JP2024509217A - 分岐式質量分光計 - Google Patents

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Abstract

質量分光計は、複数のイオンを上流イオン源から受け取るための入口と、それを通してイオンがイオンガイドから出て行く出口とを有する少なくとも1つのイオンガイドと、イオンガイドから出て行くイオンのうちの少なくとも一部を受け取るための入口と、少なくとも2つの出口とを有するイオン経路指定デバイスと、第1の出口に対して位置付けられ、第1の出口を介してイオン経路指定デバイスから出て行くイオンを受け取る第1の質量分光計と、第2の出口に対して位置付けられ、第2の出口を介してイオン経路指定デバイスから出て行くイオンを受け取る第2の質量分光計とを含む。

Description

(関連出願)
本願は、その内容が、その全体として本明細書に組み込まれる2021年3月8日に出願され、「Bifurcated Mass Spectrometer」と題された米国仮出願第63/157,964号の優先権を主張する。
本開示は、概して、質量分光計および質量分光測定を実施する方法、例えば、分岐したイオン経路を提供し得る質量分光計を対象とし、イオン経路の各々に沿って質量分光計が位置付けられ得る。
質量分光測定(MS)は、定性的および定量的用途の両方で、試験化学物質の構造を決定するための分析技法である。MSは、未知の化合物を識別し、分子中の原子元素の組成を決定し、その断片化を観察することによって化合物の構造を決定し、混合されたサンプル中の特定の化学化合物の量を定量化するために有用であり得る。質量分光計は、化学成分をイオンとして検出し、したがって、分析物の荷電イオンへの変換が、サンプリングプロセスの間に起こらなければならない。
様々な質量分析器が、前駆体イオンおよび/または前駆体イオンの断片化を介して発生させられる生成イオンの質量分析を提供するために、質量分光計内で採用され得る。そのような質量分析器のいくつかの例は、とりわけ、飛行時間質量分析器および四重極質量分析器を含む。各質量分析器は、ある利点および欠点を提供し得る。例えば、飛行時間および四重極質量分析器は、その分解能、コスト、速度、デューティサイクル、透過効率等において、異なり得る。異なる質量分析器を有する異なる質量分光計(例えば、飛行時間質量分光計および四重極質量分光計)を使用して、サンプルの異なる部分を分析し、1つの質量分析器を介して取得される情報を別の質量分析器を介して取得されるそれで増加させることが可能である。
しかしながら、上記のアプローチは、いくつかの欠点に悩まされる。例えば、そのようなアプローチは、時間がかかり得、複数の質量分光計の所有を要求する。
故に、改良された質量分光計および質量分光測定の方法の必要性が存在する。
一側面では、質量分光計が、開示され、それは、複数のイオンを上流イオン源から受け取るための入口と、それを通してイオンがイオンガイドから出て行く出口とを有する少なくとも1つのイオンガイドと、イオンガイドから出て行くイオンのうちの少なくとも一部を受け取るための入口と、それを通してイオンがイオン経路指定デバイスから出て行き得る少なくとも2つの出口とを有するイオン経路指定デバイスとを備えている。第1の質量分光計が、第1の出口に対して位置付けられ、第1の出口を介してイオン経路指定デバイスから出て行くイオンを受け取り、第2の質量分光計が、第2の出口に対して位置付けられ、第2の出口を介してイオン経路指定デバイスから出て行くイオンを受け取る。
いくつかの実施形態では、質量分光計は、イオン経路指定デバイスの入口を介して受け取られたイオンの2つの出口間での分配を制御するためにイオン経路指定デバイスに動作可能に結合されたコントローラを含むことができる。コントローラは、イオン経路指定デバイスの入口を介して受け取られたイオンが異なる時間間隔中に該出口の各々に向かわせられるための1つ以上の制御信号をイオン経路指定デバイスに印加するように構成されることができる。例えば、コントローラは、イオン受け取りデバイスの入口を介して受け取られたイオンを交互する時間間隔中にその出口に向かわせるための1つ以上の制御信号を印加するように構成されることができる。
いくつかの実施形態では、コントローラは、受け取られたイオンの一部を該出口のうちの1つに、受け取られたイオンの別の部分を他の出口に実質的に同時に向かわせるための1つ以上の制御信号をイオン経路指定デバイスに印加するように構成される。
