JP2024511919A - 相変化メモリ・セル抵抗性ライナー - Google Patents

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Abstract

相変化メモリ(PCM)セルは、第1の電極と、第1の電極に電気接続された加熱器と、加熱器に電気接続されたPCM材料と、PCM材料に電気接続された第2の電極と、加熱器の側壁およびPCM材料と直接接触状態にありかつ電気接続された抵抗性ライナーとを含む。

Description

本発明は、コンピュータ・メモリに関し、より具体的には、抵抗性ライナーを有する相変化材料メモリ・デバイスに関する。
相変化メモリ(PCM:phase change memory)は、人工知能用のアナログ・コンピューティングにおけるトレーニングおよび推論の両方のために利用され得る。PCM構造体は、調節可能伝導率およびエネルギー消費を最小にするために高リテンションを有する全体高デバイス抵抗を有する相変化メモリスティブ・デバイスを含むことができる。この調節は、PCM材料内にアモルファス相を作成する結果であるとすることができる。しかしながら、PCM材料の抵抗は、経時的に変化する可能性があり、それは、記憶されたデータの完全性に悪い影響を及ぼす可能性がある。
本開示の一実施形態によれば、相変化メモリ(PCM)セルは、第1の電極と、第1の電極に電気接続された加熱器と、加熱器に電気接続されたPCM材料と、PCM材料に電気接続された第2の電極と、加熱器の側壁およびPCM材料と直接接触状態にありかつ電気接続された抵抗性ライナーとを含む。
本開示の一実施形態によれば、PCMセルを製造する方法は、第1の電極を形成すること、第1の電極上に第1の電気絶縁層を形成すること、第1の電気絶縁層上に抵抗性ライナーを形成すること、第1の電極から、第1の電気絶縁層および抵抗性ライナーを貫通して延在する加熱器を形成すること、加熱器および抵抗性ライナー上にPCM材料を形成すること、および、PCM材料上に第2の電極を形成することを含む。
本開示の一実施形態によれば、PCMセルは、第1の電極と、第1の電極と直接接触状態にありかつ電気接続された加熱器と、加熱器と直接接触状態にありかつ電気接続されたPCM材料と、PCM材料と直接接触状態にありかつ電気接続された第2の電極と、加熱器およびPCM材料と直接接触状態にありかつ電気接続された第1の抵抗性ライナーとを含む。
本開示の一実施形態によれば、PCMセルは、第1の電極と、第1の電極に電気接続された加熱器と、加熱器に電気接続されたPCM材料と、PCM材料に電気接続された第2の電極と、加熱器の側壁と直接接触状態にありかつ電気接続された抵抗性ライナーとを含み、抵抗性ライナーは、加熱器の側壁に沿って延在する第1の脚部および加熱器から外方に延在する第2の脚部を有するL形断面を有する。
本開示の一実施形態によれば、PCMセルを製造する方法は、第1の電極を形成すること、第1の電極上に第1の電気絶縁層を形成すること、第1の電極から、第1の電気絶縁層を貫通して延在する加熱器を形成することを含む。方法は、第1の電気絶縁層上におよび加熱器の一部分上に抵抗性ライナーを形成することであって、それにより、加熱器の一部分は抵抗性ライナーによって覆われない、形成すること、加熱器および抵抗性ライナー上にPCM材料を形成すること、ならびに、PCM材料上に第2の電極を形成することも含む。
本発明の好ましい実施形態は、ここで、単に例として、また、以下の図面を参照して説明される。
本開示の一実施形態による抵抗性ライナーを含むPCMセルの断面図である。 本開示の一実施形態による、異なる状態のうちの1つの状態のPCMセルおよびそこを通る電気の流れの一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、異なる状態のうちの1つの状態のPCMセルおよびそこを通る電気の流れの一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、異なる状態のうちの1つの状態のPCMセルおよびそこを通る電気の流れの一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、図2Aの電気通路の概略表現である。 本開示の一実施形態による、図2Bの電気通路の概略表現である。 本開示の一実施形態による、図2Cの電気通路の概略表現である。 本開示の一実施形態による、PCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、PCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、PCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、PCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、PCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、PCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、PCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、代替の抵抗性ライナーを有する代替のPCMセルの断面図である。 本開示の一実施形態による、異なる状態のうちの1つの状態の代替のPCMセルおよびそこを通る電気の流れの一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、異なる状態のうちの1つの状態の代替のPCMセルおよびそこを通る電気の流れの一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、異なる状態のうちの1つの状態の代替のPCMセルおよびそこを通る電気の流れの一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、代替のPCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、代替のPCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、代替のPCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、代替のPCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、代替のPCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、代替のPCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、代替のPCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、代替のPCMセルを製造する方法の一連の断面図の1つである。 本開示の一実施形態による、別の代替の抵抗性ライナーを有する別の代替のPCMセルの断面図である。 本開示の一実施形態による、別の代替の抵抗性ライナーを有する別の代替のPCMセルの断面図である。
