JP2024504776A - 不燃性エアロゾル供給デバイス - Google Patents

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Abstract

消耗品に含まれるエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイス(100)が提供される。このデバイスは、エアロゾル生成材料を含む消耗品を受容するレセプタクル(102)と、レセプタクルに受容されるアダプタ(1402、206)であり、サイズが異なる複数の消耗品(300、302)それぞれを一度に1つずつ受容するように、レセプタクルを適応させるように構成された、アダプタ(1402、206)と、を備える。【選択図】 図4D

Description

本発明は、不燃性エアロゾル供給デバイスに関する。不燃性エアロゾル供給デバイスは、当該不燃性エアロゾル供給デバイスのユーザによる吸引用のエアロゾルを生成する。
シガレット、シガー等の物品は、使用中にタバコを燃焼させて、タバコ煙を生成する。燃焼なしに化合物を放出する製品の創出によって、タバコを燃焼させるこれらの物品の代替物を提供しようとする試みがなされている。このような製品の例は、いわゆる非燃焼加熱式製品(タバコ加熱製品としても知られる)又はタバコ加熱デバイスであり、材料を燃焼させずに加熱することによって化合物を放出する。この材料は、例えばタバコ、他の非タバコ製品、又はブレンドされた混合物等の組み合わせが考えられ、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
本発明の第1の態様によれば、消耗品に含まれるエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスであって、エアロゾル生成材料を含む消耗品を受容するレセプタクルと、レセプタクルに受容されるアダプタであり、サイズが異なる複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ受容するように、レセプタクルを適応させるように構成された、アダプタと、を備える、不燃性エアロゾル供給デバイスが提供される。
本発明の第2の態様によれば、消耗品中のエアロゾル生成材料を加熱して、前記エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させる不燃性エアロゾル供給デバイスであって、複数のアダプタそれぞれを一度に1つずつ選択的に受容するレセプタクルと、一度に1つずつレセプタクルに受容される複数のアダプタと、を備え、複数のアダプタがそれぞれ、サイズが異なる複数の消耗品から、エアロゾル生成材料をそれぞれ含む各消耗品を一度に1つずつ受容するように、レセプタクルを適応させるように構成された、不燃性エアロゾル供給デバイスが提供される。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様に記載の不燃性エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を含み、第1の消耗品長さ及び第1の消耗品幅を有する第1の消耗品と、エアロゾル生成材料を含み、第1の消耗品長さとは異なる第2の消耗品長さ及び第1の消耗品幅とは異なる第2の消耗品幅を有する第2の消耗品と、を備える不燃性エアロゾル供給システムが提供される。
本発明の第4の態様によれば、消耗品中のエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスであって、エアロゾル生成材料を含む消耗品を受容するレセプタクルと、レセプタクルに取り外し可能に受容されるアダプタと、を備え、レセプタクルが、アダプタがレセプタクルに受容されていない場合に第1のサイズを有する第1の消耗品を受容するように構成され、アダプタが、レセプタクルに受容された場合に第1のサイズとは異なる第2のサイズを有する第2の消耗品を受容するように、レセプタクルを適応させるように構成され、アダプタが、第2の消耗品を適所に保持するように構成された保持要素を備える、不燃性エアロゾル供給デバイスが提供される。
消耗品に含まれるエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスの模式ブロック図である。 第1の概念に係る、消耗品に含まれるエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する第2の不燃性エアロゾル供給デバイスの模式ブロック側断面図である。 エアロゾル生成材料を含む第1の消耗品の模式側面図である。 エアロゾル生成材料を含む第2の消耗品の模式側面図である。 第1の概念の第1の例に係る、アダプタの模式斜視図である。 第1の概念の第1の例に係る、アダプタの模式斜視拡大図及び模式平面図である。 第1の概念の第1の例に係る、アダプタの側断面の模式斜視拡大図である。 第1の概念の第1の例に係る、第2の不燃性エアロゾル供給デバイスの模式斜視内部図である。 第1の概念の第1の例に係る、アダプタの第1の模式側断面図及び第2の模式平面図である。 第1の概念の第1の例に係る、アダプタの第2の模式側断面図及び第3の模式平面図である。 第1の概念の第2の例に係る、アダプタの側断面の模式斜視図である。 第1の概念の第2の例に係る、アダプタの第1の模式平面図である。 第1の概念の第2の例に係る、アダプタの側断面の模式斜視拡大図である。 第2の概念の第2の例に係る、アダプタの側断面の模式斜視拡大図及び模式斜視図である。 第1の概念の第2の例に係る、第2の不燃性エアロゾル供給デバイスの模式斜視内部図である。 第1の概念の第2の例に係る、アダプタの第1の模式側断面図及び第2の模式平面図である。 第1の概念の第2の例に係る、アダプタの第2の模式側断面図及び第3の模式平面図である。 第1の概念の第3の例に係る、アダプタの側断面の模式斜視図である。 第1の概念の第3の例に係る、アダプタの側断面の第1の模式斜視拡大図である。 第1の概念の第3の例に係る、アダプタの側断面の第2の模式斜視拡大図である。 第1の概念の第3の例に係る、アダプタの模式斜視図である。 第1の概念の第3の例に係る、第2の不燃性エアロゾル供給デバイスの模式斜視内部図である。 第1の概念の第3の例に係る、アダプタの第1の模式側断面図及び第1の模式平面図である。 第1の概念の第3の例に係る、アダプタの第2の模式側断面図及び第2の模式平面図である。 第1の概念の第4の例に係る、第2の不燃性エアロゾル供給デバイスの第1の模式側断面図である。 第1の概念の第4の例に係る、第2の不燃性エアロゾル供給デバイスの第2の模式側断面図である。 第1の概念の第5の例に係る、第2の不燃性エアロゾル供給デバイスの第1の模式斜視図である。 第1の概念の第5の例に係る、第2の不燃性エアロゾル供給デバイスの第2の模式斜視図である。 第1の概念の第5の例に係る、第2の不燃性エアロゾル供給デバイスの第1の模式斜視内部図である。 第1の概念の第5の例に係る、第2の不燃性エアロゾル供給デバイスの第2の模式斜視内部図である。 第1の概念の第5の例に係る、第2の不燃性エアロゾル供給デバイスの第3の模式斜視内部図である。 第2の概念に係る、消耗品に含まれるエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する第3の不燃性エアロゾル供給デバイスの模式ブロック側断面図である。 第2の概念の第1の例に係る、第1のアダプタの第1の模式側断面図である。 第2の概念の第1の例に係る、第2のアダプタの模式側断面図である。 第2の概念の第1の例に係る、第1のアダプタの第2の模式側断面図である。 第2の概念の第1の例に係る、第3の不燃性エアロゾル供給デバイスの模式斜視図である。 第2の概念の第1の例に係る、第1のアダプタの模式斜視図及び模式斜視分解図である。 第2の概念の第2の例に係る、第1のアダプタの模式斜視図である。 第2の概念の第2の例に係る、第1のアダプタの模式斜視拡大図である。 第2の概念の第2の例に係る、第1のアダプタの側断面の模式斜視拡大図である。 第2の概念の第2の例に係る、第2のアダプタの模式平面図及び模式側断面図である。 第2の概念の第2の例に係る、第1のアダプタの模式平面図及び模式側断面図である。 第2の概念の第2の例に係る、第3の不燃性エアロゾル供給デバイスの模式斜視内部図である。 第1の任意選択としての特徴を含む第2の概念の第2の例に係る、第1のアダプタの第2の模式斜視図である。 第2の任意選択としての特徴の第1の例を含む第2の概念の第2の例に係る、第1のアダプタの模式斜視拡大図である。 第2の任意選択としての特徴の第1の例を含む第2の概念の第2の例に係る、第1のアダプタの側断面の模式斜視図である。 第2の任意選択としての特徴の第2の例を含む第2の概念の第2の例に係る、第1のアダプタの側断面の模式斜視拡大図である。 第2の概念の第3の例に係る、第1のアダプタの模式斜視図である。 第2の概念の第3の例に係る、第1のアダプタの側断面の模式斜視図である。 第2の概念の第3の例に係る、第1のアダプタの側断面の模式斜視拡大図である。 第2の概念の第3の例に係る、第1のアダプタの側断面の第2の模式斜視拡大図である。 第2の概念の第3の例に係る、第1のアダプタの側断面の第3の模式斜視拡大図である。 第2の概念の第3の例に係る、第3の不燃性エアロゾル供給デバイスの模式斜視内部図である。 第2の概念の第3の例に係る、第2のアダプタの模式平面図及び模式側断面図である。 第2の概念の第3の例に係る、第1のアダプタの模式平面図及び模式側断面図である。 第2の概念の第4の例に係る、第1のアダプタの第1の模式斜視図である。 第2の概念の第4の例に係る、第1のアダプタの第2の模式斜視図である。 第2の概念の第4の例に係る、第2のアダプタの第1の模式斜視図である。 第2の概念の第4の例に係る、第2のアダプタの第2の模式斜視図である。 第3の概念に係る、消耗品に含まれるエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する第4の不燃性エアロゾル供給デバイスの模式ブロック側断面図である。 第3の概念に係る、アダプタの側断面の模式斜視図である。 第3の概念に係る、アダプタの模式斜視拡大図である。 第3の概念に係る、第4の不燃性エアロゾル供給デバイスの模式側断面図である。
図1は、不燃性エアロゾル供給デバイス100の模式ブロック図である。不燃性エアロゾル供給デバイス100は、チャンバ、キャビティ、又はホルダー等のレセプタクルを備える。レセプタクルは、エアロゾル生成材料を含む消耗品を受容するためのものである。例えば、レセプタクルは、加熱チャンバ102であってもよい。以下の説明は、レセプタクルが加熱チャンバである例を背景とする。
エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射、又はその他任意の方法でエネルギー供給された場合にエアロゾルを生成可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、活性物質及び/又は香味料を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、「アモルファス固体」を含んでいてもよく、これは代替として、「モノリシック固体」(すなわち、非繊維質)と称する場合もある。いくつかの実施形態において、アモルファス固体は、乾燥ゲルであってもよい。アモルファス固体は、液体等の何らかの流体を内部に保持可能な固体材料である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、例えばおよそ50wt%、60wt%、又は70wt%~およそ90wt%、95wt%、又は100wt%のアモルファス固体を含んでいてもよい。
エアロゾル生成材料は、1つ若しくは複数の活性物質及び/若しくは香料、1つ若しくは複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択として、1つ若しくは複数の他の機能材料を含んでいてもよい。
消耗品は、エアロゾル生成材料を含む物品又はエアロゾル生成材料から成る物品であって、その一部又は全部がユーザによる使用時に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料格納エリア格納エリア、エアロゾル生成材料移動コンポーネント、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルタ、及び/又はエアロゾル変性剤等の1つ又は複数の他のコンポーネントを備えていてもよい。また、消耗品は、使用時に熱を放出してエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させる加熱器等のエアロゾル生成器を備えていてもよい。加熱器は、例えば燃焼性材料、電気伝導により加熱可能な材料、又はサセプタを含んでいてもよい。
不燃性エアロゾル供給デバイス100は、消耗品中のエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのものである。不燃性エアロゾル供給デバイス100は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するエアロゾル生成器を備える。いくつかの例において、不燃性エアロゾル供給デバイス100は、消耗品に含まれるエアロゾル生成材料を加熱して、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるためのものである。このような例において、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に熱を供給するように機能する。他の例において、エアロゾル生成器は、加熱なしにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成されている。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に振動、高圧、静電エネルギー、又は超音波エネルギーの使用によるのうちの1つ又は複数を加えるように構成されていてもよい。いくつかのこのような例において、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に振動を加える1つ又は複数の圧電素子を備える。
不燃性エアロゾル供給デバイス100は、エアロゾル生成材料を加熱することにより生成されたエアロゾルを送達するように構成されていてもよい。消耗品106は、タバコ加熱製品(THP)の物品であってもよい。不燃性エアロゾル供給デバイス100は、例えば吸引可能エアロゾルの供給に使用する手持ちデバイスであってもよい。
以下では、不燃性エアロゾル供給デバイス100をデバイス100と称する。以下の説明は、デバイス100がエアロゾル生成材料を加熱するように構成された例を背景とする。
デバイス100は、上述の加熱チャンバ102に受容された消耗品中のエアロゾル生成材料を加熱するように構成されている。デバイス100は、加熱チャンバ102に受容された消耗品中のエアロゾル生成材料を加熱するエネルギーを供給するように構成された加熱構成体104を備える。いくつかの例において、加熱構成体104は、加熱チャンバ102と熱的接触して配置された1つ又は複数の抵抗加熱要素を備える。1つ又は複数の抵抗加熱要素の電気抵抗に対する電流の流れが熱を生成する。このプロセスは、ジュール加熱、オーム加熱、又は抵抗加熱と称する。
サセプタは、交番磁場等の変動磁場の侵入により加熱可能な材料である。サセプタは、変動磁場の侵入によって加熱材料の誘導加熱が生じるように、導電性材料であってもよい。加熱材料は、変動磁場の侵入によって当該加熱材料の磁気ヒステリシス加熱が生じるように、磁性材料であってもよい。サセプタは、導電性及び磁性の両加熱メカニズムで加熱可能となるように、両特性であってもよい。本明細書においては、変動磁場を生成するように構成されたデバイスを磁場生成器と称する。
いくつかの例において、加熱構成体104は、変動磁場を生成してサセプタを誘導加熱するように構成された磁場生成器である。磁場生成器は、交流が通過して変動磁場を生成する1つ又は複数のインダクタを備えていてもよい。いくつかの例において、磁場生成器は、1つ又は複数のサセプタを備える。他の例において、磁場生成器は、サセプタを備えていなくてもよく、代わりに、デバイス100での使用が意図された消耗品の一部として/消耗品とともに、1つ又は複数のサセプタが設けられていてもよい。
デバイス100は、動力源106をさらに備える。動力源106は、デバイス100の様々な構成要素に電力を供給する。いくつかの例において、動力源106は、バッテリである。いくつかの例において、動力源106は、バッテリ及びDC-DCコンバータを備え、バッテリからDC-DCコンバータを通じて電力が供給される。DC-DCコンバータにより、電源106は、バッテリの電圧とは異なる電圧で電力を供給可能となり得る。いくつかの例において、デバイス100は、例えばバッテリからのDC電流をAC電流に変換して、例えば誘導加熱構成体である加熱構成体104の1つ又は複数のインダクタに電力を供給するDC-ACコンバータを備えていてもよい。以下の例においては、動力源106を単にバッテリ106と称する。
図1の例において、不燃性エアロゾル供給デバイス100は、コンピュータ可読メモリ110とデータ連通したプロセッサ108を備える。プロセッサ108は、デバイス100の動作の種々態様を制御するように構成されている。プロセッサ108は、コンピュータ可読メモリ110に格納された命令を実行することにより、種々態様を制御する。例えば、プロセッサ108は、加熱構成体104の動作を制御するようにしてもよい。例えば、プロセッサは、スイッチ等の様々な電気的構成要素(図1には示さず)を制御することによって、バッテリ106から加熱構成体104への電力の送達を制御するようにしてもよい。
図1の例において、デバイス100は、保持装置112を備える。保持装置112は、デバイス100での使用が意図された消耗品を一度に1つずつ適所に保持するように構成されている。例えば、保持装置112は、加熱チャンバ102に受容された消耗品を適所に保持する。
