JP2024515340A - 抑制されたドップラー周波数シフトを有するlidarシステム - Google Patents

抑制されたドップラー周波数シフトを有するlidarシステム Download PDF

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Abstract

LIDARに対してのシーン内の対象の移動によって誘起される周波数シフトを低減又は抑制するLIDARシステムであって、光源、入力開口部(101)、反射光を参照チャネル(4)及び第1撮像チャネル(3)へと分割するように構成されたスプリッタ(2)、第1干渉信号を取得するように構成された第1撮像光IQ受信器(5)、参照干渉信号を取得するように構成された参照光IQ受信器(6)、反射光と一時的にコヒーレントであるように構成された撮像発振器(111)及び、より高い周波数を有する第1相互変調積、及び、そのドップラーシフトをスケールした、目的の相互変調積を取得するように構成された、第1撮像光IQ(5)及び参照光IQ(6)に接続された少なくとも1つの混合器(12)を備えるLIDARシステム。

Description

本開示の対象は、ドップラー周波数シフトとして知られる効果である、LIDARに対してのシーン内の対象の移動によって誘起される周波数シフトを低減又はそれを完全に抑制することを可能にするLIDARシステムである。
光検出測距(LIDAR)デバイスは、レーザ光を用いて目標を照射すること、及びセンサで反射光を測定することによって、目標への距離マップを生成する。次に、総往復時間、位相又は波長を含む、レーザ光の特性における差は、目標のデジタル3D表現を作成することに使用されることができる。
LIDARは、一般に高解像度地図を作成するために使用され、測地学、地理情報学、考古学、地理学、地質学、地形学、地震学、林学、大気物理学、レーザ誘導、及び航空機レーザマッピング(ALSM:airborne laser swath mapping)、レーザ高度計測法において応用されている。また、この技術は、いくつかの自律走行車両に対する制御及びナビゲーションにおいても使用されている。
いくつかのLIDARは、コヒーレント検出として知られるものを利用する。この検出方式において、サンプル上で反射した光は、反射光とコヒーレントである局部発振器と混合される。このアプローチは、単一光子感度を可能にする光学利得等の複数の利点を有し、光の位相及び波長における変化を使用して距離を測定することを可能にする。
このタイプのLIDARを利用するときに出現するよくある問題は、ドップラー周波数シフトとして知られる効果である、デバイスに対してのシーン内の対象の移動によって誘起される周波数シフトである。このような周波数シフトは、対象の関連特性を測定するために使用される信号の帯域幅に対して大きい場合があり、このような関連データの抽出を複雑にする場合がある。この問題は、車両、航空機又は衛星の場合のように、対象の相対速度が大きい場合に非常に重要となる。
この周波数シフトは可変であり、未知のことが多く、検出される信号の帯域幅を非常に著しく広げてしまうことがある。地上車両の場合、相対速度は300km/h以上に達し得る。この相対速度は、λ=1.55μmの照射に対する54.0MHzのドップラー周波数シフトに対応する。この可変周波数シフトは、対象信号のコヒーレント検出に依存するシステムの電子読み出し及び信号処理チェーンを複雑にする。
信号チェーンが少数のチャネルでは依然として管理可能であり得る場合であっても、それは、最終的なLIDARシステムのコスト、サイズ及び複雑性を増加させる。更に、それは、多数の入力を有するマルチチャネルコヒーレントLIDARシステムの実用的な実装にとって大きな障害となる。
説明された問題を解決するために、複数のアプローチが存在し、それらのうちの1つが不均一サンプリング又は他の圧縮センシング方式を使用して信号の全体的なデータレートを低減することを含む。
概して、開発された全てのアプローチは、複雑な電子読み出し回路及び全般的信号処理チェーンという同じ欠点を有し、このことが当該アプローチを高価で、サイズにおいて大きくし、且つ、多数のチャネルを有するマルチチャネルアーキテクチャを実装すること及びそれに対してスケールすることを、概して困難にしている。
本開示のLIDARシステムオブジェクトは、1つ又は複数の入力開口部を利用し、その実装において簡単である、コヒーレントLIDARシステムの修正を説明している。その目標は、ドップラー周波数シフトとして知られる効果である、LIDARに対してのシーン内の対象の移動によって誘起される周波数シフトを低減又は完全に排除することである。
いくつかの実施形態によれば、周波数シフトの低減又は排除は、参照チャネルにおけるドップラーシフトした信号を測定し、次に時間領域における信号混合の数学的特性を利用して、1つ又は複数の撮像チャネルの周波数をシフトさせ、当該ドップラーシフトをキャンセル又は低減することによって、なされる。
いくつかの実施形態によれば、抑制されたドップラー周波数シフトを有する光検出測距(LIDAR)システムは、外部対象へ向けて、第1光を発するように構成された少なくとも1つの光源を備える。第1光は、対象上で拡散反射又は鏡面反射し、次に少なくとも1つの入力開口部において受信され、従って反射光となる。
反射光は、次に、少なくとも1つの入力開口部に続いて位置決めされたスプリッタにおいて分割することができ、スプリッタは、反射光を参照チャネル及び少なくとも1つの第1撮像チャネルへと分割するように構成されている。
分割された反射光の一部は次に、少なくとも1つの第1撮像チャネルを介して、第1撮像チャネルに関連付けられた第1撮像光IQ(同相及び直交:In-phase and Quadrature)受信器へ導かれる。第1撮像光IQ受信器は、第1同相成分及び第1直交成分を含む第1干渉信号を取得するように構成されている。
更に、反射光の別の部分は、参照チャネルを介して、参照チャネルに関連付けられた参照光IQ受信器へと導かれる。参照光IQ受信器は、参照同相成分及び参照直交成分を含む参照干渉信号を取得するように構成されている。
少なくとも1つの局部光発振器は、第1撮像光IQ受信器及び参照光IQ受信器に関連付けられ、反射光と時間的にコヒーレントであるように構成されている。
最後に、1つの実施形態において、システムは、第1撮像光IQ受信器及び参照光IQ受信器に接続され、且つ、より高い周波数を有する第1相互変調積、及び、そのドップラーシフトをスケール又は完全に排除した目的の第2相互変調積を取得するように構成された、少なくとも1つの混合器を備える。
上記で説明されたシステムは、1つの考えられる実施形態である。しかし、システムは、参照開口部及び複数の入力開口部、又は、参照チャネル及び1つ又は複数の入力開口部に関連付けられた複数の撮像チャネルを備えることができる。また、システムは、全ての光IQ受信器に関連付けられた単一の局部光発振器、又は、参照光IQ受信器に関連付けられた参照局部光発振器、及び、撮像光IQ受信器に関連付けられた撮像局部光発振器、又は、参照光IQ受信器に関連付けられた参照局部光発振器、及び、1つ又は複数の撮像光IQ受信器に各々関連付けられた複数の撮像局部光発振器を備えることができる。
また、相互変調積の生成が電子的な混合の必要がなく光検出器で直接起こるように、システムは、撮像局部光発振器に適用される光振幅変調器及び/又は光位相変調器を備え得る。
