JP2024503568A - フィルタエレメント及びフィルタエレメントを製造する方法 - Google Patents

フィルタエレメント及びフィルタエレメントを製造する方法 Download PDF

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デ ポール, ガンサー ヴァン
バート カトゥーア,
マシジス ヴァーストラーテ,
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Abstract

本開示は、フィルタメディアパックと、少なくともシェル部材を含む支持機構とを含むフィルタエレメントであって、シェル部材の部分は、フィルタメディアパックの円周面に熱溶接される、フィルタエレメントに関する。本開示は、そのようなフィルタエレメントを製造する方法であって、支持機構のシェル部材の少なくとも部分を加熱することと、シェル部材をフィルタメディアパックの円周面の周囲に配置することと、シェル部材の加熱された円周方向部分をフィルタメディアパックの円周面に押し当てることと、シェル部材の円周方向部分が冷めることを可能にすることとを含む方法に更に関する。

Description

本出願は、2022年1月27日にPCT国際出願として出願されており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2021年1月27日に出願された欧州特許出願公開第21153828.5号明細書に対する優先権を主張するものである。
本開示は、フィルタエレメント及びフィルタエレメントを製造する方法に関し、より具体的には、フィルタメディアパックと、フィルタメディアパックに取り付けられた支持機構とを含むフィルタエレメントに関する。本開示は、フィルタメディアパックが、流体流入面から反対側の流体出口面まで長手方向に延びる円周面を含む、フィルタエレメントに関する。
流体を濾過するフィルタエレメントは、フィルタカートリッジとも呼ばれ、広範な濾過用途に使用される。流体は、液体又は気体(例えば、空気を含む)であり得る。
フィルタエレメントは、一般に、一定の時間間隔において又は濾過性能が臨界閾値レベルを下回ったとき、フィルタシステムのハウジングから取り外されて交換される要素である。
フィルタエレメントは、フィルタメディアを含むフィルタメディアパックを含み、フィルタメディアは、流体がフィルタメディアを通して流れるときに汚染物質を除去する。一般的に使用される市販のフィルタメディアは、例えば、ひだ付きメディア又は溝付きメディアである。溝付きメディアは、Zフィルタメディアとも呼ばれる。
典型的には、いわゆるストレートスルーフローフィルタ構成の場合、フィルタメディアパックの範囲は、長手方向に延びる円周面と、流体流入面と、反対側の流体流出面とによって定められる。
フィルタメディアパックは、フィルタシステムのハウジングに挿入されるものであるため、フィルタメディアパックに追加の要素(一般に支持機構)を取り付けることにより、フィルタシステムのハウジングに挿入可能なフィルタエレメントが形成される。
支持機構は、例えば、フィルタシステムのハウジングに対してシールするシール部材を含むシール機構であり得る。実際、フィルタエレメントが適正に動作するために、フィルタメディアパックが挿入されるハウジングに対してフィルタメディアパックが適正にシールされることが必須である。
フィルタメディアパック及びフィルタメディアパックに取り付けられる支持機構(例えば、シール機構)を含むフィルタエレメントを製造するための様々な製造方法が提案されている。
米国特許第7,396,376号明細書では、溝付きフィルタメディアパック及び発泡ポリウレタン(PU)シール機構を含むフィルタエレメントが開示されている。製造プロセス中、フィルタメディアパックは、補強フレーム要素とともに型内に配置される。その後、型にPUが充填され、立ち上がりプロセスを経て、発泡PUのいわゆるオーバモールドが形成される。補強フレーム要素は、シール部材に強度を与え、且つフィルタメディアパックの不規則形状も補償する。
米国特許第7,674,308号明細書では、溝付きフィルタメディアを含むフィルタエレメントが提案されており、フィルタメディアパックは、プラスチックシェルによって囲まれる。このようなフィルタエレメント構成では、フィルタメディアパックは、接着剤でシェルに固定され、PUシール部材は、プラスチックシェルを完全に包囲するように配置される。
しかしながら、PUシール機構は、温度が高くなり得る(例えば、約80℃を上回り得る)環境にあまり適さないという欠点がある。更に、発泡PUの製造プロセスに起因して、フィルタエレメントは、常に見た目がよいとは限らない。
更に、フィルタメディアパックの入口面又は出口面に結合された端部キャップの形態のシール機構は、流体流をある程度妨げる可能性がある。
従って、ロバストであり且つコスト効率のよいフィルタエレメント、特にフィルタメディアパックが、対向する流体流入面及び流体流出面を含むフィルタエレメントを提供するために、フィルタエレメントの製造プロセスには改善の余地がある。
本開示の目的は、流体を濾過するための、ロバストであり且つコスト効率のよいフィルタエレメント、より具体的には、フィルタメディアパックが、対向する流体流入面及び流体流出面を含むフィルタエレメントを提供することである。本開示の更なる目的は、そのようなフィルタエレメントをコスト効率よく製造する方法を提供することである。
本開示は、添付の独立請求項において定義される。従属請求項は、有利な実施形態を定義する。
本開示の第1の態様によれば、フィルタメディアパック及び支持機構を含むフィルタエレメントが提供される。フィルタメディアパックは、流体流入面から反対側の流体流出面まで長手方向に延びる円周面を含み、支持機構は、長手方向に延びるシェル部材を含み、シェル部材は、フィルタメディアパックの円周面の少なくとも一部を包囲している。本開示によるフィルタエレメントは、シェル部材の少なくとも部分がフィルタメディアパックの円周面に熱溶接されることを特徴とする。
熱溶接を用いて支持機構のシェル部材をフィルタメディアパックの円周面に直接取り付けることにより、接着剤又は他の粘着剤が不要であり、ロバストなフィルタエレメントが得られる。
実施形態では、フィルタメディアパックは、フィルタ材料のコイル状の層を含む。
実施形態では、フィルタメディアパックは、フィルタ材料のコイル状の層を含み、フィルタメディアパックの円周面は、フィルタ材料のコイル状の層の外側層の外側表面である。換言すると、シェル部材の部分がフィルタメディアパックの材料に直接熱溶接される。典型的には、フィルタ材料は、セルロース繊維、合成繊維又は両方の組み合わせを含む。
実施形態では、フィルタメディアパックの円周面は、フィルタメディアパックのフィルタ材料の周囲に巻き付けられたプラスチックラップによって形成される。
実施形態では、フィルタメディアパックは、フィルタ材料のコイル状の層を含み、コイル状の層の外側層は、プラスチックラップによって覆われ、プラスチックラップの外側表面は、フィルタメディアパックの円周面を形成している。
実施形態では、フィルタメディアパックは、フィルタ材料のコイル状の層を含み、コイル状の層の外側層の少なくとも部分がプラスチックラップによって覆われる。従って、これらの実施形態では、フィルタメディアパックの円周面の少なくとも部分がプラスチックラップを含む。これらの実施形態では、シェル部材の熱溶接される部分は、フィルタメディアパックの円周面の、プラスチックラップを含んでいる部分に熱溶接される。
実施形態では、フィルタメディアパックの円周面の少なくとも部分がプラスチックラップで形成され、シェル部材の熱溶接される部分がプラスチックラップに熱溶接される。
実施形態では、シェル部材の熱溶接される部分は、シェル部材と、フィルタメディアパックの円周面との間に円周方向漏れ止め接合部を形成する円周方向部分である。
実施形態では、漏れ止め接合部の輪郭は、円形の形状を有し、他の実施形態では、漏れ止め接合部の輪郭は、非円形の形状を有する。実施形態では、漏れ止め接合部の輪郭は、円形の形状を有し、及び円周方向漏れ止め接合部は、流体流入面から離間され、且つ流体流出面から離間され、ここで、SIN>0.05×H且つSOUT>0.05×Hであり、好ましくはSIN>0.10×H且つSOUT>0.10×Hであり、式中、SIN及びSOUTは、長手方向に沿って測定される、それぞれ漏れ止め接合部と流入面及び流出面との間の分離距離であり、Hは、長手方向に沿って測定される、流入面と流出面との間のフィルタメディアパック高さである。
実施形態では、シェル部材又は少なくともシェル部材の、フィルタメディアパックの円周面に熱溶接される部分は、熱可塑性材料で作られる。好ましくは、熱可塑性材料は、以下の材料:アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン若しくはポリ塩化ビニルのいずれか又はこれらの混合物及び組み合わせである。
実施形態では、シェル部材又は少なくともシェル部材の、フィルタメディアパックの円周面に熱溶接される部分は、構造強度がより高い材料(例えば、ガラス繊維)が添加された熱可塑性材料で作られる。これにより、シェル部材のフィルタメディアパックへの熱溶接が容易になり得る。
実施形態では、シェル部材の熱可塑性材料は、ガラス繊維若しくは鉱物又はこれらの組み合わせを更に含む。
実施形態では、支持機構は、例えば、シール機構である。これらの実施形態では、シェル部材又はシェル部材の少なくとも一部は、フィルタシステムのハウジングに対してフィルタエレメントをシールするためのシール部材を支持するためのシールキャリアを形成している。シールキャリアは、シール部材を支持するためのシールフレームとして解釈される。
支持機構がシール機構である実施形態では、シェル部材と、フィルタメディアパックの円周面との間に円周方向漏れ止め接合部を設けることにより、漏れ止め接合部の下流の更なるシール部材が不要である。下流は、本明細書では、流体流入面から流体流出面への流れ方向に対して定義される。従って、本開示による実施形態では、フィルタエレメントは、漏れ止め接合部の下流にシール部材を含まない。
支持機構が、シール部材を含むシール機構である実施形態では、漏れ止め接合部は、動作時、濾過された流体が未濾過流体と混合されないように、シール機構のシール部材と平行にシール作用をもたらすように構成される。
実施形態では、支持機構は、成形された一体構造のシール機構であって、シェル部材を含み、且つフィルタシステムのハウジングに対してフィルタエレメントをシールするためのシール部材を更に含む成形された一体構造のシール機構である。これらの実施形態では、シェル部材は、シール部材のためのシールキャリアとして解釈され得る。
実施形態では、シール部材は、第1の材料を含み、及びシェル部材又は少なくともシェル部材の、フィルタメディアパックの円周面に溶接される部分は、第2の材料を含み、第2の材料は、第1の材料と異なる。好ましくは、これらの実施形態では、第1の材料のガラス転移温度は、第2の材料のガラス転移温度を上回る。
成形された一体構造のシール機構は、例えば、二成分射出成形又はより一般的には多成分射出成形製造プロセスによって得られる。有利には、多成分射出成形製造プロセスを熱溶接製造プロセスと組み合わせることにより、コスト効率の高い方法でロバストなフィルタエレメントが得られる。実際、最初に二成分射出成形製造プロセスでシールとシールキャリアとを結合させ、更に熱溶接製造プロセスでシールキャリアをフィルタメディアパックに結合させることにより、粘着剤を使用せずにフィルタメディアパックに直接結合された一体構造のシール機構が得られる。
実施形態では、シール部材は、以下のリストの材料:ゴム、熱可塑性エラストマー、熱硬化性エラストマー、熱可塑性加硫物のいずれか又はこれらの混合物若しくは組み合わせで作られるか又は少なくとも部分的に作られる。
実施形態では、シール部材又はシール部材は、以下のリストの熱可塑性エラストマー:ポリアミド熱可塑性エラストマー、コポリエステル熱可塑性エラストマー、オレフィン熱可塑性エラストマー、スチレン熱可塑性エラストマー、ウレタン熱可塑性エラストマー若しくは動的に加硫された熱可塑性エラストマーのいずれか又はこれらの混合物若しくは組み合わせで作られるか又は少なくとも部分的に作られる。
熱溶接の結果として、シェル部材の、フィルタメディアパックの円周面に熱溶接される外側表面は、痕跡又は圧痕を含む。痕跡又は圧痕は、熱溶接が実施された場所を視覚的に示す。従って、シェル部材上の痕跡又は圧痕は、溶接痕又は溶接圧痕として解釈される。
実施形態では、シェル部材の、フィルタメディアパックの円周面に熱溶接される外側表面は、円周方向痕を含む。
実施形態では、シェル部材の外側表面は、円周方向の面取りされた形状を有する円周方向痕を含む。別の実施形態では、シェル部材の外側表面は、V字形又は二重V字形の円周方向痕を含む。
実施形態では、シェル部材の、フィルタメディアパックの円周面に熱溶接される外側表面は、1つ以上の個別の圧痕を含む。圧痕は、例えば、ノッチ、切り込み、凹部、分割線又は部分的分割線であり得る。
別の実施形態では、シェル部材の外側表面は、円周方向痕及び1つ以上の個別の圧痕の両方を含む。
本開示の第2の態様によれば、流体流入面から反対側の流体流出面まで長手方向に延びる円周面を有するフィルタメディアパックを含むフィルタエレメントを製造する方法が提供される。本方法は、
・フィルタメディアパックの円周面又は円周面の少なくとも一部を包囲するように構成されたシェル部材を含む支持機構を提供することと、
・シェル部材の少なくとも部分を加熱することと、
・シェル部材をフィルタメディアパックの円周面の周囲に配置することと、
・シェル部材の加熱された部分又はシェル部材の加熱された部分の少なくとも一部をフィルタメディアパックの円周面に押し当てることと、
・シェル部材の円周方向部分が冷めることを可能にすることと
を含む。
本開示の方法による実施形態では、加熱された部分は、シェル部材の円周方向部分であり、それにより、シェル部材の加熱された部分をフィルタメディアパックの円周面に押し当てると、シェル部材と、フィルタメディアパックの円周面との間の円周方向間隔は、封止される。
