JP2024510890A - 投薬補助具付きアプリケータヘッド - Google Patents

Abstract

局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備える局所製剤の投与のためのアプリケータヘッド（１０）が提供される。アプリケータヘッド（１０）は、ユーザの皮膚に局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面（２０）を備える。アプリケータ面（２０）は、出口開口部（４０）を備える。投薬補助具は、アプリケータ面（２０）に一の投薬マーキングまたは複数の投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）を備える。投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、局所製剤の所定用量を計測するように機能する内側投薬区画（６４）を囲む。出口開口部（４０）は、内側投薬区画内に配置される。【選択図】 図１

Description

本出願は、クリームまたはゲル等の局所製剤の塗布のための改良されたアプリケータヘッドを対象にしている。

クリーム、ゲル、軟膏等の局所製剤のための特殊なパッケージは、アプリケータヘッドを備えることが可能である。アプリケータヘッドは、パッケージから製品を吐出するための出口開口部と、放出された製品を皮膚の上に塗布するためのアプリケータ面とを備える。このようなパッケージの例は、国際公開第２０１４／１７０８４１号に開示されている。アプリケータ面は、マッサージ突起等の表面起伏をさらに備えることができる。表面起伏は、アプリケータヘッドが製品を皮膚に擦り込むように使用される際にマッサージ効果を提供する。

しかしながら、これらのタイプのアプリケータヘッド付きパッケージは、製品を投与するための手段を一切備えていない。本技術のパッケージでは、局所製剤の適切な投与を達成する唯一の方法は、所定の長さの製品のラインを皮膚上に塗布することによる。製品のラインを塗布する場合、ユーザは、この製品のラインの長さを推測しなくてはならない。使用説明書は、多くの場合、所定用量に対する長さを指示している。しかしながら、推測は投薬の正確な方法ではない。投与される用量は、著しく変動する可能性がある。特に外用薬の分野においては、患者の安全性を考慮すると、このことは許容できるものではない。従って、他のケースでは、ユーザは、投薬カードの助けを借りて、製品のラインの長さを計測している。投薬カードは、通常、所定の長さの印刷されたラインを備えるプラスチックのカードである。印刷されたラインは、基準として使用される。例えば、投薬カードは６ｃｍの長さの印刷されたラインを備えることができ、これは所定用量に対応する。ユーザは、彼または彼女の皮膚に投薬カードを位置付け、その後、投薬カード上の基準線と同じ長さを有する製品のラインを皮膚に塗布しなくてはならない。代替的に、ユーザは、基準線と同じ長さを有する製品のラインを投薬カード上に塗布し、その後、製品を投薬カードから所望の皮膚領域に投与しなくてはならない。投薬カードを使用して投薬することは、推測に基づき投薬するよりも正確であるかもしれない。しかしながら、投薬カードを使用して投薬することは、より困難で、非衛生的で、不便である。そのため、この投薬および塗布手順は、ユーザにとって煩雑になる可能性があり、製品の容器と投薬カードの両方を同時に取り扱って、正確な用量を分注しなくてはならないため、関節炎等の疼痛の処置のための局所製剤を使用する患者にとっては特に困難になる可能性がある。さらに、パッケージ、投薬カードまたはユーザの手に製品がこぼれてしまって、汚れてしまう可能性も多くある。投薬カードはその場合、保管とさらなる使用のために洗浄されて、乾燥させられなくてはならない。投薬カードはユーザにより紛失する可能性もある。加えて、投薬カードをどう使用するのか理解しないユーザもまれにいる。

投薬カードを使用して、または使用しない投薬のいずれの場合も別の重大な欠点がある。いずれの投薬方法でもユーザはアプリケータ面を使用して所望領域に直接製品を擦り込むことによる恩恵を受けることができない。

このように、局所組成物のパッケージ用のアプリケータヘッドと併用できる投薬方法および投薬補助具にニーズがある。これは、特に外用薬のパッケージには非常に重要である。投薬補助具は、正確な投薬を可能にすべきである。取り扱いが容易で、直感的な投薬を可能にすべきである。投薬手順は、清潔であるべきで、汚れるべきでない。必要な部品の数は最小限であるべきである。

局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドが提供される。前記アプリケータヘッドは、前記局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備え、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置される。

一実施形態では、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有する。
一実施形態では、前記投薬マーキングは、完全に円環状の外形を有する。
一実施形態では、前記投薬マーキングは、部分的に円環状で、部分的に楕円体である。
一実施形態では、前記出口開口部は、前記投薬マーキングの前記外形の前記円環状の部分の中心に配置されている。

一実施形態では、前記直径Ｄは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘って広がる前記局所製剤の量が、前記所定用量に対応するように選択される。

一実施形態では、前記投薬マーキングは、視覚的投薬マーキングである。

一実施形態では、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現される。

一実施形態では、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の他の部分の色と異なる色を有する。

一実施形態では、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面と面一である。

一実施形態では、前記投薬補助具は、局所製剤の２つの所定用量を投与するために適合されている。

一実施形態では、前記アプリケータ面上には複数の投薬マーキングがあり、前記投薬マーキングは、前記出口開口部の周囲で同心円状に前記アプリケータ面上に配置される。

一実施形態では、前記アプリケータ面上に第１投薬マーキングおよび第２投薬マーキングがあり、前記第１投薬マーキングは、前記出口開口部と前記第２投薬マーキングとの間に配置され、それらの間の前記第１投薬マーキングおよび前記第２投薬マーキングは、リング投薬区画を囲み、前記リング投薬区画は、前記第１投薬マーキングと前記第２投薬マーキングとの間の距離であるリング幅Ｗを有する。

一実施形態では、前記リング幅Ｗは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記第２投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘り、さらに前記リング投薬区画に亘って広がる前記局所製剤の量は、第２所定用量に対応するように選択される。

一実施形態では、前記アプリケータ面は、バイインジェクション成形により製造される。

一実施形態では、前記第１投薬マーキングの直径Ｄは、約１９ｍｍから約２１ｍｍである。

一実施形態では、前記第２投薬マーキングの直径Ｄは、約２５ｍｍから約２７ｍｍで、前記リング幅Ｗは、約０．８ｍｍから約３ｍｍである。

局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドも提供される。前記アプリケータヘッドは、前記局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備え、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、複数の出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、前記出口開口部は、前記アプリケータ面上に前記投薬マーキングの前記外形の前記円環状の部分の中心に対して点対称に配置され、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲む。

本明細書中に開示されるアプリケータヘッドを備える局所製剤のためのパッケージもまた提供されている。

局所製剤を含有する本明細書中に開示されるパッケージを備える製品がさらに提供されている。本明細書中に説明されているような製品がさらに提供されており、前記局所製剤は、約１Ｐａ．ｓから約４Ｐａ．ｓの範囲の粘度を有する。

局所製剤を前記パッケージから前記アプリケータ面上の前記出口開口部の外に押し出すステップと、前記内側投薬区画を覆うまで前記局所製剤を前記アプリケータ面に広げるステップと、前記局所製剤が前記内側投薬区画を覆うとすぐに前記局所製剤の押し出しを停止するステップとを備える、本明細書中に開示されるパッケージで前記局所製剤を投与する方法もまた提供されている。本開示はまた、局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備える前記局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置され、前記直径Ｄは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘って広がる前記局所製剤の量が前記所定用量に対応するように選択され、前記投薬マーキングは、視覚的投薬マーキングである、アプリケータヘッドも提供する。

本開示はまた、局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備える前記局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置され、前記直径Ｄは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘って広がる前記局所製剤の量が前記所定用量に対応するように選択され、前記投薬マーキングは、視覚的投薬マーキングであり、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現される、アプリケータヘッドも提供する。

本開示はまた、局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備える前記局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置され、前記直径Ｄは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘って広がる前記局所製剤の量が前記所定用量に対応するように選択され、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現される、アプリケータヘッドも提供する。

本開示はまた、局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備える前記局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置され、前記投薬マーキングは、視覚的投薬マーキングであり、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現される、アプリケータヘッドも提供する。

本開示はまた、局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備える前記局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置され、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現され、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の他の部分の色と異なる色を有する、アプリケータヘッドも提供する。

本開示はまた、局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備える前記局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置され、前記直径Ｄは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘って広がる前記局所製剤の量が前記所定用量に対応するように選択され、前記投薬マーキングは、視覚的投薬マーキングであり、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現され、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の他の部分の色と異なる色を有する、アプリケータヘッドも提供する。

本開示はまた、局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備える前記局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置され、前記直径Ｄは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘って広がる前記局所製剤の量が前記所定用量に対応するように選択され、前記投薬マーキングは、視覚的投薬マーキングであり、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現され、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の他の部分の色と異なる色を有し、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面と面一である、アプリケータヘッドも提供する。

本開示はまた、局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備える前記局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置され、前記直径Ｄは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘って広がる前記局所製剤の量が前記所定用量に対応するように選択され、前記投薬マーキングは、視覚的投薬マーキングであり、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現され、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の他の部分の色と異なる色を有し、前記投薬補助具は、局所製剤の２つの所定用量を投与するために適合されている、アプリケータヘッドも提供する。

本開示はまた、局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備える前記局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置され、前記直径Ｄは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘って広がる前記局所製剤の量が前記所定用量に対応するように選択され、前記投薬マーキングは、視覚的投薬マーキングであり、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現され、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の他の部分の色と異なる色を有し、前記投薬補助具は、局所製剤の２つの所定用量を投与するために適合しており、前記アプリケータ面上には複数の投薬マーキングがあり、前記投薬マーキングは、前記出口開口部の周囲で同心円状に前記アプリケータ面上に配置される、アプリケータヘッドも提供する。

本開示はまた、局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備える前記局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置され、前記直径Ｄは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘って広がる前記局所製剤の量が前記所定用量に対応するように選択され、前記投薬マーキングは、視覚的投薬マーキングであり、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現され、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の他の部分の色と異なる色を有し、前記投薬補助具は、局所製剤の２つの所定用量を投与するために適合し、前記アプリケータ面上には複数の投薬マーキングがあり、前記投薬マーキングは、前記出口開口部の周囲で同心円状に前記アプリケータ面上に配置され、前記アプリケータ面上に第１投薬マーキングおよび第２投薬マーキングがあり、前記第１投薬マーキングは、前記出口開口部と前記第２投薬マーキングとの間に配置され、それらの間の前記第１投薬マーキングおよび前記第２投薬マーキングは、リング投薬区画を囲み、前記リング投薬区画は、前記第１投薬マーキングと前記第２投薬マーキングとの間の距離であるリング幅Ｗを有する、アプリケータヘッドも提供する。

