JP2024501332A - フィット感が改善された使い捨て衛生用物品 - Google Patents

Abstract

本開示は、横方向（ｘ）、長手方向（ｙ）、および物品を左手および右手部分（Ｉ）および（ｉｉ）に分割する長手中心線（Ａ）を有する使い捨て衛生用物品に関する。物品は前部分（２）、股部分（３）、および後部分（４）を有し、液体透過性表面シート（３０）、液体不透過性裏面シート（３１）、表面シート（３０）と裏面シート（３１）の間に配置された吸収性芯（６）を備えている。表面シート（３０）および裏面シート（３１）は、吸収性芯（６）を囲む物品の外側境界領域（１１）を提供するように、吸収性芯（６）を越えて延びる。吸収性芯（６）の外側輪郭は、長手中心線（Ａ）周りで対称に配置され、左右芯縁部線（８、９）によって画定された相互対称鏡像部分によって画定され、芯は前部分（２）の芯前縁部（７）と後部分（４）の芯後縁部（１０）の間に延びている。芯（６）は、左右芯縁部線（８、９）の間の横幅（Ｍ）がネック領域（１３）の前方の芯（６）の横幅、およびネック領域（１３）の後方の横幅より小さいネック領域（１３）を備えている。ネック領域（１３）の前方の芯の一部は、芯（６）のヘッド領域（１４）として画定され、ネックの後方の芯の一部は身体部分（１５）として画定される。物品はさらに、あらゆる横軸に沿って見られるように、少なくとも１つの非対称羽根を備え、非対称羽根は使い捨て衛生用物品の外周面（１８）から外向き方向に延びる外側縁部（３８）を備え、少なくとも１つの非対称羽根外側縁部（３８）は羽根結合線Ｊｗを介して接続された前（１９、２０）および後（２１、２２）羽根結合で使い捨て衛生用物品の外周面に接触する。前記少なくとも１つの非対称羽根の外側縁部（３８）は、前羽根遠隔点Ｄｆおよび後羽根遠隔点Ｄｒを備え、前羽根遠隔点は３ｍｍの横距離Ｊ１だけ外向き横方向に結合線Ｊｗから間隔をおいて配置されている。吸収性芯（６）はさらに、第１および第２の前適合線（１０１、１０２）を備え、第１の前適合線（１０１）は長手または横軸に対して第２の前適合線（１０２）と対称に配置されている。第１の前適合線（１０１）は、使い捨て衛生用物品の平面内に延びる第１の対角軸ＣＬ１に沿って長手中心線（Ａ）にまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて左外側縁部（８）にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延びている。第２の前適合線（１０２）は使い捨て衛生用物品の平面内に延びる第２の対角軸ＣＬ２に沿って長手中心線にまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて左右外側縁部（８、９）にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延び、第１および第２の対角軸（ＣＬ１、ＣＬ２）は収束点Ｃで収束する。第１および第２の前適合線（１０１、１０２）はその最も近いアプローチ間に最小の横距離Ｓを有し、横距離Ｓは≧０ｍｍである。

Description

本発明は、漏れに対して改善されたフィット感および安全性を提供するための使用の場合に特定の形を採用するように設計された、衛生用ナプキン、パンティライナまたは尿漏れ用パッドなどの使い捨て衛生用物品に関する。

使い捨て衛生用物品は、良い吸収性、快適性を有する必要があり、ユーザに対する漏れ安全性および良いフィット感を提供する必要がある。様々な設計および方法は、ユーザの身体の輪郭にぴったり従うことができ、使用中に定位置から移動しないように、衛生用物品内で利用されてきた。しかし、物品のフィット感を改善するために当業界で行われた前の努力にも関わらず、物品のフィット感、および物品がどのようにユーザの身体に適合するかをさらに改善する必要がある。

使い捨て衛生用物品に対する従来の解決法にも関わらず、特に物品がユーザの身体に適合する方法で、物品のフィット感を改善する必要がまだあることが分かった。特に物品の股領域および前部に関して、物品がどのように屈曲し、身体に適合するかをより良く制御する必要がある。快適性および漏れに対する安全性のため、物品がユーザの生体構造に適合する予測可能な方法で変形し、羽根がユーザの生体構造への物品の適応を妨げないように位置決めされていることが重要である。また、既存の製造機器および方法を、最小限の変更での物品の製造のために使用することができることが重要である。

国際特許出願第ＰＣＴ／ＳＥ２０１７／０５０６１２号

本開示の目的の１つはしたがって、物品の改善されたフィット感を備えた使い捨て衛生用物品、および物品がユーザの身体に適合する方法および一貫性での改良を提供することである。特に、本発明は、物品の前および股部分での改善されたフィット感を提供することを目的としている。物品の最適な配置を得るためのユーザの下着周りの羽根の最適な位置決めによる改善された漏れ安全性が、また望ましい。

本開示の別の目的は、満足のいく吸収性を維持する、または吸収性を改善しながら、ユーザに対する改善された快適性を備えた物品を提供することである。使い捨て衛生用物品は、衛生用ナプキン、パンティライナ、尿漏れ用パッド、または股部分の縁部周りで折り畳むための羽根を備えたインサーションであってもよい。

上記目的は、添付の特許請求の範囲に規定されるような本使い捨て衛生用物品によって達成されてもよい。本開示によって提供されるさらなる利点は、本発明の以下の記載を鑑みて、当業者には明らかになるだろう。

本発明の第１の態様では、横方向、長手方向、および物品を左手および右手部分に分割する長手中心線を有する使い捨て衛生用物品が提供される。物品は、前部分、股部分および後部分を有し、液体透過性表面シート、液体不透過性裏面シート、および表面シートと裏面シートの間に配置された吸収性芯を備えている。表面シートおよび裏面シートは、吸収性芯を囲む物品の外側境界領域を提供するように、吸収性芯を越えて延びている。

吸収性芯の外側輪郭は、長手中心線周りで対称に配置され、左右芯縁部線によって画定された相互対称鏡像部分によって画定される。吸収性芯はさらに、前部分の芯前縁部および後部分の芯後縁部によって区切られる。

いくつかの実施形態では、（吸収性芯、表面シート、裏面シート、羽根を含む）使い捨て衛生用物品の左右手部分は、長手中心線周りで対称である。しかし、他の実施形態では、吸収性芯は長手中心線周りで対称である可能性があり、羽根は非対称に提供されてもよい。さらに、「相互対称」および「鏡像」によって、各部分は実質的に対称であり、完全鏡像からの小さなまたは重要ではない偏倚は本発明の範囲内にあることを理解されたい。

吸収性芯は、左右芯縁部線間の横幅がネック領域の前方の芯の横幅、およびネック領域の後方の横幅より小さいネック領域を備えている。ネック領域の前方の芯の部分は芯のヘッド領域として画定され、ネックの後方の芯の部分は身体部分として画定される。

使い捨て衛生用物品はさらに、使い捨て衛生用物品のあらゆる横軸に沿って見られるような、少なくとも１つの非対称羽根を備えている。非対称羽根は、使い捨て衛生用物品の外周面から外向き方向に延びる外側縁部を備え、外側縁部は羽根結合線Ｊ_ｗを介して接続された前および後羽根結合部で使い捨て衛生用物品の外周面に接触する。非対称羽根の外側縁部は、前羽根遠隔点Ｄ_ｆおよび後羽根遠隔点Ｄ_ｒを備え、前羽根遠隔点は３ｍｍの横距離Ｊ１だけ外向き横方向に羽根結合線Ｊ_ｗから間隔を置いて配置されている。

吸収性芯はさらに、第１および第２の前適合線を備え、第１の前適合線は長手または横軸に対して第２の前適合線と対称に配置されている。第１の前適合線は、使い捨て衛生用物品の平面内に延びる第１の対角軸ＣＬ１に沿って長手中心線にまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて左外側縁部にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延びている。第２の前適合線は、使い捨て衛生用物品の平面内に延びる第２の対角軸ＣＬ２に沿って長手中心線にまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて左または右外側縁部にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延びている。第１および第２の対角軸ＣＬ１、ＣＬ２は、収束点Ｃで収束する。さらに、第１および第２の前適合線は、その最も近いアプローチの間で最小の横距離Ｓを有し、横距離Ｓ≧０ｍｍである。

少なくとも１つの非対称羽根は、外側縁部の断面に一致する羽根位置決め輪郭を備えた外側縁部で形成されていてもよい。羽根位置決め輪郭は、基線Ｘ_ｗｐおよび基線Ｘ_ｗｐと垂直な長手軸Ｙ_ｗｐを有する波で形成され、波は前羽根結合から始まり、外向きに延びている。波は、溝を有する凹状湾曲および頂部を有する凸状湾曲からなる。さらに、羽根位置決め輪郭は、羽根位置決め輪郭端部点で終端し、ここでは前記波は前記外側縁部とは一致しない。溝の存在は、股部分の長手側縁部に沿って羽根を折り畳む場合に、より多くの操作余地を提供する。羽根位置決め輪郭の頂部は、濡れている点がユーザの生体構造に関して最適に配置されるように、「前方向の知覚」、下着内でより前方に使い捨て衛生用物品を配置するためのユーザへの視覚的合図を提供する。加えて、凸状湾曲の頂部は、羽根の把持を容易にする直感的羽根処理部分を提供する。

長手中心線に沿って測定したように、少なくとも非対称羽根の前羽根遠隔点Ｄ_ｆと収束点Ｃの間の第１の長手距離Ｄ_ｃは、５から３０ｍｍの間、好ましくは１０から２５ｍｍの間、最も好ましくは１３から２０ｍｍの間であってもよい。このような距離により、適合線がユーザの生体構造に適合する上向き折目を提供することを可能にする。

羽根結合線Ｊ_ｗは、羽根長さに対応し、５０から１１０ｍｍの間、好ましくは７５から１００ｍｍの間、最も好ましくは８５から９５ｍｍの間であってもよい。このような羽根長さは、羽根の折畳みと側部からの漏れに対する保護を提供する間の最適なバランスを提供する。

ネック領域の存在は、特に物品の股および前部分において、ユーザの生体構造により近づく方法で使い捨て衛生用物品の成形を促進する。特に、ネック領域の存在は、ユーザの恥骨領域に向けた前部分の屈曲を強化する。このような点において、ネック領域の左右芯縁部線間の幅Ｍは、使い捨て衛生用物品の最適な折畳みを行うために、３０から６０ｍｍの間、好ましくは３２から４２ｍｍの間であってもよい。

横方向Ｔに見られるように、左右の前羽根結合の間の前羽根結合幅Ｗ_ｆｗｊは、７５から９５ｍｍの間、より好ましくは８０から９０ｍｍの間、最も好ましくは８５から８７ｍｍの間であってもよい。横方向Ｔに見られるように、左右の後羽根結合の間の後羽根結合幅Ｗ_ｒｗｊは、８５から９５ｍｍの間、より好ましくは８７から９３ｍｍの間、最も好ましくは８８から９１ｍｍの間であってもよい。上に記載した構成は、使い捨て衛生用物品が、股部分での漏れを最適にカバーすることを可能にする。任意選択では、後羽根結合幅は、ユーザの下着の形状により密接に適合するように、前羽根結合幅より大きくてもよい。