シェル部材の部分の加熱は、シェル部材をフィルタメディアパックの円周面の周囲に配置する前に実施されるか、又は代わりに、シェル部材の部分の加熱は、シェル部材をフィルタメディアパックの円周面の周囲に配置した後に実施される。
実施形態では、シェル部材の加熱された部分は、シェル部材の円周方向エッジに対応し、シェル部材の加熱された部分又はシェル部材の加熱された部分の少なくとも一部をフィルタメディアパックの円周面に押し当てることは、
・フィルタメディアパックの円周面を囲むように構成された面取りされた円周方向エッジを含む治具要素を提供することと、
・治具要素の面取りされた円周方向エッジがフィルタメディアパックの円周面を囲み、且つ長手方向にシェル部材の円周方向エッジに向かって面しているように、治具要素をフィルタメディアパックに対して配置することと、
・治具要素の面取りされたエッジがシェル部材の加熱された円周方向エッジに押し当てられ、及び加熱された円周方向エッジの少なくとも部分がフィルタメディアパックの円周面に向かって案内され、且つそれによりシェル部材とフィルタメディアパックの円周面との間の円周方向間隔を埋めるまで、シェル部材を治具要素に対して相対的に長手方向に移動させることと
を含む。
別の実施形態では、シェル部材の加熱された部分又は加熱された部分の少なくとも一部をフィルタメディアパックの円周面に押し当てることは、
・複数の板を、板が前記長手軸に対して垂直であるようにシェル部材の周囲に配置することと、
・板のエッジ部分がシェル部材の加熱された円周方向部分に押し当てられているように、複数の板を移動させることと
を含む。
本開示のこれら及び更なる態様を、例示として以下の添付図面を参照してより詳細に説明する。
対向する流入面及び流出面を有するフィルタメディアパックの一実施形態の等角図を概略的に示す。 長円形状を有するフィルタメディアパックの一実施形態の等角図を概略的に示す。 溝付きフィルタメディアの層の断面図を概略的に示す。 本開示によるフィルタエレメントの例の断面図を概略的に示す。 本開示によるフィルタエレメントの例の断面図を概略的に示す。 本開示によるフィルタエレメントの例の断面図を概略的に示す。 本開示によるフィルタエレメントの例の断面図を概略的に示す。 本開示によるフィルタエレメントの例の断面図を概略的に示す。 本開示によるフィルタエレメントの例の断面図を概略的に示す。 本開示によるフィルタエレメントの例の断面図を概略的に示す。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタメディアパックは、円柱形状を有する。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタメディアパックは、円柱形状を有する。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタメディアパックは、円柱形状を有する。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタメディアパックは、長円形状を有する。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタメディアパックは、長円形状を有する。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタメディアパックは、長円形状を有する。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル要素の2つの円周方向部分は、フィルタメディアパックに溶接される。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル要素の2つの円周方向部分は、フィルタメディアパックに溶接される。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル要素の2つの円周方向部分は、フィルタメディアパックに溶接される。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、円形ではない円周方向溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、円形ではない円周方向溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、円形ではない円周方向溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図、拡大等角図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、面取りされた形状及び1つ以上の分割線を有する溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図、拡大等角図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、面取りされた形状及び1つ以上の分割線を有する溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図、拡大等角図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、面取りされた形状及び1つ以上の分割線を有する溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図、拡大等角図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、面取りされた形状及び1つ以上の分割線を有する溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、V字形の溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、V字形の溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、V字形の溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材の第1の部分は、シェル部材の第2の部分に溶接される。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材の第1の部分は、シェル部材の第2の部分に溶接される。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材の第1の部分は、シェル部材の第2の部分に溶接される。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、二重のV字形の溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、二重のV字形の溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、シェル部材は、二重のV字形の溶接痕を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントの支持機構は、フィルタメディアパックの流動面のエッジ部分を覆うフランジを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントの支持機構は、フィルタメディアパックの流動面のエッジ部分を覆うフランジを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントの支持機構は、フィルタメディアパックの流動面のエッジ部分を覆うフランジを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントの支持機構は、フランジ部材と、フィルタメディアパックの流動面のエッジ部分と結合された4つのノッチとを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントの支持機構は、フランジ部材と、フィルタメディアパックの流動面のエッジ部分と結合された4つのノッチとを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントの支持機構は、フランジ部材と、フィルタメディアパックの流動面のエッジ部分と結合された4つのノッチとを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントの支持機構は、テレスコープ防止部材を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントの支持機構は、テレスコープ防止部材を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントの支持機構は、テレスコープ防止部材を含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントの支持機構は、長手方向に延びるカラー部材を有するフランジを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントの支持機構は、長手方向に延びるカラー部材を有するフランジを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントの支持機構は、長手方向に延びるカラー部材を有するフランジを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントは、第1の支持機構及び第2の支持機構を含み、これらは、それぞれフィルタメディアパックの第1の端部及び第2の端部に溶接される。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントは、第1の支持機構及び第2の支持機構を含み、これらは、それぞれフィルタメディアパックの第1の端部及び第2の端部に溶接される。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントは、第1の支持機構及び第2の支持機構を含み、これらは、それぞれフィルタメディアパックの第1の端部及び第2の端部に溶接される。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントは、第1の支持機構及び第2の支持機構を含み、これらは、それぞれフィルタメディアパックの第1の端部及び第2の端部に溶接され、第1の支持機構は、シール部材を含み、第2の支持機構は、ハンドルを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントは、第1の支持機構及び第2の支持機構を含み、これらは、それぞれフィルタメディアパックの第1の端部及び第2の端部に溶接され、第1の支持機構は、シール部材を含み、第2の支持機構は、ハンドルを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタエレメントは、第1の支持機構及び第2の支持機構を含み、これらは、それぞれフィルタメディアパックの第1の端部及び第2の端部に溶接され、第1の支持機構は、シール部材を含み、第2の支持機構は、ハンドルを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタメディアパックは、プラスチックラップを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタメディアパックは、プラスチックラップを含む。 本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部をそれぞれ示し、フィルタメディアパックは、プラスチックラップを含む。 本開示による製造方法の例示的実施形態を概略的に示す。 本開示による製造方法の例示的実施形態を概略的に示す。 本開示による製造方法の例示的実施形態を概略的に示す。 本開示による製造方法の例示的実施形態を概略的に示す。 本開示による製造方法の例示的実施形態を概略的に示す。 本開示による製造方法の例示的実施形態を概略的に示す。 本開示によるフィルタエレメント製造方法を示し、この方法では、熱溶接プロセス中に摺動板が使用される。 本開示によるフィルタエレメント製造方法を示し、この方法では、熱溶接プロセス中に摺動板が使用される。 本開示によるフィルタエレメント製造方法を示し、この方法では、熱溶接プロセス中に摺動板が使用される。 本開示によるフィルタエレメント製造方法を示し、この方法では、熱溶接プロセス中に摺動板が使用される。 本開示によるフィルタエレメント製造方法を示し、この方法では、熱溶接プロセス中に摺動板が使用される。 フィルタエレメント製造方法を示し、この方法では、シェル部材の第1の部分がシェル部材の第2の部分に溶接される。 フィルタエレメント製造方法を示し、この方法では、シェル部材の第1の部分がシェル部材の第2の部分に溶接される。 フィルタエレメント製造方法を示し、この方法では、シェル部材の第1の部分がシェル部材の第2の部分に溶接される。 フィルタエレメント製造方法を示し、この方法では、シェル部材の第1の部分がシェル部材の第2の部分に溶接される。 本開示による溶接プロセスの一部を概略的に示し、4つのローラは、フィルタメディアパックの周囲を回転するように構成される。 シェル部材及びフランジ部材を含んでフィルタメディアパック用端部キャップを形成する支持機構の実施形態の断面図を示す。 シェル部材及びフランジ部材を含んでフィルタメディアパック用端部キャップを形成する支持機構の実施形態の断面図を示す。
図面は、正しい縮尺で描かれておらず、均整もとれていない。一般に、図面では、同一の構成要素は、同一の参照符号で示される。
特定の実施形態に関して本開示を説明するが、それらの実施形態は、本開示を例示するものであり、限定するものと解釈されるべきではない。当業者であれば理解されるように、本開示は、具体的に図示及び/又は説明されたものによって限定されず、本開示の全体的な教示に照らして代替実施形態又は修正実施形態が開発され得る。示された図面は、概略的なものに過ぎず、非限定的である。
