JP2024500684A - ライザー及びライザーを動作させるための方法 - Google Patents

ライザー及びライザーを動作させるための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024500684A
JP2024500684A JP2023535803A JP2023535803A JP2024500684A JP 2024500684 A JP2024500684 A JP 2024500684A JP 2023535803 A JP2023535803 A JP 2023535803A JP 2023535803 A JP2023535803 A JP 2023535803A JP 2024500684 A JP2024500684 A JP 2024500684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
riser
section
operating temperature
thermal expansion
particulate solids
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023535803A
Other languages
English (en)
Inventor
ティ. プレッツ、マシュー
エフ. ショー、ドナルド
エドワーズ ウォルター、リチャード
アレハンドロ サンドバル、フェルミン
メサ、アルバート
Original Assignee
ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー filed Critical ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
Publication of JP2024500684A publication Critical patent/JP2024500684A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J8/00Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes
    • B01J8/08Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with moving particles
    • B01J8/12Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with moving particles moved by gravity in a downward flow
    • B01J8/125Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with moving particles moved by gravity in a downward flow with multiple sections one above the other separated by distribution aids, e.g. reaction and regeneration sections
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J8/00Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes
    • B01J8/18Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with fluidised particles
    • B01J8/1845Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with fluidised particles with particles moving upwards while fluidised
    • B01J8/1863Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with fluidised particles with particles moving upwards while fluidised followed by a downward movement outside the reactor and subsequently re-entering it
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J8/00Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes
    • B01J8/18Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with fluidised particles
    • B01J8/24Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with fluidised particles according to "fluidised-bed" technique
    • B01J8/26Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with fluidised particles according to "fluidised-bed" technique with two or more fluidised beds, e.g. reactor and regeneration installations
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G11/00Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils
    • C10G11/14Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils with preheated moving solid catalysts
    • C10G11/18Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils with preheated moving solid catalysts according to the "fluidised-bed" technique
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2208/00Processes carried out in the presence of solid particles; Reactors therefor
    • B01J2208/00008Controlling the process
    • B01J2208/00017Controlling the temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2208/00Processes carried out in the presence of solid particles; Reactors therefor
    • B01J2208/00796Details of the reactor or of the particulate material
    • B01J2208/00991Disengagement zone in fluidised-bed reactors

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

本開示の1つ以上の実施形態によれば、ライザーは、動作温度と非動作温度との間でライザーを繰り返し加熱及び冷却することを含む方法によって動作させることができる。ライザーが非動作温度から動作温度に加熱されるとき、ライザーは、熱膨張を起こす。ライザーが動作温度から非動作温度に冷却されるとき、ライザーは、熱収縮を起こす。ライザーは、繰り返される加熱及び冷却サイクルにわたって不可逆的成長を起こし、上部ライザー部分の下部セクションの長さは、ライザーの周期的な熱膨張からの不可逆的成長に適応するようにサイズ決定される。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年12月16日に出願され、「Risers and Methods for Operating Risers」と題された米国出願番号第63/126,106号の利益及び優先権を主張し、当該出願の内容全体は、参照により本開示に組み込まれる。
本明細書に記載される実施形態は、概して、化学処理システムに関し、より具体的にはライザーに関する。
多くの化学物質は、基本材料を形成するための原料を提供する。例えば、軽質オレフィンは、多くのタイプの品物及び材料を生成するための基材として利用することができ、エチレンは、ポリエチレン、塩化エチレン、又は酸化エチレンを製造するために利用することができる。そのような生成物は、製品の包装、建設、繊維などに利用することができる。したがって、エチレン、プロピレン、及びブテンなどの軽質オレフィンに対する業界の需要がある。軽質オレフィンなどのいくつかの化学物質は、ライザー反応器を利用する反応プロセスによって生成され得る。ライザーは、反応、及びプロセスに利用される触媒の再生に使用され得る。
