JP2024503255A - エアロゾル供給システムのための物品 - Google Patents

Abstract

本発明は、エアロゾル供給システムとして又はエアロゾル供給システムの一部として使用するための物品（１）に関する。物品は、燃焼式エアロゾル供給システム、又は、非燃焼式エアロゾル供給システムのための消耗品であってもよい。物品は、上流端部（４１）及び下流端部（４２）を有する構成要素（４）を備える。構成要素は、第１の材料（７）、及び、アモルファス固体材料（９）を含む第２の材料（８）を備える。アモルファス固体材料は、上流端部と下流端部との間で構成要素を貫いて実質的に長手方向に延在し、上流端部と下流端部との間の構成要素の長さの少なくとも約７０％の長さを有する。本発明は、物品のための構成要素、非燃焼式エアロゾル供給システム、及び物品を製造する方法にも関する。【選択図】 図１

Description

分野

本発明は、例えばエアロゾル供給システムとして又はエアロゾル供給システムの一部として使用するための物品である、物品に関する。物品は、燃焼式エアロゾル供給システム、又は、非燃焼式エアロゾル供給システムのための消耗品であってもよい。物品のパッケージ、非燃焼式エアロゾル供給システム、及び物品を製造する方法も説明される。

発明の背景

シガレット、シガーなどの喫煙品は、使用中にタバコを燃焼させてタバコ煙を作り出す。燃焼を伴わずに化合物を放出する製品を作り出すことにより、それらの物品の代替品を提供する試みがなされてきた。そのような製品の例は、喫煙材を燃焼させるのではなく加熱することにより化合物を放出する、いわゆる「非燃焼加熱式」製品又はタバコ加熱デバイス若しくはタバコ加熱製品である。

本発明の第１の態様によれば、物品が提供される。物品は、エアロゾル供給システムとして又はエアロゾル供給システムの一部として使用するためのものであり、物品は、上流端部及び下流端部を有する構成要素を備え、構成要素は、第１の材料及び第２の材料を備え、第２の材料は、アモルファス固体材料を含み、アモルファス固体材料は、上流端部と下流端部との間で構成要素を貫いて実質的に長手方向に延在し、上流端部と下流端部との間の構成要素の長さの少なくとも約７０％の長さを有する。

いくつかの実施形態では、第２の材料は、アモルファス固体材料の複数の長尺ストリップを備え、複数の長尺ストリップは、互いに実質的に平行に延在する。

いくつかの実施形態では、複数の長尺ストリップは、２～５０個の間のストリップ、又は５～２５個の間のストリップ、又は７～２１個の間のストリップを含む。

いくつかの実施形態では、第２の材料は、上流端部及び下流端部を有する少なくとも１つのストリップを備え、ストリップの上流端部は、構成要素の上流端部の５ｍｍ以内まで延在し、ストリップの下流端部は、構成要素の下流端部の５ｍｍ以内まで延在する。

いくつかの実施形態では、第２の材料は、シート材料を含み、長手方向における第２の材料の引張り強度は、少なくとも約４Ｎ／１５ｍｍ、及び／又は約１７０Ｎ／１５ｍｍ～約２００Ｎ／１５ｍｍの範囲内である。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料は、送達されるべき物質を含む。いくつかの実施形態では、送達されるべき物質は、メンソールである。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料は、２ｍｇ～約２０ｍｇの範囲内のメンソールを含む。

いくつかの実施形態では、第２の材料は、第１の材料を少なくとも部分的に取り囲む。

いくつかの実施形態では、第２の材料は、第１の材料内に配置され、及び／又は、第２の材料は、第１の材料内に配置されて、第１の材料により全ての側を実質的に取り囲まれる。

いくつかの実施形態では、第１の材料は、エアロゾル生成材料である。

いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、タバコ材料を含む。

いくつかの実施形態では、タバコ材料は、刻みラグタバコ材料又は再生タバコ材料である。

いくつかの実施形態では、構成要素は、物品のエアロゾル生成部分を形成する。

いくつかの実施形態では、第１の材料は、フィルター材料を含み、任意選択で、第１の材料は、１立方センチメートル当たり約０．１～約０．４５グラムの間の密度を有する紙フィルター材料を含む。

いくつかの実施形態では、構成要素は、物品のエアロゾル変性部分を形成する。

いくつかの実施形態では、構成要素は、燃焼式エアロゾル供給システムである物品のエアロゾル変性部分を形成する。

いくつかの実施形態では、物品は、ロッド形状とされる。

いくつかの実施形態では、構成要素は、第１の材料及び第２の材料を取り囲むように構成されたラッパーをさらに備える。

本発明の第２の態様では、請求項１～１９のいずれか一項に記載の複数の物品を備える物品のパッケージであって、各物品内の送達されるべき物質の量が５％未満しか変動しない、物品のパッケージが提供される。

本発明の第３の態様では、請求項１～１９のいずれか一項に記載の物品を備える非燃焼式エアロゾル供給システムが提供される。

本発明の第４の態様では、請求項１～１９のいずれか一項に記載の物品において使用するためのアモルファス固体材料が提供される。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料は、上流端部と下流端部との間で構成要素を貫いて実質的に長手方向に延在するように構成されており、上流端部と下流端部との間の構成要素の長さの少なくとも約７０％の長さを有する。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料は、物品に組み込まれたときに、上流端部と下流端部との間で構成要素を貫いて実質的に長手方向に延在し、上流端部と下流端部との間の構成要素の長さの少なくとも約７０％の長さを有する。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料の引張り強度は、約２Ｎ／１５ｍｍ～約３００Ｎ／１５ｍｍの範囲内である。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料の長さは、約８ｍｍ～約４８ｍｍの範囲内である。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料の幅は、約０．５ｍｍ～約３ｍｍの範囲内である。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料のアスペクト比は、約２．５～約１００の範囲内である。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料は、５０ｍｍ^２当たり０．２５ｍｇ～約１ｍｇの範囲内の送達されるべき物質を含む。いくつかの実施形態では、送達されるべき物質は、メンソールである。

本発明の第５の態様では、請求項１～１９のいずれか一項に記載の物品において使用するための構成要素が提供され、構成要素は、上流端部及び下流端部を有し、構成要素は、第１の材料及び第２の材料を備え、第２の材料は、アモルファス固体材料を含み、アモルファス固体材料は、上流端部と下流端部との間で構成要素を貫いて実質的に長手方向に延在し、上流端部と下流端部との間の構成要素の長さの少なくとも約７０％の長さを有する。

本発明の第６の態様では、請求項１～１９のいずれか一項に記載の物品を製造する方法が提供され、方法は、物品の構成要素に形成するための第１の材料を用意するステップと、第１の材料を連続的にアセンブリ装置に通して移送するステップと、少なくとも１つの連続的なアモルファス固体材料を第１の材料に加えるステップと、を含む。

いくつかの実施形態では、方法は、アモルファス固体材料のリボンをボビンから繰り出してそのアモルファス固体材料のリボンを複数の長尺ストリップに切断するステップをさらに含む。

いくつかの実施形態では、方法は、アモルファス固体材料の複数の長尺ストリップを構成要素形成デバイスの前にアセンブリ装置に直接供給するステップをさらに含む。

いくつかの実施形態では、方法は、アセンブリ装置において第１の材料に加えるのに備えてアモルファス固体材料の複数の長尺ストリップをボビンに巻くステップをさらに含む。

いくつかの実施形態では、方法は、アモルファス固体材料のリボン及び第１の材料を同じボビンに同時に巻くステップをさらに含む。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料のリボン及び第１の材料は、共巻きされる。

いくつかの実施形態では、方法は、アモルファス固体材料のリボン及び第１の材料をボビンから同時に繰り出すステップをさらに含む。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料のリボン及び第１の材料の切断は、同時に行われることがある。

いくつかの実施形態では、第１の材料は、再生タバコである。

いくつかの実施形態では、方法は、アモルファス固体材料及び第１の材料がアセンブリ装置の構成要素形成デバイスに供給される前に、少なくとも１つの連続的なアモルファス固体材料を第１の材料と位置合わせするステップをさらに含むことがある。

いくつかの実施形態では、方法は、連続的なアモルファス固体材料の複数のリボンを第１の材料の幅にわたって間隔を空けて第１の材料と位置合わせするステップをさらに含むことがある。

いくつかの実施形態では、方法は、アモルファス固体材料及び第１の材料を同時に切断する前に、少なくとも１つの連続的なアモルファス固体材料を第１の材料と位置合わせするステップをさらに含むことがある。

いくつかの実施形態では、方法は、連続的なアモルファス固体材料の隣り合うリボンの間に隙間が存在するように、連続的なアモルファス固体材料の複数のリボンを第１の材料の幅にわたって間隔を空けて第１の材料と位置合わせするステップをさらに含むことがある。

いくつかの実施形態では、方法は、アモルファス固体材料及び第１の材料が切断された後で、少なくとも１つの連続的なアモルファス固体材料を第１の材料と位置合わせするステップをさらに含むことがある。

いくつかの実施形態では、方法は、連続的なアモルファス固体材料の複数のリボンを複数のストリップに切断して複数のストリップ群を形成するステップをさらに含むことがあり、次いで、複数のストリップ群は、第１の材料と位置合わせされ、連続的なアモルファス固体材料の隣り合うストリップ群の間に隙間が存在するように、第１の材料の幅にわたって間隔を空けられる。

いくつかの実施形態では、方法は、アセンブリ装置において第１の材料に加えるのに備えて、アモルファス固体材料の複数の長尺ストリップをボビンにらせん状に巻くステップをさらに含む。

いくつかの実施形態では、方法は、複数の長尺ストリップをボビンに巻く前に、アモルファス固体材料の複数の長尺ストリップを撚って、構成要素形成デバイスの前にアセンブリ装置に供給されるロープを形成するステップをさらに含む。

いくつかの実施形態では、方法は、第１の材料及びアモルファス固体材料の少なくとも１つのストリップを構成要素形成デバイスに通して移送するステップと、継目なし構成要素を形成するステップと、継目なし構成要素をラッパーで包むステップと、継目なし構成要素を個別の構成要素に切断するステップと、をさらに含む。

いくつかの実施形態では、継目なし構成要素を切断する方法ステップは、アモルファス固体材料の少なくとも１つのストリップの張力を解放し、アモルファス固体材料は、構成要素の両端まで長さを減少させる。

いくつかの実施形態では、方法は、構成要素を物品の他の構成要素と結合させて物品を形成するステップをさらに含む。

本発明の第７の態様では、アモルファス固体材料のリボンをボビンから繰り出してそのアモルファス固体材料のリボンを複数の長尺ストリップに切断するステップを含む、アモルファス固体材料を製造する方法が提供される。

本発明の第７の態様では、請求項４１に記載のプロセスによって形成されたアモルファス固体材料が提供される。

次に、単なる例として、添付の図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。

非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品の第１の実施形態の側部断面概略図である。 送達システムの第２の実施形態の側部断面概略図である。 図１又は図２の消耗品のエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイスの側面概略図である。 アモルファス固体材料のリボンの斜視概略図である。 ロープに形成された複数の長尺ストリップの側面概略図である。 アモルファス固体の複数の長尺ストリップのボビンの第１の実施形態の正面斜視図である。 アモルファス固体の複数の長尺ストリップのボビンの第２の実施形態の正面斜視図である。 アモルファス固体のリボンを切断するための切断デバイスの斜視概略図である。 消耗品構成要素製造機に供給されているアモルファス固体の複数の長尺ストリップの斜視概略図である。 第１の材料のシートの上に位置合わせされた第２の材料のリボンの概略図である。 図１０に示された材料構成から形成されたエアロゾル生成構成要素部分の断面概略図である。 第１の材料のシートの上に位置合わせされた第２の材料の複数のリボンの概略図である。 図１２に示された材料構成から形成されたエアロゾル生成構成要素部分の断面概略図である。 送達システムを形成するための装置の一部分の概略図である。 送達システムを形成するための装置の一部分の概略図である。

詳細な説明

本発明は、送達システムにおいて使用するための消耗品のための物品に関する。

本明細書において、「送達システム」という用語は、少なくとも１種類の物質を使用者に送達するシステムを包含することが意図されており、
シガレット、シガリロ、シガー、及びパイプのための又は手巻き若しくは手作りのシガレットのためのタバコ（タバコ、タバコ誘導体、膨張タバコ、再生タバコ、タバコ代替品、又は他の喫煙材に基づくものであろうとなかろうと）などの、燃焼式エアロゾル供給システムと、
電子タバコ、タバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組み合わせを使用してエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステムなどの、エアロゾル生成材料を燃焼させることなしにエアロゾル生成材料から化合物を放出する非燃焼式エアロゾル供給システムと、
を含む。

本開示によれば、「燃焼式」エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システム（又はその構成要素）の構成エアロゾル生成材料が、使用者への少なくとも１種類の物質の送達を促進するために使用中に燃焼されるか又は燃やされる、エアロゾル供給システムである。

いくつかの実施形態では、送達システムは、シガレット、シガリロ、及びシガーからなる群から選択されるシステムなどの、燃焼式エアロゾル供給システムである。
いくつかの実施形態では、本開示は、フィルター、フィルターロッド、フィルターセグメント、又はエアロゾル変性剤放出構成要素などの、燃焼式エアロゾル供給システムにおいて使用するための構成要素に関する。