いくつかの実施形態では、第1質量分光計と第2の質量分光計とは、異なる質量分析器を含む。例として、いくつかのそのような実施形態では、質量分析器のうちの1つは、四重極質量分析器であることができ、他の質量分析器は、飛行時間質量分析器であることができる。
イオン経路指定デバイスは、様々な異なる方法において実装されることができる。例として、いくつかの実施形態では、イオン経路指定デバイスは、分岐四重極構造を有することができる。他の実施形態では、イオン経路指定デバイスは、静電偏向器を含むことができる。いくつかのそのような実施形態では、質量分光計は、イオン経路指定デバイスによって受け取られたイオンのうちの少なくとも一部をその出口のうちの1つに向かわせるためのDC電圧を静電偏向器に印加するためのDC電圧源を含むことができる。例えば、コントローラは、DC電圧源が異なる時間間隔中に受け取られたイオンをイオン経路指定デバイスの2つの出口の中に向かわせるための1つ以上の電圧パルスを静電偏向器に印加するように、制御信号をDC電圧源に印加するように構成されることができる。
いくつかの実施形態では、第1および第2の質量分光計のうちの少なくとも1つは、イオン経路指定デバイスの出口を通して出て行くイオンの中から、所望の範囲内のm/z比を有する前駆体イオンを選択するために、その質量分光計に関連付けられたイオン経路指定デバイスの出口の下流に位置付けられた質量フィルタを含む。
いくつかの実施形態では、衝突セルが、複数の生成イオンを発生させるように、前駆体イオンのうちの少なくとも一部の断片化を引き起こすために、質量フィルタの下流に位置付けられる。いくつかのそのような実施形態では、衝突セルは、多極構成、例えば、四重極構成に配置され、前駆体イオンの半径方向閉じ込めを提供するために、それらへのRFおよび/またはDC電圧の印加のために構成された複数のロッドを含むことができる。質量分析器は、生成イオンのうちの少なくとも一部を受け取り、その質量分析を提供するために、衝突セルの下流に配置されることができる。原理上、任意の質量分析器は、採用されることができる。例えば、限定ではないが、質量分析器は、とりわけ、四重極質量分析器、飛行時間質量分析器、静電軌道トラップ、静電線形イオントラップ、FT-ICR、MR-TOF、トロイダルイオントラップのいずれかであることができる。
いくつかの実施形態では、質量フィルタは、多極構成、例えば、四重極構成に配置され、該所望の範囲内のm/z比を有するイオンのための選択を促進するための電磁場を発生させるために、それらへのRFおよび/またはDC電圧の印加のために構成された複数のロッドを含む。
異なる質量分析器を伴う2つ以上の質量分光計が、単一システムにおいて使用されることができるので、器具の占有面積は、より小さくされることができ、所有コストは、減らされることができ、プラットフォーム間の器具変動性は、最小化されることができる。
本教示の種々の側面のさらなる理解は、下記に簡単に議論される関連付けられた図面と併せて、以下の詳細な説明を参照することによって取得されることができる。
図1は、本教示のある実形態による質量分光計を図式的に描写する。 図2は、図1に示される質量分光計の実装の例を図式的に描写する。 図3Aは、本教示による質量分光計において使用するために好適なイオン経路指定デバイスの例を図式的に描写する。 図3Bは、規則的時間間隔において、電極を交互に活性化および非活性化するDC電圧源を図式的に描写する。 図4Aは、本教示による質量分光計において使用するために好適なイオン経路指定デバイスの別の例を図式的に描写する。 図4B-4Eは、各電極へのDC電圧印加の異なる構成に基づいて複数の出口に経路指定されているイオンを図式的に描写する。 図4B-4Eは、各電極へのDC電圧印加の異なる構成に基づいて複数の出口に経路指定されているイオンを図式的に描写する。 図5は、イオン経路指定デバイスの出口から検出器につながるイオン経路のうちの1つが湾曲される本教示のある実施形態による質量分光計の概略図である。 図6は、レーザビームが複数の前駆体イオンの光解離を引き起こすために採用される図5に描写される質量分光計の実装の例の概略図である。 図7は、本教示のある実施形態によるコントローラの実装の例を図式的に描写する。
本教示は、概して、質量分光計および質量分光測定を実施する関連付けられた方法を対象とし、イオン経路指定デバイス(本明細書では、分岐デバイスとも称される)が、イオンを2つのイオン経路の中に向かわせるために採用され、質量分析器を有する質量分光計ユニットが、2つのイオン経路のうちの各々において組み込まれている。いくつかの実施形態では、1つの経路は、イオンを四重極質量分析器に向かわせ、他のイオン経路は、イオンを飛行時間質量分析器に向かわせる。
