JP2024515058A - 膜間圧力差を用いた正浸透膜の透水性の状態の決定 - Google Patents

膜間圧力差を用いた正浸透膜の透水性の状態の決定 Download PDF

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Abstract

透析液生成装置(1)における正浸透(FO)デバイス(2)のFO膜(2c)の透水性の状態を決定するための制御装置(10)および方法。FO膜(2c)は、FOデバイス(2)のフィード側(2a)とドロー側(2b)とを分離する。FOデバイス(2)は、フィード側(2a)と流体連通するフィード入口ポート(Ein)およびフィード出口ポート(Eout)と、ドロー側(2b)と流体連通するドロー入口ポート(Lin)およびドロー出口ポート(Lout)と、を備える。方法は、フィード側(2a)に純水の流れを提供すること(S1)と、ドロー側(2b)に純水の流れを提供すること(S2)と、を含む。方法は、フィード側(2a)とドロー側(2b)との膜間圧力差、TMP、を示す1つ以上の圧力をモニタすること(s3)をさらに含む。方法は、TMPが一定にかつゼロではない大きさに維持されるように、ポートのうちの1つを介した流れを停止すること(S4)と、モニタされた1つ以上の圧力に基づいて停止した流れを有するフィード側(2a)およびドロー側(2b)のうち一方へのまたは一方からの流れを制御すること(S5)と、流れの示す特性に基づいて、FO膜の透水性の状態を決定すること(S7)と、をさらに含む。【選択図】図5

Description

本開示は、透析の分野および正浸透膜の透水性に関し、特に、透析液生成装置に配された正浸透膜の透水性の状態を決定することに関する。
透析は、腎不全を患う患者を治療するために一般に使用される。血液透析(HD)、腹膜透析(PD)および持続的腎代替療法(CRRT)などの複数タイプの透析治療が存在する。典型的には、透析液が、治療に使用され、透析液は、バッグ内の既成としてデリバリされるか、または、濃縮液と水とを混合することによって使用時に生成される。
正浸透(FO)は、水消費を低減するポテンシャルを有するため、透析液を生成するための選択肢として持ち上がってきた。FO膜は、典型的には水分子に対して多かれ少なかれ選択的であるように設計され、これによって、FO膜は、他のすべての汚染物質から水を分離することを可能にする。しかしながら、検出されない透水性の問題は、FO膜を横切る水以外の成分の輸送を可能にすることによって、生成された透析液の組成を変化させる可能性がある。
したがって、生成された透析液が損なわれないように、このような透水性の問題を検出する必要がある。
本開示のFO膜は、透析液を調製するために使用される。FO膜は、1つの実施形態において、水分子に対して多かれ少なかれ選択的であり、これによって、FO膜は、他のすべての汚染物質から水を分離することを可能にする。FO膜によって分離された、供給液(例えば、透析治療からの水または排出液)と、引出液(透析濃縮液)と、の間の浸透圧差が、供給液から透析濃縮液へ純水を抽出するために使用され、それによって透析濃縮液を希釈する。希釈された透析濃縮液は、その後、透析液を生成するために使用される。本開示のシステムおよび方法は、透水性の問題を検出し、FO膜を横切る水以外の成分の輸送を可能にすることによって、生成された透析液の組成の変化を抑制することを可能にする。
したがって、本開示の目的は、正浸透膜の透水性の状態を決定するためのシンプルかつ信頼性がある方法を提供することである。さらなる目的は、透析液生成装置で使用するために正浸透膜が配されている場合に、正浸透膜の透水性の状態を決定するための方法を提供することである。
これらの目的および他の目的は、独立請求項による方法、制御装置および透析液生成装置によって、および、従属請求項による実施形態によって、少なくとも部分的に達成される。
任意の他の態様およびその実施形態と組み合わせることができる1つの態様によると、本開示は、透析液生成装置における正浸透(FO)デバイスのFO膜の透水性の状態を決定するための方法に関する。FO膜は、FOデバイスのフィード側をドロー側から分離する。FOデバイスは、フィード側と流体連通するフィード入口ポートおよびフィード出口ポートと、ドロー側と流体連通するドロー入口ポートおよびドロー出口ポートと、を備える。方法は、フィード側に純水の流れを提供することと、ドロー側に純水の流れを提供することと、を含む。方法はまた、フィード側とドロー側との膜間圧力差(TMP)を示す1つ以上の圧力をモニタすることを含む。方法は、TMPが一定にかつゼロではない大きさに維持されるように、ポートのうちの1つを介した流れを停止することと、モニタされた1つ以上の圧力に基づいて停止した流れを有するフィード側およびドロー側のうち一方へのまたは一方からの流れを制御することとをさらに含む。方法は、制御された流れの示す特性に基づいて、FO膜の透水性の状態を決定することをさらに含む。
方法は、FO膜の透水性の状態を評価するための簡単で信頼できる方法を提供する。例えば、TMPを維持するようにポンプを制御することによって、ポンプが提供する流れは両側間で輸送される液体の流れを反映し、膜の透水性の状態を明らかにすることができる。代わりに、他方の側からの結果として得られる流出が、両側間で輸送される液体の流れを反映する。方法は、透析液生成装置内に既に存在する機械的な特徴を使用するため、実施が容易であり、人間の介入なしに自動的に実行されうる。
いくつかの実施形態によると、方法は、制御された流れの示す特性をモニタすることを含む。ここで、特性は、連続的に観測されてもよく、例えば、連続的に測定されてもよい。
いくつかの実施形態によると、流れを制御することは、ポンプを用いて流れを制御することを含む。ここで、様々な流れが提供されうる。
いくつかの実施形態によると、特性は、ポンプの速度、または、ポンプに提供される電力である。したがって、透水性の状態は、異なる特性に基づいて評価することができる。
いくつかの実施形態によると、特性は、停止した流れを有するフィード側およびドロー側の一方への制御された流れの流量であるか、または、特性は、フィード側およびドロー側の他方からの流出の流量である。したがって、透水性の状態は、異なる特性に基づいて評価することができる。
いくつかの実施形態によると、FO膜の透水性の状態を決定することは、特性が許容可能な透水性の状態を有するFO膜についての1つ以上の基準を満たすか否かを決定することを含む。ここで、透水性の状態は、許容可能な透水性の状態を有するFO膜の特性に基づいて決定されてもよい。
いくつかの実施形態によると、決定することは、特性が許容可能な透水性の状態を有するFO膜を規定する所定のインターバル内または所定のインターバルにあると決定すると、FO膜が許容可能な透水性の状態を有すると決定すること、または、さもなければFO膜が透水性エラーを有すると決定することを含む。したがって、透水性の状態は、許容可能な透水性の状態を有するFO膜の特性に対して、特性と所定のインターバルとの比較に基づいて評価されうる。
いくつかの実施形態によると、方法は、TMPが正に維持されるように、および、TMPが負に維持されるように流れを制御することの両方について方法を実行することを含み、決定することは、それぞれの場合について、制御された流れの示す特性に基づいて、FO膜の透水性の状態を決定することをさらに含む。ここで、一方向の流れのみを引き起こすリークが見つかることが保証される。
任意の他の態様およびその実施形態と組み合わせることができる第2態様によると、本開示は、透析液生成装置における正浸透(FO)デバイスのFO膜の透水性の状態を決定するための制御装置に関する。FO膜は、FOデバイスのフィード側とドロー側とを分離する。FOデバイスは、フィード側と流体連通するフィード入口ポートおよびフィード出口ポートと、ドロー側と流体連通するドロー入口ポートおよびドロー出口ポートと、を備える。制御装置は、フィード側に純水の流れを提供するように構成されたフィードポンプと、ドロー側に純水の流れを提供するように構成されたドローポンプと、を備える。制御装置は、フィード側およびドロー側からの流出を制御するように構成された1つ以上のバルブと、フィード側とドロー側との間の膜間圧力差(TMP)を示す圧力を感知するように構成された1つ以上の圧力センサとをさらに備える。制御装置は、TMPを示す1つ以上の圧力をモニタするように構成される。制御装置は、TMPが一定にかつゼロではない大きさに維持されるように、ポートのうち1つを介した流れを停止し、1つ以上の圧力に基づいて、停止した流れを有するフィード側およびドロー側のうち一方への流れを制御するようにさらに構成される。制御装置は、制御された流れの示す特性に基づいて、FO膜の透水性の状態を評価するようにさらに構成される。