本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システム（又はその構成要素）の構成エアロゾル生成材料が使用者への少なくとも１種類の物質の送達を促進するために燃焼されないか又は燃やされない、エアロゾル供給システムである。

いくつかの実施形態では、送達システムは、動力非燃焼式エアロゾル供給システムなどの、非燃焼式エアロゾル供給システムである。

いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム（ＥＮＤ：ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ ｎｉｃｏｔｉｎｅ ｄｅｌｉｖｅｒｙ ｓｙｓｔｅｍ）としても知られている電子タバコであるが、エアロゾル生成材料内のニコチンの存在は必要条件ではないことに留意されたい。

いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料の組み合わせを使用してエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステムであり、１種類又は複数種類のエアロゾル生成材料が加熱されることがある。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含むこともあればそうでないこともある。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料、及び固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコ製品又は非タバコ製品を含むことがある。

典型的には、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式エアロゾル供給デバイス、及び、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品を備えることができる。

いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含み非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用されるように構成された、消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示にわたって物品と呼ばれることがある。

いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、消耗品を受け入れるための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルター、及び／又はエアロゾル変性剤を備えることがある。

いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料格納領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、フィルター、マウスピース、及び／又はエアロゾル変性剤を備えることがある。

いくつかの実施形態では、送達されるべき物質は、エアロゾル生成材料、又はエアロゾル化されることを意図されていない材料であることがある。必要に応じて、どちらの材料も、１種類若しくは複数種類の活性成分、１種類若しくは複数種類の香料、１種類若しくは複数種類のエアロゾルフォーマー材料、及び／又は１種類若しくは複数種類の他の機能材料を含むことができる。

いくつかの実施形態では、送達されるべき物質は、活性物質を含む。

本明細書において使用される活性物質は、生理反応を得るか又は生理反応を強化することを意図された材料である、生理活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、向精神薬から選択されてもよい。活性物質は、自然発生的であるか又は合成的に得られてもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、Ｂ６若しくはＢ１２若しくはＣなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、或いはこれらの構成成分、誘導体、又は組み合わせを含んでもよい。活性物質は、タバコ、カンナビス、若しくは別の植物性物質の１種類又は複数種類の構成成分、誘導体、若しくは抽出物を含んでもよい。

いくつかの実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンＢ１２を含む。

本明細書において述べられるように、活性物質は、１種類又は複数種類の植物性物質又はその構成成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか或いはそれらに由来してもよい。本明細書において、「植物性物質」という用語は、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、外皮、殻などを含むがこれらに限定されない植物由来の任意の材料を含む。或いは、材料は、合成的に得られる、植物性物質に自然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、細粉、粉砕された粒子、顆粒、ペレット、断片、ストリップ、シートなどの形態であってもよい。例示的な植物性物質は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、アサ、ココア、カンナビス、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、アマ、ショウガ、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ゲッケイジュ、カンゾウ（リコリッシュ）、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶若しくは紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード（アニス）、バジル、ベイリーブス、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ビャクシン、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シオガマギク、クルクマ、ウコン、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、クロフサスグリ、カノコソウ、ピメント、メース、ダミエン（ｄａｍｉｅｎ）、マヨラナ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、キャラウェイ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はそれらの任意の組み合わせである。ミントは、以下のミント品種、すなわち、メンサアルベンティス（Ｍｅｎｔｈａ Ａｒｖｅｎｔｉｓ）、グレープフルーツミント（Ｍｅｎｔｈａ ｃ．ｖ．）、エジプシャンミント（Ｍｅｎｔｈａ ｎｉｌｉａｃａ）、ペパーミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ）、ライムミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ ｃｉｔｒａｔａ ｃ．ｖ．）、チョコレートミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ ｃ．ｖ．）、カーリーミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ ｃｒｉｓｐａ）、ワイルドミント（Ｍｅｎｔｈａ ｃａｒｄｉｆｏｌｉａ）、ホースミント（Ｍｅｍｔｈａ ｌｏｎｇｉｆｏｌｉａ）、パイナップルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｕａｖｅｏｌｅｎｓ ｖａｒｉｅｇａｔａ）、ペニーロイヤルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｕｌｅｇｉｕｍ）、イングリッシュスペアミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ ｃ．ｖ．）、及びアップルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｕａｖｅｏｌｅｎｓ）から選択されたものであってもよい。

いくつかの実施形態では、活性物質は、１種類又は複数種類の植物性物質又はその構成成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか或いはそれらに由来し、その植物性物質は、タバコである。

いくつかの実施形態では、活性物質は、１種類又は複数種類の植物性物質又はその構成成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか或いはそれらに由来し、その植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、カカオ、及びアサから選択される。

いくつかの実施形態では、活性物質は、１種類又は複数種類の植物性物質又はその構成成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか或いはそれらに由来し、その植物性物質は、ルイボス及びフェンネルから選択される。

いくつかの実施形態では、送達されるべき物質は、香料を含む。

本明細書において、「香料」及び「香味料」という用語は、地方条例が許可する場合に成人消費者のための製品において所望の味、香り、又は他の体性感覚（ｓｏｍａｔｏｓｅｎｓｏｒｉａｌ ｓｅｎｓａｔｉｏｎ）を作り出すために使用することができる材料を意味する。そのような材料は、自然発生的な香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られる材料、又はそれらの組み合わせ（例えば、タバコ、カンナビス、カンゾウ（リコリッシュ）、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、カエデ、抹茶、メンソール、薄荷、アニシード（アニス）、シナモン、ウコン、インドのスパイス、アジアのスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、熱帯性の果実、パパイヤ、ダイオウ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類果実、ドランビュイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、マツ、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、アサ、メンタ属の任意の種からのミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、アマ、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ゲッケイジュ、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶若しくは紅茶などの茶、タイム、ビャクシン、エルダーフラワー、バジル、ベイリーブス、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シオガマギク、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、クロフサスグリ、カノコソウ、ピメント、メース、ダミエン、マヨラナ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、キャラウェイ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン）、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚器受容体部位活性剤若しくは刺激剤、糖及び／又は代替糖（例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、蔗糖、ブドウ糖、果糖、ソルビトール、若しくはマンニトール）、及び、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、若しくは息清涼剤などの他の添加物を含むことができる。それらの材料は、模造品、合成の若しくは自然の成分、又はそれらの混合品であってもよい。それらの材料は、例えば、油などの液体、粉末などの固体、又は気体といった、任意の適切な形態であってもよい。

いくつかの実施形態では、香料は、メンソール、スペアミント、及び／又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類果実、及び／又はレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、オイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、カンナビスから抽出された香料成分を含む。

いくつかの実施形態では、香料は、通常は化学的に誘発されて香り若しくは味覚の神経に加えて又はその代わりに第５脳神経（三叉神経）の刺激によって知覚される体性感覚を得るように意図されたセンセート（ｓｅｎｓａｔｅ）を含むことができ、それらのセンセートは、加熱する効果、冷却する効果、ヒリヒリさせる効果、しびれさせる効果を提供する剤を含んでもよい。適切な加熱効果剤は、限定されるものではないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、限定されるものではないが、オイコリプトール（ｅｕｃｏｌｙｐｔｏｌ）、ＷＳ－３であってもよい。

エアロゾル生成材料は、例えば、加熱されたとき、照射されたとき、又は任意の他の方法で励起されたときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質及び／若しくは香味料を含有することもあればそうでないこともある固体、液体、又はゲルの形態であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、或いは「モノリシック固体」（すなわち、非繊維質）と呼ばれることもある「アモルファス固体」を含むことがある。いくつかの実施形態では、アモルファス固体は、乾燥ゲルであることがある。アモルファス固体は、液体などのある程度の流体を内部に保持することができる固体材料である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約５０ｗｔ％、６０ｗｔ％、又は７０ｗｔ％～約９０ｗｔ％、９５ｗｔ％、又は１００ｗｔ％のアモルファス固体を含むことがある。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体は、１～６０ｗｔ％のゲル化剤、０．１～５０ｗｔ％のエアロゾルフォーマー剤、及び、０．１～８０ｗｔ％の香料を含み、これらの重量は、乾燥重量基準で計算される。

いくつかのさらなる実施形態では、アモルファス固体は、１～５０ｗｔ％のゲル化剤、０．１～５０ｗｔ％のエアロゾルフォーマー剤、及び、３０～６０ｗｔ％の香料を含み、これらの重量は、乾燥重量基準で計算される。

いくつかのさらなる実施形態では、アモルファス固体は、アモルファス固体の約４０～８０ｗｔ％の量のエアロゾルフォーマー材料、ゲル化剤、及び任意選択のフィラーを含み（つまり、いくつかの例ではフィラーはアモルファス固体中に存在し、他の例ではフィラーはアモルファス固体中に存在しない）、ゲル化剤及びフィラーの量は、総合すると、アモルファス固体の約１０～６０ｗｔ％であり（つまり、ゲル化剤及びフィラーは、総合すると、アモルファス固体の約１０～６０ｗｔ％を占める）、アモルファス固体はまた、任意選択で、アモルファス固体の約２０ｗｔ％までの量の活性物質及び／又は香味料を含む（つまり、アモルファス固体は、≦２０ｗｔ％の活性物質を含む）。

アモルファス固体材料は、乾燥ゲルから形成されてもよい。上述の構成比を使用することは、ゲルが固まるときに香料化合物がゲル基質内で安定化されて、非ゲル組成におけるよりも高い香料充填量が達成されることが可能になることを意味することが分かった。香料（例えば、メンソール）は、高濃度で安定化され、製品は、良好な貯蔵寿命を有する。
場合によっては、アモルファス固体は、約０．０１５ｍｍ～約１．５ｍｍの厚さを有することができる。厚さは、約０．０５ｍｍ、０．１ｍｍ、又は０．１５ｍｍ～約０．５ｍｍ、０．３ｍｍ、又は１ｍｍの範囲内であってもよいことが、適切である。本発明者らは、いくつかの実施形態では０．２ｍｍの厚さを有する材料が特に適切であることを見出した。アモルファス固体は、２つ以上の層を備えることができ、本明細書において説明される厚さは、それらの層の総厚さを意味する。

アモルファス固体が過度に厚い場合、加熱効率が損なわれる。このことは、使用時の電力消費に悪影響を与える。逆に、アモルファス固体が過度に薄い場合、製造及び取扱いが困難である。非常に薄い材料は、鋳造するのがより難しく、壊れやすくなる可能性があり、使用時のエアロゾル形成を損なう。

アモルファス固体は、約１ｗｔ％、５ｗｔ％、１０ｗｔ％、１５ｗｔ％、２０ｗｔ％、２５ｗｔ％、３０ｗｔ％、又は３５ｗｔ％～約６０ｗｔ％、５５ｗｔ％、５０ｗｔ％、４５ｗｔ％、４０ｗｔ％、又は３５ｗｔ％のゲル化剤を含むことができることが適切である（全て、乾燥重量基準で計算される）。例えば、アモルファス固体は、１～６０ｗｔ％、５～６０ｗｔ％、２０～６０ｗｔ％、２５～５５ｗｔ％、３０～５０ｗｔ％、３５～４５ｗｔ％、５～４５ｗｔ％、１０～４０ｗｔ％、又は２０～３５ｗｔ％のゲル化剤を含むことができる。

アモルファス固体は、ゲル化剤を含むことができる。ゲル化剤は、セルロースゲル化剤、非セルロースゲル化剤、グアーガム、アカシアガム、及びそれらの混合物から選択される１種類又は複数種類の化合物を含んでもよい。

いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、親水コロイドを含む。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、デンプン（及び誘導体）、セルロース（及び誘導体）、ガム、シリカ又はシリコーン化合物、粘土、ポリビニルアルコール、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される１種類又は複数種類の化合物を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、ヒュームドシリカ、ポリジメチルシロキサン（ＰＤＭＳ）、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及びポリビニルアルコールのうちの１つ又は複数を含む。場合によっては、ゲル化剤は、アルギン酸塩及び／又はペクチンを含み、アモルファス固体の形成中に（カルシウム源などの）硬化剤と結合されることがある。場合によっては、アモルファス固体は、カルシウム交差結合アルギン酸塩及び／又はカルシウム交差結合ペクチンを含むことがある。

セルロースゲル化剤は、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）、ヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース（ＣＡ）、酢酸酪酸セルロース（ＣＡＢ）、酢酸プロピオン酸セルロース（ＣＡＰ）、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されてもよい。

いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）、カルボキシメチルセルロース、グアーガム、若しくはアカシアガムのうちの１つ又は複数を含む（或いは、それらのうちの１つ又は複数である）。

いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、寒天、キサンタンガム、アラビアゴム、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、デンプン、アルギン酸塩、及びそれらの組み合わせを含むがそれらに限定されない１種類又は複数種類の非セルロースゲル化剤を含む（或いは、そのような非セルロースゲル化剤である）。好ましい実施形態では、非セルロースベースのゲル化剤は、アルギン酸塩又は寒天である。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体は、アルギン酸塩及びペクチンを含み、アルギン酸塩とペクチンの比は、１：１～１０：１である。アルギン酸塩とペクチンの比は、典型的には＞１：１であり、つまり、アルギン酸塩は、ペクチンの量よりも多い量で存在する。いくつかの例では、アルギン酸塩とペクチンの比は、約２：１～８：１、又は約３：１～６：１、又はおおよそ４：１である。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体は、５～２５ｗｔ％又は１０～２０ｗｔ％などの、アモルファス固体の１～３０ｗｔ％の量で、フィラーを含む。いくつかの例では、アモルファス固体は、アモルファス固体の１ｗｔ％、５ｗｔ％、又は８ｗｔ％よりも多い量で、フィラーを含む。いくつかの例では、アモルファス固体は、アモルファス固体の４０ｗｔ％、３０ｗｔ％、２０ｗｔ％、１５ｗｔ％、１２ｗｔ％、１０ｗｔ％、５ｗｔ％、又は１ｗｔ％未満の量で、フィラーを含む。他の例では、アモルファス固体は、フィラーを含まない。

いくつかの例では、アモルファス固体は、ゲル化剤及びフィラーを、総合すると、約１０ｗｔ％、２０ｗｔ％、２５ｗｔ％、３０ｗｔ％、３５ｗｔ％、４０ｗｔ％、４５ｗｔ％、５０ｗｔ％、５５ｗｔ％からの量で、又は約６０ｗｔ％からの量で含む。幾つかの例では、ゲル化剤及びフィラーの量は、総合すると、アモルファス固体の８５ｗｔ％、８０ｗｔ％、７５ｗｔ％、７０ｗｔ％、６５ｗｔ％にすぎないか、又は、アモルファス固体の６０ｗｔ％にすぎない。いくつかの例では、アモルファス固体は、ゲル化剤及びフィラーを、総合すると、アモルファス固体の約２０～６０ｗｔ％、２５～５５ｗｔ％、３０～５０ｗｔ％、又は３５～４５ｗｔ％の量で含む。

フィラーは、存在する場合、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの１種類又は複数種類の無機フィラー材料、及び、分子篩などの適切な無機吸着剤を含んでもよい。フィラーは、木材パルプ、セルロース、及びセルロース誘導体などの１種類又は複数種類の有機フィラー材料を含んでもよい。特定の事例では、アモルファス固体は、チョークなどの炭酸カルシウムを含まない。

フィラーを含むいくつかの例では、フィラーは、繊維質のものであることがある。例えば、フィラーは、木材パルプ、アサ繊維、セルロース、又はセルロース誘導体などの繊維質有機フィラー材料であってもよい。理論によって束縛されることを望まないが、アモルファス固体に繊維質フィラーを含むことにより材料の引張り強度を高めることができると考えられる。

いくつかの例では、アモルファス固体は、タバコ繊維を含まない。特定の例では、アモルファス固体は、繊維質材料を含まない。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体は、約０．１ｗｔ％、０．５ｗｔ％、１ｗｔ％、３ｗｔ％、５ｗｔ％、７ｗｔ％、又は１０ｗｔ％～約８０ｗｔ％、５０ｗｔ％、４５ｗｔ％、４０ｗｔ％、３５ｗｔ％、３０ｗｔ％、又は２５ｗｔ％のエアロゾルフォーマー材料を含むことがある（全て、乾燥重量基準で計算される）。例えば、アモルファス固体は、０．５～４０ｗｔ％、３～３５ｗｔ％、又は１０～２５ｗｔ％のエアロゾルフォーマー材料を含むことができる。

エアロゾルフォーマー材料は、可塑剤として働いてもよい。可塑剤の含有量が過度に多い場合、アモルファス固体は、水を吸収して、使用時に適切な消費体験を引き起こさない材料をもたらすことがある。可塑剤含有量が過度に少ない場合、アモルファス固体は、脆弱になり壊れやすくなることがある。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体に含まれるエアロゾルフォーマーは、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、１，３－ブタンジオール、及びグリセリンなどの１種類又は複数種類の多価アルコール、グリセロールモノアセテート、グリセロールジアセテート、若しくはグリセロールトリアセテートなどの多価アルコールのエステル、並びに／或いはジメチルドデカンジオアート及びジメチルテトラカンジオアートなどのモノカルボン酸、ジカルボン酸、又はポリカルボン酸の脂肪族エステルを含む。

場合によっては、エアロゾルフォーマー材料は、エリトリトール、プロピレングリコール、グリセロール、トリアセチン、ソルビトール、及びキシリトールから選択される１種類又は複数種類の化合物を含む。場合によっては、エアロゾルフォーマー材料は、グリセロールを含むか、本質的にグリセロールで構成されるか、又はグリセロールで構成される。

アモルファス固体材料は、燃焼遅延塩（ｃｏｍｂｕｓｔｉｏｎ ｒｅｔａｒｄｉｎｇ ｓａｌｔ）を含んでもよい。本明細書において使用される燃焼遅延塩は、陽イオン及び陰イオンのイオン集合からなる化合物である。本明細書において使用される塩は、その陰イオン及び／又はその陽イオンが燃焼を遅延させるのに有効であり得る塩である。いくつかの実施形態では、塩は、無機塩である。

いくつかの実施形態では、塩は、ハロゲン化塩であり、つまり、ハロゲン化物陰イオンを有する。いくつかの実施形態では、塩は、塩化物塩又は臭化物塩である。高濃度の塩化物又は臭化物の存在は、燃焼を遅延させることが示された。

いくつかの実施形態では、塩は、アルカリ金属塩であり、つまり、アルカリ金属陽イオンを有する。いくつかの実施形態では、塩は、アルカリ土類金属陽イオンを有する。いくつかの実施形態では、塩は、亜鉛陽イオン、又は第二鉄陽イオン若しくは第一鉄陽イオンなどの鉄陽イオンを有する。いくつかの実施形態では、塩は、アンモニウム陽イオン又はホスホニウム陽イオンを有する。

いくつかの実施形態では、塩は、塩化ナトリウム又は塩化カリウムなどのアルカリ金属ハロゲン化物であってもよい。塩は、塩化マグネシウム、塩化カルシウムなどのアルカリ土類金属ハロゲン化物であってもよい。塩は、塩化亜鉛又は臭化ナトリウムなどの別の金属ハロゲン化物であってもよい。

いくつかの実施形態では、塩は、カルボン酸陰萎イオンを有する。例えば、塩は、クエン酸カリウム、コハク酸カリウム、リンゴ酸カリウム、酢酸カリウム、酒石酸カリウム、シュウ酸カリウム、クエン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、又はリンゴ酸ナトリウムなどのアルカリ金属カルボン酸塩であってもよい。

他の実施形態では、塩は、ホウ酸塩、炭酸塩、リン酸塩、硫酸塩、又はスルファミン酸から選択された陰イオンを有する。

塩の選択に影響することがある要因には、例えば融点が含まれ、融点は、少なくとも４５０℃であることが好ましいことがある。いくつかの実施形態では、塩は、水溶性である。いくつかの実施形態では、塩は、塩が加えられる材料に所望のｐＨを与えるように選択される。いくつかの実施形態では、塩は、材料のｐＨを著しく変化させない。

いくつかの実施形態では、選択される燃焼遅延塩は、不活性、前駆液体における溶解度、溶解度、アモルファス固体材料若しくはアモルファス固体材料に対する前駆体材料における分布、密度、又は当技術分野において知られた他の特性などの、１つ又は複数の有利な特性を有することができる。

いくつかの実施形態では、燃焼遅延塩は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム、及び／若しくは臭化カリウムを含むか、本質的にそれらで構成されるか、又はそれらで構成される。

燃焼遅延特性又は他の所望される物理的特性に応じて、塩の成分は、遊離塩基形態で、塩形態で、又は錯体若しくは溶媒和物として存在してもよい。燃焼遅延塩は、任意の密度及び任意の結晶構造のものであってよい。

いくつかの実施形態では、燃焼遅延塩は、溶媒又は液体キャリアに溶解されたアモルファス固体材料に組み込まれるか又は加えられる。いくつかの実施形態では、燃焼遅延塩は、液体キャリア中に懸濁される。溶媒又は液体キャリアは、水性の又は有機の液体であってもよく、その適切な応用に応じて極性の又は非極性のものであってもよい。

液体キャリア又は前駆溶媒は、アモルファス固体材料内又はアモルファス固体材料上に燃焼遅延塩を残すために燃焼遅延材料の製造中に容易に除去されるように有利に選択されてもよい。

いくつかの実施形態では、液体キャリアは、水性の液体（水）及び非水性の液体（例えば、グリセロール）を含めて、液体の混合物である。塩の適用後に水が除去されると、グリセロールは、アモルファス固体材料内に保留され、アモルファス固体材料において、グリセロールは、柔軟性を提供し、加熱時のエアロゾル形成に役立つ。

アモルファス固体は、着色料を含むことができる。着色料の追加は、アモルファス固体の外観を変更することができる。アモルファス固体における着色料の存在は、アモルファス固体及びエアロゾル生成材料の外観を強化することができる。アモルファス固体に着色料を加えることにより、アモルファス固体を、エアロゾル生成材料の他の構成要素又はアモルファス固体を備える物品の他の構成要素に色合わせすることができる。

アモルファス固体の所望の色に応じて、様々な着色料が使用されてもよい。アモルファス固体の色は、例えば、白色、緑色、赤色、紫色、青色、茶色、又は黒色であってもよい。他の色も想定される。自然の又は合成の染料、食品等級の着色料、及び医薬品等級の着色料などの、自然の又は合成の着色料が使用されてもよい。特定の実施形態では、着色料は、アモルファス固体に茶色の外観を与えることができるカラメルである。そのような実施形態では、アモルファス固体の色は、アモルファス固体を含むエアロゾル生成材料における（タバコ材料などの）他の構成要素の色に類似していてもよい。いくつかの実施形態では、アモルファス固体への着色料の追加は、アモルファス固体をエアロゾル生成材料における他の構成要素と視覚的に区別不能にする。

着色料は、アモルファス固体の形成中に（例えば、アモルファス固体を形成する材料を含む懸濁液を形成するときに）組み込まれてもよく、又は、着色料は、アモルファス固体の形成後に（例えば、着色料をアモルファス固体に吹き付けることにより）アモルファス固体に適用されてもよい。

エアロゾル生成材料は、１種類又は複数種類の活性物質及び／若しくは香料、１種類又は複数種類のエアロゾルフォーマー材料、並びに任意選択で１種類又は複数種類の他の機能材料を含むことができる。

エアロゾル生成材料は、酸を含むことができる。酸は、有機酸であってもよい。これらの実施形態のうちのいくつかでは、酸は、一塩基酸、二塩基酸、及び三塩基酸のうちの少なくとも１つであってもよい。いくつかのそのような実施形態では、酸は、少なくとも１つのカルボキシル官能基を含有することができる。いくつかのそのような実施形態では、酸は、アルファハイドロキシ酸、カルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、及びケト酸のうちの少なくとも１つであってもよい。いくつかのそのような実施形態では、酸は、アルファケト酸であってもよい。

いくつかのそのような実施形態では、酸は、コハク酸、乳酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、レブリン酸、酢酸、リンゴ酸、ギ酸、ソルビン酸、安息香酸、プロパン酸、及びピルビン酸のうちの少なくとも１つであってもよい。

酸は、乳酸であることが適切である。他の実施形態では、酸は、安息香酸である。他の実施形態では、酸は、無機酸であることがある。これらの実施形態のうちのいくつかでは、酸は、鉱酸であることがある。いくつかのそのような実施形態では、酸は、硫酸、塩酸、ホウ酸、及びリン酸のうちの少なくとも１つであってもよい。いくつかの実施形態では、酸は、レブリン酸である。

酸の含有は、エアロゾル生成材料がニコチンを含む実施形態では特に好ましい。そのような実施形態では、酸の存在は、エアロゾル生成材料が形成される懸濁液における溶存種を安定化させることができる。酸の存在は、懸濁液の乾燥中にニコチンの蒸発を減少させるか又は実質的に阻止することにより、製造中のニコチンの損失を少なくすることができる。

特定の実施形態では、エアロゾル生成材料は、セルロースゲル化剤及び／又は非セルロースゲル化剤を含むゲル化剤、活性物質、並びに酸を含む。

いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、カンナビジオール（ＣＢＤ）、テトラヒドロカンナビノール（ＴＨＣ）、テトラヒドロカンナビノール酸（ＴＨＣＡ）、カンナビジオール酸（ＣＢＤＡ）、カンナビノール（ＣＢＮ）、カンナビゲロール（ＣＢＧ）、カンナビクロメン（ＣＢＣ）、カンナビシクロ（ＣＢＬ）、カンナビバリン（ＣＢＶ）、テトラヒドロカンナビバリン（ＴＨＣＶ）、カンナビジバリン（ＣＢＤＶ）、カンナビクロメバリン（ＣＢＣＶ）、カンナビゲロバリン（ＣＢＧＶ）、カンナビゲロールモノメチルエーテル（ＣＢＧＭ）、及びカンナビエルソイン（ＣＢＥ）、カンナビシトラン（ＣＢＴ）からなる群から選択される１種類又は複数種類のカンナビノイド化合物を含む。
エアロゾル生成材料は、カンナビジオール（ＣＢＤ）及びＴＨＣ（テトラヒドロカンナビノール）からなる群から選択される１種類又は複数種類のカンナビノイド化合物を含んでもよい。

