モバイル業界プロセッサ・インターフェース(mobile industry processor interface,MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output,GPIO)インターフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module,SIM)インターフェース、ユニバーサル・シリアル・バス(universal serial bus,USB)インターフェース及び/又はこれに類するものを含む可能性がある。
[0110] 図に示されている様々な構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合せであって1つ以上の信号処理を含むもの、及び/又は特定用途向け集積回路で実施されてもよい、ということが理解されるべきである。図に示されている端末デバイスは、単なる例に過ぎず、端末デバイスは、図に示されているものより多い又は少ない構成要素を有する可能性があり、2つ以上の構成要素が組み合わせられたり、或いは異なる構成要素の構成が使用されたりしてもよい。図2aには示されていないが、端末デバイスは、電力管理モジュール、ボタン、及びインジケータのような他の構成要素を更に含む可能性がある。詳細はここでは説明されない。
[0111] 上記の内容に基づいて、図2bは、本件出願の実施形態によるワイヤレス通信装置の構造の概略図の例である。ワイヤレス通信装置は、図2aのワイヤレス通信装置であってもよいし、或いは図1のワイヤレス通信装置であってもよい。図1及び図2aのワイヤレス通信装置と比較すると、図2bのワイヤレス通信装置は、図1及び図2aに示されているものよりも多い又は少ない構成要素又はモジュールを含む可能性がある。図2bに示されるように、ワイヤレス通信装置は、アプリケーション・プロセッサ110を含む可能性がある。アプリケーション・プロセッサ110は、オペレーティング・システムを実行するように構成される。オペレーティング・システム・レイヤ1101は、アプリケーション・プロセッサ110内に配置される可能性がある。本件出願のこの実施形態において、アプリケーション1、アプリケーション2、及びアプリケーション3のような少なくとも1つのアプリケーションが、ワイヤレス通信装置に更にインストールされる可能性がある。これらのアプリケーションは、代替的に、アプリケーション・プロセッサ110によって実行される可能性がある。通信プロセッサ1501は、ワイヤレス通信装置の通信プロトコル・スタックを実行する可能性があり、データ等を受信及び送信するように構成される。
[0112] URSPに関し、上位レイヤ・システム(例えば、オペレーティング・システム・レイヤ1101)がURSPのオリジナル・コード・ストリームを解析する場合に、ワイヤレス通信装置のオペレーティング・システムはシステム・パブリッシャーによって制御されるので、あるタイプの特徴について制御レイヤ・コードを修正することは困難である。従って、各製造業者は、自身でURSP機能を開発及び維持することを必要とし、オペレーティング・システム・レイヤ1101におけるプロトコル解析コードは、3GPPプロトコルのアップグレードと同期して修正されることを必要とし、これは、高い開発及び維持コストの原因となる。また、ルーターのような一部の小型ワイヤレス通信装置については、これらのワイヤレス通信装置それぞれはオペレーティング・システム・レイヤ1101を有しておらず、唯1つのアプリケーション制御レイヤを有し、基本的には、URSPオリジナル・コード・ストリームを解析する能力を有しておらず、3GPPプロトコルのアップグレードに伴ってアップグレードすることはより困難である。従って、現在、URSP機能は、そのような通信装置において実施することができない。
[0113] この観点において、本件出願のこの実施形態は、通信プロセッサ1501を使用することによってURSP機能を実施するための、即ち、プロトコル・データ・ユニット(protocol data unit,PDU)セッション(session)の確立中にURSP選択機能を実施するための解決策を提供する。このように、本件出願のこの実施形態における通信プロセッサが、各ワイヤレス通信装置の製造業者によって製造されたワイヤレス通信装置に取り付けられるならば、オペレーティング・システム・レイヤ1101においてURSP機能を開発及び維持することにコストをつぎ込むことを必要としない。また、オペレーティング・システムを有しない、或いは、そのオペレーティング・システムがURSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームに基づいてデコーディングを実行する能力を有しない、ワイヤレス通信装置の場合、URSP機能は、代替的に、取り付けられている通信プロセッサ1501を使用することによって実施されることが可能である。また、本件出願のこの実施形態で提供される解決策によれば、上位レイヤ・システム(例えば、オペレーティング・システム・レイヤ1101)は、ほとんど修正されないか、又は修正量は少なく、追加の中間レイヤが上位レイヤ・システムと通信プロセッサ1501との間に提供されることを必要としない。
[0114] 上記の内容に基づいて、図3は、本件出願の実施形態によるワイヤレス通信装置の構造の概略図の例である。ワイヤレス通信装置は、図2bのワイヤレス通信装置であってもよいし、或いは、ワイヤレス通信装置は、図2aのワイヤレス通信装置であってもよいし、或いは、図1のワイヤレス通信装置であってもよい。図1、図2a及び図2bのワイヤレス通信装置と比較すると、図3に示されるワイヤレス通信装置は通信プロセッサのみを含む可能性がある。図3に示されるように、ワイヤレス通信装置は通信プロセッサを含む可能性があり、通信プロセッサは処理回路とインターフェース回路とを含む可能性がある。インターフェース回路は、情報を入力及び出力するように構成される可能性がある。処理回路は、コンピュータ実行可能プログラムを実行するように構成される可能性があり、それにより、本件出願の実施形態で提供される通信プロセッサ側の方法の実施形態が実行される。
[0115] 処理ユニットは、汎用中央処理ユニット(central processing unit,CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、特定用途向けIC(application-specific integrated circuit,ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array,FPGA)、又は別のプログラマブル・ロジック・デバイス、トランジスタ・ロジック・デバイス、ハードウェア構成要素、又はそれらの任意の組み合わせのような、プロセッサ又はコントローラであってもよい。プロセッサは、本件出願で開示された内容に関連して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を実施又は実行する可能性がある。代替的に、プロセッサは、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、又はDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせを含む、演算機能を実施するプロセッサの組み合わせである可能性がある。処理回路は、記憶モジュールに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行する可能性がある。
[0116] インターフェース回路は、通信プロセッサ上にあるユニット、モジュール、又はインターフェースであって情報を伝送するように構成されたものである可能性がある。インターフェース回路の機能は、代替的に、通信プロセッサ内のトランシーバ・モジュール、トランシーバ、通信モジュールなどによって実施される可能性がある。インターフェース回路は、別の装置から信号を受信するように構成される可能性がある。例えば、通信プロセッサがチップの形態で実装される場合に、通信プロセッサは、チップが別のチップ若しくは装置から信号を受信するために使用されるインターフェース回路であるか、又は、チップが別のチップ若しくは装置へ信号を送信するために使用されるインターフェース回路である。インターフェース回路は、例えば、トランシーバであってもよい。オプションとして、トランシーバは無線周波数回路を含む可能性がある。インターフェース回路は、例えば、入力/出力インターフェース、ピン、又は回路である可能性がある。
[0117] 更に別の可能な実装において、処理回路は、記憶モジュールに記憶されたコンピュータ実行可能プログラムを呼び出する可能性があり、それにより、本件出願の実施形態で提供される通信プロセッサ側の方法の実施形態が実行される。記憶モジュールはメモリであってもよい。オプションとして、記憶モジュールは、レジスタ若しくはキャッシュのようなチップ内の記憶モジュールであってもよいし、或いは、記憶モジュールは、リード・オンリー・メモリ(read-only memory,ROM)、静的な情報及び静的な命令を記憶することが可能な別のタイプの静的記憶デバイス、又は、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory,RAM)のような、通信装置内のチップ外の記憶モジュールであってもよい。
[0118] 具体的には、図3のインターフェース回路及び処理回路の機能/実施プロセスは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことによって、図2a又は図2bに示されるワイヤレス通信装置内の通信プロセッサ1501によって実施される可能性がある。代替的に、図3の処理回路の機能/実施プロセスは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を使用することによって、図2a又は図2bに示されるワイヤレス通信装置内の通信プロセッサ1501によって実施されてもよく、また、図3のインターフェース回路の機能/実施プロセスは、図2a又は図2bに示されるワイヤレス通信装置内の通信プロセッサ1501内の通信インターフェースによって実施されてもよい。
[0119] 本件出願の実施形態で提供される解決策は、前述の内容に基づいて具体的に説明される。その前に、本件出願の実施形態の理解を容易にするために、本件出願における「ユーザー経路選択ポリシー」が最初に説明される。
[0120] 3GPPは、ユーザー経路選択ポリシー・ルール(URSP、又は略してURSPルール、又はURSPルールと言及される可能性がある;また、本件明細書におけるターゲットURSPルールも、ターゲットURSPルールなどと言及される可能性がある)を定義している。URSPルールは、ルール優先性(Rule Precedence)、トラフィック・ディスクリプタ(Traffic Descriptor,TD)、及び経路選択ディスクリプタ(Route Selection Descriptor,RSD)を含む可能性がある。1つのURSPルールは、1つのトラフィック・ディスクリプタと1つ以上の経路選択ディスクリプタとを含む可能性がある。