第１および第２の前適合線は、長手中心線にまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて左右芯縁部線にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延びている２つのアームを有する少なくとも第１の前部Ｖを形成してもよい。このように、内側端部は、アームの外側自由端の前方に位置決めされた最も近いアプローチＶ_ｔｉｐ１で距離Ｓ＝０によって分離される。このような構成は、芯ネックの全幅にわたって折目表示を提供し、したがって、ユーザの生体構造に適合するように、吸収性芯のヘッド部分の上向き折目をさらに促進させる。

芯はさらに、第１および第２の後適合線を備えていてもよい。第１および第２の後適合線は、アームの外側自由端の後方に位置決めされた最も近いアプローチで距離Ｓ≧０によって分離される、長手中心線Ａにまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて左右芯縁部線にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延びている２つのアームを有する後部Ｖを形成してもよい。物品の後部分の追加の適合線の提供は、ユーザの身体により良く適合するように、使用の際に物品の改善された折目を促進させることができる。記載した前適合線および後適合線の組合せは、股領域全体を通して着用者の生体構造に対する改善されたフィット感を提供することによって、特に有利であってもよい。

芯はさらに、長手中心線Ａにまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて左右芯縁部線にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延びている２つのアームを有する第２の前部Ｖを形成する第３および第４の前適合線を備えていてもよい。アームの外側自由端の後方に位置決めされた最も近いアプローチＶ_ｔｉｐ２では、距離Ｓ＝０である。第３および第４の前適合線は、ユーザの生体構造に適合するための物品の折目を提供するように、第１および第２の前適合線と協働する。

第１、第２、第３および第４の適合線は、２つのＶを形成してもよく、第１の前部Ｖの内側端部の最も近いアプローチＶ_ｔｉｐ１および第２のＶの内側端部の最も近いアプローチＶ_ｔｉｐ２は、十字を形成するように一致する。このように、規定の折畳み点が、使い捨て衛生用物品の折目をより正確にガイドするために作り出される。別の方法では、第１の前部Ｖの先端Ｖ_ｔｉｐ１と第２の前部Ｖの先端Ｖ_ｔｉｐ２の間の距離Ｄ_ｖは、吸収性芯の屈曲性状に影響を与えるように、吸収性芯の圧縮がヘッド部分の強固につながるリスクを最小限に抑えるために、０から１０ｍｍの間、好ましくは２から６ｍｍの間、最も好ましくは３から５ｍｍの間であってもよい。

第２の前適合線は、長手中心線にまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて左外側縁部にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延びていてもよい。

第１および第２の前適合線は、吸収性芯の無負荷厚さの２５％から１００％などの吸収性芯の無負荷厚さの２５％以上に対応する深さを備えた溝またはチャネル、または低密度領域が吸収性芯の密度の５０％以下に対応する密度を有する低密度領域のいずれかであってもよく、無負荷領域または吸収性芯の密度は第１または第２の前適合線に隣接している吸収性芯の面積内で測定される。記載した構成は、使い捨て衛生用物品の流体摂取とフィット感の間の最適なバランスを提供することを可能にすることが分かった。

芯の形状および構成はさらに、フィット感、吸収性、および流体分配を最適化するように適合させることができる。例えば、芯の輪郭は、ヘッド部、および物品の長手方向に中心線周りで対称に延びる２つの脚部を備えるように形成することができる。

吸収性芯はさらに、前記第１の領域によって少なくとも部分的に囲まれた第２の領域を備えることができ、第２の領域は第１の領域の平均密度より低い平均密度を有する。第２の領域の平均密度は、第１の領域の平均密度より少なくとも２０％、少なくとも３０％、または最も好ましくは少なくとも５０％低くてもよい。芯の第２の領域のより低い密度は、ユーザの身体と密接に接触する芯の領域において、異なる機械的性状および異なる吸収性状を提供することができる。

適切には、２つの脚部分は、股部分の共通の脚部分開始点から開始および分岐し、後部分での別個の脚部分終端に向けて股部分の一部の上に延びることができる。第２の領域は、後部分の端点まで脚部分開始点から横および長手方向に前記脚部分の間に延びることができる。横方向のそれぞれの脚部分の面している側部の間の距離は、長手方向に変化することができ、横方向のそれぞれの脚部分の面している側部の間の最大距離は、股点の位置に対応する長手方向の位置に配置された股部分内にある。それぞれの脚部分の前記面している側部は、前記距離が前記最大距離から最小距離まで減少するように、長手方向で後方に収束することができる。このようにして、ユーザの生体構造に適合する第２の領域を提供することができる。

少なくとも１つの非対称羽根の形状はさらに、使い捨て衛生用物品の位置決めを最適化するように適合させることができる。例えば、羽根位置決め輪郭の凸状湾曲の頂部は、長手方向ｙで見られるように、凹状湾曲の溝の前方に配置されていてもよい。このような構成はさらに、「前方方向の感知」を強調し、したがって、使い捨て衛生用物品の前方配置をさらに促進する。

羽根位置決め輪郭の波の基線Ｘ_ｗｐは、羽根の折畳みのために最適な操作余地を提供するために、使い捨て衛生用物品の長手中心線Ａ上で垂直に配置されていてもよい。

基線Ｘ_ｗｐに沿って測定されるような、前羽根遠隔点Ｄ_ｆｒと羽根位置決め輪郭の凸状湾曲の頂部の間の距離Ｗ２は、８から３０ｍｍの間、好ましくは１０から２５ｍｍの間、最も好ましくは１０から２０ｍｍの間であってもよい。基線Ｘ_ｗｐに沿って測定されるような、前羽根遠隔点と羽根位置決め輪郭端部点の間の距離Ｗ１は、１３から３５ｍｍの間、好ましくは１６から２５ｍｍの間であってもよい。

波の長手軸Ｙ_ｗｐに沿って測定されるような、波の凹状湾曲の溝と凸状湾曲の頂部の間の高さＨは、１から５ｍｍの間であってもよい。

使い捨て衛生用物品は、羽根が羽根位置決め輪郭の断面に沿って仮想直線Ｎを画定するように構成されていてもよく、仮想直線Ｎは凹状湾曲の溝から始まり、外向きに延び、仮想直線Ｎは凹状湾曲の溝から始まり、基線Ｘ_ｗｐと平行に進む直線ｗに対して角度θを画定し、角度θの大きさは＋５から＋２５度の間、好ましくは＋８から＋２０度の間、最も好ましくは＋１０から＋１７度の間である。別の方法では、角度θの大きさは、－５から－２５度の間、好ましくは－８から－２０度の間、最も好ましくは－１０から－１７度の間であってもよい。

さらに、羽根は外側縁部の断面と一致し、規定の半径を有する円の少なくとも１つの弧を画定する外側縁部で形成されてもよく、前記断面は外側縁部上の第１の点と前記外側縁部に沿った第２の点の間で延び、ここでは前記弧は前記外側縁部とは一致せず、前記半径は４０から５００ｍｍの間隔内である。弧形の外側縁部の存在は、第１の羽根上の接着剤が第２の羽根上に位置決めされるように、使用中に他の羽根の上でユーザが羽根を折り畳むリスクを最小限に抑える。

外側縁部は円の２つ以上の弧を画定してもよく、前記弧のそれぞれは湾曲形状断面を画定し、規定の半径を有し、前記第１の半径および前記第２の半径は両方とも、４０から５００ｍｍの間隔内である。

さらに、前記外側縁部は少なくとも１つの直線断面を含んでいてもよい。本開示によると、直線断面は、６００ｍｍより大きい半径を有する湾曲形状断面を画定する断面として画定される。

羽根は、下側縁部断面に沿って下側直線を画定するように構成されていてもよく、下側直線は長手中心線Ａと垂直な横軸Ｘ１に対して角度α１を画定し、角度α１の大きさは３０から６０度の間であってもよい。これにより、長手側縁部に沿った漏れのリスクを最小限に抑え、前方方向の知覚に貢献するより長い羽根長さを備えた羽根を作り出すことが可能になる。代替実施形態では、角度α１は、ユーザが下着の股領域周りで使い捨て衛生用物品１の羽根をより容易に折り畳むように、より規定された折畳み線を可能にする５から３０度の間であってもよい。

本開示による使い捨て衛生用物品はさらに、使い捨て衛生用物品のいずれかの横軸に沿って見られるように、第２の非対称羽根を備えていてもよく、第１および第２の非対称羽根は、長手中心線に沿って見られるように、互いに対して非対称である。上に記載したように非対称羽根を備えた使い捨て衛生用物品を提供することによって、横方向への締付羽根の延長は、使用中に互いに重なり合う羽根の問題なく、増加されてもよい。

本発明は、非限定的例により、添付の図面を参照して、これ以下にさらに説明する。

本開示による例示的な使い捨て衛生用物品の略平面図である。 本開示による別の例示的な使い捨て衛生用物品の略平面図である。 本開示による例示的な使い捨て衛生用物品の略平面図である。 本開示による例示的な使い捨て衛生用物品の略平面図である。 本開示による例示的な使い捨て衛生用物品の略平面図である。 本開示による例示的な使い捨て衛生用物品の一部分の略拡大図である。 本開示による別の例示的な使い捨て衛生用物品の一部分の別の略拡大図である。 本開示による別の例示的な使い捨て衛生用物品の一部分の略拡大図である。 本開示による例示的な使い捨て衛生用物品の略平面図である。 本開示による例示的な使い捨て衛生用物品の略横断面図である。

本使い捨て衛生用物品は、個人の衛生を目的とした吸収性物品であり、例えば、衛生用ナプキン、パンティライナまたは尿漏れ用パッドであってもよい。このような物品は、尿、排泄物または月経液などの身体滲出液の捕捉および貯蔵のために一般的に使用されている。吸収性物品は使い捨て可能であり、これは、洗浄して再利用するよりむしろ、一回のみ使用し、その後に処分することを意図していることを意味する。吸収性物品は適切には衛生用ナプキンであってもよく、物品の設計は特に衛生用ナプキンに適している。

図１は、開示による物品１の平面図を示す。図１に示された物品１は、衛生用ナプキンである。物品１は、横方向ｘ、長手方向ｙおよび長手中心線Ａを有する。長手中心線Ａは、長手中心線Ａ周りで形状が対称であってもよい、左および右手鏡像半分部分に物品を分割する。「長手中心線Ａ周りで対称」という表現によって、本明細書では、長手中心線Ａの第１の側の第１の長手部分Ｉの物品内の各点が、長手中心線Ａのその他の側の第２の長手部分ＩＩの物品内の対応する点を有し、２つの点は長手中心線Ａ上に配置された平面内の反射によって互いに関連していることを意味する。

