JP2024123944A - 顕熱回収装置及びその運転方法、並びに回転炉床炉設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転炉床炉で生じる排ガスの顕熱を安定的に有効利用することが可能な顕熱回収装置を提供すること。【解決手段】回転炉床炉の排ガスの顕熱回収装置50であって、亜鉛成分を含む排ガスF1が流通する内側流路53と、排ガスF1の顕熱で加熱される流体F2が流通する外側流路55と、を有する輻射式熱交換器51を備え、内側流路53の流路壁面53Aの温度TIを金属亜鉛の沸点以上且つ亜鉛酸化物の融点以下に維持しながら排ガスF1の顕熱を回収する、顕熱回収装置50を提供する。【選択図】図4

Description

本開示は、回転炉床炉の排ガスの顕熱回収装置及びその運転方法、並びに回転炉床炉設備に関する。
製鉄廃棄物に含まれる酸化鉄を再利用するため、製鉄廃棄物を還元剤及びバインダと混練し造粒したペレットを回転炉床炉(RHF)に装入し、加熱還元することにより還元鉄を製造するプロセスが知られている。電気炉ダスト等の亜鉛成分を含有する製鉄廃棄物が装入されると、亜鉛成分が排ガスに同伴される。亜鉛成分のうち金属亜鉛は酸化亜鉛よりも融点及び沸点が低いことから、排ガスの温度が下がると析出して排気ダクト内面に付着する。付着量が増えると排ガスの吸引が困難になることから、特許文献1では、余剰酸素を回転炉床炉内に供給して金属亜鉛を酸化して、排気ダクト内面への金属亜鉛の付着を低減することが提案されている。
特許文献2では、輻射型の円筒式熱交換器を用いて、回転炉床炉から排出される排ガスと予熱空気との間で熱交換を行わせて予熱空気の温度を上昇させる技術が提案されている。円筒式熱交換器は、内筒と外筒と円筒形状の耐火物とを備えており、耐火物は内筒の内周面を覆うように内筒に固定されている。耐火物としては、排ガスの保有する熱を効率よく利用するため、高い熱伝導性を有するものが用いられている。
特開2012-241205号公報 特開2018-17410号公報
特許文献2のように排ガスと空気とを熱交換する熱交換器を設けて排ガスの顕熱回収を行えば、排ガスの顕熱を有効利用することができる。ところが、特許文献2では、熱伝導率の高い材料を用いているため、予熱される被熱ガスの流量を減らしても排ガスの熱が過剰に回収される。そうすると、排ガスの温度が下がって排ガスに含まれるガス状の金属亜鉛が液化し、熱交換器に析出して閉塞することが懸念される。そこで、本開示は、回転炉床炉で生じる排ガスの顕熱を安定的に有効利用することが可能な顕熱回収装置及びその運転方法、並びに回転炉床炉設備を提供する。
本開示の一側面は、回転炉床炉の排ガスの顕熱回収装置であって、亜鉛成分を含む前記排ガスが流通する内側流路と、前記排ガスの顕熱で加熱される流体が流通する外側流路と、を有する輻射式熱交換器を備え、内側流路の流路壁面の温度Tを金属亜鉛の沸点以上且つ亜鉛酸化物の融点以下に維持しながら前記排ガスの顕熱を回収する顕熱回収装置を提供する。
回転炉床炉の排ガスには亜鉛成分として金属亜鉛、塩化亜鉛及び酸化亜鉛等が含まれる。上述の顕熱回収装置では、外側流路を流通する流体が排ガスの顕熱で加熱されることから、回転炉床炉で生じる排ガスの顕熱を有効利用することができる。このような輻射式熱交換器の内側流路の流路壁面は、外側流路を流通する流体によって冷却され、内側流路を流通する排ガスの温度よりも低くなる。内側流路の流路壁面の温度が下がり過ぎると、排ガスに含まれる金属亜鉛(沸点:906℃)及び塩化亜鉛(ZnClの沸点:732℃)が液化及び固化して内側流路の流路壁面に付着する。このような付着物は一旦流路壁面に付着すると強固な固着物を形成し容易には剥がれ落ちないため、内側流路が閉塞し易くなる。一方、内側流路の流路壁面の温度が高過ぎると、排ガスに含まれる酸化亜鉛(ZnOの融点:1975℃)が溶融して内側流路の流路壁面に固着する。このような固着物も一旦流路壁面に固着すると容易には剥がれ落ちないため、内側流路が閉塞し易くなる。
上記顕熱回収装置では、内側流路の流路壁面の温度Tを金属亜鉛の沸点以上且つ亜鉛酸化物の融点以下に維持しながら前記排ガスの顕熱を回収する。このため、金属亜鉛及び塩化亜鉛は気体、並びに酸化亜鉛は固体であることから、これらが内側流路の流路壁面に付着して強固な固着物を形成することを十分に抑制できる。よって、回転炉床炉で生じる排ガスの顕熱を安定的に有効利用することができる。