[0121] 本件出願のこの実施形態では、トラフィック・ディスクリプタは、アプリケーション・ディスクリプタ、IPディスクリプタ、ドメイン・ディスクリプタ、非IPディスクリプタ、データ・ネットワーク名(Data Network name,DNN)、又はコネクション能力のうちの少なくとも1つを含む可能性がある。本件出願のこの実施形態において、経路選択ディスクリプタは、経路選択ディスクリプタ優先性、サービス及びセッション継続性モード(service and session continuity mode,SSC)選択、ネットワーク・スライス選択、PDUセッション・タイプ選択、非シームレス・オフロード指示、アクセス・タイプ優先性、経路選択有効性基準、時間ウィンドウ、又はロケーション基準のうちの少なくとも1つを含む可能性がある。
[0122] URSPルールの内容及びトラフィック・ディスクリプタの内容は、テーブル1を参照しながら以下で説明され、経路選択ディスクリプタの内容は、テーブル2を参照しながら以下で説明される。本件出願のこの実施形態において定義されるURSPルールに含まれる内容は単なる例である、ということに留意すべきである。技術の発展に伴い、URSPルールは、他の情報を更に含む可能性があり、或いは、その例における一部のコンポーネント又はパラメータは削除され;又は、別のコンポーネント又はパラメータがトラフィック・ディスクリプタに更に追加され、又は、トラフィック・ディスクリプタにおける一部のコンポーネント又はパラメータは削除される。経路選択ディスクリプタは、他のコンポーネント又はパラメータを更に含み、或いは、この例における経路選択ディスクリプタの一部のコンポーネント又はパラメータは削除されることが可能である。
テーブル1 ユーザー経路選択ポリシー・ルール
[0124] 可能な実装において、ワイヤレス通信装置は、例えば図3に示されるワイヤレス通信装置のような、通信プロセッサのみを含む。
[0125] 別の可能な実装において、ワイヤレス通信装置は、アプリケーション・プロセッサと通信プロセッサ、例えば、図2a又は図2bに示されるワイヤレス通信装置を含む可能性がある。アプリケーション・プロセッサは、通信プロセッサに結合される。アプリケーション・プロセッサは、図2a及び図2bにおけるアプリケーション・プロセッサ110であってもよいし、また、通信プロセッサは、図2a及び図2bにおける通信プロセッサ1501又はモデム15011であってもよい。方法は、ネットワーク・デバイスを更に含む可能性があり、ネットワーク・デバイスは図1におけるコア・ネットワーク・デバイス30であってもよい。
[0126] 本件出願のこの実施形態におけるセッションは、複数の通信システムにおけるセッションであってもよく、例えば、5GシステムにおけるPDUセッションであってもよいし、或いは、将来の通信システム・アーキテクチャにおけるセッションであってもよい、ということに留意すべきである。将来のシステム・アーキテクチャにおいては、セッションは、5Gにおける名称PDUセッションを依然として使用しているかもしれないし、或いは別の名称を使用しているかもしれない。これは本件出願のこの実施形態では限定されない。本件出願の実施形態において提供される解決策をより明確に説明するために、本件出願のこの実施形態では、セッションが5GシステムにおけるPDUセッションである例が説明のために使用される。別の名称が将来のセッションのために変更される場合、PDUセッションの名称は相応に別の名称に置換される。
[0127] 図4A及び図4Bに示されるように、本方法は以下のステップを含む。
[0128] S401:通信プロセッサは、ワイヤレス通信装置に対応する少なくとも1つのURSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームであって、ネットワーク・デバイスによって配信されるものを受信する。
[0129] S402:通信プロセッサは、URSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームをデコードして、少なくとも1つのURSPルールを取得し、少なくとも1つのURSPルールをメモリに記憶する。
[0130] 可能な実装において、URSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームは、UE選択ポリシーのオリジナル・コード・ストリーム中に含まれる可能性がある。
[0131] S403:通信プロセッサは、第4のレスポンスをネットワーク・デバイスに返す。
[0132] 第4のレスポンスは、ワイヤレス通信装置がURSPルールを首尾良く受信していることを、ネットワーク・デバイスに示すことが可能である。
[0133] この出願のこの実施形態において、通信プロセッサは複数の方式でURSPルールを取得する、ということに留意すべきである。S401ないしS403における解決策に加えて、例えば、URSPルールは、事前に設定された方式で取得されてもよいし、或いは、事前に設定されたルールに従って生成されてもよい。ステップS401ないしS403は必須ではない。
[0134] 可能な実装において、1つのURSPルールは、1つのトラフィック・ディスクリプタと少なくとも1つの経路選択ディスクリプタとを含む。代替的に、各URSPルールは、URSPルール優先性を有していてもよい。伝送される対象のデータは、複数のURSPルールに合致する可能性がある。この場合、伝送される対象のデータは、複数のURSPルール優先性に基づいて順次使用されてもよい。
[0135] 可能な実装において、1つのトラフィック・ディスクリプタは少なくとも1つのパラメータを含む。例えば、ルーティング情報を記述するために使用される少なくとも1つのパラメータが含まれてもよい。例えば、1つのトラフィック・ディスクリプタは、以下のパラメータ:宛先アドレス・パラメータ、データ・ネットワーク・パラメータ、アプリケーション・ディスクリプタ、又はコネクション能力パラメータのうちの少なくとも1つを含む可能性がある。
[0136] 宛先アドレス・パラメータは、以下のパラメータ:ドメイン・ディスクリプタ、インターネット・プロトコルIPディスクリプタ、又は非IPディスクリプタのうちの少なくとも1つを含む可能性がある。データ・ネットワーク・パラメータは、以下のパラメータ:DNN、データ・ネットワーク・タイプ、又はアクセス名のうちの少なくとも1つを含む可能性がある。非IPディスクリプタは、802.1Q C-TAG VID,802.1Q S-TAG VID,802.1Q C-TAG PCP/DEI,802.1Q S-TAG PCP/DEI,Ethertype等を含む可能性がある。
[0137] 本件出願のこの実施形態におけるトラフィック・ディスクリプタに含まれるパラメータについては、前述のテーブル1を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
[0138] 可能な実装において、1つの経路選択ディスクリプタは少なくとも1つのパラメータを含み、例えば、合致することをPDUセッションが必要とするパラメータを含む可能性がある。可能な実装において、合致することをPDUセッションが必要とするパラメータは、以下の内容:PDUセッションによって要求されるネットワークのパラメータ;PDUセッションによって要求されるネットワーク・スライスのパラメータ;又はPDUセッションによって要求されるセッション・サービスのパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
[0139] ネットワークのパラメータは、以下の内容:PDUセッション・タイプ、データ・ネットワーク名DNN、アクセス・タイプ優先性、又は非シームレス・オフロード指示のうちの少なくとも1つを含む可能性がある。ネットワーク・スライスのパラメータは、以下のパラメータ:ネットワーク・スライス・タイプ、又はネットワーク・スライス名、のうちの少なくとも1つを含む可能性がある。セッション・サービスのパラメータは、セッション・サービス継続性SSCパラメータを含む可能性がある。
[0140] 本件出願のこの実施形態における経路選択ディスクリプタに含まれるパラメータについては、前述のテーブル2もまた参照されたい。詳細はここで再び説明されない。各々の経路選択ディスクリプタは、経路選択ディスクリプタ優先性に更に対応している可能性がある。このように、複数の経路選択ディスクリプタが照合される場合、複数の経路選択ディスクリプタが、PDUセッション開始の間に、複数の経路選択ディスクリプタの優先性に基づいて順次使用されてもよい。
[0141] S404:通信プロセッサは、第1のメッセージをアプリケーション・プロセッサへ送信し、ここで、第1のメッセージは、少なくとも1つのURSPルール内の少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタのパラメータを含む。
[0142] 可能な実装において、第1のメッセージは、少なくとも1つのURSPルール内の少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタの少なくとも1つのパラメータを含む。別の可能な実装において、第1のメッセージは、少なくとも1つのURSPルール内の少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタの全てのパラメータを含む。
[0143] 第1のメッセージはATコマンドであってもよいし、或いはもちろん別のコマンドであってよい。ATコマンド・セットは、ダイヤル・アップ・モデム(MODEM)の発明者であるヘイズ(Hayes)により発明された、モデムを制御するための制御プロトコルである。ATは、アテンションの略である。プロトコル自体はテキストを使用する。各コマンドはATとともに始まる。
[0144] 現在のドキュメントは、ATコマンドのプロファイルを指定しており、このプロファイルが、端末アダプタ(TA)を介して端末装置(TE)から、モバイル終端(MT)機能及びネットワーク・サービスを制御するために使用されることを推奨している。コマンド・プレフィックス+CがITU T勧告V.250においてデジタル・セルラー用に確保されている。英語での対応する記述は次のように与えられている:
[0145]“The present document specifies a profile of AT commands and recommends that this profile be used for controlling Mobile Termination (MT) functions and network services from a Terminal Equipment (TE) through Terminal Adaptor (TA). The command prefix +C is reserved for Digital Cellular in ITU T Recommendation V.250.”
