JP2024504542A - Bcl-2阻害剤としてのスルホニルベンズアミド誘導体 - Google Patents

Bcl-2阻害剤としてのスルホニルベンズアミド誘導体 Download PDF

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Abstract

本開示は式Iを有する化合物、及びその薬学的に許容される塩と溶媒和物を提供し、ここで、変数は、本明細書に記載のように定義される。本開示は、Bcl-2タンパク質、特にBcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V阻害に応答する疾患、障害又は病状を処置するための式Iの化合物をさらに提供した。JPEG2024504542000275.jpg76143

Description

本開示は、Bcl-2タンパク質阻害剤及び疾患、障害又は病状を処置する治療方法を提供し、ここで、Bcl-2タンパク質の阻害に有益である。
アポトーシス、即ちプログラム細胞死のプロセスは、組織恒常性を維持するための重要な生物学的プロセスである。アポトーシスの哺乳動物における初期胚発生の調節は、研究によって示されている。生命の後期において、細胞死は、デフォルトメカニズムであり、このようなメカニズムにより、潜在的に危険な細胞、例えば、癌性欠陥を持つ細胞が除去される。現在、いくつかのアポトーシス経路が知られている。主なアポトーシス経路の一つは、Bcl-2ファミリータンパク質に関し、該ファミリータンパク質は、アポトーシスのミトコンドリア(「内因性」とも呼ばれる)経路の鍵となる調節剤である。DanialとKorsmeyer,Cell 116:205-219 (2004)を参照されたい。構造相同ドメインBH1、BH2、BH3及びBH4は、Bcl-2ファミリータンパク質の特徴である。Bcl-2ファミリータンパク質は、各タンパク質に含まれる相同ドメインの数及び該タンパク質の生物学的活性(即ち、アポトーシス促進機能を有するか又は抗アポトーシス機能を有するか)に応じて、三つのサブファミリーにさらに分類され得る。
Bcl-2タンパク質の第1のサブグループは、四つの相同ドメイン(即ち、BH1、BH2、BH3及びBH4)の全てを有するタンパク質を含む。このようなタンパク質の一般的な効果は、抗アポトーシス効果であり、即ち、細胞が細胞死プロセスを開始するのを阻止することである。Bcl-2、Bcl-w、Bcl-xL、Mcl-1及びBfl-1/A1などのタンパク質は、該第1のサブグループのメンバーである。Bcl-2タンパク質の第2のサブグループに属するタンパク質は、三つの相同ドメインBH1、BH2及びBH3を含み、アポトーシス促進効果を有する。該第2のサブグループの二つの主な代表的タンパク質は、BaxとBakである。Bcl-2タンパク質の第3のサブグループは、BH3ドメインのみを含むタンパク質で構成され、該サブグループのメンバーは、通常、「BH3のみを含むタンパク質(BH3-only protein)」と呼ばれる。細胞に対するそれらの生物学的効果は、アポトーシス促進効果である。Bim、Bid、Bad、Bik、Noxa、Hrk、Bmf及びPumaは、該第3のサブファミリータンパク質の例である。Bcl-2ファミリータンパク質が細胞死を調節する正確なメカニズムは、まだ完全には明らかではない。Bcl-2ファミリータンパク質による細胞死の調節についての一仮説では、BH3のみを含むタンパク質は、その調節機能に応じて、「活性化剤」(例えば、BimとBidタンパク質)又は「増感剤」(例えば、Bad、Bik、Noxa、Hrk、Bmf及びPumaタンパク質)にさらに分類される。
組織恒常性を維持する鍵となる一つは、細胞のBcl-2タンパク質の三つのサブグループの間において相互作用のバランスを実現することである。研究により、Bcl-2ファミリータンパク質のアポトーシス促進サブグループと抗アポトーシスサブグループが相互作用して、細胞がプログラム細胞死を経験することを可能にするメカニズムが解明された。細胞において、細胞内又は細胞外シグナルを受信した後、BH3のみを含むタンパク質の翻訳後又は転写活性化が起こる。BH3のみを含むタンパク質は、アポトーシスカスケードの主なインデューサーであり、該カスケードに含まれる一つのステップは、細胞ミトコンドリア膜におけるアポトーシス促進性タンパク質BaxとBakの活性化である。ミトコンドリア膜上に既に固着しているか又は該膜に移動しているBax及び/又はBakを活性化した後、Bax及び/又はBakは、オリゴマー化して、ミトコンドリア外膜透過(MOMP)、シトクロムCの解放及びエフェクターカスパーゼの下流での活性化を引き起こし、最終的にアポトーシスを引き起こす。いくつかの研究者の仮定によると、BH3のみを含むタンパク質、例えば、Puma、Bim、Bidは、アポトーシス促進タンパク質BaxとBakに直接結合してMOMPを開始するため、「活性化剤」である一方、BH3のみを含む他のタンパク質、例えば、Bad、Bik及びNoxaは、「増感剤」であり、抗アポトーシスタンパク質、例えば、Bcl-2、Bcl-xL、Bcl-w、Mcl-1への結合によって、BaxとBakのオリゴマー化を間接的に誘導し、「活性化剤」、即ちBH3のみを含むタンパク質を置換し「解放」し、該BH3のみを含むタンパク質は、その後に、アポトーシス促進タンパク質、例えば、Bax、Bakに結合しそれを活性化して、細胞死を誘導する。他の研究によると、抗アポトーシスタンパク質がBaxとBakに直接結合し又はキレートし、且つBH3のみを含む全てのタンパク質が抗アポトーシスタンパク質、例えば、Bcl-2、Bcl-xL、Bcl-w、Mcl-1に結合することによりこのような相互作用を調節することによって、BaxとBakを解放する。AdamsとCory,Oncogene 26:1324-1337 (2007)、及びWillisら,Science 315:856-859 (2007)を参照されたい。抗アポトーシスBcl-2ファミリータンパク質とアポトーシス促進Bcl-2ファミリータンパク質によるアポトーシス調節の正確な相互作用が未だ研究中であるが、BH3のみを含むタンパク質と抗アポトーシスBcl-2ファミリータンパク質との結合を阻害する化合物がアポトーシスを促進することを示す数多くの科学的証拠が存在している。
アポトーシス経路の調節不全は、数多くの重要な疾患、例えば、アルツハイマー病のような神経変性病状(上方制御されたアポトーシス)、及び自己免疫疾患及び血栓形成促進性病状のような増殖性疾患(下方制御されたアポトーシス)の病理学に関する。
下方制御されたアポトーシス(且つより具体的には、Bcl-2ファミリータンパク質)は、癌性悪性腫瘍の発症に関与し得る。例えば、研究によると、抗アポトーシスタンパク質Bcl-2とBcl-xLは、多くの癌細胞タイプにおいて過剰発現する。Zhang,Nature Reviews Drug Discovery 1:101 (2002)、Kirkinら,Biochimica et Biophysica Acta 1644:229-249 (2004)、及びAmundsonら,Cancer Research 60:6101-6110 (2000)を参照されたい。このような調節不全の効果は、改変細胞が生存することであり、そうでない場合、これらの細胞は正常な条件下でアポトーシスを経験することになる。増殖の調節不全に関連するこれらの欠陥の繰り返しは、癌性進化の出発点であると考えられている。また、研究により、BH3のみを含むタンパク質は、罹患動物で発現されると腫瘍阻害剤として働き得ることが明らかになっている。
これらの知見により、癌を標的とする薬剤開発における新たなポリシーの登場が可能となった。BH3のみを含むタンパク質の効果を模倣し得る小分子が細胞に進入し、抗アポトーシスタンパク質の過剰発現を克服することができれば、アポトーシスプロセスをリセットすることができる。このようなポリシーの優位性は、通常、アポトーシス調節不全(異常生存)によって引き起こされる薬剤耐性の問題を緩和し得ることである。癌におけるBcl-2とBcl-Xを標的として、癌細胞の感受性を回復させ、アポトーシスに対する癌細胞の耐性を克服する治療ポリシーが概説されている。Adamsら,Science 281:1322 (1998)、及びReed, Adv.Pharmacol.41:501 (1997)、Reedら,J.Cell.Biochem.60:23 (1996)を参照されたい。
血小板は、内因性アポトーシス経路を介してプログラム細胞死を実行する上で必要なアポトーシスメカニズム、例えば、Bax、Bak、Bcl-xL、Bcl-2、シトクロムc、caspase-9、caspase-3及びAPAF-1をさらに含む。循環血小板の産生は正常な生理プロセスであるが、多くの疾患が血小板の過剰又は望ましくない活性化によって生じたり、増悪したりする。これにより、血小板における抗アポトーシスタンパク質を阻害し、哺乳動物における血小板の数を減らすことができる治療剤は、血小板の過剰又は望ましくない活性化を特徴とする血栓形成促進性病状及び疾患を治療するために用いられ得ることが明らかになっている。
小分子、即ちBH3のみを含むタンパク質模擬薬(例えば、ABT-737とABT-263)は、抗アポトーシスBcl-2タンパク質のサブセット(Bcl-2と、Bcl-wと、Bcl-xLとを含み)との結合強度が高いが、Mcl-1及びA1との結合強度が低い。これらの小分子を動物試験で調べたところ、単独薬剤としていくつかの異種移植モデルで細胞毒性活性を示すとともに、組み合わせて使用した場合に、多くの化学療法薬の他の異種移植モデルに対する効果を高めた。Tse, C.ら,Cancer Res 68:3421-3428 (2008)、及びvan Delft, M.F.ら,Cancer Cell 10:389-399 (2006)を参照されたい。これらのインビボ試験は、抗アポトーシスBcl-2ファミリータンパク質の阻害剤の、アポトーシス経路調節不全に関する疾患の処置における潜在的な効果を示している。ABT-199(Venetocrax)は、有効なBcl-2阻害剤であり、アメリカ食品医薬品局により、慢性リンパ球性白血病の処置について承認された。Cangら,Journal of Hematology & Oncology 8:129 (2015)、及びSouersら,Nature Medicine 19:202-208 (2013)を参照されたい。
異なる細胞型の抗アポトーシスBcl-2ファミリータンパク質メンバーの自然発現レベルは異なる。例えば、Bcl-xLタンパク質は、若い血小板では高度に発現され、血小板の細胞死(寿命)の調節において重要な役割を果たす。そして、いくつかの癌細胞型において、癌細胞の生存は、一つ又は複数の抗アポトーシスBcl-2タンパク質ファミリーメンバーの過剰発現によるアポトーシス経路の調節不全が原因である。癌性細胞及び正常(即ち、非癌性)細胞のアポトーシスの調節におけるBcl-2ファミリータンパク質の重要な役割、及びBcl-2ファミリータンパク質発現の認識されている細胞間型の変動性を考慮すると、一つ又は複数の抗アポトーシスBcl-2タンパク質の一つの型又はサブセットを選択的に標的とし、それに優先的に結合する(例えば、ある癌型で過剰発現される抗アポトーシスBcl-2ファミリーメンバーに結合する)小分子阻害剤を有することが有利である。このような選択的化合物はまた、例えば、投与法を選択する上での柔軟性、正常細胞における標的毒性効果の低下などを提供することによって、臨床環境にいくつかの利点を提供することができ、例えば、Bcl-2欠損マウスにおけるリンパ球の減少を観察した。Nakayama, K.らPNAS 91:3700-3704 (1994)を参照されたい。
薬物結合部位の突然変異は、悪性細胞が治療を回避する一般的なメカニズムである。Venetoclaxは2016年に承認され、潜在的な薬剤耐性のメカニズムについては現時点では理解が限られている。潜在的な薬剤耐性突然変異体を予測するために、研究者は、マウスモデルを用いてVenetoclaxに対する癌細胞の耐性を誘導した。例えば、Fresquet, V.ら,Blood 123, 4111-4119 (2014)を参照されたい。該研究により、Bcl-2のBH3結合溝内に位置するフェニルアラニン104(ヒト番号)がロイシン(F104L)又はシステイン(F104C)に突然変異し、それによりリンパ腫細胞株がVenetocraxに対して耐性になることが発見された。その後の研究によって確認されたように、これらの突然変異はまた、ヒト白血病及びリンパ腫モデルに耐性を与えることができるが、患者においてこれらの突然変異がまだ観察されていない。Tahir, S.K.ら,BMC Cancer 17, 399 (2017)を参照されたい。
最近、Venetoclax処置を受けている患者に存在する新規なBcl-2突然変異が特に記載されている。Blombery, P.ら,Cancer Discov.9, 342-353 (2018)を参照されたい。このような突然変異体G101Vは、臨床試験の慢性リンパ球性白血病(CLL)患者に存在し、これらの患者は、最初処置に反応したが、19~42ヶ月後にCLL型臨床的進行を示した。患者サンプルにおける突然変異の存在は、臨床的進行のきざしである。Bcl-2 G101V突然変異は、Bcl-2に対する薬物の親和性を約180倍低下させた。他方、Bcl-2 G101Vは、アポトーシス促進タンパク質(例えば、BAXとBIM)のBH3モチーフに対する親和性を維持するため、アポトーシスを阻害する役割を依然として果たすことができる。Venetoclaxに対する親和性を選択的に低下させることによって、BCL-2 G101V突然変異は、治療に対する耐性を提供した。
そのため、Bcl-2タンパク質の一つの型又はサブセット(野生型変異体と突然変異型変異体とを含む)の活性を選択的に阻害する小分子は、過剰増殖性疾患、例えば、癌を治療するために、継続的に必要とされている。
一態様では、本開示は、下記式のいずれか一つに示される化合物、及びその薬学的に許容される塩と溶媒和物(例えば、水和物)提供し、本明細書では、「本開示の化合物」と総称される。
本開示の一実施形態は、式I:
又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含み、ここで、
環Xは、一つ又は複数の別の不飽和度を含む5員又は6員環であり、
各Rは、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル及びハロゲンからなる群から独立して選択され、
pは0、1又は2であり、
環Yは、少なくとも一つのSを含み、O、N又はSから選択される一つ又は複数の別のヘテロ原子を任意選択的に含み、一つ又は複数の不飽和度を含む5員から9員単環又は縮合環系であり、
各Rは、(CH-R、CONH-R、NHC(O)-R、NHR及び(C≡C)-Rからなる群から独立して選択され、
各Rは、独立して、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、C3-10シクロアルキル、アリール、C3-10ヘテロシクリル、ヘテロアリールであり、
各Rは、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、C3-6シクロアルキル、C3-6ヘテロシクリル、OSOCH、NH、NHC1-6アルキル、N(C1-6アルキル)、C1-6アルコキシ、OH、C1-6アルキル-OH、C2-6アルキル(OH)(C3-6シクロアルキル)、C1-6ハロアルキル-OH、C3-6シクロアルキル-OH、C1-6アルキル-COOH、C1-6アルキル-O-C1-6アルキル、CN、C1-6アルキル-CN、C1-6アルキル-NHC(O)-C1-6アルキル及びC1-6アルキル-C(O)NH-C1-6アルキルの基のうちの一つ又は複数で置換されることが可能であり、
qは、1又は2であり、
各tは0、1、2、3、4、5又は6であり、
環Zは、一つ又は複数のOを任意選択的に含む飽和6員環であり、
各Rは、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ及びOHのうちの一つ又は複数からなる群から選択され、且つ、
rは0、1又は2である。
本開示の一実施形態は、環Xが6員シクロヘキセニル環であり、且つ該化合物が式Ix:
本開示の一実施形態は、pが2であり、且つ各Rが同一原子を置換することを含む。本開示の一実施形態は、各RがC1-6アルキルであることを含む。本開示の一実施形態は、各Rがメチルであることを含む。本開示の一実施形態は、各メチルが、ピペラジン-メチレンと式Ixi化合物との示される結合点のパラ位:
本開示の一実施形態は、環Yがチオフェンであることを含む。本開示の一実施形態は、該S原子が環Xのα位に位置し、且つ該化合物が式Iyの化合物:
本開示の一実施形態は、qが1であることを含む。本開示の一実施形態は、各Rが、独立して、(CH-Rであることを含む。本開示の一実施形態は、tが0であり、且つRが、示されるチオフェンを直接置換することを含む。本開示の一実施形態は、qが1であり、且つRが、示されるチオフェン環における示されるSのβ位を置換し、且つ該化合物が式Iyi:
本開示の一実施形態は、Rがアリールであることを含む。本開示の一実施形態は、Rがフェニルであることを含む。本開示の一実施形態は、Rが、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、OH、C1-6アルキル-OH及びC1-6ハロアルキル-OHの基のうちの一つ又は複数で置換されることを含む。本開示の一実施形態は、Rが、ハロゲン、C1-6アルキル-OH及びC1-6ハロアルキル-OHの基のうちの一つ又は複数で置換されることを含む。本開示の一実施形態は、環Zが、置換されたシクロヘキシルと1,4-ジオキサンから選択されることを含む。本開示の一実施形態は、該シクロヘキシルの同一原子がメチルとOH基のそれぞれで置換され、且つ該置換が、示されるアミノとの結合点のパラ位:
本開示の一実施形態は、示される立体化学:
本開示の一実施形態は、示される立体化学:
本開示の一実施形態は、以下からなる群から選択される化合物又はその薬学的に許容される塩を含み、
本開示の一実施形態は、本開示の化合物を含み、その薬学的に許容される塩の形態は、トリフルオロ酢酸塩又はギ酸塩である。
本開示の一実施形態は、本開示の化合物を含み、ここで、少なくとも一つの水素原子は重水素原子で置換される。
本開示の一実施形態は、薬物組成物を含み、該薬物組成物は、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、及び薬学的に許容されるベクターを含む。
本開示の一実施形態は、患者を処置する方法を含み、該方法は、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の治療有効量を該患者に投与することを含み、ここで、該患者は、過剰増殖性疾患に罹患している。本開示の方法は、該過剰増殖性疾患が癌であることを含む。本開示の方法は、該癌が表2の癌のうちの一つ又は複数の癌から選択されることを含む。本開示の方法は、該癌が急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、混合型白血病、NUT-正中線癌、多発性骨髄腫、小細胞肺癌、神経芽細胞腫、バーキットリンパ腫、子宮頸癌、食道癌、卵巣癌、結腸直腸癌、前立腺癌及び乳癌からなる群から選択されることを含む。本開示の方法は、疾患を処置するための第2の治療剤の治療有効量を投与することを含む。
本開示の一実施形態は、薬物組成物を含み、該薬物組成物は、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、及び薬学的に許容されるベクターを含む。本開示の一実施形態は、本開示の薬物組成物を含み、該薬物組成物は、過剰増殖性疾患を処置するためのものである。本開示の一実施形態は、本開示の薬物組成物を含み、ここで、該過剰増殖性疾患は癌である。本開示の一実施形態は、本開示の薬物組成物を含み、ここで、該癌は、表2の癌のうちの一つ又は複数の癌から選択される。本開示の一実施形態は、本開示の薬物組成物を含み、ここで、該癌は、以下からなる群から選択され、急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、混合型白血病、NUT-正中線癌、多発性骨髄腫、小細胞肺癌、神経芽細胞腫、バーキットリンパ腫、子宮頸癌、食道癌、卵巣癌、結腸直腸癌、前立腺癌及び乳癌。
本開示の一実施形態は、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含み、それは過剰増殖性疾患を処置するためのものである。一実施形態は、該過剰増殖性疾患が癌であることを含む。一実施形態は、該癌が表2の癌のうちの一つ又は複数の癌から選択されることを含む。一実施形態は、該癌が急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、混合型白血病、NUT-正中線癌、多発性骨髄腫、小細胞肺癌、神経芽細胞腫、バーキットリンパ腫、子宮頸癌、食道癌、卵巣癌、結腸直腸癌、前立腺癌及び乳癌からなる群から選択されることを含む。
本開示の一実施形態は、本開示の化合物又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の、過剰増殖性疾患を処置するための薬物の作製における用途を含む。本開示の一実施形態は、該過剰増殖性疾患が癌であることを含む。本開示の一実施形態は、該癌が表2の癌のうちの一つ又は複数の癌から選択されることを含む。本開示の一実施形態は、該癌が急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、混合型白血病、NUT-正中線癌、多発性骨髄腫、小細胞肺癌、神経芽細胞腫、バーキットリンパ腫、子宮頸癌、食道癌、卵巣癌、結腸直腸癌、前立腺癌及び乳癌からなる群から選択されることを含む。
本開示の一実施形態は、キットを含み、該キットは、本開示の化合物又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、過剰増殖性疾患に罹患している患者に該化合物又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与するための明細書とを含む。本開示の一実施形態は、該過剰増殖性疾患が癌であることを含む。本開示の一実施形態は、該癌が表2の癌のうちの一つ又は複数の癌から選択されることを含む。本開示の一実施形態は、該癌が急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、混合型白血病、NUT-正中線癌、多発性骨髄腫、小細胞肺癌、神経芽細胞腫、バーキットリンパ腫、子宮頸癌、食道癌、卵巣癌、結腸直腸癌、前立腺癌及び乳癌からなる群から選択されることを含む。本開示の一実施形態は、一つ又は複数の別の治療剤を含む。
別の態様では、本開示は、薬物組成物を提供し、該薬物組成物は、本開示の化合物と、一つ又は複数の薬学的に許容されるベクターとを含む。
別の態様では、本開示は、被験者(例えば、ヒト)におけるBcl-2タンパク質、例えば、Bcl-2、Bcl-2 WT、Bcl-xL、Mcl-1及びBfl-1/A1又はそれらの任意の組み合わせを阻害する方法を提供し、該方法は、少なくとも一つの本開示の化合物の治療有効量を該被験者に投与することを含む。一実施形態において、該態様は、Bcl-2 WTを阻害する方法を提供した。一実施形態において、該態様は、G101V突然変異体を阻害する方法を提供した。
別の態様では、本開示は、被験者における、Bcl-2タンパク質、例えば、Bcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V阻害に応答する疾患、障害又は病状を治療又は予防するための方法を提供し、該疾患、障害又は病状は、例えば、過剰増殖性疾患、例えば、小細胞肺癌のような癌、非ホジキンリンパ腫(NHL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ系(又はリンパ球性)白血病(CLL)又は急性リンパ芽球性白血病(ALL)であり、該方法は、該被験者に本開示の化合物の治療有効量を投与することを含む。
別の態様では、本開示は、本開示の化合物の、一つ又は複数のBcl-2タンパク質、例えば、Bcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101Vの阻害剤としての用途を提供した。
別の態様では、本開示は、本開示の化合物の、Bcl-2 WTの阻害剤としての用途を提供した。
別の態様では、本開示は、本開示の化合物の、Bcl-2 G101Vの阻害剤としての用途を提供した。
別の態様では、本開示は、Bcl-2タンパク質、例えば、Bcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V阻害に応答する疾患、障害又は病状を処置するための薬物組成物を提供し、ここで、該薬物組成物は、治療有効量の本開示の化合物と、一つ又は複数の薬学的に許容されるベクターとの任意選択的な混合を含む。
別の態様では、本開示は、被験者(例えば、ヒト)における疾患、障害又は病状を治療又は予防するための本開示の化合物を提供し、該疾患、障害又は病状は、例えば、癌のような過剰増殖性疾患である。
別の態様では、本開示は、被験者(例えば、ヒト)における疾患、障害又は病状を処置する薬物を作製するための本開示の化合物を提供し、該疾患、障害又は病状は、例えば、癌のような過剰増殖性疾患である。
別の態様では、本開示は、キットを提供し、該キットは、本開示の化合物を含む。
別の態様では、本開示は、キットを提供し、該キットは、対象の疾患、障害又は病状を処置するための本開示の化合物と第2の治療剤、及び該疾患、障害又は病状を処置するための明細書を含む包装用折り込みチラシを含む。
別の態様では、本開示は、組成物を提供し、該組成物は、(a)本開示の化合物と、(b)第2の治療活性剤と、(c)任意選択的な賦形剤及び/又は薬学的に許容されるベクターとを含む。
本開示のさらなるの実施形態と利点は、以下の説明に部分的に記載され、且つその説明から明らかになるか、又は本開示を実施することによって知ることができる。本開示の実施形態と利点は、添付の請求項に特に指摘される要素及び組み合わせによって実現且つ達成される。
理解すべきこととして、上記発明の内容及び以下の発明を実施するための形態は、いずれも例示的且つ説明的なものに過ぎず、特許請求される本開示を制限するものではない。
本開示の化合物は、Bcl-2タンパク質、例えば、Bcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101Vを阻害する。本開示の化合物は、被験者における、Bcl-2タンパク質阻害に応答する疾患、障害又は病状、例えば、癌のような過剰増殖性疾患を治療又は予防するためのものである。Bcl-2タンパク質阻害に応答する癌は、小細胞肺癌、NHL、AML、CLL及びALLを含むが、これらに限定されない。
一実施形態において、本開示の化合物は、式Iを有する化合物であり、且つ式Ix、Ixi、Iy及びIyiの化合物を含む。
本開示において、「ハロゲン」又は「ハロゲン」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、-Cl、-F、-Br又は-Iを指す。
本開示において、「ニトロ」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、-NOを指す。
本開示において、「シアノ」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、-CNを指す。
本開示において、「ヒドロキシ」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、-OHを指す。
本開示において、「アミノ」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、-NHを指す。
本開示において、「アルキル」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、置換されていない直鎖又は分岐鎖脂肪族炭化水素を指し、該脂肪族炭化水素は、1~12個の炭素原子(即ち、C1-12アルキル)又は指定された数の炭素原子、例えば、メチルのようなCアルキル、エチルのようなCアルキル、プロピル又はイソプロピルのようなCアルキル、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピルのようなC1-3アルキルなどを含む。一実施形態において、アルキル基は、直鎖C1-6アルキル基である。別の実施形態において、アルキル基は、分岐鎖C3-6アルキル基である。別の実施形態において、アルキル基は、直鎖C1-4アルキル基である。別の実施形態において、アルキル基は、分岐鎖C3-4アルキル基である。別の実施形態において、アルキル基は、直鎖又は分岐鎖C3-4アルキル基である。別の実施形態において、アルキル基は、部分的に又は完全に重水素化され、即ち、アルキル基の一つ又は複数の水素原子が重水素原子で置換される。非限定的で例示的なC1-12アルキル基としては、メチル、-CD、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s-ブチル、t-ブチル、イソブチル、3-ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル及びデシルが挙げられる。非限定的で例示的なC1-4アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s-ブチル、t-ブチル及びイソブチルが挙げられる。非限定的で例示的なC1-4基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル及びt-ブチルが挙げられる。
本開示において、「任意に置換されたアルキル」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、置換されていないか、又はハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及び任意に置換されたアリールからなる群から独立して選択される一つ、二つもしくは三つの置換基で置換されたアルキルを指す。一実施形態において、任意に置換されたアルキルは、二つの置換基で置換される。別の実施形態において、任意に置換されたアルキルは、一つの置換基で置換される。別の実施形態において、任意に置換されたアルキルは、置換されていない。非限定的で例示的な任意に置換されたアルキル基としては、-CHPh、-CHCHNO、-CHCHOH、-CHCHOCH及び-CHCHFが挙げられる。
本開示において、「シクロアルキル」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、置換されていない飽和又は部分的不飽和(例えば、一つ又は二つの二重結合を含む)の環状脂肪族炭化水素を指し、それは、1~3個の環を含み、3~12個の炭素原子(即ち、C3-12シクロアルキル)又は指定された数の炭素を有する。一実施形態において、シクロアルキル基は、二つの環を有する。一実施形態において、シクロアルキル基は、一つの環を有する。別の実施形態において、シクロアルキル基は、C3-8シクロアルキルである。別の実施形態において、シクロアルキル基は、C3-6シクロアルキルである。別の実施形態において、シクロアルキル基は、C3-5シクロアルキルである。「シクロアルキル」という用語は、環-CH-が-C(=O)-で置換された基を含むことを意図する。非限定的で例示的なシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボルニル、デカヒドロナフタレン、アダマンチル、シクロヘキセニル、シクロペンテニル、シクロペンタノン、スピロ[3.3]ヘプタンとビシクロ[3.3.1]ノナンが挙げられる。
本開示において、「任意に置換されたシクロアルキル」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、置換されていないか、又はハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル及びヘテロシクリルからなる群から独立して選択される一つ、二つもしくは三つの置換基で置換されたシクロアルキルを指す。一実施形態において、任意に置換されたシクロアルキルは、二つの置換基で置換される。別の実施形態において、任意に置換されたシクロアルキルは、一つの置換基で置換される。別の実施形態において、任意に置換されたシクロアルキルは、置換されていない。
本開示において、「ハロアルキル」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、被一つ又は複数のフッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素原子で置換されたアルキルを指す。一実施形態において、アルキル基は、一つ、二つ又は三つのヨウ素及び/又は塩素原子で置換される。別の実施形態において、ハロアルキル基は、C1-4ハロアルキルである。非限定的で例示的なハロアルキルとしては、フルオロメチル、2-フルオロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、1,1-ジフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、3,3,3-トリフルオロプロピル、4,4,4-トリフルオロブチルとトリクロロメチル基が挙げられる。
本開示において、「アルコキシ」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、末端酸素原子に結合した、任意に置換されたアルキルを指す。一実施形態において、アルコキシ基は、末端酸素原子に結合したC1-6アルキルである。別の実施形態において、アルコキシ基は、末端酸素原子に結合したC1-4アルキルである。非限定的で例示的なアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ及びt-ブトキシが挙げられる。
本開示において、「アリール」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、6~14個の炭素原子を有する、置換されていない単環又は二環式芳香族環系、即ちC6-14アリールを指す。非限定的で例示的なアリール基としては、フェニル(「Ph」と略される)、ナフタレン、フェナントリル、アントリル、インデニル、アズレニル、ビフェニル、ビフェニレン及びフルオレニルが挙げられる。一実施形態において、アリール基は、フェニル又はナフタレンである。
本開示において、「任意に置換されたアリール」という用語は、本明細書において、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、置換されていないか、又はハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル及びヘテロシクリルからなる群から独立して選択される1~5個の置換基で置換されたアリールを指す。一実施形態において、任意に置換されたアリールは、任意に置換されたフェニルである。別の実施形態において、任意に置換されたフェニルは、一つの置換基を有する。別の実施形態において、任意に置換されたフェニルは、置換されていない。非限定的で例示的な置換アリール基としては、2-メチルフェニル、2-メトキシフェニル、2-フルオロフェニル及び4-クロロフェニルが挙げられる。
本開示において、「ヘテロシクリル」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、置換されていない飽和及び部分的不飽和の(例えば、一つ又は二つの二重結合を含む)の環状基を指し、該環状基は、一つ、二つ又は三つの環を含み、3~14個の環メンバーを有し、即ち3~14員のヘテロシクリルであり、ここで、これらの環のうちの一つの環の少なくとも一つの炭素原子は、ヘテロ原子で置換される。「ヘテロシクリル」という用語は、イミダゾリジニル-2-オンのような環状ウレイド、β-ラクタム、γ-ラクタム、δ-ラクタムとε-ラクタムのような環状アミド、及びオキサゾリジニル-2-オンのような環状ウレタンを含むことを意図する。一実施形態において、ヘテロシクリル基は、一つの環と一つ又は二つの酸素及び/又は窒素原子を含む4員、5員、6員、7員又は8員環基である。一実施形態において、ヘテロシクリル基は、一つの環と一つ又は二つの窒素原子を含む5員又は6員環基である。一実施形態において、ヘテロシクリル基は、二つの環と一つ又は二つの窒素原子を含む8員、9員、10員、11員又は12員環基である。一実施形態において、ヘテロシクリル基は、一つの環と一つの酸素原子を含む4員又は5員環基である。ヘテロシクリルは、炭素又は窒素原子を介して分子の他の部分に任意選択的に結合することができる。非限定的で例示的なヘテロシクリル基としては、1,4-ジオキサン、2-オキソピロリジン-3-イル、2-イミダゾリジノン、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(ノルトロパン)、6-アザスピロ[2.5]オクタン、6-アザスピロ[3.4]オクタン、インドリン、インドリン-2-オン及び1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オンが挙げられる。