本開示の一側面は、回転炉床炉と、上述の顕熱回収装置と、を備える回転炉床炉設備を提供する。この回転炉床炉設備は、上述の顕熱回収装置を備えることから、回転炉床炉で生じる排ガスの顕熱を安定的に有効利用することができる。
本開示の一側面は、回転炉床炉の排ガスの顕熱を回収する輻射式熱交換器を備える顕熱回収装置の運転方法であって、前記輻射式熱交換器の内側流路を流通する亜鉛成分を含む前記排ガスの顕熱で、前記輻射式熱交換器の外側流路を流通する流体を加熱する工程を有し、前記工程では、前記内側流路の流路壁面の温度Tを金属亜鉛の沸点以上且つ亜鉛酸化物の融点以下に維持しながら前記排ガスの顕熱を回収する、運転方法を提供する。
上述の顕熱回収装置の運転方法では、排ガスの顕熱で外側流路を流通する流体を加熱することから、回転炉床炉で生じる排ガスの顕熱を有効利用することができる。ここで、輻射式熱交換器では、内側流路の流路壁面が外側流路を流通する流体によって冷却され、内側流路を流通する排ガスの温度よりも低くなる。内側流路の流路壁面の温度が下がり過ぎると、排ガスに含まれる金属亜鉛(沸点:906℃)及び塩化亜鉛(ZnClの沸点:732℃)が液化及び固化して内側流路の流路壁面に付着する。このような付着物は一旦流路壁面に付着すると強固な固着物を形成し容易には剥がれ落ちないため、内側流路が閉塞し易くなる。一方、内側流路の流路壁面の温度が高過ぎると、排ガスに含まれる酸化亜鉛(ZnOの融点:1975℃)が溶融して内側流路の流路壁面に固着する。このような固着物も一旦流路壁面に固着すると容易には剥がれ落ちないため、内側流路が閉塞し易くなる。
上記顕熱回収装置の運転方法では、内側流路の流路壁面の温度Tを金属亜鉛の沸点以上且つ亜鉛酸化物の融点以下に維持しながら前記排ガスの顕熱を回収する。このため、金属亜鉛及び塩化亜鉛は気体、並びに酸化亜鉛は固体であることから、これらが内側流路の流路壁面に付着して強固な固着物を形成することを十分に抑制できる。よって、回転炉床炉で生じる排ガスの顕熱を安定的に有効利用することができる。
本開示は、回転炉床炉で生じる排ガスの顕熱を安定的に有効利用することが可能な顕熱回収装置及びその運転方法、並びに回転炉床炉設備を提供することができる。
顕熱回収装置を備える回転炉床炉設備を模式的に示す図である。 図1の回転炉床炉を、鉛直方向に沿って、直管部と炉体との接続部を通る鉛直面で切断したときの断面図である。 顕熱回収装置における輻射式熱交換器の軸方向断面の一部を示す断面図である。 顕熱回収装置におけるバイパス設備を模式的に示す図である。 顕熱回収装置の変形例における輻射式熱交換器の内側流路の向きを示す図である。
以下、場合により図面を参照して、本開示の実施形態を説明する。ただし、以下の実施形態は、本開示を説明するための例示であり、本開示を以下の内容に限定する趣旨ではない。各図面において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用い、場合により重複する説明は省略する。
図1は、回転炉床炉の排ガスの顕熱回収装置、並びに、回転炉床炉(回転炉床式還元処理炉)及び顕熱回収装置を備える回転炉床炉設備の一実施形態を模式的に示す図である。回転炉床炉100は、天井壁11aと側壁11bで構成される炉体11(炉殻)と、炉体11の内部を炉体11の円周方向に沿って回転するドーナツ状の回転炉床12と、炉体11の天井壁11aに形成され、排ガスが炉体11から導出される導出口13と、を有する。図1の炉体11は、その内部構造を示すために、一部が切り欠いて示されている。
環状の炉体11は、炉体11の内部を加熱するために、外側面及び内側面の両方に複数のバーナ10を有する。なお、バーナ10は、外側面及び内側面の一方のみに設けられてもよい。回転炉床12は、炉体11の内部において、炉体11の円周方向(平面視で例えば時計回り)に沿って回転する。
回転炉床炉100は、ブリケット22を搬送する搬送部24と、搬送部24によって搬送されたブリケット22を回転炉床12の上に導入する導入部21と、回転炉床12から還元鉄含有物を導出する導出部90と備える。導入部21は、例えば、スリットを有する振動篩機で構成される。ブリケット22は、振動篩機のスリットを通過して回転炉床12の上に導入される。ブリケット22は、例えば、製鋼ダスト、炭材及びバインダを含んでいてよい。