[0146] 可能な実装において、第1のメッセージは、5Gネットワークに適用可能であり、少なくとも1つのURSPルールにおいて少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタを送信するために使用される(これは、TDレポートを伝送するために使用される、第1のメッセージの機能として理解されてもよい)。本件出願のこの実施形態では、第1のメッセージは、新たに定義されたATコマンドであってもよく、例えば、+C5GTDRPT;+CTDRPT;+CURSPRPT;又は+C5GTDであってもよい。本件出願のこの実施形態において、第1のメッセージは複数の名称を有する可能性があり、これらに限定されない。
[0145]“The present document specifies a profile of AT commands and recommends that this profile be used for controlling Mobile Termination (MT) functions and network services from a Terminal Equipment (TE) through Terminal Adaptor (TA). The command prefix +C is reserved for Digital Cellular in ITU T Recommendation V.250.”
[0146] 可能な実装において、第1のメッセージは、5Gネットワークに適用可能であり、少なくとも1つのURSPルールにおいて少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタを送信するために使用される(これは、TDレポートを伝送するために使用される、第1のメッセージの機能として理解されてもよい)。本件出願のこの実施形態では、第1のメッセージは、新たに定義されたATコマンドであってもよく、例えば、+C5GTDRPT;+CTDRPT;+CURSPRPT;又は+C5GTDであってもよい。本件出願のこの実施形態において、第1のメッセージは複数の名称を有する可能性があり、これらに限定されない。
[0147] S405:アプリケーション・プロセッサは、伝送される対象のデータに対応する経路情報パラメータを決定する。
[0148] 可能な実装において、ワイヤレス通信装置が携帯電話である場合に、経路情報パラメータは、ユーザーによって開始された携帯電話におけるアプリケーションに基づいて決定される可能性がある。別の可能な実装において、ワイヤレス通信装置がルーターである場合に、経路情報パラメータは、伝送される対象のデータに基づいて決定される可能性がある。ネットワークとのデータ伝送を実行する前に(換言すれば、ワイヤレス通信装置のデータ・サービスがアクティベートされる前に)、ワイヤレス通信装置は、ネットワーク・コネクションを確立することを必要とする。コネクションは、PDUセッション・コネクションであってもよい。PDUセッション・コネクションは、新たに確立されたPDUセッション・コネクションであってもよいし、或いは、以前に確立されたPDUセッション・コネクションであってもよい。この部分は、以下の内容で詳細に説明されており、ここで詳細には説明されない。
[0149] 本件出願のこの実施形態において、経路情報パラメータは、以下のパラメータ:伝送される対象のデータの宛先アドレス・パラメータ、伝送される対象のデータに対応するデータ・ネットワーク・パラメータ、伝送される対象のデータに対応するアプリケーション・ディスクリプタ、又は、伝送される対象のデータに対応するコネクション能力パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
[0150] 宛先アドレス・パラメータは、以下のパラメータ:伝送される対象のデータに対応するドメイン・ディスクリプタ、伝送される対象のデータに対応するIPディスクリプタ、又は、伝送される対象のデータに対応する非IPディスクリプタのうちの少なくとも1つを含む可能性がある。データ・ネットワーク・パラメータは:DNN、データ・ネットワーク・タイプ、又はアクセス名のうちの少なくとも1つのパラメータを含む可能性がある。ドメイン・ディスクリプタは、基準に合致するドメイン名としての標準的表現又はターゲットの完全に限定されたドメイン名(fully qualified domain name,FQDN)であってもよい。IPディスクリプタは、ターゲットIP 3タプル(IPアドレス又はIPv6ネットワーク・プレフィックス、ポート番号など)であってもよい。
[0151] S406:アプリケーション・プロセッサは、事前に設定された条件に合致するトラフィック・ディスクリプタが、受信した少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタ内に存在するかどうかを判断する。事前に設定された条件は:トラフィック・ディスクリプタにおけるパラメータが経路情報パラメータに合致することを含む。
[0152] 事前に設定された条件に合致するトラフィック・ディスクリプタが存在しない場合、S407が実行される。
[0153] 事前に設定された条件に合致するトラフィック・ディスクリプタが存在する場合、S408が実行される。
[0154] S407:手順を終了する。
[0155] 本件出願のこの実施形態では、可能な実装において、事前に設定された条件に合致するトラフィック・ディスクリプタに含まれる全てパラメータは、経路情報パラメータにおけるパラメータと同じである。例えば、あるトラフィック・ディスクリプタは、宛先アドレス・パラメータのみを含み、経路情報パラメータは、宛先アドレス・パラメータとデータ・ネットワーク・パラメータとを含む。トラフィック・ディスクリプタにおける宛先アドレス・パラメータが経路情報パラメータにおける宛先アドレス・パラメータと同じである場合、トラフィック・ディスクリプタは事前に設定された条件に合致している。別の例に関し、あるトラフィック・ディスクリプタは、宛先アドレス・パラメータとデータ・ネットワーク・パラメータとを含み、経路情報パラメータは、宛先アドレス・パラメータのみを含む。トラフィック・ディスクリプタにおける宛先アドレス・パラメータが経路情報パラメータにおける宛先アドレス・パラメータと同じである場合でさえ、トラフィック・ディスクリプタにおけるデータ・ネットワーク・パラメータが経路情報パラメータにおけるデータ・ネットワーク・パラメータと合致しないことに起因して、トラフィック・ディスクリプタは事前に設定された条件に合致していないと決定される。
[0156] 可能な実装では、S406において、受信した少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタ内に1つのトラフィック・ディスクリプタが存在し、トラフィック・ディスクリプタに含まれる全てのパラメータは経路情報パラメータ内の一部又は全部のパラメータと同じである、とアプリケーション・プロセッサが決定した場合に、アプリケーション・プロセッサは、1つのアクティブなPDUセッション(即ち、確立されたPDUセッション・コネクション)が存在するかどうかを更に照会する可能性がある。PDUセッションは、トラフィック・ディスクリプタにおけるパラメータに合致する(即ち、PDUセッションは、経路選択ディスクリプタに合致するPDUセッションであり、経路選択ディスクリプタに対応するトラフィック・ディスクリプタにおけるパラメータは、トラフィック・ディスクリプタにおけるパラメータと同じである)。アクティブPDUセッションが存在する場合、データは、アクティブなPDUセッションを使用することによって伝送されてもよい。アクティブなPDUセッションが存在しない場合、S407が実行されてもよい。
[0157] 可能な実装において、アプリケーション・プロセッサは予備スクリーニングを実行する可能性があるので、アプリケーション・プロセッサは、経路情報パラメータに対応するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在すると判断した後に、第1のリクエストを送信してもよい。別の可能な実装において、経路情報パラメータに合致するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在しないことが判明した場合、元来の解決策が使用されてもよい。具体的には、セッション・アクティベーション・リクエストを受信した後に、通信プロセッサは、経路選択ディスクリプタを照会せず、ネットワークに対するセッションを直接的に開始する。しかしながら、経路選択ディスクリプタにおけるパラメータは、もはやセッションにおけるダイヤリング・パラメータとして使用されない。更に別の可能な実装において、経路情報パラメータに合致するトラフィック・ディスクリプタが、ネットワークによって配信されたURSPルール内に存在しない場合、PDUセッションは首尾良くアクティベートされていないと判断される可能性がある。
[0158] S404及びS406は必須ではないことに留意すべきである。S404ないしS406が存在する場合、アプリケーション・プロセッサは、予備スクリーニングを実行する可能性があり、また、第1のパラメータに合致するTDが存在すると判断された場合、アプリケーション・プロセッサは、第1のリクエストを送信する。S404ないしS406が実行されない場合、S408は、代替的に、アプリケーション・プロセッサが第1のパラメータを直接的に取得した後に実行されてもよい。
