JP2024506885A - 過酸化物を含む口腔ケア組成物 - Google Patents

過酸化物を含む口腔ケア組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2024506885A
JP2024506885A JP2023547518A JP2023547518A JP2024506885A JP 2024506885 A JP2024506885 A JP 2024506885A JP 2023547518 A JP2023547518 A JP 2023547518A JP 2023547518 A JP2023547518 A JP 2023547518A JP 2024506885 A JP2024506885 A JP 2024506885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oral care
care composition
peroxide
fluoride
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2023547518A
Other languages
English (en)
Inventor
ローレンス、エドワード、ドーラン
サンジーブ、ミダー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US17/577,399 external-priority patent/US20220265530A1/en
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2024506885A publication Critical patent/JP2024506885A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/19Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
    • A61K8/22Peroxides; Oxygen; Ozone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/33Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
    • A61K8/34Alcohols
    • A61K8/342Alcohols having more than seven atoms in an unbroken chain
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/81Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/8141Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
    • A61K8/8152Homopolymers or copolymers of esters, e.g. (meth)acrylic acid esters; Compositions of derivatives of such polymers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/81Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/8141Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
    • A61K8/8158Homopolymers or copolymers of amides or imides, e.g. (meth) acrylamide; Compositions of derivatives of such polymers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q11/00Preparations for care of the teeth, of the oral cavity or of dentures; Dentifrices, e.g. toothpastes; Mouth rinses

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

過酸化物、両親媒性ポリマー、及び任意選択的に水を含む口腔ケア組成物。過酸化物、両親媒性ポリマー、及び任意選択的に水を含む歯磨剤組成物。本発明はまた、両親媒性ポリマー及び/又はアルキルアルコールの添加によって予想外に高い粘度を有する過酸化物を含む、歯磨剤組成物に関する。歯を白くするための開示された組成物の使用方法。