回転炉床炉100は、搬送部24の上流側に、ブリケット22を成形する成形部を有していてもよい。成形部では、例えば、酸化鉄を含むダスト、炭材及びバインダを混錬して得られる混錬物をダブルロール成形機で成形してブリケット22(成形体)が作製される。
酸化鉄を含むダストとしては、製鉄ダストであってよく、電気炉ダスト、高炉ダスト、転炉ダスト及び焼結ダストの少なくとも一つを含んでいてよい。ダストは、酸化鉄、酸化亜鉛、塩化亜鉛、及びその他の成分を含んでよい。
回転炉床12の上に導入されたブリケット22は、回転炉床12の回転に伴って炉体11の内部を移動しながら加熱される。ブリケット22が酸化鉄及び酸化亜鉛を含む場合、加熱に伴って以下の反応式で表される酸化還元反応(1)~(6)が進行する。なお、nは、任意の数値であってよく、例えば1,2又は3であってよい。mは、任意の数値であってよく、例えば1、3又は4であってよい。
Fe+mC → nFe+mCO (1)
Fe+mCO → nFe+mCO (2)
ZnO+C → Zn+CO (3)
ZnO+CO → Zn+CO (4)
C+O → CO (5)
C+CO→ 2CO (6)
ブリケットに含まれる酸化鉄は、式(1)及び(2)に示すように還元されて還元鉄となる。導出部90からは還元鉄を含む還元鉄含有物が導出される。還元鉄含有物は、冷却部92で冷却された後、例えば電気炉等の原料として用いられてよい。一方、式(3)及び(4)の反応で生じる亜鉛、及びブリケットに含まれる塩化亜鉛(ZnCl)は、沸点が低いため(Zn:906℃,ZnCl:732℃)、炉体11内を流通する排ガスに取り込まれる。また、式(3)及び(4)のように反応せずに残存する酸化亜鉛も排ガス中に取り込まれる。金属亜鉛及び塩化亜鉛(ZnCl)よりも高い沸点を有する酸化亜鉛は固形分(ダスト)として排ガスに含まれていてよい。
バーナ10による燃焼によって生じる排ガスは、炉体11内を円周方向(平面視で例えば反時計回り)に流れ、導出口13から導出される。この排ガスには、燃焼ガスの他に亜鉛成分が同伴される。亜鉛成分としては、酸化亜鉛(ZnO)、金属亜鉛(Zn)、塩化亜鉛(ZnCl)が挙げられる。なお、排ガスには、亜鉛成分以外の成分(鉄等)が同伴されてもよい。
表1に、回転炉床炉100の原料(ブリケット22)に含まれ得る電炉ダストと、回転炉床炉100で発生する排ガスに含まれる固形分(ダスト)の主要成分の比率の一例を示す。表1に示す組成は、元素分析によって測定されたものである。表1に示すように、排ガス中の亜鉛成分の含有率は、原料である電気炉ダストよりも高く、主成分となっている。これを酸化物に換算すると、ダスト中の酸化亜鉛の比率は70%を超える。排ガスにおけるダストの量は、例えば10~200g/Nmである。排ガス中にはガス(気相)として、金属亜鉛及び塩化亜鉛(ZnCl)等も含まれ得る。
Figure 2024123944000002
炉体11の天井壁11aにおける導出口13から導出された排ガスは、導出口13に接続された直管部40において整流される。直管部40の長さLは、直管部40の内径Dよりも長くてよい。これによって、輻射式熱交換器51に導入される排ガスが十分に整流される。顕熱回収装置50が直管部40を備えることによって、排ガスの顕熱回収を一層安定的に行うことができる。
図2は、図1の回転炉床炉100を、鉛直方向に沿って、直管部40と炉体11との接続部を通る鉛直面で切断したときの断面図である。炉体11の内部には、炉体11と回転炉床12とで構成される炉内空間14がある。回転炉床12上には導入部21から導入されたブリケット22が配置されている。回転炉床12は、その下面側に設けられる走行車輪16によって、炉体11の円周方向に沿って回転可能に支持されている。ブリケット22は、回転炉床12とともに回転しながら炉内空間14において加熱される。炉内空間14は例えば1200~1300℃に加熱されていてよい。酸化亜鉛はダストとして、金属亜鉛及び塩化亜鉛は気体として排ガスに含まれていてよい。排ガス中のダストには、酸化鉄及び還元鉄等の鉄分が含まれていてもよい。
回転炉床炉100の炉体11の天井壁11aに設けられた導出口13から導出される排ガスは、直管部40を通過して輻射式熱交換器51に導入される。導出口13から導出される排ガスの温度は、900~1200℃であってよい。輻射式熱交換器51は、二重管構造を有しており、中心軸CLを含む内側流路53を、排ガスが下方から上方に向かって流通する。輻射式熱交換器51において排ガスの顕熱が回収され、図2では図示が省略されている外側流路55を流通する流体が加熱される。
