JP2024515227A - Emlsrモードでのビーコンフレーム送信方法および関連装置 - Google Patents
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Abstract
本出願は、無線通信の分野に関し、特に、EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法に関し、802.11be規格をサポートする無線ローカルエリアネットワークに適用される。本方法は、TXOPホルダが、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信するステップであって、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、EMLSR non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、第2のリンク上でビーコンフレーム受信をサポートする状態に変更するために使用される、ステップと、non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、第2のリンク上で正常なビーコンフレーム受信をサポートするに変更し、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するステップと、を含む。本出願の実施形態によれば、EMLSRモードのnon-AP MLDは重要なビーコンフレームを見逃すのを防止されることができる。
Description
本出願は、2021年4月27日に中国国家知識産権局に出願された、「EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法および関連装置」と題する、中国特許出願第202110462339.3号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、無線通信技術の分野に関し、特に、拡張マルチリンク単一無線(Enhanced Multi-Link Single Radio、EMLSR)モードでのビーコンフレーム送信方法および関連装置に関する。
無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)またはセルラーネットワークの開発および進化の継続的技術目標は、スループットを継続的に改善することである。WLANシステムのプロトコルは、米国電気電子技術者協会(IEEE、institute of electrical and electronics engineers)の規格グループによって主に議論されている。IEEE 802.11a/b/g/n/ac/axなどの規格では、スループットが継続的に改善されている。次世代WiFi規格IEEE 802.11beは、超高スループット(extremely high throughput、EHT)またはWi-Fi 7と呼ばれる。この規格のキーとなる技術は、マルチリンク(multi-link、ML)通信を使用することによってスループットを改善することである。マルチリンク通信の中心概念は、次世代IEEE 802.11規格をサポートするWLANデバイス、すなわちEHTデバイスが、マルチバンド(multi-band)送受信能力を有し、したがって、データ送信により大きな帯域幅を使用して、スループットを大幅に向上させることである。複数の帯域は、2.4GHz WiFi帯域、5 GHz WiFi帯域、および6GHz WiFi帯域を含むが、これらに限定されない。周波数帯域はリンクと呼ばれ、複数の周波数帯域は複数のリンクと呼ばれる。802.11beでは、マルチリンク通信をサポートするWLANデバイスは、マルチリンクデバイス(multi link device、MLD)と呼ばれる。明らかに、マルチリンクデバイスは、複数のリンク(または複数の周波数帯域)上でパラレル通信を行いうるので、送信速度が大幅に改善される。マルチリンクデバイス(MLD)は、1つまたは複数の系列局(affiliated STA)を含む。系列局は論理局であり、1つのリンク上で動作しうる。系列局は、アクセスポイント(access point、AP)であってもよいし、非アクセスポイント局(non-access point station、non-AP STA)であってもよい。802.11be規格では、その系列局がAPであるマルチリンクデバイスはAP MLDと呼ばれ、その系列局がnon-AP STAであるマルチリンクデバイスはnon-AP MLDと呼ばれる。
しかしながら、場合によっては、その受信能力が制限されている局(station、STA)が存在する可能性もある。したがって、拡張マルチリンク単一無線(enhanced Multi-Link single radio、EMLSR)モードを導入することが考慮され、これはnon-AP MLDに、主に適用される。このモードでは、non-AP MLDは、チャネル上でリスニング動作(listening operation)を行って、AP MLDから、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)物理層プロトコルデータユニット(physical layer protocol data unit、PPDU)タイプおよび非高スループット(high throughput、HT)複製(non-HT duplicate)PPDUタイプの初期制御フレームを受信することしかできず、他のタイプのフレームの受信は、現在はサポートされていない。リスニング動作は、クリアチャネル評価(clear channel assessment、CCA)として定義されている。
ビーコンフレームは初期制御フレームではなく、ビーコンフレームは、重要な更新(Critical Update)などのいくつかの重要な情報を含む。したがって、non-AP MLDについては、ビーコンフレームが見逃されないことが推奨される。したがって、EMLSRモードのnon-AP MLDがリスニング動作でビーコンフレームをどのように受信するかが解決されるべき差し迫った問題となる。
本出願の実施形態は、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止するために、EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法および関連装置を提供する。
以下は、本出願を異なる態様から説明する。以下の異なる態様の実施態様および有益な効果への相互参照が行われうることを理解されたい。
第1の態様によれば、本出願は、EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法を提供し、方法は、TXOPホルダAP MLDとEMLSR non-AP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、AP MLDが次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信することになっており、AP MLDが、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信するステップであって、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示する、ステップと、AP MLDが、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信するステップと、を含む。第1の遅延は、EMLSR non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される。
第1の態様に関して、可能な一実施態様では、第1の遅延は、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するために要する期間である場合、または第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、単一の空間ストリームもしくは複数の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である場合、のうちの1つである。
本明細書では、「第2のリンク上で空間ストリームをサポートしない」とは、non-AP MLD内の受信アンテナが第2のリンク上で動作せず、したがって、第2のリンク上に空間ストリームが存在しないこととして理解されうる。
第1の態様に関して、可能な一実施態様では、方法は、AP MLDが第2のフレームを受信するステップであって、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ステップ、をさらに含む。
任意選択で、指示情報は、第2のフレームのマルチリンク要素の共通情報フィールドに配置され、指示情報の長さは4ビットである。任意選択で、指示情報は、共通情報フィールドの拡張マルチリンク能力フィールドに配置される。
第1の態様に関して、可能な一実施態様では、方法は、AP MLDが第2のフレームを受信するステップであって、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにリンクのリンク情報で搬送される、ステップ、をさらに含む。
任意選択で、指示情報は、第2のフレームの超高スループット媒体アクセス制御能力情報フィールドに配置され、指示情報の長さは1ビットである。
任意選択で、指示情報は、第2のフレームのマルチリンク要素の局STAごとのプロファイルに配置され、指示情報の長さは1ビットである。任意選択で、指示情報は、局STAごとのプロファイルのSTA制御フィールドに配置される。
AP MLDはTXOPホルダであるので、AP MLDが第1のフレームを送信する前に、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に、各リンク上の受信能力に基づいて第1の遅延が決定される必要がありうることを理解されたい。この解決策では、non-AP MLDがnon-AP MLDのリンク能力を能動的に報告することが知見されうる。AP MLDがTXOPホルダとして機能する場合、AP MLDとEMLSR non-AP MLDとの間のビーコンフレーム送信がサポートされることができる。加えて、EMLSR non-AP MLDと通信するときに、AP MLDは、受信能力が制限されないリンク上で初期制御フレームを送信せず、いくつかの初期制御フレームのオーバーヘッドを低減しうる。
第1の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクは、関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で関連付け要求フレームおよび関連付け応答フレームが交換されるリンク、または再関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で再関連付け要求フレームおよび再関連付け応答フレームが交換されるリンクである。
この解決策では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクが合意される。AP MLDがTXOPホルダとして機能する場合、AP MLDとEMLSR non-AP MLDとの間のビーコンフレーム送信がサポートされることができる。加えて、EMLSR non-AP MLDと通信するときに、AP MLDは、受信能力が制限されないリンク上で初期制御フレームを送信せず、いくつかの初期制御フレームのオーバーヘッドを低減しうる。
第2の態様によれば、本出願は、EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法を提供し、方法は、EMLSR non-AP MLDとTXOPホルダAP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、non-AP MLDが、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信するステップであって、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示する、ステップと、non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するステップと、non-AP MLDが、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するステップと、を含む。第1の遅延は、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される。
この解決策では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に、ビーコンフレーム受信に対するEMLSR切替え遅延の影響が別に考慮され、次のTBTTに先立つEMLSR切替え遅延(すなわち、第1の遅延)の前にTXOPを終了するためにTXOPホルダが制限されて、non-AP MLDが第2のリンク上の空間ストリーム変更を完了するための十分な時間を有するよう保証することが知見されうる。これは、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止することができる。
ビーコンフレームは、いくつかの重要な情報、例えば、重要な更新(Critical Update)を含み、重要な更新はTBTT情報更新を含む。non-AP MLDがビーコンフレームを見逃し、元の(または古い)TBTTに基づいて受信を行った場合、新しいビーコンフレームが見逃される。加えて、配信トラフィック指示情報(delivery traffic indication message、DTIM)ビーコンフレームについて、non-AP MLDがDTIMビーコンフレームを見逃した場合、non-AP MLDはダウンリンクデータパケット送信機会を逃す場合がある。したがって、non-AP MLDについては、ビーコンフレームが見逃されないことが推奨される。
第2の態様に関して、可能な一実施態様では、第1の遅延は、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するために要する期間である場合、または第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、単一の空間ストリームもしくは複数の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である場合、のうちの1つである。
第2の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上および第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限される。TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは複数の空間ストリームであるが、TXOP内に第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない。non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するステップは、non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから複数の空間ストリームをサポートするに変更するステップ、を含む。
本明細書で言及される「第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから複数の空間ストリームをサポートするに変更する」とは、第2のリンク上で受信アンテナが動作していないから第2のリンク上で複数の受信アンテナが同時に動作しているに変更することとして理解されうる。言い換えれば、non-AP MLD内の受信アンテナはTXOP内に第2のリンク上で動作せず、TXOP終了後に複数の受信アンテナが第2のリンク上で動作するように切り替えられ、第2のリンク上でサポートされる空間ストリームの数量を増加させる。
この解決策では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合にリンク上の受信能力がすべて制限される場合に対して、切替え解決策が提供されて、non-AP MLDが次のTBTTにおいてビーコンフレームを正常に受信できるよう保証することが知見されうる。
本明細書で言及される「受信能力が制限される」とは、いくつかのタイプのPPDU(例えば、OFDMタイプやnon-HT duplicateタイプ)のみが受信されることができることを意味することを理解されたい。これに対応して、本明細書で言及される「受信能力が制限されない」とは、すべてのタイプのPPDUが受信されることができることを意味する。
第2の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む。non-AP MLDが第1の空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限され、non-AP MLDが第2の空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限されない。
第2の態様に関して、可能な一実施態様では、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。しかしながら、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない。non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限されない。non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するステップは、non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するステップ、を含む。第2のリンク上でサポートされる単一の空間ストリームは、ビーコンフレーム受信をサポートする。本明細書において、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる第2の空間ストリームは、第2のリンクに戻されうる。
この解決策は、第2のリンク上で空間ストリームがサポートされておらず、第2のリンク上の受信に単一の空間ストリームが使用される場合に受信能力が制限されない場合の空間ストリーム切替え解決策を提供して、non-AP MLDが次のTBTTにおいてビーコンフレームを正常に受信できるよう保証することが知見されうる。
第2の態様に関して、可能な一実施態様では、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。しかしながら、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされず、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される。non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するステップは、以下を含む:non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するステップ。第2のリンク上でサポートされる単一の空間ストリームは、ビーコンフレーム受信をサポートする。本明細書において、第1のリンク上でサポートされる第2の空間ストリームは、第2のリンクに切り替えられうる。
この解決策は、第2のリンク上で空間ストリームがサポートされておらず、第2のリンク上の受信に単一の空間ストリームが使用される場合に受信能力が制限される場合の空間ストリーム切替え解決策を提供して、non-AP MLDが次のTBTTにおいてビーコンフレームを正常に受信できるよう保証することが知見されうる。
第2の態様に関して、可能な一実施態様では、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上でサポートされる空間ストリームは単一の空間ストリームであるが、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限される。non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するステップは、以下を含む:non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するステップ。
この解決策は、TXOP内に第2のリンク上で単一の空間ストリームが元々サポートされているが、単一の空間ストリームが第2のリンク上の受信に使用される場合に受信能力が制限される場合の空間ストリーム切替え解決策を提供して、non-AP MLDが次のTBTTにおいてビーコンフレームを正常に受信できるよう保証することが知見されうる。
第2の態様に関して、可能な一実施態様では、方法は、non-AP MLDが第2のフレームを送信するステップであって、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ステップ、をさらに含む。
任意選択で、指示情報は、第2のフレームのマルチリンク要素の共通情報フィールドに配置され、指示情報の長さは4ビットである。任意選択で、指示情報は、共通情報フィールドの拡張マルチリンク能力フィールドに配置される。
第2の態様に関して、可能な一実施態様では、方法は、non-AP MLDが第2のフレームを送信するステップであって、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにリンクのリンク情報で搬送される、ステップ、をさらに含む。
任意選択で、指示情報は、第2のフレームの超高スループットEHT媒体アクセス制御MAC能力情報フィールドに配置され、指示情報の長さは1ビットである。
任意選択で、指示情報は、第2のフレームのマルチリンク要素の局STAごとのプロファイルに配置され、指示情報の長さは1ビットである。任意選択で、指示情報は、局STAごとのプロファイルのSTA制御フィールドに配置される。
第2の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクは、関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で関連付け要求フレームおよび関連付け応答フレームが交換されるリンク、または再関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で再関連付け要求フレームおよび再関連付け応答フレームが交換されるリンクである。
第3の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、AP MLDであってもよいし、AP MLD内のチップ、例えばWi-Fiチップであってもよい。通信装置は、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信するように構成されたトランシーバユニットであって、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、トランシーバユニットを含む。トランシーバユニットは、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信するようにさらに構成される。TXOPホルダAP MLDとEMLSR non-AP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、AP MLDは、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信することになっている。任意選択で、通信装置は、第1のフレームおよびビーコンフレームを生成するように構成された処理ユニットをさらに含む。
第3の態様に関して、可能な一実施態様では、第1の遅延は、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するために要する期間である場合、または第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、単一の空間ストリームもしくは複数の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である場合、のうちの1つである。
第3の態様に関して、可能な一実施態様では、トランシーバユニットは、第2のフレームを受信し、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ように構成される。
任意選択で、指示情報は、第2のフレームのマルチリンク要素の共通情報フィールドに配置され、指示情報の長さは4ビットである。任意選択で、指示情報は、共通情報フィールドの拡張マルチリンク能力フィールドに配置される。
第3の態様に関して、可能な一実施態様では、トランシーバユニットは、第2のフレームを受信し、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにリンクのリンク情報で搬送される、ように構成される。
任意選択で、指示情報は、第2のフレームの超高スループット媒体アクセス制御能力情報フィールドに配置され、指示情報の長さは1ビットである。
任意選択で、指示情報は、第2のフレームのマルチリンク要素の局STAごとのプロファイルに配置され、指示情報の長さは1ビットである。任意選択で、指示情報は、局STAごとのプロファイルのSTA制御フィールドに配置される。
第3の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクは、関連付けプロセスにおいて通信装置とnon-AP MLDとの間で関連付け要求フレームおよび関連付け応答フレームが交換されるリンク、または再関連付けプロセスにおいて通信装置とnon-AP MLDとの間で再関連付け要求フレームおよび再関連付け応答フレームが交換されるリンクである。
第4の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、non-AP MLDであってもよいし、non-AP MLD内のチップ、例えばWi-Fiチップであってもよい。通信装置は、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信するように構成されたトランシーバユニットであって、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、トランシーバユニットと、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するように構成された、処理ユニットと、を含む。トランシーバユニットは、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するようにさらに構成される。通信装置とTXOPホルダAP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在する。
第4の態様に関して、可能な一実施態様では、第1の遅延は、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するために要する期間である場合、または第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、単一の空間ストリームもしくは複数の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である場合、のうちの1つである。
第4の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上および第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限される。TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは複数の空間ストリームであるが、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない。処理ユニットは、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから複数の空間ストリームをサポートするに変更するように具体的には構成される。
第4の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む。non-AP MLDが第1の空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限され、non-AP MLDが第2の空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限されない。
第4の態様に関して、可能な一実施態様では、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。しかしながら、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない。non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限されない。処理ユニットは、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するように具体的には構成される。第2のリンク上でサポートされる単一の空間ストリームは、ビーコンフレーム受信をサポートする。本明細書において、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる第2の空間ストリームは、第2のリンクに戻されうる。
第4の態様に関して、可能な一実施態様では、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。しかしながら、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされず、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される。処理ユニットは、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するように具体的には構成される。第2のリンク上でサポートされる単一の空間ストリームは、ビーコンフレーム受信をサポートする。本明細書において、第1のリンク上でサポートされる第2の空間ストリームは、第2のリンクに切り替えられうる。
第4の態様に関して、可能な一実施態様では、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上でサポートされる空間ストリームは単一の空間ストリームであるが、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限される。処理ユニットは、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するように具体的には構成される。