本開示において、「任意に置換されたヘテロシクリル」という用語は、本明細書において、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、置換されていないか、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル及びヘテロシクリルからなる群から独立して選択される一つ、二つもしくは三つの置換基で置換されたヘテロシクリルを指す。
本開示において、「アルキルアミノ」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、-NHR10を指し、ここで、R10は、C1-6アルキルである。一実施形態において、R10は、C1-4アルキルである。非限定的で例示的なアルキルアミノ基は、-N(H)CHと-N(H)CHCHを含む。
本開示において、「ジアルキルアミノ」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、-NR11a11bを指し、ここで、R11aとR11bは、それぞれ独立してC1-6アルキルである。一実施形態において、R11aとR11bは、それぞれ独立してC1-4アルキルである。非限定的で例示的なジアルキルアミノ基は、-N(CHと-N(CH)CHCH(CHを含む。
本開示において、「(シクロアルキル)アルキル」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、一つの任意に置換されたシクロアルキル基で置換されたアルキルを指す。一実施形態において、(シクロアルキル)アルキルは、一つの任意に置換されたC3-6シクロアルキルで置換されたC1-4アルキルである。
本開示において、「(ヘテロシクロ)アルキル」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、一つの任意に置換されたヘテロシクリルで置換されたアルキルを指す。一実施形態において、(ヘテロシクロ)アルキルは、一つの任意に置換された4員~6員ヘテロシクリル基で置換されたC1-4アルキルである。ヘテロシクリルは、炭素又は窒素原子を介してアルキル基に結合することができる。非限定的で例示的な(ヘテロシクロ)アルキル基は以下を含む:
本開示において、「ヘテロアルキル」という用語は、それ自体で、又は別の基の一部として使用される場合、置換されていない直鎖又は分岐鎖脂肪族炭化水素を指し、それは、6~12個の鎖原子(即ち、6員~12員ヘテロアルキル)、又は指定された数の鎖原子を含み、ここで、少なくとも二つの-CH-基は、独立して、-O-、-N(H)-又は-S-で置換される。-O-、-N(H)-又は-S-は、それぞれの-O-、N(H)-又はS-基が少なくとも二つの-CH-基によって分離されている限り、脂肪族炭化水素鎖内の任意の位置に独立して位置してもよい。一実施形態において、二つの-CH-基は、二つの-O-基で置換される。別の実施形態において、三つの-CH-基は、三つの-O-基で置換される。非限定的で例示的なヘテロアルキル基は、-CHCHOCHCHOCH、-CHCHOCHCHN(H)CH及び-CHCHOCHCHOCHCHOCHを含む。
本開示は、異なる原子質量又は質量数を有する原子で一つ又は複数の原子を置換することによって同位体標識(即ち、放射性標識)された本開示の化合物のうちの任意の化合物を包含する。本開示の化合物に組み込むことができる同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、ヨウ素及び塩素の同位体を含み、例えば、それぞれH(又は重水素(D))、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F及び36Cl、例えば、H、11C及び14Cである。一実施形態において、本開示の化合物内のある位置における実質的に全ての原子が、異なる原子質量又は質量数を有する原子で置換されている、組成物が提供される。別の実施形態において、本開示の化合物内のある位置における原子の一部が置換され、即ち、本開示の化合物のある位置が、異なる原子質量又は質量数を有する原子に富む、組成物が提供される。本開示の同位体標識化合物は、当分野で公知の方法によって作製することができる。
本開示の化合物は、一つ又は複数の非対称中心を含んでもよいため、鏡像異性体、非鏡像異性体と他の立体異性形態を生成することができる。本開示は、ラセミと分割形態、及びそれらの混合物を含む、全てのこのような可能な形態の使用を包含することを意図する。本開示に鑑みて、単独の立体異性体、例えば、鏡像異性体は、当分野において公知の方法に基づいて単離され得る。本明細書に記載の化合物がエチレン性二重結合又は他の幾何学的非対称中心を含む場合、特に断りのない限り、それらは、EとZの二つの幾何学的異性体を含むことが意図される。全ての互変異性体は、また本開示に包含されることが意図される。
本明細書で使用されるように、「立体異性体」又は「立体異性形態」という用語は、単一分子の全ての異性体の一般用語であり、これらの異性体は、その原子の空間的な配向に関してのみ異なる。立体異性体は、鏡像異性体と、一つを超えるキラル中心を有する、互いに鏡像ではない化合物の異性体(非鏡像異性体)とを含む。
「キラル中心」又は「非対称炭素原子」という用語は、四つの異なる基に結合する炭素原子を指す。
「鏡像異性体」と「鏡像体」という用語は、その鏡像に重ね合わせることができないため光学活性を有する分子を指し、ここで、該鏡像異性体は偏光面を一つの方向に回転させる一方、その鏡像化合物は、逆方向に偏光面を回転させる。
「ラセミ」という用語は、光学活性を有しない、等量の鏡像異性体の混合物を指す。
「絶対配置」という用語は、キラル分子実体(又は基)の原子の空間的配列及びその立体化学的記述、例えば、R又はSを指す。
特に断りのない限り、本明細書で使用される立体化学用語と慣例は、Pure & Appl.Chem 68:2193 (1996)に記載されている立体化学用語と慣例に一致する。
「鏡像体剰率」又は「ee」という用語は、ある鏡像異性体が別の鏡像異性体と比較して存在する量を測定するための尺度を指す。RとS鏡像異性体の混合物について、鏡像体過剰率は、│R-S│*100として定義され、ここで、RとSは、R+S=1となるように、混合物における鏡像異性体の該当するモル分率又は重量分率である。キラル物質の旋光度を知った場合、鏡像体過剰率は、([α]obs/[α]max)*100として定義され、ここで、[α]obsは、鏡像異性体混合物の旋光度であるが、[α]maxは、純鏡像異性体の旋光度である。鏡像体過剰率は、様々な分析技術(NMR分光法、キラルカラムクロマトグラフィー又は旋光度測定法を含む)を用いて確定することができる。
「鏡像体純粋な」又は「鏡像的に純粋な」という用語は、全ての分子(検出限界内で)が同じキラル意味を有する、キラル物質のサンプルを指す。一実施形態において、一つ又は複数のキラル中心を有する本開示の化合物は鏡像的に純粋なものである。
「鏡像体濃縮された」又は「鏡像的に濃縮された」という用語は、鏡像体過剰率が50%を超え、例えば、約60%以上、約70%以上、約80%以上、約90%以上、約95%以上、約98%以上、又は約99%以上であるキラル物質のサンプルを指す。鏡像体濃縮された化合物は、鏡像体純粋な化合物であってもよい。一実施形態において、一つ又は複数のキラル中心を有する本開示の化合物は鏡像的に濃縮されたものである。
「一つ」という用語は、一つ又は複数を指す。
本明細書で使用されるように、「約」という用語は、引用される数字±10%を含む。そのため、「約10」は、9~11を指す。
本開示は、本開示の化合物の塩(無毒性の薬学的に許容される塩を含む)の作製と用途を包含する。薬学的に許容される付加塩の例としては、無機酸付加塩、有機酸付加塩及び塩基性塩が挙げられる。薬学的に許容される塩は、ナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩などの金属塩と、カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩と、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、メチルピリジン塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N′-ジベンジルエチレンジアミンなどの有機アミン塩と、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩などの無機酸塩と、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、ギ酸塩などの有機酸塩と、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩などのスルホン酸塩と、アルギニン塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩などのアミノ酸塩とを含むが、これらに限定されない。本明細書で使用されるように、「薬学的に許容される塩」という用語は、ターゲット患者(例えば、ヒトのような哺乳動物)において生理学的に許容される本開示の化合物の任意の塩、例えば、酸又は塩基と反応して得られた塩を指す。
本開示の特定の化合物の溶液を、塩酸、フマル酸、マレイン酸、琥珀酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸、シュウ酸、ジクロロ酢酸などの薬学的に許容される無毒の酸の溶液と混合することによって酸付加塩を形成することができる。本開示の化合物の溶液を、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウムなどの薬学的に許容される無毒の塩基の溶液と混合することによって塩基性塩を形成することができる。
本開示は、本開示の化合物の溶媒和物の作製と用途を包含する。溶媒和物は、通常、化合物の生理活性又は毒性を著しく変化させないため、薬理学的等価物として機能することができる。本明細書で使用されるように、「溶媒和物」という用語は、本開示の化合物と溶媒分子、例えば、二溶媒和物、一溶媒和物又は半溶媒和物との組み合わせ、物理的会合及び/又は溶媒化であり、ここで、溶媒分子と本開示の化合物との比は、それぞれ約2:1、約1:1又は約1:2である。このような物理的会合は、水素結合を含む様々な程度のイオンと共有結合に関する。いくつかの場合に、例えば、一つ又は複数の溶媒分子を結晶性固体の結晶格子に組み込む場合、溶媒和物を単離することができる。そのため、「溶媒和物」は、溶液相の溶媒和物及び単離可能な溶媒和物を包含する。本開示の化合物は、水、メタノール、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒と溶媒和した形態で存在してもよく、且つ本開示は、本開示の化合物の溶媒和と非溶媒和形態を含むことを意図する。
一実施形態において、溶媒和物は、水和物である。「水和物」は、溶媒分子が水である溶媒和物の特定のサブグループに関する。溶媒和物は、通常、薬理学的等価物として機能することができる。溶媒和物の作製は、当分野で公知されている。例えば、M.Cairaら,J.Pharmaceut.Sci., 93(3):601-611 (2004)を参照されたく、それにはフルコナゾールと酢酸エチル及び水との溶媒和物の作製が記述されている。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの類似している作製は、E.C.van Tonderら,AAPS Pharm.Sci.Tech., 5(1):Article 12 (2004)及びA. L.BinghamらChem.Commun.603-604 (2001)に記述されている。溶媒和物の典型的、非限定的な作製方法は、20℃~約25℃の温度で、本開示の化合物を所望の溶媒(有機溶媒、水又はそれらの混合物)に溶解させ、そして結晶を形成するのに十分な速率で溶液を冷却し、公知の方法(例えば、濾過)によって結晶を単離することに関する。分析技術、例えば、赤外分光法は、溶媒和物結晶における溶媒の存在を確認するために用いられてもよい。
本開示の化合物がBcl-2タンパク質、例えば、Bcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101Vの阻害剤であるため、Bcl-2タンパク質により媒介された多くの疾患、病状又は障害は、被験体にこれらの化合物を投与することによって治療又は予防することができる。そのため、本開示は、一般的には、Bcl-2タンパク質、例えば、Bcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V阻害に応答する疾患、病状又は障害に罹患しているか又はそのリスクがある動物における該疾患、病状又は障害を治療又は予防する方法に関する。該方法は、一つ又は複数の本開示の化合物の治療有効量を該動物に投与することを含む。
本開示は、それを必要とする動物(例えば、ヒト)におけるBcl-2タンパク質を阻害する方法にさらに関し、該方法は、少なくとも一つの本開示の化合物の治療有効量を該動物に投与することを含む。
本開示は、それを必要とする動物(例えば、ヒト)におけるBcl-2を阻害する方法にさらに関し、該方法は、少なくとも一つの本開示の化合物の治療有効量を該動物に投与することを含む。
本開示は、それを必要とする動物(例えば、ヒト)におけるBcl-2 WTを阻害する方法にさらに関し、該方法は、少なくとも一つの本開示の化合物の治療有効量を該動物に投与することを含む。
本開示それを必要とする動物(例えば、ヒト)におけるBcl-2 G101Vを阻害する方法にさらに関し、該方法は、少なくとも一つの本開示の化合物の治療有効量を該動物に投与することを含む。
本明細書で使用されるように、「治療」という用語は、疾患又は病状及び/又は該疾患及び/又は病状に関連する症状を除去、軽減又は改善することを意味する。除外されてはいないが、疾患又は病状の治療は、疾患又は病状及び/又は該疾患、病状に関連する症状を完全に除去することを必要とするものではない。用語「治療」と同義語は、このような治療を必要とする被験者に治療有効量の本開示の化合物を投与することを包含する。治療は、症状に応じて、例えば、症状を阻害するように行うことができる。治療は、短期間に有効であり、中期にわたって行うことができ、又は、例えば、維持療法を背景とした長期治療であってもよい。
本明細書で使用されるように、「予防」という用語は、疾患又は病状及び/又はそれに付随する症状の発症を予防するか、又は被験者が疾患に罹患することを妨げる方法を指す。本明細書で使用されるように、「予防」は、疾患又は病状及び/又はそれに付随する症状の発症を遅延し、被験者が疾患に罹患するリスクを低下させることをさらに含む。「予防」という用語は、「予防的治療」を含んでもよく、予防的治療は、疾患又は病状に再罹患していないが、再罹患のリスクがあるか、又は疾患又は病状に再罹患しやすいか、又は該疾患又は病状が再発した被験者における、疾患又は病状の再罹患、又は以前に制御された疾患の再発の可能性を低下させることを指す。
本明細書で使用されるように、「治療有効量」又は「有効量」という用語は、本開示の方法によって投与される時、それを必要とする個体に、目的病状又は疾患を治療するための活性成分を効果的に送達するのに十分な活性成分の量を指す。癌又は他の増殖性障害の場合、治療有効量の薬剤は、望ましくない細胞増殖を減少させ(即ち、ある程度遅延させ、且つ好ましくは停止させ)、癌細胞の数を減少させ、腫瘍大きさを減少させ、周囲の臓器への癌細胞の浸潤を阻害し(即ち、ある程度遅延させ、且つ好ましくは停止させ)、腫瘍の転移を阻害し(即ち、ある程度遅延させ、且つ好ましくは停止させ)、腫瘍の増殖をある程度阻害し、標的細胞におけるタンパク質メチル化を調節し、及び/又は癌に関連する一つ又は複数の症状をある程度緩和することができる。投与される化合物又は組成物が既存の癌細胞の増殖を妨げ及び/又は既存の癌細胞を殺す程度について、それは、細胞阻害性及び/又は細胞毒性を有し得る。
「容器」という用語は、任意の容器と封止部材を指すため、薬剤の貯蔵、輸送、分注及び/又は取り扱いに適している。
「折り込みチラシ」という用語は、薬剤に付随する情報を指し、それは製品をどのように投与するかについての説明、及び医師、薬剤師と患者が製品使用に関する、十分な情報に基づく決定を行うことを可能にするために必要な安全性と有効性データを提供する。包装用折り込みチラシは、通常、薬剤の「ラベル」と見なされる。
本開示において、「Bcl-2タンパク質」又は「Bcl-2ファミリータンパク質」という用語は、Bax、Bak、Bid、Bcl-2、Bcl-xL、Mcl-1、Bcl-w又はBcl-2 WT、Bcl-2 G101V、Bfl-1/A1、Bim、Puma、Bad、Bik/Blk、Noxa、Bmf、Hrk/DP5及びBeclin-1のタンパク質のうちの任意の一つ又は複数のタンパク質を指す。
「疾患」又は「病状」又は「障害」という用語は、一般的に病理学的病状又は機能と考えられ、且つ特定の症候、症状及び/又は機能不全の形態で表され得る障害及び/又は異常を意味する。本開示の化合物は、Bcl-2タンパク質、例えば、Bcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101Vを阻害し、且つ疾患、病状又は障害、例えば、過剰増殖性疾患の治療と予防に用いることができ、ここで、Bcl-2タンパク質に対する阻害は利益を提供する。
「過剰増殖性疾患」という用語は、動物における増殖細胞の局在的な集団が正常な増殖の通常の制限によって支配されていない任意の病状を指す。一実施形態において、過剰増殖性疾患は癌である。
いくつかの実施例において、本開示の化合物は、「Bcl-2タンパク質媒介性障害」、例えば、Bcl-2媒介性障害、Bcl-2 WT媒介性障害及び/又はBcl-2 G101V媒介性障害の治療に用いることができる。Bcl-2タンパク質媒介性障害は、Bcl-2タンパク質が役割を果たすことが知られている任意の病理学的病状である。一実施形態において、Bcl-2媒介性障害は、過剰増殖性疾患である。一実施形態において、Bcl-2媒介性障害は癌である。
一実施形態において、本開示の化合物は、約10μM未満のBcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V IC50を有する。別の実施形態において、本開示の化合物は、約5μM未満のBcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V IC50を有する。別の実施形態において、本開示の化合物は、約1μM未満のBcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V IC50を有する。別の実施形態において、本開示の化合物は、約0.5μM未満のBcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V IC50を有する。別の実施形態において、本開示の化合物は、約0.1μM未満のBcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V IC50を有する。別の実施形態において、本開示の化合物は、約0.05μM未満のBcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V IC50を有する。別の実施形態において、本開示の化合物は、約0.025μM未満のBcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V IC50を有する。別の実施形態において、本開示の化合物は、約0.010μM未満のBcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V IC50を有する。別の実施形態において、本開示の化合物は、約0.005μM未満のBcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V IC50を有する。別の実施形態において、本開示の化合物は、約0.0025μM未満のBcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V IC50を有する。別の実施形態において、本開示の化合物は、約0.001μM未満のBcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101V IC50を有する。
一実施形態において、本開示は、被験者(例えば、ヒト)における過剰増殖性疾患を治療又は予防する方法、該方法は、治療有効量の本開示の化合物を投与することを含む。
別の実施形態において、本開示は、被験者における癌を治療又は予防する方法を提供し、該方法は、治療有効量の本開示の化合物を投与することを含む。特定のメカニズムに限定されないが、いくつかの実施例において、本開示の化合物は、Bcl-2タンパク質、例えば、Bcl-2 WT及び/又はBcl-2 G101Vを阻害することによって癌を治療又は予防することができる。治療できる癌の例は、表2の癌のうちの任意の一つ又は複数の癌を含むが、これらに限定されない。
別の実施形態において、癌は、乳癌、子宮頸癌、結腸癌、腎癌、肝癌、頭頸部癌、皮膚癌、膵臓癌、卵巣癌、食道癌又は前立腺癌である。
別の実施形態において、癌は、急性骨髄性白血病(AML)、BとT急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)又はマントル細胞リンパ腫(MCL)のような血液系悪性腫瘍である。
別の実施形態において、癌は、食管扁平上皮癌(ESCC)、膀胱癌又は子宮頸癌である。
別の実施形態において、癌は、白血病、例えば、急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、混合型白血病(MLL)から選択される白血病である。別の実施形態において、癌は、NUT-正中線癌である。別の実施形態において、癌は、多発性骨髄腫である。別の実施形態において、癌は、小細胞肺癌(SCLC)のような肺癌である。別の実施形態において、癌は、神経芽細胞腫である。別の実施形態において、癌は、バーキットリンパ腫である。別の実施形態において、癌は、子宮頸癌である。別の実施形態において、癌は、食道癌である。別の実施形態において、癌は、卵巣癌である。別の実施形態において、癌は、結腸直腸癌である。別の実施形態において、癌は、前立腺癌である。別の実施形態において、癌は、乳癌である。
別の実施形態において、癌は、副腎皮質癌、膀胱尿路上皮癌、浸潤性乳癌、結腸直腸腺癌、びまん性大B細胞リンパ腫、頭頸部扁平上皮癌、肝細胞癌、肺腺癌、肺扁平上皮癌、卵巣漿液性嚢胞腺癌、膵臓癌、前立腺癌、腎明細胞癌、皮膚黒色素腫、胃腺癌、子宮癌肉腫又は子宮内膜癌である。
別の実施形態において、本開示は、このような治療を必要とする被験者に治療有効量の本開示の化合物を投与することによって、癌(例えば、上記癌)の遺伝子発現、細胞増殖、細胞分化及び/又はアポトーシスをインビボ調節する治療方法を提供した。
本開示の化合物は、任意の他の成分が存在しない化学原料の形態で被験者に投与されてもよい。本開示の化合物はさらに、薬物組成物の一部として被験者に投与されてもよく、該薬物組成物は、一つ又は複数の適切な薬学的に許容されるベクターと組み合わせる化合物を含む。このようなベクターは、薬学的に許容される賦形剤と助剤から選択されてもよい。「薬学的に許容されるベクター」又は「薬学的に許容される溶媒」という用語は、任意の標準的な薬学的ベクター、溶媒、界面活性剤又は溶媒を包含する。適切な薬学的に許容される溶媒は、水性溶媒と非水性溶媒とを含む。標準的な薬学的ベクター及びその製剤は、Remington′s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Co.,Easton,PA,第19版,1995に記述されている。
本開示の範囲内の薬物組成物は、本開示の化合物を一つ又は複数の薬学的に許容されるベクターと組み合わせる全ての組成物を含む。一実施形態において、本開示の化合物は、その意図される治療目的を実現するのに有効な量で組成物に存在する。個々のニーズは異なり得るが、各化合物の有効量を確定するための最適範囲は、当分野の技術的範囲内である。通常、本開示の化合物は、特定の障害を治療するために、約0.0025 mg/kg~約1500 mg/kg哺乳動物体重の用量又は等量のその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物で、哺乳動物(例えば、ヒト)に毎日経口投与することができる。哺乳動物に投与される本開示の化合物の有効な経口用量は、約0.0025~約50 mg/kg哺乳動物体重又は等量のその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。筋肉内注射の場合、用量は、通常、経口用量の約半分である。
単位経口用量は、約0.01 mg~約1gの本開示の化合物、例えば、約0.01 mg~約500 mg、約0.01 mg~約250 mg、約0.01 mg~約100 mg、0.01 mg~約50 mg、例えば、約0.1 mg~約10 mgの本開示の化合物を含んでもよい。単位用量は、例えば、各錠剤又はカプセルがいずれも約0.01 mg~約1gの化合物又は等量のその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む一つ又は複数の錠剤又はカプセル剤で、一日一回又は複数回投与されてもよい。
本開示の化合物又は本開示の化合物を含む薬物組成物は、本開示の化合物の有益な効果を受け得る任意の患者又は被験者に投与されてもよい。これらの患者又は被験者において、最も重要なのは哺乳動物、例えば、ヒトとコンパニオンアニマルであるが、本開示はそのように限定されることを意図していない。一実施形態において、患者又は被験者はヒトである。
本開示の化合物又は本開示の化合物を含む薬物組成物は、その所望の目的を実現する任意の形態で投与され得る。例えば、投与は、経口、胃腸外、皮下、静脈内、筋肉内、腹膜内、経皮、鼻腔内、経粘膜、直腸、膣内もしくは口腔内経路、又は吸入経路によって行われてもよい。投与用量と投与経路の変化は、特定の被験者の状況に依存し、且つレシピエントの年齢、性別、健康状況と体重、治療対象病状又は障害、同期治療(ある場合)の種類、治療の頻度、及び所望の効果の性質などの要素を考慮する。
一実施形態において、本開示の化合物又は本開示の化合物を含む薬物組成物は、経口投与されてもよい。別の実施形態において、本開示の薬物組成物は、経口投与され、且つ錠剤、糖衣錠、カプセル又は経口液体製剤に配合されてもよい。一実施形態において、経口製剤は、本開示の化合物を含む押出型多粒子を含む。
あるいは、本開示の化合物又は本開示の化合物を含む薬物組成物は、直腸投与され、且つ坐剤に配合されてもよい。
あるいは、本開示の化合物又は本開示の化合物を含む薬物組成物は、注射によって投与されてもよい。
あるいは、本開示の化合物又は本開示の化合物を含む薬物組成物は、経皮的に投与されてもよい。
あるいは、本開示の化合物又は本開示の化合物を含む薬物組成物は、吸入、又は鼻腔内もしくは経粘膜投与によって投与されてもよい。
あるいは、本開示の化合物又は本開示の化合物を含む薬物組成物は、膣内経路によって投与されてもよい。
本開示の薬物組成物は、約0.01重量%~99重量%、例えば、約0.25重量%~75重量%の本開示の化合物、例えば、約1重量%、約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%、約60重量%、約65重量%、約70重量%又は約75重量%の本開示の化合物を含んでもよい。
本開示の薬物組成物は、本開示に基づいてその自体が公知されている形態、例えば、一般的な混合、造粒、糖衣錠製造、溶解、押出又は凍結乾燥方法によって作製される。そのため、経口使用の薬物組成物は、以下の方法によって得ることができ、活性化合物を固体賦形剤と混合し、適切な助剤(ニーズがあるか又は必要である場合)を加えた後、得られた混合物を任意選択的に粉砕し粒子状混合物を加工することによって、錠剤又は糖衣錠コアを得る。
適切な賦形剤は、糖類(例えば、ラクトース、ショ糖、マンニトール又はソルビトール)、セルロース製剤、リン酸カルシウム(例えば、リン酸三カルシウム又はリン酸水素カルシウム)のような充填剤、及びデンプンペースト(例えば、コーンスターチ、コムギデンプン、コメデンプン又はジャガイモデンプンを使用する)、ゼラチン、トラガントガム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及び/又はポリビニルピロリドンのような粘着剤を含む。ニーズがあれば、上記デンプン及びカルボキシメチルデンプン、架橋ポリビニルピロリドン、寒天又はアルギン酸もしくはその塩(例えば、アルギン酸ナトリウム)のような一つ又は複数の崩壊剤を加えてもよい。
助剤は、通常、流動性調節剤と潤滑剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸又はその塩(例えば、ステアリン酸マグネシウム又はステアリン酸カルシウム)とポリエチレングリコールである。糖衣錠コアは、適切な胃液耐性コーティングを有する。このため、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール及び/又は二酸化チタン、ラッカー溶液と適切な有機溶媒又は溶媒混合物を任意選択的に含有し得る、濃縮された糖溶液を使用することができる。胃液耐性コーティングを製造するために、適切なセルロース製剤、例えば、酢酸フタル酸セルロースエステル又はヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートの溶液を使用することができる。例えば、活性化合物の用量の組み合わせを認識又は特徴づけるために、染料又は顔料を錠剤又は糖衣錠コーティングに加えてもよい。
他の経口使用可能な薬物製剤の例としては、ゼラチン製のプッシュフィット(push-fit)カプセル、又はゼラチンとグリセリンもしくはソルビトールのような可塑剤により製造されたソフトシールカプセルが挙げられる。プッシュフィットカプセルは、充填剤(例えば、ラクトース)、粘着剤(例えば、デンプン)及び/又は潤滑剤(例えば、タルク又はステアリン酸マグネシウム)及び任意選択的な安定剤と混合できる粒子形態の化合物を含んでもよく、又は押出型多粒子形態の化合物を含んでもよい。ソフトシールカプセルにおいて、これらの活性化合物は、好ましくは、適切な液体例えば、脂肪油又は流動パラフィンに溶解するか又は懸濁している。なお、安定剤を加えてもよい。
直腸投与するための可能な薬物製剤は、例えば、一つ又は複数の活性化合物と坐剤マトリックスとの組み合わせからなる坐剤を含む。適切な坐剤マトリックスは、天然又は合成トリグリセリド、及びパラフィン系炭化水素などを含む。ゼラチン直腸カプセルを使用してもよく、それは、活性化合物とマトリックス材料(例えば、液体トリグリセリド、ポリエチレングリコール又はパラフィン系炭化水素)との組み合わせで構成される。
非経口投与するための適切な製剤は、水溶性形態の活性化合物の水溶液、例えば、水溶性塩、塩基性溶液又は酸性溶液を含む。あるいは、活性化合物の懸濁液を油性懸濁液に作製してもよい。懸濁液などに用いられる適切な親油性溶媒又は溶媒は、脂肪油(例えば、ゴマ油)、合成脂肪酸エステル(例えば、オレイン酸エチル)、トリグリセリド又はポリエチレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール-400(PEG-400))を含んでもよい。水性懸濁液は、該懸濁液の粘度を増加させる一つ又は複数の物質を含んでもよく、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール及び/又はデキストランを含む。懸濁液は、任意選択的に、安定剤を含んでもよい。
別の実施形態において、本開示は、本開示の化合物(又は本開示の化合物を含む薬物組成物)を含むキットを提供し、本開示の化合物(又は本開示の化合物を含む薬物組成物)は、本開示の方法を実践するためにそれらを使用するのに有利な形態で包装される。一実施形態において、キットは、容器、例えば、封止された瓶又は容器に包装されている本開示の化合物(又は本開示の化合物を含む薬物組成物)を含み、ここで、ラベルは、該容器に貼り付けられているか又はキットに含まれ、該ラベルには、本開示の方法を実践するための該化合物又は組成物の用途が記述されている。一実施形態において、化合物又は組成物は、単位剤形に包装される。キットは、所望の投与経路に従って組成物を投与するのに適した装置をさらに含んでもよい。
別の実施形態において、本開示の化合物は、第2の治療剤と組み合わせて被験者に投与される。第2の治療剤は、本開示の化合物と異なる。本開示の化合物と第2の治療剤は、所望の効果を達成するために、同時又は順次投与され得る。なお、本開示の化合物と第2の治療剤は、単一の組成物又は二つの別々の組成物として投与されてもよい。
第2の治療剤は、その所望の治療効果を提供する量で投与される。各第2の治療剤の有効用量範囲は、当分野で公知されているものであり、且つこのような確立範囲内で、第2の治療剤を、それを必要とする個体に投与する。
本開示の化合物と第2の治療剤は、単一の単位用量として共に投与されてもよく、又は複数の単位用量として別々に投与されてもよく、ここで、本開示の化合物は、第2の治療剤の前に投与され、又はその逆も可能である。一つ又は複数の用量の本開示の化合物及び/又は一つ又は複数の用量の第2の治療剤を投与することができる。そのため、本開示の化合物は、一つ又は複数の第2の治療剤と組み合わせて使用することができ、該第2の治療剤は、例えば、抗癌剤であるが、これに限定されない。
いくつかの実施例において、第2の治療剤は、エピジェネティック薬である。本明細書で使用されるように、「エピジェネティック薬」という用語は、エピジェネティック調整剤を標的とする治療剤を意味する。エピジェネティック調整剤の例としては、ヒストンリジンメチルトランスフェラーゼ、ヒストンアルギニンメチルトランスフェラーゼ、ヒストン脱アセチル化酵素、ヒストン脱アセチル化酵素、ヒストンアセチラーゼ、及びDNAメチルトランスフェラーゼが挙げられる。ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤は、ボリノスタットを含むが、それに限定されない。
別の実施形態において、増殖性疾患及び癌を処置するために、化学療法剤又は他の抗増殖剤と本開示の化合物とを組み合わせることができる。本開示の化合物との組み合わせで使用可能な療法及び抗癌剤の例としては、手術、放射線療法(例えばγ線、中性子線療法、電子線療法、陽子線療法、近接照射療法、及び全身放射性同位体)、内分泌療法、生体応答修飾物質(例えばインターフェロン、インターロイキン、腫瘍壊死因子(TNF))、温熱療法及び寒冷療法、任意の有害作用を減弱させる薬剤(例えば、制吐薬)、ならびに任意の他の承認された化学療法薬が挙げられる。
抗増殖化合物の例としては、アロマターゼ阻害剤、抗エストロゲン剤、抗アンドロゲン剤、ゴナドレリンアゴニスト、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、微小管活性剤、アルキル化剤、レチノイド、カロテノイド、又はトコフェロール、シクロオキシゲナーゼ阻害剤、MMP阻害剤、mTOR阻害剤、代謝拮抗剤、白金化合物、メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤、ビスホスホネート、抗増殖性抗体、ヘパラナーゼ阻害剤、Ras発癌アイソフォーム阻害剤、テロメラーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、血液系悪性腫瘍を処置するための化合物、Flt-3阻害剤、Hsp90阻害剤、キネシンスピンドルタンパク質阻害剤、MEK阻害剤、抗腫瘍抗生物質、ニトロソウレア、タンパク質もしくは脂質キナーゼ活性を標的とする/低減する化合物、タンパク質もしくは脂質ホスファターゼ活性を標的とする/低減する化合物又は任意の他の抗血管新生化合物が挙げられるが、それらに限定されない。