本明細書でなされる説明を補完するために、及び、LIDARシステムの特性のより良い理解に向けて援助するべく、その実際の実施形態の好ましい例に係り、図面のセットは、当該説明の一体的部分として添付され、例示的且つ非限定的な性質を有して、下記が表されている。
1つの実施形態における、対象を撮像する例示的なLIDARシステムを示す図である。
1つの実施形態における、入力開口部、光IQ受信器、及び、参照及び撮像局部光発振器の方式を示す図である。
1つの実施形態における、光IQ受信器のために2×4MMIを使用する代替的実装を示す図である。
参照チャネル及び撮像チャネルを備える、1つの実施形態におけるLIDARシステムの方式を示す図である。
参照チャネルと、撮像チャネルのアレイの間の相対位相内にエンコードされる方向情報を有する撮像チャネルのアレイとを有する、1つの実施形態におけるLIDARシステムの方式を示す図である。
複数の入力開口部及び、光検出器上の参照信号の直接混合のための振幅変調器を有する、1つの実施形態におけるLIDARシステムの方式を示す図である。
ギルバートセルの2つの方式を示し、1つが差動光電流の直接の乗算を可能にする光検出器を含んでいる図である。
スイッチトキャパシタを使用するギルバートセルの集積方式を示す図である。
1つの実施形態における、LIDARシステムの参照チャネルの上で使用される信号フィルタ配置を示す図である。
図7の信号フィルタ配置を使用して取得される例示的な参照サンプリング周期を示す図である。
1つの実施形態における、LIDARシステムの参照チャネルの上で使用される別の信号フィルタ配置を示す図である。
図9の信号フィルタ配置を使用して取得される例示的な参照サンプリング周期及び中間参照サンプル周期を示す図である。
1つの実施形態における、複数の光源チャネルを提供するための例示的な光源変調方式を示す図である。
図1から図11を用いて、本開示の好ましい実施形態が下記で説明される。
本明細書における実施形態は、図1中に図示されるLIDARシステム(100)等のLIDARシステムに関し、それは、外部対象(108)に向けて光(110)を発するように構成された少なくとも1つの光源(102)を備える。光は対象(108)から反射され、その反射光(112)を受光ユニット(104)で受信する。より具体的には、後の図を参照してより詳細に議論されるように、第1実施形態において、光は、参照入力開口部(103)で、及び撮像入力開口部(101)において、受信される。光源(102)は、単一の光源を表してもよく、又は、異なる波長を有する複数の光源を表してもよい。いくつかの実施形態において、光源(102)は、1つ又は複数のレーザ光源を含む。
LIDARシステム(100)は、受光ユニット(104)から電気信号を受信し、受信された電気信号を使用して1つ又は複数の処理を実行するように構成されているプロセッサ(106)も含む。例えば、プロセッサ(106)は、受信された電気信号を使用して、対象(108)を含む3D画像を再構成してもよい。上記で述べたように、反射光(112)をキャプチャしようとする間の対象(108)の移動(上向き矢印によって特定されている)は、ドップラー周波数シフトとして知られる効果である、LIDARシステム(100)に対しての対象(108)の移動によって誘起された周波数シフトを生じさせる。
図1A中で理解されるように、参照入力開口部(103)は、LIDARシステム(100)が対象(108)から来る反射光及び参照発振器(113)の間で参照干渉信号を生成することを可能にする。次に、この参照干渉信号は、撮像入力開口部(101)によって集められた、対象(108)から来る反射光(112)及び撮像発振器(111)の間で形成された干渉信号の変調に使用される。いくつかの実施形態によれば、参照発振器(113)及び撮像発振器(111)の両方は、光源(102)等の、同じ光源から生成される。
任意の所与の実装において、例えば図1Aの実施形態において示されるように、参照入力開口部(103)及び、撮像入力開口部(101)のうちの1つ又は複数は重なってもよく、参照発振器(113)及び撮像発振器(111)も同様である。
いくつかの実施形態によれば、参照発振器(113)及び撮像発振器(111)は、形成された干渉信号を電気周波数で処理できるように、反射光(112)とある程度の時間的コヒーレンスを呈する。
図1A中に示される1つの例において、システムは、単一の入力開口部(101、103)を備える。この場合、システムは、対象(108)へ向けて光を発する光源(102)を備える。光は対象で反射し、入力開口部(101、103)によってシステムに入る反射光(112)は、1×2スプリッタであってもよい分割素子(2)によって、第1撮像チャネル(3)及び参照チャネル(4)へと分割される。
いくつかの実施形態によれば、少なくとも2つチャネル(例えば、参照チャネル(4)及び第1撮像チャネル(3))は、実質的に同じ方式でドップラー周波数シフトを介して対象の移動によって影響されるが、その一方で非ドップラー情報伝達変調はそれらの間で異なるまま留まる。これにより、両チャネルの上の信号は、情報伝達変調を回復させる間に、ドップラー周波数シフトを排除する、又はそれを大幅に低減させるように結合されることが可能になる。
図1A中に示されるように、第1撮像チャネル(3)は第1撮像光IQ受信器(5)にフィードされ、参照チャネル(4)は参照光IQ受信器(6)にフィードされる。第1撮像光IQ受信器(5)は撮像発振器(111)に関連付けられており、参照光IQ受信器(6)は参照発振器(113)に関連付けられている。いくつかの実施形態によれば、光IQ受信器(5、6)内では、両発振器(111、113)は、各チャネルの同相成分(7、9)及び直交成分(8、10)の間の位相シフトを生成する90°ハイブリッドを介してフィードされる。
他の実施形態において、IQ受信器(5、6)は、4つの出力(7、8、9、10)及び2つの入力(3、4)の各々の間の位相シフトを提供するように設計された2×4MMIカプラによって実装される。図1Bにおいて、第1撮像光IQ受信器(5)が、第1撮像チャネル(3)及び撮像発振器(111)がフィードされる2×4MMIカプラであり、参照光IQ受信器(6)が、参照チャネル(4)及び参照発振器(113)がフィードされる2×4MMIカプラである1つの実施形態が示されている。
1つの実施形態において、撮像発振器(111)は、その波長が標準的なFMCW(周波数変調連続波:Frequency Modulated Continuous Wave)方式に従って掃引され、参照発振器(113)はその波長を変化なく保持する。いくつかの実施形態によれば、反射光(112)は、発振器(111、113)における両方の成分とコヒーレントである成分を有する。このため、照射が両方の成分の結合から導出される、又は、両方の成分が、相互コヒーレンスを保証する照射と共通の原点を共有する、のいずれかである。
いくつかの実施形態によれば、第1撮像光IQ受信器(5)は第1撮像チャネル(3)に関連付けられており、それは第1同相成分(7)及び第1直交成分(8)を有する第1干渉信号を取得するように構成されている。参照光IQ受信器(6)は参照チャネル(4)に関連付けられており、且つ参照同相成分(9)及び参照直交成分(10)を有する参照干渉信号を取得するように構成されている。
