JP2024503526A - 非燃焼性エアロゾル供給システムで使用するための物品 - Google Patents

非燃焼性エアロゾル供給システムで使用するための物品 Download PDF

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Abstract

非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品(及び物品を製造する方法)が記載されている。物品は、エアロゾル生成材料のロッドと、エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されている中空管と、を備え得る。中空管の重量は軸線方向において8.5mg/mm未満であり得る。中空管はシート材の複数の層を備えてもよい。中空管はエアロゾル生成材料のロッドに隣り合い当接するように設けられてもよく、その場合中空管の軸線方向の長さは5mm以下である。【選択図】 図1a

Description

本発明は、非燃焼性エアロゾル供給システムで使用するための物品、物品を含む非燃焼性エアロゾル供給システム、及び非燃焼性エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法に関する。
タバコ産業製品の中には、使用中にエアロゾルを発生させ、使用者がそれを吸い込むものがある。例えば、タバコ加熱デバイスはタバコなどのエアロゾル生成基材を加熱してエアロゾルを形成するが、このことは基材を燃焼させるのではなく加熱することで行われる。このようなタバコ産業製品は一般に、例えばマウスピース内に1つ又は複数の中空管を含み、エアロゾルはこの中を通過して使用者の口に到達する。
第1の態様によれば、本明細書は、エアロゾル生成材料のロッドと、エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されている中空管と、を備え、中空管の重量が軸線方向において8.5mg/mm未満である、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品を提供する。
第2の態様によれば、本明細書は、エアロゾル生成材料のロッドと、エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されている中空管と、を備え、中空管は90GSM未満の坪量を有するシート材の複数の層を備える、エアロゾル供給システムとともに使用するための物品を提供する。
第3の態様によれば、本明細書は、エアロゾル生成材料のロッドと、エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されている中空管と、を備え、中空管はシート材の複数の層を備え、中空管の単位長さ当たりの重量が軸線方向において4mg/mm未満である、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品を提供する。
第4の態様によれば、本明細書は、使用中に加熱されるとエアロゾルを生成するように構成されているエアロゾル生成材料のロッドと、エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されており、エアロゾル生成材料のロッドに隣り合い当接するように設けられている、中空管と、を備え、中空管の軸線方向の長さが5mm以下である、非燃焼性エアロゾル提供システムとともに使用するための物品を提供する。
第5の態様によれば、本明細書は、マウスピースであって、フィルタープラグ、及びマウスピースの口側端部にある中空管、及びフィルターセグメントの上流にある管状冷却セクションを備え、フィルタープラグがシート材の層によって取り囲まれて被覆された円筒体が形成されており、シート材の層がフィルタープラグの下流縁部を越えて長手方向に延在し以てマウスピースの口側端部の中空管が形成されており、シート材がフィルタープラグの上流縁部を越えて長手方向に延在し以てフィルターセグメントの上流にある管状冷却セクションが形成されている、マウスピースと、エアロゾル生成材料のロッドであって、冷却セクション及びエアロゾル生成材料のロッドを取り囲むチップペーパーによりマウスピースに接続されている、エアロゾル生成材料のロッドと、を備える、非燃焼性エアロゾル提供システムで使用するための物品を提供する。
第6の態様によれば、本明細書は、フィルタープラグをシート材の層で被覆して被覆された円筒体を形成することによってマウスピースを形成するステップであって、シート材の層がフィルタープラグの下流縁部を越えて長手方向に延在し以てマウスピースの口側端部に第1の中空管が形成され、シート材の層がフィルターセグメントの上流縁部を越えて長手方向に延在し以てフィルターセグメントの上流にある管状冷却セクションが形成される、形成するステップと、マウスピースをエアロゾル生成材料のロッドに、冷却セクション及びエアロゾル生成材料のロッドを取り囲むチップペーパーによって接続するステップと、を含む、非燃焼性エアロゾル提供システムで使用するための物品を製造する方法を提供する。
ここで実施形態を添付の図面を参照して単なる例として説明する。
本明細書の態様に係る非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品の側面断面図であり、物品は物品の口側端部にある中空管と冷却セクションとを含む。 カプセルを追加的に含む図1aの物品を示す図である。 本明細書の態様に係る非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品の側面断面図であり、物品は冷却セクション内にセルロースアセテート管を含む。 本明細書の態様に係る非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品の側面断面図であり、物品は中空管を含む冷却セクションを含む。 本明細書の態様に係る非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品の側面断面図であり、物品は凹型マウスピースとプラグ被覆体(plug wrap)で形成された冷却セクションとを含む。 本明細書の態様に係る非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品の側面断面図であり、物品はプラグ被覆体で形成された凹型マウスピースと冷却セクション内に位置付けられた中空管とを含む。 本明細書の態様に係る非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品の側面断面図であり、物品はプラグ被覆体で形成された凹型マウスピースと冷却セクション内に位置付けられた中空管とを含む。 図4aに係る物品を製造するための製造方法の概略図である。 図4bに係る物品を製造するための製造方法の概略図である。 非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品を製造するための方法のステップを示すフローチャートである。 非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品を製造するための概略図である。 非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品を製造するための概略図である。 図1、図2、又は図3の物品で使用するのに適した管の特性を示す表である。
本明細書で使用する場合、「送達システム」という用語は、少なくとも1種の物質を使用者に送達するシステムを包含することを意図しており、以下のものを含む:
燃焼性エアロゾル供給システム、例えば、シガレット、シガリロ、シガー、及びパイプ用又は手巻きシガレット若しくは手作りシガレット用のタバコ(タバコ、タバコ誘導体、膨張タバコ、再生タバコ、タバコ代替品、又は他の喫煙材のいずれをベースとするかは問わない)、
エアロゾル生成材料を燃焼することなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する、非燃焼性エアロゾル供給システム、例えば、電子タバコ、タバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステム、並びに、
少なくとも1種の物質をエアロゾルを形成することなく使用者に経口、経鼻、経皮、又は別の様式で送達するエアロゾル非含有送達システム(aerosol-free delivery system)、これにはトローチ剤、ガム、パッチ、吸入可能な粉末を含む物品、及びスヌース又はモイストスナッフを含む経口タバコなどの経口製品が含まれるが、これらに限定されず、少なくとも1種の物質は、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。
本開示によれば、「非燃焼性」エアロゾル供給システムとは、使用者への少なくとも1種の物質の送達を容易にする目的で、エアロゾル供給システム(又はその構成要素)の成分であるエアロゾル生成材料が燃焼される又は燃やされることのないものである。
いくつかの実施形態では、送達システムは、電動式非燃焼性エアロゾル供給システムなどの、非燃焼性エアロゾル供給システムである。
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムはベイピングデバイス又は電子的ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は必須条件ではないことが留意される。
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは非燃焼加熱式システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。システムの例はタバコ加熱システムである。
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、1つ又は複数が加熱され得る複数のエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料の各々は、例えば固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルエアロゾル生成材料及び固体エアロゾル生成材料を備える。固体エアロゾル生成材料は例えばタバコ又は非タバコ製品を含み得る。
非燃焼性エアロゾル供給システムが、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品と、を備え得るのが一般的である。
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を備え、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用されるように構成されている、消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示の全体にわたって物品と呼ばれる場合がある。
本明細書で使用される「上流」及び「下流」という用語は、使用中の物品又はデバイスを通って引き込まれる主流のエアロゾルの方向に関連して定義される相対的な用語である。
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システム、例えばその非燃焼性エアロゾル供給デバイスは、電源と制御部とを備えてもよい。電源は例えば、電気電源又は発熱電源であり得る。いくつかの実施形態では、発熱電源は、エアロゾル生成材料に又は発熱電源の近傍にある熱伝達材料に熱の形態のパワーを分配するようにエネルギー付与され得る、炭素基板を備える。
