JP2024500953A - 誘導加熱装置を備えるエアロゾル発生装置およびシステム、およびその動作方法 - Google Patents

誘導加熱装置を備えるエアロゾル発生装置およびシステム、およびその動作方法 Download PDF

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Abstract

エアロゾル発生装置(200)におけるエアロゾル生成を制御するための方法(800)は、サセプタ(160)に関連付けられた較正値を測定するために較正プロセスを実施すること(820)を含む。加熱配設(320)は、較正値に基づいて、サセプタ(160)を誘導加熱するように構成されている。較正プロセスは、i)加熱配設(320)に提供される電力を制御して、サセプタ(160)の温度を上昇させることと、ii)サセプタ(160)に関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視することと、iii)コンダクタンス値が最大値に達するとき、または抵抗値が最小値に達するときに、加熱配設(320)への電力の提供を中断することと、iv)コンダクタンス値が最小値に達するまで、または抵抗値が最大値に達するまでサセプタ(160)に関連付けられたコンダクタンス値を監視することとを含む。【選択図】図2B

Description

本開示は、エアロゾル形成基体を加熱するための誘導加熱装置に関する。本発明はさらに、こうした誘導加熱装置を備えるエアロゾル発生装置、およびエアロゾル発生装置におけるエアロゾル生成を制御するための方法に関する。
エアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を加熱してエアロゾルを生成するように構成された電気的に作動する熱源を備え得る。電気的に作動する熱源は、誘導加熱装置であってもよい。誘導加熱装置は典型的に、サセプタに誘導結合されるように構成されたインダクタを含む。インダクタは、サセプタの加熱を引き起こす交番磁場を発生する。典型的には、サセプタはエアロゾル形成基体と直接接触し、熱はサセプタから主に伝導によってエアロゾル形成基体に伝達される。エアロゾル形成基体の温度は、サセプタの温度を制御することによって制御されてもよい。したがって、こうしたエアロゾル発生装置について、最適なエアロゾルの発生およびユーザーへの送達を確保するために、サセプタの温度を正確に監視および制御することが重要である。
正確、確実、かつ安価である誘導加熱装置の温度監視および制御を提供することが望ましい。
本発明の一態様によれば、エアロゾル発生装置におけるエアロゾル生成を制御するための方法が提供されている。エアロゾル発生装置は、加熱配設に電力を提供するための加熱配設および電源を備える。方法は、サセプタに関連付けられた較正値を測定するために較正プロセスを実施することを含み、加熱配設は、較正値に基づいて、サセプタを誘導加熱するように構成されている。較正プロセスは、i)加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタの温度を上昇させる工程と、ii)サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視する工程と、iii)コンダクタンス値が最大値に達したときに加熱配設への電力の提供を中断する、または抵抗値が最小値に達したときに加熱配設定への電力の提供を中断する工程であって、最大コンダクタンスにおけるコンダクタンス値または最小抵抗における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第二の較正値である、中断する工程と、iv)コンダクタンス値が最小値に達するまでサセプタに関連付けられたコンダクタンス値を監視する、または抵抗値が最大値に達するまでサセプタに関連付けられた抵抗値を監視する工程であって、最小コンダクタンスにおけるコンダクタンス値または最大抵抗における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第一の較正値である、監視する工程とを含む。
較正プロセスは、エアロゾル生成を遅延させることなく、迅速かつ確実である。さらに、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置のライフサイクルの任意の段階にある二つ以上のタイプのサセプタに対して較正(または再較正)され得るため、較正プロセスは、エアロゾル発生装置の柔軟性およびコスト効率を改善する。
好ましくはサセプタであるサセプタは、第一のキュリー温度を有する第一の材料と、第二のキュリー温度を有する第二の材料とを含み得る。第二の較正コンダクタンス値に関連付けられたサセプタの第二の較正温度は、第二の材料の第二のキュリー温度に対応し得る。第一および第二の材料は、一緒に結合され、それ故に互いに物理的に密着して接触し、それによって両方の材料が熱伝導に起因して同じ温度を有することが確保される、二つの別個の材料であることが好ましい。二つの材料は、それらの主表面のうちの一つに沿って結合される二つの層または細片であることが好ましい。サセプタはさらに、さらなる第三の材料の層を含んでもよい。サセプタ材料の第三の層は、第一のサセプタ材料で作製されることが好ましい。サセプタ材料の第三の層の厚さは、第二のサセプタ材料の層の厚さ未満であることが好ましい。
較正プロセスは、エアロゾル発生装置のユーザー操作中に実施されてもよい。エアロゾル発生装置のユーザー操作中に較正を実施することは、較正プロセスを製造時に実施する場合よりも、加熱プロセスを制御するのに使用される較正値がより正確かつ確実であることを意味する。これはまた、二つ以上のタイプのサセプタに対してエアロゾル発生装置が較正され得るという点で柔軟性およびコスト効率を改善する。これは、サセプタが、エアロゾル発生装置の一部を形成しない、別個のエアロゾル発生物品の一部を形成する場合に特に重要である。こうした状況では、製造時における較正は不可能である。
方法はさらに、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第一の較正値と第二の較正値との間に維持することを含み得る。
誘導加熱配設は、DC/ACコンバータ、およびDC/ACコンバータに接続されたインダクタを含み得る。サセプタは、インダクタに誘導結合されるように配設され得る。コンダクタンス値または抵抗値は、電源のDC供給電圧、および電源から引き出されるDC電流に基づいて判定されることが好ましい。電源から引き出されるDC電流は、DC/ACコンバータの入力側において測定されることが好ましい。さらに、DC供給電圧がDC/ACコンバータの入力側で測定されることが好ましい。これは、サセプタの実際のコンダクタンス(サセプタがエアロゾル発生物品の一部を形成しない場合には判定できない)とこのようにして判定される見かけのコンダクタンスとの間に単調な関係があるという事実に起因する(サセプタは、負荷(R)の大部分がサセプタの抵抗に起因し得るため、それが連結される(DC/ACコンバータの)LCR回路にコンダクタンスを付与し得るため。コンダクタンスは1/Rである。したがって、サセプタのコンダクタンスへの言及は、サセプタが別個のエアロゾル発生物品の一部を形成する場合の見かけのコンダクタンスを指すものと理解される。
誘導加熱配設に提供される電力を制御することは、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第一の動作コンダクタンス値から第二の動作コンダクタンス値まで段階的に増大させることを含み得る。第一の動作コンダクタンス値に関連付けられたサセプタの温度は、エアロゾル形成基体がエアロゾルを形成するのに十分であり得る。
方法はさらに、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第一の較正値と第二の較正値との間に維持することを含み得る。誘導加熱配設に提供される電力を制御することは、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第一の動作抵抗値から第二の動作抵抗値まで段階的に減少させることを含み得る。第一の動作抵抗値に関連付けられたサセプタの温度は、エアロゾル形成基体がエアロゾルを形成するのに十分であり得る。
較正プロセスを実施することはさらに、v)コンダクタンス値が最小値に達するとき、または抵抗値が最大値に達するときに、加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタの温度を上昇させることと、vi)サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視することと、vii)コンダクタンス値が第二の最大値に達するとき、または抵抗値が第二の最小値に達するときに、加熱配設への電力の提供を中断することであって、第二の最大値におけるコンダクタンス値は、サセプタに関連付けられた第四の較正値である、または第二の最小値における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第四の較正値である、中断することと、iv)コンダクタンス値が第二の最小値に達するまでサセプタに関連付けられたコンダクタンス値を監視することであって、第二の最小値におけるコンダクタンス値は、サセプタに関連付けられた第三の較正値である、監視すること、または抵抗値が第二の最大値に達するまでサセプタに関連付けられた抵抗値を監視することであって、第二の最大値における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第三の較正値である、監視することとを含み得る。
方法はさらに、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第三の較正値と第四の較正値との間に維持することを含み得る。
較正プロセスの工程を繰り返すこと、および較正プロセスの繰り返し中に得られる較正コンダクタンス値を使用することにより、熱が基体内に分散するのにより時間がかかるために、その後の温度調節が著しく改善される。
誘導加熱配設に提供される電力を制御することは、誘導加熱配設への電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第一の動作コンダクタンス値から第二の動作コンダクタンス値まで段階的に増大させることを含み得る。
誘導加熱配設に提供される電力を制御することにより、数回の吸煙、例えば、14回の吸煙のユーザー体験全体、または6分などの所定の時間間隔を包含する持続的な期間にわたる、ユーザーの体験全体を通した各吸煙に対して送達(ニコチン、風味、エアロゾル体積など)が実質的に一定であるエアロゾルの発生を可能にする、サセプタの温度の段階的な上昇が生じる。具体的には、サセプタの温度の段階的な上昇は、基体枯渇によるエアロゾル送達の低減および経時的な熱拡散の低減を防止する。さらに、段階的な温度上昇は、各段階において熱を基体内に拡散させることを可能にする。
方法はさらに、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第三の較正値と第四の較正値との間に維持することを含み得る。誘導加熱配設に提供される電力を制御することは、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第一の動作抵抗値から第二の動作抵抗値まで段階的に減少させることを含み得る。
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品を取り外し可能に受容するように構成されてもよい。エアロゾル発生物品は、サセプタおよびエアロゾル形成基体を含み得る。較正プロセスは、エアロゾル発生物品の検出に応答して実施されてもよい。
較正プロセスは、ユーザー入力を検出するのに応答して実施されてもよい。
較正プロセスは、予熱プロセスの終了に関連付けられた制御信号を検出するのに応答して実施されてもよい。予熱プロセスは、所定の持続時間を有し得る。
方法はさらに、予熱プロセスを実施することを含み得る。予熱プロセスは、i)誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタの温度を上昇させる工程と、ii)サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視する工程と、iii)コンダクタンス値が最小値に達するとき、または抵抗値が最大値に達するときに、誘導加熱配設への電力の提供を中断する工程とを含み得る。
予熱プロセスにより、較正プロセスの起動前に基体内に熱が拡散することが可能になり、それによって、較正値の信頼性がさらに改善される。
