JP2024510504A - 血漿カリクレインの多環式インヒビター - Google Patents

血漿カリクレインの多環式インヒビター Download PDF

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Abstract

本発明は、血漿カリクレインのインヒビターとして有用であり、血漿カリクレインのインヒビターの望ましい特徴を示す、化合物及びその組成物を提供する。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2021年3月17日に出願された米国仮特許出願第63/162,483号の利益を主張し、この仮特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
I.背景技術
血漿カリクレイン(pKa)は、凝固因子XIIaによってその触媒活性型に変換され、生得的な炎症反応及び内因性の血液凝固カスケードに寄与する、血液中のセリンプロテアーゼチモーゲンである。インビボでこの経路の活性化を引き起こすメカニズムには、活性化血小板から放出されるポリリン酸との相互作用、及びPKaの主要な生理学的インヒビターであるC1インヒビター(C1-INH)の欠損が含まれる。PKaが媒介する高分子量キニノーゲンの切断により、強力な血管拡張性かつ炎症誘発性ノナペプチドであるブラジキニン(BK)が生成され、これによりブラジキニン2受容体が活性化される。その後のカルボキシペプチダーゼによるBKの切断により、des-Arg9-BKが生成され、これによりB1受容体が活性化される。B1受容体とB2受容体は両方とも、血管、グリア、及び神経の細胞型によって発現され、最も高いレベルの網膜発現が神経節細胞層ならびに内顆粒層及び外顆粒層で検出される。B1及びB2受容体の活性化は、血管拡張を引き起こし、血管透過性を増加させる。
PKaは、手、足、顔、腹部、尿生殖路、及び喉頭を冒す有痛性の予測不可能な反復性の炎症の発作によって特徴付けられる常染色体優性疾患である遺伝性血管浮腫(HAE)などの多数の障害にも関連付けられる。HAEの有病率は、不確定であるが、50,000人当たり約1症例であると推定され、人種群間の公知の差はない。HAEは、血液中のPKa、ブラジキニン、及び他のセリンプロテアーゼを阻害するC1-INHレベルの欠損(I型)または機能不全(II型)によって引き起こされる。遺伝性血管浮腫(HAE)を有する個体は、C1-INHを欠損しており、その結果、過剰なブラジキニンの生成を起こし、次に、このことが、有痛性、消耗性、かつ潜在的に致死性の腫脹発作を引き起こす。処置されないままだと、HAEは、主に上気道閉塞により40%という高い死亡率をもたらし得る。
II.発明の概要
本開示は、血漿カリクレインに結合し、その活性を効率的に阻害する多数の化合物の開発に少なくとも部分的に基づく。したがって、血漿カリクレインを標的とするための、及び/または血漿カリクレインにより媒介される疾患及び障害を処置するための化合物及びその使用、新規中間体、ならびに本明細書に開示される化合物を調製するためのプロセスが、本明細書で提供される。本開示はまた、それらのいずれか1つを含む医薬組成物、及び処置(特にHAEなどの自己免疫疾患の処置)のための本明細書の化合物または組成物の使用にも及ぶ。
いくつかの実施形態では、本発明は、式(I):


Figure 2024510504000001
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、Cy、X、Cy、Cy、L、R、Rx’、R、及びRY’の各々は、単独及び組み合わせの両方で、本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて定義及び記載される。ある種の実施形態では、本発明は、本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて定義及び記載される、式(I)~(VI-c)の化合物を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、式(I)~(VI-c)の化合物の使用方法も提供する。
有利には、本開示の化合物は、治療活性、ならびに治療薬として使用するのに適切なレベルのバイオアベイラビリティ及び/または適切な半減期を有する。
III.発明を実施するための形態
A.定義
本発明の化合物には、上記に一般的に記載されるもの、ならびに本明細書に開示されるクラス、サブクラス、及び化学種によって更に例示されるものが含まれる。本明細書で使用する場合、以下の定義が、特に示さない限り適用されるものとする。本発明の目的のために、化学元素は、Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,75th Edに従って識別される。更に、有機化学の一般原則は、“Organic Chemistry”,Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito:1999、及び“March’s Advanced Organic Chemistry”,5th Ed.,Ed.:Smith,M.B.and March,J.,John Wiley & Sons,New York:2001に記載されており、これらの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書において使用される略語は、化学及び生物学分野の範囲内でのそれらの通常の意味を有する。本明細書において記載される化学構造及び式は、化学分野において公知の化学原子価の標準規則に従って構築される。
本明細書で使用する場合、用語「脂肪族」または「脂肪族基」は、完全に飽和であるか、もしくは1個以上の不飽和単位を含有する、直鎖(すなわち、非分岐状)もしくは分岐状の、置換されたもしくは非置換の炭化水素鎖、または完全に飽和であるか、もしくは1個以上の不飽和単位を含有する、単環式炭化水素もしくは二環式炭化水素であるが、芳香族ではなく(本明細書において、「カルボシクリル」、「脂環式」、もしくは「シクロアルキル」とも称される)、分子の残部への単一の結合点を有するものを意味する。特に明記しない限り、脂肪族基は、1~6個の脂肪族炭素原子を含有する。いくつかの実施形態では、脂肪族基は、1~5個の脂肪族炭素原子を含有する。いくつかの実施形態では、脂肪族基は、1~4個の脂肪族炭素原子を含有する。いくつかの実施形態では、脂肪族基は、1~3個の脂肪族炭素原子を含有し、更なる他の実施形態では、脂肪族基は、1~2個の脂肪族炭素原子を含有する。いくつかの実施形態では、「脂環式」(または「カルボシクリル」もしくは「シクロアルキル」)は、完全に飽和であるか、または1個以上の不飽和単位を含有する単環式C~C炭化水素であるが、芳香族ではなく、分子の残部への単一の結合点を有するものを指す。好適な脂肪族基としては、直鎖または分枝鎖の、置換されたまたは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル基、及びそれらのハイブリッド、例えば、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、または(シクロアルキル)アルケニルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロ原子」は、1個以上の酸素、硫黄、窒素、リンまたはケイ素(窒素、硫黄、リン、もしくはケイ素の任意の酸化形態;任意の塩基性窒素の四級化形態;または複素環式環の置換可能な窒素、例えば、N(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルにおけるような)、NH(ピロリジニルにおけるような)、またはNR(N置換されたピロリジニルにおけるような)を含む)を意味する。
本明細書で使用する場合、用語「不飽和」は、部分が1個以上の不飽和単位を有することを意味する。
用語「アルキレン」は、二価アルキル基を指す。「アルキレン鎖」は、ポリメチレン基、すなわち、-(CH-であり、式中、nは、正の整数であり、好ましくは1~6、1~4、1~3、1~2、または2~3である。置換されたアルキレン鎖は、1個以上のメチレン基水素原子が置換基で置き換えられているポリメチレン基である。好適な置換基としては、置換された脂肪族基について以下に記載されるものが挙げられる。
用語「ハロゲン」は、F、Cl、Br、またはIを意味する。
用語「アリール」は、合計5~10個の環員を有する単環式環系及び二環式環系であって、この系の少なくとも1個の環が芳香族であり、この系の各環が3~7個の環員を含有しているものを指す。用語「アリール」は、用語「アリール環」と互換的に使用され得る。いくつかの実施形態では、8~10員の二環式アリール基は、任意に置換されたナフチル環である。本発明のある種の実施形態では、「アリール」は、1個以上の置換基を有し得る芳香族環系を指し、これにはフェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラシルなどが含まれるがこれらに限定されない。本明細書で使用される場合、用語「アリール」の範囲内には、芳香族環が、1個以上の非芳香族環に縮合している基、例えば、インダニル、フタルイミジル、ナフトイミジル(naphthimidyl)、フェナントリジニル、またはテトラヒドロナフチルなども含まれる。
用語「ヘテロアリール」及び「ヘテロアル-(heteroar-)」は、5~10個の環原子、好ましくは5、6、または9個の環原子を有し、環状配置で共有される6、10、または14個のπ電子を有し、炭素原子に加えて、1~5個のヘテロ原子を有する基を指す。ヘテロアリール基としては、限定されるものではないが、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、及びプテリジニルが挙げられる。本明細書で使用する場合、用語「ヘテロアリール」及び「ヘテロアル-」には、芳香族複素環が、1個以上のアリール環、脂環式環、またはヘテロシクリル環に縮合している基であって、ラジカルまたは結合点が芳香族複素環上にあるもの(または二価の縮合ヘテロアリーレン環系の場合、少なくとも1個のラジカルまたは結合点が芳香族複素環上にあるもの)も含まれる。非限定的な例としては、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H-キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、及びピリド[2,3-b]-1,4-オキサジン-3(4H)-オンが挙げられる。ヘテロアリール基は、単環式または二環式であり得る。用語「ヘテロアリール」は、用語「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」、または「複素環式芳香族」と互換的に使用され得、これらの用語のいずれも任意に置換された環を含む。
本明細書で使用する場合、用語「ヘテロシクリル」、「複素環式ラジカル」、及び「複素環式環」は互換的に使用され、飽和または部分不飽和のいずれかであり、炭素原子に加えて、1個以上、好ましくは1~4個の上記に定義したヘテロ原子を有する、安定した5~7員の単環式または7~10員の二環式複素環部分を指す。この文脈において、環原子に関して使用される場合、用語「窒素」には、置換された窒素が含まれる。一例として、酸素、硫黄、または窒素から選択される0~3個のヘテロ原子を有する、飽和または部分不飽和の環では、窒素は、N(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルにおけるような)、NH(ピロリジニルにおけるような)、またはNR(N置換されたピロリジニルにおけるような)であり得る。
複素環式環は、そのペンダント基に、任意のヘテロ原子または炭素原子で結合され得、これは安定した構造をもたらし、環原子のいずれかは、任意に置換され得る。かかる飽和または部分不飽和の複素環式ラジカルの例としては、限定されるものではないが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、及びキヌクリジニルが挙げられる。用語「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル環」、「複素環基」、「複素環部分」、及び「複素環式ラジカル」は、本明細書において互換的に使用され、インドリニル、3H-インドリル、クロマニル、フェナントリジニル、またはテトラヒドロキノリニルなどの、ヘテロシクリル環が1個以上のアリール、ヘテロアリール、または脂環式環に縮合している基であって、ラジカルまたは結合点がヘテロシクリル環上にあるものも含まれる。ヘテロシクリル基は、単環式または二環式であり得る。用語「ヘテロシクリルアルキル」は、ヘテロシクリルにより置換されたアルキル基であって、アルキル及びヘテロシクリル部分が独立して任意に置換されているものを指す。
本明細書で使用する場合、用語「部分不飽和」は、少なくとも1つの二重または三重結合を含む環部分を指す。用語「部分不飽和」は、複数の不飽和部位を有する環を包含することを意図するが、本明細書で定義されるアリールまたはヘテロアリール部分が含まれることを意図しない。
本明細書で使用する場合、かつ特に明記しない限り、接尾辞「-エン」は、二価の基を記述するために使用される。したがって、上記の用語のいずれも、その部分の二価のバージョンを記述するために接尾辞「-エン」で修飾され得る。例えば、二価炭素環は「カルボシクリレン」であり、二価アリール環は「アリーレン」であり、二価ベンゼン環は「フェニレン」であり、二価ヘテロ環は「ヘテロシクリレン」であり、二価ヘテロアリール環は「ヘテロアリーレン」であり、二価アルキル鎖は「アルキレン」であり、二価アルケニル鎖は「アルケニレン」であり、二価アルキニル鎖は「アルキニレン」である、などである。
本明細書に記載されるように、本発明の化合物は、明記される場合、「任意に置換された」部分を含有し得る。一般に、用語「任意に」の後であるかどうかにかかわらず、用語「置換された」は、指定された部分の1個以上の水素が、好適な置換基で置き換えられていることを意味する。「置換された」は、構造から明白であるかまたは暗に示される1個以上の水素に適用される(例えば、
Figure 2024510504000002
は、少なくとも
Figure 2024510504000003
を指し、
Figure 2024510504000004

は、少なくとも
Figure 2024510504000005
を指す)。加えて、多環式環系では、特に示さない限り、置換基は任意の個々の環上の水素から置き換わることができる(例えば、
Figure 2024510504000006
は、少なくとも
Figure 2024510504000007
を指す)。特に示さない限り、「任意に置換された」基は、当該基の各置換可能な位置に好適な置換基を有し得、任意の所与の構造における2つ以上の位置が、指定された基から選択される2個以上の置換基で置換され得る場合、置換基は、全ての位置で同一であっても、または異なっていてもよい。本発明により想定される置換基の組み合わせは、好ましくは、安定した、または化学的に可能な化合物の形成をもたらすものである。用語「安定した」は、本明細書で使用する場合、化合物であって、それらの生成、検出、ならびにある種の実施形態では、それらの回収、精製、及び本明細書に開示される1つ以上の目的のためのそれらの使用を可能にする条件に供される場合に、実質的に変化しない化合物を指す。
「任意に置換された」基の置換可能な炭素原子上の好適な一価置換基は、独立して、ハロゲン;-(CH0~4R°;-(CH0~4OR°;-O(CH0~4R°、-O(CH0~4C(O)OR°;-O(CH0~4OR°;-(CH0~4CH(OR°);-(CH0~4SR°;R°で置換されていてもよい-(CH0~4Ph;R°で置換されていてもよい-(CH0~4O(CH0~1Ph;R°で置換されていてもよい-CH=CHPh;R°で置換されていてもよい-(CH0~4O(CH0~1-ピリジル;-NO;-CN;-N;-(CH0~4N(R°);-(CH0~4N(R°)C(O)R°;-N(R°)C(S)R°;-(CH0~4N(R°)C(O)NR°;-N(R°)C(S)NR°;-(CH0~4N(R°)C(O)OR°;-N(R°)N(R°)C(O)R°;-N(R°)N(R°)C(O)NR°;-N(R°)N(R°)C(O)OR°;-(CH0~4C(O)R°;-C(S)R°;-(CH0~4C(O)OR°;-(CH0~4C(O)SR°;-(CH0~4C(O)OSiR°;-(CH0~4OC(O)R°;-OC(O)(CH0~4SR°、-SC(S)SR°;-(CH0~4SC(O)R°;-(CH0~4C(O)NR°;-C(S)NR°;-C(S)SR°;-SC(S)SR°、-(CH0~4OC(O)NR°;-C(O)N(OR°)R°;-C(O)C(O)R°;-C(O)CHC(O)R°;-C(NOR°)R°;-(CH0~4SSR°;-(CH0~4S(O)R°;-(CH0~4S(O)OR°;-(CH0~4OS(O)R°;-S(O)NR°;-(CH0~4S(O)R°;-N(R°)S(O)NR°;-N(R°)S(O)R°;-N(OR°)R°;-C(NH)NR°;-P(O)R°;-P(O)R°;-OP(O)R°;-OP(O)(OR°);SiR°;-(C1~4直鎖状もしくは分岐状アルキレン)O-N(R°);または-(C1~4直鎖状もしくは分岐状アルキレン)C(O)O-N(R°)であり、式中、各R°は、以下に定義されるように置換されていてもよく、独立して、水素、C1~6脂肪族、-CHPh、-O(CH0~1Ph、-CH-(5~6員のヘテロアリール環)、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和環、部分不飽和環、もしくはアリール環であるか、あるいは上記の定義にかかわらず、2個のR°の独立した出現は、それらに介在する原子(複数可)とともに、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する3~12員の飽和、部分不飽和、またはアリールの単環式または二環式環を形成し、これは以下に定義されるように置換されていてもよい。
R°上の好適な一価置換基(またはR°が2個独立して出現することにより、それらに介在する原子とともに形成された環)は、独立して、ハロゲン、-(CH0~2、-(ハロR)、-(CH0~2OH、-(CH0~2OR、-(CH0~2CH(OR;-O(ハロR)、-CN、-N、-(CH0~2C(O)R、-(CH0~2C(O)OH、-(CH0~2C(O)OR、-(CH0~2SR、-(CH0~2SH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NHR、-(CH0~2NR 、-NO、-SiR 、-OSiR 、-C(O)SR、-(C1~4直鎖状もしくは分岐状アルキレン)C(O)OR、または-SSRであり、式中、各Rは、非置換であるか、または「ハロ」が前にある場合は1個以上のハロゲンのみで置換されており、C1~4脂肪族、-CHPh、-O(CH0~1Ph、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和環、部分不飽和環、もしくはアリール環から独立して選択される。R°の飽和炭素原子上の好適な二価置換基としては、=O及び=Sが挙げられる。
「任意に置換された」基の飽和炭素原子上の好適な二価置換基としては、以下:=O、=S、=NNR 、=NNHC(O)R、=NNHC(O)OR、=NNHS(O)、=NR、=NOR、-O(C(R ))2~3O-、または-S(C(R ))2~3S-が挙げられ、式中、独立して出現する各Rは、水素、以下に定義されるように置換されていてもよいC1~6脂肪族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換の5~6員の飽和環、部分不飽和環、もしくはアリール環から選択される。「任意に置換された」基の近接する置換可能な炭素に結合している好適な二価置換基としては、-O(CR 2-3O-が挙げられ、式中、独立して出現する各Rは、水素、以下に定義されるように置換されていてもよいC1~6脂肪族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換の5~6員の飽和環、部分不飽和環、もしくはアリール環から選択される。
の脂肪族基上の好適な置換基としては、ハロゲン、-R、-(ハロR)、-OH、-OR、-O(ハロR)、-CN、-C(O)OH、-C(O)OR、-NH、-NHR、-NR 、または-NOが挙げられ、式中、各Rは、非置換であるか、または「ハロ」が前にある場合は1個以上のハロゲンのみで置換されており、独立して、C1~4脂肪族、-CHPh、-O(CH0~1Ph、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和環、部分不飽和環、もしくはアリール環である。
「任意に置換された」基の置換可能な窒素上の好適な置換基としては、-R、-NR 、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)C(O)R、-C(O)CHC(O)R、-S(O)、-S(O)NR 、-C(S)NR 、-C(NH)NR 、または-N(R)S(O)が挙げられ、式中、各Rは、独立して、水素、以下で定義されるように置換されていてもよいC1~6脂肪族、非置換-OPh、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換の5~6員の飽和環、部分不飽和環、もしくはアリール環であるか、あるいは上記の定義にかかわらず、2個のRの独立した出現は、それらに介在する原子(複数可)とともに、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換の3~12員の飽和、部分不飽和、またはアリールの単環式または二環式環を形成する。
の脂肪族基上の好適な置換基は、独立して、ハロゲン、-R、-(ハロR)、-OH、-OR、-O(ハロR)、-CN、-C(O)OH、-C(O)OR、-NH、-NHR、-NR 、または-NOであり、式中、各Rは、非置換であるか、または「ハロ」が前にある場合は1個以上のハロゲンのみで置換されており、独立して、C1~4脂肪族、-CHPh、-O(CH0~1Ph、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和環、部分不飽和環、もしくはアリール環である。
本明細書で使用する場合、用語「薬学的に許容される塩」は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答などを伴わずに、ヒト及び下等動物の組織と接触させて使用するのに好適であり、妥当な利益/リスク比に見合う塩を指す。薬学的に許容される塩は、当該技術分野において周知である。例えば、S.M.Bergeらは、参照により本明細書に組み込まれるJ.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1-19において、薬学的に許容される塩を詳細に記載している。
ある種の実施形態では、化合物の中性形態は、塩を塩基または酸と接触させ、従来の方法で親化合物を単離することにより再生される。いくつかの実施形態では、化合物の親形態は、極性溶媒における溶解性などの特定の物理的特性が種々の塩形態とは異なる。
特に記載しない限り、本明細書において示される構造は、当該構造の全ての異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、及び幾何(または立体配座))形態;例えば、各不斉中心についてのR配置及びS配置、Z及びE二重結合異性体、ならびにZ及びE立体配座異性体が含まれることも意味する。したがって、本発明の化合物の単一の立体化学異性体、ならびにエナンチオマー混合物、ジアステレオマー混合物、及び幾何(または立体配座)混合物が、本発明の範囲内である。特に記載しない限り、本発明の化合物の全ての互変異性形態が、本発明の範囲内である。加えて、特に記載しない限り、本明細書において示される構造は、1個以上の同位体濃縮された原子が存在することのみが異なる化合物が含まれることも意味する。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置き換え、または13C濃縮炭素もしくは14C濃縮炭素による炭素の置き換えを含む、本発明の構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。かかる化合物は、例えば、分析ツールとして、生物学的アッセイにおけるプローブとして、または本発明による治療剤として有用である。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、単一のエナンチオマーまたは単一のジアステレオ異性体として提供される。単一のエナンチオマーとは、エナンチオマー過剰率が80%以上、例えば、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、または99%であることを指す。単一のジアステレオ異性体の過剰率とは、80%以上、例えば、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、または99%の過剰率を指す。
本明細書で使用する場合、用語「オキソ」は、炭素原子に二重結合しており、これによりカルボニルを形成する、酸素を意味する。
記号「
Figure 2024510504000008
」は、未知の立体化学または混合立体化学を示すための結合として使用される場合を除き、化学部分の、分子または化学式の残部への結合点を示す。
本明細書では、冠詞「a」及び「an」は、冠詞の文法上の目的語の1つまたは2つ以上(すなわち、少なくとも1つ)を指すために使用される。一例として、「元素(an element)」は、1個の元素または2個以上の元素を意味する。
「投与計画」(または「治療計画」)は、その用語が本明細書で使用される場合、通常は一定時間を隔てて、対象に個別に投与される単位用量(通常は2回以上)のセットである。いくつかの実施形態では、所与の治療剤は、1回以上の用量を必要とし得る、推奨される投与計画を有する。いくつかの実施形態では、投与計画は、各々が互いに同じ長さの期間で隔てられている複数の用量から構成され、いくつかの実施形態では、投与計画は、複数の用量から構成され、少なくとも2つの異なる期間で個々の用量が隔てられている。
文脈から理解されるように、「参照」化合物は、関連性比較を可能にするほど関心対象の特定の化合物と十分に類似する化合物である。いくつかの実施形態では、参照化合物に関する情報は、特定の化合物に関する情報と同時に取得される。いくつかの実施形態では、参照化合物に関する情報は、履歴的である。いくつかの実施形態では、参照化合物に関する情報は、例えば、コンピュータ可読媒体に保存される。いくつかの実施形態では、関心対象の特定の化合物の参照化合物との比較は、参照化合物に対する関心対象の特定の化合物の同一性、類似性、またはその相違を確立する。
本明細書で使用する場合、語句「治療剤」は、治療効果を有し、及び/または対象に投与された場合に、所望の生物学的及び/または薬理学的効果を誘発する任意の薬剤を指す。
本明細書で使用する場合、用語「治療上有効量」は、任意の医学的処置に適用可能な妥当な利益/リスク比で、処置される対象に治療効果を与える治療剤の量を指す。治療効果は、客観的(すなわち、いくつかの試験またはマーカーによって測定可能である)または主観的(すなわち、対象が効果の徴候を示すか、または効果を感じる)であり得る。特に、「治療上有効量」は、所望の疾患または状態を処置、改善、または予防するのに有効な、あるいは例えば、当該疾患に関連する症状を改善すること、当該疾患の発症を予防もしくは遅延させること、及び/または当該疾患の症状の重症度もしくは頻度をも軽減することによって検出可能な治療効果または予防効果を示すのに有効な、治療剤の量を指す。治療上有効量は、一般に、複数の単位用量から構成され得る投与計画で投与される。任意の特定の治療剤について、治療上有効量(及び/または有効な投与計画内での適切な単位用量)は、例えば、投与経路、他の医薬品との組み合わせに応じて異なり得る。また、任意の特定の対象に対する特定の治療上有効量(及び/または単位用量)は、処置されている障害及び障害の重症度;使用される特定の治療剤の活性;使用される特定の組成物;対象の年齢、体重、健康状態、性別、及び食事;使用される特定の治療剤の投与時間、投与経路、及び/または排出もしくは代謝速度;処置期間;ならびに医学分野において周知の類似の因子を含む種々の因子に依存し得る。
本明細書で使用する場合、用語「処置」(「処置する」または「処置すること」も同様)は、特定の疾患、障害、及び/または状態の1つ以上の症状、特質、及び/または原因を、部分的または完全に、軽減し、改善し、緩和し、阻害し、それらの発症を遅延させ、それらの重症度を低減し、及び/またはそれらの発生率を低減する物質(例えば、提供される組成物)の任意の投与を指す。かかる処置は、関連する疾患、障害、及び/または状態の徴候を示さない対象の処置、及び/または当該疾患、障害、及び/または状態の初期徴候のみを示す対象の処置であり得る。代替的にまたは追加的に、かかる処置は、関連する疾患、障害、及び/または状態の1つ以上の確立された徴候を示す対象の処置であり得る。いくつかの実施形態では、処置は、関連する疾患、障害、及び/または状態に罹患していると診断された対象の処置であり得る。いくつかの実施形態では、処置は、関連する疾患、障害、及び/または状態の発症リスクの増加と統計的に相関する1つ以上の感受性因子を有することが既知の対象の処置であり得る。
B.化合物
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、式(I):
Figure 2024510504000009
の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、
式中:
Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式ヘテロアリーレン、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~6個のヘテロ原子を有する10~14員の三環式ヘテロアリーレン、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~6個のヘテロ原子を有する8~14員の飽和もしくは部分不飽和の二環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~6個のヘテロ原子を有する10~15員の飽和もしくは部分不飽和の三環式ヘテロシクリルであり、ここで、Cyは、0~6個の-R基で置換されており;
各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC脂肪族、フェニル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する6~12員のスピロ環式環系から選択される任意に置換された基、から独立して選択され;
各Rは、独立して、水素、あるいはC1~6脂肪族、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であり;
Xは、-N=または-NR-であり、ここでXは、シクロプロピル環に結合したCyの環原子に隣接しており;
各R及びRY’は、水素、ハロゲン、及び任意に置換されたC1~6脂肪族基から独立して選択され;
各R及びR’は、水素、ハロゲン、またはCNから独立して選択され;
Cyは、フェニル、8~10員の二環式アリール、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、もしくは酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員のヘテロアリールから選択される(ここで、Cyは、0~5個の-R基で置換されている);または
Cy及びRは、それらに介在する原子とともに、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する6~12員のスピロ環式環系を形成しており、ここで、Cy及びRによって形成された環(複数可)は、0~4個の-R基で置換されていてもよく;
各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC脂肪族、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基、から独立して選択され;
Lは、任意に置換されたC1~3炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-、-NR-、-S-、-SO-、もしくは-SO-で置き換えられている)であるか;またはLは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する任意に置換された5~6員の飽和もしくは部分不飽和のヘテロシクレンであり;
各Rは、水素、-(CH0~3OR、-(CH0~3C(O)OR、または任意に置換されたC1~6脂肪族基から独立して選択され;
Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員の二環式ヘテロアリール、または酸素、窒素、もしくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する6~12員の飽和もしくは部分不飽和の二環式ヘテロシクリルであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されており;
各Lは、共有結合、または任意に置換されたC1~6炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-もしくは-NR-で置き換えられている)から独立して選択され;
各Rは、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、Cy、またはC脂肪族から選択される任意に置換された基、から独立して選択され;
各Cyは、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員の飽和もしくは部分不飽和の二環式ヘテロシクリル、架橋ビシクル(bicycle)、または酸素、窒素、もしくは硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員の飽和もしくは部分不飽和の二環式スピロヘテロシクリルから独立して選択され、ここで、Cyは0~4個のL-R基で置換されており;
各Lは、共有結合、または任意に置換されたC1~6炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-もしくは-NR-で置き換えられている)から独立して選択され;
各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC脂肪族、フェニル、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基、から独立して選択される。
「オキソ」は、炭素「C=O」上の二重結合した酸素の置換を指し、この炭素原子がオキソによって置換された構造または基の一部であることが理解されよう。例えば、Cyが-L-Rで置換され、Lが共有結合でありかつRがオキソである場合、オキソで置換された炭素原子(すなわち、C=O中の炭素)は、Cyの一部(例えば、シクロペンチルが2位で-L-Rで置換されているCyの構成物)であり、ここで、Lは、共有結合であり、Rは、
Figure 2024510504000010

に相当するオキソである。
式Iに関して、「シクロプロピル環に結合したCyの環原子」への言及は、以下で「*」を付した環原子を指すことが理解されよう。
Figure 2024510504000011
いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式ヘテロアリーレンであり、ここで、Cyは0~4個の-R基で置換されている。ある種の実施形態では、Cyは、0~4個の-R基で置換されたキノリニレンである。
いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~6個のヘテロ原子を有する10~14員の三環式ヘテロアリーレンであり、ここで、Cyは0~5個の-R基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510504000012
からなる群から選択され、式中:
各Yは、=C(H)-または=N-から独立して選択され;
Wは、-C(O)-または-S(O)-から選択され;
Vは、=CH-または=N-から選択され;
*は、シクロプロピル環への結合点を表す。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510504000013
からなる群から選択され、式中:
*は、シクロプロピル環への結合点を表す。
いくつかの実施形態では、Cyは、


Figure 2024510504000014

からなる群から選択され、式中、*は、シクロプロピル環への結合点を表す。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510504000015
からなる群から選択され、式中、*は、シクロプロピル環への結合点を表す。
いくつかの実施形態では、Cyは、


Figure 2024510504000016
からなる群から選択され、式中、*は、シクロプロピル環への結合点を表す。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510504000017
からなる群から選択され、式中、*は、シクロプロピル環への結合点を表す。
いくつかの実施形態では、各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-N(R)、-N(R)S(O)R、-OR、あるいはC脂肪族、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する6~12員のスピロ環式環系から選択される任意に置換された基、から独立して選択される。
いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、オキソである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-CNである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-N(R)である。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-N(R)であり、ここで、各Rは、独立して水素または任意に置換されたC1~6脂肪族基である。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-N(R)S(O)Rである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-N(R)S(O)Rであり、ここで、各Rは、任意に置換されたC1~6脂肪族基である。置換基の「1つの例」が定義される実施形態への本明細書における言及は、一置換の実施形態に限定されないことが理解されよう。例えば、「いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、オキソである」には、Rの少なくとも1つの例がオキソであり、本明細書で定義される1つ以上の追加のR基を含み得る実施形態が含まれる。
いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-ORである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-ORであり、ここで、Rは、水素、あるいはC1~6脂肪族、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基、から選択される。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-ORであり、ここで、Rはオキセタニルである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-ORであり、ここで、Rはピペリジニルである。
いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、任意に置換されたC1~6脂肪族基である。
いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する、任意に置換された5~6員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、イミダゾリルである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、ピラゾリルである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、トリアゾリルである。
いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する、任意に置換された3~7員の飽和または部分不飽和の単環式ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、アゼチジニルである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、ピペラジニルである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、モルホリニルである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、チオモルホリニルである。
いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する、任意に置換された6~12員のスピロ環式環系である。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、
Figure 2024510504000018
である。
いくつかの実施形態では、任意に置換されたR基上の置換基は、独立して、-(CH0~4R°、-(CH0~4OR°、または-CNであり、ここで、各R°は、独立して、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。
いくつかの実施形態では、Xは、-N=である。いくつかの実施形態では、Xは、-NR-である。いくつかの実施形態では、Xは、-NH-である。
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員のヘテロアリールから選択され、ここで、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリールから選択され、ここで、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、フェニル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6員のヘテロアリールから選択され、ここで、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニルであり、ここで、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、フェニルであり、ここで、Cyは、0~3個の-R基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6員のヘテロアリールであり、ここで、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、1~3個の窒素を有する6員のヘテロアリールであり、ここで、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、0~2個の-R基で置換されたピリミジニル基である。いくつかの実施形態では、Cyは、0~2個の-R基で置換されたピリジニル基である。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換されたピラジニル基である。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換されたピリダジニル基である。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換された1,3,5-トリアジニル基である。
いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5員のヘテロアリールであり、ここで、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、硫黄及び窒素から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する5員のヘテロアリールであり、ここで、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、0~2個の-R基で置換されたチエニル基である。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換されたチアゾリル基である。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換されたチアジアゾリル基である。
いくつかの実施形態では、Cyは、


Figure 2024510504000019

からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510504000020

からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Cyは、


Figure 2024510504000021

からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Cy及びRは、それらに介在する原子とともに、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する6~12員のスピロ環式環系を形成しており、ここで、Cy及びRによって形成された環(複数可)は、0~4個の-R基で置換されていてもよい。本明細書におけるスピロ環式環系(例えば、6~12員)の原子数への言及には、示されるシクロプロピル環が含まれることが理解されよう。
いくつかの実施形態では、Cy及びRは、それらに介在する原子とともに、0~1個の窒素ヘテロ原子を有する6~12員のスピロ環式環系を形成しており、ここで、Cy及びRによって形成された環(複数可)は、1~3個の-R基で置換されていてもよい。
いくつかの実施形態では、Cy及びRは、それらに介在する原子とともに、
Figure 2024510504000022
から選択される6~12員のスピロ環式環系を形成している。
いくつかの実施形態では、各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-OR、またはC脂肪族、もしくは酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基、から独立して選択される。
いくつかの実施形態では、任意に置換されたR基上の置換基は、オキソ、ハロゲン、及び-(CH0~4OR°から独立して選択され、ここで、各R°は、独立して、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。
いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、オキソである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、クロロである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-CNである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-NOである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-N(R)である。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-N(R)C(O)Rである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-ORである。
いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、任意に置換されたC脂肪族である。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、ハロゲンで置換されたC脂肪族である。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、メチルである。
いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-N(R)C(O)Rであり、ここで、各Rは、水素、または-(CH0~4R°で任意に置換されたC1~6脂肪族から独立して選択され、ここで、各R°は、独立して、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。
いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、-ORであり、ここで、各Rは、水素、またはハロゲン、-(CH0~4OR°、もしくは(CH0~4C(O)OR°で任意に置換されたC1~6脂肪族から独立して選択され、ここで、各R°は、独立して、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。
いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rの1つの例は、テトラゾリルである。
いくつかの実施形態では、R及びRx’の各々は、水素及びハロゲンから独立して選択される。いくつかの実施形態では、R及びRx’の各々は、水素である。いくつかの実施形態では、R及びRx’のうちの一方は水素であり、他方はハロゲンである。
いくつかの実施形態では、R及びRY’の各々は、水素及びハロゲンから独立して選択される。
いくつかの実施形態では、R及びRY’の各々は、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC1~6脂肪族基であり、RY’は、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、-(CH0~4OR°で置換されており、ここで、R°は、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。
いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC1~3炭化水素鎖であり、ここで、1~3個のメチレン単位が、-O-、-NR-、-S-、または-SO-で任意に置き換えられている。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC1~3炭化水素鎖であり、ここで、1個のメチレン単位が、-O-、-NR-、-S-、または-SO-で任意に置き換えられている。
いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖である。
いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、ここで、1個のメチレン単位が、-(CH0~4OR°で任意に置換された、1個の窒素ヘテロ原子を有する5員の飽和または部分不飽和のヘテロシクレンに置き換えられており、ここで、R°は、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。
いくつかの実施形態では、Lは、-CH-である。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換された
Figure 2024510504000023

であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換された
Figure 2024510504000024

であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換された
Figure 2024510504000025
であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510504000026
であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510504000027
であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510504000028
であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。
いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、ここで、1個のメチレン単位が、-NR-または-O-で任意に置き換えられている。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、ここで、Cyに接続されたメチレン単位が、-NR-または-O-で置き換えられている。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、ここで、Cyに接続されたメチレン単位が、-NR-で置き換えられている。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、ここで、Cyに接続されたメチレン単位が、-NR-で置き換えられており、Rは、水素、-(CH0~3C(O)OR、または任意に置換されたC1~6脂肪族基から選択される。
いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、ここで、Cyに接続されたメチレン単位が、-O-で置き換えられている。
いくつかの実施形態では、Lは、*-NHCH(Me)-であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510504000029
であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510504000030
であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、*-NHCH-であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、*-N(CH)CH-であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510504000031
であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510504000032
であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、*-OCH(Me)-であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。いくつかの実施形態では、Lは、*-OCH-であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。
いくつかの実施形態では、Lは、CyとCyとの間の2原子スペーサーを含む。
いくつかの実施形態では、Lは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する任意に置換された5~6員の飽和または部分不飽和のヘテロシクレンである。いくつかの実施形態では、Lは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1個のヘテロ原子を有する任意に置換された5員の飽和または部分不飽和のヘテロシクレンである。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたピロリジンジイル基である。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換された
Figure 2024510504000033
であり、式中、*は、Cyへの結合点を表す。
いくつかの実施形態では、L上の任意の置換基は、-(CH0~4R°、-(CH0~4OR°、-(CH0~4OC(O)R°、及び-(CH0~4N(R°)から独立して選択され、ここで、各R°は、独立して、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。
いくつかの実施形態では、Cyは、8~10員の二環式アリールであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されたキノリニルである。
いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する8~10員のヘテロアリールであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する9~10員のヘテロアリールであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、1~4個の窒素ヘテロ原子を有する9員のヘテロアリールであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、1個の窒素ヘテロ原子と1個の硫黄ヘテロ原子とを有する9員のヘテロアリールであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する10員のヘテロアリールであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、1個の窒素ヘテロ原子を有する10員のヘテロアリールであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、2個の窒素ヘテロ原子を有する9員のヘテロアリールであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Cyは、トリアゾロピリジニルであり、ここで、Cyは、0~4個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、ピラゾロピリジニルであり、ここで、Cyは、0~5個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、ピラゾロピリミジニルであり、ここで、Cyは、0~4個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、トリアゾロピリダジニルであり、ここで、Cyは、0~3個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、イミダゾピリダジニルであり、ここで、Cyは、0~4個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、イミダゾピリミジニルであり、ここで、Cyは、0~4個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、イミダゾピリミジノンであり、ここで、Cyは、0~4個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、イミダゾピラジニルであり、ここで、Cyは、0~4個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、ベンゾイミダゾリルであり、ここで、Cyは、0~4個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、トリアゾロピリミジニルであり、ここで、Cyは、0~3個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、チエノピリジニルであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、キノリニルであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510504000034
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510504000035
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510504000036
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、式II:
Figure 2024510504000037
の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、Cy、Cy、L、X、R、Rx’、R、及びRY’の各々は、単独及び組み合わせの両方で、本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて定義及び記載され、各R、R、R、R、及びRは、水素または-L-Rから独立して選択される。
特に明記しない限りまたは式IIの前述の定義によって禁止されない限り、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される可変部分Cy、Cy、L、X、R、Rx’、R、RY’、R、R、R、R、及びRの実施形態もまた、単独及び組み合わせの両方で、式IIの化合物に適用されることが理解されよう。
いくつかの実施形態では、R、R、R、R、及びRの各々は、水素または-L-Rから独立して選択され、ここで、各Lは、共有結合または任意に置換されたC1~6炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-または-NR-で置き換えられている)から独立して選択され;各Rは、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、Cy、またはC脂肪族から選択される任意に置換された基、から独立して選択される。
いくつかの実施形態では、Rは、水素またはL-Rから選択され、ここで、Lは共有結合であり、Rはハロゲンである。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素または-L-Rから選択され、ここで、Lは、共有結合または任意に置換されたC1~6炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-または-NR-で置き換えられている)から選択され;Rは、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-S(O)R、-S(O)N(R)、Cy、またはC脂肪族から選択される任意に置換された基、から選択される。
いくつかの実施形態では、Rは、水素または-L-Rから選択され、ここで、Lは、共有結合であり、Rは、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-S(O)R、-S(O)N(R)、Cy、またはC脂肪族から選択される任意に置換された基、から選択される。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2024510504000038
からなる群から選択される。
のいくつかの実施形態では、C1~6脂肪族基上の任意の置換基は、-(CH0~4R°、-(CH0~4OR°、-CN、-(CH0~4N(R°)、及び-(CH0~4C(O)OR°から選択され、ここで、各R°は、独立して、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。
のいくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール、酸素、窒素、もしくは硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員の飽和もしくは部分不飽和の縮合二環式ヘテロシクリル、架橋ビシクル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員の飽和もしくは部分不飽和の二環式スピロヘテロシクリルから選択され、ここで、Cyは0~4個のL-R基で置換されている。Rのいくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する5員の飽和または部分不飽和の単環式ヘテロシクリルである。
のいくつかの実施形態では、Cyは、


Figure 2024510504000039

からなる群から選択される。
のいくつかの実施形態では、Rは、オキソ、ハロゲン、-C(O)R、-N(R)、-OR、あるいはC脂肪族、フェニル、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基、から選択される。
のR基のいくつかの実施形態では、R上の任意の置換基は、ハロゲン、-(CH0~4R°、-(CH0~4OR°、-(CH0~4N(R°)、-(CH0~4C(O)OR°、及び-OP(O)(OR°)から選択され、ここで、各R°は、独立して、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。
のいくつかの実施形態では、Lは、共有結合である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、L-Rであり、ここで、Lは共有結合であり、RはCyである。いくつかの実施形態では、Cyは、シクロプロピル基である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素またはL-Rから選択され、ここで、Lは、共有結合であり、Rは、ハロゲン、-N(R)、-OR、Cy、または任意に置換されたC1~6脂肪族基から選択される。
のいくつかの実施形態では、Cyは、0~4個のL-R基で置換されたシクロプロピル基である。いくつかの実施形態では、Lは、共有結合であり、Rは、ハロゲン及び任意に置換されたC1~6脂肪族から選択される。
いくつかの実施形態では、Rは、水素またはL-Rから選択され、ここで、Lは共有結合であり、RはCyである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
のいくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510504000040
である。
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、式III:
Figure 2024510504000041
の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、
式中、Cy、Cy、L、X、R、Rx’、R、及びRY’の各々は、単独及び組み合わせの両方で、本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて定義及び記載され、かつ式中、
は、N、CH、またはC-L-Rであり;
各Xは、N、CH、またはC-L-Rから独立して選択され;
及びXは、独立してNまたはCであり、ここで、XまたはXのうちの少なくとも一方が、Cであり;
、X、X、及びXの各々は、N、CH、またはC-L-Rから独立して選択され;
nは、1または2である。
いくつかの実施形態では、Xは、Nである。いくつかの実施形態では、Xは、CHである。いくつかの実施形態では、Xは、C-L-Rであり、ここで、L及びRは、単独及び組み合わせの両方で、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。
いくつかの実施形態では、XはNまたはCであり、XはCである。いくつかの実施形態では、XはCであり、XはNまたはCである。いくつかの実施形態では、XはNであり、XはCである。いくつかの実施形態では、XはCであり、XはCである。いくつかの実施形態では、XはCであり、XはNである。
いくつかの実施形態では、Xは、Nである。いくつかの実施形態では、Xは、CHである。いくつかの実施形態では、Xは、C-L-Rであり、ここで、L及びRは、単独及び組み合わせの両方で、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。いくつかの実施形態では、Xは、Nである。いくつかの実施形態では、Xは、CHである。いくつかの実施形態では、Xは、C-L-Rであり、ここで、L及びRは、単独及び組み合わせの両方で、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。いくつかの実施形態では、Xは、Nである。いくつかの実施形態では、Xは、CHである。いくつかの実施形態では、Xは、C-L-Rであり、ここで、L及びRは、単独及び組み合わせの両方で、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。いくつかの実施形態では、Xは、Nである。いくつかの実施形態では、Xは、CHである。いくつかの実施形態では、Xは、C-L-Rであり、ここで、L及びRは、単独及び組み合わせの両方で、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。
いくつかの実施形態では、nは1である。いくつかの実施形態では、nは2である。
いくつかの実施形態では、nは1であり、XはNである。いくつかの実施形態では、nは1であり、XはCHである。いくつかの実施形態では、nは1であり、XはC-L-Rであり、ここで、L及びRは、単独及び組み合わせの両方で、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。
いくつかの実施形態では、nは2であり、各Xは、N、CH、またはC-L-Rから独立して選択され、ここで、L及びRは、単独及び組み合わせの両方で、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである。いくつかの実施形態では、nは2であり、一方のXはNであり、他方はCHである。いくつかの実施形態では、nは2であり、Xの両方の出現はCHである。
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、式IV-a、IV-b、またはIV-c:
Figure 2024510504000042
の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、Cy、R、L、X、R、Rx’、R、RY’、R、R、R、R、及びRの各々は、単独及び組み合わせの両方で、本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて定義及び記載される。
特に明記しない限りまたは式IV-a、IV-b、またはIV-cの前述の定義によって禁止されない限り、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される可変部分Cy、R、L、X、R、Rx’、R、RY’、R、R、R、R、及びRの実施形態もまた、単独及び組み合わせの両方で、式IV-a、IV-b、またはIV-cの化合物に適用されることが理解されよう。
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、式V-a、V-b、またはV-c:
Figure 2024510504000043
の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、Cy、Cy、X、R°、R、Rx’、R、RY’、R、R、R、R、及びRの各々は、単独及び組み合わせの両方で、本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて定義及び記載される。式V-a及びV-bのいくつかの実施形態では、R°は、水素またはメチルである。式V-cのいくつかの実施形態では、R°は、水素または-OHである。
特に明記しない限りまたは式V-a、V-b、またはV-cの前述の定義によって禁止されない限り、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される可変部分Cy、Cy、X、R°、R、Rx’、R、RY’、R、R、R、R、及びRの実施形態もまた、単独及び組み合わせの両方で、式V-a、V-b、またはV-cの化合物に適用されることが理解されよう。
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、式VI-a、VI-b、またはVI-c:


Figure 2024510504000044
の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、Cy、R、L、及びXの各々は、単独及び組み合わせの両方で、本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて定義及び記載され;
は、水素またはL-Rであり、ここで、Lは共有結合であり、RはハロゲンまたはCyであり、Cyは、窒素から選択される1~2個のヘテロ原子を有する5員の飽和または部分不飽和の単環式ヘテロシクリルであり、Cyは、0~4個の-L-R基で置換されている。
特に明記しない限りまたは式VI-a、VI-b、またはVI-cの前述の定義によって禁止されない限り、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される可変部分Cy、R、L、R、及びXの実施形態もまた、単独及び組み合わせの両方で、式VI-a、VI-b、またはVI-cの化合物に適用されることが理解されよう。
式VI-a、VI-b、またはVI-cのいくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510504000045
から選択される環である。
提供される化合物(すなわち、他に定義されていない任意の種の化合物、及び式(I)~(VI-c)の任意の化合物)のある種の実施形態では、部分:
Figure 2024510504000046
(R、Rx’、R、またはRY’のうちの1つ以上が水素である場合を含む)は、*を付した2つの立体中心に結合したCy及びCy基に対して相対的なトランス配置にある。換言すれば、部分:
Figure 2024510504000047
の文脈における「トランス」は、
Figure 2024510504000048
の混合物を含む化合物を意味することが理解されよう。
いくつかの実施形態では、かかる混合物は、ラセミ混合物である。
提供される化合物(すなわち、他に定義されていない任意の種の化合物、及び式(I)~(VI-c)の任意の化合物)のある種の実施形態では、部分:
Figure 2024510504000049
の絶対立体化学は、以下:
Figure 2024510504000050
の通りである。
提供される化合物(すなわち、他に定義されていない任意の種の化合物、及び式(I)~(VI-c)の任意の化合物)のある種の実施形態では、部分:
Figure 2024510504000051
の絶対立体化学は、以下:
Figure 2024510504000052
の通りである。
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、表Aから選択される。
表A.
rac-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N,N-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4,7-ジアミン(I-1);
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(I-2);
rac-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(I-3);
rac-1-(2-(((2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)ピロリジン-2-オン(I-4);
rac-1-(2-(((2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-5);
1-(2-(((2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-6);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-7);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-8);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[3,2-d]ピリミジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-9);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-10);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-11);
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン、最初に溶出する異性体(I-12);
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン、2番目に溶出する異性体(I-13);
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,5-ナフチリジン-3-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-14);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンギ酸塩(I-15);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-16);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((メチル(6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-17);
1-(2-(((2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシ-1,6-ナフチリジン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-18);
rac-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(I-19);
rac-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンギ酸塩(I-20);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-21);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-22)、最初に溶出する異性体;
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-23)、2番目に溶出する異性体;
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-メトキシ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-メトキシ-2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-6-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-24);
rac-1-(2-(((4-(1H-イミダゾール-1-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-25);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-26);
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-27);
1-(6-シクロプロピル-2-(((5-メトキシ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-28);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-29);
1-(2-(((4-(アゼチジン-1-イル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン、ギ酸塩(I-30);
1-(2-(((4-(アゼチジン-1-イル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-31);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(メチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン、ギ酸塩(I-32);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(オキセタン-3-イルオキシ)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-33);
rac-N-(7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)-N-メチルメタンスルホンアミド、ギ酸塩(I-34);
rac-N-(7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)-N-メチルメタンスルホンアミド;
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-((1-メチルピペリジン-4-イル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-35);
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン、ギ酸塩(I-36);
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(1,1-ジオキシドチオモルホリノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン、ギ酸塩(I-37);
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(1,1-ジオキシドチオモルホリノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-38);
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン、ギ酸塩(I-39);
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-モルホリノキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-40);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-モルホリノキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン、最初に溶出する異性体(I-41);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-モルホリノキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-42)、2番目に溶出する異性体(I-42);
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-モルホリノキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-モルホリノキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
1-[6-シクロプロピル-2-[[2-[(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル]-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)-7-キノリル]オキシメチル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル]-3-メチル-イミダゾリジン-2,4-ジオン(I-43);
8-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-7H-プリン(I-44);
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-アミン(I-45);
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-アミン(I-46);
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(I-47);
rac-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-4-メトキシキノリン-7-アミン(I-48);
rac-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-4(1H)-オン(I-49);
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キナゾリン-4(1H)-オン(I-50);
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-4-オール(I-51);
7-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-4-メトキシ-2-((1RS,2RS)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(I-52);
(3S,5R)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-1-(4-メトキシ-2-(rac(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)ピロリジン-3-オール(I-53);
rac-7-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-オール(I-54);
rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[b][1,4]チアジン1,1-ジオキシド(I-55);
rac-(3S,5R)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-オール(I-56);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-57);
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン、最初に溶出する異性体(I-58);
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン、2番目に溶出する異性体(I-59);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-60);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,1-ジオキシド-4H-ベンゾ[b][1,4]チアジン-6-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-61);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン-6-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-62);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-63);
rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-64);
rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド、最初に溶出する異性体(I-65);
rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド、2番目に溶出する異性体(I-66);
6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド;
6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド;
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-4-ヒドロキシ-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-67);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-4-ヒドロキシ-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-68);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-69);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-8-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-70);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-71);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-72);
1-(6-シクロプロピル-2-((5-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
1-(6-シクロプロピル-2-((5-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン;
rac-7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボニトリル(I-73);
rac-N-((6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(I-74);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-75);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-76);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(ヒドロキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-77);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(I-78);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4,4-ジオキシド-1H-ピリド[3,4-b][1,4]チアジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-79);
rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-80);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(I-81);
rac-7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-カルボニトリル(I-82);
rac-4-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-2-イル)シクロプロピル)ベンゾニトリル(I-83);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-84);
rac-2-(7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)アセトニトリル(I-85);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-ヒドロキシ-7-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-86);
6-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-87);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-88);
rac-7-クロロ-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-89);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-5-(3-ヒドロキシオキセタン-3-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-90);
6-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-91);
rac-6-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-92);
4-クロロ-2-((1S,2S)-2-(7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-2-イル)シクロプロピル)ベンゾニトリル(I-93);
6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-4-メチル-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-94);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-95);
3-メチル-1-(6-メチル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(I-96);
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-97);
1-(6-シクロプロピル-2-((メチル(2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-98);
1-(6-シクロプロピル-2-(1-((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)エチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-99);
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-100);
1-(6-シクロプロピル-2-((R)-1-((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)エチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-101);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-102);
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-103);
rac-1-(2-(((5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-104);
6-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-105);
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-106);
1-(5-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-107);
1-(5-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-108);
またはそれらの薬学的塩。
本明細書に明示的に開示される化合物は、立体化学への言及がない場合も含めて、個々の化合物として特許請求され得る。
C.医薬組成物
別の態様では、本発明は、本開示による化合物、例えば、式(I)~(VI-c)の化合物、または例において薬学的に許容される賦形剤(例えば、担体)と組み合わされて命名された式(I)~(VI-c)の化合物もしくは化合物を含む医薬組成物を提供する。
医薬組成物は、本明細書に開示されるインヒビターの光学異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩を含む。医薬組成物に含まれる式(I)~(VI-c)の化合物は、上記のように担体部分に共有結合され得る。あるいは、医薬組成物に含まれる式(I)~(VI-c)の化合物は、担体部分に共有結合されない。
本明細書で使用する場合、「薬学的に許容される担体」は、医薬賦形剤、例えば、活性剤と有害な反応を起こさない、経腸または非経口適用に適した、薬学的、生理学的に許容される有機または無機の担体物質を指す。好適な薬学的に許容される担体としては、水、塩溶液(例えば、リンガー液)、アルコール、油、ゼラチン、及びラクトース、アミロース、またはデンプンなどの炭水化物、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース、ならびにポリビニルピロリジンが挙げられる。かかる調製物は滅菌され得、必要に応じて、補助剤、例えば、本発明の化合物と有害な反応を起こさない滑沢剤、防腐剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を与えるための塩、緩衝液、着色剤、及び/または芳香剤などと混合され得る。
本発明の化合物は、対象に単独で投与することができ、または共投与することができる。共投与は、化合物を、個別にまたは組み合わせて(2種以上の化合物)、同時または連続投与することを含むことを意味する。また調製物は、必要に応じて、(例えば代謝分解を低減するために)他の作用物質と組み合わされ得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるような被検薬剤が、当業者に公知の方法及び提供される化合物について本明細書に記載される方法による投与のための医薬組成物に組み込まれ得る。
D.製剤
本発明の化合物は、多種多様な経口、非経口、及び局所剤形に調製され得、多種多様な経口、非経口、及び局所剤形で投与され得る。したがって、本発明の化合物は、注射によって(例えば、静脈内、筋肉内、皮内、皮下、十二指腸内、または腹腔内に)投与され得る。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、経口投与される。また、本明細書に記載の化合物は、吸入によって、例えば、鼻腔内に投与され得る。加えて、本発明の化合物は、経皮的に投与され得る。複数の投与経路(例えば、筋肉内、経口、経皮)が、本発明の化合物を投与するために使用され得ることも想定される。したがって、本発明は、薬学的に許容される担体または賦形剤と、1種以上の本発明の化合物と、を含む医薬組成物も提供する。
本発明の化合物から医薬組成物を調製するために、薬学的に許容される担体は、固体または液体であり得る。固形調製物としては、粉末、錠剤、丸剤、カプセル、カシェ剤、坐剤、及び分散性顆粒が挙げられる。固体担体は、希釈剤、香味剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩壊剤、または封入材料としても機能し得る1種以上の物質であり得る。
粉末では、担体は、微粉化された活性成分との混合物中の微粉化固体である。錠剤では、活性成分は、必要な結合特性を有する担体と好適な比率で混合され、所望の形状及びサイズに圧縮される。
粉末及び錠剤は、好ましくは5%~70%の活性化合物を含有する。好適な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオ脂などである。用語「調製物」は、活性成分が他の担体とともに、またはそれ無しに担体によって囲まれており、これにより担体が活性成分と会合しているカプセルを提供する担体としての封入材料との活性化合物の配合物が含まれることを意図する。同様に、カシェ剤及び舐剤が含まれる。錠剤、粉末、カプセル、丸剤、カシェ剤、及び舐剤は、経口投与に好適な固体剤形として使用され得る。
坐剤を調製するために、低融点ワックス、例えば脂肪酸グリセリドまたはカカオ脂の混合物が最初に融解され、活性成分は撹拌などによりその中に均一に分散される。次いで、融解された均一混合物は、簡便なサイズの型中に注がれて、放冷され、これにより固化される。
液体形態調製物としては、溶液、懸濁液、及びエマルション、例えば、水または水/プロピレングリコール溶液が挙げられる。非経口注射剤の場合、液体調製物は、ポリエチレングリコール水溶液の液剤に製剤化され得る。
非経口適用が必要とされるか、または望ましい場合、本発明の化合物に特に好適な混合物は、注射可能な無菌溶液、好ましくは油性または水性溶液、及び懸濁液、エマルション、または挿入物(坐剤を含む)である。特に、非経口投与のための担体としては、デキストロースの水溶液、生理食塩水、純水、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、落花生油、ゴマ油、ポリオキシエチレンブロックポリマーなどが挙げられる。アンプルは、簡便な単位用量である。また本発明の化合物は、リポソームに組み込まれ得るか、または経皮ポンプもしくはパッチを介して投与され得る。本発明に使用するのに好適な医薬混合物としては、例えば、Pharmaceutical Sciences(17th Ed.,Mack Pub.Co.,Easton,PA)及びWO96/05309に記載されるものが挙げられ、これらの両方の教示は参照により本明細書に組み込まれる。
経口使用に好適な水溶液は、活性成分を水に溶解させ、所望される場合、好適な着色剤、香味料、安定剤、及び増粘剤を加えることにより調製され得る。経口使用に好適な水性懸濁液は、微粉化された活性成分を粘性材料、例えば、天然または合成ガム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び他の周知の懸濁剤とともに水中に分散させることにより作製され得る。
使用直前に経口投与用の液体形態調製物に変換されることが意図される固形調製物も含まれる。かかる液体形態としては、溶液、懸濁液、及びエマルションが挙げられる。これらの調製物は、活性成分に加えて、着色剤、香味料、安定剤、緩衝液、人工及び天然甘味料、分散剤、増粘剤、溶解剤などを含有し得る。
医薬調製物は単位剤形であることが好ましい。かかる形態において、調製物は、活性成分を適切な量で含有する単位用量に細分割される。単位剤形は、包装された調製物であり得、包装品は個別の量の調製物、例えば、包装された錠剤、カプセル、及びバイアルまたはアンプル中の粉末を含有する。また、単位剤形は、カプセル、錠剤、カシェ剤、または舐剤そのものであってもよく、またはそれは、包装形態にある適切な数の任意のこのようなものであってもよい。
単位用量調製物中の活性成分の量は、活性成分の特定の用途及び効力に応じて変更または調整され得る。組成物は、必要に応じて、他の適合可能な治療剤も含有し得る。
いくつかの化合物は、限られた水溶性を有している場合があり、したがって、組成物中に界面活性剤または他の適切な共溶媒を必要とする場合がある。かかる共溶媒としては、ポリソルベート20、60、及び80;プルロニックF-68、F-84、及びP-103;シクロデキストリン;ならびにポリオキシル35ヒマシ油が挙げられる。かかる共溶媒は、通常、約0.01重量%~約2重量%の間のレベルで用いられる。
製剤を分配する際の変動性を低下させるため、製剤である懸濁液もしくはエマルションの成分の物理的分離を減少させるため、及び/またはその他の点で製剤を改善するために、単純水溶液よりも大きな粘度が望ましい場合がある。かかる粘度上昇剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸及びその塩、ヒアルロン酸及びその塩、ならびに前述のものの組み合わせが挙げられる。かかる薬剤は、通常、約0.01重量%~約2重量%の間のレベルで用いられる。
本発明の組成物は、徐放性及び/または快適性を与える成分を追加的に含み得る。かかる成分としては、高分子量のアニオン性粘液模倣ポリマー、ゲル化多糖類、及び微粉化薬物担体基質が挙げられる。これらの成分は、米国特許第4,911,920号;同第5,403,841号;同第5,212,162号;及び同第4,861,760号においてより詳細に説明されている。これらの特許の全ての内容は、参照によりその全体が全ての目的のために本明細書に組み込まれる。
E.有効な投与量
本発明により提供される医薬組成物には、活性成分が治療上有効量、すなわちその使用目的を達成するのに有効な量で含有される組成物が含まれる。特定用途に有効な実際の量は、とりわけ処置される状態に依存する。例えばHAEを処置する方法において投与される場合、かかる組成物は、所望の結果(例えば、対象においてPKaを阻害すること、及び/またはブラジキニンの量を減少させること)を達成するのに有効な活性成分の量を含有する。
投与される化合物の投与量及び頻度(単回用量または複数回用量)は、投与経路;レシピエントのサイズ、年齢、性別、健康状態、体重、体格指数、及び食事;処置される疾患(例えば、PKa阻害に応答する疾患)の症状の性質及び程度;他の疾患または他の健康に関連する問題の存在;併用処置の種類;ならびに任意の疾患または処置計画による合併症を含む種々の因子に応じて異なり得る。他の治療計画または薬剤が、本発明の方法及び化合物とともに使用され得る。
任意の提供される化合物または被検薬剤について、治療上有効量は、まず最初に細胞培養アッセイにより決定され得る。標的濃度は、例えば、記載される方法を使用して測定した場合に、PKa酵素活性を減少させることができる活性化合物(複数可)の濃度である。
ヒトにおいて使用される治療上有効量は、動物モデルから決定され得る。例えば、ヒト用の用量は、動物において有効であることが判明した濃度を達成するように製剤化され得る。ヒトでの投与量は、上記のように、PKa阻害をモニタリングし、投与量を上方または下方に調整することにより、調整され得る。
投与量は、患者及び用いられる化合物の要件に応じて変更され得る。本発明の文脈において、患者に投与される用量は、患者において経時的に有益な治療応答をもたらすのに十分でなければならない。用量のサイズは、任意の有害な副作用の存在、性質、及び程度によっても決定される。いくつかの実施形態では、本開示の化合物またはそれを含む医薬組成物は、単位用量として提供される。
一態様では、本明細書で提供される化合物は、参照化合物と比較した場合、1つ以上の薬物動態(PK)特性(例えば、Cmax、tmax、Cmin、t1/2、AUC、CL、バイオアベイラビリティなど)の改善を示す。いくつかの実施形態では、参照化合物は、当該技術分野で公知のPKaインヒビターである。いくつかの実施形態では、参照化合物は、PCT公開第WO2019/178129号に開示されているものから選択されるPKaインヒビターである。
F.処置方法
本開示は、医薬に使用するため、すなわち処置に使用するための化合物及びそれを含む医薬組成物を提供する。本開示は、PKaにより媒介される疾患及び状態の処置に有益である、PKaの活性を阻害するための本明細書に記載の任意の化合物の使用を更に提供する。例示的なPKa媒介障害としては、浮腫が挙げられ、これは、小血管が漏出性となり、周辺組織に体液を放出した際の炎症または損傷に起因する、対象の全身またはその一部における腫脹を指す。いくつかの例では、浮腫は、HAEである。他の例では、浮腫は、眼で発生する(例えば、糖尿病黄斑浮腫(DME)。本開示は、PKaの活性を阻害する方法を提供する。ある種の実施形態では、本出願は、本明細書に記載の化合物のいずれかを、試料(例えば、生体試料)中のPKa分子と接触させることによりインビトロでPKaの活性を阻害する方法を提供する。ある種の実施形態では、本出願は、処置を必要とする対象に本明細書に記載の化合物のいずれかの有効量を好適な経路を通じて送達することによりインビボでPKaの活性を阻害する方法を提供する。
ある種の実施形態では、本方法は、投与する必要がある対象(例えば、ヒト患者(例えば浮腫を有している)などの対象)に、本明細書に記載の化合物のいずれかまたはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。ある種の実施形態では、本方法は、式(I)~(VI-c)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは組成物を、それらを必要とする対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、式(I)~(VI-c)の化合物または薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、それらを必要とする対象に投与することを含む。
ある種の実施形態では、本明細書に記載される方法のいずれかにより処置される対象は、浮腫、例えば、HAEまたは糖尿病黄斑浮腫(DME)を有するか、有することが疑われるか、またはそのリスクがあるヒト患者である。浮腫を有する対象は、定型的な医学的検査、例えば、臨床検査により同定され得る。浮腫を有することが疑われる対象は、疾患/障害の1つ以上の症状を示し得る。浮腫のリスクがある対象は、疾患に関連するリスク因子のうちの1つ以上、例えば、HAEについてC1-INHの欠損を有する対象であり得る。
ある種の実施形態では、HAE発作に罹患しているヒト患者におけるHAEの1つ以上の症状を軽減する方法が本明細書で提供される。かかる患者は、定型的な医学的手順により同定され得る。提供される化合物のうちの1種以上の有効量が、好適な経路、例えば、本明細書に記載される経路によりヒト患者に投与され得る。本明細書に記載の化合物は、単独で使用され得るか、または他の抗HAE剤、例えば、C1エステラーゼインヒビター(例えば、Cinryze(登録商標)またはBerinert(登録商標))、PKaインヒビター(例えば、エカランチドまたはラナデルマブ)、もしくはブラジキニンB2受容体アンタゴニスト(例えば、Firazyr(登録商標))と組み合わせて使用され得る。
他の実施形態では、鎮静期にあるヒトHAE患者のHAE発作のリスクを低減する方法が本明細書で提供される。かかる患者は、HAE発作の病歴を含む種々の因子に基づいて同定され得る。化合物のうちの1種以上の有効量が、好適な経路、例えば、本明細書に記載される経路によりヒト患者に投与され得る。本明細書に記載の化合物は、単独で使用され得るか、または他の抗HAE剤、例えば、C1エステラーゼインヒビター(例えば、Cinryze(登録商標)またはBerinert(登録商標))、PKaインヒビター(例えば、エカランチドまたはラナデルマブ)、もしくはブラジキニンB2受容体アンタゴニスト(例えば、Firazyr(登録商標))と組み合わせて使用され得る。
更なる他の実施形態では、本明細書に記載の化合物のうちの1種以上を用いたHAE発作のリスクを有するヒト患者におけるHAEの予防的処置が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、HAEの予防的処置に好適な患者は、HAEに罹患している(例えば、HAE発作の病歴を有する)ヒト対象である。いくつかの実施形態では、かかる予防的処置に好適な患者は、HAE発作の病歴から予防的アプローチに値すると医師が判断するヒト対象(例えば、一定期間にわたり特定の平均数を超える発作(非限定的な例として、月に1回、2回、またはそれを超える発作を含む)を経験しているヒト対象)である。あるいは、予防的処置に好適な患者は、HAE発作歴を有さないが、HAEの1つ以上のリスク因子(例えば、家族歴、C1-INH遺伝子の遺伝的欠陥など)を有するヒト対象であり得る。かかる予防的処置は、本明細書に記載の化合物を唯一の活性薬剤として必要とし得るか、または追加の抗HAE剤、例えば、本明細書に記載されるものを必要とし得る。
ある種の実施形態では、対象(例えば、ヒト患者)の眼における浮腫を予防または低減するための方法が本明細書で提供される。いくつかの例では、ヒト患者は、糖尿病黄斑浮腫(DME)を有するか、有することが疑われるか、またはそのリスクがある糖尿病患者である。DMEは、黄斑内の血管からの体液の漏出に起因する、糖尿病における網膜層の腫脹、新血管新生、血管漏出、及び網膜肥厚によって特徴付けられる増殖型の糖尿病網膜症である。この方法を実施するために、本明細書に記載の化合物のうちの1種以上またはその薬学的に許容される塩の有効量が、処置が必要とされる対象の眼に送達され得る。例えば、化合物は、眼内注射または硝子体内注射によって局所的に送達され得る。対象は、本明細書に記載される化合物を、唯一の活性薬剤として、またはDMEの別の処置法と組み合わせてのいずれかで用いて処置され得る。DMEの処置法の非限定的な例としては、レーザー光凝固術、ステロイド、VEGF経路を標的とする薬剤(例えば、Lucentis(登録商標)(ラニビズマブ)またはEylea(登録商標)(アフリベルセプト))、及び/または抗PDGF薬剤が挙げられる。
ある種の実施形態では、本明細書に開示される方法は、式(I)~(VI-c)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは組成物の有効量を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、有効量は、治療上有効量である。いくつかの実施形態では、有効量は、予防上有効量である。
ある種の実施形態では、処置される対象は、動物である。動物は、いずれの性別のものであってもよく、どの発達段階であってもよい。ある種の実施形態では、対象は、哺乳動物である。ある種の実施形態では、処置される対象は、ヒトである。ある種の実施形態では、対象は、家畜化された動物、例えば、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、またはヤギである。ある種の実施形態では、対象は、伴侶動物、例えば、イヌまたはネコである。ある種の実施形態では、対象は、家畜動物、例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、またはヤギである。ある種の実施形態では、対象は、動物園の動物である。別の実施形態では、対象は、研究用動物、例えば、げっ歯動物(例えば、マウス、ラット)、イヌ、ブタ、または非ヒト霊長類である。ある種の実施形態では、動物は、遺伝子操作された動物である。ある種の実施形態では、動物は、トランスジェニック動物である。
本明細書に記載される特定の方法は、1種以上の追加の医薬品(複数可)を、本明細書に記載の化合物と組み合わせて投与することを含み得る。追加の医薬品(複数可)は、式(I)~(VI-c)の化合物と同時に、または式(I)~(VI-c)の化合物と異なる時間に投与され得る。例えば、式(I)~(VI-c)の化合物及び任意の追加の医薬品(複数可)は、同一の投与スケジュールまたは異なる投与スケジュールであり得る。式(I)~(VI-c)の化合物の全てのまたは一部の用量は、追加の医薬品の全てもしくは一部の用量の前に、追加の医薬品の全てもしくは一部の用量の後に、追加の医薬品の投与スケジュール内で、またはそれらの組み合わせで投与され得る。式(I)~(VI-c)の化合物及び追加の医薬品の投与タイミングは、追加の医薬品によって異なり得る。
ある種の実施形態では、追加の医薬品は、浮腫、例えば、HAEまたはDMEの処置において有用な薬剤を含む。かかる薬剤の例は、本明細書において提供される。
また、本明細書に開示される状態/疾患用の医薬の製造のための、本開示の化合物の使用も提供される。
本明細書の文脈において、「含む(comprising)」は「含む(including)」と解釈されるべきである。特定の特質/要素を含む本発明の実施形態は、関連する要素/特質から「なる」または「から本質的になる」代替実施形態に及ぶことも意図されている。技術的に適切な場合には、本発明の実施形態を組み合わせることができる。
特許及び出願などの技術的参照文献は、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書に具体的かつ明示的に列挙される任意の実施形態は、単独で、または1つ以上の更なる実施形態と組み合わせて、免責事項の基礎を形成し得る。
本明細書の背景技術セクションには関連する技術情報が含まれており、修正の基礎として使用される場合がある。本明細書では、主題の見出しは、文書をセクションに分割するために用いられており、本明細書で提供される本開示の意味を解釈するために使用されることを意図したものではない。
本明細書は、2021年3月17日に出願され参照により本明細書に組み込まれる、米国仮特許出願第63/162,483号の優先権を主張する。この出願は、特にその中に開示されている化学構造に関して、本明細書に対する補正の基礎として使用され得る。
IV.実施例
ある種の実施形態では、実施例には、1つ以上の立体中心を含む化合物が記載されており、特定の立体中心は「S*」または「R*」で指定されている。いずれの場合も、「*」の表記は一般に、正確な配置が不明であることを示す(例えば、単一の立体中心を持つ化合物の場合、R*-またはS*-の表記は、R-異性体またはS-異性体のいずれかが単離されたが、単離された特定の異性体の立体中心の配置は決定されなかったことを示す)。
実施例内に記載される化合物は、2つ以上の立体中心を含み得ることが理解されよう。上記のように、本発明の化合物の単一の立体化学異性体、ならびにエナンチオマー混合物、ジアステレオマー混合物、及び幾何(または立体配座)混合物が、本発明の範囲内である。特定の化合物名内で、1対の括弧内に2つ以上の「S*」または「R*」が表示される場合(例えば、「(1S*,2S*)」)、S*配置及び/またはR*配置は互いに相対的であることが理解される。例えば、「(1S*,2S*)-」または「(1R*,2R*)-」で示される化合物は、「(1S,2S)-」異性体または「(1R,2R)-」異性体のいずれかを明確に指すが、「(1S,2R)-」または「(1R,2S)-」異性体を指さないことが理解されるであろう。更に、「rac-(1S*,2S*)-」または「rac-(1R*,2R*)-」で示される化合物は、「(1S,2S)-」及び「(1R,2R)-」異性体のラセミ混合物を含むことが理解されるであろう。同様に、「(1S*,2R*)-」または「(1R*,2S*)-」で示される化合物は、「(1R,2S)-」異性体または「(1S,2R)-」異性体のいずれかを明確に指すが、「(1S,2S)-」または「(1R,2R)-」異性体を指さないことが理解されるであろう。加えて、「rac-(1R*,2S*)-」または「rac-(1S*,2R*)-」で示される化合物は、「(1R,2S)-」及び「(1S,2R)-」異性体のラセミ混合物を含むことが理解されるであろう。
ある種の実施形態では、実施例には、1つ以上の立体中心を有する化合物を示すスキームが含まれる。いくつかの実施形態では、記号「&」の後に数字が立体中心に隣接して表示される。このような場合、その位置に両方の配置(例えば、R-及びS-)の混合物が含まれることが理解される。
いくつかの実施形態では、用語「または」の後に数字が立体中心に隣接して表示される。このような場合、「R-」または「S-」異性体のいずれかを示しており、特定の異性体は決定されていなかったことが理解される。
いくつかの実施形態では、記号「&」または用語「または」に続くナンバリングは、その化合物におけるある立体中心の別の立体中心に対する関係を指す。例えば、化合物中の2つの立体中心がそれぞれ同じ番号で示されている場合(例えば、「&1」の2つのインスタンス)、配置は互いに相対的であることが理解される(例えば、構造が(S,S)で描写され両方の立体中心が「&1」で示されている場合、(S,S)及び(R,R)異性体の混合物が含まれるが、(S,R)または(R,S)異性体は含まれないことが理解される。但し、各立体中心が異なる番号で示されている場合(例えば、「&1」の1つのインスタンス及び「&2」の1つのインスタンス)、配置は互いに独立し得ることが理解される(例えば、構造が(S,S)で描写され、1つの立体中心が「&1」で示され、1つの立体中心が「&2」で示されている場合、(S,S)、(S,R)、(R,S)、及び(R,R)異性体の混合物が含まれることが理解される。
中間体の合成
(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
Figure 2024510504000053
2-クロロ-4-メチルピリミジン(6.4g、50mmol)と、4,4,5,5-テトラメチル-2-ビニル-1,3,2-ジオキサボロラン(10g、65mmol)と、Pd(dppf)Cl-DCM(2g、2.5mmol)と、KCO(17.25g、125mmol)とのジオキサン(100mL)及びHO(5mL)中混合物を、90℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(50mL)で処理し、EA(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で(30℃で)濃縮した。粗生成物をシリカカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1)により精製して、4-メチル-2-ビニルピリミジン(4.8g、80%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]: 121.2。
rac-エチル(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキシレートの合成
Figure 2024510504000054
4-メチル-2-ビニルピリミジン(4.8g、40mmol)と2-ジアゾ酢酸エチル(9.12g、80mmol)とのトルエン(70mL)溶液を、110℃で8時間還流した。反応物を真空中で濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラム(PE/EA=5/1)により精製して、rac-エチル(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキシレート(3.6g、43.7%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]: 207.2。
rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸の合成
Figure 2024510504000055
rac-エチル(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキシレート(3.6g、17.5mmol)とLiOH-OH(1.4g、35mmol)とのTHF/HO(20mL/10mL)中混合物を、室温で12時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮してTHFを除去し、残渣のpHをHCl(2N)により3に調整した。白色固体を沈殿させ、混合物を濾過し、乾燥させて、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(2.4g、77%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 179.2。
(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸の合成
Figure 2024510504000056
rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(2.4g)のラセミ混合物形態をSFCでキラル分離して、(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(1.1g、45.8%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 179.1。
(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
Figure 2024510504000057
(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(1.1g、6.1mmol)の乾燥DCM(20mL)溶液に、(COCl)(1.56g、12.3mmol)を0℃でゆっくりと加え、0℃で更に1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、得られた酸塩化物を乾燥THF(20mL)に溶解させ、0℃に冷却し、次いでNH(20mL、iPrOH中2M溶液)を加えた。得られた溶液を室温で更に1時間撹拌し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=20/1)で精製し、(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(900mg、81.2%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 178.1。
(1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボン酸(最初に溶出する異性体)の合成
Figure 2024510504000058
rac-(1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボン酸(10g)を、SFC(SFC80、Daicel CHIRALPAK AD-H 250mm×内径20mm、5μm、CO/EtOH=86/14、50g/分、35℃)を使用して分離して、(1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボン酸(4.5g、最初に溶出する異性体、Rt=3.0分、99.9%e.e.)及び(1R,2R)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボン酸(4.3g、2番目に溶出する異性体、Rt=4.0分、99.9%e.e.)を得た。
6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドの合成
Figure 2024510504000059
5-シクロプロピルピリジン-2-アミンの合成
5-ブロモピリジン-2-アミン(10g、58mmol)、シクロプロピルボロン酸(12g、120mmol)、SPhos(2.4g、5.8mmol)、及びKPO(43g、200mmol)をN雰囲気下に置き、トルエン(220mL)及び水(22mL)に懸濁させた。得られた懸濁液を10分間脱気し、Pd(OAc)(0.65g、2.9mmol)を加えた。反応混合物をN雰囲気下にて95℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈して酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機相をブライン(150mL)で洗浄し、疎水性フリットで乾燥させて真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中10~95%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5.3g、68%)を赤色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 135.0, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.78 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.07 (dd, J=2.5, 8.6 Hz, 1H), 6.39 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.66 (s, 2H), 1.80 - 1.72 (m, 1H), 0.86 - 0.81 (m, 2H), 0.56 - 0.52 (m, 2H)。
エチル6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボキシレートの合成
5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(5.3g、40mmol)と、エチル3-ブロモ-2-オキソプロパノアート(5.9mL、47mmol)とのエタノール(110mL)溶液を、1時間還流撹拌した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をDCM(100mL)に溶解させ、NaCO(飽和水溶液、60mL)で洗浄し、疎水性フリットで乾燥させて真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中20~80%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5g、54%)を橙色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 231.2, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.10 - 8.09 (m, 1H), 7.91 - 7.89 (m, 1H), 7.57 (d, J=9.5 Hz, 1H), 6.99 (dd, J=1.6, 9.5 Hz, 1H), 4.45 (q, J=7.1 Hz, 2H), 1.94 - 1.86 (m, 1H), 1.44 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.03 - 0.97 (m, 2H), 0.73 - 0.68 (m, 2H)。
(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノールの合成
LiAlH(THF中1M、42.99mmol、42.99mL)を、エチル6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボキシレート(21.50mmol、4.95g)のTHF(25mL)溶液に加え、N下にて0℃に冷却した。混合物を1時間撹拌し、次いでEtOAc(5mL)を滴加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで水(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄した。有機物をMgSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、表題化合物を得て、これを更に精製することなく使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.86 (s, 1H), 7.46 - 7.42 (m, 2H), 6.92 (dd, J=1.8, 9.4 Hz, 1H), 4.82 (s, 2H), 3.88 - 3.84 (m, 1H), 1.87 (s, 1H), 0.99 - 0.93 (m, 2H), 0.69 - 0.64 (m, 2H)。
6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドの合成
(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノール(2.0g、11mmol)と、酸化マンガン(IV)(9.2g、110mmol)とのクロロホルム(25mL)及びMeCN(25mL)懸濁液を、50℃で1時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(1.3g、66%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 187.2, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.13 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.57 (d, J=9.6 Hz, 1H), 7.03 (dd, J=1.8, 9.3 Hz, 1H), 1.95 - 1.87 (m, 1H), 1.05 - 0.99 (m, 2H), 0.75 - 0.69 (m, 2H)。
2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2024510504000060
(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノール(0.13g、0.69mmol)のDCM(3.0mL)溶液に、SOCl(1.0mL)を0℃でゆっくりと加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮して、2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.14g、98%)を黄色固体として得て、これを更に精製することなく使用した。
2-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオンの合成
Figure 2024510504000061
2-(3-ブロモ-2-オキソプロピル)イソインドリン-1,3-ジオンの合成
臭素(7.6mL、150mmol)のAcOH(80mL)溶液を数滴、2-(2-オキソプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(20g、98mmol)撹拌溶液に70℃で加えた。溶液が無色になるまで反応物を撹拌した。残りの臭素/AcOH溶液を2時間かけて滴加した。反応混合物を70℃で更に2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をDCM(300mL)に溶解させ、Na溶液(1.0M、75mL)及びNaCO溶液(10%水溶液、2×150mL)で洗浄した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を熱ジエチルエーテルでトリチュレートし、濾過し、乾燥させて、表題化合物(22.6g、81%)を白色固体として得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.92 - 7.87 (m, 2H), 7.79 - 7.73 (m, 2H), 4.78 (s, 2H), 4.01 (s, 2H)。
2-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオンの合成
2-(3-ブロモ-2-オキソプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(12g、39mmol)と、3-ブロモ-5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(7.5g、35mmol)と、DIPEA(9.2mL、53mmol)との1,4-ジオキサン(350mL)溶液を、100℃で16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮することにより体積を半分に低減させた。混合物をDCM(200mL)で希釈し、NaHCO溶液(飽和水溶液、150mL)、及びブライン(150mL)で洗浄した。有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(7.2g、52%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 396.1, 398.1 H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.35 (d, J=1.0 Hz, 1H), 7.99 - 7.94 (m, 2H), 7.94 - 7.91 (m, 3H), 7.39 (d, J=1.5 Hz, 1H), 4.94 (s, 2H), 2.02 - 1.94 (m, 1H), 0.96 (m, 2H), 0.76 - 0.71 (m, 2H)。
2-((8-クロロ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオンの合成
Figure 2024510504000062
3-クロロ-5-シクロプロピルピリジン-2-アミンの合成
トルエン(120mL)と水(12mL)との混合物を、50分間脱気した。5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-アミン(5.0g、24mmol)、シクロプロピルボロン酸(2.1g、24mmol)、SPhos(0.99g、2.4mmol)、及びKPO(18g、84mmol)を溶媒混合物に加え、これを100℃に加熱した。Pd(OAc)(0.27g、1.2mmol)を加え、反応混合物をこの温度で3時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、これをトルエンで洗浄した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中5~30%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.5g、85%)を橙色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 169.0, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.45 (s, 1H), 6.99 (d, J=1.5 Hz, 1H), 5.10 (s, 2H), 1.88 - 1.80 (m, 1H), 0.98 - 0.86 (m, 2H), 0.66 - 0.61 (m, 2H)。
2-((8-クロロ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオンの合成
2-(3-ブロモ-2-オキソプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(890mg、3.1mmol)と、3-クロロ-5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(530mg、3.1mmol)との1,4-ジオキサン(11mL)溶液を、98℃で17時間加熱した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。混合物を、DCM(2×50mL)とNaHCO(飽和水溶液、50mL)との間に分配した。有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、イソヘキサン中10~50%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(880mg、84%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 352.1, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.91 - 7.85 (m, 2H), 7.76 - 7.70 (m, 3H), 7.46 (s, 1H), 6.99 (s, 1H), 5.10 (s, 2H), 1.87 - 1.80 (m, 1H), 0.99 - 0.89 (m, 2H), 0.67 - 0.60 (m, 2H)。
tert-ブチル((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
Figure 2024510504000063
8-ブロモ-2-(ブロモメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2024510504000064
3-ブロモ-5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(1.06g、5.0mmol)と1,3-ジブロモプロパン-2-オン(1.62g、7.5mmol)とのDME(20.0mL)中混合物を、N下にて90℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に加温し、飽和NaHCO3溶液(50mL)でクエンチして、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機物をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣を、カラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=50/1~30/1)により精製し、生成物8-ブロモ-2-(ブロモメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.2g、73%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 330.2。
2-(アジドメチル)-8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成


Figure 2024510504000065
8-ブロモ-2-(ブロモメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.0g、3.0mmol)とNaN(244mg、3.75mmol)とのDMF(10.0mL)中混合物を、N下にて室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(100mL)で希釈して、ブライン(3×50mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、2-(アジドメチル)-8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(900mg、粗製)を黄色固体として得て、これを精製することなく次の工程に使用した。ESI-MS [M +H]: 292.2。
(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミンの合成
Figure 2024510504000066
2-(アジドメチル)-8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(870mg、3.0mmol)とPPh(983mg、3.75mmol)とのMeOH(25mL)中混合物を、2時間還流撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(550mg、69%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]: 266.2。
tert-ブチル((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成


Figure 2024510504000067
(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(550mg、2.08mmol)と、(Boc)O(679mg、3.11mmol)と、EtN(630mg、6.24mmol)とのDCM(20mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を水(50mL)でクエンチし、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、tert-ブチル((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(520mg、69%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 366.2。
1-(2-(アミノメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Figure 2024510504000068
イミダゾリジン-2,4-ジオン(1g、10mmol)の乾燥トルエン(25mL)中反応混合物に、1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルエタン-1-アミン(4g、30mmol)を加えた。反応物をN下にて110℃で3時間撹拌した。反応物を15分間で0℃に冷却し、濾過した。有機層を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(400mg、34%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 115.1。
tert-ブチル((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
Figure 2024510504000069
3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(224mg、2mmol)と、tert-ブチル((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(365mg、1mmol)と、CsCO(975mg、3mmol)との乾燥ジオキサン(10mL)中混合物に、Pd(dba)(183mg、0.2mmol)及びXantPhos(116mg、0.2mmol)を加えた。反応物をN下にて100℃で16時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、tert-ブチル((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(150mg、37%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 400.0。
1-(2-(アミノメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Figure 2024510504000070
tert-ブチル((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(500mg、1.25mmol)の乾燥DCM(10mL)中反応混合物に、TFA(2mL)を加えた。反応物をN下にて室温で16時間撹拌した。反応混合物をMeOH中のNHで中和し、次いで真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、1-(2-(アミノメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(150mg、40%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 300.1。
6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドの合成
Figure 2024510504000071
8-ブロモ-6-シクロプロピル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボキシレートの合成
3-ブロモ-5-シクロプロピル-ピリジン-2-アミン(5.0g、24mmol)と、ブロモピルビン酸エチル(4.9mL、35mmol)と、DIPEA(8.2mL、47mmol)との1,4-ジオキサン(200mL)中混合物を、90℃で3時間撹拌した。混合物を放冷し、真空中で濃縮した。残渣をDCMに溶解させ、水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中10~60%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(4.9g、67%)を褐色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 309, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.58 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.54 (d, J=1.3 Hz, 1H), 4.37 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.07 - 1.98 (m, 1H), 1.38 (t, J=7.0 Hz, 3H), 1.04 - 0.97 (m, 3H), 0.83 - 0.76 (m, 2H)。
(8-ブロモ-6-シクロプロピル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノールの合成
DIBAL-H(THF中1.0M、54mL、53.8mmol)を、エチル8-ブロモ-6-シクロプロピル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボキシレート(4.8g、15mmol)のDCM(95mL)撹拌溶液にN雰囲気下にて-10℃で滴加した。混合物を2時間かけて室温に加温した。ロッシェル塩(飽和水溶液)を加え、混合物を18時間撹拌した。混合物をDCMで抽出し(3回)、合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮し、表題化合物(3.0g、73%)を灰白色固体として得て、これを更に精製することなく使用した。
ESI-MS (M+H)+: 267, 269, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.40 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 5.25 (dd, J=5.7, 5.7 Hz, 1H), 4.59 (d, J=5.8 Hz, 2H), 2.00 - 1.91 (m, 1H), 0.97 - 0.90 (m, 2H), 0.76 - 0.70 (m, 2H)。
1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
(8-ブロモ-6-シクロプロピル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノール(2.44g、9.13mmol)と、3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.20g、10mmol)と、Pd(dba)(420mg、0.46mmol)と、Xantphos(530mg、0.91mmol)と、CsCO(8.9g、27mmol)との1,4-ジオキサン(110mL)中混合物を、Nで脱気して100℃で18時間加熱した。水(200mL)を加え、混合物をEtOAc(3×100mL)中に抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中0~10%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.40g、51%)を黄色/褐色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 301, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.40 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 5.25 (dd, J=5.7, 5.7 Hz, 1H), 4.59 (d, J=5.8 Hz, 2H), 2.00 - 1.91 (m, 1H), 0.97 - 0.90 (m, 2H), 0.76 - 0.70 (m, 2H)。
6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドの合成
1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.2g、4.0mmol)のDCM(40mL)撹拌溶液に、MnO(3.5g、40mmol)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。更にMnO(3.5g、40mmol)を加えて、混合物を室温で5時間撹拌した。更にMnO(690mg、7.8mmol)を加えて、混合物を室温で18時間撹拌した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(800mg、67%)を灰白色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 299.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.03 (s, 1H), 8.60 - 8.59 (m, 1H), 8.38 - 8.37 (m, 1H), 7.53 (d, J=1.5 Hz, 1H), 4.93 (s, 2H), 3.00 (s, 3H), 2.06 - 1.98 (m, 1H), 1.04 - 0.98 (m, 2H), 0.74 - 0.69 (m, 2H)。
1-(2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Figure 2024510504000072
1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(0.40g、1.3mmol)のDCM(10mL)溶液に、SOCl(3.0mL)を加えた。得られた混合物をN下にて25℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、1-(2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(0.42g、定量的)を黄色固体として得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。ESI-MS [M +H]+: 319.1。
1-(6-シクロプロピル-2-(1-ヒドロキシエチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Figure 2024510504000073
8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドの合成
(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノール(10g、37.45mmol)とMnO(9.8g、112mmol)との混合物を、室温で12時間撹拌した。MnOの第2バッチ(9.8g、112mmol)を加え、室温で更に12時間撹拌した。反応混合物を短いシリカパッドに通して濾過し、EtOAc(500mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(8g、80.8%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 266.2。
1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エタン-1-オールの合成
8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(8g、30mmol)の乾燥THF(100mL)溶液に、MeMgBr(30mL、EtO中の3M溶液、90mmol)を-65℃でゆっくりと加え、得られた溶液を-65℃で2時間撹拌した。反応物を-65℃で飽和NHCl水溶液(70mL)を用いてクエンチし、撹拌して室温に加温し、次いでEtOAc(4×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=15/1)で精製して、1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エタン-1-オール(7.3g、86.9%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 281.2。
1-(6-シクロプロピル-2-(1-ヒドロキシエチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エタン-1-オール(7.3g、25.98mmol)と、3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(8.9g、77.9mmol)と、Pd(dba)(2.38g、2.6mmol)と、Xantphos(3g、5.2mmol)と、CsCO(25g、77mmol)とのジオキサン(75mL)中混合物を、95℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、EtoAc(3×75mL)で洗浄した。合わせた濾液をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=15/1)で精製して、1-(6-シクロプロピル-2-(1-ヒドロキシエチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(6.1g、75%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 315.2。
1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成


Figure 2024510504000074
5-シクロプロピルピラジン-2-アミンの合成
5-ブロモピラジン-2-アミン(10g、57mmol)のトルエン/HO(V/V=1/1、400mL)中混合物に、シクロプロピルボロン酸(15g、0.17mol)、S-phos(2.4g、5.8mmol)、KPO(36g、0.17mol)、及びPd(OAc)(1.3g、5.8mmol)を加えた。混合物をN下にて100℃で16時間撹拌し、次いで室温に冷却した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=10/1~5/1)により精製し、5-シクロプロピルピラジン-2-アミン(5.6g、72%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 136.1。
3-ブロモ-5-シクロプロピルピラジン-2-アミンの合成
5-シクロプロピルピラジン-2-アミン(5.6g、41mmol)のCHCN(40mL)撹拌溶液に、NBS(7.4g、42mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を水(50mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を飽和ブライン溶液(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。有機層を濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=10/1)により精製して、3-ブロモ-5-シクロプロピルピラジン-2-アミン(2.0g、収率23%)を得た。ESI-MS [M +H]+: 214.0
エチル8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピラジン-2-カルボキシレートの合成
3-ブロモ-5-シクロプロピルピラジン-2-アミン(2.0g、9.3mmol)のDME(30mL)中混合物に、エチル3-ブロモ-2-オキソプロパノアート(2.0g、10mmol)を加えた。混合物を90℃で16時間撹拌し、室温に冷却した。次いで、混合物を水(50mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を飽和ブライン溶液(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=2/1)により精製して、エチル8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピラジン-2-カルボキシレート(1.0g、35%)を得た。ESI-MS [M +H]+: 310.0
(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピラジン-2-イル)メタノールの合成
8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピラジン-2-カルボキシレート(1.0g、3.2mmol)のTHF(20mL)中混合物に、DIBAL-H(11mL、11mmol)を-65℃で加えた。混合物を-65℃で1時間撹拌し、次いで25℃に加温して更に1時間撹拌した。反応混合物を氷水(20mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を飽和ブライン溶液(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、残渣を得て、これをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=5/1)により精製して、(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピラジン-2-イル)メタノール(0.49g、収率57%)を得た。ESI-MS [M +H]+: 268.0
1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピラジン-2-イル)メタノール(0.49g、1.8mmol)のジオキサン(15mL)中混合物に、3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(0.83g、7.3mmol)、Pd(dba)(0.34g、0.37mmol)、Xant-Phos(0.38g、0.66mmol)、CsCO(1.8g、5.5mmol)を加えた。N下にて90℃で16時間撹拌した後、反応混合物を濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=30/1~10/1)により精製し、1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(0.40g、74%)を得た。ESI-MS [M +H]+: 302.1
7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
Figure 2024510504000075
(1S,2S)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
塩化オキサリル(0.98mL、11mmol)を、(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(1.00g、5.6mmol)とDMF(0.050mL)とのTHF(10mL)撹拌溶液に0℃で滴加し、0℃で30分間撹拌した。次いで、反応物を真空中で濃縮した。残渣をTHF(20mL)に懸濁させ、1-(2-アミノ-4-ブロモ-フェニル)エタノン(1300mg、5.9mmol)及びピリジン(4.5mL、56mmol)を加え、混合物を70℃で18時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水(50mL)でクエンチし、形成された沈殿物を濾過し、水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、表題化合物(1.7g、85%)を暗褐色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 374.0, 376.0, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.55 (s, 1H), 8.60 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.53 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.95 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.48 (dd, J=2.0, 8.3 Hz, 1H), 7.28 (d, J=5.1 Hz, 1H), 2.68 - 2.61 (m, 4H), 2.41 - 2.35 (m, 1H), 1.65 - 1.59 (m, 2H)。
7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オンの合成
NaOH(440mg、11mmol)をトルエンと共沸させ(3回)、次いで(1S,2S)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(1.70g、4.5mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)撹拌懸濁液に加えた。反応物を100℃で1時間加熱した。反応物を室温に冷却し、NHCl(飽和水溶液、50mL)に注ぎ入れた。得られた沈殿物を濾過し、高真空下で乾燥させて、表題化合物(1.3g、77%)を暗褐色固体として得た。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.71 - 11.71 (m, 1H), 8.58 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.96 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.44 (dd, J=1.7, 8.6 Hz, 1H), 5.94 (s, 1H), 2.71 - 2.64 (m, 1H), 2.59 - 2.54 (m, 1H), 2.45 (s, 3H), 1.83 - 1.71 (m, 2H)。
7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(1.30g、3.65mmol)をPOCl(8.5mL、91.2mmol)中、100℃で90分間撹拌し、30分間で室温に冷却して、次いで100℃で30分間撹拌した。混合物を冷却し、真空中で濃縮した。残渣をDCM(500mL)に溶解させ、NaHCO(飽和水溶液、150mL)、水(100mL)、ブライン(飽和水溶液、150mL)、水(100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(385mg、28%)を橙色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 376.1, 374.1, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.56 (1H, d, J = 5.1 Hz), 8.22 - 8.21 (1H, m), 8.09 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.96 (1H, s), 7.83 (1H, dd, J = 2.0, 8.9 Hz), 7.23 - 7.22 (1H, m), 2.93 - 2.84 (2H, m), 2.44 (3H, s), 1.92 - 1.82 (2H, m)。
4-(アゼチジン-1-イル)-7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
Figure 2024510504000076
4-(アゼチジン-1-イル)-7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
7-ブロモ-4-クロロ-2-[(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル]キノリン(120mg、0.32mmol)とアゼチジン(0.11mL、1.6mmol)とのNMP(0.50mL)溶液を、マイクロ波反応器内にて140℃で35分間撹拌した。混合物をDCM、水、及びブライン(飽和水溶液)で希釈して、エマルションを得た。混合物を真空中で濃縮し、DCMに懸濁させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をSCXカートリッジにロードし、DCM中MeOHで洗浄し、DCM中の7N NH(MeOH中)で溶出させ、表題化合物(90mg、71%)を黄色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 397.2, 395.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.55 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.95 - 7.90 (m, 2H), 7.52 - 7.49 (m, 1H), 7.22 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.30 (s, 1H), 4.47 - 4.41 (m, 4H), 2.86 - 2.82 (m, 1H), 2.73 - 2.67 (m, 1H), 2.45 - 2.43 (m, 5H), 1.96 - 1.85 (m, 1H), 1.77 - 1.73 (m, 1H)。
表1の化合物を、7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンについて記載したものと同様の方法で、7-ブロモ-4-クロロ-2-[(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル]キノリン及び適切なアミンカップリングパートナーから合成した。

Figure 2024510504000077

Figure 2024510504000078
rac-7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
Figure 2024510504000079
(E)-7-ブロモ-4-クロロ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリンの合成
(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(110mg、0.41mmol)と、7-ブロモ-2,4-ジクロロキノリン(100mg、0.41mmol)と、KPO(170mg、0.81mmol)とのTHF(4.0mL)及び水(1.0mL)中混合物を、Nで脱気し、次いでPdCl(PPh(14mg、0.020mmol)を加えた。混合物を70℃で18時間加熱した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~30%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(67mg、46%)を黄色固体として得た。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.73 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.37 - 8.34 (m, 2H), 8.13 (d, J=8.9 Hz, 1H), 8.04 (d, J=16.3 Hz, 1H), 7.90 (dd, J=2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.86 (d, J=16.1 Hz, 1H), 7.33 (d, J=5.0 Hz, 1H), 2.53 (s, 3H)。
rac-7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
NaH(鉱油中60%、140mg、3.6mmol)を、MeSOI(850mg、3.9mmol)のDMSO(6.0mL)撹拌溶液に加え、混合物をN雰囲気下にて室温で1時間撹拌した。(E)-7-ブロモ-4-クロロ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(470mg、1.3mmol)のDMSO(7.0mL)及びTHF(3.0mL)中のスラリーを加え、混合物を室温で3時間撹拌した。混合物をNHCl(飽和水溶液、75mL)でクエンチし、混合物をEtOAc(3×75mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~50%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(210mg、44%)を無色ゴム状物として得た。
ESI-MS (M+H)+: 376.1, 374.1, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.57 - 8.55 (m, 1H), 8.22 - 8.21 (m, 1H), 8.11 - 8.08 (m, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.85 - 7.81 (m, 1H), 7.22 (d, J=5.0 Hz, 1H), 2.94 - 2.84 (m, 2H), 2.45 - 2.44 (m, 3H), 1.92 - 1.83 (m, 2H)。
rac-7-ブロモ-N,N-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-アミンの合成
Figure 2024510504000080
MeNH(EtOH中5.6M、1.0mL、5.66mmol)を、rac-7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(210mg、0.57mmol)のEtOH(0.57mL)中撹拌混合物に加え、混合物を密閉し、90℃で18時間撹拌した。混合物を冷却し、更にMeNH(EtOH中5.6M、1.0mL、5.66mmol)を加えた。混合物を密閉し、90℃で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をDCM中1~20%MeOHで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(140mg、63%)を無色ゴム状物として得た。
ESI-MS (M+H)+: 385.2, 383.2,H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.45 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.09 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.83 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.45 - 7.41 (m, 1H), 6.95 - 6.93 (m, 1H), 6.70 (s, 1H), 2.98 (s, 6H), 2.96 - 2.90 (m, 1H), 2.81 - 2.76 (m, 1H), 2.48 (s, 3H), 1.99 - 1.93 (m, 1H), 1.89 - 1.84 (m, 1H)。
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(オキセタン-3-イルオキシ)キノリンの合成
Figure 2024510504000081
3-ヒドロキシオキセタン(17μL、0.27mmol)を、rac-7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(100mg、0.267mmol)とNaH(鉱油中60%、27mg、0.67mmol)とのDMF(1.0mL)撹拌懸濁液に加え、N雰囲気下にて100℃で18時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、DCMで抽出した(3回)。合わせた有機物を疎水性フリットに通し、真空中で濃縮した。水相を更にEtOAcで抽出し(3回)、合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、DCM残渣と合わせ、真空中で濃縮して、表題化合物(97mg、89%)を褐色固体として得て、これを更に精製することなく使用した。
ESI-MS (M+H)+: 412, 414, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.59 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.15 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.10 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.70 (dd, J=2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 5.64 - 5.58 (m, 1H), 5.15 - 5.07 (m, 2H), 4.77 - 4.71 (m, 2H), 2.91 - 2.83 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.91 - 1.80 (m, 2H)。
rac-7-ブロモ-4-((1-メチルピペリジン-4-イル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
Figure 2024510504000082
N-メチル-4-ピペリジノール(0.016mL、0.13mmol)のDMF(0.50mL)溶液に、N雰囲気下にて室温でNaH(鉱油中60%、13mg、0.33mmol)を加えた。10分後、rac-7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(50mg、0.13mmol)を加えた。混合物をN雰囲気下にて室温で2時間撹拌した。更にNaH(鉱油中60%、13mg、0.33mmol)を加え、混合物をN雰囲気下にて室温で18時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、DCMで抽出した(3回)。合わせた有機物を疎水性フリットに通し、真空中で濃縮した。上記手順を繰り返し、次いで両方の反応からの残渣を合わせてSCXカートリッジにロードし、これをMeOHで洗浄した。MeOH中7N NHを使用して化合物を放出させ、真空中で濃縮し、表題化合物(93mg、77%)を黄色ゴム状物として得た。
ESI-MS (M +H)+: 453, 455。
rac-N-(7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)-N-メチルメタンスルホンアミドの合成
Figure 2024510504000083
rac-7-ブロモ-N-メチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-アミンの合成
MeNH(EtOH中33%、0.83mL、6.7mmol)を、rac-7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(250mg、0.67mmol)のEtOH(1.0mL)中撹拌混合物に加えた。混合物を密閉し、24時間加熱還流した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を、DCM中の0~10%7N NH(MeOH中)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(160mg、65%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 369.1, 371.1, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.44 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.05 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.48 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.40 (dd, J=1.9, 8.7 Hz, 1H), 6.93 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.33 (s, 1H), 4.95 - 4.93 (m, 1H), 3.01 (d, J=4.8 Hz, 3H), 2.95 - 2.90 (m, 1H), 2.81 - 2.74 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 1.97 - 1.82 (m, 2H)。
rac-N-(7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)-N-メチルメタンスルホンアミドの合成
LiHMDS(THF中1.0M、0.49mL、0.49mmol)を、rac-7-ブロモ-N-メチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-アミン(120mg、0.33mmol)のTHF(5.0mL)撹拌溶液に0℃で滴加した。15分後、MsCl(0.050mL、0.65mmol)を滴加し、反応混合物を室温に加温して、18時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、DCMで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(50mg、34%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 447.2, 449.2, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.46 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.20 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.96 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.63 - 7.59 (m, 1H), 7.35 (s, 1H), 6.97 (d, J=5.0 Hz, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.03 (s, 3H), 3.03 - 2.95 (m, 1H), 2.87 - 2.82 (m, 1H), 2.49 (s, 3H), 2.06 - 1.91 (m, 2H)。
rac-4-(7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)モルホリンの合成
Figure 2024510504000084
rac-7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(100mg、0.267mmol)とモルホリン(0.12mL、1.33mmol)との混合物を、マイクロ波反応器内にて30分間を2回で140℃に加熱した。混合物をDCMで希釈し、次いで水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、表題化合物を得て、これを更に精製することなく使用した。
ESI-MS (M +H)+: 425.3, 427.3。
(7-ブロモ-5-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル)メタノールの合成
Figure 2024510504000085
4-シクロプロピルピリジン-2-アミンの合成
Figure 2024510504000086
4-ブロモピリジン-2-アミン(20g、0.12mol)のトルエン/HO(200mL/40mL)溶液に、シクロプロピルボロン酸(20g、0.23mol)、Pd(OAc)(1.0g、4.6mmol)、KPO(74g、0.35mol)、及びPCy(2.6g、9.3mmol)を室温で加えた。反応混合物を窒素下にて90℃で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、水(150mL)で希釈し、次いでEtOAc(150ml×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL×1)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=1/1)により精製して、4-シクロプロピルピリジン-2-アミン(16g、定量的)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 135.1。
(1S,2S)-2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-6-メトキシピリジン-4-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸の合成
HBr(HO中40%、70mL)撹拌溶液に、4-シクロプロピルピリジン-2-アミン(15g、0.11mol)を0℃で少しずつ加え、次いでBr(52g、0.32mol)を滴加した。0℃で30分間撹拌した後、温度を10℃未満に維持しながら、水(30mL)中のNaNO(19g、0.27mol)溶液を滴加した。得られた混合物を0℃で更に30分間撹拌した。反応混合物を、pH=12になるまでNaOH水溶液(水(100mL)中60g)でクエンチし、EtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)及びブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=1/10)により精製して、2-ブロモ-4-シクロプロピルピリジン(15g、70%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]: 198.1。
ジメチル7-ブロモ-5-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2,3-ジカルボキシレートの合成
O-(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミン(34g、160mol)のDCM(200mL)撹拌溶液に、2-ブロモ-4-シクロプロピルピリジン(15g、76mmol)のDCM(50mL)溶液を0℃でゆっくりと加えた。混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで室温に加温し、14時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空中で乾燥させた。残渣をCHCN(200mL)に溶解させ、DMAD(17g、120mmol)を加え、続いてDBU(18.2g、120mol)を0℃で滴加した。得られた混合物を0℃で10分間撹拌し、室温に加温し16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、水(300mL)で希釈し、EtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水(400mL)及びブライン(400mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=1/10)により精製して、ジメチル7-ブロモ-5-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2,3-ジカルボキシレート(6.5g、24%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 353.0。
7-ブロモ-5-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボン酸の合成
ジメチル7-ブロモ-5-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2,3-ジカルボキシレート(6.0g、17mmol)とLiOH・HO(1.4g、34mmol)とのTHF(50mL)及び水(10mL)中混合物を、40℃で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮してTHFを除去し、次いで1,4-ジオキサン(50mL)及びHCl(濃、12mL)を加えた。得られた混合物を100℃で6時間撹拌した。反応混合物を水(200mL)に注ぎ入れ、EtOAc(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(400mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで濃縮し、真空中で乾燥させ、7-ブロモ-5-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボン酸(4.8g、定量的)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 281.0。
メチル7-ブロモ-5-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボキシレートの合成
7-ブロモ-5-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボン酸(4.8g、17mmol)のMeOH(50mL)中混合物に、SOCl(4.0g、34mmol)を室温で滴加した。混合物を70℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、EtOAc(200mL)で希釈し、NaHCO(飽和水溶液、150mL)及びブライン(150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮して、粗生成物を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=1/10)により精製して、メチル7-ブロモ-5-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボキシレート(3.8g、2工程で76%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 295.0。
(7-ブロモ-5-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル)メタノールの合成
メチル7-ブロモ-5-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボキシレート(3.3g、11mmol)のTHF(60mL)撹拌溶液に、DIBAl-H(ヘキサン中1M、33mL、33mmol)を-65℃で滴加した。混合物を-65℃で2時間撹拌した。反応混合物をNaOH(水中1M、50mL)を用いて-65℃でクエンチし、室温に加温し、次いでEtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=1/5)により精製し、所望の生成物(2.8g、95%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 267.0。
実施例1
N7-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N4,N4-ジメチル-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4,7-ジアミン(I-1)の合成
Figure 2024510504000087
2-(3-ブロモ-2-オキソプロピル)イソインドリン-1,3-ジオンの合成
AcOH(45mL)中のBr(3.8mL、74mmol)を、2-(2-オキソプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(10g、49mmol)撹拌溶液に70℃で滴加した。混合物を70℃で90分間撹拌し、次いで放冷させ、真空中で濃縮した。残渣をDCM(100mL)に溶解させ、Na(1.0M水溶液、100mL)及びNaCO(20%水溶液、2×100mL)で洗浄した。有機層を相分離カートリッジに通し、次いで真空中で濃縮した。残渣をEtOでトリチュレートして、表題化合物(12g、88%)を白色固体として得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.92 - 7.88 (m, 2H), 7.78 - 7.75 (m, 2H), 5.12 (s, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.01 (s, 2H)。
2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオンの合成
5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(4.5g、34mmol)と、2-(3-ブロモ-2-オキソプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(10g、37mmol)と、DIPEA(8.8mL、50mmol)との1,4-ジオキサン(340mL)中混合物を、100℃で72時間加熱した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をEtO中20~100%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.6g、33%)を赤色固体として得た。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.32 (s, 1H), 7.98 - 7.91 (m, 4H), 7.79 (s, 1H), 7.40 (d, J=9.3 Hz, 1H), 7.01 (dd, J=1.8, 9.3 Hz, 1H), 4.92 (s, 2H), 2.05 - 1.92 (m, 1H), 0.96 (ddd, J=4.4, 6.3, 8.4 Hz, 2H), 0.73 - 0.68 (m, 2H)。
(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミンの合成
・HO(3.6g、56.72mmol)を2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(3.6g、11.34mmol)のEtOH(55mL)溶液に加え、混合物を80℃で18時間加熱した。混合物を冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣をSCXカートリッジにロードし、DCM中MeOHで洗浄し、DCM中の7N NH(MeOH中)で溶出させ、次いで真空中で濃縮して、表題化合物(2.0g、94%)を橙色ゴム状物として得た。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.30 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.33 (d, J=9.3 Hz, 1H), 6.92 (dd, J=1.6, 9.2 Hz, 1H), 3.77 (s, 2H), 1.96 - 1.87 (m, 1H), 0.94 - 0.87 (m, 2H), 0.69 - 0.63 (m, 2H)。
tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
二炭酸ジ-tert-ブチル(1.4g、5.3mmol)を、(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(1.0g、5.3mmol)のDCM(55mL)溶液に加え、混合物を室温で18時間撹拌した。NaHCO(飽和水溶液、50mL)を加え、混合物をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中20~100%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(930mg、60%)を黄色固体として得た。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.32 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.35 (d, J=9.3 Hz, 1H), 7.26 (dd, J=5.7, 5.7 Hz, 1H), 6.95 (dd, J=1.9, 9.2 Hz, 1H), 4.19 (d, J=6.1 Hz, 2H), 1.95 - 1.87 (m, 1H), 1.39 (s, 9H), 0.91 (ddd, J=4.3, 6.3, 8.5 Hz, 2H), 0.69 - 0.64 (m, 2H)。
rac-tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(99mg、0.34mmol)と、rac-7-ブロモ-N,N-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-アミン(110mg、0.28mmol)と、Pd(OAc)と、Xantphos(17mg、0.028mmol)と、CsCO(190mg、0.029mmol)との1,4-ジオキサン(5.0mL)中混合物を、Nで脱気し、100℃で18時間加熱した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0~20%7N NH(MeOH中)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(50mg、30%)を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.43 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.89 - 7.84 (m, 2H), 7.78 (d, J=2.3 Hz, 1H), 7.44 - 7.40 (m, 3H), 6.93 - 6.87 (m, 2H), 6.61 (s, 1H), 5.12 (d, J=1.4 Hz, 2H), 2.96 (s, 6H), 2.93 - 2.87 (m, 2H), 2.80 - 2.74 (m, 1H), 2.46 (s, 3H), 1.92 - 1.80 (m, 3H), 1.45 (s, 9H), 0.96 - 0.91 (m, 2H), 0.69 - 0.64 (m, 2H)。
rac-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N,N-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4,7-ジアミンの合成
HCl(1,4-ジオキサン中4.0M、0.19mL、0.76mmol)を、rac-tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(45mg、0.076mmol)のMeOH(1.0mL)溶液に加え、混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、分取HPLCにより精製して、表題化合物(3mg、8%)をギ酸塩として得た。
ESI-MS (M+H)+: 490.5, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.50 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.31 (s, 2H), 7.70 - 7.67 (m, 2H), 7.40 (d, J=9.3 Hz, 1H), 7.16 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.99 - 6.91 (m, 2H), 6.70 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.62 (dd, J=5.7, 5.7 Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 4.44 (d, J=5.5 Hz, 2H), 2.88 (s, 6H), 2.75 - 2.65 (m, 2H), 2.61 - 2.55 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 1.94 - 1.86 (m, 1H), 1.77 - 1.63 (m, 2H), 1.23 (s, 1H), 0.92 - 0.87 (m, 2H), 0.68 - 0.63 (m, 2H)。
実施例2
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(I-2)の合成