本開示の種々の実施形態は、関連図面を参照して本明細書で説明される。代替の実施形態は、本開示の範囲から逸脱することなく考案され得る。種々の接続および位置関係(例えば、覆って(over)、下方に(below)、隣接して(adjacent)等)が、以下の説明および図面において要素間で述べられることが留意される。これらの接続関係または位置関係あるいはその両方は、別段に指定されない限り、直接的または間接的であるとすることができ、本開示は、この点において制限的であることを意図されない。したがって、エンティティの結合は、直接的または間接的結合を指すことができ、エンティティ間の位置関係は、直接的または間接的位置関係であるとすることができる。間接的位置関係の例として、層「B」を覆って層「A」を形成することに対する本説明における参照は、層「A」および層「B」の関連する特性および機能が中間層(複数可)によって実質的に変更されない限り、1つまたは複数の中間層(例えば、層「C」および「D」)は、層「A」と層「B」との間にある状況を含む。
以下の規定および略語は、クレームおよび明細書の理解のために使用される。本明細書で使用されるように、用語「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」、「有する(has)」、「有している(having)」、「含む(contains)」、または「含んでいる(containing)」、あるいはその任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図される。例えば、要素のリストを構成する組成物、混合物、プロセス、方法、物品、または装置は、これらの要素のみに必ずしも限定されるのではなく、明示的に挙げられないかまたはそのような組成物、混合物、プロセス、方法、物品、または装置に固有の他の要素を含むことができる。さらに、本明細書に含まれるいずれの数値範囲も、別段に明示的に述べられない限り、それらの境界を含む。
以降の説明のために、用語「上(upper)」、「下(lower)」、「右(right)」、「左(left)」、「垂直(vertical)」、「水平(horizontal)」、「上部(top)」、「下部(bottom)」、およびその派生語は、図面の図において配向するように、説明された構造体および方法に関連するものとする。用語「の上にある(overlying)」、「の上に(atop)」、「上部に(on top)」、「の上に位置決めされる(positioned on)」、または「の上に位置決めされる(positioned atop)」は、第1の構造体等の第1の要素が、第2の構造体等の第2の要素の上に存在し、界面構造体等の介在要素が第1の要素と第2の要素との間に存在することができることを意味する。用語「直接接触(direct contact)」は、第1の構造体等の第1の要素および第2の構造体等の第2の要素が、2つの要素の界面に中間の伝導性、絶縁性、または半導体の層なしで接続されることを意味する。例えば、「第2の要素に対して選択的な第1の要素(a first element selective to a second element)」等の、用語「に対して選択的な(selective to)」が、第1の要素がエッチングされ得、第2の要素がエッチ・ストップとして作用することができることを意味することが留意されるべきである。
簡潔にするために、半導体デバイスおよび集積回路(IC:integrated circuit)作製に関連する従来技術は、本明細書で詳細に説明される場合があるかまたは説明されない場合がある。さらに、本明細書で説明する種々のタスクおよびプロセス・ステップは、本明細書で詳細に説明されないさらなるステップまたは機能を有するより包括的な手順またはプロセスに組み込まれ得る。特に、半導体デバイスおよび半導体ベースICの製造における種々のステップは、よく知られているため、簡潔にするために、多くの従来のステップは、本明細書で簡潔に述べられるだけであることになる、または、よく知られているプロセス詳細を提供することなく完全に省略されることになる。
一般に、ICになるようパッケージされることになるマイクロチップを形成するために使用される種々のプロセスは、4つの一般的なカテゴリ、すなわち、フィルム堆積、除去/エッチング、半導体ドーピング、およびパターニング/リソグラフィに入る。
堆積は、ウェハ上に材料を成長させる、コーティングする、またはそうでなければ転写する任意のプロセスとすることができる。利用可能な技術は、とりわけ、物理気相堆積(PVD:physical vapor deposition)、化学気相堆積(CVD:chemical vapor deposition)、電気化学堆積(ECD:electrochemical deposition)、分子ビームエピタキシ(MBE:molecular beam epitaxy)、およびより最近に、原子層堆積(ALD:atomic layer deposition)を含む。別の堆積技術は、従来のCVDに伴う高温を普通なら必要とすることになる、ウェハ表面上での反応を誘起するためにプラズマ内のエネルギーを使用するプロセスであるプラズマ励起化学気相堆積(PECVD:plasma enhanced chemical vapor deposition)である。PECVD堆積中のエネルギー・イオン衝撃は、フィルムの電気的特性および機械的特性を改善することもできる。
除去/エッチングは、ウェハから材料を除去する任意のプロセスとすることができる。例は、エッチ・プロセス(湿式または乾式)、化学機械平坦化(CMP:chemical mechanical planarization)、および同様なものを含む。除去プロセスの一例は、イオン・ビーム・エッチング(IBE:ion beam etching)である。一般に、IBE(またはミリング)は、物理的不活ガス手段または化学的反応性ガス手段あるいはその両方によって基板材料を除去するために遠隔ブロード・ビーム・イオン/プラズマ源を利用する乾式プラズマ・エッチ法を指す。他の乾式プラズマ・エッチ技術と同様に、IBEは、エッチ・レート、異方性、選択性、均一性、アスペクト比、および基板損傷の最小化等の利益を有する。乾式除去プロセスの別の例は反応性イオン・エッチング(RIE:reactive ion etching)である。一般に、RIEは、ウェハ上に堆積された材料を除去するために化学反応性プラズマを使用する。RIEによって、プラズマは、電磁界によって低圧力(真空)下で生成される。RIEプラズマからの高エネルギー・イオンは、ウェハ表面を攻撃し、それと反応して、材料を除去する。
半導体ドーピングは、一般的に、拡散またはイオン注入あるいはその両方による、例えば、トランジスタのソースおよびドレインにドープすることによる、電気特性の修正とすることができる。これらのドーピング・プロセスは、その後、炉アニーリングまたは短時間熱アニーリング(「RTA(rapid thermal annealing)」)が続く。アニーリングは、注入ドーパントを活性化させるのに役立つ。導体(例えば、ポリシリコン、アルミニウム、銅等)および絶縁体(例えば、種々の形態の二酸化ケイ素、窒化ケイ素等)の両方のフィルムは、トランジスタおよびそれらのコンポーネントを接続し絶縁するために使用される。半導体基板の種々の領域の選択的ドーピングは、基板の伝導率が、電圧の印可によって変化することを可能にする。これらの種々のコンポーネントの構造体を作成することによって、数百万のトランジスタが、構築され、共に配線されて、最新のマイクロ電子デバイスの複雑な回路部を形成することができる。
半導体リソグラフィは、基板に対するパターンのその後の転写のための、半導体基板上での3次元レリーフ画像またはパターンの形成とすることができる。半導体リソグラフィにおいて、パターンは、フォトレジストと呼ぶ感光性ポリマーによって形成される。トランジスタを構成する複雑な構造体および回路の数百万のトランジスタを接続する多くのワイヤを構築するために、リソグラフィおよびエッチ・パターン転写ステップが、複数回反復される。ウェハ上に印刷される各パターンは、直前に形成されたパターンに整列し、徐々に、導体、絶縁体、および選択的にドープされた領域が構築されて、最終デバイスを形成する。