予熱プロセスの所定の持続時間の終了前にコンダクタンス値が最小値に達する、または抵抗値が最大値に達する場合、予熱プロセスの所定の持続時間の終了までi)~iii)の予熱プロセスの工程が繰り返され得る。
所定の持続時間は、基体の物理的状態(例えば、基体が乾燥しているか湿潤しているか)に関係なく、熱を時宜にかなって基体内に拡散させて較正プロセス中に測定される最小較正値に達することを可能にする。これにより、較正プロセスの信頼性が確保される。
予熱プロセスの所定の持続時間中にコンダクタンス値が最小値に達しない、または抵抗値が最大値に達しない場合、エアロゾル発生装置の動作を停止させるための制御信号が発生され得る。
サセプタは、エアロゾル発生装置の中に挿入されるように構成されたエアロゾル発生物品内に備えられることが好ましい。エアロゾル発生装置と共に使用されるように構成されていないエアロゾル発生物品は、真正のエアロゾル発生物品と同じ挙動を示さない。具体的には、サセプタに関連付けられたコンダクタンスが予熱プロセスの所定の持続時間中に最小値に達しない。したがって、これにより、不正なエアロゾル発生物品の使用が防止される。
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品を受容するように構成されてもよい。エアロゾル発生物品は、サセプタおよびエアロゾル形成基体を含み得る。予熱プロセスは、エアロゾル発生物品の検出に応答して実施されてもよい。
予熱プロセスは、ユーザー入力を検出するのに応答して実施されてもよい。
本発明の別の態様によれば、エアロゾル発生装置が提供されている。エアロゾル発生装置は、DC供給電圧およびDC電流を提供するための電源と、電源に接続された電源電子回路とを備える。電源電子回路は、DC/ACコンバータ、およびDC/ACコンバータからの交流電流によって通電されたときに交番磁場を発生するためにDC/ACコンバータに接続されたインダクタを含み、インダクタは、サセプタに結合可能である。サセプタは、エアロゾル形成基体を加熱するように構成されている。電源電子回路は、コントローラをさらに含む。コントローラは、サセプタに関連付けられた較正値を測定するために較正プロセスを実施するように構成されている。電源電子回路は、較正値に基づいてサセプタを誘導加熱するように構成されている。較正プロセスは、i)インダクタに提供される電力を制御して、サセプタの温度を上昇させる工程と、ii)サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視する工程と、iii)コンダクタンス値が最大値に達するときに、インダクタへの電力の提供を中断する、または抵抗値が最小値に達するときに、インダクタへの電力の提供を中断する工程であって、最大コンダクタンス値におけるコンダクタンス値、または最小抵抗における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第二の較正値である、中断する工程と、iv)コンダクタンス値が最小値に達するまでサセプタに関連付けられたコンダクタンス値を監視する、または抵抗値が最小値に達するまでサセプタに関連付けられた抵抗値を監視する工程であって、最小コンダクタンスにおけるコンダクタンス値、または最大抵抗における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第一の較正値である、監視する工程とを含む。
第二の較正コンダクタンス値に関連付けられたサセプタの第二の動作温度は、サセプタの材料のキュリー温度に対応し得る。
較正プロセスは、エアロゾル発生装置のユーザー操作中に実施されてもよい。
コントローラはさらに、インダクタに提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第一の較正値と第二の較正値との間に維持するように構成され得る。
インダクタに提供される電力を制御することは、インダクタに提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第一の動作コンダクタンス値から第二の動作コンダクタンス値まで段階的に増大させることを含み得る。第一の動作コンダクタンス値に関連付けられたサセプタの温度は、エアロゾル形成基体がエアロゾルを形成するのに十分であり得る。
コントローラはさらに、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第一の較正値と第二の較正値との間に維持するようにさらに構成され得る。誘導加熱配設に提供される電力を制御することは、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第一の動作抵抗値から第二の動作抵抗値まで段階的に減少させることを含んでもよく、第一の動作抵抗値に関連付けられたサセプタの温度は、エアロゾル形成基体がエアロゾルを形成するのに十分である。
較正プロセスを実施することはさらに、v)コンダクタンス値が最小値に達するとき、または抵抗値が最大値に達するときに、加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタの温度を上昇させることと、vi)サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視することと、vii)コンダクタンス値が第二の最大値に達するとき、または抵抗値が第二の最小値に達するときに、インダクタへの電力の提供を中断することであって、第二の最大値におけるコンダクタンス値は、サセプタに関連付けられた第四の較正値である、または第二の最小値における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第四の較正値である、中断することと、vi)コンダクタンス値が第二の最小値に達するまでサセプタに関連付けられたコンダクタンス値を監視することであって、第二の最小値におけるコンダクタンス値は、サセプタに関連付けられた第三の較正値である、監視すること、または抵抗値が第二の最大値に達するまでサセプタに関連付けられた抵抗値を監視することであって、第二の最大値における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第三の較正値である、監視することとを含み得る。
コントローラはさらに、インダクタに提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第三の較正コンダクタンス値と第四の較正コンダクタンス値との間に維持するように構成され得る。
インダクタに提供される電力を制御することは、インダクタへの電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第一の動作コンダクタンス値から第二の動作コンダクタンス値まで段階的に増大させることを含み得る。
コントローラはさらに、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第三の較正値と第四の較正値との間に維持するように構成され得る。
誘導加熱配設に提供される電力を制御することは、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第一の動作抵抗値から第二の動作抵抗値まで段階的に減少させることを含み得る。コントローラは、サセプタを含むエアロゾル発生物品の検出に応答して、較正プロセスを実施するように構成されてもよい。
コントローラは、ユーザー入力を検出するのに応答して、較正プロセスを実施するように構成されてもよい。
コントローラは、予熱プロセスの終了に関連付けられた制御信号を検出するのに応答して、較正プロセスを実施するように構成されてもよく、予熱プロセスは、所定の持続時間を有する。
コントローラはさらに、予熱プロセスを実施するように構成されてもよい。予熱プロセスは、i)インダクタに提供される電力を制御して、サセプタの温度を上昇させる工程と、ii)サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視する工程と、iii)コンダクタンス値が最小値に達するとき、または抵抗値が最大値に達するときに、インダクタへの電力の提供を中断する工程とを含み得る。
コントローラは、予熱プロセスの所定の持続時間の終了前にコンダクタンス値が最小値に達する、または抵抗値が最大値に達する場合、予熱プロセスの所定の持続時間の終了までi)~iii)の予熱プロセスの工程を繰り返すように構成され得る。
コントローラは、予熱プロセスの所定の持続時間中にサセプタのコンダクタンス値が最小値に達しない、または抵抗値が最大値に達しない場合、エアロゾル発生装置の動作を停止させるための制御信号を発生するように構成されてもよい。
コントローラは、サセプタを含むエアロゾル発生物品の検出に応答して、予熱プロセスを実施するように構成されてもよい。
コントローラは、ユーザー入力を検出するのに応答して、予熱プロセスを実施するように構成されてもよい。
エアロゾル発生装置はさらに、エアロゾル発生物品を受容するように構成された空洞を有するハウジングを備えてもよい。エアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体およびサセプタを含み得る。
本発明の別の態様によれば、エアロゾル発生システムが提供されている。エアロゾル発生システムは、上述のエアロゾル発生装置とエアロゾル発生物品とを備える。エアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体およびサセプタを含む。
サセプタは、第一のサセプタ材料および第二のサセプタ材料を含んでもよく、第一のサセプタ材料は、第二のサセプタ材料と物理的に接触して配置される。第一のサセプタ材料は、第一のキュリー温度を有してもよく、また第二のサセプタ材料は、第二のキュリー温度を有してもよい。第二のキュリー温度は第一のキュリー温度より低くてもよい。第二の較正温度は、第二のサセプタ材料のキュリー温度に対応してもよい。
本明細書で使用される「エアロゾル発生装置」という用語は、エアロゾル形成基体と相互作用してエアロゾルを発生する装置を指す。エアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品と、エアロゾル形成基体を含むカートリッジとのうちの一方または両方と相互作用してもよい。一部の実施例において、エアロゾル発生装置はエアロゾル形成基体を加熱して、基体からの揮発性化合物の放出を容易にする場合がある。電気的に作動するエアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を加熱してエアロゾルを形成するための、電気ヒーターなどのアトマイザーを備えてもよい。
本明細書で使用される「エアロゾル発生システム」という用語は、エアロゾル形成基体とのエアロゾル発生装置の組み合わせを指す。エアロゾル形成基体が、エアロゾル発生物品の一部を形成する時、エアロゾル発生システムは、エアロゾル発生物品とのエアロゾル発生装置の組み合わせを指す。エアロゾル発生システムにおいて、エアロゾル形成基体およびエアロゾル発生装置は協働して、エアロゾルを発生する。
本明細書で使用される「エアロゾル形成基体」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出する能力を有する基体を指す。揮発性化合物はエアロゾル形成基体を加熱する、または燃焼することによって放出されてもよい。加熱または燃焼の代替として、一部の場合において、化学反応によって、または超音波などの機械的な刺激によって揮発性化合物が放出されてもよい。エアロゾル形成基体は、固体であってもよく、または固体構成成分と液体構成成分の両方を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、エアロゾル発生物品の一部であってもよい。
本明細書で使用される「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出する能力を有するエアロゾル形成基体を含む物品を指す。エアロゾル発生物品は使い捨てであってもよい。たばこを含むエアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品は、本明細書においてたばこスティックと呼ばれる場合がある。