本開示はまた、局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備える前記局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置され、前記直径Ｄは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘って広がる前記局所製剤の量が前記所定用量に対応するように選択され、前記投薬マーキングは、視覚的投薬マーキングであり、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現され、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の他の部分の色と異なる色を有し、前記投薬補助具は、局所製剤の２つの所定用量を投与するために適合しており、前記アプリケータ面上には複数の投薬マーキングがあり、前記投薬マーキングは、前記出口開口部の周囲で同心円状に前記アプリケータ面上に配置され、前記アプリケータ面上に第１投薬マーキングおよび第２投薬マーキングがあり、前記第１投薬マーキングは、前記出口開口部と前記第２投薬マーキングとの間に配置され、それらの間の前記第１投薬マーキングおよび前記第２投薬マーキングは、リング投薬区画を囲み、前記リング投薬区画は、前記第１投薬マーキングと前記第２投薬マーキングとの間の距離であるリング幅Ｗを有し、前記リング幅Ｗは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記第２投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘り、さらに前記リング投薬区画に亘って広がる前記局所製剤の量が第２所定用量に対応するように選択される、アプリケータヘッドも提供する。

一実施形態では、局所製剤の投与のための前記アプリケータヘッドは、前記局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備え、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、円環状の外形および直径Ｄを有し、前記出口開口部は、前記円環状の外形の中央部に配置され、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲む。

一実施形態では、前記直径Ｄは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘って広がる前記局所製剤の量が、前記所定用量に対応するように選択される。

一実施形態では、前記投薬マーキングは、視覚的投薬マーキングである。

一実施形態では、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現される。

一実施形態では、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の他の部分の色と異なる色を有する。

一実施形態では、前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面と面一である。

一実施形態では、前記投薬補助具は、局所製剤の２つの所定用量を投与するために適合されている。

一実施形態では、前記アプリケータ面上には複数の投薬マーキングがあり、前記投薬マーキングは、前記出口開口部の周囲で同心円状に前記アプリケータ面上に配置される

一実施形態では、前記アプリケータ面上に第１投薬マーキングおよび第２投薬マーキングがあり、前記第１投薬マーキングは、前記出口開口部と前記第２投薬マーキングとの間に配置され、それらの間の前記第１投薬マーキングおよび前記第２投薬マーキングは、リング投薬区画を囲み、前記リング投薬区画は、前記第１投薬マーキングと前記第２投薬マーキングとの間の距離であるリング幅Ｗを有する。

一実施形態では、前記リング幅Ｗは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記第２投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘り、さらに前記リング投薬区画に亘って広がる前記局所製剤の量は、第２所定用量に対応するように選択される。

一実施形態では、前記アプリケータ面は、バイインジェクション成形により製造される。

一実施形態では、前記第１投薬マーキングの直径Ｄは、約１９ｍｍから約２１ｍｍである。

一実施形態では、前記第２投薬マーキングの直径Ｄは、約２５ｍｍから約２７ｍｍで、前記リング幅Ｗは、約０．８ｍｍから約３ｍｍである。

一実施形態では、局所製剤の投与のための前記アプリケータヘッドは、前記局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備え、前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、前記アプリケータ面は、複数の出口開口部を備え、前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、前記投薬マーキングは、円環状の外形および直径Ｄを有し、前記出口開口部は、前記円環状の外形の中心部に対して点対称に前記アプリケータ面上に配置され、前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲む。

本明細書中に説明されているようなアプリケータヘッドを備える局所製剤のためのパッケージもまた提供されている。

局所製剤を含有する本明細書中に開示されるパッケージを備える製品もまた提供されている。

一実施形態では、前記局所製剤は、１Ｐａ．ｓから４Ｐａ．ｓの範囲の粘度を有する。

ここで開示されるアプリケータヘッドを用いて局所製剤を投与する方法も提供される。本方法は、局所製剤をパッケージから前記アプリケータ面上の前記出口開口部の外に押し出すステップと、前記内側投薬区画を覆うまで前記局所製剤を前記アプリケータ面に広げるステップと、前記局所製剤が前記内側投薬区画を覆うとすぐに前記局所製剤の押し出しを停止するステップとを備える。

投薬補助具付きアプリケータヘッドの第１実施形態の上面図を示す。 投薬補助具付きアプリケータヘッドの第２実施形態の上面図を示す。 図２の実施形態のアプリケータ面の分解斜視側面図を示す。 投薬補助具付きアプリケータヘッドの第３実施形態の上面図を示す。 図４の実施形態のアプリケータ面の分解斜視側面図を示す。 図２の実施形態のアプリケータ面の中央垂直切断図を示す。 図２の実施形態の側面図を示す。 図２の実施形態の外観斜視図を示す。 第４実施形態の斜視図を示す。 図９の実施形態のヘッドを備えるパッケージの斜視図を示す。 図９の実施形態のヘッドの側面図を示す。 図９の実施形態のヘッドの上面図を示す。

図１から１２は、本発明の実施形態に係るアプリケータヘッド（１０）を示す。本発明は、投薬補助具を有するアプリケータ面（２０）を備えるアプリケータヘッド（１０）を対象にする。投薬補助具は、局所製剤の所定用量を計測するために適している。投薬補助具は、投薬マーキング（６０）と、いくつかの実施形態では、複数の投薬マーキング（６０’、６２’、６０’’、６２’’）とを備える。投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）に形成されている。

アプリケータヘッド
本開示は、アプリケータ面（２０）を備えるアプリケータヘッド（１０）を提供する。アプリケータヘッド（１０）は、容器に取り付けられること、または、例えば、チューブまたは缶等の容器に接続可能である。代替的に、アプリケータヘッド（１０）は、容器と一体に形成可能である。

アプリケータ面（２０）は、実質的に平坦とすることが好ましい。アプリケータ面（２０）は、アプリケータヘッド（１０）と一体に形成されてもよいし、別個でアプリケータヘッド本体（１１）に接続可能であってもよい。アプリケータ面（２０）は、アプリケータヘッド本体（１１）に対向する底側を備える。底側の反対側に、アプリケータ面（２０）は、外方に対向する、またはユーザに対向する上側を有する。

アプリケータ面（２０）は、端壁（３０）によって左右に制限可能である。端壁（３０）は、アプリケータ面（２０）の底側から伸長することができる。アプリケータ面（２０）は、実質的に円環状とすることが好ましい。円環状アプリケータ面（２０）は、製品の分配と、局所製剤を皮膚に塗布した際の感覚とに関して最良の結果をもたらす。円環形状だとマッサージの圧力で皮膚に押し付けられた場合に挟んだり、引っかいたりするおそれのあるエッジがないため、アプリケータ面（２０）の円環形状はマッサージに使用されるアプリケータヘッドには特に好ましい。アプリケータ面（２０）は、ユーザの皮膚に局所製剤を塗布するのに適している。このようにして、ユーザは、彼または彼女の手の代わりにアプリケータヘッド（１０）を使用して、局所製剤を塗布することができる。その結果、ユーザの手は清潔なまま保たれる。例えば、アプリケータ面（２０）は、ユーザの皮膚に局所的なスキンクリームを擦り込むまたはマッサージするのに適することができる。代替的に、ユーザは、彼または彼女の手でアプリケータ面（２０）から局所製剤を拭き取ることができ、その後、手作業で所望の身体部位に局所製剤を塗布することができる。

これは、とりわけ、アプリケータ面（２０）が鋭いエッジ、または不快な感覚を引き起こすおそれのある同様の表面構造を持たない滑らかな上面を有することを意味する。このような滑らかな表面は、局所製剤、皮膚落屑、等がアプリケータ面（２０）に蓄積ができないようにもしている。滑らかな表面はまた、皮膚にやさしい触覚を与える。滑らかな上面は、局所製剤を、アプリケータ面（２０）を横切って均一に広げることを可能にするためさらに好ましい。

アプリケータ面（２０）は、プラスチック素材から作ることができる。プラスチック素材は、アプリケータ面（２０）をマッサージ用に使用するために適切な強度を提供する。代替的に、アプリケータ面（２０）は、スポンジまたは布素材からでも構わない。スポンジまたは布素材は、局所製剤を部分的に吸収でき、アプリケータ面（２０）が皮膚に押し付けられると、製剤を放出できる。スポンジまたは布素材から作られるアプリケータ面（２０）は、柔らかく、低刺激な塗布体験を提供し、局所製剤が滴り落ちるリスクを減少させる。

アプリケータ面（２０）は、平坦とすることも可能で、表面起伏（８０）を備えることもできる。表面起伏（８０）は、上側から突き出るアプリケータ面（２０）の突起部である。表面起伏（８０）の例としてはマッサージ突起がある。表面起伏（８０）は、アプリケータヘッド（２０）が局所製剤を塗布するために使用されると、マッサージ効果をもたらす。表面起伏（８０）によって、アプリケータ面（２０）は波状または波形表面形状を有することができる。好適な実施形態では、アプリケータ面（２０）は、曲線的である表面起伏（８０）を備える。曲線的な表面起伏（８０）は、アプリケータ面（２０）上の隆起部またはエッジを避けることが好ましい。表面起伏（８０）は、約０．５ｍｍから約１．０ｍｍアプリケータ面（２０）から突き出ることが好ましい。この高さの突起の表面起伏（８０）は、アプリケータ面（２０）に局所製剤が均一に広がることを妨げずにマッサージ効果をもたらす。

他の実施形態では、アプリケータ面（２）はまた、異なる部分を備えることができる。他の実施形態では、アプリケータ面（２）は、水平部（２１）と、傾斜部（２２）とを備える。傾斜部（２２）は、水平部（２１）に対して角度を持ち、アプリケータヘッド（２０）の傾斜エッジを形成する。傾斜部（２１）は、アプリケータ面（２）の約２０％から６０％、約３０％から５０％、好適には、約４０％を形成する。

アプリケータ面（２０）内には、少なくとも１つの出口開口部（４０）が形成されている。出口開口部（４０）は、アプリケータ面（２０）にある穴である。好適には、出口開口部（４０）は円環状である。円環状出口開口部（４０）は、均一に太く丸みを帯びた線の局所製剤を形成し、これは投薬の均一性に有益である。アプリケータ面（２０）には、１つの単一出口開口部（４０）が配置されてもよいし、複数の出口開口部が配置されてもよい。複数の出口開口部（４０）を有する実施形態では、出口開口部（４０）はアプリケータ面（２０）に点対称に配置することが好ましい。例えば、出口開口部の円に配置された、約５個から約１１個の出口開口部（４０）がアプリケータ面（２０）に形成されてもよい。