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、消耗品を受け入れるエリア、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、マウスピース、フィルター、及び/又はエアロゾル改質剤を備える。
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用される消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵エリア、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、フィルター、マウスピース、及び/又はエアロゾル改質剤を備え得る。
いくつかの実施形態では、消耗品は送達されるべき物質を含む。送達されるべき物質は、エアロゾル生成材料であっても、エアロゾル化を意図していない材料であってもよい。必要に応じて、いずれの材料も、1種若しくは複数種の有効成分、1種若しくは複数種の香料、1種若しくは複数種のエアロゾル前身材料(aerosol-former material)、及び/又は1種若しくは複数種の他の機能性材料を含み得る。
いくつかの実施形態では、送達されることになる物質は活性物質を含む。
本明細書で使用する活性物質は生理学的活性物質であってもよく、これは生理学的反応を達成又は強化することを意図した物質である。活性物質は例えば、機能性食品、向知性薬、向精神薬から選択され得る。活性物質は、天然に存在するものであっても合成によって得られるものであってもよい。活性物質は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6若しくはB12若しくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの成分、誘導体、若しくは組合せを含み得る。活性物質は、タバコ、大麻、又は別の植物性物質の、1種又は複数種の成分、誘導体、又は抽出物を含み得る。
いくつかの実施形態では、活性物質はニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質はカフェイン、メラトニン、又はビタミンB12を含む。
本明細書で指摘したように、活性物質は、1種若しくは複数種の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含み得るか、或いはそれらから誘導され得る。本明細書で使用する場合、「植物性物質」という用語は、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、殻、さやなどを含むがこれらに限定されない、植物由来の任意の材料を含む。別法として、材料は、植物に天然に存在し、合成によって得られる、活性化合物を含み得る。材料は、液体、気体、固体、粉末、粉塵、粉砕した粒子、細粒、ペレット、細片、ストリップ、シートなどの形態であり得る。例えば、植物性物質は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ジンジャー、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、カンゾウ(licorice若しくはliquorice)、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶若しくは紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、クルクマ、ターメリック、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミエン(damien)、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルビ(carvi)、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はそれらの任意の組合せである。ミントは以下のミント品種から選ぶことができる:Mentha Arventis、Mentha c.v.、Mentha niliaca、Mentha piperita、Mentha piperita citrata c.v.、Mentha piperita c.v、Mentha spicata crispa、Mentha cardifolia、Memtha longifolia、Mentha suaveolens variegata、Mentha pulegium、Mentha spicata c.v.、及びMentha suaveolens。
いくつかの実施形態では、活性物質は、1種若しくは複数種の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、或いはそれらから誘導され、植物性物質はタバコである。
いくつかの実施形態では、活性物質は、1種若しくは複数種の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、或いはそれらから誘導され、植物性物質はユーカリ、スターアニス、ココア、及び麻から選択される。
いくつかの実施形態では、活性物質は、1種若しくは複数種の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、或いはそれらから誘導され、植物性物質はルイボス及びウイキョウから選択される。
いくつかの実施形態では、送達されるべき物質は香料を含む。
本明細書で使用する場合、用語「香料」、「香味」及び「香味料」は、現地の規制が許可する範囲で、成人消費者用の製品において所望の味、香り、又は他の体性感覚を生み出すために使用できる材料を指す。これらは、天然に存在する香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成によって得られる材料、又はそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、カンゾウ、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、カエデ、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インド産香辛料、アジア産香辛料、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワ(naswar)、キンマ、シーシャ、マツ、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属の任意の種からのハッカ油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶又は紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミエン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルビ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤又は感覚受容体部位刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物を含み得る。これらは、模造品、合成原料若しくは天然原料、又はこれらの混合物であってもよい。これらは、任意の好適な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、又は気体であってもよい。
いくつかの実施形態では、香料は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料はタバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は大麻から抽出された香料成分を含む。
いくつかの実施形態では、香料は、嗅覚神経(aroma nerve)又は味覚神経に加えて又はその代わりに第5脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘起及び知覚される体性感覚をもたらすことを意図する、感覚惹起剤(sensate)を含んでもよく、これらは、温感、冷感、ヒリヒリする、痺れるような効果を提供する作用剤を含み得る。好適な熱作用剤はバニリルエチルエーテルであり得るがこれに限定されず、好適な冷却剤はユーカリプトール、WS-3であり得るがこれらに限定されない。
エアロゾル生成材料は、例えば加熱、放射、又は何らかの他の手段でエネルギーを受けると、エアロゾルを生成できる材料である。エアロゾル生成材料は、活性物質及び/又は香味料を含有してもしなくてもよい、固体、液体、又はゲルの形態であり得る。エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成システムで使用するための物品に組み込まれ得る。
本明細書で使用する場合、「タバコ材料」という用語は、タバコ又はその誘導体若しくは代替品を含む任意の材料を指す。タバコの材料は任意の好適な形態であり得る。「タバコ材料」という用語は、タバコ、タバコ誘導体、膨張タバコ、再生タバコ、又はタバコ代替品のうちの、1つ又は複数を含み得る。タバコ材料は、粉砕タバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコの葉柄、タバコの葉身、再生タバコ、及び/又はタバコ抽出物のうちの、1つ又は複数を含み得る。
消耗品とはエアロゾル生成材料を含むか又はエアロゾル生成材料から成る物品であり、その一部又は全部が使用中に使用者によって消費されることが意図されている。消耗品は1つ又は複数の他の構成要素、例えば、エアロゾル生成材料貯蔵エリア、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルター、及び/又はエアロゾル改質剤を備え得る。消耗品はまた、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるための熱を発するエアロゾル生成器、例えば加熱器を備えてもよい。加熱器は例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、又はサセプタを備え得る。
サセプタとは、交番磁界のような変化する磁界の侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、その場合、変化する磁界がサセプタに侵入することにより、加熱材料の誘導加熱が引き起こされる。加熱材料は磁性材料であってもよく、その場合、変化する磁界がサセプタに侵入することにより、加熱材料の磁気ヒステリシス加熱が引き起こされる。サセプタは導電性及び磁性の両方を有してもよく、その場合サセプタはいずれの加熱機序によっても加熱可能となる。本明細書では、変化する磁界を生成するように構成されているデバイスは磁界生成器と呼ばれる。
エアロゾル改質剤は、典型的にはエアロゾル生成エリアの下流に位置付けられた、例えばエアロゾルの味、香味、酸味、又は別の特徴を変えることによって、生成されたエアロゾルを改質するように構成されている物質である。エアロゾル改質剤は、エアロゾル改質剤を選択的に放出するように動作可能なエアロゾル改質剤放出構成要素中に提供され得る。
