JP2024500341A - コホート睡眠パフォーマンスの評価 - Google Patents

コホート睡眠パフォーマンスの評価 Download PDF

Info

Publication number
JP2024500341A
JP2024500341A JP2023534744A JP2023534744A JP2024500341A JP 2024500341 A JP2024500341 A JP 2024500341A JP 2023534744 A JP2023534744 A JP 2023534744A JP 2023534744 A JP2023534744 A JP 2023534744A JP 2024500341 A JP2024500341 A JP 2024500341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleep
user
data
individual
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023534744A
Other languages
English (en)
Inventor
セリーナ、ルカ
シュイ、ジェシカ
フェルナンド、ヴァルニ ラクシャナ ヴィタナヘ
ジャクリーン ターナー-ヒーニー、エイバ
Original Assignee
レズメド センサー テクノロジーズ リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by レズメド センサー テクノロジーズ リミテッド filed Critical レズメド センサー テクノロジーズ リミテッド
Publication of JP2024500341A publication Critical patent/JP2024500341A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H50/00ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics
    • G16H50/30ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics for calculating health indices; for individual health risk assessment
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M16/00Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes
    • A61M16/0003Accessories therefor, e.g. sensors, vibrators, negative pressure
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M16/00Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes
    • A61M16/021Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes operated by electrical means
    • A61M16/022Control means therefor
    • A61M16/024Control means therefor including calculation means, e.g. using a processor
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H10/00ICT specially adapted for the handling or processing of patient-related medical or healthcare data
    • G16H10/20ICT specially adapted for the handling or processing of patient-related medical or healthcare data for electronic clinical trials or questionnaires
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H20/00ICT specially adapted for therapies or health-improving plans, e.g. for handling prescriptions, for steering therapy or for monitoring patient compliance
    • G16H20/40ICT specially adapted for therapies or health-improving plans, e.g. for handling prescriptions, for steering therapy or for monitoring patient compliance relating to mechanical, radiation or invasive therapies, e.g. surgery, laser therapy, dialysis or acupuncture
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H40/00ICT specially adapted for the management or administration of healthcare resources or facilities; ICT specially adapted for the management or operation of medical equipment or devices
    • G16H40/60ICT specially adapted for the management or administration of healthcare resources or facilities; ICT specially adapted for the management or operation of medical equipment or devices for the operation of medical equipment or devices
    • G16H40/67ICT specially adapted for the management or administration of healthcare resources or facilities; ICT specially adapted for the management or operation of medical equipment or devices for the operation of medical equipment or devices for remote operation
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H50/00ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics
    • G16H50/50ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics for simulation or modelling of medical disorders