本明細書に記載されるものなどのいくつかの実施形態では、ライザーは、周期的な熱膨張及び収縮を起こす場合がある。周期的な熱膨張及び収縮は、ライザーの不可逆的成長につながり得ることが発見されている。一般に、ライザーが動作温度にあるとき、ライザーは、膨張した状態にある。ガス及び粒子状固体がライザーを通過するにつれて、ライザーの内部を裏打ちしている耐火材料中に存在する間隙にコークスが蓄積し得る。この蓄積は、複数の熱サイクルにわたってライザーの不可逆的成長をもたらし得る。そのため、そのようなライザーを利用する化学処理システムの設計において複雑さを生じさせる場合がある。例えば、多くの実施形態における設計は、ライザーの熱膨張及び収縮と、ライザーの不可逆的成長との両方を考慮することが可能でなければならない。
現在開示されているライザーは、いくつか又は全ての点でこれらの問題に対処する。本明細書に開示されるライザーは、ライザーの熱膨張及び収縮と、ライザーの不可逆的成長との両方を可能にする、2つの個別のライザー部分を含み得る。1つ以上の実施形態では、ライザーは、上部ライザー部分及び下部ライザー部分を備えてもよく、上部ライザー部分の下部セクションは、下部ライザー部分の上部セクションの周りに配置される。1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分及び下部ライザー部分は、収縮しておらず、上部ライザー部分の下端は、ライザーの熱膨張及び収縮と、ライザーの不可逆的成長との両方に適応するようにサイズ決定されている。例えば、上部ライザー部分の下部セクションは、上部ライザー部分及び下部ライザー部分の両方の不可逆的成長を考慮する長さを有し得る。1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分の下部セクションの好適な長さは、ライザーが熱的に膨張した状態にあり、かつ追加の不可逆的成長を起こしたときであっても、上部ライザー部分と下部ライザー部分との間のすき間が開放したままであることを確実にし得る。更に、上部ライザー部分の下部セクションの適切な長さは、下部ライザー部分及び上部ライザー部分が熱膨張及び不可逆的成長を起こすときに、上部ライザー部分内の任意の出口が下部ライザー部分によって遮断されないことを確実にし得る。
本明細書に開示される1つ以上の実施形態によれば、ライザーは、動作温度と非動作温度との間でライザーを繰り返し加熱及び冷却することを含む方法によって動作させることができる。ライザーは、内部表面と、上端を備える上部セクションと、を備える下部ライザー部分を備える。下部ライザー部分は、下部ライザー部分の上部セクションの上端で終端する。ライザーは、内部表面、上部セクション、及び下部セクションを備える上部ライザー部分を更に備える。上部ライザー部分の下部セクションの直径は、下部ライザー部分の上部セクションの直径の101%~150%である。下部ライザー部分の上部セクション及び上部ライザー部分の下部セクションは、上部ライザー部分の下部セクションが下部ライザー部分の上部セクションの周りに配置されるように、互いに垂直に重なり合う。下部ライザー部分及び上部ライザー部分は、互いに接触又は接続されていない。ライザーが非動作温度から動作温度に加熱されるとき、ライザーは、熱膨張を起こす。ライザーが動作温度から非動作温度に冷却されるとき、ライザーは、熱収縮を起こす。ライザーの不可逆的成長は、複数の加熱及び冷却サイクルにわたって起こってもよく、上部ライザー部分の下部セクションの長さは、熱膨張と、下部ライザー部分及び上部ライザー部分の周期的な熱膨張からの不可逆的成長との両方に適応するようにサイズ決定されている。
前述の概要及び以下の詳細な説明の両方は、本技術の実施形態を呈しており、また、これらが特許請求される本技術の性質及び特徴を理解するための概要又は枠組みを提供することを意図していることを理解されたい。添付の図面は、技術の更なる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、様々な実施形態を例示し、説明と共に、技術の原則及び動作を説明するのに役立つ。追加的に、図面及び説明は、単なる例示であることを意図し、いかなる様式でも特許請求の範囲を限定することを意図していない。
本明細書で開示された技術の追加の特徴及び利点は、後続の詳細な説明において記述され、その説明から当業者にとって容易に部分的に明らかになるか、後続の詳細な説明、特許請求の範囲、並びに添付の図面を含む、本明細書に記載されるような技術を実践することによって、認識されるであろう。
本開示の特定の実施形態の以下の発明を実施するための形態は、以下の図面と併せて読むと最も良く理解され得るが、そこでは、同様の構造が同様の参照数字で示されている。
本明細書に開示される1つ以上の実施形態による、反応器システムを概略的に示す。 本明細書に開示される1つ以上の実施形態による、ライザーの立面図を概略的に示す。 本明細書に開示される1つ以上の実施形態による、別のライザーの立面図を概略的に示す。 本明細書に開示される1つ以上の実施形態による、下部ライザー部分と上部ライザー部分との間にすき間を有するライザーの立面図を概略的に示す。 本明細書に開示される1つ以上の実施形態による、下部ライザー部分と上部ライザー部分との間に閉塞されたすき間を有するライザーの立面図を概略的に示す。 本明細書に開示される1つ以上の実施形態による、出口を有するライザーの立面図を概略的に示す。 本明細書に開示される1つ以上の実施形態による、閉塞された出口を有するライザーの立面図を概略的に示す。
図面は、本質的に概略的であり、限定なしに、温度伝送器、圧力伝送器、流量計、ポンプ、バルブなどの当技術分野で一般的に用いられる流体触媒反応器システムのいくつかの構成要素を含まないことが理解されるべきである。これらの構成要素は、開示された本実施形態の趣旨及び範囲の内にあることが知られているであろう。しかしながら、本開示に記載されているものなどの操作的構成要素は、本開示に記載されている実施形態に追加することができる。
ここで、様々な実施形態をより詳細に参照し、そのいくつかの実施形態が添付の図面に例示される。可能な場合はいつでも、同じ又は類似の部分を参照するために、図面全体で同じ参照番号が使用されるであろう。
本明細書には、ライザー及びライザーを動作させるための方法の1つ以上の実施形態が記載される。本明細書に開示されるいくつかの実施形態では、ライザーは、再生セクションも含む反応器システムの反応器セクションで使用するために開示される。そのような実施形態は、流動床においてリサイクルされた固体触媒を利用してもよい。特定の例示的な実施形態は、軽質オレフィン、又はスチレンなどのアルキル芳香族オレフィンを形成するように設計された脱水素反応システムでの使用におけるライザーを開示する。しかしながら、本明細書に開示されるライザーは、多種多様な化学プロセス及びシステムに利用され得ることが理解されるべきである。当業者によって理解されるように、本明細書に開示される技術は、ライザーを利用する化学処理システムの機械的設計に対して幅広い適用性を見出すことができる。
本明細書に記載されるように、反応容器壁、分離セクション壁、又はライザー壁などのシステム装置の部分は、炭素鋼、304Hステンレス鋼、321ステンレス鋼、374ステンレス鋼、Incoloy 800(登録商標)、Incoloy 800H(登録商標)、Incoloy 800HT(登録商標)、Incoloy 617(登録商標)、Inconel(登録商標)、又はクロムなどの金属材料を含み得る。加えて、様々なシステム装置の壁は、同じシステム装置の他の部分又は別のシステム装置に取り付けられる部分を有し得る。時には、取り付け又は接続の点は、本明細書では「取り付け点」と称され、限定なしに、溶接、接着剤、はんだなどの任意の既知の結合媒体を組み込むことができる。システムの構成要素は、溶接などの取り付け点で「直接接続」され得ることが理解されるべきである。互いに「近接する」2つの構成要素は、コネクタ又は接着剤材料などの比較的小さい中間部品がそれらを接続するように、互いに直接接触しているか、又はすぐ近くにあることが更に理解されるべきである。
一般に、本明細書に記載される任意のシステム装置の「流入ポート」及び「流出ポート」とは、システム装置の開口部、穴、チャネル、開口、すき間、又は他の同様の機械的特徴を指す。例えば、流入ポートは、特定のシステム単位への材料の流入を可能にし、流出ポートは、特定のシステム装置からの材料の流出を可能にする。一般に、流出ポート又は流入ポートは、パイプ、導管、チューブ、ホース、移送ライン、又は同様の機械的特徴が取り付けられるシステム装置の領域、又は別のシステム装置が直接取り付けられる、システム装置の一部分を画定する。流入ポート及び流出ポートは、操作中に機能的に本明細書に記載される場合があるが、それらは同様の又は同一の物理的特徴を有することができ、操作システムにおけるそれらのそれぞれの機能は、それらの物理的構造を制限するものとして解釈されるべきではない。他のポートは、他のシステム装置が直接取り付けられる所与のシステム装置内の開口部を備え得る。