第4の態様に関して、可能な一実施態様では、トランシーバユニットは、第2のフレームを送信し、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ようにさらに構成される。
任意選択で、指示情報は、第2のフレームのマルチリンク要素の共通情報フィールドに配置され、指示情報の長さは4ビットである。任意選択で、指示情報は、共通情報フィールドの拡張マルチリンク能力フィールドに配置される。
第4の態様に関して、可能な一実施態様では、トランシーバユニットは、第2のフレームを送信し、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにリンクのリンク情報で搬送される、ように構成される。
任意選択で、指示情報は、第2のフレームの超高スループット媒体アクセス制御能力情報フィールドに配置され、指示情報の長さは1ビットである。
任意選択で、指示情報は、第2のフレームのマルチリンク要素の局STAごとのプロファイルに配置され、指示情報の長さは1ビットである。任意選択で、指示情報は、局STAごとのプロファイルのSTA制御フィールドに配置される。
第4の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクは、関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で関連付け要求フレームおよび関連付け応答フレームが交換されるリンク、または再関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で再関連付け要求フレームおよび再関連付け応答フレームが交換されるリンクである。
第5の態様によれば、本出願は、EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法を提供し、方法は、TXOPホルダnon-AP MLDとAP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、non-AP MLDが、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信するステップであって、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示する、ステップと、non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するステップと、non-AP MLDが、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するステップと、を含む。第1の遅延は、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される。non-AP MLDはEMLSRモードにある。
この解決策では、non-AP MLDがTXOPホルダとして機能する場合について、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に、ビーコンフレーム受信に対するEMLSR切替え遅延の影響が別に考慮され、次のTBTTに先立つEMLSR切替え遅延(すなわち、第1の遅延)の前にTXOPを終了するためにTXOPホルダが制限されて、non-AP MLDが第2のリンク上の空間ストリーム切替えを完了するための十分な時間を有することを保証することが知見されうる。これは、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止することができる。
第5の態様に関して、可能な一実施態様では、第1の遅延は、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するために要する期間である場合、または第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、単一の空間ストリームもしくは複数の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である場合、のうちの1つである。
第5の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上および第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限される。TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは複数の空間ストリームであるが、TXOP内に第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない。non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するステップは、non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから複数の空間ストリームをサポートするに変更するステップ、を含む。
第5の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む。non-AP MLDが第1の空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限され、non-AP MLDが第2の空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限されない。
第5の態様に関して、可能な一実施態様では、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。しかしながら、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない。non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限されない。non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するステップは、以下を含む:non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するステップ。第2のリンク上でサポートされる単一の空間ストリームは、ビーコンフレーム受信をサポートする。本明細書において、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる第2の空間ストリームは、第2のリンクに戻されうる。
第5の態様に関して、可能な一実施態様では、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。しかしながら、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされず、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される。non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するステップは、以下を含む:non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するステップ。第2のリンク上でサポートされる単一の空間ストリームは、ビーコンフレーム受信をサポートする。本明細書において、第1のリンク上でサポートされる第2の空間ストリームは、第2のリンクに切り替えられうる。
第5の態様に関して、可能な一実施態様では、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上でサポートされる空間ストリームは単一の空間ストリームであるが、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限される。non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するステップは、以下を含む:non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するステップ。
第5の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクは、関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で関連付け要求フレームおよび関連付け応答フレームが交換されるリンク、または再関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で再関連付け要求フレームおよび再関連付け応答フレームが交換されるリンクである。
第6の態様によれば、本出願は、EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法を提供し、方法は、AP MLDとTXOPホルダnon-AP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、AP MLDが、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信するステップであって、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示する、ステップと、AP MLDが、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信するステップと、を含む。第1の遅延は、EMLSR non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される。
第6の態様に関して、可能な一実施態様では、第1の遅延は、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するために要する期間である場合、または第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、単一の空間ストリームもしくは複数の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である場合、のうちの1つである。
第6の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクは、関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で関連付け要求フレームおよび関連付け応答フレームが交換されるリンク、または再関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で再関連付け要求フレームおよび再関連付け応答フレームが交換されるリンクである。
第7の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、non-AP MLDであってもよいし、non-AP MLD内のチップ、例えばWi-Fiチップであってもよい。通信装置は、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信するように構成されたトランシーバユニットであって、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、トランシーバユニットと、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するように構成された、処理ユニットと、を含む。トランシーバユニットは、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するようにさらに構成される。non-AP MLDとTXOPホルダAP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在する。non-AP MLDはEMLSRモードにある。
第7の態様に関して、可能な一実施態様では、第1の遅延は、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するために要する期間である場合、または第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、単一の空間ストリームもしくは複数の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である場合、のうちの1つである。
第7の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上および第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限される。TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは複数の空間ストリームであるが、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない。処理ユニットは、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから複数の空間ストリームをサポートするに変更するように具体的には構成される。
第7の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む。non-AP MLDが第1の空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限され、non-AP MLDが第2の空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限されない。
第7の態様に関して、可能な一実施態様では、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。しかしながら、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない。non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限されない。処理ユニットは、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するように具体的には構成される。第2のリンク上でサポートされる単一の空間ストリームは、ビーコンフレーム受信をサポートする。本明細書において、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる第2の空間ストリームは、第2のリンクに戻されうる。
第7の態様に関して、可能な一実施態様では、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。しかしながら、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされず、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される。処理ユニットは、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するように具体的には構成される。第2のリンク上でサポートされる単一の空間ストリームは、ビーコンフレーム受信をサポートする。本明細書において、第1のリンク上でサポートされる第2の空間ストリームは、第2のリンクに切り替えられうる。
第7の態様に関して、可能な一実施態様では、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上でサポートされる空間ストリームは単一の空間ストリームであるが、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限される。処理ユニットは、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するように具体的には構成される。
第7の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクは、関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で関連付け要求フレームおよび関連付け応答フレームが交換されるリンク、または再関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で再関連付け要求フレームおよび再関連付け応答フレームが交換されるリンクである。
第8の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、AP MLDであってもよいし、AP MLD内のチップ、例えばWi-Fiチップであってもよい。通信装置は、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信するように構成されたトランシーバユニットであって、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、トランシーバユニットを含む。トランシーバユニットは、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信するようにさらに構成される。AP MLDとTXOPホルダnon-AP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、non-AP MLDはEMLSRモードにある。任意選択で、通信装置は、ビーコンフレームを生成するように構成された処理ユニットをさらに含む。
第8の態様に関して、可能な一実施態様では、第1の遅延は、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するために要する期間である場合、または第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、単一の空間ストリームもしくは複数の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である場合、のうちの1つである。
第8の態様に関して、可能な一実施態様では、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクは、関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で関連付け要求フレームおよび関連付け応答フレームが交換されるリンク、または再関連付けプロセスにおいてAP MLDとnon-AP MLDとの間で再関連付け要求フレームおよび再関連付け応答フレームが交換されるリンクである。
第9の態様によれば、本出願は、EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法を提供し、方法は、EMLSR non-AP MLDとTXOPホルダAP MLDとの間に第1のリンクが存在し、non-AP MLDが、次のTBTTに先立って第1のフレームを受信するステップであって、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示する、ステップと、non-AP MLDが、第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを維持し、次のTBTTにおいて第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するステップと、を含む。第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、単一の空間ストリームまたは複数の空間ストリームである。
第10の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、non-AP MLDであってもよいし、non-AP MLD内のチップ、例えばWi-Fiチップであってもよい。通信装置は、次のTBTTに先立って第1のフレームを受信するように構成されたトランシーバユニットであって、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示する、トランシーバユニットと、第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを維持するように構成された処理ユニットと、を含む。トランシーバユニットは、次のTBTTにおいて第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するようにさらに構成される。第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、単一の空間ストリームまたは複数の空間ストリームである。
現在のTXOPに関連するリンクと次のTBTTにビーコンフレームを送信するためのリンクとは同じリンクであり、TXOPに関連するリンク上ではnon-AP MLDの受信能力が制限されないので、non-AP MLDは、現在の空間ストリームを維持し、次のTBTTにビーコンフレームを正常に受信することができることが理解されうる。これは、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止することができる。
第11の態様によれば、本出願は、EMLSRモードでのリンク能力指示方法を提供し、方法は、媒体アクセス制御(medium access control、MAC)フレームを生成して送信するステップであって、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ステップ、を含む。
この解決策では、non-AP MLDがnon-AP MLDのリンク能力を能動的に報告することが知見されうる。AP MLDがTXOPホルダとして機能する場合、AP MLDとEMLSR non-AP MLDとの間のビーコンフレーム送信がサポートされることができる。加えて、EMLSR non-AP MLDと通信するときに、AP MLDは、受信能力が制限されないリンク上で初期制御フレームを送信せず、いくつかの初期制御フレームのオーバーヘッドを低減しうる。
第12の態様によれば、本出願は、EMLSRモードでのリンク能力指示方法を提供し、方法は、AP MLDがMACフレームを受信するステップであって、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ステップと、AP MLDが、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクを決定するために、MACフレームをパースするステップと、を含む。
第13の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、non-AP MLDであってもよいし、non-AP MLD内のチップ、例えばWi-Fiチップであってもよい。通信装置は、MACフレームを生成するように構成された処理ユニットであって、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、処理ユニットと、MACフレームを送信するように構成された、トランシーバユニットと、を含む。
第14の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、AP MLDであってもよいし、AP MLD内のチップ、例えばWi-Fiチップであってもよい。通信装置は、MACフレームを受信するように構成されたトランシーバユニットであって、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、トランシーバユニットと、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクを決定するために、MACフレームをパースするように構成された、処理ユニットと、を含む。
第11の態様から第14の態様のいずれか1つの可能な実施態様では、指示情報は、第2のフレームのマルチリンク要素の共通情報フィールドに配置され、指示情報の長さは4ビットである。任意選択で、指示情報は、共通情報フィールドの拡張マルチリンク能力フィールドに配置される。
第15の態様によれば、本出願は、EMLSRモードでのリンク能力指示方法を提供し、方法は、non-AP MLDが、MACフレームを生成して送信するステップであって、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにMACフレーム内のリンクのリンク情報で搬送される、ステップ、を含む。
第16の態様によれば、本出願は、EMLSRモードでのリンク能力指示方法を提供し、方法は、AP MLDがMACフレームを受信するステップであって、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにMACフレーム内のリンクのリンク情報で搬送される、ステップと、AP MLDが、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを決定するために、MACフレームをパースするステップと、を含む。
第17の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、non-AP MLDであってもよいし、non-AP MLD内のチップ、例えばWi-Fiチップであってもよい。通信装置は、MACフレームを生成するように構成された処理ユニットであって、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにMACフレーム内のリンクのリンク情報で搬送される、処理ユニットと、MACフレームを送信するように構成された、トランシーバユニットと、を含む。
第18の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、AP MLDであってもよいし、AP MLD内のチップ、例えばWi-Fiチップであってもよい。通信装置は、MACフレームを受信するように構成されたトランシーバユニットであって、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにMACフレーム内のリンクのリンク情報で搬送される、トランシーバユニットと、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを決定するために、MACフレームをパースするように構成された、処理ユニットと、を含む。
第15の態様から第18の態様のいずれか1つの可能な実施態様では、指示情報は、第2のフレームの超高スループット媒体アクセス制御能力情報フィールドに配置され、指示情報の長さは1ビットである。
第19の態様によれば、本出願は、EMLSRモードでのアップリンクの非トリガベースのデータ送信方法を提供し、方法は、non-AP MLDが、TXOPを取得するために第1のリンク上でチャネルコンテンションを行うステップであって、第1のリンク上の空間ストリームが単一の空間ストリームである、ステップと、non-AP MLDが、第1のリンク上のチャネル占有を維持し、複数の空間ストリームを形成するために第2のリンク上の空間ストリームを第1のリンクに切り替えるステップと、non-AP MLDが、複数の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上でアップリンクPPDUを送信するステップと、を含む。
本出願のこの実施形態では、EMLSRモードのnon-AP MLDが自律的なコンテンションをさらに行うことが可能とされるので、EMLSRモードのnon-AP MLDは、非トリガベース方式でアップリンクデータを送信するようサポートされることが知見されうる。
第20の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、non-AP MLDであってもよいし、non-AP MLD内のチップ、例えばWi-Fiチップであってもよい。通信装置は、TXOPを取得するために第1のリンク上でチャネルコンテンションを行うように構成された処理ユニットであって、第1のリンク上の空間ストリームが単一の空間ストリームであり、処理ユニットが、第1のリンク上のチャネル占有を維持し、複数の空間ストリームを形成するために第2のリンク上の空間ストリームを第1のリンクに切り替えるようにさらに構成される、処理ユニットと、複数の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上でアップリンクPPDUを送信するように構成された、トランシーバユニットと、を含む。
第21の態様によれば、本出願は、プロセッサとトランシーバとを含む通信装置、具体的にはAP MLDを提供する。
一設計では、トランシーバは、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ように構成される。トランシーバは、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信するようにさらに構成される。TXOPホルダAP MLDとEMLSR non-AP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、AP MLDは、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信することになっている。任意選択で、プロセッサは、第1のフレームおよびビーコンフレームを生成するように構成される。
一設計では、トランシーバは、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ように構成される。トランシーバは、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信するようにさらに構成される。AP MLDとTXOPホルダnon-AP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、non-AP MLDはEMLSRモードにある。任意選択で、プロセッサは、ビーコンフレームを生成するように構成される。
一設計では、トランシーバは、MACフレームを受信し、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ように構成され、プロセッサは、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクを決定するために、MACフレームをパースするように構成される。
一設計では、トランシーバは、MACフレームを受信し、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにMACフレーム内のリンクのリンク情報で搬送される、ように構成され、プロセッサは、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを決定するために、MACフレームをパースするように構成される。