いくつかの実施形態によると、制御装置は、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つによる方法を、単独でまたは組み合わせて実行するように構成される。
任意の他の態様およびその実施形態と組み合わせることができる第3の態様によると、本開示は、透析液を生成するための溶液生成装置に関する。装置は、FOデバイスのフィード側をドロー側から分離するFO膜を備える正浸透デバイスを備える。装置は、第2態様による制御装置、および、任意にその任意の実施形態をさらに備える。
第4態様によると、本開示は、第1態様による方法を第2態様による制御装置に実行させる命令を含むコンピュータプログラムに関する。
第5態様によると、本開示は、第4態様のコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読媒体に関する。
図1は、本開示のいくつかの実施形態によるFOデバイスの概略図である。 図2は、本開示のいくつかの実施形態による透析液生成装置の例を示す。 図3は、図2の透析液生成装置の一部を簡略化して示す。 図4A~4Dは、異なるポートを介した流れが停止され、停止されたポートの側への流れが細御されるときの、図1のFOデバイスの概略図である。 図5は、本開示のいくつかの実施形態によるFOデバイスのFO膜の透水性の状態を決定するための方法を示す。
以下の説明では、FO膜の透水性の状態を決定するための方法が説明される。FO膜は、透析液を生成するための透析液生成装置のFOデバイスに用いられ、その後、透析液を生成するために用いられる。透析液は、PD、HD、CRRTまたは透析液を治療液または置換液として使用する他の任意の透析治療(例えば、濾過後の血液を希釈するため)に使用されうる。
詳細には、FO膜は、透析液を生成するために、患者排出液、水道水、または、他の給水源から透析濃縮液中に水を抽出するために使用される。FO膜は、例えば、製造エラー、ファウリングまたは摩耗に起因して、浸透性が損なわれうる。浸透性が損なわれるのは、リーク(溶質移動)、または、透水性の低下でありうる。検出されなかった完全性の問題は、FO膜を横切る水以外の成分の輸送を可能にすることによって、生成された透析液の組成を変化させる可能性がある。例えば、リークは、フィード側(排出液または水道水)からドロー側(混合側)への微生物の輸送を可能にし、例えばPDの場合に腹膜炎のリスクを増加させうる。さらに、リークはフィード側(流出液または水道水)からドロー側(混合側)への溶質(電解質、グルコース、尿素など)の輸送を可能にし、それによって生成される透析液の組成を変化させうる。透水性の劣化は、より少ない水分子がFO膜内の意図された水チャネルを通って輸送され、濃縮液の希釈を完全に行うことができないことをもたらしうる。
本開示に記載されるように、FO膜上の膜間圧力差(TMP)を一定に維持する方法で、FOデバイスへの、および/または、FOデバイスからの流れからの流れを選択的に停止および制御することに基づいて、FO膜が透析液生成装置に設置された後に、リークおよび/または透水性の劣化を検出することが可能であることが見出された。FO膜の透水性の状態を決定するために、TMP定数を維持するための結果として生じる流れの示す特性が調査される。フィード側およびドロー側で流れる液体は純水であり、したがって、同じ浸透圧を有し、両側間にいかなる浸透圧差も生じない。これによって、透水性のみが調査される。一方向の移動のみを可能にするリークを検出するために、フィード側からドロー側へおよびドロー側へのフィード側の両方のリークのテストが行われうる。ここで透水性の状態を決定することは、FO膜が許容可能な透水性の状態または透水性エラーを有するかどうかを決定することを意味し、透水性エラーは、リークおよび/または透水性の劣化によって引き起こされる。
一般に、意図された水チャネルを通る水の輸送は、溶質濃度差、例えば、フィード側とドロー側との間の濃度差によって駆動される。溶質移動(リークによって引き起こされる)は、TMP、例えば、フィード側とドロー側との間の圧力差によって駆動される。しかしながら、意図された水チャンネルを通る輸送は、TMPによっても推進される。
いくつかの実施形態において、評価は、装置内に既に存在するハードウェアの使用および透析液を生成するために通常使用される濃縮液に依存する。例えば、フィード側の圧力をセンシングするための圧力センサが既に存在している。方法で使用される純水は、透析液を生成するために既に存在している。
純水は、典型的には注射用水(WFI)または透析用水(WFD)としての品質を有する。WFIは、最大500ppgの全有機体炭素(TOC)、25℃において1.3μS/cm未満の導電率、および、0.25EU/ml未満の細菌内毒素を有する。WFDは、100CFU/ml未満のコロニー形成単位(CFU)、および、0.25EU/mL未満のエンドトキシン単位を有する。
以下、本開示の実施形態が、図1から図4を参照して説明される。図1は、いくつかの実施形態による、単独のFOデバイス2の概略図である。FOデバイス2は、FO膜2cによって分離された、フィード側2aとドロー側部2bとを備える。側面は、コンパートメントまたはチャンバとも呼ばれうる。使用中、FO膜2cは、フィード側2aの溶液(フィード溶液と呼ばれる)と、ドロー側2bの溶液(ドロー溶液と呼ばれる)と、を分離する。透析液を生成する場合に、流体間に浸透圧差があり、ドロー側のドロー溶液は、フィード側のフィード溶液から純水を「ドローする(くみ出す)」。したがって、フィード側2aのフィード溶液からドロー側2bのドロー溶液へと水が抽出される。その結果、FO処理において、FO装置2で、フィード溶液が脱水され、ドロー溶液が希釈される。FO膜2cは、浸透水分子に対して多かれ少なかれ選択的であるように設計され、これによって、FO膜2cは、他のすべての汚染物質から水を分離することを可能にする。したがって、FO膜2cは、透水性膜である。FO膜2cは、典型的には、ブロックされることが意図される溶質に応じて、ナノメートル(nm)の範囲、例えば、0.5から5nm以下の孔径を有する。FOデバイス2は、典型的に、フィード側2a、ドロー側2b、および、FO膜2cを囲むカートリッジを含む。FO膜2cの形状は、フラットシートまたは管状または中空繊維でありうる。フィード側2aは、フィード溶液がフィード側2aに入る入口ポートEinと、フィード溶液がフィード側2aから送出される出口ポートEoutと、を有する。ドロー側2bは、ドロー溶液がドロー側2bに入る入口ポートLinと、ドロー溶液がドロー側2bから送出される出口ポートLoutと、を有する。これら両側の液体は、典型的には、向流で流れるが、代わりに、並流で流れてもよい。流れは、連続的な流れでありうる。FOデバイス2に適したFOデバイスは、例えば、AquaporinTM、AsahiKASEITM、BerghofTM、CSMTM、FTSHTM、Koch Membrane SystemsTM、PoriferaTM、ToyoboTMおよびTorayTMによって提供されてもよい。
透析溶液を生成するために、フィード溶液は、例えば、以前または現在の透析処理または水からの排出液である。ドロー溶液は、例えば、透析濃縮液であり、フィード溶液から抽出された水は、透析濃縮液を、「希釈された透析濃縮液」、「中間透析液」または単に「透析液」とも呼ばれうる透析液に希釈する。透析濃縮液は、例えば、複数のNaCl、KCl、CaCl2、MgCl2、HAc、グルコース、乳酸塩および重炭酸塩のうちの少なくとも1つを含む濃縮液である。例えば、透析濃縮液は、NaCl、CaCl2、MgCl2およびNa-乳酸塩を含みうる。FO膜2cの透水性の状態を決定するために、フィード溶液およびドロー溶液は純水である。