当然のことながら、デバイス100は、換気入口/出口、制御インターフェース、充電ポート等、図1に示さない他の構成要素を備えていてもよい。図1は、デバイス100に含み得る構成要素の数を示す模式的な略図に過ぎないことに留意するものとする。図1は、様々な構成要素の特定の位置を明らかにする意図ではない。例えば、保持装置112は、加熱チャンバ102に受容された消耗品を適所に保持するように機能する限り、デバイス100内/デバイス100上の如何なる位置に設けられていてもよい。
また、デバイス100は、上述の構成要素が収容され得るハウジング114を備える。デバイス100のより具体的な例については、以下に説明する。
本明細書における言及の通り、デバイス100又はデバイス100の構成要素の近位端は、使用時にデバイス100が供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口に最も近い端部である。本明細書における言及の通り、デバイス100又はデバイス100の構成要素の遠位端は、使用時にデバイス100が供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口から最も遠い端部である。
図3A及び図3Bは、複数の消耗品のうちの第1の消耗品300と、複数の消耗品のうちの第2の消耗品302と、を示している。第1の消耗品300は、第2の消耗品302の第2の長さよりも小さな第1の長さを有する。言い換えると、第2の消耗品302は、第1の消耗品300よりも長い。また、本例において、第1の消耗品300は、第2の消耗品302に対応する第2の幅よりも大きな第1の幅を有する。
いくつかの例において、消耗品は、当該消耗品の近位端側に空気流構造(例えば、空気の流れを可能にする開口又は材料の部位)が設けられていてもよい。使用時には、空気流を抑制するため、空気流構造の少なくとも一部を覆うのが望ましいと考えられる。これは、例えば意図される様態で当該消耗品をデバイス100とともに機能させるのが望ましいと考えられる。空気流構造は、複数の消耗品において、様々な消耗品の各近位端から特定の距離に設けられていてもよい。したがって、例えば第1の消耗品300及び第2の消耗品302が実質的に等しい量だけデバイス100から突き出ることを可能にしなければ、消耗品の使用が意図される様態では、異なる長さの消耗品をデバイス100で使用できない可能性がある。異なる長さの消耗品が相互に同じ量だけ突き出るようにすることで、消耗品の各近位端から特定の距離に配置された空気流構造が意図通り、ハウジング114及び/又は加熱チャンバ102に受容されるアダプタによって少なくとも部分的に覆われるようにすることができる。1つ又は複数のアダプタを備えるデバイス100に関する概念及び例については、以下に説明する。
いくつかの例においては、消耗品の予め定められた長さだけがデバイス100から突き出て、例えばデバイス100が叩かれたりした場合に消耗品がデバイス100から意図せずに取り出される可能性を低くするのが好都合と考えられる。いくつかの例において、加熱チャンバ102に受容される1つ又は複数のアダプタは、(例えば、1つ又は複数のアダプタが加熱チャンバ102に挿入され、取り出された場合に)加熱チャンバ102の洗浄を可能にし得る。いくつかの例において、1つ又は複数のアダプタは、使用時に消耗品の近位端を支持して、使用時の消耗品の損傷のリスクを低減するようにしてもよい。
第1の概念
図2は、第1の概念に係る、デバイス100の模式ブロック側断面図である。図2において、番号202は、デバイス100の近位端を示し、番号204は、デバイス100の遠位端を示す。近位端202は、デバイス100が意図通り、エアロゾルの吸引に用いられている場合に、ユーザが遠位端204よりも口の近くに保持する(例えば、口に向ける)端部である。一方、デバイス100の遠位端204は、デバイス100が意図通り、エアロゾルの吸引に用いられている場合に、ユーザが近位端202よりも口の遠くに保持する端部である。
図2には、デバイス100の一部となり得るすべての構成要素を示しているわけではない。本概念において、加熱チャンバ102は、エアロゾル生成材料を含む消耗品を受容するためのものである。本概念のデバイス100は、加熱チャンバ102に受容されるアダプタ206を備えるが、このアダプタ206は、サイズが異なる複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ受容するように、加熱チャンバ102を適応させるように構成されている。
本明細書において、異なるサイズは、製造公差による消耗品のサイズの変動を表さない。本明細書において、異なるサイズは、消耗品の意図される異なる寸法を表す。例えば、意図される幅及び/又は長さが異なる消耗品は、異なるサイズのレセプタクルに収まる。意図されるサイズが異なる消耗品は、異なる種類の消耗品と称する場合がある。異なる種類の消耗品は、それぞれが異なるサイズであるという点だけが異なる場合もあるし、内部構成、内部構造等の他の態様が異なる場合もある。
例えば、複数の消耗品はそれぞれ、相互に異なる長さを有すること及び/又は相互に異なる幅を有することにより、サイズが異なっていてもよい。消耗品が(例えば、従来のシガレットと同様に)ロッド状である例において、消耗品の幅は、当該消耗品の外径として取得されるようになっていてもよい。
第1の概念に係る例1、例2、及び例3において、アダプタ206は、当該アダプタのアダプタ近位端で始まり、アダプタ遠位端に向かって延びる第1の円筒状本体を備える。第1の円筒状本体は、複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ保持するように構成された保持要素を備える。
第1の概念に係る例1、例2、例3、例4、及び例5において、保持要素は、複数の消耗品のうちの第1の消耗品及び複数の消耗品のうちの第2の消耗品を一度に1つずつ適所に保持するように構成され、第1の消耗品は、第1の所与のサイズであり、第2の消耗品は、第2の所与のサイズである。例えば、保持要素は、第1の消耗品300及び第2の消耗品302を一度に1つずつ適所に保持するように構成されている。いくつかの例においては、保持要素が省略されてもよい。
第1の概念に係る例1、例2、例3、例4、及び例5において、アダプタは、当該アダプタのアダプタ遠位端側に配置され、第1の消耗品がアダプタ遠位端の方向に越える動きを禁止するとともに、第2の消耗品がアダプタ遠位端の方向に越える動きを可能にするように寸法規定された第1のストッパを備える。いくつかの例においては、第1のストッパが省略されてもよい。
第1の概念に係る例1、例2、及び例3において、アダプタは、アダプタ遠位端側に配置されて第1のストッパを与える第2の円筒状本体であり、第1の所与のサイズに対応する第1の幅よりも小さく、第2の所与のサイズに対応する第2の幅よりも大きな最内径を有する、第2の円筒状本体を備える。例えば、最内径は、第1の消耗品300の幅よりも小さく、第2の消耗品302の幅よりも大きい。いくつかの例においては、第2の円筒状本体が省略されてもよい。
以下、第1の概念に係るデバイス100の種々例を説明する。以下の例では、アダプタ206に関するより具体的な特徴を記載する。
第1の概念の例1
図4A~図4Fは、第1の概念の例1に係る、上述のアダプタを備える上述のデバイスを示している。図4A~図4Fにおいて、第1の概念の例1に係るアダプタには、番号206aが付されている。第1の円筒状本体402は、アダプタ近位端404で始まり、アダプタ遠位端406に向かって延びている。第1の円筒状本体402は、保持要素408を備える。第1の円筒状本体402は、円筒状本体近位端410及び円筒状本体遠位端412を備える。
近位と称するアダプタ206a又はその上述の構成要素の部分は、アダプタが加熱チャンバ102に受容された場合にデバイス100の近位端202側となる。同様に、遠位と称するアダプタ206a又はその上述の構成要素の部分は、アダプタ206aが加熱チャンバ102に受容された場合にデバイス100の遠位端204側となる。
図4Bは、保持要素408を示したアダプタ206aの模式斜視拡大図及びアダプタ206aの模式平面図である。図4Bを参照して、保持要素408は、2つ以上の弾性突起414を備える。弾性突起414は、円筒状本体近位端410側に設けられている。円筒状突起は、第1の円筒状本体402から、第1の円筒状本体402により規定されたキャビティに延入している。弾性突起414は、その間に第1及び第2の消耗品300、302を一度に1つずつ適所に収容及び保持するように変形可能である。本例において、突起414は、互いに円周方向に配置されている。
第1の円筒状本体402は、弾性突起414の形成を可能にする材料を含んでいてもよい。例えば、第1の円筒状本体402は、当該第1の円筒状本体402の構成に適した伸縮性アルミニウム又は別の伸縮性金属を含んでいてもよい。いくつかの例においては、第1の円筒状本体402の基部構造(例えば、円筒状部)がある材料で形成され、弾性突起414が別の材料で形成されていてもよい。例えば、基部構造には、(構造強度のための)剛性材料が選択され、弾性突起414には、弾性を有する材料が選択されるようになっていてもよい。
図4Bは、初期配置の保持要素414を示している。弾性突起414は、初期配置側に付勢されている。初期配置においては、(例えば、第1の円筒状本体402への消耗品の挿入によって)平衡位置/形態から変形させる大きな力が弾性突起414には印加されない。初期配置の弾性突起414は、初期サイズの間隙を規定するが、本例においては、図4Bの破線で示す内周416により規定される。内周416により規定された間隙は、複数の消耗品の中の最小の幅よりも小さい。
消耗品が第1の円筒状本体402に挿入されると、弾性突起414に対して力が印加され、間隙のサイズが変化することにより、挿入された消耗品が収容及び保持され得る。弾性突起414が初期配置から離れる方向に撓み(外方に押され)、間隙のサイズが変化する(この場合は、大きくなる)。
弾性突起414は、挿入された消耗品にそれぞれが同時に接触するように構成されている。本例において、第1の円筒状本体402は実質的に、円形断面の消耗品との使用が意図される。弾性突起414は、実質的に円形の境界を第1の円筒状本体402の内側に構成することにより、当該弾性突起414がそれぞれ実質的に円形の断面の消耗品に接触し得るようにする。
本例においては、弾性突起414が初期配置側に付勢され、複数の消耗品の中の最小の幅よりも小さなサイズの間隙を与えるため、弾性突起414が挿入された消耗品を半径方向内方に押して適所に保持することになる。
弾性突起414を外方に押すことで、実質的に連続した様態へと変形可能である。したがって、第1の円筒状本体402は、当該第1の円筒状本体402での使用が意図され、初期配置の内周416により規定された間隙よりも大きく、当該第1の円筒状本体402及び弾性突起414の形状によって適度に収容可能な幅以下の幅を有する任意の消耗品を適所に保持するように機能し得る。
本例において、弾性突起414は、少なくとも第1の消耗品300及び第2の消耗品302を適所に保持する。弾性突起414は、加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206aにこれらの消耗品が一度に1つずつ挿入された場合に、第1の円筒状本体402ひいては加熱チャンバ102内で消耗品の中心が位置合わせされるように、各消耗品を適所に保持する。これを実現するため、弾性突起414は、アダプタ206aが加熱チャンバ102に受容された場合に、間隙の中心が加熱チャンバ102と位置合わせされるように配置されている。
図4Aを再び参照して、この図は、第2の円筒状本体418も示している。第2の円筒状本体418は、難燃性のメタ系アラミド材料(例えば、ノーメックス(Nomex)(登録商標))、綿、紙、他のパラ系アラミド(例えば、トワロン(Twaron)(登録商標))、耐熱性且つ強靭な合成繊維(例えば、ケブラー(Kevlar)(登録商標))等を含んでいてもよい。
図4Cは、第1の円筒状本体402に取り付けられた第2の円筒状本体418を示した側断面の模式斜視拡大図である。上述の第1のストッパには、番号420が付されている。図4Dは、加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206aを示したハウジング114の模式斜視内部図である。矢印422で示すように、消耗品がアダプタ206aに挿入されるようになっていてもよい。いくつかの例においては、アダプタ206a自体が加熱チャンバ102に受容される前に、消耗品がアダプタ206aに挿入されていてもよい。
本例において、第1のストッパ420は、第1の消耗品300及び第2の消耗品302がそれぞれ、使用のため加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206aに受容された場合に、実質的に等しい量だけデバイス100から突き出るようにすることができる。
本明細書において、所与の消耗品がデバイス100から突き出る量は、ハウジング114又は上述のアダプタ等のその他任意の要素により覆われていない当該所与の消耗品の量(例えば、長さ)である。
図3A及び図3Bの例において、第1の消耗品300は、第2の消耗品302よりも小さな長さで大きな幅を有する。また、第2の円筒状本体418が第1のストッパ420を提供する。本例において、第2の円筒状本体418は、第1の消耗品300が幅広で挿入できず、代わりに、第1の消耗品300がアダプタ206aに挿入された場合にその遠位端が第1のストッパ420に載るように寸法規定されている。第2の円筒状本体418は、第1の消耗品300が(加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206aに挿入された場合に)デバイス100の近位端から所与の量だけ突き出るように、第1の円筒状本体402に対して配置されている。
本例において、第2の円筒状本体418は、当該第2の円筒状本体418への挿入に対して第2の消耗品302が十分に幅狭で、第1のストッパ420により停止されないように寸法規定されている。本例において、第2の円筒状本体418の内径は、第2の消耗品302が第2の円筒状本体418の内面に接触して、第2の消耗品302の外面と第2の円筒状本体418の内面との間の摩擦により、第2の円筒状本体418によって適所に保持されるようになっている。このように、第2の消耗品302に対して、第2の円筒状本体418は、アダプタ遠位端404に設けられた保持構造として機能する。いくつかの例において、アダプタ遠位端406の遠位端は、第2の消耗品302がアダプタ遠位端406から突き出し得ないように配置されていてもよい。いくつかの例において、アダプタ206aが加熱チャンバ102に受容された場合、加熱チャンバ102及び/又は加熱チャンバ102に受容された場合のアダプタ206aの配置は、第2の消耗品302が特定の点を越えて進まないようにするものであってもよい。これらの例のいずれかにおいて、この配置は、第1の消耗品300が突き出るのと実質的に同じ所与の量だけ、(加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206aに挿入された場合の)第2の消耗品302がデバイス100の近位端から突き出るようにする。
したがって、アダプタ206aは、第1の消耗品300及び第2の消耗品302が加熱チャンバ102に受容された当該アダプタ206aに受容された場合に、加熱チャンバ102において中心が位置合わせされ、実質的に同じ量だけデバイス100から突き出るようにすることができる。
図4Eは、第1の消耗品300が挿入されたアダプタ206aの模式上面図及び模式側断面図である。図4Fは、第2の消耗品302が挿入されたアダプタ206aの模式上面図及び模式側断面図である。第1の消耗品300が第2の消耗品302よりも幅広であることから、第2の消耗品302がアダプタ206aに挿入される場合よりも第1の消耗品300が挿入される場合に、弾性突起414がさらに外方に押される。また、第1の消耗品300の遠位端が第1のストッパ420により停止される一方、第2の消耗品302はアダプタ206aにより深く挿入されるため、両消耗品が実質的に同じ量だけ突き出ることになる。
本例において、第1の円筒状本体402及び第2の円筒状本体418は、複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ受容するチューブを一体的に提供する。アダプタ近位端404がチューブの近位端に対応し、アダプタ遠位端406がチューブの遠位端に対応する。保持要素408は、チューブの近位端側に形成され、複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ適所に保持する第1の保持構造である。
上述の通り、いくつかの例においては、第1のストッパ420が省略されてもよい。このようないくつかの例において、複数の消耗品には、実質的に同じ幅の消耗品を含んでいてもよい。このような例において、第2の円筒状本体418は、チューブの遠位端側に形成され、複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ適所に保持する第2の保持構造を提供していてもよい。このような例において、第2の円筒状本体418の内径は、複数の消耗品が一度に1つずつ第2の円筒状本体418の内面に接触して、当該消耗品の外面と第2の円筒状本体の内面との間の摩擦により、第2の円筒状本体418によって適所に保持されるようになっていてもよい。
第1の概念の例2
図5A~図5Gは、第1の概念の例2に係る、上述のデバイス及びアダプタを示している。図5A~図5Gにおいて、第1の概念の例2に係るアダプタには、参照番号206bが付されている。図5Aは、アダプタ206bの側断面の模式斜視図である。本例において、第1の円筒状本体502は、波型材料を含む。この波型材料が保持要素として機能する。
第1の円筒状本体502は、円筒状に形成された波型材料を含む。本明細書において、波型材料(fluted material)という用語は、例えば前後に折り曲げられて当該材料のひだ状シートを構成する連続材料シートを表すのに用いられる。言い換えると、連続材料シートは、例えば密な正弦波状パターンとして繰り返し折り曲げられている。
波型材料は、例えば波型紙であってもよい。以下の説明は、波型材料が波型紙であることを背景とする。上述の通りに折り曲げられた紙シートが図5Aに見られるような円筒状シートに形成されて、第1の円筒状本体502を構成する。第1の円筒状本体502は、第1の消耗品300及び第2の消耗品302を内部の適所に保持する保持要素である(保持要素として機能する)。