第22の態様によれば、本出願は、プロセッサとトランシーバとを含む通信装置、具体的にはAP MLDを提供する。
一設計では、トランシーバは、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ように構成され、プロセッサは、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するように構成される。トランシーバは、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するようにさらに構成される。non-AP MLDとTXOPホルダAP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在する。
一設計では、トランシーバは、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ように構成され、プロセッサは、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するように構成される。トランシーバは、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するようにさらに構成される。non-AP MLDとTXOPホルダAP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在する。non-AP MLDはEMLSRモードにある。
一設計では、トランシーバは、次のTBTTに先立って第1のフレームを受信し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示する、ように構成され、プロセッサは、第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを維持するように構成される。トランシーバは、次のTBTTにおいて第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するようにさらに構成される。第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、単一の空間ストリームまたは複数の空間ストリームである。
一設計では、プロセッサは、MACフレームを生成し、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ように構成され、トランシーバは、MACフレームを送信するように構成される。
一設計では、プロセッサは、MACフレームを生成し、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにMACフレーム内のリンクのリンク情報で搬送される、ように構成され、トランシーバは、MACフレームを送信するように構成される。
一設計では、プロセッサは、TXOPを取得するために第1のリンク上でチャネルコンテンションを行い、第1のリンク上の空間ストリームが単一の空間ストリームである、ように構成され、プロセッサは、第1のリンク上のチャネル占有を維持し、複数の空間ストリームを形成するために第2のリンク上の空間ストリームを第1のリンクに切り替えるようにさらに構成される。トランシーバは、複数の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上でアップリンクPPDUを送信するように構成される。
第23の態様によれば、本出願は装置を提供する。装置は、チップの製品形態で実施され、入力/出力インターフェースと処理回路とを含む。装置は、AP MLD内のチップである。
一設計では、入力/出力インターフェースは、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを出力し、無線周波数回路を使用することによって第1のフレームを処理し、アンテナを使用することによって第1のフレームを送信し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ように構成される。入力/出力インターフェースは、次のTBTTにおいてビーコンフレームを出力し、無線周波数回路を使用することによってビーコンフレームを処理し、アンテナを使用することによって第2のリンク上でビーコンフレームを送信するようにさらに構成される。任意選択で、処理回路は、第1のフレームおよびビーコンフレームを生成するように構成される。
一設計では、入力/出力インターフェースは、次のTBTTに先立ってアンテナおよび無線周波数回路を使用することによって受信された第1のフレームを入力し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ように構成される。入力/出力インターフェースは、次のTBTTにおいてビーコンフレームを出力し、無線周波数回路を使用することによってビーコンフレームを処理し、アンテナを使用することによって第2のリンク上でビーコンフレームを送信するようにさらに構成される。任意選択で、処理回路は、ビーコンフレームを生成するように構成される。
一設計では、入力/出力インターフェースは、アンテナおよび無線周波数回路を使用することによって受信されたMACフレームを入力し、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ように構成され、処理回路は、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクを決定するために、MACフレームをパースするように構成される。
一設計では、入力/出力インターフェースは、アンテナおよび無線周波数回路を使用することによって受信されたMACフレームを入力し、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにMACフレーム内のリンクのリンク情報で搬送される、ように構成され、処理回路は、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを決定するために、MACフレームをパースするように構成される。
第24の態様によれば、本出願は装置を提供する。装置は、チップの製品形態で実施され、入力/出力インターフェースと処理回路とを含む。装置は、non-AP MLD内のチップである。
一設計では、入力/出力インターフェースは、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前にアンテナおよび無線周波数回路を使用することによって受信された第1のフレームを入力し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ように構成され、処理回路は、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するように構成される。入力/出力インターフェースは、アンテナおよび無線周波数回路を使用することによって受信されたビーコンフレームを、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによって入力するように構成される。
一設計では、入力/出力インターフェースは、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを出力し、無線周波数回路を使用することによって第1のフレームを処理し、アンテナを使用することによって第1のフレームを送信し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ように構成される。処理回路は、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するように構成される。入力/出力インターフェースは、アンテナおよび無線周波数回路を使用することによって受信されたビーコンフレームを、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによって入力するようにさらに構成される。
一設計では、入力/出力インターフェースは、次のTBTTに先立ってアンテナおよび無線周波数回路を使用することによって受信された第1のフレームを入力し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示する、ように構成される。処理回路は、第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを維持するように構成される。入力/出力インターフェースは、アンテナおよび無線周波数回路を使用することによって受信されたビーコンフレームを、次のTBTTにおいて第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを使用することによって入力するように構成される。第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、単一の空間ストリームまたは複数の空間ストリームである。
一設計では、処理回路は、MACフレームを生成し、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ように構成される。入力/出力インターフェースは、MACフレームを出力し、無線周波数回路を使用することによってMACフレームを処理し、アンテナを使用することによってMACフレームを送信するように構成される。
一設計では、処理回路は、MACフレームを生成し、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにMACフレーム内のリンクのリンク情報で搬送される、ように構成される。入力/出力インターフェースは、MACフレームを出力し、無線周波数回路を使用することによってMACフレームを処理し、アンテナを使用することによってMACフレームを送信するように構成される。
一設計では、処理回路は、TXOPを取得するために第1のリンク上でチャネルコンテンションを行い、第1のリンク上の空間ストリームが単一の空間ストリームである、ように構成される。処理回路は、第1のリンク上のチャネル占有を維持し、複数の空間ストリームを形成するために第2のリンク上の空間ストリームを第1のリンクに切り替えるようにさらに構成される。入力/出力インターフェースは、アップリンクPPDUを出力し、無線周波数回路を使用することによってアップリンクPPDUを処理し、アンテナを使用し、複数の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上でアップリンクPPDUを送信するように構成される。
第25の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を記憶している。プログラム命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、第5の態様、第6の態様、または第9の態様によるEMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法を行うことを可能にされる。
第26の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を記憶している。プログラム命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第11の態様または第15の態様によるEMLSRモードでのリンク能力指示方法を行うことを可能にされる。
第27の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を記憶している。プログラム命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第19の態様によるEMLSRモードでのアップリンクの非トリガベースのデータ送信方法を行うことを可能にされる。
第28の態様によれば、本出願は、プログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、第5の態様、第6の態様、または第9の態様によるEMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法を行うことを可能にされる。
第29の態様によれば、本出願は、プログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第11の態様または第15の態様によるEMLSRモードでのリンク能力指示方法を行うことを可能にされる。
第30の態様によれば、本出願は、プログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第19の態様によるEMLSRモードでのアップリンクの非トリガベースのデータ送信方法を行うことを可能にされる。
本出願の実施形態によれば、EMLSRモードのnon-AP MLDは重要なビーコンフレームを見逃すのを防止されることができる。
本出願の実施形態の技術的解決策をより明確に説明するために、以下は、実施形態を説明するために使用される添付図面を簡単に説明する。
以下は、本出願の実施形態における添付図面を参照して、本出願の実施形態における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。
本出願の実施形態の技術的解決策を明確に説明するため、本出願の実施形態では、「第1」および「第2」などの用語が使用されて、基本的に同じ機能または目的を提供する同じ項目または同様の項目を区別する。例えば、第1のリンクおよび第2のリンクは異なる情報を区別するために使用されているにすぎず、その順序を限定するものではない。「第1」および「第2」などの用語は数量も実行順序も限定せず、「第1」および「第2」などの用語は明確な違いを指示するものではないことを当業者は理解できよう。
本出願の説明では、特に明記されない限り、「/」は、関連付けられる対象間の「または」関係を一般に指示する。例えば、A/Bは、AまたはBを指示しうる。本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられる対象を説明するための関連付け関係を説明しているにすぎず、3つの関係が存在しうることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合、を表す。加えて、「少なくとも1つ」は1つまたは複数を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。以下のこと(もの)のうちの少なくとも1つまたはその類似表現は、単一のこと(もの)または複数のこと(もの)の任意の組合せを含む、これらのことの任意の組合せを指示する。例えば、a、b、およびcのうちの少なくとも1つとは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを表しうる。a、b、およびcは各々、単数であっても複数であってもよい。
本出願では、「例」や「例えば」などの語は、例、説明例、または説明を挙げることを表すために使用される。本出願で「例」または「例えば」を使用することによって説明される実施形態または設計方式はいずれも、別の実施形態または設計方式より好ましいものとしても、より多くの利点を有するものとしても解釈されるべきではない。厳密には、「例」、「一例では」、」「例えば」などの語の使用は、関連する概念を具体的なやり方で提示することを意図されている。
本出願の実施形態で提供される方法の理解を容易にするために、以下は、本出願の実施形態で提供される方法のシステムアーキテクチャを説明する。本出願の実施形態で説明されるシステムアーキテクチャは、本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明することを意図されており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策に対する限定を構成するものではないことが理解されよう。
本出願の一実施形態は、EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法を提供する。ビーコンフレーム受信に対する空間ストリーム切替え遅延の影響を考慮することにより、送信機会(transmission opportunity、TXOP)ホルダが、ある期間にわたってTXOPを事前に終了するように制限されて、EMLSRモードのnon-AP MLDが、次のターゲットビーコン送信時間(target beacon transmission time、TBTT)に先立ってリンク間の空間ストリーム切替えを完了できるよう保証する。これは、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止することができる。
EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法は、無線通信システム、例えば、無線ローカルエリアネットワークシステムに適用されうる。方法は、無線通信システム内の通信デバイス、または通信デバイス内のチップもしくはプロセッサによって実施されうる。通信デバイスは、複数のリンク上のパラレル送信をサポートする無線通信デバイスでありうる。例えば、通信デバイスは、マルチリンクデバイス(multi-link device、MLD)またはマルチバンドデバイスと呼ばれる場合がある。シングルリンク送信のみをサポートする通信デバイスと比較して、マルチリンクデバイスは、より高い送信効率およびより高いスループットを有する。
マルチリンクデバイスは、1つまたは複数の系列局(affiliated STA)を含む。系列局は論理局であり、1つのリンク上、1つの周波数帯域、または1つのチャネル上で動作しうる。系列局は、アクセスポイント(access point、AP)であってもよいし、非アクセスポイント局(non-access point station、non-AP STA)であってもよい。802.11beでは、その系列局がAPであるマルチリンクデバイスは、APマルチリンクデバイス(AP multi-link device、AP MLD)と呼ばれ、その系列局がnon-AP STAであるマルチリンクデバイスは、non-APマルチリンクデバイス(non-AP multi-link device、non-AP MLD)と呼ばれる。
任意選択で、1つのマルチリンクデバイスが複数の論理局を含んでもよい。各論理局は1つのリンク上で動作するが、複数の論理局が同じリンク上で動作することが可能とされる。AP MLDとnon-AP MLDとの間のデータ送信中に、リンクまたはリンク上の局を識別するためにリンク識別子が使用されうる。通信の前に、AP MLDとnon-AP MLDとは、まず、リンク識別子とリンクまたはリンク上の局との間の対応関係について互いにネゴシエートまたは通信しうる。したがって、データ送信中に、リンク識別子は、リンクまたはリンク上の局を指示するために大量のシグナリング情報を送信することなく搬送される。これは、シグナリングオーバーヘッドを低減し、送信効率を改善する。
一例では、AP MLDが基本サービスセット(basic service set、BSS)を確立するときに送信される、ビーコン(beacon)フレームや関連付け要求フレームなどの管理フレームが1つの要素を搬送し、要素は、複数のリンク識別子情報フィールドを含む。リンク識別子情報フィールドは、リンク識別子と、リンク識別子に対応するリンク上で動作する局との間の対応関係を指示しうる。リンク識別子情報フィールドは、リンク識別子を含み、媒体アクセス制御(medium access control、MAC)アドレス、動作クラス、およびチャネル番号、の各情報のうちの1つまたは複数を含む。MACアドレス、動作クラス、およびチャネル番号のうちの1つまたは複数は、1つのリンクを識別しうる。APの場合、APのMACアドレスはAPのBSSID(basic service set identifier、基本サービスセット識別子)である。別の例では、マルチリンクデバイス間の関連付けプロセスにおいて、AP MLDとnon-AP MLDとが、複数のリンク識別子情報フィールドについてネゴシエートする。マルチリンク関連付けは、AP MLDのAPとnon-AP MLDのSTAとの間の1つの関連付けを指す。関連付けは、non-AP MLDの複数のSTAとAP MLDの複数のAPとの間の別々の関連付けを容易にしえ、1つのSTAが1つのAPと関連付けられる。non-AP MLD内の1つまたは複数のSTAが、AP MLD内の1つまたは複数のAPとの関連付け関係を確立し、次いで1つまたは複数のAPと通信しうる。
任意選択で、マルチリンクデバイスは、IEEE 802.11シリーズプロトコルに準拠した無線通信を実施してもよい。例えば、超高スループットに準拠した局や、IEEE 802.11beに準拠するかまたはIEEE 802.11beと互換性のある局が、別のデバイスとの通信を実施する。当然ながら、別のデバイスは、マルチリンクデバイスであってもよいし、マルチリンクデバイスでなくてもよい。
本出願の実施形態で提供されるEMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法は、1つのノードが1つもしくは複数のノードと通信するシナリオ、シングルユーザアップリンク/ダウンリンク通信のシナリオもしくはマルチユーザアップリンク/ダウンリンク通信のシナリオ、またはデバイスツーデバイス(device to device、D2D)通信のシナリオに適用されうる。本出願の実施形態では、「通信」という用語は、「データ送信」、「情報送信」、または「送信」と説明される場合もある。「送信」という用語は、送信および受信を、一般に指しうる。
前述のノードのいずれか1つは、AP MLDであってもよいし、non-AP MLDであってもよい。例えば、EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法は、AP MLDがNon-AP MLDと通信するシナリオ、Non-AP MLDがNon-AP MLDと通信するシナリオ、またはAP MLDがAP MLDと通信するシナリオに適用される。これは本出願の実施形態では限定されない。任意選択で、前述のノードのうちの1つがマルチリンクデバイスであってもよく、その他のノードは、マルチリンクデバイスであってもよいし、マルチリンクデバイスでなくてもよい。シングルリンクデバイスがSTAであってもよい。
説明を容易にするために、AP MLDがSTAと通信するシナリオが、本出願のシステムアーキテクチャを説明するために以下でとして使用される。本明細書におけるSTAは、STA側を指す広義のものであり、シングルリンクSTAまたはNon-AP MLDでありうることが理解されよう。
図1を参照されたい。図1は、本出願の一実施形態による無線通信システムのアーキテクチャを描いた概略図である。図1に示されるように、無線通信システムは、少なくとも1つのAP MLD(例えば、図1のAP MLD100)と、少なくとも1つのnon-AP MLD(例えば、図1のnon-AP MLD200およびnon-AP MLD300)とを含む。任意選択で、図1は、単一のリンクでのみでの送信をサポートするレガシー局(例えば、STA400とも呼ばれる、図1のシングルリンクnon-AP STA400)をさらに含む。AP MLDはnon-AP MLDにサービスを提供するマルチリンクデバイスであり、non-AP MLDは、改善されたスループットを実現するために、複数のリンク上でAP MLDと通信してもよい。AP MLD内のAPが、1つのリンク上でnon-AP MLD内のSTAと通信してもよい。図1のAP MLDおよびnon-AP MLDの数量は単なる一例であることが理解されよう。
任意選択で、図2aを参照されたい。図2aは、本出願の一実施形態によるマルチリンクデバイスの構造を描いた概略図である。802.11規格は、マルチリンクデバイスにおける802.11物理層(physical layer、PHY)部分および媒体アクセス制御(medium access control、MAC)層部分に焦点を当てている。図2aに示されるように、マルチリンクデバイスに含まれる複数のSTAは、低MAC(low MAC)層およびPHY層において互いに独立しており、また高MAC(high MAC)層においても互いに独立している。図2bを参照されたい。図2bは、本出願の一実施形態によるマルチリンクデバイスの他の構造を描いた概略図である。図2bに示されるように、マルチリンクデバイスに含まれる複数のSTAは、低MAC(low MAC)層およびPHY層において互いに独立しており、高MAC(high MAC)層を共有する。当然ながら、マルチリンク通信プロセスでは、Non-AP MLDは独立した高MAC層を有する構造を使用してもよく、AP MLDは共有された高MAC層を有する構造を使用するか、または、Non-AP MLDは共有された高MAC層を有する構造を使用してもよく、AP MLDは独立した高MAC層を有する構造を使用するか、または、Non-AP MLDとAP MLDの両方が、独立した高MAC層を有する構造を使用してもよい。マルチリンクデバイスの内部構造の概略図は、本出願の実施形態では限定されない。図2aおよび図2bは、説明のための単なる例である。例えば、高MAC層または低MAC層は、マルチリンクデバイスのチップシステム内のプロセッサによって実施されてもよいし、チップシステム内の異なる処理モジュールによって実施されてもよい。
例えば、本出願のこの実施形態におけるマルチリンクデバイスは、シングルアンテナデバイスであってもよいし、マルチアンテナデバイスであってもよい。例えば、マルチリンクデバイスは、3つ以上のアンテナを有するデバイスであってもよい。マルチリンクデバイスに含まれるアンテナの数量は、本出願の実施形態では限定されない。
任意選択で、図3を参照されたい。図3は、本出願の一実施形態によるマルチリンク通信の概略図である。図3に示されるように、AP MLDはn個の局を含み、それらはAP1、AP2、…、およびAPnである。non-AP MLDもまたn個の局を含み、それらはSTA1、STA2、…、およびSTAnである。AP MLDとnon-AP MLDとは、リンク1、リンク2、…、およびリンクn上でパラレル通信を行いうる。AP MLD内のAPは、Non-AP MLD内のSTAとの関連付け関係を確立しうる。例えば、non-AP MLD内のSTA1はAP MLD内のAP1との関連付け関係を確立する。non-AP MLD内のSTA2はAP MLD内のAP2との関連付け関係を確立する。non-AP MLD内のSTAnはAP MLD内のAPnとの関連付け関係を確立する。
例えば、マルチリンクデバイス(本明細書ではnon-AP MLDまたはAP MLDでありうる)は、無線通信機能を有する装置である。装置は、システムデバイス全体であってもよいし、システムデバイス全体に設置されたチップ、処理システムなどであってもよい。チップまたは処理システムが設置さているデバイスは、チップまたは処理システムの制御下で、本出願の実施形態における方法および機能を実施しうる。例えば、本出願の実施形態では、non-AP MLDは、無線トランシーバ機能を有し、802.11シリーズプロトコルをサポートしてもよく、AP MLDまたは別のnon-AP MLDと通信してもよい。例えば、non-AP MLDは、ユーザがAPと通信し、WLANと通信することを可能にする任意のユーザ通信デバイスである。例えば、non-AP MLDは、ネットワークに接続することができるユーザ機器、例えば、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ハンドヘルドコンピュータ、ネットブック、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、携帯電話、モノのインターネットにおけるモノのインターネットノード、車両のインターネットにおける車載通信装置などであってもよい。non-AP MLDは、代替的に、前述の端末内のチップおよび処理システムであってもよい。本出願のこの実施形態におけるAP MLDは、non-AP MLDにサービスを提供する装置であり、802.11シリーズプロトコルをサポートしうる。例えば、AP MLDは、通信サーバ、ルータ、スイッチ、またはブリッジなどの通信エンティティであってもよいし、AP MLDは、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局などを含んでもよい。当然ながら、AP MLDは、代替的に、様々な形態のデバイス内のチップおよび処理システムであってもよい。このようにして、本出願の実施形態における方法および機能が実施される。
マルチリンクデバイスは、高速低レイテンの送信をサポートしうることが理解されよう。無線ローカルエリアネットワークの適用シナリオの絶え間ない発展に伴い、マルチリンクデバイスはより多くのシナリオ、例えば、スマートシティのセンサノード(スマートメータ、スマート電気メータ、スマート空気検出ノードなど)、スマートホームのスマートデバイス(スマートカメラ、プロジェクタ、ディスプレイ、テレビ、ステレオ、冷蔵庫、洗濯機など)、モノのインターネットのノード、エンターテイメント端末(AR、VR、または他のウェアラブルデバイスなど)、スマートオフィスのスマートデバイス(プリンタ、プロジェクタなど)、車両のインターネットの車両のインターネットデバイス、および日常生活シナリオにおける一部のインフラストラクチャ(車両、自動販売機、スーパーマーケットのセルフサービスナビゲーション端末、セルフサービスキャッシュレジスタデバイス、セルフサービス注文機)にさらに適用されうる。AP MLDおよびNon-AP MLDの具体的な形態は、本出願の実施形態では限定されず、本明細書では説明のための単なる例である。802.11プロトコルは、802.11beをサポートするか、または802.11beと互換性のあるプロトコルでありうる。
前述の内容は、本出願の実施形態におけるシステム構造を簡単に説明している。本出願の技術的解決策をよりよく理解するために、以下は、本出願に関連する内容を簡単に説明する。
1.ビーコン(beacon)フレームおよびターゲットビーコン送信時間(target beacon transmission time、TBTT)
ビーコンフレームは、WLANで周期的に送信される管理フレームである。通常、beaconフレームは、(シングルリンクAPおよびAP MLDを含む)アクセスポイントデバイスによって、アクセスポイントデバイスの基本情報をブロードキャストするために送信される。beaconフレームは、通常、いくつかの重要な情報、例えば、重要な更新(Critical Update)を含み、重要な更新は、BSSパラメータ更新、TBTT情報更新などを含む。したがって、(シングルリンクSTAおよびnon-AP MLDを含む)局デバイスについては、ビーコンフレームが見逃されないことが推奨される。これは、ビーコンフレームがBSSパラメータ更新またはTBTT情報更新を搬送しているが、局デバイスがビーコンフレームを見逃した場合、局デバイスが正常に動作できない可能性があるためである。
