JP2024502228A - 中空の管状要素を有する吸入器物品 - Google Patents

中空の管状要素を有する吸入器物品 Download PDF

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Abstract

空洞(7)と、空洞(7)内に位置するカプセル(9)であって、乾燥粉末を含有するカプセル(9)と、カプセル(9)の下流に配置された中空の管状要素(100)とを備える吸入器物品(10)。中空の管状要素(100)は、中空の管状要素(100)の中空の内側領域(120)を画定する周辺部分(110)、およびシートから形成され、かつ周辺部分(110)における第一の点(131)から、中空の内側領域(120)にわたって周辺部分(110)における第二の点(132)まで延在する支持要素(130)を含む。【選択図】図2

Description

本開示は、中空の管状要素を備える吸入器物品に関する。
乾燥粉末吸入器などの吸入器物品は、従来の喫煙方法の吸入量または気流量の範囲内にある吸入量または気流量で乾燥粉末粒子を肺に提供するために常に完全に適切であるわけではない。乾燥粉末吸入器は、操作するのに複雑である場合があり、または可動部品を伴う場合がある。乾燥粉末吸入器は多くの場合、一回の引き出しで適切な乾燥粉末用量またはカプセル装填量を提供しようとする。
一部の乾燥粉末吸入器は、カプセルなどの乾燥粉末を貯蔵するための構成要素を有する。カプセルは、吸入器内に位置してもよく、別個の貫通要素によって貫通されることによって起動することができる。カプセルが起動されると、消費者は、カプセルがそれ自体の周りを回転するように、吸入器の口側端(下流端または近位端)を吸い、吸入器を通した気流を発生し得る。吸入器物品内のカプセルの攪拌および気流圧力により、貫通されたカプセルから乾燥粉末が放出される。放出された乾燥粉末は、気流によってユーザーの口に運ばれる。
一部の吸入器物品は、カプセルの下流に位置する保持セグメントを備える。保持または支持セグメントは、カプセルを吸入器内に保持するために提供される。保持または支持セグメントは、吸入器物品に強度または構造的強度を提供するために提供される。例えば、保持または支持セグメントは、カプセルが別個の貫通要素によって貫通される場合に、カプセルが保持または支持セグメントに押し付けられた時に保持または支持セグメントが変形するのを防止するのに十分に、吸入器物品の長軸方向において強度があり得る。または、例えば、保持セグメントまたは支持セグメントは、吸入器物品が通常の使用中に押し潰されるのを防止するのに十分に、吸入器物品の長軸方向軸に対して直角をなす方向に強度があり得る。保持セグメントは、乾燥粉末が通過することを可能にするように中空または多孔性であってもよい。
カプセル含有吸入器物品の保持セグメントの上流端(遠位端)は、カプセルの起動プロセス中に少なからぬ長軸方向の力に耐える。こうした起動プロセス中、貫通要素は、物品内に位置するカプセルに接触して貫通するために、吸入器物品の上流端の中へと延在する。第一の接触時に、貫通要素は、カプセルを正常に貫通するために、保持(または支持)セグメントの上流端にカプセルを押し付ける。したがって、吸入器物品、特にリテーナーセグメントの下流構成要素は、長軸方向、特に圧縮下における変形に対して相対的に耐性があるべきである。
さらに、消費者は、吸入器物品を保持セグメントの領域内に保持し得る。カプセルの起動を促進するために、消費者は、吸入器物品に対して保持セグメントの領域に少なからぬ横断方向の力を加え得る。したがって、保持セグメントもまた、横断方向、特に圧縮下における変形に対しても相対的に耐性があるべきである。
比較的低い空隙率を有する保持セグメントは、カプセルの起動を促進するのに十分な強度を有し得る。しかしながら、消費者が、こうした保持セグメントを備える吸入器物品を吸う場合、吸入器物品の引き出し抵抗は比較的高い。結果として、消費者はカプセルを適切に枯渇させることができず、消費者が引き出す用量が比較的小さい可能性がある。
吸入器物品の消費者にとって満足のいく体験を提供するために、費用対効果が高く、製造が早く、そして効果的に作動する、吸入器物品を提供することが望ましい。さらに、吸入器物品の内部に位置するカプセルの貫通を可能にし、かつカプセルが貫通された時にカプセルが吸入器物品の外へと押し出されるのを防止するのに十分な剛性を有する吸入器物品を提供することが望ましい。カプセルが貫通された時に、変形または破砕に抵抗するのに十分な剛性を有する吸入器物品を提供することが望ましい。吸入器物品の操作中に、変形または破砕に抵抗するのに十分な剛性を有する吸入器物品を提供することが望ましい。
本開示は、上流またはマウスピース端と下流端との間に長軸方向軸を有する吸入器物品に関する。吸入器物品は、空洞を備えてもよい。吸入器物品は、カプセルを備えてもよい。カプセルは、空洞内に位置してもよい。カプセルは、乾燥粉末を含有してもよい。上流端は、空洞内のカプセルを上流端で保持するための折り畳まれた端部を有してもよい。吸入器物品は、中空の管状要素を備えてもよい。中空の管状要素は、カプセルの下流に配置されてもよい。中空の管状要素は、周辺部分を含んでもよい。周辺部分は、中空の管状要素の中空の内側領域を画定し得る。中空の管状要素は、支持要素を含み得る。支持要素は、支持要素と上流端との間に空洞内にカプセルを保持し得る。支持要素は、シートから形成されてもよい。支持要素は、周辺部分における第一の点から延在してもよい。支持要素は、中空の内側領域にわたって延在してもよい。支持要素は、周辺部分における第二の点まで延在してもよい。
図1は、本発明の第一の実施形態による吸入器物品の概略側面断面図を示す。 図2は、図1の吸入器物品の切り取り斜視図を示す。 図3は、図1の吸入器物品の中空の管状要素の部分透明斜視図を示す。 図4Aおよび図4Bは、図1の吸入器物品の中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。図4Cは、図1の中空の管状要素における吸入器物品の断面図を示す。 図5は、本発明の第二の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素の斜視図を示す。 図6は、図5の中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。 図7は、本発明の第三の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。 図8は、本発明の第四の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。 図9は、本発明の第五の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。 図10は、例えば、本発明の第一の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素を形成するための機器の側面図を示す。 図11Aは、図10の平面A~Aに沿って取られた図10の機器の断面図を示す。図11Bは、図10の平面B~Bに沿って取られた図10の機器の断面図を示す。 図12Aは、例えば、本発明の第一の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素を形成するために使用される中空管の断面図を示す。図12Bは、図12Aの中空管から形成され、かつ図10の機器を使用する、吸入器物品のための中空の管状要素の断面図を示す。 図13は、本発明の第六の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素の斜視図を示す。 図14は、図13の中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。 図15は、本発明の第七の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。 図16は、本発明の第八の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。 図17は、本発明の第九の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。 図18は、本発明の第十の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素の斜視図を示す。 図19は、図18の中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。 図20は、本発明の第十一の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素の上流端面の断面図を示す。 図21は、中空の管状要素の硬度を判定するための、負荷を印加する前後両方の中空の管状要素の断面図を示す。 図22は、第一の構成における、喫煙物品のための中空の管状要素の硬度を判定するための機器の斜視図を示す。 図23は、第一の構成における図22の機器の側面図を示す。 図24は、第二の構成における図22の機器の側面図を示す。 図25は、図18の中空の管状要素を備える吸入器物品の切り取り斜視図を示す。 図26は、吸入器システムの概略側面断面図を示す。 図27は、図26の吸入器システムのスリーブの概略側面断面図を示す。 図28は、図27のスリーブ内に受容された図18の吸入器物品の概略側面断面図を示す。
本発明によると、吸入器物品が提供されている。吸入器物品は、空洞を備える。吸入器物品は、カプセルを備える。カプセルは、空洞内に位置する。カプセルは、乾燥粉末を含有する。吸入器物品はまた、中空の管状要素を備える。中空の管状要素は、カプセルの下流に配置される。中空の管状要素は、周辺部分を含む。周辺部分は、中空の管状要素の中空の内側領域を画定する。中空の管状要素はまた、支持要素を含む。支持要素は、シートから形成される。支持要素は、周辺部分における第一の点から延在する。支持要素は、中空の内側領域にわたって延在する。支持要素は、周辺部分における第二の点まで延在する。
先行技術の吸入器物品とは対照的に、本発明の吸入器物品は、その周辺部分における第一の点から、その中空の内側領域にわたってその周辺部分における第二の点まで延在する支持要素を有する中空の管状要素を備える。支持要素は、中空の管状要素の上流に配置された一つ以上の構成要素のための支持バリアを提供するように作用する。例えば、支持要素は、空洞内に位置するカプセルのための支持バリアを提供するように作用し得る。これは、中空の管状要素の上流に配置されたカプセルなどの一つ以上の構成要素の下流への移動を防止または制限するのに役立ち得る。これは、貫通要素を使用して吸入器物品の上流端からカプセルを貫通する場合に特に有益であり得る。支持バリアは、カプセルが吸入器物品の上流端から貫通される時に、カプセルがカプセル空洞から押し出されるのを防止し得る。
さらに、支持要素は、シートから形成され、かつ周辺部分における第一の点から、中空の内側領域にわたって中空の内側領域における第二の点まで延在するため、中空の管状要素は依然として、空気および乾燥粉末のうちの一方または両方が、例えば、カプセルから中空の管状要素を通って流れるための適切なサイズの開口部を保持し得る。これは、中空の管状要素が適切に低い引き出し抵抗を有し得ることを意味する。これはまた、中空の管状要素が適切に低い濾過効果を有し得ることも意味する。
さらに、シートから支持要素を形成することは、支持要素、および特に支持要素がその支持バリアを提供する場合の設計の柔軟性を提供し得る。これは、シートの柔軟性により、中空の管状要素の上流に配置されたカプセルなどの一つ以上の構成要素のための支持バリアを提供するのに最も適切な形状へとシートを容易に形成することが可能になり得るためである。これは、一定の範囲内の形状、サイズ、または形状およびサイズの両方で提供され得る乾燥粉末含有カプセルを有する吸入器物品にとって特に重要である。したがって、支持要素、および支持要素がその支持バリアを提供する場合の設計の柔軟性は、支持要素が、その内部に支持要素が設けられる吸入器物品のための効果的な支持を提供するように設計され得ることを意味し得る。さらに、支持要素は、効率的に製造され得る形態で提供され得る。
本明細書で使用する「中空の管状要素」という用語は、その長軸方向軸に沿った空洞または気流通路を画定する一般的に細長い要素を示す。特に、「管状」という用語は以下において、実質的に円筒状の断面を有する管状体、および管状体の上流端と管状体の下流端との間に途切れることのない流体連通を確立する少なくとも一つの気流導管を画定する、管状要素に関して使用される。しかし、当然のことながら、管状体の代替の形状(例えば、代替の断面形状)が可能である場合がある。
本明細書で使用される「長軸方向」という用語は、吸入器物品の上流端と下流端との間に延在する、吸入器物品の主要な長軸方向軸に対応する方向を指す。
「上流」および「下流」という用語は、吸入気流が吸入器物品、ホルダー、および吸入器システムを通して引き出される際に、吸入気流の方向との関係において説明されるホルダー、吸入器物品、および吸入器システムの要素の相対的な位置を指す。「下流」は口側端である。「上流」は口側端の遠位にある。
「長軸方向」という用語は、上流端と下流端との間に延在する、吸入器物品または吸入器システムの主要長軸方向軸に対応する方向を指す。使用中、空気は吸入器物品を通して長軸方向に上流端から下流端に引き出される。「横断方向」という用語は、長軸方向軸に対して直角をなす方向を指す。吸入器物品またはその構成要素の「断面」への任意の言及は、別途記載のない限り、横断断面を指す。「長さ」という用語は、長軸方向における吸入器物品の構成要素の寸法を意味する。例えば、長軸方向におけるカプセルまたは中空の管状要素の寸法を意味するために使用されてもよい。用語「接線方向」は、言及された方向からある角度にある方向を指す。例えば、接線方向の角度は、言及された方向と非平行である。
「近位」および「遠位」という用語は、吸入器物品、ホルダー、または吸入器システムの構成要素または構成要素の部分の相対的位置を描写するために使用される。本開示によれると、ホルダーまたはホルダーを形成する要素(スリーブなど)は、使用時に吸入器物品を受容する近位端と、閉鎖端とし得る、またはホルダーの近位端に近い端部を有する、対向する遠位端とを有する。本開示によると、吸入器物品は近位端を有する。使用時、粉末粒子は、ユーザーへの送達のために吸入器物品の近位端から出る。吸入器は、近位端の反対側の遠位端を有する。吸入器物品の近位端はまた、口側端または下流端と呼ばれることもある。構成要素の遠位端は、こうした構成要素の上流端に対応し得る。構成要素の近位端はまた、こうした構成要素の下流端に対応し得る。
別途指定のない限り、構成要素または吸入器物品の引き出し抵抗(RTD)は、ISO6565-2015に従って測定される。RTDは、構成要素の全長を通して空気を強制するのに必要な圧力を指す。構成要素または物品の「圧力降下」または「引き出し抵抗(draw resistance)」という用語もまた、「引き出し抵抗(resistance to draw)」を指し得る。こうした用語は概して、ISO6565-2015に従った測定が、摂氏約22度の温度、約101kPa(約760Torr)の圧力、および約60%の相対湿度で、測定された構成要素の出力または下流端にて約17.5ミリリットル毎秒の体積流量の試験下で正常に実行されることを指す。
本明細書で使用される「シート」という用語は、その厚さより実質的に大きい幅および長さを有する薄層状の要素を意味する。
吸入器物品は、上流セクションを備え得る。上流セクションは、折り畳まれた端部を含み得る。吸入器物品は、上流セクションの下流に位置する下流セクションを備えてもよい。下流セクションは、上流セクションから離隔していてもよい。下流セクションは、中空の管状要素を含み得る。
吸入器物品は、上流セクションと下流セクションとの間に画定される空洞を備えてもよい。空洞は、吸入可能材料を含有するカプセルを収容するように構成されてもよい。吸入可能材料は、乾燥粉末であってもよい。空洞は、吸入器物品の外部と流体連通するように構成され得る。
フィルターセグメントの材料のヤング率(または弾性率)は、約10MPaよりも大きくてもよい。別途指定のない限り、フィルターセグメント材料のヤング率は、ASTM E111-17に従って測定される。フィルターセグメントの材料のヤング率(または弾性率)は、約20MPaよりも大きくてもよい。フィルターセグメントの材料のヤング率(または弾性率)は、約30MPaよりも大きくてもよい。ヤング率(または弾性率)は、好ましくは、構成要素の長軸方向軸、または方向に沿った構成要素の材料のヤング率を指す。
カプセルは、特定の穿孔強度(ニュートンで)を有することによって画定され得る。カプセルの穿孔強度は、カプセルを貫通または起動するために貫通要素または針がカプセル上に加える必要がある特定の貫通または穿孔力(ニュートンで)を指す。カプセルの穿孔強度を測定するための方法は、当業者に公知である。例えば、カプセルの穿孔強度は、ASTM F1306-16に従って測定されてもよい。例えば、サンプルカプセルの穿孔強度は、3.2mm(8ゲージ)直径の貫通要素または半球プローブを用いて測定されてもよい。
カプセルは、吸入器物品の上流端を通してカプセル内に貫通要素を挿入することによって貫通されてもよい。貫通要素は固体であってもよい。貫通要素は中空であってもよい。貫通要素は、針であってもよい。貫通要素は、27ゲージ(外径=0.42mm)~4ゲージ(外径=5mm)であってもよい。貫通要素は、約0.42mm~約0.9mmの範囲内の直径を有してもよい。貫通要素は、約0.6mm~約0.9mmの範囲内の直径を有してもよい。貫通要素は、約0.6mm~約0.9mmの範囲内であり得る直径を有してもよい。貫通要素は、約0.7mm~約0.9mmの範囲内の直径を有してもよい。貫通要素は、約0.75mm~約0.85mmの範囲内の直径を有してもよい。貫通要素は、約0.8mmの直径を有してもよい。貫通要素は、面取り付きの貫通端部を有してもよい。例えば、貫通要素は、単一の切断面または切断面を画定する面取り付きの縁部を有してもよい。貫通要素は、貫通要素の長軸方向軸と単一の切断面との間に切断面角度を有してもよい。切断面角度は、約25度~約35度の範囲内であってもよい。好ましくは、切断面角度は、約28度~約32度の範囲内である。好ましくは、切断面角度は、約30度である。これらの直径およびこれらの切断面角度を有する貫通要素は、本明細書に記載の吸入器物品内に収容されるカプセルを起動または貫通するのに、約5ニュートン以下の力を必要とすることが見出された。
カプセルを貫通する際に貫通要素によってカプセルの上流端に印加される力は、中空の管状要素に伝達される。貫通要素をカプセルに押し付けると、この力が中空の管状要素に伝達される。したがって、中空の管状要素は、この力が印加された時に無傷のままであるのに十分に強くあるべきである。さらに、中空の管状要素は、粒子が、貫通後にカプセルから放出され、吸入器物品を通した気流に同伴されて、ユーザーに送達され得るように、吸入器物品のマウスピースに伝達されることを可能にするべきである。
中空の管状要素は、実質的に変形することなく、中空の管状要素の上流端に印加されるカプセルの穿孔強度の少なくとも約50%の力に耐えるように構成されてもよい。中空の管状要素は、中空の管状要素の上流端に印加されるカプセルの穿孔強度の少なくとも約200%の長軸方向の力の印加時に、その構造を実質的に保持するように構成されてもよい。中空の管状要素は、実質的に変形することなく、中空の管状要素の上流端に長軸方向に印加されるカプセルの穿孔強度の最大約200%の力に耐えるように構成されてもよい。中空の管状要素は、実質的に変形することなく、中空の管状要素の上流端に印加されるカプセルの穿孔強度の最大約100%の力に耐えるように構成されてもよい。中空の管状要素は、実質的に変形することなく、中空の管状要素の上流端に印加されるカプセルの穿孔強度の最大約200%の力に耐えるように構成されてもよい。中空の管状要素は、実質的に変形することなく、中空の管状要素の上流端に印加されるカプセルの穿孔強度の少なくとも50%~カプセルの穿孔強度の約100%の力に耐えるように構成されてもよい。中空の管状要素は、実質的に変形することなく、中空の管状要素の上流端に印加されるカプセルの穿孔強度の少なくとも50%~カプセルの穿孔強度の約200%の力に耐えるように構成されてもよい。中空の管状要素は、貫通要素を用いてカプセルを穿孔するのに必要な力の50%~200%の力に耐えるように構成されてもよい。中空の管状要素は、約3ニュートン~約10ニュートンの力に耐えるように構成されてもよい。
中空の管状要素は、空洞から吸入器物品の下流端まで延在してもよい。言い換えれば、吸入器物品の下流セクションの長さは、中空の管状要素の長さと同じであってもよい。
中空の管状要素の長さは、約10mmよりも長くてもよい。中空の管状要素の長さは、約15mmよりも長くてもよい。中空の管状要素の長さは、約20mmよりも長くてもよい。中空の管状要素の長さは、約30mm未満であってもよい。中空の管状要素の長さは、約10mm~約30mmであってもよい。中空の管状要素の長さは、約10ミリメートル~約20ミリメートルであってもよい。
好ましくは、中空の管状要素の長さは約15mm~20mmである。中空の管状要素の長さは、約17mmであってもよい。
吸入器物品は、約6mm~約10mm、または約7mm~約10mm、または約7mm~約9mm、または約7mm~約8mmの範囲内、または約7.2mmの外径を有してもよい。吸入器物品は、約40mm~約100mm、または約40mm~約80mm、または約40mm~約60mmの範囲内の長さ(長軸方向軸に沿った)を有してもよい。吸入器物品の長さは約45mmであることが好ましい。吸入器物品の長さは、吸入器物品のマウスピース端が、以下でより詳細に記載する吸入器システムのホルダーから突出するように選択されることが好ましい。
吸入器物品の(遠位、前方または上流)端は、折り畳まれた端部を有してもよい。折り畳まれた端部は、空洞内に収容されたカプセルを貫通する前に、折り返されて空洞内のカプセルを露出させ得る。折り畳まれた端部は、吸入器物品が相補的な特徴を有するホルダーの中に挿入された時に折り返されて、吸入器物品の遠位端の折り畳みを可能にし得る。
吸入器物品は、ホルダー内に嵌合されてもよい。貫通要素は、ホルダーによって提供されてもよい。貫通要素は、カプセルの中に挿入され、ホルダー内のばねの動作によってカプセルから取り外されてもよい。次いで、ホルダーによって提供される貫通要素は、吸入器物品の中に挿入され、カプセルを貫通し得る。その後、貫通要素は、貫通されたカプセルを吸入器物品内に残して吸入器物品から後退され得る。
