JP2024513503A - がんに関連する腫瘍学的変異および治療方法 - Google Patents

がんに関連する腫瘍学的変異および治療方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、がんに関連する腫瘍学的変異(すなわち、遺伝子融合、遺伝子変異、および遺伝子増幅)、ならびにがんを治療する方法、ならびに治療に適している患者を識別する方法を提供する。【選択図】図1

Description

本開示の背景
本開示は、概して、がん療法に難治性のがんを含めた、がんに関連するゲノムDNAの発がん変異を検出すること、およびLNS8801による治療に適しているがんを識別することに関する。
多くのがんは、細胞プロセスの異常な制御、または細胞の制御不能な成長および増殖につながる細胞シグナル伝達経路の破壊を特徴とする。また、異常なシグナル伝達活性を有する融合タンパク質をもたらす遺伝子変異、欠失、および/または転座は、特定のがんに直接つながり得ることも知られている。例えば、ヒト慢性骨髄性白血病(CML)の原因物質であり、CML症例の少なくとも90~95%に見られるチロシンキナーゼ融合タンパク質であるBCR-ABL腫瘍タンパク質は、9番染色体上のc-ABLタンパク質チロシンキナーゼから22番染色体上のBCR配列への遺伝子配列の転座によって生成される(Kurzock et al.,N.Engl.J.Med.319:990-998(1988))。
別の例として、Falini et al.(Blood,99(2),409-426(2002))およびHallberg et al.(Annals of Oncology,27(supp.3);iii4-iii15,(2016))は、未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)に見られるNPM-ALK融合を含む、血液がんで発生することで知られている転座を概説している。がんにおけるALKの一般的な役割が記載されており(Pulford et al.,J.Cell Physiology,199(3),330-358(2004);Hallberg,B.et al.,Annals of Oncology,27(supp.3);iii4-iii15,(2016))、重要な調節機構は、少なくともある特定のがんにおいて、ALKがMYCの転写発現を制御し、c-MYC標的遺伝子のc-MYCトランス活性化(Pilling et al.,Oncotarget,9(10),8823-8835(2018))、BCR-ABLと共有している活性(Xie,et al.,Oncogene 21,7137-46(2002))、および他の発がん変異を活性化するようである。
ヒトのがんに存在する変異の検出および特定は極めて望ましい。なぜなら、そのような情報は、治療決定を誘導し、がんがある特定の治療に対して難治性である理由を説明し、そのような融合タンパク質または変異タンパク質を標的とする新しい治療薬の開発、およびそのような遺伝子変異を有する患者を識別するための新しい診断につながることさえできるためである。
したがって、がん療法に難治性であるがんを含めたがんの形成および進行に関与する融合タンパク質または変異タンパク質を結果として生じる、転座または欠失などの発がん変異の検出および/または識別に対するニーズが依然として存在する。このような融合タンパク質を識別することにより、特に、LNS8801などの標的療法のために患者を選択するための新しい方法が可能になることが望ましい。
本開示の一態様は、患者から試料を得ることと、一つまたは複数の腫瘍学的変異について試料を分析することと、一つまたは複数の発がん変異が見出された場合に、患者がLNS8801による治療に適していると判定することと、有効量のLNS8801を患者に投与することとを含む、それを必要とする患者におけるがんを治療する方法を提供する。
本開示の別の態様は、患者から試料を得ることと、一つまたは複数の腫瘍学的変異について試料を分析することと、一つまたは複数の発がん変異が見出された場合に、患者がLNS8801による治療に適していると判定することと、有効量のLNS8801を患者に投与することとを含む、LNS8801療法による治療に適している患者を識別する方法を提供する。
本開示の様々な態様の実施形態では、腫瘍学的変異は、一つまたは複数の遺伝子融合、遺伝子変異、遺伝子重複、またはそれらの組合せを含み、その融合、変異、および重複は、例えば、がん遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、およびDNA修復遺伝子に影響を及ぼす。
本開示の様々な態様の実施形態では、腫瘍学的変異は、一つまたは複数のがん療法(例えば、PD-1、PD-L1、CTLA4、CD40、OX40、TIGIT、CD137に対する免疫チェックポイント療法剤、および例えば、EGFR、BRAF、MEK、ALK、JAK1/2、VEGF、SRC、BTK、AKT、MTOR、BCL-2、ESR1、FGFR、METに対する標的阻害剤)に対する抵抗性を付与し得るが、この抵抗性は、一部の実施形態では、Mycファミリー遺伝子由来の一つまたは複数のタンパク質の量または活性の増加によって駆動され得る。
本開示の追加の態様は、本明細書の開示から明らかとなろう。
図1は、LNS8801により処理された親細胞およびEML4-ALK A549 NSCLC細胞の増殖アッセイの結果のグラフを示す。
図2は、LNS8801により処理されたクリゾチニブにナイーブまたは耐性のEML4-ALK A549 NSCLC細胞の増殖アッセイの結果のグラフを示す。
図3は、クリゾチニブにより処理されたクリゾチニブにナイーブまたは耐性のEML4-ALK A549 NSCLC細胞の増殖アッセイの結果のグラフを示す。図12および図13と組合せて、図14は、ALK+NSCLC細胞が、アイソジェニック対照よりもLNS8801に対して感受性が高いこと、ならびにLNS8801がALK阻害剤耐性の状況において活性を有することを示す。
本発明者らは、ある特定の発がん変異が、がん状態への細胞形質転換を促進するだけでなく、LNS8801を含むある特定の治療に対する陽性または難治性の応答を予測するものであることを思いがけず究明した。
定義
用語「マーカー」または「バイオマーカー」とは、細胞中で発現するか、がん細胞の表面で発現するか、または非がん細胞と比較してがん細胞によって分泌され、かつがんの診断、予後の提供、およびがん細胞への薬理作用剤の優先的な標的化に有用である分子(典型的には、タンパク質、核酸、炭水化物、または脂質)を指す。そのようなマーカーは、多くの場合、非がん細胞と比較してがん細胞に過剰発現される分子、例えば、正常細胞と比較して1倍過剰発現、2倍過剰発現、3倍過剰発現、またはそれ以上過剰発現される分子である。さらに、マーカーは、がん細胞において不適切に合成される分子、例えば、正常細胞上に発現される分子と比較して欠失、付加(増幅/複数のコピーを含む)、または変異を含有する分子であり得る。あるいは、かかるバイオマーカーは、非がん細胞と比較してがん細胞に低発現される分子、例えば、1倍低発現、2倍低発現、3倍低発現、またはそれ以上低発現される分子である。さらに、マーカーは、がんにおいて不適切に合成される分子、例えば、正常細胞上に発現される分子と比較して、欠失、付加、または変異を含有する分子であり得る。
マーカーは、本明細書に開示される使用、例えば、がんの予測、診断、または予後、特定の治療に対するがんの適応性などのいずれかの使用のための他のマーカーまたは検査と組み合わせて使用され得ることが、当業者に理解されよう。
「生物学的試料」は、組織試料、細胞培養物、または体液を含む。体液は、任意の有用な流体とすることができ、そのようなものとしては、以下に限定されないが、末梢血、血清、血漿、腹水、尿、脳脊髄液(CSF)、痰、唾液、骨髄、滑液、眼房水、羊水、耳垢、母乳、気管支肺胞洗浄液、精液、前立腺液、カウパー腺液、雌射精液、汗、糞便物、毛髪、涙液、嚢胞液、胸膜液および腹膜液、心膜液、リンパ液、糜粥、乳糜、胆汁、間質液、月経物、膿汁、皮脂、嘔吐物、膣分泌物、粘膜分泌物、便水、膵液、鼻腔からの洗浄液、気管支肺吸引物、および臍帯血を含む。一部の実施形態では、体液は、血液、血清、または血漿を含む。
「生検」とは、診断または予後の評価のために組織試料を除去するプロセス、および組織試料自体を指す。当技術分野で公知の任意の生検手法を、本発明の診断方法および予後判定方法に適用することができる。適用される生検手法は、他の因子の中でも特に、評価される組織タイプ(例えば、肺など)、腫瘍のサイズおよびタイプに依存する。代表的な生検手法としては、切除生検、切開生検、針生検、外科手術生検、および骨髄生検が挙げられるが、これらに限定されない。「切除生検」とは、腫瘍塊全体を周囲の正常組織のわずかなマージンと共に除去することを指す。「切開生検」とは、腫瘍内から組織を楔状に除去することを指す。内視鏡またはX線撮影ガイダンスによってなされる診断または予後判定は、一般的に標的組織内から細胞の懸濁液を得る、「コアニードル生検」、または「微細ニードル吸引生検」を必要とし得る。生検技術は、例えば、Harrison’s Principles of Internal Medicine,Kasper,et al.,eds.,16th ed.,2005,Chapter 70およびPart V全体に論じられている。
用語「過剰発現する」、「過剰発現」、または「過剰発現される」とは、通常はがん細胞において、正常細胞と比較して、検出可能にさらに高いレベルで翻訳または転写されるタンパク質または核酸を指す。この用語は、転写、転写後プロセシング、翻訳、翻訳後プロセシング、細胞局在化(例えば、オルガネラ、細胞質、核、細胞表面)、RNAおよびタンパク質の安定性、ならびに正常細胞と比較して異常な数の遺伝子コピーの存在に起因する、過剰発現を含む。過剰発現は、DNAおよびmRNA(すなわち、RT-PCR、PCR(当技術分野で公知のそのバリアントを含む)、ハイブリダイゼーション、例えば、in situハイブリダイゼーション、蛍光または他の方法)またはタンパク質(すなわち、ELISA、免疫組織化学的手法)を検出するための従来の手法を使用して検出することができる。過剰発現は、正常細胞と比較して、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%以上であり得る。特定の例では、過剰発現は、正常細胞と比較して、1倍、2倍、3倍、4倍、またはそれよりも高いレベルの転写または翻訳である。
用語「低発現する」、「低発現」、または「低発現される」、または「下方制御される」とは、正常細胞と比較して、がん細胞において検出可能にさらに低いレベルで翻訳または転写されるタンパク質または核酸を互換的に指す。この用語は、対照と比較した際の転写、転写後プロセシング、翻訳、翻訳後プロセシング、細胞局在化(例えば、オルガネラ、細胞質、核、細胞表面)、ならびにRNAおよびタンパク質の安定性に起因する、低発現を含む。mRNA(すなわち、RT-PCR、PCR、ハイブリダイゼーション)またはタンパク質(すなわち、ELISA、免疫組織化学的手法)を検出するための従来の技術を使用して、低発現を検出することができる。低発現は、対照と比較して、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%以下であり得る。特定の例では、低発現は、対照と比較して、1倍、2倍、3倍、4倍、またはそれよりも低いレベルの転写または翻訳である。
用語「差次的に発現される」または「差次的に制御される」とは、一般に、本発明の文脈における非がん組織の試料と比較して、概してがん患者において、少なくとも一つの他の試料と比較して、一つの試料において過剰発現(上方制御)または低発現(下方制御)されるタンパク質または核酸を指す。
用語「ポリペプチド」、「ペプチド」、および「タンパク質」は、アミノ酸残基のポリマーを指すために、本明細書で互換的に使用される。この用語は、一つまたは複数のアミノ酸残基が対応の天然アミノ酸の人工的な化学模倣体であるアミノ酸ポリマー、ならびに天然アミノ酸ポリマーおよび非天然アミノ酸ポリマーに適用される。
用語「アミノ酸」とは、天然アミノ酸および合成アミノ酸、ならびに天然アミノ酸と同様の様式で機能するアミノ酸類似体およびアミノ酸模倣体を指す。天然アミノ酸は、遺伝子コードによってコードされるアミノ酸、ならびに後に修飾されるアミノ酸、例えば、ヒドロキシプロリン、y-カルボキシグルタミン酸、およびO-ホスホセリンである。アミノ酸類似体とは、天然アミノ酸と同じ基本的な化学構造を有する化合物、すなわち、水素、カルボキシル基、アミノ基、およびR基に結合している炭素を有する化合物、例えば、ホモセリン、ノルロイシン、メチオニンスルホキシド、メチオニンメチルスルホニウムを指す。そのような類似体は、修飾R基(例えば、ノルロイシン)または修飾ペプチド骨格を有するが、天然アミノ酸と同じ基本的な化学構造を保持する。アミノ酸模倣体は、アミノ酸の一般的な化学構造とは異なる構造を有するが、天然アミノ酸と同様の様式で機能する化合物を指す。
アミノ酸は、それらの一般的に知られている三文字の記号、またはIUPAC-IUB生化学命名法委員会によって推奨される一文字の記号のどちらかによって、本明細書で言及され得る。ヌクレオチドは、同様に、それらの一般的に許容される単一文字コードによって言及され得る。
アミノ酸配列に関して、当業者であれば、コードされた配列中の単一のアミノ酸またはわずかな割合のアミノ酸を変更、付加、または欠失させる核酸、ペプチド、ポリペプチド、またはタンパク質配列に対する個々の置換、欠失、または付加は、上記変更の結果として化学的に類似したアミノ酸へのアミノ酸置換が生じる「保存的に修飾されたバリアント」であることを認識するものとなる。機能的に類似したアミノ酸を提供する保存的置換の一覧は、当技術分野で周知である。かかる保存的に修飾されたバリアントは、本発明の多型バリアント、種間相同体、および対立遺伝子に追加されるものであり、それらを除外しない。
以下の八つの群はそれぞれ、互いに保存的置換であるアミノ酸を含有する:1)アラニン(A)、グリシン(G)、2)アスパラギン酸(D)、グルタミン酸(E)、3)アスパラギン(N)、グルタミン(Q)、4)アルギニン(R)、リジン(K)、5)イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、バリン(V)、6)フェニルアラニン(F)、チロシン(Y)、トリプトファン(W)、7)セリノ(S)、スレオニン(T)、および8)システイン(C)、メチオニン(M)。例えば、Creighton,Proteins(1984)を参照されたい。
タンパク質、核酸、抗体、または低分子化合物を指す場合の「特異的に(または選択的に)結合する」という語句は、本発明の差次的に発現される遺伝子など、タンパク質または核酸の存在を決定する結合反応を指し、多くの場合、タンパク質または核酸の不均一な集団および他の生物製剤である。
マーカータンパク質を調節する化合物を試験するためのアッセイの文脈における「機能的効果」という語句は、間接的または直接的に本発明のバイオマーカーの影響下にあるパラメータ、例えば、化学的または表現型のパラメータの決定を含む。したがって、機能的効果としては、特に、リガンド結合活性、転写の活性化または抑制、細胞の増殖能力、遊走能力が挙げられる。「機能的効果」には、インビトロ、インビボ、およびエクスビボ活性が含まれる。
「機能的効果を決定すること」とは、本発明のバイオマーカーの影響下において間接的または直接的にパラメータを増加または減少させる化合物についてアッセイすること、例えば、物理的効果および化学的効果または表現型効果を測定することを意味する。このような機能的効果は、当業者に公知の任意の手段によって測定することができ、そのような手段としては、例えば、分光学的特徴(例えば、蛍光、吸光度、屈折率)の変化;タンパク質の流体力学的な(例えば、形状)、クロマトグラフィー上の、または溶解性上の特性;リガンド結合アッセイ、例えば、抗体への結合;誘導性マーカーまたはそのマーカーの転写活性化の測定;酵素活性の変化の測定;細胞増殖、アポトーシス、細胞周期停止を増加または減少させる能力;細胞表面マーカーの変化の測定がある。機能的効果は、当業者に公知の数多くの手段によって評価することができ、そのような手段としては、例えば、形態学的特徴の変化の定量的または定性的な測定のための顕微鏡検査、胎盤組織で発現される他の遺伝子のRNAまたはタンパク質のレベルの変化の測定、RNA安定性の測定、下流またはレポーター遺伝子の識別(CAT、ルシフェラーゼ、β-gal、GFPなど)があり、これらは例えば、化学発光、蛍光、比色反応、抗体結合、誘導マーカーなどを介する。