Figure 2024510504000088
メチル6-クロロ-4-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)ニコチネートの合成
(1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボン酸(0.45g、2.3mmol)、DCM(10mL)の冷却溶液に、0℃でDMFを一滴加え、混合物を2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、THF(10mL)とピリジン(1.6mL、19.2mmol)との混合物中のメチル4-アミノ-6-クロロニコチネート(0.36g、1.92mmol)の溶液に加え、18時間で70℃に加熱した。混合物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(335mg、48%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 365.1, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 11.45 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 7.24 - 7.21 (m, 2H), 7.10 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.05 - 6.99 (m, 1H), 3.97 (s, 3H), 2.62 (ddd, J=4.0, 6.5, 9.3 Hz, 1H), 1.91 - 1.86 (m, 1H), 1.79 - 1.74 (m, 1H), 1.49 - 1.44 (m, 1H)。
7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オンの合成
メチル6-クロロ-4-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)ニコチネートを、密閉バイアル内のMeOH中7N NH(13mL)とMeOH(13mL)との混合物に加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をシクロヘキサン中20~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(179mg、58%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 332.1, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.88 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.37 - 7.32 (m, 2H), 7.30 - 7.27 (m, 1H), 7.22 - 7.20 (m, 1H), 2.72 - 2.66 (m, 1H), 2.33 - 2.27 (m, 1H), 1.90 - 1.84 (m, 1H), 1.75 (ddd, J=4.5, 6.6, 8.4 Hz, 1H)。
7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-(2,4-ジメトキシベンジル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オンの合成
DMF(5mL)とEtO(2mL)との混合物中の、KCO(0.15g、1.08mmol)と、7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(0.18g、0.542mmol)と、DMB-Cl(0.13mL、0.813mmol)との混合物を、18時間で80℃に加熱した。混合物をブライン(50mL)、水(75mL)で希釈し、EtOAc(3×25mL)で抽出した。有機相を合わせ、真空中で濃縮し、残渣をシクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(111mg、43%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 482.1, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.11 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.25 - 7.23 (m, 2H), 7.03 (s, 1H), 6.99 - 6.96 (m, 1H), 6.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.38 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.33 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 5.35 - 5.21 (m, 2H), 3.68 (s, 3H), 3.62 (s, 3H), 2.45 (ddd, J=4.1, 6.5, 9.0 Hz, 1H), 2.36 - 2.31 (m, 1H), 2.01 - 1.94 (m, 1H), 1.61 (ddd, J=4.4, 6.6, 8.1 Hz, 1H)。
tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-(2,4-ジメトキシベンジル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-(2,4-ジメトキシベンジル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(0.11g、0.22mmol)と、tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(0.079g、0.22mmol)と、Pd(dba)(0.021g、0.02mmol)と、Xantphos(0.026g、0.045mmol)と、CsCO(0.15g、0.45mmol)とを含有するトルエン(2mL)中混合物を、110℃で18時間加熱した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(64mg、38%)を淡黄色ゴム状物として得た。
ESI-MS (M+H)+: 733.5, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.08 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.58 (d, J=4.4 Hz, 1H), 7.37 - 7.32 (m, 1H), 7.25 - 7.22 (m, 2H), 7.03 (s, 1H), 6.99 - 6.91 (m, 2H), 6.72 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.38 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.34 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 5.34 (s, 2H), 5.32 - 5.20 (m, 2H), 3.68 (s, 3H), 3.63 (s, 3H), 2.47 - 2.40 (m, 1H), 2.33 - 2.27 (m, 1H), 1.99 - 1.87 (m, 2H), 1.62 - 1.54 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 0.93 - 0.86 (m, 2H), 0.68 - 0.62 (m, 2H)。
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オンの合成
tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-(2,4-ジメトキシベンジル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(50mg、0.068mmol)とアニソール(0.074mL、0.68mmol)とのDCM(0.5mL)溶液に、TFA(0.5mL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中でシリカ上に濃縮し、DCM中の0~10%7N NH(MeOH中)の勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて分取HPLCにより精製して、表題化合物(11mg、33%)をギ酸塩として得た。
ESI-MS (M+H)+: 483.5, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.02 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.68 (dd, J=6.0, 6.0 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.38 (d, J=9.3 Hz, 1H), 7.34 - 7.29 (m, 2H), 7.27 - 7.25 (m, 1H), 7.18 (d, J=7.7 Hz, 1H), 6.96 (dd, J=1.8, 9.3 Hz, 1H), 6.31 (s, 1H), 4.58 (d, J=3.8 Hz, 2H), 2.62 - 2.54 (m, 1H), 2.22 - 2.16 (m, 1H), 1.94 - 1.86 (m, 1H), 1.80 - 1.74 (m, 1H), 1.63 - 1.57 (m, 1H), 0.93 - 0.88 (m, 2H), 0.68 - 0.63 (m, 2H)。
実施例3
rac-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(I-3)の合成
Figure 2024510504000089
表題化合物を、メチル2-アミノ-4-ブロモベンゾアート及びrac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボニルクロリド(2.3mg、25%)から出発して、2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オンについて記載したものと同様の方法で合成した。
ESI-MS (M+H)+: 464.3, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.87 (s, 1H), 8.53 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.72 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.39 (d, J=9.4 Hz, 1H), 7.20 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.10 (dd, J=5.8, 5.8 Hz, 1H), 6.98 (d, J=9.4 Hz, 1H), 6.79 (dd, J=2.3, 8.8 Hz, 1H), 6.51 (d, J=1.9 Hz, 1H), 4.44 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.77 - 2.71 (m, 1H), 2.48 - 2.45 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 1.94 - 1.86 (m, 1H), 1.74 - 1.61 (m, 2H), 0.93 - 0.87 (m, 2H), 0.69 - 0.63 (m, 2H)。
実施例4
rac-1-(2-(((2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)ピロリジン-2-オン(I-4)の合成


Figure 2024510504000090

1-(2-(アミノメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)ピロリジン-2-オンの合成
Figure 2024510504000091
2-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオンの合成
1,4-ジオキサン(20mL)中のピロリジン-2-オン(0.65mL、8.5mmol)、2-((8-クロロ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(2000mg、5.7mmol)、Xantphos(660mg、1.1mmol)、及びKCO(1600mg、11mmol)を、Nで5分間脱気した。Pd(OAc)(130mg、0.57mmol)を加え、反応混合物をマイクロ波で2時間、160℃で加熱した。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中20~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.0g、44%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 401.3, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.87 (dd, J=3.0, 5.5 Hz, 2H), 7.72 (dd, J=3.1, 5.5 Hz, 2H), 7.69 - 7.68 (m, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.24 (d, J=1.5 Hz, 1H), 5.02 (s, 2H), 4.27 (dd, J=7.1, 7.1 Hz, 2H), 2.58 (t, J=8.2 Hz, 2H), 2.22 - 2.13 (m, 2H), 1.90 - 1.82 (m, 1H), 0.95 - 0.89 (m, 2H), 0.68 - 0.62 (m, 2H)。
1-(2-(アミノメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)ピロリジン-2-オンの合成
2-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.0g、2.50mmol)とヒドラジン水和物(0.16mL、4.99mmol)とのEtOH(15mL)溶液を、2時間で75℃に加熱した。混合物を室温に冷却し、次いでSCXカラムにアプライし、これを3:1のDCM:MeOHで洗浄し、次いで3:1の7N NH(MeOH中):DCMで溶出させ、表題化合物(0.60g、89%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 271.3, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.77 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.19 (d, J=1.5 Hz, 1H), 4.28 (t, J=7.2 Hz, 2H), 3.99 (d, J=0.6 Hz, 2H), 2.62 (t, J=8.2 Hz, 2H), 2.28 - 2.20 (m, 2H), 1.93 - 1.85 (m, 1H), 0.97 - 0.91 (m, 2H), 0.72 - 0.66 (m, 2H)。NHは観察されず。
1-(2-アミノ-4-ブロモフェニル)エタン-1-オンの合成
BCl(DCM中1.0M、32mL、32mmol)を、MeCN(15mL、290mmol)及びトルエン(35mL)中の3-ブロモアニリン(5.0g、29mmol)の撹拌スラリーに滴加し、この間、混合物の温度を10℃未満に維持した。AlCl(5.8g、44mmol)を冷却しながら反応混合物に少しずつ加えた。混合物を90℃で17時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、HCl(2.0M水溶液、50mL)を加えた。反応混合物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(100mL)で希釈してDCM(3×150mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、表題化合物(4.6g、74%)を褐色固体として得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.55 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.83 (d, J=1.8 Hz, 1H), 6.76 (dd, J=2.0, 8.6 Hz, 1H), 6.38 - 6.33 (m, 2H), 2.54 (s, 3H)。
rac-(1S*,2S*)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
塩化オキサリル(0.44g、5.1mmol)を、rac-(1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボン酸(500mg、2.5mmol)とDMF(0.05mL)とのDCM(10mL)溶液に滴加して0℃にした。反応混合物を0℃で2.5時間撹拌した。反応混合物を室温に加温し、真空中で濃縮した。残渣をTHF(10mL)に懸濁させ、ピリジン(2.1mL、25mmol)及び1-(2-アミノ-4-ブロモフェニル)エタン-1-オン(520mg、2.4mmol)を加えた。反応混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(75mL)で希釈して2時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過により収集し、水(100mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物(850mg、85%)を得た。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.51 (s, 1H), 8.57 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.92 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.42 (dd, J=2.0, 8.3 Hz, 1H), 7.35 - 7.29 (m, 2H), 7.28 - 7.24 (m, 1H), 7.21 - 7.18 (m, 1H), 2.59 (s, 3H), 2.48 - 2.43 (m, 1H), 2.21 - 2.15 (m, 1H), 1.56 - 1.42 (m, 2H)。
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オンの合成
NaOH(100mg、2.6mmol)をトルエンと共沸させ(2回)、N雰囲気下に置いたrac-(1S*,2S*)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(250mg、0.64mmol)の1,4-ジオキサン(5.0mL)溶液に加えた。反応混合物を100℃で3時間撹拌し、次いで室温に冷却し、NHCl(飽和水溶液、20mL)で希釈した。得られた沈殿物を濾過により収集し、水(50mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物(200mg、83%)をベージュ色固体として得た。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.65 - 11.62 (m, 1H), 7.94 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.75 (d, J=1.3 Hz, 1H), 7.42 (dd, J=1.5, 8.6 Hz, 1H), 7.37 - 7.31 (m, 2H), 7.27 (dd, J=1.8, 6.8 Hz, 1H), 7.22 (d, J=7.8 Hz, 1H), 5.89 (s, 1H), 2.27 - 2.20 (m, 1H), 1.80 - 1.72 (m, 1H), 1.69 - 1.61 (m, 1H), 1つのCHがDMSOピークに隠れている。
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリンの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(100mg、0.27mmol)とKCO(74mg、0.53mmol)とのDMF(2.5mL)中混合物を、50℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、MeI(0.019mL、0.29mmol)を加えた。反応混合物を50℃で5時間撹拌し、次いで室温に冷却し、更にMeI(0.019mL、0.29mmol)を加えた。反応混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(25mL)でクエンチしてEtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、表題化合物(82mg、79%)を黄色油状物として得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.09 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.96 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.48 (dd, J=1.9, 8.8 Hz, 1H), 7.24 - 7.14 (m, 3H), 7.07 (d, J=7.4 Hz, 1H), 6.67 (s, 1H), 4.02 (s, 3H), 2.67 - 2.61 (m, 1H), 2.38 - 2.33 (m, 1H), 2.01 - 1.96 (m, 1H), 1.54 - 1.49 (m, 1H)。
rac-1-(2-(((2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)ピロリジン-2-オンの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン(41mg、0.11mmol)と、1-(2-(アミノメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)ピロリジン-2-オン(34mg、0.13mmol)と、rac-BINAP(6.6mg、0.010mmol)と、Pd(dba)(4.8mg、0.0053mmol)と、tBuOK(24mg、0.21mmol)とのトルエン(1.5mL)中混合物を5分間脱気し、90℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣をDCM(25mL)に溶解させ、NHCl(飽和水溶液、3×50mL)で洗浄した。合わせた有機物を疎水性フリットに通し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中5%MeOH、次いでDCM中の10%7N NH(MeOH中)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(25mg、41%)を黄色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 578.5, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.24 (s, 1H), 7.75 - 7.69 (m, 2H), 7.32 - 7.15 (m, 5H), 7.13 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.95 (dd, J=2.2, 9.0 Hz, 1H), 6.75 - 6.70 (m, 2H), 4.45 (d, J=5.6 Hz, 2H), 4.19 (dd, J=7.3, 7.3 Hz, 2H), 3.94 (s, 3H), 2.48 - 2.42 (m, 2H), 2.18 - 2.09 (m, 2H), 1.94 - 1.86 (m, 1H), 1.82 - 1.77 (m, 1H), 1.54 - 1.43 (m, 1H), 0.93 - 0.88 (m, 2H), 0.66 - 0.61 (m, 2H) 2つのCHが溶媒ピークに隠れている。
実施例5
rac-1-(2-(((2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-5)の合成


Figure 2024510504000092
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン(100mg、0.26mmol)を、tert-ブチル((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(123mg、0.31mmol)と、Pd(dba)(12mg、0.013mmol)と、Xantphos(15mg、0.026mmol)と、CsCO(251mg、0.77mmol)との1,4-ジオキサン(5.0mL)中混合物に加え、混合物を18時間で105℃に加熱した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、粗製の表題化合物を得て、これを更に精製することなく次の段階へ進めた。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.01 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.81 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.75 (d, J=0.4 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.37 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.23 - 7.14 (m, 3H), 7.11 - 7.05 (m, 2H), 6.60 (s, 1H), 5.05 (s, 2H), 4.02 - 4.01 (m, 3H), 3.70 (s, 2H), 3.11 (s, 3H), 2.62 - 2.58 (m, 1H), 2.38 - 2.33 (m, 1H), 1.97 - 1.83 (m, 2H), 1.51 - 1.47 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 0.98 - 0.88 (m, 2H), 0.71 - 0.64 (m, 2H)。
rac-1-(2-(((2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
ピリジンHCl(392mg、3.39mmol)を、rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(60mg、0.085mmol)に加え、混合物を2時間で130℃に加熱した。混合物を水及びDCM中10%MeOHで希釈し、次いでDCM中10%MeOHで抽出した。有機相を合わせ、乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、表題化合物(3mg、3%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 593.3, 純度: 91.4%, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.98 - 10.97 (m, 1H), 8.26 (d, J=1.1 Hz, 1H), 7.74 - 7.70 (m, 2H), 7.35 - 7.29 (m, 3H), 7.27 - 7.25 (m, 1H), 7.20 - 7.18 (m, 1H), 6.97 - 6.95 (m, 1H), 6.70 (dd, J=2.1, 8.8 Hz, 1H), 6.45 (d, J=2.0 Hz, 1H), 5.60 (d, J=1.7 Hz, 1H), 4.91 (s, 2H), 4.43 (d, J=5.4 Hz, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.40 - 2.36 (m, 1H), 2.16 - 2.12 (m, 1H), 1.94 (dd, J=8.4, 8.4 Hz, 1H), 1.68 - 1.65 (m, 1H), 1.54 - 1.51 (m, 1H), 0.97 - 0.92 (m, 2H), 0.67 - 0.62 (m, 2H)。
実施例6
1-(2-(((2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-6)の合成


Figure 2024510504000093
メチル4-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)ベンゾアートの合成
(1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボン酸(1.0g、5.1mmol)と、塩化オキサリル(0.44mL、5.1mmol)とのDCM(20mL)冷却溶液に、0℃でDMFを一滴加え、混合物を1時間撹拌した。混合物を濃縮し、次いでTHF(20mL)に再溶解させた。メチル2-アミノ-4-ブロモベンゾアート(1.2g、5.1mmol)、次いでピリジン(1.2mL、15.3mmol)を加え、混合物を70℃で18時間加熱した。冷却した混合物を水で希釈し、次いでDCMで抽出した。合わせた有機物を疎水性カートリッジに通し、真空中でシリカ上に濃縮し、次いでシクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(800mg、38%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 410.1, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.88 (s, 1H), 8.50 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.83 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.41 (dd, J=2.0, 8.5 Hz, 1H), 7.35 - 7.30 (m, 2H), 7.28 - 7.25 (m, 1H), 7.20 (d, J=7.7 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 2.48 - 2.43 (m, 1H), 2.25 - 2.19 (m, 1H), 1.56 - 1.43 (m, 2H)。
7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)キナゾリン-4(3H)-オンの合成
MeOH中7N NH(20mL)を、メチル4-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)ベンゾアート(400mg、0.98mmol)のMeOH(20mL)溶液に加え、混合物を18時間で80℃に加熱した。混合物をDCMで希釈し、ブラインで洗浄し、疎水性カートリッジに通し、真空中でシリカ上に濃縮し、次いでシクロヘキサン中0~80%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を得て、これを次の工程で直接使用した。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.55 (s, 1H), 7.97 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.59 - 7.56 (m, 1H), 7.36 - 7.30 (m, 2H), 7.28 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.21 (d, J=7.5 Hz, 1H), 2.65 - 2.59 (m, 1H), 2.33 - 2.25 (m, 1H), 1.91 - 1.80 (m, 1H), 1.68 - 1.63 (m, 1H)。
tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)カルバメートの合成
メチル4-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)ベンゾアート(100mg、0.27mmol)と、Xantphos(62mg、0.11mmol)と、tert-ブチルカルバメート(34mg、0.29mmol)と、CsCO(260mg、0.8~0mmol)との1,4-ジオキサン溶液を、Nで5分間パージして、18時間で100℃に加熱した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮し、次いでシクロヘキサン中0~80%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(120mg、定量的)を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.97 (s, 1H), 8.12 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.38 (dd, J=2.1, 8.8 Hz, 1H), 7.24 - 7.17 (m, 3H), 7.11 - 7.08 (m, 1H), 6.76 (s, 1H), 2.77 - 2.70 (m, 1H), 2.14 - 2.08 (m, 1H), 2.00 - 1.93 (m, 1H), 1.56 - 1.50 (m, 10H)。
7-アミノ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)キナゾリン-4(3H)-オンの合成
TFA(2.0mL)を、tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)カルバメート(200mg、0.48mmol)のCHCl(2mL)中混合物に加えた。反応物を、マイクロ波条件下にて30分間で70℃に加熱した。混合物をNaHCO(飽和水溶液)で処理し、次いでDCMで抽出した。合わせた有機物を疎水性カートリッジに通し、次いで真空中で濃縮して、表題化合物(124mg、82%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 312.3
1-(2-(((2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Ti(OiPr)(0.079mL、0.27mmol)を、7-アミノ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)キナゾリン-4(3H)-オン(84mg、0.27mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(80mg、0.27mmol)とのDCM(0.5mL)及びMeOH(0.5mL)中混合物に加え、18時間で50℃に加熱した。反応物を室温に冷却し、NaCNBH(34mg、0.27mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで水で希釈し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣をDCMに溶解させ、水、次いでブラインで洗浄し、疎水性カートリッジに通し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0~10%7N NH(MeOH中)の勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、続いて分取HPLCにより精製して、表題化合物(8mg、5%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 594.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.85 (s, 1H), 8.25 (d, J=1.1 Hz, 1H), 7.74 - 7.71 (m, 2H), 7.36 - 7.26 (m, 4H), 7.18 - 7.11 (m, 2H), 6.79 (dd, J=2.3, 8.8 Hz, 1H), 6.51 (d, J=2.1 Hz, 1H), 4.92 (s, 2H), 4.46 (d, J=5.5 Hz, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.56 - 2.53 (m, 1H), 2.21 - 2.15 (m, 1H), 1.97 - 1.90 (m, 1H), 1.77 - 1.72 (m, 1H), 1.53 (dd, J=4.3, 14.7 Hz, 1H), 0.96 - 0.91 (m, 2H), 0.66 - 0.62 (m, 2H)。
表2の化合物を、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸及びメチル4-アミノ-6-クロロニコチネートを使用し、上記と同様の手順を使用して合成した。


Figure 2024510504000094
表3の化合物を、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸及びメチル2-アミノ-4-ブロモベンゾアートを使用し、上記と同様の手順を使用して合成した。


Figure 2024510504000095
実施例9
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリド[3,2-d]ピリミジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-9)の合成


Figure 2024510504000096
rac-メチル5-ブロモ-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)ピコリネートの合成
塩化オキサリル(0.78mL、8.90mmol)を、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパンカルボン酸(793mg、4.45mmol)とDMF(0.050mL)とのTHF(10mL)撹拌溶液に0℃で滴加し、0℃で30分間撹拌した。次いで、反応物を真空中で濃縮した。残渣をTHF(20mL)に懸濁させ、続いてメチル3-アミノ-5-ブロモ-ピリジン-2-カルボキシレート(1079mg、4.67mmol)、DMAP(109mg、0.890mmol)、及びピリジン(3.6mmol、44.5mmol)を加えた。混合物を70℃に加熱し、16時間撹拌した。次いで、室温に冷却し、EtOAc及び水で希釈した。有機物をNaHCO(飽和水溶液)及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、表題化合物(1.26g、72%)を黒色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 391.2, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 11.24 (s, 1H), 9.41 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.46 - 8.43 (m, 2H), 6.99 (d, J=5.1 Hz, 1H), 4.02 (s, 3H), 2.92 - 2.86 (m, 1H), 2.49 (s, 3H), 2.39 - 2.34 (m, 1H), 1.80 - 1.71 (m, 2H)。
rac-5-ブロモ-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)ピコリンアミドの合成
rac-メチル5-ブロモ-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)ピコリネート(1.26g、3.22mmol)をMeOH中7N NH(26mL)に懸濁させ、65℃で18時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、真空中で濃縮して、表題化合物(1.2g、67%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 376.1, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 12.18 (s, 1H), 9.39 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.43 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.26 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.00 - 8.00 (m, 1H), 6.97 (d, J=5.4 Hz, 1H), 5.56 (s, 1H), 2.88 - 2.83 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.39 - 2.34 (m, 1H), 1.78 - 1.69 (m, 2H)。
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4(3H)-オンの合成
NaOH(383mg、9.57mmol)(トルエンと3回共沸させた)をrac-5-ブロモ-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)ピコリンアミド(1200mg、3.19mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中撹拌混合物に加え、次いで反応物を100℃で18時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水とEtOAcとの間に分配した。水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、表題化合物(0.9g、79%)を灰白色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 358.1 H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.87 (s, 1H), 8.79 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.57 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.30 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.25 (d, J=5.0 Hz, 1H), 2.89 - 2.84 (m, 1H), 2.69 - 2.63 (m, 1H), 2.45 (s, 3H), 1.85 - 1.74 (m, 2H)。
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[3,2-d]ピリミジン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4(3H)-オン(400mg、1.12mmol)、tert-ブチルカルバメート(196mg、1.68mmol)、Pd(OAc)(13mg、0.056mmol)、Xantphos(65mg、0.11mmol)、及びCsCO(1092mg、3.35mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)に懸濁させ、Nで5分間脱気した。次いで、反応物を100℃に加熱し、16時間撹拌した。更にtert-ブチルカルバメート(196mg、1.68mmol)、Pd(OAc)(13mg、0.056mmol)、及びXantphos(65mg、0.11mmol)を加え、混合物を100℃で更に24時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過した。残渣を、DCM中0~10%MeOHで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(220mg、60%)を黄色固体として得た。ESI-MS (M+H)+: 395.3
rac-7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4(3H)-オンの合成
TFA(0.43mL、5.58mmol)を、rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[3,2-d]ピリミジン-7-イル)カルバメート(220mg、0.56mmol)のクロロホルム(6mL)撹拌溶液に加え、室温で16時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をSCXカートリッジにロードし、これを3:1のDCM:MeOHで洗浄した。DCM中の7N NH(MeOH中)を使用して化合物を放出させて、表題化合物(150mg)を得て、これを更に精製することなく次の工程に進めた。
ESI-MS (M+H)+: 295.2,H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.58 - 8.55 (m, 1H), 8.09 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.24 (dd, J=4.8, 4.8 Hz, 2H), 6.78 (d, J=2.5 Hz, 1H), 6.28 (s, 2H), 3.18 (d, J=5.3 Hz, 1H), 2.81 - 2.75 (m, 1H), 2.58 - 2.54 (m, 1H), 2.44 (d, J=2.3 Hz, 3H), 1.83 - 1.67 (m, 2H)。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[3,2-d]ピリミジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-9)の合成
1-(2-(((2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンに使用したものと同様の方法を使用して、表題化合物(17.9mg、6%)を、rac-7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4(3H)-オン及び6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドから調製した。
ESI-MS (M+H):+ 577.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.19 (s, 1H), 8.55 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.28 (d, J=1.1 Hz, 1H), 8.24 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.44 (dd, J=6.0, 6.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.23 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.81 (d, J=2.5 Hz, 1H), 4.93 (s, 2H), 4.51 (d, J=5.9 Hz, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.80 - 2.74 (m, 1H), 2.56 (dd, J=4.5, 4.5 Hz, 1H), 2.43 (s, 3H), 1.99 - 1.92 (m, 1H), 1.77 - 1.65 (m, 2H), 0.98 - 0.93 (m, 2H), 0.69 - 0.64 (m, 2H)。
実施例10
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-10)の合成
Figure 2024510504000097
rac-(1S*,2S*)-N-(5-アセチル-2-クロロピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
塩化オキサリル(0.98mL、11.2mmol)を、1-(4-アミノ-6-クロロ-3-ピリジル)エタノン(1.00g、5.89mmol)とDMF(0.050mL)とのTHF(10mL)撹拌溶液に0℃で滴加し、0℃で30分間撹拌した。次いで、反応物を濃縮乾固させ、次いでTHF(10mL)に懸濁させ、続いてrac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(1.00g、5.61mmol)、及びピリジン(4.5mL、56.1mmol)を加えた。次いで、反応物を70℃に加熱し、16時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。反応物をNaHCO(飽和水溶液)及びブラインで洗浄した。有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(900mg、95%)を淡青色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 331.1, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 12.10 - 12.05 (m, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.44 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.98 (d, J=4.8 Hz, 1H), 2.91 - 2.84 (m, 1H), 2.68 (s, 3H), 2.48 (s, 3H), 2.39 - 2.33 (m, 1H), 1.81 - 1.72 (m, 2H)。
rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-4(1H)-オンの合成
NaOH(435mg、10.9mmol)(トルエンと3回共沸させた)を、rac-(1S*,2S*)-N-(5-アセチル-2-クロロピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(900mg、2.72mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)撹拌懸濁液に加えた。次いで、反応物を1時間で100℃に加熱した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機物をNaHCO(飽和水溶液)、次いでブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮して、表題化合物(400mg、87%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 313.1, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.92 (s, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.58 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.25 (d, J=5.4 Hz, 1H), 6.08 (s, 1H), 2.73 - 2.67 (m, 1H), 2.45 (s, 3H), 1.86 - 1.72 (m, 2H), 1HはDMSOシグナルにより不明瞭。
rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)-1,6-ナフチリジンの合成
NaHMDS(THF中1M、1.2mL、1.25mmol)を、rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-4(1H)-オン(390mg、1.25mmol)のDMF(3.00mL)撹拌懸濁液に室温で滴加し、10分間撹拌した。次いで、SEM-Cl(0.22mL、1.25mmol)を加え、反応物を室温で18時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、次いでEtOAcで抽出した。合わせた有機物をNaHCO(飽和水溶液)及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(300mg、54%)を橙色油状物として得た。
ESI-MS (M+H)+: 443.3, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.26 (s, 1H), 8.46 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.97 (d, J=5.1 Hz, 1H), 5.48 (d, J=1.8 Hz, 2H), 3.85 - 3.78 (m, 2H), 3.05 - 2.98 (m, 1H), 2.88 - 2.78 (m, 1H), 2.49 (s, 3H), 2.06 - 1.90 (m, 2H), 1.01 - 0.95 (m, 2H), 0.00 (s, 9H)。
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)-1,6-ナフチリジン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)-1,6-ナフチリジン(300mg、0.68mmol)、tert-ブチルカルバメート(119mg、1.02mmol)、Pd(OAc)(7.6mg、0.034mmol)、Xantphos(39mg、0.068mmol)、及びCsCO(662mg、2.03mmol)を1,4-ジオキサン(5.0mL)に懸濁させ、Nで5分間パージした。次いで、反応物を100℃に加熱し、1時間撹拌した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(300mg、84%)を白色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 524.4, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.14 (s, 1H), 8.44 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 6.94 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.44 (d, J=1.9 Hz, 2H), 3.83 - 3.78 (m, 2H), 2.99 - 2.94 (m, 1H), 2.78 - 2.72 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.08 - 2.03 (m, 1H), 1.90 - 1.84 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.43 - 1.40 (m, 1H), 1.30 - 1.21 (m, 1H), 1.00 - 0.95 (m, 2H), -0.01 (s, 9H)。
rac-7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-4(1H)-オンの合成
TFA(0.44mL、5.73mmol)を、rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)-1,6-ナフチリジン-7-イル)カルバメート(300mg、0.573mmol)のCHCl(4.00mL)溶液に加え、得られた溶液を室温で4時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣をSCXカートリッジにロードし、これをMeOH中DCMで洗浄し、DCM中の7N NH(MeOH中)で溶出させ、生成物の表題化合物(100mg、60%)を淡橙色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 294.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.14 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.57 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.24 (d, J=5.0 Hz, 1H), 6.39 (s, 2H), 6.22 (s, 1H), 5.64 (d, J=1.8 Hz, 1H), 2.62 - 2.57 (m, 1H), 2.45 (s, 4H), 1.75 - 1.66 (m, 2H)。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Ti(OiPr)(0.20mL、0.682mmol)を、MeOH(2.0mL)とDCM(2.0mL)との1:1混合物中のrac-7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-4(1H)-オン(40mg、0.136mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソ-イミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(41mg、0.136mmol)との撹拌溶液に加えた。次いで、混合物を密閉チューブ内にて50℃で12時間加熱した。反応物を室温に冷却した。NaCNBH(30mg、0.477mmol)を加えて、次いで混合物を室温で18時間撹拌した。反応物を水(1.0mL)で希釈し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0~10%7N NH(MeOH中)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー、続いて分取HPLCにより精製して、表題化合物(10.6mg、12%)を得た。
ESI-MS (M+H):+ 576.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.15 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.56 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.24 (d, J=1.1 Hz, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.48 (dd, J=6.0, 6.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.23 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.28 (s, 1H), 5.67 (s, 1H), 4.91 (s, 2H), 4.57 (d, J=5.9 Hz, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.61 - 2.56 (m, 1H), 2.46 - 2.41 (m, 4H), 1.98 - 1.90 (m, 1H), 1.75 - 1.64 (m, 2H), 0.97 - 0.92 (m, 2H), 0.67 - 0.62 (m, 2H)。
実施例11~13
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-11)の合成
Figure 2024510504000098
rac-(1S*,2S*)-N-(2-アセチル-5-クロロフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
塩化オキサリル(0.71mL、5.61mmol)を、1-(2-アミノ-4-ブロモフェニル)エタン-1-オン(631mg、2.95mmol)とDMF(0.050mL)とのTHF(20mL)撹拌溶液に0℃で滴加し、0℃で30分間撹拌した。次いで、反応物を濃縮乾固させた。残渣をTHF(20mL)に懸濁させ、続いてrac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(500mg、2.81mmol)、及びピリジン(2.3mL、28.1mmol)を加えた。次いで、反応物を70℃に加熱し、16時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、次いでNaHCO(飽和水溶液)及びブラインで洗浄した。有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(890mg、80%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 376.1, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.52 - 11.50 (m, 1H), 8.57 - 8.55 (m, 1H), 8.50 - 8.48 (m, 1H), 7.93 - 7.90 (m, 1H), 7.46 - 7.43 (m, 1H), 7.26 - 7.23 (m, 1H), 2.60 - 2.59 (m, 4H), 2.45 - 2.44 (m, 3H), 2.37 - 2.31 (m, 1H), 1.61 - 1.56 (m, 2H)。ED01395-188より
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オンの合成
NaOH(435mg、10.9mmol)(トルエンと3回共沸させた)を、rac-(1S*,2S*)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(890mg、2.38mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)撹拌懸濁液に加えた。次いで、反応物を100℃に加熱し、1時間撹拌し、次いで室温に冷却し、NHCl(飽和水溶液)でクエンチした。形成された沈殿物を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、表題化合物(680mg、87%)を褐色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 358.1, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.59 - 8.57 (m, 1H), 7.97 - 7.94 (m, 1H), 7.75 - 7.73 (m, 1H), 7.46 - 7.42 (m, 1H), 7.26 - 7.24 (m, 1H), 5.96 (s, 1H), 2.71 - 2.66 (m, 1H), 2.46 (s, 3H), 1.83 - 1.71 (m, 2H)。1Hが消失(DMSOピーク下と想定される)、交換可能1Hは観察されず。
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(340mg、0.954mmol)、tert-ブチルカルバメート(168mg、1.43mmol)、Pd(OAc)(21mg、0.095mmol)、Xantphos(110mg、0.191mmol)、及びCsCO(933mg、2.86mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)に懸濁させ、Nで5分間パージした。次いで、反応物を100℃に加熱し、1時間撹拌した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮し、残渣をMeOH中0~10%DCMで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(150mg、純度約60%)を得た。これを更に精製することなく次の工程に進めた。
ESI-MS (M+H)+: 393.3
rac-7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オンの合成
TFA(0.35mL、4.59mmol)を、rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)カルバメート(60%、150mg、0.229mmol)のクロロホルム(4.00mL)撹拌溶液に加え、室温で30分間撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣をSCXカートリッジにロードし、これを3:1のDCM:MeOHで洗浄し、DCM中の7N NH(MeOH中)で溶出させ、100mgの所望の生成物を純度約60%で得た。この物質を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(50mg、43%)を橙色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 293.3, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.03 (s, 1H), 8.56 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.68 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.23 (d, J=5.0 Hz, 1H), 6.53 (dd, J=2.1, 8.7 Hz, 1H), 6.46 (d, J=2.0 Hz, 1H), 5.82 (s, 2H), 5.58 (d, J=1.8 Hz, 1H), 2.58 - 2.54 (m, 1H), 2.45 (s, 3H), 1.71 - 1.66 (m, 2H)。1HはDMSOシグナルにより不明瞭。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Ti(OiPr)(0.25mL、0.855mmol)を、MeOH(2.0mL)とDCM(2.0mL)との1:1混合物中のrac-7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(50mg、0.171mmol、1.00当量)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(51mg、0.171mmol、1.00当量)との撹拌溶液に加えた。次いで、反応物を密閉チューブ内にて50℃で5時間加熱した。LCMSによりイミンへの良好な変換が示された。反応物を室温に冷却した。NaCNBH(38mg、0.599mmol)を加え、次いで反応物を室温で1時間撹拌した。水(1.0mL)でクエンチし、Celite(登録商標)に通して濾過した。MeOH(3×5mL)で洗浄し、濃縮して粗残渣を得た。残渣を、DCM中の0~20%7N NH(MeOH中)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー、続いて分取HPLCにより精製して、表題化合物(28mg、28%)をエナンチオマーの混合物として得た。
ESI-MS (M+H)+: 575.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.03 (s, 1H), 8.55 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.26 - 8.25 (m, 1H), 7.74 - 7.70 (m, 2H), 7.34 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.22 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.99 - 6.95 (m, 1H), 6.70 (dd, J=2.1, 8.9 Hz, 1H), 6.45 (d, J=2.1 Hz, 1H), 5.61 (d, J=1.6 Hz, 1H), 4.92 (s, 2H), 4.45 - 4.41 (m, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.44 - 2.43 (m, 4H), 1.98 - 1.90 (m, 1H), 1.71 - 1.62 (m, 2H), 0.97 - 0.91 (m, 2H), 0.67 - 0.62 (m, 2H)。1Hが消失しており、DMSOピーク下と想定される。
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンのエナンチオマー(すなわち、1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン及び1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン)のSFC分離(LUX Cellulose-4 21.2×250mm、5um 45/55 EtOH(0.1%DEA)/CO2、100mL/分、120bar、40℃)により、以下を得た。
最初に溶出する異性体:(4.4mg)(実施例12、I-12)
ESI-MS (M+H)+: 575.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.03 (s, 1H), 8.55 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.26 (d, J=1.1 Hz, 1H), 7.72 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.34 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.22 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.97 (dd, J=5.8, 5.8 Hz, 1H), 6.70 (dd, J=2.1, 8.9 Hz, 1H), 6.45 (d, J=2.0 Hz, 1H), 5.62 (s, 1H), 4.92 (s, 2H), 4.43 (d, J=5.5 Hz, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.56 - 2.54 (m, 1H), 2.43 (s, 4H), 1.98 - 1.90 (m, 1H), 1.71 - 1.62 (m, 2H), 0.97 - 0.91 (m, 2H), 0.67 - 0.62 (m, 2H)。エナンチオマーRT = 20.7
2番目に溶出する異性体:(4.4mg)(実施例13、I-13)
ESI-MS (M+H)+: 575.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.05 (s, 1H), 8.57 - 8.53 (m, 1H), 8.26 (d, J=1.4 Hz, 1H), 7.72 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.34 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.21 (d, J=5.0 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.71 - 6.70 (m, 1H), 6.45 (d, J=1.8 Hz, 1H), 5.61 (s, 1H), 4.92 (s, 2H), 4.42 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.58 - 2.55 (m, 1H), 2.43 (s, 4H), 1.98 - 1.90 (m, 1H), 1.70 - 1.65 (m, 2H), 0.97 - 0.91 (m, 2H), 0.67 - 0.62 (m, 2H)。エナンチオマーRT = 27.4
実施例14
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,5-ナフチリジン-3-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-14)の合成
Figure 2024510504000099
4-メチル-2-((トリメチルシリル)エチニル)ピリミジンの合成
PdCl(PPh(3.55g、5.06mmol)を、DMF(13mL)中の2-クロロ-4-メチルピリミジン(13g、101.12)、NEt(131.2mL、941.4mmol)、TMS-アセチレン(16.8mL、121.35mmol)、及びCuI(1.93g、10.11mmol)のNパージ溶液に加え、混合物を18時間で60℃に加熱した。反応物をEtOAcで希釈し、Celite(登録商標)に通して濾過した。有機物をNaHCO(飽和水溶液、2×200mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中20~35%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(6.98g、36%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 191.2, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.55 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.10 (d, J=5.1 Hz, 1H), 2.54 (s, 3H), 0.29 (s, 9H)。
2-エチニル-4-メチルピリミジンの合成
TBAF(1M、44mL、44.1mmol)を、4-メチル-2-((トリメチルシリル)エチニル)ピリミジン(7.00g、36.8mmol)のTHF(75mL)冷却溶液に0℃で滴加して、反応混合物を45分間撹拌した。反応混合物を室温に加温し、水(75mL)でクエンチし、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中20~85%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.88g、66.3%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 119.3, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.57 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.15 (d, J=5.1 Hz, 1H), 3.11 (s, 1H), 2.55 (s, 3H)。
(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジンの合成
CuCl(60mg、0.609mmol)、Xantphos(353mg、0.609mmol)、及びNaOBu(117mg、1.22mmol)をTHF(8.0mL)に懸濁させ、室温で30分間撹拌した。THF(4.0mL)中の(BPin)(3.25g、12.8mmol)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。THF(3.0mL)中の2-エチニル-4-メチルピリミジン(1.44g、12.2mmol)及びMeOH(0.99mL、24.4mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~40%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.53g、76%)を淡黄色油状物として得た。これは放置すると固化した。
ESI-MS (M+H)+: 247.3, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.57 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.46 (d, J=18.2 Hz, 1H), 7.01 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 1.30 (s, 12H)。
(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)-1,5-ナフチリジンの合成
7-ブロモ-2-クロロ-1,5-ナフチリジン(470mg、1.93mmol)、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(475mg、1.93mmol)、PdCl(PPh(68mg、0.0965mmol)、及びKPO(819mg、3.86mmol)を、THF(30mL)及び水(3.0mL)に懸濁させた。次いで、反応混合物をNで5分間パージして、1時間で70℃に加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、次いでNaHCO(飽和水溶液)及びブラインで洗浄した。有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(110mg、17%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 327.1, 329.0, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.08 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.78 (dd, J=0.8, 2.2 Hz, 1H), 8.75 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.50 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.33 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.13 (d, J=16.1 Hz, 1H), 7.85 (d, J=15.7 Hz, 1H), 7.35 (d, J=5.0 Hz, 1H), 2.55 (s, 3H)。
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,5-ナフチリジンの合成
NaH(鉱油中60%、38mg、0.941mmol)を、窒素環境下にて室温でトリメチルスルホキソニウムヨージド(222mg、1.01mmol)のDMSO(12mL)撹拌溶液に加え、反応物を室温で1.5時間撹拌した。次いで、DMSO(25mL)中の(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)-1,5-ナフチリジン(110mg、0.336mmol)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液)でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製の表題化合物(100mg)を得て、これを更に精製することなく次の工程に進めた。
ESI-MS (M+H)+: 341.1, 343.1, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.87 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.47 - 8.45 (m, 2H), 8.21 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.58 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.97 (d, J=5.1 Hz, 1H), 3.03 - 2.98 (m, 1H), 2.93 - 2.88 (m, 1H), 2.49 (s, 3H), 2.01 - 1.93 (m, 2H)。
rac-tert-ブチル(6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,5-ナフチリジン-3-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,5-ナフチリジン(100mg、0.293mmol)、tert-ブチルカルバメート(52mg、0.440mmol)、Pd(OAc)(3.3mg、0.0147mmol)、Xantphos(17mg、0.0293mmol)、及びCsCO(286mg、0.879mmol)を1,4-ジオキサン(5.00mL)に懸濁させ、Nで5分間パージした。次いで、反応物を1時間で100℃に加熱した。反応物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中0~10%MeOHで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物の表題化合物(100mg、80%)を黄色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 378.3, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.78 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.45 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.40 - 8.37 (m, 1H), 8.14 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.43 (d, J=9.0 Hz, 1H), 6.95 (d, J=4.9 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 3.01 - 2.95 (m, 1H), 2.90 - 2.84 (m, 1H), 2.48 (s, 3H), 2.02 - 1.83 (m, 2H), 1.57 (s, 9H)。
rac-6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,5-ナフチリジン-3-アミンの合成
TFA(0.20mL、2.65mmol)を、rac-tert-ブチル(6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,5-ナフチリジン-3-イル)カルバメート(100mg、0.265mmol)のクロロホルム(3mL)撹拌溶液に加え、室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をSCXカートリッジを使用して精製し、3:1のDCM(MeOH中)で洗浄し、DCM中の7N NH(MeOH中)で溶出させ、表題化合物(45mg、61%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 278.2, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.46 - 8.42 (m, 2H), 8.07 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.34 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.95 (d, J=5.1 Hz, 1H), 4.06 (s, 2H), 2.99 - 2.93 (m, 1H), 2.89 - 2.83 (m, 1H), 2.48 (s, 3H), 1.96 - 1.88 (m, 2H)。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,5-ナフチリジン-3-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Ti(OiPr)(0.24mL、0.811mmol)を、MeOH(2.0mL)とDCM(2.0mL)との1:1混合物中のrac-6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,5-ナフチリジン-3-アミン(45mg、0.162mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(48mg、0.162mmol)との撹拌溶液に加えた。次いで、混合物を密閉チューブ内にて12時間で50℃に加熱した。反応物を室温に冷却し、次いでNaCNBH(36mg、0.568mmol)を加えた。次いで、混合物を室温で18時間撹拌し、次いで水(1mL)でクエンチし、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0~10%7N NH(MeOH中)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて分取HPLCにより精製して、表題化合物(14.7mg、16%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 560.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.55 - 8.50 (m, 2H), 8.25 (s, 1H), 8.00 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.37 - 7.34 (m, 2H), 7.16 (dd, J=4.7, 4.7 Hz, 2H), 7.03 (d, J=2.3 Hz, 1H), 4.93 (s, 2H), 4.51 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.73 (dd, J=7.1, 7.1 Hz, 2H), 2.40 (s, 3H), 1.97 - 1.89 (m, 1H), 1.80 - 1.70 (m, 2H), 0.96 - 0.89 (m, 2H), 0.64 (q, J=5.2 Hz, 2H)。
表4の化合物を、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン及び7-ブロモ-2-クロロ-1,6-ナフチリジンから、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,5-ナフチリジン-3-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンと同様の方法で合成した。
Figure 2024510504000100
実施例16~17
rac-1-(2-(((6-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(I-16)及び
rac-1-(2-((メチル(6-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(I-17)の合成
Figure 2024510504000101
tert-ブチル(6-ブロモキノリン-3-イル)カルバメートの合成
1,4-ジオキサン(5.0mL)中の6-ブロモ-3-ヨードキノリン(1.00g、2.99mmol)、tert-ブチルカルバメート(0.35g、2.99mmol)、Xantphos(0.69g、1.20mmol)、CsCO(2.93g、8.98mmol)、Pd(dba)(0.55g、0.60mmol)をNでパージし、100℃で一晩撹拌した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.55g、51%)を灰白色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 323.1, 325.0, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.98 (s, 1H), 8.88 - 8.86 (m, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.21 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.89 - 7.85 (m, 1H), 7.73 - 7.69 (m, 1H), 1.54 (s, 9H)
tert-ブチル(E)-(6-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-3-イル)カルバメートの合成
tert-ブチル(6-ブロモキノリン-3-イル)カルバメート(540mg、1.67mmol)、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(411mg、1.67mmol)、PdCl(PPh(59mg、0.0835mmol)、KPO(709mg、3.34mmol)を、THF(30mL)及びHO(3.0mL)に懸濁させた。混合物をNでパージし、次いで18時間で70℃に加熱した。次いで、混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、NaHCO(飽和水溶液)、次いでブラインで洗浄した。有機物を疎水性フリットに通し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(420mg、56%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 363.3, H NMR (400 MHz, CDCl) 8.62 - 8.59 (m, 2H), 8.51 - 8.48 (m, 1H), 8.12 (d, J=16.1 Hz, 1H), 8.03 - 8.00 (m, 1H), 7.95 - 7.89 (m, 2H), 7.34 (d, J=15.9 Hz, 1H), 7.03 - 7.00 (m, 1H), 6.73 (s, 1H), 2.58 (s, 3H), 1.58 (s, 9H)。
rac-tert-ブチル(6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-イル)カルバメート及びrac-tert-ブチルメチル(6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-イル)カルバメートの合成
NaH(鉱油中60%、62mg、1.55mmol)を、トリメチルスルホキソニウムヨージド(364mg、1.66mmol)のDMSO(5.0mL)撹拌溶液に室温にて1.5時間で加えた。DMSO(5.0mL)中のtert-ブチル(E)-(6-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-3-イル)カルバメート(200mg、0.552mmol)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物に、水素化ナトリウム(鉱油中60%、22mg、0.552mmol)と、トリメチルスルホキソニウムヨージド(121mg、0.552mmol)とのDMSO(5.0mL)中混合物(予め室温で1時間撹拌した)を加え、得られた混合物を3時間で60℃に加熱した。混合物をNHCl(飽和水溶液)でクエンチして、EtOAcで抽出した。合わせた有機物を疎水性フリットに通し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフにより精製して、表題化合物の混合物(90mg)を得て、これを更に精製することなく使用した。
rac-6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-アミン及びrac-N-メチル-6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-アミンの合成
TFA(0.037mL、0.478mmol)を、rac-tert-ブチル(6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-イル)カルバメートとrac-tert-ブチルメチル(6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-イル)カルバメート(90mg)とのDCM(5.0mL)中混合物に加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。混合物をNaHCO(飽和水溶液)でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機物を疎水性フリットに通し、次いで真空中で濃縮して、表題化合物の混合物(85mg)を褐色固体として得て、これを更に精製することなく使用した。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン及びrac-1-(6-シクロプロピル-2-((メチル(6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-アミン及びrac-N-メチル-6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-アミン(90mg、0.310mmol)と、6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(111mg、0.372mmol)と、Ti(OiPr)(0.092mL、0.310mmol)とのDCM(0.50mL)及びMeOH(0.50mL)中粗混合物を、密閉チューブ内にて50℃で18時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、NaCNBH(39mg、0.620mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで水(1mL)で希釈し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、表題化合物を得た。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(4.8mg、2%)
ESI-MS (M+H)+: 559.3, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.54 - 8.49 (m, 2H), 8.25 (d, J=1.1 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.71 - 7.68 (m, 1H), 7.44 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.36 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.19 - 7.15 (m, 2H), 7.07 (d, J=2.6 Hz, 1H), 6.83 (t, J=5.8 Hz, 1H), 4.96 - 4.95 (m, 2H), 4.47 (d, J=5.8 Hz, 2H), 3.00 - 2.99 (m, 3H), 2.61 - 2.57 (m, 1H), 2.50 - 2.47 (m, 1H), 2.43 - 2.42 (m, 3H), 1.98 - 1.90 (m, 1H), 1.77 - 1.71 (m, 1H), 1.65 - 1.59 (m, 1H), 0.97 - 0.91 (m, 2H), 0.67 - 0.62 (m, 2H)。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((メチル(6-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-3-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(3.7mg、2%)
ESI-MS (M+H)+: 573.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.78 (d, J=3.0 Hz, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.19 (d, J=1.0 Hz, 1H), 7.74 - 7.70 (m, 2H), 7.53 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.37 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.30 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.25 - 7.18 (m, 2H), 4.89 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 3.19 (s, 3H), 2.97 (s, 3H), 2.64 - 2.58 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 1.95 - 1.88 (m, 1H), 1.79 - 1.73 (m, 1H), 1.66 - 1.61 (m, 1H), 0.95 - 0.89 (m, 2H), 0.65 - 0.60 (m, 2H), cPr CHシグナルはDMSOシグナルにより不明瞭。
実施例18
1-(2-(((2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシ-1,6-ナフチリジン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-18)の合成