[0159] S408:アプリケーション・プロセッサは、第1のリクエストを通信プロセッサへ送信する。第1のリクエストは、経路選択ディスクリプタを照会するために使用され、第1のリクエストは、伝送される対象のデータに対応する経路情報パラメータを含み、経路選択ディスクリプタは、経路情報パラメータに合致する。
[0160] それに応じて、通信プロセッサは第1のリクエストを受信する。
[0161] 本件出願のこの実施形態では、第1のリクエストを受信した後に、通信プロセッサは、ターゲットURSPルールが、記憶されたURSPルール内に存在し、ターゲットURSPルール内のトラフィック・ディスクリプタが経路情報パラメータに合致するかどうか、を照会する可能性がある。可能な実装において、トラフィック・ディスクリプタが経路情報パラメータに合致することは、トラフィック・ディスクリプタに含まれる全部又は一部のパラメータが、経路情報パラメータにおけるものと同じであることを意味する。関連する例については、前述の内容を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
[0162] 本件出願のこの実施形態における第1のリクエストは、ATコマンドであってもよいし、或いはもちろん別のコマンドであってもよい。可能な実装において、第1のリクエストは、5Gネットワークに適用可能であり、経路選択ディスクリプタを照会するために使用される(RSDを照会するために使用される)。本件出願のこの実施形態では、第1のリクエストは、新たに定義されたATコマンドであってもよく、例えば:+C5GRSDQRY;+C5GURSPQRY:+CURSPQRY;+CQRSD;+C5GQRSD;又は+C5GRURSPであってもよい。本件出願のこの実施形態において、第1のリクエストは複数の名称を有する可能性があり、これらに限定されない。
[0163] S409:通信プロセッサは、ターゲットURSPルールを発見する。
[0164] S410:通信プロセッサは、第1のレスポンスをアプリケーション・プロセッサに返し、ここで、第1のレスポンスは、ターゲットURSPルール内の少なくとも1つの経路選択ディスクリプタの少なくとも1つのパラメータを含む可能性がある。
[0165] 可能な実装において、第1のレスポンスは、ターゲットURSPルール内の少なくとも1つの経路選択ディスクリプタにおける全てのパラメータを含む可能性がある。
[0166] 経路選択ディスクリプタに含まれるパラメータについては、前述の内容を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
[0167] 本件出願のこの実施形態では、発見された1つ以上のターゲットURSPルールが存在する可能性がある。複数の目標URSPルールが存在する場合に、複数のターゲットURSPルールのうちの少なくとも1つの経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータが、1つの第1のレスポンスを使用することによってアプリケーション・プロセッサに返されてもよいし、或いは、複数のターゲットURSPルールの各々の少なくとも1つの経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータが、複数の第1のレスポンスを使用することによってアプリケーション・プロセッサに返されてもよい。例えば、1つの第1のレスポンスは、1つのターゲットURSPルール内の1つの経路選択ディスクリプタにおける全てのパラメータを搬送する可能性がある。
[0168] 可能な実装において、複数のターゲットURSPルールが存在する場合に、通信プロセッサは、複数のターゲットURSPルールの優先性を、アプリケーション・プロセッサに更に送信することが可能であり、その結果、アプリケーション・プロセッサは、優先性に基づいてターゲットURSPルール内の経路選択ディスクリプタを使用する。
[0169] 可能な実装において、第1のレスポンスは、ターゲットURSPルールにおける少なくとも1つの経路選択ディスクリプタの優先性を更に搬送する可能性がある。このようにして、アプリケーション・プロセッサは、複数の経路選択ディスクリプタの優先性に基づいて、複数の経路選択ディスクリプタを順次使用することが可能である。
[0170] 別の可能な実装では、S410において、通信プロセッサは、アクティベートされたPDUセッション(即ち、確立されたPDUセッション・コネクション)が存在するかどうかを更に照会することが可能であり、ここで、PDUセッションは、ターゲットURSPルール内の少なくとも1つの経路選択ディスクリプタに合致している(即ち、PDUセッションは、ターゲットURSPルール内の少なくとも1つの経路選択ディスクリプタにおけるパラメータに合致している)。アクティブなPDUセッションに関する情報が存在する場合、可能な実装では、アクティベートされたPDUセッションに関する情報は、第1のレスポンスにおいて搬送され、アプリケーション・プロセッサへ送信されてもよいし、或いは、アクティベートされたPDUセッションに関する情報は、別のメッセージを使用することによって、アプリケーション・プロセッサへ返されてもよい。このようにして、アプリケーション・プロセッサは、アクティベートされたPDUセッションを直接的に使用するか、或いはPDUセッションを再確立するか、を選択することが可能である。
[0171] S411:アプリケーション・プロセッサは、第3のリクエストを通信プロセッサへ送信する。第3のリクエストは、PDUセッションをアクティベートするために使用される。第3のリクエストは、経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを含む可能性がある。
[0172] S409において、少なくとも1つのターゲットURSPルール内の少なくとも1つの経路選択ディスクリプタを発見した後、アプリケーション・プロセッサは、URSPルールの優先性及び経路選択ディスクリプタの優先性に基づいて経路選択ディスクリプタを順次選択して使用し、第3のリクエストにおける現在選択されている経路選択ディスクリプタのパラメータ(選択された経路選択ディスクリプタ内の全てのパラメータ、又は少なくとも1つのパラメータである可能性がある)を搬送する可能性がある。第3のリクエストで搬送される経路選択ディスクリプタ内のパラメータは、ダイヤリング・パラメータと言及されてもよい。次いで、第3のリクエストに基づいて確立されたPDUセッション・コネクションは、第3のリクエストにおいて搬送されたダイヤリング・パラメータに合致している。
[0173] 第3のリクエストは、PDUをアクティベートするために使用される(5GS PDUセッションをアクティベートするために使用される)ATコマンドであってもよいし、或いはもちろん別のコマンド、例えば、+CGACTであってもよい。
[0174] 可能な実装において、本件出願のこの実施形態では、第3のリクエストを受信した後に、アプリケーション・プロセッサは、アクティブ状態にあるPDUセッション(即ち、確立されたPDUセッション・コネクション)が存在するかどうかを照会することを選択する可能性があり、ここで、PDUセッションは、第3のリクエストで搬送される少なくとも1つの経路選択ディスクリプタに合致している(即ち、PDUセッションは、第3のリクエストで搬送される経路選択ディスクリプタのパラメータに合致している)。アクティブなPDUセッションが存在する場合、可能な実装において、アクティブなPDUセッションに関する情報がアプリケーション・プロセッサに送信されてもよい。このようにして、アプリケーション・プロセッサは、アクティベートされたPDUセッションを直接的に使用するか、又はPDUセッションを再確立するかを選択することが可能である。確かに、S410において第1のレスポンスが返される場合に、履歴PDUセッションが照会されるならば、S411の後に照会は実行されない。代替的に、アプリケーション・プロセッサが、S406において、合致する履歴PDUセッションが存在するかどうかを照会している場合、S410及びS411において、照会は必要とされない可能性がある。
[0175] S412:通信プロセッサは、第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信し、ここで、第2のリクエストは、PDUセッションをアクティベートするために使用され、第2のリクエストは、経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを含む。
[0176] S410及びS411は必須ではないことに留意すべきである。S411が存在する場合、可能な実装において、第2のリクエストにおいて通信プロセッサによって搬送される可能性のある経路選択ディスクリプタにおけるパラメータは、第3のリクエストにおいて搬送される経路選択ディスクリプタにおけるパラメータである。
[0177] 更に別の可能な実装において、S410及びS411が存在しない場合に、第2のリクエストにおいて搬送される経路選択ディスクリプタのパラメータは、URSPルールの優先性と経路選択ディスクリプタの優先性とに基づいて順次選択された経路選択ディスクリプタのパラメータである可能性がある。第2のリクエストは、選択された経路選択ディスクリプタ内の全てのパラメータ又は少なくとも1つのパラメータを搬送する可能性がある。
[0178] 可能な実装において、第2のリクエストはPDUセッション確立リクエストであってもよく、英語でPDU session establishment requestと書かれるものであってもよい。第2のリクエストは、ネットワークに対するPDUセッション・コネクションを確立又はアクティベートすることを要求するために使用され、PDUセッション・コネクションは、第2のリクエストで搬送される経路選択ディスクリプタにおけるパラメータに合致している。