図2に示すように、顕熱回収装置50における輻射式熱交換器51は、内側流路53の中心軸CLが鉛直方向に沿うように、回転炉床炉の炉体11の上方に配置される。輻射式熱交換器51をこのように配置することで、炉内空間14から内側流路53に流入したダストが、流路壁面53Aとの摩擦及び重力等の影響によって減速し、落下して炉内空間14に回帰し易くなる。また、流路壁面53Aに付着した固形分も、下方に落下して炉内空間14に回帰し易くなる。これによって、流路壁面53Aに固形分が付着して内側流路53が閉塞することを十分に抑制することができる。また、ダストに含まれる鉄分を還元鉄として回収することができる。
図3は、顕熱回収装置50における輻射式熱交換器51の軸方向断面の一部を示している。輻射式熱交換器51は、その中心部において円柱形状を有する内側流路53と、内側流路53を取り囲むように設けられ円筒形状を有する外側流路55と、を有する。輻射式熱交換器51は、金属製の外筒51B(円筒体)の中空部に金属製の内筒51A(円筒体)を挿入がされており、内筒51Aの外周面と外筒51Bの内周面で外側流路55が構成される。内筒51Aの内周面は、耐火物層52で覆われており、耐火物層52の内周面が、内側流路53の流路壁面53Aを構成している。
導出口13から導出された排ガスFは内側流路53を流通する。図1及び図2に示す流体入口61から外側流路55に導入された流体Fは、外側流路55を流通する間に排ガスFの顕熱によって加熱される。流体Fは、酸素含有ガスであってよく、空気であってもよい。このように加熱された酸素含有ガスは、例えば、回転炉床炉100のバーナ10の燃焼に用いてもよい。これによって、バーナ10で消費される燃料が低減され、排ガスのFの顕熱を有効利用することができる。なお、流体Fは、回転炉床炉100のバーナ10の燃焼以外の用途に用いてもよい。
輻射式熱交換器51における排ガスFの顕熱回収は、流路壁面53Aの温度Tを金属亜鉛の沸点以上且つ亜鉛酸化物の融点以下に維持しながら行う。流路壁面53Aの温度Tは、内側流路53の出口における排ガスFの温度Tよりも通常は低くなる。温度Tを金属亜鉛の沸点(906℃)以上の温度に維持することで、排ガスに含まれる金属亜鉛及び塩化亜鉛(ZnClの沸点:732℃)が液化及び固化して内側流路53の流路壁面53Aに固着することが抑制される。したがって、温度Tを金属亜鉛の沸点以上に維持することで輻射式熱交換器51における内側流路53の閉塞を十分に抑制して安定的に熱回収を行うことができる。
また、温度Tを酸化亜鉛(ZnO)の融点(1975℃)以下に維持することによって、酸化亜鉛が液化して流路壁面53Aに固着することが抑制される。これによって、排ガスFの顕熱を十分に且つ安定的に回収することができる。なお、温度Tを酸化亜鉛の融点(1975℃)以下に維持しても、排ガスFの温度Tは酸化亜鉛の融点を超える場合がある。このような場合、排ガスFに含まれる液化した酸化亜鉛は、流路壁面53A上で凝集して炉体11内に落下してもよいし、後段のガス冷却部35において冷却され固体として回収されてもよい。
温度Tは、930℃以上、950℃以上、又は980℃以上であってもよい。これによって、流路壁面53Aに固形分が付着することを一層抑制することができる。温度Tは、1800℃以下、1500℃以下、1300℃以下、又は1100℃以下であってもよい。これによって、一層エネルギー消費を削減することができる。
耐火物層52は例えばキャスタブルで構成されてよい。耐火物層52の熱伝導率は4.0W/m・k以下、2.0W/m・k以下、1.0W/m・k以下、又は0.5W/m・k以下であってよい。このように耐火物層52の熱伝導率が小さくすることによって、流路壁面53Aが流体Fによって冷却され難くなり、金属亜鉛及び塩化亜鉛等の低沸点成分が流路壁面53Aに固着することを十分に抑制することができる。排ガスFの顕熱の一層の有効利用を図る観点から、耐火物層52の熱伝導率は0.1W/m・k以上、0.2W/m・k以上、又は0.3W/m・k以上であってよい。本明細書における熱伝導率は、1000℃における値である。