物品１は、前部分２、股部分３、および後部分４を備えている。物品１は、液体透過性表面シート３０、液体不透過性裏面シート３１、および表面シート３０と裏面シート３１の間に配置された吸収性芯６を備えている。表面シート３０および裏面シート３１の表面積は、吸収性芯６を囲む物品の外側境界領域１１を提供するように、吸収性芯６の表面積を越えて延びている。吸収性芯６の外側輪郭は、左右の鏡像芯縁部線８、９によって画定され、吸収性芯６は、前部分２の芯前縁部７および後部分４の芯後縁部１０によって区切られる。

前部分２は、前端縁部２Ｃによって接続された１対の前部分長手側縁部２Ａ、２Ｂを備えている。図１の前部分長手側縁部２Ａ、２Ｂは湾曲し、長手中心線Ａに対して外向きに膨らみ、したがって、パンティの輪郭に沿う。別の方法では、前部分長手側縁部２Ａ、２Ｂは、長手中心線と実質的に平行であってもよい。図１では、前端縁部２Ｃは頂点に向けてテーパ状になっている。前部分２と同様に、後部分４はまた、後端縁部４Ｃによって接続された１対の後部分長手側縁部４Ａ、４Ｂを備えている。後部分長手側縁部４Ａ、４Ｂは、股部分３に向けて内向きに傾斜している。物品１の後端縁部４Ｃの中間部は、内向きに膨らむ。頂点のある前端縁部２Ｃと内向きに膨らむ後端縁部４Ｃの組合せは、ユーザが物品１の前側および後側をより容易に識別するのを助け、さらに、製造中に個別の物品を切断する場合の無駄を最小限に抑える。

図１に示すように、芯６は、（左右芯縁部線（８、９）の間で測定されるような）ネック領域の前方の芯の横幅およびネック領域の後方の横幅より狭い（左右芯縁部線（８、９）の間で測定されるような）最も狭い横幅Ｍを有するネック領域１３を備えている。最も狭い横幅Ｍは、芯６の前部分２内、または芯の前部分２と芯の股部分３の間の移行５の位置に置かれている。ネック領域の前方の芯の部分は、芯のヘッド領域１４として画定され、ネックの後方の芯の部分は身体部分１５として画定される。

図１では、芯６は第１の領域１２のみからなる。次に図２を参照すると、本発明の例示的実施形態が記載され、芯６は第１の領域１２および第２の領域５０を備えている。第１の領域１２は、物品１の長手中心線Ａ周りで対称であるように設計および配置されている。これは重要であり、それによって、物品１は使用の際にユーザの身体上で対称にある。第１の領域１２は、図１に示すように、吸収性芯６と同じ外側輪郭を有してもよい。図１から図８に示す実施形態それぞれでは、芯６の外側縁部は第１の領域１２の外側縁部と同じである。

第１の領域１２は、前部分２において、ヘッド部分１４と、物品１の長手方向ｙに中心線Ａ周りで対称に延び、および股部分３の脚部分開始点ａ０から始まり、後部分４において別個の脚部分終端５８、５９に向けて股部分３の一部の上に延びる２つの脚部分５２、５３とを備えている。ヘッド部分１４の外側輪郭は、長手中心線Ａに対して２つの鏡像の実質的に凸状線によって画定される。凸状線は、第１の領域１２の「ネック」を画定するように、すなわち、左右の第１の領域縁部線６１、６２の間で第１の領域１２に対して横方向ｘに最も狭い幅Ｍを画定するように、芯後縁部１０および第１の領域後縁部６０に向けて収束する。最も狭い幅Ｍは、前部分２と股部分３の間に配置された領域である、移行５の位置にあってもよい。別の方法では、最も狭い幅Ｍは前部分２に配置され、移行５は、最も狭い幅Ｍと芯の脚部分５２、５３に対して開始点ａ０と交差する横線の間で長手方向に配置されている。

図面に示すように、吸収性芯６はさらに、第２の領域５０を備えている。脚部分５２、５３は、第１の領域後縁部６０と共に、芯６の第２の領域５０に対する外側輪郭を画定する、面している側部５４、５５を有する。第２の領域５０は、中心領域４５および後部断面を備えている。後部断面４６で互いに対向して面している側部の部分は、図２では参照番号５４’、５５’で記されている。横方向ｘのそれぞれの脚部分５２、５３の面している側部５４、５５の間の距離ａｘがある。距離ａｘは、長手方向ｙで変化する。横方向ｘのそれぞれの脚部分５２、５３の面している側部５４、５５の間の最大距離ａ１は、股部分３内にある。最大距離は適切には、股点８０の位置に対応する長手方向ｙの位置に配置されている。

「股点」は、物品の股部分３で中心に湿っている領域内に配置された、中心領域４５の中間点として画定される。湿っている領域は、液体が物品に当たることが最初に予測される領域である。衛生用ナプキンなどの血液を吸収するようになっている物品に関連して、股点は入り口に接触している点に配置されるべきであることが分かった。第１の領域１２が最も狭い幅Ｍを有する点で芯６の第１の領域１２の対向縁部６１、６２で２つの点の間に描かれた横線と、股点８０の間の長手距離は、平均距離が算出される場合に、約５７ｍｍであってもよい。この距離は、図２では参照符号ｄ_ＣＰによって示されている。湿っている領域はその後、物品１の縁部に向けて股点８０から対称に延びる領域として画定することができる。例えば、衛生用ナプキンの場合、湿っている領域は中心領域４５を含み、それぞれ、芯前縁部７および／または芯後縁部１０に向けて長手方向に約３から４ｃｍ、股点８０から延びている。横方向に、湿っている領域は芯６の側縁部９まで側縁部８から延びてもよいが、より狭くてもよい。例えば、湿っている領域は、中心領域４５の延長に実質的に対応する延長を有していてもよい。股点８０の点で中心領域４５の脚部分５２、５３の間に最大幅、すなわち、最大距離を提供することによって、湿っている領域における改善された液体制御を提供することができる。

それぞれの脚部分５２、５３の面している側部５４、５５は、前記距離ａｘが面している側部の後部５４’、５５’の間の最小距離ａ２まで最大距離ａ１から減少するように、長手方向ｙに後方に収束する。

第２の領域５０は、第１の領域１２によって少なくとも部分的に囲まれ、横方向ｘおよび長手方向ｙで脚部分５２、５３の間に、股部分３内の脚部分開始点ａ_０から後部分４内の脚部分５２、５３の延長を画定する長手端点ａｌまで延びている。脚部分開始点ａ_０は、対称脚部形状を各長手部分Ｉ、ＩＩに提供することができるように、中心線Ａに配置されている。横方向ｘにそれぞれの脚部分５２、５３の面している側部５４、５５の間の距離ａｘは、長手方向ｙに変化する。このように、横方向に異なる延長を有する部分は、物品内のフィット感および吸収性状を改善するために提供される。それぞれの脚部分５２、５３の面している側部５４、５５は、前記距離ａｘが前記最大距離ａ１から最小距離ａ２まで減少するように、長手方向ｙに物品の後縁部に向けて後方に収束する。最小距離は、股部分内に配置された湿っている領域の外側に配置されていることが好ましく、物品１の後部分４に配置されている。

第２の領域５０の中心領域４５は、股部分３に配置され、後断面４６は股部分３内で始まり、物品１の後部分４内に延びている。第２の領域５０は、第１の領域後縁部６０内における、芯６の領域を除いて、第１の領域１２によって囲まれている。第２の領域５０は適切には、芯６の合計面積の２０から４０％などの、１０から５０％をカバーする。後部分４において脚部分開始点ａ０と端点ａｌの間の中心線Ａに沿って延びる第２の領域５０の長さは、物品のサイズによって大きく変化してもよいが、例えば、８０から２２０ｍｍである可能性がある。後断面４６は、例えば、３０から１１０ｍｍから変化する長さを有してもよい。中心領域４５は、例えば、５０から１１０ｍｍから変化する長さを有してもよい。後断面４６は、中心領域４５または中心領域４５の少なくとも一部より、横方向ｘに狭い幅または延長を有する。後断面４６は、中心領域４５より吸収性材料の低い平均密度を有することができる。また、後断面４６内で物品は、第１の領域１２内より低い剛性を有する。別の方法では、中心領域４５および後断面４６は、実質的に同じ密度を有する。したがって、中心領域４５および後断面４６の剛性も実質的に同じであってもよい。

中心線Ａ周りに対称に延びる中心領域４５を備えた第２の領域５０は、横方向ｘより、長手方向ｙにより長い延長を有する。適切には、中心領域は、楕円形状、または中心線Ａに沿って配置されている縁部を備えた平行四辺形の形状を有し、したがって、中心領域４５は長手方向に、中心線Ａ周りで対称に延びている。第２の領域５０はさらに、長手方向に、中心線Ａ周りに対称に延びる後断面４６を備えている。後断面４６は、中心領域４５に接触し、中心領域４５と重なり合うことができる。さらに、後断面４６は、それぞれの脚部分５２、５３の面している側部５４’、５５’および第１の領域後縁部６０によって限定される。後断面４６に隣接して面している側部５４’、５５’は湾曲させることができる、または（図２に示すように）直線であり、互いに対してほぼ平行に延びることができる。

一般的に、吸収性芯６は、長手延長ｙに非対称形状を有するが、第１および第２の長手部分Ｉ、ＩＩは中心線Ａ周りで横延長ｘに対称である。芯６は異なる形状を有していてもよいが、芯の周面縁部８、９は、ヘッド部分１３および少なくとも１つのネック領域、すなわち、横方向ｘにより小さい幅を備えた領域が前部分２または芯６の移行領域５内に配置されている形状を画定する。このように、物品１は、前部分２が股部分３に移行する領域内で身体形状により良く適合することができる。実際には、これはとりわけ、物品１がネック部分の領域内でより容易に横方向ｘで屈曲することができることを意味する。したがって、前部分２および芯ヘッド部分１４は、ユーザに向けて屈曲することができ、したがって、前部分２は、股部分３が女性の着用者の性器領域近くに配置することを可能にしながら、着用者の恥骨領域をより良くカバーすることができる。また、物品１は使用中にその位置により良く保持される。芯６のネック領域は、芯６の第１の領域１２がその最も狭い幅Ｍを有する場合に同じであってもよい、またはそこから距離が離れていてもよい。

第１および第２の前適合線１０１、１０２は、芯６に設けられている。第１の前適合線１０１は、左芯縁部線８から、またはほぼ左芯縁部線８から、使い捨て衛生用物品の平面内に延びる第１の対角軸ＣＬ１に沿って長手中心線Ａに向けて延びている。第２の前適合線１０２は、右芯縁部線９から、またはほぼ右芯縁部線９周りから、使い捨て衛生用物品の平面内に延びる第２の対角軸ＣＬ２に沿って長手中心線Ａに向けて延びている。図１に示すように、第１および第２の対角軸（ＣＬ１、ＣＬ２）は、収束点Ｃで収束する。第１および第２の対角軸ＣＬ１、ＣＬ２は、収束点Ｃが長手中心線Ａ上にあるように、互いに向けて垂直に配置されている。第１および第２の前適合線は、互いに対して対称に、および中心線Ａに沿って見られるように配置されている。第１の前適合線１０１の外側自由端は、芯６の左芯縁部線８にまたはこれに隣接して、長手中心線Ａの左に、および最も狭い幅Ｍの後方に配置されている。第１の前適合線１０１の内側端部は、外側自由端の前方であるが、最も狭い幅Ｍの後方に配置されている。別の方法では、内側端部は最も狭い幅Ｍに、またはその前方に配置されていてもよい。図１では、第１の前適合線１０１は、物品１の左手部分、中心線の左のみに延び、中心線Ａと交差しない、またはこれにぶつからない。