両方の干渉信号は、実質的に同様に(いくつかの実施形態において、異なる波長に起因する小さな差を有して)ドップラーによって影響されることになる。しかし、撮像発振器(111)に関連付けられた第1干渉信号のみが、その干渉周波数において対象(108)及びLIDARシステム(100)の間の距離についての情報を搬送する。
図2中で理解されるように、(場合によってまとめて12として識別されもする)少なくとも1つの混合器121~124において、第1干渉信号及び参照信号を混合することは、2つの相互変調積の生成をもたらす。例えば、混合は、破棄することが可能なより高い周波数を有する第1相互変調積、及び、ドップラーシフトが著しくスケールされたより低い周波数を有し、且つ測距情報及び振幅情報をベースバンドに取り込む可能性を提供する出力相互変調積(16)を生成し、故にサンプリング周波数及び電子機器の読み出し複雑性が最小化される。
例示のために、第1干渉信号及び参照干渉信号は、本明細書で議論されるように、この実装のために得られる。撮像入力開口部(101)及び参照開口部(103)は、撮像入力開口部(101)がアレイの一部である場合に考えられる相対位相シフトを除いて、実質的に同じ位置にあることが仮定される。(それぞれ、関連する波数及び角周波数、k、k及びω、ωを有する)2つの波長及び等しい振幅Aの2つの光源を用いる、シーンの等しい照射の場合、光源からの距離xにおける光信号は以下のようになる:
ここで、LIDARシステムの第1光源の第1波長が定数Kを有する線形周波数変調を受けることが仮定される。第1光源によって発された光を反射する対象が単一の拡散反射体であり、当該対象が、距離xにあり、入力開口部(101)の方向において強度反射率ρ、及び、入力開口部(101)及び対象の間の方向における相対速度vを有する場合、入力開口部(101)で集められた光の反射フィールドは以下のようになる:
ここで、iは、開口部のアレイが存在する場合における入力開口部のインデックスである。ドップラーシフトは、等式内の2k及び2kの項において可視であり、反射光の周波数を変更する。
光IQ受信器(5、6)における干渉信号の計算に関して、参照及び撮像発振器(111、113)の2つの波長成分が1の振幅を有することが簡素化のため仮定されている:
撮像光IQ受信器(5)及び参照光IQ受信器(6)の後、第1干渉信号及び参照干渉信号はそれぞれ以下のようになる:
これらにおいて、光角周波数の差が存続するビーティング積は、検出されると電気規格に対し非常に高い周波数になる。例えば、光源の光の2つの波長が1.55μmの波長で0.1nm離れていると仮定すると、相互変調積は12.5GHzの周波数を有する:
逆に、局部発振器、及び、反射光の周波数が等しい場合のビーティング積は、発された位相変調周波数及び受信された位相変調周波数の間の周波数差にドップラーシフトを加算又は減算して得られる、より低い周波数に復調される。
地上車両の典型的な速度に対して、ドップラーシフトは、100MHzに等しい又はそれよりも低くなり、そのため、いくつかの実施形態によれば、ローパスフィルタによって、より高い周波数混合項(光角周波数の差を含むもの)を抑制することが可能である。従って、図2中に示されるように、第1同相成分(7)、第1直交成分(8)、参照同相成分(9)及び参照直交成分(10)をフィルタリングするべく、ローパスフィルタの第1セット(13)を光IQ受信器(5、6)に関連付けることができる。
干渉信号の低周波成分は下記のように提供される。
深度及び速度情報は、両方の光電流の周波数(及び位相)においてエンコードされる。周波数情報のみに注目すると、I(t)及びI(t)の周波数は以下であることが観察される:
これらの2つの周波数シフトの成分は、ライン速度によって異なってスケールする。変調定数Kは、距離から導出される周波数に直接的な影響を与える。しかし、ドップラーシフトは独立したままであり、シーンの特性によって決まる。ドップラーシフトは数十MHzの周波数まで上がることができるため、それは高速な捕捉電子機器を通常は利用しており、システムのコストを増加させることがある。また、これらのビデオ周波数は、複数の並列撮像チャネル(3)を用いてシーン検出をスケールアップする際に問題となる場合がある。
しかし、これらの2つの周波数の差は以下のようになる:
いくつかの実施形態によれば、2つの光源によって発された光の2つの波長が互いに近くなる(例えば、1.55μmの波長で0.1nmの隔たり)ように選択される場合、ドップラー周波数シフトの差は著しく低減される(50m/sのvに対して2kHz)。
しかし、両方の波長が等しくなることができることは注目に値する。この場合、ドップラーシフトは完全に抑制され得るが、その一方でFMCWに起因する周波数シフトは維持される。このアプローチは、光学システム及び関連付けられた電気光学回路を簡略化する。
両方の波長が等しい場合、ドップラーシフトが完全に抑制されてもよく、信号周波数がベースバンドに移動される。このより低いドップラー周波数により、多数の入力開口部(101)が望まれるシステムにおいて、ライン速度、データスループット、及びハードウェア複雑性の著しい低減を可能にする。ドップラー周波数が維持される場合、ドップラーシフトは、測定されるべく、FMCW変調から切り離されるべきである。これを実現する1つの例示的な方法として、FMCW周波数掃引におけるKを経時的に変化させること(例えば、その符号を交互に変化させて)、及び、両方の変調勾配の間での結果として得られる電気周波数シフトを比較することが挙げられる。
上記の光IQ受信器(5、6)から取得された周波数を減算する1つの例示的な方法は、一方の電流に他方の複素共役を乗算することである。標準的な周波数混合技法が適用され得る。これは、デジタル又はアナログ領域において、及び、潜在的に干渉信号に基づいて、下記に示されるように行われ得る:
1つの実施形態において、これは、図2中に示されるように、第1撮像光IQ(5)及び参照光IQ(6)出力に、又は第1ローパスフィルタセット(13)出力に接続された1つ又は複数の混合器121~124を使用して実装することが可能である。上記の4つの乗算項の各々は、周波数差Δfを有する第1相互変調積(低周波数)、及び、ドップラー周波数
の加算を含む第2相互変調積を含む。
4つの乗算項が結合されるとき、ドップラー周波数の加算に関する項はキャンセルされ、(上記Δfに従って)自体の周波数において深度情報を含む、低周波数相互変調積のみが出力相互変調積(16)として残る。
いくつかの実施形態によれば、乗算項の各々のより高い周波数成分は、低周波数相互変調積のみが保持されるように、ローパスフィルタの第2セット(23)を使用してフィルタリング除去される。これらの低周波数相互変調積は、出力相互変調積(16)として、(上記Δfに従って)自体の周波数において深度情報を含む。いくつかの実施形態によれば、出力相互変調積(16)は、1つ又は複数の非線形増幅器(25)を使用して増幅される。
図2中で示される実施形態において、1つ又は複数の混合器121~124は、第1直交成分(8)及び参照同相成分(9)を混合して乗算項(I1q×I2i)を与えるように設計された第1混合器121、及び、第1同相成分(7)及び参照同相成分(9)を混合して乗算項(I1i×I2i)を与えるように設計された第2混合器122を含む。
代替的な復調技法において、干渉信号の個別成分、つまり第1同相成分(7)、第1直交成分(8)、及び、参照同相成分の時間微分(90)及び参照直交成分の時間微分(91)を生成する時間微分モジュール(15)により提供される参照干渉信号の微分を扱い、ベースバンド変換及び復調を同時に行うFM復調技法を適合させることができる。