第1の円筒状本体502は、アダプタ近位端504で始まり、アダプタ遠位端506に向かって延びている。近位と称するアダプタ206b又はその上述の構成要素の部分は、アダプタが加熱チャンバ102に受容された場合にデバイス100の近位端202側となる。同様に、遠位と称するアダプタ206b又はその上述の構成要素の部分は、アダプタ206bが加熱チャンバ102に受容された場合にデバイス100の遠位端204側となる。
図5Bは、アダプタ206bの模式上面図である。図5Bには、第1の円筒状本体502の波型紙の折り目の一例が見られる。紙の折り目が第1の円筒状本体502の最内径を規定することが分かる。折り目は、その間に第1及び第2の消耗品300、302を適所に収容及び保持するように変形可能である。図5Bは、上述の折り目により形成された初期配置の保持要素を示している。折り目は、初期配置側に付勢されている。初期配置においては、(例えば、第1の円筒状本体502への消耗品の挿入によって)平衡位置/形態から変形させる大きな力が折り目には印加されない。初期配置の折り目は、初期サイズの間隙を規定するが、本例においては、図5Bの破線で示す内周508により規定される。内周508により規定された間隙は、複数の消耗品の中の最小の幅よりも小さい。
消耗品が第1の円筒状本体502に挿入されると、折り目に対して力が印加され、間隙のサイズが変化することにより、挿入された消耗品が収容及び保持され得る。折り目が初期配置から離れる方向に撓み(外方に押され)、間隙のサイズが変化する(この場合は、大きくなる)。
折り目は、挿入された消耗品に接触するように構成されている。本例において、第1の円筒状本体502は実質的に、円形断面の消耗品との使用が意図される。折り目は、実質的に円形の境界を第1の円筒状本体502の内側に構成することにより、当該折り目が実質的に円形の断面の消耗品に接触し得るようにする。
本例においては、折り目が初期配置側に付勢され、複数の消耗品の中の最小の幅よりも小さなサイズの間隙を与えるため、折り目が挿入された消耗品を半径方向内方に押して適所に保持することになる。
折り目を外方に押すことで、実質的に連続した様態へと変形可能である。したがって、第1の円筒状本体502は、当該第1の円筒状本体502での使用が意図され、初期配置の内周508により規定された間隙よりも大きく、当該第1の円筒状本体502及び折り目の形状によって適度に収容可能な幅以下の幅を有する任意の消耗品を適所に保持するように機能し得る。
本例において、折り目は、少なくとも第1の消耗品300及び第2の消耗品302を一度に1つずつ適所に保持する。折り目は、加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206bにこれらの消耗品が一度に1つずつ挿入された場合に、第1の円筒状本体502ひいては加熱チャンバ102内で消耗品の中心が位置合わせされるように、各消耗品を適所に保持する。これを実現するため、折り目は、アダプタ206bが加熱チャンバ102に受容された場合に、間隙の中心が加熱チャンバ102と位置合わせされるように配置されている。
図5Aを再び参照して、この図は、第2の円筒状本体510も示している。第2の円筒状本体510は、難燃性のメタ系アラミド材料(例えば、ノーメックス(Nomex)(登録商標))、綿、紙、他のパラ系アラミド(例えば、トワロン(Twaron)(登録商標))、耐熱性且つ強靭な合成繊維(例えば、ケブラー(Kevlar)(登録商標))等を含んでいてもよい。
図5Cは、第1の円筒状本体502に対してアダプタ遠位端506側に配置された第2の円筒状本体510を示した側断面の模式斜視拡大図である。本例においては、第1の円筒状本体502及び第2の円筒状本体510が相互に配置されている。図5Dは、第1の円筒状本体502及び第2の円筒状本体510のほか、外被512を示したアダプタ206bの側断面の模式斜視拡大図並びにアダプタ206bの模式斜視図である。外被512は、第1の円筒状本体502及び第2の円筒状本体510の両者を囲むことにより、それぞれの相対的な位置を固定する。
外被512は、例えばアルミニウムを含んでいてもよいし、サセプタとして作用し得る別の材料を含んでいてもよい。使用時は、外被512の誘導加熱によって、挿入された消耗品中のエアロゾル化可能材料に熱を供給するようにしてもよい。
上述の第1のストッパには、番号514が付されている。図5Eは、加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206bを示したハウジング114の模式斜視内部図である。矢印516で示すように、消耗品がアダプタ206bに挿入されるようになっていてもよい。いくつかの例においては、アダプタ206b自体が加熱チャンバ102に受容される前に、消耗品がアダプタ206bに挿入されていてもよい。
本例において、第1のストッパ514は、第1の消耗品300及び第2の消耗品302がそれぞれ、使用のため加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206bに受容された場合に、実質的に等しい量だけデバイス100から突き出るようにすることができる。
本明細書において、所与の消耗品がデバイス100から突き出る量は、ハウジング114又は上述のアダプタ等のその他任意の要素により覆われていない当該所与の消耗品の量(例えば、長さ)である。
図3A及び図3Bの例において、第1の消耗品300は、第2の消耗品302よりも小さな長さで大きな幅を有する。また、第2の円筒状本体510が第1のストッパ514を提供する。本例において、第1のストッパ514は、第2の円筒状本体510の半径方向最内縁部により与えられたレッジの形態である。本例において、第2の円筒状本体510は、第1の消耗品300が幅広で挿入できず、代わりに、第1の消耗品300がアダプタ206bに挿入された場合にその遠位端が第1のストッパ514に載るように寸法規定されている。
上述の通り、例2において、内周508により規定された間隙は、複数の消耗品の中の最小の幅よりも小さい。上述の通り、例2において、折り目は、少なくとも第1の消耗品300及び第2の消耗品302を一度に1つずつ適所に保持する。他の例において、折り目は、変形によって幅広の第1の消耗品300については適所に保持し得る一方、より細い第2の消耗品302については保持し得ないように内径を規定していてもよい。このような例において、第2の円筒状本体510の半径方向最内縁部は、第1の円筒状本体502の折り目の半径方向最内縁部と位置合わせされていてもよい。このような例においては、折り目が変形された場合(例えば、第1の消耗品300が挿入された場合)にのみ、上述のレッジが現れる。
第2の円筒状本体510は、第1の消耗品300が(加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206bに挿入された場合に)デバイス100の近位端から所与の量だけ突き出るように、第1の円筒状本体502に対して配置されている。
本例において、第2の円筒状本体510は、当該第2の円筒状本体510への挿入に対して第2の消耗品302が十分に幅狭で、第1のストッパ514により停止されないように寸法規定されている。本例において、第2の円筒状本体510の内径は、第2の消耗品302が第2の円筒状本体510の内面に接触して、第2の消耗品302の外面と第2の円筒状本体510の内面との間の摩擦により、第2の円筒状本体510によって適所に保持されるようになっている。このように、第2の消耗品302に対して、第2の円筒状本体510は、アダプタ遠位端506に設けられた保持構造として機能する。いくつかの例において、アダプタ遠位端506の遠位端は、第2の消耗品302がアダプタ遠位端506から突き出し得ないように配置されていてもよい。いくつかの例において、アダプタ206bが加熱チャンバ102に受容された場合、加熱チャンバ102及び/又は加熱チャンバ102に受容された場合のアダプタ206bの配置は、第2の消耗品302が特定の点を越えて進まないようにするものであってもよい。これらの例のいずれかにおいて、この配置は、第1の消耗品300が突き出るのと実質的に同じ所与の量だけ、(加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206bに挿入された場合の)第2の消耗品302がデバイス100の近位端から突き出るようにする。
したがって、アダプタ206bは、第1の消耗品300及び第2の消耗品302が加熱チャンバ102に受容された当該アダプタ206bに受容された場合に、加熱チャンバ102において中心が位置合わせされ、実質的に同じ量だけデバイス100から突き出るようにすることができる。
図5Fは、第1の消耗品300が挿入されたアダプタ206bの模式上面図及び模式側断面図である。図5Gは、第2の消耗品302が挿入されたアダプタ206bの模式上面図及び模式側断面図である。第1の消耗品300が第2の消耗品302よりも幅広であることから、第2の消耗品302が挿入される場合よりも第1の消耗品300が挿入される場合に、折り目がさらに外方に押される。また、第1の消耗品300の遠位端が第1のストッパ514により停止される一方、第2の消耗品302はアダプタ206bにより深く挿入されるため、両消耗品が実質的に同じ量だけ突き出ることになる。
本例において、第1の円筒状本体502及び第2の円筒状本体510は、複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ受容するチューブを一体的に提供する。アダプタ近位端504がチューブの近位端に対応し、アダプタ遠位端506がチューブの遠位端に対応する。上述の折り目は、チューブの近位端側に形成され、複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ適所に保持する第1の保持構造を与える。
上述の通り、いくつかの例においては、第1のストッパ514が省略されてもよい。このようないくつかの例において、複数の消耗品には、実質的に同じ幅の消耗品を含んでいてもよい。このような例において、第2の円筒状本体510は、チューブの遠位端側に形成され、複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ適所に保持する第2の保持構造を提供していてもよい。このような例において、第2の円筒状本体510の内径は、複数の消耗品が一度に1つずつ第2の円筒状本体510の内面に接触して、当該消耗品の外面と第2の円筒状本体の内面との間の摩擦により、第2の円筒状本体510によって適所に保持されるようになっていてもよい。
第1の概念の例3
図6A~図6Gは、第1の概念の例3に係る、上述のデバイス及びアダプタを示している。図6A~図6Gにおいて、第1の概念の例3に係るアダプタには、参照番号206cが付されている。図6Aは、アダプタ206cの側断面の模式斜視図である。本例において、第1の円筒状本体602は、当該第1の円筒状本体602から、当該第1の円筒状本体602により規定されたキャビティに延入した複数の弾性フィンガを備える。
第1の円筒状本体602は、第1の消耗品300及び第2の消耗品302を一度に1つずつ内部の適所に保持する保持要素である(保持要素として機能する)。弾性フィンガ604は、第1の消耗品300及び第2の消耗品302を一度に1つずつ適所に収容及び保持するように変形可能である。
第1の円筒状本体602は、アダプタ近位端606で始まり、アダプタ遠位端608に向かって延びている。近位と称するアダプタ206c又はその上述の構成要素の部分は、アダプタが加熱チャンバ102に受容された場合にデバイス100の近位端202側となる。同様に、遠位と称するアダプタ206c又はその上述の構成要素の部分は、アダプタ206cが加熱チャンバ102に受容された場合にデバイス100の遠位端204側となる。
図6Bは、第1の円筒状本体602の側断面の模式斜視拡大図である。図6Bは、上述の第1の円筒状本体602及び弾性フィンガ604により形成された初期配置の保持要素を示している。弾性フィンガ604は、初期配置側に付勢されており、実質的に何の障害もなく、円筒形状により規定されたキャビティへと内方に延入している。初期配置においては、(例えば、第1の円筒状本体602への消耗品の挿入によって)平衡位置/形態から変形させる大きな力が弾性フィンガ604には印加されない。初期配置の弾性フィンガ604は、初期サイズの間隙を第1の円筒状本体602の内側に規定する。初期サイズの間隙は、複数の消耗品の中の最小の幅よりも小さい。
消耗品が第1の円筒状本体602に挿入されると、弾性フィンガ604に対して力が印加され、間隙のサイズが変化することにより、挿入された消耗品が収容及び保持され得る。弾性フィンガ604が初期配置から離れる方向に撓み(外方に押され)、間隙のサイズが変化する(この場合は、大きくなる)。
弾性フィンガ604は、挿入された消耗品に接触するように構成されている。本例において、第1の円筒状本体602は実質的に、円形断面の消耗品との使用が意図される。弾性フィンガ604は、実質的に円形の境界を第1の円筒状本体602の内側に構成することにより、当該弾性フィンガ604が実質的に円形の断面の消耗品に接触し得るようにする。
本例においては、弾性フィンガ604が初期配置側に付勢され、複数の消耗品の中の最小の幅よりも小さなサイズの間隙を与えるため、弾性フィンガ604が挿入された消耗品を半径方向内方に押して適所に保持することになる。
弾性フィンガ604を外方に押すことで、実質的に連続した様態へと変形可能である。したがって、第1の円筒状本体602は、当該第1の円筒状本体602での使用が意図され、初期配置により規定された間隙よりも大きく、当該第1の円筒状本体602及び弾性フィンガ604の形状によって適度に収容可能な幅以下の幅を有する任意の消耗品を適所に保持するように機能し得る。
本例において、弾性フィンガ604は、少なくとも第1の消耗品300及び第2の消耗品302を適所に保持する。弾性フィンガ604は、加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206cにこれらの消耗品が一度に1つずつ挿入された場合に、第1の円筒状本体602ひいては加熱チャンバ102内で消耗品の中心が位置合わせされるように、各消耗品を適所に保持する。これを実現するため、弾性フィンガ604は、アダプタ206cが加熱チャンバ102に受容された場合に、間隙の中心が加熱チャンバ102と位置合わせされるように配置されている。
本例において、第1の円筒状本体602は、円筒状に形成された弾性シートを含む。弾性フィンガ604は、弾性シートが円筒状に形成された場合に、この円筒形状により規定されたキャビティに延入するように、弾性シートの表面から突き出ている。他の例において、第1の円筒状本体602は、弾性シートを含んでいなくてもよい。いくつかの例において、第1の円筒状本体602は、剛性又は非弾性の可撓性材料を含んでいてもよく、弾性フィンガが円筒形状の内面に(例えば、取り付けにより)設けられていてもよい。上述の弾性シート及び弾性フィンガ604は、天然ゴム、合成ゴム等の弾性材料を含んでいてもよい。
図6Aを再び参照して、この図は、第2の円筒状本体610も示している。第2の円筒状本体510は、難燃性のメタ系アラミド材料(例えば、ノーメックス(Nomex)(登録商標))、綿、紙、他のパラ系アラミド(例えば、トワロン(Twaron)(登録商標))、耐熱性且つ強靭な合成繊維(例えば、ケブラー(Kevlar)(登録商標))等を含んでいてもよい。
図6Cは、第1の円筒状本体602に対してアダプタ遠位端608側に配置された第2の円筒状本体610を示した側断面の模式斜視拡大図である。本例においては、第1の円筒状本体602及び第2の円筒状本体610が相互に配置されている。図6Dは、外被612により囲まれた第1の円筒状本体602及び第2の円筒状本体610を示したアダプタ206cの模式斜視図である。外被612は、第1の円筒状本体602及び第2の円筒状本体610の両者を囲むことにより、それぞれの相対的な位置を固定する。
外被612は、例えばアルミニウムを含んでいてもよいし、サセプタとして作用し得る別の材料を含んでいてもよい。使用時は、外被612の誘導加熱によって、挿入された消耗品中のエアロゾル化可能材料に熱を供給するようにしてもよい。いくつかの例においては、外被612が省略されてもよい。
上述の第1のストッパには、番号614が付されている。図6Eは、加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206cを示したハウジング114の模式斜視内部図である。矢印616で示すように、消耗品がアダプタ206cに挿入されるようになっていてもよい。いくつかの例においては、アダプタ206c自体が加熱チャンバ102に受容される前に、消耗品がアダプタ206cに挿入されていてもよい。
本例において、第1のストッパ614は、第1の消耗品300及び第2の消耗品302がそれぞれ、使用のため加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206cに受容された場合に、実質的に等しい量だけデバイス100から突き出るようにすることができる。
本明細書において、所与の消耗品がデバイス100から突き出る量は、ハウジング114又は上述のアダプタ等のその他任意の要素により覆われていない当該所与の消耗品の量(例えば、長さ)である。
図3A及び図3Bの例において、第1の消耗品300は、第2の消耗品302よりも小さな長さで大きな幅を有する。また、第2の円筒状本体610が第1のストッパ614を提供する。本例において、614は、第2の円筒状本体610の半径方向最内縁部により与えられたレッジの形態である。本例において、第2の円筒状本体610は、第1の消耗品300が幅広で挿入できず、代わりに、第1の消耗品300がアダプタ206cに挿入された場合にその遠位端が第1のストッパ614に載るように寸法規定されている。第2の円筒状本体610は、第1の消耗品300が(加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206cに挿入された場合に)デバイス100の近位端から所与の量だけ突き出るように、第1の円筒状本体602に対して配置されている。