マーカーの「阻害剤」、「活性化因子」、および「調節因子」は、がんバイオマーカーのインビトロおよびインビボのアッセイを用いて識別された分子の活性化、阻害、または調節を指すために使用される。阻害剤とは、例えば、結合するか、活性を部分的にもしくは完全に遮断するか、活性化を減少させるか、防止するか、遅延させるか、不活化するか、減感するか、またはがんバイオマーカーの活性もしくは発現を下方制御する化合物である。「活性化剤」とは、がんバイオマーカー、例えば、アゴニストの活性を増加させるか、開放するか、活性化するか、促進するか、活性化促進するか、増感するか、作動させるか、または上方制御する化合物である。阻害剤、活性化剤、または調節剤としては、がんバイオマーカーの遺伝子改変型、例えば、活性の変化した型、ならびに天然および合成のリガンド、アンタゴニスト、アゴニスト、抗体、ペプチド、環状ペプチド、核酸、アンチセンス分子、リボザイム、RNAiおよびsiRNA分子、小有機分子などが挙げられる。阻害剤および活性化剤に対するそのようなアッセイは、例えば、インビトロ、細胞、または細胞抽出物においてがんバイオマーカーを発現すること、推定される調節因子化合物を適用すること、次いで上述した活性に対する機能的効果を決定することを含む。
「プローブ」とは、少なくとも8ヌクレオチド長であり、標的領域内の配列とのプローブ内の少なくとも一つの配列の相補性に起因して、標的配列とのハイブリッド構造を形成するポリヌクレオチドを指す。ポリヌクレオチドは、DNAおよび/またはRNAから構成され得る。特定の実施形態のプローブは、本明細書でより詳細に論じられるように、検出可能に標識される。プローブは、サイズが著しく変化し得る。一般に、プローブは、例えば、少なくとも8~15ヌクレオチド長である。他のプローブは、例えば、少なくとも20、30、または40ヌクレオチド長である。さらに他のプローブは、さらにいくらか長く、少なくとも、例えば、50、60、70、80、90ヌクレオチド長である。さらに他のプローブは、いっそう長く、少なくとも、例えば、100、150、200、またはそれ以上のヌクレオチド長である。プローブはまた、前述の範囲内に収まる任意の特定の長さとすることができる。好ましくは、プローブは、ポリメラーゼ鎖反応中に標的配列をプライミングするために使用される配列に相補的な配列を含有しない。
用語「相補性」は、塩基対合則に関連するポリヌクレオチド(すなわち、ヌクレオチドの配列)に関して使用される。例えば、配列「A-G-T」は、配列「T-C-A」に相補的である。相補性は、核酸の塩基の一部のみが塩基対合則に従って一致する、「部分的」であってもよい。あるいは、核酸の間に「完全な」または「全体の」相補性があってもよい。核酸鎖間の相補性の程度は、核酸鎖間のハイブリダイゼーションの効率および強度に有意な効果を奏する。
「オリゴヌクレオチド」または「ポリヌクレオチド」とは、デオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチドのどちらかである、任意の長さのヌクレオチドのポリマー形態を指す。これらの用語には、一本鎖、二本鎖、もしくは三本鎖DNA、ゲノムDNA、cDNA、RNA、DNA-RNAハイブリッド、またはプリンおよびピリミジン塩基を含むポリマー、または他の天然の化学的、生化学的に修飾された非天然の、もしくは誘導体化されたヌクレオチド塩基が含まれるが、これらに限定されない。
「増幅検出アッセイ」は、プライマー対および合致プローブを指し、この場合、プライマー対は、アンプリコンを画定する標的核酸、典型的には標的遺伝子の領域に隣接し、プローブは、アンプリコンに結合する。
用語「腫瘍学的変異」、「遺伝的バリアント」、および「ヌクレオチドバリアント」は、コード領域および非コード領域におけるヌクレオチド塩基の欠失、挿入、逆位、および置換(例えば、遺伝子融合)を含むがこれらに限定されない、特定の遺伝子座における参照ヒト遺伝子またはcDNA配列に対する変化または変更を指すために互換的に本明細書に使用される。欠失は、単一のヌクレオチド塩基、遺伝子のヌクレオチド配列の一部もしくは領域、または遺伝子配列全体の欠失であり得る。挿入は、一つまたは複数のヌクレオチド塩基のものであり得る。「腫瘍学的変異」、「遺伝的バリアント」、または「ヌクレオチドバリアント」は、転写制御領域、mRNAの非翻訳領域、エクソン、イントロン、またはエクソン/イントロン接合部に発生し得る。「遺伝的バリアント」または「ヌクレオチドバリアント」は、終止コドン、フレームシフト、アミノ酸の欠失、遺伝子転写スプライス形態の変更、またはアミノ酸配列の変更を結果として生じることもあるし、生じないこともある。
用語「遺伝子」とは、ポリペプチドをコードし、コード領域の前後の領域、ならびに個々のコードセグメント(エクソン)間の介在配列(イントロン)を含む、ポリヌクレオチド(例えば、DNAセグメント)を指す。親遺伝子またはタンパク質配列は、Entrez Gene IDまたは受入番号として提示される。例えば、ALK Entrez Gene IDは238である。EntrezのGene IDの配列に何らかの変更があった場合、その変更は、Gene IDの後に小数および変更回数(例えば、238.1)により標示される。さらに、例えば、ALKは受入番号Q9UM73を有する。
本明細書に使用される場合、用語「アミノ酸バリアント」は、参照タンパク質をコードする参照ヒト遺伝子に対する「ケアテイカー」または「ヌクレオチドバリアント」に起因して生じる、参照ヒトタンパク質配列に対するアミノ酸変化を指すために使用される。用語「アミノ酸バリアント」は、単一アミノ酸置換だけでなく、参照タンパク質中のアミノ酸配列のアミノ酸の欠失、挿入、および他の有意な変化も包含することを意図している。本発明のバリアントは、以下の命名法によって記載される:〔元のアミノ酸残基/位置/置換アミノ酸残基〕。例えば、76位のアルギニンをロイシンに置換することは、R76Lとして表される。
本明細書に使用される場合の用語「遺伝子型」は、遺伝子(または特定の染色体領域)の一方の対立遺伝子または両方の対立遺伝子のどちらかにおける特定のヌクレオチドバリアントマーカー(または遺伝子座)におけるヌクレオチドの性質を意味する。対象の遺伝子の特定のヌクレオチド位置に関して、一方または両方の対立遺伝子内のその座位またはその同等位にあるヌクレオチドは、その座位で遺伝子の遺伝子型を形成する。遺伝子型は、ホモ接合性またはヘテロ接合性であり得る。したがって、「遺伝子型判定」とは、遺伝子型、すなわち、特定の遺伝子座におけるヌクレオチドを判定することを意味する。遺伝子型判定はまた、対応するヌクレオチドバリアントを推定するために使用され得るタンパク質の特定の位置でアミノ酸バリアントを判定することによって行うことができる。
プローブのセットは、典型的にはプライマーのセットを指し、通常は、標的遺伝子変異を検出するために使用されるプライマー対のセット、および/または検出可能に標識されたプローブのセットを指す。プライマー対は、前述の遺伝子のそれぞれについて標的遺伝子変異の領域にわたるアンプリコンを画定するための増幅反応において使用される。アンプリコンのセットは、合致したプローブのセットによって検出される。例示的な一実施形態では、本発明は、本発明の方法で使用される一組の標的遺伝子変異を検出するために使用される一組のTaqMan(商標)(ロシュモレキュラーシステムズ、カリフォルニア州プレザントン)アッセイである。
一実施形態では、プローブのセットは、次世代シーケンシング反応などの核酸シーケンシング反応によって検出されるアンプリコンを生成するために使用されるプライマーのセットである。これらの実施形態では、例えば、AmpliSEQ(商標)(ライフテクノロジーズ/イオントレント、カリフォルニア州カールスバッド)またはTruSEQ(商標)(イルミナ、カリフォルニア州サンディエゴ)技術を用いることができる。他の実施形態では、二つ以上のプローブはプライマー対である。
「ハイブリダイズ」または「ハイブリダイゼーション」とは、核酸間の結合を指す。ハイブリダイゼーションの条件は、結合される核酸の配列相同性に従って変化させることができる。ゆえに、対象核酸間の配列相同性が高い場合、ストリンジェントな条件が使用される。配列相同性が低い場合、穏やかな条件を使用する。ハイブリダイゼーション条件がストリンジェントである場合、ハイブリダイゼーション特異性は増加し、このハイブリダイゼーション特異性の増加は、非特異的なハイブリダイゼーション産物の収率の減少につながる。しかしながら、穏やかなハイブリダイゼーション条件下では、ハイブリダイゼーション特異性は減少し、このハイブリダイゼーション特異性の減少は、非特異的なハイブリダイゼーション産物の収率の増加につながる。
「ストリンジェントな条件」とは、典型的には核酸の複雑な混合物において、プローブがその標的サブ配列にハイブリダイズするが他の配列はハイブリダイズしない条件を指す。ストリンジェントな条件は配列依存性であり、異なる状況では異なるものとなる。配列が長いほど、より高い温度で特異的にハイブリダイズする。核酸のハイブリダイゼーションに対する広範なガイドは、Tijssen,Techniques in Biochemistry and Molecular Biology-Hybridization with Nucleic Probes,“Overview of principles of hybridization and the strategy of nucleic acid assays”(1993)に見られる。一般に、ストリンジェントな条件は、定義されたイオン強度、pHでの特定の配列の熱融点(Tm)よりも約5~10℃低くなるように選択される。Tmは、標的に相補的なプローブの50%が平衡状態で標的配列にハイブリダイズする温度(定義されたイオン強度、pH、および核酸濃度下)である(標的配列が過剰に存在するため、Tmでは、プローブの50%が平衡状態で占有される)。ストリンジェントな条件はまた、ホルムアミドなどの不安定化剤の添加によって達成され得る。選択的または特異的なハイブリダイゼーションについては、陽性シグナルは少なくともバックグラウンドの二倍、好ましくはバックグラウンドのハイブリダイゼーションの10倍である。例示的なストリンジェントなハイブリダイゼーション条件は、以下の通りとすることができる。すなわち、50%ホルムアミド、5×SSC、および1%SDSにて42℃でインキュベートするか、または5×SSC、1%SDSにて65℃でインキュベートし、0.2×SSCおよび0.1%SDSにて65℃で洗浄する。
ストリンジェントな条件下で互いにハイブリダイズしない核酸は、それらがコードするポリペプチドが実質的に同一である場合、やはり実質的に同一である。これは、例えば、核酸のコピーが、遺伝子コードによって許容される最大コドン縮重を用いて生成される場合に起こる。このような場合、核酸は、典型的には、中程度にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする。例示的な「中程度にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件」としては、40%ホルムアミド、1M NaCl、1%SDSの緩衝液中、37℃でのハイブリダイゼーション、および1×SSC中、45℃での洗浄が挙げられる。陽性ハイブリダイゼーションは、バックグラウンドの少なくとも二倍である。当業者であれば、代替的なハイブリダイゼーション条件および洗浄条件を利用して、類似のストリンジェンシーの条件を提供することができることを容易に認識するであろう。ハイブリダイゼーションパラメータを決定するための追加的なガイドラインは、数多くの参考文献、例えば、Current Protocols in Molecular Biologyなどに示されている。
核酸間のハイブリダイゼーションは、DNA分子とDNA分子との間で発生し得、DNA分子とRNA分子との間のハイブリダイゼーション、およびRNA分子とRNA分子との間のハイブリダイゼーション。
「ムテイン」または「バリアント」は、一つまたは複数のヌクレオチドまたはアミノ酸の交換、欠失、または挿入によって、個体の集団における野生型または最も一般的な形態と比較して異なるポリヌクレオチドまたはポリペプチドをそれぞれ指す。交換、欠失、または挿入されたヌクレオチドまたはアミノ酸の数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20個、またはそれ以上、例えば、25、30、35、40、45、または50個などとすることができる。用語ムテインはまた、転座、例えば、ALK遺伝子およびTPM1遺伝子(TPM1/ALK)によってコードされるポリペプチドの融合を包含し得る。
「遺伝子融合」とは、少なくとも第一の遺伝子の一部分と第二の遺伝子の一部分との融合から生じるキメラゲノムDNAを指す。融合における第一の遺伝子由来の配列と融合における第二の遺伝子由来の配列との間の移行点は、「分断点」または「融合点」と呼ばれる。
遺伝子融合の転写は、キメラmRNAをもたらす。
「一塩基多型」または「SNP」とは、ゲノム中の一ヌクレオチド(A、T、G、またはC)が、ヒトの生物学的種または染色体対のメンバー間で異なる場合に発生するDNA配列のバリエーションを指す。
「突然変異」とは、ゲノム位置、すなわち、染色体、開始、停止、参照塩基、代替塩基、バリアントタイプ(SNP、INS、DEL)などにおける特定の変化として本明細書で定義される。
「プライマー」または「プライマー配列」とは、標的核酸配列(例えば、増幅されるDNA鋳型)にハイブリダイズして核酸合成反応をプライミングするオリゴヌクレオチドを指す。プライマーは、DNAオリゴヌクレオチド、RNAオリゴヌクレオチド、またはキメラ配列であり得る。プライマーは、天然、合成、または修飾ヌクレオチドを含有していてもよい。プライマー長の上限および下限の両方が経験的に決定される。プライマー長の下限は、核酸増幅反応条件下で標的核酸にハイブリダイゼーションすると安定的な二重鎖を形成するために必要な、最小限の長さである。非常に短いプライマー(通常は3~4ヌクレオチド未満の長さ)は、このようなハイブリダイゼーション条件下では、標的核酸と熱力学的に安定した二重鎖を形成しない。上限は、多くの場合、標的核酸中の所定の核酸配列以外の領域に二重鎖形成を有する可能性によって決定される。概して、好適なプライマー長は、約10~約40ヌクレオチド長の範囲にある。特定の実施形態では、例えば、プライマーは、10~40、15~30、または10~20ヌクレオチド長であり得る。プライマーは、適切な条件下に置かれた場合、ポリヌクレオチド配列上の合成開始点として作用することが可能である。
プライマーは、コピーされる標的ポリヌクレオチド配列の領域に対して完全にまたは実質的に相補的となる。したがって、ハイブリダイゼーションに繋がる条件下では、プライマーは、標的配列の相補領域にアニーリングするものとなる。ポリメラーゼ、ヌクレオチド三リン酸などを含むがこれらに限定されない適切な反応物質を添加すると、プライマーは、重合剤によって伸長されて標的配列のコピーを形成する。プライマーは一本鎖であってもよいし、代替的には、部分的に二本鎖であってもよい。
「検出」、「検出可能」およびその文法的な等価物は、標的核酸配列の存在および/または量および/または同一性を決定する方法を指す。一部の実施形態では、標的核酸配列を増幅する検出が生じる。他の実施形態では、標的核酸の配列決定は、標的核酸の「検出」として特徴付けられ得る。プローブに付加された標識は、例えば、化学的または物理的な手段によって検出され得る、当技術分野で公知の様々な異なるラベルのいずれかを含み得る。プローブに付加することのできる標識としては、例えば、蛍光材および発光材が挙げられ得る。
「増幅すること」、「増幅」、およびそれらの文法的な等価物は、標的核酸配列の少なくとも一部が鋳型依存性の様式で再形成される任意の方法を指し、以下に限定されないが、線形的にまたは指数関数的に核酸配列を増幅するための広範な手法が含まれる。増幅工程を実施するための例示的な手段には、リガーゼ連鎖反応(LCR)、リガーゼ検出反応(LDR)、ライゲーションとそれに続くQ-レプリカーゼ増幅、PCR、プライマー伸長、鎖置換増幅(SDA)、超分岐鎖置換増幅、多置換増幅(MDA)、核酸鎖ベースの増幅(NASBA)、2ステップ多重化増幅、転動円増幅(RCA)、リコンビナーゼポリメラーゼ増幅(RPA)(TwistDx、イギリス、ケンブリッジ)、および自家持続配列複製(3SR)が含まれ、それらのマルチプレックスバージョンまたはその組合せが含まれ、例えば、以下に限定されないが、OLA/PCR、PCR/OLA、LDR/PCR、PCR/PCR/LDR、PCR/LDR、LCR/PCR、PCR/LCR(複合鎖反応-CCRとしても知られる)、などがある。このような手法の説明は、特に、Sambrook et al.Molecular Cloning,3rd Edition;Ausbel et al.;PCR Primer:A Laboratory Manual,Diffenbach,Ed.,Cold Spring Harbor Press(1995);The Electronic Protocol Book,Chang Bioscience(2002),Msuih et al.,J.Clin.Micro.34:501-07(1996);The Nucleic Acid Protocols Handbook,R.Rapley,ed.,Humana Press,Totowa,N.J.(2002)に見ることができる。