エアロゾル形成基体はニコチンを含んでもよい。エアロゾル形成基体は、たばこを含んでもよく、例えば加熱に伴いエアロゾル形成基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含有するたばこ含有材料を含んでもよい。好ましい実施形態において、エアロゾル形成基体は、均質化したたばこ材料、例えばキャストリーフたばこを含んでもよい。エアロゾル形成基体は固体成分と液体成分の両方を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、加熱に伴い基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含有するたばこ含有材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は非たばこ材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体はエアロゾル形成体をさらに含んでもよい。適切なエアロゾル形成体の例はグリセリンおよびプロピレングリコールである。
本明細書で使用される「エアロゾル冷却要素」は、使用中に、エアロゾル形成基体から放出される揮発性化合物によって形成されたエアロゾルが、ユーザーによって吸入される前にエアロゾル冷却要素を通過し、かつエアロゾル冷却要素によって冷却されるように、エアロゾル形成基体の下流に配置されるエアロゾル発生物品の構成要素を指す。エアロゾル冷却要素は広い表面積を有するが、低い圧力降下を生じさせる。高い圧力降下を生成するフィルターおよび他のマウスピース(例えば繊維の束で形成されたフィルター)は、エアロゾル冷却要素とは見なされない。エアロゾル発生物品内のチャンバーおよび空洞は、エアロゾル冷却要素とは見なされない。
本明細書で使用される「マウスピース」という用語は、エアロゾルを直接的に吸入するためにユーザーの口の中に定置される、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの一部分を指す。
本明細書で使用される「サセプタ」という用語は、磁場のエネルギーを熱へと変換する能力を有する材料を含む要素を指す。サセプタが交番磁場内に配置されているときに、サセプタは加熱される。サセプタの加熱は、サセプタ材料の電気的特性および磁性に依存して、サセプタ内で誘導されるヒステリシス損失および渦電流のうちの少なくとも一つの結果であり得る。
エアロゾル発生装置に言及する際に本明細書で使用される「上流」および「前方」、ならびに「下流」および「後方」という用語は、エアロゾル発生装置の使用中に空気がエアロゾル発生装置を通って流れる方向に対する、エアロゾル発生装置の構成要素の、または構成要素の一部分の相対的な位置を説明するために使用される。本発明によるエアロゾル発生装置は、使用時にエアロゾルが通って装置を出る近位端を備える。エアロゾル発生装置の近位端はまた、口側端または下流端と呼ばれてもよい。口側端は遠位端の下流である。エアロゾル発生物品の遠位端はまた、上流端と呼ばれてもよい。エアロゾル発生装置の構成要素または構成要素の部分は、エアロゾル発生装置の気流経路に対するこれらの相対的な位置に基づいて、互いの上流または下流にあるものとして説明されてもよい。
エアロゾル発生物品に言及する際に本明細書で使用される「上流」および「前方」、ならびに「下流」および「後方」という用語は、その使用中にエアロゾル発生物品を通って空気が流れる方向に対する、エアロゾル発生物品の構成要素または構成要素の一部分の相対的な位置を説明するために使用される。本発明によるエアロゾル発生物品は、使用時にエアロゾルがそれを通って物品から出る近位端を含む。エアロゾル発生物品の近位端はまた、口側端または下流端とも呼ばれ得る。口側端は遠位端の下流である。エアロゾル発生物品の遠位端はまた、上流端と呼ばれてもよい。エアロゾル発生物品の構成要素または構成要素の部分は、エアロゾル発生物品の近位端とエアロゾル発生物品の遠位端との間のこれらの相対的位置に基づき互いの上流または下流にあると説明されうる。エアロゾル発生物品の構成要素または構成要素の一部分の前方は、エアロゾル発生物品の上流端に最も近い端にある部分である。エアロゾル発生物品の構成要素または構成要素の一部分の後方は、エアロゾル発生物品の下流端に最も近い端にある部分である。
本明細書で使用される「誘導結合」という用語は、交番磁場によって貫通されたときにサセプタを加熱することを指す。加熱は、サセプタ内の渦電流の発生によって引き起こされ得る。加熱は、磁気ヒステリシス損失によって引き起こされてもよい。
本明細書で使用される「吸煙」という用語は、ユーザーが、自分の口または鼻を介して体内にエアロゾルを引き出す動作を意味する。
本発明は特許請求の範囲に定義されている。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供する。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様のうちのいずれか一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
実施例1:エアロゾル発生装置におけるエアロゾル生成を制御するための方法であって、エアロゾル発生装置は、加熱配設、および加熱配設に電力を提供するための電源を含み、方法は、サセプタに関連付けられた較正値を測定するために較正プロセスを実施することを含み、加熱配設定は、較正値に基づいて、サセプタを誘導加熱するように構成され、較正プロセスは、i)加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタの温度を上昇させる工程と、ii)サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視する工程と、iii)コンダクタンス値が最大値に達するときに、加熱配設への電力の提供を中断する、または抵抗値が最小値に達するときに、加熱配設への電力の提供を中断する工程であって、最大コンダクタンス値におけるコンダクタンス値、または最小抵抗における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第二の較正値である、中断する工程と、iv)コンダクタンス値が最小値に達するまでサセプタに関連付けられたコンダクタンス値を監視する、または抵抗値が最大値に達するまでサセプタに関連付けられた抵抗値を監視する工程であって、最小コンダクタンスにおけるコンダクタンス値、または最大抵抗における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第一の較正値である、監視する工程とを含む、方法。
実施例2:サセプタは、第一のキュリー温度を有する第一の材料と、第二のキュリー温度を有する第二の材料とを含み、第二のキュリー温度は、第一のキュリー温度未より低く、第二の較正コンダクタンス値に関連付けられたサセプタの第二の較正温度は、第二の材料の第二のキュリー温度に対応する、実施例1による方法。
実施例3:較正プロセスは、エアロゾル発生装置のユーザー操作中に実施される、実施例1または2による方法。
実施例4:誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第一の較正値と第二の較正値との間に維持することをさらに含む、実施例1~3のいずれかによる方法。
実施例5:誘導加熱配設に提供される電力を制御することは、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第一の動作コンダクタンス値から第二の動作コンダクタンス値まで段階的に増大させることを含み、第一の動作コンダクタンス値に関連付けられたサセプタの温度は、エアロゾル形成基体がエアロゾルを形成するのに十分である、実施例4による方法。
実施例6:誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第一の較正値と第二の較正値との間に維持することをさらに含む、実施例1~3のいずれかによる方法。
実施例7:誘導加熱配設に提供される電力を制御することは、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第一の動作抵抗値から第二の動作抵抗値まで段階的に減少させることを含み、第一の動作抵抗値に関連付けられたサセプタの温度は、エアロゾル形成基体がエアロゾルを形成するのに十分である、実施例6による方法。
実施例8:較正プロセスを実施することはさらに、v)コンダクタンス値が最小値に達するとき、または抵抗値が最大値に達するときに、加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタの温度を上昇させることと、vi)サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視することと、vii)コンダクタンス値が第二の最大値に達するとき、または抵抗値が第二の最小値に達するときに、加熱配設への電力の提供を中断することであって、第二の最大値におけるコンダクタンス値は、サセプタに関連付けられた第四の較正値である、または第二の最小値における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第四の較正値である、中断することと、iv)コンダクタンス値が第二の最小値に達するまでサセプタに関連付けられたコンダクタンス値を監視することであって、第二の最小値におけるコンダクタンス値は、サセプタに関連付けられた第三の較正値である、監視すること、または抵抗値が第二の最大値に達するまでサセプタに関連付けられた抵抗値を監視することであって、第二の最大値における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第三の較正値である、監視することとを含む、実施例1~3のいずれかによる方法。
実施例9:誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第三の較正値と第四の較正値との間に維持することをさらに含む、実施例8による方法。
実施例10:誘導加熱配設に提供される電力を制御することは、誘導加熱配設への電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第一の動作コンダクタンス値から第二の動作コンダクタンス値まで段階的に増大させることを含む、実施例9による方法。
実施例11:誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第三の較正値と第四の較正値との間に維持することをさらに含む、実施例8による方法。
実施例12:誘導加熱配設に提供される電力を制御することは、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第一の動作抵抗値から第二の動作抵抗値まで段階的に減少させることを含む、実施例11による方法。
実施例13:エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品を取り外し可能に受容するように構成され、エアロゾル発生物品は、サセプタおよびエアロゾル形成基体を含み、較正プロセスは、エアロゾル発生物品の検出に応答して実施される、実施例1~12のいずれかによる方法。
実施例14:較正プロセスは、ユーザー入力を検出するのに応答して実施される、実施例1~12のいずれかによる方法。
実施例15:較正プロセスは、予熱プロセスの終了に関連付けられた制御信号を検出するのに応答して実施され、予熱プロセスは、所定の持続時間を有する、実施例1~12のいずれかによる方法。
実施例16:予熱プロセスを実施することをさらに含み、予熱プロセスは、i)誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタの温度を上昇させる工程と、ii)サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視する工程と、iii)コンダクタンス値が最小値に達するとき、または抵抗値が最大値に達するときに、誘導加熱配設への電力の提供を中断する工程とを含む、実施例15による方法。
実施例17:予熱プロセスの所定の持続時間の終了前にコンダクタンス値が最小値に達する場合、または抵抗値が最大値に達する場合、予熱プロセスの所定の持続時間の終了までi)~iii)の予熱プロセスの工程を繰り返すことをさらに含む、実施例16による方法。
実施例18:予熱プロセスの所定の持続時間中にコンダクタンス値が最小値に達しない場合、または抵抗値が最大値に達しない場合、エアロゾル発生装置の動作を停止させるための制御信号を発生することをさらに含む、実施例15または16による方法。
実施例19:エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品を受容するように構成され、エアロゾル発生物品は、サセプタおよびエアロゾル形成基体を含み、予熱プロセスは、エアロゾル発生物品の検出に応答して実施される、実施例15~18のいずれかによる方法。