吸入器物品は、ホルダーから取り外されてもよい。吸入器物品は、ホルダー内にとどまってもよい。次いで、吸入器物品の上流端に位置する空気吸込み口から、吸入器物品を通して吸入器物品のマウスピースまたは下流端に空気を引き出すことによって、粉末が吸入器物品内に位置するカプセルから除去され得る。空気が吸入器物品を通して、吸入器物品の上流端から吸入器物品の下流端へと引き出され、貫通されたカプセルを通過する時に、粒子がカプセルから放出されて吸入器物品を通過する気流に同伴され、粒子が吸入器物品のマウスピースまたは下流端に、そしてユーザーへと送達される。ホルダーは、吸入器物品の下流端に旋回気流を提供してカプセルの周りに回転気流を誘発し、カプセルが回転することを可能にして、カプセルからカプセル空洞内への粒子の放出を改善し得る。ホルダーは、吸入器物品の下流端に旋回気流を提供してカプセルの周りに回転気流を誘発し、カプセルを攪拌させて、カプセルからカプセル空洞内への粒子の放出を改善してもよい。吸入器物品は、カプセルの周りに回転気流を誘発し、カプセルを攪拌させてカプセルからカプセル空洞内への粒子の放出を改善するために、端部プラグを有し得る。吸入器物品は、カプセルの周りに回転気流を誘発し、カプセルを回転させてカプセルからカプセル空洞内への粒子の放出を改善するために、端部プラグを有してもよい。
吸入器物品の本体、または「吸入器物品」は、任意の適切な形状を有してもよい。吸入器物品の本体、または「吸入器物品」は、サイズおよび形状が喫煙物品または従来の紙巻たばこに似ていてもよい。吸入器物品は、吸入器物品の長さに沿って実質的に均一な外径を有してもよい。吸入器物品は、吸入器物品の長さに沿って実質的に均一な内径を有してもよい。吸入器物品は、任意の適切な横断方向断面形状を有してもよい。例えば、横断方向断面は円形、楕円形、正方形、または長方形であってもよい。吸入器物品は、吸入器物品の長さに沿って均一であってもよい円形断面を有することが好ましく、これは細長い円筒状の本体を形成する。
吸入器物品は、端部プラグおよびカプセルが中空管内に位置し得るように、吸入器物品の上流端から中空の管状要素まで延在する中空管を備えてもよい。中空管および中空の管状要素の上流端は、空洞を画定し得る。中空管の下流端は、中空の管状要素の上流端に当接してもよい。中空管は、高分子材料もしくはセルロース系材料、または任意の他の適切な材料で形成されてもよい。吸入器物品は、生分解性材料で形成されてもよい。吸入器物品は、板紙または段ボールで形成されることが好ましい。中空管は、生分解性材料で形成されてもよい。中空管は、板紙または段ボールで形成されることが好ましい。中空管は、その長さに沿って均一な厚さを有してもよい。中空管は、約1mm~約2mmの範囲の厚さを有してもよい。
吸入器物品は、下流セクションの中空の管状要素を囲むフィルターラッパーを備えてもよい。吸入器物品は、中空管および下流セクションを囲む包装材料または吸入器物品ラッパーを備えてもよい。包装材料は、生分解性材料から形成されてもよい。包装材料は、紙ラッパーから形成されてもよい。
中空管は、折り畳まれた端部を含む上流セクションを含んでもよい。折り畳まれた端部は、中央チャネルを画定してもよい。中央チャネルは、カプセル空洞の上流境界を画定する第一の端と、吸入器物品本体の遠位端を画定する第二の反対側の端とを含んでもよい。第二の反対側の端は、吸入器物品本体の開放遠位端を画定してもよい。折り畳まれた端部が開放される場合、第二の反対側の端は、吸入器物品本体の開放遠位端を画定してもよい。中央チャネルは、吸入器物品の長軸方向軸に沿って延在してもよく、また吸入器物品の遠位端にて、吸入器物品の長軸方向軸と同軸の開口部を画定してもよい。
有利なことに、中空管は長軸方向軸に沿って開放開口を含んでもよく、また吸入器物品の複雑さを低減するために、吸入器物品の開放遠位端を遮断または閉塞する要素を有しなくてもよい。消費者は、カプセルが貫通された後は、吸入器物品上の空気吸込み口を実質的に通して吸入気流を方向付けるために、ホルダーまたは消費者の指で開放遠位端を単に閉塞または遮断してもよい。
吸入器物品を通る気流は、気流入口チャネルを介して、または開放遠位端を通して、吸入器物品上流端を通って吸入器物品に入り、その後吸入器物品の長軸方向軸に沿って、カプセル空洞および中空の管状要素を介して流れて、吸入器物品のマウスピースまたは下流端にて出ることが好ましい。
中央チャネルは、カプセル空洞から吸入器物品の開放遠位端または最上流端に延在する、均一な内径または開放直径を有してもよい。中央チャネルは、吸入器物品の直径の少なくとも約50%、または少なくとも約70%、または少なくとも約75%の直径を有してもよい。中央チャネルは、カプセル空洞内に保持されたカプセルの直径の約50%~約90%の範囲内の直径を有してもよい。中央チャネルは約3mm~約6.5mm、または約4mm~約6mm、または約5mm~約6mmの範囲内の、または約5.5mmの直径を有してもよい。別の方法として、中央チャネルは、約0.5mm~約2mmの範囲内の直径を有してもよい。中央チャネルのこうしたサイズ設定により、カプセルが中央チャネルを介して吸入器物品から外れないことが確保される。
カプセルは、カプセル空洞内に保持されていることが好ましい。
上述したように、端部プラグまたはホルダーは、空気が端部プラグまたはホルダーの気流入口チャネルを通って、そしてカプセル空洞を通って流れるのにつれて、回転気流または旋回気流を誘発し得る。有利なことに、端部プラグまたはホルダーの気流入口チャネルによって生成されるこの旋回気流は、カプセルが貫通された後の消費中のカプセルの効果的な枯渇に有用である。有利なことに、この「旋回」効果は、ユーザーによる二回以上、または五回以上、または十回以上の吸入もしくは「吸煙」にわたって、カプセルからのニコチン粒子の一部分またはわずかな一部分の均一な同伴を提供するためのカプセルの攪拌または回転を引き起こす場合がある。
吸入可能材料は、ニコチンを含んでもよい。カプセルは医薬的に活性な粒子を含有することが好ましい。医薬的に活性な粒子はニコチンを含んでもよい。医薬的に活性な粒子は、約5マイクロメートル以下、または約0.5マイクロメートル~約4マイクロメートルの範囲内、または約1マイクロメートル~約3マイクロメートルの範囲内の空気動力学的中央粒子径を有してもよい。
有利なことに、吸入器物品は、従来の喫煙方法の吸入量または気流量の範囲内にある吸入量または気流量でニコチン粒子を肺に効率的に提供する。本明細書に記載の吸入器物品またはシステムは、従来の喫煙方法の吸入量または気流量の範囲内にある吸入量または気流量で乾燥粉末を肺に提供してもよい。消費者は、カプセル空洞内に包含されたカプセル内に含有された乾燥粉末の部分量を各「吸煙」が送達する、複数の吸入もしくは「吸煙」を行ってもよい。吸入器物品は、従来の紙巻たばこに類似する形態を有してもよく、また従来の喫煙の作法を模倣してもよい。吸入器物品は、製造するのが単純で、かつ消費者が使用するのに好都合である場合がある。
吸入器物品のカプセル空洞を通した気流管理は、吸入中および消費中にその中に包含されたカプセルを回転させる場合がある。カプセルは、ニコチンを含有する粒子(「ニコチン粉末」または「ニコチン粒子」とも呼ばれる)、および随意に、風味を含む粒子(「風味粒子」とも呼ばれる)を含有してもよい。貫通されたカプセルの回転は、貫通されたカプセルから吸入器物品を通して移動する吸入空気中へと放出されたニコチン粒子を懸濁およびエアロゾル化してもよい。風味粒子は、ニコチン粒子よりも大きくてもよく、またニコチン粒子をユーザーの肺に送るのを助け、一方で風味粒子はユーザーの口または口腔に優先的に残る。ニコチン粒子および随意の風味粒子は従来の喫煙方法の吸入量または気流量の範囲内の吸入量または気流量で、吸入器物品で送達されてもよい。
「ニコチン」という用語は、ニコチンおよびニコチン誘導体(例えば、遊離塩基ニコチン、ニコチン塩、およびこれに類するものなど)を指す。
「風味剤」または「風味」という用語は、その消費中または吸入中にニコチンの味覚特性もしくは芳香特性を変化させる、また変化させるように意図されている、感覚刺激性の化合物、組成物、または材料を指す。
本開示の一態様によると、本明細書に記載の吸入器物品と、吸入器物品を受容するためのホルダーとを備える、吸入器システムが提供されている。ホルダーは、吸入器物品を受容するように構成されたハウジング空洞を画定するハウジングを含む。ホルダーは、ハウジング空洞の中へと延在し、吸入器物品のカプセルを貫通するように構成された貫通要素を含む。
ホルダーは、吸入器物品のカプセルを貫通するように構成されたハウジング空洞の中に延在する貫通要素を含み得る。
吸入器物品用ホルダーは、カプセルを貫通することによって吸入器物品を起動するためのカプセルを包含する、かつ吸入器物品内のカプセルの確実な起動を(ホルダーの貫通要素でカプセルを穿孔することによって)提供する、かつカプセル内部に含有された粒子を放出し、吸入器物品が粒子を消費者に送達することを可能にする、(本明細書に記載の)吸入器物品と組み合わされてもよい。ホルダーは吸入器物品と別個であるが、消費者は吸入器物品内で放出される粒子を消費しながら、吸入器物品とホルダーの両方を利用してもよい。複数のこれらの吸入器物品は、ホルダーと組み合わせられて、システムまたはキットを形成しうる。単一のホルダーは、各吸入器物品内に包含されたカプセルを起動(穿孔または貫通)し、確実な起動または随意に、各吸入器物品について吸入器物品の起動の視覚的表示(マーキング)を提供するために、10個以上、または25個以上、または50個以上、または100個以上の吸入器物品で利用されてもよい。
吸入器物品用ホルダーは、吸入器物品を受容するためのハウジング空洞を備えるハウジングと、ハウジング空洞内に吸入器物品を保持するように構成されたスリーブとを含む。スリーブはスリーブ空洞を備え、またハウジングの長軸方向軸に沿ってハウジング空洞内で移動可能である。スリーブは第一の開放端および第二の反対側の端を備える。第一の開放端は吸入器物品の遠位端を受容するように構成されている。スリーブの第二の反対側の端は、吸入器物品の遠位端に接触するように構成されている。スリーブの第二の反対側の端は、中央チャネルに対して非平行な方向に延在する少なくとも一つの空気吸込み口を介して吸入器物品を通して流れるように実質的にすべての吸入空気を方向付けるように構成されている。
ホルダーは、吸入器物品の折り畳まれた遠位端を受容し、吸入器物品の遠位端の折り畳まれたフラップが吸入器物品内に折り返されて、カプセル空洞内のカプセルをホルダーの内部に対して露出させるように、折り畳まれた端部を折り返すための開口部構造を含み得る。
貫通要素は、ハウジングの内表面に固定され、そこから延在することが好ましい。貫通要素はスリーブの第二の反対側の端を通して延在し、かつハウジングの長軸方向軸に沿ってカプセルを貫通するためにカプセル空洞の中に延在するように構成されてもよい。貫通要素は、金属または剛直な針であってもよい。貫通要素は、カプセル空洞内に受容されたカプセルを通して単一の開口を形成してもよい。貫通要素は、吸入器物品の端部プラグまたは中空管、正確にはそれらの中央貫通チャネルを通過し、カプセル空洞内に入るように構成され得る。
ホルダーは、スリーブをハウジングの開放近位端に向かって、かつ弛緩位置と圧縮位置の間で付勢するように構成されたばね要素をさらに含んでもよい。ばね要素は、ホルダーのハウジング空洞(吸入器物品空洞とも呼ばれる)内に収容されてもよく、移動可能なスリーブおよび吸入器物品が貫通要素に向かって移動するにつれて圧縮され得る。ばね要素は、スリーブとハウジングの遠位端との間に位置してもよく、またスリーブとハウジングの遠位端とに接触してもよい。ばね要素は、スリーブの遠位端とハウジングの遠位端との間にあってもよい。ばね要素は、スリーブの遠位端およびハウジングの遠位端に接触してもよい。ばね要素は貫通要素の周りに配置されてもよい。ばね要素は、貫通要素と同軸であってもよい。ばね要素は円錐ばねであってもよい。
ばね要素は、吸入器物品を貫通要素から離れるように付勢する。使用時にユーザーは、吸入器物品をホルダーの吸入器物品空洞の中に挿入してもよい。これを行うことによって、ばねは圧縮されて、吸入器物品が吸入器物品空洞の遠位端に向かって移動することを可能にしてもよい。最終的に、貫通要素は、吸入器物品内に配置されたカプセルを貫通してもよい。貫通が起こると、ユーザーは吸入器物品を解放して、ばねが吸入器物品を吸入器物品空洞の近位端に向かって、貫通要素から離れるように付勢することを可能にしてもよい。ユーザーは次いで、吸入器物品の近位端を吸入してもよい。
スリーブは、スリーブを通る少なくとも一つの空気開口を備える第一の空気吸込み口ゾーンを画定してもよい。第一の空気吸込み口ゾーンは、スリーブの近位端に近接する。第一の空気吸込み口ゾーンは、空気がスリーブの内側から、スリーブとハウジング内表面との間に形成された気流チャネルへと流れることを可能にするように構成されている。スリーブは、スリーブを通る少なくとも一つの空気開口を備える第二の空気吸込み口ゾーンを備えてもよい。第二の空気吸込み口ゾーンは、スリーブの遠位端に近接する。第二の空気吸込み口ゾーンは、空気が気流チャネルからスリーブの内側へと流れることを可能にするように構成されている。
ホルダーは、ハウジング(または吸入器物品)空洞の中へと延在するマーキング要素を含み得る。マーキング要素は、吸入器物品の表面をマークするように構成されてもよい。マーキング要素は、ホルダーおよび吸入器物品の長軸方向軸に直角に延在し得る。マーキング要素は、吸入器物品の外表面を機械的にマークするように構成され得る。例えば、マーキング要素は、吸入器物品の外表面を擦過、切断、摩耗、刻印、折り畳み、または湾曲するように構成され得る。マーキング要素は、ハウジング空洞内に受容された時に、吸入器外表面を引っ掻くように構成された鋭端部を有し得る。マーキング要素は、ハウジング空洞内に受容された時に、吸入器物品外表面を着色し得る。マーキング要素は、貫通要素が吸入器物品内に配置されたカプセルを貫通する時に、吸入器物品外表面をマークしてもよい。こうして、吸入器物品が起動され、ユーザーによって消費されうることを示す。有利なことに、これはまた、ユーザーが以前に起動済みの吸入器物品を再利用しようとすることを防止しうる。
マーキング要素は、ホルダーおよび吸入器物品の長軸方向軸に直角に延在し得る。マーキング要素は、マーキング要素が吸入器の外表面に接触したという視覚的表示を提供するように構成された剛直な材料から形成されてもよい。マーキング要素は、ホルダーハウジングに固定されてもよい。マーキング要素は、上述のように、整列ピンを形成しうる。
マーキング要素は、ホルダーの厚さの少なくとも一部分を通して延在し得る。マーキング要素はスリーブを通って延在する。マーキング要素は、ハウジング空洞の中へ、そしてスリーブの中へと延在し得る。マーキング要素は、吸入器物品がハウジング空洞内に受容された時にマーキング要素が吸入器外表面に接触するように、少なくともスリーブを超えてマーキング距離に延在し得る。マーキング要素は、スリーブの細長いスロットと整列され、かつ嵌合してもよい。
本明細書に記載の吸入器物品は、ニコチン粒子をカプセルからユーザーに送達するために、貫通要素または貫通要素を含むホルダーと組み合わされてもよい。貫通要素または貫通装置(またはホルダー)は、吸入器物品の一部分から分離されてもよく、またはその一部分を形成しなくてもよい。複数の吸入器物品は、貫通要素または貫通装置(またはホルダー)と組み合わされて、キットを形成してもよい。
方法は、本明細書に記載の通り、吸入器物品の遠位端がスリーブの第二の反対側の端に接触するまで、吸入器物品を吸入器物品用ホルダーのスリーブの中に挿入することを含む。方法は、吸入器物品の折り畳まれた遠位端がホルダーの相補的な特徴と接触して、折り畳まれた端部のフラップを吸入器物品の遠位端内に、そして吸入器物品の遠位端の内部内に折り畳むまで、本明細書に記載するように、吸入器物品のためのホルダーのスリーブの中に吸入器物品を挿入することを含む。吸入器物品は本体(本体はマウスピース端から遠位端に、吸入器長軸方向軸に沿って延在する)と、本体の長さと、吸入器物品本体内に配置されたカプセルとを含む。次いで、貫通要素がカプセルを貫通するまで、吸入器物品およびスリーブを貫通要素に向かって移動させる。次いで、貫通要素が貫通されたカプセルから取り外されるまで、スリーブを貫通要素から離れるように移動させる。次いで、吸入気流を吸入器物品上の空気吸込み口の中に方向付けるために、空気をホルダーのスリーブの第二の反対側の端の中に引き出して、吸入器物品の空洞を通して回転または旋回気流を形成する。この旋回吸入気流はカプセル空洞の中に送られ、その一方で吸入器物品は吸入器物品用ホルダー内に配置されている。旋回吸入気流は、カプセルを回転または攪拌させて、その中に含有される粒子を放出する。粒子は、気流内に同伴される。消費者は、粒子を吸入する。これは、カプセル内に含有される粒子が枯渇するまで数回繰り返され得る。例えば、ユーザーは、カプセル内に含有される粒子を吸入するために、数回「吸煙」を行い得る。消費された吸入器物品は次いで、ホルダーから取り外されて処分されてもよい。次いで、未使用の吸入器物品がホルダーの中に挿入されてもよく、方法は繰り返されてもよい。
カプセルは消費前に、吸入器物品内に密封されていてもよい。輸送および保管のために、吸入器物品は、密封されたまたは気密の容器または袋の中に包含されていてもよい。吸入器物品は、吸入器物品の遠位端にて一つ以上の空気吸込み口チャネルを、または吸入器物品のマウスピース端にて空気出口を覆うための、一つ以上の剥離可能な密封層を含んでもよい。これは、吸入器物品が適切な衛生状態および新鮮さを維持することを確実にする場合があり、またはカプセルが乾燥して硬くなる、および砕けやすくなることを防止する場合がある。
カプセルは、空気が吸入器物品を通して引き出される時に、その長軸方向軸または中心軸を中心として回転してもよい。カプセルは、カプセル内部に粒子を実質的に含有する気密材料で形成されてもよい。カプセルはカプセル空洞内にある時に、貫通要素によって貫通または穿孔されるように構成されてもよい。貫通要素は、吸入器物品と別個であってもよく、または吸入器物品と組み合わされてもよい。カプセルは任意の適切な材料で形成されてもよい。カプセルは金属材料または高分子材料で形成されてもよく、この材料は汚染物質をカプセルに入れないように機能するが、カプセル内からのニコチン粒子の放出を可能にするために消費前に貫通要素によって貫通または穿孔されることができる。カプセルは高分子材料で形成されてもよい。高分子材料はヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)であってもよい。カプセルは任意の適切なサイズであってもよい。カプセルは、サイズ1~サイズ4のカプセル、またサイズ3のカプセル、またはサイズ3のカプセルであってもよい。
カプセルは、ニコチン(「ニコチン粉末」または「ニコチン粒子」とも呼ばれる)、および随意に、風味を含む粒子(「風味粒子」とも呼ばれる)を含む医薬的に活性な粒子を含有してもよい。カプセルは所定の量のニコチン粒子および随意に風味粒子を含有してもよい。カプセルは、少なくとも2回の吸入もしくは「吸煙」、または少なくとも約5回の吸入もしくは「吸煙」、または少なくとも約10回の吸入もしくは「吸煙」を提供するのに十分なニコチン粒子を含有し得る。カプセルは、約5~50回の吸入もしくは「吸煙」、または約10~30回の吸入もしくは「吸煙」を提供するのに十分なニコチン粒子を含有してもよい。各々の吸入または「吸煙」は、約0.1mg~約3mgのニコチン粒子をユーザーの肺に、または約0.2mg~約2mgのニコチン粒子をユーザーの肺に、または約1mgのニコチン粒子をユーザーの肺に送達する場合がある。
ニコチン粒子は、採用される特定の処方に基づいて任意の有用な濃度のニコチンを有してもよい。ニコチン粒子は、少なくとも約1重量%~最高約30重量%のニコチン、または約2重量%~約25重量%のニコチン、または約3重量%~約20重量%のニコチン、または約4重量%~約15重量%のニコチン、または約5重量%~約13重量%のニコチンを有してもよい。好ましくは、各吸入もしくは「吸煙」で、約50~約150マイクログラムのニコチンがユーザーの肺に送達されてもよい。
カプセルは、少なくとも約5mgのニコチン粒子、または少なくとも約10mgのニコチン粒子を保持または含有してもよい。カプセルは約900mg未満のニコチン粒子、または約300mg未満のニコチン粒子、または150mg未満のニコチン粒子を保持または含有してもよい。カプセルは、約5mg~約300mgのニコチン粒子、または約10mg~約200mgのニコチン粒子を保持または含有してもよい。
カプセルの中で風味粒子がニコチン粒子とブレンドされたまたは組み合わせられた時、ユーザーに送達される各吸入もしくは「吸煙」に所望の風味を提供する量の風味粒子が存在してもよい。
ニコチン粒子は、優先的にユーザーの肺の中へと吸入送達するために有用な任意のサイズ分布を有してもよい。カプセルはニコチン粒子以外の粒子を含んでもよい。ニコチン粒子およびその他の粒子は粉末系を形成してもよい。
カプセルは、少なくとも約5mgの乾燥粉末(粉末系とも呼ばれる)または少なくとも約10mgの乾燥粉末を保持または含有してもよい。カプセルは、約900mg未満の乾燥粉末、または約300mg未満の乾燥粉末、または約150mg未満の乾燥粉末を保持または含有してもよい。カプセルは、約5mg~約300mgの乾燥粉末、または約10mg~約200mgの乾燥粉末、または約25mg~約100mgの乾燥粉末を保持または含有してもよい。
乾燥粉末または粉末系は、約5マイクロメートル以下、または約1マイクロメートル~約5マイクロメートルの範囲内の粒子サイズのニコチン粒子から成る、少なくとも約40重量%、または少なくとも約60重量%、または少なくとも約80重量%の粉末系を有してもよい。
ニコチンを含む粒子は、約5マイクロメートル以下、または約0.5マイクロメートル~約4マイクロメートルの範囲内、または約1マイクロメートル~約3マイクロメートルの範囲内、または約1.5マイクロメートル~約2.5マイクロメートルの範囲内の空気動力学的中央粒子径を有してもよい。空気動力学的中央粒子径は、カスケードインパクターで測定することが好ましい。
風味を含む粒子は、約20マイクロメートル以上、または約50マイクロメートル以上、または約50~約200マイクロメートルの範囲内、または約50~約150マイクロメートルの範囲内の空気動力学的中央粒子径を有してもよい。空気動力学的中央粒子径は、カスケードインパクターで測定することが好ましい。
乾燥粉末は、約60マイクロメートル以下、または約1マイクロメートル~約40マイクロメートルの範囲内、または約1.5マイクロメートル~約25マイクロメートルの範囲内の中央粒子径を有し得る。中央粒子径は質量あたりの中央粒子径を意味し、またレーザー回折、レーザー拡散、または電子顕微鏡によって測定することが好ましい。