第２の前適合線１０２は、図１に示すように、第１の適合線１０１の鏡像として構成されている。したがって、第２の前適合線１０２の外側自由端は、吸収性芯６の右芯縁部線９にまたはこれに隣接して、長手中心線Ａの右に、および最も狭い幅Ｍの後方に配置されている。内側端部は、外側自由端の前方であるが、最も狭い幅Ｍの後方に配置されている。別の方法では、内側端部は、最も狭い幅Ｍにまたはこれの前方に配置されていてもよい。図１では、第２の前適合線は、物品１の右手部分、中心線の右のみに延び、中心線Ａと交差しない、またはこれにぶつからない。

図１に示すように、第１および第２の適合線１０１、１０２は、それぞれの内側端部の間で最小距離Ｓだけ最も近い点で互いに間隔をおいて配置されている。第１および第２の適合線１０１、１０２の間の最小距離Ｓは、線の間に分離または間隙を提供する。線の間の間隙は、前方方向の流体の流れは、芯の幅全体にわたって延びる適合線によって流れが妨げられることなく、制御した方法で可能にされることを保証する。さらに、適合線１０１、１０２の間に間隔を提供することによって、適合線を重ね合わせることによって作り出される潜在的な弱点が防がれる。最小距離Ｓは、少なくとも１ｍｍ、より好ましくは少なくとも２ｍｍ、さらに好ましくは少なくとも３ｍｍである可能性がある。最小距離Ｓはさらに、２０ｍｍ未満、より好ましくは１０ｍｍ未満であってもよい。

本開示の利点は、第１および第２の適合線１０１、１０２が制御した方法で物品の優先的な折畳みを提供することである。例えば、使用の際、吸収性物品１の移行５、または移行領域５は、筋腱の間に位置決めされている。ユーザの太腿部間の長手芯側縁部の横圧縮は、物品をしわくちゃまたは折り畳ませる。均一な密度および厚さの芯を備えた物品では、物品の折畳みは、制御されていないまたは予測不可能な方法で起こる。物品が折り畳むと、しわまたはチャネルが形成され、物品の縁部に向けて延び、漏れにつながることがある。

圧縮される場合に物品がこれに沿って折り畳むまたは変形することができる適合線を提供することによって、折畳みおよびしわの位置は、漏れのリスクを最小限に抑える方法で制御することができる。しかし、適合線の位置は、物品の他の性状が不当に損なわれることを防ぐために十分に検討されるべきである。例えば、適合線は破断する傾向がある程度に物品の構造を弱めないべきである。本開示の実施形態では、第１および第２の適合線１０１、１０２は、芯６の縁部に制御した方法で物品の優先的な折畳みを提供する。特に、腱の間の芯の左右の芯縁部線８、９の横圧縮は、前部分２がユーザの身体に向けて前方方向に上向きに適合線１０１、１０２に沿って折り畳むのを可能にする。これは、物品１のより近いよりしっかりしたフィット感を可能にする。

第１および第２の適合線１０１、１０２（および、あらゆる追加の適合線）は、芯６を圧縮する溝または線、および任意選択では液体捕捉シート３７および／または表面シート３０により、物品の表面シート３０または裏面シート側（または両方とも同時に）からの高圧圧縮で提供されてもよい。適合線はまた、いわゆる「チャネル」を作り出すために、前記適合線内でパルプを取り除くことによって作り出されてもよい。さらに、上記技術の組合せは、例えば、チャネルを生成し、芯を圧縮することによって使用されてもよい。物品の裏面シートは、作用されないままとすることができ、裏面シートの液体不透過性は影響を受けず、維持することができる。

適合線１０１、１０２の位置決めは、平均ユーザの生体構造に基づいて選択し、異なるユーザグループまたは異なる製品使用に基づいて適合させることができる。寸法はまた、適合線が中に組み込まれる吸収性物品のサイズおよび形状に基づいて適合させることができる。上に提供した寸法はしたがって、図１に示された例示的な製品に基づいた例示的な寸法であり、本発明の第１および第２の適合線は、上に記載した例示的な好ましい実施形態から逸脱する方法で実施されてもよい。

図２では、後適合線２０１、２０２は、脚部分５２、５３の内向きに面している側部５４’、５５’（内側縁部）で後端点に向けて芯６の第１の領域１２の外側縁部にまたはこれに隣接して前方の端点から延びている。物品１の後部分内の追加の適合線の提供は、ユーザの身体へのより良い適合のために、使用の際に物品の改善された折畳みを促進することができる。記載した前適合線および後適合線の組合せは、股領域全体を通して着用者の生体構造に対して改善されたフィット感を提供することによって、特に有利であってもよい。図２の後適合線２０１、２０２は直線であり、互いから離れて延びるときに、互いに対して角度付けられている。しかし、当業者は、互いから離れて延びる後適合線は湾曲した後適合線によって提供することができることが分かるだろう。図２の後適合線はさらに、長手中心線に沿って見られるように、互いの鏡像である。

第１および第２の適合線の別の例示的な実施形態が、図３Ａから図３Ｃを参照して記載されている。図３Ａでは、第１および第２の前適合線１０１、１０２は、内側端部が長手中心線上に配置され、アームの外側自由端の前方に位置決めされた点Ｖ_ｔｉｐ１と接触するように、長手中心線に向けて長手芯縁部線（８、９）に隣接して配置された外側自由端から延びる２つのアームを有する第１のＶを形成する。図３Ａの吸収性芯６はさらに、内側端部が長手中心線に配置され、アームの外側自由端の後方に位置決めされた点Ｖ_ｔｉｐ２と接触するように、長手中心線に向けて長手芯縁部線（８、９）に隣接して配置された外側自由端から延びる２つのアームを有する第２のＶを形成する第２の対の前適合線１０３、１０４を備えている。第１のＶの先端Ｖ_ｔｉｐ１と第２のＶの先端Ｖ_ｔｉｐ２の間の距離Ｄ_ｖが、０から１０ｍｍ、好ましくは２から６ｍｍ、最も好ましくは３から５ｍｍの間であるように、第１および第２のＶの先端は間隔をおいて配置されている。

図３Ｃに示す代替実施形態では、第１のＶの内側端部および第２のＶの内側端部は全て、Ｖ_ｔｉｐ１およびＶ_ｔｉｐ２が一致するように、結合点で終端する。このように、第１および第２の対の前適合線は十字を形成する。図３Ｃでは、Ｖ_ｔｉｐ１＝Ｖ_ｔｉｐ２は、ネック領域の後方に配置されている。芯領域内のヘッド部分の存在により、第２の対の前適合線の外側自由端は、さらに横方向に拡張し、その後、第１の対の前適合線の外側自由端が拡張する。

図３Ｂに示すさらに別の実施形態では、第１および第２の対の前適合線は、横軸に沿って見られるように、互いに対して対称に配置されている。第１の前適合線１０１の内側端部は、長手中心線Ａにまたはこれに隣接しているが、最も狭い幅Ｍの後方に配置されている。第１の前適合線の外側端部は、左長手芯縁部８にまたはこれに隣接して配置されている。第２の前適合線１０２は、横軸に沿って見られるように、第１の適合線１０１の鏡像として構成されている。したがって、第２の前適合線１０２の内側端部は、長手中心線Ａにまたはこれに隣接しているが、最も狭い幅Ｍの後方に配置されている。第２の前適合線の外側端部は、左長手芯縁部ｘにまたはこれに隣接して配置され、第２の前適合線１０２は第１の適合線１０１の前方に位置決めされている。したがって、第１および第２の前適合線１０１、１０２は、図３Ａに示した第１のＶと比較して、９０度回転された第１のＶを形成する。図３Ｃでは、芯６は、第２のＶを形成する第２の対の前適合線１０３、１０４を備え、第３の前適合線１０３の外側端部は右長手芯縁部９にまたはこれに隣接して配置され、第３の前適合線１０３の内側端部は長手中心線Ａにまたはこれに隣接して配置されて、第１のアームを形成する。同様に、第４の前適合線１０４の外側端部は、右長手芯縁部９にまたはこれに隣接して配置され、第４の前適合線１０４の内側端部は、長手中心線Ａにまたはこれに隣接して配置されて、第２のアームを形成する。

図１から図３を参照して記載した適合線１０１、１０２は、異なる形をとることができ、特定の芯構造と組み合わされた場合に追加の利点を提供してもよいことが明らかになるだろう。

再び図１を参照すると、物品１はさらに、使い捨て衛生用物品１の外周面１８の長手側縁部（８、９）から外向きに延びる左右羽根１６、１７を備えている。図４に示すように、左右羽根の外側縁部は、それぞれ、前左羽根結合１９および前右羽根結合２０で股領域３の前部で使い捨て衛生用物品１の外周面１８に接触する。股領域３の後部で、左右羽根１６、１７の外側縁部は、それぞれ、後左羽根結合２１および後右羽根結合２２で使い捨て衛生用物品の外周面１８に接触する。

本出願の内容で、前羽根結合１９、２０および後羽根結合２１、２２は、以下の通り、図４を参照して画定される。股部分３では、仮想長手直線Ｚ_Ｌ，Ｒは、左右羽根１６、１７の前方の使い捨て衛生用物品１の横方向で最も狭い幅Ｑで外周面１８に触れるように描かれる。左羽根１６の前方の仮想直線Ｚ_Ｌと外周面１８の間の交差点は、前左羽根結合１９として画定され、右羽根１７の前方の仮想直線Ｚ_Ｒと外周面１８の間の交差点は、前右羽根結合２０として画定される。仮想直線Ｚ_Ｌ、Ｚ_Ｒが（例えば、外周面の長手側縁部が直線からなるので）外周面１８の長手側縁部と一致する実施形態では、前羽根結合１９、２０は、使い捨て衛生用物品の羽根に対して前方向で最も近くに配置されている、外周面と一致する仮想直線の断面上に配置された点として画定される。後羽根結合２１、２２は、左右羽根１６、１７の後方で使い捨て衛生用物品１の横方向に最も狭い幅Ｒで外周面１８に触れるように、仮想長手直線Ｖ_Ｌ，Ｒを描くことによって画定される。左羽根１６の後方の仮想直線Ｖ_Ｌと外周面１８の間の交差点は、後左羽根結合２１として画定され、右羽根１７の後方の仮想直線Ｖ_Ｒと外周面１８の間の交差点は、後右羽根結合２２として画定される。仮想直線Ｖ_Ｌ、Ｖ_Ｒが（例えば、外周面の長手側縁部が直線からなるので）外周面１８の長手側縁部と一致する実施形態では、後羽根結合２１、２２は、使い捨て衛生用物品の羽根に対して後方向で最も近くに配置されている、外周面と一致する仮想直線の断面に配置された点として画定される。図４に示すように、仮想左羽根結合線Ｊ_ｗＬは、前左羽根結合１９を後左羽根結合２１と接続させ、仮想右羽根結合線Ｊ_ｗＲは、前右羽根結合２０を後右羽根結合２２と接続させる。本出願の内容では、左右羽根結合線Ｊ_ｗＬ、Ｊ_ｗＲは羽根の長さに対応する。図示したタイプの衛生用ナプキンでは、後羽根結合２１、２２はさらに、前羽根結合１９、２０と比較したように、長手中心線の外向きに間隔を置いて配置されている。したがって、左右羽根結合線Ｊ_ｗＬ、Ｊ_ｗＲは長手中心線Ａと平行ではない。しかし、後羽根結合２１、２２はまた、後羽根結合２１、２２と長手中心線Ａの間の横距離が前羽根結合１９、２０と長手中心線Ａの間の横距離と等しいように、間隔を置いて配置されていてもよい。このような実施形態では、左右羽根結合線Ｊ_ｗＬ、Ｊ_ｗＲは長手中心線Ａと平行である。図示したタイプの衛生用ナプキンでは、左右羽根結合線Ｊ_ｗＬ、Ｊ_ｗＲは、５０から１１０ｍｍの間、好ましくは７５から１００ｍｍの間、最も好ましくは８５から９５ｍｍの間の長さを有する。