エアロゾル生成材料は、カンナビジオール（ＣＢＤ）を含んでもよい。

エアロゾル生成材料は、ニコチン及びカンナビジオール（ＣＢＤ）を含んでもよい。

エアロゾル生成材料は、ニコチン、カンナビジオール（ＣＢＤ）、及びＴＨＣ（テトラヒドロカンナビノール）を含んでもよい。

エアロゾルフォーマー材料は、エアロゾルを形成することが可能な１種類又は複数種類の構成成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾルフォーマー材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、１，３－ブチレングリコール、エリトリトール、ｍｅｓｏ－エリトリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及びプロピレンカーボネートのうちの１つ又は複数を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾルフォーマーは、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、１，３－ブタンジオール及びグリセリンなどの１種類若しくは複数種類の多価アルコール、グリセロールモノアセテート、グリセロールジアセテート、若しくはグリセロールトリアセテートなどの多価アルコールのエステル、並びに／又はジメチルドデカンジオアート及びジメチルテトラカンジオアートなどのモノカルボン酸、ジカルボン酸、若しくはポリカルボン酸の脂肪族エステルを含む。

１種類又は複数種類の他の機能材料は、ｐＨ調節剤、着色剤、防腐剤、結合剤、フィラー、安定剤、及び／又は酸化防止剤のうちの１つ又は複数を含んでもよい。

本明細書で使用されるように、「タバコ材料」という用語は、タバコ又はタバコの誘導体若しくは代替品を含む任意の材料を意味する。「タバコ材料」という用語は、タバコ、タバコ誘導体、膨張タバコ、再生タバコ、若しくはタバコ代替品のうちの１つ又は複数を含み得る。タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコステム、タバコラミナ、再生タバコ、及び／若しくはタバコ抽出物のうちの１つ又は複数を含み得る。

タバコは、フィラー構成要素を含むことができる。フィラー構成要素は、一般には、非タバコ構成要素であり、つまり、タバコに由来する成分を含まない構成要素である。フィラー構成要素は、木繊維又はパルプ又は小麦繊維などの非タバコ繊維であってもよい。フィラー構成要素はまた、チョーク、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの無機材料であってもよい。フィラー構成要素はまた、非タバコ鋳造材料、又は非タバコ押出材料であってもよい。フィラー構成要素は、タバコ材料の０～２０重量％の量で、又は組成の１～１０重量％の量で存在してもよい。いくつかの実施形態では、フィラー構成要素は存在しない。

タバコ材料は、エアロゾルフォーマー材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、タバコ材料のエアロゾルフォーマー材料は、グリセロール、プロピレングリコール、又はグリセロールとプロピレングリコールの混合物であってもよい。グリセロールは、タバコ材料の１０～２０重量％、例えば組成の１３～１６重量％、又は組成の約１４若しくは１５重量％の量で存在してもよい。プロピレングリコールは、存在する場合、組成の０．１～０．３重量％の量で存在してもよい。

エアロゾルフォーマー材料は、任意の構成要素に、例えばタバコ材料の任意のタバコ構成要素に含まれてもよく、及び／又は、存在するのであればフィラー構成要素に含まれてもよい。或いは、又はさらに、エアロゾルフォーマー材料は、タバコ材料に別々に加えられてもよい。いずれの場合にも、タバコ材料中のエアロゾルフォーマー材料の総量は、本明細書において定義されるようなものであってよい。

１つの例では、エアロゾルフォーマー材料は、４０％のメンソール、１６％のグリセロール、２０％の結合剤（アルギン酸塩／ペクチン混合物）、及び２０％の繊維（木材パルプ）を含むアモルファス固体材料を含むことができる。

消耗品は、エアロゾル生成材料を含むか又はエアロゾル生成材料で構成されている物品であり、その物品の一部又は全部が、使用者により使用中に消費されるように意図されている。消耗品は、エアロゾル生成材料格納領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルター、及び／若しくはエアロゾル変性剤などの、１つ又は複数の他の構成要素を備えることができる。消耗品は、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放射するヒーターなどのエアロゾル生成器も備えることができる。ヒーターは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、又はサセプタを含むことができる。消耗品は、喫煙デバイスに適切な任意の形状又はサイズであってもよい。本発明の好ましい実施形態では、消耗品は、ロッド形状である。

エアロゾル変性剤は、例えばエアロゾルの味、香味、酸味、又は別の特性を変更することにより生成されたエアロゾルを変性するように構成された、典型的にはエアロゾル生成領域の下流に配置される物質である。エアロゾル変性剤は、エアロゾル変性剤を選択的に放出するように動作可能なエアロゾル変性剤放出構成要素内に設けられてもよい。

エアロゾル変性剤は、例えば、添加物又は吸着剤であってもよい。エアロゾル変性剤は、例えば、香味料、着色料、水、及び炭素吸着剤のうちの１つ又は複数を含むことができる。エアロゾル変性剤は、例えば、固体、液体、又はゲルであってもよい。エアロゾル変性剤は、粉末、糸、又は顆粒の形態であってもよい。エアロゾル変性剤は、濾過材料を含まなくてもよい。

例として、ロッドの形状の物品は、製品の長さに従って名付けられることが多い：「レギュラー」（典型的には６８～７５ｍｍの範囲内、例えば約６８ｍｍ～約７２ｍｍ）、「ショート」又は「ミニ」（６８ｍｍ以下）、「キングサイズ」（典型的には７５～９１ｍｍの範囲内、例えば約７９ｍｍ～約８８ｍｍ）、「ロング」又は「スーパーキング」（典型的には９１～１０５ｍｍの範囲内、例えば約９４ｍｍ～約１０１ｍｍ）、及び「ウルトラロング」（典型的には約１１０ｍｍ～約１２１ｍｍの範囲内）。

物品はまた、製品の周囲に従って名付けられる：「レギュラー」（約２３～２５ｍｍ）、「ワイド」（２５ｍｍ超）、「スリム」（約２２～２３ｍｍ）、「デミスリム」（約１９～２２ｍｍ）、「スーパースリム」（約１６～１９ｍｍ）、及び「マイクロスリム」（約１６ｍｍ未満）。

したがって、キングサイズ、スーパースリム形式における物品は、例えば、約８３ｍｍの長さ及び約１７ｍｍの周囲を有することになる。

各形式は、様々な長さのマウスピースを有して作製することができる。マウスピースの長さは、約３０ｍｍ～５０ｍｍになる。チップペーパーが、マウスピースをエアロゾル生成材料に接続し、また、通常は、チップペーパーがマウスピースを覆い、例えば基質材料のロッドの形態のエアロゾル生成材料と重なり合ってマウスピースをロッドに接続するように、マウスピースよりも長い長さ、例えば３～１０ｍｍ長い長さを有する。

本明細書において説明される物品並びにそれらのエアロゾル生成材料及びマウスピースは、上記の形式のいずれでも作られることが可能であるが、それらに限定されない。

本明細書において説明されるフィラメント状のトウ又はフィルター材料は、酢酸セルロース繊維トウを含むことができる。フィラメント状のトウは、ポリビニルアルコール（ＰＶＯＨ）、ポリ乳酸（ＰＬＡ）、ポリカプロラクトン（ＰＣＬ）、ポリ（１－４ブタンジオールスクシナート）（ＰＢＳ）、ポリ（ブチレンアジパート－ｃｏ－テレフタラート）（ＰＢＡＴ）、デンプンベースの材料、綿、脂肪族ポリエステル材料、及び多糖ポリマー、又はそれらの組み合わせなどの、繊維を形成するために使用される他の材料を使用して形成されてもよい。フィラメント状のトウは、材料が酢酸セルローストウである場合には、トリアセチンなどのトウにとって適切な可塑剤で可塑化されてもよく、又は、トウは、可塑化されなくてもよい。トウは、「Ｙ」形状、「Ｘ」形状、又は「Ｏ］形状の断面を有する繊維などの、任意の適切な仕様を有することができる。トウの繊維は、１フィラメント当たり２．５～１５デニールの間のフィラメントデニール値、例えば１フィラメント当たり８．０～１１．０デニールの間のフィラメントデニール値、及び、５，０００～５０，０００の総繊度、例えば１０，０００～４０，０００の間の総繊度値を有することができる。繊維の断面は、２５以下、好ましくは２０以下、より好ましくは１５以下の等周比Ｌ^２／Ａを有することができ、ここで、Ｌは、断面の周囲の長さであり、Ａは、断面の面積である。そのような繊維は、所与の１フィラメント当たりのデニール値に対して比較的小さい表面積を有し、これは、消費者へのエアロゾルの送達を向上させる。本明細書において説明されるフィルター材料は、紙などのセルロースベースの材料も含む。そのような材料は、１立方センチメートル当たり約０．１～約０．４５グラムの間などの比較的低い密度を有して、空気及び／又はエアロゾルが材料を通過することを可能にすることができる。フィルター材料として説明されているが、そのような材料は、それ自体は濾過に関連しない構成要素の引き寄せへの抵抗を高めることなどの、主目的を有してもよい。

次に図１を参照すると、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための物品１の第１の実施形態の側部断面概略図が示されている。物品１は、エアロゾル供給システムとして又はエアロゾル供給システムの一部として使用するためのものであってもよい。物品は、タバコ加熱処理製品消耗品であってもよい。物品１は、少なくとも１つの構成要素２、３、４を備える。少なくとも１つの構成要素は、タバコ加熱処理製品消耗品構成要素であってもよい。各構成要素２、３、４は、上流端部５及び下流端部６を有する。上流端部５及び下流端部６は、長手方向に離間されている。つまり、上流端部５及び下流端部６は、構成要素２、３、４の長手軸に沿った方向において離間されている。

図１を参照すると、本実施形態、物品１は、３つの構成要素２、３、４を備える。３つの構成要素は、フィルター構成要素２、例えば中空管状要素である熱移動カラー構成要素３、及び、エアロゾル生成部分構成要素４である。しかし、物品１は任意の数の構成要素すなわち１つ以上の構成要素を備えることができることが、認識されるであろう。

図１に示された実施形態では、フィルター構成要素２は、円筒形ロッドの形態である。しかし、上述の形態のように、代替実施形態ではフィルター構成要素２は別の形態を取ることがあることが、認識されるであろう。

本実施形態では、フィルター構成要素２は、単一のセグメント２１から形成される。しかし、代替実施形態ではフィルター構成要素２は複数のセグメント２１を備えることがあることが、理解されるであろう。各セグメント２１は、本明細書において説明されるセグメント４１に類似した形態を有することができる。フィルター構成要素２は、上流端部２２及び下流端部２３を備える。上流端部２２は、熱移動カラー構成要素３に当接する。下流端部２３は、フィルター構成要素２のマウスピース端部を形成し、使用者がフィルター構成要素２を吸うと、エアロゾルがマウスピース端部を通って物品１の外へ出る。

フィルター構成要素２は、例えば酢酸セルローストウなどであるがこれに限定されない濾過材料を備える。或いは、又はさらに、フィルター構成要素２は、１立方センチメートル当たり約０．１～約０．４５グラムの間の密度を有する紙フィルター材料などの、本明細書において説明されるフィルター材料若しくはフィラメント状のトウのいずれかを含むか又はそのようなもので構成されてもよい。本実施形態では、フィルター構成要素２は、ラッパー２４をさらに備える。ラッパー２４は、フィルター構成要素を囲む。いくつかの実施形態では、ラッパー２４は、省略されることがある。

本実施形態では、熱移動カラー構成要素３は、円筒形ロッドの形態である。しかし、上述のように、代替実施形態では熱移動カラー構成要素３は別の形態を取ることがあることが、認識されるであろう。

本実施形態では、熱移動カラー構成要素３は、単一のセグメント３１から形成される。しかし、代替実施形態では熱移動カラー構成要素３は複数のセグメント３１を備えることがあることが、理解されるであろう。各セグメント３１は、本明細書において説明されるセグメントに類似した形態を有することができる。熱移動カラー構成要素３は、エアロゾル生成部分構成要素４において形成されたエアロゾルを冷却するように構成される。

熱移動カラー構成要素３は、フィルター構成要素２とエアロゾル生成部分構成要素４との間に配置される。熱移動カラー構成要素３は、上流端部３２及び下流端部３３を備える。上流端部３２は、フィルター構成要素２に当接する。下流端部３３は、エアロゾル生成部分構成要素４に当接する。

熱移動カラー構成要素３は、チャンバ３４を備える。チャンバ１４は、熱移動カラー構成要素３の上流端部３２と下流端部３３との間で長手方向に延在する。本実施形態では、チャンバ３４は、熱移動カラー構成要素３の上流端部３２及び下流端部３３が開口端部とされるように、上流端部３２から下流端部３３まで延在する。本実施形態では、チャンバ３４は、円筒形である。つまり、チャンバ３４の形状は、熱移動カラー構成要素３の形状に適合する。しかし、代替実施形態では、チャンバ３４の断面形状は、熱移動カラー構成要素３の長手軸に垂直な平面における熱移動カラー構成要素３の断面形状とは異なることがあることが、理解されるであろう。チャンバ３４は、熱移動カラー構成要素３の少なくとも１つの壁３５によって画定される。

