JP2024508495A - Rfコンポーネント間の共面導波路相互接続部を用いたアンテナ装置 - Google Patents

Rfコンポーネント間の共面導波路相互接続部を用いたアンテナ装置 Download PDF

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Abstract

アンテナ装置は、第1の表面と、対向する第2の表面とを有するアンテナ基材であって、第2の表面にアンテナ接地平面を有する、アンテナ基材を含む。アンテナ素子が、アンテナ基材の第1の表面にある。第1のRFコンポーネントが、アンテナ基材の第2の表面に取り付けられており、アンテナ素子と通信される信号を調整するためのRF回路を含む。第2のRFコンポーネントが、アンテナ基材の第2の表面に取り付けられている。共面導波路(CPW)相互接続部が、第1のRFコンポーネントを第2のRFコンポーネントに結合し、中央導体と、中央導体の両側にある第1及び第2の接地導体とを含む。中央導体は、アンテナ接地平面の開口部内にプロファイルを有する。【選択図】図1A

Description

本開示は、概して、アンテナ装置内のRFコンポーネント間の相互接続構造、及び分散された無線周波数集積回路(RFIC)チップに一体化されたアンテナアレイに関する。
小型アンテナアレイでは、航空機、衛星、車両、水上船舶、及び汎用陸上通信用の基地局などにおいて、マイクロ波及びミリ波周波数で様々な多様な用途が見いだされている。このようなアンテナアレイは、典型的には、ビーム操縦用のフェーズドアレイを生成するために、位相シフトビーム形成回路によって駆動されるマイクロストリップパッチ放射素子を含む。アンテナアレイ及びビーム形成回路を含めて、アンテナシステム全体が、薄型で最小限のスペースを占めることが望ましい場合が多い。
一体型アンテナアレイは、小型構造の無線周波数(RF)集積回路チップ(RFIC)(例えば、モノリシックマイクロ波集積回路(MMIC))と一体化されたアンテナ素子で構成されたアンテナアレイとして理解され得る。一体型アンテナアレイは、アンテナ素子が外装コンポーネント層に配設され、RFICがアンテナ素子層の後ろの近接平行コンポーネント層内の有効アンテナ開口全体に分散されている、サンドイッチ型構成を有していてもよい。RFICは、送信用のRF電力増幅器(PA)、受信用の低雑音増幅器(LNA)、及び/又はビーム操縦用のアクティブ位相シフタを含んでもよい。このようにPA/LNA/位相シフタを分散することによって、非分散型IC設計と比べて高い信頼性とともに、送信時の高効率性及び/又は受信時の雑音性能の向上を実現することができる。
本開示の一態様では、アンテナ装置は、第1の表面と、対向する第2の表面を有するアンテナ基材であって、第2の表面にアンテナ接地平面を有する、アンテナ基材を含む。アンテナ素子が、アンテナ基材の第1の表面にある。第1のRFコンポーネントが、アンテナ基材の第2の表面に取り付けられており、アンテナ素子と通信される信号を調整するためのRF回路を含む。第2のRFコンポーネントが、アンテナ基材の第2の表面に取り付けられている。共面導波路(CPW)相互接続部が、第1のRFコンポーネントを第2のRFコンポーネントに結合し、中央導体と、中央導体の両側にある第1及び第2の接地導体とを含む。中央導体は、アンテナ接地平面の開口部内にプロファイルを有する。
中央導体並びに第1及び第2の接地導体は、アンテナ基材内のアンテナ接地平面と同じ層内に形成されてもよい。
第1のRFコンポーネントは、RF回路が、少なくとも1つの増幅器及び少なくとも1つの位相シフタを含むビーム形成回路を含むRFICチップであってもよい。
アンテナ基材は、RFICチップにDC電圧及び/又は制御信号を提供するために、アンテナ接地平面と第2の表面との間の再分配層(RDL)領域を更に含んでもよく、RDL領域は、アンテナ接地平面と接合する絶縁層を含む。
フェーズドアレイアンテナ実施形態は、第1の表面及び対向する第2の表面を有するアンテナ基材を含んでもよく、アンテナ基材は、第2の表面にアンテナ接地平面を含む。アンテナアレイを形成する複数のアンテナ素子が、アンテナ基材の第1の表面に配設されている。複数のRFICチップが、アンテナ基材の第2の表面に取り付けられ、各々が、アンテナ接地平面の複数の第1の開口部のうちの少なくとも1つを通してアンテナ素子のうちの少なくとも1つと通信される信号の調整によるビーム操縦のためのビーム形成回路を含む。合成器/分割器コンポーネントが、RFICチップ間に配設され、アンテナ基材の第2の表面に取り付けられている。合成器/分割器コンポーネントは、複数の合成器/分割器導体を含むビーム形成ネットワーク(BFN)の一部分を含む。複数の共面導波路(CPW)相互接続部が、各々、合成器/分割器導体のうちのそれぞれの1つをRFICチップのうちの1つに結合し、各々、中央導体と、中央導体の両側にある第1及び第2の接地導体とを含む。各中央導体は、アンテナ接地平面の複数の第2の開口部のうちのそれぞれの1つ内にプロファイルを有する。
開示される技術の上記及び他の態様及び特徴は、同様の参照文字が同様の要素又は特徴を示す添付の図面と併せて、以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。同一の又は類似の種類の様々な要素は、同一/類似の要素(例えば、_1、_2)の中で区別する下線/ダッシュ及び第2のラベルで参照ラベルを付加することによって、又は第2のラベルで参照ラベルを直接付加することによって区別され得る。しかしながら、所与の説明が第1の参照ラベルのみを使用する場合、このラベルは、第2のラベルに関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する同一/類似の要素のうちのいずれにも適用可能である。要素及び特徴は、図面で縮尺どおりに描画されていない場合がある。
図1Aは、一実施形態によるアンテナ装置の断面図であり、アンテナ装置のRFICチップとRFコンポーネントとの間の例示的なCPW相互接続部を描く。 図1Bは、図1Aの線1B-1Bに沿ったアンテナ装置のアンテナ基材の上側部分の平面図であり、例示的なCPW相互接続部を示す。 図1Cは、図1Aの線1C-1Cに沿ったアンテナ装置の一部分の平面図であり、CPW相互接続部に関するRFICチップ及びRFコンポーネントの例示的な電気接点を示す。 図1Dは、図1Bの線1D-1Dに沿った断面図であり、CPW相互接続部をRFICチップに接続する第1の接地-信号-接地(GSG)遷移部を示す。 図1Eは、図1Bの線1E-1Eに沿った断面図であり、CPW相互接続部をRFコンポーネントに接続する第2の(GSG)遷移部を示す。 図2Aは、一実施形態によるアンテナ装置の断面図であり、再分配層(RDL)を有するアンテナ基材内の別の例示的なCPW相互接続部を描く。 図2Bは、図2Aの線2B-2Bに沿ったアンテナ装置の一部分の断面図であり、例示的なCPW相互接続部を示す。 図2Cは、図2Bの線2C-2Cに沿ったアンテナ装置の一部分の断面図であり、例示的なCPW相互接続部の第1のGSG遷移部分を示す。 図2Dは、図2Bの線2D-2Dに沿ったアンテナ装置の一部分の断面図であり、例示的なCPW相互接続部の第2のGSG遷移部分を示す。 図3は、一実施形態によるアンテナ装置の断面図であり、アンテナ基材のRDL領域内に少なくとも部分的に形成されたCPW相互接続部の更なる例を描く。 図4Aは、図3の線4-4に沿ったアンテナ装置の一部分の例示的な構成の断面図である。 図4Bは、図3の線4-4に沿ったアンテナ装置の一部分の別の例示的な構成の断面図である。 図5Aは、図4Aの線5A-5Aに沿った断面図である。 図5Bは、図4Bの線5B-5Bに沿った断面図である。 図6Aは、一実施形態によるアクティブアレイアンテナ装置の上面図である。 図6Bは、図6Aの方向6Bから見たアクティブアレイアンテナ装置の端面図である。 図7Aは、例示的なアンテナ装置のいずれにもおけるビーム形成回路の概略図である。 図7Bは、例示的なアンテナ装置のいずれにもおけるビーム形成回路の概略図である。 図7Cは、例示的なアンテナ装置のいずれにもおけるビーム形成回路の概略図である。 図8は、アンテナ装置のいずれにもおけるビーム形成ネットワークを描く概略図である。 図9は、一実施形態によるアンテナ装置を製造する例示的な方法を示す流れ図である。