「含む」という動詞及びその各活用の使用は、述べられた要素以外の要素の存在を排除しない。ある要素の前に付く冠詞「1つの(a)」、「1つの(an)」又は「その」の使用は、そのような要素が複数存在することを排除しない。
更に、本明細書及び特許請求項における第1の、第2の等の用語は、類似要素を区別するために使用されるものであり、時間的、空間的、順位付け又は他の任意の様式で順序を示すものでは必ずしもない。当然のことながら、そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本明細書に記載の本開示の実施形態は、本明細書に記載又は図示の順序と異なる順序でも動作可能である。
本明細書を通しての「一実施形態」又は「一実施形態」への参照は、その実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造又は特性が本開示の1つ以上の実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書全体の様々な箇所での「一実施形態では」又は「一実施形態では」という語句の出現は、必ずしも全て同じ実施形態を参照するわけではないが、参照する可能性がある。更に、その特定の特徴、構造又は特性は、当業者であれば本開示から明らかなように、1つ以上の実施形態において任意の適切な様式で組み合わされ得る。
「好ましい」及び「好ましくは」という語は、特定の状況下で特定の利点をもたらし得る本発明の実施形態を参照する。但し、同じ状況下又は他の状況下で他の実施形態も好ましい場合がある。更に、1つ以上の好ましい実施形態の記載は、他の実施形態が有用でないことを意味するものではなく、他の実施形態を本発明の範囲から排除するものではない。
フィルタメディアパック
図1a及び図1bを参照すると、本開示によるフィルタエレメントを形成するのに適したフィルタメディアパック10の実施形態の例が示されている。図示のように、フィルタメディアパック10の範囲は、長手方向Zに延びる円周面15と、流体流入面11と、反対側の流体流出面12とによって定められる。一般的には、流体流入面及び流体流出面は、長手方向Zに垂直である。
フィルタメディアパック10は、様々な幾何学的形状で作られ得、本開示は、いかなる特定のフィルタメディアパックの幾何学的形状にも限定されない。例えば、フィルタメディアパックは、図1aに示したような円柱形状であり得、その場合、円周面15の断面は、長手方向に垂直な平面を有し、円形である。別の実施形態では、円周面15の断面は、長手方向に垂直な平面を有し、図1bに示したように長円形又はレーストラック形状であり、更に別の実施形態では、断面形状は、角が丸い正方形又は長方形である。幾つかの実施形態では、フィルタメディアパックは、円錐形状であり得る。
図1aの矢印は、入口及び出口での流体の流体流方向を示す。図1a及び図1bに示したようなフィルタメディアパック構成は、ストレートスルーフロー構成とも呼ばれる。フィルタメディアパックの第1の端部にある流入面から、フィルタメディアパックの反対側の端部にある流出面への流れ方向に流体がフィルタメディアパックを横断する際、フィルタメディアは、流体の濾過を実施する。
一般に、フィルタメディアは、比較的軟質の材料、典型的には不織繊維材料(例えば、セルロース繊維、合成繊維又は両方の組み合わせ)であり、多くの場合に樹脂を含有し、ときに別の材料で処理される。
幾つかの実施形態では、フィルタメディアは、湿式設置メディアを含み得る。幾つかの実施形態では、フィルタメディアは、乾式成形メディア又は乾式設置メディアを含み得る。フィルタメディアは、当業者によって選択される材料(例えば、ポリマー、繊維、バインダ及び添加物を含む)の任意の適切な組み合わせを含み得る。
例示的実施形態では、フィルタメディアは、主にセルロース繊維を含む湿式設置不織フィルタメディアを含み得る。
別の例示的実施形態では、フィルタメディアは、セルロース繊維及び合成繊維を含む湿式設置不織フィルタメディアを含み得、フィルタメディアは、最大で10%又は最大で20%の合成繊維を含む。
更に別の例示的実施形態では、フィルタメディアは、スパンボンド合成繊維を含む乾式設置メディアを含み得る。スパンボンド合成繊維の例としてポリエステル繊維がある。
更なる例示的実施形態では、フィルタメディアは、合成繊維を含む多層乾式設置メディアを含み得る。これらのメディアのそれぞれは、上述のように、追加のバインダ及び/又は添加物を含み得る。添加化合物は機能性を追加することが可能であり、機能性は、難燃性、疎油性及び/又は疎水性を含み、これらに限定されない。
好ましい実施形態では、フィルタメディアパックは、Zフィルタメディアとも呼ばれる溝付きフィルタメディアを含む。市販のZフィルタメディアの一例は、Donaldson Company Inc.製であり、Powercore(商標)という名称で知られている。
実施形態では、フィルタメディアは、フィルタ材料のコイル状の層で形成され得る。
実施形態では、フィルタ材料のコイル状の層によってフィルタメディアパックが得られ、この場合、フィルタメディアパックの外側円周面15は、コイル状のフィルタメディアの外側層の表面によって形成される。
実施形態では、フィルタメディアは、溝付きフィルタ材料のコイル状の層で形成され得、これらのコイル状の層のそれぞれは、長手方向Zに実質的に平行な向きの入口溝及び出口溝を含む。溝付きフィルタ材料層をコイル状にすることによってフィルタメディアパックが形成され、この場合、フィルタメディアパックの外側円周面15は、コイル状の溝付きフィルタメディアの外側層の表面によって形成される。
フィルタ材料のコイル状の層を含む更なる実施形態では、コイル状のフィルタ材料の外側層の少なくとも部分がプラスチックラップによって覆われる。プラスチックラップは、保護用カバーとして解釈される。このように、フィルタメディアパックの円周面の少なくとも部分がプラスチックラップで形成される。プラスチックラップは、例えば、フィルタ材料の外側層に接着剤で接着され得るか、又はプラスチックラップは、接着テープであり得る。実施形態では、後に詳述するように、プラスチックラップは、フィルタ材料のコイル状の層の外側層に熱溶接され得る。
溝付きフィルタ材料のコイル状の層を含む実施形態では、コイル状の溝付き材料の層のそれぞれは、一連の入口溝及び一連の出口溝を含む。一連の入口溝は、フィルタ本体の軸方向入口側が未濾過流体を受け入れるために開いており、フィルタ本体の軸方向出口側が閉じている。一方、一連の出口溝は、軸方向入口側が閉じており、軸方向出口側が、濾過された流体がフィルタ本体から出ることを可能にするために開いている。このようにして、流体は、Z形状の軌道で軸方向入口側から軸方向出口側に流れることを強制される。
コイル状のZフィルタメディアを含む溝付きフィルタメディア及び溝付きフィルタメディアを含むフィルタメディアパックの例は、米国特許第6,350,291号明細書及び同第7,396,376号明細書並びに欧州特許出願公開第3680002号明細書に開示されている。
図2に概略的に示すように、一構造タイプのコイル状のZフィルタメディアは、2つのシートを使用してフィルタメディア層5を形成し、第1のシート5aが波形であり、外装シートとも呼ばれる第2のシート5b(非波形)に固定される。このタイプのメディアは、ロール構造で使用されると、典型的には自らに巻き付く。コイル状の層が、波形シートを非波形シートで固定することによって形成された層である実施形態では、フィルタメディアパックの外側円周面15は、フィルタメディアのコイル状の層の外側層の非波形シートの外側表面である。
米国特許第6,350,291号明細書及び同第7,396,376号明細書に詳述されているように、Zフィルタメディアに関して、「コイル状」は、溝付きフィルタメディアのストリップをコイル状にして、フィルタメディアパックにすることによって形成されたフィルタメディアパックを意味することを意図する。
フィルタエレメント
図3a~図18cを参照すると、本開示によるフィルタエレメント1の実施形態の様々な例が示されている。図3a~図3gは、断面がフィルタエレメント1の長手軸Zを含むフィルタエレメント1の断面図である。図4a~図18cは、本開示によるフィルタエレメントの例の等角図、側面図、上面図及び長手軸Zを含む断面図の組み合わせを示す。
これらの図に示すように、フィルタエレメント1は、フィルタメディアパック10に加えて、シェル部材25を含む支持機構20を含み、シェル部材25は、長手方向に延びて、フィルタメディアパックの円周面15の少なくとも一部を取り囲んでいる。これらの実施形態の共通点として、支持機構20がフィルタメディアパックに取り付けられるように、シェル部材の部分25aがフィルタメディアパックの円周面15に熱溶接される。従って、支持機構20をフィルタメディアパック10に取り付けるための粘着剤又は接着剤が不要である。図3a~図11cでは、シェル部材の少なくとも部分25aがフィルタメディアパック10の円周面15に熱溶接される場所を破線の円で概略的に示す。
実施形態では、シェル部材25の熱溶接される部分25aは、円周方向部分である。換言すると、これらの実施形態では、熱溶接の結果として円周方向溶接シームが形成される。このように、シェル部材の円周方向部分を溶接することにより、シェル部材25と、フィルタメディアパックの円周面15との間に円周方向漏れ止め接合部が形成される。例えば、支持機構がシール機構である実施形態では、熱溶接される部分25aは、円周方向部分である。このようにして、フィルタメディアパックへの支持機構20の高信頼性の半径方向漏れ止め取り付けは、接着剤を使用することなく、且つ流体流入面11から流体流出面12への流体流を妨げることなく達成される。
円周方向漏れ止め接合部は、シール接合部として解釈される。換言すると、動作時、流体は、フィルタメディアパックを横断することによってのみ流入面から流出面まで流れることが可能であり、シェル部材25と、フィルタメディアパックの円周面との間に流れ込み得ない。
支持機構が、シール部材29を含むシール機構である実施形態では、漏れ止め接合部は、動作時、濾過された流体が未濾過流体と混合されないように、シール機構のシール部材と平行にシール作用をもたらすように構成される。
支持機構がシール機構20である、本開示によるフィルタエレメントの実施形態では、フィルタエレメントは、フィルタシステムのハウジングに対してシールするために更なるシール部材がフィルタメディアパックの円周面15に結合されない。これらのフィルタエレメント実施形態では、フィルタシステムのハウジングに対してシールするためのフィルタエレメントのシール部材は、シール機構20のシール部材のみである。本開示によるシール機構20については、後に詳述する。
支持機構がシール機構20である、本開示によるフィルタエレメントの実施形態では、フィルタエレメント1は、円周方向漏れ止め接合部より下流に更なるシール部材を含まない。下流は、流入面から流出面への流れ方向に対して定義される。
別の実施形態では、シェル部材25の熱溶接される部分25aは、必ずしも円周方向部分ではない。実際、幾つかの実施形態では、溶接は、シェル部材上の幾つかの離散的なスポット又は場所でのみ実施可能である。例えば、支持機構がテレスコープ防止部材又はハンドル支持用支持構造である場合、漏れ止め接合部が不要であり、従って、これらの実施形態では、離散的なスポットでの熱溶接のみで支持機構をフィルタメディアパックに取り付けるのに十分であり得る。
図4a~図4cを参照すると、本開示によるフィルタエレメントの一実施形態の等角図、側面図及び断面投影図の一部が示されており、ここで、フィルタメディアパックは、円柱形状を有する。図4cでは、図4bに示した断面Aの投影図の一部を示し、シェル部材の部分25aがフィルタメディアパックの円周面15に溶接される場所を破線の円で概略的に示す。この例では、支持機構20は、シール機構であり、これは、シェル部材25に加えて、シール部材29を更に含む。図4cでは、支持機構20は、一点鎖線で囲まれる。
図5a~図5cを参照すると、本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部が示されており、ここで、フィルタメディアパックは、長円形状を有する。図5cでは、図5bに示した断面Cの投影図の一部を示す。図5cでは、支持機構20は、一点鎖線で囲まれる。この例では、支持機構20は、やはりシール機構であり、これは、シェル部材25に加えて、シール部材29を更に含む。シェル部材の円周方向部分25aが溶接される場所を破線の円で概略的に示す。
シェル部材をフィルタメディアパックに溶接することは、単一の円周方向部分25aをフィルタメディアパックに溶接することに限定されない。幾つかの実施形態では、シェル部材の2つ以上の円周方向部分がフィルタメディアパックに溶接される。例えば、図3e~図3gに概略的に示すように、2つの円周方向部分25a及び25bがフィルタメディアパックの円周面15に溶接される。2つ以上の円周方向部分を溶接することにより、フィルタエレメントをよりロバストにすることが可能である。図6a~図6cを参照すると、フィルタエレメントの等角図、上面図及び断面Cの投影図の一部が示されており、ここで、シェル要素の2つの円周方向部分25a及び25bは、フィルタメディアパックに溶接される。図6cでは、シェル部材25の2つの円周方向部分25a及び25bがフィルタメディアパックの円周面15に溶接される場所を2つの破線の円で概略的に示す。図6cでは、支持機構20は、一点鎖線で囲まれる。
図3d及び図3gを参照すると、シェル部材25は、フィルタメディアパックの円周面15を完全に包囲する。即ち、シェル部材は、流体流入面11から反対側の流体流出面12まで延びて、フィルタメディアパックのための保護カバーを形成する。別の実施形態では、図3a~図3cに示した例と同様に、シェル部材25は、フィルタメディアパックの一部のみを包囲する。
図10a~図10cを参照すると、フィルタエレメントの等角図、上面図及び断面Bの投影図の一部が示されており、ここで、シェル部材の第1の部分26は、シェル部材の第2の部分27に溶接される。この2つのシェル部分26及び27がシェル部材25を形成する。図10cでは、図10bに示した断面Bの断面図を示す。図10cの破線の円が概略的に示すのは、第1のシェル部分と第2のシェル部分とが互いに溶接されるのみならず、同時にシェル部材の部分25aがフィルタメディアパックの円周面15に溶接される場所でもある。この実施形態に適用される溶接方法については、後に詳述する。