上述の通り、例3において、弾性フィンガ604は、少なくとも第1の消耗品300及び第2の消耗品302を一度に1つずつ適所に保持する。他の例において、弾性フィンガ604は、変形によって幅広の第1の消耗品300については適所に保持し得る一方、より細い第2の消耗品302については保持し得ないように内径を規定していてもよい。このような例において、第2の円筒状本体610の半径方向最内縁部は、弾性フィンガ604により規定された半径方向最内縁部と位置合わせされていてもよい。このような例においては、折り目が変形された場合(例えば、第1の消耗品300が挿入された場合)にのみ、上述のレッジが現れる。
本例において、第2の円筒状本体610は、当該第2の円筒状本体610への挿入に対して第2の消耗品302が十分に幅狭で、第1のストッパ614により停止されないように寸法規定されている。本例において、第2の円筒状本体610の内径は、第2の消耗品302が第2の円筒状本体610の内面に接触して、第2の消耗品302の外面と第2の円筒状本体610の内面との間の摩擦により、第2の円筒状本体610によって適所に保持されるようになっている。このように、第2の消耗品302に対して、第2の円筒状本体610は、アダプタ遠位端608に設けられた保持構造として機能する。いくつかの例において、アダプタ遠位端608の遠位端は、第2の消耗品302がアダプタ遠位端608から突き出し得ないように配置されていてもよい。いくつかの例において、アダプタ206cが加熱チャンバ102に受容された場合、加熱チャンバ102及び/又は加熱チャンバ102に受容された場合のアダプタ206cの配置は、第2の消耗品302が特定の点を越えて進まないようにするものであってもよい。これらの例のいずれかにおいて、この配置は、第1の消耗品300が突き出るのと実質的に同じ所与の量だけ、(加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206cに挿入された場合の)第2の消耗品302がデバイス100の近位端から突き出るようにする。
したがって、アダプタ206cは、第1の消耗品300及び第2の消耗品302が加熱チャンバ102に受容された当該アダプタ206cに受容された場合に、加熱チャンバ102において中心が位置合わせされ、実質的に同じ量だけデバイス100から突き出るようにすることができる。
図6Fは、第1の消耗品300が挿入されたアダプタ206cの模式上面図及び模式側断面図である。図6Gは、第2の消耗品302が挿入されたアダプタ206cの模式上面図及び模式側断面図である。第1の消耗品300が第2の消耗品302よりも幅広であることから、第2の消耗品302が挿入される場合よりも第1の消耗品300が挿入される場合に、弾性フィンガ604がさらに外方に押される。また、第1の消耗品300の遠位端が第1のストッパ514により停止される一方、第2の消耗品302はアダプタ206cにより深く挿入されるため、両消耗品が実質的に同じ量だけ突き出ることになる。
本例において、第1の円筒状本体602及び第2の円筒状本体610は、複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ受容するチューブを一体的に提供する。アダプタ近位端606がチューブの近位端に対応し、アダプタ遠位端608がチューブの遠位端に対応する。上述の弾性フィンガ604は、チューブの近位端側に形成され、複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ適所に保持する第1の保持構造を提供する。
上述の通り、いくつかの例においては、第1のストッパ614が省略されてもよい。このようないくつかの例において、複数の消耗品には、実質的に同じ幅の消耗品を含んでいてもよい。このような例において、第2の円筒状本体610は、チューブの遠位端側に形成され、複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ適所に保持する第2の保持構造を提供していてもよい。このような例において、第2の円筒状本体610の内径は、複数の消耗品が一度に1つずつ第2の円筒状本体610の内面に接触して、当該消耗品の外面と第2の円筒状本体の内面との間の摩擦により、第2の円筒状本体610によって適所に保持されるようになっていてもよい。
第1の概念の例4
図7A及び図7Bは、第1の概念の例4に係る、上述のアダプタを示している。図7A及び図7Bにおいて、第1の概念の例4に係るアダプタには、参照番号206dが付されている。図7Aは、第1の消耗品300が挿入されたアダプタ206dの模式側断面図である。図7Aの例において、第1の消耗品300は、デバイス100の磁場生成器により生成される変動磁場の存在下で加熱されるサセプタを含み得る第1の外カバー301を備える。図7Bは、第2の消耗品302が挿入されたアダプタ206dの模式側断面図である。図7Bの例において、第2の消耗品302は、デバイス100の加熱構成体104により生成される変動磁場の存在下で加熱されるサセプタを含み得る第2の外カバー303を備える。アダプタ206dは、アダプタ近位端704側に設けられた保持要素702を備える。本例において、保持要素702は、2つ以上の弾性部材を備える。2つ以上の弾性部材はそれぞれ、片持ちばねを構成するアームである。図7A及び図7Bにおいては、第1の片持ちばね702a及び第2の片持ちばね702bを示している。
第1の片持ちばね702a及び第2の片持ちばね702bは、当該片持ちばねに力が印加されず、平衡状態となっている場合に形成される配置である初期配置側に付勢されている。片持ちばねは、このように初期配置側に付勢されている。第1の片持ちばね702a及び第2の片持ちばね702bはそれぞれ、アダプタ近位端704側でアダプタ206dに固定された固定端及び自由端を備える。アダプタ206dは、当該アダプタ206dの構成部品を収容するハウジング706を備える。固定端は、ハウジング706のアダプタ近位端704側に固定されている。
自由端は、アダプタ206dへと内方に延入している。自由端は、その間に消耗品が挿入される間隙を規定する。片持ちばねに実質的な力が印加されていない場合(すなわち、初期配置の場合)は、その間の間隙が最小であり、複数の消耗品の中の最小の幅よりも小さい。例えば、初期配置の間隙は、第2の消耗品302(複数の消耗品の中で最小の幅を有する場合)の幅よりも小さい。
片持ちばねが初期配置から離れる方向に撓み、間隙のサイズが大きくなる。例えば、消耗品を片持ちばねの間に挿入すると、両片持ちばねに対して力が印加され、消耗品が片持ちばねを相互に離れる方向に押すことで間隙のサイズが大きくなる。そして、第1の片持ちばね702a及び第2の片持ちばね702bそれぞれの固定端が消耗品に接触する。片持ちばねは、初期配置側に付勢されているため、挿入された消耗品を押して適所に保持する。
片持ちばねが撓む量は、挿入される消耗品の幅によって決まる。例えば、(図7A及び図7Bから分かるように)幅広の第1の消耗品300が挿入される場合、片持ちばねは、第2の消耗品302の場合よりも撓む。
本例において、各消耗品がアダプタ206dに受容され、アダプタ206dが加熱チャンバに受容された場合は、加熱チャンバ内で当該消耗品の中心が位置合わせされるように、片持ちばねが当該消耗品を適所に保持する。これを実現するため、片持ちばねは、アダプタ206dが加熱チャンバ102に受容された場合に、間隙の中心が加熱チャンバ102と位置合わせされるように配置されている。
片持ちばねを初期配置から離れる方向に押すことで、実質的に連続した様態へと変形可能である。したがって、保持要素702は、アダプタ206dとの使用が意図され、初期サイズの間隙よりも大きく、アダプタ206d及び当該保持装置702の形状によって適度に収容可能な幅以下の幅を有する任意の消耗品を適所に保持するように機能し得る。
図7A及び図7Bは、アダプタ遠位端710側に配置された第1のストッパ708を示している。本例において、第1のストッパ708は、アダプタ206dのハウジング706に形成されている。本例において、第1のストッパ708は、レッジの形態である。第1のストッパ708は、第1の消耗品300の幅よりも小さく、第2の消耗品302の幅よりも大きな開口を構成する。したがって、第1の消耗品300は幅広のため、第1のストッパ708により形成された開口に挿入できず、代わりに、第1の消耗品300がアダプタ206dに挿入された場合にその遠位端が第1のストッパ708に載る。第1のストッパ708は、第1の消耗品300がアダプタ206dに受容され、アダプタ206dが加熱チャンバ102に受容された場合に、第1の消耗品300がデバイス100から実質的に所与の量だけ突き出るように、アダプタ206d内に配置されている。
第1のストッパ708よりもアダプタ遠位端710の近くには、第2のストッパ712が設けられている。本例において、第2のストッパ712は、レッジの形態である。他の例においては、第2のストッパ712が省略されてもよい。本例において、第2のストッパ712は、アダプタ206dのハウジング706に形成されている。第2のストッパ712は、第2の消耗品302が当該第2のストッパ712を越えてアダプタ206dに挿入可能となるように寸法規定されている。第2の消耗品302がアダプタ206dに挿入されると、第2の消耗品302の遠位端が第2のストッパ712に載る。第2のストッパ712は、第2の消耗品302がアダプタ206dに受容され、アダプタ206dが加熱チャンバ102に受容された場合に、第1のストッパ708によって第1の消耗品300が突き出るのと実質的に同じ所与の量だけ第2の消耗品302がデバイス100から突き出るように、アダプタ206d内に配置されている。
本明細書において、所与の消耗品がデバイス100から突き出る量は、ハウジング114又は上述のアダプタ等のその他任意の要素により覆われていない当該所与の消耗品の量(例えば、長さ)である。
第1のストッパ708及び第2のストッパ712により、第1の消耗品300及び第2の消耗品302はいずれも、使用のため当該消耗品がアダプタ206dに受容され、アダプタ206dが加熱チャンバ102に受容された場合に、実質的に同じ量だけデバイス100から突き出る。
本例において、保持要素702は、第1の消耗品300及び第2の消耗品302がアダプタ206dに受容され、アダプタ206dが加熱チャンバ102に受容された場合に、両消耗品の中心が加熱チャンバにおいて位置合わせされるように、両消耗品を一度に1つずつ保持する。図7A及び図7Bにおいては、消耗品の中心が実質的に位置合わせされていることが分かる。図7Aにおいては、加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206dに第1の消耗品300が受容されている。第1の消耗品300がデバイス100から所与の量だけ突き出るように、第1の消耗品300の遠位端が第1のストッパ708に載っている。図7Bにおいては、加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206dに第2の消耗品302が受容されている。図7Aに示す構成において第1の消耗品300が突き出るのと同じ所与の量だけ第2の消耗品302がデバイス100から突き出るように、第2の消耗品302の遠位端が第2のストッパ712に載っている。
第1の概念の例5
より具体的に、第1の概念の例5において、アダプタは、第1の消耗品300及び第2の消耗品302を一度に1つずつ受容するチューブを備える。チューブは、その近位端側に形成され、第1の消耗品300及び第2の消耗品302を一度に1つずつ適所に保持する第1の保持構造を含む。また、チューブは、その遠位端側に形成され、第1の消耗品300及び第2の消耗品を一度に1つずつ適所に保持する第2の保持構造を含む。
図8A~図8Eは、第1の概念の例5に係る、上述のアダプタを示している。図8A~図8Eにおいて、第1の概念の例5に係るアダプタには、参照番号206eが付されている。本例において、アダプタ206eは、チューブ802を備える。図8Aは、デバイス100及びアダプタ206eの模式斜視図である。アダプタ206eは、チューブ802の近位端806側に形成された第1の保持構造804と、チューブ802の遠位端810側に形成された第2の保持構造808と、を含む。
第1の保持構造804は、チューブ802により規定されたキャビティへと内方に延入した2つ以上の弾性突起804aを備える。弾性突起804aは、その間に第1及び第2の消耗品300、302を一度に1つずつ適所に収容及び保持するように変形可能である。同様に、第2の保持構造808は、チューブ802により規定されたキャビティへと内方に延入した2つ以上の弾性突起808aを備える。弾性突起808aは、その間に第1及び第2の消耗品300、302を一度に1つずつ適所に収容及び保持するように変形可能である。2つ以上の弾性突起804aは、互いに円周方向に配置されている。2つ以上の弾性突起808aは、互いに円周方向に配置されている。
チューブ802は、弾性突起804a、808aの形成を可能にする材料を含んでいてもよい。例えば、チューブ802は、当該チューブ802の構成に適した伸縮性アルミニウム又は別の伸縮性金属を含んでいてもよい。いくつかの例においては、チューブ802の基部構造(例えば、円筒状部)がある材料で形成され、弾性突起804a、808aが別の材料で形成されていてもよい。例えば、チューブ802の基部構造には、(構造強度のための)剛性材料が選択され、弾性突起804a、808aには、弾性を有する材料が選択されるようになっていてもよい。
図8Aは、デバイス100に受容されていない場合のチューブ802を示している。保持構造804、808は初期配置であって、弾性突起804a、808aには実質的な力が印加されていない。弾性突起804a、808aは、初期配置側に付勢されている。初期配置においては、(例えば、チューブ802への消耗品の挿入によって)平衡位置/形態から変形させる大きな力が弾性突起804a、808aには印加されない。初期配置の弾性突起804a、808aはそれぞれ、初期サイズの間隙を規定する(なお、いくつかの例において、第1の保持構造804の弾性突起804aが規定する初期サイズの間隙は、第2の保持構造808の弾性突起808aが規定する初期サイズの間隙と異なるサイズであってもよい)。他の例において、各間隙は、初期配置において同じ初期サイズを有していてもよい。以下に論じる例において、第1の保持構造804の弾性突起804aが規定する間隙の初期サイズは、第2の保持構造808の弾性突起808aが規定する間隙の初期サイズと実質的に同じである。
消耗品がチューブ802に挿入されると、弾性突起804a、808aに対して力が印加され、各間隙のサイズが変化することにより、挿入された消耗品が収容及び保持され得る。弾性突起804a、808aが初期配置から離れる方向に撓み(外方に押され)、各間隙のサイズが変化する(この場合は、大きくなる)。
弾性突起804a、808aは、挿入された消耗品にそれぞれが同時に接触するように構成されている。本例において、チューブ802は実質的に、円形断面の消耗品との使用が意図される。弾性突起804a、808aは、実質的に円形の各境界をチューブ802の内側に構成することにより、当該弾性突起804a、808aがそれぞれ実質的に円形の断面の消耗品に接触し得るようにする。
本例において、弾性突起804a、808aが規定する各間隙のサイズは、複数の消耗品の中の最小の幅よりも小さい。これについて、弾性突起804a、808aが初期配置側に付勢されていることとの組み合わせは、弾性突起804a、808aが挿入された消耗品を半径方向内方に押して適所に保持することを意味する。
弾性突起804a、808aを外方に押すことで、実質的に連続した様態へと変形可能である。したがって、チューブ802は、当該チューブ802での使用が意図され、初期配置の弾性突起804a、808aにより規定された間隙のうちの少なくとも1つよりも大きく、当該第1のチューブ802及び弾性突起804a、808aの形状によって適度に収容可能な幅以下の幅を有する任意の消耗品を適所に保持するように機能し得る。
本例において、第1の消耗品300及び第2の消耗品302はそれぞれ、当該消耗品の近位端側の第1の保持構造804及び当該消耗品の遠位端側の第2の保持構造808によって適所に保持される。弾性突起804a、808aは、加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206eにこれらの消耗品が一度に1つずつ挿入された場合に、チューブ802ひいては加熱チャンバ102内で消耗品の中心が位置合わせされるように、各消耗品を適所に保持する。これを実現するため、弾性突起804a、808aは、アダプタ206eが加熱チャンバ102に受容された場合に、各間隙の中心が加熱チャンバ102と位置合わせされるように配置されている。
図8Bは、アダプタ206eの一部が加熱チャンバ102に受容されたデバイス100の模式斜視図である。矢印812で示すように、アダプタ206eを加熱チャンバ102に挿入することができる。図8Bの例において、アダプタ206eは、消耗品が当該アダプタ206eに受容されていない状態で、一部が加熱チャンバに受容されている。ただし、いくつかの例においては、消耗品がアダプタ206eに挿入された後、アダプタ206eが加熱チャンバ102に受容されるようになっていてもよい。図8Cは、加熱チャンバ102に全体が受容されたアダプタ206eの模式斜視内部図である。
アダプタ206eは、使用のため加熱チャンバ102に受容されたアダプタ206aに受容された場合に、第1の消耗品300及び第2の消耗品302が実質的に等しい量だけデバイス100から突き出るように構成されている。
本明細書において、所与の消耗品がデバイス100から突き出る量は、ハウジング114又は上述のアダプタ等のその他任意の要素により覆われていない当該所与の消耗品の量(例えば、長さ)である。
図3A及び図3Bの例において、第1の消耗品300は、第2の消耗品302よりも小さな長さで大きな幅を有する。チューブ802には、第1の消耗品300及び第2の消耗品302の両者がデバイス100から実質的に同じ量だけ突き出るように、当該消耗品が当該チューブ802のより深くに移動することを禁止する1つ又は複数の配置構造(図示せず)が構成されていてもよい。
