JP2024500329A - 補助ヒーター付き等温イオンソース - Google Patents

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ジョセフ シャーマン
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Abstract

イオンソースは、第1の端部と、その第1の端部の反対側の第2の端部と、第1の端部から第2の端部まで延在する第1の壁と、その第1の壁の反対側の第2の壁とを有するチャンバーを含む。このイオンソースはまた、チャンバーの第1の端部にあり、かつ電子及び第1の熱量を放出するように構成された、ソースフィラメントと、チャンバーの第2の壁におけるビームアパーチャと、チャンバー内に、かつ第2の端部とビームアパーチャとの間に位置決めされ、かつ第2の熱量を供給するように動作可能である、1つ以上のヒーターとをさらに含む。第2の熱量が第1の熱量と均衡して、チャンバー内の温度勾配を低減又は除去するように、前記1つ以上のヒーターは位置決めされ、かつ動作可能である。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年12月8日に出願された米国仮特許出願第63/122,699号に対する利益及び優先権を主張し、その開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
背景
本開示は、概して、重金属イオン生成の分野、例えば、医療関連応用分野で使用される重金属イオンの生成に関する。より具体的には、本開示は、イオンソース、例えば、イッテルビウム176などの重金属イオンの生成のためのイオンソースの効率及び全体的な作動を改善することに関する。
概要
本開示の一実施態様は、イオンソースである。このイオンソースは、第1の端部と、その第1の端部の反対側の第2の端部と、第1の端部から第2の端部まで延在する第1の壁と、その第1の壁の反対側の第2の壁とを有するチャンバーを含む。イオンソースはまた、チャンバーの第1の端部におけるソースフィラメントと、電子及び第1の熱量を放出するように構成されたイオンソースと、チャンバーの第2の壁におけるビームアパーチャと、チャンバー内に、かつ第2の端部とビームアパーチャとの間に位置決めされ、かつ第2の熱量を供給するように動作可能である、1つ以上のヒーターとをさらに含む。「アパーチャ」という用語は、任意の形状の開口部、例えば、スロット、スリット、長方形開口部、円形開口部、又は他のある形状の開口部を指す場合がある。第2の熱量が第1の熱量と均衡して、チャンバー内の温度勾配を低減又は除去するように、前記1つ以上のヒーターは位置決めされ、かつ動作可能である。
いくつかの実施形態では、イオンソースはまた、チャンバー内に分配された複数の熱電対、及びコントローラも含む。このコントローラは、複数の熱電対からの出力に基づいた、1つ以上のヒーターの閉ループ制御を提供するように構成される。
いくつかの実施形態では、イオンソースはまた、チャンバーの第2の端部にあり、かつ第2の端部から離れる方向に電子を反射するように構成された反射器電極も含む。1つ以上のヒーターの作動は、反射器電極の絶縁体上での凝縮を低減又は除去し得る。
いくつかの実施形態では、ガス注入口は、チャンバーの第1の壁に設けられる。このガス注入口は、ビームアパーチャと位置合わせされ得る。1つ以上のヒーターは、チャンバーの第2の端部から、かつチャンバーの第2の壁に沿って延在する第1の円筒形ヒーターを含み得る。1つ以上のヒーターは、チャンバーの第2の端部から、かつチャンバーの第2の壁に沿って延在する第2の円筒形ヒーターを含み得る。第2の円筒形ヒーターは、第1の円筒形ヒーターから離間され得る。
いくつかの実施形態では、イオンソースはまた、チャンバーの第1の壁に結合され、かつチャンバーから離れる方向に延在する複数の支持ポストも含む。この複数の支持ポストは、チャンバーから外への熱伝達のための均一な経路を提供し得る。イオンソースはまた、水冷システムも含み得る。複数の支持ポストは、チャンバーから水冷システムまで延在し、その水冷システムは、複数の支持ポストから熱を除去するように構成される。水冷システムは、その水冷システムによって複数の支持ポストから除去された熱を測定するように更に構成され得る。
いくつかの実施形態では、イオンソースは、第2の壁内の注入口を介してチャンバー中にイッテルビウムガスを供給するように構成されたオーブンを含む。
いくつかの実施形態では、イオンソースは、ビームアパーチャから放出されたイオンビームのプラズマ均一性を測定するように構成された試験デバイスを含む。1つ以上のヒーターのための制御は、プラズマ均一性に基づいて調整される。
いくつかの実施形態では、第2の熱量は、第1の熱量と実質的に同等である。チャンバー内の温度勾配を低減又は除去することは、ビームアパーチャから放出されたイオンビーム内の不均一な電流の低減又は除去をもたらし得る。
本開示の別の実施態様は、方法である。この方法は、ガス(例えば、金属ガス)をチャンバー中に供給することと、フィラメントに電力を供給して、チャンバー内でフィラメントに電子を放出させることによって、そのガスをイオン化することと、を含む。フィラメントに電力を供給することは、そのフィラメントが、チャンバーの第1の端部に近接するチャンバーに熱を加える。この方法はまた、チャンバー内に位置決めされた1つ以上のヒーターを作動させることによって、チャンバー内の温度勾配を低減又は除去することも含む。1つ以上のヒーターは、チャンバーの内側に位置決めされ、かつ第1の端部の反対側の、チャンバーの第2の端部から延在する。この方法はまた、フィラメントと1つ以上のヒーターとの間に位置決めされたアパーチャを介して、チャンバーからイオンビームを取り出すことも含む。
いくつかの実施形態では、1つ以上のヒーターを作動させることは、1つ以上のヒーターに、フィラメントによってチャンバーに加えられた熱と均衡させることを含む。いくつかの実施形態では、この方法は、チャンバー内の複数の位置における温度を測定することを含む。1つ以上のヒーターを作動させることは、チャンバー内の複数の位置における温度に基づいて、1つ以上のヒーターを制御することを含み得る。この方法はまた、アパーチャを通じて取り出されたイオンビームのプラズマ均一性を測定することと、そのプラズマ均一性の測定値に基づいて、チャンバー内の複数の位置における温度のための設定値を決定することと、をも含み得る。この設定値は、最適なプラズマ均一性に関連付けられ得る。この方法はまた、1つ以上のヒーターを制御して、複数の位置における温度を設定値に至らせることも含み得る。
いくつかの実施形態では、この方法は、複数の支持ポストによってチャンバーに熱的に結合された水冷システムを作動させることによって、チャンバーから熱を除去することを含む。
本開示は、添付図面と併せて記載される以下の詳細な説明から、より完全に理解されることになり、ここでは、同様の参照数字は、同様の要素を指す。
例示的な実施形態によるイオンソースの概略図である。 例示的な実施形態による、図1のイオンソースのための制御ループのブロック図である。 例示的な実施形態による、図1のイオンソースのための制御システムのブロック図である。 例示的な実施形態による、図1のイオンソースの斜視図である。 例示的な実施形態による、図1のイオンソースの別の斜視図である。 例示的な実施形態によるイオンソースの斜視図である。 例示的な実施形態による、図4のイオンソースの第1の断面図である。 例示的な実施形態による、図4のイオンソースの第2の断面図である。 例示的な実施形態による、図4のイオンソースの第3の断面図である。 例示的な実施形態による、イオンソースを作動させるプロセスのフロー図である。 例示的な実施形態による、イオンソースを制御するためのプロセスのフロー図である。
詳細な説明
特定の典型的な実施形態を詳細に例証する各図に移る前に、本開示が、本説明で記述されるか、又は各図で例証される詳細若しくは方法論に限定されるものではないことを理解されたい。また、本明細書で使用される術語は、説明することのみを目的にするものであり、限定するものと見なされるべきではないことを理解されたい。
一般に、各図を参照すると、重金属イオンソースに関連するシステム及び方法は、様々な例示的な実施形態に基づいて、特に、イオンソースの作動を改善するための、1つ以上の補助ヒーターの使用、及び他の熱管理特徴に基づいて示される。以下に示される主な実施形態は、Bernasイオンソースに関するが、本明細書の教示はまた、Freemanイオンソース又は他のタイプのイオンソースにも適合することができる。