Abstract

【課題】本開示の特定の態様及び特徴は、共有環境(例えば、シングルベッド、単一の部屋、一例の隣接する部屋、又は単一の世帯)で睡眠している複数の個人のコホートの睡眠パフォーマンスを評価することに関する。【解決手段】個人又は協調睡眠パフォーマンススコア、及び他の睡眠パフォーマンスメトリックスを決定することができる。1つの個人が睡眠関連及び/又は呼吸障害の治療(例えば、呼吸治療デバイスによる)を受けている場合は、コホート全体の睡眠パフォーマンスの評価が有用である可能性がある。コホートの評価は、コホート内のすべての個人の睡眠パフォーマンスを改善するためにどのようなアクションをとることができるかを決定するのに役立つ。いくつかの場合、ユーザ治療デバイスのパラメータは、コホート内の他の個人のモニタリングされた睡眠パフォーマンスに基づいて調整される。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2020年12月18日に提出された、発明の名称が「コホート睡眠パフォーマンスの評価」の米国仮特許出願第63/127,597号の権利を主張しており、その開示内容は全文引用により本明細書に組み込まれている。
本開示は、一般的な睡眠状態の治療に関し、より具体的には、多人数環境における睡眠パフォーマンスを監視することに関する。
多くの個人は、睡眠関連性及び/又は呼吸障害、例えば周期性四肢運動障害(PLMD)、レストレスレッグ症候群(RLS)、睡眠時呼吸障害(SDB)、例えば閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)、中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)、その他のタイプの無呼吸、例えば混合型無呼吸-低呼吸、呼吸努力関連覚醒(RERA)、チェーン・ストークス呼吸(CSR)、呼吸不全、肥満過換気症候群(OHS)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、神経筋疾患(NMD)、胸壁疾患や不眠を患っている。睡眠に関連する呼吸障害は、いびき、無呼吸、低換気、レストレスレッグス症候群、睡眠障害、窒息、心拍数の増加、呼吸困難、喘息発作、てんかん、てんかん発作、又はこれらの任意の組み合わせなど、睡眠中に起こり得る1つ以上のイベントに関連し得る。このような睡眠関連呼吸器疾患に罹患した個体は、通常、睡眠を改善し、睡眠中にイベントが発生する可能性を減少させるために1つ以上の医療デバイスを使用して治療する。このようなデバイスの一例は、他のデバイスを使用することもできるが、個人に気道陽圧を提供することができる呼吸治療システムである。
さらに、睡眠関連及び/又は呼吸障害を罹っている多くの個人は、1人以上の他の個人と同じ環境で睡眠する。環境内のどの個人も、環境内の別の個人の睡眠パフォーマンスに影響を与える可能性がある。例としては、運動や騒音による中断(例えば、第2ベッドパートナーが睡眠の初期段階に入った後に、第1ベッドパートナーがベッドに入ること)、通常の睡眠衛生による中断(例えば、睡眠前にデジタルデバイスを使用したり、食事をしたりするタイミング)、その他の要因が挙げられる。睡眠関連及び/又は呼吸障害に苦しむ個人の治療は、健康な個人の睡眠パフォーマンスに影響を与えるだけでなく、健康な個人のアクションは、睡眠関連及び/又は呼吸障害に苦しむ個人の睡眠パフォーマンスに影響を与える。
1人以上の他の個人を含む環境における個人の睡眠パフォーマンスに関する有意なメトリックスを提供することが必要である。このような有意なメトリックスは、例えば、睡眠療法のコンプライアンス及びユーザ参加度の改善、睡眠パフォーマンスに良い影響を与えるアクションの特定、及びその他の方法で睡眠パフォーマンスの改善など、環境内の1人以上の個人の全体的な睡眠品質を改善するために使用され得る。
本開示の特定の態様及び特徴は、環境内の個人の睡眠セッションに関連する1つ以上のセンサからセンサデータを受信するステップと、前記センサデータから第1睡眠パフォーマンスデータを決定するステップと、環境内の呼吸治療デバイスの前記個人とは異なるユーザの睡眠セッションに関連する第2睡眠パフォーマンスデータを受信するステップと、前記第1睡眠パフォーマンスデータ及び前記第2睡眠パフォーマンスデータを用いて、1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを生成するステップと、前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを提示するステップと、を含む。
いくつかの場合、前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスは、i)協調睡眠パフォーマンススコア、ii)前記個人に関連する個人睡眠パフォーマンススコア、iii)前記ユーザに関連する個人睡眠パフォーマンススコア、iv)前記個人に関連する睡眠経過図、v)前記ユーザに関連する睡眠経過図、vi)前記ユーザの治療スコア、vii)共鳴スコア、又はviii)i~viiの任意の組み合わせを含む。いくつかの場合、前記個人の睡眠セッションと前記ユーザの睡眠セッションとが時間的に重複する。他の場合、個人又はユーザのいずれかが固有の睡眠覚醒パターンを有するシフト勤務者である場合など、個人の睡眠セッションとユーザの睡眠セッションとが時間的に重複しない。いくつかの場合、第1睡眠パフォーマンスデータは、睡眠段階情報又は睡眠状態情報を含む、また、第2睡眠パフォーマンスデータは、呼吸治療デバイス使用情報を含む。いくつかの場合、前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを生成するステップは、協調睡眠パフォーマンススコアを生成するステップを含み、前記協調睡眠パフォーマンススコアを生成するステップは、前記第1睡眠パフォーマンスデータを用いて第1睡眠パフォーマンススコアを生成するステップと、前記第2睡眠パフォーマンスデータを用いて第2睡眠パフォーマンススコアを生成するステップと、前記第1睡眠パフォーマンススコア及び前記第2睡眠パフォーマンススコアを用いて協調睡眠パフォーマンススコアを生成するステップと、を含む。
いくつかの場合、前記方法は、第1ユーザ及び第2ユーザに関連する目標情報を受信するステップであって、前記目標情報は、i)前記個人の睡眠セッション、ii)前記ユーザの睡眠セッション、又はiii)iとiiの組み合わせに関連する目標を示すステップと、目標状態更新を生成するステップであって、i)前記第1睡眠パフォーマンスデータ、ii)前記第2睡眠パフォーマンスデータ、又はiii)iとiiの組み合わせを用いて目標情報を評価することを含むステップと、前記目標状態更新を出力するステップと、をさらに含む。いくつかの場合、目標情報を受信するステップは、1つ以上の提案目標のセットを生成するステップと、提案目標のセットから選択された目標の選択を受け付けるステップと、を含む。いくつかの場合、提案目標のセットを生成するステップは、1つ以上の質問を含むアンケートを提出するステップと、前記アンケートの提示に応答して応答情報を受信するステップと、前記受信した応答情報を用いて、提案目標のセットを生成するステップと、を含むいくつかの場合、提案目標のセットを生成するステップは、履歴睡眠パフォーマンスメトリックスに関連する履歴睡眠パフォーマンスデータにアクセスするステップと、1つ以上の要因を前記履歴睡眠パフォーマンスメトリックスに影響を与えるものとして識別するステップと、1つ以上の要因のそれぞれについて、将来の睡眠パフォーマンスメトリックスを改善すると推定される提案アクションを決定するステップと、1つ以上の要因のそれぞれについての提案アクションを用いて、提案目標のセットを生成するステップと、を含む。いくつかの場合、提案目標のセットを生成するステップは、前記個人又はユーザに関連する人口統計情報を受信するステップと、前記受信した人口統計情報を用いて、提案目標のセットを生成するステップと、を含む。いくつかの場合、提案目標のセットを生成するステップは、前記ユーザに関連する履歴呼吸治療デバイス使用情報を受信するステップと、前記受信した履歴呼吸治療デバイス使用情報を用いて、提案目標のセットを生成するステップと、を含む。いくつかの場合、提案目標のセットを生成するステップは、複数の履歴睡眠セッションに関連する主観的フィードバックを受信するステップと、主観的フィードバックを用いて提案目標のセットを生成するステップと、を含む。いくつかの場合、前記目標を評価するステップは、前記センサデータを使用するステップをさらに含む。いくつかの場合、前記センサデータを用いて前記目標を評価するステップは、前記センサデータを用いて、前記個人と前記ユーザとの間の距離を推定するステップを含む。いくつかの場合、前記目標情報を受信するステップは、前記目標に関連するターゲット達成日を受信するステップを含み、前記ターゲット達成日を受信するステップは、i)前記第1睡眠パフォーマンスデータ、ii)前記第2睡眠パフォーマンスデータ、iii)前記履歴睡眠パフォーマンスデータ、又はiv)i~iiiの任意の組み合わせを用いて、前記ターゲット達成日を自動的に決定するステップを含む。いくつかの場合、前記目標情報は、個人の将来の睡眠セッションの開始時刻及びユーザの将来の睡眠セッションの開始時刻に関連する目標を含む。いくつかの場合、前記目標情報は、将来の睡眠セッションにおける前記個人と前記ユーザとの間の距離に関連する目標を含む。いくつかの場合、前記目標情報は、呼吸治療デバイスの将来の使用に関連する目標を含む。いくつかの場合、1つの目標を完了した後で、目標の更なる選択を提案する。目標のさらなる選択は、達成済み目標、達成済み目標を達成するのに費やされた時間、ユーザの睡眠パフォーマンスデータ及び/又は主観的データ、個人の睡眠パフォーマンスデータ及び/又は主観的データ、又はそれらの組み合わせのうちの1つ以上に基づいてもよい。
いくつかの場合、前記方法は、将来の睡眠パフォーマンスメトリックスを改善するためのコーチング提案を識別するステップと、第1睡眠セッションの後、コーチング提案を提供するステップと、をさらに含む。いくつかの場合、前記コーチング提案を識別するステップは、複数の履歴睡眠セッションに関連する主観的フィードバックを受信するステップと、前記主観的フィードバックを用いてコーチング提案を生成するステップと、を含む。いくつかの場合、前記コーチング提案を識別するステップは、履歴睡眠パフォーマンスメトリックスに関連する履歴睡眠パフォーマンスデータにアクセスするステップと、1つ以上の要因を前記履歴睡眠パフォーマンスメトリックスに影響を与えるものとして識別するステップと、1つ以上の要因のそれぞれについて、将来の睡眠パフォーマンスメトリックスを改善すると推定される提案アクションを決定するステップと、1つ以上の要因のそれぞれについて提案された変更を用いて、コーチング提案を生成するステップと、を含む。
いくつかの場合、前記方法は、前記第1睡眠パフォーマンスデータ及び前記第2睡眠パフォーマンスデータに基づいてインセンティブを提供するステップをさらに含む。いくつかの場合、前記インセンティブを提供するステップは、さらに、前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスと前記履歴睡眠パフォーマンスメトリックスとの間の比較に基づいている。いくつかの場合、前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを生成するステップは、協調睡眠パフォーマンススコアを生成するステップを含み、前記協調睡眠パフォーマンススコアを生成するステップは、前記第1睡眠パフォーマンスデータを用いて第1睡眠パフォーマンススコアを生成するステップと、前記第2睡眠パフォーマンスデータを用いて第2睡眠パフォーマンススコアを生成するステップと、前記第1睡眠パフォーマンススコア及び前記第2睡眠パフォーマンススコアを用いて、協調睡眠パフォーマンススコアを生成するステップと、を含み、前記第1睡眠パフォーマンススコアが第1閾値を超え、前記第2睡眠パフォーマンススコアが第2閾値を超える場合、前記インセンティブは提供される。いくつかの場合、前記インセンティブを提供するステップは、前記個人に関連する第1個人インセンティブを提供するステップと、前記ユーザに関連する第2個人インセンティブを提供するステップとを含むいくつかの場合、前記方法は、前記第1睡眠パフォーマンススコアが前記第1閾値を超える場合、前記個人に関連する第1個人インセンティブを提供するステップと、前記第2睡眠パフォーマンススコアが前記第2閾値を超える場合、前記ユーザに関連する第2個人インセンティブを提供するステップと、をさらに含む。いくつかの場合、前記方法は、前記第1睡眠パフォーマンススコアが前記第1閾値を超える場合、前記ユーザに関連する第1個人インセンティブを提供するステップと、前記第2睡眠パフォーマンススコアが前記第2閾値を超える場合、前記個人に関連する第2個人インセンティブを提供するステップと、をさらに含む。
いくつかの場合、前記方法は、前記第1睡眠パフォーマンスデータに基づいて概略情報を送信するステップであって、前記概略情報は、前記ユーザに関連するユーザデバイスによって受信されたときに、前記個人に関連する履歴概略情報のフィードでエントリを生成するために使用可能であるステップをさらに含む。いくつかの場合、前記方法は、エントリの生成に応答して、反応を示すフィードバックを受信するステップをさらに含む。いくつかの場合、前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを生成するステップは、前記第1睡眠パフォーマンスデータを用いて第1睡眠パフォーマンススコアを生成するステップを含み、前記概略情報は、前記第1睡眠パフォーマンススコアを含む。いくつかの場合、前記方法は、前記個人に関連するユーザデバイスでの概略情報を受信するステップであって、前記概略情報は、前記第2睡眠パフォーマンスデータに基づいているステップと、前記受信した概略情報を用いて、前記ユーザに関連する履歴概略情報のフィードでエントリを生成するステップと、をさらに含む。いくつかの場合、前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを生成するステップは、前記第2睡眠パフォーマンスデータを用いて第2睡眠パフォーマンススコアを生成するステップを含み、前記概略情報は、前記第2睡眠パフォーマンススコアを含む。いくつかの場合、前記第2睡眠パフォーマンスデータは前記センサデータを用いて決定され、前記センサデータは、さらに、環境内のユーザの睡眠セッションに関連している。いくつかの場合、前記第2睡眠パフォーマンスデータは、第2組の1つ以上のセンサからの第2センサデータを用いて決定され、前記第2センサデータは、環境内のユーザの睡眠セッションに関連している。
本開示の特定の態様及び特徴は、前記呼吸治療デバイスを用いて、睡眠セッションに参加している環境内のユーザが着用しているユーザインターフェースに空気を供給するステップと、前記ユーザとは異なる環境内の個人の睡眠セッションに関連する睡眠セッションデータを受信するステップと、前記受信した睡眠セッションデータに応答して前記呼吸治療デバイスのパラメータを調整するステップと、を含む方法に関する。いくつかの場合、前記パラメータは、前記ユーザの睡眠セッション及び個人の睡眠セッションの間に動的に調整される。いくつかの場合、前記睡眠セッションデータは、個人の睡眠段階データを含み、前記呼吸治療デバイスのパラメータは、前記睡眠段階データに基づいて調整される。いくつかの場合、前記呼吸治療デバイスのパラメータを調整するステップは、前記睡眠セッションデータが、個人が覚醒していることを示す場合、前記パラメータを第1設定に調整するステップと、前記睡眠セッションデータが、個人が眠っていることを示す場合、前記パラメータを第2設定に調整するステップであって、前記呼吸治療デバイスは、前記パラメータが第1設定に調整された場合には、前記パラメータが第2設定に調整された場合よりも静かであるステップと、を含む。
いくつかの場合、前記方法は、前記ユーザの睡眠セッションに関連する第1センサデータを受信するステップと、前記個人の睡眠セッションに関連する第2センサデータを受信するステップであって、前記第2睡眠セッションに関連する睡眠セッションデータは前記第2センサデータを用いて決定されるステップと、前記第1センサデータと前記第2センサデータとを同期させるステップと、をさらに含む。いくつかの場合、前記方法は、前記同期させた第2センサデータを用いて、前記第1センサデータの信号の信号対雑音比を改善するステップをさらに含む。いくつかの場合、前記方法は、前記第1センサデータを用いて可能なイベントを検出するステップと、前記同期させた第2センサデータを用いて、前記イベントを確認するステップと、をさらに含む。いくつかの場合、前記方法は、前記同期化させた第1センサデータと前記同期化させた第2センサデータとを用いて前記ユーザの姿勢を推定するステップをさらに含む。いくつかの場合、前記方法は、前記個人に関連するユーザデバイスとの無線接続を確立するステップであって、前記睡眠セッションデータの受信が無線接続を用いて行われるステップと、前記無線接続の特性を測定するステップと、前記測定した無線接続の特性に基づいて前記個人の位置情報を決定するステップと、をさらに含む。いくつかの場合、前記方法は、前記位置情報に基づいて呼吸治療デバイスのパラメータを調整するステップをさらに含む。いくつかの場合、前記無線接続はブルートゥース(登録商標)接続である
いくつかの場合、環境は建築物である。いくつかの場合、前記環境は、隣接する一対の部屋である。いくつかの場合、前記環境は部屋である。いくつかの場合、前記環境は睡眠面である。
本開示の特定の態様及び特徴は、模擬呼吸治療デバイス音を生成するステップと、前記模擬呼吸治療デバイス音を出力するステップと、マイクロフォンを用いて、出力した模擬呼吸治療デバイス音を監視するステップと、監視された出力した模擬呼吸治療デバイス音に基づいて、前記模擬呼吸治療デバイス音の出力を調整するステップと、を含む。
いくつかの場合、前記方法は、1組の所定の呼吸治療設定にアクセスするステップをさらに含み、前記模擬呼吸治療デバイス音を生成するステップは前記1組の所定の呼吸治療設定に基づいている。いくつかの場合、前記方法は、前記呼吸治療デバイスの1組の治療設定にアクセスするステップをさらに含み、前記模擬呼吸治療デバイス音を生成するステップは前記呼吸治療デバイスの1組の治療設定に基づいている。いくつかの場合、前記方法は、調整コマンドを受信するステップと、前記調整コマンドの受信に応答して、前記模擬呼吸治療デバイスの音量を調整するステップと、前記模擬呼吸治療デバイスの調整された音量に基づいて、呼吸治療推奨を提供するステップと、をさらに含む。いくつかの場合、前記呼吸治療推奨は、i)呼吸治療デバイスモデル、ii)ユーザインターフェースタイプ、iii)ユーザインターフェースモデル、iv)導管タイプ、v)導管モデル、又はvi)i~vの任意の組み合わせを含む。いくつかの場合、前記方法は、1つ以上のセンサから睡眠セッションに参加しているユーザに関連するセンサデータを受信するステップであって、前記模擬呼吸治療デバイス音は、前記睡眠セッション中に出力されるステップと、前記センサデータを用いて前記睡眠パフォーマンス情報を決定するステップと、前記睡眠パフォーマンス情報を出力するステップと、をさらに含む。いくつかの場合、前記方法は、前記睡眠セッション中に前記模擬呼吸治療デバイス音の出力を修正するステップをさらに含む。いくつかの場合、前記模擬呼吸治療デバイス音の出力は、前記決定された睡眠パフォーマンス情報に基づいて修正される。いくつかの場合、前記模擬呼吸治療デバイス音の生成は、前記第1呼吸治療デバイスモデルに関連しており、前記方法は、前記履歴睡眠セッションに関連する履歴睡眠パフォーマンス情報を取得するステップであって、前記履歴睡眠セッションは、第2呼吸治療デバイスモデルに関連する追加模擬呼吸デバイス音の出力中に発生するステップと、前記睡眠パフォーマンス情報と前記履歴睡眠パフォーマンス情報との比較を生成するステップと、をさらに含む。いくつかの場合、前記方法は、前記生成した比較に基づいて、前記第1呼吸治療デバイスモデル又は前記第2呼吸治療デバイスモデルについて推奨を生成するステップをさらに含む。いくつかの場合、前記方法は、個人に関連する医療情報を受信するステップと、前記受信した医療情報に基づいて、前記模擬呼吸治療デバイス音の出力を修正するステップと、をさらに含む。
本開示の特定の態様及び特徴は、1つ以上のプロセッサを含む制御システムと、機械読み取り可能な命令を記憶するメモリと、を含み、前記制御システムは前記メモリに結合され、前記メモリ内の機械実行可能命令が前記制御システムの1つ以上のプロセッサのうちの少なくとも1つによって実行されるとき、上記方法のいずれかが実施される、システムに関する。
本開示の特定の態様及び特徴は、共有睡眠スコアリングのためのシステムであって、上記のいずれかの方法を実施するように構成された制御システムを含むシステムに関する。
本開示の特定の態様及び特徴は、呼吸治療を制御するためのシステムであって、上記のいずれかの方法を実施するように構成された制御システムを含むシステムに関する。
本開示の特定の態様及び特徴は、呼吸治療を模擬するためのシステムであって、上記のいずれかの方法を実施するように構成された制御システムを含むシステムに関する。
本開示の特定の態様及び特徴は、コンピュータによって実行されるときに、上記のいずれかの方法をコンピュータに実行させる命令を含む、コンピュータプログラム製品に関する。場合によっては、コンピュータプログラム製品は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体である。
本願は、以下の図面を参照しており、異なる図面において同じ符号を使用することは、同じ又は類似の構成要素を示すことを意図している。
図1は、本開示の特定の態様に係る、睡眠パフォーマンスをスコアリングするのに適したシステムの機能ブロック図である。 図2は、本開示の特定の態様に係る、図1のシステム、ユーザ、及びベッドパートナーの斜視図である。 図3は、本開示のいくつかの実装形態に係る、睡眠セッションの例示的なタイムラインを示す図である。 図4は、本開示の特定の態様に係る、図3の睡眠セッションに関連する例示的な睡眠経過図を示す。 図5は、本開示の特定の態様に係る、第1及び第2コホートメンバーを含む一対のコホートメンバーの斜視図である。 図6は、本開示の特定の態様に係る、睡眠コホートの睡眠パフォーマンスメトリックスを生成及び提示するためのプロセスを示すフローチャートである。 図7は、本開示の特定の態様に係る、睡眠コホートの目標を追跡するためのプロセスを示すフローチャートである。 図8は、本開示の特定の態様に係る、睡眠コホートに対するコーチング提案を生成するためのプロセスを示すフローチャートである。 図9は、本開示の特定の態様に係る、模擬呼吸治療デバイス音を生成するためのプロセスを示すフローチャートである。
本開示は様々な修正及び代替形態の影響を受けやすいが、その具体的な実装形態及び実施形態は、添付の図面に例として示されており、本明細書で詳細に説明される。しかしながら、それは、本開示を開示された特定の形態に限定することを意図するものではなく、本開示は、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の精神及び範囲内にある全ての変更物、均等物及び代替物を網羅するということを理解すべきである。
本開示の特定の態様及び特徴は、共有環境(例えば、ベッド、部屋、一連の隣接する部屋、又は世帯)内で睡眠している複数の個人のコホートの睡眠パフォーマンスを評価することに関する。個人又は協調睡眠パフォーマンススコア、及び他の睡眠パフォーマンスメトリックスを決定することができる。少なくとも1人の個人が睡眠関連及び/又は呼吸障害の治療(例えば、呼吸治療系)を受けている場合は、コホート全体の睡眠パフォーマンスの評価が有用である可能性がある。コホートの評価は、コホート内のすべての個人の睡眠パフォーマンスを改善するためにどのようなアクションをとることができるかを決定するのに役立つ。
本開示の特定の態様及び特徴は、また、環境内の1人の個人の睡眠データを用いて、同じ環境内の別の個人(例えば、治療ユーザ)によって使用される呼吸治療デバイスのパラメータを調整することに関する。いくつかの場合、これらの自動又は手動で実施可能な調整は、1人又は全員の個人の睡眠品質を改善し、システムによって治療されるユーザの呼吸治療システムへのコンプライアンス及び関与を改善することができる。
本開示の特定の態様及び特徴は、また、呼吸治療デバイスが使用されている環境で個人が睡眠に慣れるのを助けるために、模擬呼吸治療デバイス音を生成することに関する。このシミュレーションは、第1個人と共有する環境に眠っている第2個人が呼吸治療療法を用いているか、又は開始しようとしているときに、第1個人を呼吸治療システムの音に適応させるのに役立つことができる。同様に、シミュレーションは、呼吸治療システムを用いた呼吸治療を開始する前に、呼吸治療システムの意図されたユーザである第2個人を適応させるのに役立つことができる。いくつかの場合、このようなシミュレーションを、呼吸治療システムで使用されている、又は使用される予定の設定に合わせて調整することができる。いくつかの場合、このシミュレーションは、環境内の個人の睡眠パフォーマンスに合わせて調整することができる。環境内の個人の睡眠パフォーマンスを追跡して、模擬呼吸治療システム音が個人の睡眠パフォーマンスに与える影響を決定することができる。
本開示の特定の態様は、呼吸治療を受けているユーザ(例えば、治療ユーザ)の睡眠セッションと、同じ環境で睡眠している異なる個人の睡眠セッションとに関連する睡眠パフォーマンスメトリックス(例えば、協調睡眠パフォーマンススコア及び/又は個人の睡眠パフォーマンススコア)を決定するために使用され得る。治療ユーザと共有された環境で寝ている他の個人は、治療隣接個人、ベッドパートナー(例えば、個人が治療ユーザと同じベッドを共有する場合)、又は単に個人と呼ばれ得る。治療隣接個人は、必ずしもそうではないが、呼吸治療システムを用いた治療のような睡眠関連治療を自身で受けていることができる。治療隣接個人自身も、呼吸治療システムによる治療などの睡眠関連治療を受けている可能性があるが、常にそうである必要はない。治療隣接個人は、治療ユーザから隔てられている場合もあれば、処治療ユーザとは別の部屋にいる場合もある。治療隣接個人に関して使用される場合、「治療に隣接する」という用語は、治療ユーザと同じ環境で睡眠をとる個人を含み、その睡眠パフォーマンスは治療ユーザに影響を与えるか、治療ユーザによって影響を受ける可能性がある。
治療ユーザと治療隣接個人は、共有環境で寝ることができる。共有環境は、治療ユーザ又は治療隣接個人のアクションが他の人の睡眠パフォーマンスに影響を及ぼす任意の環境であってもよい。一例では、治療ユーザ及び治療隣接個人がベッドパートナーである場合など、環境はベッドであり得る。別の例では、治療ユーザと治療隣接個人が同じ部屋で寝ているが、異なるベッドで寝ている場合など、環境は部屋であってもよい。別の例では、治療ユーザと治療隣接個人が共通の壁を共有する部屋のような隣接する部屋で寝ている場合など、環境は、隣接する部屋であってもよい。別の例では、治療ユーザと治療隣接個人が単一の構造内の間隔をあけた部屋で寝ている場合など、環境は世帯内であってもよい。他の環境を使用することもできる。
一例では、治療ユーザ及び治療隣接個人は、配偶者であり得るが、この場合、一方の配偶者の睡眠関連アクションは、他方の配偶者の睡眠パフォーマンスに影響を与える可能性がある(例えば、一方の配偶者が他方の配偶者よりも遅く就寝することは、他方の配偶者を睡眠から覚醒させることがある)。別の例では、治療ユーザは親であってもよく、治療隣接個人は、隣接する部屋で寝ている子供であってもよく、この場合、親又は子供の睡眠関連アクションは、相手方の睡眠パフォーマンスに影響を与える可能性がある(例えば、親の大きないびきは、子供の睡眠能力に影響を与える)。いくつかの場合、治療ユーザ及び治療に隣接する複数の個人(例えば、個人、個人の配偶者、及び個人の1人以上の子供)について、協調睡眠パフォーマンススコアを決定することができる。本明細書で使用されるように、単一の治療隣接個人への言及は、複数の治療に隣接する隣接個人への言及を適切に含むことができる。例えば、本開示の特定の態様及び特徴は、治療隣接個人の睡眠パフォーマンスデータを、治療ユーザの治療デバイスのパラメータを調整するために使用されるものとして記述する場合、複数の治療隣接個人の睡眠パフォーマンスデータを、治療ユーザの治療デバイスのパラメータを調整するために使用され得る場合もある。
本明細書で使用されるように、治療ユーザと治療隣接個人とからなるコホートを睡眠コホートと呼ぶことができる。睡眠コホートは、治療ユーザと任意の数の治療隣接個人とを含む任意の数のメンバーを含んでもよい。したがって、本開示の特定の態様及び特徴は、治療ユーザ及び治療に隣接する1人以上の個人を含む睡眠コホート睡眠パフォーマンスメトリックス(例えば、協調睡眠パフォーマンススコア)の計算に関する。
種々の睡眠パフォーマンスメトリックスは、例えば、i)協調睡眠パフォーマンススコア、ii)治療隣接個人に関連する個人睡眠パフォーマンススコア、iii)治療ユーザに関連する個人睡眠パフォーマンススコア、iv)治療隣接個人に関連する睡眠経過図、v)ユーザの治療に関連する睡眠経過図、vi)ユーザの治療スコア、vii)共鳴スコア(例えば、治療ユーザと治療隣接個人の睡眠セッションとの間の整合性を示すスコア)、又はviii)i~viiの任意の組み合わせを含むことができる。他の睡眠パフォーマンスメトリックスを使用することもできる。睡眠パフォーマンスメトリックスは、総睡眠時間、睡眠効率、覚醒及び/又は覚醒の回数、レム睡眠の総時間、深睡眠の総時間、入眠潜時、レム潜時、及び睡眠後覚醒(WASO)のうちの1つ以上のような、個人の睡眠の1つ以上の態様に基づくことができる。
共鳴スコアは、任意の適切なメトリックス又はメトリックスの組み合わせによって測定されるように、睡眠コホートの2人以上のメンバーの睡眠セッション間の整合性を示すものであり得る。いくつかの場合、整合性は、メンバーの入眠時間の近さに基づいてもよい。いくつかの場合、整合性は、睡眠パフォーマンススコア及び/又は睡眠品質スコアのような睡眠パフォーマンスメトリックス間の類似性に基づいてもよい。共鳴スコアを確立するために他のメトリックスを使用することもできる。
協調睡眠パフォーマンススコアは、睡眠コホートの全体的な睡眠パフォーマンスを示すものである。一般的に、睡眠コホートメンバー全員が改善された睡眠を獲得すると、協調睡眠パフォーマンススコアが増加する。いくつかの場合、必ずしもそうではないが、治療ユーザの睡眠パフォーマンススコアと治療隣接個人の睡眠パフォーマンススコアとに基づいて、協調睡眠パフォーマンススコアを計算することができる。いくつかの場合、他の式及び測定が使用されてもよいが、協調睡眠パフォーマンススコアは、治療ユーザの睡眠パフォーマンススコア及び治療隣接個人の睡眠パフォーマンススコアの平均又は合計であってもよい。個人の睡眠パフォーマンススコアは、治療ユーザに固有のセンサデータ、又は治療隣接個人に固有のセンサデータに基づいて決定することができる。しかしながら、いくつかの場合、個人の睡眠パフォーマンススコアの決定を含まずに、協調睡眠パフォーマンススコアがセンサデータに直接基づいていてもよい。
個人の睡眠パフォーマンススコア及び協調睡眠パフォーマンススコアを含む睡眠パフォーマンススコアは、睡眠コホートメンバーの睡眠セッションに基づくことができる。睡眠コホートの各メンバーは、図3を参照して、本明細書でさらに詳細に説明されるように、別の睡眠セッションを受けてもよく、この別の睡眠セッションは、他のメンバーの別の睡眠セッションと重複してもよいし、そうでなくてもよい。いくつかの場合、コホート睡眠セッションは、すべてのコホートメンバーの睡眠セッションの最も早い初期開始時刻から、すべてのコホートメンバーの睡眠セッションの最も遅い終了時刻までの睡眠セッションとして定義され得る。したがって、全体的なコホート睡眠セッションでは、治療ユーザは治療ユーザの睡眠セッションを受けることができ、治療隣接個人は治療隣接個人の睡眠セッションを受けることができる。治療ユーザの睡眠セッションと治療隣接個人の睡眠セッションとは、完全に別個であることも、重複することも、同一であることも可能である。したがって、睡眠コホートの協調睡眠パフォーマンススコアは、コホート睡眠セッションに関連するスコアであり得る。
センサデータには、コホートメンバー内又は周囲、就寝者のコホート全体内又は周囲、又は環境内又は周囲のセンサなど、1つ以上のセンサからのデータが含まれる場合がある。処理されると、センサデータからさまざまな睡眠パフォーマンスデータを抽出することができ、これを用いて、様々な睡眠パフォーマンスメトリックスを決定することができる。睡眠パフォーマンスメトリックスを決定する目的のために、センサデータを処理して、治療情報及び睡眠品質情報などの睡眠パフォーマンスデータを得ることができる。治療情報は、呼吸治療システムなどの治療システムに対する治療ユーザの使用に関連する情報を含むことができる。例えば、治療情報は、使用情報(例えば、治療ユーザによる治療デバイスの使用を示すデータ)と、イベント情報(例えば、睡眠時無呼吸症候群又はユーザインターフェースのオン/オフイベント及び漏れイベントなどの他のイベントを示すデータ)とを含むことができる。睡眠品質情報は、コホートメンバーの睡眠品質に関する客観的データ及び/又は主観的データを含むことができる。客観的データは、睡眠状態情報(例えば、ユーザが眠っているかどうかを示すデータ)及び/又は睡眠段階情報(例えば、ユーザーの睡眠段階を示すデータ)などのデータを含むことができる主観的データは、所与のコホートメンバー又はコホートの他のメンバーによって提供される主観的フィードバックを含む場合がある。例えば、治療隣接個人から提供されるデータは、「1~5の範囲で、あなたはどのように休んでいますか?」という質問に対してであってもよい。目を覚ますと、治療ユーザが提供するデータは、「1~5の範囲内で、あなたのベッドパートナーは昨夜どのくらいよく眠れたと思いますか?」という質問への回答とする場合がある。したがって、センサデータは、無線周波数センサ、マイクロフォン、圧力モニタなどのセンサから得られる客観的なメトリックスを含むことができる、タッチスクリーン、インタラクティブボタンなどのセンサを介して得られたデータ(例えばフィードバック応答)も含まれる。
治療情報は、治療ユーザによる睡眠関連治療デバイスの使用に関連するデータとすることができる。睡眠に関連する任意の適切な治療デバイスを使用することができる。いくつかの場合、睡眠関連治療デバイスは、動的に調整可能なパラメータ及び/又は手動で調整可能なパラメータのような調整可能なパラメータを含むことができる。いくつかの場合、睡眠関連治療デバイスは、呼吸治療デバイス、下顎骨位置調整デバイス、睡眠治療インプラント(例えば、首の舌下神経を刺激するための埋め込み型刺激装置)、又は他のこのようなデバイスを含むことができる。本開示の特定の態様及び特徴は、治療ユーザによって使用される治療デバイスが呼吸治療デバイスである場合に特に有用であり得る。
呼吸治療システムは、導管及びユーザインターフェースを介して加圧空気を治療ユーザに供給する呼吸治療デバイスを含むことができる。異なるモデル及びタイプの導管、並びに異なるモデル及びタイプのユーザインターフェースを用いて、治療ユーザを呼吸治療デバイスに流体的に結合することができる。呼吸治療を受ける間、治療ユーザは睡眠セッションに参加することができ、睡眠セッション中に、呼吸治療デバイス内のセンサ、ユーザデバイス内のセンサ(例えば、スマートフォン)、活動追跡器内のセンサ(例えば、ウェアラブル活動追跡器)、又は治療ユーザの中、上、又は周囲に配置された他のセンサ(例えば、植え込み可能なデバイス、衣服一体型センサ、マットレス一体型センサ、壁掛け型センサ又は天井型センサなど)などの第1組の1つ以上のセンサから第1センサデータを収集することができる。第1組の1つ以上のセンサから収集された第1センサデータは、治療ユーザに関連する治療情報(例えば、呼吸治療システムの使用に関連する1つ以上の使用変数)を決定するために使用され得る。第1センサデータは、治療ユーザに関連する睡眠品質情報(例えば、睡眠状態情報、睡眠段階情報、及び/又は主観的フィードバック)を決定するためにも使用され得る。第1センサデータは、他の変数及び/又は情報を決定するために使用され得る。
