本明細書で使用される用語は、本発明での機能を考慮してできる限り現在広く使用されている一般的案用語を選択しているが、これは該当技術分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、このような場合は該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が有する実質的な意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解釈すべきであることを明らかにする。
明細書全体にわたって、ある構成が他の構成と「連結」されているとすると、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間に他の構成要素を間に挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある構成要素が特定の構成要素を「含む」とすると、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素を更に含み得ることを意味する。加えて、特定臨界値を基準に「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替され得る。 以下、本発明において、フィールドとサブフィールドは同じ意味で使われてよい。
図1は、本発明の一実施例による無線LANシステムを示す図である。
無線LANシステムは、一つまたはそれ以上のベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)を含むが、BSSは同期化に成功し互いに通信し得る機器の集合を示す。一般に、BSSはインフラストラクチャBSS(infrastructure BSS)と独立BSS(Independent BSS、IBSS)に区分されるが、図1はこのうちインフラストラクチャBSSを示している。
図1に示すように、インフラストラクチャーBSS BSS1,BSS2は、1つ又はそれ以上のステーションSTA1,STA2,STA3,STA4,STA5、分配サービス(Distribution Service)を提供するステーションであるアクセスポイントAP-1,AP-2、及び複数のアクセスポイントAP-1,AP-2を連結させる分配システム(Distribution System)DSを含む。
ステーション(Station、STA)は、IEEE 802.11標準の規定に従う媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インタフェースを含む任意のディバイスであって、広い意味では非アクセスポイントnon-APステーションのみならずアクセスポイントAPを全て含む。また、本明細書において、「端末」とはnon-APまたはAPを指すか、両者を全て指す用語として使用される。無線通信のためのステーションはプロセッサと通信部を含み、実施例によってユーザインタフェース部とディスプレーユニットなどを更に含む。プロセッサは無線ネットワークを介して伝送するフレームを生成するか、または前記無線ネットワークを介して受信されたフレームを処理し、その他にステーションを制御するための多様な処理を行う。そして、通信部は前記プロセッサと機能的に連結されており、ステーションのために無線ネットワークを介してフレームを送受信する。本発明において、端末はユーザ端末機(user equipment、UE)を含む用語として使用される。
アクセスポイント(Access Point、AP)は、自らに結合された(associated)ステーションのために無線媒体を経由して分配システムDSに対する接続を提供する個体である。インフラストラクチャBSSにおいて、非APステーション間の通信はAPを経由して行われることが原則であるが、ダイレクトリンクが設定されている場合は非APステーションの間でも直接通信が可能である。一方、本発明において、APはPCP(Personal BSS Coordination Point)を含む概念として使用されるが、広い意味では集中制御器、基地局(Base Station、BS)、ノードB、BTS(Base Transceiver System)、またはサイト制御器などの概念を全て含む。本発明において、APはベース無線通信端末とも称されるが、ベース無線通信端末は、広い意味ではAP、ベースステーション(base station)、eNB(eNodeB)、及びトランスミッションポイントTPを全て含む用語として使用される。それだけでなく、ベース無線通信端末は複数の無線通信端末との通信で通信媒介体(medium)資源を割り当て、スケジューリング(scheduling)を行う多様な形態の無線通信端末を含む。
複数のインフラストラクチャBSSは、分配システムDSを介して互いに連結される。この際、分配システムを介して連結された複数のBSSを拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)という。
図2は、本発明の他の実施例による無線LANシステムである独立BSSを示す図である。図2の実施例において、図1の実施例と同じであるか相応する部分は重複する説明を省略する。
図2に示したBSS3は独立BSSであってAPを含まないため、全てのステーション(STA6、STA7)がAPと接続されていない状態である。独立BSSは分配システムへの接続が許容されず、自己完備的ネットワーク(self-contained network)をなす。独立BSSにおいて、それぞれのステーション(STA6、STA7)はダイレクトに互いに連結される。
図3は、本発明の一実施例によるステーション100の構成を示すブロック図である。図示したように、本発明の実施例によるステーション100は、プロセッサ110、通信部120、ユーザインタフェース部140、ディスプレーユニット150、及びメモリ160を含む。
まず、通信部120は、無線LANパケットなどの無線信号を送受信し、ステーション100に組み込まれる又は外付けられて具備されてよい。実施例によれば、通信部120は、互いに異なる周波数バンドを用いる少なくとも1つの通信モジュールを含むことができる。例えば、前記通信部120は、2.4GHz、5GHz、6GHz及び60GHzなどの異なる周波数バンドの通信モジュールを含むことができる。一実施例によれば、ステーション100は、7.125GHz以上の周波数バンドを用いる通信モジュールと、7.125GHz以下の周波数バンドを用いる通信モジュールを備えることができる。それぞれの通信モジュールは、当該通信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に基づいてAP又は外部ステーションと無線通信を行うことができる。通信部120は、ステーション100の性能及び要求事項に応じて1回に1つの通信モジュールのみを動作させるか、同時に複数の通信モジュールを共に動作させることができる。ステーション100が複数の通信モジュールを含む場合に、各通信モジュールはそれぞれ独立した形態で備えられてもよく、複数のモジュールが1つのチップとして統合して備えられてもよい。本発明の実施例において、通信部120は、RF(Radio Frequency)信号を処理するRF通信モジュールを表すことができる。
次に、ユーザインタフェース140は、ステーション100に備えられた多様な形態の入出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいてステーション100を制御する。また、ユーザインタフェース部140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づく出力を行う。
次に、ディスプレーユニット150は、ディスプレー画面にイメージを出力する。前記ディスプレーユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサン110の制御命令に基づくユーザインタフェースなどの多様なディスプレーオブジェクトを出力する。また、メモリ160は、ステーション100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、ステーション100がAPまたは外部のステーションと接続を行うのに必要な接続プログラムが含まれる。
本発明のプロセッサ110は多様な命令またはプログラムを行い、ステーション100内部のデータをプロセッシングする。また、前記プロセッサ110は上述したステーション100の各ユニットを制御し、ユニット間のデータの送受信の制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ110はメモリ160に貯蔵されたAPとの接続のためのプログラムを行い、APが伝送した通信設定メッセージを受信する。また、プロセッサ110は通信設定メッセージに含まれたステーション100の優先条件に関する情報を読み取り、ステーション100の優先条件に関する情報に基づいてAPに関する接続を要請する。本発明のプロセッサ110はステーション100のメインコントロールユニットを指してもよく、実施例によってステーション100の一部の構成、例えば、通信部120などを個別的に制御するためのコントロールユニットを指してもよい。つまり、プロセッサ110は通信部120から送受信される無線信号を変復調するモデム、または変復調部(modulator and/or demodulator)であってもよい。プロセッサ110は、本発明の実施例によるステーション100の無線信号送受信の各種動作を制御する。それに関する詳しい実施例は後述する。
図3に示したステーション100は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。例えば、前記プロセッサ110及び通信部120は一つのチップに統合されて具現されてもよく、別途のチップで具現されてもよい。また、本発明の実施例において、前記ステーション100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部140及びディスプレーユニット150などはステーション100に選択的に備えられてもよい。
図4は、本発明の一実施例によるAP200の構成を示すブロック図である。図示したように、本発明の実施例によるAP200は、プロセッサ210、通信部220、及びメモリ260を含む。図4において、AP200の構成のうち図3のステーション100の構成と同じであるか相応する部分については重複する説明を省略する。
図4を参照すると、本発明に係るAP 200は、少なくとも1つの周波数バンドにおいてBSSを運営するための通信部220を備える。図3の実施例において前述したように、前記AP 200の通信部220も、互いに異なる周波数バンドを用いる複数の通信モジュールを含むことができる。すなわち、本発明の実施例に係るAP 200は、異なる周波数バンド、例えば、2.4GHz、5GHz、6GHz及び60GHzのいずれかを用いる2つ以上の通信モジュールを共に備えることができる。好ましくは、AP 200は、7.125GHz以上の周波数バンドを用いる通信モジュールと、7.125GHz以下の周波数バンドを用いる通信モジュールを備えることができる。それぞれの通信モジュールは、当該通信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に基づいてステーションと無線通信を行うことができる。前記通信部220は、AP 200の性能及び要求事項に応じて1回に1つの通信モジュールのみを動作させるか、同時に複数の通信モジュールを共に動作させることができる。本発明の実施例において、通信部220は、RF(Radio Frequency)信号を処理するRF通信モジュールを表すことができる。
次に、メモリ260は、AP200で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、ステーションの接続を管理する接続プログラムが含まれる。また、プロセッサ210はAP200の各ユニットを制御し、ユニット間のデータの送受信の制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ210はメモリ260に貯蔵されたステーションとの接続のためのプログラムを行い、1つ以上のステーションに対する通信設定メッセージを伝送する。この際、通信設定メッセージには各ステーションの接続優先条件に関する情報が含まれる。また、プロセッサ210はステーションの接続要請に応じて接続設定を行う。一実施例によると、プロセッサ210は通信部220から送受信される無線信号を変復調するモデム、または変復調部である。プロセッサ210は、本発明の実施例によるAP200の無線信号送受信の各種動作を制御する。それに関する詳しい実施例は後述する。
図5は、STAがAPとリンクを設定する過程を概略的に示す図である。
図5を参照すると、STA100とAP200間のリンクは大きくスキャニング(sanning)、認証(authentication)、及び結合(association)の3つのステップを介して設定される。まず、スキャニングステップは、AP200が運営するBSSの接続情報をSTA100が獲得するステップである。スキャニングを行うための方法としては、AP200が周期的に伝送するビーコン(beacon)メッセージS101のみを活用して情報を取得するパッシブスキャニング(passive sanning)方法と、STA100がAPにプローブ要請(probe request)を伝送しS103、APからプローブ応答(probe response)を受信してS105、接続情報を取得するアクティブスキャニング(active sanning)方法がある。
スキャニングステップにおいて無線接続情報の受信に成功したSTA100は、認証要請(authentication request)を伝送しS107a、AP200から認証応答(authentication response)を受信してS107b、認証ステップを行う。認証ステップが行われた後、STA100は結合要請(association request)を伝送しS109a、AP200から結合応答(association response)を受信してS109b、結合ステップを行う。本明細書において、結合とは基本的に無線結合を意味するが、本発明はこれに限らず、広い意味での結合は無線結合及び有線結合を全て含む。
一方、追加に802.1X基盤の認証ステップS111、及びDHCPを介したIPアドレス獲得ステップS113が行われる。図5において、サーバ300はSTA100と802.1X基盤の認証を処理するサーバであって、AP200に物理的に結合されて存在するか、別途のサーバとして存在してもよい。
図6は、無線LAN通信で使用されるCSMA(Carrier Sense Multiple Access)/CA(Collision Avoidance)方法を示す図である。
無線LAN通信を行う端末は、データを伝送する前にキャリアセンシング(Carrier Sensing)を行ってチャネルが占有状態(busy)であるのか否かをチェックする。もし一定強度以上の無線信号が感知されれば該当チャネルが占有状態と判別され、前記端末は該当チャネル対するアクセスを遅延する。このような過程をクリアチャネル評価(Clear Channel Assessment、CCA)といい、該当信号の感知有無を決定するレベルをCCA臨界値(CCA threshold)という。もし端末に受信されたCCA臨界値以上の無線信号が該当端末を受信者とすれば、端末は受信された無線信号を処理する。一方、該当チャネルから無線信号が感知されないかCCA臨界値より小さい強度の無線信号が感知されれば、前記チャネルは遊休状態(idle)と判別される。
チャネルが遊休状態と判別されれば、伝送するデータがある各端末は、各端末の状況によるIFS(Inter Frame Space)、例えば、AIFS(Arbitration IFS)、PIFS(PCF IFS)などの時間の後にバックオフ手順を行う。実施例によって、前記AIFSは従来のDIFS(DCF IFS)を代替する構成として使用される。各端末は、該当端末に決定された乱数(random number)だけのスロットタイムを前記チャネルの遊休状態の間隔(interval)の間に減少させながら待機し、スロットタイムを全て消尽した端末が該当チャネルに対するアクセスを試みる。このように、各端末がバックオフ手順を行う区間を競合ウィンドウ区間という。
もし特定端末が前記チャネルのアクセスに成功すれば、該当端末は前記チャネルを介してデータを伝送する。しかし、アクセスを試みた端末が他の端末と衝突すれば、衝突した端末はそれぞれ新しい乱数を割り当てられて更にバックオフ手順を行う。一実施例によると、各端末に新しく割り当てられる乱数は、該当端末が以前割り当てられた乱数の範囲(競合ウィンドウ、CW)の2倍の範囲(2*CW)内で決定される。一方、各端末は、次の競合ウィンドウ区間で更にバックオフ手順を行ってアクセスを試みるが、この際、各端末は以前の競合ウィンドウ区間に残ったスロットタイムからバックオフ手順を行う。このような方法で無線LAN通信を行う各端末は、特定チャネルに対する互いの衝突を回避することができる。
以下、本発明において、端末は、non-AP STA、AP STA、AP、STA、受信装置又は送信装置と呼ぶことができ、本発明がこれに限定されるものではない。また、本発明において、AP STAは、APと呼ぶことができる。
<様々なPPDUフォーマットの実施例>
図7には、様々な標準世代別PPDU(PLCP Protocol Data Unit)フォーマットの一例を示す。より具体的に、図7(a)は、802.11a/gに基づくレガシーPPDUフォーマットの一実施例、図7(b)は、802.11axに基づくHE PPDUフォーマットの一実施例を示し、図7(c)は、802.11beに基づくノン-レガシーPPDU(すなわち、EHT PPDU)フォーマットの一実施例を示す。また、図7(d)は、前記PPDUフォーマットで共通に用いられるL-SIG及びRL-SIGの細部フィールド構成を示す。
図7(a)を参照すると、レガシーPPDUのプリアンブルは、L-STF(Legacy Short Training field)、L-LTF(Legacy Long Training field)及びL-SIG(Legacy Signal field)を含む。本発明の実施例において、前記L-STF、L-LTF及びL-SIGは、レガシープリアンブルと呼ぶことができる。
図7(b)を参照すると、HE PPDUのプリアンブルは、前記レガシープリアンブルに、RL-SIG(Repeated Legacy Short Training field)、HE-SIG-A(High Efficiency Signal A field)、HE-SIG-B(High Efficiency Signal B field)、HE-STF(High Efficiency Short Training field)、HE-LTF(High Efficiency Long Training field)をさらに含む。本発明の実施例において、前記RL-SIG、HE-SIG-A、HE-SIG-B、HE-STF及びHE-LTFは、HEプリアンブルと呼ぶことができる。HEプリアンブルの具体的な構成は、HE PPDUフォーマットによって変形されてよい。例えば、HE-SIG-Bは、HE MU PPDUフォーマットのみにおいて用いられてよい。
図7(c)を参照すると、EHT PPDUのプリアンブルは、前記レガシープリアンブルに、RL-SIG(Repeated Legacy Short Training field)、U-SIG(Universal Signal field)、EHT-SIG-A(Extremely High Throughput Signal A field)、EHT-SIG-A(Extremely High Throughput Signal B field)、EHT-STF(Extremely High Throughput Short Training field)、EHT-LTF(Extremely High Throughput Long Training field)をさらに含む。本発明の実施例において、前記RL-SIG、EHT-SIG-A、EHT-SIG-B、EHT-STF及びEHT-LTFは、EHTプリアンブルと呼ぶことができる。ノン-レガシープリアンブルの具体的な構成は、EHT PPDUフォーマットによって変形されてよい。例えば、EHT-SIG-AとEHT-SIG-Bは、EHT PPDUフォーマットのうち一部のフォーマットのみにおいて用いられてよい。
PPDUのプリアンブルに含まれたL-SIGフィールドは、64 FFT OFDMが適用され、総64個のサブキャリアで構成される。このうち、ガードサブキャリア、DCサブキャリア及びパイロットサブキャリアを除く48個のサブキャリアが、L-SIGのデータ送信用に用いられる。L-SIGにはBPSK、Rate=1/2のMCS(Modulation and Coding Scheme)が適用されるので、総24ビットの情報を含むことができる。図7(d)には、L-SIGの24ビット情報構成を示す。
図7(d)を参照すると、L-SIG、は、L_RATEフィールドとL_LENGTHフィールドを含む。L_RATEフィールドは、4ビットで構成され、データ送信に用いられたMCSを示す。具体的に、L_RATEフィールドは、BPSK/QPSK/16-QAM/64-QAMなどの変調方式と1/2、2/3、3/4などの符号率を組み合わせた6/9/12/18/24/36/48/54Mbpsの送信速度のうち1つの値を示す。L_RATEフィールドとL_LENGTHフィールドの情報を組み合わせると当該PPDUの全長を示すことができる。ノン-レガシーPPDUフォーマットでは、L_RATEフィールドを最小速度である6Mbpsに設定する。
L_LENGTHフィールドの単位はバイトであり、総12ビットが割り当てられて最大4095までシグナルでき、L_RATEフィールドとの組合せで該当PPDUの長さを示すことができる。このとき、レガシー端末とノンレガシー端末はL_LENGTHフィールドを別個の方法で解釈することができる。
まず、レガシー端末又はノンレガシー端末がL_LENGTHフィールドを用いて該当PPDUの長さを解釈する方法は次の通りである。L_RATEフィールドの値が6Mbpsを指示するように設定された場合に、64FFTの1個のシンボルデュレーションである4usの間に3バイト(すなわち、24ビット)が送信されてよい。したがって、L_LENGTHフィールド値に、SVCフィールド及びTailフィールドに該当する3バイトを足し、これを1個のシンボルの送信量である3バイトで割ると、L-SIG以後の64FFT基準シンボル個数が取得される。取得されたシンボル個数に1個のシンボルデュレーションである4usをかけた後に、L-STF、L-LTF及びL-SIGの送信にかかる20usを足すと、該当PPDUの長さ、すなわち、受信時間(RXTIME)が得られる。これを数式で表現すれば、下記の式1の通りである。
このとき、
は、xより大きい又は等しい最小の自然数を表す。L_LENGTHフィールドの最大値は4095であるので、PPDUの長さは、最大5.484msまでに設定されてよい。当該PPDUを送信するノン-レガシー端末は、L_LENGTHフィールドを下記の式2のように設定しなければならない。
ここで、TXTIMEは、当該PPDUを構成する全体送信時間であり、下記の式3の通りである。このとき、TXは、Xの送信時間を表す。
以上の式を参照すると、PPDUの長さは、L_LENGTH/3の切上げ値に基づいて計算される。したがって、任意のk値に対してL_LENGTH={3k+1,3k+2,3(k+1)}の3つの異なる値が、同一のPPDU長を指示する。
図7(e)を参照すると、U-SIG(Universal SIG)フィールドは、EHT PPDU及び後続世代の無線LANのPPDUにおいて存続し、11beを含めてどの世代のPPDUであるかを区分する役割を担う。U-SIGは、64FFTベースのOFDMの2シンボルであり、総52ビットの情報を伝達することができる。このうち、CRC/テール9ビットを除く43ビットは、大きく、VI(Version Independent)フィールドとVD(Version Dependent)フィールドに区分される。
VIビットは、現在のビット構成を後にも維持し続け、後続世代のPPDUが定義されても、現在の11be端末が、当該PPDUのVIフィールドから当該PPDUに関する情報を得ることができる。そのために、VIフィールドは、PHYバージョン、UL/DL、BSSカラー、TXOP、リザーブド(Reserved)フィールドで構成される。PHYバージョンフィールドは3ビットであり、11be及び後続世代の無線LAN標準を順次にバージョンで区分する役割を担う。11beは000bの値を有する。UL/DLフィールドは、当該PPDUが上りリンク/下りリンクPPDUのいずれであるかを区分する。BSSカラーは、11axで定義されたBSS別識別子を意味し、6ビット以上の値を有する。TXOPは、MACヘッダーで伝達されていた送信機会デュレーション(Transmit Opportunity Duration)を意味するが、PHYヘッダーに追加することにより、MPDUをデコードすることなく、当該PPDUが含まれたTXOPの長さを類推でき、7ビット以上の値を有する。
VDフィールドは、11beバージョンのPPDUにのみ有用なシグナリング情報としてPPDUフォーマット、BWのように、如何なるPPDUフォーマットにも共通に用いられるフィールド、及びPPDUフォーマット別に異なるように定義されるフィールドで構成されてよい。PPDUフォーマットは、EHT SU(Single User)、EHT MU(Multiple User)、EHT TB(Trigger-based)、EHT ER(Extended Range)PPDUなどを区分する区分子である。BWフィールドは、大きく、20、40、80、160(80+80)、320(160+160)MHzの5個の基本PPDU BWオプション(20*2の冪乗の形態で表現可能なBWを基本BWと呼ぶことができる。)と、プリアンブルパンクチャリング(Preamble Puncturing)によって構成される様々な残りのPPDU BWをシグナルする。また、320MHzでシグナルされた後、一部の80MHzがパンクチャーされた形態でシグナルされてよい。また、パンクチャーされて変形されたチャネル形態は、BWフィールドで直接シグナルされてもよく、或いはBWフィールドとBWフィールド以後に現れるフィールド(例えば、EHT-SIGフィールド内のフィールド)を共に用いてシグナルされてもよい。仮に、BWフィールドを3ビットとする場合に、総8個のBWシグナリングが可能なので、パンクチャリングモードは最大で3個をシグナルできる。仮にBWフィールドを4ビットとする場合に総16個のBWシグナリングが可能なので、パンクチャリングモードは最大で11個をシグナルできる。
BWフィールド以後に位置するフィールドは、PPDUの形態及びフォーマットによって異なり、MU PPDUとSU PPDUは同一のPPDUフォーマットでシグナルされてよく、EHT-SIGフィールドの前に、MU PPDUとSU PPDUを区別するためのフィールドが位置してよく、そのための追加のシグナリングが行われてよい。SU PPDUとMU PPDUは両方ともEHT-SIGフィールドを含んでいるが、SU PPDUで不要な一部のフィールドが圧縮(compression)されてよい。この時、圧縮が適用されたフィールドの情報は省略されるか、あるいはMU PPDUに含まれる本来フィールドのサイズよりも縮小したサイズを有してよい。例えば、SU PPDUの場合、EHT-SIGの共通フィールドが省略又は代替されるか、ユーザ特定フィールドが代替されるか、或いは1個に縮小するなど、異なる構成を有してよい。
又は、SU PPDUは、圧縮されたか否かを示す圧縮フィールドをさらに含むことができ、圧縮フィールドの値によって一部のフィールド(例えば、RAフィールドなど)が省略されてよい。
SU PPDUのEHT-SIGフィールドの一部が圧縮された場合に、圧縮されたフィールドに含まれる情報は、圧縮されていないフィールド(例えば、共通フィールドなど)で一緒にシグナルされてよい。MU PPDUの場合、複数ユーザの同時受信のためのPPDUフォーマットであるので、U-SIGフィールド以後にEHT-SIGフィールドが必須に送信される必要があり、シグナルされる情報の量が可変的であってよい。すなわち、複数個のMU PPDUが複数個のSTAに送信されるので、それぞれのSTAは、MU PPDUが送信されるRUの位置、それぞれのRUが割り当てられたSTA、及び送信されたMU PPDUが自分に送信されたか否かを認識しなければならない。したがって、APは、EHT-SIGフィールドに上のような情報を含めて送信しなければならない。そのために、U-SIGフィールドではEHT-SIGフィールドを効率的に送信するための情報をシグナルし、これは、EHT-SIGフィールドのシンボル数及び/又は変調方法であるMCSであってよい。EHT-SIGフィールドは、各ユーザに割り当てられたRUのサイズ及び位置情報を含むことができる。
SU PPDUである場合、STAに複数個のRUが割り当てられてよく、複数個のRUは連続又は不連続してよい。STAに割り当てられたRUが連続しない場合、STAは、中間にパンクチャーされたRUを認識してこそ、SU PPDUを効率的に受信することができる。したがって、APは、SU PPDUに、STAに割り当てられたRUのうちパンクチャーされたRUの情報(例えば、RUのパンクチャリングパターンなど)を含めて送信できる。すなわち、SU PPDUの場合、パンクチャリングモードが適用されたか否か及びパンクチャリングパターンをビットマップ形式などで示す情報を含むパンクチャリングモードフィールドがEHT-SIGフィールドに含まれてよく、パンクチャリングモードフィールドは、帯域幅内で現れる不連続するチャネルの形態をシグナルできる。
シグナルされる不連続チャネルの形態は制限的であり、BWフィールドの値と組み合わせてSU PPDUのBW及び不連続チャネル情報を示す。例えば、SU PPDUの場合、単一端末にのみ送信されるPPDUであるので、STAは、PPDUに含まれたBWフィールドから、自分に割り当てられた帯域幅が認識でき、PPDUに含まれたU-SIGフィールド又はEHT-SIGフィールドのパンクチャリングモードフィールドから、割り当てられた帯域幅のうちパンクチャーされたリソースが認識できる。この場合、端末は、パンクチャーされたリソースユニットの特定チャネルを除く残りのリソースユニットでPPDUを受信できる。このとき、STAに割り当てられた複数個のRUは、互いに異なる周波数帯域又はトーンで構成されてよい。
制限された形態の不連続チャネル形態のみがシグナルされる理由は、SU PPDUのシグナリングオーバーヘッドを減らすためである。パンクチャリングは、20MHzサブチャネル別に行われてよいので、80、160、320MHzのように20MHzサブチャネルを複数個有するBWに対してパンクチャリングを行うと、320MHzの場合、プライマリーチャネルを除く残りの20MHzサブチャネル15個の使用有無をそれぞれ表現して、不連続チャネル(端部20MHzのみがパンクチーされた形態も不連続と見なす場合)形態をシグナルしなければならない。このように単一ユーザ送信の不連続チャネル形態をシグナルするために15ビットを用いることは、シグナリング部分の低い送信速度を考慮したとき、過大なシグナリングオーバーヘッドとなり得る。
本発明は、SU PPDUの不連続チャネル形態をシグナルする手法を提案し、提案した手法によって決定された不連続チャネル形態を示す。また、SU PPDUの320MHz BW構成において主(Primary)160MHzと福(Secondary)160MHzのパンクチャリング形態をそれぞれシグナルする手法を提案する。