非限定的で例示的なアロマターゼ阻害剤としては、アタメスタン、エキセメスタン、とホルメスタンなどのステロイド、及びアミノグルテチミド、ログレチミド、ピリドグルテチミド、トリロスタン、テストラクトン、ケトコナゾール、ボロゾール、ファドロゾール、アナストロゾール、とレトロゾールなどの非ステロイドが挙げられるが、それらに限定されない。
非限定的な抗エストロゲン剤としては、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェン、及びラロキシフェン塩酸塩が挙げられるが、それらに限定されない。抗アンドロゲン剤としては、ビカルタミドが挙げられるが、それに限定されない。ゴナドレリンアゴニストとしては、アバレリックス、ゴセレリン、及びゴセレリンアセテートが挙げられるが、それらに限定されない。
例示的なトポイソメラーゼI阻害剤としては、トポテカン、ジャイマテカン、イリノテカン、カンプトテシンとその類似体、9-ニトロカンプトテシン、及び巨大分子カンプトテシン結合体PNU-166148が挙げられるが、それらに限定されない。トポイソメラーゼII阻害剤としては、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン及びネモルビシンなどのアントラサイクリン、ミトキサントロン及びロソキサントロンなどのアントラキノン、ならびにエトポシド及びテニポシドなどのポドフィロトキシンが挙げられるが、それらに限定されない。
微小管活性剤としては、微小管安定化化合物、微小管不安定化化合物、及びマイクロチューブリン重合阻害剤が挙げられ、これらは、パクリタキセル及びドセタキセルなどのタキサン、ビンブラスチン、ビンブラスチンサルフェート、ビンクリスチンとビンクリスチンサルフェート、及びビノレルビンなどのビンカアルカロイド、ディスコデルモリド、コルヒチとエポチロン及びそれらの誘導体を含むが、それらに限定されない。
例示的で非限定的なアルキル化剤としては、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、ならびにカルムスチン及びロムスチンなどのニトロソウレアが挙げられる。
例示的で非限定的なシクロオキシゲナーゼ阻害剤としては、Cox-2阻害剤、5-アルキル置換2-アリールアミノフェニル酢酸及びその誘導体(例えば、セレコキシブ、ロフェコキシブ、エトリコキシブ、バルデコキシブ、又は5-アルキル-2-アリールアミノフェニル酢酸、(例えば、ルミラコキシブ))が挙げられる。
例示的で非限定的なマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤(「MMP阻害剤」)としては、コラーゲンペプチド模倣と非ペプチド模倣阻害剤、テトラサイクリン誘導体、バチマスタット、マリマスタット、プリノマスタット、メタスタット、BMS-279251、BAY 12-9566、TAA211、MMI270B及びAAJ996が挙げられる。
例示的で非限定的なmTOR阻害剤としては、哺乳類ラパマイシン標的タンパク質(mTOR)を阻害し且つ抗増殖活性を有する化合物、例えばシロリムス、エベロリムス、CCI-779及びABT578が挙げられる。
例示的で非限定的な代謝拮抗剤としては、5-フルオロウラシル(5-FU)、カペシタビン、ゲムシタビン、DNA脱メチル化化合物(例えば、5-アザシチジンとデシタビン)、メトトレキサートとエダトレキサート、及び葉酸アンタゴニスト(例えば、ペメトレキセト)が挙げられる。
例示的で非限定的な白金化合物としてはカルボプラチン、シスプラチン、シスプラチナム、及びオキサリプラチンが挙げられる。
例示的で非限定的なメチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤としては、ベンガミド又はその誘導体及びPPI-2458が挙げられる。
例示的で非限定的なビスホスホネートとしては、エチドロン酸、クロドロン酸、チルドロン酸、パミドロン酸、アレンドロン酸、イバンドロン酸、リセドロン酸、及びゾレドロン酸が挙げられる。
例示的で非限定的な抗増殖性抗体としては、トラスツズマブ、トラスツズマブ-DMl、セツキシマブ、ベバシズマブ、リツキシマブ、PR064553及び2C4が挙げられる。「抗体」という用語は、所望の生物学的活性を示す限り、完全モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、少なくとも二つの完全抗体から形成される多重特異性抗体、及び抗体断片を含むことが意図される。
例示的で非限定的なヘパラナーゼ阻害剤としては、ヘパリン硫酸分解を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、例えば、PI-88及びOGT2115が挙げられる。
本明細書で使用されるように、H-Ras、K-Ras又はN-Rasなどの「Ras発癌アイソフォーム阻害剤」という用語は、Rasの発癌活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、例えば、L-744832、DK8G557、ティピファニブ及びロナファーニブなどのファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤を指す。
例示的で非限定的なテロメラーゼ阻害剤としては、テロメラーゼの活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、例えば、テロメラーゼ受容体を阻害する化合物、例えば、テロメスタチンが挙げられる。
例示的で非限定的なプロテアソーム阻害剤としては、プロテアソームの活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物が挙げられ、ボルテゾミブを含むが、それに限定されない。
本明細書で使用されるように、「血液系悪性腫瘍の処置において使用される化合物」という語句は、FMS様チロシンキナーゼ受容体(Flt-3R)の活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物であるFMS様チロシンキナーゼ阻害剤、インターフェロン、I-β-D-アラビノフラノシルシトシン(ara-c)とブスルファン、及び未分化リンパ腫キナーゼを標的とする、低減する、又は阻害する化合物であるALK阻害剤を含む。
例示的で非限定的なFlt-3阻害剤としては、PKC412、ミドスタウリン、スタウロスポリン誘導体、SU11248及びMLN518が挙げられる。
例示的で非限定的なHSP90阻害剤としては、HSP90の固有のATPアーゼ活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、又はユビキチンプロテアソーム経路を通じてHSP90クライアントタンパク質を分解する、標的とする、低減する、又は阻害する化合物、HSP90の固有のATPアーゼ活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、特に、HSP90のATPアーゼ活性を阻害する化合物、タンパク質又は抗体、例えば、17-アリルアミノ、17-デメトキシゲルダナマイシン(17AAG)、ゲルダナマイシン誘導体、他のゲルダナマイシン関連化合物、ラディシコール及びHDAC阻害剤が挙げられる。
本明細書で使用されるように、「タンパク質もしくは脂質キナーゼ活性、又はタンパク質もしくは脂質ホスファターゼ活性を標的とする/低減する化合物、又は任意の別の抗血管新生化合物」という語句は、タンパク質チロシンキナーゼ及び/又はセリン及び/又はスレオニンキナーゼ阻害剤、又は脂質キナーゼ阻害剤を含み、例えば、a) 血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)の活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、例えば、PDGFRの活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、例えば、イマチニブ、SUlOl、SU6668及びGFB-111などのN-フェニル-2-ピリミジン-アミン誘導体、b) 線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)の活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、c) インスリン様増殖因子受容体I(IGF-IR)の活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、例えばIGF-IRの活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、d) Trk受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、又はエフリンB4阻害剤、e) Axl受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、f) Ret受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、g) Kit/SCFR受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、例えば、イマチニブ、h) c-Kit受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、例えば、イマチニブ、i)c-Ablファミリーのメンバー、それらの遺伝子融合産物(例えば、Bcr-Ablキナーゼ)及び突然変異体の活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、例えば、イマチニブもしくはニロチニブなどのN-フェニル-2-ピリミジン-アミン誘導体、PD180970、AG957、NSC 680410、PD173955、又はダサチニブ、j)セリン/スレオニンキナーゼのタンパク質キナーゼC(PKC)とRafファミリーメンバー、MEK、SRC、JAK、FAK、PDK1、PKB/AktとRas/MAPKファミリーメンバー及び/又はサイクリン依存性キナーゼファミリー(CDK)メンバーの活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、例えば、ミドスタウリンなどの米国特許第5,093,330号に開示されたスタウロスポリン誘導体、他の化合物の例としては、UCN-01、サフィンゴール、BAY 43-9006、ブリオスタチン1、ペリフォシン、イルモホシン、RO 318220とRO 320432、GO 6976、Isis 3521、LY333531/LY379196、イソキノリン化合物、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、PD184352又はQAN697、又はAT7519が挙げられ、k)タンパク質チロシンキナーゼの活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、例えば、イマチニブメシレート又はチロシンリン酸化阻害剤、例えば、Tyrphostin A23/RG-50810、AG 99、Tyrphostin AG 213、Tyrphostin AG 1748、Tyrphostin AG 490、Tyrphostin B44、Tyrphostin B44 (+)鏡像異性体、Tyrphostin AG 555、AG 494、Tyrphostin AG 556、AG957とアダフォスチン(4-{[(2,5-ジヒドロキシフェニル)メチル]アミノ}-安息香酸アダマンチルエステル、NSC 680410、アダフォスチン)、l) 上皮増殖因子受容体チロシンキナーゼのファミリー(ホモ二量体又はヘテロ二量体としてのEGFR、ErbB2、ErbB3、ErbB4)及びそれらの突然変異体の活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物、例えばCP 358774、ZD 1839、ZM 105180、トラスツズマブ、セツキシマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、OSI-774,Cl-1033,EKB-569,GW-2016、抗体E1.1、E2.4、E2.5、E6.2、E6.4、E2.11、E6.3及びE7.6.3、ならびに7H-ピロロ-[2,3-d]ピリミジン誘導体、ならびに、(m) c-Met受容体の活性を標的とする、低減する、又は阻害する化合物が挙げられる。
タンパク質又は脂質ホスファターゼの活性を標的とする、低減する、又は阻害する例示的な化合物としては、ホスファターゼ1、ホスファターゼ2A又はCDC25阻害剤、例えば、オカダ酸又はその誘導体が挙げられる。
他の抗血管新生化合物としては、タンパク質又は脂質キナーゼ阻害に関連しない活性について別のメカニズムを有する化合物、例えば、サリドマイドおよびTNP-470が挙げられる。
その一つ又は複数が本開示の化合物と組み合わせて使用可能である、別の非限定的で例示的な化学療法化合物としては、ダウノルビシン、アドリアマイシン、Ara-C、VP-16、テニポシド、ミトキサントロン、イダルビシン、カルボプラチナム、PKC412、6-メルカプトプリン(6-MP)、フルダラビンリン酸エステル、オクトレオチド、SOM230、FTY720、6-チオグアニン、クラドリビン、6-メルカプトプリン、ペントスタチン、ヒドロキシウレア、2-ヒドロキシ-1H-イソインドール-1,3-ジオン誘導体、1-(4-クロロアニリノ)-4-(4-ピリジルメチル)フタラジン又はその薬学的に許容されるその塩、1-(4-クロロアニリノ)-4-(4-ピリジルメチル)フタラジンスクシネート、アンジオスタチン、エンドスタチン、アントラニル酸アミド、ZD4190、ZD6474、SU5416、SU6668、ベバシズマブ、rhuMAb、rhuFab、macugon、FLT-4阻害剤、FLT-3阻害剤、VEGFR-2 IgGI抗体、RPI 4610、ベバシズマブ、ポルフィマーナトリウム、アネコルタブ、トリアムシノロン、ヒドロコルチゾン、11-a-エピヒドロコルチゾール、コルテキソロン、17a-ヒドロキシプロゲステロン、コルチコステロン、デスオキシコルチコステロン、テストステロン、エストロン、デキサメタゾン、フルオシノロン、植物アルカロイド、ホルモン化合物及び/又はアンタゴニスト、生体応答修飾物質(リンホカイン又はインターフェロンなど)、アンチセンスオリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチド誘導体、shRNA及びsiRNAが挙げられる。
その一つ又は複数が本開示の化合物と組み合わせ可能である、第2の治療剤の他の例としては、アルツハイマー病用処置薬、例えば、ドネペジル及びリバスチグミン、パーキンソン病用処置薬、例えば、L-DOPA/カルビドパ、エンタカポン、ロピニロール、プラミペキソール、ブロモクリプチン、ペルゴリド、トリヘキシフェニジル及びアマンタジン、多発性硬化症(MS)を処置するための薬剤、例えば、βインターフェロン(例えば、AVONEX(登録商標)及びREBIF(登録商標))、グラチラマーアセテート及びミトキサントロン、喘息用処置薬、例えば、アルブテロール及びモンテルカスト、統合失調症を処置するための薬剤、例えば、ジプレキサ、リスパダール、セロクエル及びハロペリドール、抗炎症剤、例えば、副腎皮質ステロイド、TNF遮断薬、IL-1 RA、アザチオプリン、シクロホスファミド、およびスルファサラジン、免疫阻害剤を含む免疫調節剤、例えば、シクロスポリン、タクロリムス、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、インターフェロン、副腎皮質ステロイド、シクロホスファミド、アザチオプリン及びスルファサラジン、神経栄養因子、例えば、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、MAO阻害剤、インターフェロン、抗痙攣薬、イオンチャネル遮断薬、リルゾール、または抗パーキンソン病薬剤、心血管疾患を処置するための薬剤、例えば、β遮断剤、ACE阻害剤、利尿剤、硝酸塩、カルシウムチャネル遮断剤又はスタチン、肝疾患を処置するための薬剤、例えば、副腎皮質ステロイド、コレスチラミン、インターフェロン及び抗ウイルス剤、血液障害を処置するための薬剤、例えば、副腎皮質ステロイド、抗白血病剤又は増殖因子、又は免疫不全障害を処置するための薬剤、例えば、γグロブリンが挙げられるが、それらに限定されない。
上記第2の治療活性剤は、そのうちの一つ又は複数は本開示の化合物と組み合わせて使用され得る、当分野において記載されるように作製され投与される。
合成実施例
中間体1:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
ステップA:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-フルオロ安息香酸メチル(10.0g、34.9 mmol)の無水DMSO(100 mL)溶液にピペラジン(9.0g、105 mmol)とリン酸水素二カリウム(12.2g、69.9 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を氷水に入れ、EAで二回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、白色固体状の標題化合物(12g、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 353.2 (M+H)。
ステップB:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1)
アルゴンガス保護下で、室温で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップA、4g、11.35 mmol)と2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-アセタール(4.4g、20.4 mmol)の無水DCE(100 mL)撹拌溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.8g、22.7 mmol)を加え、そして、反応混合物を50℃に加熱し、6時間反応させた。室温まで冷却した後、得られた混合物をNaHCO水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(MeOH:DCM、1:35)によってそれを精製し、白色粉末状の標記化合物(4.8g、2ステップ収率76%)を得た。MS: 553.2 (M+H)。
実施例1:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(2-メチルチオフェン-3-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(2-メチルチオフェン-3-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1、100 mg、0.18 mmol)のDME(1.5 mL)と2M NaCO(0.5 mL)との混合溶媒溶液に、4,4,5,5-テトラメチル-2-(2-メチルチオフェン-3-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(61 mg、0.27 mmol)とPdCl(dppf)・CHCl(29.5 mg、0.036 mmol)を加えた。マイクロ波の補助下で、混合物を100℃で0.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、褐色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチル/ヘキサン(ヘキサン:酢酸エチル、1:1)で溶出させ、黄色油状の標記化合物(60 mg、58%)を得た。MS: 571.3 (M+H)。
ステップB:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(2-メチルチオフェン-3-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(2-メチルチオフェン-3-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップA、60 mg、0.11 mmol)のMeOH(1 mL)、THF(1 mL)とHO(1 mL)との混合溶媒溶液に、水酸化ナトリウム(42 mg、1.1 mmol)を加えた。混合物を50℃で4時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、反応混合物を1M HClで酸性化して、pHを5-6に調節し、酢酸エチルで二回抽出した。得られた有機層を合わせ、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、標記化合物(50 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 557.3 (M+H)。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(2-メチルチオフェン-3-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例1)
保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(2-メチルチオフェン-3-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップB、50 mg、粗製物)の無水DCM(3 mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミノ(27 mg、0.23 mmol)、EDCI(25 mg、0.14 mmol)と3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)ベンゼンスルホンアミド(28 mg、0.09 mmol)を加えた。反応混合物を40℃で12時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCカラムによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(15.9 mg、2ステップ収率21%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.67 (s, 1 H), 8.58 (t, J = 5.6 Hz, 1 H), 8.53 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 8.02 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.77 (dd, J = 9.3, 1.5 Hz, 1 H), 7.53 - 7.46 (m, 3 H), 7.18 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 7.07 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.68 (dd, J = 9.0, 1.9 Hz, 1 H), 6.62 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 6.37 (dd, J = 3.1, 1.8 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 3.90 - 3.79 (m, 2 H), 3.30 - 3.20 (m, 4 H), 3.12 - 2.99 (m, 4 H), 2.73 - 2.59 (m, 2 H), 2.24 - 2.09 (m, 9 H), 1.93 - 1.77 (m, 3 H), 1.67 - 1.54 (m, 2 H), 1.38 (t, J = 6.3 Hz, 2 H), 1.32 - 1.24 (m, 2 H), 0.92 (s, 6 H); MS: 854.3 (M+H)。
実施例2:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-メチルチオフェン-3-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例1の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(30 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.68 (s, 1 H), 8.59 (t, J = 5.7 Hz, 1 H), 8.55 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.79 (dd, J = 9.2, 1.9 Hz, 1 H), 7.54 - 7.47 (m, 3 H), 7.14 - 7.04 (m, 2 H), 6.94 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 6.68 (dd, J = 9.0, 1.9 Hz, 1 H), 6.38 (dd, J = 3.2, 1.8 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 3.89 - 3.80 (m, 2 H), 3.30 - 3.22 (m, 4 H), 3.12 - 3.01 (m, 4 H), 2.71 - 2.59 (m, 2 H), 2.26 - 2.08 (m, 6 H), 1.96 (s, 3 H), 1.92 - 1.80 (m, 3 H), 1.66 - 1.56 (m, 2 H), 1.38 (t, J = 6.3 Hz, 2 H), 1.32 - 1.22 (m, 2 H), 0.92 (s, 6 H); MS: 854.2 (M+H)。
実施例3:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(5-(トリフルオロメチル)チオフェン-3-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例1の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(15 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.72 (s, 1 H), 8.64 (t, J = 5.8 Hz, 1 H), 8.59 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 8.07 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.83 (dd, J = 9.2, 2.0 Hz, 1 H), 7.64 (d, J = 1.4 Hz, 1 H), 7.60 - 7.58 (m, 1 H), 7.56 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.55 - 7.50 (m, 2 H), 7.14 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 6.72 (dd, J = 9.0, 2.0 Hz, 1 H), 6.42 (dd, J = 3.3, 1.9 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 3.88 (dd, J = 11.3, 3.0 Hz, 2 H), 3.33 - 3.23 (m, 3 H), 3.17 - 3.03 (m, 4 H), 2.88 (s, 2H), 2.33 - 2.21 (m, 4 H), 2.21 - 2.14 (m, 2 H), 2.05 (s, 2 H), 1.97 - 1.85 (m, 1 H), 1.64 (d, J = 11.4 Hz, 2 H), 1.39 (t, J = 6.3 Hz, 2 H), 1.35 - 1.21 (m, 3 H), 0.95 (s, 6 H); MS: 908.9 (M+H)。
実施例4:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(3-メチルチオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例1の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(3.7 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.52 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 7.98 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 7.77 (dd, J = 9.3, 2.1 Hz, 1 H), 7.52 - 7.46 (m, 3 H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 7.06 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 6.83 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 6.74 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 3.4 Hz, 1 H), 6.28 - 6.24 (m, 1 H), 3.87 - 3.81 (m, 6 H), 3.62 - 3.51 (m, 2 H), 3.31 - 3.19 (m, 4 H), 2.23 - 2.13 (m, 2 H), 2.03 - 1.94 (m, 6 H), 1.92 (s, 3 H), 1.88 - 1.78 (m, 1 H), 1.63 - 1.54 (m, 2 H), 1.43 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 1.30 - 1.26 (m, 2 H), 0.91 (s, 6 H); MS: 854.3 (M+H)。
実施例5:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-メチルチオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例1の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(4.5 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.52 - 8.45 (m, 1 H), 8.02 - 7.93 (m, 1 H), 7.73 (d, J = 9.5 Hz, 1 H), 7.53 - 7.40 (m, 3 H), 7.01 (d, J = 9.7 Hz, 1 H), 6.94 (s, 1 H), 6.69 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 6.61 (s, 1 H), 6.36 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 6.25 - 6.15 (m, 1 H), 3.86 - 3.79 (m, 2 H), 3.31 - 3.19 (m, 4 H), 3.16 - 2.95 (m, 6 H), 2.35 - 2.23 (m, 4 H), 2.17 - 2.13 (m, 2 H), 2.12 (s, 3 H), 2.01 - 1.98 (m, 2 H), 1.91 - 1.79 (m, 1 H), 1.63 - 1.54 (m, 2 H), 1.33 (t, J = 6.0 Hz, 2 H), 1.29 - 1.24 (m, 2 H), 0.88 (s, 6 H); MS: 854.0 (M+H)。
実施例6:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(5-メチルチオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例1の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(6.6 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.51 - 8.44 (m, 1 H), 8.00 - 7.94 (m, 1 H), 7.71 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.52 - 7.41 (m, 3 H), 6.98 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 6.69 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.63 - 6.59 (m, 1 H), 6.56 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 6.35 (d, J = 2.8 Hz, 1 H), 6.26 - 6.16 (m, 1 H), 3.94 - 3.88 (m, 2 H), 3.25 - 3.21 (m, 4 H), 3.17 - 3.00 (m, 6 H), 2.42 - 2.27 (m, 7 H), 2.18 - 2.08 (m, 2 H), 1.99 - 1.96 (m, 2 H), 1.90 - 1.78 (m, 1 H), 1.62 - 1.51 (m, 2 H), 1.32 (t, J = 6.0 Hz, 2 H), 1.28 - 1.21 (m, 2 H), 0.86 (s, 6 H); MS: 854.2 (M+H)。
実施例7及び8:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例7)、及び2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例8)
ステップA:2-(4-ブロモチオフェン-3-イル)プロパン-2-オール
保護下で、0℃で、4-ブロモチオフェン-3-カルボキシレート(4g、18.1 mmol)の無水THF(100 mL)溶液に、MeMgBr(14 mL、3Mの2-MeTHF溶液、41.6 mmol)を加え、反応混合物を室温で20時間撹拌した。混合物を飽和NHClでクエンチし、酢酸エチル(100 mL)で希釈し、そして、HO(100 mL)と塩水(100 mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:1)で溶出させ、無色油状の標記化合物(3.3g、82%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.61 (d, J = 3.7 Hz, 1 H), 7.43 (d, J = 3.7 Hz, 1 H), 5.20 (s, 1H), 1.51 (s, 6 H).
ステップB:3-ブロモ-4-イソプロピルチオフェン
保護下で、2-(4-ブロモチオフェン-3-イル)プロパン-2-オール(ステップA、1.6g、7.24 mmol)の無水DCM(70 mL)溶液に、トリエチルシラン(2.52g、21.71 mmol)と2,2,2-トリフルオロ酢酸(4.13g、36.2 mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。発揮物を除去した後、得られた混合物をシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:10)で溶出させ、無色油状の標記化合物(1.05g、71%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.65 (d, J = 3.3 Hz, 1 H), 7.35 (d, J = 3.3 Hz, 1 H), 2.98 - 2.86 (m, 1 H), 1.20 (d, J = 6.9 Hz, 6 H).