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、透析液生成装置1(以下、「装置1」)を示す。装置1は、図1を参照して説明したFOデバイス2を備える。装置1はまた、以下で「ライン」と呼ばれる複数の液体ライン20a~20nを備える流路20を備える。装置1は、制御装置30をさらに備える。制御装置30は、フィードポンプ3、ドローポンプ5、および、希釈濃縮液ポンプ6を備える。ポンプは、例えば、流量センサ(図示せず)からの流量フィードバックを有する容積ポンプ(ピストンポンプなど)または非容積ポンプ(例えば、ギアポンプ)である。フィードポンプ3は、入口コネクタPに接続された患者からの排出液を排出液容器35に送り込むように構成される。フィードポンプ3は、排出液容器35または入口コネクタPから第1側2aへ、および、第1側2aからドレーン(図示せず)への排出液の流れを提供するように構成される。ドローポンプ5は、透析濃縮液容器31から第2側2bへの透析濃縮液の流れを提供し、さらに、第2側2bで生成された溶液を希釈濃縮液容器32に送り込むように構成される。純水容器33は、純水を含む。液体容器34は、浸透圧剤または緩衝溶液、例えば、グルコース溶液または重炭酸塩溶液を含む。装置1はまた、第2側2bから生成される溶液の導電率をセンシングするように構成された導電率センサ7を備える。導電率センサ7は、典型的には、0.1から40mS/cmの範囲の導電率をセンシングするように構成される。導電率センサ7はまた、センシングされた導電率の値を補償するための温度センサ(図示せず)を含んでいてもよい。装置1は、FOデバイス2のTMPを示す圧力をセンシングするように構成された1つ以上の圧力センサをさらに備える。例えば、装置1は、フィード側2aの圧力をセンシングするように配された第1圧力センサ8aを備える。装置1はまた、ドロー側2bの圧力をセンシングするように配された第2圧力センサ8bを備えていてもよい。しかしながら、装置1は、TMPを示す圧力をセンシングするための追加の圧力センサ、または、透析液を生成するために使用される他の圧力センサを含みうる。希釈濃縮液ポンプ6は、メインライン20fに液体の流れを提供するように構成される。制御装置30はまた、複数のバルブ10a~10pを備えるバルブ装置10を備える。一般に、ラインに接続されたバルブは、ライン内の液体の流れが許容される開と、ライン内の液体の流れが停止される閉と、に構成することができる。バルブは、例えば、オン/オフバルブであってもよく、オン状態は、ライン内の液体の流れが許容されるときの状態を画定し、オフ状態は、ライン内の液体の流れが停止される状態である。制御装置30は、少なくとも1つのメモリおよび少なくとも1つのプロセッサを備える制御ユニット50をさらに備える。制御装置30は、制御ユニット50によって、透析濃縮液を透析溶液に希釈し、透析液を供給し、洗浄プロセスまたはプライミングプロセスを実行するなど、複数の異なるプロセスを実行するために、ポンプおよびバルブ装置10のバルブ、および、混合ユニット9の機能を制御するように構成される。制御装置30はまた、導電率センサ7から導電率の測定値を受け取るように構成される。制御装置30は、第1および第2圧力センサ8a、8bを含む1つ以上の圧力センサから圧力の測定値を受け取るようにさらに構成される。制御装置30は、1つ以上の圧力センサからの圧力の測定値に基づいて、FOデバイス2のTMPを決定するようにさらに構成される。例えば、制御装置30は、フィード側2aにおける静水圧Pfeedからドロー側2bにおける静水圧Pdrawを差し引いたものとして、TMPを決定するように構成される(TMP=ΔP=Pfeed-Pdraw)。制御装置30は、図5に示される方法によって定義される、装置1におけるFO膜2cの透水性の状態を決定するようにさらに構成される。そのために、少なくとも1つのメモリは、FO膜2cの透水性の状態を決定するためのコンピュータ命令を含む。命令が少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、制御装置30は、以下で説明されるFO膜2cの透水性の状態を決定するための方法を実行する。方法は、制御装置30によって実行され、少なくとも1つのメモリ上のコンピュータ命令を含むコンピュータプログラムとして記憶されてもよい。
しかしながら、まず、図2の装置1が、より詳細に説明される。図2において、入口コネクタPとフィード入口ポートEinとを接続するために、第1排出液入口ライン20aが、入口コネクタPと第1側2aのフィード入口ポートEinとの間に配される。入口コネクタPは、例えば、PD患者のカテーテル、または、HD装置またはCRRT装置の排出液ラインに接続可能である。第1排出液入口バルブ10aが、第1排出液入口ライン20aに接続される。第1排出液入口ライン20aと排出液容器35とを接続するために、第2排出液入口ライン20bが、第1排出液入口ライン20aと排出液容器35との間に配される。フィードポンプ3は、第2排出液入口ライン20bにおける排出液の流れを提供するように配される。第2排出液入口バルブ10bが、第2排出液入口ライン20bに接続される。第1排出液入口ライン20aと第2排出液入口ライン20bとを接続するために、第3排出液入口ライン20cが、第1排出液入口ライン20aと第2排出液入口ライン20bとの間に配される。第3排出液入口バルブ10cが、第3排出液入口ライン20cに接続される。第4排出液入口バルブ10dが、第2排出液入口ライン20bと第3排出液入口ライン20cとの接続部から第1排出液入口ライン20aの間の第1排出液入口ライン20aに接続される。排出液は、第1の排出液入口バルブ10aおよび第2の排出液入口バルブ10bを開き、第3の排出液入口バルブ10cおよび第4の排出液入口バルブ10dを閉じ、入口コネクタPからフィードポンプ3を用いて容器35に排出液を送り込むことによって、排出液容器35に収集されうる。その後、排出液は、第2排出液入口バルブ10bおよび第4排出液入口バルブ10dを開き、第1排出液入口バルブ10a、第3排出液入口バルブ10cおよび第2水バルブ10pを閉じることによって、排出液容器35からフィード側2aへのフィードポンプ3で送り込むことができる。代わりに、排出液は、第1排出液入口バルブ10aおよび第3排出液入口バルブ10cを開き、第2排出液入口バルブ10b、第4排出液入口バルブ10dおよび第2水バルブ10pを閉じ、第1排出液入口ライン20a、第2排出液入口ライン20bおよび第3排出液入口ライン20cを通り、入口コネクタPからフィードポンプ3で排出液を送り込むことによって、直接、第1側2aに送り込まれてもよい。
排出液出口ライン20dは、第1側2aのフィード出口ポートEoutとドレーン(図示せず)との間に配され、第1側2aのフィード出口ポートEoutをドレーンに接続する。ドレーン10fが、排出液出口ライン20dに接続される。したがって、FO装置2は、フィード側2aと流体連通するフィード入口ポートEinおよびフィード出口ポートEoutを備える。