核酸マーカーの分析は、限定されないが、配列分析および電気泳動分析を含む、当技術分野で公知の手法を使用して実施することができる。配列解析の非限定的な例としては、マキサム・ギルバートシーケンシング、サンガーシーケンシング、キャピラリーアレイDNAシーケンシング、サーマルサイクルシーケンシング(Sears et al.,Biotechniques,13:626-633(1992))、固相シーケンシング(Zimmerman et al.,Methods Mol.Cell.Biol.,3:39-42(1992))、マトリックス支援レーザー脱離/イオン化飛行時間型質量分析法によるシーケンシング(MALDI-TOF/MS;Fu et al.,Nat.Biotechnol.,16:381-384(1998))、およびハイブリダイゼーションによるシーケンシングが挙げられる。Chee et al.,Science,274:610-614(1996);Drmanac et al.,Science,260:1649-1652(1993);Drmanac et al.,Nat.Biotechnol.,16:54-58(1998).電気泳動分析の非限定的な例としては、スラブゲル電気泳動、例えば、アガロース電気泳動またはポリアクリルアミドゲル電気泳動、キャピラリー電気泳動、および変性勾配ゲル電気泳動などが挙げられる。さらに、次世代シーケンシング法は、ライフテクノロジーズ/イオントレントのPGMまたはProton、イルミナのHiSEQまたはMiSEQ、およびロシュ/454次世代シーケンシングシステムなど、企業からの市販のキットおよび機器を使用して実施することができる。
一部の実施形態では、励起光に応答して蛍光シグナルを与えるプローブの量は、典型的には、増幅反応で産生される核酸の量に関連する。ゆえに、一部の実施形態では、蛍光シグナルの量は、増幅反応で生成される産物の量に関連する。したがって、このような実施形態では、蛍光インジケータ由来の蛍光シグナルの強度を測定することによって、増幅産物の量を測定することができる。
「検出可能に標識されたプローブ」または「検出プローブ」とは、増幅反応で使用される分子を指し、典型的には、定量的またはリアルタイムのPCR分析、ならびにエンドポイント分析に用いられる。このような検出プローブを使用して、標的核酸配列の増幅をモニタリングすることができる。一部の実施形態では、増幅反応に存在する検出プローブは、時間の関数として産生されるアンプリコンの量をモニタリングするのに適している。そのような検出器プローブとしては、以下に限定されないが、5’-エキソヌクレアーゼアッセイ(本明細書に記載のTAQMAN(登録商標)プローブ(米国特許第5,538,848号も参照)、様々なステムループ型分子ビーコン(例えば、米国特許第6,103,476号および第5,925,517号、ならびにTyagi and Kramer,1996,Nature Biotechnology 14:303-308を参照)、ステムレスまたは線形のビーコン(例えば、WO99/21881を参照)、PNA Molecular Beacons(商標)(例えば、米国特許第6,355,421号および第6,593,091号を参照)、線形PNAビーコン(例えば、Kubista et al.,2001,SPIE 4264:53-58を参照)、非FRETプローブ(例えば、米国特許第6,150,097号を参照)、Sunrise(登録商標)/Amplifluor(商標)プローブ(米国特許第6,548,250号)、ステム-ループおよび二重鎖Scorpionプローブ(Solinas et al.,2001,Nucleic Acids Research 29:E96、および米国特許第6,589,743号)、バルジループプローブ(米国特許第6,590,091号)、疑似ノットプローブ(米国特許第6,589,250号)、サイクリコン(米国特許第6,383,752号)、MGB Eclipse(商標)プローブ(Epoch Biosciences)、ヘアピンプローブ(米国特許第6,596,490号)、ペプチド核酸(PNA)ライトアッププローブ、自己組織化ナノ粒子プローブ、およびフェロセン修飾プローブ、例えば、米国特許第6,485,901号、Mhlanga et al.,2001,Methods 25:463-471;Whitcombe et al.,1999,Nature Biotechnology.17:804-807;Isacsson et al.,2000,Molecular Cell Probes.14:321-328;Svanvik et al.,2000,Anal Biochem.281:26-35;Wolffs et al.,2001,Biotechniques 766:769-771;Tsourkas et al.,2002,Nucleic Acids Research.30:4208-4215;Riccelli et al.,2002,Nucleic Acids Research 30:4088-4093;Zhang et al.,2002 Shanghai.34:329-332;Maxwell et al.,2002,J.Am.Chem.Soc.124:9606-9612;Broude et al.,2002,Trends Biotechnol.20:249-56;Huang et al.,2002,Chem.Res.Toxicol.15:118-126;およびYu et al.,2001,J.Am.Chem.Soc 14:11155-11161に記載されたものが挙げられる。
検出プローブはまた、クエンチャーを含むことがあり、そのようなものとしては、以下に限定されないが、ブラックホールクエンチャー(バイオサーチ)、アイオワブラック(IDT)、QSYクエンチャー(モレキュラープローブス)、ならびにDabsylおよびDabcelスルホネート/カルボキシレートクエンチャー(Epoch)が挙げられる。
検出プローブはまた、二つのプローブを含むことがあり、例えば、蛍光が一方のプローブ上にあり、クエンチャーが他方のプローブ上にあり、二つのプローブを標的上で一緒にハイブリダイゼーションすることによって、シグナルをクエンチするか、または標的上のハイブリダイゼーションによって、蛍光の変化を介してシグナルシグネチャを変化させる。検出プローブはまた、カルボキシレート基の代わりにSO3を有するフルオレセイン染料のスルホネート誘導体、フルオレセインのホスホロアミダイト形態、CY5のホスホロアミダイト形態(例えば、アマシャムから市販されている)を含み得る。一部の実施形態では、臭化エチジウム、SYBR(登録商標)Green I(モレキュラープローブス)、およびPicoGreen(登録商標)(モレキュラープローブス)などのインターキレート標識が使用され、それによって、検出プローブの非存在下で増幅産物のリアルタイムまたは終点での可視化が可能になる。一部の実施形態では、リアルタイム可視化は、インターカレーション検出プローブと配列ベースの検出プローブとの両方を採用できることを含む。一部の実施形態では、検出プローブは、増幅反応において相補配列にハイブリダイズされない場合に少なくとも部分的にクエンチされ、増幅反応において相補配列にハイブリダイズされた場合に少なくとも部分的にクエンチされない。一部の実施形態では、本教示の検出プローブは、63~69℃のTmを有するが、本教示によれば、定型的な実験により、他のTmを有する検出プローブが生じ得ることが理解されよう。一部の実施形態では、プローブは、minor groove binder(例えば、米国特許第6,486,308号を参照)などの様々な改変をさらに含んで、望ましい熱力学的特性をさらに提供することができる。
一部の実施形態では、検出は、異なる分析物種間の移動速度の差に基づく様々な可動性依存的な分析手法のいずれかを介して発生し得る。例示的な可動性依存的な分析手法としては、電気泳動、クロマトグラフィー、質量分析、沈降、例えば、勾配遠心分離、フィールドフロー分画、多段階抽出技術などが挙げられる。一部の実施形態では、例えば、Rosenblumらに対し発行されたPCT出願WO04/46344およびWenzらに対し発行されたWO01/92579に記載されるように、可動性プローブは、増幅産物にハイブリダイズすることができ、標的核酸配列の識別は、溶出される可動性プローブの可動性依存的な分析手法を介して決定することができる。一部の実施形態では、検出は、特に、アプライドバイオシステムズ1700化学発光マイクロアレイアナライザーを備えたアプライドバイオシステムズアレイシステム、およびアフィメトリクス、アジレント、イルミナ、およびアマシャムバイオサイエンスシズから入手可能な他の市販のアレイシステムなどの、様々なマイクロアレイおよび関連ソフトウェアによって達成することができる(Gerry et al.,J.Mol.Biol.292:251-62,1999;De Beilis et al.,Minerva Biotec 14:247-52,2002;およびStears et al.,Nat.Med.9:14045、2003年の補遺を含む)。また、検出は、標識されたプライマーの一部として、もしくは増幅中の標識dNTPの取込みに起因して、反応生成物中に取り込まれているか、または例えば、以下に限定されないが、レポーター基を含むハイブリダイゼーションタグ相補物を介して、もしくは反応生成物に一体化もしくは付加されたリンカーアームを介して、反応生成物に付加されている、レポーター基を含むことができることを認識されたい。例えば質量分析を使用する、未標識の反応生成物の検出も、本教示の範囲内である。
「異常」とは、DNAのゲノム構造の変動または変化を意味する。例としては、過剰/低発現、コピー数増幅/欠失、変異、遺伝子融合などが挙げられる。
一態様では、本開示は、患者から試料を得ることと、一つまたは複数の腫瘍変異について試料を分析することと、一つまたは複数の発がん変異が見出された場合に患者がLNS8801による治療に適していると判定することと、有効量のLNS8801を患者に投与することとを含む、それを必要とする患者におけるがんを治療する方法を提供する。
別の態様では、本開示は、患者から試料を得ることと、一つまたは複数の腫瘍学的変異について試料を分析することと、一つまたは複数の発がん変異が見出された場合に患者がLNS8801による治療に適していると判定することと、有効量のLNS8801を患者に投与することとを含む、LNS8801療法による治療に適している患者を識別する方法を提供する。
患者試料としては、体液および組織試料が挙げられる。試料は、目的のポリヌクレオチドまたはポリペプチドを含有し、体液(血液、尿、唾液、痰、胃液など)、培養細胞、生検、または他の組織調製物、例えば、硬組織および軟組織、すなわち、骨化または石灰化をそれぞれ受けた組織および受けなかった組織から得られる、任意の試料であり得る。
腫瘍学的変異について患者試料を分析することは、例えば、in situハイブリダイゼーション(蛍光またはその他)、PCR、核酸シーケンシング、免疫組織化学法など、ポリヌクレオチドおよびポリペプチドまたは対象のポリペプチドの配列、構造、存在量、および位置を解明するための当技術分野で周知の方法を使用して、実施することができる。
腫瘍学的変異は、遺伝子融合、遺伝子変異、遺伝子重複、およびそれらの組合せを含む様々な方法で、例えば、がん遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、およびDNA修復遺伝子に作用し得る。
一つまたは複数の遺伝子融合を含む実施形態では、融合として、転座、中間部欠失、および染色体逆位が挙げられ得る。
一部の実施形態では、遺伝子融合は、がん遺伝子由来のDNAと第二の遺伝子由来のDNAとを含み、がん遺伝子としては、成長因子、受容体チロシンキナーゼ、細胞質チロシンキナーゼ、細胞質セリン/スレオニンキナーゼ、ならびにその制御サブユニット、調節性GTPase、または転写因子が挙げられ得る。
成長因子を含む一部の遺伝子融合において、成長因子としては、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、自己分泌型細胞運動刺激因子、骨形成タンパク質(BMP)、毛様体神経栄養因子ファミリー、毛様体神経栄養因子(CNTF)、白血病抑制因子(LIF)、インターロイキン-6(IL-6)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、上皮成長因子(EGF)、エフリンA1、エフリンA2、エフリンA3、エフリンA4、エフリンA5、エフリンB1、エフリンB2、エフリンB3、エリスロポエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、パーセフィン、アルテミン、成長分化因子-9(GDF9)、肝細胞成長因子(HGF)、肝細胞腫由来成長因子(HDGF)、インスリン、インスリン様成長因子-1(IGF-1)、インスリン様成長因子-2(IGF-2)、インターロイキン、ケラチノサイト成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)としても知られるマクロファージ刺激タンパク質(MSP)、ミオスタチン(GDF-8)、ニューレグリン1(NRG1)、ニューレグリン2(NRG2)、ニューレグリン3(NRG3)、ニューレグリン4(NRG4)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)、Neurotrophin-3(NT-3)、Neurotrophin-4(NT-4)、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、レナラーゼ(RNLS)-抗アポトーシス生存因子、T細胞成長因子(TCGF)、トロンボポエチン(TPO)、形質転換成長因子アルファ(TGF-α)、形質転換成長因子ベータ(TGF-β)、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、血管内皮成長因子(VEGF)、WNTが挙げられる。
受容体チロシンキナーゼを含む一部の遺伝子融合において、受容体チロシンキナーゼとしては、ALK、ROS1、ABL、RET、C-KIT、PI3K、上皮成長因子受容体(EGFR)、血小板由来成長因子受容体(PDGFR)、および血管内皮成長因子受容体(VEGFR)、HER2/neu、およびFGFRが挙げられる。
細胞質チロシンキナーゼを含む一部の遺伝子融合において、細胞質チロシンキナーゼとしては、SRCファミリー、Syk-ZAP-70ファミリー、BTKファミリー、JAK、およびAblのメンバーが挙げられる。
細胞質セリン/スレオニンキナーゼおよび/またはその制御サブユニットを含む一部の遺伝子融合において、細胞質セリン/スレオニンキナーゼおよび/またはその制御サブユニットとしては、Rafキナーゼ、MEK、MAPK、およびサイクリン依存性キナーゼ(例えば、CDK4およびCDK8)が挙げられる。
調節性GTPaseを含む一部の遺伝子融合において、調節性GTPaseとしては、RASファミリーのメンバー、例えば、KRas、NRas、HRasが挙げられる。
転写因子を含む一部の遺伝子融合において、転写因子としては、MYCファミリーのメンバー、例えば、c-myc、l-myc、n-mycが挙げられる。