Figure 2024510504000102
1-(6-クロロ-4-((2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)ピリジン-3-イル)エタン-1-オンの合成
1-(4,6-ジクロロピリジン-3-イル)エタン-1-オン(400mg、2.11mmol)とNEt(0.44mL、3.16mmol)とのMeCN(10mL)中冷却混合物に、(2,4-ジメトキシフェニル)メタンアミン(0.47mL、3.16mmol)を0℃で滴加した。混合物を室温に加温し、18時間撹拌した。水を加え、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機物を疎水性フリットに通し、次いで真空中で濃縮して、表題化合物(420mg、62%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 321,H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.47 - 9.44 (m, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.10 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.66 (s, 1H), 6.49 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.44 (dd, J=2.5, 8.3 Hz, 1H), 4.34 (d, J=5.8 Hz, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 2.57 (s, 3H)。
1-(4-アミノ-6-クロロピリジン-3-イル)エタン-1-オンの合成
TFA(1.0mL、1.31mmol)を1-(6-クロロ-4-((2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)ピリジン-3-イル)エタン-1-オン(420mg、1.31mmol)のDCM(20mL)溶液に加え、混合物を室温で18時間撹拌した。NaHCO(飽和水溶液)を加え、混合物をDCMで抽出した。合わせた有機物を疎水性フリットに通し、次いで真空中で濃縮して、表題化合物(260mg、定量的)を得た。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ , 8.69 (s, 1H), 6.79 (s, 1H), 2.59 (s, 3H)。2H(NH)は消失している。
(1S,2S)-N-(5-アセチル-2-クロロピリジン-4-イル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
塩化オキサリル(0.44mL、5.09mmol)を、(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパンカルボン酸(1.00g、5.09mmol)とDMF(0.050mL)とのTHF(25mL)中の冷却撹拌溶液に0℃で滴加し、0℃で30分間撹拌した。次いで、反応物を真空中で濃縮した。残渣をTHF(20mL)に懸濁させ、1-(2-アミノ-4-ブロモ-フェニル)エタノン(87mg、5.09mmol)及びピリジン(1.2mL、15.26mmol)を加え、次いで混合物を18時間で70℃に加熱した。混合物を室温に冷却し、水(50mL)でクエンチした。得られた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、表題化合物(860mg、48%)を得た。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.74 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 7.33 - 7.20 (m, 4H), 2.67 (s, 3H), 2.56 - 2.53 (m, 1H), 2.35 - 2.29 (m, 1H), 1.60 - 1.48 (m, 2H)。
7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-4(1H)-オンの合成
NaOH(229mg、5.73mmol)(トルエンと3回共沸させた)を、(1S,2S)-N-(5-アセチル-2-クロロピリジン-4-イル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(500mg、1.43mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)撹拌懸濁液に加えた。反応物を100℃で1時間加熱した。反応物を室温に冷却し、NHCl(飽和水溶液、50mL)に注ぎ入れた。得られた沈殿物を濾過し、乾燥させて、表題化合物(450mg、94%)を得た。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.90 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.37 - 7.32 (m, 2H), 7.29 - 7.21 (m, 2H), 6.02 (s, 1H), 2.57 - 2.54 (m, 1H), 2.33 - 2.21 (m, 1H), 1.83 - 1.76 (m, 1H), 1.72 - 1.66 (m, 1H)。
7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシ-1,6-ナフチリジンの合成
MeI(0.093mL、1.49mmol)を、7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-4(1H)-オン(450mg、1.36mmol)とKCO(376mg、2.71mmol)とのDMF(5.0mL)中撹拌混合物に加えた。反応物を1時間で50℃に加熱した。反応物を室温に冷却し、水で希釈し、次いでEtOAcで抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、表題化合物(185mg、39%)を得て、これを更に精製することなく次の工程で使用した。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.22 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.37 - 7.23 (m, 5H), 4.10 (s, 3H), 2.75 - 2.64 (m, 2H), 2.01 - 1.93 (m, 1H), 1.75 - 1.69 (m, 1H)。
N-(2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシ-1,6-ナフチリジン-7-イル)-1,1-ジフェニルメタンイミンの合成
Xantphos(124mg、0.214mmol)、ベンゾフェノンイミン(0.099mL、0.589mmol)、CsCO(524mg、1.61mmol)、及びPd(dba)(98mg、0.107mmol)を、7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシ-1,6-ナフチリジン(185mg、0.536mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に加えた。溶液をNで脱気し、100℃で18時間加熱した。混合物を室温に放冷し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~50%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(60mg、21%)を灰白色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 490.3, H NMR (400 MHz, CDCl) 9.20 (s, 1H), 7.85 - 7.80 (m, 2H), 7.51 - 7.38 (m, 4H), 7.07 - 7.03 (m, 8H), 6.94 - 6.94 (m, 1H), 6.54 (s, 1H), 4.00 - 3.99 (m, 3H), 2.65 - 2.59 (m, 1H), 2.33 - 2.28 (m, 1H), 1.97 - 1.92 (m, 1H), 1.54 - 1.48 (m, 1H)。
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシ-1,6-ナフチリジン-7-アミンの合成
HCl(1M水溶液、1.2mL、1.22mmol)を、N-(2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシ-1,6-ナフチリジン-7-イル)-1,1-ジフェニルメタンイミン(60mg、0.122mmol)のTHF(1mL)撹拌溶液に加え、反応物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物をNaHCO(飽和水溶液)でクエンチし、DCMで抽出した。有機物を疎水性フリットに通し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0~10%7N NH(MeOH中)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(40mg、定量的)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 326.1 H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.05 (s, 1H), 7.09 - 7.05 (m, 4H), 6.74 - 6.74 (m, 1H), 6.44 (s, 1H), 4.56 (s, 2H), 4.01 (s, 3H), 2.67 - 2.62 (m, 1H), 2.33 - 2.27 (m, 1H), 2.00 - 1.95 (m, 1H), 1.53 - 1.49 (m, 1H)。
1-(2-(((2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシ-1,6-ナフチリジン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Ti(OiPr)(0.036mL、0.123mmol)を、2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシ-1,6-ナフチリジン-7-アミン(40mg、0.123mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(44mg、0.147mmol)とのDCM(0.50mL)及びMeOH(0.50mL)撹拌溶液に加えた。混合物を密閉チューブ内にて50℃で16時間撹拌し、次いで室温に冷却した。NaCNBH(15mg、0.246mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(1.0mL)で希釈し、Celite(登録商標)に通して濾過し、次いで真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、表題化合物(6.5mg、9%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 608.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.93 (s, 1H), 8.25 - 8.24 (m, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.36 - 7.19 (m, 6H), 6.80 (s, 1H), 6.54 (s, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.59 (d, J=5.9 Hz, 2H), 4.00 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.59 - 2.55 (m, 1H), 1.96 - 1.90 (m, 1H), 1.87 - 1.81 (m, 1H), 1.58 - 1.52 (m, 1H), 0.97 - 0.91 (m, 2H), 0.67 - 0.62 (m, 2H)。
実施例19
rac-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(I-19)の合成
Figure 2024510504000103
(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリンの合成
(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(500mg、2.0mmol)と、7-ブロモ-2-クロロキノリン(490mg、2.0mmol)と、Pd(PPhCl(71mg、0.10mmol)と、KPO(860mg、4.1mmol)とのTHF(20mL)及び水(2.0mL)中混合物をNで5分間脱気し、70℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(100mL)で希釈し、次いでNaHCO(飽和水溶液、100mL)及びブライン(飽和水溶液、150mL)で洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(300mg、45%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 326.0, 327.9, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.72 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.45 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.25 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.10 - 8.05 (m, 2H), 7.97 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.81 - 7.74 (m, 2H), 7.31 (d, J=5.1 Hz, 1H), 2.53 (s, 3H)。
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
トリメチルスルホキソニウムヨージド(200mg、0.92mmol)のDMSO(2.5mL)溶液に、NaH(鉱油中60%、34mg、0.86mmol)を加え、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(100mg、0.31mmol)のDMSO(2.5mL)中混合物を溶解するまで加熱し、反応混合物に加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をNHCl(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、次いでEtOAc(20mL)で希釈した。混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(35mg、34%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 340.0, 341.9, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.45 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.16 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.97 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.60 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.52 (dd, J=2.0, 8.6 Hz, 1H), 7.32 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.95 (d, J=5.1 Hz, 1H), 3.01 - 2.95 (m, 1H), 2.90 - 2.84 (m, 1H), 2.48 (s, 3H), 2.01 - 1.89 (m, 2H)。
rac-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(35mg、0.10mmol)と、(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(23mg、0.12mmol)と、rac-BINAP(6.4mg、0.01mmol)と、Pd(dba)(4.7mg、0.005mmol)と、KOtBu(23mg、0.21mmol)とのトルエン(3.0mL)中混合物をNで5分間脱気し、90℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0~20%7N NH(MeOH中)の勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで分取HPLCにより精製して、表題化合物(13mg、28%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 447.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.53 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.33 - 8.31 (m, 1H), 7.92 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.58 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.42 (d, J=9.4 Hz, 1H), 7.19 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.12 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.06 (dd, J=2.3, 8.9 Hz, 1H), 6.99 (dd, J=1.8, 9.3 Hz, 1H), 6.80 - 6.76 (m, 2H), 4.48 (d, J=5.8 Hz, 2H), 2.76 - 2.65 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 1.95 - 1.88 (m, 1H), 1.80 - 1.70 (m, 2H), 0.94 - 0.88 (m, 2H), 0.70 - 0.65 (m, 2H)。
実施例20
rac-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(I-20)の合成
Figure 2024510504000104
メチル2-アセトアミド-4-ブロモベンゾアートの合成
AcO(8.0mL、85mmol)を、メチル2-アミノ-4-ブロモベンゾアート(13g、56mmol)のトルエン(150mL)溶液に加え、混合物を80℃で18時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をシクロヘキサン及びEtOAc(10:1)で洗浄し、真空中で濃縮して、表題化合物(13g、85%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 274.0, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 11.06 (s, 1H), 8.97 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.87 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.21 (dd, J=1.9, 8.5 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 2.24 (s, 3H)。
7-ブロモ-4-ヒドロキシキノリン-2(1H)-オンの合成
メチル2-アセトアミド-4-ブロモベンゾアート(10g、37mmol)のTHF(100mL)懸濁液を、KHMDS溶液(THF中1.0M、110mL、110mmol)に-78℃で加えた。反応混合物を-78℃で1時間撹拌し、次いで室温に加温した。反応混合物を水(150mL)でクエンチし、EtOAc(200mL)で洗浄した。沈殿物が形成されるまで、水相をHCl(2.0M水溶液)で酸性化させた。沈殿物を濾過により収集し、EtOAcで洗浄し、次いで高真空下で24時間乾燥させて、表題化合物(4.6g、52%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 240.0, 242.0, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.00 - 10.95 (m, 1H), 7.75 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.44 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.28 (dd, J=1.9, 8.5 Hz, 1H), 5.58 (s, 1H)。
7-ブロモ-4-メトキシキノリン-2(1H)-オンの合成
7-ブロモ-4-ヒドロキシキノリン-2(1H)-オン(6.6g、27mmol)とKCO(7.5g、55mmol)とのアセトン(120mL)中混合物を、3時間還流撹拌した。硫酸ジメチル(2.6mL、27mmol)を加え、懸濁液を3時間還流撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(150mL)でクエンチした。反応混合物を濃縮してアセトンを除去し、残存する水性混合物を濾過した。収集した沈殿物を水で、高真空下にて18時間洗浄し、表題化合物(5.6g、81%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 254.0, 256.0, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.45 - 11.39 (m, 1H), 7.69 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.46 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.32 (dd, J=2.0, 8.6 Hz, 1H), 5.92 (s, 1H), 3.92 (s, 3H)。
7-ブロモ-2-クロロ-4-メトキシキノリンの合成
7-ブロモ-4-メトキシキノリン-2(1H)-オン(5.5g、22mmol)のPOCl(10mL、110mmol)中混合物を、80℃で2時間撹拌した。反応混合物をトルエン(10mL)で希釈し、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水(50mL)で洗浄し、NaHCO(飽和水溶液)で塩基性化させ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通し、真空中で濃縮し、表題化合物(5.1g、86%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 273.9, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.13 (d, J=1.9 Hz, 1H), 8.06 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.77 (dd, J=2.0, 8.9 Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 4.11 (s, 3H)。
(E)-7-ブロモ-4-メトキシ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリンの合成
(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(500mg、2.0mmol)と、7-ブロモ-2-クロロ-4-メトキシキノリン(550mg、2.0mmol)と、Pd(PPhCl(71mg、0.10mmol)と、KPO(860mg、4.1mmol)とのTHF(20mL)及び水(2.0mL)中混合物をNで5分間脱気し、70℃で8時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(100mL)で希釈し、NaHCO(飽和水溶液、100mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(200mg、28%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 356.1, 358.1, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.62 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.22 (d, J=1.6 Hz, 1H), 8.15 (d, J=16.2 Hz, 1H), 8.02 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.71 (d, J=15.4 Hz, 1H), 7.56 (dd, J=1.9, 8.8 Hz, 1H), 7.09 (s, 1H), 7.04 (d, J=5.0 Hz, 1H), 4.08 (s, 3H), 2.58 (s, 3H)。
rac-7-ブロモ-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
トリメチルスルホキソニウムヨージド(370mg、1.7mmol)のDMSO(5.0mL)溶液に、NaH(鉱油中60%、63mg、1.6mmol)を加え、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。(E)-7-ブロモ-4-メトキシ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(200mg、0.56mmol)のDMSO(3.0mL)中混合物を、反応混合物に滴加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をNHCl(飽和水溶液、80mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(飽和水溶液、100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(50mg、24%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 370.1, 372.1, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.45 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.08 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.96 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.47 (dd, J=1.9, 8.8 Hz, 1H), 6.95 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.67 (s, 1H), 4.00 (s, 3H), 2.98 - 2.93 (m, 1H), 2.87 - 2.79 (m, 1H), 2.48 (s, 3H), 2.00 - 1.86 (m, 2H)。
rac-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンギ酸塩の合成
rac-7-ブロモ-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(50mg、0.14mmol)と、(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミンヒドロクロリド(36mg、0.16mmol)と、rac-BINAP(8.4mg、0.01mmol)と、Pd(dba)(6.2mg、0.008mmol)と、KOtBu(45mg、0.41mmol)とのトルエン(3.0mL)中混合物をNで5分間脱気し、90℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0~20%7N NH(MeOH中)の勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、続いて分取HPLCにより精製して、表題化合物(5.0mg、8%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 477.3, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.30 (d, J=0.4 Hz, 1H), 7.73 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.40 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.17 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.99 - 6.94 (m, 2H), 6.73 - 6.69 (m, 3H), 4.44 (d, J=5.9 Hz, 2H), 3.94 (s, 3H), 2.74 - 2.61 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.92 - 1.88 (m, 1H), 1.80 - 1.65 (m, 2H), 0.92 - 0.87 (m, 2H), 0.68 - 0.63 (m, 2H)。
実施例21~23
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-21)の合成
Figure 2024510504000105
rac-tert-ブチル(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(70mg、0.19mmol)と、tert-ブチルカルバメート(24mg、0.21mmol)と、Xantphos(44mg、0.08mmol)と、CsCO(190mg、0.57mmol)との1,4-ジオキサン(3.0mL)懸濁液を、Nで10分間脱気した。Pd(dba)(35mg、0.04mmol)を加え、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(91mg、定量的)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 407.4, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.44 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.02 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.70 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.63 (d, J=9.2 Hz, 1H), 6.94 (d, J=5.0 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 3.99 (s, 3H), 2.96 - 2.77 (m, 2H), 2.47 (s, 3H), 2.00 - 1.94 (m, 1H), 1.88 - 1.82 (m, 1H), 1.55 (s, 9H)。
rac-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
rac-tert-ブチル(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(91mg、0.22mmol)及びTFA(0.34mL、4.5mmol)をCHCl(2.0mL)に溶解させ、混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残渣をNaHCO(飽和水溶液、25mL)で洗浄し、DCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、表題化合物(62mg、90%)を得て、これを更に精製することなく使用した。
ESI-MS (M+H)+: 307.2, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.44 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.90 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.05 (d, J=2.1 Hz, 1H), 6.93 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.82 (dd, J=2.3, 8.8 Hz, 1H), 6.43 (s, 1H), 3.95 (s, 2H), 2.94 - 2.77 (m, 2H), 2.47 (s, 3H), 1.95 - 1.82 (m, 2H)。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Ti(iPrO)(0.30mL、1.0mmol)を、rac-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(62mg、0.20mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(60mg、0.20mmol)とのDCM(3.0mL)及びMeOH(3.0mL)溶液に加え、反応混合物を密閉バイアル内にて50℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、MeOH(1.0mL)で希釈して、NaCNBHを加えた(45mg、0.71mmol)。反応混合物を室温で40分間撹拌した。反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、MeOH(5.0mL)で希釈し、MeOH(3×3.0mL)を用いてCelite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0~10%7N NH(MeOH中)の勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで分取HPLCにより精製して、表題化合物(41mg、38%)をエナンチオマーの混合物として得た。
ESI-MS (M+H)+: 589.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.53 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.78 - 7.73 (m, 2H), 7.36 (s, 1H), 7.19 (d, J=5.0 Hz, 1H), 6.98 (d, J=9.0 Hz, 1H), 6.78 - 6.73 (m, 3H), 4.96 (s, 2H), 4.48 (d, J=5.4 Hz, 2H), 3.96 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.74 - 2.70 (m, 1H), 2.68 - 2.63 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 1.97 - 1.91 (m, 1H), 1.81 - 1.77 (m, 1H), 1.71 - 1.67 (m, 1H), 0.96 - 0.92 (m, 2H), 0.66 (d, J=5.0 Hz, 2H)。
混合物をSFC(YMC Cellulose-C 10×250mm、5μm 55/45 MeOH(0.1%DEA)/CO、15mL/分、120bar、40℃)を使用して分離して、2つのエナンチオマー:1-(6-シクロプロピル-2-(((4-メトキシ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン及び1-(6-シクロプロピル-2-(((4-メトキシ-2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンを得た。
最初に溶出する異性体(実施例22、I-22)
ESI-MS (M+H)+: 589.6, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.25 (d, J=1.1 Hz, 1H), 7.74 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.35 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.17 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.96 (dd, J=2.3, 9.0 Hz, 1H), 6.74 - 6.70 (m, 3H), 4.94 (s, 2H), 4.46 (d, J=5.4 Hz, 2H), 3.94 (s, 3H), 2.97 (s, 3H), 2.73 - 2.61 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 1.96 - 1.89 (m, 1H), 1.80 - 1.65 (m, 2H), 0.95 - 0.89 (m, 2H), 0.66 - 0.61 (m, 2H)。RT=2.64分、100%e.e.。
2番目に溶出する異性体(実施例23、I-23)
ESI-MS (M+H)+: 589.5, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.44 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.18 (d, J=1.1 Hz, 1H), 7.67 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.28 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.10 (d, J=5.0 Hz, 1H), 6.90 (dd, J=2.3, 9.0 Hz, 1H), 6.67 - 6.64 (m, 3H), 4.88 (s, 2H), 4.39 (d, J=5.4 Hz, 2H), 3.87 (s, 3H), 2.91 (s, 3H), 2.67 - 2.54 (m, 2H), 2.34 (s, 3H), 1.90 - 1.82 (m, 1H), 1.73 - 1.58 (m, 2H), 0.89 - 0.83 (m, 2H), 0.60 - 0.55 (m, 2H)。RT=8.46分、100% e.e.。
実施例24
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-6-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-24)の合成
Figure 2024510504000106
6-ブロモ-3-ヨードキノリンの合成
NIS(3.2g、14mmol)を、6-ブロモキノリン(2.0g、9.6mmol)のAcOH(20mL)撹拌溶液に少しずつ加え、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をDCM(150mL)に溶解させ、NaHCO(飽和水溶液、2×100mL)、NaSO(飽和水溶液、100mL)、及びブライン(飽和水溶液、150mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.0g、31%)を灰白色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 333.9, 335.9, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.04 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.45 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.93 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.88 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.81 - 7.77 (m, 1H)。
(E)-6-ブロモ-3-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリンの合成
6-ブロモ-3-ヨードキノリン(1.0g、3.0mmol)と、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(740mg、3.0mmol)と、Pd(PPhCl(110mg、0.15mmol)と、KPO(1300mg、6.0mmol)とのTHF(30mL)及び水(3.0mL)懸濁液をNで5分間脱気し、反応混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(100mL)で希釈し、NaHCO(飽和水溶液、2×100mL)及びブライン(飽和水溶液、150mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(600mg、58%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 326.0, 328.0, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.37 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.73 - 8.68 (m, 2H), 8.29 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.10 (d, J=16.5 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.92 - 7.89 (m, 1H), 7.58 (d, J=16.1 Hz, 1H), 7.30 (d, J=5.0 Hz, 1H), 2.54 (s, 3H)。
rac-6-ブロモ-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
(E)-6-ブロモ-3-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(420mg、1.3mmol)と、トリエチルアンモニウムビス(カテコラト)ヨードメチルシリケート(1.9g、3.9mmol)と、4CzIPN(100mg、0.13mmol)とのDMSO(30mL)懸濁液をNで5分間脱気した。撹拌混合物に青色LEDを16時間照射した。混合物を室温に冷却し、EtOAc(100mL)及びNaHCO(飽和水溶液、100mL)で希釈した。混合物を撹拌し、Celite(登録商標)(10g)を加え、濾過して二相混合物を得た。層を分離し、有機層をブライン(飽和水溶液、100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(100mg、23%)を得て、これを更に精製することなく次の工程で直接使用した。
ESI-MS (M+H)+: 340.1, 342.1
rac-tert-ブチル(3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-6-イル)カルバメートの合成
rac-6-ブロモ-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(160mg、0.47mmol)と、tert-ブチルカルバメート(83mg、0.71mmol)と、Pd(OAc)(5.3mg、0.02mmol)と、Xantphos(27mg、0.05mmol)と、CsCO(460mg、1.4mmol)との1,4-ジオキサン(5.0mL)中混合物を、Nで5分間脱気した。反応混合物を100℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中0~10%MeOHの勾配で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(135mg、51%)を黄色固体として得た。
ESI-MS (M+H)+: 377.3
rac-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-6-アミンの合成
TFA(0.27mL、3.6mmol)を、rac-tert-ブチル(3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-6-イル)カルバメート(140mg、0.36mmol)のCHCl(3.0mL)撹拌溶液に加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をSCXカートリッジにロードし、1:3のMeOH(DCM中)で洗浄し、1:3のMeOH中7N NH(DCM中)で溶出させ、表題化合物(75mg、52%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 277.2
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-6-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Ti(PrO)(0.40mL、1.4mmol)を、rac-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-6-アミン(75mg、0.27mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(81mg、0.27mmol)とのMeOH(2.0mL)及びDCM(2.0mL)撹拌溶液に加えた。反応混合物を密閉チューブ内にて50℃で4時間撹拌し、次いで室温に冷却し、NaCNBH(60mg、0.95mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで水(1.0mL)でクエンチし、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0~10%7N NH(MeOH中)の勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで2回の分取HPLCにより精製して、表題化合物(17mg、11%)をギ酸塩として得た。
ESI-MS (M+H):+ 599.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.58 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.46 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.77 - 7.71 (m, 2H), 7.39 (s, 1H), 7.30 - 7.22 (m, 2H), 6.80 - 6.74 (m, 2H), 4.99 (s, 2H), 4.51 (d, J=5.6 Hz, 2H), 3.04 (s, 3H), 2.67 - 2.61 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.02 - 1.94 (m, 1H), 1.82 - 1.68 (m, 2H), 1.01 - 0.95 (m, 2H), 0.69 (q, J=5.1 Hz, 2H),1HピークはDMSOシグナルにより不明瞭である。
実施例25
rac-1-(2-(((4-(1H-イミダゾール-1-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-25)の合成
Figure 2024510504000107
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(3.0g、8.4mmol)と、tert-ブチルカルバメート(1.5g、13mmol)と、Pd(OAc)(95mg、0.42mmol)と、Xantphos(490mg、0.84mmol)と、CsCO(8.2g、25mmol)との1,4-ジオキサン(84mL)中混合物をNで10分間脱気し、90℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、Nで10分間脱気した。更にtert-ブチルカルバメート(1.5g、13mmol)、Pd(OAc)(95mg、0.42mmol)、及びXantphos(490mg、0.84mmol)を加え、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、Nで脱気した。更にtert-ブチルカルバメート(1.5g、13mmol)、Pd(OAc)(95mg、0.42mmol)、Xantphos(490mg、0.84mmol)、及びCsCO(8.2g、25mmol)を加え、得られた混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、DCM及びMeOH(9:1、100mL)を用いてCelite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中0~10%MeOHの勾配で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(790mg、24%)をクリーム状固体として得た。
ESI (M+H)+: 393.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.49 (s, 1H), 9.78 (s, 1H), 8.58 - 8.56 (m, 1H), 7.95 - 7.93 (m, 1H), 7.88 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.24 - 7.23 (m, 1H), 7.20 (q, J=3.6 Hz, 1H), 5.79 (d, J=1.8 Hz, 1H), 2.65 - 2.59 (m, 1H), 2.45 (s, 3H), 1.79 - 1.67 (m, 2H), 1.52 - 1.51 (m, 9H)。1つのシクロプロピルシグナルはDMSOシグナルにより不明瞭。
rac-tert-ブチル(4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
PBr(0.28mL、3.0mmol)を、rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-7-イル)カルバメート(790mg、2.0mmol)のDMF(20mL)中混合物に滴加して、反応混合物をN雰囲気下に置き、室温で16時間撹拌した。混合物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中5~40%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(280mg、30%)を得た。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.89 (s, 1H), 8.54 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.14 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.94 (d, J=9.1 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.68 (dd, J=2.3, 9.1 Hz, 1H), 7.20 (d, J=5.6 Hz, 1H), 2.83 - 2.77 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 1.88 - 1.77 (m, 2H), 1.52 (s, 9H)。
rac-4-(1H-イミダゾール-1-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
rac-tert-ブチル(4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(75mg、0.17mmol)と、1H-イミダゾール(13mg、0.18mmol)と、CuI(3.1mg、0.017mmol)と、DMEDA(0.0035mL、0.033mmol)と、KCO(46mg、0.33mmol)とのDMF(1.7mL)中混合物をNで15分間脱気し、N雰囲気下にて150℃で12時間撹拌した。更にCuI(3.1mg、0.017mmol)を加え、混合物をNで5分間脱気し、次いで150℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(25mL)で希釈し、NaHCO(飽和水溶液、25mL)及びブライン(飽和水溶液、25mL)で洗浄した。合わせた水層をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、表題化合物(50mg、89%)を黄色ゴム状物として得て、これを更に精製することなく使用した。
ESI (M+H)+: 343.2。
rac-1-(2-(((4-(1H-イミダゾール-1-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Ti(OiPr)(0.22mL、0.73mmol)を、rac-4-(1H-イミダゾール-1-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(50mg、0.15mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(44mg、0.15mmol)とのMeOH(2.2mL)及びDCM(2.2mL)溶液に加えた。溶液を密閉し、50℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、NaCNBH(32mg、0.51mmol)を加えた。混合物を室温で5時間撹拌した。水(2.0mL)を加え、混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の1~20%7N NH(MeOH中)の勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで分取HPLCにより精製して、表題化合物(8mg、9%)を黄色凍結乾燥固体として得た。
ESI (M+H)+: 625.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.52 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.27 - 8.25 (m, 1H), 8.06 - 8.05 (m, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.62 - 7.61 (m, 1H), 7.41 (d, J=9.1 Hz, 1H), 7.35 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.20 - 7.11 (m, 3H), 7.06 (t, J=6.0 Hz, 1H), 6.90 (d, J=2.3 Hz, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.52 (d, J=5.8 Hz, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.81 - 2.72 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.97 - 1.90 (m, 1H), 1.86 - 1.72 (m, 2H), 0.96 - 0.90 (m, 2H), 0.67 - 0.62 (m, 2H)。
実施例26
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-26)の合成
Figure 2024510504000108
rac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)キノリン-7-アミンの合成
rac-tert-ブチル(4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(63mg、0.14mmol)と、1,2,4-トリアゾール(10mg、0.14mmol)と、DEMDA(1.5μL、0.014mmol)と、CuI(1.3mg、6.9μmol)と、KCO(38mg、0.28mmol)とのDMF(3.00mL)中混合物をN雰囲気下に置き、150℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(50mL)で希釈し、NaHCO(飽和水溶液、50mL)及びブライン(飽和水溶液、50mL)で洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をSCXカートリッジにロードし、DCM中MeOH(1:1)で洗浄し、DCM中の7N NH(MeOH中)(1:1)で溶出させ、真空中で濃縮して、表題化合物(54mg、定量的)を得た。
ESI (M+H)+: 344.2, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.51 (s, 1H), 8.45 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.24 - 8.22 (m, 1H), 7.71 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.19 (d, J=2.3 Hz, 1H), 7.11 - 7.10 (m, 1H), 6.97 - 6.92 (m, 2H), 4.21 - 4.17 (m, 2H), 3.01 - 2.94 (m, 1H), 2.89 - 2.83 (m, 1H), 2.48 (s, 3H), 2.03 - 1.96 (m, 1H), 1.95 - 1.89 (m, 1H)。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Ti(OiPr)(0.23mL、0.79mmol)を、rac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)キノリン-7-アミン(54mg、0.16mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(47mg、0.16mmol)とのMeOH(2.5mL)及びDCM(2.5mL)中混合物に加えた。反応混合物をNで10分間脱気し、密閉バイアル内にて50℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、MeOH(1.0mL)で希釈して、NaCNBH(35mg、0.55mmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。更にNaCNBH(35mg、0.55mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(2.0mL)でクエンチし、Celite(登録商標)のパッドに通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、表題化合物(19mg、19%)を黄色固体として得た。
ESI (M+H)+: 626.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.14 (s, 1H), 8.52 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.26 (d, J=1.1 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.73 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.35 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.18 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.14 (dd, J=2.2, 9.2 Hz, 1H), 7.08 (t, J=6.0 Hz, 1H), 6.91 (d, J=2.0 Hz, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.52 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.81 - 2.74 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.95 - 1.90 (m, 1H), 1.87 - 1.83 (m, 1H), 1.79 - 1.74 (m, 1H), 0.96 - 0.90 (m, 2H), 0.66 - 0.62 (m, 2H)。
実施例27
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-27)の合成
Figure 2024510504000109
tert-ブチル(4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
tert-ブチル(4-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(48mg、0.11mmol)(rac-tert-ブチル(4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートと同じ経路を使用して、(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸から調製した)と、1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(24mg、0.12mmol)と、KPO(67mg、0.32mmol)とのジオキサン(1.0mL)及び水(0.2mL)中混合物を、Nで5分間脱気した。PdCl(dppf)(4.3mg、0.0053mmol)を加え、混合物をマイクロ波反応器内にて100℃で30分間加熱した。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(32mg、67%)を金色ゴム状物として得た。
ESI (M+H)+: 457.5
4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
tert-ブチル(4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(32mg、0.070mmol)をDCM(2.0mL)に溶解させ、TFA(0.4mL)を加えた。混合物を90分間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残渣をSCXカートリッジにロードし、DCM、次いでDCM中10%MeOHで洗浄し、DCM中の10%7N NH(MeOH中)で溶出させ、次いで真空中で濃縮して、表題化合物(20mg、80%)を黄色固体として得た。ESI (M+H)+: 357.3
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンに使用した手順と同様の手順を使用して、表題化合物を、4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(20mg、0.056mmol)及び6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(17mg、0.056mmol)から(ギ酸塩として)調製し、次いで分取HPLCにより精製した(19mg、53%)。
ESI (M+H)+: 639.5, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.53 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.28 - 8.18 (m, 2H), 7.91 - 7.86 (m, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.37 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.20 - 7.14 (m, 2H), 7.09 (dd, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 6.85 - 6.83 (m, 2H), 4.97 (s, 2H), 4.52 (d, J=5.6 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.77 - 2.65 (m, 2H), 2.43 (s, 3H), 1.98 - 1.91 (m, 1H), 1.83 - 1.69 (m, 2H), 0.97 - 0.91 (m, 2H), 0.68 - 0.63 (m, 2H)。
実施例28
1-(6-シクロプロピル-2-(((5-メトキシ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-28)の合成
Figure 2024510504000110
1-(6-シクロプロピル-2-(((5-メトキシ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Figure 2024510504000111
(1S,2S)-N-メトキシ-N-メチル-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
塩化オキサリル(7.3mL、84.2mmol)を、(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパンカルボン酸(7.50g、42.1mmol)とDMF(0.050mL)とのTHF(10mL)撹拌溶液に0℃で滴加し、0℃で30分間撹拌した。次いで、反応物を濃縮乾固させた。残渣をTHF(20mL)に懸濁させ、続いてN,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(4.93g、50.5mmol)及びピリジン(14mL、0.168mol)を加えた。次いで、反応物を50℃に加熱し、3時間撹拌し、次いで室温に冷却し、水とDCMとの間に分配した。層を分離し、水性物をDCMで更に抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、DCM中0~10%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(7.4g、79%)を褐色油状物として得た。
ESI-MS (M+H)+: 222.3, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.43 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.95 (d, J=5.1 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.26 - 3.21 (m, 3H), 2.81 - 2.71 (m, 2H), 2.47 (s, 3H), 1.73 - 1.66 (m, 1H), 1.64 - 1.58 (m, 1H)。
1-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)エタン-1-オンの合成
臭化メチルマグネシウム溶液(EtO中3M、20mL、60.2mmol)を、(1S,2S)-N-メトキシ-N-メチル-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(7.40g、33.4mmol)のTHF(60mL)撹拌溶液に0℃で5分間かけて滴加して、反応物を0℃で1時間撹拌した。反応物を室温に加温し、NHCl(飽和水溶液)でクエンチした。次いで、混合物をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(4.76g、81%)を青色油状物として得た。
ESI-MS (M+H)+: 177.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.50 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.19 (d, J=5.4 Hz, 1H), 2.58 - 2.52 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 2.24 (s, 3H), 1.57 - 1.48 (m, 2H)。
4-ブロモ-2-ヒドロキシ-6-ニトロベンズアルデヒドの合成
3-ブロモ-5-ニトロ-フェノール(2.0g、9.17mmol)及びヘキサメチレンテトラミン(2.57g、18.3mmol)をTFA(10mL、0.131mol)に懸濁させ、密閉チューブ内にて100℃で24時間加熱した。反応物を室温に冷却し、氷/水に注ぎ入れた。次いで、溶液をDCMで抽出した(3回)。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題生成物を2つの位置異性体の混合物(1.15g、51%)として得た。
ESI-MS (M+H)+: 244.0/246.0, 位置異性体A H NMR (400 MHz, CDCl) δ 12.21 (s, 1H), 10.29 (s, 1H), 7.69 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.49 (d, J=1.5 Hz, 1H), 位置異性体B H NMR (400 MHz, CDCl) δ 12.11 (s, 1H), 10.42 (s, 1H), 7.99 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.78 (d, J=1.8 Hz, 1H), 1.43 (s, 1H)。
4-ブロモ-2-メトキシ-6-ニトロベンズアルデヒドの合成
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(1.4mL、9.35mmol)及びヨードメタン(0.87mL、14.0mmol)を、4-ブロモ-2-ヒドロキシ-6-ニトロ-ベンズアルデヒド(1.15g、4.67mmol)のアセトン(20mL)撹拌溶液に加えた。次いで、反応物を室温で16時間撹拌した。反応物を濃縮し、次いでEtOAc及びNaHCOに懸濁させた。水層を更にEtOAcで抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣を、ヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、位置異性体の混合物(1.0g、82%)を得た。
異性体A H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.30 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 3.96 (s, 3H)。異性体B H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.38 (s, 1H), 8.10 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.79 (d, J=1.8 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H)。
2-アミノ-4-ブロモ-6-メトキシベンズアルデヒドの合成
塩化水素(2M、10mL、2.00mmol)を、鉄(322mg、5.77mmol)と4-ブロモ-2-メトキシ-6-ニトロベンズアルデヒド(500mg、1.92mmol)とのEtOH(10mL)及び水(2.5mL)中撹拌混合物に加えた。次いで、反応物を60℃に加熱し、5時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、濃縮し、残渣をDCM及びNaHCOで希釈した。水層を更にDCMで抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中0~10%MeOHの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(160mg、36%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 230.1, 232.1, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.26 - 10.26 (m, 1H), 7.60 (s, 2H), 6.63 (d, J=1.8 Hz, 1H), 6.39 (d, J=1.5 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H)。
7-ブロモ-5-メトキシ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
KOH(25.4mg、0.45mmol)を、1-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)エタン-1-オン(80mg、0.45mmol)と2-アミノ-4-ブロモ-6-メトキシベンズアルデヒド(104mg、0.45mmol)とのEtOH(3.0mL)撹拌溶液に加え、次いでこれを70℃で30分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をDCMに溶解させ、NaHCOで洗浄した。有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(80mg、48%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 370.2, 372.2, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.44 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.33 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.28 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.94 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.87 - 6.84 (m, 1H), 3.97 (s, 3H), 2.99 - 2.93 (m, 1H), 2.89 - 2.82 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 1.99 - 1.87 (m, 2H)。
tert-ブチル(5-メトキシ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
7-ブロモ-5-メトキシ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(80mg、0.216mmol)、tert-ブチルカルバメート(38mg、0.324mmol)、Pd(OAc)(2.4mg、0.011mmol)、Xantphos(13mg、0.022mmol)、及びCsCO(211mg、0.648mmol)を1,4-ジオキサン(5.0mL)に懸濁させ、5分間脱気した。次いで、反応物を100℃に加熱し、3時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(75mg、85%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 407.4, H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.44 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.28 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.38 - 7.35 (m, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.13 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.93 (d, J=5.1 Hz, 1H), 6.69 (s, 1H), 3.99 (s, 3H), 2.97 - 2.91 (m, 1H), 2.86 - 2.80 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 1.96 - 1.84 (m, 2H), 1.57 (s, 9H)。
5-メトキシ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
TFA(0.14mL、1.85mmol)を、tert-ブチル-(5-メトキシ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(75mg、0.185mmol)のCHCl(3mL)撹拌溶液に加えた。反応物を室温で3時間撹拌し、次いで真空中で濃縮し、SCXカートリッジにロードした。これを3:1のDCM:MeOHで洗浄し、3:1のDCM:MeOH中7N NHで溶出させ、次いで真空中で濃縮し、表題化合物(52mg、92%)を得た。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.57 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.10 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.23 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.07 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.50 (d, J=1.3 Hz, 1H), 6.43 (d, J=1.8 Hz, 1H), 5.72 (s, 2H), 4.14 (q, J=5.2 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H), 2.79 - 2.67 (m, 2H), 2.47 (s, 3H), 1.83 - 1.74 (m, 2H)。
1-(6-シクロプロピル-2-(((5-メトキシ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Ti(iPrO)(0.25mL、0.849mmol)を、MeOH(4.0mL)とDCM(4.0mL)との1:1混合物中の5-メトキシ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(52mg、0.170mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(51mg、0.170mmol)との撹拌溶液に加えた。次いで、反応物を密閉チューブ内にて50℃で16時間加熱した。反応物を室温に冷却し、NaCNBH(37mg、0.594mmol)を加え、次いで反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(1.0mL)でクエンチした。次いで、反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0~10%7N NH(MeOH中)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで分取HPLCにより精製して、表題化合物(50mg、46%)を得た。
ESI-MS (M+H)+: 598.5, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.56 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.32 (d, J=1.0 Hz, 1H), 8.11 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.40 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.22 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.11 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.78 (dd, J=5.8, 5.8 Hz, 1H), 6.60 (d, J=1.8 Hz, 1H), 6.45 (d, J=1.5 Hz, 1H), 5.01 (s, 2H), 4.54 (d, J=5.6 Hz, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.03 (s, 3H), 2.77 - 2.66 (m, 2H), 2.46 (s, 3H), 2.03 - 1.95 (m, 1H), 1.81 - 1.72 (m, 2H), 0.99 (ddd, J=4.3, 6.3, 8.3 Hz, 2H), 0.73 - 0.68 (m, 2H)。
実施例29
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-29)の合成
Figure 2024510504000112
rac-tert-ブチル(4-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-N,N-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-アミン(150mg、0.39mmol)と、tert-ブチルカルバメート(69mg、0.59mmol)と、Pd(dba)(36mg、0.039mmol)と、Xantphos(45mg、0.078mmol)と、CsCO(260mg、0.78mmol)との1,4-ジオキサン(4.0mL)中混合物をNで脱気し、100℃で18時間加熱した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、次いで真空中で濃縮し、シクロヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(120mg、70%)を黄色ゴム状物として得た。
ESI-MS (M+H)+: 420.4, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.65 (s, 1H), 8.54 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.99 - 7.96 (m, 1H), 7.88 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.47 (dd, J=2.3, 9.2 Hz, 1H), 7.20 - 7.18 (m, 1H), 6.81 (s, 1H), 2.95 (s, 6H), 2.78 - 2.65 (m, 2H), 2.43 (s, 3H), 1.86 - 1.80 (m, 1H), 1.76 - 1.70 (m, 1H), 1.53 (s, 9H)。
rac-N,N-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4,7-ジアミンの合成
rac-tert-ブチル(4-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(115mg、0.274mmol)のTFA(2.5mL)及びCHCl(2.7mL)溶液を、室温で2時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残渣をNaHCO(飽和水溶液、50mL)に溶解させ、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(79mg、90%)を黄色ゴム状物として得た。
ESI-MS (M+H)+: 320.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.53 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.71 - 7.66 (m, 1H), 7.20 - 7.17 (m, 1H), 6.81 - 6.79 (m, 2H), 6.58 (s, 1H), 5.58 (s, 2H), 2.91 (br s, 6H), 2.75 - 2.69 (m, 1H), 2.64 - 2.57 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 1.82 - 1.75 (m, 1H), 1.73 - 1.65 (m, 1H)。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Ti(iPrO)(0.26mL、0.88mmol)を、rac-N,N-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4,7-ジアミン(49mg、0.18mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(53mg、0.178mmol)とのDCM(1.8mL)及びMeOH(1.8mL)撹拌溶液に加えた。反応物を密閉し、50℃で18時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、更にTi(iPrO)(0.26mL、0.88mmol)を加えた。混合物を50℃で2時間撹拌し、次いで室温に冷却した。NaCNBH(39mg、0.62mmol)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。水(1.0mL)を加え、混合物を真空中でシリカ上に濃縮し、次いでDCM中の1~20%7N NH(MeOH中)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで分取HPLCにより精製して、表題化合物(12mg、12%)を黄色固体として(ギ酸塩として)得た。
ESI-MS (M+H)+: 560.3, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.85 - 8.84 (m, 1H), 8.54 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.45 (s, 0.5H), 8.25 - 8.24 (m, 1H), 8.12 - 8.08 (m, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.35 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.28 (t, J=6.1 Hz, 1H), 7.23 - 7.19 (m, 2H), 6.63 (s, 1H), 4.95 (s, 2H), 4.62 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.81 - 2.70 (m, 2H), 2.43 (s, 3H), 1.97 - 1.90 (m, 1H), 1.84 - 1.75 (m, 2H), 0.97 - 0.91 (m, 2H), 0.67 - 0.62 (m, 2H)。
表1の化合物を、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンと同様の方法で、6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド及び適切なカップリングパートナーから合成した。

Figure 2024510504000113

Figure 2024510504000114

Figure 2024510504000115

Figure 2024510504000116

Figure 2024510504000117

Figure 2024510504000118
実施例40~42
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-モルホリノキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-40)の合成


Figure 2024510504000119
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンに使用した手順と同様の手順を使用して、表題化合物を、rac-4-(7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)モルホリンから、エナンチオマーの混合物として調製した(26mg、23%)。
ESI-MS (M+H)+: 644.3, 純度 99.7%, H NMR (400 MHz, DMSO): δ 8.52 (1H, d, J = 5.1 Hz), 8.27 (1H, d, J = 1.0 Hz), 7.77 (1H, s), 7.69 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.36 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.18 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.00 (1H, dd, J = 2.4, 9.0 Hz), 6.76 - 6.71 (3H, m), 4.96 (2H, s), 4.48 (2H, d, J = 5.6 Hz), 3.86 - 3.81 (4H, m), 3.10 - 3.07 (4H, m), 2.99 (3H, s), 2.73 - 2.68 (1H, m), 2.65 - 2.60 (1H, m), 2.42 (3H, s), 1.98 - 1.91 (1H, m), 1.79 - 1.73 (1H, m), 1.71 - 1.66 (1H, m), 0.97 - 0.91 (2H, m), 0.68 - 0.63 (2H, m)。
SFC(YMC Amylose-C 10×250mm、5um 50/50 IPA(0.1%DEA)/CO2、15ml/分、120bar、40℃)を使用してエナンチオマーを分離し、2つのエナンチオマー:1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-モルホリノキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン及び1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-モルホリノキノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンを得た。
最初に溶出する異性体(7.5mg)(実施例41、I-41)
ESI-MS (M+H)+: 644.6, H NMR (400 MHz, DMSO): d, ppm 8.52 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.27 (1H, s), 7.77 (1H, s), 7.70 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.36 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.18 (1H, d, J = 5.1 Hz), 7.00 (1H, dd, J = 2.3, 9.0 Hz), 6.76 - 6.71 (3H, m), 4.96 (2H, s), 4.48 (2H, d, J = 5.5 Hz), 3.86 - 3.82 (4H, m), 3.11 - 3.07 (4H, m), 2.99 (3H, s), 2.73 - 2.68 (1H, m), 2.65 - 2.60 (1H, m), 2.42 (3H, s), 1.98 - 1.91 (1H, m), 1.79 - 1.66 (2H, m), 0.97 - 0.92 (2H, m), 0.68 - 0.63 (2H, m), RT=6.40分, 100% e.e.。
2番目に溶出する異性体(7.3mg)(実施例42、I-42)
ESI-MS (M+H)+: 644.5, H NMR (400 MHz, DMSO): d, ppm 8.52 (1H, d, J = 5.1 Hz), 8.27 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.77 (1H, s), 7.69 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.36 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.18 (1H, d, J = 5.1 Hz), 7.00 (1H, dd, J = 2.4, 9.0 Hz), 6.77 - 6.71 (3H, m), 4.96 (2H, s), 4.48 (2H, d, J = 5.9 Hz), 3.84 (4H, dd, J = 4.4, 4.4 Hz), 3.09 (4H, dd, J = 4.1, 4.1 Hz), 2.99 (3H, s), 2.73 - 2.68 (1H, m), 2.65 - 2.60 (1H, m), 2.42 (3H, s), 1.98 - 1.91 (1H, m), 1.79 - 1.74 (1H, m), 1.71 - 1.66 (1H, m), 0.97 - 0.91 (2H, m), 0.68 - 0.63 (2H, m)。RT=8.70分、98.9%e.e.。
実施例43
1-[6-シクロプロピル-2-[[2-[(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル]-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)-7-キノリル]オキシメチル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル]-3-メチル-イミダゾリジン-2,4-ジオン(I-43)の合成


Figure 2024510504000120
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
6-(7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)-2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(110mg、0.24mmol)と、1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(72mg、0.24mmol)と、CsCO(240mg、0.72mmol)と、Adamantyl-BippyPhos(32mg、0.048mmol)との1,4-ジオキサン(1.0mL)懸濁液を、Nで10分間脱気した。Pd(OAc)(5.4mg、0.024mmol)を加え、反応混合物を90℃で18時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)のパッドに通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中の0~20%7N NH(MeOH中)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで分取HPLCにより精製し、表題化合物(16mg、10%)を白色固体(ギ酸塩)として得た。
ESI-MS (M+H)+: 657, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.30 (d, J=1.0 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.80 (d, J=9.3 Hz, 1H), 7.39 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.28 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.17 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.00 (dd, J=2.7, 9.2 Hz, 1H), 6.24 (s, 1H), 5.30 (s, 2H), 4.91 (s, 2H), 4.74 (s, 4H), 4.46 (s, 4H), 2.97 (s, 3H), 2.75 - 2.69 (m, 1H), 2.62 - 2.57 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 2.00 - 1.90 (m, 1H), 1.80 - 1.75 (m, 1H), 1.70 - 1.64 (m, 1H), 0.98 - 0.92 (m, 2H), 0.69 - 0.64 (m, 2H)。
実施例44
8-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-7H-プリン(I-44)の合成
Figure 2024510504000121
4-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-5-アミンの合成
4-クロロピリミジン-5-アミン(1.2g、9.3mmol)のDMF(40mL)溶液に、NaH(0.48g、12mmol、鉱油中60%分散体)を0℃で加えた。N下にて室温で1時間撹拌した後、反応混合物に2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.6g、7.7mmol)のDMF(10mL)溶液を加えた。得られた混合物を室温で更に2時間撹拌した。反応混合物を水(60mL)でクエンチした。水相をEtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~50%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、4-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-5-アミン(330mg、14%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 300.1
8-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-7H-プリンの合成
4-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-5-アミン(50mg、0.17mmol)と、(1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(40mg、0.20mmol)と、CsCO(166mg、0.51mmol)との1,4-ジオキサン(5.0mL)中混合物に、Pd(dba)(31mg、0.034mmol)及びXantphos(20mg、0.034mmol)を加えた。反応混合物をN下にて95℃で12時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(V/V=10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを6%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製し、8-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-7H-プリン(20mg、27%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 441.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.16 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.40 - 7.25 (m, 4H), 7.21 - 7.12 (m, 1H), 7.06 - 6.94 (m, 1H), 5.90 - 5.75 (m, 2H), 3.05 - 2.92 (m, 1H), 2.75 - 2.63 (m, 1H), 2.05 - 1.89 (m, 2H), 1.85 - 1.72 (m, 1H), 1.04 - 0.88 (m, 2H), 0.78 - 0.63 (m, 2H)。
実施例45
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-アミン(I-45)の合成
Figure 2024510504000122
(1S,2S)-N-(2-アミノ-4-ニトロフェニル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
(1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボン酸(236mg、1.2mmol)と、4-ニトロベンゼン-1,2-ジアミン(153mg、1mol)と、HATU(950mg、2.5mmol)と、DIPEA(645mg、5mmol)とのDMF(5mL)中混合物を、N下にて60℃で14時間撹拌した。水(50ml)を加え、混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=0~5%)により精製して、(1S,2S)-N-(2-アミノ-4-ニトロフェニル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(200mg、60%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 332.1。
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-6-ニトロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾールの合成
(1S,2S)-N-(2-アミノ-4-ニトロフェニル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(200mg、0.6mmol)のAcOH(10mL)溶液を、110℃で14時間撹拌した。混合物を蒸発させてAcOHを除去し、残渣をNaHCO(飽和水溶液、50mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-6-ニトロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(180mg、95%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 314.1。
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-アミンの合成
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-6-ニトロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(180mg、0.57mmol)と、Fe(160mg、2.85mmol)と、NHCl(302mg、5.7mmol)とのMeOH/H2O(6mL/2mL)中混合物を、N下にて65℃で18時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液に水(30mL)を加え、DCM/MeOH(10/1、50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-アミン(160mg、粗製)を褐色固体として得て、これを更に精製することなく次の工程で使用した。ESI-MS [M +H]: 284.1。
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-アミンの合成
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-アミン(100mg、0.35mmol)と6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(65mg、0.35mol)とのTHF(15mL)中混合物に、酢酸(0.1mL)を加えた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。NaBH(OAc)(148mg、0.7mmol)を加え、溶液を更に1時間撹拌した。反応物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)で精製し、2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-アミン(23mg、14%)を赤色固体として得た。
ESI-MS [M+H]: 454.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.71 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.37 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.33 - 7.27 (m, 2H), 7.25 - 7.22 (m, 1H), 7.18-7.14 (m, 2H), 6.95 (dd, J = 9.3, 1.7 Hz, 1H), 6.59 - 6.42 (m, 2H), 5.86 (s, 1H), 4.33 (d, J = 3.8 Hz, 2H), 2.46 - 2.41 (m, 1H), 2.29 - 2.24 (m, 1H), 1.93 - 1.86 (m, 1H), 1.73 - 1.68 (m, 1H), 1.58 - 1.53 (m, 1H), 0.92 - 0.83 (m, 2H), 0.70 - 0.60 (m, 2H)
実施例46
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-アミン(I-46)の合成
Figure 2024510504000123
(1S,2S)-N-(2-アミノ-6-ニトロフェニル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
(1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボン酸(480mg、2.45mmol)と3-ニトロベンゼン-1,2-ジアミン(306mg、2.0mol)とのDMF(20mL)中混合物に、HATU(1.94g、5.08mmol)及びDIPEA(1.3g、10.15mmol)を加えた。得られた反応混合物を、N下にて室温で14時間撹拌した。反応物を水(200mL)に注ぎ入れ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~5%)により精製し、(1S,2S)-N-(2-アミノ-6-ニトロフェニル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(520mg、78%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 332.1。
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-ニトロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾールの合成
(1S,2S)-N-(2-アミノ-6-ニトロフェニル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(520mg、1.57mmol)のAcOH(20mL)中混合物を、110℃で12時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮してAcOHを除去し、残渣をNaHCO(飽和水溶液、50mL)で希釈して、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~5%)により精製し、2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-ニトロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(450mg、92%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 314.1。
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-アミンの合成
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-ニトロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(375mg、1.2mmol)のMeOH/水(15mL/5mL)溶液に、Fe(336mg、6.0mmol)及びNHCl(320mg、6.0mmol)を加えた。反応物をN下にて65℃で18時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液に水(30mL)を加え、DCM/MeOH(10/1、30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-アミン(320mg、粗製)を褐色固体として得て、これを更に精製することなく使用した。ESI-MS [M +H]: 284.2
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-アミンの合成
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-アミン(120mg、粗製)と6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(65mg、0.35mol)とのTHF(15mL)中混合物に、酢酸(0.1mL)を加えた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。NaBH(OAc)(148mg、0.7mmol)を加え、混合物を更に1時間撹拌した。反応物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(30ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)で精製し、2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-アミン(6.8mg、4%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 454.1[M +H]+, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.09 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.40 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.35 - 7.31 (m, 2H), 7.25 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.97 - 6.95 (m, 1H), 6.86 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.64 (s, 1H), 6.27 (s, 1H), 5.70 - 5.67 (m, 1H), 4.48 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 2.48 - 2.45 (m, 1H), 2.41 - 2.36 (m, 1H), 1.94 - 1.87 (m, 1H), 1.79 (s, 1H), 1.64 - 1.59 (m, 1H), 0.92 - 0.88 (m, 2H), 0.68 - 0.64 (m, 2H)。
実施例47
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(I-47)の合成
Figure 2024510504000124
rac-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの合成
Figure 2024510504000125
(E)-2-(3-クロロスチリル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの合成