ビーコンフレームは、WLANで周期的に送信される管理フレームである。通常、beaconフレームは、(シングルリンクAPおよびAP MLDを含む)アクセスポイントデバイスによって、アクセスポイントデバイスの基本情報をブロードキャストするために送信される。beaconフレームは、通常、いくつかの重要な情報、例えば、重要な更新(Critical Update)を含み、重要な更新は、BSSパラメータ更新、TBTT情報更新などを含む。したがって、(シングルリンクSTAおよびnon-AP MLDを含む)局デバイスについては、ビーコンフレームが見逃されないことが推奨される。これは、ビーコンフレームがBSSパラメータ更新またはTBTT情報更新を搬送しているが、局デバイスがビーコンフレームを見逃した場合、局デバイスが正常に動作できない可能性があるためである。
TBTTは、ビーコン送信のための所定の時間を指示する。マルチリンク通信の場合、AP MLDは、各リンク上でTBTTをブロードキャストすることができる。リンク上のTBTTにおいて、AP MLDはリンク上でbeaconフレームを能動的に送信し、non-AP MLDはリンク上でbeaconフレームを能動的に受信する。次いで、non-AP MLDは、beaconフレームを使用して、時間同期やトラフィック指示情報(traffic indication message、TIM)フィールドの閲覧などの動作を行いうる。言い換えれば、beaconフレームはTBTTに従って周期的に送信され、各リンクは独自のTBTTを有し、異なるリンク上のTBTTは異なりうる。
2.空間ストリーム(spatial stream)およびアンテナ
無線機は複数の信号を同時に送信し、各信号は空間ストリームと呼ばれる。多入力多出力(multiple input multiple output、MIMO)システムでは、空間ストリームの数量は通常、アンテナの数量以下である。送信端のアンテナの数量が受信端のアンテナの数量と異なる場合、空間ストリームの数量は、送信端または受信端のアンテナの最小数量以下である。例えば、4つ以下の空間ストリームを送信するために、4×4(4つの送信アンテナおよび4つの受信アンテナ、4入力4出力とも呼ばれる)MIMOシステムが使用されてもよく、3×2(3つの送信アンテナおよび2つの受信アンテナ)MIMOシステムは、2つ以下の空間ストリームを送信しうる。
無線機は複数の信号を同時に送信し、各信号は空間ストリームと呼ばれる。多入力多出力(multiple input multiple output、MIMO)システムでは、空間ストリームの数量は通常、アンテナの数量以下である。送信端のアンテナの数量が受信端のアンテナの数量と異なる場合、空間ストリームの数量は、送信端または受信端のアンテナの最小数量以下である。例えば、4つ以下の空間ストリームを送信するために、4×4(4つの送信アンテナおよび4つの受信アンテナ、4入力4出力とも呼ばれる)MIMOシステムが使用されてもよく、3×2(3つの送信アンテナおよび2つの受信アンテナ)MIMOシステムは、2つ以下の空間ストリームを送信しうる。
任意選択で、MIMOシステムにおけるアンテナと空間ストリームとの間の関係が本出願でさらに使用されてもよい。
3.EMLSRモードでのnon-AP MLDとAP MLDとの間の通信のプロセス
図4を参照されたい。図4は、EMLSRモードでのnon-AP MLDとAP MLDとの間の通信の概略図である。EMLSRモードのnon-AP MLDは1つのアンテナを使用することによって各リンク上で受信を行う、すなわち、EMLSRモードのnon-AP MLDは1つのアンテナを使用することによって各リンク上でチャネルリスニング動作(すなわち、CCA)を行う。加えて、EMLSRモードのnon-AP MLDは、1つのアンテナを使用することによって各リンク上で、OFDM PPDUタイプおよびnon-HT duplicate PPDUタイプのAP MLDによって送信された初期制御フレームを受信することができ、他のタイプのフレームの受信はサポートされない。送信端がリンク上で送信するために1つのアンテナを使用し、受信端もリンク上で受信するために1つのアンテナを使用する場合、1×1(1入力1出力)のアンテナ構成がリンクに提供されることを理解されたい。送信端がリンク上で送信するために2つのアンテナを使用し、受信端もリンク上で受信するために2つのアンテナを使用する場合、2×2(2入力2出力)のアンテナ構成がリンクに提供される。図4に示されるように、APは、1つのアンテナを使用することによってチャネル2(channel 2、略称ch2)上で初期制御フレーム、例えば送信要求(request to send、RTS)フレームを送信する。初期制御フレームは、チャネル切替え信号(channel switch signal)を含み、チャネル切替え信号はSTAに受信のためのアンテナを切り替えるよう指示する。STAは、1つのアンテナを使用することによってチャネル2上で、APによって送信された初期制御フレームを受信し(この場合、1×1のアンテナ構成がチャネル2に提供される)、チャネル2上で送信可フレーム(clear to send、CTS)を返信し、初期制御フレーム内のチャネル切替え信号の指示に基づいて、チャネル1(channel 1、略称ch1)上の受信アンテナ(radio)をチャネル2に一時的に切り替えて、チャネル2上でダウンリンクデータ送信を行う。
図4を参照されたい。図4は、EMLSRモードでのnon-AP MLDとAP MLDとの間の通信の概略図である。EMLSRモードのnon-AP MLDは1つのアンテナを使用することによって各リンク上で受信を行う、すなわち、EMLSRモードのnon-AP MLDは1つのアンテナを使用することによって各リンク上でチャネルリスニング動作(すなわち、CCA)を行う。加えて、EMLSRモードのnon-AP MLDは、1つのアンテナを使用することによって各リンク上で、OFDM PPDUタイプおよびnon-HT duplicate PPDUタイプのAP MLDによって送信された初期制御フレームを受信することができ、他のタイプのフレームの受信はサポートされない。送信端がリンク上で送信するために1つのアンテナを使用し、受信端もリンク上で受信するために1つのアンテナを使用する場合、1×1(1入力1出力)のアンテナ構成がリンクに提供されることを理解されたい。送信端がリンク上で送信するために2つのアンテナを使用し、受信端もリンク上で受信するために2つのアンテナを使用する場合、2×2(2入力2出力)のアンテナ構成がリンクに提供される。図4に示されるように、APは、1つのアンテナを使用することによってチャネル2(channel 2、略称ch2)上で初期制御フレーム、例えば送信要求(request to send、RTS)フレームを送信する。初期制御フレームは、チャネル切替え信号(channel switch signal)を含み、チャネル切替え信号はSTAに受信のためのアンテナを切り替えるよう指示する。STAは、1つのアンテナを使用することによってチャネル2上で、APによって送信された初期制御フレームを受信し(この場合、1×1のアンテナ構成がチャネル2に提供される)、チャネル2上で送信可フレーム(clear to send、CTS)を返信し、初期制御フレーム内のチャネル切替え信号の指示に基づいて、チャネル1(channel 1、略称ch1)上の受信アンテナ(radio)をチャネル2に一時的に切り替えて、チャネル2上でダウンリンクデータ送信を行う。
いくつかの管理フレーム(例えば、EHT規格におけるビーコンフレームおよび関連付け要求フレーム)は長さが長く複雑であり、管理フレームのPPDUタイプは、通常、より高い規格のPPDUタイプ、例えば、HTタイプ、超高スループット(very high throughput、VHT)タイプ、高効率(high efficient、HE)タイプ、またはEHTタイプである。したがって、EMLSRモードのnon-AP MLDがリスニング動作で管理フレーム(例えば、ビーコンフレームや関連付け要求フレーム)をどのように受信するかが解決されるべき差し迫った問題となる。
EMLSRモードのnon-AP MLDがリスニング動作で管理フレーム(ビーコンフレームや関連付け要求フレームなど)をどのように受信するかという問題に対して、一実施態様では、ビーコン(beacon)フレームの周期性のために、non-AP MLDはTBTTに先立って準備され、次いでRTSフレームが必要とされない場合にビーコンフレームを受信してもよく、すなわち、AP MLDは初期制御フレームを送信せず、他の個別にアドレス指定された管理フレームがデータフレームとして送信されうる。別の実施態様では、1つのアンテナを使用することによってEMLSRモードのnon-AP MLDによって正常に受信されることができるフレームタイプに、管理フレームおよびブロードキャストフレームが追加される。EMLSRモードは、STAの受信能力が制限されている場合にのみ存在することを理解されたい。したがって、1つのアンテナを使用することによるnon-AP MLDの受信能力が、管理フレームが自由に受信されることができる程度まで拡張された場合、それは、1つのアンテナを使用することによるnon-AP MLDの改善された受信能力を実際には必要とする。
本出願の実施形態は、EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法を提供する。TXOPホルダ(holder)は、EMLSRモードのnon-AP MLDが次のTBTTに先立ってリンク間の空間ストリーム切替えを完了できることを保証するために、最も近いTBTTに先立つ期間にTXOPを終了するように制限される。これは、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止することができる。
以下は、より多くの添付図面を参照して、本出願で提供される技術的解決策を詳細に説明する。
本出願で提供される技術的解決策は、4つの実施形態を使用することによって詳細に説明される。実施形態1は、AP MLDがTXOPホルダとして機能する場合に、AP MLDとEMLSRモードのnon-AP MLDとの間でビーコンフレームをどのように送信するかを説明する。実施形態2は、non-AP MLDがTXOPホルダとして機能する場合に、AP MLDとnon-AP MLDとの間でビーコンフレームをどのように送信するかを説明する。実施形態3は、EMLSRモードでのリンク能力指示方法を説明する。実施形態4は、EMLSRモードのnon-AP MLDがアップリンクの非トリガベースのデータをどのように送信するか、すなわち、アップリンクデータをどのように独立して送信するかを説明する。本出願の実施形態1から実施形態4で説明される技術的解決策は、新しい実施形態を形成するために組み合わされてもよく、同じまたは類似の概念または解決策を有する部分が相互に参照または組み合わされてもよいことを理解されたい。以下は、これらの実施形態を詳細に個別に説明する。
本出願におけるAP MLDとnon-AP MLDとは両方とも802.11beプロトコル(またはWi-Fi 7もしくはEHTプロトコルと呼ばれる)をサポートし、別のWLAN通信プロトコル、例えば、802.11axや802.11acなどのプロトコルをさらにサポートしうることを理解されたい。本出願におけるAP MLDおよびnon-AP MLDは、802.11beの次世代プロトコルをさらにサポートしうることを理解されたい。言い換えれば、本出願で提供される方法は、802.11beプロトコルだけでなく、802.11beの次世代プロトコルにも適用可能である。
本出願におけるnon-AP MLDはEMLSRモードにある(またはEMLSRモードで動作する)ことをさらに理解されたい。具体的には、本出願におけるnon-AP MLDは、リスニング動作(すなわち、CCA)を行い、1つのアンテナを使用することによって各リンク上でOFDM PPDUタイプおよびnon-HT duplicate PPDUタイプの初期制御フレームを受信する。説明を容易にするために、本明細書では、EMLSRモードの(またはEMLSRモードで動作する)non-AP MLDは、EMLSR non-AP MLDと簡単に呼ばれる。
実施形態1
本出願の実施形態1は、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止するために、AP MLDがTXOPホルダ(holder)として機能する場合にAP MLDとEMLSRモードのnon-AP MLDとの間でビーコンフレームをどのように送信するかを主に説明する。
本出願の実施形態1は、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止するために、AP MLDがTXOPホルダ(holder)として機能する場合にAP MLDとEMLSRモードのnon-AP MLDとの間でビーコンフレームをどのように送信するかを主に説明する。
ビーコンフレームは、いくつかの重要な情報、例えば、重要な更新(Critical Update)を含み、重要な更新はTBTT情報更新を含む。non-AP MLDがビーコンフレームを見逃し、元の(または古い)TBTTに基づいて受信を行った場合、新しいビーコンフレームが見逃される。加えて、配信トラフィック指示情報(delivery traffic indication message、DTIM)ビーコンフレームについて、non-AP MLDがDTIMビーコンフレームを見逃した場合、non-AP MLDはダウンリンクデータパケット送信機会を逃す場合がある。したがって、non-AP MLDについては、ビーコンフレームが見逃されないことが推奨される。
図5を参照されたい。図5は、本出願の一実施形態によるEMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法の概略フローチャートである。図5に示されるように、EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
S101:TXOPホルダ(AP MLD)が、次のターゲットビーコン送信時間TBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信し、第1のフレームは第1のリンク上の送信機会TXOP終了を指示し、AP MLDは次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信することになっており、第1の遅延は、EMLSR non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される。
S102:non-AP MLDが、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信する。
S103:non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更する。
S104:AP MLDが、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信する。
S105:non-AP MLDが、次のTBTTにおいて第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信する。
任意選択で、beaconフレームは周期的に送信されるので、次のTBTTに先立ち、AP MLDおよびEMLSR non-AP MLDがTXOP内にあり、TXOPに関連するリンクが、AP MLDが次のTBTTにおいてbeaconフレームを送信するリンクと同じではない場合、non-AP MLDが次のTBTTにおいてビーコンフレームを正常に受信できるよう保証するために、次のTBTTにおいてビーコンフレームを受信するように、TXOP終了後に空間ストリームが切り替えられる必要がある。
任意選択で、TXOPホルダAP MLDとEMLSR non-AP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在する。AP MLDは、チャネルコンテンションにより第1のリンク上の送信機会(transmission opportunity、TXOP)を取得し、TXOP内に第1のリンク上でEMLSR non-AP MLDとのデータ送信を行う。したがって、AP MLDはTXOPホルダである。AP MLDが、AP MLDは次のターゲットビーコン送信時間(target beacon transmission time,TBTT)において第2のリンク上でビーコンフレームを送信することになっていると決定した場合、第2のリンクと現在のTXOPに関連するリンク(すなわち、前述の第1のリンク)とは同じリンクではなく、AP MLDは、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信する。本明細書において、TXOPに関連するリンク(すなわち、第1のリンク)上のAPは、次のTBTTに関連するリンクを決定するために、別のリンク上のタイミング同期機能(timing synchronization function、TSF)を知っている必要がある。第1のフレームは、第1のリンク上のTXOP終了(TXOP termination)を指示する。第1のフレームは、制御フレーム、例えば、コンテンションのない終端(Contention free end、CF-end)フレームまたはCTS-to-self(自己への送信可)フレームでありうる。これに対応して、non-AP MLDは、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信する。non-AP MLDは、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更する。言い換えれば、non-AP MLDは、第1のリンク上のTXOP終了から次のTBTTまでの期間内に第2のリンク上の空間ストリームの変更を完了する必要がある。代替的に、non-AP MLDによって第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために要する期間は、第1の遅延以下でなければならない。AP MLDは、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信する。これに対応して、non-AP MLDは、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信する。次のTBTTに先立って、non-AP MLDは、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームの全部または一部を第2のリンクに切り替えていることを理解されたい。したがって、次のTBTTにおいて、non-AP MLDはビーコンフレームを正常に受信しうる。第1の遅延は、EMLSR non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される。
任意選択で、第1の遅延は、第1の遅延が、EMLSR non-AP MLDによって、第2のリンク上の受信アンテナを、ビーコンフレーム受信をサポートするに切り替えるために使用される、としてさらに説明されてもよい。本出願における「受信アンテナを切り替えること」は、「受信アンテナの動作周波数帯域(または動作リンク)を切り替えること」を指し、論理的な切替えであることを理解されたい。例えば、「リンク上の受信アンテナの全部または一部を別のリンクに切り替えること」は、リンク上で現在動作している受信アンテナの全部または一部を別のリンクに切り替えることを意味する。
本出願では、「次のTBTT」は、時間的にTXOPの後にあり、TXOPに最も近いTBTTである。
本出願のこの実施形態における第1のリンクおよび第2のリンクは、AP MLDとEMLSR non-AP MLDとの間の2つの異なるリンクであることを理解されたい。実際の適用において、non-AP MLDとAP MLDとの間にはより多くのリンク(3つ以上のリンク)が存在しうる。第1のリンクは、non-AP MLDとAP MLDとの間の複数のリンク内の現在のTXOPに関連するリンクを表し、第2のリンクは、non-AP MLDとAP MLDとの間の複数のリンク内の次のTBTTが到来するリンクを表す。
任意選択で、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって第1のリンク上と第2のリンク上の両方で受信を行う場合、一方のリンク上の受信能力は制限され(すなわち、いくつかのタイプ(すなわち、OFDMタイプおよびnon-HT duplicateタイプ)のPPDUのみが受信されることができ)、他方のリンク上の受信能力は制限されない(すなわち、すべてのタイプのPPDUが受信されることができる)。代替的に、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって第1のリンク上と第2のリンク上の両方で受信を行う場合、2つのリンク両方の受信能力が制限される(すなわち、いくつかのタイプのPPDUのみが受信されることができる)。第1のフレームを送信する前に、AP MLDは、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって受信を行う場合の各リンク上の受信能力に基づいて第1の遅延を決定する。例えば、non-AP MLDは、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって受信を行う場合の各リンク上の受信能力を能動的に報告する。具体的な実施態様については、以下の実施形態3の説明を参照されたく、本明細書では詳細は説明されない。
任意選択で、beaconを受信する前に、EMLSR non-AP MLDは別のリンク上の空間ストリームを、beaconフレームを受信するためのリンクに切り替える必要がある。したがって、特定の切替え遅延が存在する。本出願では、1つまたは複数のEMLSR切替え遅延が空間ストリームの観点から定義されうる。詳細は以下の通りである。(1)EMLSR遅延1は、あるリンク上の単一の空間ストリームから別のリンク上の複数の空間ストリームに切り替えるために要する期間である。(2)EMLSR遅延2は、あるリンク上の複数の空間ストリームから別のリンク上の単一の空間ストリームに切り替えるために要する期間である。(3)EMLSR遅延3は、あるリンク上の複数の空間ストリームから別のリンク上の複数の空間ストリームに切り替えるために要する期間である。本出願では、アンテナの観点から1つまたは複数のEMLSR切替え遅延が代替的に定義されてもよい。詳細は以下の通りである。(1)EMLSR遅延1は、マルチアンテナ構成を形成するためにあるリンク上のシングルアンテナ構成を別のリンクに切り替えるために要する期間である。(2)EMLSR遅延2は、シングルアンテナ構成を形成するためにあるリンク上のマルチアンテナ構成の一部を別のリンクに切り替えるために要する期間である。(3)EMLSR遅延3は、マルチアンテナ構成を形成するためにあるリンク上のマルチアンテナ構成を別のリンクに切り替えるために要する期間である。
本出願におけるEMLSR切替え遅延はnon-AP MLDのためのものであることを理解されたい。言い換えれば、定義されたEMLSR切替え遅延内に、non-AP MLDは、リンク間の空間ストリーム/受信アンテナの切替え/変更を完了する必要がある。EMLSR遅延1とEMLSR遅延2とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。言い換えれば、EMLSR遅延1がEMLSR遅延2と同じである場合、本出願では1つのEMLSR切替え遅延のみが定義されうる。代替的に、EMLSR遅延3は本出願で定義されなくてもよく、EMLSR遅延1およびEMLSR遅延2に基づいて決定される。例えば、EMLSR遅延3は、EMLSR遅延1およびEMLSR遅延2の最大値、またはEMLSR遅延1とEMLSR遅延2との和である。
本出願で言及される「空間ストリーム切替え」は、リンク間の受信アンテナ切替えに起因して本質的に発生されることをさらに理解されたい。例えば、AP MLDがTXOPを取得する前に、non-AP MLDはリンク上でシングルアンテナ構成のみを有する。TXOP終了後に、non-AP MLDはリンクのためのデュアルアンテナを構成する、すなわち、デュアルアンテナは同じ動作周波数帯域(すなわち、リンク)で動作する。空間ストリームの数量が増加する、すなわち、空間ストリームの数量も、シングルストリームからデュアルストリームに切り替えられる。
任意選択で、第1の遅延は、EMLSR遅延1、EMLSR遅延2、およびEMLSR遅延3のうちの1つであってもよい。以下は、リンク(link)間の受信能力が非対称であり、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって受信を行う場合にすべての受信能力が制限される場合の第1の遅延の具体的な実施態様を個別に説明する。
1.リンク間の受信能力が非対称である
任意選択で、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって受信を行う場合にリンク(link)間の受信能力が非対称であることは、2つの観点から説明されうる。
任意選択で、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって受信を行う場合にリンク(link)間の受信能力が非対称であることは、2つの観点から説明されうる。
空間ストリームの観点から、EMLSR non-AP MLDは、2つのタイプの空間ストリーム、すなわち、第1のタイプの空間ストリームと第2のタイプの空間ストリームとを含む。non-AP MLDが第1のタイプの空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される。この場合、いくつかのタイプ(例えば、非HT重複タイプ)のPPDUのみがリンク上で受信されることができることとして表されうる。non-AP MLDが第2のタイプの空間ストリームを使用することによって同じリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限されない。この場合、すべてのタイプのPPDUがリンク上で受信されることができることして表されうる。
アンテナの観点から、EMLSR non-AP MLDのアンテナ能力は、2つのリンクの各々に1つのアンテナが配置される、ように配置される。一方のアンテナは強力な受信能力を有し、これは、アンテナがすべてのタイプのPPDUを受信することができることとして表されうる。この場合、アンテナによって生成された単一の空間ストリームも、強い受信能力を有する。他方のアンテナは弱い受信能力を有する、すなわち、いくつかのタイプ(例えば、非HT重複タイプ)のPPDUのみが受信されることができる。この場合、アンテナによって生成された単一の空間ストリームも、弱い受信能力を有する。説明を容易にするために、本明細書では、強い受信能力を有するアンテナは通常のアンテナ(regular radio)と呼ばれ、弱い受信能力を有するアンテナは制限されたアンテナ(reduced radio)と呼ばれる。前述の第1のタイプの空間ストリームは、制限されたアンテナによって生成された単一の空間ストリームとして理解されえ、前述の第2のタイプの空間ストリームは、通常のアンテナによって生成された単一の空間ストリームとして理解されうることを理解されたい。
実施態様1.1:non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって各リンク上で受信を行う場合、空間ストリーム構成は以下の通りである:non-AP MLDは、第1の空間ストリーム(または制限されたアンテナ)を使用することによって第1のリンク上で受信を行い、第2の空間ストリーム(または通常のアンテナ)を使用することによって第2のリンク上で受信を行う。第1の空間ストリームは第1のタイプの空間ストリームの空間ストリームであり、第2の空間ストリームは第2のタイプの単一の空間ストリームの単一の空間ストリームである。言い換えれば、non-AP MLDが第1の空間ストリーム(または制限されたアンテナ)を使用することによって第1のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される、すなわち、いくつかのタイプのPPDUのみが受信されることができる。non-AP MLDが第2の空間ストリーム(または通常のアンテナ)を使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限されない、すなわち、すべてのタイプのPPDUが受信されることができる。AP MLDおよびnon-AP MLDが第1のリンク上でデータ送信を行うプロセス(これは、AP MLDによる第1のリンク上のnon-AP MLDへのデータフレーム送信からTXOP終了までの期間を指す)において、第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。言い換えれば、TXOP内に、non-AP MLDによって第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。すなわち、TXOP内に、第1のリンク上のデータ送信を保証するために、第2のリンクのために元々は構成された(または第2のリンク上で動作している)第2の空間ストリーム(または通常のアンテナ)は、データ送信のために第1のリンクに一時的に切り替えられる。したがって、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない、すなわち、TXOP内に第2のリンク上ではnon-AP MLDの受信アンテナが動作しない。
前述の第1のリンク(現在のTXOPに関連するリンク)と前述の第2のリンク(次のTBTTが到来するリンク)とは同じリンクではない。ビーコンフレームを正常に受信するために、TXOP終了後に、non-AP MLDは、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更し/切り替えてもよい。例えば、第1のリンク上でサポートされている複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)内の第2の空間ストリーム(すなわち、通常のアンテナ)が、単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を取得するために第2のリンクに切り替えられる。したがって、non-AP MLDが、リンク間の空間ストリーム(または受信アンテナ)切替え/変更を完了するのに十分な時間を有するよう保証するために、第1の遅延は、non-AP MLDによって、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、単一の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である、すなわち、第1の遅延は、上記で定義されたEMLSR遅延2である。したがって、第2のリンク上でnon-AP MLDによってサポートされる空間ストリームは、次のTBTTには単一の空間ストリームであり、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限されない。言い換えれば、第2のリンク上のnon-AP MLDの受信アンテナは、次のTBTTには通常のアンテナである。