イオンソースの実行時間を増加させることはまた、本明細書に記載されるシステム及び方法の目的でもある。いくつかのイオンソースは、例えば、イオンソース内の電極又は他の表面の上の粒子の蓄積に起因して、洗浄作動を実行することができるように頻繁に停止されなければならない。しかしながら、頻繁な停止は、生成量を制限し、望ましくない中断を作り出し、エネルギー的に非効率となる場合がある。説明されるシステム及び方法は、例えば、イオンソース内で金属ガスを効率的にイオン化し、かつ、1つ以上の電極又は他の表面をイオンソース内の凝縮から保護することによって、比較的長い時間量にわたって一定の作動を可能にする。いくつかの実施形態では、本明細書の開示によるイオンソースは、少なくとも数日間、絶え間なく作動することができる。以下に詳細に説明されるように、これらの利点は、1つ以上のヒーター及び他の温度管理特徴の採用及び作動を通じて達成することができる。
本明細書に記載のシステム及び方法の別の目的は、イオンソースから出力されるイオンビームの均質性(例えば、プラズマ均一性)を改善することである。非常に均質なイオンビームは、所望のイオンの高効率な生成及び取り出し、並びに望ましくないイオンによる汚染の最小化と関連し得る。本明細書に記載のシステム及び方法は、最適なプラズマ均一性を提供することが可能である。例えば、本明細書に説明されるシステム及び方法は、イオンソース内の温度勾配を低減又は除去することによって、プラズマ均一性を改善することができる。
例えば、本明細書に説明されるイオンソースのいくつかの実施形態は、高電流均一性を伴う、20mA(ミリアンペア)を上回る単一荷電金属イオン電流を有するビームを生成するように構成される。いくつかの実施形態では、所望の同位体のイオン質量は、176amu(原子質量単位)、例えば、176Ybである。
本開示のこれらの及び他の利点は、様々な図を参照して以下で詳細に説明される。
ここで、図1を参照すると、例示的な実施形態によるイオンソース100の概略図が示されている。このイオンソース100は、イオンビーム、例えば、荷電イッテルビウム同位体ビームなどの重金属イオンビームの生成のために構成されている。例えば、イオンソースは、176amuのイオン質量を有するイオンを含む、20mAを上回る単一荷電金属イオン電流を有するビームを出力するように構成されてもよい。
イオンソース100は、チャンバー102を含むものとして示されており、そこでは、金属ガスのイオン化が行われてイオンビームを生成する。図に示すように、チャンバー102は、実質的に長方形の断面を有し、第1の端部104、その第1の端部104の反対側の第2の端部106、第1の端部104から第2の端部106まで延在する第1の壁108、及び第1の壁108の反対側の第2の壁110を含む。チャンバー102は、6面の長方形ボックスを形成するように位置決めされた第3の壁及び第4の壁(後の図に示される)を含むことによって密閉箱として形成され得る。
図1に示すように、イオンソース100は、第1の壁108を通って延在する注入口114に接続されたオーブン112を含む。このオーブン112は、第1の壁108内の注入口114を介してチャンバー102の中に金属ガスを生成及び供給するように構成されている。例えば、オーブン112は、イッテルビウムガスを供給することができる。そのガス状態で、金属ガスは、チャンバー102に流入し、チャンバー102の全体積中に分散し得る。金属ガスは、オーブン112によってチャンバー102の中に供給されたときには、帯電されていなくてもよい。金属ガスが冷却及び凝縮されると、その金属ガスは、チャンバー102の内側の表面上に蓄積する可能性があり、これは、様々な理由から望ましくない可能性がある。例えば、金属蒸気の堆積は、イオンソース100内の絶縁体をショートさせる可能性がある。別の例として、金属蒸気でコーティングされた表面は、チャンバー102内のガスの全体的な濃度に悪影響を及ぼす可能性があり、したがって、イオンソース100の効率を低下させる可能性がある。本開示の一態様は、イオンソース100の作動中に、そのような凝縮を最小限に抑えるか、又は除去するための手法を含む。
イオンソース100はまた、チャンバー102の第1の端部104に位置決めされたフィラメント116も含むものとして示されている。このフィラメント116は、そのフィラメント116の両端に電圧を供給するように構成された回路に接続され、その電圧は、フィラメント116を白熱させる。白熱の状態にある間、フィラメント116は、電子(図1には、eとして示されている)並びに熱(図1には、Qfilamentとして示されている)を放出する。いくつかの実施形態では、フィラメント116がイオンソース100の作動のための好ましいレートで電子を放出しているときに、フィラメント116は、ほぼ1キロワットの熱をチャンバー102中に供給する。フィラメント116は、タングステンで作製することができ、ほぼ1.5ミリメートルの直径を有することができる。
電子は、フィラメント116からチャンバー102の内部へ放出される。フィラメント116からの電子のうちの多くは、第2の端部106に向かって(すなわち、図1の視点で下向きに)指示する速度で、チャンバー102中に放出される。イオンソース100は、第1の端部104に向かって(図1の視点では、上向きに)電子を反射して戻すことができる、第2の端部106に位置決めされた反射器電極118を含むように示されている。すなわち、反射器電極118は、負の電圧に保持され得、その結果、反発電気力が反射器電極118と電子との間に作り出される。したがって、フィラメント116及び反射器電極118の作動により、電子が第2の端部106に集まることなく、チャンバー102の周りを移動することができる。
したがって、電子及び金属ガスは、両方ともチャンバー102中に供給される。金属ガスと電子との間の相互作用により、金属ガスのイオン化が起こる。図1の例では、ガスがチャンバー102に供給される注入口114は、第1の端部104及び第2の端部106からほぼ等距離に位置決めされ、かつフィラメント116及び反射器電極118からほぼ等距離に位置決めされている。この幾何学的形状は、オーブン112によって供給されたガスの、最大限に効率的なイオン化を促進することができる。
イオン化されたガスは、チャンバー102から、アパーチャ120を介してイオンビームとして取り出すことができる。このアパーチャは、様々な実施形態において、細長いスロット若しくはスリット、円形開口部、又はいくつかの他の形状であってもよい。アパーチャ120は、注入口114と反対側の第2の壁110上に位置決めされているものとして示されている。アパーチャ120は、第1の端部104と第2の端部106との間でほぼ等距離にあり得、かつフィラメント116と反射器電極118との間でほぼ等距離にあり得る。チャンバーからイオンビームを取り出すために、アパーチャ120は、アパーチャ120の外側に位置決めされ、かつ、イオン化されたガスをチャンバー102からイオンビームで引き出すように構成された取り出しイオンデバイスの一部とすることができる。例えば、この取り出しイオンデバイスは、アパーチャ120を通って荷電イオンを引き出す電界を作り出す、正に帯電した電極を含むことができる。取り出しイオンデバイスの様々な実施形態においては、様々な取り出しイオン電極構成が可能である。
本開示の一態様は、イオンビームの垂直距離(図1の視点からの)を横切るイオンビームの均質性がその同じ方向にわたるチャンバー102内の金属ガスの密度の均質性に依存するという決定である。例えば、より高密度のガスの領域は、より低密度のガスの領域と比較して、チャンバー102から、かつアパーチャ120を通って引き出される、より多くのイオンを生成することになる。それらのイオンの電荷により、これは、イオンビーム内の金属ガス内の密度勾配に直接対応する電流勾配を作り出すことになる。したがって、イオンソース100の1つの目的は、金属ガスの密度勾配を最小限に抑えること(すなわち、チャンバー102内の金属ガスの密度におけるばらつきを低減して、アパーチャ120を介して取り出されたイオンビームの均質性を改善すること)である。
イオンソース内の金属ガスの不均一な密度の1つの潜在的な原因は、金属ガスを横切る温度のばらつきであろう。より高い温度において、金属ガスの密度は、より低く、これに対して、金属ガスの密度は、より低い温度では、より高い。すなわち、イオン化されると、より低い温度における体積は、より高い温度における体積と比較して、アパーチャ120を介して取り出すためのより多くのイオンを含み得る。したがって、本開示の一態様は、チャンバー102内の温度勾配が、イオンソース100によって生成されるイオンビームの不均一性を作り出す可能性があるという認識である。
図1に示すように、フィラメント116は、イオンソース100の作動中に白熱しながら、第1の熱量を生成する。このフィラメント熱は、本明細書ではQfilamentとして示されている。フィラメント熱は、チャンバー102の第1の端部104に近接して放出され、したがって、フィラメント熱Qfilamentによって、フィラメント116及び第1の端部104により近接した領域ほどより高い温度になる、チャンバー102にわたる温度勾配を作り出す傾向があり得る。