また、本発明の一実施例では、PPDUフォーマットフィールドにシグナルされたPPDUフォーマットにしたがって、プリアンブルパンクチャリングBW値が指示するPPDUの構成を異ならせる手法を提案する。BWフィールドの長さが4ビットである場合を仮定し、EHT SU PPDU又はTB PPDUである場合には、U-SIG以後に1シンボルのEHT-SIG-Aをさらにシグナルするか、EHT-SIG-Aを全くシグナルしなくてよいので、これを考慮してU-SIGのBWフィールドのみを用いて最大で11個のパンクチャリングモードを全てシグナルする必要がある。しかしながら、EHT MU PPDUの場合、U-SIG以後にEHT-SIG-Bをさらにシグナルするので、最大で11個のパンクチャリングモードをSU PPDUと異なる方法でシグナルしてよい。EHT ER PPDUの場合、BWフィールドを1ビットに設定し、20MHz又は10MHzの帯域を用いるPPDUであるかをシグナルすることができる。
図7(f)には、U-SIGのPPDUフォーマットフィールドでEHT MU PPDUと指示された場合に、VDフィールドのフォーマット特異的(Format-specific)フィールドの構成を示す。MU PPDUの場合、複数ユーザの同時受信のためのシグナリングフィールドであるSIG-Bが必須であり、U-SIG後に別途のSIG-A無しでSIG-Bが送信されてよい。そのために、U-SIGではSIG-Bをデコードするための情報をシグナルしなければならない。このようなフィールドは、SIG-B MCS、SIG-B DCM、SIG-Bシンボルの数(Number of SIG-B Symbols)、SIG-B圧縮(SIG-B Compression)、EHT-LTFシンボルの数(Number of EHT-LTF Symbols)フィールドなどである。
図8は、本発明の実施例に係る様々なEHT(Extremely High Throughput)PPDU(Physical Protocol Data Unit)フォーマット及びこれを指示するための方法の一例を示す。
図8を参照すると、PPDUは、プリアンブルとデータ部分で構成されてよく、一つのタイプであるEHT PPDUのフォーマットは、プリアンブルに含まれているU-SIGフィールドによって区別されてよい。具体的に、U-SIGフィールドに含まれているPPDUフォーマットフィールドに基づき、PPDUのフォーマットがEHT PPDUであるか否かが指示されてよい。
図8の(a)は、単一STAのためのEHT SU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT SU PPDUは、APと単一STA間の単一ユーザ(Single User:SU)送信のために用いられるPPDUであり、U-SIGフィールド以後に追加のシグナリングのためのEHT-SIG-Aフィールドが位置してよい。
図8の(b)は、トリガーフレームに基づいて送信されるEHT PPDUであるEHTトリガーベース(Trigger-based)PPDUフォーマットの一例を示す。EHTトリガーベースPPDUは、トリガーフレームに基づいて送信されるEHT PPDUであり、トリガーフレームに対する応答のために用いられる上りリンクPPDUである。EHT PPDUは、EHT SU PPDUとは違い、U-SIGフィールド以後にEHT-SIG-Aフィールドが位置しない。
図8の(c)は、多重ユーザのためのEHT PPDUであるEHT MU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT MU PPDUは、1つ以上のSTAにPPDUを送信するために用いられるPPDUである。EHT MU PPDUフォーマットは、U-SIGフィールド以後にHE-SIG-Bフィールドが位置してよい。
図8の(d)は、拡張された範囲にあるSTAとの単一ユーザ送信のために用いられるEHT ER SU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT ER SU PPDUは、図8の(a)で説明したEHT SU PPDUよりも広い範囲のSTAとの単一ユーザ送信のために用いられてよく、時間軸上でU-SIGフィールドが反復して位置してよい。
図8の(c)で説明したEHT MU PPDUは、APが複数個のSTAに下りリンク送信のために用いることができる。このとき、EHT MU PPDUは、複数個のSTAがAPから送信されたPPDUを同時に受信できるようにスケジューリング情報を含むことができる。EHT MU PPDUは、EHT-SIG-Bのユーザ特定(user specific)フィールドを通じて送信されるPPDUの受信者及び/又は送信者のAID情報を、STAに伝達することができる。したがって、EHT MU PPDUを受信した複数個の端末は、受信したPPDUのプリアンブルに含まれたユーザ特定フィールドのAID情報に基づいて空間再使用(spatial reuse)動作を行うことができる。
具体的に、HE MU PPDUに含まれたHE-SIG-Bフィールドのリソースユニット割り当て(resource unit allocation,RA)フィールドは、周波数軸の特定帯域幅(例えば、20MHzなど)におけるリソースユニットの構成(例えば、リソースユニットの分割形態)に関する情報を含むことができる。すなわち、RAフィールドは、STAがPPDUを受信するために、HE MU PPDUの送信のための帯域幅で分割されたリソースユニットの構成を指示できる。分割された各リソースユニットに割り当て(又は、指定)されたSTAの情報は、EHT-SIG-Bのユーザ特定フィールドに含まれてSTAに送信されてよい。すなわち、ユーザ特定フィールドは、分割された各リソースユニットに対応する1つ以上のユーザフィールドを含むことができる。
例えば、分割された複数個のリソースユニットのうち、データ送信のために用いられる少なくとも1つのリソースユニットに対応するユーザフィールドは、受信者又は送信者のAIDを含むことができ、データ送信に用いられない残りのリソースユニットに対応するユーザフィールドは、既に設定されたヌル(Null)STA IDを含むことができる。
図8に示す2個以上のPPDUを、同一のPPDUフォーマットを示す値で指示することができる。すなわち、2個以上のPPDUを同一の値によって同一のPPDUフォーマットと指示することができる。例えば、EHT SU PPDUとEHT MU PPDUは、U-SIG PPDUフォーマットサブフィールドを用いて同一の値で指示することができる。このとき、EHT SU PPDUとEHT MU PPDUは、PPDUを受信するSTAの個数によって区別されてよい。例えば、1個のSTAのみが受信するPPDUは、EHT SU PPDUと識別されてよく、2個以上のSTAが受信するようにSTAの数が設定された場合に、EHT MU PPDUと識別されてよい。言い換えると、同一のサブフィールド値を用いて、図8に示す2個以上のPPDUフォーマットを指示することができる。
また、図8に示すフィールドのうち一部のフィールド又はフィールドの一部の情報は省略されてよく、このように一部のフィールド又はフィールドの一部の情報が省略される場合を圧縮モード(compression mode)又は圧縮されたモード(compressed mode)と定義できる。
図9は、本発明の一実施例に係る多重リンク(multi-link)装置を示す図である。
図9を参照すると、一つ以上のSTAがアフィリエート(affiliate)されているデバイス(device)の概念が定義されてよい。さらに他の実施例として、本発明の一実施例によれば、1個超過(すなわち、2個以上の)のSTAがアフィリエートされているデバイスが定義されてよい。このとき、装置は論理的な(logical)概念であってよい。したがって、このような概念の1個以上又は1個超過のSTAがアフィリエートされているデバイスは、多重リンクデバイス(multi-link device:MLD)、多重バンド(multi-band)デバイス又は多重リンク論理的エンティティ(multi-link logical entity:MLLE)と呼ぶことができる。
又は、上の概念のデバイスは、多重リンクエンティティ(multi-link entity:MLE)と呼ぶことができる。また、MLDは、一つのMAC SAP(medium access control service access point)をLLC(logical link control)まで有してよく、MLDは一つのMACデータサービス(MAC data service)を有してよい。
MLDに含まれたSTAは、一つ以上のリンク(link)又はチャネル(channel)で動作することが可能である。すなわち、MLDに含まれたSTAは、互いに異なる複数のチャネルで動作することが可能である。例えば、MLDに含まれたSTAは、2.4GHz、5GHz、6GHzの互いに異なる周波数帯域のチャネルを用いて動作することが可能である。これにより、MLDはチャネル接続(channel access)における利得を得、全体ネットワークの性能を上げることができる。既存の無線LANは単一リンク(single link)で動作したが、MLD動作は、複数個のリンクを用いてより多いチャネル接続機会を得るか、チャネルの状況を考慮して複数個のリンクでSTAが効率的に動作することが可能である。
また、MLDにアフィリエートされたSTAがAPである場合に、APがアフィリエートされたMLDはAP MLDであってよい。しかし、MLDにアフィリエートされたSTAがnon-AP STAである場合に、non-APがアフィリエートされたMLDはnon-AP MLDであってよい。
また、AP MLD(Multi-link Device)は、一つ以上の無線アクセスポイント(AP)を含む機器であってよく、上位層に一つのインタフェースを介して連結された機器であってよい。すなわち、AP MLDは、一つのインタフェースを介してLLC(Logical Link Control)層に連結されてよい。AP MLDに含まれた複数のAPは、MAC層での一部の機能を共有してよい。AP MLD内の各APは個別のリンクで動作してよい。STA MLDは、一つ以上のnon-AP STAを含む機器であってよく、一つのインタフェースを介して上位層に連結された機器であってよい。
すなわち、STA MLDは、一つのインタフェースを介してLLC層に連結されてよい。STA MLDに含まれた複数のSTAは、MAC層での一部の機能を共有してよい。また、STA MLDは、non-AP MLDと呼ぶことができる。このとき、前記AP MLD及びSTA MLDは、複数の個別リンクを用いて通信する多重リンク動作を行うことができる。すなわち、AP MLDが複数のAPを含んでいる場合に、各APは別個のリンクを構成し、STA MLDに含まれたそれぞれの端末と複数のリンクを用いたフレーム送受信動作を行うことができる。このとき、各リンクは2.4GHz、5GHz、又は6GHzの帯域で動作でき、各リンクでは帯域幅拡張動作を行うことができる。例えば、AP MLDが2.4GHz帯域で一つのリンク、5GHz帯域で2つのリンクを設定した場合に、2.4GHz帯域では帯域幅拡張方式を用いて40MHzの帯域幅でフレーム送信を行うことができ、5GHz帯域を用いるそれぞれのリンクでは不連続の帯域幅を用いて最大で320MHzの帯域幅でフレーム送信を行うことができる。
一方、前記AP MLD或いはSTA MLDは、機器内部の干渉の問題から、MLD内の一つの端末が送信動作を行う間には他の端末が受信動作を行えないことがある。このようにMLD内の一つのAP或いは端末が送信動作を行う途中に前記MLD内の他のAP或いは端末が受信する動作をSTR(Simultaneous Transmit and Receive)という。前記AP MLDは全てのリンクに対してSTR動作が可能である。又は、前記AP MLDの一部のリンクでSTR動作が不可能である。AP MLDにはSTR動作可能な端末MLDが接続されることもあり、一部又は全体のリンクに対してSTR動作が不可能なMLDが接続されることもある。また、AP MLDに含まれたAPには、MLDに所属していない端末(例えば、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax端末)がさらに接続されていることもある。
AP MLDとSTA MLDは、図5で説明したスキャニング及び接続過程において多重リンク利用動作のための交渉過程を行うことができる。例えば、図5で説明したスキャニング過程において、AP MLDに含まれたAPは、ビーコンフレームに、多重リンク動作が利用可能であることを指示する指示子、利用可能なリンク個数、利用可能な複数個のリンク情報を含めて送信できる。又は、STA MLDに属している端末は、プローブ要請フレームに、多重リンク動作が利用可能であることを指示する指示子を含めて送信でき、AP MLDに属しているAPは、プローブ応答フレームに、多重リンク動作が利用可能であることを指示する指示子を含めることができる。このとき、APは、多重リンク動作時に利用可能なリンク個数、リンク情報などをさらに含めて送信できる。
前記スキャニング過程でAP MLDの多重リンク動作するか否か及び利用リンク情報を確認したSTA MLDは、AP MLDと接続過程を行うことができる。このとき、前記AP MLDとSTA MLDは多重リンク動作のための交渉過程を始めることができる。このとき、前記多重リンク動作のための交渉過程は、AP MLDに属したAPとSTA MLDに属した端末間の接続過程で行われてよい。すなわち、STA MLDに属した任意の端末(例えば、STA1)がAP MLDに属した任意のAP(例えば、AP1)に接続要請フレームを送りながら、端末の多重リンク動作が利用可能であることを指示する指示子及び多重リンク動作を行うことを要請する要請指示子を送ることができる。前記端末から接続要請フレームを受信したAPは、多重リンク動作を要請する指示子を確認でき、APが多重リンク動作可能である場合に多重リンク動作に用いるリンク情報及び各リンクで用いられるパラメータなどを含めて多重リンク動作を許容する接続応答フレームを当該端末に送信できる。前記多重リンク動作のためのパラメータは、用いられる各リンクの帯域、帯域幅拡張方向、TBTT(Target Beacon Transmission Time)、STR動作の有無、のうち一つ以上を含んでよい。前記接続要請フレーム及び応答フレームが交換されて多重リンク動作の利用が確認されたAP MLD及びSTA MLDは、当該接続過程の後に、AP MLDに含まれた複数のAP及びSTA MLDに含まれた複数の端末を介して複数のリンクでフレーム送信動作を行うことができる。
図9を参照すると、複数のSTAを含むMLDが存在してよく、MLDに含まれている複数のSTAは複数のリンクで動作してよい。図9で、APであるAP1、AP2、AP3を含むMLDをAP MLDと呼ぶことができ、non-AP STAであるnon-AP STA1、non-AP STA2、non-AP STA3を含むMLDをnon-AP MLDと呼ぶことができる。MLDに含まれているSTAは、リンク1(Link1)、リンク2(Link2)、リンク3(Link3)、又はリンク1~3のうち一部のリンクで動作できる。
本発明の実施例によれば、多重リンク動作は多重リンク設定(multi-link setup)動作を含んでよい。多重リンク設定動作は、単一リンク動作で行われるアソシエーション(association)に対応する動作であってよい。多重リンクでフレームを交換するためには多重リンク設定が先行される必要がある。多重リンク設定動作は、多重リンク設定要素(multi-link setup element)を用いて行われてよい。ここで、多重リンク設定要素は、多重リンクに関連した能力情報(capability information)を含んでよく、能力情報は、MLDに含まれたSTAが一つのリンクでフレームを受信すると同時にMLDに含まれた他のSTAが他のリンクでフレームを送信できるかに関する情報を含んでよい。すなわち、能力情報は、MLDに含まれたリンクを通じてSTA(non-AP STA及び/又はAP(又は、AP STA)が互いに異なる送信方向に同時にフレームを送信/受信できるかに関する情報を含んでよい。また、能力情報は、利用可能なリンク又は動作チャネル(operating channel)に関する情報をさらに含んでよい。多重リンク設定は、ピアSTA(peer STA)間の交渉(negotiation)によって設定されてよく、一つのリンクを通じて多重リンク動作が設定されてよい。
本発明の一実施例によれば、TIDとMLDのリンク間にマッピング関係が存在してよい。例えば、TIDとリンクがマップされる場合に、TIDは、マップされたリンクで送信されてよい。TIDとリンク間のマッピングは、送信方向ベース(directional-based)でなされてよい。例えば、MLD1とMLD2間の両方向の各方向に対してマッピングがなされてよい。また、TIDとリンク間のマッピングは基本(default)設定が存在してよい。例えば、TIDとリンク間のマッピングは基本的に、あるリンクに全てのTIDがマップされたことであってよい。
図10は、本発明の一実施例に係るTID-to-linkマッピング方法の一例を示す図である。
図10を参照すると、図9で説明したようにTIDとリンク間のマッピング関係が存在してよい。また、本発明において、TIDとリンク間のマッピング関係をTID-to-linkマッピング、TIDツーリンクマッピング、TIDマッピング、リンクマッピングなどと呼ぶことができる。TIDはトラフィック識別子(traffic identifier)であってよい。また、TIDは、QoS(quality of service)を支援するためにトラフィック、データなどを分類するID(identifier)であってよい。
また、TIDは、MAC層よりも上位層で用いられたり割り当てられるIDであってよい。TIDは、TC(traffic categories)、TS(traffic streams)を示すことが可能である。また、TIDは、16個の値が可能であり、例えば、0から15までの値で示されてよい。また、接続政策(access policy)又はチャネル接続、媒体接続(medium access)方法によって個別のTID値を用いることが可能である。例えば、EDCA(HCF(hybrid coordination function)連結ベースのチャネル接続、拡張型分散チャネル接続)を用いる場合に可能なTID値は0~7であってよい。また、EDCAを用いる場合に、TID値はUP(user priority)を示すものであってよく、前記UPはTC又はTSに関するものであってよい。また、UPは、MACよりも上位層に割り当てられる値であってよい。また、HCCA(HCF controlled channel access)又はSPCAを用いる場合に可能なTID値は8~15であってよい。また、HCCA又はSPCAを用いる場合にTIDはTSIDを示すものであってよい。また、HEMM又はSEMMを用いる場合に可能なTID値は8~15であってよい。また、HEMM又はSEMMを用いる場合にTIDはTSIDを示すものであってよい。
また、UPと接続カテゴリー(access category:AC)間のマッピング関係が存在してよい。ACは、EDCAにおいてQoSを提供するためのラベル(label)又はEDCAパラメータのセットを指示するラベルであってよい。EDCAパラメータ又はEDCAパラメータのセットは、チャネル連結に用いられるものであってよい。ACは、QoS STAで用いられてよい。
ACの値はAC_BK、AC_BE、AC_VI、AC_VOのうち一つに設定されてよい。AC_BK、AC_BE、AC_VI、AC_VOはそれぞれ、background、best effort、video、voiceを示すものであってよい。また、AC_BK、AC_BE、AC_VI、AC_VOを細分化することが可能である。例えば、AC_VIがAC_VI primaryとAC_VI alternateに細分化されてよい。また、AC_VOがAC_VO primaryとAC_VO alternateに細分化されてよい。また、UP値又はTID値はAC値とマップされてよい。例えば、UP値又はTID値1、2、0、3、4、5、6、7はそれぞれ、AC_BK、AC_BK、AC_BE、AC_BE、AC_VI、AC_VI、AC_VO、AC_VOとマップされてよい。又は、UP値又はTID値1、2、0、3、4、5、6、7はそれぞれ、AC_BK、AC_BK、AC_BE、AC_BE、AC_VI alternate、AC_VI primary、AC_VO primary、AC_VO alternateとマップされてよい。また、UP値又はTID値1、2、0、3、4、5、6、7は順に優先度(priority)が高いものであってよい。すなわち、1の方が低い優先度であり、7の方が高い優先度であってよい。したがって、AC_BK、AC_BE、AC_VI、AC_VOの順に優先度が高くなるものであってよい。また、AC_BK、AC_BE、AC_VI、AC_VOはそれぞれ、ACI(AC index)0、1、2、3に該当してよい。
したがって、TIDとAC間の関係が存在することが可能である。したがって、本発明のTID-to-linkマッピングは、ACとリンク間のマッピング関係であってもよい。また、本発明において、TIDがマップされたといことは、ACがマップされたことであってもよく、その逆であってもよい。
本発明の一実施例によれば、multi-linkの各リンクにマップされたTIDが存在してよい。例えば、特定TID又は特定ACが複数のリンクのうちいずれのリンクで送信、受信が許容されるかに対するマッピングが存在してよい。また、このようなマッピングは、リンクの両方向の各方向に対して個別に定義されてよい。また、前述したように、TIDとリンク間のマッピングは、基本(default)設定が存在してよい。例えば、TIDとリンク間のマッピングは基本的に、あるリンクに全てのTIDがマップされてよい。また、一実施例によれば、特定時点に、あるTID又はあるACは少なくとも一つのリンクとはマップされていてよい。また、マネジメントフレーム(management frame)又は制御フレーム(control frame)は、全てのリンクで送信されてよい。
本発明において、リンクのいずれかの方向に対してマップされたTID又はACに該当するデータフレームが送信されてよい。また、リンクのいずれかの方向に対してマップされていないTID又はACに該当するデータフレームは送信されなくてよい。
一実施例によればTID-to-linkマッピングがacknowledgmentにも適用されてよい。例えば、block ack agreementがTID-to-linkマッピングに基づき得る。又は、TID-to-linkマッピングはblock ack agreementに基づき得る。例えば、TID-to-linkマップされたTIDに対してblock ack agreementが存在することが可能である。
TID-to-linkマッピングをすることによってQoSサービスを提供することが可能である。例えば、チャネル状態が良い或いはSTAが少ないリンクに、優先度の高いAC、TIDをマップすることによって、当該AC、TIDのデータを迅速に送信することが可能である。又は、TID-to-linkマッピングをすることにより、特定リンクのSTAが節電(power save)できるように(又は、doze状態に入るように)助けることができる。
図10を参照すると、AP1とAP2を含むAP MLDが存在してよい。また、STA1とSTA2を含むNon-AP MLDが存在してよい。また、前記AP MLDに複数のリンクであるLink1とLink2が存在してよい。AP1とSTA1はLink1でアソシエーションされ、AP2とSTA2はLink2でアソシエーションされてよい。
したがって、Link1は、AP1からSTA1へと送信するリンク及び/又はSTA1からAP1へと送信するリンクを含んでよく、Link2は、AP2からSTA2へと送信するリンク及び/又はSTA2からAP2へと送信するリンクを含んでよい。このとき、それぞれのリンクはTID及び/又はACがマップされていてよい。
例えば、Link1でAP1からSTA1に送信するリンク、Link1でSTA1からAP1に送信するリンクには全てのTID、全てのACがマップされていてよい。また、Link2でSTA2からAP2に送信するリンクには、AC_VO又はAC_VOに該当するTIDのみがマップされていてよい。また、マップされたTID及び/又はACのデータのみが当該リンクで送信されることが可能である。また、リンクにマップされていないTID又はACのデータは当該リンクで送信されることが不可能である。
図11は、本発明の一実施例に係るmulti-link NAV設定動作の一例を示す図である。
MLDが同時に送信又は受信する動作(STR;simultaneous transmit and receive;simultaneous transmission and reception)は制限的であってよく、これは、多重リンク(multi-link)で動作する複数のリンク間の周波数間隔と関連していてよい。
したがって、本発明の実施例によれば、リンク間の間隔がm MHzであるとき、同時に送信又は受信することが制限的であり、mよりも大きいnに対してリンク間の間隔がn MHzであるとき、同時に送信又は受信することが制限的でなくてよい。本実施例は、同時に送信又は受信することが制限的である問題を解決するためのものであってよく、重複説明は省略されてよい。また、本実施例をSTR不可なMLDに対して適用することが可能である。
本発明の一実施例によれば、多重リンクとして動作するリンク間に期間情報(duration information)が共有されてよい。一実施例として、前記期間情報は、プリアンブルのシグナリングフィールドで送信されるTXOP duration情報であってよい。前記シグナリングフィールドは、前述したU-SIGフィールドであってよい。又は、前記シグナリングフィールドは、前述したHE-SIG-Aフィールドであってよい。さらに他の実施例として、前記期間情報は、MAC headerが含むDuration/IDフィールドが指示する期間情報であってよい。さらに他の実施例として、前記期間情報は、L-SIGフィールドが含むLengthフィールド(L Length field)が指示する期間情報であってよい。一実施例によれば、U-SIGフィールド又はHE-SIG-A又はDuration/IDフィールドが指示する期間情報は、TXOP durationを指示する値であってよい。一実施例によれば、L-SIGフィールドが指示する期間情報は、前記L-SIGフィールドを含むPPDU(physical layer protocol data unit)の長さ又は前記L-SIGフィールドを含むPPDUの終わりを指示する値であってよい。
また、本発明の実施例によれば、リンク間に共有された期間情報に基づく期間に送信又はチャネル接続を行うことを制限することができる。送信又はチャネル接続を制限する方法は、NAVを設定することを含んでよい。又は、送信又はチャネル接続を再開するためにNAVをリセットすることができる。このとき、NAVはintra-BSS NAVであってよい。Intra-BSS NAVは、intra-BSSフレーム(又は、PPDU)によって設定されるNAVであってよい。すなわち、MLDに属したSTAは、前記MLDに属した他のSTAに向かうフレーム(又は、PPDU)に基づいてNAVを設定することができる。
本発明の一実施例によれば、inter-link NAVが存在してよい。Inter-link NAVは、多重リンクで動作する場合に、あるMLDに属した複数のリンクのSTAが用いるNAVであってよい。例えば、リンク1で受信した期間情報に基づいて設定したinter-link NAVに基づいてリンク2で送信をしなくてよい。また、inter-link NAVは、STR不可なMLDに対して存在又は利用することが可能である。例えば、inter-link NAVが設定された場合に、当該inter-link NAVを設定したMLDは、複数のリンク(又は、MLDが用いる全てのリンク)で送信又はチャネル接続をしなくてよい。
また、NAVの種類としてintra-BSS NAVの他にbasic NAVが存在してよい。Basic NAVは、inter-BSSフレーム(又は、PPDU)によって設定されるNAVであってよく、intra-BSSかinter-BSSかが判断されないフレーム(又は、PPDU)によってもbasic NAVが設定されてよい。
Inter-link NAVを別に用いる場合に、inter-link NAVを用いない場合に比べて、NAV設定がアップデートされる状況において長所を有し得る。例えば、他のリンクによって設定したNAVをリセットしても構わない状況が発生し得る。例えば、あるフレーム(又は、PPDU)に基づいてinter-link NAVを設定したが、前記フレーム(又は、PPDU)が同一MLDに向かうものでないと判断され、設定したinter-link NAVをリセットしても構わないことがある。仮に、リンク1とリンク2で動作するMLDが存在するとき、リンク1に対するNAVが、リンク1で受信したフレームに基づいて設定されていてよい。その後、リンク2のフレームに基づいてリンク1のNAVをアップデートしてよい。そして、リンク2によるNAVは維持する必要がなくなったとき、リンク1のNAVをリセットすれば、リンク1で受信したフレームに基づいて設定したNAV情報を失う不具合がある。仮にinter-link NAVを各リンクに対するNAVと共に用いれば、inter-link NAVをリセットしても各リンクに対するNAVが維持され、上記の不具合を解決することができる。
本発明の実施例においてNAVを設定することを取り上げたが、本発明の実施例は、これに限定ず、物理層にチャネル接続を中断するように指示するか、チャネル状態をbusyと指示することにも適用可能である。また、NAVをリセットすることに限定されず、物理層にチャネル接続を続けるように指示したりチャネル状態をidleと指示することにも適用可能である。このとき、物理層とMAC層間に授受するprimitiveが用いられてよい。又は、MLDの一つのSTAと他のSTA間に授受するprimitiveが用いられてよい。又は、MLDの一つのMAC層と他のMAC層間に授受するprimitiveが用いられてよい。
本発明の実施例によれば、MLDに属したSTAがPPDU受信を始めると、前記MLDに属した他のSTAはチャネル接続を止めなければならないことがある。前述したように、受信した期間情報に基づいてチャネル接続を止めてよいが、期間情報を含むフィールドの位置のため又はデコーディングなどにかかる時間のため、PPDUを受信し始めた時点から期間情報を得るまで時間が存在し得る。このため、この時間においてチャネルにアクセスして送信を始めると前述の問題につながり得る。このため、本発明の一実施例によれば、MLDのSTAは、前記MLDの他のSTAが受信を始めた時点からチャネル接続を中断することができる。また、前記MLDの他のSTAが受信を始めた後に受信したフレームが前記他のSTAに向かうものでないことを確認した場合にチャネル接続を再び始めることがてきる。
図12は、本発明の一実施例に係るmulti-link NAV設定動作のさらに他の例を示す図である。
図12は、図11で説明した実施例の具体的な方法に関する説明を具体化したものであり、重複説明は省略されてよい。
前述したように、MLDに属したあるSTAが受信するフレーム又はPPDUに基づいて、同一MLDに属した他のSTAがチャネル接続又は送信を中止又は再開することができる。本発明において、チャネル接続又は送信を中止することは、NAVを設定する(アップデートする)、チャネルをbusyと判断する、又はCCAを中止するなどの動作を含んでよい。また、チャネル接続又は送信を再開することは、NAVをリセットする、NAV設定を取消(cancel)する、チャネルをidleと判断する、又はCCAを行うなどの動作を含んでよい。以下では、このような動作を、チャネル接続を中止し再開することとして指示できる。また、以下、MLDにSTA1とSTA2が属しており、STA1とSTA2はそれぞれLink1とLink2で動作するとして説明できる。また、フレームとPPDUを相互互換的に指示できる。また、この時のNAVは、図11で説明したようにintra-BSS NAV又はinter-link NAVであってよい。