図1は、例えば、集積回路(示さず)において使用するためのPCMセル100の断面図である。示す実施形態において、PCMセル100は、下部電極102、加熱器104、絶縁体106、抵抗性ライナー108、スペーサ110、PCM材料112、および上部電極114を備える。加熱器104は、下端において下部電極102と直接接触状態にありかつ電気接続され、加熱器104は、下部電極102から対向する上端まで上方に延在する。加熱器104の下部分は、絶縁体106によって囲まれ、絶縁体106は、加熱器104の側壁および下部電極102の上部と直接接触状態にある。絶縁体106は、抵抗性ライナー108の下側とも直接接触状態にあり、抵抗性ライナー108は、加熱器104と直接接触状態にありかつ電気接続される。加熱器104は、抵抗性ライナー108およびスペーサ110を貫通して延在し、両者は、加熱器104の側壁を囲みかつ加熱器104の側壁と直接接触状態にある。スペーサ110の下部は、抵抗性ライナー108の上部と直接接触状態にあり、加熱器104の上端は、スペーサ110の上端と境界を共有する(すなわち、同一平面上にある)。PCM材料112は、スペーサ110、抵抗性ライナー108、絶縁体106、および加熱器104を覆って延在しかつそれらと直接接触状態にある。それにより、PCM材料112は、加熱器104の上端および抵抗性ライナー108の外側に電気接続される。PCM材料112の上側も、上部電極114と直接接触状態にありかつ電気接続される。
示す実施形態において、PCMセル100の(図1のページに入る)断面は、正方形であるとすることができるが、他の実施形態において、断面は、長方形、楕円形、円形、または任意の他の適切な形状とすることができる。さらに、PCM材料112および上部電極114の幅は同じであり、一方、加熱器104の幅は、実質的に比較的減少する(例えば、3~7倍小さいまたは約5倍小さい)。それにより、PCMセル100は、下部電極102から上部電極114まで、加熱器104、抵抗性ライナー108、およびPCM材料112を通って電流が流れることができるマッシュルーム構成を有すると言われ得る。さらに、PCMセル100は、下部電極102の基板116および上部電極114のビア118に電気接続され得る。基板116は、例えば、電界効果トランジスタ等の集積回路コンポーネントとすることができ、ビア118は、例えば、金属インターコネクトとすることができる。
示す実施形態において、下部電極102および上部電極114は、金属または金属化合物等の電気伝導性が高い材料、例えば、窒化チタン(TiN)またはタングステン(W)で構成される。加熱器104は、TiN、あるいは、例えば、チタン・タングステン(TiW)、窒化タンタル(TaN)、またはチタン・アルミナイド(TiAl)等の高抵抗金属で構成され、比較的狭い断面積を有する電極であり、PCMセル100を通って流される電流に的を絞る。これは、加熱器104が、電気パルス中に抵抗性加熱を通して熱を生成することを可能にし、電気パルスは、PCM材料112の温度を、例えば、PCM材料112の結晶化温度および融解温度を超えて選択的に変化させるために使用され得る。さらに、加熱器104は、複数の層で配置され得る複数の異なる電気伝導性材料で構成され得る。
示す実施形態において、絶縁体106およびスペーサ110は、例えば、窒化ケイ素(SiN)、酸化ケイ素(SiO)、または炭窒化ケイ素(SiNC)等の誘電体(電気絶縁性)材料で構成される。幾つかの実施形態において、絶縁体106は、スペーサ110と同じ材料であり、他の実施形態において、絶縁体106は、スペーサ110と異なる材料である。抵抗性ライナー108は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、金(Au)、または銀(Ag)等の一般に使用される純金属導体より典型的に高い抵抗を有する伝導性材料で構成される。そのような材料は、例えば、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ホウ素(BN)、酸化アルミニウム(AlO)、TaN、TiN、窒化タングステン(WN)、コバルト・タングステン(CoW)、ニッケル・タングステン(NiW)、または酸化イットリウム(YO)とすることができる。抵抗性ライナー108の抵抗は加熱器104の抵抗より実質的に大きい(例えば、5~50倍大きい、または、約20倍大きい)。さらに、抵抗性ライナー108の抵抗は、低抵抗多結晶状態のPCM材料112の抵抗より実質的に大きく(例えば、10~40倍大きく、または、約20倍大きく)、高抵抗アモルファス状態のPCM材料112の抵抗より実質的に低い(例えば、5~50倍低い、または、約10倍低い)。抵抗性ライナー108の抵抗率は、例えば、0.1オーム・マイクロメートル(Ωμm)~1キロオーム・マイクロメートル(kΩμm)とすることができる。
示す実施形態において、PCM材料112は、ゲルマニウム・アンチモン・テルル(GST)、ガリウム・アンチモン・テルル(GaST)、または銀イリジウム・アンチモン・テルル(AIST)材料等の相変化材料で本質的に構成されるが、他の材料が、必要に応じて使用され得る。他のPCM材料の例は、ゲルマニウム・テルル化合物材料(GeTe)、シリコン・アンチモン・テルル(Si-Sb-Te)合金、ガリウム・アンチモン・テルル(Ga-Sb-Te)合金、ゲルマニウム・ビスマス・テルル(Ge-Bi-Te)合金、インジウム・テルル(In-Se)合金、ヒ素・アンチモン・テルル(As-Sb-Te)合金、銀インジウム・アンチモン・テルル(Ag-In-Sb-Te)合金、Ge-In-Sb-Te合金、Ge-Sb合金、Sb-Te合金、Si-Sb合金、Ge-Te合金、およびその組合せを含むことができるが、それに限定されない。PCM材料112は、ドープされないかまたはドープされる(例えば、酸素(O)、窒素(N)、シリコン(Si)、またはTiの1つまたは複数をドープされる)場合がある。異なる層の材料に関して本明細書で使用される用語「本質的に構成される(composed essentially)」または「本質的にからなる(consist essentially)」は、他の材料が、もし存在する場合、挙げた材料の基本特性を実質的に変更しないことを示す。例えば、本質的にGST材料からなるPCM材料112は、GST材料の基本特性を実質的に変更する他の材料を含まない。
示す実施形態において、PCMセル100は、PCMセル100をプログラムするために、下部電極102から上部電極114に電流パルスを流すことによってメモリ・セルとして動作することができる。これは、PCMセル100に対して値を読み出すかまたは書き込むために種々の電圧でまたは種々の継続期間についてあるいはその両方について行われ得る。例えば、書き込むために、高電圧(例えば、1ボルト(V)~4V)が、短い継続期間の間、使用され得、それは、加熱器104が、PCM材料112をその融解点を超えて局所的に加熱することを可能にすることができる。電流の流れが止まると、PCM材料112は、急速に冷却することができ、それは、「再設定(resetting)」と呼ばれるプロセスにおいてアモルファス・ゾーン120を形成する。ゾーン120は、アモルファス構成を有するPCM材料112のドーム形領域であるが、PCM材料112の残りの部分は依然として多結晶構成にある。一般に、このアモルファス構成は明確な構造を持たない。しかしながら、局所的なばらばらの結晶核(すなわち、相変化材料112の小さい結晶化領域)がゾーン120内に存在することができる。ゾーン120の作成は、多結晶のみの構成(図2AのPCMセル100のように)と比較して、PCMセル100にわたる電気抵抗を増加させることができる。PCMセル100のこれらの抵抗値は、例えば、低電圧(例えば、0.2V)の電流パルスを下部電極102から上部電極114に送出することによって、PCM材料112(ゾーン120のPCM材料112を含む)の状態またはPCMセル100の抵抗値を変更することなく読み出され得る。