Figure 2024510504000126
CuCl(287mg、2.9mmol)、t-BuONa(557mg、5.8mmol)、及びXantphos(1.7g、2.9mmol)を、オーブン乾燥させたシュレンク管に窒素下で入れ、THF(60mL)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いでTHF(30mL)中のビス(ピナコラト)ジボロン(7.4g、29mmol)を加えた。反応混合物を10分間撹拌し、1-クロロ-3-エチニルベンゼン(4g、29mmol)を加え、続いてMeOH(1.8g、58mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。完了後、反応混合物を水(80mL)でクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~3%)により精製して、(E)-2-(3-クロロスチリル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(4.4g、57%)を淡黄色粘着性油状物として得た。ESI-MS [M + H]+: 265.1。
rac-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの合成
Figure 2024510504000127
ZnEt(20mL、20mmol、ヘキサン中1M)の乾燥DCM(25mL)溶液に、DCM(15mL)中のトリフルオロ酢酸(2.3g、20mmol)の溶液を0℃で(非常にゆっくりと)加えた。添加後(25分)、反応混合物を0℃で更に30分間撹拌した。次いで、ジヨードメタン(5.4g、20mmol)のDCM(15mL)溶液をそれに加えた。0℃で更に30分間撹拌した後、(E)-2-(3-クロロスチリル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(2.7g、10mmol)のDCM(15mL)溶液を上記反応物に加え、反応混合物を室温に加温し、一晩撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=20:1)により精製して、2-(2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(2.1g、収率75%)を無色油状物として得た。
ESI-MS [M +H]+: 279.1, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.27 - 7.23 (m, 1H), 7.19 - 7.16 (m, 2H), 7.06 - 7.04 (m, 1H), 2.04 - 2.00 (m, 1H), 1.20 - 1.15 (m, 12H), 1.07 - 1.01 (m, 2H), 0.23 - 0.18(m, 1H)。
7-ブロモ-4-ヒドロキシキノリン-2(1H)-オン及び5-ブロモ-4-ヒドロキシキノリン-2(1H)-オンの合成
オーブンで乾燥させた100mL丸底フラスコに、3-ブロモアニリン(10g、58mmol)及び2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-4,6-ジオン(10g、69mmol)を加え、80℃で6時間加熱した。出発物質が消費された後(TLC)、反応物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で洗浄した。有機層を廃棄した。水層のpHを濃HClでpH=1に調整し、次いでDCM(75mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをイートン試薬(80g)を用いて80℃で6時間処理した。完了後、反応混合物を0℃に冷却し、冷水(100mL)でクエンチし、固体が沈殿するまで30分間撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケークを乾燥させて、7-ブロモ-4-ヒドロキシキノリン-2(1H)-オン(6.5g粗製物、5-ブロモ-4-ヒドロキシキノリン-2(1H)-オンとの混合物)を白色固体として得た。ESI-MS :[M + H], 240.0
7-ブロモ-4-メトキシキノリン-2(1H)-オンの合成
Figure 2024510504000128
7-ブロモ-4-ヒドロキシキノリン-2(1H)-オン(6.5g粗製物、5-ブロモ-4-ヒドロキシキノリン-2(1H)-オンとの混合物)とKCO(7.5g、54mmol)とのアセトン(120mL)中混合物を3時間還流した。反応物を室温に冷却し、硫酸ジメチル(3.4g、27mmol)を加え、混合物を更に3時間還流した。反応物を真空中で濃縮して溶媒を除去し、残渣をHO(80mL)で希釈し、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、7-ブロモ-4-メトキシキノリン-2(1H)-オン(3.3g粗製物)を得て、これを更に精製することなく使用した。
ESI-MS: [M + H], 254.0
7-ブロモ-2-クロロ-4-メトキシキノリン及び5-ブロモ-2-クロロ-4-メトキシキノリンの合成
Figure 2024510504000129
7-ブロモ-4-メトキシキノリン-2(1H)-オン(2.4g、粗製)とPOCl(7.2g、47mmol)との混合物を80℃で2時間撹拌した。過剰のPOClを除去した後、暗褐色液体を冷水(150mL)に加え、NaHCO(飽和水溶液、50mL)で中和し、続いてEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、白色固体を得て、これを分取HPLC(クロマトグラフィーカラム:Kromasil-C18 100×21.2mm×5um、移動相:ACN-HO(0.1%FA)、勾配:60~70)により精製して、7-ブロモ-2-クロロ-4-メトキシキノリン(640mg、3工程で6%)を白色固体として得た。
ESI-MS: [M + H]+, 272.0, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.11 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 8.9, 2.0 Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 4.09 (s, 3H)。
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリンの合成
7-ブロモ-2-クロロ-4-メトキシキノリン(300mg、1.1mmol)と、Pd(PPh(380mg、0.33mmol)と、2-(2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(473mg、1.7mmol)と、NaCO(350mg、3.3mmol)とのDME(8mL)及びHO(2mL)中混合物を、密閉チューブ内にて撹拌し、95℃で1.5時間マイクロ波を照射した。混合物を水(60mL)で希釈し、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EA/PE=1/15)により精製して、7-ブロモ-2-(2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン(90mg、収率21%)を無色油状物として得た。
ESI-MS: [M + H]+, 388.0, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.01 - 7.98 (m, 2H), 7.59 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.34 - 7.13 (m, 5H), 4.04 (s, 3H), 2.64 - 2.57 (m, 2H), 1.92 - 1.88 (m, 1H), 1.64-1.59 (m,1H)。
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(59mg、0.21mmol)と、7-ブロモ-2-(2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン(80mg、0.21mmol)と、Pd(dba)(38mg、0.041mmol)と、Xantphos(47mg、0.082mmol)と、CsCO(200mg、0.62mmol)とのトルエン(8mL)中混合物を、N下にて110℃で一晩撹拌した。反応物を濾過し、真空中で濃縮した。残渣を水(30mL)で希釈し、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製し、rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(20mg、収率16%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 595.3. H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.14 (s, 1H), 8.04 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.42 - 7.39 (m, 1H), 7.35 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.27 - 7.23 (m, 1H), 7.20 - 7.16 (m, 2H), 7.12 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.04 (dd, J = 9.4, 1.6 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H), 5.06 (s, 2H), 4.05 (s, 3H), 2.61 - 2.56 (m, 1H), 2.49 - 2.45 (m, 1H), 1.92 - 1.83 (m, 2H), 1.57 - 1.53 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 0.97 - 0.92 (m, 2H), 0.69 - 0.67 (m, 2H)。
実施例48
rac-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-4-メトキシキノリン-7-アミン(I-48)の合成
Figure 2024510504000130
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(10mg、0.017mmol)の1,4-ジオキサン(1mL)溶液に、HCl(0.2mL、0.8mmol、1,4-ジオキサン中4M)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製し、rac-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-4-メトキシキノリン-7-アミン(4mg、収率48%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M + H] +: 495.2. H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.12 (s, 1H), 7.86 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.38 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.27 - 7.16 (m, 3H), 7.13 - 7.11 (m, 1H), 7.06 (dd, J = 9.3, 1.6 Hz, 1H), 6.98 - 6.95 (m, 1H), 6.85 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.51 (s, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.03 (s, 3H), 2.57 - 2.52 (m, 1H), 2.44 - 2.39 (m, 1H), 2.05 - 2.00 (m, 1H), 1.84 - 1.79 (m, 1H), 1.57 - 1.52 (m, 1H), 0.97 - 0.92 (m, 2H), 0.71 - 0.67 (m, 2H)
実施例49
rac-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-4(1H)-オン(I-49)の合成
Figure 2024510504000131
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(25mg、0.042mmol)とピリジン-HCl(0.10g)との混合物を、30分間で140℃に加熱した。得られた混合物をHO(20mL)でクエンチし、次いでEtOAc(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製して、rac-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-4(1H)-オン(12mg、60%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 481.1, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.02 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.39 - 7.16 (m, 5H), 6.96 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.67 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.40 (s, 1H), 5.57 (s, 1H), 4.39 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.37 - 2.33 (m, 1H), 2.14 - 2.08 (m, 1H), 1.93 - 1.86 (m, 1H), 1.66 - 1.62 (m, 1H), 1.52 - 1.48 (m, 1H), 0.92 - 0.84 (m, 2H), 0.66 - 0.63 (m, 2H)。
実施例50
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キナゾリン-4(1H)-オン(I-50)の合成
Figure 2024510504000132
2-アミノ-4-ブロモベンズアミドの合成
2-アミノ-4-ブロモ安息香酸(4g、18.6mmol)のDMF(80mL)溶液に、(NHCO(8.88g、92.5mmol)、HOBt(3.64g、27mmol)、EDCI(5.18g、27mmol)、及びDIPEA(13.9g、108mmol)を加えた。次いで、混合物を40℃で16時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをPE中0~30%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、2-アミノ-4-ブロモベンズアミド(3.2g、80%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 215.1。
4-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)ベンズアミドの合成
2-アミノ-4-ブロモベンズアミド(2g、9.3mmol)のDMF(40mL)溶液に、(1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボン酸(1.82g、9.3mmol)、HATU(7.06g、18.6mmol)、及びDIPEA(3.6g、27.9mmol)を加えた。次いで、反応混合物を60℃で16時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水(100mL)を加え、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、PE中0~35%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、4-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)ベンズアミド(2.1g、58%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 394.1
7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)キナゾリン-4(1H)-オンの合成
4-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)ベンズアミド(2g、5.1mmol)及びt-BuOK(1.7g、15.2mmol)のi-PrOH(50mL)溶液を、100℃で2時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣を水(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをPE中0~50%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)キナゾリン-4(1H)-オン(1.5g、79%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 375.1。
7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1-(4-メトキシベンジル)キナゾリン-4(1H)-オンの合成
7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)キナゾリン-4(1H)-オン(200mg、0.53mmol)と、1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(91mg、0.58mmol)と、KCO(183mg、1.32mmol)とのDMF(10mL)溶液を、80℃で16時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをPE中0~50%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1-(4-メトキシベンジル)キナゾリン-4(1H)-オン(110mg、42%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 495.1。
tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1-(4-メトキシベンジル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1-(4-メトキシベンジル)キナゾリン-4(1H)-オン(100mg、0.2mmol)と、tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(64mg、0.22mmol)と、CsCO(196mg、0.6mmol)とのトルエン(5mL)中混合物に、Pd(dba)(27mg、0.03mmol)及びXantphos(35mg、0.06mmol)を加えた。反応混合物をN下にて110℃で16時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、20mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=50/1)により精製して、tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1-(4-メトキシベンジル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(40mg、28%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 702.1。
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キナゾリン-4(1H)-オンの合成
tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-1-(4-メトキシベンジル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(40mg、0.057mmol)のDCM(5mL)溶液に、TFA(2mL)を加えた。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣を得て、これをNaHCO(飽和水溶液、30mL)で洗浄し、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。粗製物を分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=15/1)により精製して、2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キナゾリン-4(1H)-オン(17mg、62%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 482.1. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.86 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.72 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.40 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.33 - 7.24 (m, 3H), 7.20 - 7.05 (m, 2H), 6.97 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.46 (s, 1H), 4.43 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.56 - 2.52 (m, 1H), 2.19 - 2.16 (m, 1H), 1.96 - 1.85 (m, 1H), 1.77-1.72 (m, 1H), 1.56 -1.51 (m, 1H), 0.98 - 0.82 (m, 2H), 0.68 - 0.64 (m, 2H)。
実施例51
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-4-オール(I-51)の合成
Figure 2024510504000133
(1S,2S)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
1-(2-アミノ-4-ブロモフェニル)エタン-1-オン(600mg、2.8mmol)とTEA(848mg、8.4mmol)とのDCM(12mL)中混合物に、(1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボニルクロリド(731mg、3.4mmol)のDCM(3mL)溶液を0℃で加えた。得られた反応物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=100/1~40/1)により精製して、(1S,2S)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(900mg、82%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 392.2。
7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オンの合成
(1S,2S)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(900mg、2.3mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)溶液に、NaOH(276mg、6.9mmol)を加えた。反応混合物を110℃で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、次いでEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=100/1~40/1)により精製して、7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(700mg、82%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 374.2。
7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オンの合成。
7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(700mg、1.87mmol)のTHF(10mL)溶液に、NaHCO(314mg、3.74mmol)及びMeSO(235mg、1.87mmol)を加えた。反応混合物を80℃で18時間撹拌した。反応物を水(30mL)で希釈し、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=100/1~50/1)により精製して、7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン(550mg、76%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 388.2。
tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン(90mg、0.23mmol)と、tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(66mg、0.23mmol)と、CsCO(225mg、0.69mmol)とのトルエン(5mL)中混合物に、Pd(dba)(31mg、0.034mmol)及びXantphos(27mg、0.046mmol)を加えた。反応混合物をN下にて110℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、DCM(20mL)で希釈し、Celite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(20/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(DCM/MeOH=20/1)により精製し、tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(28mg、20%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 595.2。
2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-4-オールの合成
tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4-メトキシキノリン-7-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(28mg、0.047mmol)とピリジンヒドロクロリド(54mg、0.47mmol)との混合物を、N下にて140℃で1時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(DCM/MeOH=20/1)により精製して、2-((1S,2S)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-7-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-4-オール(8mg、35%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+:481.1. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.02 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.39 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.30-7.26 (m, 3H), 7.17 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.99-6.93 (m, 2H), 6.70-6.65 (m, 1H), 6.41 (s, 1H), 5.57 (s, 1H), 4.40 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.39 - 2.29 (m, 1H), 2.17 - 2.10 (m, 1H), 1.99-1.85 (m, 1H), 1.68-1.61 (m, 1H), 1.55-1.47 (m, 1H), 0.93 - 0.86 (m, 2H), 0.68 - 0.61 (m, 2H)。
実施例52
7-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-4-メトキシ-2-((1RS,2RS)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(I-52)の合成


Figure 2024510504000134
rac-(1S*,2S*)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
1-(2-アミノ-4-ブロモフェニル)エタン-1-オン(556mg、2.6mmol)とTEA(787.8mg、7.8mmol)とのDCM(10mL)撹拌溶液に、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボニルクロリド(607mg、3.1mmol)のDCM(10mL)溶液を0℃で滴加した。混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物をDCM(30mL)で希釈し、水(40mL)及びブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。残渣を、10~30%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-(1S*,2S*)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(0.78g、80%)を蒼白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 374.0。
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オンの合成
rac-(1S*,2S*)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(0.78g、2.1mmol)とNaOH(0.33g、8.4mmol)との1,4-ジオキサン(15mL)中混合物を、110℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(60mL)に注ぎ入れ、次いでEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(0~5%MeOH/DCMで溶出)により精製して、rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(0.57g、76%)を蒼白色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 356.1。
rac-7-ブロモ-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(300mg、0.84mmol)とKCO(116mg、0.84mmol)とのアセトン(10mL)中混合物を、2時間還流撹拌した。室温に冷却した後、硫酸ジメチル(106mg、0.84mmol)を加え、更に12時間還流撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、HO(50mL)でクエンチした。得られた混合物を真空中で濃縮してアセトンを除去し、EtOAc(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL×1)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、残渣を得て、これを10~30%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-7-ブロモ-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(130mg、42%)を白色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 370.0。


Figure 2024510504000135
メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキシレートの合成
(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボン酸ヒドロクロリド(5g、29.8mmol)のMeOH(50mL)溶液に、SOCl(10.6g、89.4mmol)を0℃でゆっくりと加えた。80℃で12時間撹拌した後、反応物を真空中で濃縮し、メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキシレート(4g、粗製)を灰色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 146.2。
1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレートの合成
メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキシレート(4g、27.5mmol)のTHF(80mL)溶液に、飽和NaHCO水溶液(60ml)、続いてCbzCl(5.6g、33.1mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で更に1時間撹拌し、次いでEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/PE=1/5)により精製し、1-ベンジル2-メチル(2R,4s)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(5.8g、75%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]: 280.1。
1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレートの合成
1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(4g、14.3mmol)と、TMSCl(2.3g、21.5mmol)と、イミダゾール(1.9g、28.6mmol)とのDCM(40mL)中混合物を、室温で12時間撹拌した。反応物を水(50mL)で洗浄し、次いでEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/PE=1/3)により精製し、1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(4g、71%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]: 394.1。
(2R,4S)-1-((ベンジルオキシ)カルボニル)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボン酸の合成
1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(4g、10.2mmol)のTHF(40mL)溶液に、LiOH(1.25g、30.6mmol)及び水(4mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空中で濃縮してTHFを除去した。得られた残渣のpHをHCl(1.0M)で3~4に調整し、次いで混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物(2R,4S)-1-((ベンジルオキシ)カルボニル)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボン酸(3.3g、87%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]: 394.1。
ベンジル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(クロロカルボニル)ピロリジン-1-カルボキシレートの合成
(2R,4S)-1-((ベンジルオキシ)カルボニル)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボン酸(2g、前の工程からの粗製物)のDCM(20mL)溶液に、DMF(2滴)及び(COCl)(1.0g、7.91mmol)を0℃で加えた。室温で1時間撹拌した後、溶液を濃縮し、ベンジル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(クロロカルボニル)ピロリジン-1-カルボキシレート(2.1g粗製物)を黄色油状物として得て、これを更に精製することなく次の工程で使用した。ESI-MS [M +H]: 394.1。
ベンジル(2R,4S)-2-(2-クロロアセチル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレートの合成
ベンジル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(クロロカルボニル)ピロリジン-1-カルボキシレート(400mg、1mmol)のDCM(20mL)溶液に、TMSCH(1mL、ヘキサン中2M)を加えた。室温で12時間撹拌した後、溶液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをDCM(10mL)に再溶解させ、次いでHCl(1,4-ジオキサン中4.0M、0.5mL)を加えた。室温で更に10分間撹拌した後、溶液を濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=1/5)により精製して、ベンジル(2R,4S)-2-(2-クロロアセチル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(150mg、36%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]: 298.2。
ベンジル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートの合成
ベンジル(2R,4S)-2-(2-クロロアセチル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.51mmol)と、5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(134mg、1.0mmol)と、DIPEA(329mg、2.55mmol)との1,4-ジオキサン(10mL)溶液を、95℃で12時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=15/1)で精製して、ベンジル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(150mg、58%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 492.1。
2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
ベンジル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.31mmol)とPd/C(20mg)とのMeOH(10mL)中混合物を、H雰囲気下にて室温で5時間撹拌した。反応物を濾過し、MeOH(30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(120mg、粗製)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 358.2。
7-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
rac-7-ブロモ-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(130mg、0.35mmol)と、2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(125mg、0.35mmol)と、Pd(dba)(16mg、0.017mmol)と、BINAP(21mg、0.034mmol)と、t-BuOK(76mg、0.68mmol)とのトルエン(10mL)中混合物を、N下にて90℃で6時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、水(50mL)を加え、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、残渣を得て、これを分取HPLCにより精製して、所望の7-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(30mg、13%)を黄色固体として得た。非所望の7-(2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(40mg、18%)も、黄色固体として単離した。
ESI-MS [M + H]: 647.4。
実施例53
(3S,5R)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-1-(4-メトキシ-2-(rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)ピロリジン-3-オール(I-53)の合成
Figure 2024510504000136
7-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(30mg、0.044mmol)のHCl(ジオキサン中4N HCl、2.0mL)及びMeOH(2.0mL)溶液を、室温で1時間撹拌した。水(30mL)を加え、NaHCO(飽和水溶液)を加えることにより反応混合物のpHを8~9に調整し、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣を得て、これを0~12%MeOH/DCMで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3S,5R)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-1-(4-メトキシ-2-(rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)ピロリジン-3-オール(15mg、64%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M + H]: 533.3, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.54 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.85 - 7.75 (m, 1H), 7.58 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 9.3, 4.0 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.07 - 6.90 (m, 2H), 6.80 - 6.65 (m, 2H), 5.26 - 5.10 (m, 2H), 4.62 - 4.52 (m, 1H), 4.01 (s, 3H), 3.96 - 3.87 (m, 1H), 3.33 - 3.30(m, 1H), 2.95 - 2.65 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.37 - 2.32 (m, 1H), 2.30 - 2.23 (m, 1H), 1.93 - 1.83 (m, 2H), 1.81 - 1.72 (m, 1H), 0.92 - 0.84 (m, 2H), 0.68 - 0.58 (m, 2H)。
実施例54
rac-7-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-オール(I-54)の合成
Figure 2024510504000137
rac-7-ブロモ-4-((4-メトキシベンジル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(192mg、0.54mmol)と、1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(109.2mg、0.7mmol)と、KCO(124.2mg、0.90mmol)とのDMF(6.0mL)中混合物を、70℃で3時間撹拌した。反応混合物を水(40mL)に注ぎ入れ、次いでEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL×1)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、残渣を得て、これを10~30%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-7-ブロモ-4-((4-メトキシベンジル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(190mg、74%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 476.0
7-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-4-((4-メトキシベンジル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
rac-7-ブロモ-4-((4-メトキシベンジル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(70mg、0.15mmol)と、2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(54mg、0.15mmol)と、Pd(dba)(6.9mg、0.0075mmol)と、BINAP(9.3mg、0.015mmol)と、t-BuOK(34mg、0.30mmol)とのトルエン(4.0mL)中混合物を、N下にて90℃で6時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、次いでEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで濃縮し、残渣を得て、これを0~60%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、7-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-4-((4-メトキシベンジル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(74mg、65%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 753.3。
rac-7-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-オールの合成
7-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-4-((4-メトキシベンジル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(74mg、0.098mmol)のTFA(4.0mL)中混合物を、室温で5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO(飽和水溶液、20mL)で希釈し、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、残渣を得て、これを0~10%MeOH/DCMで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、7-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)-2-(rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-オール(35mg、69%)を蒼白色固体として得た。
ESI-MS [M + H]: 519.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.04 (s, 1H), 8.54 - 8.52 (m, 1H), 8.20 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.52 - 7.44 (m, 1H), 7.41 - 7.33 (m, 1H), 7.23 - 7.17 (m, 1H), 7.03 - 6.91 (m, 1H), 6.70 - 6.58 (m, 1H), 6.37 (s, 1H), 5.59 (s, 1H), 5.17 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.08 - 4.96 (m, 1H), 4.58 - 4.45 (m, 1H), 3.88 - 3.80 (m, 1H), 3.29 - 3.21 (m, 1H), 2.59 - 2.53 (m, 2H), 2.42 (d, J = 3.5 Hz, 3H), 2.31 - 2.22 (m, 2H), 1.92 - 1.83 (m, 1H), 1.70 - 1.60 (m, 2H), 0.91 - 0.83 (m, 2H), 0.66 - 0.58 (m, 2H)。
実施例55
rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[b][1,4]チアジン1,1-ジオキシド(I-55)の合成
Figure 2024510504000138
N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-4-(メチルスルホニル)-3-ニトロアニリンの合成
4-フルオロ-1-(メチルスルホニル)-2-ニトロベンゼン(430mg、1.96mmol)と、(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(403mg、2.16mmol)と、KCO(676mg、4.9mmol)とのDMSO(10mL)中混合物を、N下にて80℃で2時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-4-(メチルスルホニル)-3-ニトロアニリン(740mg、粗製)を黄色油状物として得て、これを更に精製することなく次の工程で使用した。ESI-MS [M +H]+: 387.1。
tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-(メチルスルホニル)-3-ニトロフェニル)カルバメートの合成
N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-4-(メチルスルホニル)-3-ニトロアニリン(740mg粗製物)と、二炭酸ジ-tert-ブチル(820mg、3.8mmol)と、DMAP(23mg、0.19mmol)と、TEA(576mg、5.7mmol)とのDCM(30mL)中混合物を、N下にて室温で16時間撹拌した。反応物を濃縮し、粗生成物を得て、これをDCM中1~5%MeOHの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-(メチルスルホニル)-3-ニトロフェニル)カルバメート(900mg、2工程で95%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 487.2。
tert-ブチル(3-アミノ-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-(メチルスルホニル)-3-ニトロフェニル)カルバメート(900mg、1.85mmol)と、NHCl(1.08g、20mmol)と、Fe粉末(311mg、5.55mmol)とのEtOH(20mL)中混合物を、N下にて80℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをDCM中0~4%MeOHの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル(3-アミノ-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(450mg、53%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 457.2。
rac-tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-4-(メチルスルホニル)フェニル)カルバメートの合成
tert-ブチル(3-アミノ-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(200mg、0.44mmol)と、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(78mg、0.44mmol)とのピリジン(5mL)中混合物に、TP(4.2g、6.6mmol、EtOAc中50%溶液)をN下にて室温で滴加した。混合物を室温で2時間撹拌した。水(30mL)を加え、混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=15/1)により精製して、rac-tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-4-(メチルスルホニル)フェニル)カルバメート(200mg、74%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 617.3。
rac-tert-ブチル(3-((1S*,2S*)-N-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
rac-tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-4-(メチルスルホニル)フェニル)カルバメート(100mg、0.16mmol)のDCM(5mL)中混合物に、二炭酸ジ-tert-ブチル(70mg、0.32mmol)、DMAP(2mg、0.016mmol)、及びTEA(48mg、0.48mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をDCM(50mL)で希釈し、HO(20mL×2)、ブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=15/1)により精製して、rac-tert-ブチル(3-((1S*,2S*)-N-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(100mg、87%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 717.2
rac-tert-ブチル(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)スルホニル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
rac-tert-ブチル(3-((1S*,2S*)-N-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(100mg、0.14mmol)のTHF(10mL)溶液に、n-BuLi(2.4M、0.26mL、0.63mmol)をN下にて-50℃で滴加した。混合物をN下にて-50℃で2時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、20mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=15/1)により精製して、rac-tert-ブチル(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)スルホニル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(80mg、80%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 717.3
rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[b][1,4]チアジン1,1-ジオキシドの合成
rac-tert-ブチル(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)スルホニル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(80mg、0.11mmol)のDCM(2mL)溶液にTFA(1mL)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。残渣をNaHCO(飽和水溶液、20mL)で洗浄し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[b][1,4]チアジン1,1-ジオキシド(20mg、36%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 499.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.24 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.43-7.36 (m, 2H), 7.20 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.03 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 6.96 (dd, J = 9.3, 1.6 Hz, 1H), 6.61 (dd, J = 8.9, 2.0 Hz, 1H), 6.27 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.70 (s, 1H), 4.36 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.47 - 2.44 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 2.32 - 2.27 (m, 1H), 1.93 - 1.86 (m, 1H), 1.64-1.56 (m, 1H), 1.56-1.52 (m, 1H), 0.92 - 0.87 (m, 2H), 0.66-0.64 (m, 2H)。
実施例56
rac-(3S,5R)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-オール(I-56)の合成
Figure 2024510504000139
6-クロロ-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジンの合成
6-クロロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(5.0g、33mmol)のMeCN(50mL)中混合物にピリジン(15mL)を加え、続いてSelectfluor(登録商標)(14g、39mmol)を0℃で加え、反応物を室温で18時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣を水(50mL)で希釈し、次いでEtOAc(70mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~10%)により精製して、6-クロロ-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(3.1g、55%)を赤色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 171.2
tert-ブチル6-クロロ-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-カルボキシレートの合成
6-クロロ-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(3.1g、18mmol)とDMAP(220mg、1.8mmol)とのDCM(45mL)中混合物に、(Boc)O(4.4g、20mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、次いで水(50mL)で洗浄した。有機相をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~20%)で精製して、tert-ブチル6-クロロ-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-カルボキシレート(3g、61%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 271.2
tert-ブチル2-ブロモ-6-クロロ-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-カルボキシレートの合成
tert-ブチル6-クロロ-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-カルボキシレート(3g、11mmol)のTHF(90mL)溶液に、LDA(6mL、12mmol、THF中2M)を-78℃でゆっくりと加えた。-78℃で30分間撹拌した後、BrCN(4.2g、39mmol)のTHF(10mL)溶液を-78℃で加えた。反応物を室温に加温し、N下にて6時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、次いでEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~10%)により精製して、tert-ブチル2-ブロモ-6-クロロ-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-カルボキシレート(3.4g、収率88%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 349.2
2-ブロモ-6-クロロ-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジンの合成
Figure 2024510504000140
HCl/1,4-ジオキサン(60mL、1,4-ジオキサン中4M)中のtert-ブチル2-ブロモ-6-クロロ-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-カルボキシレート(3.4g、9.8mmol)を55℃で10時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、2-ブロモ-6-クロロ-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(2.9g、定量的)を白色固体として得て、これを精製することなく次の工程で使用した。
ESI-MS [M +H]+: 249.2
2-ブロモ-6-クロロ-3-フルオロ-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジンの合成
2-ブロモ-6-クロロ-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(1.1g、4.4mmol)のDMF(30mL)溶液に、NaH(0.44g、11mmol、鉱油中60%分散体)を、N下にて0℃で加えた。1時間撹拌した後、PMBCl(1.4g、8.8mmol)のDMF(2mL)溶液を加えた。得られた反応物をN下にて室温で20時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、30mL)でクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~10%)により精製して、2-ブロモ-6-クロロ-3-フルオロ-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(1.2g、収率74%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 369.2
rac-6-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジンの合成
2-ブロモ-6-クロロ-3-フルオロ-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(1.2g、3.4mmol)の1,4-ジオキサン(30mL)及びHO(3mL)中混合物に、rac-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(1.2g、4.2mmol)、Pd(dppf)Cl(0.25g、0.34mmol)、及びKCO(1.4g、10mmol)を加えた。混合物をN下にて85℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液をHO(80mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~10%)により精製して、rac-6-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(1g、収率67%)を淡黄色粘着性油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 441.2
rac-6-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジンの合成
rac-6-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(0.40g、0.9mmol)のDMSO(10mL)中溶液に、t-BuOK(7.8mL、7.8mmol、THF中1M溶液)を滴加した。反応物をO雰囲気下にて室温で2時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、40mL)でクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~10%)により精製して、rac-6-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(100mg、35%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 321.2
2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
密閉チューブ内のrac-6-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(40mg、0.12mmol)と、2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(43mg、0.12mmol)と、Pd-PEPPSI-Ipentcl-2-MePy(20mg、0.024mmol)と、t-BuOK(40mg、0.36mmol)との1,4-ジオキサン(5mL)中混合物に、90℃で2.5時間マイクロ波を照射した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取HPLC(QDA検出器を備えたWaters MSトリガー分取LC、Xブリッジ 5u C18 150×19mm、20ml/分、HO-ACN中0.1%NH)により精製し、2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(5.5mg、収率7%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 642.2
rac-(3S,5R)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-オールの合成
2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(5.5mg、0.0086mmol)の1,4-ジオキサン(1mL)溶液に、HCl(0.5mL、1,4-ジオキサン中4M)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をNaHCO(飽和水溶液、10mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=15/1)により精製して、(3S,5R)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)-3-フルオロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-3-オール(1.7mg、収率38%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 528.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.48 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.53 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.37 - 7.34 (m, 1H), 7.25 (s, 1H), 6.99 - 6.92 (m, 2H), 6.39 - 6.32 (m, 3H), 5.08 (s, 1H), 4.94 - 4.91 (m, 1H), 4.54 - 4.51 (m, 1H), 3.82 - 3.78 (m, 1H), 3.19 - 3.15 (m, 1H), 2.30 - 2.18 (m, 3H), 2.02 - 1.96 (m, 1H), 1.91 - 1.85 (m, 1H), 1.59 - 1.54 (m, 1H), 1.50 - 1.44 (m, 1H), 0.91 - 0.85 (m, 2H), 0.65 - 0.58 (m, 2H)。
実施例57~59
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-57)の合成
Figure 2024510504000141
4-メチル-2-((トリメチルシリル)エチニル)ピリミジンの合成
2-ブロモ-4-メチルピリミジン(6.0g、35mmol)の1,4-ジオキサン(90mL)中混合物に、エチニルトリメチルシラン(6.8g、69mmol)、Pd(PPhCl(0.73g、1.0mmol)、CuI(0.66g、3.5mmol)、及びTEA(11g、110mmol)を加えた。混合物をN下にて60℃で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、EtOAc(80mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~10%)により精製して、4-メチル-2-((トリメチルシリル)エチニル)ピリミジン(5.8g、収率87%)を褐色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 191.2
2-エチニル-4-メチルピリミジンの合成
4-メチル-2-((トリメチルシリル)エチニル)ピリミジン(5.8g、30mmol)のTHF(80mL)中混合物に、KOH(3.4g、60mmol)のHO(20mL)中溶液を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応物をHO(40mL)で希釈し、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~10%)により精製して、2-エチニル-4-メチルピリミジン(3.2g、収率90%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 119.2
(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジンの合成
CuCl(79mg、0.80mmol)と、t-BuONa(154mg、1.6mmol)と、Xantphos(462mg、0.80mmol)とのTHF(150mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌し、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(6.9g、27mmol)のTHF(10mL)溶液をそれに加え、更に10分間撹拌した。次いで、2-エチニル-4-メチルピリミジン(3.2g、27mmol)のTHF(5mL)溶液を加え、続いてMeOH(4.8g、150mmol)を加えた。得られた反応混合物を、N下にて室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮した。残渣をHO(70mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~10%)により精製して、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(6g、収率91%)を淡黄色粘着性油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 247.2
(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリンの合成
(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(2.9g、12mmol)と7-ブロモ-2-クロロキノリン(2.9g、12mmol)のTHF(90mL)及びHO(9mL)溶液に、KPO(7.6g、36mmol)及びPd(PPhCl(0.83g、1.2mmol)をN下にて加えた。混合物をN下にて70℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮した。残渣を水(70mL)で希釈し、次いでDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~15%)により精製して、(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(2.3g、収率59%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 326.2
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
トリメチルスルホキソニウムヨージド(2.9g、13mmol)のDMSO(30mL)中混合物に、N下にて室温でNaH(0.52g、13mmol、鉱油中60%分散体)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(2.3g、7.1mmol)のDMSO(5mL)溶液を加えた。懸濁溶液を室温で一晩撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、30mL)でクエンチし、次いでDCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~20%)により精製して、rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(0.75g、収率31%)を無色粘着性油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 340.2
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(400mg、1.2mmol)とNHBoc(160mg、1.4mmol)との1,4-ジオキサン(30mL)中混合物に、Pd(dba)(110mg、0.12mmol)、Xantphos(133mg、0.23mmol)、及びCsCO(1.2g、4.1mmol)を加えた。反応混合物を90℃で一晩撹拌した。反応物を濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~40%)により精製して、rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(420mg、93%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 377.2
rac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(420mg、1.1mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)中混合物に、HCl(3mL、12mmol、1,4-ジオキサン中4M)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣をNH(2mL、MeOH中7M)で処理し、10分間撹拌した。溶液を真空中で濃縮し、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~6%)により精製して、rac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(290mg、収率95%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 277.2
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(65mg、0.24mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(70mg、0.24mmol)とのDCM(3mL)及びMeOH(3mL)中混合物に、Ti(Oi-Pr)4(205mg、0.72mmol)を加えた。混合物を50℃で2時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、MeOH(1mL)を加え、続いてNaBHCN(52mg、0.83mmol)を加えた。室温で更に0.5時間撹拌した後、反応物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:100%EA)により精製し、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(25mg、収率19%)をエナンチオマーの混合物として、淡黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 559.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.05 (dd, J = 8.8, 2.2 Hz, 1H), 6.80 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.95 (s, 2H), 4.48 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.98 (s, 3H), 2.72 - 2.65 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.96 - 1.89 (m, 1H), 1.77 - 1.68 (m, 2H), 0.95 - 0.90 (m, 2H), 0.66 - 0.62 (m, 2H)。
混合物をキラルカラム分離[CHIRALPAK OZ-H、0.46cm×15cm、MEOH/DEA=100/0.1、1mL/分、35℃)を使用して分離し、2つのエナンチオマー:1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン及び1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンを得た。
最初に溶出する異性体(1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン)(実施例58、I-58)
ESI-MS[M+H]+:559.3。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.05 (dd, J = 8.8, 2.2 Hz, 1H), 6.81 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.95 (s, 2H), 4.48 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.98 (s, 3H), 2.72 - 2.65 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 1.96 - 1.89 (m, 1H), 1.75 - 1.68 (m, 2H), 0.96 - 0.90 (m, 2H), 0.66 - 0.62 (m, 2H)。RT=8.746分、99.75%e.e.。
2番目に溶出する異性体(1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン)(実施例59、I-59)
ESI-MS [M +H]+: 559.3 H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.05 (dd, J = 8.8, 2.2 Hz, 1H), 6.81 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.95 (s, 2H), 4.48 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.98 (s, 3H), 2.73 - 2.64 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.96 - 1.89 (m, 1H), 1.77 - 1.68 (m, 2H), 0.96 - 0.89 (m, 2H), 0.66 - 0.62 (m, 2H)。RT=11.89分、99.72%e.e.。
実施例60
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-60)の合成


Figure 2024510504000142
2-(アミノメチル)-5-クロロアニリンの合成
2-アミノ-4-クロロベンゾニトリル(300mg、1.97mmol)のTHF(10mL)中混合物に、BH(10mL、10mmol、THF中1.0M)を0℃で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物をEtOH(10mL)及びHCl(1,4-ジオキサン中4N、10mL)でクエンチした。得られた混合物を濾過し、沈殿物を乾燥させて、塩酸塩としての5-(アミノメチル)-2-クロロピリジン-4-アミン(0.45g、粗製)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 157.2。
rac-(1S*,2S*)-N-(2-アミノ-4-クロロベンジル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
2-(アミノメチル)-5-クロロアニリン(150mg、粗製)、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(110mg、0.62mmol)、HATU(251mg、0.66mmol)、及びDIPEA(387mg、3.0mmol)の乾燥DMF(5.0mL)中混合物を、室温で2時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~6%MeOH/DCMで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-(1S*,2S*)-N-(2-アミノ-4-クロロベンジル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(150mg、2工程で72%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 317.2。
rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3,4-ジヒドロキナゾリンの合成
rac-(1S*,2S*)-N-(2-アミノ-4-クロロベンジル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(140mg、0.44mmol)のHOAc(5.0mL)溶液を、90℃で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3,4-ジヒドロキナゾリン(130mg、粗製)を黄色固体として得て、これを精製することなく次の工程で使用した。ESI-MS [M +H]: 299.1。
rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリンの合成
rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3,4-ジヒドロキナゾリン(130mg、粗製)とDMP(560mg、1.3mmol)とのDCM(10mL)中混合物を、N下にて室温で24時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを6%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製し、rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリン(80mg、2工程で61%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 297.2。
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリン(60mg、0.20mmol)と、BocNH(31mg、0.26mmol)と、CsCO(170mg、0.52mmol)との1,4-ジオキサン(5.0mL)中混合物に、Pd(dba)(18mg、0.020mmol)及びX-Phos(19mg、0.040mmol)を加えた。反応混合物をN下にて90℃で2時間撹拌した。得られた混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製し、rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリン-7-イル)カルバメート(60mg、79%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 378.2。
rac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリン-7-アミンの合成
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリン-7-イル)カルバメート(75mg、0.2mmol)のHCl(1,4-ジオキサン中4N、5.0mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、塩酸塩としてのrac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリン-7-アミン(50mg、粗製)を白色固体として得て、これを精製することなく次の工程で使用した。ESI-MS [M +H]: 278.2。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリン-7-アミン(28mg、0.10mmol)と、6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(30mg、0.10mmol)と、Ti(O-iPr)(140mg、0.49mmol)との1,4-ジオキサン(4.0mL)中混合物を、85℃で16時間撹拌した。0℃に冷却した後、混合物にNaBHCN(19mg、0.30mmol)、続いてMeOH(2.0mL)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取HPLCにより精製し、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キナゾリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(6.0mg、11%)を薄黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 560.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.94 (s, 1H), 8.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.69 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.18 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.64 (s, 1H), 4.92 (s, 2H), 4.51 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.76 - 2.60 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.94 - 1.93 (m, 1H), 1.78 - 1.71 (m, 2H), 0.93 - 0.92 (m, 2H), 0.64- 0.63 (m, 2H)。
実施例61
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,1-ジオキシド-4H-ベンゾ[b][1,4]チアジン-6-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-61)の合成


Figure 2024510504000143
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(メチルスルホニル)-3-ニトロフェニル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
4-フルオロ-1-(メチルスルホニル)-2-ニトロベンゼン(600mg、2.74mmol)と、1-(2-(アミノメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(900mg、3mmol)とのDMSO(10mL)中混合物に、KCO(945mg、6.85mmol)を加え、反応混合物をN下にて80℃で2時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、HO(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをDCM中0~5%MeOHの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(メチルスルホニル)-3-ニトロフェニル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.3g、95%)を褐色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 499.2。
tert-ブチル((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-(メチルスルホニル)-3-ニトロフェニル)カルバメートの合成
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(メチルスルホニル)-3-ニトロフェニル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.3g、2.6mmol)のDCM(40mL)溶液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.13g、5.2mmol)、DMAP(32mg、0.26mmol)、及びTEA(791mg、7.83mmol)を加えた。反応混合物をN下にて室温で16時間撹拌した。反応物をDCM(30mL)で希釈し、HO(20mL×2)、次いでブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをDCM中0~5%MeOHの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-(メチルスルホニル)-3-ニトロフェニル)カルバメート(700mg、45%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]: 599.2。
tert-ブチル(3-アミノ-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
tert-ブチル((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-(メチルスルホニル)-3-ニトロフェニル)カルバメート(600mg、1.0mmol)と、NHCl(583mg、11mmol)と、Fe粉末(168mg、3mmol)とのEtOH(15mL)中混合物を、N下にて80℃で2時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、tert-ブチル(3-アミノ-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(400mg、粗製)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 569.2。
rac-tert-ブチル((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-4-(メチルスルホニル)フェニル)カルバメートの合成
tert-ブチル(3-アミノ-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(400mg、粗製)とrac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(125mg、0.7mmol)とのピリジン(10mL)中混合物に、TP(6.7g、10.5mmol、EtOAc中50%)を室温で滴加した。得られた反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、rac-tert-ブチル((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-4-(メチルスルホニル)フェニル)カルバメート(400mg、2工程で55%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 729.3。
rac-tert-ブチル(3-((1S*,2S*)-N-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
rac-tert-ブチル((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-4-(メチルスルホニル)フェニル)カルバメート(400mg、0.55mmol)のDMF(10mL)溶液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(240mg、1.1mmol)、DMAP(134mg、1.1mmol)、及びTEA(167mg、1.65mmol)を加えた。混合物をN下にて室温で16時間撹拌した。反応物をHO(50mL)で希釈し、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをPE中0~25%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-tert-ブチル(3-((1S*,2S*)-N-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(400mg、88%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 829.3
rac-tert-ブチル(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)スルホニル)フェニル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
rac-tert-ブチル(3-((1S*,2S*)-N-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(200mg、0.24mmol)のTHF(10mL)溶液に、n-BuLi(ヘキサン中2.4M、0.25mL、0.6mmol)をN下にて-50℃で滴加した。混合物をN下にて-50℃で2時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、20mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=15/1)により精製して、rac-tert-ブチル(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)スルホニル)フェニル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(60mg、30%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 829.2
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,1-ジオキシド-4H-ベンゾ[b][1,4]チアジン-6-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-tert-ブチル(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)スルホニル)フェニル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(60mg、0.072mmol)のDCM(2mL)溶液に、TFA(1mL)を加えた。反応混合物をN下にて室温で16時間撹拌した。NaHCO(飽和水溶液、20mL)を加え、混合物をDCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,1-ジオキシド-4H-ベンゾ[b][1,4]チアジン-6-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(30mg、68%)を灰白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 611.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.23 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.43 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.20 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.62 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.30 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 4.87 (s, 2H), 4.40 (s, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.47 - 2.44 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 2.31-2.29 (m, 1H), 1.93-1.92 (m, 1H), 1.68 - 1.61 (m, 1H), 1.55-1.52 (m, 1H), 0.94-0.93 (m, 2H), 0.65-0.64 (m, 2H)。
実施例62
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン-6-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-62)の合成
Figure 2024510504000144
(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノキサリンの合成
7-ブロモ-2-クロロキノキサリン(4.0g、16.5mmol)と、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(3.7g、15mmol)と、KPO(9.5g、45mmol)とのTHF/水(100/10mL)中混合物に、Pd(PPhCl(526mg、0.75mol)を加えた。得られた混合物をN下にて40℃で3時間撹拌した。反応物を水(100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~3%)により精製し、(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノキサリン(2.0g、41%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 327.0。
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリンの合成
NaH(1.2g、鉱油中60%、30.5mmol)のDMSO(30mL)撹拌溶液に、トリメチルスルホキソニウムヨージド(6.7g、30.5mmol)を少しずつ加え、混合物をN下にて室温で1時間撹拌した。(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノキサリン(2.0g、6.1mmol)のDMSO(10mL)溶液をゆっくり加え、得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。不均質混合物をブライン(200mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~3%)により精製し、rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン(460mg、22%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 341.0。
rac-tert-ブチル(3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン-6-イル)カルバメートの合成
7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン(440mg、1.3mmol)と、BocNH(304mg、2.6mmol)と、Xphos(124mg、0.26mmol)と、CsCO(1.3g、3.9mmol)との1,4-ジオキサン(20mL)中撹拌混合物に、Pd(OAc)(29mg、0.13mmol)を加え、反応混合物をN下にて90℃で5時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH:DCM=0~3%)により精製して、rac-tert-ブチル(3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン-6-イル)カルバメート(400mg、82%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 378.2。
rac-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン-6-アミンの合成
rac-tert-ブチル(3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン-6-イル)カルバメート(400mg、1.1mol)の1,4-ジオキサン(10mL)溶液に、HCl(5mL、1,4-ジオキサン中4M溶液)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~5%)により精製し、rac-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン-6-アミン(120mg、39%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 278.1。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン-6-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン-6-アミン(55mg、0.2mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(60mg、0.2mol)とのTHF(10mL)中混合物に、Ti(Oi-Pr)4(284mg、1mmol)を加え、得られた混合物を70℃で12時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、MeOH(2mL)及びNaBHCN(38mg、0.6mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。水(50mL)を加え、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=40/1)で精製し、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン-6-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(36.5mg、33%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 560.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.55-8.50 (m, 2H), 8.27 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.70 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.30-7.28 (m , 2H), 7.19 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.14 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.52 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.98 (s, 3H), 2.84 - 2.78 (m, 1H), 2.77-2.72 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 1.95 - 1.90 (m, 1H), 1.80- 1.77 (m, 2H), 0.96 - 0.90 (m, 2H), 0.67 - 0.61 (m, 2H)
実施例63
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-63)の合成
6-クロロ-4-((1-(4-メトキシフェニル)エチル)アミノ)ニコチンアミドの合成
Figure 2024510504000145
4,6-ジクロロニコチンアミド(2.3g、12mmol)と、1-(4-メトキシフェニル)エタン-1-アミン(1.8g、12mmol)と、DIPEA(3.1g、24mmol)とのNMP(20mL)中混合物を、120℃で3時間撹拌した。水(50mL)を加え、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、6-クロロ-4-((1-(4-メトキシフェニル)エチル)アミノ)ニコチンアミド(2.6g、粗製)を黄色固体として得て、これを更に精製することなく次の工程に直接使用した。ESI-MS [M +H]: 306.2。
4-アミノ-6-クロロニコチノニトリルの合成
Figure 2024510504000146
6-クロロ-4-((1-(4-メトキシフェニル)エチル)アミノ)ニコチンアミド(2.6g粗製物)のPOCl(15.0mL)中混合物を、N下にて100℃で2時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、残渣を得て、これをNaHCO(飽和水溶液、80mL)で希釈し、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~2%MeOH/DCMで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、4-アミノ-6-クロロニコチノニトリル(1.0g、2工程で54%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 154.2。
5-(アミノメチル)-2-クロロピリジン-4-アミンの合成
Figure 2024510504000147
4-アミノ-6-クロロニコチノニトリル(1.2g、7.8mmol)のTHF(30mL)中混合物に、BH(THF中1.0N、39.0mL、39.0mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物をEtOH(20mL)及びHCl(1,4-ジオキサン中4N、20mL)でクエンチした。混合物を濾過し、濾過ケークを収集し、乾燥させて、塩酸塩としての5-(アミノメチル)-2-クロロピリジン-4-アミン(1.0g、粗製)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 158.2。
rac-(1S*,2S*)-N-((4-アミノ-6-クロロピリジン-3-イル)メチル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成


Figure 2024510504000148
(4-(l7-アザネイル)-6-クロロピリジン-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド(500mg粗製物)と、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(392mg、2.2mmol)と、HATU(1.67g、4.4mmol)と、DIPEA(1.4g、11mmol)との乾燥DMF(15mL)中混合物を、室温で3時間撹拌した。反応物を水(60mL)で希釈し、次いでEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~6%MeOH/DCMで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-(1S*,2S*)-N-((4-アミノ-6-クロロピリジン-3-イル)メチル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(0.35g、50%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 318.2。
rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3,4-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジンの合成
Figure 2024510504000149
rac-(1S*,2S*)-N-((4-アミノ-6-クロロピリジン-3-イル)メチル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(350mg、1.1mmol)のPOCl(5.0mL)中混合物を、110℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製し、rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3,4-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン(300mg、粗製)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 300.1。
rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[4,3-d]ピリミジンの合成
Figure 2024510504000150
rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3,4-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン(300mg、1.0mmol)とDMP(0.85g、2.0mmol)とのDCM(10mL)中混合物を、N下にて室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製し、rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[4,3-d]ピリミジン(180mg、61%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 298.2。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Figure 2024510504000151
rac-7-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[4,3-d]ピリミジン(50mg、0.17mmol)と、1-(2-(アミノメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(50mg、0.17mmol)と、DIPEA(66mg、0.51mmol)とのNMP(3mL)中混合物を、密閉チューブ内にて撹拌した。Nで1分間脱気した後、得られた混合物をマイクロ波反応器内にて140℃で3時間照射した。次いで、反応物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取HPLCにより精製し、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(16mg、17%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 561.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.16 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.95 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.34 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.49 (s, 1H), 4.91 (s, 2H), 4.63 (s, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.82 - 2.63 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.96 - 1.98 (m, 1H), 1.88 - 1.69 (m, 2H), 1.00 - 0.85 (m, 2H), 0.71 - 0.52 (m, 2H)。
実施例64~66
rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-64)の合成
Figure 2024510504000152
4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(500mg、2.1mmol)のTHF(5mL)中混合物に、NH3/O(1mL、濃)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮して、4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(460mg、定量的)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 221.2。
4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(460mg、2.1mmol)と、(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(430mg、2.3mmol)と、KCO(725mmol、5.25mmol)とのDMSO(10mL)中混合物を、N下にて80℃で16時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、HO(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをPE中0~40%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(500mg、62%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 388.1。
tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-3-ニトロフェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(500mg、1.29mmol)のDMF(10mL)中混合物に、二炭酸ジ-tert-ブチル(562mg、2.58mmol)、DMAP(315mg、2.58mmol)、及びTEA(391mg、3.87mmol)を加えた。混合物をN下にて室温で16時間撹拌した。反応物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをDCM中0~4%MeOHの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-3-ニトロフェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(300mg、40%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 588.2。
tert-ブチル(3-アミノ-4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-3-ニトロフェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(300mg、0.51mmol)のMeOH(5mL)中混合物に、Pd/C(100mg)を加えた。反応混合物をH下にて室温で16時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、tert-ブチル(3-アミノ-4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(170mg、60%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 558.3。
rac-tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(3-アミノ-4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(170mg、0.3mmol)と、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(53mg、0.3mmol)とのピリジン(3mL)中混合物に、TP(1.9g、3mmol、EtOAc中50%)をN下にて室温で滴加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで水(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(100mg、46%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 718.2。
rac-(1S*,2S*)-N-(5-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
rac-tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(100mg、0.14mmol)のMeOH(2mL)中混合物に、HCl(1,4-ジオキサン中4M溶液、2mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、rac-(1S*,2S*)-N-(5-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(72mg、粗製)を黄色固体として得て、これを更に精製することなく使用した。ESI-MS [M +H]: 518.2
rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシドの合成
rac-(1S*,2S*)-N-(5-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(72mg、0.14mmol)のEtOH(5mL)溶液に、KCO(72mg、0.52mmol)を加えた。反応混合物をN下にて80℃で16時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水(20mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(32mg、45%)をエナンチオマーの混合物として、黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 500.2. 純度: 97.14 (214 nm), 96.73 (254 nm), H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.94 (s, 1H), 8.55 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.42-7.36 (m, 2H), 7.23 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 6.96 (dd, J = 9.3, 1.7 Hz, 1H), 6.72 (dd, J = 8.8, 2.1 Hz, 1H), 6.27 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.38 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.66 - 2.61 (m, 1H), 2.47 - 2.45 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 1.89-1.88 (m, 1H), 1.70-1.65 (m, 2H), 0.93 - 0.87 (m, 2H), 0.69 - 0.62 (m, 2H)。
混合物をSFC(Daicel CHIRALPAK OZ-H 20×250mm、5.0μm、30/70MeOH(0.2%NHOH)/CO、50g/分、35℃)を使用して分離し、2つのエナンチオマー:6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド及び6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシドを得た。
最初に溶出する異性体(実施例65、I-65)
ESI-MS (M+H)+: 500.2. H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.46 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.50 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.06 (dd, J = 9.4, 1.6 Hz, 1H), 6.75 (dd, J = 8.8, 2.2 Hz, 1H), 6.25 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.48 (s, 2H), 2.91 - 2.80 (m, 1H), 2.50 - 2.47 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 1.93 - 1.83 (m, 2H), 1.79-1.74 (m, 1H), 0.96-0.94 (m, 2H), 0.69-0.67 (m, 2H)。RT=1.442分、98.36e.e.。
2番目に溶出する異性体(実施例66、I-66)
ESI-MS (M+H)+: 500.2. H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.46 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.50 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.06 (dd, J = 9.4, 1.6 Hz, 1H), 6.75 (dd, J = 8.8, 2.2 Hz, 1H), 6.25 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.48 (s, 2H), 2.91 - 2.80 (m, 1H), 2.50 - 2.47 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 1.93 - 1.83 (m, 2H), 1.79-1.74 (m, 1H), 0.96-0.94 (m, 2H), 0.69-0.67 (m, 2H)。RT=1.652分、98.24%e.e.。
実施例67
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-4-ヒドロキシ-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-67)の合成
Figure 2024510504000153
メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキシレートの合成
(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボン酸(5g、38.2mmol)のMeOH(50mL)溶液に、SOCl(9.0g、76.4mmol)を0℃で滴加し、混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、次いでNaHCO(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキシレート(5.0g、90%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 146.2。
1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレートの合成
メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキシレート(5.0g、34.5mmol)のTHF(50mL)及びNaHCO(飽和水溶液、50mL)溶液に、CbzCl(5.9g、34.5mmol)のTHF(50mL)溶液を0℃で加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。水(100mL)を加え、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=3/1)により精製して、1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(7.8g、81%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]: 280.1。
1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレートの合成
1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(7.8g、28.0mmol)と、TIPSCl(5.4g、28.0mmol)と、イミダゾール(1.9g、28.0mmol)とのDCM(100mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=5/1)により精製して、1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(5.8g、48%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 436.2。
メチル(2R,4S)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレートの合成
1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(5.8g、13.3mmol)とPd/C(580mg)とのMeOH/THF(50mL/50mL)中混合物を、H下にて室温で1時間撹拌した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、メチル(2R,4S)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレート(3.2g、80%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 302.2。
rac-メチル(2R,4S)-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレートの合成
rac-7-ブロモ-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(2g、5.4mmol)とメチル(2R,4S)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレート(2.6g、8.7mmol)とのトルエン(80mL)中混合物に、Pd(dba)(494mg、0.54mmol)、BINAP(684mg、1.1mmol)、及びCsCO(5.2g、16mmol)を加えた。混合物をN下にて100℃で16時間撹拌した。反応物を濾過し、真空中で濃縮した。残渣をHO(50mL)でクエンチし、次いでEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~30%)により精製して、rac-メチル(2R,4S)-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレート(2.4g、収率75%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 591.3
rac-2-クロロ-1-((2R,4S)-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
rac-メチル(2R,4S)-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレート(2.4g、4.1mmol)とクロロヨードメタン(2.9g、16mmol)とのTHF(30mL)中混合物に、LDA(8.1mL、16.25mmol、THF中2M)を-78℃でゆっくりと加えた。反応物を-78℃で30分間撹拌した。AcOH(0.98g、16mmol)のTHF(0.5mL)溶液を、-60℃未満でゆっくりと加えた。混合物を-78℃で20分間撹拌した後、反応物をNHCl(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、次いでEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~30%)により精製して、rac-2-クロロ-1-((2R,4S)-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)エタン-1-オン(1.3g、収率52%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 611.3
7-((2R,4S)-2-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-1-イル)-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
rac-2-クロロ-1-((2R,4S)-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)エタン-1-オン(0.80g、1.3mmol)と3-ブロモ-5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(0.40g、1.9mmol)との1,4-ジオキサン(20mL)中混合物に、DIPEA(0.50g、3.9mmol)を加えた。反応物を95℃で24時間撹拌し、次いで室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水(40mL)でクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=17/1)により精製し、7-((2R,4S)-2-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-1-イル)-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(0.12g、収率12%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 767.3
1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
7-((2R,4S)-2-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-1-イル)-4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(122mg、0.16mmol)と3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(182mg、1.6mmol)との1,4-ジオキサン(15mL)中混合物に、Pd(dba)(21mg、0.023mmol)、Xantphos(27mg、0.047mmol)、及びCsCO(155mg、0.47mmol)を加えた。反応混合物をN下にて95℃で一晩撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:PE/EA=1/2)により精製して、1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(110mg、収率86%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 801.3
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-4-ヒドロキシ-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(110mg、0.14mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に、HCl(2.5mL、1,4-ジオキサン中4M)を加えた。反応混合物を室温で10時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。混合物をNH(2mL、MeOH中7M)で中和し、次いで真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=15/1)により精製し、rac-1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-4-ヒドロキシ-1-(4-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(67mg、収率74%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 645.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.15 - 8.14 (m, 1H), 7.77 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.62 - 7.61 (m, 1H), 7.36-7.34 (m, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.72 - 6.70 (m, 2H), 5.20 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 5.15 - 5.13 (m, 1H), 4.94 - 4.93 (m, 2H), 4.61 - 4.57 (m, 1H), 3.97 - 3.90 (m, 4H), 3.30 - 3.26 (m, 1H), 2.97 (s, 3H), 2.76 - 2.70 (m, 1H), 2.68 - 2.63 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 2.35 - 2.28 (m, 2H), 1.93 - 1.86 (m, 1H), 1.83 - 1.75 (m, 1H), 1.72 - 1.67 (m, 1H), 0.93 - 0.87 (m, 2H), 0.63 - 0.58 (m, 2H)。
実施例68
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-4-ヒドロキシ-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-68)の合成


