JP2024507198A - 多関節ヘッド - Google Patents

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Abstract

その上に取り付けられたツールの再配向を容易にするための多関節ヘッドであって、多関節ヘッドは、多関節ヘッドを位置決め装置に取り付けるための第1の部材と、第1の軸を中心とした第1の部材に対するその配向を変更し、複数の所定のインデックス可能な配向のうちの1つでロックできるように第1の部材に結合された第2の部材と、前記第1の部材および前記第2の部材は、前記第1の軸に沿って前記第1の部材および前記第2の部材を分離することによってロック解除することができ、それによって、前記第1の軸を中心とした前記第1の部材に対する前記第2の部材の再配向を可能にする。第2の軸を中心とした前記第2の部材に対するその配向を変更し、複数の事前に定義されたインデックス可能な配向のうちの1つでロックすることができるように、前記第2の部材に結合された第3の部材は、それによって、前記第2の軸に沿って前記第2の部材および前記第3の部材を分離することによってロック解除することができ、前記第1および第2の軸が平行ではない、前記第2の軸の周りの前記第2の部材に対する第3の部材と、前記第1の軸に沿った前記第1の部材および前記第2の部材の前記分離、ならびに前記第2の軸に沿った前記第2の部材および前記第3の部材の前記分離を制御するための少なくとも1つの動力機構であって、前記第1の部材および前記第2の部材の前記分離、ならびに前記第2の部材および前記第3の部材の前記分離が互いに独立して制御され得るように構成される、前記少なくとも1つの動力機構と、を備える、請求項1に記載のシステム。

Description

本発明は、多関節ヘッド、特に計測装置で使用される多関節ヘッドに関する。例えば、本発明は、測定プローブが複数の異なる回転方向に配置され得るように、測定プローブを座標位置決め装置上に支持するように構成された割出し多関節ヘッドに関する。
座標位置決め装置の分野、特に座標測定機(CMM)の分野で周知であるように、測定プローブ(またはオブジェクト)のための多関節ヘッド(または回転テーブル)は、少なくとも1つの回転軸の周りに取り付けられた測定プローブ(またはオブジェクト)の再配向を容易にする回転可能/多関節可能/再配向可能部材を備える。典型的には、多関節ヘッドは、2つの直交する回転軸を提供するが、より少ないまたはより多くの回転軸が提供されることが可能である。
特許文献1は、1つの回転軸を有する多関節ヘッドを記載し、特許文献2、特許文献3および特許文献4は、2つの直交回転軸を提供する多関節ヘッドを記載する。これらの文献に記載されているように、多関節ヘッドが割り出し機構を備え、それによって、多関節ヘッドの相互に回転可能な部分が画定された割り出し位置に固定されることを可能にすることも知られている。割出し機構は、多関節ヘッドの比較的回転可能な/多関節可能な部材のそれぞれに1つずつ、2組の互いに噛み合う部材を提供することによって提供することができる。相互噛合い部材が係合すると、回転可能部材の相対的な回転を防ぐようにロックされる。相互係合部材が係合解除されると、回転可能部材は、回転可能部材(およびその上に取り付けられた測定プローブ)を新しい方向にロックするように、再係合される前に、それら(およびその上に取り付けられた測定プローブ)を新しい方向に再配置することができるように、互いに対して自由に回転することができる。その結果、測定プローブが、規定の、既知の回転配向に保持された状態で、測定動作を行うことができる。
米国特許第5,185,936号明細書 欧州特許第2889573号明細書 米国特許第7,213,344号明細書 国際公開第2006/079794号パンフレット 米国特許第7,263,780号明細書 米国特許第9,494,403号明細書
H.J.J.ブラディック著 「Mechanical Design of Laboratory Apparatus」 Chapman and Hall 1960
本出願は、割出し多関節ヘッドの複数の軸をロックおよびロック解除するための改善された構成を説明する。
本発明の第1の態様によれば、その上に取り付けられたツールの再配向(第1および第2の回転軸の周り)を容易にするための多関節ヘッドであって、前記多関節ヘッドは、前記多関節ヘッドを位置決め装置に取り付けるための第1の部材と、第1の軸を中心とした前記第1の部材に対するその配向(言い換えれば、回転位置/構成)が、複数の所定の割り出し可能な配向(前記第1の軸を中心とした回転位置)のうちの1つの間で変更され、ロックされることができるように、前記第1の部材に結合された第2の部材であって、それによって、前記第1の軸を中心とした前記第1の部材に対する前記第2の部材の再配向を可能にするように、前記第1の軸に沿って前記第1の部材および前記第2の部材を分離することによってロックを解除することができる、第2の部材と、第2の軸を中心とした前記第2の部材に対するその配向(言い換えれば、回転位置/構成)が、複数の所定の割り出し可能な配向(前記第2の軸を中心とした回転位置)のうちの1つの間で変更され、ロックされ得るように、前記第2の部材に結合された第3の部材であって、前記第2の軸を中心とした前記第2の部材に対する前記第3の部材の再配向を可能にするように、前記第2の軸に沿って前記第2の部材および前記第3の部材を分離することによってロックを解除することができ、前記第1の軸および前記第2の軸は平行ではない、第3の部材と、前記第1の部材および前記第2の部材の前記分離、ならびに前記第2の部材および前記第3の部材の前記分離を前記第1の軸に沿って制御し、前記第1の部材および前記第2の部材の前記分離、ならびに前記第2の部材および前記第3の部材の前記分離が互いに独立して制御され得るように構成される、少なくとも1つの動力機構と、を備える多関節ヘッドが提供される。
本発明によれば、第1および第2の軸のロック/ロック解除は、互いに独立して(言い換えれば、「個別に」)制御/作動させることができる。したがって、例えば、多関節ヘッドは、第1の軸をロック解除するが、第2の軸をロックしたままにするように、またはその逆に操作することができる。もちろん、そのような構成は、第1および第2の軸が一緒に/同時にロック解除されることを妨げないが、本発明に従って構成された多関節ヘッドは、ヘッドの異なる軸を互いに別々に/独立してロック解除/ロックする能力を提供する(すなわち、両方を同時にロック解除する必要はない)。(発熱、電力消費、動力機構の必要なサイズなどの観点からの利点を提供することができる)/各動力機構(例えば、モータ)の負荷の低減を可能にするだけでなく、特に本発明は、軸の不必要なロック解除を低減する。これは、不必要な摩耗を減らすことができるだけでなく、軸のロックを解除して再ロックする行為は、(以前とまったく同じ場所に再装着されていない部材による)再現性エラー、およびしたがって、多関節ヘッドに取り付けられたツールの位置決めの不正確さをもたらす可能性がある。したがって、本発明による多関節ヘッドは、その上に取り付けられたツールの改善された位置決め制御を提供することができ、したがって、改善された計測を提供することができる。
少なくとも1つの動力機構は、少なくとも1つの(「ロック」)モータを備えることができる。本発明の有利な実施形態では、少なくとも1つの動力機構は、第1の軸に沿った第1の部材および第2の部材の分離を制御するための第1の(「ロック」)モータと、第2の軸に沿った第2の部材および第3の部材の分離を制御するための第2の(「ロック」)モータとを備える。したがって、第1および第2の(「ロック」)モータは、独立して動作可能であり得る。
少なくとも1つの動力機構は、第2の部材内に含まれること/収容することができる。第1および第2の(「ロック」)モータは、第2の部材内に含まれること/収容することができる。これは、コンパクトなヘッド構成を提供するのに役立つ。したがって、少なくとも1つの動力機構(例えば、第1および第2の「ロック」モータの両方)は、第1の軸を中心に第1の部材に対して回転するときに、第2の部材と共に回転するように構成され得る。
多関節ヘッドは、相対的に再配向可能な部材の再配向/回転をもたらすために、例えば、第1および第2の部材の再配向/回転をもたらすために、および/または第2および第3の部材の再配向/回転をもたらすために、少なくとも1つの(「駆動」)モータを備えることができる。多関節ヘッドは、第1の部材および第2の部材がロック解除されたときに、第1の部材に対する第2の部材の再配向/回転をもたらすための第1の(「駆動」)モータと、第2の部材および第3の部材がロック解除されたときに、第2の部材に対する第3の部材の再配向/回転をもたらすための第2の(「駆動」)モータとを備えることができる。少なくとも1つの(「駆動」)モータ、例えば、第1および第2の(「駆動」)モータは、第2の部材内に収容され得る。これは、コンパクトなヘッド構成を提供するのに役立つ。したがって、少なくとも1つの(「駆動」)モータ、例えば、第1および第2の(「駆動」)モータは、第1の軸を中心に第1の部材に対して回転するときに、第2の部材と共に回転するように構成され得る。
理解されるように、「電動機構」という用語は、部材(例えば、第1および第2の部材、または第2および第3の部材)の分離が手動で操作/制御されないことを意味するために使用される。したがって、例えば、少なくとも1つの動力機構は、電気駆動、空気圧駆動、動力駆動、または油圧駆動の機構/モータを含むことができる。したがって、動力機構のための動力源が存在し得る。動力機構のための動力源は、多関節ヘッド(例えば、動力源は、多関節ヘッドに常駐するバッテリを含むことができる)によって常駐することができ、または多関節ヘッドから外部に常駐することができ(例えば、ワイヤを介して多関節ヘッドに供給される)。好ましくは、少なくとも1つの動力機構は、電動機構を備える。例えば、本発明の有利な実施形態では、少なくとも1つの(例えば、第1および第2の)「ロック」モータは、電動モータを含み得る。同様に、少なくとも1つの(例えば、第1および第2の)駆動モータは、電動モータを含み得る。
第1および第2の軸は、実質的に直交し得る。
多関節ヘッドは、その上にツールを取り外し可能に取り付けるためのツールマウントを備えることができる。多関節ヘッドは、2軸多関節ヘッドを含むことができる。したがって、第3の部材は、前記ツールマウントを備えることができる。3軸ヘッドの場合、第3の軸を中心とした第3の部材に対するその向きが、複数の所定の割り出し可能な向きのうちの1つの間で変更され、ロックされることができるように、第3の部材に結合された第4の部材が存在し得る。そのような実施形態では、第4の部材は、前記ツールマウントを含むことができる。そのような実施形態では、第1の軸、第2の軸、および第3の軸は、相互に直交し得る。
ツールマウントは、運動学的マウントの一方の部分を形成することができ、運動学的マウントの他方の部分は、その上に取り付けられるツールによって提供される。理解されるように、運動学的マウントは、反復可能な位置決めを提供するために別の部分の要素と協働するように配置された1つの部分の要素を有するものである。要素は、好ましくは6つの接触点または制約によって、すべての6つの自由度(すなわち、3つの垂直直線自由度および3つの垂直回転自由度)における部品間の相対的な動きを制約するように互いに協働するように配置される。一つの特定の実施形態では、一方の部品における要素は、他方の部品における要素と合計6つの接触点をもたらすような方法で、3つの離間した位置のそれぞれに一対の互いに収束する面を与えるように配置することができる。これは、一方の部分の他方に対する6つの可能な自由度を制約する。そのような運動学的マウントは、ボーイズサポート(Boys support)として知られることがあり、例えば、非特許文献1の11-30ページに記載されている。そのような運動学的位置/接続を提供するための例示的な構成のさらなる詳細は、以下に提供される。
ツールマウントは、その上に取り付けられたツールを磁気的に保持するための1つまたは複数の磁石を備えることができる。
多関節ヘッドに取り付けるための適切なツールには、測定プローブが含まれる。適切な測定プローブには、ワークピースの寸法を測定するためのプローブが含まれる。適切な測定プローブは、接触または非接触測定プローブであり得る。適切な測定プローブには、タッチトリガ測定プローブや走査ないし”アナログ”測定プローブも含まれる。
第1および第2の部材、ならびに/または第2および第3の部材の割出し増分は、10°以下、例えば、5°以下、例えば、4°以下であり得る。第1および第2の部材、ならびに/または第2および第3の部材の割出し増分は、少なくとも0.5°、例えば、少なくとも1°であり得る。例えば、第1および第2の部材、ならびに/または第2および第3の部材の割出し増分は、約2.5°であり得る。
第1の部材および第2の部材は、前記事前定義された割り出し可能な向きを提供するように、第1の軸の周りの複数の異なる角度向きで一緒にロックすることができる、相互に係合可能な係合要素/特徴の第1の組の協働セットを提供することができる。第2の部材および第3の部材は、前記所定のインデックス可能な向きを提供するように、第2の軸の周りの複数の異なる角度の向きで一緒にロックすることができる、相互に係合可能な係合要素/特徴の第2の組の協働セットを提供すること ができる。理解されるように、相互に係合可能な係合要素の一対の協働セットは、互いに噛み合う部材/特徴の2つのセットを含むことができ、各部材上に1つがある。例えば、相互に係合可能な係合要素の第1の組の協働セットは、環状の一連の特徴、例えば、一連のボール、または第1および第2の部材のうちの1つ(例えば、第1の部材上)上の一連のテーパー歯(例えば、面スプライン部材を提供する)を含むことができる。第1および第2の部材(例えば、第2の部材)の他方はまた、環状一連の特徴を備えることができるが、第1および第2の部材(例えば、第2の部材)の他方の係合要素は、ロック状態にあるときに、それらが、複数の離散的な環状間隔の位置で、第1および第2の部材(例えば、第1の部材)の前記1つ上の環状一連の特徴の一連の歯のサブセットのみと係合するように構成されることが好ましいことができる。