１つの出口開口部（４０）を有する実施形態では、出口開口部（４０）は約２．５ｍｍから約５ｍｍの直径を有することが好ましい。この範囲の直径は、それらの典型的な粘度および流動特性を有するほとんどの局所製剤を容易に吐出するのに適している。この範囲の直径は、同時に、特に、２グラム等の局所製剤の少ない用量を正確に吐出するのに適している。出口開口部（４０）は、アプリケータヘッド内に形成されている流路と連通できる。アプリケータヘッド（１０）が局所製剤を備える容器に接続されると、流路は、容器の内側を外側に接続する。局所製剤は、このように、流路を通って、出口開口部（４０）の外へと容器から押し出すことができる。吐出に際して、局所製剤は、流れ方向Ａ－Ａ’にアプリケータヘッド（１０）を通って流れることができる。いくつかの実施形態では、アプリケータ面（２０）は、流れ方向Ａ－Ａ’に向かって鉛直に配置されている。他の実施形態では、アプリケータ面（２０）は、流れ方向Ａ－Ａ’に向かって均一に鋭角で構成されている。アプリケータ面（２０）のこれらの鉛直で鋭角な配置は、アプリケータ面（２０）に局所製剤の層流および局所製剤の確実な均一な広がりを結果としてもたらすため好ましい。他の実施形態では、アプリケータ面（２０）の水平部（２１）は、流れ方向Ａ－Ａ’に垂直に配置されており、アプリケータ面（２０）の傾斜部（２２）は、流れ方向Ａ－Ａ’に向かって１８０°未満の角度で配置されている。

アプリケータ面（２０）は、任意選択で出口リム（５０）を備えることができる。出口リム（５０）は、出口開口部（４０）と境を接する。出口リム（５０）は、アプリケータ面（２０）から突出する輪帯状突出部である。出口リム（５０）は、その中央部に出口開口部（４０）を有する。出口リム（５０）は、それがアプリケータ面（２０）と結合する高さの上方約１ｍｍから約２ｍｍ分、アプリケータ面（２０）から突出することができる。出口リム（５０）は、アプリケータ面（２０）上に均一に円環状に局所製剤を広げる補助ができる。

いくつかの実施形態では、アプリケータ面（２０）は、屈曲部を有することができる。好適には、アプリケータ面（２０）は、屈曲部を有し、屈曲部は、出口開口部（４０）から端壁（３０）までの回転楕円形凸部である。屈曲部の最高点は、出口開口部（４０）の近くとすることができ、屈曲部の最下点は、端壁（３０）付近とすることができる。一実施形態では、屈曲部の最高点と屈曲部の最下点との間の高さの差は約０．７５ｍｍから約２ｍｍである。アプリケータ面（２０）のこの凸部は、塗布とマッサージの容易性を高める。これはまた、製品をアプリケータ面（２０）上に広げることを重力によって容易にする。これは、特に、１．５Ｐａ．ｓ以上の粘度の局所製剤に好適である。

円環状のアプリケータ面（２０）を有する実施形態では、出口開口部（４０）は、アプリケータ面（２０）の中心に形成されていることが好ましい。これは、これによってユーザが直感的にアプリケータ面（２０）上の出口開口部（４０）を見つけることができるため、好ましい。これはまた、これによって出口開口部（４０）、アプリケータ面（２０）および投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）を備える投薬補助具が出口開口部（４０）と同心円状に配置することが可能になるため、好ましい。同心配置は、投薬補助具の理解を容易にする。

アプリケータ面（２０）が流れ方向Ａ－Ａ’に向かって均一に鋭角に配置されている実施形態では、出口開口部（４０）は、好適にはアプリケータ面（２）の端に配置可能である。それにより、局所製剤を広げることができるアプリケータ面（２）の表面が広くなる。

アプリケータヘッド（１０）は、投薬補助具を備える。投薬補助具は、局所製剤の所定用量を計測するのに適している。投薬補助具は、投薬マーキング（６０）と、いくつかの実施形態では、多数の投薬マーキング（６０’、６２’、６０’’、６２’’）とを備える。投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）上に形成されている。投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、部分的に円環状の外形と、直径Ｄとを有することができる。いくつかの実施形態では、投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の外形は、完全に円環状とすること可能である。いくつかの実施形態では、投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の外形は、楕円体とすること可能である。投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の外形および直径Ｄを局所製剤の所定用量へと調整する方法は、以下の別のセクションに説明されている。投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、それらの中央部に出口開口部（４０）がある状態で、アプリケータ面（２０）に位置付けることができる。言い換えると、出口開口部（４０）は、投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の円環状の外形の中央部に配置することができる。２以上の投薬マーキングを有する実施形態では、投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、異なる直径Ｄを有しており、出口開口部（４０）の周囲に同心円状に配置することができる。複数の出口開口部（４０）を有する実施形態では、出口開口部（４０）は、投薬マーキング（単数または複数）の円環状の外形の中央部に点対称にアプリケータ面（２０）上に配置できる。上述してきたような、例えば、水平部（２１）と傾斜部（２２）とを備えるアプリケータ面（２０）等の不規則なアプリケータ面（２０）を有する実施形態、および角度がついたアプリケータ面（２０）を有する実施形態では、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、これらの凹凸形状に適合する。例えば、投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、水平部（２１）に均一な直径Ｄを有する円環状とすることができ、傾斜部（２２）に様々な直径Ｄを有する楕円体とすることができる。投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の外形をアプリケータ面（２０）の凹凸形状に調整する方法は、以下の別のセクションに説明されている。

２つの投薬マーキングは、それらの間にリング状の投薬区画（６６）を囲む。リング状の投薬区画（６６）は、リング幅Ｗを有することができる。直径Ｄおよびリング幅Ｗを第１、第２およびさらなる局所製剤の所定用量へと調整する方法は、以下の別のセクションに説明されている。

投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、多くの方法でアプリケータ面（２０）に実現することができる。例えば、投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、エンボス加工、色の塗布、刻印、印刷、成形、インモールドラベル、表面処理、レーザーエッチング、レーザー彫刻またはステッカーによって実現できる。投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、例えば、触覚的投薬マーキング、視覚的投薬マーキング、またはそれらの組み合わせとすることができる。好適には、投薬マーキングは、視覚的な投薬マーキングである。つまり、投薬マーキングは、アプリケータ面（２０）上でユーザによって視覚的に認識することができるという意味である。視覚的投薬マーキングは、ほとんどのユーザによって容易に気付かれ、理解されるため、好適である。より好適には、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、視覚的投薬マーキングのみである。言い換えると、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）から突出またはアプリケータ面（２０）に刻まれておらず、すなわち、投薬マーキングは、アプリケータ面（２０）の表面形状を変化させない。これは、これによりアプリケータ面（２０）の好適な滑らかな表面が維持でき、アプリケータヘッド（１０）でのマッサージおよび塗布の容易性が投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）により妨げられないため、好ましい。

さらに、局所製剤が適切な粘度を有するとした場合、視覚的投薬マーキングのみである投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、より正確な投薬結果へと導く一方で、アプリケータ面から突出する投薬マーキングは、例えば、内側投薬区画（６４）等の各投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の内方のアプリケータヘッド（２０’）の領域に製品を蓄積することを導くことでき、このようにして明確に定義されていない局所製剤の量まで蓄積する。

視覚的投薬マーキングを有する実施形態では、投薬区画もしくは複数の投薬区画、投薬マーキングもしくは複数の投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）、または両方がアプリケータ面（２０）の他の部分と色が異なることが好ましい。好適には、異なる色間の境界が容易にわかるように、強く異なるように色が選択される。いくつかの実施形態では、アプリケータ面（２０）の他の部分は、アプリケータヘッド（１０）で投与される局所製剤の色に似た色を有し、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、異なる色を有する。これは、局所製剤が投薬区画を覆うと、または投薬マーキングに到達すると、即座に分かるため、アプリケータヘッドでの投薬を容易にする。好適には、コントラストを高くするには、明るい色合いと暗い色合い等、色相環でできるだけ離れている色であるべきである。また好適なのは、原色または原色に近い色である。一実施形態では、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、オレンジ色を有し、アプリケータ面（２０）の他の部分は、白色を有する。オレンジおよび白色は、コントラストが高いため、およびほとんどの局所製剤が不透明から白色なため、特に好適である。これは、アプリケータヘッド（１０）での投薬を容易にする。

投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、線、破線またはリング等の独立的な外観とすることができる。代替的に、異なる特性を有するアプリケータ面（２０）上の領域間の境界は、投薬マーキングまたは投薬マーキングとして機能できる。例えば、アプリケータ面（２０）の２つの異なるように着色された区画の間の境界の線は、投薬マーキングを構成できる。

１つの投薬マーキング（６０）を備える実施形態では、投薬マーキング（６０）は、アプリケータ面（２０）で内側投薬区画（６４）を囲む。アプリケータ面（２０）の他の領域は、外側区画（６８）である。外側区画（６８）は、投薬に使用されない。内側投薬区画（６４）は、局所製剤の１つの所定用量を計測するように機能する。１つの投薬マーキング（６０）を備えるアプリケータヘッド（１０）で投薬する方法は、以下の別のセクションに説明されている。

複数の投薬マーキング（６０’、６０’’、６２’、６２’’）を備える実施形態では、第１または最も奥の投薬マーキング（６０’、６０’’）すなわち、最小の直径Ｄを有する投薬マーキングは、内側投薬区画（６４）を囲む。内側投薬区画（６４）は、局所製剤の第１所定用量を計測するように機能する。第２投薬マーキング（６２’、６２’’）は、２番目に小さな直径Ｄを有する投薬マーキングである。それらの間の第１および第２投薬マーキング（６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、第１リング投薬区画（６６）を囲む。第１リング投薬区画（６６）は、第１投薬マーキング（６０’、６０’’）によって内側に区切られ、第２投薬マーキング（６２’、６２’’）によって外側に区切られているアプリケータ面（２０）上の領域である。リング投薬区画（６６）はリング幅Ｗを有することができる。リング投薬区画（６６）は、内側投薬区画（６４）と共に、局所製剤の第２所定用量を計測するように機能する。アプリケータ面の他の領域、すなわち、第２投薬マーキング（６２’、６２’’）から外側は、外側区画（６８）である。