種々の用語は、当技術分野におけるその通常の意味に従って、本明細書で使用される。本明細書で使用されるような用語「約」は、最大で10%の数値の変動を示すように意図される。本明細書で使用されるような用語「実質的に」は、最大で10%完全な状態または条件からそれ得る条件または状態を指す。
本明細書に説明される実施形態の例は、本教示の側面を実装するための複数のモジュールを含むことができるが、本教示による例示的プロセスの種々の側面も、1つまたは複数のモジュールによって実施され得ることを理解されたい。加えて、コントローラ/制御ユニットという用語が、ハードウェア/ファームウェア/ソフトウェアまたはそれらの組み合わせにおいて実装され得るモジュールを指すことを理解されたい。いくつかの実施形態では、コントローラは、プロセッサと、メモリと、その種々のコンポーネント間の通信を提供するための1つ以上の通信バスとを含むことができる。例えば、質量スペクトルを発生させるためのイオン検出信号の分析等の本明細書に開示される種々の方法を実施するための命令は、1つ以上のメモリモジュール内に記憶され、方法を実装するためにプロセッサによってランタイム中に使用されることができる。
図1は、本教示のある実施形態による質量分光計100を図式的に描写し、それは、複数のイオンを発生させるためのイオン源102と、イオン源によって発生させられるイオンのイオン経路指定デバイス106(分岐デバイス)への伝送のための1つ以上の輸送イオン光学系104とを含む。例として、輸送イオン光学系104は、1つ以上のイオンガイド、イオンレンズ等を含むことができる。
イオン経路指定デバイス106は、イオンを輸送イオン光学系104から受け取り、受け取られたイオンを少なくとも2つの出口間で分配し、少なくとも2つの出口のうちの1つは、飛行時間(TOF)質量分析器を有する質量分光計107に接続され、別のものは、四重極質量分析器を有する別の質量分光計108に接続されている。質量分光計107は、所望の範囲内のm/z比を有する受け取られたイオンのうちの少なくとも一部を選択するための質量フィルタと、選択されたイオン(本明細書では、前駆体イオンとも称される)を受け取り、少なくともそれらのうちの一部の断片化を引き起こし、複数の生成イオンを発生させる下流衝突セルとを含む。イオンレンズ等の1つ以上のイオン光学系が、例えば、下記に議論されるように、例えば、イオンが質量フィルタおよび/または衝突セルの中に導入されるとき、イオンを集束させるために、および向かわせるために採用されることができる(質量フィルタ、衝突セル、および関連付けられたイオン光学系は、本明細書では、集合的に、Qq 107aと称される)。飛行時間質量分析器107bと、飛行時間質量分析器107bの下流に配置されたイオン検出器107cとは、生成イオンを受け取り、協働して、生成イオンのある質量スペクトル提供する。
質量分光計108は、イオン経路指定デバイス106の他の出口を介して受け取られたイオンのうちの少なくとも一部を選択するための質量フィルタ(例えば、四重極質量フィルタ)と、質量フィルタによって選択されたイオン(本明細書では、前駆体イオンとも称される)の少なくとも一部の断片化を引き起こし、複数の生成イオンを発生させるための衝突セルとを含む。四重極質量分析器は、生成イオンを受け取り、当技術分野において公知の様式において、その質量分析を可能にすることができる(質量フィルタ、衝突セル、および下流質量分析器は、集合的に、本明細書では、QqQ 108aと称される)。イオン検出器108bは、質量検出信号を発生させるために、四重極質量分析器から出て行くイオンを受け取ることができ、質量検出信号は、生成イオンの質量スペクトルを発生させるために採用されることができる。
図2は、質量分光計100(本実装は、本明細書では、質量分光計200と称される)の実装の例を図式的に描写し、それは、複数のイオンを発生させるためのイオン源202を含む。様々なイオン源が、本教示の実践において採用されることができる。好適なイオン源のいくつかの例は、限定ではないが、MALDI(マトリクス支援レーザ脱離/イオン化)、ESI(エレクトロスプレーイオン源)、ナノESI、APCI(大気圧化学イオン化)イオン源を含む。