例えば、チューブ802は、上述の第1のストッパを備えていてもよい。このような例においては、第1のストッパが第1の消耗品300と接触する一方で、第2の消耗品302とは接触しないため、第1の消耗品300がチューブ802の特定の点を越える動きは禁止される一方、第2の消耗品302が当該特定の点を越える動きは禁止されない。この結果、アダプタ206eが加熱チャンバ102に受容され、第1の消耗品300がアダプタ206eに受容された場合は、第1の消耗品300がデバイス100から所与の量だけ突き出る。一方、チューブ802は、アダプタ206eが加熱チャンバ102に受容され、第2の消耗品302がアダプタ206eに受容された場合に、第2の消耗品302も(第1の消耗品300が突き出るのと)実質的に同じ所与の量だけ突き出るような寸法規定、受容された場合の加熱チャンバ102の構成、及び/又は第2のストッパの具備がなされていてもよい。
図8Dは、第1の消耗品300が加熱チャンバ102に受容されたデバイス100の模式斜視内部図である。図8Eは、第2の消耗品302が加熱チャンバ102に受容されたデバイス100の模式斜視図である。第1の消耗品300が第2の消耗品302よりも幅広であることから、第2の消耗品302が挿入される場合よりも第1の消耗品300が挿入される場合に、弾性突起804a、808aがさらに外方に押される。
第2の概念
図9は、第2の概念に係る、デバイス100の模式的な略図である。図9において、番号202は、デバイス100の近位端を示し、番号204は、デバイス100の遠位端を示す。
図9には、デバイス100の一部となり得るすべての構成要素を示しているわけではない。本概念において、加熱チャンバ102は、エアロゾル生成材料を含む消耗品を受容するためのものである。本概念において、デバイス100の加熱チャンバ102は、複数のアダプタそれぞれを一度に1つずつ選択的に受容するように構成されている。本概念において、デバイス100は、加熱チャンバ102に一度に1つずつ受容される複数のアダプタを備えており、複数のアダプタはそれぞれ、サイズが異なる複数の消耗品から、エアロゾル生成材料をそれぞれ含む各消耗品を一度に1つずつ受容するように、加熱チャンバ102を適応させるように構成されている。
例えば、複数の消耗品はそれぞれ、相互に異なる長さを有すること及び/又は相互に異なる幅を有することにより、サイズが異なっていてもよい。消耗品が(例えば、従来のシガレットと同様に)ロッド状である例において、消耗品の幅は、当該消耗品の外径として取得されるようになっていてもよい。
図9の例において、複数のアダプタは、複数の消耗品のうちの第1の消耗品を受容する第1のアダプタ902と、複数の消耗品のうちの第2の消耗品を受容する第2のアダプタ904と、を含む。他の例においては、設けられるアダプタの数は、2つ以外であってもよい。
第2の概念に係るデバイス100、第1の消耗品300、及び第2の消耗品302を備える不燃性エアロゾル供給システムが提供され得る。第1の消耗品300が第1のアダプタ902に受容され、第1のアダプタ902が加熱チャンバ102に受容された場合、第1の消耗品300は、加熱チャンバ102内で中心が実質的に位置合わせされ、デバイス100の近位端202から実質的に所与の量だけ突き出る。第2の消耗品302が第2のアダプタ904に受容され、第2のアダプタ904が加熱チャンバ102に受容された場合、第2の消耗品は、加熱チャンバ102内で中心が実質的に位置合わせされ、デバイス100の近位端202から所与の量だけ突き出る。
第2の概念に係るデバイス100の例は、以下の特徴を含むことにより、上述の消耗品の中心位置合わせ及び突出を実現するようにしてもよい。第1のアダプタ902は、第1の消耗品300を受容する第1のキャビティを含んでいてもよく、第1のキャビティは、第1のアダプタ902が加熱チャンバ102に受容された場合に、加熱チャンバ102内で中心が位置合わせされる。第1のアダプタ902は、当該第1のアダプタ902が加熱チャンバ102に受容された場合に、デバイス100の近位端202から第1の距離にある第1のストッパを備えていてもよく、第1のストッパは、第1の消耗品300が当該第1のストッパを越えてデバイス100の遠位端204に向かう動きを禁止するためのものである。第2のアダプタ904は、第2の消耗品302を受容する第2のキャビティを含んでいてもよく、第2のキャビティは、第2のアダプタ904が加熱チャンバ102に受容された場合に、加熱チャンバ102e内で中心が位置合わせされる。第2のアダプタ904は、当該第2のアダプタ904が加熱チャンバ102に受容された場合に、デバイス100の近位端202から第1の距離とは異なる第2の距離にある第2のストッパを備えていてもよく、第2のストッパは、第2の消耗品302が当該第2のストッパを越えてデバイス100の遠位端204に向かう動きを禁止するためのものである。
本明細書において、所与の消耗品がデバイス100から突き出る量は、ハウジング114又は上述のアダプタ等のその他任意の要素により覆われていない当該所与の消耗品の量(例えば、長さ)である。
以下、第2の概念の種々例を説明する。以下の説明において、例A~Eは、第2の概念の例である。
第2の概念の例A
図10A~図10Eは、第2の概念の例Aに係る、第1のアダプタ及び第2のアダプタを示している。第2の概念の例Aに係る第1のアダプタには番号902aが付され、第2の概念の例Aに係る第2のアダプタには番号904aが付されている。
図10Aは、第1のアダプタ902aの模式側断面図である。第1のアダプタ902aは、第1の消耗品300を収容するように構成された第1の管状部1002を備える。第1の管状部1002は、上述の第1のキャビティを規定する。第1の消耗品300は、第1の管状部1002の第1のキャビティに挿入可能である。第1の管状部1002の内径は、第1の消耗品300を収容できるように、第1の消耗品300の幅よりもわずかに大きい。
第1の管状部1002は、第1の消耗品300がデバイス100の近位端202から実質的に所与の量だけ突き出るように、第1のアダプタ902aの第1のアダプタ遠位端1006に向かって、第1のアダプタ902aが加熱チャンバ102に受容された場合のデバイス100の近位端202からの上述の第1の距離である第1の終端深さ1004で終端する。第1のストッパは、第1の終端深さ1004に設けられている。第1の管状部1002は、第1の終端深さ1004で完全に封止されていなくてもよい。いくつかの例においては、第1の管状部1002中で第1の消耗品300がそれ以上進まないようにするレッジの形態の第1のストッパが第1の終端深さ1004に存在していてもよい。例えば、第1の終端深さ1004における第1のストッパは、第1の消耗品300が幅広のため、第1の終端深さ1004のストッパを越えて進むことができず、第1の消耗品300の遠位端が第1の終端深さ1004の第1のストッパに載るように、第1の管状部1002を狭めるものであってもよい。また、第1の消耗品300の遠位端へと空気が流れて到達し得るように、第1のアダプタ902aの第1のアダプタ遠位端1006に向かう1つ又は複数の空気経路が設けられていてもよい。
また、第1のアダプタ902aは、当該第1のアダプタ902aの第1のアダプタ近位端1010側に設けられた第1の保持要素1008を備える。第1の保持要素1008は、第1の消耗品300を適所に保持するように構成されている。第1の保持要素1008の詳細については、以下により詳しく説明する。
図10Bは、第2のアダプタ904aの模式側断面図である。第2のアダプタ904aは、第2の消耗品302を収容するように構成された第2の管状部1012を備える。第2の管状部1012は、上述の第2のキャビティを規定する。第2の消耗品302は、第2の管状部1012の第2のキャビティに挿入可能である。第2の管状部1012の内径は、第2の消耗品302を収容できるように、第2の消耗品302の幅よりもわずかに大きい。
第2の管状部1012は、第2の消耗品302がデバイス100の近位端202から実質的に所与の量(すなわち、第1のアダプタ902aの場合に第1の消耗品300が突き出るのと実質的に同じ所与の量)だけ突き出るように、第2のアダプタ904aの第2のアダプタ遠位端1016に向かって、第2のアダプタ904aが加熱チャンバ102に受容された場合のデバイス100の近位端202からの上述の第2の距離である第2の終端深さ1014で終端する。第2の距離は、第1の距離よりも大きい。したがって、第2の終端深さ1014は、第1のアダプタ902aが加熱チャンバ102に受容された場合の第1の終端深さ1004よりも、第2のアダプタ904aが加熱チャンバ102に受容された場合に近位端202から離れている。第2のストッパは、第2の終端深さ1014に設けられている。第2の管状部1012は、第2の終端深さ1014で完全に封止されていなくてもよい。いくつかの例においては、第2の管状部1012中で第2の消耗品302がそれ以上進まないようにするレッジの形態の第2のストッパが第2の終端深さ1014に存在していてもよい。例えば、第2の終端深さ1014における第2のストッパは、第2の消耗品302が幅広のため、第2の終端深さ1014のストッパを越えて進むことができず、第2の消耗品302の遠位端が第2の終端深さ1014の第2のストッパに載るように、第2の管状部1012を狭めるものであってもよい。また、第2の消耗品302の遠位端へと空気が流れて到達し得るように、第2のアダプタ904aの第2のアダプタ遠位端1016に向かう1つ又は複数の空気経路が設けられていてもよい。
また、第2のアダプタ904aは、当該第2のアダプタ904aの第2のアダプタ近位端1020側に設けられた第2の保持要素1018を備える。第2の保持要素1018は、第2の消耗品302を適所に保持するように構成されている。第2の保持要素1018の詳細については、以下により詳しく説明する。他の例においては、第1及び第2の保持要素1008、1018が省略されてもよい。
第1及び第2の保持要素1008、1018はそれぞれ、2つ以上の弾性部材を備える。本例において、2つ以上の弾性部材は、片持ちばねを構成する2つ以上のアームを備える。図10Aの例においては、アーム1008aを示しており、図10Bの例においては、アーム1018aを示している。
片持ちばね1008a、1018aは、初期配置側に付勢されている。各片持ちばねは、各保持要素の(当該アダプタの遠位端側に固定して取り付けられた)支持構造1008b、1018bに固定された固定端と、自由に動く自由端と、を備える。各片持ちばねの自由端は、屈曲部を備える。例えば、第1の保持要素1008の片持ちばね1008aが屈曲部1008cを備え、第2の保持要素1018の片持ちばね1018aが屈曲部1018cを備える。屈曲部1008cは、その間に第1の消耗品300が挿入される第1の間隙を規定し、屈曲部1018cは、その間に第2の消耗品302が挿入される第2の間隙を規定する。第1の保持要素1008の片持ちばね1008aの初期配置においては、第1の間隙が最小である。第2の保持要素1018の片持ちばね1018aの初期配置においては、第2の間隙が最小である。それぞれの初期配置においては、平衡位置/形態から離れる方向に変形させる(例えば、消耗品の挿入による)実質的な力が片持ちばねには印加されていない。
各初期配置における第1の間隙のサイズは、少なくとも第1の消耗品300の幅よりも小さい。第1の消耗品300が挿入された場合には、第1の保持要素1008の片持ちばね1008aが各初期配置から離れる方向に撓むため、第1の間隙のサイズが大きくなる。例えば、第1の消耗品300を挿入すると、片持ちばね1008aに対して力が印加され、第1の消耗品300が片持ちばね1008aを相互に離れる方向に押すことで第1の間隙のサイズが大きくなる。片持ちばね1008aはそれぞれ、屈曲部1008cで第1の消耗品に接触する。片持ちばね1008aは、それぞれの初期配置側に付勢されているため、第1の消耗品300を押して適所に保持する。
各初期配置における第2の間隙のサイズは、第2の消耗品302の幅よりも小さい。第2の消耗品302が挿入された場合には、第2の保持要素1018の片持ちばね1018aが各初期配置から離れる方向に撓むため、第2の間隙のサイズが大きくなる。例えば、第2の消耗品302を挿入すると、片持ちばね1018aに対して力が印加され、第2の消耗品302が片持ちばね1018aを相互に離れる方向に押すことで第2の間隙のサイズが大きくなる。片持ちばね1018aはそれぞれ、屈曲部1018cで第2の消耗品に接触する。片持ちばね1018aは、それぞれの初期配置側に付勢されているため、第2の消耗品302を押して適所に保持する。
第1の保持要素1008は、加熱チャンバ102に受容された第1のアダプタ902aに第1の消耗品300が挿入された場合に、加熱チャンバ102内で第1の消耗品300の中心が位置合わせされるように、第1の消耗品300を適所に保持する。これを実現するため、片持ちばね1008aは、第1のアダプタ902aが加熱チャンバ102に受容された場合に、間隙の中心が加熱チャンバ102と位置合わせされるように配置されている。
同様に、第2の保持要素1018は、加熱チャンバ102に受容された第2のアダプタ904aに第2の消耗品302が挿入された場合に、加熱チャンバ102内で第2の消耗品302の中心が位置合わせされるように、第2の消耗品302を適所に保持する。これを実現するため、片持ちばね1018aは、第2のアダプタ904aが加熱チャンバ102に受容された場合に、間隙の中心が加熱チャンバ102と位置合わせされるように配置されている。
上記説明は、第1及び第2の保持要素の具体例であることに留意するものとする。第2の概念の例Aの他のバージョンにおいては、それぞれが消耗品を伴う上述のアダプタ902a、904aが加熱チャンバ102に受容された場合に、加熱チャンバ102内で中心が位置合わせされるように消耗品を適所に保持する限りにおいて、様々な機構が保持要素として設けられていてもよい。
第1及び第2のアダプタ902a、904aは、それぞれに弾性リングが配置された1つ又は複数のチャネルを備えていてもよい。例えば、図10Aに見られるように、第1のアダプタ902aが第1のチャネル1022を備える。第1のチャネル1022には、弾性リング1024が配置されている。弾性リング1024は、Oリングと称する場合もある。図10Cは、加熱チャンバ102に受容された第1のアダプタ902aの模式側断面図である。図10Cにおいては、加熱チャンバ102の一部を概略的に示しており、弾性リング1024のうちのいくつかが加熱チャンバ102の内壁と接触している(その他の弾性リング1024は、図示しない加熱チャンバ102の他の部分又はハウジング114の他の内部部品と接触していてもよい)。第1のアダプタ902aが加熱チャンバ102に挿入された場合には、第1のアダプタ902aに対応する弾性リング1024によって、第1のアダプタ902aと加熱チャンバ102との間にシールが形成される。弾性リング1024は、例えば加熱チャンバ102の内壁に押し付けられた場合に変形して、シールを構成する。
また、例えば、図10Bに見られるように、第2のアダプタ904bが第2のチャネル1026を備える。第2のチャネル1026には、弾性リング1028が配置されている。第1のアダプタ902aに関して上述したのと同様に、第2のアダプタ904aが加熱チャンバ102に挿入された場合には、第2のアダプタ904aに対応する弾性リング1028によって、第2のアダプタ904aと加熱チャンバ102との間にシールが形成される。他の例においては、第1のチャネル1022及び弾性リング1024並びに/又は第2のチャネル1026及び弾性リング1028が省略されてもよい。
本例において、複数のアダプタ(すなわち、例Aにおける第1及び第2のアダプタ
902a、904a)はそれぞれ、複数の消耗品それぞれを加熱する加熱要素を備える。第1のアダプタ902aは、熱を発生させて第1の消耗品300を加熱するように構成された加熱要素を備える。例えば、第1のアダプタ902aが加熱チャンバ102に受容されて加熱される場合には、(例えば、加熱要素が抵抗加熱要素である場合)電力が加熱要素に供給されるようになっていてもよい。同様に、第2のアダプタ904aは、熱を発生させて第2の消耗品302を加熱するように構成された加熱要素を備える。例えば、第2のアダプタ904aが加熱チャンバ102に受容されて加熱される場合には、(例えば、加熱要素が抵抗加熱要素である場合)電力が加熱要素に供給されるようになっていてもよい。
本例において、加熱要素は、サセプタ要素である。本例において、第1の管状部1002及び第2の管状部1012は、それぞれの管状部の長さに及ぶサセプタ要素を備え、このサセプタ要素は、デバイス100の磁場生成器により生成された変動磁場の侵入に応答して、熱を発生させるように構成されている。図10Aの例において、第1のアダプタ902aは、第1のサセプタ要素1030を備える。図10Bの例において、第2のアダプタ904aは、第2のサセプタ要素1032を備える。サセプタ要素1030、1032は、サセプタを備え、エアロゾル生成材料を含む各消耗品の部分を囲むチューブであってもよい。図10Cの例において、図示の加熱構成体104は、変動磁場の生成によってサセプタ要素を誘導的に発熱させるインダクタとして機能するコイルを備える。
いくつかの例において、加熱要素は、サセプタ要素でなくてもよい。いくつかの例においては、アダプタの一部として加熱要素が設けられていなくてもよい。
いくつかの例において、第1のアダプタ902a及び第2のアダプタ904aはそれぞれ、デバイス100のハウジング114のスロットに嵌入してデバイス100のハウジング114から一部が突き出ることにより、ユーザによる各アダプタの操作を可能にするように構成されたタブを備える。図10Aの例において、第1のアダプタ902aは、第1のタブ1034を備える。図10Bの例において、第2のアダプタ904aは、第2のタブ1036を備える。
図10Dは、第1のアダプタ902aが加熱チャンバ102に受容されたデバイス100の模式斜視図である。第1のアダプタ902aには、第1の消耗品300が受容されている。第1のタブ1034は、ハウジング114から突き出ることにより、例えば第1のアダプタ902aの取り出しを容易化するように操作可能であることが分かる。第2のタブ1036も同様に機能し得る。
第1及び第2のアダプタ902a、904aは、加熱チャンバ102内で第1及び第2の消耗品300、302の中心が位置合わせされ、デバイス100から所与の量だけ突き出るように、使用のため両消耗品をそれぞれ加熱チャンバ102に受容可能とする。図10Eは、第1のアダプタ902aの模式斜視分解図及び模式斜視図であって、図示の特定例の様々な構成要素を示している。
第2の概念の例B
図11A~図11Jは、第2の概念の例Bに係る、第1のアダプタ及び第2のアダプタを示している。第2の概念の例Bに係る第1のアダプタには番号902bが付され、第2の概念の例Bに係る第2のアダプタには番号904bが付されている。