治療隣接個人の場合、第2センサデータは、第2組の1つ以上のセンサから収集することができる。第2セットの1つ以上のセンサは、第1セットの1つ以上のセンサと同じであってもよく、第1セットの1つ以上のセンサのサブセットであってもよく、第1セットの1つ以上のセンサのスーパーセットであってもよく、第1セットの1つ以上のセンサと重複してもよい(例えば、一部のセンサは第1セットの1つ以上のセンサと共有されているが、すべてのセンサではない)、又は1つ以上のセンサの排他的なセットであってもよい(例えば、いずれのセンサも第1セットの1つ以上のセンサと共有されていない)。同様に、第2センサデータは、第1センサデータと同じであってもよいし、第1センサデータのサブセットであってもよいし、第1センサデータのスーパーセットであってもよいし、第1センサデータといくつかのセンサデータを共有してもよいし、第1センサデータと何も共有していなくてもよい。第2センサデータは、第1センサデータと同時に、又は第1センサデータに時間的に近接して収集され得る。1つ以上のセンサの排他的なセットを使用した例では、治療ユーザの睡眠パフォーマンスは、治療ユーザの呼吸治療デバイスからのセンサデータ、及び任意に治療ユーザのスマートフォンからのセンサデータを使用して評価でき、一方、治療隣接個人の睡眠パフォーマンスは、治療隣接個人のスマートフォンからのセンサデータを使用して評価できる。他のデバイスやセンサを使うことができる。
治療情報は、呼吸治療システムの使用に関連する使用変数を含むことができる。呼吸治療システムの使用に関連する使用変数は、治療ユーザが呼吸治療システムをどのように使用するかに関連する任意の適切な変数を含むことができる。適切な使用変数の例には、使用時間(例えば、治療ユーザが呼吸治療システムを使用する持続時間)、シール品質変数(例えば、治療ユーザとユーザインターフェースとの間のシール品質の指示)、漏れ流量変数(例えば、品質の悪いシールによる漏れや鼻枕タイプのユーザインターフェースを着用したときの口呼吸による漏れなど、意図しない漏れ流量の指示)、イベント情報(例えば、無呼吸低呼吸指数(AHI)など、睡眠セッション中に発生した検出されたイベントの指示)、ユーザインターフェースコンプライアンス情報(例えば、ユーザインターフェースの着脱など、検出されたユーザインターフェース変換イベントの指示)、睡眠セッション中の複数の治療サブセッション(例えば、呼吸治療システムが連続的に使用する複数の個別ブロック)、ユーザインターフェース圧力が含まれている。他の使用変数を使用することもできる。1つ以上の使用変数の統計的要約(平均値、最大値、最小値、カウントなど)は、1つ以上の追加使用変数として使用することができる。1つ以上の使用変数は、使用変数の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
使用変数を決定するステップは、使用変数に関連する1つ以上の値を識別するためにセンサデータを処理するステップを含んでもよい。1つ以上の値は、変数の使用に関連する測定又は計算されたスコアであり得る。例えば、シール品質変数は、漏れ流量の測定値(例えば、L/min)又はシール品質スコア(例えば、20点の場合18点)であってもよい。使用変数を決定するステップは、単一の値又は複数の値(例えば、タイムスタンプ値)を決定するステップを含んでもよい。例えば、場合によっては、シール品質変数を決定するステップは、睡眠セッション全体の全体(例えば、平均)シール品質を表す単一の値(例えば、20の場合18)を決定するステップを含んでもよい。しかし、場合によっては、シール品質変数を決定するステップは、シール品質の時間的変化を表すタイムスタンプ値のセット(例えば、0から20の範囲内、10:00:00午後の18、10:00:05午後の18.1、10:00:10午後の18.2など)を決定するステップを含んでもよく、例えば、持続期間全体のシール品質のデータをチャート化することができる。
睡眠品質情報は、睡眠状態情報、睡眠段階情報、及び/又はセンサデータから得られるその他のこのような情報などの客観的な情報を含むことができる。ユーザへのフィードバック質問の提示に応答して受信された主観的フィードバックのような主観的情報も含まれる。睡眠状態情報は、コホートメンバーの睡眠状態を示す情報である。睡眠状態は、コホートメンバーが眠っているかどうかを示す。睡眠段階情報は、睡眠セッション中にコホートメンバーが経験した睡眠段階を示す情報を含むことができる。睡眠段階の例は覚醒段階、急速眼球運動期(REM)段階、浅睡眠段階及び深睡眠段階を含む。センサデータを処理して、コホートメンバーがさまざまな睡眠段階に入る時刻と出る時刻を決定することができる。いくつかの場合、睡眠段階情報を決定することは、コホートメンバーが各睡眠段階に費やした合計継続時間を決定することを含むことができる。例示的な8時間睡眠セッションでは、睡眠段階情報は、合計21分間の覚醒、101分間のREM睡眠、267分間の浅睡眠、及び91分間の深睡眠を示すことができる。しかしながら、いくつかの場合、睡眠状態情報及び/又は睡眠段階情報を決定することは、睡眠セッション全体のさまざまな時点でコホートメンバーの睡眠状態及び/又は睡眠段階を示すタイムスタンプ付きデータを生成することを含むことができる。タイムスタンプ付き睡眠段階情報をグラフ化して、コホートメンバーの睡眠セッションの睡眠経過図を生成することができる。
いくつかの場合、客観的データは、センサデータから抽出された様々なパラメータ、例えば、総就寝時間、総睡眠時間、入眠潜時、睡眠後覚醒パラメータ、睡眠効率、目覚め及び/又は覚醒の回数、断片化指数、レム睡眠中の総時間、レム潜時、深睡眠総時間、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
治療隣接個人の場合、睡眠パフォーマンスメトリックスは、主観的フィードバック形式の主観的データを含むことができる睡眠品質データ(例えば、治療隣接個人の睡眠セッションに関連するが、特に治療デバイスの使用に関連しないデータ)であるセンサデータのみに基づくことができる。この場合、睡眠パフォーマンスメトリックスは、様々な睡眠段階に費やされた時間を含む睡眠段階情報、及び睡眠セッションの終了時又は終了後にユーザがどのように休息を感じたかの指示などの主観的フィードバックなど、治療隣接個人の睡眠に関連する様々な要因を含むか又はそれに基づくことができる。
主観的フィードバックを使用する場合、特定のコホートメンバ(例えば、治療ユーザ)の主観的フィードバックは、その特定のコホートメンバーから得られる主観的フィードバック(例えば、治療ユーザによって提供されるフィードバック)及び/又はコホートの他のメンバーから得られる主観的フィードバック(例えば、治療隣接個人によって提供されるフィードバック)を含むことができる。
睡眠品質のデータは、睡眠品質のスコア又は他の睡眠品質のメトリックスを決定するために使用され得る睡眠品質スコアは、睡眠セッション中にコホートメンバーが経験した睡眠品質の指標であり得る。例えば、多くの覚醒又は中断を有する睡眠セッションは低い睡眠品質スコアを有することができ、覚醒又は中断を有する睡眠セッションは高い睡眠品質スコアを有することができる。いくつかの場合、睡眠品質スコアは、主観的フィードバック(例えば、コホートメンバーからのフィードバックは、睡眠セッション後の主観的な静けさを示す)に基づいてもよいし、客観的データに基づいてもよいし、又は両者の組み合わせに基づいてもよい。本明細書で使用されるように、主観的フィードバックは、主観的エネルギーレベル、疲労レベル、気分(例えば、満足、イライラなど)などの日中情報も含むことができる。このような情報のいくつかはまた、エネルギーレベル、疲労レベル、気分などを推定することができる心臓、呼吸及び/又は運動パラメータを検出するウェアラブルセンサのようなセンサによって客観的に収集することもできる。
一例では、睡眠品質スコア又はその成分は、例えば睡眠段階情報に基づいて客観的に決定することができる。一例では、睡眠品質スコアを決定するために、異なる睡眠段階に費やされた時間を使用することができる。追加的に又は代替的に、睡眠段階のパターン(例えば、睡眠構造)を使用して睡眠品質スコアを決定することができる。睡眠段階情報は、各睡眠段階に費やされた時間を示す睡眠段階セグメント(例えば、睡眠セッション中に各睡眠段階に費やされた合計時間、又は睡眠セッション中に発生した各連続睡眠段階の継続時間)に分割することができる。
いくつかの場合、睡眠品質スコアは、i)呼吸数、ii)心拍数、iii)心拍数変動性、iv)運動データ、v)脳波データ、vi)酸素飽和度データ、vii)呼吸数変動性、viii)呼吸深度、ix)1回換気量データ、x)吸息振幅データ、xi)呼息振幅データ、xii)吸息量データ、xiii)呼息量データ、xiv)吸息・呼息比データ、xv) 発汗データ、xvi)温度データ、xvii)脈拍経過時間データ、xviii)血圧データ、xix)姿勢データ、xx) 圧力データ、xxi)血糖値データ、又は xxii) i~xxiのいずれかの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて評価されてもよい。
睡眠関連治療デバイスを用いている治療ユーザ又は治療隣接個人の場合、睡眠パフォーマンスメトリックスは、治療情報及び/又は睡眠品質情報を含むセンサデータに基づくことができる。いくつかの場合、治療情報と睡眠品質情報とを組み合わせて用いて睡眠パフォーマンスメトリックスを決定することができる。例えば、睡眠セッション中に治療ユーザが呼吸治療デバイスを使用した総時間(一般的には、使用時間が多いほど良い)と睡眠段階情報を追跡することは、情報的で有用である可能性がある。別の例では、無呼吸及び低呼吸イベントは、レム睡眠中により一般的であり(例えば、舌のオトガイ舌筋の緊張が低下するため)、REM及び深睡眠中により有害である(例えば、レム睡眠を中断する、空間記憶に悪影響を及ぼす、及び/又は深睡眠量を減少させる機会により)ので、レム睡眠中及び/又は深睡眠中に呼吸治療デバイスが使用された時間量を追跡することがより有用である可能性がある。したがって、総使用時間の追跡に加えて、ある睡眠段階(例えば、REM睡眠又は深睡眠)における呼吸治療デバイスの使用時間を、他の睡眠段階(例えば、覚醒又は浅睡眠)における呼吸治療デバイスの使用時間よりも強調することができる(例えば、重みを強くすることができる)。したがって、治療ユーザが就寝前に呼吸治療デバイスをより長時間用いても、睡眠パフォーマンススコアはあまり増加しないか、全く増加しない可能性がある。しかし、同じ治療ユーザが呼吸治療デバイスを用いてより長時間レム段階の睡眠をとると、睡眠パフォーマンススコアが大幅に増加する可能性がある。
治療情報は、治療スコアを決定するために使用され得る。治療スコアは、治療の有効性及び/又は治療に対する治療ユーザのコンプライアンスなど、治療ユーザによる治療の使用を示すことができる。
睡眠品質スコア及び治療スコアは、睡眠パフォーマンススコアの構成要素とすることができる。いくつかの場合、睡眠品質スコア及び治療スコアは、レム睡眠の時間のスコア、睡眠セッションの長さのスコア、治療デバイスの使用時間のスコア、及び意図しない漏洩の有無のスコアなどの副成分にさらに分解され得る。したがって、睡眠品質スコア及び/又は治療スコア、及び任意に1つ以上の副成分スコアは、睡眠パフォーマンスメトリックスとして使用することができ、又は睡眠パフォーマンスメトリックスを生成するために使用され得る。いくつかの場合、コホートメンバーの様々な成分スコア及び任意の副成分スコアを用いて、個人の睡眠パフォーマンススコアとして提示され得る個人の睡眠パフォーマンススコアを生成することができ、及び/又は任意に、協調睡眠パフォーマンススコアを生成することができる。いくつかの場合、コホートメンバーの様々な成分スコア及び任意の副成分スコアを用いて、個人の睡眠パフォーマンススコアを最初に生成するのではなく、協調睡眠パフォーマンススコアを直接生成することができる。
一例では、数値スコアを用いて睡眠パフォーマンススコアを提示することができるが、必ずしもそうである必要はない。いくつかの場合、2つ以上の成分又は副成分間のバランスを示すグラフィックデバイスを用いて、協調睡眠パフォーマンススコアを提示することができる。例えば、協調睡眠パフォーマンススコアは、睡眠コホート内の2人のメンバーの個々の睡眠パフォーマンススコア間のバランスとして表すことができる。一例では、グラフィックデバイスは、バブルレベル又は同様のデバイスであり、どの成分/副成分/メンバーが他の成分よりも相対的に優れているか、及び任意にどの程度優れているかを、個人が迅速かつ容易に確認できるようにする。ある個人が他の個人よりもはるかに高い睡眠パフォーマンススコアを獲得した場合、グラフィックデバイスは強い不均衡を示すことがあり、少し高いスコアではわずかな不均衡しか示さないか、不均衡がないことがある。いくつかの場合、複数の提示手法(例えば、睡眠パフォーマンススコアをデジタルスコアとしてバランスを示すグラフィックデバイスとともに提示する)を組み合わせることができる。
協調睡眠パフォーマンススコア(例えば、組み合わせ睡眠パフォーマンススコア)の計算は、治療ユーザ、治療隣接個人のスコアの計算を含むことができる。あるいは、治療ユーザ及び治療隣接個人から受信した様々なセンサデータ及び/又は主観的フィードバックを用いて、単一の協調睡眠パフォーマンススコアを計算することを含むことができる。睡眠パフォーマンススコア及び他の睡眠パフォーマンスメトリックスは、例えば、ある範囲内の数字(例えば、0~100範囲内の数字)、チャートのデータ(例えば、睡眠段階データの睡眠経過図)、グラフィックに表現された情報(例えば、イベントが検出されなかったことを示す緑色のチェックマーク)、又は他の任意の適切な方法で提供することができる。
一例では、協調睡眠パフォーマンススコアは、0~100の範囲内の数値として提示され、高い数値は、睡眠コホートのより質の高い睡眠(例えば、治療ユーザ及び治療に隣接する任意の数の個人の全体としてのより質の高い睡眠)を表すことができる。いくつかの場合、協調睡眠パフォーマンススコアは、個人の睡眠パフォーマンススコアの平均値であってもよい。一例では、治療ユーザは70の睡眠パフォーマンススコアを有することができ、治療隣接個人は80の睡眠パフォーマンススコアを有することができ、この場合、協調睡眠パフォーマンススコアは75であり得る。同じ例では、治療ユーザが後続の睡眠パフォーマンススコア78を獲得し、治療隣接個人が後続の睡眠パフォーマンススコア76を獲得した場合、協調睡眠パフォーマンススコアは76とすることができる。これにより、コホートメンバーの睡眠パフォーマンススコアが低下し、協同睡眠パフォーマンススコアが増加する可能性がある。いくつかの場合、例えば、個人の睡眠パフォーマンススコアから協調睡眠パフォーマンススコアを計算する方法と同様の方法で、他の睡眠パフォーマンスメトリックス協調バージョンを計算することができる。本明細書に記載されているように、協調睡眠パフォーマンススコアは、治療ユーザの睡眠パフォーマンススコアと、治療隣接個人の睡眠パフォーマンススコアとの間のバランスを示すグラフィックデバイスなど、他の外の方法でも、又は追加的に提示することもできる。
睡眠パフォーマンスメトリックスは、例えば、呼吸治療デバイスの表示デバイス、ユーザデバイス(例えば、スマートフォン)の表示デバイス、又は他の方法を介して、任意の適切な方式でコホートメンバーに提示することができる。任意の睡眠パフォーマンスメトリックスを提示することは、睡眠パフォーマンスメトリックス及びベース成分及び/又は副成分スコアを提示することを含むことができる。例えば、睡眠パフォーマンスメトリックスを提示することは、i)協調睡眠パフォーマンススコア、ii)所与のコホートメンバーの個人の睡眠パフォーマンススコア、iii)コホート内の他のメンバーの個人の睡眠パフォーマンススコア、iv)i~iiiの睡眠パフォーマンススコアを構成する1つ以上の成分及び/又は副成分スコア、又はv)i~ivの任意の組み合わせを提示することを含むことができる。成分スコア及び/又は副成分スコアの例としては、使用変数、睡眠段階情報、睡眠状態情報及び/又は睡眠品質情報の各々のスコアが含まれる。いくつかの場合、睡眠パフォーマンスメトリックスを提示することは、睡眠パフォーマンスメトリックスを構成する成分及び/又は副成分のスコアのグラフィック表現を提示することを含むことができる。例えば、協調睡眠パフォーマンススコアを提示することは、協調睡眠パフォーマンススコアを構成する個人の睡眠パフォーマンススコアのグラフィック表現を提示することを含むことができる。
いくつかの場合、睡眠パフォーマンスメトリックスを提示することは、全体的な睡眠パフォーマンスメトリックスに対する特定の成分又は副成分の寄与量を提示することを含むことができる。いくつかの場合、例えば使用変数などの成分又は副成分は、は睡眠段階情報によって、分解(例えば、ビン化)、及び/また並べ替えられ得る。例えば、覚醒中の使用時間のスコア、レム睡眠中の使用時間のスコア、浅い睡眠中の使用時間のスコア、及び深い睡眠中の使用時間のスコアを含む4つの副成分スコアのセット(例えば、ビン)は使用時間変数として提示され得る。各副成分スコアは、全体的な睡眠パフォーマンススコアの計算に関して本明細書で説明されているように、使用変数に重み付け値を適用することによって計算されるスコアであり得ることが理解されるべきである。
睡眠パフォーマンススコアなどの睡眠パフォーマンスメトリックスは、コホートメンバーの睡眠セッションの客観的なメトリックスとして使用することができる。いくつかの場合、治療ユーザの場合、睡眠パフォーマンスメトリックスは、必ずしもそうではないが、治療ユーザの睡眠セッションのうち呼吸治療を使用する部分に限定されてもよい。睡眠パフォーマンスメトリックスは、自己コンプライアンス(例えば、呼吸治療デバイスを所望又は処方にしたがって使用すること)の監視、維持及び/又は奨励を助けるための情報を治療ユーザに提供することができ、及び/又は、治療ユーザのコンプライアンスの監視、維持及び/又は奨励を助けるための情報を治療隣接個人に提供することができる。いくつかの場合、睡眠パフォーマンスメトリックスは、睡眠中に呼吸治療デバイスを使用する治療ユーザのコンプライアンス及び有効性、ならびに/又は治療ユーザ又は治療隣接個人が他人の睡眠に与える影響に関する情報を、医療提供者、施設及び/又は医療関連企業(例えば、医療保険提供者)に提供することができる。いくつかの場合、睡眠パフォーマンスメトリックスを用いて、研究目的及び評価のための客観的な測定値を提供することができる。
いくつかの場合、全体的な睡眠品質を改善するために、又は睡眠品質に関連するいくつかの態様を改善するために(例えば、ある特定の睡眠パフォーマンスメトリックスを改善する)、目標を設定することができる。いくつかの場合、コホートメンバーは、ユーザデバイス(例えば、スマートフォン)で実行されるアプリケーションのグラフィックユーザインターフェースを介して、直接目標を設定することができる。いくつかの場合、コホートメンバーは、提案目標のリスト、例えば、グローバルに予め設定された目標のリスト(例えば、すべてのユーザによって共通に選択された目標)、人口統計固有の予め設定された目標のリスト(例えば、コホートメンバーとある人口統計を共有するユーザによって共通に選択された目標)、又はカスタマイズ生成された目標のリスト(例えば、コホートメンバー用にカスタマイズ生成された目標)から選択することができる。カスタム生成された目標は、センサデータ(例えば、履歴睡眠セッションからのセンサデータ)に基づいて、又はメンバーによって提供された入力に基づいて、自動的に生成できる。提案目標のリストが提供されると、コホートメンバーは使用する目標を1つ以上選択することができる。
カスタム生成された目標が自動的にセンサデータに基づいている例では、特定の睡眠パフォーマンスメトリックスに影響を及ぼす可能性のある1つ以上の要因を決定するために、履歴睡眠パフォーマンスメトリックス(例えば、履歴協調睡眠パフォーマンススコア)を分析することができる。分析は、履歴センサデータを用いて、議論された要因を識別し、その後、将来の睡眠パフォーマンスメトリックス(例えば、将来の協調睡眠パフォーマンススコア)を改善するためにとるべき提案アクションを識別することを含むことができる。提案アクションには、所定のアクションの実行(例えば、就寝前に歯を磨くこと)、又は所定のアクションの実行を避ける(例えば、就寝2時間前にカフェインを摂取することを避けること)が含まれ得る。議論される要因は、所与の睡眠パフォーマンスメトリックスに影響を与える可能性のある要因を含むことができる。要因の例としては、大きないびき、閉塞性睡眠時無呼吸診断、AHI、異なる勤務シフトを有するコホートメンバー、幼児を含むコホートメンバー、睡眠衛生の悪さ、コホートメンバーの自分の睡眠又は別のコホートメンバーの睡眠に対する不安、カフェインの摂取、アルコールの摂取などが含まれる。いくつかの場合、1つ以上の要因は、治療ユーザであるコホートメンバーに関連する潜在的な問題点を尋ねるアンケートなどのアンケートに応答して提供されるフィードバックから決定され得る。例示的な問題点は、ベッドパートナーが別の部屋で寝なければならないのではないかという心配、健康に関する心配、治療が十分かどうかを判断することに関する心配、治療が十分に行われていないのではないかという心配(例えば、睡眠セッション中にユーザインターフェースが取り外された場合)、治療デバイス設定(例えば、圧力レベル、騒音、漏れなど)、医療デバイスベンダーや製造業者に連絡しなければならないのではないかという心配を含む。いくつかの場合、アンケートは臨床的に検証されたアンケート(例えば、エプワース眠気尺度、QOL指数、二項調整尺度、又はベックうつ病インベントリ)に基づくことができる。
提案アクションは、これらの要因と関連する可能性がある。例えば、睡眠衛生要因が不十分な場合、提案アクションは、就寝前の少なくとも30分で電子スクリーンの使用を中止すること、就寝前の少なくとも60分で食事をしないこと、及びその他のそのようなアクションであり得る。別の例として、コホートメンバーが他のコホートメンバーの睡眠に不安を感じる要因について、提案アクションは、不安を軽減するための運動を行うこと、他のコホートメンバーと不安について議論すること、などであり得る。提案目標のリストは、提案アクションをとることに関連する目標であってもよい。例えば、履歴協調睡眠パフォーマンススコアの分析により、治療ユーザが治療隣接個人が就寝する30分以上前に就寝すると、協調睡眠パフォーマンススコアが低くなる傾向があることを認識した場合、提案アクションは、治療隣接個人が治療ユーザの就寝後30分以内に就寝することであり、目標は、次の2週間に、睡眠セッションの少なくとも75%において、治療隣接個人が治療ユーザの就寝後30分以内に就寝することであり得る。
カスタマイズ生成された目標がセンサデータに基づいて自動的に生成される別の例では、履歴治療情報を分析して履歴呼吸治療デバイス使用情報を識別することができる。1つ以上の標的を識別するために、履歴呼吸治療デバイス使用情報をさらに分析することができる。例えば、呼吸治療デバイスの履歴使用情報の分析により、睡眠セッション中に呼吸治療デバイスを少なくとも5時間使用すると、協調睡眠パフォーマンススコアが改善されることを認識した場合、提案アクションは、各睡眠セッション中に呼吸治療デバイスを少なくとも5時間使用することとすることができ、提案目標のリストは、次の5日間に、各睡眠セッション中に呼吸治療デバイスを少なくとも5時間使用する第1目標を含むことができ、2つ目の目標は、来週の3回の睡眠中に少なくとも8時間、呼吸治療デバイスを使用することである。3つ目の目標は、次の3か月の間に7日間連続して少なくとも5時間、呼吸治療デバイスを使用することである。
いくつかの場合、1つ以上の質問を含むアンケートをコホートメンバーに提供することができる。これらの質問に対するコホートメンバーの回答を用いて、提案目標のリストを生成し、及び/又は1つ以上の特に関連する目標を識別することができる。いくつかの場合、コホート内の一部又はすべてのメンバーからの回答を用いて、提案目標のリストを生成することができる。
いくつかの場合、コホートメンバーは、1つ以上の履歴睡眠セッションに関連する示唆的フィードバックの形で入力を提供することができる。このような主観的フィードバックは、1つ以上の目標を決定するために使用され得る。例えば、治療隣接個人が十分に休息を取れていないと感じているというフィードバックが、治療ユーザが治療隣接個人とは異なる部屋で寝ている睡眠セッションと一致する場合、治療ユーザと治療隣接個人が1週間に少なくとも閾値の夜数だけ同じ部屋で寝ているという目標を提案することができる。この例示的な目標は、センサデータに基づいて(例えば、オーディオデータ内のパターンを分析すること、無線信号の信号強度を分析することなどによって)治療ユーザと治療隣接個人との間の距離を推定することによって評価することができる。
目標は、個々のコホートメンバー又はコホート全体に対して設定できる。例えば、個々のコホートメンバーは、午後9時30分までに電子スクリーンの視聴を停止する個人目標を有してもよく、この場合、コホートメンバーの目標は個別に追跡されてもよいが、コホート全体は、100点満点で少なくとも90点の協調睡眠パフォーマンススコアを達成する目標を有してもよい。
目標が確立されると、目標は、目標が設定されたコホートメンバーの各睡眠セッションの後及び/又は各コホート睡眠セッションの後に監視され、評価され得る。センサデータは、目標の監視及び評価に使用することができる。コホートメンバーの進捗又は任意の所与の目標に対するコホートの進捗の評価は、例えば1つ以上の表示デバイスによって、コホートの1人以上のメンバーに提示することができる。この進歩状況の提示は、睡眠衛生を改善し、全体的な睡眠品質を向上させるためにコホートメンバーにインセンティブを与えるのに役立つ。
一例では、コホートメンバーの目標が互いに実質的に同じ時間に就寝することである場合、コホートメンバーのそれぞれの睡眠セッションの開始時刻を監視して、コホートメンバーが互いに離れた閾値時間内に睡眠セッションを開始するかどうかを決定することができる。
いくつかの場合、目標情報を受信することは、目標に関連するターゲット達成日を受信することを含むことができる。ターゲット達成日は、特定の日付又は現在の日付からの日数として受け取ることができる。ターゲット達成日は、ユーザ入力などにより手動で指定することができ、又は自動的に決定することができる。次に、自動的に決定されたターゲット達成日を、所与の目標に対して自動的に設定したり、コホートメンバーに提案したりすることができる。ターゲット達成日の自動決定は、i)第1睡眠パフォーマンスデータ、ii)第2睡眠パフォーマンスデータ、iii)履歴睡眠パフォーマンスデータ、又はiv)i-iiiの任意の組み合わせなど、任意の適切なデータに基づいて行うことができる。ターゲット達成日は、所与のコホートメンバー又はコホートが達成可能なターゲット達成日として決定することができる。ターゲット達成日の達成可能性は、例えば、目標が達成された以前のインスタンスを識別すること、睡眠パフォーマンスメトリックスにおける傾向を識別すること、又は他の分析によって、履歴睡眠パフォーマンスデータに基づいてもよい。例えば、4日間連続して就寝後2時間以内にカフェインを飲まないという目標の場合、履歴睡眠パフォーマンスデータ(例えば、カフェイン使用に関する履歴主観的フィードバックを含む)の分析は、コホートメンバーが4日間連続して就寝後2時間以内にカフェインを飲まないという目標を試すことができたことを識別することができる。これにより、ターゲット達成日は、前回の試行に対して積極的に(例えば、現在の日付から2週間以内に)設定したり、前回の試行と同等に(例えば、現在の日付から2週間以内に)設定したり、前回の試行に対して予約的に(例えば、現在の日付から2週間以内に)設定したりすることができる。
いくつかの場合、目標達成までの推定持続時間に基づいてターゲット達成日を更新することができる。このようにターゲット達成日を更新することで、ターゲット達成日に近づいても十分な進捗が得られない場合、コホートメンバーが感じる落胆する感情を回避するために行うことができる。目標達成までの推定持続時間は、治療ユーザの現在の睡眠セッション(例えば、昨夜の睡眠セッション)からの睡眠パフォーマンスデータ、治療隣接個人の現在の睡眠セッションからの睡眠パフォーマンスデータ、及び/又は1人又はすべてのユーザからの履歴睡眠パフォーマンスデータに基づいて決定することができる。例えば、治療ユーザに関連する現在及び履歴の睡眠パフォーマンスデータが、治療ユーザが毎晩より多くの時間呼吸治療デバイスを徐々に用いていることを示しているが、設定された目標の近いターゲット達成日の予想よりも少ない場合、治療ユーザがいつ目標を達成する可能性があるかを推定することができる。その後、この推定を用いてターゲット達成日を更新することができる。ターゲット達成日は、推定に対して積極的に更新してもよいし、推定と同等に更新してもよいし、推定に対して予約して更新してもよい。いくつかの場合、コホートメンバーが目標を期限内又は早期に達成するようにインセンティブを与えるのを助ける、又はコホートメンバーが目標達成の試みにおいて改善しているかどうかを評価するなど、他の目的のために推定を生成することができる。
考えられる目標の例としては、治療デバイスを毎晩一定時間使用すること、治療ユーザと治療隣接個人を毎週同じ環境で少なくとも閾値数の夜だけ睡眠させること、治療ユーザと治療隣接個人の睡眠パフォーマンスメトリックスを改善すること、協調睡眠パフォーマンスメトリックスを改善すること、主観的フィードバックを改善すること(例えば、コホートメンバーがどのように休んでいると感じているかという日常的な質問への応答を改善すること)、いびきを停止又は最小化すること、減量すること、気分を改善すること、睡眠時間の間の眠気を減少させること、治療デバイスを使用するコンプライアンスを改善すること、睡眠パフォーマンスを監視するためのシステムを使用するコンプライアンスを改善すること(例えば、スマートフォンで睡眠監視アプリケーションを毎晩起動すること)などが含まれる。
いくつかの場合、コホートメンバー間で睡眠関連データ(例えば、個人睡眠パフォーマンススコア)及び/又は目標を共有するためにインタラクティブフィードが提供されてもよい。インタラクティブフィードは、例えば、テキストベースのコメント、画像ベースのコメント、又は反応によって、コホートメンバーが互いのエントリにコメントすることを可能にすることができる。反応には、予め設定された任意の数の反応(例えば、「好き」、「親指を立てる」、様々な顔文字など)を含めることができる。いくつかの場合、フィード上のエントリで提示された反応の数をカウントすることによって、反応を記録することができる。いくつかの場合、インタラクティブフィードは、与えられた目標を達成するためのさらなる動機を提供することができる。いくつかの場合、コホートメンバー又はコホートの他のメンバーの睡眠関連データ及び/又は目標は、外部の個人(例えば、睡眠コホート内にいない個人、例えば異なる睡眠コホートメンバー)と共有することができる。このようなデータ共有は、同様のインタラクティブフィードにおいて、個人が互いのエントリにコメントすることを可能にし、所与の目的を達成するためのさらなる動機を提供し、良好な睡眠衛生及び全体的な睡眠品質を得ることができる。
コホートメンバーのユーザデバイス(例えば、スマートフォン)は、インタラクティブフィードにデータを共有する際に、睡眠パフォーマンスデータに基づいて概要情報を送信することができる。概要情報は、睡眠関連データ、メンバーによって提供されたコメントなどを含むことができる。いくつかの場合、概要情報を他のコホートメンバーのユーザデバイスに直接送信することができる。他の場合は、概要情報は、(例えば、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、クラウド、又はインターネットを介して)ネットワークアクセス可能なサーバに送信されてもよく、サーバは、その後、別のコホートメンバーのユーザデバイスによってアクセスされてもよい。サーバが使用されるとき、コホートの各メンバーに関連する一意識別子(UID)は、直接又はコホートのUIDを介して相互に関連し得る。
いくつかの場合、コホートメンバーの睡眠パフォーマンスメトリックス又はコホートの協調睡眠パフォーマンスメトリックスを改善するために、コーチング提案を識別して提供することができる。コーチング提案は、特定のアクションをとるか、しないかの推奨であってもよい。いくつかの場合、必ずしもそうではないが、これらのアクションは、本明細書に記載されているように、目標設定に関連するアクションと同様であってもよい。コーチング提案は、履歴センサデータ及び/又は履歴睡眠パフォーマンスメトリックスの分析に基づいて自動的に生成することができる、あるいは、例えば主観的フィードバックに応答して、手動で生成することができる。
自動的に生成される場合、コーチング提案は、睡眠パフォーマンスデータ及び睡眠パフォーマンスメトリックスを分析して、所与の睡眠パフォーマンスメトリックスの履歴に影響を与える要因を特定し、次いで、その要因に関連する提案アクションを特定することによって得られる。提案アクションは、将来的に所与の睡眠パフォーマンスメトリックスの改善(例えば、将来の睡眠パフォーマンスメトリックスの改善)が期待されるアクションとして選択され得る。その後、コーチング提案は、コホートメンバーに提案されたアクションを実行させるように設計された提案として生成できる。提案アクションは、所与のアクションを実行すること、又は所与のアクションの実行を回避することであり得る
手動で生成される場合、コーチング提案は、コホートメンバーからの特定の主観的フィードバックに基づいてもよい。例えば、コホートメンバーは、午後10時より遅くならないうちに眠りたいと考えていると言えるか、あるいは、前日の午後10時より後に眠りについたときに、休息が取れていないと感じていると判断することができる。この場合、コホートメンバーに午後10時までに入眠するように促したり、午後10時までに入眠を促すための他の対策を講じたりするためのコーチング提案を自動生成することができる。
いくつかの場合、手動で生成されたコーチング提案が、個々のコホートメンバーに提供されてもよい。例えば、呼吸治療デバイスの使用を覚えておくためのコーチング提案を治療ユーザのみに提供することができる。
コーチング提案は、直接的であっても間接的であってもよい。直接的なコーチング提案は、望ましい結果を示している。間接的なコーチング提案は必ずしも期待される結果を表すものではないが、所望の結果の達成が期待される。間接的な提案は、潜在的、暗黙的、又は曖昧であり得る。潜在的な提案は、その暗示が望ましい結果を達成することを目的としていると個人が認識することなく、望ましい結果を達成するように設計されている。暗黙的な提案は、望ましい結果に関連する可能性のあるアクションを提案することで、望ましい結果を達成するように設計されている。個人は、暗黙的な提案が所望の結果に関連するアクションに関連していると認識し、そのアクションを実行すると所望の結果が改善されると認識する可能性があるが、暗黙的な提案は所望の結果を直接示すものではない。いくつかの場合、間接的な提案は、実行すべきアクションを明示的に示すのではなく、説明又は質問の形式にすることができる。例えば、治療ユーザに次の睡眠セッションで呼吸治療システムを使用することを明示的に提案する代わりに、間接的なコーチング提案をユーザインターフェースの適合性を確認するためのリマインダーとして使用できる。
望ましい結果が週のうちより多くの日に呼吸治療システムを使用することである例では、さまざまなコーチングの提案を使用できる。直接的なコーチング提案は、今週最低5回は呼吸治療を用いて睡眠をとることである。潜在的なコーチング提案は、呼吸治療システムの使用後に毎朝、やる気を起こさせるプロンプトを提供するなど、治療ユーザに対する一連のプロンプトの形式にすることができ、これにより、その週に呼吸治療システムをより頻繁に使用するように治療ユーザを潜在意識的に動機づけることができる。暗黙的な提案は、以前の睡眠セッション中に呼吸治療システムがどのくらいの時間使用されたかを示す通知として提示することができ、治療ユーザが以前の睡眠セッションの使用時間に到達しようとするか、又はそれを超えようとすることを提案することができる。したがって、暗黙的な提案は、使用時間の長さを改善することを意図しているが、次の睡眠セッションの間だけでなく、潜在的には後続の睡眠セッションの間にも、治療ユーザが呼吸治療システムを使用する機会を増加させる効果がある。