説明の目的で本明細書に開示される技術の、ある特定の例示的な実施形態の包括的な理解を支援するために、添付の図面を参照しながら以下の説明が提供される。説明は、当業者が技術を理解するのを助けるための様々な具体的な詳細を含むが、これらの詳細は、単なる例示とみなされるべきである。単純化及び明確化の目的で、周知の機能及び構造の説明は、それらの包含が、当業者による技術の理解を曖昧にする可能性がある場合には、省略される場合がある。
図1Aは、一実施形態によるアンテナ装置100の断面図である。アンテナ装置100(「アンテナ100」)は、少なくとも1つの第1のRFコンポーネント(「RFC」)110と、少なくとも1つの第2のRFC120と、アンテナ基材130と、少なくとも1つのアンテナ素子125と、を含む。アンテナ基材130は、アンテナ素子125が取り付けられている下側(第1の)表面143と、第1のRFC110及び第2のRFC120の両方が取り付けられている上側表面133と、を有してもよい。アンテナ基材130は、アンテナ基材130の上側表面133に位置付けられているアンテナ接地平面135と一体化された誘電体スラブ138からなってもよい。
第1及び第2のRFC110及び120は、そこを通過するRF信号を調整するために、それぞれ、RF回路118及び128を含む。RFCのタイプに応じて、そのような調整は、パッシブ又はアクティブであってもよい。パッシブRFCは、合成器/分割器又はコネクタなどの、固定された挿入損失及び位相特性を有する送信線コンポーネントであってもよい。アクティブRFCは、制御可能な挿入損失又は利得/制御可能な挿入位相を提供するために、1つ以上の増幅器及び/又は1つ以上の位相シフタを含むRF集積回路(RFIC)チップであってもよい。本明細書では、アクティブRF回路は、ビーム形成回路と呼ばれることがある。図1Aの例及び下記の他の例では、第1のRFC110は、RFICチップとして例示され、RF回路118は、接地平面135の第1の開口部131を通してアンテナ素子125と通信される信号を調整するビーム形成回路として例示される。(以下、この例を説明する際に、第1のRFC110は、RFICチップ110又は単に「RFIC110」と呼ばれることがあり、RF回路118は、ビーム形成回路118と呼ばれることがある。)誘電体138及び第1の開口部131を通って延びるビア155が、アンテナ素子125をビーム形成回路118に結合するプローブフィードとして機能してもよい。第1のRFC110がパッシブRFCである他の実施形態では、その中のRF回路118は、図1Aと同じ様式で、直接的に又は介在するRFコンポーネント(図示せず)を介して間接的に、アンテナ素子125に結合されてもよい。
第2のRFコンポーネント120は、誘電体及び/又は半導体基材121の中又はその上に印刷されたパッシブ及び/又はアクティブRF回路128を含んでもよい。第2のRFC120の一例は、合成器/分割器ネットワークである。アンテナ100が、アンテナ100の有効開口にわたって分散された複数のアンテナ素子125及び複数のRFICチップ110を有するアクティブアレイとして具体化される場合、第2のRFC120のそのような合成器/分割器ネットワークは、各々、RFICチップ110のうちの1つに結合された複数の合成器/分割器導体(本明細書で「分岐アーム」と呼ばれることがある)を有してもよい。この例については、図6に関連して後述する。第2のRFC120の他の例は、RF増幅器チップと、デジタルチップと、を含む。
図1Bは、図1Aの線1B-1Bに沿った断面図であり、アンテナ基材130の上側部分の平面図に対応している。図1A~1Bを参照すると、共面導波路(CPW)相互接続部150は、第1のRFC110を第2のRFC120に結合し、RF回路118とRF回路128との間の電気的接続を完了する。CPW相互接続部150は、中央導体135aと、中央導体135aの両側にある第1及び第2の接地導体135b、135cとによって形成される。中央導体135a及び接地導体135b、135cの各々は、接地平面135のそれぞれの部分である。中央導体135aは、接地平面135の第2の開口部141内に配設された長方形ストリップであり得る。第2の開口部141の上及び下周辺部分は、それぞれ、第1及び第2の接地導体135b及び135cから中央導体135aを分離する。第2の開口部141の左及び右周辺部分は、中央導体135aを接地平面135の隣接する左及び右領域から分離する。(図1Aの図では、明瞭化のために、開口部131及び141の領域の接地平面135の遠位部分が省略されていることに留意されたい。)したがって、中央導体135aは、接地平面135の周囲部分に対して島の形態であり、そこから、第2の開口部141内の絶縁材料又は空隙によって電気的に絶縁される。ここで、中央導体135aは、第2の開口部141内に周縁を有するため、中央導体135aは、第2の開口部141内にプロファイルを有すると説明され得ることに留意されたい。本明細書で使用されるとき、接地平面の開口部内の中央導体のプロファイルは、中央導体及び開口部が接地平面に平行な異なる平面上に投影されるとき、中央導体の周囲が開口部によって部分的に又は完全に囲まれることを指す。図1Aでは、中央導体135aは、接地平面135と同じ層内に形成されている。したがって、中央導体135aのプロファイルは、両方が接地平面135に平行である異なる平面上に投影されるときと同様に、接地平面の第2の開口部141内にある。以下に説明する他の実施形態では、CPW相互接続部の中央導体は、開口部からz方向(接地平面に垂直な方向)にわずかにオフセットされる。それらの実施形態では、中央導体のプロファイルは接地平面の開口部内にあり、これは、中央導体の周囲が、開口部及び中央導体が接地平面に平行な異なる平面上に投影されるとき、開口部によって部分的に又は完全に囲まれるためである。例えば、後述する図3では、CPW遷移部の中央導体308aは、接地平面の第2の開口部441からわずかに垂直にオフセットされ、中央導体308aは、第2の開口部441内にプロファイルを有すると理解される。
第1及び第2の接地導体135b及び135cは、RFICチップ110と第2のRFC120との間を伝播する電磁(EM)場を含むのに十分な幅W1の接地導体135の部分として定義されてもよい。例えば、接地導体135b及び135cの上方及び下方の接地平面135の部分(y方向の幅W1を超える)は、第1のRFC110と第2のRFC120との間の他のCPW相互接続部に使用されてもよい。
CPW相互接続部150をアンテナ接地平面135の一部分として、すなわち、厚さ方向(z方向)で接地平面135と同じ金属層の一部として提供することによって、アンテナ基材130は、単一の誘電体138層で形成されてもよい。したがって、アンテナ基材130は、「単一RF層」基材として表記されてもよく、「単一RF層」は、アンテナ素子125と接地平面135との間の層として理解されてもよい。(以下で説明される他の実施形態では、薄い制御信号/DC信号層が接地平面135の上方に提供され、これらの実施形態におけるアンテナ基材はまた、単一のRF層基材として特徴付けられてもよい。)アンテナ基材130を単一のRF層基材として構成することによって、埋設アンテナ接地平面の上方のアンテナ基材130の上側表面133の下方(z方向)に距離をおいて、追加の金属層(送信線層)を有するRF再分配層を提供する必要はない。そのような追加のRF分配層は、典型的には、埋設接地平面と送信線層との間の絶縁層と、送信線層の上方の別の絶縁層と、を含むであろう。したがって、アンテナ基材は、別の方法では複雑な二重RF層基材として形成されることになるが、本実施形態ではこの結果は回避される。一方、本実施形態の単一RF層基材は、アンテナ装置の製造を容易にし、二重RF層基材の追加の絶縁層の必要性を回避することによって、より薄いアンテナ基材130を可能にする。
接地平面135は、任意の好適な技術を使用して導電性材料の層を堆積させることによって、誘電体138上に形成されていてもよい。第1及び第2の開口部131及び141は、例えば、接地平面層形成中に開口部の領域に導電性材料を堆積させないことによって、接地平面135に形成されていてもよい。開口部131及び141は、絶縁材料、例えば、誘電体138と同じ材料で充填されてもよい。あるいは、開口部131、141が各々上側表面133から凹んだ環状空洞を形成するように、絶縁材料は使用されない。