本明細書に記載されるように、ライザーは、炭化水素供給原料ストリームから軽質オレフィンを生成するための反応器システム内で利用することができる。軽質オレフィンを生成するための反応器システム及び方法が、ここで詳細に考察される。ここで、図1を参照すると、例示的な反応器システム100が概略的に示されている。反応器システム100は、一般に、反応器セクション200及び再生器セクション300などの複数のシステム装置を備える。図1の文脈において本明細書で使用される場合、反応器セクション200は、一般に、主要なプロセス反応が起こり、粒子状固体が反応のオレフィン含有生成物ストリームから分離される反応器システム100の部分を指す。1つ以上の実施形態では、粒子状固体は消費されてもよく、粒子状固体が少なくとも部分的に不活性化されることを意味する。また、本明細書で使用される場合、再生器セクション300は、一般に、粒子状固体が燃焼などを通して再生され、再生された粒子状固体が、使用済み粒子状固体上で以前に燃焼された材料から、又は補助燃料から発生したガスなどの他のプロセス材料から分離される、流体触媒反応器システムの部分を指す。反応器セクション200は、一般に、反応容器250、外部ライザーセグメント232及び内部ライザーセグメント234を含むライザー230、並びに粒子状固体分離セクション210を含む。再生器セクション300は、一般に、粒子状固体処理容器350、外部ライザーセグメント332及び内部ライザーセグメント334を含むライザー330、並びに粒子状固体分離セクション310を含む。一般に、粒子状固体分離セクション210は、例えば直立パイプ126によって粒子状固体処理容器350と流体連通していてもよく、粒子状固体分離セクション310は、例えば直立パイプ124及び移送ライザー130によって反応容器250と流体連通していてもよい。
一般に、反応器システム100は、炭化水素供給原料及び流動粒子状固体を反応容器250の中に供給し、炭化水素供給原料を流動粒子状固体と接触させることによって反応させて、反応器セクション200の反応容器250内でオレフィン含有生成物を生成することによって動作させることができる。オレフィン含有生成物及び粒子状固体は、反応容器250から出て、ライザー230を通って、粒子状固体分離セクション210内のガス/固体分離デバイス220に送られてもよく、そこで、粒子状固体がオレフィン含有生成物から分離されてもよい。次いで、粒子状固体は、粒子状固体分離セクション210から粒子状固体処理容器350に移送されてもよい。粒子状固体処理容器350内で、粒子状固体は、化学プロセスによって再生され得る。例えば、使用済み粒子状固体は、酸素含有ガスとの接触によって粒子状固体を酸化すること、粒子状固体上に存在するコークスを燃焼させること、及び粒子状固体を加熱するための補助燃料を燃焼させることのうちの1つ以上によって再生することができる。次いで、粒子状固体は、粒子状固体処理容器350から出て、ライザー330を通って、ライザー終端デバイス378に送られてもよく、そこで、ライザー330からのガス及び粒子状固体が部分的に分離される。ライザー330からのガス及び残留粒子状固体は、粒子状固体分離セクション310内のガス/固体分離デバイス320に移送され、そこで、残留粒子状固体が再生反応からのガスから分離される。ガスから分離された粒子状固体は、固体微粒子収集領域380に送られ得る。次いで、分離された粒子状固体は、固体微粒子収集領域380から反応容器250に送られ、そこで、粒子状固体が更に利用される。したがって、粒子状固体は、反応器セクション200と再生器セクション300との間を循環することができる。
本明細書に開示されるライザー及びライザーを動作させるための方法は、図1に表示される反応器システム100に限定されないことが理解されるべきである。例えば、図1は、湾曲ライザーセグメント及び傾斜ライザーセグメントを備えるライザー230並びに330を示す。本明細書に記載されるライザーは、湾曲セグメントを備えてもよく、傾斜セグメントを備えてもよく、水平セグメントを備えてもよく、垂直セグメントを備えてもよいことが理解されるべきである。追加的に、本明細書で企図されるライザーは、湾曲セグメント、傾斜セグメント、及び水平セグメントがなくてもよく、実質的に垂直に配向されてもよい。追加的に、図1に示されるライザーは、粒子状固体分離セクション210及び310の側壁を通って、粒子状固体分離セクション210及び310に入る。しかしながら、本明細書で企図されるライザーは、追加的に、ライザーが湾曲セグメントを備えていない実施形態では、粒子状固体分離セクション210及び310の底部を通って、粒子状固体分離セクション210及び310に入ってもよい。更に、本明細書で企図されるライザーは、図1に開示されるものとは異なる化学処理システムで使用されてもよい。
ここで、図2及び3を参照すると、ライザー500の実施形態が示されている。1つ以上の実施形態では、ライザー500は、反応器セクション200又は再生器セクション300のいずれかにおける反応器システム100に存在し得る。1つ以上の実施形態では、図2及び3に示されるライザー500は、図1に示されるような内部ライザーセグメント234又は334の一部分であり得ることが企図される。追加的に、ライザー500は、反応器システム100に限定されず、そのようなライザーが好適である任意のシステムで利用され得ることが理解されるべきである。そのため、ライザー500は、反応器システム100の文脈において記載されるが、そのような反応器システムでの使用に限定されない。
一般に、ライザー500は、図1の反応容器250又は粒子状固体処理容器350から、図1に示されるような粒子状固体分離セクション210若しくは310内に収容されたガス/固体分離デバイス220又は320に、反応物、生成物、及び/又は粒子状固体を移送するように作用し得る。1つ以上の実施形態では、ライザー500は、一般に円筒形(すなわち、実質的に円形の断面形状を有する)であるか、若しくは、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形、楕円形、又は他の多角形、あるいは閉曲線状、又はこれらの組み合わせの断面形状を有する角柱状等、非円筒形であってもよい。
図2及び図3を参照すると、ライザー500は、下部ライザー部分510及び上部ライザー部分520を備え得る。下部ライザー部分510は、内部表面511及び外部表面516を備えるライザー壁515を備え得る。下部ライザー部分510の内部表面511は、耐火材料514で裏打ちされ得る。そのため、耐火材料514は、ライザー壁515の内部表面511に直接接続され得る。例えば、耐火材料514は、耐火材料514をライザー壁515の内部表面511に保持するための、六角メッシュ、ステアアンカー、又は他のそのような手段などのアンカーで、ライザー壁515の内部表面511に取り付けられ得る。1つ以上の実施形態では、下部ライザー部分510の外部表面516の少なくとも一部分は、耐火材料(図示せず)で裏打ちされ得る。下部ライザー部分510は、上端513を備える上部セクション512を備え得る。下部ライザー部分510は、上部セクション512の上端513で終端し得る。1つ以上の実施形態では、下部ライザー部分510の上部セクション512は、実質的に一定の直径を有し得る。本明細書に記載されるように、直径が「実質的に一定」であるとき、直径は、5%を超えて、3%を超えて、又は更には1%を超えて変動しない。
上部ライザー部分520は、内部表面521及び外部表面527を備えるライザー壁526を備え得る。上部ライザー部分520の内部表面521は、耐火材料524で裏打ちされ得る。そのため、耐火材料524は、ライザー壁526の内部表面521に直接接続され得る。例えば、耐火材料は、耐火材料524をライザー壁526の内部表面521に保持するための、六角メッシュ、ステアアンカー、又は他のそのような手段などのアンカーで、ライザー壁526の内部表面521に取り付けられ得る。1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の外部表面527の少なくとも一部分は、耐火材料(図示せず)で裏打ちされ得る。上部ライザー部分520は、上部セクション522及び下部セクション523を備え得る。1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の上部セクション522は、実質的に一定の直径を有し得る。1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の上部セクション522は、出口528を備え得る。
1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の下部セクション523は、実質的に一定の直径を有し得る。上部ライザー部分520の下部セクション523の直径は、下部ライザー部分510の上部セクション512の直径の101%~150%であり得る。例えば、上部ライザー部分520の下部セクション523の直径は、下部ライザー部分510の上部セクション512の直径の101%~150%、101%~140%、101%~130%、101%~120%、101%~110%、110%~150%、120%~150%、130%~150%、140%~150%、又はこれらの範囲の任意の組み合わせ若しくは部分的組み合わせであり得る。そのため、下部ライザー部分510の上部セクション512及び上部ライザー部分520の下部セクション523は、上部ライザー部分520の下部セクション523が下部ライザー部分510の上部セクション512の周りに配置されるように、互いに垂直に重なり合う。
ここで図2を参照すると、1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520は、実質的に一定の直径を有し得る。そのため、上部ライザー部分520の下部セクション523の直径及び上部ライザー部分520の上部セクション522の直径は、上部ライザー部分520の下部セクション523の直径が上部ライザー部分520の下部セクション523の直径の5%以内であるように、実質的に同じであり得る。