エアロゾル改質剤は例えば、添加剤又は吸着剤であり得る。エアロゾル改質剤は例えば、香味剤、着色剤、水、及び炭素吸着剤のうちの1つ又は複数を含み得る。エアロゾル改質剤は例えば、固体、液体、又はゲルであり得る。エアロゾル改質剤は粉末、紐、又は細粒の形態であり得る。エアロゾル改質剤は濾過材を含まなくてもよい。
エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるように構成されている装置である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料から1種又は複数種の揮発物を放出させてエアロゾルを形成するよう、エアロゾル生成材料に熱エネルギーを受けさせるように構成された加熱器である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、加熱せずにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成される。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に振動、高い圧力、静電エネルギーのうちの1つ又は複数を受けさせるように構成され得る。
本明細書に記載するフィラメントトウ材料は、セルロースアセテート繊維トウを含み得る。フィラメントトウはまた、繊維を形成するために使用される他の材料、例えば、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(1-4ブタンジオールサクシネート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-コ-テレフタレート)(PBAT)、デンプン系材料、綿、脂肪族ポリエステル材料、多糖ポリマー、又はこれらの組合せなどを使用して形成することもできる。フィラメントトウはそのトウに適した可塑剤、例えば材料がセルロースアセテートトウの場合はトリアセチンを用いて可塑化してもよく、又はトウを可塑化しなくてもよい。トウは任意の好適な仕様を有することができ、例えば、「Y」形状又は他の、例えば「X」形状の断面と、フィラメント1本当たり2.5~15デニール、例えばフィラメント1本当たり8.0~11.0デニールのフィラメントデニール値(filamentary denier value)と、5,000~50,000、例えば10,000~40,000の総デニール値(total denier value)を有する繊維である。
本明細書に記載する図では、等価な特徴、物品、又は構成要素を説明するために、同様の参照符号が使用される。
本明細書の態様によれば、図1~図4は、非燃焼性エアロゾル供給システムなどのシステムで使用するための物品であって、非燃焼性エアロゾル供給システムで使用するための従来の物品と比較して重量を減らした構成要素を含む、物品を示す。構成要素の重量を小さくすることによって、物品の使用後に残る全体的な廃棄物を減らすことができる。物品の使用後に残る廃棄材料の量を減らす結果、物品の生分解性が改善され得る。
本明細書の特定の態様は、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用するための物品に関し、物品は、エアロゾル生成材料のロッドと、エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されている中空管と、を備え、中空管の重量が軸線方向において8.5mg/mm未満である。本明細書の特定の他の態様は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品で使用するための、軸線方向において8.5mg/mm未満の重量を有する中空管に関する。本明細書の特定の他の態様は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品における、8.5mg/mm未満の重量を有する中空管の使用に関する。
本明細書の特定の他の態様は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品に関し、物品は、エアロゾル生成材料のロッドと、エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されている中空管と、を備える。中空管は、90GSM未満の坪量を有するシート材の複数の層を備える。本明細書の特定の他の態様は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品で使用するための、90GSM未満の坪量を有するシート材の複数の層を備える中空管に関する。
本明細書の他の特定の態様は、エアロゾル供給システムとともに使用するための物品に関し、物品は、エアロゾル生成材料のロッドと、エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されている中空管と、を備える。中空管の重量は軸線方向において4mg/mm未満である。本明細書の特定の他の態様は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品で使用するための、シート材の複数の層を備える中空管に関する。
本明細書の特定の他の態様は、マウスピースであって、フィルタープラグ、及びマウスピースの口側端部にある中空管、及びフィルターセグメントの上流にある管状冷却セクションを備え、フィルタープラグがシート材の層によって取り囲まれて被覆された円筒体が形成されており、シート材の層がフィルタープラグの下流縁部を越えて長手方向に延在し以てマウスピースの口側端部の中空管が形成されており、シート材がフィルタープラグの上流縁部を越えて長手方向に延在し以てフィルターセグメントの上流にある管状冷却セクションが形成されている、マウスピースと、エアロゾル生成材料のロッドであって、冷却セクション及びエアロゾル生成材料のロッドを取り囲むチップペーパーによってマウスピースに接続されている、エアロゾル生成材料のロッドと、を備える、非燃焼性エアロゾル供給システムで使用するための物品に関する。
本明細書の特定の他の態様は、非燃焼性エアロゾル供給システムにおける本明細書で記載する物品のうちのいずれかの使用に関する。
本明細書の特定の他の態様は、本明細書に記載するような任意の物品と非燃焼性エアロゾル供給デバイスとを備えるシステムを使用して、エアロゾルを生成する方法に関する。
本明細書の特定の他の態様は、マウスピースであって、フィルタープラグ、及びマウスピースの口側端部にある中空管、及びフィルターセグメントの上流にある管状冷却セクションを備え、フィルタープラグがシート材の層によって取り囲まれており、シート材の層がフィルタープラグの下流縁部を越えて長手方向に延在し以てマウスピースの口側端部の中空管が形成されており、シート材がフィルタープラグの上流縁部を越えて長手方向に延在し以てフィルターセグメントの上流にある管状冷却セクションが形成されている、マウスピースに関する。本明細書の特定の他の態様は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品における上記したマウスピースの使用に関する。
本明細書の特定の他の態様は、非燃焼性エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法に関する。方法は、フィルタープラグをシート材の層で被覆して被覆された円筒体を形成することでマウスピースを形成するステップであって、シート材の層がフィルタープラグの下流縁部を越えて長手方向に延在し以てマウスピースの口側端部に第1の中空管が形成され、シート材の層がフィルターセグメントの上流縁部を越えて長手方向に延在し以てフィルターセグメントの上流にある管状冷却セクションが形成される、形成するステップを含む。方法は、マウスピースをエアロゾル生成材料のロッドに、冷却セクション及びエアロゾル生成材料のロッドを取り囲むチップペーパーによって接続するステップをさらに含む。本明細書の特定の他の態様は、上記した方法に従って製造された物品に関する。
本明細書の上記の態様に係る非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品の例について、以下でより詳細に記載する。本明細書に記載するような非燃焼性エアロゾル供給システムのようなシステムは、物品と、エアロゾル供給デバイスと、を備え得る。エアロゾル供給デバイスは、エアロゾルを加熱するための加熱器であってもよい。
図1aは、本明細書の態様に係るエアロゾル供給システムで使用するための物品1の側面断面図である。図1aの例は、エアロゾル生成器、例えば加熱器を有するシステムにおいて一緒に使用するための物品1である。物品1は、エアロゾル生成セクションに接続されたマウスピース14を備える。図1aの例では、エアロゾル生成セクションはエアロゾル生成材料のロッド10である。ただし代替例では、物品1は、マウスピース14に接続された、エアロゾル生成材料の供給源を受けるための空洞を備えるエアロゾル生成セクションを備えてもよい。
図1aに示す物品1は、エアロゾル生成材料のロッド10と、エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されている1つ又は複数の中空管と、を備える。図1aの例では、物品1の口側端部において、マウスピース14に中空管12が設けられている。中空管12は、使用中にエアロゾル生成材料によって生成されたエアロゾルを受けるために使用者の口に挿入されるように構成された、凹型マウスピースフィルターセグメントを提供する。ただし中空管を任意の他の場所に追加的又は代替的に設けてもよい。図1aの例では、マウスピース14はまた、エアロゾル生成材料のロッド10の下流端部に、エアロゾル生成材料のロッド10に隣り合い当接している中空管16も備える。図1aの例の中空管16は冷却セクション16である。冷却セクション16は、エアロゾル生成材料のロッド10が使用中に加熱されたときに生成されるエアロゾルを冷却するように構成されている。
本明細書に記載するような中空管12及び/又は中空管16は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための任意の好適な物品とともに使用するために提供され得る。例えば、中空管の外径は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品のエアロゾル生成材料のロッドの外径に、実質的に対応していてもよい。いくつかの例では、中空管の外径は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品のフィルタープラグセグメントの外径に、実質的に対応していてもよい。中空管の内径は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品の使用中、エアロゾル生成材料のロッドの加熱中に生成されるエアロゾルを受けるように構成され得る。
図1aの例では、中空管12の長さはおよそ6mm、フィルターセグメント18の長さはおよそ10mm、冷却セクションの長さはおよそ25mmである。当業者であればセグメントの他の好適な長さを認識するであろう。例えば、中空管12の長さは5~15mmであってもよい。フィルターセグメント18の長さは5~20mmであってもよい。冷却セクション16の長さは5~30mmであってもよい。