アプリケータヘッド（１０）は、第３投薬マーキングおよびさらなる投薬マーキングを備えることができ、全ての投薬マーキングは、同心円状に配置され、各投薬マーキングは、先の投薬マーキングよりも幅の広い直径Ｄを有する。不規則なアプリケータ面（２０）を備える実施形態にも同様に同じことが当てはまる。投薬マーキングは、出口開口部（４０）から見て、それらの外形の幅が増加するように配置することができる。複数の投薬マーキングは複数のリング状の投薬区画を囲み、２つの投薬マーキングに関して上記で説明されたのと似ている。２以上の投薬マーキングを備えるアプリケータヘッドで投薬する方法は、以下の別のセクションに説明されている。

投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）を区画に分割する。１つの投薬マーキング（６０）を備える実施形態は、１つの局所製剤の所定用量を計測するのに適した１つの投薬区画（６４）を備える。２つの投薬マーキング（６０’、６０’’、６２’、６２’’）を備える実施形態は、２つの局所製剤の所定用量等を計測するのに適した２つの投薬区画（６４、６６）を備える。最外部の投薬マーキングから外側の領域は、外側区画（６８）であるが、これは投薬に使用されない。局所製剤が出口開口部（４０）から押し出されると、局所製剤は円環形状を形成しながら均一に広がり、投薬区画（単数または複数）（６４、６６）を充填する。不規則なまたは角度がついたアプリケータ面（２０）を有する実施形態では、局所製剤は、不規則に広がることができる。しかしながら、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、このような不規則な広がりに適合されている。投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、局所製剤の所定用量（単数または複数）を収容する外形を有する。

いくつかの実施形態では、内側投薬区画（６４）は、外側区画（６８）とは異なる色を有する。いくつかの実施形態では、アプリケータ面（２０）は、複数の材料から成形され、材料間の境界は、投薬マーキング（６０）または複数の投薬マーキング（６０’、６０’’、６２’、６２’’）を構成する。材料は、HDPE、LDPE、ポリプロピレン、ポリカーボネートまたはシリコン等の同じまたは区別可能なプラスチック素材とすることができる。好適なのはHDPEである。好適には、材料は色が異なる。

他の実施形態では、投薬マーキング（６０）または複数の投薬マーキング（６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）にレーザーエッチングされた円環状線である。線は、連続的とすることができる、または破線とすることができる。

一実施形態では、アプリケータ面（２０）はリング（６５）を備える。リング（６５）は、当技術分野で周知の技術であるバイインジェクション成形によりアプリケータ面（２０）へと成形することができる。例えば、アプリケータ面（２０）の本体は、第１成形ステップで第１材料から成形することができる。この第１成形ステップで、輪帯状凹部（６７）は、本体で予見される。凹部は、アプリケータ面（２０）から約０．７５ｍｍから約１．５ｍｍの深さであってもよい。好適なのは、アプリケータ面（２０）から約０．９ｍｍの深さの凹部である。第２成形ステップで、この凹部（６７）は、リング（６５）の第２材料で充填できる。好適には、第１および第２材料は両方ともHDPE材料であるが、色が異なる。リング（６５）を形成するために注入された第２材料の量は、凹部（６７）を充填するのに十分である。好適には、リング（６５）は冷却後、アプリケータ面（２０）から突出しない。好適には、リング（６５）は、約０．２ｍｍ未満だけアプリケータ面（２０）から凹む。いくつかの実施形態では、リング（６５）の端は、凹部（６７）の端と面一である。リング（６５）は、内径Ｄ、リング幅Ｗおよび厚さＴを有する。出口開口部（４０）は、リング（６５）の中央部に位置付けられている。アプリケータ面本体の第１材料とリング（６５）の第２材料との間の境界の内側線または内側境界は、第１投薬マーキング（６０’）を構成する。リング（６５）の第２材料とアプリケータ面本体の第１材料との間の境界の外側線または外側境界は、第２投薬マーキング（６２’）を構成する。第１投薬マーキング（６０’）は、内側リング直径Ｄと同じであり、約２０ｍｍから約２６ｍｍである直径Ｄを有する。第２投薬マーキング（６２’）は、直径Ｄとリング幅Ｗの合計である、約２３ｍｍから約２９ｍｍの直径を有する。リング（６５）は、アプリケータ面（２０）を内側投薬区画（６４）、リング投薬区画（６６）、および外側区画（６８）へと分割する。第１および第２投薬マーキング（６０’、６２’）の直径は、内側投薬区画（６４）が特定の局所製剤の所定の第１用量を収容でき、内側投薬区画（６４）がリング投薬区画（６６）と共に特定の局所製剤のより高い所定の第２用量を収容できるように適合されている。投薬の方法は、以下の別のセクションに説明されている。図２および図３は、以下により詳細に説明されている、このような実施形態を示す。上記は、不規則なアプリケータ面（２０）を備える実施形態に類似して適用される。このような場合におけるアプリケータ面（２）上のリングの形状、サイズおよび位置は、アプリケータ面のデザインを考慮するように構成することができる。このような実施形態のための投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の外形の決定方法は、以下の別のセクションに説明されている。

他の好適な実施形態では、アプリケータ面（２０）は、２つのリングを備える。好適には、アプリケータ面に第１および第２リングがある。好適には、第１リングは第１投薬マーキング（６０’’）を構成し、第２リングは第２投薬マーキング（６２’’）を構成する。第１投薬マーキング（６０’’）は、出口開口部（４０）と第２投薬マーキング（６２’’）との間に配置されている。この実施形態では、それらの間の第１および第２投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、リング投薬区画（６６）を囲む。第１投薬マーキング（６０’’）は、内径Ｄと、外径とを有する。第２投薬マーキング（６２’’）は、内径Ｄ１と、外径とを有する。好適には、Ｄは約１９ｍｍから約２１ｍｍ、Ｄ１は約２５ｍｍから約２７ｍｍである。一実施形態では、リングの厚さは、約０．５ｍｍから約０．９ｍｍである。好適には、リングは、約０．９ｍｍの厚さであり、つまり、外径と内径（Ｄ、Ｄ１）との間の差が約０．９ｍｍである。リング投薬区画は、第２投薬マーキング（６２’’）の内径Ｄ１と第１投薬マーキング（６０’’）の外径との間の差によって決定されるリング幅Ｗを有する。好適には、第１および第２投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）へと成形される。好適には、第１および第２投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）の他の部分とは異なる色を有する。これは、当技術分野で周知であるバイインジェクション成形技術によって実現できる。例えば、アプリケータ面（２０）は、HDPEから成形することができ、第１色のHDPEは、アプリケータ面（２０）の成形のために使用され、第２色のHDPEは、投薬マーキング（６０’’、６２’’）の成形のために使用される。第１成形ステップでは、アプリケータ面の本体は、第１材料から成形することができる。２つの輪帯状凹部（６７）は、アプリケータ面（２０）の上側に予見することができる。凹部（６７）は、約０．７５ｍｍから約１．５ｍｍの深さとすることができる。第２成形ステップで、凹部（６７）は第２材料で充填することができ、２つのリングまたは投薬マーキング（６０’’、６２’’）を形成する。２つの輪帯状凹部（６７）内に注入される材料の量は、前述の凹部（６７）の充填に十分である。２つの投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、このように、アプリケータ面（２０）へと成形される第２材料のリングである。冷却後、好適には、投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、０．２ｍｍ未満だけアプリケータ面から凹む。好適には、冷却後、投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）と面一である。言い換えると、投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）の表面形状を変化させない。第１および第２投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、異なる色を有するため、アプリケータ面（２０）から際立つ。投薬マーキング（６０’’、６２’’）の内径および外径を局所製剤の所定用量へと調整する方法は、以下の別のセクションに説明されている。このような実施形態での投薬方法は、以下の別のセクションに説明されている。図４および図５は、２つのリングを有するこのような実施形態の例を示し、以下により詳細に説明されている。

上記は、不規則なアプリケータ面（２０）を備える実施形態に類似して適用される。このような場合におけるアプリケータ面（２）上のリングの形状、サイズおよび位置は、アプリケータ面のデザインを考慮するように構成することができる。このような実施形態のための投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の適切な外形の決定方法は、以下の別のセクションに説明されている。

いくつかの実施形態では、投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）は、一の投薬インジケータまたは複数の投薬インジケータ（６１、６３）を更に備える。投薬インジケータ（６１、６３）は、投薬の手掛かりを構成する、数字または文字等の符号を備えることができる。例えば、投薬マーキング（６０、６０’、６０’’）が、第１所定用量、例えば、２グラムを計測するように構成される場合、投薬インジケータ（６１）は、投薬マーキング（６０、６０’、６０’’）と関連してアプリケータ面（２０）に表示される数字「２」とすることができる。２以上投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）を有する実施形態では、２以上の対応する投薬インジケータ（６１、６３）を有することができる。投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）のように、投薬インジケータ（６１、６３）は、多くの方法でアプリケータ面（２０）上に実現することができる。例えば、投薬インジケータ（６１、６３）は、刻印、エンボス加工、印刷することができ、またはエッチングまたはレーザーエッチングによる表面仕上げによって実現することができる。バイインジェクション成形により作られた投薬マーキングまたは投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）を有する実施形態では、一の投薬インジケータまたは複数の投薬インジケータ（６１、６３）は、同じバイインジェクション成形ステップで作られることが好ましい。好適な実施形態では、アプリケータ面（２０）は、バイインジェクション成形によって実現され、それによって、アプリケータ面（２０）および投薬インジケータ（単数または複数）（６１、６３）の符号は、第１材料から成形され、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）および投薬インジケータ（単数または複数）（６１、６３）の符号を囲う領域は、第２材料から成形される。好適には、これらの実施形態では、第１および第２材料は異なる色を有する。その結果、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）と投薬インジケータ（単数または複数）（６１、６３）とを備えるアプリケータ面（２０）は、単一のバイインジェクション成形工程内で作られることができ、投薬インジケータ（６１、６３）は、明確に視認可能である。

アプリケータヘッド（１０）は、キャップ（１００）と開閉機構とをさらに備えることができる。アプリケータヘッド（１０）は、局所製剤のための容器に接続することができる。いくつかの実施形態では、容器はチューブとすることができる。アプリケータヘッド（１０）は、そのため、アプリケータヘッドを容器に取り付けるための手段（３２、７６、９０）を備えることができる。

投薬マーキングの寸法の適合および製造
直径（単数または複数）Ｄ、Ｄ１、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の外形、およびリング幅（単数または複数）Ｗは、後述のように所定用量に適合させることができる。