ここで図3を参照すると、1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の下部セクション523の直径は、上部ライザー部分520の上部セクション522の直径の105%~125%であり得る。例えば、上部ライザー部分520の下部セクション523の直径は、上部ライザー部分520の上部セクション522の直径の105%~125%、105%~120%、105%~115%、105%~110%、110%~125%、115%~125%、120%~125%、又はこれらの範囲の任意の組み合わせ若しくは部分的組み合わせであり得る。追加的に、1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の上部セクション522の直径は、上部ライザー部分520の上部セクション522の直径が下部ライザー部分510の上部セクション512の直径の5%以内であるように、下部ライザー部分510の上部セクション512の直径と実質的に同じであり得る。1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の上部セクション522の直径は、下部ライザー部分510の上部セクション512の直径の100%以上であり得る。
なお、図3を参照すると、上部ライザー部分520は、上部ライザー部分520の上部セクション522を上部ライザー部分520の下部セクション523に接続する遷移セクション525を備え得る。1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の遷移セクション525は、一定の直径を有していなくてもよく、遷移セクション525の直径は、遷移セクション525の高さにわたって、上部ライザー部分520の下部セクション523の直径から上部ライザー部分520の上部セクション522の直径まで変化してもよい。そのため、遷移セクション525は、錐台形状を備え得る。1つ以上の実施形態では、遷移セクション525は、上部ライザー部分520の上部セクション522と下部セクション523との間に配置され得る。したがって、1つ以上の実施形態では、遷移セクション525は、上部ライザー部分520の上部セクション522、上部ライザー部分520の下部セクション523、又はその両方に直接接続され得る。
1つ以上の実施形態では、下部ライザー部分510及び上部ライザー部分520は、互いに直接接続されない。例えば、下部ライザー部分510のライザー壁515の外部表面516は、上部ライザー部分520のライザー壁526の内部表面521を裏打ちする耐火材料524に直接接続されない。理論に束縛されることを望むものではないが、下部ライザー部分及び上部ライザー部分が互いに接続されていないとき、ライザーの熱膨張及び収縮中にライザー上にかかる応力が小さくなり得ると考えられる。例えば、上部ライザー部分520は、上部ライザー部分520の上方の追加のシステム構成要素に直接接続されてもよく、下向きに膨張してもよい。同様に、下部ライザー部分510は、下部ライザー部分510の下方の追加のシステム構成要素に直接接続されてもよく、上向きに膨張してもよい。上部ライザー部分520及び下部ライザー部分510が直接接続された場合、ライザー部分520及び510の熱膨張からの反対方向の応力は、ライザー500を損傷させる場合がある。
1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の下部セクション523は、下部ライザー部分510の上部セクション512の周りに同心円状に配置され得る。1つ以上の実施形態では、下部ライザー部分510の上部セクション512は、上部ライザー部分520及び下部ライザー部分510の偏心を低減するガイドを備え得る。ガイドは、下部ライザー部分510の上部セクション512の外表面516に直接接続され得る。通常の操作条件下では、ガイドは、一般に、上部ライザー部分520の下部セクション523に接触していない。しかしながら、いくつかの操作条件下では、ガイドは、上部ライザー部分520の下部セクション523に接触していてもよい。1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の下部セクション523は、上部ライザー部分520及び下部ライザー部分510の偏心を低減するガイドを備え得る。ガイドは、上部ライザー部520のライザー壁526の内部表面521に直接接続され得る。通常の操作条件下では、ガイドは、一般に、下部ライザー部分510のライザー壁515の外部表面516に接触していない。しかしながら、いくつかの操作条件下では、ガイドは下部ライザー部分510のライザー壁515の外部表面516に接触していてもよい。代替的に、ガイドは、上部ライザー部分520のライザー壁526の内部表面521を裏打ちしている耐火材料524に直接接続され得る。ガイドは、上部ライザー部分520及び下部ライザー部分510が熱膨張及び収縮を起こすときに、上部ライザー部分520及び下部ライザー部分510が適切に位置合わせされることを確実にすることができる。そのため、下部ライザー部分のライザー壁515の外部表面516は、上部ライザー部分520及び下部ライザー部分510が膨張及び収縮するときにガイドに沿って摺動することができる。そのようなガイドの例は、代理人整理番号:DOW 83804 MAに開示されており、この全体が参照により本明細書に組み込まれる。
1つ以上の実施形態では、ライザー壁515及び526は、1つ以上の金属又は合金を含み得る。例えば、ライザー壁515及び526は、炭素鋼、ステンレス鋼、ニッケル合金、ニッケル-クロム合金、及びクロムのうちの1つ以上を含み得る。1つ以上の実施形態では、ライザー壁515及び526は、304Hステンレス鋼、321ステンレス鋼、374ステンレス鋼、Incoloy 800(登録商標)、Incoloy 800H(登録商標)、Incoloy 800HT(登録商標)、Incoloy 617(登録商標)、Inconel(登録商標)、又はクロムのうちの少なくとも1つを含み得る。Incoloy 800(登録商標)、Incoloy 800H(登録商標)、Incoloy 800HT(登録商標)、Incoloy 617(登録商標)、及びInconel(登録商標)は、Special Metals Corporationの登録商標である。しかしながら、他の等価な合金もまた、本明細書に開示されるライザーに使用され得ることが企図される。任意の好適な金属又は合金がライザー壁515及び526に使用され得ることも理解されたい。
本明細書に記載されるように、「耐火材料」は、500℃超の温度などの高温で化学的及び物理的に安定である材料を指す。1つ以上の実施形態では、耐火材料は、ActChem 85、R-Max MP、Rescocast AA22S、又は他の高密度耐侵食性タイプの耐火物などの高密度侵食タイプの材料を含み得る。1つ以上の実施形態では、耐火材料は、六角メッシュアンカーシステムを更に備え得る。本明細書に記載されるように、「六角メッシュ」は、六角形又は実質的に六角形の開口部を備えるメッシュ構造である。三角形、正方形、五角形、八角形などを含む様々な他の形状の開口部を備えるメッシュ構造は、耐火材料中の高密度耐侵食性タイプの材料と併せて使用することができることも企図される。1つ以上の実施形態では、高密度侵食タイプの材料は、耐火材料514及び524を構成するように、六角メッシュのメッシュ構造内に存在し得る。一般に、耐火材料514及び526は多孔質であり得、コークス及び/又は粒子状固体が耐火材料514及び526中の細孔に入り、複数の熱サイクルにわたって蓄積し得る。追加的に、ライザー膨張によって、動作温度で耐火材料514及び526中に小さい亀裂が発現する場合がある。1つ以上の実施形態では、亀裂は、高密度耐侵食性タイプの材料中に、又は高密度耐侵食性タイプの材料と六角メッシュとの間に形成され得る。そのため、コークス及び/又は粒子状固体は、ライザー500の動作中に、耐火材料514及び526中の亀裂内に蓄積し得る。
一般に、ライザー500は、図1の反応容器250又は粒子状固体処理容器350から、粒子状固体分離セクション210若しくは310内に収容されたガス/固体分離デバイス220又は320に、反応物、生成物、及び/又は粒子状固体を移送するように作用し得る。1つ以上の実施形態では、ライザー500は、反応物、生成物、及び/又は粒子状固体を含む混合物を、ライザー500を通して送ることによって、非動作温度から動作温度に加熱され得る。代替的な実施形態では、ライザー500は、窒素などの不活性ガス及び/又は粒子状固体を含む混合物を、ライザー500を通して送ることによって、非動作温度から動作温度に加熱され得る。
ライザー500は、繰り返し加熱及び冷却され得る。1つ以上の実施形態では、ライザー500は、非動作温度から動作温度に加熱され、その後、動作温度から非動作温度に冷却され得る。一般に、ライザー500は、ライザー500が使用されていないとき、非動作温度であり得る。1つ以上の実施形態では、非動作温度は、周囲温度であり得る。ライザーは、ライザーが使用されているとき、例えば、反応器システム100が動作しているとき、動作温度であり得る。1つ以上の実施形態では、ライザー500の動作温度は、500℃~950℃であり得る。例えば、ライザーの動作温度は、500℃~950℃、550℃~950℃、600℃~950℃、650℃~950℃、700℃~950℃、750℃~950℃、800℃~950℃、850℃~950℃、900℃~950℃、500℃~900℃、500℃~850℃、500℃~800℃、500℃~750℃、500℃~700℃、500℃~650℃、500℃~600℃、500℃~550℃、又はこれらの範囲の任意の組み合わせ若しくは部分的組み合わせであり得る。
1つ以上の実施形態では、ライザー500が非動作温度から動作温度に加熱されるとき、ライザー500は熱膨張を起こし得る。そのような熱膨張は、ライザーの伸長又は成長をもたらし得る。例えば、上部ライザー部分520の上部セクション522が固定されているとき、上部ライザー部分は、下部ライザー部分510に向かって下向きに成長し得る。同様に、下部ライザー部分510は、上部ライザー部分520に向かって上向きに成長し得る。更に、ライザー500が動作温度から非動作温度に冷却されるとき、ライザー500は熱収縮を起こし得る。そのため、上部ライザー部分は、下部ライザー部分510から離れて収縮し得、下部ライザー部分510は、上部ライザー部分520から離れて収縮し得る。