図1aに示すマウスピース1はまたフィルターセグメント18を含んでもよく、これは例えばセルロースアセテートトウのフィルタープラグであり得る。他の例では、フィルターセグメントは紙(「ペーパー」ともいう)から形成され得る。別法として、フィルターセグメントは、ポリ乳酸(PLA)、又は他のフィラメントトウ若しくは類似の材料から形成されてもよい。
フィルターセグメント18は、物品1の口側端部にある中空管12と冷却セクション16との間に設けてもよい。いくつかの例では、フィルタープラグ18は、エアロゾルが中を通過する際にそれを改質する、エアロゾル改質材料を含み得る。図1bは、フィルタープラグ18にカプセル18aが追加的に含まれている、図1aの物品1を示す。それ以外の図1bの物品1の残りの特徴は、図1aの物品1の特徴に対応している。図1bの例では、カプセルは、シェルとシェル内に封入されたエアロゾル改質剤とを備える、破壊可能なカプセルである。例えば、エアロゾル改質剤は、マウスピースを通過する際にエアロゾルに香味を与えるための香味料であってもよい。エアロゾル改質剤及び香味料の例については上により詳細に記載されている。カプセルは任意の好適なサイズであってもよい。例えば、カプセルは2~5mm、より好ましくは2.5~4.5mm、さらに好ましくは3~4mm、例えば3.5mmであってもよい。
エアロゾル生成材料のロッド10は、エアロゾル生成材料のストランド又はストリップを含み得る。いくつかの例では、エアロゾル生成材料はタバコを含む。ただしロッド10は任意の好適なエアロゾル生成材料を含んでもよく、これには上に列挙した例のうちのいずれかが含まれ得るが、これらに限定されない。エアロゾル生成材料のロッド10は円筒形のロッドであってもよい。
エアロゾル生成材料のロッド10はラッパー11によって取り囲まれていてもよい。ラッパー11は水分不透過性のラッパーであってもよい。
図1aの例のエアロゾル生成材料のロッド10は約20.5mm、又はより特定的には20.45mmの周長を有する。ただし他の例では、エアロゾル生成材料のロッド10は、任意の好適な、例えば約20mm~約26mmの周長を有してもよい。
中空管12は軽量であり得る。例えば、中空管12は、エアロゾル送達システムで使用される標準的な管状セグメントと比較して、重量を減らすことができる。本明細書に係るエアロゾル送達システム1では、中空管12の重量は軸線方向において8.5mg/mm未満である。重量を軽減することによって、消耗品の生分解性が向上すること、及び、エアロゾル送達システムの使用によって生成される廃棄物が減ることが分かっている。
中空管は、軸線方向の重量が軸線方向において8.5mg/mm未満であれば、任意の好適な材料から形成されてもよい。
例えば、中空管12はセルロースアセテート管を含み得る。セルロースアセテート管はセルロースアセテートトウから形成され得る。
特に、セルロースアセテート管は、25000~40000の総繊維デニール(total fibre denier)を有するセルロースアセテートトウで形成され得る。総繊維デニールは28000~36000であるのがより好ましい。セルロースアセテート管を形成しているセルロースアセテートトウのフィラメント1本当たりの繊維デニール(dpf)値は、3~10dpf、より好ましくは5~8dpfであり得る。
図1aの例の中空管12は、約20.5mmの周長、約1.3mmの肉厚、及び約3.9mmの内径を有し得る。中空管は、フィラメント1本当たりのデニール値(denier per filament value)が7.3、総繊維デニールが36,000のセルロースアセテートトウを含み得る。別法として、セルロースアセテート管は、フィラメント1本当たりのデニール値が5.8、総繊維デニールが28,000のセルロースアセテートトウを含み得る。これらの例は8.5mg/mm未満の重量を有することが分かっており、したがって、消耗品全体の重量を減らすのに役立つ、重量を減らした管を提供する。ただし、8.5mm/mg未満の重量を有する、総繊維デニールとフィラメント1本当たりのデニール値の任意の好適な組合せが使用され得ることを、当業者は諒解するであろう。
管が製造中及び物品1の使用中に生じる可能性のある軸線方向の圧縮力及び曲げモーメントに耐えることができるように、中空管12の硬度を比較的高いレベルに維持することが望ましい。例えば、使用者の口に挿入されるようにマウスピースの口側端部に設けられるセルロースアセテート管は、その形状を保持し、使用者の口が管に及ぼす圧力によって容易に変形しないことが望ましい。
本明細書に記載するようなパラメータを有するセルロースアセテート管では、高レベルの硬度を維持できることが分かっている。本明細書の態様に係る中空管は少なくとも70%の硬度を有する。中空管の硬度は少なくとも80%であるのが好ましい。中空管の硬度は少なくとも90%であるのがより好ましい。
本明細書を通して記載されているような管のうちのいずれの硬度も、以下のプロトコルに従って測定され得る。本明細書中で管又は管状セクションの硬度に言及する場合、硬度は以下の測定工程によって決定される硬度である。測定を行うには任意の好適なデバイス、例えばBorgwaldtのHardness Tester H10などを使用することができる。
硬度は、本体の高さhと、その本体の定められた荷重下での高さhとの比として定義され、hに対する百分率で示される。硬度は以下のように表すことができる:
硬度=(h/h)×100
個々の管又は複数セクションの物品に含まれる管では、硬度測定は本体の長手方向中心点で行われる。
定められた荷重を管に加えるために、荷重バーが使用される。荷重バーの長さは測定する試験片の長さよりもかなり長いものとする。測定される管を、硬度測定の前にISO3402に従って最低48時間調整し、測定中はISO3402に従う環境条件に維持する。
硬度測定を行うには、管をHardness Tester H10に設置し、管に2gの予荷重を加え、1秒後に2gの予荷重下での管の初期高さhを記録する。その後予荷重を取り除き、150gの荷重のかかった荷重バーを0.6mm/sの速度で試験片上に降下させ、5秒後に管の150gの荷重下の高さhを測定する。
硬度は、このプロトコルに従って測定された少なくとも20カ所の管セクションの平均硬度として決定される。
本明細書に係る他の例によれば、中空管12の周長は任意の好適な値、例えば約20mm~26mmであってもよい。特に、中空管の周長は20.45mmであってもよい。
中空管12の肉厚は約1.0mm~1.5mmであってもよく、好ましくは1.25mm~1.4mmであってもよい。内径は約3.5mm~4.2mmであってもよい。
中空管12は15重量%未満の可塑剤を含み得る。可塑剤としては例えばトリアセチンを挙げることができるが、任意の好適な可塑剤が使用され得る。
図1aに係る例のマウスピースは冷却セクションを含む。冷却セクションはエアロゾル生成材料のロッド10の下流に位置し、エアロゾル生成材料のロッド10に直接隣り合っている。この例の冷却セクション16も、エアロゾル生成材料のロッド10と当接する関係にある。冷却セクション16は中空チャネルを備える。中空チャネルは、冷却セクション16内に引き込まれたエアロゾルの膨張及び冷却が可能な空間を提供し得る。
冷却セクション16が、製造中及び物品の使用中に生じる可能性のある軸線方向の圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのに十分な硬度を有するのが望ましい。しかしながら、物品1の全体的な生分解性を改善するべく、使用後に残る物品の全体の廃棄物を減らすために、冷却セクションを軽量化することもまた望ましい。
冷却セクション16は、シート材の複数の層で形成された中空管161を含み得る。中空管161は、複数の紙の層を継ぎ目を突き合わせて平行に巻いて中空管を形成することで形成され得る。この例では、第1及び第2の紙の層が2層で成る管として提供されているが、他の例では、3つ、4つ、又はそれ以上の紙の層を使用して、3層、4層、又はそれ以上の層で成る管を形成することができる。他の構造、例えば、螺旋状に巻かれた紙の層、厚紙の管、混凝紙型工程を用いて形成された管、成形若しくは押出プラスチック管、又は類似のものなどを使用することができる。
紙はプラグ被覆ペーパー及び/又はチップペーパーであってもよい。いくつかの例では、冷却セクション16の中空管161を形成するプラグ被覆ペーパーは、不透過性又は実質的に無孔のプラグ被覆体である。
冷却セクション16の中空管161を構成するシート材は、好ましくは90GSM未満の坪量を有する。いくつかの例では、冷却セクション16を形成するシート材の坪量は、80GSM未満の坪量を有する。いくつかの例では、冷却セクション16の中空管161を形成するシート材の坪量は、70GSM未満の坪量を有する。図1aの例では、シート材は82GSMの坪量を有するプラグ被覆体である。
冷却セクション16を形成する中空管161の重量は4mg/mm以下であるのが好ましい。他の例では、冷却セクション16の重量は3.5mg/mm以下である。さらに他の例では、冷却セクション16の重量は3.0mg/mm以下、又は2.5mg/mm以下である。図1aの例では、冷却セクションは3.2mg/mmの重量を有する。
冷却セクション16の中空管を形成するシート材の層同士は、接着剤で1つに止着される。図1aの例では、接着剤はシート材の層の継ぎ目に塗布され、接着剤が層同士をさらに1つに止着するために固定線(anchorage line)として追加で塗布される。
冷却セクション16を形成する中空管161の硬度は、好ましくは少なくとも70%である。いくつかの例では、冷却セクション16の硬度は少なくとも80%である。さらに他の例では、冷却セクション16の硬度は少なくとも90%である。図1aの例では、冷却セクションの硬度は94%である。
いくつかの例では、冷却セクション16は、剛直なプラグ被覆体及び/又はチップペーパーなどのシート材の層を使用して代替的に形成することができるが、このことは、別個の管状要素が必要ないことを意味する。剛直なプラグ被覆体は、製造中及び物品1の使用中に生じる可能性のある軸線方向の圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性を有するように製造される。剛直なプラグ被覆体及び/又はチップペーパーは、70GSM~120GSMの坪量、より好ましくは80GSM~110GSMの坪量を有し得る。追加的又は代替的に、剛直なプラグ被覆体及び/又はチップペーパーは、80μm~200μm、より好ましくは100μm~160μm、又は120μm~150μmの厚さを有し得る。冷却セクション16の中空管の剛性の許容可能な全体レベルを達成するために、プラグ被覆体及びチップペーパーの両方がこれらの範囲内の値を有することが望ましい場合がある。
冷却セクション16は中空管12及びフィルターセグメント18をプラグ被覆体13で被覆することによって形成されてもよく、その場合プラグ被覆体は、フィルタープラグ18の上流端部を越えて軸線方向に延在し、フィルターセグメント18と隣り合い且つ軸線方向に整列されている中空管を形成する。中空管は、例えば、フィルタープラグ18とエアロゾル生成材料のロッド10との間に空洞が形成された状態で、チップペーパー11によってエアロゾル生成材料のロッド10に接合されてもよく、このことにより冷却セクション16が形成される。冷却セクション16をマウスピースの残りのセグメントも被覆する剛直なプラグ被覆体13から形成することで、冷却セクション16として追加の管状セグメントを設ける必要がなくなる。
他の例では、冷却セクションはセルロースアセテート管を備えてもよい。セルロースアセテート管は、中空管12に関連して説明したものと実質的に同様の特性を有する重量を減らしたセルロースアセテート管であってもよく、ここでこのような冷却セクションを含む物品について、図2に関してより詳細に説明する。