特定のコホートメンバーに関連する主観的フィードバック又はデータに基づくコーチング提案は、曖昧であってもよいし、明瞭であってもよい。いくつかの場合、曖昧な提案は、間接的な提案の一形態である場合もある。いくつかの場合、明瞭な提案は、直接的な提案の一形態であってもよい。明瞭なコーチング提案は、基礎となる主観的フィードバック又は基礎データを示す提案である。例えば、主観的フィードバックが、治療隣接個人が治療ユーザに呼吸治療デバイスを使用することを望んでいる場合、又は治療隣接個人が、治療ユーザが呼吸治療デバイスを用いていない睡眠セッションの数日後に、十分な休息を得られていないと感じていることを示している場合、明瞭なコーチング提案は、治療隣接個人が質の高い睡眠を得ることを確実にするために、治療隣接個人に呼吸治療デバイスの使用を促すことができる。この明瞭なコーチング提案は、潜在的な睡眠関連の問題(例えば、隣接する個人の睡眠品質の治療)を示す。同様に、曖昧なコーチング提案は、ユーザインターフェースのストラップを適切に調整するように治療ユーザに警告すること、又は、最後の睡眠セッション中に呼吸治療デバイスを一分間使用したことを治療ユーザに警告することであり、おそらく、次の睡眠セッション中に改善することを望むことができる。このような曖昧なコーチングリマインダーは、根本的な睡眠関連の懸念を直接示すものではないが、根本的な睡眠関連の懸念を改善する効果がある可能性がある。したがって、ユーザインターフェースのストラップを調整する提案は、より質の高い睡眠を達成するために、治療ユーザが呼吸治療デバイスを使用することを治療隣接個人が望んでいることを認識できないかもしれないが、その提案は、呼吸治療デバイスを治療ユーザの頭の中に持っていく効果を有し、特に、睡眠セッションの開始近傍で提供された場合、治療ユーザが呼吸治療デバイスを使用することの望ましい結果をもたらすことができる。
別の例では、明瞭なコーチング提案は、前の睡眠セッションで1時間しか使用しなかったので、次の睡眠セッションで治療デバイスをより長く使用することを治療ユーザに促すために、治療隣接個人への提案とすることができる。この明瞭なコーチング提案は、治療ユーザに関連するデータ、すなわち、前の睡眠セッション中に治療デバイスが使用された時間の長さを明らかにする。同様に、曖昧なコーチング提案は、次の睡眠セッション中に少なくとも5時間治療デバイスを使用することを治療ユーザに奨励するために、治療隣接個人への提案とすることができる。このような曖昧なコーチング提案は、基礎データ(例えば、治療者のデータ)を暴露することなく、同様の効果を提供することができる。
コーチング提案は本質的には個人的なものであってもよいし、コホート全体と関連することもできる。例えば、個人コーチング提案は、個々のコホートメンバーに特定のアクションをとらせること又はとらないことであってもよく、コホートコーチング提案は、コホートのすべてのメンバーに特定のアクションをとらせること又はとらないことであってもよい。
コーチング提案は、主観的フィードバックや客観的データで評価できる。主観的フィードバックを使用する場合、コホートメンバーは、自分たちが試みた提案が成功したことを示すことができる。例えば、提案をしてみたかどうか、また、休憩が取れたと感じたかどうかを問い合わせるプロンプトに対して、「はい、提案をしてみました」、及び「はい、休憩が取れたと感じました」と答えることができる。客観的データが使用される場合、改善されたかどうかを判断するために、以前の睡眠セッションからの1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを分析及び/又は履歴睡眠パフォーマンスメトリックスと比較することができる。システムは、提案が行われたと仮定することができ、又は、提案が行われたかどうかを示すようにメンバーに促すことができる。したがって、睡眠パフォーマンスメトリックスの検出された変化に基づいて、提案の有効性を評価することができる。
いくつかの場合、インセンティブシステムを用いて、コホートの個々のメンバー又はコホート全体に追加のインセンティブを提供することができる。インセンティブは、閾値睡眠パフォーマンスメトリックス(例えば、閾値睡眠パフォーマンススコア)の達成、目標又は目標マイルストーンの達成(例えば、目標に向けた数値化された進行)、及び/又はコーチング提案の実施(例えば、特定のアクションを取るか取らないかの確認)に基づくことができる。いくつかの場合、コホート全体のパフォーマンスに基づいて、例えば、閾値協調睡眠パフォーマンスメトリックスに到達したとき、又はコホート目標に到達したときに、コホートインセンティブを提供することができる。
いくつかの場合、個々のコホートメンバーが閾値個人睡眠パフォーマンススコアに到達したとき、又は個人コーチング提案を実施したときなど、個別にインセンティブを提供することができる。いくつかの場合、個人インセンティブとコホートインセンティブの組み合わせが提供され得る。一例では、治療ユーザは、閾値個人睡眠パフォーマンススコアに到達することができるが、治療隣接個人は、それぞれの閾値個人睡眠パフォーマンススコアに到達せず、コホート全体として閾値協調睡眠パフォーマンススコアに到達しない。この例では、常にそうであるとは限らないが、治療ユーザだけがインセンティブを受け取る。
いくつかの場合、コホートメンバーは、別のコホートメンバーの睡眠セッションに基づいて個人インセンティブを得ることができる。例えば、治療隣接個人が閾値よりも高い睡眠パフォーマンススコアに達した場合のみ、治療ユーザは特定のインセンティブを得ることができる。この場合、コホートメンバーは、コホート内の他のメンバーの睡眠を改善するようによう奨励される場合がある。
インセンティブは、個々の睡眠セッション又はより長い持続時間(例えば、1週間内のすべての睡眠セッション又は1ヶ月内のすべての睡眠セッション)に対して提供され得る。より長い持続時間において、インセンティブは、各睡眠セッション中に、又は少なくとも閾値の数の睡眠セッションにおいて、所望の結果(例えば、閾値睡眠パフォーマンススコアの達成又は目標の達成)を1回達成することに基づいてもよい。
インセンティブは、コホートメンバー、他のコホートメンバー、又は第三者によって提供され得る。任意の適切なインセンティブを使用することができる。例えば、インセンティブは、賞金、ギフトカード、ギフトアイテム、小売業者への割引コードなどの形をとることができる。いくつかの場合、インセンティブは睡眠に関連したり、目標やコーチング提案に関連したりすることがある。
いくつかの場合、履歴データ(例えば、履歴睡眠パフォーマンススコア)及び/又は現在のデータに基づいて、インセンティブを動的に変化させることができる。例えば、コホートメンバーに10ドル相当のインセンティブが提供されたが、履歴データの分析により、コホートメンバーが睡眠パフォーマンススコアを改善しなかったか、又は所望の目標から逸脱したと判断された場合、インセンティブは、睡眠パフォーマンス及び全体的な睡眠品質を改善するためのより強いインセンティブを提供するために、自動的に増加するように調整され得る(例えば、15ドルに増加する)。
いくつかの場合、治療隣接個人からのセンサデータを用いて、治療ユーザの治療デバイス(例えば、呼吸治療デバイス)に関連するパラメータを制御することができる。この制御は、動的(例えば、同じ睡眠セッション中に自動的に)、自動(例えば、現在の睡眠セッションと後続の睡眠セッションとの間で自動的に)、又は手動(例えば、現在の睡眠セッションの後に治療ユーザに提供される推奨パラメータ調整)であり得る。動的制御の一例では、センサデータが、治療隣接個人が特定の睡眠状態又は睡眠段階にあることを示している場合、呼吸治療デバイスによって供給される空気圧は、増加するように(例えば、より効果的であるが、より大きな音を出す可能性があるレベルに)自動的に調整され得る。手動制御の一例では、治療ユーザのユーザインターフェースのシール品質が閾値量を下回るたびに、治療隣接個人が微小覚醒を有することをセンサデータが示す場合、(例えば、導管又はユーザインターフェースを調整又は交換することによって)後続の睡眠セッションの前にシール品質を改善するためのアクションをとるために、治療ユーザにメッセージを提示することができる。
一例では、治療ユーザは、治療隣接個人者が睡眠セッションを開始する前に呼吸治療デバイスの使用を開始することができる。治療隣接個人が睡眠に入ろうとしていないことが識別され、呼吸治療デバイスは通常のパラメータを用いてアクションすることができる。しかし、センサデータが、治療隣接個人が眠りに入ろうとしていることを示している場合、呼吸治療デバイスは、呼吸治療デバイスをより静かに作動させる(例えば、流量発生器のモータをより低速で作動させる)調整されたパラメータを用いて作動することができる。呼吸治療デバイスは、治療隣接個人が特定の睡眠状態(例えば、睡眠)又は睡眠段階(例えば、浅睡眠)に達したことをセンサデータが示すまで、調整されたパラメータを用いて作動を継続することができる。いくつかの場合、呼吸治療デバイスは、治療隣接個人がまだ眠りに入ろうとしている間、例えば治療隣接個人が眠りに入らない場合、調整されたパラメータを用いて、前のパラメータ又は他のパラメータに戻る前に、予め設定された持続時間だけ動作を継続することができる。
いくつかの場合、1人のコホートメンバーに関連するセンサデータが、別のコホートメンバーの異なるセンサセットから収集されてもよい。例えば、治療ユーザの睡眠パフォーマンスデータは、治療ユーザの呼吸治療デバイス及びユーザデバイスに組み込まれた1つ以上のセンサから取得することができ、一方、治療隣接個人の睡眠パフォーマンスデータは、治療ユーザのユーザデバイスに組み込まれた1つ以上のセンサから取得することができる。この場合、治療ユーザに関連するセンサデータは、治療隣接個人に関連するセンサデータと同期することができる。センサデータを同期化することは、タイムスタンプにしたがってデータを同期化すること、一般に検出されるイベントにしたがってデータを同期化すること(例えば、特に大きないびき音の検出に基づいてデータを調整すること)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。得られた同期センサデータは、i)特定の生センサデータの信号対雑音比を改善するために(例えば、ノイズを識別してフィルタリングすることにより、又は所望の信号を識別して増幅することにより)、ii)さらなる分析を実行し、及び/又は睡眠パフォーマンスメトリックスを得るために、iii)生センサデータを用いて検出された可能性のあるイベントを確認するために、又はiv)i~iiiの任意の組み合わせに使用することができる。いくつかの場合、さらなる分析を実行することは、生センサデータを収集するために使用される種々のセンサに対するコホートメンバーの位置を検出することを含むことができる(例えば、治療ユーザのスマートフォン内のセンサ、及び治療隣接個人のスマートフォン内のセンサ)。このような位置検出を用いて、環境内の治療ユーザ又は治療隣接個人の位置(例えば、ベッド上の位置又は部屋内の姿勢)を識別することができる。いくつかの場合、この位置情報に基づいて呼吸治療デバイスのパラメータを調整することができる。
本開示の特定の態様及び特徴は、模擬呼吸治療デバイス音の発生に関する。このような模擬音は、スピーカ及びマイクロフォンを含むユーザデバイス(例えば、スマートフォン)のような任意の適切なデバイスによって模擬することができる。スピーカは、模擬呼吸治療デバイス音を出力するために使用され、一方、マイクロフォンは、出力された音を監視し、模擬の正確性を確保するために必要に応じて調整するために使用され得る。
模擬呼吸治療デバイス音は、オンデマンドで生成することができ(例えば、電子発振器を介してプログラム的に生成されるなど)、又は事前に記録することができる(例えば、電子的に生成された音を含む事前記録ファイル、又は物理的な呼吸治療デバイスの記録を含む事前記録ファイル)。いくつかの場合、出力した模擬呼吸治療デバイス音は、呼吸治療デバイスシミュレータを使用する個人(例えば、呼吸治療を受けているユーザ、将来呼吸治療を開始する予定の個人、呼吸治療を受けているユーザと同じ環境で寝ている個人、又は将来呼吸治療を開始する予定の個人と同じ環境で寝ている個人)によって選択され得る。特定の模擬呼吸治療デバイス音の選択は、呼吸治療デバイスのモデル及び/又はタイプを選択すること、及び任意に1つ以上の設定又はパラメータを選択することを含むことができる。例えば、将来治療ユーザと同じ環境に寝ている個人は、将来治療ユーザが使用するモデル及び規定の設定を選択することができる。この選択に基づいて、シミュレータは、生成された音を調整するか、又は特定の事前記録ファイルを選択して、個人の選択に関連する模擬呼吸治療デバイス音を正確に模擬することができる。いくつかの場合、模擬呼吸治療デバイス音は、治療ユーザの実際のモデル及び/又は呼吸治療デバイスの実際の設定に基づいて調整され得る。
いくつかの場合、個人は、模擬呼吸治療デバイス音の出力を調整することができる(例えば、模擬呼吸治療デバイス音の音量を調整する)。この調整(例えば、調整された音量)に基づいて、呼吸治療の推奨を提供することができる。呼吸治療推奨は、呼吸治療デバイスモデル、ユーザインターフェースタイプ及び/又はモデル、導管タイプ及び/又はモデル、呼吸治療デバイス設定のセット、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。例えば、個人が快適な睡眠を我慢したいと思う最大音量レベルを設定することができ、シミュレータは、所望の結果を実現する特定のユーザインターフェースに呼吸治療の推奨を提供することができる。
いくつかの場合、個人は、模擬呼吸治療デバイス音を出力しながら睡眠セッションを行うことができる。この場合、各個人が模擬呼吸治療デバイス音を体験する際に、センサデータを用いて各個人の睡眠パフォーマンスを追跡することができる。このようなセンサデータは、模擬呼吸治療デバイス音に対する個人の耐性の程度を識別するために使用され得る睡眠パフォーマンスメトリックスを決定するために使用され得る。個人は、将来の治療ユーザであってもよいし、将来の治療隣接個人であってもよいいくつかの場合、センサデータを用いて、出力した模擬呼吸治療デバイス音を自動的に調整することができる。例えば、個人が異なる睡眠段階を経験した場合、模擬呼吸治療デバイス音は、音量を増加又は減少させるか、又は音の他の特徴(例えば、呼吸治療デバイスの使用に関連する模擬の意図しない漏れ音又は他の模擬音)を個人の現在の睡眠段階に基づいて自動的に調整することができる。いくつかの場合、模擬呼吸治療デバイス音は、個人の睡眠パフォーマンスメトリックスが閾値を下回るまで、より侵襲的になるように(例えば、より大きな音量で、又は個人の睡眠を妨げる可能性のある他の特徴で)調整され得る。したがって、1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを用いて、異なる音量及びタイプの模擬呼吸治療デバイス音に対する個人の耐性を客観的に評価することができる。
いくつかの場合、前の睡眠セッション中に収集された履歴睡眠パフォーマンス情報(例えば、履歴睡眠パフォーマンスメトリックス及び/又は基礎となるセンサデータ)に基づいて、模擬呼吸治療デバイス音を調整することができる。この場合、現在の睡眠セッションで使用されている模擬呼吸治療デバイス音と、前回の睡眠セッションで使用されている模擬呼吸治療デバイス音とは異なる可能性がある。次に、履歴睡眠パフォーマンス情報を現在の睡眠セッションからの睡眠パフォーマンス情報と比較して、2つの異なる模擬呼吸治療デバイス音の間の比較を生成することができる。この比較は個人に提示することができる。いくつかの場合、推奨は、以前の睡眠セッションと現在の睡眠セッションの睡眠パフォーマンス情報との間の比較に基づいて生成されてもよい。模擬呼吸治療デバイス音の違いは、異なる呼吸治療デバイスモデルの使用、音量の違い、又は他の特徴の違いによる場合がある。これにより、個人は睡眠パフォーマンス比較に基づいてより所望の構成を選択することができる。例えば、将来の治療ユーザは、最初の夜に第1呼吸治療デバイス用の模擬呼吸治療デバイス音を試し、2日目の夜に第2呼吸治療デバイス用の模擬呼吸治療デバイス音を試してもよい。将来の治療ユーザの睡眠パフォーマンスメトリックスが2日目の夜に改善された場合、将来の治療ユーザは、第1呼吸治療デバイスの代わりに第2呼吸治療デバイスを継続して使用することを選択することができる。
いくつかの場合、模擬呼吸治療デバイス音は、個人に関連する医療情報に基づいて修正され得る。このような医療情報は、身長、体重、性別、診断、又は他のこのような情報を含むことができる。例えば、シミュレータが最初に起動されると、シミュレータは個人に特定の質問(例えば、STOP-Bangアンケートのような閉塞性睡眠時無呼吸症候群の質問)への回答を促すことができ、シミュレータはこれらの回答を用いて、模擬呼吸治療デバイス音を修正(例えば、変更及び/又は選択)することができる。例えば、個人が閉塞性睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いことを示す方法で質問に答える場合、模擬呼吸治療デバイス音は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を患っている人による呼吸治療デバイスの使用に関連する特徴を含むように修正され得る。
本開示の特定の態様及び特徴は、また、メンバーが治療ユーザである睡眠コホートに関連する問題点を識別するためのインタラクティブシステムに関する。識別されると、システムは、識別された問題点を緩和するための情報を提供するか、又は提案を導くことができる。例えば、コホートメンバーが、治療及びコホートメンバーの睡眠品質への影響に対する不安を示すような形でアンケートに回答した場合、システムは、コホートメンバーの不安を緩和するための情報及び/又はコーチング提案を提供することができる。例えば、本システムは、知識及びヒント、治療に関する一般的な疑問(例えば、治療デバイスの騒音)を解決するためのインタラクティブコンテンツ、コホートメンバーが互いに関心点を交換するのを助けるためのインタラクティブトピック、及び/又はコホートの他のメンバーのアンケート応答に関連するクロスオリエンテーションコンテンツを提供することができる。このような情報及び/又はコーチング提案は、テキスト、音声、ビデオ、又は任意の他の形式であってもよい。いくつかの場合、質問に対する履歴回答を用いて、将来のアンケート用の新たな質問を生成することができる。アンケートは、睡眠品質スコアに対応する主観的フィードバックの一部として、又は他の方法で使用することができる。
いくつかの場合、システムは、自然言語プロセッサによって解釈され得る自由テキスト又は音声で(例えば、マイクロフォンを介して)ユーザが応答することを可能にすることができる。この解釈は、必要に応じて、入力の感情分析とともに、構造化されたフォーマットで記憶され得る有用な情報を抽出することにつながる。いくつかの場合、システムは、ユーザが固定された選択(例えば、複数の選択、リッカート尺度、又はグラフィック選択)で応答することを許可することができる。
いくつかの場合、システムは、コホート内の他のメンバーの懸念事項に関連するコーチング提案を提供することができる。
これらの例示的な例は、本明細書で議論されている一般的な主題を読者に紹介するために提示されており、開示されている概念の範囲を限定することを意図していない。以下に示す部分は、図面を参照して様々な追加特徴及び例を説明し、図中の同じ数字は同じ要素を示し、方向説明は説明例を説明するためのものであるが、説明例と同様に、本開示を限定するものではない。この図に含まれている要素は、スケールされていない場合がある。
図1を参照すると、本開示のいくつかの実装形態に係るシステム100が示されている。システム100は、制御システム110と、メモリデバイス114と、電子インターフェース119と、呼吸治療システム120と、1つ以上のセンサ130と、1つ以上のユーザデバイス170と、1つ以上の光源180と、1つ以上の活動追跡器190とを含む。
いくつかの場合、単一のシステム100を用いて、睡眠コホートの複数のメンバーを監視することができる。そのようないくつかの場合、単一のシステム100は、1つ以上のセンサ130の複数のインスタンスを組み込んだ複数のユーザデバイス170を含んでもよい。いくつかの場合、システム100の複数回の反復を用いて、睡眠コホートの複数のメンバーを監視することができる(例えば、コホートの各メンバーの個別のシステム100)。システム100の態様及び特徴は、睡眠を監視し、コホートの任意のメンバー、例えば、治療ユーザ及び治療に隣接するユーザと対話するために使用され得る。
制御システム110は、1つ以上のプロセッサ112(以下、プロセッサ112と称する)を含む。制御システム110は、一般的に、システム100の様々な構成要素を制御(例えば、作動)し、及び/又はシステム100の構成要素によって取得及び/又は生成されたデータを分析するために使用される。プロセッサ112は、汎用又は特殊用途プロセッサ又はマイクロプロセッサであってもよい。図1に1つのプロセッサ112が示されているが、制御システム110は、単一の筐体内に存在し得るか又は互いに離れて位置付けられ得る任意の適切な数のプロセッサ(例えば、1つのプロセッサ、2つのプロセッサ、5つのプロセッサ、10個のプロセッサなど)を含んでもよい。制御システム110(又は任意の他の制御システム)又は制御システム110の一部、例えばプロセッサ112(又は任意の他のプロセッサ又は任意の他の制御システムの一部)は、本明細書で説明及び/又は請求項に係る方法の1つ以上のステップを実行するために使用され得る。制御システム110は、例えば、ユーザデバイス170の筐体、呼吸システム120の一部(例えば、筐体)、及び/又は1つ以上のセンサ130の筐体内に結合され、及び/又は配置され得る。制御システム110は、集中型(1つのそのような筐体内)又は分散型(物理的に異なる2つ以上のそのような筐体内)とすることができる。制御システム110を収容する2つ以上の筐体を含むこのような実装形態では、このような筐体は、互いに近接し、及び/又は離れて位置付けられてもよい。
メモリデバイス114は、制御システム110のプロセッサ112が実行可能な機械読み取り可能な命令を記憶する。メモリデバイス114は、例えば、ランダムアクセスメモリ装置又はシリアルアクセスメモリ装置、ハードドライブ、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ装置等の任意の適切なコンピュータ読み取り可能な記憶装置又は媒体であり得る。図1には1つのメモリデバイス114が示されているが、システム100は、任意の適切な数のメモリデバイス114(例えば、1つのメモリデバイス、2つのメモリデバイス、5つのメモリデバイス、10つのメモリデバイスなど)を含んでもよい。メモリデバイス114は、呼吸デバイス122の筐体、ユーザデバイス170の筐体、1つ以上のセンサ130の筐体又はそれらの任意の組み合わせに連結され、及び/又はそれらの内部に配置されてもよい。制御システム110のように、メモリデバイス114は、集中型(1つの記憶デバイス内)であってもよく、分散型(物理的に異なる2つ以上の記憶デバイス内)であってもよい。
いくつかの実装形態では、メモリデバイス114(図1)は、コホートメンバーに関連するメンバプロファイルを記憶する。メンバプロファイルは、メンバーが属する睡眠コホートの識別情報を含むことができる。メンバプロファイルは、例えば、コホートメンバーに関連する人口統計情報、コホートメンバーに関連する生体情報、コホートメンバーに関連する医療情報、自己報告フィードバック、コホートメンバーに関連する睡眠パラメータ(例えば、1つ以上の早期睡眠セッションから記録された睡眠関連パラメータ)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。人口統計情報は、例えば、コホートメンバーの年齢、コホートメンバーの性別、コホートメンバーの人種、コホートメンバーの地理的位置、交際状態、不眠家族歴、コホートメンバーの雇用状態、コホートメンバーの教育状態、コホートメンバーの社会経済状態、又はそれらの任意の組み合わせを示す情報を含むことができる。医療情報は、例えば、コホートメンバーに関連する1つ以上の医療状態、コホートメンバーの薬剤使用、又はその両方を示すことを含むことができる。医療情報データは、また、ユーザに関連する転倒リスク評価(例えば、モールス転倒尺度を用いた転倒リスクスコア)、多重入眠潜時検査(MSLT)の検査結果又はスコア、及び/又はピッツバーグ睡眠品質指数(PSQI)のスコア又は値を含むことができる。自己報告フィードバックは、自己報告された主観的睡眠スコア(例えば、悪い、平均的、優)、コホートメンバーが自己報告した主観的ストレスレベル、コホートメンバーが自己報告した主観的疲労レベル、コホートメンバーが自己報告した主観的健康状態、コホートメンバーが最近経験したライフイベント、又はそれらの任意の組み合わせを示す情報を含むことができる。
電子インターフェース119は、1つ以上のセンサ130からデータ(例えば、生理学的データ及び/又はオーディオデータ)を受信するように構成され、データがメモリデバイス114に記憶され、及び/又は、制御システム110のプロセッサ112によって分析される。電子インターフェース119は、有線接続又は無線接続を使用して(例えば、RF通信プロトコル、WiFi通信プロトコル、ブルートゥース(登録商標)通信プロトコルを使用して、セルラーネットワークなどを介して)1つ以上のセンサ130と通信することができる。電子インターフェース119は、アンテナ、受信機(例えば、RF受信機)、送信機(例えば、RF送信機)、トランシーバ、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。電子インターフェース119は、本明細書に記載のプロセッサ112及びメモリデバイス114と同一又は同様の1つ以上のプロセッサ及び/又は1つ以上のメモリデバイスをさらに含み得る。いくつかの実装形態では、電子インターフェース119は、ユーザデバイス170に連結又は統合される。他のいくつかの実装形態では、電子インターフェース119は、制御システム110及び/又はメモリデバイス114に結合されているか、又は制御システム110及び/又はメモリデバイス114と統合されている(例えば、筐体内で)。
上述したように、いくつかの実装形態では、システム100は、任意選択で、呼吸システム120(呼吸治療システムとも呼ばれる)を含む。呼吸システム120は、呼吸圧治療デバイス122(ここでは呼吸デバイス122と称する)、ユーザインターフェース124(マスク又は患者インターフェースとも称する)、導管126(チューブ又は空気回路とも称する)、表示デバイス128、加湿タンク129、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実装形態では、制御システム110、メモリデバイス114、表示デバイス128、1つ以上のセンサ130、及び加湿タンク129は、呼吸デバイス122の一部である。呼吸圧治療は、(例えば、タンクベンチレーター又はキュイラスのような負圧治療とは対照的に)治療ユーザの呼吸サイクル全体にわたって、大気に対して名目上正の制御されたターゲット圧力で治療ユーザの気道入口に空気供給を行うことを意味する。呼吸デバイス120は、1つ以上の睡眠関連呼吸障害(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、中枢性睡眠時無呼吸、又は混合性睡眠時無呼吸)に罹患している個人を治療するために一般的に使用される。
呼吸デバイス122は、一般的に、治療ユーザに送達される加圧空気を生成するために使用される(例えば、1つ以上の圧縮機を駆動する1つ以上のモータ(例えば、ブロアモータ)を使用する)。いくつかの実装形態では、呼吸デバイス122は、連続的に一定の空気圧を発生し、この空気圧は、治療ユーザに送られる。他の実装形態では、呼吸デバイス122は、2つ以上の所定の圧力(例えば、第1所定の圧力及び第2所定の圧力)を発生する。さらに別の実施形態では、呼吸デバイス122は、所定の範囲内の様々な異なる空気圧を生成するように構成される。例えば、呼吸デバイス122は、少なくとも約6 cm HO、少なくとも約10cm HO、少なくとも約20cm HO、約6cm HO~約10cm HO、約7cm HO~約12cm HOなどで輸送を行うことができる。呼吸デバイス122はまた、(周囲圧力に対して)正圧を維持しながら、例えば約-20リットル/分~約150リットル/分の間の所定の流速で加圧空気を送達することもできる。
ユーザインターフェース124は、治療ユーザの顔の一部と係合し、呼吸デバイス122から治療ユーザの気道に加圧空気を送達して、睡眠中の気道の狭窄及び/又は崩壊を防止するのを助ける。これはまた、治療ユーザの睡眠中の酸素摂取量を増加させる可能性がある。適用される治療に応じて、ユーザインターフェース124は、例えばユーザの顔の領域又は部分とシールを形成することができ、これにより、例えば、周囲圧力に対して約10cmHOの正圧で、周囲圧力と十分に変化する圧力でのガスの送達を容易にし、治療を効果的に行う。酸素の送達のような他の形態の治療の場合、ユーザインターフェースは、約10cmHOの陽圧で気道へのガス供給の送達を容易にするのに十分なシールを含んでいないことがある。
図2に示すように、いくつかの実装形態では、ユーザインターフェース124は、(例えば、図2に示すように)治療ユーザの鼻及び口を覆うフェイスマスクである。代替的に、ユーザインターフェース124は、治療ユーザの鼻に空気を供給する鼻マスクであってもよく、又は治療ユーザの鼻孔に空気を直接供給する鼻枕マスクであってもよい。ユーザインターフェース124は、治療ユーザの一部(例えば、顔)上にインターフェースを位置決め及び/又は安定化するための複数のストラップ(例えば、面ファスナーを含む)と、ユーザインターフェース124と治療ユーザとの間の気密シールを容易にするコンフォーマルクッション(例えば、シリコーン樹脂、プラスチック、発泡体など)とを含んでもよい。いくつかの例では、ユーザインターフェース124はチューブアップマスクであってもよく、マスクのストラップは、加圧空気を顔面マスク又は鼻マスクに送達するための導管として機能するように構成されている。ユーザインターフェース124は、また、治療ユーザ210によって吐き出された二酸化炭素及び他のガスを逃がすことを可能にする1つ以上の通気口を含むことができる。他の実装形態では、ユーザインターフェース124は、マウスピース(例えば、例えば、治療ユーザの歯に適合するように成形されたナイトガードマウスピース、下顎の位置調整装置など)を含むことができる。
導管126(空気回路又はチューブとも呼ばれる)は、呼吸デバイス120の2つの構成要素(例えば、呼吸デバイス122及びユーザインターフェース124)の間を空気が流れることを可能にする。いくつかの実施形態では、この導管に吸気及び呼気用の別々の枝管が存在し得る。他の実装形態では、単枝型導管は、吸気及び呼気のいずれにも使用される。一般的に、呼吸治療システム120は、呼吸治療デバイス122のモータとユーザ及び/又はユーザの気道との間に延びる空気経路を形成する。このように、空気経路は、一般的に、少なくとも呼吸治療デバイス122のモータと、ユーザインターフェース124と、導管126と、を含む。
呼吸デバイス122、ユーザインターフェース124、導管126、表示デバイス128、及び加湿タンク129のうちの1つ以上は、1つ以上のセンサ(例えば、圧力センサ、流量センサ、又はより一般的には、本明細書で説明する他の任意のセンサ130)を含むことができる。これらの1つ以上のセンサは、例えば、呼吸デバイス122によって供給される空気圧及び/又は加圧空気の流量を測定するために使用され得る。
表示デバイス128は、通常、静止画像、ビデオ画像、又はその両方を含む画像及び/又は呼吸デバイス122に関する情報を提示するために使用される。例えば、表示デバイス128は、呼吸デバイス122の状態に関する情報(例えば、呼吸デバイス122がオン/オフされているか否か、呼吸デバイス122が吐出する空気の圧力、呼吸デバイス122が吐出する空気の温度等)、及び/又はその他の情報(例えば、睡眠パフォーマンスメトリックス、睡眠パフォーマンススコア、睡眠スコア、又は治療スコア(例えば、WO 2016/061629及び米国2017/0311879に記載されているようなmyAir(登録商標)スコアであり、それぞれが全体として参照することで結合されている)、現在の日時、治療を受けているユーザの個人情報、ユーザのアンケートなどを提供することができる。いくつかの実装形態では、表示デバイス128は、入力インターフェースとして画像を表示するように構成されたグラフィックユーザインターフェース(GUI)を含むヒューマンマシンインターフェース(HMI)として機能する。表示デバイス128は、LEDディスプレイ、OLEDディスプレイ、LCDディスプレイなどであってもよい。入力インターフェースは、例えば、タッチスクリーン又はタッチセンシティブ基板、マウス、キーボード、又は呼吸デバイス122と相互作用する人間による入力を感知するように構成された任意のセンサシステムとすることができる。
加湿タンク129は、呼吸デバイス122に結合又は一体化され、呼吸デバイス122から送られる加圧空気を加湿するために使用可能なリザーバを含む。呼吸デバイス122は、治療ユーザに供給される加圧空気を加湿するために、加湿タンク129内の水を加熱するヒータを含むことができる。さらに、いくつかの実装形態では、導管126は、治療ユーザに送られる加圧空気を加熱する加熱要素(例えば、導管126に結合され、及び/又は導管126に埋め込まれた)をさらに含むことができる。加湿タンク129は、空気通路の水蒸気入口に流体的に結合され、水蒸気入口を介して空気通路内に水蒸気を送達するように形成されていてもよいし、空気通路自体の一部として空気通路と一直線上に形成されていてもよい。他の実装形態では、呼吸治療デバイス122又は導管126は、無水加湿器を含むことができる。無水加湿器は、システム100内の他の場所に配置された他のセンサとインターフェースするセンサを組み込むことができる。
呼吸システム120は、例えば、人工呼吸器、又は持続気道陽圧(CPAP)システム、自動気道陽圧(APAP)システム、バイレベル又は可変気道陽圧(BPAP又はVPAP)システム等の気道陽圧(PAP)システム、又はそれらの任意の組み合わせとして用いることができる。CPAPシステムは、所定の空気圧(例えば、睡眠医によって決定される)を治療ユーザに供給する。APAPシステムは、例えば、治療ユーザに関連する呼吸データに基づいて、治療ユーザに供給される空気圧を自動的に変更する。BPAP又はVPAPシステムは、第1所定の圧力(例えば、吸気気道陽圧又はIPAP)と、第1所定の圧力よりも低い第2所定の圧力(例えば、呼気気道陽圧又はEPAP)とを送出するように構成される。
図2を参照すると、いくつかの実装形態によるシステム100(図1)の一部が示されている。呼吸デバイス120の治療ユーザ210と、治療隣接個人220(例えば、ベッドパートナー)とは、環境280内のベッド230内に位置し、マットレス232の上に横たわる。ユーザインターフェース124(例えば、フルフェイスマスク)は、治療ユーザ210が、治療ユーザの睡眠セッション中に着用することができる。ユーザインターフェース124は、導管126を介して呼吸デバイス122に流体的に結合及び/又は接続される。逆に、呼吸デバイス122は、導管126及びユーザインターフェース124を介して加圧空気を治療ユーザ210に送達し、治療ユーザ210の喉の空気圧を高め、それによって睡眠中の気道の閉鎖及び/又は狭窄を防止するのを助ける。呼吸治療デバイス122は、ユーザが呼吸治療デバイス122と対話することを可能にするディスプレイデバイス128を含んでもよい。呼吸治療デバイス122は、加圧空気を加湿するための水を貯蔵する加湿タンク129をさらに含んでもよい。呼吸治療デバイス122は、図2に示すように、ベッド230に直接隣接するナイトスタンド240、より一般的には、ベッド230及び/又はユーザ210に一般的に隣接する任意の表面又は構造上に配置することができる。ユーザはまた、ベッド230内のマットレス232の上に横たわっている間に、例えば血圧デバイス及び/又は活動追跡器190を着用することができる。
図2に示すように、必ずしもそうであるとは限らないが、治療ユーザ210はユーザデバイス170Aを有し、治療隣接個人220は自分自身のユーザデバイス170Bを有することができる。ユーザデバイス170A、170Bは、ユーザデバイス170の反復とすることができ、各デバイスは、本明細書で開示される睡眠パフォーマンスメトリックスを生成するために使用され得るセンサデータを取得するための1つ以上のセンサ130の任意の組み合わせを含むことができる。
図1に戻って説明する。システム100の1つ以上のセンサ130は、圧力センサ132、流量センサ134、温度センサ136、運動センサ138、マイクロフォン140、スピーカ142、無線周波数(RF)受信機146、RF送信機148、カメラ150、赤外線センサ152、光電脈波(PPG)センサ154、心電図(ECG)センサ156、脳波(EEG)センサ158、容量センサ160、力センサ162、ひずみゲージセンサ164、筋電図(EMG)センサ166、酸素センサ168、検体センサ174、湿度センサ176、レーザレーダセンサ178、又はそれらの任意の組み合わせを含む。一般的に、1つ以上のセンサ130のそれぞれは、メモリデバイス114又は1つ以上の他のメモリデバイスにより受信及び記憶されたセンサデータを出力するように構成される。