がん遺伝子を含む一部の遺伝子融合において、がん遺伝子としては、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、自己分泌型細胞運動刺激因子、骨形成タンパク質(BMP)、毛様体神経栄養因子ファミリー、毛様体神経栄養因子(CNTF)、白血病抑制因子(LIF)、インターロイキン-6(IL-6)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、上皮成長因子(EGF)、エフリンA1、エフリンA2、エフリンA3、エフリンA4、エフリンA5、エフリンB1、エフリンB2、エフリンB3、エリスロポエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、パーセフィン、アルテミン、成長分化因子-9(GDF9)、肝細胞成長因子(HGF)、肝細胞腫由来成長因子(HDGF)、インスリン、インスリン様成長因子-1(IGF-1)、インスリン様成長因子-2(IGF-2)、インターロイキン、ケラチノサイト成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)としても知られるマクロファージ刺激タンパク質(MSP)、ミオスタチン(GDF-8)、ニューレグリン1(NRG1)、ニューレグリン2(NRG2)、ニューレグリン3(NRG3)、ニューレグリン4(NRG4)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)、Neurotrophin-3(NT-3)、Neurotrophin-4(NT-4)、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、レナラーゼ(RNLS)-抗アポトーシス生存因子、T細胞成長因子(TCGF)、トロンボポエチン(TPO)、形質転換成長因子アルファ(TGF-α)、形質転換成長因子ベータ(TGF-β)、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、血管内皮成長因子(VEGF)、WNT、ALK、ABL1、CCND1、MDM2、ERBB2、EV11、MYC、ABL2、EWSR1、MYCL/MYCL1、AKT1、FEV、MYCN、AKT2、FGFR1、NCOA4、ATF1、FGFR1OP、NFKB2、BCL11A、FGFR2、NRAS、BCL2、FUS、NTRK1、BCL3、GOLGA5、NUP214、BCL6、GOPC、PAX8、BCR、HMGA1、PDGFB、BRAF、HMGA2、PIK3CA、CARD11、HRAS、PIM1、CBLB、IRF4、PLAG1、CBLC、JUN、PPARG、CCND1、KIT、PTPN11、CCND2、KRAS、RAF1、CCND3、LCK、REL、CDX2、LM02、RET、CTNNB1、MAF、ROS1、DDB2、MAFB、SMO、DDIT3、MAML2、SS18、DDX6、MDM2、TCL1A、DEK、MET、TET2、EGFR、PDGFR、VEGFR、MITF、TFG、ELK4、MLL、TLX1、ERBB2、MPL、TPR、ETV4、MYB、USP6、およびETV6が挙げられる。
一部の実施形態では、遺伝子融合は、腫瘍抑制遺伝子由来のDNAと第二の遺伝子由来のDNAとを含み、この腫瘍抑制遺伝子としては、ケアテイカー遺伝子(例えば、BRCA1、BRCA2)またはゲートキーパー遺伝子(例えば、P53、NPM1、TP53、RB、CDKN2A、CDKN2B、P21)が挙げられ得る。
腫瘍抑制遺伝子を含む一部の遺伝子融合において、腫瘍抑制遺伝子としては、APC、IL2、TNFAIP3、ARHGEF12 JAK2、TP53(P53)、ATM、MAP2K1-MAP2K3、MAP2K4、MAP2K5-MAP2K7、TSC1、BCL11B、MDM4、TSC2、BLM、MEN1、VHL、BMPR1A、MLH1、WRN、BRCA1、MSH2、WT1、BRCA2、NF1、CARS、NF2、CBFA2T3、NOTCH1、CDH1、NPM1、CDH11、NR4A3、CDK6、NUP98、CDKN2C、PALB2、CEBPA、PML、CHEK2、PTEN、CREB1、RB1、CREBBP、RUNX1、CYLD、SDHB、DDX5、SDHD、EXT1、MARCA4、EXT2、SMARCB1、FBXW7、SOCS1、FH、STK11、FLT3、SUFU、FOXP1、SUZ12、GPC3、SYK、IDH1、およびTCF3が挙げられる。
一部の実施形態では、遺伝子融合は、DNA修復遺伝子由来のDNAと第二の遺伝子由来のDNAとを含み、このDNA修復遺伝子は、例えば、相同組換え、非相同末端結合、一本鎖アニーリング、塩基除去修復、ヌクレオチド除去修復、およびミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードする。
相同組換えに関与するタンパク質をコードするDNA修復遺伝子を含む遺伝子融合において、DNA修復遺伝子としては、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、ERCC1、およびMSH3が挙げられる。非相同末端結合に関与するタンパク質をコードするDNA修復遺伝子を含む遺伝子融合において、DNA修復遺伝子としては、ATM、ATR、PAXIP、およびPARP1が挙げられる。一本鎖アニーリングに関与するタンパク質をコードするDNA修復遺伝子を含む遺伝子融合において、DNA修復遺伝子としては、ATM、ATR、RPA、ERCC1、およびMSH3が挙げられる。塩基除去修復に関与するタンパク質をコードするDNA修復遺伝子を含む遺伝子融合において、DNA修復遺伝子としては、RFC、XRCC1、PCNA、およびPARP1が挙げられる。ヌクレオチド除去修復に関与するタンパク質をコードするDNA修復遺伝子を含む遺伝子融合において、DNA修復遺伝子としては、RPA、RFC、XRCC1、PCNA、およびERCC1が挙げられる。ミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードするDNA修復遺伝子を含む遺伝子融合において、DNA修復遺伝子としては、PCNA、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、およびMSH6が挙げられる。
一部の実施形態では、DNA修復遺伝子としては、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、XRCC1、PCNA、PARP1、ERCC1、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、MSH6が挙げられ、一部の実施形態では、DNA修復遺伝子は、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、XRCC1、PCNA、PARP1、ERCC1、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、およびMSH6からなる群から選択される。
一部の実施形態では、遺伝子融合はALK融合であり、ALK融合は、実施形態では、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)活性を上方制御する。実施形態では、ALK融合は、NPM-ALK、AL017-ALK、TFG-ALK、MSN-ALK、TPM3-ALK、TPM4-ALK、ATIC-ALK、MYH9-ALK、CLTC-ALK、TRAF1-ALK、EML4-ALK、KIF5B-ALK、TFG-ALK、KLC1-ALK、PTPN3-ALK、HIP1-ALK、TPR-ALK、STRN-ALK、SEC31A-ALK、RANBP2-ALK、PPFIBP1-ALK、CARS-ALK、SQSTM1-ALK、SEC31A-ALK、VCL-ALK、C2orf44-ALK、FN1-ALK、GFPT1-ALK、およびTFG-ALKからなる群から選択される。
一部のALK融合では、Mycファミリー遺伝子、例えば、c-myc、l-myc、およびn-myc由来の一つまたは複数のタンパク質の活性および/または量が上方制御される。MYCは、多くのがんに広く関与することが知られており、その発現は、ヒトがんの最大70%で上昇または脱制御すると推定される。
発がん変異はまた、遺伝子コードの変異を介して発生し得る。本明細書に記載される遺伝子変異に関連する実施形態では、変異は、一つまたは複数の塩基置換、欠失、挿入、またはそれらの組合せを含む。
一部の実施形態では、遺伝子変異は、がん遺伝子由来のDNAを含み、がん遺伝子としては、成長因子、受容体チロシンキナーゼ、細胞質チロシンキナーゼ、細胞質セリン/スレオニンキナーゼ、およびその制御サブユニット(複数可)、調節性GTPase、および転写因子が挙げられる。
成長因子遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、成長因子遺伝子としては、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、自己分泌型細胞運動刺激因子、骨形成タンパク質(BMP)、毛様体神経栄養因子ファミリー、毛様体神経栄養因子(CNTF)、白血病抑制因子(LIF)、インターロイキン-6(IL-6)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、上皮成長因子(EGF)、エフリンA1、エフリンA2、エフリンA3、エフリンA4、エフリンA5、エフリンB1、エフリンB2、エフリンB3、エリスロポエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、パーセフィン、アルテミン、成長分化因子-9(GDF9)、肝細胞成長因子(HGF)、肝細胞腫由来成長因子(HDGF)、インスリン、インスリン様成長因子-1(IGF-1)、インスリン様成長因子-2(IGF-2)、インターロイキン、ケラチノサイト成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)としても知られるマクロファージ刺激タンパク質(MSP)、ミオスタチン(GDF-8)、ニューレグリン1(NRG1)、ニューレグリン2(NRG2)、ニューレグリン3(NRG3)、ニューレグリン4(NRG4)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)、Neurotrophin-3(NT-3)、Neurotrophin-4(NT-4)、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、レナラーゼ(RNLS)-抗アポトーシス生存因子、T細胞成長因子(TCGF)、トロンボポエチン(TPO)、形質転換成長因子アルファ(TGF-α)、形質転換成長因子ベータ(TGF-β)、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、血管内皮成長因子(VEGF)、WNTが挙げられる。
受容体チロシンキナーゼ遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、受容体チロシンキナーゼとしては、ALK、ROS1、ABL、RET、C-KIT、PI3K、上皮成長因子受容体(EGFR)、血小板由来成長因子受容体(PDGFR)、および血管内皮成長因子受容体(VEGFR)、HER2/neu、およびFGFRが挙げられる。
細胞質チロシンキナーゼ遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、細胞質チロシンキナーゼとしては、SRCファミリー、Syk-ZAP-70ファミリー、BTKファミリー、JAK、およびAblの一つまたは複数のメンバーが挙げられる。
細胞質セリン/スレオニンキナーゼ遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、細胞質セリン/スレオニンキナーゼおよびその制御サブユニットとしては、Rafキナーゼ、MEK、およびサイクリン依存性キナーゼ、例えば、CDK4、CDK8が挙げられる。
調節性GTPase遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、調節性GTPaseとしては、RASファミリー、例えば、KRas、NRas、およびHRasのうち一つまたは複数のメンバーが挙げられる。
転写因子遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、転写因子としては、MYCファミリー、例えば、c-myc、l-myc、n-mycのうち一つまたは複数のメンバーが挙げられる。
がん遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、がん遺伝子は、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、自己分泌型細胞運動刺激因子、骨形成タンパク質(BMP)、毛様体神経栄養因子ファミリー、毛様体神経栄養因子(CNTF)、白血病抑制因子(LIF)、インターロイキン-6(IL-6)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、上皮成長因子(EGF)、エフリンA1、エフリンA2、エフリンA3、エフリンA4、エフリンA5、エフリンB1、エフリンB2、エフリンB3、エリスロポエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、パーセフィン、アルテミン、成長分化因子-9(GDF9)、肝細胞成長因子(HGF)、肝細胞腫由来成長因子(HDGF)、インスリン、インスリン様成長因子-1(IGF-1)、インスリン様成長因子-2(IGF-2)、インターロイキン、ケラチノサイト成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)としても知られるマクロファージ刺激タンパク質(MSP)、ミオスタチン(GDF-8)、ニューレグリン1(NRG1)、ニューレグリン2(NRG2)、ニューレグリン3(NRG3)、ニューレグリン4(NRG4)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)、Neurotrophin-3(NT-3)、Neurotrophin-4(NT-4)、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、レナラーゼ(RNLS)-抗アポトーシス生存因子、T細胞成長因子(TCGF)、トロンボポエチン(TPO)、形質転換成長因子アルファ(TGF-α)、形質転換成長因子ベータ(TGF-β)、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、血管内皮成長因子(VEGF)、WNT、ALK、ABL1、CCND1、MDM2、ERBB2、EV11、MYC、ABL2、EWSR1、MYCL/MYCL1、AKT1、FEV、MYCN、AKT2、FGFR1、NCOA4、ATF1、FGFRIOP、NFKB2、BCL11A、FGFR2、NRAS、BCL2、FUS、NTRK1、BCL3、GOLGA5、NUP214、BCL6、GOPC、PAX8、BCR、HMGA1、PDGFB、BRAF、HMGA2、PIK3CA、CARD11、HRAS、PIM1、CBLB、IRF4、PLAG1、CBLC、JUN、PPARG、CCND1、KIT、PTPN11、CCND2、KRAS、RAF1、CCND3、LCK、REL、CDX2、LM02、RET、CTNNB1、MAF、ROS1、DDB2、MAFB、SMO、DDIT3、MAML2、SS18、DDX6、MDM2、TCL1A、DEK、MET、TET2、EGFR、PDGFR、VEGFR、MITF、TFG、ELK4、MLL、TLX1、ERBB2、MPL、TPR、ETV4、MYB、USP6、およびETV6からなる群から選択される。
一部の実施形態では、遺伝子変異は、腫瘍抑制遺伝子由来のDNAを含み、腫瘍抑制遺伝子としては、ケアテイカー遺伝子(例えば、BRCA1、BRCA2)またはゲートキーパー遺伝子(例えば、P53、NPM1、TP53、RB、CDKN2A、CDKN2B、P21)が挙げられ得る。
一部の実施形態では、一つまたは複数の変異は、APC、IL2、TNFAIP3、ARHGEF12 JAK2、TP53(P53)、ATM、MAP2K1-MAP2K3、MAP2K4、MAP2K5-MAP2K7、TSC1、BCL11B、MDM4、TSC2、BLM、MEN1、VHL、BMPR1A、MLH1、WRN、BRCA1、MSH2、WT1、BRCA2、NF1、CARS、NF2、CBFA2T3、NOTCH1、CDH1、NPM1、CDH11、NR4A3、CDK6、NUP98、CDKN2C、PALB2、CEBPA、PML、CHEK2、PTEN、CREB1、RB1、CREBBP、RUNX1、CYLD、SDHB、DDX5、SDHD、EXT1、MARCA4、EXT2、SMARCB1、FBXW7、SOCS1、FH、STK11、FLT3、SUFU、FOXP1、SUZ12、GPC3、SYK、IDH1、およびTCF3からなる群から選択される腫瘍抑制遺伝子に発生する。
一部の実施形態では、遺伝子変異は、DNA修復遺伝子由来のDNAを含む。DNA修復遺伝子は、例えば、相同組換え、非相同末端結合、一本鎖アニーリング、塩基除去修復、ヌクレオチド除去修復、またはミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードし得る。