[0179] S413:通信プロセッサは、ネットワーク・デバイスによって送信された第2のレスポンスを受信し、ここで、第2のレスポンスは、PDUセッションが首尾良くアクティベートされていることを示す。
[0180] 本件出願のこの実施形態では、第2のレスポンスはPDUセッション確立アクセプトであってもよく、英語でPDU session establishment acceptと書かれるものであってもよい。
[0181] S414:通信プロセッサは、第3のレスポンスをアプリケーション・プロセッサに返し、ここで、第3のレスポンスは、PDUセッションが首尾良くアクティベートされていることを示す。
[0182] 通信プロセッサがS412において第2のリクエストを送信した後に受信したレスポンスが、PDUセッションはアクティベートされることに失敗したことを示している場合、経路選択ディスクリプタが選択されてもよく(例えば、ターゲットURSPルールの優先性とターゲットURPSにおける経路選択ディスクリプタの優先性とに基づいて選択されてもよい)、PDUセッションを再アクティベートするために、第2のリクエストが再送される、ということに留意すべきである。第2のリクエストは、PDUセッションが首尾良く確立されるまで、又は、全ての発見されたターゲットURSPルール内の全ての経路選択ディスクリプタが使用され且つ全てのPDUセッションが確立されることに失敗するまで、繰り返し送信される可能性がある。第2のリクエストは、アプリケーション・プロセッサによって再送された第3のリクエストによってトリガされてもよいし、或いは、PDUセッションがアクティベートされることに失敗したことを示すメッセージが受信された後に、トリガされてもよい。
[0183] 現在、プロトコルは、URSP情報の用法を指定していない。2つの関連するATコマンドのみが3GPP 27.007プロトコルで定義されている。モデムは、+ CRUEPOLICYコマンドを使用することによって、ネットワークにより配信されるUE選択ポリシー情報を、オリジナル・コード・ストリームの形態で上位レイヤ・システムへ報告する。上位レイヤ・システムは、UE選択ポリシーのオリジナル・コード・ストリームをデコードし、+CSUEPOLICYコマンドをモデムへ送信する。次いで、モデムは、コード・ストリームをネットワーク・デバイスへ転送する。しかしながら、ベンダーは、URSP機能を使用することによって、上位レイヤ・システムを開発及び維持するが、これはコストがかかる。また、一部のワイヤレス通信装置の上位レイヤ・システムは、URSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームをデコードする能力を有していない。これに基づいて、本件出願のこの実施形態では、経路情報パラメータを含む第1のリクエストを受信した後に、通信プロセッサは、経路選択ディスクリプタを、送信された第2のリクエストに追加することが可能であり、その結果、確立されたPDUセッションはURSP機能に合致することが可能である。更に、ワイヤレス通信装置のURSP機能は通信プロセッサを使用することによって実施されるので、ワイヤレス通信装置のベンダーは、URSP機能を実施するために上位レイヤ・システムを開発及び維持することを必要とせず、それによって、ワイヤレス通信装置のベンダーのコストを削減する。また、URSPルールに対応するオリジナル・コード・ストリームをデコードする能力を有しないワイヤレス通信装置については、通信プロセッサのみを取り付けることによって、URSP機能を実施することが可能であり、それによって、乏しい能力を有するワイヤレス通信装置に対して、URSP機能を実施する複雑さを低減する。本件出願のこの実施形態において提供される解決策は、製品特性に基づいてPDUセッション確立手順(データ・サービス・アクティベーション手順と言及されてもよい)を最適化することを必要とする製品であって、元来の製品のデータ・サービス処理手順に対して小さな影響を有する製品に更に適用可能である可能性がある。
[0184] 図4A及び図4Bに示される解決策に基づいて、以下、テーブル3を使用することにより第1のリクエスト・シンタックスの一例を示す。第1列の内容は、第1のリクエストに含まれるパラメータである。第2列は、通信プロセッサが第1のリクエストを受信した後に返される値である。テーブル4は、テーブル3のパラメータの意味の一例を示す。テーブル3及びテーブル4では、第1のリクエストが+C5GRSDQRYと名付けられている例が使用されている。実際のアプリケーションでは、第1のリクエストは代替的に別の名前を有する可能性がある。
テーブル3 +C5GRSDQRYコマンド・シンタックスの説明
[0186] ワイヤレス通信装置は、アプリケーション・プロセッサと通信プロセッサを含む。アプリケーション・プロセッサは、通信プロセッサに結合される。アプリケーション・プロセッサは、図2a及び図2bにおけるアプリケーション・プロセッサ110であってもよいし、また、通信プロセッサは、図2a及び図2bにおける通信プロセッサ1501又はモデム15011であってもよい。方法は、ネットワーク・デバイスを更に含む可能性があり、ネットワーク・デバイスは図1におけるコア・ネットワーク・デバイス30であってもよい。
[0187] 図5A及び図5Bに示されるように、本方法は以下のステップを含む。
[0188] 図5A及び図5BにおけるステップS401ないしS407については、図4A及び図4BにおけるステップS401ないしS407を参照されたい。図5A及び図5BのS406において、事前に設定された条件に合致するトラフィック・ディスクリプタが存在すると判断された場合、S501が実行される。図4A及び図4Bにおける内容と同様に、S401ないしS407はオプションのステップであり、必須ではない。
[0189] S501:アプリケーション・プロセッサは、第1のリクエストを通信プロセッサへ送信する。第1のリクエストは、伝送される対象のデータに対応する経路情報パラメータを含み、経路選択ディスクリプタは、経路情報パラメータに合致する。第1のリクエストは、PDUセッションをアクティベートするために使用される。換言すれば、第1のリクエストは、経路選択ディスクリプタを照会するために使用され、PDUセッションをアクティベートするために更に使用される。
[0190] それに応じて、通信プロセッサは第1のリクエストを受信する。
[0191] 本件出願のこの実施形態では、第1のリクエストを受信した後に、通信プロセッサは、ターゲットURSPルールが、記憶されたURSPルール内に存在し、ターゲットURSPルール内のトラフィック・ディスクリプタが経路情報パラメータに合致するかどうか、を照会する可能性がある。可能な実装において、トラフィック・ディスクリプタが経路情報パラメータに合致することは、トラフィック・ディスクリプタに含まれるパラメータの全部又は一部が、経路情報パラメータにおけるものと同じであることを意味する。関連する例については、前述の内容を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
[0192] 本件出願のこの実施形態における第1のリクエストは、ATコマンドであってもよい。ATコマンドの詳細については、前述のパラメータを参照されたい。
[0193] 可能な実装において、第1のリクエストは、5Gネットワークに適用可能であり、経路選択ディスクリプタをアクティベートするために使用される(5GS PDUセッションをアクティベートするために使用される)。本件出願のこの実施形態では、第1のリクエストは、新たに定義されたATコマンドであってもよく、例えば:+CACTPDU;+CPSDIAL;+CPDUACT;+CPDUEST;又は+CPDUCONNであってもよい。本件出願のこの実施形態において、第1のリクエストは複数の名称を有する可能性があり、これらに限定されない。
[0194] S502:通信プロセッサは、ターゲットURSPルールを発見する。
[0195] 別の可能な実装において、S503は、S502の後に直接的に実行されてもよい。
[0196] 別の可能な実装では、S502において、通信プロセッサは、アクティベートされたPDUセッション(即ち、確立されたPDUセッション・コネクション)が存在するかどうかを更に照会する可能性があり、ここで、PDUセッションは、ターゲットURSPルール内の少なくとも1つの経路選択ディスクリプタに合致している(即ち、PDUセッションは、ターゲットURSPルール内の少なくとも1つの経路選択ディスクリプタにおけるパラメータに合致している)。アクティベートされたPDUセッションが存在する場合、可能な実装において、アクティベートされたPDUセッションに関する情報がアプリケーション・プロセッサに返される可能性があり、PDUセッションが首尾良くアクティベートされたことを示すメッセージ(例えば、S414における第3のレスポンス)がアプリケーション・プロセッサに直接的に送信される。メッセージを受信した後に、アプリケーション・プロセッサは、アクティベートされたPDUセッションを使用することによって、データを伝送する可能性がある。このシナリオでは、通信プロセッサは、S503及びS413を実行することを必要としない。更に、アクティベートされたPDUセッションが、ターゲットURSPルール内の少なくとも1つの経路選択ディスクリプタに合致しない場合、S503が引き続き実行されてもよい。