本発明の実施例によれば、STA1がフレーム受信し始めると、STA2はチャネル接続を中断してよい。また、STA1がL-SIGから期間情報(duration information)を取得したとき、STA2はチャネル接続を中断した状態を持続してよい。この時、STA2がチャネル接続を中断した状態を、STA1が受信したフレームの終わりまでと決定できる。また、STA1がL-SIGを確かにデコードできなかった場合(invalid L-SIGである場合)に、STA2はチャネル接続を再開できる。
また、STA1が受信するフレームのU-SIGからTXOP durationとBSS colorを受信することができる。仮に、受信したBSS colorがintra-BSSであることを示すか、BSS colorがSTA1に該当するBSS colorである場合に、チャネル接続を中断できる。一実施例として、この時にチャネル接続を中断する期間は、受信したフレームの終わりまでであってよい。この場合、受信したフレームが終わった後、より早くチャネル接続を開始できる長所がある。他の実施例として、この時にチャネル接続を中断する期間はTXOP durationであってよい。この場合、L-SIGに基づいて中断したチャネル接続の期間はアップデートされてよい。この場合、受信するフレームに続くシーケンス(sequence)をよりよく保護できる長所がある。
又は、STA1が受信するフレームのU-SIGからTXOP durationとBSS colorを受信したし、受信したBSS colorがintra-BSSでないことを示すか、BSS colorがSTA1に該当するBSS colorでない場合があり得る。又は、STA1がU-SIGを成功的にデコードできなかっ場合があり得る。このような場合、STA2はチャネル接続を再開できる。
又は、STA1が受信するフレームのU-SIGから取得した情報が、当該フレームがSTA1が受信しないフレームであることを指示する場合に、STA2はチャネル接続を再開できる。例えば、U-SIGから取得したPHY identifierが、将来の標準に該当するID又は認識できないIDである場合に、STA2はチャネル接続を再開できる。
また、U-SIGを受信する場合を説明したが、同実施例を、HE PPDUを受信するとき、HE-SIG-Aを受信する場合にも適用できる。例えば、HE-SIG-AはTXOP durationとBSS colorを含んでよく、よって、前述したような動作を行うことができる。
また、STA1が受信するフレームのEHT-SIGからSTA-IDを受信していることがある。仮に、受信したSTA-IDがSTA1の受信するべき指示子であれば、例えば、STA-IDがSTA1を示す、STA-IDがSTA1の属したグループを示す、又はSTA-IDがbroadcastを示す場合に、STA2はチャネル接続を中断した状態を持続できる。
又は、STA1が受信するフレームのEHT-SIGからSTA-IDを受信していることがある。仮に、受信したSTA-IDがSTA1に該当しない指示子であれば、例えば、STA-IDがSTA1に該当する指示子を示さない、STA-IDがSTA1属したグループを示さない、又はSTA-IDがbroadcastを示さない場合に、STA2はチャネル接続を再開できる。又は、STA1がEHT-SIGを成功的にデコードできなかった場合にもSTA2はチャネル接続を再開できる。
また、EHT-SIGを受信する場合を説明したが、同実施例を、HE PPDUを受信するとき、HE-SIG-Bを受信する場合にも適用できる。例えば、HE-SIG-BはSTA-IDを含んでよく、よって、前述したような動作を行うことができる。
また、STA1が受信するフレームのMAC headerを受信していることがある。仮に、受信したMAC headerが含むRA(receiver address)又はDA(destination address)がSTA1の受信するべき値を示す場合に、例えば、RA又はDAがSTA1を示す、STA1の属したグループを示す、又はSTA-IDがbroadcastを示す場合に、STA2はチャネル接続を中断した状態を持続できる。この時、中断するチャネルアクセスの期間は、受信したMAC headerが含む期間情報に基づき得る。より具体的には、中断するチャネルアクセスの期間は、受信したMAC headerが含むDuration/IDフィールドが指示する期間情報に基づき得る。
また、STA1が受信するフレームのMAC headerを受信していることがある。仮に、受信したMAC headerが含むRA又はDAが、STA1に該当しない指示子である場合に、例えば、RA又はDAがSTA1に該当する指示子を示さない、STA1の属したグループを示さない、又はbroadcastを示さない場合に、STA2はチャネル接続を再開できる。又は、STA1が全てのMAC headerを受信していないことがある。例えば、STA1がA-MPDUに含まれた全てのMPDUを受信失敗することがある。この場合、STA2はチャネル接続を再開できる。
図12で説明したチャネル接続中断と再開は、STA1でフレーム(又は、PPDU)を受信し始めて順次にデコードして行くにつれてデコードされる順に動作してよい。デコードされる順序は、PPDUフォーマット、フレームフォーマットなどに基づき得る。例えば、L-SIG、U-SIG、EHT-SIG、MAC headerの順にデコードできる(EHT PPDUの場合)。又は、L-SIG、HE-SIG-A、MAC headerの順にデコードできる(HE SU PPDU、HE TB PPDUの場合)。又は、L-SIG、HE-SIG-A、HE-SIG-B、MAC headerの順にデコードできる(HE MU PPDUの場合)。又は、L-SIG、MAC headerの順にデコードできる(11a/g PPDUの場合)。
本発明の実施例によれば、先に言及したSTA-IDは、PPDU又はRU(resource unit)の意図した受信者を指示する値であってよい。また、STA-IDは、EHT-SIGフィールド又はHE-SIG-Bフィールドなどに含まれてよい。また、STA-IDは、単一STAに該当する値を示すことが可能である。例えば、複数のSTAがMLDに含まれるとき、STA-IDは前記複数のSTAのうち一つのSTAに該当する値を示すことが可能である。また、STA-IDは、STAのAID又はMAC addressに基づく値であってよい。
図13は、本発明の一実施例に係るBSS分類及びそれに基づく動作の一例を示す図である。
本発明の一実施例によれば、STAは、受信したフレーム又は受信したPPDUに基づいてBSSを分類(classify)(又は、判断)することが可能である。BSSを分類することは、受信したフレーム又は受信したPPDUが、分類するSTAの属したBSSに該当するか否かを分類する動作を含んでよい。又は、BSSを分類することは、受信したフレーム又は受信したPPDUが、分類するSTAの属したBSSから送信されたか否かを分類する動作を意味できる。また、BSSを分類することは、受信したフレーム又は受信したPPDUが、分類するSTAの属していないBSSに該当するか否かを分類する動作を含んでよい。又は、BSSを分類することは、受信したフレーム又は受信したPPDUが、分類するSTAの属していないBSSから送信されたか否かを分類する動作を意味できる。また、BSSを分類することは、受信したフレーム又は受信したPPDUがどのBSSに属したかを分類する動作を含んでよい。又は、BSSを分類することは、受信したフレーム又は受信したPPDUがどのBSSから送信されたかを分類する動作を意味できる。本発明の一実施例によれば、分類するSTAの属したBSSをintra-BSSと呼ぶことができる。又は、分類するSTAの属したBSSを含むBSSをintra-BSSと呼ぶことができる。また、intra-BSSでないBSSをinter-BSSと呼ぶことができる。又は、intra-BSSでないBSSはinter-BSSであるか又は分類されないBSSであってよい。又は、inter-BSSは、分類されないBSSを含んでよい。また、分類するSTAが属していないBSSをinter-BSSと呼ぶことができる。
一実施例によれば、受信したフレーム又は受信したPPDUがintra-BSSに該当したり又はintra-BSSから送信されたと判断された場合に、前記受信したフレーム又は前記受信したPPDUをそれぞれintra-BSSフレーム、intra-BSS PPDUということができる。また、受信したフレーム又は受信したPPDUがinter-BSSに該当したり又はinter-BSSから送信されたと判断された場合に、前記受信したフレーム又は前記受信したPPDUをそれぞれinter-BSSフレーム、inter-BSS PPDUということができる。また、intra-BSSフレームを含むPPDUはintra-BSS PPDUであってよい。また、inter-BSSフレームを含むPPDUはinter-BSS PPDUであってよい。
本発明の一実施例によれば、一つ以上のBSS分類条件に基づいてBSSを分類できる。例えば、前記一つ以上のBSS分類条件のうち少なくとも一つの条件を満たすか否かによってBSSを分類できる。
前記BSS分類条件は、BSS colorに基づく条件を含んでよい。BSS colorは、BSSに対する識別子(identifier)であってよい。また、BSS colorは、PPDUのプリアンブル(preamble)、より具体的にはsignalingフィールド(例えば、HE-SIG-Aフィールド又はU-SIGフィールド又はVHT-SIG-Aフィールド)に含まれてよい。また、BSS colorは、送信者のMAC層からPHY層へ伝達されるTXVECTORに含まれてよい。また、BSS colorは、受信者のPHY層からMAC層に伝達されるRXVECTORに含まれてよい。TXVECTOR、RXVECTORに含まれるパラメタをそれぞれ、TXVECTORパラメータ、RXVECTORパラメータと呼ぶことができる。また、BSS colorは、TXVECTORパラメータ又はRXVECTORパラメータに含まれてよい。また、APが設定したBSS colorをSTAに知らせることができる。一実施例によれば、受信したPPDUに含まれたBSS colorに基づいてBSSを分類できる。仮に、STAの受信したPPDUに含まれたBSS colorが、STAに該当するBSSのBSS colorと異なる場合に、前記受信したPPDUをinter-BSS PPDUに分類できる。又は、仮に、STAの受信したPPDUに含まれたBSS colorが、STAに該当するBSSのBSS colorと異なり、その値が0でない場合に、前記受信したPPDUをinter-BSS PPDUに分類できる。また、仮に、STAの受信したPPDUに含まれたBSS colorが、STAに該当するBSSのBSS colorと同一である場合に、前記受信したPPDUをintra-BSS PPDUに分類できる。
前記BSS分類条件はMAC addressに基づく条件を含んでよい。MAC addressは、フレームのMAC headerに含まれてよい。また、MAC addressは、RA(receiver address)、TA(transmitter address)、BSSID、SA(source address)、DA(destination address)などを含んでよい。一実施例によれば、受信したフレームに含まれたMAC addressに基づいてBSSを分類できる。仮に、受信したフレームに含まれたMAC addressが、STAに該当するBSSのBSSIDと異なる場合に、前記受信したフレームをinter-BSSフレームに分類できる。より具体的には、仮に受信したフレームに含まれたMAC addressがいずれも、STAに該当するBSSのBSSIDと異なる場合に、前記受信したフレームをinter-BSSフレームに分類できる。また、仮に、受信したフレームに含まれたMAC addressが、STAに該当するBSSのBSSIDと同一である場合に、前記受信したフレームをintra-BSSフレームに分類できる。より具体的には、仮に、受信したフレームに含まれたMAC addressのうち少なくとも一つがSTAに該当するBSSのBSSIDと同一である場合に、前記受信したフレームをintra-BSSフレームに分類できる。
前記該当するBSSは、STAがアソシエーションされたBSSを含んでよい。また、前記該当するBSSは、STAがアソシエーションされたBSSと同じmultiple BSSID setに含まれたBSSを含んでよい。また、前記該当するBSSは、STAがアソシエーションされたBSSと同じco-hosted BSSID setに含まれたBSSを含んでよい。また、同じmultiple BSSID set又は同じco-hosted BSSID setに含まれた一つ以上のBSSは、一つのフレームを通じて前記一つ以上のBSSに関する情報が伝達されてよい。
前記BSS分類条件は、VHT PPDUに含まれたPartial AIDフィールド値に基づく条件を含んでよい。Partial AIDフィールドは、VHT PPDUのプリアンブルに含まれてよい。また、Partial AIDフィールドは、VHT PPDUに含まれたVHT-SIG-Aフィールドに含まれてよい。一実施例によれば、Partial AIDフィールドは、BSS colorの一部を示すことが可能である。例えば、partial BSS color機能を用いる場合に、Partial AIDフィールドは、BSS colorの一部を示すことが可能である。又は、AID割り当て規定(AID assignment rule)を用いる場合に、Partial AIDフィールドは、BSS colorの一部を示すことが可能である。AID割り当て規定は、BSS colorに基づくAIDを割り当てる方法であってよい。またVHT PPDUのVHT-SIG-Aフィールドに含まれたGroup IDフィールドが既に設定された値である場合(例えば、Group IDフィールドが63に設定された場合)に、Partial AIDフィールドは、BSS colorの一部を示すことが可能である。一実施例によれば、受信したPPDUのPartial AIDフィールドがBSS colorの一部を示す場合に、受信したPartial AIDフィールド値が受信したSTAに該当するBSS colorの一部と異なると、前記受信したPPDUをinter-BSS PPDUに分類できる。
また、受信したPPDUのPartial AIDフィールドがBSS colorの一部を示す場合に、受信したPartial AIDフィールド値が、受信したSTAに該当するBSS colorの一部と同一であれば、前記受信したPPDUをintra-BSS PPDUに分類できる。また、このとき、BSS colorの一部は、BSS colorの4LSBsであることが可能である。さらに他の実施例によれば、Partial AIDフィールドはBSSIDの一部を示すことが可能である。例えば、VHT PPDUのVHT-SIG-Aフィールドに含まれたGroup IDフィールドが既に設定された値である場合(例えば、Group IDフィールドが0に設定された場合)に、Partial AIDフィールドはBSSIDの一部を示すことが可能である。一実施例によれば、受信したPPDUのPartial AIDフィールドがBSSIDの一部を示す場合に、受信したPartial AIDフィールド値が、受信したSTAに該当するBSSIDの一部と異なると、前記受信したPPDUをinter-BSS PPDUに分類できる。また、受信したPPDUのPartial AIDフィールドがBSSIDの一部を示す場合に、受信したPartial AIDフィールド値が、受信したSTAに該当するBSSIDの一部と同一であれば、前記受信したPPDUをintra-BSS PPDUに分類できる。また、このとき、BSSIDの一部はBSSIDの9MSBsであることが可能である。また、Partial AIDフィールド値は、TXVECTORパラメータPARTIAL_AID又はRXVECTORパラメータPARTIAL_AIDに含まれてよい。また、Group IDフィールド値は、TXVECTORパラメータGROUP_ID又はRXVECTORパラメータGROUP_IDに含まれてよい。
前記BSS分類条件は、APが、既に設定された条件のPPDUを受信する条件を含んでよい。例えば、前記既に設定された条件のPPDUは、下りリンクPPDUを含んでよい。一実施例によれば、下りリンクPPDUは、VHT MU PPDUを含んでよい。また、下りリンクPPDUは、上りリンクか又は下りリンクかを指示するシグナリングが、既に設定された値に設定されたPPDUを含んでよい。上りリンクか又は下りリンクかを指示するシグナリングは、HE PPDUのsignalingフィールドに含まれてよい。又は、上りリンクか又は下りリンクかを指示するシグナリングはU-SIGに含まれてよい。U-SIGは、EHT PPDU又はEHT標準以後のPPDUのプリアンブルに含まれてよい。
また、intra-BSS PPDU又はinter-BSS PPDUに分類できない場合が存在し得る。例えば、前述したintra-BSS PPDUに分類する条件とinter-BSS PPDUに分類する条件をいずれも満たせない場合に、intra-BSS PPDU又はinter-BSS PPDUに分類できない。
また、BSSを分類するとき、複数の条件による分類結果が一致しないと、既に設定された条件によって最終結果を決定することが可能である。例えば、BSS colorに基づく条件による結果とMAC addressに基づく条件による結果とが一致しない場合に、MAC addressに基づく条件による結果が優先するか、又はMAC addressに基づく条件による結果を最終結果として決定できる。又は、intra-BSS PPDUに分類する条件とinter-BSS PPDUに分類する条件を両方とも満たす場合に、intra-BSS PPDUに分類できる。
本発明の一実施例によれば、STAは、分類したBSSに基づく動作を行うことができる。分類したBSSに基づく動作は、intra-PPDU節電(power save)動作を含んでよい。intra-PPDU節電動作は、受信したPPDUに基づく節電動作であってよい。既に設定された条件を満たす場合に、intra-PPDU節電動作を行うことが可能である。前記既に設定された条件は、受信したPPDUをintra-BSS PPDUに分類する条件を含んでよい。また、前記既に設定された条件は、受信したPPDUの意図した受信者(intended receiver)が前記PPDUを受信したSTAでない条件を含んでよい。例えば、PPDUに含まれたID又はaddressが前記PPDUを受信したSTAに該当しない場合に、前記PPDUの意図した受信者は、前記PPDUを受信したSTAでなくてよい。IDは、PPDUのプリアンブルに含まれてよい。例えば、IDは、PPDUのプリアンブルに含まれたSTA_IDであってよい。また、STA_IDは、HE MU PPDU又はEHT PPDUに含まれてよい。また、adderessは、前述したMAC addressであってよい。また、受信したPPDUに含まれた上りリンクか又は下りリンクかを指示するシグナリングが上りリンクを指示する場合に、前記PPDUの意図した受信者は、前記PPDUを受信したSTAでなくてよい。また、受信したPPDUの設定が、前記PPDUを受信したSTAが支援しないものに設定された場合に、前記PPDUの意図した受信者は、前記PPDUを受信したSTAでなくてよい。受信したPPDUの設定は、PPDUのMCS、空間ストリーム(spatial stream)個数、チャネル幅(channel width)などを含んでよい。また、受信したPPDUの設定を、前記PPDUを受信したSTAが支援しない場合に、PHY-RXEND.indication(UnsupportedRate)primitiveが受信されてよい。また、受信したPPDUが既に設定されたフォーマットである場合に、前記PPDUの意図した受信者は、前記PPDUを受信したSTAでなくてよい。前記既に設定されたフォーマットはTB PPDUを含んでよい。TB PPDUは、HE TB PPDU、EHT TB PPDUを含んでよい。また、TB PPDUは、トリガーするフレームによる応答として送信されるPPDUであってよい。トリガーするフレームは、トリガーフレームを含んでよい。トリガーするフレームは、トリガーする情報が含まれたフレームを含んでよい。トリガーする情報は、MAC header、例えば、A-controlフィールドに含まれてよい。また、トリガーする情報又はトリガーフレームに含まれた情報は、応答するPPDUの長さ、応答時に用いるRU、応答時に用いるPHY configuration、MAC configurationなどを含んでよい。intra-PPDU節電動作は、受信したPPDUの終わりまでdoze状態に入り得る動作であってよい。さらに他の実施例として、STAが受信したPPDU又はフレームの意図した受信者が前記STAでないと判断された場合に、PPDU又はフレームの受信又はデコーディングを中断できる。
分類したBSSに基づく動作は、NAVを設定(又は、アップデート)する動作を含んでよい。一実施例によれば、STAが一つ以上のNAVを運用することが可能である。また、STAがPPDU又はフレームを受信した場合に、受信したPPDU又は受信したフレームに基づいて分類したBSSに該当するNAVを設定することが可能である。例えばintra-BSS NAVは、intra-BSS PPDUに該当するNAVであってよい。また、basic NAVは、intra-BSS PPDUでないPPDUに該当するNAVであってよい。又は、basic NAVは、inter-BSS PPDUに該当するNAVであってよい。また、受信したPPDU又は受信したフレームに基づいてNAVを設定する時に、受信したPPDU又は受信したフレームに含まれたduration情報を用いることが可能である。前記duration情報は、TXOPを含んでよい。TXOPは、TXOPフィールドに含まれた値を意味できる。TXOPフィールドは、PPDUのプリアンブルに含まれてよい。例えば、TXOPフィールドは、HE PPDUのHE-SIG-Aフィールドに含まれてよい。又は、TXOPフィールドは、EHT PPDU又はEHT以後標準のPPDUのU-SIGフィールドに含まれてよい。また、前記duration情報は、MAC headerに含まれてよい。例えば、前記duration情報は、MAC headerに含まれたDuration/IDフィールドに含まれてよい。
分類したBSSに基づく動作は、空間再利用(spatial reuse)動作を含んでよい。また、分類したBSSに基づく動作は、チャネル接続動作を含んでよい。空間再利用動作はチャネル接続動作であってよい。STAがPPDU又はフレームを受信した時に、既に設定された条件を満たすと、空間再利用動作を行うことが可能である。既に設定された条件は、受信したPPDU又は受信したフレームがinter-BSSに該当する条件を含んでよい。また、既に設定された条件は、受信したPPDU又は受信したフレームの信号強度(signal strength)が閾値(threshold)よりも小さい条件を含んでよい。例えば、閾値は可変的であってよい。また、閾値は、OBSS PDベースの空間再利用(OBSS PD-based Spatial reuse)動作のための閾値であってよい。また、閾値は、CCA閾値以上の値であってよい。また、閾値は、送信しようとする電力(power)に基づく値であってよい。空間再利用動作は、PPDUを送信する動作を含んでよい。また、空間再利用動作は、PHYをリセットする動作を含んでよい。例えば、PHYをリセットする動作は、PHY-CCARESET.request primitiveを発行(issue)する動作であってよい。また、空間再利用動作は、受信したPPDU又は受信したフレームに基づいてNAVを設定しない動作を含んでよい。仮に、STAが空間再利用動作を行う場合に、受信したPPDU又は受信したフレームが送信又は受信される間に前記STAがPPDUを送信することが可能であってよい。
図13を参照すると、BSS AとBSS Bが存在してよく、BSS AとBSS Bは互いに異なるBSSであってよい。また、BSS AとBSS Bは互いにinter-BSSに該当してよい。すなわち、BSS AにアソシエーションされたSTAがBSS Bで送信したPPDU又はフレームは、inter-BSS PPDU又はinter-BSSフレームに分類されてよい。また、BSS Aに属する(又は、BSS Aを運営するAPとアソシエーションされた)STA1、STA2が存在してよい。BSS Bに属する(又は、BSS Bを運営するAPとアソシエーションされた)STA3、STA4が存在してよい。図13を参照すると、STA1がPPDUを送信できる。また、STA1の送信したPPDUはBSSに対する情報を含んでよい。例えば、BSSに対する情報は、前述したBSSを分類するための情報であってよい。また、STA1の送信したPPDUは、Duration情報を含んでよい。
STA2は、STA1の送信したPPDUを受信し、このPPDUに対するBSSを分類できる。また、STA2とSTA1はBSS Aに属しているので、STA2の受信したPPDUはintra-BSS PPDUに分類されてよい。また、STA2の受信したPPDUはUL PPDUであるか、STAが意図した受信者でないPPDUであってよい。したがって、前述した実施例によってSTA2はintra-PPDU節電を行うことが可能である。図13を参照すると、STA2は、受信したPPDU終わりの時間までdoze状態に入り得る。また、STA2は、受信したPPDUに含まれたDuration情報に基づいてNAVを設定することができる。STA2は、受信したPPDUをintra-BSS PPDUに分類したので、intra-BSS NAVを設定することが可能である。
STA3は、STA1の送信したPPDUを受信し、このPPDUに対するBSSを分類できる。また、STA3とSTA1はそれぞれBSS B、BSS Aに属しているので、STA3の受信したPPDUはinter-BSS PPDUに分類されてよい。また、STA3は、受信したPPDUに含まれたDuration情報に基づいてNAVを設定できる。STA3は、受信したPPDUをinter-BSS PPDUに分類したので、basic NAVを設定することが可能である。
STA4は、STA1の送信したPPDUを受信し、このPPDUに対するBSSを分類できる。また、STA4とSTA1はそれぞれBSS B、BSS Aに属しているので、STA4の受信したPPDUはinter-BSS PPDUに分類されてよい。また、STA4の受信したPPDUの信号強度が閾値よりも小さくてよい。したがって、STA4の受信したPPDUがinter-BSS PPDUに分類されたし、STA4の受信したPPDUの信号強度が閾値よりも小さいので、STA4は空間再利用(spatial reuse)動作を行うことが可能である。したがって、STA4は、チャネル接続、バックオフ手順(backoff procedure)を行うことができ、送信を始めることができる。例えば、STA1の送信したPPDUが終わらない時点に、STA4が送信を始めることが可能であってよい。
図14には、本発明の一実施例に係る無線LAN機能を示す。
図14を参照すると、ある標準の無線LANは他の標準の無線LANの機能を含んでよい。又は、ある標準の無線LANである場合に、他の標準の無線LANであってもよい。ここで、無線LANはSTAを意味できる。さらに、ここで、無線LANは、STAを含むMLDを意味してよい。例えば、無線LAN標準は、以前世代の標準機能を含み、追加機能が含まれたものであってよい。例えば、HT STAは、OFDM PHY STAでもあり得る。また、HT STAは、OFDM PHY STAの機能の他、追加機能を行うこともできる。例えば、VHT STAはHT STAでもあり得る。また、VHT STAは、HT STAの機能の他、追加機能を行うこともできる。例えば、HE STAはVHT STAでもあり得る。また、HE STAは、VHT STAの機能の他、追加機能を行うこともできる。また、EHT STAはHE STAでもあり得る。また、EHT STAは、HE STAの機能の他、追加機能を行うこともできる。また、EHT標準以後の標準が存在してよい。本発明において、EHT標準以後の標準をNEXT標準と呼ぶことができ、NEXT標準に従うSTAをNEXT STAと呼ぶことができる。NEXT STAはEHT STAでもあり得る。また、NEXT STAは、EHT STAの機能の他、追加機能を行うこともできる。
図14は、各標準のSTA間の関係を示すダイヤグラムである。図14を参照すると、EHT STAであれば、HE STAで、VHT STAで、HT STAで、OFDM PHY STAであり得る。また、NEXT STAであれば、EHT STAで、HE STAで、VHT STAで、HT STAで、OFDM PHY STAであり得る。
図15には、本発明の一実施例に係る上りリンク(Uplink:UL)多重ユーザ(multi user:MU)動作を示す。
図15を参照すると、APは、特定フレーム(例えば、トリガリングフレーム(triggering frame))を通じて少なくとも一つのSTAにPPDUの送信を指示でき、少なくとも一つのSTAは、APから送信された特定フレームに基づいて同一又は個別のフォーマットのPPDUを同時に送信できる。
具体的には、図15に示すように、多重ユーザ送信(multi-user(MU) transmission)を指示(solicit)又はトリガー(trigger)するフレームは送信されてよく、このようなフレームに基づいて、一つ以上のSTAが送信又はこのようなフレームに対する応答ができる。この時、一つ以上のSTAがフレームに対する応答を送信する場合に、フレームに基づいて一つ以上のSTAは同時に(simultaneous)即時(immediate)応答でき、フレームに対する応答は、フレームが含まれたPPDUの末尾からSIFS後に送信が始まってよい。例えば、フレームが即時応答を指示する場合に、一つ以上のSTAは、フレームに対する応答を即時に送信できる。一つ以上のSTAに送信を指示又はトリガーするフレームは、トリガーフレーム(trigger frame)又はMACヘッダーに、一つ以上のSTAに上りリンク送信を指示したり又はトリガーするという情報を含むフレームであってよい。このとき、フレームは、MACヘッダーに、一つのSTAにのみ上りリンク送信をトリガーしたり又は指示する情報(例えば、TRS制御サブフィールド)を含んでよい。
例えば、MACヘッダーに含まれる上りリンク送信を指示又はトリガーする情報は、HT制御フィールド(HT control field)、制御サブフィールド(control subfield)、又はA-制御サブフィールド(A-control subfield)に含まれるトリガーされた応答スケジューリング(triggered response scheduling:TRS)又はTRS制御サブフィールド(TRS control subfield)であってよい。
上りリンク送信を指示又はトリガーするためのフレームはAPによって送信されてよく、上りリンク送信を指示又はトリガーするためのフレームがトリガーフレームである場合に、これに対する応答はトリガーベースPPDU(trigger-based PPDU:TB PPDU)フォーマットで送信されてよい。このとき、TB PPDDUは、前述したHE TB PPDU、EHT TB PPDUの他、次の標準で定義され得るNEXT TB PPDUも含んでよい。
HE TB PPDUは、プリアンブル(preamble)、データ及びパケット延長(packet extension(PE))で構成されてよく、プリアンブルは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、HE-SIG-A、HE-STF、HE-LTFを順に含んでよい。