さらに、透析濃縮液容器31とドロー側2bのドロー入口ポートLinとを接続するために、透析濃縮液ライン20eが、電解液容器31とドロー側2bのドロー入口ポートLinとの間に配される。ドローポンプ5が、透析濃縮液ライン20eに流れを提供するように配される。メインライン20fが、透析濃縮液ライン20eと混合ユニット9との間に配され、透析濃縮液ライン20eと混合ユニット9とを接続する。混合ユニット9は、混合ユニット9の下流に位置するライン20mにおいて得られる流量を制御するメインポンプ、液体容器34からの浸透剤または緩衝液の流れを提供する液体ポンプ、導電率センサ、ヒータおよび混合チャンバ(これらの特徴は明示的に示されていない)などの液体混合機能を含む。メインライン20fは、透析濃縮液容器31とドローポンプ5との間の透析濃縮液ライン20eに接続されている。希釈透析濃縮液容器32とメインライン20fとを接続するために、希釈透析濃縮液ライン20gが、希釈透析濃縮液容器32とメインライン20fとの間に配される。希釈透析濃縮液ライン20g内の液体の導電率、したがって、透析濃縮液容器32内の液体の導電率をセンシングするために、希釈透析濃縮液ライン20gに、導電率センサ7が接続されている。希釈透析濃縮液バルブ10gが、希釈透析濃縮液ライン20gに接続されている。ドロー側2bのドロー出口ポートLoutと希釈透析濃縮液ライン20gとを接続するために、第1接続ライン20hが、ドロー側2bのドロー出口ポートLoutと希釈透析濃縮液ライン20gとの間に配される。第1バルブ10hが、第1接続ライン20hに接続されている。したがって、FO装置2は、ドロー側2bと流体連通するドロー入口ポートLinおよびドロー出口ポートLoutを備える。メインライン20fと透析濃縮液ライン20eとの接続点と、希釈透析濃縮液ライン20gとメインライン20fとの接続点と、の間のメインライン20fに、第1メインバルブ10iが接続されている。濃縮液バルブ10eは、透析濃縮液容器31とドローポンプ5との間の透析濃縮液ライン20eに接続されている。透析濃縮液は、ドローポンプ5を用いて送り込み、濃縮液バルブ10eおよび第1接続バルブ10hを開き、希釈透析濃縮液バルブ10gおよび第1メインバルブ10iを閉じることによって、透析濃縮液容器31からドロー側2bを介して希釈透析濃縮液容器32に送り込まれうる。同時に、排出液は、フィード側2aに送り込まれてもよい。純水は、浸透圧によって、フィード側2aの排出液からドロー側2bの透析濃縮液へと抽出される。したがって、透析濃縮液は、希釈されて中間透析液を形成し、希釈透析濃縮液容器32に収集される。この手順は、FOセッションと呼ばれうる。したがって、FOデバイス2は、透析液を生成するプロセスにおいて、透析濃縮液を希釈するためのFOセッションにおいて使用されるように構成される。
液体容器34と混合ユニット9とを接続するために、液体ライン20iが、液体容器34と混合ユニット9との間に配される。第2メインバルブ10kが、希釈濃縮液ポンプ6と混合部9との間でメインライン20fに接続されている。純水容器33と混合ユニット9とを接続するために、第1水ライン20nが、純水容器33と混合ユニット9との間に配される。第1水バルブ10nが、第1水ライン20nに接続されている。混合ユニット9と出口コネクタPとを接続するために、出口ライン20mが、混合ユニット9と出口コネクタPとの間に配される。出口コネクタPは、例えば、PD患者のカテーテル、または、HD装置またはCRRT装置の透析液ラインに接続されうる。出口バルブ10mが、出口ライン20mに配される。
透析液を混合するために、希釈透析濃縮液バルブ10g、第2メインバルブ10kおよび出口バルブ10mを開き、希釈濃縮液ポンプ6を用いて送り込むことによって、希釈透析濃縮液容器32内の希釈透析濃縮溶液が、混合ユニット9に送り込まれる。同時に、浸透剤または緩衝液が、液体ポンプ(図示せず)を用いて送り込むことによって、液体容器34から液体ライン20iを介して混合ユニット9に送られる。純水は、第1水ライン20nを介して混合ユニット9に流れる。メインポンプ(図示せず)は、混合ユニット9下流のライン20mにおいて得られる透析液の所望の流量を提供する。混合ユニット9の導電率センサ(図示せず)は、混合ユニット9から得られる透析液体の導電率を測定する。希釈濃縮液ポンプ6および液体ポンプは、生成された液体の導電率、希釈透析濃縮溶液の導電率、および、生成された液体の流量に基づいて、得られた透析液の所望の所定の濃度を達成するために、特定の速度に制御される。混合ユニット9において、希釈透析濃縮溶液、浸透圧剤/緩衝液および純水は、透析液を形成するために混合チャンバ内で混合され、任意で加熱される。その後、透析液は、出口ライン20mを介して、出口コネクタPにおいて、所望の送り先(例えば、貯蔵容器または透析装置)にデリバリされる。
第2水ライン20pが、第1水ライン20nと第3排出液ライン20cとの間に配される。したがって、第2水ライン20pは、第1水ライン20nと第3排出液ライン20cとを接続する。第2水ライン20pは、純水容器33と第1水バルブ10nとの間の第1水ライン20nに接続する。第2水ライン20pは、第3排出液入口バルブ10cと第2排出液ライン20bとの間の第3排出液ライン20cにさらに接続する。第2水バルブ10pが、第2水ライン20pに接続されている。第3水ライン20jが、第1水ライン20nとメイン液体ライン20fとの間に配される。したがって、第3水ライン20jは、第1水ライン20nとメイン液体ライン20fとを接続する。第3水バルブ10jが、第3水ライン20jに接続されている。第3水ライン20jは、純水容器33と第1水バルブ10nとの間の第1水ライン20nに接続する。第3水ライン20jは、希釈濃縮液ポンプ6と第1メインバルブ10iとの間のメインライン20fにさらに接続している。したがって、純水は、第2水バルブ10pおよび第4排出液入口バルブ10dを開き、第2排出液入口バルブ10b、第1排出液入口バルブ10aおよび第3排出液入口バルブ10cを閉じ、フィードポンプ3で純水を送り込むことによって、純水容器33からフィード側2aへ、および、フィード側2aからドレーン(図示せず)へ、第2液体ライン20p、第3排出液ライン20c、第2排出液ライン20bおよび第1排出液ライン20aを介して通水されうる。純水は、純水容器33からドロー側2bへ、および、ドロー側2bから希釈透析濃縮液容器32へ、第3水ライン20j、メイン液体ライン20f、透析濃縮液ライン20e、接続ライン20hおよび希釈透析濃縮液ライン20gを介して同時に通水されうる。次いで、第3水バルブ10j、第1メインバルブ10i、第1接続バルブ10hが開かれ、濃縮液バルブ10eおよび希釈透析濃縮液バルブ10gが閉じられる。その後、純水は、ドレーン接続部(図示せず)を介してドレーンに送り込まれうる。
図3は、図2の透析液生成装置の一部を簡略化して示し、いくつかの関連する部分は、以下の方法を実行するためのものである(制御ユニット50を除く)。
次に、FO膜の透水性の状態を決定する方法が、図4A~4DのFO装置の概略図および図5のフローチャートを参照して説明される。図4~4Dは、異なるポートを介した流れが停止され、停止されたポートの側への流れが細御されるときの、図1のFOデバイスを示す。流れが停止しているポートは、黒で塗りつぶされたポートで示される。概略図は、以下に説明される方法の様々な実施形態において、どの流れが停止されるかを示す。この方法は、例えば、図2の制御ユニット50によって実施される。FO膜は、例えば、図2または3の装置1におけるFOデバイス2のFO膜2cである。しかしながら、方法は、その透水性の状態を決定するためのFO膜を備える他の装置において使用されてもよい。方法は、フィード側2aに純水の流れを提供することS1を含む。換言すると、方法は、フィード側2aに純水を通すことを含む。したがって、純水は、フィード入口ポートEinに提供され、フィード入口ポートEinから第1側2aを通り出口ポートEoutに流れ、そこで溶液はFOデバイス2を出る。図2の例では、提供することS1は、フィードポンプ3を使用して純水容器33から第1側2aの入口ポートEinまで純水を送り込むことと、適切なバルブを開閉することと、を含む。動作点は、典型的には、明確に定義され、したがって、提供することS1は、フィード側2aに一定の比較的高い流量で純水を提供することを含む。PDの場合、フィードポンプ3が提供する流量は、例えば50から200ml/分である。HDの場合、フィードポンプ3が提供する流量は、例えば200から600ml/分である。流量は、フィードポンプ3で直接制御されるか、または、流量センサ(図示せず)で測定され、フィードポンプ3での流量制御のためのフィードバックとして使用される。フィード側2aにおける静水圧Pfeedは、単に、上述したように、ある流量を提供することの結果でありうる。代わりに、提供することS1は、大気圧または大気圧に近い、または、ドロー側2bにおける静水圧とは異なる(より高いまたはより低い)、フィード側2aにおける静水圧を純水に提供することを含みうる。