フィラメント熱Qfilamentを少なくとも部分的に均衡させるために、イオンソース100は、チャンバー内に位置決めされ、かつ補助熱Qauxをチャンバー102中に供給するように動作可能である1つ以上のヒーター122を含む。例えば、2つのヒーター122が含まれてもよい。図1に示すように、1つ以上のヒーター122は、チャンバー102の第2の端部から、かつ第1の壁108に沿って延在することができる。チャンバー102の第2の端部に近接して位置決めされることによって、1つ以上のヒーター122は、反射器電極118の作動を妨げることなく、フィラメント116に対向するように幾何学的に構成されている。1つ以上のヒーター122は、フィラメント熱Qfilamentを少なくとも部分的に均衡させて、近接しない場合にフィラメント熱によって引き起こされ得るチャンバー102内の温度勾配を低減又は除去するような量で補助熱Qauxを供給するように動作可能である。例えば、いくつかの実施形態、又はいくつかのシナリオでは、1つ以上のヒーター122は、Qaux=Qfilamentとなるように制御される。1つ以上のヒーター122のための様々な制御方策が、以下で詳細に説明される。
1つ以上のヒーター122の作動はまた、反射器電極118上(例えば、反射器電極118の絶縁体上)、又はイオンソース100内の他の表面上における凝縮の形成を低減又は除去することもできる。金属ガスが特定の温度を上回ると、金属ガスは、ガス状のままであり、チャンバー102の周りを移動する。しかしながら、特定の温度未満では、金属ガスは、イオンソース100の表面上で凝縮及び堆積する可能性がある。反射器電極118上の凝縮物の蓄積により、反射器電極118が意図されたように作動することを妨げる可能性がある。例えば、凝縮した薄膜でコーティングされた場合、反射器電極118は、もはやプラズマから電気的に絶縁されることができない。1つ以上のヒーター122は、反射器電極118に近接して熱を供給し、これは、金属ガス(及び反射器電極118自体)の温度を十分な高さに保って、反射器電極118上への金属凝縮物の蓄積を防止する。他の表面上(例えば、ヒーター122上)の凝縮物の蓄積も、同様に防止される。したがって、イオン生成中の1つ以上のヒーター122の作動は、イオンソース100の作動寿命を延ばすことができ、イオンソース100が、他の設計によって必要とされるような断続的な洗浄を必要とすることなく、比較的長い時間(例えば、数日)にわたって作動することが可能になり得る。
図1に示すように、イオンソース100は、イオンソース内の複数の位置に配置された複数の温度センサ(例えば、熱電対)124を含む。示された例において、5つの熱電対124が、イオンソース内の様々な位置に含まれている。様々な実施形態において、他の数の熱電対124が含まれ得る。チャンバー102内の複数の位置における温度を測定することによって、イオンソース100にわたる温度差及び勾配を測定することができる。例えば、フィラメント116に近接する温度センサ124は、1つ以上のヒーター122に近接して位置決めされた温度センサ124よりも高い温度を測定する場合があり、これは、1つ以上のヒーター122の作動を調整して、Qfilamentをより良好に均衡させ、かつイオンソース100内の温度勾配を低減又は除去しなければならないことを示し得る。温度センサ124は、チャンバー102全体にわたって温度の代表的な測定値を取得するように、チャンバー102内に配置することができる。したがって、図2~図3を参照して以下で詳細に説明されるように、複数の温度をリアルタイムで監視して、1つ以上のヒーター122の制御を容易にすることができる。
イオンソース100はまた、図1に第1のポスト126及び第2のポスト128として示された熱伝導性支持ポストを含むことによって、チャンバー102内の温度管理も容易にする。他の数の熱伝導性支持ポストが、様々な実施形態において含まれ(例えば、図5~図8に示すように、4つ)、図1の概略図は、例示のために、第1のポスト126及び第2のポスト128を示している。熱伝導性支持ポスト(例えば、第1のポスト126及び第2のポスト128)は、以下の節で説明されるように、チャンバー102を物理的に支持し(例えば、チャンバー102を所望の位置に保持し)、チャンバー102から外への熱流を供給するように構成されている。
初期の問題として、イオンソース100は、例えば、ほぼ6×10-7トールの圧力で真空中に位置決めされ、チャンバー102が作動中に、2~3×10-5にあることが好ましい。したがって、熱がチャンバー102を離れるための主要な経路は、チャンバーと接触する任意の物理的構造体を通ることである。したがって、イオンソース100は、理想的な熱流がチャンバー102から支持ポスト126、128を介して流れ去るように設計される。
イオンソース100の作動中、フィラメント116は、例えば、ほぼ1キロワット程度で、大量の熱Qfilamentをチャンバー102中に供給する。ヒーター122は、Qfilamentと均衡する補助熱Qauxを供給し、Qfilamentとほぼ同様の大きさのものである(例えば、また、ほぼ1キロワット程度でもある)。したがって、チャンバー102内の温度が実質的に一定の温度に維持される(例えば、チャンバー102が過熱を形成するのを防止する)ような程度に、Qaux+Qfilamentとほぼ同等である熱量が、イオンソース100から、熱伝導性支持ポスト126、128を介して除去される。
熱伝導性支持ポスト126、128は、高い熱伝導性及び良好な導電性を有する材料で作製されることが好ましい。例えば、熱伝導性支持ポスト126、128は、モリブデンで作製されてもよい。チャンバー102は、支持ポスト126、128を介して、電気的に接地され得る。図に示すように、第1のポスト126は、熱Qout,1が第1のポスト126を介してチャンバー102から外へ流出するように設けられ、これに対して、第2のポスト128は、熱Qout,2が第2のポスト128を介してチャンバー102から外へ流出するように設けられている。(例えば、2つのポストを有する)図示された実施形態では、イオンソース100の熱力学は、|Qout,1+Qout,2|≒|Qaux+Qfilament|のようであることが好ましい。N個の熱伝導性ポストが設けられる他の実施形態では、イオンソース100の熱力学は、|Qout,1+Qout,2+・・・Qout,N|≒|Qaux+Qfilament|のようであることが好ましい。
熱伝導性支持ポスト126、128は、チャンバー102の第1の壁108から、冷却システム、例えば、図示されたような水冷システム130まで延在する。熱伝導性支持ポスト126、128は、第1の壁108上の異なる位置にあるため、熱流Qout,1及びQout,2は、幾分同等ではない可能性がある。例えば、第2のポスト128は、1つ以上のヒーター122に近接して位置決めされ、そのヒーターは、Qout,2の値がQout,1を上回るようにさせることができる。しかしながら、支持ポスト126、128は、チャンバー102に対して、概して対称に位置決めされ、それによって、熱が支持ポスト126、128を介してチャンバー102から流出するときに、チャンバー102内の望ましくない不均衡又は温度ばらつきを作り出すことを回避するように配置される。
水冷システム130は、熱伝導性支持ポスト126、128にわたって水(又は別の流体若しくは冷媒)を循環させて、ポスト126、128から熱を除去するように構成されている。ポスト126、128は、流体と直接接触してもよいか、又は1つ以上の中間構造体を介して、熱を流体に伝達してもよい。水冷システム130は、イオンソース100から周囲環境に熱を放散するように構成されている。いくつかの実施形態では、水冷システム130は、冷却水(すなわち、周囲よりも冷たい)が支持ポスト126、128に循環され、支持ポスト126、128から熱を吸収し、そして冷却機又は他の冷凍システムに戻って再度冷却するように、流体から熱を除去するための冷却機又は他の冷凍システムを含む。他の実施形態では、水冷システム130は、冷却機又は冷凍システムを使用することなく、流体から周囲環境への熱伝達を容易にするための熱交換機(例えば、コイル)、及び任意選択的に、ファンを含む。
水冷システム130は、熱量を測定するように、すなわち、水冷によって取り出された熱量を測定するように構成することができる。例えば、水冷システム130は、供給水温度及びリターン水温度を測定し、それらの測定値を、流量を示すデータと組み合わせて使用して、図1にQout,totalとして示されている、水冷システム130によって除去された熱量を計算することができる。Qout,totalの値は、Qaux+Qfilamentとほぼ同等であり得ることが好ましく、いくつかの実施形態では、Qaux及びQfilamentを推定するために使用される。いくつかの実施形態では、水冷システム130は、Qout,totalのための設定値に基づいて、フィードバックループを使用して制御される。いくつかの実施形態では、水冷システム130は、チャンバー102内の温度センサ124からの測定値に少なくとも部分的に基づいて制御される。