相互に係合可能な係合要素/割出し機構の一対の協働セットは、それらの間に運動学的位置/接続を提供するように構成され得る。
多関節ヘッドは、第1の部材および第2の部材がロック状態にある格納構成と、第1の部材および第2の部材がロック解除されるように第1の軸に沿って第1の支柱によって離れて保持される伸長構成との間で、少なくとも1つの動力機構によって作動可能な第1の支柱を備え得る。第2の部材は、第1の支柱を含む/収容し得る。第1の支柱は、その伸長構成にあるときに(例えば、以下でより詳細に説明されるように、対応する係合特徴を介して)第1の部材に結合され得、その格納構成にあるときに第1の部材から分離され得る。
多関節ヘッドは、第2および第3の部材がロック状態にある格納構成と、第2および第3の部材がロック解除されるように第2の軸に沿って第2の支柱によって第2の部材および第3の部材が離れて保持される伸長構成との間で、少なくとも1つの動力機構によって作動可能な第2の支柱を備え得る。第2の部材は、第2の支柱を含む/収容し得る。第2の支柱は、その伸長構成にあるときに(例えば、以下でより詳細に説明されるように、対応する係合特徴を介して)第3の部材に結合され得、その格納構成にあるときに第3の部材から分離され得る。
第1の支柱は、少なくとも1つの動力機構によって作動される第1のレバーによって、その伸長構成と格納構成との間で軸方向に駆動され得る。第2の部材は、第1のレバーを含む/収容し得る。第2の支柱は、少なくとも1つの動力機構によって作動される第2のレバーによって、その伸長構成と格納構成との間で軸方向に駆動され得る。第2の部材は、第2のレバーを含み/収容し得る。
第1のレバーは、第2の部材に固定された第1の屈曲部にその第1の端部に向かって枢動可能に取り付けられ、第1のレバーの第2の端部を上昇および下げるように構成された少なくとも1つの動力機構にその第2の端部に向かって取り付けられ得る。第1のレバーは、その第1の端部と第2の端部との間の点で第1の支柱に取り付けられ得る。第2のレバーは、第2の部材に固定された第2の屈曲部にその第1の端部に向かって枢動可能に取り付けられ、第1のレバーの第2の端部を上昇および下げるように構成された少なくとも1つの動力機構にその第2の端部に向かって取り付けられ得る。第2のレバーは、その第1の端部と第2の端部との間の点で第2の支柱に取り付けられ得る。
第1および第2の部材は、第1および第2の部材を一緒に保持するように、互いに向かって磁気的に付勢され得る。第2および第3の部材は、第2および第3の部材を一緒に保持するように、互いに向かって磁気的に付勢され得る。
第1の支柱および第1の部材は、少なくともロック解除された構成にあるときに、少なくとも第1の部材および第2の部材の保持を支援するように、互いに向かって磁気的に付勢され得る。第2の支柱および第3の部材は、少なくともロック解除された構成にあるときに、少なくとも第2の部材および第3の部材の保持を補助するように、互いに向かって磁気的に付勢され得る。
多関節ヘッドは、第1の支柱を格納構成に向かって付勢するように構成された少なくとも1つの補助付勢部材をさらに備え得る。多関節ヘッドは、第2の支柱を格納構成に向かって付勢するように構成された少なくとも1つの補助付勢部材をさらに備え得る。多関節ヘッドは、第1の支柱を格納構成に向かって付勢するように構成された少なくとも1つの第1の補助付勢部材をさらに備え得る。多関節ヘッドは、第2の支柱を格納構成に向かって付勢するように構成された少なくとも1つの第2の補助付勢部材をさらに備え得る。少なくとも1つの(第1および/または第2の)補助付勢部材は、磁性材料、例えば、磁石を含み得る。第1の支柱、第1の部材、および第2の部材は、i)第1の支柱をその伸長構成に向かって付勢する第1の支柱に作用する磁気力、およびii)第1の支柱をその格納構成に向かって付勢する第1の支柱に作用する磁気力を提供するように配置された磁気材料を含み得る。第2の支柱、第2の部材、および第3の部材は、i)第2の支柱をその伸長構成に向かって促す第2の支柱に作用する磁気力、およびii)第2の支柱をその格納構成に向かって促す第2の支柱に作用する磁気力を提供するように配置された磁気材料を含み得る。
位置決め装置は、座標位置決め装置、例えば、座標測定機(CMM)を含み得る。座標位置決め装置、例えばCMMは、直列に配置された2つまたは3つの直線可動部材を含む直交座標位置決め装置であってもよく、それぞれが他のものと直交する線形軸に沿って移動可能であり、2つまたは3つの相互に直交する次元、例えばX、Y、およびZでそこに取り付けられた多関節ヘッドの移動を提供する。したがって、位置決め装置は、少なくとも2つ、例えば3つの直交する直線自由度で多関節ヘッドの再位置決めを容易にするように構成され得る。多関節ヘッドは、1つまたは複数のボルトなどの1つまたは複数の解放可能な留め具を介して、位置決め装置(例えば、CMMのz列またはクイル(quill))に取り外し可能に取り付けられ得る。典型的な直交座標位置決め装置には、ブリッジ、ポータル、カンチレバー、水平アーム、およびガントリータイプの機械が含まれる。
本発明の別の態様によれば、その上に取り付けられた上述の多関節ヘッドを備える装置、特に位置決め装置が提供される。したがって、多関節ヘッドの第1の部材は、例えば、1つまたは複数の解放可能な留め具を介して、位置決め装置に取り付けられ得る。装置は、少なくとも1つの動力機構の制御/動作(それによって、第1および第2の部材、ならびに/または多関節ヘッドの第2および第3の部材の分離を制御するように)に構成された少なくとも1つの電子コントローラを備えることができる。任意選択で、同じまたは別のコントローラは、ロックが解除されたときに、第1および第2の部材および/または第2および第3の部材の相対的な向きを制御するために、少なくとも1つの駆動モータを制御/動作させるように構成または提供され得る。
本発明の別の態様によれば、位置決め装置に取り付けられた上述の多関節ヘッドを操作する方法が提供され、この方法は、i)第2および第3の部材をロックしたまま第1および第2の部材のロック解除を引き起こすように少なくとも1つの動力機構を操作し、第1および第2の部材を第1の軸を中心に新しい回転位置に相対的に回転させ、次いで、第1および第2の部材を新しい回転位置にロックさせるように少なくとも1つの動力機構を操作すること、またはii)第1および第2の部材をロックしたまま第2および第3の部材のロック解除を引き起こすように少なくとも1つの動力機構を操作し、第2および第3の部材を第2の軸を中心に新しい回転位置に相対的に回転させ、次に、第2および第3の部材を新しい回転位置にロックさせるように少なくとも1つの動力機構を操作することを含む。
ここで、本発明の実施形態は、以下の図面を参照して、一例としてのみ説明される。
図1は、座標測定機(CMM)に取り付けられた本発明による割出しヘッドを示す。 図2は、図1の割出しヘッドを単独で示す。 図3は、ロックされた構成にあるときの図1の割出しヘッドの断面図を示す。 図4は、ロック解除構成にあるときの図1の割出しヘッドの断面図を示す。 図5aは、図1の割出しヘッドの割出し機構を示す。 図5bは、図5aの割出し機構の一部を単独で示す。 図6は、図5aに示される割出し機構の詳細図である。 図7aは、図5bに示される割出し機構の一部の単一の歯を示す。 図7bは、図5bに示される割出し機構の一部の単一の歯を示す。 図7cは、図5bに示される割出し機構の一部の単一の歯を示す。 図8は、図1の割出しヘッドの割出し機構およびロック解除機構の異なる部分の分解図である。 図9は、図1の割出しヘッドの割出しおよびロック解除機構の異なる部分の切断図を示す。 図10aは、図1の割出しヘッドの割出しおよびロック解除機構の異なる部分の切断図を示す。 図10bは、図1の割出しヘッドの割出し機構の多関節部分のうちの1つの下側を示す。 図11aは、ロック解除およびロック動作中の異なる段階における、図1の割出しヘッドの割出しおよびロック解除機構の異なる部分の概略断面図を示す。 図11bは、ロック解除およびロック動作中の異なる段階における、図1の割出しヘッドの割出しおよびロック解除機構の異なる部分の概略断面図を示す。 図11cは、ロック解除およびロック動作中の異なる段階における、図1の割出しヘッドの割出しおよびロック解除機構の異なる部分の概略断面図を示す。 図11dは、ロック解除およびロック動作中の異なる段階における、図1の割出しヘッドの割出しおよびロック解除機構の異なる部分の概略断面図を示す。 図12は、特に異なる磁石配置による、代替実施形態による割出し機構およびロック解除機構の異なる部分の概略断面図を示す。 図13は、特に異なる磁石配置による、代替実施形態による割出し機構およびロック解除機構の異なる部分の概略断面図を示す。 図14は、特に異なる磁石配置による、代替実施形態による割出し機構およびロック解除機構の異なる部分の概略断面図を示す。 図15は、特に異なる磁石配置による、代替実施形態による割出し機構およびロック解除機構の異なる部分の概略断面図を示す。 図16は、図3、4、および11の3つのリング磁石の実施形態のための支柱力および保持力を示すグラフである。 図17は、図12の2つのリング磁石の実施形態のための支柱力および保持力を示すグラフである。 図18は、2つのディスク磁石の実施形態のための支柱力およびブレークアウトトルクを示すグラフである。 図19は、ロック解除構成の第1の軸「D」および第2の軸「E」の両方を有するZ-X平面内で切った多関節ヘッド100の断面図である。
図1を参照すると、位置決め装置200に取り付けられた本発明による多関節ヘッド100が示されている。
位置決め装置200は、この場合、座標測定機(「CMM」)の形態である移動構造を備える。CMM200は、次いでキャリッジ206を保持するフレーム204を支持するベース202を備え、キャリッジ206は次いでクイル208(または「Z列」)を保持する。モータ(図示せず)が設けられて、クイル208を3つの互いに直交する軸X、YおよびZに沿って(例えば、フレームをY軸に沿って、キャリッジ206をX軸に沿って、およびクイル208をZ軸に沿って移動させることによって)移動させる。
クイル208は、関節ヘッド100を保持し、次に関節ヘッドは、プローブ300を保持する。本実施形態では、関節ヘッド100は、以下でより詳細に説明されるように、その上に取り付けられたプローブ300の、第1および第2の回転軸D、Eの周りの再配置を容易にする。
関節ヘッド100による2つの回転軸(D、E)と、CMM200の3つの直線(X、Y、Z)平行移動軸との組み合わせによって、プローブ300が5つの自由度(2つの回転自由度、および3つの直線自由度)で移動し/位置することが可能となる。
図示されていないが、測定エンコーダが、ベース202、フレーム204、キャリッジ206、クイル208、および関節ヘッド100の部品の相対位置を測定するために設けられてもよく、これにより、ベース202に配置されたワークピースに対する測定プローブ300の位置を決定することができる。
コントローラ220は、CMM容積内のプローブ300の位置および向きを(手動で、例えば、ジョイスティック216などの入力デバイスを介して、または自動的に、例えば、検査プログラムの制御下で)制御するなど、CMM200の動作を制御するために、およびCMM200から情報(例えば、測定情報)を受信するために提供される。表示器218は、コントローラ220とユーザとのやり取りを補助するために設けることができる。コントローラ220は、例えば、専用の電子制御システムであり得、および/またはパーソナルコンピュータを含み得る。
本実施形態では、プローブ300は、プローブ本体302およびスタイラス304を備える接触プローブである。スタイラス304は、検査されるワークピースに接触するための球形先端306を有し、この実施形態では、スタイラス304は、プローブ本体302に対して偏向可能である。接触プローブ300は、一般にタッチトリガープローブと称されるものであり得、または走査(またはアナログ)プローブであり得る。明らかなように、非接触プローブを含む他のタイプのプローブを関節ヘッド100に取り付けられ得る。
この実施形態では、関節ヘッド100は、それに異なるプローブを交換することを容易にするためのプローブマウント108を備える。特に、これは、CMMの操作容積内にあるラックでプローブの自動交換を容易にするマウントとし得る。例えば、プローブマウント108およびプローブ本体302は、マウント上にプローブを保持するための磁石を備えることができる。