第1及び第2のアダプタ902b、904bはそれぞれ、吸収材料を含む吸収要素を備える。本例において、第1及び第2のアダプタ902b、904bそれぞれの吸収要素は、円筒状吸収要素である。本例において、円筒状吸収要素の近位端は、当該円筒状吸収要素の中心軸線に対して斜角を構成している。他の例において、円筒状吸収要素の近位端は、当該円筒状吸収要素の中心軸線に対して斜角を構成していなくてもよい。また、第1及び第2のアダプタ902b、904bはそれぞれ、円筒状吸収要素の遠位端側に配置された基部パッドを備える。いくつかの例においては、基部パッドが省略されてもよい。
図11Aは、第1のアダプタ902bの模式斜視図である。第1のアダプタ902bは、第1の円筒状吸収要素1102を備える。第1の円筒状吸収要素1102は、第1のキャビティを規定する。
図11Aにおいて、第1の円筒状吸収要素1102の中心軸線には、番号1104が付されている。第1の円筒状吸収要素1102の近位端1106は、中心軸線1104と当該近位端1106との間の角度が90°以外の角度となるように、中心軸線に対して角度が付けられている。本明細書において、近位端1106の角度を表す表現は、近位端1106にある第1の円筒状吸収要素1102の上面の角度を表すことが意図される。例えば、近位端1106と中心軸線1104との間の鋭角は、45°であってもよい。図11Bは、第1の円筒状吸収要素1102の近位端1106の模式斜視図であって、中心軸線1104に対する近位端1106の角度を示している。
第1の円筒状吸収要素1102の内径は、第1の消耗品300を挿入可能であると同時に、適所に保持可能(例えば、第1の消耗品300が受容された第1の円筒状吸収要素1102が上下逆さにされても重力で脱落/移動しないように十分保持可能)となっている。第1の消耗品300は、当該第1の消耗品の外面と第1の円筒状吸収要素1102の内面との間の摩擦により保持される。第1の円筒状吸収要素1102は、当該第1の円筒状吸収要素1102が加熱チャンバ102に受容され、第1の消耗品300が当該第1の円筒状吸収要素1102に受容された場合に、加熱チャンバ102内で第1の消耗品300の中心が実質的に位置合わせされるように寸法規定されるとともに配置されている。これは、第1のアダプタ902bが加熱チャンバ102に受容された場合に、第1の消耗品300が挿入される開口の中心が加熱チャンバ102内で実質的に位置合わせされるように第1の円筒状吸収要素1102を配置することによって実現される。
図11Cは、第1の円筒状吸収要素1102の遠位端1106を示した第1の円筒状吸収要素1102の側断面の模式斜視拡大図である。第1のアダプタ902bは、第1の円筒状吸収要素1102の遠位端1106側に第1の基部パッド1108を備える。第1の基部パッド1108は、第1のストッパとして機能する。第1の基部パッド1108は、挿入された消耗品が当該第1の基部パッド1108を越えて動くことがないようにするものであって、代わりに、挿入された消耗品の遠位端が第1の基部パッド1108に載ることになる。第1のアダプタ902aの場合、第1の基部パッド1108は、第1のアダプタ902aが使用のため加熱チャンバ102に受容され、第1の消耗品300が第1のアダプタ902bに受容された場合に、第1の消耗品300がデバイス100から所与の量だけ突き出るように寸法規定されるとともに配置されている。
図11Dは、第2の消耗品302が挿入された第2のアダプタ904bの模式上面図及び模式側断面図である。第2のアダプタ904bは、第2の円筒状要素1110を備える。第2の円筒状要素1110は、第2のキャビティを規定する。第1の円筒状吸収要素1102及び/又は第2の円筒状吸収要素1110の吸収材料には、難燃性のメタ系アラミド材料(例えば、ノーメックス(Nomex)(登録商標))、綿、紙、他のパラ系アラミド(例えば、トワロン(Twaron)(登録商標))、耐熱性且つ強靭な合成繊維(例えば、ケブラー(Kevlar)(登録商標))等を含んでいてもよい。
第2の円筒状吸収要素1110の近位端1112は、中心軸線1114と当該近位端1112との間の角度が90°以外の角度となるように、中心軸線1114に対して角度が付けられている。例えば、近位端1112と中心軸線1114との間の鋭角は、45°であってもよい。
第2の円筒状吸収要素1110の内径は、第1の消耗品300が第1の円筒状吸収要素1102内に保持されている様子と同様に、第2の消耗品302を挿入可能であると同時に、適所に保持可能(例えば、第2の消耗品302が受容された第2の円筒状吸収要素1110が上下逆さにされても重力で脱落/移動しないように十分保持可能)となっている。第2の消耗品302は、当該第2の消耗品302の外面と第2の円筒状吸収要素1110の内面との間の摩擦により保持される。
第2の円筒状吸収要素1110は、当該第2の円筒状吸収要素1110が加熱チャンバ102に受容され、第2の消耗品302が当該第2の円筒状吸収要素1110に受容された場合に、加熱チャンバ102内で第2の消耗品302の中心が実質的に位置合わせされるように寸法規定されるとともに配置されている。これは、第2のアダプタ904bが加熱チャンバ102に受容された場合に、第2の消耗品302が挿入される開口の中心が加熱チャンバ102内で実質的に位置合わせされるように第2の円筒状吸収要素1110を配置することによって実現される。
第1のアダプタ902bと同様に、第2のアダプタ904bは、第2の円筒状吸収要素1110の遠位端1118側に第2の基部パッド1116を備える。第2の基部パッド1116は、第2のストッパとして機能する。第2の基部パッド1116は、挿入された消耗品が当該第2の基部パッド1116を越えて動くことがないようにするものであって、代わりに、挿入された消耗品の遠位端が第2の基部パッド1116に載ることになる。第2のアダプタ904aの場合、第2の基部パッド1116は、第2のアダプタ904aが使用のため加熱チャンバ102に受容され、第2の消耗品302が第2のアダプタ904bに受容された場合に、第2の消耗品302がデバイス100から実質的に所与の量(すなわち、第1のアダプタ902bの場合に第1の消耗品300が突き出るのと実質的に同じ量)だけ突き出るように寸法規定されるとともに配置されている。
したがって、第2のアダプタ904bは、第2の消耗品302が所与の量だけ突き出るように加熱チャンバ102内で第2の消耗品302の中心を位置合わせするように構成された点を除いて、第1のアダプタ902bと同様に機能する。
第1及び第2の基部パッド1108、1116は、難燃性のメタ系アラミド材料(例えば、ノーメックス(Nomex)(登録商標))、綿、紙、他のパラ系アラミド(例えば、トワロン(Twaron)(登録商標))、耐熱性且つ強靭な合成繊維(例えば、ケブラー(Kevlar)(登録商標))等を含んでいてもよい。基部パッドは、それぞれの円筒状吸収要素に一体化されていてもよいし、別個の構成要素として形成された後、組み付けられるようになっていてもよい。
上述の円筒状吸収要素の角度付き近位端は、各消耗品のより容易な挿入を可能にし得るため都合が良い。消耗品は、加熱チャンバに受容される際に円筒状吸収要素に挿入されるようになっていてもよいし、前もって挿入されていてもよい。
図11Eは、第1の消耗品300が挿入された第1のアダプタ902bの模式上面図及び模式側断面図である。図11Dと比較した場合、幅広の第1の消耗品300を収容するため、第1の円筒状吸収要素1102が第2の円筒状吸収要素1110よりも大きな内径を有し、第2のアダプタ904bの場合の第2の消耗品302と実質的に同じ量だけ、短尺の第1の消耗品300がデバイス100から突き出るように、第1の基部パッド1108が第2の基部パッド1116よりも大きいことが図11Eから分かる。
本例において、上述の基部パッドは、それぞれの遠位端全体を物理的に占有する一方で通気性を有する(空気が通過可能である)。他の例において、上述の基部パッドは、挿入された消耗品がそれ以上動かないようにする一方、中空であってもよく、また、消耗品の幅よりも小さな内径を有していてもよく、これにより消耗品の動きを禁止することが意図される。これは、遠位端での空気の通過を可能にするためである。
図11Fは、第1のアダプタ902bが加熱チャンバ102に受容されたデバイス100の模式斜視内部図である。矢印1120で示すように、第1及び第2のアダプタ902b、904bを加熱チャンバ102に挿入することができる。
いくつかの例において、第1及び第2のアダプタ902b、904bはそれぞれ、任意選択として、サセプタ(例えば、アルミニウム)を含む外ケーシングを備えていてもよい。図11Gは、任意選択としてのアルミニウム外ケーシング1122を備える第1のアダプタ902bの模式斜視図である。第2のアダプタ904bは、類似の外ケーシングを備えていてもよい。各外ケーシングは、デバイス100の加熱構成体104により与えられた変動磁場の存在下で熱を発生させることにより、各消耗品を加熱するようにしてもよい。
いくつかの例において、第1及び第2のアダプタ902b、904bはそれぞれ、任意選択として、各円筒状吸収要素の内面を覆う内側シェルを備えていてもよく、この内側シェルがサセプタを含む。図11Hは、任意選択としての内側シェル1124を備える第1のアダプタ902aの近位端1106の模式斜視図である。内側シェル1124は事実上、第1の円筒状吸収要素1102の内側に配置されたチューブである。本例において、第1のアダプタ902bの内径は、上述のように第1の消耗品300を適所に保持するようになっている。
図11Iは、任意選択としての内側シェル1124を備える第1のアダプタ902bの側断面の模式斜視図である。本例において、内側シェル1124は、円滑/均一な表面を備える。他の例において、内側シェル1124は、穿孔されていてもよい。図11Jは、第1のアダプタ902bの近位端1106の模式斜視拡大図である。本例においては、内側シェル1124が穿孔されている。
内側シェルは、アルミニウム又は別のサセプタを含んでいてもよい。第2のアダプタ904bは、第1のアダプタ902bに関して上述したものと同様の内側シェルを備えていてもよい。
第2の概念の例C
図12A~図12Hは、第2の概念の例Cに係る、第1のアダプタ及び第2のアダプタを示している。第2の概念の例Cに係る第1のアダプタには番号902cが付され、第2の概念の例Cに係る第2のアダプタには番号904cが付されている。
第1及び第2のアダプタ902c、904cはそれぞれ、波型材料により形成された円筒状要素を備える。本例において、波型材料は、波型紙である。他の例において、波型材料は、紙以外の材料であってもよい。
本例において、第1及び第2のアダプタ902c、904cはそれぞれ、円筒状要素の遠位端側に配置された基部パッドと、円筒状要素の内面を覆う内側シェルと、を備えており、この内側シェルがサセプタを含む。いくつかの例においては、基部パッドが省略されてもよい。いくつかの例においては、内側シェルが省略されてもよい。
図12Aは、第1のアダプタ902cの模式斜視図である。第1のアダプタ902cは、波型紙が形成された第1の円筒状要素1202を備える。本明細書において、波型紙(fluted paper)という用語は、例えば前後に折り曲げられて当該紙のひだ状シートを構成する連続紙シートを表すのに用いられる。言い換えると、連続紙シートは、例えば密な正弦波状パターンとして繰り返し折り曲げられている。このように折り曲げられた紙シートが第1の円筒状要素1202に形成されている。
本例において、第1の円筒状要素1202の波型紙の折り目は、加熱チャンバ102の内径よりもわずかに大きな外径を構成する。折り目は、この初期配置側に付勢されている。第1のアダプタ902cが加熱チャンバ102に受容された場合は、折り目がわずかに変形して加熱チャンバ102の内面に押し付けられるため、第1のアダプタ902cが内部に収容されるとともに適所に保持される。
図12Bは、第1のアダプタ902cの側断面の模式斜視図である。また、第1のアダプタ902cは、第1の円筒状要素1202の遠位端1206側に配置された第1の基部パッド1204を備える。第1のアダプタ902cは、使用のため第1の消耗品300を受容することが意図される。第1の円筒状要素1202は、上述の第1のキャビティを規定する。本例においては、第1の基部パッド1204が上述の第1のストッパである。第1の基部パッド1204は、挿入された消耗品が当該第1の基部パッド1204を越えて動くことがないようにするものであって、代わりに、挿入された消耗品の遠位端が第1の基部パッド1204に載ることになる。第1のアダプタ902cの場合、第1の基部パッド1204は、第1のアダプタ902cが使用のため加熱チャンバ102に受容され、第1の消耗品300が第1のアダプタ902cに受容された場合に、第1の消耗品300がデバイス100から所与の量だけ突き出るように寸法規定されるとともに配置されている。
また、第1のアダプタ902cは、第1の円筒状要素1202の内面を覆う第1の内側シェル1208を備える。他の例においては、第1の内側シェル1208が省略されてもよい。第1の円筒状要素1202及び第1の内側シェル1208は、当該第1の内側シェル1208が当該第1の円筒状要素1202の内側の適所に保持されるように寸法規定されている。いくつかの例において、内側シェル1208は、例えば適所で第1の円筒状要素1202に接着されることにより、適所に固定されていてもよい。第1の内側シェルは、アルミニウム又は別のサセプタを含んでいてもよい。他の例において、第1の内側シェルは、サセプタ以外の材料を含んでいてもよい。
第1の内側シェル1208の内径は、第1の消耗品300を挿入可能であると同時に、適所に保持可能(例えば、第1の消耗品300が受容されたアダプタ902cが上下逆さにされても重力で脱落/移動しないように十分保持可能)となっている。第1の消耗品300は、当該第1の消耗品300の外面と第1の内側シェル1208の内面との間の摩擦により保持される。第1の円筒状要素1202及び第1の内側シェル1208は、第1のアダプタ902cが加熱チャンバ102に受容され、第1の消耗品300が第1のアダプタ902cに受容された場合に、加熱チャンバ102内で第1の消耗品300の中心が実質的に位置合わせされるように寸法規定されるとともに配置されている。これは、第1のアダプタ902cが加熱チャンバ102に受容された場合に、第1の消耗品300が挿入される内側シェル1208の開口の中心が加熱チャンバ102内で実質的に位置合わせされるように第1のアダプタ902cを配置することによって実現される。本例においては、第1の円筒状要素1202及び第1の内側シェル1208が第1のキャビティを規定する。
図12Cは、第1のアダプタ902cの遠位端1206の側断面の模式斜視拡大図である。本例において、第1の内側シェル1208は、実質的に円滑/均一な表面を備える。他の例において、内側シェル1208は、穿孔されていてもよい。図12Dは、第2の概念の例Cの特定例に係る、第1のアダプタ902cの近位端1210の側断面の模式斜視拡大図である。図12Eは、第2の概念の例Cの別の特定例に係る、第1のアダプタ902cの近位端1210の側断面の模式斜視拡大図である。図12D及び図12Eに示す例においては、内側シェル1208が穿孔されている。図12Eの例において、穿孔は、図12Dの例よりも大きい。
したがって、第1の消耗品300は、使用のため加熱チャンバ102に受容された第1のアダプタ902cに受容された場合、加熱チャンバ内で中心が実質的に位置合わせされ、デバイス100から上記所与の量だけ突き出る。
図12Fは、第1のアダプタ902cが加熱チャンバ102に受容されたデバイス100の模式斜視内部図である。矢印1212で示すように、第1のアダプタ902c(及び、後述の第2のアダプタ904c)を加熱チャンバ102に挿入することができる。
図12Gは、第2の消耗品302が挿入された第2のアダプタ904cの模式上面図及び模式側断面図である。第2のアダプタ904cは、第2の消耗品302との使用が意図される。第2のアダプタ904cは、波型紙が形成された第2の円筒状要素1214を備える。他の例において、第2の円筒状要素1214は、紙以外の波型材料を含んでいてもよい。第1のアダプタ902cに関して上述したのと同様に、波型紙の折り目がわずかに変形して加熱チャンバ102の内面に押し付けられるため、第2のアダプタ904cが内部に収容されるとともに適所に保持される。
また、第2のアダプタ904cは、第2の円筒状要素1214の遠位端1218側に配置された第2の基部パッド1216を備える。第2のアダプタ904cは、使用のため第2の消耗品302を受容することが意図される。第2の円筒状要素1214は、第1のキャビティを規定する。本例においては、第2の基部パッド1216が上述の第2のストッパである。第2の基部パッド1216は、挿入された消耗品が当該第2の基部パッド1216を越えて動くことがないようにするものであって、代わりに、挿入された消耗品の遠位端が第2の基部パッド1216に載ることになる。第2のアダプタ904cの場合、第2の基部パッド1216は、第2のアダプタ904cが使用のため加熱チャンバ102に受容され、第2の消耗品302が第2のアダプタ904cに受容された場合に、第2の消耗品302がデバイス100から所与の量(すなわち、第1のアダプタ902cの場合に第1の消耗品300が突き出るのと実質的に同じ量)だけ突き出るように寸法規定されるとともに配置されている。
また、第2のアダプタ904cは、第2の円筒状要素1214の内面を覆う第2の内側シェル1218を備える。他の例においては、第2の内側シェル1218が省略されてもよい。第2の円筒状要素1214及び第2の内側シェル1218は、当該第2の内側シェル1218が当該第2の円筒状要素1214の内側の適所に保持されるように寸法規定されている。いくつかの例において、内側シェル1218は、例えば適所で第2の円筒状要素1214に接着されることにより、適所に固定されていてもよい。第2の内側シェルは、アルミニウム又は別のサセプタを含んでいてもよい。他の例において、第2の内側シェルは、サセプタ以外の材料を含んでいてもよい。