図3では、耐火物層52は、二層で構成される。中心軸CL寄りに設けられる第1耐火物層52aと第1耐火物層52aよりも外側流路55寄りに設けられる第2耐火物層52bは、互いに同じ材質のもので構成されてもよいし、互いに異なる材質のもので構成されてもよい。耐火物層52の厚みは、50mm以上、80mm以上、又は100mm以上であってよい。このように耐火物層52の厚みを大きくすることによって、流路壁面53Aが流体Fによって冷却され難くなり、金属亜鉛及び塩化亜鉛等の低沸点成分が流路壁面53Aに固着することを十分に抑制することができる。耐火物層52の厚みは、300mm以下、250mm以下、又は200mm以下であってよい。これによって、排ガスFの顕熱を一層の有効利用することができる。
外筒51Bの外周面を覆うように設けられる保温材は、耐火物層52と同様にキャスタブルであってよいし、公知の保温材であってもよい。これによって、十分に加熱された流体Fを、図1及び図2に示す流体出口62から導出することができる。流体出口62から導出される流体Fの温度は、80℃以上、120℃以上、150℃以上、200℃以上、又は300℃以上であってもよい。このように排ガスの顕熱を回収することによって加熱された流体Fは種々の用途に利用することができる。流体Fが酸素含有ガス(例:空気)である場合、流体出口62から導出された酸素含有ガスは、図1に示す流路64を流通してバーナ10に供給されてもよい。これによって。バーナ10の燃料消費量を削減し、省エネルギー化を図ることができる。
輻射式熱交換器51への導入時において、排ガスFよりも流体Fの温度の方が大幅に低いため、流路壁面53Aの温度Tは、排ガスFの温度よりも通常低くなる。耐火物層52を設けると、内側流路53の出口における排ガスFの温度Tと温度Tの差(T-T)を小さくなる。T-Tは、200℃以下、150℃以下、又は100℃以下であってよい。TとTの差は、耐火物層52の厚さ、又は、耐火物層52の熱伝導率を変えることによって調整することができる。なお、耐火物層52を設けない場合、又は、耐火物層52として熱伝導率が高い材質の物を用いると、T-Tが大きくなり、流路壁面53Aの温度Tを金属亜鉛の沸点(906℃)以上の温度に維持することが難しくなる場合がある。そのような場合、図4のバイパス設備60を用いて流路壁面53Aの温度Tを調節してもよい。
バイパス設備60は、流体入口61と流体出口62とを接続するバイパス流路63と、バイパス流路63を流通する流体の流量Qを調整する流量調整バルブ65を有する。バイパス流路63を流通する流体の流量Qを大きくして外側流路55を流通する流体Fの流量を少なくすれば、流路壁面53Aの温度Tを高くすることができる。一方、バイパス流路63を流通する流体の流量Qを小さくすれば排ガスFからの顕熱回収量を大きくすることができる。内側流路53の流路壁面53Aの温度Tを測定する温度計を設置し、当該温度計の測定値に基づいて流量調整バルブ65の開度を変更し、バイパス流路63を流通する流体の流量Qを調節してもよい。これによって、排ガスFからの顕熱回収を一層安定的に行うことができる。例えば、後述するU字管33、内側流路53、又はこれらの間、或いは、炉体11の導出口13における排ガスの温度を測定し、温度の測定結果に基づいて、バイパス流路63を流通する流体の流量Qを調整してもよい。これによって、運転変動の際に流路壁面53Aの温度Tを円滑に調整することができる。
図1に戻り、顕熱回収装置50の輻射式熱交換器51で顕熱が回収された排ガスは、U字管33を流通してガス冷却部35に導入される。ガス冷却部35は、例えば散水ノズルを備える冷却塔である。ガス冷却部35で冷却された排ガスは、回収部70に導入される。回収部70では、排ガスに含まれる酸化亜鉛等の亜鉛成分及び鉄等の固形分が捕捉され回収される。回収部70は例えばバグフィルタを有していてよい。回収される固体分は、酸化亜鉛を主成分として含む亜鉛含有物であってよい。回収部70で固体分を除去して得られるガスは、ブロア75で吸引され、煙突80によって例えば大気放出される。
図1,2に示す例では、輻射式熱交換器51の内側流路53の中心軸CLが鉛直方向に沿うように回転炉床炉100の上方に配置されていたが、このような配置に限定されない。例えば、内側流路53の中心軸CLが鉛直方向に対して傾いていてもよい。
図5に示す変形例における輻射式熱交換器の内側流路53の中心軸CLは鉛直方向(図5の紙面に直交する方向)に対して傾いている。図5は、回転炉床炉の炉体11を平面視したときの内側流路53と、炉体11の天井壁11aに形成される導出口13との位置関係を示している。図5に示すように、平面視において、内側流路53の上端53aの少なくとも一部が導出口13に重なるように、輻射式熱交換器が導出口13の上方に配置されていてもよい。このような例であっても、内側流路53の流路壁面53Aにおける固形分の固着を十分に抑制することができる。したがって、排ガスの顕熱回収を安定的に有効利用することができる。