関節ヘッド100は、それに取り付けられた接触プローブのスタイラス304のたわみを検出するための組み込みセンサ構成部品を備えることが可能である。しかしながら、本実施形態では、そのようなセンサ構成要素はすべて、プローブ300自体の本体302内に提供される。プローブ300は、スタイラスのたわみ信号をコントローラ220に送信するように構成されている。一般的にそうであるように、これは、プローブ300とプローブマウント108との間の接触信号インターフェースによって行うことができ、そのような信号は、次いで、関節ヘッド100およびCMM200のケーブルを介してコントローラ220に中継される。そのようなインターフェースを使用して、プローブ300に電力を供給することもできる。したがって、理解されるように、多関節ヘッド100は、それ自体が、プローブ信号を中継するだけでなく、多関節ヘッド100を制御するために(例えば、以下でより詳細に説明される電動ロック190、190'および駆動192、192’モータの動作を制御するために)電力およびモータ制御命令を受信するために使用することができる、クイル208(例えば、多関節ヘッドおよびクイル上の1つまたは複数の対応する電気接点)との信号インターフェースを有する。したがって、説明の簡略化のために示されていないが、理解されるように、説明される実施形態では、CMM200および多関節ヘッド100は、多関節ヘッド100からの信号(例えば、プローブ信号、位置情報、エラーメッセージなど)のための、および/または多関節ヘッド100に電力および命令を供給するための(例えば、比較的回転可能な部材の回転位置を制御するように多関節ヘッドのモータを制御するための)電線を備える。理解されるように、他の実施形態では、多関節ヘッドは、多関節ヘッドに電力を供給するために、それ自身の電源(例えば、1つ以上の電池)のうちの1つ以上を含み得る。また理解されるように、他の実施形態では、多関節ヘッドは、コントローラ220と無線で通信し得る。
ここで図2から図19を参照すると、多関節ヘッド100がより詳細に説明される。
図2に示されるように、多関節ヘッド100は、第1の部材102または「取り付けプレート」と、第1の回転軸「D」を中心に第1の部材102に対して多関節可能/回転可能である第2の部材104と、第2の回転軸「E」を中心に第2の部材104に対して多関節可能/回転可能であるプローブアーム106の形態である第3の部材とを備える。第2の回転軸「E」は、第1の回転軸「D」と直交する。説明される実施形態では、第1の回転軸「D」は、CMMのZ軸に平行に配置されるが、これは必ずしもそうである必要はない。
第1の部材/取り付けプレート102は、ボルトが通過して多関節ヘッド100をCMM200のクイル208に固定することができる孔103を備える。プローブアーム106は、プローブ(接触プローブ300など)を交換可能に取り付けることができるプローブマウント108を備える。
代替の実施形態では、そのプローブマウント108を有するプローブアーム106は、それ自体が交換可能な部材であり得る。例えば、多関節ヘッド100の一部であるのではなく、プローブアーム106は、プローブと一緒に(例えば、自動的に)交換することができるように、プローブの一部として提供され得る。この場合、多関節ヘッド100の第3の部材は、プローブ/プローブアーム106のためのマウント部材106’を備え得、マウント部材106’は、第2の回転軸「E」の周りで第2の部材104に対して多関節可能/回転可能である。マウント部材106’およびプローブアーム106は、プローブアーム106がマウント部材106’に取り外し可能に取り付けられることを可能にするために、協働する取り付けフィーチャ(feature)を備えることができる。そのような協働する取り付けフィーチャは、例えば、運動学的マウントを画定する特徴150(図19を参照)を備え得る。1つまたは複数の磁石は、プローブアーム106をマウント部材106’上に保持するために提供され得る。
図3および図4は、Z-Y平面で切った多関節ヘッド100の断面図を示し、図19は、Z-X平面で切った多関節ヘッド100の断面図を示す。図3および図4は、実質的に同じであり、同じ多関節ヘッドの共通図であるが、図3では、多関節ヘッド100は、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体105がロック状態にある状態で示され、図4では、多関節ヘッド100は、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体105がロック解除状態にある状態で示される。図4では、多関節ヘッド100の様々なフィーチャが見えるようにするために、多くの参照番号が省略される。
ここで、第1の軸「D」および第2の軸「E」(すなわち、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104)のロック/ロック解除、回転、および割出し機構について説明する。この実施形態では、第2の軸「E」(すなわち、第2の部材104および第3の部材106/106')のロック/ロック解除および割出し機構は、実質的に同じである(ただし、第1の軸「D」のそれに垂直に配置される)。したがって、この実施形態では、第1の「D」軸および第2の「E」軸のロック/ロック解除、回転、および割出し機構は、実質的に同じ部分を有する。簡潔さおよび明確さのために、以下の説明は、主に第1の軸「D」に焦点を当てるが、理解されるように、第1の軸「D」の説明の多くは、第2の軸「E」にも適用可能であり、第1の軸「D」と同じである第2の軸「E」の部分は、図面において、第1の軸「D」と同じ参照番号でラベル付けされるが、プライム記号が付加される。本発明によれば、第1の「D」軸および第2の「E」軸のロック/ロック解除は、互いに独立して制御/作動させることができる。言い換えれば、多関節ヘッドは、第1の軸「D」をロック解除するが、第2の軸「E」をロックしたままにし、またはその逆を維持するように操作し得る。もちろん、必要に応じて、第1の「D」軸と第2の「E」軸を一緒に/同時にロック解除するように、多関節ヘッドを制御することは依然として可能である。
第1の軸「D」の割出し機構は、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104に設けられた相互に係合可能な係合要素の配置を備える。特に、連続した一連のテーパー歯112(例えば、詳細図については図5aおよび図6を参照)を有した第1の環状部材110が設けられる。歯112は、歯の範囲が主に半径方向に沿って(第1の環状部材の半径に対して、また第1の軸「D」に対して)延びるという点で、実質的に半径方向に延びている。従って、本実施形態では、第1の環状部材110は、“フェーススプライン(face spline)部材”の形態であり、以降ではそのように称される(特に、説明される実施形態では、フェーススプライン部材は、ハースジョイント(Hirth joint)部材の構成を有することに留意されたい)。フェーススプライン部材110の歯は、半径方向に細長く、概してテーパー断面形状(それらの長さに垂直方向において)を有する。本実施形態では、歯112の各側面111は、実質的に平坦/平面であるが、これは必ずしもそうである必要はない(例えば、それらは、以下に記載される冠状歯118のように湾曲または冠のようにすることができる)。
割出し機構/相互に係合可能な係合要素は、フェーススプライン部材110の歯112と噛み合うように構成されたフィーチャを有する第2の環状部材114をさらに備える。第2の環状部材114は、フェーススプライン部材110に設けられた連続した一連の歯のサブセットのみと係合するように構成されたフィーチャを有する(詳細図については図5bおよび図6を参照)。したがって、第2の環状部材114が連続した一連の相互係合歯を提供する代わりに、第2の環状部材114は、3つの離散的な等角間隔(120°)の位置116でフェーススプライン部材110の歯112と相互に噛み合うように構成されたフィーチャを単に備える。この特定の実施形態では、前記位置116のそれぞれにおいて、冠状歯118の形態で、単一のフィーチャのみが提供される。各冠状歯118は、半径方向に細長く、概してテーパー形状(それらの長さに垂直に取られる)を有し、それによって、フェーススプライン部材110上の歯112の側面111と係合するように構成された2つの湾曲した係合側面120を提供する。
図7a~7cに示されるように、冠状歯118の係合側面120は、それらの長さ(この実施形態では、半径方向の寸法に沿って、または図7aおよび7cに示されるようにX軸に沿って)に沿って、ならびにそれらの断面形状(図7bに示されるように、それらの長さ/半径方向の寸法に垂直に取られる)に沿って湾曲する。そのような構成(すなわち、フェーススプライン部材110上の平坦/平面歯112と係合する冠状歯118)は、冠状歯118の各係合側面120が頂点領域122を提示することを確実にする。この頂点領域122は、フェーススプライン部材110上の歯112の側面111と係合する傾向がある。頂点領域があることは、第1の環状部材/フェーススプライン部材110と第2の環状部材114との間の、より反復が可能な着座位置をもたらすことが分かる。これは、頂点領域112を提供することは、第1の環状部材/フェーススプライン部材110および第2の環状部材114上の任意の所与の歯の対について、(第1の環状部材/フェーススプライン部材110および第2の環状部材114の両方の歯の側面111、120が実質的に平坦/平面である場合と比較して)それらが一緒になるたびに、前記対の歯がそれらの側面111、120上の同じ領域で係合する可能性が著しく高いことを意味し、それによって、第1の環状部材/フェーススプライン部材110および第2の環状部材114が、所与の角度方向で一緒になるたびに同じ位置に一緒に着座することを確実にするのに役立つからである。特に、そのような構成は、第1の環状部材/フェーススプライン部材110と第2の環状部材114との間の運動学的結合をもたらすのに役立つ。
さらに、割出し増分が小さくなる場合(例えば、7.5°未満、特に5°未満、例えば、2.5°近辺)、記載された構成は、特許文献4に記載されたボールおよびローラの割出し機構よりも著しく有利であることが分かっている。これは、割り出し増分が小さいほど、相互メッシュ機能が小さいためである。十分に小さい直径を有するボールのリングを正確に製造および組み立てることが困難であるだけでなく、対応するローラと非常に小さい直径のボールとの間の接触点が非常に小さいため、ヘルツ接触圧力は非常に高くなり、それらが過剰に応力され、これは次に、割出し機構の過度の摩耗および/または故障をもたらす。
例えば、現在説明されている実施形態では、第1の環状部材/フェーススプライン部材110および第2の環状部材114は、75mmの外径を有し、2.5°の割出し増分を提供するようなサイズの歯を備え、多関節ヘッド100は、ロック位置にあるときに、第1の環状部材/フェーススプライン部材110および第2の環状部材114が約120N(ニュートン)の力によって一緒に保持されるように構成される。その長さに垂直な平面(例えば、図7bのZ-Y平面内)で切られた冠状歯の曲率半径R’は1.8mmであり、その長さに沿った平面(例えば、図7cのZ-X平面内)で切られた歯冠の曲率半径R''は23mmである。対照的に、環状歯の代わりに球状のボールを使用する場合、ボールは、第1の環状部材/フェーススプライン部材の歯112の間に適合するために、0.75mm未満の曲率半径を有する必要がある。そのような小さなボールを多関節ヘッドに組み立てることは困難であるだけでなく、信じられないほど小さな接触点を提供し、非常に高いヘルツ接触圧をもたらす。
明らかなように、同じ効果は、第1の環状部材/フェーススプライン部材110の歯112を冠状にし、第2の環状部材114の歯118に平らな側面を与えることによって得ることができるが、これは製造がより困難となり得る。あるいは、第1の環状部材/フェーススプライン部材110および第2の環状部材114の両方の歯112、118は、冠状とすることができるが、製造の困難さの増加に伴い、望ましくないヘルツ接触圧力を回避するために、歯の寸法を調整する(特に増加させる)必要がある。さらなる代替の実施形態では、割出し機構/相互に係合可能な係合要素は、例えば、特許文献1に記載されるように、部品の1つ上の半球部材および他の部分上の3対のローラの環状配置によって提供され得る。別の代替的な実施形態では、割出し機構/相互に係合可能な係合要素は、ハースジョイントを含み得る(すなわち、両方の部分がハースジョイント/フェーススプライン部材を含む)。
次に、第1の軸「D」の割出し機構をロックおよびロック解除するための機構について説明する。要約すると、説明される特定の実施形態では、ロック/ロック解除機構は、第1の環状部材/フェーススプライン部材110と冠状歯118を有する第2の環状部材114との間に保持力を提供するために磁石にのみ依存し、モータ駆動アクチュエータを使用して、第1の環状部材/フェーススプライン部材110と冠状歯118を有する第2の環状部材114とを分離するように、第1の部材/取り付けプレート102と第2の部材104を互いに離れるように押す。この機構について、以下でより詳細に説明する。
説明される実施形態では、ロック/ロック解除機構は、積み重ねられた3つの磁石を含む。特に、第1の140リング磁石は、第2の部材104のハウジング105の上面115上に設けられ、第2の142リング磁石は、支柱130の接触プレート134上に設けられ(以下により詳細に説明する)、第3の磁石144は、第1の部材/取り付けプレート102上に設けられる。第1の140リング磁石、第2の142リング磁石および第3の144リング磁石は、形状およびサイズが同一であり、互いに同軸であるように積み重ねられ、第1の140リング磁石および第3の144リング磁石の両方がそれらの間に挟まれた第2の磁石142を引き付けるように配置される。リング磁石の極は、軸方向に配置される(すなわち、2つの磁極がリングの平坦な表面の上部および底部にあるように)。特に、リング磁石は、第1の磁石140のN極が第2の磁石142のS極に面するように、および第2の磁石142のN極が第3の磁石144のS極に面するように構成される。以下でより詳細に説明するように、固定位置および固定解除位置にあるとき、第2の部材104は、磁力によってのみ、具体的には、第3の磁石144、第2の磁石142および第1の磁石140の間の磁気引力によってのみ保持される。