したがって、イオンソース100は、イオンソース100における温度及び熱管理を容易にして、チャンバー102から取り出されるイオンビームの均質性も最適化しながら、イオンソース100の作動時間を最大化する、様々な要素を含む。
ここで、図2を参照すると、例示的な実施形態による、イオンソース100の1つ以上のヒーター122のための制御ループ200のブロック図が示されている。この制御ループ200は、熱電対124、コントローラ202、及びヒーター回路204を含むものとして示されている。ヒーター回路204は、図1の1つ以上のヒーター122の作動に影響を与える、特に1つ以上のヒーター122の電力(熱)出力を変化させるように制御可能である1つ以上の電源又は他の電子機器要素を含むことができる。複数のヒーター122が含まれる場合、ヒーター回路204は、その複数のヒーター122が独立して制御され得るように構成することができる。
図2に示すように、コントローラ202は、入力(例えば、制御信号)をヒーター回路204に提供するように構成されており、これにより、ヒーター回路204に、熱電対124によって(すなわち、ヒーター122の作動を介して)収集された温度測定値に影響を与えるように作動させる。熱電対124は、物理システムのその出力(すなわち、温度測定値)をコントローラ202に戻すように提供する。様々な実施形態では、測定、制御信号等は、アナログ又はデジタルとすることができる。図2の例示では、実線は、要素間の伝達を表し、破線は、制御ループ200を作り出す熱力学を示す。
いくつかの実施形態では、コントローラ202は、熱電対124のための1つ以上の設定値に基づいて、ヒーター回路204のための制御入力を生成する。例えば、コントローラ202は、フィードバック制御ロジック(例えば、比例積分制御、比例積分微分制御)を使用して、熱電対124全てからの測定値を1つの共有された温度設定値に至らせるように構成された制御入力を生成することができる。したがって、コントローラ202は、チャンバー102内の温度勾配を最小限に抑えるように作動することできる。別の例として、コントローラ202は、各熱電対124からの測定値を各熱電対124についての熱電対固有の設定値に至らせるように構成されている、生成された制御入力に適合されたフィードバック制御ロジックを使用することができる。いくつかの実施形態では、設定値は、例えば、図10を参照して以下で詳細に説明されるように、イオンビームの測定された特質(例えば、プラズマ均一性)に基づいて学習される。したがって、コントローラ202は、イオンビームの特質、例えば、プラズマ均一性を最適化するように作動することができる。
他の実施形態では、コントローラ202は、温度設定値間の差をゼロに至らせるように適合される、ヒーター回路204のための制御入力を生成するように構成される。例えば、コントローラ202は、(例えば、極値探索制御手法を使用して)複数の熱電対124からの測定値を比較する誤差関数を最小限に抑える制御入力を生成するように構成することができる。そのような場合、コントローラ202は、所定の温度設定値を使用することなく、1つ以上のヒーター122にチャンバー102内の温度勾配を低減又は除去させるように適合される。様々な実施形態では、様々な制御手法が可能である。
いくつかの実施形態では、ヒーター122によって出力された熱を変化させるためのヒーター回路204の動的制御は、チャンバー102内の温度勾配の所望の低減又は除去を提供し、本明細書に説明される、その低減又は除去と関連する利点を提供するには十分である。そのような実施形態では、制御ループ200及びコントローラ202は、イオンソース100の他の要素と通信する必要がなく、図2に例示されるように、単独で提供することができる。他の実施形態では、例えば、図3に示すように、また、それを参照して詳細に説明されるように、いくつかの実施形態では、包括的で統一された制御システムを提供することができる。
ここで、図3を参照すると、例示的な実施形態による、イオンソース100とともに使用するための制御システム300が示されている。いくつかの実施形態では、制御ループ200は、制御システム300を使用して実行される。この制御システム300は、コントローラ302、熱電対124、水冷システム130、ヒーター回路204、フィラメント回路304、反射器電極回路306、オーブン回路308、取り出し回路310、ビームアナライザ312、及びユーザデバイス314を含むものとして示されている。制御システム300の様々な他の実施形態は、これらの要素の任意の組み合わせを含むことができる。
フィラメント回路304は、フィラメント116に供給される電力量を制御するように構成された電子機器構成要素を含む。反射器電極回路306は、反射器電極118によって提供される電界に影響を与えるように構成された電子機器構成要素を含む。オーブン回路308は、オーブン112の作動に影響を与えるように、例えば、チャンバー102中に供給されたガスの温度、及び/又はチャンバー102中に供給されたガスの量に影響を与えるように構成された電子機器構成要素を含む。取り出し回路310は、アパーチャ120を介してチャンバー102からビームを取り出すように構成されているアパーチャ120において電界を提供し、いくつかの実施形態では、その電界を制御可能に修正するように構成されている。
ビームアナライザ312は、イオンソース100によって生成された、すなわち、アパーチャ120によって取り出されたイオンビームの1つ以上の特質を分析するように構成されている。例えば、ビームアナライザ312は、イオンビームのプラズマ均一性を測定するように構成されてもよい。ビームアナライザ312は、イオンソースによるオンラインイオン生成中に使用可能であってもよいか、又はイオンソース100のセットアップ(試験、較正等)中に使用されてもよい。
ユーザデバイス314は、ユーザがコントローラ302と対話すること、例えば、コントローラ302の設定値を調整すること、コマンドをコントローラ302に提供すること等を可能にするように構成されている。ユーザデバイス314はまた、イオンソース100の作動に関連する情報をユーザに表示するように構成することもできる。
図3の実施形態では、コントローラ302は、熱電対124、ビームアナライザ312、フィラメント回路304、反射器電極回路306、ヒーター回路204、オーブン回路308、取り出し回路310、水冷システム130、及びユーザデバイス314と通信する。コントローラ302は、例えば、熱電対124からの入力、ビームアナライザ312からの入力、及び/又は制御システム300の他の要素からの入力に基づいて、水冷システム130、フィラメント回路304、反射器電極回路306、ヒーター回路204、オーブン回路308、及び/又は取り出し回路310の制御を連携するように構成されている。コントローラ302は、イオンソース100の温度及び熱管理のために主に構成することができるだけでなく、イオンソース100の作動の他の態様、例えば、イオン化及び取り出しに関連する様々な制御機能を提供することもできる。
様々な実施形態においてコントローラ302によって提供することができる連携された制御の一例として、コントローラ302は、ヒーター回路204の制御と連携して、水冷システム130を制御することができ、例えば、水冷システム130に、1つ以上のヒーター122によって供給された熱の量の変化に比例して、支持ポスト126、128に供給される冷却の量を変化させることができる。したがって、水冷システム130及び1つ以上のヒーター122の制御は、連携又は統一されて、イオンソース100の温度を管理することに役立つことができる。
コントローラ302によって提供することができる連携された制御の別の例として、コントローラ302は、フィラメント116の消費電力を示す、フィラメント回路304からの信号を受信することができる。コントローラ302は、その情報を使用して、ヒーター回路204のための制御信号を生成することができ、例えば、1つ以上のヒーター122は、(例えば、同じ熱量を生成するための、)フィラメント116と同じか又は同様の電力レベルで作動するように制御することができる。コントローラ302は、ヒーター回路204、又は制御システム300の他の態様を制御するときに、オーブン回路308と通信して、オーブンによってチャンバー102に供給される熱を考慮することができる。