EHT TB PPDU及びNEXT TB PPDUもプリアンブル、データ及びPEなどで構成されてよく、EHT TB PPDU及びNEXT TB PPDUのプリアンブルは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、(EHT-/NEXT-)STF、(EHT-/NEXT-)LTFを順に含んでよい。
一つ以上のSTAにPPDUの送信を指示又はトリガーするフレームは、一つ以上のSTAがTB PPDUを送信するために必要な情報を含んでよい。例えば、フレームに含まれたタイプサブフィールドが「01」(B3 B2)であり、サブタイプサブフィールドが「0010」(B7 B6 B5 B4)である場合に、このようなタイプサブフィールド及びサブタイプサブフィールドを含むフレームは、制御フレームであるトリガーフレームであってよい。
仮に、複数のSTAにTB PPDUの応答が指示又はトリガーされた場合に、複数のSTAが応答するPPDUのフォーマットが互いに異なると、応答を指示又はトリガーしたAPが、複数のSTAから送信される応答であるPPDUを受信し難いという問題が発生し得る。又は、複数のSTAが応答するPPDUのプリアンブルが含む情報がフォーマットによって互いに異なると、応答を指示又はトリガーしたAPが複数のSTAから送信される応答であるPPDUを受信し難いという問題が発生し得る。
したがって、このような問題を解決するために、複数のSTAがAPのフレームに対する応答をする場合に、応答するPPDUのフォーマット及び/又はPPDUのプリアンブルに含まれた情報のタイプが同一となるように設定されてよい。例えば、複数のSTAがAPのフレームに対する応答としてHE TB PPDUを送信する場合に、複数のSTAが送信するプリアンブルをAPが成功的に受信できるように、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、HE-SIG-Aが含む情報が同一であるようにAPが情報を伝達するか、HE TB PPDUに含まれる情報に対する約束が定められてよい。しかし、仮に、HE TB PPDU、EHT TB PPDU、NEXT TB PPDUが重なるサブバンド(subband)で同時に送信される場合にTB PPDUフォーマットが互いに異なるため、APがそれを受信し難い問題が発生し得る。
本発明の実施例によれば、HE STAは、HE TB PPDUを送信できる。また、EHT STAは、EHT TB PPDU又はHE TB PPDUを送信できる。また、NEXT STAは、NEXT TB PPDU又はEHT TB PPDU又はHE TB PPDUを送信できる。これは、図10で説明したように、ある標準のSTAは以前標準の機能を含み得るためである。
図15に示すように、APは、HE STAとEHT STAにTB PPDUの送信をスケジュールするためのフレームを送信し、フレームを用いてTB PPDUの送信を指示又はトリガーした場合に、TB PPDUフォーマットに対する正確な指示又はプロトコルがないことがある。この場合、HE STAはフレームに対する応答としてHE TB PPDUを送信し、EHT STAはEHT TB PPDU又はHE TB PPDUで応答できる。この場合、APは、これらのSTAが送信したTB PPDUを受信し難いことがあり、APが複数個のSTAから成功的にTB PPDUを受信できず、送信に成功できなかったにもかかわらず、媒体(medium)が占有されてしまい、他のSTAの送信機会が減るという問題が発生し得る。
以下、本発明において、STAに指示することは、STAからの応答を指示することを意味でき、トリガーと指示は同じ意味で使われてよい。
また、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームはそれぞれ、HE、EHT、NEXT標準で定義したトリガーフレームであってよい。また、本発明において、HE TRS、EHT TRS、NEXT TRSはそれぞれ、HE、EHT、NEXT標準で定義したTRSであってよい。
図16には、本発明の一実施例に係るトリガーフレーム(Trigger frame)フォーマットを示す。
図16の(a)にはトリガーフレームフォーマットを示し、図16の(b)及び(c)にはそれぞれ、トリガーフレームに含まれるフィールドである共通情報フィールド(common info(information) field)及びユーザ情報フィールド(User Info field)を示す。
図16の(a)を参照すると、トリガーMACヘッダーとして、フレームは、フレーム制御フィールド(Frame Control field)、デューレーションフィールド(Duration field)、アドレスフィールド(Address field)を含み、共通情報フィールドとユーザ情報リストフィールドを含んでよい。アドレスフィールドは、リソース割り当てフィールド(Resource Allocation(RA)field)、送信者アドレスフィールド(transmitter address:TA field)を含んでよい。
共通情報フィールドは、トリガーフレームが指示する全てのSTAに共通に該当する情報を含んでよい。図12の(b)は共通情報フィールドの一例を示す。
ユーザ情報リストフィールドは、0個以上のユーザ情報フィールドを含んでよく、トリガーフレームの特定タイプを除くトリガーフレームのユーザ情報リストフィールドは、1個以上のユーザ情報フィールドを含んでよい。図16の(c)は、ユーザ情報フィールドの一例を示す。
トリガーフレームは追加として、パディングフィールド(Padding field)及びフレームチェックシーケンス(Frame Check Sequence:FCS)フィールドをさらに含んでよい。パディングフィールドは、トリガーフレームを受信するSTAがトリガーフレームに対する応答を準備するのにかかる時間を確保するためにフレームの長さを増やすために用いられてよく、選択的にトリガーフレームに含まれてよい。
図16の(b)を参照すると、共通情報フィールドはトリガータイプサブフィールドを含んでよい。トリガータイプサブフィールドは、トリガーフレームバリアント(trigger frame variant)を識別(identify)するために用いられてよい。又は、トリガーフレームのタイプは、トリガーフレームサブフィールドの値に基づいて指示されてよい。また、トリガータイプサブフィールドに基づいて、図12に示したトリガーディペンデント共通情報サブフィールド(Trigger Dependent Common Info subfield)及びトリガーディペンデントユーザ情報サブフィールド(Trigger Dependent User Info subfield)に含まれる情報及び長さが決定されてよい。例えば、トリガータイプサブフィールドは、共通情報フィールドのB0ビットからB3ビットで示されてよい。
共通情報フィールドは、上りリンク長さサブフィールド(Uplink(UL) length subfield)を含んでよい。UL長サブフィールドは、トリガーフレームに対する応答であるTB PPDUの長さに関する情報を含んでよく、トリガーフレームに応答するフレームの長さに関する情報を含んでよい。また、UL長サブフィールドは、トリガーフレームに応答するTB PPDUのL-SIGの長さサブフィールドに含まれる値を指示できる。したがって、トリガーフレームを受信し、TB PPDUで応答するSTAは、受信したトリガーフレームに含まれたUL長サブフィールドの値に基づいて、TB PPDUのL-SIGに含まれた長さサブフィールドの値を設定できる。具体的には、TB PPDUで応答するSTAは、TB PPDUのL-SIGに含まれた長さサブフィールドを、受信したトリガーフレームに含まれたUL長サブフィールドの値に設定できる。例えば、STAは、UL長サブフィールドを示す共通情報フィールドのB4からB15ビットの値に基づいて、TB PPDUのL-SIGに含まれた長さサブフィールドを設定してTB PPDUを送信できる。
また、共通情報フィールドは、上りリンク帯域幅サブフィールド(UL Bandwidth(BW) subfield)をさらに含んでよい。UL BWサブフィールドは、トリガーフレームに応答するTB PPDUのシグナリングフィールド(例えば、HE-SIG-A又はU-SIGなど)に含まれるBW値を指示でき、トリガーフレームに対する応答として送信されるTB PPDUの最大BWを示すことができる。したがって、STAは、トリガーフレームに含まれたUL BWサブフィールドの値に基づいて、TB PPDUのシグナリングフィールドに含まれるBW値を設定できる。
また、共通情報フィールドは、トリガーフレームに対する応答であるTB PPDUのシグナリングフィールドに含まれる情報などをさらに含んでよい。したがって、STAは、トリガーフレームを受信した後、トリガーフレームに含まれた情報に基づいて、TB PPDUに含まれる情報を設定できる。
図16の(c)を参照すると、ユーザ情報フィールドは、AID12サブフィールドを含んでよい。AID12サブフィールドは、AID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドの意図した受信者又はユーザ情報フィールドの機能を指示するために用いられてよい。したがって、AID12サブフィールドは、AID12サブフィールドを含むトリガーフレームの意図した受信者又はトリガーフレームの機能を指示する役割を担うこともできる。例えば、AID12サブフィールドの値が既に設定された値である場合に、ユーザ情報フィールドは、RA-RU(Random Access Resource Unit)を指示できる。すなわち、AID12サブフィールドの既に設定された値は、ユーザ情報フィールドがRA-RUを指示するということを示すことができる。具体的には、AID12サブフィールドの値が「0」である場合に、ユーザ情報フィールドは、結合しているSTA(associated STAs)のためのRA-RUを指示できる。例えば、AID12サブフィールドの値が「0」である場合に、ユーザ情報フィールドは、結合しているSTAのためのRA-RUを指示でき、AID12サブフィールドの値が「2045」である場合に、ユーザ情報フィールドは、結合していないSTA(unassociated STAs)のためのRA-RUを指示できる。AID12サブフィールドの値が指示するSTA ID(例えば、AID(association ID))に対応するSTAは、AID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールド又はAIDサブフィールドを含むトリガーフレームによって応答が指示されてよい。例えば、AID12サブフィールドは、AID又はAIDの12LSBsを示すことができる。AID12サブフィールドが示す値に対応するSTAは、受信したトリガーフレームに対する応答としてTB PPDUを送信できる。この場合、AID12サブフィールドの値は「1」から「2007」の範囲(1及び2007を含む)であってよく、AID12サブフィールドが既に設定された値(例えば、「2046」など)である場合に、AID12サブフィールドの既に設定された値に対応するRUはいかなるSTAにも割り当てられなくてよい。また、AIDサブフィールドが既に設定された値(例えば、「4095」など)である場合に、既に設定された値は、トリガーフレームのパディングが始まることを指示できる。
AID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドの情報は、AID12サブフィールドが指示するSTAに対応する情報であってよい。例えば、リソース割り当てサブフィールド(Resource Unit(RU) Allocation subfield)は、RUのサイズ(size)及び位置(location)などを指示できる。このとき、AID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドのRU割り当てサブフィールドの値は、AID12サブフィールドによって指示されるSTAに該当する情報であってよい。すなわち、AID12サブフィールドのRU割り当てサブフィールドによって指示されるRUは、AUD12サブフィールドによって指示されるSTAに割り当てられたRUであってよい。
また、ユーザ情報フィールドは、トリガーフレームに対する応答として送信されるTB PPDUの生成のためのコーディング方法(UL FECコーディングタイプ)、変調(modulation)方法(UL HE-MCS、UL DCM)、及び電力(UL Target RSSI)などを指示できる。
図17には、本発明の一実施例に係るトリガーベースPPDU(triggered-based(TB) PPDU)フォーマットを指示するための方法を示す。
図17を参照すると、一つのSTAは、PPDUの送信を指示するトリガリングフレームによって指示されることに基づき、互いに異なるフォーマットのPPDUを選択的に送信できる。
具体的には、EHT STAは、レガシーPPDU(例えば、HE TB PPDU)の他、EHT TB PPDUも選択的に送信でき、NEXT STAは、HE TB PPDU、EHT TB PPDU及び/又はNEXT TB PPDUを選択的に送信できる。この場合、一つのフレーム又は一つのPPDUで複数の標準がそれぞれ適用されるSTAを個別的にスケジュールできる。無線LANにおいて共同のリソースを複数の標準が適用されるSTAが共に用いるので、このような方法は長所になり得る。例えば、HE STA(EHT STA以外のHE STA)、EHT STAを、一つのフレームを用いてHE TB PPDUで応答するようにし得る。すなわち、non-AP STAはトリガリングフレームを送信し、HE STAの他にEHT STAにもHE TB PPDUの送信を指示することができる。
また、TB PPDUフォーマットを選択するための情報が、トリガリングフレームであるトリガーフレーム、TRS、トリガーフレームを含むPPDU又はTRS制御サブフィールドを含むPPDUに含まれてよい。すなわち、TB PPDUのフォーマットを選択するための情報をトリガリングフレームに含めてAP STAが少なくとも一つのnon-AP STAに送信し、non-AP STAは、受信したトリガリングフレームに含まれた情報に基づいて、応答するPPDUのフォーマットを選択できる。その後、少なくとも一つのnon-AP STAは、選択されたフォーマットに基づいてPPDUをAPに送信できる。
このようなトリガリングフレームに対する応答であるPPDUのフォーマット(TB PPDUフォーマット)に対する情報は、MACレベルに存在してよく、トリガリングフレームの一つであるトリガーフレームは、HEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム及びNEXTトリガーフレームに区別されてよく、それぞれのトリガーフレームに対する応答は、HE TB PPDU、EHT TB PPDU及びNEXT TB PPDUに区別されてよい。
また、トリガーフレームをHEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームに区別することは、トリガーフレームに対する応答であるTB PPDUフォーマットをそれぞれHE TB PPDU、EHT TB PPDU及びNEXT TB PPDUに区分することと同じ意味であってよい。
TB PPDUのフォーマットを区別するためのトリガーフレームのフォーマットがHEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム又はNEXTトリガーフレームのいずれのフレームであるかは、MACヘッダーに含まれるフレーム制御フィールド(Frame Control field)に基づいて識別されてよい。具体的には、タイプサブフィールド、サブタイプサブフィールド及び/又は制御フレーム拡張サブフィールド(Control Frame Extension subfield)に基づいてトリガーフレームのフォーマットが区分されてよい。また、タイプサブフィールド、サブタイプサブフィールド及び/又は制御フレーム拡張サブフィールドの値が既に設定された値である場合に、トリガーフレームはHEトリガーフレームと識別され、他の既に設定された値である場合に、トリガーフレームはEHTトリガーフレームと識別されてよい。また、タイプサブフィールド、サブタイプサブフィールド及び/又は制御フレーム拡張サブフィールドの値が他の既に設定された値である場合に、トリガーフレームはNEXTトリガーフレームと識別されてよい。
例えば、タイプサブフィールドが01(B3 B2)で、サブタイプサブフィールドが0010(B7 B6 B5 B4)である場合に、タイプサブフィールド及びサブタイプサブフィールドを含むフレームのフォーマットはHEトリガーフレームであってよい。この場合、限定されたビット数が割り当てられたタイプサブフィールド(2ビット)、サブタイプサブフィールド(4ビット)、及び/又は制御フレーム拡張サブフィールド(4ビット)のエントリーをEHT標準、NEXT標準においてさらに用いる必要があり得る。
又は、トリガーフレームのフォーマットがHEトリガーフレームであるか又はEHTトリガーフレームであるかは、トリガーフレームに含まれた共通情報フィールドに基づいて識別されてよい。すなわち、共通情報フィールドに含まれた特定サブフィールド(第1サブフィールド)の値に基づいて、トリガーフレームに対する応答として送信されるPPDUのフォーマットが決定されてよい。例えば、共通情報フィールドの値によってnon-AP STAはHE TB PPDU又はEHT TB PPDUを選択し、割り当てられたRUで送信できる。このとき、共通情報フィールドの他、ユーザ情報フィールドの特定サブフィールド(第2サブフィールド)もPPDUのフォーマットを識別するためにさらに用いられてよい。
すなわち、トリガーフレームの共通情報フィールドに基づいて、トリガーフレームに対する応答であるPPDUのフォーマットを決定するためのvariantが決定されてよく、決定されたvariantによってPPDUのフォーマットが決定されてよい。例えば、共通情報フィールドによってPPDUのフォーマットを決定するためのvariantがHE variantと決定された場合に、non-AP STAはHE TB PPDUで応答でき、共通情報フィールドによってPPDUのフォーマットを決定するためのvariantがEHT variantと決定されると、non-AP STAはEHT TB PPDUで応答できる。
このとき、PPDUのフォーマットを決定するためのvariantは、共通情報フィールドの他にもユーザ情報フィールドがさらに用いられてよい。
例えば、トリガーフレームは、トリガータイプサブフィールドに基づいて、HEトリガーフレームであるか又はEHTトリガーフレームであるか又はNEXTトリガーフレームであるかが区分されてよい。例えば、トリガータイプサブフィールド値が既に設定された値である場合に、トリガーフレームはHEトリガーフレームであってよい。また、トリガータイプサブフィールド値が既に設定された値である場合に、トリガーフレームはEHTトリガーフレームであってよい。トリガータイプサブフィールド値が既に設定された値である場合に、トリガーフレームはNEXTトリガーフレームであってよい。
例えば、トリガータイプサブフィールド値が0~7である場合にHEトリガーフレームであり、0~7でない場合にEHTトリガーフレーム又はNEXTトリガーフレームであってよい。トリガータイプサブフィールドは種々のトリガーフレームタイプを指示するが、この場合、限定されたトリガータイプサブフィールド空間(Trigger Type subfield space)を用いなければならないという短所がある。
さらに他の実施例によれば、トリガーフレームのUL長サブフィールド(Length subfield)に基づいて、HEトリガーフレームであるか又はEHTトリガーフレームであるか又はNEXTトリガーフレームであるかが区分できる。例えば、UL長サブフィールド値をmod(remainder)演算した値に基づいて、HEトリガーフレームであるか又はEHTトリガーフレームであるか又はNEXTトリガーフレームであるかが区分できる。すなわち、UL長サブフィールドの値を用いて、トリガーフレームに対する応答として送信されるPPDUのフォーマットがHE PPDUであるか又はEHT PPDUであるかが決定されてよい。
より具体的には、UL長サブフィールド値をmod(remainder)3演算した値(UL長サブフィールドを3で割った時の余り)に基づいて、HEトリガーフレームであるか又はEHTトリガーフレームであるか又はNEXTトリガーフレームであるかが区分できる。例えば、UL長サブフィールド値をmod 3した結果が0でない場合に、トリガーフレームはHEトリガーフレームであってよい。又は、UL長サブフィールド値をmod 3した結果が1である場合に、トリガーフレームはHEトリガーフレームであってよい。又は、UL長サブフィールド値をmod 3した結果が0である場合に、トリガーフレームはHEトリガーフレームでなくてよい。又は、UL長サブフィールド値をmod 3した結果が0である場合に、トリガーフレームはEHTトリガーフレーム又はNEXTトリガーフレームであってよい。
すなわち、トリガーフレームのUL長サブフィールドの値をmod 3した値が0でない場合に、トリガーフレームに対する応答はHE TB PPDUで送信されてよく、UL長サブフィールドの値をmod 3した値が1である場合に、トリガーフレームに対する応答はHE TB PPDUで送信されてよい。
また、トリガーフレームのUL長サブフィールドの値をmod 3した値が0である場合に、トリガーフレームに対する応答として送信されるPPDUのフォーマットはEHT TB PPDUであってよい。
また、このような方法に追加のトリガーフレーム区分方法を共に用いてHEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームを区分することが可能である。例えば、図16で説明する区分方法を共に用いてHEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームを区分することが可能である。
一実施例によれば、トリガーフレームのユーザ情報フィールド(User Info field)に基づいて、トリガーフレームのフォーマットがHEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム又はNEXTトリガーフレームであるかが区分されてよい。
すなわち、前述の共通情報フィールドと同様に、トリガフレームのフォーマットがHEトリガフレームであるか又はEHTトリガフレームであるかは、トリガフレームに含まれたユーザ情報フィールドに基づいて識別することができる。すなわち、ユーザ情報フィールドに含まれる特定のサブフィールド(第2サブフィールド)の値に基づいて、トリガフレームに応答として送信されるPPDUのフォーマットが決定されてよい。例えば、ユーザ情報フィールドの値によって、non-AP STAはHE TB PPDU又はEHT TB PPDUを選択し、割り当てられたRUで送信することができる。この場合、ユーザ情報フィールドの他にも共通情報フィールドの特定のサブフィールド(第1サブフィールド)がPPDUのフォーマットを識別するためにさらに用いられてよい。
すなわち、トリガーフレームのユーザ情報フィールドに基づいて、トリガーフレームに対する応答であるPPDUのフォーマットを決定するためのvariantが決定されてよく、決定されたvariantによってPPDUのフォーマットが決定されてよい。例えば、ユーザ情報フィールドによって、PPDUのフォーマットを決定するためのvariantがHE variantと決定された場合に、non-AP STAはHE TB PPDUで応答でき、ユーザ情報フィールドによって、PPDUのフォーマットを決定するためのvariantがEHT variantと決定されると、non-AP STAはEHT TB PPDUで応答できる。
このとき、PPDUのフォーマットを決定するためのvariantは、ユーザ情報フィールドの他にも共通情報フィールドがさらに用いられてよい。
例えば、AID12サブフィールドに基づいて、HEトリガーフレームであるか又はEHTトリガーフレームであるか又はNEXTトリガーフレームであるかが区分されてよい。一実施例によれば、既に設定された値のAID12サブフィールドを含むか否かによって、HEトリガーフレームであるか又はEHTトリガーフレームであるか又はNEXTトリガーフレームであるかが区分されてよい。また、この場合、あるユーザ情報フィールドによって指示されたSTAが、トリガーフレームフォーマットを決定するために前記ユーザ情報フィールド後に存在するAID12サブフィールドを継続して確認すべきか否かが問題になり得る。このような問題を解決するために、どのトリガーフレームであるかを指示するAID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドは、ユーザ情報リストの前方に存在してよい。また、このようなシグナリング方法を理解できないHE STAが誤動作することを防止するために、HE STAに該当するユーザ情報フィールド後に、どのトリガーフレームであるかを指示するAID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドが存在することが可能である。
また、このとき、ユーザ情報フィールドに含まれるAID12サブフィールド以外の他のサブフィールドの情報はTB PPDU応答に不要であり得るので、どのトリガーフレームであるかを指示するAID12サブフィールドを含むユーザ情報フィールドのサブフィールドは省略されてよい。すなわち、ユーザ情報フィールドの長さがAID12サブフィールドに基づいて異なってよい。図15を参照すると、AID12サブフィールドは、応答するTB PPDUフォーマットを指示する役割を担うことができる。例えば、AID12サブフィールドが既に設定された値である場合に、前記既に設定された値に設定された前記AID12サブフィールドを含むトリガーフレームに対する応答は、EHT TB PPDUであってよい。例えば、AID12サブフィールド値が2047である場合に、前記AID12サブフィールドを含むトリガーフレームに対する応答は、EHT TB PPDUであってよい。また、AID12サブフィールドが既に設定された値である場合に、前記既に設定された値に設定された前記AID12サブフィールドを含むトリガーフレームに対する応答は、NEXT TB PPDUであってよい。例えば、AID12サブフィールド値が2048である場合に、前記AID12サブフィールドを含むトリガーフレームに対する応答は、NEXT TB PPDUであってよい。
さらに他の実施例によれば、既に設定された値のAID12サブフィールドから既に設定された位置に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、前記既に設定された値に該当するTB PPDUフォーマットで応答できる。例えば、既に設定された値のAID12サブフィールドよりも後に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、前記既に設定された値に該当するTB PPDUフォーマットで応答できる。仮に、TB PPDUフォーマットを指示する値が複数個存在する場合に、既に設定された値1及び既に設定された値2の両方よりも後に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、前記既に設定された値1に該当するTB PPDUフォーマット及び前記既に設定された値2に該当するTB PPDUフォーマットのうち、既に設定された優先順位に従うTB PPDUフォーマットで応答できる。図15を参照すると、2047に設定されたAID12サブフィールドよりも後に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、EHT TB PPDUで応答できる。また、2048に設定されたAID12サブフィールドよりも後に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、NEXT TB PPDUで応答できる。また、2047に設定されたAID12サブフィールドと2048に設定されたAID12サブフィールドの両方よりも後に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、NEXT TB PPDUで応答できる。また、2047に設定されたAID12サブフィールドと2048に設定されたAID12サブフィールドの両方よりも前に存在するユーザ情報フィールドに基づいて応答する場合に、HE TB PPDUで応答できる。
本実施例において、AID12サブフィールドがトリガーフレームの種類を指示する例を取り上げたが、本発明はこれに限定されず、ユーザ情報フィールドの他のサブフィールドでトリガーフレームの種類を指示することも可能である。
一実施例によれば、トリガーフレームのパディングフィールドに基づいて、HEトリガーフレームであるか又はEHTトリガーフレームであるか又はNEXTトリガーフレームであるかが区分されてよい。例えば、パディングフィールドがHEトリガーフレームであるか又はEHTトリガーフレームであるか又はNEXTトリガーフレームであるか指示する既に設定された値を含むか否かによって、HEトリガーフレームであるか又はEHTトリガーフレームであるか又はNEXTトリガーフレームであるかを決定できる。
本発明の実施例によれば、本発明で説明する複数のトリガーフレーム区分方法を結合してHEトリガーフレーム、EHTトリガーフレーム、NEXTトリガーフレームを区分することが可能である。また、本発明においてトリガーフレームについて説明した内容は上記に限定されず、TRSに対しても適用可能である。
本発明のさらに他の実施例として、APは、トリガリングフレームを用いて前記EHT PPDU及び前記HE PPDUの送信を共に指示できないことがある。すなわち、EHT APは、HE TB PPDUとEHT TB PPDUを共に指示するトリガーフレームを送信できず、一つのPPDUフォーマットのみ指示できる。
図18には、本発明のさらに他の一実施例に係るUL MU動作を示す。
前述したように、トリガーフレームの他、TRSによってもTB PPDUの送信を指示できる。また、TRSは、前述したようにHT制御フィールドに含まれてよい。例えば、HT制御フィールドがA-制御フィールドを含むとき、TRSを含むことが可能である。TRSは、TRS制御サブフィールドによって伝達されることが可能である。A-制御フィールドは、制御リストフィールドが連続して続く形態であってよい。また、制御リストフィールドがTRSを含んでよい。
また、TRSを含むフレームの受信者(indented receiver)がTRSに応答することが可能である。例えば、TRSを含んでいるフレームが含むRAに該当するSTAがTRSに応答することが可能である。TRSは、前記TRSに応答するPPDU又はフレームの長さに関する情報(UL Data Symbols)、前記TRSに応答する時に用いるRUの位置及びサイズ(RU Allocation)、前記TRSに応答する時に電力(power)に関する情報(AP Tx Power、UL Target RSSI)、前記TRSに応答する時にモジュレーション(modulation)方法に関する情報(UL HE-MCS)などを含んでよい。
図18の実施例は、図14~図15で説明した問題を解決するための方法であり得る。また、前述したように、上記のトリガーフレームに関する実施例をTRSにも適用可能である。また、前述した内容は省略可能である。