図1Cは、図1Aの線1C-1Cに沿ったアンテナ100の一部分の平面図であり、CPW相互接続部150に関連するRFICチップ110及び第2のRFC120の例示的な電気接点を示している。図1D及び1Eは、それぞれ、図1Bの線1D-1D及び1E-1Eに沿った断面図である。図1A~1Eを集合的に参照すると、第1の接地-信号-接地(GSG)遷移部190_1は、CPW相互接続部150の第1の端部を、点p1、p2、及びp4でRFICチップ110に接続してもよい。第2のGSG遷移部190_2は、CPW相互接続部150の第2の対向する端部を、点p2、p6、及びp5で第2のRFC120に接続してもよい。第1のGSG遷移部190_1は、RFICチップ110のRF接点パッド(「信号接点」)182と、信号接点182の両側にあるRFICチップ110の第1及び第2の接地接点パッド(「接地接点」)197及び199と、接点182、197、及び199を導体135a、135c、及び135bの点p1、p4、及びp3にそれぞれ接続する電気接続ジョイント176と、を含んでもよい。第2のGSG遷移部190_2は、第2のRFC120の信号接点184と、信号接点184の両側にある第2のRFC120の第3及び第4の接地接点196及び195と、接点184、196及び195を導体135a、135c及び135bの点p5、p2及びp6にそれぞれ接続する導電性ジョイント176とを含み得る。導電性ジョイント176の例としては、半田ボール、金バンプ、半田キャップを備えた銅柱、熱圧縮結合、及び導電性エポキシが挙げられる。無電解ニッケル無電解パラジウム浸漬金(ENEPIG)などの表面仕上げ金属層(図示せず)は、接続ジョイント176に導電的に接着された接触パッドのいずれの間にも存在してよく、接続ジョイント176の液化可能な金属(例えば、半田)が接触パッドに接着するのを助ける。アンダーフィル材料162は、接続ジョイント176の少なくともいくつかを囲んで、接続ジョイントに機械的支持を提供し、それによってそれらの信頼性を向上させ得る。典型的には、アンダーフィル材料162は、主に非晶質溶融シリカからなる混合材料であってもよい。
RF信号エネルギーがビーム形成回路118からアンテナ素子125へ自由に流れることを可能にするように、ビア155と、ビア155の両側にある接地平面135の接地点とをRFICチップ110のそれぞれの接点に接続するために、接続点p8、p9及びp10に別のGSG遷移部が提供されてもよい。この目的のために、ビア155の一方の端部は、アンテナ素子125に電気的に接続され、一方、対向する端部は、点p10で、導電性ジョイント176を介してRFICチップ110の信号接点186に接続される。第1の開口部131を挟むビア155の両側にある接地平面135の接地点p8及びp9は、それぞれのジョイント176を通して、接地接点192及び194にそれぞれ接続してもよい。接点186、192、及び194(以下、「アンテナ素子接点」)は、受信増幅器の入力回路ノード又は送信増幅器の出力回路ノードなど、ビーム形成回路118の入力部分に結合される。接点182、197及び199(「CPW相互接続接点」)は、位相シフタ又はフィルタなどのビーム形成回路118の出力部分に結合される。ビーム形成回路118とアンテナ素子接点及びCPW相互接続接点の各々との間の遷移部の構造及びタイプは、ビーム形成回路118がマイクロストリップ送信線内に形成されるか、又はCPW送信線内に形成されるか、及びRFICチップ110がアンテナ基材130に関して「フリップチップ」配置で接続されるかに依存する。ビーム形成回路118がマイクロストリップ送信線に形成されるとき、RFICチップ110は、「マイクロストリップチップ」と表記されることがあり、CPW送信線に形成されるとき、RFICチップ110は、「CPWチップ」と表記されることがある。
RFICチップ110がマイクロストリップチップとして具体化されるとき、CPWからマイクロストリップへの遷移部115_1は、アンテナ素子接点とビーム形成回路118の入力部分との間に結合され得る。同様に、CPWからマイクロストリップへの遷移部115_2は、ビーム形成回路118の出力部分とCPW相互接続接点との間に結合され得る。RFICチップ110がフリップチップ配置でアンテナ基材130にも接続されている場合、RFICチップ110のアクティブダイ側は、下側表面113に近接し、アンテナ基材130に面する。例えば、ビーム形成回路トランジスタのドーピング領域及び金属化、並びに合成器/分割器導体(存在する場合)は、アクティブ領域内に位置付けられる。
マイクロストリップチップの場合、RFICチップ110のマイクロストリップ接地平面は、上側表面114に位置付けられ得、「接地ビア」(図示せず)が、接地接点192、194、197、及び199の各々から、材料112を通ってマイクロストリップ接地平面に延びていてもよい。マイクロストリップ送信線の信号導体は、信号導体と信号接点186及び182の各々との間に短い又は直接的な接続が行われ得るように、アクティブ領域内に位置付けられ得る。逆に、RFICチップ110が非フリップチップ配置でアンテナ基材130に接続されている場合、アクティブダイ側及びマイクロストリップ信号導体は、上側表面114にあり得、マイクロストリップ接地平面は、下側表面113に位置付けられ得る。この場合、短い又は直接的な接続は、マイクロストリップ接地平面と、接地接点192、194、197、及び199の各々との間で行われ得、「信号ビア」は、信号接点186及び182の各々からマイクロストリップ信号導体まで延びていてもよい。
RFICチップ110がCPWチップとして具体化され(遷移部115_1及び115_2は省略される)、フリップチップとして配置される場合、ビーム形成回路118のアクティブダイ側及びCPW送信線は、下側表面113にあってもよく、その結果、CPW送信線の中央導体のそれぞれの点と信号接点182及び186の各々との間、並びにCPW送信線の接地導体の各々と接地接点192、194、197、199との間に短い又は直接的な接続が行われてもよい。CPWチップが非フリップチップ配置で接続されるとき、アクティブダイ側及びCPW送信線は、上側表面114にある。このシナリオでは、材料111を通って延びる接地ビアは、接地接点の各々をCPW送信線のそれぞれの接地点に接続してもよく、信号ビアは、信号接点182及び186をCPW送信線の中央導体のそれぞれの点に接続してもよい。
同様に、第2のRFC120の接点184、195、及び196とRF回路128との間の遷移部のタイプは、RFコンポーネント120の送信線送信線のタイプ、及び第2のRFC120の信号導体が第2のRFC120の下側表面123又は上側表面124に配置されるかどうかに依存する。例えば、CPWからマイクロストリップへの遷移部115_3は、RF回路128がマイクロストリップ送信線と形成されるとき、接点とRF回路128との間に結合され得る。第2のRFC120は、点p7でアンテナ基材130の上側表面133にジョイント176によって接着され得る1つ以上の更なる接点168を更に含み得ることに留意されたい。接点168は、第2のRFC120の接続のための更なる機械的支持を提供し得、かつ/又は別のRFICチップ110に電気的に結合された別のRF接点であり得る。
アンテナ100及び以下に説明する他の実施形態では、アンテナ素子125は各々、アンテナ基材130上に印刷されたマイクロストリップパッチアンテナ素子であり得る。双極子又はモノポールなどの他の種類のアンテナ素子に置き換えられてもよい。マイクロストリップパッチとして具体化される場合、アンテナ素子125は、円形、正方形、長方形、又は楕円形などの任意の好適な形状を有してもよく、所望の偏波、例えば、円形、線形、又は楕円形を達成するのに十分な様式で給電され、構成されてもよい。アンテナ素子125の数、それらのタイプ、サイズ、形状、要素間の間隔、及びそれらの給電機構は、本出願の性能目標に従って実施形態ごとに変化し得る。例えば、以下のアンテナ600(図6)の例は、8個のアンテナ素子125で示されているが、狭いアンテナビームを達成するための典型的な実施形態は、数百個又は数千個のアンテナ素子125を含んでもよい。別の例では、各アンテナ素子125は、異なる円偏波給電方法を使用して、2つのオフセットビア155によって給電される。他の実施例では、ビア155の代わりに電磁給電メカニズムが使用され、各アンテナ素子125は、近接場エネルギーでそれぞれの給電点から励起される。