さらに、PCM材料112は、再書き込みされ、PCMセル100を「設定する(setting)」ことによって多結晶のみの構成に戻され得る。PCM材料112に再書き込みする一方法は、PCM材料112をその融解点までではないがその結晶化点を超えて加熱させ得る、短い期間(例えば、10ナノ秒(ns))の間、高電圧(例えば、1V~4V)電気パルスを使用する。結晶化温度は融解温度より低いため、電流が止まると、PCM材料112は、アニールし、結晶を形成することができる。PCM材料112に再書き込みする別の方法は、PCM材料112をその融解点を超えて加熱するのに十分に強い(ナノ秒オーダーの比較的短い後縁を有する方形パルスと対照的に)比較的長い(例えば、1マイクロ秒)後縁を有する電気パルスを使用し、その後、PCM材料112はゆっくり冷却され、結晶が形成することを可能にする。これらのプロセスのいずれかは、PCMセル100にわたる電気抵抗を、(図1のPCMセル100のように)アモルファス・ゾーン120を有する場合と比べて減少させる。この新しい抵抗値は、その後、PCM材料112の状態またはPCMセル100の抵抗値を変更することなく低電圧(例えば、0.2V)の電流を使用して読み出され得る。
幾つかの実施形態において、PCM材料112の融解温度は約600℃である。幾つかの実施形態において、PCM材料112の結晶化温度は約180℃である。さらに、PCMセル100を設定し再設定するプロセスは、反復して起こることができ、幾つかの実施形態において、異なる抵抗を有する異なるゾーン120がPCM材料112内で作成され得る(例えば、図2Bおよび2Cに示すように、異なるサイズのゾーン120またはゾーン120内の異なる量の結晶化核あるいはその両方を有することによって)。これは、PCMセル100が、再設定用パラメータを変動させることによって作成され得る種々の別個の抵抗を有することを可能にする。それにより、PCMセル100が情報デジットを表すと考えられる場合、これらのデジットは、(伝統的なビットと対照的に)非二値とすることができる。しかしながら、幾つかの実施形態において、PCMセル100は、PCM材料112内に均一ゾーン120を有するかまたは有さないことによってビットとして使用され得る。そのような実施形態において、PCMセル100は、高抵抗(低電圧出力または「0」としても知られる)または低抵抗(高電圧出力または「1」としても知られる)を有することができる。
PCMセル100のコンポーネントおよび構成は、加熱器104がPCM材料112に直接接触することを依然として可能にしながら、抵抗性ライナー108の包含を可能にする。これは、抵抗性ライナー108が加熱器104とPCM材料112との間に完全に位置決めされた場合にそうであるように、抵抗性ライナー108がPCMセル100のプログラミング(例えば、設定された抵抗を変更すること)に影響を及ぼすことを防止する。さらに、スペーサ110は、加熱器104とPCM材料112との間の接触面積を加熱器104の上部のサイズのみまで減少させる。これは、加熱器104から流れる電気が集中するように、加熱器104とPCM材料112との間の接触面積の量を減少させる。これは、電気パルスが低電力を有することを可能にする。なぜなら、再設定または設定中にそれぞれ融解または結晶化されるPCM材料112の小さいエリアが存在するからである。これは、PCM材料112が加熱器104の上部および側面に接触するようにスペーサ110が存在せず、電気パルスが、PCM材料112の相に影響を及ぼすために高電力を必要とすることになる状況と対照的である。
図2A~2Cは、異なる状態のPCMセル100およびそこを通る電気の流れの一連の断面図である。図3A~3Cは、それぞれ、図2A~2Cの電気通路の概略表現である。より具体的には、PCM材料112は、図2Aおよび図3Aにおいて多結晶のみの構成であり、PCM材料112は、図2Bおよび図3Bにおいて小さいアモルファス・ゾーン120を有し、PCM材料112は、図2Cおよび図3Cにおいて大きいアモルファス・ゾーン120を有する。したがって、図2A~2Cおよび図3A~3Cは、互いに連携して論じられる。
示す実施形態において、抵抗性ライナー108の電気抵抗は、多結晶相にあるPCM材料112の電気抵抗とアモルファス相(ゾーン120による)にあるPCM材料112の電気抵抗との間にある。例えば、アモルファス相PCM材料112の抵抗は、結晶相PCM材料112の抵抗より100倍大きいとすることができる。そのような実施形態において、抵抗性ライナー108の抵抗は、例えば、結晶相PCM材料112の抵抗より10~40倍大きいとすることができる。幾つかの実施形態において、抵抗性ライナー108の抵抗は、結晶相PCM材料112の抵抗より例えば約20倍大きいとすることができる。例えば、PCM材料112の結晶抵抗が10kΩと100kΩとの間とすることができる場合、PCM材料112のアモルファス抵抗は、1メガオーム(MΩ)と10MΩとの間とすることができ、抵抗性ライナー108の抵抗は、200kΩと2MΩとの間とすることができる。
当技術分野でよく知られているように、電気は、全ての利用可能経路を通って流れることになる。平行経路のセットが同様の抵抗を有するとき、電気は、それらの経路を通って同様の量で流れることになる。しかしながら、経路が著しく異なる抵抗を有する場合、電気は、低抵抗経路(複数可)を通ってより大量に流れることになる。そのような状況において、平行経路のセットの全体抵抗は、低抵抗経路(複数可)の抵抗によって支配されることになる。
図2Aの示す実施形態において、PCM材料112は、多結晶相にあるだけである。加熱器104が伝導性材料であり、絶縁体106が伝導性材料でないため、電気パルスは、下部電極102から加熱器104を通って経路122に沿ってほぼ流れることになる。結晶PCM材料112が、抵抗性ライナー108より良好な導体であるため、経路122は、PCM材料112を通り上部電極114までまっすぐに延在する。経路122が支配的な電気通路である理由は図3Aに示される。図3Aは、左の物理的略図および右の電気的略図としてPCMセル100を示す。上記で述べたように、電気パルスは下部電極BEから上部電極TEまで進行し、結晶化PCM材料Cの抵抗は、抵抗性ライナーLおよび絶縁体Iの抵抗より低い。したがって、経路122は、PCM材料Cを通って延在する。
図2Bの示す実施形態において、PCM材料112は、小さいアモルファス・ゾーン120を含む。加熱器104が伝導性材料であり、絶縁体106が伝導性材料でないため、電気パルスは、下部電極102から加熱器104を通って経路124に沿ってほぼ流れることになる。結晶PCM材料112および抵抗性ライナー108が、アモルファス・ゾーン120より良好な導体であるため、経路124は、アモルファス・ゾーン120のバルクを通って進行することを回避する。代わりに、経路124は、経路124の一部が抵抗性ライナー108およびPCM材料112の結晶部分を通り抜けて上部電極114に至り、経路124の一部がアモルファス・ゾーン120の短い部分およびPCM材料112の結晶部分を通り抜けて上部電極114に至るように分岐する。経路124が支配的な電気通路である理由は図3Bに示される。図3Bは、左の物理的略図および右の電気的略図としてPCMセル100を示す。上記で述べたように、電気パルスは下部電極BEから上部電極TEまで進行する。結晶化PCM材料Cの抵抗は、抵抗性ライナーL、絶縁体I、およびゾーンZの抵抗より低く、抵抗性ライナーLの抵抗はゾーンZの抵抗より低い。したがって、経路124は、抵抗性ライナーLおよびPCM材料Cを通って主に延在する。