第2の内側シェル1218の内径は、第2の消耗品302を挿入可能であると同時に、適所に保持可能(例えば、第2の消耗品302が受容された第2のアダプタ902cが上下逆さにされても重力で脱落/移動しないように十分保持可能)となっている。第2の消耗品302は、当該第2の消耗品302の外面と第2の内側シェル1218の内面との間の摩擦により保持される。第2の円筒状要素1214及び第2の内側シェル1218は、第2のアダプタ904cが加熱チャンバ102に受容され、第2の消耗品302が第2のアダプタ904cに受容された場合に、加熱チャンバ102内で第2の消耗品302の中心が実質的に位置合わせされるように寸法規定されるとともに配置されている。これは、第2のアダプタ904cが加熱チャンバ102に受容された場合に、第2の消耗品302が挿入される第2の内側シェル1218の開口の中心が加熱チャンバ102内で実質的に位置合わせされるように第2のアダプタ904cを配置することによって実現される。本例においては、第2の円筒状要素1214及び第2の内側シェル1218が第2のキャビティを規定する。
第2の内側シェル1218は、第1のアダプタ902cの第1の内側シェル1208に関して上述した通り、実質的に円滑/均一な表面又は穿孔表面を備えていてもよい。
したがって、第2の消耗品302は、使用のため加熱チャンバ102に受容された第2のアダプタ904cに受容された場合、加熱チャンバ内で中心が実質的に位置合わせされ、デバイス100から上記所与の量だけ突き出る。
図12Hは、第1の消耗品300が挿入された第1のアダプタ902cの模式上面図及び模式側断面図である。図12G及び図12Hから、第1のアダプタ902cにおける短尺の第1の消耗品300と比較して、第2の基部パッド1216の寸法及び/又は位置により、長尺の第2の消耗品302が第2のアダプタ904cのより深くに挿入されることが分かる。さらに、各消耗品の幅に応じて内側シェルの直径が異なることも分かる。
第2の概念の例D
図13A~図13Dは、第2の概念の例Dに係る、第1のアダプタ及び第2のアダプタを示している。第2の概念の例Dに係る第1のアダプタには番号902dが付され、第2の概念の例Dに係る第2のアダプタには番号904dが付されている。
第1及び第2のアダプタ902d、904dはそれぞれ、各消耗品を受容するシースを備え、シースがプラスチック又はボール紙を含む。他の例において、シースは、プラスチック以外の材料及びボール紙以外の材料を含んでいてもよい。シースは、各アダプタの近位端から各アダプタの遠位端に向かって、各アダプタの長さの一部で下方に延びる複数のスリットを含む。他の例においては、シースがスリットを含んでいなくてもよい。
図13Aは、第1のアダプタ902dの模式斜視図である。図13Aの例において、第1のアダプタ902dは、プラスチックを含む第1のシース1302を備える。他の例においては、第1のシース1302がボール紙を含んでいてもよい。
第1のシース1302は、一対のスリット1304を含む。一対のスリット1304は、第1のアダプタ902dの長さの一部で下方に延びている。一対のスリット1304は、第1のアダプタ902dの近位端1306から(近位端1306を起点として)第1のアダプタ902dの遠位端1308に向かって延びている。
第1のシース1302の開口は、(例えば、消耗品の挿入による)実質的な力が近位端1306に印加されていない初期配置において最小である。第1のアダプタ902dは、第1の消耗品300を受容することが意図される。初期配置における開口のサイズは、第1の消耗品300の幅よりもわずかに小さい。開口は、初期配置側に付勢されている。第1の消耗品300が挿入されると、一対のスリット1304によって可能になるように、開口のサイズが大きくなる。付勢により、開口(及び、一対のスリット1304に沿った第1のシース1302の他の部分)が第1の消耗品300の内方に押し込まれ、これを適所に保持する。
第1のアダプタ902dが加熱チャンバ102に受容され、第1の消耗品300が第1のアダプタ902dに受容された場合、第1の消耗品300は、加熱チャンバ102と中心が位置合わせされるように、第1のアダプタ902dに保持される。これは、第1のアダプタ902dが加熱チャンバ102に受容された場合に、第1のシース1302の開口の中心が加熱チャンバ102と位置合わせされるような第1のアダプタ902dの構成及び寸法規定によって実現される。
第1のシース1302は、第1の消耗品300がデバイス100から所与の量だけ突き出るような長さを有し、加熱チャンバ102に受容されるように構成されている。例えば、第1のシース1302は、第1の消耗品300がデバイス100から所与の量だけ突き出るように、加熱チャンバ102内の特定の深さまで受容されるように構成されていてもよい。例えば、加熱チャンバ102は、第1のシース1302が挿入され得る深さを決定する1つ又は複数の物理的構造を含んでいてもよい。
したがって、第1のアダプタ902dは、当該第1のアダプタ902dが加熱チャンバ102に受容され、第1の消耗品300が当該第1のアダプタ902dに受容された場合、加熱チャンバ内で第1の消耗品300の中心が位置合わせされ、第1の消耗品300がデバイス100から所与の量だけ突き出るように構成されている。
図13Aに示すように、第1のアダプタ902dの近位端1306は、消耗品の容易な挿入を可能にするため、フレア状となっていてもよい。図13Bは、第1の消耗品300が挿入された第1のアダプタ902dの模式斜視図である。
図13Cは、第2のアダプタ904dの模式斜視図である。図13Aの例において、第2のアダプタ904dは、ボール紙を含む第2のシース1310を備える。他の例においては、第2のシース1310がプラスチックを含んでいてもよい。第1及び第2のシース1302、1310は、互いに同じ材料を含んでいてもよいし、異なる材料を含んでいてもよい。
第2のシース1310は、一対のスリット1312を含む。スリット1312は、第1のシース1302に関して上述したのと同様に配置されている。第2のシース1310の開口は、(例えば、消耗品の挿入による)実質的な力が近位端1314に印加されていない初期配置において最小である。第2のアダプタ904dは、第2の消耗品302を受容することが意図される。初期配置における開口のサイズは、第2の消耗品302の幅よりもわずかに小さい。開口は、初期配置側に付勢されている。第2の消耗品302が挿入されると、一対のスリット1312によって可能になるように、開口のサイズが大きくなる。付勢により、開口(及び、一対のスリット1312に沿った第2のシース1310の他の部分)が第2の消耗品302の内方に押し込まれ、これを適所に保持する。
第2のアダプタ904dが加熱チャンバ102に受容され、第2の消耗品302が第2のアダプタ904dに受容された場合、第2の消耗品302は、加熱チャンバ102と中心が位置合わせされるように、第2のアダプタ904dに保持される。これは、第1のアダプタ902dに関して上述したのと同様に実現される。
第2のシース1310は、第2の消耗品300がデバイス100から所与の量だけ突き出るような長さを有し、加熱チャンバ102に受容されるように構成されている。例えば、第2のシース1310は、これを実現するため、第1のシース1302に関して上述したように構成されていてもよい。
したがって、第2のアダプタ904dは、当該第2のアダプタ904dが加熱チャンバ102に受容され、第2の消耗品302が当該第2のアダプタ904dに受容された場合、加熱チャンバ内で第2の消耗品302の中心が位置合わせされ、第2の消耗品302がデバイス100から所与の量だけ突き出るように構成されている。言い換えると、第2の消耗品302は、第1のアダプタ902dの場合に第1の消耗品300がデバイス100から突き出るのと実質的に同じ量だけ突き出る。図13Dは、第2の消耗品302が挿入された第2のアダプタ904dの模式斜視図である。
第3の概念
図14は、第3の概念に係る、デバイス100の模式的な略図である。図14において、番号202は、デバイス100の近位端を示し、番号204は、デバイス100の遠位端を示す。
図14には、デバイス100の一部となり得るすべての構成要素を示しているわけではない。本概念において、加熱チャンバ102は、エアロゾル生成材料を含む消耗品を受容するためのものである。また、本概念において、デバイス100は、加熱チャンバ102に取り外し可能に受容されるアダプタ1402を備える。本概念において、加熱チャンバは、アダプタが当該加熱チャンバに受容されていない場合に第1のサイズを有する第1の消耗品を受容するとともに、アダプタが当該加熱チャンバに受容された場合に第1のサイズとは異なる第2のサイズを有する第2の消耗品を受容するように構成されている。
本概念において、デバイス100は、アダプタ1402を備える。アダプタ1402は、加熱チャンバ102に取り外し可能に受容される。本概念において、加熱チャンバ102は、アダプタ1402が当該加熱チャンバ102に受容されていない場合に第1の消耗品300を受容するように構成され、アダプタ1402は、当該アダプタ1402がレセプタクルに受容された場合に第2の消耗品302を受容するように、加熱チャンバ102を適応させるように構成されている。アダプタ1402は、第2の消耗品302を適所に保持するように構成された保持要素を備える。いくつかの例においては、保持要素が省略されてもよい。
本概念において、加熱チャンバ102は、当該加熱チャンバ102内で中心が位置合わせされた場合の第1の消耗品300を収容するように寸法規定されている。これは、第1の消耗品300が加熱チャンバ102に受容され、アダプタ1402が加熱チャンバ102に受容されていない場合(すなわち、アダプタ1402を伴わない使用の意図で第1の消耗品300が加熱チャンバ102に受容された場合)、加熱チャンバ102内で第1の消耗品300の中心が実質的に位置合わせされることを意味する。これは、第1の消耗品300が受容された場合に中心が実質的に位置合わせされる好適な物理的構成の加熱チャンバ102を提供することによって実現される。
加熱チャンバ102は、第1の消耗品300が遠位端204に向かって越える動きを禁止する第1のストッパ1404を近位端202から第1の距離に備える。いくつかの例において、加熱チャンバ102は、第1の消耗品300がそれ以上進み得ないように、近位端202から第1の距離で終端する。これらの例においては、例えば加熱チャンバの終端位置に空気流構造(通路、孔等)が設けられていてもよい。他の例においては、第1の消耗品300が越える動きを禁止するレッジ等のストッパが設けられていてもよい。これは、第1の消耗品300が加熱チャンバ102に受容され、アダプタ1402が加熱チャンバ102に受容されていない場合に、第1の消耗品300がデバイス100の近位端202から所与の量だけ突き出ることを意味する。
第2の消耗品302は、デバイス100での使用のため、加熱チャンバ102に受容されたアダプタ1402に挿入される。アダプタ1402が挿入された後に第2の消耗品302が挿入されるようになっていてもよいし、その逆もまた同様である。
アダプタ1402は、第2の消耗品302を受容するアダプタキャビティを含む。アダプタキャビティは、アダプタ1402が加熱チャンバ102に受容された場合に、加熱チャンバ102内で中心が位置合わせされる。これは、アダプタ1402及び第2の消耗品302が加熱チャンバ102に受容された場合に、加熱チャンバ内で第2の消耗品302の中心が実質的に位置合わせされることを意味する。さらに、アダプタ1402は、当該アダプタ1402が加熱チャンバ102に受容された場合に、近位端202から第1の距離とは異なる第2の距離にある第2のストッパ(図示せず)を備える。第2のストッパは、第2の消耗品302が遠位端204に向かって当該第2のストッパを越える動きを禁止するためのものである。第2の距離は、第2の消耗品302がデバイス100の近位端202から実質的に所与の量だけ突き出るようになっている。言い換えると、アダプタ1402が第2の消耗品302と併せて用いられる場合、第2の消耗品302は、第1の消耗品300と同じ量だけ突き出る。
図15Aは、アダプタ1402の一例の側断面の模式斜視図である。本例において、アダプタ1402は、チューブ1502を備える。チューブ1502は、第2の消耗品302を収容することが意図される。
また、本例において、アダプタ1402は、チューブ1502の近位端1506に取り付けられた保持要素1504を備える。保持要素1504は、第2の消耗品302を適所に保持するように構成されている。
本例において、保持要素1504は、初期配置において初期サイズの間隙を規定する複数の弾性アーム1504aを備える。初期サイズの間隙は、第2の消耗品302の幅よりも小さい。弾性アーム1504aは、初期配置側に付勢されている。初期配置は、(例えば、消耗品の挿入による)実質的な力が弾性アーム1504aに印加されていない場合に実現される配置である。
第2の消耗品302が挿入されると、弾性アーム1504aに力が印加され、付勢に対する移動によって間隙のサイズが大きくなる。これにより、第2の消耗品302が収容され得る。付勢により、弾性アーム1504aは、第2の消耗品302を押して適所に保持する。アダプタ1402は、当該アダプタ1402が加熱チャンバ102に受容された場合に、間隙の中心が加熱チャンバ102と位置合わせされるように構成されるとともに寸法規定されている。これにより、第2の消耗品302がアダプタ1402に受容され、アダプタ1402が加熱チャンバ102に受容された場合に、加熱チャンバ102内で第2の消耗品302の中心が位置合わせされ得る。
図15Bは、保持要素1504及びチューブ1502の近位端1506の模式斜視図である。保持要素1504は、チューブ1502の近位端1506に取り付けられるように構成されたクリップ1505を備える。本例において、保持要素1504は、チューブ1502の近位端から取り外し可能である。例えば、ユーザは、クリップ1505を使用して、保持要素1504をチューブ1502の近位端1506に取り付ける。ユーザは、クリップ1505を解除(例えば、手動解除)することにより、チューブ1502の近位端1506から保持要素1504を取り外す。他の例において、保持要素1504は、チューブ1502と一体的に形成されていてもよい。いくつかの例においては、保持要素1504が省略されてもよい。保持要素1504は、弾性アーム1504a及びクリップ1504bの構成に適した材料を含んでいてもよい。例えば、保持要素1504は、ポリマー材料により成型されていてもよい。
アダプタ1402は、当該アダプタ1402が加熱チャンバ102に受容され、第2の消耗品302が当該アダプタ1402に受容された場合、第2の消耗品がデバイス100から所与の量(すなわち、第1の消耗品300が突き出るのと同じ量)だけ突き出るように構成されている。
これを実現するため、いくつかの例において、アダプタ1402は、(第2の消耗品302よりも幅広の)第1の消耗品300が挿入され得るよりも深く、加熱チャンバ102に挿入可能であってもよい。この大きな深さは、長尺の第2の消耗品302が同じ量だけ突き出るようにするものであってもよい。例えば、加熱チャンバ102は、第1の消耗品300が加熱チャンバ102の特定の点を越えて移動することを禁止する一方、アダプタ1402を特定点よりも深く挿入可能とする物理的構造(ストッパ等)を含んでいてもよい。
本明細書において、所与の消耗品がデバイス100から突き出る量は、ハウジング114又は上述のアダプタ等のその他任意の要素により覆われていない当該所与の消耗品の量(例えば、長さ)である。このため、いくつかの例において、アダプタ1402は、第1の消耗品と同じ深さまで挿入されるようになっていてもよいが、一方で、意図する挿入の場合に加熱チャンバ102から突き出て、近位端側で第2の消耗品302の一部を覆うことにより、第2の消耗品302が所与の量だけ突き出るようにしてもよい。
図15Cは、デバイス100の模式側断面図である。矢印1508で示すように、アダプタ1402を加熱チャンバ102に挿入することができる。チューブ1502は、サセプタ(例えば、アルミニウム)を含んでいてもよく、また、例えば加熱構成体104により生成された変動磁場の存在下でエアロゾル生成材料を加熱する熱を発生させるようにしてもよい。
上記例は、本発明の説明に役立つ実例として理解されるものとする。本発明の他の例も考えられる。任意の一例に関して記載の任意の特徴は、単独又は他の記載特徴との組み合わせにて使用可能であり、また、上記例のその他いずれか又はその任意の組み合わせの1つ又は複数の特徴との組み合わせにて使用可能であることが了解されるものとする。さらに、本発明の範囲から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲に規定の上述していない同等物及び改良も採用可能である。

Claims (33)

  1. 消耗品に含まれるエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスであって、
    エアロゾル生成材料を含む消耗品を受容するレセプタクルと、
    前記レセプタクルに受容されるアダプタであり、サイズが異なる複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ受容するように、前記レセプタクルを適応させるように構成された、アダプタと
    を備える、不燃性エアロゾル供給デバイス。
  2. 前記アダプタが、前記アダプタのアダプタ近位端で始まり、アダプタ遠位端に向かって延びる第1の円筒状本体を備え、前記アダプタ近位端が、使用時、前記アダプタが前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口に最も近い前記アダプタの端部であり、前記アダプタ遠位端が、使用時、前記アダプタが前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合の前記ユーザの口から最も遠い前記アダプタの端部であり、