実施例20:予熱プロセスは、ユーザー入力を検出するのに応答して実施される、実施例15~18のいずれかによる方法。
実施例21:DC供給電圧およびDC電流を提供するための電源と、電源に接続された電源電子回路であって、DC/ACコンバータ、DC/ACコンバータからの交流電流によって通電されたときに交番磁場を発生するためにDC/ACコンバータに接続されたインダクタであって、サセプタに結合可能であり、サセプタは、エアロゾル形成基体を加熱するように構成される、インダクタ、およびサセプタに関連付けられた較正値を測定するために較正プロセスを実施するように構成されたコントローラ、を含む電源電子回路とを備え、電源電子回路は、較正値に基づいて、サセプタを誘導加熱するように構成され、較正プロセスは、i)インダクタに提供される電力を制御して、サセプタの温度を上昇させる工程と、ii)サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視する工程と、iii)コンダクタンス値が最大値に達するときに、インダクタへの電力の提供を中断する、または抵抗値が最小値に達するときに、インダクタに提供される電力を中断する工程であって、最大コンダクタンスにおけるコンダクタンス値、または最小抵抗における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第二の較正値である、中断する工程と、iv)コンダクタンス値が最小値に達するまでサセプタに関連付けられたコンダクタンス値を監視する、または抵抗値が最大値に達するまでサセプタに関連付けられた抵抗値を監視する工程であって、最小コンダクタンスにおけるコンダクタンス値、または最大抵抗における抵抗値は、サセプタに関連付けられた第一の較正コンダクタンス値である、監視する工程とを含む、エアロゾル発生装置。
実施例22:第二の較正コンダクタンス値に関連付けられたサセプタの第二の動作温度は、サセプタの材料のキュリー温度に対応する、実施例21によるエアロゾル発生装置。
実施例23:較正プロセスは、エアロゾル発生装置のユーザー操作中に実施される、実施例21または22によるエアロゾル発生装置。
実施例24:コントローラはさらに、インダクタに提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第一の較正値と第二の較正値との間に維持するように構成されている、実施例21~23のいずれかによるエアロゾル発生装置。
実施例25:インダクタに提供される電力を制御することは、インダクタに提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第一の動作コンダクタンス値から第二の動作コンダクタンス値まで段階的に増大させることを含み、第一の動作コンダクタンス値に関連付けられたサセプタの温度は、エアロゾル形成基体がエアロゾルを形成するのに十分である、実施例24によるエアロゾル発生装置。
実施例26:コントローラはさらに、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第一の較正値と第二の較正値との間に維持するように構成されている、実施例21~23のいずれかによるエアロゾル発生装置。
実施例27:誘導加熱配設に提供される電力を制御することは、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第一の動作抵抗値から第二の動作抵抗値まで段階的に減少させることを含み、第一の動作抵抗値に関連付けられたサセプタの温度は、エアロゾル形成基体がエアロゾルを形成するのに十分である、実施例26によるエアロゾル発生装置。
実施例28:較正プロセスを実施することがさらに、v)コンダクタンス値が最小値に達するとき、または抵抗値が最大値に達するときに、加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタの温度を上昇させることと、vi)サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視することと、vii)コンダクタンス値が第二の最大値に達するとき、または抵抗値が第二の最小値に達するときに、インダクタへの電力の提供を中断することであって、第二の最大値におけるコンダクタンス値が、サセプタに関連付けられた第四の較正値である、または第二の最小値における抵抗値が、サセプタに関連付けられた第四の較正値である、中断することと、iv)コンダクタンス値が第二の最小値に達するまでサセプタに関連付けられたコンダクタンス値を監視することであって、第二の最小値におけるコンダクタンス値が、サセプタに関連付けられた第三の較正値である、監視すること、または、抵抗値が第二の最大値に達するまでサセプタに関連付けられた抵抗値を監視することであって、第二の最大値における抵抗値が、サセプタに関連付けられた第三の較正値である、監視することとを含む、実施例21~23のいずれかによるエアロゾル発生装置。
実施例29:コントローラはさらに、インダクタに提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第三の較正値と第四の較正値との間に維持するように構成されている、実施例28によるエアロゾル発生装置。
実施例30:インダクタに提供される電力を制御することは、インダクタへの電力を制御して、サセプタに関連付けられたコンダクタンス値を第一の動作コンダクタンス値から第二の動作コンダクタンス値まで段階的に増大させることを含む、実施例29によるエアロゾル発生装置。
実施例31:コントローラさらに、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第三の較正値と第四の較正値との間に維持するように構成されている、実施例28によるエアロゾル発生装置。
実施例32:誘導加熱配設に提供される電力を制御することは、誘導加熱配設に提供される電力を制御して、サセプタに関連付けられた抵抗値を第一の動作抵抗値から第二の動作抵抗値まで段階的に減少させることを含む、実施例29によるエアロゾル発生装置。
実施例33:コントローラは、サセプタを含むエアロゾル発生物品の検出に応答して、較正プロセスを実施するように構成されている、実施例21~32のいずれかによるエアロゾル発生装置。
実施例34:コントローラは、ユーザー入力を検出するのに応答して、較正プロセスを実施するように構成されている、実施例21~32のいずれかによるエアロゾル発生装置。
実施例35:コントローラは、予熱プロセスの終了に関連付けられた制御信号を検出するのに応答して、較正プロセスを実施するように構成され、予熱プロセスは、所定の持続時間を有する、実施例21~32のいずれかによるエアロゾル発生装置。
実施例36:コントローラはさらに、予熱プロセスを実施するように構成され、予熱プロセスは、i)インダクタに提供される電力を制御して、サセプタの温度を上昇させる工程と、ii)サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視する工程と、iii)コンダクタンス値が最小値に達するとき、または抵抗値が最大値に達するときに、インダクタへの電力の提供を中断する工程とを含む、実施例35によるエアロゾル発生装置。
実施例37:コントローラは、予熱プロセスの所定の持続時間の終了前にコンダクタンス値が最小値に達する、または抵抗値が最大値に達する場合、予熱プロセスの所定の持続時間の終了までi)~iii)の予熱プロセスの工程を繰り返すように構成されている、実施例36によるエアロゾル発生装置。
実施例38:コントローラは、予熱プロセスの所定の持続時間中にサセプタのコンダクタンス値が最小値に達しない、または抵抗値が最大値に達しない場合、エアロゾル発生装置の動作を停止させるための制御信号を発生するように構成されている、実施例36または37によるエアロゾル発生装置。
実施例39:コントローラは、サセプタを含むエアロゾル発生物品の検出に応答して、予熱プロセスを実施するように構成されている、実施例35~38のいずれかによるエアロゾル発生装置。
実施例40:コントローラは、ユーザー入力を検出するのに応答して、予熱プロセスを実施するように構成されている、実施例35~39のいずれかによるエアロゾル発生装置。
実施例41:エアロゾル発生物品を受容するように構成された空洞を有するハウジングをさらに備え、エアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体およびサセプタを含む、実施例21~40のいずれかによるエアロゾル発生装置。
実施例42:請求項21~41のいずれかに記載のエアロゾル発生装置と、エアロゾル発生物品とを備え、エアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体およびサセプタを含む、エアロゾル発生システム。
実施例43:サセプタは、第一のサセプタ材料および第二のサセプタ材料を含み、第一のサセプタ材料は、第二のサセプタ材料と物理的に接触して配置される、実施例42によるエアロゾル発生システム。
実施例44:第一のサセプタ材料は、第一のキュリー温度を有し、第二のサセプタ材料は、第二のキュリー温度を有し、第二のキュリー温度は、第一のキュリー温度より低い、実施例42または43によるエアロゾル発生システム。
実施例45:第二の較正温度は、第二のサセプタ材料のキュリー温度に対応する、実施例44によるエアロゾル発生システム。
ここで、図を参照しながら実施例を更に説明する。
図1は、エアロゾル発生物品の概略断面図を示す。 図2Aは、図1に示すエアロゾル発生物品と共に使用するためのエアロゾル発生装置の概略断面図を示す。図2Bは、図1に示すエアロゾル発生物品と係合したエアロゾル発生装置の概略断面図を示す。 図3は、図2に関連して説明したエアロゾル発生装置の誘導加熱装置を示すブロック図である。 図4は、図3に関連して説明した誘導加熱装置の電子構成要素を示す概略図である。 図5は、図4に関連して説明した誘導加熱装置のLC負荷ネットワークのインダクタの概略図である。 図6はサセプタ材料がそのキュリー点に関連する相転移を受けるときに発生する、遠隔的に検出可能な電流の変化を示すDC電流対時間のグラフである。 図7は、エアロゾル発生装置の動作中のサセプタの温度プロファイルを示す。 図8は、図2のエアロゾル発生装置におけるエアロゾル生成を制御するための方法を示す流れ図である。
図1は、エアロゾル発生物品100を示す。エアロゾル発生物品100は、同軸に整列して配設された四つの要素、すなわちエアロゾル形成基体110、支持要素120、エアロゾル冷却要素130、およびマウスピース140を備える。これらの四つの要素の各々は実質的に円筒状の要素であり、各々は実質的に同一の直径を有する。これらの四つの要素は連続的に配設され、外側ラッパー150によって囲まれて、円筒状のロッドを形成する。細長いサセプタ160はエアロゾル形成基体110内に、エアロゾル形成基体110と接触して配置される。サセプタ160は、エアロゾル形成基体110の長さとほぼ同じ長さを有し、エアロゾル形成基体110の半径方向中心軸に沿って配置される。
サセプタ160は、少なくとも二つの異なる材料を含む。サセプタ160は、好ましくは長さ12mm、幅4mmを有する細長い細片の形態である。サセプタ160は、少なくとも二つの層を含み、第一のサセプタ材料の第一の層は、第二のサセプタ材料の第二の層と物理的に接触して配置される。第一のサセプタ材料および第二のサセプタ材料は、各々キュリー温度を有してもよい。この場合、第二のサセプタ材料のキュリー温度は、第一のサセプタ材料のキュリー温度より低い。第一の材料は、キュリー温度を有しない場合がある。第一のサセプタ材料は、アルミニウム、鉄またはステンレス鋼であってもよい。第二のサセプタ材料は、ニッケルまたはニッケル合金であってもよい。サセプタ160は、第二のサセプタ材料の少なくとも一つのパッチを第一のサセプタ材料の細片上に電気メッキすることによって形成されてもよい。サセプタは、第二のサセプタ材料の細片を第一のサセプタ材料の細片にクラッディングすることによって形成されてもよい。
エアロゾル発生物品100は、ユーザーが使用中に自分の口の中へと挿入する近位端または口側端170と、口側端170に対してエアロゾル発生物品100の反対側の端に配置される遠位端180とを有する。組み立てられると、エアロゾル発生物品100の合計長さは約45mm、直径は約7.2mmであることが好ましい。