１つの投薬マーキング（６０）の直径Ｄを局所製剤の１つの用量に適合させるには、試作の直径の投薬マーキング（６０）を有するアプリケータヘッド（１０）の試作品が提供される。試作のアプリケータヘッドは、容器に接続され、容器は、投与される局所製剤を含有している。容器とアプリケータヘッドの組み合わせの重さが量られる。そして、容器が、真っすぐ立てた状態で、すなわち、アプリケータ面（２０）が実質的に水平となるように保持される。局所製剤は、アプリケータ面（２０）上に広がり、投薬マーキング（６０）に達するまで出口開口部（４０）から吐出される。吐出された局所製剤は、その後、アプリケータ面（２０）から除去される。容器とアプリケータヘッドの組み合わせの２回目の重さが量られる。第１重量と第２重量との間の差が、局所製剤の吐出された量、または用量に一致する。吐出された用量が所定用量より低い場合、第２試作品では直径Ｄが大きくされる。吐出された用量が所定用量より高い場合、第２試作品では直径Ｄが小さくされる。吐出された用量が所定用量に一致するまで説明されているステップが繰り返される。

第１、第２、およびさらなる投薬マーキング（６０’、６０’’、６２’、６２’’）の直径Ｄを第１、第２、およびさらなる所定用量へと適合させるには、第１投薬マーキング（６０’、６０’’）、すなわち最小の直径Ｄを有する投薬マーキングから開始して、全ての投薬マーキング、続いて、用量に関して上述のステップを行う。リング幅（単数または複数）Ｗは、投薬マーキング（６０’、６０’’、６２’、６２’’）の直径Ｄから論理的に導かれる。

その結果、当業者は、直径を局所製剤および所定用量に適合させることができる。例えば、角度を持ったまたは不規則なアプリケータ面（２０）を有するアプリケータヘッド（１０）のための投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の適切な外形は、同様に決定することができる。円環状の外形等の試作の外形の投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）を有するアプリケータヘッド（１０）の試作品が提供される。プロトタイプのアプリケータヘッドは容器に接続され、容器は投与される局所製剤を含有している。容器とアプリケータヘッドの組み合わせの重さが量られる。そして、容器が流れ方向Ａ－Ａ’が床と垂直になる位置等の投与位置で保持される。局所製剤は、アプリケータ面（２０）上に広がり、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）に達するまで出口開口部（４０）から吐出される。局所製剤がアプリケータ面（２０）上に広がる形態は、例えば、写真撮影によって記録される。吐出される局所製剤は、続いて、アプリケータ面（２０）から除去される。容器とアプリケータヘッドの組み合わせの２回目の重さが量られる。第１重量と第２重量との間の差が、局所製剤の吐出された量、または用量に一致する。吐出された用量が所定用量より低い場合、第２試作品では投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の外形が大きくされる。吐出された用量が所定用量より高い場合、第２試作品では投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の外形が縮小される。加えて、外形は局所製剤がアプリケータ面（２０）上に広がる形状により近く似るように変えられる。吐出された用量が所定用量に一致し、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）が局所製剤の広がる形状を正確に辿る適切な外形を有するまで説明されているステップが繰り返される。

本明細書中に開示されるアプリケータヘッドは、約１Ｐａ．ｓから４Ｐａ．ｓ、より好適には、１．５Ｐａ．ｓから３．５Ｐａ．ｓの粘度を有する局所製剤に特に適している。

製造
アプリケータヘッド（１０）は、任意の色、好適には、白色の単一材料のプラスチック素材からインジェクション成形工程により成形することができる。投薬マーキング（単数または複数）（６０’、６０’’、６２’、６２’’）、および任意選択で投薬インジケータ（６１、６３）は、表面仕上げの違いによって成形工程の間に実現できる。例えば、投薬マーキング（６０’、６０’’、６２’、６２’’）、および任意選択で投薬インジケータ（６１、６３）は、マット表面仕上げで実現でき、一方で、投薬マーキング（単数または複数）（６０’、６０’’、６２’、６２’’）および投薬インジケータ（６１、６３）を囲うアプリケータ面（２０）は、光沢表面仕上げを有する。

代替的に、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）はまた、アプリケータ面（２０）にエンボス加工することができる。好適には、エンボス加工は、アプリケータ面（２０）から約０．２５ｍｍから約０．７５ｍｍだけ立ち上がり、コントラストを作る。

また他の代替案では、投薬マーキング（単数または複数）（６０’、６０’’、６２’、６２’’）、および任意選択で投薬インジケータ（６１、６３）は、アプリケータ面（２０）とは異なる色でアプリケータ面（２０）上に実現される。例えば、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）、および任意選択で投薬インジケータ（６１、６３）は、印刷、レーザー彫刻またはステッカーによってアプリケータ面（２０）上に実現される。

レーザーエッチングの場合、アプリケータヘッド（１０）はレーザーエッチング機に積み込まれる。レーザービームは、好適な経路をたどって、アプリケータ面（２０）の示唆された領域の材料を焼き、投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）、および任意選択で投薬インジケータ（６１、６３）を作る。この結果、処理された領域は、アプリケータ面（２０）のベース色の異なる色合いとなる。例えば、アプリケータ面（２０）が白色のプラスチック素材からできている場合、レーザーでの処理は、灰色の投薬マーキング（単数または複数）（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）および任意選択で投薬インジケータ（６１、６３）を生み出す。

好適な製造方法は、バイインジェクション成形による製造である。第１成形ステップまたはショットでは、アプリケータ面（２０）の本体は、第１材料から成形することができる。この第１成形ステップまたはショットでは、輪帯状凹部（６７）が本体で予め見られる。任意選択で、追加の凹部が投薬インジケータ（６１、６３）のために予め見られる。材料は冷やされるが、金型からは外されない。続いて、第２成形ステップまたはショットで、凹部は第２材料で充填される。好適には、第１および第２材料は両方とも色の異なるHDPE材料である。

製品
本明細書中に説明されているアプリケータヘッドを備える局所製剤のためのパッケージもまた提供されている。パッケージは、本明細書中に説明されているように、容器と、アプリケータヘッド（１０）とを備えており、アプリケータヘッド（１０）は、容器に接続される、またはアプリケータヘッド（１０）は、容器と一体に形成される。一実施形態では、容器はチューブである。本明細書中に説明されているパッケージと、そのパッケージ内に局所製剤とを備える製品もまた提供されている。本明細書中に説明されているような製品もまた提供され、局所製剤は、１Ｐａ．ｓから４Ｐａ．ｓ、好適には、１．５Ｐａ．ｓから３．５Ｐａ．ｓの範囲の粘度を有する。

方法
局所製剤を投与する方法もまた提供されている。第１または単独の所定投与する方法用量を投与する方法は以下のステップを備える。
－局所製剤のパッケージを、流れ方向Ａ－Ａ’が床に対して垂直となるように、真っすぐに立てた位置に保持することであって、パッケージは、アプリケータヘッド（１０）を備えており、アプリケータヘッドは、本明細書中に説明されているような投薬マーキング（６０、６０’、６０’’）を備えるアプリケータ面（２０）を備える、局所製剤のパッケージを真っすぐに立てた位置に保持すること、
－局所製剤をパッケージからアプリケータ面（２０）の出口開口部（４０）から押し出すこと、
－局所製剤を、内側投薬区画（６４）を覆うまで、アプリケータ面（２０）上に広げること、
－局所製剤が内側投薬区画（６４）を覆うとすぐに、投薬マーキング（６０、６０’、６０’’）をさらに越えて広がる前に、局所製剤を押し出すことを停止すること。

アプリケータ面（２０）上の製品の量は、第１または単独の所定用量に対応する。

第１、第２、またはさらなる所定用量を投与する方法もまた提供されており、その方法は以下のステップを備える。
－局所製剤のパッケージを、流れ方向Ａ－Ａ’が床に対して垂直となるように、真っすぐに立てた位置に保持することであって、パッケージは、アプリケータヘッド（１０）を備えており、アプリケータヘッドは、本明細書中に説明されているような２以上の投薬マーキング（６０’、６０’’、６２’、６２’’）を備えるアプリケータ面（２０）を備える、局所製剤のパッケージを真っすぐに立てた位置に保持すること、
－局所製剤をパッケージからアプリケータ面（２０）の出口開口部（４０）から押し出すこと、
－局所製剤を、内側投薬区画（６４）を覆うまで、アプリケータ面（２０）上に広げることと、
－第１所定用量が計測される場合は、局所製剤が内側投薬区画（６４）を覆うとすぐに、第１投薬マーキング（６０’、６０’’）をさらに越えて広がる前に、局所製剤を押し出すことを停止すること、
－第２所定用量が計測される場合は、製品が内側投薬区画（６４）とリング投薬区画（６６）を覆うまで局所製剤を押し出すことを継続させること、および局所製剤が第２投薬マーキング（６２’、６２’’）をさらに越えて広がる前に局所製剤を押し出すことを停止すること、
－さらなる所定用量が計測される場合は、製品が内側投薬区画（６４）、リング投薬部分（６６）、およびさらなる投薬部分を覆うまで局所製剤を押し出すことを継続させること、および局所製剤が、所望の投薬区画を区切るさらなる投薬マーキングをさらに越えて広がる前に局所製剤を押し出すことを停止すること。

好適には、本明細書中に説明されているような投薬補助具での投薬は、＋／－１０％（ｗｔ．）の投薬精度を実現する。

実施形態例
図１、図２、図４および図９では、投薬補助具付きアプリケータヘッド（１０）の４つの異なる実施形態が示されている。３つの実施形態は、アプリケータ面（２０）のデザインと、アプリケータ面（２０）上の投薬マーキング（６０）または複数の投薬マーキング（６０’、６２’、６０’’、６２’’）の精緻が異なる。