DNA修復遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、DNA修復遺伝子は、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、ERCC1、およびMSH3を含めた、相同組換えに関与するタンパク質をコードする。DNA修復遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、DNA修復遺伝子は、非相同末端結合に関与するタンパク質、例えばATM、ATR、PAXIP、およびPARP1をコードする。DNA修復遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、DNA修復遺伝子は、一本鎖アニーリングに関与するタンパク質、例えばATM、ATR、RPA、ERCC1、およびMSH3をコードする。DNA修復遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、DNA修復遺伝子は、塩基除去修復に関与するタンパク質、例えば、RFC、XRCC1、PCNA、およびPARP1をコードする。DNA修復遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、DNA修復遺伝子は、ヌクレオチド除去修復に関与するタンパク質、例えば、RPA、RFC、XRCC1、PCNA、およびERCC1をコードする。DNA修復遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、DNA修復遺伝子は、ミスマッチ修復に関与するタンパク質、例えば、PCNA、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、およびMSH6をコードする。DNA修復遺伝子由来のDNAを含む一部の遺伝子変異において、DNA修復遺伝子としては、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、XRCC1、PCNA、PARP1、ERCC1、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、およびMSH6が挙げられる。
一部の実施形態では、発がん変異は、ALK遺伝子に一つまたは複数のDNA変異を含む。一部の実施形態では、ALK変異は、ALK活性を上方制御する。一部の実施形態では、一つまたは複数のALK変異は、P496L、P542R、S631I、V1135E、C1156Y、およびL1196Mからなる群から選択される。一部の実施形態では、一つまたは複数のALK変異は、Mycファミリー遺伝子、例えば、c-myc、l-myc、n-myc由来の一つまたは複数のタンパク質の活性および/または量を上方制御する。
遺伝子増幅とは、遺伝子のコピー数の増加であり、その遺伝子から作製されたRNAおよびタンパク質の増加も伴う場合がある。遺伝子増幅は、がん細胞に一般的であり、一部の増幅された遺伝子は、がん細胞を成長させるか、または抗がん剤に対して耐性になってゆくことがある。
一部の実施形態では、発がん変異は、一つまたは複数のDNA増幅を含み、この増幅は、一部の実施形態では、発がん遺伝子に発生する。一部の遺伝子増幅では、増幅を受けるがん遺伝子は、成長因子、受容体チロシンキナーゼ、細胞質チロシンキナーゼ、細胞質セリン/スレオニンキナーゼおよびその制御サブユニット、調節性GTPase、または転写因子を含む。
一部の遺伝子増幅では、増幅されるがん遺伝子は成長因子であり、この成長因子は、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、自己分泌型細胞運動刺激因子、骨形成タンパク質(BMP)、毛様体神経栄養因子ファミリー、毛様体神経栄養因子(CNTF)、白血病抑制因子(LIF)、インターロイキン-6(IL-6)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、上皮成長因子(EGF)、エフリンA1、エフリンA2、エフリンA3、エフリンA4、エフリンA5、エフリンB1、エフリンB2、エフリンB3、エリスロポエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、パーセフィン、アルテミン、成長分化因子-9(GDF9)、肝細胞成長因子(HGF)、肝細胞腫由来成長因子(HDGF)、インスリン、インスリン様成長因子-1(IGF-1)、インスリン様成長因子-2(IGF-2)、インターロイキン、ケラチノサイト成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)としても知られるマクロファージ刺激タンパク質(MSP)、ミオスタチン(GDF-8)、ニューレグリン1(NRG1)、ニューレグリン2(NRG2)、ニューレグリン3(NRG3)、ニューレグリン4(NRG4)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)、Neurotrophin-3(NT-3)、Neurotrophin-4(NT-4)、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、レナラーゼ(RNLS)-抗アポトーシス生存因子、T細胞成長因子(TCGF)、トロンボポエチン(TPO)、形質転換成長因子アルファ(TGF-α)、形質転換成長因子ベータ(TGF-β)、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、血管内皮成長因子(VEGF)、WNTからなる群から選択される。
一部の遺伝子増幅では、増幅されたがん遺伝子は、受容体チロシンキナーゼ、例えば、ALK、ROS1、ABL、RET、C-KIT、PI3K、上皮成長因子受容体(EGFR)、血小板由来成長因子受容体(PDGFR)、および血管内皮成長因子受容体(VEGFR)、HER2/neu、およびFGFRである。一部の遺伝子増幅では、増幅されたがん遺伝子は、細胞質チロシンキナーゼ、例えば、SRCファミリー、Syk-ZAP-70ファミリー、BTKファミリー、JAK、およびAblのメンバーである。一部の遺伝子増幅では、増幅されたがん遺伝子は、細胞質セリン/スレオニンキナーゼ、例えば、Rafキナーゼ、MEK、およびサイクリン依存性キナーゼ、例えば、CDK4、CDK8である。一部の遺伝子増幅では、増幅されたがん遺伝子は、調節性GTPase、例えば、RASファミリーのメンバー、例えば、KRas、NRas、およびHRasである。一部の遺伝子増幅では、増幅されたがん遺伝子は、転写因子、例えばMYCファミリーのメンバー、例えばc-myc、l-myc、およびn-mycである。
一部の実施形態では、前記増幅されたがん遺伝子は、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、自己分泌型細胞運動刺激因子、骨形成タンパク質(BMP)、毛様体神経栄養因子ファミリー、毛様体神経栄養因子(CNTF)、白血病抑制因子(LIF)、インターロイキン-6(IL-6)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、上皮成長因子(EGF)、エフリンA1、エフリンA2、エフリンA3、エフリンA4、エフリンA5、エフリンB1、エフリンB2、エフリンB3、エリスロポエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、パーセフィン、アルテミン、成長分化因子-9(GDF9)、肝細胞成長因子(HGF)、肝細胞腫由来成長因子(HDGF)、インスリン、インスリン様成長因子-1(IGF-1)、インスリン様成長因子-2(IGF-2)、インターロイキン、ケラチノサイト成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)としても知られるマクロファージ刺激タンパク質(MSP)、ミオスタチン(GDF-8)、ニューレグリン1(NRG1)、ニューレグリン2(NRG2)、ニューレグリン3(NRG3)、ニューレグリン4(NRG4)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)、Neurotrophin-3(NT-3)、Neurotrophin-4(NT-4)、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、レナラーゼ(RNLS)-抗アポトーシス生存因子、T細胞成長因子(TCGF)、トロンボポエチン(TPO)、形質転換成長因子アルファ(TGF-α)、形質転換成長因子ベータ(TGF-β)、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、血管内皮成長因子(VEGF)、WNT、ALK、ABL1、CCND1、MDM2、ERBB2、EV11、MYC、ABL2、EWSR1、MYCL/MYCL1、AKT1、FEV、MYCN、AKT2、FGFR1、NCOA4、ATF1、FGFR1OP、NFKB2、BCL11A、FGFR2、NRAS、BCL2、FUS、NTRK1、BCL3、GOLGA5、NUP214、BCL6、GOPC、PAX8、BCR、HMGA1、PDGFB、BRAF、HMGA2、PIK3CA、CARD11、HRAS、PIM1、CBLB、IRF4、PLAG1、CBLC、JUN、PPARG、CCND1、KIT、PTPN11、CCND2、KRAS、RAF1、CCND3、LCK、REL、CDX2、LM02、RET、CTNNB1、MAF、ROS1、DDB2、MAFB、SMO、DDIT3、MAML2、SS18、DDX6、MDM2、TCL1A、DEK、MET、TET2、EGFR、PDGFR、VEGFR、MITF、TFG、ELK4、MLL、TLX1、ERBB2、MPL、TPR、ETV4、MYB、USP6、およびETV6からなる群から選択される。
一部の実施形態では、発がん変異は、一つまたは複数のDNA増幅を含み、このDNA増幅は、一部の実施形態では、腫瘍抑制遺伝子に発生する。一部の遺伝子増幅では、腫瘍抑制遺伝子は、ケアテイク遺伝子またはゲートキーパー遺伝子を含む。一部の実施形態では、ケアテイカー遺伝子は、BRCA1またはBRCA2を含み、一部の実施形態では、ゲートキーパー遺伝子は、P53、NPM1、TP53、RB、CDKN2A、CDKN2B、またはP21を含む。
一部の実施形態では、腫瘍抑制遺伝子は、APC、IL2、TNFAIP3、ARHGEF12 JAK2、TP53(P53)、ATM、MAP2K1-MAP2K3、MAP2K4、MAP2K5-MAP2K7、TSC1、BCL11B、MDM4、TSC2、BLM、MEN1、VHL、BMPR1A、MLH1、WRN、BRCA1、MSH2、WT1、BRCA2、NF1、CARS、NF2、CBFA2T3、NOTCH1、CDH1、NPM1、CDH11、NR4A3、CDK6、NUP98、CDKN2C、PALB2、CEBPA、PML、CHEK2、PTEN、CREB1、RB1、CREBBP、RUNX1、CYLD、SDHB、DDX5、SDHD、EXT1、MARCA4、EXT2、SMARCB1、FBXW7、SOCS1、FH、STK11、FLT3、SUFU、FOXP1、SUZ12、GPC3、SYK、IDH1、およびTCF3からなる群から選択される。
一部の実施形態では、発がん変異は、一つまたは複数のDNA増幅を含み、DNA増幅は、一部の実施形態では、DNA修復遺伝子で発生する。DNA修復遺伝子は、相同組換え、非相同末端結合、一本鎖アニーリング、塩基除去修復、ヌクレオチド除去修復、またはミスマッチ修復などの過程に関与するタンパク質をコードする。相同組換えに関与するタンパク質をコードするDNA修復遺伝子としては、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、ERCC1、およびMSH3が挙げられる。非相同末端結合に関与するタンパク質をコードするDNA修復遺伝子としては、ATM、ATR、PAXIP、およびPARP1が挙げられる。一本鎖アニーリング過程に関与するタンパク質をコードするDNA修復遺伝子としては、ATM、ATR、RPA、ERCC1、およびMSH3が挙げられる。塩基除去修復に関与するタンパク質をコードするDNA修復遺伝子としては、RFC、XRCC1、PCNA、およびPARP1が挙げられる。ヌクレオチド除去修復に関与するタンパク質をコードするDNA修復遺伝子としては、RPA、RFC、XRCC1、PCNA、およびERCC1が挙げられる。ミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードするDNA修復遺伝子としては、PCNA、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、およびMSH6が挙げられる。
DNA修復遺伝子を含む一部の遺伝子増幅において、DNA修復遺伝子としては、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、XRCC1、PCNA、PARP1、ERCC1、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、およびMSH6が挙げられる。
一部の実施形態では、発がん変異は、ALK遺伝子に一つまたは複数のDNA増幅を含み、その増幅は、ALKの存在量および/または活性を上方制御することができ、実施形態では、Mycファミリー遺伝子、例えば、c-myc、n-myc、またはl-myc由来の一つまたは複数のタンパク質の活性および/または量を上方制御することができる。
一部の実施形態では、発がん変異は、c-METを含めたMETファミリー遺伝子、CCND1遺伝子、MDM2遺伝子、ERBB2遺伝子、EGFR遺伝子、KRAS遺伝子、NRAS遺伝子、HRAS遺伝子、BRAF遺伝子、c-KIT遺伝子、p53遺伝子、NOTCH遺伝子、STK11遺伝子、NF1遺伝子、ATM遺伝子、PI3K遺伝子、またはMEK遺伝子における一つまたは複数のDNA増幅を含む。
抗悪性腫瘍抵抗性とは、抗がん療法に曝露されているもかかわらず生存および成長するがん細胞の能力である。本明細書に記載の遺伝子融合、変異、および増幅などのいくつかの発がん変異は、そのような抵抗性を付与し得る。一部の実施形態では、一つまたは複数の発がん変異は、一つまたは複数のがん療法に対する抵抗性を付与する。抵抗性は、様々な発がん経路を介して付与され得るが、一部の実施形態では、この抵抗性は、Mycファミリー遺伝子、例えば、c-myc、n-myc、またはl-myc由来の一つまたは複数のタンパク質の量または活性の増加によって駆動される。
一部の実施形態では、上記一つまたは複数のがん療法は、例えば、PD-1、PD-L1、CTLA4、CD40、OX40、TIGIT、CD137に対する免疫チェックポイント療法剤、または例えば、EGFR、BRAF、MEK、ALK、JAK1/2、VEGF、SRC、BTK、AKT、MTOR、BCL-2、ESR1、FGFR、METに対する標的阻害剤、またはそれらの組合せを含む。
本発明の様々な実施形態および態様が、本明細書に示され記述されるが、そのような実施形態および態様は、例として提供されるに過ぎないことは当業者に明らかとなろう。本発明から逸脱することなく、多数の変形、変更、および置換が当業者に生じるものとなる。本明細書に記載の本発明の実施形態に対する様々な代替が本発明の実践に採用され得ることが、理解されるべきである。
本明細書で使用される項目見出しは、組織化の目的のために過ぎず、記載された主題を限定するものと解釈されるべきではない。以下に限定されないが特許、特許出願、記事、書籍、マニュアル、および論文を含めて、本願に引用されるすべての文書または文書の一部は、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
本開示では、「含む」、「含むこと」、「含有すること」、および「有すること」などは、米国特許法においてそれらに帰する意味を有し得、「備える」および「備えること」などを意味し得る。同様に、「~から本質的になること」または「本質的になる」は、米国特許法において帰する意味を有し、この用語はオープンエンドである。このことにより、記述されたものを超える存在が許容されるが、記述されたものの基本的または新規の特徴が、記述されたものを超える存在によって変更されないが先行技術の実施形態を除外する限りにおいてである。対照的に、移行句「からなること」は、指定されていない任意の要素、ステップ、または成分を除外する。
本明細書の記載においておよび以下の特許請求の範囲全体を通して使用される場合、「a」、「an」、および「the」の意味は、文脈が別途明確に指示しない限り、複数形の言及を含む。
本明細書に記載される実施例および実施形態は、例示を目的とするに過ぎず、それを考慮した様々な改変または変更が、当業者に示唆されるものとなり、また本願の趣旨および目的ならびに添付の特許請求の範囲に含まれるものとなることが理解されよう。本明細書に引用されるすべての刊行物、特許、および特許出願は、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
実施例1:
親細胞およびEML4-ALK A549 NSCLC細胞(5,000細胞個)を、96ウェル組織培養プレートに播種した。細胞を、各条件(500nM、250nM、125nM、62.5nM、31.25nM、15.63nM、7.81nM、3.91nM、1.95nM、0.98nM、および0nM)に対して4つの技術的複製を含むLNS8801の1/2希釈のアレイにより4日間処理した。4日後、細胞をCCK-8増殖染料と1時間インキュベートし、450nMでの吸光度を測定することによって、相対生細胞数を決定した。相対細胞数は、培地のベースライン吸光度を減算した後、0nM処理対照ウェルに正規化することによって計算した。結果を図1に示す。LNS8801は、EML4-ALK A549細胞の生存率を、対照A549細胞よりも効果的に低減した。
実施例2:
クリゾチニブにナイーブおよび耐性のEML4-ALK A549 NSCLC細胞(5,000細胞個)を、96ウェル組織培養プレートに播種した。クリゾチニブ耐性細胞は、6週間にわたりクリゾチニブの濃度を増加させてEML4-ALK A549細胞を長期培養することによって生成された。細胞を、各条件(500nM、250nM、125nM、62.5nM、31.25nM、15.63nM、7.81nM、3.91nM、1.95nM、0.98nM、および0nM)に対して4つの技術的複製を含むLNS8801の1/2希釈のアレイにより4日間処理した。4日後、細胞をCCK-8増殖染料と1時間インキュベートし、450nMでの吸光度を測定することによって、相対生細胞数を決定した。相対細胞数は、培地のベースライン吸光度を減算した後、0nM処理対照ウェルに正規化することによって計算した。結果を図2に示す。
実施例3:
クリゾチニブにナイーブおよび耐性のEML4-ALK A549 NSCLC細胞(5,000細胞個)を、96ウェル組織培養プレートに播種した。クリゾチニブ耐性細胞は、6週間にわたりクリゾチニブの濃度を増加させてEML4-ALK A549細胞を長期培養することによって生成された。細胞を、各条件(2000nM、1000nM、500nM、250nM、125nM、62.5nM、31.25nM、15.63nM、7.81nM、3.91nM、1.95nM、0.98nM、および0nMのクリゾチニブ)に対して4つの技術的複製を含むクリゾチニブの1/2希釈のアレイにより4日間処理した。4日後、細胞をCCK-8増殖染料と1時間インキュベートし、450nMでの吸光度を測定することによって、相対生細胞数を決定した。相対細胞数は、培地のベースライン吸光度を減算した後、0nM処理対照ウェルに正規化することによって計算した。結果を図3に示す。
クリゾチニブは、クリゾチニブ耐性細胞の相対生存率を対照と比較して低減することができず、細胞は、250nMまで本質的に100%生存率に留まった。対照的に、LNS8801は、クリゾチニブ耐性細胞の生存率を効果的に低減することができた(実施例2および図2)。
EML4-ALK融合は、ALKの構成的活性化を生じ得るが、この活性化は、ALK相互作用またはALK制御のパートナー、例えばPI3K/Akt、JAK/STAT、RAS/RAF/MEK/ERK、およびMYCなどを介した複数の経路を通じて発がんシグナル伝達の活性化を生じ得る。理論に束縛されるものではないが、Gタンパク質共役エストロゲン受容体(GPER)アゴニストであるLNS8801は、他の活性の中でも特に、またEML4-ALKの活性とは反対に、MYCを間接的に下方制御し得る(例えば、タンパク質キナーゼA、つまりPKAなどの一つまたは複数の他のタンパク質を介して)。MYCは、がんに関与する数多くの遺伝子の調節因子であり、がんにおいて過剰発現されることが多い。ゆえに、LNS8801は、本明細書に記載される多くの腫瘍学的変異によって引き起こされるMYC依存性がんに対する有効な薬剤であり得る。
本開示の追加の態様および実施形態は、技術的にも論理的にも一貫性のない任意の数および任意の組合せで組み合わせることのできる、以下の特許請求の範囲によって提供される。

Claims (142)

  1. それを必要とする患者においてがんを治療する方法であって、
    前記患者から試料を得ることと、
    前記試料を一つまたは複数の腫瘍学的変異について分析することと、
    一つまたは複数の発がん変異が見出された場合に、前記患者がLNS8801による治療に適していると判定することと、
    有効量のLNS8801を前記患者に投与することと、を含む方法。
  2. 前記試料が体液または組織試料を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記体液が、血液、血清、血漿、唾液、口腔スワブ(例えば、頬スワブ)、脳脊髄液(CSF)、または粘膜分泌物のうちの一つまたは複数を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記体液が血液または唾液である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記組織試料が、一つまたは複数の軟組織または硬組織を含む、請求項2に記載の方法。
  6. 前記軟組織が、骨化または石灰化を受けていない体組織を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記試料を一つまたは複数の腫瘍学的変異について分析することが、ハイブリダイゼーション(例えば、in situハイブリダイゼーション、マイクロアレイ、蛍光バーコード)、PCR(例えば、PCR、定量的PCR、増幅難治性変異システム(ARMS)、ブロッカーPCR、デジタルPCR)、核酸シーケンシング、免疫組織化学、または電気泳動を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記腫瘍学的変異が、一つまたは複数の遺伝子融合、遺伝子変異、遺伝子重複、またはそれらの組合せを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記腫瘍学的変異が、遺伝子融合である、請求項2に記載の方法。
  10. 前記遺伝子融合が、がん遺伝子由来のDNAと第二の遺伝子由来のDNAとを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記がん遺伝子が、成長因子、受容体チロシンキナーゼ、細胞質チロシンキナーゼ、細胞質セリン/スレオニンキナーゼおよびその制御サブユニット、調節性GTPase、または転写因子を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記成長因子が、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、自己分泌型細胞運動刺激因子、骨形成タンパク質(BMP)、毛様体神経栄養因子ファミリー、毛様体神経栄養因子(CNTF)、白血病抑制因子(LIF)、インターロイキン-6(IL-6)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、上皮成長因子(EGF)、エフリンA1、エフリンA2、エフリンA3、エフリンA4、エフリンA5、エフリンB1、エフリンB2、エフリンB3、エリスロポエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、パーセフィン、アルテミン、成長分化因子-9(GDF9)、肝細胞成長因子(HGF)、肝細胞腫由来成長因子(HDGF)、インスリン、インスリン様成長因子-1(IGF-1)、インスリン様成長因子-2(IGF-2)、インターロイキン、ケラチノサイト成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)としても知られるマクロファージ刺激タンパク質(MSP)、ミオスタチン(GDF-8)、ニューレグリン1(NRG1)、ニューレグリン2(NRG2)、ニューレグリン3(NRG3)、ニューレグリン4(NRG4)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)、Neurotrophin-3(NT-3)、Neurotrophin-4(NT-4)、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、レナラーゼ(RNLS)-抗アポトーシス生存因子、T細胞成長因子(TCGF)、トロンボポエチン(TPO)、形質転換成長因子アルファ(TGF-α)、形質転換成長因子ベータ(TGF-β)、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、血管内皮成長因子(VEGF)、WNTからなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記受容体チロシンキナーゼが、ALK、ROS1、ABL、RET、C-KIT、PI3K、上皮成長因子受容体(EGFR)、血小板由来成長因子受容体(PDGFR)、および血管内皮成長因子受容体(VEGFR)、HER2/neu、およびFGFRからなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
  14. 前記細胞質チロシンキナーゼが、前記SRCファミリー、前記Syk-ZAP-70ファミリー、前記BTKファミリー、JAK、およびAblのメンバーからなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
  15. 前記細胞質セリン/スレオニンキナーゼおよびその制御サブユニットが、Rafキナーゼ、MEK、MAPK、ならびにサイクリン依存性キナーゼCDK4およびCDK8からなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
  16. 前記調節性GTPaseが、前記RASファミリー(KRas、NRas、HRas)のメンバーからなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
  17. 前記転写因子が、前記MYCファミリーのメンバー(c-myc、l-myc、およびn-myc)からなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
  18. 前記がん遺伝子が、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、自己分泌型細胞運動刺激因子、骨形成タンパク質(BMP)、毛様体神経栄養因子ファミリー、毛様体神経栄養因子(CNTF)、白血病抑制因子(LIF)、インターロイキン-6(IL-6)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、上皮成長因子(EGF)、エフリンA1、エフリンA2、エフリンA3、エフリンA4、エフリンA5、エフリンB1、エフリンB2、エフリンB3、エリスロポエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、パーセフィン、アルテミン、成長分化因子-9(GDF9)、肝細胞成長因子(HGF)、肝細胞腫由来成長因子(HDGF)、インスリン、インスリン様成長因子-1(IGF-1)、インスリン様成長因子-2(IGF-2)、インターロイキン、ケラチノサイト成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)としても知られるマクロファージ刺激タンパク質(MSP)、ミオスタチン(GDF-8)、ニューレグリン1(NRG1)、ニューレグリン2(NRG2)、ニューレグリン3(NRG3)、ニューレグリン4(NRG4)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)、Neurotrophin-3(NT-3)、Neurotrophin-4(NT-4)、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、レナラーゼ(RNLS)-抗アポトーシス生存因子、T細胞成長因子(TCGF)、トロンボポエチン(TPO)、形質転換成長因子アルファ(TGF-α)、形質転換成長因子ベータ(TGF-β)、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、血管内皮成長因子(VEGF)、WNT、ALK、ABL1、CCND1、MDM2、ERBB2、EV11、MYC、ABL2、EWSR1、MYCL/MYCL1、AKT1、FEV、MYCN、AKT2、FGFR1、NCOA4、ATF1、FGFR1OP、NFKB2、BCL11A、FGFR2、NRAS、BCL2、FUS、NTRK1、BCL3、GOLGA5、NUP214、BCL6、GOPC、PAX8、BCR、HMGA1、PDGFB、BRAF、HMGA2、PIK3CA、CARD11、HRAS、PIM1、CBLB、IRF4、PLAG1、CBLC、JUN、PPARG、CCND1、KIT、PTPN11、CCND2、KRAS、RAF1、CCND3、LCK、REL、CDX2、LMO2、RET、CTNNB1、MAF、ROS1、DDB2、MAFB、SMO、DDIT3、MAML2、SS18、DDX6、MDM2、TCL1A、DEK、MET、TET2、EGFR、PDGFR、VEGFR、MITF、TFG、ELK4、MLL、TLX1、ERBB2、MPL、TPR、ETV4、MYB、USP6、およびETV6からなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
  19. 前記遺伝子融合が、腫瘍抑制遺伝子由来のDNAと第二の遺伝子由来のDNAとを含む、請求項9に記載の方法。
  20. 前記腫瘍抑制遺伝子が、ケアテイカー遺伝子またはゲートキーパー遺伝子を含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記ケアテイカー遺伝子が、BRCA1またはBRCA2を含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記ゲートキーパー遺伝子が、P53およびNPM1を含む、請求項20に記載の方法。
  23. 前記腫瘍抑制遺伝子が、APC、IL2、TNFAIP3、ARHGEF12 JAK2、TP53(P53)、ATM、MAP2K1-MAP2K3、MAP2K4、MAP2K5-MAP2K7、TSC1、BCL11B、MDM4、TSC2、BLM、MEN1、VHL、BMPR1A、MLH1、WRN、BRCA1、MSH2、WT1、BRCA2、NF1、CARS、NF2、CBFA2T3、NOTCH1、CDH1、NPM1、CDH11、NR4A3、CDK6、NUP98、CDKN2C、PALB2、CEBPA、PML、CHEK2、PTEN、CREB1、RB1、CREBBP、RUNX1、CYLD、SDHB、DDX5、SDHD、EXT1、MARCA4、EXT2、SMARCB1、FBXW7、SOCS1、FH、STK11、FLT3、SUFU、FOXP1、SUZ12、GPC3、SYK、IDH1、およびTCF3からなる群から選択される、請求項19に記載の方法。
  24. 前記遺伝子融合が、DNA修復遺伝子由来のDNAと第二の遺伝子由来のDNAとを含む、請求項9に記載の方法。
  25. 前記DNA修復遺伝子が、相同組換え、非相同末端結合、一本鎖アニーリング、塩基除去修復、ヌクレオチド除去修復、またはミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードする、請求項24に記載の方法。
  26. 前記DNA修復遺伝子が、相同組換えに関与するタンパク質をコードする、請求項25に記載の方法。
  27. 相同組換えに関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、ERCC1、またはMSH3を含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記DNA修復遺伝子が、非相同末端結合に関与するタンパク質をコードする、請求項25に記載の方法。
  29. 非相同末端結合に関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、PAXIP、またはPARP1を含む、請求項28に記載の方法。
  30. 前記DNA修復遺伝子が、一本鎖アニーリングに関与するタンパク質をコードする、請求項25に記載の方法。
  31. 一本鎖アニーリングに関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、RPA、ERCC1、またはMSH3を含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記DNA修復遺伝子が、塩基除去修復に関与するタンパク質をコードする、請求項25に記載の方法。
  33. 塩基除去修復に関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、RFC、XRCC1、PCNA、またはPARP1を含む、請求項32に記載の方法。
  34. 前記DNA修復遺伝子が、ヌクレオチド除去修復に関与するタンパク質をコードする、請求項25に記載の方法。