1つ以上のセンサ130は、圧力センサ132、流量センサ134、温度センサ136、運動センサ138、マイクロフォン140、スピーカ142、RF受信機146、RF送信機148、カメラ150、赤外線センサ152、光電脈波(PPG)センサ154、心電図(ECG)センサ156、脳波(EEG)センサ158、容量センサ160、力センサ162、歪みゲージセンサ164、筋電図(EMG)センサ166、酸素センサ168、検体センサ174、湿度センサ176、及びレーザレーダセンサ178の各々を含むように示され、説明されているが、より一般的には、1つ以上のセンサ130は、本明細書で説明及び/又は図示されている任意の組み合わせ及び任意の数のセンサを含むことができる
1つ以上のセンサ130を用いて、生理学的データ、オーディオデータ、又はその両方のようなセンサデータを生成することができる。制御システム110は、1つ以上のセンサ130によって生成された生理学的データを用いて、睡眠セッション中にコホートメンバーに関連する睡眠-覚醒信号及び1つ以上の睡眠関連パラメータを決定することができる。睡眠-覚醒信号は、覚醒、リラックス覚醒、微小覚醒、急速眼球運動(REM)段階、第1ノンレム段階(一般に「N1」と呼ばれる)、第2ノンレム段階(一般に「N2」と呼ばれる)、第3ノンレム段階(一般に「N3」と呼ばれる)、又はこれらの任意の組み合わせを含む1つ以上の睡眠状態を示すことができる。N1とN2は浅睡眠段階であり、N3は深睡眠段階であると考えることができる。センサ130などの1つ以上のセンサによって生成された生理学的データに基づいて睡眠段階を決定する方法は、例えば、それぞれが参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、国際公開第2014/047310号、米国特許第10,492,720号、米国特許第10,660,563号、米国特許出願公開第2020/0337634号、国際公開第2017/132726号、国際公開第2019/122413号、米国特許出願公開第2021/0150873号、国際公開第2019/122414号、米国特許出願公開第2020/0383580号に記載されている。また、睡眠-覚醒信号をタイムスタンプして、コホートメンバーがベッドに入った時間、コホートメンバーがベッドから離れた時間、コホートメンバーが入眠しようとした時間などを示すことができる。睡眠セッション中、睡眠-覚醒信号は、所定のサンプリングレート、例えば、毎秒1サンプル、30秒1サンプル、毎分1サンプルなどでセンサ130によって測定され得る。睡眠-覚醒信号に基づいて睡眠セッション中にコホートメンバーについて決定され得る1つ以上の睡眠関連パラメータの例は、総就寝時間、総睡眠時間、入眠潜時、睡眠後覚醒パラメータ、睡眠効率、断片化指数、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
1つ以上のセンサ130によって生成された生理学的データ及び/又はオーディオデータは、睡眠セッション中にコホートメンバーに関連する呼吸信号を決定するためにも使用され得る。呼吸信号は、通常、睡眠セッション中のコホートメンバーの呼吸又は息継ぎを示す。呼吸信号は、例えば、呼吸速度、呼吸速度可変性、吸気振幅、呼気振幅、吸気対呼気比、1時間当たりのイベント数、イベントのパターン、呼吸デバイス122の圧力設定、又はそれらの任意の組み合わせを示すことができる。これらのイベントには、いびき、無呼吸、中枢性無呼吸、閉塞性無呼吸、混合性無呼吸、低呼吸、RERA、流量制限(例えば、胸内陰圧の上昇が増加の努力を示しているにもかかわらず、流量が増加しないイベント)、マスク漏れ(例えば、ユーザインターフェース124から)、むずむず脚、睡眠障害、窒息、心拍数増加、呼吸困難、喘息発作、てんかん発作、発作、血圧上昇、過呼吸、又はこれらの任意の組合せが含まれ得る。イベントは、例えば、それぞれが参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第5,245,995号、米国特許第6,502,572号、国際公開第2018/050913号、国際公開第2020/104465号に記載されているような当技術分野で知られている任意の手段によって検出することができる。
圧力センサ132は、メモリデバイス114に記憶され、及び/又は制御システム110のプロセッサ112によって分析され得る圧力データを出力する。いくつかの実装形態では、圧力センサ132は、呼吸システム120を使用する治療ユーザの呼吸(例えば、吸息及び/又は呼息)及び/又は周囲圧力を示すセンサデータを生成する空気圧センサ(例えば、気圧センサ)である。このような実施形態では、圧力センサ132は、呼吸デバイス122に連結又は統合することができる。圧力センサ132は、例えば、容量センサ、電磁センサ、圧電センサ、歪みゲージセンサ、光センサ、電位センサ、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。一例では、圧力センサ132を用いて、コホートメンバーの血圧を決定することができる。
流量センサ134は、メモリデバイス114に記憶され、及び/又は制御システム110のプロセッサ112によって分析され得る流量データを出力する。いくつかの実装形態では、流量センサ134は、呼吸デバイス122からの空気流量、導管126を通る空気流量、ユーザインターフェース124を通る空気流量、又はそれらの任意の組み合わせを決定するために使用される。このような実施形態では、流量センサ134は、呼吸デバイス122、ユーザインターフェース124又は導管126に連結又は統合することができる。流量センサ134は、例えば、回転流量計(例えば、ホール効果流量計)、タービン流量計、オリフィス流量計、超音波流量計、熱線センサ、渦流センサ、膜センサ、又はそれらの任意の組み合わせなどの質量流量センサであり得る。
温度センサ136は、メモリデバイス114に記憶され得る、及び/又は、制御システム110のプロセッサ112によって分析され得る温度データを出力する。いくつかの実装形態では、温度センサ136は、コホートメンバーの中核体温、コホートメンバーの皮膚温度、呼吸デバイス122から及び/又は導管126を通って流れる空気の温度、ユーザインターフェース124内の温度、周囲温度、又はこれらの任意の組み合わせを示す温度データを生成する。温度センサ136は、例えば、熱電対センサ、サーミスタセンサ、シリコンバンドギャップ温度センサ又は半導体ベースのセンサ、抵抗温度検出器、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。
運動センサ138は、メモリデバイス114に記憶され、かつ/又は制御システム110のプロセッサ112によって分析され得る、運動データを出力する。運動センサ138を使用して、睡眠セッション中のユーザの動き、及び/又は呼吸治療デバイス122、ユーザインターフェース124又は導管126などの呼吸治療システム120の構成要素のいずれかの動きを検出することができる。運動センサ138は、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、及び磁力計などの、1つ以上の慣性センサを含み得る。運動センサ138は、ユーザの顔の中又は周りの拍動及びユーザインターフェース124の近位の拍動などの動脈拍動に関連する動き又は加速度を検出するために使用することができ、拍動の形状、速度、振幅又は体積という特徴を検出するように構成される。いくつかの実装形態では、運動センサ138は、例えば、ユーザの呼吸運動を介してユーザの睡眠状態を表す信号を取得することができるユーザの体の運動を表す1つ以上の信号を任意に又は追加的に生成する。
マイクロフォン140は、メモリデバイス114に記憶され、及び/又は、制御システム110のプロセッサ112によって分析され得るオーディオデータを出力する。マイクロフォン140によって生成されたオーディオデータは、睡眠セッション中に1つ以上の音(例えば、治療ユーザ210及び/又は治療隣接個人220のようなコホートメンバーからの音)として再生され得る。マイクロフォン140からのオーディオデータは、本明細書でさらに詳細に説明されるように、睡眠セッション中にコホートメンバーが経験するイベントを識別するために(例えば、制御システム110を用いて)使用することもできる。マイクロフォン140は、呼吸デバイス122、ユーザインターフェース124、導管126、ユーザデバイス170A又はユーザデバイス170Bに結合又は統合されていてもよい。例えば、マイクロフォン140は、呼吸治療デバイス122、ユーザインターフェース124、導管126又は他の構成要素の内部に配置されてもよい。マイクロフォン140はまた、呼吸治療デバイス122の外側、ユーザインターフェース124の外側、導管126の外側又は任意の他の構成要素の外側に隣接して配置されるか又は連結されてもよい。マイクロフォン140はまた、ユーザデバイス170の構成要素であってもよい(例えば、マイクロフォン140は、スマートフォンのマイクロフォンである)。マイクロフォン140は、ユーザインターフェース124、導管126、呼吸治療デバイス122又はそれらの任意の組み合わせに統合されてもよい。一般的に、マイクロフォン140は、少なくとも呼吸治療デバイス122のモータ、ユーザインターフェース124及び導管126を含む呼吸治療システム120の空気経路内又はそれに隣接する任意の点に位置付けられてもよい。したがって、空気経路は、音響経路とも呼ばれる。
スピーカ142は、システム100を使用するコホートメンバー(例えば、図2の治療ユーザ210)が通常聞くことができる音波を出力する。1つ以上の実装形態では、音波は、システム100のユーザに聞こえるか又はシステムのユーザに聞こえない(例えば、超音波)。スピーカ142は、例えば、目覚まし時計として、又は(例えば、イベントに応答して)コホートメンバーに向けてアラーム又はメッセージを再生するように機能することができる。いくつかの実装形態では、スピーカ142は、マイクロフォン140によって生成されたオーディオデータをコホートメンバーに送信するために使用されてもよい。スピーカ142は、呼吸デバイス122、ユーザインターフェース124、導管126、ユーザデバイス170A、又はユーザデバイス170Bに結合又は統合されていてもよい。
マイクロフォン140及びスピーカ142は、別個のデバイスとして使用することができる。いくつかの実施形態では、マイクロフォン140及びスピーカ142は、例えば参照によりその全体が本明細書に組み込まれるWO 2018/050913号に記載されるように、音響センサ141に組み合わせることができる。このような実装形態では、スピーカ142は、所定の間隔で音波を生成又は放射し、マイクロフォン140は、スピーカ142から放射された音波の反射を検出する。スピーカ142によって生成又は放射される音波は、治療ユーザ210又は治療隣接個人220の睡眠を妨げないように、人の耳には聞こえない周波数(例えば、20Hz未満又は約18kHz以上)を有する(図2)。マイクロフォン140及び/又はスピーカ142からのデータに少なくとも部分的に基づいて、制御システム110は、治療ユーザ210又は治療隣接個人220(図2)の位置、及び/又は、呼吸信号、呼吸数、吸息振幅、呼息振幅、吸息呼息比、時間当たりのイベント数、イベントパターン、睡眠段階、呼吸治療デバイス122の圧力設定、口漏れ状態、又はこれらの任意の組み合わせなど、本明細書に記載された1つ以上の睡眠関連パラメータを決定することができる。この文脈では、SONARセンサは、超音波又は低周波数超音波センシング信号(例えば、約17~23kHz、18~22kHz又は17~18kHzの周波数範囲内)を空気を介して生成/送信することなどによるアクティブ音響センシングに関わるものと理解されてもよい。このようなシステムは、上述の国際公開第2018/050913号及び国際公開第2020/104465号に関連して考えることができる。いくつかの実装形態では、スピーカ142は骨伝導スピーカである。いくつかの実装形態では、1つ以上のセンサ130は、(i)マイクロフォン140と同一又は同様であり、音響センサ141に統合された第1マイクロフォンと、(ii)マイクロフォン140と同一又は同様であるが、音響センサ141に統合された第1マイクロフォンとは独立しかつ別体である第2マイクロフォンと、を含む。
いくつかの実装形態では、センサ130は、(i)マイクロフォン140と同一又は類似であって音響センサ141に一体化された第1マイクロフォンと、(ii)マイクロフォン140と同一又は類似であって音響センサ141に一体化された第1マイクロフォンとは分離された異なる第2マイクロフォンとを含む。
RF送信機148は、所定の周波数及び/又は振幅を有する電波(例えば、高周波数帯域、低周波数帯域、長波信号、短波信号等)を生成及び/又は送信する。RF受信機146は、RF送信機148から送信された電波の反射を検出し、このデータは、制御システム110によって分析されて、コホートメンバーの位置及び/又は本明細書に記載された1つ以上の睡眠関連パラメータを決定することができる。RF受信機(RF受信機146及びRF送信機148又は別のRFペア)は、制御システム110、呼吸デバイス122、1つ以上のセンサ130、ユーザデバイス170A、ユーザデバイス170B、又はそれらの任意の組み合わせの間の無線通信のためにも使用され得る。RF受信機146及びRF送信機148は、図1に別個の異なる要素として示されているが、いくつかの実装形態では、RF受信機146及びRF送信機148は、RFセンサ147の一部として組み合わされる。いくつかのこのような実施形態では、RFセンサ147は、制御回路を含む。RF通信の具体的な形式は、WiFi、Bluetooth(登録商標)等であり得る。
いくつかの実施形態では、RFセンサ147は、メッシュシステムの一部である。メッシュシステムの一例は、それぞれが移動式/可動式又は固定式であり得るメッシュノード、メッシュルータ及びメッシュゲートウェイを含み得る、WiFiメッシュシステムである。このような実施形態では、WiFiメッシュシステムは、それぞれがRFセンサ147と同一又は類似のRFセンサを含む、WiFiルータ及び/又はWiFiコントローラ、ならびに1つ以上の衛星(例えば、アクセスポイント)を含む。WiFiルータ及び衛星は、WiFi信号を使用して互いに連続的に通信する。WiFiメッシュシステムは、物体又は人の移動が信号を部分的に妨害することによってルータと衛星との間のWiFi信号の変化(例えば、受信された信号強度の差)に基づいて運動データを生成するために用いることができる。この運動データは、運動、呼吸、心拍数、歩行、転倒、挙動等又はそれらの任意の組み合わせを示すことができる。
カメラ150は、メモリデバイス114に記憶できる1つ以上の画像(例えば、静止画像、動画像、熱画像又はそれらの組み合わせ)として再生可能な画像データを出力する。制御システム110は、カメラ150からの画像データを用いて、本明細書で説明される1つ以上の睡眠関連パラメータを決定することができる。例えば、カメラ150からの画像データを用いて、コホートメンバーの位置を識別し、コホートメンバーがベッドに入る時間を決定し、コホートメンバーがベッドから出る時間を決定することができる。
赤外線(IR)センサ152は、メモリデバイス114に記憶可能な1又は複数の赤外線画像(例えば、静止画像、ビデオ画像、又はその両方)として再生可能な赤外線画像データを出力する。IRセンサ152からの赤外線データを用いて、コホートメンバーの温度及び/又はコホートメンバーの運動を含む、睡眠セッション中の1つ以上の睡眠関連パラメータを決定することができる。IRセンサ152は、コホートメンバーの存在、位置、及び/又は運動を測定するときに、カメラ150と組み合わせて使用することもできる。例えば、IRセンサ152は、約700nmと約1mmとの間の波長を有する赤外光を検出することができ、一方、カメラ150は、約380nmと約740nmとの間の波長を有する可視光を検出することができる。
PPGセンサ154は、心拍数、心拍変動性、心周期、呼吸数、吸息振幅、呼息振幅、吸息呼息比、推定血圧パラメータ、又はそれらの任意の組み合わせのような1つ以上の睡眠関連パラメータを決定するために使用され得る、コホートメンバーに関連する生理学的データを出力する。PPGセンサ154は、コホートメンバーによって着用されたり、コホートメンバーによって着用される衣服及び/又は布地に埋め込まれたり、ユーザインターフェース124及び/又はその関連するヘルメット(例えば、ストラップなど)に埋め込まれたり、及び/又は結合されたりすることができる。
ECGセンサ156は、コホートメンバーの心臓の電気的活動に関連する生理学的データを出力する。いくつかの実装形態では、ECGセンサ156は、睡眠セッション中にコホートメンバーの一部の上又は周囲に配置された1つ以上の電極を含む。ECGセンサ156からの生理学的データは、例えば、本明細書で説明される1つ以上の睡眠関連パラメータを決定するために使用され得る。
EEGセンサ158は、コホートメンバーの脳の電気的活動に関連する生理学的データを出力する。いくつかの実装形態では、EEGセンサ158は、睡眠セッション中にコホートメンバーの頭皮上又は周囲に配置された1つ以上の電極を含む。EEGセンサ158からの生理学的データは、例えば、睡眠セッション中の任意の所与の時点におけるコホートメンバーの睡眠状態を決定するために使用され得る。いくつかの実装形態では、EEGセンサ158は、ユーザインターフェース124及び/又は関連するヘルメット(例えば、ストラップなど)に統合されてもよい。
容量センサ160、力センサ162及び歪みゲージセンサ164は、メモリデバイス114に記憶され、本明細書に記載の1つ以上の睡眠関連パラメータを決定するために制御システム110によって使用され得るデータを出力する。EMGセンサ166は、1つ以上の筋肉により生み出された電気的活動に関連する生理学的データを出力する。酸素センサ168は、(例えば、導管126内又はユーザインターフェース124における)ガスの酸素濃度を示す酸素データを出力する。酸素センサ168は、例えば、超音波酸素センサ、電気酸素センサ、化学酸素センサ、光学酸素センサ、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。いくつかの実装形態では、1つ以上のセンサ130は、ガルバニック皮膚反応(GSR)センサ、血流センサ、呼吸センサ、脈拍センサ、血圧計センサ、酸素濃度計センサ、又はこれらの任意の組み合わせをさらに含む。
検体センサ174は、コホートメンバ(例えば、治療ユーザ210)の呼息中の検体の存在を検出するために使用され得る。検体センサ174によって出力されたデータは、メモリデバイス114に記憶され、制御システム110によって使用されて、治療ユーザ210の呼吸中の任意の検体の識別性及び濃度を決定することができる。いくつかの実装形態では、検体センサ174は、治療ユーザ210の口の近くに配置され、治療ユーザ210の口から吐き出された呼吸中の検体を検出する。例えば、ユーザインターフェース124が治療ユーザ210の鼻及び口を覆うフェイスマスクである場合、検体センサ174は、フェイスマスク内に配置されて、治療ユーザ210の口呼吸を監視することができる。他の実装形態では、例えば、ユーザインターフェース124が鼻マスク又は鼻枕マスクである場合、検体センサ174は、治療ユーザ210の鼻の近くに配置されて、治療ユーザの鼻を介して吐き出される呼吸中の検体を検出することができる。他の実装形態では、ユーザインターフェース124が鼻マスク又は鼻枕マスクである場合、検体センサ174は、治療ユーザ210の口の近くに位置することができる。この実装形態では、検体センサ174を用いて、治療ユーザ210の口から意図せずに漏れた空気があるかどうかを検出することができる。いくつかの実装形態では、検体センサ174は、炭素系化学物質又は化合物を検出するために使用され得る揮発性有機化合物(VOC)センサである。いくつかの実装形態では、検体センサ174は、治療ユーザ210が鼻又は口を介して呼吸しているかどうかを検出するためにも使用されてもよい。例えば、(ユーザインターフェース124がフェイスマスクである実装形態では)治療ユーザ210の口の近く又はフェイスマスク内に配置された検体センサ174によって出力されたデータによって検体の存在が検出された場合、制御システム110は、治療ユーザ210が自分の口を通して呼吸していることを示すものとしてそのデータを使用することができる。
湿度センサ176は、メモリデバイス114に記憶可能なデータを出力し、制御システム110によって使用される。湿度センサ176は、治療ユーザの周囲の様々な領域(例えば、導管126又はユーザインターフェース124内、治療ユーザ210の顔の近く、導管126とユーザインターフェース124との間の接続部の近く、導管126と呼吸デバイス122との間の接続部の近くなど)における湿度を検出するために使用され得る。したがって、いくつかの実施形態では、水分センサ176をユーザインターフェース124又は導管126内に配置して、呼吸デバイス122からの加圧空気の湿度を監視することができる。他の実装形態では、湿度センサ176は、湿度レベルを監視する必要がある任意の領域の近傍に配置される。湿度センサ176はまた、治療ユーザ210及び/又は治療隣接個人220の周囲の環境280、例えば寝室内の空気の周囲湿度を監視するために使用されてもよい。
光検出測距(LiDAR)センサ178は、深度感知に使用することができる。このような光学センサ(例えば、レーザセンサ)は、物体を検出し、生活空間等の周囲環境の3次元(3D)マップを作成するために用いることができる。LiDARは、一般的に、パルスレーザを利用して飛行時間を計測する。LiDARは、3Dレーザスキャンとも呼ばれる。このようなセンサの一使用例では、LiDARセンサ178を有する固定又は(スマートフォン等の)モバイル機器は、センサから5メートル以上離れた領域を測定しマッピングすることができる。例えば、LiDARデータは、電磁式RADARセンサによって推定された点群データと融合することができる。LiDARセンサ178はまた、人工知能(AI)を使用して、(RADARに対して高反射性であり得る)ガラス窓等、RADARシステムに問題を引き起こす可能性のある空間内の地物を検出し分類することにより、RADARシステムのジオフェンスを自動的に作成し得る。例えば、LiDARはまた、人の身長に加え、人が座ったとき、倒れたとき等に生じる身長の変化を推定するために用いることができる。LiDARは、環境の3Dメッシュ表現を形成するために用いることができる。さらなる用途では、LiDARは、電波が通過する固体表面(例えば、無線透光性材料)から反射することができ、それにより、異なるタイプの障害物の分類を可能にする。
図1に個別に示されているが、1つ以上のセンサ130の任意の組み合わせは、呼吸デバイス122、ユーザインターフェース124、導管126、加湿タンク129、制御システム110、ユーザデバイス170(例えば、図2のユーザデバイス170A、170B)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、システム100の任意の1つ以上の構成要素に統合及び/又は結合されてもよい。例えば、マイクロフォン140及びスピーカ142は、ユーザデバイス170に統合され、及び/又は、ユーザデバイス170に結合され、圧力センサ130及び/又は、流量センサ132は、呼吸デバイス122に統合され、及び/又は、呼吸デバイス122に結合される。いくつかの実装形態では、1つ以上のセンサ130のうちの少なくとも1つは、呼吸デバイス122、制御システム110、又はユーザデバイス170に結合されておらず、通常、睡眠セッション中に、治療ユーザ210又は治療隣接個人220にほぼ隣接して配置される(例えば、治療ユーザ210又は治療隣接個人220の一部に配置されるか又は接触し、また、治療ユーザ210又は治療隣接個人220によって着用されるか、ナイトスタンドに結合されるか又は配置されるか、マットレスに結合されるか、天井に結合されるかなど)。
例えば、図2に示すように、1つ以上のセンサ130は、ベッド230及び治療ユーザ210に隣接して、ナイトスタンド240上の第1位置250aに配置されてもよい。又は、センサ130のうちの1つ以上は、マットレス232上及び/又はマットレス232内の第2位置250B(例えば、センサは、マットレス232に結合及び/又は統合される)に配置することができる。また、センサ130のうちの1つ以上は、ベッド230上の第3位置250Cに配置することができる(例えば、補助センサ140は、ベッド230のフレーム上のヘッドボード、フットボード又は他の位置に結合及び/又は統合される)。センサ130のうちの1つ以上は、ベッド230及び/又はユーザ210に一般的に隣接する壁又は天井における第4の位置250dに配置されてもよい。センサ130のうちの1つ以上は、呼吸システム120の呼吸デバイス122の筐体に結合され、及び/又は筐体上及び/又は筐体内に配置されるように、第5の位置に配置されてもよい。さらに、1つ以上のセンサ130は、センサが治療ユーザ210に結合され、及び/又は、治療ユーザ210に配置されるように、第6位置250Fに配置されてもよい(例えば、センサは、睡眠セッション中に治療ユーザ210が着用する布地又は衣服に埋め込まれ、又は結合されている)。同様に、1つ以上のセンサ130は、センサが治療隣接個人220に結合され、及び/又は治療隣接個人220に配置されるように、第7位置に配置されてもよい(例えば、センサは、治療隣接個人220が睡眠セッション中に着用する布地又は衣服に埋め込まれ、又は結合されている)。さらに、1つ以上のセンサ130は、ベッド230に隣接してナイトスタンドの8つの位置250Gに配置されてもよく、治療隣接個人220に配置されてもよい。より一般的には、センサ140が、1つ以上の睡眠セッション中に、コホートメンバー(例えば、治療ユーザ210及び/又は治療隣接個人220)に関連する生理学的データを生成することができるように、1つ以上のセンサ130は、監視されているコホートメンバーに対して任意の適切な位置に配置されてもよい。
ユーザデバイス170(図1)は、表示デバイス172を含む。ユーザデバイス170は、例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ等のモバイル機器であり得る。あるいは、ユーザデバイス170は、外部感知システム、テレビ(例えば、スマートテレビ)、又は別のスマートホームデバイス(例えばGoogle Home(登録商標)、Google Nest(登録商標)、Amazon Echo(登録商標)、Amazon Echo Show(登録商標)、Alexa(登録商標)-対応デバイスなどのスマートスピーカ)とすることができる。)いくつかの実装形態では、ユーザデバイスは、ウェアラブル装置(例えば、スマートウォッチ)である。表示デバイス172は、一般的に、静止画像、動画像又はその両方を含む画像を表示するために使用される。いくつかの実施形態では、ディスプレイデバイス172は、画像を表示するように構成されたグラフィカルユーザインターフェース(GUI)及び入力インターフェースを含むヒューマンマシンインターフェース(HMI)として機能する。表示デバイス172は、LEDディスプレイ、OLEDディスプレイ、LCDディスプレイなどであってもよい。入力インターフェースは、例えば、タッチスクリーン又はタッチ感知基板、マウス、キーボード、又はユーザデバイス170と相互作用する人間による入力を感知するように構成された任意のセンサシステムとすることができる。いくつかの実装形態では、1つ以上のユーザデバイスが、システム100によって使用され、及び/又は、睡眠コホートの各メンバーのための別個のユーザデバイスなど、システム100に含まれてもよい。
光源180は、強度及び波長(例えば、色)を有する光を放出するために一般的に使用される。例えば、光源180は、約380nmと約700nmとの間の波長(例えば、可視光スペクトルにおける波長)の光を放出することができる。光源180は、例えば、1つ以上の発光ダイオード、1つ以上の有機発光ダイオード、電球、ランプ、白熱電球、CFL電球、ハロゲン電球、又はこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実装形態では、光源180から放出される光の強度及び/又は波長(例えば、色)は、制御システム110によって変更されてもよい。光源180はまた、連続発光、パルス発光、異なる強度の周期的発光(例えば、徐々に強度が増加した後に強度が減少する発光サイクルを含む)、又はそれらの任意の組み合わせのような所定の発光パターンで発光することができる。光源180から発せられた光は、コホートメンバーによって直接観察されてもよく、又はコホートメンバーに到達する前に反射又は屈折されてもよい。いくつかの実装形態では、光源180は、1つ以上のライトパイプを含む。
いくつかの実装形態では、光源180は、呼吸治療システム120に物理的に結合されているか、又は呼吸治療システム120に統合されている。例えば、光源180は、呼吸デバイス122、ユーザインターフェース124、導管126、表示デバイス128、又はこれらの任意の組み合わせに物理的に結合又は統合されてもよい。いくつかの実装形態では、光源180は、ユーザデバイス170に物理的に結合されているか、又は統合されている。他のいくつかの実装形態では、光源180は、呼吸治療システム120及びユーザデバイス170、ならびに活動追跡器190のそれぞれから分離され、区別される。このような実装形態では、光源180は、例えば、ナイトスタンド240、ベッド230、他の家具、壁、天井などの上に、コホートメンバーに向けて配置されてもよい。
活動追跡器190は、一般に、コホートメンバー(例えば、治療ユーザ210又は治療隣接個人220)に関連する活動測定値を決定するための生理学的データの生成を支援するために使用される。活動測定は、例えば、歩数、走行距離、登り歩数、身体活動の持続時間、身体活動の種類、身体活動の強さ、立っているのに費やされた時間、呼吸数、平均呼吸数、安静呼吸数、最大呼吸数、呼吸数変動性、心拍数、平均心拍数、安静心拍数、最大心拍数、心拍変動性、燃焼カロリー数、血中酸素飽和度、皮膚電気活動(皮膚電気伝導度又は皮膚電気反応とも呼ばれる)、又はこれらの任意の組合せを含んでもよい。活動追跡器190は、本明細書で説明される1つ以上のセンサ130、例えば、運動センサ138(例えば、1つ以上の加速度計及び/又はジャイロ)、PPGセンサ154、及び/又はECGセンサ156を含む。
いくつかの実装形態では、活動追跡器190は、スマートウォッチ、リストバンド、指輪、又はパッチなど、コホートメンバーによって着用され得るウェアラブルデバイスである。例えば、図2を参照すると、活動追跡器190は、治療ユーザ210の手首に着用される。活動追跡器190はまた、治療ユーザが着用する衣類又は衣服に結合又は統合されてもよい。いくつかの場合、同様の活動追跡器を治療隣接個人220の手首に着用したり、治療隣接個人220が着用する衣類又は衣服に結合したり、統合したりすることができる。あるいは、活動追跡器190は、ユーザデバイス170A及び/又はユーザデバイス170Bに(例えば、同じ記憶デバイス内で)結合又は統合されてもよい。より一般的には、活動追跡器190は、制御システム110、メモリ114、呼吸システム120、ユーザデバイス170A及び/又はユーザデバイス170Bと通信可能に結合されるか、又はそれらの中に(例えば、記憶デバイス内に)物理的に統合され得る。
図1に戻って参照すると、制御システム110及びメモリデバイス114は、システム100の別個の異なる構成要素として図1に説明及び示されているが、いくつかの実装形態では、制御システム110及び/又はメモリデバイス114は、ユーザデバイス170及び/又は呼吸デバイス122に統合されている。代替的に、いくつかの実装形態では、制御システム110又はその一部(例えば、プロセッサ112)は、クラウド(例えば、サーバ内に組み込まれ、IoT(モノのインターネット)デバイス(例えば、スマートテレビ、スマートサーモスタット、スマート電気機器、スマート照明など)内に組み込まれ、クラウドに接続され、エッジクラウドによって処理されるなど)内に配置され、1つ以上のサーバ(例えば、リモートサーバ、ローカルサーバ、又はその任意の組み合わせなど)内に配置されてもよい。
システム100は、上記のすべての構成要素を含むように示されているが、本開示の実装形態によれば、生理学的データを生成し、コホートメンバーの推奨通知又はアクションを決定するためのシステムには、より多く又はより少ない構成要素を含むことができる。例えば、第1代替システムは、制御システム110、メモリデバイス114、及び1つ以上のセンサ130のうちの少なくとも1つを含む。別の例として、第2代替システムは、制御システム110、メモリデバイス114、1つ以上のセンサ130のうちの少なくとも1つ、及びユーザデバイス170を含む。さらに別の例として、第3代替システムは、制御システム110、メモリデバイス114、呼吸システム120、1つ以上のセンサ130のうちの少なくとも1つ、及び、第1及び第2ユーザデバイス170を含む。したがって、様々なシステムは、本明細書で図示及び説明された構成要素の任意の部分を用いて、及び/又は1つ以上の他の構成要素と組み合わせて形成され得る。
本明細書で使用されるように、睡眠セッションは、例えば、初期の開始時間及び終了時間に基づいて様々な方法で定義することができる。図3を参照すると、睡眠セッションのための例示的なタイムライン301が示されている。タイムライン301は、就床時刻(tベッド)、入眠時刻(tGTS)、初期睡眠時刻((t睡眠)、第1微小覚醒MA及び第2微小覚醒MA、覚醒時刻(t覚醒)、起床時刻(t起床)を含む。
いくつかの実装形態では、睡眠セッションは、コホートメンバーが睡眠している持続時間である。このような実装形態では、睡眠セッションは開始時刻と終了時刻とを有し、睡眠セッションの間、コホートメンバーは終了時刻まで目覚めない。つまり、コホートメンバーが起きているどの時期も睡眠セッションには含まれない。第1睡眠セッションの定義によれば、コホートメンバーが同じ夜に複数回目を覚まして入眠した場合は、覚醒期間で区切られた各睡眠セッションが睡眠セッションとなる。
あるいは、いくつかの実装形態では、睡眠セッションは開始時刻と終了時刻とを有し、コホートメンバーは、睡眠セッション中に睡眠セッションが終了しないまま、コホートメンバーの連続した睡眠継続時間が睡眠継続時間閾値を下回る限り、睡眠セッションが終了してもよい。覚醒持続時間の閾値は、睡眠セッションのパーセンテージとして定義することができる。覚醒持続時間閾値は、例えば、睡眠セッションの約20%、睡眠セッション持続時間の約15%、睡眠セッション持続時間の約10%、睡眠セッション持続時間の約5%、睡眠セッション持続時間の約2%等、又は任意の他の閾値パーセントであり得る。いくつかの実装形態では、覚醒持続時間閾値は、例えば、約1時間、約30分、約15分、約10分、約5分、約2分などの固定時間量、又は他の量の時間として定義される。
いくつかの実装形態では、睡眠セッションは、コホートメンバーが夜に最初にベッドに入る時間から、翌朝、コホートメンバーが最後にベッドから離れる時間までの間の全時間として定義される。つまり、睡眠セッションとは、第1日付(例えば2020年1月6日、月曜日)の、コホートメンバーが初めてベッドに入って就寝しようとする現在の夜(例えば、コホートメンバーが就寝前にまずテレビやスマートフォンを見ようとする場合はそうではない)と呼ぶ第1時間(例えば、夜10:00)に始まり、第2日付(例えば、2020年1月7日、火曜日)の、コホートメンバーが最初にベッドから降りて翌朝帰らずに就寝しようとする翌朝(例えば、朝7:00)と呼ばれる第2時刻に終わる期間と定義されてもよい。
いくつかの実装形態では、コホートメンバーは、睡眠セッションの開始を手動で定義し、及び/又は睡眠セッションを手動で終了することができる。例えば、コホートメンバーは、睡眠セッションを手動で開始又は終了するために、ユーザデバイス170(図1)の表示デバイス172上に提示されたユーザ選択可能要素を(例えばクリック又はタップによって)選択することができる。
就床時刻tベッドとは、コホートメンバーが就寝前(例えば、コホートメンバーが横になったり、ベッドに座ったりしているとき)に最初にベッド(例えば、図2のベッド230)に入床した時刻と関連している。就床時刻tベッドは、コホートメンバーがベッドに入って寝た時間と、コホートメンバーが他の理由(例えば、テレビを見ている)でベッドに入った時間とを区別するために、ベッド閾値持続時間に基づいて識別することができる。例えば、ベッド閾値持続時間は、少なくとも約10分、少なくとも約20分、少なくとも約30分、少なくとも約45分、少なくとも約1時間、少なくとも約2時間などとすることができる。ここでは、就床時刻tベッドは、本明細書ではベッドに関連して説明されるが、より一般的には、就床時刻tベッドは、コホートメンバーが就寝するための任意の位置(例えば、ソファ、椅子、寝袋等)に最初に入った時間を指すことができる。