図2Cの示す実施形態において、PCM材料112は、大きいアモルファス・ゾーン120を含む。加熱器104が伝導性材料であり、絶縁体106が伝導性材料でないため、電気パルスは、下部電極102から加熱器104を通って経路126に沿ってほぼ流れることになる。結晶PCM材料112および抵抗性ライナー108が、アモルファス・ゾーン120より良好な導体であるため、経路126は、アモルファス・ゾーン120のバルクを通って進行することを回避する。アモルファス・ゾーン120が非常に大きいため、経路126は、アモルファス・ゾーン120を完全に回避するため、抵抗性ライナー108および結晶PCM材料112を通って上部電極114まで延在する。経路126が支配的な電気通路である理由は図3Cに示される。図3Cは、左の物理的略図および右の電気的略図としてPCMセル100を示す。上記で述べたように、電気パルスは下部電極BEから上部電極TEまで進行する。結晶化PCM材料Cの抵抗は、抵抗性ライナーL、絶縁体I、およびゾーンZの抵抗より低く、抵抗性ライナーLの抵抗はゾーンZの抵抗より低い。したがって、経路126は、抵抗性ライナーLおよびPCM材料Cを通って主に延在する。
PCMセル100が異なる状態にあるときに経路122~126が互いに異なることの結果は、PCM材料112内の抵抗ドリフトの(例えば、ゾーン120における)効果が抵抗性ライナー108によって希釈されることである。なぜなら、抵抗性ライナー108の抵抗が一定であり、一方、PCM材料112の抵抗が(例えば、アモルファス・ゾーン120のサイズが経時的に変化することによって)経時的に変化することができるからである。
図4A~4Gは、PCMセル100を製造する方法の一連の断面図である。図4Aにおいて、基板116が設けられ、下部電極102が基板116上に形成される。さらに、誘電体128が基板116上に形成されて、必要に応じて、下部電極102を他のコンポーネントから電気絶縁する。基板116は、任意の適切な半導体材料で構成され得る。例えば、基板116は、シリコン、シリコン・ゲルマニウム、IV族半導体材料、III~V族半導体材料、II~VI族半導体材料、シリコン・オン・インシュレータ(SOI:silicon on insulator)、または半導体チップにおいて使用される他の知られている半導体材料を含むが、それに限定されない任意のタイプの半導体基板またはウェハを用いて形成され得る。幾つかの実施形態において、基板116は、トランジスタ、絶縁トレンチ、接点、および同様なもの等の1つまたは複数の半導体デバイスを含む。幾つかの実施形態において、下部電極102は、半導体基板116内の半導体デバイスまたは接点上に存在する。幾つかの実施形態において、下部電極は、中間誘電体(示さず)を通って基板116内の下地アクセス回路部またはトランジスタ(示さず)まで延在する接点(示さず)に接続する。図4Bにおいて、絶縁体106、抵抗性ライナー108、および誘電体130は、下部電極102および誘電体128上に形成される。図4Cにおいて、ビアは、誘電体130、抵抗性ライナー108、および絶縁体106を貫通して(下方に下部電極102まで)形成される。このビアは、その後、加熱器104を形成するために充填される。図4Dにおいて、誘電体130は、除去されて、抵抗性ライナー108ならびに加熱器104の側壁の一部分および上端を露出させる。
図4Eにおいて、スペーサ110が、例えば、スペーサ材料層を堆積し、スペーサ材料をマスキングし、過剰のスペーサ材料を除去するためにRIEを使用することによって形成される。幾つかの実施形態において、絶縁体106、スペーサ110、誘電体128、および誘電体130は、同じ材料で構成され、他の実施形態において、それらの一部または全ては互いに異なる。図4Fにおいて、スペーサ110の下に存在しない抵抗性ライナー108の部分は、除去されて、絶縁体106の一部分を露出させる。幾つかの実施形態において、これは、スペーサ110を形成するために図4Eにおいて使用されるRIEプロセス中に起こる。図4Gにおいて、PCM材料112および上部電極114は、加熱器104、絶縁体106、抵抗性ライナー108、およびスペーサ110上に形成される。これは、例えば、1つまたは複数のマスクおよびRIEプロセスを使用して行われ得る。
それにより、PCMセル100は、抵抗性ライナー108がPCM材料112の一部分の下に存在するだけであり、その最終サイズに形成されるためにさらなるマスクを必要としない(スペーサ110が存在するため)ように作製され得る。さらに、スペーサ110を形成することは、加熱器104の高さが、幾つかの他の実施形態の場合と同程度に重要でないことを可能にする。これらの他の実施形態の一部において、例えば、加熱器104の上部は、抵抗性ライナー108の上部と同一平面上にあるとすることができる。そのような実施形態において、加熱器104の側壁は、スペーサ110が存在しないにもかかわらず、PCM材料112と接触状態にない。しかしながら、抵抗性ライナー108が非常に薄い(例えば、1ナノメートル(nm)~10nm)とすることができるため、抵抗性ライナー108と同一平面上になるように加熱器104を平坦化することは、抵抗性ライナー108の一部を除去せずには難しい可能性がある。
図5は、代替のPCMセル200の断面図である。示す実施形態において、PCMセル200は、抵抗性ライナー208が外側および上側に沿ってPCM材料112に接触し、スペーサ210が相応して異なることを除いて、PCMセル100(図1に示す)と同様である。それにより、同じ参照数字が、PCMセル200について使用されることになり、対応するコンポーネントはPCMセル100の場合と同じである。しかしながら、100だけ大きい参照数字は、PCMセル100内のコンポーネントと異なるPCMセル200のコンポーネントのために使用される。
示す実施形態において、抵抗性ライナー208は、加熱器104から外方に延在する脚部232および加熱器104の側壁に沿って延在する脚部234を有するL形断面を有する。それにより、スペーサ210および加熱器104の上部と同一平面上にある脚部234の上側は、PCM材料112と直接接触状態にありかつ電気接続され、脚部232の外側は、PCM材料112と直接接触状態にありかつ電気接続される。
図6A~6Cは、異なる状態のPCMセル200およびそこを通る電気の流れの一連の断面図である。図6Aの示す実施形態において、PCM材料112は、多結晶相にあるだけである。加熱器104が伝導性材料であり、絶縁体106が伝導性材料でないため、電気パルスは、下部電極102から加熱器104を通って経路222に沿ってほぼ流れることになる。結晶PCM材料112が、抵抗性ライナー208より良好な導体であるため、経路222は、PCM材料112を通って上部電極114までまっすぐに延在する。
図6Bの示す実施形態において、PCM材料112は、小さいアモルファス・ゾーン120を含む。加熱器104が伝導性材料であり、絶縁体106が伝導性材料でないため、電気パルスは、下部電極102から加熱器104を通って経路224に沿ってほぼ流れることになる。結晶PCM材料112および抵抗性ライナー208が、アモルファス・ゾーン120より良好な導体であるため、経路224は、アモルファス・ゾーン120のバルクを通って進行することを回避する。代わりに、経路224は、経路224の一部が脚部234およびPCM材料112の結晶部分を通り抜けて上部電極114に至り、経路224の一部が脚部232およびPCM材料112の結晶部分を通り抜けて上部電極114に至り、経路224の一部がゾーン120の短い部分およびPCM材料112の結晶部分を通り抜けて上部電極114に至るように分岐する(fork)。