    前記第1の円筒状本体が、前記複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ保持するように構成された保持要素を備える、請求項1に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  3. 前記保持要素が、前記第1の円筒状本体から、前記第1の円筒状本体により規定されたキャビティに延入した2つ以上の弾性突起を備え、前記弾性突起が、その間に前記複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ収容及び保持するように変形可能である、請求項2に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  4. 前記2つ以上の弾性突起が、前記アダプタの前記アダプタ近位端側に設けられ、互いに円周方向に配置されている、請求項3に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  5. 前記第1の円筒状本体が、円筒状に形成された波型材料を含み、前記波型材料が、前記保持要素として機能する、請求項2に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  6. 前記保持要素が、前記第1の円筒状本体から、前記第1の円筒状本体により規定されたキャビティに延入した複数の弾性フィンガを備え、前記弾性フィンガが、前記複数の消耗品を一度に1つずつ適所に収容及び保持するように変形可能である、請求項2に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  7. 前記アダプタが、前記アダプタのアダプタ遠位端側に配置され、前記複数の消耗品のうちの第1の所与のサイズの第1の消耗品が前記アダプタ遠位端の方向に越える動きを禁止するとともに、前記複数の消耗品のうちの第2の所与のサイズの第2の消耗品が前記アダプタ遠位端の方向に越える動きを可能にするように寸法規定された第1のストッパを備え、
    アダプタ近位端が、使用時、前記アダプタが前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口に最も近い前記アダプタの端部であり、前記アダプタ遠位端が、使用時、前記アダプタが前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合の前記ユーザの口から最も遠い前記アダプタの端部である、請求項1~6のいずれか一項に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  8. 前記アダプタが、前記第1のストッパよりも前記アダプタ遠位端に近く配置され、前記第2の消耗品が前記アダプタ遠位端の方向に越える動きを禁止するように寸法規定された第2のストッパを備える、請求項7に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  9. 前記アダプタが、前記複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ受容するチューブを備え、
    前記チューブが、
    前記チューブの近位端側に形成され、前記複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ適所に保持する第1の保持構造と、
    前記チューブの遠位端側に形成され、前記複数の消耗品それぞれを一度に1つずつ適所に保持する第2の保持構造と
    を含み、
    前記チューブの前記近位端が、使用時、前記アダプタが前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口に最も近い端部であり、前記チューブの前記遠位端が、使用時、前記アダプタが前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合の前記ユーザの口から最も遠い端部である、請求項1に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  10. 前記第1の保持構造及び前記第2の保持構造がそれぞれ、その間に第1の消耗品及び第2の消耗品を一度に1つずつ適所に収容及び保持するように変形可能な2つ以上の弾性突起を備える、請求項9に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  11. 前記2つ以上の弾性突起が、前記チューブから、前記チューブにより規定されたキャビティに延入し、互いに円周方向に配置された、請求項10に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  12. 消耗品中のエアロゾル生成材料を加熱して、前記エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させる不燃性エアロゾル供給デバイスであって、
    複数のアダプタそれぞれを一度に1つずつ選択的に受容するレセプタクルと、
    一度に1つずつ前記レセプタクルに受容される前記複数のアダプタと、
    を備え、
    前記複数のアダプタがそれぞれ、サイズが異なる複数の消耗品から、エアロゾル生成材料をそれぞれ含む各消耗品を一度に1つずつ受容するように、前記レセプタクルを適応させるように構成された、不燃性エアロゾル供給デバイス。
  13. 前記複数のアダプタが、第1のアダプタ及び第2のアダプタを含み、
    前記第1のアダプタが、
    前記複数の消耗品のうちの第1の消耗品を収容するように構成され、前記第1のアダプタの第1のアダプタ遠位端側の第1の終端深さで終端する第1の管状部であり、前記第1のアダプタの前記第1のアダプタ遠位端が、使用時、前記第1のアダプタが前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口から最も遠い端部である、第1の管状部と、
    前記第1のアダプタの第1のアダプタ近位端側に設けられ、第1の幅を有する前記第1の消耗品を適所に保持するように構成された第1の保持要素であり、前記第1のアダプタ近位端が、使用時、前記第1のアダプタが前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合の前記ユーザの口に最も近い前記第1のアダプタの端部である、第1の保持要素と
    を備え、
    前記第2のアダプタが、
    前記複数の消耗品のうちの第2の消耗品を収容するように構成され、前記第2のアダプタの第2のアダプタ遠位端側の第2の終端深さで終端する第2の管状部であり、前記第2のアダプタの前記第2のアダプタ遠位端が、使用時、前記第2のアダプタが前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合の前記ユーザの口から最も遠い端部である、第2の管状部と、
    前記第2のアダプタの第2のアダプタ近位端側に設けられ、第2の幅を有する前記第2の消耗品を適所に保持するように構成された第2の保持要素であり、前記第2のアダプタ近位端が、使用時、前記第2のアダプタが前記レセプタクルに受容されている当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合の前記ユーザの口に最も近い前記第2のアダプタの端部である、第2の保持要素と
    を備える、請求項12に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  14. 前記複数のアダプタがそれぞれ、1つ又は複数のチャネルを備え、前記1つ又は複数のチャネルそれぞれに弾性リングが存在し
    前記アダプタのうちの所与のアダプタが前記レセプタクルに受容された場合に、前記所与のアダプタに対応する1つ又は複数の弾性リングを介して、前記所与のアダプタと前記レセプタクルとの間にシールが形成された、請求項12又は13に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  15. 当該不燃性エアロゾル供給デバイスが、磁場生成器を備え、
    第1の管状部及び第2の管状部がそれぞれ、各管状部の長さにまたがるサセプタ要素を備え
    前記サセプタ要素が、前記磁場生成器により生成された変動磁場の侵入に応答して、熱を発生させるように構成された、請求項13又は請求項13に従属する場合の請求項14に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  16. 当該不燃性エアロゾル供給デバイスが、ハウジングを備え、
    第1のアダプタ及び第2のアダプタがそれぞれタブを備え、前記タブは、一部が前記ハウジングから外方に突き出てユーザによる対応の前記アダプタの操作を可能にするように、前記ハウジングのスロットに嵌入するように構成されている、請求項13~15のいずれか一項に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  17. 前記複数のアダプタがそれぞれ、吸収材料を含む吸収要素を備える、請求項12に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  18. 前記吸収要素が、円筒状吸収要素であり、
    前記円筒状吸収要素の近位端が、前記円筒状吸収要素の中心軸線に対して斜角を構成し、前記円筒状吸収要素の前記近位端が、使用時、前記円筒状吸収要素が前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口に最も近い端部である、請求項17に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  19. 前記吸収要素が、円筒状吸収要素であり、
    前記アダプタがそれぞれ、前記円筒状吸収要素の遠位端側に配置された基部パッドを備え、前記円筒状吸収要素の前記遠位端が、使用時、前記円筒状吸収要素が前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口から最も遠い端部である、請求項17又は18に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  20. 前記複数のアダプタがそれぞれ、サセプタを含む外側ケーシングを備える、請求項17~19のいずれか一項に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  21. 前記吸収要素が、円筒状吸収要素であり、
    前記複数のアダプタがそれぞれ、前記円筒状吸収要素の内面を覆う内側シェルを備え、前記内側シェルが、サセプタを含む、請求項17~19のいずれか一項に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  22. 前記複数のアダプタがそれぞれ、波型材料により形成された円筒状要素を備える、請求項12に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  23. 前記複数のアダプタがそれぞれ、前記円筒状要素の遠位端側に配置された基部パッドを備え、前記円筒状要素の前記遠位端が、使用時、前記円筒状要素が前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口から最も遠い端部である、請求項22に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  24. 前記複数のアダプタがそれぞれ、前記円筒状要素の内面を覆う内側シェルを備え、前記内側シェルが、サセプタを含む、請求項22又は23に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  25. 前記複数のアダプタがそれぞれ、前記複数の消耗品それぞれを受容するシースを備え、前記シースが、プラスチック又はボール紙を含む、請求項12に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  26. 前記シースが複数のスリットを備え、前記スリットは、対応の前記アダプタの近位端から対応の前記アダプタの遠位端に向かって、対応の前記アダプタの長さの一部で下方に延びており、
    前記対応の前記アダプタの前記近位端が、使用時、前記対応の前記アダプタが前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口に最も近い端部であり、
    前記対応の前記アダプタの前記遠位端が、使用時、前記対応の前記アダプタが前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口から最も遠い端部である、請求項25に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  27. 前記複数のアダプタがそれぞれ、前記複数の消耗品それぞれを加熱する加熱要素を備える、請求項12~26のいずれか一項に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  28. 前記複数のアダプタが、前記複数の消耗品のうちの第1の消耗品を受容する第1のアダプタ及び前記複数の消耗品のうちの第2の消耗品を受容する第2のアダプタを含み、
    前記第1のアダプタが、前記第1の消耗品を受容する第1のキャビティを含み、前記第1のキャビティが、前記第1のアダプタが前記レセプタクルに受容された場合に、前記レセプタクル内で中心が位置合わせされ、
    前記第1のアダプタが、前記第1のアダプタが前記レセプタクルに受容された場合に、当該不燃性エアロゾル供給デバイスの近位端から第1の距離にある第1のストッパを備え、前記第1のストッパが、前記第1の消耗品が当該不燃性エアロゾル供給デバイスの遠位端に向かって越える動きを禁止するためのものであり、
    前記第2のアダプタが、前記第2の消耗品を受容する第2のキャビティを含み、前記第2のキャビティが、前記第2のアダプタが前記レセプタクルに受容された場合に、前記レセプタクル内で中心が位置合わせされ、
    前記第2のアダプタが、前記第2のアダプタが前記レセプタクルに受容された場合に、当該不燃性エアロゾル供給デバイスの近位端から前記第1の距離とは異なる第2の距離にある第2のストッパを備え、前記第2のストッパが、前記第2の消耗品が当該不燃性エアロゾル供給デバイスの前記遠位端に向かって越える動きを禁止するためのものであり、
    当該不燃性エアロゾル供給デバイスの前記近位端が、使用時、当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口に最も近い端部であり、
    当該不燃性エアロゾル供給デバイスの前記遠位端が、使用時、当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合の前記ユーザの口から最も遠い端部である、請求項12~27のいずれか一項に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  29. 請求項28に記載の不燃性エアロゾル供給デバイスと、
    エアロゾル生成材料を含み、第1の消耗品長さ及び第1の消耗品幅を有する第1の消耗品と、
    エアロゾル生成材料を含み、前記第1の消耗品長さとは異なる第2の消耗品長さ及び前記第1の消耗品幅とは異なる第2の消耗品幅を有する第2の消耗品と
    を備える不燃性エアロゾル供給システムであって、
    前記第1の消耗品が前記第1のアダプタに受容され、前記第1のアダプタが前記レセプタクルに受容された場合に、前記第1の消耗品が、前記レセプタクル内で中心が位置合わせされ、前記不燃性エアロゾル供給デバイスの近位端から所与の量だけ突き出ており、
    前記第2の消耗品が前記第2のアダプタに受容され、前記第2のアダプタが前記レセプタクルに受容された場合に、前記第2の消耗品が、前記レセプタクル内で中心が位置合わせされ、前記不燃性エアロゾル供給デバイスの前記近位端から前記所与の量だけ突き出る、不燃性エアロゾル供給システム。
  30. 消耗品中のエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成する不燃性エアロゾル供給デバイスであって、
    エアロゾル生成材料を含む消耗品を受容するレセプタクルと、
    前記レセプタクルに取り外し可能に受容されるアダプタと
    を備え、
    前記レセプタクルが、前記アダプタが前記レセプタクルに受容されていない場合に第1のサイズを有する第1の消耗品を受容するように構成され、前記アダプタが、前記レセプタクルに受容された場合に前記第1のサイズとは異なる第2のサイズを有する第2の消耗品を受容するように、前記レセプタクルを適応させるように構成され、
    前記アダプタが、前記第2の消耗品を適所に保持するように構成された保持要素を備える、不燃性エアロゾル供給デバイス。
  31. 前記アダプタが、チューブを備える、請求項30に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  32. 前記保持要素が、チューブの近位端に取り付けられ、前記チューブの前記近位端が、使用時、前記アダプタが前記レセプタクルに受容されている間に当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口に最も近い端部である、請求項30又は31に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
  33. 前記レセプタクルが、前記第1の消耗品が前記レセプタクル内で中心が位置合わせされた場合に前記第1の消耗品を収容するように寸法規定され、
    前記レセプタクルが、当該不燃性エアロゾル供給デバイスの近位端から第1の距離において、前記第1の消耗品が当該不燃性エアロゾル供給デバイスの遠位端に向かって越える動きを禁止する第1のストッパを備え、
    前記アダプタが、前記第2の消耗品を受容するアダプタキャビティを含み、前記アダプタキャビティが、前記アダプタが前記レセプタクルに受容された場合に、前記レセプタクル内で中心が位置合わせされ、
    前記アダプタが、前記アダプタが前記レセプタクルに受容された場合に、当該不燃性エアロゾル供給デバイスの前記近位端から前記第1の距離とは異なる第2の距離にある第2のストッパを備え、前記第2のストッパが、前記第2の消耗品が当該不燃性エアロゾル供給デバイスの前記遠位端に向かって越える動きを禁止するためのものであり、
    当該不燃性エアロゾル供給デバイスの前記近位端が、使用時、当該不燃性エアロゾル供給デバイスが供給するエアロゾルを吸引する場合のユーザの口に最も近い端部である、請求項30~32のいずれか一項に記載の不燃性エアロゾル供給デバイス。
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