Description

本発明は、過酸化物、両親媒性ポリマー、及び任意選択的に水を含む、口腔ケア組成物に関する。本発明はまた、過酸化物、両親媒性ポリマー、及び任意選択的に水を含む、歯磨剤組成物に関する。本発明はまた、予想外に高い粘度を有する過酸化物を含む、歯磨剤組成物に関する。
歯磨剤組成物などの口腔ケア組成物は、歯を洗浄し、虫歯を予防し、歯及び歯肉などの口腔の審美性及び健康を維持するために、フッ化物、過酸化物、及び/又は研磨剤を含むことがある。
増強されたホワイトニング効果を達成するために、比較的高濃度、例えば少なくとも約1%、少なくとも約3%、又は少なくとも約3.5%の過酸化物を含む歯磨剤組成物を有することが望ましい場合がある。しかしながら、過酸化物は、フッ化物、金属イオン、研磨剤などの他の歯磨剤成分と反応し得るため、比較的高濃度の過酸化物を含む歯磨剤組成物を配合することは困難であり得る。過酸化物に関連する配合課題に対する1つのアプローチは、別個に包装する、及び/又は別個のホワイトニング組成物から過酸化物を適用することであってもよい。しかしながら、過酸化物を別個の組成物から適用する必要がある場合、消費者のコンプライアンスはより低下し得る。したがって、過酸化物を、フッ化物などの他の成分と共に歯磨剤組成物中で提供することが有利であり得る。
過酸化物が分解すると、過酸化物は酸素、水、及びラジカルを形成する。過酸化物の分解は、一次包装の膨潤及び破裂を引き起こす可能性があり、ラジカルは、口腔ケア組成物の粘度を低下させ、そのホワイトニング効果を低下させる可能性がある。特に、多くの増粘剤は過酸化物と反応し得る。
したがって、改善された口腔ケア組成物、例えば、過酸化物及び適切なポリマー、例えば両親媒性ポリマーを含む改善された歯磨剤組成物が必要とされている。
本明細書で開示されるのは、(a)過酸化物と、(b)両親媒性ポリマーと、(c)アルキルアルコールと、(d)口腔ケア組成物の約5重量%~約60重量%の水と、を含む、口腔ケア組成物であり、口腔ケア組成物は、少なくとも約10ブルックフィールド単位の粘度を有する。
また、本明細書で開示されるのは、(a)過酸化物と、(b)両親媒性ポリマーと、(c)アルキルアルコールと、(d)水と、を含む、口腔ケア組成物であり、口腔ケア組成物は、少なくとも約0.5である脂肪族アルコールの両親媒性ポリマーに対する比を有する。
また、本明細書で開示されるのは、(a)過酸化物と、(b)両親媒性ポリマーと、(c)アルキルアルコールと、(d)口腔ケア組成物の少なくとも約1.5重量%のアルキルサルフェート界面活性剤と、を含む、口腔ケア組成物である。
本発明は、過酸化物、両親媒性ポリマー、及び任意選択的に水を有する、口腔ケア組成物を目的とする。理論に束縛されるものではないが、過酸化物は、口腔ケア組成物中の様々な他の成分と相互作用できるため、これが過酸化物の触媒分解をもたらし得ると考えられている。過酸化物が分解すると、過酸化物は酸素、水、及びラジカルを形成する。過酸化物の分解は、一次包装の膨潤及び破裂を引き起こす可能性があり、ラジカルは、口腔ケア組成物の粘度を低下させ、そのホワイトニング効果を低下させる可能性がある。特に、多くの増粘剤は過酸化物と反応し得る。
予期せぬことに、特定の両親媒性ポリマーの使用が、水及び過酸化物を含む口腔ケア組成物を効果的に増粘し、その粘度を増加し得ることが見出された。加えて、予期せぬことに、アルキルアルコールと組み合わせた両親媒性ポリマーの使用が、驚くほど高い粘度を有する口腔ケア組成物をもたらし得ることが見出された。
定義
本明細書で使用される用語をより明確に定義するために、以下の定義が提供される。別途記載のない限り、以下の定義は、本開示に適用可能である。ある用語が本開示で使用されているが本明細書で具体的に定義されていない場合、その定義が、本明細書に適用される任意の他の開示又は定義と矛盾しない限り、又はその定義が適用される任意の請求項を不明確に又は不可能にしない限り、IUPAC Compendium of Chemical Terminology,2nd Ed(1997)からの定義を適用することができる。
用語「口腔ケア組成物」は、本明細書で使用する場合、通常の使用過程において、特定の治療剤を全身投与する目的で意図的に嚥下されるものではなく、むしろ、歯の表面又は口腔組織と接触させるのに十分な時間にわたって口腔内に保持される製品を包含する。口腔ケア組成物の例としては、歯磨剤、歯磨ゲル、歯肉縁下用ゲル、マウスリンス、ムース、フォーム、マウススプレー、トローチ剤、チュアブル錠、チューインガム、歯用ホワイトニングストリップ、フロス及びフロスコーティング、口臭予防用溶解ストリップ、又は義歯用ケア若しくは付着性製品が挙げられる。口腔ケア組成物はまた、口腔表面に直接塗布又は装着するためにストリップ又はフィルム上に組み込まれてもよい。
本明細書で使用する場合、用語「歯磨剤組成物」は、特に指示がない限り、歯用又は歯肉縁下用ペースト、ゲル、又は液体製剤を包含する。歯磨剤組成物は、単相組成物であってもよい、又は2つ以上の別個の歯磨剤組成物の組み合わせであってもよい。歯磨剤組成物は、深い縞状、表面的な縞状、多層状、ペーストをゲルで包囲した状態、又はそれらのいずれかの組み合わせなど、任意の所望の形態であってもよい。2つ以上の別個の歯磨剤組成物を含む歯磨剤中の各歯磨剤組成物は、ディスペンサの物理的に分離された区画内に収容され、同時に分注されてもよい。
本明細書で有用な「有効物質及び他の成分」は、美容的及び/若しくは治療的効果、又はそれらが要求される作用形態若しくは機能により、本明細書において分類又は記載されてよい。しかしながら、本明細書において有用な有効物質及び他の成分は、場合によっては、2つ以上の美容的及び/又は治療的効果をもたらす、あるいは2つ以上の作用形態で機能又は作用してもよいと理解すべきである。したがって、本明細書における分類は便宜上実施されるものであり、成分を、列挙される具体的に規定した機能又は作用に制限しようとするものではない。
用語「経口的に許容し得る担体」とは、局所口腔投与に好適な1種以上の相溶性のある固体若しくは液体賦形剤、又は希釈剤を含む。用語「相溶性」は、本明細書で使用する場合、組成物の構成成分が、組成物の安定性及び/又は有効性を実質的に低下させるような方式で相互作用することなく、混合されることができることを意味する。本発明のキャリア又は賦形剤は、以下により完全に記載されるように、マウスウォッシュ又はマウスリンスの通常の及び従来の構成成分を含むことができる。マウスウォッシュ又はマウスリンスのキャリア材料は、典型的には、これらに限定されるものではないが、水、アルコール、保湿剤、界面活性剤、及び、着香剤、甘味剤、着色剤及び/又は冷感剤などの許容改善剤のうちの1つ以上を含む。
本明細書で使用する場合、用語「~を実質的に含まない」は、組成物中に、かかる組成物の総重量の0.05%以下、好ましくは0.01%以下、より好ましくは0.001%以下の指示物質が存在することを指す。
本明細書で使用する場合、用語「~を本質的に含まない」は、指示物質が組成物に意図的に添加されたものでないこと、又は好ましくは分析によって検出可能な濃度では存在しないことを意味する。これは、指示物質が、意図的に添加されたその他の物質のうちのいずれかの不純物としてのみ存在する、組成物を包含することを意味する。
用語「口腔衛生レジメン」又は「レジメン」とは、口腔健康のための2つ以上に分かれた異なる処置工程、例えば、練り歯磨き、マウスリンス、フロス、爪楊枝、スプレー、口腔洗浄器、マッサージ器を使用するための用語であり得る。
本明細書で使用するとき、用語「総含水量」とは、遊離水、及び口腔ケア組成物中の他の成分によって結合される水、の両方を意味する。
本発明の目的のために、使用されるべき妥当な分子量(MW)は、組成物を調製する際に添加される材料の分子量であり、例えば、キレート剤がクエン酸、クエン酸ナトリウム又は実際に他の塩形態として供給され得るクエン酸化学種である場合、使用されるMWは、組成物に添加される特定の塩又は酸の分子量であるが、存在しうるいかなる結晶水をも無視した分子量である。
組成物及び方法は、本明細書において、様々な構成要素又は工程を「含む」という観点で記載されているが、組成物及び方法はまた、別途記載のない限り、様々な構成要素又は工程「から本質的になる」又は「からなる」こともできる。
本明細書で使用する場合、単語「又は」は、2つ以上の要素の接続詞として使用される場合に、要素を個々に、及び組み合わせで含むことを意味し、例えば、X又はYは、X若しくはY又はこれら両方を意味する。
本明細書で使用する場合、冠詞「a」及び「an」は、特許請求される又は記載される材料、例えば、「口腔ケア組成物」又は「漂白剤」の1つ以上を意味するものと理解される。
特に明記しない限り、本明細書で言及される測定は全て約23℃(すなわち、室温)で行われる。
一般に、元素の族は、Chemical and Engineering News,63(5),27,1985に掲載されている元素周期表のバージョンで示される番号付けスキームを使用して示される。いくつかの例では、族に割り当てられた共通の名称を使用して、元素の族を示すことができ、例えば、第1族元素のアルカリ金属、第2族元素のアルカリ土類金属などが挙げられる。
いくつかの種類の範囲が本発明に開示される。任意の種類の範囲が開示又は特許請求される場合、範囲の端点並びにその中に包含される任意の部分範囲及び任意の部分範囲の組み合わせを含む、そのような範囲が合理的に包含し得る可能な各数を個々に開示又は特許請求することを意図している。
用語「約」は、量、サイズ、配合、パラメータ、並びにその他の数量及び特性が正確ではなく、正確である必要はないが、所望に応じて、許容誤差、変換係数、四捨五入、測定誤差など、並びに当業者に既知のその他の要因を反映して、近似的及び/又はより大きいか若しくはより小さい場合があることを意味する。一般に、量、サイズ、配合、パラメータ、又は他の数量若しくは特性は、そのようであると明示的に記載されているか否かに関わらず、「約」又は「近似的」である。「約」という用語はまた、特定の初期混合物から生じる組成物の異なる平衡状態に起因して異なる量も包含する。「約」という用語によって修飾されているか否かに関わらず、特許請求の範囲は、その量に対する均等物を含む。「約」という用語は、報告された数値の10%以内、好ましくは報告された数値の5%以内を意味し得る。
歯磨剤組成物は、固体、液体、粉末、ペースト、又はこれらの組み合わせなどの任意の好適な形態であり得る。口腔ケア組成物は、歯磨剤、歯磨ゲル、歯肉縁下用ゲル、マウスリンス、ムース、泡、マウススプレー、トローチ剤、チュアブル錠、チューインガム、歯用ホワイトニングストリップ、フロス及びフロスコーティング、口臭予防用溶解ストリップ、又は義歯用ケア若しくは付着性製品であり得る。歯磨剤組成物の構成成分は、フィルム、ストリップ、泡、又は繊維ベースの歯磨剤組成物に組み込まれることができる。
本明細書に記載される口腔ケア組成物は、過酸化物及び両親媒性ポリマーを含む。更に、口腔ケア組成物は、以下に記載されるように、他の任意の成分を含み得る。以下のセクションヘッダーは、あくまでも便宜上提供されるものである。場合によっては、1つの化合物が、1つ以上のセクション内に含まれ得る。例えば、フッ化第一スズは、スズ化合物及び/又はフッ化物化合物であり得る。
過酸化物