入眠時刻(GTS)は、コホートメンバーがベッドに入ってから最初に入眠しようとした時間と関連している (tベッド)。例えば、ベッドに入った後、コホートメンバーは、就寝しようとする前に、リラックスするために1つ以上の活動(例えば、読書、テレビ視聴、音楽聴取、ユーザデバイス170の使用など)に従事することができる。初期睡眠時刻(t睡眠)は、コホートメンバーが最初に就寝した時間である。例えば、初期睡眠時刻(t睡眠)は、コホートメンバーが最初にノンレム睡眠段階に入った時間であってもよい。
覚醒時刻t覚醒は、コホートメンバーが睡眠に戻らずに覚醒した時刻(例えば、コホートメンバーが夜中に覚醒して睡眠に戻った時刻とは逆)に対応付けられた時刻である。コホートメンバーは、最初に入眠した後、短い期間(例えば、5秒、10秒、30秒、1分等)の複数の無意識の微小覚醒(例えば、微小覚醒MA、MA)のいずれかを経験することができる。コホートメンバーは、覚醒時刻t覚醒とは逆に、MA、MAの各微小覚醒後に睡眠に戻る。同様に、コホートメンバーは、最初に眠りについた後(例えば、トイレに起きた後、子供やペットの世話をした後、夢遊病をした後など)、1回以上の意識的な覚醒(例えば、覚醒A)をすることができる。しかし、コホートメンバーは、目覚めた後に再び睡眠状態に戻る。したがって、覚醒時刻 t覚醒は、例えば、覚醒閾値持続時間(例えば、少なくとも15分、少なくとも20分、少なくとも30分、少なくとも1時間等)に基づいて定義され得る。
同様に、起床時刻t起床とは、コホートメンバーがベッドから離れてベッドの外に残って睡眠セッションを終了する時間(例えば、コホートメンバーが夜間に起きてトイレに行ったり、子供やペットの世話をしたり、夢遊病をしたりするのとは逆)に関連する。すなわち、起床時刻t起床は、コホートメンバーが次の睡眠セッション(例えば、翌日の夜)までにベッドに戻ることなく最後に起床する時間である。したがって、起床時刻起床は、例えば、起床閾値持続時間(例えば、コホートメンバーが少なくとも15分、少なくとも20分、少なくとも30分、少なくとも1時間など)に基づいて定義することができる。2回目以降の睡眠セッションのための就床時刻tベッド時間は、起床閾値継続時間(例えば、コホートメンバーが少なくとも4時間、少なくとも6時間、少なくとも8時間、少なくとも12時間など)に基づいて定義することもできる。
上記のように、コホートメンバーは、最初のtベッドから最後のt起床までの間の夜間に1回以上起床して離床することができる。いくつかの実施形態では、最終覚醒時刻t覚醒及び/又は最終起床時刻t起床は、イベント(例えば、入眠又は離床)後の所定の閾値持続時間に基づいて識別又は決定される。このような閾値持続時間は、コホートメンバーのためにカスタマイズすることができる。夜に就寝した後、朝に起床して離床する標準的なコホートメンバーについては、約12~約18時間(コホートメンバーの覚醒(t覚醒)又は起床(t起床)と、コホートメンバーの就床(tベッド)、入眠(t入眠)又は睡眠(t睡眠)との間の任意の時間帯を使用することができる。長い寝たきり時間を持つコホートメンバーの場合は、短い閾値時間(たとえば、約8時間から約14時間)を使用することができる。閾値期間は、コホートメンバーの睡眠行動を監視するシステムに基づいて、最初に選択され、及び/又は後で調整され得る。
総就床時間(TIB)は、就床時刻tベッドから起床時間t起床までの継続時間である。総睡眠時間(TST)は、初期睡眠時刻と覚醒時刻との間の持続時間に関連し、それらの間の任意の意識的又は無意識的な覚醒及び/又は微小覚醒を含まない。一般的に、総睡眠時間(TST)は、総就寝時間(TIB)より短くなる(例えば、1分間短い、10分間短い、1時間短いなど)。例えば、図3の時間軸301を参照すると、総睡眠時間(TST)は、初期睡眠時刻tsleepと目覚時刻twakeとの間にわたっているが、第1微小覚醒MA、第2微小覚醒MA、及び覚醒Aの持続期間が除外される。図示されているように、この例では、総睡眠時間(TST)は、総就寝時間(TIB)より短い。
いくつかの実装形態では、総睡眠時間(TST)は、総持続的睡眠時間(PTST)として定義されてもよい。このような実装形態では、持続総睡眠時間は、所定の初期部分又は第1ノンレム段階(例えば、浅い睡眠段階)の期間を含まない。例えば、所定の初期部分は、約30秒~約20分、約1分~約10分、約3分~約5分等であり得る。総持続的睡眠時間は、持続睡眠の尺度の1つであり、睡眠覚醒睡眠経過図を滑らかにする。例えば、コホートメンバーが最初に眠りにつくと、コホートメンバーは非常に短い時間(例えば、約30秒)で第1ノンレム段階にあり、その後、短い時間(例えば、1分)で覚醒段階に戻り、その後、第1ノンレム段階に戻ることができる。この例では、総持続的睡眠時間は、第1ノンレム段階の第1インスタンス(例えば、約30秒)を除外する。
いくつかの実施形態では、睡眠セッションは、就床時刻(tベッド)から始まり、起床時刻(t起床)で終了するもの、即ち、総就床時間(TIB)として定義される。いくつかの実施形態では、睡眠セッションは、初期睡眠時刻(t睡眠)から始まり、覚醒時刻(t覚醒)で終了するものとして定義される。いくつかの実施形態では、睡眠セッションは、総睡眠時間(TST)として定義される。いくつかの実施形態では、睡眠セッションは、入眠時刻(tGTS)から始まり、覚醒時刻(t覚醒)で終了するものとして定義される。いくつかの実施形態では、睡眠セッションは、入眠時刻(tGTS)から始まり、起床時刻(t起床)で終了するものとして定義される。いくつかの実施形態では、睡眠セッションは、就床時刻(tベッド)から始まり、覚醒時刻(t覚醒)で終了するものとして定義される。いくつかの実装形態では、睡眠セッションは、初期睡眠時刻(t睡眠)に始まり、起床時刻(t起床)に終わると定義される。
図4を参照すると、いくつかの実装形態によるタイムライン400(図4)に対応する例示的な睡眠経過図400が示されている。図に示されるように、睡眠経過図400は、睡眠覚醒信号401と、覚醒段階軸410と、レム段階軸420と、浅睡眠段階軸430と、深睡眠段階軸440とを含む。睡眠-覚醒信号401と軸410、420、430、440のうちの1つとの間の交点は、睡眠セッション中の任意の所定時間の睡眠段階を示す。
睡眠-覚醒信号401は、コホートメンバーに関連する生理学的データ(例えば、本明細書で説明される1つ以上のセンサ130(図1)によって生成される)に基づいて生成することができる。睡眠-覚醒信号は、覚醒、リラックス覚醒、微小覚醒、レム段階、第1ノンレム段階、第2ノンレム段階、第3ノンレム段階、又はそれらの任意の組み合わせを含む1つ以上の睡眠状態又は段階を示すことができる。いくつかの実装形態では、第1の非レム段階、第2の非レム段階、及び第3の非レム段階のうちの1つ以上は、一緒にグループ化され、浅睡眠段階又は深睡眠段階に分類されてもよい。例えば、浅い睡眠段階は、第1ノンレム段階を含み得るが、深い睡眠段階は、第2ノンレム段階及び第3ノンレム段階を含み得る。図4に示される睡眠経過図400は、浅い睡眠段階軸430と深い睡眠段階軸440とを含むが、いくつかの実施形態では、睡眠経過図400は、第1ノンレム段階、第2ノンレム段階及び第3ノンレム段階のうちのそれぞれに対する軸を含み得る。他の実施形態では、睡眠-覚醒信号は、呼吸信号、呼吸速度、吸気振幅、呼気振幅、吸気対呼気比、1時間当たりのイベントの数、イベントのパターン、又はそれらの任意の組み合わせを示すことができる。睡眠-覚醒信号を記述する情報は、メモリデバイス114に記憶されることができる。
睡眠経過図400は、入眠潜時(SOL)、睡眠後覚醒開始(WASO)、睡眠効率(SE)、睡眠断片化指数、睡眠ブロック、又はそれらの任意の組み合わせ等の1つ以上の睡眠関連パラメータを決定するために用いることができる。
入眠潜時(SOL)は、入眠時刻(t入眠)と初期睡眠時刻(t睡眠)との間の時間として定義される。言い換えれば、入眠潜時は、コホートメンバーが最初に入眠しようとした後に実際に入眠するのに必要な時間を示す。いくつかの実施形態では、入眠潜時は、持続入眠潜時(PSOL)として定義される。持続入眠潜時と入眠潜時の異なる点は、持続入眠潜時が入眠時刻と所定量の持続睡眠との間の持続時間として定義されていることである。いくつかの実施形態では、所定量の持続睡眠は、例えば、第2ノンレム段階、第3ノンレム段階及び/又はREM段階内に少なくとも10分寝り、及び2分以下の覚醒したREM段階、第1ノンレム段階及び/又はその間の動きを含み得る。換言すれば、持続入眠潜時は、例えば、8分まで、第2ノンレム段階、第3ノンレム段階及び/又はREM段階内で持続睡眠することが必要である。他の実施形態では、所定量の持続睡眠は、初期睡眠時間後の第1ノンレム段階、第2ノンレム段階、第3ノンレム段階及び/又はREM段階内の少なくとも10分の睡眠を含み得る。このような実装形態では、所定量の持続的な睡眠は、任意の微小覚醒を排除することができる(例えば、10秒の微小覚醒は、10分間の期間を再開しない)。
睡眠後覚醒開始(WASO)は、初期睡眠時刻と覚醒時間との間のコホートメンバーの覚醒の合計持続時間に関連する。したがって、睡眠後覚醒には、意識的であるか無意識的であるかを問わず、睡眠セッション中の短い覚醒と微小覚醒(例えば、図4に示す微小覚醒MA、MA)が含まれる。いくつかの実施形態では、睡眠後覚醒開始(WASO)は、所定の長さ(例えば、10秒より大きい、30秒より大きい、60秒より大きい、約5分より大きい、約10分より大きい等)の覚醒を有する総持続時間のみを含む持続睡眠後覚醒開始(PWASO)として定義される。
睡眠効率(SE)は、総就床時間(TIB)と総睡眠時間(TST)との比率として決定される。例えば、総就床時間が8時間、総睡眠時間が7.5時間であれば、その睡眠セッションの睡眠効率は93.75%となる。睡眠効率は、コホートメンバーの睡眠衛生を示す。例えば、コホートメンバーが就寝前にベッドに入り、他の活動(テレビ視聴など)に時間を割くと、睡眠効率が低下する(コホートメンバーが罰せられるなど)。いくつかの実装形態では、睡眠効率(SE)は、総就床時間(TIB)と、コホートメンバーが睡眠を試みた総時間とに基づいて計算されてもよい。このような実装形態では、コホートメンバーが睡眠しようとする総時間は、本明細書に記載された入眠(GTS)時刻と起床時刻との間の持続時間として定義される。例えば、総睡眠時間が8時間(例えば午後11時から午前7時の間)で、入眠時間が午後10時45分、起床時間が午前7時15分の場合、睡眠効率パラメータは約94%と算出される。
断片化指数は、睡眠セッション中の覚醒回数に少なくとも部分的に基づいて決定される。例えば、コホートメンバーが2回の微小覚醒(例えば、図4に示すような微小覚醒MA、微小覚醒 MA )を有していれば、断片化指数を2と表すことができる。いくつかの実装形態では、断片化指数は、所定の整数範囲(例えば、0と10の間)の間でスケーリングされる。
睡眠ブロックは、睡眠の任意の段階(例えば、第1ノンレム段階、第2ノンレム段階、第3ノンレム段階、及び/又はREM)と覚醒段階との間の遷移に関連する。睡眠ブロックは、例えば30秒の解像度で計算することができる。
いくつかの実施形態では、本明細に記載のシステム及び方法は、睡眠-覚醒信号を含む睡眠経過図を生成又は分析して、就床時刻(tベッド)、入眠時刻(tGTS)、初期睡眠時間(t睡眠)、1つ以上の第1微小覚醒(例えば、MAとMA)、覚醒時刻(t覚醒)、起床時刻(t起床)、又はそれらの任意の組み合わせを、睡眠経過図の睡眠-覚醒信号に少なくとも部分的に基づいて決定又は認識することを含むことができる。
他の実施形態では、1つ以上のセンサ130は、就床時刻(tベッド)、入眠時刻(tGTS)、初期睡眠時間(t睡眠)、1つ以上の第1微小覚醒(例えば、MAとMA)、覚醒時刻(t覚醒)、起床時刻(t起床)、又はそれらの組み合わせを決定又は認識することに使用され、さらに睡眠セッションを定義することができる。例えば、就寝時刻tベッドは、例えば運動センサ138、マイク140、カメラ150、又はこれらの任意の組み合わせによって生成されたデータに基づいて決定されてもよい。睡眠時間は、例えば、運動センサ138からのデータ(例えば、コホートメンバーが運動していないことを示すデータ)、カメラ150からのデータ(例えば、コホートメンバーが運動していないこと、及び/又は、コホートメンバーが消灯したことを示すデータ)、マイクロフォン140からのデータ(例えば、オフTVの使用を示すデータ)、ユーザデバイス170からのデータ(例えば、コホートメンバーがユーザデバイス170をもはや用いていないことを示すデータ)、圧力センサ132及び/又は流量センサ134からのデータ(例えば、治療ユーザが呼吸デバイス122をオンにすることを示すデータ、治療ユーザがユーザインターフェース124を着用することを示すデータなど)、又はそれらの任意の組み合わせに基づいて決定することができる。
睡眠経過図400は、睡眠セッションの進行に伴って徐々に短縮されるレム段階を描いているが、常にそうであるわけではない。場合によっては、レム段階の継続時間は睡眠セッションの進行に伴って徐々に増加する(例えば、最初のレム段階は最後のレム段階よりも短い)。
図5は、本開示のいくつかの態様による、第1及び第2コホートメンバー510、520を含むコホートメンバーのペアの斜視図である。いくつかの場合、本開示の態様及び特徴は、呼吸治療デバイス又は他の睡眠関連治療デバイスを使用しない2つ以上のコホート510、520の間で使用することができる。この場合、システム(例えば、図1のシステム100)は、コホートメンバー510、520を引き続き監視し、睡眠パフォーマンスメトリックスを決定することができ、これは、協調睡眠パフォーマンスメトリックスを決定し、個人又はコホート目標を評価し、個人又はコホートコーチング提案を生成し、又はコホートメンバー510、520の睡眠品質を改善するために使用され得る。
コホートメンバー510及びコホートメンバー520は、共にマットレス532上のベッド530にて就寝する。コホートメンバー510、520の睡眠セッションを追跡するためのシステムは、第1ユーザデバイス570A及び第2ユーザデバイス570Bを介して実装することができる。ユーザデバイス570Aは、コホートメンバー510に関連するスマートフォンであってもよく、ユーザデバイス570Bは、生理学的信号(例えば、心臓、呼吸、及び/又は運動信号)を監視するように構成されたソナーイネーブル及び/又はレーダーイネーブル(オプションとして、さらにマイクロフォンを含む)のベッドサイドデバイスのような他のデバイスを用いてもよいが、コホートメンバー520に関連するスマートフォンであってもよい。
第1ユーザデバイス570Aと第2ユーザデバイス570Bとの間の距離は、各ユーザデバイス570A、570B内の1つ以上のセンサによって収集されたセンサデータに基づいて推定することができる。いくつかの場合、距離は、ユーザデバイス570A、570B間で伝送されるブルートゥース(登録商標)信号のような無線信号の信号強度に基づいて推定され得る。いくつかの場合、距離は、ユーザデバイス570A、570Bのマイクロフォンによって検出されたエコーに基づいて推定され得る。
ユーザデバイス570A、570B間の距離を用いて、コホートメンバー520がコホートメンバー510と同じ環境500で寝ているかどうかを推定することができる。例えば、図5に示すように、距離が比較的小さいと決定された場合、コホートメンバー520は、コホートメンバー510と同じベッドに寝ていると推定することができる。少し離れたところでは、コホートメンバー510、520が同じ部屋で寝ていると推定することができる。いくつかの場合、この距離は、コホートメンバー510、520が隣接する部屋で寝ていることを示すことができる。いくつかの場合、その距離は、コホートメンバー510、520が同じ家(例えば、同じ建物)で寝ていることを示すことができる。いくつかの場合、この距離は、コホートメンバー520がコホートメンバー510と同じ環境500で寝ていないことを示すことができる。
いくつかの場合、ユーザデバイス570A、570B間の距離を用いて、例えば、エコーロケーションによって、又は他のセンサによる検出によって、コホートメンバー510、520のうちの1つ又は2つの位置をより良く識別することができる。例えば、ユーザデバイス570A、570B間の距離に関する知識と、コホートメンバー510と各ユーザデバイス570A、570Bとの間の距離に関する知識とを組み合わせて、環境500内でコホートメンバー510を正確に特定するために使用され得る。
図6は、本開示のいくつかの態様による、睡眠コホートの睡眠パフォーマンスメトリックスを生成及び提示するためのプロセス600を示すフローチャートである。プロセス600は、図1のシステム100又はその構成要素、又は図1のシステム100の複数の例又は構成要素によって実行することができる。
ブロック602において、センサデータが受信される。センサデータは、1つ以上のセンサから受信することができる。ブロック602で受信されたセンサデータは、環境内の個人の睡眠セッションに関連する。言い換えれば、ブロック602で受信されたセンサデータは、睡眠セッションに参加している個人(例えば、治療隣接個人のような第1コホートメンバー)の取得されたセンサデータを含む。いくつかの場合、センサデータはまた、睡眠セッションの前又は後に取得されたセンサデータを含んでもよい。
環境は、ベッド、部屋、隣接する部屋のセット、又は家若しくは他の建物であってもよい。いくつかの場合、ブロック602で受信されたセンサデータは、環境内の第2個人(例えば、治療ユーザのような第2コホートメンバー)の睡眠セッションに関連してもよい。
ブロック604において、センサデータは、第1睡眠パフォーマンスデータを決定するために使用される。第1睡眠パフォーマンスデータは、第1コホートメンバーの睡眠セッションのパフォーマンスに関するデータを含む。睡眠パフォーマンスデータを決定することは、センサデータを分析して、第1コホートメンバーの睡眠セッションに関連する睡眠品質データなどの様々なメトリックスを識別することを含んでもよい。適切な場合は、睡眠パフォーマンスデータは、睡眠ステージ情報、睡眠状態情報、及び/又は睡眠パフォーマンスデータを含んでもよい。
ブロック606において、第2睡眠パフォーマンスデータを受信してもよい。第2睡眠パフォーマンスデータは、第2コホートメンバー、より具体的には、第1コホートメンバーと同じ環境における第2コホートメンバーの睡眠セッションに関連する。第2コホートメンバーの睡眠セッションは、第1コホートメンバーの睡眠セッションと完全に又は部分的に重複してもよい。
いくつかの場合、ブロック606で第2睡眠パフォーマンスデータが受信されると、第2コホートメンバーに関連する個々のセンサデータから第2睡眠パフォーマンスデータが決定されている。いくつかの場合、ブロック606で第2睡眠パフォーマンスデータを受信することは、センサデータ(例えば、ブロック602のセンサデータ又は別のセンサデータ)から第2睡眠パフォーマンスデータを決定することを含んでもよい。
ブロック608において、第1睡眠パフォーマンスデータ及び第2睡眠パフォーマンスデータから1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを生成してもよい。睡眠パフォーマンスメトリックスは、睡眠セッションのパフォーマンスを測定するために使用される任意の有用なメトリックスであってもよい。いくつかの場合、1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスは、i)協調睡眠パフォーマンススコア、ii)第1コホートメンバーに関連する個人睡眠パフォーマンススコア、iii)第2コホートメンバーに関連する個人睡眠パフォーマンススコア、iv)第1コホートメンバーに関連する睡眠経過図、v)第2コホートメンバーに関連する睡眠経過図、vi)ユーザを治療するための治療スコア、vii)共鳴スコア、又はviii)i~viiの任意の組み合わせを含む。
いくつかの場合、睡眠パフォーマンスメトリックスは、第1コホートメンバーに関連する第1睡眠パフォーマンススコアと、第2コホートメンバーに関連する第2睡眠パフォーマンススコアとを用いて計算された協調睡眠パフォーマンススコアとしてもよい。
いくつかの場合、ブロック608において睡眠パフォーマンスメトリックスを生成することは、第1センサデータと第2センサデータとを同期させることを含んでもよい。第1センサデータは、ブロック602において、第1コホートメンバーに関連する第1組の1つ以上のセンサから受信されたセンサデータとしてもよい。第2センサデータは、第2コホートメンバーに関連する第2組の1つ以上のセンサから受信されたセンサデータであってもよい。
ブロック610において、睡眠パフォーマンスメトリックスを提示してもよい。ブロック610における提示は、第1コホートメンバーへ、第2コホートメンバーへ、第3パーティへ、又はそれらの任意の組合せへ、1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを提示することを含んでもよい。提示することは、睡眠パフォーマンスメトリックスに関連する成分及び/又は副成分スコアを提示すること、及び任意に、与えられた睡眠パフォーマンスメトリックスに対する成分及び/又は副成分スコアの寄与度に関する提示を含んでもよい。
いくつかの場合、ブロック610で睡眠パフォーマンスメトリックスを提示することは、コホートメンバー又はコホートに関連するフィードでエントリを生成することを含んでもよい。このフィードは、ソーシャルメディアフィード又は類似のフィードであってもよい。フィードには、概略情報、睡眠パフォーマンスメトリックス、又はその他のこのような情報を含めることができる。このフィードは、他のコホートメンバー又は第三者がフィード上のエントリと相互作用することを可能にするために対話的であってもよく、それにより、コホートメンバーに睡眠品質を改善するように促すことができる。
いくつかの場合、第1コホートメンバーは治療隣接個人であり、第2コホートメンバーは治療ユーザであるが、いくつかの場合、逆であってもよい。いくつかの場合、第1コホートメンバー及び第2コホートメンバーの両方が治療ユーザである。コホートメンバーが治療ユーザである場合、センサデータは、治療ユーザの治療デバイスに関連する1つ以上のセンサからのデータを含み、睡眠パフォーマンスデータは、治療デバイスの使用に関連する治療データを含んでもよい。
例示的なケースでは、プロセス600は、第1コホートメンバーのユーザデバイス(例えば、スマートフォン)によって実行されてもよい。ユーザデバイスは、ユーザデバイスの1つ以上のセンサデータ及び/又はユーザデバイスにアクション可能に結合された1つ以上のセンサからセンサデータを受信してもよい。次に、ユーザデバイスは、センサデータから第1睡眠パフォーマンスデータを決定してもよい。次に、ユーザデバイスは、第2睡眠パフォーマンスデータを受信してもよい。いくつかの場合、ユーザデバイスはセンサデータを受信し、センサデータを用いて第2睡眠パフォーマンスデータを決定してもよい。しかしながら、いくつかの場合、ユーザデバイスは、センサデータから(例えば、第2コホートメンバーのユーザデバイスで)決定された第2睡眠パフォーマンスデータを受信してもよい。
別の例示的な場合では、プロセス600は、1つ以上のユーザデバイスからセンサデータ及び/又は睡眠パフォーマンスデータを受信することができるサーバ(例えば、クラウドサーバ)によって実行してもよい。
いくつかの場合、任意のブロック612において、インセンティブを提供してもよい。インセンティブを提供することは、睡眠パフォーマンスメトリックスが閾値に到達したことを決定すること、又はコホートメンバー又はコホートが目標を達成したことを決定すること(例えば、プロセス700にしたがって目標を設定、追跡及び/又は報告することができる)、又は閾値の数のコーチング提案を完了すること(例えば、プロセス800にしたがって目標を設定、追跡及び/又は報告することができる)を含んでもよい。インセンティブを提供することは、インセンティブ(例えば、賞金、ギフトカード、ギフトなど)をコホートメンバー又はインセンティブに関連するコホートに転送することを開始することを含んでもよい。いくつかの場合、ブロック612でインセンティブを提供することは、第1コホートメンバー及び第2コホートメンバーに、i)自分の閾値睡眠パフォーマンスメトリックスを満足し、自分の目標及び/又は達成閾値の数を達成するためのコーチング提案、ii)自分の閾値睡眠パフォーマンスメトリックスを満足し、自分の目標及び/又は達成閾値の数を達成するためのコーチング提案、又はiii)i又はiiの任意の組み合わせについて、別のコホートメンバーに個別インセンティブを提供することを含んでもよい。
いくつかの場合、任意のブロック614において、ブロック602からのセンサデータに基づいて、治療デバイス(例えば、呼吸治療デバイス)のパラメータを調整してもよい。治療デバイスは、第2コホートメンバーによって使用することができる。したがって、治療隣接個人の睡眠セッションに関連する睡眠セッションデータに基づいて、治療デバイスのパラメータを調整することができる。いくつかの場合、ブロック614において治療パラメータを調整することは、常にそうである必要はないが、治療ユーザの睡眠セッション中にパラメータを動的に調整することを含んでもよい。いくつかの場合、ブロック606で第2睡眠パフォーマンスデータを受信した後、ブロック614で治療パラメータを調整する。いくつかの場合、ブロック608で睡眠パフォーマンスメトリックスを生成した後、ブロック614で治療パラメータを調整する。
図7は、本開示のいくつかの態様による、睡眠コホートの目標を追跡するためのプロセス700を示すフローチャートである。プロセス700は、図1のシステム100によって実行されてもよい。又は、図1のシステム100の複数の例又は構成要素である。
ブロック702において、目標情報が受信される。目標情報は、目標を示す情報と、目標と第1コホートメンバーとの睡眠セッション、第2コホートメンバーとの睡眠セッション、コホート睡眠セッション、又はそれらの任意の組み合わせとの関連付けとを含んでもよい。
いくつかの場合、目標情報にターゲット達成日を含めることができる。いくつかの場合、ターゲット達成日をユーザが選択することができる。いくつかの場合、1つ以上のコホートメンバーの睡眠パフォーマンスデータ(例えば、現在又は履歴)の任意の組み合わせに基づいて、ターゲット達成日を自動的に決定することができる。自動的に決定されたターゲット達成日は、目標に対して自動的に設定されてもよいし、コホートメンバーに提示され、コホートメンバーが確認又は選択したときに設定されてもよい。
いくつかの場合、目標情報をユーザ入力から直接受け取ることができる。いくつかの場合、目標情報は、1つ以上の生成された目標に基づいて受信され得る。ブロック704において、1つ以上の提案目標を生成することができる。ブロック706において、目標として使用されるべき1つ以上の提案目標のうちの1つ以上を示す目標選択を受信することができる。
ブロック704における提案目標の生成は、1つ以上のプロンプト(例えば、アンケート)に対する応答の受信に応答して、又は睡眠パフォーマンスデータ及び/又は生成された睡眠パフォーマンスメトリックスの受信に応答して、自動的に実行され得る。これらの応答を用いて、提案目標のセットを生成することができる。
いくつかの場合、提案目標を生成することは、コホートメンバー又はコホートの前記履歴睡眠パフォーマンスメトリックスに影響を与える要因を識別し、その後、将来の睡眠パフォーマンスメトリックスを改善するためにとることができる提案アクション(例えば、履歴睡眠パフォーマンスメトリックスの将来のインスタンス)を決定することを含んでもよい。次に、提案アクションに基づいて、提案目標のセットを生成することができる。
いくつかの場合、提案目標を生成することは、コホートメンバーに関する人口統計情報を受信することと、次に、人口統計情報に基づいて1つ以上の提案目標を生成することとを含んでもよい。例えば、コホートメンバーに関する受信された人口統計情報が、コホートメンバーが睡眠パフォーマンスメトリックスに影響を及ぼす可能性がある何らかの要因に苦しんでいる可能性があることを示す場合、睡眠パフォーマンスメトリックスを改善するために、これらの要因に基づいて1つ以上の提案目標を生成することができる。いくつかの場合、人口統計情報に基づいて1つ以上の提案目標を生成することは、コホートメンバーと人口統計情報を共有する個人に関連する提案目標を含むデータベースにアクセスすることを含んでもよい。
いくつかの場合、提案目標を生成することは、治療デバイス使用履歴情報(例えば、呼吸治療デバイス使用履歴)を受信することと、受信した治療デバイス使用履歴情報を用いて提案目標を生成することとを含む。したがって、生成された目標は、(例えば、本明細書に記載されているようなmyAir(登録商標)スコアを生成するために使用される成分データのような、治療デバイス使用データから決定されるような)治療ユーザによる履歴治療デバイスの使用にカスタマイズされ得る。
いくつかの場合、提案目標を生成することは、履歴睡眠セッションに関連する主観的フィードバックを受信することと、主観的フィードバックを用いて提案目標を生成することとを含む。したがって、生成された目標は、コホートメンバー自身による以前の睡眠時間の主観的な解釈に基づくことができる。
ブロック708において、目標状態更新を生成してもよい。目標状態更新は、コホートメンバー又はコホートの目標達成の進捗に関する情報を含んでもよい。目標状態更新を生成することは、睡眠パフォーマンスデータ(例えば、図6のプロセス600からの第1睡眠パフォーマンスデータ及び/又は第2睡眠パフォーマンスデータ)を用いて目標を評価することを含んでもよい。いくつかの場合、目標評価はセンサデータの使用を含んでもよい。センサデータを用いて目標を評価することは、睡眠品質を決定すること、睡眠関連メトリックス(例えば、睡眠パフォーマンスメトリックス)を決定すること、又はセンサデータを用いて他の情報を決定することを含んでもよい。一例では、コホートメンバー間の距離(又はコホートメンバのユーザデバイス)を示すセンサデータを用いて、コホートメンバーが寝ている間のコホートメンバー間の距離に基づく目標を評価することができる。
ブロック710において、目標状態更新を出力してもよい。目標状態更新を出力することは、状態更新を別のコンピューティングデバイスに送信すること、又はディスプレイ(例えば、ユーザデバイスのディスプレイ)上に目標状態更新を提示することを含んでもよい。他の技術を使うことができる。
図8は、本開示のいくつかの態様による、睡眠コホートのためのコーチング提案を生成するためのプロセス800を示すフローチャートである。プロセス800は、図1のシステム100又はその構成要素、又は図1のシステム100の複数の例又は構成要素によって実行することができる。
ブロック802において、コーチング提案を識別することができる。コーチング提案は、コホートメンバー又はコホートの将来の睡眠パフォーマンスメトリックスを改善するために識別され得る。
いくつかの場合、コーチング提案は、ユーザ入力(例えば、他のコホートメンバのユーザ入力)から直接受け取ることができる。いくつかの場合、コーチング提案は、1つ以上のプロンプト(例えば、アンケート)に対する応答(例えば、主観的フィードバック)を受信することに応答して自動的に識別され得る。これらの応答を用いて、提案を生成することができる。
いくつかの場合、インストラクターが提案する識別は、コホートメンバー又はコホートの前記履歴睡眠パフォーマンスメトリックスに影響を与える要因を識別し、その後、将来の睡眠パフォーマンスメトリックスを改善するためにとることができる提案アクション(例えば、履歴睡眠パフォーマンスメトリックスの将来のインスタンス)を決定することを含んでもよい。その後、提案されたアクションに基づいてコーチング提案を生成することができる。
ブロック804において、コーチング提案を提示することができる。コーチング提案を提示することは、コーチング提案を別のコンピューティングデバイスに送信すること、又はディスプレイ(例えば、ユーザデバイスのディスプレイ)上にコーチング提案を提示することを含んでもよい。他の技術を使うことができる。
図9は、本開示のいくつかの態様による、呼吸治療デバイスを模擬する音を生成するためのプロセス900を図示するフローチャートである。プロセス900は、図1のシステム100又はその構成要素、又は図1のシステム100の複数の例又は構成要素によって実行することができる。
ブロック902において、模擬呼吸治療デバイス音を生成することができる。模擬呼吸治療デバイス音の生成は、模擬呼吸治療デバイス音を電子的に生成すること、又は模擬呼吸治療デバイス音の記録を含むファイルにアクセスすることを含んでもよい。ブロック902で生成される模擬呼吸治療デバイス音は、呼吸治療デバイスの選択されたモデル、選択されたアクセサリ(例えば、ユーザインターフェース及び/又は導管)、及び/又は呼吸治療デバイスの選択された設定に基づくことができる。いくつかの場合、将来の治療ユーザ又は治療ユーザの呼吸治療デバイスの規定又は実際の設定に基づいて、模擬呼吸治療デバイス音を生成することができる。
ブロック906において、模擬呼吸治療デバイス音を出力してもよい。模擬呼吸治療デバイス音を出力することは、スピーカを介して模擬呼吸治療デバイス音を再生することを含んでもよい。ブロック908において、模擬呼吸治療デバイス音を監視することができる。模擬呼吸治療デバイス音を監視することは、マイクロフォンを用いて模擬呼吸治療デバイス音を監視することを含んでもよい。
ブロック910において、模擬呼吸治療デバイス音を、監視された模擬呼吸治療デバイス音に基づいて調整することができる。監視された模擬呼吸治療デバイス音に基づいて模擬呼吸治療デバイス音を調整することは、出力された模擬呼吸治療デバイス音の音量又は他の特性を調整することを含んでもよい。いくつかの場合、ブロック910において調整を行うことは、出力した模擬呼吸治療デバイス音に1つ以上のフィルタを適用することを含んでもよい。模擬呼吸治療デバイス音を調整することは、監視された模擬呼吸治療デバイス音が所望の又は予期される呼吸治療デバイス音と一致することを確実にするために、ブロック910において実行されてもよい。
任意のブロック912において、呼吸治療推奨を行うことができる。呼吸治療推奨は、特定の呼吸治療デバイスモデル、特定の導管モデル又はタイプ、特定のユーザインターフェースモデル又はタイプ、呼吸治療デバイスの1つ以上の設定、又はそれらの任意の組み合わせに関する推奨を含んでもよい。いくつかの場合、呼吸治療推奨を提供することは、呼吸治療デバイスを模擬する音の音量を調整するための調整コマンドを受信することを含んでもよい。この場合、呼吸治療推奨は、模擬呼吸治療デバイス音の調整された音量に基づいている。
任意のブロック914において、コホートメンバー又はコホートの睡眠パフォーマンスデータを監視することができる。監視された睡眠パフォーマンスデータは、コホートメンバー又はコホートの睡眠パフォーマンスメトリックスを決定するために使用され得る。いくつかの場合、ブロック914において睡眠パフォーマンスデータを監視することは、任意選択のブロック904において睡眠パフォーマンスデータを用いて模擬呼吸治療デバイス音を修正することを含んでもよい。いくつかの場合、ブロック914において睡眠パフォーマンスデータを監視することは、ブロック912において睡眠パフォーマンスデータを用いて呼吸治療推奨を通知することを含んでもよい。
図示された実装形態を含む実装形態の前述の説明は、図示及び説明の目的のためにのみ表示され、開示された正確な形態を概説又は限定することを意図していない。本開示の精神又は範囲から逸脱することなく、開示された実装形態は、本明細書の開示にしたがって多くの変更を加えることができるが、その多くの修正、変化及び使用は当業者にとって明白である。したがって、本開示の広さ及び範囲は、上述した実装形態のいずれによっても制限されるべきではない。
本開示のいくつかの態様は、1つ以上の実装形態に関して説明及び説明されてきたが、本明細書及び図面を読み理解した後に、同等の変更及び修正が生じるか、又は当業者に知られる。さらに、本開示の一態様の特定の特徴は、いくつかの実装のうちの1つに関してのみ開示されてもよいが、このような特徴は、任意の所与の又は特定のアプリケーションに対して望ましくかつ有利である他の実装の1つ以上の他の特徴と組み合わせることができる。
以下の請求項1~87のうちのいずれか1つ以上からの1つ以上の要素、態様又はステップ、又はその任意の部分を、他の請求項1~87のうちのいずれか1つ以上からの1つ以上の要素、態様又はステップ、又はその任意の部分と組み合わせて、本開示の1つ以上の追加の実装及び/又は請求項を形成することができる。