シェル部材の円周方向部分25aがフィルタメディアパック10の円周面15に溶接される厳密な場所は、実施形態ごとに異なり得る。例えば、図3aに概略的に示すように、溶接は、フィルタメディアパックの中程で実施される。別の実施形態では、図3dに示すように、溶接は、フィルタメディアパックの流体流入面寄り又は流体流出面寄りで実施される。
図3a~図3bに概略的に示すように、シェル部材25と、フィルタメディアパックの円周面15との間で円周方向溶接部分が円周方向漏れ止め接合部を形成する実施形態では、円周方向漏れ止め接合部は、円形である。換言すると、長手方向Zに沿って測定される、漏れ止め接合部と流入面との間の分離距離は、その距離の測定の起点となる漏れ止め接合部上の場所に無関係に同じである。
図3a~図3dに示した参照符号SIN及び/又はSOUTは、長手方向Zに沿って測定される、それぞれ漏れ止め接合部と流入面11及び流出面12との間の分離距離に対応する。例えば、図3aに示すように、溶接がフィルタメディアパックの中程で実施される場合、SIN=SOUTである。パラメータSIN及び/又はSOUTは、流入面及び流出面を基準として溶接実施場所を識別することを可能にする。即ち、これらのパラメータは、溶接シームの場所を画定する。
実施形態では、円周方向漏れ止め接合部は、流体流入面11から離間され、且つ前記流体流出面12から離間され、ここで、SIN>0.05×H且つSOUT>0.05×Hであり、式中、Hは、図3aに示すように、長手方向Zに沿って測定される、流入面と流出面との間のフィルタメディアパック高さである。別の実施形態では、SIN>0.10×H且つSOUT>0.10×Hである。
実施形態では、シェル部材の、フィルタメディアパックの円周面に溶接される部分25aは、必ずしも円形部分ではない。従って、円周方向漏れ止め接合部を形成する円周方向溶接部分は、必ずしも円形ではない。図7a~図7cを参照すると、本開示によるフィルタエレメントの一例の等角図、側面図及び断面Aの投影図の一部が示されている。図7a及び図7bに示すように、シェル部材の溶接される部分25aは、円形ではない。従って、シェル部材の外側表面の目に見える溶接痕も円形ではない。図7a~図7cに示した実施形態では、シール部材29も円形ではなく、シェル部材の溶接される部分25aは、シール部材29の形状をたどる。図7cでは、支持機構20は、一点鎖線で囲まれる。
実施形態では、図7bに示すように、長手方向Zに沿って測定される、流体流入面11から円周方向漏れ止め接合部までの分離距離は、フィルタメディアパック上の漏れ止め接合部のアジマス角位置の関数として変化し、好ましくは、分離距離は、最小分離距離Sminと最大分離距離Smaxとの間で変化する。
実施形態では、図3aに示すように、シェル部材の、フィルタメディアパックの円周面15に溶接される円周方向部分25aは、シェル部材の円周方向エッジに対応する。別の実施形態では、シェル部材の溶接される円周方向部分25aは、図3cに概略的に示した例と同様に、シェル部材の中央部分である。別の実施形態では、シェル部材の円周方向面全体がフィルタメディアパックに溶接される。
概して、溶接プロセスの結果として、シェル部材25の外側表面に痕跡及び/又は1つ以上の圧痕が見えており、これは、シェル部材のいずれの箇所又はいずれの部分25aがフィルタメディアパックの円周面に溶接されるかを示すものである。観察される具体的な痕跡又は圧痕は、製造プロセス中にシェル部材をフィルタメディアパックに溶接するために使用されたツールに依存し、これについては、後に詳述する。従って、それらの痕跡又は圧痕は、溶接痕又は溶接圧痕として解釈され得る。
実施形態では、溶接痕50は、シェル部材25の外側表面を全体的に包囲する。別の実施形態では、溶接痕50は、シェル部材25の外側表面の一部のみを包囲する。
実施形態では、シェル部材の、フィルタメディアパックの円周面15に熱溶接される外側表面は、1つ以上の個別の圧痕を含む。
別の実施形態では、シェル部材の、フィルタメディアパックの円周面15に熱溶接される外側表面は、例えば、図5c、図6c、図7c、図8d、図9c、図10c及び図11cに示すように、円周方向痕50又は部分的円周方向痕を含む。
実施形態では、シェル部材の外側表面は、溝を形成するV字形又はU字形の痕跡を含む。
別の実施形態では、例えば、図5c、図6c、図7c及び図8dでは、シェル部材の、フィルタメディアパックの円周面15に溶接される部分は、シェル部材25の端部部分であるが、それらの図に示すように、溶接プロセスの結果である痕跡50の形状は、面取りされた円周方向エッジである。
図9a~図9cを参照すると、本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部が示されている。図9cでは、図9bに示した断面Aの投影図の一部を示す。図9cでは、シェル部材25の円周方向部分25aがフィルタメディアパックの円周面15に溶接される場所を破線の円で示す。図示のように、シェル部材25の外側表面の溶接痕50の形状は、単一のV字形である。
図11a~図11cを参照すると、本開示によるフィルタエレメントの等角図、上面図及び断面投影図の一部が示されている。図11cでは、図11bに示した断面Bの投影図の一部を示す。図11cでは、シェル部材25の円周方向部分25aがフィルタメディアパックの円周面15に溶接される場所を破線の円で示す。図示のように、シェル部材25の外側表面の溶接痕50の形状は、二重のV字形である。
図12a~図12cを参照すると、本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部が示されており、ここで、フィルタエレメントの支持機構20は、シェル部材25及びシール部材29に加えて、フランジ部材24を更に含む。図12cでは、図12bに示した断面Aの投影図の一部を示す。図12cでは、支持機構20は、一点鎖線で囲まれ、破線の円は、シェル部材25の円周方向部分25aがフィルタメディアパック10の円周面15に溶接される場所を示す。図示のように、フランジ部材24は、フィルタメディアパックの流動面のエッジ部分の一部を覆う。これにより、フィルタメディアパックがよりロバストになる。実施形態では、図12cに示したフランジ部材24は、(例えば、プリクリーナ又はカバーシールに対してシールするための)シールを受けることが可能である。
シェル部材25及びフランジ部材24を含む支持機構20は、端部キャップと呼ばれることもある。図23a及び図23bを参照すると、シェル部材25及びフランジ部材24を含んで端部キャップを形成する支持機構20の部分の実施形態の2つの例が示されている。
図13a~図13cを参照すると、本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部が示されており、ここで、フィルタエレメントの支持機構20は、フランジ部材24と、フィルタメディアパックの流動面のエッジ部分と結合された4つのノッチ23とを更に含む。図13cでは、支持機構20は、一点鎖線で囲まれる。ノッチ23は、フィルタエレメントをよりロバストにする。このようにして、(例えば、パックを軽く叩いてほこりを取る保守プロセス中に)流入面が保護される。
図14a~図14cを参照すると、本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部が示されており、ここで、フィルタエレメントの支持機構20は、テレスコープ防止部材22を更に含む。図14cでは、テレスコープ防止部材22を含む支持機構20は、一点鎖線で囲まれる。テレスコープ防止部材22は、コイル状の層を長手方向Zに移動させないように構成される。図14aに示すように、テレスコープ防止部材は、フィルタメディアパックの流動面に取り付けられた1つ以上のリブを含む。
図15a~図15cを参照すると、本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部が示されており、ここで、フィルタエレメントの支持機構は、長手方向Zに延びるカラー部材を有するフランジ24を更に含む。
フィルタメディアパックがフィルタメディアのコイル状の層を含む場合、フィルタメディアパックの円周面は、フィルタメディアのコイル状の層の外側層の外側表面であり、従って、シェル部材の円周方向部分25aは、熱溶接により、フィルタメディアの外側層の外側表面に直接取り付けられる。換言すると、フィルタメディアパックに支持機構を取り付ける前にフィルタメディアを追加のプラスチックケーシングで更に囲むことが不要である。
実施形態では、フィルタメディアパックは、フィルタメディアを保護するプラスチックラップを含み、これらの実施形態では、プラスチックラップの外側表面がフィルタメディアパック10の円周面15を形成する。フィルタメディアを取り巻くプラスチックラップは、フィルタエレメントをよりロバストにする。
実施形態では、フィルタメディアパックは、フィルタ材料のコイル状の層5を含み、コイル状の層の外側層がプラスチックラップ13によって覆われる。これらの実施形態では、プラスチックラップ13の外側表面がフィルタメディアパック10の円周面15を形成する。
プラスチックラップを含む実施形態では、プラスチックラップは、フィルタ材料に接着される。別の実施形態では、プラスチックラップは、後に詳述するように、フィルタ材料に溶接される。
図18a~図18cを参照すると、本開示によるフィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部が示されており、ここで、フィルタメディアパック10は、フィルタ材料を取り巻くプラスチックラップ13を含み、プラスチックラップの外側表面は、フィルタメディアパックの円周面15を形成する。
実施形態では、シェル部材又は少なくともシェル部材の、フィルタメディアパックに溶接される円周方向部分25aは、熱可塑性材料で作られる。その材料は、以下の非限定的なリストの材料:アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)若しくはポリ塩化ビニル(PVC)のいずれか又はこれらの混合物及び組み合わせを含み得る。
幾つかの実施形態では、シェル部材又は少なくともシェル部材の円周方向部分25aの材料は、ガラス繊維若しくは鉱物又はこれらの組み合わせを更に含み得る。ポリアミドの例として、ポリアミド6(PA6)及びポリアミド66(PA66)がある。この材料は、加えて又は代わりに、熱溶接に適する他の任意の材料を含み得る。
シェル部材25又は少なくともシェル部材の円周方向部分25aがポリプロピレンを含む実施形態では、シェル部材又は少なくともシェル部材の円周方向部分は、ポリプロピレンランダムコポリマー(例えば、DuPure(登録商標)QR 50 AV(DUCOR Petrochemicals、the Netherlands)又はDuPure(登録商標)QR 76 AV(DUCOR Petrochemicals、the Netherlands)がある)、異相コポリマー添加剤を含むランダムポリプロピレン(例えば、CAPILENE(登録商標)CL 50 E(Carmel Olefins,Ltd.、Israel)がある)又はPolystone(登録商標)P Homopolymer(Roechling Engineering Plastics、Germany)を含み得る。
幾つかの実施形態では、シェル部材を形成し、且つ/又はシェル部材の円周方向部分を形成するための材料又は材料の組み合わせは、材料の所望のショア硬度に基づいて選択され得る。
幾つかの実施形態では、シェル部材又は少なくともシェル部材の円周方向部分は、少なくとも50、少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80又は少なくとも90のショアA値を有する。
幾つかの実施形態では、シェル部材又は少なくともシェル部材の円周方向部分は、最大で80、最大で90、最大で95又は最大で100のショアA値を有する。
例示的実施形態では、シェル部材又は少なくともシェル部材の円周方向部分は、60~100の範囲のショアA値を有する。
別の例示的実施形態では、シェル部材及び/又はシェル部材の円周方向部分は、70~100の範囲のショアA値を有する。
更に別の例示的実施形態では、シェル部材又は少なくともシェル部材の円周方向部分は、80~100の範囲のショアA値を有する。
ショアA値は、例えば、ASTM D2240-15e1、名称「Standard Test Method For Rubber Property-Durometer Hardness」に記載のように決定される。
支持機構の例
本開示による実施形態では、支持機構20は、シール機構である。これらの実施形態では、シェル部材25又は少なくともシェル部材25の一部は、シール部材を支持するためのシールキャリアを形成している。シールキャリアは、シール部材を支持するためのシールフレームとして解釈される。
支持機構がシール機構である実施形態では、シール部材は、例えば、シールキャリア上に取り外し可能に配置可能なガスケットであり得る。
好ましい実施形態では、支持機構20は、シェル部材25に加えて、シール部材も含む成形された一体構造のシール機構である。これらの好ましい実施形態では、シェル部材25又は少なくともシェル部材の部分は、シール部材のためのシールキャリアを形成する。シール部材及びシールキャリアを含むそのような成形された一体構造のシール機構は、フィルタエレメントがフィルタシステムのハウジング内に動作可能に配置されるとき、濾過された流体を未濾過流体から切り離すように構成される。
例えば、図4c、図5c、図6c、図7c、図8d及び図9cに示した支持機構20の実施形態は、シェル部材25及びシール部材29を含む成形された一体構造のシール機構であり得る。これらの図では、支持機構20は、一点鎖線で囲まれる。