本発明の一実施例によれば、HE標準で定義したTRS(HE TRS)の他、EHT標準又はNEXT標準で定義するTRS(それぞれ、EHT TRS、NEXT TRS)も存在することが可能である。したがって、指示したTRSがHE TRS、EHT TRS、NEXT TRSのいずれかによって、前記TRSに応答するTB PPDUがそれぞれHE TB PPDU、EHT TB PPDU、又はNEXT TB PPDUであってよい。例えば、どの標準で定義したTRSであるかは、A-制御サブフィールドのControl IDサブフィールドによって決定することが可能である。追加の実施例として、TRSは、HE TRSとHE TRS以外のTRSの2つに分けることが可能である。
又は、例えば、どの標準で定義したTRSであるかは、HT制御フィールドがHE variantか、EHT variantか、又はNEXT variantかによって決定されてよい。また、HT制御フィールドの既に設定されたビットの値によって、HE variantか、EHT variantか、又はNEXT variantかが決定されてよい。例えば、HT制御フィールドのB0、B1が1、1である場合に、HE variantであってよい。また、HT制御フィールドのB0、B1と追加のビット(例えば、B31)を用いて、HE variantか、EHT variantか、又はNEXT variantかが決定できる。
本発明の一実施例によれば、TRSが含まれたPPDUフォーマットに基づいて、前記TRSに応答するTB PPDUフォーマットを決定することが可能である。すなわち、PPDUの送信を指示するPPDUがTRS制御サブフィールドを含む場合に、PPDUのフォーマットは、TRS制御サブフィールドを含むPPDUのフォーマットに基づいて決定されてよい。例えば、TRS制御サブフィールドを含むPPDUのフォーマットがHE PPDUである場合に、指示されるPPDUのフォーマットはHE PPDUであってよい。しかし、TRS制御サブフィールドを含むPPDUのフォーマットがEHT PPDUである場合に、指示されるPPDUのフォーマットはEHT PPDUであってよい。
図18を参照すると、TRSがHE PPDUで伝達された場合に、前記TRSに応答するTB PPDUはHE TB PPDUであってよい。また、TRSがEHT PPDUで伝達された場合に、前記TRSに応答するTB PPDUはEHT TB PPDUであってよい。また、TRSがNEXT PPDUで伝達された場合に、前記TRSに応答するTB PPDUはNEXT TB PPDUであってよい。
本発明の実施例によれば、TRSが含まれたPPDUフォーマットに基づいて、前記TRSが含むサブフィールドを異なるように解釈できる。例えば、TRSがHE PPDUに含まれた場合に、TRSが含むUL HE-MCSサブフィールド(又は、MCSに関するサブフィールド)は、HE MCSテーブルに該当する値を指示できる。TRSがEHT PPDUに含まれた場合に、TRSが含むUL HE-MCSサブフィールド(又は、MCSに関するサブフィールド)は、EHT MCS tableに該当する値を指示できる。TRSがNEXT PPDUに含まれた場合に、TRSが含むUL HE-MCSサブフィールド(又は、MCSに関するサブフィールド)は、NEXT MCSテーブルに該当する値を指示できる。また、RU Allocationサブフィールドも、TRSが含まれたPPDUフォーマットに基づいて異なるように解釈されてよい。
図19には、本発明の一実施例に係る処理時間(processing time)の提供のためのPE(packet extension)フィールドの一例を示す。
図19を参照すると、PPDUを送信するとき、受信装置が受信したPPDUをプロセシングするための追加的な処理時間(processing time)を提供するために、デコードしなくてもよい特定フィールドがPPDUの最後に含まれてよい。
具体的には、PPDUを受信する受信装置は、PPDUをデコードしてPPDUを解釈し、それに対する応答を送信装置に送信できる。しかし、受信装置の性能低下などによってPPDUをプロセシングするための時間が増加する場合に、受信装置はPPDUに対する応答を送信するための時間内に応答を送信できない場合が発生し得る。したがって、このようなプロセシングのための時間を確保するために、PPDUはデコーディングが不要なフィールドを含んでよく、これをPEフィールドと呼ぶことができる。
PEフィールドは別途のデコーディングを必要としないので、PEフィールドのデューレーションにおいて受信装置はPPDUをデコードして処理するための時間を確保することができ、PPDUに対する応答を既に設定された時間内に送信装置に送信することができる。すなわち、PEフィールドは、PPDUの最後に位置し、受信装置である端末に追加の理時間を提供することができる。
したがって、PEフィールドは、追加の処理時間を提供するためにPPDUの最後に位置するか、データフィールドの次に位置してよい。例えば、プリアンブル、データフィールド、PEフィールドの順にPPDUに含まれてよい。プリアンブル及びデータフィールドは、上記の実施例で説明した通りであってよい。HE PPDUに対しプリアンブルはL-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、HE-SIG-A、HE-SIG-B、HE-STF、HE-LTFを含んでよい。EHT PPDUに対しプリアンブルはL-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIG、EHT-STF、EHT-LTFを含んでよい。PEフィールドを含むPPDUは、HE PPDU又はEHT PPDUであるか、EHT標準以後に定義する標準におけるPPDUであってよい。
仮に、PEフィールドがPPDUに含まれないと、受信する受信装置(例えば、STA)の性能が高くない場合には、受信したPPDUをプロセシングする時間のため、受信するPPDUの末尾から既に設定された時間に応答し難いことがある。既に設定された時間は、受信するPPDUの末尾からIFS(interフレーム space)又はSIFS(short interフレーム space)後であってよい。したがって、受信するPPDUの最後に、デコードしなくてもよいフィールドであるPEフィールドを位置させ、受信するPPDUを処理するための時間を確保することができる。すなわち、デコーディングが不要なフィールドをPPDUの最後に位置させることによって、PPDUを十分に速く処理することができる。したがって、PEフィールドを含むPPDUをプロセシングし、それに対する即時応答(immediate response)を時間内に送信することが可能である。この時、即時応答は、PEフィールドを含む前記PPDUの末尾からSIFS後に送信されてよい。
また、PEフィールドを送信する電力(power)は、データフィールドを送信するための電力に基づき得る。例えば、PEフィールドを送信する電力は、データフィールドを送信する平均電力と同一であってよい。
PEフィールドは、任意のコンテンツを含めて送信されてよい。また、PEフィールドが周波数ドメインで送信される位置とサイズは、データフィールド又はデータフィールドが送信されるリソースユニット(Resource Unit:RU)と同一であってよい。
本発明の一実施例によれば、PEフィールドのデューレーション(duration)は、0又は4usの倍数であってよい。例えば、PEフィールドのデューレーションは、0、4、8、12、16、20usのうち一つであってよい。このとき、PEフィールドのデューレーションは、PEフィールドが含まれるPPDUのフォーマットによって最大値が変わってよい。例えば、HE PPDUの場合に、PEフィールドのデューレーションは0、4、8、12、16usのうち一つであってよく、EHT PPDUの場合に、0、4、8、12、16、20usのうち一つであってよい。0usのPEフィールドは、PEフィールドが含まれないことに相当する。
一実施例によれば、既に設定されたデューレーションのPEフィールドは、既に設定された設定に対してのみ用いられてよい。例えば、既に設定されたデューレーションは20us又はそれ以上であってよい。既に設定されたデューレーションは、MCS(modulation and coding scheme)又は変調方式に基づき得る。すなわち、既に設定されたMCSインデックス、MCS又は変調(modulation)方式によって既に設定されたデューレーションのPEフィールドが設定されてPPDUに含まれてよい。
又は、既に設定されたMCSインデックス、既に設定された変調、又は既に設定されたMCS以上のMCSインデックス、変調又はMCS対して既に設定されたデューレーションのPEフィールドがPPDUに含まれてよい。例えば、既に設定されたMCSインデックス、既に設定された変調、又は前記既に設定されたMCSは、4096-QAMに基づき得る。
MCS又は変調方式の他、PEフィールドのデューレーションに対する既に設定された値も、空間ストリームの個数に基づき得る。例えば、8個の空間ストリームよりも多い個数のストリームが用いられる場合に、PEフィールドのデューレーションに対する既に設定された値が用いられてよい。
また、既に設定された値は、送信されるチャネル幅(チャネル width)、帯域幅(bandwidth)、又はRUのサイズに基づき得る。例えば、チャネル幅、帯域幅又はRUのサイズが既に設定された値に設定される場合に、PEフィールドのデューレーションが既に設定された特定値と決定されてよい。
一実施例によれば、チャネル幅又は帯域幅は、送信されるPPDUに対応する値であってよい。又は、チャネル幅、又は帯域幅は、複数のSTAが同時に送信するPPDU又は全体PPDUに対応する値であってよい。例えば、チャネル幅又は帯域幅が320MHzである場合に、PPDUのPEフィールドのデューレーション値として、既に設定された特定値の使用が許容されてよい。例えば、20usのデューレーションは、チャネル幅又は帯域幅が320MHzである場合にのみ使用が許容されてよい。
他の実施例によれば、特定値の使用が許容されるチャネル幅又は帯域幅は160MHzよりも大きい値であってよく、RUサイズは2×996よりも大きくてよい。また、RUサイズは、送信のために用いられるRU全体に対するものであってよい。すなわち、多重RUを用いる場合に、複数のRUのサイズの和に対するものであってよい。
すなわち、PEフィールドのデューレーションに対する既に設定された特定値は、特定条件でのみ使用又は設定されてよい。例えば、PEフィールドに対するデューレーションは、前述したように0us、4us、8us、12us、16us、又は20usのうち一つの値に設定されてよく、このうち、特定値は、下記のような条件のPPDUで使用又は設定されてよい。
- 4096-QAMの変調方式を用いて変調されたPPDU
- 8個以上の空間ストリーム(spatial stream)を用いて送信されるPPDU(少なくとも一つのRU/MRUにおいて)
- 割り当てられた少なくとも一つのRU又はMRUのサイズが2×996以上である場合に、320MHz PPDU
- トリガーフレームに基づくEHT TB PPDU(すなわち、トリガーフレームによって指示されるPPDUのフォーマット)、
例えば、PPDUの送信をトリガーするフレームによって指示されるPPDUのフォーマットによってPEフィールドのデューレーションが異なるように設定されてよい。具体的には、フレームによって指示されるPPDUがHE TB PPDUである場合に、HE TB PPDUのPEフィールドのデューレーションは、0us、4us、8us、12us、又は16usのうち一つの値に設定されてよい。しかし、フレームによって指示されるPPDUがEHT TB PPDUである場合に、HE TB PPDUのPEフィールドのデューレーションは、0us、4us、8us、12us、16us又は20usのうち一つの値に設定されてよい。すなわち、フレームによって指示されるPPDUのフォーマットによって、PEフィールドのデューレーションとして設定され得る値(例えば、最大値)が異なってよい。
例えば、上述したように、20usは特定条件でのみ許容されてよい。
例えば、上の説明で、既に設定された特定値は20usであってよい。すなわち、20usのデューレーションを有するPEフィールドは、上述した特定の条件又は特定の場合にのみ許容されてよい。
図20には、本発明の一実施例に係るHE(High Efficiency)動作エレメント(operation element)及びデフォルトPEデューレーションサブフィールド(default PE duration subfield)の一例を示す。
図20を参照すると、AP STA(又は、AP)は、動作エレメント(operation element)でPEフィールドのデューレーション値を指示することができる。
具体的には、PPDUのPEフィールドに対するデューレーションに関連した情報が動作エレメントに含まれて送信されてよい。PEフィールドのデューレーションに関連した情報は、PPDUに含まれるPEフィールドのデューレーションであってよい。例えば、APは、PPDUの送信をトリガーするために、制御IDの値を、TRSを指示する値に設定でき、non-AP STAは、TRSのPPDUに対する応答としてPPDUを送信することができる。このとき、PPDUは、前述した追加の処理時間を提供するためのPEフィールドを含んでよく、PEフィールドのデューレーションに関連した情報は、動作エレメントの特定フィールド(例えば、デフォルトPEデューレーション(default PE duration)フィールドでnon-AP STAに送信されてよい。
このとき、PEフィールドのデューレーション又はPEフィールドのデューレーションに関連した既に設定された情報をデフォルトPEデューレーションと呼ぶことができ、デフォルトPEデューレーションはデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示されてよい。
デフォルトPEデューレーションサブフィールド及び/又はPEフィールドの値は、送信パラメータであるTXVECTORパラメータDEFAULT_PE_DURATIONによって設定されてよい。本発明において、TRSはTRS Controlと相互互換的に使わてよい。
動作エレメントはBSSの動作に関連した情報を含んでよく、フォーマットによってHE動作エレメント又はEHT動作エレメントであってよい。このような動作エレメントは、ビーコンフレーム(Beaconフレーム)、プローブ要請フレーム(Probe Request frame)、プローブ応答フレーム(Probe Response frame)、連結要請フレーム(Association Request frame)、連結応答フレーム(Association Response frame)、再連結要請フレーム(Re association Request frame)、及び再連結応答フレーム(Reassociation Request frame)に含まれて送信されてよい。
動作エレメントに含まれるデフォルトPEデューレーションサブフィールドは、一定単位(又は、既に設定された単位)でPEフィールドのデューレーションを指示することができる。このとき、一定単位又は既に設定された単位は4usであってよく、デフォルトPEデューレーションサブフィールドの値がNである場合に、デフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示されるPEフィールドのデューレーションは、N*4usであってよい。例えば、デフォルトPEデューレーションサブフィールドの値が「4」であれば、デフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示されるPEフィールドのデューレーションは16usであってよい。
図20(a)は、HE動作エレメントの一例を示す図である。図20(a)を参照すると、HE動作エレメントは、HE動作パラメータフィールド(Operation Parameters field)を含んでよい。図20(b)は、HE動作パラメータフィールドの一例を示す図である。図20(b)を参照すると、HE動作パラメータフィールドはデフォルトPEデューレーションサブフィールドを含んでよい。このとき、デフォルトPEデューレーションサブフィールドは3ビットであってよく、5~7値はreservedであってよい。すなわち、デフォルトPEデューレーションサブフィールドの5~7の値はreservedであるので、0~4の値のみが有効な値であってよい。したがって、デフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示可能なデューレーションは、0、4、8、12、16usであってよい。仮に、reserved値である5が用いられる場合には、デフォルトPEデューレーションサブフィールドは20usまで指示されてよい。
図21には、本発明の一実施例に係るPEフィールドのデューレーションを設定するための方法の一例を示す。
図21を参照すると、APのTRSに対する応答としてnon-AP STAがPPDUを送信する場合に、non-AP STAは、PPDUのPEフィールドのデューレーションを、APから取得したデフォルトPEデューレーションに設定できる。
具体的には、PPDUの送信をトリガーするためのフレーム(例えば、TRSを指示する値を有する制御IDサブフィールドを含むフレーム又はPPDUの送信を指示するトリガーフレーム)を受信した端末は、追加の処理時間の提供のためのPEフィールドをPPDUに含めて送信できる。PEフィールドは、前述したように、一定時間単位又は既に設定された時間単位(例えば、0us、4us、8us、12us、16us又は20us)で設定されてよい。このとき、20usは、前述したように、特定の場合に限って使用が許容されてよい。
PEフィールドのデューレーションは、APから送信されたデフォルトPEデューレーションフィールドによって指示されたデフォルトPEデューレーションによって指示された値に設定されてよく、このとき、デフォルトPEデューレーションは、図20で前述したのと同一であってよく、図20で説明した内容と同じ内容は省くものとする。デフォルトPEデューレーションフィールドは、図20で説明したように動作エレメントに含まれて送信されることによって指示されてよい。
すなわち、non-AP STAがAPのTRSに応答する場合に、APから送信されて指示されたデフォルトPEデューレーションに基づいてPPDUのPEフィールドに対するデューレーションを決定することができる。このとき、PPDUは、トリガーフレームに基づくPPDUであるHE TB PPDU、EHT TB PPDU又は以後バージョンのTB PPDUであってよく、APは、non-AP STAと結合したAPであってよい。
図21に示すように、STAは、PPDUの送信をトリガー又は指示するためのトリガーフレーム又はTRS制御フィールドを含むフレームを受信でき、これに対する応答としてTB PPDUを送信できる。
TB PPDUは、図19及び図20で前述したように、追加の処理時間を提供するためにPEフィールドを含んでよく、PEフィールドのデューレーションは一定の時間単位で設定されてよい。仮に、STAにAPからデフォルトPEデューレーションサブフィールドによってデフォルトPEデューレーションが指示された場合に、STAは、PEフィールドのデューレーションを、指示されたデフォルトPEデューレーションに設定できる。例えば、デフォルトPEデューレーションは、APから送信される動作エレメント(例えば、HE動作エレメント又はEHT動作エレメントなど)に含まれた値であってよい。デフォルトPEデューレーションを送信したSTA(AP又はAP STA)とTRS制御フィールドを送信したSTA(AP又はAP STA)は同じSTAであってよい。
仮に、STAがAPからトリガーフレームを受信し、これに対する応答としてTB PPDUを送信する場合に、TB PPDUはPEフィールドを含んでよく、PEフィールドのデューレーションであるTPEは、下記の数式5によって計算されてよい。
すなわち、数式5で、
はfloor演算子で、切り捨て演算を意味する。floor(x)は、xより小さい又は最大の整数を意味する。LENGTHは、トリガーフレームに含まれた長さフィールド(例えば、UL Length subfield)に基づく値を意味する。例えば、LENGTHは、トリガーフレームの共通情報フィールド(common info field)に含まれたUL長サブフィールドによって指示される値であってよい。
mは、PPDUのフォーマットによって変わる値であり、例えば、TB PPDUに対するmの値は2であってよい。
TPREAMBLEは、送信されるTB PPDUのプリアンブルの長さを意味する。HE TB PPDUが送信される場合に、TPREAMBLEは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、HE-SIG-A、HE-STF及びHE-LTFの長さの和であってよい。EHT PPDUが送信される場合に、TPREAMBLEはEHTプリアンブルの長さであってよい。すなわち、EHT TB PPDUが送信される場合に、TPREAMBLEは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-STF、及びEHT-LTFの長さの和であってよい。
NSYMは、送信されるPPDUに含まれたデータOFDMシンボルの個数を意味できる。例えば、NSYMは、下記の数式7によって決定されてよい。
数式7で、bPE_Disambiguityは、TXVECTORパラメータTB_PE_DISAMBIGUITY値であってよい。又は、bPE_disambiguityは、トリガーフレームに含まれたPE Disambiguityサブフィールドの値であってよい。また、TXVECTORパラメータTB_PE_DISAMBIGUITYは、HE PPDUを送信する場合に、TXVECTORパラメータHE_TB_PE_DISAMBIGUITYであってよい。TXVECTORパラメータTB_PE_DISAMBIGUITYは、EHT PPDUを送信する場合に、TXVECTORパラメータEHT_TB_PE_DISAMBIGUITYであってよい。また、トリガーフレームに含まれたPE Disambiguityサブフィールドは、既に設定された数式を満たすか否かに基づいて設定されてよい。
TSYMは、OFDMシンボルの長さであってよい。また、TSYMは、GI(guard interval)を含む値であってよい。
NMAは、ミドアンプル(midamble)の個数又はミドアンプル周期(midamble period)の個数であってよい。仮にドップラーフィールド(Doppler field)が0である場合に、NMAは0であってよい。また、EHT PPDUに対してドップラーフィールドが0であるか又はNMAが0であってよい。ミドアンプルは、PPDUのデータフィールドの中間に挿入されてよい。また、ミドアンプルは、複数のLTFで構成されてよい。ミドアンプルは、受信者のチャネル測定(channel estimation)を助けるために存在してよい。
NLTFは、プリアンブルに含まれたLTFの個数であってよい。このとき、LTFは、HE PPDUを送信する場合にはHE-LTFであってよい。又は、このとき、LTFは、EHT PPDUを送信する場合にはEHT-LTFであってよい。
TLTFSYMは、LTFのOFDMシンボルの長さであってよい。このとき、LTFは、HE PPDUを送信する場合にはHE-LTFであってよい。又は、このとき、LTFは、EHT PPDUを送信する場合にはEHT-LTFであってよい。また、TLTFSYMは、GIを含む値であってよい。
説明した実施例によれば、ミドアンプルが存在しない場合に、TPEは、下記の数式8によって決定されてよい。
図21に示すように、トリガーフレームによってTB PPDUの送信が指示された場合に、STAは、トリガーフレームに対する応答として、TPEのデューレーションを有するPEフィールドを含むPPDUを送信できる。
仮に、TRSを含むフレームとPPDUの送信を指示するトリガーフレームが一つのPPDUに共に含まれて送信される場合に、これに対する応答として送信されるPPDUに含まれるPEフィールドのデューレーションは、デフォルトPEデューレーションと同一になるようにトリガーフレームに含まれた各フィールドの値が設定されてよい。例えば、トリガーフレームのUL長サブフィールド及びPE Disambiguityサブフィールドの値が調整(又は、設定)されることにより、TPEの値がデフォルトPEデューレーションと同一になり得る。
すなわち、トリガーフレーム及びTRSによってPPDUの送信がトリガーされた場合に、これに対する応答として送信されるPPDUのPEフィールドのデューレーションは、デフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示された値に設定されてよい。このとき、トリガーフレームに含まれたTPEを計算するためのフィールドの値を、TPEの値がデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示された値と同一になるように設定されてよい。
例えば、一つのPPDUに、互いに異なるSTAにそれぞれTB PPDUの送信を指示するトリガーフレームとTRSが含まれる場合に、トリガーフレームのみによって送信が指示されるTB PPDUに含まれるPEフィールドのデューレーションの最大値が20usであってよく(すなわち、20usのPEフィールドのデューレーションが許容される場合)、TRSによってトリガーされるTB PPDUに含まれるPEフィールドのデューレーションは、デフォルトPEサブフィールドによって最大値が16usであってよい。この場合、トリガーフレームに含まれたTPEを計算するためのサブフィールド(例えば、LENGTHフィールド及び/又はPE Disambiguityサブフィールドなど)の値は、デフォルトPEサブフィールドによるデューレーションの値とTPEの値が同一になるように設定されてよい。
言い換えると、トリガーフレームによってEHT TB PPDUの送信が指示されると、EHT TB PPDUのPEフィールドのデューレーションは、0us、4us、8us、12us、16us又は20usのうち一つの値と決定されてよい。しかし、トリガーフレームを含むPPDUが、EHT TB PPDUの送信を指示するTRSも共に含んでおり、TRSによって指示されるEHT TB PPDUに対するデフォルトPEデューレーションサブフィールドが0us、4us、8us、12us、又は16usのうち一つの値に設定されてよい。このとき、トリガーフレームによってTB PPDUの送信がトリガーされる端末はSTA1であり、TRSによってTB PPDUの送信がトリガーされる端末はSTA2であってよい。
この場合、TRSによってTB PPDUの送信がトリガーされる端末は、動作エレメントに含まれたデフォルトPEデューレーションによって指示される値をPEフィールドのデューレーションとして設定できる。しかし、トリガーフレームによってTB PPDUの送信がトリガーされる端末は、トリガーフレームに含まれたサブフィールド(例えば、LENGTHフィールド及び/又はPE Disambiguityサブフィールドなど)を用いて計算されたTPE値を、TB PPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションとして設定できる。このとき、トリガーフレームに含まれたTPE値を計算するためのサブフィールドの値は、デフォルトPEデューレーションによって指示される値とTPE値が同一になるように設定されてよい。
すなわち、一つのPPDUに含まれてそれぞれ互いに異なるSTAにTB PPDUの送信をトリガーするトリガーフレームによるTB PPDUのPEフィールドのデューレーションに対する最大値と、TRSによるデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示されるPEフィールドの最大値とが異なる場合に、トリガーフレームに含まれ、TB PPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションを計算するためのサブフィールドの値は、計算された値とデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示される値とが同一になるように設定(又は、調節)されてよい。
この場合、デフォルトPEデューレーションサブフィールドが0us、4us、8us、12us、又は16us(又は、0us、4us、8us、12us、16us又は20us)のうち一つの値に設定される場合に、トリガーフレームによって計算されるTPEとデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示される値とが同一であてよい。
したがって、本発明の実施例によれば、互いに異なるSTAにそれぞれTB PPDUの送信をトリガーするTRSとトリガーフレームを一つのPPDUに含める場合に、TRSに対する応答として送信されるPPDUに含まれたPEフィールドとトリガーフレームに対する応答として送信されるPPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションとが同一であってよい。すなわち、図21で、TPEとデフォルトPEデューレーションとが同一の値であってよい。
前述した実施例によれば、TRSに応答する場合又はTRSを含んでいるPPDUに含まれたトリガーフレームに応答する場合に、既に設定されたデューレーションのPEフィールドを含めて応答する。このとき、既に設定されたデューレーションは、デフォルトPEデューレーションであってよい。したがって、APは、成功的にPPDUを受信するために又は受信したPPDUに成功的に応答するために、デフォルトPEデューレーションを十分に大きい値に設定することができる。しかし、前述したように、PEフィールドのデューレーションのうちいずれかの値は、既に設定された設定においてのみ用いられることがある。例えば、20usのPEフィールドのデューレーションは、既に設定された設定においてのみ用いられてよい。したがって、TRSに応答する場合に又はTRSを含んでいるPPDUに含まれたトリガーフレームに応答する場合に、既に設定された設定を用いるためには、より大きい値のデフォルトPEデューレーションを設定する必要があり得る。例えば、既に設定された設定を用いるために、デフォルトPEデューレーションを20usに設定する必要があり得る。このような場合、既に設定された設定を用いなくとも、長いデフォルトPEデューレーションを用いなければならず、これは不要(redundant)であり得る。すなわち、長いPEフィールドが用いられなくとも受信できる設定のPPDUに対しても、長いPEフィールドが含まれる必要があり、これは、airtimeの浪費につながることがある。
また、HE動作エレメントに含まれるデフォルトPEデューレーションサブフィールドが示し得る値のうち最大の値は16usであってよい。したがって、それよりも長いPEフィールドを必要とする設定を、TRS又はTRSを含んでいるPPDUに含まれたトリガーフレームでトリガーし難い問題が発生し得る。仮に、HE動作エレメントに含まれるデフォルトPEデューレーションサブフィールドのreservedされた値を用いると、これを受信するHE STAがこれを解釈できず、正しく動作が不可能である。
次の実施例においてこれを解決するための方法を説明する。
図22には、本発明の一実施例に係るUL MU動作及びPEフィールドのデューレーションを設定するための方法のさらに他の例を示す。
図22を参照すると、図21で説明した問題点を解決するために、トリガーフレーム又はTRSによってトリガーされるPPDUのPEフィールドの値が制限されてよい。