顕熱回収装置50の運転方法は、輻射式熱交換器51の内側流路53を流通する亜鉛成分を含む排ガスFの顕熱で、輻射式熱交換器51の外側流路55を流通する流体Fを加熱(予熱)する工程を有する。この工程では、内側流路53の流路壁面53Aの温度Tを金属亜鉛の沸点以上且つ亜鉛酸化物の融点以下に維持しながら排ガスFの顕熱を回収する。この運転方法は、上述の顕熱回収装置50及び回転炉床炉設備200の説明内容に基づいて行ってよい。例えば、上記工程では、流路壁面53Aの温度の測定値に基づいて、外側流路55を流通する流体Fの流量を調節してもよい。この調節は、図4に示すようなバイパス設備60を用い、バイパス流路63を流通する流体の流量Qを変えることで行ってもよい。
以上、本開示の幾つかの実施形態を説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されない。例えば、図3では、排ガスF1と流体F2とが、内側流路53及び外側流路55をそれぞれ同じ向きに流通していたが、変形例では排ガスF1と流体F2は互いに逆向きになるように流通してもよい。
[1]回転炉床炉の排ガスの顕熱回収装置であって、
亜鉛成分を含む前記排ガスが流通する内側流路と、前記排ガスの顕熱で加熱される流体が流通する外側流路と、を有する輻射式熱交換器を備え、
内側流路の流路壁面の温度Tを金属亜鉛の沸点以上且つ亜鉛酸化物の融点以下に維持しながら前記排ガスの顕熱を回収する、顕熱回収装置。
[2]前記回転炉床炉は、炉体の天井壁に前記排ガスの導出口を有し、
平面視において、前記内側流路の上端の少なくとも一部が前記導出口に重なるように、前記輻射式熱交換器が前記導出口の上方に配置される、[1]に記載の顕熱回収装置。
[3]前記輻射式熱交換器は、前記内側流路の中心軸が鉛直方向に沿うように、前記回転炉床の上方に配置される、[1]又は[2]に記載の顕熱回収装置。
[4]前記外側流路を流通する前記流体は酸素を含む酸素含有ガスであり、
前記酸素含有ガスを、前記回転炉床炉のバーナに供給する流路を備える、[1]~[3]のいずれか一つに記載の顕熱回収装置。
[5]前記酸素含有ガスが前記輻射式熱交換器の前記外側流路をバイパスするバイパス流路を備え、
前記バイパス流路を流通する前記酸素含有ガスの流量を変えて、前記温度Tを調節する、[5]に記載の顕熱回収装置。
[6]前記輻射式熱交換器は、前記内側流路と前記外側流路との間に、1000℃における熱伝導率が4.0W/m・k以下である耐火物層を有する、[1]~[5]のいずれか一つに記載の顕熱回収装置。
[7]前記輻射式熱交換器は、前記内側流路と前記外側流路との間に、50mm以上の厚みを有する耐火物層を有する、[1]~[6]のいずれか一つに記載の顕熱回収装置。
[8]前記回転炉床炉の炉体の天井壁に形成された前記排ガスの導出口と、前記輻射式熱交換器との間に直管部を備え、
前記直管部は前記直管部の内径よりも長い、[1]~[7]のいずれか一つに記載の顕熱回収装置。
[9]回転炉床炉と、[1]~[8]のいずれか一つに記載の顕熱回収装置と、を備える、回転炉床炉設備。
[10]回転炉床炉の排ガスの顕熱を回収する輻射式熱交換器を備える顕熱回収装置の運転方法であって、
前記輻射式熱交換器の内側流路を流通する亜鉛成分を含む前記排ガスの顕熱で、前記輻射式熱交換器の外側流路を流通する流体を加熱する工程を有し、
前記工程では、前記内側流路の流路壁面の温度Tを金属亜鉛の沸点以上且つ亜鉛酸化物の融点以下に維持しながら前記排ガスの顕熱を回収する、運転方法。
以下の実施例及び比較例を参照して本開示の内容をより詳細に説明するが、本開示は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
図1に示すような回転炉床炉設備において運転シミュレーションを行って、顕熱回収装置を用いることによるエネルギー削減効果を検証した。運転シミュレーションは、ヒートバランス計算によって行った。
(番号1A,1B,1C)