口腔ケア組成物は過酸化物を含む。過酸化物は、可溶化過酸化物化合物及び/又は固体過酸化物源などの任意の好適な過酸化物源を含むことができる。好適な過酸化物としては、固体過酸化物、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化カルシウム、過酸化ベンゾイル、過酸化ナトリウム、過酸化バリウム、無機過酸化物、ヒドロペルオキシド、有機過酸化物、ポリビニルピロリドン-過酸化物複合体、架橋ポリビニルピロリドン-過酸化物複合体、及び/又はこれらの組み合わせが挙げられる。
理論に束縛されるものではないが、架橋ポリビニルピロリドン-過酸化物などの安定化化合物との複合体形成によって安定化される過酸化物化合物は、口腔に適用されたときに、ホワイトニング効果などの口腔健康効果を提供する利用能が低いと考えられる。したがって、過酸化物は、水性過酸化水素などの可溶化過酸化物化合物を含み得る。
加えて、口腔ケア組成物は、例えば口腔ケア組成物の他の成分の選択を通じて、口腔ケア組成物を最初に混合した後の規定された期間後に残留過酸化物の量を最大化するように設計され得る。好適な口腔ケア組成物としては、口腔ケア組成物を50℃で10日間保管し、口腔ケア組成物中に残存する少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、約90%~約99%、又は約88%~約99%の過酸化水素を含む、口腔ケア組成物が挙げられる。他の好適な口腔ケア組成物としては、口腔ケア組成物を50℃で20日間保管し、口腔ケア組成物中に残存する少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、約90%~約99%、又は約88%~約99%の過酸化水素を含む、口腔ケア組成物が挙げられる。
口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の約0.01重量%~約20重量%、約0.01重量%~約10重量%、約1重量%~約5重量%、少なくとも約1重量%、少なくとも約2重量%、少なくとも約3重量%、少なくとも約3.5重量%、少なくとも約4重量%、又は3重量%超の過酸化物を含み得る。
理論に束縛されるものではないが、本明細書に記載の過酸化物は、口腔ケア組成物中の他の成分によって、結合されていなくても、複合体を形成していなくても、及び/又は最小限にしか安定化されていなくてもよいと考えられる。更に、両親媒性ポリマー及び/又は他の増粘剤などの口腔ケア組成物中の他の成分に結合していない、複合体を形成していない、及び/又は最小限にしか安定化されていない過酸化物を含む口腔ケア組成物は、ポリビニルピロリドン-過酸化物などの過酸化物付加物、及び/又は他の結合過酸化物源を有する組成物よりも、高い過酸化物放出率をもたらし得ると考えられる。望ましい口腔ケア組成物としては、30秒、45秒、60秒、75秒、90秒、120秒、及び/又は5分などの1回の口腔ケア時間に対応する規定された時間において、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約25%、少なくとも約35%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、約10%~約95%、約25%~約75%、約20%~約95%、約35%~約90%、約40%~約95%、約50%~約90%、及び約60%~約99%の過酸化物放出を有する、口腔ケア組成物が挙げられる。
研磨剤
口腔ケア組成物は、過酸化物相溶性研磨剤などの研磨剤を含む。研磨剤は、歯から表面の着色汚れを除去するのを助けるために口腔ケア製剤に添加され得る。研磨剤は、カルシウム研磨剤、シリカ研磨剤、カーボネート研磨剤、ホスフェート研磨剤、アルミナ研磨剤、他の好適な研磨剤、及び/又はこれらの組み合わせを含み得る。
カルシウム研磨剤は、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム、リン酸三カルシウム、オルトリン酸カルシウム、メタリン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、ポリリン酸カルシウム、カルシウムヒドロキシアパタイト、及びこれらの組み合わせを含み得る。
カルシウム研磨剤は、炭酸カルシウムを含み得る。カルシウム含有研磨剤は、微粉砕天然白亜、粉砕炭酸カルシウム、沈殿炭酸カルシウム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
カルシウム研磨剤は、ピロリン酸カルシウムを含み得る。理論に束縛されるものではないが、ピロリン酸カルシウムの特定の供給源は、過酸化物を含む口腔ケア組成物において使用される過酸化物と十分に相溶性であり得ると考えられる。ピロリン酸カルシウムは、少なくとも3つの多形相、アルファ(α)、ベータ(β)、及びガンマ(γ)を有する。予期せぬことに、より高い割合のγ相を有するピロリン酸カルシウムは、過酸化水素などの過酸化物との相溶性がより高いことが見出された。ピロリン酸カルシウムの好適な供給源は、少なくとも約0.75、少なくとも約0.8、少なくとも約0.9、少なくとも約1、約0.75~約1.5、約0.9~約1.5、又は約1~約1.5の、γ相ピロリン酸カルシウムのβ相ピロリン酸カルシウムに対する比を含み得る。
理論に束縛されるものではないが、多量の可溶性金属イオンを含む研磨剤は、過酸化物と金属イオンとの間の反応性のために、過酸化物との相溶性が低いと考えられる。したがって、ピロリン酸カルシウムなどの好適な研磨剤源は、研磨剤の約0.001重量%未満、約0.00075重量%未満、約0.0006重量%未満、約0.0005重量%未満、又は約0.0001重量%未満を構成することができる。更に、研磨剤は、可溶性金属イオンを含まない、実質的に含まない、又は本質的に含まないことが可能である。研磨剤中に存在する可能性があり、過酸化物分解を誘発することがこれまで報告されている微量金属イオンの例としては、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、及び/又はこれらの組み合わせが挙げられる。
本明細書に記載されるように、予期せぬことに、約5.4~約7のスラリーpHを有する研磨剤が、過酸化物との相溶性がより高いことも見出された。スラリーpHは、1:3の研磨剤:水スラリーを作製し、pHを測定することによって決定した。
カーボネート研磨剤は、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、及び/又はこれらの組み合わせを含むことができる。
ホスフェート研磨剤は、リン酸カルシウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、リン酸二カルシウム、リン酸三カルシウム、オルトリン酸カルシウム、メタリン酸カルシウム、ポリリン酸カルシウム、ポリホスフェート、ピロホスフェート、及び/又はこれらの組み合わせを含むことができる。
シリカ研磨剤は、溶融シリカ、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、水和シリカ、及び/又はこれらの組み合わせを含むことができる。
アルミナ研磨剤は、多結晶アルミナ、焼成アルミナ、無焼成アルミナ、溶融アルミナ、湿式粉砕アルミナ、水和アルミナ、及び/又はこれらの組み合わせを含むことができる。
他の好適な研磨剤としては、珪藻土、硫酸バリウム、ウォラストナイト、パーライト、ポリメチルメタクリレート粒子、トスパール、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の約0.01重量%~約30重量%、約0.01重量%~約15重量%、約0.01重量%~15重量%未満、約1重量%~約30重量%、約1重量%~15重量%未満、約1重量%~約12重量%、又は約0.01重量%~約10重量%の研磨剤を含み得る。
口腔ケア組成物は、少なくとも約75、少なくとも約90、少なくとも約100、約75~約250、又は約100~約250のペリクル洗浄比(PCR)を有し得る。
口腔ケア組成物は、最大約250、最大約150、約70~約150、又は約50~約250の相対的象牙質研磨効率を有し得る。
アルミナ
口腔ケア組成物は、研磨剤としてアルミナを含み得る。アルミナは、単独の研磨剤であってもよく、又は本明細書に記載されるような他の研磨剤と組み合わせて使用されてもよい。アルミナの研磨性はシリカよりも高くなり得るため、より少量のアルミナ研磨剤を添加することができる。
アルミナを含む口腔ケア組成物は、少なくとも約15、少なくとも約20、少なくとも約25、又は少なくとも約40の硬組織安全値(REA)を有し得る。
アルミナを含む口腔ケア組成物は、少なくとも約75、少なくとも約100、約75~約250、約50~約175、約50~約150、又は約65~約155のペリクル洗浄比(PCR)を有し得る。
アルミナを含む口腔ケア組成物は、約150未満、約125未満、約100未満、又は約90未満の相対的象牙質研磨効率(RDA)を有し得る。
理論に束縛されるものではないが、アルミナは過酸化物及び/又はフッ化物と反応し得ると考えられる。したがって、望ましいアルミナ研磨剤としては、過酸化物及び/又はフッ化物と相溶性のあるものが挙げられる。好適な口腔ケア組成物としては、口腔ケア組成物を40℃で30及び/又は60日間保管し、口腔ケア組成物中に残存する少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、約90%~約99%、又は約88%~約99%の過酸化水素を含む、口腔ケア組成物が挙げられる。
他の好適な口腔ケア組成物としては、過酸化物及びアルミナを含み、40℃で30日及び/又は90日後に、約10%未満、約5%未満、約4%未満、約3%未満、約0.5%~約10%、約0.5%~約5%、又は約0.1%~約5%の過酸化物損失%を有する口腔ケア組成物が挙げられる。理論に束縛されるものではないが、アルミナは、アルミナについて予想外に安定であり、過酸化物の分解及び/又は劣化に対して失われる過酸化物の量は最小限であると考えられる。
他の好適な口腔ケア組成物としては、過酸化物、フッ化物、及びアルミナを含み、40 ℃で30日及び/又は90日後に、約20%未満、約18%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、約0.5%~約10%、約0.5%~約20%、又は約0.1%~約15%のフッ化物損失%を有する口腔ケア組成物が挙げられる。理論に束縛されるものではないが、アルミナ及び過酸化物は、特定のフッ化物源について予想外に安定であり、フッ化物の最小限の損失のみが観察されると考えられる。
他の好適な口腔ケア組成物としては、過酸化物及びアルミナを含み、40℃で30日及び/又は90日の、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約35%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、少なくとも約100%、約5%~約125%、約5%~約50%、又は約1%~約75%の粘度増加%を有する口腔ケア組成物が挙げられる。理論に束縛されるものではないが、アルミナと過酸化物との組み合わせは予想外に安定であり、これにより、過酸化物の分解に起因して通常観察される準安定過酸化物組成物における粘度の低下を最小限に抑え得ると考えられる。
口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.01重量%~約1重量%のアルミナを含み得る。