ロック/ロック解除機構は、シャフト132および「ヘッド」ないし「接触プレート」134を含む支柱130を備える。支柱130のシャフト132は、第2の部材104のハウジング105の上面部材115によって与えられる、直線状の円筒軸受けハウジング107内に支持される。軸受(この場合、ボールベアリング109の配列)は、シャフト132と円筒形ベアリングハウジング107との間に設けられ、シャフト132と円筒形ベアリングハウジング107との間の(すなわち、第1の軸「D」に沿っておよびその周りの)相対的な直線運動および回転運動を容易にする。接触プレート134は、第1の部材/取り付けプレート102の本体と第2の部材104との間に挟まれた半径方向に延びる面を備える。
第1の軸「D」に沿ったシャフト132の上記直線的/軸方向の移動をもたらすために、モータ駆動のレバー170が設けられる。レバー170は、その第1の端部に向かって、取り付けブロック179を介して第2の部材のハウジング105(この実施形態では、上部プレート115)に固定された屈曲部178に枢動可能に取り付けられる。レバー170は、その第2の端部に関し、レバー170の第2の端部を上昇および下降させるように構成されたリードスクリュー機構172に取り付けられる。レバーは、その第1の端部と第2の端部との間の点で、(シャフト132とレバー170の相対回転を容易にする)ボビン146を介して、接触プレート134の遠位にあるシャフト132の端部に取り付けられる。電動ロックモータ190は、リードスクリュー機構172を駆動するように構成される。特に、ロックモータ190は、リードスクリュー174を回転させる第2の駆動ギヤホイール173と係合して回転させるように構成された第1のギヤホイール171を駆動するように構成される。リードスクリュー174が回転すると、(ピン175を介してレバー170に取り付けられた)ナット176がリードスクリュー174に沿って軸方向に移動する。リードスクリュー174はまた、取り付けブラケット177およびベアリング179を介して第2の部材のハウジング105(この実施形態では円筒形ベアリングハウジング107)に固定され、その回転軸を中心に回転することができるが、Z軸の第2の部材のハウジング105に対して固定される(図3および図4に示すように)。
特に、以下に説明する3つの磁石設計が採用されていない場合、支柱130の駆動機構が後退駆動に抵抗する(言い換えれば、それは容易に手動で後退駆動されない)場合に有利であり得る。これは、支柱130上に作用する正味の外力が十分に小さい場合、たとえモータ/電源が作動していない場合でも手動で後退駆動されにくい駆動機構はその位置を保持する傾向があるためである。これは、固定位置を保持するために駆動機構/モータをサーボする必要を回避することができ、したがって、多関節ヘッドの消費電力を低減することができる。従って、これは、駆動機構/モータが発生する熱量を低減することができ、これは、熱変形を低減することによる関節ヘッドの計測性能の改善を可能とする。ギアピッチの高いリードスクリュー機構は、容易に後退駆動されない駆動機構の一例である。
以下でより詳細に説明するように、接触プレート134の遠位にあるその端部に向かってシャフト132に設けられた駆動ギア148と係合して駆動するように構成されたギア構成(図示せず)を有し、第1の部材104のハウジング105(およびそれに固定されたすべて)を第1の軸「D」の周りでシャフト132の周りで回転/回転させるように操作することができる、電動駆動モータ192が提供される。第1の(または「一次」)ロータリーエンコーダデバイス135(例えば、磁気アブソリュートロータリーエンコーダデバイス)は、第1の軸「D」を中心とした第1の部材104のハウジング105およびシャフト132の相対的な角度位置を測定/監視するために提供される。
支柱の接触プレート134および第1の部材/取り付けプレート102は、対応する係合要素を有する。特に、対応する係合要素は、係合したときに、支柱の接触プレート134と第1の部材/取り付けプレート102との間に、反復可能な、特に運動学的な結合をもたらすように構成されたフィーチャを備える。説明される実施形態では、支柱の接触プレート134は、互いに120°離れて配置された3つの係合ボール152を含み、第1の部材/取り付けプレート102は、3つの対の係合ボール154を有し、対は互いに120°離れて配置される(図10bを参照)。第1の部材/取り付けプレート102上の係合ボール154の各対は、接触プレート134に配置された係合ボール152の1つを受け入れるためのチャネルないし溝を画定する。
図3および4にも示されるように、第2のロータリーエンコーダデバイスが提供され、これは、第1の部材/取り付けプレート102の下面に設けられた環状スケール162と、第2の部材104のハウジング105の上面115に設けられた第1の160および第2の(図示せず)読み取りヘッドとを備える(理解されるように、それらは反対方向に設けられ得るが)。説明される実施形態では、第1の160および第2の(図示せず)読み取りヘッドは、互いに90°離間して環状に配置される。記載される実施形態では、第2のロータリーエンコーダ装置は、インクリメンタル光学ロータリーエンコーダ装置である。説明される特定の実施形態では、第2のエンコーダデバイスは、第1の部材/取り付けプレート102と第2の部材104の本体105との相対位置が10nm(ナノメートル)以内に確立されることを可能にする高解像度エンコーダである。その目的は、本明細書で詳細に後述される。
ここで、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104のロック解除/再配向/ロックプロセスについて説明する。図3は、固定状態にある第1の部材/取り付けプレート102と第2の部材104を示している。固定状態では、プローブマウント108に装着されたプローブ300は、加工物を検査するための測定動作で用いることができるように、不変で明確な角度位置で保持することができる。しかしながら、例えば、アクセスの理由から、プローブマウント108に取り付けられたプローブを再配向することが望ましい場合がある。そのためには、第1の部材/取り付けプレート102と第2の部材104の固定を解除し、それらを相対的に再配向させ、次いでそれらを新しい配向位置で共に固定する必要がある。
第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104のロックを解除することは、第1の軸「D」に沿って第1の部材/取り付けプレート102に向かって支柱130を軸方向に駆動することを伴う。説明された実施形態では、これは、コントローラ220が、ロックモータ190を動作させてリードスクリュー174を駆動し、リードスクリューナット176をZ次元(図3および4に示される方向)で上方に駆動するように、多関節ヘッド100に命令を送信することによって達成される。次に、レバー170(リードスクリューナット176に接続され、リードスクリューナット176によって作動される)は、支柱のシャフト132をZ次元(図3および4に示される方向)で上方に押す。短い距離の後、支柱130の接触プレート134上の係合ボール152は、第1の部材/取り付けプレート102上の係合ボール154の対に接触して係合し、その後、リードスクリュー174の継続的な駆動は、レバー170およびリードスクリュー機構172に、ハウジング105を(リードスクリュー174が固定されている円筒形ベアリングハウジング107を介して)軸方向下方に押し下げさせ、それによって、第2の部材104のハウジング105と第1の部材/取り付けプレート102とを分離させる。リードスクリュー174は、第2の部材104および第1の部材/取り付けプレート102を制御された事前定義された量で分離するように操作され、これは、冠状歯118が歯112から離れているのに十分であるが、以下でより詳細に説明するように、第1の磁石140が、ロック解除状態であっても第2の磁石142上に合理的な量の引力を有するように、第2の磁石に十分に近いままであることが望ましいため、それほど大きくはない。図4は、そのようなロック解除状態にある割出しヘッド100を示している。本発明によれば、第1の軸「D」のロックモータ190は、第2の軸「E」の電動ロックモータ190’とは独立して動作することができ、第2の軸「E」は、第1の軸「D」がロック解除されている間もロックされたままであり得る。
ロック解除状態に達すると、リードスクリュー機構172を駆動するロックモータ190が停止し、多関節ヘッド100の第2の部材105の回転位置の変化をもたらすために、シャフトの132駆動ギア148と係合する第1の軸の「D」駆動モータ192が作動する。上述のように、ロック解除状態では、支柱130は、係合ボール152、154を介して第1の部材/取り付けプレート102と係合し、そのようにして、(ロック解除状態で)第1の部材/取り付けプレート102に回転可能に固定される。したがって、シャフト132の駆動ギア148と係合する駆動モータ192が動作すると、それは、第2の部材104のハウジング105、107、115全体(および前述のモータを含むそれに固定されたすべての構成要素)をシャフト132の周りで駆動させ、したがって、第2の部材104のハウジング105、107、115全体(およびそれに固定されたすべての構成要素)を第1の軸「D」の周りに回転させる。
i)第2の部材104のハウジング105、107、115、およびii)シャフト132(したがって、第1の部材/取り付けプレート102)の相対回転位置は、第1の(「一次」)エンコーダ装置135から知られている。したがって、コントローラ220は、第1のエンコーダ装置135からの出力を使用して、シャフトの駆動ギア148と係合するモータ(図示せず)を制御することができるため、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104を所望の相対的な向きにする。理解されるように、回転位置は、新しい所望の相対的な向きにあるときに、第2の環状部材114上の冠状歯118が第1の環状部材/フェーススプライン部材110上の歯112の谷の反対側に位置し、それらが一緒にロックされるとき、冠状歯118が第1の環状部材/フェーススプライン部材110の2つの歯112の間にきれいに寄り添うように、十分に高い精度で制御される必要がある。
次に、第1の部材/取り付けプレート102と第2の部材104を固定するプロセスについて説明する。説明した実施形態では、これは、ロックモータ190を操作してリードスクリュー174を駆動し、リードスクリューナット176を(図3および4に示される方向で)下向きに駆動することによって達成される。これにより、第2の環状部材114上の冠状歯118がフェーススプライン部材110の歯112と係合するまで、第2の部材104のハウジング105が第1の部材/取り付けプレート102に向かって引き上げられ、その後、ロックモータ190の継続的な動作により、支柱130が第1の部材/取り付けプレート102から引き離され、それによって、接触プレート134および第1の部材/取り付けプレート102に設けられた係合ボール152、154が係合解除される。したがって、係合ボール152、154の係合解除点において、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104は、3つの冠状歯118と第1の環状部材/フェーススプライン部材110の歯112との間の6つの接触点によって提供される運動学的制約を介して保持される。
第1の磁石140、第2の磁石142、および第3の磁石144が互いに相互作用する方法は、図11A~図11Dを参照して説明され、図11A~図11Dは、支柱のシャフト132および接触プレート134、第2の部材の上部プレート115、第1の部材/取り付けプレート102、第2の環状部材114(3つの冠状歯118として)、第1の環状部材/フェーススプライン部材110(連続した一連の歯112を有する)、および第1の140、第2の142および第3の144リング磁石を概略的に示す。図11Aは、ロックされた位置にある第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104を示し、すなわち、第1の環状部材/フェーススプライン部材110上の歯112および第2の環状部材114上の歯118が完全に係合している。図11bは、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104がロック位置にあるが、接触プレート134上の係合ボール152が第1の部材/取り付けプレート102上の係合ボール154と係合し、第1の環状部材/フェーススプライン部材110上の歯112と第2の環状部材114上の歯118とを分離し始めようとしている点まで支柱130が作動している点を示す。図11cは、それらが分離し始めたが、まだ完全にロック解除された構成に達していない第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104を示す。図11dは、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104が、第1の環状部材/フェーススプライン部材110上の歯112および第2の環状部材114上の歯118が互いに完全にクリアされ、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104のハウジング105が第1の軸「D」を中心に互いに対して自由に回転するようにロック解除された位置にあることを示す。