発生させられたイオンは、カーテンプレート204のオリフィス204aと、カーテンプレート204の下流に位置付けられ、ガスカーテンチャンバがオリフィスプレート206とカーテンプレート204との間に形成されるようにカーテンプレート204から分離される、オリフィスプレート206のオリフィス206aとを通過する。カーテンガス供給源(図示せず)が、カーテンプレート204とオリフィスプレート206との間に(例えば、窒素の)カーテンガス流動を提供し、大きい中性粒子をクラスタ分離および排気することによって、質量分光計の下流区分を清浄に保つことに役立つことができる。カーテンチャンバは、高い圧力(例えば、大気圧を上回る圧力)において維持されることができる一方、質量分光計の下流区分は、1つ以上の真空ポンプ(図示せず)を通した排気によって1つ以上の選択された圧力において維持されることができる。
本実施形態では、カーテンプレートおよびオリフィスプレートのオリフィス204aおよび206aを通過するイオンは、イオン光学系Qjet(登録商標)によって受け取られ、Qjetは、質量分光計の下流コンポーネントへの伝送のためのイオンビームを形成するように四重極構成において配置された4つのロッド208(そのうちの2つが図2において見えている)を備えている。使用時、イオン光学系Qjetは、ガス動力学および無線周波数場の組み合わせを使用して、カーテンプレート206の開口部を通して受け取られたイオンを捕捉し、集束させるために採用されることができる。
イオンビームは、Qjetイオン光学系から出て行き、レンズIQ0を介して後続のイオンガイドQ0の中に集束させられ、Q0は、四重極構成に配置された4つのロッド210(その2つが、図2において見えている)を含み、RFおよび/またはDC電圧が、イオンがイオンガイドQ0を通過するときにイオンを集束させるために、4つのロッド210に印加され得る。他の実施形態では、六重極または八重極構成等の他の多極構成も、利用されることができる。いくつかの実施形態では、イオンガイドQ0の圧力は、例えば、約1mTorr~約25mTorrの範囲内、例えば、約10mTorrに維持されることができる。
イオンガイドQ0は、本教示のある実施形態によると、イオンレンズIQ1と、短太レンズST1(Brubakerレンズとして機能する)とを介して、イオンをイオン経路指定デバイス212に送達する。イオン経路指定デバイス212は、イオンガイドQ0から出て行くイオンがイオン経路指定デバイス212に入る入口212aと、第1の出口212bと、第2の出口212cとを含み、イオンは、第1の出口212bおよび第2の出口212cを通してイオン経路指定デバイス212から出て行き得る。
本実施形態では、コントローラ214は、イオン経路指定デバイス212に動作可能に結合され、下記に議論されるそれら等の事前に定義されたプロトコルに従って、入口212aを介して受け取られたイオンを第1の出口212bと第2の出口212cとの間で分配するように、1つ以上の制御信号をイオン経路指定デバイス212に印加する。
イオン経路指定デバイス212は、様々な異なる方法において実装されることができる。本実施形態では、イオン経路指定デバイス212は、静電偏向器として実装される。図3Aに図式的に示されるように、静電偏向器300は、第1の電極301と第2の電極302とを含むことができ、それらは、互いに対向して位置付けられ、第1の通路303をそれらの間に提供し、第1の通路303は、静電偏向器300の入口300aから第1の出口300bまで延びている。第2の電極302は、第2の通路305を提供する開口部を含み、イオンは、第1の電極301の活性化時、第2の通路305を通して、その第2の出口300cを介して、静電偏向器300から出て行き得る。例えば、電圧源310は、第1の電極301に電気的に接続され、静電偏向器300の入口300aを介して受け取られたイオンを第2の通路305の中に偏向するために、事前に定義されたプロトコルに従って、例えば、選択された時間間隔において第1の電極301を活性化するように、電圧パルスを第1の電極301に印加し、偏向されたイオンは、第2の通路305を通して、第2の出口300cを介して静電偏向器300から出て行き得る。本実施形態では、DC電圧源310は、コントローラ312の制御下で動作し、コントローラ312は、電圧パルスを静電偏向器300の第1の電極301に印加するための制御信号をDC電圧源310に印加するように構成されている。