アンテナ100及び以下に説明する他の実施形態では、アンテナは、一般に、30GHz~300GHzの範囲内の帯域として定義される、ミリメートル(mm)の波動周波数帯域にわたって動作するように構成されてもよい。他の場合には、アンテナ100は、約1GHz~30GHzのマイクロ波範囲、又は1GHz未満のサブマイクロ波範囲で動作する。ここで、RF信号は、1GHz未満~300GHzまでのいずれかの周波数の信号を示す。マイクロ波又はミリ波周波数で動作するように構成されたRFIC110は、モノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)と呼ばれることが多く、典型的には、リン酸インジウム(InP)若しくは砒化ガリウム(GaAs)などのIII-V族半導体材料、又はシリコン-ゲルマニウム(SiGe)などの他の材料からなることに留意されたい。
図2Aは、別の実施形態によるアンテナ装置100’の断面図である。アンテナ装置(「アンテナ」)100’は、接地平面135の上方の薄い再分配層(RDL)領域220を有するアンテナ基材130’を構成することによって、上述のアンテナ100とは異なっている。上述のCPW相互接続部150と同様に、RFICチップ110を第2のRFC120に結合するためのCPW相互接続部350は、接地平面135の部分及び接地平面135の開口部141によって形成され得る。図2Aは、単一のRFICチップ110及び単一の第2のRFC120を示すが、アンテナ110’は、1つ以上の第2のRFC120に結合するための1つ以上のCPW相互接続部350を各々有する複数のRFIC110を含み得る。
RDL領域220は、アンテナ基材130’の上側表面133から接地平面135に向かって順に、第1の絶縁層302、第1の導電性層304、第2の絶縁層306、第2の導電性層308、及び第3の絶縁層310を含み得る。他の実施形態では、RDL領域220は、各々の場合において好適な数の絶縁層とともに、単一の導電性層、又は3つ以上の導電性層を有する。第1及び第2の導電性層304、308は、DC及び/又は制御信号を、RFICチップ110(及び内部にアクティブ回路が含まれる場合は第2のRFC120)に転送させるために使用される信号線を形成するように、パターン化されてもよい。導電性層304及び308は、金属又は他の導電性材料からなる。391、392、393などの開口部は、例えば、それぞれの層形成中に開口部の領域に導電性材料を堆積させないことによって、導電性層304及び308に形成されていてもよい。同様に、第1の開口部131及び第2の開口部141は、同じ様式で接地平面135層内に形成されていてもよい。様々な開口部が、絶縁材料によって充填されてもよい。ビア155は、開口部131、392、及び393を横断し、絶縁材料によって導電性層304、308、及び135から絶縁される。
層領域220内の層302、304などの各々は、誘電体138より少なくとも一桁薄くてもよい。例えば、これらの層の各々は、2~10μm程度の厚さ(z方向)を有していてもよく、一方、誘電体138は、250μm程度の厚さであってもよい。第1及び第2の導電性層304及び308は、各々、12μm程度の幅を有し、12μm程度の間隔で互いに離間している、x-y平面内の信号/接地線を形成し得る。層304及び308の各々は、アンテナ100’の典型的な実施形態において、数十、数百、又は数千個の信号線及び接地線を形成するようにエッチングされ、又は別様にパターン化されていてもよい。しかしながら、他の実施形態(図1A~1Eの実施形態など)では、層RDL領域220は省略され、この場合、バイアス電圧及び信号は、他の手段によってRFIC110に配線される。
アクティブアレイの実施形態では、RFICチップ110は、その下側表面に357、367などの、数十又は100超の電気接点を有してもよい。これらの接点は、導電性ジョイント176との相互接続を通じて、第1及び第2の導電性層304及び308内に形成された信号線からバイアス電圧及び/又は制御信号を受信してもよい。例えば、第1の導電性層304内に形成された信号線を電気接点357に接続するための相互接続を形成するために、第1の導電性層304の信号線を露出させるための開口部が第1の絶縁層302に作製されていてもよく、開口部内に導電性ウェル387が形成されていてもよい。第1の絶縁層302の開口部は、後続の開口部の位置に層304上にレジスト材料を配置し、次いで、レジスト材料を除く領域内に絶縁層302の絶縁材料を堆積させることによって作製されていてもよい。接触パッド330は、ウェル387上に形成されていてもよく、加熱/冷却プロセスによって形成された導電性ジョイント176は、接触パッド330を接触357と接続してもよい。あるいは、接触パッド330は省略され、導電性ジョイント176は、ウェル387に導電的に直接接着する。
同様に、第2の導電性層308に形成された信号線を電気接点367に接続するための相互接続部を形成するために、開口部が、第1の絶縁層302、第1の導電性層304、及び第2の絶縁層306の各々に形成されていてもよい。開口部を形成するプロセスは、同様に、対応する層材料が堆積されている間に、一度に1層ずつ、後続の開口部の位置にレジスト材料を配置することを伴っていてもよい。追加の絶縁材料(例えば、絶縁層302、306のものと同じ材料)が、第1の導電性層304の開口部391の周りの環状領域に堆積されていてもよい。この材料は、一連の開口部によって生成された空洞内の堆積などによって形成された後続の導電性ウェル377との短絡を防止する。接触パッド330は、導電性ウェル377上に形成されていてもよい。導電性ジョイント176は、電気接点367を接触パッド330に接続するか、又は接触パッド330が省略される場合、電気接点367を導電性ウェル377に直接接続する。
図2Bは、図2Aの線2B-2Bに沿ったアンテナ100’の一部分の断面図である。図2C及び2Dは、それぞれ、図2Bの線2C-2C及び2D-2Dに沿った断面図である。図2A~2Dを集合的に参照すると、CPW相互接続部350は、上述のCPW相互接続部150と同じ又は類似のレイアウトを接地平面135内に有していてもよい。したがって、CPW相互接続部350は、開口部141によって囲まれた島の形態の中央導体135aと、中央導体135aの両側に長手方向に延びる第1及び第2の接地導体135b、135cと、を有してもよい。第1のGSG遷移部390_1は、CPW相互接続部350の第1の端部をRFIC110に接続してもよく、第2のGSG遷移部390_2は、CPW相互接続部350の対向する端部をRFコンポーネント120に接続してもよい。第1のGSG遷移390_1は、各々がそれぞれの導電性ジョイント176及び接触パッド330を通して、RFICチップ110の接触パッド182、197、及び199にそれぞれ接続する導電性ウェル372a、372b、及び372cを含んでもよい。第2のGSG遷移390_2は、各々がそれぞれの導電性ジョイント176及び接触パッド330を通して、RFコンポーネント120の接触パッド184、196、及び195にそれぞれ接続する導電性ウェル373a、373b、及び373cを含んでもよい。導電性ウェル372a~372c及び373a~373cは各々、第2の導電性層308及び第3の絶縁層310を通る追加の開口部を形成し、接地平面135の表面を露出させるプロセスを用いて、導電性ウェル377と同様の様式で形成されていてもよい。追加の絶縁材料が、続いて形成される導電性ウェル372a~372c及び373a~373cとの短絡を防止するために、第2の導電性層308のそれぞれの開口部を囲む環状領域に堆積されていてもよい。アンテナ100’の他の態様は、アンテナ100について上述したものと同様であってもよい。ここで、アンテナ100について上述したのと同じ理由で、図2A及び2Bの中央導体135aは、第2の開口部141内にプロファイルを有することに留意されたい。