粉末システム中またはニコチン粒子中のニコチンは、医薬品として許容可能な遊離塩基ニコチン、またはニコチン塩もしくはニコチン塩水和物であり得る。有用なニコチン塩またはニコチン塩水和物としては、例えばピルビン酸ニコチン、クエン酸ニコチン、アスパラギン酸ニコチン、乳酸ニコチン、重酒石酸ニコチン、サリチル酸ニコチン、フマル酸ニコチン、モノ-ピルビン酸ニコチン、グルタミン酸ニコチン、またはニコチン塩酸塩が挙げられる。ニコチンと組み合わされて塩または塩水和物を形成する化合物は、その予想される薬理学的効果に基づいて選択されうる。
ニコチン粒子はアミノ酸を含むことが好ましい。アミノ酸はL-ロイシンなどのロイシンであってもよいことが好ましい。ニコチンを含む粒子にL-ロイシンなどのアミノ酸を提供することは、ニコチンを含む粒子の接着力を低減する場合があり、またニコチン粒子間の引力を低減し、それ故にニコチン粒子の凝集を低減し得る。同様に、風味を含む粒子に対する接着力も低減する場合があり、それ故にニコチン粒子の風味粒子との凝集も低減する。それ故に、本明細書に記載の粉末系は自由流動材料であってもよく、またニコチン粒子と風味粒子が組み合わせられる時でさえも、各粉末構成成分の安定した相対的な粒子サイズを有してもよい。
好ましくは、ニコチンは表面修飾されたニコチン塩であり、その場合、ニコチン塩粒子は被覆された粒子または複合粒子を含む。好ましい被覆材料または複合材料はL-ロイシンであってもよい。一つの特に有用なニコチン粒子は、L-ロイシンを有する重酒石酸ニコチンであってもよい。
粉末系は風味粒子の集団を含んでもよい。風味粒子は、選択的にユーザーの口または口腔に吸入送達するために有用な任意のサイズ分布を有し得る。
粉末システムは、約20マイクロメートル以上の粒子サイズの粒子から成る粉末システムの風味粒子の集団の少なくとも約40重量%、または少なくとも約60重量%、または少なくとも約80重量%を有し得る。粉末系は、約50マイクロメートル以上の粒子サイズを有する粒子から成る、少なくとも約40重量%、または少なくとも約60重量%、または少なくとも約80重量%の粉末系の風味粒子の集団を有してもよい。粉末系は、約50マイクロメートル~約150マイクロメートルの範囲内の粒子サイズを有する粒子から成る、少なくとも約40重量%、または少なくとも約60重量%、または少なくとも約80重量%の粉末系の風味粒子の集団を有してもよい。
風味を含む粒子は、接着力または表面エネルギーおよび結果としてもたらされる凝集を低減するための化合物を含んでもよい。風味粒子は接着力低減化合物を用いて表面修飾されて、被覆された風味粒子を形成してもよい。一つの好ましい接着力低減化合物は、ステアリン酸マグネシウムであってもよい。ステアリン酸マグネシウムなどの接着力低減化合物を風味粒子に提供すること、特に風味粒子を被覆することは、風味を含む粒子の接着力を低減する場合があり、また風味粒子の間の引力を低減し、それ故に風味粒子の凝集を低減する場合がある。それ故に、ニコチン粒子を有する風味粒子の凝集も低減する場合がある。それ故に、本明細書に記載の粉末系は、ニコチン粒子と風味粒子が組み合わせられる時でさえも、ニコチンを含む粒子と風味を含む粒子の安定した相対的な粒子サイズを有する場合がある。好ましくは、粉末系は自由流動であってもよい。
乾燥粉末吸入用の従来的な製剤は、活性粒子が吸入器を通る単純な気流による影響を受けるには小さすぎる場合があるため、活性粒子の流動化を増大するように機能する担体粒子を含有する。粉末システムは担体粒子を含み得る。これらの担体粒子は、約50マイクロメートル超の粒子サイズであり得るラクトースまたはマンニトールなどのサッカリドであり得る。担体粒子は製剤中で希釈剤または膨化剤として作用することによって、用量の均一性を改善するために利用され得る。
本明細書に記載のニコチン粉末送達システムとともに利用される粉末システムは、担体を含まなくてもよく、またはラクトースもしくはマンニトールなどのサッカリドを実質的に含まなくてもよい。担体を含まない、またはラクトースもしくはマンニトールなどのサッカリドを実質的に含まないことは、典型的な喫煙方法での吸入量または気流量と類似の吸入量または気流量でニコチンが吸入され、かつユーザーの肺に送達されることを可能にし得る。
ニコチン粒子と風味は、単一のカプセル内に組み合わせられ得る。上述の通り、ニコチン粒子および風味はそれぞれ、低減された接着力を有してもよく、それらが安定な粒子製剤をもたらし、この場合ではニコチンを含む粒子と風味含む粒子が組み合わせられた時に各構成要素の粒子サイズは実質的に変化しない。別の方法として、粉末システムは、単一のカプセルの中に含有されたニコチン粒子と、第二のカプセルの中に含有された風味粒子とを含む。
ニコチン粒子および風味粒子は、ニコチン粒子とともに消費された時にユーザーが風味粒子を検知するように、任意の有用な相対的な量で組み合わせられ得る。ニコチン粒子および風味粒子は、粉末系の総重量の少なくとも約90重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約99重量%、または100重量%を形成することが好ましい。
吸入器および吸入器システムは、従来の乾燥粉末吸入器と比較して、より複雑ではなく、また単純化された気流経路を有する。有利なことに、吸入器物品内のカプセルの回転は、ニコチン粒子または粉末系をエアロゾル化し、また自由流動粉末の維持を補助する場合がある。それ故に、吸入器物品は、上述のニコチン粒子を肺の中に深く送達するために、従来の吸入器によって典型的に利用される高い吸入量を必要としない場合がある。
吸入器物品は、約5L/分未満、または約3L/分未満、または約2L/分、または約1.6L/分未満の流量を使用してもよい。好ましくは、流量は、約1L/分~約3L/分、または約1.5L/分~約2.5L/分の範囲内であってもよい。好ましくは、吸入量または流量は、カナダ保健省(Health Canada)の喫煙方法の流量に類似していてもよく、すなわち約1.6L/分であってもよい。
吸入器システムは、従来の紙巻たばこの喫煙または電子たばこのベイピングのように、消費者によって使用されてもよい。こうした喫煙またはベイピングは二つの工程によって特徴付けられてもよく、第一の工程中に、消費者が所望するニコチンの全量を含有する少容量が口腔の中に引き出され、後に続く第二の工程中に、所望の量のニコチンを含むエアロゾルを含むこの少容量が新鮮な空気によってさらに希釈され、肺の中により深く引き出される。両方の工程は消費者によって制御される。消費者は第一の吸入工程中に、吸入されるニコチンの量を決定してもよい。消費者は第二の工程中に、第一の量を希釈して肺の中により深く引き出される量を決定して、気道の上皮表面に送達される活性剤の濃度を最大化してもよい。この喫煙のメカニズムは、「吸煙-吸入-吐出」と呼ばれることがある。
本開示の乾燥粉末吸入器で利用される乾燥粉末は、「吐出」段階中に、医薬的に活性な粒子のあらゆる吐出を無くす、または実質的に減少させる場合がある。医薬的に活性な粒子のほぼすべて、または少なくとも約99%、または少なくとも約95%、または少なくとも90%は、肺に送達される粒子サイズを有するが、通常呼吸によって吐出されるのに十分に小さくないことが好ましい。この医薬的に活性な粒子サイズは、約0.75マイクロメートル~約5マイクロメートル、または0.8マイクロメートル~約3マイクロメートル、または0.8マイクロメートル~約2マイクロメートルの範囲内であってもよい。
上述のように、吸入器物品は、中空の管状要素の中空の内側領域を画定する周辺部分と、シートから形成され、かつ周辺部分における第一の点から、中空の内側領域にわたって周辺部分における第二の点まで延在する支持要素とを含む、中空の管状要素を備える。
周辺部分は、材料の周辺部分と呼ばれ得る。周辺部分は、シートから形成されてもよい。周辺部分および支持要素は、シートから一体的に形成されてもよい。言い換えれば、周辺部分および支持要素は、同じシートから形成され得る。周辺部分および支持要素は、別個のシートから形成されてもよい。
周辺部分は、管を含んでもよい。周辺部分は、管から形成されてもよい。管は、支持要素を形成するシートとは異なってもよい。管は、支持要素を形成するシートと同じかまたは異なるシートから形成されてもよい。例えば、周辺部分は、支持要素を形成するシートとは別の管を含んでもよく、支持要素を形成するシートの第一の端は、周辺部分における第一の点まで管と接触し、第一の点で管から離れて中空の内側領域へと偏向してもよく、支持要素を形成するシートの第二の端は、周辺部分における第二の点まで管と接触し、第二の点で管から離れて中空の内側領域へと偏向してもよく、周辺部分における第一の点と周辺部分における第二の点との間のシートの一部分は、周辺部分における第一の点から、中空の内側領域にわたって周辺部分における第二の点まで延在する支持要素を形成し得る。この事例では、周辺部分は、シートの第一の端から周辺部分における第一の点まで延在するシートの一部分と、周辺部分における第二の点からシートの第二の端まで延在するシートの一部分とを含む。
周辺部分が管を含む場合、支持要素を形成するシートは、シートが管と接触する点で接着剤によって管に取り付けられてもよい。
周辺部分は、中空の管状要素の外表面を形成し得る。周辺部分がシートから形成される場合、好ましくは、周辺部分を形成するシートの一部分は、中空の管状要素の外表面を形成する。周辺部分を形成するシートの一部分の実質的に全体は、中空の管状要素の外表面を形成し得る。中空の管状要素の外表面は、湾曲していてもよい。
支持要素は、中空の管状要素の長さの一部に沿って延在してもよい。好ましくは、支持要素は、中空の管状要素の上流端から延在する。これは、支持要素が、カプセルに最も近い中空の管状要素の端部にあり得ることを意味する。したがって、支持要素は、例えば、カプセルが貫通された時に、カプセルの移動をより良好に防止または制限することができ得る。好ましくは、支持要素は、中空の管状要素の下流端まで延在する。支持要素は、中空の管状要素の長さの約10パーセント~約100パーセント、好ましくは、中空の管状要素の長さの約25パーセント~約100パーセント、より好ましくは、中空の管状要素の長さの約50~約100パーセントに沿って延在してもよい。最も好ましくは、支持要素は、中空の管状要素の実質的に全長に沿って延在する。したがって、支持要素は、中空の管状要素の長さとほぼ等しい長さを有してもよい。これにより、中空の管状要素の全長に沿って追加の機械的強度および剛性を有する中空の管状要素が提供され得る。
支持要素は、支持要素を形成するシートの第一の折り目に沿って周辺部分から垂れ下がってもよく、第一の折り目は、周辺部分における第一の点に存在する。有利なことに、これは、中空の管状要素の製造を単純化し、中空の管状要素の上流に配置されたカプセルなどの一つ以上の構成要素のための適切な支持バリアを提供し得る。
支持要素を形成するシートはまた、周辺部分の一部を形成してもよい。例えば、第一の折り目に隣接し、かつ支持要素から第一の折り目の他方の側上にあるシートの一部分は、周辺部分の一部を形成してもよい。シートのこの一部分は、接着剤によって周辺部分の残りの部分に取り付けられてもよい。接着剤の使用は、長軸方向および横断方向のうちの一方または両方における中空の管状要素の機械的強度を改善するのに役立ち得る。このように、これは、支持バリアを提供する中空の管状要素の能力、および崩壊または変形に対するその抵抗を改善するのに役立ち得る。第一の折り目に隣接し、かつ支持要素から第一の折り目の他方の側上にあるシートの一部分は、周辺部分の全体を形成してもよい。
第一の折り目は、中空の管状要素の長さの一部に沿って延在してもよい。この場合、支持要素もまた、中空の管状要素の長さの一部に沿って延在する。好ましくは、第一の折り目は、中空の管状要素の上流端から延在する。好ましくは、第一の折り目は、中空の管状要素の下流端まで延在する。第一の折り目は、中空の管状要素の長さの約10パーセント以上、好ましくは中空の管状要素の長さの約25パーセント以上、より好ましくは中空の管状要素の長さの約50パーセント以上に沿って延在してもよい。最も好ましくは、第一の折り目は、中空の管状要素の実質的に全長に沿って延在する。
第一の折り目は、中空の管状要素の長軸方向軸に平行であってもよい。第一の折り目は、中空の管状要素の長軸方向軸に非平行であってもよい。第一の折り目は、内部突出部が中空の管状要素の中空の内側領域内に旋回気流パターンを誘発するように、中空の管状要素の長軸方向軸に非平行となるように設計されてもよい。
シートが折り目を含む場合、シートは、折り目を中心に約45度超、折り目を中心に約60度超、折り目を中心に約75度超、または折り目を中心に約90度超の角度だけ偏向されてもよい。
折り目は、折り目線であってもよい。シートは、シートの折り畳みを支援するために折り目と整列したスコア線を含み得る。
第一の折り目は、それに沿って支持要素が周辺部分から垂れ下がる、唯一の折り目であってもよい。
支持要素は、シートの端を含んでもよい。シートの端は、周辺部分における第二の点で周辺部分と接触してもよい。シートの端は、接着剤によって周辺部分における第二の点で周辺部分に取り付けられてもよい。
好ましくは、支持要素は、シートの第二の折り目に沿って周辺部分から垂れ下がり、第二の折り目は、周辺部分における第二の点に存在する。これにより、吸入器物品の使用中、例えば、吸入器物品と吸入器物品を受容するためのホルダーと相互作用中に、中空の管状要素が著しく変形することなく、中空の管状要素の上流に配置されたカプセルなどの一つ以上の構成要素の移動を防止または制限するのに十分な、長軸方向および横断方向のうちの一方または両方における機械的強度および剛性が中空の管状要素に提供され得る。第二の折り目は、中空の管状要素の長さの一部に沿って延在してもよい。第二の折り目は、中空の管状要素の長さの約10パーセント以上、好ましくは中空の管状要素の長さの約25パーセント以上、より好ましくは中空の管状要素の長さの約50パーセント以上に沿って延在してもよい。最も好ましくは、第二の折り目は、中空の管状要素の実質的に全長に沿って延在する。
好ましくは、第一の折り目および第二の折り目は、中空の管状要素の長さに沿ってほぼ同じ量だけ延在する。
第一の折り目および第二の折り目は、互いに平行であってもよい。第一の折り目および第二の折り目は、互いに非平行であってもよい。
好ましくは、周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、同じ長軸方向の位置を有する。すなわち、周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、好ましくは、同じ横断断面平面にある。
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いから離隔していてもよい。周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、約0.05ミリメートル以上、好ましくは約0.3ミリメートル以上、より好ましくは約0.5ミリメートル以上だけ互いから離隔していてもよい。
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、約3ミリメートル以下、好ましくは約2.5ミリメートル以下、より好ましくは約2ミリメートル以下だけ互いから離隔していてもよい。
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、約0.05ミリメートル~約3ミリメートル、好ましくは約0.3ミリメートル~約2.5ミリメートル、より好ましくは約0.5ミリメートル~約2ミリメートルだけ互いから離隔していてもよい。
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、中空の管状要素の周囲の約0.2パーセント以上、好ましくは中空の管状要素の周囲の約2パーセント以上、より好ましくは中空の管状要素の周囲の約3パーセント以上だけ中空の管状要素の周囲の周りに互いから離隔していてもよい。
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、中空の管状要素の周囲の約12パーセント以下、好ましくは中空の管状要素の周囲の約10パーセント以下、より好ましくは中空の管状要素の周囲の約8パーセント以下だけ中空の管状要素の周囲の周りに互いから離隔していてもよい。
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、中空の管状要素の周囲の約0.2パーセント~約12パーセント、好ましくは中空の管状要素の周囲の約2パーセント~約10パーセント、より好ましくは中空の管状要素の周囲の約3パーセント~約8パーセントだけ中空の管状要素の周囲の周りに互いから離隔していてもよい。
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、中空の管状要素の周囲の約半分だけ中空の管状要素の周囲の周りに互いから離隔していてもよい。すなわち、周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いにおよそ正反対に対向していてもよい。
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、中空の管状要素の周囲の約5パーセント~約50パーセント、好ましくは中空の管状要素の周囲の約10パーセント~約40パーセント、より好ましくは中空の管状要素の周囲の約15パーセント~約30パーセントだけ中空の管状要素の周囲の周りに互いから離隔していてもよい。
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いに隣接していてもよい。周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、約0ミリメートルだけ互いから離隔していてもよい。周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いに接触していてもよい。周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、接着剤によって互いに取り付けられてもよい。接着剤の使用は、長軸方向および横断方向のうちの一方または両方における中空の管状要素の機械的強度を改善するのに役立ち得る。したがって、これは、崩壊または変形に対する中空の管状要素の抵抗を改善するのに役立ち得る。
支持要素は、周辺部分における第一の点以外、および周辺部分における第二の点以外の、周辺部分におけるさらなる点で周辺部分と接触してもよい。支持要素が周辺部分と接触している場合、支持要素は、接着剤によって周辺部分におけるその点に取り付けられてもよい。
支持要素は、先端を含んでもよく、先端は、中空の内側領域内に位置付けられる。先端は、周辺部分から離隔していてもよい。先端は、約0.6ミリメートル以上、好ましくは約1.5ミリメートル以上、より好ましくは約2ミリメートル以上、または約3ミリメートル以上だけ周辺部分から離隔していてもよい。
先端は、約0.2ミリメートル以上、好ましくは約0.5ミリメートル以上、より好ましくは約1ミリメートル以上だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
先端は、約3ミリメートル以下、好ましくは約2.5ミリメートル以下、より好ましくは約2ミリメートル以下だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
先端は、約0.2ミリメートル~約3ミリメートル、好ましくは約0.5ミリメートル~約2.5ミリメートル、より好ましくは約1ミリメートル~約2ミリメートルだけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
先端は、約1.5ミリメートルだけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
先端は、周辺部分における点に隣接する点に存在してもよい。先端は、周辺部分と接触してもよい。先端は、中空の管状要素の半径方向中心に存在してもよい。
先端は、周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点からほぼ等距離に位置付けられてもよい。
本明細書で使用される「半径方向中心」という用語は、中空の管状要素の横断断面の中心を指すために使用される。
先端は、尖っていてもよい。例えば、支持要素は、実質的に三角形の断面を有してもよい。
先端は、丸みを帯びていてもよい。例えば、支持要素は、実質的に放物線状の断面を有してもよい。
先端は、平坦であってもよい。例えば、支持要素は、実質的に台形の断面を有してもよい。
支持要素は、シートの第三の折り目を含んでもよい。すなわち、支持要素を形成するシートは、周辺部分における第一の点と周辺部分における第二の点との間に第三の折り目を含んでもよい。支持要素は、第一の折り目と第二の折り目との間にシートの第三の折り目を含んでもよい。これにより、長軸方向および横断方向のうちの一方または両方において中空の管状要素がさらに強化され、実質的に変形する前に、中空の管状要素が、長軸方向および横断方向のうちの一方または両方に加えられる大きな力に耐えることが可能になり得る。したがって、これにより、中空の管状要素の上流に配置されたカプセルなどの一つ以上の構成要素の移動を防止または制限する中空の管状要素の能力が改善され得る。
第三の折り目は、周辺部分に、またはこれに隣接して存在してもよい。第三の折り目は、中空の管状要素の半径方向中心に、またはこれに隣接して存在してもよい。
第三の折り目は、支持要素の先端を画定し得る。
第三の折り目は、第一の折り目および第二の折り目から等距離に位置付けられてもよい第三の折り目は、第二の折り目よりも第一の折り目の近くに位置付けられてもよい。
第一の折り目と第三の折り目との間に、第二の折り目と第三の折り目との間にあるのとほぼ同じ量のシートの材料があることが好ましい。第一の折り目と第三の折り目との間に、第二の折り目と第三の折り目との間にあるよりも少ないシートの材料があってもよい。
長軸方向に沿った支持要素の表面は、実質的に平面であってもよい。したがって、中空の管状要素の断面は、長軸方向に沿った支持要素の実質的に平面の表面に対応する直線を含み得る。実質的に平面の表面は、周辺部分における第一の点から延在してもよい。実質的に平面の表面は、周辺部分における第二の点まで延在してもよい。実質的に平面の表面は、周辺部分における第一の点から周辺部分における第二の点まで延在してもよい。シートの第一の折り目がある場合、実質的に平面の表面は、第一の折り目から延在してもよい。シートの第二の折り目がある場合、実質的に平面の表面は、第二の折り目まで延在してもよい。シートの第一の折り目およびシートの第二の折り目の両方がある場合、実質的に平面の表面は、第一の折り目から第二の折り目まで延在してもよい。シートの第一の折り目およびシートの第三の折り目の両方がある場合、実質的に平面の表面は、第一の折り目から第三の折り目まで延在してもよい。シートの第二の折り目およびシートの第三の折り目の両方がある場合、実質的に平面の表面は、第二の折り目から第三の折り目まで延在してもよい。