Claims (87)

  1. 1つ以上のセンサから環境内の個人の睡眠セッションに関連するセンサデータを受信するステップと、
    前記センサデータから第1睡眠パフォーマンスデータを決定するステップと、
    環境内の呼吸治療デバイスのユーザの睡眠セッションに関連する第2睡眠パフォーマンスデータを受信するステップと、
    前記第1睡眠パフォーマンスデータ及び前記第2睡眠パフォーマンスデータを用いて、1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを生成するステップと、
    前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを提示するステップと、を含む、方法。
  2. 前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスは、i)協調睡眠パフォーマンススコア、ii)前記個人に関連する個人睡眠パフォーマンススコア、iii)前記ユーザに関連する個人睡眠パフォーマンススコア、iv)前記個人に関連する睡眠経過図、v)前記ユーザに関連する睡眠経過図、vi)前記ユーザの治療スコア、vii)共鳴スコア、又はviii)i~viiの任意の組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記個人の睡眠セッションと前記ユーザの睡眠セッションとが時間的に重複する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記第1睡眠パフォーマンスデータは、睡眠段階情報又は睡眠状態情報を含み、前記第1睡眠パフォーマンスデータは、呼吸治療デバイス使用情報を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 第1ユーザ及び第2ユーザに関連する目標情報を受信するステップであって、前記目標情報は、i)前記個人の睡眠セッション、ii)前記ユーザの睡眠セッション、又はiii)iとiiの組み合わせに関連する目標を示すステップと、
    目標状態更新を生成するステップであって、i)前記第1睡眠パフォーマンスデータ、ii)前記第2睡眠パフォーマンスデータ、又はiii)iとiiの組み合わせを用いて前記目標情報を評価することを含むステップと、
    前記目標状態更新を出力するステップと、をさらに含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 目標情報を受信するステップは、
    1つ以上の提案目標のセットを生成するステップと、
    前記提案目標のセットから選択された目標の選択を受け付けるステップと、を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記提案目標のセットを生成するステップは、
    1つ以上の質問を含むアンケートを提出するステップと、
    前記アンケートの提示に応答して応答情報を受信するステップと、
    前記受信した応答情報を用いて、前記提案目標のセットを生成するステップと、を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記提案目標のセットを生成するステップは、
    履歴睡眠パフォーマンスメトリックスに関連する履歴睡眠パフォーマンスデータにアクセスするステップと、
    1つ以上の要因を、前記履歴睡眠パフォーマンスメトリックスに影響を与えるものとして識別するステップと、
    1つ以上の要因のそれぞれについて、将来の睡眠パフォーマンスメトリックスを改善すると推定される提案アクションを決定するステップと、
    1つ以上の要因のそれぞれについての提案アクションを用いて、前記提案目標のセットを生成するステップと、を含む、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 前記提案目標のセットを生成するステップは、
    前記個人又はユーザに関連する人口統計情報を受信するステップと、
    前記受信した人口統計情報を用いて、前記提案目標のセットを生成するステップと、を含む、請求項6~8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記提案目標のセットを生成するステップは、
    前記ユーザに関連する履歴呼吸治療デバイス使用情報を受信するステップと、
    前記受信した履歴呼吸治療デバイス使用情報を用いて、前記提案目標のセットを生成するステップと、を含む、請求項6~9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記提案目標のセットを生成するステップは、
    複数の履歴睡眠セッションに関連する主観的フィードバックを受信するステップと、
    前記主観的フィードバックを用いて、前記提案目標のセットを生成するステップと、を含む、請求項6~10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記目標を評価するステップは、前記センサデータを使用するステップをさらに含む、請求項5~11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記センサデータを用いて前記目標を評価するステップは、前記センサデータを用いて、前記個人と前記ユーザとの間の距離を推定するステップを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記目標情報を受信するステップは、前記目標に関連するターゲット達成日を受信するステップを含み、前記ターゲット達成日を受信するステップは、i)前記第1睡眠パフォーマンスデータ、ii)前記第2睡眠パフォーマンスデータ、iii)前記履歴睡眠パフォーマンスデータ、又はiv)i~iiiの任意の組み合わせを用いて、前記ターゲット達成日を自動的に決定するステップを含む、請求項5~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記目標情報は、前記個人の将来の睡眠セッションの開始時刻及び前記ユーザの将来の睡眠セッションの開始時刻に関連する目標を含む、請求項5~14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記目標情報は、将来の睡眠セッションにおける前記個人と前記ユーザとの間の距離に関連する目標を含む、請求項5~15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記目標情報は、前記呼吸治療デバイスの将来の使用に関連する目標を含む、請求項5~16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記目標情報を評価するステップは、前記目標が達成されたと判定するステップであって、前記目標状態更新は、前記目標が達成されたことを示すステップを含み、前記方法は、
    前記目標が達成されたと判定したことに応答して、i)達成済み目標、ii)達成済み目標の達成にかかった時間、iii)睡眠パフォーマンスデータ、iv)ユーザの主観的データ、又はv)i~ivの任意の組合せに少なくとも部分的に基づいて、1つ以上の提案後続目標を決定するステップと、
    前記1つ以上の提案後続目標を提示するステップと、をさらに含む、請求項5~17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記1つ以上の提案後続目標の提示に応答して、前記1つ以上の提案後続目標のうちの1つの後続目標を示す後続目標選択を受け付けるステップと、
    前記後続目標に関連する後続目標情報を受信するステップと、
    後続目標状態更新を生成するステップであって、前記後続目標情報を評価することを含むステップと、
    前記後続目標状態更新を出力するステップと、をさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを生成するステップは、協調睡眠パフォーマンススコアを生成するステップを含み、前記協調睡眠パフォーマンススコアを生成するステップは、
    前記第1睡眠パフォーマンスデータを用いて第1睡眠パフォーマンススコアを生成するステップと、
    前記第2睡眠パフォーマンスデータを用いて第2睡眠パフォーマンススコアを生成するステップと、
    前記第1睡眠パフォーマンススコア及び前記第2睡眠パフォーマンススコアを用いて協調睡眠パフォーマンススコアを生成するステップと、を含む、請求項1~19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 将来の睡眠パフォーマンスメトリックスを改善するためのコーチング提案を識別するステップと、
    前記第1睡眠セッションの後、前記コーチング提案を提供するステップと、をさらに含む、請求項1~20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記コーチング提案を識別するステップは、
    複数の履歴睡眠セッションに関連する主観的フィードバックを受信するステップと、
    前記主観的フィードバックを用いて前記コーチング提案を生成するステップと、を含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記コーチング提案を識別するステップは、
    履歴睡眠パフォーマンスメトリックスに関連する履歴睡眠パフォーマンスデータにアクセスするステップと、
    1つ以上の要因を、前記履歴睡眠パフォーマンスメトリックスに影響を与えるものとして識別するステップと、
    1つ以上の要因のそれぞれについて、将来の睡眠パフォーマンスメトリックスを改善すると推定される提案アクションを決定するステップと、
    1つ以上の要因のそれぞれについて提案された変更を用いて、前記コーチング提案を生成するステップと、を含む、請求項21又は22に記載の方法。
  24. 前記第1睡眠パフォーマンスデータ及び前記第2睡眠パフォーマンスデータに基づいてインセンティブを提供するステップをさらに含む、請求項1~23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記インセンティブを提供するステップは、さらに、前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスと前記履歴睡眠パフォーマンスメトリックスとの間の比較に基づいている、請求項24に記載の方法。
  26. 前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを生成するステップは、協調睡眠パフォーマンススコアを生成するステップを含み、前記協調睡眠パフォーマンススコアを生成するステップは、
    前記第1睡眠パフォーマンスデータを用いて第1睡眠パフォーマンススコアを生成するステップと、
    前記第2睡眠パフォーマンスデータを用いて第2睡眠パフォーマンススコアを生成するステップと、
    前記第1睡眠パフォーマンススコア及び前記第2睡眠パフォーマンススコアを用いて、協調睡眠パフォーマンススコアを生成するステップと、を含み、
    前記第1睡眠パフォーマンススコアが第1閾値を超え、前記第2睡眠パフォーマンススコアが第2閾値を超える場合、前記インセンティブは提供される、請求項24又は25に記載の方法。
  27. 前記インセンティブを提供するステップは、前記個人に関連する第1個人インセンティブを提供するステップと、前記ユーザに関連する第2個人インセンティブを提供するステップとを含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記第1睡眠パフォーマンススコアが前記第1閾値を超える場合、前記個人に関連する第1個人インセンティブを提供するステップと、
    前記第2睡眠パフォーマンススコアが前記第2閾値を超える場合、前記ユーザに関連する第2個人インセンティブを提供するステップと、をさらに含む、請求項26に記載の方法。
  29. 前記第1睡眠パフォーマンススコアが前記第1閾値を超える場合、前記ユーザに関連する第1個人インセンティブを提供するステップと、
    前記第2睡眠パフォーマンススコアが前記第2閾値を超える場合、前記個人に関連する第2個人インセンティブを提供するステップと、をさらに含む、請求項26に記載の方法。
  30. 前記第1睡眠パフォーマンスデータに基づいて概略情報を送信するステップであって、前記概略情報は、前記ユーザに関連するユーザデバイスによって受信されたときに、前記個人に関連する履歴概略情報のフィードでエントリを生成するために使用可能であるステップをさらに含む、請求項1~29のいずれか1項に記載の方法。
  31. エントリの生成に応答して、反応を示すフィードバックを受信するステップをさらに含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを生成するステップは、前記第1睡眠パフォーマンスデータを用いて第1睡眠パフォーマンススコアを生成するステップを含み、前記概略情報は、前記第1睡眠パフォーマンススコアを含む、請求項30又は31に記載の方法。
  33. 前記個人に関連するユーザデバイスでの概略情報を受信するステップであって、前記概略情報は、前記第2睡眠パフォーマンスデータに基づいているステップと、
    前記受信した概略情報を用いて、前記ユーザに関連する履歴概略情報のフィードでエントリを生成するステップと、をさらに含む、請求項1~32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 前記1つ以上の睡眠パフォーマンスメトリックスを生成するステップは、前記第2睡眠パフォーマンスデータを用いて第2睡眠パフォーマンススコアを生成するステップを含み、前記概略情報は、前記第2睡眠パフォーマンススコアを含む、請求項33に記載の方法。
  35. 前記第2睡眠パフォーマンスデータは前記センサデータを用いて決定され、前記センサデータは、さらに、環境内のユーザの睡眠セッションに関連している、請求項1~34のいずれか1項に記載の方法。
  36. 前記第2睡眠パフォーマンスデータは、第2組の1つ以上のセンサからの第2センサデータを用いて決定され、前記第2センサデータは、環境内のユーザの睡眠セッションに関連している、請求項1~35のいずれか1項に記載の方法。
  37. 呼吸治療デバイスを用いて、睡眠セッションに参加している環境内のユーザが着用しているユーザインターフェースに供給される空気に関連するデータを受信するステップと、
    前記ユーザとは異なる環境内の個人の睡眠セッションに関連する睡眠セッションデータを受信するステップと、
    前記受信した睡眠セッションデータに応答して、前記呼吸治療デバイスのパラメータの調整を決定するステップと、を含む、方法。
  38. 前記パラメータの調整は、前記ユーザの睡眠セッション及び前記個人の睡眠セッションの間に動的に決定される、請求項37に記載の方法。
  39. 前記睡眠セッションデータは、前記個人の睡眠段階データを含み、前記呼吸治療デバイスのパラメータの調整を決定するステップは、前記睡眠段階データに基づいている、請求項37又は38に記載の方法。
  40. 前記是呼吸治療デバイスのパラメータの調整を決定するステップは、
    前記睡眠セッションデータが、個人が覚醒していることを示す場合、前記パラメータの第1設定を決定するステップと、
    前記睡眠セッションデータが、個人が眠っていることを示す場合、前記パラメータの第2設定を決定するステップであって、前記呼吸治療デバイスは、前記パラメータの第1設定を用いた場合には、前記パラメータの第2設定を用いた場合よりも静かであるステップと、を含む、請求項37~39のいずれか1項に記載の方法。
  41. 前記ユーザの睡眠セッションに関連する第1センサデータを受信するステップと、
    前記個人の睡眠セッションに関連する第2センサデータを受信するステップであって、前記第2睡眠セッションに関連する睡眠セッションデータは前記第2センサデータを用いて決定されるステップと、
    前記第1センサデータと前記第2センサデータとを同期させるステップと、をさらに含む、請求項37~40のいずれか1項に記載の方法。
  42. 前記同期させた第2センサデータを用いて、前記第1センサデータの信号の信号対雑音比を改善するステップをさらに含む、請求項41に記載の方法。
  43. 前記第1センサデータを用いて可能なイベントを検出するステップと、
    前記同期させた第2センサデータを用いて、前記イベントを確認するステップと、をさらに含む、請求項41又は42に記載の方法。
  44. 前記同期化させた第1センサデータと前記同期化させた第2センサデータとを用いて前記ユーザの姿勢を推定するステップをさらに含む、請求項41~43のいずれか1項に記載の方法。
  45. 前記個人に関連するユーザデバイスとの無線接続を確立するステップであって、前記睡眠セッションデータの受信が無線接続を用いて行われるステップと、
    前記無線接続の特性を測定するステップと、
    前記測定した無線接続の特性に基づいて、前記個人の位置情報を決定するステップと、をさらに含む、請求項37~44のいずれか1項に記載の方法。
  46. 前記位置情報に基づいて前記呼吸治療デバイスのパラメータの調整を決定するステップをさらに含む、請求項45に記載の方法。
  47. 前記無線接続はブルートゥース接続である、請求項45に記載の方法。
  48. 前記環境は建物である、請求項1~47のいずれか1項に記載の方法。
  49. 前記環境は、隣接する一対の部屋である、請求項1~47のいずれか1項に記載の方法。
  50. 前記環境は部屋である、請求項1~47のいずれか1項に記載の方法。
  51. 前記環境は睡眠面である、請求項1~47のいずれか1項に記載の方法。
  52. 空気を供給するための呼吸治療デバイスと、
    供給された空気を前記ユーザに導くために前記呼吸治療デバイスに流体的に結合されたユーザインターフェースと、
    1つ以上のプロセッサを含む制御システムと、
    前記制御システムに結合されたメモリであって、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、
    睡眠セッションに参加している環境内のユーザが着用している間にユーザインターフェースに空気を供給する呼吸治療デバイスに関連するデータを受信することと、
    ユーザとは異なる環境内の個人の睡眠セッションに関連する睡眠セッションデータを受信することと、
    前記受信した睡眠セッションデータに応答して前記呼吸治療デバイスのパラメータの調整を決定することと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサに実行させる命令を含むメモリと、を含む、システム。
  53. 前記パラメータの調整は、前記ユーザの睡眠セッション及び前記個人の睡眠セッションの間に動的に決定される、請求項52に記載のシステム。
  54. 前記睡眠セッションデータは、前記個人の睡眠段階データを含み、前記呼吸治療デバイスのパラメータの調整を決定するステップは、前記睡眠段階データに基づいている、請求項52又は53に記載のシステム。
  55. 前記呼吸治療デバイスのパラメータの調整を決定するステップは、
    前記睡眠セッションデータが、個人が覚醒していることを示す場合、パラメータの第1設定を決定すると、
    前記睡眠セッションデータが、個人が眠っていることを示す場合、前記パラメータの第2設定を決定するステップであって、前記呼吸治療デバイスは、前記パラメータの第1設定を用いた場合には、前記パラメータの第2設定を用いた場合よりも静かであるステップと、を含む請求項52~54のいずれか1項に記載のシステム。
  56. 前記動作は、
    前記ユーザの睡眠セッションに関連する第1センサデータを受信することと、
    前記個人の睡眠セッションに関連する第2センサデータを受信することであって、前記第2睡眠セッションに関連する睡眠セッションデータは前記第2センサデータを用いて決定されることと、
    前記第1センサデータと前記第2センサデータとを同期させることとをさらに含む、請求項52~55のいずれか1項に記載のシステム。
  57. 前記動作は、前記同期化させた第2センサデータを用いて、前記第1センサデータの信号の信号対雑音比を改善することをさらに含む、請求項56に記載のシステム。
  58. 前記動作は、
    前記第1センサデータを用いて可能なイベントを検出することと、
    前記同期させた第2センサデータを用いて、前記イベントを確認することと、をさらに含む、請求項56又は57に記載のシステム。
  59. 前記動作は、前記同期化させた第1センサデータと前記同期化させた第2センサデータとを用いて前記ユーザの姿勢を推定することをさらに含む、請求項56~58のいずれか1項に記載のシステム。
  60. 前記動作は、
    前記個人に関連するユーザデバイスとの無線接続を確立することであって、前記睡眠セッションデータの受信が無線接続を用いて行われることと、
    前記無線接続の特性を測定することと、
    前記測定した無線接続の特性に基づいて、前記個人の位置情報を決定することと、をさらに含む、請求項52~59のいずれか1項に記載のシステム。
  61. 前記動作は、前記位置情報に基づいて前記呼吸治療デバイスのパラメータの調整を決定することをさらに含む、請求項60に記載のシステム。
  62. 前記無線接続はブルートゥース接続である、請求項60に記載のシステム。
  63. 前記環境は建物である、請求項52~62のいずれか1項に記載のシステム。
  64. 前記環境は、隣接する一対の部屋である、請求項52~62のいずれか1項に記載のシステム。
  65. 前記環境は部屋である、請求項52~62のいずれか1項に記載のシステム。
  66. 前記環境は睡眠面である、請求項52~62のいずれか1項に記載のシステム。
  67. 模擬呼吸治療デバイス音を生成するステップと、
    前記模擬呼吸治療デバイス音を出力するステップと、
    マイクロフォンを用いて、出力した模擬呼吸治療デバイス音を監視するステップと、
    監視された出力した模擬呼吸治療デバイス音に基づいて、前記模擬呼吸治療デバイス音の出力を調整するステップと、を含む、方法。
  68. 1組の所定の呼吸治療設定にアクセスするステップをさらに含み、前記模擬呼吸治療デバイス音を生成するステップは前記1組の所定の呼吸治療設定に基づいている、請求項67に記載の方法。
  69. 前記呼吸治療デバイスの1組の治療設定にアクセスするステップをさらに含み、前記模擬呼吸治療デバイス音を生成するステップは前記呼吸治療デバイスの1組の治療設定に基づいている、請求項67又は68に記載の方法。
  70. 調整コマンドを受信するステップと、
    前記調整コマンドの受信に応答して、前記模擬呼吸治療デバイスの音量を調整するステップと、
    前記模擬呼吸治療デバイスの調整された音量に基づいて、呼吸治療推奨を提供するステップと、をさらに含む、請求項67~69のいずれか1項に記載の方法。
  71. 前記呼吸治療推奨は、i)呼吸治療デバイスモデル、ii)ユーザインターフェースタイプ、iii)ユーザインターフェースモデル、iv)導管タイプ、v)導管モデル、又はvi)i~vの任意の組み合わせを含む、請求項70に記載の方法。
  72. 1つ以上のセンサから睡眠セッションに参加しているユーザに関連するセンサデータを受信するステップであって、前記模擬呼吸治療デバイス音は、前記睡眠セッション中に出力されるステップと、
    前記センサデータを用いて前記睡眠パフォーマンス情報を決定するステップと、
    前記睡眠パフォーマンス情報を出力するステップと、をさらに含む、請求項67~71のいずれか1項に記載の方法。
  73. 前記センサデータは、睡眠セッションに参加している環境内のユーザに関連しており、前記方法は、
    前記ユーザとは異なる環境内の個人の睡眠セッションに関連する追加睡眠パフォーマンス情報を受信するステップであって、前記模擬呼吸治療デバイス音は、前記個人の睡眠セッション中に出力されるステップと、
    前記追加睡眠パフォーマンス情報を出力するステップと、をさらに含む、請求項72に記載の方法。
  74. 前記追加睡眠パフォーマンス情報を受信するステップは、
    1つ以上のセンサから、前記個人の睡眠セッションに関連する追加センサデータを受信するステップと、
    前記追加センサデータを用いて前記追加睡眠パフォーマンス情報を決定するステップと、を含む、請求項73に記載の方法。
  75. 前記追加睡眠パフォーマンス情報を受信するステップは、
    前記1つ以上のセンサとは異なる1つ以上の追加センサから、前記個人の睡眠セッションに関連する追加センサデータを受信するステップと、
    前記追加センサデータを用いて、前記追加睡眠パフォーマンス情報を決定するステップと、を含む、請求項73に記載の方法。
  76. 前記決定した睡眠パフォーマンス情報及び前記受信した追加睡眠パフォーマンス情報に少なくとも部分的に基づいて、前記睡眠セッション中に前記模擬呼吸治療デバイス音の出力を修正するステップをさらに含む、請求項73~75のいずれか1項に記載の方法。
  77. 前記睡眠セッション中に前記模擬呼吸治療デバイス音の出力を修正するステップをさらに含む、請求項72~75のいずれか1項に記載の方法。
  78. 前記模擬呼吸治療デバイス音の出力を修正するステップは前記決定した睡眠パフォーマンス情報に基づいている、請求項77に記載の方法。
  79. 前記模擬呼吸治療デバイス音の生成は、前記第1呼吸治療デバイスモデルに関連しており、前記方法は、
    前記履歴睡眠セッションに関連する履歴睡眠パフォーマンス情報を取得するステップであって、前記履歴睡眠セッションは、第2呼吸治療デバイスモデルに関連する追加模擬呼吸デバイス音の出力中に発生するステップと、
    前記睡眠パフォーマンス情報と前記履歴睡眠パフォーマンス情報との比較を生成するステップと、をさらに含む、請求項72~78のいずれか1項に記載の方法。
  80. 前記生成した比較に基づいて、前記第1呼吸治療デバイスモデル又は前記第2呼吸治療デバイスモデルについて推奨を生成するステップをさらに含む、請求項79に記載の方法。
  81. 個人に関連する医療情報を受信するステップと、
    前記受信した医療情報に基づいて、前記模擬呼吸治療デバイス音の出力を修正するステップと、をさらに含む、請求項67~80のいずれか1項に記載の方法。
  82. 機械読み取り可能な命令を記憶しているメモリと、
    機械読み取り可能な命令を記憶するメモリと、を含み、
    前記制御システムは前記メモリに結合され、前記メモリ内の機械実行可能命令が前記制御システムの1つ以上のプロセッサのうちの少なくとも1つによって実行されるとき、請求項1~51又は請求項67~81のいずれか1項に記載の方法が実施される、システム。
  83. 共有睡眠スコアリングのためのシステムであって、請求項1~36又は請求項48~51のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成された制御システムを含む、システム。
  84. 呼吸治療を制御するためのシステムであって、請求項37~51のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成された制御システムを含む、システム。
  85. 呼吸治療を模擬するためのシステムであって、請求項67~81のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成された制御システムを含む、システム。
  86. コンピュータによって実行されるときに、請求項1~51又は請求項67~81のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させる命令を含む、コンピュータプログラム製品。
  87. 非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体である、請求項86に記載のコンピュータプログラム製品。
JP2023534744A 2020-12-18 2021-12-16 コホート睡眠パフォーマンスの評価 Pending JP2024500341A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202063127597P 2020-12-18 2020-12-18
US63/127,597 2020-12-18
PCT/IB2021/061883 WO2022130296A1 (en) 2020-12-18 2021-12-16 Cohort sleep performance evaluation