図6を参照されたい。図6は、本出願の一実施形態による、リンク間の受信能力が非対称である場合のbeaconフレーム送信のシーケンス図1である。図6に示されるように、現在のTXOPはlink1(すなわち、前述の第1のリンク)上にあり、次のTBTTはlink2(すなわち、前述の第2のリンク)上で到来することになっている。TXOP内に、link1上でnon-AP MLDによってサポートされる空間ストリーム(または受信アンテナ)は、制限された受信能力を有する単一の空間ストリーム(または制限されたアンテナ)および制限されない受信能力を有する単一の空間ストリーム(または通常のアンテナ)を含む、デュアル空間ストリーム(またはデュアルアンテナ)である。したがって、ビーコンフレームを正常に受信するために、TXOP終了後に、non-AP MLDは切り替わって元のアンテナ構成に戻りうる、すなわち、non-AP MLDは、link1上の制限されない受信能力/通常のアンテナを有する単一の空間ストリームを切り替えてlink2に戻して、non-AP MLDがlink2上でビーコンフレームを正常に受信できるよう保証する。この場合、TXOP holder(例えば、AP MLD)は、non-AP MLDが、link1上の制限されない受信能力を有する単一の空間ストリーム/通常のアンテナを切り替えてlink2に戻すのに十分な時間を有するよう保証して、次のTBTTにビーコンフレームを正常に受信するために、次のTBTTに先立ってEMLSR遅延2(すなわち、第1の遅延)内にTXOPを終了する必要がある。図6のdelay2は、EMLSR遅延2を表している。
実施態様1.2:non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって各リンク上で受信を行う場合、空間ストリーム構成は以下の通りである:non-AP MLDは、第2の空間ストリーム(または通常のアンテナ)を使用することによって第1のリンク上で受信を行い、第1の空間ストリーム(または制限されたアンテナ)を使用することによって第2のリンク上で受信を行う。第1の空間ストリームは第1のタイプの単一の空間ストリームの単一の空間ストリームであり、第2の空間ストリームは第2のタイプの単一の空間ストリームの単一の空間ストリームである。言い換えれば、non-AP MLDが第2の空間ストリーム(または通常のアンテナ)を使用することによって第1のリンク上で受信を行う場合には受信能力は制限されない、すなわち、すべてのタイプのPPDUが受信されることができる。non-AP MLDが第1の空間ストリーム(または制限されたアンテナ)を使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される、すなわち、いくつかのタイプのPPDUのみが受信されることができる。AP MLDおよびnon-AP MLDが第1のリンク上でデータ送信を行うプロセス(これは、AP MLDによる第1のリンク上のnon-AP MLDへのデータフレーム送信からTXOP終了までの期間を指す)において、第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。言い換えれば、TXOP内に、non-AP MLDによって第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。すなわち、TXOP内に、第1のリンク上のマルチストリームデータ送信を保証するために、第2のリンクのために元々は構成された(または第2のリンク上で動作している)第1の空間ストリーム(または制限されたアンテナ)は、データ送信のために第1のリンクに一時的に切り替えられる。したがって、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない、すなわち、TXOP内に第2のリンク上ではnon-AP MLDの受信アンテナが動作しない。
前述の第1のリンク(現在のTXOPに関連するリンク)と前述の第2のリンク(次のTBTTが到来するリンク)とは同じリンクではない。ビーコンフレームを正常に受信するために、non-AP MLDは、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更する/切り替える必要がある。
一実施態様では、TXOP終了後に、non-AP MLDは、第1のリンク上でサポートされている複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)内の第2の空間ストリーム(すなわち、通常のアンテナ)を、単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を取得するために第2のリンクに切り替えてもよく、第1の空間ストリーム(すなわち、制限されたアンテナ)は第1のリンク上で維持される。したがって、non-AP MLDが、リンク間の空間ストリーム(または受信アンテナ)切替え/変更を完了するのに十分な時間を有するよう保証するために、第1の遅延は、non-AP MLDによって、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、単一の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である、すなわち、第1の遅延は、上記で定義されたEMLSR遅延2である。したがって、第2のリンク上でnon-AP MLDによってサポートされる空間ストリームは、次のTBTTには単一の空間ストリームであり、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限されない。言い換えれば、第2のリンク上のnon-AP MLDの受信アンテナは、次のTBTTには通常のアンテナである。
図7aを参照されたい。図7aは、本出願の一実施形態による、リンク間の受信能力が非対称である場合のbeaconフレーム送信のシーケンス図2である。図7aに示されるように、現在のTXOPはlink2(すなわち、前述の第1のリンク)上にあり、次のTBTTはlink1(すなわち、前述の第2のリンク)上で到来することになっている。TXOP内に、link2(すなわち、前述の第1のリンク)上でnon-AP MLDによってサポートされる空間ストリーム(または受信アンテナ)は、制限された受信能力を有する単一の空間ストリーム(または制限されたアンテナ)および制限されない受信能力を有する単一の空間ストリーム(または通常のアンテナ)を含む、デュアル空間ストリーム(またはデュアルアンテナ)である。したがって、ビーコンフレームを正常に受信するために、TXOP終了後に、non-AP MLDは、link2(すなわち、前述の第1のリンク)上の制限されない受信能力を有する単一の空間ストリーム/通常のアンテナをlink1(すなわち、第2のリンク)に切り替えることを選択して、non-AP MLDがlink1(すなわち、第2のリンク)上でビーコンフレームを正常に受信できるよう保証しうる。制限された受信能力を有する単一の空間ストリーム/制限されたアンテナは、link2(すなわち、第1のリンク)上で維持される。この場合、TXOP holder(例えば、AP MLD)は、non-AP MLDが、link2上の制限されない受信能力を有する単一の空間ストリーム/通常のアンテナをlink1に切り替えるのに十分な時間を有するよう保証して、次のTBTTにビーコンフレームを正常に受信するために、次のTBTTに先立ってEMLSR遅延2(すなわち、第1の遅延)内にTXOPを終了する必要がある。図7aのdelay2は、EMLSR遅延2を表している。
別の実施態様では、TXOP終了後に、non-AP MLDは、複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)を取得するために、第1のリンク上でサポートされているすべての複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)を第2のリンクに切り替えうる。したがって、non-AP MLDが、リンク間の空間ストリーム(または受信アンテナ)切替え/変更を完了するのに十分な時間を有するよう保証するために、第1の遅延は、non-AP MLDによって、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)をサポートするに変更するために要する期間である、すなわち、第1の遅延は、上記で定義されたEMLSR遅延3である。したがって、non-AP MLDによって第2のリンク上でサポートされる空間ストリームは、次のTBTTにおいては第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。言い換えれば、第2のリンク上のnon-AP MLDの受信アンテナは、次のTBTTには、通常のアンテナおよび制限されたアンテナを含む複数のアンテナである。
図7bを参照されたい。図7bは、本出願の一実施形態による、リンク間の受信能力が非対称である場合のbeaconフレーム送信のシーケンス図3である。図7bに示されるように、現在のTXOPはlink2(すなわち、前述の第1のリンク)上にあり、次のTBTTはlink1(すなわち、前述の第2のリンク)上で到来することになっている。TXOP内に、link2(すなわち、前述の第1のリンク)上でnon-AP MLDによってサポートされる空間ストリーム(または受信アンテナ)は、制限された受信能力を有する単一の空間ストリーム(または制限されたアンテナ)および制限されない受信能力を有する単一の空間ストリーム(または通常のアンテナ)を含む、デュアル空間ストリーム(またはデュアルアンテナ)である。したがって、ビーコンフレームを正常に受信するために、TXOP終了後に、non-AP MLDは、link2上のデュアル空間ストリーム(またはデュアルアンテナ)をlink1に直接切り替えることを選択して、non-AP MLDがlink1上でビーコンフレームを正常に受信できるよう保証しうる。この場合、TXOP holder(例えば、AP MLD)は、non-AP MLDが、link2上のデュアル空間ストリーム(またはデュアルアンテナ)をlink1に切り替えるのに十分な時間を有するよう保証して、次のTBTTにビーコンフレームを正常に受信するために、次のTBTTに先立ってEMLSR遅延3(すなわち、第1の遅延)内にTXOPを終了する必要がある。図7bの遅延3は、EMLSR遅延3を表している。
実施態様1.3:non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって各リンク上で受信を行う場合、空間ストリーム構成は以下の通りである:non-AP MLDは、第2の空間ストリーム(または通常のアンテナ)を使用することによって第1のリンク上で受信を行い、第1の空間ストリーム(または制限されたアンテナ)を使用することによって第2のリンク上で受信を行う。第1の空間ストリームは第1のタイプの単一の空間ストリームの単一の空間ストリームであり、第2の空間ストリームは第2のタイプの単一の空間ストリームの単一の空間ストリームである。言い換えれば、non-AP MLDが第2の空間ストリーム(または通常のアンテナ)を使用することによって第1のリンク上で受信を行う場合には受信能力は制限されない、すなわち、すべてのタイプのPPDUが受信されることができる。non-AP MLDが第1の空間ストリーム(または制限されたアンテナ)を使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される、すなわち、いくつかのタイプのPPDUのみが受信されることができる。AP MLDおよびnon-AP MLDが第1のリンク上でデータ送信を行うプロセス(これは、AP MLDによる第1のリンク上のnon-AP MLDへのデータフレーム送信からTXOP終了までの期間を指す)において、第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは第2の空間ストリームである。言い換えれば、TXOP内に、non-AP MLDによって第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、単一の空間ストリームである。したがって、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上でサポートされる空間ストリームは単一の空間ストリームであり、一方で、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される。言い換えれば、non-AP MLDの制限されたアンテナがTXOP内に第2のリンク上で動作する。
前述の第1のリンク(現在のTXOPに関連するリンク)と前述の第2のリンク(次のTBTTが到来するリンク)とは同じリンクではない。ビーコンフレームを正常に受信するために、non-AP MLDは、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更する/切り替えてもよい。例えば、第1のリンク上でサポートされている第2の空間ストリーム(または通常のアンテナ)は、第2のリンクに切り替えられて、第2のリンク上で元の第1の空間ストリーム(または制限されたアンテナ)を有する複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)を形成する。したがって、non-AP MLDが、リンク間の空間ストリーム(または受信アンテナ)切替え/変更を完了するのに十分な時間を有するよう保証するために、第1の遅延は、non-AP MLDによって、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するために要する期間である、すなわち、第1の遅延は、上記で定義されたEMLSR遅延1である。したがって、non-AP MLDによって第2のリンク上でサポートされる空間ストリームは、次のTBTTにおいては第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。言い換えれば、第2のリンク上のnon-AP MLDの受信アンテナは、次のTBTTには、通常のアンテナおよび制限されたアンテナを含むデュアルアンテナである。
図8を参照されたい。図8は、本出願の一実施形態による、リンク間の受信能力が非対称である場合のbeaconフレーム送信のシーケンス図4である。non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって各リンク上で受信を行う場合、空間ストリーム構成は以下の通りである:non-AP MLDは、第2の単一の空間ストリーム(または通常のアンテナ)を使用することによって第1のリンク上で受信を行う。したがって、第1のリンク上のTXOPを取得した後、AP MLDは、第1のリンク上で初期制御フレームを送信しなくてもよく、シングルストリームデータフレームを直接送信することができる。図8に示されるように、TXOPにおいて、non-AP MLDは、制限されない受信能力を有する単一の空間ストリーム(または通常のアンテナ)を使用することによって、link2(すなわち、前述の第1のリンク)上でシングルストリームデータフレームを受信する。次のTBTTは、link1(すなわち、前述の第2のリンク)上に到来することになっている。ビーコンフレームを正常に受信するために、TXOP終了後に、non-AP MLDは、link2上の制限されない受信能力を有する単一の空間ストリーム/通常のアンテナをlink1に切り替えることを選択して、link1上で制限された受信能力を有する元の単一の空間ストリーム/制限されたアンテナを有するデュアル空間ストリーム(またはデュアルアンテナ)を形成して、non-AP MLDがlink1上でビーコンフレームを正常に受信できるよう保証しうる。この場合、TXOP holder(例えば、AP MLD)は、non-AP MLDが、link2上の制限されない受信能力を有する単一の空間ストリーム/通常のアンテナをlink1に切り替えるのに十分な時間を有することができるよう保証して、次のTBTTにビーコンフレームを正常に受信するために、次のTBTTに先立ってEMLSR遅延1(すなわち、第1の遅延)内にTXOPを終了する必要がある。図8のdelay1は、EMLSR遅延1を表している。
2.リンク間の受信能力が対称である
任意選択で、本出願のこの実施形態では、各リンク上のEMLSR non-AP MLDの受信能力は対称である。具体的には、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(もしくは単一のアンテナ)を使用することによってリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限されるか、またはnon-AP MLDの各単一の空間ストリーム(もしくは各アンテナ)が個別に使用される場合にnon-AP MLDの受信能力が弱い、すなわち、いくつかのタイプのPPDUのみが受信されることができる。この場合、non-AP MLDは、単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによってビーコンフレームを受信することができない。
任意選択で、本出願のこの実施形態では、各リンク上のEMLSR non-AP MLDの受信能力は対称である。具体的には、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(もしくは単一のアンテナ)を使用することによってリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限されるか、またはnon-AP MLDの各単一の空間ストリーム(もしくは各アンテナ)が個別に使用される場合にnon-AP MLDの受信能力が弱い、すなわち、いくつかのタイプのPPDUのみが受信されることができる。この場合、non-AP MLDは、単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによってビーコンフレームを受信することができない。
任意選択で、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって各リンク上で受信を行う場合には受信能力が制限されるので、AP MLDおよびnon-AP MLDが第1のリンク上でデータ送信を行うプロセス(これは、AP MLDによる第1のリンク上のnon-AP MLDへのデータフレーム送信からTXOP終了までの期間を指す)において、第1のリンク上でサポートされる空間ストリーム(または受信アンテナ)は、複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)である。言い換えれば、TXOP内に、第1のリンク上のデータ送信を保証するために、第2のリンクのために元々は構成された(または第2のリンク上で動作している)単一の空間ストリーム(または制限されたアンテナ)は、データ送信のために第1のリンクに一時的に切り替えられる。したがって、TXOP内にnon-AP MLDの第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない、すなわち、TXOP内に第2のリンク上ではnon-AP MLDの受信アンテナが動作しない。
しかしながら、ビーコンフレームを正常に受信するために、TXOP終了後に、non-AP MLDは、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更し/切り替えてもよい。例えば、第1のリンク上でサポートされている複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)が、複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)を取得するために第2のリンクに切り替えられる。したがって、non-AP MLDが、リンク間の空間ストリーム(または受信アンテナ)切替え/変更を完了するのに十分な時間を有するよう保証するために、第1の遅延は、non-AP MLDによって、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、複数の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である、すなわち、第1の遅延は、上記で定義されたEMLSR遅延3である。したがって、non-AP MLDによって第2のリンク上でサポートされる空間ストリーム(または受信アンテナ)は、次のTBTTには複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)である。
図9を参照されたい。図9は、本出願の一実施形態による、リンク間の受信能力が対称である場合のbeaconフレーム送信のシーケンス図である。図9に示されるように、現在のTXOPはlink1(すなわち、前述の第1のリンク)上にあり、次のTBTTはlink2(すなわち、前述の第2のリンク)上で到来することになっている。TXOP内に、link1(すなわち、前述の第1のリンク)上でnon-AP MLDによってサポートされる空間ストリーム(または受信アンテナ)は、制限された受信能力を有する2つの単一の空間ストリーム(または2つの制限されたアンテナ)を含むデュアル空間ストリーム(またはデュアルアンテナ)である。したがって、ビーコンフレームを正常に受信するために、TXOP終了後に、non-AP MLDは、link1上の両方のデュアル空間ストリーム(またはデュアルアンテナ)をlink2に切り替えて、non-AP MLDがlink2上でビーコンフレームを正常に受信できるよう保証しうる。この場合、TXOP holder(例えば、AP MLD)は、non-AP MLDが、link1上の両方のデュアル空間ストリーム(またはデュアルアンテナ)をlink2に切り替えるのに十分な時間を有するよう保証して、次のTBTTにビーコンフレームを正常に受信するために、次のTBTTに先立ってEMLSR遅延3(すなわち、第1の遅延)内にTXOPを終了する必要がある。図9のdelay3は、EMLSR遅延3を表している。
本出願のこの実施形態では、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって受信を行う場合にリンク間の受信能力が対称と非対称とである2つのシナリオにおいて、ビーコンフレーム受信に対するEMLSR切替え遅延の影響が別に考慮され、TXOPホルダが、次のTBTTに先立つEMLSR切替え遅延(すなわち、第1の遅延)の前にTXOPを終了するように制限されて、non-AP MLDが空間ストリームの切替え/変更を完了するのに十分な時間を有するよう保証することが知見されうる。これは、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止することができる。
任意選択の一実施形態では、現在のTXOPに関連するリンクと、次のTBTTにbeaconフレームを送信するためのリンクとが同じリンクであってもよい。EMLSR non-AP MLDとTXOPホルダAP MLDとの間に第1のリンクが存在する。具体的には、現在のTXOPに関連するリンクおよび次のTBTTにbeaconフレームを送信するためのリンクが第1のリンクであると仮定される。すなわち、AP MLDは、チャネルコンテンションにより第1のリンク上のTXOPを取得し、AP MLDは、次のTBTTにおいて第1のリンク上でビーコンフレームを送信することになっている。TXOPを取得した後、AP MLDは、TXOP内に第1のリンク上でEMLSR non-AP MLDとのデータ送信を行う。AP MLDは、次のTBTTに先立って第1のリンク上で第1のフレームを送信し、第1のフレームは第1のリンク上のTXOP終了(TXOP termination)を指示する。これに対応して、non-AP MLDは、次のTBTTに先立って第1のリンク上で第1のフレームを受信し、第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを維持するか、または第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを変更しない。AP MLDは、次のTBTTにおいて第1のリンク上でビーコンフレームを送信する。これに対応して、non-AP MLDは、次のTBTTにおいて第1のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信する。non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限されない(すなわち、すべてのタイプのPPDUが受信されることができる)場合には、第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、単一の空間ストリームであってもよい。代替的に、第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、複数の空間ストリームである。言い換えれば、現在のTXOPに関連するリンクと次のTBTTにbeaconフレームを送信するためのリンクとが同じリンクである場合、non-AP MLDはリンク上で現在の空間ストリームを維持しうる。すなわち、リンク上でサポートされる空間ストリームは、TXOP終了後に変更されない。
任意選択で、TXOP終了の推定時間は次のTBTTに先行しなければならず、TXOP終了の推定時間と次のTBTTとの間の時間間隔は閾値以下、例えば64μsまたは128μsでなければならない。
現在のTXOPに関連するリンクと次のTBTTにビーコンフレームを送信するためのリンクとが同じリンクであるので、non-AP MLDは、現在の空間ストリームを維持し、次のTBTTにbeaconフレームを正常に受信することができることが理解されうる。これは、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止することができる。
別の任意選択の実施形態では、現在のTXOPに関連するリンクと次のTBTTにビーコンフレームを送信するためのリンクとが同じリンクであり、リンク上の空間ストリーム(または受信アンテナ)が単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)である場合、AP MLDによって送信されたシングルストリームデータフレームが初期制御フレームとして機能しうる。すなわち、シングルストリームデータフレームを受信した後、non-AP MLDは、リンク上でサポートされる空間ストリームを単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)から複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)に代替的に変更してもよく、次いで複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)を使用することによって受信を行う。この場合、シングルストリームデータフレームはパディング(padding)により延長される必要があることに留意されたい。具体的には、AP MLDは、チャネルコンテンションにより第1のリンク上のTXOPを取得し、TXOP内に第1のリンク上でEMLSR non-AP MLDとのデータ送信を行う。AP MLDは次のTBTTにおいて第1のリンク上でビーコンフレームを送信することになっており、第1のリンク上でnon-AP MLDによってサポートされる空間ストリーム(または受信アンテナ)は、単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)である。AP MLDは、次のTBTTに先立ってパディングにより延長されたシングルストリームデータフレームを送信し、シングルストリームデータフレームはnon-AP MLDに、第1のリンク上の空間ストリーム(または受信アンテナ)を変更するよう指示する。これに対応して、シングルストリームデータフレームを受信した後、non-AP MLDは、第1のリンク上でサポートされる空間ストリームを単一の空間ストリームから複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)に変更する。AP MLDは、次のTBTTにおいて第1のリンク上でビーコンフレームを送信する。これに対応して、non-AP MLDは、次のTBTTにおいて第1のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信する。パディングによって延長されたシングルストリームデータフレームの送信遅延は、non-AP MLDによって、第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)から複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)に変更するために要する期間以上であるべきである。言い換えれば、シングルストリームデータフレームの送信時間内に、non-AP MLDは、第1のリンク上でサポートされる空間ストリーム(または受信アンテナ)の変更/切替えを完了する必要がある。
本出願のこの実施形態では、現在のTXOPに関連するリンクと次のTBTTが到来するリンクとが同じリンクである場合、ビーコンフレーム受信の別の実行可能なやり方が提供されることが知見されうる。
実施形態2
本出願の実施形態2は、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止するために、non-AP MLDがTXOPホルダとして機能する場合にAP MLDとEMLSRモードのnon-AP MLDとの間でビーコンフレームをどのように送信するかを主に説明する。
本出願の実施形態2は、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止するために、non-AP MLDがTXOPホルダとして機能する場合にAP MLDとEMLSRモードのnon-AP MLDとの間でビーコンフレームをどのように送信するかを主に説明する。
図10を参照されたい。図10は、本出願の一実施形態によるEMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法の別の概略フローチャートである。図10に示されるように、EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
S201:TXOPホルダ(non-AP MLD)が、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信し、第1のフレームは第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延は、EMLSR non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される。
S202:AP MLDが、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信する。
S203:non-AP MLDが、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更する。