これは、撮像発振器と参照発振器との両方が同じである実施形態において特に有用であり得、なぜならその状況では、上記で表される乗算項における周波数差はΔf=0となり、時間微分を使用することにより、時間微分信号の振幅に周波数エンコードされた深度情報を抽出することができるためである。
例えば、撮像発振器及び参照発振器が同じであるこの場合における、1つ又は複数の混合器(121)~(124)において実行され得る演算は以下のようになる:
直接周波数混合アプローチと同様に、この場合、上記の4つの乗算項を生成し、それらを結合してDC成分のみを残すことができる、又は代替的に、ローパスフィルタの第2セット(23)を使用して乗算項の各々のより高い周波数成分をフィルタリング除去し、その振幅において深度及びドップラー情報を含むDC成分のみを保持することができる。
ドップラー情報及び深度情報を分離するべく、FMCW周波数掃引においてKを経時的に変化させ、例えばその符号を交互に変えて、両方の変調勾配間でその結果として得られるDC成分のシフトを比較することができる。
直接FM復調の欠点は、このDC値内に対象の反射率(ρ)及び周波数シフトが混合される事実である。いくつかの実施形態によれば、これは、振幅を別々に復調することによって対処され得る:
代替的に、撮像発振器及び参照発振器が同じである場合において、(例えば、図2からの第1混合器(121)及び第2混合器(122)により提供されるような)時間微分前の信号成分及び参照成分の間の乗算項からも対象反射率を取得することができる。
直接FM復調アプローチの使用に関して、図2は、時間微分モジュール(15)、及び、第1同相成分(7)及び時間微分された参照直交成分(91)を混合するように設計された第3混合器(123)及び第1直交成分(8)及び時間微分された参照直交成分(91)を混合するように設計された第4混合器(124)を含む1つ又は複数の混合器(121)~(124)を図示する。従って、図2中の実施形態は、周波数復調及び振幅復調の両方を同時に含む復調方式を提供する。
図3は、複数の撮像チャネル(3)が、同じシーンから来るが、別個の光源(異なる波長のものであるが、シーンから集めたパワーの少なくとも一部とコヒーレントである)と混合された反射光(112)から取得される共通の参照チャネル(4)と結合される実装を示している。
図3中に示す方式の利点は、異なる撮像チャネル(3)が復調後に電気領域において(IQデータ内に含まれる)相対位相差を維持することである。これは、異なる方向を回復するべく、当該撮像チャネル(3)から来る復調信号のコヒーレント結合を可能にする。
様々な混合器(図3中でまとめて12として表される)に対して、異なる構造方式を使用することが可能である。例えば、混合器は、トランスリニア方式に依拠する回路に基づいて、アナログ領域において実装されてもよい。これらの回路のうちの1つは、ギルバートセルであってもよく、その1つの例は図5中に描写されている。この回路は、干渉信号の四象限全てにおいて機能する利点を有する。いくつかの実施形態によれば、セルへの入力が差動であり、且つ電圧ベースであることを考慮すると、上記光IQ受信器(5、6)から来る光電流は、トランスインピーダンス増幅器(14)によって電圧に増幅され、適切である場合は、アナログ領域において得られてもよい。
ギルバートセルを簡略化するべく、入力信号及び電流バイアスの両方のソースとして平衡差動ペアの光電流を使用することが可能な場合がある。これにより、中間トランスインピーダンス増幅器の必要性が低減することになり、セルを、大規模な集積を実現するための複製に対して更に対応可能にする。いくつかの実施形態によれば、異なる撮像チャネル(3)と混合される撮像発振器(111)は、大きな拡張性の問題なしに、単一の撮像入力開口部(101)から検出アレイ(例えば、撮像チャネル)上に電圧信号として生成及び分配されることが可能である。
セルの読み出しを簡略化するべく、例えば図6中に示されるように、スイッチトキャパシタ 及び多重化されたビデオ出力を有する集積方式が適用され得る。このようなスイッチトキャパシタ の読み出しは、通常の撮像センサと同様の方法で構成され得る。例えば、スイッチトキャパシタ を列ごとに編成することができ、多重化方式を使用してアナログ値を適切なADC回路にルーティングすることができる。
最後に、所望の混合機能を提供するべく、撮像チャネルの各々に向かう光局部発振器の振幅を変調することも可能である。これがなされる場合、光検出後に電子的な混合が必要とされず、これによりシステムの複雑性の点で利点を提供する。いくつかの実施形態によれば、図4中に示されるように、光変調器(17)が、光局部発振器の振幅を変調するために使用される。1つの実施形態において、光変調器(17)は、電気光学吸収、マッハツェンダー干渉計又は他のもののいずれに基づくにせよ、光振幅変調器である。
振幅変調がある程度の位相変調を残す場合は、位相変調器が直列に追加され、定位相動作を保証し、参照チャネルにおける望ましくない周波数シフトを回避することができる。振幅変調は、例えば、光増幅器、レーザ電流の変調等を介してといった、様々な方法でも取得され得る。
いくつかの実施形態において、第1同相成分(7)、第1直交成分(8)、参照同相成分(9)及び参照直交成分(10)は、所望の数学的結果を直接実現するべく、異なるバージョンの信号を用いて乗算され、互いに対して90°シフトされる。これを物理的に実現するために、各出力混合器(12)への別々に変調された参照信号の分配を使用してもよい。これらの2つのチャネルに適用される変調も電気領域において直交しているという事実を考慮すると、いくつかの実施形態において、図4中に示されるように、変調信号においてそれらを一緒に加えることが可能である。
いくつかの実施形態によれば、第1同相成分(7)及び第1直交成分(8)の間、又は参照同相成分(9)及び参照直交成分(10)の間の積は、フィルタリング除去されることができる高周波数相互変調積を生成する。
いくつかの実施形態によれば、振幅情報及び距離情報を分離するべく、光変調器(17)に適用される変調信号は、深度情報及び/又は信号振幅を選択的に回復するように、(時間微分を用いる又は用いない)異なるモード間で切り替えることができる。この時間領域多重化は、復調信号の切り替えと同期される積分器を有する実装に好適であり得、他の多重化方式(周波数領域多重化、符号多重化等)で置き換えることもできる。撮像チャネル及び参照チャネルの両方における復調信号の切り替えは、スイッチ(27)を使用して実行され得る。
いくつかの実施形態によれば、図4は、単一の波長の場合に関して、上記で説明された2つの実装オプション、すなわち、光参照信号の振幅変調によるドップラー周波数復調、及び、振幅復調/周波数復調の時間多重化を組み合わせたものを示す。
いくつかの実施形態によれば、光局部発振器信号を(例えば、光変調器17を使用することによって)変調するのではなく、異なる光学光源チャネルは、1つ又は複数の対象に対して向けられた照射の被変調光源ビームを提供するために変調される。このようにして、光は、1つ又は複数の対象に対して送信される前に、光源で変調される。図11は、異なる変調を任意の数の光学光源チャネルに提供できる光源変調方式(1100)を図示する。レーザ光源(1102)は、任意の数の1×2光学スプリッタ(1104)を使用して、その出力が任意の数の異なるチャネルの間で分割される。レーザ光源(1102)は、撮像光(110)を生成するために使用される光源(102)と同じであってもよい。いくつかの他の実施形態において、光源(102)は、光源変調方式(1100)の全てを表す。