本発明の口腔ケア組成物は、無水、低含水製剤、又は高含水製剤である歯磨剤組成物であり得る。合計で、口腔ケア組成物は、組成物の0重量%~約99重量%、約5重量%約60重量%、約5重量%~約75重量%、約20重量%以上、約30重量%以上、約50重量%以上、最大約45重量%、又は最大約75重量%の水を含み得る。好ましくは、水は、USP水である。
本発明の口腔ケア組成物は、水を含み得る。理論に束縛されるものではないが、口腔ケア組成物中に水を含むことは、口腔に水分を与える一方で、ホワイトニングなどの口腔健康効果を提供するための過酸化物のより高い利用可能性をもたらし得ると考えられる。過酸化物を安定化させる1つの選択肢は、無水歯磨剤組成物中に錯化過酸化物を提供することであるが、口腔ケア組成物の他の成分を選択することによって、同時に口腔に水分を与えながら、過酸化物をより効果的に送達できると考えられる。
高含水歯磨剤製剤では、歯磨剤組成物は、組成物の約45重量%~約75重量%の水を含む。高含水歯磨剤組成物は、組成物の約45重量%~約65重量%、約45重量%~約55重量%、又は約46重量%~約54重量%の水を含んでもよい。水は、高含水歯磨剤製剤に直接添加されてもよい、及び/又は他の成分を含めることによって組成物に含まれてもよい。
低含水歯磨剤製剤では、歯磨剤組成物は、組成物の約5重量%~約45重量%、又は約10重量%~約45重量%の水を含む。低含水歯磨剤組成物は、組成物の約10重量%~約35重量%、約15重量%~約25重量%、又は約20重量%~約25重量%の水を含んでもよい。水は、低含水歯磨剤製剤に直接添加されてもよい、及び/又は他の成分を含めることによって組成物に含まれてもよい。
無水歯磨剤製剤において、歯磨剤組成物は、組成物の約10重量%未満の水を含む。無水歯磨剤組成物は、組成物の約5重量%未満、約1重量%未満、又は0重量%の水を含む。水は、無水製剤に直接添加されてもよい、及び/又は他の成分を含めることによって歯磨剤組成物に含まれてもよい。
歯磨剤組成物はまた、アルコール、保湿剤、ポリマー、界面活性剤、並びに許容改善剤、例えば、着香剤、甘味剤、着色剤及び/又は冷感剤などの、他の口腔に許容可能なキャリア材料を含むことができる。
口腔ケア組成物はまた、マウスリンス製剤であってもよい。マウスリンス製剤は、約75%~約99%、約75%~約95%、又は約80%~約95%の水を含み得る。
両親媒性ポリマー
口腔ケア組成物は、両親媒性ポリマーを含む。両親媒性ポリマーは、過酸化物相溶性増粘剤として含まれ得る。両親媒性ポリマーは、疎水性部分及び親水性部分を有するポリマーを含み得る。例えば、ポリマーは、親水性骨格及び疎水性サブユニットを含む高分子を含み得る。これは、両親媒性ポリマーが、過酸化物との強い相互作用を防止しながら、水に可溶性のままであることを可能にし得る。
本明細書に記載されるように、他の成分が過酸化物との反応性を最小限にするように設計される場合、過酸化物は水性シャーシ中に効果的に送達され得ると考えられる。したがって、両親媒性ポリマーが過酸化物と強く反応しないことが望ましい。したがって、両親媒性ポリマーが過酸化物と単離可能な複合体を形成しないことが望ましい。
両親媒性ポリマーは、水に少なくとも部分的に可溶性及び/又は完全に可溶性であるポリマーを含み得る。
好適な両親媒性ポリマーとしては、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)ポリマー、コポリマー、クロスポリマー、又はこれらの組み合わせが挙げられる。一例では、口腔ケア組成物は、ポリアクリレートクロスポリマー-6(Air Liquideグループ(Puteaux Cedex,France)の子会社であるSEPPIC S.A.からSepIMax(商標)ZENとして市販されている)を含有し得る。
口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の約0.01重量%~約10重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約10重量%、又は約1重量%~約5重量%の両親媒性ポリマーを含み得る。
アルキルアルコール
口腔ケア組成物は、アルキルアルコールを含み得る。理論に束縛されるものではないが、両親媒性ポリマーと組み合わせたアルキルアルコールの添加は、予想外に高い粘度を有する口腔ケア組成物をもたらすことができると考えられる。
アルキルアルコールは、アルキル官能基及びアルコール官能基を有する化合物を含み得る。アルキル官能基は、直鎖、分岐鎖、環状、又はそれらの組み合わせであり得る。アルキルアルコールは、第一級アルコール、第二級アルコール、及び/又は第三級アルコールを含み得る。
アルキルアルコールは、C2n+1OHの一般式によって表すことができ、式中、nは、1~30、10~20、又は10~25の任意の整数であり得る。
アルキルアルコールの具体例としては、1-ヘプタコサノール、1-ヘキサコサノール、1-ノナコサノール、1-オクタコサノール、1-テトラコサノール、ドコサノール、ヘンエイコサン-1-オール、ペンタコサン-1-オール、トリコサン-1-オール、1,4-ブタンジオール、1-ヘプタノール、1-ヘキサノール、1-ノナノール、1-オクタノール、1-ペンタノール、1-プロパノール、2,4-ジクロロベンジルアルコール、2-エチルヘキサノール、3-ニトロベンジルアルコール、アリルアルコール、アニシルアルコール、アラキジルアルコール、ベンジルアルコール、セチルアルコール、シンナミルアルコール、クロチルアルコール、フルフリルアルコール、イソアミルアルコール、ネオペンチルアルコール、ニコチニルアルコール、ペリリルアルコール、フェネチルアルコール、プロパルギルアルコール、サリチルアルコール、ステアリルアルコール、トリプトホール、バニリルアルコール、ベラトロールアルコール、及び/又はこれらの組み合わせを挙げることができる。アルキルアルコールは、ステアリルアルコール、セチルアルコール、及び/又はこれらの組み合わせを含み得る。
アルキルアルコールは、45:45:10の比のセチルアルコール:ステアリルアルコール:ラウリル硫酸ナトリウムを含むLanette(登録商標)W(BASF(Florham Park,NJ)から入手可能)などの、アルキルアルコールの市販の混合物によって提供することができる。
口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の約0.01重量%~約10重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約10重量%、又は約1重量%~約5重量%のアルキルアルコールを含み得る。
両親媒性ポリマーとアルキルアルコールの組み合わせは、予想外に高い粘度を有する口腔ケア組成物をもたらすことができる。両親媒性ポリマー:アルキルアルコールの好適な比は、少なくとも約0.25、少なくとも約0.5、少なくとも約0.75、少なくとも約1、約0.25~約5、約0.5~1.5、約1、約1~約3、約1~約2.5、又は約0.75~約2.25であり得る。
口腔ケア組成物は、少なくとも約5cP、少なくとも約10cP、少なくとも約20cP、約5cP~約20cP、又は約1cP~約25cPの粘度を有し得る。
pH
開示される組成物のpHは、約4~約10、約4~約7、約4~約8、又は約7~約10であり得る。
フッ化物
口腔ケア組成物は、フッ化物を含み得、そのフッ化物は、フッ化物イオン源によって提供され得る。フッ化物イオン源は、フッ化第一スズ、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アミン、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化亜鉛、及び/又はこれらの混合物などの1つ以上のフッ化物イオン含有化合物を含むことができる。
フッ化物イオン源及びスズイオン源は、スズイオン及びフッ化物イオンを生成することができる、例えば、フッ化第一スズなどの同じ化合物であり得る。加えて、フッ化物イオン源及びスズイオン源は、スズイオン源が塩化第一スズであり、フッ化物イオン源がモノフルオロリン酸ナトリウム又はフッ化ナトリウムである場合など、別個の化合物であり得る。
フッ化物イオン源及び亜鉛イオン源は、亜鉛イオン及びフッ化物イオンを生成することができる、例えば、フッ化亜鉛などの同じ化合物であり得る。加えて、フッ化物イオン源及び亜鉛イオン源は、亜鉛イオン源がリン酸亜鉛であり、フッ化物イオン源がフッ化第一スズである場合など、別個の化合物であり得る。
フッ化物イオン源は、フッ化第一スズを本質的に含んでいなくてもよく、又は含んでいなくてもよい。したがって、口腔ケア組成物は、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アミン、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化亜鉛、及び/又はこれらの混合物を含み得る。
口腔ケア組成物は、約50ppm~約5000ppm、好ましくは約500ppm~約3000ppmの遊離フッ化物イオンを提供することができるフッ化物イオン源を含み得る。所望の量のフッ化物イオンを送達するために、フッ化物イオン源は、口腔ケア組成物中に、口腔ケア組成物の約0.0025重量%~約5重量%、約0.01重量%~約10重量%、約0.2重量%~約1重量%、約0.5重量%~約1.5重量%、又は約0.3重量%~約0.6重量%の量で存在し得る。あるいは、口腔ケア組成物は、フッ化物イオン源を0.1%未満、0.01%未満含んでもよい、本質的に含まなくてもよい、実質的に含まなくてもよい、又は含まなくてもよい。
金属
本明細書に記載される口腔ケア組成物は、1つ以上の金属イオンを含む金属イオン源によって提供され得る金属を含み得る。金属イオン源は、本明細書に記載されているように、スズイオン源及び/又は亜鉛イオン源を含んでもよい、又はそれに加えられてもよい。好適な金属イオン源としては、Sn、Zn、Cu、Mn、Mg、Sr、Ti、Fe、Mo、B、Ba、Ce、Al、In及び/又はこれらの混合物などであるがこれらに限定されない金属イオンを有する化合物が挙げられる。金属イオン源は、好適な金属並びに任意の付随する配位子及び/又はアニオンを含む任意の化合物であり得る。
金属イオン源と対をなすことができる好適な配位子及び/又はアニオンとしては、酢酸イオン、硫酸アンモニウムイオン、安息香酸イオン、臭化物イオン、ホウ酸イオン、炭酸イオン、塩化物イオン、クエン酸イオン、グルコン酸イオン、グリセロリン酸イオン、水酸化物イオン、ヨウ化物イオン、シュウ酸イオン、酸化物イオン、プロピオン酸イオン、D-乳酸イオン、DL-乳酸イオン、オルトリン酸イオン、ピロリン酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、酒石酸イオン、及び/又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
口腔ケア組成物は、約0.01重量%~約10重量%、約1重量%~約5重量%、又は約0.5重量%~約15重量%の金属及び/又は金属イオン源を含み得る。
スズ
本発明の口腔ケア組成物は、スズイオン源によって提供され得るスズを含み得る。スズイオン源は、口腔ケア組成物中にスズイオンを提供することができ、及び/又は口腔ケア組成物が口腔に適用されるときに、口腔にスズイオンを供給することができる任意の好適な化合物であり得る。スズイオン源は、フッ化第一スズ、塩化第一スズ、臭化第一スズ、ヨウ化第一スズ、酸化第一スズ、シュウ酸第一スズ、硫酸第一スズ、硫化第一スズ、フッ化第二スズ、塩化第二スズ、臭化第二スズ、ヨウ化第二スズ、硫化第二スズ、及び/又はこれらの混合物などの1つ以上のスズ含有化合物を含み得る。スズイオン源は、フッ化第一スズ、塩化第一スズ、及び/又はこれらの混合物を含み得る。スズイオン源はまた、塩化第一スズなどのフッ化物フリーのスズイオン源であってもよい。