図3の制御システム300によって可能にされる制御の別の例として、コントローラ302は、水冷システム130、フィラメント回路304、反射器電極回路306、ヒーター回路204、オーブン回路308、及び/又は取り出し回路310のうちの1つ以上のフィードバック制御において、ビームアナライザ312からの測定値を使用することが可能であり得る。例えば、ヒーター回路204は、ビームアナライザ312によって測定されたパラメータ、例えばプラズマ均一性、を最適化しようと努めるフィードバックループ内のコントローラ302によって制御することができる。別の例として、ビームアナライザ312は、セットアップ(例えば、訓練、構成、較正)段階において使用されて、コントローラ302を訓練する(例えば、コントローラ302によって使用されたアルゴリズムの値、重み付け等を決定する)ことができ、このため、コントローラ302は、水冷システム130、フィラメント回路304、反射器電極回路306、ヒーター回路204、オーブン回路308、及び/又は取り出し回路310のうちの1つ以上を制御して、イオンビームのプラズマ均一性(又は他のパラメータ)を最適化することができる。
制御システム300は、様々な実施形態において、そのような様々な制御様相を可能にすることができる。
ここで、図4~図8を参照すると、イオンソース100の例示的な実施形態の様々な描写が示されている。特に、図4は、イオンソース100の切り取り斜視図を示し、図5Aは、イオンソース100の外部の斜視図を示し、図5Bは、代替的な実施形態におけるイオンソース100の外部の斜視図を示し、図6~図8は、3つの直交視点からの、イオンソース100の透視図を示している。
図4~図8は、図1を参照して上述したように、第1の端部104、その第1の端部104の反対側の第2の端部106、第1の端部104から第2の端部106まで延在する第1の壁108、及び第1の壁の反対側の第2の壁110によって画定されたチャンバー102を示している。図5A~図5Bでは、第3の壁502は、見ることができ、第1の端部104、第2の端部106、並びに第1の壁108、及び第2の壁110に接続している。チャンバー102の第4の壁702は、図7及び図8において見ることができ、第3の壁502の反対側に位置決めされ、また、第1の端部104、第2の端部106、第1の壁108、及び第2の壁110にも接続している。したがって、チャンバー102は、図示されている例では、6面の長方形ボックスとして形成されている。他の実施形態では、他の形状が可能である。
図4~図9はまた、チャンバー102の第1の壁108から延在する第3のポスト426及び第4のポスト428も示している。第3のポスト426及び第4のポスト428は、上述した第1のポスト126及び第2のポスト128と実質的に同じものとして構成されている。例えば、第1のポスト126、第2のポスト128、第3のポスト426、及び第4のポスト428は、ほぼ同等の寸法を有し得、熱伝達のためのほぼ等価な経路を提供し得る(例えば、製造公差未満によって異なる)。第1のポスト126と同様に、第3のポスト426は、チャンバー102の第1の端部104、及びフィラメント116に近接して位置決めされている。第2のポスト128と同様に、第4のポスト428は、チャンバー102の第2の端部106、及びヒーター122に近接して位置決めされている。
第1のポスト126、第2のポスト128、第3のポスト426、及び第4のポスト428は、図4~図9に、チャンバー102の第1の壁108からプレート402まで延在するものとして示されている。このプレートは、熱伝導性があり得、このため、熱は、ポスト126、128、426、428からプレート402中に流れることができる。次いで、プレート402は、図1を参照して説明されたように、水冷システム130と熱接触しているため、熱が水冷システム130に放散することができる。いくつかの実施形態では、第1のポスト126、第2のポスト128、第3のポスト426、及び第4のポスト428は、図4に示すように、第1の壁108を通ってチャネル430を介してチャンバー102の内部と直接熱接触することができる。
プレート402は、例えば、図5A~図5Bに示すように、オーブン112が延在することができる中央開口部403を有する。これにより、オーブン112が、オーブン112からチャンバー102まで金属ガスを経路設定しながら、チャンバー102に対してプレート402の反対側に主に位置決めされることが可能になる。この配置により、オーブン112が、図1の概略図に示されたものよりもはるかに大きくすることが可能になる。
図4~図8に示すように、イオンソースは、第1のヒーター122a及び第2のヒーター122bとして示された2つのヒーター122を含む。ヒーター122a、bは、円筒形であり、チャンバー102のコーナーから延在するものとして示されている。特に、第1のヒーター122aは、第2の端部106から、第1の壁108と第3の壁502との間の縁端部に沿って延在し、これに対して、第2のヒーター122bは、第2の端部106から、第1の壁108と第4の壁702との間の縁端部に沿って延在する。ヒーター122a、bの高さは、ヒーター122a、bがオーブン112からガスの注入口114のすぐ下方で終了するように選択することができる。ヒーター122a、bは、イオンソースのセンターラインに対して対称であるものとして示されている。いくつかの実施形態では、イオンソースは、センターラインに対して実質的に対称である。いくつかの実施形態では、第1のヒーター122a及び第2のヒーター122bは、金属セラミック抵抗型ヒーターである。
図4~図8は、第1のヒーター122aから延在する第1のヒーターリード線404、及び第2のヒーター122bから延在する第2のヒーターリード線406を示している。第1のヒーターリード線404は、(第1のヒーター122aが熱を生成するために使用する)第1のヒーター122aへの電力の伝達を提供し、一方、第2のヒーターリード線406は、(第2のヒーター122bが熱を生成するために使用する)第2のヒーター122bへの電力の伝達を提供する。第1のヒーターリード線404及び第2のヒーターリード線406は、図2~図3に示されたヒーター回路204に接続され得、かつ/又はそのヒーター回路とともに含まれ得、そのヒーター回路は、第1のヒーター122a及び第2のヒーター122bに、変更可能及び制御可能な電力量を提供するように構成された電子機器構成要素を含むことができる。第1のヒーターリード線404及び第2のヒーターリード線406は、チャンバー102の第2の端部106を通って形成された通路504を通って延在するものとして示されている。いくつかの実施形態では、ガスケット又は他の封止構造体が、通路504に設けることができる。
図4~図8はまた、第2の壁110と第3の壁502との間の端部を介して、チャンバー102中に延在する第1の配線導管505及び第2の配線導管506も示している。第1の配線導管505及び第2の配線導管506は、チャンバー102内に位置決めされた温度センサ(例えば、熱電対)124に接続され、温度センサ124によって収集された測定値の伝達を、チャンバー102から外へ提供するように構成されている。いくつかの実施形態では、各配線導管505、506は、1つの温度センサ124に接続される。他の実施形態では、各配線導管505、506は、複数の温度センサ124に接続され、その結果、第1の配線導管505及び第2の配線導管506は、組み合わされて、チャンバー102から外へ、4つ以上の温度センサ124(例えば、図1のような5つの温度センサ124)の読み取り値の伝達を提供する。第1の配線導管505及び第2の配線導管506は、様々な実施形態において、図2のコントローラ202、又は図3のコントローラ302に接続することができる。
また、図5A~図5Bに、反射器電極リード線508も示されている。この反射器電極リード線508は、チャンバー102の外部上に位置決めされて、技術者が反射器電極リード線508を操作するための容易なアクセスを提供する。図5A~図5Bに示すように、反射器電極リード線508の一端は、反射器電極118と電気的に接触している。反射器電極リード線508はまた、フィラメント116に接続されて、反射器電極118を、フィラメント116の電位に対応する電位に置いている。例えば、反射器電極リード線508は、ほぼ-100Vとすることができる。反射器電極118は、それによって、図1を参照して上述したように、電子を反発するように構成することができる。反射器電極リード線508はまた、反射器電極118から手動で取り外すこともでき、その結果、反射器電極118は、チャンバー102の外部の電流に接続されず、電気的に浮いた状態となる。この構成は、イオンソース100の使用のためのいくつかのシナリオにおいて望ましい場合がある。