熱移動カラー構成要素３の少なくとも１つの壁３５は、例えば酢酸セルローストウなどであるがこれに限定されない濾過材料、又は本明細書において説明されるフィルター材料及びフィラメント状のトウのいずれかを備えることができる。本実施形態では、熱移動カラー構成要素３は、ラッパー３６をさらに備えることができる。ラッパー３６は、熱移動構成要素３を囲む。いくつかの実施形態では、ラッパー３６は、ポリエチレンなどのポリマーベースのプラスチック材料であるがこれに限定されないプラスチック材料などの不浸透性材料から熱移動カラー構成要素３の壁３５が形成される実施形態では特に、省略されることがある。

本実施形態では、エアロゾル生成部分構成要素４は、円筒形ロッドの形態である。しかし、上述のように、代替実施形態では、エアロゾル生成構成要素４は任意の他の形態を取ることがあることが、理解されるであろう。

本実施形態では、エアロゾル生成部分構成要素４は、単一のセグメント４１から形成される。しかし、代替実施形態では、エアロゾル生成部分構成要素４は複数のセグメントを備えることがあることが、理解されるであろう。各セグメント４１は、本明細書において説明されるセグメントに類似した形態を有することができる。エアロゾル生成部分構成要素４は、使用中にエアロゾルを生成するように構成される。

本実施形態では、エアロゾル生成部分構成要素４は、熱移動カラー構成要素３の上流に配置される。エアロゾル生成部分構成要素４は、上流端部４１及び下流端部４２を備える。エアロゾル生成部分構成要素４の下流端部４２は、熱移動カラー構成要素３の上流端部３２に当接する。

ロッド形態で上記されているが、エアロゾル生成部分セグメント４は、他の形態、例えば物品内の材料の栓、小袋、又はパケットで提供されてもよいことが、理解されるであろう。

本実施形態では、エアロゾル生成部分構成要素４は、ラッパー４４をさらに備える。ラッパー４４は、エアロゾル生成構成要素４を囲む。物品１は、構成要素２、３、４のうちの１つ又は複数を互いに接続するチップラッパー（ｔｉｐｐｉｎｇ ｗｒａｐｐｅｒ）４５をさらに備えることができる。本実施形態では、ラッパーは、フィルター構成要素２、熱移動カラー構成要素３、及びエアロゾル生成部分構成要素４のそれぞれを囲む。

図１では、物品１のエアロゾル生成部分構成要素４は、第１の材料７及び第２の材料８を備える。本実施形態では、エアロゾル生成部分構成要素４の第１の材料７は、本明細書において説明されるようなエアロゾル生成材料を含む。本実施形態では、第１の材料７は、本明細書において説明されるようなタバコ材料４５である。本実施形態では、タバコ材料４５は、刻みラグタバコを含む。刻みラグタバコは、刻みラグ再生タバコであってもよい。或いは、タバコ材料４５は、本明細書において論じられる材料のいずれかであってもよい。例えば、第１の材料は、本明細書において説明されるように、アモルファス固体材料であってもよい。別の例では、第１の材料７は、再生タバコ材料などのタバコ材料４５であることがある。

本実施形態では、タバコ材料４５は、エアロゾル生成部分構成要素４に無秩序に配置される。つまり、タバコ材料４５は、エアロゾル生成部分セグメント４内にいかなる特定の配向でも配置されない。さらに、又はその代わりに、タバコ材料４５は、エアロゾル生成部分構成要素４の長さの半分に満たない長さをそれぞれが有する別個の部分の形態であってもよい。代替的な例では、タバコ材料４５又は他の第１の材料は、エアロゾル生成部分構成要素４の長さにわたって長手方向に延在する第１の材料の複数のストリップなどの、無秩序でない又は整然とした形で配置され得る。

図１では、第２の材料８は、アモルファス固体材料９を含む。アモルファス固体材料９は、上述の材料若しくは材料の組み合わせのいずれかを含むか、本質的に上述の材料若しくは材料の組み合わせのいずれかで構成されるか、又は、上述の材料若しくは材料の組み合わせのいずれかで構成されてもよい。

図１に示されるように、アモルファス固体材料９は、上流端部５と下流端部６との間でエアロゾロル生成部分構成要素４にわたって実質的に長手方向に延在する。つまり、アモルファス固体材料９は、エアロゾル生成部分構成要素４の長手軸Ａに実質的に平行に延在する。アモルファス固体材料９の長さは、上流端部５、４２と下流端部６、４３との間のエアロゾル生成部分構成要素４の長さの少なくとも約７０％である。いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料９の長さは、上流端部５、４２と下流端部６、４３との間のエアロゾル生成部分構成要素４の長さの少なくとも約８０％、又はエアロゾル生成部分構成要素４の長さの少なくとも約９０％であることがある。いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料９の長さは、約８ｍｍ～約７０ｍｍの範囲内、例えば約１０ｍｍ～約４８ｍｍ、約１２ｍｍ～約４２ｍｍ、又は約１２ｍｍ～約２０ｍｍであることがある。

いくつかの実施形態では、第２の材料８は、２つ以上のアモルファス固体材料９を含むことがある。例えば、第２の材料８は、送達されるべき第１の物質を含む第１のアモルファス固体材料９、及び、送達されるべき第２の物質を含む第２のアモルファス固体材料９を含んでもよい。他の実施形態では、第１のアモルファス固体材料９と第２のアモルファス固体材料９の違いは、それらが含む送達されるべき物質の量であることがあり、すなわち、第１及び第２のアモルファス固体材料９は、送達されるべき同じ物質を含んでもよいが、第１のアモルファス固体材料９は、第２のアモルファス固体材料９よりも多い又は少ない送達されるべき第１の物質を含むことがある。以下でより詳細に説明されるように、第１及び第２のアモルファス固体材料９はまた、様々な形態で構成要素４に設けられてもよい。

本実施形態では、第２の材料８は、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０を含む。つまり、アモルファス固体材料９は、複数の長尺ストリップ１０に切断されて、構成要素４の第１の材料７に加えられる。アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、互いに実質的に平行に延在することが好ましい。さらに、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、エアロゾル生成部分構成要素４の長手軸に実質的に平行に延在してもよい。アモルファス固体材料８の平行及び長手方向の構成体は、第１の材料７を配向する助けとなり、及び／又は、エアロゾル生成部分構成要素４にわたってより大きな圧力降下を可能にするエアロゾル生成部分構成要素４の上流端部５、４２から下流端部６、４３までの流路を提供するのに役立つことができる。閉じられたときの、すなわち通気がないときのエアロゾル生成部分構成要素４にわたる圧力降下は、約５０ｍｍＷＧ～約２００ｍｍＷＧの間であってもよい。開かれたときの、すなわち通気があるときのエアロゾル生成部分構成要素４にわたる圧力降下は、約２０ｍｍＷＧ～約１００ｍｍＷＧの間であってもよい。

複数の長尺ストリップ１０は、２～５０個の間のストリップを含んでもよい。複数の長尺ストリップ１０は、５～２５個の間のストリップを含むことができることが好ましい。複数の長尺ストリップ１０は、７～２１個のストリップを含むことができることが、より好ましい。複数の長尺ストリップ１０のそれぞれは、約０．１ｍｍ～約８０ｍｍの間、好ましくは約０．５ｍｍ～約１０ｍｍの間の幅を有することができる。複数の長尺ストリップ１０のそれぞれは、約０．７５ｍｍ～５ｍｍの間の幅を有することができることが、より好ましい。複数の長尺ストリップ１０のそれぞれは、約１ｍｍ～３ｍｍの間の幅を有することができることが、よりさらに好ましい。複数の長尺ストリップ１０のそれぞれは、約２ｍｍ～３ｍｍの間、特に２．２５ｍｍの幅を有することができることが、よりさらに好ましい。

いくつかの実施形態では、複数の長尺ストリップ１０のそれぞれは、同じ幅を有することがある。しかし、代替実施形態では、複数の長尺ストリップ１０のうちの少なくとも１つの長尺ストリップ１０が、他の長尺ストリップ１０のうちの少なくとも１つとは異なる幅を有することがあることが、認識されるであろう。

複数の長尺ストリップ１０のそれぞれの幅は、複数の長尺ストリップ１０が組み込まれる構成要素２、３、４にわたる圧力降下体験への影響を有することになることが、認識されるであろう。例えば、複数の長尺ストリップのそれぞれの幅が大きいほど、圧力降下は小さくなる。逆に、複数の長尺ストリップ１０のそれぞれの幅が小さいほど、すなわち細いほど、圧力降下は大きくなる。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料９のアスペクト比は、約２．５～約１００の範囲内であってもよい。アスペクト比は、アモルファス固体材料の長さのアモルファス固体材料の幅に対する比である。

本実施形態では、第２の材料８は、上流端部１１及び下流端部１２を有する少なくとも１つのストリップ１０を含む。第２の材料８の少なくとも１つのストリップ１０の上流端部１１は、構成要素４の上流端部５の５ｍｍ以内に配置される。第２の材料８の少なくとも１つのストリップ１０の下流端部１２は、構成要素４の下流端部６の５ｍｍ以内に配置される。代替実施形態では、第２の材料８の少なくとも１つのストリップ１０の上流端部１１は、構成要素４の上流端部５の約３ｍｍ以内に配置されることがあり、及び／又は、第２の材料８の少なくとも１つのストリップ１０の下流端部１２は、構成要素４の下流端部６の約３ｍｍ以内に配置されることがある。

いくつかの実施形態では、第２の材料８の少なくとも１つのストリップ１０の上流端部１１は、エアロゾル生成部分構成要素４の内側に配置される。つまり、第２の材料８の少なくとも１つのストリップ１０の上流端部１１は、エアロゾル生成部分構成要素４の上流端部５、４２から長手方向に間隔を空けられる。

第２の材料８の少なくとも１つのストリップ１０の上流端部１１は、第１の材料７により視界から隠されることが好ましい。いくつかの実施形態では、第２の材料８の少なくとも１つのストリップ１０の下流端部１２は、構成要素４の内側に配置される。つまり、第２の材料８の少なくとも１つのストリップ１０の下流端部１２は、構成要素４の下流端部６から長手方向に間隔を空けられる。第２の材料８の少なくとも１つのストリップ１０の下流端部１３は、第１の材料７により視界から隠されることが好ましい。エアロゾル生成部分構成要素４の端部において第２の材料８の端部１１、１２を視界から隠すことにより、エアロゾル生成部分構成要素４における第２の材料８のストリップの負の使用者の知覚。

第２の材料８は、シート材料を含んでもよい。つまり、アモルファス固体材料９、又はアモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、シート材料を含んでもよい。長手方向における第２の材料の引張り強度は、約２Ｎ／１５ｍｍ超、例えば約３Ｎ／１５ｍｍ超、又は約４Ｎ／１５ｍｍ超であることが好ましい。長手方向における第２の材料の引張り強度は、約２Ｎ／１５ｍｍ～約３００Ｎ／１５ｍｍの範囲内であることが好ましい。長手方向における第２の材料８の引張り強度は、約１２０Ｎ／１５ｍｍ～約２５０Ｎ／１５ｍｍの範囲内、例えば約１７０Ｎ／１５ｍｍ～約２００Ｎ／１５ｍｍの範囲内であることがより好ましい。

アモルファス固体材料９は、送達されるべき物質を含んでもよい。送達されるべき物質は、上述の物質のうちのいずれか１つであってもよい。送達されるべき物質は、メンソールであってもよい。エアロゾル生成部分構成要素４におけるアモルファス固体材料９は、約２ｍｇ～約２０ｍｇの範囲内のメンソールを含んでもよい。アモルファス固体材料９は、約１５ｇのメンソールを含むことが好ましい。

いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料９は、５０ｍｍ^２当たり０．２５ｍｇ～約１ｍｇの範囲内のメンソールを含むことができる。

第２の材料８は、第１の材料７を少なくとも部分的に取り囲むことができる。つまり、いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料８は、第１の材料７を少なくとも部分的に取り囲むことができる。いくつかの実施形態では、固体材料８は、第１の材料７を取り囲むことができる。本実施形態では、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、第１の材料７を少なくとも部分的に取り囲む。

いくつかの実施形態では、第２の材料８の少なくとも１つのストリップ１０は、着色されてもよい。少なくとも１つのストリップ１０は、第１の材料７の色を背景にして目立つように着色されてもよい。したがって、着色された少なくとも１つのストリップ１０は、物品１がアモルファス固体材料９を含むことを消費者に知らせる。アモルファス固体材料９の少なくとも１つのストリップ１０の色は、アモルファス固体材料９の少なくとも１つのストリップ１０によって送達されるべき物質を示すか又は特定することができる。そのような実施形態では、アモルファス固体材料９の少なくとも１つのストリップ１０の端部１１が、使用前に消費者に見えてもよい。