S204:AP MLDが、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信する。
S205:non-AP MLDが、次のTBTTにおいて第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信する。
任意選択で、TXOPホルダnon-AP MLDとAP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在する。EMLSR non-AP MLDは、チャネルコンテンションにより第1のリンク上のTXOPを取得し、TXOP内に第1のリンク上でAP MLDとのデータ送信を行う。EMLSR non-AP MLDが自律的なチャネルコンテンションをどのように行うか、およびアップリンクの非トリガベースのデータをどのように送信するかに関する詳細については、以下の実施形態4の説明を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。代替的に、チャネルコンテンションにより第1のリンク上のTXOPを取得した後、AP MLDはTXOPをnon-AP MLDに移す。この場合、non-AP MLDは、TXOPが移された後のTXOPホルダである。AP MLDが次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信することになっており、第2のリンクと現在のTXOPに関連するリンク(すなわち、前述の第1のリンク)とは同じリンクではないとnon-AP MLDが決定した場合、non-AP MLDは、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信する。本明細書において、TXOPに関連するリンク(すなわち、第1のリンク)上のSTAは、次のTBTTが配置されたリンクを決定するために、別のリンク上のTSFを知っている必要がある。第1のフレームは、第1のリンク上のTXOP終了(TXOP termination)を指示する。第1のフレームは、CF-endフレームやCTS-to-selfフレームなどの制御フレームであってもよい。これに対応して、AP MLDは、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信する。non-AP MLDは、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更する。言い換えれば、non-AP MLDは、第1のリンク上のTXOP終了から次のTBTTまでの期間内に第2のリンク上の空間ストリームの変更を完了する必要がある。代替的に、non-AP MLDによって空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために要する期間は、第1の遅延以下でなければならない。AP MLDは、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信する。これに対応して、non-AP MLDは、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信する。次のTBTTに先立って、non-AP MLDは、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを変更していることを理解されたい。したがって、non-AP MLDは、次のTBTTにビーコンフレームを正常に受信しうる。第1の遅延は、EMLSR non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される。
任意選択で、第1の遅延は、第1の遅延が、EMLSR non-AP MLDによって、第2のリンク上の受信アンテナを、ビーコンフレーム受信をサポートするに切り替えるために使用される、としてさらに説明されてもよい。
本出願では、「次のTBTT」は、時間的にTXOPの後にあり、TXOPに最も近いTBTTである。
本出願のこの実施形態における第1のリンクおよび第2のリンクは、AP MLDとEMLSR non-AP MLDとの間の2つの異なるリンクであることを理解されたい。実際の適用において、non-AP MLDとAP MLDとの間にはより多くのリンク(3つ以上のリンク)が存在しうる。第1のリンクは、non-AP MLDとAP MLDとの間の複数のリンク内の現在のTXOPに関連するリンクを表し、第2のリンクは、non-AP MLDとAP MLDとの間の複数のリンク内の次のTBTTが到来するリンクを表す。
任意選択で、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって第1のリンク上と第2のリンク上の両方で受信を行う場合、一方のリンク上の受信能力は制限され(すなわち、いくつかのタイプ(すなわち、OFDMタイプおよびnon-HT duplicateタイプ)のPPDUのみが受信されることができ)、他方のリンク上の受信能力は制限されない(すなわち、すべてのタイプのPPDUが受信されることができる)。代替的に、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって第1のリンク上と第2のリンク上の両方で受信を行う場合、2つのリンク両方の受信能力が制限される(すなわち、いくつかのタイプのPPDUのみが受信されることができる)。
任意選択で、第1の遅延は、実施形態1で定義されたEMLSR遅延1、EMLSR遅延2、およびEMLSR遅延3のうちの1つであってもよい。詳細については、実施形態1の対応する説明を参照されたい。本明細書では詳細は繰り返されない。第1の遅延の具体的な実施態様については、実施形態1の対応する説明を参照されたい。本明細書では詳細は繰り返されない。
本出願のこの実施形態では、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって受信を行う場合にリンク間の受信能力が対称と非対称とである2つのシナリオにおいて、ビーコンフレーム受信に対するEMLSR切替え遅延の影響が別に考慮され、TXOPホルダが、次のTBTTに先立つEMLSR切替え遅延(すなわち、第1の遅延)の前にTXOPを終了するように制限されて、non-AP MLDが空間ストリーム(または受信アンテナ)の切替え/変更を完了するのに十分な時間を有するよう保証することが知見されうる。これは、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止することができる。
任意選択の一実施形態では、現在のTXOPに関連するリンクと、次のTBTTにbeaconフレームを送信するためのリンクとが同じリンクであってもよい。TXOPホルダnon-AP MLDとAP MLDとの間に第1のリンクが存在し、non-AP MLDはEMLSRモードにある。具体的には、現在のTXOPに関連するリンクおよび次のTBTTにbeaconフレームを送信するためのリンクが第1のリンクであると仮定される。TXOPホルダnon-AP MLDは、次のTBTTに先立って第1のリンク上で第1のフレームを送信し、第1のフレームは第1のリンク上のTXOP終了(TXOP termination)を指示する。次いで、non-AP MLDは、第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを維持するか、または第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを変更しない。AP MLDは、次のTBTTにおいて第1のリンク上でビーコンフレームを送信する。これに対応して、non-AP MLDは、次のTBTTにおいて第1のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信する。non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限されない(すなわち、すべてのタイプのPPDUが受信されることができる)場合には、第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、単一の空間ストリームであってもよい。代替的に、第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、複数の空間ストリームである。言い換えれば、現在のTXOPに関連するリンクと次のTBTTにbeaconフレームを送信するためのリンクとが同じリンクである場合、non-AP MLDはリンク上で現在の空間ストリームを維持しうる。すなわち、リンク上でサポートされる空間ストリームは、TXOP終了後に変更されない。
任意選択で、TXOP終了の推定時間は次のTBTTに先行しなければならず、TXOP終了の推定時間と次のTBTTとの間の時間間隔は閾値以下、例えば64μsまたは128μsでなければならない。
現在のTXOPに関連するリンクと次のTBTTにビーコンフレームを送信するためのリンクとが同じリンクであるので、non-AP MLDは、現在の空間ストリームを維持し、次のTBTTにbeaconフレームを正常に受信することができることが理解されうる。これは、EMLSRモードのnon-AP MLDが重要なビーコンフレームを見逃すのを防止することができる。
実施形態3
本出願の実施形態3は、EMLSRモードのnon-AP MLDのリンク間の受信能力が非対称である場合のリンク能力指示方法を主に説明する。
本出願の実施形態3は、EMLSRモードのnon-AP MLDのリンク間の受信能力が非対称である場合のリンク能力指示方法を主に説明する。
図11を参照されたい。図11は、本出願の一実施形態によるEMLSRモードでのリンク能力指示方法の概略フローチャートである。図11に示されるように、EMLSRモードでのリンク能力指示方法は、以下のステップを含むが、これに限定されない。
S301:non-AP MLDが媒体アクセス制御MACフレームを生成し、MACフレームは指示情報を含み、指示情報は、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示するか、またはMACフレーム内のリンクのリンク情報は、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示する。
S302:non-AP MLDがMACフレームを送信する。
任意選択で、本出願のこの実施形態では、EMLSR non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって受信を行う場合、リンク(またはアンテナ)間の受信能力は非対称である。空間ストリームの観点から、EMLSR non-AP MLDは、2つのタイプの空間ストリーム、すなわち、第1のタイプの空間ストリームと第2のタイプの空間ストリームとを含む。non-AP MLDが第1のタイプの空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される。この場合、いくつかのタイプ(例えば、非HT重複タイプ)のPPDUのみがリンク上で受信されることができることとして表されうる。non-AP MLDが第2のタイプの空間ストリームを使用することによって同じリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限されない。この場合、すべてのタイプのPPDUがリンク上で受信されることができることして表されうる。アンテナの観点から、EMLSR non-AP MLDは、2つのリンクの各々に1つのアンテナを配置する。一方のアンテナは強力な受信能力を有し、これは、アンテナがすべてのタイプのPPDUを受信することができることとして表されうる。他方のアンテナは弱い受信能力を有する、すなわち、いくつかのタイプ(例えば、非HT重複タイプ)のPPDUのみを受信することができる。
したがって、non-AP MLDは、non-AP MLDのアンテナ状態またはリンク能力をAP MLDに報告しうる。説明を容易にするために、本明細書では、強い受信能力を有するアンテナは通常のアンテナ(regular radio)と呼ばれ、弱い受信能力を有するアンテナは制限されたアンテナ(reduced radio)と呼ばれる。前述の第1のタイプの空間ストリームは、制限されたアンテナによって生成された単一の空間ストリームとして理解されえ、前述の第2のタイプの空間ストリームは、通常のアンテナによって生成された単一の空間ストリームとして理解されうることを理解されたい。説明を簡単にするために、本明細書では、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって各リンク上で受信を行う場合、通常のアンテナ(または第2のタイプの単一の空間ストリーム)が配置されたリンクは、全受信能力リンク(RX full capability link)と呼ばれ、制限されたアンテナ(または第1のタイプの単一の空間ストリーム)が配置されたリンクは、制限受信能力リンク(RX limitation link)と呼ばれることをさらに理解されたい。全受信能力リンクおよび制限受信能力リンクは固定されておらず、全受信能力リンクは、リンク間の通常のアンテナ(または第2のタイプの単一の空間ストリーム)の切替えに伴って変化することをさらに理解されたい。例えば、T1からT2までの期間に、通常のアンテナ(または第2のタイプの単一の空間ストリーム)がlink1上で動作し、link1は全受信能力リンクと呼ばれうる。T2からT3の期間に、通常のアンテナ(または第2のタイプの単一の空間ストリーム)がlink2に切り替えられて動作する場合、link2は全受信能力リンクと呼ばれうる。
任意選択で、non-AP MLDは、MACフレーム内の指示情報を使用することによってnon-AP MLDのリンク能力を報告する。具体的には、指示情報は、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンク(すなわち、全受信能力リンク)の識別子を指示する。代替的に、指示情報は、MACフレーム内のリンクのリンク情報で搬送されて、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示する。以下は、指示情報のいくつかの可能な実施態様を個別に説明する。
第1の実施態様では、指示情報は、MACフレームのEHT MAC能力情報フィールド(EHT MAC capabilities information field)に配置され、指示情報の長さは1ビットでありうる。EHT MAC能力情報フィールドは、単一のSTA用に設計されている。したがって、指示情報を搬送するためにEHT MAC能力情報フィールドに1ビットが追加される場合、指示情報は、EHT MAC能力情報フィールドに対応するリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するか、またはEHT MAC能力情報フィールドに対応するリンクが全受信能力を有するかどうかを指示する。
図12を参照されたい。図12は、本出願の一実施形態によるEHT MAC能力情報フィールドのフレームフォーマットの概略図である。図12に示されるように、EHT MAC能力情報フィールドは、全受信能力フィールド(full RX capability)を含み、図12の別のフィールドをさらに含んでもよい。全受信能力フィールド(すなわち、前述の指示情報)は、長さが1ビットであり、受信能力が制限されるかどうか、またはリンクが全受信能力リンクであるかどうかを指示する。例えば、全受信能力フィールドの値が1である場合、それは、受信能力が制限されないか、またはリンクが全受信能力リンクであることを指示し、全受信能力フィールドの値が0である場合、それは、受信能力が制限されるか、またはリンクが全受信能力リンクではないことを指示する。反対に、全受信能力フィールドの値が0である場合、それは、受信能力が制限されないか、またはリンクが全受信能力リンクであることを指示し、全受信能力フィールドの値が1である場合、それは、受信能力が制限されるか、またはリンクが全受信能力リンクではないことを指示する。
図12のEHT MAC能力情報フィールド内の全受信能力フィールドの名前、長さ、および配置順序は単なる例であることを理解されたい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
EHT MAC能力情報フィールドは、関連付け(association)プロセスで、通常、搬送され、フィールドのビット値は、チップが工場から出荷された後に大きく変化せず、すなわち、能力は出荷後に比較的固定されており、この方式は実施中に比較的静的であることが理解されうる。
第2の実施態様では、指示情報は、MACフレームのマルチリンク要素(Multi-Link Element)のSTAごとのプロファイル(per STA Profile)に配置され、STAごとのプロファイルのSTA制御フィールド(STA Control field)に、具体的には配置されうる。指示情報の長さは1ビットであってもよい。per STA Profileは、リンクに関する情報を含む。したがって、指示情報を搬送するためにper STA ProfileのSTA制御フィールドに1ビットが追加される場合、指示情報は、per STA Profileに対応するリンク上の受信能力が制限されるかどうか、またはper STA Profileに対応するリンクが全受信能力リンクであるかどうかを指示する。
図13を参照されたい。図13は、本出願の一実施形態によるSTA制御フィールドのフレームフォーマットの概略図である。図13に示されるように、STA制御フィールドは、全受信能力フィールド(full RX capability)を含み、図13の別のフィールドをさらに含んでもよい。全受信能力フィールド(すなわち、前述の指示情報)は、長さが1ビットであり、受信能力が制限されるかどうかを指示する。例えば、全受信能力フィールドの値が1である場合、それは受信能力が制限されないことを指示し、全受信能力フィールドの値が0である場合、それは受信能力が制限されることを指示する。反対に、全受信能力フィールドの値が0である場合、それは受信能力が制限されないことを指示し、全受信能力フィールドの値が1である場合、それは受信能力が制限されることを指示する。
図13のSTA制御フィールド内の全受信能力フィールドの名前、長さ、および配置順序は単なる例であることを理解されたい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
第3の実施態様では、指示情報は、MACフレームのマルチリンク要素(Multi-Link Element)の共通情報フィールドに配置され、共通情報フィールドの拡張マルチリンク(enhanced Multi-Link、EML)能力フィールドに、具体的には配置されて、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンク(または全受信能力リンク)の識別子を指示しうる。指示情報の長さは4ビットであってもよい。
図14を参照されたい。図14は、本出願の一実施形態によるEML能力フィールドのフレームフォーマットの概略図である。図14に示されるように、EML能力フィールドは、全受信能力リンク識別子フィールド(full RX capability link ID)を含み、図14の別のフィールドをさらに含んでもよい。1×1アンテナ構成で受信能力が制限されないリンク(または全受信能力リンク)の識別子を指示するために、全受信能力リンク識別子フィールド(前述の指示情報)の長さは4ビットである。
図14のEML能力フィールド内の全受信能力リンク識別子フィールドの名前、長さ、および配置順序は単なる例であることを理解されたい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
この実施態様では、受信能力が制限されないリンクの識別子は、マルチリンク要素(Multi-Link Element)の共通情報フィールド内の4ビットを使用することによって直接指示されることが知見されうる。non-AP MLDとAP MLDとの間に多くのリンクが存在する場合、ビットオーバーヘッドがある程度まで低減されることができる。
任意選択で、図14の全受信能力リンク識別子フィールドは、受信能力が制限されないただ1つのリンク(すなわち、1つの全受信能力リンク)を指示することができる。受信能力が制限されない複数のリンクが指示される必要がある場合、指示にビットマップ方式が使用されうる。例えば、8ビットまたは16ビットのリンクビットマップにおいて、単一の空間ストリームが受信に使用される場合にリンクIDによって識別されたリンク上の受信能力が制限されない場合、リンクIDに対応するビットは1に設定される。そうでない場合、リンクIDに対応するビットは0に設定される、すなわち、単一の空間ストリームが受信に使用される場合にリンクIDによって識別されたリンク上の受信能力が制限される場合、リンクIDに対応するビットは0に設定される。代替的に、リンクビットマップは、リンク情報フィールド(link information field)内のper STA Profileのシーケンスに従って設定される。例えば、リンクビットマップの第1のビットは、リンク情報フィールド内の第1のper STA Profileに対応し、リンクビットマップの第2のビットは、リンク情報フィールド内の第2のper STA Profileに対応し、リンクビットマップの第3のビットは、リンク情報フィールド内の第3のper STA Profileに対応し、以下同様である。単一の空間ストリームが受信に使用される場合にper STA Profileに対応するリンク上の受信能力が制限されない場合、per STA Profileの位置に対応するリンクビットマップ内のビットは1に設定される。例えば、単一の空間ストリームが受信に使用される場合に第5のper STA Profileに対応するリンク上の受信能力が制限されない場合、リンクビットマップ内の第5のビットは1に設定される。
ビットマップがマルチリンク要素の共通情報フィールドに付加されるので、受信能力が制限されない複数のリンクが指示されることができることが知見されうる。non-AP MLDが、受信能力が制限されない複数のリンクを有する場合、ビットオーバーヘッドがある程度まで低減されることができる。例えば、non-AP MLDとAP MLDとの間に5つのリンクが存在し、受信に単一の空間ストリームが使用される場合に2つのリンク上の受信能力は制限されない。この場合、マルチリンク要素の共通情報フィールドには5ビットのビットマップのみが追加されさえすればよく、2つのリンクの識別子は8ビットを使用することによって個別に指示される必要はない。
S303:AP MLDがMACフレームを受信する。
S304:AP MLDがMACフレームをパースする。
任意選択で、AP MLDはMACフレームを受信し、MACをパースしてMACフレーム内の指示情報を取得する。non-AP MLDが受信に単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクが、指示情報の指示に基づいて決定される。代替的に、単一の空間ストリームが受信に使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかが、指示情報の指示に基づいて決定される。
任意選択で、受信能力が制限されないリンクを決定した後、AP MLDは、受信能力が制限されないリンク上でブロードキャストフレームまたはユニキャスト管理フレームを送信しうる。
本出願のこの実施形態では、non-AP MLDは、non-AP MLDのリンク能力を能動的に報告することが知見されうる。AP MLDがTXOPホルダとして機能する場合、AP MLDとEMLSR non-AP MLDとの間のビーコンフレーム送信がサポートされることができる。加えて、EMLSR non-AP MLDと通信するときに、AP MLDは、受信能力が制限されないリンク上で初期制御フレームを送信せず、いくつかの初期制御フレームのオーバーヘッドを低減しうる。
前述の実施形態3は、non-AP MLDが、non-AP MLDのリンク能力(またはアンテナ能力)をAP MLDに明示的な指示方式で報告することを説明している。任意選択の一実施形態では、non-AP MLDはまた、non-AP MLDのリンク能力を暗黙的な指示方式でAP MLDに報告してもよい。具体的には、AP MLDおよびnon-AP MLDは、デフォルトで、関連付け要求フレーム(Association Request frame)および関連付け応答フレーム(Association Response frame)が交換されるリンクは、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(すなわち、全受信能力リンク)を使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクであるとみなしてもよい。代替的に、関連付け要求フレーム(Association Request frame)および関連付け応答フレーム(Association Response frame)が交換されるリンクは、non-AP MLDが単一の空間ストリーム(すなわち、全受信能力リンク)を使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクであることが、規格で規定される。再関連付け要求フレーム(Reassociation Request frame)および再関連付け応答フレーム(Reassociation Response frame)が続いて交換される場合には、受信能力が制限されない元のリンク(すなわち、元の全受信能力リンク)が再関連付け中に関連付けを喪失しない場合、この場合に受信能力が制限されないリンクは、依然として、受信能力が制限されない元のリンク(すなわち、関連付け要求フレームと関連付け応答フレームとが交換されるリンク)である。受信能力が制限されない元のリンクが再関連付け中に関連付けを喪失する場合には、受信能力が制限されないリンク(すなわち、全受信能力リンク)が、再関連付け要求フレームと再関連付け応答フレームとが交換されるリンクになる。代替的に、再関連付け要求フレームと再関連付け応答フレームとが続いて交換される場合、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクは、再関連付け要求フレームと再関連付け応答フレームとが交換されるリンクに直接更新されてもよい。関連付け要求フレームと関連付け応答フレームとが交換されるリンクと、再関連付け要求フレームと再関連付け応答フレームとが交換されるリンクとが同じリンクである場合、受信能力が制限されないリンク(すなわち、全受信能力リンク)は更新されなくてもよいことを理解されたい。
本出願のこの実施形態では、non-AP MLDはAP MLDに、non-AP MLDのリンク能力(またはサポートされている空間ストリームもしくはサポートされているアンテナ能力)を暗黙的な指示方式で通知し、シグナリングオーバーヘッドを低減することが知見されうる。
別の任意選択の実施形態では、AP MLDは、受信能力が制限されないリンクをさらに指定しうる(すなわち、リンクを全受信能力リンクとして指定しうる)。AP MLDは、実際には、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されない具体的なリンクを知らない。AP MLDがリンクを指定した後、non-AP MLDは、AP MLDの指示に基づいて、受信能力が制限されない単一の空間ストリーム/通常のアンテナを指定されたリンクに切り替える必要がある。例えば、AP MLDは、指示情報を使用することによって、受信能力が制限されないリンクを指示する。指示情報を受信した後、non-AP MLDは、受信能力が制限されない単一の空間ストリーム/通常のアンテナを指示情報によって指示されたリンクに切り替える。
本出願のこの実施形態では、AP MLDは、non-AP MLDで受信能力が制限されないリンクを直接指示することが知見されうる。これは、AP MLDが複数のEMLSR non-AP MLDと通信するときのスケジューリングを容易にする。例えば、AP MLDは、複数のEMLSR non-AP MLDに対して受信能力が制限されないリンクとして同じリンクを指定しうるので、AP MLDと複数のEMLSR non-AP MLDとは同じリンク上で管理フレームを送信する。
実施形態4
本出願の実施形態4は、EMLSR non-AP MLDがアップリンクの非トリガベースのデータをどのように送信するか、すなわち、アップリンクデータをどのように独立して送信するかを主に説明する。
本出願の実施形態4は、EMLSR non-AP MLDがアップリンクの非トリガベースのデータをどのように送信するか、すなわち、アップリンクデータをどのように独立して送信するかを主に説明する。
図15を参照されたい。図15は、本出願の一実施形態によるEMLSRモードでのアップリンクの非トリガベースのデータ送信方法の概略フローチャートである。図15に示されるように、EMLSRモードでのアップリンクの非トリガベースのデータ送信方法は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
S401:non-AP MLDが、TXOPを取得するために第1のリンク上でチャネルコンテンションを行い、第1のリンク上の空間ストリームは単一の空間ストリームである。
S402:non-AP MLDが、第1のリンク上のチャネル占有を維持し、複数の空間ストリームを形成するために第2のリンク上の空間ストリームを第1のリンクに切り替える。
S403:non-AP MLDが、複数の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上でアップリンクPPDUを送信する。
任意選択で、本出願のこの実施形態では、受信能力が制限されるリンク上のSTAは、自律的なチャネルコンテンションを行うこと、例えば、拡張分散チャネルアクセス(Enhanced Distributed Channel Access、EDCA)を行うことが可能とされる。STAがコンテンションによりチャネルを取得した後、STAがシングルストリームデータフレームを送信することができる場合、STAはシングルストリームデータフレームを送信するか、または別のリンク上の受信アンテナをTXOPに関連するリンクに切り替え、次いでマルチストリームデータフレームを送信する。STAがシングルストリームデータフレームを送信することができない場合、STAは、アップリンクの非トリガベースのデータを送信するために、別のリンク上の空間ストリーム(またはアンテナ)をTXOPに関連するリンクに切り替えて複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)を形成する必要がある。本出願のこの実施形態は、主に、non-AP MLDが空間ストリーム(またはアンテナ)を切り替える必要がある場合のためのものである。