  35. ヌクレオチド除去修復に関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、RPA、RFC、XRCC1、PCNA、またはERCC1を含む、請求項34に記載の方法。
  36. 前記DNA修復遺伝子が、ミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードする、請求項25に記載の方法。
  37. ミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、PCNA、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、またはMSH6を含む、請求項36に記載の方法。
  38. 前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、XRCC1、PCNA、PARP1、ERCC1、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、MSH6を含む、請求項24に記載の方法。
  39. 前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、XRCC1、PCNA、PARP1、ERCC1、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、およびMSH6からなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
  40. 前記遺伝子融合がALK融合である、請求項9に記載の方法。
  41. 前記ALK融合が、ALK活性を上方制御する、請求項40に記載の方法。
  42. 前記ALK融合が、NPM-ALK、AL017-ALK、TFG-ALK、MSN-ALK、TPM3-ALK、TPM1-ALK、TPM4-ALK、ATIC-ALK、MYH9-ALK、CLTC-ALK、TRAF1-ALK、EML4-ALK、KIF5B-ALK、TFG-ALK、KLC1-ALK、PTPN3-ALK、HIP1-ALK、TPR-ALK、STRN-ALK、SEC31A-ALK、RANBP2-ALK、PPFIBP1-ALK、CARS-ALK、SQSTM1-ALK、SEC31A-ALK、VCL-ALK、C2orf44-ALK、FN1-ALK、GFPT1-ALK、およびTFG-ALKからなる群から選択される、請求項40または41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記遺伝子融合が、前記Mycファミリー遺伝子由来の一つまたは複数のタンパク質の活性および/または量を上方制御する、請求項1~42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 前記遺伝子融合が、転座、中間部欠失、または染色体逆位を含む、請求項1~42のいずれか一項に記載の方法。
  45. 前記発がん変異が、一つまたは複数のDNA変異を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  46. 前記一つまたは複数の変異が、成長因子、受容体チロシンキナーゼ、細胞質チロシンキナーゼ、細胞質セリン/スレオニンキナーゼおよびその制御サブユニット、調節性GTPase、または転写因子を含む発がん遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  47. 前記成長因子が、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、自己分泌型細胞運動刺激因子、骨形成タンパク質(BMP)、毛様体神経栄養因子ファミリー、毛様体神経栄養因子(CNTF)、白血病抑制因子(LIF)、インターロイキン-6(IL-6)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、上皮成長因子(EGF)、エフリンA1、エフリンA2、エフリンA3、エフリンA4、エフリンA5、エフリンB1、エフリンB2、エフリンB3、エリスロポエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、パーセフィン、アルテミン、成長分化因子-9(GDF9)、肝細胞成長因子(HGF)、肝細胞腫由来成長因子(HDGF)、インスリン、インスリン様成長因子-1(IGF-1)、インスリン様成長因子-2(IGF-2)、インターロイキン、ケラチノサイト成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)としても知られるマクロファージ刺激タンパク質(MSP)、ミオスタチン(GDF-8)、ニューレグリン1(NRG1)、ニューレグリン2(NRG2)、ニューレグリン3(NRG3)、ニューレグリン4(NRG4)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)、Neurotrophin-3(NT-3)、Neurotrophin-4(NT-4)、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、レナラーゼ(RNLS)-抗アポトーシス生存因子、T細胞成長因子(TCGF)、トロンボポエチン(TPO)、形質転換成長因子アルファ(TGF-α)、形質転換成長因子ベータ(TGF-β)、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、血管内皮成長因子(VEGF)、WNTからなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
  48. 前記受容体チロシンキナーゼが、ALK、ROS1、ABL、RET、C-KIT、PI3K、上皮成長因子受容体(EGFR)、血小板由来成長因子受容体(PDGFR)、および血管内皮成長因子受容体(VEGFR)、HER2/neu、およびFGFRからなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
  49. 前記細胞質チロシンキナーゼが、前記SRCファミリー、前記Syk-ZAP-70ファミリー、前記BTKファミリー、JAK、およびAblのメンバーからなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
  50. 前記細胞質セリン/スレオニンキナーゼおよびその制御サブユニットが、Rafキナーゼ、MEK、ならびにサイクリン依存性キナーゼCDK4およびCDK8からなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
  51. 前記調節性GTPaseが、前記RASファミリー(例えば、KRas、NRas、HRas)のメンバーからなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
  52. 前記転写因子が、前記MYCファミリーのメンバー(例えば、c-myc、l-myc、n-myc)からなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
  53. 前記一つまたは複数の変異が、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、自己分泌型細胞運動刺激因子、骨形成タンパク質(BMP)、毛様体神経栄養因子ファミリー、毛様体神経栄養因子(CNTF)、白血病抑制因子(LIF)、インターロイキン-6(IL-6)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、上皮成長因子(EGF)、エフリンA1、エフリンA2、エフリンA3、エフリンA4、エフリンA5、エフリンB1、エフリンB2、エフリンB3、エリスロポエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、パーセフィン、アルテミン、成長分化因子-9(GDF9)、肝細胞成長因子(HGF)、肝細胞腫由来成長因子(HDGF)、インスリン、インスリン様成長因子-1(IGF-1)、インスリン様成長因子-2(IGF-2)、インターロイキン、ケラチノサイト成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)としても知られるマクロファージ刺激タンパク質(MSP)、ミオスタチン(GDF-8)、ニューレグリン1(NRG1)、ニューレグリン2(NRG2)、ニューレグリン3(NRG3)、ニューレグリン4(NRG4)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)、Neurotrophin-3(NT-3)、Neurotrophin-4(NT-4)、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、レナラーゼ(RNLS)-抗アポトーシス生存因子、T細胞成長因子(TCGF)、トロンボポエチン(TPO)、形質転換成長因子アルファ(TGF-α)、形質転換成長因子ベータ(TGF-β)、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、血管内皮成長因子(VEGF)、WNT、ALK、ABL1、CCND1、MDM2、ERBB2、EV11、MYC、ABL2、EWSR1、MYCL/MYCL1、AKT1、FEV、MYCN、AKT2、FGFR1、NCOA4、ATF1、FGFR1OP、NFKB2、BCL11A、FGFR2、NRAS、BCL2、FUS、NTRK1、BCL3、GOLGA5、NUP214、BCL6、GOPC、PAX8、BCR、HMGA1、PDGFB、BRAF、HMGA2、PIK3CA、CARD11、HRAS、PIM1、CBLB、IRF4、PLAG1、CBLC、JUN、PPARG、CCND1、KIT、PTPN11、CCND2、KRAS、RAF1、CCND3、LCK、REL、CDX2、LM02、RET、CTNNB1、MAF、ROS1、DDB2、MAFB、SMO、DDIT3、MAML2、SS18、DDX6、MDM2、TCL1A、DEK、MET、TET2、EGFR、PDGFR、VEGFR、MITF、TFG、ELK4、MLL、TLX1、ERBB2、MPL、TPR、ETV4、MYB、USP6、およびETV6からなる群から選択されるがん遺伝子に発生する、請求項46に記載の方法。
  54. 前記一つまたは複数の変異が、腫瘍抑制遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  55. 前記腫瘍抑制遺伝子が、ケアテイカー遺伝子またはゲートキーパー遺伝子を含む、請求項54に記載の方法。
  56. 前記ケアテイカー遺伝子が、BRCA1またはBRCA2を含む、請求項55に記載の方法。
  57. 前記ゲートキーパー遺伝子が、P53、NPM1、TP53、RB、CDKN2A、CDKN2B、またはP21を含む、請求項55に記載の方法。
  58. 前記腫瘍抑制遺伝子が、APC、IL2、TNFAIP3、ARHGEF12 JAK2、TP53(P53)、ATM、MAP2K1-MAP2K3、MAP2K4、MAP2K5-MAP2K7、TSC1、BCL11B、MDM4、TSC2、BLM、MEN1、VHL、BMPR1A、MLH1、WRN、BRCA1、MSH2、WT1、BRCA2、NF1、CARS、NF2、CBFA2T3、NOTCH1、CDH1、NPM1、CDH11、NR4A3、CDK6、NUP98、CDKN2C、PALB2、CEBPA、PML、CHEK2、PTEN、CREB1、RB1、CREBBP、RUNX1、CYLD、SDHB、DDX5、SDHD、EXT1、MARCA4、EXT2、SMARCB1、FBXW7、SOCS1、FH、STK11、FLT3、SUFU、FOXP1、SUZ12、GPC3、SYK、IDH1、およびTCF3からなる群から選択される、請求項56 54に記載の方法。
  59. 前記一つまたは複数の変異が、DNA修復遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  60. 前記DNA修復遺伝子が、相同組換え、非相同末端結合、一本鎖アニーリング、塩基除去修復、ヌクレオチド除去修復、またはミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードする、請求項59に記載の方法。
  61. 前記DNA修復遺伝子が、相同組換えに関与するタンパク質をコードする、請求項60に記載の方法。
  62. 相同組換えに関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、ERCC1、またはMSH3を含む、請求項61に記載の方法。
  63. 前記DNA修復遺伝子が、非相同末端結合に関与するタンパク質をコードする、請求項60に記載の方法。
  64. 非相同末端結合に関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、PAXIP、またはPARP1を含む、請求項63に記載の方法。
  65. 前記DNA修復遺伝子が、一本鎖アニーリングに関与するタンパク質をコードする、請求項60に記載の方法。
  66. 一本鎖アニーリングに関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、RPA、ERCC1、またはMSH3を含む、請求項65に記載の方法。
  67. 前記DNA修復遺伝子が、塩基除去修復に関与するタンパク質をコードする、請求項60に記載の方法。
  68. 塩基除去修復に関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、RFC、XRCC1、PCNA、またはPARP1を含む、請求項67に記載の方法。
  69. 前記DNA修復遺伝子が、ヌクレオチド除去修復に関与するタンパク質をコードする、請求項60に記載の方法。
  70. ヌクレオチド除去修復に関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、RPA、RFC、XRCC1、PCNA、またはERCC1を含む、請求項69に記載の方法。
  71. 前記DNA修復遺伝子が、ミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードする、請求項60に記載の方法。
  72. ミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、PCNA、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、またはMSH6を含む、請求項71に記載の方法。
  73. 前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、XRCC1、PCNA、PARP1、ERCC1、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、またはMSH6を含む、請求項59に記載の方法。
  74. 前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、XRCC1、PCNA、PARP1、ERCC1、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、およびMSH6からなる群から選択される、請求項59に記載の方法。
  75. 前記一つまたは複数の変異が、ALK遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  76. 前記一つまたは複数のALK変異が、ALK活性を上方制御する、請求項75に記載の方法。
  77. 前記一つまたは複数のALK変異が、P496L、P542R、S631I、V1135E、C1156Y、L1196Mからなる群から選択される、請求項75または76のいずれか一項に記載の方法。
  78. 前記一つまたは複数のALK変異が、前記Mycファミリー遺伝子由来の一つまたは複数のタンパク質の活性および/または量を上方制御する、請求項45~77のいずれか一項に記載の方法。
  79. 前記変異が、一つまたは複数の塩基置換、欠失、挿入、またはそれらの組合せを含む、請求項45~78のいずれか一項に記載の方法。
  80. 前記発がん変異が、一つまたは複数のDNA増幅を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  81. 前記増幅が、成長因子、受容体チロシンキナーゼ、細胞質チロシンキナーゼ、細胞質セリン/スレオニンキナーゼおよびその制御サブユニット、調節性GTPase、または転写因子を含むがん遺伝子に発生する、請求項80に記載の方法。