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的に直線部分を含んでもよい。実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、周辺部分における第一の点から延在してもよい。実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、周辺部分における第二の点まで延在してもよい。実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、周辺部分における第一の点から周辺部分における第二の点まで延在してもよい。特に、シートの第一の折り目がある場合、実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、シートの第一の折り目から延在してもよい。シートの第二の折り目がある場合、実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、第二の折り目まで延在してもよい。シートの第一の折り目および第二の折り目の両方がある場合、実質的に平面の表面は、中空の管状要素の上流端から見た時に、第一の折り目から第二の折り目まで延在してもよい。シートの第一の折り目およびシートの第三の折り目の両方がある場合、実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、第一の折り目から第三の折り目まで延在してもよい。シートの第二の折り目およびシートの第三の折り目の両方がある場合、実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、第二の折り目から第三の折り目まで延在してもよい。
第一の折り目および第三の折り目の両方がある場合、第一の折り目および第三の折り目は、支持要素の第一の側壁を画定し得る。すなわち、第一の側壁は、第一の折り目から第三の折り目まで延在してもよく、その間に折り目は存在しない。第一の側壁は、実質的に直線であってもよい。第一の側壁は、湾曲していてもよい。
第一の側壁は、中空の管状要素の周辺部分によって完全に囲まれ、したがって、中空の管状要素の外表面を形成しなくてもよい。
第二の折り目および第三の折り目の両方がある場合、第二の折り目および第三の折り目は、支持要素の第二の側壁を画定し得る。すなわち、第二の側壁は、第二の折り目から第三の折り目まで延在してもよく、その間に折り目は存在しない。第二の側壁は、実質的に直線であってもよい。第二の側壁は、湾曲していてもよい。
第二の側壁は、中空の管状要素の周辺部分によって完全に囲まれ、したがって、中空の管状要素の外表面を形成しなくてもよい。
支持要素の第一の側壁は、中空の管状要素の外表面を形成し得る。支持要素の第二の側壁は、中空の管状要素の外表面を形成し得る。例えば、中空の管状要素は、同じシートから一体的に形成された周辺部分および支持要素を含んでもよく、周辺部分の実質的に全体および支持要素の実質的に全体は、単一のシートの層から形成され(継ぎ目は除く)、支持要素は、シートの第一の折り目およびシートの第二の折り目の両方に沿って周辺部分から垂れ下がり、支持要素は、中空の管状要素の中空の内側領域内に存在する第三の折り目を含み、第一の折り目および第三の折り目は、支持要素の実質的に直線の第一の側壁を画定し、第二の折り目および第三の折り目は、支持要素の実質的に直線の第二の側壁を画定し、第一の側壁および第二の側壁は、第三の折り目を中心に、例えば、30度の角度からである。この例では、第一の側壁が中空の管状要素の外表面を形成し、第二の側壁が中空の管状要素の外表面を形成する。
中空の管状要素の外表面は、周辺部分、支持要素の第一の側壁、および支持要素の第二の側壁から形成され得る。
第一の側壁が実質的に直線であり、かつ第二の側壁が実質的に直線である場合、第一の側壁および第二の側壁は、それらの間に約5度以上の角度を画定し得る。すなわち、第一の側壁と第二の側壁との間の角度は、約5度以上であってもよい。言い換えれば、第三の折り目を中心とした角度は、約5度以上であってもよい。好ましくは、第三の折り目における第一の側壁と第二の側壁との間の角度は、約10度以上、より好ましくは約15度以上、さらにより好ましくは約20度以上である。
第一の側壁が実質的に直線であり、かつ第二の側壁が実質的に直線である場合、第一の側壁と第二の側壁との間の角度は、約50度以下であってもよく、好ましくは、第三の折り目における第一の側壁と第二の側壁との間の角度は、約45度以下、より好ましくは約40度以下、さらにより好ましくは約35度以下である。
第一の側壁が実質的に直線であり、かつ第二の側壁が実質的に直線である場合、第一の側壁と第二の側壁との間の角度は、約5度~約50度、好ましくは約10度~約45度、より好ましくは約15度~約40度、さらにより好ましくは約20度~約35度であってもよい。
第一の側壁の表面と第二の側壁の表面は、互いに接触してもよい。第一の側壁の表面と第二の側壁の表面は、接着剤によって互いに取り付けられてもよい。第一の側壁の実質的に外表面全体、および第二の側壁の実質的に外表面全体は、互いに接触してもよい。第一の側壁の実質的に外表面全体、および第二の側壁の実質的に外表面全体は、接着剤によって互いに取り付けられてもよい。接着剤の使用は、長軸方向および横断方向のうちの一方または両方における中空の管状要素の機械的強度を改善するのに役立ち得る。したがって、これは、中空の管状要素の崩壊または変形に対する中空の貫通要素の抵抗、および中空の管状要素の上流に配置されたカプセルなどの一つ以上の構成要素の移動を防止または制限する中空の管状要素の能力を改善するのに役立ち得る。第一の側壁が実質的に直線であり、かつ第二の側壁が実質的に直線である場合、第一の側壁と第二の側壁との間に形成される角度は、およそ0度であってもよい。
支持要素の断面は、湾曲した部分を含み得る。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、湾曲した部分を含んでもよい。支持要素は、実質的にs字形状の断面を含んでもよい。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的にs字形状であってもよい。支持要素は、実質的にオメガ形状の断面を含んでもよい。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的にオメガ形状であってもよい。支持要素は、実質的にc字形状の断面を含んでもよい。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的にc字形状であってもよい。
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、波形プロファイルを有してもよい。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、複数のピークおよびトラフを含んでもよい。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的に正弦波であってもよい。支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的に三角形の波形プロファイルを有してもよい。例えば、支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的にw字形状であってもよい。
中空の管状要素は、少なくとも一つの対称な長軸方向の平面を含み得る。中空の管状要素は、半径方向対称であってもよい。これは、中空の管状要素を吸入器物品内に配置する配向がそれほど重要ではないため、吸入器物品の組み立てを単純化し得る。さらに、これはまた、中空の管状要素が、より均等に負荷を分散させることが可能になり、加えられる増大した力に耐えることができることを意味し得る。
中空の管状要素の断面積は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定であることが好ましい。これは、吸入器物品の引き出し抵抗もまた、中空の管状要素の全長に沿って一定であるようなものであり得る。
中空の管状要素は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定の断面を有することが好ましい。すなわち、中空の管状要素の断面は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に変化しない。これにより、中空の管状要素の製造が単純化され得る。あるいは、中空の管状要素の断面は、中空の管状要素の長さに沿って変化してもよい。例えば、支持要素は、中空の管状要素の長さに沿って変化する断面を有してもよい。例えば、支持要素は、中空の管状要素の全長に沿って延在しない場合がある。
支持要素は、中空の管状要素の中空の内側領域を複数のチャネルに分割してもよい。チャネルの数は、エアロゾル粒子の所望の核形成および吸入器物品の所望の引き出し抵抗に基づいて選択され得る。支持要素は、中空の管状要素の空洞を二つのチャネルに分割し得る。支持要素は、中空の管状要素の空洞を三つのチャネルに分割してもよい。支持要素は、中空の管状要素の空洞を四つのチャネルに分割してもよい。支持要素は、中空の管状要素の空洞を二つのチャネル~四つのチャネルに分割してもよい。支持要素は、中空の管状要素の空洞を少なくとも三つのチャネルに分割してもよい。
支持要素は、中空の管状要素の半径方向中心を通って延在してもよい。
支持要素は、中空の管状要素の半径の約5パーセント以上、好ましくは中空の管状要素の半径の約10パーセント以上、より好ましくは中空の管状要素の半径の約15パーセント以上の距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
支持要素は、中空の管状要素の半径の約90パーセント以下の距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよく、好ましくは、中空の管状要素の半径方向中心から中空の管状要素の半径の約80パーセント以下、より好ましくは、中空の管状要素の半径方向中心から中空の管状要素の半径の約70パーセント以下の距離だけ離隔していてもよい。
支持要素は、中空の管状要素の半径の約5パーセント~約90パーセント、好ましくは中空の管状要素の半径の約10パーセント~約80パーセント、より好ましくは中空の管状要素の半径の約15パーセント~約70パーセントの距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
支持要素は、約0.2ミリメートル以上の距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよく、中空の管状要素の半径方向中心から、好ましくは約0.5ミリメートル以上、より好ましくは約1ミリメートル以上の距離だけ離隔していてもよい。
支持要素は、約3ミリメートル以下、好ましくは約2.5ミリメートル以下、より好ましくは約2ミリメートル以下、または約1ミリメートル以下の距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
支持要素は、約0.2ミリメートル~約3ミリメートル、好ましくは約0.5ミリメートル~約2.5ミリメートル、より好ましくは約1ミリメートル~約2ミリメートル、または約0.5ミリメートル~約1ミリメートルの距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔していてもよい。
支持要素が先端を含む場合、支持要素は、約0.6ミリメートル以上、好ましく約1ミリメートル以上、より好ましくは約1.5ミリメートル以上の深さを有してもよい。
支持要素が先端を含む場合、支持要素は、約3ミリメートル以下、好ましくは約2.7ミリメートル以下、より好ましくは約2.5ミリメートル以下の深さを有してもよい。
支持要素が先端を含む場合、支持要素は、約0.6ミリメートル~約3ミリメートル、好ましくは約1ミリメートル~約2.7ミリメートル、より好ましくは約1.5ミリメートル~約2.5ミリメートルの深さを有してもよい。支持要素が先端を含む場合、支持要素は、約2ミリメートル~約3ミリメートルの深さを有してもよい。
支持要素が先端を含む場合、支持要素は、約2ミリメートルの深さを有してもよい。支持要素が先端を含む場合、支持要素は、中空の管状要素の内径とほぼ等しい深さを有してもよい。
本明細書で使用される「深さ」という用語は、周辺部分における第一の点と支持要素の先端との間の距離を意味する。
支持要素は、中空の管状要素の唯一の支持要素であってもよい。すなわち、中空の管状要素は、単一の支持要素を含んでもよい。別の方法として、支持要素は、第一の支持要素であってもよく、中空の管状要素は、一つ以上の追加の支持要素を含んでもよい。一つ以上の追加の支持要素の各々は、シートから形成されてもよい。一つ以上の追加の支持要素は、別個のシートから形成されてもよい。好ましくは、一つ以上の追加の支持要素は、第一の支持要素と同じシートから形成される。一つ以上の追加の支持要素の各々は、周辺部分におけるそれぞれの第一の点から、中空の内側領域にわたって周辺部分におけるそれぞれの第二の点まで延在してもよい。
一つ以上の追加の支持要素は、シートのそれぞれの第一の折り目に沿って周辺部分から垂れ下がってもよく、それぞれの第一の折り目は、周辺部分におけるそれぞれの第一の点に存在する。一つ以上の追加の支持要素は、シートのそれぞれの第二の折り目に沿って周辺部分から垂れ下がってもよく、それぞれの第二の折り目は、周辺部分におけるそれぞれの第二の点に存在する。
中空の管状要素は、二つから六つの支持要素を含んでもよい。好ましくは、中空の管状要素は、三つの支持要素を含む。三つの支持要素は、崩壊または変形に対する中空の管状要素の抵抗、および中空の管状要素の上流に配置されたカプセルなどの一つ以上の構成要素の移動を防止または制限する中空の管状要素の能力を改善するのに役立ち得る。
支持要素の各々は、互いに同一であってもよい。これにより、中空の管状要素の製造が単純化され得る。あるいは、支持要素のうちの一つは、別の支持要素とは異なってもよい。例えば、第一の支持要素は、第二の支持要素よりも大きなサイズであってもよい。
支持要素の各々は、支持要素、すなわち第一の支持要素に関して上述した特徴の任意の組み合わせを有し得る。
支持要素の各々は、中空の管状要素の周辺部分の周りにほぼ均等に離隔していてもよい。これは、そこから支持要素のうちの一つが延在する、周辺部分における第一の点と、そこから次の支持要素が延在する、周辺部分における第一の点との間の分離が、中空の管状要素の周辺部分の周りにほぼ同じであることを意味する。
支持要素が互いに同一であり、中空の管状要素の周辺部分の周りに均等に離隔している場合、中空の管状要素は半径方向対称性を含み得る。これは、中空の管状要素を吸入器物品内に配置する配向がそれほど重要ではないため、吸入器物品の組み立てを単純化し得る。さらに、これはまた、中空の管状要素が、より均等に負荷を分散させることが可能になり、加えられる増大した力に耐えることができることを意味し得る。
中空の管状要素は、吸入器物品の外径とほぼ等しい外径を有することが好ましい。
中空の管状要素は、約5ミリメートル以上、好ましくは約6ミリメートル以上、より好ましくは約7ミリメートル以上の外径を有してもよい。
中空の管状要素は、約12ミリメートル以下、好ましくは約10ミリメートル以下、より好ましくは約8ミリメートル以下の外径を有してもよい。
中空の管状要素は、約5ミリメートル~約12ミリメートル、好ましくは約6ミリメートル~約10ミリメートル、より好ましくは約7ミリメートル~約8ミリメートルの外径を有してもよい。
中空の管状要素は、約7.2ミリメートルの外径を有してもよい。
中空の管状要素は、約4.5ミリメートル以上、好ましくは約5.5ミリメートル以上、より好ましくは約6.5ミリメートル以上の内径を有してもよい。
中空の管状要素は、約11.5ミリメートル以下、好ましくは約9.5ミリメートル以下、より好ましくは約7.5ミリメートル以下の内径を有してもよい。
中空の管状要素は、約4.5ミリメートル~約11.5ミリメートル、好ましくは約5.5ミリメートル~約9.5ミリメートル、より好ましくは約6.5ミリメートル~約7.5ミリメートルの内径を有してもよい。
中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約25平方ミリメートル以上、好ましくはミリメートル長さ当たり約28平方ミリメートル以上、より好ましくはミリメートル長さ当たり約30平方ミリメートル以上、またはミリメートル長さ当たり約35平方ミリメートル以上の総内部表面積を有してもよい。
中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートル以下、好ましくはミリメートル長さ当たり約60平方ミリメートル以下、より好ましくはミリメートル長さ当たり約50平方ミリメートル以下、またはミリメートル長さ当たり約40平方ミリメートル以下の総内部表面積を有してもよい。
中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約25平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートル、好ましくはミリメートル長さ当たり約28平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約60平方ミリメートル、より好ましくはミリメートル長さ当たり約30平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約50平方ミリメートル、またはミリメートル長さ当たり約30平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約40平方ミリメートルの総内部表面積を有してもよい。中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約35平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートル、好ましくはミリメートル長さ当たり約40平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートル、より好ましくはミリメートル長さ当たり約50平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートル、またはミリメートル長さ当たり約60平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートルの総内部表面積を有してもよい。
好ましくは、中空の管状要素は、無制限の流れチャネルを提供する。これは、中空の管状セグメントが、好ましくは、無視できるレベルの引き出し抵抗(RTD)を提供することを意味する。用語「無視できるレベルのRTD」は、中空の管状要素の長さ10ミリメートル当たり1mmH2O未満のRTD、好ましくは中空の管状要素の長さ10ミリメートル当たり0.4mmH2O未満、より好ましくは中空の管状要素の長さ10ミリメートル当たり0.1mmH2O未満のRTDを表すために使用される。したがって、流れチャネルは、長手方向の空気の流れを妨害するであろういかなる構成要素も含むべきではない。流れチャネルは、実質的に空であることが好ましい。
中空の管状要素は、長軸方向に約90パーセント以上の空隙率を有してもよい。
本明細書で使用される場合、長軸方向の中空の管状要素の空隙率は、中空の管状要素を形成する材料の断面積と、中空の管状要素の位置における吸入器物品の内部断面積との比によって画定される。
中空の管状要素の長軸方向の空隙率は、吸入器物品の望ましい全体的な引き出し抵抗を提供するために有利に選択され得る。
中空の管状要素の長軸方向の空隙率は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定であってもよい。例えば、中空の管状要素を形成する材料の断面積は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定であってもよく、吸入器物品はまた、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定の内部断面積を有してもよい。中空の管状要素は、中空の管状要素を形成する材料の断面積が中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定であるように、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定の断面積を有してもよい。中空の管状要素はまた、中空の管状要素の長さに沿って変化する断面積、および中空の管状要素の全長に沿って中空の管状要素を形成する材料の実質的に一定の断面積を有してもよい。
中空の管状要素の長軸方向の空隙率は、中空の管状要素の長さに沿って変化してもよい。例えば、これは、中空の管状要素が、中空の管状要素を形成する材料の断面積が中空の管状要素の長さに沿って変化するように、中空の管状要素の全長に沿って一定の断面を有さない場合であり得る。
支持要素および周辺部分のうちの一方または両方を形成するシートは、紙、任意のその他の紙系材料、任意のその他のセルロース系材料、バイオプラスチック系材料、または金属から形成されてもよい。例えば、シートは、紙、板紙、段ボール、再構成たばこ紙、セロハン、およびアルミニウムのうちの一つ以上から形成されてもよい。
シートは、生分解性材料から形成されることが好ましい。
最も好ましくは、シートは、紙、板紙、または段ボールなどの紙系材料から形成される。紙系材料は、漂白または非漂白とすることができる。紙系材料は、軽量、安価、および生分解性のうちの一つ以上であり得る。支持要素および周辺部分のうちの一方または両方が紙シートから形成される場合、中空の管状要素は、中空の管状要素の上流に配置されたカプセルなどの一つ以上の構成要素の移動を防止または制限することができる一方で、吸入器物品を受容するためのホルダーとの相互作用中に、著しい変形に耐えるのに十分な機械的強度および剛性を示す。相互作用は、ホルダーの中への吸入器物品の挿入を伴い得る。紙シートの材料特性は、周辺部分および支持要素のうちの一方または両方が紙シートから形成されている、周辺部分および支持要素を含む個々の中空の管状要素が、中空の管状要素の連続的なロッドから切断され得るようなものであり得る。これにより、中空の管状要素の製造が単純化され得る。