1つ以上の実施形態では、ライザー500が動作温度にあるとき、コークス及び/又は粒子状固体は、下部ライザー部分510の耐火材料514及び上部ライザー部分520の耐火材料524中に蓄積し得る。耐火材料中に蓄積されたコークス及び/又は粒子状固体は、繰り返される加熱及び冷却サイクルにわたってライザー500の不可逆的成長をもたらし得る。理論に束縛されることを望むものではないが、ライザー500が動作温度にあり、熱膨張を起こしたとき、耐火材料中の間隙及び/又は細孔も膨張し得る。反応物、生成物、及び粒子状固体がライザー500を通過するにつれて、コークス、又は更には粒子状固体が、耐火材料中の間隙及び/又は細孔内に蓄積し得る。ライザー500が動作温度から非動作温度に冷却されるとき、ライザー500は、耐火材料並びにその中の間隙及び/又は細孔を含めて、熱収縮を起こす。複数の加熱及び冷却サイクルにわたって、十分なコークス及び/又は粒子状固体が、耐火裏打ち部の間隙及び/又は細孔内に蓄積して、ライザー500を不可逆的に成長又は伸長させ得る。
例えば、ライザー500が新しいとき、耐火材料514及び524の中に蓄積されたコークス並びに/又は粒子状固体はなく、上部ライザー部分520及び下部ライザー部分510は、各々元の長さを有する。ライザー500がライザー500を通過するガス及び粒子状固体によって動作温度にされるとき、上部ライザー部分520及び下部ライザー部分510は、各々第1の膨張長さへの熱膨張を起こし、コークス及び/又は粒子状固体耐火材料514及び524中に蓄積し得る。ライザー500が冷却されるとき、耐火材料514及び524中に蓄積されたコークスは、上部ライザー部分520及び下部ライザー部分510が完全に収縮して元の長さに戻ることを阻止し得る。これは、ライザー壁515及び526の変形をもたらし得る。そのため、ライザー500がその後に動作温度まで加熱されるとき、上部ライザー部分520及び下部ライザー部分510は、第1の膨張長さを超過して熱膨張する。このサイクルが継続するにつれて、追加のコークスが耐火材料中に蓄積されるため、上部ライザー部分520及び下部ライザー部分510は、伸長し続けることができる。
1つ以上の実施形態では、ライザー500は、サイクル当たり、ライザー10フィート当たり0.03インチ~0.35インチの速度で、周期的な熱膨張からの不可逆的成長を起こすことができる。例えば、ライザー500は、サイクル当たり、ライザー10フィート当たり0.03インチ~0.35インチ、0.05インチ~0.35インチ、0.10インチ~0.35インチ、0.15インチ~0.35インチ、0.20インチ~0.35インチ、0.25インチ~0.35インチ、0.30インチ~0.35インチ、0.03インチ~0.30インチ、0.03インチ~0.25インチ、0.03インチ~0.20インチ、0.03インチ~0.15インチ、0.03インチ~0.10インチ、又は更には0.03インチ~0.05インチの速度で、周期的な熱膨張からの不可逆的成長を起こすことができる。1つ以上の実施形態では、ライザー500は、ライザーの寿命にわたって、ライザー10フィート当たり0.5インチ~5.0インチの速度で、周期的な熱膨張からの不可逆的熱成長を起こすことができる。例えば、ライザーは、ライザーの寿命にわたって、ライザー10フィート当たり0.5インチ~5.0インチ、0.5インチ~4.5インチ、0.5インチ~4.0インチ、0.5インチ~3.5インチ、0.5インチ~3.0インチ、0.5インチ~2.5インチ、0.5インチ~2.0インチ、0.5インチ~1.5インチ、0.5インチ~1.0インチ、1.0インチ~5.0インチ、1.5インチ~5.0インチ、2.0インチ~5.0インチ、2.5インチ~5.0インチ、3.0インチ~5.0インチ、3.5インチ~5.0インチ、4.0インチ~5.0インチ、又は更には4.5インチ~5.0インチの速度で、周期的な熱膨張からの不可逆的熱成長を起こすことができる。本明細書に記載されるように、ライザーの寿命は、5~100のサイクル数を指し得る。1つ以上の実施形態では、ライザーの寿命は、20~100寿命サイクル、5~50寿命サイクル、又は20~50寿命サイクルであり得る。
1つ以上の実施形態では、ライザー500は、本明細書中に記載された不可逆的成長を考慮に入れて設計される。ライザーは、温度変化を介した可逆的熱膨張だけでなく、例えば、耐火材料中に蓄積するコークス及び/又は粒子状固体からの複数サイクルにわたる不可逆的成長も起こす場合があることが理解される。これを考慮に入れるとき、上部ライザー部520と下部ライザー部分510との間隔は、一般に、この不可逆的成長を考慮に入れない場合よりも大きく設計される。つまり、不可逆的成長を考慮しない場合、当業者は、下部ライザー部分510と上部ライザー部分520との間の不十分な間隔を設計し、ライザーの連続動作(すなわち、通常動作からの熱循環)の後に軽減又は補正するのに費用がかかる機械的問題を引き起こし得る。一方、本明細書に記載される不可逆的成長を考慮して、設計者は、上部ライザー部分520と下部ライザー部分510との間に追加の間隔を設けることができる。本明細書に記載されるように、図2及び図3の実施形態は、不可逆膨張に鑑みて設計することができる。
そのため、1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の下部セクション523の長さは、下部ライザー部分510及び上部ライザー部分520の周期的な熱膨張からの不可逆的成長に適応するようにサイズ決定されている。上部ライザー部分520の下部セクション523は、下部ライザー部分510の上部セクション512の上端513と上部ライザー部分520の上部セクション523との間に距離を提供することによって、熱膨張と、周期的な熱膨張からの不可逆的成長との両方に適応することができる。1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の下部セクション523は、下部ライザー部分510の上部セクション512の上端513と上部ライザー部分520の遷移セクション525との間に距離を提供することによって、熱膨張と、周期的な熱膨張からの不可逆的成長との両方に適応することができる。例えば、距離は、予測される熱膨張、並びにライザーの寿命にわたる上部ライザー部分520及び下部ライザー部分510の周期的な熱膨張からの不可逆的成長よりも大きくてもよい。
1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の下部セクション523は、下部ライザー部分510の上部セクション512が通常動作中に上部ライザー部分520の遷移セクション525と接触しないことを確実にするようにサイズ決定され得る。1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の下部セクション523は、下部ライザー部分510の上部セクション512が上部ライザー部分520の上部セクション522と重なり合わず、そのため、上部ライザー部分520の上部セクション522内のいかなる出口も遮断しないように、サイズ決定され得る。1つ以上の実施形態では、上部ライザー部分520の下部セクション523は、ライザー500が不可逆的成長を起こしたときでも、ガスがライザー500に入ることを可能にするのに十分なすき間が下部ライザー部分510と上部ライザー部分520との間で開放されたままであるように、サイズ決定され得る。
理論に束縛されることを望むものではないが、ライザー500の設計中に、ライザー500の周期的な熱膨張からの不可逆的成長が考慮されない場合、次いで、ライザー500の熱膨張に加えて不可逆的成長が、ライザー500が動作温度にあるときに、ライザー500が適切に機能することを阻止する場合があると考えられる。例えば、不可逆的成長が考慮されない場合、図4A及び図4Bに示されるように、上部ライザー部分500と下部ライザー部分510との間のすき間530が閉鎖され、ガスがライザー520に送られるのを阻止することができる。図4Aは、ライザー500が動作温度にあるときでも、及び更にはライザー500が不可逆的成長を起こしたときでも、上部ライザー部分520と下部ライザー部分510との間にすき間530が存在するライザー530を示す。図4Bは、不可逆的成長を起こしたライザー500を示しており、ライザー500が動作温度にあるとき、上部ライザー部分520と下部ライザー部分510との間にすき間530はもはや存在していない。
追加的に、図5A及び図5Bに示されるように、下部ライザー部分510及び上部ライザー部分520は、上部ライザー部分520内の出口が下部ライザー部分510によって部分的に又は完全に遮断される程に重なり合っていてもよい。図5Aは、ライザー500が動作温度にあり、不可逆的成長を起こしたときでも、上部ライザー部分520内の出口528が下部ライザー部分510によって閉塞されていないライザー500を示す。一方、図5Bは、ライザー500が動作温度にあり、不可逆的成長を起こしたとき、上部ライザー部分520内の出口528が下部ライザー部分510によって完全に閉塞されているライザー500を示す。
上述のように、ライザーは、脱水素化反応器、例えば、図1に示される脱水素化反応器システム100に使用することができる。そのような実施形態では、ライザー500は、後述のプロセス条件下での動作に好適であり得る。