図11aに示される構成では、第3の磁石144は、第2の磁石142および第3の磁石144の両方に引き付けられ、したがって、第1の部材/取り付けプレート102を第2の部材104の支柱130およびハウジング105に向かって引っ張る。説明される実施形態では、装置は、ロック位置にあるときに、第1の部材/取り付けプレート102と第2の部材104との間に約120Nの総ロック力があるように構成される(これは、適切なヘッド寸法、特に割出し機構およびリング磁石の直径および位置で、2Nmのブレークアウトトルクを提供する)。理解されるように、ブレークアウトトルクは、第1および第2の本体が互いに剥離し始める前に発揮され得るモーメントである。これは、多関節ヘッドはしばしば偏心して負荷が作用するものであるため、重要である。また明らかなように、ブレークアウトトルクは、フェーススプライン部材110の直径または係合ボール152、154のリングの直径など、保持力/維持力/ロック力以外の要因に依存する。
ロック解除状態に移行するためには、支柱130を第1の部材/取り付けプレート102に向かって移動させる必要がある。第1の磁石140の存在は、(それが存在しない場合と比較して)そうするためにロックモータ190に必要な作業を少なくとも最初に増加させるように思われるが、装置は、図11aに示されるロック状態で、支柱の接触プレート134が、第2の磁石142を第1の磁石140と第3の磁石144の間の途中に置く所定の位置に保持されるように構成されることに留意されたい。これは、第2の磁石142を引っ張る第1の磁石140の力が、それらが互いに接触する場合よりも著しく小さいことを確実にする。また、第3の磁石144は、第2の磁石142をある程度引っ張る磁気力を有する。したがって、第2の磁石(したがって、接触プレート134)を第1の磁石140から離れるように移動させるために必要な仕事/電力は、第1の磁石140および第2の磁石142が接触していた場合と比較して著しく少ない。
特に、説明され、示される実施形態では、支柱の接触プレート134は、第2の磁石142が第3の磁石144よりも第1の磁石140にわずかに近いように、第1の磁石140と第3の磁石144との間のほぼ中間に第2の磁石142を置く所定の位置に保持される。このことは、第1の磁石140と第3の磁石144が作用する、第2の磁石に対する磁力がほぼ(完全ではないが)釣り合っていることを意味する。従って、支柱130を第1の部材/取り付けプレート102に向けて移動させるために、ロックモータ190に必要な仕事/電力は極めて少ない。実際、第2の磁石142が第1の磁石140と第3の磁石144との間の中間点に到達すると、第2の磁石142に対する第3の磁石144の磁気引力は、第1の磁石140の磁気引力よりも大きくなる。接触プレート134が第1の部材/取り付けプレート102に向かって進むにつれて、第2の磁石142上の第3の磁石144の磁気引力が徐々に増加する。
支柱130が図11bに示される構成に移動したとき、ロックモータ190は、第2の部材104の本体105/115上の歯118を第1の部材/取り付けプレート102上の歯112から引き離す必要がある。この時点で(係合ボール152、154を介して)第1の部材/取り付けプレート102上で第2の部材104を保持するのに十分な大きな保持/保持力(少なくとも160N)があるが、ロックモータ190は、第1の磁石140の第2の磁石142と第3の磁石144の間の引力を克服するために十分な力(この実施形態では約95N)を加えるだけでよいため、保持/保持力よりも少ない力を加える必要がある。
ロックモータ190は、図11dに示されるように、第2の部材104のハウジング105が第1の部材/取り付けプレート102から離れて、第1の環状部材110の歯112が第2の環状部材114上の歯118から離れるのに十分な量移動するまで、支柱130を駆動し続ける。この時点で、第1の部材/取り付けプレート102上の第2の部材104のハウジング105と支柱130が保持する保持力は、約160Nである。第1の磁石140、第2の磁石142および第3の磁石144の間の間隔を制御することにより、図11dに示される配置は、図11aと比較して、より高い保持力が達成される。特に、図11dのロック解除状態では、第1の磁石140と第2の磁石142との間に比較的大きなギャップがあるにもかかわらず、(図11aのロック状態では、第1の磁石140と第2の磁石142との間のギャップと比較して)第2の磁石142と第3の磁石144との間に比較的小さなギャップがあり、より高い総保持力を達成する。係合ボール152、154のリングの直径Sは、第1の110および第2の114の環状部材の直径S’よりも小さいため、ロック解除位置でより高い総保持力が望ましく、これは、それらが約2Nm(ニュートンメートル)の同じまたは同様のブレークアウトトルクを確実にするためにより高い引っ張り/保持力を必要とすることを意味する。
図11dに示されるロック解除状態にあるとき、第1の102部材および第2の104部材は、D軸を中心に新しい相対的な回転位置/向きに相対的に回転させることができる。上述したように、これは、シャフトの駆動ギア148と係合する駆動モータ192(図示せず)を駆動して、第2の部材104の本体105をシャフト132の周りで回転させることを伴う。第1のエンコーダ装置135の出力は、第2の部材104の本体105とシャフト132(したがって、Dについての回転方向が固定されている第1の部材/接触プレート102)との相対位置を測定/監視するために使用される。第1のエンコーダ装置135の出力が、第2の部材104の本体105が現在所望の割出し位置にあることを示すとき、駆動モータ192は停止され、第1の102部材および第2の104部材は、以下に説明するように一緒にロックされる。
第1の102部材および第2の104部材をそれらの新しい回転位置/向きでロックするために、ロックモータ190は、リードスクリューナット176をリードスクリュー174の下に駆動するように、リードスクリュー機構172を駆動するように操作される。これによって、先ず、第2の部材104のハウジング105が第1の部材/取り付けプレート102に向けて引き上げられる。理解されるように、第2の部材104のハウジング105は、第1の140、第2の142、および第3の磁石144によって第1の部材/取り付けプレート102に向かって既に引っ張られているため、ロックモータ190に必要な電力は非常に少ない。これは、第1の環状部材110の歯112が第2の環状部材114の歯118(図11bに示される)と係合するまで続き、その時点で、ロックモータ190およびリードスクリュー機構172は、支柱の接触プレート134を第1の部材/取り付けプレート102から分離するように、磁力に対して押し始めなければならない。しかしながら、この時点で、第1の磁石140は、第2の磁石142にはるかに近く、そのため、第2の磁石142に比較的大きな力を及ぼす。実際、この時点で、図11bに示される状態での第2の磁石142上の正味の力はわずか95Nである。したがって、ロックモータ190およびリードスクリュー機構172は、磁石によって支援され、接触プレート134が図11aに示される所定の軸方向/Z位置に到達するまで、第2の磁石142(およびしたがって支柱130)を第3の磁石144(およびしたがって第1の部材/取り付けプレート102)から引き離すことがはるかに容易である。
第1の回転エンコーダ135の出力から、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104がどのような割出し回転位置にあるかが知られている。第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104が一緒に適切にロックされていることを確認することも有用であり得る。これは、例えば、第1の部材/取り付けプレート102と第2の本体105との対向する面との間の分離をチェックすることができる1つまたは複数のセンサを使用することによって、様々な方法で達成することができ、分離が固定された閾値量(すべての割り出し位置について同じである)よりも大きい場合、次いで是正措置を講じることができる(例えば、異なる位置/方向からのロック解除/再ロック操作を試みることによって、および/または再較正を要求することによってなど、問題を是正しようと試みるために、エラー/警告を報告および/または措置を講じることができる)。
説明される本実施形態では、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体105が適切に一緒にロックされていることを確認/検証するために使用されるため、センサ(以下、「検証」センサとラベル付けされる)が提供され、これは、ロックされた状態の第1および第2の本体の相対的な空間構成に関する情報を測定および提供するように構成される。検証センサの出力は、それらがロックされている特定の割り出し位置に関連付けられた所定の情報と比較される。検証センサの出力が所定の量を超えて所定の情報と異なる場合、そのような是正措置を講じることができる。
説明した特定の実施形態では、検証センサは、上述した第2のロータリーエンコーダデバイスである。したがって、第2のロータリーエンコーダデバイスの第1の160および第2の(図示せず)読み取りヘッドの出力は、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104が一緒に適切にロックされていることを確実にするために使用される。特に、ロックされると、第1の160および第2の(図示せず)読み取りヘッドの出力は、例えば、処理デバイス402(例えば、CPU(中央プロセッサユニット)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、またはASIC(特定用途向け集積回路)など)およびメモリ404を備える読み取りヘッド内の電子機器400に渡される。処理デバイス402は、第1の160および第2の(図示せず)読み取りヘッドから受信された値を、メモリ404に存在するルックアップテーブルに格納された値と比較する。特に、処理デバイス402は、第1の160および第2の(図示せず)読み取りヘッドの出力を比較して、それらの出力が、特定の割り出し位置に関連付けられたルックアップテーブルの要素に格納された値と実質的に同じであるかどうかを判定する。第1の160または第2の(図示せず)読み取りヘッドのいずれかまたは両方の出力がルックアップテーブルに格納された値と実質的に異なる(例えば、差が100nmを超える)場合、これは、何かが間違っていること、例えば、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体105が一緒に適切にロックされていないこと、歯112/118がクラッシュしていること、歯112/118の間に破片があること、歯/118の間に過度の摩耗があることなどを示すことができる。したがって、装置(例えば、コントローラ)は、そのような状況で是正措置をとることができる。そのような是正措置は、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体105をロック解除および再ロックすること、オペレータおよび/または他のプロセスに警告信号を出力すること、現在の動作を停止することなどを含むことができる。
上述したように、第2のロータリーエンコーダデバイスは、インクリメンタルエンコーダデバイスである。したがって、第1の160および第2の(図示せず)読み取りヘッドの出力は、任意の絶対位置情報を含まない。したがって、絶対位置情報を比較するのではなく、プロセッサ402は、相対(位置)データ/情報を比較する。特に、例えば、位置測定エンコーダの当業者によって理解されるように、インクリメンタル位置エンコーダのスケールは、典型的には、特定の間隔、または「期間」(説明される実施形態では20μmであるが、理解されるように、他の期間のスケールを使用することができる)に配置された規則的な間隔のフィーチャの配列を含む。読み取りヘッドは、フィーチャを読み取ることができ(例えば、使用される技術に応じて、光学的、磁気的、誘導的に)、読み取りヘッドまたはその出力は、通常、読み取りヘッドの相対位置を「カウント」し、読み取りヘッドが互いに相対的に移動するときにスケーリングするために使用される。また、読み取りヘッドによって受信された信号および/または読み取りヘッドによって出力された信号を補間して、読み取りヘッドの相対位置の測定値を提供し、スケールをスケールの実際の期間よりもはるかに細かい解像度にスケールすることができることも周知である。そのような補間された読み取りは、しばしば「位相」読み取りと呼ばれる。例えば、典型的には、直交(例えば、SINおよびCOS)信号は、スケール信号から生成され、および/または読み取りヘッドによって出力される。そのような直交(例えば、SINおよびCOS)信号は、そのような「位相」読み取りを提供するために補間することができる。説明される実施形態では、プロセッサ402によって使用され、特定の値に関連付けられたルックアップテーブルの要素に格納された事前に格納された「位相」読み取りと比較されるのは、補間されたまたは「位相」読み取りである。