いくつかの実施形態によれば、光源変調方式(1100)の異なる光源チャネルの各々は、その光信号が半導体光増幅器(SOA)1106を使用して増幅され、続いて光変調器(1108)を使用して変調され得る。いくつかの配置において、光変調器(1108)は光源チャネルのうちの1つ又は複数の上でSOA(1106)の前にある。光変調器(1108)のうちのいずれも、対応する光信号の位相、周波数、又は、位相及び周波数の両方を変調するように構成され得、その結果、光源チャネルの各々は、他の光源チャネルの光出力(1110)に対して独立に変調され得る光出力(1110)を提供する。光変調器(1108)は、任意のタイプの電気光学変調器であり得る。いくつかの実施形態によれば、1つ又は複数のSOA(1106)、及び/又は、1つ又は複数の光変調器(1108)のうちのいずれも、所与の光源チャネルの上で実行されている、振幅、位相、及び/又は周波数の変調に影響を与えるために、参照チャネルからの信号を受信する。いくつかの実施形態によれば、様々な光出力(1110)は、1つ又は複数の対象に向けて送信され、図3又は図4中に図示されるように1つ又は複数の対象から撮像チャネル(3)の上で受信される。いくつかの実施形態によれば、様々な撮像チャネル(3)をわたって受信された光は、様々な撮像受信器(5)において、混合器(12)又は光変調器(17)の必要なく、撮像発振器(111)と混合され得、これは変調が既に光源光に対し実行されたからである。撮像発振器(111)は、レーザ光源(1102)から生成された光を表し得る。
(例えば、撮像されている対象の高い相対速度に起因して)ドップラーシフトが大きいとき、アレイからの個別の信号のベースバンドへの復調は、非常にスケーラブルだが低速な電子機器読み出しをもたらす。これは、所望の効果を実現するが、特に混合することから結果として得られる潜在的アレイ利得に対し性能が検討されるとき、著しい信号対雑音比(SNR)の劣化に悩まされ得る。これは特に、アレイの異なる素子によって集められた信号が、理想的な場合に、光子検出の離散的な性質に由来するショットノイズに支配される、光波長において関連し得る。参照チャネルに、アレイ内の混合器への他の入力に対するいずれのSNRの利点ももたらされない場合、アレイ出力のコヒーレント結合からのアレイ利得は、無効化され得る。更に、素子ごとの低い入力信号SNRのとき、インコヒーレント復調の特徴である追加の劣化が存在する。これは、一般的なLIDARシステムにおいて、このような構造を使用して実現される範囲を低減し得る。
故に、いくつかの実施形態によれば、追加の信号フィルタ配置は、参照チャネルの上に設けられ、トーンのクリーンなセットをもたらし混合器に対するノイズの影響を最小化する。撮像アレイを読み出すカメラのサンプリング周期は通常、およそ100μs~20msであり、単一チャネル参照サンプリングにとって可能であるもの(1GSPSを超え得る)よりも何桁もより長いが、多くの他の用途のフレーム更新レート(通常約50ms)よりも速くなり得る。従って、いくつかの実施形態によれば、追加のフィルタリングが、例えば長い取得窓、及び、スペクトル中の信号ピークの周辺を中心とする狭いデジタルフィルタを介して、参照信号に対し適用される。
図7は、参照信号のSNRを向上させるために参照チャネルの上に設けられた信号フィルタ配置(700)の1つの例を図示する。いくつかの実施形態によれば、信号フィルタ配置(700)は、参照光IQ受信器(6)の後に、しかし信号が例えば混合器(12)を介して撮像チャネルと混合される前に設けられる。いくつかの実施形態によれば、信号フィルタ配置(700)は、図4中に図示されるシステム内の参照光IQ受信器(6)の後に設けられ、ここで撮像チャネルの各々に向かう光局部発振器の振幅は、電子的な混合が必要とされない(例えば、混合器12は必要とされない)ように変調される。いくつかの実施形態によれば、信号フィルタ配置(700)は、図2~図4のうちのいずれかからの参照チャネルの上に見られるようなトランスインピーダンス増幅器(14)及びローパスフィルタ(13)と同じであり得る、トランスインピーダンス増幅器(14)及びローパスフィルタ(13)を含む。これらの素子に続き、信号フィルタ配置(700)は、アナログデジタル変換器(A/D)(702)及び時間的フィルタリングユニット(704)を含む。A/D(702)は、トランスインピーダンス増幅器(14)からのアナログ電圧出力をデジタル信号へと変換する、任意の標準的なアナログデジタル変換器であってもよい。
いくつかの実施形態によれば、時間的フィルタリングユニット(704)は、参照信号のSNRを向上させるために参照チャネル信号のサンプルを蓄積しサンプルを平均する、複数の積算器及びフィルタを備える。低振幅、又は所与の閾値を下回る振幅を有する周波数帯域は、ノイズを低減し信号のクリーンな部分を最大化するために抑制される。
向上したSNRを有する、フィルタリングされた参照信号は、時間的フィルタリングユニット(704)から出力されるRef1として識別される。いくつかの実施形態によれば、Ref1信号は、混合器(12)を使用して撮像チャネル(撮像アレイ(706)として表される)のうちの1つ又は複数と混合される。いくつかの他の実施形態によれば、Ref1信号は、撮像アレイ706の様々な撮像チャネル(3)と混合される撮像発振器(111)へ光変調器(17)によって提供される変調に影響を与えるために使用される。いくつかの他の実施形態によれば、Ref1信号は、光源変調方式(1100)の異なる光源チャネルへ提供される変調に影響を与えるために使用される。どのような場合においても、視野内の各対象のためのクリーンな搬送波が生成され得、当該クリーンな搬送波は更に、チャネルごとの低い入力SNRレベルに対してさえ、出力SNRを最適化するために使用され得る。カメラに対する参照チャネルのためのより長いサンプル積算時間は、そのチャネルに、加算性白色ガウス雑音(AWGN)条件下で平均することからの内因性SNR利点を与え、その一方で後続の閾値処理及びフィルタリングが、低SNR性能レベルを最適化できる。図8は、いくつかの実施形態に係り、カメラのサンプリングレート、及び、信号フィルタ配置(700)を使用して参照チャネルの上で生成されたより高いサンプリングレートを図示する。
いくつかの実施形態によれば、時間的フィルタリングユニット(704)は、単一のトーンが参照チャネル入力ごとに予期され得ることを仮定して、一連の位相同期ループ(PLL)を含む。この方式は、撮像された対象が拡大参照サンプル収集窓の最中に、安定周波数を有する搬送波を生成するときに機能し、これは対象が少なくとも積分時間にわたって安定した距離及び相対速度を有することを意味する。安定周波数は、しかし、例えば対象が±1g以上の加速を受けており、且つ、カメラ積分時間が0.1ms以上である場合、生成されない可能性がある。しかし、フィルタリングステージで数学的にチャープを補償することが可能である。これは、異なる対象加速に対応する、複数のチャープのデジタル化参照信号への並列適用を通してなされ得、各ピークに対する最大値を発見し、次にフィルタリングし、対応するチャープを用いてフィルタリングされた信号を出力としてデジタルプロセッサに適用する。大きな積分窓を有するいくつかの場合において、補償は、位相誤差が時と共により大きくなり、積分からの潜在的利得が増加するにつれて、ますます複雑になる。