任意選択で、non-AP MLDは、TXOPを取得するために、単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を使用することによって第1のリンク上でチャネルコンテンションを行う。non-AP MLDが第1のリンク上でシングルストリームデータフレームを送信できないか、またはnon-AP MLDがマルチストリームデータフレームを送信したい場合、non-AP MLDがマルチストリームデータフレームを送信できるよう保証するために、non-AP MLDは、第1のリンク上のチャネル占有を維持し、第2のリンク上の空間ストリームを第1のリンクに切り替えて複数の空間ストリーム(複数のアンテナ)を形成する。言い換えれば、non-AP MLDは、アップリンクPPDUを送信する前に空間ストリーム(アンテナ)切替えを完了する必要がある。したがって、空間ストリーム(アンテナ)切替えを完了した後、non-AP MLDは、複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)を使用することによって第1のリンク上でアップリンクPPDUを送信しうる。non-AP MLDが第1のリンク上のチャネル占有をどのように維持するかは、実際の状況に従って設計されうる。以下は、例を使用することによってチャネル占有を維持するいくつかの可能な方式を説明する。
方式1:図16aを参照されたい。図16aは、本出願の一実施形態によるアップリンクの非トリガベースのデータ送信方法のシーケンス図1である。図16aに示されるように、link1(すなわち、前述の第1のリンク)上のチャネルを先取りした後、non-AP MLD内のSTA1は、単一の空間ストリームを使用することによってRTSフレームを送信し、CTSフレームを受信した後で空間ストリーム(またはアンテナ)の切替えを開始する。この場合、AP MLD内のAP1は、link1上のnon-AP MLDによる後続のアップリンクPPDU送信をサポートするために、non-AP MLDが、link2(すなわち、前述の第2のリンク)上の単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)をlink1に切り替えて、デュアル空間ストリーム(またはデュアル空間ストリーム)を形成するのに十分な時間を有するように、CTSフレームをパディングする必要がある。図16aのEMLSR delay1は、複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)を形成するために、あるリンク上の単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を別のリンクに切り替えるために要する期間を表す。パディング(padding)の長さは、EMLSR delay1に基づいて決定されうることを理解されたい。CTSフレームは、少なくともHTフォーマット(HTフォーマット、VHTフォーマット、HEフォーマット、およびEHTフォーマットを含む)のPPDUを使用することによって送信される必要がある。これに対応して、RTSフレームもまた、少なくともHTフォーマットのPPDUを使用することによって送信される必要がある。
方式2:図16bを参照されたい。図16bは、本出願の一実施形態によるアップリンクの非トリガベースのデータ送信方法のシーケンス図2である。図16bに示されるように、link1(すなわち、前述の第1のリンク)上のチャネルを先取りした後、non-AP MLD内のSTA1は、単一の空間ストリームを使用することによってRTSフレームを送信し、次いで空間ストリーム(またはアンテナ)の切替えを開始するか、またはRTSフレームを送信するときに空間ストリーム/アンテナを同時に(もしくは並列に)切り替える(すなわち、RTSフレームを送信するときに空間ストリーム/アンテナの切替えを開始する)。この場合、non-AP MLD内のSTA1は、link1上のnon-AP MLDによる後続のアップリンクPPDU送信をサポートするために、non-AP MLDが、link2(すなわち、前述の第2のリンク)上の単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)をlink1に切り替えて、複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)を形成するのに十分な時間を有するように、RTSフレームをパディングする必要がある。図16bのEMLSR delay1は、複数の空間ストリーム(または複数のアンテナ)を形成するために、あるリンク上の単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)を別のリンクに切り替えるために要する期間を表す。パディング(padding)の長さは、EMLSR delay1に基づいて決定されうることを理解されたい。RTSフレームは、少なくともHTフォーマットのPPDUを使用することによって送信される必要があるか、またはSTA1は、マルチユーザ(multi-user、MU)RTS(すなわち、MU-RTS)フレームを送信し、MU-RTSフレームをパディングする。任意選択で、AP1が送信を行っているためにAP1がCTSフレームを送信することができない場合、STA1は、link1上の空間ストリーム(またはアンテナ)を切り替えて元のアンテナ構成に戻す、すなわち、切り替えてlink1およびlink2上の単一の空間ストリーム(または単一のアンテナ)に戻す。
方式3:図16cを参照されたい。図16cは、本出願の一実施形態によるアップリンクの非トリガベースのデータ送信方法のシーケンス図3である。図16cに示されるように、link1(すなわち、前述の第1のリンク)上のチャネルを先取りした後、non-AP MLD内のSTA1は、単一の空間ストリームを使用することによってRTSフレームを送信し、次いで空間ストリーム(またはアンテナ)の切替えを開始するか、またはRTSフレームを送信するときに空間ストリーム/アンテナを同時に(もしくは並列に)切り替える(すなわち、RTSフレームを送信するときに空間ストリーム/アンテナの切替えを開始する)。AP MLD内のAP1によって返信されたCTSフレームを受信した後、non-AP MLD内のSTA1は、チャネル占有を維持するために別のRTSフレームを送信する。
本出願のこの実施形態では、EMLSRモードのnon-AP MLDが自律的なコンテンションをさらに行うことが可能とされるので、EMLSRモードのnon-AP MLDは、アップリンクの非トリガベースのデータを送信するようサポートされることが知見されうる。
任意選択の一実施形態では、受信能力が制限されるリンク上のSTAは一部のPPDUを理解(または受信/パース)することしかできないので、STAが競合することを可能にすることは、衝突を被る可能性が高いBSS内のコンテンションに実際に影響を及ぼす。したがって、EMLSR non-AP MLDの受信能力がリンク間で非対称である場合、受信能力が制限されないリンク上のSTAのみがチャネル(例えば、EDCAを使用する)を求めて競合することができることが規格に規定されうる。代替的に、AP MLDは、リンク上のSTAがアップリンクの非トリガベースのデータを送信するためにチャネルコンテンションを行いうることを指定する。本出願のこの実施形態では、EMLSRモードのnon-AP MLDは、アップリンクの非トリガベースのデータを送信するためにいくつかのリンク(例えば、受信能力が制限されないリンクやAP MLDによって指定されたいくつかのリンク)上でのみチャネルコンテンションを行うように制限され、チャネルコンテンションにおける衝突を低減することが知見されうる。
前述の内容は、本出願で提供される方法を詳細に説明している。本出願の実施形態における前述の解決策の実施を容易にするために、本出願の実施形態は、対応する装置またはデバイスをさらに提供する。
本出願の実施形態では、AP MLDおよびnon-AP MLDは、前述の方法例に基づいて機能モジュールに分割されてもよい。例えば、各機能モジュールが各機能に基づく分割によって得られてよいし、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合モジュールは、ハードウェアの形態で実施されてもよいし、ソフトウェア機能モジュールの形態で実施されてもよい。本出願の実施形態では、モジュールへの分割は一例であり、単なる論理的な機能分割であり、実際の実施態様では他の分割であってもよいことに留意されたい。以下は、図17から図19を参照して、本出願の実施形態における通信装置を詳細に説明する。通信装置は、AP MLDまたはnon-AP MLDである。さらに、通信装置はAP MLD内の装置であってもよいし、または通信装置はnon-AP MLD内の装置である。
統合ユニットが使用される場合、図17を参照されたい。図17は、本出願の一実施形態による通信装置1の構造を描いた概略図である。通信装置1は、AP MLDであってもよいし、AP MLD内のチップ、例えばWi-Fiチップであってもよい。図17に示されるように、通信装置1は、トランシーバユニット11を含み、任意選択で処理ユニット12を含む。
第1の設計では、トランシーバユニット11は、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ように構成される。トランシーバユニット11は、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信するようにさらに構成される。TXOPホルダ通信装置1とEMLSR non-AP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、通信装置1は、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信することになっている。
任意選択で、処理ユニット12は、第1のフレームおよびビーコンフレームを生成するように構成される。
任意選択で、トランシーバユニット11は、第2のフレームを受信し、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ようにさらに構成される。
任意選択で、トランシーバユニット11は、第2のフレームを受信し、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにリンクのリンク情報で搬送される、ようにさらに構成される。
第1の設計における通信装置1は実施形態1を対応して行ってもよく、通信装置1内のユニットの前述の動作または機能は、実施形態1におけるAP MLDの対応する動作を実施するためにそれぞれ使用されることを理解されたい。簡潔にするために、本明細書では詳細は再度説明されない。
第2の設計では、トランシーバユニット11は、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ように構成される。トランシーバユニット11は、次のTBTTにおいて第2のリンク上でビーコンフレームを送信するようにさらに構成される。通信装置1とTXOPホルダnon-AP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、non-AP MLDはEMLSRモードにある。
任意選択で、処理ユニット12は、ビーコンフレームを生成するように構成される。
第2の設計における通信装置1は実施形態2を対応して行ってもよく、通信装置1内のユニットの前述の動作または機能は、実施形態2におけるAP MLDの対応する動作を実施するためにそれぞれ使用されることを理解されたい。簡潔にするために、本明細書では詳細は再度説明されない。
第3の設計では、トランシーバユニット11は、MACフレームを受信し、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示するか、またはMACフレーム内のリンクのリンク情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示する、ように構成される。処理ユニット12は、MACフレームをパースするように構成される。
第3の設計における通信装置1は実施形態3を対応して行ってもよく、通信装置1内のユニットの前述の動作または機能は、実施形態3におけるAP MLDの対応する動作を実施するためにそれぞれ使用されることを理解されたい。簡潔にするために、本明細書では詳細は再度説明されない。
図18を参照されたい。図18は、本出願の一実施形態による通信装置2の構造を描いた概略図である。通信装置2は、non-AP MLDであってもよいし、non-AP MLD内のチップ、例えばWi-Fiチップであってもよい。図18に示されるように、通信装置2は、トランシーバユニット21と、処理ユニット22とを含む。
第1の設計では、トランシーバユニット21は、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、non-AP MLDによって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ように構成される。処理ユニット22内の切替えサブユニット221は、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するように構成される。トランシーバユニット21は、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するようにさらに構成される。通信装置2とTXOPホルダAP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在する。
任意選択で、通信装置2が単一の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上および第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される。TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは複数の空間ストリームであるが、TXOP内に通信装置2の第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない。切替えサブユニット221は、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから複数の空間ストリームをサポートするに変更するように具体的には構成される。
任意選択で、通信装置2は、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む。通信装置2が第1の空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限され、通信装置2が第2の空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限されない。
任意選択で、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。しかしながら、TXOP内に通信装置2の第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない。通信装置2が単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限されない。切替えサブユニット221は、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するように具体的には構成される。第2のリンク上でサポートされる単一の空間ストリームは、ビーコンフレーム受信をサポートする。本明細書において、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる第2の空間ストリームは、第2のリンクに戻されうる。
一実施態様では、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。しかしながら、TXOP内に通信装置2の第2のリンク上では空間ストリームがサポートされず、通信装置2が単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される。切替えサブユニット221は、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するように具体的には構成される。第2のリンク上でサポートされる単一の空間ストリームは、ビーコンフレーム受信をサポートする。本明細書において、第1のリンク上でサポートされる第2の空間ストリームは、第2のリンクに切り替えられうる。
別の実施態様では、TXOP内に通信装置2の第2のリンク上でサポートされる空間ストリームは単一の空間ストリームであるが、通信装置2が単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限される。切替えサブユニット221は、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するように具体的には構成される。
一実施態様では、トランシーバユニット21は、第2のフレームを送信し、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ようにさらに構成される。
別の実施態様では、トランシーバユニット21は、第2のフレームを送信し、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにリンクのリンク情報で搬送される、ようにさらに構成される。
第1の設計における通信装置2は実施形態1を対応して行ってもよく、通信装置2内のユニットの前述の動作または機能は、実施形態1におけるnon-AP MLDの対応する動作を実施するためにそれぞれ使用されることを理解されたい。簡潔にするために、本明細書では詳細は再度説明されない。
第2の設計では、トランシーバユニット21は、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信し、第1のフレームが第1のリンク上のTXOP終了を指示し、第1の遅延が、通信装置2によって、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ように構成される。処理ユニット22内の切替えサブユニット221は、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するように構成される。トランシーバユニット21は、次のTBTTにおいて第2のリンク上で現在サポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するようにさらに構成される。通信装置2とTXOPホルダAP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在する。通信装置2はEMLSRモードにある。
任意選択で、通信装置2が単一の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上および第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される。TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは複数の空間ストリームであるが、TXOP内に通信装置2の第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない。切替えサブユニット221は、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから複数の空間ストリームをサポートするに変更するように具体的には構成される。
任意選択で、通信装置2は、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む。通信装置2が第1の空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限され、通信装置2が第2の空間ストリームを使用することによってリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限されない。
任意選択で、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。しかしながら、TXOP内に通信装置2の第2のリンク上では空間ストリームがサポートされない。通信装置2が単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限されない。切替えサブユニット221は、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するように具体的には構成される。第2のリンク上でサポートされる単一の空間ストリームは、ビーコンフレーム受信をサポートする。本明細書において、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる第2の空間ストリームは、第2のリンクに戻されうる。
一実施態様では、TXOP内に第1のリンク上でサポートされる空間ストリームは、第1の空間ストリームおよび第2の空間ストリームを含む複数の空間ストリームである。しかしながら、TXOP内に通信装置2の第2のリンク上では空間ストリームがサポートされず、通信装置2が単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合には受信能力が制限される。切替えサブユニット221は、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するように具体的には構成される。第2のリンク上でサポートされる単一の空間ストリームは、ビーコンフレーム受信をサポートする。本明細書において、第1のリンク上でサポートされる第2の空間ストリームは、第2のリンクに切り替えられうる。
別の実施態様では、TXOP内に通信装置2の第2のリンク上でサポートされる空間ストリームは単一の空間ストリームであるが、通信装置2が単一の空間ストリームを使用することによって第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限される。切替えサブユニット221は、第1のリンク上のTXOP終了後の第1の遅延内に、第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するように具体的には構成される。
一実施態様では、トランシーバユニット21は、第2のフレームを送信し、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ようにさらに構成される。
別の実施態様では、トランシーバユニット21は、第2のフレームを送信し、第2のフレームが指示情報を含み、指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するためにリンクのリンク情報で搬送される、ようにさらに構成される。
第2の設計における通信装置2は実施形態2を対応して行ってもよく、通信装置2内のユニットの前述の動作または機能は、実施形態2におけるnon-AP MLDの対応する動作を実施するためにそれぞれ使用されることを理解されたい。簡潔にするために、本明細書では詳細は再度説明されない。
第3の設計では、処理ユニット22内の生成サブユニット222は、媒体アクセス制御MACフレームを生成し、MACフレームが指示情報を含み、指示情報が、non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示するか、またはMACフレーム内のリンクのリンク情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示する、ように構成される。トランシーバユニットは、MACフレームを送信するように構成される。
第3の設計における通信装置2は実施形態3を対応して行ってもよく、通信装置2内のユニットの前述の動作または機能は、実施形態3におけるnon-AP MLDの対応する動作を実施するためにそれぞれ使用されることを理解されたい。簡潔にするために、本明細書では詳細は再度説明されない。
第4の設計では、処理ユニット22内のチャネルコンテンションサブユニット223は、TXOPを取得するために第1のリンク上でチャネルコンテンションを行い、第1のリンク上のチャネル占有を維持し、第1のリンク上の空間ストリームが単一の空間ストリームである、ように構成される。処理ユニット22内の切替えサブユニット221は、複数の空間ストリームを形成するために、第2のリンク上の空間ストリームを第1のリンクに切り替えるように構成される。トランシーバユニット21は、複数の空間ストリームを使用することによって第1のリンク上でアップリンクPPDUを送信するように構成される。
第2の設計における通信装置2は実施形態10を対応して行ってもよく、通信装置2内のユニットの前述の動作または機能は、実施形態4におけるnon-AP MLDの対応する動作を実施するためにそれぞれ使用されることを理解されたい。簡潔にするために、本明細書では詳細は再度説明されない。
以上は、本出願の実施形態におけるAP MLDおよびnon-AP MLDを説明している。以下は、AP MLDおよびnon-AP MLDの可能な製品形態を説明する。図17のAP MLDの機能を有する任意の形態の製品、ならびに図18のAP MLDおよびnon-AP MLDの機能を有する任意の形態の製品は、本出願の実施形態の保護範囲内に入ることを理解されたい。以下の説明は単なる一例であり、本出願の実施形態におけるAP MLDおよびnon-AP MLDの製品形態はそれに限定されないことをさらに理解されたい。
可能な製品形態として、本出願の実施形態で説明されているAP MLDおよびnon-AP MLDは、一般的なバスアーキテクチャを使用することによって実施されてもよい。
説明を容易にするために、図19を参照されたい。図19は、本出願の一実施形態による通信装置1000の構造を描いた概略図である。通信装置1000は、AP MLDまたはnon-AP MLDであってもよいし、AP MLDまたはnon-AP MLD内のチップであってもよい。図19は、通信装置1000の主要な構成要素のみを示している。プロセッサ1001およびトランシーバ1002に加えて、通信装置は、メモリ1003および入力/出力装置(図示されず)をさらに含んでもよい。
プロセッサ1001は、通信プロトコルおよび通信データを処理し、通信装置を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように主に構成される。メモリ1003は、ソフトウェアプログラムおよびデータを記憶するように主に構成される。トランシーバ1002は、制御回路およびアンテナを含んでもよい。制御回路は、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を行い、無線周波数信号を処理するように主に構成される。アンテナは、電磁波の形態の無線周波数信号を受信および送信するように主に構成される。タッチスクリーン、ディスプレイ、キーボードなどの入力/出力装置は、ユーザによって入力されたデータを受信し、ユーザにデータを出力するように主に構成される。
通信装置の電源が入れられた後、プロセッサ1001は、メモリ1003内のソフトウェアプログラムを読み出し、ソフトウェアプログラムの命令を解釈して実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理しうる。プロセッサ1001は、データが無線で送信される必要がある場合に、送信されるべきデータに対してベースバンド処理を行い、次いで、無線周波数回路にベースバンド信号を出力する。無線周波数回路は、ベースバンド信号に対して無線周波数処理を行い、次いで、アンテナを介して電磁波形態の無線周波数信号を送信する。通信装置にデータが送信されると、無線周波数回路は、アンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサ1001に出力する。プロセッサ1001はベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。
別の実施態様では、無線周波数回路およびアンテナは、ベースバンド処理を行うプロセッサから独立して配置されてもよい。例えば、分散シナリオでは、無線周波数回路およびアンテナは、リモートで、通信装置から独立して配置されてもよい。
プロセッサ1001と、トランシーバ1002と、メモリ1003とは、通信バスを介して接続されてもよい。
一設計では、通信装置1000は、実施形態1のAP MLDの機能を行うように構成されうる。プロセッサ1001は、図5のステップS101で送信される第1のフレームおよびステップS104で送信されるビーコンフレームを生成するように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。トランシーバ1002は、図5のステップS101およびステップS104を行うように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
別の設計では、通信装置1000は、実施形態1のnon-AP MLDの機能を行うように構成されうる。プロセッサ1001は、図5のステップS103を行うように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。トランシーバ1002は、図5のステップS102およびステップS105を行うように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
一設計では、通信装置1000は、実施形態2のAP MLDの機能を行うように構成されうる。プロセッサ1001は、図10のステップS204で送信されるビーコンフレームを生成するように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。トランシーバ1002は、図10のステップS202およびステップS204を行うように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
別の設計では、通信装置1000は、実施形態2のnon-AP MLDの機能を行うように構成されうる。プロセッサ1001は、図10のステップS203を行うように構成され、かつ/または本明細書で説明される技術の別のプロセスを行うように構成されうる。トランシーバ1002は、図10のステップS201およびステップS205を行うように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
一設計では、通信装置1000は、実施形態3のAP MLDの機能を行うように構成されうる。プロセッサ1001は、図11のステップS304を行うように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。トランシーバ1002は、図11のステップS303を行うように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