図2は、冷却セクションがセルロースアセテート管を備える、本明細書の態様に係る物品2のエアロゾル供給システムの代替例の側断面図である。物品2は大部分が図1の物品1に対応しており、図1aに関連して記載したように、エアロゾル生成材料のロッド10と、中空のセルロースアセテート管12及びフィルター材料セグメント18を備えるマウスピース24と、を具備する。フィルター材料セグメント18は、図1bに関連して記載したような、破壊可能なカプセルなどのエアロゾル改質材料を追加的に含んでもよい。
マウスピース24は、エアロゾル生成材料のロッド10に隣り合い当接して設けられる冷却セクション26をさらに備える。図1aの例と同様に、冷却セクション26は、エアロゾル生成材料のロッド10が使用中に加熱されたときに生成されるエアロゾルを冷却するように構成され得る。図2の例では、冷却セクションはセルロースアセテート管261を備える。セルロースアセテート管は、図1aに関連して記載したセルロースアセテート管12と実質的に同様のセルロースアセテート管であってもよい。例えば、中空管261は、物品2の生分解性を改善するために、及び、エアロゾル送達システムの使用により生成される廃棄物を減らすために、低重量を有し得る。特に、中空管261は、単位長さ当たりの重量が軸線方向において8.5mg/mm未満であってもよい。
中空管261は、軸線方向の重量が軸線方向において8.5mg/mm未満であれば、任意の好適な材料から形成されてもよい。
中空管12の長さはおよそ6mmであってもよい。フィルターセグメント18の長さは10mmであってもよい。中空管261の長さはおよそ6mmであってもよい。
中空管261はセルロースアセテートトウから形成されてもよい。特に、中空管261は、28000~36000の総繊維デニールを有するセルロースアセテートトウで形成され得る。セルロースアセテート管を形成しているセルロースアセテートトウのフィラメント1本当たりの繊維デニール値は、5.8~7.3であり得る。例えば、中空管は、フィラメント1本当たりのデニール値が7.3、総繊維デニールが36,000のセルロースアセテートトウを含み得る。別法として、セルロースアセテート管は、フィラメント1本当たりのデニール値が5.8、総繊維デニールが28,000のセルロースアセテートトウを含み得る。ただし、8.5mm/mg未満の重量を有する、総繊維デニールとフィラメント1本当たりのデニール値の任意の好適な組合せが使用され得ることを、当業者は諒解するであろう。
中空管261の周長、肉厚、及び内径は、中空管12と実質的に同じであってもよい。ただし任意の好適な値を使用してもよい。いくつかの例では、中空管261の周長は約20mm~26mmであってもよい。中空管261の肉厚は約1.0mm~1.5mmであってもよく、好ましくは1.3mm~1.4mmであってもよい。内径は約3.5mm~4.0mmであってもよい。
管が製造中及び物品2の使用中に生じる可能性のある軸線方向の圧縮力及び曲げモーメントに耐えることができるように、中空管261の硬度を比較的高いレベルに維持することが望ましい。本明細書の態様に係る中空管261は、少なくとも70%の硬度を有する。中空管の硬度は少なくとも80%であるのが好ましい。中空管の硬度は少なくとも90%であるのがより好ましい。
中空管261は15重量%未満の可塑剤を含み得る。可塑剤としては例えばトリアセチンを挙げることができるが、任意の好適な可塑剤が使用され得る。
冷却セクション26は、シート材で形成された少なくとも1つの中空管状セクションを追加的又は代替的に備えてもよい。図2の例では、冷却セクション26は、セルロースアセテート管261の各端部に設けられた中空管状セクション262、263をさらに備える。中空管状セクション262、263は、セルロースアセテート管261に隣り合い当接するように設けられる。中空管状セクション262は、フィルターセグメント18の上流端部に隣り合い当接するように設けることができる。中空管状セクション263は、エアロゾル生成材料のロッド10の下流端部に隣り合い当接するように設けることができる。中空管状セクション262は6mm~15mm、例えば13mmであってもよい。中空管状セクション263は4mm~10mm、例えば6mmであってもよい。
中空管状セクション262、263は、例えば紙などのシート材の少なくとも1つの層によって形成されてもよい。紙はプラグ被覆体及び/又はチップペーパーであってもよい。図2の例では、中空管状セクション262、273はプラグ被覆ペーパーで形成されている。プラグ被覆ペーパーは例えば不透過性プラグ被覆体であってもよい。本明細書に係る一例では、プラグ被覆ペーパーは、突き合わせた継ぎ目によって接合された剛直なプラグ被覆体又はチップペーパーの単層から形成された管であってもよい。図2の例では、物品のマウスピースは、約100GSMの坪量を有するプラグ被覆ペーパーで被覆されている。剛直なプラグ被覆体及び/又はチップペーパーを用いてマウスピースを形成することは、中空管状セクション262、263のための別個の管状要素が必要とされないことを意味し、中空管状セクション262、263は、外側のプラグ被覆体によって画定された、フィルタープラグ18と中空管状セクション261との間に形成された空洞である。剛直なプラグ被覆体及び/又はチップペーパーは、70GSM~120GSMの坪量、より好ましくは80GSM~110GSMの坪量を有し得る。追加的又は代替的に、剛直なプラグ被覆体及び/又はチップペーパーは、80μm~200μm、より好ましくは100μm~160μm、又は120μm~150μmの厚さを有し得る。冷却セクション16の中空管の剛性の許容可能な全体レベルを達成するために、プラグ被覆体及びチップペーパーの両方がこれらの範囲内の値を有することが望ましい場合がある。
本明細書に係る他の例では、中空管状セクションは、シート材の複数の層で形成された紙製管で形成されてもよい。重量軽減はシート材の坪量を減らすことで実現され得る。例えば、冷却セクション26は、90GSM以下の坪量を有する紙の複数の層で形成された、1つ又は複数の中空管262、263を含んでもよい。いくつかの例では、シート材の坪量は80GSM未満である。いくつかの例では、シート材の坪量は70GSM未満である。
いくつかの例では、中空管状セクション262、263の単位長さ当たりの重量は4mg/mm以下である。他の例では、中空管状セクション262、263の重量は3.5mg/mm以下である。さらに他の例では、中空管状セクション262、263の重量は3.0mg/mm以下、又は2.5mg/mm以下である。
中空管状セクション262、263を形成するシート材は、継ぎ目のところで接着剤により止着される。シート材の複数の層が使用される場合には、複数の層は継ぎ目で接着剤によって1つに止着され、シート同士を1つに止着するための固定線としての接着剤がさらに提供され得る。
図2の例では、冷却セクション26はセルロースアセテート管261をプラグ被覆体で被覆することによって形成されてもよく、その場合プラグ被覆体は、セルロースアセテート管261の端部を越えて軸線方向に延在する。中空管状セクション262、263を形成するプラグ被覆体は、例えばセルロースアセテート管12及びフィルターセグメント18を含む、マウスピース24におけるセグメントの各々の周囲にさらに設けられてもよく、この場合、フィルターセグメント18とセルロースアセテート管261との間に隙間が設けられ、中空管状セクション262が形成される。したがって中空管状セクション262、263はプラグ被覆体によって形成され、別個の管状セクションは必要とされない。チップラッパーによってエアロゾル生成材料のロッド10をマウスピース24に接合してもよい。
中空管状セクション262、263の硬度は好ましくは少なくとも70%である。いくつかの例では、中空管状セクション262、263の硬度は少なくとも80%である。さらに他の例では、中空管状セクション262、263の硬度は少なくとも90%である。
本明細書に記載するような中空管261、262、263は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための任意の好適な物品とともに使用されるように提供され得る。例えば、中空管の外径は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品のエアロゾル生成材料のロッドの外径に、実質的に対応していてもよい。いくつかの例では、中空管の外径は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品のフィルタープラグセグメントの外径に、実質的に対応していてもよい。中空管の内径は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品の使用中、エアロゾル生成材料のロッドの加熱中に生成されるエアロゾルを受けるように構成され得る。
図3は、本明細書の態様に係るエアロゾル供給システムとともに使用するための物品3の代替例の側断面図である。物品3は大部分が図1の物品1に対応しており、図1aに関連して記載したように、エアロゾル生成材料のロッド10と、中空のセルロースアセテート管12及びフィルター材料セグメント18を備えるマウスピース34と、を具備する。フィルター材料セグメント18は、エアロゾル改質材料、例えば、図1bに関連して記載するようなエアロゾル改質材料を含有する、破壊可能なカプセルを追加的に備え得る。マウスピース34は、エアロゾル生成材料のロッド10に隣り合い当接して設けられる冷却セクション36をさらに備える。図1aの例と同様に、冷却セクション36は、エアロゾル生成材料のロッド10が使用中に加熱されたときに生成されるエアロゾルを冷却するように構成され得る。
図3の例では、冷却セクションは、シート材の複数の層で形成された中空管361を備える。中空管361を形成するシート材は、プラグ被覆体及び/又はチップペーパーであってもよい。例えば、中空管は、継ぎ目同士を突き当てて平行に巻かれた2層以上のプラグ被覆体で形成されてもよい。冷却セクション16に関連して上記したように、他の構造、例えば、螺旋状に巻かれた紙の層、厚紙の管、混凝紙型工程を用いて形成された管、成形若しくは押出プラスチック管、又は類似のものなどを使用することができる。使用後の物品からの廃棄物を減らすべく中空管361の重量を減らすために、中空管361は、図1の冷却セクション16と同様に、90GSM以下の坪量を有するプラグ被覆体又は他のシート材から形成されてもよい。いくつかの例では、シート材の坪量は80GSM未満である。いくつかの例では、シート材の坪量は70GSM未満である。図3の例では、中空管361は図1aの例の冷却セクション16を形成する中空管よりも短い。より短い管を設けることで管の重量を減らし、この結果冷却セクション36の重量を減らすことができる。図3の例の管361は5mm以下であってもよい。
いくつかの例では、中空管361は、フィルターセグメント18と軸線方向に整列されて、ただしそこから間隔を置いて設けられてもよい。管361は、剛直なプラグ被覆体13によってフィルターセグメント18及び中空管12に接続され、その結果中空管361とフィルターセグメント18との間に空洞が設けられてもよい。プラグ被覆体13によって囲まれた空洞はその場合、別個の中空管状要素の使用を必要とすることなく、中空管状セグメント362を提供する。中空管状セグメント362の長さは20mmであってもよい。剛直なプラグ被覆体13及び/又はチップペーパー11は、70GSM~120GSMの坪量、より好ましくは80GSM~110GSMの坪量を有し得る。追加的又は代替的に、剛直なプラグ被覆体13及び/又はチップペーパー11は、80μm~200μm、より好ましくは100μm~160μm、又は120μm~150μmの厚さを有し得る。冷却セクション36の中空管の剛性の許容可能な全体レベルを達成するために、プラグ被覆体13及びチップペーパー11の両方がこれらの範囲内の値を有することが望ましい場合がある。