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートは、約15グラム/平方メートル以上、好ましくは約25グラム/平方メートル以上、より好ましくは約35グラム/平方メートル以上、または約45グラム/平方メートル以上の坪量を有してもよい。こうした坪量を有するシートは、シートの曲げおよび折り畳みのうちの一方または両方の間の亀裂形成および破断のうちの一方または両方を回避し得る。したがって、曲げられて、または折り畳まれて支持要素を形成する際に、シートはその構造的完全性を保持し得る。これにより、崩壊または変形に対する中空の管状要素の抵抗、およびエアロゾル形成基体の少なくとも一部およびサセプタ要素の少なくとも一部のうちの一方または両方の移動を防止または制限する中空の管状要素の能力が改善され得る。
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートは、約150グラム/平方メートル以下、好ましくは約130グラム/平方メートル以下、より好ましくは約110グラム/平方メートル以下、または約80グラム/平方メートル以下、または約50グラム/平方メートル以下の坪量を有してもよい。こうした坪量を有するシートを提供することにより、有利なことに、中空の管状要素が長軸方向に所望の空隙率を有することが確保され得る。これは、中空の管状要素が所望の引き出し抵抗を有するようなものであり得る。さらに、こうした坪量を有するシートを提供することにより、有利なことに、例えば、シートが、シートをロールすること、曲げること、および折り畳むことのうちの少なくとも一つを容易に行うようにすることによって、中空の管状要素の製造が容易になり得る。
シートは、約15グラム/平方メートル~約150グラム/平方メートル、約20グラム/平方メートル~約130グラム/平方メートル、約60グラム/平方メートル~約100グラム/平方メートル、約70グラム/平方メートル~約80グラム/平方メートルの坪量を有してもよい。
シートは、約45グラム/平方メートル~約110グラム/平方メートルの坪量を有することが好ましい。シートは、約45グラム/平方メートルの坪量を有してもよい。シートは、約60グラム/平方メートルの坪量を有してもよい。好ましくは、シートは、約78グラム/平方メートルの坪量を有する。好ましくは、シートは、110グラム/平方メートルの坪量を有する。
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートは、約15マイクロメートル以上、約30マイクロメートル以上、約45マイクロメートル以上、約100マイクロメートル以上の厚さを有してもよい。こうした厚さを有するシートは、シートの曲げおよび折り畳みのうちの一方または両方の間の亀裂形成および破断のうちの一方または両方を回避し得る。したがって、曲げられて、または折り畳まれて支持要素を形成する際に、シートはその構造的完全性を保持し得る。これにより、崩壊または変形に対する中空の管状要素の抵抗、およびエアロゾル形成基体の少なくとも一部およびサセプタ要素の少なくとも一部のうちの一方または両方の移動を防止または制限する中空の管状要素の能力が改善され得る。
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートは、約150マイクロメートル以下、好ましくは約140マイクロメートル以下、より好ましくは約130マイクロメートル以下の厚さを有してもよい。こうした厚さを有するシートを提供することにより、有利なことに、中空の管状要素が長軸方向に所望の空隙率を有することが確保され得る。これは、中空の管状要素が所望の引き出し抵抗を有するようなものであり得る。さらに、こうした坪量を有するシートを提供することにより、有利なことに、例えば、シートが、シートをロールすること、曲げること、および折り畳むことのうちの少なくとも一つを容易に行うようにすることによって、中空の管状要素の製造が容易になり得る。
シートは、約15マイクロメートル~約150マイクロメートル、好ましくは約30マイクロメートル~約140マイクロメートル、より好ましくは約100マイクロメートル~約130マイクロメートルの厚さを有してもよい。
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートがアルミニウムシートである場合、シートは、約10マイクロメートル~約20マイクロメートルの厚さを有してもよい。こうした厚さを有するアルミニウムシートは、有利なことに、例えば、シートが、シートをロールすること、曲げること、および折り畳むことのうちの少なくとも一つを容易に行うようにすることによって、中空の管状要素の製造が容易になり得る。さらに、こうした厚さを有するアルミニウムシートは、中空の管状要素の上流に配置されたカプセルなどの一つ以上の構成要素の移動を防止または抵抗するのに十分な強度および剛性を中空の管状要素に提供する一方で、中空の管状要素の変形を防止し得る。さらに、こうした坪量を有するアルミニウムシートは、有利なことに、中空の管状要素が長軸方向に所望の空隙率を有することを確保し得る。
支持要素の実質的に全体は、支持要素を形成する単一のシートの層から形成されてもよい。この場合、支持要素の実質的に全体は、シートの厚さとほぼ同じ厚さを有し得る。支持要素は、継ぎ目を含んでもよく、継ぎ目は、重なり合ったシートの層から形成されてもよい。継ぎ目を形成するシートの重なり合った層は、接着剤によって互いに取り付けられてもよい。
中空の管状要素の周辺部分は、シートから形成されてもよい。周辺部分は、単一のシートの層から形成されてもよい。周辺部分は、複数の平行に巻かれたシートの層、または複数のらせん状に巻かれたシートの層などの、複数の重なり合ったシートの層から形成されてもよい。周辺部分が継ぎ目を含む場合、継ぎ目は、重なり合ったシートの層から形成されてもよい。例えば、周辺部分の大部分は、単一のシートの層から形成されてもよく、継ぎ目は、二つの重なり合ったシートの層から形成されてもよい。
周辺部分が単一のシートの層から形成される場合、周辺部分は、シートの厚さとほぼ同じ厚さを有する。
周辺部分は、複数のシートから形成されてもよい。例えば、周辺部分は、支持要素を形成するシートおよび追加のシートの両方から形成されてもよい。
周辺部分は、周辺部分を形成する合計四つの層、またはそれより少ない一つ以上のシートから形成されてもよい。周辺部分は、周辺部分を形成する合計四つの層、またはそれより少ないシートから形成されてもよい。
周辺部分のセクションは、周辺部分のさらなるセクションからの異なる数のシートの層から形成されてもよい。例えば、周辺部分のセクションは、一つのシートの層から形成されてもよく、周辺部分の追加のセクションは、二つのシートの層から形成されてもよい。別の例として、周辺部分のセクションは、二つのシートの層から形成されてもよく、周辺部分の追加のセクションは、三つのシートの層から形成されてもよく、周辺部分のさらなるセクションは、四つのシートの層から形成されてもよい。
周辺部分は、約15マイクロメートル以上、約45マイクロメートル以上、約100マイクロメートル以上の厚さを有してもよい。こうした厚さを有する周辺部分を提供することにより、第一の要素およびサセプタ要素のうちの一方または両方の移動を防止または制限するのに十分な強度および剛性が中空の管状要素に提供される一方で、中空の管状要素の変形が防止され得る。
周辺部分は、約600マイクロメートル以下、約500マイクロメートル以下、約400マイクロメートル以下の厚さを有してもよい。こうした厚さを有する周辺部分を提供することにより、有利なことに、中空の管状要素が長軸方向に所望の空隙率を有することが確保され得る。これは、中空の管状要素が所望の引き出し抵抗を有するようなものであり得る。さらに、こうした厚さを有する周辺部分を提供することは、個々の中空の管状要素が中空の管状要素の連続的なロッドから容易に切断され得ることを意味し得る。これにより、中空の管状要素の製造が単純化され得る。
周辺部分は、約15マイクロメートル~約600マイクロメートル、約50マイクロメートル~約500マイクロメートル、約100マイクロメートル~約400マイクロメートルの厚さを有してもよい。好ましくは、周辺部分は、約100マイクロメートル~130マイクロメートルの厚さを有する。
本発明の発明者らは、少なくとも約90パーセントの硬度を有する中空の管状要素は、中空の管状要素が、中空の管状要素の上流に配置されたカプセルなどの一つ以上の構成要素の移動を防止または制限すると同時に、吸入器物品とホルダーとの相互作用中の著しい変形を回避するのを可能にし得ることを見出した。
本明細書で使用される「硬度」という用語は、変形に対する抵抗を示す。硬度は一般的に、割合として表現される。図21は、負荷Fを印加する前の中空の管状要素50と、負荷Fを印加中の同じ中空の管状要素52とを示す。負荷Fを印加する前の中空の管状要素50は、直径DSを有する。一定の持続時間にわたり一定の負荷を印加した後の(ただし、負荷は依然として印加されている)中空の管状要素52は、(低減された)直径Ddを有する。押し下げは、d=DS-Ddである。図21を参照して、硬度は以下の式によって与えられる。
Figure 2024502228000002
式中DSは本来の(押し下げられていない)中空の管状要素の直径であり、Ddは一定の持続時間にわたり一定の負荷を印加した後の押し下げられた外径である。中空の管状要素が硬いほど、硬度は100%に近い。
以下により詳細に説明するように、中空の管状要素の硬度を判定するためには、中空の管状要素を平面と平行に整列させて、試験される中空の管状要素それぞれの同じ一部分を一定の持続時間一定の負荷に供する必要がある。この試験は、DD60A試験であり、公知のDD60A Densimeter装置(Heinr.Borgwaldt GmbH(ドイツ)が製造・市販)を使用して実施され、これは中空の管状要素用の測定ヘッドが装着されており、また中空の管状要素受容部付きである。
負荷は、一度にすべての中空の管状要素の直径を横切って延在する、二つの円筒状負荷印加ロッドを使用して印加される。この装置のための標準的な試験方法に従い、中空の管状要素と円筒状負荷印加ロッドとの間に二十個の接触点が生じるように試験が実施されるべきである。一部の場合において、試験される中空の管状要素は、中空の管状要素それぞれが両方の負荷印加ロッドに接触する二十個の接触点を形成するために十個の中空の管状要素のみが必要となるように、十分に長くてもよい(これらが両方のロッド間に延在するのに十分に長いため)。その他の場合において、これを達成するには中空の管状要素が過度に短い場合、以下にさらに考察する通り、二十個の接触点を形成するために二十個の中空の管状要素を使用するべきであり、中空の管状要素それぞれは、負荷印加ロッドのうちの一つのみに接触する。
中空の管状要素を支持し、かつ円筒状負荷印加ロッドの各々によって印加される負荷に対抗するために、二本のさらなる固定された円筒状ロッドが中空の管状要素の下に位置する。このような配設を下記に詳述し、かつ図22~24に示す。
このような機器のための標準作業手順については、2kgの全体的な負荷が20秒間かけられる。20秒が経過した後(かつ依然として負荷が中空の管状要素に印加されている状態)、円筒状負荷印加ロッドにおける押し下げが判定され、次いでこれを使用して上記の方程式から硬度を算出する。温度は摂氏22度±2度の領域内に保たれる。上述の試験は、DD60A試験と呼ばれる。DD60A試験および対応する機器を図22~24に関して下記に詳述する。吸入器物品の中空の管状要素の硬度は、消費された吸入器物品の中空の管状要素と、未使用の吸入器物品の中空の管状要素との間で大きくは異ならない場合がある。しかしながら、中空の管状要素の硬度を測定する標準的な方法は、中空の管状要素が消費された吸入器物品の一部でない場合である。
中空の管状要素の硬度は、少なくとも約90%であってもよい。中空の管状要素の硬度は、少なくとも約92%であることが好ましい。これは、中空の管状要素の上流に配置されたカプセルなどの一つ以上の構成要素の移動に対するさらに良好な抵抗を提供する。これはまた、吸入器物品とホルダーとの相互作用中の中空の管状要素の変形に対するさらに良好な抵抗を提供する。
低い総重量を有する中空の管状要素は、高速機械およびプロセスを使用して吸入器物品内に組み立てられ得るという利点を有する。特に、本発明の発明者らは、約150ミリグラム以下の総重量を有する中空の管状要素は、有利なことに、既存の高速吸入器物品組み立て機械を使用して吸入器物品内に組み立てられ得ることを見出した。
中空の管状要素は、約150ミリグラム以下、好ましくは約100ミリグラム以下、より好ましくは約70ミリグラム以下の総重量を有してもよい。
中空の管状要素は、約15ミリグラム~約150ミリグラム、好ましくは約20ミリグラム~約100ミリグラム、約25ミリグラム~約70ミリグラムの総重量を有してもよい。
中空の管状要素は、約34ミリグラムの総重量を有してもよい。中空の管状要素は、約76ミリグラムの総重量を有してもよい。
中空の管状要素は、中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約10ミリグラム以下、好ましくは中空の管状要素のミリメートル長さ当たり8ミリグラム以下、より好ましくは中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約6ミリグラム以下の平均重量を有してもよい。こうした平均重量を有する中空の管状要素を提供することにより、有利なことに、既存の高速吸入器物品組み立て機械を使用して中空の管状要素を吸入器物品内に組み立てることが可能になり得る。
中空の管状要素は、中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約1~約10ミリグラム、好ましくは中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約1.5~約8ミリグラム、より好ましくは中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約2~約6ミリグラムの平均重量を有してもよい。
中空の管状要素は、中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約4.25ミリグラムの平均重量を有してもよい。
本明細書で使用される場合、中空の管状要素の平均重量は、中空の管状要素の総重量を中空の管状要素の長さで割ることによって測定される。
中空の管状要素の一部は、ラッパーによって囲まれてもよい。中空の管状要素の全体は、ラッパーによって囲まれてもよい。ラッパーは紙ラッパーであってもよい。
中空の管状要素は、ラッパーによって、吸入器物品の隣接する構成要素のうちの一つ以上に接続されることが好ましい。ラッパーは紙ラッパーであってもよい。
中空の管状要素は、接着剤を含んでもよい。
例えば、周辺部分が管を含む場合、支持要素を形成するシートは、シートが管と接触する点で接着剤によって管に取り付けられてもよい。別の例として、周辺部分における点は、接着剤によって周辺部分の別の点に取り付けられてもよい。例えば、周辺部分における第一の点は、接着剤によって周辺部分における第二の点に取り付けられてもよい。
別の例として、支持要素を形成するシートがまた周辺部分の一部を形成する場合、周辺部分の一部を形成するシートの一部分は、接着剤によって周辺部分の残りの部分に取り付けられてもよい。さらなる例として、支持要素が周辺部分と接触している場合、支持要素は、接着剤によって接触点で周辺部分に取り付けられてもよい。例えば、支持要素がシートの端を含む場合、シートの端は、接着剤によって周辺部分に取り付けられてもよい。追加の例として、支持要素における点は、支持要素の別の点に取り付けられてもよい。例えば、支持要素が第一の側壁および第二の側壁を含む場合、第一の側壁は、接着剤によって第二の側壁に取り付けられてもよい。さらに、中空の管状要素が、重なり合ったシートの層から形成される継ぎ目を含む場合、重なり合ったシートの層は、接着剤によって互いに取り付けられて継ぎ目を形成してもよい。
接着剤は、PVA、PVOHおよびホットメルトグルーのうちの少なくとも一つを含み得る。
接着剤は、結合剤を含んでもよい。好適な結合剤は、例えばグアーガム、キサンタンガム、アラビアガムおよびローカストビーンガムなどのガム、例えばヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースおよびエチルセルロースなどのセルロース結合剤、例えばデンプン、アルギン酸などの有機酸、アルギン酸ナトリウム、寒天およびペクチンなどの有機酸の共役塩基塩などの多糖類、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。結合剤はグアーガムを含むことが好ましい。
本開示はまた、吸入器物品のための中空の管状要素を形成するための方法に関する。方法は、中空の管状要素を形成するための機器を提供することを含み得る。機器は、装置を備えてもよい。装置は、内表面を有し得る。内表面は、装置のチャネルを画定し得る。チャネルは、装置の上流開口部から延在してもよい。チャネルは、装置の下流開口部まで延在してもよい。装置は、チャネル内に突出する内部突出部を備えてもよい。方法はまた、中空管を提供することを含み得る。方法はさらに、装置の上流開口部を通して、チャネル内に中空管を通過させることを含んでもよい。方法はさらに、管が内部突出部によって折り畳まれて、支持要素を有する中空の管状要素を形成するように、チャネルに沿って、かつ装置の内部突出部と接触させて管を通過させることを含み得る。
本発明によれば、方法は、中空の管状要素を形成するための機器を提供することを含む。機器は、装置を備える。装置は、チャネルを画定する内表面を有する。チャネルは、装置の上流開口部から装置の下流開口部まで延在する。装置は、チャネル内に突出する内部突出部を備える。方法はまた、中空管を提供することを含む。方法はさらに、装置の上流開口部を通して、チャネル内に中空管を通過させることと、管が内部突出部によって折り畳まれて、支持要素を有する中空の管状要素を形成するように、チャネルに沿って、かつ装置の内部突出部と接触させて管を通過させることとを含む。
方法はまた、装置の下流開口部を通して、チャネルの外へと中空の管状要素を通過させることを含んでもよい。
中空管は、シートから形成されてもよい。方法は、シートから中空管を形成することを含み得る。シートから中空管を形成することは、シートの第一の端におけるシートの一部分を、シートの対向する第二の端におけるシートの一部分と重ね合わせることによって、継ぎ目を形成することを含み得る。継ぎ目を形成することは、シートの第一の端におけるシートの一部分を、接着剤によってシートの第二の端におけるシートの一部分に取り付けることを含み得る。継ぎ目は、中空管の長さに沿って延在してもよい。
中空管の直径は、中空の管状要素の周囲とほぼ同じであってもよい。
チャネルは、実質的に円形断面を有してもよい。チャネルは、実質的に円筒状セクションを含んでもよい。チャネルは、実質的に円錐台状セクションを含んでもよい。
内部突出部は、内部突出部の全長に沿って実質的に一定の断面を有してもよい。内部突出部は、内部突出部の長さに沿って変化する断面を有してもよい。例えば、内部突出部はテーパー状であってもよい。例えば、内部突出部は、内部突出部の上流端でテーパーオフしてもよい。内部突出部の長さは、中空管が装置を通過する方向に延在してもよい。
内部突出部は、長軸方向および横断方向のうちの一方または両方において実質的に長方形の断面を有してもよい。内部突出部は、長軸方向および横断方向のうちの一方または両方において実質的に三角形の断面を有してもよい。好ましくは、内部突出部は、横断方向に三角形の断面を有する。横断方向の三角形の断面は、中空管を折り畳んで中空の管状要素を形成することを支援し、中空管を通した破れを回避し得る。内部突出部は、実質的にピラミッド状であってもよい。
内部突出部が実質的にプラミッド状である場合、内部突出部は、内部突出部の頂点において最大横断断面積を有してもよい。
内部突出部が、横断方向に実質的に三角形の断面を有する場合、例えば、内部突出部が実質的にピラミッド状である場合、内部突出部は、第一の縁部を含んでもよい。第一の縁部は、チャネルを画定する装置の内表面の一部分に隣接してもよい。内部突出部は、第二の縁部を含んでもよい。第二の縁部は、チャネルを画定する装置の内表面の一部分に隣接してもよい。第二の縁部は、内部突出部の上流端から延在してもよい。内部突出部は、第三の縁部を含んでもよい。第三の縁部は、チャネル内に存在してもよい。第三の縁部は、内部突出部の上流端から延在してもよい。第三の縁部は、内部突出部の頂点まで延在してもよい。第三の縁部は、内部突出部の先端を画定してもよい。
中空管は、内部突出部の頂点において、装置の横断断面の内周とほぼ等しい周囲を有してもよい。
内部突出部は、第一の内部突出部であってもよく、装置は、一つ以上の追加の内部突出部を備えてもよい。装置は、二つから六つの内部突出部を備えてもよい。好ましくは、装置は、三つの内部突出部を備える。内部突出部の各々は、互いに同一であってもよい。あるいは、内部突出部の一つは、別の内部突出部とは異なってもよい。内部突出部は、チャネルの周りに均等に離隔していてもよい。
装置の内部形状は、中空管とチャネルを画定する装置の内表面との間の滑り嵌めを達成するように構成されてもよい。これは、中空管が一つ以上の内部突出部と接触している点で特に望ましい場合がある。これは、中空管を所望の位置で折り畳んで、中空の管状要素を形成するのに役立ち得る
装置は、第一のセクションを備え得る。装置の第一のセクションは、装置のチャネルの少なくとも一部を含んでもよい。チャネルは、装置の第一のセクションの全長に沿って実質的に一定の断面を有してもよい。例えば、装置の第一のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円筒状であってもよい。チャネルの断面は、装置の第一のセクションの長さに沿って変化してもよい。例えば、装置の第一のセクションの上流端におけるチャネルの断面積は、装置の第一のセクションの下流端におけるチャネルの断面積よりも大きくてもよい。好ましくは、装置の第一のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円錐台状である。この場合、好ましくは、第一のセクションの上流端における装置のチャネルの直径は、第一のセクションの下流端における装置のチャネルの直径よりも大きい。第一のセクションに沿った点における、例えば、第一のセクションの上流端における装置のチャネルの直径は、中空管の直径とほぼ同じであってもよい。例えば、第一のセクションの下流端における第一のセクションに沿った点におけるチャネルの直径は、中空の管状要素の直径とほぼ同じであってもよい。チャネルの直径は、中空管を中空の管状要素へと成形するのを支援するために、装置の第一のセクションを通して中空管を通過させる工程中に、中空管の外表面が装置の内表面と接触したままであるように選択され得る。