例えば、いくつかの実施形態では、コントローラ312は、図3Bに図式的に示されるように、規則的時間間隔において、第1の電極301を交互に活性化および非活性化するように、DC電圧源がDC電圧パルスを第1の電極301に印加するように、制御信号をDC電圧源310に印加するように構成される。さらに、いくつかの実施形態では、電極301を活性化することに加え、誘引電圧が、イオンを出口ポート300cに向かって誘導することに役立つように、電極302に印加されることができる(例えば、イオンが正に荷電されるとき、負の電圧)。
図4Aは、イオン経路指定デバイス212の実装の別の例を図式的に描写し、それは、分岐四重極構造を有する。図4Aに図式的に示されるように、分岐四重極構造400は、第1の電極401と、第2の電極402と、第3の電極403と、第4の電極404とを含むことができる。第1の電極401および第2の電極402は、図4Aに示されるように、第3の電極403および第4の電極404に対向して位置付けられる一方、第1の電極401および第4の電極404は、互いに対角線的に面し、第2の電極402および第3の電極403は、互いに対角線的に面する。入口400aが、第1の電極401と第3の電極403との間に形成され、第1の出口400bが、第2の電極402と第4の電極404との間に形成され、第2の出口400cが、第1の電極401と第2の電極402との間に形成される。さらに、第3の出口400dが、第3の電極403と第4の電極404との間に形成される。各電極は、電圧源410に電気的に接続され、電圧源410は、コントローラ412の制御下で動作する。コントローラ412は、入口400aを通して分岐四重極構造400に入るイオンを第1の出口400b、第2の出口400c、または第3の出口400dのうちの1つを通して出て行くように向かわせる(または、操向する)ための制御信号を電圧源410に印加するように構成される。
例えば、動作時、正に荷電されたイオンを第1の出口400bのほうに向かわせるために、コントローラ412は、図4Bに示されるように、第1の電極401および第3の電極403を活性化し、第2の電極402および第4の電極404を非活性化することができる。本実施形態では、正のイオンを第1の出口400bのほうに向かわせるために、電極402および404は、電極401および403より低い電位に保持されることができる。さらに、正のイオンを第2の出口400cのほうに向かわせるために、電極401は、電極402および403より誘引性の電位に保持されることができる一方、電極404は、電極402および403より反発性電位に保持される。
いくつかの実施形態では、正に荷電されたイオンを第1の出口400bのほうに向かわせるために、コントローラ412は、図4Dに示されるように、正のDC電圧を第1の電極401および第3の電極403に印加し、負のDC電圧を第2の電極402および第4の電極404に印加することができる。正に荷電されるイオンを第2の出口400cのほうに向かわせるために、コントローラ412は、図4Eに示されるように、電極402および403に印加される電位に対して正のDC電圧を第4の電極404に、電極402および403に印加される電位に対して負のDC電圧を第1の電極401に印加することができる。
コントローラ412は、イオン経路指定デバイス400の入口400を介して受け取られるイオンが異なる時間間隔中に第1の出口400b、第2の出口400c、および第3の出口400dの各々に向かわせられるように、1つ以上の制御信号をイオン経路指定デバイス400に印加するように構成されることができる。例えば、コントローラ412は、交互する時間間隔中にイオンを第1の出口400b、第2の出口400c、および第3の出口400dに向かわせるための1つ以上の制御信号を印加するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、コントローラ412は、実質的に同時に、受け取られたイオンの一部を出口のうちの1つに、受け取られたイオンの別の部分を出口のうちの別の1つに向かわせるための1つ以上の制御信号をイオン経路指定デバイス400に印加するように構成され得る。
図1および2を再び参照すると、本実施形態では、質量分光計107は、飛行時間質量分析器107bを含み、質量分光計108は、四重極質量分析器108aを含む。
より具体的に、質量分光計107は、イオン経路指定デバイス212の第1の出口212bから出て行くイオンを下流イオンガイドQ1の中に受け取り、Q1は、質量フィルタとして機能するように構成される。本実施形態では、イオンガイドQ1は、四重極構成に配置された(但し、他の実施形態では、他の多極構成も、採用されることができる)4つのロッド222を含み、RFおよび/またはDC電圧が、4つのロッド222に印加され得る。いくつかの実施形態では、イオンガイドQ1は、例えば、約1E-16~約1E-4Torrの範囲内の圧力に維持され得る真空チャンバ内に据え付けられることができる。