中空管361とフィルターセグメント18との間に中空管362を設けることにより冷却セクションの距離を長くすることができるが、このことは、中空セグメント361が図1aの例の冷却セクション16よりも実質的に短い場合に有用である。つまり、マウスピースに、エアロゾル生成材料の加熱中に生成されたエアロゾルが冷却セクション36の通過中に中で膨張し温度を下げることのできる大きな容積を与えることができ、このとき冷却セクションの重量は低く抑えることができる。物品3の全体重量は図1aの物品よりも低くすることができ、その場合使用後の物品の全体的な廃棄物を減らし、その結果物品の生分解性を改善することができる。
代替例では、冷却セクション36は、管状セグメント361を用いずに、剛直なプラグ被覆体13の単層のみで製作されてもよい。ただし、冷却セクション36の剛性は、シート材の複数の層で形成される管状セクション361を含むことによって改善され得る。
本明細書に記載するような中空管361、362は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための任意の好適な物品とともに使用されるように提供され得る。例えば、中空管の外径は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品のエアロゾル生成材料のロッドの外径に、実質的に対応していてもよい。いくつかの例では、中空管の外径は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品のフィルタープラグセグメントの外径に、実質的に対応していてもよい。中空管の内径は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品の使用中、エアロゾル生成材料のロッドの加熱中に生成されるエアロゾルを受けるように構成され得る。
図4aは、本明細書の態様に係るエアロゾル供給システムとともに使用するための物品4の代替例の側断面図である。物品4は、エアロゾル生成材料のロッド10とマウスピース44とを備える。マウスピースはエアロゾル生成材料のロッド10の下流端部に冷却セクション46を備える。冷却セクション46はエアロゾル生成材料のロッドに隣り合い当接するように設けられる。冷却セクションの下流にはフィルタープラグ18が設けられている。フィルタープラグ18は、冷却セクション46に隣り合い当接するように設けられる。さらに、マウスピース44の下流端部には凹型口側端部セグメント42が設けられている。
口側端部セグメントは例えば長さ5~15mm、例えば長さ12mmであってもよい。フィルターセグメント18の長さは5~15mm、例えば13mmであってもよい。冷却セクションの長さは5~30mm、例えば25mmであってもよい。
図1、図2、及び図3の例と同様に、冷却セクション46は、エアロゾル生成材料のロッド10が使用中に加熱されたときにエアロゾル生成材料のロッド10からエアロゾルを受けるように設けられる。生成されたエアロゾルは冷却セクション46内で膨張し、それらが冷却セクション46中を通過する間に冷却され、その後、エアロゾルがフィルタープラグ及び凹型口側端部セグメント42を介して使用者に送られる。
図4aの例では、冷却セクション46はシート材の層によって形成された中空管461aである。特に、冷却セクションは、シート材の層によって画定された内面を有するチャネルを備えてもよい。例えば、冷却セクションは、管形状に形成された剛直なプラグ被覆体13を備えてもよい。冷却セクション46を形成する剛直なプラグ被覆体13は、70GSM~120GSM、より好ましくは80GSM~110GSMの坪量を有し得る。追加的又は代替的に、剛直なプラグ被覆体13は、80μm~200μm、より好ましくは100μm~160μm、又は120μm~150μmの厚さを有し得る。冷却セクション46の中空管の剛性の許容可能な全体レベルを達成するために、プラグ被覆体がこれらの範囲内の値を有することが望ましい場合がある。
図4aの例では、凹型マウスピース42もまた、管形状に形成された剛直なプラグ被覆体13などの、シート材の層によって形成された中空管である。特に、凹型マウスピースは、シート材の層によって画定された内面を有するチャネルを備えてもよい。冷却セクション46と同様の様式で、凹型マウスピース42を形成する剛直なプラグ被覆体13は、70GSM~120GSM、より好ましくは80GSM~110GSMの坪量を有し得る。追加的又は代替的に、剛直なプラグ被覆体13は、80μm~200μm、より好ましくは100μm~160μm、又は120μm~150μmの厚さを有し得る。冷却セクション46の中空管の剛性の許容可能な全体レベルを達成するために、プラグ被覆体13がこれらの範囲内の値を有することが望ましい場合がある。
図4aの例では、冷却セクション46及び凹型マウスピース42はいずれも、剛直なプラグ被覆体13の単一片をフィルタープラグ18の周囲に被覆することによって形成されている。プラグ被覆体13はフィルタープラグ18の縁部を越えて長手方向に延在して、フィルタープラグ18の各側に中空管42、461aを形成する。このようにして、マウスピース44は、どのような追加の管も必要とすることなく、簡単に形成され得る。
ただし、冷却セクション46内に追加の管を設けることで、物品4の全体的な剛性を向上させることができる。
図4bの例では、冷却セクション46は、エアロゾル生成材料のロッド10に隣り合い当接するように設けられた、中空管状セグメント461bを追加的に備える。例えば、プラグ被覆体13によって形成された中空管461aは、中空管状セグメント461bの周囲に設けられてもよい。中空管状セグメント461は、冷却セクション46の全長にわたって延在してもよく、又は図4cの例に示されているようにより短いセクションであってもよい。図4cの中空管状セグメント461cは、図3に示す中空管状セグメント361と同様であってもよい。
冷却セクション46内に追加の中空管状セグメント461を設けることによって物品4の全体的な剛性が向上し得るが、ただしこのことによって、全体重量及び物品4の使用後に生成される廃棄物が増える可能性がある。その場合、冷却セクション46の全長に沿っては延在しない短くした管状セグメント461cを設けることによって、物品の重量を低く保ちつつ、図4aの例と比較していくらかの追加の剛性を付与してもよい。その場合、物品4の使用後に生成される廃棄物及び物品4の全体的な生分解性が改善され得る。
図4cの例では、中空管状セグメント461は5mm以下である。いくつかの例では、中空管状セグメント461cは2.5mm~5mmであってもよい。いくつかの例では、中空管状セグメント461cは4mm以下、3mm以下、又は2.5mmであってもよい。
中空管状セグメント461b、461cはシート材の複数の層で形成されてもよい。中空管状セグメント461b、461cを形成するシート材は、任意の好適な坪量を有し得る。長さを短くした管状セグメント461cの場合、坪量は60GSM~120GSMであり得る。いくつかの例では、坪量は90GSM~110GSMであってもよい。いくつかの例では、坪量は100GSMであってもよい。中空管状セグメント461bが冷却セクション46の少なくとも半分の長さにわたって延在する場合など、いくつかの例では、中空管状セグメント461bは90GSM以下の坪量を有するシート材で形成される。いくつかの例では、シート材の坪量は80GSM未満である。いくつかの例では、シート材の坪量は70GSM未満である。この場合、中空管状セグメント461bの長さがより長くなるのを補償するためにより軽いプラグ被覆体が使用されてもよく、その場合、冷却セクション46の全体重量を低く抑えるために、中空管状セグメント461bを形成するシート材の坪量を低減してもよい。
本明細書に記載するような中空管461a、461bは、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための任意の好適な物品とともに使用するために提供され得る。例えば、中空管の外径は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品のエアロゾル生成材料のロッドの外径に、実質的に対応していてもよい。いくつかの例では、中空管の外径は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品のフィルタープラグセグメントの外径に、実質的に対応していてもよい。中空管の内径は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品の使用中、エアロゾル生成材料のロッドの加熱中に生成されるエアロゾルを受けるように構成され得る。
図4a、図4b、及び図4cの例のうちのいずれかにおけるフィルタープラグ18は、破壊可能なカプセルを追加的に備えてもよい。カプセルは、図1bを参照して上記したように、エアロゾル改質材料を含有するシェルを備えてもよい。
図4a、図4b、及び図4cの例では、フィルタープラグ18は好ましくは紙で形成される。非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品4で使用するのに適した紙製フィルタープラグを、当業者は認識するであろう。別法として、フィルタープラグ18はセルロースアセテート、例えばセルロースアセテートトウで形成されてもよい。フィルタープラグ18を形成するために任意の好適なフィルター材料を使用し得ることを、当業者は認識するであろう。
本明細書の態様によれば、図1~図4cに関して上記したいずれの物品も、別法として、口側端部凹型セグメントなしで提供され得る。したがって、マウスピース14、23、34、44は、セルロースアセテート層又はシート材層のいずれかで形成される口側端部管を省略することでマウスピースの全長を短くすることにより、さらに重量を軽減され得る。
例えば、フィルタープラグセグメント18はおよそ12mmの長さを有するように設けられてもよく、これは、およそ25mmの長さを有する上記した冷却セクション16、26、36、46のうちの任意のものと組み合わされ得る。マウスピースの全長はその場合およそ37mmであり得るが、これはおよそ41mmの長さを有する口側端部凹部を含むマウスピースとは対照的である。マウスピースを形成する材料の全体量がその結果減少して、物品の生分解性が改善され得る。使用者が経験する感覚は、物品が口側端部凹型セグメントを含むか否かによって異なり得る。例えば、口側端部凹部のない物品は、口側端部凹部を含む対応する物品と比較して、使用中に使用者の唇により温かい感覚を与える場合がある。したがって、使用者の様々な選好に合わせて口側端部凹部を設けても省略してもよい。フィルター18はエアロゾル改質材料を含有するカプセルを有しても有さなくてもよい。