図１に示されるように、アモルファス固体材料９の少なくとも１つの長尺ストリップ１０は、第１の材料７の外側表面に配置される。第１の材料７の外側表面に配置される少なくとも１つの長尺ストリップ１０は、第１の材料を部分的に取り囲む幅を有する。図１は、物品１の断面図を示し、したがって、第１の材料７を部分的に取り囲んでいるアモルファス固体材料９の２つの長尺ストリップ１０のみを示す。しかし、３つ以上の長尺ストリップ１０が第１の材料７を部分的に取り囲んでもよいことが、認識されるであろう。さらに、いくつかの実施形態では、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、第１の材料７を少なくとも部分的に取り囲むが隣り合う長尺ストリップ１０間に隙間を有するように、分散されてもよい。

いくつかの実施形態では、第２の材料８は、図１に示されるように、第１の材料７内に配置されてもよい。つまり、アモルファス固体材料９は、第１の材料７を貫いて延在し第１の材料７によって少なくとも部分的に取り囲まれるように、第１の材料７内に配置されてもよい。図１に示されるように、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、第１の材料７を貫いて延在し第１の材料７によって少なくとも部分的に取り囲まれるように、第１の材料７内に配置されてもよい。これは、送達されるべき物質の使用者への送達を促進することができる。

上記のように、２つ以上のアモルファス固体材料９が構成要素４に設けられてもよいことが、理解されるであろう。例えば、第１のアモルファス固体材料９が、第１の材料７を少なくとも部分的に取り囲んでもよく、第２のアモルファス材料９が、第１の材料７内に配置されてもよい。別の例では、各アモルファス固体材料は、第１の材料７を少なくとも部分的に取り囲んでもよく、及び／又は、第１の材料７内に配置されてもよい。アモルファス固体材料９は様々な形態で設けられてもよいことが、理解されるであろう。例えば、１つのアモルファス固体材料９が、非ストリップ切断材料のリボンとして設けられてもよく、別のアモルファス固体材料９が、複数の長尺ストリップ１０、すなわちストリップ切断リボンとして設けられてもよい。

上記のエアロゾル生成部分構成要素４は、非燃焼式エアロゾル送達システムのための物品のエアロゾル生成部分を形成する。

次に図２を参照すると、本発明による物品５０の代替実施形態が示されている。図２に示された物品５０は、全体的に、図１に関連して上記で説明された物品１の第１の実施形態と同じであり、そのため、ここでは詳細な説明が省略される。さらに、上記の物品１の特徴及び構成要素と同じである代替的な物品５０の特徴及び構成要素は、同じ専門用語及び参照番号を保有する。

しかし、物品５０の第２の実施形態は、熱移動カラー３が省略されるという点、及び、アモルファス固体材料９を備える構成要素がフィルター構成要素２であるという点において、物品１の第１の実施形態とは異なる。

さらに、物品５０の第２の実施形態では、フィルター構成要素２の第１の材料７は、濾過材料を含む。濾過材料は、例えば、酢酸アセテートトウ、又はセルロースベースの材料などの本明細書において説明されるフィルター材料若しくはフィラメント状トウ材料のいずれか、例えば１立方センチメートル当たり約０．１～約０．４５グラムの間の密度を有する紙フィルター材料を含むことができるが、それらに限定されない。

上記のフィルター構成要素２は、非燃焼式エアロゾル送達システム又は燃焼式送達システムのための物品のフィルター構成要素２を形成することができる。

他の実施形態では、アモルファス固体材料９を備える構成要素は熱移動カラー構成要素３であってもよいことが、認識されるであろう。

図３を参照すると、図１の物品１のエアロゾル生成部分構成要素４からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイス１００の側面概略図が示されている。非燃焼式エアロゾル供給デバイス１００は、上記のように、消耗品１１０のエアロゾル材料などのエアロゾル生成媒体／材料からエアロゾルを生成する。大まかに言うと、デバイス１００は、エアロゾル生成媒体又はフィルターセグメントを備える交換可能な物品１１０、例えば図１若しくは図２に示されているか又は本明細書の他の場所で説明される物品１、５０を加熱して、デバイス１００の使用者によって吸入されるエアロゾル又は他の吸入可能媒体を生成するために使用され得る。デバイス１００及び交換可能な物品１１０は、システムを一緒に形成する。

デバイス１００は、デバイス１００の様々な構成要素を取り囲んで収容する（外側カバーの形態の）ハウジング１０２を備える。デバイス１００は、１つの端部に開口部１０４を有し、物品１１０は、加熱アセンブリによる加熱のために、開口部１０４を通じて挿入されてもよい。使用に際して、物品１１０は、加熱アセンブリに完全に又は部分的に挿入されてもよく、加熱アセンブリにおいて、物品１１０は、ヒーターアセンブリの１つ又は複数の構成要素によって加熱されてもよい。

デバイス１００は、押圧されたときにデバイス１００を動作させるボタン又はスイッチなどの使用者操作可能要素１１２をさらに含むことができる。例えば、使用者は、スイッチ１１２を操作することにより、デバイス１００をオンにすることができる。

デバイス１００は、デバイス１００のバッテリーを充電するためにケーブルを受け入れることができるソケット／ポート１１４などの電気構成要素も備えることができる。例えば、ソケット１１４は、ＵＳＢ充電ポートなどの充電ポートであってもよい。

図４を簡潔に参照すると、アモルファス固体材料９が示されている。アモルファス固体材料９は、リボン１２０の形態である。アモルファス固体材料８のリボン１２０は、以下でより詳細に説明されるように、アセンブリ装置（図示せず）に供給されるためにボビン（図示せず）に配置され得るリール１２１に巻かれる。アモルファス固体材料９のリボン１２０は、複数の長尺ストリップに切断されていないアモルファス固体材料８の塊である。

次に図５を簡潔に参照すると、複数の長尺ストリップ１０に切断されたアモルファス固体材料９が示されている。アモルファス固体材料９は、以下でより詳細に説明されるように、切断デバイス（図示せず）により複数の長尺ストリップ１０に切断されてもよい。図５に示されるように、アモルファス固体材料８の複数の長尺ストリップ１０は、ロープ１３０に撚られる。アモルファス固体材料９の長尺ストリップ１０のロープ１３０は、アモルファス固体材料９の撚られていない複数の長尺ストリップ１０又はリボン１２０よりも高い引張り強度を有することができ、これは、製造プロセスを支援することができる。アモルファス固体材料９のロープ１３０は、ボビン（図示せず）に巻かれて、ボビンからアセンブリ装置（図示せず）に直接供給されてもよい。

図１～５及び上記の説明を参照すると、アモルファス固体材料９は、上述された形態、すなわちリボン、複数の長尺ストリップ、又は撚られた長尺ストリップのロープのいずれかの形態で構成要素２、３、４に提供されてもよいことが、理解されるであろう。２つ以上のアモルファス固体材料９が存在する場合、アモルファス固体材料９は２つ以上の形態で存在してもよいことが、理解されるであろう。

図６を簡潔に参照すると、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０が、ボビン１４０に巻かれて示されている。複数の長尺ストリップ１０は、リボンがストリップ切断された後で、すなわち長尺ストリップに切断された後で、ボビン１４０に不規則に巻かれている。アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、構成要素の製造中にボビン１４０から繰り出されて、アセンブリ装置（図示せず）に直接供給されてもよい。

次に図７を参照すると、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０が巻かれたボビン１５０が示されている。本実施形態では、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、ボビン１５０にらせん状に巻かれている。つまり、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、ボビン１５０の回転軸に垂直に延在する平面に対してある角度をなしてボビン１５０に巻かれている。アモルファス材料９の複数の長尺ストリップ１０は、ボビンの一方の端部から他方の端部まで巻かれて、ボビン１５０上に長尺ストリップ１０の層１５１を形成する。

アモルファス固体材料９の長尺ストリップ１０の各層１５１の間には、シート１５２が存在する。シート１５２は、１つの層１５１内のアモルファス固体材料９の長尺ストリップ１０が、隣り合う層内のアモルファス固体材料９の長尺ストリップ１０に貼り付くのを防ぐように構成されている。シート１５２は、犠牲的なものである。つまり、シート１５２は、製造プロセス中にアモルファス固体材料９から取り除かれる。シート１５２は、例えば紙から形成されてもよいが、これに限定されない。

次に図８を参照すると、アモルファス固体材料９のリボン１６１をアモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０に切断するように構成された例示的な切断デバイス１６０が示されている。切断デバイス１６０は、回転可能なシャフト１６３に接続された少なくとも１つの回転切断ナイフ１６２を備える。本実施形態では、シャフト１６３は、切断デバイス１６０のフレーム１６４から実質的に水平に延在し、少なくとも１つの回転ナイフは、シャフト１６３から実質的に垂直に延在する。切断デバイス１６０は、複数の切断ナイフ１６２を備えることが好ましい。複数の切断ナイフ１６２は、アモルファス固体材料９のリボン１６１をアモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０に切断する。

複数の切断ナイフ１６２は、シャフト１６３の長手軸に平行な方向において離間される。複数の切断ナイフ１６３は、長尺ストリップ１０の所望の幅に等しい距離だけ離間される。切断ナイフ１６２は、送達されるべき物質のより一貫した送達を実現するために、複数の長尺ストリップ１０の幅が等しくなるように等しく離間されることが好ましい。

切断デバイス１６０は、アモルファス固体材料８が回転ナイフ１６２によって切断されるときにアモルファス固体材料８の重さを支えるように構成された支持部材１６５をさらに備える。支持部材１６５は、フレーム１６４から全体的に水平に延在する板であってもよい。支持部材１６５は、切断プロセス中にアモルファス固体材料９を緊張下で維持するために、わずかに湾曲していてもよい。

支持部材１６５は、回転シャフト１６３の上方に配置される。支持部材１６５は、少なくとも１つの回転ナイフ１６２が支持部材１６５を貫通することを可能にするように構成された少なくとも１つの開口又はスリット１６６を備える。支持部材１６５は、１つのナイフ１６２につき１つのスリット１６６を備えてもよい。

いくつかの実施形態では、切断デバイス１６０は、追加のローラ１６７、１６８を備えることができる。追加のローラ１６７、１６８は、アモルファス固体材料９を切断デバイス１６０に通して移送することができる。追加のローラ１６７、１６８はまた、アモルファス固体材料９が切断デバイス１６０を通過するときに、アモルファス固体材料９を張力下に維持することができる。切断デバイス１６０は、切断ナイフ１６２の上流の１つのローラ１６７、及び、ナイフ１６２の下流の１つのローラ１６８を備えることができる。
切断デバイス１６０は、広げ機構を備えることができる。広げ機構は、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０を広げるように構成される。広げ機構は、複数の長尺ストリップ１０が物品１、５０の第１の材料７に組み込まれる前に、複数の長尺ストリップ１０を広げる。これは、複数の長尺ストリップが束になるのを軽減することが有利である。つまり、広げ機構は、第１の材料７における長尺ストリップ１０の例外的な集中又は群化を軽減し、第１の材料７において離間された長尺ストリップ１０を維持するのに役立つ。

１つの例では、広げ機構は、曲面を有するローラを備えることができる。つまり、ローラは、その長さにわたって凹曲面の形態をした曲面を有することができる。例えば、ローラの長さの中間点における表面は、ローラの長さの端における表面よりも小さな半径を有してもよい。広げ機構を形成するローラは、切断デバイス１６０における回転切断ナイフ１６２の下流のローラ１６８であってもよい。

別の実施形態では、広げ機構を形成するローラは、物品１、５０の構成要素を組み立てるための装置のすぐ上流に設けられることがある。これは、複数のストリップ１０が装置に入る前に束になる又はもつれる可能性がある時間を短くするという利点を有する。いくつかの実施形態では、広げ機構は、凹面ローラ以外のデバイスによって形成されることがある。

いくつかの実施形態では、切断デバイス１６０は、別個の装置として設けられることがある。切断デバイス１６０は、アモルファスシート材料９のリボン１６１をアモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０に切断するために使用されてもよく、複数の長尺ストリップ１０は、図６及び７に示されるように、ボビンに巻かれる。或いは、切断デバイス１６０は、オンラインでアモルファスシート材料９のリボン１６１をアモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０に切断するために使用されてもよい。つまり、切断デバイス１６０を離れるアモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、構成要素アセンブリ装置（図示せず）に直接移送されてもよい。

いくつかの実施形態では、切断デバイス１６０は、既存の構成要素アセンブリ装置（図示せず）に取り付けられるように構成されたモジュールとして提供されることがある。図８に示された切断デバイス１６０は単に例示的なものであること、及び、アモルファス固体材料のリボンを複数の長尺ストリップに切断するために他の切断デバイスが使用されてもよいことが、理解されるであろう。

１つの実施形態では、アモルファス固体材料９のリボン１６１が、１８ｍｍの幅を有することがある。リボン１２０は、リール及び／又はボビンに巻かれる。次いで、リボン１２０は、図８に示されるように、切断デバイス１６０に供給されるように配置される。そのような実施形態では、切断デバイス１６０は、７つの切断ナイフ１６２を備えてもよい。７つの切断ナイフ１６２は、リボン１６１を８本の長尺ストリップ１０に切断するように構成される。７つの切断ナイフ１６２は、リボン１６１がそれぞれ約２．２５ｍｍの幅を有する８本の長尺ストリップ１０に切断されるように、均等に間隔を空けられる。