複数の対象が同時に撮像されているとき、複数の受信トーンの存在が復調出力のノイズ帯域幅を増加させ、ひいてはアレイの出力に影響を与えるので、状況が変化し、これは信号のコヒーレント結合を無効化し、アレイ内の素子の平方根と共にのみ向上するSNR性能をもたらし得る。複数の対象に対処する1つの方法は、上記で議論された検出及び復調方式を、1つ又は少数のターゲットのみが所与の時点で反射を生成するような方法での好適な照射制御と結合することである。1つの例において、光源は、シーンをスキャンするために光学位相アレイ(OPA)を使用して実装され得る。OPAは、(例えば、光変調器1108を使用して)光源チャネルの各々に適用される位相変調を有する光源変調方式(1100)を使用して実装され得る。別の例において、特定の方向に対応するサブアレイに光を集束させるレンズを通って入来する光信号の空間フーリエ変換を行うことが可能である。これがシリンドリカルレンズを使用してなされるとき、各サブアレイは、1Dコヒーレント受信器アレイになり、撮像される方向の数(及び対応するターゲットの数)は著しくより小さくなる。
図9中に図示されるように、いくつかの実施形態によれば、異なる信号フィルタ配置(900)は、(例えば、図2~図4のうちの1つにおいて図示されるシステムのうちのいずれかの)参照チャネルの上に設けられ、混合の後により速い取得を可能にする混合器を有する中間アレイを生成し得る。この段階的アプローチは、それがダウンミックス周波数がより高いレートと適合することを可能にするので、周波数内のシフトに対するより優れた許容差を可能にする。サンプリングレートがカメラアレイに対するものより高くなることを考慮すると、この中間アレイは、より少ない数の素子、及びひいてはより低い角度分解能を有し得る。しかし、この中間アレイは、異なるトーンの方向を分解し、方向及び周波数の両方のフィルタリングを、異なる復調出力を用いて適用することが可能であり、このことはマルチターゲット状況においてクラッターを低減してSNRを改善するために有用であり得る。
いくつかの実施形態によれば、信号フィルタ配置(900)は、図7を参照して上記で議論されたような時間的フィルタリングユニット(704)を含む。時間的フィルタリングユニット(704)からの出力(Ref1)は依然として、撮像アレイ(706)からの撮像チャネルの各々と混合される。しかし、また、信号フィルタ配置(900)は、追加の参照出力のセット(図9中でRef2と総称される)を生成し撮像アレイ(706)からの撮像チャネルと混合する。いくつかの実施形態によれば、追加の参照出力(Ref2)の各々は、複数の対象を含むシーンからの受信された光のおおまかな方向に対応する。複数の二次参照チャネル(902)は、一連の混合器(904)を使用してRef1信号と混合される。いくつかの実施形態によれば、複数の二次参照チャネル(902)の各々は、それら全てが追加の参照出力(Ref2)のセットを生成するために結合されるときにある程度の方向区別能力を有する撮像アレイ(706)のより小さいバージョンを表す。混合器(904)からの出力は、第2A/Dによって受信され、次に、高速フーリエ変換(FFT)は、より簡単にノイズを信号ピークから区別し、二次参照チャネル(902)をチャネル領域へ戻るように変換するべく、FFT素子(906)を使用して信号に対して実行される。閾値処理/フィルタリングステージ(908)は、低振幅又は所与の閾値を下回る振幅を有する周波数成分をフィルタリング除去する(例えば、ノイズ成分を取り除く)ために使用される。いくつかの実施形態によれば、位相調整ステージ(910)は、撮像された対象の加速又は減速を補償するためにコヒーレントに信号を蓄積し、参照信号を中間サンプル周期へと分解するために使用される。いくつかの実施形態によれば、生成された追加の参照出力(Ref2)の各々は、撮像アレイ706の特定の撮像チャネルの信号と混合され得る。いくつかの他の実施形態によれば、Ref2信号は、光源変調方式(1100)の異なる光源チャネルへ提供される変調に影響を与えるために使用される。図10は、いくつかの実施形態に係り、カメラのサンプリングレート、及び、Ref1信号及びRef2信号の両方に対して参照チャネルの上で生成されたより高いサンプリングレートを図示し、Ref2信号サンプリングレートは中間サンプリングレートである。
具体的に別段の言及がされない限り、例えば「処理すること(processing)」、「計算すること(computing)」、「計算すること(calculating)」、「決定すること(determining)」又はそれらと同様の用語は、コンピュータシステムのレジスタ及び/又はメモリユニット内の物理量(例えば、電子)として表されるデータを、コンピュータシステムのレジスタ、メモリユニット、又は他のこのような情報ストレージ送信又はディスプレイデバイス内の物理量として同様に表される他データへと操作及び/又は変換する、コンピュータ又はコンピューティングデバイス、又は同様の電子コンピューティングデバイスのアクション及び/又はプロセスを指すことが理解され得る。実施形態は、この文脈において限定されない。
「回路(circuit)」又は「回路(circuitry)」という用語は、本明細書の任意の実施形態において使用される場合、例えば、単一で又は任意の組み合わせにおいて、ハードワイヤード回路、1つ又は複数の個別命令処理コアを備えるコンピュータプロセッサ等のプログラム可能回路、ステートマシン回路、及び/又は、プログラム可能回路によって実行される命令を格納するファームウェアを含み得る。回路は、本明細書で説明された1つ又は複数の動作を実行する1つ又は複数の命令を実行するように構成されたプロセッサ及び/又はコントローラを含み得る。命令は、例えば、回路に、上述の動作のうちのいずれかを実行させるように構成されたアプリケーション、ソフトウェア、ファームウェア等として具現化されてもよい。ソフトウェアは、コンピュータ可読記憶デバイス上に記録されたソフトウェアパッケージ、コード、命令、命令セット及び/又はデータとして具現化されてもよい。ソフトウェアは、任意の数のプロセスを含むように具現化又は実装されてもよく、プロセスは、更に、任意の数のスレッド等を階層様に含むように具現化又は実装されてもよい。ファームウェアが、メモリデバイス内にハードコードされた(例えば、不揮発性の)、コード、命令又は命令セット、及び/又はデータとして具現化されてもよい。回路は、まとめて又は個別に、例えば、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、システムオンチップ(SoC)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートフォン等の、より大きなシステムの一部を形成する回路として具現化され得る。他の実施形態は、プログラム可能制御デバイスによって実行されるソフトウェアとして実装され得る。本明細書で説明されているように、ハードウェア要素、ソフトウェア要素、又はそれらの任意の組み合わせを使用して様々な実施形態が実装されてもよい。ハードウェア要素の例としては、プロセッサ、マイクロプロセッサ、回路、回路素子(例えば、トランジスタ、抵抗器、キャパシタ、及びインダクタ等)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能ロジックデバイス(PLD)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、論理ゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、及びチップセット等が含まれ得る。