1つ以上の実施形態では、反応容器250及びライザー230における形状、大きさ、及び温度及び圧力などの他の処理条件に基づいて、反応容器250は、高速流動床、乱流床、又はバブル床反応器などの、等温であるか又は等温に近づく方式で動作することができ、一方、ライザー230は、希薄相ライザー反応器などの、より大きなプラグ流方式で動作することができる。例えば、反応容器250は、高速流動床、乱流床、又はバブル床反応器として動作することができ、ライザー230は、希薄相ライザー反応器として動作することができ、その結果、平均触媒及びガス流は、同時に上向きに移動する。本明細書で使用する用語として、「平均流」とは、一般に流動粒子の挙動に特有であるように、純流動、すなわち、総上向き流から後退流又は逆流を差し引いた流動を指す。本明細書に記載されるように、「高速流動」反応器とは、ガス相の空塔速度が窒息速度よりも大きく、動作中は半密であり得る流動化レジームを利用する反応器を指すことができる。本明細書に記載されるように、「乱流」反応器とは、空塔速度が窒息速度よりも小さく、高速流動化レジームよりも密度が高い流動化レジームを指すことができる。本明細書に記載されるように、「バブル床」反応器とは、高密度床内の明確に定義された気泡が2つの別個の相に存在する流動化レジームを指すことができる。「窒息速度」とは、垂直搬送ラインで固体を希薄相モードに維持するために必要な最小速度を指す。本明細書に記載されるように、「希薄相ライザー」とは、移送速度で動作するライザー反応器を指すことができ、ガス及び触媒は、希薄相でほぼ同じ速度を有する。
1つ以上の実施形態では、反応容器250内の圧力は、絶対平方インチ当たり6.0~100ポンド(psia、約41.4キロパスカル、kPa~約689.4kPa)の範囲であり得るが、いくつかの実施形態では、15.0psia~35.0psia(約103.4kPa~約241.3kPa)等、より狭い選択範囲を用いることができる。例えば、圧力は、15.0psia~30.0psia(約103.4kPa~約206.8kPa)、17.0psia~28.0psia(約117.2kPa~約193.1kPa)、又は19.0psia~25.0psia(約131.0kPa~約172.4kPa)であり得る。本明細書では、標準(非SI)式からメートル(SI)式への単位変換には、変換の結果としてメートル(SI)式に存在し得る切り上げを示す「約」が含まれる。
追加の実施形態では、開示されたプロセスの単位時間当たりの重量空間速度(WHSV)は、反応器内の触媒1lb当たり1時間(h)当たり0.1ポンド(lb)~100lbの化学供給原料(lb供給原料/時間/lb触媒)の範囲であり得る。例えば、反応器が、高速流動床、乱流床、又はバブル床反応器として動作する反応容器250、及びライザー反応器として動作するライザー230を備える場合、空塔ガス速度は、反応容器250で、2フィート/秒(約0.61m/秒)~10フィート/秒(約3.05m/秒)などの、秒当たり2フィート(フィート/秒、秒当たり約0.61メートル、m/秒)~80フィート/秒(約24.38m/秒)、ライザー230で、30フィート/秒(約9.14m/秒)~70フィート/秒(約21.31m/秒)の範囲であり得る。追加の実施形態では、完全にライザー種である反応器構成は、単一の高空塔ガス速度で、例えば、いくつかの実施形態では、全体を通して少なくとも30フィート/秒(約9.15m/秒)で動作することができる。
追加の実施形態では、反応容器250及びライザー230内の供給原料ストリームに対する触媒の比率は、重量対重量(w/w)ベースで5~100の範囲であり得る。いくつかの実施形態では、比率は、12~36、又は12~24等、10~40の範囲であり得る。
追加の実施形態では、触媒流動は、反応容器250で、平方フィート秒当たり1ポンド(lb/ft秒)(約4.89kg/m秒)~30lb/ft秒(約146.5kg/m2秒まで)、また、ライザー230で、10lb/ft秒(約48.9kg/m2秒)~250lb/ft秒(約1221kg/m2秒)であり得る。
以下の実施例は、本開示の特徴を例示するものであるが、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。以下の実施例は、本明細書に開示される1つ以上の実施形態によるライザー部分の不可逆的成長を考察する。
実施例1:不可逆的ライザー成長の測定
パイロット規模の操作で使用したライザーの高さを測定した。ライザーは、垂直に配向され、直線であった。言い換えれば、ライザーは、任意の非垂直セグメントを含んでいなかった。測定値を、ライザーの元の完成図における測定値と比較した。ライザーを設置し、第1の組の測定値を、ライザーが5回の熱サイクルを受けた3ヶ月のプラント運転時間後に取った。第2の組の測定値を、ライザーが2回の熱サイクルを受けた3ヶ月の運転時間後に取り、第3の組の測定値を、ライザーが1回の熱サイクルを受けた追加の3ヶ月の運転時間後に取った。ライザーの全成長を表1にまとめている。
表1に示されるように、ライザーは、9ヶ月にわたって、ライザー10フィート当たりおおよそ0.94インチの不可逆的成長を起こした。その時間の間に、ライザーは、8回の熱サイクルを起こした。そのため、ライザーは、熱サイクル当たり、ライザー10フィート当たりおおよそ0.12インチの速度で成長した。
実施例2:不可逆的成長を考慮するようなライザーの設計
ライザーを、熱膨張、及び周期的な熱膨張による不可逆的成長の両方を考慮するように設計した。ライザー500は、ライザーが非動作温度にあるとき、925インチの全長を有する。上部ライザー部分520の下部セクション523は、ライザーが非動作温度にあるとき、下部ライザー部分510の上部セクション512と約4インチ重なり合う。ライザーが動作温度にされるとき、ライザーは約12インチの熱膨張を起こし、700℃での通常の熱膨張であるとき、ライザー10フィート当たり1.556インチの成長であると仮定される。そのため、ライザー500の熱膨張、及び下部ライザー部分510と上部ライザー部分520との間の重なりに適応するために、上部ライザー部分520の下部セクション523の長さは、少なくとも16インチである。更に、上部ライザー部分520の下部セクション523の長さは、ガスが上部ライザー部分520と下部ライザー部分510との間のすき間を通ってライザー500に入るための空間を可能にするために、約2インチの追加の長さを含む。そのため、上部ライザー部分520の下部セクション523は、上部ライザー部分520と下部ライザー部分510との重なり、ライザー500の熱膨張、及び下部ライザー部分510と上部ライザー部分520との間のすき間を考慮するように、約18インチの長さを有する。
ライザー500の不可逆的熱成長を考慮するために、上で考察されるように、上部ライザー部分520と下部ライザー部分510との重なり、ライザー500の熱膨張、及び下部ライザー部分510と上部ライザー部分520との間のすき間だけでなく、ライザー500がライザー500の寿命にわたって不可逆的に成長する量も考慮しなければならない。不可逆的熱成長の速度がサイクル当たり、ライザー10フィート当たり0.1インチであると仮定され、その寿命の間にライザー500が50サイクルを受けると予想されるとき、ライザー500の不可逆的熱成長は、ライザー500の寿命にわたって、約39インチであると予想される。そのため、ライザー500の不可逆的熱成長、ライザー500の熱膨張、上部ライザー部分520と下部ライザー部分510との重なり、及び下部ライザー部分510と上部ライザー部分520との間のすき間に適応するために、上部ライザー部分520の下部セクション523の長さは、少なくとも57インチである。本開示に記載されるライザーは、この実施例で開示される寸法に限定されず、そのこの実施例は、熱膨張だけでなく、周期的な熱膨張による不可逆的成長にも適応するようにライザーを設計するプロセスを単に例示していることが理解されるべきである。
本開示の第1の態様では、ライザーは、動作温度と非動作温度との間でライザーを繰り返し加熱及び冷却することを含む方法によって動作させることができる。ライザーは、内部表面と、上端を備える上部セクションと、を備える下部ライザー部分を備える。下部ライザー部分は、下部ライザー部分の上部セクションの上端で終端する。ライザーは、内部表面、上部セクション、及び下部セクションを備える上部ライザー部分を更に備える。上部ライザー部分の下部セクションの直径は、下部ライザー部分の上部セクションの直径の101%~150%である。下部ライザー部分の上部セクション及び上部ライザー部分の下部セクションは、上部ライザー部分の下部セクションが下部ライザー部分の上部セクションの周りに配置されるように、互いに垂直に重なり合う。下部ライザー部分及び上部ライザー部分は、互いに接触又は接続されていない。ライザーが非動作温度から動作温度に加熱されるとき、ライザーは、熱膨張を起こす。ライザーが動作温度から非動作温度に冷却されるとき、ライザーは、熱収縮を起こす。ライザーの不可逆的成長は、複数の加熱及び冷却サイクルにわたって起こってもよく、上部ライザー部分の下部セクションの長さは、熱膨張と、下部ライザー部分及び上部ライザー部分の周期的な熱膨張からの不可逆的成長との両方に適応するようにサイズ決定されている。
本開示の第2の態様は、ライザーが動作温度にある間、コークス若しくは粒子状固体又はその両方が、下部ライザー部分及び上部ライザー部分の耐火材料中に蓄積し、耐火材料中に蓄積されたコークス若しくは粒子状固体又はその両方が、繰り返される加熱及び冷却サイクルにわたってライザーの不可逆的成長をもたらす、第1の態様を含み得る。
本開示の第3の態様は、上部ライザー部分の下部セクションの直径が、上部ライザー部分の上部セクションの直径の105%~125%であり、上部ライザー部分が、上部ライザー部分の上部セクションを上部ライザー部分の下部セクションに接続する遷移セクションを備える、第1又は第2の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第4の態様は、距離が、下部ライザー部分の上部セクションの上端と、上部ライザー部分の遷移セクションとの間に設けられ、距離が、予想される熱膨張、並びにライザーの寿命にわたる上部ライザー部分及び下部ライザー部分の周期的な熱膨張からの不可逆的成長よりも大きい、第3の態様を含み得る。