図6Cの示す実施形態において、PCM材料112は、大きいアモルファス・ゾーン120を含む。加熱器104が伝導性材料であり、絶縁体106が伝導性材料でないため、電気パルスは、下部電極102から加熱器104を通って経路226に沿ってほぼ流れることになる。結晶PCM材料112および抵抗性ライナー208が、アモルファス・ゾーン120より良好な導体であるため、経路226は、アモルファス・ゾーン120のバルクを通って進行することを回避する。アモルファス・ゾーン120が非常に大きいため、経路226は、アモルファス・ゾーン120を回避するため、抵抗性ライナー208の脚部232および結晶PCM材料112を通って上部電極114まで延在する。
PCMセル200が異なる状態にあるときに経路222~226が互いに異なることの結果は、PCM材料112内の抵抗ドリフトの(例えば、ゾーン120における)効果が抵抗性ライナー208によって希釈されることである。なぜなら、抵抗性ライナー208の抵抗が一定であり、一方、PCM材料112の抵抗が(例えば、ゾーン120のサイズが経時的に変化することによって)経時的に変化することができるからである。
図7A~7Hは、PCMセル200を製造する方法の一連の断面図である。図7Aにおいて、基板116が設けられ、下部電極102が基板116上に形成される。さらに、誘電体128が基板116上に形成されて、必要に応じて、下部電極102を他のコンポーネントから電気絶縁する。図7Bにおいて、絶縁体106および誘電体130は、下部電極102および誘電体128上に形成される。幾つかの実施形態において、絶縁体106および誘電体130は、同じ材料で構成され、他の実施形態において、異なる材料で構成される。後者のそのような実施形態において、絶縁体106の単一の肉厚の層のみが(誘電体130の第2の堆積なしで)堆積され得る。図7Cにおいて、ビアは、誘電体130および絶縁体106を貫通して(下方に下部電極102まで)形成される。このビアは、その後、加熱器104を形成するために充填される。図7Dにおいて、誘電体130は、除去されて、絶縁体106ならびに加熱器104の側壁の一部分および上端を露出させる。絶縁体106が、誘電体130の場所をとる肉厚層である実施形態において、深度制御式エッチ(例えば、適時リセス・エッチ)が、絶縁体106をその最終厚さまで減少させるために実施され得る。
図7Eにおいて、抵抗性ライナー208が、絶縁体106ならびに加熱器104の側壁および上部上に形成される。図7Fにおいて、スペーサ210が、例えば、スペーサ材料層を堆積し、スペーサ材料をマスキングし、過剰のスペーサ材料を除去するためにRIEを使用することによって形成される。幾つかの実施形態において、絶縁体106、スペーサ210、誘電体128、および誘電体130は、同じ材料で構成され、他の実施形態において、それらの一部または全ては互いに異なる。図7Gにおいて、スペーサ210の下に存在しない抵抗性ライナー208の部分は、除去されて、絶縁体106の一部分および加熱器104の上部を露出させる。さらに、スペーサ210の上部は、平坦化されて、加熱器104および抵抗性ライナー208の上部と同一平面上になる。図7Hにおいて、PCM材料112および上部電極114は、加熱器104、絶縁体106、抵抗性ライナー208、およびスペーサ210上に形成される。これは、例えば、1つまたは複数のマスクおよびRIEプロセスを使用して行われ得る。
それにより、PCMセル200は、抵抗性ライナー208がPCM材料112の一部分の下に存在するだけであり、その最終サイズに形成されるためにさらなるマスクを必要としない(スペーサ210が存在するため)ように作製され得る。さらに、スペーサ210を形成することは、加熱器104の高さが、幾つかの他の実施形態の場合と同程度に重要でないことを可能にする。
図8は、絶縁体306-1~306-4(まとめて「絶縁体306」)および抵抗性ライナー308-1~308-4(まとめて「抵抗性ライナー308」)を有するPCMセル300の断面図である。示す実施形態において、PCMセル300は、複数の抵抗性ライナー308および複数の絶縁体306が存在し、スペーサ310も相応して異なることを除いて、PCMセル100(図1に示す)と同様である。それにより、同じ参照数字が、PCMセル300について使用されることになり、対応するコンポーネントはPCMセル100の場合と同じである。しかしながら、200だけ大きい参照数字は、PCMセル100内のコンポーネントと異なるPCMセル300のコンポーネントのために使用される。
示す実施形態において、各抵抗性ライナー308は、加熱器104およびPCM材料112と直接接触状態にありかつ電気接続されるが、各抵抗性ライナー308は、他のいずれの抵抗性ライナー308とも直接接触状態にない。代わりに、抵抗性ライナー308は、絶縁体306によって互いから離間される。図8に示す4つの絶縁体306および4つの抵抗性ライナー308が存在するが、他の実施形態において、より多いまたはより少ない絶縁体306および抵抗性ライナー308が存在することができる。
複数の絶縁体306および抵抗性ライナー308は、例えば、図4Bに示すステップと同様のステップ中に複数の交互層を付加することによって形成され得る。幾つかの実施形態において、絶縁体306は、図4Fに示すステップと同様のステップ中に絶縁体の一部306-1を露出させるために、絶縁体の部分306-2~306-4および抵抗性ライナーの部分308-1~308-4を除去するプロセス中にスペーサ310がエッチングされないように、スペーサ310の材料と異なる材料で構成される。
抵抗性ライナー308は、単一抵抗性ライナーの部分108(図1に示す)と同じに機能するが、複数の抵抗性ライナー308を有することは、抵抗性ライナー308について材料のより大きい選択を可能にする。例えば、特定の全抵抗が求められる場合、単一抵抗性ライナー108のみを用いる実施形態と比較して、より高い抵抗材料が使用され得る。なぜなら、複数の抵抗性ライナー308が並列の抵抗器として働き、全抵抗を下げることができるからである。それにより、特定の材料が、使用されることを望まれる場合、絶縁体306および抵抗性ライナー308の数は、相応して設定され得る。
図9は、絶縁体406-1~406-4(まとめて「絶縁体406」)および抵抗性ライナー408を有するPCMセル400の断面図である。示す実施形態において、PCMセル400は、複数の絶縁体406-1~406-4(まとめて「絶縁体406」)によって互いから離間される抵抗性ライナー408の複数の脚部434-1~434-4(まとめて「脚部434」)が存在し、スペーサ410も相応して異なることを除いて、PCMセル200(図5に示す)と同様である。それにより、同じ参照数字が、PCMセル400について使用されることになり、対応するコンポーネントはPCMセル200の場合と同じである。しかしながら、200だけ大きい参照数字は、PCMセル200内のコンポーネントと異なるPCMセル400のコンポーネントのために使用される。
示す実施形態において、抵抗性ライナー408は、加熱器104の側壁に沿って延在する脚部432および加熱器104から外方に延在する脚部434を有するフィン付き断面を有する。それにより、スペーサ410および加熱器104の上部と同一平面上にある脚部432の上側は、PCM材料112と直接接触状態にありかつ電気接続され、脚部434の外側は、PCM材料112と直接接触状態にありかつ電気接続される。図9に示す4つの絶縁体406および4つの脚部434が存在するが、他の実施形態において、より多いまたはより少ない絶縁体406および脚部434が存在し得る。
複数の絶縁体406および抵抗性ライナー408は、例えば、図7Eに示すステップと同様のステップ後に複数の交互層を(図4Bによる)付加することによって形成され得る。幾つかの実施形態において、絶縁体406は、図7Gに示すステップと同様のステップ中に絶縁体の一部406-1を露出させるために、絶縁体の部分406-2~406-4および抵抗性ライナー408を除去するプロセス中にスペーサ410がエッチングされないように、スペーサ410の材料と異なる材料で構成される。