図3は、別の実施形態によるアンテナ装置である、100”の断面図である。アンテナ100”は、RDL領域220内に少なくとも部分的に形成されたCPW相互接続部450を提供することによって、図2A~2Dのアンテナ100’とは異なっている。この目的のために、CPW相互接続部450は、導電性層308の額縁状開口部442によって導電性層308の他の周囲領域から絶縁された島の形態で、導電性層308の一部分である中央導体308aを含んでもよい。更に、長方形開口部441が、中央導体308aの直下の領域の接地平面135内に形成される。開口部441は、接地平面135がCPW相互接続部450を通って伝播する信号の場を妨害することを防止する。中央導体308aは、第2の開口部441のx-y空間内に入るx-y平面内の周縁を有するため、中央導体308aは、第2の開口部441内にプロファイルを有すると説明され得る。すなわち、上述したように、中央導体308aの投影プロファイルは、第2の開口部441内に収まる。別の方法で説明すると、中央導体308aは、中央導体308aの中心を通る軸に沿ったz方向の遠位点から(図4Aのように)見ると、第2の開口部441内の島として現れる。
図4Aは、図3の線4-4に沿ったアンテナ100の一部分の例示的な構成の断面図である。図5Aは、図4Aの線4-4に沿った断面図であり、明瞭化のためにいくつかの遠位要素が取り除かれている。この実施形態では、CPW相互接続部450aは、図3のCPW相互接続部450の一例である。ここで、CPW相互接続部450aは、中央導体308a並びに第1及び第2の接地導体308b及び308cを含んでもよく、これらの全ては、導電性層308の部分である。導電性ウェル472aは、接触パッド330及び導電性ジョイント176を通して、中央導体308aをRF接点182に結合してもよい。導電性ウェル472aは、上述した導電性ウェル377と同じタイプのプロセスで形成されていてもよい。同じタイプの導電性ウェル472b及び472cは、それぞれ、接地導体308b及び308cを接地接点197及び199に結合してもよい。したがって、導電性ウェル472a~472cは、CPW相互接続部450aの第1の端部とRFICチップ110との間のGSG遷移部を形成する。類似又は同一のGSG遷移部は、CPW相互接続部450aの対向する端部をRFコンポーネント120の接点184、195、及び196に結合するために、導電性ウェル473a、473b、及び473cによって提供されてもよい。
図4Bは、図3の線4-4に沿ったアンテナ100”の一部分の別の例示的な構成の断面図であり、明瞭化のためにいくつかの介在する特徴が取り除かれている。図5Bは、図4Bの線4-4に沿った断面図であり、明瞭化のためにいくつかの遠位要素が取り除かれている。この実施形態では、CPW相互接続部450bは、図3のCPW相互接続部450の一例である。ここで、CPW相互接続部450bは、中央導体308a並びに第1及び第2の接地導体135b及び135cを含んでもよい。したがって、CPW相互接続部450bの中央導体は、CPW相互接続部450bの接地導体とは異なるアンテナ基材130’の奥行き層内にある。それにもかかわらず、中央導体308a及び接地導体135a、135bは正確には同一平面ではないが、層308と接地平面層135との間の深さの差が非常に小さいため、著しい性能低下は生じず、それによってCPW相互接続部450bは依然として同一平面送信線として効果的に動作する。更に、開口部441は、中央導体308aの直下の接地平面135に形成されるので、接地平面135は、CPW相互接続部450bにわたって伝播する信号の場を妨害しない。
導電性ウェル472aは、接触パッド330及び導電性ジョイント176を通して、中央導体308aをRF接点182に結合する。より深い導電性ウェル372b及び372cは、それぞれ、接地導体135b及び135cを、それぞれ、接地接点197及び199に結合する。したがって、導電性ウェル472a、372b、及び372cは、CPW相互接続部450bの第1の端部からRFICチップ110へのGSG遷移部を形成する。類似又は同一のGSG遷移部は、CPW相互接続部450bの対向する端部を第2のRFC120の接点184、195、及び196に結合するために、導電性ウェル473a、373b、及び373cによって提供されてもよい。
図6Aは、一実施形態によるアクティブアンテナアレイ装置(「アンテナアレイ」)600の上面図である。図6Bは、図6Aの方向6Bから見たアンテナアレイ600の端面図である。RDL領域220を含むアンテナアレイ600は、上述したアンテナ100’又は100”のいずれかの例である。しかしながら、同様のレイアウト及び接続スキームが、図1A~1Eのアンテナ100などのRDL領域を有しないアンテナアレイに適用されてもよい。
アンテナアレイ600は、複数のK個のRFICチップ110_1~110_Kと、第2のRFC120の一例である合成器/分割器コンポーネント120aと、を含む。平面アレイ622を形成する複数のN個のアンテナ素子125_1~125_Nは、アンテナ基材130’の下側表面143に配設されてもよい。各RFICチップ110は、M個のビーム形成回路(BFC)ユニット618_1~618_Mを通して、複数のM個のアンテナ素子125(図示の例ではM=2)に結合されてもよい。整数K、M、及びNの値は、用途に応じて実施形態ごとに異なっていてもよい。図6Aでは、K=4、N=8、及びM=2である、「小型アレイ」の例が、理解を単純化するために示され、説明される。
合成器/分割器コンポーネント(「合成器/分割器」)120aは、それぞれのCPW相互接続部350(又は450)を通して、RFICチップ110の各々に結合される。詳細「A」は、例えば、CPW相互接続部の中央導体135a及び接地導体135b、135cが、RFICチップ110_jと合成器/分割器120aとの間のギャップにわたって延びていることを示している。合成器/分割器120aは、その上側表面に共面導波路を備え、信号導体680_sと、各信号導体680_sの両側にある第1及び第2の接地導体680_g1及び680_g2とを含むように示されている。RFICチップ110は、アンテナ基材130’から外方を向く上側表面にマイクロストリップ信号導体651を有し(「非フリップチップ」配置で配置されている)、チップの下側表面又は中間レベルにマイクロストリップ接地平面(図示せず)を有するマイクロストリップタイプチップとして示されている。例えば、図6Bは、z方向にRFIC110を垂直に通って延びる少なくとも1つのビア630が、CPW相互接続部350の第1の端部を信号導体651に結合し得ることを示す。CPW相互接続部350の第2の端部は、誘電体121を通って延びる複数のビア640を通して、合成器/分割器120aのCPW送信線に結合されてもよい。
あるいは、CPW型RFICチップ110及び/又はマイクロストリップ合成器/分割器120aが用いられ、かつ/又はRFICチップ110が、RFチップ110の下側表面に位置付けられた信号導体651を有するフリップチップとして接続される。
合成器/分割器120aのCPW導体は、それぞれ、K個のCPW相互接続部350を通して、RFICチップ110_1~110_KのK個の信号導体651にK個の位置で結合されてもよい。信号導体680_sのK個の位置の各々は、合成器/分割器120aの合成器/分割器導体と呼ばれることがある。各RFICチップ110はまた、2つのビーム形成回路(BFC)ユニット618_1及び618_2を含むように示されており、BFCユニット618_1及び618_2は、2:1の合成器/分割器653及び信号線651とともに、前述のRFICチップ110のビーム形成回路118を集合的に形成してもよい。他の実施形態は、単一のBFCユニット618又は3つ以上のBFCユニット618を用いている。
合成器/分割器120aは、全体としてK:1合成器/分割器を形成するために、ウィルキンソン又はハイブリッドカプラなどの2:1のRFカプラ620_1、620_2及び620_3を含んでもよい。合成器/分割器120aの誘電体基材121の例示的な材料は、アルミナである。送信線又は大型素子アレイでは、合成器/分割器120aは、特に脆性アルミナ基材の取り扱いにおいて、製造を容易にするために、アルミナの複数のセクションからなってもよい。アルミナの複数のセクションのRF回路は、CPW相互接続部350によって、又は代替の接続スキームによって相互接続されてもよい。