本開示の第5の態様は、遷移セクションが、錐台形状を備える、第3又は第4の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第6の態様は、上部ライザー部分が、実質的に一定の直径を有する、第1~第3の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第7の態様は、上部ライザー部分の上部セクションが、出口を更に備え、ライザーが動作温度にある間、下部ライザー部分の上部セクションが、出口を遮断しない、第6の態様を含み得る。
本開示の第8の態様は、ライザーが、ライザーの寿命にわたって、ライザー10フィート当たり0.5インチ~5.0インチの速度で、周期的な熱膨張からの不可逆的成長を起こす、第1~第7の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第9の態様は、ライザーが、サイクル当たり、ライザー10フィート当たり0.03~0.35インチの速度で、周期的な熱膨張からの不可逆的成長を起こす、第1~第8の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第10の態様は、ライザーが、不活性ガス及び粒子状固体を含む混合物を、ライザーを通して送ることによって、非動作温度から動作温度に加熱される、第1~第9の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第11の態様は、ライザーの動作温度が、500℃~950℃である、第1~第10の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第12の態様は、ライザーの非動作温度が、周囲温度である、第1~第11の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第13の態様は、下部ライザー部分のライザー壁、及び上部ライザー部分のライザー壁が、炭素鋼、ステンレス鋼、ニッケル合金、ニッケル-クロム合金、及びクロムのうちの1つ以上を含む、第1~第12の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第14の態様は、ライザーが、実質的に円形の断面形状を備える、第1~第13の態様のいずれかを含み得る。
本開示の第15の態様では、ライザーは、動作温度と非動作温度との間でライザーを繰り返し加熱及び冷却することを含む方法によって動作させることができる。ライザーは、内部表面と、上端を備える上部セクションと、を備える下部ライザー部分を備える。下部ライザー部分の内部表面は、耐火材料で裏打ちされている。下部ライザー部分は、下部ライザー部分の上部セクションの上端で終端する。ライザーは、内部表面、上部セクション、及び下部セクションを備える上部ライザー部分を更に備える。上部ライザー部分の内部表面は、耐火材料で裏打ちされている。上部ライザー部分の下部セクションの直径は、下部ライザー部分の上部セクションの直径の101%~150%である。下部ライザー部分の上部セクション及び上部ライザー部分の下部セクションは、上部ライザー部分の下部セクションが下部ライザー部分の上部セクションの周りに配置されるように、互いに垂直に重なり合う。下部ライザー部分及び上部ライザー部分は、互いに接触又は接続されていない。ライザーが非動作温度から動作温度に加熱されるとき、ライザーは、熱膨張を起こす。ライザーが動作温度にある間、コークス若しくは粒子状固体又はその両方は、下部ライザー部分及び上部ライザー部分の耐火材料中に蓄積する。ライザーが動作温度から非動作温度に冷却されるとき、ライザーは、熱収縮を起こす。耐火材料中に蓄積されたコークス若しくは粒子状固体又はその両方が、繰り返される加熱及び冷却サイクルにわたってライザーの不可逆的成長をもたらす。上部ライザー部分の下部セクションの長さは、熱膨張と、下部ライザー部分及び上部ライザー部分の周期的な熱膨張からの不可逆的成長との両方に適応するようにサイズ決定されている。
本開示の主題は、特定の実施形態を参照して詳細に記載されている。実施形態の構成要素又は特徴のいかなる詳細な説明も、構成要素又は特徴が特定の実施形態又は任意の他の実施形態に必須であることを必ずしも意味するものではないことが理解されるべきである。更に、特許請求の範囲に記載の主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく、記載した実施形態に様々な修正及び変更を加えることができることが、当業者には明らかであろう。
本開示を記載及び定義する目的で、「約」又は「おおよそ」という用語は、任意の定量的比較、値、測定、又は他の表現に起因し得る固有の不確実性の程度を表現するために本開示で利用されることに留意されたい。「約」及び/又は「おおよそ」という用語はまた、問題である主題の基本的な機能に変化をもたらすことなく、定量的表現が記述された基準から変動し得る程度を表現するために本開示で利用される。
以下の特許請求の範囲のうちの1つ以上は、「ここで」という用語を移行句として利用していることに留意されたい。本技術を定義する目的で、この用語は、構造の一連の特徴の列挙を導入するために使用される制限のない移行句として特許請求の範囲に導入され、より一般的に使用される制限のない「を含む」というプリアンブル用語と同様に解釈されるべきであることに留意されたい。
第1の成分が第2の成分を「含む」と記載される場合、いくつかの実施形態では、第1の成分は、その第2の成分「からなる」又は「から本質的になる」ことが企図されることが理解されるべきである。第1の成分が第2の成分を「含む」と記載される場合、いくつかの実施形態では、第1の成分は、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、又は更には少なくとも99%のその第2の成分(%は、重量%又はモル%であり得る)を含むことが企図されることが更に理解されるべきである。追加的に、「から本質的になる」という用語は、本開示において、本開示の基本的かつ新規な特質に実質的に影響を及ぼさない定量値を指すために使用される。
特性に割り当てられた任意の2つの定量値は、その特性の範囲を構成することができ、所与の特性の全ての記述された定量値から形成された範囲の全ての組み合わせが、本開示において企図されることが理解されるべきである。

Claims (15)

  1. ライザーを動作させるための方法であって、
    動作温度と非動作温度との間でライザーを繰り返し加熱及び冷却することを含み、前記ライザーが、
    内部表面を備えるライザー壁と、上端を備える上部セクションと、を備える下部ライザー部分であって、前記下部ライザー部分の前記上部セクションの前記上端で終端する、下部ライザー部分と、
    内部表面を備えるライザー壁と、上部セクションと、下部セクションと、を備える上部ライザー部分であって、前記上部ライザー部分の前記下部セクションの直径が、前記下部ライザー部分の前記上部セクションの直径の101%~150%であり、前記上部ライザー部分の前記下部セクションが前記下部ライザー部分の前記上部セクションの周りに配置されるように、前記下部ライザー部分の前記上部セクション及び前記上部ライザー部分の下部セクションが、互いに垂直に重なり合う、上部ライザー部分と、を備え、
    前記下部ライザー部分及び上部ライザー部分が、互いに直接接続されておらず、
    前記ライザーが非動作温度から動作温度に加熱されるとき、前記ライザーが、熱膨張を起こし、
    前記ライザーが動作温度から非動作温度に冷却されるとき、前記ライザーが、熱収縮を起こし、
    前記ライザーの不可逆的成長が、繰り返される加熱及び冷却サイクルにわたって起こり、
    前記上部ライザー部分の前記下部セクションの長さが、前記熱膨張と、前記下部ライザー部分及び前記上部ライザー部分の繰り返される加熱及び冷却サイクルからの周期的な熱膨張からの前記不可逆的成長との両方に適応するようにサイズ決定されている、方法。
  2. 前記ライザーが動作温度にある間、コークス若しくは粒子状固体又はその両方が、前記下部ライザー部分及び前記上部ライザー部分の耐火材料中に蓄積し、
    前記耐火材料中に蓄積された前記コークス若しくは粒子状固体又はその両方が、繰り返される加熱及び冷却サイクルにわたって前記ライザーの不可逆的成長をもたらす、請求項1に記載の方法。
  3. 前記上部ライザー部分の前記下部セクションの前記直径が、前記上部ライザー部分の前記上部セクションの前記直径の105%~125%であり、
    前記上部ライザー部分が、前記上部ライザー部分の前記上部セクションを前記上部ライザー部分の前記下部セクションに接続する遷移セクションを備える、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 距離が、前記下部ライザー部分の前記上部セクションの前記上端と、前記上部ライザー部分の前記遷移セクションとの間に設けられ、前記距離が、予想される熱膨張、並びに前記ライザーの寿命にわたる前記上部ライザー部分及び前記下部ライザー部分の周期的な熱膨張からの不可逆的成長よりも大きい、請求項3に記載の方法。
  5. 前記遷移セクションが、錐台形状を備える、請求項3又は4に記載の方法。
  6. 前記上部ライザー部分が、実質的に一定の直径を有する、請求項1又は2に記載の方法。
  7. 前記上部ライザー部分の前記上部セクションが、出口を更に備え、前記ライザーが動作温度にある間、前記下部ライザー部分の前記上部セクションが、前記出口を遮断しない、請求項6に記載の方法。