図１、図２および図４は、局所製剤の投与のためのアプリケータヘッド（１０）の上面図を示す。アプリケータヘッドは、アプリケータ面（２０）を備える。この上面図では、アプリケータヘッド（１０）の他の部分は、アプリケータ面（２０）によって覆い隠されているため見えない。アプリケータ面（２０）は、実質的に円環状である。アプリケータ面（２０）は、端壁（３０）によって外向きに制限されている。端壁（３０）に近い領域では、アプリケータ面（２０）は、急激に落ち込んでリッジ（７０）を形成する。リッジ（７０）は端壁（３０）の傾斜セクション（７２）に接続されている。端壁（３０）の傾斜セクション（７２）は、端壁（３０）の垂直セクション（７４）に合流する（例えば、図３に示す）。実質的に円環状のアプリケータ面（２０）の中心には、出口開口部（４０）が形成されている。出口開口部（４０）はアプリケータ面（２０）の円形の穴である。出口開口部（４０）は、約５ｍｍの直径を有する。出口開口部（４０）は、アプリケータヘッド（１０）内に形成されている流路に接続されるまたは接続可能で、流路を外部に繋げる。アプリケータヘッド（１０）が局所製剤のためのパッケージと使用されると、局所製剤は、流路を通って出口開口部（４０）の外へ出すことができる。出口開口部（４０）は、出口リム（５０）により縁どられている。出口リム（５０）は、実質的に輪帯状の突出部で、アプリケータ面（２０）から突出している。出口リム（５０）は、出口開口部（４０）に対向する内辺を有する。内辺は、出口開口部（４０）に向かって傾斜する。傾斜する内辺から、出口リム（５０）は、最も高いレベルまで環状になって立ち上がる。出口リム（５０）の外面は、最も高いレベルから傾斜して下がり、鈍角でアプリケータ面（２０）に接触する。最も高いレベルでは、輪帯状出口リム（５０）は、アプリケータ面（２０）に結合するレベルの上に約１ｍｍ立ち上がる。

アプリケータ面（２０）から表面起伏（８０）が突出する。表面起伏（８０）は、鈍角の実質的に六角形の外形を有する球状の立ち上がりである。表面起伏（８０）は、出口開口部（４０）の周囲に表面起伏（８０）の同心リングの形状でアプリケータ面（２０）上に互いに隣接して配置される。いくつかの表面起伏（８０）は、等辺の六角形外形を有するが、一方、他の表面起伏（８０）は不等辺の六角形外形を有する。表面起伏（８０）は、円環状のアプリケータ面（２０）上で互いにシームレスに隣接するように配置されている。表面起伏（８０）の最外リング、つまり出口開口部（４０）から最も遠く離れたリングは、４つ目の表面起伏（８０）毎に間隙を有する不完全なリングである。アプリケータ面（２０）の大部分は、表面起伏（８０）により覆われている。アプリケータ面（２０）の大部分は、そのため、波形または波状の表面形状を有する。出口リム（５０）に隣接する領域および端壁（３０）に隣接する領域は、表面起伏（８０）を有していない。そのため、これらの領域は、非波形または滑らかな形状を有し、非波形領域と呼ばれることができる。非波形領域に隣接する表面起伏（８０）の側方は、六角形の外形を持たないが、非波形領域に対向するエッジは角が落とされている。

アプリケータ面（２０）は、投薬補助具を備える。投薬補助具は、投薬マーキング（６０）または複数の投薬マーキング（６０’、６２’、６０’’、６２’’）を備える。

図１を参照すると、１つの単独投薬マーキング（６０）を備えるアプリケータヘッド（１０）の実施形態が示されている。投薬マーキング（６０）は、その中央部に出口開口部（４０）を有するアプリケータ面（２０）上の実質的な輪帯状線である。線は、約０．５の厚さである。投薬マーキング（６０）は、アプリケータ面（２０）を内側投薬区画（６４）と外側区画（６８）とに分割する。図１の実施形態では、アプリケータ面（２０）は、HDPEからできており、投薬マーキング（６０）は、HDPEのレーザーエッチングによりアプリケータ面（２０）に実現される。レーザーエッチングは、当技術分野で周知の技術である。成形後、アプリケータヘッド（１０）はレーザーエッチング機に積み込まれる。レーザービームは、好適な経路をたどって、アプリケータ面（２０）の示唆された領域の材料を焼き、投薬マーキング（６０）を作る。この結果、処理された領域は、アプリケータ面（２０）のベース色の異なる色合いとなる。

投薬マーキング（６０）は、約２０ｍｍの直径Ｄを有する。投薬マーキング（６０）の直径は、内側投薬区画（６４）が特定の局所製剤の所定用量を収容できるように適合されている。投薬マーキング（６０、６０’、６０’’、６２’、６２’’）の直径を局所製剤の所定用量へと適合させる方法は、詳細な説明に既述である。投薬マーキングで投与する方法もまた、詳細な説明に既述である。局所製剤、例えば、ゲルの投薬に関しては、図１のアプリケータヘッドを備えるパッケージが真っすぐに立てた位置で保持されている。真っすぐに立つとは、アプリケータ面（２０）が水平とすることを意味する。ゲルは出口開口部（４０）から押し出され、アプリケータ面（２０）上に広がる。ゲルは、アプリケータ面（２０）上に球状の塊を形成する。球状の塊が内側投薬区画（６４）を覆い、投薬マーキング（６０）に達したら、押し出しは停止される。外側区画（６８）はゲルがない状態である。現在アプリケータ面（２０）に存在するゲルの量は、所定用量と対応する。図１では、直径Ｄは、ボルタレン関節痛の製品を約２グラム供給するように構成されている。

図２はアプリケータヘッド（１０）の他の実施形態を示す。図２の実施形態は、投薬マーキング（６０’、６２’）の詳細を除いて、図１の実施形態と同じ特性を有する。図２の実施形態では、アプリケータヘッド（１０）はHDPE製である。リング（６５）が同じHDPE材料からアプリケータ面（２０）へと成形されるが、色は異なる。リング（６５）は、その中央部に出口開口部（４０）を有する。リング（６５）は、当技術分野で周知の技術であるバイインジェクション成形によりアプリケータ面（２０）へと成形される。リング（６５）は、アプリケータ面（２０）を、内側投薬区画（６４）、リング投薬区画（６６）、および外側区画（６８）の３つのセクションに分割する。リング（６５）と内側投薬区画（６４）との間の境界の線は第１投薬マーキング（６０’）を構成する。リング（６５）と外側区画との間の境界の線は、第２投薬マーキング（６２’）を構成する。リング（６５）は、６．０ｍｍのリング幅Ｗと、２０．０ｍｍの直径Ｄとを有する（図３に示される）。最終的に、第１投薬マーキング（６０’）は、２０．０ｍｍの同じ直径Ｄを有する。第２投薬マーキング（６２’）は、直径Ｄとリング幅Ｗの合計である２６．００ｍｍの直径を有する。第１および第２投薬マーキング（６０’、６２’）の直径は、内側投薬区画（６４）が特定の局所製剤の所定の第１用量を収容でき、内側投薬区画（６４）がリング投薬区画（６６）と共に特定の局所製剤のより高い所定の第２用量を収容できるように適合されている。第１および第２投薬マーキング（６０’、６２’）の直径を所定の第１および第２用量に適合させる方法は、詳細な説明に既述である。図２の投薬マーキングで投薬することは、図１の説明で説明された投薬と同様であるが、図２の実施形態は、２つの異なる所定用量の計測を提供する。局所製剤の第１用量は、図１のために説明されたように内側投薬区画（６４）で計測でき、製品の第２のより高い用量は、以下のように計測できる。製品が内側投薬マーキング（６０’）に達しても押し出しは停止されないが、製品がより広がり、第１投薬マーキング（６０’）を乗り越えるまで、および製品が内側投薬区画（６４）およびリング投薬区画（６６）を覆うまで、および第２投薬マーキング（６２’）に達するまで押し出しは継続される。製品が第２投薬マーキング（６２’）に達すると、押し出しは停止される。外側区画（６８）は製品によって覆われない。内側投薬区画（６４）およびリング投薬区画（６６）を覆う製品の量は、所定の第２用量に対応する。図２では、直径Ｄおよびリング幅Ｗは、内側投薬区画（６４）がボルタレン関節痛ボルタレン関節痛の製品を２グラム供給し、投薬区画（６４）およびリング投薬区画（６６）が共にボルタレン関節痛の製品を４グラム供給するように構成されている。本実施形態により実現される投薬精度は、＋／－１０％（ｗｔ．）である。

図３は、図２の実施形態のアプリケータ面（２０）の分解斜視側面図を示す。特に、リング（６５）はアプリケータ面（２０）から除去されて示されている。これは、リング（６５）は、必ずしもアプリケータ面（２０）から除去されて構成されるわけではないため、構成および製造のみの理解をより良好にするためである。図２、３、６および７の実施形態のアプリケータ面（２０）は、バイインジェクション成形により作られている。第１成形ステップでは、アプリケータ面（２０）は、第１色の第１材料から成形される。凹部（６７）は、この第１成形ステップにてアプリケータ面（２０）で予め見られる。アプリケータ面（２０）上にある表面起伏（８０）の構成は、凹部（６７）の底部に連続している。第２成形ステップで、この凹部（６７）は、第１色から異なる第２色を有するリング（６６）の第２材料で充填される。リング（６５）を形成するために注入される第２材料の量は、この凹部（６７）を充填するのに十分である。冷却後、リング（６５）は、アプリケータ面（２０）から突出しない。リング（６５）の表面に存在する表面起伏（８０）は、アプリケータ面（２０）の他の上の表面起伏（８０）の構成とシームレスに嵌合する。リング（６５）は、２０．０ｍｍの直径Ｄ、６．０ｍｍの幅Ｗ、および０．９ｍｍの厚さＴを有する。図３はまた、アプリケータ面（２０）をアプリケータヘッド（１０）の他の部分に繋ぐように機能するプラグ（９０）を示す。プラグ（９０）は、アプリケータ面（２０）の底側からの管状突出部である。これは、出口開口部（４０）の周囲に同心に配置されている。プラグ（９０）は、局所製剤のための流路を形成するアプリケータヘッド（１０）の部分を収容できる。プラグ（９０）は、一直線のプラグセクション（９２）のアプリケータ面（２０）の底部から筒状に突出する。一直線のプラグセクション（９２）は、９ｍｍの長さである。プラグ（９０）は、傾斜したプラグセクション（９４）でわずかに先細りになって終端している。傾斜したプラグセクション（９４）によって、アプリケータヘッド（１０）の他の部分とのアプリケータ面（２０）の容易な組み立てがもたらされる。アプリケータ面（２０）は、アプリケータヘッド（１０）の他の部分にプレスフィットできる。

図３はまた、流れ方向Ａ－Ａ’を示す。この流れ方向Ａ－Ａ’は、図３のアプリケータ面が投与のためにアプリケータヘッド（１０）と使用される際の、ゲルまたはクリーム等の局所製剤が流れる方向を示す。流れ方向Ａ－Ａ’は、プラグ（９０）を通り、出口開口部（４０）を通る。図３はまた、端壁（７２）の傾斜セクションに繋がるリッジ（７０）を示す。端壁（７２）の傾斜セクションは、端壁（７４）の垂直セクションに合流する。それにより、アプリケータ面（２０）の鈍角の外縁が設けられる。これは、アプリケータヘッド（１０）の他の部分への滑らかな接点をもたらす。また、アプリケータ面（２０）の触覚が皮膚に優しくなる。