抵抗性ライナー408は、抵抗性ライナー208(図5に示す)と同じに機能するが、複数の脚部434を有することは、抵抗性ライナー408について材料のより大きい選択を可能にする。例えば、特定の全抵抗が求められる場合、2つの脚部232および234のみを用いる(抵抗性ライナー208による)実施形態と比較して、より高い抵抗材料が使用され得る。なぜなら、複数の脚部434が並列の抵抗器として働き、抵抗性ライナー408の全抵抗を下げることができるからである。それにより、特定の材料が、使用されることを望まれる場合、絶縁体406および脚部434の数は、相応して設定され得る。
幾つかの例示的な実施形態のさらなる議論
以下は、本開示の幾つかの例示的な実施形態の非排他的な説明である。
本開示の例示的な実施形態によるPCMセルは、とりわけ、第1の電極と、第1の電極に電気接続された加熱器と、加熱器に電気接続されたPCM材料と、PCM材料に電気接続された第2の電極と、加熱器の側壁およびPCM材料と直接接触状態にありかつ電気接続された抵抗性ライナーとを含む。
先行する節のPCMセルは、付加的にまたは代替的にあるいはその両方で、以下の特徴、構成、またはさらなるコンポーネントあるいはその組合せの任意の1つまたは複数を任意選択で含むことができる。
PCM材料は加熱器の端部と直接接触状態にある、上記PCMセルのさらなる実施形態。
抵抗性ライナーが、加熱器の対向する抵抗性ライナーの外側端部においてPCM材料と直接接触状態にあるだけであるように、加熱器の側壁および抵抗性ライナーの一部分と直接接触状態にある電気絶縁スペーサをさらに備える、上記PCMセルのうちの任意のPCMセルのさらなる実施形態。
第1の電極と抵抗性ライナーとの間でかつ第1の電極および抵抗性ライナーと直接接触状態にある電気絶縁層をさらに備える、上記PCMセルのうちの任意のPCMセルのさらなる実施形態。
PCM材料の幅は、加熱器の幅の3~7倍である、上記PCMセルのうちの任意のPCMセルのさらなる実施形態。
本開示の例示的な実施形態による、PCMセルを製造する方法は、とりわけ、第1の電極を形成すること、第1の電極上に第1の電気絶縁層を形成すること、第1の電気絶縁層上に抵抗性ライナーを形成すること、第1の電極から、第1の電気絶縁層および抵抗性ライナーを貫通して延在する加熱器を形成すること、加熱器および抵抗性ライナー上にPCM材料を形成すること、および、PCM材料上に第2の電極を形成することを含む。
先行する節の方法は、付加的にまたは代替的にあるいはその両方で、以下の特徴、構成、またはさらなるコンポーネントあるいはその組合せの任意の1つまたは複数を任意選択で含むことができる。
抵抗性ライナー上に第2の電気絶縁層を形成することをさらに含み、加熱器は、第2の電気絶縁層を貫通して延在する、上記方法のさらなる実施形態。
加熱器を形成した後に、第2の電気絶縁層を除去することをさらに含む、上記方法のうちの任意の方法のさらなる実施形態。
第1の電気絶縁層の一部分を露出させるために抵抗性ライナーの一部分を除去することをさらに含む、上記方法のうちの任意の方法のさらなる実施形態。
抵抗性ライナーの一部分を除去することに先立って、加熱器の周りで抵抗性ライナー上に誘電体スペーサを形成することをさらに含む、上記方法のうちの任意の方法のさらなる実施形態。
本開示の例示的な実施形態によるPCMセルは、とりわけ、第1の電極と、第1の電極と直接接触状態にありかつ電気接続された加熱器と、加熱器と直接接触状態にありかつ電気接続されたPCM材料と、PCM材料と直接接触状態にありかつ電気接続された第2の電極と、加熱器およびPCM材料と直接接触状態にありかつ電気接続された第1の抵抗性ライナーとを含む。
先行する節のPCMセルは、付加的にまたは代替的にあるいはその両方で、以下の特徴、構成、またはさらなるコンポーネントあるいはその組合せの任意の1つまたは複数を任意選択で含むことができる。
加熱器が、第1の電極の対向する加熱器の端部においてPCM材料と直接接触状態にあるだけであり、第1の抵抗性ライナーが、加熱器の対向する第1の抵抗性ライナーの外側端部においてPCM材料と直接接触状態にあるだけであるように、加熱器を囲み、第1の抵抗性ライナーの一部分上にある誘電体スペーサをさらに備える、上記PCMセルのさらなる実施形態。
第1の電極と第1の抵抗性ライナーとの間でかつ第1の電極および第1の抵抗性ライナーと直接接触状態にある電気絶縁層をさらに備える、上記PCMセルのうちの任意のPCMセルのさらなる実施形態。
加熱器およびPCM材料と直接接触状態にありかつ電気接続された第2の抵抗性ライナーをさらに備え、第2の抵抗性ライナーは第1の抵抗性ライナーから離間する、上記PCMセルのうちの任意のPCMセルのさらなる実施形態。
第1の抵抗性ライナーと第2の抵抗性ライナーとの間に電気絶縁層をさらに備える、上記PCMセルのうちの任意のPCMセルのさらなる実施形態。
本開示の例示的な実施形態によるPCMセルは、とりわけ、第1の電極と、第1の電極に電気接続された加熱器と、加熱器に電気接続されたPCM材料と、PCM材料に電気接続された第2の電極と、加熱器の側壁と直接接触状態にありかつ電気接続された抵抗性ライナーとを含み、抵抗性ライナーは、加熱器の側壁に沿って延在する第1の脚部および加熱器から外方に延在する第2の脚部を有するL形断面を有する。
先行する節のPCMセルは、付加的にまたは代替的にあるいはその両方で、以下の特徴、構成、またはさらなるコンポーネントあるいはその組合せの任意の1つまたは複数を任意選択で含むことができる。
抵抗性ライナーが、第1の脚部の第1の端部および第2の脚部の第2の端部においてPCM材料と直接接触状態にあるだけであるように、抵抗性ライナーの一部分を覆って位置決めされた誘電体スペーサをさらに備える、上記PCMセルのさらなる実施形態。
第1の電極と抵抗性ライナーとの間でかつ第1の電極および抵抗性ライナーと直接接触状態にある電気絶縁層をさらに備える、上記PCMセルのうちの任意のPCMセルのさらなる実施形態。
抵抗性ライナーは、加熱器から外方に延在し、第2の脚部から離間する第3の脚部をさらに備える、上記PCMセルのうちの任意のPCMセルのさらなる実施形態。
第2の脚部と第3の脚部との間に電気絶縁層をさらに備える、上記PCMセルのうちの任意のPCMセルのさらなる実施形態。
本開示の例示的な実施形態による、PCMセルを製造する方法は、とりわけ、第1の電極を形成すること、第1の電極上に第1の電気絶縁層を形成すること、第1の電極から、第1の電気絶縁層を貫通して延在する加熱器を形成すること、第1の電気絶縁層上におよび加熱器の一部分上に抵抗性ライナーを形成することであって、それにより、加熱器の一部分は抵抗性ライナーによって覆われない、形成すること、加熱器および抵抗性ライナー上にPCM材料を形成すること、ならびに、PCM材料上に第2の電極を形成することを含む。
先行する節の方法は、付加的にまたは代替的にあるいはその両方で、以下の特徴、構成、またはさらなるコンポーネントあるいはその組合せの任意の1つまたは複数を任意選択で含むことができる。
抵抗性ライナーを形成することは、加熱器を覆って抵抗性ライナーを形成すること、および、加熱器の一部分を露出させるために抵抗性ライナーの一部分を除去することを含む、上記方法のさらなる実施形態。
第1の電気絶縁層の一部分を露出させるために抵抗性ライナーの一部分を除去することをさらに含む、上記方法のうちの任意の方法のさらなる実施形態。
抵抗性ライナーの一部分を除去することに先立って、加熱器の周りで抵抗性ライナー上に誘電体スペーサを形成することをさらに含む、上記方法のうちの任意の方法のさらなる実施形態。