各BFCユニット618は、アンテナ素子125に/アンテナ素子125から提供される送信信号及び/又は受信信号を調整するための増幅器及び/又は位相シフタを含む。RFICチップ110がアンテナアレイ600の有効開口にわたって分散され、各々が1つ以上のアンテナ素子125に結合されている場合、アンテナ600は、アクティブアンテナアレイとして理解されてもよい。BFCユニット618が各々、信号の動的位相シフトのための位相シフタ(複数可)を含む実施形態では、アンテナアレイ600は、フェーズドアレイとして機能する。そのようなフェーズドアレイの実施形態では、アンテナ600によって形成されたビームは、主に位相シフタの位相シフトに従って設定された所望のビーム指向角に操縦される。アンテナパターンを調整するために、RFIC110内の追加の振幅調整が更に含まれる場合もある。いずれの場合も、アンテナ600は、送信アンテナシステム、受信アンテナシステム、又は送信アンテナシステムと受信アンテナシステムの両方として構成されてもよい。
コネクタ670は、側部に装着されるか又は頂部に装着されてもよく、信号導体680_sに接続されてもよい。送信方向において、入力RF送信信号が、コネクタ670に印加され、カプラ620によってK個に分割された送信信号に分割され、K個に分割された送信信号が、それぞれ、RFICチップ110_1~110_Kに印加される。(信号の流れの概略図を後述の図8に示す。)RFIC110が複数のM個のBFCユニット618を含む場合、RFIC110は、M:1合成器/分割器653を更に含んでもよく、この合成器/分割器は、分割された送信信号をM個の更に分割された信号に分割し、各々が、BFCユニット618のうちの1つに印加される。BFCユニット618によって調整されると、調整された信号は、各々がアンテナ素子125のうちの1つに印加され得る「素子信号」である。
逆の信号の流れが受信方向で発生し、素子信号が、BFCユニット618によってアンテナ素子125から受信され、受信増幅器及び/又は位相シフタによって調整される(そして典型的にはフィルタリングされる)。調整された受信信号は、コネクタ170で合成受信信号を生成するために、合成器/分割器153及び120Aを経由する。ここで、ビーム形成ネットワーク(BFN)は、信号コネクタ670とアンテナ素子125_1~125_Nとの間の信号経路の全てを包含すると考えられ得ることに留意されたい。BFNにおいて、単一の入力送信信号は、N個の素子信号に分割され、かつ/又はアンテナ素子125から受信されたN個の素子信号は、単一の合成受信信号に合成される。
図6A及び6Bでは、例として、各RFIC110に結合された2つのアンテナ素子125_1及び125_2が示されている。他の例では、各RFICチップ110は、単一のアンテナ素子125、又は3つ以上のアンテナ素子125に結合される。アンテナ600はまた、シリアルペリフェラルインターフェース(SPI)チップなどの追加のチップ160_1及び160_2を含むように示されている。チップ160は、RDL領域220の導電性層304及び308をそれぞれパターン化することによって形成される304_1、308_1などの信号線を通してDC信号及び/又は制御信号をRFICチップ110に提供するように機能してもよい。DC信号は、増幅器にバイアスをかけ、かつ/又はBFCユニット618_1、618_2内のスイッチのスイッチング状態を制御してもよい。制御信号は、BFCユニット内の位相シフタの位相シフトを制御してもよい。
図7Aは、RFICチップ110の受信経路(アンテナ受信方向)のために構成されたBFCユニット618_i(i=1からMまでの任意の整数)の例示的なビーム形成回路を示している。BFCユニット618_iは、入力側886(アンテナ素子125に結合されている)と出力側882(直接的に又は合成器/分割器653を通して、CPW相互接続部350に結合されている)との間に結合されたフロントエンド受信回路を含み得る。受信回路は、直列に接続された低雑音増幅器(LNA)502と、受信経路位相シフタ504と、バンドパスフィルタ506と、を含んでもよい。LNA502及び位相シフタ504は、357、367などの電気接点(図2A及び図3に見られる)から延びるRFICチップ110内のビア/信号線(図示せず)からバイアス/制御電圧を受信してもよい。
図7Bは、RFICチップ110の送信経路(アンテナ送信方向)のために構成されたBFCユニット618_iの例示的なビーム形成回路を描いている。ここで、BFCユニット618_i内のフロントエンド回路は、入力側886と出力側882との間に直列に接続された電力増幅器(PA)51、送信経路位相シフタ514、及びバンドパスフィルタ516を含んでもよい。PA512及び位相シフタ514はまた、357、367などの電気接点から延びるRFICチップ110内のビア/信号線(図示せず)からバイアス/制御電圧を受信してもよい。
図7Cは、RFICチップ110の受信経路及び送信経路の両方のために構成されたBFCユニット618_iの例示的なビーム形成回路を示している。この場合、BFCユニット618_iは、入力側886に接続された入力ポートを有する第1の送信/受信(T/R)回路532と、出力側882に接続された入力ポートを有する第2のT/R回路534と、を含む。LNA502及び位相シフタ504を含む受信経路は、T/R回路532、534の第1の出力ポート間に接続されてもよい。位相シフタ514及びPA512を含む送信経路は、T/R回路回路532、534の第2の出力ポート間に接続されてもよい。T/R回路532、534は各々、送信及び受信経路信号の両方が入力ポートからそれぞれの出力ポートに通過することを可能にするためのバンドパスフィルタ及び/又はスイッチを含んでもよい。いくつかの例では、送信信号と受信信号とで異なる周波数帯域が使用され、バンドパスフィルタリングは、経路間の絶縁を提供するのに十分である。時分割多重化ベースのスイッチングは、経路間の更なる又は代替的な絶縁を提供し得る。
図8は、アンテナアレイ600内の例示的なビーム形成ネットワーク(BFN)800を示す概略図である。BFN800は、K:1合成器/分割器880及びKRFICチップ110_1~110_Kを含んでもよく、各々、MBFCユニット618_1~618_M(例えば、図7A~7Cの回路構成のいずれかを有する)と、M:1合成器/分割器840と、を有する。K:1合成器/分割器880は、合成器/分割器コンポーネント120aによって形成されてもよく、回路点tに入力ポートを有してもよい。CPW相互接続部350(代替的に、150又は450)は、K:1合成器分割器880のK個の出力896の各々をM:1合成器840のそれぞれの入力893に結合する。各RFICチップ110は、125_1から125_MなどのM個のアンテナ素子に結合されてもよい。したがって、N個のアンテナ素子125_1~125_Nが存在してもよく、式中、N=M×Kである。前述のように、数Nは、狭いアンテナビームを形成するように設計された典型的なアンテナ600について数百個又は数千個になる可能性がある。
図9は、アンテナ600を製造する例示的な方法900のフローチャートである。図示される動作の順序は、所望に応じて変更することができる。方法900において、アンテナ基材130’は、ウェハから形成されてもよく、ビア155は、孔をドリルし、それらを電気めっきなどのプロセスで、導電性材料で充填することによって、その中に形成されてもよい(S902)。次いで、アンテナ素子125及び接地平面135は、アンテナ基材の下側表面及び上側表面にそれぞれ印刷されてもよい(S904)。CPW相互接続部350は、上記に説明された様式で、このプロセスステップ中に形成されてもよい。その後、アンテナ基材130’上の接地平面上にRDL領域220を形成してもよい(S906)。上述のように、GSG遷移部のための導電性ウェル、例えば、導電性ウェル372、373、472、473、及びCPW相互接続部450は、このプロセスステップ中に形成されてもよい。