上で記載したように、本実施形態では、イオンガイドQ1は、四重極ロッド組として構成され、着目イオンおよび/または着目イオン範囲を選択するための従来の透過RF/DC四重極質量フィルタとして動作させられることができる。例として、イオンガイドQ1は、RFおよび/またはDC電圧源を介して、質量分解モードにおける動作のために好適なRF/DC電圧を提供されることができる。例えば、印加されるRFおよびDC電圧のパラメータは、イオンガイドQ1が選定されたm/z比の透過窓を確立するように選択されることができ、それによって、これらのイオンは、殆ど混乱させられずにイオンガイドQ1を横断し得る。しかしながら、透過窓の外側に該当するm/z比を有するイオンは、四重極ロッド組内で安定軌道を達成せず、イオンガイドQ1を横断することを防止され得る。この動作モードは、イオンガイドQ1のための1つの可能な動作モードにすぎないことを理解されたい。
本実施形態では、イオンガイドQ1によって選択されたイオンは、短太レンズST2を介して、衝突セルq2の中に集束させられる。本実施形態では、衝突セルq2は、入口レンズIQ2と、例えば、約1mTorr~約10mTorrの範囲内の圧力に維持され得る加圧されたコンパートメントとを含むが、他の圧力も、このまたは他の目的のために使用されることができる。好適な衝突ガス(例えば、窒素、アルゴン、ヘリウム等)は、衝突セルq2によって受け取られたイオンのうちの少なくとも一部を断片化するために、ガス入口(図示せず)を経由して提供されることができる。本実施形態では、衝突セルq2は、四重極構成に配置された4つのロッド224を含み、RFおよび/またはDC電圧が、前駆体および生成イオンの半径方向閉じ込めを提供し得る電磁場を発生させるために、4つのロッド224に印加され得る(本図に示されない1つ以上のRFおよび/またはDC電圧源を介して)。
生成イオンは、衝突セルq2から、衝突セルq2の出口ポートを介して出て行き、出口レンズIQ3と、一対のイオンレンズ216および218とによって、飛行時間質量分析器220の中に集束させられる。飛行時間質量分析器220は、当技術分野において公知の様式において、生成イオンの質量スペクトルを提供する。
図1および2を継続して参照すると、イオン経路指定デバイス212から第2の出口212cを介して出て行くイオンは、イオンレンズIQ4および短太レンズST3を介して、別の質量フィルタQ1によって受け取られ、Q1は、イオンの集束を提供する。上で議論される質量フィルタQ1と同様、質量フィルタQ1は、質量分解モードにおいて、これらのイオンが、殆ど混乱させられずにQ1を横断し得るように、選定されるm/z比の透過窓を確立するように機能することができる。
再び、質量分光計107と同様、質量分光計108は、質量フィルタQ1の下流に位置付けられた別の衝突セルq2を含み、それは、短太レンズST4を介して、質量フィルタQ1によって選択されたイオンを受け取る。衝突セルq2は、上で議論される上記の衝突セルq2と同様、上流質量フィルタから受け取られたイオンのうちの少なくとも一部を断片化し、複数の生成イオンを発生させるように機能する。
衝突セルq2によって発生させられる生成イオンは、短太レンズST5を介して下流四重極質量分析器Q3によって受け取られ、ST5は、生成イオンを四重極質量分析器Q3の中に集束させるように機能する。四重極質量分析器Q3は、四重極構成で互いに対して配置された4つのロッド232を含み、それらへのRFおよび/またはDC電圧が、生成イオンの質量分析を提供するために、当技術分野において公知の様式において印加され得る。質量フィルタとしての機能を果たす場合、RFおよびDC電圧は、同時に傾斜をつけられ、質量スペクトルを発生させることができる。イオントラップ(隔離なし)としての機能を果たす場合、RF電圧は、トラップの外にイオンを走査し、質量スペクトルを発生させるために傾斜をつけられる。
いくつかの実施形態では、イオン経路指定デバイス212に結合される、質量分光計107および108のうちの少なくとも1つは、その入口からその検出器まで、湾曲イオン経路を提供することができる。そのような湾曲イオン経路は、ある利点を提供することができる。例えば、下記にさらに詳細に議論されるように、器具の高さ、電子エンクロージャのサイズを減らし、および/または衝突セルの出口に近接した生成イオンのうちの少なくとも一部の紫外線(UV)光解離を可能にすることができる。