本明細書で開示されたシステムのうちのいずれかを参照して議論された様々な電気光学又は電気素子のうちの任意のものが、プレーナ光波回路(PLC)又は光集積回路(OIC)の上に配置されたコンポーネントであり得る。従って、PLC又はOICは、PLC又はOIC周辺の光をガイドするための、任意の数の集積導波路構造を含み得る。PLC又はOICは、シリコン導波路を使用するシリコンオンインシュレータ(SOI)基板を含み得る。いくつかの他の実施形態において、PLC又はOICは、一部の例を挙げると、窒化ガリウム(GaN)、窒化ケイ素(Si)、ヒ化インジウムガリウム(InGaAs)、ヒ化ガリウム(GaAs)、リン化インジウム(InP)、リン化インジウムガリウム(InGaP)、又は、窒化アルミニウム(AlN)を含む導波路を有するIII-V半導体材料を含む。

Claims (29)

  1. 抑制されたドップラー周波数シフトを有する光検出測距(LIDAR)システムであって、前記LIDARシステムは:
    ・第1光を発するように構成された少なくとも1つの光源、
    ・前記光源によって照射された移動対象によって反射される入力反射光を受信するように構成された、少なくとも1つの撮像入力開口部及び前記少なくとも1つの撮像入力開口部に関連付けられた1つの撮像チャネル、
    ・前記光源によって照射された前記移動対象によって反射される参照反射光を受信するように構成された、少なくとも1つの参照開口部及び前記少なくとも1つの参照開口部に関連付けられた1つの参照チャネル、
    ・少なくとも1つの撮像発振器、
    ・前記撮像入力開口部及び前記撮像発振器に関連付けられ、前記入力反射光及び前記撮像発振器の間の干渉信号を取得するように構成された、少なくとも1つの第1撮像光受信器、
    ・参照発振器、
    ・前記参照開口部及び前記参照発振器に関連付けられ、前記参照反射光及び前記参照発振器の間の参照干渉信号を取得するように構成された、参照光受信器、
    ・前記参照光受信器に続いて位置決めされた信号フィルタ配置、ここで前記信号フィルタ配置は、前記参照干渉信号のサンプルを蓄積し前記サンプルを結合して、前記参照干渉信号のSNRを向上させるように構成された、時間的フィルタリングユニットを有する、及び
    ・前記少なくとも1つの第1撮像光受信器に、及び、前記信号フィルタ配置に接続されており、前記移動対象によって生じるドップラー周波数シフトがキャンセル又は低減されるように、前記干渉信号及び前記参照干渉信号の間の相互変調積を生成するように構成された、少なくとも1つの混合器
    を備える、LIDARシステム。
  2. 前記少なくとも1つの第1撮像光受信器は、前記入力反射光、及び、第1同相成分及び第1直交成分を含む前記撮像発振器の間の干渉信号を取得するように構成された光IQ受信器であり、前記参照光受信器は、参照同相成分及び参照直交成分を含む参照干渉信号を取得するように構成された光IQ受信器である、請求項1に記載のLIDARシステム。
  3. 前記参照光受信器に関連付けられており、前記参照同相成分及び前記参照直交成分を時間微分することが意図されている、時間微分モジュールを更に備える、請求項2に記載のLIDARシステム。
  4. 前記少なくとも1つの混合器は:
    ・前記第1直交成分及び前記参照同相成分を混合することが意図されている第1混合器、
    ・前記第1同相成分及び前記参照同相成分を混合することが意図されている第2混合器
    を有する、請求項2又は3に記載のLIDARシステム。
  5. 前記少なくとも1つの混合器は:
    ・前記第1直交成分及び前記参照直交成分を混合することが意図されている第1混合器、
    ・前記第1同相成分及び前記参照直交成分を混合することが意図されている第2混合器
    を有する、請求項2又は3に記載のLIDARシステム。
  6. 前記少なくとも1つの混合器は:
    ・前記第1同相成分及び時間微分された参照直交成分を混合することが意図されている第3混合器、及び
    ・前記第1直交成分及び前記時間微分された参照直交成分を混合することが意図されている第4混合器
    を有する、請求項2から5のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  7. 前記少なくとも1つの混合器は:
    ・前記第1同相成分及び時間微分された参照同相成分を混合することが意図されている第3混合器、及び
    ・前記第1直交成分及び前記時間微分された参照同相成分を混合することが意図されている第4混合器
    を有する、請求項2から5のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  8. 各混合器に関連付けられたローパスフィルタを更に備える、請求項4から7のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  9. 前記参照発振器及び前記撮像発振器は、共通の原点を共有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  10. 前記参照開口部は前記撮像入力開口部と同じであり、前記参照チャネル及び前記撮像チャネルはスプリッタによりそれから得られる、請求項1から9のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  11. 前記参照発振器の波長は変化のないまま留まり、前記撮像発振器の波長は標準的なFMCW(周波数変調連続波:Frequency Modulated Continuous Wave)方式に従って掃引される、請求項1から10のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  12. 前記第1撮像光受信器及び前記参照光受信器に関連付けられ、前記干渉信号及び前記参照干渉信号をフィルタリングするように構成された、1つ又は複数のローパスフィルタを更に備える、請求項1から11のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  13. 前記参照光受信器及び前記第1撮像光受信器に続いて位置決めされ、前記参照同相成分、前記参照直交成分、前記第1同相成分及び前記第1直交成分を増幅するように構成された、トランスインピーダンス増幅器を更に備える、請求項2に記載のLIDARシステム。
  14. 前記混合器はギルバートセルである、請求項1、又は4~7のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  15. 前記信号フィルタ配置は、前記参照干渉信号を複数の他の参照信号と混合する、請求項1から14のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  16. 前記時間的フィルタリングユニットは、前記サンプルを平均することによって、前記サンプルを結合するように構成されている、請求項1から15のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  17. 前記時間的フィルタリングユニットは、一連の位相同期ループ(PLL)を使用することによって前記サンプルを結合するように構成されている、請求項1から16のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  18. ・第1光を発するように構成された少なくとも1つの光源、