第１の材料７が再生タバコ材料である実施形態では、再生タバコ材料は、アモルファス固体材料８のリボン１６１と一緒に切断デバイス１６０を通って引っ張られてもよい。したがって、第１の材料７及び第２の材料８の両方が、複数の長尺ストリップに同時に切断されてもよい。

いくつかの実施形態では、再生タバコ材料シートの幅は、アモルファス固体材料９のリボン１６１の幅と同じであることがある。他の実施形態では、再生タバコ材料シートの幅は、アモルファス固体材料９のリボン１６１の幅よりも広いことがある。そのような実施形態では、いくつかの切断ナイフ１６２が、再生タバコ材料シート及びアモルファス固体材料９の両方を切断してもよく、いくつかの切断ナイフが、再生タバコ材料シートだけを切断してもよい。

次に図９を参照すると、上記のような物品のための構成要素を製造するためのアセンブリ装置１７０の一部の側面斜視図。アセンブリ装置１７０は、第１の材料移送装置１７１を備える。本実施形態では、第１の材料移送装置１７１は、刻みラグタバコ移送装置であるが、代替実施形態では、第１の材料移送装置１７１は、シート又はストリップの形態の再生タバコを移送することができる再生タバコ移送装置であってもよいことが、認識されるであろう。第１の材料移送装置１７１は、コンベヤベルトを備えることができる。第１の材料移送装置１７１は、第１の材料７を装置１７０のガーニチュア（ｇａｒｎｉｔｕｒｅ）１７２に向かって送ることができる。アセンブリ装置１７０は、巻き材料１７５をガーニチュア１７２に供給するローラ１７４を備える巻き材料供給器１７３をさらに具備する。装置１７０は、第２の材料をガーニチュア１７２に供給するように構成された第２の材料移送装置１７６をさらに備える。装置１７０は、上記の切断デバイス１６０又はボビン１４０、１５０を備えることができる。

上記の物品１、５０を製造する方法が、物品１、５０の構成要素２、３、４を形成するための第１の材料を用意するステップを含む。例えば、第１の材料７は、乾燥及び切断などの通常のステップによって用意され得るタバコ材料であってもよい。方法は、第１の材料７を連続的にアセンブリ装置１７０に通して移送するステップをさらに含む。例えば、第１の材料７は、ガーニチュアに向かってコンベヤベルトに沿って移送されてもよい。方法は、少なくとも１つの連続的なアモルファス固体材料９を第１の材料７に加えるステップをさらに含む。

構成要素が形成される直前にアモルファス固体材料９を第１の材料７に加えることにより、アモルファス固体材料９を切り刻んで第１の材料７とともに混合シリンダに加える知られたステップを回避することができる。アモルファス固体材料９のための切り刻み及び混合のステップを回避することは、いくつかの理由から有利である。第１に、アモルファス固体材料が受ける運動励起が少なくなるので、アモルファス固体材料に含有される送達されるべき揮発性物質は、それほど失われない。第２に、アモルファス固体材料９の第１の材料７への送達を制御することにより、より均質な構成要素２、３、４を作製することができる。方法は、個々の構成要素２、３、４間の送達されるべき物質のばらつきが５％未満、場合によっては３％未満になることを可能にする。さらに、混合シリンダにおけるよりも、アモルファス固体が劣化する可能性が低い。最後に、混合シリンダにおける放出された送達されるべき物質の燃焼に関する安全上の懸念が回避される。

アモルファス固体材料９を備える構成要素を形成する開示された方法は、送達されるべき物質をより高い含有量で含む最終製品を製造業者が作製することを可能にする。例えば、そのような方法は、知られた方法を用いるのと比べて、同じ量のアモルファス固体材料９で、送達されるべき物質つまりメンソールを３倍以上含む構成要素が作製されることを可能にすることが証明された。これは、送達されるべき物質をより高い含有量で含む製品を作製することができること、又は、製造プロセス中の送達されるべき物質の損失の減少により、所与の含有量で製品を作製するのに必要とされる送達されるべき物質の量が減少されることを意味し、送達されるべき物質の量が減少されることにより、製造コストを下げることができることが、有利である。

１つの方法では、単一のアモルファス固体材料９が第１の材料７に加えられることになっている。そのような方法は、アモルファス固体材料９のリボン１２０をボビンから繰り出してそのリボン１２０をアセンブリ装置に直接移送するステップを含む。

１つの方法では、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０が第１の材料７に加えられることになっている。１つのそのような方法は、アモルファス固体材料９のリボン１２０をボビンから繰り出してそのアモルファス固体９のリボン１２０を複数の長尺ストリップ１０に切断するステップを含む。切断するステップは、上記のような切断デバイス１６０によって行われてもよい。

アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０を備える物品を形成する方法は、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０を切断デバイス１６０からアセンブリ装置１７０に直接供給するステップをさらに含むことができる。１つの方法では、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、ガーニチュアなどの構成要素形成デバイスの直前に、切断デバイス１６０からアセンブリ構成要素１７０に直接供給される。そのような方法は、オンライン切断として知られている。

リボン１２０又は長尺ストリップ１０の形態のアモルファス固体材料９を備える物品を形成する方法は、第１の材料７及びアモルファス固体材料９を構成要素形成デバイスに通して移送するステップと、継目なし構成要素を形成するステップと、継目なし構成要素をラッパーで包むステップと、継目なし構成要素を個別の構成要素に切断するステップと、をさらに含むことができる。

継目なし構成要素を切断するステップは、アモルファス固体材料９が構成要素の両端の内側まで長さを減少させ、その結果アモルファス固体材料の両端が視界から隠されるように、アモルファス固体材料９の張力を解放する。

第１の材料７が刻みラグタバコである場合、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、少なくとも２つの方法のうちの１つにおいて構成要素に組み込まれてもよいことが想定される。

第１の方法では、タバコは、コンベヤベルト１７１に「空輸」されて、巻き材料１７５が適用されるガーニチュアセクション１７２に供給される。複数の長尺ストリップ１０は、構成要素製造機のタバコロッド形成セクションに供給される。つまり、複数の長尺ストリップ１０は、タバコロッドを寄せ集めてタバコロッドを形成する製造機の部分に供給される。したがって、複数の長尺ストリップ１０は、タバコ材料と平行して供給される。複数の長尺ストリップ１０のそれぞれがコンベヤベルト１７１上のタバコ材料と出会う位置は、複数の長尺ストリップ１０のそれぞれが最終ロッド構成要素において位置する可能性がある場所を決定することになる。

第２の方法では、複数の長尺ストリップ１０は、巻き材料１７５がガーニチュア１７２に供給されるときに巻き材料１７５と平行して供給される。したがって、複数の長尺ストリップ１０は、巻き材料１７５と隣り合って最終構成要素に組み込まれる。いくつかの実施形態では、この方法は、最終構成要素内で実質的に円周方向に配置されている複数の長尺ストリップ１０をもたらすことできる。

或いは、第１の材料７がタバコ材料又はフィルター材料の複数の長尺ストリップを含む場合、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０は、糸が第１の材料に加えられるのと同じ方法で第１の材料７に加えられてもよく、すなわち、フィルター材料又はタバコストリップに流し込まれて、フィルター材料又はタバコストリップの流れの中に配置されてもよい。

前述のように、いくつかの実施形態では、第１の材料７及び第２の材料８は、別々のボビンから供給され、切断デバイス１６０の上流で位置合わせされて組み合わせられてから、複数のストリップに同時に切断される。第１の材料７上のリボン１２０の配置は、最終エアロゾル生成構成要素部分４における第２の材料８の複数のストリップの配置に影響する可能性があることが分かった。

例えば、図１０～１１を参照すると、第１の材料７のシート上の中央での第２の材料８のリボン１２０の配置は、第２の材料８の複数のストリップを１つの位置に密集させることが分かる。この第２の材料８の複数のストリップの集団は、一般に、エアロゾル生成構成要素部分４の中心から不規則な距離のところに配置される。

別の例では、図１２～１３を参照すると、第１の材料のシート上での隙間によって分離された２つのセクションにおける第２の材料８のリボン１２０の配置は、第２の材料８の複数のストリップを２つの別個の群において密集させることが分かる。これらの第２の材料８の複数のストリップの集団は、一般に、エアロゾル生成構成要素部分４の中心から不規則な距離のところに互いに対して不規則な角度位置で配置される。

したがって、第２の材料８を第１の材料７のシート上で複数のより小さなリボン１２０に広げることにより、第２の材料８の切断された複数のストリップは、第１の材料７のシート上で互いにより均等に間隔を空けられ、また、第１の材料７及び第２の材料８を同時にストリップ切断する方法を使用して部分４が形成されるときに、第１の材料７における第２の材料８の複数のストリップのより一様な分布を、最終エアロゾル生成構成要素部分４において得ることができる。いくつかの実施形態では、第２の材料８の複数のリボン１２０は、複数のボビンから供給されることがある。或いは、単一のリボンが、ストリップ切断機１６０に供給される前に第１の材料７のシートに対して配置される、より小さなリボンに切断されることがある。

第１の材料７に対する第２の材料８の配置は、図１４に示されたものに類似した装置２００を使用して決定されてもよい。装置２００は、第１の材料７が巻かれる第１のボビン２０１、及び、第２の材料８が巻かれる第２のボビン２０２を備える。装置２００は、すでに説明されたものに類似した切断デバイス１６０を使用して第１の材料７及び第２の材料８の同時切断を行うように構成される。

この実施形態では、第２のボビン２０２は、図１４に矢印で示された少なくとも１つの自由度を有することができる。つまり、第２のボビン２０２は、第１の材料７に対する第２の材料８の位置を変更するために、ボビン２０２の回転軸に平行に移動することが可能であってもよい。

装置は、第２のボビン２０２と切断デバイス１６０との間に設けられた少なくとも１つの回転可能な案内ドラム２０３をさらに備えることができる。少なくとも１つの案内ドラム２０３は、第２のボビン２０２と切断デバイス１６０との間に第２の材料８の材料経路を決定することができる。少なくとも１つの案内ドラム２０３は、少なくとも１つの自由度を有することができる。つまり、少なくとも１つの案内ドラム２０３は、第１の材料７に対する第２の材料８の位置を変更するために、案内ドラム２０３の回転軸に平行に移動することが可能であってもよい。第２のボビン２０２及び案内ドラム２０３を移動させることにより、最終的なロッドにおける第２の材料８のストリップの位置を変化させることができる。

２つの第２のボビン２０２がそれぞれの案内ドラム２０３とともに使用される場合、第２の材料８の２つのリボン１２０は、第１の材料７及び互いに対して移動され得る。したがって、第２の材料８の２つのリボンが第１の材料７と位置合わせされたときに、第２の材料８の２つのリボンの間に隙間が存在し得る。

図１５に示された代替実施形態では、第１の材料７及び第２の材料８は、別々に切断されるように構成され得る。そのような構成体では、装置３００は、第１の材料７を切断するように構成された第１の切断デバイス３０１、及び、第２の材料を切断するように構成された第２の切断デバイス３０２を有することができる。さらに、少なくとも１つの案内ドラム２０３は、第２の切断デバイス３０２の後、ギャザラーの前に配置されてもよい。

この実施形態では、第２のボビン２０２は、少なくとも１つの自由度を有することができる。つまり、第２のボビン２０２は、第１の材料７に対する第２の材料８の位置を変更するために、ボビン２０２の回転軸に平行に移動することが可能であってもよい。さらに、この実施形態では、第２の切断デバイス３０２は、少なくとも１つの自由度を有することができる。つまり、第２の切断デバイス３０２の切断ディスクは、第２の材料８の個々のストリップの幅を変更するために、第２の切断デバイス３０２の回転軸に平行に移動することが可能であってもよい。

さらに、少なくとも１つの案内ドラム２０３は、少なくとも１つの自由度を有することができる。図１５に示された実施形態では、第１の案内ドラム３０４が、第１の材料７に対する第２の材料８のストリップの位置を変更するために、案内ドラム３０４の回転軸に平行に移動することが可能であってもよい。さらに、第２の案内ドラム３０５が、少なくとも２つの自由度を有する。つまり、第２の案内ドラム３０５は、第１の材料７に対する第２の材料８のストリップの位置を変更するために、案内ドラム３０５の回転軸に平行に移動することが可能であってもよく、また、ロッド内での径方向における最終位置をもたらすために、第１の材料７の幅に垂直な他の方向に、すなわち第１の材料７に向かって及び第１の材料７から離れるように、移動することが可能であってもよい。したがって、第２の材料８の複数のストリップの２つの隣り合う集団が第１の材料７と位置合わせされたときに、２つの隣り合う集団の間に隙間が存在し得る。