図４は、アプリケータヘッド（１０）のさらに他の実施形態を示す。図４の実施形態は、投薬マーキング（６０’’、６２’’）の詳細がさらに異なる以外、図１および図２の実施形態と同じ特性を有する。図４の実施形態は、２つの投薬マーキング（６０’’、６２’’）として２つのリングを備えており、投薬インジケータ（６１、６３）をさらに備える。

両方の投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、出口開口部（４０）周囲に同心円状に配置されるリングで実現される。図２の実施形態のリング（６５）のように、投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）へと成形される。第１投薬マーキング（６０’’）は、出口開口部（４０）により近く位置付けられ、第２投薬マーキング（６２’’）は、出口開口部（４０）からさらに外方に位置付けられる。図４の実施形態では、アプリケータヘッド（１０）はHDPE製で、第１および第２投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、同じ材料から成形されるが、色は異なる。２つの投薬マーキング（６０’’、６２’’）を備えるアプリケータ面（１０）は、当技術分野で周知のバイインジェクション成形によって製造される。第１および第２投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、異なる色を有するためアプリケータ面（２０）から際立つ。投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、投薬インジケータ（６１、６３）をさらに備える。投薬インジケータ（６１、６３）は、半円の隆起内に形成される数字であり、隆起は投薬マーキングリング（６０’’、６２’’）内に形成される。図３では、投薬インジケータ（６１、６３）は、数字「２」および「４」で２グラム（６１）および４グラム（６３）の所定用量を示す。数字は、アプリケータ面（２０）と同じ材料および色からである。最終的に、数字は、投薬マーキング（６０’’、６２’’）の異なる色を有する隆起から際立ち、容易に判読可能である。第１投薬マーキング（６０’’）の第１投薬インジケータ（６１）の数字は、この第１投薬マーキング（６０’’）で計測できる第１所定用量を表す。第２投薬マーキング（６２’’）の第２投薬インジケータ（６３）の数字は、第２投薬マーキング（６２’’）で計測できる第２所定用量を表す。

２つの投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）を内側投薬区画（６４）、リング投薬区画（６６）、および外側区画（６８）の３つのセクションに分割する。本実施形態のリング投薬区画（６６）は、第１投薬マーキング（６０’’）の外側端および第２投薬マーキング（６２’’）の内側端により制限される。リング投薬区画（６６）は、リング幅Ｗを有する。第１投薬マーキング（６０’’）は、１９．５５ｍｍの内径Ｄおよび２０．４５ｍｍの外径を有する（図５に示される）。第２投薬マーキング（６２’’）は、２５．５５ｍｍの内径Ｄ１および２６．４５ｍｍの外径を有する（図５に示される）。第１および第２投薬マーキング（６０’’、６２’’）の直径は、内側投薬区画（６４）が特定の局所製剤の所定の第１用量を収容でき、内側投薬区画（６４）がリング投薬区画（６６）と共に特定の局所製剤のより高い所定の第２用量を収容に対応できるように適合されている。第１および第２投薬マーキング（６０’’、６２’’）の直径を所定の第１および第２用量に適合させる方法は、詳細な説明に説明している。

図４の実施形態での投薬は以下のように働く。図４のアプリケータヘッドを備えるパッケージは、アプリケータ面（２０）が水平となるように真っすぐに立てた位置で保持される。局所製剤は、パッケージから出口開口部（４０）の外へ出される。製剤は、球状の塊の形状でアプリケータ面（２０）に広がる。製剤の第１用量が所望される場合、押し出しは製品が第１投薬マーキング（６０’’）に達するまで継続される。製剤が第１投薬マーキング（６０’’）の内縁、第１投薬マーキング（６０’’）、または第１投薬マーキング（６０’’）の外縁にある時に押し出しが停止されると、計測される用量は、２グラム＋／－１０％（ｗｔ）の範囲内にあるボルタレン関節痛である。製剤は、内側投薬区画（６４）および第１投薬マーキング（６２’’）を覆う。リング投薬区画（６６）、第２投薬マーキング（６２’’）、および外側区画（６８）は、製品によって覆われない。アプリケータ面（２０）に存在する製品の量は、所定の第１用量、すなわち２グラムのボルタレン関節痛である。投薬インジケータ（６１）は、第１用量、この実施形態では、２グラムの製品の量をユーザに再認識させる。製品の第２のより高い用量が所望される場合、押し出しは製品が第２投薬マーキング（６２’’）に達し、覆うまで継続される。製品は、内側投薬区画（６４）、第１投薬マーキング（６０’’）、リング投薬区画（６６）、および第２投薬マーキング（６２’’）を覆う。外側区画（６８）は、製品によって覆われない。現在アプリケータ面（２０）に存在するボルタレン関節痛の量は、所定の第２用量、すなわち、４．０グラムのボルタレン関節痛である。投薬インジケータ（６３）は、第２用量、この実施形態では、４グラムの製品の量をユーザに再認識させる。

図５は、図４の実施形態のアプリケータ面の分解斜視側面図を示す。図３のように、投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）から除去されて示されている。これは、必ずしも投薬マーキング（６０’’、６２’’）がアプリケータ面（２０）から除去されて構成されるわけではないため、構成および製造のみの理解をより良好にするためである。図４および図５のアプリケータ面（２０）は、バイインジェクション成形により作られる。第１成形ステップでは、アプリケータ面（２０）は、第１色の第１材料から成形される。２つの凹部（６７）は、この第１成形ステップにてアプリケータ面（２０）で予め見られる。顕著に、凹部（６７）は、投薬インジケータ（６１、６３）を囲う隆起のための凹んだ空間も予見する。これらの凹んだ空間内に、依然として第１色の第１材料から第１成形ステップの間に、投薬インジケータ（６１、６３）の数字が形成される。アプリケータ面（２０）に存在する表面起伏（８０）の構成は、凹部（６７）の底部に連続している。第２成形ステップで、凹部は、第１色とは異なる第２色を有する、第１および第２投薬マーキング（６０’’、６２’’）の第２材料で充填される。２つの投薬マーキング（６０’’、６２’’）を形成するために注入された第２材料の量は、凹部（６７）を充填するのに十分である。冷却後、投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、アプリケータ面（２０）から突出しない。投薬マーキング（６０’’、６２’’）の端は、凹部（６７）の端と面一である。投薬マーキング（６０’’、６２’’）の表面に存在する表面起伏（８０）は、アプリケータ面（２０）の他の上の表面起伏（８０）の構成とシームレスに嵌合する。アプリケータ面（２０）は、表面起伏（８０）によって定期的に波打つ滑らかな表面を有する。投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、図３のリング（６５）の厚さＴと同じ厚さを有する。プラグ（９０）が図３の実施形態のように構成される。

図６は、図２の実施形態のアプリケータ面の垂直中央切断図を示す。アプリケータ面（２０）は、表面起伏（８０）によって凹凸または波形表面を有する。さらに、アプリケータ面（２０）は、出口開口部（４０）の近くに中心に最高点を有し、端壁（３０）の近くに外向きに最下点を有するわずかな屈曲を有する。図６は、流れ方向Ａ－Ａ’がいかにプラグ（９０）内を通り、出口開口部（４０）から出るかを示す。プラグ（９０）は、アプリケータ面（２０）の底側から略直角に突出する。流れ方向Ａ－Ａ’に対向するプラグ（９０）の表面は、滑らかな表面を有する。プラグ（９０）は、アプリケータヘッド（１０）の他の部分と向かい合って摺動可能に構成されている。

固定要素（３２）がアプリケータ面（２０）の底部に予め見られる。固定要素（３２）は、約３．７５ｍｍの長さのフックである。図６の実施形態に２つの固定要素がある（２つのみ示されている）。固定要素は、凹部（６７）およびリング（６５）の下におおよそ位置付けられている。固定要素（３２）によって、アプリケータヘッド（２０）は、ユーザが取り外しできないように、スナップフィット機構でアプリケータヘッド（１０）の他の部分に張り付けられることができる。加えて、輪帯状固定要素（７６）がプラグ（９０）に対向する端壁（７４）の垂直セクションの端部上に形成されている。輪帯状固定要素（７６）もまた、スナップフィットでアプリケータヘッドの他の部分に張り付けられ、アプリケータ面（２０）が、アプリケータヘッド（１０）に予め見られる開閉機構が開かれた際でもアプリケータヘッド（１０）の他の部分に接続されたままとすることを確保する。

図７は、図２の実施形態の側面図を示す。特に、図７では、図２のアプリケータ面（２０）は、アプリケータヘッド（１０）の他の部分に張り付けられる。アプリケータ面（２０）から、アプリケータヘッド（１０）はチューブ移行部（１８）に向けて再度広がるまでネック部（１２）に向かって先細っている。チューブ移行部（１８）は、アプリケータヘッド（１０）と共に使用されるチューブまたは容器のネック部に合致する形状および寸法を有する。アプリケータヘッド（１０）の上半分には、グリップ部（１４）が予め見られる。２つのグリップ部（１４）がアプリケータヘッド（１０）の反対側にある。図７および８では、グリップ部（１４）は１つしか視認できない。グリップ部（１４）は、アプリケータヘッド（１０）で予め見られる開閉機構を操作するために機能する。図７は、閉位置にある アプリケータヘッド（１０）を示す。閉位置では、端壁（３０）の垂直セクション（７４）は、接触線（１６）でアプリケータヘッド（１０）の本体（１１）と接触する。アプリケータヘッド（１０）を開くには、流れ方向Ａ－Ａ’の揚力がグリップ部（１４）を通してアプリケータ面（２０）にかけられる。アプリケータ面（２０）は、その後、最大開位置に達するまで摺動運動で本体（１１）から約２．５ｍｍ持ち上がる。アプリケータヘッドを閉じるには、けん引力が閉じ方向Ａ’－Ａにグリップ部（１４）を介してアプリケータ面（２０）にかけられる。アプリケータ面（２０）は、その後、閉位置で本体（１１）に接触するまでこの閉じ方向Ａ’－Ａに摺動する。