別の設計では、通信装置1000は、実施形態3のnon-AP MLDの機能を行うように構成されうる。プロセッサ1001は、図11のステップS301を行うように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。トランシーバ1002は、図11のステップS302を行うように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセス行うように構成されうる。
一設計では、通信装置1000は、実施形態4のnon-AP MLDの機能を行うように構成されうる。プロセッサ1001は、図15のステップS401およびステップS402を行うように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。トランシーバ1002は、図15のステップS403を行うように構成され、かつ/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
前述の設計のいずれか1つにおいて、プロセッサ1001は、受信機能および送信機能を実施するように構成されたトランシーバを含んでもよい。例えば、トランシーバは、トランシーバ回路、インターフェース、またはインターフェース回路であってもよい。受信機能および送信機能を実施するように構成されたトランシーバ回路、インターフェース、またはインターフェース回路は分離されていてもよいし、互いに統合されていてもよい。トランシーバ回路、インターフェース、またはインターフェース回路は、コード/データを読み出し、書き込むように構成されうる。代替的に、トランシーバ回路、インターフェース、またはインターフェース回路は、信号を送信または転送するように構成されてもよい。
前述の設計のいずれか1つにおいて、プロセッサ1001は、命令を記憶してもよい。命令は、コンピュータプログラムであってもよい。コンピュータプログラムはプロセッサ1001上で実行され、それにより、通信装置1000は、前述の方法実施形態のいずれか1つで説明された方法を行うことができる。コンピュータプログラムは、プロセッサ1000内に固定されていてもよい。この場合、プロセッサ1001は、ハードウェアによって実施されてもよい。
一実施態様では、通信装置1000は回路を含んでもよく、回路は、前述の方法実施形態における送信機能、受信機能、または通信機能を実施しうる。本出願で説明されたプロセッサおよびトランシーバは、集積回路(integrated circuit、IC)、アナログIC、無線周波数集積回路(radio frequency integrated circuit、RFIC)、混合信号IC、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、プリント回路基板(printed circuit board、PCB)、電子デバイスなどで実施されてもよい。プロセッサおよびトランシーバは、様々なIC技術、例えば、相補型金属酸化膜半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)、N型金属酸化物半導体(nMetal-oxide-semiconductor、NMOS)、P型金属酸化物半導体(positive channel metal oxide semiconductor、PMOS)、バイポーラ接合トランジスタ(bipolar junction transistor、BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、およびガリウムヒ素(GaAs)を使用することによって、代替的に製造されてもよい。
本出願で説明された通信装置の範囲はこれに限定されず、通信装置の構造は図14によって限定されなくてもよい。通信装置は、独立したデバイスであってもよいし、大きなデバイスの一部であってもよい。例えば、通信装置は、以下であってもよい:
(1)独立した集積回路IC、チップ、またはチップシステムもしくはサブシステム、
(2)1つまたは複数のICを含むセットであって、任意選択で、ICセットは、データおよびコンピュータプログラムを記憶するように構成された記憶構成要素をさらに含みうる、セット、
(3)ASIC、例えば、モデム(Modem)、
(4)別のデバイスに埋め込まれることができるモジュール、
(5)受信機、端末、インテリジェント端末、携帯電話、無線デバイス、ハンドヘルドデバイス、モバイルユニット、車載デバイス、ネットワークデバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイスなど、または
(6)別のデバイスなど。
(1)独立した集積回路IC、チップ、またはチップシステムもしくはサブシステム、
(2)1つまたは複数のICを含むセットであって、任意選択で、ICセットは、データおよびコンピュータプログラムを記憶するように構成された記憶構成要素をさらに含みうる、セット、
(3)ASIC、例えば、モデム(Modem)、
(4)別のデバイスに埋め込まれることができるモジュール、
(5)受信機、端末、インテリジェント端末、携帯電話、無線デバイス、ハンドヘルドデバイス、モバイルユニット、車載デバイス、ネットワークデバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイスなど、または
(6)別のデバイスなど。
1つの可能な製品形態では、本出願の実施形態におけるAP MLDおよびnon-AP MLDは、汎用プロセッサによって実施されうる。
AP MLDを実施するための汎用プロセッサは、処理回路と、処理回路に内部接続されて処理回路と通信する入力/出力インターフェースとを含む。
一設計では、汎用プロセッサは、実施形態1のAP MLDの機能を行うように構成されうる。具体的には、処理回路は、図5のステップS101で送信される第1のフレームおよびステップS104で送信されるビーコンフレーム、ならびに/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを生成するように構成されうる。入力/出力インターフェースは、図5のステップS101およびステップS104、ならびに/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
別の設計では、汎用プロセッサは、実施形態2のAP MLDの機能を行うように構成されうる。具体的には、処理回路は、図10のステップS204で送信されるビーコンフレーム、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを生成するように構成されうる。入力/出力インターフェースは、図10のステップS202およびステップS204、ならびに/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
一設計では、汎用プロセッサは、実施形態3のAP MLDの機能を行うように構成されうる。具体的には、処理回路は、図11のステップS304、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。入力/出力インターフェースは、図11のステップS303、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
non-AP MLDを実施するための汎用プロセッサは、処理回路と、処理回路に内部接続されて処理回路と通信する入力/出力インターフェースとを含む。
一設計では、汎用プロセッサは、実施形態1におけるnon-AP MLDの機能を行うように構成されうる。具体的には、処理回路は、図5のステップS103、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。入力/出力インターフェースは、図5のステップS102およびステップS105、ならびに/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
一設計では、汎用プロセッサは、実施形態2におけるnon-AP MLDの機能を行うように構成されうる。具体的には、処理回路は、図10のステップS203、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。入力/出力インターフェースは、図10のステップS201およびステップS205、ならびに/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
一設計では、汎用プロセッサは、実施形態3におけるnon-AP MLDの機能を行うように構成されうる。具体的には、処理回路は、図11のステップS301、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。入力/出力インターフェースは、図11のステップS302、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
一設計では、汎用プロセッサは、実施形態4におけるnon-AP MLDの機能を行うように構成されうる。具体的には、処理回路は、図15のステップS401およびステップS402、ならびに/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。入力/出力インターフェースは、図15のステップS403、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを行うように構成されうる。
前述の様々な製品形態の通信装置は、方法実施形態におけるAP MLDまたはnon-AP MLDの任意の機能を有することを理解されたい。本明細書では詳細は繰り返されない。
本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムコードを記憶している。プロセッサがコンピュータプログラムコードを実行すると、電子デバイスは前述の実施形態のいずれか1つにおける方法を行う。
本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは前述の実施形態のいずれか1つにおける方法を行うことを可能にされる。
本出願の一実施形態は、通信装置をさらに提供する。装置は、チップの製品形態で存在しうる。装置の構造は、プロセッサとインターフェース回路とを含む。プロセッサは、装置が前述の実施形態のいずれか1つにおける方法を行うことを可能にするために、インターフェース回路を介して別の装置と通信するように構成される。
本出願の一実施形態は、AP MLDおよびnon-AP MLDを含む無線通信システムをさらに提供する。AP MLDおよびnon-AP MLDは、前述の実施形態のいずれか1つにおける方法を行いうる。
本出願に開示された内容と併せて説明されている方法またはアルゴリズムステップは、ハードウェアによって実施されてもよいし、ソフトウェア命令を実行することによりプロセッサによって実施されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含んでもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable Programmable ROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、または当技術分野で周知の任意の他の形態の記憶媒体に記憶されうる。例えば、記憶媒体はプロセッサに結合され、それによりプロセッサは、記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができる。当然ながら、記憶媒体はプロセッサの構成要素であってもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに配置されてもよい。加えて、ASICはコア・ネットワーク・インターフェース・デバイスに配置されてもよい。当然ながら、プロセッサおよび記憶媒体は、コア・ネットワーク・インターフェース・デバイスに別々の構成要素として存在してもよい。
前述の1つまたは複数の例において、本出願で説明されている機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによって実施されうることを、当業者は理解するはずである。機能がソフトウェアによって実施される場合、前述の機能は、コンピュータ可読媒体に記憶されうるか、またはコンピュータ可読媒体において1つまたは複数の命令またはコードとして送信されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体および通信媒体を含む。通信媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの送信を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータでアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。
前述の具体的な実施態様では、本出願の目的、技術的解決策、および有益な効果が詳細にさらに説明されている。前述の説明は、本出願の単なる具体的な実施態様であり、本出願の保護範囲を限定することを意図されたものではないことを理解されたい。本出願の技術的解決策に基づいて行われた修正、同等の置換、改善などは、本出願の保護範囲に含まれるものとする。
100 AP MLD
200 non-AP MLD
300 non-AP MLD
400 STA
1 通信装置
11 トランシーバユニット
12 処理ユニット
2 通信装置
21 トランシーバユニット
22 処理ユニット
221 切替えサブユニット
222 生成サブユニット
223 チャネルコンテンションサブユニット
1000 通信装置
1001 プロセッサ
1002 トランシーバ
1003 メモリ
200 non-AP MLD
300 non-AP MLD
400 STA
1 通信装置
11 トランシーバユニット
12 処理ユニット
2 通信装置
21 トランシーバユニット
22 処理ユニット
221 切替えサブユニット
222 生成サブユニット
223 チャネルコンテンションサブユニット
1000 通信装置
1001 プロセッサ
1002 トランシーバ
1003 メモリ
Claims (30)
- 拡張マルチリンク単一無線EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法であって、
送信機会TXOPホルダアクセスポイントマルチリンクデバイスAP MLDと拡張マルチリンク単一無線EMLSR非アクセスポイントマルチリンクデバイスnon-AP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、前記AP MLDが次のターゲットビーコン送信時間TBTTにおいて前記第2のリンク上でビーコンフレームを送信することになっており、前記方法は、
前記AP MLDによって、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信するステップであって、前記第1のフレームが前記第1のリンク上のTXOP終了を指示し、前記第1の遅延が、前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ステップと、
前記AP MLDによって、前記次のTBTTにおいて前記第2のリンク上でビーコンフレームを送信するステップと
を含む、ビーコンフレーム送信方法。 - EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法であって、
EMLSR non-AP MLDとTXOPホルダAP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、前記方法は、
前記non-AP MLDによって、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信するステップであって、前記第1のフレームが前記第1のリンク上のTXOP終了を指示し、前記第1の遅延が、前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ステップと、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上の前記空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するステップと、
前記non-AP MLDによって、前記次のTBTTにおいて前記第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するステップと
を含む、ビーコンフレーム送信方法。 - 前記第1の遅延は、前記第1の遅延が、前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するために要する期間である場合、または
前記第1の遅延が、前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、単一の空間ストリームもしくは複数の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である場合
のうちの1つである、請求項1または2に記載の方法。 - 前記non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって前記第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限され、前記TXOP内に前記non-AP MLDの前記第2のリンク上で空間ストリームがサポートされず、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上の前記空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更する前記ステップは、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから複数の空間ストリームをサポートするに変更するステップ
を含む、請求項2または3に記載の方法。 - 前記TXOP内に前記non-AP MLDの前記第2のリンク上で空間ストリームがサポートされず、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上の前記空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更する前記ステップは、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するステップであって、
前記第2のリンク上でサポートされる前記単一の空間ストリームがビーコンフレーム受信をサポートする、ステップ
を含む、請求項2または3に記載の方法。 - 前記non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって前記第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限され、前記TXOP内に前記non-AP MLDの前記第2のリンク上でサポートされる空間ストリームは単一の空間ストリームであり、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上の前記空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更する前記ステップは、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上でサポートされている前記空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するステップ
を含む、請求項2または3に記載の方法。 - 前記non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクは、関連付けプロセスにおいて前記AP MLDと前記non-AP MLDとの間で関連付け要求フレームおよび関連付け応答フレームが交換されるリンク、または再関連付けプロセスにおいて前記AP MLDと前記non-AP MLDとの間で再関連付け要求フレームおよび再関連付け応答フレームが交換されるリンク、である
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。 - 前記方法は、
前記non-AP MLDによって、第2のフレームを送信するステップであって、前記第2のフレームが指示情報を含み、前記指示情報が、前記non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ステップ
をさらに含む、請求項2から6のいずれか一項に記載の方法。 - 前記方法は、
前記AP MLDによって、第2のフレームを受信するステップであって、前記第2のフレームが指示情報を含み、前記指示情報が、前記non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクの識別子を指示する、ステップ
をさらに含む、請求項1または3に記載の方法。 - 前記指示情報は前記第2のフレームのマルチリンク要素の共通情報フィールドに配置され、前記指示情報の長さは4ビットである、請求項8または9に記載の方法。
- 前記指示情報は、前記共通情報フィールドの拡張マルチリンクEML能力フィールドに配置される、請求項10に記載の方法。
- 前記方法は、
前記non-AP MLDによって、第2のフレームを送信するステップであって、前記第2のフレームが指示情報を含み、前記指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するために前記リンクのリンク情報で搬送される、ステップ
をさらに含む、請求項2から6のいずれか一項に記載の方法。 - 前記方法は、
前記AP MLDによって、第2のフレームを受信するステップであって、前記第2のフレームが指示情報を含み、前記指示情報が、受信に単一の空間ストリームが使用される場合にリンク上の受信能力が制限されるかどうかを指示するために前記リンクのリンク情報で搬送される、ステップ
をさらに含む、請求項1または3に記載の方法。 - 前記指示情報は、前記第2のフレームの超高スループットEHT媒体アクセス制御MAC能力情報フィールドに配置され、前記指示情報の長さは1ビットである、請求項12または13に記載の方法。
- 前記指示情報は、前記第2のフレームのマルチリンク要素の局STAごとのプロファイルに配置され、前記指示情報の長さは1ビットである、請求項12または13に記載の方法。
- 前記指示情報は、前記局STAごとのプロファイルのSTA制御フィールドに配置される、請求項15に記載の方法。
- EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法であって、
TXOPホルダnon-AP MLDとAP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、前記non-AP MLDはEMLSRモードにあり、前記方法は、
前記non-AP MLDによって、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを送信するステップであって、前記第1のフレームが前記第1のリンク上のTXOP終了を指示し、前記第1の遅延が、前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ステップと、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上の前記空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するステップと、
前記non-AP MLDによって、前記次のTBTTにおいて前記第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するステップと
を含む、ビーコンフレーム送信方法。 - EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法であって、
AP MLDとTXOPホルダnon-AP MLDとの間に第1のリンクおよび第2のリンクが存在し、前記non-AP MLDはEMLSRモードにあり、前記方法は、
前記AP MLDによって、次のTBTTに先立つ第1の遅延の前に第1のフレームを受信するステップであって、前記第1のフレームが前記第1のリンク上のTXOP終了を指示し、前記第1の遅延が、前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上の空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更するために使用される、ステップと、
前記AP MLDによって、前記次のTBTTにおいて前記第2のリンク上でビーコンフレームを送信するステップと
を含む、ビーコンフレーム送信方法。 - 前記第1の遅延は、前記第1の遅延が、前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上でサポートされている空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するために要する期間である場合、または
前記第1の遅延が、前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから、単一の空間ストリームもしくは複数の空間ストリームをサポートするに変更するために要する期間である場合
のうちの1つである、請求項17または18に記載の方法。 - 前記non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって前記第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限され、前記TXOP内に前記non-AP MLDの前記第2のリンク上で空間ストリームがサポートされず、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上の前記空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更する前記ステップは、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから複数の空間ストリームをサポートするに変更するステップ
を含む、請求項18または19に記載の方法。 - 前記TXOP内に前記non-AP MLDの前記第2のリンク上で空間ストリームがサポートされず、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上の前記空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更する前記ステップは、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上で空間ストリームをサポートしないから単一の空間ストリームをサポートするに変更するステップであって、
前記第2のリンク上でサポートされる前記単一の空間ストリームがビーコンフレーム受信をサポートする、ステップ
を含む、請求項18または19に記載の方法。 - 前記non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって前記第2のリンク上で受信を行う場合に受信能力が制限され、前記TXOP内に前記non-AP MLDの前記第2のリンク上でサポートされる空間ストリームは単一の空間ストリームであり、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上の前記空間ストリームを、ビーコンフレーム受信をサポートするに変更する前記ステップは、
前記第1のリンク上の前記TXOP終了後の前記第1の遅延内に前記non-AP MLDによって、前記第2のリンク上でサポートされている前記空間ストリームを、単一の空間ストリームから複数の空間ストリームに変更するステップ
を含む、請求項18または19に記載の方法。 - 前記non-AP MLDが単一の空間ストリームを使用することによって受信を行う場合に受信能力が制限されないリンクは、関連付けプロセスにおいて前記AP MLDと前記non-AP MLDとの間で関連付け要求フレームおよび関連付け応答フレームが交換されるリンク、または再関連付けプロセスにおいて前記AP MLDと前記non-AP MLDとの間で再関連付け要求フレームおよび再関連付け応答フレームが交換されるリンク、である
請求項17から22のいずれか一項に記載の方法。 - EMLSRモードでのビーコンフレーム送信方法であって、
EMLSR non-AP MLDとTXOPホルダAP MLDとの間に第1のリンクが存在し、前記方法は、
前記non-AP MLDによって、次のTBTTに先立って第1のフレームを受信するステップであって、前記第1のフレームが前記第1のリンク上のTXOP終了を指示する、ステップと、
前記non-AP MLDによって、前記第1のリンク上でサポートされている空間ストリームを維持し、前記次のTBTTにおいて前記第1のリンク上でサポートされている前記空間ストリームを使用することによってビーコンフレームを受信するステップと
を含む、ビーコンフレーム送信方法。 - 前記第1のリンク上でサポートされている前記空間ストリームは、単一の空間ストリームまたは複数の空間ストリームである、請求項24に記載の方法。
- 請求項1から25のいずれか一項に記載の方法を行うように構成されたユニットまたはモジュールを含む、通信装置。
- プロセッサとトランシーバとを含む通信装置であって、前記トランシーバは、フレームを送信および受信するように構成され、前記プロセッサは、前記通信装置が請求項1から25のいずれか一項に記載の方法を行うことを可能にするために、プログラム命令を実行するように構成される、通信装置。
- コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を記憶しており、前記プログラム命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは請求項1から25のいずれか一項に記載の方法を行うことを可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
- プログラム命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記プログラム命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは請求項1から25のいずれか一項に記載の方法を行うことを可能にされる、コンピュータプログラム製品。
- プロセッサとインターフェース回路とを含む通信装置であって、
前記インターフェース回路はコード命令を受信し、前記コード命令を前記プロセッサに送信するように構成され、
前記プロセッサは、請求項1から25のいずれか一項に記載の方法を行うために前記コード命令を実行するように構成される、通信装置。
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