口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の約0.0025重量%~約5重量%、約0.01重量%~約10重量%、約0.2重量%~約1重量%、約0.4重量%~約1重量%、又は約0.3重量%~約0.6重量%のスズ及び/又はスズイオン源を含み得る。あるいは、口腔ケア組成物は、スズを本質的に含んでいなくてもよく、実質的に含んでいなくてもよく、又は含んでいなくてもよい。
亜鉛
本発明の口腔ケア組成物は、亜鉛を含み得、その亜鉛は、亜鉛イオン源によって提供され得る。亜鉛イオン源は、フッ化亜鉛、乳酸亜鉛、酸化亜鉛、リン酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、ヘキサフルオロジルコン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酒石酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、リンゴ酸亜鉛、亜鉛グリシネート、ピロリン酸亜鉛、メタリン酸亜鉛、シュウ酸亜鉛、及び/又は炭酸亜鉛などの1つ以上の亜鉛含有化合物を含み得る。亜鉛イオン源は、リン酸亜鉛、酸化亜鉛、及び/又はクエン酸亜鉛などのフッ化物フリーの亜鉛イオン源であり得る。
亜鉛及び/又は亜鉛イオン源は、全口腔ケア組成物中に、歯磨剤組成物の約0.01重量%~約10重量%、約0.2重量%~約1重量%、約0.4重量%~約1重量%、又は約0.3重量%~約0.6重量%の量で存在し得る。あるいは、口腔ケア組成物は、亜鉛を本質的に含まないか、実質的に含まないか、又は含まないものであり得る。
ポリホスフェート
口腔ケア組成物は、ポリホスフェート源によって提供され得るポリホスフェートを含み得る。ポリホスフェート源は、1つ以上のポリホスフェート分子を含み得る。ポリホスフェートは、オルトホスフェートの脱水及び縮合によって様々な鎖長の直鎖及び環状ポリホスフェートをもたらすことにより、得られる物質の部類である。したがって、ポリホスフェート分子は、一般に、以下に記載されるように、ポリホスフェート分子の平均数(n)で同定される。ポリホスフェートは一般に、主に直鎖構造に配置された2つ以上のホスフェート分子からなると理解されているが、いくつかの環状誘導体が存在する場合もある。
好ましいポリホスフェートは、有効濃度での表面吸着により十分な非結合のホスフェート官能基を生成し、これがアニオン性表面電荷並びに表面の親水性特徴を強化するように、平均して2つ以上のホスフェート基を有するものである。本発明において好ましいものは、式:XO(XPOX(式中、Xは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、又は任意の他のアルカリ金属カチオンであり、nは、平均約2~約21である)を有する直鎖状ポリホスフェートである。カルシウムなどのアルカリ土類金属カチオンは、フッ化物イオン及びアルカリ土類金属カチオンを含む水溶液から不溶性フッ化物塩を形成する傾向があるため、好ましくない。したがって、本明細書に開示される口腔ケア組成物は、ピロリン酸カルシウムを含まなくてもよい、又は実質的に含まなくてもよい。
好適なポリホスフェート分子のいくつかの例としては、例えば、ピロホスフェート(n=2)、トリポリホスフェート(n=3)、テトラポリホスフェート(n=4)、ソーダフォスポリホスフェート(n=6)、ヘキサフォスポリホスフェート(n=13)、ベネフォスポリホスフェート(n=14)、Glass Hとしても知られるヘキサメタホスフェート(n=21)を挙げることができる。ポリホスフェートとしては、FMC Corporation、ICL Performance Products、及び/又はAstarisによって製造されるポリホスフェート化合物を挙げることができる。
口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の約0.01重量%~約15重量%、約0.1重量%~約10重量%、約0.5重量%~約5重量%、約1~約20重量%、又は約10重量%以下のポリホスフェート源を含み得る。あるいは、口腔ケア組成物は、ポリホスフェートを本質的に含まなくてもよい、実質的に含まなくてもよい、又は含まなくてもよい。
オルトホスフェート
口腔ケア組成物は、オルトホスフェート源によって提供され得るオルトホスフェートを含み得る。オルトホスフェート源は、オルトホスフェートアニオンを含む塩、ホスフェートアニオン(HPO 、HPO 2-、及びPO 3-)を含む塩、リン酸化合物、様々な条件下でオルトホスフェートに分解し得るポリホスフェート源、及び/又は別の好適なオルトホスフェート源を含み得る。
口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の約0.01重量%~約15重量%、約0.1重量%~約10重量%、約0.5重量%~約5重量%、約1~約20重量%、又は約10重量%以下のオルトホスフェートを含み得る。あるいは、口腔ケア組成物は、オルトホスフェートを本質的に含まなくてもよく、実質的に含まなくてもよく、又は含まなくてもよい。
界面活性剤
口腔ケア組成物は、1つ以上の界面活性剤を含み得る。界面活性剤は、組成物をより美容的に許容可能にするために使用することができる。界面活性剤は、好ましくは、組成物に洗浄性及び起泡性を付与する洗浄性材料である。好適な界面活性剤は、安全かつ有効な量のアニオン性、カチオン性、非イオン性、双性イオン性、両性及びベタイン界面活性剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸、ミリストイルサルコシン酸、パルミトイルサルコシン酸、ステアロイルサルコシン酸及びオレオイルサルコシン酸のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、イソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン及びラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N-ラウロイルサルコシン、N-ラウロイルサルコシン、N-ミリストイルサルコシン、又はN-パルミトイルサルコシンのナトリウム塩、カリウム塩、及びエタノールアミン塩、アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、ココアミドプロピルベタイン、ラウロアミドプロピルベタイン、パルミチルベタイン、ココイルグルタミン酸ナトリウムなどである。ラウリル硫酸ナトリウムが、好ましい界面活性剤である。口腔ケア組成物は、1つ以上の界面活性剤をそれぞれ口腔ケア組成物の約0.01重量%~約15重量%、約0.3重量%~約10重量%、又は約0.3重量%~約2.5重量%の濃度で含み得る。
驚くべきことに、アルキルサルフェート界面活性剤及び/又はラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤の更なる量は、過酸化物安定性の増加をもたらし得ることが見出された。したがって、望ましい組成物としては、口腔ケア組成物の少なくとも約1.5重量%、1.5重量%超、約1.5重量%~約10重量%、又は1.5重量%~約10重量%のアニオン性界面活性剤を含む組成物が挙げられる。
アミノ酸
口腔ケア組成物は、アミノ酸を含み得る。アミノ酸は、本明細書に記載されるように、1つ以上のアミノ酸、ペプチド、及び/又はポリペプチドを含み得る。
アミノ酸は、式IIにあるように、アミン官能基、カルボキシル官能基、及びそれぞれのアミノ酸に特異的な側鎖(式IIではR)を含有する有機化合物である。好適なアミノ酸としては、例えば、正又は負の側鎖を有するアミノ酸、酸性又は塩基性の側鎖を有するアミノ酸、極性非荷電側鎖を有するアミノ酸、疎水性側鎖を有するアミノ酸、及び/又はこれらの組み合わせが挙げられる。好適なアミノ酸としては、例えば、アルギニン、ヒスチジン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、スレオニン、アスパラギン、グルタミン、システイン、セレノシステイン、グリシン、プロリン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シトルリン、オルニチン、クレアチン、ジアミノブタン酸、ジアミノプロピオン酸、これらの塩、及び/又はこれらの組み合わせも挙げられる。
好適なアミノ酸としては、天然起源の又は合成的に誘導される、式Iに記載の化合物が挙げられる。アミノ酸は、R基及び環境に基づいて、双性イオン性であるか、中性であるか、正に帯電するか、又は負に帯電し得る。アミノ酸の電荷、及び特定の官能基が、ある特定のpH条件下でスズと相互作用することができるかどうかは、当業者には周知であろう。
Figure 2024506885000001
好適なアミノ酸としては、1つ以上の塩基性アミノ酸、1つ以上の酸性アミノ酸、1つ以上の中性アミノ酸、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の約0.01重量%~約20重量%、約0.1重量%~約10重量%、約0.5重量%~約6重量%、又は約1重量%~約10重量%のアミノ酸を含み得る。
本明細書で使用するとき、用語「中性アミノ酸」には、天然に存在する中性アミノ酸、例えば、アラニン、アスパラギン、システイン、グルタミン、グリシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリンだけではなく、pH5.0~7.0の範囲の等電点を有する生物学的に許容されるアミノ酸も含まれる。生物学的に好ましい許容可能な中性アミノ酸は、分子中に単一のアミノ基及びカルボキシル基を有するか、又は、物理化学的特性は類似若しくは実質的に類似しているが変更された側鎖を有する官能性誘導体などの、これらの官能性誘導体を有する。更なる実施形態では、アミノ酸は、少なくとも部分的に水溶性であり、25℃で1g/1000mLの水溶液中で7未満のpHを提供する。
したがって、本発明での使用に好適な中性アミノ酸としては、アラニン、アミノ酪酸、アスパラギン、システイン、シスチン、グルタミン、グリシン、ヒドロキシプロリン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、タウリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、これらの塩、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、本発明の組成物において使用される中性アミノ酸としては、アスパラギン、グルタミン、グリシン、これらの塩、又はこれらの混合物を挙げることができる。中性アミノ酸は、25℃の水溶液中で、5.0、又は5.1、又は5.2、又は5.3、又は5.4、又は5.5、又は5.6、又は5.7、又は5.8、又は5.9、又は6.0、又は6.1、又は6.2、又は6.3、又は6.4、又は6.5、又は6.6、又は6.7、又は6.8、又は6.9、又は7.0の等電点を有し得る。好ましくは、中性アミノ酸は、プロリン、グルタミン、又はグリシンから選択され、より好ましくはその遊離形態(すなわち、非錯体型)である。中性アミノ酸がその塩形態である場合、好適な塩としては、提供される量及び濃度において生理学的に許容可能であると考えられる、医薬的に許容される塩であることが当該技術分野において既知である塩が挙げられる。
保湿剤
口腔ケア組成物は、1つ以上の保湿剤を含んでもよい、低濃度の保湿剤を含んでもよい、又は保湿剤を含まなくてもよい。保湿剤は、口腔ケア組成物又は歯磨剤に粘性(body)又は「口当たり」を加えるだけでなく、歯磨剤が乾燥するのを防止する役割を果たす。好適な保湿剤としては、ポリエチレングリコール(様々な異なる分子量で)、プロピレングリコール、グリセリン(グリセロール)、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、ブチレングリコール、ラクチトール、加水分解水添デンプン、及び/又はこれらの混合物が挙げられる。口腔ケア組成物は、それぞれ口腔ケア組成物の0~約70重量%、約5重量%~約50重量%、約10重量%~約60重量%、又は約20重量%~約80重量%の濃度で1つ以上の保湿剤を含み得る。