使用において、空気は、遠位端180から口側の端170に、使用者によってエアロゾル発生物品100を介して引き出される。エアロゾル発生物品100の遠位端180はまた、エアロゾル発生物品100の上流端として記述されてもよく、エアロゾル発生物品100の口側端170はまた、エアロゾル発生物品100の下流端として記述されてもよい。口側端170と遠位端180との間に配置されるエアロゾル発生物品100の要素を、口側端170の上流にあると記述することができ、あるいは、遠位端180の下流にあると記述することができる。エアロゾル形成基体110は、エアロゾル発生物品100の遠位端または上流端180に配置される。
支持要素120は、エアロゾル形成基体110のすぐ下流に、エアロゾル形成基体110に当接して配置される。支持要素120は、中空のセルロースアセテート管であり得る。支持要素120は、エアロゾル形成基体110を、エアロゾル発生物品100の最遠位端180に配置させる。支持要素120はまた、エアロゾル発生物品100のエアロゾル冷却要素130がエアロゾル形成基体110から間隙を介するためのスペーサーとして作用する。
エアロゾル冷却要素130は、支持要素120のすぐ下流に、支持要素120に当接して配置される。使用時、エアロゾル形成基体110から放出される揮発性物質は、エアロゾル発生物品100の口側端170に向かって、エアロゾル冷却要素130に沿って通過する。揮発性物質は、エアロゾル冷却要素130内で冷却してユーザーによって吸入されるエアロゾルを形成してもよい。エアロゾル冷却要素130は、ラッパー190によって囲まれたポリ乳酸の捲縮したシートの集合体を含み得る。ポリ乳酸の捲縮したシートの集合体は、エアロゾル冷却要素130の長さに沿って延びる複数の長軸方向チャネルを画定する。
マウスピース140は、エアロゾル冷却要素130のすぐ下流に、エアロゾル冷却要素130に当接して配置される。マウスピース140は、低濾過効率の従来のセルロースアセテートトウフィルターを含む。
エアロゾル発生物品100を組み立てるために、上述の四つの要素110、120、130および140を外側ラッパー150内に整列させてしっかりと巻く。外側ラッパーは、従来的な紙巻たばこ用紙であってもよい。サセプタ160は、エアロゾル形成基体110を形成するために使用されるプロセス中に、複数の要素を組み立ててロッドを形成する前に、エアロゾル形成基体110の中に挿入され得る。
図1に示すエアロゾル発生物品100は、エアロゾルを生成するための、図2Aに示すエアロゾル発生装置200などのエアロゾル発生装置と係合するように設計される。エアロゾル発生装置200は、エアロゾル発生物品100を受容するように構成された空洞220を有するハウジング210を備える。エアロゾル発生装置200はさらに、エアロゾルを生成するためにエアロゾル発生物品100を加熱するように構成された誘導加熱装置230を備える。図2Bは、エアロゾル発生物品100が空洞220の中に挿入されたときのエアロゾル発生装置200を示す。
誘導加熱装置230は、図3にブロック図として示されている。誘導加熱装置230は、DC電源310および加熱配設320(電源電子回路とも称される)を含む。加熱配設は、コントローラ330、DC/ACコンバータ340、整合ネットワーク350、およびインダクタ240を含む。
DC電源310は、DC電力を加熱配設320に提供するように構成されている。具体的には、DC電源310は、DC供給電圧(VDC)およびDC電流(IDC)をDC/ACコンバータ340に提供するように構成されている。電源310は、リチウムイオン電池などの電池であることが好ましい。代替として、電源310はコンデンサなどの別の形態の電荷蓄積装置であってもよい。電源310は、再充電を必要とする場合がある。例えば、電源310はおよそ六分間、または六分の倍数の期間にわたるエアロゾルの連続的な発生を可能にするのに十分な容量を有してもよい。別の例において、電源310は所定の回数の吸煙、または加熱配設の不連続的な起動を可能にするのに十分な容量を有してもよい。
DC/ACコンバータ340は、インダクタ240に高周波の交流電流を供給するように構成されている。本明細書で使用される「高周波の交流電流」という用語は、約500キロヘルツ~約30メガヘルツの周波数を有する交流電流を意味する。高周波の交流電流は、約1メガヘルツ~約30メガヘルツ(約1メガヘルツ~約10メガヘルツ、または約5メガヘルツ~約8メガヘルツなど)の周波数を有してもよい。
図4は、誘導加熱装置230、特にDC/ACコンバータ340の電子構成要素を概略的に示す。DC/ACコンバータ340は、クラスEの電力増幅器を含み得る。クラスEの電力増幅器は、例えば、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタである電界効果トランジスタ420を含むトランススイッチ410、矢印430で示した、切替信号(ゲートソース間電圧)を電界効果トランジスタ420に供給するためのトランジスタスイッチ供給回路、および分路コンデンサC1、およびインダクタ240に対応するコンデンサC2とインダクタL2の直列接続を含むLC負荷ネットワーク440を含む。さらに、チョークL1を含むDC電源310が、DC供給電圧VDCを供給するために示されており、DC電流IDCは、動作中にDC電源310から引き出される。インダクタL2のオーム抵抗Rcoilとサセプタ160のオーム抵抗Rloadの合計である合計オーム負荷450を表すオーム抵抗Rを、図5により詳細に示す。
DC/ACコンバータ340は、クラスEの電力増幅器を含むものとして示されるが、当然のことながら、DC/ACコンバータ340は、DC電流をAC電流に変換する任意の適切な回路を使用し得る。例えば、DC/ACコンバータ340は、二つのトランジスタスイッチを含むクラスDの電力増幅器を含んでもよい。別の例として、DC/ACコンバータ340は、四つのスイッチングトランジスタが対で作用する、フルブリッジ電力インバータを含み得る。
図3に戻って、インダクタ240は、負荷に最適に適合するために、整合ネットワーク350を介してDC/ACコンバータ340から交流電流を受容してもよいが、整合ネットワーク350は必須ではない。整合ネットワーク350は、小型の整合トランスを含み得る。整合ネットワーク350は、DC/ACコンバータ340とインダクタ240との間の電力伝達効率を改善し得る。
図2Aに示すように、インダクタ240は、エアロゾル発生装置200の空洞220の遠位部分225に隣接して配置される。したがって、エアロゾル発生装置200の動作中にインダクタ240に供給される高周波の交流電流により、インダクタ240がエアロゾル発生装置200の遠位部分225内に高周波の交番磁場を発生する。交番磁場は、1~30メガヘルツ、好ましくは2~10メガヘルツ、例えば5~7メガヘルツの周波数を有することが好ましい。図2Bから分かるように、エアロゾル発生物品100が空洞200の中に挿入されると、エアロゾル発生物品100のエアロゾル形成基体110は、エアロゾル発生物品100のサセプタ160がこの交番磁場内に配置されるように、インダクタ240に隣接して配置される。交番磁場がサセプタ160を貫通すると、交番磁場によりサセプタ160が加熱される。例えば、結果として加熱されるサセプタ160内に渦電流が発生する。さらなる加熱がサセプタ160内の磁気ヒステリシス損失により提供される。加熱されたサセプタ160は、エアロゾルを形成するのに十分な温度までエアロゾル発生物品100のエアロゾル形成基体110を加熱する。エアロゾルは、エアロゾル発生物品100を通して下流に引き出され、ユーザーによって吸入される。
コントローラ330は、マイクロコントローラ、好ましくはプログラム可能なマイクロコントローラであってもよい。コントローラ330は、サセプタ160の温度を制御するために、DC電源310から誘導加熱配設320への電力の供給を調節するようにプログラムされる。
図6は、サセプタ160の温度(点線で示す)が上昇するのにつれて経時的に電源310から引き出されるDC電流IDC間の関係を示す。電源310から引き出されるDC電流IDCは、DC/ACコンバータ340の入力側で測定される。この図の目的上、電源310の電圧VDCはほぼ一定であると仮定され得る。サセプタ160が誘導加熱されるのにつれて、サセプタ160の見かけの抵抗が増大する。この抵抗の増大は、一定の電圧においてはサセプタ160の温度が上昇するのにつれて減少する、電源310から引き出されるDC電流IDCの減少として観察される。インダクタ240によって提供される高周波の交番磁場は、サセプタ表面の近接において、表皮効果として公知の効果である渦電流を誘発する。サセプタ160の抵抗は、第一のサセプタ材料の電気抵抗および第二のサセプタ材料の抵抗に部分的に依存し、第二のサセプタ材料の抵抗は、誘発された過電流に利用可能な各材料中の表皮層の深さに部分的に依存し、次いで抵抗は、温度に依存する。第二のサセプタ材料がそのキュリー温度に達すると、その磁性が失われる。これにより、第二のサセプタ材料内で渦電流に利用可能な表皮層が増大し、これによりサセプタ160の見かけの抵抗が減少する。その結果、第二のサセプタ材料の表皮深さが増大し始めると、検出されるDC電流IDCが一時的に増大し、抵抗が下降し始める。これは、図6の谷(局所的最小値)として見ることができる。電流は、第二のサセプタ材料がその自発磁性を失う点と一致する最大表皮深さに達するまで増大し続ける。この点はキュリー温度と呼ばれ、図6では山部(局所的最大値)として見ることができる。この時点で、第二のサセプタ材料は、強磁性またはフェリ磁性状態から常磁性状態への相変化を受ける。この時点で、サセプタ160は既知の温度(本質的な材料固有の温度であるキュリー温度)にある。キュリー温度に達した後、インダクタ240が交番磁場の発生を続ける(すなわち、DC/ACコンバータ340への電力が中断されない)場合、サセプタ160内で発生される渦電流がサセプタ160の抵抗に対抗して流れてサセプタ160内のジュール加熱が持続し、これにより、抵抗が再び増大(抵抗は、大部分の金属サセプタ材料について、我々の目的のために三次多項式依存性に近似させることができる温度対する多項式依存性を有し得る)し、電流が、インダクタ240がサセプタ160に電力を提供し続ける限り再び減少し始める。
したがって、図6から分かるように、サセプタ160(および対応して電源310から引き出される電流IDC)の見かけの抵抗は、サセプタ160の特定の温度範囲にわたって厳密に単調な関係でサセプタ160の温度と共に変化し得る。厳密に単調な関係により、見かけの抵抗または見かけのコンダクタンス(1/R)の判定からサセプタ160の温度を明確に判定することが可能になる。これは、見かけの抵抗の判定された値それぞれが、温度の単一の値のみを表し、その関係に曖昧性はないためである。サセプタ160の温度と見かけの抵抗の単調な関係は、サセプタ160の温度の判定および制御を可能にし、したがってエアロゾル形成基体110の温度の判定および制御を可能にする。サセプタ160の見かけの抵抗は、少なくともDC電源310から引き出されるDC電流IDCを監視することによって遠隔的に検出することができる。
少なくとも電源310から引き出されるDC電流IDCは、コントローラ330によって監視される。好ましくは、電源310から引き出されるDC電流IDCおよびDC供給電圧VDCの両方が監視される。コントローラ330は、コンダクタンス値または抵抗値に基づいて、加熱配設320に提供される電力の供給を調節し、コンダクタンスは、DC電流IDCとDC供給電圧VDCの比として定義され、抵抗は、DC供給電圧VDCとDC電流IDの比として定義される。加熱配設320は、DC電流IDCを測定するための電流センサー(図示せず)を含み得る。加熱配設は随意に、DC供給電圧VDCを測定するための電圧センサー(図示せず)を含み得る。電流センサーおよび電圧センサーは、DC/ACコンバータ340の入力側に配置される。DC電流IDCおよび随意にDC供給電圧VDCは、コントローラ330へのフィードバックチャネルによって提供され、インダクタ240へのAC電力PACのさらなる供給を制御する。
コントローラ330は、測定されたコンダクタンス値または測定された抵抗値を、サセプタ160の目標動作温度に対応する目標値に維持することによって、サセプタ160の温度を制御し得る。コントローラ330は、任意の適切な制御ループを使用して、例えば、比例-積分-微分制御ループを使用することによって、測定されたコンダクタンス値または測定された抵抗値を目標値に維持し得る。