ステップC:(4-イソプロピルチオフェン-3-イル)ボロン酸と(4-イソプロピルチオフェン-2-イル)ボロン酸
保護下で、-78℃で、3-ブロモ-4-イソプロピルチオフェン(ステップB、900 mg、4.39 mmol)の無水THF(30 mL)溶液に、n-ブチルリチウム(2.6 mL、2.5Mのヘキサン溶液、6.59 mmol)を滴下し、混合物を-78℃で20分間撹拌した。ホウ酸トリイソプロピルエステル(1.65g、8.78 mmol)を加え、反応混合物を-78℃で2時間撹拌し、そして、室温まで昇温し、12時間撹拌した。該混合物を2M HClでクエンチし、酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、MeOHとDCM(1:20)で溶出させ、黄色油状の混合標記化合物(570 mg、76%)を得た。MS: 171.1 (M+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル、及び2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1、70 mg、0.13 mmol)のDME(1.5 mL)と2M NaCO(0.5 mL)溶液に、(4-イソプロピルチオフェン-3-イル)ボロン酸と(4-イソプロピルチオフェン-2-イル)ボロン酸との混合物(ステップC、32.3 mg、0.19 mmol)及びPdCl(dppf)・CHCl(20.7 mg、0.02 mmol)を加え、マイクロ波の補助下で、反応混合物を100℃で0.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:1)で溶出させ、黄色油状の混合標記化合物(50 mg、66%)を得た。MS: 599.3 (M+H)。
ステップE:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸、及び2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチルと2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップD、76 mg、0.13 mmol)との混合物のMeOH(1 mL)、THF(1 mL)とHO(1 mL)との混合溶媒溶液に、NaOH(51 mg、1.3 mmol)を加え、反応混合物を50℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を1M HClで酸性化して、pHを4-5に調節し、そして、酢酸エチルで二回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(72 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 585.3 (M+H)。
ステップF:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例7)、及び2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例8)
保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸と2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップE、36 mg、0.06 mmol)との混合物の無水DCM(2 mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミノ(18.8 mg、0.15 mmol)、EDCI(17.7 mg、0.09 mmol)と3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)ベンゼンスルホンアミド(19.4 mg、0.06 mmol)を加え、反応混合物を40℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を酢酸エチルで希釈し、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCカラムによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(実施例7:17 mg、2ステップ収率31%、実施例8:4 mg、2ステップ収率7%)を得た。
実施例7: H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.69 (s, 1 H), 11.48 (s, 1 H), 8.61 (t, J = 5.5 Hz, 1 H), 8.55 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.79 (dd, J = 9.1, 1.4 Hz, 1 H), 7.56 - 7.46 (m, 3 H), 7.15 (d, J = 3.0 Hz, 1 H), 7.10 (d, J = 9.1 Hz, 1 H), 6.93 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 6.68 (dd, J = 8.9, 1.8 Hz, 1 H), 6.41 - 6.36 (m, 1 H), 6.18 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 3.88 - 3.81 (m, 2 H), 3.32 - 3.22 (m, 4 H), 3.12 - 3.00 (m, 4 H), 2.76 - 2.53 (m, 3 H), 2.35 - 2.20 (m, 4 H), 2.21 - 2.09 (m, 2 H), 2.02 - 1.97 (m, 1 H), 1.92 - 1.84 (m, 2 H), 1.65 - 1.57 (m, 2 H), 1.38 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 1.31 - 1.24 (m, 2 H), 1.12 - 1.06 (m, 6 H), 0.92 (s, 6 H); MS: 882.4 (M+H)。
実施例8: H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.68 (s, 1 H), 11.50 (s, 1 H), 8.60 (t, J = 5.5 Hz, 1 H), 8.54 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.77 (d, J = 10.4 Hz, 1 H), 7.56 - 7.46 (m, 3 H), 7.08 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.98 (s, 1 H), 6.79 (s, 1 H), 6.70 (dd, J = 9.0, 1.8 Hz, 1 H), 6.37 (dd, J = 3.1, 1.8 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 3.88 - 3.81 (m, 2 H), 3.32 - 3.22 (m, 4 H), 3.13 - 3.05 (m, 4 H), 3.02 - 2.94 (m, 2 H), 2.89 - 2.77 (m, 1 H), 2.32 - 2.23 (m, 4 H), 2.21 - 2.12 (m, 2 H), 2.07 - 2.02 (m, 2 H), 1.95 - 1.81 (m, 1 H), 1.66 - 1.55 (m, 2 H), 1.35 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 1.31 - 1.24 (m, 2 H), 1.15 (d, J = 6.8 Hz, 6 H), 0.90 (s, 6 H); MS: 882.4 (M+H)。
実施例9及び10:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例9)、及び(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例10)
実施例7及び8の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(実施例9:3.6 mg、実施例10:9.6 mg)を得た。
実施例9: H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.67 (s, 1 H), 8.60 - 8.49 (m, 2 H), 8.06 - 7.97 (m, 1 H), 7.78 (d, J = 9.1 Hz, 1 H), 7.52 - 7.46 (m, 3 H), 7.16 (d, J = 3.0 Hz, 1 H), 7.05 (d, J = 10.3 Hz, 1 H), 6.93 (d, J = 3.0 Hz, 1 H), 6.72 - 6.64 (m, 1 H), 6.40 - 6.34 (m, 1 H), 6.25 - 6.15 (m, 1 H), 3.84 - 3.75 (m, 3 H), 3.69 - 3.57 (m, 2 H), 3.54 - 3.44 (m, 2 H), 3.33 - 3.28 (m, 2 H), 3.12 - 3.00 (m, 4 H), 2.75 - 2.60 (m, 3 H), 2.36 - 2.20 (m, 2 H), 2.17 - 2.09 (m, 2 H), 2.06 - 1.94 (m, 4 H), 1.38 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 1.11 - 1.06 (m, 6 H), 0.92 (s, 6 H); MS: 884.4 (M+H)。
実施例10: H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.67 (s, 1 H), 11.51 (s, 1 H), 8.62 - 8.50 (m, 2 H), 8.02 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 7.79 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 7.54 - 7.45 (m, 3 H), 7.07 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.98 (s, 1 H), 6.79 (s, 1 H), 6.70 (dd, J = 8.9, 1.3 Hz, 1 H), 6.39 - 6.34 (m, 1 H), 6.28 - 6.18 (m, 1 H), 3.86 - 3.74 (m, 3 H), 3.69 - 3.55 (m, 2 H), 3.54 - 3.43 (m, 2 H), 3.33 - 3.27 (m, 2 H), 3.14 - 3.04 (m, 4 H), 3.02 - 2.94 (m, 2 H), 2.88 - 2.79 (m, 1 H), 2.35 - 2.22 (m, 4 H), 2.21 - 2.12 (m, 2 H), 2.08 - 2.02 (m, 2 H), 1.35 (t, J = 6.1 Hz, 2 H), 1.15 (d, J = 6.8 Hz, 6 H), 0.90 (s, 6 H); MS: 884.4 (M+H)。
実施例11及び12:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(2-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例11)、及び2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例12)
ステップA:(2-イソプロピルチオフェン-3-イル)ボロン酸、及び(5-イソプロピルチオフェン-2-イル)ボロン酸
火力乾燥した100 mLの丸底フラスコ中で、3-ブロモ-2-イソプロピルチオフェン(0.6g、2.93 mmol)をアルゴンガス保護下で無水THF(10 mL)に溶解して、溶液を得た。-78℃で、n-ブチルリチウム(1.4 mL、2.5Mのn-ヘキサン溶液、3.51 mmol)を反応混合物に加えた。-78℃で30分間撹拌した後、ホウ酸トリイソプロピルエステル(0.825g、4.39 mmol)を加えた。反応混合物を-78℃で2時間撹拌し、そして、室温で一晩撹拌した。反応混合物に1N HCl(10 mL)を加え、そして、酢酸エチルで抽出した(10 mL×2)。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:50)で溶出させ、浅黄色油状の混合標記化合物(0.4g、80%)を得た。
ステップB:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(2-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル、及び2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(50 mg、0.09 mmol)、(2-イソプロピルチオフェン-3-イル)ボロン酸、及び(5-イソプロピルチオフェン-2-イル)ボロン酸の混合物(ステップA、46.1 mg、0.27 mmol)、KCO(44.9 mg、0.325 mmol)及びPd(PhP)(20.88 mg、0.018 mmol)を、アルゴンガス保護下で、1,4-ジオキサン(6 mL)と水(2 mL)との混合溶媒に溶解し、溶液を得て、そして、反応混合物を室温で10分間撹拌し、次に100℃で5時間撹拌した。反応混合物に飽和NaHCO(10 mL)を加え、そして、酢酸エチル(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:40)で溶出させ、浅黄色油状の混合標記化合物(40 mg、74%)を得た。MS: 599.8 (M+H)。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(2-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸、及び2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(2-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチルと2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップB、70 mg、0.117 mmol)との混合物を、アルゴンガス保護下で、THF(2 mL)、水(1 mL)とMeOH(1 mL)との混合溶媒に溶解し、溶液を得て、水酸化ナトリウム(80 mg、2.0 mmol)を加え、反応混合物を40℃で5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に、1N HCl(2 mL)を加え、そして、酢酸エチル(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:50)で溶出させ、浅黄色油状の混合標記化合物(68 mg、99%)を得た。MS: 585.5 (M+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(2-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例11)、及び2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例12)
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(2-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)-ピペラジン-1-イル)安息香酸と2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸との混合物(ステップC、50 mg、0.086 mmol)、3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)ベンゼンスルホンアミド(40.4 mg、0.128 mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミノ(31.3 mg、0.257 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水CHCl(10 mL)に溶解し、溶液を得て、0℃で、3-(((エチルアミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミノ塩酸塩(32.8 mg、0.171 mmol)を加え、反応混合物を0℃で1時間撹拌し、そして、室温で16時間撹拌した。反応混合物に飽和NaHCO(10 mL)を加え、そして、ジクロロメタン(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(実施例11:4 mg、7%、実施例12:4 mg、7%)を得た。
実施例11: H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.72 (s, 1 H), 8.63 (brs, 1 H), 8.56 (s, 1 H), 8.05 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 7.80 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 7.57 - 7.48 (m, 3 H), 7.27 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 7.11 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 6.71 (dd, J = 9.0, 1.9 Hz, 1 H), 6.61 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 6.43 - 6.38 (m, 1 H), 6.22 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 3.87 (dd, J = 11.0, 3.2 Hz, 2 H), 3.35 - 3.24 (m, 4 H), 3.17 - 3.05 (m, 4 H), 3.03 - 2.94 (m, 1 H), 2.82 - 2.72 (m, 1 H), 2.67 - 2.59 (m, 1 H), 2.34 - 2.20 (m, 3 H), 2.19 - 2.11 (m, 2 H), 2.10 - 1.99 (m, 1H), 1.99 - 1.86 (m, 2 H), 1.85 - 1.74 (m, 1 H), 1.64 (d, J = 12.3 Hz, 2 H), 1.41 (t, J = 6.3 Hz, 2 H), 1.34 - 1.27 (m, 2 H), 1.18 (d, J = 6.6 Hz, 6 H), 0.95 (s, 6 H); MS: 883.2 (M+H)。
実施例12: H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.69 (s, 1 H), 8.69 - 8.50 (m, 2 H), 8.04 (s, 1 H), 7.77 (s, 1 H), 7.59 - 7.47 (m, 3 H), 7.24 (s, 1 H), 6.77 - 6.68 (m, 2 H), 6.65 (d, J = 3.5 Hz, 1 H), 6.39 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 3.87 (dd, J = 10.9, 3.6 Hz, 2 H), 3.35 - 3.24 (m, 4 H), 3.16 - 3.05 (m, 5 H), 3.02 (s, 2 H), 2.34 - 2.24 (m, 4 H), 2.24 - 2.16 (m, 2 H), 2.05 (s, 2 H), 1.96 - 1.83 (m, 1 H), 1.63 (d, J = 11.5 Hz, 2 H), 1.37 (t, J = 6.0 Hz, 2 H), 1.34 - 1.28 (m, 2 H), 1.24 (s, 6 H), 0.93 (s, 6 H); MS: 883.2 (M+H)。
実施例13及び14:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(2-イソプロピルチオフェン-3-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例13)、及び(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-イソプロピルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例14)
実施例11及び12の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(実施例13:1.4 mg、実施例14:0.5 mg)を得た。
実施例13: H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.60 (s, 1 H), 8.57 - 8.38 (m, 2 H), 7.97 (s, 1 H), 7.72 (s, 1 H), 7.52 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 7.46 (s, 1 H), 7.31 - 7.14 (m, 2 H), 6.71 - 6.62 (m, 1 H), 6.62 - 6.53 (m, 2 H), 6.34 (s, 1 H), 6.22 (s, 1 H), 3.85 - 3.73 (m, 3 H), 3.70 - 3.57 (m, 2 H), 3.56 - 3.40 (m, 4 H), 3.10 - 2.97 (m, 7 H), 2.30 - 2.18 (m, 4 H), 2.17 - 2.08 (m, 2 H), 1.97 (s, 2 H), 1.42 - 1.34 (m, 2 H), 1.15 (d, J = 4.0 Hz, 6 H), 0.92 (s, 6 H); MS: 885.2 (M+H)。
実施例14: H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.58 (s, 1 H), 8.53 - 8.37 (m, 2 H), 7.96 (s, 1 H), 7.68 (s, 1 H), 7.54 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.44 (s, 1 H), 7.35 (s, 1 H), 7.21 (s, 1 H), 6.71 - 6.65 (m, 2 H), 6.63 (d, J = 3.5 Hz, 1 H), 6.32 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 3.84 - 3.73 (m, 3 H), 3.70 - 3.56 (m, 2 H), 3.52 - 3.42 (m, 4 H), 3.10 - 3.04 (m, 5 H), 3.00 (s, 2 H), 2.32 - 2.23 (m, 4 H), 2.22 - 2.12 (m, 2 H), 2.02 (s, 2 H), 1.40 - 1.31 (m, 2 H), 1.23 - 1.19 (m, 6 H), 0.90 (s, 6 H); MS: 884.6 (M+H)。
実施例15:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
ステップA:5-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン(1g、7.18 mmol)と(4-フルオロフェニル)ボロン酸(2.010g、14.37 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水CHCl(5 mL)に溶解し、溶液を得て、室温で、酢酸銅水和物(1.43g、7.18 mmol)とトリエチルアミン(2.18g、21.55 mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。発揮物を除去した後、残渣をシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:3)で溶出させ、浅黄色固体状の標記化合物(1.2g、72%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.32 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 7.09 - 6.99 (m, 4 H), 6.90 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 4.22 (s, 2 H), 3.53 (t, J = 5.7 Hz, 2 H), 2.89 (t, J = 5.6 Hz, 2 H); MS: 233.6 (M+H )。
ステップB:(5-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン-2-イル)ボロン酸
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、-78℃で、5-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン(ステップA、250 mg、1.1 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水THF(10 mL)に溶解し、溶液を得て、-78℃で、LDA(1.1 mL、2MのTHF溶液、2.14 mmol)を加え、混合物を-78℃で1時間撹拌し、そして、30分間内でホウ酸トリイソプロピルエステル(443 mg、2.36 mmol)を滴下し、反応混合物を-78℃で30分間撹拌し、そして、徐々に室温まで昇温し、1時間撹拌した。MeOH(10 mL)を加えてクエンチ反応を行った。発揮物を除去した後、残渣を精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 277.3 (M+H)。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、(5-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン-2-イル)ボロン酸(ステップB、粗製物)、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1、297 mg、0.536 mmol)、PdCl(dppf)・CHCl(175 mg、0.214 mmol)及びNaCO(568 mg、5.36 mmol)を、アルゴンガス保護下で、1,4-ジオキサン(7.5 mL)と水(1.5 mL)との混合溶媒に溶解し、溶液を得た。室温で、NaCO(568 mg、5.36 mmol)を加え、反応混合物を100℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に飽和NaHCO(10 mL)を加え、そして、ジクロロメタン(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:50)で溶出させ、浅黄色固体状の標記化合物(300 mg、2ステップ収率40%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.61 (s, 1 H), 7.99 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.75 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 7.49 - 7.44 (m, 1 H), 7.41 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.08 - 6.96 (m, 4 H), 6.76 (dd, J = 9.0, 2.3 Hz, 1 H), 6.61 (s, 1 H), 6.40 - 6.34 (m, 2 H), 4.13 (s, 2 H), 3.64 (s, 3 H), 3.50 (t, J = 5.6 Hz, 2 H), 3.21 - 3.10 (m, 4 H), 3.04 (s, 2 H), 2.88 - 2.78 (m, 2 H), 2.37 - 2.26 (m, 4 H), 2.26 - 2.13 (m, 2 H), 2.03 (s, 2 H), 1.36 (t, J = 6.3 Hz, 2 H), 0.91 (s, 6 H); MS: 706.0 (M+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップC、300 mg、0.43 mmol)を、アルゴンガス保護下で、水(2 mL)、THF(4 mL)及びMeOH(2 mL)の混合溶媒に溶解し、溶液を得た。室温で、水酸化ナトリウム(170 mg、4.25 mmol)を加え、反応混合物を45℃で16時間撹拌した。反応混合物に、1N HCl(4 mL)を加え、得られた混合物を減圧濃縮し、浅色固体状の粗製物を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 693.3 (M+H)。
ステップE:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例15)
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップD、60 mg、粗製物)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミノ(53.0 mg、0.43 mmol)、(S)-4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(27.5 mg、0.087 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水CHCl(10 mL)に溶解し、溶液を得て、室温で、3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミノ塩酸塩(49.9 mg、0.26 mmol)を加え、反応混合物を40℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に飽和NaHCO(10 mL)を加え、そして、ジクロロメタン(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(15 mg、2ステップ収率18%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.59 (s, 1 H), 8.56 - 8.39 (m, 2 H), 7.99 (s, 1 H), 7.75 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 7.53 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.49 - 7.37 (m, 2 H), 7.09 - 6.92 (m, 5 H), 6.69 (d, J = 7.3 Hz, 1 H), 6.60 (s, 1 H), 6.35 (s, 1 H), 6.25 (s, 1 H), 4.14 (s, 2 H), 3.84 - 3.74 (m, 4 H), 3.64 (t, J = 10.2 Hz, 2 H), 3.54 - 3.42 (m, 4 H), 3.40 - 3.32 (m, 1 H), 3.13 - 3.06 (m, 4 H), 3.03 (s, 2 H), 2.87 - 2.78 (m, 2 H), 2.36 - 2.26 (m, 4 H), 2.22 - 2.13 (m, 2 H), 2.03 (s, 2 H), 1.36 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 0.91 (s, 6 H); MS: 991.8 (M+H)。
実施例16:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(5-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例15の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(5 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.63 (s, 1 H), 8.59 - 8.40 (m, 2 H), 8.02 (s, 1 H), 7.76 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 7.57 - 7.43 (m, 3 H), 7.11 - 6.95 (m, 5 H), 6.69 (d, J = 9.1 Hz, 1 H), 6.60 (s, 1 H), 6.36 (s, 1 H), 6.24 (s, 1 H), 4.21 (s, 1 H), 4.13 (s, 2 H), 3.50 (t, J = 5.5 Hz, 2 H), 3.28 - 3.21 (m, 2 H), 3.14 - 3.08 (m, 4 H), 3.03 (s, 2 H), 2.89 - 2.75 (m, 2 H), 2.34 - 2.24 (m, 4 H), 2.23 - 2.14 (m, 2 H), 2.03 (s, 2 H), 1.73 - 1.59 (m, 3 H), 1.58 - 1.50 (m, 2 H), 1.39 - 1.29 (m, 4 H), 1.19 - 1.06 (m, 5 H), 0.91 (s, 6 H); MS: 1018.2 (M+H)。
実施例17:(S)-5-(2-((4-(4-(((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)カルバモイル)-3-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-5,5-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)-N-フェニルチオフェン-3-カルボキサミド
ステップA:5-ブロモ-N-フェニルチオフェン-3-カルボキサミド
アルゴンガス保護下で、5-ブロモチオフェン-3-カルボン酸(1.0g、4.83 mmol)の無水DCM(25 mL)溶液に、アニリン(0.45g、4.83 mmol)、EDCI(1.39g、7.24 mmol)及びDMAP(1.18g、9.66 mmol)を加え、反応混合物を40℃で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を1N HClと塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、灰色固体状の標記化合物(800 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 283.9 (M+H)。
ステップB:N-フェニル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)チオフェン-3-カルボキサミド
アルゴンガス保護下で、5-ブロモ-N-フェニルチオフェン-3-カルボキサミド(ステップA、100 mg、粗製物)の無水ジオキサン(8 mL)溶液に、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′-オクタメチル-2,2′-ビス(1,3,2-ジオキサボロラン)(108 mg、0.425 mmol)、酢酸カリウム(104 mg、1.063 mmol)及びPdCl(dppf)(25.9 mg、0.035 mmol)を加え、反応混合物を100℃に加熱し、6時間反応させた。室温まで冷却した後、得られた混合物を珪藻土によって濾過し、濾液を減圧濃縮し、黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 330.1 (M+H)。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(フェニルカルバモイル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1、98 mg、0.178 mmol)のジオキサン(10 mL)と水(2 mL)との混合溶媒溶液に、N-フェニル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)チオフェン-3-カルボキサミド(ステップB、117 mg、粗製物)、NaCO(113 mg、1.066 mmol)及びPdCl(dppf)(26 mg、0.036 mmol)を加え、反応混合物を90℃で16時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、1: 1)によって残渣を精製し、黄色油状の標記化合物(80 mg、3ステップ収率33%)を得た。MS: 676.9 (M+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(フェニルカルバモイル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(フェニルカルバモイル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップC、80 mg、0.12 mmol)のTHF(4 mL)とMeOH(4 mL)との混合溶媒溶液に、3N NaOH(4 mL)を加え、反応混合物を40℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、1N HClで混合物のpHを3-4に調節した。得られた混合物をEAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色固体状の標記化合物(60 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 663.0 (M+H)。
ステップE:(S)-5-(2-((4-(4-(((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)カルバモイル)-3-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-5,5-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)-N-フェニルチオフェン-3-カルボキサミド(実施例17)
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(フェニルカルバモイル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップD、60 mg、粗製物)の無水DMF(2 mL)とDCM(10 mL)との混合溶媒溶液に、(S)-4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(28.8 mg、0.091 mmol)、DMAP(27.7 mg、0.227 mmol)及びEDCI(26.1 mg、0.136 mmol)を加え、反応混合物を40℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物をDCMで希釈し、1N HClと塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCカラムによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(15 mg、2ステップ収率17%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.72 (s, 1 H), 10.01 (s, 1 H), 8.61 (brs, 1 H), 8.57 (s, 1 H), 8.25 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 8.06 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.82 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 7.74 (d, J = 7.8 Hz, 2 H), 7.57 - 7.48 (m, 3 H), 7.41 - 7.31 (m, 3 H), 7.11 (t, J = 7.3 Hz, 2 H), 6.74 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 6.40 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 3.88 - 3.76 (m, 3 H), 3.71 - 3.58 (m, 2 H), 3.56 - 3.45 (m, 3 H), 3.37 - 3.28 (m, 2 H), 3.21 - 3.09 (m, 4 H), 3.08 - 2.98 (m, 2 H), 2.37 - 2.27 (m, 4 H), 2.26 - 2.19 (m, 2 H), 2.17 - 2.08 (m, 2 H), 1.41 (t, J = 6.0 Hz, 2 H), 0.97 (s, 6 H); MS: 962.1 (M+H)。
実施例18:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-ベンゾイルアミノチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
ステップA:5-ブロモチオフェン-3-アミノ
アルゴンガス保護下で、(5-ブロモチオフェン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(200 mg、0.719 mmol)のDCM(3 mL)溶液に、TFA(3 mL)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。発揮物を除去した後、得られた黄色油状物を、標記化合物(128 mg、TFA塩、粗製物))として、精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 179.7 (M+H)。
ステップB:N-(5-ブロモチオフェン-3-イル)ベンズアミド
アルゴンガス保護下で、0℃で、5-ブロモチオフェン-3-アミノ(ステップA、128 mg、粗製物)の無水DCM(5 mL)溶液に、EtN(727 mg、7.19 mmol)と塩化ベンゾイル(101 mg、0.719 mmol)を加え、そして、反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物をDCMで希釈し、NaHCO水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(DCM:MeOH、20:1)によってそれを精製し、黄色油状の標記化合物(150 mg、2ステップ収率74%)を得た。MS: 283.9 (M+H)。
ステップC:N-(5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)チオフェン-3-イル)ベンズアミド
アルゴンガス保護下で、N-(5-ブロモチオフェン-3-イル)ベンズアミド(ステップB、150 mg、0.532 mmol)の無水ジオキサン(10 mL)溶液に、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′-オクタメチル-2,2′-ビス(1,3,2-ジオキサボロラン)(203 mg、0.797 mmol)、PdCl(dppf)(38.9 mg、0.053 mmol)及び酢酸カリウム(157 mg、1.595 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で6時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を珪藻土によって濾過し、濾液を減圧濃縮し、黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 330.2 (M+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-ベンゾイルアミノチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、N-(5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)チオフェン-3-イル)ベンズアミド(ステップC、175 mg、粗製物)のジオキサン(15 mL)と水(3 mL)との混合溶媒溶液に、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1、88 mg、0.159 mmol)、PdCl(dppf)(38.9 mg、0.053 mmol)及びNaCO(169 mg、1.595 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、1: 1)によって残渣を精製し、黄色油状の標記化合物(13 mg、2ステップ収率4%)を得た。MS: 676.6 (M+H)。
ステップE:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-ベンゾイルアミノチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-ベンゾイルアミノチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップD、13 mg、0.019 mmol)のMeOH(3 mL)とTHF(3 mL)との混合溶媒溶液に、3M NaOH(3 mL)を加え、そして、反応混合物を40℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物のpH調節を、1N HClによって3-4に調節した。得られた混合物をEAで二回抽出した、合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色固体状の標記化合物(10 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 662.5 (M+H)。
ステップF:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-ベンゾイルアミノチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例18)
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-ベンゾイルアミノチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップE、10 mg、粗製物)の無水DMF(2 mL)と無水DCM(10 mL)との混合溶媒溶液に、(S)-4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(4.79 mg、0.015 mmol)、DMAP(4.61 mg、0.038 mmol)及びEDCI(4.34 mg、0.023 mmol)を加え、そして、反応混合物を40℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物をDCMで希釈し、1N HClと塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCカラムによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(6 mg、2ステップ収率41%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.70 (s, 1 H), 10.62 (s, 1 H), 8.60 (brs, 1 H), 8.57 (s, 1 H), 8.06 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 8.00 - 7.90 (m, 2 H), 7.82 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 7.67 - 7.48 (m, 7 H), 7.14 - 7.04 (m, 2 H), 6.74 (d, J = 8.9 Hz, 1 H), 6.40 (s, 1 H), 6.27 (s, 1 H), 3.86 - 3.78 (m, 3 H), 3.71 - 3.60 (m, 2 H), 3.56 - 3.49 (m, 2 H), 3.36 - 3.31 (m, 2 H), 3.19 - 3.11 (m, 4 H), 3.11 - 3.04 (m, 2 H), 2.41 - 2.28 (m, 4 H), 2.27 - 2.19 (m, 2 H), 2.11 - 2.06 (m, 2 H), 1.41 (t, J = 6.1 Hz, 2 H), 0.96 (s, 6 H); MS: 962.3 (M+H)。
実施例19:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(ピリミジン-2-イルアミノ)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
ステップA:(4-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)チオフェン-2-イル)ボロン酸
アルゴンガス保護下で、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′-オクタメチル-2,2′-ビス(1,3,2-ジオキサボロラン)(1.1g、4.31 mmol)の無水ジオキサン(15 mL)溶液に、(5-ブロモチオフェン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(1g、3.6 mmol)、PdCl(dppf)(0.263g、0.36 mmol)及び酢酸カリウム(1.06g、10.8 mmol)を加え、反応混合物を100℃で6時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を珪藻土によって濾過し、濾液を減圧濃縮し、浅黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 244.2 (M+H)。
ステップB:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1、660 mg、1.192 mmol)のジオキサン(20 mL)と水(4 mL)との混合溶媒溶液に、(4-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)チオフェン-2-イル)ボロン酸(ステップA、580 mg、粗製物)、PdCl(dppf)(87 mg、0.119 mmol)及びNaCO(379 mg、3.58 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、シリカゲルショートカラム(DCM:MeOH、15: 1)によって残渣を濾過し、黄色油状の標記化合物(1.2g、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 672.9 (M+H)。
ステップC:4-(4-((2-(4-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、0-10℃で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップB、1.2g、粗製物)の無水THF(30 mL)溶液に、NaH(90 mg、2.14 mmol)をゆっくりと加え、混合物を0-10℃で15分間撹拌した。そして、TsCl(0.34g、1.79 mmol)を加え、反応混合物を2時間撹拌した。得られた混合物を氷水に注ぎ、そして、EAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、1:1)によってそれを精製し、黄色油状の標記化合物(700 mg、3ステップ収率47%)を得た。MS: 827.1 (M+H)。
ステップD:4-(4-((2-(4-アミノチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、4-(4-((2-(4-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)安息香酸メチル(ステップC、700 mg、0.85 mmol)のDCM(5 mL)溶液に、TFA(5 mL)を加え、そして、反応混合物を15-20℃で16時間撹拌した。発揮物を除去した後、得られた混合物をDCMで希釈し、NaHCO水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(DCM:MeOH、20:1)によってそれを溶出させ、黄色油状の標記化合物(400 mg、65%)を得た。MS: 726.5 (M+H)。
ステップE:4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(ピリミジン-2-イルアミノ)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、4-(4-((2-(4-アミノチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)安息香酸メチル(ステップD、150 mg、0.21 mmol)の無水ジオキサン(10 mL)溶液に、2-ブロモピリミジン(49.3 mg、0.31 mmol)、CsCO(202 mg、0.62 mmol)、Pd(dba)(18.92 mg、0.021 mmol)及びXantphos(11.96 mg、0.021 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で6時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、シリカゲルカラム(DCM:MeOH、20: 1)によって残渣を精製し、黄色油状の標記化合物(90 mg、54%)を得た。MS: 805.1 (M+H)。
ステップF:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(ピリミジン-2-イルアミノ)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(ピリミジン-2-イルアミノ)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)安息香酸メチル(ステップE、90 mg、0.112 mmol)のTHF(5 mL)とMeOH(2 mL)との混合溶媒溶液に、3N NaOH(5 mL)を加え、そして、反応混合物を50℃で6時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を水で希釈し、1N HClでpHを4-5に調節し、DCMで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色固体状の標記化合物(70 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 636.5 (M+H)。
ステップG:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(ピリミジン-2-イルアミノ)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例19)
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(ピリミジン-2-イルアミノ)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップF、70 mg、粗製物)の無水DMF(2 mL)とDCM(10 mL)との混合溶媒溶液に、(S)-4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(34.9 mg、0.11 mmol)、DMAP(33.6 mg、0.28 mmol)及びEDCI(31.7 mg、0.17 mmol)に加え、そして、反応混合物を40℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物をDCMで希釈し、1N HClと塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(20 mg、2ステップ収率19%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.67 (s, 1 H), 9.88 (s, 1 H), 8.60 - 8.51 (m, 2 H), 8.46 (d, J = 4.8 Hz, 2 H), 8.04 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.80 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 7.57 - 7.46 (m, 4 H), 7.07 (d, J = 9.1 Hz, 1 H), 6.96 (d, J = 4.7 Hz, 1 H), 6.80 (t, J = 4.8 Hz, 1 H), 6.72 (dd, J = 9.0, 2.0 Hz, 1 H), 6.38 (dd, J = 3.3, 1.9 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 3.86 - 3.74 (m, 3 H), 3.70 - 3.57 (m, 2 H), 3.55 - 3.45 (m, 2 H), 3.44 - 3.37 (m, 2 H), 3.16 - 3.08 (m, 4 H), 3.07 - 3.01 (m, 2 H), 2.39 - 2.29 (m, 4 H), 2.25 - 2.17 (m, 2 H), 2.09 - 2.04 (m, 2 H), 1.38 (t, J = 6.3 Hz, 2 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 936.2 (M+H)。
実施例20:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-((2,4-ジフルオロフェニル)アミノ)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例19の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(2 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.59 (s, 1 H), 8.55 - 8.41 (m, 2 H), 7.99 (s, 1 H), 7.88 (s, 1 H), 7.74 (d, J = 10.5 Hz, 1 H), 7.53 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.46 (s, 1 H), 7.29 - 7.12 (m, 2 H), 6.93 - 6.87 (m, 1 H), 6.73 (s, 1 H), 6.71 - 6.62 (m, 3 H), 6.60 (s, 1 H), 6.34 (s, 1 H), 6.24 (s, 1 H), 3.84 - 3.75 (m, 3 H), 3.69 - 3.57 (m, 2 H), 3.53 - 3.32 (m, 4 H), 3.11 - 3.05 (m, 4 H), 3.03 (s, 2 H), 2.36 - 2.24 (m, 4 H), 2.22 - 2.12 (m, 2 H), 2.05 (s, 2 H), 1.40 - 1.31 (m, 2 H), 0.91 (s, 6 H); MS: 970.1 (M+H)。
実施例21:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(5-(モルホリノメチル)チオフェン-3-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1、150 mg、0.27 mmol)のMeOH(1 mL)、THF(1 mL)及びHO(1 mL)の混合溶媒溶液に、水酸化ナトリウム(108 mg、2.71 mmol)を加え、そして、反応混合物を50℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を1M HClで酸性化して、pHを4-5に調節し、酢酸エチルで二回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、標記化合物(131 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 539.2 (M+H)。
ステップB:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップA、131 mg、粗製物)の無水DMF(3 mL)溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミノ(74.2 mg、0.61 mmol)、EDCI(69.8 mg、0.36 mmol)と3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)ベンゼンスルホンアミド(77.0 mg、0.24 mmol)を加え、そして、反応混合物を40℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:20)で溶出させ、黄色固体状の標記化合物(126 mg、2ステップ収率62%)を得た。MS: 836.2 (M+H)。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(5-(モルホリノメチル)チオフェン-3-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例21)