増粘剤
口腔ケア組成物は、本明細書に記載されるように、両親媒性ポリマー及びアルキルアルコールに加えて、1つ以上の増粘剤を含み得る。増粘剤は、口腔ケア組成物において、歯磨剤及び/又は練り歯磨きを相分離に対して安定化させるゼラチン構造を提供するのに有用であり得る。好適な増粘剤としては、多糖類、ポリマー、及び/又はシリカ増粘剤が挙げられる。
増粘剤は、1つ以上の多糖類を含み得る。多糖類のいくつかの非限定例としては、デンプン;デンプンのグリセライト;ガム、例えば、カラヤガム(ステルクリアガム)、トラガカントガム、アラビアガム、ガティガム、アカシアガム、キサンタンガム、グアーガム、及びセルロースガム;ケイ酸アルミニウムマグネシウム(Veegum);カラギーナン;アルギン酸ナトリウム;寒天;ペクチン;ゼラチン、セルロース化合物、例えばセルロース、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルカルボキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、及び硫酸化セルロース;天然及び合成粘土、例えば、ヘクトライト粘土;並びにこれらの混合物が挙げられる。
本明細書において使用するのに好適な他の多糖類としては、カラギーナン、ジェランガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、カルボマー、ポロキサマー、変性セルロース、及びこれらの混合物が挙げられる。カラギーナンは、海藻由来の多糖類である。その海藻源によって区別され得る、及び/又は硫酸化の程度及び位置によって区別され得る複数種類のカラギーナンが存在する。増粘剤としては、κ-カラギーナン、変性κ-カラギーナン、ι-カラギーナン、変性ι-カラギーナン、λ-カラギーナン、及びこれらの混合物を挙げることができる。本明細書での使用に好適なカラギーナンとしては、FMC Companyからシリーズ名「Viscarin」で市販されているものが挙げられ、限定するものではないが、Viscarin TP 329、Viscarin TP 388、及びViscarin TP 389が挙げられる。
増粘剤は、1つ以上のポリマーを含み得る。ポリマーは、口腔ケア組成物の様々な重量パーセントの、及び様々な範囲の平均分子範囲の、ポリエチレングリコール(polyethylene glycol、PEG)、ポリビニルピロリドン(polyvinylpyrrolidone、PVP)、ポリアクリル酸、少なくとも1つのアクリル酸モノマーから誘導されたポリマー、無水マレイン酸とメチルビニルエーテルとのコポリマー、架橋ポリアクリル酸ポリマーであり得る。あるいは、口腔ケア組成物は、無水マレイン酸とメチルビニルエーテルとのコポリマーを含んでいなくてもよく、本質的に含んでいなくてもよく、又は実質的に含んでいなくてもよい。
増粘剤は、1つ以上の無機増粘剤を含み得る。好適な無機増粘剤のいくつかの非限定的な例としては、コロイド状ケイ酸アルミニウムマグネシウム、シリカ増粘剤が挙げられる。有用なシリカ増粘剤としては、例えば、非限定的な例として、ZEODENT(登録商標)165シリカなどの非晶質沈降シリカが挙げられる。他の非限定的なシリカ増粘剤としては、全てEvonik Corporationから入手可能なZEODENT(登録商標)153、163、及び167、並びにZEOFREE(登録商標)177及び265シリカ製品、並びにAEROSIL(登録商標)ヒュームドシリカが挙げられる。
口腔ケア組成物は、0.01%~約15%、0.1%~約10%、約0.2%~約5%、又は約0.5%~約2%の1つ以上の増粘剤を含むことができる。
ジカルボン酸
口腔ケア組成物は、ジカルボン酸を含み得る。ジカルボン酸は、2つのカルボン酸官能基を有する化合物を含む。ジカルボン酸は、式IIによって定義される化合物又はこの塩を含み得る。
Figure 2024506885000002
Rは、無、アルキル、アルケニル、アリル、フェニル、ベンジル、脂肪族、芳香族、ポリエチレングリコール、ポリマー、O、N、P、又はこれらの組み合わせであり得る。
ジカルボン酸は、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、ブラシル酸、タプシン酸、日本酸、フェロゲン酸、エキセトール酸、リンゴ酸、酒石酸、これらの塩、又はこれらの組み合わせを含み得る。ジカルボン酸は、モノアルカリ金属シュウ酸塩、ジアルカリ金属シュウ酸塩、シュウ酸一水素一カリウム、シュウ酸二カリウム、シュウ酸一水素一ナトリウム、シュウ酸二ナトリウム、シュウ酸チタン、及び/又はシュウ酸塩の他の金属塩などの、ジカルボン酸の好適な塩を含み得る。ジカルボン酸はまた、ジカルボン酸の水和物及び/又はジカルボン酸の塩の水和物も含み得る。
口腔ケア組成物は、約0.01%~約10%、約0.1%~約15%、約1%~約5%、又は約0.0001~約25%のジカルボン酸を含み得る。
他の成分
口腔ケア組成物は、以下に記載されるように、着香剤、甘味料、着色剤、防腐剤、緩衝剤、又は口腔ケア組成物での使用に好適な他の成分などの様々な他の成分を含み得る。
着香剤を口腔ケア組成物に添加してもよい。好適な着香剤としては、冬緑油、ペパーミント油、スペアミント油、クローブバッド油、メントール、アネトール、サリチル酸メチル、ユーカリプトール、カッシア、酢酸1-メンチル、セージ、オイゲノール、パセリ油、オキサノン、α-イリソン、マジョラム、レモン、オレンジ、プロペニルグエトール、桂皮、バニリン、エチルバニリン、ヘリオトロピン、4-cis-ヘプテナール、ジアセチル、パラ-tert-ブチルフェニル酢酸メチル、及びこれらの混合物が挙げられる。清涼剤も風味剤系の一部であってもよい。本組成物に好ましい清涼剤は、N-エチル-p-メンタン-3-カルボキシアミド(商業的に「WS-3」として知られている)のようなパラメンタンカルボキシアミド剤、又はN-(エトキシカルボニルメチル)-3-p-メンタンカルボキシアミド(商業的に「WS-5」として知られている)、及びこれらの混合物である。風味剤系は、一般に組成物中で、口腔ケア組成物の約0.001重量%~約5重量%の濃度で用いられる。これらの着香剤は、一般に、アルデヒド、ケトン、エステル、フェノール、酸、並びに脂肪族アルコール、芳香族アルコール、及び他のアルコールの混合物を含む。
製品に快い味を付与するために、甘味料を口腔ケア組成物に添加してもよい。好適な甘味料としては、サッカリン(サッカリンナトリウム、サッカリンカリウム又はサッカリンカルシウムとして)、チクロ(ナトリウム塩、カリウム塩又はカルシウム塩として)、アセスルファムK、タウマチン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、アンモニア化グリチルリチン、デキストロース、レブロース、スクロース、マンノース、スクラロース、ステビア、及びグルコースが挙げられる。
製品の審美的外観を改善するために、着色剤を添加してもよい。好適な着色剤としては、限定するものではないが、FDAなどの適切な規制機関によって承認された着色剤、及び欧州食品医薬品指令に列挙されている着色剤が挙げられ、TiOなどの顔料、並びにFD&C及びD&C染料などの色素を含む。
細菌増殖を防止するために、防腐剤もまた、口腔ケア組成物に添加されてもよい。メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、及び安息香酸ナトリウムなどの、口腔用組成物中での使用が承認された適切な防腐剤を、安全かつ有効な量で添加することができる。
二酸化チタンもまた本発明の組成物に加えられてもよい。二酸化チタンは、組成物に不透明度を加える白色粉末である。二酸化チタンは、一般に、口腔ケア組成物の約0.25重量%~約5重量%を構成する。
減感剤、治癒剤、他の齲蝕予防剤、キレート剤/金属イオン封鎖剤、ビタミン、アミノ酸、タンパク質、他の抗歯垢/抗歯石剤、乳白剤、抗生物質、抗酵素類、酵素類、pH調整剤、酸化剤、酸化防止剤などの他の成分を、口腔ケア組成物中で使用することができる。
本発明は、以下の実施例によって更に例示され、これは、いかなる方法であっても本発明の範囲に制限を課すものとして解釈されるべきではない。本明細書の説明を読んだ後に、本発明の趣旨又は添付の特許請求の範囲の範疇から逸脱することなく、それらの様々な他の態様、修正、及び均等物が、当業者に想到され得る。
粘度
口腔ケア組成物の粘度は、ブルックフィールド粘度計(RVDV2T Pro Digital Viscometer)及びブルックフィールドヘリパススタンドを使用して測定した。組成物を、水浴、オーブン、又はインキュベーターを使用して、25℃で少なくとも6時間プレコンディショニングした。ヘリパスを使用して、口腔ケア組成物を含有する試料容器をスピンドルの下に配置した。ヘリパス及びスピンドルモーター(2.5rpm)を始動させ、粘度値を40、45、50、55、及び60秒で読み取った。5つの値を平均して粘度の読み取り値を得た。
Figure 2024506885000003
Sepimax Zen(商標)
セチルアルコール:ステアリルアルコール:SLS(45:45:10)
表1は、異なる量の両親媒性ポリマー(1.25重量%~2.25重量%)及びアルキルアルコール(0.75重量%~1.25重量%)を含む様々な組成物を示す。実施例A~Fは、モノフルオロリン酸ナトリウム(1.14重量%)、ラウリル硫酸ナトリウム(1.4重量%)、ピロリン酸カルシウム(10重量%)、及び過酸化水素(4重量%)を含む。
Figure 2024506885000004
Sepimax Zen(商標)
セチルアルコール:ステアリルアルコール:SLS(45:45:10)
表2は、両親媒性ポリマー及びアルキルアルコールを独特の比で使用したことによる、実施例A~Fの予想外に高い粘度を示す。両親媒性ポリマーのアルキルアルコールに対する比は、少なくとも約1、約1~約3、約0.5~約3.5、又は約0.5~約5であり得る。
対照的に、表3は、これらのうちの1つを除去した場合、口腔ケア組成物の粘度がはるかに低いことを示す。実施例1では、アルキルアルコールが除去され、粘度は5BKUである(表2の17.5~50BKUと比較)。実施例2では、両親媒性ポリマーが除去され、粘度は3BKUである。実施例3は、両親媒性ポリマーとアルキルアルコールの両方を1:1の比で含み、粘度は23BKUに増加する。したがって、両親媒性ポリマー及びアルキルアルコールを特定の比率で使用すると、予想外に高い粘度がもたらされた。
Figure 2024506885000005
Sepimax Zen(商標)
セチルアルコール:ステアリルアルコール:SLS(45:45:10)
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示されない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することが明言されない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いずれの文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求されるいずれの発明に対する先行技術であるともみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのようないずれの発明も教示、示唆又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語のいずれの意味又は定義も、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。