サセプタ160の見かけの抵抗(または見かけのコンダクタンス)とサセプタ160の温度との間の厳密に単調な関係を利用するために、エアロゾルを生成するためのユーザー操作中に、サセプタと関連付けられ、かつDC/ACコンバータ340の入力側で測定されるコンダクタンス値または抵抗値は、第一の較正温度に対応する第一の較正値と、第二の較正温度に対応する第二の較正値との間に維持される。第二の較正温度は、第二のサセプタ材料のキュリー温度である(図6の電流プロットの山部)。第一の較正温度は、第二のサセプタ材料の表皮深さが増大し始める(抵抗の一時的な低下につながる)サセプタの温度以上である。したがって、第一の較正温度は、第二のサセプタ材料の最大浸透率における温度以上である。第一の較正温度は、第二の較正温度より少なくとも摂氏50度低い。少なくとも第二の較正値は、以下でより詳細に説明するように、サセプタ160の較正によって判定され得る。第一の較正値および第二の較正値は、コントローラ330のメモリ内に較正値として記憶されてもよい。
コンダクタンス(抵抗)は、温度に対して多項式依存性を有し、コンダクタンス(抵抗)は、温度の関数として非線形に挙動する。しかしながら、第一および第二の較正値は、第一の較正値と第二の較正値との間の差が小さいために、この依存性が第一の較正値と第二の較正値との間で線形として近似され得るように、そして第一および第二の較正値が動作温度範囲の上部にあるように選択される。したがって、温度を目標動作温度に調整するために、一次方程式を通して、第一の較正値および第二の較正値に従ってコンダクタンスが調節される。例えば、第一および第二の較正値がコンダクタンス値である場合、目標動作温度に対応する目標コンダクタンス値は、以下によって与えられる:
Target=GLower+(x×△G)
式中、△Gは第一のコンダクタンス値と第二のコンダクタンス値との間の差であり、xは△Gのパーセンテージである。
コントローラ330は、DC/ACコンバータ340のスイッチングトランジスタ410の負荷サイクルを調整することによって、加熱配設320への電力の提供を制御し得る。例えば、加熱中、DC/ACコンバータ340は、サセプタ160を加熱する交流電流を連続的に発生し、また同時にDC供給電圧VDCおよびDC電流IDCは、好ましくは100ミリ秒の期間の間ミリ秒毎に測定され得る。コンダクタンスがコントローラ330によって監視される場合、コンダクタンスが目標動作温度に対応する値に達するかこれを超えると、スイッチングトランジスタ410の負荷サイクルが減少する。抵抗がコントローラ330によって監視される場合、抵抗が目標動作温度に対応する値に達するかこれを下回ると、スイッチングトランジスタ410の負荷サイクルが減少する。例えば、スイッチングトランジスタ410の負荷サイクルは、約9%に減少し得る。言い換えれば、スイッチングトランジスタ410は、1ミリ秒の持続時間の間、10ミリ秒毎にのみパルスを発生するモードへと切替え得られ得る。スイッチングトランジスタ410のこの1ミリ秒のオン状態(導電状態)の間、DC供給電圧VDCの値およびDC電流IDCの値が測定され、コンダクタンスが判定される。コンダクタンスが減少(または抵抗が増大)して、サセプタ160の温度が目標動作温度を下回ることを示すと、トランジスタ410のゲートに、システムに対して選択された駆動周波数においてパルス列が再び供給される。
電力は、一連の連続的な電流のパルスの形態で、コントローラ330によってインダクタ240に供給されてもよい。具体的には、電力は、各々が一定の時間間隔だけ分離されている一連のパルスでインダクタ240に供給されてもよい。一連の連続的なパルスは、連続的な加熱パルス間に二つ以上の加熱パルスおよび一つ以上のプローブパルスを含み得る。加熱パルスは、サセプタ160を加熱するための強度を有する。プローブパルスは、サセプタ160を加熱しないが、代わりに、コンダクタンス値または抵抗値について、および次いでサセプタ温度の放出(減少)についてのフィードバックを得るための強度を有する分離された電力パルスである。コントローラ330は、DC電源によってインダクタ240に供給される電力の連続的な加熱パルス間の時間間隔の持続時間を制御することによって電力を制御してもよい。追加的または代替的に、コントローラ330は、DC電源によってインダクタ240に供給される電力の連続的な加熱パルスの各々の長さ(言い換えれば、持続時間)を制御することによって、電力を制御してもよい。
コントローラ330は、コンダクタンスがサセプタ160の既知の温度において測定される較正値を得るために、較正プロセスを実施するようにプログラムされる。サセプタの既知の温度は、第一の較正値に対応する第一の較正温度であってもよく、第二の較正温度は、第二の較正値に対応する。較正プロセスは、ユーザーがエアロゾル発生装置200を操作するたび、例えば、ユーザーがエアロゾル発生物品100をエアロゾル発生装置200の中に挿入するたびに実施されることが好ましい。
較正プロセス中、コントローラ330は、DC/ACコンバータ340を制御して、サセプタ160を加熱するために、インダクタ240に連続的または断続的に電力を供給する。コントローラ330は、電源によって引き出される電流IDC、および随意に、電源電圧VDCを測定することによって、サセプタ160に関連付けられたコンダクタンスまたは抵抗を監視する。図6に関連して上述したように、サセプタ160が加熱されると、測定された電流は、第一の転換点に達して電流が増大し始めるまで減少する。この第一の転換点は、局所的最小コンダクタンス値(局所的最大抵抗値)に対応する。コントローラ330は、コンダクタンスの局所的最小値(または抵抗の局所的最大値)を第一の較正値として記録し得る。コントローラは、第一の較正値として最小電流に達した後所定の時間においてコンダクタンスまたは抵抗の値を記録し得る。コンダクタンスまたは抵抗は、測定された電流IDCおよび測定された電圧VDCに基づいて判定され得る。別の方法として、電源310の既知の特性である、電源電圧VDCがほぼ一定であると仮定してもよい。第一の較正値におけるサセプタ160の温度は、第一の較正温度と称される。第一の較正温度は、摂氏150度~摂氏350度であることが好ましい。より好ましくは、エアロゾル形成基体110がたばこを含む場合、第一の較正温度は摂氏320度である。第一の較正温度は、第二の較正温度より少なくとも摂氏50度低い。
コントローラ330がDC/ACコンバータ340によってインダクタ240に提供される電力を制御し続けるのにつれて、測定された電流は、第二の転換点に達するまで上昇し、最大電流が観察された(第二のサセプタ材料のキュリー温度に対応する)後、測定される電流は減少し始める。この転換点は、局所的最大コンダクタンス値(局所的最小抵抗値)に対応する。コントローラ330は、コンダクタンスの局所的最大値(または抵抗の局所的最小値)を第二の較正値として記録する。第二の較正値におけるサセプタ160の温度は、第二の較正温度と称される。好ましくは、第二の較正温度は、摂氏200度~摂氏400度である。最大値が検出されると、コントローラ330がDC/ACコンバータ340を制御して、インダクタ240への電力の提供を中断し、サセプタ160の温度の減少、および対応するコンダクタンスの減少がもたらされる。
グラフの形状に起因して、サセプタ160を連続的に加熱して第一の較正値および第二の較正値を得るこのプロセスは、少なくとも一回繰り返され得る。インダクタ240への電力の提供を中断した後、コントローラ330は、第二の最小コンダクタンス値(第二の最大抵抗値)に対応する第三の転換点が観察されるまでコンダクタンス(または抵抗)を監視し続ける。第三の転換点が検出されると、コントローラ330は、第二の最大コンダクタンス値(第二の最小抵抗値)に対応する第四の転換点が検出されるまでDC/ACコンバータ340を制御してインダクタ240に継続的に電力を提供する。コントローラ330は、第三の転換点またはその直後におけるコンダクタンス値または抵抗値を第一の較正値として、および第四点の転換点の電流におけるコンダクタンス値または抵抗値を第二の較正値として記憶する。測定される最小および最大の電流に対応する転換点の測定の繰り返しにより、エアロゾルを生成するためのユーザー操作中におけるその後の温度調節が著しく改善される。好ましくは、コントローラ330は、第二の最大値および第二の最小値から得られるコンダクタンス値または抵抗値に基づいて電力を調節するが、これは、熱がエアロゾル形成基体110およびサセプタ160内に分散するのにより多くの時間がかかり得るため、より信頼性が高い。
較正プロセスの確実性をさらに改善するために、コントローラ310は、随意に、較正プロセス前に予熱プロセスを実施するようにプログラムされてもよい。例えば、エアロゾル形成基体110が特に乾燥しているか、または類似の状態である場合、熱がエアロゾル形成基体110内に拡散される前に較正が実施されて、較正値の信頼性が減少する場合がある。エアロゾル形成基体110が湿潤している場合、サセプタ160は谷部温度に達するのにより長い時間がかかる(基体110の含水量に起因して)。
予熱プロセスを実施するために、コントローラ330は、インダクタ240に連続的に電力を供給するように構成されている。上述のように、電流は、最小値に達するまで、サセプタ160の温度の上昇と共に減少し始める。この段階において、コントローラ330は、所定の期間の間待機して、加熱を継続する前にサセプタ160を冷却することを可能にするように構成されている。したがって、コントローラ330は、DC/ACコンバータ340を制御して、インダクタ240への電力の提供を中断する。所定の期間後、コントローラ330は、最小値に達するまでDC/ACコンバータ340を制御して電力を提供する。最小値において、コントローラはDC/ACコンバータ340を制御し、再び、インダクタ240への電力の提供を中断する。コントローラ330は再び、同じ所定の期間の間待機して、加熱を継続する前にサセプタ160を冷却することを可能にする。このサセプタ160の加熱および冷却は、予熱プロセスの所定の持続時間の間繰り返される。予熱プロセスの所定の持続時間は、好ましくは11秒である。所定の組み合わせの予熱プロセスの持続時間の後に、好ましくは20秒の較正プロセスが続く。
エアロゾル形成基体110が乾燥している場合、所定の期間内に予熱プロセスの第一の最小値に達し、所定の期間の終了まで電力の中断が繰り返され得る。エアロゾル形成基体110が湿潤している場合、所定の期間の終了に向かって予熱プロセスの第一の最小値に達し得る。したがって、所定の持続時間の間予熱プロセスを実施することにより、基体110の物理的状態にかかわらず、基体110が、連続的な電力を供給する準備を整えるために最小温度に達する、および第一の最大値に達するのに時間が十分であることが確保される。これにより、可能な限り早期の較正が可能となるが、依然として、基体110があらかじめ谷部に達しないというリスクはない。
さらに、エアロゾル発生物品100は、予熱プロセスの所定の持続時間内に常に最小値に達するように構成されてもよい。予熱プロセスの所定の持続時間内に最小値に達しない場合、これは、エアロゾル形成基体110を含むエアロゾル発生物品100がエアロゾル発生装置200での使用に適しないことを示し得る。例えば、エアロゾル発生物品100は、エアロゾル発生装置200で使用することが意図されるエアロゾル形成基体100とは異なるか、またはそれより低品質のエアロゾル形成基体110を含む場合がある。別の例として、エアロゾル発生物品100は、例えば、エアロゾル発生物品100およびエアロゾル発生装置200が異なる製造業者によって製造される場合に、加熱配設320で使用するように構成されない場合がある。したがって、コントローラ330は、エアロゾル発生装置200の動作を停止させるための制御信号を発生するように構成され得る。
予熱プロセスは、ユーザー入力の受容、例えば、エアロゾル発生装置200のユーザー起動に応答して実施されてもよい。追加的または代替的に、コントローラ330は、エアロゾル発生装置200内のエアロゾル発生物品100の存在を検出するように構成されてもよく、予熱プロセスは、エアロゾル発生装置200の空洞220内のエアロゾル発生物品100の存在を検出するのに応答して実施されてもよい。
図7は、サセプタ160の加熱プロファイルを示す、時間に対するコンダクタンスのグラフである。グラフは、二つの連続的な加熱段階を示し、第一の加熱段階710は、予熱プロセス710Aおよび上述の較正プロセス710Bを含み、第二の加熱段階720は、エアロゾルを生成するためのエアロゾル発生装置200のユーザー操作に対応する。図7は、時間に対するコンダクタンスのグラフとして示されているが、コントローラ330は、上述の通り、測定された抵抗または電流に基づいて、第一の加熱段階710および第二の加熱段階720の間にサセプタの加熱を制御するように構成され得ることが理解される。
さらに、第一の加熱段階710および第二の加熱段階720の間のサセプタの加熱を制御するための技術を、サセプタに関連付けられた判定されたコンダクタンス値または判定された抵抗値に基づいて上述してきたが、上述の技術は、DC/ACコンバータ340の入力で測定された電流の値に基づいて実施され得ることが理解される。