図5A~図5Bはまた、オーブン112の要素を制御回路に接続するように構成されたオーブンリード線511も示している。例えば、オーブンリード線511を使用して、チャンバー102に供給された金属ガスの量を制御することができるバルブを制御してもよい。図5A~図5Bはまた、ガス管線510も示しており、これは、オーブン112に近接してチャンバー102に接続され、イオンビームを生成するためのイオンソース100の作動中か、又はイオンソース100の洗浄若しくは他のオフライン状態中のいずれかで、補助ガス(例えば、キセノン)をチャンバー102に供給することができる。
図5A~図5Bはまた、ボルト512も示しており、このボルトは、本明細書に記載された様々な構成要素をアセンブリ内でともに保持するように構成されている。特に、図5A~図5Bは、ボルト512を、アパーチャ120に近接するチャンバーに係合し、かつ、水冷システム130及び/又はプレート402に近接するオーブン112に係合するものとして示している。
アパーチャ120に関して、図4、図5A、及び図6~図8は、アパーチャ120を、チャンバー102のセンターラインに整列された細長いスロットとして示している。そのような実施形態では、アパーチャ120は、第2の壁110の長手方向に沿った長さを有する。そのような実施形態では、アパーチャ120の幅は、その長さよりも著しく小さい。例えば、アパーチャ120は、1センチメートルよりも小さい幅、及びほぼ4センチメートルの長さを有するスロットとして形成することができる。図5Bは、円形のアパーチャ120が、例えば、ほぼ1センチメートルの半径を有する代替的な実施形態を示している。例えば、イオンソース100によって生成されるイオンビームのための下流処理段階の構成に応じて、様々な設計のアパーチャ120が、様々な応用分野で可能である。例えば、図5Aの細長いスロットの実施形態は、本明細書に説明される主な応用分野に対して好ましい場合がある。いくつかの実施形態では、異なるアパーチャ120が交換可能であり、例えば、チャンバー102の第2の壁110でのアパーチャ放出プレートを取り外して交換することによって、イオンソース100が、イオンソース100によって生成されたイオンビームのための異なる下流処理段階と選択的に互換性があることを可能にする。
ここで、図9を参照すると、例示的な実施形態による、イオンソースを作動させるためのプロセス900のフローチャートが示されている。このプロセス900は、イオンソース100を使用して実行することができ、例えば、以下の説明で、そのプロセスに対する参照が行われる。しかしながら、プロセス900は、様々な実施形態において、他のイオンソースを用いて実行可能であり得る。同様に、いくつかの実施形態では、プロセス900は、図2~図3の制御ループ200及び/又は制御システム300の作動によって、少なくとも部分的に実行される。
ステップ902において、金属ガスが、チャンバー中に供給される。その金属ガスは、例えば、イッテルビウムガスであってもよい。上述したイオンソース100の例では、ステップ902は、オーブン112を作動させて、注入口114を介して金属ガスをチャンバー中に供給することを含む。ステップ902は、チャンバー中に供給された金属ガスの量を制御することを含むことができ、その結果、例えば、金属ガスの所望の流量がチャンバー中に供給される。
ステップ904において、金属ガスは、イオン化される。イオンソース100の例では、フィラメント116は、金属ガスと相互作用して金属ガスをイオン化する電子を放出するように作動する。ステップ904の結果として、重金属イオンがチャンバー102内に保持され、例えば、未だイオン化されていないガスと混合する。
ステップ906において、1つ以上の補助ヒーターが、チャンバー内の温度勾配、すなわち、チャンバー内の複数の箇所にわたる温度の差又は範囲を低減又は除去するように作動する。ステップ906は、上で詳細に説明されたように、1つ以上のヒーター122を制御して、チャンバー102内に補助熱を供給することを含むことができる。いくつかの実施形態では、ステップ906は、チャンバー全体にわたって温度勾配を低減又は除去することに焦点を当てている。他の実施形態では、ステップ906は、チャンバーの一部の体積内、例えば、ステップ908でイオンビームが取り出されたチャンバーのアパーチャに近接する領域内の温度勾配を低減又は除去することに焦点を当てている。
いくつかの実施形態では、ステップ906は、チャンバー内の複数の箇所から温度測定値を収集し、その測定値に基づいて1つ以上の補助ヒーターを制御することを含む。例えば、チャンバー内の温度勾配を実質的に除去するか又は除去しようと試みるために、補助ヒーターは、温度測定値を、共有された共通の設定値に至らせるよう制御されてもよい。別の例として、補助ヒーターは、チャンバー内の異なる箇所からの温度測定値を、複数の異なる設定値に至らせるように制御されてもよく、この複数の異なる設定値は、チャンバー内の低減される温度勾配に対応し得、学習又は最適化プロセスを通じて決定することができる。別の例として、補助ヒーターは、複数の温度測定値の間の差を特徴付ける誤差関数を最小限に抑えるように構成された制御ロジックを使用して制御することができる。更に別の例では、ステップ906は、イオンソースの正常な作動中にフィラメントを白熱することによって生成された熱と均衡するように選択される所定の電力レベルで補助ヒーターを作動することを含む。
したがって、ステップ906の結果として、チャンバーは、実質的に等温になり得、すなわち、チャンバー全体にわたってほぼ同じ温度を有し得るか、又は、補助ヒーターがステップ906で作動されないシナリオよりも等温状態に近い可能性がある。金属ガスの温度と密度との間の物理的関係の理由から、ステップ906はまた、1つ以上の補助ヒーターを作動させて、チャンバー内のイオン化された金属ガスの密度勾配(すなわち、密度の差)を低減又は除去することとして特徴付けることもできる。ステップ906、及び補助ヒーターの作動は、それによって、少なくともイオンチャンバーのアパーチャに近接する領域内において、実質的に均一な密度を有するイオン化されたガスを供給することができる。
ステップ908において、イオンビームが、イオンチャンバーから取り出される。そのイオンビームは、アパーチャを介してチャンバーから外へ荷電重金属イオンを引き出す、チャンバーのアパーチャにおける電界を提供することによって、取り出すことができる。ステップ908の正常な実行により、イオンの密度がアパーチャに近接して実質的に均一であるため、イオンビームは、高度な均一性を伴って供給され得る。例えば、イオンビームの横方向のどんな電流も、最小限に抑えることができる。イオンチャンバーから取り出されたイオンビームは、最適化されたプラズマ均一性を有することができる。したがって、イオンチャンバーから取り出されたイオンビームは、様々な実施形態では、各種の目的、例えば、イオンビームの下流処理ステップにおける効率的かつ有効な処理に十分適する可能性がある。一例として、イオンビームは、例えば、イッテルビウム176のイオンビームからの所望の同位体の、効率的かつ正確なフィルタリングに十分適する可能性がある。
図9に一連として示されたステップ902、904、906、及び908は、同時に実行されて、高度に均一なイオンビームの連続的な生成を提供することができる。この点に関して、ステップ906における補助ヒーターの作動は、イオンソース内の表面上、例えば、反射器電極上での金属ガスの望ましくない凝縮を低減又は防止するという追加の利点を有することができる。したがって、ステップ902、904、及び908と同時にステップ906を実行することは、プロセス900が連続的に実行することができる持続時間を延ばすことができる。場合によっては、プロセス900は、無期限に、かつ/又は少なくとも数日の連続期間の間、実行される可能性がある。
ここで、図10を参照すると、例示的な実施形態による、イオンソースの補助ヒーターを制御するためのプロセス1000のフロー図が示されている。このプロセス1000は、上述したイオンソース100に関して、又は、例えば、いくつかの他のイオンソースについて実行することができる。プロセス1000は、図3の制御システム300によって、かつ/又は、いくつかの実施形態では、図2の制御ループ200の構成の一部として実行することができる。
ステップ1002において、イオンソースは、イオンビームを生成するように作動する。例えば、ステップ1002は、プロセス900に対応することができる。例えば、金属ガスが、Bernasイオンソース内でイオン化され得、そのイオンは、イオンソースのアパーチャから放出されたビームとして、イオンソースから取り出すことができる。
ステップ1004において、イオンビームのプラズマ均一性が測定される。例えば、イオンビームのプラズマ均一性を直接測定することができるビームアナライザデバイスが提供され得る。このビームアナライザデバイスは、イオンビームのための他の下流処理段階の作動を中断又は防止することができ、その結果、ステップ1004は、イオンソースのための起動(構成、較正、試験、訓練)時期に関連する。プラズマ均一性の複数の測定値が収集されて、例えば、図3のコントローラ302に、又はいくつかの他のコンピュータ可読媒体内に、経時的に記憶することができる。