Claims (14)

  1. 口腔ケア組成物であって、
    (a)過酸化物と、
    (b)両親媒性ポリマーと、
    (c)アルキルアルコールと、
    (d)前記口腔ケア組成物の約5重量%~約60重量%の水と、を含み、
    前記口腔ケア組成物は、少なくとも約10ブルックフィールド単位の粘度を有する、口腔ケア組成物。
  2. 前記過酸化物が、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化カルバミド、過酸化カルシウム、過酸化ナトリウム、過酸化亜鉛、過炭酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン-過酸化水素複合体、架橋ポリビニルピロリドン-過酸化水素複合体、又はこれらの組み合わせを含み、好ましくは、前記過酸化物は過酸化水素を含む、請求項1に記載の口腔ケア組成物。
  3. 前記口腔ケア組成物が、前記口腔ケア組成物の約0.1重量%~約5重量%の両親媒性ポリマーを含み、又は好ましくは、前記両親媒性ポリマーは、前記過酸化物と単離可能な複合体を形成しない、請求項1又は2に記載の口腔ケア組成物。
  4. 前記アルキルアルコールが、セチルアルコール、ステアリルアルコール、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の口腔ケア組成物。
  5. 前記口腔ケア組成物が、前記口腔ケア組成物の少なくとも約1重量%、少なくとも約3重量%、又は少なくとも約3.5重量%の過酸化物を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の口腔ケア組成物。
  6. 前記口腔ケア組成物が研磨剤を含み、好ましくは、前記研磨剤は、前記口腔ケア組成物の約1重量%~約30重量%のピロリン酸カルシウムを含み、より好ましくは、前記ピロリン酸カルシウムは、少なくとも約1であるγ相ピロリン酸カルシウムのβ相ピロリン酸カルシウムに対する比を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の口腔ケア組成物。
  7. 前記口腔ケア組成物が、歯磨剤組成物である、請求項1~6のいずれか一項に記載の口腔ケア組成物。
  8. 前記口腔ケア組成物がフッ化物を含み、好ましくは、前記フッ化物は、フッ化ナトリウム、フッ化第一スズ、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化アミン、若しくはこれらの組み合わせを含み、又はより好ましくは、前記フッ化物は、モノフルオロリン酸ナトリウムを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の口腔ケア組成物。
  9. 前記口腔ケア組成物が金属を含み、好ましくは、前記金属は、スズ、亜鉛、銅、若しくはこれらの組み合わせを含み、好ましくは、前記スズは、塩化第一スズ、フッ化第一スズ、若しくはこれらの組み合わせを含み、又は好ましくは、前記亜鉛は、乳酸亜鉛、酸化亜鉛、リン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、若しくはこれらの組み合わせを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の口腔ケア組成物。
  10. 前記口腔ケア組成物がアミノ酸を含み、好ましくは、前記アミノ酸は、アルギニン、ヒスチジン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、スレオニン、アスパラギン、グルタミン、システイン、セレノシステイン、グリシン、プロリン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シトルリン、オルニチン、クレアチン、ジアミノブタン酸、ジアミノプロピオン酸、それらの塩、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の口腔ケア組成物。
  11. 前記口腔ケア組成物がアニオン性界面活性剤を含み、好ましくは、前記口腔ケア組成物は、前記口腔ケア組成物の少なくとも約1.5重量%のアニオン性界面活性剤を含み、又はより好ましくは、前記口腔ケア組成物は、前記口腔ケア組成物の1.5重量%超のアニオン性界面活性剤を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の口腔ケア組成物。
  12. 前記アニオン性界面活性剤がアルキル硫酸ナトリウム界面活性剤を含み、好ましくは、前記アルキル硫酸ナトリウム界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウムを含む、請求項11に記載の口腔ケア組成物。
  13. 前記両親媒性ポリマーが疎水性部分及び親水性骨格を有する高分子を含み、好ましくは、前記両親媒性ポリマーは、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマー、コポリマー、クロスポリマー、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の口腔ケア組成物。
  14. 前記口腔ケア組成物が、少なくとも約0.5である脂肪族アルコールの両親媒性ポリマーに対する比を有する、請求項1~13のいずれか一項に記載の口腔ケア組成物。
JP2023547518A 2021-02-19 2022-02-18 過酸化物を含む口腔ケア組成物 Withdrawn JP2024506885A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202163151096P 2021-02-19 2021-02-19
US63/151,096 2021-02-19
US17/577,399 2022-01-18
US17/577,399 US20220265530A1 (en) 2021-02-19 2022-01-18 Oral care compositions comprising peroxide and polymer
PCT/US2022/070716 WO2022178529A1 (en) 2021-02-19 2022-02-18 Oral care composition comprising peroxide