左右羽根１６、１７はさらに、左右羽根１６、１７の外側縁部３８に配置された前羽根遠隔点Ｄ_ｆｌ、Ｄ_ｆｒおよび後羽根遠隔点Ｄ_ｒｌ、Ｄ_ｒｒを備えている。左右羽根遠隔点は、３ｍｍの横距離Ｊ_１だけ外向横方向に羽根結合線Ｊ_ｗＬから間隔を置いて配置されている。前後羽根遠隔点の位置を判断するために、以下の通り進む。仮想線Ｋ_Ｌ、Ｋ_Ｒは、それぞれの羽根結合線Ｊ_ｗＬ、Ｊ_ｗＲの外向きに３ｍｍの距離Ｊ１で羽根結合線Ｊ_ｗＬ、Ｊ_ｗＲと平行に描かれる。左右羽根の前方側に外側縁部３８を備えた仮想線Ｋ_Ｌ、Ｋ_Ｒの交差点は、それぞれ、左右前羽根遠隔点Ｄ_ｆｌ、Ｄ_ｆｒを判断する。同様に、左右羽根の後方側の外側縁部３８を備えた仮想線Ｋ_Ｌ、Ｋ_Ｒの交差点は、それぞれ、左右後羽根遠隔点Ｄ_ｒｌ、Ｄ_ｒｒを判断する。

ネック領域１３の存在は、使い捨て衛生用物品１が、ネック部の領域で横方向ｘにより容易に屈曲するのを可能にする。左右羽根１６、１７はユーザの下着の股領域で使い捨て衛生用物品１を固定するので、ネックに関する左右前羽根遠隔点Ｄ_ｆｌ、Ｄ_ｆｒの位置は、ユーザの下着内のネック部の位置を判断する。図４に示すように、左右前羽根遠隔点Ｄ_ｆｌ、Ｄ_ｆｒは、第１の長手距離Ｄ１だけ後向き長手方向に吸収性芯６のネック領域１３から間隔を置いて配置されている。図示したタイプの衛生用ナプキンでは、距離Ｄ１は５から３０ｍｍの間、より好ましくは１０から２０ｍｍの間である。このような構成は、使い捨て衛生用物品１が、前部分２が股部分３に移行する領域においてユーザの身体形状により良く適合することを可能にする。ネックが長手方向に延びるようにネック領域１３が直線左右芯縁部線（８、９）を備えている実施形態では、距離Ｄ１は長手方向で前羽根距離点Ｄ_ｆｌ、Ｄ_ｆｒに最も近く配置されたネック領域の部分に対して判断される。典型的には、ネック領域における左右芯縁部線の間の幅Ｍは、３０から６０ｍｍの間、好ましくは３２から４２ｍｍの間である。

物品１の股部分３は、長手方向で前部分２に隣接して配置されている。使用の際、股部分３はユーザの脚部の間にあり、女性のユーザの性器領域をカバーする。図１および図２に図示したタイプの衛生用ナプキンでは、股部分３は、物品の全長ｂの２５から６０％の間、より好ましくは３０から５５％の間、最も好ましくは３０から５０％の間である、長手方向の長さｂ２を有する。典型的には、長手方向ｙの股部分３の長さｂ２は、８０から１２０ｍｍの間などの、６０から１５０ｍｍの間である。図１に図示するように、使い捨て衛生用物品１は、７５から９５ｍｍの間、より好ましくは８０から９０ｍｍの間、最も好ましくは８５から８７ｍｍの間である、左右の前羽根結合の間で横方向に測定された、前羽根結合幅Ｗ_ｆｗｊを有する。使い捨て衛生用物品１はさらに、８５から９５ｍｍの間、より好ましくは８７から９３ｍｍの間、最も好ましくは８８から９１ｍｍの間である、左右の後羽根結合２１、２２の間で横方向に測定された、後羽根結合幅Ｗ_ｒｗｊを有する。

図１の使い捨て衛生用物品１は、横方向に延びるいずれかの横軸に対して非対称の形状である左右羽根１６、１７を備えている。次に、図２を参照すると、左右羽根１６、１７はまた、長手中心線（Ａ）に沿って互いに対して非対称の形状であってもよい。図２の左右羽根１６、１７はさらに、衛生用物品の平面で方向Ｄに、例えば、３０°から５５°の範囲内などの、使い捨て衛生用物品１の長手中心軸Ａに対して１０°から６５°の範囲内の角度αで延びる斜軸に沿って互いに対して対称に配置されている。したがって、この図２から分かるように、左羽根１６は、左羽根１６が１８０°回転される場合、右羽根１７の鏡像であってもよい。

図５の右羽根は、外側縁部の断面と一致する羽根位置決め輪郭２４を備えた外側縁部３８で形成されている。羽根位置決め輪郭は、前前羽根結合２０から始まり、外向きに延びる波から形成され、波は溝２５を有する凹状湾曲からなり、頂部２６を有する凸状湾曲が続く。波は、基線Ｘ_ｗｐ、および基線Ｘ_ｗｐと垂直な長手軸Ｙ_ｗｐを有する。羽根位置決め輪郭２４は、羽根位置決め輪郭端部点２７で終端し、ここでは前記波は外側縁部３８とは一致しない。図５に示すように、羽根位置決め輪郭端部点２７は、凹状湾曲の溝から始まり、基線Ｘ_ｗｐと平行に進む直線ｗとの羽根外側縁部３８の交差点として画定される。凹状湾曲および凸状湾曲は、同じ波長および振幅を有してもよい、または波長および振幅は凹状対凸状湾曲で異なってもよい。図５では、凸状湾曲の頂部２６は、長手方向ｙで見られるように、溝２５の前方に配置されている。基線Ｘ_ｗｐに沿って測定されるように、前羽根遠隔点Ｄ_ｆｒと羽根位置決め輪郭の凸状湾曲の頂部２６の間の距離Ｗ２は、１０から３０ｍｍの間、好ましくは１０から２５ｍｍの間、最も好ましくは１２から２２ｍｍの間である。基線Ｘ_ｗｐに沿って測定されるように、前羽根遠隔点Ｄ_ｆｒと羽根位置決め輪郭端部点２７の間の距離Ｗ１は、１５から３５ｍｍの間、好ましくは１８から２８ｍｍの間である。図５に示すように、羽根位置決め輪郭２４はさらに、長手軸Ｙ_ｗｐに沿って凹状湾曲の溝２５と凸状湾曲の頂部２６の間で測定された高さＨを有する。図示したタイプの衛生用物品では、高さＨは１から５ｍｍの間である。

図６では、羽根１７は羽根位置決め輪郭２４の断面に沿って仮想直線Ｎを画定する。仮想直線Ｎは、波の溝２５から始まり、羽根位置決め輪郭２４の断面に沿って外向きに延び、したがって、凹状湾曲の溝から始まり、基線横軸Ｘ_ｗｐに平行に延びる直線ｗに対して角度θを画定し、角度θの大きさは＋５から＋２５度の間、好ましくは＋８から＋２０度の間、最も好ましくは＋１０から＋１７度の間である。別の方法では、角度θは、－５から－２５度の間、好ましくは－８から－２０度の間、最も好ましくは－１０から－１７度の間の負の大きさを有してもよい。

図６では、仮想直線４０ａは、羽根１７の外側縁部の後断面４０に沿って外向き方向に延びる後羽根遠隔点Ｄ_ｒｒから始まる。仮想直線４０ａは、後羽根遠隔点Ｄ_ｒｒを通して、長手中心線Ａと垂直に進む横軸Ｘ１に対して角度α１を画定する。図示したタイプの衛生用ナプキンでは、角度の大きさは３０から６０度の間であり、したがって、同時に下着内への衛生用ナプキンの最適な配置を促進しながら、より長い長手側縁部を備えた羽根を作り出すことが可能になる。さらに、より長い長手側縁部は、使い捨て衛生用物品１の長手側縁部に沿った漏れに対するより良い保護を提供する。図６では、後羽根遠隔点Ｄ_ｒｒによって画定された角度α１および羽根位置決め輪郭の波の溝２５によって画定された角度θは両方とも、前向き方向の知覚を作り出す３０から６０度の間である。前方向の知覚は、濡れている点がユーザに関して最適に配置されるように、下着の前により向けて使い捨て衛生用物品１を配置するためのユーザへの視覚的合図である。しかし、角度α１はまた、ユーザが下着の股領域周りで使い捨て衛生用物品１の羽根をより容易に折り畳んでもよいように、より規定された折畳み線を可能にする５から３０度の間であってもよい。

図７の羽根１７の外側縁部３８は、規定の半径ｒａを備えた円の弧３００ａで形成された丸みを帯びた断面３０１ａを備え、丸みを帯びた断面３０１ａと一致する。丸みを帯びた断面３０１ａは、外側縁部３８の第１の点２９０ａと前記外側縁部３８に沿った第２の点３２０ａの間に延び、ここで弧３００ａは外側縁部３８とは一致しない。図示したタイプの衛生用ナプキンでは、半径ｒａは４０から５００ｍｍの間隔内である。図７に図示するように、羽根１７の外側縁部３８はさらに、第２の丸みを帯びた断面３０１ｂを備えていてもよい。図４の第２の丸みを帯びた断面３０１ｂは、規定の半径ｒｂを備えた円の弧３００ｂで形成され、丸みを帯びた断面３０１ｂと一致する。第２の丸みを帯びた断面３０１ｂは、外側縁部３８の第１の点２９０ｂと第２の点３２０ｂの間に延び、ここで弧３００ｂは外側縁部３８とは一致しない。第１および第２の弧の半径は両方とも、４０から５００ｍｍの間隔内である。図７では、羽根１７の外側縁部３８はさらに、直線断面３６を含んでいる。外側縁部３８はさらに、追加の直線断面を備えていてもよい。