ステップ1006において、温度は、イオンソース内の複数の位置において測定される。ステップ1006は、ステップ1004と同時に実行することができる。ステップ1006は、イオンソース100のチャンバー102内の複数の位置に位置決めされている温度センサ(例えば、熱電対)124から測定値を受信することを含むことができる。各温度測定値は、特定のセンサ及び/又は位置、並びに収集時刻に関連付けられ、その結果、特定の時刻に対する温度測定値のサンプルは、その特定の時刻に測定されたプラズマ均一性に関連付けることができる。
ステップ1004及び1006は、堅牢なデータセットを収集するのに十分な持続時間の間、同時に実行することができ、そのデータセットには、複数の時間ステップの各々について、時間ステップについての、イオンソース内の複数の位置についての複数の温度測定値のセット、及び、時間ステップについてのイオンビームのプラズマ均一性の測定値が含まれる。いくつかの実施形態では、ステップ1004及び1006が実行されている間に訓練実験が実行され、その中で、補助ヒーターは、例えば、ステップ1004及び1006において捕捉されたデータが、補助ヒーターの全体的な作動容量に及ぶサンプルを含むように、複数の位置における温度測定値の広い範囲の変動を引き起こすように制御される。その実験は、温度変化の影響時に、プラズマ均一性に対応する変化をもたらすことが期待されるべきである。
ステップ1008において、最適なプラズマ均一性に対応する、イオンソース内の(例えば、複数の温度センサの)複数の位置の温度設定値が決定される。例えば、ステップ1004及び1006において収集されたデータセットを検索して、データ収集中に測定された最良のプラズマ均一性を見つけることができ、対応する時間ステップの測定された温度が、温度設定値として選択することができる。別の例として、機械学習、ニューラルネットワーク、回帰、最適化、数値解析、又は他のモデル化若しくはデータ処理手法を使用して、ステップ1004及び1006で収集されたデータに基づいて、最適なプラズマ均一性を有するイオンビームを発生させるための最適な温度設定点を決定することができる。
他の実施形態では、ステップ1004、1006、及び1008は、同時に実行され、ステップ1008は、1つ以上のヒーターを制御して、最適な(最良の、極値の、最大の)測定されたプラズマ均一性を捜し求めることを含む。そのような実施形態では、1つ以上のヒーターの作動は、最適なプラズマ均一性がビームアナライザによって測定されるまで調整される。この最適な状態が達成されると、1つ以上のヒーターの電流設定値は、1つ以上のヒーターの最適な設定値として決定することができる。例えば、その状態で1つ以上のヒーターに供給される電力量は、1つ以上のヒーターのための最適な設定値として決定され得、1つ以上のヒーターのオンライン制御のために使用され得る。別の例として、イオンソースが最適なプラズマ均一性を有するイオンビームを生成するように調整されたときに、チャンバー102内の様々な位置におけるセンサ124によって測定された温度は、1つ以上のヒーターのオンライン制御で使用するための温度設定値として決定することができる。
ステップ1010において、補助ヒーターは、ステップ1008で決定された温度設定値、及びイオンソースからの温度測定値を使用して、フィードバックループ内で制御される。例えば、図2のような制御ループ200を使用することができる。ステップ1010は、イオンソースのオンライン作動に対応して、イオンビームのための下流処理ステップで使用されるイオンビームを生成することができる。ステップ1002、1004、1006、及び1008の訓練段階は、結果として、ステップ1010での1つ以上の補助ヒーターのオンライン制御が、イオンビームに、イオンソースによって達成され得る最適なプラズマ均一性を有するイオンビームを提供することとなる。
ステップ1010は、温度値、及びプラズマ均一性の測定値に焦点を当てているが、プロセス1000は、追加の又は他の入力(例えば、オーブン112、フィラメント116、反射器電極118、取り出しイオンデバイス等の作動のための設定値、若しくはその作動に関連する測定値)又は出力(例えば、イオンビームの他の特質)を考慮し、かつ、制御システム300の様々な要素のための制御ロジックを訓練するように適合され得る。そのような全てのバリエーションは、本開示の範囲内である。
本明細書で利用される場合、「ほぼ」、「約」、「実質的に」、及び類似の用語は、この開示の主題が属する当業者によって、一般的に、かつ受け入れられる使用法と調和して、広い意味を有することが意図されている。これらの用語は、特定の特徴の説明が、これらの特徴の範囲を、提供された正確な数値、又は理想化された幾何学的形状に限定することなく、記載及び特許請求されることができることを意図されていることが、この開示を再検討する当業者によって理解されるべきである。したがって、これらの用語は、記載及び特許請求された主題の実質的でない又は重要でない修正又は変更が、添付の特許請求の範囲に列挙されるような本開示の範囲内であると見なされることを示すものとして解釈されるべきである。
本明細書で使用される場合、「結合された」という用語及びそのバリエーションは、2つの部材を互いに直接的又は間接的に接合することを意味する。そのような接合は、静止的(例えば、恒久的若しくは固定式)又は可動的(例えば、取り外し可能若しくは解放可能)であってもよい。このような接合は、互いに直接結合された2つの部材、別個の中間部材、及び互いに結合された任意の追加の中間部材を使用して、2つの部材が互いに結合されるか、又は2つの部材のうちの一方と一体化して単一の本体として形成されている中間部材を使用して、互いに結合された2つの部材、を用いて達成することができる。「結合された」又はそのバリエーションが、追加の用語によって修飾された場合(例えば、直接結合された)、上で提供された「結合された」の包括的な定義は、追加の用語の普通の言語の意味によって修飾され(例えば、「直接結合された」は、いかなる別個の中間部材もない、2つの部材の接合を意味する)、その結果、上で提供された「結合された」の包括的な定義よりも狭い定義になる。そのような結合は、機械的、電気的、又は流体的であってもよい。
本明細書における要素の位置(例えば、「上」、「下」、「上方」、「下方」)への言及は、単に、図面内の様々な要素の配向を説明するためのみに使用される。様々な要素の配向は、他の例示的な実施形態に従って異なる可能性があること、及びそのようなバリエーションは、本開示によって包含されることが意図されることに留意されたい。
本明細書に開示された実施形態と併せて説明された様々なプロセス、作動、例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、及び回路を実装するために使用されるハードウェア及びデータ処理構成要素は、汎用のシングル又はマルチチッププロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、若しくは他のプログラム可能なロジックデバイス、個別のゲート若しくはトランジスタロジック、個別のハードウェア構成要素、又は、本明細書に記載された機能を実行するために設計されたこれらの任意の組み合わせを用いて、実装又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、又は、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、若しくは状態機械であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実装することもできる。いくつかの実施形態では、特定のプロセス及び方法は、所与の機能に固有の回路によって実行することができる。メモリ(例えば、メモリ、メモリユニット、記憶デバイス)は、本開示に記載された様々なプロセス、レイヤ、及びモジュールを完成又は促進するためのデータ及び/又はコンピュータコードを記憶するための1つ以上のデバイス(例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスクストレージ)を含むことができる。メモリは、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリであってもよく、又はこれらを含んでもよく、データベース構成要素、オブジェクトコード構成要素、スクリプト構成要素、又は、本開示に記載された様々なアクティビティ及び情報構造をサポートするための任意の他のタイプの情報構造を含むことができる。例示的な実施形態によれば、メモリは、処理回路を介してプロセッサに通信可能に接続され、本明細書に記載された1つ以上のプロセスを(例えば、処理回路又はプロセッサによって)実行するためのコンピュータコードを含む。