内部突出部は、装置の第一のセクションの一部であってもよい。すなわち、装置の第一のセクションは、チャネル内に突出する内部突出部を含んでもよい。内部突出部は、装置の第一のセクションの上流端から装置の第一のセクションの下流端まで延在してもよい。したがって、内部突出部は、装置の第一のセクションの全長に沿って延在してもよい。内部突出部は、装置の第一のセクションを通って延在するチャネルの一部内に突出してもよい。内部突出部がテーパー状である場合、内部突出部は、装置の第一のセクションの上流端でテーパーオフしてもよい。さらに、内部突出部が第一の縁部を含む場合、第一の縁部は、装置の第一のセクションの上流端から延在してもよい。内部突出部がセクションの縁部を含む場合、第二の縁部は、装置の第一のセクションの上流端から延在してもよい。内部突出部が第三の縁部を含む場合、第三の縁部は、装置の第一のセクションの上流端から延在してもよい。第三の縁部は、チャネル内に存在してもよい。
装置の第一のセクションは、装置の上流開口部から装置の下流開口部まで延在してもよい。この場合、装置の第一のセクションは、装置の唯一のセクションであり得る。すなわち、装置は、装置の第一のセクションのみを備え得る。
第一のセクションに加えて、装置は、一つ以上の追加のセクションを備えてもよい。
例えば、装置は、第二のセクションを備えてもよい。装置の第二のセクションは、装置のチャネルの少なくとも一部を含んでもよい。第二のセクションは、装置の上流開口部から延在してもよい。第二のセクションは、装置の第一のセクションまで延在してもよい。言い換えれば、第二のセクションは、装置の第一のセクションに隣接し、かつその上流にあってもよい。
第二のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円形断面を有してもよい。第二のセクションを通って延在するチャネルの一部は、第二のセクションの下流端に実質的に円形断面を有することが好ましい。この場合、好ましくは、第二のセクションの下流端におけるチャネルの直径は、第一のセクションの上流端におけるチャネルの直径とほぼ同じである。
チャネルは、第二のセクションの下流端におけるよりも、第二のセクションの上流端においてより大きな断面積を有してもよい。第二のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円錐台状であってもよい。
第二のセクションを通って延在するチャネルの一部は、第二のセクションの全長に沿って実質的に一定の断面を有してもよい。第二のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円筒状であってもよい。
装置は、第三のセクションを備えてもよい。装置の第三のセクションは、装置のチャネルの少なくとも一部を含んでもよい。第三のセクションは、装置の第一のセクションの下流端から延在してもよい。第三のセクションは、装置の下流開口部まで延在してもよい。言い換えれば、第三のセクションは、装置の第一のセクションに隣接し、かつその下流にあってもよい。
第三のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円形断面を有してもよい。好ましくは、第三のセクションを通って延在するチャネルの一部は、第三のセクションの上流端に実質的に円形断面を有する。この場合、好ましくは、第三のセクションの上流端におけるチャネルの直径は、第一のセクションの下流端におけるチャネルの直径とほぼ同じである。
チャネルは、第三のセクションの上流端におけるよりも、第三のセクションの下流端においてより大きな断面積を有してもよい。第三のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円錐台状であってもよい。
第三のセクションを通って延在するチャネルの一部は、第三のセクションの全長に沿って実質的に一定の断面を有してもよい。第三のセクションを通って延在するチャネルの一部は、実質的に円筒状であってもよい。
装置は、第一のセクションおよび第三のセクションのみを備えてもよい。装置は、第一のセクション、第二のセクション、および第三のセクションを備えてもよい。この場合、第一のセクションは、装置の第二のセクションと第三のセクションとの間に位置してもよい。
方法は、装置の上流開口部を通して、装置のチャネル内に中空管を通過させることを含む。
方法はまた、チャネルに沿って、かつ装置の内部突出部と接触させて、中空管を通過させることを含む。装置が内部突出部を含む第一のセクションを備える場合、方法は、チャネルに沿って、かつ装置の第一のセクションの上流端における内部突出部と接触させて、中空管を通過させることを含み得る。方法はまた、中空管の外表面が装置の第一のセクションの内表面と接触するように、装置の第一のセクションを通して、チャネルに沿って中空管を通過させることを含み得る。方法はまた、中空管の外表面が内部突出部と接触するように、装置の第一のセクションを通して、チャネルに沿って中空管を通過させることを含み得る。装置の第一のセクションの構成に起因して、装置の第一のセクションに沿って中空管を通過させることにより、中空管が変形し、装置の第一のセクションの内部形状に適合し得る。特に、第一のセクションを通って延在するチャネルの一部が実質的に円錐台形状を有する場合、第一のセクション内の内部突出部の存在と組み合わせた第一のセクション内のチャネルの形状は、中空管を、低減された直径、および支持要素を形成する折り畳まれた内部突出部を有する形態へと成形するのに役立ち得る。結果として、装置の第一のセクションを通して中空管を通過させることにより、中空管が、内部突出部の第一の縁部における第一の折り目、内部突出部の第二の縁部における第二の折り目、および内部突出部の第三の縁部における第三の折り目を形成し得る。したがって、装置の第一のセクションを通して中空管を通過させることにより、シートから形成された中空の管状要素が形成され得、中空の管状要素は、中空の内側領域を画定する周辺部分と、支持要素とを含み、支持要素は、シートの第一の折り目およびシートの第二の折り目の両方に沿って周辺部分から垂れ下がり、支持要素は、中空の内側領域内に存在するシートの第三の折り目を含む。
方法は、装置の下流開口部を通して、チャネルの外へと中空の管状要素を通過させることを含んでもよい。
装置が装置の上流開口部から装置の第一のセクションの上流端まで延在する第二のセクションを備える場合、方法は、装置の第一のセクションを通して中空管を通過させる前に、チャネルに沿って、装置の第二のセクションを通して中空管を通過させることを含む。装置の第二のセクションを通して中空管を通過させることは、中空管をチャネル内に挿入して内部突出部と接触させることを支援し得る。
装置が装置の第一のセクションの下流端から装置の下流開口部まで延在する第三のセクションを備える場合、方法は、装置の第一のセクションを通して中空管を通過させた後に、チャネルに沿って、装置の第三のセクションを通して中空管を通過させることを含み得る。方法は、装置の第三のセクションを通して、そして装置の下流開口部を通してチャネルの外へと中空の管状要素を通過させることを含み得る。装置の第三のセクションを通して中空の管状要素を通過させることはまた、中空の管状要素が装置から外へと出るのを支援し得る。装置の第三のセクションを通して中空の管状要素を通過させることは、例えば、中空の管状要素の所望の曲率を保持するのに役立つことによって、中空の管状要素の折り畳み後に中空の管状要素の所望の形状を保持するのに役立ち得る。
方法は、支持要素の第一の側壁を、接着剤によって支持要素の第二の側壁に取り付けることを含んでもよく、支持要素の第一の側壁は、第一の折り目から第三の折り目まで延在し、支持要素の第二の側壁は、第二の折り目から第三の折り目まで延在する。取り付け工程は、中空の管状要素が装置を出る前に実施されてもよい。この場合、取り付け工程は、中空の管状要素がチャネルを通過する間に実施されてもよい。取り付け工程は、中空の管状要素が装置から出た後に実施されてもよい。
方法は、中空の管状要素の周りにラッパーを囲むことを含んでもよい。囲む工程は、中空の管状要素が装置を出る前に実施されてもよい。囲む工程は、中空の管状要素が装置を出た後に実施されてもよい。
方法は、例えば、接着剤によって、中空の管状要素にラッパーを取り付けることを含み得る。中空の管状要素にラッパーを取り付ける工程は、中空の管状要素が装置を出る前に実施されてもよい。中空の管状要素にラッパーを取り付ける工程は、中空の管状要素が装置を出た後に実施されてもよい。
一実施例または一実施形態に関して説明される特徴はまた、その他の実施例および実施形態にも適用可能であり得る。
以下に、非限定的な実施例の非網羅的なリストが提供される。これらの実施例の特徴のうちの任意の一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例または実施形態の任意の一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
実施例1.
吸入器物品であって、空洞と、空洞内に位置するカプセルであって、乾燥粉末を含有する、カプセルと、カプセルの下流に配置された中空の管状要素とを備え、中空の管状要素は、中空の管状要素の中空の内側領域を画定する周辺部分、およびシートから形成され、かつ周辺部分における第一の点から、中空の内側領域にわたって周辺部分における第二の点まで延在する支持要素、を含む、吸入器物品。
実施例2.
周辺部分は、シートから形成される、実施例1のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例3.
周辺部分および支持要素は、シートから一体的に形成される、実施例2による吸入器物品。
実施例4.
周辺部分および支持要素は、別個のシートから形成される、実施例3による吸入器物品。
実施例5.
周辺部分は管を含む、実施例1~4のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例6.
支持要素は、中空の管状要素の長さの約10パーセント~約100パーセントに沿って延在する、実施例1~5のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例7.
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いから離隔している、実施例1~6のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例8.
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、実質的に正反対に対向している、実施例7による吸入器物品。
実施例9.
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いに隣接している、実施例1~6のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例10.
周辺部分における第一の点および周辺部分における第二の点は、互いに接触している、実施例9による吸入器物品。
実施例11.
支持要素は先端を含み、先端は、中空の内側領域内に位置付けられる、実施例1~10のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例12.
支持要素の先端は、周辺部分から離隔している、実施例11による吸入器物品。
実施例13.
支持要素の先端は、周辺部分における点に隣接した点に存在する、実施例11のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例14.
長軸方向に沿った支持要素の表面は、実質的に平面である、実施例1~13のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例15.
実質的に平面の表面は、周辺部分における第一の点から延在する、実施例14による吸入器物品。
実施例16.
実質的に平面の表面は、周辺部分における第二の点まで延在する、実施例14または15のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例17.
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的に直線部分を含む、実施例1~16のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例18.
実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、周辺部分における第一の点から延在する、実施例17による吸入器物品。
実施例19.
実質的に直線部分は、中空の管状要素の上流端から見た時に、周辺部分における第二の点まで延在する、実施例17または18のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例20.
支持要素は、シートの第一の折り目に沿って周辺部分から垂れ下がり、第一の折り目は、周辺部分における第一の点に存在する、実施例1~19のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例21.
第一の折り目は、中空の管状要素の長さの一部に沿って延在する、実施例20による吸入器物品。
実施例22.
第一の折り目は、中空の管状要素の実質的に全長に沿って延在する、実施例21による吸入器物品。
実施例23.
第一の折り目は、中空の管状要素の長軸方向軸に平行である、実施例20~22のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例24.
第一の折り目は、中空の管状要素の長軸方向軸に非平行である、実施例20~22のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例25.
第一の折り目は、それに沿って支持要素が周辺部分から垂れ下がる唯一の折り目である、実施例20~24のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例26.
支持要素は、シートの第二の折り目に沿って周辺部分から垂れ下がり、第二の折り目は、周辺部分における第二の点に存在する、実施例20~24のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例27.
第二の折り目は、中空の管状要素の長さの一部に沿って延在する、実施例26による吸入器物品。
実施例28.
第二の折り目は、中空の管状要素の実質的に全長に沿って延在する、実施例27による吸入器物品。
実施例29.
第二の折り目は、中空の管状要素の長軸方向軸に平行である、実施例26~28のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例30.
第一の折り目は、中空の管状要素の長軸方向軸に非平行である、実施例26~28のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例31.
第一の折り目および第二の折り目は、互いに平行である、実施例26~30のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例32.
第一の折り目および第二の折り目は、互いに非平行である、実施例26~30による吸入器物品。
実施例33.
支持要素は、シートの第三の折り目を含む、実施例26~32のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例34.
第三の折り目は、支持要素の先端を画定し、先端は、中空の内側領域内に位置付けられる、請求項33による吸入器物品。
実施例35.
シートの第三の折り目は、シートの第一の折り目およびシートの第二の折り目からおよそ等距離に位置付けられる、実施例33または34のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例36.
第一の折り目および第三の折り目は、支持要素の第一の側壁を画定する、実施例33~35のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例37.
支持要素の第一の側壁は、実質的に直線である、実施例36による吸入器物品。
実施例38.
第二の折り目および第三の折り目は、支持要素の第二の側壁を画定する、実施例36または37のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例39.
支持要素の第二の側壁は、実質的に直線である、実施例38による吸入器物品。
実施例40.
第一の側壁の表面および第二の側壁の表面は、互いに接触している、実施例38または39のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例41.
第一の側壁および第二の側壁の両方は、実質的に直線であり、第一の側壁および第二の側壁は、それらの間に約5度以上の角度を画定する、実施例39による吸入器物品。
実施例42.
支持要素は、実質的に三角形の断面を有する、実施例1~41のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例43.
第一の側壁および第二の側壁の両方は、実質的に直線であり、第一の側壁と第二の側壁との間に形成される角度は、およそ0度である、実施例38~40のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例44.
支持要素の断面は、湾曲した部分を含む、実施例1~40のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例45.
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、複数のピークおよびトラフを含む、実施例1~40および44のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例46.
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、波形プロファイルを有する、実施例1~40、44、および45のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例47.
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的に正弦波である、実施例46による吸入器物品。
実施例48.
支持要素は、中空の管状要素の上流端から見た時に、実質的に三角形の波形プロファイルを有する、実施例46による吸入器物品。
実施例49.
支持要素の断面は、実質的にs字形状である、実施例44、46および47のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例50.
支持要素の断面は、実質的にオメガ形状である、実施例44による吸入器物品。
実施例51.
支持要素の断面は、実質的にc字形状である、実施例44による吸入器物品。
実施例52.
支持要素は、中空の管状要素の上流端部から見た時に、実質的にw字形状である、実施例45、46および48のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例53.
中空の管状要素は、少なくとも一つの対称な長軸方向の平面を含む、実施例1~52のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例54.
中空の管状要素は半径方向対称である、実施例1~53のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例55.
中空の管状要素の断面積は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定である、実施例1~54のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例56.
中空の管状要素は、中空の管状要素の全長に沿って実質的に一定の断面を有する、実施例1~55のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例57.
支持要素は、中空の内側領域を複数のチャネルに分割する、実施例1~56のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例58.
支持要素は、中空の内側領域を二つから四つのチャネルに分割する、実施例57による吸入器物品。
実施例59.
支持要素は、中空の管状要素の半径方向中心を通って延在する、実施例1~58のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例60.
支持要素は、中空の管状要素の半径の約5パーセント~約90パーセントの距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔している、実施例1~59のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例61.
支持要素は、約0.2ミリメートル~約3ミリメートルの距離だけ中空の管状要素の半径方向中心から離隔している、実施例1~60のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例62.
支持要素は、先端を含み、支持要素は、約0.6ミリメートル~約3ミリメートルの深さを有する、実施例1~61のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例63.
支持要素は、中空の管状要素の唯一の支持要素である、実施例1~62のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例64.
中空の管状要素は、複数の支持要素を含む、実施例1~62のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例65.
中空の管状要素は、二つから六つの支持要素を含む、実施例64による吸入器物品。
実施例66.
中空の管状要素は、三つの支持要素を含む、実施例65による吸入器物品。
実施例67.
支持要素の各々は、互いに同一である、実施例64~66のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例68.
支持要素の各々は、中空の管状要素の周辺部分の周りにほぼ均等に離隔している、実施例64~67のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例69.
中空の管状要素は、約10ミリメートル~約30ミリメートルの長さを有する、実施例1~68のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例70.