図1に示す輻射式熱交換器51の代わりに、内表面を150mmの耐火材(熱伝導率:0.8W/m・K)で覆った長さ13.7mの直管(ダクト)を設けた場合の運転シミュレーションを行った。燃焼用空気として常温(20℃)の空気を用いた場合の回転炉床炉100のバーナ10で消費されるLNG量を求めた。番号1A,1B,1Cは、当該直管(ダクト)入口における排ガスの温度が、それぞれ1100℃,1050℃,1000℃のときの運転シミュレーション結果である。回転炉床炉100からの排ガスの流量及びバーナ10で用いる燃焼用空気の流量は表2に示すとおりであった。
(番号2A,2B,2C)
番号1A,1B,1Cの直管(ダクト)に代えて、図1に示すような輻射式熱交換器51(長さ:7.1m)を配置した。内側流路の内表面は、図3に示すように2層構造の耐火物層52で覆った。耐火物層52の厚みは150mm、耐火物層52の1000℃における熱伝導率は0.80W/m・Kとした。回転炉床炉100からの排ガスは全て輻射式熱交換器51の内側流路53に供給した。その排ガスの流量と、輻射式熱交換器51の外側流路55に供給する空気の流量は表2に示すとおりとした。回転炉床炉100からの排ガスの顕熱を回収することによって加熱された空気の温度T(輻射式熱交換器51の流体出口62における空気の温度)、及び、この空気を回転炉床炉のバーナの燃焼用空気に用いたときのLNG消費量を求めた。番号2A,2B,2Cは、輻射式熱交換器51の入口における排ガスの温度が、それぞれ1100℃,1050℃,1000℃のときの運転シミュレーションである。結果は、表2に示すとおりであった。表2のエネルギー削減効果の欄には、番号1A,1B,1Cのうち、排ガスの入口温度が同一のときのLNG消費量を基準とする削減比率を示した。
(番号3A,3B,3C)
内側流路の内表面を2層構造ではなく1層構造の耐火物層で覆ったこと以外は、番号2A,2B,2Cと同様のシミュレーションを行った。1層の耐火物層の厚みは100mm、耐火物層の1000℃における熱伝導率は0.80W/m・Kとした。結果は表2に示すとおりであった。表2のエネルギー削減効果の欄には、番号1A,1B,1Cのうち、排ガスの入口温度が同一のときのLNG消費量を基準とする削減比率を示した。
(番号4A,4B)
耐火物層の厚みを50mmにしたこと以外は、番号3A,3Bと同様のシミュレーションを行った。結果は表2に示すとおりであった。表2のエネルギー削減効果の欄には、番号1A,1Bのうち、排ガスの入口温度が同一のときのLNG消費量を基準とする削減比率を示した。
(番号5A)
耐火物層を設けなかったこと以外は、番号4Aと同様のシミュレーションを行った。この例では、内側流路の流路壁面に鉄皮(内筒)が露出していた。結果は表2に示すとおりであった。
(番号6A,6B)
図4に示すようなバイパス設備を用いて外側流路に供給していた空気の一部をバイパスしたこと以外は、番号3Cと同様のシミュレーションを行った。表2に示す空気の流量は輻射式熱交換器51の外側流路55に供給した流量を示している。残りの空気(番号3Cの空気の流量との差分)は、バイパス流路を流通させた。輻射式熱交換器51の外側流路の流体出口における空気の温度Tは表2に示すとおりであった。この温度Tの空気とバイパス流路を流通した空気を合流させた後、バーナに供給した。結果は表2に示すとおりであった。表2のエネルギー削減効果の欄には、番号1CのLNG消費量を基準とする削減比率を示した。また、合流後の空気の温度(バーナに供給される空気の温度)は、番号6Aは110℃、番号6Bは93℃であった。
(番号7A,7B,7C)
図4に示すようなバイパス設備を用いて外側流路に供給していた空気の一部をバイパスしたこと以外は、番号4Bと同様のシミュレーションを行った。表2に示す空気の流量は輻射式熱交換器51の外側流路に供給した流量を示している。残りの空気(番号4Bの空気の流量との差分)は、バイパス流路63を流通させた。輻射式熱交換器51の外側流路55の流体出口62における空気の温度Tは表2に示すとおりであった。この温度Tの空気とバイパス流路63を流通した空気を合流させた後、バーナに供給した。結果は表2に示すとおりであった。表2のエネルギー削減効果の欄には、番号1BのLNG消費量を基準とする削減比率を示した。また、合流後の空気の温度(バーナに供給される空気の温度)は、番号7Aは125℃、番号7Bは117℃、番号7Cは96℃であった。
Figure 2024123944000003