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(ステップB、42 mg、0.05 mmol)のDME(1.5 mL)と2M NaCO(0.5 mL)との混合溶媒溶液に、(5-(モルホリノメチル)チオフェン-3-イル)ボロン酸(11.4 mg、0.05 mmol)及びPdCl(dppf)・CHCl(8.2 mg、10μmol)を加え、そして、マイクロ波の補助下で、反応混合物を100℃で0.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(7.9 mg、17%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.68 (s, 1 H), 8.59 (t, J = 5.2 Hz, 1 H), 8.54 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 8.03 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.78 (dd, J = 9.3, 1.8 Hz, 1 H), 7.53 - 7.47 (m, 3 H), 7.09 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 7.04 (s, 1H), 6.76 (s, 1 H), 6.68 (dd, J = 9.1, 2.1 Hz, 1 H), 6.38 (dd, J = 3.2, 1.9 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 3.91 - 3.79 (m, 2 H), 3.62 (s, 2 H), 3.57 - 3.49 (m, 4 H), 3.30 - 3.23 (m, 4 H), 3.13 - 3.03 (m, 4 H), 2.94 - 2.79 (m, 2 H), 2.41 - 2.33 (m, 4 H), 2.29 - 2.18 (m, 4 H), 2.15 - 2.09 (m, 2 H), 1.99 - 1.96 (m, 2 H), 1.93 - 1.81 (m, 1 H), 1.66 - 1.55 (m, 2 H), 1.35 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 1.31 - 1.25 (m, 2 H), 0.90 (s, 6 H); MS: 939.4 (M+H)。
実施例22:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(モルホリノメチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
ステップA:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1、0.4g、0.72 mmol)の無水1,4-ジオキサン(7 mL)溶液に、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′-オクタメチル-2,2′-ビス(1,3,2-ジオキサボロラン)(0.28g、1.08 mmol)、酢酸カリウム(0.21g、2.17 mmol)及びPdCl(dppf)(0.053g、0.072 mmol)を加え、そして、反応混合物に対してNでガス供給を三回行い、100℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、DCMとMeOH(30:1)で溶出させ、黄色油状の標記化合物(0.33g、76%)を得た。MS: 601.4 (M+H)。
ステップB:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(モルホリノメチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップA、130 mg、0.22 mmol)の1,4-ジオキサン(2.4 mL)と水(0.4 mL)との混合溶媒溶液に、4-((5-ブロモチオフェン-3-イル)メチル)モルホリン(85 mg、0.33 mmol)、KCO(90 mg、0.66 mmol)及びPdCl(dppf)(15.8 mg、0.022 mmol)を加え、そして、反応混合物に対してNでガス供給を三回行い、マイクロ波の補助下で、100℃で45分間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、DCMとMeOH(30:1)で溶出させ、黄色油状の標記化合物(45 mg、32%)を得た。MS: 656.3 (M+H)。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(モルホリノメチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(モルホリノメチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップB、45 mg、0.07 mmol)のMeOH(1 mL)とTHF(1 mL)との混合溶媒溶液に、水酸化ナトリウム(21.9 mg、0.57 mmol)の水(0.5 mL)溶液を加え、そして、反応混合物を45℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を1N HClで酸性化して、pHを4-5に調節し、酢酸エチルで二回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色固体状の標記化合物生成物(40 mg、91%、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 642.3 (M+H)。
ステップD:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(モルホリノメチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例22)
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(モルホリノメチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップC、40 mg、粗製物)の無水DCM(1.5 mL)と無水DMF(1.5 mL)との混合溶媒溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミノ(19.0 mg、0.16 mmol)、EDCI(17.9 mg、0.09 mmol)及び(S)-4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(19.8 mg、0.06 mmol)を加え、そして、反応混合物を40℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色固体を得て、C18分取HPLCによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(6.6 mg、2ステップ収率11%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.66 (s, 1 H), 8.59 - 8.48 (m, 2 H), 8.03 - 8.01 (m, 1 H), 7.78 (d, J = 9.9 Hz, 1 H), 7.54 - 7.46 (m, 3 H), 7.20 (s, 1 H), 7.05 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 6.79 (s, 1 H), 6.69 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 6.41 - 6.33 (m, 1 H), 6.26 - 6.19 (m, 1 H), 3.85 - 3.74 (m, 3 H), 3.69 - 3.61 (m, 2 H), 3.59 - 3.42 (m, 10 H), 3.13 - 3.05 (m, 4 H), 3.01 - 2.94 (m, 2 H), 2.39 - 2.32 (m, 4 H), 2.30 - 2.23 (m, 4 H), 2.22 - 2.15 (m, 2 H), 2.07 - 2.02 (m, 2 H), 1.40 - 1.32 (m, 2 H), 0.91 (s, 6 H); MS: 941.4 (M+H)。
実施例23:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(モルホリノメチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例22の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(7.5 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.66 (s, 1 H), 8.56 (t, J = 5.1 Hz, 1 H), 8.52 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 8.02 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 7.74 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 7.52 - 7.47 (m, 3 H), 7.19 (s, 1 H), 7.01 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.79 (s, 1 H), 6.69 (dd, J = 8.8, 1.3 Hz, 1 H), 6.39 - 6.34 (m, 1 H), 6.22 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 3.97 (s, 1 H), 3.53 - 3.50 (m, 4 H), 3.43 - 3.42 (m, 2 H), 3.25 (t, J = 6.1 Hz, 2 H), 3.10 - 3.07 (m, 4 H), 2.98 - 2.95 (m, 2 H), 2.36 - 2.32 (m, 4 H), 2.27 - 2.24 (m, 4 H), 2.20 - 2.16 (m, 2 H), 2.06 - 2.04 (m, 2 H), 1.56 - 1.46 (m, 5 H), 1.39 - 1.33 (m, 4 H), 1.27 - 1.24 (m, 2 H), 1.08 (s, 3 H), 0.91 (s, 6 H); MS: 967.4 (M+H)。
実施例24:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(モルホリノメチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例22の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(15.7 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.67 (s, 1 H), 8.55 - 8.52 (m, 2 H), 8.02 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.75 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 7.53 - 7.47 (m, 3 H), 7.19 (s, 1 H), 7.03 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.79 (s, 1 H), 6.69 (dd, J = 8.9, 1.4 Hz, 1 H), 6.39 - 6.36 (m, 1 H), 6.22 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 4.26 (s, 1 H), 3.53 - 3.50 (m, 4 H), 3.45 - 3.41 (m, 2 H), 3.29 - 3.25 (m, 2 H), 3.13 - 3.05 (m, 4 H), 2.97 - 2.95 (m, 2 H), 2.39 - 2.30 (m, 4 H), 2.28 - 2.22 (m, 4 H), 2.20 - 2.14 (m, 2 H), 2.05 - 2.03 (m, 2 H), 1.70 - 1.62 (m, 3 H), 1.52 - 1.51 (m, 2 H), 1.36 - 1.29 (m, 4 H), 1.15 - 1.13 (m, 2 H), 1.09 (s, 3 H), 0.91 (s, 6 H); MS: 967.3 (M+H)。
実施例25:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(2-(モルホリノメチル)チオフェン-3-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例22の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(6 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.70 (s, 1 H), 8.61 (s, 1 H), 8.55 (s, 1 H), 8.04 (s, 1 H), 7.78 (d, J = 7.1 Hz, 1 H), 7.57 - 7.46 (m, 3 H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 7.14 - 7.02 (m, 1 H), 6.71 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 6.66 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 6.40 (s, 1 H), 6.23 (s, 1 H), 3.92 - 3.82 (m, 2 H), 3.63 - 3.50 (m, 4 H), 3.36 - 3.23 (m, 8 H), 3.14 - 3.01 (m, 4 H), 2.41 - 2.29 (m, 4 H), 2.28 - 2.04 (m, 5 H), 1.97 - 1.78 (m, 2 H), 1.69 - 1.58 (m, 2 H), 1.46 - 1.37 (m, 2 H), 1.34 - 1.21 (m, 4 H), 0.95 (s, 6 H); MS: 940.8 (M+H)。
実施例26:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(5-(モルホリノメチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例22の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(6 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.72 (s, 1 H), 8.64 (t, J = 5.8 Hz, 1 H), 8.57 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 8.06 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.81 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 7.57 - 7.48 (m, 3 H), 7.12 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.82 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 6.73 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.68 (d, J = 3.3 Hz, 1 H), 6.41 (s, 1 H), 6.25 (s, 1 H), 3.87 (d, J = 8.3 Hz, 2 H), 3.71 - 3.62 (m, 2 H), 3.60 - 3.50 (m, 4 H), 3.32 - 3.24 (m, 2 H), 3.17 - 3.06 (m, 4 H), 3.07 - 2.98 (m, 2 H), 2.47 - 2.36 (m, 4 H), 2.34 - 2.25 (m, 4 H), 2.24 - 2.15 (m, 2 H), 2.10 - 2.02 (m, 2 H), 1.97 - 1.84 (m, 1 H), 1.64 (d, J = 12.4 Hz, 2 H), 1.37 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 1.32 - 1.19 (m, 4 H), 0.90 (s, 6 H); MS: 940.7 (M+H)。
実施例27:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((6-(メチルスルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
ステップA:(4-ホルミルチオフェン-2-イル)ボロン酸
アルゴンガス保護下で、5-ブロモチオフェン-3-アセタール(2g、10.47 mmol)の無水ジオキサン(25 mL)溶液に、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′-オクタメチル-2,2′-ビス(1,3,2-ジオキサボロラン)(3.99g、15.70 mmol)、酢酸カリウム(3.08g、31.4 mmol)及びPdCl(dppf)(766 mg、1.047 mmol)を加え、そして、反応混合物を70℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を珪藻土によって濾過し、濾液を減圧濃縮し、黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 156.9 (M+H)。
ステップB:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-ホルミルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、(4-ホルミルチオフェン-2-イル)ボロン酸(ステップA、500 mg、粗製物)のジオキサン(40 mL)と水(8 mL)との混合溶媒溶液に、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1、887 mg、1.6 mmol)、PdCl(dppf)(235 mg、0.32 mmol)及びNaCO(1.02g、9.62 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、シリカゲルカラム(ヘキサン:酢酸エチル、1:1)によって残渣を精製し、黄色油状の標記化合物(600 mg、2ステップ収率32%)を得た。MS: 585.9 (M+H)。
ステップC:6-((5-(2-((4-(3-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-5,5-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)チオフェン-3-イル)メチル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-ホルミルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップB、40 mg、0.07 mmol)の1,2-ジクロロエタン(2 mL)溶液に、2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(27.1 mg、0.14 mmol)及びNaBH(OAc)(29.0 mg、0.14 mmol)を加え、そして、反応混合物を室温で12時間撹拌した。得られた混合物をジクロロメタンで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:30)で精製し、黄色油状の標記化合物(41 mg、78%)を得た。MS: 767.4 (M+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-((2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)メチル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
6-((5-(2-((4-(3-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-5,5-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)チオフェン-3-イル)メチル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(ステップC、41 mg、0.05 mmol)のDCM(5 mL)溶液に、TFA(0.5 mL)に加え、そして、反応混合物を室温で1時間撹拌した。発揮物を除去した後、黄色油状の標記化合物(35 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 667.3 (M+H)。
ステップE:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((6-(メチルスルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-((2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)メチル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップD、35 mg、粗製物)の無水DCM(2 mL)溶液に、トリエチルアミン(53.1 mg、0.5 mmol)及びMsCl(9.0 mg、0.08 mmol)を加え、そして、反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物をDCMで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:40)で溶出させ、黄色油状の標記化合物(29 mg、2ステップ収率74%)を得た。MS: 745.3 (M+H)。
ステップF:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((6-(メチルスルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((6-(メチルスルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップE、29 mg、0.03 mmol)のMeOH(2 mL)、THF(2 mL)及びHO(2 mL)の混合溶媒溶液に、水酸化ナトリウム(12.5 mg、0.3 mmol)を加え、そして、反応混合物を40℃で8時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を1N HClで酸性化して、pHを4-5に調節し、酢酸エチルで二回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色固体状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 731.3 (M+H)。
ステップG:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((6-(メチルスルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例27)
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((6-(メチルスルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップF、29 mg、粗製物)の無水DCM(1.5 mL)と無水DMF(1.5 mL)との混合溶媒溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミノ(12.1 mg、0.10 mmol)、EDCI(11.4 mg、0.06 mmol)及び(S)-4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(12.6 mg、0.04 mmol)を加え、そして、反応混合物を40℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(2.6 mg、2ステップ収率6%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.59 (s, 1 H), 8.46 - 8.44 (m, 2 H), 7.96 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 7.69 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.54 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.45 (t, J = 2.7 Hz, 1 H), 7.38 - 7.36 (m, 1 H), 7.30 - 7.19 (m, 1 H), 6.93 (d, J = 8.9 Hz, 1 H), 6.75 (s, 1 H), 6.67 (dd, J = 9.1, 1.5 Hz, 2 H), 6.33 - 6.32 (m, 1 H), 6.25 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 3.95 (s, 2 H), 3.83 - 3.75 (m, 3 H), 3.70 - 3.55 (m, 6 H), 3.54 - 3.43 (m, 8 H), 3.10 - 3.06 (m, 4 H), 2.98 - 2.99 (m, 2 H), 2.94 (s, 3 H), 2.28 - 2.26 (m, 4 H), 2.18 (t, J = 7.4 Hz, 2 H), 2.04 - 2.02 (m, 2 H), 1.35 (t, J = 7.7 Hz, 2 H), 0.91 (s, 6 H); MS: 1030.4 (M+H)。
実施例28:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((4-モルホリノピペリジン-1-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
ステップA:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((4-モルホリノピペリジン-1-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-ホルミルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(実施例27のステップB、35 mg、0.06 mmol)の1,2-ジクロロエタン(2 mL)溶液に、4-(ピペリジン-4-イル)モルホリン(20.4 mg、0.12 mmol)及びNaBH(OAc)(25.4 mg、0.12 mmol)を加え、そして、反応混合物を室温で12時間撹拌した。得られた混合物をDCMで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:40)で溶出させ、黄色固体状の標記化合物(31 mg、2ステップ収率70%)を得た。MS: 739.4 (M+H)。
ステップB:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((4-モルホリノピペリジン-1-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((4-モルホリノピペリジン-1-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップA、31 mg、0.04 mmol)のMeOH(2 mL)、THF(2 mL)及びHO(2 mL)の混合溶媒溶液に、水酸化ナトリウム(13.4 mg、0.33 mmol)を加え、そして、反応混合物を45℃で8時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を1N HClで酸性化して、pHを4-5に調節し、酢酸エチルで二回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(30 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 725.4 (M+H)。
ステップC:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((4-モルホリノピペリジン-1-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例28)
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((4-モルホリノピペリジン-1-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップB、30 mg、粗製物)の無水DCM(1.5 mL)と無水DMF(1.5 mL)との混合溶媒溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミノ(12.6 mg、0.10 mmol)、EDCI(11.9 mg、0.06 mmol)及び(S)-4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(13.1 mg、0.04 mmol)を加え、そして、反応混合物を40℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(20 mg、2ステップ収率47%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.59 (s, 1 H), 8.45 - 8.42 (m, 2 H), 7.96 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.69 (dd, J = 9.1, 1.7 Hz, 1 H), 7.54 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.45 (t, J = 2.9 Hz, 1 H), 7.36 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.30 (s, 1 H), 6.91 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.83 (s, 1 H), 6.66 (dd, J = 8.9, 1.9 Hz, 1 H), 6.33 - 6.32 (m, 1 H), 6.24 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 3.84 - 3.73 (m, 4 H), 3.70 - 3.56 (m, 6 H), 3.50 - 3.47 (m, 6 H), 3.09 - 3.02 (m, 4 H), 2.99 - 2.93 (m, 4 H), 2.47 - 2.38 (m, 4 H), 2.32 - 2.14 (m, 8 H), 2.06 - 2.04 (m, 2 H), 1.77 - 1.74 (m, 2 H), 1.49 - 1.42 (m, 2 H), 1.36 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 0.91 (s, 6 H); MS: 1024.4 (M+H)。
実施例29:N-((4-((((S)-1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(((3S,5R)-3,4,5-トリメチルピペラジン-1-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例28の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(8 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.58 (s, 1 H), 8.45 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 8.41 (brs, 1 H), 7.97 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.66 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 7.56 (d, J = 8.7 Hz, 1 H), 7.46 (s, 1 H), 7.32 (s, 1 H), 7.22 (s, 1 H), 6.86 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.79 (s, 1 H), 6.70 (d, J = 8.7 Hz, 1 H), 6.32 (s, 2 H), 3.87 - 3.76 (m, 3 H), 3.71 - 3.61 (m, 2 H), 3.55 - 3.46 (m, 4 H), 3.33 - 3.24 (m, 4 H), 3.19 - 3.08 (m, 4 H), 3.00 - 2.91 (m, 2 H), 2.88 - 2.75 (m, 3 H), 2.50 - 2.42 (m, 2 H), 2.33 - 2.25 (m, 4 H), 2.24 - 2.17 (m, 2 H), 2.10 - 2.05 (m, 2 H), 2.04 - 1.93 (m, 2 H), 1.44 - 1.35 (m, 2 H), 1.08 (d, J = 5.8 Hz, 6 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 983.1 (M+H)。
実施例30:N-((4-((((S)-1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(((R)-ヘキサヒドロピラジノ[2,1-c][1,4]オキサジン-8(1H)-イル)メチル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例28の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(13 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.67 (s, 1 H), 8.54 (s, 2 H), 8.04 (s, 1 H), 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 7.55 (d, J = 8.9 Hz, 1 H), 7.50 (d, J = 8.4 Hz, 2 H), 7.21 (s, 1 H), 7.05 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 6.81 (s, 1 H), 6.71 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 6.39 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 3.89 - 3.76 (m, 3 H), 3.75 - 3.59 (m, 4 H), 3.59 - 3.48 (m, 6 H), 3.17 - 2.92 (m, 8 H), 2.79 - 2.57 (m, 4 H), 2.36 - 2.26 (m, 4 H), 2.24 - 2.02 (m, 8 H), 1.78 - 1.65 (m, 1 H), 1.44 - 1.33 (m, 2 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 997.9 (M+H)。
実施例31:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-((4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例28の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(10 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.67 (s, 1 H), 8.54 (s, 2 H), 8.03 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 7.79 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 7.55 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.50 (d, J = 10.1 Hz, 2 H), 7.25 (s, 1 H), 7.05 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.83 (s, 1 H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.39 (s, 1 H), 6.25 (s, 1 H), 4.48 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 4.36 (t, J = 5.9 Hz, 2 H), 3.86 - 3.78 (m, 3 H), 3.72 - 3.43 (m, 16 H), 3.38 - 3.23 (m, 15 H), 3.14 - 3.07 (m, 4 H), 3.03 - 2.94 (m, 2 H), 2.49 - 2.13 (m, 12 H), 2.11 - 2.04 (m, 2 H), 1.42 - 1.33 (m, 2 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 997.3 (M+H)。
実施例32:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-((4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)メチル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例28の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(13 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.63 (s, 1 H), 8.60 - 8.40 (m, 2 H), 8.00 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 7.75 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.51 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.49 - 7.46 (m, 1 H), 7.44 (s, 1 H), 7.19 (s, 1 H), 7.07 - 6.94 (m, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 6.73 - 6.64 (m, 1 H), 6.35 (dd, J = 2.8, 1.6 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 3.85 - 3.75 (m, 3 H), 3.69 - 3.56 (m, 2 H), 3.52 - 3.43 (m, 4 H), 3.41 - 3.30 (m, 2 H), 3.13 - 3.02 (m, 4 H), 2.97 (s, 2 H), 2.47 - 2.39 (m, 4 H), 2.30 - 2.22 (m, 4 H), 2.21 - 2.13 (m, 2 H), 2.05 (s, 2 H), 1.97 - 1.81 (m, 4 H), 1.35 (t, J = 6.3 Hz, 2 H), 0.91 (s, 6 H); MS: 975.7 (M+H)。
実施例33:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
ステップA:3-(4-フルオロフェニル)チオフェン
アルゴンガス保護下で、3-ブロモチオフェン(1g、6.13 mmol)のジオキサン(20 mL)と水(4 mL)との混合溶媒溶液に、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(1.03g、7.36 mmol)、PdCl(dppf)(0.449g、0.613 mmol)及びNaCO(1.95g、18.4 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で3時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、20: 1)によって残渣を精製し、浅黄色固体状の標記化合物(700 mg、64%)を得た。
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.92 - 7.86 (m, 1 H), 7.83 - 7.76 (m, 2 H), 7.70 - 7.65 (m, 1 H), 7.61 - 7.54 (m, 1 H), 7.31 - 7.22 (m, 2 H).
ステップB:(4-(4-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
アルゴンガス保護下で、0℃で、3-(4-フルオロフェニル)チオフェン(ステップA、500 mg、2.81 mmol)の無水THF(10 mL)溶液に、LDA(2.8 mL、2MのTHF溶液、5.61 mmol)を加え、混合物を0.5時間撹拌した。ホウ酸トリイソプロピルエステル(1.06g、5.61 mmol)をゆっくりと加え、そして、反応混合物を徐々に室温まで昇温させ、1時間撹拌した。反応をNHCl水溶液でクエンチし、EAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ濃縮し、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、3:1)によってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(400 mg、64%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.33 (s, 2 H), 8.06 (d, J = 4.5 Hz, 2 H), 7.76 - 7.69 (m, 2 H), 7.33 - 7.25 (m, 2 H).
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1、100 mg、0.181 mmol)のジオキサン(10 mL)と水(2 mL)との混合溶媒溶液に、(4-(4-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸(ステップB、80 mg、0.361 mmol)、PdCl(dppf)(132 mg、0.181 mmol)及びNaCO(19.15 mg、0.181 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、シリカゲルカラム(DCM:MeOH、25: 1)によって残渣を精製し、黄色油状の標記化合物(60 mg、51%)を得た。MS: 651.5 (M+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップC、60 mg、0.092 mmol)のMeOH(3 mL)とTHF(3 mL)との混合溶媒溶液に、3N NaOH(3 mL)を加え、そして、反応混合物を40℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、1N HClで混合物のpHを3-4に調節し、EAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色固体状の標記化合物(50 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 637.5 (M+H)。
ステップE:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例33)
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップD、50 mg、粗製物)の無水DMF(2 mL)とDCM(10 mL)との混合溶媒溶液に、(S)-4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(24.92 mg、0.079 mmol)、DMAP(23.98 mg、0.196 mmol)及びEDCI(22.58 mg、0.118 mmol)を加え、そして、反応混合物を40℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物をDCMで希釈し、1N HClと塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(14 mg、2ステップ収率19%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.71 (s, 1 H), 8.63 - 8.58 (m, 1 H), 8.56 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 8.05 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.81 (d, J = 8.6 Hz, 1 H), 7.78 - 7.67 (m, 3 H), 7.58 - 7.45 (m, 3 H), 7.32 (s, 1 H), 7.24 (t, J = 8.8 Hz, 2 H), 7.09 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.73 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 6.40 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 3.90 - 3.75 (m, 3 H), 3.73 - 3.58 (m, 2 H), 3.61 - 3.48 (m, 2 H), 3.38 - 3.28 (m, 2 H), 3.19 - 3.10 (m, 4 H), 3.10 - 2.99 (m, 2 H), 2.39 - 2.26 (m, 4 H), 2.27 - 2.18 (m, 2 H), 2.17 - 2.09 (m, 2 H), 1.40 (t, J = 6.1 Hz, 2 H), 0.98 (s, 6 H); MS: 937.1(M+H)。
実施例34:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-フェニルチオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例33の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(7 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.69 (s, 1 H), 8.60 (brs, 1 H), 8.54 (s, 1 H), 8.04 (s, 1 H), 7.78 (s, 2H), 7.69 (d, J = 7.7 Hz, 2 H), 7.58 - 7.45 (m, 3 H), 7.43 - 7.24 (m, 4 H), 7.14 - 7.02 (m, 1 H), 6.72 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 6.39 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 3.87 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 3.32 - 3.26 (m, 2 H), 3.18 - 3.08 (m, 4 H), 3.07 - 3.00 (m, 2 H), 2.39 - 2.28 (m, 4 H), 2.27 - 2.19 (m, 2 H), 2.14 (s, 2 H), 1.96 - 1.81 (m, 1 H), 1.70 - 1.58 (m, 2 H), 1.45 - 1.36 (m, 2 H), 1.31 - 1.24 (m, 4 H), 0.96 (s, 6 H); MS: 917.2 (M+H)。
実施例35:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(2-フェニルチオフェン-3-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((3-ニトロ-4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例33の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(7 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.75 (s, 1 H), 8.66 (t, J = 5.8 Hz, 1 H), 8.59 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 8.09 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.83 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 7.62 - 7.49 (m, 4 H), 7.40 - 7.30 (m, 4 H), 7.28 - 7.18 (m, 2 H), 7.15 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 6.70 (dd, J = 9.1, 2.0 Hz, 1 H), 6.44 (dd, J = 3.2, 1.9 Hz, 1 H), 6.20 (s, 1 H), 3.88 (dd, J = 11.2, 3.0 Hz, 2 H), 3.37 - 3.23 (m, 7 H), 3.14 - 3.00 (m, 4 H), 2.32 - 2.06 (m, 4 H), 2.01 - 1.84 (m, 2 H), 1.65 (d, J = 11.8 Hz, 2 H), 1.41 - 1.18 (m, 6 H), 0.95 - 0.66 (m, 6 H); MS: 917.2 (M+H)。
実施例36:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例33の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(10 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.72 (s, 1 H), 8.63 (brs, 1 H), 8.57 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 8.07 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.80 (d, J = 9.1 Hz, 1 H), 7.77 - 7.70 (m, 3 H), 7.57 - 7.49 (m, 3 H), 7.32 (s, 1 H), 7.24 (t, J = 8.8 Hz, 2 H), 7.09 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.73 (d, J = 8.9 Hz, 1 H), 6.41 (s, 1 H), 6.25 (s, 1 H), 4.00 (s, 1 H), 3.31 - 3.25 (m, 2 H), 3.19 - 3.01 (m, 6 H), 2.39 - 2.28 (m, 4 H), 2.27 - 2.19 (m, 2 H), 2.18 - 2.11 (m, 2 H), 1.64 - 1.20 (m, 11 H), 1.11 (s, 3 H), 0.96 (s, 6 H); MS: 963.3 (M+H)。
実施例37:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例33の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(10 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.68 (s, 1 H), 8.55 (s, 2 H), 8.05 (s, 1 H), 7.82 - 7.68 (m, 4 H), 7.56 - 7.44 (m, 3 H), 7.31 (s, 1 H), 7.28 - 7.18 (m, 2 H), 7.05 (d, J = 8.9 Hz, 1 H), 6.72 (d, J = 9.9 Hz, 1 H), 6.39 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 4.28 (s, 1 H), 3.31 - 3.25 (m, 2 H), 3.16 - 3.02 (m, 6 H), 2.38 - 2.28 (m, 4 H), 2.26 - 2.19 (m, 2 H), 2.17 - 2.09 (m, 2 H), 1.80 - 1.15 (m, 11 H), 1.12 (s, 3 H), 0.96 (s, 6 H); MS: 963.4 (M+H)。
実施例38:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-クロロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例33の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(26 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.68 (s, 1 H), 8.57 (s, 2 H), 8.05 (s, 1 H), 7.87 - 7.64 (m, 4 H), 7.59 - 7.41 (m, 5 H), 7.34 (s, 1 H), 7.09 (d, J = 8.6 Hz, 1 H), 6.72 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 6.40 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 3.92 - 3.76 (m, 3 H), 3.73 - 3.58 (m, 2 H), 3.59 - 3.41 (m, 4 H), 3.18 - 3.01 (m, 6 H), 2.39 - 2.19 (m, 6 H), 2.17 - 2.07 (m, 2 H), 1.49 - 1.35 (m, 2 H), 0.96 (s, 6 H); MS: 953.5 (M+H)。
実施例39:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-イソプロピルフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例33の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(35 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.70 (s, 1 H), 8.64 - 8.52 (m, 2 H), 8.05 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.58 - 7.49 (m, 3 H), 7.40 - 7.26 (m, 3 H), 7.19 (d, J = 3.5 Hz, 2 H), 7.10 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 6.83 (s, 1 H), 6.71 (d, J = 7.9 Hz, 1 H), 6.40 (s, 1 H), 6.24 (s, 1 H), 3.89 - 3.75 (m, 3 H), 3.72 - 3.59 (m, 2 H), 3.58 - 3.48 (m, 2 H), 3.46 - 3.40 (m, 2 H), 3.16 - 3.03 (m, 7 H), 2.36 - 2.18 (m, 6 H), 2.16 - 2.08 (m, 2 H), 1.48 - 1.34 (m, 2 H), 1.07 (d, J = 6.8 Hz, 6 H), 0.96 (s, 6 H); MS: 961.2 (M+H)。
実施例40:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例33の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(11 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.63 (s, 1 H), 8.62 - 8.46 (m, 2 H), 8.02 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.95 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 7.91 (s, 1 H), 7.89 (s, 1 H), 7.80 (d, J = 9.1 Hz, 1 H), 7.73 (d, J = 8.3 Hz, 2 H), 7.54 - 7.45 (m, 3 H), 7.39 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 7.06 (d, J = 9.1 Hz, 1 H), 6.70 (dd, J = 9.0, 2.0 Hz, 1 H), 6.37 (dd, J = 3.2, 1.8 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 3.85 - 3.74 (m, 3 H), 3.69 - 3.57 (m, 2 H), 3.53 - 3.44 (m, 2 H), 3.42 - 3.32 (m, 2 H), 3.16 - 3.07 (m, 4 H), 3.04 (s, 2 H), 2.36 - 2.25 (m, 4 H), 2.26 - 2.17 (m, 2 H), 2.12 (s, 2 H), 1.39 (t, J = 6.3 Hz, 2 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 987.1 (M+H)。
実施例41:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例33の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(9 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.65 (s, 1 H), 8.53 (s, 2 H), 8.02 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.95 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 7.90 (d, J = 8.2 Hz, 2 H), 7.77 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 7.73 (d, J = 8.3 Hz, 2 H), 7.55 - 7.44 (m, 3 H), 7.39 (d, J = 1.4 Hz, 1 H), 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 1 H), 6.69 (dd, J = 9.0, 2.1 Hz, 1 H), 6.40 - 6.33 (m, 1 H), 6.23 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 4.22 (s, 1 H), 3.29 - 3.24 (d, J = 6.7 Hz, 2 H), 3.11 (s, 4 H), 3.04 (s, 2 H), 2.30 (s, 4 H), 2.22 (s, 2 H), 2.12 (s, 2 H), 1.74 - 1.59 (m, 3 H), 1.58 - 1.49 (m, 2 H), 1.39 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 1.32 (dd, J = 12.6, 3.5 Hz, 2 H), 1.18 - 1.10 (m, 2 H), 1.10 (s, 3 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 1013.3 (M+H)。
実施例42:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,4-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
ステップA:2-クロロ-4-(2,4-ジフルオロフェニル)チオフェン
アルゴンガス保護下で、4-ブロモ-2-クロロチオフェン(800 mg、4.0 mmol)のDME(12 mL)と2M NaCO(4 mL)との混合溶媒溶液に、(2,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸(960 mg、6 mmol)及びPdCl(dppf)・CHCl(331 mg、0.4 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で0.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、浅黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:10)で溶出させ、無色油状の標記化合物(850 mg、91%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.63 - 7.55 (m, 1 H), 7.48 - 7.44 (m, 1 H), 7.29 - 7.26 (m, 1 H), 7.06 - 6.95 (m, 2 H).