中空の管状要素は、約5ミリメートル~約12ミリメートルの外径を有する、実施例1~69のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例71.
中空の管状要素は、約4.5ミリメートル~約11.5ミリメートルの内径を有する、実施例1~70のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例72.
中空の管状要素は、ミリメートル長さ当たり約25平方ミリメートル~ミリメートル長さ当たり約70平方ミリメートルの総内部表面積を有する、実施例1~71のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例73.
中空の管状要素は、無視できるレベルの引き出し抵抗を提供する、実施例1~72のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例74.
中空の管状要素は、長軸方向に約90パーセント以上の空隙率を有する、実施例1~73のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例75.
支持要素および周辺部分のうちの一つまたは両方を形成するシートは、紙、任意のその他の紙系材料、任意のその他のセルロース系材料、バイオプラスチック系材料、または金属から形成される、実施例1~74のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例76.
支持要素および周辺部分のうちの一方または両方を形成するシートは、紙から形成される、実施例75による吸入器物品。
実施例77.
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートは、約35グラム/平方メートル~約80グラム/平方メートルの坪量を有する、実施例1~76のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例78.
周辺部分および支持要素のうちの一方または両方を形成するシートは、約100マイクロメートル~約130マイクロメートルの厚さを有する、実施例1~77のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例79.
支持要素および周辺部分のうちの一方または両方を形成するシートは、アルミニウムシートであり、シートは、約10マイクロメートル~約20マイクロメートルの厚さを有する、実施例1~78のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例80.
支持要素の実質的に全体は、支持要素を形成する単一のシートの層から形成される、実施例1~79のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例81.
周辺部分は、単一のシートの層から形成される、実施例1~80のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例82.
周辺部分は、複数の重なり合ったシートの層から形成される、実施例1~80のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例83.
周辺部分は、複数のシートから形成される、実施例1~80のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例84.
周辺部分は、約15マイクロメートル~約600マイクロメートル、より好ましくは約100マイクロメートル~約130マイクロメートルの厚さを有する、実施例1~83のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例85.
中空の管状要素は、少なくとも約90パーセントの硬度を有する、実施例1~84のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例86.
中空の管状要素は、約150ミリグラム以下の総重量を有する、実施例1~85のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例87.
中空の管状要素は、中空の管状要素のミリメートル長さ当たり約10ミリグラムの平均重量を有する、実施例1~86のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例88.
中空の管状要素は、ラッパーによって囲まれる、実施例1~87のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例89.
中空の管状要素は、ラッパーによって吸入器物品の隣接する構成要素のうちの一つ以上に接続される、実施例1~88のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例90.
中空の管状要素は、接着剤を含む、実施例1~89のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例91.
中空の管状要素は、実質的に変形することなく、その上流端部に印加される最大15ニュートンの力に耐えるように構成されている、実施例1~90のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例92.
中空の管状要素の材料のヤング率は、10MPaよりも大きい、実施例1~91のいずれか一つによる吸入器物品。
実施例93.
中空の管状要素は、空洞から吸入器物品の下流端まで延在する、実施例1~92のいずれか一つによる吸入器物品。
ここで本発明の実施形態を、添付図面を参照しながら、例証としてのみではあるが詳細に説明する。
図1および図2は、本開示による吸入器物品10を示す。吸入器物品10は、その上流端1と下流(または口側)端2との間に延在する。吸入器物品10は、上流セクション3、および上流セクション3の下流に位置し、上流セクション3から離隔した下流セクション4を備える。吸入可能材料を含有するカプセル9を受容するように構成された空洞7は、吸入器物品10の上流セクション3と下流セクション4との間にある。吸入可能材料はニコチンを含む。
図1および2に示すように、上流セクション3は中空管12の折り畳まれた端部5を含み、下流セクション4は中空の管状要素100を含む。中空の管状要素100は、空洞7またはその下流部分から、吸入器物品10の下流端2まで延在する。
吸入器物品10はさらに、中空管12および中空の管状要素100の両方を包装する全体ラッパー8を備える。中空管12は、空洞7を含む。中空管12および中空の管状要素100の上流端は、空洞7を画定する。中空管12の下流端は、下流セクション4の中空の管状要素100の上流端に当接する。中空の管状要素100は、下流セクション4を形成する。全体ラッパー8は、中空管12および下流セクション4の両方を囲む。ラッパー8は、中空管12と軸方向に整列して下流セクション4を固定する。
図1および図2に示す実施形態では、吸入器物品10の全長は約45mmである。空洞7の長さは約28mmであり、中空の管状要素100の長さは約17mmである。空洞7を囲む中空管12の長さは、約25mm~約28mmである。中空管12の内径は約6.6mmであり、中空管12の外径は約7.1mmである。包装材料8の長さは約45mmである。吸入器物品10の直径は約7mmである。中空の管状要素100の相対RTDまたは単位長さ当たりのRTDは、1mm当たり約0.02水柱mmである。中空の管状要素100のRTDは、約0.34水柱mmである。カプセル9の直径は約6mmであり、カプセル9の長さは約16mmである。
中空管12の折り畳まれた端部5は、折り畳まれた端部5の上流端から折り畳まれた端部5の中央を通って延在する中央チャネルまたは通路55を画定する。
折り畳まれた端部5の中央チャネル55は、例えば、吸入器物品10のためのホルダーの貫通要素101などの貫通要素101に対する空洞7へのアクセスを提供するように配設される。こうした貫通要素は、その消費のために起動させるために、カプセル9を貫通または穿孔するように構成されている。中央チャネル55の直径は約6mm未満である。中央チャネルは、27ゲージ(外径=0.42mm)~4ゲージ(外径=5mm)の貫通要素または針を収容するように構造化されている。
図3から最もよく分かるように、第一の実施形態の中空の管状要素100は、中空の管状要素100の中空の内側領域120を画定する材料の周辺部分110を含む。中空の管状要素100はまた、シートから形成され、かつ周辺部分110における第一の点131から、中空の内側領域120にわたって周辺部分110における第二の点132まで延在する支持要素130を含む。
周辺部分110および支持要素130は、同じ紙のシートから一体的に形成される。紙シートは、約78グラム/平方メートルの坪量を有する。周辺部分110を形成するシートの一部分の実質的に全体は、中空の管状要素100の湾曲した外表面を形成する。
支持要素130を形成するために、紙シートは、二つの紙シートの層が互いに重なり合う継ぎ目(図示せず)を含む。継ぎ目は、周辺部分110および支持要素130のうちの一方または両方の一部であってもよい。継ぎ目は、周辺部分110および支持要素130のうちの一方または両方の小さな一部分にわたって延在する。したがって、周辺部分110の実質的に全体が単一のシートの層から形成される。さらに、支持要素130の実質的に全体が単一のシートの層から形成される。
支持要素130は、シートの第一の折り目141に沿って周辺部分110から垂れ下がり、第一の折り目141は、周辺部分110における第一の点131に存在し、かつ第一の折り目141は、中空の管状要素100の実質的に全長に沿って延在する。また、支持要素130は、シートの第二の折り目142に沿って周辺部分110から垂れ下がり、第二の折り目142は、周辺部分110における第二の点132に存在し、かつ第二の折り目142は、中空の管状要素100の実質的に全長に沿って延在する。
したがって、支持要素130もまた、中空の管状要素100の実質的に全長に沿って延在する。実際に、支持要素130は、中空の管状要素100と実質的に同じ長さを有する。
中空の管状要素100は、約17ミリメートルの長さを有する。
中空の管状要素100は、約72ミリグラムの総重量を有する。したがって、中空の管状要素は、約4.2ミリグラムグラム/ミリメートルの平均重量を有する。
中空の管状要素100は、中空の管状要素100の全長に沿って一定の断面を有する。
第一の折り目141および第二の折り目142は両方とも、中空の管状要素100の長軸方向軸に平行である。したがって、第一の折り目141および第二の折り目142は、互いに平行である。
図3に示すように、支持要素130は、シートの第三の折り目143を含み、第三の折り目143は、第一の折り目141および第二の折り目142に平行であり、それらの間に等距離にある。これは、例えば、カプセルが貫通要素によって貫通される時の、カプセル9の移動を防止または低減するための強力な支持バリアを提供するのに役立つ。第三の折り目143は、支持要素の先端を画定する。
図4Aおよび図4Bは、中空の管状要素100の上流端面の断面図を示す。
第一の折り目141および第三の折り目143は共に支持要素130の第一の側壁151を画定し、第一の側壁151は、実質的に直線であり、第一の側壁151の外表面153は、中空の管状要素100の外表面を形成する。第二の折り目142および第三の折り目143は共に支持要素130の第二の側壁151を画定し、第二の側壁152は、実質的に直線であり、第二の側壁152の外表面154は、中空の管状要素の外表面を形成する。
支持要素130は、略三角形の断面を有する。
周辺部分110における第一の点131および周辺部分110における第二の点132は、約1ミリメートルの距離160だけ互いから離隔している。したがって、第一の折り目141および第二の折り目142もまた、約1ミリメートルの距離だけ互いから離隔している。
第一の側壁151および第二の側壁152は、それらの間に約30度の角度を画定する。
支持要素130の深さは、約2ミリメートルである。すなわち、周辺部分における第一の点131と支持要素130の先端との間の距離は、約2ミリメートルである。したがって、第一の折り目141と第三の折り目143との間の距離もまた、約2ミリメートルである。
支持要素130の先端は、約1.5ミリメートルの距離だけ中空の管状要素100の半径方向中心162から離隔している。したがって、支持要素130は、約1.5ミリメートルの距離だけ中空の管状要素100の半径方向中心162から離隔している。
中空の管状要素の外径164は、約7.2ミリメートルである。したがって、支持要素130は、中空の管状要素100の半径の約42パーセントの距離だけ中空の管状要素100の半径方向中心162から離隔している。
図4Cは、中空の管状要素100を囲むラッパー190を示す。
支持要素130は、第一の支持要素130であり、中空の管状要素は、二つの追加の支持要素である第二の支持要素170および第三の支持要素180を含む。これは、有利なことに、例えば、カプセル9が貫通要素によって貫通される時に、カプセル9の移動を防止または制限するために、長軸方向および横断方向の両方における追加の強度および剛性を中空の管状要素100に提供する。
支持要素130、170、180の各々は、互いに同一であり、中空の管状要素100の周囲の周りに均等に離隔している。中空の管状要素100の周囲は、図4Bに破線の曲線で示されている。
図5は、本発明の第二の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素200の斜視図を示す。第二の実施形態の中空の管状要素200は、周辺部分における第一の点231および周辺部分における第二の点232が互いにより近くに位置付けられている点で、第一の実施形態の中空の管状要素100とは異なる。特に、周辺部分における第一の点231および周辺部分における第二の点232は、約0ミリメートルの距離だけ互いから離隔している。したがって、第一の折り目241および第二の折り目242もまた、約0ミリメートルの距離だけ互いから離隔している。支持要素230の深さは、支持要素130の深さと同じであり、約2ミリメートルである。
図6は、中空の管状要素200の上流端面の断面図を示す。第一の側壁251と第二の側壁252との間に形成される角度は、およそ0度である。第一の側壁251の実質的に全体および第二の側壁252の実質的に全体は、互いに接触し、接着剤によって互いに取り付けられる。これにより、長軸方向および横断方向の両方における中空の管状要素の強度および剛性が著しく増大し得る。これはまた、中空の管状要素200をラッパーで囲む必要性を回避し得る。したがって、これにより、既存の高速吸入器物品組み立て機械を使用して吸入器物品10内に組み立てることができるように、中空の管状要素200の重量が最小化され得る。
図7は、本発明の第三の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素300の上流端面の断面図を示す。第三の実施形態の中空の管状要素300は、第一の実施形態の中空の管状要素100と概して同じである。しかしながら、第三の実施形態の中空の管状要素300は、支持要素330が中空の管状要素300の半径とほぼ等しい深さを有するという点で、第一の実施形態の中空の管状要素100とは異なる。したがって、支持要素330は、中空の管状要素300の半径方向中心まで延在する。特に、支持要素330の先端は、中空の管状要素300の半径方向中心に存在するか、またはそれに隣接している。第一の実施形態の中空の管状要素100と同様に、第三の実施形態の中空の管状要素300は、中空の管状要素300の周囲の周りに均等に離隔した三つの同一の支持要素330、370、380を含む。したがって、支持要素330、370、380は、中空の内側領域を三つのチャネルに分割する。特に、支持要素330、370、380の先端は、中空の管状要素300の半径方向中心において互いに隣接している。
図8は、本発明の第四の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素400の上流端面の断面図を示す。中空の管状要素400は、周辺部分における第一の点431および周辺部分における第二の点432が互いにより近くに位置付けられていることを除いて、第一の実施形態の中空の管状要素400と概して同じである。特に、周辺部分における第一の点431および周辺部分における第二の点432は、約0.8ミリメートルの距離だけ互いから離隔している。さらに、図8では、支持要素430の深さは約3ミリメートルである。さらに、図8では、第一の側壁と第二の側壁は、それらの間に約15度の角度を画定する。
図9は、本発明の第五の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素500の上流端面の断面図を示す。中空の管状要素500は、中空の管状要素200の深さが中空の管状要素500の半径とほぼ同じであることを除いて、第二の実施形態の中空の管状要素200と概して同じである。したがって、支持要素530は、中空の管状要素500の半径方向中心まで延在する。特に、支持要素530の先端は、中空の管状要素500の半径方向中心に存在するか、またはそれに隣接している。第一の実施形態の中空の管状要素100および第二の実施形態の中空の管状要素200と同様に、第五の実施形態の中空の管状要素500は、三つの同一の支持要素を含む。したがって、中空の管状要素500の三つの支持要素は、中空の管状要素500の中空領域を三つのチャネルに分割する。特に、支持要素530、370、580の先端は、中空の管状要素300の半径方向中心において互いに隣接している。
図10は、上述の第一の実施形態の中空の管状要素100などの、吸入器物品のための中空の管状要素を形成するための方法を示す。方法は、中空の管状要素を形成するための機器105を提供することを含む。機器105は、装置107を備える。装置107は、チャネル125を画定する内表面115を有する。チャネル125は、装置107の上流開口部117から装置107の下流開口部118まで延在する。
装置107は、第一のセクション126、第二のセクション127および第三のセクション128を備える。第一のセクションは、図10に示すように、第二のセクション127と第三のセクション128との間に位置する。
装置107の第一のセクション126は、チャネル125内に突出する内部突出部135を含む。内部突出部135は、装置107の第一のセクション126の上流端から装置107の第一のセクション126の下流端まで延在する。装置107の第一のセクション126内のチャネル125は、実質的に円錐台状であり、第一のセクション126の上流端におけるチャネル125の直径は、第一のセクション126の下流端におけるチャネル125の直径よりも大きい。
内部突出部135は、実質的にピラミッド状である。内部突出部125は、長軸方向および横断方向の両方において実質的に三角形の断面を有する。内部突出部135は、内部突出部135の頂点において最大横断断面積を有し、装置107の第一のセクション126の上流端でテーパーオフする。内部突出部は、第一の縁部を含み、第一の縁部は、チャネル125を画定する装置107の内表面の一部分に隣接している。第一の縁部は、装置107の第一のセクション126の上流端から延在する。内部突出部はまた、第二の縁部を含み、第二の縁部もまた、チャネルを画定する装置107の内表面115に隣接している。第二の縁部は、装置107の第一のセクション126の上流端から延在する。内部突出部は、第三の縁部をさらに含み、第三の縁部は、チャネル125内に存在し、同じく装置107の第一のセクション126の上流端から延在する。
平面A-Aに沿って取られた内部突出部135の断面を図11Aに示す。平面B-Bに沿って取られた内部突出部135の断面を図11Bに示す。したがって、図11Bは、内部突出部135の頂点における内部突出部135の断面を示す。
装置107の第二のセクション127は、装置107の上流開口部117から装置107の第一のセクション126まで延在する。装置107の第二のセクション127を通って延在するチャネル125の一部は、実質的に円筒状であり、第一のセクション126の上流端におけるチャネル125の直径とほぼ同じ直径を有する。
装置107の第三のセクション128は、装置107の第一のセクション126から装置107の下流開口部118まで延在する。装置107の第三のセクション128を通って延在するチャネル125の一部は、実質的に円筒状であり、第一のセクション126の下流端におけるチャネル125の直径とほぼ同じ直径を有する。
方法はまた、シートから形成される中空管145を提供することを含み、中空管145の周囲は、内部突出部135の頂点における装置107の横断断面の内周にほぼ等しい。中空管145の断面が図11Aに示される。第一のセクション126の上流端におけるチャネル125の直径は、中空管145の直径とほぼ同じである。したがって、中空管145の直径もまた、装置107の第二のセクション127を通って延在するチャネル125の一部の直径とほぼ同じである。
方法はさらに、装置107の上流開口部117を通して、チャネル125に沿って装置107の第二のセクション127内に中空管145を通過させることを含む。
方法はさらに、チャネル125に沿って、かつ装置107の第一のセクション126の上流端において内部突出部135と接触させて、中空管145を通過させることを含む。
方法はさらに、中空管145の外表面が装置107の内表面115と接触するように、装置107の第一のセクション126を通してチャネル125に沿って中空管145を通過させることを含む。特に、中空管145の外表面が内部突出部135と接触するように行う。装置107の第一のセクション126の構成に起因して、装置107の第一のセクション126に沿って中空管145を通過させることにより、中空管145が変形し、装置107の第一のセクションの内部形状に適合する。特に、第一のセクション126内の内部突出部135の存在と組み合わせた場合、第一のセクション126内のチャネル125の円錐台形状は、図12Bに示すように、中空管145を、低減された直径、および支持要素130を形成する内部に折り畳まれた突出部を有する形態へと成形するのに役立つ。結果として、装置107の第一のセクション126を通して中空管145を通過させることにより、中空管145が、内部突出部135の第一の縁部における第一の折り目、内部突出部135の第二の縁部における第二の折り目、および内部突出部135の第三の縁部における第三の折り目を形成する。したがって、装置107の第一のセクション126を通して中空管145を通過させることにより、シートから形成された中空の管状要素が形成され、中空の管状要素は、中空の内側領域を画定する周辺部分110と、支持要素130とを含み、支持要素130は、シートの第一の折り目およびシートの第二の折り目の両方に沿って周辺部分から垂れ下がり、支持要素は、中空の内側領域内に存在するシートの第三の折り目を含む。中空管145および中空の管状要素は、図10の点線で示されている。
方法はさらに、装置107の第三のセクション128を通して、そして装置107の下流開口部118を通してチャネル117の外へと中空の管状要素を通過させることを含む。装置107の第三のセクション128は、中空の管状要素が装置107から外へと出るのを支援し得る。さらに、装置107の第三のセクション128は、中空の管状要素の折り畳み後に、中空の管状要素の所望の形状を保持するのに役立ち得る。