別の例では、口側端部フィルターセグメントなしで提供される物品は、およそ20mmの長さを有するフィルターセグメント18と、およそ17mmの長さを有する冷却セクション16、26、36、46と、を備えてもよい。このように、対応する長さの短縮及び口側端部管の省略の結果、物品の全体重量の軽減がもたらされ得る。マウスピースを形成する材料の全体量がその結果減少して、物品の全体的な生分解性が改善され得る。エアロゾル改質材料を含有するカプセルを2つ以上有する、およそ20mmの長さを有するフィルターセグメント18が提供され得る。他の例では、カプセルを有さない、単一のカプセルを有する、又は3つ以上のカプセルを有する、長さ20mmのフィルターセグメント18が提供され得る。
図5aは本明細書の態様に係る図4aに示すような物品4を製造する方法を示しており、図6はその方法のステップを示すフローチャートである。図5aは被覆前の物品4の要素を示している。ステップS601では、フィルタープラグ18がシート材の層で被覆されて、被覆された円筒体が形成される。シート材の層は、フィルタープラグ18の下流縁部を越えて長手方向に延在し以てマウスピースの口側端部に第1の中空管42が形成される。さらに、シート材の層はフィルタープラグの上流縁部を越えて長手方向に延在し以てフィルターセグメントの上流にある管状冷却セクション46が形成される。被覆された円筒体は、フィルタープラグ18、中空管42、及び中空管461aを備えて、物品のマウスピース44を形成する。
フィルタープラグ18を被覆するために使用されるシート材は例えば、図4aの物品に関連して記載したような剛直なプラグ被覆体である。
したがって、凹型マウスピースは、このマウスピースが追加の管を必要としないため、簡単な製造工程で、低コストで製造され得る。
フィルタープラグ18は紙で形成されてもよい。別法として、セルロースアセテート、PLA、又は任意の他の好適なフィルター材料を使用して、フィルタープラグ18を形成してもよい。
ステップS602では、方法は、マウスピース44をエアロゾル生成材料のロッドに、冷却セクション46及びエアロゾル生成材料のロッド10を取り囲むチップペーパーによって接続するステップをさらに含む。
いくつかの例では、方法はステップS601において、シート材の層を中空管状セグメント461b又は461cの周囲に被覆することも含む。例としての図5bでは、中空管状セグメント461cはフィルタープラグ18から長手方向に間隔を置いて配置されており、シート材の層は、フィルタープラグ18と中空管状セグメント461cとの間に隙間ができるように、フィルタープラグ18及び中空管状セグメント461cを被覆している。フィルタープラグは、エアロゾル改質材料を含有するシェルを備える破壊可能なカプセルを備えてもよい。
他の実施例では、方法はステップS601において、管状セグメント461bの周囲にシート材の層を、中空管状セグメント461bがフィルタープラグ18の上流端部と当接して設けられるように被覆することを含む。フィルタープラグ18及び中空管状セグメント461bがシート材の層で被覆されて、図4bに示す物品4bが形成される。
図7には2個取りの(2-up)マウスピースロッドを形成する例が示されており、このロッドを切断すると2つのマウスピースが形成され、それが続いてエアロゾル生成材料のロッドと組み合わされる。
図7の例では、フィルタープラグ18は約50mmの隙間によって分離されており、長さおよそ100mmのプラグ被覆体11によって被覆されている。およそ13mmの長さを有するフィルターセグメントの場合、プラグ被覆体は、フィルターセグメントの各々の縁部をおよそ12mm越えて延在する。フィルタープラグ18はプラグ被覆体11によって被覆されて、各端部におよそ12mmの中空空洞を有する中空管が、及び、フィルタープラグ18同士の間におよそ50mmの空洞が、形成される。次いでこの中空管を中央に沿ってカッターで切断し、2つのマウスピースを形成する。各マウスピースは、12mmの口側端部空洞と、13mmのフィルタープラグと、冷却セクションを形成する25mmの上流空洞と、を含む。続いて、冷却セクションとエアロゾル生成材料のロッドをチップペーパーで取り囲んでそれらを1つに止着することによって、マウスピースをエアロゾル生成材料のロッドと組み合わせて、エアロゾル供給システムとともに使用するための物品を形成することができる。
いくつかの例では、図7bに示すように、冷却セクション内に中空管を挿入することができる。フィルタープラグ18同士の間に中空管状セグメントを設けてもよい。中空管状セグメントの長さは例えば10mmであってもよい。フィルタープラグ18は各々、中空管状セグメントから15mmの隙間で分離されていてもよい。フィルタープラグ18と中空管状セグメントをプラグ被覆体によって被覆することで、被覆されたロッドを形成することができる。被覆されたロッドを中央に沿って、つまり中空管状セグメントを通るようにカッターで切断することによって、2つのマウスピースを形成することができる。各マウスピースは、12mmの口側端部空洞と、13mmのフィルタープラグと、15mmの空洞と、5mmの中空管状セグメントと、を含む。中空管状セグメントはマウスピースにさらなる剛性を与え得る。例えば、中空管状セグメントはマウスピースの真円度を改善するのに役立ち得る。
中空管は任意の好適な長さであってもよい。いくつかの例では、中空管はフィルタープラグ18同士の間に延在してもよい。ただし、中空管の長さを短くすることによって重量の軽減を得てもよい。物品の総重量を低く抑えて物品の使用後に残る廃棄物を少なくするために、最終的なマウスピースにおける中空管は5mm以下であるのが好ましい。
この製造方法を、図1、図2、及び図3のセルロースアセテート管12などの口側端部管、又は図2に示すセルロースアセテート管261が含まれるようにさらに構成できることが、当業者には認識されるであろう。代替的又は追加的に、フィルターセグメント18及び冷却セクション16、26、36、46とともにシート材によって1つに被覆することによって、マウスピースにさらなるフィルターセグメント又は構成要素を含めることができる。
以下の実施例では、本明細書の態様に従って上記した物品1、2、3、4のマウスピース14、24、34、44で使用され得る中空管を、より詳細に説明する。
図8は、物品1、2、及び3などの、本明細書の実施形態に係る物品に使用するためのいくつかの実施例としての中空管を示す表である。図8に示す実施例はセルロースアセテートトウで形成された中空管である。この実施例では、管の長さはおよそ96.6mmである。管は、製造中にエアロゾル生成物品内に導入する前に所望の長さに切断されることが意図されている。
示されているパラメータは、製造後のパラメータの初期値(すなわち図8の「オペレーション」列)と、製造から5日のエージング期間を経た後の管のその後の値を含む。
いくつかのエアロゾル供給システムで現在使用されているセルロースアセテート管の比較例を示す。比較例では、管の初期長さは96.6mm、初期重量は1028.4mg、初期肉厚は1.3mm、周長は20.53mmである。比較例の管の初期硬度は96.1%である。エージング期間後では、管の長さは96.4mm、重量は1020.7mg、肉厚は1.3mm、周長は20.50mmである。エージング期間後の硬度は96.7%まで上昇した。
本明細書の実施形態に係る中空管12に関連する実施例1では、管はフィラメント1本当たりのデニール値が7.3であるセルロースアセテートトウで形成されており、総デニールが36000である。管の初期長さは96.44mm、初期重量は933.18mg、初期肉厚は1.27mm、周長は20.52mmである。初期硬度は95.68%である。
エージング処理後では、中空管の周長は20.45mm、肉厚は1.3mmである。管12の長さは96.35mmである。管の重量は925.72mgである。この重量は比較例のセルロースアセテート管の重量よりも小さくなっており、これは9.3%の重量軽減に相当するものであった。したがって、セルロースアセテート管のフィラメント1本当たりのデニール値及び総デニールを小さくすることによって、実質的に同じ物理的サイズ特徴を依然として保持したまま、実質的な重量軽減が得られることが分かる。このように、長さ、周長、及び肉厚は比較例のものと実質的に同じであるが、説明したような重量軽減を実現している。
またさらに、第1の実施例に係る中空管の硬度は、実質的に比較例の中空管の硬度よりも低くないことが分かった。図8から分かるように、エージング処理後の管の硬度は96.40%まで上昇する。したがって、実施例1の重量を減らした管の硬度は、比較例の硬度と実質的に同様である。
実施例2では、管はフィラメント1本当たりのデニール値が5.8であるセルロースアセテートトウで形成され、28000の総デニール値を有する。管の初期長さは96.43mm、初期重量は839.6mg、初期肉厚は1.37mm、周長は20.48mmである。初期硬度は95.51%である。
エージング処理後では、中空管の周長は20.39mm、肉厚は1.3mmである。管12の長さは96.5mmである。管の重量は834.76mgである。この重量は比較例のセルロースアセテート管の重量よりも小さくなっており、これは17.7%の重量軽減に相当するものであった。したがって、セルロースアセテート管のフィラメント1本当たりのデニール値及び総デニールを小さくすることによって、実質的に同じ物理的サイズ特徴を依然として保持したまま、実質的な重量軽減が得られることが分かる。このように、長さ、周長、及び肉厚は比較例のものと実質的に同じであるが、説明したような重量軽減を実現している。
またさらに、第1の実施例に係る中空管の硬度は、実質的に比較例の中空管の硬度よりも低くないことが分かった。図8から分かるように、エージング処理後の管の硬度は96.66%まで上昇する。したがって、実施例2の重量を減らした管の硬度は、比較例の硬度と実質的に同様である。
したがって、中空管を構成するセルロースアセテートトウのフィラメント1本当たりの繊維デニール及び総デニールを小さくすることによって、管の硬度を90%よりも大きく維持しながら、物品の実質的な重量軽減を達成できることが分かる。
したがって、実施例1及び2の管は、エアロゾル生成物品に含められることになる複数の中空管12へと切断される、ベースロッドを提供することができる。
中空管161、362、461b、461cなどの中空管は、図1、図3、及び図4に関連して記載したように、プラグ被覆体などのシート材の複数の層で形成される。このような中空管については本明細書でこの後より詳細に説明する。以下で記載する実施例では、中空管は長さがおよそ100mmであり、物品のマウスピースに含める前に適切なサイズに切断され得る。
実施例3
実施例3では、プラグ被覆ペーパーの複数の層で中空管が形成されている。プラグ被覆ペーパーの坪量は82GSMである。管の周長は約20.15mm~20.51mm、好ましくは約20.33mmである。中空管の内径は約19.56mmである。
上記したような100mmの管を形成するためのプラグ被覆ペーパーの重量はおよそ304mgである。プラグ被覆体が中空管を形成するように、プラグ被覆体の層は継ぎ目で接着剤によって1つに止着され、隣り合う層は接着剤の固定線によって1つに止着される。継ぎ目はおよそ0.08mg/mmの割合で塗布される接着剤を用いて止着される。接着剤は100mmの管の継ぎ目に塗布されるが、このとき各継ぎ目における接着剤の総重量がおよそ6.4mg~9.6mgの重量、例えば8mgの重量になるようにする。接着剤の固定線はおよそ0.2mg/mmの割合で塗布される。接着剤は、固定線における接着剤の総重量が16mg~24mg、例えば18mg~22mg、好ましくは20mgとなるように、固定線に塗布される。
接着剤をプラグ被覆体に塗布して管を形成した後で、管をおよそ1時間放置して硬化させる。硬化後の管の総重量は、300mg~340mg、好ましくは310mg~330mg、より好ましくは約320mgである。