圧力は、例えば、フィードポンプ3および/またはドレーンバルブ10fを使用して制御される。フィード側の圧力は、第1圧力センサ8aを用いて測定され、フィードポンプ3および/またはドレーンバルブ10fによる圧力制御のためのフィードバックとして使用されうる。方法はまた、ドロー側2bに純水の流れを提供することS2を含む。したがって、ドロー溶液およびフィード溶液は、同じ浸透圧を有する。流れは純水であるので、流れは、1バール(14.5psig)をはるかに下回る非常に低い浸透圧を有する。ドロー側2bに純水の流れを提供することS2は、フィード側2aに純水の流れを提供S1しながら実施されてもよい。換言すると、方法は、第2側2bに純水を通すことを含む。したがって、純水は、ドロー入口ポートLinに提供され、ドロー入口ポートLinから第2側2bを通りドロー出口ポートLoutに流れ、そこで純水はFOデバイス2を出る。装置1の動作点は、典型的には、純水の流れを提供S2しながら十分に画定される。例えば、動作点は、ドロー側2bに提供される純水の一定の流量で純水の流れを提供することS2を含む。ドローポンプ5で提供される流量は、典型的には、フィード溶液に使用される流量と同じである。図2の例では、提供することS2は、ドローポンプ5を使用して純水容器33から第2側2bのドロー入口ポートLinまで純水を送り込むことを含む。ドロー側2bにおける静水圧Pdrawは、典型的には、大気圧、例えば、1013hPa(約1バール、14.5psig)またはそれに近い圧力である。これは、ドロー側2bと希釈濃縮液容器32とが流体接続されているためであり、それらはまた、滞在的な静水圧差を除いて、ほぼ同じ圧力にあることを意味する。ドロー側およびフィード側への純水の流れを提供することS1、S2は、以下の方法ステップのための良好な出発点を得るために、浸透圧を生成させる可能性のあるすべての溶質が洗い流されることを確実にする流速で行われ、ここで、両側(フィード側およびドロー側)での浸透圧は等しい。したがって、両側間の浸透圧差はゼロである。したがって、この段階では、いずれの側にも一定の静水圧を印加する必要はない。
フィード側2aおよびドロー側2bの両方における流れが提供された後、方法ステップは、フィード側2aからドロー側2bへ、または、ドロー側2bからフィード側2aへの透水性の状態を決定するために繰り返し実行されうる。例えば、何れかの方向のリークが検出されうる。一般に、一方の側、フィード側2aまたはドロー側2bの何れかからポートを通る流れを停止し、停止した流れを有する同じ一方の側へのまたは同じ一方の側からの流れを制御し、他方のポートを介して一定のTMPを維持することによって、制御された流入または流出は、FO膜2cを通る流れを反映する。したがって、すべての実施形態において、方法は、フィード側2aとドロー側2bとの間の膜間圧力差(TMP)を示す1つ以上の圧力をモニタすることS3を含む。TMPは、ΔP=Pfeed-Pdrawとして決定されうる。ドロー側2bにおける静水圧は、ドロー側が希釈濃縮液容器32または他の容器または液体ラインに接続され、これらが同様に大気圧に接続されている場合、大気圧付近に保たれうる。ここで、TMPは、フィード側2aのみの静水圧Pfeedから導出されてもよい。したがって、モニタすることS3は、例えば第1圧力センサ8aを使用して、フィード側2aの圧力を測定することと、TMPの推定としてフィード側2aの測定された圧力を使用することと、を含みうる。代わりに、モニタすることS3は、(第1圧力センサ8aを使用して)フィード側2aの圧力を測定することと、(第2圧力センサ8bを使用して)ドロー側2bの圧力を測定することと、Pfeed-PdrawとしてTMPを決定することと、を含みうる。
次に、図4A、4Bおよび図5を参照して、フィード側2aへの/からの流れを停止および制御することによる透水性のテストが説明される。このようなテストを実施するために、第1実施形態では、方法は、フィード出口ポートEoutを介した流れを停止することS4を含む。フィード出口ポートEoutを介した流れを停止することは、塗りつぶされた出口ポートEoutで図4Aに示される。図2および図3の例において、ドレーンバルブ10fを閉じることによって、フィード出口ポートEoutを介した流れを停止することができる。1つの実施形態において、図4Aに塗りつぶされないことによって示されるように、他のポートを通る流れは、許容されている。したがって、ドロー出口ポートLoutおよびドロー入口ポートLinを介した流れは、停止されないままであり、典型的には、ステップS2の間と同じ流量および圧力のままである。代わりの実施形態において、例えば、ドローポンプ5による送り込みを停止することによって、ドロー入口ポートLinを通る流れも停止される。方法は、TMPが一定かつゼロでない大きさに維持されるように、モニタされた1つ以上の圧力に基づいて、フィード入口ポートEinへの流入または流出の何れかを介した流れを制御することS5をさらに含む。制御することS5は、例えば、フィードポンプ3を用いて行われる。TMPを一定に維持することは、フィード側2aへの流入または流出を制御することによって、所定のTMP値が達成されるようにTMPを制御することを意味する。ゼロではないTMPを有することは、側2a、2bにおける静水圧が異なり、水の輸送を駆動するTMPが存在することを意味する。TMPは、正または負の何れであってもよい。TMPが制御されるべき所定のTMPの正または負の符号に応じて、流入または流出の何れかが制御され、TMPを所定のTMPで一定に維持する。FO膜2cを通る水の輸送を駆動するのはTMPのみであるので、TMPの正または負の符号を変化させることによって、水の輸送を異なる方向に進行させることができる。したがって、TMPが正である場合、PfeedはPdrawよりも大きく、TMPは、フィード側2aからドロー側2bへの水の輸送を駆動している。所定のTMPは、例えば、2から5bar(29から72.5psig)、例えば、4bar(58psig)である。フィード側の水がフィード側2aから出ることができる唯一の方法は、FO膜2c内の意図された水チャネルを通して、リークを介して、および/または、水の浸透を介して、FO膜2cを介してドロー側2bに向かうことである。次いで、フィード側2aの圧力が低下し、水がフィード側2aに送り込まれ、TMPを所定のTMPで一定に維持する。したがって、いくつかの実施形態において、方法は、TMPが正の所定のTMPに維持されるように、モニタされた1つ以上の圧力に基づいてフィード入口ポートEinへの流入を制御することS5を含む。代わりに、TMPは負であってもよく、これはPdrawがPfeedよりも大きいことを意味し、TMPはドロー側2bからフィード側2aへの水の輸送を駆動している。所定のTMPは、例えば、-0.5から-2bar(-7.3から-29psig)、例えば、-1bar(-14.5psig)である。ドロー側2aの水は、FO膜2c内の意図された水チャネルを通して、リークを介して、および/または、水の浸透を介して、FO膜2cを介してドロー側2bからフィード側2bに出ることができる。しかしながら、次いで、フィード側2aの圧力が増加し、TMPを一定に維持するために、フィード側2aから水が送り出される。したがって、いくつかの実施形態において、方法は、TMPが負の所定のTMPに維持されるように、モニタされた1つ以上の圧力に基づいてフィード入口ポートEinからの流出を制御することS5を含む。制御に使用されるTMP値は、例えば、実験および/または計算に基づいて決定された所定のTMPである。所定のTMPはまた、FO膜のフィード側とドロー側との間の規定された最大圧力差としてFO膜の製造業者によって決定されてもよい。Pdrawは、典型的には、ほぼ大気圧のままである。フィード側2aへの流入または流出を制御してTMPを一定に維持することによって、フィード側2aへのまたはフィード側2aからの流れは、FO膜2cのリークおよび/または膜の水の浸透を通る最終的な流れを反映する。