支持機構が、成形された一体構造のシール機構である実施形態では、シール部材及びシールキャリアは、それぞれ第1及び第2の材料で作られ、第2の材料は、第1の材料と異なる。シール部材は、典型的には、軟らかい材料で成形され、シールキャリアは、典型的には、硬い材料で成形される。それらの材料のそれぞれの例については、本明細書で詳述する。シールキャリアのための第1の材料の例については、既に述べており、シェル部材25について示した材料の例に対応する。
成形された一体構造のシール機構を有する幾つかの実施形態では、シール部材及び/又はシールキャリアは、2つ以上の材料で作られ得る。
実施形態では、シール部材は、以下の非限定的なリストの材料:不飽和ゴム若しくは飽和ゴムを含むゴム、熱可塑性エラストマー、熱硬化性エラストマー、熱可塑性加硫物のいずれか又はこれらの混合物若しくは組み合わせで作られ得る。熱可塑性エラストマー(TPE)の例として、ポリアミドTPE、コポリエステルTPE、オレフィンTPE、スチレンTPE、ウレタンTPE若しくは動的に加硫されたTPE又はこれらの混合物若しくは組み合わせがある。
幾つかの実施形態では、シール部材を形成する材料は、結果として得られるシールの所望のショア硬度に基づいて選択され得る。幾つかの実施形態では、シール部材は、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、少なくとも50、少なくとも55又は少なくとも60のショアA値を有する。
幾つかの実施形態では、シール部材は、最大で40、最大で45、最大で50、最大で55、最大で60、最大で65、最大で70、最大で75、最大で80、最大で85又は最大で90のショアA値を有する。
例示的実施形態では、シール部材は、30~90の範囲のショアA値を有する。
別の例示的実施形態では、シール部材は、40~70の範囲のショアA値を有する。
更に別の例示的実施形態では、シール部材は、50~70の範囲のショアA値を有する。
幾つかの実施形態では、ショアA値は、ASTM D2240-15e1、名称「Standard Test Method For Rubber Property-Durometer Hardness」に記載のように決定される。シールキャリアのショアA値の決定は、フィルタエレメントが完全に形成された状態で、即ちシールがシールキャリアに結合された後且つシールキャリアがフィルタメディアパックに熱溶接された後に行われることが好ましい。
米国特許出願公開第2009/0320424号明細書では、フィルタエレメントと流体ハウジングとの間を未濾過流体が通ることを防ぐための、フィルタエレメントとフィルタハウジングとの間の境界面を形成するシール部材に軟質ウレタンフォームを使用することを教示しているが、それと異なり、本明細書に開示のシール部材は、本明細書で詳述する多材料射出成形製造プロセスによって形成される。更に、米国特許出願公開第2009/0320424号明細書では、シール部材のショアA値が25未満であることを教示している。更に、シール部材が、米国特許出願公開第2009/0320424号明細書に記載のウレタンシール部材ではなく、本明細書に記載の熱可塑性ポリマーを含む場合、製造及び使用の両面で利点を得ることができる。硬化させる必要があるウレタンシール部材と異なり、多材料射出成形製造プロセスによって熱可塑性ポリマーから形成されるシール部材は、硬化を必要としないため、製造プロセスの効率が高まる。更に、多材料射出成形製造プロセスによって形成されるシール部材は、ウレタンシール部材に比べて高い温度で(例えば、140℃まで)安定していることが可能であり(ウレタンシール部材は、典型的には、約80℃までのみ安定である)、これによりフィルタエレメントが高温条件に曝される幾つかの使用中の安定性がより高まり得る。例えば、エンジン区画内に設置された幾つかのフィルタエレメントは、動作中、80℃を超える(例えば、90℃までの)温度に曝される可能性がある。
不飽和ゴムの例として、天然ポリイソプレン(例えば、シス-1,4-ポリイソプレン天然ゴム(NR)及びトランス-1,4-ポリイソプレンガッタパーチャがある)、合成ポリイソプレン(イソプレンゴム(IR)とも呼ばれる)、ポリブタジエン(ブタジエンゴム(BR)とも呼ばれる)、クロロプレンゴム(CR)(例えば、ポリクロロプレン、ネオプレン、バイプレン等がある)、ブチルゴム(イソブチレン-イソプレン(IIR)とも呼ばれる)、ハロゲン化ブチルゴム(クロロブチルゴム(CIIR)及びブロモブチルゴム(BIIR)がある)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR、ブナN又はアクリロニトリルブタジエンゴムとも呼ばれる)、水素化ニトリルブタジエンゴム(HNBR)(例えば、Therban及びZetpolがある)がある。
飽和ゴムの例として、エチレンプロピレンゴム(EPM)(エチレン及びプロピレンのコポリマー)、エチレンプロピレンジエン(EPDM)ゴム(エチレン、プロピレン及びジエン成分のターポリマー)、エピクロロヒドリンゴム(ECO)、ポリアクリルゴム(ACM、ABR)、シリコーンゴム(SI、Q、VMQ)、フルオロシリコーンゴム(FVMQ)、フルオロエラストマーのFKMファミリ及びFEPMファミリ(例えば、VITON、TECNOFLON、FLUOREL、AFLAS及びDAI-ELがある)、ペルフルオロエラストマー(FFKM)(例えば、TECNOFLON PFR、KALREZ、CHEMRAZ、PERLASTがある)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)(例えば、HYPALONがある)及びエチレン-ビニルアセテート(EVA)がある。
ポリアミドTPEの例として、エーテル結合及びエステル結合の両方を有するソフトセグメントを含むポリアミドTPE(TPA-EE)、ポリエステルソフトセグメントを含むポリアミドTPE(TPA-ES)若しくはポリエーテルソフトセグメントを含むポリアミドTPE(TPA-ET)又はこれらの混合物若しくは組み合わせがある。市販のポリアミドTPEの例として、PEBAX(登録商標)及びVESTAMID(登録商標)Eがある。
コポリエステルTPEの例として、エーテル結合及びエステル結合の両方を有するソフトセグメントを含むコポリエステルTPE(TPC-EE)、ポリエステルソフトセグメントを含むコポリエステルTPE(TPC-ES)若しくはポリエーテルソフトセグメントを含むコポリエステルTPE(TPC-ET)又はこれらの混合物若しくは組み合わせがある。市販のコポリエステルTPEの例として、ARNITEL(登録商標)、HYTREL(登録商標)、PIBIFLEX(登録商標)及びRITEFLEX(登録商標)がある。
オレフィンTPEの例として、ポリオレフィンと従来のゴムとのブレンド(TPO)があり、このブレンド内のゴム相には架橋がほとんど又は全くない。市販のオレフィンTPEの例として、APIGO(登録商標)及びENFLEX-O(登録商標)がある。
スチレンTPEの例として、スチレン及びブタジエンのブロックコポリマー(TPS-SBS)、ポリスチレン-ポリ(エチレン-ブチレン)-ポリスチレン(TPS-SEBS)、ポリスチレン-ポリ(エチレン-プロピレン)-ポリスチレン(TPS-SEPS)若しくはスチレン及びイソプレンのブロックコポリマー(TPS-SIS)又はこれらの混合物若しくは組み合わせがある。市販のスチレンTPEの例として、SOFPRENE(登録商標)、ELASTRON(登録商標)、KRATON(商標)、LAPRENE(登録商標)及びTHERMOLAST(登録商標)がある。
ウレタンTPEの例として、芳香族ハードセグメント及びポリエステルソフトセグメントを含むウレタンTPE(TPU-ARES)、芳香族ハードセグメント及びポリエーテルソフトセグメントを含むウレタンTPE(TPU-ARET)、芳香族ハードセグメント並びにエステル結合及びエーテル結合を有するソフトセグメントを含むウレタンTPE(TPU-AREE)、芳香族ハードセグメント及びポリカーボネートソフトセグメントを含むウレタンTPE(TPU-ARCE)、芳香族ハードセグメント及びポリカプロラクトンソフトセグメントを含むウレタンTPE(TPU-ARCL)、脂肪族ハードセグメント及びポリエステルソフトセグメントを含むウレタンTPE(TPU-ALES)若しくは脂肪族ハードセグメント及びポリエーテルソフトセグメントを含むウレタンTPE(TPU-ALET)又はこれらの混合物若しくは組み合わせがある。市販のウレタンTPEの例として、DESMOPAN(登録商標)、ELASTOLLAN(登録商標)及びSOFPUR(登録商標)がある。
動的に加硫されたTPEの例として、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴムと、連続ポリプロピレン相中にEPDM相が高度に架橋されて微細分散しているポリプロピレンとの組み合わせ(TPV-EPDM+PP)、アクリロニトリル-ブタジエンゴム(NBR)と、連続ポリプロピレン相中にNBR相が高度に架橋されて微細分散しているポリプロピレンとの組み合わせ(TPV-(NBR+PP))、天然ゴム(NR)と、連続ポリプロピレン相中にNR相が高度に架橋されて微細分散しているポリプロピレンとの組み合わせ、エポキシ化天然ゴム(ENR)と、連続ポリプロピレン相中にENR相が高度に架橋されて微細分散しているポリプロピレンとの組み合わせ(TPV-(ENR+PP))若しくはブチルゴム(イソブチレン-イソプレン(IIR)とも呼ばれる)と、連続ポリプロピレン相中にブチルゴム相が高度に架橋されて微細分散しているポリプロピレンとの組み合わせ(TPV-(IIR+PP))又はこれらの混合物若しくは組み合わせがある。市販の動的に加硫されたTPEの例として、DRYFLEX(登録商標)、ELASTRON(登録商標)、SANTOPRENE(商標)、SARLINK(登録商標)、FORPRENE(登録商標)及びTHERMOLAST(登録商標)がある。例示的実施形態では、シールとして、Teknor Apex Company(Pawtucket、Rhode Island)製の動的に加硫されたTPEであるSARLINK(登録商標)TPV 4155B03があり得る。
幾つかの実施形態において好適であり得る他の市販のTPEとして、BERGAFLEX(商標)がある。
しかしながら、本開示によるフィルタメディアパックに溶接される支持機構は、シール機構に限定されない。実施形態では、支持機構は、例えば、コイル状の層が長手方向Zに移動することを抑制するように構成されたテレスコープ防止部材である。
別の実施形態では、フィルタメディアパックに溶接される支持機構は、フィルタメディアパックを運ぶための1つ以上のハンドルを含む支持構造である。
実施形態では、フィルタエレメント1は、第1の支持機構20a及び第2の支持機構20bを含み、第1及び第2の支持機構は、フィルタメディアパックの円周面に熱溶接される。第1及び第2の支持機構は、それぞれフィルタメディアパックの第1及び第2の端部に位置し得る。第1の支持要素は、例えば、シール機構であり得、第2の支持機構は、例えば、テレスコープ防止部材であり得る。
図16a~図16cを参照すると、フィルタエレメントの等角図、側面図及び断面投影図の一部が示されており、ここで、フィルタエレメント1は、第1の支持機構20a及び第2の支持機構20bを含み、これらは、それぞれフィルタメディアパックの第1の端部及び第2の端部に溶接される。2つの破線の円は、それぞれ第1の支持機構20aのシェル部材25の第1の部分25a及び第2の支持機構のシェル部材25の第2の部分25bがフィルタメディアパックの円周面15に溶接される場所を示す。この実施形態では、第1の支持機構20aは、シール機構であり、これは、シェル部材25に加えて、シール部材29を更に含む。第2の支持機構20bは、シェル部材25に加えて、フランジ部材24を更に含む。
図17a~図17cを参照すると、第1の支持機構20a及び第2の支持機構20bを含むフィルタエレメント1の実施形態の別の例が示されている。この実施形態は、図16a~図16cに示した実施形態と同様であるが、異なる点として、この実施形態では、第2の支持機構20bは、1つ以上のハンドル21(この例では2つのハンドル)を含む。これらのハンドルにより、フィルタエレメントを運ぶことが可能になり、ハウジング内へのフィルタエレメントの設置が容易になる。この実施形態では、第2の支持機構20bは、フランジ部材24を更に含み、ハンドル21は、図17aに示したようにフランジ部材に取り付けられ得る。
上述のように、例えば図23a及び図23bに示したように、支持機構20は、シェル部材25に加えて、フランジ部材24を更に含むことが可能である。そのような支持機構20は、フィルタメディアパックのための端部キャップを形成する。
図23aに示した実施形態では、シェル部材25は、直線のシェル部材であり、その直線のシェル部材の端部部分25aは、シェル部材の、フィルタメディアパックに熱溶接される部分である。シェル部材25は、例えば、中空円筒の形状であり、シェル部材の内径は、フィルタメディアパックの円周面15の外径より大きいように選択され、それにより、製造プロセスにおいて、後述のように、シェル部材25の溶接される部分25aを加熱した後、シェル部材25がフィルタメディアパック10の上を滑ることが可能である。
図23bに示した別の実施形態では、シェル部材25は、完全に直線のシェル部材ではない。図23bに示したように、シェル部材25は、面取りされた部分25cを含み、この面取りされた部分は、長手方向Zに対して角度αで(例えば、30°の角度で)面取りされる。シェル部材25に面取りされた部分25cを設けることにより、シェル部材の内側寸法(例えば、内径)を、図23bに示したように長手方向に変化させることが可能である。図23bに示した実施形態では、シェル部材は、第1の部分、例えば第1の内径D1を有する第1の円筒部分と、第2の部分、例えば第1の円筒部分の内径D1より大きい内径D2を有する第2の円筒部分とを含む。より大きい内径D2を有する第2の部分は、シェル部材の端部部分であり、シェル部材25の、フィルタメディアパックに溶接される部分25aである。換言すると、面取りされた部分25cを設けることにより、シェル部材の端部部分、即ちシェル部材の、フィルタメディアパックに溶接される部分25aの内側寸法を大きくすることが可能になる。シェル部材の端部部分25aの内側寸法(例えば、内径)がより大きいことにより、後に詳述するシェル部材がフィルタメディアパックの上を滑る製造プロセスが容易になる。