例として、図5は、本教示のある実施形態による質量分光計の概略図であり、その中に四重極質量分析器108aが質量分析のために採用される質量分光計108は、湾曲イオン経路を提供するように構成される。上で説明されるように、質量分光計108は、イオンレンズIQ5および短太レンズST3を介してイオンを受け取る質量フィルタQ1を含む。しかしながら、本実施形態では、質量フィルタQ1の下流に配置された衝突セルq2は、衝突セルq2の入口からその出口まで延び、四重極構成に従って配置された4つの湾曲ロッドを含む。
本実施形態では、衝突セルq2は、ガス(例えば、窒素、アルゴン等)で加圧され、上流質量フィルタQ1から受け取られたイオンのうちの少なくとも一部の断片化を引き起こす。生成イオンは、次いで、短太レンズST5と、質量分析器Q3から出て行くイオンを検出する下流イオン検出器230とを介して、下流質量分析器Q3によって受け取られる。湾曲衝突セルq2に起因して、イオン検出器230を含む質量分光計は、飛行時間質量分析器220に隣接して、および/またはそれと平行に設置され、それによって、質量分光計システムがよりコンパクトになることを可能にすることができる。
図6は、四重極質量分光計108の別の実施形態を示し、それは、図5に描写される分光計に関連して上で議論されるものと同じ構造を有する。しかしながら、この質量分析計では、加圧されたガスを採用し、イオン断片化を引き起こすのではなく、レーザ601によって発生させられるレーザビーム602(例えば、UVレーザビーム)が、衝突セルq2の中に(例えば、その出口に近接して)向かわせられ、衝突セルq2によって受け取られたイオンのうちの少なくとも一部の光解離を引き起こす。いくつかの実施形態では、レーザは、衝突セルチャンバ上に搭載され、イオンが活性化ゾーン(例えば、q2、IQ7、ST5、またはQ3の出口)内にあるとき、パルスを発するようにされることができる。いくつかの実施形態では、レーザ放射は、窓を介して、衝突セルq2の中に導入されることができ、窓は、例えば、(1)ビームを質量分光計の中に導入するために、レーザとq2との間に、(2)ビームがq2に入ることを可能にするために、q2のエンクロージャ上に位置付けられることができる。さらに、窓は、検出器の後に位置付けられ、ビームが質量分光計チャンバから出て行くことを可能にすることができる。そのような実施形態では、2つの窓は、IQ7の出口孔開口と整列させられることができる。
上で記述されるように、上で議論されるような本教示の種々の側面を実践するために採用されるコントローラは、ハードウェア/ファームウェア/ソフトウェアまたはそれらの組み合わせにおいて実装されることができる。例として、図7は、プロセッサ702と、ランダムアクセスメモリ(RAM)モジュール704と、恒久的メモリモジュール706と、プロセッサ702がコントローラ700の他のコンポーネントと通信することを可能にする通信バス708とを含むコントローラ700の実装の例を図式的に描写する。いくつかの実施形態では、コントローラ700の異なる機能を実施するための(例えば、静電偏向器を活性化および非活性化すること、および/またはイオン検出器によって発生させられた検出信号を分析することを行うための)種々の命令が、恒久的メモリモジュール706内に記憶されることができ、プロセッサ702によってランタイム中にRAMモジュール704に転送されることができ、それは、それぞれの機能を実施するためにそれらの命令を実行することができる。

Claims (20)

  1. 質量分光計であって、前記質量分光計は、
    少なくとも1つのイオンガイドであって、前記少なくとも1つのイオンガイドは、複数のイオンを上流イオン源から受け取るための入口と、イオンが前記イオンガイドから出て行く出口とを有する、少なくとも1つのイオンガイドと、
    イオン経路指定デバイスであって、前記イオン経路指定デバイスは、前記イオンガイドから出て行く前記イオンのうちの少なくとも一部を受け取るための入口と、少なくとも2つの出口とを有する、イオン経路指定デバイスと、
    前記第1の出口を介して前記イオン経路指定デバイスから出て行くイオンを受け取るために前記第1の出口に対して位置付けられた第1の質量分光計と、
    前記第2の出口を介して前記イオン経路指定デバイスから出て行くイオンを受け取るために前記第2の出口に対して位置付けられた第2の質量分光計と