加熱器を形成することに先立って、第1の電気絶縁層上に第2の電気絶縁層を形成することをさらに含む、上記方法のうちの任意の方法のさらなる実施形態。
本発明の種々の実施形態の説明が、例証のために提示されたが、網羅的であるまたは開示される実施形態に限定されることを意図されない。多くの修正および変形は、説明される実施形態の範囲から逸脱することなく当業者に明らかになるであろう。本明細書で使用される用語は、実施形態の原理、実用的な応用、または市場で見出される技術に勝る技術的改善を最もよく説明するために、または、当業者が本明細書で開示される実施形態を理解することを可能にするために選択された。

Claims (25)

  1. 相変化メモリ(PCM)セルであって、
    第1の電極と、
    前記第1の電極に電気接続された加熱器と、
    前記加熱器に電気接続されたPCM材料と、
    前記PCM材料に電気接続された第2の電極と、
    前記加熱器の側壁および前記PCM材料と直接接触状態にありかつ電気接続された抵抗性ライナーと
    を備える、相変化メモリ(PCM)セル。
  2. 前記PCM材料は、前記加熱器の端部と直接接触状態にある、請求項1に記載のPCMセル。
  3. 前記抵抗性ライナーが、前記加熱器と反対側の前記抵抗性ライナーの外側端部においてのみ前記PCM材料と直接接触状態にあるように、前記加熱器の前記側壁および前記抵抗性ライナーの一部分と直接接触状態にある電気絶縁スペーサをさらに備える、請求項2に記載のPCMセル。
  4. 前記第1の電極と前記抵抗性ライナーとの間でかつ前記第1の電極および前記抵抗性ライナーと直接接触状態にある電気絶縁層をさらに備える、請求項1に記載のPCMセル。
  5. 前記PCM材料の幅は、前記加熱器の幅の3~7倍である、請求項4に記載のPCMセル。
  6. 相変化メモリ(PCM)セルを製造する方法であって、
    第1の電極を形成すること、
    前記第1の電極上に第1の電気絶縁層を形成すること、
    前記第1の電気絶縁層上に抵抗性ライナーを形成すること、
    前記第1の電極から、前記第1の電気絶縁層および前記抵抗性ライナーを貫通して延在する加熱器を形成すること、
    前記加熱器および前記抵抗性ライナー上にPCM材料を形成すること、および、
    前記PCM材料上に第2の電極を形成すること
    を含む、方法。
  7. 前記抵抗性ライナー上に第2の電気絶縁層を形成することをさらに含み、
    前記加熱器は、前記第2の電気絶縁層を貫通して延在する、請求項6に記載の方法。
  8. 前記加熱器を形成した後に、前記第2の電気絶縁層を除去することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1の電気絶縁層の一部分を露出させるために前記抵抗性ライナーの一部分を除去することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記抵抗性ライナーの前記一部分を除去することに先立って、前記加熱器の周りで前記抵抗性ライナー上に誘電体スペーサを形成することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 相変化メモリ(PCM)セルであって、
    第1の電極と、
    前記第1の電極と直接接触状態にありかつ電気接続された加熱器と、
    前記加熱器と直接接触状態にありかつ電気接続されたPCM材料と、
    前記PCM材料と直接接触状態にありかつ電気接続された第2の電極と、
    前記加熱器および前記PCM材料と直接接触状態にありかつ電気接続された第1の抵抗性ライナーと
    を備える、相変化メモリ(PCM)セル。
  12. 前記加熱器が、前記第1の電極と反対側の前記加熱器の端部においてのみ前記PCM材料と直接接触状態にあり、前記第1の抵抗性ライナーが、前記加熱器と反対側の前記第1の抵抗性ライナーの外側端部においてのみ前記PCM材料と直接接触状態にあるように、前記加熱器を囲み、前記第1の抵抗性ライナーの一部分上にある誘電体スペーサをさらに備える、請求項11に記載のPCMセル。
  13. 前記第1の電極と前記第1の抵抗性ライナーとの間でかつ前記第1の電極および前記第1の抵抗性ライナーと直接接触状態にある電気絶縁層をさらに備える、請求項11に記載のPCMセル。
  14. 前記加熱器および前記PCM材料と直接接触状態にありかつ電気接続された第2の抵抗性ライナーをさらに備え、前記第2の抵抗性ライナーは前記第1の抵抗性ライナーから離間する、請求項11に記載のPCMセル。
  15. 前記第1の抵抗性ライナーと前記第2の抵抗性ライナーとの間に電気絶縁層をさらに備える、請求項14に記載のPCMセル。
  16. 相変化メモリ(PCM)セルであって、
    第1の電極と、
    前記第1の電極に電気接続された加熱器と、
    前記加熱器に電気接続されたPCM材料と、
    前記PCM材料に電気接続された第2の電極と、
    前記加熱器の側壁と直接接触状態にありかつ電気接続された抵抗性ライナーとを備え、前記抵抗性ライナーは、前記加熱器の前記側壁に沿って延在する第1の脚部および前記加熱器から外方に延在する第2の脚部を有するL形断面を有する、相変化メモリ(PCM)セル。
  17. 前記抵抗性ライナーが、前記第1の脚部の第1の端部および前記第2の脚部の第2の端部においてのみ前記PCM材料と直接接触状態にあるように、前記抵抗性ライナーの一部分を覆って位置決めされた誘電体スペーサをさらに備える、請求項16に記載のPCMセル。
  18. 前記第1の電極と前記抵抗性ライナーとの間でかつ前記第1の電極および前記抵抗性ライナーと直接接触状態にある電気絶縁層をさらに備える、請求項16に記載のPCMセル。
  19. 前記抵抗性ライナーは、前記加熱器から外方に延在し、前記第2の脚部から離間する第3の脚部をさらに備える、請求項16に記載のPCMセル。
  20. 前記第2の脚部と前記第3の脚部との間に電気絶縁層をさらに備える、請求項19に記載のPCMセル。
  21. 相変化メモリ(PCM)セルを製造する方法であって、
    第1の電極を形成すること、
    前記第1の電極上に第1の電気絶縁層を形成すること、
    前記第1の電極から、前記第1の電気絶縁層を貫通して延在する加熱器を形成すること、
    前記第1の電気絶縁層上におよび前記加熱器の一部分上に抵抗性ライナーを形成することであって、それにより、前記加熱器の一部分は前記抵抗性ライナーによって覆われない、前記形成すること、
    前記加熱器および前記抵抗性ライナー上にPCM材料を形成すること、ならびに、
    前記PCM材料上に第2の電極を形成すること
    を含む、方法。
  22. 前記抵抗性ライナーを形成することは、
    前記加熱器を覆って前記抵抗性ライナーを形成すること、および、
    前記加熱器の一部分を露出させるために前記抵抗性ライナーの一部分を除去することを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記第1の電気絶縁層の一部分を露出させるために前記抵抗性ライナーの一部分を除去することをさらに含む、請求項21に記載の方法
  24. 前記抵抗性ライナーの前記一部分を除去することに先立って、前記加熱器の周りで前記抵抗性ライナー上に誘電体スペーサを形成することをさらに含む、請求項23に記載の方法。
  25. 前記加熱器を形成することに先立って、前記第1の電気絶縁層上に第2の電気絶縁層を形成することをさらに含む、請求項21に記載の方法。
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