1つの実施形態において、フィード出口ポートEoutを介した流れを停止することS4と、フィード入口ポートEinへの流入または流出を制御することS5と、は同時に行われる。短時間の安定化の後、フィード入口ポートEinへの流入または流出は、リークおよび/または膜の透過性の変化があるかどうかを明らかにする。流入または流出は、それぞれ制御された流入または流出を示す特性に基づいて決定されうる。いくつかの実施形態によると、特性は、フィードポンプ3の速度、または、フィードポンプ3に提供される電力である。いくつかの実施形態において、特性は、フィードポンプ2aによって提供される制御された流れの流量である。このような特性は、評価に使用される制御装置50内の制御パラメータまたは他のパラメータとして容易に利用可能である。制御された流れの流量は、代わりに、流れセンサ(図示せず)を用いて測定されてもよい。フィード側2aからドロー側2bへの水の輸送は、(ドローポンプ5が設けられた)ドロー入口ポートLinを通る流れと比較して、ドロー出口ポートLoutを通る流れの増加として検出される。ドロー出口ポートLoutからの液体の流量と、ドロー入口ポートLinへの液体の流量と、の間の差は、例えば、制御された流量に等しいことを示す。停止することS4が、ドロー入口ポートLinを介した流れの停止も含む場合、同じ指摘が適用されるが、ドロー側2bにおけるいかなる流入する流れはない。したがって、ドロー側2bからの流出は、フィード入口ポートEinへの制御された流れを示す。したがって、いくつかの実施形態において、特性は、ドロー側2bから流出する流量である。次いで、方法は、流量センサ(図示せず)を用いて、ドロー側2bからの流出を測定することを含む。したがって、方法は、制御された流れの示す特性をモニタすることS6を含みうる。
FO膜の透水性は、その後、1つ以上の特性に基づいて決定されてもよい。したがって、方法は、制御された流れの示す特性に基づいて、FO膜の透水性の状態を決定することS7をさらに含む。透水性の状態は、許容可能な透水性の状態を有するFO膜の透水性基準をどの程度満たすかに基づいて決定されうる。したがって、いくつかの実施形態において、決定することS7は、特性が許容可能な透水性の状態を有するFO膜についての1つ以上の基準を満たすか否かを決定することを含む。例えば、方法は、勾配または大きさなどの特性を評価することを含みうる。許容可能な透水性の状態を有するFO膜の場合、フィード入口ポートEinからの流入または流出の予想される流量が決定されえ、これは、TMPを所定のTMPで、かつ同じ動作条件で一定に維持する。次いで、許容可能な透水性の状態を有するFO膜の許容可能な流量は、この決定された流量の内側、または、その周りのインターバルにあるとして確立されうる。インターバル内またはインターバルでの制御された流量は、FO膜が許容可能な透過性状態を有することを示す。
高すぎるインターバルの外側の制御された流量は、リークの指標であり、低すぎる流れのインターバルの外側の流量は、透水性が低いことを示す。ドロー側2bからの流れについても同様である。したがって、いくつかの実施形態において、方法は、特性が許容可能な透水性の状態を有するFO膜を規定する所定のインターバル内または所定のインターバルにあると決定すると、FO膜が許容可能な透水性の状態を有すると決定すること、または、さもなければFO膜が透水性エラーを有すると決定することを含む。したがって、特性が、特性について許容可能なインターバル内またはインターバルにある場合、方法は、FO膜が許容可能な透水性の状態を有し、したがって、透水性エラーがないと決定することを含む。特性が許容可能なインターバル外である場合、方法は、FO膜が透水性エラーを有すると決定することを含む。代わりに、特性は、同じ動作条件下で許容可能な透水性の状態を有するFO膜を用いて決定された同じ特性の予想される所定の値と比較されてもよい。比較の結果は、FO膜が許容可能な透水性の状態を有するか否かを明らかにする。同じ動作条件を有することは、同じ静水圧および同じ所定のTMPを含む。それはまた、同じ流量を含みうる。基体される所定の値は、実験的に決定されてもよく、または、演算および/または仮定に基づいて決定されてもよい。
次に、フィード側2aへの/からの流れを停止し、制御することによる透水性のテストの第2実施形態が説明される。第1および第2実施形態は、以下に説明される特徴を除いて、ほぼ同じである。第2実施形態によるフィード側2aへの/からの流れを停止し、制御することによる透水性のテストを行うために、方法は、フィード入口ポートEinを介した流れを停止することS4を含む。フィード入口ポートEinを介した流れを停止することは、塗りつぶされた入口ポートEinで図4Bに示される。図2および図3の例において、フィードポンプ3を停止し、第3排出液入口バルブ10cおよび第4排出液入口バルブ10dを閉じることによって、フィード入口ポートEinを介した流れを停止することができる。図4Bに塗りつぶされないことによって示されるように、他のポートを通る流れは許容される。したがって、ドロー出口ポートLoutおよびドロー入口ポートLinを介した流れは、停止されないままである。代わりの実施形態において、ドロー入口ポートLinを通る流れも停止される。方法は、TMPが一定かつゼロでない大きさに維持されるように、モニタされた1つ以上の圧力に基づいて、フィード出口ポートEoutへの流入または流出の何れかを介した流れを制御することS5をさらに含む。制御することS5は、例えば、排出液出口ライン20dに配されたドレーンポンプ(図示せず)を使用して実施される。ドレーンポンプは、透析液の生成中に、フィード側2aで特定の静水圧を維持するために使用されてもよいが、代わりに、フィード側2aに液体を送り込むために使用されてもよい。次いで、液体は、排出液出口ライン20dに接続されたドレーン容器(図示せず)から送り込まれる。フィード入口ポートEinを介した流れを停止することS4と、フィード出口ポートEoutへの流入または流出を制御することS5と、は同時に行われる。短時間の安定化の後、フィード出口ポートEoutへの流入または流出は、透水性エラーがあるかどうかを明らかにする。流れは、制御された流れの示す特性に基づいて決定されうる。いくつかの実施形態によると、特性は、ドレーンポンプの速度、または、ドレーンポンプに提供される電力である。いくつかの実施形態において、特性は、ドレーンポンプによって提供される制御された流入または流出の流量である。残りの特徴は、フィード側2aへの/からの流れを停止し、制御することによって透水性をテストするための方法の第1実施形態について説明したものと同じである。
次に、ドロー側2bへの/からの流れを停止し、制御することによる透水性のテストが説明される。フィード側2aへの/からの流れを停止し、制御することによる透水性のテストについての全ての説明は、以下に示される変化を除いて、ドロー側2bへの流れを停止し、制御することによる透水性のテストにも適用可能である。第3実施形態によるドロー側2bへの/からの流れを停止し、制御することによって透水性のテストを行うために、方法は、ドロー出口ポートLoutを介した流れを停止することS4を含む。ドロー出口ポートLoutを介した流れを停止することは、塗りつぶされた出口ポートLoutで図4Cに示される。図2および図3の例において、第1接続バルブ10hを閉じることによって、ドロー出口ポートLoutを介した流れを停止することができる。図4Cに塗りつぶされないことによって示されるように、他のポートを通る流れは許容される。したがって、フィード出口ポートEoutおよびフィード入口ポートEinを介した流れは、停止されないままであり、典型的には、ステップS1の間と同じ流量および圧力のままである。代わりの実施形態において、例えば、フィードポンプ3による送り込みを停止し、第3排出液入口バルブ10cおよび第4排出液入口バルブ10dを閉じることによって、フィード入口ポートEinを通る流れもまた停止される。方法は、TMPが一定かつゼロでない大きさに維持されるように、モニタされた1つ以上の圧力に基づいて、ドロー入口ポートLinへの流入または流出の何れかを介した流れを制御することS5をさらに含む。制御することS5は、例えば、ドローポンプ5を用いて行われる。TMPを一定に維持することは、ドロー側2bへの流入または流出を制御することによって、所定のTMP値が達成されるようにTMPを制御することを意味する。