フィルタエレメントを製造する方法
本開示では、フィルタメディアパック10を含むフィルタエレメント1を製造する方法を更に記述する。フィルタメディアパック10は、流体流入面11から反対側の流体流出面12まで長手方向Zに延びる円周面15を有する。本製造方法では、フィルタメディアパック10の円周面15に支持機構20が溶接される。上述のように、支持機構は、例えば、シール部材を支持するためのシールキャリアであり得るか、又は支持機構は、シールキャリア及びシール部材を含む成形された一体構造のシール機構であり得る。
本開示による方法は、フィルタメディアパックの円周面15又は円周面15の少なくとも一部を包囲するように構成されたシェル部材25を含む支持機構20を提供することと、シェル部材25の少なくとも部分25aを加熱することと、シェル部材25をフィルタメディアパックの円周面15の周囲に配置することと、シェル部材の加熱された部分25a又はシェル部材の加熱された部分の少なくとも一部をフィルタメディアパックの円周面15に押し当てることと、シェル部材の円周方向部分25aが冷めることを可能にすることとを含む。
熱溶接は、プラスチック溶接、熱溶融、接触ボンディング又は直接ボンディングとも呼ばれる。
一般的には、最初に、溶接される円周方向部分を加熱し、次にその円周方向部分をフィルタメディアパックの円周面に押し当てることにより、円周方向部分の分子と、フィルタメディアパックの外側表面の分子とが絡み合い、冷めると互いに付着する。このようにして、フィルタメディアパックの円周面と支持機構との間の安定したほぼ気密の取り付けが達成可能である。当業者であれば、安定的な取り付けを達成するための処理温度及び冷却時間等のパラメータを最適化するであろう。
シェル部材の溶接される部分25aが円周方向部分である実施形態では、シェル部材の加熱された部分25aをフィルタメディアパックの円周面15に押し当てると、シェル部材25と、フィルタメディアパックの円周面15との間の円周方向間隔が封止される。実際、シェル部材25がフィルタメディアパックの円周面15の周囲に配置される場合、シェル部材25と、フィルタメディアパックの円周面15との間に常に円周方向間隔19が存在する。
図19a~図19fを参照すると、本開示によるフィルタエレメントの製造方法の例示的実施形態が概略的に示されている。
図19aに示すように、フィルタメディアパックの円周面15に取り付ける必要がある支持機構20が提供され、支持機構20は、少なくともシェル部材25を含む。この例示的実施形態では、支持機構20は、シール部材のための支持フレームを形成するシェル部材25以外の他の構成要素を含まない。加熱ツールとして熱板30が提供され、フィルタメディアパックの円周面15を囲むように構成された面取りされた治具40が提供される。図19aに示した面取りされた治具40は、フィルタメディアパックの周囲に配置され得、面取りされたエッジ40aを含む中空体である。
図19bに示す実施形態では、シェル部材の溶接される円周方向部分25aは、シェル部材25の円周方向エッジに対応する。これらの実施形態では、熱板を、シェル部材25の円周方向エッジ25aが熱板30と接触し、加熱するように支持機構の下に配置することにより、シェル部材25の円周方向エッジが熱板30で加熱される。
図19bに更に示すように、面取りされた治具40は、治具要素の面取りされた円周方向エッジ40aがフィルタメディアパックの円周面15を囲み、且つ長手方向Zにシェル部材の円周方向エッジ25aに向かって面しているようにフィルタメディアパック10に対して配置される。
図19cに示すように、所定の加熱時間が経過すると熱板30が取り外され、シェル部材25が長手方向Zに沿ってフィルタメディアパックの円周面15の周囲に配置されて、シェル部材の、少なくとも溶接される円周方向部分25aがフィルタメディアパックの円周面を囲む。図19cの長手方向の黒矢印は、シェル部材25を移動させる方向を示す。
換言すると、図19d及び図19eに更に示すように、シェル部材25は、治具要素の面取りされたエッジがシェル部材の加熱された円周方向エッジに押し当てられるまで、治具要素40に対して相対的に長手方向Zに移動される。結果として、加熱された円周方向エッジの少なくとも部分がフィルタメディアパックの円周面に向かって案内され、且つそれによりシェル部材とフィルタメディアパック10の円周面15との間の円周方向間隔19を埋める。
図19eに更に示すように、治具要素の面取りされたエッジがシェル部材の加熱された円周方向エッジ25aに押し当てられると、図19eで長手方向Zに垂直な2つの矢印で示すように、半径方向の力が発生する。
シェル部材の円周方向部分25aが冷めることを可能にする冷却時間の経過後、図19fに示すように、治具要素40がフィルタメディアパックから取り外されて、フィルタエレメント1の製造方法が完結する。図19fでは、シェル部材の部分25aがフィルタメディアパックの円周面15に溶接される場所を破線の円で示す。
幾つかの実施形態では、面取りされたエッジを2つ含む治具要素が使用される。これにより、漏れ止め接合部を2つ(例えば、シェル部材25の各端に1つずつ)作成することが可能になる。
支持機構20が、取り外し可能シール(例えば、ガスケット等)を支持するように構成されたシールキャリアである実施形態では、シールキャリアをフィルタメディアパックに溶接してからシールキャリアにシール部材を載せ得る。代わりに、シール部材をシールキャリアに載せてから溶接プロセスを開始し得る。
シェル部材の円周方向部分を加熱するために、熱板加熱方式以外の任意の適切な加熱方式が用いられ得る。
他の適用可能な加熱方式として、例えば、赤外線加熱、高温ガス加熱、レーザビームによる加熱、スピン溶接技術による加熱、鏡加熱、振動加熱及び摩擦加熱がある。幾つかの実施形態では、シェル部材の円周方向部分を加熱するために、異なる加熱方式の組み合わせが用いられ得る。
図19bに示すように、シェル部材の円周方向部分25aを加熱するために例えば熱板30が使用される実施形態では、シェル部材の円周方向部分25aの加熱が実施されてから、支持機構のシェル部材25がフィルタメディアパックの円周面15の周囲に配置される。
別の加熱方式(例えば、レーザビームによる加熱又は熱風による加熱等)が用いられる別の実施形態では、支持機構のシェル部材25がフィルタメディアパックの円周面15の周囲に配置されてから、シェル部材の円周方向部分25aの加熱が実施され得る。
上述のように、幾つかの実施形態では、フィルタメディアパック10は、フィルタ材料を保護してフィルタエレメントをよりロバストにするためのプラスチックラップを含む。これらの実施形態では、プラスチックラップの外側表面がフィルタメディアパックの円周面15を形成するか、又はフィルタメディアパックの円周面15の少なくとも部分がプラスチックラップの外側表面で形成される。
フィルタメディアパックがプラスチックラップを含む実施形態では、フィルタエレメントの製造方法は、プラスチックラップをフィルタ材料の周囲に巻き付けるステップを含む。フィルタ材料のコイル状の層を含む実施形態では、プラスチックラップは、コイル状のフィルタ材料の外側層に巻き付けられる。
実施形態では、プラスチックラップは、フィルタ材料に接着される。別の実施形態では、プラスチックラップは、フィルタ材料の外側表面に直接巻き付けられることが可能な粘着テープである。従って、プラスチックラップが接着される場合又は代わりに粘着テープが使用される場合、プラスチックラップの巻き付けが実施されてから、フィルタメディアパックに支持機構を溶接するための上述の熱溶接プロセスが適用される。
別の実施形態では、プラスチックラップがフィルタ材料の外側表面に溶接される(例えば、フィルタ材料のコイル状の層の外側層に溶接される)。これらの実施形態では、プラスチックラップをフィルタ材料の周囲に巻き付けた後、上述のように、フィルタメディアパックに支持機構を熱溶接すると、同時にラップがフィルタ材料に溶接される。一般的には、これらの実施形態では、本方法は、プラスチックラップを加熱すること又はプラスチックラップの少なくとも部分を加熱することを含む。
シェル部材の円周方向部分の加熱は、概ね円周方向部分が変形可能になり、円周方向部分が所定の処理温度に達するまで行われる。
熱溶接に必要な処理温度は、シェル部材として選択される具体的な材料及び/又はシェル部材の円周方向部分として選択される材料によって異なる。「処理温度」は、フィルタメディアパックに取り付けられることを意図されたシェル部材の円周方向部分が変形可能になる温度である。処理温度は、シェル部材の、加熱される円周方向部分の温度を測定することによって測定される。
好ましい処理温度は、当業者により、シェル部材及び/又はシェル部材の円周方向部分の材料特性を参照して選択され得る。
処理温度は、フィルタメディアパックに取り付けられることを意図されたシェル部材を形成する材料及び/又はそのシェル部材の円周方向部分を形成する材料のガラス転移温度を上回ることが好ましい。
幾つかの実施形態では、処理温度は、少なくとも100℃、少なくとも125℃、少なくとも150℃、少なくとも175℃又は少なくとも200℃であり得る。幾つかの実施形態では、処理温度は、最大で200℃、最大で225℃、最大で250℃、最大で300℃、最大で325℃又は最大で350℃であり得る。例示的実施形態では、処理温度は、100℃~300℃の範囲であり得る。別の例示的実施形態では、処理温度は、150℃~300℃の範囲であり得る。更に別の例示的実施形態では、処理温度は、200℃~300℃の範囲であり得る。
材料又は材料の組み合わせがポリマー画分をアモルファス状態の単一相として含む(例えば、ポリスチレン(PS)又はポリカーボネート(PC)を含む)場合、材料のガラス転移温度は、ASTM D3418-99、名称「Standard Test Method for Transition Temperatures of Polymers by Differential Scanning Calorimetry」に従って示差走査熱量測定(DSC)を用いて決定される中間点温度(Tmg)として解釈される。中間点温度(Tmg)がガラス転移温度(T)の表現として使用されるのは、ガラス転移点が実際には温度範囲であるためである。DSCを実施するために任意の適切な計測器が使用され得るが、例示的実施形態では、DSC3+(Mettler-Toledo AG、Schwerzenbach、Switzerland)及びFRS 6+センサが使用され得る。
1つ以上の材料が、単一ポリマー相(例えば、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)を含む)より多くを示す半結晶ポリマー材料又は他の任意の材料を含む場合、材料のガラス転移温度は、弾性係数(G')及び損失係数(G'')を、0℃からポリマーが溶融状態である温度までの温度に対してプロットした場合にG'とG''とが交差する最終温度として定義される。G'及びG''は、ASTM D4092-01、名称「tandard Terminology for Plastics:Dynamic Mechanical Properties」に従って定義される。tan δの上昇により、溶融流れゾーンに向かって移行中のシステムを特徴化し得る。本明細書では、G'及びG''の決定は、ASTM D4440-15、名称「Standard Test Method for Plastics:Dynamic Mechanical Properties Melt Rheology」に従って温度掃引動的機械分析(DMA)を用い、機械的分光計を使用して強制一定振幅固定周波数せん断振動を測定することにより行われ、これについては、ASTM D4065-12、名称「Standard Practice for Plastics:Dynamic Mechanical Properties:Determination and Report of Procedures」に詳述されている。任意の適切な動的機械分析器が使用され得るが、例示的実施形態では、Q800(TA Instruments、New Castle、DE)が使用され得る。
シェル部材の加熱された円周方向部分をフィルタメディアパックに押し当てるために、上述の面取りされたエッジを有する治具要素以外の様々な手法が適用され得る。本方法は、シェル部材の加熱された円周方向部分をフィルタメディアパックの円周面15に押し当てることに関して、いかなる特定の手法にも限定されない。
実施形態では、シェル部材の加熱された円周方向部分をフィルタメディアパック10の円周面15に押し当てるために、長手軸Zに対して垂直な複数の板を使用する。
図20a~図20eを参照すると、溶接プロセスの一例が示されており、ここで、シェル部材の加熱された円周方向部分25aをフィルタメディアパックの円周面15に押し当てるために複数の板60a、60b、60c、60dを使用する。図20aに示すように、複数の板60a、60b、60c、60dは、板が長手軸Zに対して垂直であるようにシェル部材25の周囲に配置される。図20b~図20eに更に示すように、それらの板のエッジ部分がシェル部材25の加熱された円周方向部分25aに押し当てられているように、複数の板を移動させることにより、シェル部材25の加熱された円周方向部分25aがフィルタメディアパック10の円周面15に押し当てられる。
実施形態では、板60a、60b、60c、60dのエッジ部分の輪郭形状は、フィルタメディアパックの円周面15の輪郭形状と一致するように構成される。
図20a~図20eに示した実施形態では、2組の板は、長手方向Zに垂直な面内で引き出し位置から引き込み位置に向かって摺動するように構成される。引き出し位置は、図20a及び図20bに示されている一方、引き込み位置は、図20c及び図20dに示されている。この実施形態では、第1の組の板は、第1の軸に沿って可動な2つの板60a、60bを含み、第2の組の板60c、60dは、第1の軸に垂直な第2の軸に沿って可動である。図20bの黒矢印は、各板が引き出し位置から引き込み位置に移動する際の移動方向を示し、図20dの黒矢印は、各板が引き込み位置から引き出し位置に移動する際の移動方向を示す。更に、これらの2組の板は、シェル部材の円周方向部分15に対して軸方向に配置されて、板を引き込み位置に向かって摺動させると、板のエッジ部分がシェル部材25の溶接される円周方向部分25aに接触するように構成される。従って、2組の板を引き出し位置から引き込み位置に向かって摺動させることにより、板のエッジ部分がシェル部材の加熱された円周方向部分に押し当てられて、加熱された円周方向部分の少なくとも部分がフィルタメディアパックの円周面に向かって案内される。それにより、シェル部材と円周面との間の円周方向間隔が埋められる。