ステップB:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,4-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(実施例22のステップA、270 mg、0.45 mmol)の1,4-ジオキサン(24 mL)とHO(4 mL)との混合溶媒溶液に、2-クロロ-4-(2,4-ジフルオロフェニル)チオフェン(ステップA、156 mg、0.67 mmol)、KCO(186 mg、1.35 mmol)及びPdCl(dppf)(32.9 mg、0.045 mmol)を加え、そして、マイクロ波の補助下で、反応混合物を100℃で45分間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、DCMとMeOH(40:1)で溶出させ、黄色油状の標記化合物(100 mg、33%)を得た。MS: 669.3 (M+H)。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,4-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,4-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップB、100 mg、0.15 mmol)のMeOH(2 mL)、THF(2 mL)及びHO(2 mL)の混合溶媒溶液に、水酸化ナトリウム(47.8 mg、1.19 mmol)を加え、そして、反応混合物を45℃で8時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を1N HClで酸性化して、pHを4-5に調節し、酢酸エチルで二回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(65 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 655.3 (M+H)。
ステップD:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,4-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例42)
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,4-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップC、65 mg、粗製物)の無水DCM(2.5 mL)と無水DMF(0.5 mL)との混合溶媒溶液に、N,N-ジメチルピリジン-4-アミノ(30.3 mg、0.25 mmol)、EDCI(28.5 mg、0.15 mmol)及び(S)-4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(31.5 mg、0.10 mmol)を加え、そして、反応混合物を40℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCカラムによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(10.5 mg、2ステップ収率11%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.48 (s, 1 H), 8.44 - 8.24 (m, 2 H), 7.90 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.78 - 7.71 (m, 2 H), 7.70 (s, 1 H), 7.60 - 7.56 (m, 2 H), 7.40 - 7.39 (m, 1 H), 7.33 - 7.28 (m, 1 H), 7.22 (s, 1 H), 7.15 - 7.10 (m, 1 H), 6.78 - 6.76 (m, 1 H), 6.65 (dd, J = 8.9, 2.0 Hz, 1 H), 6.30 - 6.25 (m, 2 H), 3.82 - 3.75 (m, 3 H), 3.66 - 3.58 (m, 2 H), 3.51 - 3.43 (m, 4 H), 3.09 - 3.03 (m, 6 H), 2.38 - 2.32 (m, 4 H), 2.22 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 2.12 - 2.10 (m, 2 H), 1.38 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 954.3 (M+H)。
実施例43:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,4-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例42の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(9 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.66 (s, 1 H), 8.54 - 8.53 (m, 2 H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.78 - 7.71 (m, 2 H), 7.70 (s, 1 H), 7.56 - 7.44 (m, 3 H), 7.33 - 7.28 (m, 1 H), 7.22 (s, 1 H), 7.12 (td, J = 8.4, 2.3 Hz, 1 H), 7.06 - 7.03 (m, 1 H), 6.70 (dd, J = 8.9, 1.7 Hz, 1 H), 6.37 - 6.36 (m, 1 H), 6.22 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 4.25 (s, 1 H), 3.28 - 3.26 (m, 2 H), 3.15 - 3.06 (m, 4 H), 3.04 - 3.02 (m, 2 H), 2.33 - 2.25 (m, 4 H), 2.24 - 2.17 (m, 2 H), 2.11 - 2.09 (m, 2 H), 1.69 - 1.62 (m, 3 H), 1.56 - 1.52 (m, 2 H), 1.39 - 1.29 (m, 4 H), 1.16 - 1.13 (m, 2 H), 1.09 (s, 3 H), 0.93 (s, 6 H); MS: 980.4 (M+H)。
実施例44:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例42の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(6 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.67 (s, 1 H), 8.61 - 8.52 (m, 2 H), 8.05 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 7.85 - 7.78 (m, 2 H), 7.78 - 7.73 (m, 1 H), 7.55 - 7.48 (m, 4 H), 7.35 (dd, J = 8.4, 1.9 Hz, 1 H), 7.28 (s, 1 H), 7.08 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.73 (d, J = 10.6 Hz, 1 H), 6.39 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 3.87 - 3.77 (m, 3 H), 3.72 - 3.60 (m, 2 H), 3.56 - 3.48 (m, 2 H), 3.46 - 3.41 (m, 2 H), 3.17 - 3.01 (m, 6 H), 2.38 - 2.20 (m, 6 H), 2.18 - 2.09 (m, 2 H), 1.45 - 1.38 (m, 2 H), 0.96 (s, 6 H); MS: 971.6 (M+H)。
実施例45:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(3,4,5-トリフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例42の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(5.5 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.68 (s, 1 H), 8.61 - 8.51 (m, 2 H), 8.06 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.94 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 7.81 (dd, J = 9.2, 2.1 Hz, 1 H), 7.71 (dd, J = 9.6, 6.8 Hz, 2 H), 7.57 - 7.48 (m, 3 H), 7.39 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 7.09 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 6.71 (dd, J = 9.0, 2.1 Hz, 1 H), 6.40 (dd, J = 3.3, 1.9 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 4.25 (s, 1 H), 3.31 - 3.24 (m, 2 H), 3.18 - 2.97 (m, 6 H), 2.38 - 2.18 (m, 6 H), 2.16 - 2.07 (m, 2 H), 1.75 - 1.51 (m, 5 H), 1.43 - 1.21 (m, 6 H), 1.12 (s, 3 H), 0.95 (s, 6 H); MS: 999.2 (M+H)。
実施例46:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(2,3,4-トリフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例42の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(13 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.68 (s, 1 H), 8.62 - 8.52 (m, 2 H), 8.07 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.85 - 7.78 (m, 2 H), 7.60 - 7.49 (m, 4 H), 7.43 - 7.33 (m, 1 H), 7.27 (s, 1 H), 7.10 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.73 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 6.41 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 4.26 (s, 1 H), 3.32 - 3.27 (m, 2 H), 3.21 - 3.02 (m, 6 H), 2.40 - 2.19 (m, 6 H), 2.18 - 2.10 (m, 2 H), 1.78 - 1.54 (m, 5 H), 1.44 - 1.28 (m, 6 H), 1.13 (s, 3 H), 0.97 (s, 6 H); MS: 999.3 (M+H)。
実施例47:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(2,4,6-トリフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例42の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(25 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.70 (s, 1 H), 8.58 (s, 2 H), 8.07 (s, 1 H), 7.83 (d, J = 8.7 Hz, 1 H), 7.68 (s, 1 H), 7.61 - 7.47 (m, 3 H), 7.29 (t, J = 8.8 Hz, 2 H), 7.15 - 7.04 (m, 2 H), 6.73 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 6.41 (s, 1 H), 6.25 (s, 1 H), 4.26 (s, 1 H), 3.31 - 3.23 (m, 2 H), 3.19 - 2.99 (m, 6 H), 2.41 - 2.18 (m, 6 H), 2.16 - 2.08 (m, 2 H), 1.75 - 1.53 (m, 5 H), 1.43 - 1.25 (m, 6 H), 1.13 (s, 3 H), 0.96 (s, 6 H); MS: 999.3 (M+H)。
実施例48:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例42の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(18.8 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.63 (s, 1 H), 8.63 - 8.49 (m, 2 H), 8.02 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.86 (d, J = 0.7 Hz, 1 H), 7.82 - 7.78 (m, 3 H), 7.58 - 7.56 (m, 2 H), 7.51 - 7.47 (m, 3 H), 7.36 (d, J = 1.1 Hz, 1 H), 7.18 - 6.87 (m, 2 H), 6.70 (dd, J = 8.9, 1.9 Hz, 1 H), 6.37 (dd, J = 3.2, 1.8 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 3.82 - 3.75 (m, 3 H), 3.67 - 3.59 (m, 2 H), 3.53 - 3.44 (m, 2 H), 3.42 - 3.34 (m, 2 H), 3.15 - 3.09 (m, 4 H), 3.05 - 3.03 (m, 2 H), 2.33 - 2.27 (m, 4 H), 2.25 - 2.18 (m, 2 H), 2.13 - 2.11 (m, 2 H), 1.38 (t, J = 6.1 Hz, 2 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 968.3 (M+H)。
実施例49:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例42の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(9.3 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.64 (s, 1 H), 8.59 - 8.49 (m, 2 H), 8.03 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.87 - 7.85 (m, 1 H), 7.82 - 7.76 (m, 3 H), 7.58 - 7.56 (m, 2 H), 7.54 - 7.44 (m, 3 H), 7.37 - 7.35 (m, 1 H), 7.16 - 6.88 (m, 2 H), 6.69 (dd, J = 8.9, 1.7 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 4.22 (s, 1 H), 3.28 - 3.26 (m, 2 H), 3.15 - 3.07 (m, 4 H), 3.04 - 3.02 (m, 2 H), 2.32 - 2.27 (m, 4 H), 2.22 - 2.18 (m, 2 H), 2.12 - 2.10 (m, 2 H), 1.70 - 1.62 (m, 3 H), 1.56 - 1.53 (m, 2 H), 1.40 - 1.30 (m, 4 H), 1.17 - 1.14 (m, 2 H), 1.10 (s, 3 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 994.4 (M+H)。
実施例50:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(3,4-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例42の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(23.6 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.63 (s, 1 H), 8.56 - 8.54 (m, 2 H), 8.02 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.86 - 7.71 (m, 3 H), 7.57 - 7.38 (m, 5 H), 7.32 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 7.07 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 6.69 (dd, J = 9.0, 1.8 Hz, 1 H), 6.37 (dd, J = 3.2, 1.8 Hz, 1 H), 6.22 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 3.80 - 3.75 (m, 3 H), 3.67 - 3.58 (m, 2 H), 3.55 - 3.45 (m, 4 H), 3.15 - 3.07 (m, 4 H), 3.04 - 3.02 (m, 2 H), 2.33 - 2.29 (m, 4 H), 2.24 - 2.17 (m, 2 H), 2.11 - 2.09 (m, 2H), 1.37 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 0.93 (s, 6 H); MS: 954.3 (M+H)。
実施例51:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(3,4-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例42の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(18 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.65 (s, 1 H), 8.54 - 8.52 (m, 2 H), 8.03 - 8.02 (m, 1 H), 7.83 - 7.72 (m, 3 H), 7.54 - 7.38 (m, 5 H), 7.32 - 7.31 (m, 1 H), 7.05 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 6.77 - 6.59 (m, 1 H), 6.38 - 6.32 (m, 1 H), 6.22 - 6.20 (m, 1 H), 4.25 (s, 1 H), 3.29 - 3.25 (m, 2 H), 3.12 - 3.08 (m, 4 H), 3.05 - 3.03 (m, 2 H), 2.31 - 2.28 (m, 4 H), 2.22 - 2.19 (m, 2 H), 2.11 - 2.09 (m, 2 H), 1.70 - 1.66 (m, 3 H), 1.53 - 1.49 (m, 2 H), 1.41 - 1.29 (m, 4 H), 1.16 - 1.13 (m, 2 H), 1.10 (s, 3 H), 0.93 (s, 6 H); MS: 980.4 (M+H)。
実施例52:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(5-フルオロピリジン-2-イル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例42の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(1.5 mg)を得た。MS: 937.3 (M+H)。
実施例53:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(2,4,5-トリフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例42の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(12.6 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.65 (s, 1 H), 8.54 - 8.52 (m, 2 H), 8.05 - 8.02 (m, 1 H), 7.88 - 7.81 (m, 1 H), 7.81 - 7.74 (m, 2 H), 7.63 - 7.56 (m, 1 H), 7.51 - 7.47 (m, 3 H), 7.28 - 7.24 (m, 1 H), 7.06 - 7.04 (m, 1 H), 6.71 - 6.68 (m, 1 H), 6.39 - 6.35 (m, 1 H), 6.23 - 6.19 (m, 1 H), 4.26 (s, 1 H), 3.29 - 3.26 (m, 2 H), 3.10 - 3.08 (m, 4 H), 3.03 - 3.01 (m, 2 H), 2.34 - 2.26 (m, 4 H), 2.24 - 2.19 (m, 2 H), 2.11 - 2.09 (m, 2 H), 1.75 - 1.63 (m, 3 H), 1.56 - 1.52 (m, 2 H), 1.39 - 1.30 (m, 4 H), 1.16 - 1.13 (m, 2 H), 1.10 (s, 3 H), 0.93 (s, 6 H); MS: 998.4 (M+H)。
実施例54:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(2,3,6-トリフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:(5-クロロチオフェン-3-イル)ボロン酸
チオフェン-3-イルボロン酸(500 mg、3.91 mmol)のCHCN(10 mL)溶液に、NCS(522 mg、3.91 mmol)を一度に加え、そして、反応混合物を60℃で12時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、残渣をシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(0.1% AcOHを含む)(1:50)で溶出させ、浅黄色油状の標記化合物(270 mg、43%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.65 (s, 1 H), 7.15 (s, 1 H).
ステップB:2-クロロ-4-(2,3,6-トリフルオロフェニル)チオフェン
アルゴンガス保護下で、(5-クロロチオフェン-3-イル)ボロン酸(ステップA、270 mg、1.66 mmol)のDME(9 mL)と2M NaCO(3 mL)との混合溶媒溶液に、2-ブロモ-1,3,4-トリフルオロフェニル(421 mg、1.99 mmol)及びPdCl(dppf)・CHCl(13.06 mg、0.166 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で0.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:10)で溶出させ、黄色油状の標記化合物(270 mg、65%)を得た。MS: 249.1 (M+H)。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4-(2,3,6-トリフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例54)
ステップBから得られた化合物を原料とし、実施例42の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(12 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.64 (s, 1 H), 8.54 - 8.53 (m, 2 H), 8.03 - 8.02 (m, 1 H), 7.83 - 7.71 (m, 2 H), 7.51 - 7.40 (m, 4 H), 7.24 - 7.19 (m, 1 H), 7.11 - 7.09 (m, 1 H), 7.06 - 7.04 (m, 1 H), 6.99 - 6.72 (m, 1 H), 6.44 - 6.32 (m, 1 H), 6.24 - 6.20 (m, 1 H), 4.25 (s, 1 H), 3.28 - 3.27 (m, 2 H), 3.13 - 3.06 (m, 4 H), 3.04 - 3.02 (m, 2 H), 2.35 - 2.25 (m, 4 H), 2.25 - 2.18 (m, 2 H), 2.13 - 2.11 (m, 2 H), 1.73 - 1.63 (m, 3 H), 1.56 - 1.53 (m, 2 H), 1.41 - 1.28 (m, 4 H), 1.17 - 1.14 (m, 2 H), 1.10 (s, 3 H), 0.93 (s, 6 H); MS: 998.3 (M+H)。
実施例55:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(3-シアノ-5-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:3-(5-クロロチオフェン-3-イル)-5-フルオロベンゾニトリル
アルゴンガス保護下で、4-ブロモ-2-クロロチオフェン(300 mg、1.52 mmol)のDME(9 mL)と2M NaCO(3 mL)との混合溶媒溶液に、(3-シアノ-5-フルオロフェニル)ボロン酸(376 mg、2.28 mmol)及びPdCl(dppf)・CHCl(124 mg、0.15 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で0.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:10)で溶出させ、白色固体状の標題化合物(330 mg、91%)を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.84 (t, J = 1.3 Hz, 1 H), 7.74 - 7.69 (m, 2 H), 7.47 - 7.42 (m, 2 H).
ステップB:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(400 mg、0.74 mmol)の無水THF(6 mL)溶液に、t-ブチルピバリミデート(0.12g、0.74 mmol)及びBF・OEt(0.85g、5.93 mmol)を加え、そして、反応混合物を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を飽和NaHCOでクエンチし、酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:1)で溶出させ、白色固体状の標題化合物(310 mg、70%)を得た。MS: 595.2 (M+H)。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(ステップB、0.31g、0.52 mmol)の1,4-ジオキサン(15 mL)溶液に、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′-オクタメチル-2,2′-二(1,3,2-ジオキサボロラン)(200 mg、0.78 mmol)、酢酸カリウム(150 mg、1.56 mmol)及びPdCl(dppf)(38 mg、0.052 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、DCMとMeOH(40:1)で溶出させ、黄色油状の標記化合物(320 mg、96%)を得た。MS: 643.2 (M+H
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(3-シアノ-5-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((4,4-ジメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)シクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(ステップC、270 mg、0.42 mmol)のDME(12 mL)とHO(3 mL)との混合溶媒溶液に、3-(5-クロロチオフェン-3-イル)-5-フルオロベンゾニトリル(ステップA、100 mg、0.42 mmol)、NaCO(134 mg、0.13 mmol)及びPd(dppf)Cl(34.3 mg、0.042 mmol)を加え、そして、反応混合物を120℃で45分間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、DCMとMeOH(30:1)で溶出させ、得黄色油状の標記化合物(100 mg、33%)を得た。MS: 718.3 (M+H)。
ステップE:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(3-シアノ-5-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(3-シアノ-5-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(ステップD、100 mg、0.14 mmol)のDCM(5 mL)に溶解した溶液に、TFA(0.5 mL)を加え、そして、反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物をジクロロメタンで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(60 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 662.3 (M+H)。
ステップF:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(3-シアノ-5-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例55)
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(3-シアノ-5-フルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップE、60 mg、粗製物)のDCM(5 mL)とDMF(1 mL)との混合溶媒溶液に、3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミノ塩酸塩(26.1 mg、0.14 mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミノ(22.5 mg、0.18 mmol)及び4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(31.1 mg、0.091 mmol)を加え、そして、反応混合物を35℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCカラムによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(19.9 mg、2ステップ収率22%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.64 (s, 1 H), 8.53 - 8.50 (m, 2 H), 8.12 - 8.09 (m, 1 H), 8.07 - 8.05 (m, 1 H), 8.03 - 8.01 (m, 1 H), 7.98 - 7.96 (m, 1 H), 7.78 - 7.68 (m, 2 H), 7.52 - 7.47 (m, 4 H), 7.04 - 7.02 (m, 1 H), 6.72 - 6.66 (m, 1 H), 6.39 - 6.34 (m, 1 H), 6.24 - 6.20 (m, 1 H), 4.22 (s, 1 H), 3.28 - 3.25 (m, 2 H), 3.17 - 3.13 (m, 4 H), 3.04 - 3.02 (m, 2 H), 2.33 - 2.26 (m, 4 H), 2.25 - 2.18 (m, 2 H), 2.12 - 2.10 (m, 2 H), 1.71 - 1.67 (m, 3 H), 1.56 - 1.53 (m, 2 H), 1.39 - 1.29 (m, 4 H), 1.16 - 1.13 (m, 2 H), 1.10 (s, 3 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 987.4 (M+H)。
実施例56:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-(2-シアノプロパン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:2-(4-(5-クロロチオフェン-3-イル)フェニル)-2-メチルプロパンニトリル
アルゴンガス保護下で、2-(4-ブロモフェニル)-2-メチルプロパンニトリル(500 mg、2.23 mmol)のDCE(9 mL)と2M NaCO(3 mL)との混合溶媒溶液に、(5-クロロチオフェン-3-イル)ボロン酸(実施例54のステップA、540 mg、3.35 mmol)及びPdCl(dppf)・CHCl(1.82g、2.23 mmol)を加え、そして、マイクロ波の補助下で、反応混合物を100℃で0.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:10)で溶出させ、黄色固体状の標記化合物(130 mg、22%)を得た。MS: 262.1 (M+H)。
ステップB:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-(2-シアノプロパン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例56)
ステップAから得られた化合物を原料とし、実施例55の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(18 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.65 (s, 1 H), 8.55 - 8.51 (m, 2 H), 8.03 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.79 -7.77 (m, 2 H), 7.72 - 7.70 (m, 2 H), 7.52 - 7.48 (m, 5 H), 7.30 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 7.06 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.70 (dd, J = 9.0, 2.1 Hz, 1 H), 6.38 - 6.37 (m, 1 H), 6.22 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 4.22 (s, 1 H), 3.28 - 3.27 (m, 2 H), 3.13 - 3.09 (m, 4 H), 3.04 - 3.02 (m, 2 H), 2.33 - 2.31 (m, 4 H), 2.21 - 2.19 (m, 2 H), 2.13 - 2.11 (m, 2 H), 1.69 (s, 6 H), 1.67 - 1.63 (m, 3 H), 1.56 - 1.53 (m, 2 H), 1.41 - 1.28 (m, 4 H), 1.17 - 1.14 (m, 2 H), 1.10 (s, 3 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 1011.4 (M+H)。
実施例57:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4,6-ジフルオロ-1H-インドール-7-イル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
ステップA:4,6-ジフルオロ-7-(チオフェン-3-イル)-1H-インドール
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、7-ブロモ-4,6-ジフルオロ-1H-インドール(100 mg、0.431 mmol)、チオフェン-3-イルボロン酸(83 mg、0.646 mmol)、NaCO(228 mg、2.155 mmol)を、アルゴンガス保護下で、1,4-ジオキサン(5 mL)と水(1 mL)との混合溶媒に溶解し、溶液を得て、室温で、PdCl(dppf)・CHCl(35.2 mg、0.043 mmol)を反応混合物に加え、反応混合物を100℃で12時間撹拌した。反応混合物に飽和NaHCO(10 mL)を加え、そして、ジクロロメタン(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:30)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(75 mg、74%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.30 (s, 1 H), 7.81 - 7.77 (m, 1 H), 7.77 - 7.73 (m, 1 H), 7.37 (d, J = 4.9 Hz, 1 H), 7.34 (t, J = 2.8 Hz, 1 H), 6.94 (t, J = 10.7 Hz, 1 H), 6.57 - 6.54 (m, 1 H); MS: 236.1 (M+H)。
ステップB:4,6-ジフルオロ-7-(チオフェン-3-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-インドール
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、4,6-ジフルオロ-7-(チオフェン-3-イル)-1H-インドール(ステップA、500 mg、2.125 mmol)とDIEA(824 mg、6.38 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水CHCl(5 mL)に溶解し、溶液を得て、室温で、(2-(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(709 mg、4.25 mmol)を加え、反応混合物を22℃で12時間撹拌した。反応混合物に飽和NaHCO(10 mL)を加え、そして、ジクロロメタン(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:5)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(600 mg、77%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.44 (dd, J = 4.9, 3.0 Hz, 1 H), 7.37 (dd, J = 3.0, 1.2 Hz, 1 H), 7.16 (dd, J = 4.9, 1.2 Hz, 1 H), 7.09 (d, J = 3.4 Hz, 1 H), 6.71 (t, J = 9.8 Hz, 1 H), 6.62 (d, J = 3.4 Hz, 1 H), 4.88 (s, 2 H), 3.15 - 3.06 (m, 2 H), 0.79 - 0.72 (m, 2 H), 0.02 (s, 9 H).
ステップC:(4-(4,6-ジフルオロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-インドール-7-イル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、-78℃で、4,6-ジフルオロ-7-(チオフェン-3-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-インドール(ステップB、300 mg、0.821 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水THF(10 mL)に溶解し、溶液を得た。-78℃で、LDA(820 mL、2MのTHF溶液、1.64 mmol)を反応混合物に加え、そして、混合物を-78℃で1時間撹拌し、その後に、ホウ酸トリイソプロピルエステル(309 mg、1.64 mmol)を滴下し、反応混合物を-78℃で0.5時間撹拌し、そして、徐々に室温まで昇温し、1時間撹拌した。MeOH(10 mL)を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をNHCl水溶液とEAにより分液し、水層をEAで二回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:30)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(336 mg、定量)を得た。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4,6-ジフルオロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-インドール-7-イル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1、150 mg、0.271 mmol)、(4-(4,6-ジフルオロ-1-((2-(トリメチルシリル)-エトキシ)メチル)-1H-インドール-7-イル)チオフェン-2-イル)ボロン酸(ステップC、333 mg、0.813 mmol)及びNaCO(144 mg、1.355 mmol)を、アルゴンガス保護下で、1,4-ジオキサン(7.5 mL)と水(1.5 mL)との混合溶媒に溶解し、溶液を得て、室温で、PdCl(dppf)・CHCl(44.3 mg、0.054 mmol)を加え、反応混合物を100℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に飽和NaHCO(10 mL)を加え、そして、ジクロロメタン(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、MeOHとDCM(1:50)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(100 mg、44%)を得た。MS: 839.1 (M+H)。
ステップE:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4,6-ジフルオロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-インドール-7-イル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4,6-ジフルオロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-インドール-7-イル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップD、55 mg、0.066 mmol)を、アルゴンガス保護下で、水(2 mL)、THF(4 mL)及びMeOH(2 mL)の混合溶媒に溶解し、溶液を得て、室温で、水酸化ナトリウム(26.2 mg、0.656 mmol)を加え、反応混合物を40℃で16時間撹拌した。1N HCl(1 mL)を加えてpH値を4-5に調節し、得られた混合物を減圧濃縮した。残渣を標記化合物(粗製物)として、精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 825.1 (M+H)。
ステップF:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4,6-ジフルオロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)-メチル)-1H-インドール-7-イル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、(S)-4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(32.3 mg、0.1 mmol)、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4,6-ジフルオロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-インドール-7-イル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)-ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップE、42 mg、粗製物)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミノ(18.7 mg、0.15 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水CHCl(5 mL)に溶解し、溶液を得て、室温で、EDCI(19.5 mg、0.1 mmol)を加え、反応混合物を40℃で12時間撹拌した。反応混合物に飽和NaHCO(10 mL)を加え、そして、ジクロロメタン(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:40)で溶出させ、黄色固体状の標記化合物(12 mg、2ステップ収率21%)を得た。MS: 1124.0 (M+H)。
ステップG:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4,6-ジフルオロ-1H-インドール-7-イル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例57)
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4,6-ジフルオロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-インドール-7-イル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(ステップF、12 mg、10.68μmol)を、アルゴンガス保護下で、無水CHCl(1.5 mL)に溶解し、溶液を得て、TFA(0.5 mL)を加え、反応混合物を22℃で1時間撹拌した。発揮物を除去した後、C18分取HPLCカラムによって残渣を精製し、黄色固体状の標記化合物(2 mg、19%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.48 (s, 1 H), 11.30 (brs, 1 H), 8.34 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 8.29 (t, J = 5.3 Hz, 1 H), 7.89 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.67 (s, 1 H), 7.63 - 7.52 (m, 2 H), 7.39 (s, 1 H), 7.20 (d, J = 2.6 Hz, 2 H), 7.14 (s, 1 H), 6.91 (t, J = 10.7 Hz, 1 H), 6.74 (d, J = 9.1 Hz, 1 H), 6.70 - 6.66 (m, 1 H), 6.64 (d, J = 8.7 Hz, 1 H), 6.54 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 6.29 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 3.3 Hz, 1 H), 3.82 - 3.72 (m, 3 H), 3.68 - 3.57 (m, 2 H), 3.54 - 3.46 (m, 2 H), 3.08 (s, 2 H), 3.07 - 2.98 (m, 4 H), 2.37 - 2.30 (m, 4 H), 2.28 - 2.20 (m, 2 H), 2.16 (s, 2 H), 2.05 - 1.91 (m, 2 H), 1.51 - 1.36 (m, 2 H), 0.95 (s, 6 H); MS: 994.0 (M+H)。
実施例58:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-(ジメチルアミノ)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
ステップA:N,N-ジメチル-2-(チオフェン-3-イル)アニリン
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、2-ブロモ-N,N-ジメチルアニリン(0.5g、2.5 mmol)、チオフェン-3-イルボロン酸(0.48g、3.75 mmol)、PdCl(dppf)・CHCl(204 mg、0.25 mmol)を、アルゴンガス保護下で、1,4-ジオキサン(15 mL)と水(3 mL)との混合溶媒に溶解し、溶液を得て、室温で、NaCO(795 mg、7.50 mmol)を少量ずつ加え、反応混合物を100℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に飽和NaHCO(20 mL)を加え、そして、ジクロロメタン(20 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、浅黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:50)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(0.4g、79%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.49 (d, J = 3.8 Hz, 2 H), 7.37 - 7.31 (m, 2 H), 7.29 - 7.23 (m, 2 H), 7.05 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.00 (t, J = 7.4 Hz, 1 H), 2.59 (s, 6 H).
ステップB:(4-(2-(ジメチルアミノ)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、-78℃で、N,N-ジメチル-2-(チオフェン-3-イル)アニリン(ステップA、0.32g、1.574 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水THF(10 mL)に溶解し、溶液を得て、-78℃で、LDA(1.2 mL、2MのTHF溶液、2.36 mmol)を加え、混合物を-78℃で1時間撹拌し、そして、ホウ酸トリイソプロピルエステル(0.474g、2.52 mmol、1.6)を加え、反応混合物を-78℃で0.5時間撹拌し、そして、徐々に室温まで昇温し、1時間撹拌した。MeOH(10 mL)を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAとNHCl水溶液により分液した。水層をEAで二回抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、浅黄色油状物を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 248.1 (M+H)。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-(ジメチルアミノ)-フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(100 mg、0.181 mmol)、(4-(2-(ジメチルアミノ)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸(ステップB、179 mg、粗製物)及びPdCl(dppf)・CHCl(14.75 mg、0.018 mmol)を、アルゴンガス保護下で、1,4-ジオキサン(7.5 mL)と水(1.5 mL)との混合溶媒に溶解し、溶液を得て、NaCO(96 mg、0.9 mmol)を加え、反応混合物を100℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に飽和NaHCO(10 mL)を加え、そして、ジクロロメタン(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、メタノールとジクロロメタン(1:50)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(110 mg、2ステップ収率90%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.65 (s, 1 H), 7.99 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.75 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 7.52 - 7.45 (m, 2 H), 7.41 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.31 - 7.15 (m, 3 H), 7.03 - 6.91 (m, 2 H), 6.77 (dd, J = 9.0, 2.2 Hz, 1 H), 6.41 - 6.34 (m, 2 H), 3.64 (s, 3 H), 3.23 - 3.12 (m, 4 H), 3.07 (s, 2 H), 2.46 (s, 6 H), 2.32 (s, 4 H), 2.25 - 2.18 (m, 2 H), 2.09 (s, 2 H), 1.38 (t, J = 6.0 Hz, 2 H), 0.93 (s, 6 H); MS: 677.0 (M+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-(ジメチルアミノ)-フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-(ジメチルアミノ)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップC、110 mg、0.163 mmol)を、アルゴンガス保護下で、水(2 mL)、THF(4 mL)及びMeOH(2 mL)の混合溶媒に溶解し、溶液を得て、水酸化ナトリウム(52.1 mg、1.302 mmol)を加え、反応混合物を40℃で16時間撹拌した。室温まで冷却し水で希釈した後、1N HClを加えてpHを4-5に調節し、得られた混合物をEAで二回抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それを精製せずにそのまま使用した。MS: 662.8 (M+H)。
ステップE:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-(ジメチルアミノ)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(実施例58)
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-(ジメチルアミノ)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップD、100 mg、粗製物)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミノ(55.4 mg、0.45 mmol)、(S)-4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(96 mg、0.3 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水CHCl(10 mL)に溶解し、溶液を得て、EDCI(57.9 mg、0.3 mmol)を加え、反応混合物を40℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に飽和NaHCO(10 mL)を加え、そして、ジクロロメタン(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCカラムによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(36 mg、2ステップ収率25%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.66 (s, 1 H), 11.52 (brs, 1 H), 8.66 - 8.41 (m, 2 H), 8.01 (s, 1 H), 7.79 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 7.54 - 7.45 (m, 4 H), 7.26 (dd, J = 7.5, 1.5 Hz, 1 H), 7.24 - 7.19 (m, 1 H), 7.17 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 7.12 - 7.01 (m, 1 H), 7.00 - 6.89 (m, 2 H), 6.69 (dd, J = 9.0, 1.7 Hz, 1 H), 6.40 - 6.32 (m, 1 H), 6.22 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 3.84 - 3.75 (m, 2 H), 3.70 - 3.56 (m, 2 H), 3.54 - 3.44 (m, 2 H), 3.42 - 3.27 (m, 3 H), 3.11 (brs, 4 H), 3.06 (s, 2 H), 2.45 (s, 6 H), 2.37 - 2.25 (m, 4 H), 2.25 - 2.15 (m, 2 H), 2.08 (s, 2 H), 1.38 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 0.92 (s, 6 H); MS: 961.8 (M+H)。
実施例59:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-4-(4-((2-(4-(4-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例58の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(50 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.67 (s, 1 H), 11.48 (brs, 1 H), 8.63 - 8.47 (m, 2 H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.77 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.68 (d, J = 1.1 Hz, 1 H), ,7.57 (d, J = 8.3 Hz, 2 H), 7.53 - 7.47 (m, 3 H), 7.45 (d, J = 8.4 Hz, 2 H), 7.27 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 7.06 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.70 (dd, J = 8.9, 1.6 Hz, 1 H), 6.37 (dd, J = 3.1, 1.8 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.01 (s, 1 H), 4.25 (s, 1 H), 3.27 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 3.16 - 3.08 (m, 4 H), 3.04 (s, 2 H), 2.37 - 2.26 (m, 4 H), 2.25 - 2.15 (m, 2H), 2.11 (s, 2 H), 1.75 - 1.59 (m, 3 H), 1.54 (d, J = 12.8 Hz, 2 H), 1.42 (s, 6 H), 1.40 - 1.28 (m, 4 H), 1.17 - 1.05 (m, 5 H), 0.93 (s, 6 H); MS: 1003.7 (M+H)。
実施例60:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-(1,1,1,3,3,3-テトラフルオロ-2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例58の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(70 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.62 (s, 1 H), 8.69 (s, 1 H), 8.56 - 8.42 (m, 2 H), 8.01 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.85 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 7.81 (d, J = 8.6 Hz, 2 H), 7.75 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.67 (d, J = 8.3 Hz, 2 H), 7.51 (d, J = 8.9 Hz, 1 H), 7.49 - 7.43 (m, 2 H), 7.33 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 7.01 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 6.69 (dd, J = 8.9, 2.0 Hz, 1 H), 6.36 (dd, J = 3.2, 1.8 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 4.21 (s, 1 H), 3.28 - 3.23 (m, 2 H), 3.14 - 3.07 (m, 4 H), 3.04 (s, 2 H), 2.33 - 2.26 (m, 4 H), 2.25 - 2.18 (m, 2 H), 2.12 (s, 2 H), 1.74 - 1.59 (m, 3 H), 1.58 - 1.50 (m, 2 H), 1.43 - 1.29 (m, 4 H), 1.19 - 1.05 (m, 5 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 1111.5 (M+H)。
実施例61:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-((4-フルオロフェニル)エチニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例58の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(2 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.63 (s, 1 H), 8.59 - 8.44 (m, 2 H), 8.02 (s, 1 H), 7.76 (s, 2 H), 7.60 - 7.45 (m, 4 H), 7.25 (t, J = 8.9 Hz, 2 H), 7.18 (s, 1 H), 6.95 (s, 1 H), 6.69 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 6.64 (s, 1 H), 6.36 (s, 1 H), 6.23 (s, 1 H), 4.22 (s, 1 H), 3.14 - 3.04 (m, 4 H), 3.03 - 2.94 (m, 2 H), 2.31 - 2.24 (m, 4 H), 2.23 - 2.15 (m, 2 H), 2.06 (s, 2 H), 2.04 - 1.94 (m, 2 H), 1.73 - 1.59 (m, 2 H), 1.57 - 1.50 (m, 2 H), 1.49 - 1.41 (m, 1 H), 1.40 - 1.29 (m, 4 H), 1.19 - 1.03 (m, 5 H), 0.92 (s, 6 H); MS: 987.4 (M+H)。
実施例62:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-フルオロ-4-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)安息香酸メチル
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、4-ブロモ-3-フルオロ安息香酸メチル(5g、21.46 mmol)、チオフェン-3-イルボロン酸(3.43g、26.8 mmol)及びPdCl(dppf)・CHCl(1.752g、2.146 mmol)を、アルゴンガス保護下で、1,4-ジオキサン(120 mL)と水(30 mL)との混合溶媒に溶解し、溶液を得て、室温で、NaCO(5.69g、53.6 mmol)を少量ずつ加え、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物に飽和NaHCO(100 mL)を加え、そして、酢酸エチル(100 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、浅黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:50)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(4g、79%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.02 (dt, J = 2.8, 1.3 Hz, 1 H), 7.90 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.82 (dd, J = 8.1, 1.7 Hz, 1 H), 7.77 (dd, J = 11.8, 1.6 Hz, 1 H), 7.72 (dd, J = 5.1, 2.9 Hz, 1 H), 7.57 (dt, J = 5.1, 1.5 Hz, 1 H), 3.87 (d, J = 3.1 Hz, 3 H).