RFICチップ110は、ビーム形成回路118、ビア(必要な場合)、RF接触パッド及び接地接触パッド、並びに357、367などの他の電気接点によって別個に製造される(S908)。第2のRFC120は、BFN合成器/分割器で別に形成されてもよい(S910)。導電性ジョイント176は、RF接点186、182、及びRFICチップ110の他の電気接点に、及び/又はアンテナ基材130’の上側表面のキャッチパッド/他の接点に、最初に接着されてもよい(S912)。RFICチップ110、他のICチップ160、及び第2のRFC120は、アンテナ基材130’上に配置されてもよい(S914)。加熱/冷却サイクルは、導電性ジョイント176の半田又は他の導電性材料を溶融及び冷却し、RFICチップ、他のICチップ、及び第2のRFC120をアンテナ基材に導電的に接着するために実行されてもよい(S916)。
上述したアンテナ装置の実施形態では、接地平面開口部と併せて形成されたCPW相互接続部の提供は、単一のRF層アンテナ基材の使用及びその付随する利点を可能にする。シミュレーションでは、CPW遷移部に対応するための接地平面の第2の開口部(例えば、141、441)が、アンテナ性能に最小限の影響しか及ぼさないことが示されている。
本明細書に記載される技術は、その例示的な実施形態を参照しながら特に示され、説明されているが、当業者であれば、以下の特許請求の範囲及びそれらの等価物によって定義される特許請求の範囲の主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の様々な変更がその中で行われ得ることを理解するであろう。

Claims (31)

  1. アンテナ装置(100、100’、100”、600)であって、
    第1の表面(143)と、対向する第2の表面(133)とを有するアンテナ基材(130、130’)であって、前記第2の表面にアンテナ接地平面(135)を含む、アンテナ基材(130、130’)と、
    前記アンテナ基材の前記第1の表面におけるアンテナ素子(125)と、
    前記アンテナ基材の前記第2の表面に取り付けられており、前記アンテナ素子と通信される信号を調整するための無線周波数(RF)回路(118)を含む、第1のRFコンポーネント(110)と、
    前記アンテナ基材の前記第2の表面に取り付けられた第2のRFコンポーネント(120)と、
    前記第1のRFコンポーネントを前記第2のRFコンポーネントに結合し、中央導体(135a、308a)と、前記中央導体の両側にある第1及び第2の接地導体(135b、135c)とを備える共面導波路(CPW)相互接続部(150、350、450)であって、前記中央導体が、前記アンテナ接地平面の開口部(141)内にプロファイルを有する、CPW相互接続部(150、350、450)と、を備える、アンテナ装置(100、100’、100”、600)。
  2. 前記中央導体及び前記アンテナ接地平面が、前記アンテナ基材の同じ層内にある、請求項1に記載のアンテナ装置(100、100’、600)。
  3. 前記第1の接地導体が、前記開口部(141)の第1の側部上の前記アンテナ接地平面(135b)の第1の領域であり、前記第2の接地導体が、前記第1の側部に対向する前記開口部の第2の側部上の前記アンテナ接地平面(135c)の第2の領域によって形成されている、請求項2に記載のアンテナ装置(100、100’、600)。
  4. 前記接地平面の前記開口部が、前記接地平面の第2の開口部であり、
    前記信号が、前記アンテナ接地平面の第1の開口部(131)を通じて前記RF回路と前記アンテナ素子との間で通信される、請求項1~3のいずれか一項に記載のアンテナ装置(100、100’、100”、600)。
  5. 前記アンテナ基材が、前記アンテナ接地平面(135)と前記第2の表面(133)との間に再分配層(RDL)領域(220)を更に備える、請求項1に記載のアンテナ装置(100’、100”、600)。
  6. 前記中央導体(308a)が、前記RDL領域の導電性層(308)内にある、請求項5に記載のアンテナ装置(100’、100”、600)。
  7. 前記第1の接地導体が、前記第2の開口部の第1の側部上の前記アンテナ接地平面の第1の領域(135b)であり、
    前記第2の接地導体が、前記第1の側部に対向する前記第2の開口部の第2の側部上の前記アンテナ接地平面の第2の領域(135c)である、請求項6に記載のアンテナ装置(100”)。
  8. 前記中央導体が、前記RDL領域の第1の導電性層(308)の第1の導電性領域(308a)内にあり、
    前記第1及び第2の接地導体が、それぞれ、前記RDL領域の第2の導電性層(308)の第2及び第3の導電性領域(308b、308c)内にある、請求項6に記載のアンテナ装置(100”)。
  9. 前記第1及び第2の接地導体が、前記中央導体と同じ前記RDL領域の導電性層(308)内にある、請求項8に記載のアンテナ装置(100”、600)。
  10. 前記第2のRFコンポーネントが、ビーム形成ネットワーク(800)の一部分を備え、前記ビーム形成ネットワーク(800)の一部分が、入力送信信号を、前記アンテナ基材に取り付けられた複数のRFICチップ(110_1~110_k)のうちの1つに各々提供される複数の分割された送信信号に分割し、かつ/又は前記複数のRFICチップから複数の受信信号をそれぞれ受信し、前記受信信号を合成して出力信号を形成し、前記複数のRFICチップの各々が、それぞれの前記CPW相互接続部によって前記第2のRFコンポーネントに接続されている、請求項1~9のいずれか一項に記載のアンテナ装置(100、100’、100”、600)。
  11. 前記接地平面の前記開口部が、第2の開口部であり、前記アンテナ基材が、前記アンテナ基材内に形成されており、前記アンテナ接地平面の第1の開口部(131)を通って延びているビア(155)を含み、前記ビアが、前記第1のRFコンポーネント(110)の第1のRF接点(186)を前記アンテナ素子(125)に結合し、前記第1のRF接点が、前記RF回路(118)の入力点に結合されている、請求項1~10のいずれか一項に記載のアンテナ装置(100、100’、100”、600)。
  12. 前記第1のRFコンポーネントの下側表面が、複数の電気接続ジョイント(176)を通して前記アンテナ基材の前記第2の表面に取り付けられており、
    前記電気接続ジョイントのうちの第1の電気接続ジョイント(176)が、前記第1のRF接点(186)を前記ビア(155)に結合し、
    前記電気接続ジョイントのうちの第2の電気接続ジョイント(176)は、前記第1のRFコンポーネントの第2のRF接点(182)を前記CPW相互接続部の前記中央導体(135a)に結合し、前記第2のRF接点が、前記RF回路の出力点に結合されており、
    前記電気接続ジョイントのうちの第3の電気接続ジョイント(176)が、前記第1のRFコンポーネントの接地接点(197)を前記アンテナ接地平面(135)に結合する、請求項11に記載のアンテナ装置(100、100’、100”、600)。
  13. 前記第3の電気接続ジョイントが、前記第2の開口部の一方の側部上の領域に前記接地接点を結合し、前記電気接続ジョイントのうちの第4の電気接続ジョイントが、前記第2の開口部の対向する側部上の前記アンテナ接地平面に、前記第1のRFコンポーネントの別の接地接点(199)を結合する、請求項12に記載のアンテナ装置(100、100’、100”、600)。
  14. 前記第2のRFコンポーネントが、
    前記アンテナ基材の前記第2の表面(133)に取り付けられた下側表面(123)を有する誘電体基材(121)と、
    前記誘電体基材の上側表面に形成されており、前記誘電体基材を通して形成された複数のビア(640)を通してCPW相互接続部(350)に結合されたCPW送信線(680)と、を備える、請求項1~14のいずれか一項に記載のアンテナ装置(100、100’、100”、600)。
  15. 前記第1のRFコンポーネントの前記RF回路が、マイクロストリップ送信線内に形成されている、請求項1~14のいずれか一項に記載のアンテナ装置(100、100’、100”、600)。