[0197] S503:通信プロセッサは、第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信し、ここで、第2のリクエストは、PDUセッションをアクティベートするために使用され、第2のリクエストは、経路選択ディスクリプタ内の少なくとも1つのパラメータを含む。
[0198] 第2のリクエストにおいて搬送される経路選択ディスクリプタのパラメータは、発見されたターゲットURSPルールの優先性と経路選択ディスクリプタの優先性とに基づいて、通信プロセッサによって連続的に選択される経路選択ディスクリプタにおけるパラメータである可能性がある。第2のリクエストは、選択された経路選択ディスクリプタ内の全てのパラメータ又は少なくとも1つのパラメータを搬送している可能性がある。
[0199] 可能な実装において、第2のリクエストはPDUセッション確立リクエストであってもよく、英語でPDU session establishment requestと書かれるものであってもよい。第2のリクエストは、ネットワークに対するPDUセッション・コネクションを確立又はアクティベートすることを要求するために使用され、PDUセッション・コネクションは、第2のリクエストで搬送される経路選択ディスクリプタにおけるパラメータに合致している。
[0200] S503の後に、S413及びS414が実行される可能性がある。関連する内容については、図4A及び図4BのS413及びS414を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
[0201] 図5A及び図5Bに示される解決策では、アプリケーション・プロセッサは第1のリクエストのみを送信し、次いで通信プロセッサはURSPルール照会及びPDUアクティベーションを完了する(又は通信プロセッサはデータ・サービス・ダイヤリングをトリガする)ということを知ることができる。このようにして、アプリケーション・プロセッサに対する変更を最小限に抑えることができ、それによって、通信プロセッサの競争力を更に向上させる基礎を築く。
[0202] 図5A及び図5Bに示される解決策に基づいて、以下、テーブル5を使用することにより第1のリクエスト・シンタックスの一例を示す。第1列の内容は、第1のリクエストに含まれるパラメータである。第2列は、通信プロセッサが第1のリクエストを受信した後に返される値である。テーブル5における第1のリクエストに含まれるパラメータの意味については、テーブル4の内容を参照されたい。テーブル5では、第1のリクエストが+CACTPDUと名付けられている例が使用されている。実際のアプリケーションでは、第1のリクエストは別の名前を有する可能性がある。
テーブル5 +CACTPDUコマンド・シンタックスの説明
テーブル6 +C5GTDRPTコマンド・シンタックスの説明
[0205] 更に、別意に述べられていない限り、本件出願の実施形態における“第1”及び“第2”のような序数は、複数の対象を区別するために使用されており、複数の対象の順番、時間順序、優先性、又は重要性を限定するためには使用されていない。例えば、第1のリクエスト及び第2のリクエストは、異なるリクエストを区別するために使用されているに過ぎず、2つのリクエストの異なる優先性、異なる重要性などを示すものではない。
[0206] 通信デバイスの前述のユニットへの分割は、単に論理的な機能分割である、ということが理解されるべきである。実際の実施の間に、ユニットの全部又は一部は、1つの物理的なエンティティに統合されてもよいし、或いは、物理的に分離されてもよい。
[0207] 本件出願の実施形態で提供される方法によれば、本件出願はコンピュータ・プログラム製品を更に提供する。コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ・プログラム・コードを含む。コンピュータ・プログラム・コードがコンピュータにおいて実行されると、コンピュータは、実施形態のうちの任意の何れかにおける方法を実行することが可能になる。
[0208] 本件出願の実施形態で提供される方法によれば、本件出願はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。コンピュータ読み取り可能な媒体はプログラム・コードを記憶する。プログラム・コードがコンピュータにおいて実行されると、コンピュータは、実施形態のうちの任意の何れかにおける方法を実行することが可能になる。
[0209] 前述の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合せを使用することによって実施される可能性がある。ソフトウェアが実施形態を実施するために使用される場合に、実施形態の全部又は一部は、コンピュータ・プログラム製品の形態で実施される可能性がある。コンピュータ・プログラム製品は1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ・プログラム命令がコンピュータにロードされて実行されると、本件出願の実施形態による手順又は機能が、全体的又は部分的に生じる。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータ・ネットワーク、又はその他のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよいし、或いは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体から別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体へ伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバー、又はデータ・センターから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバー、又はデータ・センターへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者回線(digital subscriber line,DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で、伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は、1つ以上の使用可能な媒体を統合するサーバー若しくはデータ・センターのようなデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、高密度デジタル・ビデオ・ディスク(digital video disc,DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッド・ステート・ドライブ(solid-state drive,SSD))等であってもよい。
[0210] 前述の装置の実施形態におけるネットワーク・デバイスは、方法の実施形態におけるネットワーク・デバイスに対応する。対応するモジュール又はユニットは、対応するステップを実行する。例えば、通信ユニット(トランシーバ)は、方法の実施形態における受信ステップ又は送信ステップを実行し、送信ステップ及び受信ステップ以外のステップは、処理ユニット(プロセッサ)によって実行されてもよい。特定のユニットの機能については、対応する方法の実施形態を参照されたい。1つ以上のプロセッサが存在する可能性がある。
[0211] 本件明細書で使用される“構成要素”,“モジュール”,及び“システム”のような用語は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合せ、ソフトウェア、又は実行されているソフトウェアを示すために使用される。例えば、構成要素は、プロセッサにおいて実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、及び/又はコンピュータである可能性があるが、これらに限定されない。図を使用することによって示されているように、演算デバイスと、演算デバイス上で実行されるアプリケーションとの両方が、構成要素である可能性がある。1つ以上の構成要素が、プロセス及び/又は実行スレッド内に存在する可能性があり、構成要素は、1つのコンピュータ上に配置されたり、及び/又は2つ以上のコンピュータ間に分散されたりする可能性がある。更に、これらの構成要素は、様々なデータ構造を記憶する様々なコンピュータ読み取り可能な媒体から実行される可能性がある。例えば、構成要素は、ローカル及び/又はリモートのプロセスを使用することによって、例えば、1つ以上のデータ・パケットを有する信号(例えば、ローカル・システム、分散システム内の別の構成要素と相互作用する2つの構成要素からのデータ、及び/又は、信号を使用することによって他のシステムと相互作用するインターネットのようなネットワークを介するデータ)に基づいて通信される可能性がある。
[0212] 当業者は、本件明細書で開示される実施形態で説明された例示的な論理ブロック(illustrative logical block)と組み合わせて、ステップ(step)が、電子ハードウェア、又はコンピュータ・ソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合せによって実施されてもよい、ということを認識することが可能である。機能がハードウェアによって又はソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定のアプリケーション及び設計制約条件に依存する。当業者は、各々の特定のアプリケーションについて、説明された機能を実施するために様々な方法を使用する可能性があるが、その実施が本件出願の範囲を超えて行くものである、と考えられるべきではない。