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024500341A true JP2024500341A (ja) 2024-01-09

Family

ID=79021595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023534744A Pending JP2024500341A (ja) 2020-12-18 2021-12-16 コホート睡眠パフォーマンスの評価

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20240062872A1 (ja)
EP (1) EP4264631A1 (ja)
JP (1) JP2024500341A (ja)
CN (1) CN116888684A (ja)
WO (1) WO2022130296A1 (ja)

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5199424A (en) 1987-06-26 1993-04-06 Sullivan Colin E Device for monitoring breathing during sleep and control of CPAP treatment that is patient controlled
AUPP026997A0 (en) 1997-11-07 1997-12-04 Resmed Limited Administration of cpap treatment pressure in presence of apnea
WO2015008285A1 (en) * 2013-07-18 2015-01-22 Earlysense Ltd. Monitoring a sleeping subject
JP5515156B2 (ja) * 2012-03-30 2014-06-11 株式会社タニタ 睡眠管理システム及び睡眠計
WO2014047310A1 (en) 2012-09-19 2014-03-27 Resmed Sensor Technologies Limited System and method for determining sleep stage
US10492720B2 (en) 2012-09-19 2019-12-03 Resmed Sensor Technologies Limited System and method for determining sleep stage
US10610153B2 (en) * 2014-07-21 2020-04-07 Withings System and method to monitor and assist individual's sleep
EP4012718A1 (en) 2014-10-24 2022-06-15 ResMed Inc. Respiratory pressure therapy system
EP3229671A4 (en) * 2015-02-03 2018-04-04 Apple Inc. Family sleep monitoring system
WO2017132726A1 (en) 2016-02-02 2017-08-10 Resmed Limited Methods and apparatus for treating respiratory disorders
EP4140398A1 (en) 2016-09-19 2023-03-01 ResMed Sensor Technologies Limited Apparatus, system, and method for detecting physiological movement from audio and multimodal signals
EP3727134B8 (en) * 2017-12-22 2023-03-08 ResMed Sensor Technologies Limited Processor readable medium and corresponding method for health and medical sensing
JP7464522B2 (ja) 2017-12-22 2024-04-09 レスメッド センサー テクノロジーズ リミテッド 動き感知のための装置、システムおよび方法
KR102649497B1 (ko) 2017-12-22 2024-03-20 레스메드 센서 테크놀로지스 리미티드 차량에서의 생리학적 감지를 위한 장치, 시스템, 및 방법
CN113710151A (zh) 2018-11-19 2021-11-26 瑞思迈传感器技术有限公司 用于检测呼吸障碍的方法和设备

Also Published As

Publication number Publication date
CN116888684A (zh) 2023-10-13
EP4264631A1 (en) 2023-10-25
US20240062872A1 (en) 2024-02-22
WO2022130296A1 (en) 2022-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230173221A1 (en) Systems and methods for promoting a sleep stage of a user
JP2023500515A (ja) 不眠症を選別および管理するシステムおよび方法
US20220339380A1 (en) Systems and methods for continuous care
US20230245780A1 (en) Systems and methods for multi-component health scoring
EP4084673A1 (en) Systems and methods for determining a sleep time
JP2023523001A (ja) 睡眠関連パラメータを分析するためのシステムおよび方法
JP2023547497A (ja) 治療中の睡眠性能スコアリング
WO2023031802A1 (en) Intelligent respiratory entrainment
US20230343435A1 (en) Systems and methods for requesting consent for data
JP2023544119A (ja) 併存疾患を監視するシステム及び方法
CN116114026A (zh) 用于确定用于用户的建议的治疗的系统和方法
US20240062872A1 (en) Cohort sleep performance evaluation
US20240145085A1 (en) Systems and methods for determining a recommended therapy for a user
KR20230066334A (ko) 증상 전 질환 검출을 위한 시스템 및 방법
WO2024039751A1 (en) Systems and methods for providing a sleep therapy community
WO2024039774A1 (en) Systems and methods for collaborative sleep therapy usage
JP2023542739A (ja) 呼吸治療システムの使用を決定するためのシステム及び方法
WO2024039742A1 (en) Systems and methods for presenting dynamic avatars
JP2023516210A (ja) 個人の眠気を増加させるためのシステムおよび方法
WO2024049704A1 (en) Systems and methods for pulmonary function testing on respiratory therapy devices

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230620