図８は、図２の実施形態の外観斜視図を示す。グリップ部（１４）がユーザの指を収容する凹部を有して人間工学的に設計されていることを示している。グリップ部（１４）は、このように、簡単に掴まれることができる。開閉機構は、２つの指、典型的に、親指を１つのグリップ部（１４）に、同じ手の人差し指を第２グリップ部（１４）に置いて操作することができる。図８はまた、閉位置にあるアプリケータヘッド（１０）を示す。従って、アプリケータ面（２０）と本体（１１）との間に距離がない。

図９は、第４実施形態の斜視図を示す。図９から１２の実施形態では、アプリケータ面は、流れ方向Ａ－Ａ’に垂直な水平部（２１）と、流れ方向Ａ－Ａ’に向かって角度を持つ傾斜部（２２）とを備える。角度は１８０°未満である。その結果、傾斜部（２２）は、アプリケータヘッド（１０）の傾斜エッジを形成する。傾斜部（２２）は、約２０％から６０％、約３０％から５０％、好適には、４０％のアプリケータ面（２０）を形成する。傾斜部（２２）、および出口開口部（４０）から押し出された際の局所製剤の異なる不規則な広がり挙動を構成するために、本実施形態の投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、部分的に円環状で、部分的に楕円体である。投薬マーキング（６０’’、６２’’）の水平部（２１）上の部分は円環状で、投薬マーキング（６０’’、６２’’）の傾斜部（２２）上の部分は楕円体である。投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、投薬インジケータ（６１、６３）を備える。これらの投薬インジケータ（６１、６３）は、第１（６０’’）および第２（６２’’）投薬マーキング内に計測される用量を示す符号または数字を備えることができる。図面では、これらの投薬インジケータ（６１、６３）は、空白である。

投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、印刷によりアプリケータ面（２０）上に実現される。実施形態は、アプリケータヘッドを閉じるために使用できる従来のキャップ（１００）を備える。図９から１２では、キャップは開位置で示されている。キャップ（１００）に形成されている可撓性部材（２００）と、アプリケータ面（２０）と端壁（３０）との間に形成されている脆性部材（２１０）とを備える開封明示機構が設けられている。キャップの最初の第１の閉鎖が行われると、可撓性部材（２００）は脆性部材（２１０）の下に引っかかる。キャップ（１００）の第１の開放が行われると、脆性部材（２１０）は可撓性部材（２００）により持ち上げられ、予め見られた脆弱点にてアプリケータヘッド（１０）から部分的に壊れて離れる。ユーザは、脆性部材（２１０）がアプリケータヘッド（１０）に完全に付いていない場合、アプリケータヘッド（１０）が先に開けられたと気付くことができる。

図１０は、図９の実施形態のヘッドを備えるパッケージの斜視図を示す。アプリケータヘッド（１０）は、チューブに取り付けられている。

図１１は、図９の実施形態のヘッドの側面図を示す。特に、傾斜部（２２）が示されている。傾斜部（２２）は、流れ方向Ａ－Ａ’および水平断面（２１）に向かって角度を有している。投薬マーキング（６０’’、６２’’）は、傾斜部（２２）から続くものであるが、勾配を反映するように調整された外形である。

図１２は、図９の実施形態のヘッドの上面図を示す。本実施形態のアプリケータヘッド（１０）が、局所製剤の投薬に使用された場合、局所製剤は出口開口部（４０）から押し出される。局所製剤は、続いて、水平部（２１）にわたってアプリケータ面（２０）で広がり、傾斜部（２２）にも広がる。局所製剤は、傾斜部（２２）ではより速く広がってもよい。そのため、傾斜部（２２）上の投薬マーキング（６０’’、６２’’）の部分の外形は、水平部（２１）上の円環状の外形から偏位することができる。投薬マーキング（６０’’、６２’’）の外形をアプリケータ面（２０）の特定のデザインへと、およびこれらのアプリケータ面（２０）上での局所製剤の挙動を調整する方法は、詳細な説明に既述である。

しかしながら、本明細書中に説明されている要素、装置、および方法は、詳細な説明、例、および図面において提示される特定の実施形態に限定されるものではない。本明細書中の実施形態例は、本発明の本質を例示したものにすぎないことを認識すべきである。当業者には、本発明の思想および範囲から逸脱せずに多数の改良および適合が容易に明らかである。

加えて、本明細書中に開示される全ての範囲は、その中に組み込まれるいくつかのまたは全ての部分範囲を包含すると理解されるべきである。例えば、「１．０から１０．０」の定められた範囲は、１．０以上の最小値から始まり、１０．０以下の最大値で終わる、例えば、１．０から５．３または４．７から１０．０、または３．６から７．９などのるいくつかのまたは全ての部分範囲を含むと考えられるべきである。

本明細書中に開示される全ての範囲は、別途、明確に定められない限り、その範囲の端点を含むと考えられるべきである。例えば、「５と１０の間」または「５から１０」または「５～１０」の範囲は、端点５および１０を含むと一般的に考えられるべきである。

一実施形態の特性または複数の特性は、本開示または関連性のある実施形態の特質によって明確に禁じられていない限り、そのような他の実施形態に具体的に説明されているまたは示されていないとしても、一般的に他の実施形態に適用されてもよい。同様に、本明細書中に説明されている組成物および方法は、本開示の目的と矛盾しない、本明細書中に説明されている特性および／またはステップのいかなる組み合わせも含むことができる。本明細書中に説明されている組成物および方法の多数の改良および／または適合は、当業者には本発明の思想および範囲から逸脱せずに容易に明らかであるだろう。

Claims (25)

1. 局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、
   前記局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備え、
   前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、
   前記アプリケータ面は、出口開口部を備え、
   前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、
   前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲み、
   前記出口開口部は、前記内側投薬区画内に配置される、アプリケータヘッド。
2. 前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有する、請求項１に記載のアプリケータヘッド。
3. 前記投薬マーキングは、完全に円環状の外形を有する、請求項１または２に記載のアプリケータヘッド。
4. 前記投薬マーキングは、部分的に円環状で、部分的に楕円体である、請求項１または２に記載のアプリケータヘッド。
5. 前記出口開口部は、前記投薬マーキングの前記外形の前記円環状の部分の中心に配置されている、請求項１から４のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
6. 前記直径Ｄは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘って広がる前記局所製剤の量が、前記所定用量に対応するように選択される、請求項２から５のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
7. 前記投薬マーキングは、視覚的投薬マーキングである、請求項１から６のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
8. 前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の表面処理、前記アプリケータ面上の色マーキングの塗布により、２つの区別可能な材料間の境界が前記投薬マーキングとして機能するようにいくつかの材料から前記アプリケータ面を作ることにより、または前記投薬マーキングを前記アプリケータ面の中へ成形することにより前記アプリケータ面上で実現される、請求項１から７のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
9. 前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面の他の部分の色と異なる色を有する、請求項１から８のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
10. 前記投薬マーキングは、前記アプリケータ面と面一である、請求項１から９のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
11. 前記投薬補助具は、局所製剤の２つの所定用量を投与するために適合されている、請求項１から１０のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
12. 前記アプリケータ面上には複数の投薬マーキングがあり、
    前記投薬マーキングは、前記出口開口部の周囲で同心円状に前記アプリケータ面上に配置される、請求項１から１１のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
13. 前記アプリケータ面上に第１投薬マーキングおよび第２投薬マーキングがあり、
    前記第１投薬マーキングは、前記出口開口部と前記第２投薬マーキングとの間に配置され、
    それらの間の前記第１投薬マーキングおよび前記第２投薬マーキングは、リング投薬区画を囲み、
    前記リング投薬区画は、前記第１投薬マーキングと前記第２投薬マーキングとの間の距離であるリング幅Ｗを有する、請求項１から１２のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
14. 前記リング幅Ｗは、前記局所製剤が前記出口開口部から吐出される際に、前記第２投薬マーキングに達するまでの前記出口開口部から前記内側投薬区画を亘り、さらに前記リング投薬区画に亘って広がる前記局所製剤の量は、第２所定用量に対応するように選択される、請求項１３に記載のアプリケータヘッド。
15. 前記アプリケータ面は、バイインジェクション成形により製造される、請求項１から１４のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
16. 前記第１投薬マーキングの直径Ｄは、約１９ｍｍから約２１ｍｍである、請求項１３から１５のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
17. 前記第２投薬マーキングの直径Ｄは、約２５ｍｍから約２７ｍｍで、前記リング幅Ｗは、約０．８ｍｍから約３ｍｍである、請求項１３から１５のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
18. 局所製剤の投与のためのアプリケータヘッドであって、
    前記局所製剤の所定用量の塗布のための投薬補助具を備え、
    前記アプリケータヘッドは、ユーザの皮膚に前記局所製剤を塗布するように適合されるアプリケータ面を備え、
    前記アプリケータ面は、複数の出口開口部を備え、
    前記投薬補助具は、前記アプリケータ面に投薬マーキングを備え、
    前記投薬マーキングは、少なくとも部分的に円環状の外形を有し、前記外形の前記円環状の部分は直径Ｄを有し、
    前記出口開口部は、前記アプリケータ面上に前記投薬マーキングの前記外形の前記円環状の部分の中心に対して点対称に配置され、
    前記投薬マーキングは、前記局所製剤の前記所定用量を計測するように機能する内側投薬区画を囲む、アプリケータヘッド。
19. 前記投薬マーキングは、前記投薬補助具で計測される局所製剤の所定用量に適合する外形および直径Ｄを有する、請求項１から１８のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
20. 前記投薬マーキング（単数または複数）は、前記アプリケータ面から突出しないまたは前記アプリケータ面に刻まれていない、請求項１から１９のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
21. 前記投薬マーキングは、一の投薬インジケータまたは複数の投薬インジケータをさらに備える、請求項１から２０のいずれか一項に記載のアプリケータヘッド。
22. 請求項１から２１のいずれか一項に記載のアプリケータヘッドを備える、局所製剤のためのパッケージ。
23. 局所製剤を含有する請求項２２に記載のパッケージを備える製品。
24. 前記局所製剤は、約１Ｐａ．ｓから約４Ｐａ．ｓの範囲の粘度を有する、請求項２３に記載の製品。
25. 局所製剤をパッケージから前記アプリケータ面上の前記出口開口部の外に押し出すステップと、
    前記内側投薬区画を覆うまで前記局所製剤を前記アプリケータ面に広げるステップと、
    前記局所製剤が前記内側投薬区画を覆うとすぐに前記局所製剤の押し出しを停止するステップとを備える、請求項２２に記載のパッケージで前記局所製剤を投与する方法。

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