Figure 2024510504000154
メチル(2R,4S)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレートの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(1.4g、4.1mmol)とメチル(2R,4S)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレート(2.0g、6.6mmol)とのトルエン(40mL)中混合物に、Pd(dba)(375mg、0.41mmol)、BINAP(510mg、0.82mmol)、及びCsCO(4.0g、12.2mmol)を加えた。混合物をN下にて100℃で18時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を水(50mL)で希釈し、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~50%)により精製して、メチル(2R,4S)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレート(1.6g、収率70%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 561.1
2-クロロ-1-((2R,4S)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)エタン-1-オンの合成
メチル(2R,4S)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボキシレート(1.6g、2.85mmol)とクロロヨードメタン(2.0g、11mmol)とのTHF(30mL)中混合物に、リチウムジイソプロピルアミド(5.5mL、11mmol、THF中2M)を-78℃でゆっくりと加えた。反応物を-78℃で30分間撹拌した。次いで、酢酸(660mg、11mmol)のTHF(0.5mL)溶液を-60℃未満でゆっくりと加えた。得られた混合物を-78℃で20分間撹拌した。次いで、反応物をNHCl(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、次いでEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~26%)により精製して、2-クロロ-1-((2R,4S)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)エタン-1-オン(810mg、収率49%)を淡黄色粘着性油状物として得た。
ESI-MS [M +H]+: 579.1
7-((2R,4S)-2-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-1-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
2-クロロ-1-((2R,4S)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)エタン-1-オン(810mg、1.4mmol)と3-ブロモ-5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(596mg、2.8mmol)との1,4-ジオキサン(50mL)中混合物に、DIPEA(722mg、5.6mmol)を加えた。反応物を95℃で12時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水(30mL)で希釈し、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製し、7-((2R,4S)-2-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-1-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(170mg、17%)を褐色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 737.1
1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
7-((2R,4S)-2-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-1-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(120mg、0.16mmol)と3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(194mg、1.7mmol)との1,4-ジオキサン(15mL)中混合物に、Pd(dba)(26mg、0.024mmol)、Xantphos(28mg、0.049mmol)、及びCsCO(160mg、0.49mmol)を加えた。混合物を97℃で一晩撹拌した。混合物を室温に冷却し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を水(20mL)で希釈し、次いでEtOAc(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:PE/EtOAc=2:1)により精製して、1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(74mg、60%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 771.3
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-4-ヒドロキシ-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(74mg、0.096mmol)の1,4-ジオキサン(4mL)中混合物に、HCl(2.0mL、1,4-ジオキサン中4M)を加えた。反応物を室温で10時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣をNH(MeOH中7M、2.0mL)で中和し、次いで真空中で濃縮し、分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、1-(6-シクロプロピル-2-((2R,4S)-4-ヒドロキシ-1-(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)ピロリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(55mg、93%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 615.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.15 - 8.14 (m, 1H), 7.92 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 7.61-7.58 (m, 1H), 7.36-7.34 (m, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.01 - 6.98 (m, 1H), 6.77 - 6.75 (m, 1H), 5.21 - 5.15 (m, 2H), 4.95 - 4.94 (m, 2H), 4.61 - 4.58 (m, 1H), 3.96 - 3.92 (m, 1H), 3.30 - 3.28 (m, 1H), 2.97 (s, 3H), 2.71 - 2.65 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.36 - 2.28 (m, 2H), 1.93 - 1.87 (m, 1H), 1.78 - 1.69 (m, 2H), 0.93 - 0.87 (m, 2H), 0.63 - 0.57 (m, 2H)。
実施例69
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-69)の合成
Figure 2024510504000155
rac-7-ブロモ-4-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(285mg、0.80mmol)と、(2-ブロモエトキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(382mg、1.60mmol)と、NaH(128mg、3.20mmol、鉱油中60%分散体)とのDMF(8mL)中混合物を、100℃で12時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、NHCl(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:PE/EtOAc=1/1)により精製して、rac-7-ブロモ-4-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(210mg、51%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 514.2
rac-tert-ブチル(4-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-4-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(210mg、0.41mmol)と、tert-ブチルカルバメート(96mg、0.82mmol)と、Pd(dba)(57mg、0.062mmol)と、Xantphos(69mg、0.12mmol)と、CsCO(358mg、1.1mmol)とのトルエン中混合物を、N下にて110℃で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:PE/EtOAc=)で精製して、rac-tert-ブチル(4-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(150mg、66%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 551.1。
rac-2-((7-アミノ-2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)オキシ)エタン-1-オールの合成
rac-tert-ブチル(4-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(150mg、0.27mmol)のジオキサン(4mL)溶液に、HCl(1mL、ジオキサン中4M溶液)を加えた。得られた反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を濃縮して、rac-2-((7-アミノ-2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)オキシ)エタン-1-オール(140mg、粗製)を黄色油状物として得て、これを更に精製することなく次の工程で使用した。ESI-MS [M +H]+: 337.1。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-2-((7-アミノ-2-((1R,2R)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)オキシ)エタン-1-オール(140mg、粗製)と、6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(72mg、0.24mmol)と、Ti(OiPr)(340mg、1.20mmol)とのTHF(10mL)中混合物を、70℃で12時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、MeOH(2mL)を加え、続いてNaBHCN(60mg、0.96mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで水(30mL)でクエンチし、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(74mg、50%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 619.3, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.84 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.74-6.70 (m, 3H), 5.03 - 4.89 (m, 3H), 4.47 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.17 (s, 2H), 3.83-3.77 (m, 2H), 2.98 (s, 3H), 2.71 - 2.60 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.95-1.88(m, 1H), 1.72-1.66 (m, 2H), 0.98 - 0.86 (m, 2H), 0.68 - 0.57 (m, 2H)。
実施例70
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-8-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-70)の合成


Figure 2024510504000156
(E)-8-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリンの合成
8-ブロモ-2-クロロキノリン(484mg、2.0mmol)と、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(492mg、2.0mmol)と、Pd(PPhCl(145mg、0.20mmol)と、KPO(1.3g、6.0mmol)とのTHF/HO(10/1、11mL)中混合物を、N下にて40℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を得て、これを0~10%MeOH/DCMで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(E)-8-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(300mg、46%)を薄黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 326.0。
rac-8-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
NaH(100mg、鉱油中60%、2.5mmol)のDMSO(5mL)撹拌溶液に、トリメチルスルホキソニウムヨージド(552mg、2.5mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を、N下にて室温で1時間撹拌した。(E)-8-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(260mg、0.79mmol)のDMSO(2.0mL)溶液を加え、得られた混合物を室温で10時間撹拌した。次いで、反応物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(0~5%MeOH/DCMで溶出)により精製して、rac-8-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(100mg、37%)を薄黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 340.0。
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-8-イル)カルバメートの合成
rac-8-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(100mg、0.29mmol)と、NHBoc(68mg、0.58mmol)と、Pd(OAc)(7.0mg、0.029mmol)と、X-Phos(14mg、0.029mmol)と、CsCO(280mg、0.86mmol)との1,4-ジオキサン(10mL)中混合物を、N下にて90℃で5時間撹拌した。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、DMC/MeOH(10/1、20mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを5%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製し、rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-8-イル)カルバメート(67mg、61%)を薄黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 377.2。
rac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-8-アミンの合成
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-8-イル)カルバメート(80mg、0.21mmol)の1,4-ジオキサン(3.0mL)及びHCl(1,4-ジオキサン中4N、3.0mL、12mmol)溶液を、室温で6時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣を得て、これをNaHCO(飽和水溶液、20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製して、rac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-8-アミン(30mg、52%)を薄黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 277.1。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-8-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-8-アミン(38mg、0.13mmol)と、6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(36mg、0.13mmol)と、Ti(OiPr)(170mg、0.60mmol)とのTHF(5mL)中混合物を、N下にて70℃で10時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物にMeOH(1mL)、続いてNaBHCN(28mg、0.45mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応物をHO(20mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(6%MeOH/DCMで溶出)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-8-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(9.4mg、13%)を薄黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 559.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.10 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.08 - 7.02 (m, 2H), 6.67 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.02 - 4.88 (m, 2H), 4.62 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 2.91 (s, 3H), 2.89 - 2.80 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 1.96 - 1.89 (m, 2H), 1.83 - 1.79 (m, 1H), 0.95 - 0.90 (m, 2H), 0.65 - 0.61 (m, 2H)。
実施例71~72
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-71)及びrac-1-(6-シクロプロピル-2-((5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-72)の合成


Figure 2024510504000157
5-ブロモ-3-(4-メトキシベンジル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン及び5-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジンの合成
5-ブロモ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(4.0g、20.4mmol)のDMF(50mL)溶液に、KCO(5.6g、40.8mmol)、PMBCl(4.8g、30.6mmol)を加え、混合物を65℃で18時間撹拌した。混合物をNaHCO(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~30%)により精製して、5-ブロモ-3-(4-メトキシベンジル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン及び5-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(混合物として3.1g、収率48%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 318.0
(E)-3-(4-メトキシベンジル)-5-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン及び(E)-1-(4)-メトキシベンジル)-5-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジンの合成
5-ブロモ-3-(4-メトキシベンジル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジンと5-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(2.5g、7.9mmol)との1,4-ジオキサン/HO(50mL/10mL)溶液に、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(2.5g、10.2mmol)、KCO(3.3g、23.6mmol)、及びPd(PPh(1.4g、1.2mmol)を加えた。混合物をN下にて100℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH:DCM=0~5%)により精製して、(E)-3-(4-メトキシベンジル)-5-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン及び(E)-1-(4)-メトキシベンジル)-5-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(混合物として2.3g、収率82%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 358.2
rac-3-(4-メトキシベンジル)-5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン及びrac-1-(4-メトキシベンジル)-5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジンの合成
(E)-3-(4-メトキシベンジル)-5-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン及び(E)-1-(4)-メトキシベンジル)-5-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(混合物として100mg、0.28mmol)と、トリエチルアンモニウムビス(カテコラト)ヨードメチルシリケート(205mg、0.42mmol)と、4CzIPN(32mg、0.04mmol)とのDMSO(6mL)中混合物を、N下にて3回脱気した。次いで、混合物を1つの青色LEDの前に置き、40℃で18時間撹拌した。反応混合物を氷水(20mL)によりクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM:MeOH=15:1で溶出)により精製して、rac-3-(4-メトキシベンジル)-5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン及びrac-1-(4-メトキシベンジル)-5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(混合物として84mg、収率81%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 372.2
rac-5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジンの合成
rac-3-(4-メトキシベンジル)-5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン及びrac-1-(4-メトキシベンジル)-5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(混合物として84mg、0.23mmol)のTFA(3mL)中混合物を、70℃で12時間撹拌した。反応混合物をNaHCO(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM:MeOH=20:1で溶出)により精製して、rac-5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(15mg、収率26%)を得た。ESI-MS [M +H]: 252.2。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン及びrac-1-(6-シクロプロピル-2-((5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-(2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(29mg、0.09mmol)とKCO(41mg、0.30mmol)とのDMF(1mL)中混合物に、DMF(2mL)中の3-(4-メトキシベンジル)-5-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(15mg、0.06mmol)を加えた。混合物を70℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM:MeOH=20:1で溶出)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-((5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(12mg、収率38%)及びrac-1-(6-シクロプロピル-2-((5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(6mg、収率19%)を白色固体として得た。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(実施例71、I-71)
ESI-MS [M +H]: 534.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.54 - 8.47 (m, 2H), 8.28 - 8.23 (m, 1H), 7.95 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.39 - 7.36 (m, 1H), 7.30 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.55 (s, 2H), 4.87 (s, 2H), 2.96 (s, 3H), 2.77 - 2.73 (m, 1H), 2.71 - 2.67 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 1.98 - 1.90 (m, 1H), 1.80 - 1.71 (m, 2H), 0.96 - 0.91 (m, 2H), 0.65 - 0.60 (m, 2H)。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-((5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(実施例72、I-72)
ESI-MS [M +H]: 534.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.56 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.26 - 8.21 (m, 1H), 7.99 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.39 - 7.36 (m, 1H), 7.28 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.59 (s, 2H), 4.83 (s, 2H), 2.95 (s, 3H), 2.73 - 2.68 (m, 1H), 2.67 - 2.63 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 1.97 - 1.88 (m, 1H), 1.75 - 1.67 (m, 2H), 0.95 - 0.90 (m, 2H), 0.64 - 0.60 (m, 2H)。
実施例73
rac-7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボニトリル(I-73)の合成


Figure 2024510504000158
7-ブロモ-2-ヒドロキシキノリン-4-カルボン酸の合成
6-ブロモイサチン(22.6g、100mmol)とマロン酸(52g、500mmol)とのAcOH(300mL)中混合物を、12時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を水(1L)に注ぎ入れた。混合物を濾過し、濾過ケークを水で洗浄して、褐色固体を得た。固体を撹拌し、NaHCO(飽和水溶液、100mL)中で加熱し、ほぼ透明な溶液を得て、不溶性物質を濾去した。濾液を収集し、濃HClでpH=1に酸性化させ、固体が形成されこれを濾過し、濾過ケークを水(100mL×3)で洗浄し、真空中で乾燥させ、7-ブロモ-2-ヒドロキシキノリン-4-カルボン酸(20g、75%)を褐色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 267.9。
7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-カルボキサミドの合成
7-ブロモ-2-ヒドロキシ-4-キノリンカルボン酸(20g、75mmol)のPOCl(50mL)溶液を、5時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を真空中で濃縮し、黒色固体を得て、これをNHのi-PrOH溶液(300mL、2M)に0℃で少しずつ加えた。得られた混合物を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~5%)により精製して、7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-カルボキサミド(10g、47%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 286.9。
7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-カルボニトリルの合成
7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-カルボキサミド(10g、35mmol)とTEA(20ml)とのTHF(100mL)中混合物に、TFAA(10mL)を0℃で加え、得られた混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物をNaHCO(飽和水溶液、200mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~2%)により精製し、7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-カルボニトリル(6g、64%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 268.9。
3-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノキサリン-6-アミンの合成
7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-カルボニトリル(4.0g、15mmol)と、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(3.3g、13.4mmol)と、KPO(8.5g、40.2mmol)とのTHF/HO(100/10mL)中混合物に、Pd(PPhCl(470mg、0.67mol)を加えた。混合物をN下にて室温で5時間撹拌した。混合物を水(300mL)に注ぎ入れ、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~2%)により精製し、(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-4-カルボニトリル(2.5g、53%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 351.0。
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボニトリルの合成
NaH(860mg、鉱油中60%、21.5mmol)のDMSO(12mL)撹拌溶液に、トリメチルスルホキソニウムヨージド(4.7g、21.5mmol)を0℃で少しずつ加え、得られた混合物をN下にて室温で1時間撹拌した。(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-4-カルボニトリル(1.5g、4.3mmol)のDMSO(8mL)溶液を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~2%)により精製し、rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボニトリル(200mg、13%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 365.0
rac-tert-ブチル(4-シアノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボニトリル(120mg、0.33mmol)と、BocNH(77mg、0.66mmol)と、Xphos(33mg、0.07mmol)と、CsCO(323mg、0.99mmol)との1,4-ジオキサン(15mL)撹拌溶液に、Pd(OAc)(11mg、0.05mmol)を加えた。次いで、反応物をN下にて90℃で5時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~2%)により精製して、rac-tert-ブチル(4-シアノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(80mg、61%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 402.2。
rac-7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボニトリルの合成
rac-tert-ブチル(4-シアノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(80mg、0.2mol)のDCM(10mL)中反応混合物に、TFA(1mL)を加えた。反応物を室温で16時間撹拌した。反応物をNaHCO(飽和水溶液、30mL)でクエンチし、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:MeOH/DCM=1/20)により精製して、rac-7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボニトリル(40mg、67%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 302.2。
rac-7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボニトリルの合成
rac-7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボニトリル(40mg、0.13mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(43mg、0.14mol)とのTHF(10mL)中反応混合物に、Ti(Oi-Pr)(185mg、0.65mmol)を加えた。得られた溶液を70℃で12時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、MeOH(1mL)及びNaBHCN(25mg、0.39mmol)を加え、混合物を室温で更に1時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=40/1)により精製し、rac-7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボニトリル(15mg、20%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 584.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.78 - 7.69 (m, 3H), 7.35 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.28 - 7.24 (m, 2H), 7.19 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.93 (s, 2H), 4.52 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.80 - 2.73 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.99 - 1.89 (m, 1H), 1.82 - 1.74 (m, 2H), 0.95 - 0.90 (m, 2H), 0.66 - 0.62 (m, 2H)。
実施例74
rac-N-((6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(I-74)の合成
Figure 2024510504000159
2-((ベンジルオキシ)メチル)-8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノール(500mg、1.88mmol)のTHF(10mL)溶液に、NaH(鉱油中60%、150mg、3.76mmol)を0℃で加えた。反応混合物をN下にて0℃で1時間撹拌し、次いで(ブロモメチル)ベンゼン(320mg、1.88mmol)のTHF(5mL)溶液を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=5/1)により精製して、2-((ベンジルオキシ)メチル)-8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(500mg、75%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 357.2。
2-((ベンジルオキシ)メチル)-6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
2-((ベンジルオキシ)メチル)-8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(200mg、0.56mmol)と、1-エチルピペラジン(205mg、1.8mmol)と、CsCO(456mg、1.4mmol)との1,4-ジオキサン(10mL)中混合物に、Pd(dba)(42mg、0.046mmol)及びXantphos(53mg、0.092mmol)を加えた。得られた混合物をN下にて100℃で16時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製し、2-((ベンジルオキシ)メチル)-6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(130mg、59%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 391.2。
(6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノールの合成
2-((ベンジルオキシ)メチル)-6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(120mg、0.31mmol)のTFA(5.0mL)溶液を、N下にて70℃で5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをNaHCO(飽和水溶液、30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~10%MeOH/DCMで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製し、(6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノール(70mg、75%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 301.2。
6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドの合成
(6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノール(70mg、0.23mmol)とMnO(200mg、2.3mmol)とのDCM(10mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製し、6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(55mg、80%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 299.2。
rac-N-((6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(60mg、0.20mmol)と、rac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(55mg、0.20mmol)と、Ti(O-iPr)(280mg、0.99mmol)とのTHF(10mL)中混合物を、N下にて70℃で12時間撹拌した。0℃に冷却した後、混合物にMeOH(2.0mL)、続いてNaBHCN(38mg、0.60mmol)を加えた。得られた混合物を室温で更に1時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、次いでEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製して、rac-N-((6-シクロプロピル-8-(4-エチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(18mg、16%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 559.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.56 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 8.8, 2.1 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.76 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 6.16 (s, 1H), 4.44 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 3.50 (s, 4H), 2.76 - 2.64 (m, 2H), 2.57 (s, 4H), 2.41 (s, 5H), 1.86 - 1.81 (m, 1H), 1.79 - 1.67 (m, 2H), 1.03 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 0.89 - 0.80 (m, 2H), 0.69 - 0.61 (m, 2H)。
実施例75
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-75)の合成


Figure 2024510504000160
(E)-3-エトキシアクリロイルクロリドの合成
(E)-3-エトキシアクリル酸(6.1g、52mmol)のDCM(60mL)撹拌溶液に、(COCl)(8.6g、68mmol)及びDMF(0.10mL)を0℃でゆっくりと加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空中で乾燥させて、(E)-3-エトキシアクリロイルクロリド(7.0g、定量的)を薄褐色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 131.1 (MeOH中)。
メチル(E)-3-ブロモ-5-(3-エトキシアクリルアミド)ベンゾアートの合成
メチル3-アミノ-5-ブロモベンゾアート(6.0g、26mmol)のDCM/ピリジン(10/1、60mL)撹拌溶液に、(E)-3-エトキシアクリロイルクロリド(7.0g、52mL)のDCM(30mL)溶液を0℃でゆっくりと加えた。得られた混合物を室温で10時間撹拌した。反応物を水(80mL)でクエンチし、次いで真空中で濃縮して揮発物を除去した。残存する残渣にHCl(HO中3N、10mL)を加え、更に10分間撹拌し、次いでEtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO(飽和水溶液、100mL×2)及びブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを5~20%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、メチル(E)-3-ブロモ-5-(3-エトキシアクリルアミド)ベンゾアート(6.2g、73%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 328.0。
メチル7-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-5-カルボキシレートの合成
メチル(E)-3-ブロモ-5-(3-エトキシアクリルアミド)ベンゾアート(6.2g、19mmol)の濃HSO(30mL)溶液を、室温で12時間撹拌した。反応混合物を氷水(300mL)に注ぎ入れ沈殿物を得て、これを濾過により単離し、EtOAc(100mL)でトリチュレートした。濾過ケークを真空中で乾燥させて、メチル7-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-5-カルボキシレート(5.3g、定量的)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 282.0。
メチル7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボキシレートの合成
メチル7-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-5-カルボキシレート(2.5g、8.9mmol)とDMF(0.78g、11mmol)とのSOCl(20mL)中混合物を、70℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL×2)で抽出し、ブライン(100mL×1)で洗浄して、次いでNaSOで乾燥させた。合わせた有機層を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~10%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、メチル7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボキシレート(1.9g、71%)を白色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 300.0。
(7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-イル)メタノールの合成
7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボキシレート(1.9g、6.3mmol)のTHF(60mL)及びEtOH(5.0mL)撹拌溶液に、LiBH(0.27g、13mmol)を0℃で少しずつ加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、20mL)でクエンチし、次いでEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL×1)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮して、(7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-イル)メタノール(1.7g、定量的)を白色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 271.9。
7-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメチル)キノリンの合成
(7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-イル)メタノール(1.7g、6.3mmol)のDMSO(30mL)撹拌溶液に、KOH(1.1g、19mmol)を加えた。室温で10分間撹拌した後、MeI(4.4g、31mmol)を滴加し、得られた混合物を室温で5時間撹拌した。水(150mL)を加え、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~10%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、7-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメチル)キノリン(1.5g、83%)を白色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 286.0。
(E)-7-ブロモ-5-(メトキシメチル)-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリンの合成
7-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメチル)キノリン(1.5g、5.2mmol)と、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(1.8g、7.2mmol)と、Pd(PPhCl(0.38g、0.52mmol)と、KPO(3.2g、15mmol)とのTHF(30mL)及びHO(3.0mL)中混合物を、N下にて70℃で10時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、水(100mL)を加え、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを10~30%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(E)-7-ブロモ-5-(メトキシメチル)-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(1.3g、68%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 370.1。
rac-7-ブロモ-5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
NaH(0.40g、鉱油中60%、10mmol)のDMSO(15mL)撹拌懸濁液に、トリメチルスルホキソニウムヨージド(2.2g、10mmol)を少しずつ加えた。混合物を、透明溶液が得られるまで室温で1時間撹拌した。次いで、(E)-7-ブロモ-5-(メトキシメチル)-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(1.2g、3.3mmol)のDMSO(5mL)溶液を加えた。得られた混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を水(60mL)に注ぎ入れ、次いでEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL×1)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~20%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-7-ブロモ-5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(0.45g、35%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 384.1。
rac-tert-ブチル(5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(0.46g、1.2mmol)と、tert-ブチルカルバメート(0.27g、2.3mmol)と、Pd(dba)(0.11g、0.12mmol)と、Xantphos(0.13g、0.23mmol)と、CsCO(1.1g、3.5mmol)との1,4-ジオキサン(20mL)中混合物を、N下にて90℃で4時間撹拌した。反応混合物をDCM/MeOH(10/1、50mL)で希釈し、次いで濾過した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~20%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-tert-ブチル(5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(0.35g、70%)を黄色シロップ状物として得た。ESI-MS [M + H]: 421.2。
rac-5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
rac-tert-ブチル(5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(0.31g、0.74mmol)のDCM(10mL)撹拌溶液に、TFA(2mL)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して揮発物を除去した。残渣を水(30mL)で希釈し、得られた混合物のpHをNaHCO(飽和水溶液、10mL)で9~10に調整し、次いでEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~50%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(0.20g、84%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 321.2。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(81mg、0.25mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(77mg、0.26mmol)とのMeOH(5.0mL)及びDCM(5.0mL)撹拌溶液に、Ti(i-PrO)(0.36g、1.3mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で4時間撹拌し、次いで室温に冷却した。NaBHCN(80mg、1.27mmol)を少しずつ加え、室温で更に0.5時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~50%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(0.11g、73%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M + H]: 603.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.50 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.34 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 13.1, 6.8 Hz, 2H), 7.08 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.82 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.70 (s, 2H), 4.48 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.96 (s, 3H), 2.71 - 2.64 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 1.96 - 1.87 (m, 1H), 1.77 - 1.68 (m, 2H), 0.94 - 0.88 (m, 2H), 0.65 - 0.60 (m, 2H)。
実施例76
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-76)の合成


Figure 2024510504000161
7-ブロモ-2-ヒドロキシキノリン-4-カルボン酸の合成
6-ブロモインドリン-2,3-ジオン(5.65g、25mmol)と、マロン酸(2.86g、27.5mmol)と、AcONa(4.1g、50mmol)とのAcOH(60mL)中混合物を、125℃で12時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。水(100mL)を残渣に加え、混合物を10分間撹拌し、次いで濾過し、水(150mL)で洗浄した。濾過ケークを乾燥させて、粗生成物7-ブロモ-2-ヒドロキシキノリン-4-カルボン酸(6.0g、粗製)を褐色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 269.2
メチル7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-カルボキシレートの合成
7-ブロモ-2-ヒドロキシキノリン-4-カルボン酸(6.0g、粗製)のPOCl(40mL)溶液を、115℃で2時間撹拌した。次いで、混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をMeOH(100mL)に溶解させ、室温で20分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出:PE/EA=4:1)により精製して、生成物メチル7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-カルボキシレートを黄色固体として得た(4.5g、2工程で60%)。ESI-MS [M +H]+: 301.1
(7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-イル)メタノールの合成
メチル7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-カルボキシレート(4.5g、15mmol)とLiCl(630mg、15mmol)とのTHF/MeOH(60mL/20mL)中混合物に、NaBH(1.14g、30mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をHCl(1M水溶液)でpH7に調整した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSO乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー(溶出:PE/EA=3:1)で精製して、生成物(7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-イル)メタノールを黄色固体として得た(3.06g、75%)。ESI-MS [M +H]+: 273.2
(E)-(7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-4-イル)メタノールの合成
(7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-イル)メタノール(2.6g、9.7mmol)と、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(2.0g、8.1mmol)と、PdCl(PPh)(0.60g、0.81mmol)と、KPO(5.1g、24mmol)とのTHF/HO(3/1、33mL)溶液を、室温で12時間撹拌した。次いで、反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを50%PE/EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製して、(E)-(7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-4-イル)メタノール(0.84g、29%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 356.2
(E)-7-ブロモ-4-(メトキシメチル)-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリンの合成
(E)-(7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-4-イル)メタノール(0.84g、2.4mmol)のTHF(20mL)溶液に、NaH(0.10g、鉱油中60%、2.5mmol)を0℃で加えた。室温で1時間撹拌した後、MeI(1.7g、12mmol)をゆっくりと加え、得られた混合物を室温で更に1時間撹拌した。反応物をHO(30mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを50%PE/EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(E)-7-ブロモ-4-(メトキシメチル)-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(0.49g、55%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 370.1
rac-7-ブロモ-4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
トリメチルスルホキソニウムヨージド(0.86g、3.9mmol)とNaH(0.16g、鉱油中60%、3.9mmol)とのDMSO(10mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。(E)-7-ブロモ-4-(メトキシメチル)-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(0.49g、1.3mmol)のDMSO(3.0mL)溶液を加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した後、反応物をHO(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを30%PE/EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-7-ブロモ-4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(0.18g、36%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 384.1
rac-tert-ブチル(4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(0.18g、0.47mmol)と、NHBoc(82mg、0.71mmol)と、Pd(OAc)(21mg、0.094mmol)と、Xantphos(54mg、0.094mmol)とのジオキサン(15mL)中混合物を、90℃で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを30%PE/EtOAcで溶出する分取TLCにより精製して、rac-tert-ブチル(4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(0.13g、66%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 421.2
rac-4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
rac-tert-ブチル(4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(0.13g、0.31mmol)のDCM(10mL)溶液に、TFA(1.0mL)を加えた。室温で12時間撹拌した後、得られた混合物を真空中で濃縮し、残渣をNH(MeOH中7N、5mL)に溶解させた。次いで、混合物を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製して、rac-4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(88mg、88%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 321.2
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(88mg、0.28mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(83mg、0.28mmol)とのジオキサン(10mL)中混合物に、Ti(OiPr)(0.39g、1.4mmol)を加えた。得られた混合物を90℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物にMeOH(2mL)及びNaBHCN(52mg、0.83mmol)を加えた。得られた混合物を室温で更に1時間撹拌した。次いで、反応物をHO(30mL)でクエンチし、次いでEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取HPLCにより精製し、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(メトキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(35mg、21%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 603.3, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.71 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.07 (dd, J = 9.1, 2.2 Hz, 1H), 6.84 - 6.77 (m, 2H), 4.94 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 4.49 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.35 (s, 3H), 2.98 (s, 3H), 2.75 - 2.62 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.98 - 1.88 (m, 1H), 1.81 - 1.73 (m, 1H), 1.73 - 1.65 (m, 1H), 0.96 - 0.87 (m, 2H), 0.67 - 0.60 (m, 2H)。
実施例77
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(ヒドロキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-77)の合成


Figure 2024510504000162
7-ブロモ-4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-クロロキノリンの合成
(7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-イル)メタノール(3.0g、11.0mmol)のDMF(50mL)溶液に、TBSCl(4.14g、16.5mmol)及びイミダゾール(1.5g、11.0mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。水(100mL)を加え、混合物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EA=10/1)により精製して、7-ブロモ-4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-クロロキノリン(3.15g、74%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 387.2
(E)-7-ブロモ-4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリンの合成
7-ブロモ-4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-クロロキノリン(2.56g、6.6mmol)のTHF/H2O(50mL/5mL)溶液に、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(1.49g、6.04mmol)、Pd(PPhCl(423mg、0.6mmol)、及びKPO(3.84g、18.1mmolを加えた。反応混合物をN下にて室温で16時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、水(100mL)を加え、混合物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=50/1)により精製して、(E)-7-ブロモ-4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(2.5g、88%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 472.1
rac-7-ブロモ-4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
トリメチルスルホキソニウムヨージド(2.34g、10.6mmol)のDMSO(30mL)溶液に、NaH(340mg、鉱油中60%、8.5mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、(E)-7-ブロモ-4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(1.0g、2.12mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。水(100mL)を加え、混合物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=80/1)により精製して、rac-7-ブロモ-4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(150mg、15%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 486.2。
rac-(4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(130mg、0.27mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に、NHBoc(47mg、0.40mmol)、Pd(OAc)(13mg、0.053mmol)、Xphos(26mg、0.053mmol)、及びCsCO(263mg、0.81mmol)を加えた。反応混合物をN下にて90℃で2時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、20mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:PE/EA=2/1)により精製し、rac-(4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(100mg、71%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 521.2。
rac-(7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)メタノールの合成
rac-(4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(100mg、0.19mmol)のDCM(5mL)溶液に、TFA(0.5mL)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。NH(MeOH中7M=、5mL)を加えることにより、混合物のpHを8に調整した。混合物を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-(7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)メタノール(52mg、90%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 307.1
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(ヒドロキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-(7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)メタノール(52mg、0.17mmol)のTHF(6mL)溶液に、6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(51mg、0.17mmol)及びTi(i-PrO)(241mg、0.85mmol)を加えた。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、MeOH(2mL)とNaBHCN(32mg、0.509mmol)との混合物を加えた。次いで、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(ヒドロキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(15mg、15%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 589.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 4.4 Hz, 2H), 7.74 (s, 1H), 7.69 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.22 - 7.10 (m, 2H), 7.04 (dd, J = 9.1, 2.2 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.75 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 5.38 (s, 1H), 4.95 (s, 2H), 4.85 (s, 2H), 4.48 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.98 (s, 3H), 2.72 - 2.60 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.96-1.89 (m, 1H), 1.82 - 1.74 (m, 1H), 1.73 - 1.65 (m, 1H), 0.95-0.90 (m, 2H), 0.69 - 0.57 (m, 2H)。
実施例78
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(I-78)の合成


Figure 2024510504000163
8-ブロモ-2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノール(2g、7.5mmol)とイミダゾール(1.53g、22.5mmol)とのDMF(20mL)中混合物に、TBSCl(1.7g、22.5mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。水(100mL)を加え、反応物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=0~5%)により精製し、8-ブロモ-2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.8g、収率63%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 381.2。
1-(2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
8-ブロモ-2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(600mg、1.57mmol)と、3-(オキセタン-3-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(734mg、4.71mmol)との1,4-ジオキサン(10mL)中混合物に、Pd2(dba)3(137mg、0.15mmol)、xantphos(173mg、0.30mmol)、CsCO(1.54g、4.72mmol)を、120℃で12時間かけて加えた。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=DCM/MeOH=0~5%)により精製して、1-(2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(400mg、収率56%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 457.2。
1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-(2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(280mg、0.61mmol)のDCM(10mL)溶液にTFA(1mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(200mg、95%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 343.2。
6-シクロプロピル-8-(3-(オキセタン-3-イル)-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドの合成
1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(200mg、0.53mmol)とMnO(452mg、5.3mmol)とのDCM(5mL)中混合物を、室温で12時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~30%)により精製して、6-シクロプロピル-8-(3-(オキセタン-3-イル)-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(100mg、55%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 341.2。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
6-シクロプロピル-8-(3-(オキセタン-3-イル)-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(50mg、0.15mmol)とrac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(72.0mg、0.24mmol)とのTHF(5mL)中混合物に、Ti(O-iPr)(71mg、0.25mmol)を加え、得られた混合物を70℃で12時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、NaBHCN(30mg、0.45mmol)及びMeOH(2mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=15/1)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(オキセタン-3-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(25mg、28%)を黄色油状物として得た。
ESI-MS [M +H]+:601.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.58 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.05 (dd, J = 8.8, 2.2 Hz, 1H), 6.83 - 6.80 (m, 1H), 6.76 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.14 - 5.11 (m, 2H), 4.95 (s, 2H), 4.73 - 4.70 (m. 2H), 4.49 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.72 - 2.65 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.96 - 1.91 (m, 1H), 1.77 - 1.69 (m, 2H), 0.96 - 0.91 (m, 2H), 0.66 - 0.62 (m, 2H)。
実施例79
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4,4-ジオキシド-1H-ピリド[3,4-b][1,4]チアジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-79)の合成
Figure 2024510504000164
rac-(1S*,2S*)-N-(5-ブロモ-2-クロロピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
5-ブロモ-2-クロロ-4-ヨードピリジン(1g、3.15mmol)と、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)と同様の方法で調製)(558mg、3.15mmol)と、CsCO(2.05g、6.3mmol)との1,4-ジオキサン(10mL)中混合物に、Pd(dba)(577mg、0.63mmol)及びXantphos(365mg、0.63mmol)を加え、反応混合物をN下にて80℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、次いでCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=3/1)により精製して、rac-(1S*,2S*)-N-(5-ブロモ-2-クロロピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(800mg、69%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 367.2。
rac-(1S*,2S*)-N-(2,5-ビス(メチルスルホニル)ピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
rac-(1S*,2S*)-N-(5-ブロモ-2-クロロピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(600mg、1.63mmol)と、メタンスルフィン酸ナトリウム塩(502mg、4.92mmol)とのDMSO(10mL)中混合物に、CuI(935mg、4.92mmol)を加えた。混合物をN下にて80℃で3時間撹拌した。水(50mL)を加え、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=1/1)により精製して、rac-(1S*,2S*)-N-(2,5-ビス(メチルスルホニル)ピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(300mg、45%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 411.1。
rac-(1S*,2S*)-N-(2-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-5-(メチルスルホニル)ピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
rac-(1S*,2S*)-N-(2,5-ビス(メチルスルホニル)ピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(300mg、0.73mmol)と、1-(2-(アミノメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(284mg、0.95mmol)と、DIPEA(283mg、2.19mmol)とのi-PrOH(5mL)中混合物を、密閉チューブ内にて撹拌した。Nで1分間脱気した後、反応物をマイクロ波反応器内にて120℃で2時間照射し、反応物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-(1S*,2S*)-N-(2-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-5-(メチルスルホニル)ピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(250mg、54%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 630.2。
rac-tert-ブチル(4-((1S*,2S*)-N-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-5-(メチルスルホニル)ピリジン-2-イル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
rac-(1S*,2S*)-N-(2-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-5-(メチルスルホニル)ピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(150mg、0.24mmol)のDCM(5mL)溶液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(366mg、1.68mmol)、DMAP(59mg、0.48mmol)、及びTEA(97mg、0.96mmol)を加えた。混合物をN下にて室温で3時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、rac-tert-ブチル(4-((1S*,2S*)-N-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-5-(メチルスルホニル)ピリジン-2-イル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(150mg、75%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 830.3。
rac-tert-ブチル(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)スルホニル)ピリジン-2-イル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
rac-tert-ブチル(4-((1S*,2S*)-N-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)-5-(メチルスルホニル)ピリジン-2-イル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(120mg、0.14mmol)のTHF(5mL)溶液に、n-BuLi(0.3mL、0.72mmol、THF中2.4M)をN下にて-50℃で滴加した。混合物をN下にて-50℃で2時間撹拌した。混合物をNHCl(飽和水溶液、20mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-tert-ブチル(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)スルホニル)ピリジン-2-イル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(50mg、42%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 830.2
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4,4-ジオキシド-1H-ピリド[3,4-b][1,4]チアジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
tert-ブチル(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-((2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)スルホニル)ピリジン-2-イル)((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(40mg、0.048mmol)のDCM(5mL)中混合物に、TFA(1mL)を加えた。混合物をN下にて室温で48時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO(飽和水溶液、20mL)で中和し、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4,4-ジオキシド-1H-ピリド[3,4-b][1,4]チアジン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(10mg、34%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 612.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.50 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.23 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.69 - 7.67 (m, 2H), 7.33 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.15 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 4.89 (s, 2H), 4.54 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.54-2.53 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 2.34 - 2.29 (m, 1H), 1.99 - 1.89 (m, 1H), 1.74 - 1.64 (m, 1H), 1.57 - 1.55 (m, 1H), 0.96 - 0.91 (m, 2H), 0.68 - 0.61 (m, 2H)。
実施例80
rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-80)の合成


Figure 2024510504000165
tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)カルバメートの合成
tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(2.90g、10.1mmol)のTHF(30mL)溶液に、NaH(鉱油中60%、808mg、20.2mmol)を0℃で加えた。反応混合物をN下にて0℃で0.5時間撹拌し、次いでMeI(1.43g、10.1mmol)のTHF(10mL)溶液を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=40/1)により精製して、tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)カルバメート(2.7g、89%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 302.2。
1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-N-メチルメタンアミンの合成
tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)カルバメート(2.7g、9.0mmol)のHCl(1,4-ジオキサン中4M溶液、20mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物をNaHCO(飽和水溶液、60mL)でクエンチし、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-N-メチルメタンアミン(1.6g、88%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 202.2。
4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(1g、4.2mmol)のTHF(10mL)溶液に、NHOH(1mL、濃)を0℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、真空中で濃縮して、4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(920mg、定量的)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 221.0。
4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(800mg、3.64mmol)と、1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-N-メチルメタンアミンヒドロクロリド(949mg、4mmol)と、KCO(1.26g、9.1mmol)とのDMSO(10mL)中混合物を、N下にて85℃で2時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、次いで水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=30/1)により精製して、4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(600mg、41%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 402.1。
tert-ブチル((4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-2-ニトロフェニル)スルホニル)カルバメートの合成
4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(600mg、1.5mmol)のDCM(15mL)溶液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(562mg、2.58mmol)、DMAP(315mg、2.58mmol)、及びTEA(391mg、3.87mmol)を加えた。混合物をN下にて室温で16時間撹拌した。水(30mL)を加え、混合物をDCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=30/1)により精製して、tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-3-ニトロフェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(300mg、40%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 502.2。
tert-ブチル((2-アミノ-4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)カルバメートの合成
tert-ブチル((4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-2-ニトロフェニル)スルホニル)カルバメート(200mg、0.4mmol)のMeOH(5mL)中混合物に、Pd/C(50mg)を加えた。混合物をH下にて室温で16時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、tert-ブチル((2-アミノ-4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)カルバメート(100mg、53%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 472.2。
rac-tert-ブチル((4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)スルホニル)カルバメートの合成
tert-ブチル((2-アミノ-4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)カルバメート(100mg、0.21mmol)と、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(38mg、0.21mmol)とのピリジン(3mL)中混合物に、TP(1g、1.57mmol、EtOAc中50%)を室温で滴加した。混合物を室温で2時間撹拌した。水(50mL)を加え、混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-tert-ブチル((4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)スルホニル)カルバメート(100mg、75%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 632.3。
rac-(1S*,2S*)-N-(5-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
rac-tert-ブチル((4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)スルホニル)カルバメート(100mg、0.16mmol)のMeOH(3mL)溶液に、HCl(ジオキサン中4M溶液、2mL)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、rac-(1S*,2S*)-N-(5-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(84mg、定量的)を黄色固体として得て、これを精製することなく次の工程で使用した。ESI-MS [M +H]: 532.2
rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシドの合成
rac-(1S*,2S*)-N-(5-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(84mg、0.16mmol)のEtOH(3mL)溶液に、KCO(110mg、0.8mmol)を加えた。混合物を80℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(40mg、49%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 514.3. 純度: 96.74 (214 nm), 96.26 (254 nm), H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.03 (s, 1H), 8.55 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.49 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.96 (dd, J = 9.3, 1.7 Hz, 1H), 6.90 (dd, J = 9.1, 2.3 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 3.12 (s, 3H), 2.67 - 2.64 (m, 1H), 2.47 - 2.44 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 1.89-1.88 (m, 1H), 1.69-1.66 (m, 2H), 0.91 - 0.86 (m, 2H), 0.67 - 0.62 (m, 2H)。
実施例81
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(I-81)の合成


Figure 2024510504000166
3-トリチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
イミダゾリジン-2,4-ジオン(100mg、1.0mmol)のDMF(4mL)中混合物に、NaH(60mg、鉱油中60%分散体、1.50mmol)をN下にて加えた。得られた反応物を室温で0.5時間撹拌し、次いでDMF(1mL)中の塩化トリチル(418mg、1.50mmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:EA/PE=1/100~100/1)により精製して、3-トリチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(150mg、44%)を蒼白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 343.2。
1-(2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-トリチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
8-ブロモ-2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(494mg、1.3mmol)のジオキサン(10mL)溶液に、3-トリチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(890mg、2.6mmol)、CsCO(1.27g、3.9mmol)、Xantphos(150mg、0.26mmol)、及びPd(dba)(120mg、0.13mmol)をN下にて加えた。得られた混合物を90℃で16時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~20%)により精製して、1-(2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-トリチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(630mg、75%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 643.3。
1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-トリチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-(2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-トリチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(630mg、1.0mmol)のTHF(5mL)溶液に、TBAF(2mL、2.0mmol、THF中1M)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。水(50mL)を加え、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~50%)により精製して、1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-トリチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(270mg、51%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 529.2。
6-シクロプロピル-8-(2,4-ジオキソ-3-トリチルイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドの合成
1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-トリチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(270mg、0.51mmol)とMnO(890mg、10mmol)とのDCM(10mL)中混合物を、室温で24時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~30%)により精製して、6-シクロプロピル-8-(2,4-ジオキソ-3-トリチルイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(190mg、70%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 527.2
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-トリチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
6-シクロプロピル-8-(2,4-ジオキソ-3-トリチルイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(190mg、0.36mmol)とrac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(100mg、0.36mmol)とのTHF(20mL)中混合物に、Ti(OiPr)(511mg、1.8mmol)を窒素下にて室温で加え、混合物を70℃で16時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、MeOH(2mL)、続いてNaBHCN(113mg、1.8mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をNHCl(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH:DCM=0~5%)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-トリチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(230mg、81%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]+: 787.3。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-トリチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(130mg、0.16mmol)のDCM(10mL)中混合物にTFA(2mL)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM:MeOH=10:1で溶出)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(60mg、68%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 545.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.34 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.06-7.04 (m, 1H), 6.82-6.79 (m, 1H), 6.77 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.91 (s, 2H), 4.48 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.74 - 2.63 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.95-1.89 (m, 1H), 1.78-1.69 (m, 2H), 0.94-0.89 (m, 2H), 0.68 - 0.59 (m, 2H)。
実施例82
rac-7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-カルボニトリル(I-82)の合成


Figure 2024510504000167
7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボン酸の合成
メチル7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボキシレート(1.8g、6.0mmol)とLiOH-HO(1.26g、30.0mmol)とのTHF/HO(25mL/25mL)中混合物を、25℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、HCl(水中4M、10mL)で酸性化させ、DCM/MeOH(10/1、100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=1/1)により精製して、7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボン酸(1.5g、87%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 285.9。
7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボキサミドの合成
7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボン酸(1.5g、5.3mmol)と、(COCl)(1.33g、11.0mmol)と、DMF(0.1mL)とのDCM(15mL)中混合物を、25℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をNH(i-PrOH溶液中2M、20mL)で中和した。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボキサミド(1.4g、92%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 284.9。
7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボニトリルの合成
17-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボキサミド(1.4g、4.9mmol)と、TFAA(3.5mL)と、TEA(7.2mL)とのTHF(30mL)中混合物を、N下にて0℃で2時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=2/1)により精製して、7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボニトリル(1.07g、82%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 266.9。
7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボニトリルの合成
7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボニトリル(1.07g、4.0mmol)と、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(990mg、4.0mmol)と、KPO(2.56g、12.1mmol)と、Pd(PPhCl(292mg、0.40mmol)とのTHF/HO(70mL/10mL)中混合物を、N下にて室温で4時間撹拌した。水(100mL)を加え、反応物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=2/1)により精製して、7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボニトリル(800mg、57%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 351.1
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-カルボニトリルの合成
トリメチルスルホキソニウムヨージド(1.24g、5.63mmol)のDMSO(20mL)懸濁液に、NaH(226mg、鉱油中60%、5.66mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-カルボニトリル(660mg、1.88mmol)のDMSO(5mL)溶液を加えた。得られた混合物をN下にて室温で3時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=2/1)により精製して、rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-カルボニトリル(250mg、36%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 365.1。
trac-tert-ブチル(5-シアノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
7rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-カルボニトリル(70mg、0.19mmol)と、NHBoc(34mg、0.29mmol)と、CsCO(190mg、0.58mmol)との1,4-ジオキサン(5mL)中混合物に、Pd(dba)(18mg、0.019mmol)及びXantPhos(22mg、0.038mmol)を加えた。反応混合物をN下にて90℃で16時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、20mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、rac-tert-ブチル(5-シアノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(50mg、66%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 402.2。
rac-7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-カルボニトリルの合成
rac-tert-ブチル(5-シアノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(50mg、0.12mmol)のDCM(3mL)溶液に、TFA(1.0mL)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をNH(MeOH中7M、10mL)でクエンチし、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、rac-7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-カルボニトリル(32mg、85%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 302.2。
rac-7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-カルボニトリルの合成
rac-7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-カルボニトリル(30mg、0.10mmol)と、6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(30mg、0.10mmol)と、Ti(i-PrO)(151mg、0.53mmol)とのDCM/MeOH(2mL/2mL)中混合物を、N下にて50℃で16時間撹拌した。0℃に冷却した後、NaBHCN(23mg、0.37mmol)を加え、混合物を室温で0.5時間撹拌した。水(20mL)を加え、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:PE/EtOAc=1/3)により精製して、rac-7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-カルボニトリル(30mg、51%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 584.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ = 8.52 (d, J=5.1, 1H), 8.26 (d, J=1.1, 1H), 8.06 (d, J=8.5, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.66 (d, J=2.3, 1H), 7.39-7.35 (m, 2H), 7.21-7.18 (m, 2H), 7.12 (d, J=1.9, 1H), 4.93 (s, 2H), 4.54 (d, J=5.7, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.77-2.74 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.97-1.91 (m, 1H), 1.82 - 1.74 (m, 2H), 0.96 - 0.91 (m, 2H), 0.67 - 0.62 (m, 2H)。
実施例83
rac-4-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-2-イル)シクロプロピル)ベンゾニトリル(I-83)の合成
Figure 2024510504000168
4-クロロ-2-((トリメチルシリル)エチニル)ベンゾニトリルの合成
2-ブロモ-4-クロロベンゾニトリル(8.6g、40mmol)と、Pd(PPhCl(1.46g、2.0mmol)と、CuI(1.52g、8.0mmol)とのEtN(20.20g、200mmol)中反応混合物に、エチニルトリメチルシラン(11.76g、120mmol)を加えた。反応物をN下にて室温で4時間撹拌した。水(200mL)を加え、混合物をEtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~10%)により精製し、4-クロロ-2-((トリメチルシリル)エチニル)ベンゾニトリル(6g、64%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 234.0。
4-クロロ-2-エチニルベンゾニトリルの合成
4-クロロ-2-((トリメチルシリル)エチニル)ベンゾニトリル(6g、25.7mmol)のTHF(15ml)中撹拌混合物に、KOH溶液(1M、60mL)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をNHCl(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~10%)により精製し、4-クロロ-2-エチニルベンゾニトリル(3.1g、75%)を白色固体として得た。ESI-MS [ M+H]: 162.0。
(E)-4-クロロ-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ベンゾニトリルの合成
CuCl(99mg、1mmol)と、t-BuONa(192mg、2mmol)と、xantphos(579mg、1mmol)とのTHF(50mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。次いで、THF(20ml)中の4,4,4’,4’,5,5’-ヘキサメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(3.8g、15mmol)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。THF(10mL)中の2-エチニル-4-メチルピリミジン(1.61g、10mmol)及びMeOH(640mg、20mmol)を順次加えた。得られた反応混合物を45℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~10%)により精製し、(E)-4-クロロ-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ベンゾニトリル(860mg、30%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 290.1。
(E)-2-(2-(7-ブロモキノリン-2-イル)ビニル)-4-クロロベンゾニトリルの合成
(E)-4-クロロ-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ベンゾニトリル(860mg、3mmol)と、7-ブロモ-2-クロロキノリン(792mg、3.3mmol)と、KPO(1.9g、9mmol)とのTHF/HO(30mL/3mL)中混合物に、Pd(PPhCl(233mg、0.3mol)を加えた。混合物をN下にて室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/DCM=0~50%)により精製し、(E)-2-(2-(7-ブロモキノリン-2-イル)ビニル)-4-クロロベンゾニトリル(600mg、55%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 370.9。
rac-2-((1S*,2S*)-2-(7-ブロモキノリン-2-イル)シクロプロピル)-4-クロロベンゾニトリルの合成
NaH(292mg、鉱油中60%、7.3mmol)のDMSO(20mL)中撹拌混合物に、トリメチルスルホキソニウムヨージド(1.79g、8.1mmol)を少しずつ加え、混合物をN下にて室温で1時間撹拌した。(E)-2-(2-(7-ブロモキノリン-2-イル)ビニル)-4-クロロベンゾニトリル(600mg、1.62mmol)のDMSO(10mL)溶液を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。最終反応混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/DCM=0~50%)により精製し、rac-2-((1S*,2S*)-2-(7-ブロモキノリン-2-イル)シクロプロピル)-4-クロロベンゾニトリル(220mg、35%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 383.0
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(5-クロロ-2-シアノフェニル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-2-((1S*,2S*)-2-(7-ブロモキノリン-2-イル)シクロプロピル)-4-クロロブ(220mg、0.57mmol)と、BocNH(67mg、0.57mmol)と、Xphos(52mg、0.11mmol)と、CsCO(557mg、1.71mmol)との1,4-ジオキサン(30mL)中混合物にPd(OAc)(13mg、0.06mmol)を加え、混合物をN下にて50℃で5時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~2%)により精製して、rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(5-クロロ-2-シアノフェニル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(60mg、25%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 420.1。
rac-2-((1S*,2S*)-2-(7-アミノキノリン-2-イル)シクロプロピル)-4-クロロベンゾニトリルの合成
rac-tert-ブチル(2-((1S*,2S*)-2-(5-クロロ-2-シアノフェニル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(60mg、0.14mol)のDCM(5mL)中撹拌混合物に、TFA(0.5ml)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物をNaHCO(飽和水溶液、30mL)でクエンチし、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:MeOH/DCM=1/40)で精製して、rac-2-((1S*,2S*)-2-(7-アミノキノリン-2-イル)シクロプロピル)-4-クロロベンゾニトリル(36mg、79%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 320.1。
rac-4-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-2-イル)シクロプロピル)ベンゾニトリルの合成
rac-2-((1S*,2S*)-2-(7-アミノキノリン-2-イル)シクロプロピル)-4-クロロベンゾニトリル(27mg、0.084mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(36mg、0.12mol)とのTHF(15mL)中混合物に、Ti(Oi-Pr)(114mg、0.4mmol)を加えた。得られた溶液を70℃で12時間撹拌し、次いで室温に冷却した。MeOH(2mL)及びNaBHCN(15mg、0.24mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(40mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)で精製し、rac-4-クロロ-2-((1S*,2S*)-2-(7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-2-イル)シクロプロピル)ベンゾニトリル(28mg、55%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 602.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.24 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.58 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.48 - 7.46 (m, 1H), 7.43 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.07 - 7.04 (m, 1H), 6.83 - 6.78 (m, 2H), 5.00 - 4.91 (m, 2H), 4.49 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.76 - 2.66 (m, 2H), 1.96 - 1.86 (m, 2H), 1.71 - 1.67 (m, 1H), 0.95 - 0.90 (m, 2H), 0.65 - 0.61 (m, 2H)。
実施例84
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-84)の合成