    を備えている、質量分光計。
  2. 前記イオン経路指定デバイスに動作可能に結合されたコントローラをさらに備え、前記コントローラは、前記イオン経路指定デバイスの前記入口を介して受け取られたイオンの前記2つの出口間での分配を制御する、請求項1に記載の質量分光計。
  3. 前記コントローラは、前記イオン経路指定デバイスの前記入口を介して受け取られたイオンが異なる時間間隔中に前記出口の各々に向かわせられるように、1つ以上の制御信号を前記イオン経路指定デバイスに印加するように構成されている、請求項1-2のいずれか1項に記載の質量分光計。
  4. 前記コントローラは、前記イオン受け取りデバイスの前記入口を介して受け取られたイオンを交互する時間間隔中に前記出口に向かわせるための1つ以上の制御信号を印加するように構成されている、請求項3に記載の質量分光計。
  5. 前記コントローラは、前記受け取られたイオンの一部を前記出口のうちの1つに向かわせることと、前記受け取られたイオンの別の部分を他の出口に向かわせることとを実質的に同時に行うための1つ以上の制御信号を前記イオン経路指定デバイスに印加するように構成されている、請求項2に記載の質量分光計。
  6. 前記第1質量分光計と第2の質量分光計とは、異なるタイプの質量分析器を備えている、請求項1-5のいずれか1項に記載の質量分光計。
  7. 前記第1質量分光計と第2の質量分光計とは、同じタイプの質量分析器を備えている、請求項1-5のいずれか1項に記載の質量分光計。
  8. 前記第1および第2の質量分光計のうちの少なくとも1つは、四重極質量分析器を備え、他の質量分光計は、飛行時間質量分析器を備えている、請求項1-6のいずれか1項に記載の質量分光計。
  9. 前記イオン経路指定デバイスは、分岐四重極構造を備えている、請求項1-8のいずれか1項に記載の質量分光計。
  10. 前記イオン経路指定デバイスは、静電偏向器を備えている、請求項1-8のいずれか1項に記載の質量分光計。
  11. 前記受け取られたイオンのうちの少なくとも一部が前記2つの出口のうちの少なくとも1つに向かわせられるようにするためのDC電圧を前記静電偏向器に印加するためのDC電圧源をさらに備えている、請求項10に記載の質量分光計。
  12. 前記コントローラは、前記DC電圧源が前記受け取られたイオンを異なる時間間隔中に前記2つの出口の中に向かわせるための1つ以上の電圧を前記静電偏向器に印加するように、制御信号を前記DC電圧源に印加するように構成されている、請求項11に記載の質量分光計。
  13. 前記第1および第2の質量分光計のうちの少なくとも1つは、前記少なくとも1つの質量分光計に関連付けられた前記イオン経路指定デバイスの出口の下流に位置付けられた質量フィルタを備え、前記質量フィルタは、前記出口を通して出て行くイオンの中から、所望の範囲内のm/z比を有する前駆体イオンを選択する、請求項1-12のいずれか1項に記載の質量分光計。
  14. 前記質量フィルタの下流に位置付けられた衝突セルをさらに備え、前記衝突セルは、前記前駆体イオンのうちの少なくとも一部の断片化を引き起こし、複数の生成イオンを発生させる、請求項13に記載の質量分光計。
  15. 前記衝突セルは、多極構成に配置された複数のロッドを備え、前記複数のロッドは、前記前駆体イオンの半径方向閉じ込めを提供するためのRFおよび/またはDC電圧のそれらへの印加のために構成されている、請求項14に記載の質量分光計。
  16. 前記衝突セルの下流に配置された質量分析器をさらに備え、前記質量分析器は、前記複数の生成イオンのうちの少なくとも一部を受け取り、それらの質量分析を提供する、請求項14に記載の質量分光計。
  17. 前記質量分析器は、四重極質量分析器を備えている、請求項16に記載の質量分光計。
  18. 前記質量分析器は、飛行時間質量分析器を備えている、請求項16に記載の質量分光計。
  19. 前記質量フィルタは、多極構成に配置された複数のロッドを備え、前記複数のロッドは、それらへのRFおよび/またはDC電圧の印加のために構成され、前記RFおよび/またはDC電圧の印加は、前記所望の範囲内のm/z比を有するイオンのための選択を促進するための電磁場を発生させる、請求項13に記載の質量分光計。
  20. 前記多極構成は、四重極構成を備えている、請求項19に記載の質量分光計。
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