図7から分かるように、第二の加熱段階720は、サセプタ160の第一の動作温度からサセプタ160の第二の動作温度までの複数の温度ステップに対応する、複数のコンダクタンスステップを含む。サセプタの第一の動作温度は、エアロゾル形成基体が、ユーザーによって吸入されたときの満足のいく体験に十分な体積および量でエアロゾルを形成し得る最小温度である。サセプタの第二の動作温度は、ユーザーがエアロゾルを吸入するためにエアロゾル形成基体を加熱することが望ましい最大温度における温度である。サセプタ160の第一の動作温度は、図6に示す電流プロットの谷部におけるサセプタ160の第一の較正温度以上である。第一の動作温度は、摂氏約150度~摂氏約330度であってもよい。サセプタの第二の動作温度は、第二のサセプタ材料のキュリー温度におけるサセプタ160の第二の較正温度以下である。第二の動作温度は、摂氏200度~摂氏400度であってもよい。第一の動作温度と第二の動作温度との差は、少なくとも摂氏50度である。サセプタの第一の動作温度は、エアロゾルが各温度ステップ中に形成されるように、エアロゾル形成基体110がエアロゾルを形成する温度である。
当然のことながら、図7に示す温度ステップは例示であり、第二の加熱段階720は、少なくとも三つの連続的な温度ステップ、好ましくは二つから十四の温度ステップ、最も好ましくは三つから八つの温度ステップを含む。各温度ステップは、所定の持続時間を有し得る。第一の温度ステップの持続時間は、後続の温度ステップの持続時間より長いことが好ましい。各温度ステップの持続時間は、好ましくは10秒より長く、好ましくは30秒~200秒、より好ましくは40秒~160秒である。各温度ステップの持続時間は、所定の回数のユーザー吸煙に対応し得る。好ましくは、第一の温度ステップは、四回のユーザー吸煙に対応し、後続の温度ステップそれぞれは、一回のユーザー吸煙に対応する。
各温度ステップの持続時間の間、サセプタ160の温度は、それぞれの温度ステップに対応する目標動作温度に維持される。したがって、各温度ステップの持続時間中、コントローラ330は、コンダクタンスが上述のそれぞれの温度ステップの目標動作温度に対応する値に維持されるように、加熱配設320への電力の提供を制御する。各温度ステップの目標コンダクタンス値は、コントローラ330のメモリに記憶されてもよい。
一例として、第二の加熱段階720は、五つの温度ステップを含んでもよく、第一の温度ステップは、160秒の持続時間、およびGTarget=GLower+(0.09×△G)の目標コンダクタンス値を有し、第二の温度ステップは、40秒の持続時間、およびGTarget=GLower+(0.25×△G)の目標コンダクタンス値を有し、第三の温度ステップは、40秒の持続時間、およびGTarget=GLower+(0.4×△G)の目標コンダクタンス値を有し、第四の温度ステップは、40秒の持続時間、およびGTarget=GLower+(0.56×△G)の目標コンダクタンス値を有し、第五の温度ステップは、85秒の持続時間、およびGTarget=GLower+(0.75×△G)の目標コンダクタンス値を有する。これらの温度ステップは、摂氏330度、摂氏340度、摂氏345度、摂氏355度、および摂氏380度の温度に対応し得る。
図8は、エアロゾル発生装置200におけるエアロゾル生成を制御するための方法800の流れ図である。上述のように、コントローラ330は、方法800を実施するようにプログラムされ得る。
方法は、工程810で開始し、コントローラ330が、エアロゾルを生成するためのエアロゾル発生装置200のユーザー操作を検出する。エアロゾル発生装置200のユーザー操作の検出は、ユーザー入力、例えば、エアロゾル発生装置200のユーザー起動を検出することを含み得る。追加的または代替的に、エアロゾル発生装置200のユーザー操作を検出することは、エアロゾル発生物品100がエアロゾル発生装置200の中に挿入されたことを検出することを含み得る。
工程810でユーザー操作を検出することに応答して、コントローラ330は、上述の随意の予熱プロセスを実施するように構成され得る。予熱プロセスの所定の持続時間の終了時に、コントローラ330は、上述のように較正プロセス(工程820)を実施する。別の方法として、コントローラ330は、工程810でユーザー操作を検出するのに応答して、工程820へ進むように構成されてもよい。較正プロセスの完了後、コントローラ330は、工程840でエアロゾルが生成される第二の加熱段階を実施する。
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、量(quantities)、割合などを表す全ての数字は、全ての場合において用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。この文脈内で、数字Aは、数字Aが修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられてもよい。数字Aは、添付の特許請求の範囲で使用される通りの一部の場合において、Aが逸脱する量が特許請求する本発明の基本的かつ新規の特性(複数可)に実質的に影響を及ぼさないという条件で、上記に列挙された割合だけ逸脱してもよい。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。

Claims (43)

  1. エアロゾル発生装置におけるエアロゾル生成を制御するための方法であって、前記エアロゾル発生装置が、加熱配設、および前記加熱配設に電力を提供するための電源、を備え、前記方法が、
    サセプタに関連付けられた較正値を測定するために較正プロセスを実施することを含み、前記加熱配設が、前記較正値に基づいて、前記サセプタを誘導加熱するように構成され、前記較正プロセスが、
    i)前記加熱配設に提供される前記電力を制御して、前記サセプタの温度を上昇させる工程と、
    ii)前記サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視する工程と、
    iii)前記コンダクタンス値が最大値に達するときに、前記加熱配設への電力の提供を中断する、または前記抵抗値が最小値に達するときに、前記加熱配設への電力の提供を中断する工程であって、最大コンダクタンスにおける前記コンダクタンス値、または最小抵抗における前記抵抗値が、前記サセプタに関連付けられた第二の較正値である、中断する工程と、
    iv)前記コンダクタンス値が最小値に達するまで前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値を監視する、または前記抵抗値が最大値に達するまで前記サセプタに関連付けられた前記抵抗値を監視する工程であって、最小コンダクタンスにおける前記コンダクタンス値、または最大抵抗における前記抵抗値が、前記サセプタに関連付けられた第一の較正値である、監視する工程と、を含み、
    前記較正プロセスが、予熱プロセスの終了に関連付けられた制御信号を検出するのに応答して実施され、前記予熱プロセスが、所定の持続時間を有する、方法。
  2. 前記サセプタが、第一のキュリー温度を有する第一の材料と、第二のキュリー温度を有する第二の材料とを含み、前記第二のキュリー温度が、前記第一のキュリー温度より低く、前記第二の較正コンダクタンス値に関連付けられた前記サセプタの第二の較正温度が、前記第二の材料の前記第二のキュリー温度に対応する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記較正プロセスが、前記エアロゾル発生装置のユーザー操作中に実施される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記誘導加熱配設に提供される電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値を前記第一の較正値と前記第二の較正値との間に維持することをさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御することが、前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値を第一の動作コンダクタンス値から第二の動作コンダクタンス値まで段階的に増大させることを含み、前記第一の動作コンダクタンス値に関連付けられた前記サセプタの温度が、前記エアロゾル形成基体がエアロゾルを形成するのに十分である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記抵抗値を前記第一の較正値と前記第二の較正値との間に維持することをさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御することが、前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記抵抗値を第一の動作抵抗値から第二の動作抵抗値まで段階的に減少させることを含み、前記第一の動作抵抗値に関連付けられた前記サセプタの温度が、前記エアロゾル形成基体がエアロゾルを形成するのに十分である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記較正プロセスを実施することがさらに、v)前記コンダクタンス値が前記最小値に達するとき、または前記抵抗値が前記最大値に達するときに、前記加熱配設に提供される前記電力を制御して、前記サセプタの前記温度を上昇させることとと、vi)前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値または前記抵抗値を監視することと、vii)前記コンダクタンス値が第二の最大値に達するとき、または前記抵抗値が第二の最小値に達するときに、前記加熱配設への前記電力の提供を中断することであって、前記第二の最大値における前記コンダクタンス値が、前記サセプタに関連付けられた第四の較正値である、または前記第二の最小値における前記抵抗値が、前記サセプタに関連付けられた第四の較正値である、中断することと、iv)前記コンダクタンス値が第二の最小値に達するまで前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値を監視することであって、前記第二の最小値における前記コンダクタンス値が、前記サセプタに関連付けられた第三の較正値である、監視すること、または前記抵抗値が第二の最大値に達するまで前記サセプタに関連付けられた前記抵抗値を監視することであって、前記第二の最大値における前記抵抗値が、前記サセプタに関連付けられた第三の較正値である、監視することと、を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値を前記第三の較正値と前記第四の較正値との間に維持することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御することが、前記誘導加熱配設への前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値を第一の動作コンダクタンス値から第二の動作コンダクタンス値まで段階的に増大させることを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記抵抗値を前記第三の較正値と前記第四の較正値との間に維持することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  12. 前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御することが、前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記抵抗値を第一の動作抵抗値から第二の動作抵抗値まで段階的に減少させることを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記エアロゾル発生装置が、前記エアロゾル発生物品を取り外し可能に受容するように構成され、前記エアロゾル発生物品が、前記サセプタおよび前記エアロゾル形成基体を含み、前記較正プロセスが、前記エアロゾル発生物品の検出に応答して実施される、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記較正プロセスが、ユーザー入力を検出するのに応答して実施される、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記予熱プロセスを実施することをさらに含み、前記予熱プロセスが、i)前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御して、前記サセプタの前記温度を上昇させる工程と、ii)前記サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視する工程と、iii)前記コンダクタンス値が最小値に達するとき、または前記抵抗値が最大値に達するときに、前記誘導加熱配設への電力の提供を中断する工程と、を含む、請求項1に記載の方法。