従って、第1の読取りヘッド160または第2の読み取りヘッド(不図示)が、第1の部材/取り付けプレート102と第2の本体105が、割り出し位置が変化するにつれて互いに相対的に移動するときにスケール162を読み取る必要はない(ただし、構成が可能であれば、これを行うことができる)。むしろ、単一の読み取りは、ロック動作が完了したときに、第1の読み取りヘッド160および第2の(図示せず)読み取りヘッドによって取り出され、それらの読み取りの補間されたまたは「位相」値は、特定の値に関連付けられたルックアップテーブルの要素に格納された事前に格納された「位相」読み取りと比較され得る。いずれかまたは両方の位相読み取り値が所定の量(例えば、上記の例による100nm)を超えて相違する場合、上記のように是正措置をとることができる。
したがって、ルックアップテーブル内のデータ要素は、較正インデックス付き位置のそれぞれについて「位相署名」であると言うことができ、第1の160および第2の(図示されていない読み取りヘッド)の位相読み取り値が、所与の割り出し位置についてルックアップテーブルの位相署名と十分に異なる場合、是正措置を講じることができる。
ルックアップテーブルは、多関節ヘッド100が測定動作に使用される前に投入される(例えば、較正手順中に投入されることができる)。これは、所与の割出し位置で第1の104部材/取り付けプレート102および第2の本体105を互いに相対的にロックするステップと、所与の割出し位置に関連付けられた要素/データセルに第1の160および第2の(図示せず)読み取りヘッドの位相読み取り値を記録/格納するステップとを含むことができる。次いで、これは、多関節ヘッドの割り出し位置のそれぞれについて(または少なくとも、ヘッドが使用され、そのような検証が望まれる割り出し位置について)繰り返される。
任意選択で、ルックアップテーブルは、時間の経過とともに小さな程度のドリフトを可能にするように、時間の経過とともに更新され得る。この更新は、継続的または一定の間隔で行うことができる。この更新は、専用の較正処理の一部として行うか、または測定操作中に行うことができる。例えば、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体105が任意の所与の割出し位置で一緒にロックすることに成功するたびに(例えば、それらは上述の100nmテストに合格する)、第1の160および第2の(図示せず)読み取りヘッドによって出力された位相読み取りは、前の値の代わりにルックアップテーブルに格納され得る。
理解されるように、必要に応じて、ルックアップテーブルは、ルックアップテーブル内の値を記述する関数に置き換えることができる。しかしながら、ルックアップテーブルは、生成が容易で最新の状態に保ちやすいため、好ましい場合がある。
理解されるように、2つの読み取りヘッドではなく、単一の読み取りヘッドを使用することができ、または2つ以上の読み取りヘッドを使用することができる。複数の読み取りヘッドをスケール162の周りに互いに90°離れて配置する必要はない。しかしながら、互いに直径的に対向していない(すなわち、180°ではない)複数の読み取りヘッドを提供することは、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体105の空間構成に関する情報を複数の次元で提供することができ、効率および最適な性能の理由から、実質的に/約90°でそれらを提供することが好ましい可能性があるため、特に有利であることが見出されている。
上述の第2のロータリーエンコーダデバイスは、インクリメンタルエンコーダであるが、理解されるように、代わりにアブソリュートエンコーダデバイスによって可能である。
上述の実施形態では、検証センサは、ロータリーエンコーダデバイスである。しかしながら、必ずしもそうである必要はない。例えば、位置感知デバイス(PSD)などの他のタイプのセンサを使用することができ、その出力は、一緒にロックされたときの第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体105の相対的な空間位置に依存する。この場合、ルックアップテーブルは、関心のある割り出し位置(例えば、すべての割り出し位置であり得るか、または後続の測定動作中に使用されることが意図されるもののみであり得る)のそれぞれについてのPSDの出力を記録するように、較正段階中に投入され得る。その後、使用中、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体105が特定のインデックス付き位置にロックされるとき、PSDは、次いで、特定のインデックス付き位置に関連付けられたメモリ404に格納されたルックアップテーブルの特定の要素に格納された値と比較される出力をプロセッサ402に提供することができる。PSDの出力が閾値量を超えて異なる場合、是正措置を講じることができる。
代替の実施形態では、検証センサは、(例えば、容量性センサを介して)第1の本体および第2の本体の相対的な高さ/分離だけを測定するように構成される。しかしながら、有利には、第1の本体および第2の本体が一緒にロックされるとき、検証センサの出力は、第1の本体および第2の本体が一緒にロックされる特定の割り出し位置に関連付けられたルックアップテーブルの要素内の事前に格納された値と比較される。
理解されるように、上記の多関節ジョイントのさらなる変形例および代替実施形態が可能である。例えば、第1の磁石140、第2の磁石142、および第3の磁石144のうちの1つまたは2つは、磁気的に吸引可能な(例えば、鉄)材料で置き換えることができる。これは、3つの磁石を提供するものと同様であるが、より弱い効果を提供するであろう。したがって、残る1つまたは2つの磁石は、より強く、したがってより大きくなる必要があり、これはまた、(構成に応じて)より大きなピークモータ力が必要であることを意味し得る。
別の同様の実施形態では、第1の磁石140は、他の場所に配置される。例えば、第1の磁石140は、接触プレート134の遠位にあるシャフト132の端部に配置することができる。繰り返しになるが、これは、ロック/ロック解除プロセス中にロックモータ190を補助するという点で同様の効果を提供するであろうが、第1の磁石140が第1の部材/取り付けプレート102から遠く離れて配置されているため、保持力があるとしてもほとんど提供されず、したがって、より大きな/より強い第2の磁石142および/または第3の磁石144を提供する必要があるであろう。
図12は、第2の部材104が一対の磁石、すなわち、第1の部材/取り付けプレート102上に設けられた第3の磁石144および支柱132の接触プレート134上に設けられた第2の磁石142によって第1の部材/取り付けプレート102上に磁気的に保持されるように、第1の磁石140が省略される代替的な実施形態を概略的に示す。これは可能であるが、第2の磁石142および第3の磁石144は、すべてのロック/保持力自体を提供する必要があるため、それらの一方または両方は、上記の3つの磁石構成よりもはるかに強くなければならず、次いで、支柱の接触プレート134が第1の部材/取り付けプレート102から引き離されるとき(すなわち、図11bから図11aの遷移時)、ロックプロセス中にロックモータ190がはるかに一生懸命に動作する必要がある。また、第1の磁石140がない場合、第2の部材104のハウジング105を第1の部材/取り付けプレート102に保持するすべての力は、支柱130、レバー170、およびリードスクリュー機構172および関連するベアリングを通して伝達されなければならない。これには、これらの部品がより大きく/より強くなる必要があり、理想的には後退を防ぐモータが必要になる。
図13は、第2の部材104が一対の磁石、すなわち、ハウジングの上部プレート115上に設けられた第1の磁石140および支柱の接触プレート134上に設けられた第2の磁石142によって第1の部材/取り付けプレート102上に磁気的に保持されるように、第3の磁石144が省略される別の代替的な実施形態を示す。この場合、第1の部材/取り付けプレート102(少なくともその一部)は、磁石に引き付けられることができる材料(例えば、鉄材料)から作られなければならない。この実施形態の欠点は、保持(holding)/保持(retaining)トルクおよびブレークアウトトルクが、第3の磁石が存在した場合と比較して低いことである(したがって、同じ保持(holding)/保持(retaining)トルクおよびブレークアウトトルクが望まれる場合、より大きい/より強い第1の140および/または第2の142の磁石が必要である)。
図14は、第2の磁石144が、第2の部材104が一対の磁石、すなわち、ハウジングの上部プレート115上に設けられた第1の磁石140および第1の部材/取り付けプレート102上に設けられた第3の磁石144によって第1の部材/取り付けプレート102上に磁気的に保持されるように省略される別の代替的な実施形態を示す。この実施形態の欠点は、保持(holding)/保持(retaining)トルクおよびブレークアウトトルクが、第2の磁石が存在した場合と比較して低いことである(したがって、同じ保持(holding)/保持(retaining)トルクおよびブレークアウトトルクが望まれる場合、より大きい/より強い第1の140および/または第3の144の磁石が必要である)。この実施形態では、接触プレート134は、磁気保持を補助するように磁石(例えば、鉄材料)に引き付けられることができる材料を含むことができるが、これは、磁石を含む接触プレート134ほど良好ではない。
図15は、別の代替の実施形態を示す。この実施形態では、磁石が互いに直列になるように直接積み重ねられることは必須ではないことが示されている。例えば、図15は、第1の磁石140および/または第3の磁石140の代替位置を示す(例えば、それらは、第2の磁石142よりも半径方向外側に配置され得る)。
必要なロック/保持力を提供するために、磁石が互いに反発する配置で使用されることも可能である。
しかしながら、図1から図11の実施形態に従って、互いに引き付けるように配置された少なくとも3つの直列に積み重ねられた磁石を有する説明された配置が有利であり得ることが見出された。特に、ロック状態にあるときに支柱130の線形位置を制御するロックモータ190の必要な作業を大幅に低減し、ロック動作中にロックモータ190に必要なピーク作業を低減するのに役立つことが見出されている。これは、必要なロックモータ190のサイズを低減し、多関節ヘッドをコンパクトで軽量に保つのに役立つだけでなく、ロックモータ190の熱出力を低減することもできる(これは、熱歪みを低減/回避することによって、多関節ヘッドの計測性能を向上させることができる)。実際、図1から図11の実施形態の磁石は、ロックされたときに120Nの引張力を提供し、ロック解除されたときに160N(2Nmのブレークアウトトルクを提供するように)を提供するように構成することができるが、3つの直列に積み重ねられた磁石のために、ロックモータ190は、ピーク95Nの力を生成するだけでよい。
図16は、図3、4および11の3つの磁石の実施形態のための支柱力および保持力を示すグラフであり、図17は、図12の2つの磁石の実施形態のための支柱力および保持力を示すグラフである(これは、第1の磁石140が省略されていることを除いて、すべての態様において等価である)。保持力(holding force)(上記で「保持力(retaining force)」または「ロック力」とも称される)は、第1の部材102および第2の部材104を一緒に引っ張る正味の力である。支柱力は、支柱130によって経験される/支柱130に及ぼされる正味の磁力である。したがって、これは、支柱130を所定の位置に保持するために克服しなければならない磁力である。そのような力は、ロックモータ190によって支柱に及ぼされる力と、ギアリング/モータ/支柱システム内の任意の摩擦との組み合わせによって克服することができる(理解されるように、ギアリング/モータ/支柱システム内の摩擦が除外される場合、支柱力は、例えば、モータ電流に比例する、ロックモータ190に必要な仕事に比例する)。
図16に示されるように、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104がそれらのロック状態にあるとき、支柱力は非常に低い(10N未満)。したがって、支柱130を所定の位置に保持するために必要な力は低い。実際、それは非常に低く、ギアリング/モータ/支柱システムに応じて、摩擦は、支柱130を所定の位置に保持するのに十分であり得る(例えば、それが後退駆動に対して非常に抵抗力がある場合)。したがって、支柱130を所定の位置に保持するために、モータ電力をほとんど必要としない。さらに、上述したように、図1から図11の構成は、ロック位置において、支柱130が、第1の磁石140に向かって第2の磁石142を付勢する磁力が、第3の磁石144に向かって第2の磁石142を付勢する磁力よりも大きいように配置されるように配置される。したがって、支柱130の線形位置を制御するロックモータ190がオフにされた場合でも、および摩擦が磁気バイアスに対して支柱130を所定の位置に保持するのに十分ではない場合でも、起こることは、支柱130が、接触プレート134がハウジング上面115に当接するまでさらに後退することであり、これは、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104の歯112、118の係合に有害な影響を及ぼさない。