  82. 前記成長因子が、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、自己分泌型細胞運動刺激因子、骨形成タンパク質(BMP)、毛様体神経栄養因子ファミリー、毛様体神経栄養因子(CNTF)、白血病抑制因子(LIF)、インターロイキン-6(IL-6)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、上皮成長因子(EGF)、エフリンA1、エフリンA2、エフリンA3、エフリンA4、エフリンA5、エフリンB1、エフリンB2、エフリンB3、エリスロポエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、パーセフィン、アルテミン、成長分化因子-9(GDF9)、肝細胞成長因子(HGF)、肝細胞腫由来成長因子(HDGF)、インスリン、インスリン様成長因子-1(IGF-1)、インスリン様成長因子-2(IGF-2)、インターロイキン、ケラチノサイト成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)としても知られるマクロファージ刺激タンパク質(MSP)、ミオスタチン(GDF-8)、ニューレグリン1(NRG1)、ニューレグリン2(NRG2)、ニューレグリン3(NRG3)、ニューレグリン4(NRG4)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)、Neurotrophin-3(NT-3)、Neurotrophin-4(NT-4)、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、レナラーゼ(RNLS)-抗アポトーシス生存因子、T細胞成長因子(TCGF)、トロンボポエチン(TPO)、形質転換成長因子アルファ(TGF-α)、形質転換成長因子ベータ(TGF-β)、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、血管内皮成長因子(VEGF)、WNTからなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
  83. 前記受容体チロシンキナーゼが、ALK、ROS1、ABL、RET、C-KIT、PI3K、上皮成長因子受容体(EGFR)、血小板由来成長因子受容体(PDGFR)、および血管内皮成長因子受容体(VEGFR)、HER2/neu、およびFGFRからなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
  84. 前記細胞質チロシンキナーゼが、前記SRCファミリー、前記Syk-ZAP-70ファミリー、前記BTKファミリー、JAK、およびAblのメンバーからなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
  85. 前記細胞質セリン/スレオニンキナーゼおよびその制御サブユニットが、Rafキナーゼ、MEK、ならびにサイクリン依存性キナーゼCDK4およびCDK8からなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
  86. 前記調節性GTPaseが、前記RASファミリー(例えば、KRas、NRas、HRas)のメンバーからなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
  87. 前記転写因子が、前記MYCファミリーのメンバー(例えば、c-myc、l-myc、n-myc)からなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
  88. 前記増幅が、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、自己分泌型細胞運動刺激因子、骨形成タンパク質(BMP)、毛様体神経栄養因子ファミリー、毛様体神経栄養因子(CNTF)、白血病抑制因子(LIF)、インターロイキン-6(IL-6)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、上皮成長因子(EGF)、エフリンA1、エフリンA2、エフリンA3、エフリンA4、エフリンA5、エフリンB1、エフリンB2、エフリンB3、エリスロポエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、パーセフィン、アルテミン、成長分化因子-9(GDF9)、肝細胞成長因子(HGF)、肝細胞腫由来成長因子(HDGF)、インスリン、インスリン様成長因子-1(IGF-1)、インスリン様成長因子-2(IGF-2)、インターロイキン、ケラチノサイト成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)としても知られるマクロファージ刺激タンパク質(MSP)、ミオスタチン(GDF-8)、ニューレグリン1(NRG1)、ニューレグリン2(NRG2)、ニューレグリン3(NRG3)、ニューレグリン4(NRG4)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)、Neurotrophin-3(NT-3)、Neurotrophin-4(NT-4)、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、レナラーゼ(RNLS)-抗アポトーシス生存因子、T細胞成長因子(TCGF)、トロンボポエチン(TPO)、形質転換成長因子アルファ(TGF-α)、形質転換成長因子ベータ(TGF-β)、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、血管内皮成長因子(VEGF)、WNT、ALK、ABL1、CCND1、MDM2、ERBB2、EV11、MYC、ABL2、EWSR1、MYCL/MYCL1、AKT1、FEV、MYCN、AKT2、FGFR1、NCOA4、ATF1、FGFR1OP、NFKB2、BCL11A、FGFR2、NRAS、BCL2、FUS、NTRK1、BCL3、GOLGA5、NUP214、BCL6、GOPC、PAX8、BCR、HMGA1、PDGFB、BRAF、HMGA2、PIK3CA、CARD11、HRAS、PIM1、CBLB、IRF4、PLAG1、CBLC、JUN、PPARG、CCND1、KIT、PTPN11、CCND2、KRAS、RAF1、CCND3、LCK、REL、CDX2、LM02、RET、CTNNB1、MAF、ROS1、DDB2、MAFB、SMO、DDIT3、MAML2、SS18、DDX6、MDM2、TCL1A、DEK、MET、TET2、EGFR、PDGFR、VEGFR、MITF、TFG、ELK4、MLL、TLX1、ERBB2、MPL、TPR、ETV4、MYB、USP6、およびETV6からなる群から選択されるがん遺伝子に発生する、請求項81に記載の方法。
  89. 前記増幅が、腫瘍抑制遺伝子に発生する、請求項80に記載の方法。
  90. 前記腫瘍抑制遺伝子が、ケアテイカー遺伝子またはゲートキーパー遺伝子を含む、請求項89に記載の方法。
  91. 前記ケアテイカー遺伝子が、BRCA1またはBRCA2を含む、請求項90に記載の方法。
  92. 前記ゲートキーパー遺伝子が、P53またはNPM1を含む、請求項90に記載の方法。
  93. 前記腫瘍抑制遺伝子が、APC、IL2、TNFAIP3、ARHGEF12 JAK2、TP53(P53)、ATM、MAP2K1-MAP2K3、MAP2K4、MAP2K5-MAP2K7、TSC1、BCL11B、MDM4、TSC2、BLM、MEN1、VHL、BMPR1A、MLH1、WRN、BRCA1、MSH2、WT1、BRCA2、NF1、CARS、NF2、CBFA2T3、NOTCH1、CDH1、NPM1、CDH11、NR4A3、CDK6、NUP98、CDKN2C、PALB2、CEBPA、PML、CHEK2、PTEN、CREB1、RB1、CREBBP、RUNX1、CYLD、SDHB、DDX5、SDHD、EXT1、MARCA4、EXT2、SMARCB1、FBXW7、SOCS1、FH、STK11、FLT3、SUFU、FOXP1、SUZ12、GPC3、SYK、IDH1、およびTCF3からなる群から選択される、請求項89に記載の方法。
  94. 前記増幅が、DNA修復遺伝子に発生する、請求項80に記載の方法。
  95. 前記DNA修復遺伝子が、相同組換え、非相同末端結合、一本鎖アニーリング、塩基除去修復、ヌクレオチド除去修復、またはミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードする、請求項94に記載の方法。
  96. 前記DNA修復遺伝子が、相同組換えに関与するタンパク質をコードする、請求項95に記載の方法。
  97. 相同組換えに関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、ERCC1、またはMSH3を含む、請求項96に記載の方法。
  98. 前記DNA修復遺伝子が、非相同末端結合に関与するタンパク質をコードする、請求項95に記載の方法。
  99. 非相同末端結合に関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、PAXIP、またはPARP1を含む、請求項98に記載の方法。
  100. 前記DNA修復遺伝子が、一本鎖アニーリングに関与するタンパク質をコードする、請求項95に記載の方法。
  101. 一本鎖アニーリングに関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、RPA、ERCC1、またはMSH3を含む、請求項100に記載の方法。
  102. 前記DNA修復遺伝子が、塩基除去修復に関与するタンパク質をコードする、請求項95に記載の方法。
  103. 塩基除去修復に関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、RFC、XRCC1、PCNA、およびPARP1を含む、請求項102に記載の方法。
  104. 前記DNA修復遺伝子が、ヌクレオチド除去修復に関与するタンパク質をコードする、請求項95に記載の方法。
  105. ヌクレオチド除去修復に関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、RPA、RFC、XRCC1、PCNA、およびERCC1を含む、請求項104に記載の方法。
  106. 前記DNA修復遺伝子が、ミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードする、請求項95に記載の方法。
  107. ミスマッチ修復に関与するタンパク質をコードする前記DNA修復遺伝子が、PCNA、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、およびMSH6を含む、請求項106に記載の方法。
  108. 前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、XRCC1、PCNA、PARP1、ERCC1、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、およびMSH6を含む、請求項94に記載の方法。
  109. 前記DNA修復遺伝子が、ATM、ATR、PAXIP、RPA、BRCA1、BRCA2、RAD51、RFC、XRCC1、PCNA、PARP1、ERCC1、MSH3、MSH2、MLH1、PMS1、PMS2、およびMSH6からなる群から選択される、請求項94に記載の方法。
  110. 前記増幅が、前記ALK遺伝子に発生する、請求項80に記載の方法。
  111. 前記増幅が、ALK活性を上方制御する、請求項110に記載の方法。
  112. ALK増幅が、前記Mycファミリー遺伝子由来の一つまたは複数のタンパク質の活性および/または量を上方制御する、請求項80~111のいずれか一項に記載の方法。
  113. 前記増幅が、METファミリー遺伝子に発生する、請求項80に記載の方法。
  114. 前記METファミリー遺伝子がc-METである、請求項113に記載の方法。
  115. 前記増幅が、前記CCND1遺伝子に発生する、請求項80に記載の方法。
  116. 前記増幅が、前記MDM2遺伝子に発生する、請求項80に記載の方法。
  117. 前記増幅が、前記ERBB2遺伝子に発生する、請求項80に記載の方法。
  118. 前記一つまたは複数の変異が、前記EGFR遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  119. 前記一つまたは複数の変異が、前記KRAS遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  120. 前記一つまたは複数の変異が、前記NRAS遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  121. 前記一つまたは複数の変異が、前記HRAS遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  122. 前記一つまたは複数の変異が、前記BRAF遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  123. 前記一つまたは複数の変異が、前記c-KIT遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  124. 前記一つまたは複数の変異が、前記p53遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  125. 前記一つまたは複数の変異が、前記NOTCH遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  126. 前記一つまたは複数の変異が、前記STK11遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  127. 前記一つまたは複数の変異が、前記NF1遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  128. 前記一つまたは複数の変異が、前記ATM遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  129. 前記一つまたは複数の変異が、前記PI3K遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  130. 前記一つまたは複数の変異が、前記MEK遺伝子に発生する、請求項45に記載の方法。
  131. 前記遺伝子融合がMYC融合である、請求項45に記載の方法。
  132. 前記遺伝子融合がROS1融合である、請求項45に記載の方法。
  133. 前記遺伝子融合がABL融合である、請求項45に記載の方法。
  134. 前記遺伝子融合がRET融合である、請求項45に記載の方法。
  135. 前記遺伝子融合がNPM1融合である、請求項45に記載の方法。
  136. 前記一つまたは複数の腫瘍学的変異が、前記Mycファミリー遺伝子由来の一つまたは複数のタンパク質の活性および/または量を上方制御する、請求項113~135のいずれか一項に記載の方法。
  137. 前記一つまたは複数の発がん変異が、一つまたは複数のがん療法に対する抵抗性を付与する、請求項1~136のいずれか一項に記載の方法。
  138. 前記抵抗性が、Mycファミリー遺伝子由来の一つまたは複数のタンパク質の量または活性の増加によって駆動される、請求項137に記載の方法。
  139. 前記Mycファミリー遺伝子が、MYC(c-myc)、MYCN(n-myc)、またはMYCL/MYCL1(l-myc)を含む、請求項138に記載の方法。
  140. 前記Mycファミリー遺伝子が、MYC(c-myc)、MYCN(n-myc)、およびMYCL(l-myc)からなる群から選択される、請求項139に記載の方法。
  141. 前記一つまたは複数のがん療法が、PD-1、PD-L1、CTLA4、CD40、OX40、TIGIT、CD137、またはそれらの組合せに対する免疫チェックポイント療法を含む、請求項137~140のいずれか一項に記載の方法。
  142. 前記一つまたは複数のがん療法が、EGFR、BRAF、MEK、ALK、JAK1/2、VEGF、SRC、BTK、AKT、MTOR、BCL-2、ESR1、FGFR、MET、またはそれらの組合せに対する標的阻害剤を含む、請求項137~140のいずれか一項に記載の方法。
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