  16. 前記第1のRFコンポーネントの前記RF回路が、CPW送信線内に形成されている、請求項1~14のいずれか一項に記載のアンテナ装置(100、100’、100”、600)。
  17. 前記RF回路が、前記第1のRFコンポーネントと前記アンテナ素子との間で通信される前記信号を調整するために、送信増幅器(512)、受信増幅器(502)、及び位相シフタ(506、516)のうちの少なくとも1つを含むビーム形成回路を含む、請求項1~16のいずれか一項に記載のアンテナ装置(100、100’、100”、600)。
  18. フェーズドアレイアンテナ(600)であって、
    第1の表面(143)と、対向する第2の表面(133)とを有するアンテナ基材(130、130’)であって、前記第2の表面にアンテナ接地平面(135)を含む、アンテナ基材(130、130’)と、
    前記アンテナ基材の前記第1の表面にアンテナアレイ(622)を形成する複数のアンテナ素子(125_1~125_N)と、
    前記アンテナ基材の前記第2の表面に取り付けられた複数の無線周波数集積回路(RFIC)チップ(110_1~110_K)であって、各々が、前記アンテナ接地平面の複数の第1の開口部のうちの少なくとも1つを通じて前記アンテナ素子のうちの少なくとも1つと通信される信号の調整によってビーム操縦するためのビーム形成回路(618_1~618_M)を含み、前記ビーム形成回路が、ビーム形成ネットワーク(BFN)の第1の部分である、複数のRFICチップ(110_1~110_K)と、
    前記RFICチップ間に結合されており、前記アンテナ基材の前記第2の表面に取り付けられた合成器/分割器コンポーネント(120a)であって、前記BFNの第2の部分であり、複数の合成器/分割器導体(680)を含む、合成器/分割器コンポーネント(120a)と、
    複数の共面導波路(CPW)相互接続部(350、450)であって、各々が、前記合成器/分割器導体のうちのそれぞれの1つを前記RFICチップのうちの1つに結合し、中央導体(680_s)と、前記中央導体の両側にある第1及び第2の接地導体(680_g1、680_g2)とを備え、前記中央導体が、前記アンテナ接地平面の複数の第2の開口部(141)のうちのそれぞれの1つ内にプロファイルを有する、複数のCPW相互接続部(350、450)と、を備える、フェーズドアレイアンテナ(600)。
  19. 前記CPW相互接続部の各々の前記中央導体、及び前記アンテナ接地平面が、前記アンテナ基材の同じ層内にある、請求項18に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
  20. 前記CPW相互接続部の各々について、前記第1の接地導体が、それぞれの第2の開口部の第1の側部上の前記アンテナ接地平面の第1の領域(135b)であり、前記第2の接地導体が、前記第1の側部に対向する前記それぞれの第2の開口部の第2の側部上の前記アンテナ接地平面の第2の領域(135c)である、請求項19に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
  21. 前記アンテナ基材が、前記アンテナ接地平面と前記第2の表面との間の複数の導電性線(306、308)を備える再分配層(RDL)領域(220)を更に備える、請求項18に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
  22. 前記CPW相互接続部の各々について、前記中央導体(308a)が、前記RDL領域の導電性層(308)内にある、請求項21に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
  23. 前記CPW相互接続部の各々について、
    前記第1の接地導体が、前記第2の開口部の第1の側部上の前記アンテナ接地平面の第1の領域(135b)であり、
    前記第2の接地導体が、前記第1の側部に対向する前記第2の開口部の第2の側部上の前記アンテナ接地平面の第2の領域(135c)である、請求項22に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
  24. 前記CPW相互接続部の各々について、
    前記中央導体が、前記RDL領域の第1の導電性層(308)の第1の導電性領域(308a)内にあり、
    前記第1及び第2の接地導体が、それぞれ、前記RDL領域の第2の導電性層(308)の第2及び第3の導電性領域(308b、308c)内にある、請求項22に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
  25. 前記第1及び第2の接地導体が、前記中央導体と同じ前記RDL領域の導電性層(308)内に形成されている、請求項24に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
  26. 前記アンテナ基材が、前記アンテナ基材内に形成されており、前記アンテナ接地平面の前記第1の開口部のうちのそれぞれの1つを通って各々延びている複数のビア(155)を含み、前記ビアの各々が、前記RFICチップのうちの1つのそれぞれの第1のRF接点(186)を前記アンテナ素子のうちの1つに結合し、前記それぞれの第1のRF接点が、前記RFICチップのうちの前記それぞれの1つの前記ビーム形成回路(118)の入力点に結合されている、請求項18~25のいずれか一項に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
  27. 前記RFICチップの各々の下側表面が、複数の電気接続ジョイント(176)を通して前記アンテナ基材の前記第2の表面に取り付けられており、
    前記RFICチップの各RFICチップについて、
    前記電気接続ジョイントのうちの第1の電気接続ジョイント(176)が、前記第1のRF接点(186)を前記ビア(155)に結合し、
    前記電気接続ジョイントのうちの第2の電気接続ジョイント(176)が、前記RFICチップの第2のRF接点(182)を前記CPW相互接続部のうちの1つの前記中央導体(135a)に結合し、前記第2のRF接点が、前記RFICチップの前記ビーム形成回路の出力点に結合されており、
    前記電気接続ジョイントのうちの第3の電気接続ジョイント(176)が、前記RFICチップの接地接点(197)を前記アンテナ接地平面(135)に結合する、請求項26に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
  28. 前記電気接続ジョイントのうちの前記第3の電気接続ジョイントが、前記接地接点を前記第2の開口部の一方の側部上の領域に結合し、前記電気接続ジョイントのうちの第4の電気接続ジョイントが、前記RFICチップの別の接地接点(199)を前記第2の開口部の対向する側部上の前記アンテナ接地平面に結合する、請求項27に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
  29. 前記合成器/分割器コンポーネントが、
    前記アンテナ基材の前記第2の表面(133)に取り付けられた下側表面(123)を有する誘電体基材(121)と、
    前記誘電体基材の上側表面に形成されており、前記誘電体基材を通して形成された複数のビア(640)を通して、前記CPW相互接続部(350)の各々に結合されたCPW送信線(680)と、を備える、請求項18~28のいずれか一項に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
  30. 前記RFICチップが、マイクロストリップ送信線内に各々形成されている、請求項18~31のいずれか一項に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
  31. 前記RFICチップが、CPW送信線内に各々形成されている、請求項18~31のいずれか一項に記載のフェーズドアレイアンテナ(600)。
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