図20eでは、図20dに示した断面Bの投影図の一部を示す。図20eでは、板60bが支持機構20のシェル部材25の部分25aに押し当てられる様子が示されている。
図20eに示すように、フィルタメディアパックの円周面に押し当てられる板のエッジは、ナイフエッジを有し、結果として、シェル部材の外側表面の溶接痕50は、V字形である。また、図9cに示した実施形態では、支持機構20のシェル部材25は、ナイフエッジを有する摺動板を使用してフィルタメディアパックに溶接される。
図8a~図8dを参照すると、フィルタエレメントの別の例の等角図、側面図、拡大等角図及び断面投影図の一部が示されており、ここで、摺動板により溶接が実施される。この例では、シェル部材をフィルタメディアパックに溶接するために使用される摺動板のエッジは、面取りされた形状を有する。従って、シェル部材の外側表面の溶接痕は、円周方向の面取りされた形状を有する。更に、図8cに示すように、溶接プロセス中に使用された2つの摺動板の境界部分に起因する分割線28又は部分的分割線が見える。4つの板が使用された場合、シェル部材の外側表面に4つの分割線28又は部分的分割線が見える。これらの分割線28又は部分的分割線は、溶接圧痕として解釈され得る。
別の実施形態では、複数の板は、アイリスダイヤフラムを形成し、これは、溶接プロセス中にシェル部材の部分をフィルタメディアパックに押し当てることに板が使用される別の例である。これらの実施形態では、シェル部材の円周方向部分の加熱後、開位置にあるアイリスダイヤフラムが支持機構20のシェル部材25の周囲に配置される。その後、アイリスダイヤフラムが閉じて、アイリスダイヤフラムの板のエッジは、シェル部材の溶接される円周方向部分25aに押し当てられる。
別の実施形態では、シェル部材の円周方向部分25aの加熱後、1つ以上のローラは、シェル部材の円周方向部分の周囲を転がりながら半径方向の力をかけて、シェル部材の加熱された部分をフィルタメディアパック10の円周面15に押し当てるように構成される。
図22を参照すると、本開示による熱溶接プロセスの一例が概略的に示されており、ここで、4つのローラ65は、フィルタメディアパック10の周囲を回転して、シェル部材25の加熱された円周方向部分25aをフィルタメディアパックの円周面に押し当てる。図22に示したこの実施形態では、フィルタメディアパック10は、静止したままであり、ローラ65は、それぞれの回転軸を中心に回転しながらフィルタメディアパックの周囲を移動する。図22の実線矢印は、各ローラの、それぞれの回転軸を中心とする回転方向を概略的に示し、点線矢印は、各ローラがそれぞれの回転軸を中心に回転しながらフィルタメディアパックの周囲を移動する方向を示す。別の実施形態では、フィルタメディアパック10は、ローラが静止している状態で回転するように構成される。
上述のように、図10a~図10cに示した幾つかの実施形態では、支持機構20のシェル部材25は、互いに溶接された第1のシェル部分26及び第2のシェル部分27を含む。更に、第1及び第2のシェル部分を互いに溶接すると、同時にシェル部材の部分25aもフィルタメディアパックの円周面15に溶接される方法を図21a~図21dに示す。この実施形態では、第1のシェル部分26は、図21dに示すように、面取りされた円周方向エッジ26aを有する。第2のシェル部分27は、図21bに示すように、フィルタメディアパック10の周囲に配置される。溶接プロセス中、第1の部分26の面取りされた円周方向エッジ26aと第2のシェル部分27のエッジとが加熱され、次に、第1及び第2のシェル部分は、第1のシェル部分26の面取りされたエッジ26aが第2のシェル部分のエッジに押し当てられるまで長手方向Zに移動される。第1及び第2の部分の移動方向を図21b及び図21cに2つの黒矢印で示す。このようにして、第1及び第2のシェル部分が互いに溶接され、同時にシェル部材とフィルタメディアパックの円周面15との間に内側プラスチックシームが形成されて、漏れ止め接続が得られる。
図10cでは、シェル部材25の円周方向部分25aがフィルタメディアパックの円周面15に溶接される熱溶接場所を破線の円で示す。この実施形態では、熱溶接場所は、シェル部材25を形成する第1のシェル部分26と第2のシェル部分27との境界部分にある。
第1のシェル部材を第2のシェル部材に溶接することによってシェル部材が形成される別の実施形態では、第1のシェル部分26及び第2のシェル部分27の両方のエッジが面取りされる。別の実施形態では、第1のシェル部分26のエッジが面取りされず、第2のシェル部分27のエッジのみが面取りされる。
一体構造のシール機構を成形及び溶接する方法
実施形態では、上述のように、支持機構は、成形された一体構造のシール機構であり、シェル部材及びシール部材は、多材料射出成形製造プロセスによって同時に成形される。これらの実施形態では、支持機構のシェル部材がシール部材のためのシールキャリアを形成するか、又はシェル部材の少なくとも一部がシール部材のためのシールキャリアを形成する。
フィルタメディアパックは、多材料射出成形に必要な高温に曝されると、ダメージを受けて、結果として効率が低下する可能性があるため、シール機構を成形するための多材料射出成形プロセスは、シール機構をフィルタメディアパックに熱溶接する前に実施されることが好ましい。
多材料射出成形製造プロセスが溶接プロセス前に実施されると、支持機構をフィルタメディアパックに溶接する溶接プロセス中にシェル部材の円周方向部分の加熱を実施する時点で、支持機構20は、既にシール部材を含んでいる。
多材料射出成形は、異なる2つ以上の材料を成形して1つの一体構造部品にするプロセスである。多材料射出成形は、例えば、多成分射出成形を含み得、これは、共射出成形、マルチショット射出成形及びオーバモールドとも呼ばれる。多材料射出成形プロセスでは、少なくとも第1の材料及び第2の材料が使用され、シール部材は、少なくとも第1の材料を含み、シールキャリアは、少なくとも第2の材料を含む。幾つかの実施形態では、多材料射出成形製造プロセスは、2つの材料のみを成形することを含み得るが、別の実施形態では3つ以上の材料が使用され得る。
多材料射出成形製造プロセスにより、成形された一体構造のシール機構を形成することには、様々な入れ替えが想定され得る。例えば、多材料射出成形製造プロセスが2つの材料を含む場合、異なる2つの材料を1つの型に射出することにより、成形された一体構造のシール機構が成形され得る。このようにして、異なる2つの材料領域を有する成形された一体構造のシール機構が得られる。この異なる2つの材料は、同時に1つの型に射出され得る(これは、典型的には、多成分射出成形又は共射出成形と呼ばれる)か、又は順に1つの型に射出され得る(これは、典型的には、マルチショット射出成形と呼ばれる)。例示的実施形態では、2つの成分として異なる2つのタイプのポリマーが使用され得、一方のポリマーがシール部材を形成し、他方のポリマーがシールキャリア又はシールキャリアの部分を形成する。本明細書では、シール部材及びシールキャリアに使用可能な様々な材料及び材料の組み合わせの更なる例を更に説明する。
加えて又は代わりに、オーバモールドを用いて、成形された一体構造のシール機構が成形され得、この場合、1つの材料の層の上に別の材料の層が重ねられる。オーバモールドを用いて、シール部材若しくはシール部材の部分又はシールキャリア若しくはシールキャリアの部分が形成される場合、オーバモールドは、射出成形製造プロセスにより実施される。オーバモールドは、ポリウレタンシール又はチキソトロピーシールにより実施され得るが、そのような実施形態は、射出成形製造プロセスを用いて実施されるオーバモールドではない。
幾つかの実施形態では、シール機構は、第1の材料及び第2の材料と異なる第3の材料を含む第3の要素を含み得る。第3の要素は、シール部材及びシールキャリアに加えて、シール機構に含まれ得るか、又は第3の要素は、例えば、シールキャリアの部分(例えば、フィルタメディアパックに熱溶接されないシールキャリアの部分のみを形成し得る。これは、例えば、シェル部材の、フィルタメディアパックに溶接されない部分であり得る。そのような実施形態では、三成分射出成形製造プロセスを用いてシール機構が形成され得る。代わりに、二成分射出成形製造プロセスを用いてシール機構の部分が形成され得、オーバモールドは、シール機構のそれ以外の部分を形成するために用いられ得る。
多材料射出成形を用いることにより、シール部材及びシールキャリアの形成及び/又は接合を、硬化型接着剤を使用せずに行うことが可能である。硬化型接着剤を使用する場合、硬化させる時間が必要であり、そのため、製造時間が長くなる。従って、多材料射出成形を用いることでフィルタエレメントの生産時間を短縮することが可能である。更に、ポリウレタン等の硬化型接着剤の代わりに多材料射出成形を用いることにより、シール部材の安定性及び寸法安定性が向上し、それにより使用中の漏れのリスクが少なくなり、シール部材の配置及び方向付けに関して構成及びジオメトリの可能性が増える。
支持機構が、成形された一体構造のシール機構である実施形態では、支持機構をフィルタメディアパックに溶接する際の好ましい処理温度は、当業者により、シール部材を形成する材料のガラス転移温度、フィルタメディアパックに取り付けられるシェル部材及び/又はシェル部材の円周方向部分を形成する材料のガラス転移温度、シェル部材の円周方向部分の加熱に適用される加熱方法並びにシール機構の構成を参照して選択され得る。
幾つかの実施形態では、シール部材の形成に使用される第1の材料(又は材料の組み合わせ)のガラス転移温度は、シェル部材の形成及び/又はシェル部材の円周方向部分の形成に使用される第2の材料(又は材料の組み合わせ)のガラス転移温度を上回り得る。このように、熱溶接製造プロセス中にシェル部材又はシェル部材の円周方向部分が加熱され、処理温度が第2の材料のガラス転移温度を上回ると、シール部材が変形しにくくなる。
シール部材の材料と、シールキャリアの材料のガラス転移温度との差は、当業者により、シール機構のジオメトリ、使用される熱源及び処理温度に基づいて選択され得る。幾つかの実施形態では、処理温度は、第2の材料のガラス転移温度を少なくとも5℃、少なくとも10℃、少なくとも15℃、少なくとも20℃、少なくとも25℃、少なくとも30℃、少なくとも35℃、少なくとも40℃、少なくとも45℃又は少なくとも50℃上回り得る。幾つかの実施形態では、処理温度は、第2の材料のガラス転移温度を最大で50℃、最大で75℃、最大で100℃、最大で125℃、最大で150℃、最大で175℃又は最大で200℃上回り得る。
1 フィルタエレメント
5 フィルタ材料の層
5a 第1の波形シート
5b 第2の非波形シート
10 フィルタメディアパック
11 流体流入面
12 流体流出面
13 プラスチックラップ
15 フィルタメディアパックの円周面
19 間隔
20、20a、20b 支持機構
21 ハンドル
22 テレスコープ防止部材
23 ノッチ
24 フランジ部材
25 シェル部材
25a、25b シェル部材の溶接される部分
25c シェル部材の面取りされた部分
26 シェル部材の第1の部分
26a、40a 面取りされたエッジ
27 シェル部材の第2の部分
28 分割線
29 シール部材
30 熱板
40 面取りされた治具
50 円周方向痕
60a、60b、60c、60d 摺動板
65 ローラ

Claims (32)

  1. ・流体流入面(11)から反対側の流体流出面(12)まで長手方向(Z)に延びる円周面(15)を含むフィルタメディアパック(10)と、
    ・前記長手方向(Z)に延びるシェル部材(25)を含む支持機構(20)であって、前記シェル部材(25)は、前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)の少なくとも一部を包囲している、支持機構(20)と
    を含むフィルタエレメント(1)において、前記シェル部材(25)の少なくとも部分(25a)は、前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)に熱溶接されることを特徴とするフィルタエレメント(1)。
  2. 前記フィルタメディアパックは、フィルタ材料のコイル状の層(5)を含み、前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)は、前記フィルタ材料のコイル状の層の外側層の外側表面である、請求項1に記載のフィルタエレメント。
  3. 前記フィルタメディアパックは、フィルタ材料のコイル状の層(5)を含み、前記コイル状の層の外側層は、プラスチックラップ(13)によって覆われ、前記プラスチックラップ(13)の外側表面は、前記フィルタメディアパック(10)の前記円周面(15)を形成している、請求項1に記載のフィルタエレメント。
  4. 前記フィルタ材料は、セルロース繊維、合成繊維又は両方の組み合わせを含む、請求項2又は3に記載のフィルタエレメント。
  5. 前記フィルタメディアパック(10)は、溝付きフィルタメディアを含み、好ましくは、溝は、第1の波形シート(5a)を第2の非波形シート(5b)に固定することによって形成される、請求項1~4のいずれか一項に記載のフィルタエレメント。
  6. 前記シェル部材(25)の前記熱溶接される部分(25a)は、前記シェル部材(25)と、前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)との間に円周方向漏れ止め接合部を形成する円周方向部分である、請求項1~5のいずれか一項に記載のフィルタエレメント。