Figure 2024510504000169
(E)-N-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-3-エトキシアクリルアミドの合成
3-ブロモ-4-メトキシアニリン(3.5g、17.4mmol)とピリジン(2.7g、34.8mmol)とのDCM(40mL)中混合物に、DCM(20mL)中の(E)-3-エトキシアクリロイルクロリド(4.6g、34.8mmol)を室温で滴加し、混合物を室温で2.5時間撹拌した。混合物を水(50mL)及び濃HCl(10mL)でクエンチし、DCM(60×3mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=2/1)により精製して、(E)-N-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-3-エトキシアクリルアミド(3.7g、71%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 300.2。
7-ブロモ-6-メトキシキノリン-2-オールの合成
(E)-N-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-3-エトキシアクリルアミド(3.7g、12.4mmol)の濃HSO(30mL)溶液を、室温で6時間撹拌した。混合物を撹拌しながら氷水(100mL)にゆっくりと注ぎ入れ、Na2CO3(飽和水溶液)でpH=7~8に調整した。混合物をDCM(100×3mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、7-ブロモ-6-メトキシキノリン-2-オール(3.3g、粗製)を黄色固体として得て、これを更に精製することなく次の工程で直接使用した。ESI-MS [M + H]: 254.0。
7-ブロモ-2-クロロ-6-メトキシキノリンの合成
7-ブロモ-6-メトキシキノリン-2-オール(6.6g、粗製)のPOCl(50mL)中混合物を、110℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を真空中で濃縮し、残渣を氷水(100mL)にゆっくりと注ぎ入れた。混合物をDCM(100×3mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=2/1)により精製して、7-ブロモ-2-クロロ-6-メトキシキノリン(3.6g、54%)を白色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 271.9。
(E)-7-ブロモ-6-メトキシ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリンの合成
7-ブロモ-2-クロロ-6-メトキシキノリン(3.6g、13.2mmol)と、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(3.26g、13.2mmol)と、KPO(8.4g、39.6mmol)とのTHF/HO(50/5mL)中混合物に、Pd(PPhCl(925mg、1.32mmol)を室温で加えた。混合物をN下にて70℃で4時間撹拌した。室温に冷却した後、水(50mL)を加え、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=1/1)により精製して、(E)-7-ブロモ-6-メトキシ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(950mg、20%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 356.2。
rac-7-ブロモ-6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
トリメチルスルホキソニウムヨージド(1.68g、7.65mmol)のDMSO(20mL)懸濁液に、NaH(306mg、鉱油中60%、7.65mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、(E)-7-ブロモ-6-メトキシ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(910mg、2.55mmol)のDMSO(5mL)溶液を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をNHCl(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、EtOAc(100×3mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=3/1)により精製して、rac-7-ブロモ-6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(462mg、49%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M + H ]: 370.1。
rac-tert-ブチル(6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(229mg、0.62mmol)と、tert-ブチルカルバメート(109mg、0.93mmol)と、CsCO(610mg、1.86mmol)との1,4-ジオキサン(15mL)中混合物に、Pd(dba)(57mg、0.062mmol)及びXantphos(69mg、0.12mmol)を室温で加えた。混合物をN下にて90℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=3/1)により精製して、rac-tert-ブチル(6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(207mg、82%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M + H ]: 407.2。
rac-6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
TFA(5mL)中のrac-tert-ブチル(6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(207mg、0.51mmol)を、室温で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をNH(MeOH溶液中7M、10mL)で中和した。得られた混合物を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=5/1)により精製して、rac-6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(135mg、86%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H ]: 307.2。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(73mg、0.24mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(72mg、0.24mmol)とのTHF(10mL)中混合物に、Ti(i-PrO)(341mg、1.20mmol)を室温で滴加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、NaBHCN(45mg、0.72mmol)及びMeOH(2mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。水(50mL)を加え、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:PE/EtOAc=1/2)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((6-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(70mg、50%)を桃色固体として得た。
ESI-MS [M + H ]: 589.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.50 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.36 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.16 - 7.11 (m, 3H), 6.76 (s, 1H), 6.26 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.95 (s, 2H), 4.55 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.96 (s, 3H), 2.98 (s, 3H), 2.68 - 2.61 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 1.96 - 1.89 (m, 1H), 1.74 - 1.65 (m, 2H), 0.95 - 0.90 (m, 2H), 0.65 - 0.62 (m, 2H)。
実施例85
rac-2-(7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)アセトニトリル(I-85)の合成
Figure 2024510504000170
rac-tert-ブチル(4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
7-ブロモ-4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(200mg、0.41mmol)と、tert-ブチルカルバメート(73mg、0.62mmol)と、CsCO(400mg、1.23mmol)と、Pd(OAc)(18mg、0.082mmol)と、Xphos(39mg、0.082mmol)とのジオキサン(5mL)中混合物を、N下にて95℃で2時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~40%)により精製して、rac-tert-ブチル(4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(110mg、52%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 521.3
rac-tert-ブチル(4-(ヒドロキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-tert-ブチル(4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(200mg、0.38mmol)のTHF(5mL)溶液にTBAF(0.7mL、0.7mmol、THF中1N)を加え、混合物を室温で12時間撹拌した。水(30mL)を加え、反応物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~50%)により精製して、rac-tert-ブチル(4-(ヒドロキシメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(150mg、97%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 407.2。
rac-tert-ブチル(4-(シアノメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
tert-ブチル(4-(ヒドロキシメチル)-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(150mg、0.37mmol)とTEA(153mg、1.51mmol)とのDCM(5mL)中混合物に、MsCl(90mg、0.79mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣をDMF(5mL)に溶解させ、KCN(48mg、0.74mmol)を加えた。得られた混合物を室温で更に2時間撹拌して、水(50mL)でクエンチした。次いで、混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、rac-tert-ブチル(4-(シアノメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(210mg、粗製)を黄色油状物として得て、これを次の工程で直接使用した。ESI-MS [M +H]+: 416.2
rac-2-(7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)アセトニトリルの合成
rac-tert-ブチル(4-(シアノメチル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(210mg、粗製)のDCM(5mL)中混合物にTFA(1mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~50%)により精製して、rac-2-(7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)アセトニトリル(60mg、2工程で51%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 316.1
rac-2-(7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)アセトニトリルの合成
rac-2-(7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)アセトニトリル(20mg、0.063mmol)と、6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(27mg、0.09mmol)とのTHF(5mL)中混合物にTi(OiPr)(85mg、0.3mmol)を加え、混合物をN下にて70℃で12時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、NaBHCN(20mg、0.33mmol)及びMeOH(1mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、30mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、粗製物を得て、分取TLC(溶離液:EtOAc100%)により精製して、2-(7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)アセトニトリル(12mg、32%)を黄色油状物として得た。
ESI-MS [M +H]: 598.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.52 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.76-7.68 (m, 2H), 7.35 (s, 1H), 7.19 - 7.13 (m, 3H), 6.94 - 6.91 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.51 (d,J=8Hz 2H),4.38 (s, 2H), 2.98 (s, 3H),2.71 - 2.68 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 1.96 - 1.90 (m, 1H),1.78 -1.71 (m, 2H), 0.95 - 0.92 (m, 2H), 0.66 - 0.64 (m, 2H)。
実施例86
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-ヒドロキシ-7-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-86)の合成
Figure 2024510504000171
tert-ブチル((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(2.0g、5.46mmol)のDMF(50mL)中混合物に、NaH(328mg、鉱油中60%、8.19mmol)を少しずつ加え、混合物を室温で1時間撹拌した。1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(1.3g、8.19mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=0~3%)により精製し、tert-ブチル((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)カルバメート(2.3g、88%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H] +: 486.2
tert-ブチル((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)カルバメート(2.3g、47mmol)のHCl/1,4-ジオキサン(10mL、1,4-ジオキサン中4M)溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンアミンヒドロクロリド(2.3g、粗製)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H] +: 386.2
1-(4-アミノ-2-(((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)アミノ)ピリミジン-5-イル)エタン-1-オンの合成
1-(4-アミノ-2-クロロピリミジン-5-イル)エタン-1-オン(400mg、2.34mmol)と、1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-N-(4-メトキシベンジル)メタンアミン(900mg、2.34mmol)と、DIPEA(906mg、7.02mmol)とのDCM(20mL)中混合物を、室温で18時間撹拌した。反応物を水(30mL)で洗浄し、DCM(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=30/1)により精製して、1-(4-アミノ-2-(((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)アミノ)ピリミジン-5-イル)エタン-1-オン(850mg、70%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 521.2。
rac-(1S*,2S*)-N-(5-アセチル-2-(((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
1-(4-アミノ-2-(((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)アミノ)ピリミジン-5-イル)エタン-1-オン(800mg、1.53mmol)と、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(272mg、1.53mmol)とのピリジン(5mL)中混合物に、TP(9.73g、15.3mmol、EtOAc中50%溶液)を加えた。反応溶液をN下にて90℃で5時間撹拌した。反応物を水(40mL)でクエンチし、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、rac-(1S*,2S*)-N-(5-アセチル-2-(((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(500mg、48%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 681.2。
rac-2-(((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-7-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-5-オールの合成
rac-(1S*,2S*)-N-(5-アセチル-2-(((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(500mg、0.73mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)溶液に、NaOH(88mg、2.2mmol)を加えた。反応混合物を110℃で1時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、50mL)で洗浄し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、rac-2-(((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-7-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-5-オール(100mg、21%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 663.2。
rac-N-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)-5-((4-メトキシベンジル)オキシ)-7-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-アミンの合成
rac-2-(((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-7-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-5-オール(70mg、0.11mmol)のDMF(5mL)溶液に、KCO(46mg、0.3mmol)及びPMBCl(34mg、0.22mmol)を加えた。反応混合物を80℃で4時間撹拌した。反応物を水(30mL)で洗浄し、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=30/1)により精製して、rac-N-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)-5-((4-メトキシベンジル)オキシ)-7-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-アミン(40mg、47%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 783.2。
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-メトキシベンジル)(5-((4-メトキシベンジル)オキシ)-7-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-N-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)-5-((4-メトキシベンジル)オキシ)-7-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-アミン(40mg、0.05mmol)と、3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(17mg、0.15mmol)と、CsCO(49mg、0.15mmol)との1,4-ジオキサン(5mL)中混合物に、Pd(dba)(6.4mg、0.007mmol)及びXantphos(8.7mg、0.015mmol)を加えた。反応混合物をN下にて95℃で12時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(20/1、40mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製し、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-メトキシベンジル)(5-((4-メトキシベンジル)オキシ)-7-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(17mg、41%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 817.2。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-ヒドロキシ-7-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-メトキシベンジル)(5-((4-メトキシベンジル)オキシ)-7-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(17mg、0.021mmol)のTFA(2mL)溶液を、N下にて75℃で12時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO(飽和水溶液、20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水NNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-ヒドロキシ-7-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(5mg、42%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 577.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.74 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.53 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.44 - 8.26 (m, 1H), 8.22 (s, 1), 7.72 (s, 1), 7.32 (s, 1H), 7.20 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.74 (s, 1H), 4.87 (s, 2H), 4.64 (s, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.53-2.50 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.97-1.92 (m, 1H), 1.70-1.68 (m, 2H), 0.97 - 0.84 (m, 2H),0.67- 0.64 (m, 2H)。
実施例87
6-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-87)の合成
Figure 2024510504000172
(E)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(500mg、2.69mmol)と2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(423mg、3.49mmol)とのDCM(10mL)中混合物に、CsCO(1.75g、5.38mmol)を加え、混合物を室温で5時間撹拌した。水(50mL)を加え、反応物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~50%)により精製して、(E)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを黄色固体として得た(760mg、98%)。ESI-MS [M +H]: 290.2
N-(1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
(E)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(750mg、2.58mmol)のTHF(15mL)中混合物に、臭化メチルマグネシウム(2.5mL、THF中3M)を-65℃で加えた。混合物を-65℃で1時間撹拌し、次いで更に1時間、室温に加温した。反応混合物をNHCl(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~5%)により精製して、N-(1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを黄色固体として得た(720mg、収率91%)。ESI-MS [M +H]: 306.2
1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エタン-1-アミンの合成
N-(1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(720mg、2.36mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に、HCl(5mL、20mmoL、1,4-ジキサン中4N)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をNH(MeOH中7N)で塩基性化させ、次いで濃縮乾固させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~10%)により精製して、1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エタン-1-アミン(400mg、85%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 202.1
4-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エタン-1-アミン(550mg、2.73mmol)と4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(501mg、2.28mmol)とのNMP(10mL)中混合物にDIPEA(588mg、4.56mmol)を加え、混合物を95℃で18時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~10%)により精製して、4-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミドを黄色固体として得た(450mg、収率49%)。ESI-MS [M +H]: 402.1
tert-ブチル((4-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-ニトロフェニル)スルホニル)カルバメートの合成
4-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(150mg、0.37mmol)のDCM(10mL)溶液に、TEA(113mg、1.12mmol)、DMAP(9mg、0.07mmol)、BocO(163mg、0.75mmol)を加えた。次いで、混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~5%)により精製して、tert-ブチル((4-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-ニトロフェニル)スルホニル)カルバメートを黄色固体として得た(100mg、54%)。ESI-MS [M +H]: 502.2
tert-ブチル((2-アミノ-4-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)カルバメートの合成
tert-ブチル((4-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-ニトロフェニル)スルホニル)カルバメート(100mg、0.20mmol)とPd/C(50mg、50重量%)とのTHF/MeOH(4mL/4mL)中混合物を、H下にて室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をEtOH(10mL)に溶解させ、Fe(56mg、1.00mmol)及びNHCl(106mg、2.00mmol)を加えた。得られた反応混合物を、N下にて80℃で30分間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10:1)により精製し、tert-ブチル((2-アミノ-4-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)カルバメートを黄色固体として得た(41mg、収率44%)。ESI-MS [M +H]: 472.2
tert-ブチル((4-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)スルホニル)カルバメートの合成
tert-ブチル((2-アミノ-4-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)カルバメート(30mg、0.064mmol)と(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(11mg、0.06mmol)とのピリジン(0.3mL)中混合物にTP(607mg、0.95mmol、EtOAc中50%)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:DCM:MeOH=10:1)により精製して、tert-ブチル((4-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)スルホニル)カルバメートを黄色固体として得た(22mg、収率58%)。ESI-MS [M +H]: 632.3
(1S,2S)-N-(5-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
((4-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)スルホニル)カルバメート(22mg、0.035mmol)のMeOH(1mL)溶液に、HCl(1mL、1,4-ジオキサン中4N)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、(1S,2S)-N-(5-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(20mg、粗製)を黄色固体として得て、これを次の工程で直接使用した。
ESI-MS [M +H]: 532.2
6-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシドの合成
(1S,2S)-N-(5-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(20mg、粗製)のEtOH(2mL)溶液にCsCO(49mg、0.15mmol)を加え、混合物を80℃で30分間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10:1)により精製して、6-((1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(8mg、2工程で収率45%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 514.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.90 (s, 1H), 8.57 - 8.50 (m, 1H), 8.26 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.43 - 7.32 (m, 2H), 7.25 - 7.20 (m, 1H), 7.07 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.00 - 6.92 (m, 1H), 6.75 - 6.67 (m, 1H), 6.19 (s, 1H), 4.67 - 4.53 (m, 1H), 2.65 - 2.58 (m, 1H), 2.46 - 2.43 (m, 1H), 2.42 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 1.94 - 1.83 (m, 1H), 1.70 - 1.62 (m, 2H), 1.58 - 1.51 (m, 3H), 0.92 - 0.85 (m, 2H), 0.68 - 0.58 (m, 2H)。
実施例88
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-88)の合成
Figure 2024510504000173
メチル(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-カルボキシレートの合成
メチル7-ブロモ-2-クロロキノリン-5-カルボキシレート(3.1g、10.3mmol)のTHF/HO(150mL/15mL)中混合物に、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(3.05g、12.4mmol)、Pd(PPhCl(732mg、1.0mmol)、及びKPO(6.6g、30.9mmol)を加えた。反応混合物をN下にて70℃で4時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=20/1~5/1)により精製して、メチル(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-カルボキシレート(2.22g、56%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 384.0
(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-カルボン酸の合成
メチル(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-カルボキシレート(2.22g、5.78mmol)のTHF/HO(20mL/20mL)中混合物に、LiOH-HO(486mg、11.56mmol)を加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を1N HCl溶液でpH=3に調整し、次いで真空中で濃縮して、(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-カルボン酸(2.6g、粗製)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 370.0
tert-ブチル(E)-(7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-イル)カルバメートの合成
(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-カルボン酸(2.6g、粗製)のt-BuOH(60mL)溶液に、DPPA(3.18g、11.6mmol)及びEtN(2.4mL、17.34mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで85℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、tert-ブチル(E)-(7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-イル)カルバメート(600mg、2工程で収率24%)を褐色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 441.0
(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-アミンの合成
tert-ブチル(E)-(7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-イル)カルバメート(600mg、1.36mmol)のDCM(10mL)及びTFA(1mL)溶液を、室温で1時間撹拌した。反応物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-アミン(390mg、収率84%)を褐色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 341.0
(E)-7-ブロモ-N,N-ジメチル-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-アミンの合成
(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-アミン(390mg、1.15mmol)のDMF(10mL)中混合物に、NaH(230mg、鉱油中60%、5.75mmol)を0℃で加え、混合物を室温で1時間撹拌した。CHI(490mg、3.45mmol)のDMF(5mL)溶液を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をHO(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機物をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE、EtOAc=3/1)により精製して、(E)-7-ブロモ-N,N-ジメチル-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-アミン(300mg、71%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 369.0
rac-7-ブロモ-N,N-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-アミンの合成
トリメチルスルホキソニウムヨージド(535mg、2.43mmol)のDMSO(10mL)懸濁液に、NaH(97mg、鉱油中60%、2.43mmol)をN下にて0℃で加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、(E)-7-ブロモ-N,N-ジメチル-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-5-アミン(300mg、0.81mmol)のDMSO(5mL)溶液を加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、次いでHO(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機物をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=5/1)により精製して、rac-7-ブロモ-N,N-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-アミン(100mg、32%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 383.0
rac-tert-ブチル(5-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-N,N-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5-アミン(80mg、0.21mmol)と、NHBoc(49mg、0.42mmol)と、CsCO(205mg、0.63mmol)との1,4-ジオキサン(10mL)中混合物に、Pd(dba)(38mg、0.042mmol)及びxantphos(49mg、0.084mmol)を加えた。反応混合物をN下にて90℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、20mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=30/1~3/1)により精製して、rac-tert-ブチル(5-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(80mg、91%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 420.2
rac-N5,N5-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5,7-ジアミンの合成
rac-tert-ブチル(5-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(80mg、0.19mmol)のTFA(2mL)中混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をNH(MeOH中7M、10mL)で中和し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、rac-N5,N5-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5,7-ジアミン(37mg、61%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 320.1
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-N,N-ジメチル-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-5,7-ジアミン(18mg、0.056mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(17mg、0.056mmol)のTHF(5mL)中混合物に、Ti(i-PrO)(80mg、0.28mmol)を加えた。得られた混合物をN下にて70℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、NaBHCN(13mg、0.20mmol)及びMeOH(1mL)を加え、得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。水(20mL)を加え、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-(ジメチルアミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(11mg、32%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 602.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.47 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.31 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.65 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 4.92 (s, 2H), 4.43 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.94 (s, 3H), 2.72 (s, 6H), 2.66 - 2.59 (m, 2H), 2.37 (s, 3H), 1.93- 1.86 (m, 1H), 1.72 - 1.64 (m, 2H), 0.92 - 0.87 (m, 2H), 0.63 - 0.59 (m, 2H)。
実施例89
rac-7-クロロ-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-89)の合成


Figure 2024510504000174
5-クロロ-4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
5-クロロ-4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(600mg、2.36mmol)と、(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(440mg、2.36mmol)とのDMSO(10mL)中混合物に、KCO(977mg、7.08mmol)を加えた。反応混合物を80℃で12時間撹拌した。反応物をHO(40mL)でクエンチし、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=25/1)により精製して、5-クロロ-4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(550mg、55%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 422.2。
tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-2-クロロ-5-ニトロフェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
5-クロロ-4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(550mg、1.3mmol)のDCM(25mL)中混合物に、二炭酸ジ-tert-ブチル(850mg、3.9mmol)、DMAP(16mg、0.13mmol)、及びTEA(394mg、3.9mmol)を加えた。反応溶液を室温で14時間撹拌した。反応物をDCM(30mL)で希釈し、次いでHO(30mL×2)、次いでブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=50:1)により精製して、tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-2-クロロ-5-ニトロフェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(330mg、41%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 622.2。
tert-ブチル(3-アミノ-4-(メチルスルホニル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-2-クロロ-5-ニトロフェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(300mg、0.48mmol)のMeOH(20mL)中混合物に、Pd/C(50mg)を加えた。反応混合物をH雰囲気下にて60℃で1時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、MeOH(50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(DCM/MeOH=30/1)により精製し、tert-ブチル(5-アミノ-4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-2-クロロフェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(120mg、42%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 592.2。
rac-tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-2-クロロ-5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(5-アミノ-4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-2-クロロフェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(80mg、0.14mmol)と、2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(25mg、0.14mmol)とのピリジン(3mL)中混合物に、TP(890mg、1.4mmol、EtOAc中50%溶液)を加えた。反応混合物をN下にて室温で12時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=15/1)により精製して、rac-tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-2-クロロ-5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(45mg、43%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 752.2。
rac-(1S*,2S*)-N-(4-クロロ-5-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
rac-tert-ブチル(4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル)-2-クロロ-5-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(45mg、0.06mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)溶液に、HCl(0.5mL、1,4-ジオキサン中4M溶液)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣をNaHCO(飽和水溶液、20mL)で希釈し、DCM/MeOH(15/1、30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)で精製し、rac-(1S*,2S*)-N-(4-クロロ-5-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(30mg、91%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 552.2
rac-7-クロロ-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシドの合成
rac-(1S*,2S*)-N-(4-クロロ-5-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(30mg、0.054mmol)のEtOH(3mL)中混合物に、KCO(21mg、0.15mmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水(15mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)で精製して、rac-7-クロロ-6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(10mg、34%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+:534.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.37 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.03 - 6.87 (m, 2H), 6.37 (s, 1H), 4.50 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.66 - 2.58 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 1.61-1.71 (m, 1H), 1.66-1.64 (m, 2H), 0.90 - 0.84 (m, 2H). 0.67 - 0.60 (m, 2H)。
実施例90
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-5-(3-ヒドロキシオキセタン-3-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-90)の合成
Figure 2024510504000175
rac-(1S*,2S*)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(2.8g、16mmol)のDCM(30mL)中混合物に、塩化オキサリル(2mL、24mmol)を0℃で加え、続いてDMF(0.5mL)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、対応する酸塩化物を得た。残渣をDCM(20mL)に再溶解させ、これを1-(2-アミノ-4-ブロモフェニル)エタン-1-オン(2.5g、12mmol)とTEA(3.6g、35mmol)とのDCM(35mL)溶液に加えた。混合物を室温で更に3時間撹拌した。反応物をNaHCO(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、次いでDCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~50%)により精製して、rac-(1S*,2S*)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(2.4g、収率54%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 374.1
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オンの合成
rac-(1S*,2S*)-N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(2.4g、6.4mmol)の1,4-ジオキサン(75mL)中混合物に、NaOH(1g、25.6mmol)を加えた。反応混合物を110℃で1時間撹拌した。室温に冷却した後、反応物をHO(40mL)で希釈し、次いでHCl(1N水溶液、20mL)でpH=7に中和した。黄色固体沈殿物が形成され、これを濾過により単離し、HO(20mL)で洗浄した。濾過物(filtrant)を収集し、真空中で乾燥させて、rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(2g、収率87%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 356.1
rac-7-ブロモ-4-((4-メトキシベンジル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
rac-7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4(1H)-オン(2.0g、5.6mmol)のDMF(20mL)中混合物に、NaH(336mg、鉱油中60%、8.4mmol)を少しずつ加え、混合物を室温で1時間撹拌した。1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(1.3g、8.4mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=0~5%)により精製し、rac-7-ブロモ-4-((4-メトキシベンジル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(2.0g、75%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 476.2
rac-7-ブロモ-4-((4-メトキシベンジル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
rac-7-ブロモ-4-((4-メトキシベンジル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(2.0g、4.2mmol)と、tert-ブチルカルバメート(737mg、6.3mmol)と、CsCO(4.1g、12.6mmol)とのジオキサン(20mL)中混合物に、Pd(dba)(384mg、0.42mmol)及びxantPhos(364mg、0.63mmol)を加えた。得られた反応混合物をN下にて95℃で18時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=0~5%)により精製して、rac-tert-ブチル(4-((4-メトキシベンジル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(1.2g、56%)を灰色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 513.2
rac-tert-ブチル(4-ヒドロキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-tert-ブチル(4-((4-メトキシベンジル)オキシ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(1.2g、2.3mmol)とPd/C(0.12g)とのMeOH(10mL)中混合物を、H下にて室温で2時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(V/V=10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~10%MeOH/DCMで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-tert-ブチル(4-ヒドロキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(0.60g、66%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 393.2
rac-tert-ブチル(4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-tert-ブチル(4-ヒドロキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(0.60g、1.5mmol)のDMF(10mL)中混合物に、PBr(0.62g、2.3mmol)を0℃で加えた。室温で5時間撹拌した後、反応混合物をNaHCO(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、残渣を得て、これを0~5%MeOH/DCMで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-tert-ブチル(4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(0.30g、43%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 455.1
rac-4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
rac-tert-ブチル(4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(0.40g、0.88mmol)のDCM(5.0mL)溶液に、TFA(0.5mL)を0℃で加えた。室温で2時間撹拌した後、反応混合物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、残渣を得て、これを50%EtOAc/PEで溶出する分取TLCにより精製して、rac-4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(0.20g、64%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 355.1
rac-1-(2-(((4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(0.10g、0.28mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(84mg、0.28mmol)とのTHF(5.0mL)中混合物に、Ti(O-iPr)4(0.40g、1.4mmol)を加えた。80℃で16時間撹拌した後、混合物にMeOH(0.5mL)及びNaBHCN(53mg、0.84mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(30mL)で希釈し、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、残渣を得て、これを10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製して、rac-1-(2-(((4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(80mg、45%)を灰白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 637.2
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-5-(3-ヒドロキシオキセタン-3-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-1-(2-(((4-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(80mg、0.13mmol)のTHF(5mL)溶液に、ブチルリチウム(0.16mL、0.38mmol、ヘキサン中2.4M)を-78℃で加えた。-78℃で10分間撹拌した後、オキセタン-3-オン(45mg、0.63mmol)を加え、得られた混合物を-78℃で更に1時間撹拌した。反応物をNHCl(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、残渣を得て、これを10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-5-(3-ヒドロキシオキセタン-3-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(5.0mg、6%)を灰白色固体として得た。
ESI-MS [M +H] +: 631.3, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.58 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 3.6 Hz, 2H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.07 - 7.02 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 5.58 (s, 1H), 4.99 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.54 - 4.47 (m, 2H), 3.85 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 3.70 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 2.96 (s, 3H), 2.71 - 2.64 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.97 - 1.92 (m, 1H), 1.73 (dd, J = 24.5, 4.2 Hz, 2H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 0.67 (d, J = 4.3 Hz, 2H)。
実施例91
6-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-91)の合成
Figure 2024510504000176
4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホニルクロリドの合成
SOCl(1.8mL、24.8mmol)を氷水(10mL)に滴加し、混合物を室温で18時間撹拌した。CuCl(32mg、0.24mmol)を0℃で加え、混合物を15分間撹拌した。別のフラスコで、NaNO(270mg、3.9mmol)の水(4.5mL)溶液を、4-フルオロ-2-ニトロアニリン(437mg、2.8mmol)の濃HCl(4.5mL)撹拌溶液に0℃で15分間かけて加えた。得られたジアゾニウム塩溶液を塩化チオニル/CuCl溶液に0℃で滴加し、得られた混合物を0℃で1時間撹拌し、次いでDCM(40mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(500mg、75%)を黄色固体として得て、これを精製することなく次の工程で使用した。ESI-MS [M +H]+: 240.2。
4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(500mg、2.09mmol)のTHF(20mL)溶液に、水酸化アンモニウム(1mL、濃)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~3%)により精製して、4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(400mg、87%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 221.2。
4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノール(300mg、1.6mmol)のDMF(5mL)中混合物に、N下にて0℃でNaH(256mg、6.4mmol、鉱油中60%分散体)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(352mg、1.6mmol)のDMF(2mL)溶液をそれに加えた。反応混合物を室温に加温し、5時間撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=30/1)により精製して、4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(220mg、35%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 389.2。
2-アミノ-4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)ベンゼンスルホンアミドの合成
4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(220mg、0.57mmol)とPd/C(50mg)とのMeOH(10mL)中混合物を、H雰囲気下にて室温で1時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをMeOH(50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、2-アミノ-4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)ベンゼンスルホンアミド(120mg、59%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 359.2。
(1S,2S)-N-(5-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
2-アミノ-4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)ベンゼンスルホンアミド(60mg、0.17mmol)と、(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(30mg、0.17mmol)と、TP(1.1g、1.7mmol、EtOAc中50%溶液)とのピリジン(2mL)中混合物を、40℃で2時間撹拌した。水(20mL)を加え、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、(1S,2S)-N-(5-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(40mg、45%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 519.2
6-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシドの合成
(1S,2S)-N-(5-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(40mg、0.077mmol)のEtOH(4mL)溶液に、KCO(32mg、0.23mmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水(20mL)を加え、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)で精製して、6-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(19mg、49%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+:501.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.31 (s, 1H), 8.56 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.69(d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.14-7.10(m, 1H), 7.03-6.98(m, 1H), 6.83 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 5.27 (s, 2H), 2.70 - 2.64 (m, 1H), 2.52-2.50 (m, 1H), 2.44 (s, 3H), 1.77-1.70 (m, 1H), 1.69-1.65 (m, 2H), 0.99 - 0.87 (m, 2H), 0.75 - 0.62 (m, 2H)。
実施例92
rac-6-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-92)の合成
Figure 2024510504000177
rac-(1S*,2S*)-N-(5-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
2-アミノ-4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)ベンゼンスルホンアミド(120mg、0.34mmol)と、rac-(1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(60mg、0.34mmol)と、TP(2.2g、3.4mmol、EtOAc中50%溶液)のピリジン(5mL)中混合物を、40℃で2時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、rac-(1S*,2S*)-N-(5-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(85mg、48%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 519.2
rac-6-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシドの合成
rac-(1S*,2S*)-N-(5-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(85mg、0.16mmol)のEtOH(8mL)溶液に、KCO(55mg、0.4mmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、HO(30mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)で精製して、rac-6-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-3-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(25mg、31%)を白色固体として得た。
ESI-MS[M+H]+:501.1。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.31 (s, 1H), 8.56 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.69(d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.14-7.10(m, 1H), 7.03-6.98(m, 1H), 6.83 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 5.27 (s, 2H), 2.70 - 2.64 (m, 1H), 2.52-2.50 (m, 1H), 2.44 (s, 3H), 1.77-1.70 (m, 1H), 1.69-1.65 (m, 2H), 0.99 - 0.87 (m, 2H), 0.75 - 0.62 (m, 2H)。
実施例93
4-クロロ-2-((1S,2S)-2-(7-(((6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)キノリン-2-イル)シクロプロピル)ベンゾニトリル(I-93)の合成
Figure 2024510504000178
tert-ブチル(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(1.44g、5mmol)の無水THF(30mL)溶液に、NaH(300mg、7.5mmol、鉱油中60%分散体)を0℃で加え、混合物を室温に加温し、30分間撹拌した。反応物を0℃に冷却した後、tert-ブチル(2-ブロモエトキシ)ジメチルシラン(3.57g、15mmol)のTHF(5mL)溶液を5分間かけて滴加した。得られた混合物をゆっくりと室温まで加温し、16時間撹拌した。次いで、反応物をNHCl(飽和水溶液、80mL)を用いて0℃でクエンチし、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、NaSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~3%)で精製し、tert-ブチル(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(1.2g、54%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]: 446.3。
2-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)エタン-1-オールの合成
tert-ブチル(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(1.2g、2.7mol)のジオキサン(10mL)溶液にHCl(ジオキサン中4M溶液、5mL)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO(飽和水溶液、40mL)で中和し、DCM(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~10%)により精製し、2-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)エタン-1-オール(500mg、80%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 232.1。
5-クロロ-4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホニルクロリドの合成
SOCl(23.9g、201mmol)を氷水(200mL)に滴加し、室温で16時間撹拌し、CuCl(241mg、1.8mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で15分間撹拌した。NaNO(3.79g、54.9mmol)の水(40ml)溶液を、5-クロロ-4-フルオロ-2-ニトロアニリン(7g、36.7mmol)の濃HCl(40mL)撹拌溶液に0℃で15分間かけて加えた。得られたジアゾニウム塩溶液を、上で調製したSOCl/CuCl溶液に0℃で滴加し、得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~10%)により精製し、5-クロロ-4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(3.2g、32%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 274.0。
5-クロロ-4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
5-クロロ-4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(3.2g、11.7mmol)のTHF(30mL)中撹拌混合物に、NHOH(10mL、濃)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、反応物を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムゲルクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~1%)により精製して、5-クロロ-4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(2.5g、84%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +Na]: 277.0。
5-クロロ-4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
5-クロロ-4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(1.0g、4mmol)と2-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)エタン-1-オール(464mg、2mmol)とのDMSO(20mL)中混合物に、DIPEA(770mg、6mmol)を加えた。反応物を80℃で16時間撹拌した。混合物をNaHCO(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~5%)により精製して、5-クロロ-4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(400mg、43%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 466.1。
4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-6-ニトロ-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-7-スルホンアミドの合成
5-クロロ-4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(350mg、0.75mmol)のDMF(30mL)撹拌溶液にCsCO(734mg、2.25mol)を加え、反応物を90℃で20時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物をブライン(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~3%)により精製し、4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-6-ニトロ-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-7-スルホンアミド(115mg、36%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 430.1。
6-アミノ-4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-7-スルホンアミドの合成
4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-6-ニトロ-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-7-スルホンアミド(115mg、0.27mmol)とPd/C(60mg)とのMeOH/THF(10mL/10mL)中反応混合物を、H下にて室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮して、6-アミノ-4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-7-スルホンアミド(100mg、93%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 400.1。
(1S,2S)-N-(4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-7-スルファモイル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-6-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
6-アミノ-4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-7-スルホンアミド(40mg、0.1mmol)と(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(21mg、0.12mmol)とのピリジン(3mL)中混合物に、T3P(318mg、0.5mmol、EtOAc中50%)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、(1S,2S)-N-(4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-7-スルファモイル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-6-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(28mg、50%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 560.2。
2-(2-(7-アミノキノリン-2-イル)シクロプロピル)-4-クロロベンゾニトリルの合成
(1S,2S)-N-(4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-7-スルファモイル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-6-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(28mg、0.05mmol)のEtOH(5mL)撹拌溶液に、CsCO(49mg、0.15mmol)を加えた。反応物を80℃で1時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、6-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-7,8-ジヒドロ-4H,6H-[1,4]オキサジノ[2’,3’:4,5]ベンゾ[1,2-e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(20mg、74%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 542.2, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.93 (s, 1H), 8.54 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.39 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.98 - 6.96 (m, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.47 (s, 1H), 4.65 - 4.56 (m, 2H), 4.25 (t, J = 4.2 Hz, 2H), 3.63 - 3.59 (m, 2H), 2.67 - 2.59 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 2.38 - 2.33 (m, 1H), 1.92 - 1.86 (m, 1H), 1.69 - 1.62 (m, 2H), 0.92 - 0.87 (m, 2H), 0.66 - 0.62 (m, 2H)。
実施例94
6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-4-メチル-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-94)の合成
Figure 2024510504000179
N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)-4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(1g、4.2mmol)とDIPEA(1.08g、8.4mmol)とのDCM(10mL)中混合物に、ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミン(1.33g、4.18mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=50/1)により精製して、N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)-4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(1.5g、65%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +Na]+: 543.1。
4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)-4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(520mg、0.96mmol)と、(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(198mg、1.06mmol)と、KCO(265mg、1.92mmol)とのDMSO(10mL)中混合物を、N下にて100℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、水(50mL)を加え、混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=100/1~50/1)により精製して、4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(300mg、45%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 688.3。
tert-ブチル(4-(N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)スルファモイル)-3-ニトロフェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(300mg、0.44mmol)と、二炭酸ジ-tert-ブチル(480mg、2.2mmol)と、DMAP(54mg、0.44mmol)と、TEA(133mg、1.32mmol)とのDCM(20mL)中混合物を、N下にて室温で2時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、ブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:PE/EtOAc=1/1)により精製して、tert-ブチル(4-(N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)スルファモイル)-3-ニトロフェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(300mg、87%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 788.2。
tert-ブチル(3-アミノ-4-(N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)スルファモイル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(4-(N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)スルファモイル)-3-ニトロフェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(300mg、0.38mmol)とNHCl(222mg、4.18mmol)とのEtOH(5mL)中混合物を80℃に加熱し、次いでFe(64mg、1.14mmol)をN下にて加えた。混合物をN下にて80℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=30/1)により精製して、tert-ブチル(3-アミノ-4-(N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)スルファモイル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(200mg、69%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 758.3。
tert-ブチル(4-(N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)スルファモイル)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(3-アミノ-4-(N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)スルファモイル)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(200mg、0.26mmol)と(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(70mg、0.39mmol)とのピリジン(3mL)中混合物に、TP(1.65g、2.6mmol、EtOAc中50%)をN下にて室温で滴加し、次いで混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸を濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、tert-ブチル(4-(N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)スルファモイル)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(200mg、84%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 918.3。
tert-ブチル(4-(N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)スルファモイル)-3-((1S,2S)-N-メチル-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(4-(N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)スルファモイル)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(200mg、0.22mmol)のTHF(5mL)中混合物に、NaH(13mg、鉱油中60%、0.33mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で0.5時間撹拌した。MeI(47mg、0.33mmol)のTHF(1mL)溶液を加え、混合物をN下にて室温で16時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)により精製して、tert-ブチル(4-(N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)スルファモイル)-3-((1S,2S)-N-メチル-2-(4-メチルピリミジン-2イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(180mg、88%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 932.3。
(1S,2S)-N-(5-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-N-メチル-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
tert-ブチル(4-(N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)スルファモイル)-3-((1S,2S)-N-メチル-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(180mg、0.19mmol)のTFA(2mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。0℃に冷却した後、混合物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、(1S,2S)-N-(5-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-N-メチル-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(90mg、89%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 532.2
6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-4-メチル-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシドの合成
(1S,2S)-N-(5-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-N-メチル-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(90mg、0.17mmol)とKCO(70mg、0.51mmol)とのEtOH(5mL)中混合物を、N下にて80℃で5分間撹拌した。室温に冷却した後、反応物をNHCl(飽和水溶液、30mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(DCM/MeOH=10/1)により精製して、6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-4-メチル-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(35mg、40%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 514.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.57 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.46 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 6.96 (dd, J = 9.3, 1.8 Hz, 1H), 6.77 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 1H), 6.64 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.61 (s, 3H), 2.72 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.92-1.87 (m, 1H), 1.76-1.71 (m, 2H), 0.92-0.89 (m, 2H), 0.66-0.65 (m, 2H)。
実施例95
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-95)の合成
Figure 2024510504000180
メチル(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-4-カルボキシレートの合成
メチル7-ブロモ-2-クロロキノリン-4-カルボキシレート(1.7g、5.7mmol)のTHF/HO(V/V=1/1、22mL)溶液に、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(2.7g、11mmol)、KPO(3.4g、16mmol)、及びPd(PPhCl(0.39g、0.56mmol)をN下にて加えた。反応物を室温で12時間撹拌した後、水(100mL)を加え、反応物をEtOAc/MeOH(V/V=10:1、100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~30%EA/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、メチル(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-4-カルボキシレート(2.0g、91)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 384.1。
rac-メチル7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボキシレートの合成
トリメチルスルホキソニウムヨージド(5.7g、26mmol)のDMSO(30mL)撹拌溶液に、NaH(1.0g、鉱油中60%、26mmol)をN下にて0℃で加えた。反応物を室温で1時間撹拌した後、メチル(E)-7-ブロモ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン-4-カルボキシレート(2.0g、5.2mmol)のDMSO(5mL)溶液を加え、得られた混合物を65℃で更に5時間撹拌した。反応混合物をNHCl(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、次いでEtOAc/MeOH(V/V=1/1、100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~20%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-メチル7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボキシレート(1.0g、48%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 398.1。
rac-メチル7-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボキシレートの合成
rac-メチル7-ブロモ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボキシレート(1.0g、2.5mmol)の1,4-ジオキサン(30mL)溶液に、NHBoc(0.59g、5.0mmol)、CsCO(2.3g、7.1mmol)、Xantphos(0.24g、0.41mmol)、及びPd(OAc)(0.11g、0.49mmol)をN下にて加え、反応混合物を90℃で2時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、混合物を濾過し、濾過ケークを1,4-ジオキサン(20mL)で洗浄し、濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~30%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製して、rac-メチル7-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボキシレート(1.0g、92%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 435.2。
rac-tert-ブチル(4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-メチル7-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-カルボキシレート(0.60g、1.4mmol)のTHF(20mL)溶液に、CHMgBr(10mL、THF中1N、10mmol)をN下にて0℃で加え、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、反応混合物をNHCl(飽和水溶液、100mL)でクエンチし、EtOAc/MeOH(V/V=10/1、100mL×3)で抽出した。有機層を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~50%EtOAc/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-tert-ブチル(4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(0.54g、89%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M + H ]: 435.2。
rac-2-(7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)プロパン-2-オールの合成
rac-tert-ブチル(4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(0.52g、1.2mmol)のMeOH(5mL)溶液に、HCl(5mL、1,4-ジオキサン中4N、20mmol)を0℃で加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をNH(5mL、MeOH中7N)で中和し、得られた混合物を真空中で濃縮して粗製物を得て、これをDCM/MeOH 0~10%で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-2-(7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)プロパン-2-オール(0.34g、84%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M + H ]: 335.2。
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-2-(7-アミノ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)プロパン-2-オール(67mg、0.2mmol)と、6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(60mg、0.2mmol)とのTHF(7mL)中混合物に、Ti(OPr)(284mg、1.0mmol)をN下にて室温で加えた。反応物を60℃で16時間撹拌した後、混合物を室温に冷却し、NaBHCN(64mg、1.0mmol)及びMeOH(2mL)を加えた。得られた反応物を室温で更に1時間撹拌し、次いでNHCl(飽和水溶液、20mL)でクエンチし、EtOAc/MeOH(V/V=10/1、50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取HPLCにより精製し、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(90mg、73%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M + H]: 617.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.42 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.35 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.02-6.99 (m, 1H), 6.79 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.71-6.68 (m, 1H), 5.31 (s, 1H), 4.95 (s, 2H), 4.48 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.98 (s, 3H), 2.70-2.62 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.95 - 1.89 (m, 1H), 1.79 - 1.73 (m, 1H), 1.71-1.67 (m, 1H), 1.62-1.61 (d, J = 1.5 Hz, 6H), 0.96 - 0.88 (m, 2H), 0.68 - 0.60 (m, 2H)。
実施例96
3-メチル-1-(6-メチル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(I-96)の合成
Figure 2024510504000181
(8-ブロモ-6-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノールの合成
エチル8-ブロモ-6-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボキシレート(エチル8-ブロモ-6-シクロプロピル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボキシレートと同様の方法で調製)(1.0g、3.54mmol)のTHF(25mL)溶液に、DIBAL-H(10.5mL、THF中1M、10.5mmol)をN下にて-65℃で加え、混合物を-65℃で1時間、及び室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)でクエンチし、Celite(登録商標)に通して濾過し、濾液をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機物をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。反応混合物を真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、(8-ブロモ-6-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノール(440mg、52%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H] +: 241.0
1-(2-(ヒドロキシメチル)-6-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
tert-ブチル(8-ブロモ-6-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノール(440mg、1.82mmol)と、3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.04g、9.10mmol)と、CsCO(1.78g、5.46mmol)との1,4-ジオキサン(15mL)中混合物に、Pd(dba)(330mg、0.36mmol)及びXantphos(417mg、0.72mmol)を加えた。混合物をN下にて100℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、反応物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、40mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=50/1~10/1)により精製して、1-(2-(ヒドロキシメチル)-6-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(180mg、36%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 275.1。
3-メチル-1-(6-メチル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-(2-(ヒドロキシメチル)-6-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(30mg、0.11mmol)と、6-(7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)-2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(48mg、0.11mmol)と、CsCO(108mg、0.33mmol)との1,4-ジオキサン(5mL)中混合物に、[Pd(シンナミル)Cl]2(11mg、0.022mmol)及びRockphos(20mg、0.044mmol)を加えた。混合物をN下にて90℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、40mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製し、3-メチル-1-(6-メチル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(10mg、14%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 631.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.82 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.23 (s, 1H), 5.31 (s, 2H), 4.92 (s, 2H), 4.75 (s, 4H), 4.50 (s, 4H), 2.97 (s, 3H), 2.77 - 2.72 (m, 1H), 2.64 - 2.60 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 1.82 - 1.78 (m, 1H), 1.71 - 1.68 (m, 1H)。
実施例97
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-97)の合成
Figure 2024510504000182
1-((7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オールの合成
7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(0.30g、0.80mmol)と1-アミノ-2-メチルプロパン-2-オール(0.71g、8.0mmol)とのNMP(4.0mL)中混合物を、密閉チューブ内にて撹拌した。Nで1分間脱気した後、混合物をマイクロ波反応器内にて140℃で3時間照射した。反応混合物を室温に冷却した後、水(25mL)を加え、次いでEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを0~6%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製して、1-((7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール(0.30g、88%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 427.2
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-((7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール(0.12g、0.28mmol)と、1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(0.21g、0.70mmol)と、[Pd(シンナミル)Cl](22mg、0.042mmol)と、RockPhos(39mg、0.084mmol)と、CsCO(0.27g、0.83mmol)との1,4-ジオキサン(20mL)中混合物を、N下にて95℃で8時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、次いでEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製して、1-(6-シクロプロピル-2-(((4-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(30mg、17%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]: 648.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.19 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.09 (s, 1H), 6.55 (s, 1H), 5.32 (s, 2H), 4.91 (s, 2H), 4.66 (s, 1H), 3.31 - 3.20 (m, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.86 - 2.71 (m, 1H), 2.65 - 2.57 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 2.05 - 1.93 (m, 1H), 1.88 - 1.61 (m, 2H), 1.19 (s, 6H), 1.05 - 0.93 (m, 2H), 0.73 - 0.61 (m, 2H)。
実施例98
1-(6-シクロプロピル-2-((メチル(2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-98)の合成


Figure 2024510504000183
tert-ブチルメチル(2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
6-(7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)-2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(480mg、1.1mmol)とtert-ブチルメチルカルバメート(183mg、1.4mmol)との1,4-ジオキサン(20mL)中混合物に、Pddba(210mg、0.23mmol)、Xantphos(266mg、0.46mmol)、及びCsCO(1.1g、3.4mmol)を加えた。反応混合物をN下にて95℃で3時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、水(30mL)を加え、混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=1/20)により精製して、tert-ブチルメチル(2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)カルバメート(400mg、74%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 488.2
N-メチル-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-アミンの合成
tert-ブチルメチル(2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)カルバメート(200mg、0.41mmol)のDCM(2mL)溶液にTFA(2mL)を0℃で加え、混合物を室温で3.5時間撹拌した。反応混合物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~5%)により精製して、N-メチル-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-アミン(142mg、89%)を黄色固体として得た。ESI-MS: [M +H]+, 388.2
1-(6-シクロプロピル-2-((メチル(2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
N-メチル-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-アミン(80mg、0.21mmol)と、1-(2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(99mg、0.31mmol)と、DIPEA(130mg、1mmol)とのi-PrOH(4mL)中混合物を、80℃で16時間撹拌した。水(30mL)を加え、混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=15/1)により精製し、1-(6-シクロプロピル-2-((メチル(2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(40mg、29%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 670.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.74 - 7.67 (m, 2H), 7.35 (s, 1H), 7.20 - 7.12 (m, 2H), 6.90 (s, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.86 (s, 2H), 4.77 - 4.74 (m, 6H), 4.57 (s, 4H), 3.17 (s, 3H), 2.96 (s, 3H), 2.77 - 2.74 (m, 1H), 2.64 - 2.61 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 1.93 - 1.89 (m, 1H), 1.83 - 1.81 (m, 1H), 1.72 - 1.70 (m, 1H), 0.93 - 0.89 (m, 2H), 0.63 - 0.60 (m, 2H)。
実施例99
1-(6-シクロプロピル-2-(1-((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)エチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-99)の合成


Figure 2024510504000184
tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
6-(7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)-2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(500mg、1.1mmol)とtert-ブチルカルバメート(164mg、1.4mmol)との1,4-ジオキサン(25mL)中混合物に、Pd(dba)(203mg、0.22mmol)、Xantphos(254mg、0.44mmol)、及びCsCO(1.1g、3.3mmol)を加えた。反応混合物を95℃で3時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濾過し、DCM/MeOH(v/v=3/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~5%)により精製して、tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)カルバメート(400mg、収率77%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 474.2
2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-アミンの合成
tert-ブチル(2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)カルバメート(400mg、0.84mmol)のDCM(10mL)溶液に、TFA(1.5mL)を0℃で加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をNH(10mL、MeOH中7M)で中和し、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~10%)により精製し、2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-アミン(160mg、収率51%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS [M + H] +: 374.2
1-(6-シクロプロピル-2-(1-((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)エチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-(6-シクロプロピル-2-(1-ヒドロキシエチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(100mg、0.32mmol)とDIPEA(62mg、0.48mmol)とのDCM(3mL)中混合物に、MsCl(55mg、0.48mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応溶液を真空中で濃縮した。残渣をNMP(2mL)に溶解させ、次いで2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-アミン(120mg、0.32mmol)及びDIPEA(210mg、1.6mmol)を加えた。混合物をマイクロ波反応器内、N下にて70℃で1時間照射した。混合物を室温に冷却し、水(30mL)を加え、混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗製物を分取HPLC(FA)により精製して、1-(6-シクロプロピル-2-(1-((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)エチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(3.9mg、収率2%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 670.3, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.49 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.21 - 8.20 (m, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.60 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.89-6.86 (m, 1H), 6.63 (s, 1H), 6.59 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.02 - 4.96 (m, 2H), 4.78 - 4.68 (m, 5H), 4.44 (s, 4H), 2.97 (s, 3H), 2.65 - 2.60 (m, 1H), 2.56 - 2.52 (m, 1H), 2.39 (s, 3H), 1.94 - 1.88 (m, 1H), 1.72 - 1.68 (m, 1H), 1.64 - 1.60 (m, 1H), 1.57 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.95 - 0.89 (m, 2H), 0.66 - 0.59 (m, 2H)。
実施例100
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-100)の合成
Figure 2024510504000185
1-((7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)(メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オールの合成
7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(0.45g、1.2mmol)と、DIPEA(0.76g、5.9mmol)と、2-メチル-1-(メチルアミノ)プロパン-2-オール(0.48g、0.47mmol)とのNMP(5mL)中混合物を、密閉チューブ内にて撹拌した。Nで1分間脱気した後、反応混合物をマイクロ波反応器内にて155℃で12時間照射した。得られた混合物を水(30mL)でクエンチし、次いでEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、次いで1-(6-シクロプロピル-2-(1-ヒドロキシエチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンを濃縮し、粗製物を得て、これを4%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製して、1-((7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)(メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール(0.24g、46%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 441.1。
tert-ブチル(4-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
1-((7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)(メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール(0.24g、0.54mmol)と、BocNH(94mg、0.80mmol)と、CsCO(0.52g、1.6mmol)との1,4-ジオキサン(10mL)中混合物に、Pd(dba)(49mg、0.054mmol)及びXantphos(62mg、0.11mmol)を加えた。反応物をN雰囲気下にて90℃で2時間撹拌した後、反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(V/V=10/1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを6%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製し、tert-ブチル(4-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(0.17g、66%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 478.3。
1-((7-アミノ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)(メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オールの合成
tert-ブチル(4-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(0.17g、0.36mmol)のDCM(5mL)溶液に、TFA(1mL)を0℃でゆっくりと加えた。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残渣を希釈し、NH(MeOH中の7N NH)で中和した。得られた混合物を真空中で濃縮し、10%MeOH/DCMで溶出する分取TLCにより精製して、1-((7-アミノ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)(メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール(0.10g、74%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 378.2。
1-(6-シクロプロピル-2-(((4-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-((7-アミノ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)(メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール(0.10g、0.27mmol)と6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(87mg、0.29mmol)とのTHF(10mL)中混合物に、Ti(iPrO)(0.41g、1.4mmol)を加え、得られた混合物を60℃で12時間撹拌し、次いで室温に冷却した。混合物にMeOH(2mL)及びNaCNBH(55mg、0.87mmol)を加え、得られた混合物を室温で更に2時間撹拌した。水(20mL)を加え、反応物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、次いで真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを6%MeOH/DCMで溶出するPre-TLCにより精製して、1-(6-シクロプロピル-2-(((4-((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(25mg、14%)を灰色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 660.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.83 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.35 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.96 - 6.93 (m, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.69 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.47 - 4.46 (m, 3H), 3.13 (s, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.61 - 2.57 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 1.97 - 1.88 (m, 1H), 1.80 - 1.62 (m, 2H), 1.09 (s, 6H), 0.97 - 0.88 (m, 2H), 0.69 - 0.59 (m, 2H)。
実施例101
1-(6-シクロプロピル-2-((R)-1-((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)エチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-101)の合成