ドロー側2bの純水がドロー側2bからフィード側2aに出る唯一の方法は、FO膜2c内のリークを通ること、および/または、FO膜2c内の意図された水チャネルを通る水の浸透を介することである。リークを通してドロー側2bからフィード側2aへのいかなる水の輸送を可能にするために、TMPは負でなければならず、したがって、静水圧Pdrawは、静水圧Pfeedよりも大きく、TMP=Pfeed-Pdrawである。所定のTMPは、例えば、-0.5から-2bar(-7.3から-29psig)、例えば、-1bar(-14.5psig)である。Pfeedは、典型的には、ほぼ大気圧のままである。例えば、フィード側部2aは、ドレーンのために開いていてもよく(したがって、大気圧)、または、Pfeedは、大気圧または任意の他の所望の圧力に制御されてもよい。ドロー側2bからフィード側2aに液体が輸送され、ドロー側2bへの流入が許容されない場合、Pdrawが低下し、その結果、TMPが上昇する。したがって、いくつかの実施形態において、方法は、TMPが負の所定のTMPに維持されるように、モニタされた1つ以上の圧力に基づいてドロー入口ポートLinへの流入を制御することS5を含む。代わりに、TMPは正であってもよく、これは、PfeedはPdrawよりも大きく、TMPがフィード側2aからドロー側2bへの水の輸送を駆動していることを意味する。所定のTMPは、例えば、2から5bar(29から72.5psig)、例えば、4bar(58psig)である。フィード側2aの水は、FO膜2c内の意図された水チャネルを通して、リークを介して、および/または、水の浸透を介して、FO膜2cを介してフィード側2aからドロー側2aに出ることができる。しかしながら、TMPを一定に維持するために、ドロー側2bの圧力が増加し、ドロー側2bから水が送り出されなければならない。したがって、いくつかの実施形態において、方法は、TMPが正の所定のTMPに維持されるように、モニタされた1つ以上の圧力に基づいてドロー入口ポートLinからの流出を制御することS5を含む。ドロー側2bへの流入または流出を制御してTMPを一定に維持することによって、ドロー側2bへのまたはフィード側2aからの流れは、FO膜2cのリークおよび/または膜の水の浸透を通る最終的な流れを反映する。
1つの実施形態において、ドロー出口ポートLoutを介した流れを停止することS4と、ドロー入口ポートLinへの流入または流出を制御することS5と、は同時に行われる。短時間の安定化の後、ドロー入口ポートLinへの流入または流出は、リークおよび/または膜の透過性の変化があるかどうかを明らかにする。流入または流出は、制御された流れの示す特性に基づいて決定されうる。いくつかの実施形態によると、特性は、ドローポンプ5の速度、または、ドローポンプ5に提供される電力である。いくつかの実施形態によると、特性は、ドローポンプ5によって提供される制御された流量である。このような特性は、評価に使用される制御装置50内に記憶された制御パラメータまたは他のパラメータとして容易に利用可能である。制御された流れの流量は、代わりに、流れセンサ(図示せず)を用いて測定されてもよい。ドロー側2bからフィード側2aへの水の輸送は、(フィードポンプ3が設けられた)フィード入口ポーEinトを通る流れと比較して、フィード出口ポートEoutを通る流れの増加として検出される。したがって、フィード側2aからの流出は、ドロー入口ポートLinへの制御された流れを示す。より詳細には、フィード出口ポートEoutからの液体の流量と、フィード入口ポートEinへの液体の流量と、の間の差は、例えば、制御された流量に等しいことを示す。停止することS4が、フィード入口ポートEinを介した流れの停止も含む場合、同じことが適用されるが、フィード側2aにおけるいかなる流入する流れはない。したがって、フィード側2aからの流出は、ドロー入口ポートLinへの制御された流れを示す。したがって、いくつかの実施形態において、特性は、フィード側2aから流出する流量である。次いで、方法は、流量センサ(図示せず)を用いて、フィード側2aからの流出を測定することを含む。したがって、方法は、制御された流れの示す特性をモニタすることS6を含みうる。モニタS6および決定S7は、以下の変更を伴って、前述のように実行されてもよい:許容可能な透水性の状態を有するFO膜の場合、ドロー入口ポートLinからの流入または流出の予想される流量が決定されえ、これは、TMPを所定のTMPで、かつ同じ動作条件で一定に維持する。次いで、許容可能な透水性の状態を有するFO膜の許容可能な流量は、この決定された流量の内側、または、その周りのインターバルにあるとして確立されうる。インターバル内またはインターバルでの制御された流量は、FO膜が許容可能な透水性の状態を有することを示す。高すぎるインターバルの外側の制御された流量は、リークの指標であり、低すぎる流れのインターバルの外側の流量は、透水性が低いことを示す。フィード側2aからの流れについても同様である。
次に、ドロー側2bへの/からの流れを停止し、制御することによる透水性のテストのための第4実施形態が説明される。第3および第4実施形態は、以下に説明される特徴を除いて、ほぼ同じである。第4実施形態によるドロー側2bへの/からの流れを停止し、制御することによって透水性のテストを行うために、方法は、ドロー入口ポートLinを介した流れを停止することS4を含む。ドロー入口ポートLinを介した流れを停止することは、塗りつぶされた入口ポートLinで図4Dに示される。図2および図3の例において、ドローポンプ5を停止することによって、ドロー入口ポートLinを介した流れを停止することができる。図4Dに塗りつぶされないことによって示されるように、他のポートを通る流れは許容される。したがって、フィード出口ポートEoutおよびフィード入口ポートEinを介した流れは、停止されないままである。代わりの実施形態において、フィード入口ポートEinを通る流れも停止される。方法は、TMPが一定かつゼロでない大きさに維持されるように、モニタされた1つ以上の圧力に基づいて、ドロー出口ポートLoutへの流入または流出の何れかを介した流れを制御することS5をさらに含む。制御することS5は、例えば、希釈濃縮液ポンプ6と、希釈透析濃縮液容器32と第1接続ライン20hの接続点との間に配された希釈透析濃縮液ライン20gに接続された別のバルブ(図示せず)と、を使用して実行され、第1接続ライン20hの接続点は閉鎖されている。
1つの実施形態において、ドロー入口ポートLinを介した流れを停止することS4と、ドロー出口ポートLoutを介した流れを制御することS5と、は同時に行われる。短時間の安定化の後、ドロー出口ポートLoutへの流入または流出は、フィード側2aからドロー側2bへの透水性エラーがあるかどうかを明らかにする。流れは、制御された流れの示す特性に基づいて決定されうる。いくつかの実施形態によると、特性は、希釈濃縮液ポンプ6の速度、または、希釈濃縮液ポンプ6に提供される電力である。いくつかの実施形態において、特性は、希釈濃縮液ポンプ6によって提供される制御された流れの流量である。このような特性は、決定のために使用される制御装置50内の制御パラメータまたは他のパラメータとして容易に利用可能である。制御された流れの流量は、代わりに、流れセンサ(図示せず)を用いて測定されてもよい。残りの特徴は、ドロー側2bへの/からの流れを停止し、制御することによって透水性をテストするための方法の第3実施形態と同じである。
いくつかの実施形態によると、方法は、フィード側2aからドロー側2bへの透水性をテストすることによって、および、ドロー側2bからフィード側2aへの透水性をテストすることによって、透水性の状態を決定することを含む。そのような方法は、正のTMPおよび負のTMPの両方のための方法を実施することを含みうる。それによって、より徹底したリークのテストが行われる。したがって、いくつかの実施形態において、方法は、TMPが正に維持されるように、および、TMPが負に維持されるように流れを制御することS5の両方について方法を実行することを含み、決定することS7は、それぞれの場合について、制御された流れの示す特性に基づいて、FO膜の透水性の状態を決定することをさらに含む。方法は、正のTMPおよび負のTMPをそれぞれ有する、本明細書で説明される実施形態のいずれかを使用して実施されうる。