  7. 前記シェル部材(25)の外側表面は、円周方向溶接痕(50)、部分的円周方向溶接痕、1つ以上の個別の溶接圧痕(28)又は1つ以上の個別の溶接圧痕と円周方向溶接痕又は部分的円周方向溶接痕との組み合わせを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のフィルタエレメント。
  8. 前記シェル部材の前記部分(25a)の前記熱溶接は、前記シェル部材(25)の溶接される前記部分(25a)を加熱することと、前記加熱された部分又は前記加熱された部分の少なくとも一部を前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)に押し当てることと、前記シェル部材の前記加熱された部分が冷めることを可能にすることとを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のフィルタエレメント。
  9. 流体流入面(11)から反対側の流体流出面(12)まで長手方向(Z)に延びる円周面(15)を有するフィルタメディアパック(10)を含むフィルタエレメントを製造する方法であって、
    ・前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)又は前記円周面(15)の少なくとも一部を包囲するように構成されたシェル部材(25)を含む支持機構(20)を提供することと、
    ・前記シェル部材(25)の少なくとも部分(25a)を加熱することと、
    ・前記シェル部材(25)を前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)の周囲に配置することと、
    ・前記シェル部材の前記加熱された部分(25a)又は前記シェル部材の前記加熱された部分の少なくとも一部を前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)に押し当てることと、
    ・前記シェル部材の前記円周方向部分(25a)が冷めることを可能にすることと
    を含む方法。
  10. 前記シェル部材の前記部分(25a)の前記加熱は、前記シェル部材を前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)の周囲に配置する前に実施されるか、又は代わりに、前記シェル部材の前記部分(25a)の前記加熱は、前記シェル部材を前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)の周囲に配置した後に実施される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記加熱された部分(25a)は、前記シェル部材の円周方向部分であり、それにより、前記シェル部材の前記加熱された部分(25a)を前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)に押し当てると、前記シェル部材(25)と、前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)との間の円周方向間隔は、封止される、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 前記シェル部材の前記加熱された部分(25a)は、前記シェル部材(25)の円周方向エッジに対応し、前記シェル部材の前記加熱された部分(25a)又は前記シェル部材の前記加熱された部分の少なくとも一部を前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)に前記押し当てることは、
    ・前記フィルタメディアパック(10)の前記円周面(15)を囲むように構成された面取りされた円周方向エッジを含む治具要素(40)を提供することと、
    ・前記治具要素の前記面取りされた円周方向エッジが前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)を囲み、且つ前記長手方向(Z)に前記シェル部材の前記円周方向エッジ(25a)に向かって面しているように、前記治具要素(40)を前記フィルタメディアパック(10)に対して配置することと、
    ・前記治具要素の前記面取りされたエッジが前記シェル部材の前記加熱された円周方向エッジに押し当てられ、及び前記加熱された円周方向エッジの少なくとも部分が前記フィルタメディアパックの前記円周面に向かって案内され、且つそれにより前記シェル部材と前記フィルタメディアパックの前記円周面との間の前記円周方向間隔を埋めるまで、前記シェル部材(25)を前記治具要素(40)に対して相対的に前記長手方向(Z)に移動させることと
    を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記シェル部材(25)又は少なくとも前記シェル部材の、前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)に熱溶接される前記部分(25a)は、熱可塑性材料で作られ、好ましくは、前記熱可塑性材料は、以下のリストの材料:アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン若しくはポリ塩化ビニルのいずれか又はこれらの混合物若しくは組み合わせである、請求項1~8のいずれか一項に記載のフィルタエレメント又は請求項9~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記支持機構(20)は、シール機構であり、前記シェル部材(25)又は前記シェル部材(25)の少なくとも一部は、フィルタシステムのハウジングに対して前記フィルタエレメントをシールするためのシール部材を支持するためのシールキャリアを形成している、請求項1~8のいずれか一項に記載のフィルタエレメント、又は請求項13に記載のフィルタエレメント、又は請求項9~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記支持機構(20)は、成形された一体構造のシール機構であって、前記シェル部材を含み、且つフィルタシステムのハウジングに対して前記フィルタエレメントをシールするためのシール部材(29)を更に含む成形された一体構造のシール機構であり、前記シェル部材(25)又は前記シェル部材の少なくとも一部は、前記シール部材(29)のためのシールキャリアを形成している、請求項1~8のいずれか一項に記載のフィルタエレメント、又は請求項13に記載のフィルタエレメント、又は請求項8~13のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記シール部材は、第1の材料を含み、及び前記シェル部材又は少なくとも前記シェル部材の、前記フィルタメディアパックの前記円周面に溶接される前記部分は、第2の材料を含み、前記第2の材料は、前記第1の材料と異なり、好ましくは、前記第1の材料のガラス転移温度は、前記第2の材料のガラス転移温度を上回る、請求項15に記載のフィルタエレメント又は請求項15に記載の方法。
  17. 前記シール部材は、以下のリストの材料:ゴム、熱可塑性エラストマー、熱硬化性エラストマー、熱可塑性加硫物のいずれか又はこれらの混合物若しくは組み合わせで作られるか又は少なくとも部分的に作られる、請求項15若しくは16に記載のフィルタエレメント又は請求項15若しくは16に記載の方法。
  18. 前記シール部材は、以下のリストの熱可塑性エラストマー:ポリアミド熱可塑性エラストマー、コポリエステル熱可塑性エラストマー、オレフィン熱可塑性エラストマー、スチレン熱可塑性エラストマー、ウレタン熱可塑性エラストマー若しくは動的に加硫された熱可塑性エラストマーのいずれか又はこれらの混合物若しくは組み合わせで作られるか又は少なくとも部分的に作られる、請求項15若しくは16に記載のフィルタエレメント又は請求項15若しくは16に記載の方法。
  19. 前記シール部材は、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、少なくとも50、少なくとも55又は少なくとも60のショアA値を有し、及び/又は
    前記シール部材は、最大で40、最大で45、最大で50、最大で55、最大で60、最大で65、最大で70、最大で75、最大で80、最大で85又は最大で90のショアA値を有する、請求項15~18のいずれか一項に記載のフィルタエレメント又は請求項15~18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記シェル部材(25)又は少なくとも前記シェル部材の、前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)に熱溶接される前記部分(25a)は、少なくとも50、少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80又は少なくとも90のショアA値を有し、及び/又は
    前記シェル部材(25)又は少なくとも前記シェル部材の、前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)に熱溶接される前記部分(25a)は、最大で80、最大で90、最大で95又は最大で100のショアA値を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載のフィルタエレメント又は請求項9~12のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記シェル部材(25)又は少なくとも前記シェル部材の、前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)に熱溶接される前記部分(25a)は、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25又は少なくとも30のショアD値を有し、及び/又は
    前記シェル部材(25)又は少なくとも前記シェル部材の、前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)に熱溶接される前記部分(25a)は、最大で80、最大で90、最大で95又は最大で100のショアD値を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載のフィルタエレメント又は請求項9~12のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記漏れ止め接合部は、動作時、濾過された流体が未濾過流体と混合されないように、前記シール部材(29)と平行にシール作用をもたらすように構成される、請求項14又は15に記載のフィルタエレメント。
  23. 前記円周方向漏れ止め接合部は、非円形の輪郭形状を有する、請求項6に記載のフィルタエレメント。
  24. 前記長手方向(Z)に沿って測定される、前記流体流入面(11)から前記円周方向漏れ止め接合部までの分離距離は、前記フィルタメディアパック上の前記漏れ止め接合部のアジマス角位置の関数として変化し、好ましくは、前記分離距離は、最小分離距離(Smin)と最大分離距離(Smax)との間で変化する、請求項6又は23に記載のフィルタエレメント。
  25. 前記円周方向漏れ止め接合部は、前記流体流入面(11)から離間され、且つ前記流体流出面(12)から離間され、ここで、
    IN>0.05×H且つSOUT>0.05×Hであり、
    好ましくはSIN>0.10×H且つSOUT>0.10×Hであり、
    式中、SIN及びSOUTは、前記長手方向(Z)に沿って測定される、それぞれ前記漏れ止め接合部と前記流入面及び前記流出面との間の分離距離であり、Hは、前記長手方向(Z)に沿って測定される、前記流入面と前記流出面との間のフィルタメディアパック高さである、請求項6に記載のフィルタエレメント。
  26. 前記円周面(15)は、前記フィルタメディアパックのフィルタ材料の周囲に巻き付けられたプラスチックラップ(13)によって形成される、請求項1に記載のフィルタエレメント又は請求項8に記載の方法。
  27. 前記フィルタメディアパックは、フィルタ材料のコイル状の層を含み、前記コイル状の層の外側層は、プラスチックラップによって少なくとも部分的に覆われ、及び前記シェル部材(25)の前記熱溶接される部分(25a)は、前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)の、前記プラスチックラップを含んでいる部分に熱溶接される、請求項1に記載のフィルタエレメント又は請求項8に記載の方法。
  28. 前記フィルタメディアパックは、フィルタ材料のコイル状の層(5)を含む、請求項1に記載のフィルタエレメント。
  29. 前記シェル部材の前記加熱された部分(25a)又は前記加熱された部分の少なくとも一部を前記フィルタメディアパックの前記円周面(15)に前記押し当てることは、
    ・複数の板(60a、60b、60c、60d)を、前記板が前記長手軸(Z)に対して垂直であるように前記シェル部材(25)の周囲に配置することと、
    ・前記板のエッジ部分が前記シェル部材(25)の前記加熱された円周方向部分(25a)に押し当てられているように、前記複数の板を移動させることと
    を含む、請求項11に記載の方法。
  30. 前記円周方向エッジの加熱は、
    ・熱板(30)を、前記シェル部材の前記円周方向エッジが前記熱板(30)と接触し、且つ加熱するように前記シェル部材の下に配置すること
    を含む、請求項12に記載の方法。
  31. 前記支持機構(20)は、テレスコープ防止部材を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のフィルタエレメント又は請求項9若しくは10に記載の方法。
  32. 前記熱可塑性材料は、ガラス繊維、鉱物又はこれらの組み合わせを更に含む、請求項13に記載のフィルタエレメント又は方法。
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