具体的には、STAの応答をトリガーするとき、制限された設定によって応答するように指示することができる。例えば、TRSを用いてトリガーしたり又はTRSを含むPPDUに含まれたトリガーフレームを用いてトリガーする場合に、制限された設定を用いて応答するように指示することができる。また、このとき、指示する方法は、TRS又はトリガーフレームに含まれたサブフィールドで指示することを含んでよい。また、このとき、指示する方法は、TRS又はTRSのようなPPDUに含まれたトリガーフレームに応答する場合に、暗示的(implicitly)に指示することを含んでよい。このような、制限された設定は、既に設定された長さのPEフィールドを必要としない設定であってよい。一実施例として、前記既に設定された長さは、20us以上の長さであってよい。より具体的には、前記既に設定された長さは、20usの長さであってよい。他の実施例として、既に設定された長さは、16us超の長さであってよい。したがって、TRS又はTRSが含まれたPPDUに含まれたトリガーフレームに対して応答するSTAは、制限された設定を用いて応答することが可能である。
このとき、応答するPPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションは、既に設定された長さよりも小さくてよい。例えば、このとき、応答するPPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションは、16us以下であってよい。
また、前記制限された設定は、図19で説明した既に設定された設定に基づき得る。例えば、前記制限された設定は、図19で説明した既に設定された設定以外の設定であってよい。又は、前記制限された設定は、図19で説明した既に設定されたデューレーションのPEフィールドを利用できる設定以外の設定であってよい。又は、前記制限された設定は、図19で説明した既に設定されたデューレーションのPEフィールドを要求しない設定であってよい。例えば、前記制限された設定は、次のうち少なくとも一つに基づき得る。
1)MCS又はモジュレーション
2)空間ストリームの個数
3)チャネル幅、帯域幅、又はRUサイズ
したがって、一実施例によれば、TRS又はTRSを含むPPDUに含まれたトリガーフレームを送信する時に、既に設定されたMCSインデックス又は既に設定されたモジュレーション以下のMCSインデックス又はモジュレーションを用いて応答するように指示できる。又は、TRS又はTRSを含むPPDUに含まれたトリガーフレームを送信する時に、4096-QAMで応答するように指示しなくてよい。又は、TRS又はTRSを含むPPDUに含まれたトリガーフレームを送信する時に、4096-QAMに該当しないMCSで応答するように指示できる。
又は、TRS又はTRSを含むPPDUに含まれたトリガーフレームを送信する時に、既に設定された個数以下の空間ストリームを用いて応答するように指示できる。例えば、前記既に設定された個数は8個であってよい。
又は、TRS又はTRSを含むPPDUに含まれたトリガーフレームを送信する時に、既に設定されたサイズ以下のチャネル幅、帯域幅、又はRUサイズを用いて応答するように指示できる。例えば、前記既に設定されたサイズは、160MHz又は320MHzであってよい。又は、前記既に設定されたサイズは、2×996サイズ(トーン個数)であってよい。
仮に、TRSを含んでいないPPDUでトリガーフレームを送信する場合に、説明したような制限された設定を用いなくてよい。
図22を参照すると、APがTRS Controlを含むフレームを送信できる。また、このようなフレームが含まれたPPDUにトリガーフレームを含んでよい。このとき、前記TRS Controlと前記トリガーフレームは、制限された設定を指示することができる。例えば、受信時に高いcapabilityを要求する設定を指示しなくてよい。したがって、前記TRS Controlに応答するEHT TB PPDUと前記トリガーフレームに応答するEHT TB PPDUに含まれるPEフィールドは、16us以下であってよい。したがって、長いPEフィールドによって余計にリソースが浪費されずに済む。
図23には、本発明の一実施例に係るUL MU動作及びPEフィールドのデューレーションを設定するための方法のさらに他の例を示す。
図23を参照すると、トリガーフレームによって指示されるPPDUのPEフィールドのデューレーションとTRSによって指示されるPPDUのPEフィールドのデューレーションとが異なる場合に、PEフィールドのデューレーションは、TRSによって指示されるPEデューレーションによって設定されてよい。
具体的には、PPDUの送信を指示するTRSを含むTRS制御は、PPDUのPEフィールドのデューレーションをPEデューレーションサブフィールドで指示することができる。例えば、TRS制御フィールドに応答するSTAは、TRS制御フィールドに含まれたPEデューレーションサブフィールドに基づいて、応答するPPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションを決定することができる。
一実施例によれば、PEデューレーションサブフィールドは、0、4、8、12、16、又は20usのうち一つの値を指示できる。このような場合、PEデューレーションサブフィールドは3ビットであってよい。この場合、TRSでPPDUの送信をトリガーする度に必要なデューレーションのPEフィールドを個別に指示できるという長所がある。例えば、必要な最小限のデューレーションを指示することができる。
さらに他の実施例によれば、PEデューレーションサブフィールドは、20usのPEフィールドの使用が許容されるか否かを指示できる。この場合、PEデューレーションサブフィールドは1ビットであってよい。この方法は、TRSに含まれるPEデューレーションサブフィールドのビット数が少ないという長所がある。一実施例によれば、TRS制御に含まれたPEデューレーションサブフィールドが20usを指示する場合に、PPDUに含まれるPEフィールドのデューレーションは20usであってよい。また、TRS制御に含まれたPEデューレーションサブフィールドが20usのPEフィールドの使用を許容しない場合に、図20及び図21で説明した動作エレメントに含まれたデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示されるデューレーションがPEフィールドのデューレーションとして設定され、PPDUで送信されてよい。
PEフィールドの20usのデューレーションは、EHT TB PPDUでのみ用いられると限定されてよい。仮に、HE TB PPDUで応答する場合に、PEフィールドのデューレーションは20usに設定されることが不可能である。このとき、端末は、TRS又はトリガーフレームによって送信がトリガーされるTB PPDUがEHT TB PPDUか又はHE TB PPDUかは、図17及び図18などで説明したTB PPDUフォーマットシグナリングに基づいて認識することができる。例えば、トリガーフレームに含まれた特定フィールドの値に基づいて、STAは、トリガーされるPPDUのフォーマットがEHT TB PPDUか又はHE TB PPDUかを識別できる。
TRS制御は、TRS制御を含むPPDUに20usのPEフィールドを要求する設定のTRS制御又はトリガーフレームが含まれたか否かを示すシグナリングを含んでよい。仮に、20usのPEフィールドを要求する設定のTRS制御又はトリガーフレームが含まれたと指示された場合に、20usのPEフィールドを含むPPDUを用いて応答することができる。仮に、20usのPEフィールドを要求する設定のTRS制御又はトリガーフレームが含まれていないと指示された場合に、デフォルトPEデューレーションによってPEフィールドのデューレーションが設定されてよい。
さらに他の実施例によれば、TRSに応答する場合に、常に、既に設定されたデューレーションのPEフィールドを含んでいるPPDUで応答することが可能である。例えば、既に設定されたデューレーションは20usであってよい。また、本実施例は、EHT TB PPDUで応答する場合に限定されてよい。仮にHE TB PPDUで応答する場合、20usのPEフィールドは用いられなくてよい。すなわち、EHT TB PPDUで応答する場合には、20usのPEフィールドがEHT TB PPDUに含まれて送信され、HE TB PPDUで応答する場合には、デフォルトPEデューレーションによって設定されたPEフィールドがHE TB PPDUに含まれて送信されてよい。
説明した実施例において、TRSを含むPPDUに含まれたトリガーフレームは、説明した実施例において指示するPEフィールドのデューレーションを示すように設定されてよい。例えば、TRSを含むPPDUに含まれたトリガーフレームのUL長サブフィールドとPE Disambiguityサブフィールドは、PEフィールドのデューレーションが、説明した実施例において指示するPEフィールドのデューレーションになるようにする値を指示することができる。このとき、PEフィールドのデューレーションは、図21で説明したTPEによって決定されてよい。
また、一実施例によれば、一つのPPDUに含まれた複数のTRSは、同一のPEフィールドのデューレーションを指示することができる。例えば、一つのPPDUに含まれた複数のTRSは、同一の値に設定されたPEデューレーションサブフィールドを含んでよい。前記複数のTRSは、前記PPDUの複数のA-MPDUに含まれたものであってよい。
図23(a)は、TRS制御フィールドを示す図である。図23(a)を参照すると、TRS制御フィールドは、UL Data Symbols、RU Allocation、AP Tx Power、UL Target RSSI、UL MCS、PE Durationサブフィールドを含んでよい。各サブフィールドに関する説明は、図18~図23で説明した通りであってよい。また、PEデューレーションサブフィールドは、20usのPEフィールドで応答するか否かを指示できる。この場合、PEデューレーションサブフィールドは1ビットであってよい。
図23(b)を参照すると、トリガーフレーム又はTRS制御フィールドを含むフレームを含むPPDUをAPが送信することができる。仮にTRS制御フィールドに含まれたPEデューレーションサブフィールドが0に設定されてよい。0に設定されたPEデューレーションサブフィールドは、20usが用いられないことを指示したり或いはデフォルトPEデューレーションを用いることを指示するものであってよい。また、0に設定されたPEデューレーションを含むPPDUに含まれた他のPEデューレーションサブフィールドも0に設定されてよい。また、0に設定されたPEデューレーションサブフィールドを含むPPDUに含まれたトリガーフレームは、トリガーフレームに応答するPPDUのPEフィールドのデューレーションが0に設定されたPEデューレーションサブフィールドが指示するデューレーションと同一となるように設定されてよい。図23(b)を参照すると、1)0に設定されたPEデューレーションサブフィールド、又は2)0に設定されたPEデューレーションサブフィールドを含むPPDUに含まれたトリガーフレームに応答するPPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションがデフォルトPEデューレーションであってよい。又は、1)0に設定されたPEデューレーションサブフィールド、又は2)0に設定されたPEデューレーションサブフィールドを含むPPDUに含まれたトリガーフレームに応答するPPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションが16us以下であってよい。このとき、応答するPPDUは、EHT TB PPDUであってよい。又は、仮にTRS又はトリガーフレームにHE TB PPDUで応答する場合に、デフォルトPEデューレーションのPEフィールドを用いることができる。
図23(b)を参照すると、トリガーフレーム又はTRS制御フィールドを含むフレームを含むPPDUをAPが送信することができる。TRS制御フィールドに含まれたPEデューレーションサブフィールドは1に設定されてよい。1に設定されたPEデューレーションサブフィールドは、20usが用いられることを指示するか、デフォルトPEデューレーションを用いないことを指示するものであってよい。また、1に設定されたPEデューレーションサブフィールドを含むPPDUに含まれた他のPEデューレーションサブフィールドも1に設定されてよい。また、1に設定されたPEデューレーションサブフィールドを含むPPDUに含まれたトリガーフレームは、トリガーフレームに応答するPPDUのPEフレームのデューレーションが1に設定されたPEデューレーションサブフィールドが指示するデューレーションと同一となるように設定されてよい。図23(b)を参照すると、1)1に設定されたPEデューレーションサブフィールド、又は2)1に設定されたPEデューレーションサブフィールドを含むPPDUに含まれたトリガーフレームに応答するPPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションが20usであってよい。又は、1)1に設定されたPEデューレーションサブフィールド、又は2)1に設定されたPEデューレーションサブフィールドを含むPPDUに含まれたトリガーフレームに応答するPPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションがデフォルトPEデューレーションでなくてよい。このとき、応答するPPDUはEHT PPDUであってよい。又は、このとき、応答するPPDUはEHT TB PPDUであってよい。すなわち、EHT TB PPDUで応答する場合に限定されてよい。
図24には、本発明の一実施例に係るUL MU動作及びPEフィールドのデューレーションを設定するための方法のさらに他の例を示す。
図24を参照すると、TB PPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションは、TRS制御フィールドによって指示されるPEデューレーションフィールドによって指示される値に設定されるか、動作エレメントに含まれたデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示される値に設定されてよい。又は、トリガーフレームのみによってTB PPDUがトリガーされる場合に、TB PPDUのPEフィールドのデューレーションは、特定条件(MCS方法、RUサイズ、用いられる空間ストリームの個数、及び/又は指示されるPPDUのフォーマット(例えば、EHT TB PPDU又はHE TB PPDUのいずれが指示されるか))によって設定されてよい。
例えば、TB PPDUが前述の特定条件(例えば、EHT TB PPDUと指示されたり、8個以上の空間ストリームが用いられたり、又は少なくとも一つのRUのサイズが2×996よりも大きい場合、EHT PPDU(又は、EHT MU PPDUなど)が送信される帯域幅が320MHzである場合、又はPPDUが4096-QAMで変調される場合など)を満たす場合にのみ、PEフィールドのデューレーションとして20usが許容されてよい。
仮に、TRSによってPPDUの送信が指示される場合に、PPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションは、動作エレメント(例えば、HE動作エレメント又はEHT動作エレメントなど)に含まれたデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示されたり、又はTRS制御フィールドに含まれたPEデューレーションサブフィールドによって指示される値に設定されてよい。
仮に、TRS及びトリガーフレームが一つのPPDUに含まれ、両方ともPPDUの送信が指示される場合に、トリガーフレームによってPPDUが指示される場合のPEフィールドのデューレーションとTRSによって指示される場合のPEフィールドのデューレーションの最大値が同一である場合には、デフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示される値又はTRSに含まれたPEデューレーションサブフィールドによって指示される値に設定されてよい。
しかし、TRS及びトリガーフレームが一つのPPDUに含まれ、両方ともPPDUの送信が指示される場合に、トリガーフレームによってPPDUが指示される場合のPEフィールドのデューレーションとTRSによって指示される場合のデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示されるPEフィールドのデューレーションの最大値が同一でなくてよい。例えば、トリガーフレーム及び/又はTRSによって指示されるTB PPDUが特定条件を満たし、PEフィールドのデューレーションの最大値が第1最大値(例えば、20usが許容される場合)であり、動作エレメントに含まれたデフォルトPEサブフィールドによって指示されるPEフィールドのデューレーションの最大値は第2最大値(例えば、16us)であり得る。この場合、PEフィールドのデューレーションは、デフォルトPEサブフィールドによって指示される値又はTRSに含まれたPEサブフィールドによって指示される値に設定されてよい。
このとき、PEデューレーションサブフィールドは、PEフィールドのデューレーションの最大値として20usが許容されることを指示したり、又は動作エレメントに含まれたデフォルトPEデューレーションサブフィールドの値としてPEフィールドのデューレーションを設定するように指示できる。
言い換えると、本発明の一実施例によれば、TRSに応答するPPDUフォーマットに基づいてPEフィールドのデューレーションが決定されてよい。一実施例によれば、TRSにHE PPDUで応答する場合に、PEフィールドのデューレーションはHEデフォルトPEデューレーションであってよい。また、TRSにEHT PPDUで応答する場合に、PEフィールドのデューレーションは、EHTデフォルトPEデューレーションによって指示される値であってよい。例えば、HE PPDUは、HE TB PPDUであってよい。又は、前記HE PPDUは、HE SU PPDUであってよい。また、前記EHT PPDUは、EHT TB PPDUであってよい。又は、前記EHT PPDUは、EHT MU PPDUであってよい。また、前記HEデフォルトPEデューレーションは、図20及び図21で説明したデフォルトPEデューレーションであってよい。例えば、前記HEデフォルトPEデューレーションは、HE動作エレメントで指示された値であってよい。より具体的には、前記HEデフォルトPEデューレーションは、HE動作エレメントに含まれたデフォルトPEデューレーションサブフィールドで指示された値であってよい。
また、前記EHTデフォルトPEデューレーションは、EHT動作エレメントで指示された値であってよい。より具体的には、前記EHTデフォルトPEデューレーションは、EHT動作エレメントに含まれたEHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドで指示された値であってよい。
一実施例によれば、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは、PEフィールドのデューレーションが20usであるか否かを指示できる。この場合、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは1ビットであってよい。
他の実施例によれば、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは、PEフィールドのデューレーションがHEデフォルトPEデューレーションと同一であるか否かを指示できる。この場合、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは1ビットであってよい。例えば、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドが、PEフィールドのデューレーションがHEデフォルトPEデューレーションと同一であると指示された場合に、EHTデフォルトPEデューレーションは、HE動作エレメントで指示されたデフォルトPEデューレーションであってよい。また、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドが、PEフィールドのデューレーションがHEデフォルトPEデューレーションと同一でないと指示された場合に、EHTデフォルトPEデューレーションは、20usであってよい。
他の実施例によれば、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは、PEフィールドのデューレーションが0、4、8、12、16、20usのうちいずれの値であるかを指示できる。この場合、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは3ビットであってよい。
さらに他の実施例によれば、EHTデフォルトPEデューレーションは20usであってよい。
図24(a)を参照すると、HE動作エレメントはデフォルトPEデューレーションサブフィールドを含んでよい。また、デフォルトPEデューレーションサブフィールドは、HE動作エレメントに含まれたHE動作パラメータフィールドに含まれてよい。図24(a)は図20(b)と同一であってよい。
図24(b)を参照すると、EHT動作エレメントは、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドを含んでよい。また、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは、EHT動作エレメントに含まれたEHT動作パラメータフィールドに含まれてよい。例えば、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは1ビットであってよい。
図24(c)を参照すると、TRS制御に応答してHE PPDUを送信する場合とEHT PPDUを送信する場合が存在してよい。仮にHE PPDUを応答として送信する場合に、前記HE PPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションは、デフォルトPEデューレーションであってよい。前記デフォルトPEデューレーションは、図24(a)で指示された値であってよい。また、前記デフォルトPEデューレーションは、16us以下の値であってよい。仮にEHT PPDUを応答として送信する場合に、前記EHT PPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションは、EHTデフォルトPEデューレーションであってよい。前記EHTデフォルトPEデューレーションは、EHT動作エレメント又はHE動作エレメントに基づいて設定されてよい。例えば、EHTデフォルトPEデューレーションは、EHT動作エレメントに含まれたEHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドに基づいて、1)既に設定された値に設定されるか、2)HE動作エレメントに含まれたデフォルトPEデューレーションサブフィールドに基づく値に設定されてよい。前記既に設定された値は20usであってよい。図24(c)を参照すると、TRS制御に対してEHT PPDUで応答する場合に、20usのPEフィールドを含めてPPDUを送信することができる。
本発明の一実施例によれば、複数のPPDUが周波数領域(frequency domain)でマルチプレクス(multiplexing)されてよい。このような複数のPPDUをA-PPDU(aggregated PPDU)と呼ぶことができる。A-PPDUが送信される時に複数のPPDUが同時に送信されてよい。例えば、HE PPDUとEHT PPDUがA-PPDUを構成することができる。より具体的には、HE TB PPDUとEHT TB PPDUがA-PPDUを構成できる。例えば、HE TB PPDUとEHT TB PPDUで構成されたA-PPDUを複数のSTAが送信するようにトリガーすることができる。
本発明の一実施例によれば、A-PPDUを構成するPPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションは同一であってよい。例えば、前記HE TB PPDUに含まれたPEフィールドと前記EHT TB PPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションは同一であってよい。このとき、デューレーションを設定する方法は、図20~図24で説明した方法に従えばよい。これにより、A-PPDUを受信するSTAの動作が簡素化し得る。
さらに他の例として、HE PPDUとEHT PPDUで構成されるA-PPDUを一つのSTAが送信する時に含まれたPEフィールドのデューレーションは同一であってよい。これにより、A-PPDUを構成する時に簡単な具現が可能になる。
本発明の一実施例によれば、トリガーフレーム又はTRSに応答してTB PPDU以外のPPDUを送信することもできる。例えば、SU PPDU又はMU PPDUを送信することができる。例えば、前記MU PPDUは、EHT MU PPDU又はHE MU PPDUであってよい。前記SU PPDUは、HE SU PPDU又はnon-HT PPDUであってよい。一実施例によれば、トリガーフレーム又はTRSに応答してTB PPDUを送信するか、又はTB PPDU以外のPPDUを送信するかに基づいて、PEフィールドのデューレーション設定方法が異なってよい。例えば、TB PPDUを送信する場合に、図20~図24で説明したデューレーション設定方法を用いることができる。また、TB PPDU以外のPPDUを送信する場合に、nominal PEデューレーションをデューレーションとして設定できる。
図25には、本発明の一実施例に係るCS Required subfieldを設定するための方法の一例を示す。
図25を参照すると、トリガーフレームに応答する時にCS(carrier sense)を行うことが可能である。例えば、トリガーフレームを受信した場合に、STAは、CS結果に基づいて前記トリガーフレームに応答するか否かを決定することができる。ここで、CSは、physical CSとvirtual CSを含んでよい。Physical CSは、CCA(clear Channel assessment)を含んでよい。例えば、トリガーフレームに応答するか否かを決定する時に行うphysical CSはED(energy detection)であってよい。また、virtual CSは、NAVを考慮することを意味できる。トリガーフレームに応答するか否かを決定する時に行うCSは、トリガーフレームを含むPPDUの最後から(又は、PPDU以後)SIFS時間の間に(又は、SIFS時間内に)行ってよい。
本発明の実施例によれば、トリガーフレームに応答する時にCS結果に基づいて応答するか否かを決定することを指示するシグナリングが存在してよい。例えば、図16に示したトリガーフレームが含むCS Required subfieldは、トリガーフレームに応答する時にCS結果に基づいて応答するか否かを決定することを指示するシグナリングであってよい。例えば、CS Required subfieldが1に設定された場合に、前記CS Required subfieldを含むトリガーフレームに応答する時にCS結果に基づいて応答するか否かを決定できる。
例えば、CS Required subfieldが1に設定された場合に、前記CS Required subfieldを含むトリガーフレームに応答する時にCS結果がbusyであれば、前記トリガーフレームに応答しなくてよい。CS Required subfieldが1に設定された場合に、前記CS Required subfieldを含むトリガーフレームに応答する時にCS結果がidleであれば、前記トリガーフレームに応答してよい。例えば、CS Required subfieldが0に設定された場合に、前記CS Required subfieldを含むトリガーフレームに応答する時にCS結果に基づかずに応答するか否かを決定できる。CS結果がbusyであると、physical CSとvirtual CSの少なくとも一つがbusyである場合であってよい。CS結果がidleであると、physical CSとvirtual CSが両方ともidleである場合であってよい。
また、TRS制御フィールドに応答する場合にCS結果に基づかずに応答するか否かを決定することが可能である。
また、TRS制御フィールドと同じPPDUに含まれたトリガーフレームは、CS Required subfieldを0又は1に設定することが可能である。又は、TRS制御フィールドを含むフレームと同じPPDUに含まれたトリガーフレームは、CS Required subfieldを0又は1に設定することが可能である。
図25に示すように、トリガーフレームとTRS制御を含むフレームが同一のPPDUで送信されてよい。このとき、前記トリガーフレームが含むCS Required subfieldは0に設定されてよい。したがって、前記トリガーフレームに対して応答する時にCS結果に基づかずに応答することが可能である。また、前記TRS制御に対して応答する時にCS結果に基づかずに応答することが可能である。
本発明の一実施例によれば、トリガーフレームを送信する時にCS Required subfieldが設定されてよい。例えば、トリガーフレームが指示する応答の長さに基づいてCS Required subfieldが設定されてよい。図16に示したUL長サブフィールドは、トリガーフレームが指示する応答の長さを指示することができる。トリガーフレームに応答するTB PPDUの長さは、前記トリガーフレームが含むUL長サブフィールド値に基づき得る。また、UL長サブフィールドに基づいてCS Required subfieldを設定することは、トリガーフレームが既に設定されたtypeである場合に限定されてよい。トリガーフレームのtypeは、図16に示したTrigger Typeサブフィールドによって指示されてよい。例えば、トリガーフレームがBasic、BSRP、MU-BAR、BQRP、GCR MU-BAR、又はBFRPトリガーフレームである場合に、UL Lengthサブフィールドに基づいてCS Required subfieldが設定されてよい。
一実施例によれば、UL長サブフィールド値が既に設定された値以下である場合(小さい又は等しい場合)に、CS Required subfieldは0又は1に設定されてよい。より具体的な実施例として、UL長サブフィールド値が既に設定された値以下である場合に、CS Required subfieldは0に設定されてよい。また、UL長サブフィールド値が既に設定された値を超える場合(大きい場合)に、CS Required subfieldは1に設定されてよい。UL長サブフィールド値が既に設定された値を超える場合(大きい場合)に、CS Required subfieldは0に設定されなくてよい。
本発明の一実施例によれば、前記既に設定された値は418であってよい。例えば、UL Lengthサブフィールドに基づく条件が次の条件1又は条件2と共に用いられるとき、前記既に設定された値が418であってよい。
(条件1)トリガーフレームのRA(receiver address;受信アドレス)が個別にアドレスされる(individually addressed)STAのMAC addressであり、トリガーフレームが、1)Ack PolicyがTB PPDUでacknowledgmentを応答すべきもの(HETP Ack)と設定されたQoS Dataフレーム、又は2)acknowledgmentを提示(solicit)するManagementフレームと一つのA-MPDUに結合(aggregation)される。
(条件2)トリガーフレームがMU-BAR又はGCR MU-BARトリガーフレームである。
条件1は、トリガーフレームがBasic、BSRP、MU-BAR、BQRP又はGCR MU-BARである条件と共に用いられてよい。