ステップB:2-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)プロパン-2-オール
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、0℃で、3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)安息香酸メチル(ステップA、1.1g、4.66 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水THF(30 mL)に溶解し、溶液を得た。0℃で、MeMgBr(4.7 mL、3Mの2-MeTHF溶液、14 mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、そして、徐々に室温まで昇温し、3時間撹拌した。MeOH(10 mL)をゆっくりと加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAとNHCl水溶液により分液した。水層をEAで二回抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:20)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(0.8g、73%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.85 - 7.81 (m, 1 H), 7.70 - 7.65 (m, 2 H), 7.51 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 7.39 - 7.32 (m, 2 H), 5.18 (s, 1 H), 1.47 (s, 6 H); MS: 219.4 (M-HO+H)。
ステップC:(4-(2-フルオロ-4-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、0℃で、2-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)プロパン-2-オール(ステップB、0.75g、3.17 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水THF(30 mL)に溶解し、溶液を得て、0℃で、LDA(4.8 mL、2MのTHF溶液、9.52 mmol)を滴下し、該混合物を0℃で1時間撹拌し、そして、0.5時間内で、ホウ酸トリイソプロピルエステル(1.791g、9.52 mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、そして、室温まで昇温し、12時間撹拌した。MeOH(10 mL)を加えて反応をクエンチし、得られた混合物を減圧濃縮し、浅黄色油状の粗製物を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 262.9 (M-HO+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-フルオロ-4-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例62)
ステップCから得られた化合物を原料とし、実施例58の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(100 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.65 (s, 1 H), 8.59 - 8.50 (m, 2 H), 8.04 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.78 (d, J = 9.7 Hz, 1 H), 7.67 (s, 1 H), 7.59 (t, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.55 - 7.45 (m, 3 H), 7.33 - 7.26 (m, 2 H), 7.23 (s, 1 H), 7.06 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 6.70 (d, J = 9.1 Hz, 1 H), 6.37 (s, 1 H), 6.23 (s, 1 H), 5.13 (s, 1 H), 4.22 (s, 1 H), 3.29 - 3.24 (m, 2 H), 3.16 - 3.07 (m, 4 H), 3.03 (s, 2 H), 2.34 - 2.25 (m, 4 H), 2.25 - 2.17 (m, 2 H), 2.11 (s, 2 H), 1.75 - 1.60 (m, 3 H), 1.59 - 1.49 (m, 2 H), 1.43 (s, 6 H), 1.41 - 1.28 (m, 4 H), 1.19 - 1.06 (m, 5 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 1021.8 (M+H)。
実施例63:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(120 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.65 (s, 1 H), 11.47 (brs, 1 H), 8.59 - 8.49 (m, 2 H), 8.03 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.78 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 7.56 - 7.45 (m, 3 H), 7.21 (d, J = 10.1 Hz, 2 H), 7.10 - 7.02 (m, 2 H), 6.70 (dd, J = 9.0, 1.9 Hz, 1 H), 6.37 (s, 1 H), 6.23 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 5.26 (s, 1 H), 4.21 (s, 1 H), 3.31 - 3.25 (m, 2 H), 3.14 - 3.07 (m, 4 H), 3.03 (s, 2 H), 2.35 - 2.25 (m, 4 H), 2.25 - 2.17 (m, 2 H), 2.11 (s, 2 H), 1.73 - 1.59 (m, 3 H), 1.58 - 1.49 (m, 2 H), 1.42 (s, 6 H), 1.40 - 1.28 (m, 4 H), 1.17 - 1.04 (m, 5 H), 0.93 (s, 6 H); MS: 1039.8 (M+H)。
実施例64:(S)-N-((4-(((1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(90 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.62 (s, 1 H), 8.60 - 8.46 (m, 2 H), 8.02 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.78 (d, J = 8.7 Hz, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 7.53 - 7.45 (m, 3 H), 7.21 (d, J = 6.7 Hz, 2 H), 7.10 - 7.01 (m, 2 H), 6.70 (dd, J = 8.9, 1.9 Hz, 1 H), 6.36 (dd, J = 3.1, 1.8 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 5.27 (s, 1 H), 3.84 - 3.73 (m, 3 H), 3.69 - 3.56 (m, 2 H), 3.53 - 3.43 (m, 2 H), 3.42 - 3.34 (m, 2 H), 3.14 - 3.07 (m, 4 H), 3.05 - 2.99 (m, 2 H), 2.32 - 2.26 (m, 4 H), 2.25 - 2.16 (m, 2 H), 2.11 (s, 2 H), 1.42 (s, 6 H), 1.38 (t, J = 6.5 Hz, 2 H), 0.93 (s, 6 H); MS: 1013.9 (M+H)。
実施例65:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-4-(4-((2-(4-(4-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(31.2 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.68 (s, 1 H), 11.49 (brs, 1 H), 8.64 - 8.49 (m, 2 H), 8.03 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.78 (d, J = 8.9 Hz, 1 H), 7.54 - 7.44 (m, 3 H), 7.17 - 7.12 (m, 3 H), 7.06 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.69 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 6.62 (s, 1 H), 6.39 - 6.32 (m, 1 H), 6.25 - 6.18 (m, 1 H), 4.92 (s, 1 H), 4.26 (s, 1 H), 3.28 (t, J = 6.0 Hz, 2 H), 3.13 - 3.00 (m, 6 H), 2.30 - 2.15 (m, 6 H), 2.13 - 2.10 (m, 2 H), 2.02 (s, 6 H), 1.72 - 1.58 (m, 3 H), 1.57 - 1.50 (m, 2 H), 1.40 (s, 6 H), 1.37 - 1.22 (m, 4 H), 1.17 - 1.05 (m, 5 H), 0.93 (s, 6 H); MS: 1030.5 (M+H)。
実施例66:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジクロロ-4-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(17.7 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.48 (s, 1 H), 8.36 - 8.32 (m, 1 H), 8.28 (t, J = 5.3 Hz, 1 H), 7.90 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 7.63 - 7.51 (m, 4 H), 7.43 (s, 1 H), 7.38 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 7.20 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.80 (s, 1 H), 6.72 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.63 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.33 - 6.22 (m, 2 H), 5.32 (s, 1 H), 4.25 (s, 1 H), 3.22 - 3.18 (m, 2 H), 3.08 - 3.04 (m, 2 H), 3.04 - 2.97 (m, 4 H), 2.35 - 2.26 (m, 4 H), 2.24 - 2.18 (m, 2 H), 2.14 - 2.09 (m, 2 H), 1.72 - 1.57 (m, 3 H), 1.57 - 1.49 (m, 2 H), 1.43 (s, 6 H), 1.40 - 1.29 (m, 4 H), 1.17 - 1.04 (m, 5 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 1070.4 (M+H)。
実施例67:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(3-ヒドロキシペンタン-3-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(51 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.67 (s, 1 H), 11.49 (brs, 1 H), 8.57 - 8.51 (m, 2 H), 8.04 - 8.03 (m, 1 H), 7.79 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 7.59 - 7.44 (m, 4 H), 7.08 - 7.01 (m, 4 H), 6.68 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.39 - 6.37 (m, 1 H), 6.22 - 6.19 (m, 1 H), 4.74 (s, 1 H), 4.23 (s, 1 H), 3.28 - 3.27 (m, 2 H), 3.09 - 3.07 (m, 4 H), 2.59 - 2.57 (m, 2 H), 2.11 - 2.09 (m, 4 H), 2.01 - 1.99 (m, 2 H), 1.89 - 1.87 (m, 2 H), 1.79 - 1.60 (m, 7 H), 1.56 - 1.53 (m, 2 H), 1.37 - 1.24 (m, 6 H), 1.10 (s, 3 H), 0.91 (s, 6 H), 0.61 (t, J = 7.2 Hz, 6 H); MS: 1066.4 (M+H)。
実施例68:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル-1,1,1,3,3,3-d6)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(54 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.64 (s, 1 H), 11.49 (brs, 1 H), 8.58 - 8.46 (m, 2 H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.77 (d, J = 9.1 Hz, 1 H), 7.63 (s, 1 H), 7.55 - 7.42 (m, 3 H), 7.26 - 7.16 (m, 2 H), 7.10 - 6.99 (m, 2 H), 6.70 (dd, J = 9.0, 2.0 Hz, 1 H), 6.37 (dd, J = 3.2, 1.8 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.24 (s, 1 H), 4.21 (s, 1 H), 3.29 - 3.22 (m, 2 H), 3.15 - 3.07 (m, 4 H), 3.03 (s, 2 H), 2.35 - 2.25 (m, 4 H), 2.25 - 2.18 (m, 2 H), 2.11 (s, 2 H), 1.74 - 1.59 (m, 3 H), 1.59 - 1.49 (m, 2 H), 1.42 - 1.28 (m, 4 H), 1.18 - 1.10 (m, 2 H), 1.10 (s, 3 H), 0.93 (s, 6 H); MS: 1045.8 (M+H)。
実施例69:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-(1-シクロプロピル-1-ヒドロキシエチル)-2,6-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:1-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)エタン-1-オン
アルゴンガス保護下で、1-(4-ブロモ-3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-オン(10g、42.5 mmol)の無水DMF(100 mL)溶液に、チオフェン-3-イルボロン酸(5.99g、46.8 mmol)、PdCl(dppf)(1.557g、2.127 mmol)及びKCO(17.64g、128 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で4時間撹拌した。室温まで冷却し、珪藻土によって濾過した後、濾液を水に入れ、EAで二回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、10:1)によってそれを精製し、黄色油状の標記化合物(7g、69%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.79 - 7.75 (m, 1 H), 7.60 - 7.53 (m, 2 H), 7.50 - 7.46 (m, 1 H), 7.46 - 7.43 (m, 1 H), 2.61 (s, 3 H).
ステップB:1-シクロプロピル-1-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)エタン-1オール
アルゴンガス保護下で、0℃で、1-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)エタン-1-オン(ステップA、700 mg、2.94 mmol)の無水THF(15 mL)溶液に、シクロプロピル臭化マグネシウム(3.5 mL、1MのTHF溶液、3.52 mmol)を加え、反応混合物を室温まで昇温させ、2時間撹拌した。NHClを加えて反応をクエンチし、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、HOと塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:10)で溶出させ、無色油状の標記化合物(320 mg、39%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.80 - 7.76 (m, 1 H), 7.70 - 7.65 (m, 1 H), 7.37 - 7.32 (m, 1 H), 7.29 - 7.22 (m, 2 H), 4.96 (s, 1 H), 1.43 (s, 3 H), 1.25 - 1.19 (m, 1 H), 0.59 - 0.11 (m, 4 H).
ステップC:(4-(2,6-ジフルオロ-4-(3-ヒドロキシペンタ-3-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
アルゴンガス保護下で、0℃で、1-シクロプロピル-1-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)エタン-1オール(ステップB、320 mg、1.1 mmol)の無水THF(12 mL)溶液に、LDA(1.7 mL、2MのTHF溶液、3.3 mmol)を滴下し、そして、混合物を室温で1時間撹拌し、ホウ酸トリイソプロピルエステル(644 mg、3.3 mmol)をゆっくりと加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。2N HClを加えて反応をクエンチし、得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、そして、塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:1)で精製し、黄色油状の標記化合物(101 mg、27%)を得た。MS: 325.1 (M+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-(1-シクロプロピル-1-ヒドロキシエチル)-2,6-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例69)
ステップCから得られた化合物を原料とし、実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(20 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.65 (s, 1 H), 8.55 - 8.52 (m, 2 H), 8.04 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.79 (dd, J = 9.2, 2.0 Hz, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 7.55 - 7.50 (m, 2 H), 7.50 - 7.46 (m, 2 H), 7.23 (d, J = 10.0 Hz, 3 H), 7.11 - 7.02 (m, 2 H), 6.70 (dd, J = 9.2, 2.0 Hz, 1 H), 6.37 (dd, J = 3.2, 1.9 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 4.94 (s, 1 H), 4.22 (s, 1 H), 3.28 - 3.27 (m, 2 H), 3.13 - 3.07 (m, 4 H), 3.05 - 3.03 (m, 2 H), 2.33 - 2.27 (m, 4 H), 2.23 - 2.17 (m, 2 H), 2.11 - 2.09 (m, 2 H), 1.70 - 1.61 (m, 3 H), 1.56 - 1.52 (m, 2 H), 1.41 (s, 3 H), 1.41 - 1.14 (m, 5 H), 1.10 (s, 3 H), 0.93 (s, 6 H), 0.55 - 0.16 (m, 4 H); MS: 1064.4 (M+H)。
実施例70:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)-4-(4-((2-(4-(3-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
実施例58の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(60 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.69 (s, 1 H), 8.62 - 8.53 (m, 2 H), 8.07 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.82 (dd, J = 9.3, 2.0 Hz, 1 H), 7.74 (s, 1 H), 7.72 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 7.58 - 7.45 (m, 4 H), 7.39 (d, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.35 - 7.29 (m, 2 H), 7.10 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 6.73 (dd, J = 9.0, 2.1 Hz, 1 H), 6.41 (dd, J = 3.3, 1.8 Hz, 1 H), 6.25 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 5.01 (s, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 3.32 - 3.01 (m, 8 H), 2.42 - 2.20 (m, 6 H), 2.17 - 2.09 (m, 2 H), 1.76 - 1.53 (m, 5 H), 1.46 (s, 6 H), 1.44 - 1.32 (m, 4 H), 1.22 - 1.09 (m, 5 H), 0.97 (s, 6 H); MS: 1003.2 (M+H)。
実施例71:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(3-フルオロ-4-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(12 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.67 (s, 1 H), 8.59 - 8.51 (m, 2 H), 8.06 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.85 - 7.77 (m, 2 H), 7.63 (t, J = 8.5 Hz, 1 H), 7.57 - 7.42 (m, 5 H), 7.35 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 7.07 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.72 (dd, J = 9.0, 2.0 Hz, 1 H), 6.40 (dd, J = 3.3, 1.9 Hz, 1 H), 6.25 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 5.27 (s, 1 H), 4.25 (s, 1 H), 3.32 - 3.24 (m, 2 H), 3.19 - 3.01 (m, 6 H), 2.39 - 2.20 (m, 6 H), 2.17 - 2.08 (m, 2 H), 1.75 - 1.55 (m, 5 H), 1.51 (s, 6 H), 1.45 - 1.23 (m, 6 H), 1.13 (s, 3 H), 0.96 (s, 6 H); MS: 1021.5 (M+H)。
実施例72:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-フルオロ-4-(1-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:2-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)プロパノエート
アルゴンガス保護下で、0℃で、2-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)アセテート(1g、4.05 mmol)の無水THF(10 mL)溶液に、LDA(6.1 mL、2MのTHF溶液、12.14 mmol)を加え、混合物を0℃で0.5時間撹拌し、MeI(3.45g、24.29 mmol)を加え、反応混合物を1時間撹拌した。NHCl水溶液を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、30:1)によってそれを精製し、黄色油状の標記化合物(500 mg、47%)を得た。MS: 284.5 (M+Na)。
ステップB:2-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)プロパノエート
アルゴンガス保護下で、2-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)プロパノエート(ステップA、500mg、1.92mmol)のジオキサン(10mL)と水(2mL)との混合溶媒溶液に、チオフェン-3-イルボロン酸(245mg、1.915mmol)、NaCO(609mg、5.75mmol)及びPdCl(dppf)(140mg、0.192mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で6時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、20: 1)によって残渣を精製し、黄色油状の標記化合物(450 mg、89%)を得た。MS: 265.2 (M+H)。
ステップC:2-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)プロパン-1-オール
アルゴンガス保護下で、0℃で、2-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)プロパノエート(ステップB、450 mg、1.703 mmol)の無水THF(15 mL)溶液に、LAH(64.6 mg、1.7 mmol)を加え、そして、反応混合物を1時間撹拌した。NaSO・10HOを加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAで希釈し、珪藻土によって濾過した。濾液を減圧濃縮し、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、5: 1)によってそれを精製し、黄色油状の標記化合物(300 mg、75%)を得た。MS: 237.2 (M+H)。
ステップD:(4-(2-フルオロ-4-(1-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
アルゴンガス保護下で、0℃で、2-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)プロパン-1-オール(ステップC、300 mg、1.270 mmol)の無水THF(10 mL)溶液に、LDA(3.2 mL、2MのTHF溶液、6.35 mmol)を加え、混合物を0.5時間撹拌した。ホウ酸トリイソプロピルエステル(716 mg、3.81 mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。NHCl水溶液を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 281.2 (M+H)。
ステップE:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-フルオロ-4-(1-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例72)
ステップDから得られた化合物を原料とし、実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(10 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.67 (s, 1 H), 8.60 - 8.51 (m, 2 H), 8.06 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.80 (dd, J = 9.2, 1.8 Hz, 1 H), 7.68 (s, 1 H), 7.62 - 7.47 (m, 4 H), 7.24 (s, 1 H), 7.18 - 7.03 (m, 3 H), 6.72 (dd, J = 9.0, 1.8 Hz, 1 H), 6.40 (dd, J = 3.2, 1.8 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 4.70 (t, J = 5.2 Hz, 1 H), 4.27 (s, 1 H), 3.58 - 3.46 (m, 2 H), 3.31 - 3.25 (m, 2 H), 3.17 - 3.02 (m, 6 H), 2.91 - 2.80 (m, 1 H), 2.39 - 2.19 (m, 6 H), 2.18 - 2.10 (m, 2 H), 1.77 - 1.52 (m, 5 H), 1.45 - 1.29 (m, 4 H), 1.28 - 1.14 (m, 5 H), 1.13 (s, 3 H), 0.96 (s, 6 H). MS: 1021.2 (M+H)。
実施例73:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-フルオロ-4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:2-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)アセテート
アルゴンガス保護下で、チオフェン-3-イルボロン酸(311 mg、2.43 mmol)のジオキサン(10 mL)と水(2 mL)との混合溶媒溶液に、2-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)アセテート(500 mg、2.03 mmol)、NaCO(643 mg、6.07 mmol)及びPdCl(dppf)(148 mg、0.202 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で6時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、30:1)によって残渣を精製し、黄色油状の標記化合物(490 mg、97%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.65 - 7.61 (m, 1 H), 7.56 (t, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.47 - 7.40 (m, 2 H), 7.15 (s, 1 H), 7.12 (s, 1 H), 3.76 (s, 3 H), 3.68 (s, 2 H).
ステップB:1-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)-2-メチルプロパン-2-オール
アルゴンガス保護下で、0℃で、2-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)アセテート(ステップA、400 mg、1.598 mmol)の無水THF(10 mL)溶液に、MeMgBr(2.66 mL、3Mの2-MeTHF溶液、7.99 mmol)を加え、そして、反応混合物を2時間撹拌した。NHCl水溶液を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、5:1)によってそれを精製し、無色油状の標記化合物(240 mg、60%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.65 - 7.62 (m, 1 H), 7.54 (t, J = 8.1 Hz, 1 H), 7.48 - 7.45 (m, 1 H), 7.43 (dd, J = 5.0, 2.9 Hz, 1 H), 7.09 (s, 1 H), 7.07 - 7.04 (m, 1 H), 2.82 (s, 2 H), 1.30 (s, 6 H).
ステップC:(4-(2-フルオロ-4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
アルゴンガス保護下で、0℃で、1-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)-2-メチルプロパン-2-オール(ステップB、100 mg、0.399 mmol)の無水THF(10 mL)溶液に、LDA(1 mL、2MのTHF溶液、2 mmol)を加え、該混合物を0.5時間撹拌し、ホウ酸トリイソプロピルエステル(225 mg、1.2 mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。NHCl水溶液を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 295.2 (M+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-フルオロ-4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例73)
ステップCから得られた化合物を原料とし、実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(20 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.64 (s, 1 H), 8.58 - 8.46 (m, 2 H), 8.04 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.77 (d, J = 8.7 Hz, 1 H), 7.70 (s, 1 H), 7.61 - 7.52 (m, 2 H), 7.48 (d, J = 2.5 Hz, 2 H), 7.26 (s, 1 H), 7.12 (d, J = 12.8 Hz, 1 H), 7.08 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.02 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 6.72 (d, J = 7.2 Hz, 1 H), 6.38 (s, 1 H), 6.27 (s, 1 H), 4.41 (s, 1 H), 4.27 (s, 1 H), 3.30 - 3.25 (m, 2 H), 3.16 - 3.01 (m, 6 H), 2.69 (s, 2 H), 2.39 - 2.19 (m, 6 H), 2.18 - 2.08 (m, 2 H), 1.77 - 1.52 (m, 6 H), 1.45 - 1.31 (m, 5 H), 1.13 (s, 3 H), 1.10 (s, 6 H), 0.96 (s, 6 H); MS: 1035.2 (M+H)。
実施例74:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:2-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-メチルプロパンニトリル
アルゴンガス保護下で、-50℃で、2-(3,5-ジフルオロフェニル)アセトニトリル(1g、6.53 mmol)の無水THF(20 mL)溶液に、LDA(9.8 mL、2MのTHF溶液、19.59 mmol)を加え、そして、混合物を0.5時間撹拌した。MeI(3.71g、26.1 mmol)をゆっくりと加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。NHCl水溶液を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、20:1)によってそれを精製し、黄色油状の標記化合物(1g、85%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.09 - 7.02 (m, 2 H), 6.86 - 6.77 (m, 1 H), 1.76 (s, 6 H).
ステップB:2-(3,5-ジフルオロ-4-ヨードフェニル)-2-メチルプロパンニトリル
アルゴンガス保護下で、-60℃で、2-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-メチルプロパンニトリル(ステップA、200 mg、1.11 mmol)の無水THF(5 mL)溶液に、n-ブチルリチウム(0.54 mL、2.5Mのn-ヘキサン溶液、1.33 mmol)を滴下し、そして、混合物を0.5時間撹拌した。-60℃で、ヨウ素(420 mg、1.66 mmol)の無水THF溶液を滴下し、反応混合物を室温まで昇温させ、2時間撹拌した。NHCl水溶液を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAで二回抽出した。合わせた有機層をNa水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色固体状の標記化合物(230 mg、68%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.10 - 7.04 (m, 2 H), 1.76 (s, 6 H).
ステップC:2-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)-2-メチルプロパンニトリル
アルゴンガス保護下で、2-(3,5-ジフルオロ-4-ヨードフェニル)-2-メチルプロパンニトリル(ステップB、230 mg、0.75 mmol)のジオキサン(10 mL)と水(2 mL)との混合溶媒溶液に、チオフェン-3-イルボロン酸(96 mg、0.749 mmol)、NaCO(238 mg、2.25 mmol)及びPdCl(dppf)(54.8 mg、0.075 mmol)を加え、反応混合物を100℃で6時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、20:1)によって残渣を精製し、白色固体状の標題化合物(190 mg、96%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.69 (s, 1 H), 7.45 (s, 2 H), 7.19 - 7.11 (m, 2 H), 1.78 (s, 6 H).