    ・前記光源によって照射された移動対象によって反射される入力反射光を受信するように構成された、少なくとも1つの撮像入力開口部及び前記少なくとも1つの撮像入力開口部に関連付けられた1つの撮像チャネル、
    ・前記光源によって照射された前記移動対象によって反射される参照反射光を受信するように構成された、少なくとも1つの参照開口部及び前記少なくとも1つの参照開口部に関連付けられた1つの参照チャネル、
    ・少なくとも1つの撮像発振器、
    ・前記撮像入力開口部及び前記撮像発振器に関連付けられ、前記入力反射光及び前記撮像発振器の間の干渉信号を取得するように構成された、少なくとも1つの第1撮像光受信器、
    ・参照発振器、
    ・前記参照開口部及び前記参照発振器に関連付けられ、前記参照反射光及び前記参照発振器の間の参照干渉信号を取得するように構成された、参照光受信器、
    ・前記参照光受信器に続いて位置決めされた信号フィルタ配置、ここで前記信号フィルタ配置は、前記参照干渉信号のサンプルを蓄積し前記サンプルを結合して、前記参照干渉信号のSNRを向上させるように構成された、時間的フィルタリングユニットを有する、及び、
    ・前記少なくとも1つの撮像発振器に接続されており、前記移動対象によって生じるドップラー周波数シフトがキャンセル又は低減されるように、前記干渉信号及び前記参照干渉信号の間の相互変調積が前記少なくとも1つの第1撮像光受信器の出力に出現するように、前記参照チャネルから得られた信号に基づいて、前記少なくとも1つの撮像発振器に振幅又は位相変調を適用するように構成された、光変調器
    を備える、LIDARシステム。
  19. 前記少なくとも1つの第1撮像光受信器は、前記入力反射光、及び、第1同相成分及び第1直交成分を含む前記撮像発振器の間で干渉信号を取得するように構成された光IQ受信器であり、前記参照光受信器は、参照同相成分及び参照直交成分を含む参照干渉信号を取得するように構成された光IQ受信器である、請求項18に記載のLIDARシステム。
  20. 前記参照光受信器及び前記第1撮像光受信器に続いて位置決めされ、前記参照同相成分、前記参照直交成分、前記第1同相成分及び前記第1直交成分を増幅するように構成された、トランスインピーダンス増幅器を更に備える、請求項19に記載のLIDARシステム。
  21. 前記参照発振器及び前記撮像発振器は、共通の原点を共有する、請求項18から20のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  22. 前記参照開口部は前記撮像入力開口部と同じであり、前記参照チャネル及び前記撮像チャネルはスプリッタによりそれから得られる、請求項18から21のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  23. 前記参照発振器の波長は変化のないまま留まり、前記撮像発振器の波長は標準的なFMCW(周波数変調連続波:Frequency Modulated Continuous Wave)方式に従って掃引される、請求項18から22のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  24. 前記第1撮像光受信器及び前記参照光受信器に関連付けられ、前記干渉信号及び前記参照干渉信号をフィルタリングするように構成された、1つ又は複数のローパスフィルタを更に備える、請求項18から23のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  25. 前記信号フィルタ配置は、前記参照干渉信号を複数の他の参照信号と混合する、請求項18から24のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  26. 前記時間的フィルタリングユニットは、前記サンプルを平均することによって、前記サンプルを結合するように構成されている、請求項18から25のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  27. 前記時間的フィルタリングユニットは、一連の位相同期ループ(PLL)を使用することによって前記サンプルを結合するように構成されている、請求項18から26のいずれか一項に記載のLIDARシステム。
  28. ・第1光を発するように構成された少なくとも1つの光源、
    ・前記光源によって照射された移動対象によって反射される入力反射光を受信するように構成された、少なくとも1つの撮像入力開口部及び前記少なくとも1つの撮像入力開口部に関連付けられた1つの撮像チャネル、
    ・前記光源によって照射された前記移動対象によって反射される参照反射光を受信するように構成された、少なくとも1つの参照開口部及び前記少なくとも1つの参照開口部に関連付けられた1つの参照チャネル、
    ・少なくとも1つの撮像発振器、
    ・前記撮像入力開口部及び前記撮像発振器に関連付けられ、前記入力反射光及び前記撮像発振器の間の干渉信号を取得するように構成された、少なくとも1つの第1撮像光受信器、
    ・参照発振器、
    ・前記参照開口部及び前記参照発振器に関連付けられ、前記参照反射光及び前記参照発振器の間の参照干渉信号を取得するように構成された、参照光受信器、
    ・前記参照光受信器に続いて位置決めされた信号フィルタ配置、ここで前記信号フィルタ配置は、参照干渉信号のサンプルを蓄積し前記サンプルを結合して、前記参照干渉信号のSNRを向上させるように構成された、時間的フィルタリングユニットを有する、
    を備え、
    ・ここで、前記少なくとも1つの光源が、前記移動対象によって生じるドップラー周波数シフトがキャンセル又は低減されるように、前記干渉信号及び前記参照干渉信号の間の相互変調積が前記少なくとも1つの第1撮像光受信器の出力に出現するように、前記参照チャネルから得られた信号に基づいて、前記発された第1光に振幅又は位相変調を適用するように構成された光源変調方式を有する
    LIDARシステム。
  29. 請求項1から28のいずれか一項に記載のLIDARシステムを使用し、
    ・移動対象に向けて、第1光を発する段階、
    ・前記移動対象から来る反射光を受信する段階、
    ・前記反射光及び撮像発振器の間の第1干渉信号を取得する段階、
    ・前記反射光及び参照発振器の間の参照干渉信号を取得する段階、
    ・前記参照干渉信号のサンプルを蓄積する段階、及び、前記参照干渉信号のSNRを向上させるために、前記サンプルを平均する段階、及び
    ・前記移動対象によって生じるドップラー周波数シフトがキャンセル又は低減されるように、前記第1干渉信号及び前記参照干渉信号の間の相互変調積を取得する段階
    を備える、LIDARシステム内のドップラー周波数シフトを抑制するための方法。
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