既に設定された値418は、PPDU長さ584usに該当する値であってよい。また、584usは、TRS制御で指示できる最大TB PPDUデューレーションであってよい。584usは、TRS制御で指示できる最大HE TB PPDUデューレーションであってよい。584usは、TB PPDUのL-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、HE-SIG-A,HE-STF、HE-LTF、Dataフィールド、PEフィールド長の和であってよい。L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIGはそれぞれ、8、8、4、4usであってよい。HE-SIG-Aは、8usであってよい。HE-STFは、TB PPDUに対して8usであってよい。HE-LTFは、TRS制御に応答するTB PPDUであり、16usであってよい。3.2usのGI(guard interval)を有する4x HE-LTFは、16usであってよい。TRS制御が指示できるDataフィールドの最大値は、3.2usのGIを有する最大シンボル数と指示された値であってよい。指示できる最大シンボル数が32個のシンボルである場合に、TRS制御が指示できるDataフィールドの最大値は、32*16us、すなわち、512usであってよい。また、PEフィールドの最大値は16usであってよい。したがって、TRS制御で指示できる最大TB PPDUデューレーションは(8+8+4+4+8+8+16+512+16)us、すなわち584usであってよい。
したがって、TRS制御を含むフレームと同一のPPDUに含まれたトリガーフレームは、UL長サブフィールド値が418以下であるかに基づいてCS Required subfieldを0に設定することが可能である。これは、同一のPPDUに含まれたトリガーフレームとTRS制御を含むフレームは、同一の応答TB PPDUデューレーションを指示しなければならないためである。したがって、TRS制御を含むフレームと同一のPPDUに含まれたトリガーフレームは、TRS制御が指示できる最大長以下の長さを指示し、UL長サブフィールド値は既に設定された値418以下であるので、CS Required subfieldを0に設定することが可能である。図25に示した実施例、も説明した方法によってCS Required subfieldを0に設定したものであってよい。
仮にTRS制御を含むフレームと同一のPPDUに含まれたトリガーフレームのCS Required subfieldを1に設定すると、TRS制御に応答するSTAはCS結果に基づかずに応答し、トリガーフレームに応答するSTAはCS結果に基づいて応答するため、トリガーフレームに応答できなかった場合に、トリガーフレームによって割り当てられたリソースが浪費される結果につながり得る。
他の実施例によれば、前記既に設定された値は、76であってよい。例えば、UL長サブフィールドに基づく条件が、次の条件1又は条件2と共に用いられるとき、前記既に設定された値が76であってよい。
(条件1)トリガーフレームがBasic、BSRP、MU-BAR、BQRP又はGCR MU-BARトリガーフレームである。
(条件2)トリガーフレームがBFRPトリガーフレームである。
既に設定された値76は、128usに該当する値であってよい。また、128usは、4x HE-LTFとPEフィールドを有するHE TB PPDUのデューレーションであってよい。
本発明の実施例において、Time usに該当する長さの既に設定された値は、次の数式9又は数式10によって計算されてよい。
本発明の実施例において、Ceil(x)は、xより大きい又は等しい最小の整数であってよい。SignalExtentionは、signal extensionの長さであってよい。Signal extensionの長さは、5GHz帯域又は6GHz帯域で0usであってよい。Signal extensionの長さは、2.4GHz帯域で6usであってよい。
図26には、本発明の一実施例に係るCS Required subfieldの設定及びUL MU動作の一例を示す。図26において図1~図25で説明した内容と同じ内容は省略するものとする。
前述した実施例によれば、トリガーフレームがHE TB PPDUで応答することを指示する場合とEHT TB PPDUで応答することを指示する場合が存在してよい。また、TRS制御がHE TB PPDUで応答することを指示する場合とEHT TB PPDUで応答することを指示する場合が存在してよい。
本発明の実施例によれば、EHT TB PPDU応答を指示するTRS制御フィールドが指示できる最大TB PPDUデューレーションとHE TB PPDU応答を指示するTRS制御が指示できる最大TB PPDUデューレーションとが異なってよい。例えば、EHT TB PPDU応答を指示するTRS制御が指示できる最大TB PPDUデューレーションは、HE TB PPDU応答を指示するTRS制御が指示できる最大TB PPDUデューレーションよりも長くてよい。これは、前述したように、EHT PPDUは20usのPEフィールドを含み得るためである。又は、EHT TB PPDU応答を指示するTRS制御の長さ指示方法がHE TB PPDU応答を指示するTRS制御とは異なるためである。
したがって、UL長サブフィールドに基づいてCS Required subfieldを設定する時にEHT TB PPDUを指示する場合にも、図25で説明したのと同じ既に設定された値(閾値)を用いると、リソースが浪費される結果につながり得る。
例えば、EHT TB PPDU応答を指示するTRS制御に応答する場合に、CS結果に基づかずに応答することが可能である。トリガーフレームがEHT TB PPDU応答を提示(solicit)するTRS制御を含むフレームと同じPPDUに含まれる場合があり得る。この場合、トリガーフレームとEHT TB PPDU応答を指示するTRS制御は同一の応答長を指示することができる。
このとき、トリガーフレームは、図25で説明したように、TRS制御が指示できる最大HE TB PPDU長さに基づく値に基づいてCS Required subfieldを設定することができる。この場合、トリガーフレームは、TRS制御が指示できる最大EHT TB PPDU長さよりも小さい値に基づいてCS Required subfieldを設定することができる。したがって、トリガーフレームが含むUL長サブフィールド値がCS Required subfieldを設定する時に用いる既に設定された値よりも大きいので、CS Required subfieldを1に設定することが可能である。
図26に示すように、トリガーフレームは、CS Required subfieldを1に設定することができる。また、前記トリガーフレームと同じPPDUに含まれたTRS制御が存在してよい。このとき、前記TRS制御と前記トリガーフレームはEHT TB PPDUを指示できる。この場合、TRS制御に応答するSTAは、CS結果に基づかずにEHT TB PPDUで応答し、トリガーフレームに応答するSTAは、CS結果に基づいてEHT TB PPDUで応答するか否かを決定できる。したがって、トリガーフレームに応答するSTAは、CSの結果がbusyであって、応答できない場合があり得る。この場合、トリガーフレームによって割り当てられたリソースが浪費されることがある。TRS制御に対する応答のためにリソースの一部が用いられたため、他のSTAにとってリソースが活用し難くなることがある。
図27には、本発明の一実施例に係るCS Required subfieldの設定及びUL MU動作のさらに他の例を示す。
図27の実施例は、図25及び図26で説明した問題を解決するための方法であってよい。また、図27の実施例で、前述した内容は省略されてもよい。
本発明の一実施例によれば、図25及び図26で説明したUL長サブフィールドに基づいてCS Required subfieldを設定する時に用いる既に設定された値は、トリガーフレームがどのTB PPDUを指示するかによって異なってよい。又は、UL長サブフィールドに基づいてCS Required subfieldを設定する時に用いる既に設定された値は、トリガーフレームが、同一のPPDUに含まれたTRS制御がどのTB PPDUを指示するかによって異なってよい。一実施例によれば、トリガーフレーム又はTRS制御がHE TB PPDUを提示(solicit)する場合に、既に設定された値はthreshold 1であり、トリガーフレーム又はTRS制御がEHT TB PPDUを提示する場合に、既に設定された値はthreshold 2であってよい。
又は、本発明の一実施例によれば、HE TB PPDUを指示する場合に、既に設定された値はthreshold 1であってよい。また、図22~図24で説明した方法を共に用いて既に設定された値を決定することができる。例えば、EHT TB PPDUを提示し、PEデューレーションが16us以下である場合に、既に設定された値はthreshold 1であってよい。EHT TB PPDUを提示し、PEデューレーションが20usである場合に、既に設定された値はthreshold 2であってよい。
一実施例によれば、前記threshold 1は、図25で説明した既に設定された値であってよい。すなわち、前記threshold 1は、418又は76であってよく、図25で説明した条件によって、既に設定された値が418又は76であってよい。
一実施例によれば、前記threshold 2は、threshold 1よりも大きい値であってよい。これは、EHT TB PPDUを提示するTRS制御が指示できるTB PPDUの最大デューレーションが、HE TB PPDUを提示するTRS制御が指示できるTB PPDUの最大デューレーションよりも大きいためである。例えば、threshold 2は、数式11によって計算されたTimeの値を数式9又は数式10のTimeに代入して計算した長さ値と同一であってよい。
前記の数式11で、L-STF長は8usであってよい。L-LTF長は8usであってよい。L-SIG長は4usであってよい。RL-SIG長は4usであってよい。U-SIG長は8usであってよい。EHT-STF長は8usであってよい。
EHT-LTF長は、3.2usのGIを用いる4x EHT-LTF長であってよい。したがって、EHT-LTF長は16usであってよい。
Dataフィールド長は、EHT TB PPDUを提示するTRS制御が指示できる最大長に基づき得る。例えば、Dataフィールド長は、EHT TB PPDUを提示するTRS制御が指示できる最大OFDMシンボル数に基づき得る。Dataフィールド長は、EHT TB PPDUを提示するTRS制御が指示できる最大OFDMシンボル数とOFDMシンボル長とをかけた値に基づき得る。Dataフィールド長は、EHT TB PPDUを提示するTRS制御が指示できる最大OFDMシンボル数と最大OFDMシンボル長とをかけた値に基づき得る。最大OFDMシンボル数は32であってよい。最大OFDMシンボル長は、3.2usのGIを用いるシンボル長であってよい。最大OFDMシンボル長は、16usであってよい。したがって、Dataフィールド長は32*16us(512us)であってよい。
一実施例によれば、EHT TB PPDUを提示するTRS制御が指示できる最大長とHE TB PPDUを提示するTRS制御が指示できる最大長は同一であってよい。EHT TB PPDUを提示するTRS制御が指示できる最大長とHE TB PPDUを提示するTRS制御が指示できる最大OFDMシンボル数は同一であってよい。これにより、EHT STAがHE STAとTRS制御に基づいて同一の動作を行うことができ、よって、EHT STAの具現が容易になり得る。
他の実施例によれば、EHT TB PPDUを提示(solicit)するTRS制御が指示できる最大長とHE TB PPDUを提示するTRS制御が指示できる最大長とが異なってよい。EHT TB PPDUを提示するTRS制御が指示できる最大長とHE TB PPDUを提示するTRS制御が指示できる最大OFDMシンボル数とが異なってよい。これは、TRS制御が含み得るシグナリングの空間が限定されるためである。例えば、EHT TB PPDUを提示するTRS制御は、HE TB PPDUを提示するTRS制御が含まないシグナリングを含み得る。したがって、EHT TB PPDUを提示するTRS制御は、指示可能な最大長又は指示可能な長さのresolutionを、HE TB PPDUを提示するTRS制御と異なるように定義することができる。
PEフィールド長は、一実施例によれば、最大PEフィールド長であってよい。PEフィールド長は20usであってよい。他の実施例によれば、PEフィールド長は、図22~図24で説明した方法によるPEフィールド長であってよい。例えば、PEフィールド長は、図22~図24で説明した方法によって16us以下のPEフィールドを用いる場合に16usであってよい。また、PEフィールド長は、図22~図24で説明した方法によって20usのPEフィールドを用いる場合に20usであってよい。
したがって、説明した実施例によれば、Time値は下記の数式12の通りであってよい。
また、数式12で、Time値を数式10に代入すると、threshold 2は421であってよい。
図25で説明した実施例と併せて述べると、次の通りである。EHT TB PPDUを提示するトリガーフレームは、UL長サブフィールドがthreshold 2よりも大きい場合に、CS Required subfieldを1に設定できる。また、EHT TB PPDUを提示するトリガーフレームは、UL長サブフィールドがthreshold 2以下である場合に、CS Required subfieldを0又は1に設定できる。前記threshold 2は、418よりも大きい値であってよい。前記threshold 2は、421であってよい。また、threshold 2は、図25で説明した条件と共に用いられてよい。例えば、UL長サブフィールドに基づく条件が次の条件1又は条件2と共に用いられるとき、threshold 2(例えば、421値)を用いることができる。
(条件1)トリガーフレームのRA(receiver address;受信アドレス)が個別にアドレスされる(individually addressed)STAのMAC addressであり、トリガーフレームが、1)Ack PolicyがTB PPDUでacknowledgmentを応答するべきもの(HETP Ack)と設定されたQoS Dataフレーム、又は2)acknowledgmentを指示するManagementフレームと一つのA-MPDUに結合(aggregation)される。
(条件2)トリガーフレームがMU-BAR又はGCR MU-BARトリガーフレームである。
条件1は、トリガーフレームがBasic、BSRP、MU-BAR、BQRP又はGCR MU-BARである条件と共に用いられてよい。
すなわち、HE TB PPDUを提示する時に418の既に設定された値を用いる条件でEHT TB PPDUを指示する場合に、418の代わりに421の既に設定された値を用いることができる。
他の実施例によれば、前記threshold 2は、79であってよい。threshold 2値79は、132usに該当する値であってよい。threshold 2値79は、数式A又は数式BにおいてTime値に132usを代入した長さの値であってよい。また、132usは、4x EHT-LTFとPEフィールドを有するEHT TB PPDUのデューレーションであってよい。
図25で説明した実施例と併せて述べると、次の通りである。EHT TB PPDUを提示するトリガーフレームは、UL長サブフィールドがthreshold 2よりも大きい場合に、CS Required subfieldを1に設定できる。また、EHT TB PPDUを提示するトリガーフレームは、UL長サブフィールドがthreshold 2以下である場合に、CS Required subfieldを0又は1に設定できる。前記threshold 2は、76よりも大きい値であってよい。前記threshold 2は、79であってよい。また、threshold 2は、図25で説明した条件と共に用いられてよい。例えば、UL長サブフィールドに基づく条件が次の条件1又は条件2と共に用いられる時にthreshold 2(例えば、79値)を用いることができる。
(条件1)トリガーフレームがBasic、BSRP、MU-BAR、BQRP又はGCR MU-BARトリガーフレームである。
(条件2)トリガーフレームがBFRPトリガーフレームである。
すなわち、HE TB PPDUを提示する時に76の既に設定された値を用いる条件でEHT TB PPDUを提示する場合に、76の代わりに79の既に設定された値を用いることができる。
図27に示すように、トリガーフレームは、TRS制御を含むフレームと同じPPDUに含まれて送信されてよい。
Sequence 1と表示したシーケンスに含まれるトリガーフレームとTRS制御は、HE TB PPDUを提示するものであってよい。したがって、この時に提示されたHE TB PPDUに含まれるPEフィールドは、16us以下であってよい。また、sequence 1に含まれたトリガーフレームは、threshold 1に基づいてCS Required subfieldを設定することができる。例えば、sequence 1に含まれたトリガーフレームは、UL長サブフィールド値がthreshold 1より小さい又はひ等しいかに基づいてCS Required subfieldを設定することができる。threshold 1は、418又は76であってよい。仮に、sequence 1に含まれたトリガーフレームは、UL長サブフィールド値がthreshold 1より小さい又は等しい場合に、CS Required subfieldを0又は1に設定できる。したがって、CS Required subfieldを0に設定することが可能である。仮に、sequence 1に含まれたトリガーフレームは、UL長サブフィールド値がthreshold 1よりも大きい場合に、CS Required subfieldを1に設定できる。このため、CS Required subfieldを0に設定できない場合がある。したがって、図示の実施例において、TRS制御に応答するSTAとトリガーフレームに応答するSTAはいずれもCS結果に基づかず、スケジュールされた場合にはTB PPDU応答を送信することが可能である。
Sequence 2と表示したシーケンスに含まれるトリガーフレームとTRS制御は、EHT TB PPDUを提示するものであってよい。したがって、この時に提示されたEHT TB PPDUに含まれるPEフィールドは、20us以下であってよい。また、sequence 2に含まれたトリガーフレームは、threshold 2に基づいてCS Required subfieldを設定することができる。より具体的な実施例として、sequence 2に含まれたトリガーフレームは、20usのPEフィールドを含むTB PPDU応答を提示する場合に、threshold 2に基づいてCS Required subfieldを設定することができる。仮に、sequence 2に含まれたトリガーフレームは、16us以下のPEフィールドを含むTB PPDU応答を提示する場合に、threshold 1に基づいてCS Required subfieldを設定することができる。以下は、threshold 2を用いる場合に対する実施例であり得る。例えば、sequence 2に含まれたトリガーフレームは、UL長サブフィールド値がthreshold 2より小さい又は等しいかに基づいてCS Required subfieldを設定することができる。threshold 2は、421又は79であってよい。仮に、sequence 2に含まれたトリガーフレームは、UL長サブフィールド値がthreshold 2より小さい又は等しい場合に、CS Required subfieldを0又は1に設定できる。したがって、CS Required subfieldを0に設定することが可能である。したがって、TRS制御を含むフレームがトリガーフレームと同じPPDUに含まれる場合に、前記トリガーフレームのUL長サブフィールドはthreshold 2以下の値に設定されるはずであり、よって、前記トリガーフレームが含むCS Required subfieldを0に設定することが可能である。したがって、図26で説明したように、TRS制御に応答するSTAはCS結果に基づかずにTB PPDUを送信し、トリガーフレームに応答するSTAはCS結果に基づいてTB PPDU応答をしないので、リソースが浪費される問題を解決することができる。仮に、sequence 2に含まれたトリガーフレームは、UL長サブフィールド値がthreshold 2よりも大きい場合に、CS Required subfieldを1に設定できる。このため、CS Required subfieldを0に設定できない場合がある。したがって、図示の実施例において、TRS制御に応答するSTAとトリガーフレームに応答するSTAはいずれもCS結果に基づかず、スケジュールされた場合にTB PPDU応答を送信することが可能である。
他の実施例によれば、前記threshold 2は、threshold 1よりも小さい値であってよい。この場合、短いPPDU又は短いフレームに対してCS Required subfieldを余計に1に設定することを防止できる長所がある。例えば、EHT TB PPDUを指示するTRS制御が指示できる最大応答長又は最大OFDMシンボル数が、HE TB PPDUを指示するTRS制御よりも小さい場合に、threshold 2がthreshold 1よりも小さくてよい。例えば、EHT TB PPDUを提示するTRS制御が指示できる最大OFDMシンボル数が16である場合に、threshold 2は、次のTime値を数式9又は数式10に代入した値と同一であってよい。
Time=8+8+4+4+8+8+16+16*16+16=328
Time=8+8+4+4+8+8+16+16*16+20=332
したがって、threshold 2は、226又は229であってよい。
図28には、本発明の一実施例に係るA(aggregated)-PPDUを用いる場合にPEフィールドを設定するための方法の一例を示す。
図24で説明したように、A-PPDUに含まれたPPDUは、PEフィールドのデューレーションが同一であってよい。したがって、A-PPDUに含まれたEHT PPDUが含むPEフィールドのデューレーションは、16us以下であってよい。より具体的には、A-PPDUに含まれたEHT TB PPDUが含むPEフィールドのデューレーションは、16us以下であってよい。より具体的には、A-PPDUに含まれたEHT TB PPDUが含むPEフィールドのデューレーションは、HE Operation elementに含まれたDefault PEデューレーションサブフィールド値に設定されてよい。
これを達成するために、A-PPDUとして送信される(又は、A-PPDUを構成する)EHT TB PPDUを指示するTRS制御を送信する場合に、PEデューレーションを指示するシグナリングを16us以下の値に設定することができる。又は、A-PPDUとして送信される(又は、A-PPDUを構成する)EHT TB PPDUを指示するTRS制御を送信する場合に、PEデューレーションを指示するシグナリングを、PEフィールドのデューレーションとしてHE Operation elementに含まれたDefault PEデューレーションサブフィールド値を用いるように設定できる。
又は、A-PPDUとして送信される(又は、A-PPDUを構成する)EHT TB PPDUを提示するTRS制御に応答する場合に、送信するPEフィールドのPEデューレーションを16us以下の値に設定できる。このために、応答するSTAが、TB PPDU送信がA-PPDUとして送信されるか(又は、A-PPDUを構成するか)を知る必要がある。
又は、EHT TB PPDUを指示するTRS制御を、A-PPDUを指示する時はPPDUに含めなくてよい。これは、応答するSTAがA-PPDUに応答するか否かを知る方法が存在しないためである。また、これは、TRS制御に、PEデューレーションを指示するシグナリングが含まれないためである。
図28の実施例で、図1~図27で説明した内容と同じ内容は省略されてよい。
本発明の実施例によれば、EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームが、A-PPDUに含まれるEHT TB PPDUを指示するか、又はA-PPDUに含まれないEHT TB PPDUを提示するかによって、図25~図27で説明したUL長サブフィールドに基づいてCS Required subfieldを設定する時に用いる既に設定された値が異なってよい。すなわち、EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームが、前記トリガーフレームを含むPPDUがHE TB PPDUを指示するフレームを含むか否かによって、UL長サブフィールドに基づいてCS Required subfieldを設定する時に用いる既に設定された値が異なってよい。
本発明の実施例によれば、EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームがA-PPDUに含まれない場合に、図27で説明した方法を用いることができる。すなわち、EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームがA-PPDUに含まれない場合に、図27で説明したthreshold 2を用いることができる。より具体的には、EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームがA-PPDUに含まれない場合に、図25~図27で説明した既に設定された値である421又は79に基づいてCS Required subfieldを設定することができる。
また、EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームがA-PPDUに含まれる場合に、図25及び図26で説明した方法を用いることができる。又は、EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームがA-PPDUに含まれる場合に、図27で説明したthreshold 1を用いることができる。より具体的には、EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームがA-PPDUに含まれる場合に、図25~図27で説明した既に設定された値である418又は76に基づいてCS Required subfieldを設定することができる。EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームがA-PPDUに含まれる場合には、HE TB PPDUを指示するトリガーフレームの場合と同じ既に設定された値に基づいてCS Required subfieldを設定することができる。
図28を参照すると、一つのPPDUに含まれた一つのフレーム又は一つのPPDUに含まれた複数のフレームがA-PPDUを指示することができる。例えば、HE TB PPDUとEHT TB PPDUを同時に指示することができる。例えば、sequence 1を参照すると、PPDUにHE TB PPDUを指示するTRS制御と、EHT TB PPDUを指示するTRS制御が含まれてよい。この場合、HE TB PPDUを指示するTRS制御に応答するPPDUと、EHT TB PPDUを指示するTRS制御に応答するPPDUのPEフィールドとが同一のデューレーションを有してよい。前記同一のデューレーションは、16us以下の長さであってよい。又は、前記同一のデューレーションは、HE Operation elementに含まれたDefault PEデューレーションサブフィールドが指示する値であってよい。
Sequence 2を参照すると、トリガーフレームが、A-PPDUを構成するEHT TB PPDUを提示(solicit)することができる。この場合、前記トリガーフレームに含まれるCS Required subfieldを設定するとき、図27で説明したthreshold 1に基づき得る。前記threshold 1は、HE TB PPDUを指示するトリガーフレームに含まれるCS Required subfieldをUL長サブフィールド値に基づいて設定する時に用いる既に設定された値であってよい。前記threshold 1は、418又は76であってよい。EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームは、HE TB PPDUを指示するTRS制御又はHE TB PPDUを指示するトリガーフレームと同じ長さの応答を指示できる。また、EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームは、HE TB PPDUを指示するトリガーフレームと同じ既に設定された値に基づいてCS Required subfieldを設定することができる。したがって、EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームとHE TB PPDUを指示するトリガーフレームは、CS Required subfieldを同一の値に設定できる。また、EHT TB PPDUを指示するトリガーフレームは、HE TB PPDUを指示するTRS制御と共に送信される時にthreshold 1に基づいてCS Required subfieldを設定する場合に、CS Required subfieldを0又は1に設定することが可能である。すなわち、CS Required subfieldを0に設定することが可能である。したがって、本発明の実施例によって提示したA-PPDUのうち、HE TB PPDUはCS結果に基づかずに送信され、EHT TB PPDUはCS結果に基づいて応答するか否かを決定する状況を防止することができる。
図29には、本発明の一実施例に係るTB PPDUのフォーマットを指示するための方法の一例を示す。
上の実施例で説明したように、PPDUをトリガーするフレームによって、応答するPPDUフォーマットが指示される方法が必要であり得る。例えば、前記PPDUフォーマットはTB PPDUフォーマットを意味できる。図29の実施例は、前述したTB PPDUフォーマット指示方法の具体的な実施例であってよい。また、本実施例において、前述の内容は省略されてよい。
本発明の実施例によれば、トリガーフレームが含むUser Infoフィールドに基づいて、前記トリガーフレームに応答するPPDUのフォーマットを決定することができる。又は、トリガーフレームに応答するPPDUのフォーマットを、前記トリガーフレームが含むUser Infoフィールドで指示することができる。本発明において、PPDUのフォーマットを決定、指示する前記User Infoフィールドを、Special User Infoフィールドと呼ぶことができる。
一実施例によれば、Special User Infoフィールドは、前記Special User Infoフィールドが含むAID12サブフィールドが既に設定された値に設定されたUser Infoフィールドであってよい。例えば、前記既に設定された値は、2007であってよい。また、前記既に設定された値は、APがAID(association ID)として割り当てない値であってよい。また、Special User Infoフィールドは、フォーマットが他のUser Infoフィールドと異なってよい。すなわち、Special User Infoフィールドは、含まれるサブフィールドが他のUser Infoフィールドと異なってよい。また、Special User Infoフィールドと他のUser Infoフィールドは共通に、AID12サブフィールドを同一位置に含んでよい。例えば、Special User InfoフィールドとSpecial User Infoフィールド以外のUser Infoフィールドは、最先頭の12ビットがAID12サブフィールドであってよい。例えば、Special User InfoフィールドとSpecial User Infoフィールド以外のUser Infoフィールドは、B0~B11がAID12サブフィールドであってよい。