一般的に、本開示で「羽根」と呼ばれる締付羽根１６、１７はそれぞれ、各羽根１６、１７の裏側、すなわち、着用者に面しない側に塗布される少なくとも１つの接着剤領域の形の締付手段を備えている。

本発明の利点は、知られている製造技術に対する最小限の乱れで、または変更で達成することができる。本発明による物品を製造するのに適した製造方法では、液体透過性表面材料層、液体不透過性裏面材料層、および吸収材料層が製造設備内に供給される。芯は、表面材料層と裏面材料層の間に位置決めされている。任意の捕捉材料層は、表面材料層と吸収材料層の間に位置決めされるように配置されている。図１では、裏面は参照番号３１、表面は番号３０が割り当てられる。吸収材芯は、参照番号６が割り当てられる。裏面シート、表面シート３０、および吸収材芯の適切な材料は、当業者には明らかであろう。

本開示の使い捨て衛生用物品は、参照符号６で図に示された、吸収材芯を備えている。「吸収材芯」は、体液を捕捉および貯蔵する物品の吸収材構造である。吸収材芯は、あらゆる従来の種類であってもよい。一般に発生する吸収材料の例は、セルロース綿パルプ、ティッシュ、高吸収性ポリマー（いわゆる、超吸収体）、吸収体発砲材料、吸収性不織材料などである。吸収材芯内の超吸収性ポリマーとセルロース綿パルプを組み合わせることが一般的である。超吸収性ポリマーは、０．９重量％の塩化ナトリウムを含む少なくとも約２０倍の自重の水溶液を吸収することが可能な水膨潤性、不水溶性有機または無機材料である。超吸収性材料としての使用に適した有機材料として、多糖類、ポリペプチドなどの天然材料と、合成ヒドロゲルポリマーなどの合成材料も挙げることができる。このようなヒドロゲルポリマーとして、例えば、ポリアクリル酸のアルカリ金属塩、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリビニルピリジンなどが挙げられる。他の適切なポリマーとして、加水分解アクリロニトリルグラフト化でんぷん、アクリル酸グラフト化でんぷん、およびイソブチレン無水マレイン酸コポリマーおよびその混合物が挙げられる。ヒドロゲルポリマーは、材料を実質的に不水溶性にするために軽く架橋されていることが好ましい。好ましい超吸収性材料は、超吸収性粒子、繊維、フレーク、球体などの外表面または殻が超吸収体の内側部分より高い架橋密度を有するように、さらに表面架橋される。超吸収性材料は、粒子、繊維、フレーク、球体などを含む吸収性合成物内での使用に適したあらゆる形であってもよい。高吸収能力は、大量の超吸収性材料の使用により提供される。例えば衛生用ナプキン、幼児用おむつおよび尿漏れ用ガードにおいて普通である薄い吸収性芯はしばしば、セルロース綿パルプおよび超吸収性ポリマーの圧縮、混合または層状構造を備えている。吸収性芯のサイズおよび吸収能力は、大人の失禁者用の衛生用ナプキンまたはパンティライナなどの異なる製品タイプを適合させるように変化させてもよい。

一般的に、芯は一体型構成であることがあり、それにより、例えば製造プロセスを単純化することができる。本内容での「一体型構成」という表現は、吸収性芯は基本的に１つのタイプの材料から構成されることを意味することを意図し、これは基本的に同じ材料、または基本的に吸収性芯全体を通して２つ以上の材料の同じ組合せである。材料の密度および濃度の変化が起こってもよいが、これらは、別に形成され、その後、互いに物理的に結合された領域の組込みなしで得られることがあるものに限られる。例えば、吸収性芯が上に記載したように親水性繊維および超吸収性材料の母材を備えている場合、超吸収性材料および繊維の相対的濃度は、芯の異なる部分で異なっていてもよい。しかし、一体型構成の吸収性芯は、異なる組成の層または薄板を備えていない。同様に、吸収性芯の長手方向、横方向、および厚さ方向にわたる様々な成分の密度または濃度の変化が許容されるが、芯は別に形成され、その後一緒に結合される異なる組成の領域または層を備えているべきではない。

本開示の吸収性芯を製造するための適切な技術は、エアレイプロセスを通したマット成形である。プロセスでは、空気透過性金型が提供される。繊維状材料は、金型内にエアレイされ、金型が充填され、それにより吸収性芯は所望の量の繊維状材料で製造される。

一般的に、吸収性芯６は、長手延長ｙに非対称形状を有するが、第１および第２の長手部分Ｉ、ＩＩは中心線Ａ周りで横延長ｘに対称である。芯６は異なる形状を有してもよいが、芯８、９の周面縁部は、ヘッド部分１４および少なくとも１つのネック領域、すなわち横方向ｘにより小さい幅を備えた領域が前部分２または芯６の移行領域５内に配置される形状を画定する。このように、物品１は、前部分２が股部分３に移行する領域内で身体形状により良く適合することができる。実際、これは特に、物品１がネック部分の領域内でより容易に横方向ｘに屈曲することができることを意味する。したがって、前部分２および芯ヘッド部分１３は、ユーザに向けて屈曲することができ、したがって、前部分２は股部分３が女性の着用者の性器領域の近くに配置することが可能でありながら、着用者の恥骨領域をより良くカバーすることができる。また、物品１は使用中にその位置により良く保持される。さらに、図２を再び参照すると、ネック部分の幅Ｍは基本的に、着用者の２つの上記筋腱の間の距離に対応するので、吸収性物品１は、使用中に、最も狭い幅Ｍまたは筋腱間の移行５の点にしっかり固定し、この位置に維持することができる。物品１の前部分２はしたがって、上記筋腱の前の領域に保持され、物品１の股部分３は着用者の性器に対して正しく効果的に位置決めされる。これは、吸収性物品１の不正確な配置、または着用中の物品１の移動に関連する問題を防ぐのを助ける。このように、物品１は着用者の脚部間で後向きに移動するのが防止される。衛生用ナプキンが使用の際に下着に固定されているが、着用者の脚部移動は衛生用ナプキンを後向きにしばしばずらすので、これは従来の衛生用ナプキンにおける一般的な問題である。

吸収性芯６が製造された後に、異なる密度を備えた領域を有する吸収性芯が製造されるようにパターン圧縮することができる。圧縮は、あらゆる知られている手段を使用して行ってもよい。低圧縮または非圧縮吸収性芯内の繊維状材料の平均密度は、より低い平均密度の領域、すなわち第２の領域５０内の吸収性芯の平均密度に対応する。これらの領域の外側、すなわち第１の領域１２内の吸収性芯はその後、これらの領域内で、芯が圧縮されないままで圧縮される。

したがって、芯の第１の領域は第２の領域より圧縮される。別の方法では、または加えて、第１の領域はエンボス加工されて、より高い圧縮を行うだけである、または圧縮によって得られた圧縮度をさらに増加させる。圧縮およびエンボス加工が別個のステップである場合、エンボス加工パターンのエンボス加工のステップは第１の領域を提供する領域への圧縮と同時に、またはその後に行うことができる。エンボス加工パターンは、表面シートを通して適切に見える。圧縮およびエンボス加工は、芯の表面シートまたは裏面シートを通して行うことができる。

図８は、図１から図７の物品の断面図を示す。図８の断面図は、表面シート３０、裏面シート３１、およびその間に配置された芯６を明らかに示している。液体捕捉シート３７は、芯６と表面シート３０の間に提供される。液体捕捉シート３７は、図２および図３に示すように、芯６の横ｘおよび長手延長ｙの両方により大きな延長を有することが好ましい。このように、柔らかい側縁部領域を得ることが可能である。液体捕捉シートは、約１から１５ｍｍだけ芯６の外側縁部を越えて延びていることが好ましい。これは、芯が液体捕捉シートによって完全にカバーされていることを意味する。漏れ制御は、液体捕捉シート３７が製品内に液体を捕捉するための急速入口を作り出すので、得ることができる。例えば、芯の外側の領域内の例えば月経液の少なくとも一部が捕捉され、それにより、流体はしたがって衛生用物品１の外側に漏れない。代替実施形態では、液体捕捉シール３７を省くことができる。

本開示による吸収性物品１は、液体分配層として働く液体捕捉シート３７を含んでいてもよい。捕捉層３７は異なる形状を有することができ、吸収性芯の形状に合うように適合させることができる。捕捉層３７は、（好ましくは芯６の全周周りで）芯６の外側縁部を越えて１から１５ｍｍ延びていてもよい。いくつかの実施形態では、捕捉層３７は、吸収性物品１の特定の領域において最大５０ｍｍまで延びていてもよい。このような構成は、物品の周面に整った縁部を提供することができる。液体捕捉シート３７は、表面シート３０と芯６の間に配置され、吸収性芯の上部に適切に配置されている。液体捕捉シート３７は、吸収性芯６によって吸収される前に、排出された液体を迅速に受け、一時的に貯蔵するようになっている。このような捕捉分散層は、例えば、エアレイ不織、スパンレース不織、高ロフト不織または発泡材料から構成されていてもよい。不織材料は親水性であってもよい。親水性材料は、界面活性剤を添加することによって得られてもよい。

エアレイ不織は、綿毛、木材パルプで製造することができ、ここでは綿繊維が高速移動空気流内に分散され、圧力および真空により移動するスクリーンの上に濃縮される。ウェブは、パルプ内に分散された樹脂および／または熱可塑性樹脂と結合させることができる。ウェブは、（熱によって）熱結合、（接着剤で）ラテックス結合、または（熱およびラテックス結合の組合せ）マルチ結合、または（高圧縮および温度、水素による結合）機械的結合させることができる。エアレイ不織の坪量は、適切には５０から１００ｇｓｍである可能性がある。