最後に、方法は、構成要素を他の構成要素と結合させて物品を形成するステップをさらに含むことができる。

アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０を備える物品を形成する代替的な方法では、方法は、オンライン切断を行う代わりに、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０をアセンブリ装置１７０内の第１の材料７に加えることに備えて、切断ステップの後に、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０をボビンに巻くステップを含むことができる。１つの方法では、巻くステップは、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０をアセンブリ装置１７０内の第１の材料７に加えることに備えて、切断ステップの後に、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０をボビンにらせん状に巻くステップをさらに含むことができる。１つの方法では、らせん状巻きステップは、アモルファス固体材料９の長尺ストリップ１０の層の間にシートを配置することをさらに含むことができる。

代替的な方法では、アモルファス固体材料のリボン及び第１の材料が、同じボビンに同時に巻かれる。アモルファス固体材料のリボン及び第１の材料は、共巻きされてもよい。つまり、２つの材料は、互いに層にされてもよい。したがって、ボビンの中心から径方向に移動するときに、層は交互に並んでもよい。

方法は、アモルファス固体材料のリボン及び第１の材料をボビンから同時に繰り出すステップをさらに含むことができる。材料は、ボビンから取り出されるときに、２層のリボンを形成することになる。アモルファス固体材料のリボン及び第１の材料は、同時に切断されてもよい。いくつかの実施形態では、第１の材料は、再生タバコであってもよい。

１つの方法では、アモルファス固体材料９の複数の長尺ストリップ１０を巻くステップは、複数の長尺ストリップ１０をボビン１４０、１５０に巻く前に、アモルファス固体材料１０の複数の長尺ストリップ１０を撚って、アセンブリ装置１７０に供給されるべきロープ１３０を形成することをさらに含むことができる。

本明細書において説明される様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解及び教示を支援するためにのみ提示されたものである。これらの実施形態は、単に実施形態の代表的なサンプルとして提供されたものであり、包括的及び／又は排他的なものではない。本明細書において説明される利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び／又は他の態様は、特許請求の範囲によって定められる本発明の範囲への制限、又は特許請求の範囲の均等物への制限と考慮されるべきではないこと、及び、特許請求される発明の範囲から逸脱することなしに他の実施形態が使用されてもよく、また修正がなされてもよいことが、理解されるべきである。本発明の様々な実施形態は、本明細書において具体的に説明されたもの以外の開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段、などの適当な組み合わせを適切に備えるか、それらで構成されるか、又は本質的にそれらで構成されてもよい。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが将来特許請求される可能性のある他の発明を含むことができる。

Claims (53)

1. 上流端部及び下流端部を有する構成要素を備え、前記構成要素が、第１の材料及び第２の材料を備え、前記第２の材料が、アモルファス固体材料を含む、エアロゾル供給システムとして又は前記エアロゾル供給システムの一部として使用するための物品であって、前記アモルファス固体材料が、前記上流端部と前記下流端部との間で前記構成要素を貫いて実質的に長手方向に延在し、前記上流端部と前記下流端部との間の前記構成要素の長さの少なくとも約７０％の長さを有する、物品。
2. 前記第２の材料が、アモルファス固体材料の複数の長尺ストリップを備え、前記複数の長尺ストリップが、互いに実質的に平行に延在する、請求項１に記載の物品。
3. 前記複数の長尺ストリップが、２～５０個の間のストリップ、又は５～２５個の間のストリップ、又は７～２１個の間のストリップを含む、請求項２に記載の物品。
4. 前記第２の材料が、上流端部及び下流端部を有する少なくとも１つのストリップを備え、前記ストリップの前記上流端部が、前記構成要素の前記上流端部の５ｍｍ以内まで延在し、前記ストリップの前記下流端部が、前記構成要素の前記下流端部の５ｍｍ以内まで延在する、請求項１～３のいずれか一項に記載の物品。
5. 前記第２の材料が、シート材料を含み、長手方向における前記第２の材料の引張り強度が、少なくとも約４Ｎ／１５ｍｍ、及び／又は約１７０Ｎ／１５ｍｍ～約２００Ｎ／１５ｍｍの範囲内である、請求項１～５のいずれか一項に記載の物品。
6. 前記アモルファス固体材料が、送達されるべき物質を含む、請求項１～５のいずれか一項に記載の物品。
7. 前記送達されるべき物質が、メンソールである、請求項６に記載の物品。
8. 前記アモルファス固体材料が、２ｍｇ～約２０ｍｇの範囲内のメンソールを含む、請求項７に記載の物品。
9. 前記第２の材料が、前記第１の材料を少なくとも部分的に取り囲む、請求項１～８のいずれか一項に記載の物品。
10. 前記第２の材料が、前記第１の材料内に配置され、及び／又は、前記第２の材料が、前記第１の材料内に配置され、前記第１の材料により全ての側を実質的に取り囲まれる、請求項１～９のいずれか一項に記載の物品。
11. 前記第１の材料が、エアロゾル生成材料である、請求項１～１０のいずれか一項に記載の物品。
12. 前記エアロゾル生成材料が、タバコ材料を含む、請求項１１に記載の物品。
13. 前記タバコ材料が、刻みラグタバコ材料又は再生タバコ材料である、請求項１２に記載の物品。
14. 前記構成要素が、前記物品のエアロゾル生成部分を形成する、請求項１～１３のいずれか一項に記載の物品。
15. 前記第１の材料が、フィルター材料を含み、任意選択で、前記第１の材料が、１立方センチメートル当たり約０．１～約０．４５グラムの密度を有する紙フィルター材料を含む、請求項１～１０のいずれか一項に記載の物品。
16. 前記構成要素が、前記物品のエアロゾル変性部分を形成する、請求項１～１２のいずれか一項又は請求項１５に記載の物品。
17. 前記構成要素が、燃焼式エアロゾル供給システムである物品のエアロゾル変性部分を形成する、請求項１～１２のいずれか一項又は請求項１５に記載の物品。
18. ロッド形状とされている、請求項１～１７のいずれか一項に記載の物品。
19. 前記構成要素が、前記第１の材料及び第２の材料を取り囲むように構成されたラッパーをさらに備える、請求項１～１８のいずれか一項に記載の物品。
20. 請求項１～１９のいずれか一項に記載の物品を含む物品のパッケージであって、各物品における送達されるべき物質の量が、５％未満しか変動しない、物品のパッケージ。
21. 請求項１～１９のいずれか一項に記載の物品を備える、非燃焼式エアロゾル供給システム。
22. 請求項１～１９のいずれか一項に記載の物品において使用するための、アモルファス固体材料。
23. 前記上流端部と前記下流端部との間で構成要素を貫いて実質的に長手方向に延在するように構成されており、前記上流端部と前記下流端部との間の前記構成要素の長さの少なくとも約７０％の長さを有する、請求項２２に記載のアモルファス固体材料。
24. 請求項１～１９のいずれか一項に記載の物品に組み込まれたときに、前記上流端部と前記下流端部との間で前記構成要素を貫いて実質的に長手方向に延在し、前記上流端部と前記下流端部との間の前記構成要素の長さの少なくとも約７０％の長さを有する、請求項２２に記載のアモルファス固体材料。
25. 前記アモルファス固体材料の前記引張り強度が、約２Ｎ／１５ｍｍ～約３００Ｎ／１５ｍｍの範囲内である、請求項２２～２４のいずれか一項に記載のアモルファス固体材料。
26. 長さが約８ｍｍ～約４８ｍｍの範囲内である、請求項２２～２５のいずれか一項に記載のアモルファス固体材料。
27. 幅が約０．５ｍｍ～約３ｍｍの範囲内である、請求項２２～２６のいずれか一項に記載のアモルファス固体材料。
28. アスペクト比が約２．５～約１００の範囲内である、請求項２２～２７のいずれか一項に記載のアモルファス固体材料。
29. ５０ｍｍ^２当たり０．２５ｍｇ～約１ｍｇの範囲内の送達されるべき物質を含む、請求項２２～２８のいずれか一項に記載のアモルファス固体材料。
30. 前記送達されるべき物質が、メンソールである、請求項２９に記載のアモルファス固体材料。
31. 上流端部及び下流端部を有する、請求項１～１９のいずれか一項に記載の物品において使用するための構成要素であって、
    第１の材料及び第２の材料を備え、前記第２の材料が、アモルファス固体材料を含み、前記アモルファス固体材料が、前記上流端部と前記下流端部との間で前記構成要素を貫いて実質的に長手方向に延在し、前記上流端部と前記下流端部との間の前記構成要素の前記長さの少なくとも約７０％の長さを有する、構成要素。
32. 請求項１～１９のいずれか一項に記載の物品を製造する方法であって、
    物品の構成要素を形成するための第１の材料を用意するステップと、
    前記第１の材料をアセンブリ装置に連続的に通して移送するステップと、
    少なくとも１つの連続的なアモルファス固体材料を前記第１の材料に加えるステップと、
    を含む、方法。
33. アモルファス固体材料のリボンをボビンから繰り出して前記アモルファス固体材料のリボンを複数の長尺ストリップに切断するステップ
    をさらに含む、請求項３２に記載の方法。
34. 前記アモルファス固体材料の複数の長尺ストリップを構成要素形成デバイスの前に前記アセンブリ装置の構成要素形成デバイスに直接供給するステップ
    をさらに含む、請求項３３に記載の方法。
35. 前記アモルファス固体材料のリボン及び第１の材料を同じボビンに同時に巻くステップをさらに含む、請求項３３に記載の方法。
36. 前記アモルファス固体材料のリボン及び第１の材料が、共巻きされる、請求項３５に記載の方法。
37. 前記アモルファス固体材料のリボン及び第１の材料を前記ボビンから同時に繰り出すステップ
    をさらに含む、請求項３５又は３６に記載の方法。
38. 前記アモルファス固体材料のリボン及び第１の材料を切断することが、同時に行われる、請求項３２～３７のいずれか一項に記載の方法。
39. 前記第１の材料が、再生タバコである、請求項３５～３８のいずれか一項に記載の方法。
40. 前記少なくとも１つの連続的なアモルファス固体材料が、前記アモルファス固体材料及び第１の材料が前記アセンブリ装置の構成要素形成デバイスに供給される前に、前記第１の材料と位置合わせされる、請求項３２又は３３に記載の方法。
41. 連続的なアモルファス固体材料の複数のリボンが、前記第１の材料と位置合わせされ、前記第１の材料の前記幅にわたって間隔を空けられる、請求項４０に記載の方法。
42. 連続的なアモルファス固体材料の複数のリボンが、前記第１の材料と位置合わせされ、連続的なアモルファス固体材料の隣り合うリボンの間に隙間が存在するように、前記第１の材料の前記幅にわたって間隔を空けられる、請求項４０又は４１に記載の方法。
43. 前記少なくとも１つの連続的なアモルファス固体材料が、前記アモルファス固体材料及び第１の材料を同時に切断する前に前記第１の材料と位置合わせされる、請求項４０～４２のいずれか一項に記載の方法。
44. 前記少なくとも１つの連続的なアモルファス固体材料が、前記アモルファス固体材料及び前記第１の材料が切断された後で前記第１の材料と位置合わせされる、請求項４０又は４１に記載の方法。
45. 連続的なアモルファス固体材料の複数のリボンが、複数のストリップに切断されて複数のストリップ群を形成し、次いで、前記複数のストリップ群が、前記第１の材料と位置合わせされ、連続的なアモルファス固体材料の隣り合うストリップ群の間に隙間が存在するように前記第１の材料の前記幅にわたって間隔を空けられる、請求項４４に記載の方法。
46. 前記アモルファス固体材料の複数の長尺ストリップを前記アセンブリ装置において前記第１の材料に加えるのに備えてボビンに巻くステップ
    をさらに含む、請求項３３又は３４に記載の方法。
47. 前記アモルファス固体材料の複数の長尺ストリップを前記アセンブリ装置において前記第１の材料に加えるのに備えて前記ボビンにらせん状に巻くステップ
    をさらに含む、請求項４６に記載の方法。
48. 前記複数の長尺ストリップを前記ボビンに巻く前に、前記アモルファス固体材料の複数の長尺ストリップを撚って前記構成要素形成デバイスの前に前記アセンブリ装置に供給されるべきロープを形成するステップ
    をさらに含む、請求項４６又は４７に記載の方法。
49. 前記第１の材料及び前記アモルファス固体材料の少なくとも１つのストリップを前記構成要素形成デバイスに通して移送するステップと、
    継目なし構成要素を形成するステップと、
    前記継目なし構成要素をラッパーで包むステップと、
    前記継目なし構成要素を個別の構成要素に切断するステップと、
    をさらに含む、請求項３２～４８のいずれか一項に記載の方法。
50. 前記継目なし構成要素を切断する前記ステップが、前記アモルファス固体材料の少なくとも１つのストリップの張力を解放し、前記アモルファス固体材料が、前記構成要素の両端の内側まで長さを減少させる、請求項４９に記載の方法。
51. 前記構成要素を前記物品の他の構成要素と結合させて前記物品を形成するステップ
    をさらに含む、請求項４９又は５０に記載の方法。
52. 請求項２２～３０のいずれか一項に記載のアモルファス固体材料を製造する方法であって、
    アモルファス固体材料のリボンをボビンから繰り出して前記アモルファス固体材料のリボンを複数の長尺ストリップに切断するステップ
    を含む、方法。
53. 請求項５２に記載のプロセスによって形成される、アモルファス固体材料。

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