  16. 前記予熱プロセスの前記所定の持続時間の終了前に前記コンダクタンス値が最小値に達する場合、または前記抵抗値が最大値に達する場合、前記予熱プロセスの前記所定の持続時間の前記終了までi)~iii)の前記予熱プロセスの工程を繰り返すことをさらに含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記予熱プロセスの前記所定の持続時間中に前記コンダクタンス値が最小値に達しない場合、または前記抵抗値が最大値に達しない場合、前記エアロゾル発生装置の動作を停止させるための制御信号を発生することをさらに含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記エアロゾル発生装置が、前記エアロゾル発生物品を受容するように構成され、前記エアロゾル発生物品が、前記サセプタおよび前記エアロゾル形成基体を含み、前記予熱プロセスが、前記エアロゾル発生物品の検出に応答して実施される、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記予熱プロセスが、ユーザー入力を検出するのに応答して実施される、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
  20. エアロゾル発生装置であって、
    DC供給電圧およびDC電流を提供するための電源と、
    前記電源に接続された電源電子回路であって、前記電源電子回路が、DC/ACコンバータ、前記DC/ACコンバータからの交流電流によって通電されたときに交番磁場を発生するために前記DC/ACコンバータに接続されたインダクタであって、前記インダクタが、サセプタに結合可能であり、前記サセプタが、エアロゾル形成基体を加熱するように構成される、インダクタ、および、
    サセプタに関連付けられた較正値を測定するために較正プロセスを実施するよう構成されたコントローラ、を含む、電源電子回路と、を備え、前記電源電子回路が、前記較正値に基づいて、前記サセプタを誘導加熱するように構成され、前記較正プロセスが、
    i)前記インダクタに提供される前記電力を制御して、前記サセプタの前記温度を上昇させる工程と、
    ii)前記サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視する工程と、
    iii)前記コンダクタンス値が最大値に達するときに、前記インダクタへの電力の供給を中断する、または前記抵抗値が最小値に達するときに、前記インダクタへの電力の提供を中断する工程であって、最大コンダクタンスにおける前記コンダクタンス値、または最小抵抗における前記抵抗値が、前記サセプタに関連付けられた第二の較正値である、中断する工程と、
    iv)前記コンダクタンス値が最小値に達するまで前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値を監視する、または前記抵抗値が最大値に達するまで前記サセプタに関連付けられた前記抵抗値を監視する工程であって、最小コンダクタンスにおける前記コンダクタンス値、または最大抵抗における前記抵抗値が、前記サセプタに関連付けられた第一の較正コンダクタンス値である、監視する工程と、を含み、
    前記コントローラが、予熱プロセスの終了に関連付けられた制御信号を検出するのに応答して、前記較正プロセスを実施するように構成され、前記予熱プロセスが、所定の持続時間を有する、エアロゾル発生装置。
  21. 前記第二の較正コンダクタンス値に関連付けられた前記サセプタの第二の動作温度が、前記サセプタの材料のキュリー温度に対応する、請求項20に記載のエアロゾル発生装置。
  22. 前記較正プロセスが、前記エアロゾル発生装置のユーザー操作中に実施される、請求項20または21に記載のエアロゾル発生装置。
  23. 前記コントローラがさらに、前記インダクタに提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値を前記第一の較正値と前記第二の較正値との間に維持するように構成されている、請求項20または21のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  24. 前記インダクタに提供される前記電力を制御することが、前記インダクタに提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値を第一の動作コンダクタンス値から第二の動作コンダクタンス値まで段階的に増大させることを含み、前記第一の動作コンダクタンス値に関連付けられた前記サセプタの温度が、前記エアロゾル形成基体がエアロゾルを形成するのに十分である、請求項23に記載のエアロゾル発生装置。
  25. 前記コントローラがさらに、前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記抵抗値を前記第一の較正値と前記第二の較正値との間に維持するように構成されている、請求項20~22のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  26. 前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御することが、前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記抵抗値を第一の動作抵抗値から第二の動作抵抗値まで段階的に減少させることを含み、前記第一の動作抵抗値に関連付けられた前記サセプタの温度が、前記エアロゾル形成基体がエアロゾルを形成するのに十分である、請求項25に記載のエアロゾル発生装置。
  27. 前記較正プロセスを実施することがさらに、v)前記コンダクタンス値が前記最小値に達するとき、または前記抵抗値が前記最大値に達するときに、前記加熱配設に提供される電力を制御して、前記サセプタの前記温度を上昇させることと、vi)前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値または前記抵抗値を監視することと、vii)前記コンダクタンス値が第二の最大値に達するとき、または前記抵抗値が第二の最小値に達するときに、前記インダクタへの電力の提供を中断することであって、前記第二の最大値における前記コンダクタンス値が、前記サセプタに関連付けられた第四の較正値である、または前記第二の最小値における前記抵抗値が、前記サセプタに関連付けられた第四の較正値である、中断することと、iv)前記コンダクタンス値が第二の最小値に達するまで前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値を監視することであって、前記第二の最小値における前記コンダクタンス値が、前記サセプタに関連付けられた第三の較正値である、監視すること、または、前記抵抗値が第二の最大値に達するまで前記サセプタに関連付けられた前記抵抗値を監視することであって、前記第二の最大値における前記抵抗値が、前記サセプタに関連付けられた第三の較正値である、監視することと、を含む、請求項20~22のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  28. 前記コントローラがさらに、前記インダクタに提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値を前記第三の較正値と前記第四の較正値との間に維持するように構成されている、請求項27に記載のエアロゾル発生装置。
  29. 前記インダクタに提供される前記電力を制御することが、前記インダクタに提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記コンダクタンス値を第一の動作コンダクタンス値から第二の動作コンダクタンス値まで段階的に増大させることを含む、請求項28に記載のエアロゾル発生装置。
  30. 前記コントローラがさらに、前記誘導加熱配設に提供される電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた抵抗値を前記第三の較正値と前記第四の較正値との間に維持するように構成されている、請求項27に記載のエアロゾル発生装置。
  31. 前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御することが、前記誘導加熱配設に提供される前記電力を制御して、前記サセプタに関連付けられた前記抵抗値を第一の動作抵抗値から第二の動作抵抗値まで段階的に減少させることを含む、請求項28に記載のエアロゾル発生装置。
  32. 前記コントローラが、前記サセプタを含むエアロゾル発生物品の検出に応答して、前記較正プロセスを実施するように構成されている、請求項20~31のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  33. 前記コントローラが、ユーザー入力を検出するのに応答して、前記較正プロセスを実施するように構成されている、請求項20~31のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  34. 前記コントローラがさらに、前記予熱プロセスを実施するように構成され、前記予熱プロセスが、i)前記インダクタに提供される前記電力を制御して、前記サセプタの前記温度を上昇させる工程と、ii)前記サセプタに関連付けられたコンダクタンス値または抵抗値を監視する工程と、iii)前記コンダクタンス値が最小値に達するとき、または前記抵抗値が最大値に達するときに、前記インダクタへの電力の提供を中断する工程と、を含む、請求項20に記載のエアロゾル発生装置。
  35. 前記コントローラが、前記予熱プロセスの前記所定の持続時間の終了前に前記コンダクタンス値が最小値に達する、または前記抵抗値が最大値に達する場合、前記予熱プロセスの前記所定の持続時間の前記終了までi)~iii)の前記予熱プロセスの工程を繰り返すように構成されている、請求項34に記載のエアロゾル発生装置。
  36. 前記コントローラが、前記予熱プロセスの前記所定の持続時間中に前記サセプタの前記コンダクタンス値が最小値に達しない、または前記抵抗値が最大値に達しない場合、前記エアロゾル発生装置の動作を停止させるための制御信号を発生するように構成されている、請求項34または35に記載のエアロゾル発生装置。
  37. 前記コントローラが、前記サセプタを含むエアロゾル発生物品の検出に応答して、前記予熱プロセスを実施するように構成されている、請求項20~36のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  38. 前記コントローラが、ユーザー入力を検出するのに応答して、前記予熱プロセスを実施するように構成されている、請求項20~37のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  39. エアロゾル発生物品を受容するように構成された空洞を有するハウジングをさらに備え、前記エアロゾル発生物品は、前記エアロゾル形成基体および前記サセプタを含む、請求項20~38のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  40. 請求項20~39のいずれか一項に記載の前記エアロゾル発生装置と、エアロゾル発生物品とを備え、前記エアロゾル発生物品が、前記エアロゾル形成基体および前記サセプタを含む、エアロゾル発生システム。
  41. 前記サセプタが、第一のサセプタ材料および第二のサセプタ材料を含み、前記第一のサセプタ材料が、前記第二のサセプタ材料と物理的に接触して配置される、請求項40に記載のエアロゾル発生システム。
  42. 前記第一のサセプタ材料が、第一のキュリー温度を有し、前記第二のサセプタ材料が、第二のキュリー温度を有し、前記第二のキュリー温度が、前記第一のキュリー温度より低い、請求項40または41に記載のエアロゾル発生システム。
  43. 前記第二の較正温度が、前記第二のサセプタ材料のキュリー温度に対応する、請求項42に記載のエアロゾル発生システム。
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