高ロフト材料は、不織材料であり、吸収繊維および超吸収性材料が実質的に含まれていなくてもよい。高ロフト不織材料は、熱可塑性ポリマー繊維を備えていてもよく、これに限らないが、ポリエステル、ポリアミドおよびポリエチレン（ＰＥ）およびポリプロピレン（ＰＰ）などのポリオレフィンから選択されてもよく、これらのいずれかの混合物であってもよい。高ロフト材料は、平らな紙状布と比較して、低密度の分厚い布のことを言う。高ロフトウェブは、比較的低い密度を特徴としている。これは、繊維間に比較的大量の空隙があることを意味している。本発明の高ロフト不織繊維層は典型的には、０．２００ｇ／ｃｃ（２００ｋｇ／ｍ^３）より下、特に０．０１５ｇ／ｃｃから０．１５０ｇ／ｃｃ（１５ｋｇ／ｍ^３から１５０ｋｇ／ｍ^３）の範囲、特に０．０３０ｇ／ｃｃから０．１００ｇ／ｃｃ（３０ｋｇ／ｍ^３から１００ｋｇ／ｍ^３）の範囲、例えば０．０６５ｇ／ｃｃ（６５ｋｇ／ｍ^３）の範囲の密度を有してもよい。平均密度は、０．５ｋＰａの圧力で測定されたその厚さによって高ロフト層の基本重量を割ることによって算出することができる（以下のさらなる詳細の方法を参照）。通常、高ロフト材料の厚さは、１ｍｍより大きいまたは適切には１．５から２．０ｍｍなどの約０．５ｍｍより大きく、固形分は低く、普通は１５容量％未満である。高ロフト不織層は有利には、スパンメルト不織であってもよい。スパンメルトは、熱可塑性ポリマーから直接の不織ウェブの製造を説明する一般的用語である。これは、２つのプロセスおよび両方の組合せを含む：スパンレイ（スパン結合としても知られる）不織およびメルトブロー不織。スパンレイプロセスでは、ポリマー顆粒は溶融され、溶融ポリマーがスピナレットを通して押し出される。連続フィラメントは冷却され、均一ウェブを形成するためにコンベヤ上に堆積される。いくつかの残りの温度は、フィラメントを互いに接着させる可能性があるが、これは結合の主な方法としてみなすことはできない。スパンレイプロセスは、不織により大きな強度を与える利点を有するが、原材料可撓性はより制約される。第２の成分の同時押出は、普通は余分な性状または結合能力を提供するために、いくつかのスパンレイプロセスで使用される。メルトブローウェブ形成の際、低粘度ポリマーは、スピナレットを離れる際に高速空気流内に押し出される。これは溶融物を分散し、固め、繊維状ウェブ内に崩壊させる。液体捕捉シート材料は、スパン結合材料であってもよく、スパン結合・メルト結合・スパン結合（ＳＭＳ）材料であってもよい。高ロフト不織層は特に、０．３０ｍｍから２．００ｍｍの範囲、例えば、（国際特許出願第ＰＣＴ／ＳＥ２０１７／０５０６１２号で言及された試験方法により）０．５ｋＰａの圧力で測定された１．０ｍｍの厚さを有してもよい。高ロフト材料の坪量、すなわち基本重量は、例えば、１５ｇｓｍから５００ｇｓｍ、特に３０から９０ｇｓｍ、例えば６４ｇｓｍなどの３０ｇｓｍから２００ｇｓｍの範囲であってもよい。

別の変形形態によると、液体捕捉シート３７は、スパン結合とも呼ばれるスパンレース不織材料である。スパンレース不織製品は、高圧で多数の列の水の噴流を通して緩い繊維のウェブを巻き込むプロセスから導き出され、このプロセスは布を巻き込み、繊維を連結する。噴流巻き込み、針、ハイドロ巻き込み、または油圧などのスパンレース不織布またはスパンレースに対するいくつかの用語があるが、スパンレースという用語は不織業界で最も一般的である。捕捉シート用の原材料は、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエチレン（ＰＥ）ポリエステル（ＰＥＴ）、ポリアミド（ＰＡ）、セルロース繊維またはこれらの組合せである可能性があり、ビスコース、ポリエステル、綿、ナイロンおよびマイクロファイバなどの異なる重量および組成が可能であり、ビスコースは最も一般的に使用される原材料である。したがって、異なる繊維の組合せが使用される場合、これは異なるポリマーからの繊維の混合物である可能性があるが、各繊維はまた異なるポリマー（例えば、ＰＰ／ＰＥ複合繊維またはＰＰ／ＰＥコポリマー）を含むことができる。適当な場合、プラスチックフィルムは、ＰＥまたはＰＰ、ＰＥＴ、ＰＬＡまたはアミル（または、さらに言うと、あらゆる他の熱可塑性ポリマー）、または上記ポリマーの混合物またはコポリマーからなることができる。スパンレース材料は普通、不織材料用の最適な快適性を提供するポリプロピレンまたはポリエチレン繊維を含んでいる。不織材料を作るための他の適切な繊維は、例えば、竹、綿および亜麻などの天然繊維である。スパンレース不織材料の坪量は典型的には、３０から８０ｇｓｍである可能性がある。

表面シートは、スパン結合、メルトブロー、カード、ハイドロ巻き込み、ウェットレイされている繊維状不織層を含む、またはこれからなってもよい。適切な不織材料は、木材パルプまたは綿繊維などの天然繊維、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミドおよび混合物などの合成熱可塑性繊維、およびその組合せ、または天然または合成繊維の混合物から構成することができる。表面シート材料として適した材料は、柔らかく皮膚に刺激がなく、月経液および尿などの体液によって簡単に浸透されるべきである。

裏面シートは、薄いプラスチックフィルム、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレンフィルム、液体不透過性材料で被覆された不織材料、液体浸透に耐える親水性不織からなってもよい。プラスチックフィルムおよび不織材料の積層を使用してもよい。裏面シート材料は、液体が裏面シート材料を通過するのを防ぎながら、吸収材構造から蒸気が逃げることを可能にするように呼吸可能である。

羽根は、使い捨て衛生用物品１の外周面１８の長手側縁部（８、９）に取り付けられた別の材料からなっていてもよい。適切な材料は、表面シートおよび裏面シートに関連して上に挙げた材料のいずれかであってもよい。別の方法では、羽根は表面シートまたは裏面シート材料、または両方の延長からなっていてもよい。

図には示していないが、上に規定した吸収性物品１は、着用者の下着への締め付けを可能にするように、当業界で知られているあらゆる取付け手段を備えてもよい。このような手段は、物品の衣服に面した表面上に接着剤のコーティングまたは摩擦コーティングを含んでもよい。さらに、本発明による物品１は、物品１の横方向に延び、着用者のブリーフ上で股部分周りに配置されることを意図した取付けフラップ（羽根）を備えている。しかし、このような取付け手段の性質および配置は、使用の際に物品１の機能とあまり干渉しないことが重要である。

本開示による衛生用物品はしたがって、裏面シート上の感圧接着剤などの接着剤を備えていてもよい。細長い包装シートは、衛生用物品の接着剤を有する裏面シートを解放可能に接着してもよい。包装シートは、包装シートが衛生用物品の接着剤を有する裏面シートから離れて剥離されてもよく、衛生用物品は下着に取り付けられてもよいように、シリコーンなどの包装シートの解放を可能にする材料で被覆されていてもよい。裏面シートの接着剤を有する領域はまた、剥離紙でカバーされていてもよい。剥離紙は、包装シート、例えば永久取付けに取り付けられてもよく、それによって、衛生用物品は剥離紙を介して包装シートに取り付けられている。

１ 物品
２ 前部分
２Ａ 前部分長手側縁部
２Ｂ 前部分長手側縁部
２Ｃ 前端縁部
３ 股部分
４ 後部分
４Ａ 後部分長手側縁部
４Ｂ 後部分長手側縁部
４Ｃ 後端縁部
５ 移行、移行領域
６ 吸収性芯
７ 芯前縁部
８ 芯縁部線
９ 芯縁部線
１０ 芯後縁部
１１ 外側境界領域
１３ ネック領域、芯ヘッド部分
１４ ヘッド領域、ヘッド部分、ヘッド部
１５ 身体部分
１６ 羽根、左羽根
１７ 羽根、右羽根
１８ 外周面
１９ 前羽根結合
２０ 前羽根結合
２１ 後羽根結合
２２ 後羽根結合
２４ 羽根位置決め輪郭
２５ 溝
２６ 頂部
２７ 羽根位置決め輪郭端部点
３０ 表面シート
３１ 裏面シート
３６ 直線断面
３７ 液体捕捉シート
３８ 外側縁部
４０ 後断面、下側縁部断面
４０ａ 仮想直線、下側直線
５０ 第２の領域
５２ 脚部分
５３ 脚部分
５４ 側部
５５ 側部
５８ 端脚部分終端
５９ 端脚部分終端
６０ 第１の領域後縁部
６１ 縁部線、縁部
６２ 縁部線、縁部
８０ 股点
１０１ 第１の前適合線
１０２ 第２の前適合線
１０３ 第３の前適合線
１０４ 第４の前適合線
２０１ 第１の後適合線
２０２ 第２の後適合線
２９０ａ 第１の点
２９０ｂ 第１の点
３００ａ 弧
３００ｂ 弧
３０１ａ 丸みを帯びた断面
３０１ｂ 丸みを帯びた断面
３２０ａ 第２の点
３２０ｂ 第２の点

Claims (29)