管の硬度は、管を使用する物品の製造中に軸線方向の圧縮力に耐えるのに適した剛性を保持するために、少なくとも70%である。管の硬度は少なくとも80%、又は少なくとも90%であるのが好ましい。管の硬度は約94%であるのがより好ましい。
管の真円度は少なくとも92%である。管の真円度は94%であるのが好ましい。
実施例4
実施例4では、60GSMの坪量を有するプラグ被覆ペーパーを使用する以外は、実施例3で説明したのと同様に、プラグ被覆ペーパーの複数の層で中空管が形成される。管の周長は約20.15mm~20.51mm、好ましくは約20.33mmである。中空管の内径は約19.56mmである。
上記したような100mmの管を形成するためのプラグ被覆ペーパーの重量はおよそ324mgである。プラグ被覆体が中空管を形成するように、プラグ被覆体の層は継ぎ目で接着剤によって1つに止着され、隣り合う層は接着剤の固定線によって1つに止着される。継ぎ目はおよそ0.08mg/mmの割合で塗布される接着剤を用いて止着される。接着剤は100mmの管の継ぎ目に塗布されるが、このとき各継ぎ目における接着剤の総重量がおよそ6.4mg~9.6mgの重量、例えば8mgの重量になるようにする。接着剤の固定線はおよそ0.2mg/mmの割合で塗布される。接着剤は、固定線における接着剤の総重量が16mg~24mg、例えば18mg~22mg、好ましくは20mgとなるように、固定線に塗布される。
接着剤をプラグ被覆体に塗布して管を形成した後で、管をおよそ1時間放置して硬化させる。硬化後の管の総重量は、226mg~266mg、好ましくは236mg~256mg、より好ましくは約246mgである。
H10硬度法を用いて測定した管の硬度は、管を使用する物品の製造中に軸線方向の圧縮力に耐えるのに適した剛性を保持するために、少なくとも70%である。管の硬度は少なくとも80%、又は少なくとも90%であるのが好ましい。管の硬度は約94%であるのがより好ましい。
管の真円度は少なくとも92%である。管の真円度は94%であるのが好ましい。
実施例3及び4の管は、適切な長さに切断し、上記したように、物品1、2、3、及び4のうちのいずれかの冷却セクション及び/又は口側端部に導入することができる。管の重量は、非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品の冷却セクションで使用される従来の紙製管よりも低くすることができる。
本明細書に記載した様々な実施形態は、特許請求された特徴の理解及び教示を支援するためにのみ提示されている。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供されており、網羅的及び/又は排他的なものではない。本明細書に記載する利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、各請求項によって規定される本発明の範囲を限定するもの又は各請求項の等価物を限定するものと見なすべきではないこと、並びに、特許請求される本発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態を利用してもよくまた変更を行ってもよいことが、理解されるべきである。本発明の様々な実施形態は適宜、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段、等の適切な組合せを含む、それらから成る、又はそれらから本質的に成ることができる。さらに、本開示は、現時点では特許請求されていないが将来特許請求され得る他の発明を含み得る。

Claims (28)

  1. 非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品であって、
    エアロゾル生成材料のロッドと、前記エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されている中空管とを備え、
    前記中空管の重量が軸線方向において8.5mg/mm未満である、物品。
  2. 前記中空管が、セルロースアセテート管又はシート材の複数の層から形成されている管を備える、請求項1に記載の物品。
  3. 前記中空管が、セルロースアセテートトウで形成されているセルロースアセテート管である、請求項1に記載の物品。
  4. 前記セルロースアセテート管を形成している前記セルロースアセテートトウが25000~40000の総繊維デニールを有する、請求項3に記載の物品。
  5. 前記セルロースアセテート管を形成している前記セルロースアセテートトウのフィラメント1本当たりの繊維デニール値が3~10dpf又は5~8dpfである、請求項3又は4に記載の物品。
  6. 前記中空管が15重量%以下の可塑剤を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の物品。
  7. 非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品であって、
    エアロゾル生成材料のロッドと、
    前記エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されている中空管と
    を備え、
    前記中空管が90GSM未満の坪量を有するシート材の複数の層を備える、物品。
  8. 非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品であって、
    エアロゾル生成材料のロッドと、
    前記エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されている中空管と
    を備え、
    前記中空管がシート材の複数の層を備え、前記中空管の単位長さ当たりの重量が軸線方向において4mg/mm未満である、物品。
  9. 前記シート材が80GSM未満又は70GSM未満の坪量を有する、請求項7又は8に記載の物品。
  10. 前記中空管が前記エアロゾル生成材料のロッドに隣り合い当接するように設けられている、請求項1~9のいずれか一項に記載の物品。
  11. 前記中空管が前記物品の口側端部に設けられている、請求項1~9のいずれか一項に記載の物品。
  12. 非燃焼性エアロゾル供給システムとともに使用するための物品であって、
    使用中に加熱されるとエアロゾルを生成するように構成されているエアロゾル生成材料のロッドと、
    前記エアロゾル生成材料のロッドと軸線方向に整列されており、前記エアロゾル生成材料のロッドに隣り合い当接するように設けられている、中空管と
    を備え、
    前記中空管の軸線方向の長さが5mm以下である、物品。
  13. 前記中空管が、使用中に前記エアロゾル生成材料のロッドが加熱されたときに前記エアロゾル生成材料のロッドから生成されるエアロゾルを冷却するように構成されている前記物品の冷却セクション内に設けられている、請求項12に記載の物品。
  14. 前記冷却セクションが前記中空管と下流フィルタープラグとの間に空洞をさらに備える、請求項13に記載の物品。
  15. 前記中空管がシート材の複数の層を備える、請求項12~14のいずれか一項に記載の物品。
  16. 前記シート材が90GSM未満、80GSM未満、又は70GSM未満の坪量を有する、請求項15に記載の物品。
  17. 非燃焼性エアロゾル供給システムにおいて使用するための物品であって、
    マウスピースと、エアロゾル生成材料のロッドとを備え、
    前記マウスピースが、フィルタープラグと、前記マウスピースの口側端部にある中空管と、フィルターセグメントの上流にある管状冷却セクションとを備え、前記フィルタープラグがシート材の層によって取り囲まれており、前記シート材の層が前記フィルタープラグの下流縁部を越えて長手方向に延在し以て前記マウスピースの前記口側端部の前記中空管が形成されており、前記シート材が前記フィルタープラグの上流縁部を越えて長手方向に延在し以て前記フィルターセグメントの上流にある前記管状冷却セクションが形成されており、
    前記エアロゾル生成材料のロッドが、前記冷却セクション及び前記エアロゾル生成材料のロッドを取り囲むチップペーパーによって前記マウスピースに接続されており、前記冷却セクションが前記エアロゾル生成材料のロッドに隣り合い当接するように設けられている、物品。
  18. 前記口側端部にある前記中空管が前記シート材の層によって画定されている内面を有するチャネルを備える、請求項17に記載の物品。
  19. 前記冷却セクションが前記シート材の層によって画定されている内面を有するチャネルを備える、請求項17又は18に記載の物品。
  20. 前記冷却セクションが前記シート材の層によって取り囲まれている中空管状セグメントをさらに備え、前記中空管状セグメントが前記冷却セクションを貫通するチャネルの内面を画定する、請求項17~19のいずれか一項に記載の物品。
  21. 前記中空管状セグメントが、前記冷却セクションが前記中空管状セグメントと前記フィルタープラグとの間に空洞を備えるように、前記フィルタープラグから長手方向に間隔を置いて配置されている、請求項19に記載の物品。
  22. 前記エアロゾル生成材料がタバコ材料を含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の物品。
  23. 非燃焼性エアロゾル供給システムにおける、請求項1~22のいずれか一項に記載の物品の使用。
  24. 請求項1~22のいずれか一項に記載の物品と、前記物品の前記エアロゾル生成材料を加熱するための非燃焼性エアロゾル供給デバイスとを備える、システム。
  25. 非燃焼性エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法であって、
    フィルタープラグをシート材の層で被覆することによってマウスピースを形成するステップであって、前記シート材の層が前記フィルタープラグの下流縁部を越えて長手方向に延在し以て前記マウスピースの口側端部に第1の中空管が形成され、前記シート材の層がフィルターセグメントの上流縁部を越えて長手方向に延在し以て前記フィルターセグメントの上流にある管状冷却セクションが形成される、形成するステップと、
    前記マウスピースをエアロゾル生成材料のロッドに、前記冷却セクション及び前記エアロゾル生成材料のロッドを取り囲むチップペーパーによって接続するステップであって、前記冷却セクションが前記エアロゾル生成材料のロッドに隣り合い当接するように設けられている、接続するステップと
    を含む、方法。
  26. 前記マウスピースを形成するステップが、前記フィルタープラグの上流にある中空管状セグメントの周囲に前記シート材の層を、前記シート材の層のうちの前記中空管状セグメントを取り囲む部分が前記冷却セクションに含まれるように、被覆することをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  27. 前記中空管状セグメントが、前記冷却セクションが前記シート材の層によって画定される内面を有するチャネルをさらに備えるように、前記フィルタープラグから長手方向に間隔を置いて配置される、請求項26に記載の方法。
  28. 請求項25~27のいずれか一項に記載の方法によって製造された、非燃焼性エアロゾル供給システムで使用するための物品。
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