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024506885A true JP2024506885A (ja) 2024-02-15

Family

ID=80684161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023547518A Withdrawn JP2024506885A (ja) 2021-02-19 2022-02-18 過酸化物を含む口腔ケア組成物

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP4294356A1 (ja)
JP (1) JP2024506885A (ja)
AU (1) AU2022222816A1 (ja)
CA (1) CA3210345A1 (ja)
MX (1) MX2023009459A (ja)
WO (1) WO2022178529A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MX2018000990A (es) * 2015-07-28 2018-05-22 Procter & Gamble Composiciones para el cuidado bucal que contienen polimeros, copolimeros o polimeros reticulados de amps.
BR112018070060A2 (pt) * 2016-04-01 2019-02-12 The Procter & Gamble Company composições para tratamento bucal com uma exibição de sabor eficiente
WO2017173272A1 (en) * 2016-04-01 2017-10-05 The Procter & Gamble Company Oral care compositions containing potassium nitrate and peroxide

Also Published As

Publication number Publication date
AU2022222816A1 (en) 2023-07-27
WO2022178529A1 (en) 2022-08-25
MX2023009459A (es) 2023-08-25
CA3210345A1 (en) 2022-08-25
EP4294356A1 (en) 2023-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2934443B1 (en) Oral care compositions comprising zinc amino acid halides
EP2934442B1 (en) Oral care products comprising a tetrabasic zinc - amino acid - halide complex
RU2550949C2 (ru) Композиции, включающие основную аминокислоту и растворимую карбонатную соль
JP2024506057A (ja) 過酸化物及び相溶性研磨剤を含む口腔ケア組成物
CA3144448A1 (en) Oral care compositions comprising tin ions
JP2024506885A (ja) 過酸化物を含む口腔ケア組成物
JP2024506058A (ja) 過酸化物及びアルミナを含む口腔ケア組成物
US20220265530A1 (en) Oral care compositions comprising peroxide and polymer
US20220265532A1 (en) Oral care compositions comprising peroxide and alumina
US20220265533A1 (en) Hydrating oral care compositions comprising peroxide
JP2024506028A (ja) 過酸化物を含む水和性口腔ケア組成物
AU2019375905B2 (en) Oral care compositions comprising medium length polyphosphates
JP7295281B2 (ja) スズイオンを含む口腔ケア組成物
US20220265531A1 (en) Oral care compositions comprising peroxide and compatible abrasive
CN116940327A (zh) 包含过氧化物的口腔护理组合物
CN116887801A (zh) 包含过氧化物和氧化铝的口腔护理组合物
JP2023523308A (ja) スズを含む口腔ケア組成物の再石灰化
JP2023523293A (ja) スズを含む再石灰化口腔ケア組成物
WO2020264570A1 (en) Oral care compositions comprising tin ions
CN116847821A (zh) 包含过氧化物和相容的磨料的口腔护理组合物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230804

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20240307