本開示は、様々な作動を達成するための、任意の機械可読媒体上の方法、システム、及びプログラム製品を想定する。本開示の実施形態は、既存のコンピュータプロセッサを使用して、又はこの若しくは別の目的のために組み込まれた、適切なシステムのための専用コンピュータプロセッサによって、又はハードワイヤードシステムによって実装することができる。本開示の範囲内の実施形態は、上部に記憶された機械実行可能命令又はデータ構造体を搬送又は有するための機械可読媒体を備えるプログラム製品を含む。そのような機械可読媒体は、汎用コンピュータ若しくは専用コンピュータ、又はプロセッサを備えた他の機械によってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体とすることができる。例として、そのような機械可読媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、又は他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶デバイス、あるいは、機械実行可能命令又はデータ構造体の形態で所望のプログラムコードを搬送又は記憶するために使用することができ、かつ、汎用コンピュータ若しくは専用コンピュータ、又はプロセッサを備えた他の機械によってアクセスすることができる、任意の他の媒体を含むことができる。上記の組み合わせもまた、機械可読媒体の範囲内に含まれる。機械実行可能命令は、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は専用処理機械に、特定の機能又は機能グループを実行させる命令及びデータを含む。
図及び説明は、方法ステップの特定の順序を例示することができるが、そのようなステップの順序は、特段上記と異なっていると指定されない限り、図示及び説明されている順序と異なってもよい。また、特段上記と異なる方法であると指定されない限り、2つ以上のステップが、同時に、又は部分的に同時に実行されてもよい。このようなバリエーションは、例えば、選択されたソフトウェア及びハードウェアシステム、並びに設計者の選択に依存する可能性がある。そのような全てのバリエーションは、本開示の範囲内である。同様に、本記載の方法のソフトウェア実施態様は、ルールベースのロジック及び他のロジックを伴う標準的なプログラミング技法を用いて達成され得、様々な接続ステップ、処理ステップ、比較ステップ、及び決定ステップを達成することができる。

Claims (20)

  1. 第1の端部、前記第1の端部の反対側の第2の端部、前記第1の端部から前記第2の端部まで延在する第1の壁、及び前記第1の壁の反対側の第2の壁を有する、チャンバーと、
    前記チャンバーの前記第1の端部にあり、かつ電子及び第1の熱量を放出するように構成された、ソースフィラメントと、
    前記チャンバーの前記第2の壁におけるビームアパーチャと、
    前記チャンバー内に、かつ前記第2の端部と前記ビームアパーチャとの間に位置決めされ、かつ第2の熱量を供給するように動作可能である、1つ以上のヒーターと
    を備えるイオンソースであって、
    前記第2の熱量が前記第1の熱量と均衡して、前記チャンバー内の温度勾配を低減又は除去するように、前記1つ以上のヒーターが位置決めされ、かつ動作可能である、
    前記イオンソース。
  2. 前記チャンバー内に分配された複数の熱電対と、
    前記複数の熱電対からの出力に基づいた、前記1つ以上のヒーターの閉ループ制御を提供するように構成された、コントローラと
    を更に備える、請求項1に記載のイオンソース。
  3. 前記チャンバーの前記第2の端部にあり、かつ前記第2の端部から離れる方向に前記電子を反射するように構成された、反射器電極
    を更に備える、請求項1に記載のイオンソース。
  4. 前記1つ以上のヒーターの作動が、前記反射器電極の絶縁体上での凝縮を低減又は除去する、請求項3に記載のイオンソース。
  5. 前記チャンバーの前記第2の壁にガス注入口を更に備え、前記ガス注入口が、前記ビームアパーチャと位置合わせされている、請求項1に記載のイオンソース。
  6. 前記1つ以上のヒーターが、前記チャンバーの前記第2の端部から、かつ前記チャンバーの前記第1の壁に沿って延在する第1の円筒形ヒーターを含む、請求項1に記載のイオンソース。
  7. 前記1つ以上のヒーターが、前記チャンバーの前記第2の端部から、かつ前記チャンバーの前記第1の壁に沿って延在する第2の円筒形ヒーターを含み、前記第2の円筒形ヒーターが、前記第1の円筒形ヒーターから離間されている、請求項6に記載のイオンソース。
  8. 前記チャンバーの前記第1の壁に結合され、かつ前記チャンバーから離れる方向に延在する複数の支持ポスト
    を更に備えており、前記複数の支持ポストが、前記チャンバーから外への熱伝達のための均一な経路を提供する、請求項1に記載のイオンソース。
  9. 水冷システムを更に備え、
    前記複数の支持ポストが、前記チャンバーから前記水冷システムまで延在しており、
    前記水冷システムが、前記複数の支持ポストから熱を除去するように構成されている、
    請求項8に記載のイオンソース。
  10. 前記水冷システムが、前記水冷システムによって前記複数の支持ポストから除去された熱を測定するように更に構成されている、請求項9に記載のイオンソース。
  11. 前記第1の壁内の注入口を介して前記チャンバー中にイッテルビウムガスを供給するように構成されたオーブンを更に備える、請求項1に記載のイオンソース。
  12. 前記ビームアパーチャから放出されたイオンビームのプラズマ均一性を測定するように構成された試験デバイスを更に備えており、前記1つ以上のヒーターのための制御が、前記プラズマ均一性に基づいて調整される、請求項1に記載のイオンソース。
  13. 前記第2の熱量が、前記第1の熱量と実質的に同等である、請求項1に記載のイオンソース。
  14. 前記チャンバー内の温度勾配を低減又は除去することが、前記ビームアパーチャから放出されたイオンビーム内の不均一な電流の低減又は除去をもたらす、請求項1に記載のイオンソース。
  15. 金属ガスをチャンバー中に供給することと、
    フィラメントに電力を供給して、前記チャンバー内で前記フィラメントに電子を放出させることによって、前記金属ガスをイオン化することであって、前記フィラメントに電力を供給することは、前記フィラメントが、前記チャンバーの第1の端部に近接する前記チャンバーに熱を加えることを引き起こす、前記イオン化することと、
    前記チャンバー内に位置決めされた1つ以上のヒーターを作動させることによって、前記チャンバー内の温度勾配を低減又は除去することであって、前記1つ以上のヒーターが、前記チャンバーの内側に位置決めされ、かつ前記第1の端部の反対側の、前記チャンバーの第2の端部から延在する、前記低減又は除去することと、
    前記フィラメントと前記1つ以上のヒーターとの間に位置決めされたアパーチャを介して、前記チャンバーからイオンビームを取り出すことと
    を含む、方法。
  16. 前記1つ以上のヒーターを作動させることが、前記1つ以上のヒーターに、前記フィラメントによって前記チャンバーに加えられた前記熱と均衡させることを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記チャンバー内の複数の位置における温度を測定することを更に含み、
    前記1つ以上のヒーターを作動させることが、前記チャンバー内の前記複数の位置における温度に基づいて、前記1つ以上のヒーターを制御することを含む、
    請求項15に記載の方法。
  18. 前記アパーチャを通って取り出された前記イオンビームのプラズマ均一性を測定することと、
    前記プラズマ均一性の測定値に基づいて、前記チャンバー内の前記複数の位置における温度のための設定値を決定することであって、前記設定値が、最適なプラズマ均一性に関連付けられている、前記決定することと
    を更に含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記1つ以上のヒーターを制御して、前記複数の位置における温度を前記設定値に至らせることを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 複数の支持ポストによって前記チャンバーに熱的に結合された水冷システムを作動させることによって、前記チャンバーから熱を除去することを更に含む、請求項15に記載の方法。
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