  8. 前記ライザーが、前記ライザーの寿命にわたって、ライザー10フィート当たり0.5インチ~5.0インチの速度で、周期的な熱膨張からの不可逆的成長を起こす、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記ライザーが、サイクル当たり、ライザー10フィート当たり0.03~0.35インチの速度で、周期的な熱膨張からの不可逆的成長を起こす、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記ライザーが、不活性ガス及び粒子状固体を含む混合物を、前記ライザーを通して送ることによって、前記非動作温度から前記動作温度に加熱される、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記ライザーの前記動作温度が、500℃~950℃である、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記ライザーの前記非動作温度が、周囲温度である、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記下部ライザー部分の前記ライザー壁、及び前記上部ライザー部分の前記ライザー壁が、炭素鋼、ステンレス鋼、ニッケル合金、ニッケル-クロム合金、及びクロムのうちの1つ以上を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記ライザーが、実質的に円形の断面形状を備える、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. ライザーを動作させるための方法であって、
    動作温度と非動作温度との間でライザーを繰り返し加熱及び冷却することを含み、前記ライザーが、
    内部表面を備えるライザー壁と、上端を備える上部セクションと、を備える下部ライザー部分であって、前記下部ライザー部分の前記内部表面が、耐火材料で裏打ちされており、前記下部ライザー部分が、前記下部ライザー部分の前記上部セクションの前記上端で終端する、下部ライザー部分と、
    内部表面を備えるライザー壁と、上部セクションと、下部セクションと、を備える上部ライザー部分であって、前記上部ライザー部分の前記内部表面が、耐火材料で裏打ちされており、前記上部ライザー部分の前記下部セクションの直径が、前記下部ライザー部分の前記上部セクションの直径の101%~150%であり、前記上部ライザー部分の前記下部セクションが前記下部ライザー部分の前記上部セクションの周りに配置されるように、前記下部ライザー部分の前記上部セクション及び前記上部ライザー部分の下部セクションが、互いに垂直に重なり合う、上部ライザー部分と、を備え、
    前記下部ライザー部分及び上部ライザー部分が、互いに直接接続されておらず、
    前記ライザーが非動作温度から動作温度に加熱されるとき、前記ライザーが、熱膨張を起こし、
    前記ライザーが動作温度にある間、コークス若しくは粒子状固体又はその両方が、前記下部ライザー部分及び前記上部ライザー部分の前記耐火材料中に蓄積し、
    前記ライザーが動作温度から非動作温度に冷却されるとき、前記ライザーが、熱収縮を起こし、
    前記耐火材料中に蓄積された前記コークス若しくは粒子状固体又はその両方が、繰り返される加熱及び冷却サイクルにわたって前記ライザーの不可逆的成長をもたらし、
    前記上部ライザー部分の前記下部セクションの長さが、前記熱膨張と、前記下部ライザー部分及び前記上部ライザー部分の繰り返される加熱及び冷却サイクルからの周期的な熱膨張からの前記不可逆的成長との両方に適応するようにサイズ決定されている、方法。
JP2023535803A 2020-12-16 2021-12-14 ライザー及びライザーを動作させるための方法 Pending JP2024500684A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202063126106P 2020-12-16 2020-12-16
US63/126,106 2020-12-16
PCT/US2021/063294 WO2022132759A1 (en) 2020-12-16 2021-12-14 Risers and methods for operating risers

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024500684A true JP2024500684A (ja) 2024-01-10

Family

ID=82058087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023535803A Pending JP2024500684A (ja) 2020-12-16 2021-12-14 ライザー及びライザーを動作させるための方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20240100496A1 (ja)
EP (1) EP4263042A1 (ja)
JP (1) JP2024500684A (ja)
KR (1) KR20230121095A (ja)
CN (1) CN116600887A (ja)
CA (1) CA3202496A1 (ja)
WO (1) WO2022132759A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024092196A1 (en) * 2022-10-28 2024-05-02 Dow Global Technologies Llc Methods of operating chemical processing vessels that include shrouds

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2073842A1 (en) * 1991-12-23 1993-06-24 Ting Y. Chan Apparatus and process for withdrawing stripper gas from an fcc reactor vessel
US6857814B2 (en) * 2002-08-21 2005-02-22 General Electric Company Method and apparatus for repairing a riser brace in nuclear reactor
WO2004108297A1 (en) * 2003-06-04 2004-12-16 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Separation apparatus
US7272204B2 (en) * 2004-08-31 2007-09-18 General Electric Company Method and apparatus for clamping a riser brace assembly in nuclear reactor
US8349170B2 (en) * 2008-05-14 2013-01-08 Exxonmobil Research And Engineering Company FCC reactor and riser design for short contact-time catalytic cracking of hydrocarbons
JP5479067B2 (ja) * 2009-12-15 2014-04-23 株式会社東芝 炉内構造物およびその溶接方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20240100496A1 (en) 2024-03-28
KR20230121095A (ko) 2023-08-17
CN116600887A (zh) 2023-08-15
WO2022132759A1 (en) 2022-06-23
CA3202496A1 (en) 2022-06-23
EP4263042A1 (en) 2023-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20240033723A1 (en) Systems and methods for regenerating particulate solids
JP2024500684A (ja) ライザー及びライザーを動作させるための方法
US11059763B2 (en) Methods and apparatuses for processing gas streams
US20240034700A1 (en) Systems and methods for producing olefins
RU2741554C2 (ru) Системные компоненты систем реактора с псевдоожиженным катализатором
US11298671B2 (en) Bulk catalyst withdrawal system and methods for the use thereof
WO2023060085A1 (en) Systems and methods for producing olefins
CN116669848A (zh) 支撑式提升管装置
WO2022132703A1 (en) Risers designed to accommodate thermal expansion

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20230623

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20231013