これは、図12の2つの磁石の実施形態における支柱130によって経験される支柱力と対照的である。図17に示されるように、ロック状態(図12に示されるものである)にあるとき、第2の磁石142を第3の磁石144(約110N)に向かって付勢する有意な正味磁力が存在する。したがって、ロック位置では、支柱130を所定の位置に保持するために、ロックモータ190のかなりの仕事/電力が必要とされる。実際、支柱力は非常に大きいため、後退駆動に非常に耐性のあるリードスクリュー機構の摩擦でさえ、支柱力を克服するのに十分ではないため、ロックモータ190が電源を切られた場合、支柱130は、第1の部材/取り付けプレート102に接触するまで第1の部材/取り付けプレート102に向かって忍び寄り、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104の歯112、118の係合を妨げる。
図16および17のグラフから分かるように、支柱130および第1の部材/取り付けプレート102が係合されるときにかなりの支柱力があるという点で、3磁石の実施形態にはいくつかの欠点がある。したがって、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体104を分離するように(例えば、図11bおよび図11dに示される状態の間で)、また、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体104をそれらのロック解除状態(例えば、図11dに示される状態)に保持するために、支柱力に対してかなりのモータ仕事/電力が必要である。対照的に、図12の2つの磁石の実施形態では、支柱力はゼロであるため、支柱130と第1の部材/取り付けプレート102とが係合すると、第1の部材/取り付けプレート102と第2の本体104とを分離するために必要なモータ仕事/電力は非常に少ない。
しかしながら、通常の状況では、多関節ヘッドがそのロック解除状態で費やす時間の量は、多関節ヘッドがそのロック状態で費やす時間の量よりも有意に短く、したがって、ロックされた状態で有意に少ない(またはゼロでさえある)モータ電力を必要とする3つの磁石の実施形態の利点は、ロック解除状態でより一生懸命働く必要があるコストを上回る。
図1から図11の3つの磁石の実施形態はまた、ロックモータ190に必要なピークモータ仕事/電力が2つの磁石の実施形態のピークモータ仕事/電力よりも少ないという利点を有する。2つの磁石の実施形態では、ロックモータ190に必要な最大量の仕事は、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体104を再ロックするときであり、特に、ピークモータの仕事/電力は、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体104の歯112、118が係合し、ロックモータ190が支柱の接触プレート134および第1の部材/取り付けプレート102を分離しようとしている点で必要とされる。この時点で、ロックモータ190は、第2の磁石142および第3の磁石144の吸引力をすべて単独で克服しなければならず(ならびにギアリング/モータ/支柱システム内の任意の摩擦を克服しなければならず)、したがって、150Nを超える力を加える必要がある。対照的に、3つの磁石の実施形態では、第1の部材/取り付けプレート102および第2の本体104の歯112、118が係合し、ロックモータ190は、ロック動作中に(すなわち、図11bによって表される点で)支柱の接触プレート134および第1の部材/取り付けプレート102を分離しようとしている点で、第1の140および第2の142の磁石は、(図11dに示されるようにそれらが完全にロック解除されたときと比較して)互いに近づけられている。したがって、第1の磁石140は、第2の磁石142にかなりの量の引力を加えるために第2の磁石142に十分に近いので、ロックモータ190が支柱の接触プレート134と第1の部材/取り付けプレート102とを分離するのを支援する。これにより、ロックモータ190は、そのような分離を達成するために約95Nだけを発揮する必要がある(図16の点Aを参照)。
理解されるように、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104を保持するため、および/または第3の部材106/106’および第2の部材104を保持するための代替手段を提供することができる。例えば、機械的ばねを使用して、第2の部材104のハウジング105および第1の部材/取り付けプレート102を一緒に引っ張ることができ、および/または機械的ばねを使用して、第3の部材106/106’および第2の部材104を一緒に引っ張ることができる。しかしながら、摩擦によって引き起こされるヒステリシスの可能性のある問題のために、磁石がそのような機械的解決策よりも好ましいことが見出されている(磁石は、第1の部材/取り付けプレート102と第2の部材104との間、および/または第3の部材106/106’と第2の部材104との間の任意の可動部分の必要性を回避することができる)。別の実施形態では、1つまたは複数の機械的ロッド(特許文献3に記載のものなど)を使用して、第2の部材104のハウジング105および第1の部材/取り付けプレート102を一緒に(すなわち、D軸をロック/ロック解除できるように)引っ張ることができ、および/または機械的ロッド(再び、特許文献3に記載のものなど)を使用して、第3の部材106/106’および第2の部材104のハウジング105を一緒に(すなわち、E軸をロック/ロック解除できるように)引っ張ることができる。しかしながら、特許文献3とは対照的に、本発明に従って、異なる軸(D、E)が独立してロック/ロック解除され得るように、異なる軸のためのロッドが独立して動作可能である必要がある。例えば、別個のモータを設けることができ、異なる軸のロッドのそれぞれに1つずつを設けることができ、これは、ロッドを独立して駆動するように独立して動作することができる。
有利には、上記の実施形態は、リング磁石の使用に依存する。1つまたは複数のリング磁石をディスク磁石に置き換えることができる可能性があるが、いくぶん直感に反して、本発明者らは、リング磁石が、ディスク磁石と比較して実質的に異なる力/距離プロファイルを有することを特定しており、これは、現在の状況において著しく有利であり得る(特に、リング磁石は、ディスク磁石と比較して所与の表面積に対してより効率的な設計を提供するように見える)。実際、この構成では、リング磁石は、同じ外径および深さ(リングの直径に直交して測定される)のディスク磁石よりもはるかに大きな力(約50%大きい)を提供できることが見出されている。図18は、第2の磁石142および第3の磁石144がリングの代わりにディスク磁石であること(ディスク磁石の外径がリング磁石の外径と同じである)を除いて、図12に示されるものとすべての態様で等しい、2つのディスク磁石の実施形態の支柱力およびブレークアウトトルクを示すグラフである。示されるように、支柱力、および重要なブレークアウトトルクは、同等のリング磁石の実施形態よりも有意に小さい。
この知見により、多関節ヘッドに非常に高い保持力/ロック力を提供することができ、これにより、磁気カップリングが故障する前に多関節ヘッドによってより高い荷重/より高いモーメントを運ぶことができる。例えば、カメラ/ビデオプローブなどの非常に重いプローブを運ぶことが望ましい場合があり、および/または特にプローブ中に、磁気カップリングに大きなモーメントを提供する非常に長いスタイラスを運ぶことが望ましい場合がある。このような大きな力の必要性は、過去に、大きな荷重/モーメントを運ぶのに適した多関節ヘッドの設計者を磁石の使用から遠ざけた。例えば、特許文献5および特許文献6に開示される多関節ヘッドは、機械的ロッドを使用してロック力を提供する。しかしながら、本発明者らは、リング磁石の使用が、物理的に大きな磁石を必要とせずに適切に大きな保持負荷を提供することができ、したがって、CMMなどの位置決め装置に取り付けられる多関節ヘッドに適切に取り付けることができることを見出した。
連続リング磁石の代替として、リング形状に配置された一連の小さなディスク磁石は、リング形状と同じ直径を有する単一のディスク磁石よりも利点を提供することができるが、連続リングが(所与の表面積に対して)最も効率的な設計を提供することが見出されている。
上述したように、第1の環状部材/フェーススプライン部材110の平面歯112および第2の環状部材114の冠状歯118は、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104の安定した反復可能な位置決めを提供する。ロック状態にあるとき、第1の部材/フェーススプライン部材102と第2の部材104との間の唯一の物理的/機械的制約は、第1の環状部材/フェーススプライン部材110の平面歯112と第2の環状部材114の冠状歯118との間の接触点である。この構成の特定の利点は、割出し位置のそれぞれにおいて、第2の部材104が、第2の環状部材114の冠状歯118および第1の環状部材/フェーススプライン部材110の平面歯112によって提供される6つの接触点によって、第1の部材/取り付けプレート102に対して6つすべての自由度で制約され、それによって運動学的制約を提供することである。これは、可能な割り出し位置のそれぞれに当てはまる。これは、各割出し位置で多関節ヘッド100に取り付けられたプローブ300の最大位置再現性を提供する。また、フェーススプライン部材110および第2の環状部材114が、割出し要素および保持要素の両方であるという二重機能を有することも有利である。
図3、4および19に見られるように、安全キャッチ136または「ピン」が提供される。安全キャッチ136は、単に、磁気保持機構が故障した場合(例えば、例えば、衝突による第2の部材104の過負荷による)、第1の102および第2の104部材の完全な分離を防止するための安全機構として機能するように提供される。安全キャッチ136の一方の端部は、支柱の接触プレート134に固定され、他方の「ヘッド」端部は、第1の部材/取り付けプレート102内の空隙138内に緩んで位置する。第1の部材/取り付けプレート102内の空隙を伴って緩んで位置するため、第1の部材/取り付けプレート102と支柱130/第2の部材104との間の制約として機能しない(したがって、ロックされた構成にあるとき、第1の部材/取り付けプレート102と第2の部材104の上記の運動学的結合に干渉せず、ロックされた構成にあるとき 、第1の部材/取り付けプレート102と支柱130の運動学的結合に干渉しない )。しかしながら、安全キャッチ136は、第2の磁気リング142と第3の磁気リング144との間の磁気結合の故障の場合に、空隙内の突起139と係合し、それによって第1の部材/取り付けプレート102と第2の部材104とのさらなる分離を防止する拡大されたヘッド部材137を有する。
上記の実施形態では、フェーススプライン部材110は、多関節ヘッドの第2の部材104上に設けられ、冠状歯118は、第1の部材/取り付けプレート102上に設けられる。しかしながら、これは必ずしもそうである必要はなく、逆の方法で提供することができる。
上記の実施形態では、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104は、磁石の配置を介して磁気的に保持され、これは、第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104を一緒に引っ張って保持するための機械的手段(例えば、アーム/レバー)を使用する必要がないことを意味する。したがって、ロック状態にあるとき、第1の部材/取り付けプレート102と第2の部材104との間の唯一の機械的制約は、フェーススプライン部材110の歯および第2の環状部材114の歯によって提供される。したがって、ロックされた構成にあるとき、支柱130は、支柱130が第1の部材/取り付けプレート102および第2の部材104の上述の運動学的結合と干渉しないように、第1の部材/取り付けプレート102から切り離される。しかしながら、必ずしもそうとは限らない。例えば、他の実施形態では、機械的プッシュ/プルレバーアーム機構を提供することができ、アームの一方の端部は、第1の部材/取り付けプレート102のベアリング内にカプセル化され、アームの他方の端部は、第2の部材104のベアリング内にカプセル化される。
第1の軸「D」のロック解除およびロックは、上記で詳細に説明される。実施形態では、第2の軸「E」(すなわち、第2の部材104および第3の部材106/106')のロック/ロック解除および割出し機構は、第1の軸「D」と実質的に同じであり、したがって、第1の軸「D」の上記の説明は、第2の軸「E」にも適用される。したがって、要約すると、上記の第1の軸「D」と同様に、コントローラ220は、第2の軸「E」のロックモータ190’を動作させてリードスクリュー(図示せず)を駆動し、それによってリードスクリューナット176’をX次元(図19に示される方向)で水平に駆動するように、多関節ヘッド100に命令を送信することができる。次に、レバー170'(リードスクリューナット176'に接続され、リードスクリューナット176’によって作動される)は、支柱のシャフト132をZ次元で(図3および4に示される方向で)上方に押す。短い距離の後、支柱130'の接触プレート134’上の係合ボール152’は、第3の部材106’上の係合ボール154’に接触し、係合し、その後、リードスクリュー174’の継続的な駆動により、レバー170’およびリードスクリュー機構172’が第3の部材106/106’を軸方向外側に押し出し、それによって、第2の部材104のハウジング105と第3の部材106/106’とが分離する。リードスクリュー174’は、第2の部材104および第3の部材106/106’を制御された事前定義された量で分離するように操作され、これは、第3の部材106/106’の冠状歯118’が第2の部材104上の嵌合歯112’から離れているのに十分であるが、第1の軸「D」に関連して上述したように、第1の磁石140’が、ロックされていない状態でも第2の磁石142 ’上に合理的な量の引力を有するように、第2の磁石142’に十分に近づいたままであることが望ましいため、それほど大きくはない。図19は、そのようなロック解除状態にある多関節ヘッド100の第2の軸「E」を示す。