[0213] 簡便且つ簡潔な説明の目的のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたい、ということは当業者によって明確に理解されるであろう。詳細はここで再び説明されない。
[0214] 本件出願で提供される幾つかの実施形態において、開示されるシステム、装置、及び方法は、他の方式で実施される可能性がある、ということが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施形態は単なる例であるに過ぎない。例えば、ユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であるに過ぎず、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素は、別のシステムに組み合わされたり、若しくは統合されたりしてもよく、又は、一部の特徴は無視されたり、若しくは実行されなかったりしてもよい。更に、表示又は議論された相互結合又は直接的な結合又は通信コネクションは、一部のインターフェースを使用することによって実施される可能性がある。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電子的、機械的、又はその他の形態で実施される可能性がある。
[0215] 別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、換言すれば、一カ所に配置されてもよいし、或いは、複数のネットワーク・ユニットに分散されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択される可能性がある。
[0216] 更に、本件出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよいし、或いは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
[0217] 機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売又は使用される場合に、機能はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶される可能性がある。そのような理解に基づいて、本件出願の技術的解決策は本質的に、或いは、従来技術に寄与する部分は、或いは、技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形態で実施される可能性がある。コンピュータ・ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ・デバイス(パーソナルコンピュータ、サーバー、ネットワーク・デバイスなどであってもよい)に、本件出願の実施形態で説明される方法のステップの全部又は一部を実行するように命令するための幾つかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュ・ドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク、リード・オンリー・メモリ(read-only memory,ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory,RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクのような、プログラム・コードを記憶することが可能な任意の媒体を含む。
[0218] 前述の説明は、本件出願の単なる特定の実装であるに過ぎず、本件出願の保護範囲を限定するようには意図されていない。本件出願において開示される技術的範囲内で当業者によって容易に把握される如何なる変形や置換も、本件出願の保護範囲内に該当するものとする。従って、本件出願の保護範囲はクレームの保護範囲に従うものとする。
Claims (33)
- 通信プロセッサを含むワイヤレス通信装置であって、前記通信プロセッサは処理回路と前記処理回路に結合されたインターフェース回路とを含み:
前記処理回路は、アプリケーション・プロセッサにより送信された第1のリクエストを、前記インターフェース回路により受信するように構成されており、前記第1のリクエストは経路選択ディスクリプタを照会するために使用され、前記第1のリクエストは、伝送される対象のデータに対応する経路情報パラメータを含み;及び
前記処理回路は、前記インターフェース回路により、第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信するように構成されており、前記第2のリクエストはセッションをアクティベートするために使用され、前記第2のリクエストは前記経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを含み、及び、前記経路選択ディスクリプタは前記経路情報パラメータに合致している、ワイヤレス通信装置。 - 請求項1に記載のワイヤレス通信装置において、前記経路情報パラメータは、ターゲット・ユーザー経路選択ポリシーURSPルール内のトラフィック・ディスクリプタに含まれているパラメータと同じであり;及び
前記経路選択ディスクリプタは、前記ターゲットURSPルール内の経路選択ディスクリプタである、ワイヤレス通信装置。 - 請求項1又は2に記載のワイヤレス通信装置において、前記経路情報パラメータは、以下のパラメータ:
前記伝送される対象のデータの宛先アドレス・パラメータ;
前記伝送される対象のデータに対応するデータ・ネットワーク・パラメータ;
前記伝送される対象のデータに対応するアプリケーション・ディスクリプタ;又は
前記伝送される対象のデータに対応するコネクション能力パラメータ;
のうちの少なくとも1つを含む、ワイヤレス通信装置。 - 請求項1又は2に記載のワイヤレス通信装置において、前記トラフィック・ディスクリプタは、以下のパラメータ:
宛先アドレス・パラメータ;
データ・ネットワーク・パラメータ;
アプリケーション・ディスクリプタ;又は
コネクション能力パラメータ;
のうちの少なくとも1つを含む、ワイヤレス通信装置。 - 請求項3又は4に記載のワイヤレス通信装置において、前記宛先アドレス・パラメータは、以下のパラメータ:
前記伝送される対象のデータに対応するドメイン・ディスクリプタ;
前記伝送される対象のデータに対応するインターネット・プロトコルIPディスクリプタ;又は
前記伝送される対象のデータに対応する非IPディスクリプタ;
のうちの少なくとも1つを含む、ワイヤレス通信装置。 - 請求項1ないし5のうちの何れか一項に記載のワイヤレス通信装置において、前記経路選択ディスクリプタにおけるパラメータは、合致していることを前記セッションが必要とするパラメータを含み;及び
前記合致していることを前記セッションが必要とするパラメータは、以下の内容:
前記セッションにより要求されるネットワークのパラメータ;
前記セッションにより要求されるネットワーク・スライスのパラメータ;又は
前記セッションにより要求されるセッション・サービスのパラメータ;
のうちの少なくとも1つを含む、ワイヤレス通信装置。 - 請求項6に記載のワイヤレス通信装置において、前記ネットワークの前記パラメータは、以下のパラメータ:
セッション・タイプ;
データ・ネットワーク名DNN;
アクセス・タイプ優先性;又は
非シームレス・オフロード指示;
のうちの少なくとも1つを含む、ワイヤレス通信装置。 - 請求項1ないし7のうちの何れか一項に記載のワイヤレス通信装置において、前記第1のリクエストは、前記セッションをアクティベートするために更に使用される、ワイヤレス通信装置。
- 請求項8に記載のワイヤレス通信装置において、前記第1のリクエストは:
+CACTPDU;
+CPSDIAL;
+CPDUACT;
+CPDUEST;又は
+CPDUCONN
のうちの少なくとも1つを含む、ワイヤレス通信装置。 - 請求項1ないし9のうちの何れか一項に記載のワイヤレス通信装置において、前記処理回路は、更に:
前記アプリケーション・プロセッサにより送信された前記第1のリクエストを受信した後であって、前記第2のリクエストを前記ネットワーク・デバイスへ送信する前に、前記インターフェース回路により、第1のレスポンスを前記アプリケーション・プロセッサへ返すように構成されており、前記第1のレスポンスは前記経路選択ディスクリプタにおける前記少なくとも1つのパラメータを含んでいる、ワイヤレス通信装置。 - 請求項10に記載のワイヤレス通信装置において、前記第1のリクエストは:
+C5GRSDQRY;
+C5GURSPQRY;
+CURSPQRY;
+CQRSD;
+C5GQRSD;又は
+C5GRURSP
のうちの少なくとも1つを含む、ワイヤレス通信装置。 - 請求項11に記載のワイヤレス通信装置において、前記第1のレスポンスは、前記経路選択ディスクリプタの優先性を更に含む、ワイヤレス通信装置。
- 請求項11又は12に記載のワイヤレス通信装置において、前記第1のレスポンスを返した後であって、前記第2のリクエストを前記ネットワーク・デバイスへ送信する前に、前記通信プロセッサは、更に:
前記アプリケーション・プロセッサにより送信された第3のリクエストを受信するように構成されており、前記第3のリクエストは前記セッションをアクティベートするために使用され、及び、前記第3のリクエストは前記経路選択ディスクリプタにおける前記少なくとも1つのパラメータを含んでいる、ワイヤレス通信装置。 - 請求項1ないし13のうちの何れか一項に記載のワイヤレス通信装置において、前記第2のリクエストは、プロトコル・データ・ユニットPDUセッション確立リクエストである、ワイヤレス通信装置。
- 請求項1ないし14のうちの何れか一項に記載のワイヤレス通信装置において、更に:
前記処理回路は、前記ネットワーク・デバイスにより配信される少なくとも1つのURSPルールであって、前記ワイヤレス通信装置に対応するものを、前記インターフェース回路により受信するように構成されており、前記少なくとも1つのURSPルール内のURSPルールは、トラフィック・ディスクリプタと、少なくとも1つの経路選択ディスクリプタとを含み;及び
前記処理回路は、第1のメッセージを前記アプリケーション・プロセッサへ送信するように構成されており、前記第1のメッセージは、前記少なくとも1つのURSPルール内の少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタのパラメータを含む、ワイヤレス通信装置。 - 請求項15に記載のワイヤレス通信装置において、前記第1のメッセージは:
+C5GTDRPT;
+CTDRPT;
+CURSPRPT;又は
+C5GTD
のうちの少なくとも1つを含む、ワイヤレス通信装置。 - 請求項15又は16に記載のワイヤレス通信装置において、更に、前記アプリケーション・プロセッサを含み、前記通信プロセッサは前記アプリケーション・プロセッサに結合され、前記アプリケーション・プロセッサは、具体的には:
事前に設定された条件に合致するトラフィック・ディスクリプタは、受信した前記少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタに存在する、と判断された場合に、前記第1のリクエストを送信するように構成されており、
前記事前に設定された条件は:前記トラフィック・ディスクリプタのパラメータが前記経路情報パラメータに合致することを含む、ワイヤレス通信装置。 - 通信プロセッサを含むワイヤレス通信装置に適用可能である通信方法であって、前記方法は前記通信プロセッサにより実行される以下の動作:
アプリケーション・プロセッサにより送信された第1のリクエストを受信するステップであって、前記第1のリクエストは経路選択ディスクリプタを照会するために使用され、前記第1のリクエストは、伝送される対象のデータに対応する経路情報パラメータを含む、ステップ;及び
第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、前記第2のリクエストはセッションをアクティベートするために使用され、前記第2のリクエストは前記経路選択ディスクリプタにおける少なくとも1つのパラメータを含み、及び、前記経路選択ディスクリプタは前記経路情報パラメータに合致している、ステップ;
を含む方法。 - 請求項18に記載の方法において、前記経路情報パラメータは、ターゲット・ユーザー経路選択ポリシーURSPルール内のトラフィック・ディスクリプタに含まれているパラメータと同じであり;及び
前記経路選択ディスクリプタは、前記ターゲットURSPルール内の経路選択ディスクリプタである、方法。 - 請求項18又は19に記載の方法において、前記経路情報パラメータは、以下のパラメータ:
前記伝送される対象のデータの宛先アドレス・パラメータ;
前記伝送される対象のデータに対応するデータ・ネットワーク・パラメータ;
前記伝送される対象のデータに対応するアプリケーション・ディスクリプタ;又は
前記伝送される対象のデータに対応するコネクション能力パラメータ;
のうちの少なくとも1つを含む、ワイヤレス通信装置。 - 請求項18ないし20のうちの何れか一項に記載の方法において、前記トラフィック・ディスクリプタは、以下のパラメータ:
宛先アドレス・パラメータ;
データ・ネットワーク・パラメータ;
アプリケーション・ディスクリプタ;又は
コネクション能力パラメータ;
のうちの少なくとも1つを含む、方法。 - 請求項18ないし21のうちの何れか一項に記載の方法において、前記経路選択ディスクリプタにおけるパラメータは、合致していることを前記セッションが必要とするパラメータを含み;及び
前記合致していることを前記セッションが必要とするパラメータは、以下の内容:
前記セッションにより要求されるネットワークのパラメータ;
前記セッションにより要求されるネットワーク・スライスのパラメータ;又は
前記セッションにより要求されるセッション・サービスのパラメータ;
のうちの少なくとも1つを含む、方法。 - 請求項22に記載の方法において、前記ネットワークの前記パラメータは、以下のパラメータ:
セッション・タイプ;
データ・ネットワーク名DNN;
アクセス・タイプ優先性;又は
非シームレス・オフロード指示;
のうちの少なくとも1つを含む、方法。 - 請求項18ないし23のうちの何れか一項に記載の方法において、前記第1のリクエストは、前記セッションをアクティベートするために更に使用される、方法。
- 請求項18ない23のうちの何れか一項に記載の方法において、アプリケーション・プロセッサにより送信された第1のリクエストを受信した後であって、第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信する前に、前記方法は、更に:
第1のレスポンスを前記アプリケーション・プロセッサへ返すステップを含み;
前記第1のレスポンスは前記経路選択ディスクリプタにおける前記少なくとも1つのパラメータを含んでいるか;又は
前記第1のレスポンスは前記経路選択ディスクリプタにおける前記少なくとも1つのパラメータと前記経路選択ディスクリプタの優先性とを含んでいる、方法。 - 請求項25に記載の方法において、第1のレスポンスを返した後であって、第2のリクエストをネットワーク・デバイスへ送信する前に、前記方法は、更に:
前記アプリケーション・プロセッサにより送信された第3のリクエストを受信するステップを含み;
前記第3のリクエストは前記セッションをアクティベートするために使用され、及び、前記第3のリクエストは前記経路選択ディスクリプタにおける前記少なくとも1つのパラメータを含んでいる、方法。 - 請求項18ないし26のうちの何れか一項に記載の方法において、アプリケーション・プロセッサにより送信された第1のリクエストを受信する前に、前記方法は、更に:
前記ネットワーク・デバイスにより配信される少なくとも1つのURSPルールであって、前記ワイヤレス通信装置に対応するものを受信するステップであって、前記少なくとも1つのURSPルール内のURSPルールは、トラフィック・ディスクリプタと、少なくとも1つの経路選択ディスクリプタとを含む、ステップ;及び
第1のメッセージを前記アプリケーション・プロセッサへ送信するステップであって、前記第1のメッセージは、前記少なくとも1つのURSPルール内の少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタのパラメータを含む、ステップ;
を含む、方法。 - 請求項27に記載の方法において、前記ワイヤレス通信装置は更に前記アプリケーション・プロセッサを含み、前記方法は、更に:
事前に設定された条件に合致するトラフィック・ディスクリプタは、受信した前記少なくとも1つのトラフィック・ディスクリプタに存在する、と前記アプリケーション・プロセッサが判断した場合に、前記第1のリクエストを送信するステップを含み;
前記事前に設定された条件は:前記トラフィック・ディスクリプタのパラメータが前記経路情報パラメータに合致することを含む、方法。 - プロセッサとメモリを含む通信装置であって:
前記メモリはプログラム命令を記憶するように構成されており;及び
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている前記プログラム命令を実行して、請求項18ないし28のうちの何れか一項に記載の方法を実行するように構成されている、通信装置。 - プロセッサとインターフェース回路を含む通信装置であって:
前記インターフェース回路はメモリにアクセスするように構成されており、前記メモリはプログラム命令を記憶しており;及び
前記プロセッサは、前記インターフェース回路を使用することにより前記メモリにアクセスし、前記メモリに記憶されている前記プログラム命令を実行して、請求項18ないし28のうちの何れか一項に記載の方法を実行するように構成されている、通信装置。 - コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はプログラム・コードを記憶しており、前記プログラム・コードがコンピュータにより実行されると、請求項18ないし28のうちの何れか一項に記載の方法が実行される、記憶媒体。
- 通信インターフェースとプロセッサを含むチップ・システムであって、前記通信インターフェースは情報を入力及び/又は出力するように構成されており、前記プロセッサが動作すると、請求項18ないし28のうちの何れか一項に記載の方法が実行される、チップ・システム。
- コンピュータ・プログラム製品であって、前記コンピュータ・プログラム製品に含まれるプログラム・コードがコンピュータにより実行されると、請求項18ないし28のうちの何れか一項に記載の方法が実行される、コンピュータ・プログラム製品。
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