決定の結果は、制御装置10のユーザインタフェース(図示せず)を介してユーザに伝達されてもよく、および/または、透水性エラーが検出された場合に、アラームが起動されてもよい。次いで、ユーザは、透水性エラーを直すために、FOデバイスを交換するなどの適切なアクションをとることができる。
本開示はまた、透析液生成装置1における正浸透(FO)デバイス2のFO膜2cの透水性の状態を決定するための制御装置10に関する。制御装置10は、フィード側2aに純水の流れを提供するように構成されたフィードポンプ3を備える。制御装置10は、ドロー側2bに純水の流れを提供するように構成されたドローポンプ5を備える。制御装置10は、1つ以上のポートを介して流れを制御するように構成された1つ以上のバルブ10と、フィード側2aとドロー側2bとの間の膜間圧力差(TMP)を示す1つ以上の圧力をセンシングするように構成された1つ以上の圧力センサ8a、8bとをさらに備える。制御装置10は、膜間圧力差(TMP)を示す1つ以上の圧力をモニタするようにさらに構成される。制御装置10はまた、ポートのうち1つを介する流れを停止し、1つ以上の圧力に基づいて、流れが停止されたフィード側2aおよびドロー側2bのうち一方へのまたは一方からの流れを制御するように構成され、その結果、TMPは一定にかつゼロではない大きさに維持される。制御装置10は、制御された流れの示す特性に基づいて、FO膜の透水性の状態を決定するようにさらに構成される。いくつかの実施形態によると、制御装置10は、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つによる方法を、単独で、または、他の実施形態またはその一部と組み合わせて実行するように構成される。
本発明は、現在最も実用的かつ好ましい実施形態であると考えられるものに関連して説明されてきたが、本発明は開示された実施形態に限定されるものではなく、逆に、添付の請求項の趣旨および範囲内に含まれる種々の変形および等価な構成を包含することが意図されることを理解されたい。

Claims (12)

  1. 透析液生成装置(1)における正浸透(FO)デバイス(2)のFO膜(2c)の透水性の状態を決定するための方法であって、前記FO膜(2c)は、前記FOデバイス(2)のフィード側(2a)とドロー側(2b)とを分離し、前記FOデバイス(2)は、前記フィード側(2a)と流体連通するフィード入口ポート(Ein)およびフィード出口ポート(Eout)と、前記ドロー側(2b)と流体連通するドロー入口ポート(Lin)およびドロー出口ポート(Lout)と、を備え、前記方法は、
    前記フィード側(2a)に純水の流れを提供すること(S1)と、
    前記ドロー側(2b)に純水の流れを提供すること(S2)と、
    前記フィード側(2a)と前記ドロー側(2b)との間の膜間圧力差、TMP、を示す1つ以上の圧力をモニタすること(S3)と、
    前記ポートのうち1つを介した流れを停止すること(S4)と、
    前記TMPが一定にかつゼロではない大きさに維持されるように、モニタされた前記1つ以上の圧力に基づいて、停止した流れを有する前記フィード側(2a)および前記ドロー側(2b)のうち前記一方へのまたは前記一方からの流れを制御すること(S5)と、
    制御された前記流れの示す特性に基づいて、前記FO膜の透水性の前記状態を決定すること(S7)と、含む、方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、制御された前記流れの示す前記特性をモニタすること(S6)を含む、方法。
  3. 請求項1に記載の方法であって、前記流れを制御すること(S5)は、ポンプ(3、5)の流れを制御することをと含む、方法。
  4. 請求項3に記載の方法であって、前記特性は、前記ポンプの速度、または、前記ポンプ(3、5)に提供される電力である、方法。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法であって、前記特性は、停止した流れを有する前記フィード側(2a)または前記ドロー側(2b)の前記一方への制御された前記流れの流量である、または、前記特性は、前記フィード側(2a)および前記ドロー側(2b)の前記他方からの流出の流量である、方法。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法であって、前記FO膜の透水性の前記状態を決定すること(S7)は、前記特性が許容可能な透水性の状態を有するFO膜についての1つ以上の基準を満たすか否かを決定することを含む、方法。
  7. 請求項6に記載の方法であって、前記特性が許容可能な透水性の状態を有するFO膜を規定する所定のインターバル内または所定のインターバルにあると決定すると、前記FO膜が許容可能な透水性の状態を有すると決定すること、または、さもなければ前記FO膜が透水性エラーを有すると決定することを含む、方法。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法であって、前記TMPが正に維持されるように、および、TMPが負に維持されるように流れを制御すること(S5)の両方について前記方法を実行することを含み、前記決定すること(S7)は、それぞれの場合について、制御された前記流れの示す前記特性に基づいて、前記FO膜の透水性の前記状態を決定することをさらに含む、方法。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法であって、前記流れを制御すること(S5)は、TMPが所定の一定のTMPを維持するように流れを制御することを含む、方法。
  10. 透析液生成装置(1)における正浸透(FO)デバイス(2)のFO膜(2c)の透水性の状態を決定するための制御装置(10)であって、前記FO膜(2c)は、前記FOデバイス(2)のフィード側(2a)とドロー側(2b)とを分離し、前記FOデバイス(2)は、前記フィード側(2a)と流体連通するフィード入口ポート(Ein)およびフィード出口ポート(Eout)と、前記ドロー側(2b)と流体連通するドロー入口ポート(Lin)およびドロー出口ポート(Lout)と、を備え、前記制御装置(10)は、
    前記フィード側(2a)に純水の流れを提供するように構成されたフィードポンプ(3)と、
    前記ドロー側(2b)に純水の流れを提供するように構成されたドローポンプ(5)と、
    前記ポートの1つ以上を介して流れを制御するように構成された1つ以上のバルブ(10)と、
    前記フィード側(2a)と前記ドロー側(2b)との間の膜間圧力差、TMP、を示す1つ以上の圧力をセンシングするように構成された1つ以上の圧力センサ(8a、8b)と、を備え、
    前記制御装置(10)は、
    前記ポートのうち1つを介した流れを停止し、
    前記TMPを示す1つ以上の圧力をモニタし、
    前記TMPが一定にかつゼロではない大きさに維持されるように、前記1つ以上の圧力に基づいて、停止した流れを有する前記フィード側(2a)および前記ドロー側(2b)のうち前記一方へのまたは前記一方からの流れを制御し、
    制御された前記流れの示す特性に基づいて、前記FO膜の透水性の前記状態を決定する、ように構成される、制御装置。
  11. 請求項10に記載の制御装置(10)であって、請求項2乃至9の何れか1項に記載の方法を実行するように構成される、制御装置。
  12. 透析液を生成するための溶液生成装置(1)であって、前記装置(1)は、正浸透デバイス(2)であって、前記FOデバイス(2)のフィード側(2a)とドロー側(2b)とを分離するFO膜(2c)を含む正浸透デバイス(2)を備え、前記装置は、請求項10または11に記載の制御装置(10)をさらに備える、溶液生成装置。
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