ロック解除状態に達すると、リードスクリュー機構172を駆動するロックモータ190が停止し、第2の部材105に対する第3の部材106/106’の回転位置の変化をもたらすために、シャフトの132「駆動ギア148」と係合する第2の軸「E」電動駆動モータ192’が動作する。ロック解除状態では、支柱130’は、係合ボール152'、154’を介して第3の部材106/106’と係合し、したがって、(ロック解除状態で)それに対して回転可能に固定される。したがって、シャフト132の「駆動ギア148」と係合する第2の軸「E」駆動モータ192'が動作するとき、それは、第3の部材106/106’を、シャフト132’によって画定される回転軸Eの周りに駆動させる。
i)第2の部材104のハウジング105、107、115、およびii)第2の軸「E」シャフト132'(したがって、第3の部材106/106')の相対回転位置は、第2の軸「E」第1の(「一次」)エンコーダ装置135’から知られている。したがって、コントローラ220は、第2の軸'「E」第1のエンコーダ装置135’からの出力を使用して、シャフトの駆動ギア148’と係合する第2の軸'「E」駆動モータ192’を制御することができるため、第2の部材104および第3の部材106/106’を所望の相対的な向きにする。理解されるように、回転位置は、十分に高い精度で制御される必要があり、その結果、新しい所望の相対的な向きにあるとき、第3の部材106/106´の冠状歯118´は、第2の軸「E」の環状部材/フェーススプライン部材110´上の歯112の谷の反対側に位置し、それらが一緒にロックされるとき、冠状歯118´は、第2の軸「E」の環状部材/フェーススプライン部材110´の2つの歯112´の間にきれいに囲まれる。
第1の軸「D」と同様に、第1の140'、第2の142'、および第3の144’磁石は、第2の軸「E」の第2の部材104、支柱130’および第3の部材106/106’のハウジング105に設けられ、したがって、第1の軸「D」の磁気的に支援されたロック解除およびロック配置から利益を得る。また、第1の軸「D」と同様に、第2のロータリーエンコーダデバイスは、第3の部材106/106’に設けられた環状スケール162’と、第2の部材104のハウジング105に設けられた第1の160’および第2の(図示せず)読み取りヘッドとを含む第2の軸「E」に設けられ、第2の部材104および第3の部材106’が適切に一緒にロックされていることを確認するために、第1の軸「D」に関連して上述したものと同じ方法で使用することができる。さらに、第2の軸「E」の割出し機構は、第1の軸「D」の割出し機構と同様であり、これは、実質的に半径方向に延びる(例えば、「フェーススプライン部材」の形態である)連続した一連のテーパー歯を有する第1の環状部材110’と、フェーススプライン部材110’に3つの等角に配置された連続した一連の歯と係合するように構成された3つの冠状歯を有する第2の環状部材114’とを備える。
上述の実施形態では、第1の軸「D」および第2の軸「E」に別個のロックモータが提供される。しかしながら、必ずしもそうとは限らない。例えば、1つの「ロック」モータを設けることができ、それがどの軸を分離させるかを選択するための手段を設けることができる。例えば、ギアのシステム、例えば、ギアボックスは、モータが、第1の軸「D」のみのロック/ロック解除を制御するように選択され得るか、または第2の軸「E」のみのロック/ロック解除を制御するように選択され得るか、または第1の軸「D」および第2の軸「E」の両方のロック/ロック解除を一緒に制御するように選択され得るように提供され、構成され得る。しかしながら、モータが1つだけ提供された場合、必要に応じて両方の軸のロックを同時に解除することに対処するのに十分な大きさ/強力である必要があるため、単純さのために別々のモータを使用することが好ましいことがある。同様に、上述の実施形態では、第1の軸「D」および第2の軸「E」に別個の駆動モータが提供される。しかしながら、必ずしもそうとは限らない。例えば、1つの「駆動」モータを設けることができ、どの軸を駆動させるかを選択するための手段(例えば、ギアボックス)を設けることができる。繰り返しになるが、別個の駆動モータが好ましい場合がある。
上記では、2軸多関節ヘッドについて説明する。しかしながら、理解されるように、本発明は、2軸多関節ヘッドに限定されない。例えば、多関節ヘッドは、第3の軸を中心とした第3の部材に対するその向きを変更することができる(例えば、複数の所定のインデックス可能な向きのうちの1つで変更し、ロックする)ように、第3の部材に結合された第4の部材が提供される3軸多関節ヘッドであり得る。そのような場合、上記の特徴は、必要に応じて、第3および第4の部材に適用することができる。第1の軸、第2の軸、および第3の軸は、相互に直交し得る。そのような場合、第4の部材は、ツールを受け入れるためのツールマウントを備えることができる。そのような場合、第1の回転軸、第2の回転軸、および第3の回転軸は、相互に直交し得る。

Claims (17)

  1. その上に取り付けられたツールの再配向を容易にするための多関節ヘッドであって、前記多関節ヘッドは、
    前記多関節ヘッドを位置決め装置に取り付けるための第1の部材と、
    第1の軸を中心とした前記第1の部材に対するその配向が、複数の所定の割り出し可能な配向のうちの1つの間で変更され、ロックされることができるように、前記第1の部材に結合された第2の部材であって、それによって、前記第1の軸を中心とした前記第1の部材に対する前記第2の部材の再配向を可能にするように、前記第1の軸に沿って前記第1の部材および前記第2の部材を分離することによってロックを解除することができる、第2の部材と、
    第2の軸を中心とした前記第2の部材に対するその配向が、複数の所定の割り出し可能な配向のうちの1つの間で変更され、ロックされ得るように、前記第2の部材に結合された第3の部材であって、前記第2の軸を中心とした前記第2の部材に対する前記第3の部材の再配向を可能にするように、前記第2の軸に沿って前記第2の部材および前記第3の部材を分離することによってロックを解除することができ、前記第1の軸および前記第2の軸は平行ではない、第3の部材と、
    前記第1の部材および前記第2の部材の前記分離、ならびに前記第2の部材および前記第3の部材の前記分離を前記第1の軸に沿って制御し、前記第1の部材および前記第2の部材の前記分離、ならびに前記第2の部材および前記第3の部材の前記分離が互いに独立して制御され得るように構成される、少なくとも1つの動力機構と、を備える多関節ヘッド。
  2. 前記少なくとも1つの動力機構は、前記第1の軸に沿った前記第1の部材および第2の部材の前記分離を制御するための第1のロックモータと、前記第2の軸に沿った前記第2の部材および第3の部材の前記分離を制御するための第2のロックモータとを備え、前記第1および第2のロックモータは独立して動作可能である、請求項1に記載の多関節ヘッド。
  3. 前記第1および第2のロックモータは、前記第2の部材内に収容される、請求項1に記載の多関節ヘッド。
  4. 前記第1の部材および前記第2の部材がロック解除されたときに、前記第1の部材に対する前記第2の部材の前記第1の軸を中心とした再配向を行うための第1の駆動モータと、前記第2の部材および前記第3の部材がロック解除されたときに、前記第2の軸を中心とした前記第2の部材に対する前記第3の部材の前記第2の軸を中心とした再配向を行うための第2の駆動モータと、を備える、請求項1に記載の多関節ヘッド。
  5. 前記第1および第2のモータおよび/または前記第1および第2の駆動モータは、電気モータからなる、請求項3および/または4に記載の多関節ヘッド。
  6. 前記第3の部材は、ツールを受け入れるためのマウントを備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の多関節ヘッド。
  7. 前記第1の部材および第2の部材は、前記事前定義された割り出し可能な方向を提供するために、前記第1の軸の周りの複数の異なる角度方向で一緒にロックすることができ、前記第2の部材および第3の部材は、前記事前定義された割り出し可能な方向を提供するために、前記第2の軸の周りの複数の異なる角度方向で一緒にロックすることができる、相互に係合可能な係合要素の協働セットの第2の対を提供する、請求項1から6のいずれか一項に記載の多関節ヘッド。
  8. 第1の支柱であって、前記第1の部材および前記第2の部材がロックされた状態にある格納構成と、前記第1の部材および前記第2の部材がロック解除されるように前記第1の軸に沿って前記第1の支柱によって離れて保持される伸長構成との間で前記少なくとも1つの動力機構によって作動可能である第1の支柱と、第2の支柱であって、前記第2の部材および前記第3の部材がロック状態にある格納構成と、前記第2の部材および前記第3の部材がロック解除されるように前記第2の軸に沿って前記第2の支柱によって離れて保持される伸長構成との間で前記少なくとも1つの動力機構によって作動可能である第2の支柱と、を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の多関節ヘッド。
  9. 前記第1の支柱は、前記少なくとも1つの動力機構によって作動される第1のレバーによってその伸長構成と格納構成との間で軸方向に駆動され、および/または前記第2の支柱は、前記少なくとも1つの動力機構によって作動される第2のレバーによってその伸長構成と格納構成との間で軸方向に駆動される、請求項8に記載の多関節ヘッド。
  10. 前記第1のレバーは、前記第2の部材に固定された第1の屈曲部にその第1の端部に向かって枢動可能に取り付けられ、前記第1のレバーの第2の端部を上昇および下降するように構成された前記少なくとも1つの動力機構にその第2の端部に向かって取り付けられ、その第1の端部と第2の端部との間の点で前記第1の支柱に取り付けられ、前記第2のレバーは、前記第2の部材に固定された第2の屈曲部にその第1の端部に向かって枢動可能に取り付けられ、前記第1のレバーの第2の端部を上昇および下降するように構成された前記少なくとも1つの動力機構にその第2の端部に向かって取り付けられ、その第1の端部と第2の端部との間の点で前記第2の支柱に取り付けられる、請求項9に記載の多関節ヘッド。
  11. 前記第1の支柱および前記第1の部材が互いに向かって磁気的に付勢され、前記第2の支柱および前記第3の部材が互いに向かって磁気的に付勢される、請求項8から10のいずれか一項に記載の多関節ヘッド。
  12. 前記第1の支柱をその格納構成に向かって付勢するように構成され、前記第2の支柱をその格納構成に向かって付勢するように構成される少なくとも1つの補助付勢部材をさらに備える、請求項11に記載の多関節ヘッド。
  13. 前記少なくとも1つの補助バイアス部材が、磁性材料、例えば、磁石からなる、請求項12に記載の多関節ヘッド。
  14. 前記第1の支柱、前記第1の部材、および前記第2の部材は、
    i)その伸長構成に向かって前記第1の支柱を付勢する前記第1の支柱に作用する磁力と、
    ii)前記第1の支柱をその格納構成に向かって付勢する、前記第1の支柱に作用する磁力と、
    を提供するように配置された磁性材料を備える、請求項13に記載の多関節ヘッド。
  15. 前記第2の支柱、前記第2の部材、および前記第3の部材は、
    i)その伸長構成に向かって前記第2の支柱を付勢する前記第2の支柱に作用する磁力と、
    ii)第2の支柱に作用する磁力であって、第2の支柱をその格納構成に向かって付勢する磁力と、
    を提供するように配置された磁性材料を備える、請求項13または14に記載の多関節ヘッド。
  16. 請求項1から15のいずれか一項に記載の多関節ヘッドをその上に取り付ける位置決め装置。
  17. 位置決め装置に取り付けられた、請求項1から16のいずれか一項に記載の多関節ヘッドを操作する方法であって、前記方法は、
    i)前記第2および第3の部材をロックしたまま、前記第1および第2の部材を前記第1の軸を中心に新しい回転位置に相対的に回転させ、前記第1および第2の部材のロック解除を引き起こすように前記少なくとも1つの動力機構を操作し、次いで、前記第1および第2の部材を前記新しい回転位置にロックさせるように、前記少なくとも1つの動力機構を操作すること、または、
    ii)前記第1および第2の部材をロックしたまま、前記第2および第3の部材を前記第2の軸を中心に新しい回転位置に相対的に回転させ、前記第2および第3の部材のロック解除を引き起こすように前記少なくとも1つの動力機構を操作し、次いで、前記第2および第3の部材を前記新しい回転位置にロックさせるように、前記少なくとも1つの動力機構を操作すること、を含む方法。
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