また、トリガーフレームは、Special User Infoフィールドを含むか否かを示すサブフィールドを含んでよい。Special User Infoフィールドを含むか否かを示すサブフィールドを、Special User Info Field Presentサブフィールドと呼ぶことができる。例えば、Special User Info Field Presentサブフィールドは、Common Infoフィールドに存在してよい。例えば、Common InfoフィールドのビットB55は、Special User Info Field Presentサブフィールドであってよい。仮に、Special User Info Field Presentサブフィールドが1に設定された場合に、トリガーフレームはSpecial User Infoフィールドを含まないものであってよい。また、仮に、Special User Info Field Presentサブフィールドが0に設定された場合に、トリガーフレームは、Special User Infoフィールドを含むものであってよい。これは、802.11ax標準において、Common InfoフィールドのB55を、既に設定された値である1に設定しているためである。
トリガーフレームを受信するSTAは、Special User Info Field Presentサブフィールドに基づいて、Special User Infoフィールドが含まれたか否かが判断できるので、Special User Info Field Presentサブフィールドが存在しない場合に比べて、Special User Infoフィールド含むか否かを判断する具現がしやすくなり得る。また、トリガーフレームを、前記トリガーフレームを送ったAPがアソシエーションされていないSTAが受信した場合に、AID12サブフィールドが、Special User Infoフィールドを指示する既に設定された値に設定されたUser InfoフィールドがSpecial User Infoフィールドであるか否か(実際AIDの12LSBsを示すか否か)を、Special User Info Field Presentサブフィールドに基づいて判断することができる。例えば、unassociated STAのためのRA-RUを指示する時に、トリガーフレームを、前記トリガーフレームを送ったAPがアソシエーションされていないSTAが受信した場合に、前記トリガーフレームに基づいて動作することができる。また、STAがアソシエーションされていないBSSからのトリガーフレーム又はTB PPDUに基づいて空間再利用(spatial reuse)動作を行うことができる。
また、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含む場合に、前記Special User Infoフィールドは、User Infoフィールドのうち最も前に位置してよい。又は、前記Special User Infoフィールドは、Common Infoフィールドの直後に位置してよい。これは、前記トリガーフレームを受信するSTAがSpecial User Infoフィールドを容易にパースし得るようにするためのものであってよい。
本発明の実施例によれば、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含むか否かに基づいて、前記トリガーフレームに応答するPPDUのフォーマットを決定することができる。例えば、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含む場合に、前記トリガーフレームに応答するPPDUのフォーマットはEHT TB PPDUであってよい。また、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含まない場合に、前記トリガーフレームに応答するPPDUのフォーマットはHE TB PPDUであってよい。また、前述したように、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含むか否かを示すシグナリングであるSpecial User Info Field Presentサブフィールドが存在してよい。したがって、Special User Info Field Presentサブフィールドに基づいて、トリガーフレームに応答するPPDUのフォーマットを決定できるともいえる。例えば、Special User Info Field Presentサブフィールドが0に設定された場合に、トリガーフレームに応答するPPDUのフォーマットはEHT TB PPDUであってよい。また、Special User Info Field Presentサブフィールドが1に設定された場合に、トリガーフレームに応答するPPDUのフォーマットはHE TB PPDUであってよい。
また、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含む場合に、前記トリガーフレームが含むUser InfoフィールドはEHT variant User Infoフィールドであってよい。また、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含まない場合に、前記トリガーフレームはEHT variant User Infoフィールドを含まなくてよい。トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含まない場合に、前記トリガーフレームはHE variant User Infoフィールドのみを含んでよい。
User InfoフィールドがEHT variantである時とHE variantである時は、RU指示方法が異なってよい。例えば、User Infoフィールドは、該User Infoフィールドが含むRU AllocationサブフィールドがEHT variantであるか又はHE variantであるかによって解釈方法が異なってよい。例えば、EHT variant User Infoフィールドが含むRU Allocationサブフィールドには、EHT標準が支援するRUを指示できるようにエンコードされてよい。また、HE variant User Infoフィールドが含むRU Allocationサブフィールドは、HE標準が支援するRUを指示できるようにエンコードされてよい。
また、EHT variant User Infoフィールドに基づいて指示されたRUを解釈するときは、2つ以上のサブフィールドに基づく必要がある。前記2つ以上のサブフィールドは、RU AllocationサブフィールドとPS160サブフィールドを含んでよい。RU Allocationサブフィールドは、図16に示したように、AID12サブフィールドの直後に位置してよい。また、RU Allocationサブフィールドは、8ビットであってよい。PS160サブフィールドは、RU Allocationサブフィールドが指示するRUがどのサブチャネルに存在するかを指示することができる。又は、PS160サブフィールドは、User Infoフィールドが指示するRUがどのサブチャネルに存在するかを指示できる。このとき、どのサブチャネルであるかを指示する単位は、160MHzサブチャネルであってよい。PS160サブフィールドは、指示するRUがprimary 160MHz チャネルに存在するか、又はsecondary 160MHz チャネルに存在するかを指示できる。PS160サブフィールドは、Trigger Dependent User Infoフィールドの直前に存在してよい。PS160サブフィールドは、User InfoフィールドのB39ビットであってよい。PS160サブフィールドは1ビットであってよい。
また、HE variant User Infoフィールドに基づいて指示されたRUを解釈する時は、一つのサブフィールドに基づき得る。前記一つのサブフィールドは、RU Allocationサブフィールドであってよい。すなわち、HE variant User Infoフィールドが含むRU Allocationサブフィールドにのみ基づいて、前記HE variant User Infoフィールドが指示するRUの位置を判断することができる。
図29を参照すると、トリガーフレームは、Special User Infoフィールドを含んでよい。User InfoフィールドがSpecial User Infoフィールドであるか否かは、User Infoフィールドが含むAID12サブフィールドに基づいて決定されてよい。例えば、User Infoフィールドが含むAID12サブフィールドが既に設定された値である場合に、前記User InfoフィールドはSpecial User Infoフィールドであってよい。図29を参照すると、前記既に設定された値は2007であってよい。また、図29を参照すると、Special User Infoフィールドは、Common Infoフィールドの直後、User Infoフィールドのうち最も前に存在してよい。また、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含むか否かを示すシグナリングであるSpecial User Info Field Presentサブフィールドが存在してよい。図29を参照すると、Special User Info Field PresentサブフィールドはCommon Infoフィールドに含まれてよい。仮に、Special User Info Field Presentサブフィールドが0に設定されていると、トリガーフレームはSpecial User Infoフィールドを含むものであってよい。図29に示すように、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含む場合に、それに対する応答PPDUフォーマットはEHT TB PPDUであってよい。
また、追加の実施例によれば、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含むか否かとTB PPDUフォーマットを指示するサブフィールドに基づいて、前記トリガーフレームに応答するPPDUのフォーマットを決定することができる。本発明において、TB PPDUフォーマットを指示するサブフィールドをHE/EHT P160サブフィールドと呼ぶことができる。より具体的な実施例によれば、HE/EHT P160サブフィールドは、既に設定されたチャネルに対してTB PPDUフォーマットを指示するものであってよい。例えば、HE/EHT P160サブフィールドは、primary 160MHz チャネル(P160チャネル)に対してTB PPDUフォーマットを指示するものであってよい。例えば、HE/EHT P160サブフィールド値が1である場合に、HE TB PPDUで応答することを指示するものであってよい。また、HE/EHT P160サブフィールド値が0である場合に、EHT TB PPDUで応答することを指示するものであってよい。HE/EHT P160サブフィールドは1ビットであってよい。
図29を参照すると、HE/EHT P160サブフィールドは、Common Infoフィールドに含まれてよい。より具体的には、HE/EHT P160サブフィールドは、Common InfoフィールドのビットB55位置に含まれてよい。
したがって、Special User InfoフィールドとHE/EHT P160サブフィールドに基づいてTB PPDUフォーマットを指示、決定する時に次のような動作を行うことができる。HE/EHT P160サブフィールドがEHT TB PPDUを指示する場合に、トリガーフレームに応答する時にEHT TB PPDUで応答することができる。すなわち、HE/EHT P160サブフィールドがEHT TB PPDUを指示する場合に、トリガーフレームに応答する時に、割り当てられたRU位置に関係なくEHT TB PPDUで応答することができる。また、HE/EHT P160サブフィールドがEHT TB PPDUを指示する場合に、常にSpecial User Infoフィールドが含まれてよい。すなわち、Special User Info Field PresentサブフィールドもSpecial User Infoフィールドが含まれることを指示することができる。
仮に、HE/EHT P160サブフィールドがHE TB PPDUを指示する場合に、トリガーフレームに応答する時に、割り当てられたRU位置に基づいてTB PPDUフォーマットを指示、決定することができる。HE/EHT P160サブフィールドがHE TB PPDUを指示する場合に、HE/EHT P160サブフィールドが指示する既に設定されたチャネル(例えば、P160チャネル)に割り当てられたRUが含まれると、HE TB PPDUで応答することができる。また、HE/EHT P160サブフィールドがHE TB PPDUを指示する場合に、HE/EHT P160サブフィールドが指示する既に設定されたチャネル(例えば、P160チャネル)に割り当てられたRUが含まれないと(例えば、secondary 160MHz チャネル(S160チャネル)に割り当てられたRUが含まれると)、EHT TB PPDUで応答することができる。また、既に設定されたチャネルに割り当てられたRUが含まれるか否かは、RU Allocationサブフィールド及びPS160サブフィールドに基づき得る。より具体的には、既に設定されたチャネルがP160チャネルである場合に、既に設定されたチャネルに割り当てられたRUが含まれるか否かは、PS160サブフィールドに基づき得る。
また、HE/EHT P160サブフィールドと割り当てられたRU位置に基づいてTB PPDUフォーマットを指示、決定することは、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含む場合に限定されてよい。トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含む場合に、トリガーフレームは、HE/EHT P160サブフィールド及びPS160サブフィールドを含んでよい。仮に、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含まない場合に、常にHE TB PPDUを用いて前記トリガーフレームに応答することができる。また、前述したように、Special User Infoフィールドを含むか否かは、Special User Info Field Presentサブフィールドに基づき得る。したがって、トリガーフレームがSpecial User Infoフィールドを含む場合、含まない場合と記載したものは、それぞれ、Special User Info Field PresentサブフィールドがSpecial User Infoフィールドを含むものと設定された場合、含まないものと設定された場合を意味できる。
本発明において、トリガーフレームに応答する時にEHT TB PPDUを用いることを指示、判断すると記述したものは、EHT TB PPDU又はNEXT TB PPDUを用いることを指示、判断する発明に代替されてもよい。また、EHT TB PPDU又はNEXT TB PPDUのいずれを用いるかは、Format Identifierサブフィールドに基づいて判断されてよい。すなわち、Format Identifierサブフィールドが指示するTB PPDUフォーマットを用いることができる。例えば、Format IdentifierサブフィールドがEHTを指示する場合に、EHT TB PPDUを用いることができる。
Special User Infoフィールドは、AID12サブフィールド及びトリガーフレームに応答する時に必要な情報を含んでよい。トリガーフレームに応答する時に必要な情報は、トリガーフレームに応答するPPDUのプリアンブルに含まれる情報を含んでよい。例えば、トリガーフレームに応答する時に必要な情報は、トリガーフレームに応答するPPDUのU-SIGフィールドに含まれる情報を含んでよい。図29は、U-SIGフィールドに含まれる情報の例を含んでよい。図29を参照すると、Special User Infoフィールドは、AID12、PHY Version ID、UL Bandwidth Extension、Spatial Reuse 1、Spatial Reuse 2、U-SIG Disregard And Validate、Reserved、Trigger Dependent User Infoフィールドを含んでよい。また、言及されたフィールドは、言及された順に存在してよい。また、言及されたフィールドはそれぞれ、12、3、2、4、4、12、3、variableのビット数を有してよい。PHY Version IDフィールドは、前述したFormat Identifierサブフィールド又はPHY version identifierサブフィールド又はPHY versionフィールドであってよい。トリガーフレームに応答するSTAは、応答するPPDUが含むU-SIGフィールドを、前記トリガーフレームが含むSpecial User Infoフィールドに基づいて設定することができる。例えば、Special User Infoフィールドが含むサブフィールド値を、応答するU-SIGフィールドが含むサブフィールドに複写することができる。U-SIGフィールドが含むサブフィールドに複写するサブフィールドは、PHY Version ID、Spatial Reuse 1、Spatial Reuse 2、U-SIG Disregard And Validateサブフィールドであってよい。
又は、Special User Infoフィールドが含むサブフィールド値に基づいて、応答するPPDUのU-SIGフィールドが含むサブフィールドを設定することができる。Special User Infoフィールドが含むサブフィールドに基づいてU-SIGフィールドを設定するサブフィールドは、UL Bandwidth Extensionサブフィールドであってよい。例えば、Special User Infoフィールドが含むUL Bandwidth ExtensionサブフィールドとCommon Infoフィールドが含むUL BWサブフィールド(図16参照)に基づいて、応答するPPDUのU-SIGフィールドが含むbandwidth(BW)サブフィールドを設定することができる。
また、Special User Infoフィールドが含むTrigger Dependent User Infoフィールドの存在及び長さは、トリガーフレームのtypeに基づき得る。すなわち、Special User Infoフィールドが含むTrigger Dependent User Infoフィールドの存在及び長さは、トリガーフレームがどのvariantであるかに基づき得る。トリガーフレームのtypeは、Common Infoフィールドが含むTrigger Typeサブフィールド(図16参照)によって指示、決定されてよい。
図30は、本発明の一実施例に係る端末の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、non-AP STAである端末は、AP(又は、AP STA)から、PPDU(physical layer protocol data unit)の送信をトリガー(trigger)するフレームを受信することができる(S30010)。
この時、PPDUをトリガーするフレームは、トリガーフレーム又はTRSを含むフレームであってよい。
その後、non-AP STAは、フレームに対する応答として送信するためのPPDUを生成することができる。この時、PPDUに含まれるPEフィールドのデューレーションを設定することができる。
PEフィールドは、PPDUの追加の処理時間を提供するためのフィールドであり、別途のデコーディングが不要なフィールドである。この場合、PEフィールドは、PPDUの最後に位置し、データフィールドの平均電力で送信されてよい。
PEフィールドのデューレーションは、前述の図19~図29で説明した方法によって設定されてよい。例えば、PEフィールドのデューレーションは、フレームによって指示されたPPDUのフォーマットによって設定されてよく、PEフィールドのデューレーションの最大値は、PPDUのフォーマットによってそれぞれ異なるように決定されてよい。
具体的には、TRS制御フィールドによって指示されるPEデューレーションフィールドによって指示される値に設定されるか、動作エレメントに含まれたデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示される値に設定されてよい。又は、トリガーフレームのみによってTB PPDUがトリガーされる場合に、TB PPDUのPEフィールドのデューレーションは、特定条件(MCS方法、RUサイズ、用いられる空間ストリームの個数、及び/又は指示されるPPDUのフォーマット(例えば、EHT TB PPDU又はHE TB PPDUが指示されるか否か))によって設定されてよい。
例えば、TB PPDUが前述の特定条件(例えば、EHT TB PPDUと指示されるか、8個以上の空間ストリームが用いられるか、少なくとも一つのRUのサイズが2x996よりも大きい場合に、EHT PPDU(又は、EHT MU PPDUなど)が送信される帯域幅が320MHzである場合、又はPPDUが4096-QAMで変調される場合など)を満たす場合にのみPEフィールドのデューレーションとして20usが許容されてよい。
仮に、TRSによってPPDUの送信が指示される場合に、PPDUに含まれたPEフィールドのデューレーションは、動作エレメント(例えば、HE動作エレメント又はEHT動作エレメントなど)に含まれたデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示される値、又はTRS制御フィールドに含まれたPEデューレーションサブフィールドによって指示される値に設定されてよい。
仮に、TRS及びトリガーフレームが一つのPPDUに含まれていずれもPPDUの送信が指示される場合に、トリガーフレームによってPPDUが指示される場合のPEフィールドのデューレーションとTRSによって指示される場合のPEフィールドのデューレーションの最大値が同一であれば、デフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示される値又はTRSに含まれたPEデューレーションサブフィールドによって指示される値に設定されてよい。
しかし、TRS及びトリガーフレームが一つのPPDUに含まれていずれもPPDUの送信が指示される場合に、トリガーフレームによってPPDUが指示される場合のPEフィールドのデューレーションとTRSによって指示される場合のデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示されるPEフィールドのデューレーションの最大値が同一でなくてよい。例えば、トリガーフレーム及び/又はTRSによって指示されるTB PPDUが特定条件を満たし、PEフィールドのデューレーションの最大値が第1最大値(例えば、20usが許容される場合)であり、動作エレメントに含まれたデフォルトPEサブフィールドによって指示されるPEフィールドのデューレーションの最大値は第2最大値(例えば、16us)であってよい。この場合、PEフィールドのデューレーションは、デフォルトPEサブフィールドによって指示される値、又はTRSに含まれたPEサブフィールドによって指示される値に設定されてよい。
このとき、PEデューレーションサブフィールドは、PEフィールドのデューレーションの最大値として20usが許容されることを指示するか、動作エレメントに含まれたデフォルトPEデューレーションサブフィールドの値をPEフィールドのデューレーションとして設定するように指示できる。
言い換えると、本発明の一実施例によれば、TRSに応答するPPDUフォーマットに基づいてPEフィールドのデューレーションが決定されてよい。一実施例によれば、TRSにHE PPDUで応答する場合に、PEフィールドのデューレーションは、HEデフォルトPEデューレーションであってよい。また、TRSにEHT PPDUで応答する場合に、PEフィールドのデューレーションは、EHTデフォルトPEデューレーションによって指示される値であってよい。例えば、HE PPDUは、HE TB PPDUであってよい。又は、前記HE PPDUは、HE SU PPDUであってよい。また、前記EHT PPDUは、EHT TB PPDUであってよい。又は、前記EHT PPDUは、EHT MU PPDUであってよい。また、前記HEデフォルトPEデューレーションは、図20及び図21で説明したデフォルトPEデューレーションであってよい。例えば、前記HEデフォルトPEデューレーションは、HE動作エレメントで指示された値であってよい。より具体的には、前記HEデフォルトPEデューレーションは、HE動作エレメントに含まれたデフォルトPEデューレーションサブフィールドで指示された値であってよい。
また、前記EHTデフォルトPEデューレーションは、EHT動作エレメントで指示された値であってよい。より具体的には、前記EHTデフォルトPEデューレーションは、EHT動作エレメントに含まれたEHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドで指示された値であってよい。
一実施例によれば、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは、PEフィールドのデューレーションが20usであるか否かを指示できる。この場合、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは1ビットであってよい。
他の実施例によれば、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは、PEフィールドのデューレーションがHEデフォルトPEデューレーションと同一であるか否かを指示できる。この場合、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは、1ビットであってよい。例えば、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドが、PEフィールドのデューレーションがHEデフォルトPEデューレーションと同一であると指示された場合に、EHTデフォルトPEデューレーションは、HE動作エレメントで指示されたデフォルトPEデューレーションであってよい。また、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドが、PEフィールドのデューレーションがHEデフォルトPEデューレーションと同一でないと指示された場合に、EHTデフォルトPEデューレーションは20usであってよい。
他の実施例によれば、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは、PEフィールドのデューレーションが0、4、8、12、16、20usのうちいずれの値であるかを指示できる。この場合、EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドは3ビットであってよい。さらに他の実施例によれば、EHTデフォルトPEデューレーションは20usであってよい。
その後、non-AP STAは、フレームに対する応答として、前記PPDUに対する処理時間(processing time)の提供のためのPE(packet extension)フィールドを含むPPDUを送信することができる(S30020)。
この時、フレームによって指示された前記PPDUの前記フォーマットがHE(High Efficiency)PPDUである場合に、前記PEフィールドに対する前記デューレーションの前記最大値は第1値であり、前記フレームによって指示された前記PPDUの前記フォーマットがEHT(Extremely High Throughput)PPDUである場合に、前記PEフィールドに対する前記デューレーションの前記最大値は第2値である。
前記第1値は「16us」であり、前記第2値は「20us」である。
Non-AP STAは前記APから動作エレメント(operation element)を受信することができる。動作エレメントは、前記PEフィールドに対する前記デューレーションを指示するデフォルトPEデューレーションサブフィールド(Default PE duration subfield)を含み、前記フレームに含まれた制御識別子(control identifier(ID))サブフィールドの値が、前記PPDUの送信をトリガーするためのTRS(Triggered response scheduling)を示す場合に、前記PPDUの前記フォーマットが前記フレームによってEHT PPDUと指示され、前記デフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示された前記デューレーションの最大値が、前記フレームによって前記PPDUのフォーマットが前記EHT PPDUと指示された場合の前記デューレーションの最大値と異なる場合に、前記PEフィールドの前記デューレーションに対する前記最大値は、前記デフォルトPEデューレーションサブフィールドによって決定される。
前記フレームに含まれた制御識別子サブフィールドの値が、他のSTAに対するPPDUの送信をトリガーするためのTRS(Triggered response scheduling)を示す場合に、前記PEフィールドの前記デューレーションの計算のために用いられる前記フレームに含まれた複数個のサブフィールドのそれぞれの値は、前記複数個のサブフィールドによって計算された前記PEフィールドの前記デューレーションが前記他のSTAに対する前記PPDUのPEフィールドのデューレーションと同一になるように設定される。
前記動作エレメントは、EHT PPDUのPEフィールドに対するデューレーションの最大値がHE PPDUのPEフィールドに対するデューレーションの最大値と同一であるか否かを示すEHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドを含む。
前記EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドが、前記EHT PPDUの前記PEフィールドに対する前記デューレーションの前記最大値が前記HE PPDUの前記PEフィールドに対する前記デューレーションの前記最大値と同一でないことを示す場合に、前記EHTデフォルトPEデューレーションサブフィールドによって指示される前記PEフィールドに対する前記デューレーションは「20us」である。
前記PPDUが4096-QAMで変調(modulation)されるか、空間ストリーム(spatial stream)の個数が8個以上であるか、チャネル帯域幅が320MHzであり、前記PPDUの送信のために割り当てられたリソースユニット(Resource Unit:RU)のサイズが2x996以上である場合に、前記PEフィールドの前記デューレーションの前記最大値は「20us」である。
以上の本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態に容易に変形可能であるということが理解できよう。したがって、以上に述べた実施例はいかなる面においても例示的なもので、限定的でないものとして理解しなければならない。例えば、単一型として説明されている各構成要素は分散して実施されてもよく、同様に、分散していると説明されている構成要素も結合した形態で実施されてよい。
本発明の範囲は、以上の詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲並びにその均等概念から導出される変更又は変形された形態はいずれも本発明の範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。