1. 横方向（ｘ）、長手方向（ｙ）、および物品を左手および右手部分（Ｉ）および（ＩＩ）に分割する長手中心線（Ａ）を有する使い捨て衛生用物品（１）であって、
   前記物品は、前部分（２）、股部分（３）および後部分（４）を有し、前記物品は液体透過性表面シート（３０）、液体不透過性裏面シート（３１）、前記表面シート（３０）と前記裏面シート（３１）の間に配置された吸収性芯（６）を備え、前記表面シート（３０）および前記裏面シート（３１）は、前記吸収性芯（６）を囲む前記物品の外側境界領域（１１）を提供するように、前記吸収性芯（６）を越えて延び、
   前記吸収性芯の外側輪郭は、前記長手中心線（Ａ）の周りで対称に配置され、左右芯縁部線（８、９）によって画定された相互対称鏡像部分によって画定され、前記芯は前記前部分（２）の芯前縁部（７）と前記後部分（４）の芯後縁部（１０）の間に延びており、
   前記芯（６）は、前記左右芯縁部線（８、９）間の横幅（Ｍ）がネック領域（１３）の前方の前記芯の横幅、および前記ネック領域（１３）の後方の横幅より小さいネック領域（１３）を備え、前記ネック領域（１３）の前方の前記芯の部分は前記芯（６）のヘッド領域（１４）として画定され、前記ネック（１３）の後方の前記芯（６）の部分は身体部分（１５）として画定され、
   前記物品はさらに、前記使い捨て衛生用物品のあらゆる横軸に沿って見られるような少なくとも１つの非対称羽根を備え、前記非対称羽根は、前記使い捨て衛生用物品（１）の外周面（１８）から外向き方向に延びる外側縁部（３８）を備え、前記少なくとも１つの非対称羽根の外側縁部（３８）は羽根結合線Ｊ_ｗを介して接続された前（１９、２０）および後（２１、２２）羽根結合で前記使い捨て衛生用物品の前記外周面（１８）に接触し、
   前記少なくとも１つの非対称羽根の前記外側縁部（３８）は、前羽根遠隔点Ｄ_ｆおよび後羽根遠隔点Ｄ_ｒを備え、前記前羽根遠隔点Ｄ_ｆは３ｍｍの横距離Ｊ１だけ外向き横方向に前記結合線Ｊ_ｗから間隔をおいて配置され、
   前記芯はさらに、第１の前適合線（１０１）および第２の前適合線（１０２）を備え、前記第１の前適合線（１０１）は長手または横軸に対して前記第２の前適合線（１０２）と対称に配置され、前記第１の前適合線（１０１）は、前記使い捨て衛生用物品（１）の平面内に延びる第１の対角軸ＣＬ１に沿って前記長手中心線（Ａ）にまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて左外側縁部（８）にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延び、前記第２の前適合線は前記使い捨て衛生用物品の平面内に延びる第２の対角軸ＣＬ２に沿って前記長手中心線にまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて左右外側縁部（８、９）にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延び、前記第１および第２の対角軸（ＣＬ１、ＣＬ２）は収束点Ｃで収束し、
   前記第１および第２の前適合線（１０１、１０２）はその最も近いアプローチでその間に最小の横距離Ｓを有し、前記横距離Ｓは≧０ｍｍである、使い捨て衛生用物品（１）。
2. 前記長手中心線に沿って測定されるように、前記少なくとも１つの非対称羽根の前記前羽根遠隔点Ｄ_ｆと前記収束点Ｃの間の第１の長手距離Ｄ_Ｃは、５から３０ｍｍの間、好ましくは１０から２５ｍｍの間、最も好ましくは１３から２０ｍｍの間である、請求項１に記載の使い捨て衛生用物品。
3. 前記羽根長さに対応する前記羽根結合線Ｊ_ｗは、５０から１１０ｍｍの間、好ましくは７５から１００ｍｍの間、最も好ましくは８５から９５ｍｍの間である、請求項１から２のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
4. 前記ネック領域（１３）内の前記左右芯縁部線（８、９）の間の前記幅Ｍは、３０から６０ｍｍの間、好ましくは３２から４２ｍｍの間である、請求項１から３のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
5. 前記横方向Ｔに見られるように、左右前羽根結合（１９、２０）の間の前羽根結合幅Ｗ_ｆｗｊは、７５から９５ｍｍの間、より好ましくは８０から９０ｍｍの間、最も好ましくは８５から８７ｍｍの間である、請求項１から４のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
6. 前記横方向Ｔに見られるように、左右後羽根結合（２１、２２）の間の後羽根結合幅Ｗ_ｒｗｊは、８５から９５ｍｍの間、より好ましくは８７から９３ｍｍの間、最も好ましくは８８から９１ｍｍの間である、請求項１から５のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
7. 前記第２の前適合線１０２は、前記長手中心線にまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて右外側縁部にまたはこれに隣接して配置された外側端部から延びている、請求項１から６のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
8. 前記第１および第２の前適合線（１０１、１０２）は、前記長手中心線にまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて前記左右芯縁部線（８、９）にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延びる２つのアームを有する少なくとも第１の前部Ｖを形成し、前記内側端部は最も近いアプローチＶ_ｔｉｐ１で距離Ｓ＝０によって分離され、前記最も近いアプローチＶ_ｔｉｐ１は前記アームの前記外側自由端の前方に位置決めされている、請求項７に記載の使い捨て衛生用物品。
9. 前記芯（６）はさらに、第１および第２の後適合線（２０１、２０２）を備えている、請求項１から８のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
10. 前記第１および第２の後適合線（２０１、２０２）は、前記最も近いアプローチで距離Ｓ≧０によって分離された、前記長手中心線Ａにまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて前記左右芯縁部線（８、９）にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延びる２つのアームを有する後部Ｖを形成し、前記最も近いアプローチは前記アームの前記外側自由端の後方に位置する、請求項９に記載の使い捨て衛生用物品。
11. 前記芯はさらに、最も近いアプローチＶ_ｔｉｐ２で距離Ｓ＝０によって分離された、前記長手中心線Ａにまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて前記左右芯縁部線（８、９）にまたはこれに隣接して配置された外側自由端から延びる２つのアームを有する第２の前部Ｖを形成する第３および第４の前適合線（１０３、１０４）を備え、前記最も近いアプローチＶ_ｔｉｐ２は前記アームの前記外側自由端の後方に位置する、請求項１から１０のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
12. 前記第１の前部Ｖの前記内側端部の前記最も近いアプローチＶ_ｔｉｐ１、および前記第２の前部Ｖの前記内側端部の前記最も近いアプローチＶ_ｔｉｐ２が一致する、請求項８および１１に記載の使い捨て衛生用物品。
13. 前記第１の前部Ｖの先端Ｖ_ｔｉｐ１と前記第２の前部Ｖの先端Ｖ_ｔｉｐ２の間の距離Ｄ_ｖは、０から１０ｍｍの間、好ましくは２から６ｍｍの間、最も好ましくは３から５ｍｍの間である、請求項１１に記載の使い捨て衛生用物品。
14. 前記第２の前適合線１０２は、前記長手中心線にまたはこれに隣接して配置された内側端部に向けて前記左外側縁部にまたはこれに隣接して配置された外側端部から延びている、請求項１に記載の使い捨て衛生用物品。
15. 前記第１および第２の前適合線（１０１、１０２）は、前記吸収性芯（６）の無負荷厚さの２５％から１００％などの、前記吸収性芯（６）の前記無負荷厚さの２５％以上に対応する深さを有する溝またはチャネル、または低密度領域が前記吸収性芯（６）の密度の５０％以下に対応する密度を有する低密度領域のいずれかであり、前記吸収性芯（６）の前記無負荷厚さまたは前記密度は、第１または第２の適合線（１０１、１０２）に隣接する前記吸収性芯（６）の領域内で測定される、請求項１から１４のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
16. 前記芯は、ヘッド部（１４）、および前記物品（１）の長手方向（ｙ）に前記中心線（Ａ）周りで対称に延びる２つの脚部分（５２、５３）を備えた第１の領域（１２）を備え、前記吸収性芯（６）はさらに、前記第１の領域（１２）によって少なくとも部分的に囲まれた第２の領域（５０）を備え、前記第２の領域（５０）は、前記第１の領域（１２）の平均密度より少なくとも２０％、好ましくは少なくとも３０％、および最も好ましくは少なくとも５０％低い平均密度を有する、請求項１から１５のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
17. 前記２つの脚部分（５２、５３）は、前記股領域（３）において共通の脚部分開始点（ａ０）から開始および分岐し、前記後部分（４）において別個の脚部分終端（５８、５９）に向けて前記股部分（３）の一部の上に延び、前記第２の領域（５０）は前記後部分（４）において前記脚部分開始点（ａ_０）から端点（ａｌ）まで横および長手方向（ｘ；ｙ）に前記脚部分（５２、５３）の間に延び、前記横方向（ｘ）のそれぞれの脚部分（５２、５３）の面している側部（５４、５５）の間の距離（ａ_ｘ）は前記長手方向（ｙ）で変化し、横方向（ｘ）におけるそれぞれの脚部分（５２、５３）の前記面している側部（５４、５５）の間の最大距離（ａ_１）は、股点（８０）の位置に対応する前記長手方向（ｙ）の位置に配置された前記股部分（３）内にあり、それぞれの脚部分（５２、５３）の前記面している側部（５４、５５）は、前記距離（ａ_ｘ）が前記最大距離（ａ_１）から最小距離（ａ_２）まで減少するように、前記長手方向（ｙ）で後方に収束する、請求項１６に記載の使い捨て衛生用物品（１）。
18. 前記少なくとも１つの非対称羽根は前記外側縁部（３８）の断面と一致する羽根位置決め輪郭（２４）を備えた外側縁部（３８）と共に形成され、前記羽根位置決め輪郭（２４）は基線Ｘ_ｗｐおよび前記基線Ｘ_ｗｐと垂直な長手軸Ｙ_ｗｐを有する波から形成され、前記波は前羽根結合（１９または２０）から始まり、外向きに延び、波は溝（２５）を有する凹状湾曲および頂部（２６）を有する凸状湾曲からなり、前記羽根位置決め輪郭（２４）は、前記波が前記外側縁部（３８）ともはや一致しない羽根位置決め輪郭端部点（２７）で終端する、請求項１から１７のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
19. 前記凸状湾曲の前記頂部（２６）は、前記長手方向ｙに見られるように、前記凹状湾曲の前記溝（２５）の前方に配置されている、請求項１８に記載の使い捨て衛生用物品。
20. 前記波の前記基線Ｘ_ｗｐは、前記使い捨て衛生用物品（１）の前記長手中心線Ａ上で垂直に配置されている、請求項１８から１９のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
21. 前記基線Ｘ_ｗｐに沿って測定されるような、前羽根遠隔点Ｄ_ｆｒと前記羽根位置決め輪郭（２４）の前記凸状湾曲の前記頂部（２６）の間の距離Ｗ２は、８から３０ｍｍの間、好ましくは１０から２５ｍｍの間、最も好ましくは１０から２０ｍｍの間である、請求項１８から２０のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
22. 前記基線Ｘ_ｗｐに沿って測定されるような、前記前羽根遠隔点Ｄ_ｆｒと前記羽根位置決め輪郭端部点（２７）の間の距離Ｗ１は、１３から３５ｍｍの間、好ましくは１６から２５ｍｍの間である、請求項１８から２１のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
23. 前記波の前記長手軸Ｙ_ｗｐに沿って測定されるように、凹状湾曲の前記溝（２５）と前記波の前記凸状湾曲の前記頂部（２６）の間の高さＨは、１から５ｍｍの間である、請求項１８から２２のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
24. 前記羽根の前記外側縁部（３８）はさらに、円の、および丸みを帯びた断面（３０１ａ）と一致し、および規定された半径ｒを有する弧（３００ａ）で形成された丸みを帯びた断面（３０１ａ）を備え、前記丸みを帯びた断面は、前記外側縁部（３８）に沿って前記外側縁部（３８）の第１の点（２９０ａ）と第２の点（３２０ａ）の間に延び、前記弧（３００ａ）はもはや前記外側縁部（３８）と一致せず、前記半径ｒは４０から５００ｍｍの間隔内である、請求項１８から２３のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
25. 前記羽根の前記外側縁部（３８）はさらに、円の、および丸みを帯びた断面と一致する弧（３００ａ、３００ｂ）で形成された２つ以上の丸みを帯びた断面（３０１ａ、３０１ｂ）を備え、第１および第２の弧（３００ａ、３００ｂ）はそれぞれ規定の第１および第２の半径（ｒａ、ｒｂ）を有し、前記第１の半径（ｒａ）は４０から５００ｍｍの前記間隔内であり、前記第２の半径（ｒｂ）は４０から５００ｍｍの前記間隔内である、請求項１８から２３のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
26. 前記外側縁部（３８）は、少なくとも１つの直線断面（３６）を含んでいる、請求項１８から２５のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
27. 前記羽根は下側縁部断面（４０）に沿って下側直線（４０ａ）を画定し、前記下側直線（４０ａ）は前記長手中心線Ａと垂直な横軸Ｘ１に対して角度（α１）を画定し、前記角度の大きさは３０から６０度の間である、請求項１８から２６のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
28. 前記羽根は下側縁部断面（４０）に沿って下側直線（４０ａ）を画定し、前記下側直線（４０ａ）は前記長手中心線Ａと垂直な横軸Ｘ１に対して角度（α１）を画定し、前記角度の大きさは５から３０度の間である、請求項１８から２７のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。
29. 使い捨て衛生用物品のいずれかの横軸に沿って見られるように、第２の非対称羽根を備えた使い捨て衛生用物品であって、前記第１および第２の非対称羽根は、前記長手中心線に沿って見られるように、互いに対して非対称である、請求項１から２８のいずれか一項に記載の使い捨て衛生用物品。

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