図11Aおよび11Bに示すように、内部突出部135は、第一の内部突出部135であり、装置107の第一のセクション126は、二つの追加の内部突出部である第二の内部突出部175および第三の内部突出部185を含む。内部突出部135、175、185の各々は、互いに同一であり、装置107の第一のセクション126の周囲の周りに均等に離隔している。
したがって、図12Bに示すように、装置107の第一のセクション126を通して中空管145を通過させることによって形成される中空の管状要素の支持要素130は、第一の支持要素130であり、中空の管状要素は、二つの追加の支持要素である第二の支持要素170および第三の支持要素180を含む。支持要素130、170、180の各々は、互いに同一であり、中空の管状要素の周囲の周りに均等に離隔している。
図13は、本発明の第六の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素600の斜視図を示す。中空の管状要素600は、中空の管状要素600の中空の内側領域620を画定する周辺部分610と、支持要素630とを含む。
図13および図14に示すように、周辺部分610および支持要素630は、同じ紙のシートから一体的に形成される。特に、周辺部分610は、二つから四つの平行に巻かれた紙シートの層から形成され、支持要素630は、単一の紙シートの層から形成される。より具体的には、周辺部分610のセクションは、二つの紙シートの層から形成され、周辺部分610の別のセクションは、三つの紙シートの層から形成され、周辺部分610のさらなるセクションは、四つの紙シートの層から形成される。
図14に示すように、支持要素630は、周辺部分610における第一の点631から、中空の管状要素600の半径方向中心を通って中空の内側領域620にわたって、周辺部分610における第二の点632まで延在する。周辺部分610における第一の点631および周辺部分610における第二の点632は、互いにおよそ正反対に対向している。中空の管状要素の内径は、約6.9ミリメートルである。したがって、周辺部分610における第一の点631および周辺部分610における第二の点632は、約6.9ミリメートルだけ互いから離隔している。中空の管状要素の外径は、約7.2ミリメートルである。
支持要素630は、図14に示すように、中空の管状要素600の上流端から見た時に、周辺部分610における第一の点631から周辺部分610における第二の点632まで延在する実質的に直線部分を含む。
支持要素630は、シートの第一の折り目に沿って周辺部分610から垂れ下がり、第一の折り目は、周辺部分610における第一の点631に存在する。支持要素630はまた、シートの第二の折り目に沿って周辺部分610から垂れ下がり、第二の折り目は、周辺部分610における第二の点632に存在する。したがって、実質的に直線部分もまた、シートの第一の折り目からシートの第二の折り目まで延在する。
図15は、本発明の第七の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素700の上流端面の断面図を示す。中空の管状要素700は、周辺部分710および支持要素730を含む。周辺部分710および支持要素730は、同じ紙のシートから一体的に形成される。周辺部分710は、周辺部分のセクションが二つのシートの層から形成され、周辺部分710の別のセクションが単一のシートの層から形成されるように、平行に巻かれたシートの層から形成される。
支持要素730は、周辺部分710における第一の点731から、中空の内側領域にわたって周辺部分710における第二の点732aまで延在する。特に、支持要素730は、シートの端を含み、シートの端は、周辺部分710における第二の点732aにおいて周辺部分710と接触する。
支持要素730は、中空の管状要素700の上流端から見た時に、実質的に正弦波である。支持要素730は、複数のピークおよびトラフを含み、特に、支持要素730は、ピークおよび二つのトラフを含む。支持要素730のピークは、周辺部分710におけるさらなる点732bで周辺部分710と接触する。
したがって、周辺部分710における第一の点731から周辺部分710におけるさらなる点732bまで延在するシートの一部分は、第一の支持要素であり得ることが理解されよう。さらに、周辺部分710におけるさらなる点732bから周辺部分710における第二の点732aまで延在するシートの一部分は、第二の支持要素であり得る。
図16は、本発明の第八の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素800の上流端面の断面図を示す。中空の管状要素800は、同じ紙のシートから一体的に形成された周辺部分810および支持要素830を含む。シートは、シートの第一の端833からシートの第二の端834まで延在する。周辺部分810は、周辺部分810のセクションが単一のシートの層から形成され、周辺部分810の別のセクションが二つのシートの層から形成されるように、平行に巻かれたシートの層から形成される。
支持要素830は、周辺部分810における第一の点831から、中空の内側領域にわたって周辺部分810における第二の点832まで延在する。特に、支持要素830は、シートの第一の折り目および第二の折り目の両方から周辺部分810から垂れ下がり、第一の折り目は、周辺部分810における第一の点831に存在し、第二の折り目は、周辺部分810における第二の点832に存在する。周辺部分810における第一の点831および周辺部分810における第二の点832は、互いにおよそ正反対に対向している。
シートの第一の端833から周辺部分810における第一の点831まで延在するシートの一部分、およびシートの周辺部分810における第二の点832からシートの第二の端1034まで延在するシートの一部分は、中空の管状要素800の中空の内側領域を画定する。したがって、周辺部分810は、シートの第一の端833から周辺部分810における第一の点831まで延在するシートの一部分と、周辺部分810における第二の点832からシートの第二の端834まで延在するシートの一部分とを含む。
図16に示すように、支持要素830は、中空の管状要素800の上流端から見た時に、実質的に正弦波である。支持要素830は、複数のピークおよびトラフを含み、特に、支持要素830は、二つのピークおよび三つのトラフを含む。これにより、例えば、カプセル9が貫通要素によって貫通される時に、カプセル9と接触し得る中空の管状要素800の表面積が増大する。したがって、これにより、例えば、カプセル9が貫通要素によって貫通される時に、カプセル9の移動を防止または制限するための中空の管状要素800の能力が増大し得る。
図17は、本発明の第九の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素900の上流端面の断面図を示す。中空の管状要素900は、シートの第二の端が周辺部分910における第二の点932に存在することを除いて、第八の実施形態の中空の管状要素800と概して同じである。したがって、周辺部分910における第二の点932からシートの第二の端まで延在するシートの一部分はない。したがって、支持要素930は、シートの第二の折り目に沿って周辺部分910から垂れ下がらず、第二の折り目は、周辺部分910の第二の点932に存在する。さらに、周辺部分910は、周辺部分910における第二の点932からシートの第二の端まで延在するシートの一部分を含まない。
さらに、中空の管状要素900は、支持要素930が、中空の管状要素900の上流端から見た時に、実質的にs字形状であるという点で、中空の管状要素800とは異なる。
支持要素930は、中空の管状要素900の半径方向中心を通って延在する。
図18は、本発明の第十の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素1000の斜視図を示す。中空の管状要素1000を備える吸入器物品を図25に示す。中空の管状要素1000は、中空の管状要素1000の中空の内側領域1020を画定する周辺部分1010を含む。中空の管状要素1000はまた、紙のシートから形成される支持要素1030を含む。周辺部分1010は、支持要素1030を形成するシートとは異なる管を含む。すなわち、管は、支持要素1030と一体的に形成されない。
図19に示すように、シートの第一の端1033は、周辺部分1010における第一の点1031まで管と接触し、第一の点1031で管から離れて中空の内側領域1020内へと偏向する。シートの第二の端1034は、周辺部分1010における第二の点1032aまで管と接触し、第二の点1032aで管から離れて中空の内側領域1020内へと偏向する。したがって、支持要素1030は、周辺部分1010における第一の点1031から、中空の内側領域1020にわたって周辺部分1010における第二の点1032aまで延在する。さらに、周辺部分1010は、管、シートの第一の端1033から周辺部分1010における第一の点1031まで延在するシートの一部分と、周辺部分1010における第二の点1032aからシートの第二の端1034まで延在するシートの一部分とを含む。
支持要素1030は、中空の管状要素100の上流端から見た時に、湾曲した部分を含む。特に、支持要素1033は、中空の管状要素1000の上流端から見た時に、実質的にオメガ形状である。支持要素1030はまた、周辺部分1010におけるさらなる点1032bで管と接触する。支持要素1030は、中空の内側領域1020を四つのチャネルに分割する。
周辺部分1010における第一の点1031から周辺部分1010におけるさらなる点1032bまで延在するシートの一部分は、第一の支持要素であり得ることが理解されよう。さらに、周辺部分1010におけるさらなる点1032bから周辺部分1010における第二の点1032aまで延在するシートの一部分は、第二の支持要素であり得る。第一および第二の支持要素は、中空の内側領域1020を四つのチャネルに分割する。
シートは、接着剤によって管に取り付けられてもよい。特に、シートは、シートが管と接触する点で管に取り付けられてもよい。
図20は、本発明の第十一の実施形態による吸入器物品のための中空の管状要素1100の上流端面の断面図を示す。第十の実施形態の中空の管状要素1000と同様に、周辺部分1110は、支持要素1130を形成するシートとは異なる管を含む。支持要素1130は、周辺部分1110における第一の点1131および周辺部分1110における第二の点1132の両方において周辺部分1110と接触する。支持要素は、周辺部分1110における第一の点1131から、中空の内側領域にわたって周辺部分1110における第二の点1132まで延在する。
支持要素1130は、中空の管状要素1100の上流端から見た時に、波形プロファイルを有する。特に、支持要素1130は、中空の管状要素1100の上流端から見た時に、実質的に正弦波であり、一つのピークおよび二つのトラフを含む。
図21は、負荷Fが印加される前の中空の管状要素50の上流端面の断面図を示し、負荷Fが印加される前の中空の管状要素50は、本来の(押し下げられていない)外径DSを有する。図21はまた、一定の持続時間の間一定の負荷を印加した後の(ただし、依然として負荷が印加されている状態の)同じ中空の管状要素52の上流端面の断面図を示し、一定の持続時間の間一定の負荷が印加された後(ただし、依然として負荷が印加されている状態の)中空の管状要素52は、(低減された)直径Ddを有する。押し下げは、d=DS-Ddである。
喫煙物品フィルターの硬度を試験するための機器を図22、23および24に示す。
図22は、吸入器物品のための中空の管状要素の硬度を判定するための、DD60A Densimeter装置などの機器60の斜視図である。機器60は、支持プレート80の上方に位置付けられた二つの平行な負荷印加ロッド70を含む。支持プレート80は二つの平行な離隔した壁82を含み、各壁82は、十個の等間隔の陥凹部を有する。陥凹部は、試験中に中空の管状要素54が互いに接触するのを防止するように配設されている。
図22で分かる通り、同一に設計された十個の中空の管状要素54は、平面内で平行に整列し、下にある円筒状ロッド84の上に定置されている。中空の管状要素54は、壁82内の対応する陥凹部間に延在して、中空の管状要素54を定位置に保持する。下にある円筒状ロッド84は、壁82と平行して延在する。中空の管状要素54それぞれは、二つの点において下にあるロッド84に接触し、試験される中空の管状要素54と下にあるロッド84との間に合計二十個の接触点が作製される。
このことは、中空の管状要素54が短過ぎて下にあるロッド84の両方に接触しないか、または試験される中空の管状要素54の端部の非常に近くで下にあるロッド84と接触する場合には、図23に示すようなバックツーバック構成にある二十個の中空の管状要素54を使用することによって達成され得ることが理解されよう。
示す通り、DD60A試験の概念は、下にある円筒状ロッド84が二十個の接触点で試験されるサンプル材料54に接触するということである。中空の管状要素54が、下にあるロッド84にわたって延在するのに十分に長い場合、(図22に示すように)二十個の接触点に十本のサンプルを提供することができる。中空の管状要素54が十分に長くない場合は、図23に示す通り、二十個の接触点に二十個のサンプルを提供することができる。
機器が第一の構成で図23に示されおり、図中、二つの円筒状負荷印加ロッド70は、上方に引き上げられて中空の管状要素54と接触していない。中空の管状要素54の硬度を試験するために、円筒状負荷印加ロッド70は、図24に示すように、第二の構成へと引き下げされて中空の管状要素54と接触する。中空の管状要素54と接触すると、負荷印加ロッド70は、中空の管状要素54の二十個の接触点にわたって2kgの総負荷を20秒の持続時間の間付与する。20秒経過後(かつ負荷が依然として中空の管状要素54にかけられている状態で)、中空の管状要素54にわたる円筒状負荷印加ロッド70における押し下げが判定され、次いでこれを使用して硬度を算出する。
図25は、本発明の第十の実施形態による吸入器物品1050を示す。第十の実施形態の吸入器物品1050は、第一の実施形態の吸入器物品10と概して同じである。しかしながら、第十の実施形態の吸入器物品1050は、第十の実施形態の吸入器物品1050の中空の管状要素1000が図18に示されるものであるという点で、第一の実施形態の吸入器物品10とは異なる。
図26は、吸入器システム1200を示す。吸入器システム1200は、吸入器物品1050および別個のホルダー1210を含む。吸入器物品1050は、ホルダー1210内に受容されて、吸入器物品1050内に配置されたカプセル9を起動し、または貫通し得る。吸入器物品1050は、消費者による使用中ホルダー1210内にとどまる。ホルダー1210は、受容された吸入器物品1050に入る旋回吸入気流を誘発するように構成されている。ホルダー1210は、吸入器物品1050の折り畳まれた端部5を折り返すかまたは破るように構成されている。
吸入器システム1200は、吸入器物品1050およびホルダー1210を含む。吸入器物品1050は、吸入器長軸方向軸LAに沿って延在する。ホルダー1210は、スリーブ空洞122内に受容される吸入器物品1050を保持する移動可能なスリーブ1220を含む。
吸入器物品1050のためのホルダー1210は、吸入器物品1050を受容するためのハウジング空洞112を含むハウジング111、およびハウジング空洞112内に吸入器物品1050を保持するように構成されたスリーブ1220を含む。スリーブ1220は、スリーブ空洞122を画定し、ハウジング111の長軸方向軸LAに沿ってハウジング空洞112内で移動可能である。スリーブ1220は、第一の開放端124および第二の反対側の端1226を含む。スリーブ1220の第二の反対側の端1226は、空気がスリーブ空洞122に入ることを可能にするように構成されている。スリーブ1220の第二の反対側の端1226は、スリーブ空洞122に入る空気に旋回を誘発するように構成されている。
ホルダー1210は、ハウジングの内表面109に固定され、かつそこから延在する貫通要素101を含み得る。貫通要素101は、スリーブ1220の第二の反対側の端1226を通って、ハウジング111の長軸方向軸に沿って、スリーブ空洞122内に延在するように構成され得る。ホルダー1210は、スリーブ1220が貫通要素101から離れるように付勢するよう構成されたばね要素102を含み得る。
スリーブ1220は、スリーブ1220の長軸方向の長さに沿って延在する細長いスロットを含み得る。ハウジング111はさらに、ハウジング空洞112の内表面109から延在するピン127を含み得る。ピン127は、細長いスロットと嵌合するように構成されてもよい。
図27は、スリーブ1220の概略側面断面図を示す。スリーブ1220の第二の反対側の端1226は、中央通路1232、端部表面136、および開放端134を画定するスリーブ管状要素1230を含む。中央通路1232は、スリーブ空洞122と流体連通する。スリーブ管状要素1230の開放端134は、スリーブ空洞122内に延在してもよい。スリーブ管状要素1230は、空気が中央通路1232に入ることを可能にする少なくとも一つの空気吸込み口138を含む。少なくとも一つの空気吸込み口138は、中央通路1232に対して接線方向にある方向に延在する。
吸入器物品1250の遠位端156は、図28に示すように、スリーブ管状要素1230上を摺動してもよい。スリーブ管状要素1230の開放端134は、折り畳まれた端部5を閉鎖構成から開放構成に変更し、旋回または回転吸入空気が吸入器物品1250のカプセル空洞7内に直接流入することを可能にする。
ホルダー1210の中に吸入器物品1250が挿入されるのに伴い、スリーブ管状要素1230の開放端134は、変形し、スリーブ管状要素1230が、受容された吸入器物品1250の中空管12内に延在するように、折り畳まれた端部5を通して付勢する。折り畳まれた端部5は、吸入器物品1250がホルダーを把持し、それによってホルダー1210内で吸入器物品1250を定位置に保持するように、開放構成において吸入器物品の長軸方向軸に向かって付勢され得る。
吸入空気吸込み口138は、中央通路1232に対する接線においてスリーブ管状要素1230に入り、受容された吸入器物品1250のカプセル空洞7に旋回吸入気流を形成する。旋回吸入気流は、受容され吸入器物品1250のカプセル空洞7に沿って流れ、カプセル回転を誘発し、粒子を吸入気流中に放出する。
スリーブ管状要素1230はスリーブ空洞122内に延在してもよく、吸入器物品1250の遠位端156を受容するように構成されたスリーブ空洞122と共に環状陥凹部1231を形成する。スリーブ管状要素1230によって形成される突出部は、吸入器物品1250のカプセル空洞7内に摺動する。スリーブ管状要素1230は、スリーブ空洞122内に受容される吸入器物品1250の遠位端156内に延在するよう構成されている。
スリーブ管状要素1230は、スリーブ空洞122内に約5mm延在し、約6.5mmの外径および約4mmの内径を有してもよい。受容された吸入器物品1250のカプセル空洞7は、約6.6mmの内径を有して、スリーブ管状要素1230および環状陥凹部1231との干渉嵌合を提供し得る。
スリーブ1220は、スリーブ1220を通る少なくとも一つの空気開口129を含む第一の空気吸込み口ゾーン1270を画定する。第一の空気吸込み口ゾーン1270は、スリーブ1220の第一の開放端124に近接している。第一の空気吸込み口ゾーン1270は、空気がスリーブ1220とハウジング111との間に形成された気流チャネルへと流れることを可能にするように構成されている。スリーブは、第一の空気吸込み口ゾーン1270の下流に第二の空気吸込み口ゾーン1280を含む。スリーブ1220の第二の反対側の端1226を含む第二の空気吸込み口ゾーン1280は、空気がスリーブ空洞122に入ることを可能にするように構成されている。第二の空気吸込み口ゾーン1280は、スリーブ1220を通って、中央通路1232を有するスリーブ管状要素1230内へと流れる、少なくとも一つの空気開口または空気吸込み口138を含む。
図28は、図27のスリーブ1220内に受容された図18の吸入器物品1250の概略側面断面図を示す。図28に示すように、吸入器物品1250のカプセル空洞7は、スリーブ管状要素1230の中央通路1232と整列し、それと嵌合して、その中に延在する。スリーブ管状要素1230は、カプセル空洞7の上流端を形成する。折り畳まれた端部5は、カプセル空洞7の側壁に開放され、環状凹部1231内に締まり嵌めを提供する。

Claims (15)

  1. 吸入器物品であって、
    空洞と、
    前記空洞内に位置し乾燥粉末を含有するカプセルと、
    前記カプセルの下流に配置される中空の管状要素と、を備え、
    前記中空の管状要素は、
    前記中空の管状要素の中空の内側領域を画定する周辺部分と、
    シートから形成され、かつ前記周辺部分における第一の点から、前記中空の内側領域にわたって前記周辺部分における第二の点まで延在する、支持要素と、を含む、吸入器物品。
  2. 前記周辺部分は、シートから形成される、請求項1に記載の吸入器物品。
  3. 前記周辺部分および前記支持要素は、シートから一体的に形成される、請求項2に記載の吸入器物品。
  4. 前記周辺部分および前記支持要素は、別個のシートから形成される、請求項3に記載の吸入器物品。
  5. 前記周辺部分における前記第一の点および前記周辺部分における前記第二の点は、互いから離隔している、請求項1~4のいずれか一項に記載の吸入器物品。
  6. 前記支持要素は、前記シートの第一の折り目に沿って前記周辺部分から垂れ下がり、前記第一の折り目は、前記周辺部分における前記第一の点に存在する、請求項1~5のいずれか一項に記載の吸入器物品。
  7. 前記支持要素は、前記シートの第二の折り目に沿って前記周辺部分から垂れ下がり、前記第二の折り目は、前記周辺部分における前記第二の点に存在する、請求項6に記載の吸入器物品。
  8. 前記支持要素の断面は、湾曲した部分を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の吸入器物品。
  9. 前記支持要素の断面は、実質的にオメガ形状である、請求項8に記載の吸入器物品。
  10. 前記支持要素は、前記中空の内側領域を複数のチャネルに分割する、請求項1~9のいずれか一項に記載の吸入器物品。
  11. 前記支持要素は、前記中空の管状要素の半径の約5パーセント~約90パーセントの距離だけ前記中空の管状要素の半径方向中心から離隔している、請求項1~10のいずれか一項に記載の吸入器物品。
  12. 前記中空の管状要素は、実質的に変形することなくその上流端に印加される最大15ニュートンの力に耐えるように構成されている、請求項1~11のいずれか一項に記載の吸入器物品。
  13. 前記中空の管状要素の材料のヤング率が、10MPaよりも大きい、請求項1~12のいずれか一項に記載の吸入器物品。
  14. 前記中空の管状要素は、前記空洞から前記吸入器物品の下流端まで延在する、請求項1~13のいずれか一項に記載の吸入器物品。
  15. 請求項1~14のいずれか一項に記載の吸入器物品と、前記吸入器物品を受容するためのホルダーと、を備える吸入器システムであって、前記ホルダーは、
    前記吸入器物品を受容するように構成されたハウジング空洞を画定するハウジングと、
    前記ハウジング空洞の中へと延在し、前記吸入器物品の前記カプセルを貫通するように構成された貫通要素と、を含む、吸入器システム。
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