ステップD:2-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)-2-メチルプロパン酸
2-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)-2-メチルプロパンニトリル(ステップC、500 mg、1.90 mmol)のEtOH(3 mL)と水(3 mL)との混合溶媒溶液に、NaOH(1.14g、28.5 mmol)を加え、反応混合物を24時間還流した。室温まで冷却した後、混合物を2N HClで処理してpHを2-3に調節し、EAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色固体状の標記化合物(500 mg、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 283.2 (M+H)。
ステップE:2-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)-2-メチルプロパン-1-オール
アルゴンガス保護下で、0℃で、2-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)-2-メチルプロパン酸(ステップD、500 mg、1.77 mmol)の無水THF(20 mL)溶液に、BH・THF(3.54 mL、1MのTHF溶液、3.54 mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。NHCl水溶液を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、5:1)によってそれを精製し、無色油状の標記化合物(220 mg、46%)を得た。MS: 269.3 (M+H)。
ステップF:(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
アルゴンガス保護下で、0℃で、2-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)-2-メチルプロパン-1-オール(ステップE、100 mg、0.37 mmol)のTHF(10 mL)溶液に、LDA(0.93 mL、2MのTHF溶液、1.863 mmol)を加え、該混合物を0.5時間撹拌し、ホウ酸トリイソプロピルエステル(210 mg、1.12 mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。NHCl水溶液を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 313.2 (M+H)。
ステップG:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例74)
ステップFから得られた化合物を原料とし、実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(8 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.68 (s, 1 H), 8.57 (s, 2 H), 8.06 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.81 (d, J = 8.9 Hz, 1 H), 7.66 (s, 1 H), 7.56 - 7.49 (m, 3 H), 7.18 (s, 1 H), 7.15 (s, 1 H), 7.11 - 7.06 (m, 2 H), 6.73 (d, J = 8.6 Hz, 1 H), 6.40 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 4.79 (t, J = 5.4 Hz, 1 H), 4.26 (s, 1 H), 3.45 (d, J = 5.3 Hz, 2 H), 3.32 - 3.27 (m, 2 H), 3.18 - 3.00 (m, 6 H), 2.39 - 2.21 (m, 6 H), 2.17 - 2.10 (m, 2 H), 1.76 - 1.52 (m, 6 H), 1.45 - 1.30 (m, 5 H), 1.24 (s, 6 H), 1.13 (s, 3 H), 0.96 (s, 6 H); MS: 1053.2 (M+H)。
実施例75:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-フルオロ-5-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(35 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.65 (s, 1H), 11.44 (brs, 1H), 8.59 - 8.47 (m, 2 H), 8.04 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.79 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 7.71 - 7.65 (m, 2 H), 7.52 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 7.51 - 7.46 (m, 2 H), 7.42 - 7.34 (m, 1 H), 7.25 (s, 1 H), 7.18 - 7.11 (m, 1 H), 7.07 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.70 (dd, J = 9.0, 2.0 Hz, 1 H), 6.38 (dd, J = 3.3, 1.8 Hz, 1 H), 6.22 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 5.04 (s, 1 H), 4.21 (s, 1 H), 3.28 - 3.23 (m, 2 H), 3.16 - 3.07 (m, 4 H), 3.03 (s, 2 H), 2.39 - 2.26 (m, 4 H), 2.26 - 2.18 (m, 2 H), 2.12 (s, 2 H), 1.74 - 1.59 (m, 3 H), 1.59 - 1.50 (m, 2 H), 1.42 (s, 6 H), 1.41 - 1.37 (m, 2 H), 1.37 - 1.29 (m, 2 H), 1.19 - 1.06 (m, 5 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 1021.7 (M+H)。
実施例76:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-フルオロ-4-(2-メトキシプロピル-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:3-(2-フルオロ-4-(2-メトキシプロピル-2-イル)フェニル)チオフェン
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、25℃で、2-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)プロパン-2-オール(実施例62のステップB、250 mg、1.06 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水CHCl(4 mL)とMeOH(4 mL)との混合溶媒に溶解し、溶液を得て、4-メチルベンゼンスルホン酸(36 mg、0.212 mmol)を加え、反応混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物に飽和NaHCO(10 mL)を加え、そして、ジクロロメタン(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:50)で溶出させ、浅黄色油状の標記化合物(200 mg、76%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.83 (dt, J = 2.6, 1.2 Hz, 1 H), 7.69 (t, J = 7.4 Hz, 1 H), 7.67 - 7.65 (m, 1 H), 7.50 (dt, J = 5.1, 1.4 Hz, 1 H), 7.27 (t, J = 2.0 Hz, 1 H), 7.24 (dd, J = 7.1, 1.7 Hz, 1 H), 3.02 (s, 3 H), 1.47 (s, 6 H); MS: 219.6 (M-MeOH+H)。
ステップB:(4-(2-フルオロ-4-(2-メトキシプロピル-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、0℃で、3-(2-フルオロ-4-(2-メトキシプロピル-2-イル)フェニル)チオフェン(ステップA、200 mg、0.8 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水THF(10 mL)に溶解し、溶液を得て、0℃で、LDA(1.6 mL、2MのTHF溶液、3.19 mmol)を加え、混合物を0℃で1時間撹拌し、ホウ酸トリイソプロピルエステル(450 mg、2.4 mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、そして、徐々に室温まで昇温し、12時間撹拌した。MeOH(10 mL)を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をNHCl水溶液とEAで分液した。水層をEAで二回抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-フルオロ-4-(2-メトキシプロピル-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例76)
ステップBから得られた化合物を原料とし、実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(3 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.58 (s, 1 H), 8.55 - 8.39 (m, 2 H), 7.99 (s, 1 H), 7.75 - 7.69 (m, 2 H), 7.65 (t, J = 8.3 Hz, 1 H), 7.53 (d, J = 8.7 Hz, 1 H), 7.49 - 7.34 (m, 2 H), 7.26 - 7.23 (m, 2 H), 7.21 (dd, J = 6.3, 1.6 Hz, 1 H), 7.18 (s, 1 H), 6.68 (dd, J = 8.7, 1.7 Hz, 1 H), 6.34 (s, 1 H), 6.25 (s, 1 H), 4.21 (s, 1 H), 3.27 - 3.22 (m, 2 H), 3.12 - 3.06 (m, 4 H), 3.03 (s, 2 H), 3.01 (s, 3 H), 2.35 - 2.27 (m, 4 H), 2.25 - 2.19 (m, 2 H), 2.12 (s, 2 H), 1.74 - 1.60 (m, 3 H), 1.59 - 1.51 (m, 2 H), 1.45 (s, 6 H), 1.41 - 1.36 (m, 2 H), 1.35 - 1.29 (m, 2 H), 1.19 - 1.12 (m, 2 H), 1.10 (s, 3 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 1033.9 (M+H)。
実施例77:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシシクロブチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:1-(4-ブロモ-3,5-ジフルオロフェニル)シクロブタン-1オール
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、0℃で、2-ブロモ-1,3-ジフルオロ-5-ヨードベンゼン(1.5g、4.70 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水THF(30 mL)に溶解し、溶液を得た。0℃で、i-PrMgCl-LiCl(683 mg、4.70 mmol)を加え、混合物を0℃で1時間撹拌し、そして、0℃で、シクロブタノン(330 mg、4.70 mmol)を一度に加え、反応混合物を徐々に室温まで昇温させ、16時間撹拌した。MeOH(10 mL)を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をNHCl水溶液とEAで分液した。水層をEAで二回抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:5)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(450 mg、36%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.38 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 5.74 (s, 1 H), 2.66 - 2.55 (m, 2 H), 2.36 - 2.19 (m, 3 H), 1.87 - 1.73 (m, 1 H); MS: 247.1 (M-HO+H)。
ステップB:1-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)シクロブタン-1オール
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、1-(4-ブロモ-3,5-ジフルオロフェニル)シクロブタン-1オール(ステップA、450 mg、1.71 mmol)、チオフェン-3-イルボロン酸(274 mg、2.14 mmol)及びPdCl(dppf)・CHCl(140 mg、0.171 mmol)を、アルゴンガス保護下で、1,4-ジオキサン(10 mL)と水(2.5 mL)との混合溶媒に溶解し、溶液を得た。NaCO(544 mg、5.13 mmol)を加え、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に飽和NaHCO(80 mL)を加え、そして、酢酸エチル(80 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:50)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(410 mg、90%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.05 (dd, J = 2.9, 1.4 Hz, 1 H), 7.68 - 7.61 (m, 2 H), 7.41 (d, J = 10.3 Hz, 2 H), 5.64 (s, 1 H), 2.68 - 2.54 (m, 2 H), 2.36 - 2.16 (m, 3 H), 1.86 - 1.75 (m, 1 H); MS: 249.5 (M-HO+H)。
ステップC:(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシシクロブチル)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、0℃で、1-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)シクロブタン-1オール(ステップB、400 mg、1.5 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水THF(30 mL)に溶解し、溶液を得て、0℃で、LDA(2.4 mL、2MのTHF溶液、4.72 mmol)を加え、混合物を1時間撹拌し、ホウ酸トリイソプロピルエステル(4.85g、4.51 mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、そして、徐々に室温まで昇温し、12時間撹拌した。MeOH(10 mL)を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をNHCl水溶液とEAで分液した。水層をEAで二回抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 292.9 (M-HO+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシシクロブチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例77)
ステップCから得られた化合物を原料とし、実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(2.4 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.62 (s, 1 H), 8.55 - 8.43 (m, 2 H), 8.03 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.94 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 7.76 (d, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.56 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.50 - 7.43 (m, 2 H), 7.41 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 7.40 (s, 1 H), 7.38 (s, 1 H), 7.00 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 6.71 (d, J = 8.9 Hz, 1 H), 6.38 (s, 1 H), 6.27 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 3.29 - 3.25 (m, 2 H), 3.15 - 3.08 (m, 4 H), 3.05 (s, 2 H), 2.67 - 2.57 (m, 2 H), 2.35 - 2.30 (m, 4 H), 2.28 - 2.20 (m, 3 H), 2.14 (s, 2 H), 2.08 - 1.98 (m, 1 H), 1.86 - 1.77 (m, 1 H), 1.77 - 1.62 (m, 3 H), 1.62 - 1.53 (m, 2 H), 1.45 - 1.38 (m, 2 H), 1.38 - 1.32 (m, 2 H), 1.21 - 1.10 (m, 6 H), 0.97 (s, 6 H); MS: 1051.5 (M+H)。
実施例78:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-フルオロ-4-(1,1,1-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:1-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)エタン-1-オン
乾燥された250 mL丸底フラスコ中で、1-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)エタン-1-オン(3g、13.82 mmol)、チオフェン-3-イルボロン酸(2.30g、17.97 mmol)及びNaCO(4.40g、41.5 mmol)を、アルゴンガス保護下で、1,4-ジオキサン(100 mL)と水(20 mL)に溶解し、溶液を得て、PdCl(dppf)・CHCl(1.13g、1.382 mmol)を加え、反応混合物を100℃に加熱し、12時間反応させた。室温まで冷却した後、反応混合物に飽和NaHCO(50 mL)を加え、そして、酢酸エチル(50 mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:10)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(2.5g、82%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.06 - 8.00 (m, 1 H), 7.90 (t, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.85 - 7.78 (m, 2 H), 7.72 (dd, J = 5.0, 3.0 Hz, 1 H), 7.59 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.60 (s, 3 H); MS: 221.4 (M+H)。
ステップB:1,1,1-トリフルオロ-2-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)プロパン-2-オール
乾燥された250 mL丸底フラスコ中で、1-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)エタン-1-オン(ステップA、500 mg、2.27 mmol)とトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(646 mg、4.54 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水THF(20 mL)に溶解し、溶液を得て、TBAF(1.19g、4.54 mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。発揮物を除去した後、残渣をシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:10)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(560 mg、85%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.91 - 7.86 (m, 1 H), 7.75 (t, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.68 (dd, J = 5.0, 3.0 Hz, 1 H), 7.52 (dt, J = 5.0, 1.4 Hz, 1 H), 7.50 - 7.42 (m, 2 H), 6.77 (s, 1 H), 1.71 (s, 3 H); MS: 291.2 (M+H)。
ステップC:(4-(2-フルオロ-4-(1,1,1-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、0℃で、1,1,1-トリフルオロ-2-(3-フルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)プロパン-2-オール(ステップB、290 mg、1 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水THF(10 mL)に溶解し、溶液を得て、0℃で、LDA(1.5 mL、2MのTHF溶液、3 mmol)を加え、混合物を1時間撹拌し、ホウ酸トリイソプロピルエステル(564 mg、3 mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、そして、徐々に室温まで昇温し、16時間撹拌した。MeOH(10 mL)を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をNHCl水溶液とEAで分液した。水層をEAで二回抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 335.1 (M+H)。
ステップD:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2-フルオロ-4-(1,1,1-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例78)
ステップCから得られた化合物を原料とし、実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(50 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.68 (s, 1 H), 8.60 - 8.50 (m, 2 H), 8.08 - 8.03 (m, 1 H), 7.82 - 7.77 (m, 2 H), 7.74 (t, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.57 - 7.42 (m, 5 H), 7.29 (s, 1 H), 7.06 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.79 (s, 1 H), 6.73 (d, J = 9.1 Hz, 1 H), 6.39 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 4.26 (s, 1 H), 3.33 - 3.28 (m, 2 H), 3.17 - 3.10 (m, 4 H), 3.06 (s, 2 H), 2.39 - 2.30 (m, 4 H), 2.29 - 2.20 (m, 2 H), 2.14 (s, 2 H), 1.79 - 1.64 (m, 6 H), 1.61 - 1.51 (m, 2 H), 1.46 - 1.31 (m, 4 H), 1.21 - 1.07 (m, 5 H), 0.97 (s, 6 H); MS: 1075.8 (M+H)。
実施例79:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(1-ヒドロキシ-1-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例69の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(48 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.61 (s, 1 H), 8.56 - 8.43 (m, 2 H), 8.00 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 7.74 (d, J = 8.9 Hz, 1 H), 7.65 (s, 1 H), 7.52 (d, J = 8.9 Hz, 1 H), 7.50 - 7.41 (m, 4 H), 7.32 - 7.25 (m, 2 H), 6.99 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 6.69 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 6.35 (s, 1 H), 6.24 (s, 1 H), 4.95 (s, 1 H), 4.22 (s, 1 H), 3.29 - 3.23 (m, 2 H), 3.14 - 3.07 (m, 4 H), 3.03 (s, 2 H), 2.96 - 2.85 (m, 1 H), 2.80 - 2.68 (m, 1 H), 2.35 - 2.26 (m, 4 H), 2.25 - 2.17 (m, 2 H), 2.12 (s, 2 H), 2.05 (t, J = 7.3 Hz, 2 H), 1.74 - 1.60 (m, 3 H), 1.58 - 1.49 (m, 2 H), 1.41 - 1.36 (m, 5 H), 1.36 - 1.28 (m, 2 H), 1.18 - 1.10 (m, 2 H), 1.10 (s, 3 H), 0.94 (s, 6 H); MS: 1015.6 (M+H)。
実施例80:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-(2-アセトアミドプロパン-2-イル)-2,6-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
ステップA:N-(2-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)プロパン-2-イル)アセトアミド
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、25℃で、2-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)プロパン-2-オール(実施例62のステップBと同じスキームで作製され、100 mg、0.393 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水アセトニトリル(5 mL)に溶解し、溶液を得た。硫酸(386 mg、3.93 mmol)を加え、反応混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物にNaHCO水溶液(10 mL)をゆっくりと加え、そして、酢酸エチル(20 mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、それをシリカゲルカラムにローディングし、酢酸エチルとヘキサン(1:2)で溶出させ、灰白色固体状の標記化合物(100 mg、86%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.15 (s, 1 H), 7.80 - 7.73 (m, 1 H), 7.72 - 7.64 (m, 1 H), 7.37 - 7.27 (m, 1 H), 7.07 (d, J = 10.2 Hz, 2 H), 1.85 (s, 3 H), 1.53 (s, 6 H); MS: 296.3 (M+H)。
ステップB:(4-(4-(2-アセトアミドプロパン-2-イル)-2,6-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
火力乾燥した100 mL丸底フラスコ中で、0℃で、N-(2-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)プロパン-2-イル)アセトアミド(ステップA、200 mg、0.68 mmol)を、アルゴンガス保護下で、無水THF(10 mL)に溶解し、溶液を得て、0℃で、LDA(1 mL、2MのTHF溶液、2 mmol)を加え、混合物を1時間撹拌し、ホウ酸トリイソプロピルエステル(382 mg、2.03 mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、そして、徐々に室温まで昇温し、16時間撹拌した。MeOH(10 mL)を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をNHCl水溶液とEAで分液した。水層をEAで二回抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 340.1 (M+H)。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(4-(2-アセトアミドプロパン-2-イル)-2,6-ジフルオロフェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例80)
ステップBから得られた化合物を原料とし、実施例62の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(30 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.64 (s, 1 H), 8.59 - 8.47 (m, 2 H), 8.13 (s, 1 H), 8.03 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 7.78 (d, J = 9.5 Hz, 1 H), 7.63 (s, 1 H), 7.55 - 7.44 (m, 3 H), 7.10 - 6.99 (m, 4 H), 6.70 (d, J = 9.8 Hz, 1 H), 6.37 (s, 1 H), 6.23 (s, 1 H), 4.21 (s, 1 H), 3.30 - 3.23 (m, 2 H), 3.14 - 3.07 (m, 4 H), 3.05 - 2.98 (m, 2 H), 2.36 - 2.25 (m, 4 H), 2.24 - 2.17 (m, 2 H), 2.11 (s, 2 H), 1.84 (s, 3 H), 1.74 - 1.59 (m, 3 H), 1.58 - 1.47 (m, 8 H), 1.42 - 1.28 (m, 4 H), 1.19 - 1.04 (m, 5 H), 0.93 (s, 6 H); MS: 1078.2 (M+H)。
実施例81:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(2-ヒドロキシプロリン-2-イル)フェニル)-5-メチルチオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド
実施例63の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(30 mg)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.63 (s, 1 H), 8.60 - 8.41 (m, 2 H), 8.01 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.74 (d, J = 9.7 Hz, 1 H), 7.52 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.49 - 7.38 (m, 2 H), 7.22 (d, J = 9.3 Hz, 2 H), 7.00 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.72 (s, 1 H), 6.69 (dd, J = 9.0, 2.0 Hz, 1 H), 6.35 (dd, J = 3.2, 1.8 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 4.23 (s, 1 H), 3.26 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 3.12 - 3.03 (m, 6 H), 2.34 - 2.25 (m, 4 H), 2.22 (s, 3 H), 2.21 - 2.15 (m, 2 H), 2.11 - 2.04 (m, 2 H), 1.74 - 1.62 (m, 3 H), 1.58 - 1.49 (m, 2 H), 1.43 (s, 6 H), 1.40 - 1.28 (m, 4 H), 1.18 - 1.10 (m, 2 H), 1.10 (s, 3 H), 0.91 (s, 6 H); MS: 1053.5 (M+H)。
実施例82:2-(4-(5-(2-((4-(3-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-5,5-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)チオフェン-3-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-2-メチルプロパン酸
ステップA:2-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)-2-メチルプロパノエート
15-20℃で、2-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)-2-メチルプロパン酸(実施例74のステップD、500 mg、1.77 mmol)のMeOH(15 mL)とDMF(1 mL)との混合溶媒溶液に、SOCl(1.05g、8.86 mmol)を滴下し、そして、反応混合物を室温で6時間撹拌した。発揮物を除去した後、得られた混合物をEAで処理し、sNaHCO水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、10:1)によってそれを精製し、黄色油状の標記化合物(300 mg、57%)を得た。MS: 297.2 (M+H)。
ステップB:(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
アルゴンガス保護下で、0℃で、2-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)-2-メチルプロパノエート(ステップA、120 mg、0.41 mmol)とホウ酸トリイソプロピルエステル(152 mg、0.81 mmol)の無水THF(10 mL)溶液に、LDA(410μL、0.81 mmol)を加え、そして、反応混合物を室温で1時間撹拌した。NHCl水溶液を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 341.1 (M+H)。
ステップC:2-(4-(5-(2-((4-(3-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-5,5-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)チオフェン-3-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-2-メチルプロパノエート
アルゴンガス保護下で、(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸(ステップB、79 mg、粗製物)のジオキサン(15 mL)と水(3 mL)との混合溶媒溶液に、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例21のステップBと同じスキームで作製され、100 mg、0.116 mmol)、PdCl(dppf)(8.46 mg、0.012 mmol)及びNaCO(36.8 mg、0.347 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。室温まで冷却し揮発物を除去した後、シリカゲルカラム(ヘキサン:EA、1:4)によって残渣を精製し、黄色油状の標記化合物(50 mg、2ステップ収率40%)を得た。MS: 1081.3 (M+H)。
ステップD:2-(4-(5-(2-((4-(3-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-5,5-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)チオフェン-3-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-2-メチルプロパン酸(実施例82)
アルゴンガス保護下で、2-(4-(5-(2-((4-(3-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(((4-((((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-5,5-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)チオフェン-3-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-2-メチルプロパノエート(ステップC、50 mg、0.046 mmol)のMeOH(4 mL)とTHF(4 mL)との混合溶媒溶液に、3N NaOH(4 mL)を加え、そして、反応混合物を25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し、1N HClでpHを4-5に調節し、DCMで二回抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCカラムによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(8 mg、16%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.68 (s, 1 H), 8.62 - 8.50 (m, 2 H), 8.06 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 7.81 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.69 (s, 1 H), 7.57 - 7.46 (m, 3 H), 7.21 - 7.01 (m, 4 H), 6.73 (d, J = 7.9 Hz, 1 H), 6.40 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 4.28 (s, 1 H), 3.30 - 3.26 (m, 2 H), 3.18 - 3.01 (m, 6 H), 2.40 - 2.19 (m, 6 H), 2.17 - 2.07 (m, 2 H), 1.64 (dd, J = 55.5, 12.8 Hz, 6 H), 1.51 (s, 6 H), 1.46 - 1.28 (m, 5 H), 1.13 (s, 3 H), 0.95 (s, 6 H); MS: 1067.2 (M+H)。
実施例83及び84:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例83)、及び2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例84)
ステップA:1-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)エタン-1オール
0℃で、1-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)エタン-1-オン(実施例69のステップA、22g、92 mmol)のTHF(200 mL)溶液に、NaBH(3.49g、92 mmol)を少量ずつ加え、そして、反応混合物を室温で16時間撹拌した。0.5N HClで反応をクエンチし、得られた混合物を塩水とEAによって分離し、水層をEAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(20.5g、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 223.1 (M-HO+H)。
ステップB:(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸
アルゴンガス保護下で、0℃で、1-(3,5-ジフルオロ-4-(チオフェン-3-イル)フェニル)エタン-1オール(ステップA、2g、粗製物)とホウ酸トリイソプロピルエステル(4.7g、24.97 mmol)の無水THF(50 mL)溶液に、LDA(12.5 mL、2MのTHF溶液、24.97 mmol)をゆっくりと加え、反応混合物を0-10℃で2時間撹拌した。NHCl水溶液を加えて反応をクエンチし、得られた混合物をEAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状の標記化合物(粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 267.1 (M-HO+H)。
ステップC:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル
アルゴンガス保護下で、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-ブロモ-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(中間体1、2.5g、4.52 mmol)のジオキサン(50 mL)と水(10 mL)との混合溶媒溶液に、(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)ボロン酸(ステップB、2g、粗製物)、KCO(2.92g、21.1 mmol)及びPdCl(dppf)(515 mg、0.704 mmol)を加え、そして、反応混合物を100℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、得られた混合物を水に入れ、EAで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、シリカゲルカラム(EA:ヘキサン、3:1)によってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(2.6g、3ステップ収率52%)を得た。MS: 713.9 (M+H)。
ステップD:(R)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(P1)、及び(S)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(P2)
Lux Cellulose-4カラムを用い、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップC、26.75g)に対してキラルSFC分割を行い、黄色固体状の標記化合物(P1:8.72g、99.8% ee、P2:9.91g、98.1% ee)を得た。
ステップE:(R)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸
室温で、(R)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸メチル(ステップDのP1、4.5g、6.31 mmol)のMeOH(30 mL)とTHF(30 mL)との混合溶媒溶液に、3N NaOH(30 mL)をゆっくりと加え、反応混合物を40℃で6時間撹拌した。室温まで冷却した後、1N HClによって、得られた混合物のpHを3-4に調節し、DCMで二回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色固体状の標記化合物(4.4g、粗製物)を得て、それを精製せずにそのまま次のステップに使用した。MS: 699.5 (M+H)。
ステップF:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例83)
アルゴンガス保護下で、(R)-2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-(1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(ステップE、4g、粗製物)の無水DCM(60 mL)溶液に、DMAP(1.75g、14.31 mmol)、4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(1.97g、5.72 mmol)、EDC(1.65g、8.59 mmol)を少量ずつ加え、そして、反応混合物を20-25℃で16時間撹拌した。得られた混合物をDCM(50 mL)で希釈し、1N HCl(30 mL)と塩水(20 mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、黄色油状物を得て、C18分取HPLCカラムによってそれを精製し、黄色固体状の標記化合物(2.5g、2ステップ収率43%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.72 (s, 1 H), 8.63 - 8.55 (m, 2 H), 8.07 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.83 - 7.78 (m, 1 H), 7.67 (s, 1 H), 7.57 - 7.49 (m, 3 H), 7.18 - 7.07 (m, 4 H), 6.73 (dd, J = 9.0, 1.6 Hz, 1 H), 6.40 (dd, J = 3.2, 1.8 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 5.46 (d, J = 4.5 Hz, 1 H), 4.81 - 4.71 (m, 1 H), 4.29 (s, 1 H), 3.31 (t, J = 6.1 Hz, 2 H), 3.18 - 3.09 (m, 4 H), 3.09 - 2.99 (m, 2 H), 2.38 - 2.27 (m, 4 H), 2.27 - 2.19 (m, 2 H), 2.16 - 2.11 (m, 2 H), 1.76 - 1.53 (m, 5 H), 1.44 - 1.31 (m, 7 H), 1.20 - 1.08 (m, 5 H), 0.95 (s, 6 H). MS: 1025.1 (M+H)。
ステップG:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ)-4-(4-((2-(4-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-1-ヒドロキシエチル)フェニル)チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-((((1r,4r)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)-3-ニトロフェニル)スルホニル)ベンズアミド(実施例84)
ステップDにおけるP2を原料とし、実施例83の作製と実質的に同じスキームを使用して、黄色固体状の実施例(185 mg、AcOHを含む塩形態、2ステップ収率25%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.00 (s, 1 H), 11.71 (s, 1 H), 8.64 - 8.51 (m, 2 H), 8.07 (s, 1 H), 7.81 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 7.67 (s, 1 H), 7.59 - 7.46 (m, 3 H), 7.20 - 7.02 (m, 4 H), 6.73 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.40 (s, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 5.46 (d, J = 4.0 Hz, 1 H), 4.84 - 4.66 (m, 1 H), 4.28 (s, 1 H), 3.32 - 3.26 (m, 2 H), 3.19 - 3.01 (m, 6 H), 2.39 - 2.18 (m, 6 H), 2.16 - 2.07 (m, 2 H), 1.94 (s, 3 H), 1.79 - 1.51 (m, 5 H), 1.44 - 1.30 (m, 7 H), 1.22 - 1.05 (m, 5 H), 0.95 (s, 6 H); MS: 1025.1 (M+H)。
生物学的実施例
Bcl-2 WT及びBcl-2 G101V阻害:
アッセイ条件:
アッセイ用プレート:Greiner Bio-One 655209、ブラック平底96ウェルプレート
アッセイ緩衝液:100 mMリン酸カリウム、pH 7.5、100μg/mLウシγグロブリン、0.02%アジ化ナトリウム+0.01% Triton X(アッセイ前に加え)
アッセイ体積:100μL
最終[DMSO]=2.5%(2.5μL化合物のDMSO溶液+97.5μLタンパク質/トレーサー混合物又はトレーサーのみのアッセイ緩衝溶液)
インキュベート時間:1時間
最終濃度:[Bcl2]=20nM、[Flu-BIM]=5nM
実験操作:
アッセイ溶液作製:(a)以下の濃度の複合物溶液(タンパク質+Flu-BIM)を作製した:20.5nM Bcl2タンパク質と5.1nM Flu-BIMとのアッセイ緩衝液、(b)陽性対照、即ちFlu-BIM(5.1nM)を含まないアッセイ緩衝液を作製した。注意:その後にこれらの溶液を化合物溶液と混合した後、タンパク質とトレーサーの最終濃度がそれぞれ20nMと5nMになるように、この時点での濃度を調節した。
濃度が10 mMである試験化合物のDMSO原液を作製した。これらの溶液によって、結合アッセイにおいて試験される各化合物の最高濃度のDMSO作動溶液を作製した(通常、最初のスクリーニングの場合、100μM(最終濃度)を最高濃度とし、IC50値を確定した後に試験の濃度範囲を調整する必要がある)。
化合物を3倍希釈し、合計11個の用量点にした。
アッセイ用プレートに、2.5μLの化合物を加えた。
全ての対照ウェルとブランクウェルに、2.5μLのDMSOを加えた。
ブランクウェルに97.5μLのアッセイ緩衝液のみを加えた(これらのウェルはブランク対照であり、アッセイ用プレートの間に使用される)。
陽性対照ウェルに、トレーサーのみを含む溶液97.5μLを加え、それは100%阻害に等しい。
陰性対照ウェルに、97.5μLの複合物溶液を加え、それは0%阻害に等しい。
アッセイ用プレートの他のウェルに、97.5μLの複合物溶液を加えた。
アルミニウム箔でアッセイ用プレートを覆い、それをシェーカーに置いて約1時間インキュベートし、そして、マイクロプレートリーダーで偏光値をアッセイした:励起波長は485nmであり、発光波長は530nmであった。
log(阻害剤)と応答変数の傾き(四つのパラメータ)に対するGraphpad Prism 8.2.1(mP値対化合物濃度)による非線形回帰フィッティングによって、IC50値を確定した。
RS4、11Bcl-2-G101V、RS4、11Bcl-2-D103E、RS4、11Bcl-2-V156D及びRS4、11Bcl-2-G101V-D103E細胞は、南京科佰バイオサイエンス社(Cobioer Biosciences)から得た。細胞を、10% FBS、1% P/S及びピューロマイシン(1μg/mL)を含むRPMI-1640培地中で、37℃、5% CO雰囲気下で培養した。
CTGアッセイ:
細胞生存率に対する本開示の代表的化合物の影響を、CellTiter-Glo(登録商標)(CTG)発光細胞生存率アッセイ(米国Promega)を用いて、製造業者の明細書に従って確定した。培地から95μLの細胞懸濁液(10000個の細胞/ウェル)を吸引して、96ウェルプレートに接種し、4時間培養した。ブランク培地によって各試験化合物を連続的に希釈し、5μLの化合物希釈液を細胞プレートの対応するウェルに加えた。試験化合物を加えた後、細胞を、37℃、5% CO雰囲気下で3日間インキュベートした。3日後に、30μLのCTG溶液を細胞プレートの各ウェルに加え、内容物をオービタルシェーカーで2分間混合した。細胞プレートを室温下で15分間インキュベートしてシグナルを安定化させ、BiotekマイクロプレートリーダーでRLUを記録した。読み取り値をベクター細胞に対して正規化し、GraphPad Prism 8ソフトウェアを用いてIC50を計算した。
MV-4-11細胞は、ミシガン大学から得た。細胞を、10% FBSと1% P/Sとを含むRPMI-1640培地中で、37℃、5% CO雰囲気下で培養した。
CCK-8アッセイ:
細胞生存率に対する本開示の代表的化合物の影響を、細胞数測定キット-8(CCK-8)アッセイ(上海李記生物科技有限公司(Shanghai Life iLab Biotech))を用いて、製造業者の明細書に従って確定した。各試験化合物を培地中で連続的に希釈し、100μLの化合物希釈液を細胞プレートの対応するウェルに加えた。培地から100μLのMV-4-11細胞懸濁液(20000個の細胞/ウェル)を吸引して、96ウェルプレートに接種した。細胞を、37℃、5% CO雰囲気下で3日間インキュベートした。3日後に、20μLのCCK-8溶液を細胞プレートの各ウェルに加え、1-4時間インキュベートした。450nmでBiotekマイクロプレートリーダーを用いて読み取りを行った。読み取り値をベクター細胞に対して正規化し、GraphPad Prism 8ソフトウェアを用いてIC50を計算した。
本発明を十分に説明した後、当業者であれば、本発明又はその任意の実施形態の範囲に影響を与えることなく、本発明が、条件、製剤及び他のパラメータの広範かつ同等な範囲内で実施できることを理解するであろう。
本明細書に開示された本発明の明細書及び実施を考慮することにより、本発明の他の実施形態は当業者に明らかになるであろう。明細書と実施例は、単に例示的なものとみなされ、本発明の真の範囲及び本質は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
本明細書に援用される全ての特許と刊行物は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (46)

  1. 式I:
    ここでは、環Xは、一つ又は複数の別の不飽和度を含む5員又は6員環であり、
    各Rは、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル及びハロゲンからなる群から独立して選択され、
    pは0、1又は2であり、
    環Yは、少なくとも一つのSを含み、O、N又はSから選択される一つ又は複数の別のヘテロ原子を任意選択的に含み、一つ又は複数の不飽和度を含む5員から9員単環又は縮合環系であり、
    は、(CH-R、CONH-R、NHC(O)-R、NHR及び(C≡C)-Rからなる群から独立して選択され、
    各Rは、独立して、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、C3-10シクロアルキル、アリール、C3-10ヘテロシクリル、ヘテロアリールであり、
    各Rは、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、C3-6シクロアルキル、C3-6ヘテロシクリル、OSOCH、NH、NHC1-6アルキル、N(C1-6アルキル)、C1-6アルコキシ、OH、C1-6アルキル-OH、C2-6アルキル(OH)(C3-6シクロアルキル)、C1-6ハロアルキル-OH、C3-6シクロアルキル-OH、C1-6アルキル-COOH、C1-6アルキル-O-C1-6アルキル、CN、C1-6アルキル-CN、C1-6アルキル-NHC(O)-C1-6アルキル及びC1-6アルキル-C(O)NH-C1-6アルキルの基のうちの一つ又は複数で置換されることが可能であり、
    qは、1又は2であり、
    各tは0、1、2、3、4、5又は6であり、
    環Zは、一つ又は複数のOを任意選択的に含む飽和6員環であり、
    各Rは、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ及びOHのうちの一つ又は複数からなる群から選択され、且つ、
    rは0、1又は2である、化合物又はその薬学的に許容される塩又は溶媒和物。
  2. 環Xは、6員シクロヘキセニル環であり、且つ前記化合物は、式Ix:
    の化合物。
  3. pは2であり、且つ各Rは、同一原子を置換する、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 各Rは、C1-6アルキルである、請求項3に記載の化合物。
  5. 各Rは、メチルである、請求項4に記載の化合物。
  6. 各メチルは、ピペラジン-メチレンと式Ixi化合物との示される結合点のパラ位:
    化合物。
  7. 環Yは、チオフェンである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 前記S原子は、環Xのα位に位置し、且つ前記化合物は、式Iy:
    載の化合物。
  9. qは1である、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 各Rは、独立して、(CH-Rである、請求項10に記載の化合物。
  11. tは0であり、且つRは、示されるチオフェンを直接置換する、請求項10に記載の化合物。
  12. qは1であり、且つRは、示されるチオフェン環における示されるSのβ位を置換し、且つ前記化合物は、式Iyi:
    に記載の化合物。
  13. は、アリールである、請求項12に記載の化合物。
  14. は、フェニルである、請求項13に記載の化合物。
  15. は、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、OH、C1-6アルキル-OH及びC1-6ハロアルキル-OHの基のうちの一つ又は複数で置換される、請求項13又は14に記載の化合物。
  16. は、ハロゲン、C1-6アルキル-OH及びC1-6ハロアルキル-OHの基のうちの一つ又は複数で置換される、請求項15に記載の化合物。
  17. 環Zは、置換されたシクロヘキシルと1,4-ジオキサンから選択される、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物。
  18. 前記シクロヘキシルの同一原子は、メチルとOH基のそれぞれで置換され、且つ前記置換は、示されるアミンとの結合点のパラ位:
  19. 前記化合物は、示される立体化学:
  20. 前記化合物は、示される立体化学:
  21. 以下からなる群から選択される、化合物又はその薬学的に許容される塩。
  22. 前記薬学的に許容される塩の形態は、トリフルオロ酢酸塩又はギ酸塩である、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物。
  23. 少なくとも一つの水素原子は、重水素原子で置換される、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物。
  24. 請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、及び薬学的に許容されるベクターを含む、薬物組成物。
  25. 患者を処置する方法であって、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の治療有効量を前記患者に投与することを含み、ここで、前記患者は、過剰増殖性疾患に罹患している、方法。
  26. 前記過剰増殖性疾患は癌である、請求項25に記載の方法。
  27. 前記癌は、表2の癌のうちの一つ又は複数の癌から選択される、請求項26に記載の方法。
  28. 前記癌は、急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、混合型白血病、NUT-正中線癌、多発性骨髄腫、小細胞肺癌、神経芽細胞腫、バーキットリンパ腫、子宮頸癌、食道癌、卵巣癌、結腸直腸癌、前立腺癌及び乳癌からなる群から選択される、請求項26に記載の方法。
  29. 前記疾患を処置するための第2の治療剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項25~28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記薬物組成物は、過剰増殖性疾患を処置するためのものである、請求項24に記載の薬物組成物。
  31. 前記過剰増殖性疾患は癌である、請求項30に記載の薬物組成物。
  32. 前記癌は、表2の癌のうちの一つ又は複数の癌から選択される、請求項31に記載の薬物組成物。
  33. 前記癌は、急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、混合型白血病、NUT-正中線癌、多発性骨髄腫、小細胞肺癌、神経芽細胞腫、バーキットリンパ腫、子宮頸癌、食道癌、卵巣癌、結腸直腸癌、前立腺癌及び乳癌からなる群から選択される、請求項31に記載の薬物組成物。
  34. 過剰増殖性疾患を処置するためのものである、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  35. 前記過剰増殖性疾患は癌である、請求項34に記載の化合物。
  36. 前記癌は、表2の癌のうちの一つ又は複数の癌から選択される、請求項35に記載の化合物。
  37. 前記癌は、急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、混合型白血病、NUT-正中線癌、多発性骨髄腫、小細胞肺癌、神経芽細胞腫、バーキットリンパ腫、子宮頸癌、食道癌、卵巣癌、結腸直腸癌、前立腺癌及び乳癌からなる群から選択される、請求項35に記載の化合物。
  38. 請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の、過剰増殖性疾患を処置するための薬物の作製における用途。
  39. 前記過剰増殖性疾患は癌である、請求項38に記載の用途。
  40. 前記癌は、表2の癌のうちの一つ又は複数の癌から選択される、請求項39に記載の用途。
  41. 前記癌は、急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、混合型白血病、NUT-正中線癌、多発性骨髄腫、小細胞肺癌、神経芽細胞腫、バーキットリンパ腫、子宮頸癌、食道癌、卵巣癌、結腸直腸癌、前立腺癌及び乳癌からなる群から選択される、請求項39に記載の用途。
  42. 請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、過剰増殖性疾患に罹患している患者に前記化合物、又はその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与するための明細書とを含む、キット。
  43. 前記過剰増殖性疾患は癌である、請求項42に記載のキット。
  44. 前記癌は、表2の癌のうちの一つ又は複数の癌から選択される、請求項43に記載のキット。
  45. 前記癌は、急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、混合型白血病、NUT-正中線癌、多発性骨髄腫、小細胞肺癌、神経芽細胞腫、バーキットリンパ腫、子宮頸癌、食道癌、卵巣癌、結腸直腸癌、前立腺癌及び乳癌からなる群から選択される、請求項43に記載のキット。
  46. 前記キットは、一つ又は複数の別の治療剤をさらに含む、請求項42~45のいずれか一項に記載のキット。
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