Figure 2024510504000186
(R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エタン-1-アミンヒドロクロリドの合成
Figure 2024510504000187
8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドの合成
エチル8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボキシレート(2g、6.5mmol)のTHF(40mL)溶液に、DIBAL-H(1.95mL、19.5mmol)を-65℃で加えた。同じ温度で撹拌を2時間継続した。反応混合物を、-65℃で硫酸ナトリウム十水和物を加えることによりクエンチし、0℃に加温し、10分間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して残渣を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:PE:EtOAc=5:1)により精製し、8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(1.1g、収率64%)を得た。ESI-MS [M +H] +: 265.0
(R,E)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(4.2g、15.8mmol)のDCM(80mL)溶液に、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.5g、0.21mmol)及びCsCO(10.33g、0.21mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで水(100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機物をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。反応混合物を真空中で濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:PE:EtOAc=5:1)により精製して、(R,E)-N-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(4.2g、収率72%)を得た。ESI-MS [M +H] +: 368.0
(R)-N-((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
(R,E)-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(200mg、0.54mmol)のTHF(5mL)溶液に、臭化メチルマグネシウム(0.72mL、2.16mmol)を-65℃で加え、混合物を同じ温度で4時間撹拌した。反応混合物をNHCl溶液(飽和水溶液、50mL)を用いて-65℃でクエンチし、10分間撹拌し、次いでEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機物をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:PE:EtOAc=5:1)により精製して、(R)-N-((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(160mg、収率77%)を得た。ESI-MS [M +H] +: 384.1
(R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エタン-1-アミンヒドロクロリドの合成
N-((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.5g、3.9mmol)のMeOH(10mL)溶液に、HCl(1,4-ジオキサン中4M溶液、10mL)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、真空中で濃縮して、(R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エタン-1-アミンヒドロクロリド(1.3g、94%)を黄色固体として得た。ESI-MS: [M + H], 280.0
1-(4-フルオロ-2-ニトロフェニル)エタン-1-オンの合成
1-ブロモ-4-フルオロ-2-ニトロベンゼン(13.0g、59.0mmol)とトリブチルスタンナンカルボン酸エチル(25g、69mmol)のトルエン(500mL)中混合物に、Pd(dppf)Cl(4.3g、5.9mmol)を加え、反応混合物を110℃で3時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)により濾過し、EtOAc(200mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮した。残渣をEtOAc(300mL)で希釈し、HCl(1N、50mL)を加えた。反応物を3時間撹拌した後、有機層を分離し、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~10%)により精製して、1-(4-フルオロ-2-ニトロフェニル)エタン-1-オン(7.6g、収率70%)を淡黄色粘着性油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 184.1
(R)-1-(4-((1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-ニトロフェニル)エタン-1-オンの合成
(R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エタン-1-アミンヒドロクロリド(2.0g、6.3mmol)のNMP(25mL)溶液に、1-(4-フルオロ-2-ニトロフェニル)エタン-1-オン(1.6g、8.9mmol)及びDIPEA(6.6g、51mmol)を加えた。反応混合物を120℃で48時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水(100mL)を加え、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~50%)により精製して、(R)-1-(4-((1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-ニトロフェニル)エタン-1-オン(1.7g、収率61%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 443.1
(R)-1-(2-アミノ-4-((1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)エタン-1-オンの合成
(R)-1-(4-((1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-ニトロフェニル)エタン-1-オン(1.7g、3.8mmol)と鉄粉(851mg、15.2mmol)とのEtOH(50mL)中混合物に、NHCl(806g、15.2mmol)のHO(3.0mL)溶液を加え、得られた混合物を80℃で1.5時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをEtOAc(50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~50%)により精製して、(R)-1-(2-アミノ-4-((1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)エタン-1-オン(1.1g、収率69%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 413.1
(1S,2S)-N-(2-アセチル-5-(((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
(R)-1-(2-アミノ-4-((1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)エタン-1-オン(990mg、2.4mmol)と、(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(428mg、2.4mmol)と、TEA(1.2g、12mmol)とのEtOAc(20mL)溶液に、T3P(7.6g、12mmol、EtOAc中50%溶液)を加えた。混合物を45℃で1時間撹拌し、室温に冷却した。水(50mL)を加え、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~10%)により精製して、(1S,2S)-N-(2-アセチル-5-(((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(1.2g、収率86%)を褐色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 573.3
7-(((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-オールの合成
(1S,2S)-N-(2-アセチル-5-(((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(1g、1.7mmol)の1,4-ジオキサン(50mL)溶液に、NaOH(280mg、7.0mmol)を加えた。反応混合物を110℃で3時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水(50mL)を加え、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~10%)により精製して、7-(((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-オール(650mg、収率69%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 555.3
N-((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)-4-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
7-(((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-オール(630mg、1.1mmol)のPOCl(10mL)溶液を、50℃で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣を氷水(50mL)に注ぎ入れ、NaHCO(飽和水溶液100mL)で中和した。次いで、混合物をDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~10%)により精製して、N-((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)-4-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(500mg、収率79%)を淡黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 573.3
N-((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-アミンの合成
N-((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)-4-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(250mg、0.44mmol)と2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(218mg、2.2mmol)とのi-PrOH(8.0mL)中混合物を、マイクロ波反応器内にて120℃で0.5時間照射した。混合物を室温に冷却し、水(50mL)を加え、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~8%)により精製して、N-((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-アミン(100mg、収率36%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 636.3
1-(6-シクロプロピル-2-((R)-1-((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)エチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
N-((R)-1-(8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)エチル)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-アミン(95mg、0.15mmol)と3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(68mg、0.60mmol)との1,4-ジオキサン(5.0mL)中混合物に、Pd(dba)(41mg、0.045mmol)、Xantphos(52mg、0.090mmol)、及びCsCO(147mg、0.45mmol)を加えた。反応混合物をN下にて90℃で一晩撹拌した。混合物を濾過し、DCM/MeOH(v/v=3/1、30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、1-(6-シクロプロピル-2-((R)-1-((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)エチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(16mg、16%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 670.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.49 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.57 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.85 (dd, J = 9.2, 2.3 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.47 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.97 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 4.77 - 4.70 (m, 5H), 4.38 (s, 4H), 2.97 (s, 3H), 2.63 - 2.58 (m, 1H), 2.47 - 2.45 (m, 1H), 2.39 (s, 3H), 1.93 - 1.86 (m, 1H), 1.69 - 1.64 (m, 1H), 1.60 - 1.56 (m, 4H), 0.93 - 0.88 (m, 2H), 0.63 - 0.58 (m, 2H)。
実施例102
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-102)の合成


Figure 2024510504000188
4-ブロモ-2-メトキシ-6-ニトロアニリンの合成
2-メトキシ-6-ニトロアニリン(20g、119mmol)のDCM(200mL)溶液に、NBS(21g、119mmol)を0℃で少しずつ加え、混合物を室温で18時間撹拌した。混合物をNaSO(飽和水溶液、200mL)でクエンチし、DCM(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~30%)により精製して、4-ブロモ-2-メトキシ-6-ニトロアニリン(21g、収率72%)を赤色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 247.0
5-ブロモ-2-ヨード-1-メトキシ-3-ニトロベンゼンの合成


Figure 2024510504000189
4-ブロモ-2-メトキシ-6-ニトロアニリン(15g、61mmol)の濃HCl(150mL)及び氷水(200mL)溶液に、NaNO(6.3g、92mmol)のHO(100mL)溶液を0℃で加え、混合物を室温で1時間撹拌した。HO(200mL)中のKI(30g、183mmol)を加え、混合物を室温で17時間撹拌した。次いで、混合物をDCM(300mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~15%)により精製して、5-ブロモ-2-ヨード-1-メトキシ-3-ニトロベンゼン(18g、収率83%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 357.8
エチル(E)-3-(4-ブロモ-2-メトキシ-6-ニトロフェニル)アクリレートの合成
密閉チューブ内の得られた5-ブロモ-2-ヨード-1-メトキシ-3-ニトロベンゼン(5.0g、14.0mmol)と、アクリル酸エチル(1.54g、15.4mmol)と、Pd(OAc)(314mg、1.4mmol)と、TEA(4.24g、42.0mmol)とのMeCN(50mL)中混合物を、N下にて80℃で18時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水(100mL)を加え、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~15%)により精製して、エチル(E)-3-(4-ブロモ-2-メトキシ-6-ニトロフェニル)アクリレート(2.9g、収率63%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H] +: 330.0
エチル(E)-3-(2-アミノ-4-ブロモ-6-メトキシフェニル)アクリレートの合成
エチル(E)-3-(4-ブロモ-2-メトキシ-6-ニトロフェニル)アクリレート(2.9g、8.8mmol)のIPA(30mL)及びHO(15mL)溶液に、Fe(4.9g、88mmol)及びNHCl(4.7g、56mmol)を加え、得られた混合物を90℃で18時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、混合物を濾過し、濾液をDCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~15%)により精製して、表題化合物(2.0g、76%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 300.0
7-ブロモ-5-メトキシキノリン-2(1H)-オンの合成
1,4-ジオキサン(15mL)及び濃HCl(20mL)中のエチル(E)-3-(2-アミノ-4-ブロモ-6-メトキシフェニル)アクリレート(2.0g、6.7mmol)を、90℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣をNaHCO(飽和水溶液、50mL)で希釈して、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~100%)により精製して、7-ブロモ-5-メトキシキノリン-2(1H)-オン(1.5g、88%)を灰白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 254.0
7-ブロモ-2-クロロ-5-メトキシキノリンの合成
7-ブロモ-5-メトキシキノリン-2(1H)-オン(1.5g、5.9mmol)とPOCl3(4.5g、29.5mmol)とのMeCN(20mL)中混合物を、80℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残渣をNaHCO(飽和水溶液、50mL)で希釈して、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~50%)により精製して、7-ブロモ-2-クロロ-5-メトキシキノリン(1.4g、88%)を灰白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 271.9
(E)-7-ブロモ-5-メトキシ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリンの合成
7-ブロモ-2-クロロ-5-メトキシキノリン(1.3g、4.8mmol)と、(E)-4-メチル-2-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ビニル)ピリミジン(1.2g、4.8mmol)と、Pd(PPhCl(366mg、0.5mmol)と、KPO(3.1g、14.4mmol)とのTHF/HO(20mL/2mL)中混合物を、N下にて75℃で18時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水(50mL)を加え、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~40%)により精製して、E-7-ブロモ-5-メトキシ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(850mg、50%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 356.0
rac-7-ブロモ-5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリンの合成
トリメチルスルホキソニウムヨージド(880mg、4.0mmol)のDMSO(10mL)溶液に、NaH(160mg、鉱油中60%、4.0mmol)を0℃で加え、混合物を室温で1時間撹拌した。DMSO(2mL)中のE-7-ブロモ-5-メトキシ-2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)ビニル)キノリン(355mg、1.0mmol)を加え、混合物を室温で17時間撹拌した。反応物をNHCl(100mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶離液:EtOAc/PE=1/2)により精製して、rac-7-ブロモ-5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(140mg、38%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 370.0
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-7-ブロモ-5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(80mg、0.22mmol)と、1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(66mg、0.22mmol)と、[Pd(シンナミル)Cl]2(23mg、0.044mmol)と、RockPhos(41mg、0.088mmol)と、CsCO(215mg、0.66mmol)との1,4-ジオキサン(10mL)中混合物を、N下にて90℃で3時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー分取TLC(溶離液:MeOH/DCM=1/15)により精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(15mg、12%)を灰白色固体として得た。
ESI-MS [M +H] +: 590.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.25 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.35 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.66 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 5.33 (s, 2H), 4.93 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 2.98 (s, 3H), 2.82 - 2.74 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.00-1.93 (m, 1H), 1.85 - 1.74 (m, 2H), 1.02 - 0.92 (m, 2H), 0.73 - 0.64 (m, 2H)。
実施例103
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-103)の合成


Figure 2024510504000190
4,6-ジクロロニコチノイルクロリドの合成
4,6-ジクロロニコチン酸(10g、52mmol)のDCM(100mL)撹拌溶液に、SOCl(9.9g、78mmol)及びDMF(0.10mL)を0℃で加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空中で乾燥させて、4,6-ジクロロニコチノイルクロリド(11g、定量的)を薄褐色シロップ状物として得た。ESI-MS [M +H]: 206.0 (MeOH中)。
4,6-ジクロロ-N-メトキシ-N-メチルニコチンアミドの合成
N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(6.5g、67mmol)とEtN(16g、0.16mol)とのDCM(100mL)撹拌溶液に、4,6-ジクロロニコチノイルクロリド(11g、52mmol)のDCM(50mL)溶液を0℃で滴加した。混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を水(150mL)及びブライン(150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをPE中0~10%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製し、4,6-ジクロロ-N-メトキシ-N-メチルニコチンアミド(11g、90%)を白色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 235.0。
1-(4,6-ジクロロピリジン-3-イル)エタン-1-オンの合成
4,6-ジクロロ-N-メトキシ-N-メチルニコチンアミド(11g、47mmol)のTHF(200mL)撹拌溶液に、MeMgBr(20mL、EtO中3M、60mmol)を0℃で滴加した。混合物を0℃で3時間撹拌した。反応混合物をNHCl(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、EtOAc(120mL×2)で抽出した。合わせた有機物をブライン(200mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮し、真空中で乾燥させ、1-(4,6-ジクロロピリジン-3-イル)エタン-1-オン(8.9g、定量的)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]: 190.0。
1-(6-クロロ-4-((2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)ピリジン-3-イル)エタン-1-オンの合成
1-(4,6-ジクロロピリジン-3-イル)エタン-1-オン(8.9g、47mmol)と、(2,4-ジメトキシフェニル)メタンアミン(7.8g、47mmol)と、EtN(14g、140mol)とのCHCN(90mL)中混合物を、70℃で5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、粗製物を得た。残渣をDCM(100mL)に再溶解させ、水(100mL)で洗浄し、有機層を分離し、真空中で濃縮して、1-(6-クロロ-4-((2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)ピリジン-3-イル)エタン-1-オン(15g、定量的)を白色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 321.0。
1-(4-アミノ-6-クロロピリジン-3-イル)エタン-1-オンの合成
TFA(50mL)中の1-(6-クロロ-4-((2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)ピリジン-3-イル)エタン-1-オン(6.7g、21mmol)を、60℃で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO(飽和水溶液、80mL)で希釈した。得られた沈殿物を濾過により収集し、濾液をEtOAc(60mL×2)で抽出した。合わせた有機物をブライン(120mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを上記の沈殿物と合わせ、PE中20~40%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、1-(4-アミノ-6-クロロピリジン-3-イル)エタン-1-オン(2.8g、78%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 171.0。
(1S,2S)-N-(5-アセチル-2-クロロピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
1-(4-アミノ-6-クロロピリジン-3-イル)エタン-1-オン(2.3g、13mmol)とピリジン(10g、0.13mol)とのTHF(30mL)撹拌溶液に、(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボニルクロリド(2.9g、15mmol)のTHF(20mL)溶液を室温で滴加した。混合物を70℃で18時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、水(50mL)で希釈した。得られた沈殿物を濾過により収集し、濾液をEtOAc(60mL×2)で抽出した。合わせた有機物をブライン(120mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを上記の沈殿物と合わせ、PE中20~40%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(3.6g、84%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 331.1。
7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-4(1H)-オンの合成
(1S,2S)-N-(5-アセチル-2-クロロピリジン-4-イル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(3.6g、11mmol)とNaOH(1.8g、45mmol)との1,4-ジオキサン(40mL)中混合物を、110℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水(60mL)で希釈し、HCl(3M水溶液)でpH=4~5に酸性化させた。沈殿物を収集し、真空中で乾燥させて、7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-4(1H)-オン(2.8g、81%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 313.1。
4,7-ジクロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジンの合成
7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-4(1H)-オン(0.32g、1.0mmol)のPOCl(6mL)中混合物を、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、水(30mL)で希釈し、混合物のpHをNaHCO(飽和水溶液)により9~10に調整して、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機物をブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをPE中10~20%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、4,7-ジクロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン(0.23g、69%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M + H]:331.0。
6-(7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-4-イル)-2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタンの合成
4,7-ジクロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン(0.23g、0.69mmol)と2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(0.34g、3.4mmol)とのNMP(3.0mL)中混合物を、マイクロ波反応器内にて120℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)に注ぎ入れ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機物を水(50mL×3)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをDCM中0~10%MeOHで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、6-(7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-4-イル)-2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(0.27g、定量的)を白色固体として得た。ESI-MS [M + H]: 394.2。
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
6-(7-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-1,6-ナフチリジン-4-イル)-2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(0.24g、0.61mmol)と、1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(0.18g、0.61mmol)と、[Pd(シンナミル)Cl](62mg、0.12mmol)と、RockPhos(0.11g、0.24mmol)と、CsCO(0.59g、1.8mmol)との1,4-ジオキサン(10mL)中混合物を、N下にて90℃で14時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、20mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これをDCM中0~10%MeOHで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー及び分取HPLCにより精製して、1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)オキシ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(40mg、10%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M + H]: 658.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.93 (s, 1H), 8.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.37 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.23 (s, 1H), 5.50 (s, 2H), 4.89 (s, 2H), 4.80 - 4.70 (m, 4H), 4.58 (s, 4H), 2.97 (s, 3H), 2.77 - 2.73 (m, 1H), 2.63 - 2.58 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 1.99 - 1.92 (m, 1H), 1.82 - 1.75 (m, 1H), 1.73 - 1.66 (m, 1H), 0.97 - 0.93 (m, 2H), 0.69 - 0.64 (m, 2H)。
実施例104
rac-1-(2-(((5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-104)の合成


Figure 2024510504000191
rac-tert-ブチル(5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメートの合成
rac-7-ブロモ-5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(140mg、0.38mmol)と、tert-ブチルカルバメート(67mg、0.57mmol)と、Pd2(dba)3(35mg、0.038mmol)と、XantPhos(46mg、0.08mmol)と、CsCO(372mg、1.14mmol)との1,4-ジオキサン(10mL)中混合物を、N下にて室温、90℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE 0~30%)により精製して、rac-tert-ブチル(5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(120mg、78%)を褐色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 407.2
rac-5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミンの合成
DCM(10mL)及びTFA(1mL)中のrac-tert-ブチル(5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)カルバメート(120mg、0.30mmol)を、室温で2時間撹拌した。反応物をNaHCO(飽和水溶液、50mL)でクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:EtOAc/PE=1/2)により精製し、rac-5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(70mg、76%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 307.2
rac-1-(2-(((5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
rac-5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(45mg、0.15mmol)と、1-(2-(クロロメチル)-6-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1-(2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンと同様の方法で調製)(53mg、0.18mmol)と、DIPEA(58mg、0.45mmol)とのIPA(3mL)中混合物を、N下にて80℃で18時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:MeOH/DCM=1/15)により精製し、rac-1-(2-(((5-メトキシ-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)-6-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(11mg、12%)を灰白色固体として得た。
ESI-MS [M +H] +: 590.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.27 - 8.23 (m, 1H), 8.06 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.43 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.72 (t, J = 4.9 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 4.96 (s, 2H), 4.48 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.88 (s, 3H), 2.98 (s, 3H), 2.72 - 2.67 (m, 1H), 2.65 - 2.61 (m, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 1.76 - 1.68 (m, 2H)。
実施例105
6-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(I-105)の合成


Figure 2024510504000192
5-シクロプロピル-3-フルオロピリジン-2-アミンの合成
5-クロロ-3-フルオロピリジン-2-アミン(5g、34.2mmol)のトルエン/H2O(100mL/10mL)溶液に、シクロプロピルボロン酸(4.4g、51.3mmol)、Pd(OAc)(762mg、3.4mmol)、Sphos(2.79g、6.8mmol)、及びKPO(21.7g、102mmol)を加えた。反応混合物を90℃で16時間撹拌した後、反応物を室温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過した。濾液をH2O(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをEtOAc/PE 0~35%で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、5-シクロプロピル-3-フルオロピリジン-2-アミン(4.5g、87%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 153.2。
2-((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオンの合成
5-シクロプロピル-3-フルオロピリジン-2-アミン(4.5g、29.6mmol)の1,4-ジオキサン(80mL)溶液に、2-(3-ブロモ-2-オキソプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(9.3g、33.0mmol)及びDIPEA(12.7g、98.6mmol)を加えた。反応混合物を85℃で18時間撹拌した。室温に冷却した後、反応物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(80mL×3)により抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをEtOAc/PE 0~30%で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、2-((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(9g、91%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 336.2。
(6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミンの合成
2-((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(6.0g、17.9mmol)のEtOH(80mL)溶液に、NHNH-HO(4.5g、71.6mmol、HO中80%溶液)を加えた。反応混合物を85℃で2時間撹拌した後、反応物を室温に冷却して白色固体を沈殿させた。混合物を濾過し、濾過物をEtOH(80mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをDCM/MeOH 0~10%で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、(6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(3.4g、93%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 206.2。
4-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
4-フルオロ-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(506mg、2.3mmol)のDMSO(15mL)溶液に、(6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(471mg、2.3mmol)及びKCO(938mg、6.8mmol)を加えた。得られた反応溶液を80℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをMeOH/DCM 0~7%で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、4-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(300mg、32%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 406.2
tert-ブチル((4-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-ニトロフェニル)スルホニル)カルバメートの合成
4-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-ニトロベンゼンスルホンアミド(300mg、0.74mmol)のDMF(10mL)溶液に、BocO(323mg、1.48mmol)、DMAP(45mg、0.37mmol)、及びDIPEA(380mg、2.96mmol)を加えた。反応物を室温で12時間撹拌し、次いで水(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)で精製して、tert-ブチル((4-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-ニトロフェニル)スルホニル)カルバメート(250mg、67%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 505.3。
tert-ブチル((2-アミノ-4-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)カルバメートの合成
tert-ブチル((4-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-ニトロフェニル)スルホニル)カルバメート(170mg、0.34mmol)とPd/C(50mg)とのMeOH/THF(5mL/5mL)中混合物を、H雰囲気下にて室温で30分間撹拌した。次いで、反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークをMeOH(30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをEtOH(10mL)中に再溶解させた。Fe(94mg、1.68mmol)及びNHCl(180mg、3.36mmol)をそれに加えた。得られた反応混合物を80℃で30分撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、EtOH(40mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、tert-ブチル((2-アミノ-4-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)カルバメート(100mg、62%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 476.2。
tert-ブチル((4-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)スルホニル)カルバメートの合成
tert-ブチル((2-アミノ-4-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)カルバメート(90mg、0.19mmol)のピリジン(2mL)溶液に、(1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(34mg、0.19mmol)及びTP(1.2g、1.9mmol、EtOAc中50%)を加えた。得られた反応混合物を、N下にて室温で30分間撹拌した。反応物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、tert-ブチル((4-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)スルホニル)カルバメート(70mg、58%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 636.2。
(1S,2S)-N-(5-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドの合成
tert-ブチル((4-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド)フェニル)スルホニル)カルバメート(70mg、0.11mmol)のMeOH(2mL)溶液に、HCl(1mL、4mmol、1,4-ジオキサン中4M)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、反応物を真空中で濃縮し、(1S,2S)-N-(5-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(70mg、粗製)を黄色油状物として得て、これを更に精製することなく使用した。ESI-MS [M +H]+: 536.2。
6-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシドの合成
(1S,2S)-N-(5-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-スルファモイルフェニル)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド(70mg、粗製)のEtOH(4mL)溶液にCsCO(97.8mg、0.3mmol)を加え、反応混合物を80℃で30分間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過し、EtOH(15mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)で精製し、6-(((6-シクロプロピル-8-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-3-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4H-ベンゾ[e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド(30mg、2工程で53%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 518.2. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.93 (s, 1H), 8.55 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.34 - 7.12 (m, 2H), 6.89 (dd, J = 12.5, 1.1 Hz, 1H), 6.73 (dd, J = 8.8, 2.1 Hz, 1H), 6.25 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.40 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.68 - 2.58 (m, 1H), 2.47-2.44 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 1.94-1.87 (m, 1H), 1.74 - 1.61 (m, 2H), 0.97 - 0.84 (m, 2H), 0.72 - 0.58 (m, 2H)。
実施例106
rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-106)の合成


Figure 2024510504000193
6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2-カルバルデヒドの合成
1-(6-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(100mg、0.33mmol)のDCM(10mL)中混合物に、Dess Martinペルヨージナン(348mg、0.82mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で20分間撹拌した。完了後、反応物をNa(飽和水溶液、10mL)、NaHCO(飽和水溶液、10mL)でクエンチし、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)で精製し、6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2-カルバルデヒド(50mg、51%)を黄色油状物として得た。ESI-MS [M +H]+: 300.1。
1-(6-シクロプロピル-2-(((2-(2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
Figure 2024510504000194
6-シクロプロピル-8-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-2-カルバルデヒド(40mg、0.13mmol)と、rac-2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-アミン(36mg、0.13mmol)とのDCM(4mL)及びMeOH(4mL)中混合物に、Ti(OiPr)(190mg、0.67mmol)を加えた。反応溶液をN下にて50℃で4時間撹拌した。室温に冷却した後、NaBHCN(25mg、0.39mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。混合物をHO(2mL)でクエンチし、Celite(登録商標)に通して濾過し、濾過ケークを(DCM/MeOH=10:1、10mL)で洗浄した。濾液をHO(10mL)で希釈し、DCM(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。残渣を、PE中20~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rac-1-(6-シクロプロピル-2-(((2-((1S*,2S*)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-8-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(29mg、39%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 560.3. 純度:97.8% (214nm), 98.5% (254nm), H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.93 - 7.91 (m, 2H), 7.60 - 7.58 (m, 1H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.07 - 7.04 (m, 1H), 6.90 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.91 (s, 2H), 4.55 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.72 - 2.66 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.02 - 1.97 (m, 1H), 1.76 - 1.68 (m, 2H), 0.87 - 0.85 (m, 4H)。
実施例107
1-(5-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-107)の合成
Figure 2024510504000195
1-(5-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
(7-ブロモ-5-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル)メタノール(266mg、1.0mmol)と3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(342mg、3.0mmol)とのジオキサン(10mL)中混合物に、Pd(dba)(92mg、0.1mmol)、Xantphos(12mg、0.2mmol)、及びCsCO(978mg、3mmol)をN下にて加えた。N下にて90℃で16時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾過ケークをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物を得て、これをDCM中3~10%MeOHで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーより精製して、1-(5-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(180mg、60%)を得た。ESI-MS [M +H] +: 301.1
5-シクロプロピル-7-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルバルデヒドの合成
1-(5-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(170mg、0.57mmol)のDCM(15mL)中混合物に、Dess Martinペルヨージナン(593.6mg、1.4mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応物をDCM(30mL)で希釈し、次いでNaHCO(飽和水溶液、20mL)及びNa(飽和水溶液、20mL)により洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、真空中で濃縮した。残渣を、PE中0~50%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、5-シクロプロピル-7-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(80mg、47%)を黄色固体として得た。ESI-MS [M +H]+: 299.1。
1-(5-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
5-シクロプロピル-7-(3-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(26.4mg、0.088mmol)と2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-アミン(33mg、0.088mmol)とのTHF(5mL)中混合物に、Ti(i-PrO)(125mg、0.44mmol)を加えた。反応混合物を70℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、MeOH(4mL)を反応物に加え、続いてNaBHCN(16mg、0.26mmol)を加えた。反応混合物を室温で更に30分間撹拌した。混合物をHO(10mL)によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗生成物を得て、これを分取TLC(溶離液:MeOH/DCM=15/1)により精製して、1-(5-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(24mg、42%)を黄色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+:656.3. H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.56 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.77 - 7.68 (m, 2H), 7.37 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.77 - 6.75 (m, 2H), 6.47 (s, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.76 - 4.52 (m, 12H), 2.97 (s, 3H), 2.85 - 2.80 (m, 1H), 2.74 - 2.70 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 2.02 - 1.97 (m, 1H), 1.92 - 1.87 (m, 1H), 1.81 - 1.76 (m, 1H), 1.05 - 1.00 (m, 2H), 0.75 - 0.71 (m, 2H)。
実施例108
1-(5-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(I-108)の合成
Figure 2024510504000196
6-(7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)-2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタンの合成
7-ブロモ-4-クロロ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン(1.7g、4.5mmol)と2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(2.3g、23mmol)のNMP(10mL)中混合物を、マイクロ波反応器内にて140℃で0.5時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、次いでEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0~6%)により精製して、6-(7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)-2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(1.87g、収率95%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 437.1
1-(5-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-(5-シクロプロピル-2-(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(50mg、0.17mmol)と6-(7-ブロモ-2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)キノリン-4-イル)-2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(74mg、0.17mmol)との1,4-ジオキサン(5mL)中混合物に、[Pd(シンナミル)Cl]2(17mg、0.033mmol)、Rockphos(31mg、0.067mmol)、及びCsCO(160mg、0.50mmol)を加えた。反応混合物をN下にて90℃で2時間撹拌し、次いで室温に冷却し、DCM(20mL)で希釈して、celite(登録商標)に通して濾過した。濾過ケークをDCM/MeOH(v/v=3/1、50mL)で洗浄し、次いで濾液を真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(溶出:DCM/MeOH=10/1)により精製し、1-(5-シクロプロピル-2-(((2-((1S,2S)-2-(4-メチルピリミジン-2-イル)シクロプロピル)-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-3-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(8.3mg、収率:7%)を白色固体として得た。
ESI-MS [M +H]+: 657.3, H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.44 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.18 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.82 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.67 (s, 1H), 6.22 (s, 1H), 5.38 (s, 2H), 4.74 (s, 4H), 4.65 (s, 2H), 4.49 (s, 4H), 3.00 (s, 3H), 2.77 - 2.70 (m, 1H), 2.64 - 2.58 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 2.05 - 2.00 (m, 1H), 1.83 - 1.76 (m, 1H), 1.72 - 1.66 (m, 1H), 1.06 - 1.01 (m, 2H), 0.79 - 0.75 (m, 2H)。
実施例109
例示的な化合物の血漿カリクレインに対する阻害活性。
ヒト活性型カリクレイン酵素の阻害について、発蛍光性ペプチド基質を用いる2つのアッセイフォーマットで化合物を評価した。一方のアッセイフォーマットでは、試薬の濃度は以下の通りであった:20mMのトリス(pH7.5)、1mMのEDTA、150mMの塩化ナトリウム、0.1%のPEG-400、0.1%のTriton X-100、500pMの活性型カリクレイン酵素、300uMのPro-Phe-Arg-7-アミド-4-メチルクマリン(PFR-AMC)基質。基質による反応開始の前に、酵素及びインヒビターを室温にて30分間プレインキュベートした。基質による開始後に、反応物を室温にて10分間インキュベートし、380nmでの励起による460nmでの蛍光発光をマイクロプレートリーダーで測定した。もう一方のアッセイフォーマットでは、試薬の濃度は以下の通りであった:20mMのトリス(pH7.5)、1mMのEDTA、150mMの塩化ナトリウム、0.1%のPEG-400、0.1%のTriton X-100、5pMの活性型カリクレイン酵素、300uMのPFR-AMC基質。基質による反応開始の前に、酵素及びインヒビターを室温にて30分間プレインキュベートした。基質による開始後に、反応物を室温にて18時間インキュベートし、380nmでの励起による460nmでの蛍光発光をマイクロプレートリーダーで測定した。
表6は、500pMの活性型カリクレインを用いるフォーマットでのアッセイの結果を提供する。表6に列挙した化合物について、EC50値を以下の範囲に従って報告する:A≦1.0nM;1.0nM<B≦10nM;10nM<C≦100nM;100nM<D≦6500nM;6500nM<E。

Figure 2024510504000197

Figure 2024510504000198
実施例110
ヒト及びラットの純粋血漿のアッセイ
エクスビボ環境での血漿カリクレインの阻害を分析するために、接触経路活性化血漿アッセイで化合物の力価を測定した。発蛍光性ペプチド基質アッセイにおいて、DMSOに溶解させた試験化合物を、96ウェルマイクロプレート中のクエン酸ナトリウムで収集したヒトまたはラットの血漿に加えた。あるいは、経口またはIVによって化合物を投与したラットからクエン酸血漿を収集した。pKal緩衝液(20mMのトリス-HCl(pH7.5)、150mMのNaCl、1mMのEDTA、0.1%のPEG-8000、及び0.1%のTritonX-100)で希釈した10nMのヒトFXIIa(Enzyme Research Laboratories)を血漿に加え、続いて100μMのプロ蛍光性(profluorescent)合成血漿カリクレイン基質PFR-AMC(同様にpKal緩衝液で希釈済み)を加えた。反応物中の最終血漿濃度は78%であった。マイクロプレートリーダーで、蛍光を励起/発光波長(それぞれ360nm/480nm)により5分間にわたって直ちにモニタリングした。得られた蛍光発光の線形増加(PFR-AMC基質のpKalタンパク質分解を反映)をフィットさせてタンパク質分解速度(経時的な蛍光単位)を抽出し、続いてこの速度を化合物インヒビター濃度に対してプロットした。得られたプロットを標準的4パラメーターIC50/IC90式にフィットさせ、最小/最大値、IC50/90、及び傾きを求めた。全ての実験工程を室温で実施した。表7にアッセイの結果を提供する。
表7に列挙した化合物について、IC90値を以下の範囲に従って報告する:A≦400nM;400nM<B≦1,500nM;1,500nM<C≦10,000nM;10,000nM<D≦22,000nM。

Figure 2024510504000199

Figure 2024510504000200
本発明の多くの実施形態を説明してきたが、本発明の化合物及び方法を利用する他の実施形態を提供するために本発明者らの基本例が変更されてもよいことは明らかである。したがって、本発明の範囲が、例として提示されている特定の実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲によって定義されるべきであることが理解されよう。
例示的実施形態の列挙
1.式(I):
Figure 2024510504000201
の化合物またはその薬学的に許容される塩
[式中:
Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式ヘテロアリーレン、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~6個のヘテロ原子を有する10~14員の三環式ヘテロアリーレン、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~6個のヘテロ原子を有する8~14員の飽和もしくは部分不飽和の二環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~6個のヘテロ原子を有する10~15員の飽和もしくは部分不飽和の三環式ヘテロシクリルであり、ここで、Cyは、0~6個の-R基で置換されており;
各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC脂肪族、フェニル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する6~12員のスピロ環式環系から選択される任意に置換された基、から独立して選択され;
各Rは、独立して、水素、あるいはC1~6脂肪族、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であり;
Xは、-N=または-NR-であり、ここでXは、シクロプロピル環に結合したCyの環原子に隣接しており;
各R及びRY’は、水素、ハロゲン、及び任意に置換されたC1~6脂肪族基から独立して選択され;
各R及びR’は、水素、ハロゲン、またはCNから独立して選択され;
Cyは、フェニル、8~10員の二環式アリール、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、もしくは酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員のヘテロアリールから選択される(ここで、Cyは、0~5個の-R基で置換されている);または
Cy及びRは、それらに介在する原子とともに、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する6~12員のスピロ環式環系を形成しており、ここで、Cy及びRによって形成された環(複数可)は、0~4個の-R基で置換されていてもよく;
各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC脂肪族、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基、から独立して選択され;
Lは、任意に置換されたC1~3炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-、-NR-、-S-、-SO-、もしくは-SO-で置き換えられている)であるか;またはLは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する任意に置換された5~6員の飽和もしくは部分不飽和のヘテロシクレンであり;
各Rは、水素、-(CH0~3OR、-(CH0~3C(O)OR、または任意に置換されたC1~6脂肪族基から独立して選択され;
Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員の二環式ヘテロアリール、または酸素、窒素、もしくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する6~12員の飽和もしくは部分不飽和の二環式ヘテロシクリルであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されており;
各Lは、共有結合、または任意に置換されたC1~6炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-もしくは-NR-で置き換えられている)から独立して選択され;
各Rは、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、Cy、またはC脂肪族から選択される任意に置換された基、から独立して選択され;
各Cyは、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員の飽和もしくは部分不飽和の二環式ヘテロシクリル、架橋ビシクル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員の飽和もしくは部分不飽和の二環式スピロヘテロシクリルから独立して選択され、ここで、Cyは0~4個のL-R基で置換されており;
各Lは、共有結合、または任意に置換されたC1~6炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-もしくは-NR-で置き換えられている)から独立して選択され;
各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC脂肪族、フェニル、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基、から独立して選択される]。
2.Cyが、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式ヘテロアリーレンであり、ここで、Cyが0~4個の-R基で置換されている、実施形態1に記載の化合物。
3.Cyが、0~4個の-R基で置換されたキノリニレンである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
4.Cyが、
Figure 2024510504000202
からなる群から選択され、
式中:
各Yが、=C(H)-または=N-から独立して選択され;
Wが、-C(O)-または-S(O)-から選択され;
Vが、=CH-または=N-から選択され;
*が、シクロプロピル環への結合点を表す、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
5.Cyが、
Figure 2024510504000203
からなる群から選択され、式中、*が、シクロプロピル環への結合点を表す、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
6.Cyが、
Figure 2024510504000204
からなる群から選択され、
式中:
*が、シクロプロピル環への結合点を表す、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
7. Cyが、
Figure 2024510504000205
からなる群から選択され、
式中、*が、シクロプロピル環への結合点を表す、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
8.Cyが、
Figure 2024510504000206
からなる群から選択され、
式中、*が、シクロプロピル環への結合点を表す、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
9. Cyが、
Figure 2024510504000207
からなる群から選択され、
式中、*が、シクロプロピル環への結合点を表す、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
10.各Rが、オキソ、ハロゲン、-CN、-N(R)、-N(R)S(O)R、-OR、あるいはC脂肪族、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する6~12員のスピロ環式環系から選択される任意に置換された基、から独立して選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
11.Xが、-N=である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
12.Xが、-NH-である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
13.Cyが、フェニル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリールから選択され、ここで、Cyが、0~4個の-R基で置換されている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
14.Cyが、フェニルであり、ここで、Cyが、0~4個の-R基で置換されている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
15.Cyが、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6員のヘテロアリールであり、ここで、Cyが、0~4個の-R基で置換されている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
16.Cyが、ピリミジニル基またはピリジニル基であり、ここで、Cyが、0~2個の-R基で置換されている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
17.Cyが、
Figure 2024510504000208
である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
18.Cyが、
Figure 2024510504000209
である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
19.Cyが、
Figure 2024510504000210
である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
20.各Rが、ハロゲンまたは任意に置換されたC脂肪族から独立して選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
21.R及びRx’の各々が、水素及びハロゲンから独立して選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
22.R及びRx’の各々が、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
23.R及びRx’のうちの一方が水素であり、他方がハロゲンである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
24.R及びRY’の各々が、水素及びハロゲンから独立して選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
25.R及びRY’の各々が、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
26.Lが、任意に置換されたC1~3炭化水素鎖であり、ここで、1~3個のメチレン単位が、-O-、-NR-、-S-、または-SO-で任意に置き換えられている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
27.Lが、任意に置換されたC1~3炭化水素鎖であり、ここで、1個のメチレン単位が、-O-、-NR-、-S-、または-SO-で任意に置き換えられている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
28.Lが、任意に置換されたC炭化水素鎖である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
29.Lが、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、ここで、1個のメチレン単位が、-NR-または-O-で任意に置き換えられている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
30.Lが、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、ここで、Cyに接続されたメチレン単位が、-NR-または-O-で置き換えられている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
31.Lが、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、ここで、Cyに接続されたメチレン単位が、-NR-で置き換えられている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
32.Lが、*-NHCH(Me)-であり、式中、*が、Cyへの結合点を表す、実施形態31に記載の化合物。
33.Lが、*-NHCH-であり、式中、*が、Cyへの結合点を表す、実施形態31に記載の化合物。
34.Lが、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、ここで、Cyに接続されたメチレン単位が、-O-で置き換えられている、実施形態1~30のいずれか1つに記載の化合物。
35.Lが、*-OCH(Me)-であり、式中、*が、Cyへの結合点を表す、実施形態34に記載の化合物。
36.Lが、*-OCH-であり、式中、*が、Cyへの結合点を表す、実施形態34に記載の化合物。
37.Lが、CyとCyとの間の2原子スペーサーを含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
38.Lが、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1個のヘテロ原子を有する任意に置換された5員の飽和または部分不飽和のヘテロシクレンである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
39.Lが、任意に置換された
Figure 2024510504000211
であり、式中、*が、Cyへの結合点を表す、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
40.L上の任意の置換基が、-(CH0~4R°、-(CH0~4OR°、-(CH0~4OC(O)R°、及び-(CH0~4N(R°)から独立して選択され、ここで、各R°が、独立して、上記で定義されかつ本明細書中のクラス及びサブクラスにおいて記載される通りである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
41.Cyが、8~10員の二環式アリールであり、ここで、Cyが、0~6個の-L-R基で置換されている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
42.Cyが、
Figure 2024510504000212
からなる群から選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
43.Cyが、
Figure 2024510504000213
からなる群から選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
44.前記化合物が、式II:
Figure 2024510504000214
の化合物またはその薬学的に許容される塩であって、式中、各R、R、R、R、及びRが、水素または-L-Rから独立して選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
45.R、R、R、R、及びRの各々が、水素または-L-Rから独立して選択され、ここで、各Lが、共有結合または任意に置換されたC1~6炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-または-NR-で置き換えられている)から独立して選択され;各Rが、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、Cy、またはC脂肪族から選択される任意に置換された基、から独立して選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
46.Rが、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
47.Rが、水素または-L-Rから選択され、ここで、Lが、共有結合であり、Rが、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-S(O)R、-S(O)N(R)、Cy、またはC脂肪族から選択される任意に置換された基、から選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
48.Cyが、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する5員の飽和または部分不飽和の単環式ヘテロシクリルである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
49.Rが、
Figure 2024510504000215
からなる群から選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
50.Rが、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
51.Rが、水素またはL-Rから選択され、ここで、Lが、共有結合であり、Rが、ハロゲン、-N(R)、-OR、Cy、または任意に置換されたC1~6脂肪族基から選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
52.Cyが、0~4個のL-R基で置換されたシクロプロピル基である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。いくつかの実施形態では、Lは、共有結合であり、Rは、ハロゲン及び任意に置換されたC1~6脂肪族から選択される。
53.Cyが、
Figure 2024510504000216
である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
54.Rが、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
55.前記化合物が、式III:
Figure 2024510504000217
の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、
式中、Xが、N、CH、またはC-L-Rであり;
各Xが、N、CH、またはC-L-Rから独立して選択され;
及びXが、独立してNまたはCであり、ここで、XまたはXのうちの少なくとも一方が、Cであり;
、X、X、及びXの各々が、N、CH、またはC-L-Rから独立して選択され;
nが、1または2である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
56.前記化合物が、式IV-a、IV-b、またはIV-c:
Figure 2024510504000218
の化合物またはその薬学的に許容される塩である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
57.前記化合物が、式V-a、V-b、またはV-c:
Figure 2024510504000219
の化合物またはその薬学的に許容される塩である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
58.R°が、水素またはメチルである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
59.R°が、水素または-OHである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
60.前記化合物が、式VI-a、VI-b、またはVI-c:
Figure 2024510504000220
の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、
が、水素またはL-Rであり、ここで、Lが共有結合であり、RがハロゲンまたはCyであり、Cyが、窒素から選択される1~2個のヘテロ原子を有する5員の飽和または部分不飽和の単環式ヘテロシクリルであり、Cyが、0~4個の-L-R基で置換されている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
61.Cyが、
Figure 2024510504000221
から選択される環である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
62.部分:
Figure 2024510504000222
(R、Rx’、R、またはRY’のうちの1つ以上が水素である場合を含む)が、*を付した2つの立体中心に結合したCy及びCy基に対して相対的なトランス配置にある、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
63.前記化合物が、*を付した2つの立体中心に関するラセミ混合物である、実施形態62に記載の化合物。
64.前記部分:
Figure 2024510504000223
(R、Rx’、R、またはRY’のうちの1つ以上が水素である場合を含む)の絶対立体化学が、以下:
Figure 2024510504000224
の通りである、実施形態1~62のいずれか1つに記載の化合物。
65.前記部分:
Figure 2024510504000225
(R、Rx’、R、またはRY’のうちの1つ以上が水素である場合を含む)の絶対立体化学が、以下:
Figure 2024510504000226
の通りである、実施形態1~62のいずれか1つに記載の化合物。
66.各R°が、水素、C1~6脂肪族、及び-OHから独立して選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
67.LのR°が、メチルである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
68.前記化合物が、化合物I-1~I-108、またはその薬学的に許容される塩から選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
69.先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物を含む、医薬組成物。
70.薬学的に許容される賦形剤を更に含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物を含む医薬組成物。
71.前記組成物が、経口投与に好適である、実施形態69または70に記載の組成物。
72.先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物または組成物を使用して、血漿カリクレインにより媒介される疾患または障害を処置する方法。
73.前記疾患または障害が、遺伝性血管浮腫である、実施形態72に記載の方法。
74.前記疾患または障害が、糖尿病黄斑浮腫である、実施形態72に記載の方法。
75.先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物または組成物を、それらを必要とする患者に投与することを含む、遺伝性血管浮腫を処置する方法。
76.先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物または組成物を、それらを必要とする患者に投与することを含む、糖尿病黄斑浮腫を処置する方法。
77.前記化合物の投与が、遺伝性血管浮腫の1つ以上の症状、特質、及び/または原因を、部分的または完全に阻害し、その発症を遅延させ、その重症度を低減し、及び/またはその発生率を低減する、実施形態73または75のいずれか1つに記載の方法。
78.前記化合物が、経口投与される、実施形態77に記載の方法。

Claims (30)

  1. 式(I):
    Figure 2024510504000227
    の化合物またはその薬学的に許容される塩
    [式中:
    Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式ヘテロアリーレン、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~6個のヘテロ原子を有する10~14員の三環式ヘテロアリーレン、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~6個のヘテロ原子を有する8~14員の飽和もしくは部分不飽和の二環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~6個のヘテロ原子を有する10~15員の飽和もしくは部分不飽和の三環式ヘテロシクリルであり、ここで、Cyは、0~6個の-R基で置換されており;
    各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC脂肪族、フェニル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する6~12員のスピロ環式環系から選択される任意に置換された基、から独立して選択され;
    各Rは、独立して、水素、あるいはC1~6脂肪族、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であり;
    Xは、-N=または-NR-であり、ここでXは、シクロプロピル環に結合したCyの環原子に隣接しており;
    各R及びRY’は、水素、ハロゲン、及び任意に置換されたC1~6脂肪族基から独立して選択され;
    各R及びR’は、水素、ハロゲン、またはCNから独立して選択され;
    Cyは、フェニル、8~10員の二環式アリール、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、もしくは酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員のヘテロアリールから選択される(ここで、Cyは、0~5個の-R基で置換されている);または
    Cy及びRは、それらに介在する原子とともに、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する6~12員のスピロ環式環系を形成しており、ここで、Cy及びRによって形成された環(複数可)は、0~4個の-R基で置換されていてもよく;
    各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC脂肪族、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリールから選択される任意に置換された基、から独立して選択され;
    Lは、任意に置換されたC1~3炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-、-NR-、-S-、-SO-、もしくは-SO-で置き換えられている)であるか;またはLは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する任意に置換された5~6員の飽和もしくは部分不飽和のヘテロシクレンであり;
    各Rは、水素、-(CH0~3OR、-(CH0~3C(O)OR、または任意に置換されたC1~6脂肪族基から独立して選択され;
    Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員の二環式ヘテロアリール、または酸素、窒素、もしくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する6~12員の飽和もしくは部分不飽和の二環式ヘテロシクリルであり、ここで、Cyは、0~6個の-L-R基で置換されており;
    各Lは、共有結合、または任意に置換されたC1~6炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-もしくは-NR-で置き換えられている)から独立して選択され;
    各Rは、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、Cy、またはC脂肪族から選択される任意に置換された基、から独立して選択され;
    各Cyは、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリール、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員の飽和もしくは部分不飽和の二環式ヘテロシクリル、架橋ビシクル(bicycle)、または酸素、窒素、もしくは硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員の飽和もしくは部分不飽和の二環式スピロヘテロシクリルから独立して選択され、ここで、Cyは0~4個のL-R基で置換されており;
    各Lは、共有結合、または任意に置換されたC1~6炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-もしくは-NR-で置き換えられている)から独立して選択され;
    各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC脂肪族、フェニル、3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基、から独立して選択される]。
  2. Cyが、
    Figure 2024510504000228
    からなる群から選択され、
    式中:
    各Yが、=C(H)-または=N-から独立して選択され;
    Wが、-C(O)-または-S(O)-から選択され;
    Vが、=CH-または=N-から選択され;
    *が、シクロプロピル環への結合点を表す、請求項1に記載の化合物。


  3. Figure 2024510504000229
    からなる群から選択され、式中、*が、シクロプロピル環への結合点を表す、請求項1または2に記載の化合物。
  4. Cyが、
    Figure 2024510504000230
    からなる群から選択され、式中:
    *が、シクロプロピル環への結合点を表す、請求項1または2に記載の化合物。
  5. Cyが、


    Figure 2024510504000231
    からなる群から選択され、式中、*が、シクロプロピル環への結合点を表す、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  6. 各Rが、オキソ、ハロゲン、-CN、-N(R)、-N(R)S(O)R、-OR、あるいはC脂肪族、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する6~12員のスピロ環式環系から選択される任意に置換された基、から独立して選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  7. Cyが、フェニル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリールから選択され、ここで、Cyが、0~4個の-R基で置換されている、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  8. Cyが、
    Figure 2024510504000232
    である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  9. 各Rが、ハロゲンまたは任意に置換されたC脂肪族から独立して選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  10. Lが、任意に置換されたC1~3炭化水素鎖であり、ここで、1~3個のメチレン単位が、-O-、-NR-、-S-、または-SO-で任意に置き換えられている、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  11. Lが、*-NHCH(Me)-、*-NHCH-、*-OCH(Me)-、または*-OCH-であり、式中、*が、Cyへの結合点を表す、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  12. Lが、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1個のヘテロ原子を有する任意に置換された5員の飽和または部分不飽和のヘテロシクレンである、請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物。
  13. Cyが、8~10員の二環式アリールであり、ここで、Cyが、0~6個の-L-R基で置換されている、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  14. Cyが、
    Figure 2024510504000233
    からなる群から選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  15. 前記化合物が、式II:


    Figure 2024510504000234
    の化合物またはその薬学的に許容される塩であって、式中、各R、R、R、R、及びRが、水素または-L-Rから独立して選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  16. 、R、R、R、及びRの各々が、水素または-L-Rから独立して選択され、ここで、各Lが、共有結合または任意に置換されたC1~6炭化水素鎖(1~3個のメチレン単位が任意にかつ独立して、-O-または-NR-で置き換えられている)から独立して選択され;各Rが、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、Cy、またはC脂肪族から選択される任意に置換された基、から独立して選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  17. が、水素である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  18. が、水素または-L-Rから選択され、ここで、Lが、共有結合であり、Rが、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-S(O)R、-S(O)N(R)、Cy、またはC脂肪族から選択される任意に置換された基、から選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  19. が、水素である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  20. が、水素またはL-Rから選択され、ここで、Lが、共有結合であり、Rが、ハロゲン、-N(R)、-OR、Cy、または任意に置換されたC1~6脂肪族基から選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  21. が、水素である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  22. 前記化合物が、式III:


    Figure 2024510504000235
    の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、
    式中、Xが、N、CH、またはC-L-Rであり;
    各Xが、N、CH、またはC-L-Rから独立して選択され;
    及びXが、独立してNまたはCであり、ここで、XまたはXのうちの少なくとも一方が、Cであり;
    、X、X、及びXの各々が、N、CH、またはC-L-Rから独立して選択され;
    nが、1または2である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  23. 前記化合物が、式IV-a、IV-b、またはIV-c:
    Figure 2024510504000236
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  24. 前記化合物が、式V-a、V-b、またはV-c:
    Figure 2024510504000237
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  25. 前記化合物が、式VI-a、VI-b、またはVI-c:
    Figure 2024510504000238
    の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、
    が、水素またはL-Rであり、ここで、Lが共有結合であり、RがハロゲンまたはCyであり、Cyが、窒素から選択される1~2個のヘテロ原子を有する5員の飽和または部分不飽和の単環式ヘテロシクリルであり、Cyが、0~4個の-L-R基で置換されている、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  26. Cyが、
    Figure 2024510504000239
    から選択される環である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  27. 前記化合物が、表Aから選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  28. 先行請求項のいずれか1項に記載の化合物を含む、医薬組成物。
  29. 先行請求項のいずれか1項に記載の化合物または組成物を使用して、血漿カリクレインにより媒介される疾患または障害を処置する方法。
  30. 前記疾患または障害が、遺伝性血管浮腫または糖尿病黄斑浮腫である、請求項29に記載の方法。

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