表2の番号1A,1B,1Cと、番号2A,2B,2C、番号3A,3B及び番号4Aとの対比から、輻射式熱交換器を用いて排ガスの顕熱を回収することによって、消費エネルギーを削減できることが確認された。また、耐火物層の厚みを大きくすることによって、内側流路の流路壁面の温度Tを高く維持できることが確認された。これによって、金属亜鉛及び塩化亜鉛等の成分が固着することを抑制し安定運転を継続することができる。
耐火物層を設けない場合、又は耐火物層の厚みが小さい場合は、排ガスの顕熱の回収量が増加してエネルギー削減効果を大きくできるものの、内側流路の流路壁面の温度Tが低下し、金属亜鉛の沸点を下回ることが確認された(番号3C,4B,5A)。そこで、番号3Cに対して、輻射式熱交換器に導入する空気の一部をバイパスした番号6A,6Bでは、排ガスの顕熱の回収を継続しつつ、内側流路の流路壁面の温度Tを金属亜鉛の沸点以上の温度範囲に調整できることが確認された。これと同様に、番号4Bに対して、輻射式熱交換器に導入する空気の一部をバイパスした番号7A,7B,7Cでも、排ガスの顕熱の回収を継続しつつ、内側流路の流路壁面の温度Tを金属亜鉛の沸点以上の温度範囲に調整できることが確認された
10…バーナ、11…炉体、11a…天井壁、11b…側壁、12…回転炉床、13…導出口、14…炉内空間、16…走行車輪、21…導入部、22…ブリケット、24…搬送部、33…U字管、35…ガス冷却部、40…直管部、50…顕熱回収装置、51…輻射式熱交換器、51A…内筒、51B…外筒、52…耐火物層、52a…第1耐火物層、52b…第2耐火物層、53…内側流路、53A…流路壁面、53a…上端、55…外側流路、60…バイパス設備、61…流体入口、62…流体出口、63…バイパス流路、64…流路、65…流量調整バルブ、70…回収部、75…ブロア、80…煙突、90…導出部、92…冷却部、100…回転炉床炉、200…回転炉床炉設備。

Claims (10)

  1. 回転炉床炉の排ガスの顕熱回収装置であって、
    亜鉛成分を含む前記排ガスが流通する内側流路と、前記排ガスの顕熱で加熱される流体が流通する外側流路と、を有する輻射式熱交換器を備え、
    内側流路の流路壁面の温度Tを金属亜鉛の沸点以上且つ亜鉛酸化物の融点以下に維持しながら前記排ガスの顕熱を回収する、顕熱回収装置。
  2. 前記回転炉床炉は、炉体の天井壁に前記排ガスの導出口を有し、
    平面視において、前記内側流路の上端の少なくとも一部が前記導出口に重なるように、前記輻射式熱交換器が前記導出口の上方に配置される、請求項1に記載の顕熱回収装置。
  3. 前記輻射式熱交換器は、前記内側流路の中心軸が鉛直方向に沿うように、前記回転炉床の上方に配置される、請求項1に記載の顕熱回収装置。
  4. 前記外側流路を流通する前記流体は酸素を含む酸素含有ガスであり、
    前記酸素含有ガスを、前記回転炉床炉のバーナに供給する流路を備える、請求項1に記載の顕熱回収装置。
  5. 前記酸素含有ガスが前記輻射式熱交換器の前記外側流路をバイパスするバイパス流路を備え、
    前記バイパス流路を流通する前記酸素含有ガスの流量を変えて、前記温度Tを調節する、請求項4に記載の顕熱回収装置。
  6. 前記輻射式熱交換器は、前記内側流路と前記外側流路との間に、1000℃における熱伝導率が4.0W/m・k以下である耐火物層を有する、請求項1に記載の顕熱回収装置。
  7. 前記輻射式熱交換器は、前記内側流路と前記外側流路との間に、50mm以上の厚みを有する耐火物層を有する、請求項1に記載の顕熱回収装置。
  8. 前記回転炉床炉の炉体の天井壁に形成された前記排ガスの導出口と、前記輻射式熱交換器との間に直管部を備え、
    前記直管部は、前記直管部の内径よりも長い、請求項1に記載の顕熱回収装置。
  9. 回転炉床炉と、請求項1~8のいずれか一項に記載の顕熱回収装置と、を備える、回転炉床炉設備。
  10. 回転炉床炉の排ガスの顕熱を回収する輻射式熱交換器を備える顕熱回収装置の運転方法であって、
    前記輻射式熱交換器の内側流路を流通する亜鉛成分を含む前記排ガスの顕熱で、前記輻射式熱交換器の外側流路を流通する流体を加熱する工程を有し、
    前記工程では、前記内側流路の流路壁面の温度Tを金属亜鉛の沸点以上且つ亜鉛酸化物の融点以下に維持しながら前記排ガスの顕熱を回収する、運転方法。
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